JP2024020212A - カルビドパ及びl-ドパプロドラッグ並びに使用方法 - Google Patents

カルビドパ及びl-ドパプロドラッグ並びに使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024020212A
JP2024020212A JP2023179367A JP2023179367A JP2024020212A JP 2024020212 A JP2024020212 A JP 2024020212A JP 2023179367 A JP2023179367 A JP 2023179367A JP 2023179367 A JP2023179367 A JP 2023179367A JP 2024020212 A JP2024020212 A JP 2024020212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
pharmaceutically acceptable
group
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023179367A
Other languages
English (en)
Inventor
フィリップ・アール・キム
R Kym Philip
エリック・ボイト
Voight Eric
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AbbVie Inc
Original Assignee
AbbVie Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AbbVie Inc filed Critical AbbVie Inc
Publication of JP2024020212A publication Critical patent/JP2024020212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/661Phosphorus acids or esters thereof not having P—C bonds, e.g. fosfosal, dichlorvos, malathion or mevinphos
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/045Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates
    • A61K31/05Phenols
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/095Sulfur, selenium, or tellurium compounds, e.g. thiols
    • A61K31/10Sulfides; Sulfoxides; Sulfones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/445Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
    • A61K31/4468Non condensed piperidines, e.g. piperocaine having a nitrogen directly attached in position 4, e.g. clebopride, fentanyl
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7012Compounds having a free or esterified carboxyl group attached, directly or through a carbon chain, to a carbon atom of the saccharide radical, e.g. glucuronic acid, neuraminic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • A61P25/16Anti-Parkinson drugs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/12Esters of phosphoric acids with hydroxyaryl compounds

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

【課題】脳内での連続かつ定常的ドーパミンレベルを提供して、パーキンソン病などの運動障害を効果的に治療することができる改善された組み合わせ医薬を提供する。【解決手段】式(I-a)で表される第1の化合物、及び式(II-a)で表される第2の化合物を含む組み合わせ医薬及び医薬組成物とする。TIFF2024020212000290.tif34164TIFF2024020212000291.tif29159【選択図】なし

Description

本開示は、(a)カルビドパプロドラッグ、(b)L-ドパプロドラッグ、(c)カルビドパプロドラッグ及び/又はL-ドパプロドラッグを含む組み合わせ医薬及び医薬組成物、及び(d)カルビドパプロドラッグ及びL-ドパプロドラッグをパーキンソン病の対象者に投与することを含む、パーキンソン病及び関連の状態の治療方法に関するものである。
パーキンソン病は、神経伝達物質ドーパミン(すなわち、3,4-ジヒドロキシフェネチルアミン)の脳レベルの低下を特徴とする慢性の進行性神経変性状態である。現在は、L-ドパ(すなわち、L-3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン)の投与が、パーキンソン病患者治療の最も有効な療法である。L-ドパは、ドーパミンとは異なり、血液脳関門を通ることができ、脳内において酵素的にドーパミンに変換されて、結果的にドーパミンレベルが上昇する。
Figure 2024020212000001
L-ドパのドーパミンへの変換は、L-ドパのドーパミンへの中央代謝並びに末梢代謝を促進する遍在酵素である芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素によって触媒される。L-ドパの末梢代謝のため、脳内での治療上有効なドーパミンレベルを達成するには、比較的大用量のL-ドパが必要である。そのような大きいL-ドパ用量の投与によって、末梢ドーパミンレベルが上昇し、それにより、吐き気が生じる患者が生じ得る。これらの問題を克服するため、L-ドパは通常、カルビドパ(すなわち、(2S)-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-ヒドラジノ-2-メチルプロパン酸)などの末梢芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害剤と併用投与される。
Figure 2024020212000002
カルビドパのL-ドパとの併用投与は、L-ドパのドーパミンへの末梢代謝を阻害し、それは、治療上有効な応答に必要なL-ドパ用量を大きく減らし、関連する副作用を低減する。
しかしながら、L-ドパ及びカルビドパを併用投与した場合であっても、血漿中でのL-ドパの半減期が比較的短いために、脳内で所望のドーパミンレベルを常に維持するのは困難である。さらに、脳内のドーパミンレベルの変動性に対する多くの患者の耐容性は、疾患が進行するにつれて低下する。ドーパミンレベルの変動性を軽減する上で有効であった一つの手法は、調節可能な用量のL-ドパ/カルビドパゲル(欧州でDuoDopa(R)及び米国でDuopa(R)という商品名で知られている)の連続腸送達である。DuoDopa(R)/Duopa(R)は、微粉化物質粒子が均一分布できるようにする粘度を有するL-ドパ/カルビドパ・1水和物(4:1比のL-ドパ:カルビドパ1水和物)の水系ゲル(カルボキシメチルセルロースナトリウム)中懸濁液である。そのゲルは、経皮内視鏡胃瘻孔口から挿入された空調管から近位小腸に送達される。DuoDopa(R)/Duopa(R)は、メディケーションカセットタンクに入っており、ソフトウェア制御の携帯型注入ポンプを介して連続的に投与される。数十年間にわたり、パーキンソン病治療にはL-ドパ及びカルビドパの併用投与が行われてきたが、腸挿入を必要としない薬物動態的に定常的な送達システムは市販されていない。
侵襲性が低いか改善されたL-ドパ及びカルビドパ投与形態の開発における主要な問題は、それらの化合物の溶解度であった。それらはそれぞれ、注入に必要なpH範囲では低い水溶解度を有する。L-ドパ及び/又はカルビドパ(又は、L-ドパ及び/又はカルビドパにイン・ビボ生体変換可能な化合物)を含む、安定で、より高濃縮の、及び/又は粘度が低い製剤が望ましい。そのような製剤は、(a)患者に送達される製剤の体積を減らし、ポンプ送り性を高める(それによって、送達機器の大きさ及び重量を減らすことも可能となる。);(b)製剤の分解を減らし、製剤安定性を高めることで、製剤の貯蔵起源を延長する;及び/又は(c)製剤を低温で貯蔵する必要性が低減されるか無くなることで患者が治療管理する上での柔軟性が高まる(例えば、冷蔵貯蔵外で製剤を取り扱う時間が長くなる。)などの、既存の腸注入療法に勝る利点を提供することができる。そのような安定で、より高濃縮の、及び/又は粘度が低い製剤は、比較的侵襲性の低い投与形態(例えば、皮下注入)で用いることもできる。
従って、脳内での連続かつ定常的ドーパミンレベルを提供して、パーキンソン病などの運動障害を効果的に治療することができる改善された組成物及び方法が現在もなお必要とされている。本開示は、そのような改善された組成物及び方法を提供するものである。
1態様において、本開示は、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。
Figure 2024020212000003
式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000004
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000005
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000006
からなる群から選択される。
別の態様において、本開示は、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。
Figure 2024020212000007
式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000008
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000009
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000010
からなる群から選択される。
別の態様において、本開示は、構造において式(I)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び構造において式(II)に相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む組み合わせ医薬に関するものである。
別の態様において、本開示は、構造において式(I)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関するものである。ある種の態様において、その医薬組成物は、構造において式(II)に相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩をさらに含むことができる。
別の態様において、本開示は、患者におけるパーキンソン病又は関連する状態の治療方法であって、その患者に対して、治療上有効量の構造において式(I)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び構造において式(II)に相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む組み合わせ医薬を投与することを含む方法に関するものである。ある種の態様において、その方法は、単一の医薬組成物で、又は別個の医薬組成物で、構造において式(I)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び構造において式(II)に相当する第2の化合物を投与することを含む。
本開示のさらなる詳細については、本特許出願を読むことで、当業者には明らかになろう。下記の段落に記載の開示の実施形態は、本発明を説明することを意図したものであり、本発明の範囲を狭めるものと考えるべきではない。
本記述は、例を用いて、最良の形態を含む本発明を開示し、さらには、開示のカルビドパプロドラッグ若しくは医薬組成物のいずれかの製造及び使用、及び開示の方法若しくはプロセスのいずれかの実施を含む、本発明を当業者が実施できるようにするものである。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義されるものであり、当業者が想起する他の例を包含することができる。
そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言葉と異ならない要素を有する場合、又はそれらが均等な要素を含む場合、特許請求の範囲に包含されるものである。
I.定義
本セクション及び開示全体で使用されるセクションの見出しは、限定的なものではない。
数字範囲が記載されている場合、その範囲に含まれる各途中の数字は、同じ程度の正確さで明確に想定されるものである。例えば、範囲6から9については、6及び9に加えて数字7及び8が想定され、範囲6.0から7.0については、数字6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9及び7.0が明確に想定される。同様にして、全ての記載の比率も、より広い比率に含まれる全ての下位比率を含むものである。
単数形「一つの」、「1個の」及び「その」は、文脈によって別の内容が明瞭に示されていない限り、複数形の記載を含む。
本明細書において「A及び/又はB」などの表現で使用される「及び/又は」という用語は、「A及びB」、「A又はB」、「A」、及び「B」を含むものである。
「約」という用語は、当業者が記載の値と等価であると見なす(すなわち、同じ機能若しくは結果を有する)と考えられる数字の範囲を指す。多くの場合、「約」という用語は、最も近い有効数字に四捨五入される数字を含み得る。
文脈上他の形態が必要とされない限り、「含む(comprise)」、「有する(comprises)」及び「包含する(comprising)」という用語は、それらが排他的ではなく包括的に解釈されるべきであり、出願人が、それらの用語のそれぞれが添付の特許請求の範囲を含む本特許を解釈するにおいてそのように解釈されるべきであることを意図しているという点及び明瞭な理解に基づいて使用される。
「改善する」及び「改善」という用語は、薬学又は医学の当業者にとって明白で普通の意味を有し、具体的には、パーキンソン病の影響を寛解すること、又はパーキンソン病の副作用を低減若しくは低下させることを含む。
「患者」という用語は、哺乳動物及びヒトを含み、特にはヒトである。
「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、医薬投与と適合する、あらゆる溶媒、分散媒、保存剤、酸化防止剤、コーティング剤、等張剤及び吸収遅延剤などを指す。
「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理活性を有する化合物の塩を指す。そのような塩には、(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸と形成される;又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタン-ジスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4-メチル-ビシクロ[2.2.2]-オクタ-2-エン-1-カルボン酸、グルコヘプトン酸、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、tert-ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸と形成される酸付加塩;及び(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン、又はアルミニウムイオンによって置き換わっている場合;又はエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミンなどの有機塩基が配位した場合に形成される塩などがある。
「低下させる」及び「低下」という用語は、薬学又は医学の当業者にとって明白で普通の意味を有し、具体的には、ジスキネジア又は幻覚などのパーキンソン病副作用の発生回数、期間又は強度を減らしたり低下させることを含む。
「治療上有効な量」という用語は、パーキンソン病又は関連の状態を患う若しくはそれの影響を受けやすい患者に、単独で又は別の療法と組み合わせて投与した場合に、パーキンソン病又は関連の状態の治療を行う化合物の量を意味する。「治療上有効な量」は、例えば、化合物、治療される状態及びそれの重度、並びに治療を受ける患者の年齢及び体重に応じて変動するものである。
「治療する」及び「治療」という用語は、薬学又は医学の当業者にとって明白で普通の意味を有し、具体的には、生活の質を高めること、又はパーキンソン病の症状若しくは副作用を低減することを含む。
II.カルビドパ及びL-ドパプロドラッグ
前記のように、注入用の生理的に許容されるpHでのL-ドパ及びカルビドパの水溶解度が固有に低いために、改善された医薬組成物及び治療方法の開発に対する大きな技術的問題が生じる。そのような問題には、例えば、適切な投与体積及び必要なpH範囲内での製剤安定性の達成が困難であることなどがある。これらの問題は、前記医薬組成物及び治療方法が患者の脳におけるドーパミンレベルの薬物動態的に適切かつ薬物動態的に一貫した管理を提供する要件によってさらに複雑となる。
以前のプロドラッグアプローチは、これまで、これらの技術的問題(不十分な化学的安定性、不十分な溶解度、イン・ビボ生体変換問題など)による多くの理由のために不首尾であり、注入用のL-ドパプロドラッグ又はカルビドパプロドラッグの市販は全く成功していない。しかしながら、本開示のプロドラッグ、組み合わせ医薬及び医薬組成物、及び治療方法は、これらの問題を克服するものであった。それらを用いて、パーキンソン病及び関連状態を患う患者を治療することができ、常に侵襲的手術を必要とするとは限らない。本開示の各種実施形態において、当該組成物は、胃内、筋肉、静脈及び皮下投与などの連続投与法による送達を可能とする、イン・ビボでL-ドパ及びカルビドパに変わるL-ドパ及びカルビドパプロドラッグを含む。本開示のこれらの新規なプロドラッグ、組み合わせ、組成物及び方法は、パーキンソン病及び他の関連する状態の治療における進歩を代表するものである。
A.カルビドパプロドラッグ
従って、1実施形態において、本開示は、構造において下記式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。
Figure 2024020212000011
式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000012
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000013
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000014
からなる群から選択される。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
1実施形態において、R及びRは両方とも同じである(例えば、両方とも水素、両方とも
Figure 2024020212000015
など)。別の実施形態において、R及びRは異なっている(例えば、Rは水素であり、Rは、
Figure 2024020212000016
であるなど)。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは、水素、
Figure 2024020212000017
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは、
Figure 2024020212000018
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000019
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000020
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000021
であり、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000022
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000023
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000024
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは水素である。
更に又は或いは、Rは、水素、
Figure 2024020212000025
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、Rは、
Figure 2024020212000026
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000027
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000028
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000029
であり、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000030
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000031
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000032
であり、Rは水素である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000033
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ水素であり、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000034
からなる群から選択される、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000035
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000036
からなる群から選択される、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000037
からなる群から選択される、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、構造において式(I-a)に相当する化合物:
Figure 2024020212000038
又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(I-a)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I-a)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、構造において式(I-b)に相当する化合物:
Figure 2024020212000039
又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(I-b)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I-b)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000040
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000041
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000042
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、
Figure 2024020212000043
からなる群から選択され;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000044
からなる群から選択される、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、
Figure 2024020212000045
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000046
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、
Figure 2024020212000047
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000048
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、
Figure 2024020212000049
からなる群から選択され;R及びRが水素であり;及びRが水素である、構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
本発明においては、構造において式(I)に相当する各種他の化合物又はそれの薬学的に許容される塩が想到される。構造において式(I)に相当する好適な化合物の例を、下記の表1に提供しており、その表においては、構造において式(I)に相当する化合物のR、R、R、R及び/又はR置換基が提供されている。
Figure 2024020212000050
Figure 2024020212000051
Figure 2024020212000052
Figure 2024020212000053
各種実施形態において、本開示は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
B.L-ドパプロドラッグ
別の実施形態において、本開示は、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものであり、
Figure 2024020212000054
式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000055
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000056
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000057
からなる群から選択される。
1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
1実施形態において、R及びRは両方とも同じである(例えば、両方とも水素、両方とも
Figure 2024020212000058
、など)。別の実施形態において、R及びRは異なっている(例えば、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000059
であるなど)。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは、水素、
Figure 2024020212000060
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは、
Figure 2024020212000061
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000062
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000063
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000064
であり、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択される。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000065
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000066
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、R
Figure 2024020212000067
である。
更に又は或いは、Rは水素であり、Rは水素である。
更に又は或いは、Rは、水素,
Figure 2024020212000068
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、Rは、
Figure 2024020212000069
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000070
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000071
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000072
であり、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000073
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000074
であり、Rは水素である。
更に又は或いは、R
Figure 2024020212000075
であり、Rは水素である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000076
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ水素であり、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000077
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000078
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000079
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000080
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、構造において式(II-a)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。
Figure 2024020212000081
1態様において、当該化合物は、構造において式(II-a)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II-a)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、構造において式(II-b)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。
Figure 2024020212000082
1態様において、当該化合物は、構造において式(II-b)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II-b)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000083
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000084
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000085
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000086
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000087
からなる群から選択され;Rが、水素、
Figure 2024020212000088
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;Rが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000089
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;Rが、水素、
Figure 2024020212000090
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;Rが水素であり;及びRが水素である、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000091
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000092
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000093
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが水素である、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000094
からなる群から選択され;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000095
からなる群から選択される、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、本開示は、Rが独立に、水素、
Figure 2024020212000096
からなる群から選択され;R及びRが水素であり;及びRが水素である、構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において、式(II)に相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II)に相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
構造において式(II)に相当する各種他の化合物又はそれの薬学的に許容される塩が本発明においては想到される。構造において式(I)に相当する好適な化合物の例を、下記で表2において提供しており、表中において、構造において式(II)に相当する化合物のR、R、R、R及び/又はR置換基を提供している。
Figure 2024020212000097
Figure 2024020212000098
Figure 2024020212000099
Figure 2024020212000100
各種実施形態において、本開示は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩に関するものである。1態様において、当該化合物は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する。別の態様において、当該化合物は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する化合物の薬学的に許容される塩である。
III.組み合わせ医薬/医薬組成物
本開示は、カルビドパプロドラッグ及び/又はL-ドパプロドラッグを含む組み合わせ医薬及び医薬組成物に関するものでもある。
一部の実施形態において、その医薬組成物は、カルビドパプロドラッグを含む。他の実施形態において、その医薬組成物はL-ドパプロドラッグを含む。さらに他の実施形態において、その医薬組成物は、カルビドパプロドラッグ及びL-ドパプロドラッグの両方を含む。
本明細書で開示のカルビドパ及びL-ドパプロドラッグ(及びそれらの薬学的に許容される塩)は、同じ医薬組成物で製剤することができるか、別個の医薬組成物中に存在することができる。例えば、本明細書に開示の組み合わせ医薬は、第1の医薬組成物中にカルビドパプロドラッグを、別の第2の医薬組成物中にL-ドパプロドラッグを含むことができる。或いは、その組み合わせ医薬は、同一の医薬組成物中にカルビドパプロドラッグ及びL-ドパプロドラッグを含むことができる。
A.第1の化合物及び第2の化合物
1実施形態において、医薬組成物は、構造において式(I)に相当する第1の化合物:
Figure 2024020212000101
又はそれの薬学的に許容される塩を含み、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000102
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000103
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000104
からなる群から選択される。1態様において、当該組成物は、構造において式(I)に相当する第1の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(I)に相当する第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する第1の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つに相当する第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
1実施形態において、医薬組成物は、構造において式(II)に相当する第2の化合物:
Figure 2024020212000105
又はそれの薬学的に許容される塩を含み、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000106
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000107
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000108
からなる群から選択される。1態様において、当該組成物は、構造において式(II)に相当する第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(II)に相当する第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(II-a)に相当する第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(II-a)に相当する第2の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(II-b)に相当する第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(II-b)に相当する第2の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。1態様において、当該組成物は、構造において式((II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-x)、(II-y)、(II-z)、(II-aa)若しくは(II-ab)のいずれか一つに相当する第2の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
前記第1の化合物は、構造において式(I):
Figure 2024020212000109
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000110
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000111
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000112
からなる群から選択され;
前記第2の化合物は、構造において式(II):
Figure 2024020212000113
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000114
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000115
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000116
からなる群から選択される。
当該組成物は、独立に、遊離型の化合物又はその化合物の薬学的に許容される塩のいずれかとして第1の化合物及び第2の化合物を含むことができる。1態様において、当該組成物は、遊離型の第1の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、第1の化合物の薬学的に許容される塩を含む。別の態様において、当該組成物は、遊離型の第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、第2の化合物の薬学的に許容される塩を含む。別の態様において、当該組成物は、遊離型の第1の化合物及び遊離型の第2の化合物を含む。別の態様において、当該組成物は、第1の化合物の薬学的に許容される塩及び第2の化合物の薬学的に許容される塩を含む。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II):
Figure 2024020212000117
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000118
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000119
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000120
からなる群から選択される。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II):
Figure 2024020212000121
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000122
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000123
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000124
からなる群から選択される。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-l)、(I-m)、(I-n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(I-u)、(I-v)、(I-w)、(I-x)、(I-y)、(I-z)、(I-aa)、(I-ab)若しくは(I-ac)のいずれか一つ又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II):
Figure 2024020212000125
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000126
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000127
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000128
からなる群から選択される。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I):
Figure 2024020212000129
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000130
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000131
からなる群から選択され、Rは水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000132
からなる群から選択され、
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I):
Figure 2024020212000133
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000134
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000135
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000136
からなる群から選択され、
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I):
Figure 2024020212000137
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000138
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000139
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000140
からなる群から選択され、
第2の化合物は、構造において式(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(II-l)、(II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-p)、(II-q)、(II-r)、(II-s)若しくは(II-t)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-f)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-f)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-f)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-f)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-a)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-b)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-c)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-d)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
別の実施形態において、医薬組成物は、第1の化合物、第2の化合物、及び薬学的に許容される担体を含み、
第1の化合物は、構造において式(I-f)又はそれの薬学的に許容される塩に相当し;
第2の化合物は、構造において式(II-e)又はそれの薬学的に許容される塩に相当する。
第1の化合物及び第2の化合物の両方を含む本開示の医薬組成物は、第1の化合物及び第2の化合物を、一般に、約1:1~約1:50の重量比で含む。1態様において、その重量比は、約1:2~約1:15である。別の態様において、その重量比は、約1:4~約1:10である。別の態様において、その重量比は、約1:4である。別の態様において、その重量比は、約1:7.5である。別の態様において、その重量比は、約1:10である。
B.別の賦形剤
本開示の医薬組成物は、1以上の別の薬学的に許容される賦形剤を含んでいても良い。「賦形剤」という用語は、自体は治療剤ではなく、治療剤を対象者に送達するための担体若しくは媒体として使用されるか、取り扱い性若しくは貯蔵性を高めたり、組成物の単位用量の形成を可能としたり、それを行う易くするための医薬組成物に加えられる任意の物質を指す。
賦形剤には、例えば、酸化防止剤、pH及びオスモル濃度を調節する薬剤、保存剤、増粘剤、着色剤、緩衝剤、殺細菌剤及び安定剤などがある。ある賦形剤が存在する場合は、それは通常、約0.001重量%~約95重量%、約0.01重量%~約80重量%、約0.02重量%~約25重量%、又は約0.3重量%~約10重量%の量で存在する。
1実施形態において、医薬組成物は、酸化防止剤を含んでいても良い。当該医薬組成物での使用に好適な酸化防止剤には、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、メタ重亜硫酸カリウムなどがある。
1実施形態において、当該医薬組成物は、緩衝剤を含んでいても良い。緩衝剤には、pH変化を小さくする薬剤などがある。本発明の各種実施形態で使用するのに好適な種類の緩衝剤は、IA族金属の塩、例えば、IA族金属の重炭酸塩、IA族金属の炭酸塩、アルカリ若しくはアルカリ土類金属緩衝剤、アルミニウム緩衝剤、カルシウム緩衝剤、ナトリウム緩衝剤、又はマグネシウム緩衝剤を含む。好適な緩衝剤にはさらに、前記のいずれかの炭酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、フタル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、例えば、リン酸、クエン酸、ホウ酸、酢酸、重炭酸及び炭酸ナトリウム若しくはカリウムなどがある。
C.製剤
固体組成物
1実施形態において、医薬組成物は固体組成物である。
別の実施形態において、医薬組成物は、経口投与に好適な固体組成物である。第1及び第2の化合物は、独立の別個の固体製剤として存在することができるか、同一固体製剤で組み合わせることができる。好適な固体製剤には、カプセル、錠剤、丸薬、粉剤及び粒剤などがある。そのような固体製剤において、第1及び/又は第2の化合物を、少なくとも一つの不活性で薬学的に許容される賦形剤又は担体、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム及び/又はa)デンプン、乳糖、ショ糖、グルコース、マンニトール及びケイ酸などの充填剤若しくは増量剤;b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖及びアカシアなどの結合剤;c)グリセリンなどの保湿剤;d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ若しくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;e)パラフィンなどの溶解遅延剤;f)第4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;g)セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセリンなどの湿潤剤;h)カオリン及びベントナイトクレーなどの吸収剤;及びi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウムなどの潤滑剤、並びにこれらの混合物と混和することができる。カプセル、錠剤及び丸薬の場合には、製剤は緩衝剤を含むこともできる。
同様の種類の固体組成物は、ラクトース若しくは乳糖並びに高分子量ポリエチレングリコール類などの担体を用いる軟及び硬充填ゼラチンカプセルで充填剤として用いることもできる。
錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬及び粒剤の固体製剤は、腸溶コーティング及び製薬業界で公知の他のコーティングなどのコーティング剤及びシェル剤で調製することができる。それらは、乳白剤を含んでいても良く、適宜に遅延的に腸管の一定の部分のみで、又は該部分で優先的に、放出するような組成のものであることもできる。使用可能な包埋組成物の例には、ポリマー物質及びロウ類などがある。
第1及び/又は第2の化合物は、適切な場合、上記担体の1以上を含むマイクロカプセル形態(別個又は一緒に)であることもできる。
液体組成物
1実施形態において、医薬組成物は液体組成物である。1態様において、当該組成物は、水を含み、注入に好適である。
別の実施形態において、医薬組成物は、胃内、腸(例えば、十二指腸内、空腸内)、経鼻、皮下、筋肉又は静脈投与に好適な液体組成物である。1態様において、組成物は、胃内投与に好適である。別の態様において、組成物は、皮下投与に好適である。別の態様において、組成物は、筋肉投与に好適である。別の態様において、組成物は、静脈投与に好適である。別の態様において、組成物は、腸投与に好適である。別の態様において、組成物は、十二指腸内投与に好適である。別の態様において、組成物は、空腸内投与に好適である。別の態様において、組成物は、経鼻投与に好適である。
別の実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約5mg/mLのL-ドパプロドラッグ濃度を有する水系医薬組成物である。1態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約10mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約20mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約30mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約50mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約100mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約150mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約200mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約250mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約300mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約350mg/mLである。別の態様において、L-ドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約400mg/mLである。特に、上記L-ドパプロドラッグ濃度は、L-ドパリン酸プロドラッグ濃度、詳細には構造において式(II-a)に相当する化合物濃度及び/又は構造において式(II-b)に相当する化合物濃度であることができる。
別の実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約5mg/mLのカルビドパプロドラッグ濃度を有する水系医薬組成物である。1態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約10mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約20mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約30mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約50mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約100mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約150mg/mLである。別の態様において、カルビドパプロドラッグ濃度は、少なくとも約200mg/mLである。特に、上記のカルビドパプロドラッグ濃度は、カルビドパリン酸プロドラッグ濃度、詳細には構造において式(I-a)に相当する化合物濃度及び/又は構造において式(I-b)に相当する化合物濃度であることができる。
D.pHレベル
1実施形態において、医薬組成物は、≧約2.0、≧約2.5、≧約3.0、≧約3.5、≧約4.0、≧約4.5、≧約5.0、≧約5.5、≧約6.0、≧約6.2、≧約6.4、≧約6.5、≧約6.6、≧約6.8、≧約7.0、≧約7.1、≧約7.2、≧約7.3、≧約7.4、≧約7.5、≧約7.6、≧約7.7、≧約7.8、≧約7.9、≧約8.0、≧約8.2、≧約8.4、≧約8.6、≧約8.8、又は≧約9.0のpHを有することができる。特に、そのpHは≧約7.4である。明確に開示される範囲は、上記で列挙された値のいずれかの組み合わせを含むものであり、例えば約2.0~約7.5、約6.0~約9.0、約6.4~約7.7、約7.0~約7.9、約7.3~約8.2などである。1態様において、pHは約2~約8である。1態様において、pHは約2.0~約7.5である。別の態様において、pHは約3.0~約7.5である。別の態様において、pHは約4.0~約7.5である。別の態様において、pHは約5.0~約7.5である。別の態様において、pHは約6.0~約7.5である。
E.安定性
別の実施形態において、医薬組成物中の第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は有利には、上記pHで、≧約24時間、≧約36時間、≧約48時間、≧約60時間、≧約72時間、≧約84時間、≧約96時間、≧約108時間、≧約120時間、≧約132時間、≧約136時間、≧約144時間、≧約156時間、≧約168時間、又は≧約180時間にわたり、液体組成物(例えば、水溶液)中で安定な状態のままでいることができる。特に、医薬組成物は約6~約8のpHで≧約24時間、水溶液中で安定な状態のままであることができる。明確に開示される範囲は、上記で列挙された値のいずれかの組み合わせを含むものであり、例えば約24時間~約180時間、約24時間~約168時間、約36時間~約72時間などである。代表的には、液体組成物は投与(例えば、胃内、皮下、空腸内、経鼻、筋肉及び/又は静脈)前に貯蔵され、従って、貯蔵の期間中、第1の化合物及び第2の化合物は安定状態に留まり、ほとんど分解しないものでなければならないことから、そのような安定性向上は医薬組成物の液体組成物には重要である。
F.溶解度
別の実施形態において、医薬組成物中の第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、予想外に、液体組成物(例えば、水溶液)中で高い溶解度を有する。例えば、第1の化合物及び/又は第2の化合物は、約5~約8のpHで、又は詳細には約6.9~約7.5のほぼ中性のpHで、≧約90mg/mL、≧約100mg/mL、≧約110mg/mL、≧約120mg/mL、≧約130mg/mL、≧約140mg/mL、≧約150mg/mL、≧約160mg/mL、≧約170mg/mL、≧約180mg/mL、≧約190mg/mL、≧約200mg/mL、≧約210mg/mL、≧約220mg/mL、≧約230mg/mL、≧約240mg/mL、≧約250mg/mL、≧約260mg/mL、≧約270mg/mL、≧約280mg/mL、≧約290mg/mL、≧約300mg/mL、≧約310mg/mL、≧約320mg/mL、≧約330mg/mL、≧約340mg/mL、≧約350mg/mL、≧約360mg/mL、≧約370mg/mL、≧約380mg/mL、≧約390mg/mL、≧約400mg/mL、≧約410mg/mL、≧約420mg/mL、≧約430mg/mL、≧約440mg/mL、≧約450mg/mL、≧約460mg/mL、≧約470mg/mL、≧約480mg/mL、≧約490mg/mL、又は≧約500mg/mLの溶解度を有することができる。明確に開示される範囲は、上記で列挙された値のいずれかの組み合わせを含むものであり、例えば約90mg/mL~約500mg/mL、約100mg/mL~約300mg/mL、約200mg/mL~約500mg/mLなどである。特に、第1の化合物は、例えば約7.4の中性pHで、≧約160mg/mL、特には≧約200mg/mLの溶解度を有する。特に、第2の化合物は、例えば約7.4の中性pHで、≧約370mg/mL、特には≧約400mg/mLの溶解度を有する。この高い溶解度により、医薬組成物中の第1の化合物及び/又は第2の化合物の濃度をより高くすることができ、それにより、患者に投与すると第1の化合物及び/又は第2の化合物の全身レベルがより有効かつ高いものとなる。
G.即時使用剤
さらに他の実施形態において、本開示は、液体医薬製剤を入れるのに好適な即時使用バイアル若しくはカートリッジ若しくは容器若しくは封入物に関する。そのような封入は、1以上のカルビドパプロドラッグ及び/又は1以上のL-ドパプロドラッグを含む液体製剤を保持する機能を果たすことができるものである。そのバイアルは、そのバイアルが、水系媒体による再生により、患者への注射中止又は負荷できるようにする即時使用様式であることができるように、粉末形態のカルビドパプロドラッグ及び/又はL-ドパプロドラッグ用の保存容器としても役立ち得る。
H.組み合わせ医薬
上記のように、第1の化合物及び第2の化合物を含む組み合わせ医薬も本明細書に開示されている。第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩、及び第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩は、両方とも一つの医薬組成物中に存在することができるか、別個の医薬組成物中に存在することができる。別個の場合、それらは本明細書により詳細に記載のように同時投与することができる。
従って、1実施形態において、本発明では、構造において式(I)に相当する第1の化合物:
Figure 2024020212000141
又はそれの薬学的に許容される塩(Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000142
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000143
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000144
からなる群から選択される。);及び
構造において式(II)に相当する第2の化合物:
Figure 2024020212000145
又はそれの薬学的に許容される塩(Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000146
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000147
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000148
からなる群から選択される。)を含む組み合わせ医薬が提供される。
IV.治療方法
本開示はさらに、有効量のカルビドパプロドラッグ及びL-ドパプロドラッグを患者に投与することを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療方法に関するものである。
一部の実施形態において、パーキンソン病及び関連状態の治療方法は、パーキンソン病及び関連状態の治療のための救援治療を提供することを含む。本明細書に記載の「救援治療」という用語は、運動症状の突発性再発(re-immergence)(例えば、突発性「オフ」エピソード又は「投薬切れ目(end-of-dose)ウェアリング・オフ」及び予測不能な「オン/オフ」エピソード)を治療するのに用いることができる任意の急性及び間欠的治療法である。重症運動合併症のある患者は、運動低下、緩慢さ及び硬直の期間と定義される「オフ」期と、厄介な運動障害がなく良好な運動系制御の期間と定義される「オン」期の間で行き来し得る。
一部の実施形態では、カルビドパリン酸プロドラッグ及びL-ドパプロドラッグを、両方のプロドラッグを含む医薬組成物の形態で患者に投与する。他の実施形態において、カルビドパプロドラッグ及びL-ドパプロドラッグを別個に患者に投与する。
A.第1の化合物及び第2の化合物及びそれらの組み合わせ
1実施形態において、本開示は、処置を必要とする対象者(例えば患者)での状態を治療する方法であって、その患者に、第1の化合物及び第2の化合物を含む組み合わせ医薬を投与することを含み、
第1の化合物は、構造において式(I):
Figure 2024020212000149
又はそれの薬学的に許容される塩に相当し[Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000150
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000151
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000152
からなる群から選択される。];
第2の化合物は、構造において式(II):
Figure 2024020212000153
又はそれの薬学的に許容される塩に相当する[Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000154
からなる群から選択され、R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000155
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000156
からなる群から選択される。]方法に関する。
1実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物は、一緒に、対象者(例えば患者)に治療効果を提供する量で投与される。
1実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-a)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-b)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-c)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-d)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-e)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-f)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-a)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-a)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-b)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-c)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-d)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-e)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-f)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-b)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-a)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-b)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-c)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-d)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-e)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-f)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-c)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-a)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-b)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-c)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-d)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-e)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-f)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-d)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-a)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-b)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-c)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-d)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-e)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
別の実施形態において、第1の化合物は、構造において式(I-f)に相当し、第2の化合物は、構造において式(II-e)に相当する。
B.治療される状態
1実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与することによって治療される状態はパーキンソン病である。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与することによって治療される状態は、パーキンソン病患者における睡眠障害である(すなわち、パーキンソン病患者における睡眠障害の軽減方法)。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与することによって治療される状態は、パーキンソン病患者における運動能力障害である(すなわち、パーキンソン病患者における運動能力の改善方法)。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与することによって治療される状態は、パーキンソン病患者における夜間能力障害である(すなわち、パーキンソン病患者における夜間能力障害の軽減方法)。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与して、パーキンソン病患者における運動変動を治療する。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与して、パーキンソン病患者における運動異常を治療する。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与して、パーキンソン病患者における運動変動発症を遅延させる。
別の実施形態において、第1の化合物及び第2の化合物を投与して、パーキンソン病患者における運動異常発症を遅延させる。
C.医薬組成物の投与
1実施形態において、本開示は、治療を必要とする状態の治療方法であって、対象者(例えば患者)に対して、治療上有効量の本開示の医薬組成物を投与することを含む方法に関する。
1実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-c)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-d)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-e)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-f)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-a)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-c)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-d)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-e)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-f)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-b)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-c)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-d)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-e)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-f)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-c)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-c)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-d)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-e)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-f)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-d)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-a)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-b)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-c)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-d)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-e)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
別の実施形態において、投与される組成物は、構造において式(I-f)に相当する第1の化合物、及び構造において式(II-e)に相当する第2の化合物を含む。
D.治療される状態
1実施形態において、前記医薬組成物を投与することで治療される状態は、パーキンソン病である。
別の実施形態において、医薬組成物を投与することで治療される状態は、パーキンソン病患者における睡眠障害である(すなわち、パーキンソン病患者における睡眠障害の軽減方法)。
別の実施形態において、医薬組成物を投与することで治療される状態は、パーキンソン病患者における運動能力障害である(すなわち、パーキンソン病患者における運動能力の改善方法)。
別の実施形態において、医薬組成物を投与して、パーキンソン病患者における運動変動を治療する。
別の実施形態において、医薬組成物を投与して、パーキンソン病患者における運動異常を治療する。
別の実施形態において、医薬組成物を投与して、パーキンソン病患者における運動変動発症を遅延させる。
別の実施形態において、医薬組成物を投与して、パーキンソン病患者における運動異常発症を遅延させる。
別の実施形態において、医薬組成物を投与することで治療される状態は、パーキンソン病患者における夜間能力障害である(すなわち、パーキンソン病患者における夜間能力障害の軽減方法)。
E.重量比及び投与経路
概して、患者に投与される(別個に、又は単一の医薬組成物で一緒に)第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)の重量比は、約1:1~約1:50である。1態様において、その重量比は、約1:2~約1:15である。別の態様において、その重量比は、約1:4~約1:10である。別の態様において、その重量比は、約1:4である。別の態様において、その重量比は、約1:7.5である。別の態様において、その重量比は、約1:10である。
1実施形態において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、固体組成物(又は複数の固体組成物)の形態で患者に投与される。1態様において、組成物は、経口投与に好適である。
1実施形態において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、液体組成物(又は複数の液体組成物)の形態で患者に投与される。1態様において、当該組成物は水を含み、注入に好適である。
別の実施形態において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、胃内、皮下、経鼻、筋肉又は静脈投与に好適な液体組成物(別個に、又は同一の医薬組成物中で)として患者に投与される。1態様において、液体組成物は、胃内投与に好適である。別の態様において、液体組成物は、皮下投与に好適である。別の態様において、液体組成物は、筋肉投与に好適である。別の態様において、液体組成物は、静脈投与に好適である。別の態様において、液体組成物は、経鼻投与に好適である。
別の実施形態において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、腸投与(例えば、空腸内、十二指腸内)(別個に、又は同一の医薬組成物中で)によって投与される。それらは、例えば、体外経腹チューブ及び体内腸チューブを用いる経皮内視鏡胃瘻造設によって挿入された永久的チューブによって腸内に、例えば、十二指腸又は空腸に直接投与(又は「注入」)することができる。1態様において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、放射線胃空腸吻合術によって挿入されたチューブを介して投与される。別の態様において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、永久的チューブを挿入する前に患者が治療法に対して良好に応答するか否かを決定するために、最初に患者に挿入される一時的経鼻十二指腸チューブを介して投与される。
第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)を腸投与を介して投与する一部の実施形態において、投与は、商品名CADD-Legacy DuoDopa.RTM.ポンプ(R)で販売されているポンプなどの携帯ポンプを用いて行うことができる。具体的には、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)が入ったカセット、袋又はバイアルをポンプに取り付けて、送達システムを作ることができる。その送達システムを次に、腸投与用の経鼻十二指腸チューブ、経腹口、十二指腸チューブ又は空腸チューブに連結する。
1実施形態において、当該方法は、少なくとも約12時間の期間にわたり実質的に連続で、患者に第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)を投与することを含む(一緒に又は別個に)。別の態様において、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、少なくとも約16時間、少なくとも約24時間、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約1週間、又はそれ以上の期間にわたり実質的に連続で投与される。特に、第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)は、少なくとも約16時間の期間にわたり実質的に連続で皮下投与することができる。
F.投与量及び血漿濃度
1実施形態において、患者に投与される第1の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)及び第2の化合物(例えば、リン酸プロドラッグ)の投与量を調節して、対象者(例えば患者)によって達成される臨床応答を至適とし、それは、OFF時間エピソード(すなわち、運動緩徐)の回数及び期間を小さくし、及び重度の運動異常があるON時間を短くすることで、当日中の機能的ON時間を最大とすることを意味する。
1実施形態において、本開示の方法に従って患者に投与されるL-ドパプロドラッグ(すなわち、第2の化合物)の1日用量は、例えば、1日当たり約20~約1000000mg、約20~約100000mg、約20~約10000mg、約20~約5000mg、約20mg~約4000mg、約20mg~約3000mg、約20mg~約2000mg、又は約20mg~約1000mgであることができる。特に、L-ドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(II-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(II-b)に相当する化合物は、上記の1日用量で投与される。
1実施形態において、本開示の方法に従って患者に投与されるカルビドパプロドラッグ(すなわち、第1の化合物)の1日用量は、例えば、1日当たり0mg~約2500mg、0mg~約1250mg、0mg~約1000mg、0mg~約750mg、0mg~約625mg、0mg~約500mg、0mg~約375mg、0mg~約250mg、又は5mg~約125mgであることができる。特に、カルビドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(I-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(I-b)に相当する化合物は、上記の1日用量で投与される。
一部の実施形態において、組み合わせて、患者において少なくとも約100ng/mLのL-ドパ血漿レベルを達成するのに十分となるような第1の化合物の量及び第2の化合物の量を投与する。1態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約200ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約300ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約400ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約500ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約600ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約700ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約800ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約900ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約1,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約1,500ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約2,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約3,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約4,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約5,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約6,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約7,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約8,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは少なくとも約9,000ng/mLである。特に、第1の化合物は、カルビドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(I-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(I-b)に相当する化合物であることができる。特に、第2の化合物は、L-ドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(II-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(II-b)に相当する化合物であることができる。
一部の実施形態において、組み合わせて、約10ng/mL~約9,000ng/mLのL-ドパ血漿レベルを達成するのに十分となるような第1の化合物の量及び第2の化合物の量を投与する。1態様において、L-ドパ血漿レベルは約10ng/mL~約8,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約25ng/mL~約6,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約50ng/mL~約4,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約100ng/mL~約2,000ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約25ng/mL~約1,200ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約10ng/mL~約500ng/mLである。別の態様において、L-ドパ血漿レベルは、約25ng/mL~約500ng/mLである。特に、第1の化合物は、カルビドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(I-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(I-b)に相当する化合物であることができる。特に、第2の化合物は、L-ドパリン酸プロドラッグ、詳細には構造において式(II-a)に相当する化合物及び/又は構造において式(II-b)に相当する化合物であることができる。
一部の実施形態において、上記L-ドパ濃度範囲は、少なくとも約1時間間隔、2時間間隔、3時間間隔、4時間間隔、5時間間隔、6時間間隔、7時間間隔、8時間間隔、9時間間隔、10時間間隔、11時間間隔、12時間間隔、13時間間隔、14時間間隔、15時間間隔、16時間間隔、17時間間隔、18時間間隔、19時間間隔、20時間間隔、21時間間隔、22時間間隔、23時間間隔、又は24時間間隔にわたって維持され得る。
一部の実施形態において、カルビドパ血漿レベルを約2500ng/mL未満に維持するのに十分となるような第1の化合物の量及び第2の化合物の量を投与する。1態様において、カルビドパ血漿レベルは約2000ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約1500ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約1000ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約500ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約250ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約100ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約50ng/mL未満である。別の態様において、カルビドパ血漿レベルは約25ng/mL未満である。
一部の実施形態において、上記カルビドパ血漿濃度範囲は、少なくとも約1時間間隔、2時間間隔、3時間間隔、4時間間隔、5時間間隔、6時間間隔、7時間間隔、8時間間隔、9時間間隔、10時間間隔、11時間間隔、12時間間隔、13時間間隔、14時間間隔、15時間間隔、16時間間隔、17時間間隔、18時間間隔、19時間間隔、20時間間隔、21時間間隔、22時間間隔、23時間間隔又は24時間間隔にわたって維持される。
V.併用投与及び/又は追加療法
本開示の治療方法は、L-ドパプロドラッグ及びカルビドパプロドラッグに加えて、パーキンソン病治療のための1以上の治療薬(例えば抗パーキンソン病薬)を投与することをさらに含んでいても良い。1実施形態において、前記追懐の治療剤は、カルビドパ以外のデカルボキシラーゼ阻害剤(例えば、ベンセラジド)、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(「COMT」)阻害剤(例えば、エンタカポン及びトルカポン)、及びモノアミンオキシダーゼA(「MAO-A」)又はモノアミンオキシダーゼB(「MAO-B」)阻害剤(例えば、モクロベミド、ラサギリン、セレギリン及びサフィナミド)からなる群から選択される。1態様において、前記追加の治療薬は、カルビドパ以外のデカルボキシラーゼ阻害剤からなる群から選択される。別の態様において、前記追加の治療薬は、エンタカポンなどのCOMT阻害剤からなる群から選択される。別の態様において、前記追加の治療薬は、MAO-A阻害剤からなる群から選択される。別の態様において、前記追加の治療薬は、MAO-B阻害剤からなる群から選択される。
前記追加の治療薬と第1及び第2の化合物は一緒に又は別個に、そして実質的に同時に又は互いに順次投与することができる。さらに、前記追加の治療薬と第1及び第2の化合物は、同一であっても異なっていても良い別個の製剤であることができる。例えば、エンタカポンを併用することができ、経口投与でき、そして本明細書に記載の第1及び第2の化合物を皮下投与することができる(別個に、又は同一医薬組成物中で一緒に)。さらに、前記治療薬と第1及び第2の化合物は、例えば単一容器中で又は単一の外装内の複数の容器中で一緒に包装されていても良く、又は別個の包装中で同時に提供しても良い(「一般的提供」)。
同様にして、本開示の医薬組成物はさらに、上記のパーキンソン病治療のための1以上の別の治療薬をさらに含んでいても良い。
VI.キット
本開示はまた、カルビドパリン酸プロドラッグを含む1以上の医薬製剤を含むキット;L-ドパリン酸プロドラッグを含む1以上の医薬製剤を含むキット;及びカルビドパリン酸プロドラッグ及びL-ドパリン酸プロドラッグの両方を含む1以上の医薬製剤を含むキットに関するものである。そのキットは、1以上の別の治療薬及び/又は説明書、例えば、パーキンソン病及び関連の状態の患者を治療するためのキット使用の説明書を含んでいても良い。
1実施形態において、キットは第1の医薬製剤を含み、その第1の医薬製剤は、構造において式(I)に相当する第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩を含む。1態様において、キットは、構造において式(II)に相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む第2の医薬製剤を含む。別の態様において、第1の医薬製剤はさらに、構造において式(II)に相当する第2の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む。別の態様において、第1の医薬製剤及び適用可能な場合に第2の医薬製剤は、液体医薬製剤である。
ドーパミンはアキラル化合物であることから、L-ドパリン酸プロドラッグに代えてD-ドパリン酸プロドラッグ又はD-ドパリン酸プロドラッグとL-ドパリン酸プロドラッグのラセミ体を用いる場合には、上記の各種実施形態を適合させることになる可能性があるものと考えられる。
VII.実施例
下記の非限定的実施例は、本開示をさらに説明するために提供されるものである。下記の実施例で使用される略称は下記のものを含む。
「DBU」は、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-ウンデカ-7-エンを意味する。
「DCM」は、ジクロロメタンを意味する。
「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸を意味する。
「FCC」は、フラッシュカラムクロマトグラフィーを意味する。
「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味する。
「IPA」は、イソプロパノールを意味する。
「LC-MS」は、液体クロマトグラフィー-質量分析を意味する。
「m-CPBA」は、メタ-クロロ過安息香酸を意味する。
「MTBE」は、メチルtert-ブチルエーテルを意味する。
「pa」は、ピーク面積を意味する。
「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。
「TLC」は、薄層クロマトグラフィーを意味する。
「t1/2」は、生物学的半減期、すなわち、生存生物に投与された薬剤その他の物質の半量が正常な生理プロセスによって代謝又は排出されるのに要する時間を意味する。
[実施例1]
L-ドパR 又はR モノプロドラッグの合成
L-ドパ3′-モノプロドラッグ及びL-ドパ4′-モノプロドラッグを、下記の図式1に示すように製造した。
Figure 2024020212000157
具体的には、L-ドパ3′-モノプロドラッグ及びL-ドパ4′-モノプロドラッグを、下記の段階1から5Bに記載の方法に従って製造した。
段階1
水酸化ナトリウム(40g、1.0mol)の水(300mL)中溶液を、化合物1(100g、0.5mol)の水(300mL)中懸濁液に0℃で20分の期間をかけて滴加した。ジオキサン(400mL)中のクロロギ酸ベンジル(103.9g、0.6mol)を、その懸濁液に0℃で30分の期間をかけて滴加し、次に反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料が完全に消費された後、反応物を、10%水酸化ナトリウム(200mL)を用いてpH=10の塩基性とし、MTBE(500mL)で抽出した。有機層を分離し、廃棄した。水層を、6N HCl(150mL)を用いてpH=2の酸性とし、MTBEで抽出した(500mLで2回)。合わせた有機層を水(500mL)、飽和塩化ナトリウム溶液(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に45℃~50℃で濃縮して、粗化合物2を粘稠液体として得た(120g、72%)。
段階2
炭酸セシウム(123g、0.37mol)を、2ロットで化合物2(250g、0.75mol)のジメチルホルムアミド(2リットル)中溶液に0℃で加えた。この混合物に、臭化ベンジル(90.3mL、0.75mol)を0℃で30分の期間をかけて滴加し、次に反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料が完全に消費された後、反応物を水(5リットル)で希釈し、MTBEで抽出した(1リットルで2回)。合わせた有機層を水(1リットル)、飽和塩化ナトリウム溶液(0.5リットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物3を粘稠液体として得た(250g)。
段階3
炭酸セシウム(698.5g、2.14mol)を、4ロットで化合物3(900g、2.14mol)のジメチルホルムアミド(7.2リットル)中溶液に0℃で加えた。この混合物に、臭化ベンジル(512mL、4.28mol)を、0℃で1時間の期間をかけて滴加し、次に反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料が完全に消費された後、反応物を水(15リットル)で希釈し、MTBEで抽出した(3リットルで2回)。合わせた有機層を水(3リットル)、飽和塩化ナトリウム溶液(1.5リットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗生成物を粘稠液体として得た(1kg)。
得られた粗生成物を、前のバッチからの粗生成物(合計1.6kg)と混合し、10%から20%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって繰り返し精製して、化合物4a(270g)及び4b(255g)を得た。
段階4A
適切な塩基を、化合物4aのテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。この混合物に、0℃で30分の期間をかけて溶液のアルキル化剤若しくはアシル化剤を滴加し、次に反応物を室温で2時間撹拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。原料が完全に消費された後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物5aを得た。
段階4B
適切な塩基を、化合物4bのテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。この混合物に、アルキル化剤若しくはアシル化剤の溶液を、0℃で30分の期間をかけて滴加した。添加完了後、反応物を室温で2時間撹拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。反応完了後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。粗生成物を、30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物5bを得た。
段階5A
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に化合物5aのエタノール及び水(4:1比)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回パージし、次に4kg/cm圧(約4気圧)で16時間水素化した。反応完了後、反応混合物に水を加え、触媒を、K100セルロースフィルター層での濾過によって除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールと撹拌し、濾過し、吸引下に乾燥して、L-ドパプロドラッグ化合物6Aを得た。
段階5B
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に化合物5bのエタノール及び水(4:1比)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回パージし、次に4kg/cm圧(約4気圧)で16時間水素化した。反応完了後、反応混合物に水を加え、触媒を、K100セルロースフィルター層での濾過によって除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールとともに撹拌し、濾過し、吸引下に乾燥して、L-ドパプロドラッグ化合物6Bを得た。
[実施例2]
L-ドパジプロドラッグの合成
L-ドパ3′,4′-ジプロドラッグを、下記の図式2に示すように製造した。
Figure 2024020212000158
及びRは下記のものから選択される同一の基である。
Figure 2024020212000159
具体的には、L-ドパジプロドラッグを、下記の段階6及び7に記載のように製造した。
段階6
炭酸セシウムを、2ロットで化合物3のジメチルホルムアミド中溶液に0℃で加えた。アルキル化剤若しくはアシル化剤の溶液を、この混合物に0℃で1時間の期間をかけて滴加し、次に反応物を室温で2時間撹拌した。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料が完全に消費された後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を、10%から15%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物7を得た。
段階7
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に化合物7のTHF中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回パージし、次に6kg圧で8時間水素化した。反応完了後、反応混合物に水を加え、触媒をK100セルロースフィルター層による濾過によって除去した。濾液を減圧下に濃縮して、L-ドパジプロドラッグ化合物8を得た。
[実施例3]
カルビドパモノプロドラッグ及びカルビドパジプロドラッグの合成
カルビドパプロドラッグを、下記の図式3に示すように製造した。
Figure 2024020212000160
及びRはいずれもHであるか、下記から選択される同一の基である。
Figure 2024020212000161
及びRは、独立にH又は上記から選択される基であることもできる。
具体的には、カルビドパプロドラッグを、下記の段階1~4に記載のように製造した。
段階1
カルビドパ1水和物(20.0g、82mmol)、重炭酸ナトリウム(7.57g、90mmol)、水(200mL)及びTHF(100mL)のスラリーを冷却して5℃~10℃とし、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)コハク酸イミド(20.4g、82mmol)を加えた。混合物を昇温させて環境温度とし、5時間かけてほぼ均一溶液となり、その際、LC-MSはほぼ反応完了を示した。溶液をMTBE(100mL)で希釈し、層を分離し、有機層を飽和NaHCO(100mL)で抽出した。水層を2N HCl(160mL)で酸性とし、酸性水層をMTBEで抽出した(100mLで2回)。2回目の逆抽出時に、少量の生成物が沈殿し始めた。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、残留固体をMTBE(20mL)で分液漏斗から洗い出した。残った混合物を濃縮して合計質量43gとし、10%THF/MTBE(60mL)を加えた。混合物は攪拌できないほど粘度が高かったので、追加のMTBE(6体積の5%THF/MTBEに対して60mL)を加えた。次に、得られた白色スラリーを加熱して50℃とした。スラリーを1時間かけて冷却して環境温度とし、次に14時間攪拌した。白色固体を濾過し、5%THF/MTBE(20mL)で洗浄し、真空乾燥機(50℃)で乾燥させて、(S)-2-(2-((ベンジルオキシ)カルボニル)-ヒドラジニル)-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-メチルプロパン酸化合物のTHF含有品(4:3)(31.1g、71.9mmol、収率91%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.66(d、J=9.0Hz、2H)、8.18(brs、1H)、7.49-7.17(m、5H)、6.59(dd、J=5.0、3.0Hz、2H)、6.44(dd、J=8.0、2.0Hz、1H)、5.04(s、2H)、2.73(d、J=13.4Hz、1H)、2.59(d、J=13.3Hz、1H)、1.07(s、3H);MS(ESI)m/z361[M+H]
段階2
ベンゾフェノンヒドラゾン(20.0g、102mmol)のDCM(100mL)中溶液を冷却して<0℃とし、ヨウ素(0.052g、0.204mmol)及び1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(25.6mL、204mmol)を加えた。m-CPBA(30.5g、132mmol)を-10℃~0℃で5分間かけて少量ずつ加えた(発熱、制御のためドライアイス/アセトン浴)。混合物を0℃~12℃で15分間攪拌後、水で洗浄した(200mLで3回)。得られた混合物を脱水し(NaSO)、濃縮して合計体積76mLとし、追加のDCM 16mLで125mL三角フラスコ中に洗い入れて、(ジアゾメチレン)ジベンゼンの約1M暗紫色溶液を調製した。別のフラスコ中、(S)-2-(2-((ベンジルオキシ)カルボニル)ヒドラジニル)-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-メチルプロパン酸化合物のテトラヒドロフラン含有品(4:3)(30.7g、74.0mmol)のIPA(300mL)中スラリーを冷却して10℃未満とし、(ジアゾメチレン)ジベンゼン溶液(78mL、78mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて室温としたが、LC-MSで30分後に反応が停滞していることが示された。追加のジフェニルジアゾメタン(0.2当量、14mL)を加え、攪拌を室温で続けた。35分後、残りのジフェニルジアゾメタン溶液(9mL)を加えた。2時間20分後、紫色が持続し、LC-MSで反応が完結したことが示された。反応混合物を濃縮して約60mLとし、20%CHCN水溶液(300mL)を加えた。混合物をシクロヘキサンで洗浄し(300mLで10回)、酢酸エチル(450mL)を加え、混合物を飽和NaHCO水溶液(150mL)及びブライン(60mL)で洗浄した。混合物を脱水し(NaSO)、濃縮して、化合物9、(S)-ベンジル2-(1-(ベンズヒドリルオキシ)-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)ヒドラジン-カルボキシレート(39.4g、74.8mmol、収率>99%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.65(brs、2H)、8.19(brs、1H)、7.43-7.20(m、15H)、6.70(s、1H)、6.55(d、J=2.0Hz、1H)、6.45(d、J=8.0Hz、1H)、6.20(dd、J=7.9、2.0Hz、1H)、4.95(d、J=3.4Hz、2H)、2.81(d、J=13.6Hz、1H)、2.67(d、J=13.7Hz、1H)、1.17(d、J=3.1Hz、3H);MS(ESI)m/z549[M+Na]
段階3
(S)-ベンジル2-(1-(ベンズヒドリルオキシ)-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)ヒドラジンカルボキシレート及びCHCNの溶液を冷却して0℃未満とし、DBU及びプロドラッグアルキル化若しくはアシル化剤を0℃未満で加えた。40分後、水を加えて、二相溶液を得た。層を分離し;下層を冷1:1CHCN/水で洗浄し、次に酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、混合物を脱水し(NaSO)、濃縮した。FCC(50から100%MTBE/ヘプタン)によって、カルビドパプロドラッグ化合物10の混合物を得た。
段階4
スレンレス製圧力瓶中、段階3で製造されたカルビドパプロドラッグの混合物のTHF中溶液を5%Pd/C(含水品JM#9)に加えた。混合物を約0.41PMa(60psi)の水素下に22℃で2時間振盪した。次に、水を加え、水素化をさらに17時間続けた。混合物を、1:1 THF-水洗浄液100mLを用いてナイロン膜で濾過した。混合物をMTBEで希釈し、層を分離した。水層をMTBEで洗浄し、次にロータリーエバポレータで濃縮して総質量とし、3日間凍結乾燥して白色ガラス状物を得た。非晶質固体を破砕し、1日間凍結乾燥して、微量の追加の水を除去して、カルビドパプロドラッグ、化合物11a、11b、及び11cを得た。
[実施例4]
L-ドパアミンプロドラッグの合成
L-ドパアミンプロドラッグを、下記の図式4に示すように製造した。
Figure 2024020212000162
具体的には、下記の段階1~5でのL-ドパアミンプロドラッグ
段階1
化合物12を、塩化メチレン中トリエチルアミン及びBOC無水物と合わせ、室温で1時間経過させた。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物13を得た。
段階2
炭酸セシウムを、化合物13のジメチルホルムアミド中溶液に0℃で加えた。臭化ベンジルをこの混合物に0℃で30分間かけて滴加し、次に反応物を室温で16時間攪拌した。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を水で洗浄し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物14を粘稠液体として得た。
段階3
化合物14をジクロロメタンに溶かし、トリフルオロ酢酸で処理して化合物15を得た。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応停止し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。
段階4
適切な塩基を、化合物15のテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。溶液のアシル化剤を、0℃で30分かけて、この混合物に滴加し、次に反応物を室温で2時間攪拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエン(500mL)で抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を、30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物16を得た。
段階5
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に、化合物16のエタノール及び水(4:1)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回バージし、次に4kg/cm圧(ほぼ4気圧)で16時間にわたって水素化した。反応完了後、水を反応混合物に加え、K100セルロースフィルター層で濾過することで触媒を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールとともに攪拌し、濾過し、吸引乾燥して、L-ドパプロドラッグ化合物17を得た。
[実施例5]
カルビドパアミンプロドラッグの合成
カルビドパプロドラッグを、下記の図式5に示すように製造した。
Figure 2024020212000163
具体的には、下記の段階1~5でのカルビドパアミンプロドラッグ
段階1
化合物18を、塩化メチレン中トリエチルアミン及びBOC無水物と合わせ、室温で1時間経過させた。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物19を得た。
段階2
炭酸セシウムを、化合物19のジメチルホルムアミド中溶液に0℃で加えた。臭化ベンジルをこの混合物に0℃で30分間かけて滴加し、次に反応物を室温で16時間攪拌した。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を水で洗浄し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物20を粘稠液体として得た。
段階3
化合物20をジクロロメタンに溶かし、トリフルオロ酢酸で処理して化合物21を得た。反応完了をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応停止し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗生成物を得た。
段階4
適切な塩基を、化合物21のテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。溶液のアシル化剤を、0℃で30分かけて、この混合物に滴加し、反応物を室温で2時間攪拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を、30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物22を得た。
段階5
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に、化合物22のエタノール及び水(4:1)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回バージし、次に4kg/cm圧(ほぼ4気圧)で16時間にわたって水素化した。反応完了後、水を反応混合物に加え、K100セルロースフィルター層で濾過することで触媒を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールとともに攪拌し、濾過し、吸引乾燥して、カルビドパプロドラッグ化合物23を得た。
[実施例6]
レボドパカルボン酸プロドラッグの合成
レボドパカルボン酸プロドラッグを、下記の図式6に示すように製造した。
Figure 2024020212000164
具体的には、レボドパカルボン酸プロドラッグを、下記の段階1~4で製造した。
段階1
炭酸セシウムを、化合物24のジメチルホルムアミド中溶液に0℃で加えた。臭化ベンジルを、0℃で30分間かけて、この混合物に滴加し、反応物を室温で16時間攪拌した。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を水で希釈し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物25を粘稠液体として得た。
段階2
化合物25をTHF及び水(3:1)の混合物に溶かし、水酸化リチウム溶液で処理した。原料の完全消費後、反応物を1N塩酸溶液で反応停止し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物26を粘稠液体として得た。
段階3
適切な塩基を、化合物26のテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。溶液のアシル化剤を、0℃で30分かけて、この混合物に滴加し、反応物を室温で2時間攪拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を、30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物27を得た。
段階4
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に、化合物27のエタノール及び水(4:1)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回バージし、次に4kg/cm圧(ほぼ4気圧)で16時間にわたって水素化した。反応完了後、水を反応混合物に加え、K100セルロースフィルター層で濾過することで触媒を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールとともに攪拌し、濾過し、吸引乾燥して、レボドパカルボン酸プロドラッグ化合物28を得た。
[実施例7]
カルビドパカルボン酸プロドラッグの合成
カルビドパカルボン酸プロドラッグを、下記の図式7に示すように製造した。
Figure 2024020212000165
具体的には、カルビドパカルボン酸プロドラッグを、下記の段階1~4で製造した。
段階1
炭酸セシウムを、化合物29のジメチルホルムアミド中溶液に0℃で加えた。臭化ベンジルを、0℃で30分間かけて、この混合物に滴加し、次に反応物を室温で16時間攪拌した。反応完結をTLCによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を水で希釈し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物30を粘稠液体として得た。
段階2
化合物30をTHF及び水(3:1)の混合物に溶かし、水酸化リチウム溶液で処理した。原料の完全消費後、反応物を1N塩酸溶液で反応停止し、MTBEで抽出した。合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮して、粗化合物31を粘稠液体として得た。
段階3
適切な塩基を、化合物31のテトラヒドロフラン中溶液に0℃で加えた。溶液のアシル化剤を、0℃で30分かけて、この混合物に滴加し、反応物を室温で2時間攪拌した。反応完了を薄層クロマトグラフィーによってモニタリングした。原料の完全消費後、反応物を冷却して0℃~5℃とし、水で反応停止した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した。合わせた有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、45℃~50℃で減圧下に濃縮した。得られた粗生成物を、30%から40%酢酸エチル/石油エーテルを用いるシリカゲル(230~400メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物32を得た。
段階4
10%Pd/Cを、窒素雰囲気下に、化合物32のエタノール及び水(4:1)中溶液に加えた。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回バージし、次に4kg/cm圧(ほぼ4気圧)で16時間にわたって水素化した。反応完了後、水を反応混合物に加え、K100セルロースフィルター層で濾過することで触媒を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をエタノールとともに攪拌し、濾過し、吸引乾燥して、カルビドパカルボン酸プロドラッグ化合物33を得た。
VIII.さらなる実施形態
実施形態1.構造において式(I)に相当する第1の化合物:
Figure 2024020212000166
又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000167
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000168
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000169
からなる群から選択される。];及び
構造において式(II)に相当する第2の化合物:
Figure 2024020212000170
又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000171
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000172
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000173
からなる群から選択される。]
を含む組み合わせ医薬。
実施形態2.前記第1の化合物が
Figure 2024020212000174
である、実施形態1の組み合わせ医薬。
実施形態3.前記第2の化合物が、
Figure 2024020212000175
である、実施形態1又は2の組み合わせ医薬。
実施形態4.前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩が、別個の医薬組成物中に存在するか、両方とも同一の医薬組成物中に存在する、実施形態1~3のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態5.前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩の前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩に対する重量比が、約1:1~約1:50、好ましくは約1:2~約1:15、好ましくは約1:4~約1:10、より好ましくは約1:4である実施形態1~4のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態6.前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩が、ほぼ中性pHの水溶液中少なくとも約200mg/mLの溶解度を有し、前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩がほぼ中性のpHの水溶液中で少なくとも約400mg/mLの溶解度を有する、実施形態1~5のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態7.前記組み合わせが、胃内、皮下、筋肉、空腸内、経口、経鼻又は静脈投与に好適な水系組み合わせである、実施形態1~6のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態8.前記組み合わせが、皮下投与に好適な水系組み合わせである、実施形態1~7のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態9.前記第1の化合物が、構造において式(I-a)に相当する化合物:
Figure 2024020212000176
又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-a)に相当する化合物:
Figure 2024020212000177
又はそれの薬学的に許容される塩である、実施形態1~8のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態10.前記第1の化合物が、構造において式(I-a)に相当する化合物:
Figure 2024020212000178
又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する化合物:
Figure 2024020212000179
又はそれの薬学的に許容される塩である、実施形態1~9のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態11.前記第1の化合物が、構造において式(I-b)に相当する化合物:
Figure 2024020212000180
又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-a)に相当する化合物:
Figure 2024020212000181
又はそれの薬学的に許容される塩である、実施形態1~10のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態12.前記第1の化合物が、構造において式(I-b)に相当する化合物:
Figure 2024020212000182
又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する化合物:
Figure 2024020212000183
又はそれの薬学的に許容される塩である、実施形態1~11のいずれか一つの組み合わせ医薬。
実施形態13.治療上有効量の実施形態1~12のいずれか一つによる組み合わせ医薬を対象者に投与することを含む、処置を必要とする対象者におけるパーキンソン病の治療方法及び/又はパーキンソン病を有する対象者において救援療法を提供する方法。
実施形態14.前記第1の化合物及び前記第2の化合物を、別個の医薬組成物で対象者に投与する、又は前記第1の化合物及び前記第2の化合物を、当該第1の化合物及び当該第2の化合物を含む同一の医薬組成物で対象者に投与する、実施形態13の方法。
実施形態15.前記第1の化合物及び前記第2の化合物の胃内、皮下、空腸内、経口、経鼻、筋肉又は静脈投与を含む実施形態13又は14の方法。
実施形態16.前記第1の化合物及び前記第2の化合物の皮下投与を含む、実施形態13~15のいずれか一つの方法。
実施形態17.少なくとも約12時間の期間をかけての前記第1の化合物及び前記第2の化合物の実質的連続投与を含む、実施形態13~16のいずれか一つの方法。
実施形態18.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:1~約1:50である、実施形態13~17のいずれか一つの方法。
実施形態19.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:2~約1:15である、実施形態13~18のいずれか一つの方法。
実施形態20.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:4~約1:10である、実施形態13~19のいずれか一つの方法。
実施形態21.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:4である、実施形態13~20のいずれか一つの方法。
実施形態22.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:7.5である、実施形態13~21のいずれか一つの方法。
実施形態23.投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:10である、実施形態13~22のいずれか一つの方法。
実施形態24.前記第1の化合物が、
Figure 2024020212000184
からなる群から選択され、前記第2の化合物が、
Figure 2024020212000185
からなる群から選択される、実施形態13~23のいずれか一つの方法。
実施形態25.別の抗パーキンソン病薬を対象者に投与することをさらに含む、実施形態13~24のいずれか一つの方法。
実施形態26.前記組み合わせ医薬が水系の組み合わせである、実施形態13~25のいずれか一つの方法。
実施形態27.前記水系組み合わせ医薬が、胃内、皮下、筋肉、経鼻、空腸内、経口又は静脈投与によって投与される、実施形態26の方法。
実施形態28.前記水系組み合わせ医薬を皮下投与によって投与する、実施形態26又は27の方法。
実施形態29.構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩。
Figure 2024020212000186
[式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000187
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000188
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000189
からなる群から選択される。]
実施形態30.Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000190
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000191
からなる群から選択される、実施形態29の化合物又は薬学的に許容される塩。
実施形態31.Rが水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000192
からなる群から選択される、実施形態29又は30の化合物又は薬学的に許容される塩。
実施形態32.当該化合物が、構造において、式(I-a):
Figure 2024020212000193
に相当する、実施形態29~31のいずれか一つの化合物又は塩。
実施形態33.当該化合物が、構造において、式(I-b):
Figure 2024020212000194
に相当する、実施形態29~31のいずれか一つの化合物又は塩。
実施形態34.構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩。
Figure 2024020212000195
[式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000196
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000197
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000198
からなる群から選択される。]
実施形態35.Rが水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000199
からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000200
からなる群から選択される、実施形態34の化合物又は塩。
実施形態36.Rが水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
Figure 2024020212000201
からなる群から選択される、実施形態34又は35の化合物又は塩。
実施形態37.当該化合物が、構造において、式(II-a):
Figure 2024020212000202
に相当する、実施形態34~36のいずれか一つの化合物又は塩。
実施形態38.当該化合物が、構造において、式(II-b):
Figure 2024020212000203
に相当する、実施形態34~36のいずれか一つの化合物又は塩。
実施形態39.構造において式(I)に相当する第1の化合物:
Figure 2024020212000204
又はそれの薬学的に許容される塩(Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000205
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000206
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000207
からなる群から選択される。);及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
実施形態40.前記第1の化合物が、構造において式(I-a):
Figure 2024020212000208
に相当する、実施形態39の医薬組成物。
実施形態41.前記第1の化合物が、構造において式(I-b):
Figure 2024020212000209
に相当する、実施形態39の医薬組成物。
実施形態42.前記組成物がさらに、構造において式(II)に相当する第2の化合物:
Figure 2024020212000210
又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000211
からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000212
からなる群から選択され;Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000213
からなる群から選択される。]を含む、実施形態39~41のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態43.前記第2の化合物が、構造において式(II-a):
Figure 2024020212000214
に相当する、実施形態42の医薬組成物。
実施形態44.前記第2の化合物が、構造において式(II-b):
Figure 2024020212000215
に相当する、実施形態42の医薬組成物。
実施形態45.構造において式(II)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
Figure 2024020212000216
[式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000217
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000218
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000219
からなる群から選択される。]
実施形態46.前記第1の化合物が、構造において式(II-a)に相当する、実施形態45の医薬組成物。
Figure 2024020212000220
実施形態47.前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する、実施形態45の医薬組成物。
Figure 2024020212000221
実施形態48.前記組成物がさらに、構造において式(I)に相当する第2の化合物:
Figure 2024020212000222
又はそれの薬学的に許容される塩[式中、Rは独立に、水素、
Figure 2024020212000223
からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
Figure 2024020212000224
からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
Figure 2024020212000225
からなる群から選択される。];及び薬学的に許容される担体を含む、実施形態45~47のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態49.前記第2の化合物が、構造において式(I-a):
Figure 2024020212000226
に相当する、実施形態48の医薬組成物。
実施形態50.前記第2の化合物が、構造において式(I-b):
Figure 2024020212000227
に相当する、実施形態48の医薬組成物。
実施形態51.前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が、約1:1~約1:50、好ましくは約1:2~約1:15、さらにより好ましくは約1:4~約1:10である、実施形態39~44のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態52.前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:4である、実施形態39~51のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態53.前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:7.5である、実施形態39~51のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態54.前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:10である、実施形態39~51のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態55.前記組成物がさらに水を含み、注入に好適である実施形態39~54のいずれか一つの医薬組成物。
実施形態56.実施形態1~12のいずれか一つの組み合わせ医薬を含むキット。
実施形態57.実施形態39~55のいずれか一つの医薬組成物を含むキット。
理解すべき点として、前記の詳細な説明及び付随の実施例は説明のためのものでしかなく、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ定義される本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
開示の実施形態に対する各種の変更及び改変は、当業者には明らかであろう。本発明の化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、組成物、製剤又は使用方法に関するものなど(これらに限定されるものではない)のそのような変更及び改変は、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいて行うことが可能である。

Claims (57)

  1. 構造において式(I)に相当する第1の化合物:
    Figure 2024020212000228
    又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000229
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000230
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000231
    からなる群から選択される。];及び
    構造において式(II)に相当する第2の化合物:
    Figure 2024020212000232
    又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000233
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000234
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000235
    からなる群から選択される。]
    を含む組み合わせ医薬。
  2. 前記第1の化合物が
    Figure 2024020212000236
    である、請求項1に記載の組み合わせ医薬。
  3. 前記第2の化合物が、
    Figure 2024020212000237
    である、請求項1又は2に記載の組み合わせ医薬。
  4. 前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩、及び前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩が、別個の医薬組成物中に存在するか、両方とも同一の医薬組成物中に存在する、請求項1~3のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  5. 前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩の前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩に対する重量比が、約1:1~約1:50、好ましくは約1:2~約1:15、好ましくは約1:4~約1:10、より好ましくは約1:4である請求項1~4のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  6. 前記第1の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩が、ほぼ中性pHの水溶液中で少なくとも約200mg/mLの溶解度を有し、前記第2の化合物若しくはそれの薬学的に許容される塩がほぼ中性のpHの水溶液中で少なくとも約400mg/mLの溶解度を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  7. 前記組み合わせが、胃内、皮下、筋肉、空腸内、経口、経鼻又は静脈投与に好適な水系組み合わせである、請求項1~6のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  8. 前記組み合わせが、皮下投与に好適な水系組み合わせである、請求項1~7のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  9. 前記第1の化合物が、構造において式(I-a)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000238
    又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-a)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000239
    又はそれの薬学的に許容される塩である、請求項1~8のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  10. 前記第1の化合物が、構造において式(I-a)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000240
    又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000241
    又はそれの薬学的に許容される塩である、請求項1~9のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  11. 前記第1の化合物が、構造において式(I-b)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000242
    又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-a)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000243
    又はそれの薬学的に許容される塩である、請求項1~10のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  12. 前記第1の化合物が、構造において式(I-b)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000244
    又はそれの薬学的に許容される塩であり;前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する化合物:
    Figure 2024020212000245
    又はそれの薬学的に許容される塩である、請求項1~11のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬。
  13. 治療上有効量の請求項1~12のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬を対象者に投与することを含む、処置を必要とする対象者におけるパーキンソン病の治療方法及び/又はパーキンソン病を有する対象者において救援療法を提供する方法。
  14. 前記第1の化合物及び前記第2の化合物を、別個の医薬組成物で対象者に投与する、又は前記第1の化合物及び前記第2の化合物を、当該第1の化合物及び当該第2の化合物を含む同一の医薬組成物で対象者に投与する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1の化合物及び前記第2の化合物の胃内、皮下、空腸内、経口、経鼻、筋肉又は静脈投与を含む請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記第1の化合物及び前記第2の化合物の皮下投与を含む、請求項13~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 少なくとも約12時間の期間をかけての前記第1の化合物及び前記第2の化合物の実質的連続投与を含む、請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:1~約1:50である、請求項13~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:2~約1:15である、請求項13~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:4~約1:10である、請求項13~19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:4である、請求項13~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:7.5である、請求項13~21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 投与される前記第1の化合物の投与される前記第2の化合物に対する重量比が約1:10である、請求項13~22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記第1の化合物が、
    Figure 2024020212000246
    からなる群から選択され、前記第2の化合物が、
    Figure 2024020212000247
    からなる群から選択される、請求項13~23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 別の抗パーキンソン病薬を対象者に投与することをさらに含む、請求項13~24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記組み合わせ医薬が水系の組み合わせである、請求項13~25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記水系の組み合わせ医薬が、胃内、皮下、筋肉、経鼻、空腸内、経口又は静脈投与によって投与される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記水系の組み合わせ医薬を皮下投与によって投与する、請求項26又は27に記載の方法。
  29. 構造において式(I)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩。
    Figure 2024020212000248
    [式中、Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000249
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000250
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000251
    からなる群から選択される。]
  30. が水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000252
    からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
    Figure 2024020212000253
    からなる群から選択される、請求項29に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
  31. が水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
    Figure 2024020212000254
    からなる群から選択される、請求項29又は30に記載の化合物又は薬学的に許容される塩。
  32. 当該化合物が、構造において、式(I-a):
    Figure 2024020212000255
    に相当する、請求項29~31のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
  33. 当該化合物が、構造において、式(I-b):
    Figure 2024020212000256
    に相当する、請求項29~31のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
  34. 構造において式(II)に相当する化合物又はそれの薬学的に許容される塩。
    Figure 2024020212000257
    [式中、Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000258
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000259
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000260
    からなる群から選択される。]
  35. が水素であり;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000261
    からなる群から選択され、Rが、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRが独立に、水素、
    Figure 2024020212000262
    からなる群から選択される、請求項34に記載の化合物又は塩。
  36. が水素であり;R及びRが水素であり;及びRが独立に、水素、
    Figure 2024020212000263
    からなる群から選択される、請求項34又は35に記載の化合物又は塩。
  37. 当該化合物が、構造において、式(II-a):
    Figure 2024020212000264
    に相当する、請求項34~36のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
  38. 当該化合物が、構造において、式(II-b):
    Figure 2024020212000265
    に相当する、請求項34~36のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
  39. 構造において式(I)に相当する第1の化合物:
    Figure 2024020212000266
    又はそれの薬学的に許容される塩(Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000267
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000268
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000269
    からなる群から選択される。);及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  40. 前記第1の化合物が、構造において式(I-a):
    Figure 2024020212000270
    に相当する、請求項39に記載の医薬組成物。
  41. 前記第1の化合物が、構造において式(I-b):
    Figure 2024020212000271
    に相当する、請求項39に記載の医薬組成物。
  42. 前記組成物がさらに、構造において式(II)に相当する第2の化合物:
    Figure 2024020212000272
    又はそれの薬学的に許容される塩[Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000273
    からなる群から選択され;R及びRがそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000274
    からなる群から選択され;Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000275
    からなる群から選択される。]を含む、請求項39~41のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  43. 前記第2の化合物が、構造において式(II-a):
    Figure 2024020212000276
    に相当する、請求項42に記載の医薬組成物。
  44. 前記第2の化合物が、構造において式(II-b):
    Figure 2024020212000277
    に相当する、請求項42に記載の医薬組成物。
  45. 構造において式(II)に相当する第1の化合物又はそれの薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
    Figure 2024020212000278
    [式中、Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000279
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000280
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000281
    からなる群から選択される。]
  46. 前記第1の化合物が、構造において式(II-a)に相当する、請求項45に記載の医薬組成物。
    Figure 2024020212000282
  47. 前記第2の化合物が、構造において式(II-b)に相当する、請求項45に記載の医薬組成物。
    Figure 2024020212000283
  48. 前記組成物がさらに、構造において式(I)に相当する第2の化合物:
    Figure 2024020212000284
    又はそれの薬学的に許容される塩[式中、Rは独立に、水素、
    Figure 2024020212000285
    からなる群から選択され;R及びRはそれぞれ独立に、水素、
    Figure 2024020212000286
    からなる群から選択され、Rは、水素、メチル、及びイソプロピルからなる群から選択され;及びRは独立に、水素、
    Figure 2024020212000287
    からなる群から選択される。];及び薬学的に許容される担体を含む、請求項45~47のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  49. 前記第2の化合物が、構造において式(I-a):
    Figure 2024020212000288
    に相当する、請求項48に記載の医薬組成物。
  50. 前記第2の化合物が、構造において式(I-b):
    Figure 2024020212000289
    に相当する、請求項48に記載の医薬組成物。
  51. 前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が、約1:1~約1:50、好ましくは約1:2~約1:15、さらにより好ましくは約1:4~約1:10である、請求項39~44のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  52. 前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:4である、請求項39~51のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  53. 前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:7.5である、請求項39~51のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  54. 前記第1の化合物の前記第2の化合物に対する重量比が約1:10である、請求項39~51のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  55. 前記組成物がさらに水を含み、注入に好適である請求項39~54のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  56. 請求項1~12のいずれか1項に記載の組み合わせ医薬を含むキット。
  57. 請求項39~55のいずれか1項に記載の医薬組成物を含むキット。
JP2023179367A 2016-04-20 2023-10-18 カルビドパ及びl-ドパプロドラッグ並びに使用方法 Pending JP2024020212A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662325200P 2016-04-20 2016-04-20
US62/325,200 2016-04-20
JP2018554585A JP2019515908A (ja) 2016-04-20 2017-04-20 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法
JP2021140920A JP2022000428A (ja) 2016-04-20 2021-08-31 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021140920A Division JP2022000428A (ja) 2016-04-20 2021-08-31 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024020212A true JP2024020212A (ja) 2024-02-14

Family

ID=58668985

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018554585A Pending JP2019515908A (ja) 2016-04-20 2017-04-20 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法
JP2021140920A Pending JP2022000428A (ja) 2016-04-20 2021-08-31 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法
JP2023179367A Pending JP2024020212A (ja) 2016-04-20 2023-10-18 カルビドパ及びl-ドパプロドラッグ並びに使用方法

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018554585A Pending JP2019515908A (ja) 2016-04-20 2017-04-20 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法
JP2021140920A Pending JP2022000428A (ja) 2016-04-20 2021-08-31 カルビドパ及びl−ドパプロドラッグ並びに使用方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20190224220A1 (ja)
EP (2) EP4295909A2 (ja)
JP (3) JP2019515908A (ja)
WO (1) WO2017184871A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2965379A1 (en) 2014-10-21 2016-04-28 Abbvie Inc. Carbidopa and l-dopa prodrugs and methods of use
WO2019097120A1 (en) 2017-11-16 2019-05-23 Orion Corporation New use and pharmaceutical dosage forms
US10729710B2 (en) 2017-11-24 2020-08-04 H. Lundbeck A/S Catecholamine prodrugs for use in the treatment of Parkinson's disease
WO2020115753A1 (en) * 2018-12-05 2020-06-11 B. G. Negev Technologies And Applications Ltd., At Ben-Gurion University L-dopa and/or dopa decarboxylse inhibitors conjugated to sugar for the treatment of dopamine-responsive disorders
US11168056B2 (en) 2019-05-20 2021-11-09 H. Lundbeck A/S Process for the manufacturing of (6aR,10aR)-7-propyl-6,6a,7,8,9,10,10a,11-octahydro-[1,3]dioxolo[4′,5′:5,6]benzo[1,2-G]quinoline and (4aR,10aR)-1-propyl-1,2,3,4,4a,5,10,10a-octahydro-benzo[G]quinoline-6,7-diol
US11111263B2 (en) 2019-05-20 2021-09-07 H. Lundbeck A/S Process for the manufacture of (2S,3S,4S,5R,6S)-3,4,5-trihydroxy-6-(((4aR,10aR)-7-hydroxy-1-propyl-1,2,3,4,4a,5,10,10a-octahydrobenzo[g]quinolin-6-yl)oxy)tetrahydro-2H-pyran-2-carboxylic acid
US11130775B2 (en) 2019-05-20 2021-09-28 H. Lundbeck A/S Solid forms of (2S,3S,4S,5R,6S)-3,4,5-trihydroxy-6-(((4aR,10aR)-7-hydroxy-1-propyl-1,2,3,4,4A,5,10,10A-octahydrobenzo[g]quinolin-6-yl)oxy)tetrahydro-2H-pyran-2-carboxylic acid
US11104697B2 (en) 2019-05-20 2021-08-31 H. Lundbeck A/S Process for the manufacture of (2S,3S,4S,5R,6S)-3,4,5-trihydroxy-6-(((4AR,10AR)-7-hydroxy-1- propyl-1,2,3,4,4A,5,10,10A-octahydrobenzo[g]quinolin-6-yl)oxy)tetrahydro-2H-pyran-2-carboxylic acid
JP2024010252A (ja) 2021-03-10 2024-01-24 田辺三菱製薬株式会社 パーキンソン病治療のための組合せ医薬

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2070994T3 (es) * 1989-04-20 1995-06-16 Zambon Spa Profarmaco de dopamina.
GB9102812D0 (en) * 1991-02-11 1991-03-27 Enzymatix Ltd Compounds
IT1255471B (it) * 1992-07-30 1995-11-02 Zambon Spa Derivati di catecolammine,processo per la loro preparazione e composizioni farmaceutiche che li contengono
US6204257B1 (en) * 1998-08-07 2001-03-20 Universtiy Of Kansas Water soluble prodrugs of hindered alcohols
CN1671724A (zh) * 2002-06-20 2005-09-21 日本水产株式会社 前药、其作为医药的应用及其制法
AU2003293423A1 (en) * 2002-12-06 2004-06-30 Xenoport, Inc. Carbidopa prodrugs and uses thereof
CA2536175C (en) * 2003-08-29 2013-05-28 Transform Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical compositions and method of using levodopa and carbidopa
AU2004285532A1 (en) * 2003-10-31 2005-05-12 Alza Corporation Administration of levodopa and carbidopa
WO2005121069A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-22 Xenoport, Inc. Levodopa prodrugs, and compositions and uses thereof
EP2336138A3 (en) * 2004-07-06 2011-11-16 Abbott Laboratories Prodrugs of HIV protease inhibitors
US7709527B2 (en) * 2006-12-21 2010-05-04 Xenoport, Inc. Levodopa dimethyl-substituted diester prodrugs compositions, and methods of use
CN102149672A (zh) * 2008-05-20 2011-08-10 纽罗吉斯克斯公司 水溶性对乙酰氨基酚类似物
KR101859242B1 (ko) * 2010-11-15 2018-05-17 뉴로덤 엘티디 L-도파, 도파 데카르복실라아제 저해제, 카테콜-o-메틸 트랜스퍼라아제 저해제의 연속투여 및 연속투여용 조성물
CA2965379A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 Abbvie Inc. Carbidopa and l-dopa prodrugs and methods of use

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017184871A9 (en) 2018-01-25
US20190224220A1 (en) 2019-07-25
EP3445346A1 (en) 2019-02-27
WO2017184871A1 (en) 2017-10-26
JP2019515908A (ja) 2019-06-13
JP2022000428A (ja) 2022-01-04
EP4295909A2 (en) 2023-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2024020212A (ja) カルビドパ及びl-ドパプロドラッグ並びに使用方法
US9266871B2 (en) Trifluoromethyl-substituted fused pyrimidines and their use
JP2021183628A (ja) カルビドパおよびl−ドーパプロドラッグならびにそれらの使用方法
KR101411422B1 (ko) 중수소화 카테콜아민 유도체 및 이를 포함하는 의약품
JP5373799B2 (ja) Gsk−3阻害剤としてのスピロ環式アミノキノロン
US20120022084A1 (en) Substituted 5-fluoro-1H-pyrazolopyridines and their use
TWI290130B (en) 2-Amino-2alkyl-5 heptenoic and heptynoic acid derivatives useful as nitric oxide synthase inhibitors
US20140171434A1 (en) Substituted imidazopyridines and imidazopyridazines and the use thereof
US20090226524A1 (en) Stable active compound complex of salts of o-acetylsalicylic acid with basic amino acids and glycine
US20150094308A1 (en) Substituted triazine derivatives and use thereof as stimulators of soluble guanylate cyclase
US20140113900A1 (en) Substituted imidazopyridines and the use thereof
JP2012087124A (ja) 重水素化カテコールアミン誘導体ならびにそれらの化合物を含有する医薬品
US20180370902A1 (en) Solabegron zwitterion and uses thereof
WO2005025620A2 (en) Combination therapy with inhibitors of inducible nitric oxide synthase and alkylating agents
US20050119319A1 (en) Derivatives of azaspiro compounds for the treatment of pain
US20230157989A1 (en) Continuous administration of pharmaceutical composition for treatment of neurodegenerative disorders
JP2015519333A (ja) 神経疾患の治療のための組成物および方法
CN114075123B (zh) 苄胺类衍生物及其制备方法与用途
JP2015533114A (ja) 神経疾患の治療のための組成物及び方法
WO2012129942A1 (zh) 手性3-羟基吡啶-4-酮类衍生物及其合成和用途
WO2021074284A1 (fr) Utilisation de nictotinamide mononucléotide (nmn) pour la prevention et/ou le traitement de la polyarthrite rhumatoïde et compositions correspondantes
JP2023501967A (ja) d-アンフェタミン化合物、組成物、ならびにそれを作製および使用するためのプロセス
US20190231787A1 (en) Methods and compounds for treating alcohol use disorders and associated diseases
WO2008019594A1 (fr) Dihydrate de sulfate d'agmatine, et son utilisation médicale
WO2003004453A1 (es) Compuestos utiles para el tratamiento del alcoholismo

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231114