JP2024018359A - カーボンナノチューブ製造装置およびカーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ製造装置およびカーボンナノチューブの製造方法 Download PDF

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涼一 勝見
慎吾 榊原
真也 福地
翼 井上
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Abstract

【課題】化学的安定性が確保された触媒と原料ガスとの気相反応により所定の品質が確保されたカーボンナノチューブの製造装置を提供すること。【解決手段】原料ガスの供給と内部ガスの排気とが可能であり、前記原料ガスと気相反応する触媒を内部に供給または位置付け可能な加熱炉、および、前記加熱炉内に配置され、カーボンナノチューブが成長可能な基板を備え、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブ製造装置が提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、カーボンナノチューブ製造装置およびカーボンナノチューブの製造方法に関する。
カーボンナノチューブ(以下、「CNT」とも称する)は、熱伝導性、導電性、及び機械的強度等に優れることから、広範囲にわたる分野における様々な用途での利用が期待されている。
CNTの合成プロセスとしては、アーク放電法、レーザー蒸発法、及び化学気相成長法(以下、「CVD法」とも称する)等が挙げられる。これらのうち、量産性の観点から主としてCVD法が工業的には用いられる。
CVD法が用いられる場合において、カーボンナノチューブ製造装置は、加熱炉、原料ガス供給部、およびガス排気部を備える。加熱炉は、反応室内部を加熱可能な加熱部と、反応室内部に固定配置された基板と、反応室内部に供されかつ原料ガスと気相反応可能な触媒とを有して成る。原料ガス供給部は、加熱炉の供給口側に配置され、かつ炭素原子を含む原料ガスを反応室内部に供給可能となっている。ガス排気部は、加熱炉の排気端側に配置され、かつ原料ガス供給前にて反応室内部のガスを外部に排気可能となっている。
上記構成下において、カーボンナノチューブ製造装置では、反応室内部にて、炭素原子を含む原料ガスと触媒とを気相反応させ、それによって、反応室内部に固定配置された基板上にCNTを成長可能となっている。CNT成長完了後、基板からCNTを剥離して所定の用途に用いることができる。
特許第5335254号 WO2018/030044号
ここで、本願発明者らは、従前の態様において、以下の点で改善可能あり得ることを新たに見出した。具体的には、CVD法では、反応室内にて基板上にCNTを成長させるに際して、原料ガスと触媒との気相反応を要するところ、気相反応前の大気圧下(常温、常圧)の保存時に、同触媒の酸化が進み、触媒の化学的安定性が確保されない虞がある。そのため、気相反応時にCNTの成長に必要な実触媒量または濃度が好適に確保されない虞がある。その結果、最終的に得られるCNTが所定の品質を確保できない虞がある。
そこで、本開示は、化学的安定性が確保された触媒と原料ガスとの気相反応により所定の品質が確保されたカーボンナノチューブの製造装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態では、
原料ガスの供給と内部ガスの排気とが可能であり、前記原料ガスと気相反応する触媒を内部に供給または位置付け可能な加熱炉、および、前記加熱炉内に配置され、カーボンナノチューブが成長可能な基板を備え、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブ製造装置が提供される。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態では、
加熱炉内に配置される基板上にカーボンナノチューブを化学気相成長法により成長させる工程を含み、
前記工程において、前記加熱炉内にて原料ガスと気相反応する触媒の存在下で前記原料ガスの供給を行い、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブの製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によれば、化学的安定性が確保された触媒と原料ガスとの気相反応により所定の品質が確保されたカーボンナノチューブを製造することが可能である。
本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブの製造方法実施のためのカーボンナノチューブ製造装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を模式的に示す断面図である。 実施例における得られたカーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。 比較例における得られたカーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。 実施例における熱重量示差熱分析結果を示すグラフである。 比較例における熱重量示差熱分析結果を示すグラフである。 実施例におけるカーボンナノチューブのSEM写真である。 比較例におけるカーボンナノチューブ端部のSEM写真である。 実施例におけるカーボンナノチューブのSEM拡大写真である。 比較例におけるカーボンナノチューブ端部のSEM拡大写真である。
以下において、図面を参照して本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブの製造方法について説明する。図面における各種の要素は、本発明の説明のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。
さらに、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語を用いる。しかしながら、これらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、これらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面の同一符号の部分は、同一または同等の部分を指す。
[カーボンナノチューブ製造装置の全体的構成]
まず、本発明の一実施形態に係るカーボンナノチューブの製造方法の特徴部分を説明する前に、カーボンナノチューブ製造装置の全体的構成および同装置を用いたカーボンナノチューブの製造方法(特徴部分以外)について説明する。その後、本発明の特徴部分について説明する。
カーボンナノチューブ製造装置100は、化学気相成長法にて用いられる装置である。図1に示すように、かかるカーボンナノチューブ製造装置100は、加熱炉10、加熱炉10のガス供給側に位置付けられた原料ガス供給部20、および加熱炉10のガス排気側に位置付けられたガス排気部30を備える。加熱炉10は、内部にカーボンナノチューブが成長可能な基板50を備える。
以下、カーボンナノチューブ製造装置100の上記の各構成要素について具体的に説明する。
(加熱炉)
加熱炉10は、反応室11と、反応室11の内部を加熱可能に反応室11上に配置された加熱部12とを有して成る。なお、加熱炉10は、原料ガスと気相反応する触媒を内部に供給または位置付け可能であるため、反応炉とも称し得る。反応室11は、反応室内部に固定配置された少なくとも1枚の基板50と、反応室内部に供されかつ原料ガスGと気相反応可能な触媒とを有して成る。この触媒については、基板50に予め担持しておくパターンと、前段の電気炉にて昇華させた触媒を加熱炉(後段の電気炉に相当)内へと供給するパターンとがあり得る。原料ガスと触媒との気相反応により、反応室11内の基板50の表面に垂直に配向したCNTを成長させることができる。特に限定されるものではないが、加熱部12は例えば抵抗加熱式ヒーターから構成され得る。
反応室11は、例えばガラス、セラミック、又はSiC等を用いることができる。反応室11自体の形状としては、基板50を収容できる形状であれば特に限定されないが、円筒状、箱状等であることができる。反応室11は、同室内に導入されたガスが外部に拡散しないように密閉され得ることが好ましい。
なお、反応室11は、内部に筒状管を更に有して成り得る。この場合、基板50は当該筒状管内にて固定配置され得る。加熱部12は制御部に接続されており、それによって、反応室11内部の温度がカーボンナノチューブの成長可能な温度にし得るように加熱部12は制御部により制御され得る。
加熱部12の加熱による反応室11内の温度としては、反応室11内の昇華性の触媒と反応室11内に供給されるガスとが気相反応可能な温度、即ちカーボンナノチューブの成長反応が進行可能な温度であることが好ましい。一例としては、カーボンナノチューブを効率良く成長させる観点から、反応室11内の温度は、500度以上1200度以下、好ましくは700度以上1000度以下、より好ましくは800度以上900度以下であることができる。反応室11内の温度が所定の上限値を超えると、反応速度が速くなり、得られるカーボンナノチューブの密度が小さくなるおそれがある。一方、反応室11内の温度が所定の下限値を下回ると、カーボンナノチューブの成長速度が遅くなり生産性が低下する可能性がある。
(基板)
基板50は、反応室11内にて基板支持部40により支持されている。基板50は、基板50は、その表面にて垂直に配向したカーボンナノチューブが成長可能な基板であり、かかる成長温度以上の融点を有する。後述するが、基板50は、その表面にて触媒を担持可能に構成され得る。
基板50は、全体としてプレート状を有し、平面が円形(真円又は楕円)、矩形、又は多角形であり得る。特に限定されるものではないが、基板50は、シリコン基板などの半導体基板、アルミナ、サファイア、MgO、ガラスなどの絶縁性基板等を用いることができる。好ましくは、カーボンナノチューブの成長核となる炭化物を好適に形成する観点から、例えば石英ガラス、酸化膜付きシリコン等から構成することができる。酸化膜としては、特に限定されるものではないが、膜厚10nm~1000nm、例えば100nm~500nm程度を有するものを用いることができる。
基板50の厚みは100μm以上3000μm以下、好ましくは200μm以上2500μm以下、より好ましくは300μm以上2000μm以下、更により好ましくは400μm以上1500μm以下、更により好ましくは500μm以上1000μm以下、例えば550μmであり得る。
(原料ガス供給部)
原料ガス供給部20は、加熱炉10のガス供給口10a側に配置され、ガス供給管60を介して反応室11の内部と連通可能に構成されている。かかる構成により、原料ガス供給部20は、炭素原子を含む原料ガスGを反応室11内部に供給可能に構成されている。炭素原子を含む原料ガスとしては炭化水素ガスを用いることができる。原料ガス供給部20からのガス供給方向は、特に限定されるものではなく、任意の方向を採ることができる。一例としては、略水平方向(重力方向に対して略垂直な方向)、略重力方向、又はこれら略水平方向と略重力方向の間に位置する方向であってもよい。
一例としては、原料ガスGとしては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール、又はこれらの混合物等が挙げられる。脂肪族飽和炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン及び/又はヘキサン等を挙げることができる。脂肪族不飽和炭化水素としては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン及び/又はアセチレン等を挙げることができる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン及び/又はナフタレン等を挙げることができる。アルコールとしては、メタノール及び/又はエタノール等を挙げることができる。なお、熱分解反応が自発的に継続できる性質をふまえ、好ましくはアセチレン等の有機化合物のガスを用いることができる。
(ガス排気部)
ガス排気部30は、加熱炉10の排気口10b側に配置され、ガス排気管70を介して反応室11の内部と連通可能に構成されている。かかる構成により、ガス排気部30は、原料ガス供給前にて反応室11内部のガスを外部に排気可能に構成されている。ガス排気部30としては、ロータリーポンプ等の真空ポンプを用いることができる。
(本開示の特徴部分)
上記の構成を有するカーボンナノチューブ製造装置100において、本開示は、加熱炉10の反応室11内にて原料ガスGと気相反応する触媒に特徴を有する。
具体的には、本開示は、触媒として、鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含むものが用いられることを特徴とする。
かかる特徴によれば、触媒は水和物の形態を有するため、無水物の形態と比べて、気相反応前の大気圧下(常温、常圧)の保存時に、同触媒の酸化が進まない又は進みにくい。そのため、無水物の形態と比べて、水和物形態を有する触媒の化学的安定性が確保され得る。
これにより、CVD法に従った基板50上でのカーボンナノチューブC(CNT)の成長に必要な原料ガスGと気相反応する触媒の実触媒量または濃度を好適に確保することができる。即ち、無水物の形態と比べて、水和物形態を有する触媒を用いる方が、設定触媒量または濃度と実触媒量または濃度との差を小さくすることができる。その結果、最終的に所定の品質が確保されたCNTを得ることができる。
触媒に含まれる鉄族元素ハロゲン化物の水和物は、鉄、コバルトおよびニッケルの少なくとも1種のハロゲン化物の水和物であり得る。例えば、フッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ニッケル、臭化鉄、臭化コバルト、臭化ニッケル、ヨウ化鉄、ヨウ化コバルト、およびヨウ化ニッケルから成る群から少なくとも1種の水和物を選択することができる。その中でも、塩化鉄、塩化コバルト、臭化鉄、およびヨウ化鉄から成る群から少なくとも1種の水和物を選択することができる。
好ましくは昇華性の触媒である塩化鉄の水和物が用いられ得る。塩化鉄の水和物としては、具体的には、塩化鉄(II)4水和物が挙げられる。本開示では、鉄族元素ハロゲン化物の水和物とこれ以外の他の触媒とが組み合わせられたものが用いられてもよい。その他の触媒としては、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Mo、W、Ag、Au、Pt等の第3~7、11、12族の遷移金属元素のハロゲン化物を含有してもよい。
好ましくは、大気圧下で酸化しないまたは酸化しにくい性質を供し易くする一方、カーボンナノチューブの成長温度および成長圧力下で昇華する性質を供し易くする観点から、鉄族元素ハロゲン化物の水和物のみが用いられ得る。
触媒の反応室中への導入方法は特に限定されないが、反応室11に気相触媒供給部を設けた上で供給してもよいし、反応室の内部に気相触媒を与える気相以外の物理状態(典型的には固相状態)にある材料(触媒源)を設置し、反応室の内部を加熱することおよび/または負圧することにより触媒源から気相触媒を生成して、気相触媒を反応室11の内部に存在させてもよい。
触媒源を用いて気相触媒を生成する場合の具体例を示せば、反応室の内部に触媒源として塩化鉄(II)の水和物を配置し、反応室の内部を加熱するとともに負圧して塩化鉄(II)の水和物を昇華させると、塩化鉄(II)の水和物の蒸気からなる気相触媒を反応室内に存在させることができる。
又、反応室内部に供される触媒としては、基板50の表面に担持されたものを用いることができる。この場合、基板50の表面には、支持体層と触媒層とからなる積層構造が形成されていてよく、又は支持体層に触媒が分散されていてよい。触媒層は例えばスパッタ法により触媒粒子を付着させることで、形成させることができる。
この場合、CNTの成長性の観点から触媒粒子を付着させる部分と付着させない部分を交互に形成しておくことが好ましい。このような島状の触媒層は、例えば、メッシュを基板上に設置しこの上からスパッタリング法で触媒粒子を一定のパターンで付着させたり、微分型静電分級器を用いてあらかじめ触媒粒子のサイズを制御したりすることにより作製することができる。
又、触媒の支持体としては、Mo、Ti、Hf、Zr、Nb、V、TaN、TiSi(例えばx=1~2)、Al、Al、TiO(例えばx=1~2)、Ta、W、Cu、Au、Pt、Pd、TiN又はこれらのうち少なくとも一を含む支持体を有していてよい。支持体はその厚みが0.1nm以上、0.5nm以上、又は1nm以上であってよく、10nm以下、7.5nm以下、又は5nm以下であってよい。
[カーボンナノチューブの製造方法]
以下、上記のカーボンナノチューブ製造装置100を用いたカーボンナノチューブの製造方法について説明する(図2参照)。
上記カーボンナノチューブの製造方法は、大きく分けて少なくとも1.基板上にカーボンナノチューブを成長させる工程と2.成長したカーボンナノチューブを基板から剥離する工程とを含む。
(1.カーボンナノチューブ成長工程)
基板設置
まず、基板50を加熱炉10の反応室11内に固定配置する(図2(a)参照)。触媒の反応室11中への導入方法は特に限定されないが、反応室11に気相触媒供給部を設けた上で供給してもよいし、反応室の内部に気相触媒を与える気相以外の物理状態(典型的には固相状態)にある材料(触媒源)を設置し、反応室の内部を加熱することおよび/または負圧することにより触媒源から気相触媒を生成して、気相触媒を反応室11の内部に存在させてもよい。例えば、触媒としての鉄族元素ハロゲン化物の水和物(例えば塩化鉄の水和物)を昇華温度以上に加熱してその微粒子を基板50上に蒸着させることで得ることができる。
反応室内のガス排気
基板50の設置工程後、原料ガス供給前にて、排気部30により反応室11内のガスを排出して真空状態にする。
反応室の加熱
排気工程後、加熱部12により、反応室11内の昇華性の触媒と反応室11内に供給されるガスとが気相反応可能な温度、即ちカーボンナノチューブの成長反応が進行可能な温度となるように、反応室11内を加熱する。触媒としては、上記の本開示の特徴となる触媒が用いられ得る。なお、カーボンナノチューブを効率良く成長させる観点から、反応室11内の温度は、500度以上1200度以下、好ましくは700度以上1000度以下、より好ましくは800度以上900度以下であることができる。
原料ガス供給
反応室11内の加熱工程後、原料ガス供給部20よりガス供給管60を介して反応室11内に所定流量の原料ガスを供給する。この際、圧力調整部(図示せず)により、反応室11内の原料ガス圧がカーボンナノチューブの成長可能な圧力となるように調整する。
原料ガス圧は、1Torr以上、3Torr以上、5Torr以上、10Torr以上、25Torr以上、又は50Torr以上であってよく、好ましくは1Torr以上である。又、原料ガス圧は、300Torr以下、200Torr以下、150Torr以下、100Torr以下、50Torr以下、25Torr以下、又は12.5Torr以下であってよく、好ましくは100Torr以下である。
又、反応室11へと供給される原料ガスの流量については、反応室11の大きさ、設置する基板50の枚数等によるが、反応室11内に原料ガスを好適に滞留させる観点から、20sccm(Standard cc per 分、標準状態(25度、1気圧)における体積流量、以下同じ)以上3000sccm以下、40sccm以上2000sccm以下、80sccm以上1000sccm以下、例えば500sccmに設定してよい。
なお、上記原料ガスと同時に第二ガスを反応室11内に供給してよい。第二ガスは、原料ガスとは異なるガスであって、酸素原子を有する炭化水素及び水素からなる群から選択される少なくとも一のガスである。第二ガスは、触媒のエッチング作用を有し得る。また、第二ガスは還元性物質であってもよい。具体例には、一酸化炭素、アセトン、エタノール、メタノール、及び/又は水素等が挙げられ、好ましくは一酸化炭素及び/又はアセトンであり得る。
原料ガスと同時に第二ガスを供給することで、CNTの成長性を高めたり、製造されたCNTの紡績性を向上させ得る。更に、CNTアレイの成長に係る反応の活性化エネルギーの低下、CNTアレイの成長速度の向上、CNTアレイの成長安定性の向上、失活原因であるアモルファスカーボン除去に起因する気相触媒の長寿命化、及び成長長さの均一性の向上等を奏することができる。
第二ガスを供給するために、第二ガスそのものを供給することに加えて又は供給することに代えて、第二ガスを形成可能な原料を供給することもできる。例えば、第二ガスとしての一酸化炭素を供給するために、上述した一酸化炭素そのものを供給することに加えて又は供給することに代えて、一酸化炭素を形成可能な原料を供給することもできる。一酸化炭素を形成可能な原料としては、例えば、二酸化炭素やカルボニル錯体等が挙げられる。これら原料は、反応室内において一酸化炭素を形成(生成)して、一酸化炭素を供給した場合と同様の効果を奏することができる。
上記原料ガス圧に対する第二ガス圧比(第二ガス圧/原料ガス圧)は、0.1%以上、1%以上、2%以上、3%以上、5%以上、10%以上、又は20%以上であってよく、好ましくは1%以上である。又、第二ガス圧に対する原料ガス圧は、500%以下、300%以下、100%以下、50%以下、30%以下、20%以下、10%以下、又は5%以下であってよく、好ましくは30%以下である。
原料ガス圧の保持
所定時間にわたる原料ガス供給工程後、原料ガス圧を所定の圧力の範囲で所定時間保持する。かかる保持工程の間、原料ガス圧を一定に保持する観点から、反応室11内への原料ガスの供給及び反応室11内からのガスの排出を遮断してよい。
保持工程の上記の所定時間としては、例えば5秒以上、10秒以上、20秒以上、30秒以上、40秒以上、50秒以上、又は60秒以上であってよく、300秒以下、250秒以下、200秒以下、150秒以下、100秒以下、又は50秒以下であってよい。かかる保持工程においては、反応室11の雰囲気温度を一定の範囲に保持しておいてよく、好ましくは反応室雰囲気温度を成長温度に保持しておく。保持工程の間、反応室雰囲気温度は一定に保持されていてよい。
反応室雰囲気温度の降温
原料ガス圧の保持工程後、反応室11の雰囲気温度を降下させてよい。反応室11の雰囲気温度の降温速度は3度/分以上、5度/分以上、7度/分以上、9度/分以上、又は12度/分以上であってよく、50度/分以下、40度/分以下、30度/分以下、又は20度/分以下であってよい。
かかる反応室雰囲気温度の降温工程については、反応室雰囲気温度が、空気中の酸素でCNTの酸化がなされない温度に達するまで行われてよい。例えば、反応室雰囲気温度が、500度未満、400度以下、又は300度以下であってよい。反応室雰囲気温度が、CNTが空気中の酸素で酸化されない温度に達すると、基板50を大気圧下に解放してよい。
原料ガスの排出
その後、原料ガスを排出して原料ガス圧を低減させる。原料ガスの排出工程後の原料ガス圧については、0.1Torr以下、0.08Torr以下、0.05Torr以下、0.03Torr以下、又は0.01Torr以下であってよく、好ましくは0.05Torr以下である。
原料ガスの排出工程後の原料ガス圧は、成長工程における原料ガス圧の50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下又は1%以下であってよく、好ましくは10%以下である。原料ガスの排出工程の時間は、300秒以下、200秒以下、100秒以下、60秒以下、又は30秒以下であってよい。
以上により、基板50に略垂直に成長したCNT形成が完了する(図2(b)参照)。
(2.基板からのCNT剥離工程)
上記工程後、基板50上に形成されたCNTを基板50から剥離してよい(図2(c)参照)。なお、基板50上にはCNTが垂直配向状態となっている。CNTを基板50から剥離する方法としては、物理的、化学的あるいは機械的な剥離方法であり得る。例えば、電場、磁場、遠心力、表面張力等を用いて剥離する方法、機械的に基板50から剥離する方法、並びに、圧力又は熱を用いて基板50から剥離する方法等が挙げられる。また、真空ポンプを用いてCNTを吸引し、基板から剥ぎ取ることも可能である。機械的に基材から剥離する方法としては、CNTをピンセットで直接つまんで基板から剥がす方法や、鋭利部を備えたプラスチック製のヘラ又はカッターブレード等の薄い刃物を使用してCNTをから剥ぎ取る方法が挙げられる。
以上工程を得て得られたCNTは、結晶性(G/D比)が1.0以上、2.0以上、3.0以上であるカーボンナノチューブを得ることができる。それ故、本開示の製造方法によれば、所定の品質が確保されたカーボンナノチューブを得ることが可能である。
以下、本開示の実施例および比較例について説明する。
[実施例]
以下の工程を経てカーボンナノチューブを製造した。
まず、表面に触媒を付着させた基板50をカーボンナノチューブ製造装置100の加熱炉10の反応室11(容積38L)内に固定配置した。基板50としては、直径4インチの熱酸化膜付Si基板を用いた。なお、触媒付き基板については、塩化鉄(II)4水和物(5g)を昇華温度以上に加熱してその微粒子を基板50上に蒸着させることで得た。塩化鉄(II)4水和物としては、関東化学株式会社製を用いた。
排気工程後、加熱部12により、反応室11内の触媒と反応室11内に供給されるガスとが気相反応可能な温度となるように、応室11内の温度を約800度まで加熱した。
反応室11内の加熱後、原料ガス供給部20よりガス供給管60を介して反応室11内に原料ガス(アセチレンガス)を流量:約10L/分で供給した。又、原料ガスと同時に第二ガス(一酸化炭素)を反応室11内に流量:約1L/分以下で供給した。この際、圧力調整部により、反応室11内の原料ガス圧がカーボンナノチューブの成長可能な圧力(約5Torr)となるように調整した。その上で、10~30分間に基板50上にCNTを成長させた。
その後、反応室11内への原料ガスの供給及び反応室11内からのガスの排出を遮断して、成長温度を維持したまま約40秒間保持した。原料ガス圧の保持後、約20秒で略0Torrまでガスを排出すると共に、15~20度/分で反応室雰囲気温度を300度以下まで降温し、大気開放した。
以上により、基板50に略垂直に成長したCNT(G/D比:3.25、純度99.5%)を形成することができた(図3および図5参照)。G/D比についてはラマン分析により決定し、純度については熱重量示差熱分析により決定した。又、得られたCNTをSEM写真により観察した(図7および図9参照)。

用いたラマン分析装置の具体的仕様は以下のとおりである。
・メーカー:堀場製作所社製
・型式:XploRA

用いた熱重量示差熱分析の具体的仕様は以下のとおりである。
・メーカー:島津製作所社製
・型式:DTG-60

用いたSEM(走査電子顕微鏡)の具体的仕様は以下のとおりである。
・メーカー:日立ハイテク社製
・型式:SU-8030
(基板からのカーボンナノチューブの剥離工程)
上記工程後、基板50上に形成されたCNTを基板50から剥離させた。剥離方法としては、基板50から成長完了したCNTをカッターブレードで基板50の表面から剥ぎ取る手法を用いた。これにより、CNTを得ることができた。
以下、比較例について説明する。
[比較例]
実施例と比較例の違いは、触媒として、塩化鉄(II)4水和物ではなく塩化鉄(II)無水物を用いた点である。対比基準を合わすため、実施例および比較例ともに、触媒に占める塩化鉄(II)のモル比を同一の0.024molに設定した。その余の実施工程および測定装置については実施例と同一である。
以上により、基板に略垂直に成長したCNT(G/D比:2.78、純度99.5%)を形成することができた(図4および図6参照)。又、得られたCNTをSEM写真により観察した(図8および図10参照)。
(評価)
比較例と実施例とを比べると、水和物の形態を有する触媒を用いた場合、無水物の形態の触媒を用いた場合と比べて、G/D比が約1.17倍高くなっていることが分かった。また、実施例では、比較例と同様に純度は99.5%という高い値が得られた。
以上の結果を考察すると、水和物の形態を有する触媒を用いた場合、気相反応前の大気圧下(常温、常圧)の保存時に、実施例の触媒の酸化が進まなかった又は進みにくかったため、無水物の形態と比べて、水和物形態を有する触媒の化学的安定性が確保されていたと解する。
これにより、CVD法に従った基板50上でのカーボンナノチューブC(CNT)の成長に必要な原料ガスGと気相反応する触媒の実触媒量または濃度を好適に確保することができたと解する。即ち、無水物の形態と比べて、水和物形態を有する触媒を用いた方が、設定触媒量または濃度と実触媒量または濃度との差を小さくすることができたと解する。その結果、本実施例では、比較例と比べて、G/D比が約1.17倍高く、比較例と同様に純度が99.5%という高い値が得られたと解する。
以上、本開示のカーボンナノチューブの製造方法およびカーボンナノチューブ製造装置について説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本開示は下記態様を含み得る。
<1>
原料ガスの供給と内部ガスの排気とが可能であり、前記原料ガスと気相反応する触媒を内部に供給または位置付け可能な加熱炉、および、前記加熱炉内に配置され、カーボンナノチューブが成長可能な基板を備え、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブ製造装置。
<2>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が、大気圧下で酸化しないまたは酸化しにくい一方、カーボンナノチューブの成長温度および成長圧力下で昇華する、<1>に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
<3>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物は、フッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ニッケル、臭化鉄、臭化コバルト、臭化ニッケル、ヨウ化鉄、ヨウ化コバルト、およびヨウ化ニッケルから成る群から選択される少なくとも1種の水和物である、<1>又は<2>に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
<4>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が塩化鉄の水和物である、<1>又は<2>に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
<5>
前記塩化鉄の水和物が塩化鉄(II)4水和物である、<4>に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
<6>
加熱炉内に配置される基板上にカーボンナノチューブを化学気相成長法により成長させる工程を含み、
前記工程において、前記加熱炉内にて原料ガスと気相反応する触媒の存在下で前記原料ガスの供給を行い、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブの製造方法。
<7>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が、大気圧下で酸化しないまたは酸化しにくい一方、カーボンナノチューブの成長温度および成長圧力下で昇華する、<6>に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
<8>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物は、フッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ニッケル、臭化鉄、臭化コバルト、臭化ニッケル、ヨウ化鉄、ヨウ化コバルト、およびヨウ化ニッケルから成る群から選択される少なくとも1種の水和物である、<6>又は<7>に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
<9>
前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が塩化鉄の水和物である、<6>又は<7>に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
<10>
前記塩化鉄の水和物が塩化鉄(II)4水和物である、<9>に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
<11>
<6>~<10>のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法により得られるカーボンナノチューブであって、G/D比が1.0以上であるカーボンナノチューブ。
<12>
前記G/D比が3.0以上である、<11>に記載のカーボンナノチューブ。
本開示のカーボンナノチューブの製造方法およびカーボンナノチューブ製造装置は、電子デバイス材料、光学素子材料、導電性材料、および生体関連材料等で用いられ得るカーボンナノチューブを得るために好適に用いることができる。
100 カーボンナノチューブ製造装置
10 加熱炉
10a ガス供給口
10b 排気口
11 反応室
12 加熱部
20 原料ガス供給部
30 ガス排気部
40 基板支持部
50 基板
60 ガス供給管
70 ガス排気管
C カーボンナノチューブ

Claims (12)

  1. 原料ガスの供給と内部ガスの排気とが可能であり、前記原料ガスと気相反応する触媒を内部に供給または位置付け可能な加熱炉、および、前記加熱炉内に配置され、カーボンナノチューブが成長可能な基板を備え、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブ製造装置。
  2. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が、大気圧下で酸化しないまたは酸化しにくい一方、カーボンナノチューブの成長温度および成長圧力下で昇華する、請求項1に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
  3. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物は、フッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ニッケル、臭化鉄、臭化コバルト、臭化ニッケル、ヨウ化鉄、ヨウ化コバルト、およびヨウ化ニッケルから成る群から選択される少なくとも1種の水和物である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
  4. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が塩化鉄の水和物である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
  5. 前記塩化鉄の水和物が塩化鉄(II)4水和物である、請求項4に記載のカーボンナノチューブ製造装置。
  6. 加熱炉内に配置される基板上にカーボンナノチューブを化学気相成長法により成長させる工程を含み、
    前記工程において、前記加熱炉内にて原料ガスと気相反応する触媒の存在下で前記原料ガスの供給を行い、前記触媒が鉄族元素ハロゲン化物の水和物を含む、カーボンナノチューブの製造方法。
  7. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が、大気圧下で酸化しないまたは酸化しにくい一方、カーボンナノチューブの成長温度および成長圧力下で昇華する、請求項6に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  8. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物は、フッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ニッケル、臭化鉄、臭化コバルト、臭化ニッケル、ヨウ化鉄、ヨウ化コバルト、およびヨウ化ニッケルから成る群から選択される少なくとも1種の水和物である、請求項6に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  9. 前記鉄族元素ハロゲン化物の水和物が塩化鉄の水和物である、請求項6に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  10. 前記塩化鉄の水和物が塩化鉄(II)4水和物である、請求項9に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  11. 請求項6に記載のカーボンナノチューブの製造方法により得られるカーボンナノチューブであって、G/D比が1.0以上であるカーボンナノチューブ。
  12. 前記G/D比が3.0以上である、請求項11に記載のカーボンナノチューブ。
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