JP2024016580A - 車両の走行試験装置 - Google Patents

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博文 藤田
Hirofumi Fujita
謙治 佐田
Kenji Sada
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Abstract

【課題】車両走行試験において、作業者の負担を増すことなく、また設備コストの増加を招くことなく、車輪までの距離を安定して測定可能とする。【解決手段】この走行試験装置10は、車両1の車輪2を支持して車輪2に回転駆動力を付与する駆動ローラ11と、車輪2の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部12とを備える。幅方向位置検出部12は、距離センサ17で構成され、距離センサ17は、車輪2の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の走行試験装置に関する。
車両の製造現場においては、車両を製造した後、当該車両の性能を確認するために、専用の装置を用いた車両の走行試験が行われている。また、この種の試験においては、タイヤバーストなど走行試験時の異常を検知するために、タイヤの幅方向外側に距離センサを配置し、この距離センサにより、タイヤの側面の上端部分までの距離を測定することにより、車体の下降及び左右方向(車両の幅方向)の揺れの大きさを検知可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002-139408号公報
ところで、この種の試験は、製造対象となる複数の車種に対して行われるため、上述した試験装置に対しても複数の車種に対応可能な構成が求められる。しかしながら、特許文献1に記載のように、距離センサをタイヤの側面の上端部分までの距離を測定可能なように配置した構成では、複数の車種に対応することが難しい。すなわち、タイヤの大きさ(直径)は、車種によって異なるため、タイヤの側面の上端部分を測定対象としようとすると、試験対象となる車両の種類が変わる度に、センサの高さ方向位置を変更する必要があり、作業者の負担が増すといった問題がある。また、頻繁にセンサの位置を変更することで測定精度が安定しないといった問題も生じる。
また、この種の試験を実施するに際しては、性能評価を常に同じ基準の下で行うために、車輪駆動用ローラの上に車輪(タイヤ)を載置すると共に、車輪の幅方向の位置合わせを行う必要がある。この場合、例えば作業者の目視やスケールによる位置測定を行いながら、ローラ上への搭載作業を繰り返すことで、車両の幅方向の位置合わせを行うことが考えられるが、これだと作業者の負担が極めて大きい。例えば、車両の幅方向外側に、車輪までの距離を測定可能なセンサを配置すれば、車輪の幅方向位置を検知することはできる。しかしながら、このような構成とするには、位置合わせ用のセンサが、幅方向の振れの大きさを検知するセンサと別に必要となるため、設備の煩雑化並びに設備コストの高騰を招くといった問題が生じる。
以上の事情に鑑み、本明細書では、車両走行試験において、作業者の負担を増すことなく、また設備コストの増加を招くことなく、車輪までの距離を安定して測定可能とすることを、解決すべき技術課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係る車両の走行試験装置によって達成される。すなわち、この走行試験装置は、車両の車輪を支持して車輪に回転駆動力を付与する駆動ローラと、車輪の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部とを備え、幅方向位置検出部は、距離センサで構成され、距離センサは、車輪の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定されている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明に係る走行試験装置では、車輪の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部として距離センサを採用すると共に、この距離センサを、車輪の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定した。このように、車輪の側面の下側部分を距離センサの検出対象とすれば、車両の種類に関係なく、すなわち車輪の大きさが異なる場合であっても、車輪の側面の共通部分を検出することができる。よって、車両の種類が変わる度に距離センサの位置を変更する手間を省いて、短時間で幅方向の振れの測定を実施することが可能となる。また、車種に関係なく、車輪を駆動ローラ上に搭載するだけで自動的に車輪までの距離を測定することができるので、搭載時の幅方向の位置合わせを手間なく短時間で実施することが可能となる。もちろん、何れの場合においても、車種変更に合わせて距離センサを移動させずに済むので(固定したままでよいので)、測定精度が安定し、ひいては車種に関係なく共通の評価基準で走行性能を評価することが可能となる。また、共通の距離センサで幅方向の振れ測定と位置合わせを実施できるので、センサの数を少なくでき、低コストに走行試験装置を構築できる。
また、本発明に係る走行試験装置は、車両の走行試験時の下降を検出する下降検出部をさらに備えてもよく、この場合、下降検出部は、車両の下降時に車両のボデー下端部を検出可能とする光電センサと、光電センサを車体前後方向及び鉛直方向に移動させる移動装置とで構成されてもよい。
このように、車両の走行試験時の下降を検出する下降検出部を、光電センサと、光電センサの移動を図るための移動装置とで構成し、車両の下降時に車両のボデー下端部を光電センサで検出可能とすることにより、車種の変更に応じて、適切な位置に光電センサを配置することができるので、車種変更がある場合であっても、確実に所定量以上の車両の下降を検出することができる。また、光電センサであれば比較的安価に入手できるので、車両の種類に応じて光電センサによる検出位置を変更できるように光電センサの移動装置を設けたとしても、下降検出部全体として低コストに製作できる。
以上のように、本発明に係る車両の走行試験装置によれば、走行試験の準備時、又は走行試験の実施時において、作業者の負担を増すことなく、また設備コストの増加を招くことなく、車輪までの距離を安定して測定可能とすることが可能となる。従って、車両搭載時の左右方向の位置合わせを手間なく短時間で実施でき、かつ、試験時における車両の左右方向の振れを正確に把握して安全に走行試験を実施できる。
本発明の一実施形態に係る車両の走行試験装置の全体構成を示す平面図である。 図1に示す走行試験装置を側面視した図である。 図1に示す走行試験装置を用いた車両の走行試験方法の一例に係るフローチャートであって、走行試験開始前の準備手順を示すフローチャートである。 図1に示す走行試験装置を用いた車両の走行試験方法の一例に係るフローチャートであって、走行試験時における安全制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る走行試験装置の内容を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の走行試験装置10の全体構成を示す平面図、図2は、走行試験装置10を側面視した図をそれぞれ示している。なお、何れの図においても、試験の対象となる車両1を搭載した状態をそれぞれ示している。これらの図に示すように、この走行試験装置10は、試験対象となる車両1の車輪2に回転駆動力を付与する駆動ローラ11と、車輪2の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部12と、幅方向位置検出部12で検出した位置情報を出力表示する第一及び第二表示部13,14とを備える。また、本実施形態では、走行試験装置10は、車両1の下降を検出する下降検出部15と、車両1の幅方向への振れを規制する規制部16とをさらに備える。以下、各要素の詳細を説明する。なお、図1において、幅方向は上下方向、車体前後方向は左右方向、鉛直方向は紙面貫通方向にそれぞれ相当し、図2において、幅方向は紙面貫通方向、車体前後方向は左右方向、鉛直方向は上下方向にそれぞれ相当する。
駆動ローラ11は、試験対象となる車両1の車輪2を駆動ローラ11の上方に載置した状態で、車輪2に回転駆動力を付与可能に構成されている。本実施形態では、四つの駆動ローラ11が設けられ、各駆動ローラ11は、対応する四つの車輪2を載置した状態で各車輪2に回転駆動力を付与可能としている。
幅方向位置検出部12は、複数の距離センサ17で構成される。これら複数の距離センサ17は、対応する車輪2の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定される。本実施形態では、四つの距離センサ17が、対応するタイヤ3の側面3aの下側部分を検出対象とするように、それぞれ車体前後方向及び鉛直方向の所定位置に固定されている。また、本実施形態では、一対の前輪2a,2aの幅方向位置を検出するための一対の距離センサ17a,17aが、同一の車体前後方向位置にかつ同一の鉛直方向位置に配設されると共に、一対の後輪2b,2bの幅方向位置を検出するための一対の距離センサ17b,17bが、同一の車体前後方向位置にかつ同一の鉛直方向位置に配設される。
上述した複数の距離センサ17は何れも、第一表示部13及び第二表示部14に表示される。
なお、距離センサ17としては、公知でかつ任意の製品を適用可能であり、本実施形態では、レーザーセンサが適用される。この場合、距離センサ17から発射されたレーザーLが、車輪2の側面の下側部分、本実施形態ではタイヤ3の側面3aの下側部分に照射されるように、距離センサ17の位置及び向き(向きは、通常、幅方向に沿う向きに設定される)が設定される。
第一表示部13は、距離センサ17で検出した車輪2の側面までの距離を表示可能とする。本実施形態では、第一表示部13は、走行試験装置10の駆動ローラ11上に搭載された車両1の正面に位置する箇所で、車両1の運転者(図示は省略)が目視できる位置に配設される。また、第一表示部13は、前輪2aに対応する一対の距離センサ17aから、これら一対の距離センサ17aで検出した各前輪2aのタイヤ3の側面3aの下側部分までの距離D11,D12と、距離D11,D12の差D11-D12をそれぞれ表示可能としている。また、第一表示部13は、後輪2bに対応する一対の距離センサ17bから、これら一対の距離センサ17bで検出した各後輪2bのタイヤ3の側面3aの下側部分までの距離D21,D22と、距離D21,D22の差D21-D22をそれぞれ表示可能としている。この場合、距離の差D11-D12,D21-D22が何れも実質的に零となった場合に、車両1の駆動ローラ11上の幅方向位置が適正な位置となるように、各距離センサ17の幅方向位置が設定されるのがよい。
第二表示部14は、第一表示部13と同じく、距離センサ17で検出した車輪2の側面までの距離と、後述する下降検出部15で検出した車両1のボデー4の下降検出結果とを表示可能とする。本実施形態では、第二表示部14は、走行試験装置10による走行試験の担当者(図示は省略)が目視及び操作可能な位置に配設される。また、本実施形態では、第二表示部14においても、一対の距離センサ17aで検出した各前輪2aのタイヤ3の側面3aの下側部分までの距離D11,D12と、各距離D11,D12の変動量をそれぞれ表示可能としている。また、第二表示部14は、一対の距離センサ17bで検出した各後輪2bのタイヤ3の側面3aの下側部分までの距離D21,D22と、距離D21,D22の変動量をそれぞれ表示可能としている。
下降検出部15は、本実施形態では、一又は複数の光電センサ18と、一又は複数の光電センサ18を車体前後方向及び鉛直方向に移動させる移動装置19とを有する。本実施形態では、二つの光電センサ18が設けられている。これら二つの光電センサ18は、車両1が駆動ローラ11上に搭載された状態では、ボデー4の下側に生じるスペースSを光電センサ18から発射された光線Rが通過し、かつ、車両1が走行試験時に何らかの理由で下降した状態では、ボデー4の下端部4aを光電センサ18から発射された光線Rが照射(すなわちボデー4の下端部4aを検出)するように、所定の車体前後方向位置及び鉛直方向位置に配設される。
また、上述したように二つの光電センサ18が配設される場合、各光電センサ18と同一の車体前後方向位置及び鉛直方向位置に反射板20が配設される。これにより、光電センサ18から発射された光線Rがボデー4下側のスペースSを通過する場合、ボデー4と幅方向で反対側に位置する反射板20に光線Rが反射することで、光電センサ18の検出領域にボデー4が存在しないことを検出可能としている。
移動装置19は、各光電センサ18を車体前後方向及び鉛直方向に移動可能とするもので、ボデー4の形状及びサイズに応じて、上述した照射条件(検出条件)を満たすように、所定の車体前後方向位置及び鉛直方向位置に各光電センサ18を移動可能としている。本実施形態では、車種ごとに、上述した照射条件を満たすように、予め適正な光電センサ18の車体前後方向位置及び鉛直方向位置が設定されており、これら車種ごとの設定位置を第二表示部14で担当者が選択操作することで、各光電センサ18を対応する位置に移動可能としている。
規制部16は、例えば各車輪2と幅方向に所定の距離だけ離れた所定の位置に配設される。本実施形態では、四つの規制部16が、駆動ローラ11の幅方向外側端に配設されている。ここで、規制部16は、例えば鉛直軸回りに回転可能なローラで構成されている。また、この場合、対応する距離センサ17が、規制部16と車体前後方向で隣接する位置であって、規制部16よりも幅方向で車輪2から離れた位置に配設されている。これにより、距離センサ17と車輪2との干渉を防止している。
次に、上記構成をなす走行試験装置10を用いた車両1の走行試験方法の一例を、主に図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
ここで、本実施形態に係る走行試験方法は、準備工程S1と、走行試験工程S2とに大別され、準備工程S1は、幅方向位置検出ステップS11と、幅方向位置確認ステップS12と、幅方向位置調整ステップS13と、車体前後方向位置調整ステップS14と、車両保持ステップS15とを有する。また、走行試験工程S2は、幅方向振れ量検出ステップS21と、下降検出ステップS22と、幅方向振れ量確認ステップS23と、下降量確認ステップS24と、警報発出ステップS25とを有する。以下、各ステップS11~S15,S21~S25を時系列順に説明する。
(S1)準備工程
(S11)幅方向位置検出ステップ
まず、このステップS11では、車両1を走行試験装置10の駆動ローラ11上に搭載するに際し、車輪2の幅方向位置を検出する。具体的には、車輪2の搭載予定位置(図1に示す位置)から幅方向に所定の距離だけ離れた位置に配設された距離センサ17から、車輪2の側面の下側部分(本実施形態ではタイヤ3の側面3aの下側部分)までの距離D11,D12,D21,D22を測定する。そして、測定した距離D11,D12,D21,D22と、距離センサ17の幅方向位置とに基づいて、車輪2の幅方向位置を算出する。なお、後述するように、車両1の運転者が、距離D11,D12,D21,D22の値又はそれぞれの距離の差D11-D12,D21-D22から、各車輪2の幅方向位置を認識できる場合には、本ステップS11において、車輪2の幅方向位置の算出処理を省略してもよい。
(S12)幅方向位置確認ステップ
本ステップS12では、走行試験装置10上に搭載する際の車両1の幅方向位置を確認する。本実施形態では、車両1の運転者が正面に位置する第一表示部13に表示された距離D11,D12,D21,D22、及び距離の差D11-D12,D21-D22に基づいて、車両1の搭載時における幅方向位置が適正(所定の位置)か否かを確認する。例えば距離の差D11-D12,D21-D22が何れも実質的に零である場合には、次のステップである車体前後方向位置調整ステップS14に進む。
(S13)幅方向位置調整ステップ
例えば距離の差D11-D12,D21-D22が実質的に零と認められない場合、運転者は、車両1を移動させて、車両1の幅方向位置を調整する。距離の差D11-D12,D21-D22に基づき幅方向位置合わせを行う場合、距離の差D11-D12,D21-D22が実質的に零となるまで、車両1を移動させて、車両1の幅方向位置を調整する。
(S14)車体前後方向位置調整ステップ
然る後、車両1の駆動ローラ11上における車体前後方向位置を調整する。この場合、図示は省略するが、既存の調整装置を用いてもよい。調整装置の接触部を車両1の前端部又はその近傍に接触させて、車両1の前方への移動を所定位置で規制することによって、車両1の駆動ローラ11上における車体前後方向位置を適正な位置に調整することが可能である。
(S15)車両保持ステップ
上述のようにして、車両1の幅方向位置と前後方向位置を設定した後、車両1を位置設定時の位置及び姿勢で保持する。本実施形態では、ワイヤーを用いて車両1を束縛することにより、車両1を所定の位置及び姿勢に保持する。これにより走行試験の準備(準備工程S1)が完了する。
(S2)走行試験工程
まず、上述した一連のステップS21~S25に先立って、車両1の走行試験を開始する。具体的には、駆動ローラ11(本実施形態では四つの駆動ローラ11)の回転駆動を開始し、駆動ローラ11上に保持された状態の車両1の各車輪2に回転駆動力を付与する。そして、予め設定したプログラムに基づいて各駆動ローラ11を回転駆動させることにより車両1を所定の態様で模擬走行させ、その際の車両1の状態を測定することで、車両1の走行性能を評価する。また、試験対象となる車両1の種類に応じて、光電センサ18が移動装置19により所定の車体前後方向位置及び鉛直方向位置に移動される。
(S21)幅方向振れ量検出ステップ
上述した走行試験の実施中、以下のステップS21~S25を実施する。まず、本ステップS21では、車両1の走行試験時における幅方向の振れ量を検出する。具体的には、車輪2の搭載位置(図1に示す位置)から幅方向に所定の距離だけ離れた位置に配設された距離センサ17から、走行中の車輪2の側面の下側部分(本実施形態ではタイヤ3の側面3aの下側部分)までの距離D11,D12,D21,D22を測定する。この測定作業を継続して実施することにより、各距離D11,D12,D21,D22の時間経過に伴う変動量を算出する。
(S22)下降検出ステップ
本ステップでは、車両1の走行試験時における車両1の下降を検出する。具体的には、走行試験時、車両1から幅方向に所定の距離だけ離れた位置に配設された一対の光電センサ18から光線Rを発射して、光線Rの反射の有無を検出する。すなわち、光電センサ18から光線Rを発射し、発射された光線Rが、車両1のボデー4の下方に存在するスペースS(ボデー4の下端部4aと前輪2aと後輪2bとで囲まれる空間)を通過して、光電センサ18とは車両1の幅方向で反対側に配置された反射板20に到達し、反射板20で反射された後、光電センサ18の受光部(図示は省略)に受光されるか否かを検出する。
(S23)幅方向振れ量確認ステップ
本ステップS23では、走行試験時における車両1の幅方向振れ量を確認する。本実施形態では、走行試験の担当者が、所定位置に設置された第二表示部14に表示された距離D11,D12,D21,D22、及び各距離D11,D12,D21,D22の変動量を確認し、幅方向振れ量が許容範囲内であるか否かを確認する。例えば幅方向振れ量が何れも許容範囲内である場合には、次のステップである下降量確認ステップS24に進む。
(S24)下降量確認ステップ
本ステップS24では、走行試験時における車両1の下降量を確認する。本実施形態では、走行試験の担当者が、第二表示部14に表示された車両1の下降量、具体的には、車両1の下降量が許容範囲内であるか否かについての情報を確認する。すなわち、下降検出ステップS22において、光電センサ18により照射された光線Rが反射板20で反射して光電センサ18の受光部で受講された場合、車両1の下降はない、又は下降量が許容範囲内であるとみなし、その旨を第二表示部14に表示する。
あるいは、光電センサ18から発射された光線Rが、光電センサ18の受光部により受光できない場合、車両1が許容できないレベルにまで下降し、ボデー4の下端部4aに光線Rが照射されることにより、光線Rが遮断されたものとみなし、その旨を第二表示部14に表示する。
(S25)警報発出ステップ
そして、振れ量確認ステップS23において、車両1の幅方向振れ量が許容範囲外であると第二表示部14に表示されたことを担当者が確認した場合、担当者は警報を発出する。あるいは、下降量確認ステップS24において、車両1の下降量が許容範囲外であると第二表示部14に表示されたことを担当者が確認した場合、担当者は警報を発出する。警報が発出された場合、例えば駆動ローラ11を即時停止し、走行試験を中止する。
上述した一連のステップS21~S24を所定時間おきに繰り返し実施する。また、これら一連のステップS21~S24は走行試験が終了するまで繰り返し実施される(図4を参照)。
以上述べたように、本実施形態に係る走行試験装置10では、車輪2の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部12として距離センサ17を採用すると共に、この距離センサ17を、車輪2の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定した(図2を参照)。このように、車輪2の側面の下側部分を距離センサ17の検出対象とすれば、車両1の種類に関係なく、すなわち車輪2の大きさが異なる場合であっても、車輪2の側面の共通部分を検出することができる。よって、車両1の種類が変わる度に距離センサ17の位置を変更する手間を省いて、短時間で効率よく幅方向の振れの測定を実施することが可能となる。また、車種に関係なく、車輪2を駆動ローラ11上に搭載するだけで自動的に車輪2までの距離を測定することができるので、搭載時の幅方向の位置合わせを手間なく短時間で実施することが可能となる。もちろん、何れの場合においても、車種変更に合わせて距離センサ17を移動させずに済むので(固定したままでよいので)、測定精度が安定し、ひいては車種に関係なく共通の評価基準で走行性能を評価することが可能となる。また、共通の距離センサ17で幅方向の振れ測定と位置合わせを実施できるので、センサの数を少なくでき、低コストに走行試験装置10を構築できる。
また、本実施形態では、車両1の走行試験時の下降を検出する下降検出部15をさらに設け、この下降検出部15を、車両1の下降時に車両1のボデー4の下端部4aを検出可能とする光電センサ18と、光電センサ18を車体前後方向及び鉛直左右方向に移動させる移動装置19とで構成した。このように、下降検出部15を構成することにより、車種の変更に応じて、適切な位置に光電センサ18を配置することができるので、車種変更がある場合であっても、確実に所定量以上の車両1の下降を検出することができる。また、光電センサ18であれば比較的安価に入手できるので、車両1の種類に応じて光電センサ18による検出位置を変更できるように光電センサ18の移動装置19を設けたとしても、下降検出部15全体として低コストに製作できる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明に係る走行試験装置及び走行試験方法は、その趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外の構成を採ることも可能である。
例えば距離センサ17による車輪2までの幅方向距離の検出について、上記実施形態では、車輪2のうちタイヤ3の側面3aの下側部分を距離センサ17による検出対象としたが、検出対象はこれには限定されない。車輪2の側面のうち相対的に平坦な形状をなし、距離センサ17による距離の非接触測定が可能な限りにおいて、任意の箇所を検出対象(測定対象)としてもよい。
また、上記実施形態では、下降検出部15を、光電センサ18と、移動装置19とで構成した場合を例示したが、もちろん下降検出部15の構成はこれには限定されない。車両1のボデー4の下端部4aを検出可能な限りにおいて、光電センサ18以外の任意の種類のセンサを採用することが可能である。また、作業の手間等を考えれば、非接触式のセンサが好ましいが、手間が特に問題にならない場合には、接触式のセンサを下降検出部15のセンサ部として採用することも可能である。
また、上記実施形態では、幅方向位置確認ステップS12の後に車体前後方向位置調整ステップS14を設けた場合を例示したが、もちろんこれには限られない。例えば車体前後方向位置調整ステップS14の後に幅方向位置確認ステップS12を設けてもよい。また、走行試験工程S2における一連のステップS21~S25についても、図示した順序に限定されることはない。例えば、幅方向振れ量検出ステップS21と下降検出ステップS22を並行して実施してもよい。また、その場合、幅方向振れ量確認ステップS23と下降量確認ステップS24を並行して実施してもよい。
また、上記実施形態では、警報発出ステップS25において、第二表示部14を視認可能な担当者が、第二表示部14に表示された情報に基づいて警報を発出する場合を例示したが、走行試験装置10本体又は各センサ17,18の制御装置が、警報が必要な状態か否かを幅方向振れ量と下降量に基づいて判断し、自動的に警報を発出するようにしてもよい。
また、以上の説明では、走行試験装置10が四つの駆動ローラ11を備え、これら四つの駆動ローラ11上に車両1の四つの車輪2を搭載した状態で走行試験を行う場合を例示したが、本発明はこれとは異なる態様で行われる走行試験にも適用可能である。例えば図示は省略するが、車両1が前輪駆動車の場合、走行試験装置10に前輪2aに対応する二つの駆動ローラ11のみを設け、これら二つの駆動ローラ11上に車両1の前輪2aを搭載した状態で走行試験を実施する場合に本発明を適用してもよい。
1 車両
2,2a,2b 車輪
3 タイヤ
3a 側面
4 ボデー
4a 下端部
10 走行試験装置
11 駆動ローラ
12 幅方向位置検出部
13 第一表示部
14 第二表示部
15 下降検出部
16 規制部
17,17a,17b 距離センサ
18 光電センサ
19 移動装置
20 反射板
D11,D12,D21,D22 車輪の側面までの距離
L レーザー
R 光線
S スペース
S1 準備工程
S2 走行試験工程
S11 幅方向位置検出ステップ
S12 幅方向位置確認ステップ
S13 幅方向位置調整ステップ
S14 車体前後方向位置調整ステップ
S15 車両保持ステップ
S2 走行試験工程
S21 幅方向振れ量検出ステップ
S22 下降検出ステップ
S23 幅方向振れ量確認ステップ
S24 下降量確認ステップ
S25 警報発出ステップ

Claims (2)

  1. 車両の走行試験装置であって、
    前記車両の車輪を支持して前記車輪に回転駆動力を付与する駆動ローラと、
    前記車輪の幅方向位置を検出する幅方向位置検出部とを備え、
    前記幅方向位置検出部は、距離センサで構成され、
    前記距離センサは、前記車輪の側面の下側部分が検出対象となるよう所定の位置に固定されている、車両の走行試験装置。
  2. 前記車両の走行試験時の下降を検出する下降検出部をさらに備え、
    前記下降検出部は、前記車両の下降時に前記車両のボデー下端部を検出可能とする光電センサと、前記光電センサを車体前後方向及び鉛直方向に移動させる移動装置とで構成される請求項1に記載の車両の走行試験装置。
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