JP2024016392A - 入力装置 - Google Patents

入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024016392A
JP2024016392A JP2022118464A JP2022118464A JP2024016392A JP 2024016392 A JP2024016392 A JP 2024016392A JP 2022118464 A JP2022118464 A JP 2022118464A JP 2022118464 A JP2022118464 A JP 2022118464A JP 2024016392 A JP2024016392 A JP 2024016392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
detection signal
magnetic sensor
input device
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022118464A
Other languages
English (en)
Inventor
秀和 田中
Hidekazu Tanaka
正剛 山中
Masatake Yamanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022118464A priority Critical patent/JP2024016392A/ja
Priority to PCT/JP2023/025483 priority patent/WO2024024485A1/ja
Publication of JP2024016392A publication Critical patent/JP2024016392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0338Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of limited linear or angular displacement of an operating part of the device from a neutral position, e.g. isotonic or isometric joysticks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】操作部の位置を適切に特定することができる入力装置を提供する。【解決手段】入力装置100は、被検出(例えば磁石31)と、その被検出部を検出するための検出部と、予め定められた複数のポジションに変位自在に配置され、変位に伴って、被検出部と検出部との相対的な位置関係を変化させる操作部101とを備え、検出部は、複数の第1検出部(例えば6つの磁気センサ11~16)と、第2検出部(例えば3次元磁気センサ21)とを備え、複数の第1検出部のそれぞれは、2種類の状態のうちの上述の位置関係に応じた一方の状態を示す第1検出信号を出力し、第2検出部は、それぞれ上述の位置関係に応じて変化する3成分の信号を含む第2検出信号を出力する。【選択図】図3

Description

本開示は、ユーザの操作を受け付ける入力装置に関する。
ユーザの操作を受け付ける入力装置として、例えば車両に搭載されたシフトレバー装置が知られている。また、特許文献1では、シフトレバーのポジションを検出するシフトレバー装置が提案されている。このシフトレバー装置は、それぞれホールIC(Integrated Circuit)からなる7個の位置検出センサと、例えば磁石などを有するセンサ動作用部材とを備える。操作されるシフトレバーに連動して位置検出センサとセンサ動作用部材との相対的な位置関係が変化すると、7個の位置検出センサのそれぞれは、その位置関係に応じた信号を出力する。シフトレバー装置は、その7個の位置検出センサのそれぞれから出力される信号に基づいて、シフトレバーのポジションを検出する。
特許第4917483号公報
しかしながら、上記特許文献1のシフトレバー装置では、シフトレバーである操作部の位置を適切に特定することが難しいという課題がある。
そこで、本開示は、操作部の位置を適切に特定することができる入力装置を提供する。
本開示の一態様に係る入力装置は、被検出部と、前記被検出部を検出するための検出部と、予め定められた複数のポジションに変位自在に配置され、変位に伴って、前記被検出部と前記検出部との相対的な位置関係を変化させる操作部とを備え、前記検出部は、複数の第1検出部と、第2検出部とを備え、前記複数の第1検出部のそれぞれは、2種類の状態のうちの前記位置関係に応じた一方の状態を示す第1検出信号を出力し、前記第2検出部は、それぞれ前記位置関係に応じて変化する3成分の信号を含む第2検出信号を出力する。
本開示の入力装置は、操作部の位置を適切に特定することができる。
なお、本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施の形態並びに明細書および図面に記載された構成によって提供されるが、必ずしも全ての構成が必要とはされない。
図1は、実施の形態における入力装置の外観構成の一例を示す斜視図である。 図2は、実施の形態におけるセンサ基板と磁石との配置例を示す図である。 図3は、実施の形態における入力装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施の形態における操作部が5つのポジションのそれぞれにあるときにおける、6つの磁気センサおよび3次元磁気センサと、磁石との位置関係の一例を示す図である。 図5は、実施の形態における6つの磁気センサのそれぞれの第1検出信号の一例を示す図である。 図6は、実施の形態における関連付けデータの一例を示す図である。 図7は、実施の形態における制御部による処理動作の一例を示すフローチャートである。
本開示の一態様に係る入力装置は、被検出部と、前記被検出部を検出するための検出部と、予め定められた複数のポジションに変位自在に配置され、変位に伴って、前記被検出部と前記検出部との相対的な位置関係を変化させる操作部とを備え、前記検出部は、複数の第1検出部と、第2検出部とを備え、前記複数の第1検出部のそれぞれは、2種類の状態のうちの前記位置関係に応じた一方の状態を示す第1検出信号を出力し、前記第2検出部は、それぞれ前記位置関係に応じて変化する3成分の信号を含む第2検出信号を出力する。例えば、前記被検出部は、磁石であり、前記複数の第1検出部のそれぞれは、磁気センサであり、前記第2検出部は、3次元磁気センサであってもよい。具体的な一例では、磁気センサは、磁束密度の大きさに応じた0または1を示す2値の第1検出信号を出力する。また、3次元磁気センサから出力される第2検出信号に含まれる3成分の信号は、互いに直交する3つの方向の信号である。3つの方向のそれぞれの信号は、その方向における磁束密度の大きさに応じた連続的な数値を示す。
これにより、複数の第1検出部からの出力だけでなく、第2検出部からの出力も用いることによって、被検出部と検出部との相対的な位置関係を正確に把握することができる。その結果、操作部が配置されている位置を高い精度で特定することができる。例えば、操作部が、予め定められた複数のポジションのうちの何れのポジションに配置されているのかを正確に特定することができるだけでなく、何れの2つのポジション間に配置されているかをも正確に特定することができる。したがって、操作部の位置を適切に特定することができる。
また、前記入力装置は、さらに、前記位置関係に応じて出力される前記第1検出信号と前記第2検出信号とを予め関連付けて示す関連付けデータを格納している記憶部と、前記第1検出部から前記第1検出信号を取得し、前記第2検出部から前記第2検出信号を取得し、取得された前記第1検出信号および前記第2検出信号と、前記関連付けデータとに基づいて、前記操作部の位置を特定する制御部とを備えてもよい。
これにより、関連付けデータによって、第1検出信号と第2検出信号とが予め関連付けられているため、その関連付けデータを参照すれば、第1検出部から出力される第1検出信号と、第2検出部から出力される第2検出信号とが整合しているか否かを判断することができる。例えば、第1検出部から出力される第1検出信号と、第2検出部から出力される第2検出信号とが同一の位置関係を示しているか否かを正確に判断することができる。したがって、操作部が配置されている位置をより高い精度で特定することができる。
また、前記複数のポジションは、5つのポジションであり、前記複数の第1検出部は、6つの第1検出部であり、前記操作部が前記5つのポジションのうちの何れか1つのポジションに変位するごとに、前記6つの第1検出部のうちの何れか2つの第1検出部のそれぞれは、出力される前記第1検出信号によって示される状態を切り替えてもよい。
例えば、5つのポジションは一方向に配列されてあって、操作部が現在のポジションから隣のポジションに変位するごとに、2つの第1検出部のそれぞれから出力される第1検出信号によって示される状態が切り替えられる。また、その2つの第1検出部からなる組は、変位前後のポジションによって異なる。
これにより、1つの第1検出部から出力される第1検出信号によって示される状態のみが切り替えられる場合と比べて、操作部の特定される位置の確からしさを向上することができる。
また、前記操作部が前記複数のポジションのうちの1つのポジションに配置され、前記磁石と、複数の前記磁気センサおよび前記3次元磁気センサとが一方向に互いに対向している場合、前記3次元磁気センサは、前記一方向から見て、前記磁石の中央から外れた位置に配置されていてもよい。
これにより、3次元磁気センサが磁石の中央から外れた位置にあるため、3次元磁気センサがその磁石から受ける磁束密度を、上述の位置関係の変化に応じて大きく変動させることができる。その結果、その3次元磁気センサから出力される第2検出信号を用いれば、操作部が配置されている位置をより高い精度で特定することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略平行などの表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における入力装置の外観構成の一例を示す斜視図である。
本実施の形態における入力装置100は、車両のセンターコンソールなどに設けられる例えばシフトレバー装置として構成されている。この入力装置100は、ドライバによって操作されるシフトレバーである操作部101と、操作部101の基端側を収容する収容ユニット102とを備える。なお、本開示において、操作部101の長手方向を、Z軸方向または上下方向と称し、Z軸方向に対して垂直な面における一方向をX軸方向または前後方向と称し、その垂直な面においてX軸方向と垂直な方向をY軸方向、左右方向または横方向と称す。また、本開示において、Z軸方向のプラス側は、上向きまたは上であり、Z軸方向のマイナス側は、下向きまたは下である。また、本開示において、X軸方向のマイナス側は、前側または前であり、X軸方向のプラス側は、後側または後である。また、本開示において、Y軸方向のプラス側は、右側または右であり、Y軸方向のマイナス側は、左側または左である。
収容ユニット102は、シフトパネル103を有する略矩形箱状の部材である。シフトパネル103は、ガイド溝104が形成されたパネルであって、収容ユニット102の上面に配置されている。ガイド溝104は、X軸方向に沿って直線状に形成され、シフトパネル103を貫通している。操作部101は、このガイド溝104に通された状態で、そのガイド溝104に沿って変位自在に配置されている。これにより、操作部101の操作方向(すなわち変位方向)は、そのガイド溝104によって規制されている。
つまり、操作部101は、ガイド溝104に沿って前後方向に変位自在であり、本実施の形態では予め定められた5つのポジションに配置される。具体的には、予め定められた5つのポジションは、Pポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジション、およびSポジションであり、これらは前側から後側へ向かってこの順で配置されている。入力装置100は、操作部101が上記5つのポジションのうちの何れか1つのポジションに配置されると、そのポジションに応じた操作信号を出力する。その出力された操作信号に応じて、車両が制御される。なお、本開示におけるポジションは、上述のように予め定められた5つのポジションのうちの何れかである。
また、収容ユニット102は、センサ基板10と、支持体30とを収容している。支持体30は、例えば操作部101の基端に取り付けられ、その操作部101の変位に応じて移動する。つまり、支持体30は、操作部101の操作方向であるX軸方向に移動する。このような支持体30は、板状の部材であって、後述の磁石を支持している。センサ基板10は、その磁石を検出するための実装基板である。このようなセンサ基板10と支持体30とは、それぞれXY平面に沿い、互いに略平行に配置され、Z軸方向に離間して互いに対向している。なお、本実施の形態においては、操作部101は、例えば、収容ユニット102内において、Y軸方向に沿った回動軸を有する。そのため、操作部101がX軸マイナス方向に移動した場合、支持体30はX軸プラス方向に移動する。
図2は、センサ基板10と磁石との配置例を示す図である。
センサ基板10は、図2に示すように、基板19と、その基板19に実装されている6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21とを備える。
6つの磁気センサ11~16のそれぞれは、ホール素子またはホールICとして構成され、磁束密度を検出し、その磁束密度の大きさに応じて0または1を示す2値の信号を第1検出信号として出力する。例えば、6つの磁気センサ11~16のそれぞれは、閾値以上の大きさの磁束密度を検出すると、1を示す第1検出信号を出力し、閾値未満の大きさの磁束密度を検出すると、0を示す第1検出信号を出力する。その磁束密度の大きさは、6つの磁気センサ11~16のそれぞれと、磁石31との位置関係によって変化する。したがって、6つの磁気センサ11~16のそれぞれは、上述の位置関係に応じて0または1を示す2値の信号を第1検出信号として出力する。
3次元磁気センサ21は、3Dホールセンサとも呼ばれ、磁束密度を検出し、磁束密度の大きさおよび向きに応じた値を示す信号を第2検出信号として出力する。具体的には、3次元磁気センサ21は、3成分の信号を含む第2検出信号を出力する。3成分の信号は、互に直交する3つの軸のそれぞれの方向における磁束密度の大きさを示す。3つの軸は、上述のX軸、Y軸およびZ軸であってもよい。また、3成分の信号のそれぞれは、例えば連続的な値を示し、アナログ信号であってもよい。
上述の支持体30の下面には、図2に示す磁石31が固定されている。磁石31は、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21よりも上方に配置され、操作部101および支持体30の変位に伴って、X軸方向に移動する。磁石31の移動によって、6つの磁気センサ11~16のうちの磁石31とZ軸方向に対向する磁気センサが切り替えられる。また、磁石31の移動によって、3次元磁気センサ21と磁石31との相対的な位置関係が変化する。
本実施の形態では、磁石31が、被検出部の一例であって、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21を含むユニット群が、その被検出部を検出するための検出部の一例である。なお、センサ基板10が検出部の一例であってもよい。したがって、本実施の形態における操作部101は、予め定められている例えば5つのポジションに変位自在に配置され、変位に伴って、被検出部と検出部との相対的な位置関係を変化させる。そして、本実施の形態における検出部は、6つの磁気センサ11~16である複数の第1検出部と、3次元磁気センサ21である第2検出部とを備える。6つの磁気センサ11~16である複数の第1検出部のそれぞれは、2種類の状態のうちの上述の位置関係に応じた一方の状態を示す第1検出信号を出力する。本実施の形態では、第1検出信号は、2種類の状態のうちの一方の状態として0または1を示す。なお、第1検出信号は、ONまたはOFFを示してもよく、HighまたはLowを示してもよい。そして、3次元磁気センサ21である第2検出部は、それぞれ上述の位置関係に応じて変化する3成分の信号を含む第2検出信号を出力する。
図3は、本実施の形態における入力装置100の構成例を示すブロック図である。
入力装置100は、上述のように、操作部101、支持体30、磁石31、6つの磁気センサ11~16、および3次元磁気センサ21を備える。さらに、入力装置100は、制御部111と、第1電源系121と、第2電源系122と、第3電源系123と、記憶部112とを備える。なお、6つの磁気センサ11、12、13、14、15、16は、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、第6磁気センサ16ともそれぞれ呼ばれる。
本実施の形態では、6つの磁気センサ11~16は、第1検出系D1および第2検出系D2に分けられる。第1検出系D1は、X軸方向に沿って配列されている第1磁気センサ11、第3磁気センサ13、および第5磁気センサ15を含む。第2検出系D2は、X軸方向に沿って配列されている第2磁気センサ12、第4磁気センサ14、および第6磁気センサ16を含む。ここで、第1検出系D1の第1磁気センサ11と、第2検出系D2の第2磁気センサ12とは、Y軸方向に沿って配列されている。同様に、第1検出系D1の第3磁気センサ13と、第2検出系D2の第4磁気センサ14とは、Y軸方向に沿って配列され、第1検出系D1の第5磁気センサ15と、第2検出系D2の第6磁気センサ16とは、Y軸方向に沿って配列されている。また、磁石31は、6つの磁気センサ11~16の上方でX軸方向に沿って移動するため、第1検出系D1と第2検出系D2からは実質的に同一の信号が出力される。
第1電源系121は、第1検出系D1に電力を供給する。第1検出系D1に含まれる第1磁気センサ11、第3磁気センサ13、および第5磁気センサ15のそれぞれは、第1電源系121から給電され、第1検出信号を制御部111に出力する。
第2電源系122は、第2検出系D2に電力を供給する。第2検出系D2に含まれる第2磁気センサ12、第4磁気センサ14、および第6磁気センサ16のそれぞれは、第2電源系122から給電され、第1検出信号を制御部111に出力する。
第3電源系123は、第3検出系に相当する3次元磁気センサ21に電力を供給する。3次元磁気センサ21は、第3電源系123から給電され、第2検出信号を制御部111に出力する。
記憶部112は、上述の被検出部と検出部との相対的な位置関係に応じて出力される第1検出信号と第2検出信号とを予め関連付けて示す関連付けデータ112aを格納している記録媒体である。例えば、記憶部112は、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、または半導体メモリなどである。なお、このような記憶部112は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
制御部111は、6つの磁気センサ11~16から第1検出信号を取得し、3次元磁気センサ21から第2検出信号を取得し、取得された第1検出信号および第2検出信号と、関連付けデータ112aとに基づいて、操作部101の位置を特定する。例えば、制御部111は、上記5つのポジションのうちの操作部101が配置されているポジションを特定したり、操作部101が何れの2つのポジション間に配置されているかを特定する。例えば、制御部111は、CPU(Central Processing Unit)、処理回路またはプロセッサとして構成されている。
図4は、操作部101が5つのポジションのそれぞれに配置されているときにおける、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係の一例を示す図である。なお、図4では、0~6のうちの何れかの整数が記載された正方形は、6つの磁気センサ11~16のうちのその整数に対応する磁気センサの位置およびサイズを示す。また、グレーの正方形は、3次元磁気センサ21の位置およびサイズを示し、斜線のハッチングが付された正方形は、磁石31の位置およびサイズを示す。図4では、Z軸方向のプラス側から6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31とを見たときの、それらの位置関係が示されている。
例えば、操作部101がSポジションにある場合には、図4の(a)に示すように、6つの磁気センサ11~16のうち、第5磁気センサ15および第6磁気センサ16のみが、Z軸方向に磁石31と対向する。つまり、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、および第4磁気センサ14は、Z軸方向に磁石31と対向していない。3次元磁気センサ21も、Z軸方向に磁石31と対向していない。
操作部101がDポジションにある場合には、図4の(b)に示すように、6つの磁気センサ11~16のうち、第1磁気センサ11および第2磁気センサ12のみが、Z軸方向に磁石31と対向していない。つまり、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、および第6磁気センサ16は、Z軸方向に磁石31と対向している。3次元磁気センサ21も、Z軸方向に磁石31と対向している。
操作部101がNポジションにある場合には、図4の(c)に示すように、6つの磁気センサ11~16の全てが、Z軸方向に磁石31と対向している。さらに、3次元磁気センサ21も、Z軸方向に磁石31と対向している。
操作部101がRポジションにある場合には、図4の(d)に示すように、6つの磁気センサ11~16のうち、第5磁気センサ15および第6磁気センサ16のみが、Z軸方向に磁石31と対向していない。つまり、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、および第4磁気センサ14は、Z軸方向に磁石31と対向している。3次元磁気センサ21も、Z軸方向に磁石31と対向している。
操作部101がPポジションにある場合には、図4の(e)に示すように、6つの磁気センサ11~16のうち、第1磁気センサ11および第2磁気センサ12のみが、Z軸方向に磁石31と対向している。つまり、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、および第6磁気センサ16は、Z軸方向に磁石31と対向していない。3次元磁気センサ21も、Z軸方向に磁石31と対向していない。
ここで、操作部101は、Sポジション、Dポジション、Nポジション、Rポジション、Pポジションの順に変位する。この場合、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(a)に示す位置関係から、(b)に示す位置関係、(c)に示す位置関係、(d)に示す位置関係、(e)に示す位置関係の順に変化する。逆に、操作部101は、Pポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジション、Sポジションの順に変位する。この場合、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(e)に示す位置関係から、(d)に示す位置関係、(c)に示す位置関係、(b)に示す位置関係、(a)に示す位置関係の順に変化する。
本実施の形態では、6つの磁気センサ11~16のそれぞれは、Z軸方向に磁石31と対向しているときには、閾値以上の大きい磁束密度を検出し、その結果、1を示す第1検出信号を出力する。一方、6つの磁気センサ11~16のそれぞれは、Z軸方向に磁石31と対向していないときには、閾値未満の小さい磁束密度を検出し、その結果、0を示す第1検出信号を出力する。
また、本実施の形態では、操作部101が複数のポジションのうちの1つのポジションに配置され、磁石31と、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21とが一方向に互いに対向している場合、3次元磁気センサ21は、その一方向から見て、磁石31の中央から外れた位置に配置される。例えば、操作部101がNポジションに配置されている場合には、図4の(c)に示すように、磁石31と、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21とがZ軸方向に互いに対向している。そして、3次元磁気センサ21は、Z軸方向から見て、磁石31の中央から外れた位置に配置される。例えば、3次元磁気センサ21が磁石31の中央に配置されていれば、上述の位置関係が変化しても、3次元磁気センサ21がその磁石31から受ける磁束密度は、大きく変動しない可能性がある。しかし、本実施の形態では、3次元磁気センサ21が磁石31の中央から外れた位置にあるため、3次元磁気センサ21がその磁石31から受ける磁束密度を、上述の位置関係の変化に応じて大きく変動させることができる。その結果、その3次元磁気センサから出力される第2検出信号を用いれば、操作部101が配置されている位置をより高い精度で特定することができる。
図5は、6つの磁気センサ11~16のそれぞれの第1検出信号の一例を示す図である。具体的には、図5は、表を示し、その表の縦軸は、操作部101の位置を示し、横軸は、6つの磁気センサ11~16のそれぞれから出力される第1検出信号によって示される値を示す。その値は、0または1である。したがって、6つの磁気センサ11~16のそれぞれから出力される第1検出信号によって示される値の列(以下、第1検出信号列という)は、6ビットによって表現される。6ビットのうちの左から1番目のビットは、第1磁気センサ11から出力される第1検出信号によって示される値を示す。このように、1番目のビットは、第1磁気センサ11に対応している。同様に、左から2番目のビット、3番目のビット、4番目のビット、5番目のビット、および6番目のビットは、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、および第6磁気センサ16にそれぞれ対応している。
操作部101がPポジションにある場合には、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(e)に示す位置関係である。したがって、第1磁気センサ11および第2磁気センサ12は、1を示す第1検出信号を出力し、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、および第6磁気センサ16は、0を示す第1検出信号を出力する。その結果、制御部111は、6つの磁気センサ11~16から「110000」を示す6ビットの第1検出信号列を取得する。制御部111は、その「110000」を示す6ビットの第1検出信号列を取得すると、操作部101の位置としてPポジションを特定する。そして、操作部101は、その特定されたPポジションを示す信号を上述の操作信号として入力装置100の外部に出力する。
操作部101がRポジションにある場合には、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(d)に示す位置関係である。したがって、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、および第4磁気センサ14は、1を示す第1検出信号を出力し、第5磁気センサ15および第6磁気センサ16は、0を示す第1検出信号を出力する。その結果、制御部111は、6つの磁気センサ11~16から「111100」を示す6ビットの第1検出信号列を取得する。制御部111は、その「111100」を示す6ビットの第1検出信号列を取得すると、操作部101の位置としてRポジションを特定する。そして、操作部101は、その特定されたRポジションを示す信号を上述の操作信号として入力装置100の外部に出力する。
操作部101がNポジションにある場合には、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(c)に示す位置関係である。したがって、6つの磁気センサ11~16は、1を示す第1検出信号を出力する。その結果、制御部111は、6つの磁気センサ11~16から「111111」を示す6ビットの第1検出信号列を取得する。制御部111は、その「111111」を示す6ビットの第1検出信号列を取得すると、操作部101の位置としてNポジションを特定する。そして、操作部101は、その特定されたNポジションを示す信号を上述の操作信号として入力装置100の外部に出力する。
操作部101がDポジションにある場合には、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(b)に示す位置関係である。したがって、第1磁気センサ11および第2磁気センサ12は、0を示す第1検出信号を出力し、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、および第6磁気センサ16は、1を示す第1検出信号を出力する。その結果、制御部111は、6つの磁気センサ11~16から「001111」を示す6ビットの第1検出信号列を取得する。制御部111は、その「001111」を示す6ビットの第1検出信号列を取得すると、操作部101の位置としてDポジションを特定する。そして、操作部101は、その特定されたDポジションを示す信号を上述の操作信号として入力装置100の外部に出力する。
操作部101がSポジションにある場合には、6つの磁気センサ11~16および3次元磁気センサ21と、磁石31との位置関係は、図4の(a)に示す位置関係である。したがって、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、および第4磁気センサ14は、0を示す第1検出信号を出力し、第5磁気センサ15および第6磁気センサ16は、1を示す第1検出信号を出力する。その結果、制御部111は、6つの磁気センサ11~16から「000011」を示す6ビットの第1検出信号列を取得する。制御部111は、その「000011」を示す6ビットの第1検出信号列を取得すると、操作部101の位置としてSポジションを特定する。そして、操作部101は、その特定されたSポジションを示す信号を上述の操作信号として入力装置100の外部に出力する。
このように、本実施の形態では、操作部101が5つのポジションのうちの何れか1つのポジションに変位するごとに、6つの磁気センサ11~16のうちの何れか2つの磁気センサのそれぞれは、出力される第1検出信号によって示される状態を切り替える。言い換えれば、本実施の形態における入力装置100は、第1検出系D1と第2検出系D2とを有するため、操作部101が現在のポジションから隣のポジションに変位する場合には、第1検出系D1および第2検出系D2のそれぞれの出力が切り替えられる。つまり、第1検出系D1および第2検出系D2のそれぞれに含まれる1つの磁気センサから出力される第1検出信号の値が切り替えられる。例えば、操作部101がPポジションからRポジションに変位する場合には、第1検出系D1に含まれる第3磁気センサ13と、第2検出系D2に含まれる第4磁気センサ14とのそれぞれから出力される第1検出信号の値が0から1に切り替えられる。このように、入力装置100は、2つの検出系を有するため、操作部101のポジションを正確に特定することができる。言い換えれば、ロバスト性を高めることができる。
ここで、操作部101が隣り合う2つのポジション間にある場合には、5つのポジションを特定するための正規の5種類の第1検出信号列は出力されず、非正規の第1検出信号列が出力される。なお、正規の5種類の第1検出信号列は、上述の「110000」を示す6ビットの信号、「111100」を示す6ビットの信号、「111111」を示す6ビットの信号、「001111」を示す6ビットの信号、および「000011」を示す6ビットの信号である。
例えば、操作部101がPポジションとRポジションとの間の位置にある場合には、「110000」または「111100」を示す正規の第1検出信号列とは異なる、「110100」または「111000」などを示す非正規の第1検出信号列が出力される可能性がある。同様に、操作部101がRポジションとNポジションとの間の位置にある場合には、「111100」または「111111」を示す正規の第1検出信号列とは異なる、「111101」または「111110」などを示す非正規の第1検出信号列が出力される可能性がある。
制御部111は、上述のような非正規の第1検出信号列を取得した場合には、その第1検出信号列だけからでは、故障が発生しているのか、何れか隣り合う2つのポジション間に操作部101があるのかを判断することができない。なお、操作部101が配置可能な範囲のうち、非正規の第1検出信号列が出力される可能性が高い領域は、操作部101の位置が不定とされる領域であって、不定領域とも呼ばれる。
そこで、本実施の形態における制御部111は、第1検出信号列と共に、3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号と、記憶部112に格納されている関連付けデータ112aとを用いて、故障の有無を判断し、さらに、操作部101の位置を特定する。
図6は、関連付けデータ112aの一例を示す図である。
関連付けデータ112aは、磁石31の各変位量に対して3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号と、磁石31の各変位量に対して6つの磁気センサ11~16から出力される第1検出信号列とを関連付けて示す。磁石31の変位量は、例えば、操作部101がNポジションにあるときには0であって、操作部101のPポジション側への移動とともに増加し、操作部101のSポジション側への移動とともに減少する値である。つまり、磁石31の変位量は、操作部101の位置に対応している。このような変位量は、上述の被検出部と検出部との相対的な位置関係を示しているとも言える。なお、このような関連付けデータ112aは、例えば入力装置100の工場出荷時などに行われるキャリブレーションによって生成されて、記憶部112に格納される。
具体的には、関連付けデータ112aは、磁石31の変位量と磁束密度との関係を示すグラフを含む。グラフの横軸は、磁石の変位量を示し、グラフの縦軸は、磁束密度を示す。第2検出信号に含まれる3成分の信号のそれぞれによって示される値である磁束密度は、このグラフによって表現されている。なお、3成分の信号は、互いに直交する3つの方向の信号であって、X成分の信号と、Y成分の信号と、Z成分の信号とからなる。X成分の信号は、X軸方向の磁束密度を示してもよく、Y成分は、Y軸方向の磁束密度を示していてもよく、Z成分は、Z軸方向の磁束密度を示していてもよい。
さらに、そのグラフの横軸には、5種類の正規の第1検出信号列が関連付けられている。例えば、変位量の全範囲のうちのPポジションに対応する範囲には、正規の第1検出信号列「110000」が関連付けられ、Rポジションに対応する範囲には、正規の第1検出信号列「111100」が関連付けられている。同様に、Nポジションに対応する範囲には、正規の第1検出信号列「111111」が関連付けられ、Dポジションに対応する範囲には、正規の第1検出信号列「001111」が関連付けられている。さらに、Sポジションに対応する範囲には、正規の第1検出信号列「000011」が関連付けられている。
したがって、制御部111は、正規の第1検出信号列を取得すると、関連付けデータ112aにおいてその正規の第1検出信号列に関連付けられているポジションを特定することによって、操作部101が配置されているポジションを特定することができる。
また、変位量の全範囲のうち、2つのポジション間の範囲(図6中のグレーの長方形が配置されている範囲)にも、その範囲に対応する1以上の非正規の第1検出信号列が関連付けられていてもよい。このような2つのポジション間の範囲は、上述の不定領域に相当する。例えば、RポジションとPポジションとの間の範囲には、その範囲に対応する非正規の第1検出信号列として「110100」および「111000」などが関連付けられている。
制御部111は、非正規の第1検出信号列を取得した場合には、関連付けデータ112aによって示される変位量の全範囲のうち、その取得された非正規の第1検出信号列に関連付けられている想定範囲を検索する。この想定範囲は、操作部101が配置されていると想定される範囲であって、上述の不定領域に相当する。そして、そのような想定範囲があれば、制御部111は、関連付けデータ112aのグラフにおいて、その想定範囲に対して示されている3成分のそれぞれの磁束密度と、取得された第2検出信号に含まれる3成分の信号によって示される磁束密度とを比較する。制御部111は、それらの磁束密度が類似していなければ、故障が発生していると判断し、それらの磁束密度が類似していれば、操作部101の位置を、上述の想定範囲(すなわち不定領域)内の位置として決定する。つまり、操作部101の位置が特定される。具体的には、制御部111は、成分ごとに、グラフに示される当該成分の磁束密度と、第2検出信号に含まれる当該成分の信号によって示される磁束密度との差分を算出する。さらに、制御部111は、グラフに示される当該成分の磁束密度に対するその差分の割合を算出し、各成分から得られる差分の割合の平均値を算出する。そして、制御部111は、その平均値が閾値以上である場合には、磁束密度が類似していないと判断し、平均値が閾値未満である場合には、磁束密度が類似していると判断してもよい。
つまり、制御部111は、関連付けデータ112aに基づいて、第1検出信号列と第2検出信号とが整合しているか否かを判定し、整合していなければ、故障が発生していると判断する。一方、制御部111は、第1検出信号列と第2検出信号とが整合していると判断すると、第1検出信号列および第2検出信号に基づいて、操作部101の位置を特定する。
なお、制御部111は、取得された非正規の第1検出信号列に関連付けられている想定範囲が2つ以上あれば、それらの想定範囲ごとに、上述のような磁束密度の比較を行ってもよい。この場合、制御部111は、全ての想定範囲のそれぞれで、磁束密度が類似していなければ、故障が発生していると判断してもよい。そして、制御部111は、何れか1つの想定範囲において磁束密度が類似していれば、操作部101の位置を、その想定範囲内の位置として決定してもよい。
また、制御部111は、取得された非正規の第1検出信号列に関連付けられている想定範囲が関連付けデータ112aに示されていなければ、故障が発生じていると判断し、その非正規の第1検出信号列を用いなくてもよい。この場合、制御部111は、第2検出信号と関連付けデータ112aとを用いて、操作部101の位置を特定してもよい。
また、制御部111は、正規の第1検出信号列を取得した場合にも、関連付けデータ112aのグラフに示される磁束密度と、3次元磁気センサ21から出力された第2検出信号によって示される磁束密度とを比較してもよい。つまり、制御部111は、関連付けデータ112aによって示される変位量の全範囲のうち、その取得された正規の第1検出信号列に関連付けられているポジションを検索する。そして、制御部111は、関連付けデータ112aのグラフにおいて、そのポジションに対して示されている3成分のそれぞれの磁束密度と、取得された第2検出信号に含まれる3成分の信号によって示される磁束密度とを比較する。制御部111は、磁束密度が類似していなければ、故障が発生していると判断し、磁束密度が類似していれば、操作部101の位置をそのポジションとして決定する。
図7は、本実施の形態における制御部111による処理動作の一例を示すフローチャートである。
制御部111は、6つの磁気センサ11~16のそれぞれから出力される第1検出信号を取得する(ステップS1)。さらに、制御部111は、3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号を取得する(ステップS2)。また、制御部111は、記憶部112から関連付けデータ112aを読み出す(ステップS3)。
制御部111は、関連付けデータ112aを参照することによって、ステップS1で取得された6つの第1検出信号(すなわち第1検出信号列)と、ステップS2で取得された第2検出信号とが整合しているか否かを判定する(ステップS4)。
ここで、制御部111は、整合していないと判定すると(ステップS4のNo)、入力装置100に故障が発生していると判断する(ステップS5)。言い換えれば、制御部111は、故障を検知する。一方、制御部111は、整合していると判定すると(ステップS4のYes)、6つの第1検出信号、第2検出信号、および関連付けデータ112aに基づいて、操作部101の位置を検出する(ステップS6)。
なお、図7に示す例では、第1検出信号と第2検出信号との整合性に基づいて、故障が検知されるが、第1検出信号のみから故障を検知してもよく、第2検出信号のみから検知を検知してもよい。例えば、制御部111は、取得された6つの第1検出信号からなる第1検出信号列が、図5における何れの数値列も示していない場合に、6つの磁気センサ11~16のうちの少なくとも1つの磁気センサに故障が発生していると判断してもよい。また、制御部111は、取得された第2検出信号が、図6におけるグラフの各変位量に対応付けられている3成分の信号の値を示していない場合に、3次元磁気センサ21に故障が発生していると判断してもよい。
ここで、制御部111は、6つの磁気センサ11~16のうちの少なくとも1つの磁気センサに故障が発生していると判断した場合には、3次元磁気センサ21の第2検出信号に基づいて、操作部101の位置を特定してもよい。この場合、制御部111は、第2検出信号に基づいて特定された操作部101の位置から、故障している少なくとも1つの磁気センサを特定してもよい。また、制御部111は、3次元磁気センサ21に故障が発生していると判断した場合には、6つの磁気センサ11~16の第1検出信号に基づいて、操作部101の位置を特定してもよい。
以上のように、本実施の形態における入力装置100は、6つの磁気センサ11~16からの出力だけでなく、3次元磁気センサ21からの出力も用いることによって、磁石31とセンサ基板10との相対的な位置関係を正確に把握することができる。その結果、操作部101が配置されている位置を高い精度で特定することができる。例えば、操作部101が、予め定められた5つのポジションのうちの何れのポジションに配置されているのかを正確に特定することができるだけでなく、何れの2つのポジション間に配置されているかをも正確に特定することができる。したがって、操作部101の位置を適切に特定することができる。
ここで、例えば、以下の2種類の入力装置が、本実施の形態における入力装置100の比較対象として想定される。1つ目の比較対象の入力装置は、それぞれ3次元磁気センサ21のような複数(例えば3つ)の3次元磁気センサを備えて、磁気センサ11~16などの磁気センサを1つも備えていない入力装置である。このような、1つ目の比較対象の入力装置では、その複数の3次元磁気センサと磁石との配置が難しい。また、3次元磁気センサのコストが高いため、入力装置の全体のコストも高くなってしまう。また、操作部が微小に変位する場合にも、それらの3次元磁気センサから出力される検出信号によって示される値が連続的に変動する。したがって、操作部が予め定められているポジションに配置されているのか、2つのポジション間に配置されているのかを容易に判断することが難しく、広い範囲で不定領域が発生する可能性がある。2つ目の比較対象の入力装置は、上記特許文献1のシフトレバー装置に相当し、それぞれ3次元磁気センサ21のような3次元磁気センサを備えず、磁気センサ11~16などの複数の磁気センサを備えている入力装置である。このような、2つ目の比較対象の入力装置では、操作部の連続的な移動量を検出することができないため、2つポジション間に操作部が配置されている場合には、2つのポジション間に操作部が配置されているのか、入力装置が故障しているのか、を判定することが難しい。
したがって、本実施の形態における入力装置100では、これらの比較対象の入力装置と比べて、被検出部と検出部との配置構成を簡易にすることができ、高コスト化を抑制することができる。さらに、不定領域を抑えて、故障の発生の有無を適切に判定することができる。
また、本実施の形態では、関連付けデータ112aによって、第1検出信号(または第1検出信号列)と第2検出信号とが予め関連付けられている。したがって、その関連付けデータ112aを参照すれば、6つの磁気センサ11~16から出力される第1検出信号と、3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号とが整合しているか否かを判断することができる。例えば、6つの磁気センサ11~16から出力される第1検出信号と、3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号とが同一の位置関係を示しているか否かを正確に判断することができる。したがって、操作部101が配置されている位置をより高い精度で特定することができる。
また、本実施の形態では、5つのポジションが一方向に配列されてあって、操作部101が現在のポジションから隣のポジションに変位するごとに、2つの磁気センサのそれぞれから出力される第1検出信号によって示される状態が切り替えられる。また、その2つの磁気センサからなる組は、変位前後のポジションによって異なる。言い換えれば、操作部101の位置を特定するための構成が、第1検出系D1および第2検出系D2によって二重化されている。さらに、その構成は、3次元磁気センサ21によって三重化されている。したがって、操作部101の特定される位置の確からしさを向上することができる。
また、本実施の形態では、3次元磁気センサ21が磁石31の中央から外れた位置にあるため、3次元磁気センサ21がその磁石31から受ける磁束密度を、上述の位置関係の変化に応じて大きく変動させることができる。その結果、その3次元磁気センサ21から出力される第2検出信号を用いれば、操作部101が配置されている位置をより高い精度で特定することができる。
(その他の変形例)
以上、本開示の入力装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施したものも、本開示に含まれてもよい。
例えば、本実施の形態における入力装置は、車両のセンターコンソールに設けられるシフトレバー装置として構成されているが、他の場所に設けられるシフトレバー装置として構成されていてもよい。また、本実施の形態における入力装置は、ユーザからの操作を受け付ける装置であれば、シフトレバー装置以外の装置であってもよい。
また、本実施の形態では、予め定められているポジションの数は、5つであるが、5つに限定されることなく、2つ以上の数であってもよい。また、本実施の形態では、第1検出部の数は、6つであるが、6つに限定されることなく、ポジションの数に応じた2以上の数であってもよい。
なお、上記実施の形態において、制御部111などは、専用のハードウェアで構成されるか、制御部111に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。制御部111は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態の制御部111などを実現するソフトウェアは、例えば図7に示すフローチャートの各ステップをコンピュータに実行させる。
なお、以下のような場合も本開示に含まれる。
(1)制御部111は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。そのRAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、制御部111は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)制御部111は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)制御部111は、脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD(Compact Disc)-ROM、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
本開示は、例えば車両に搭載されてユーザの操作を受け付ける入力装置などに利用可能である。
10 センサ基板
11 第1磁気センサ(第1検出部)
12 第2磁気センサ(第1検出部)
13 第3磁気センサ(第1検出部)
14 第4磁気センサ(第1検出部)
15 第5磁気センサ(第1検出部)
16 第6磁気センサ(第1検出部)
21 3次元磁気センサ(第2検出部)
30 支持体
31 磁石(被検出部)
100 入力装置
101 操作部
102 収容ユニット
103 シフトパネル
104 ガイド溝
111 制御部
112 記憶部
112a 関連付けデータ
121 第1電源系
122 第2電源系
123 第3電源系
D1 第1検出系
D2 第2検出系

Claims (5)

  1. 被検出部と、
    前記被検出部を検出するための検出部と、
    予め定められた複数のポジションに変位自在に配置され、変位に伴って、前記被検出部と前記検出部との相対的な位置関係を変化させる操作部とを備え、
    前記検出部は、
    複数の第1検出部と、第2検出部とを備え、
    前記複数の第1検出部のそれぞれは、
    2種類の状態のうちの前記位置関係に応じた一方の状態を示す第1検出信号を出力し、
    前記第2検出部は、
    それぞれ前記位置関係に応じて変化する3成分の信号を含む第2検出信号を出力する、
    入力装置。
  2. 前記入力装置は、さらに、
    前記位置関係に応じて出力される前記第1検出信号と前記第2検出信号とを予め関連付けて示す関連付けデータを格納している記憶部と、
    前記第1検出部から前記第1検出信号を取得し、前記第2検出部から前記第2検出信号を取得し、取得された前記第1検出信号および前記第2検出信号と、前記関連付けデータとに基づいて、前記操作部の位置を特定する制御部とを備える、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記複数のポジションは、5つのポジションであり、
    前記複数の第1検出部は、6つの第1検出部であり、
    前記操作部が前記5つのポジションのうちの何れか1つのポジションに変位するごとに、前記6つの第1検出部のうちの何れか2つの第1検出部のそれぞれは、出力される前記第1検出信号によって示される状態を切り替える、
    請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記被検出部は、磁石であり、
    前記複数の第1検出部のそれぞれは、磁気センサであり、
    前記第2検出部は、3次元磁気センサである、
    請求項1~3の何れか1項に記載の入力装置。
  5. 前記操作部が前記複数のポジションのうちの1つのポジションに配置され、前記磁石と、複数の前記磁気センサおよび前記3次元磁気センサとが一方向に互いに対向している場合、
    前記3次元磁気センサは、前記一方向から見て、前記磁石の中央から外れた位置に配置される、
    請求項4に記載の入力装置。
JP2022118464A 2022-07-26 2022-07-26 入力装置 Pending JP2024016392A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022118464A JP2024016392A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 入力装置
PCT/JP2023/025483 WO2024024485A1 (ja) 2022-07-26 2023-07-10 入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022118464A JP2024016392A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024016392A true JP2024016392A (ja) 2024-02-07

Family

ID=89706258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022118464A Pending JP2024016392A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 入力装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024016392A (ja)
WO (1) WO2024024485A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4344343B2 (ja) * 2005-06-15 2009-10-14 本田技研工業株式会社 自動変速機のシフト装置
EP2207078A4 (en) * 2007-10-02 2013-05-08 Alps Electric Co Ltd INPUT DEVICE AND ELECTRONIC APPARATUS OVERLOADING THE SAME
JP5216027B2 (ja) * 2010-01-15 2013-06-19 株式会社東海理化電機製作所 シフト位置検出装置
JP2012046046A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Fuji Kiko Co Ltd シフトレバー装置
KR101241717B1 (ko) * 2012-06-14 2013-03-11 이태훈 비접촉식 조이스틱
JP6659416B2 (ja) * 2016-03-18 2020-03-04 富士機工株式会社 車両用シフト装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024024485A1 (ja) 2024-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8004275B2 (en) Position sensor arrangement and method
JP2009115645A (ja) 移動体位置検出装置
CN1877587A (zh) 印刷电路板设计支持装置、方法和其程序介质
US7469571B2 (en) Data storage device
US20170059358A1 (en) Position sensor
WO2024024485A1 (ja) 入力装置
JP2007078417A (ja) 電流センサおよび電流検出方法
JP2008101932A (ja) 磁気式位置検出装置
US20070069925A1 (en) Encoder signal processing circuit
JP5216027B2 (ja) シフト位置検出装置
JP5048574B2 (ja) 操作位置検出装置及びシフト装置
JP6030199B1 (ja) 直線摺動ポテンショメータ
JP5021563B2 (ja) 操作位置検出装置及びシフト装置
JP4587791B2 (ja) 位置検出装置
JP4933885B2 (ja) 移設検知機構及び床設置型機器
KR20220115067A (ko) 위치 검출 장치, 위치 검출 시스템, 위치 검출 방법 및 위치 검출 프로그램
JP5635777B2 (ja) センサ装置並びに入力装置、遊技球発射装置
US10318058B2 (en) Control circuit for resistive film touch panel
CN217507137U (zh) 开关位置反馈装置和双电源转换开关
JP2011220832A (ja) 位置検出装置及びシフトレバー装置
JP2004200046A (ja) 近接スイッチ
US11740649B2 (en) Multidirectional input device
US20060176662A1 (en) Disk device
JP2008176164A (ja) 磁気式鍵盤装置
US20230325147A1 (en) Operation device

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20240304