JP2024016322A - 触媒 - Google Patents

触媒 Download PDF

Info

Publication number
JP2024016322A
JP2024016322A JP2022118337A JP2022118337A JP2024016322A JP 2024016322 A JP2024016322 A JP 2024016322A JP 2022118337 A JP2022118337 A JP 2022118337A JP 2022118337 A JP2022118337 A JP 2022118337A JP 2024016322 A JP2024016322 A JP 2024016322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
additive
weight
catalyst
atom
metal particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022118337A
Other languages
English (en)
Inventor
慶一 大久保
Keiichi Okubo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2022118337A priority Critical patent/JP2024016322A/ja
Priority to US18/357,983 priority patent/US20240047700A1/en
Publication of JP2024016322A publication Critical patent/JP2024016322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8663Selection of inactive substances as ingredients for catalytic active masses, e.g. binders, fillers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8663Selection of inactive substances as ingredients for catalytic active masses, e.g. binders, fillers
    • H01M4/8668Binders
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/9008Organic or organo-metallic compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • H01M4/925Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers
    • H01M4/926Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers on carbon or graphite
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】有機窒素化合物を含み、且つ、触媒性能を向上させることができる触媒を提供する。【解決手段】酸素還元活性を有する金属粒子と、添加剤と、バインダーとを有し、前記添加剤は、少なくとも1種の有機窒素化合物であり、前記有機窒素化合物は、一般式(1)で表されるモノマーもしくは、少なくとも一部に当該モノマーを含むポリマーであり、前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0より大きく0.150以下である、触媒。【選択図】図1

Description

本開示は、触媒に関する。
特許文献1で開示されているような電気化学的酸素還元用の触媒について様々な研究がなされている。
国際公開第2019/221156号
酸素還元活性を有する触媒に触媒性能向上のために添加剤としてメラミン(1,3,5-triazine-2,4,6-triamine)を添加すると、酸性官能基を有するバインダーと結合することで、バインダーが有する水の保持機能や、プロトン輸送機能を阻害し、低加湿条件におけるセル電圧が添加剤を添加しない場合よりも低下する。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、有機窒素化合物を含み、且つ、触媒性能を向上させることができる触媒を提供することを主目的とする。
本開示の触媒は、酸素還元活性を有する金属粒子と、添加剤と、バインダーとを有し、前記添加剤は、少なくとも1種の有機窒素化合物であり、前記有機窒素化合物は、下記一般式(1)で表されるモノマーもしくは、少なくとも一部に当該モノマーを含むポリマーであり、前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0より大きく0.150以下である。
[ 一般式(1)中、R、R、Rは、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、又は、アミノ基、チオール基、ヒドロキシル基、炭素数1~10のアルキルアミノ基、及び、炭素数1~10のアルキル基からなる官能基群より選ばれる1種の官能基であり、当該官能基は、それぞれ分子鎖に、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、及び、水素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。]
本開示においては、前記添加剤は、シアヌル酸であってもよい。
本開示においては、前記添加剤は、第1添加剤と第2添加剤の混合物であってもよく、前記第1添加剤は、シアヌル酸であってもよく、前記第2添加剤は、メラミンであってもよく、前記第1添加剤の重量に対する前記第2添加剤の重量の比が0.50以上5.0以下であってもよい。
本開示においては、前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0.010以上0.150以下であってもよい。
本開示においては、前記金属粒子は白金コバルト合金粒子であってもよく、前記担体はアセチレンブラックであってもよく、前記バインダーはパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマーであってもよい。
本開示は、有機窒素化合物を含み、且つ、触媒性能を向上させることができる触媒を提供することができる。
図1は、実施例1~9、比較例1~6の触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を変化させた際の、低加湿時(30%RH)におけるセル電圧を示すグラフである。 図2は、実施例1~9、比較例1~6の触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を変化させた際の、高加湿時(80%RH)におけるセル電圧を示すグラフである。
本開示の触媒は、酸素還元活性を有する金属粒子と、添加剤と、バインダーとを有し、前記添加剤は、少なくとも1種の有機窒素化合物であり、前記有機窒素化合物は、下記一般式(1)で表されるモノマーもしくは、少なくとも一部に当該モノマーを含むポリマーであり、前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0より大きく0.150以下である。
バインダーを含む触媒において、添加剤としてメラミン(1,3,5-triazine-2,4,6-triamine)を用いた場合、添加剤の存在により、低加湿条件におけるセル電圧が添加剤を添加しない場合よりも低下するという問題がある。低加湿条件および高加湿条件の双方で高い電池性能を有する触媒が求められる。
本開示においては、メラミンが持つ塩基性度の高いアミン官能基を、ヒドロキシル基のような塩基性度の低い官能基に置換した添加剤を用いることで、添加剤とバインダーとの結着を抑制することができる。
また、本開示においては、メラミンのようにアミン官能基を有する添加剤と、シアヌル酸(1,3,5-triazine-2,4,6-triol)のようにヒドロキシル基を有する添加剤を同時に混合し、添加剤間で結合を形成し、メラミンシアヌレートという化合物を優先的かつ特異的に形成することで、有機窒素化合物とバインダー間の結着を抑制することができる。また、メラミンの水溶解度が3.5 g/Lであるのに対し、メラミンシアヌレートは、水に不溶であり、電池内部での安定度が増加する。
本開示によれば、低加湿条件での電圧低下を抑制するだけでなく、高加湿条件における電圧向上効果もメラミンに比べ高くなり、低加湿条件、高加湿条件に関わらず、触媒活性を向上させることができ、セル電圧を向上させることができる。
本開示の触媒は、酸素還元活性を有する金属粒子と、添加剤と、バインダーとを有する。
添加剤は、少なくとも1種の有機窒素化合物である。
少なくとも1種の有機窒素化合物は、下記一般式(1)で表されるモノマーもしくは、少なくとも一部に当該モノマーを含むポリマーである。
[ 一般式(1)中、R、R、Rは、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、又は、アミノ基、チオール基、ヒドロキシル基、炭素数1~10のアルキルアミノ基、及び、炭素数1~10のアルキル基からなる官能基群より選ばれる1種の官能基であり、当該官能基は、それぞれ分子鎖に、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、及び、水素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。]
一般式(1)中、R、R、Rは、それぞれ、1級アミン、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウムカチオン、又は、ヒドロキシル基であってもよい。
有機窒素化合物としては、窒素1モル当たりの乾燥重量を表す窒素当量が20~270g・eq-1を満たす化合物であってもよく、20~70g・eq-1を満たす化合物であってもよい。
窒素当量は、以下の式から算出することができる。なお、重合体の場合は当該モノマーの窒素当量を当該重合体の窒素当量とみなす。
窒素当量(g・eq-1)=分子量(g/mol)÷分子中の窒素物質量(mol/mol)
有機窒素化合物としては、少なくとも1種の有機窒素化合物が一般式(1)で表される化合物であればよく、さらにその他の有機窒素化合物を用いてもよい。その他の有機窒素化合物としては、一般式(1)で表される化合物であるか否かに関わらず、以下のもの等が挙げられる。メラミン(窒素当量21g・eq-1)、チオシアヌル酸(窒素当量59g・eq-1)、シアヌル酸(窒素当量34g・eq-1)、オレイルアミン(窒素当量267g・eq-1)、テトラデシルアミン(窒素当量213g・eq-1)、
2,4,6-Tris[bis(methoxymetyl)amino]-1,3,5-triazine(窒素当量65g・eq-1)、
6-(Dibutylamino)-1,3,5-triazine-2,4-dithiol(窒素当量68g・eq-1)、
2,4-Diamino-6-butylamino-1,3,5-triazine(窒素当量30 g eq-1)、
2,4,6-Tris(pentafluoroethyl)-1,3,5-triazine(窒素当量145g・eq-1)、及び、これらをモノマーとする重合体、並びに、
Poly(melamine-co-formaldehyde)methylated(窒素当量20~40g・eq-1)、及び、
Poly(melamine-co-formaldehyde)isobutylated(窒素当量20~40g・eq-1)等であってもよい。また、前述の添加剤を2種類以上含んでいてもよい。
添加剤としては、上記の中でも、シアヌル酸、一部にシアヌル酸を含むポリマー、及び、シアヌル酸の重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種のシアヌル酸系材料であってもよい。
シアヌル酸の互変異体であるIsocyanuric acidも同一化合物とみなす。シアヌル酸及びその互変異体はハロゲン原子等で安定化されていてもよい。
添加剤としては、第1添加剤と第2添加剤の混合物であってもよい。第1添加剤としては、シアヌル酸、一部にシアヌル酸を含むポリマー、及び、シアヌル酸の重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種のシアヌル酸系材料であってもよい。
第2添加剤としては、メラミン、一部にメラミンを含むポリマー、及び、メラミンの重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種のメラミン系材料であってもよい。特に、第1添加剤としては、シアヌル酸であってもよく、第2添加剤としては、メラミンであってもよい。
重合体の場合は、モノマーの場合よりも金属粒子に吸着した後、脱離し難くなるため、吸着安定性が向上する。重合体は、重合度が1~10000の範囲であってもよい。
金属粒子は、酸素還元活性(酸素還元触媒能)を有する金属ではあればよく、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスニウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ガドリニウム、及び、イットリウム等の金属が挙げられ、これらの金属を2種類以上用いてもよい。また、金属は酸化物、窒化物、硫化物、及び、リン化物等であってもよい。
金属粒子は、上記の中でも、白金粒子、白金合金粒子、及び、白金を含む複合粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種であってもよい。
白金合金、及び、白金を含む複合粒子に含まれる、白金以外の金属は、例えば、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスニウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ガドリニウム、及び、イットリウム等の金属が挙げられ、これらの金属を2種類以上含んでいてもよい。
白金合金中の白金以外の金属の元素比率は特に限定されず、0.11~50atm%であってもよい。
金属粒子の粒子径(粒径)は、特に限定されず、1~100nmであってもよい。
本開示において、粒子の粒径は、X線回折法により測定される平均結晶子径である。
粒子の粒径は、電子顕微鏡により100~1000個の粒子の粒径を測定し、これらの平均値を粒子の平均粒径としてもよい。本開示では上記2つの方法で粒径を測定した。
本開示の触媒は、担体(担持体)を含んでいてもよい。
金属粒子は、担体に担持されていてもよい。
担体の1次粒子の粒径は、例えば、5~500nmであってもよい。
担体に担持される金属粒子の金属担持比率は、特に限定されず、1~60%であってもよく、18~48%であってもよい。
担体は、導電性を有するカーボン、及び、酸化物等であってもよい。
カーボンは、カーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、及び、ファーネスブラック等)、活性炭、黒鉛、グラッシーカーボン、グラファイト、グラフェン、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、窒化カーボン、硫黄化カーボン、及び、リン化カーボン、またはこれらの内少なくとも2種類を含む混合物等であってもよい。
酸化物は、チタン酸化物、ニオブ酸化物、スズ酸化物、タングステン酸化物、及び、モリブデン酸化物、またはこれらの内少なくとも2種類を含む混合物等であってもよい。
バインダーは、イオン交換基を有する高分子電解質である。
バインダーは、イオンを交換する高分子であればよく、イオン交換基としては、酸性官能基であってもよい。酸性官能基として、スルホン酸、及び、リン酸等を有していてもよい。バインダーは、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマーであってもよく、アニオン交換ポリマーであってもよく、ポリエーテルエーテルケトン、及び、ポリベンズイミダゾール等を主成分とするポリマーであってもよい。
バインダーの酸性官能基1モル当たりの等価質量が600g/mol以上1100g/mol以下であってもよい。
[担体の重量に対するバインダーの重量の比]
本開示の触媒においては、担体の重量に対するバインダーの重量の比が0.50以上0.85以下であってもよい。
担体の重量に対するバインダーの重量の比は、(バインダー重量)/(担体重量)で定義する。
[金属粒子の重量に対する添加剤の総重量の比]
本開示の触媒は、前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の総重量の比が0より大きく0.150以下であればよく、0.010以上0.150以下であってもよい。
金属粒子の重量に対する添加剤の重量の比は、(添加剤重量)/(金属粒子重量)で定義する。
添加剤として第1添加剤と第2添加剤の混合物を用いる場合は、添加剤重量は第1添加剤と第2添加剤の総重量とする。
[第1添加剤の重量に対する第2添加剤の重量の比]
第1添加剤として、シアヌル酸(1,3,5-triazine-2,4,6-triol)、又は、一部にシアヌル酸を含むポリマー、もしくはシアヌル酸の重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種のシアヌル酸系材料と、第2添加剤として、メラミン(1,3,5-triazine-2,4,6-triamine)、又は、一部にメラミンを含むポリマー、もしくはメラミンの重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種のメラミン系材料との混合物を用いる場合、第1添加剤の重量に対する第2添加剤の重量の比が0以上5.0以下であってもよく、0.50以上5.0以下であってもよい。なお、第1添加剤として、一部にシアヌル酸を含むポリマー、もしくはシアヌル酸の重合体、及び、第2添加剤として、一部にメラミンを含むポリマー、もしくはメラミンの重合体を用いる場合は、モノマーに換算した場合の重量比とする。
第1添加剤の重量に対する第2添加剤の重量の比は、(第2添加剤重量)/(第1添加剤重量)で定義する。
[添加剤の重量の評価法]
本開示の触媒に含まれる添加剤の重量の評価法は、CHN元素分析で窒素含有量を測定する手法、及び、触媒から添加剤を抽出し、添加剤を直接測定する手法等がある。
[金属粒子重量、担体重量、バインダー重量の評価法]
本開示の触媒に含まれる金属粒子の重量、担体の重量、バインダーの重量の評価法は、熱重量分析(TG)、及び、高周波誘導結合プラズマ発光分光(ICP)等がある。
本開示の触媒は、燃料電池用であってもよく、金属空気電池用であってもよい。本開示の触媒は、燃料電池のカソードに用いてもよく、燃料電池のアノードに用いてもよく、金属空気電池の空気極に用いてもよい。本開示の燃料電池及び金属空気電池は、本開示の触媒を含むカソードを含んでいてもよい。
本開示の触媒の形状は層状であってもよい。すなわち、本開示の触媒は、触媒層であってもよい。触媒層形成方法は、例えば以下の方法等が挙げられる。
[触媒インク調製工程]
まず、容器に金属粒子を担持した担体(金属粒子担持担体)と、バインダーと、添加剤と、溶媒と、を所定量投入し、これらを、撹拌機を用いて攪拌し、触媒インクを調製する。
溶媒種は特に限定されず、任意の液体を使用することができ、水、アルコール、又は、少なくとも1種のアルコールと水の混合溶液等であってもよい。
アルコールとしては、メタノール、ジアセトンアルコール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、エチレングリコール、及び、プロピレングリコール等が挙げられる。
撹拌機は、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、ビーズミル、ボールミル、ハイシェアー、フィルミックス等が挙げられる。攪拌速度、攪拌時間、及び、回転数等の攪拌条件は、特に限定されず、適宜設定することができる。
その後、真空脱泡処理を行ってもよい。静置する時間に制限はなく、任意で設定することができ、1日静置してもよい。また、静置せずに使用することも可能である。また、再度、真空脱泡処理を行ってもよい。
[触媒インク塗工工程]
調製した触媒インクを基材上に塗工し、塗工後に溶媒を除去する。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の基材上に触媒インクを塗工し、塗工後の触媒インクを加温し、溶媒を乾燥除去する。
塗工方法は基材上に触媒インクを均一に塗工可能な方法であればよく、ダイコート法、スピンコート法、スクリーン印刷法、ドクターブレード法、スキージ法、スプレーコート法、及び、アプリケーター法等が挙げられる。加温速度や加温時間は、溶媒種等によって適宜設定することができる。また、加温と同時に脱気することで除去速度を上げてもよい。
塗工膜厚は、5~30μmであってもよい。塗工膜の白金量が0.1~0.6 mg cm-2を満たすように触媒インクを塗工してもよい。
(実施例1)
金属粒子として白金コバルト合金粒子(金属粒子径3~4 nm)、添加剤として1,3,5-triazine-2,4,6-triol(シアヌル酸、富士フィルム和光純薬製)、担体としてカーボン(アセチレンブラック)、バインダーとしてパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー(Chemours社製DE2020)を用意し、以下の方法でこれらを含む触媒からなる層(触媒層)を形成した。バインダーの酸性官能基1モル当たりの等価質量が1100g/molであった。触媒中の担体重量に対するバインダー重量は、0.85とした。触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量は0.010とした。
[触媒層形成方法]
金属粒子を担持した担体(金属粒子担持担体、金属担持比率50 wt%)と、バインダーと、添加剤と、溶媒として、水、およびジアセトンアルコールと、を容器に所定量投入し、これらを、ビーズミルを使用して300rpmで計4時間攪拌し、触媒インクを調製した。触媒インクを真空脱泡処理し、1日静置した。その後、再度、触媒インクを真空脱泡処理した。調製した触媒インクを基材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)上にダイコート法を用いて塗工し、塗工後の触媒インクを加温し、溶媒を乾燥除去し、触媒層を形成した。触媒層中の含有白金量が0.20 mg cm-2になるよう塗工した。
(実施例2~3)
触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様の条件で触媒からなる層(触媒層)を形成した。
(実施例4~9、比較例2)
第1添加剤として1,3,5-triazine-2,4,6-triol(シアヌル酸、富士フィルム和光純薬製)と、第2添加剤として1,3,5-triazine-2,4,6-triamine(メラミン、富士フィルム和光純薬製)を用い、触媒中の金属粒子重量に対する第1添加剤重量、触媒中の金属粒子重量に対する第2添加剤重量、触媒中の金属粒子重量に対する添加剤総重量、触媒中の第1添加剤重量に対する第2添加剤重量、を表2~3に示す値に設定したこと以外は実施例1と同様の条件で触媒からなる層(触媒層)を形成した。
(比較例1)
添加剤を用いなかったこと以外は実施例1と同様の条件で触媒からなる層(触媒層)を形成した。
(比較例3~6)
添加剤として1,3,5-triazine-2,4,6-triamine(メラミン、富士フィルム和光純薬製)を用い、触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を表4に示すように変更したこと以外は実施例1と同様の条件で触媒からなる層(触媒層)を形成した。
[膜-電極ガス拡散層接合体作成方法]
実施例1~9、及び、比較例1~6で作製した各触媒層をカソード触媒層として準備し、電解質膜(Nafion NR211)を準備し、アノード触媒として、田中貴金属工業製TEC10E50Eを含むアノード触媒層を準備した。電解質膜をカソード触媒層とアノード触媒層で挟持し、温度(130℃)と圧力(3MPa)をかけ、カソード触媒層と電解質膜とアノード触媒層を熱圧着させることで、膜-電極接合体を作成した。カーボン繊維からなるガス拡散層(SGL社製GDL 22BB)を2枚準備し、これらを膜-電極接合体の両側に設置し、実施例1~9、比較例1~6の各膜-電極ガス拡散層接合体を作成した。
[実1cmセル評価]
電極部が1cmの各膜-電極ガス拡散層接合体を用い、セル評価を実施した。
低加湿条件(30%RH)、高加湿条件(80%RH)でそれぞれ電流-電圧特性を評価した。電流-電圧特性は、掃引速度は20 mA/s、Anodic sweepで取得した。セル温度は80℃、圧力は150 kPa_ABS、カソードガス種はAir、カソードガス流量は2.0 L/min、アノードガス種は水素、アノードガス流量は1.0 L/minで評価した。電流-電圧特性の評価結果から、低加湿条件(30%RH)と、高加湿条件(80%RH)のそれぞれにおけるセル電圧(mV)を算出した。これらの結果を表1~4に示す。
低加湿条件(30%RH)におけるセル電圧の評価判断基準としてセル電圧が773 mV以上の場合を1(Excellent)とし、703以上773 mV未満の場合を2(Good)とし、634 mV以上703mV未満の場合を3(Average)とし、634 mV未満の場合を4(Poor)とした。
高加湿条件(80%RH)におけるセル電圧の評価判断基準としてセル電圧が846mV以上の場合を1(Excellent)とし、843 mV以上846 mV未満の場合を2(Good)とし、836 mV以上843mV未満の場合を3(Average)とし、836mV未満の場合を4(Poor)とした。
[評価結果]
図1は、実施例1~9、比較例1~6の触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を変化させた際の、低加湿時(30%RH)におけるセル電圧を示すグラフである。
図2は、実施例1~9、比較例1~6の触媒中の金属粒子重量に対する添加剤重量を変化させた際の、高加湿時(80%RH)におけるセル電圧を示すグラフである。
図1~2、表1~4に示すように、実施例1~9の各触媒を用いたセルは、対応する比較例2~6の各触媒を用いたセルよりも低加湿条件(30%RH)と、高加湿条件(80%RH)のそれぞれにおけるセル電圧が大きいことが分かる。

Claims (5)

  1. 酸素還元活性を有する金属粒子と、添加剤と、バインダーとを有し、
    前記添加剤は、少なくとも1種の有機窒素化合物であり、
    前記有機窒素化合物は、下記一般式(1)で表されるモノマーもしくは、少なくとも一部に当該モノマーを含むポリマーであり、
    前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0より大きく0.150以下である、触媒。
    [ 一般式(1)中、R、R、Rは、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、又は、アミノ基、チオール基、ヒドロキシル基、炭素数1~10のアルキルアミノ基、及び、炭素数1~10のアルキル基からなる官能基群より選ばれる1種の官能基であり、当該官能基は、それぞれ分子鎖に、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、及び、水素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。]
  2. 前記添加剤は、シアヌル酸である、請求項1に記載の触媒。
  3. 前記添加剤は、第1添加剤と第2添加剤の混合物であり、
    前記第1添加剤は、シアヌル酸であり、
    前記第2添加剤は、メラミンであり、
    前記第1添加剤の重量に対する前記第2添加剤の重量の比が0.50以上5.0以下である、請求項1に記載の触媒。
  4. 前記金属粒子の重量に対する前記添加剤の重量の比が0.010以上0.150以下である、請求項1に記載の触媒。
  5. 前記金属粒子は白金コバルト合金粒子であり、
    前記担体はアセチレンブラックであり、
    前記バインダーはパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマーである、請求項1に記載の触媒。
JP2022118337A 2022-07-26 2022-07-26 触媒 Pending JP2024016322A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022118337A JP2024016322A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 触媒
US18/357,983 US20240047700A1 (en) 2022-07-26 2023-07-24 Catalyst

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022118337A JP2024016322A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 触媒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024016322A true JP2024016322A (ja) 2024-02-07

Family

ID=89768622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022118337A Pending JP2024016322A (ja) 2022-07-26 2022-07-26 触媒

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20240047700A1 (ja)
JP (1) JP2024016322A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20240047700A1 (en) 2024-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105594033B (zh) 催化剂用碳粉末以及使用该催化剂用碳粉末的催化剂、电极催化剂层、膜电极接合体和燃料电池
JP5877494B2 (ja) 燃料電池用電極触媒層、燃料電池用電極、燃料電池用膜電極接合体及び燃料電池
EP2958173B1 (en) Catalyst for solid polymer fuel cells and method for producing same
EP2908373A1 (en) Polymer electrolyte membrane, membrane electrode assembly and fuel cell including the same
US7875569B2 (en) Supported catalyst, method for preparing the same, cathode electrode comprising the same, and fuel cell comprising the cathode electrode
KR101679809B1 (ko) 질소(N)가 도핑된 탄소에 담지된 백금(Pt)촉매의 제조방법 및 이의 이용하여 제조된 질소(N)가 도핑된 탄소에 담지된 백금(Pt)촉매
US20020009626A1 (en) Polymer electrolyte fuel cell and method for its production
EP2990109A1 (en) Electrode and fuel cell electrode catalyst layer containing same
EP3817113A1 (en) Manufacturing method of membrane electrode assembly, membrane electrode assembly manufactured thereby, and fuel cell comprising membrane electrode assembly
TWI728612B (zh) 觸媒、製造觸媒的方法、包含觸媒的電極、包括電極的膜電極組合物以及包括膜電極組合物的燃料電池
EP1916728B1 (en) Electrode for fuel cell, and membrane-electrode assembly and fuel cell system including the same
EP3520892A1 (en) Carrier, electrode for fuel cell, membrane-electrode assembly, and fuel cell comprising same
KR101373092B1 (ko) 연료 전지용 전극 촉매, 이를 포함하는 연료 전지용 막-전극 어셈블리 및 연료 전지 시스템
US20150188175A1 (en) Polymer membranes with rare earth or transition metal modifiers
KR20210114052A (ko) 연료 전지용 척매
US20080107956A1 (en) Catalyst used to form fuel cell and fuel cell using the same
JP6478677B2 (ja) 燃料電池用電極
KR20080087665A (ko) 고분자 고체 전해질형 연료 전지용 촉매, 막전극 복합체 및연료 전지
CN112467180A (zh) 高耐受性氢燃料电池膜电极组件及其制备方法
JP2014026743A (ja) 電極膜接合体および燃料電池
KR100975357B1 (ko) 맞춤형 비불소계 촉매 바인더, 막-전극 어셈블리 및 이를포함하는 연료전지
JP2024016322A (ja) 触媒
KR20140133774A (ko) 연료전지용 전극 촉매, 이를 포함한 연료전지용 전극, 막전극 접합체 및 연료전지
KR20170127250A (ko) 전해질막 및 이를 포함하는 연료전지
JP2024007996A (ja) 触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240415