JP2024015793A - 仮想空間管理システム、仮想空間管理方法、仮想空間管理装置、及びプログラム - Google Patents

仮想空間管理システム、仮想空間管理方法、仮想空間管理装置、及びプログラム Download PDF

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Hiroko Koike
隆介 齋藤
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Abstract

【課題】アバターに向けてサービスを提供する媒介となる空間を適正に管理できるようにする。【解決手段】ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部を備えて仮想空間管理システムを構成する。【選択図】図14

Description

本発明は、仮想空間管理システム、仮想空間管理方法、仮想空間管理装置、及びプログラムに関する。
アバターが存在する仮想空間(メタバース空間)において表示領域を設け、表示領域に動画コンテンツを表示するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2022-090618号公報
メタバース空間において、アバターに向けて特定のサービスに対応するコンテンツ等のオブジェクトを提供する媒介となる空間について適正に管理されることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、アバターに向けてサービスを提供する媒介となる空間を適正に管理できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様は、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部を備える仮想空間管理システムである。
本発明の一態様は、仮想空間管理システムにおける仮想空間管理方法であって、媒介空間設定部が、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定ステップを含む仮想空間管理方法である。
本発明の一態様は、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部を備える仮想空間管理装置である。
本発明の一態様は、仮想空間管理装置としてのコンピュータを、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、アバターに向けてサービスを提供する媒介となる空間を適正に管理可能となる。
本実施形態に係るメタバース管理システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るメタバース管理システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るアバター生成システムにおけるアバター生成の流れを模式的に示す図である。 本実施形態に係るメタバースオブジェクト管理装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係るアバター情報記憶部が記憶するアバター情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るアバター情報のメタファイルの一例を示す図である。 本実施形態に係る媒介空間設定情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るサービス提供システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るアバター生成システムとメタバースオブジェクト管理装置とがアバターの登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るサービス提供システムとメタバースオブジェクト管理装置とがアバターのデータの授受に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るエンドユーザ端末とサービス提供システムとメタバースオブジェクト管理装置とがアバターの真正性確認に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るメタバースオブジェクト管理装置が1の媒介空間の登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るサービス提供システムとメタバースオブジェクト管理装置とが、メタバースへの媒介空間の設置に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る媒介空間の利用態様例の第1例を説明する図である。 本実施形態に係る媒介空間の利用態様例の第2例を説明する図である。
<実施形態>
図1は、本実施形態のメタバース管理システムの全体的な構成例を示している。本実施形態のメタバース管理システムは、アバター生成システム100、メタバースオブジェクト管理装置200、ネットワークサービス環境300、エンドユーザ端末400を備える。
アバター生成システム100は、ネットワークサービス環境300にて使用されるアバターを生成するシステムである。
図2はアバター生成システム100の構成例を示している。同図に示されるアバター生成システム100は、複数のアバター素材提供システム110と1つの統合システム120とを備える。
アバター素材提供システム110は、それぞれ、アバターを構成する素材(アバター素材)のうちの所定のアバター素材を生成し、生成したアバター素材を提供するシステムである。アバター素材提供システム110は、例えばそれぞれが所定のアバター素材提供者(会社)により運用されてよい。
統合システム120は、アバター素材提供システム110が提供するアバター素材のうちから必要なアバター素材を取得し、取得したアバター素材を統合する(組み合わせる)ことによりアバターを生成する。
アバター生成システム100において、アバター素材提供システム110と統合システム120とはネットワーク経由で接続されてよい。
また、アバター生成システム100におけるアバター素材提供システム110の数は1以上であればよく特に限定されない。また、統合システム120の数も1以上であればよく特に限定されない。
図3は、アバター生成システム100におけるアバター生成の流れを模式的に示している。同図の説明にあたっては、人としての3次元(3D)のリアルアバターを生成する場合を例に挙げる。リアルアバターは、例えば生成元の人物PSを撮像して得られた情報に基づいて実際の人物PSの姿が写実的に再現されたアバターである。
同図のアバター生成システム100においては、6つのアバター素材提供システム110-1~110-6を備えた例が示されている。
アバター素材提供システム110-1は、アバター素材として3Dによる顔(頭部)素材を生成し、生成した顔素材MT-1を提供する。
アバター素材提供システム110-2は、アバター素材としてボディ素材MT-2を生成し、生成したボディ素材MT-2を提供する。ここでのボディ素材MT-2は、人体の頭部を覗いた部分となる。また、アバター素材提供システム110-2は、衣類を着用した状態のボディ素材MT-2を生成してよい。
アバター素材提供システム110-3は、アバター素材として音声素材MT-3を生成し、生成された音声素材MT-3を提供する。音声素材MT-3は、アバターが発する音声の素材である。
アバター素材提供システム110-4は、アバター素材として感情素材MT-4を生成し、生成した感情素材MT-4を提供する。感情素材MT-4は、例えば、所定の感情ごとに応じて顔素材の表情、ボディ素材MT-2の動きなどを変化させる情報を含む。感情素材MT-4によってアバターの感情表現が可能となる。
アバター素材提供システム110-5は、アバター素材としてムーブメント素材MT-5を生成し、生成したムーブメント素材MT-5を提供する。ムーブメント素材MT-5は、アバターに動きを与えるための情報を含む。例えば、アバターが天気予報のウェブコンテンツにて登場する天気予報士である場合には、天気予報士に対応して生成されたムーブメント素材MT-5によって、例えば天気図を指し示すなどの天気予報士に対応する動きを与えることができる。
アバター素材提供システム110-6は、アバター素材として空間素材MT-6を生成し、生成した空間素材MT-6を提供する。空間素材MT-6は、アバターが存在する空間の素材である。
同図のアバター生成システム100においては、アバター素材提供システム110-1が、生成元の人物PSを撮像して人物PSの顔素材MT-1を生成している。また、アバター素材提供システム110-2が、生成元の人物PSを撮像して人物PSのボディ素材MT-2を生成している。また、アバター素材提供システム110-3が、生成元の人物PSの音声を録音したデータを利用して音声素材MT-3を生成している。
そして、統合システム120は、アバター素材提供システム110-1~110-6のそれぞれが生成したアバター素材(顔素材MT-1、ボディ素材MT-2、音声素材MT-3、感情素材MT-4、ムーブメント素材MT-5、空間素材MT-6)を取得する。統合システム120は、取得したアバター素材を統合してアバターAVTを生成する。
アバターAVTは、同図に例示したアバター素材(顔素材、ボディ素材、音声素材、感情素材、ムーブメント素材、空間素材)の全てを利用しなくともよい。つまり、アバターAVTは、例えば同図に例示したアバター素材のうちの一部のアバター素材を利用してアバターを生成してもよい。アバターの生成にあたりいずれのアバター素材を利用するのかは、例えば生成されたアバターが使用されるネットワークサービスに応じて変更されてよい。
説明を図1に戻す。メタバースオブジェクト管理装置200は、メタバース空間(以下、単にメタバースと記載する)に存在する所定のオブジェクトの管理を行う。
具体的に、メタバースオブジェクト管理装置200は、メタバースに存在する所定のオブジェクトとして、アバター生成システム100により生成されたアバターについての管理を行う。
また、メタバースオブジェクト管理装置200は、メタバースに存在する所定のオブジェクトとして、メタバースにおける媒介空間についての管理を行う。媒介空間は、サービス提供システム310が提供するネットワークサービスのもとで運営されるメタバース内に設置され、当該メタバースに存在するエンドユーザのアバターを対象とするサービスが提供される空間である。つまり、媒介空間は、メタバースにおいてサービス提供システム310がエンドユーザのアバターに提供するサービスを媒介する空間である。メタバースにおいて媒介空間を介してエンドユーザのアバターに提供するサービスは、間接的に対応のエンドユーザに向けてサービスを提供しているものとしてみることができる。
メタバースオブジェクト管理装置200は、アバター生成システム100が生成したアバターを管理対象として記憶する。メタバースオブジェクト管理装置200は、記憶した管理対象のアバターを、ネットワークサービス環境300にアップロードする。ネットワークサービス環境300は、ネットワークサービス環境300が提供するアバターを使用したネットワークサービスをエンドユーザに向けて提供する。
また、メタバースオブジェクト管理装置200は、エンドユーザ端末400に向けて提供されるネットワークサービスにて使用されているアバターについての真正性問合せ(真正性確認要求)に応じて、問合せの対象のアバターについての真正性を判定し、判定結果をエンドユーザ端末400に送信する。
ネットワークサービス環境300は、メタバースオブジェクト管理装置200で真正証明情報が付与されたアバターが使用可能なネットワークサービスを提供する環境である。ネットワークサービス環境300は、所定のネットワークサービスを提供する1以上のサービス提供システム310を備える。サービス提供システム310は、例えば提供するネットワークサービスの内容に応じて構築されたウェブサーバやアプリケーションサーバとして構成されるものであってよい。
サービス提供システム310が提供するネットワークサービスは、アバターを利用したウェブサイト、ネットワークゲーム、ウェブ会議システム等であってよい。このようなネットワークサービスにおいては、例えばアバターを天気予報士とする天気予報の提供、アバターを医師としてみたてた医療等の相談、アバターを占い師とする占い等のサービスが可能となる。
メタバースオブジェクト管理装置200は、媒介空間を定義し、定義した媒介空間を所定のサービス提供システム310のメタバースに設置する。メタバースオブジェクト管理装置200は、このような媒介空間ごとの定義・設置等に関する設定内容を示す情報を、媒介空間設定情報として記憶する。
メタバースオブジェクト管理装置200は、個々のサービス提供システム310からの依頼に応じて媒介空間を設定してもよいし、ネットワークサービス環境300を統括する機関等からの依頼に応じて設定してもよい。
エンドユーザ端末400は、エンドユーザが、ネットワークサービス環境300におけるサービス提供システム310からのネットワークサービスの提供を受けるのに利用する端末である。
エンドユーザ端末400は、エンドユーザの操作に応じて、サービス提供システム310と接続し、接続されたサービス提供システム310が提供するネットワークサービスに応じたアプリケーションやコンテンツを表示、音声等により出力する。これにより、エンドユーザは、エンドユーザ端末400により、例えば上記のようなウェブ会議、天気予報、医療相談等のアプリケーションの利用やコンテンツの視聴等を行うことができる。
本実施形態のネットワークサービス環境が提供するネットワークサービスで使用されるアバターは、アバター生成システム100により生成されたリアルアバターである。このようなリアルアバターは、生成元の人物が写実的に再現されたものであることから、例えばネットワークサービスを利用するエンドユーザからすれば、アバター生成元の実際の人物と接しているような感覚も強くなる。また、アバターが写実的なものであることで、許諾のないコピーや顔素材のすげ替えによる改ざんなどの不正使用が多く発生することも考えられる。
このようなことを背景とすると、ネットワークサービスにおいて使用されているアバターが真正なものであるか否を確認できるようにすることが好ましい。
そこで、本実施形態において、エンドユーザは、ネットワークサービスにおいて使用されているアバターが真正のものであるか否か疑問をもったような場合には、後述のようにしてエンドユーザ端末400によりアバターを指定して真正性問合せ(真正性確認要求の送信)を行うことができる。エンドユーザ端末400は、問合せに応じた真正性についての判定結果を表示等により出力することができる。エンドユーザは、エンドユーザ端末400にて出力された判定結果により、対象のアバターが真正のものであるか否かを確認することができる。
エンドユーザ端末400は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等であってよい。
図4は、メタバースオブジェクト管理装置200の構成例を示している。同図のメタバースオブジェクト管理装置200としての機能は、メタバースオブジェクト管理装置200が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
同図のメタバースオブジェクト管理装置200は、通信部201、制御部202、記憶部203を備える。
通信部201は、アバター生成システム100、ネットワークサービス環境300、及びエンドユーザ端末400等とネットワーク経由で通信を行う。
制御部202は、メタバースオブジェクト管理装置200における各種の制御を実行する。同図の制御部202は、アバター登録部221、媒介空間設定部222、真正証明情報付与部223、真正性確認処理部224及び提供制御部225を備える。
アバター登録部221は、アバター生成システム100にて生成されたアバターを、管理対象として登録することを行う。ここでのアバターの登録とは、管理対象のアバターのアバター情報(後述)をアバター情報記憶部231に記憶させることにより行われる。
アバター登録部221により登録されたアバターは、ネットワークサービス環境300におけるサービス提供システム310が自己の提供するネットワークサービスにて使用することができる。
媒介空間設定部222は、媒介空間を設定(登録)する。媒介空間設定部222は、媒介空間についての設定内容を示す媒介空間設定情報を、媒介空間設定情報記憶部232に記憶させる。
真正証明情報付与部223は、登録されるアバターに真正証明情報を付与する。真正証明情報については後述する。
また、真正証明情報付与部223は、設定された媒介空間にも真正証明情報を付与する。
本実施形態の媒介空間は、例えば媒介空間設定情報により指定されるメタバースや、メタバースにおいて配置される位置等が規定されるように、メタバースオブジェクト管理装置200によって管理される。しかしながら、例えば或るサービス提供システム310において、メタバースオブジェクト管理装置200が管理対象としない媒介空間を生成し、メタバースにおいて配置して使用するといった不正が行われる可能性がある。そこで、本実施形態において、真正証明情報付与部223は、登録されたアバターに加えて設定された媒介空間にも真正証明情報を付与するようにされる。
真正性確認処理部224は、登録されたアバターに付与された真正証明情報を用いて、真正性確認対象のアバターについて真正判定を行う。真正性確認処理部224は、真正性についての判定結果を真正性確認要求の送信元のエンドユーザ端末400に送信する。
また、真正性確認処理部224は、設定された媒介空間に付与された真正証明情報を用いて、媒介空間について真正判定を行う。
提供制御部225は、登録されたアバターのサービス提供システム310への提供(アバター情報の送信)に関する制御を実行する。
また、提供制御部225は、設定された媒介空間のサービス提供システム310への提供(媒介空間設定情報の送信)に関する制御を実行する。
メタバースオブジェクト管理装置200と各サービス提供システム310とはAPIで接続され、提供制御部225は、オンライン接続された状態のもとでサービス提供システム310にアバターのデータや媒介空間設定情報を伝送するようにされてよい。
記憶部203は、メタバースオブジェクト管理装置200が対応する各種の情報を記憶する。記憶部203は、アバター情報記憶部231と媒介空間設定情報記憶部232とを備える。
アバター情報記憶部231は、アバター情報を記憶する。
図5は、アバター情報記憶部231が記憶するアバター情報の一例を示している。同図のアバター情報記憶部231は、オブジェクトデータ記憶部2311、素材群データ記憶部2312、及びメタファイル記憶部2313を備える。
1のアバターに対応するアバター情報は、例えばオブジェクトデータ、素材群データ、及びメタファイルを含む。
オブジェクトデータ記憶部2311は、登録されたアバターごとのオブジェクトデータを記憶する。
素材群データ記憶部2312は、登録されたアバターごとの素材群データを記憶する。
メタファイル記憶部2313は、登録されたアバターごとのメタファイルを記憶する。
オブジェクトデータ記憶部2311、素材群データ記憶部2312、メタファイル記憶部2313の間で、同じアバターに対応するオブジェクトデータ、素材群データ、メタファイルは、同じアバターIDにより対応付けられている。
具体的に、アバターAに対応してオブジェクトデータ記憶部2311、素材群データ記憶部2312、メタファイル記憶部2313のそれぞれに記憶されるオブジェクトデータA、素材群データA、メタファイルAは、アバターAを一意に示すアバターID[00000A]により対応付けられている。
オブジェクトデータは、対応のアバターとしてのオブジェクトの実体のデータである。オブジェクトデータは、例えば所定のアバター素材を用いて生成された頭部、ボディ等のコンポーネントを組み合わせて形成される。
素材群データは、オブジェクトデータによるアバターの実体に対して所定の態様を付加するアバター素材を1以上含むデータである。素材群データには、例えば音声素材、感情素材、ムーブメント素材、空間素材等が含まれてよい。素材群データにより、アバターのオブジェクトについて、声を発したり、顔の表情を変化させたり、動きを与えたり、所定のデザインによるメタバース(仮想空間)内に存在させたりすることができる。
メタファイルは、対応のアバターに付与される1以上のメタデータを含む。
図6は、1のアバターに対応するメタファイルの一例を示している。同図のメタファイルにおいては、アバターID、生成元情報、作成者情報、認証コード、利用権限者情報、アバター形式、アバター共有情報等のメタデータが含まれる。
アバターIDは対応のアバターを一意に示す識別子である。アバターIDは、アバター登録部221が対応のアバターの登録に際して発行してよい。前述のように、アバターIDにより、同じアバターに対応するオブジェクトデータ、素材群データ、メタファイルが対応付けられる。
生成元情報は、対応のアバターの元の人物(生成元)に関する情報である。生成元情報は、情報項目として、生成元ID、生成元の人物のプロフィール情報等を含んでよい。生成元情報は、アバター生成システム100から提供されてよい。
作成者情報は、対応のアバターの作成者に関する情報である。作成者は、例えばアバター生成システム100において、対応のアバターを生成した統合システム120が対応する企業等の団体または個人であってよい。
認証コードは、サービス提供システム310がメタバースオブジェクト管理装置200からのアバターの提供(アバター情報の送信)を受ける際に、メタバースオブジェクト管理装置200が提供対象のアバターに対応付けて発行するコードである。
利用権限者情報は、利用権限者に関する情報である。利用権限者は、対応のアバターの利用権限を有する者である。利用権限者は、アバターの生成元である者としてのエンドユーザであってもよい。この場合、利用権限者は、自己を生成元とするアバターをサービス提供システム310が提供するメタバースにて存在させ、例えばエンドユーザ端末400の操作に応じて、メタバース内で行動させることができる。また、利用権限者は、特定のサービス提供システム310の運用者等であってもよい。利用権限者情報は、このような利用権限者を示す情報である。具体的に、利用権限者情報は、利用権限者が登録したユーザ名、パスワード等のユーザアカウントであってよい。
アバター形式は、対応のアバターの形式として、アバターのファイル形式、仕様等を示す。
本実施形態においては、例えば利用権限者の許諾に応じて、1のアバターを第三者と共有することができる。アバター共有情報は、対応のアバターの共有に関する情報である。
同図のアバター共有情報は、共有者情報と共有条件とを含む。共有者情報は、対応のアバターを利用権限者と共有することが許諾された共有者の情報である。共有者情報は、例えば共有者のユーザアカウントであってよい。共有条件は、対応のアバターを共有者が共有可能な条件である。共有条件には、例えば有効期限、共有者がアバターを利用可能であるとして指定されたサービス提供システム310等を示す情報を含んでよい。
同図のメタバースオブジェクト管理装置200は、1の装置により構成されてもよいし、ネットワーク上で通信可能に接続された複数の装置にそれぞれ所定の機能を割り当てたうえで、複数の装置が連携して処理を実行することで実現されてもよい。
説明を図4に戻す。媒介空間設定情報記憶部232は、媒介空間設定情報を記憶する。媒介空間設定情報は、媒介空間設定部222による媒介空間の設定内容を示す情報である。
図7は、媒介空間設定情報の一例を示している。同図に示されるように媒介空間設定情報は、対応の媒介空間を示す媒介空間IDに対応付けられるようにして媒介空間設定情報記憶部232に記憶される。
1つの媒介空間に対応する媒介空間設定情報は、空間機能、空間形態、設置情報、及び認証コードを含む。
空間機能は、対応の媒介空間について定められた機能(空間機能)を示す。媒介空間は、後述の事例のように、メタバースにおけるサイネージや、店舗にて会計に対応する店員のアバターの占有エリアとして機能させることができる。媒介空間機能は、このような媒介空間に定められた媒介空間機能が示される。
空間形態は、対応の媒介空間がメタバースにおいて配置されているときの形態を指定する情報である。例えば、媒介空間がサイネージとして機能する場合、空間形態は、現実世界におけるデジタルサイネージを模した形態であって、デジタルサイネージにおける表示面にオブジェクトを配置することを指定する内容であってよい。また、媒介空間が、例えば店舗の店員としてのアバターを存在させる機能のものである場合、空間形態は、存在することとなるアバターに応じたサイズと形状を指定し、さらに透明であることを指定する内容であってよい。つまり、この場合の媒介空間は、例えば店員等としての所定のアバターが収容される容れ物としての透明な空間として定義される。そのうえで、このようなアバターが収容される容れ物として定義される空間媒体の空間形態においては、当該媒体空間にアバターを収容して表示させる(存在させる)トリガ(収容トリガ)が指定されてよい。収容トリガは、例えばエンドユーザのアバターが媒体空間に対して一定以内の距離に存在することとなった場合が指定されてもよいし、例えば店舗などのように媒体空間が存在する所定の環境内にエンドユーザのアバターが存在することとなった場合が指定されてもよい。
設置情報は、対応の媒介空間のメタバースへの設置に関する情報である。設置情報は、対応の媒介空間が設置されるメタバースを一意に示すメタバースID(メタバースのURL等であってよい)、メタバースにおいて媒介空間が設置されている場所(例えば、メタバース内の位置を示す座標)等を含んでよい。
このような設置情報は、対応の媒介空間の使用が許諾されたメタバースとメタバースにおける設置位置を規定する情報となる。また、設置情報を変更することで、媒介空間の使用が許諾されるメタバースと設置位置との組み合わせを変更することが可能となる。
認証コードは、サービス提供システム310がメタバースオブジェクト管理装置200からの媒介空間の提供(媒介空間設定情報の送信)を受けるにあたり、メタバースオブジェクト管理装置200が提供対象の媒介空間に対応付けて発行するコードである。
図8を参照して、サービス提供システム310の構成例について説明する。同図のサービス提供システム310は、通信部311、ネットワークサービス提供部312、及び記憶部313を備える。
通信部311は、メタバースオブジェクト管理装置200やエンドユーザ端末400とネットワーク経由で通信する。
ネットワークサービス提供部312は、通信部311を介してエンドユーザ端末400にネットワークサービスを提供するための処理を実行する。ネットワークサービス提供部312は、ネットワークサービスの提供にあたり、アバター情報記憶部3131に記憶されたアバター(サービスアバター、エンドユーザアバター)を使用することができる。
記憶部313は、サービス提供システム310に対応する各種の情報を記憶する。記憶部313は、アバター情報記憶部3131とコンテンツ記憶部3132と媒介空間設定情報記憶部3133とを備える。
アバター情報記憶部3131は、対応のサービス提供システム310がネットワークサービスとして提供するメタバース内で存在させることのできるアバターのアバター情報を記憶する。アバター情報記憶部3131は、サービスアバター情報記憶部3131aとエンドユーザアバター情報記憶部3131bとを含む。
サービスアバター情報記憶部3131aは、対応のサービス提供システム310が提供するメタバース内で存在させることが可能なものとして登録されたサービスアバターのアバター情報(サービスアバター情報)を記憶する。
サービスアバターは、メタバースオブジェクト管理装置200が管理対象とするアバターのうちで、ネットワークサービスのもとでサービス提供システム310側が提供するようにしてメタバースに存在させるアバターである。
サービス提供システム310は、サービスアバターを媒介空間に存在させるようにして提供することができる。また、サービス提供システム310は、メタバースにおいて、他のエンドユーザアバターと同様に媒介空間以外の空間にて存在させるようにして提供することもできる。また、サービス提供システム310は、エンドユーザ端末400との連携によって、サービスアバターを所定のエンドユーザのエンドユーザアバターとしてメタバースにて存在させることが可能とされてもよい。
サービスアバターは、アバター生成システム100により生成され、メタバースオブジェクト管理装置200により管理されてよい。サービスアバター情報記憶部3131aが1のアバターに対応して記憶するアバター情報は、メタバースオブジェクト管理装置200から受信した1のアバターのアバター情報(オブジェクトデータ、素材群データ、及びメタファイル等)を含むものであってよい。
エンドユーザアバター情報記憶部3131bは、対応のサービス提供システム310が提供するネットワークサービスにエンドユーザが登録した、自己の分身としてのアバターのアバター情報(エンドユーザアバター情報)を記憶する。エンドユーザアバター情報記憶部3131bに記憶されるエンドユーザアバター情報に基づくエンドユーザアバターは、ネットワークサービス提供部312の制御により、対応のサービス提供システム310が提供するネットワークサービスにおけるメタバースにて行動させることができる。
エンドユーザアバターは、アバター生成システム100により生成され、メタバースオブジェクト管理装置200により管理されるアバターであってもよい。このようにメタバースオブジェクト管理装置200により管理されるエンドユーザアバターは、複数の異なるサービス提供システム310が提供するメタバースにて存在させることができる。あるいは、エンドユーザアバターは、例えばサービス提供システム310が提供するメタバース内での使用が限定されるものとして、サービス提供システム310が独自に生成して管理されるものであってもよい。
コンテンツ記憶部3132は、サービス提供システム310がネットワークサービスのもとでユーザに向けて提供するコンテンツのデータを記憶する。コンテンツ記憶部3132が記憶するコンテンツのうちには、メタバースにて例えばサイネージとしての機能を有する媒介空間にてエンドユーザアバター等に向けて提供されるコンテンツも含まれてよい。このように、メタバースの媒介空間にてエンドユーザアバター等に向けて提供されるコンテンツは、間接的にはエンドユーザアバターに対応するエンドユーザに向けて提供されるコンテンツとしてみることができる。
コンテンツ記憶部3132が記憶するコンテンツの内容、形式等については特に限定されない。コンテンツは、例えばウェブサイト、動画、ウェブアプリケーション等であってよい。ウェブアプリケーションとしては、例えばテキストや音声を用いてエンドユーザとアバターとが双方向でコミュニケーションを図ることが可能なものであってもよい。
媒介空間設定情報記憶部3133は、対応のサービス提供システム310が提供するメタバースにて設置することが許諾された1以上の媒介空間の媒介空間設定情報を記憶する。
図9のフローチャートを参照して、アバター生成システム100とメタバースオブジェクト管理装置200とがアバターの登録に関連して実行する処理手順例について説明する。
まず、アバター生成システム100が実行する処理手順例について説明する。
ステップS100:アバター生成システム100において統合システム120は、生成したアバターの登録要求をメタバースオブジェクト管理装置200に送信する。アバター生成システム100は、アバター登録要求とともに、生成したアバターに対応するアバター情報(オブジェクトデータ、素材群データ、メタデータ)を送信する。統合システム120が送信するアバター情報におけるメタデータは、例えば図6に示したメタファイルとの対応では、生成元情報と作成者情報である。
次に、メタバースオブジェクト管理装置200が実行する処理手順例について説明する。
ステップS200:メタバースオブジェクト管理装置200においてアバター登録部221は、ステップS100により統合システム120から送信されたアバター登録要求とアバター情報とを受信する。
ステップS202:アバター登録部221は、ステップS100にて受信したアバター情報が対応するアバターに対応付けたアバターIDを発行する。
ステップS204:アバター登録部221は、ステップS100にて受信したアバター情報をアバター情報記憶部231に記憶させる。この際、アバター登録部221は、受信したアバター情報におけるメタデータと、ステップS202により発行されたアバターIDとを含むメタファイルを生成する。
アバター登録部221は、受信したアバター情報におけるオブジェクトデータと素材群データと、上記のように生成したメタファイルとをステップS202にて発行したアバターIDにより対応付けるようにする。そのうえで、アバター登録部221は、アバターIDで対応付けを行ったオブジェクトデータ、素材群データ、メタファイルのそれぞれを、アバター情報記憶部231のオブジェクトデータ記憶部2311、素材群データ記憶部2312、メタファイル記憶部2313に記憶させる。
上記のようにステップS204によりアバター情報がアバター情報記憶部231に記憶されたことにより、記憶されたアバター情報に対応するアバターが登録されたことになる。ただし、ステップS204によりアバター情報を記憶させた段階では、対応のアバターに対して真正証明情報が付与されていない状態にある。そこで、メタバースオブジェクト管理装置200の真正証明情報付与部223は、以下のステップS206、S208の処理により、ステップS204により登録されたアバターを対象とする真正証明情報の付与として、電子透かし(真正証明情報の一例)の付与とデジタルによる真正証明書(真正証明情報の一例)の付与とを行う。
ステップS206:真正証明情報付与部223は、対象のアバターに電子透かしを付与する。このため、例えば真正証明情報付与部223は、対象のアバターのオブジェクトデータに対して、例えばアバターIDのように対象のアバターに固有となる情報を電子透かしとして付与するようにされる。このようにアバターのオブジェクトデータに付与する電子透かしは、例えば知覚困難型が好ましいが、知覚可能型であってもよい。
ステップS208:真正証明情報付与部223は、対象のアバターにデジタル真正証明書の付与を行う。この場合において、真正証明情報付与部223は、対象のアバターの作成者、対象のアバターの保存場所(URL)、対象のアバターを使用するサービス提供システム310等を証明する真正証明書を対象のアバターに付与するようにされてよい。
真正証明書は、例えば真正証明情報付与部223がネットワークにおける真正証明書の発行所と所定のトランザクションを実行することにより、発行所が対象のアバターについての真正証明書を発行するようにされてよい。このような真正証明書は、例えば対象のアバターのアバターID(登録対象のアバターに固有の情報の一例)と対応付けられてネットワーク上で管理されてよい。
一例として、真正証明情報付与部223がアバターに付与する真正証明書は、ブロックチェーンにて管理されるNFT(Non-Fungible Token)であってよい。この場合、真正証明情報付与部223は、例えば外部のNFTのプラットフォームを利用してアバターに真正証明書を付与するようにされてよい。また、真正証明情報付与部223は、耐量子暗号や量子耐性ブロックチェーンを利用して生成した真正証明書をアバターに付与するようにされてよい。
ステップS210:真正証明情報付与部223は、今回の登録の対象であるアバターに一意となる認証コードを発行する。認証コードは、対象のアバターを使用してネットワークサービスを提供するサービス提供システム310に対象のアバターのアバター情報とともに提供されるコードである。認証コードは、後述のようにしてエンドユーザからの要求に応じたアバターの真正性の判定に利用される。
認証コードは、対象のアバターと一意に対応付けられるものであることから、例えばステップS202にて発行したアバターIDが用いられてもよい。
ただし、例えばアバターが特定されたり、ユーザの個人情報を含む可能性のある登録情報が特定されることなどに対するセキュリティを強化させる場合には、アバターIDに依存せずに生成したコードを認証コードとして用いることが好ましい。
真正証明情報付与部223は、発行した認証コードを、対象のアバターに対応付けられてメタファイル記憶部2313に記憶されているメタファイルにおけるメタデータの1つとして追加する。
なお、ステップS206、S208、S210により登録対象のアバターに対する真正証明情報の付与と登録対象のアバターに対応付けた認証コードの発行とを行った後に、ステップS204により登録対象のアバターをアバター情報記憶部231に記憶させてもよい。
また、アバター生成システム100によるアバターの生成からメタバースオブジェクト管理装置200におけるアバターの登録までの過程において機械学習処理が用いられてもよい。機械学習処理の一例として、アバターの生成に際して、アバターへの感情入力を行うことに応じて、学習済みモデルが、入力された感情に関連したコンポーネントをアバターに適用するようにされてよい。これにより、例えば「喜んでいるアバターを生成」と入力したことに応じて組み合わされるコンポーネントにより喜んでいる感情を表情や身体の動き等により表現するアバターを生成することができる。このような学習済みモデルは、例えばアバターに付与する感情とコンポーネントとのデータセットを学習データとして学習器に入力し、学習させることによって構築されてよい。
また、機械学習処理の一例として、コンポーネントを登録する際に、コンポーネントとしての表情や音声などを自動認識した結果に基づいて、登録対象のコンポーネントに対応付けるべきカテゴリーのタグが自動で生成されたり付与されたりするようにしてよい。これにより、例えば登録対象の表情コンポーネントが笑顔を表現しているものであるような場合に、「喜び」というタグが自動的に付与される。このようにコンポーネントに対してタグが付与されることで、アバター生成に関わるユーザがコンポーネントを検索しやすくなる。このような学習済みモデルは、例えば表情や音声のコンポーネントとタグとのデータセットを学習データとして学習器に入力し、学習させることによって構築されてよい。
この場合において、機械学習処理については量子演算により実現されてよい。
図10のフローチャートを参照して、サービス提供システム310とメタバースオブジェクト管理装置200とがアバターの授受に関連して実行する処理手順例について説明する。
まず、サービス提供システム310が実行する処理手順例について説明する。
ステップS300:サービス提供システム310においてネットワークサービス提供部312は、ネットワークサービスで使用するアバターのデータを取得することとなった所定のタイミングで、アバター要求をメタバースオブジェクト管理装置200に送信する。アバター要求は、メタバースオブジェクト管理装置200に登録されているアバターのうちからサービス提供システム310がネットワークサービスにて使用するアバターを指定して、指定したアバターのアバター情報を要求(依頼)するものである。
ステップS302:ステップS300により送信されたアバター要求に対する応答として、メタバースオブジェクト管理装置200は、アバター要求により指定されたアバターに対応するアバター再現データと認証コードとを送信する。アバター再現データは、アバター情報のうちのオブジェクトデータと素材群データを含む情報である。
ネットワークサービス提供部312は、上記のようにしてメタバースオブジェクト管理装置200が送信したアバター再現データと認証コードとを受信する。このようにしてメタバースオブジェクト管理装置200からサービス提供システム310にアバター情報が伝送される。
ステップS304:ネットワークサービス提供部312は、ステップS302により受信したアバターがネットワークサービスにて使用可能となるようにアバター使用設定を行う。
アバター使用設定の処理として、ネットワークサービス提供部312は、ステップS302により受信されたアバター再現データと認証コードとを対応付けてアバター情報記憶部3131に記憶させる。ネットワークサービス提供部312は、アバター情報記憶部3131に記憶させたアバター再現データを使用して、ネットワークサービスとして提供するコンテンツを作成し、作成したコンテンツをコンテンツ記憶部3132に記憶させてよい。
次に、メタバースオブジェクト管理装置200が実行する処理手順例について説明する。
ステップS400:メタバースオブジェクト管理装置200において提供制御部225は、ステップS300によりサービス提供システム310から送信されたアバター要求を受信する。
ステップS402:アバター要求の受信に応じて、提供制御部225は、受信されたアバター要求により指定されたアバターのアバター再現データ(オブジェクトデータ、素材群データ)と認証コードとを、アバター情報記憶部231から取得する。提供制御部225は、取得したアバター再現データと認証コードを、アバター要求の送信元のサービス提供システム310に送信(アップロード)する。
図11のシーケンス図を参照して、本実施形態のエンドユーザ端末400とサービス提供システム310とメタバースオブジェクト管理装置200とがアバターの真正性確認に関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS500:エンドユーザ端末400を用いて或るネットワークサービスの提供を受けているエンドユーザが、当該ネットワークサービスにおいて使用されているアバターが不正なものではないかとの疑問を持った。
不正なアバターの例としては、顔素材などをはじめとするアバター素材が本来とは異なる偽の素材にすげ替えられるなどして改ざんされたアバターや、作成者等のアバターについて一定の権利を有する者の許諾無くコピーされたアバターなどを挙げることができる。
エンドユーザは、上記のネットワークサービスにて使用されているアバターの真正性についての確認(真正性確認)を行うこととした。この場合、ユーザは、エンドユーザ端末400を操作して、エンドユーザ端末400から真正性確認対象のアバターを使用するネットワークサービスを提供するサービス提供システム310に、認証コード要求を送信させる。
認証コード要求は、真正性確認対象として指定したアバターを特定可能な情報を含む。アバターを特定可能な情報は、例えば真正性確認対象のアバターが使用されるネットワークサービスのコンテンツを指定する情報や真正性確認対象のアバターに付与されている名前(アバター名)等であってよい。
ステップS502:サービス提供システム310におけるネットワークサービス提供部312は、ステップS500により送信された認証コード要求を受信する。ネットワークサービス提供部312は、受信した認証コード要求が指定するネットワークサービスのコンテンツで使用しているアバターに対応付けられた認証コードをアバター情報記憶部3131から取得する。
ネットワークサービス提供部312は、取得した認証コードを、認証コード要求の送信元のエンドユーザ端末400に送信する。
ステップS504:エンドユーザ端末400は、ステップS502によりサービス提供システム310から送信された認証コードを受信する。同図においては、省略しているが、エンドユーザ端末400は、認証コード要求の送信に応じて認証コード要求が受信されたことの報知を例えば表示により行ってよい。
エンドユーザ端末400は、認証コードを受信すると、メタバースオブジェクト管理装置200に対して真正性確認要求を送信する。真正性確認要求は、真正性確認対象のアバターを使用しているネットワークサービス(コンテンツ)を特定可能な情報(ネットワークサービス特定情報)とステップS502にて受信した認証コードとを含んでよい。
メタバースオブジェクト管理装置200における真正性確認処理部224は、ステップS504により送信された真正性確認要求を受信する。真正性確認処理部224は、真正性確認要求の受信に応じて、以下のステップS506~S510により、真正性確認対象のアバターについての真正性確認の処理を実行する。
ステップS506:真正性確認処理部224は、アバター情報記憶部231が記憶するアバター情報のうちから、確認対象のアバターに対して正規なものとして登録されているアバター(正規アバター)のアバター情報を検索する。このために、真正性確認処理部224は、アバター情報記憶部231が記憶するアバター情報のうちから、受信した真正性確認要求に含まれる認証コードをメタファイルに含むアバター情報を検索する。
当該ステップS506により確認対象のアバターのアバター情報が検索されなかった場合には、受信された真正性確認要求に含まれていた認証コードが対応付けられたアバター自体がメタバースオブジェクト管理装置200にて登録されていないことになる。つまり、この場合には、受信された真正性確認要求に含まれていた認証コード自体が不正であることになる。この場合、真正性確認処理部224は、確認対象のアバターは、認証コード不正を根拠として不正であるものと判断することができる。この場合、確認対象のアバターのアバター情報を真正性確認処理部224が取得できないことになるため、以下のステップS508、S510の処理はスキップされてよい。
ステップS508:ステップS506にて確認対象のアバターのアバター情報が検索された場合、真正性確認処理部224は、電子透かしに基づく真正性確認の処理を実行する。
この場合、真正性確認処理部224は、受信された真正性確認要求に含まれているネットワークサービス特定情報により特定されるネットワークサービスにアクセスし、アクセスしたネットワークサービスにて使用されているアバター(即ち、確認対象のアバター)のオブジェクトの画像を取得する。
真正性確認処理部224は、取得された確認対象のアバターのオブジェクトの画像から電子透かしを抽出する。真正性確認処理部224は、正規アバターのオブジェクトデータからも電子透かしを抽出する。真正性確認処理部224は、確認対象のアバターから抽出した電子透かしと正規アバターから抽出した電子透かしとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。
ステップS510:また、真正性確認処理部224は、以下のように真正証明情報に基づいて確認対象のアバターについての真正性確認を行う。
真正性確認処理部224は、ステップS506により検索した正規アバターのアバター情報のアバターIDに対応付けられた真正証明書を、ネットワーク上の真正証明書の発行所から取得し、取得した真正証明書の内容を参照する。
真正証明書には、例えば、正規アバターの保存場所や正規アバターを使用するネットワークサービスを示す情報が記述されていてよい。この場合、真正性確認処理部224は、確認対象のアバターが使用されているネットワークサービスや正規アバターの保存場所等の情報(比較対象情報)が、真正証明書の記述と一致しているか否かの比較を行う。
ステップS506~S510の処理によって、真正性確認処理部224は、以下のように確認対象のアバターについての真正性確認の結果を得ることができる。
ステップS506により正規アバターに対応するアバター情報が検索できなかった場合、真正性確認処理部224は、前述のように、確認対象のアバターに対応付けられていた認証コード自体が偽のものであるとの理由で、確認対象のアバターが不正であるとの真正性確認結果を得ることができる。
認証コードが偽である場合の不正の態様としては、例えば確認対象のアバターが正規の作成者によって生成されたものでないため、正規の認証コードと対応付けることができなかったような事例が該当する。
また、ステップS508により確認対象のアバターの電子透かしと正規アバターの電子透かしとが一致していないと判断した場合、真正性確認処理部224は、電子透かしが不一致であるとの理由で、確認対象のアバターが不正であるとの真正性確認結果を得ることができる。
このように電子透かしが一致していない場合の不正の態様としては、例えば、顔素材やボディ素材等のすげ替えや一部書き換え等によって、正規アバターを改ざんして確認対象のアバターを生成したような事例が該当する。
また、ステップS510により比較対象情報の内容が真正証明書と不一致であると判断した場合、真正性確認処理部224は、真正証明書が付与されていないとの理由で、確認対象のアバターが不正であるとの真正性確認結果を得ることができる。
この場合の不正の態様としては、確認対象のアバターの生成者が正規の者ではなかったり、確認対象のアバターを使用するネットワークサービスにおいて、対応の正規アバターの使用が許諾されていないなどの事例が該当する。
一方、ステップS508にて確認対象のアバターの電子透かしと正規アバターの電子透かしとが一致すると判断し、かつ、ステップS510にて比較対象情報の内容が真正証明書と一致すると判断した場合、真正性確認処理部224は、確認対象のアバターは正規アバターであり真正のものであるとの真正性確認結果を得ることができる。
ステップS512:真正性確認処理部224は、ステップS506~S510の処理によって得られた真正性確認結果を示す情報(真正性確認結果情報)を、真正性確認要求の送信元のエンドユーザ端末400に送信する。
真正性確認結果情報は、確認対象のアバターのアバターID、作成者の情報、生成元の人物の情報等の情報が含まれてよい。また、真正性確認結果情報は、不正であるとの真正性確認結果が得られた場合には、不正であると判定された理由を記述した情報が含まれてよい。
ステップS514:エンドユーザ端末400は、ステップS312によりメタバースオブジェクト管理装置200から送信された真正性確認結果情報を受信する。エンドユーザ端末400は、受信した真正性確認結果情報を所定の態様で出力する。
エンドユーザ端末400は、例えば真正性確認結果情報をテキスト等によって表示するようにしてよい。この場合には、真正性に関する確認結果として、確認対象のアバターが真正であるか否かを示す情報、不正であった場合の理由、確認対象のアバターID、作成者の情報等が文字列等によって表示されるようにしてよい。
なお、エンドユーザ端末400は、例えばチャットボットのアプリケーションによって、図11における処理を実行可能なようにされてもよい。
具体的に、エンドユーザは、例えばエンドユーザ端末400にて動作するチャットボットアプリケーションに、「○○というネットワークサービスのアバターの真正性確認がしたい。」といった文言によるメッセージを入力する。このような文言の入力に応じて、エンドユーザ端末400は、ステップS500による認証コード要求を送信する。
チャットボットアプリケーションは、ステップS502に応じて認証コードを受信したことに応じて、「認証コードは[XXXXXX]です。この認証コードで真正性確認を行いますか?」といった文言によるメッセージを表示する。そこで、エンドユーザは、チャットボットアプリケーションに「真正性確認する。」といったように真正性確認を命令する文言を入力する。このような文言の入力に応じて、エンドユーザ端末400は、ステップS504によるメタバースオブジェクト管理装置200への真正性確認要求の送信を行う。
真正性確認要求の送信に応じて、メタバースオブジェクト管理装置200はステップS506~S510の処理を実行して確認対象のアバターについての真正性確認を行い、ステップS512により真正性確認結果をエンドユーザ端末400に送信する。
チャットボットアプリケーションは、受信した真正性確認結果情報のメッセージを表示する。例えば、真正であることが確認された真正性確認結果情報のメッセージとして、例えば「ご確認頂いたアバターは真正であると判定されました。このアバターのアバターIDは[00000A]、作成者は「○○○○」、生成元は「○○○○」、所有者は「○○○○」です。」といった文言を表示してよい。
図12のフローチャートを参照して、本実施形態のメタバースオブジェクト管理装置200が1の媒介空間の登録に関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS600:メタバースオブジェクト管理装置200において、媒介空間設定部222は、登録対象の媒介空間を定義する。具体的に、媒介空間設定部222は、登録対象の媒介空間についての空間機能、空間形態、及び設置情報の内容を定義する。このように媒介空間が定義されることで、媒介空間が生成される。
ステップS602:媒介空間設定部222は、ステップS600により定義した媒介空間に対応付ける媒介空間IDを発行する。
ステップS604:媒介空間設定部222は、ステップS600にて定義された媒介空間としてのオブジェクトの形態に対して、当該定義された媒介空間に固有となる情報を電子透かしとして付与してよい。なお、定義された媒介空間が透明のものである場合には、媒介空間としての透明なオブジェクトの表面にてエンボス状に電子透かしを付与してもよい。
ステップS606:媒介空間設定部222は、定義された媒介空間にデジタル真正証明書の付与を行う。この場合において、媒介空間設定部222は、対象の媒介空間設定情報の保存場所(URL)、対象の媒介空間設定部222を使用するサービス提供システム310、対象の媒介空間設定部222が使用されるメタバース及び当該メタバースにおける場所(位置)等を証明する真正証明書を対象の媒介空間に付与するようにされてよい。
真正証明書については、アバターの場合と同様に、媒介空間設定部222ネットワークにおける真正証明書の発行所と所定のトランザクションを実行することにより、発行所が対象の媒介空間についての真正証明書を発行するようにされてよい。このような真正証明書は、例えば対象の媒介空間の媒介空間IDと対応付けられてネットワーク上で管理されてよい。また、媒介空間に付与する真正証明書も、アバターの場合と同様に、ブロックチェーンにて管理されるNFTであってよい。
ステップS608:媒介空間設定部222は、今回の登録の対象である媒介空間に一意となる認証コードを発行する。認証コードは、対象の媒介空間を使用してネットワークサービスを提供するサービス提供システム310に対して、対象の媒介空間の媒介空間設定情報ともに提供されるコードである。
ステップS610:媒介空間設定部222は、ステップS600により定義した内容が反映された空間機能、空間形態、及び設置情報と、ステップS608により発行された認証コードとを格納する媒介空間設定情報を生成し、ステップS602により発行した媒介空間IDに生成した媒介空間設定情報を対応付けて、媒介空間設定情報記憶部232に記憶させる。
図13のフローチャートを参照して、サービス提供システム310とメタバースオブジェクト管理装置200とが、メタバースへの媒介空間の設置に関連して実行する処理手順例について説明する。
まず、サービス提供システム310が実行する処理手順例について説明する。
ステップS700:サービス提供システム310においてネットワークサービス提供部312は、自己が提供するネットワークサービスのメタバースに媒介空間を設置するにあたり、対応のメタバースでの使用が許諾された媒介空間の設置の依頼(媒介空間設置依頼)をメタバースオブジェクト管理装置200に送信する。媒介空間設置依頼には、対象の媒介空間が使用されるメタバースを示す情報(メタバースID)が含まれる。
ステップS702:メタバースオブジェクト管理装置200は、ステップS700による媒介空間設置依頼の送信に応じて、対応のメタバースでの使用が許諾された媒介空間の媒介空間設定情報を送信する。ネットワークサービス提供部312は、送信された媒介空間設定情報を、媒介空間設定情報記憶部3133に記憶させる。
ステップS704:ネットワークサービス提供部312は、ステップS702により媒介空間設定情報記憶部3133に記憶された媒介空間設定情報に基づいて、メタバースに媒介空間を設置する。具体的に、ネットワークサービス提供部312は、媒介空間設定情報における空間形態が示す形態のオブジェクトとしての媒介空間を生成し、生成した媒介空間を、媒介空間設定情報における設置情報が指定するメタバース内の位置に配置する。ネットワークサービス提供部312は、配置した媒介空間が、媒介空間設定情報における空間機能が示す機能を有するように設定する。
次に、メタバースオブジェクト管理装置200が実行する処理手順例について説明する。
ステップS800:メタバースオブジェクト管理装置200において、媒介空間設定部222は、ステップS700により送信された媒介空間設置依頼を受信すると、受信された媒介空間設置依頼に含まれるのと同じメタバースIDを含む設置情報を格納する媒介空間設定情報を、媒介空間設定情報記憶部232から検索する。
ステップS802:媒介空間設定部222は、ステップS800により検索した媒介空間設定情報を、媒介空間設置依頼の送信元のサービス提供システム310に送信する。
図14を参照して、メタバースMVにおける媒介空間SPの利用態様例(ユースケース)の第1例を説明する。
同図のメタバースMVにおいては、1以上のエンドユーザアバターAVT-Uが任意に移動可能に存在している。このようなメタバースMVは、エンドユーザアバターAVT-Uに対応するエンドユーザのエンドユーザ端末400にて表示されている。
このような同図のメタバースMVの所定の場所には、デジタルサイネージとして機能することが規定された媒介空間SPが設置されている。このような媒介空間としてのデジタルサイネージは、メタバースMVにおけるエンドユーザアバターAVT-Uに向けた所定の情報(ユーザ対象情報)を表示により提供する。また、デジタルサイネージによるユーザ対象情報の提供にあたっては、音声も併用されてよい。
同図の媒介空間SPによるデジタルサイネージにおいては、ユーザ対象情報として、サービスアバターAVT-Sと映像コンテンツCNとの2つのオブジェクトが表示されている。
サービス提供システム310において、ネットワークサービス提供部312は、サービスアバターAVT-Sについては、サービスアバター情報記憶部3131aから選択したサービスアバター情報を利用して表示させてよい。また、ネットワークサービス提供部312は、映像コンテンツCNについては、コンテンツ記憶部3132から選択したコンテンツのデータを利用して表示させてよい。
なお、デジタルサイネージとしての媒介空間SPには、ユーザ対象情報としてエンドユーザアバターAVT-Uの表示が含まれる場合があってもよい。
また、ネットワークサービス提供部312は、ユーザ対象情報として、サービスアバターAVT-Sと映像コンテンツCNとのいずれか一方が含まれるようにしてもよい。
このようなユーザ対象情報は、例えば或る商品やサービス等の広告としての情報を提供するものであってもよい。また、ユーザ対象情報は、映画やドラマなどの映像作品であってもよい。
このようにユーザ対象情報が提供されるメタバースMVにおいては、当該メタバースMVにて存在しているエンドユーザアバターAVT-U等に向けて、デジタルサイネージに表示されている広告や映像作品等としてのユーザ対象情報としてのコンテンツを、視聴可能とされていることになる。また、間接的には、エンドユーザアバターAVT-Uに対応し、エンドユーザ端末400にて表示されているメタバースを視聴しているエンドユーザに向けてユーザ対象情報としてのコンテンツが提供されているものとみることができる。
なお、このようなデジタルサイネージとしての媒介空間SPにおける広告等としてのオブジェクトの表示は、例えば、エンドユーザアバターAVT-Uが、デジタルサイネージとしての媒介空間SPに対して一定以内の距離にまで近づいたことに応じて行われるようにされてよい。
また、サービス提供システム310(メタバースオブジェクト管理装置200でもよい)は、エンドユーザアバターAVT-Uに対応するエンドユーザごとの属性(性別、年齢、家族構成、住所等)や各種分野における好みを示すユーザプロフィール情報を記憶するようにしてよい。そのうえで、ネットワークサービス提供部312は、例えばデジタルサイネージとしての媒介空間SPに対して一定以内の距離にエンドユーザアバターAVT-Uが近づいてきた場合、当該エンドユーザアバターAVT-Uに対応するユーザのユーザプロフィール情報に基づいて対応のエンドユーザに適合するユーザ対象情報を決定する。ネットワークサービス提供部312は、決定したユーザ対象情報を媒介空間SPとしてのデジタルサイネージに表示させてよい。
同図に示される利用態様のもとでは、さらに以下のような機能を付加することができる。
例えば、サービス提供システムにおいてネットワークサービス提供部312は、エンドユーザアバターAVT-Uごとのユーザ対象情報の視聴履歴を管理するようにされてよい。一例として、ネットワークサービス提供部312は、媒介空間SPに対して一定以内の距離に存在するエンドユーザアバターAVT-Uについて、ユーザ対象情報を視聴しているとして扱い、対応の視聴履歴情報を生成し、記憶部313に記憶させる。1のエンドユーザアバターAVT-Uに対応する視聴履歴情報は、例えば視聴対象とされたデジタルサイネージ(媒介空間SP)の場所、視聴したユーザ対象情報、視聴時間(例えば視聴開始から視聴終了までの時刻)等を含んでよい。このような視聴履歴情報は、エンドユーザアバターAVT-Uが対応するエンドユーザによるユーザ対象情報の視聴履歴情報として扱うことができる。
また、エンドユーザアバターAVT-Uが、対応のエンドユーザのエンドユーザ端末400に対する操作に応じて、視聴したユーザ対象情報に対する評価(例えば、いいねボタンの操作)を行えるようにされてよい。
また、エンドユーザアバターAVT-Uが、対応のエンドユーザのエンドユーザ端末400に対する操作に応じて、ユーザ対象情報において存在するサービスアバターAVT-Sとチャットによるコミュニケーションが行えるようにされてよい。
また、デジタルサイネージとしての媒介空間SPにて提供されるユーザ対象情報は、エンドユーザによるエンドユーザ端末400の操作に応じて、所定のSNS(Social Networking Service)と連携されてよい。例えば、デジタルサイネージとしての媒介空間SPにて提供されるユーザ対象情報には、保存場所であるURLのリンクが埋め込まれており、エンドユーザがエンドユーザ端末400を操作することで、エンドユーザのアカウントのもとで、ユーザ対象情報のURLを付加したメッセージを送信できるようにしてよい。
また、デジタルサイネージとしての媒介空間SPは、エンドユーザアバターAVT-Uに対して、アンケートに対する回答を求めたり、景品等の特典の提供を行うようにされてよい。
図15を参照して、メタバースMVにおける媒介空間SPの利用態様例(ユースケース)の第2例を説明する。
図15(A)のメタバースMVは、コンビニエンスストア等の店舗である。このような店舗としてのメタバースMVにおいては、レジカウンタCTにPOSレジスタPRが設置されている。このようなメタバースMVにおいて、媒介空間SPは、POSレジスタPRを操作して会計を担当する店員としてのサービスアバターAVT-Sが存在するための場所として配置される。このような媒介空間SP自体は、アバターの容れ物に対応する形状を有する透明のオブジェクトとされてよく、店舗にて客としてのエンドユーザアバターAVT-Uが不在のときには、透明で可視化されない状態であってよい。
そして、客のエンドユーザアバターAVT-Uが店舗内に入場すると、媒介空間SPの空間形態において指定された収容トリガが発せられることとなり、図15(A)の状態から図15(B)への遷移として示すように、媒介空間SPには、店員のサービスアバターAVT-Sが出現する。
このような店員のサービスアバターAVT-Sは、例えば客であるエンドユーザアバターAVT-Uが対応するエンドユーザのユーザプロフィール情報において示される、ユーザの好きな芸能人などが選択されてよい。
この後、客のエンドユーザアバターAVT-Uは、メタバースMVとしての店内において、エンドユーザによるエンドユーザ端末400の操作に応じて、自分が購入したい商品を選択して買い物かごに入れていく。この際、客のエンドユーザアバターAVT-Uと店員のサービスアバターAVT-Sとは、テキストあるいは音声によるチャット機能を利用してコミュニケーションを図ることができる。この際、店員のサービスアバターAVT-Sは、店舗として客に購入してもらいたい商品がある場合には、当該商品を客に購入してもらえるように誘導する内容のチャット行うようにされてもよい。
このようなチャット機能におけるサービスアバターAVT-S側の応答は、例えば人工知能を用いてよい。
エンドユーザアバターAVT-Uは、購入したい商品を買い物かごに入れ終えると、会計を受けるためにPOSレジスタPRの場所にまで移動する。店員としてのサービスアバターAVT-Sは、買い物かごに入っている商品の会計を行う。会計が行われている際にも、客のエンドユーザアバターAVT-Uと店員のサービスアバターAVT-Sとはチャットによりコミュニケーションが図られるようにされてよい。
また、店員としてのサービスアバターAVT-Sには頭、手、胴体、足等に動きがあってもよい。また、店員としてのサービスアバターAVT-Sは、或る一定の範囲で移動可能とされてもよい。このような店員としてのサービスアバターAVT-Sの動きに対応して、本例の媒介空間SPは、サービスアバターAVT-Sの動きに応じて適宜形状が変更されてよいし、サービスアバターAVT-Sの移動に応じて一定の範囲で位置を変更可能とされてよい。この場合において、媒介空間SPが変更可能な位置範囲は、例えば媒介空間設定情報における設置情報により規定されてよい。
図14及び図15に例示した事例において、媒介空間SPにて存在するようにされるサービスアバターAVT-Sについては、図11の手順に準じて真正性の確認が行われるようにされてよい。
また、本実施形態においては、媒介空間SPにも真正証明情報(電子透かし、真正証明書)が付与されていることから、媒介空間SP自体についても真正性の確認を行うことができる。媒介空間SPの真正性の確認についても、図11の手順に準じて実行されてよい。
この場合、エンドユーザ端末400は、ステップS500にて、真正性確認対象の媒介空間SPの認証コードに対応する認証コード要求を送信する。この際、真正性確認対象の媒介空間SPを特定する情報としては、例えばメタバースIDとメタバースにおいて媒介空間SPが設置された位置の情報を用いることができる。
また、この場合には、メタバースオブジェクト管理装置200の真正性確認処理部224は、ステップS506において、ステップS504により送信された真正性確認要求に含まれるのと同じ認証コードを格納する媒介空間設定情報を検索する。真正性確認処理部224は、ステップS508、S510にて、検索した媒介空間設定情報に対応付けられた媒介空間IDの媒介空間を対象に、電子透かしに基づく真正性確認と真正証明書に基づく真正性確認とを行う。
また、真正性確認処理部224は、媒介空間が使用されているメタバースを巡回して、巡回したメタバースごとに真正性確認を行うようにされてよい。この場合、図11の手順との対応では、真正性確認処理部224が、ステップS500の認証コード要求を、巡回先のメタバースを使用するサービス提供システム310に送信することで、認証コードを取得するようにされる。以降、真正性確認処理部224は、取得したのと同じ認証コードを格納する媒介空間設定情報を検索し、検索した媒介空間設定情報に対応付けられた媒介空間IDの媒介空間を対象に、電子透かしに基づく真正性確認と真正証明書に基づく真正性確認とを行う。
なお、上述のアバター生成システム100、メタバースオブジェクト管理装置200、サービス提供システム310、及びエンドユーザ端末400等の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のアバター生成システム100、メタバースオブジェクト管理装置200、サービス提供システム310、及びエンドユーザ端末400等の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
<付記>
(1)本実施形態の一態様は、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部を備える仮想空間管理システムである。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の仮想空間管理システムであって、前記媒介空間設定部は、媒介空間が設けられる仮想空間と当該仮想空間において前記媒介空間が設けられる位置を設定する。
(3)本実施形態の一態様は、(1)または(2)に記載の仮想空間管理システムであって、前記媒介空間に対して、真性証明情報を付与する真性証明情報付与部をさらに備える。
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載の仮想空間管理システムであって、前記媒介空間に存在させるオブジェクトは、所定のアバター提供元から提供されたアバターとコンテンツとの双方またはいずれか一方である。
(5)本実施形態の一態様は、仮想空間管理システムにおける仮想空間管理方法であって、媒介空間設定部が、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定ステップを含む仮想空間管理方法である。
(6)本実施形態の一態様は、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部である。
(7)本実施形態の一態様は、仮想空間管理装置としてのコンピュータを、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部として機能させるためのプログラムである。
100 アバター生成システム、110(110-1~110-6) アバター素材提供システム、120 統合システム、200 メタバースオブジェクト管理装置、201 通信部、202 制御部、203 記憶部、221 アバター登録部、223 真正証明情報付与部、224 真正性確認処理部、225 提供制御部、231 アバター情報記憶部、300 ネットワークサービス環境、310 サービス提供システム、311 通信部、312 ネットワークサービス提供部、313 記憶部、400 エンドユーザ端末、2311 オブジェクトデータ記憶部、2312 素材群データ記憶部、2313 メタファイル記憶部、3131 アバター情報記憶部、3132 コンテンツ記憶部

Claims (7)

  1. ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部
    を備える仮想空間管理システム。
  2. 前記媒介空間設定部は、媒介空間が設けられる仮想空間と当該仮想空間において前記媒介空間が設けられる位置を設定する
    請求項1に記載の仮想空間管理システム。
  3. 前記媒介空間に対して、真性証明情報を付与する真性証明情報付与部をさらに備える
    請求項1または2に記載の仮想空間管理システム。
  4. 前記媒介空間に存在させるオブジェクトは、所定のアバター提供元から提供されたアバターとコンテンツとの双方またはいずれか一方である
    請求項1または2に記載の仮想空間管理システム。
  5. 仮想空間管理システムにおける仮想空間管理方法であって、
    媒介空間設定部が、ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定ステップ
    を含む仮想空間管理方法。
  6. ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部
    を備える仮想空間管理装置。
  7. 仮想空間管理装置としてのコンピュータを、
    ネットワーク上でエンドユーザに提供され前記エンドユーザのアバターを存在させることが可能な仮想空間において、前記エンドユーザのアバターに提供するサービスに応じたオブジェクトを存在させることが可能な媒介空間を前記仮想空間に設定する媒介空間設定部
    として機能させるためのプログラム。
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