JP2024014710A - 事業継続支援装置及び事業継続支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】事業継続に必要な関連情報を的確に収集して実施担当者に提供することが可能な事業継続支援装置及び事業継続支援システムを提供する。【解決手段】支援対象施設の事業継続計画に含まれる複数の事業継続業務の関連情報を自動的に取得する情報取得部と、関連情報に基づいて事業継続業務の支援情報を生成する支援情報生成部と、支援情報を出力する出力部とを備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1) ウェブサイト掲載日(公開日) 2023年3月2日 ウェブサイトアドレス <URL:https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2023/2022073.html > 〔情報及びニュースリリース発表内容提供先・報道機関〕 ・株式会社日本経済新聞社(東京都千代田区大手町1-3-7) ・株式会社日刊工業新聞社(東京都中央区日本橋小網町14-1) ・株式会社日刊建設工業新聞社(東京都港区東新橋2丁目2番10号) ・株式会社日刊建設通信新聞社(東京都千代田区神田錦町3-13-7) ・株式会社日経BP(東京都港区虎ノ門4丁目3番12号)
本発明は、事業継続支援装置及び事業継続支援システムに関する。
周知のように、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)は、事業者が自然災害等の緊急事態に遭遇した場合に事業資産の損害を最小限にとどめつつ事業の継続や早期復旧を可能とするために事業継続のための業務(事業継続業務)を取り決めた計画である。例えば非特許文献1には、事業継続計画の詳細が開示されている。
https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html
ところで、事業継続計画を医療施設を対象とした医業継続計画(MCP:Medical Continuity Plan)として実施する場合、医業継続計画に登録された各種の医業継続業務の実施に必要な各種情報(MCP関連情報)を人手によって収集し、当該情報をホワイトボード等に書き出してまとめ、当該まとめた情報に基づいて医業継続業務を実施することになる。
しかしながら、このような医業継続計画の遂行方法には、MCP関連情報の収集に時間が掛かるという問題がある。また、医業継続計画の遂行方法には、必要な関連情報が的確に収集できているか否かを確認することができないため、医業継続計画の的確な遂行を実現し得ない虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、事業継続に必要な関連情報を的確に収集して実施担当者に提供することが可能な事業継続支援装置及び事業継続支援システムの提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、事業継続支援装置に係る第1の解決手段として、支援対象施設の事業継続計画に含まれる複数の事業継続業務の関連情報を自動的に取得する情報取得部と、前記関連情報に基づいて前記事業継続業務の支援情報を生成する支援情報生成部と、前記支援情報を出力する出力部とを備える、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記支援情報は、ダッシュボード形式の画像情報を含み、前記出力部は、前記画像情報を画面表示する表示部である、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第3の解決手段として、上記第1又は第2の解決手段において、前記支援情報は、前記事業継続業務の実施指示を含み、前記出力部は、前記実施指示を前記事業継続業務の実施担当者が携帯する通信端末に送信するとともに前記実施指示に対する報告を前記通信端末から受信する通信部である、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記支援情報は、前記報告に基づく前記事業継続業務の実施状況である、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第5の解決手段として、上記第1~第4のいずれかの解決手段において、前記情報取得部は、前記事業継続計画を実施する支援対象施設に予め設けられた施設内システムから前記関連情報を取得する、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第6の解決手段として、上記第1~第5のいずれかの解決手段において、前記関連情報は、前記支援対象施設の人的リソース情報と非人的リソース情報とを少なくとも含む、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援装置に係る第7の解決手段として、上記第1~第6のいずれかの解決手段において、前記事業継続計画は、医療施設が実施する医業継続計画である、という手段を採用する。
本発明では、事業継続支援システムに係る解決手段として、上記第1~第7のいずれかの解決手段に係る事業継続支援装置と、複数の前記実施担当者が各々に携帯する複数の通信端末と、前記事業継続支援装置と前記通信端末とを通信自在に接続する通信回線とを備える、という手段を採用する。
本発明によれば、事業継続に必要な関連情報を的確に収集して実施担当者に提供することが可能な事業継続支援装置及び事業継続支援システムを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る及びMCP支援システムAのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るMCP支援装置Bの外部システムとの連携を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るMCP支援装置Bの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるMCP支援画像Gの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るMCP支援システムAの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるタスク定義シートの概要を示す模式図である。 本発明の追加事項におけるMCP支援画像Gaの構成を示す模式図である。 本発明の追加事項における人的リソース不足時の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるMCP支援画像Gbの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態におけるMCP支援画像Gcの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態におけるMCP支援画像Gdの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態におけるMCP支援画像Geの構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るMCP支援システムAは、医療施設を支援対象施設とする事業継続支援システムであり、医療施設における医業継続計画(MCP:Medical Continuity Plan)に登録された個々の医業継続業務(MCPタスク)を支援するものである。
医業継続計画(MCP)では、地震、風水害、感染症拡大等の災害時に医療施設がとるべきMCPタスクを誰がどのタイミングで行うかを時系列的に示すとともに、MCPタスク相互の連携関係、優先度及び必要職員数等を記載したタスク定義シートを作成する。そして、医業継続計画では、タスク定義シートに基づいてMCPタスクを順次実施することによって、医療施設の医業継続を図る。
このMCP支援システムAは、医療施設に設けられ、当該医療施設においてMCPタスクを担う複数の実施担当者によって共同使用されることにより、実施担当者によるMCPタスクを支援する。このようなMCP支援システムAは、図1に示すようにMCP支援装置Bと複数の通信端末Tとが支援通信回線Nを介して相互に接続されたものである。
ここで、複数の実施担当者には、各々に役割が与えられている。例えば、実施責任者は、災害対策本部長であり、予め策定されたタスク定義シートに基づくMCPタスクが的確に遂行されているかを監督することが役割である。MCP実施時において、実施責任者は、医業継続計画の遂行拠点(災害対策本部室)に依拠し、他の実施担当者(個別担当者)による個別のMCPタスク(個別業務)の遂行状況を監督し、MCPに基づく作業を個別担当者に指示する。
実施責任者以外の実施担当者(個別担当者)の役割は、実施責任者による監督の下で個別業務を的確に実施することである。複数の個別担当者は、上記実施管理室とは異なる医療施設の各所において、自身に与えられた個別業務を行う。すなわち、MCPタスクは、医療施設に離散する複数の実施担当者が連携することによって実行される。
MCP支援装置Bは、本実施形態に係るMCP支援システムAの中核を担う事業継続支援装置であり、一種のコンピュータである。すなわち、MCP支援装置Bは、自身のハードウエア資源とタスク定義シート及び防災支援プログラム等のソフトウエア資源との協働によってタスク定義シートに従ったMCP実施支援機能を実現する。
このMCP支援装置Bは、災害発生時に利用されるMCP実施支援機能の他に、平常時に利用されるタスク定義シートの作成機能を備えている。タスク定義シートは、上述したように災害時におけるMCPタスクを時系列的に示すとともにMCPタスク相互の連携関係、優先度及び必要職員数等を示す計画書である。
MCP支援装置BにおけるMCP実施支援機能は、平常時に予め作成されたタスク定義シートに基づいて機能する。なお、このようなMCP支援装置Bは、主に実施責任者及び実施管理室で実施責任者をサポートする実施担当者によって使用される。
詳細については後述するが、MCP支援装置Bは、上記MCP実施支援機能の一環として通信機能を備えている。すなわち、MCP支援装置Bは、MCP実施支援情報を支援通信回線Nを介して複数の通信端末Tに出力するとともに、MCP実施支援機能に必要な各種情報(MCP関連情報)を支援通信回線Nを介して複数の通信端末Tから取得する。
このようなMCP支援装置Bは、図2に示すように、院内ネットワークN1(施設内ネットワーク)を介して各種の院内システム(施設内システム)に接続されるとともに、公衆通信回線N2を介して複数の外部サーバと接続されている。上記院内ネットワークN1は、医療施設内に構築された有線ネットワーク又は/及び無線ネットワークであり、医療施設における医業の実施に必要な各種の院内システムに接続されている。
上記院内システムには、図示するように、入院・来院を管理する在院患者管理システムC、患者の病状を管理する電子カルテシステムD、受入救急患者の状況を把握する医療需要量把握システムE、職員等の活動場所(業務場所)を把握する在院者管理システムF、災害時における職員の安否確認及び医療施設への参集(出勤)可否を行う職員安否確認・参集支援システムG及び医療施設の施設基盤(インフラ)を管理するインフラ管理システムH、医療施設の医療機器・備蓄物品を管理する医療機器・備蓄物品管理システムI等が含まれる。
上記公衆通信回線N2は、インターネット又は/及び電話回線であり、複数の外部サーバと接続されている。外部サーバは、医療施設におけるMCP関連情報を提供する情報サーバであり、例えば医療施設が存在する地域の気象情報を提供する気象サーバJ、医療施設が存在する地域の災害発生状況を提供する自治体サーバK、地域防災・医療機関情報プラットホームL等が含まれる。なお、MCP支援装置Bは、必要に応じて地域防災・医療機関情報プラットホームLに対して支援要請又は外部の医療施設に対する支援提供(プッシュ型支援)を行う。
MCP支援装置Bは、支援通信回線Nを介した複数の通信端末Tとの通信に加え、公衆通信回線を介した外部サーバとの通信、また施設内ネットワークを介した各種の院内システムとの通信を利用してMCP実施支援機能を実現する。すなわち、MCP支援装置Bは、外部から取得した種々の情報を防災支援プログラムに基づいて情報処理することによりMCP実施支援機能を発揮する。
複数の通信端末Tは、医療施設の各所においてMCPタスクを担う個別担当者が携帯する携帯端末である。個別担当者は、通信端末Tを介してMCP支援装置Bから取得した防災情報に基づいて個別業務を行うとともに、個別業務の実施状況を通信端末Tを介してMCP支援装置Bに報告する。このような通信端末Tは、例えば携帯電話やスマートフォンである。
支援通信回線Nは、MCP支援装置Bと複数の通信端末Tとを無線通信自在に接続する。この支援通信回線Nは、特に限定されるものではなく、周知の公衆無線通信回線又は防災対象施設の専用通信回線或いは公衆無線通信回線と専用通信回線とが連携したものである。専用通信回線は、無線回線と有線回線とが相互に接続されたもの、又は無線回線のみによって形成されている。
続いて、図3を参照して防災支援装置Bの詳細構成を説明する。
MCP支援装置Bは、図3に示すように、第1通信部1、第2通信部1A、第3通信部1B、記憶部2、操作部3、演算部4及び表示部5を少なくとも備えている。これら第1通信部1、第2通信部1A、第3通信部1B、記憶部2、操作部3、演算部4及び表示部5は、MCP支援装置Bのハードウエア資源である。
MCP支援装置Bは、このようなハードウエア資源と、記憶部2に予め記憶されたタスク定義シート及び防災支援プログラム(アプリケーションプログラム)等のソフトウエア資源とが協働することによって、複数の実施担当者によるMCPタスクを支援する。
ここで、第2通信部1A及び第3通信部1Bは、MCP支援装置Bにおける情報取得部である。また、記憶部2及び演算部4は、MCP支援装置Bにおける支援情報生成部である。さらに、第1通信部1及び表示部5は、MCP支援装置Bにおける出力部である。
第1通信部1は、演算部4と電気的に内部接続されるとともに、支援通信回線Nを介して複数の通信端末Tと通信自在に接続されている。第1通信部1は、演算部4から入力される通信命令に基づいて複数の通信端末TにMCP支援情報を送信するとともに、複数の通信端末Tから受信した個別担当者の業務報告を演算部4に出力する。
第2通信部1Aは、演算部4と電気的に内部接続されるとともに、院内ネットワークN1を介して複数の院内システムと通信自在に外部接続されている。第2通信部1Aは、演算部4から入力される通信命令に基づいて複数の院内システムにMCP関連情報の取得要求を送信することにより、MCP関連情報を院内システムから受信して演算部4に出力する。
第3通信部1Bは、演算部4と電気的に内部接続されるとともに、公衆通信回線N2を介して複数の外部サーバと通信自在に外部接続されている。第3通信部1Bは、演算部4から入力される通信命令に基づいて複数の外部サーバにMCP関連情報の取得要求を送信することにより、MCP関連情報を外部サーバから受信して演算部4に出力する。
記憶部2は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等、複数の記憶装置の集合体であり、演算部4と電気的に接続されている。記憶部2は、タスク定義シート及びMCP支援プログラムをROMに予め記憶するととともに、演算部4から入力される業務情報をRAM等に記憶する。このような記憶部2は、演算部4から入力される読出要求に基づいてタスク定義シート及びMCP支援プログラム及び業務情報を演算部4に提供する。
操作部3は、キーボードやマウス等の集合体であり、演算部4と電気的に接続されている。操作部3は、防災担当者(防災責任者)の操作指示を受け付け、当該操作指示を演算部4に出力する。上記操作指示は、演算部4においてタスク定義シート及びMCP支援プログラムに基づいて処理される。
演算部4は、第1通信部1、第2通信部1A、第3通信部1B、記憶部2、操作部3及び表示部5と電気的に接続されハードウエア資源である。演算部4は、MCP支援プログラムを記憶部2から読み出して実行することにより、また操作部3から入力される操作指示に基づいてMCP支援画像Gを示す画像信号を生成するとともに、第1通信部1に対してMCPタスクの実施指示を出力する。
この演算部4は、上記画像信号を表示部5に出力することによりMCP支援画像Gを画面表示させ、MCPタスクの実施指示を第1通信部1に出力することによって個別担当者の業務情報を取得する。なお、演算部4が生成するMCP支援画像G及びMCPタスクの実施指示は、MCPタスクの実施を支援する支援情報(MCP支援情報)である。
表示部5は、演算部4と電気的に接続された画像表示装置である。表示部5は、演算部4から入力される画像信号に基づいてMCP支援画像Gを表示する。MCPタスクを担う実施担当者は、表示部5に表示されるMCP支援画像Gに基づいてMCPタスクの全体的な実施状況つまり医業継続計画の遂行状況を確認することができる。
上記MCP支援画像Gは、MCPタスクの支援情報を実施担当者に提供する支援情報である。すなわち、このMCP支援画像Gは、MCPタスクの実施を支援する各種支援情報を実施担当者に提供するダッシュボード形式の画像情報であり、図4に示すように4つの画像領域を備えている。MCPタスク・必要リソース領域g1は、第1の画像領域であり、タスク定義シートに記載されたMCPタスクの実施状況を支援情報として示す表示領域である。
このMCPタスク・必要リソース領域g1は、図4に示すように要求タスク(MCPタスク)及び実行済タスク(MCPタスク)の表示領域、実行中タスク(MCPタスク)の表示領域、また待機タスクの表示領域を備えている。このようなMCPタスク・必要リソース領域g1は、MCPタスクを担う実施担当者の要求タスクの実施状況を一目でわかるように画面表示するものである。
MCP監視領域g2は、第2の画像領域であり、タスク定義シート状におけるMCPタスクの全体的な実施状況を支援情報として示す表示領域である。このMCP監視領域g2は、図4に示すように、MCPタスクの進行状況を現況として表示することに加え、MCPタスクの進行状況の将来予測及びMCPタスクを進行させる上でのリスク(懸念事項)を表示する。
人材リソース領域g3は、第3の画像領域であり、医療施設においてMCPタスクを担い得る人材の質及び量を人的リソース情報として示す表示領域である。人材リソース領域g3は、図4に示すように、MCPタスクを担い得る人材の質及び量を在館リソース、待機リソース及び招集リソースに分類して表示する。このような在館リソース、待機リソース及び招集リソースは、在院者管理システムF及び安否確認・参集支援システムGとの連携に基づくものである。
在館リソースは、MCPタスクの実施時に医療施設に存在(在館)している職員の職種、資格及び人数を示す。なお、医療施設の職員は資格によって行い得る医療行為が異なっているので、単純に人数だけを把握したのでは的確なMCPタスクを行うことができない。このような背景から、在館リソースは、実施時に医療施設に在館している職員の人数だけではなく職種、資格をも表示する。
待機リソースは、MCPタスクの実施時に医療施設に存在(在館)していない職員の職種、資格及び人数を示す。すなわち、待機リソースは、医療施設に在籍しているものの、MCPタスクの実施時において医療施設に出勤していない職員の職種、資格及び人数を示すものである。招集リソースは、医療施設に出勤していないものの連絡を取ることによって招集可能な職員の職種、資格及び人数を示す。
付帯情報領域g4は、第4の画像領域であり、図4に示すように、入院・来院患者情報、気象・災害情報、自治体関係機関連携情報及び施設基盤情報を支援情報として示す表示領域である。入院・来院患者情報は、医療施設における入院患者及び来院患者を示す情報であり、上述した在院患者管理システムC、電子カルテシステムD及び医療需要量把握システムEとの連携によって得られる情報である。
気象・災害情報は、医療施設が存在する地域の気象情報及び災害情報であり、上述した気象サーバJから得られる情報である。自治体関係機関連携情報は、医療施設が存在する地域の自治体等との災害時の連携状態を示す情報であり、自治体サーバK及び地域防災・医療機関情報プラットホームLとの連携によって得られる情報である。施設基盤情報は、上述したインフラ管理システムH及び医療機器・備蓄物品管理すステムIとの連携によって得られる情報であり、医療施設の施設基盤つまり医療施設における非人的リソース情報である。
このようなMCP支援画像Gは、医療施設におけるMCPタスクに必要な多岐に亘る情報を実施担当者に的確に提供するものである。例えば、医業継続計画の実施責任者は、MCP支援画像Gを視認することによって、医業継続計画の遂行状況を容易かつ的確に把握することが可能である。また、人的・非人的リソースの位置情報により、医療提供体制をリアルタイムかつ直感的に対策本部長が把握することが可能となり、迅速・機動的判断が求められる救急医療現場での医業継続の実効性向上に大きく貢献することが可能である。
ここで、上述した演算部4の機能についてさらに詳しく説明する。演算部4は、MCP支援画像Gを生成するための個別機能構成要素として合計7つの機能構成要素を備えている。すなわち、演算部4は、MCPタスク登録管理部4a、第1タスク管理支援部4b、第2タスク管理支援部4c、第1職員管理部4d、第2職員管理部4e、第1施設基盤監視部4f及び第2施設基盤監視部4gを備えている。
MCPタスク登録管理部4aは、タスク定義シートに登録されたMCPタスクの実施指示と実施完了報告、また未実施や実施が遅れているMCPタスクをダッシュボードに表示する機能構成要素である。より具体的には、MCPタスク登録管理部4aは、以下の4つの機能を備える。
(1)タスク定義シートに登録されているMCPタスクを実施予定者(例えば実施予定部署に割り当てられた通信端末T)にタイムリー(ステージ移行決定後、ある項目が完了しないと実施できない項目については完了連絡後)にプッシュ通知する。
(2)MCPタスク間の連携必要性、MCPタスクの優先順位に応じてMCPタスクのプッシュ通知を行う。
(3)MCPタスクの実施後に通信端末Tで「実施済」を選択することでダッシュボードに実施完了を表示させる。
(4)実施されていないMCPタスク(未実施タスク)をダッシュボードに表示させる。また、未実施タスクは、実施責任者指示のもと、MCP支援システムを介して通信端末Tに再度指示を送ることも可能である。
第1タスク管理支援部4bは、上述した在院患者管理システムCと電子カルテシステムDとの連携を図ることにより、以下の4つの機能を実現する機能構成要素である。
・医療施設に居る在院者(入院、外来、他)の動向をリアルタイムで表示する。
・入院してる患者のうち退院可能患者や外来患者のうち帰宅困難者等を所定のリードタイム内に在院者への対応判断を行うことが出来る情報をダッシュボードに表示する。
・入院患者や外来患者の情報を電子カルテシステムの患者ステイタス情報と連携させる。
・患者見舞客、業者等を来院受付窓口の端末から氏名、訪問先(病棟および患者名)、訪問時間等の情報と連携させる。
より具体的には、第1タスク管理支援部4bは、以下の3つの機能を備える。
(1)入院の患者情報:電子カルテシステムDの患者情報(重症度、急変状況、透析、人工呼吸器、移送区分、感染症の有無など)に基づいて病棟別に集計したものをダッシュボードに表示する。
(2)外来の患者情報:電子カルテシステムDの患者情報(来院、診察待ち、検査などの患者ステイタス情報)に基づいて診療科別に集計したものをダッシュボードに表示する。
(3)その他情報:見舞客受付窓口の受付情報(訪問先の病棟情報等)に基づいて病棟別に集計したものをダッシュボードに表示する。
第2タスク管理支援部4cは、医療需要量把握システムEと電子カルテシステムDとの連携を図ることにより、以下の3つの機能を実現する機能構成要素である。
・受け入れ救急患者状況を位置情報システムにより把握して表示する。
・救急患者発生予測を表示する(浸水エリア予測から救急患者数予測を判断する)。
・現状の救急受入状況と救急患者数予測から今後の救急受け入れ判断に活用する。
より具体的には、第2タスク管理支援部4cは、以下の3つの機能を備える。
(1)救急受け入れ患者の概要(性別、年齢、病気(ケガ)の状況)をダッシュボードに表示させる。
(2)位置情報システムにより、救急受入患者の重症度別人数をリアルタイムにダッシュボードに表示させる。
(3)地域の浸水状況に基づいて今後発生する救急患者の増加を予測してダッシュボードに表示させる。これによって、地域の浸水予測に基づいて浸水可能性の高い周辺病院からの搬送患者等を考慮した救急患者の受け入れ増加数を予測する。
第1職員管理部4dは、職員安否確認・参集支援システムと連携することにより以下の3つの機能を実現する機能構成要素である。
・全職員(MCPスタッフ)の安否を確認する。
・医療施設内(院内)にいる職員を職種別に確認する。
・参集指示の連絡、参集可否の連絡及び到着を確認する。
より具体的には、第1職員管理部4dは、以下の8つの機能を備える。
(1)全職員(MCPスタッフ)へ安否確認、居場所と参集可否報告を配信する。
(2)部門別・職種別に結果をダッシュボードに表示する(安否結果、院内に居るスタッフ、参集可否)。
(3)部門別・職種別名簿と安否確認状況,参集可否結果をダッシュボードに表示する。
(4)必要なタイミングで診療部署・職場長の招集を通信端末Tに自動的にプッシュ通知するとともに通信端末Tから了解通知を受信する。
(5)災害対策本部で協議の上で院外職員の参集が決定されると、ダッシュボードの参集可否リストから参集させる院外職員をピックアップし、参集人数確認及び居住地確認を経て参集スタッフを見直し、参集可否リストの参集ボタンを用いて参集指示を一斉配信する。
(6)医療施設(病院)に到着後、到着通知を通信端末Tから返信する。
(7)到着通知よりダッシュボードの院内スタッフ数を自動変更させる。
(8)災害対策本部での追加参集指示決定がなされると、上述した参集指示を繰り返す。
第2職員管理部4eは、在院患者管理システムCと連携することにより以下の3つの機能を実現する機能構成要素である。
・位置情報システムにより、院内の職員の医療活動、防災行動活動場所を把握する。
・防災行動業務やトリアージ業務における対応職員数のバランスと職種とを把握し、適正な職員配置を指示できる情報を表示する。
・患者、来院者、見舞客、付添者及び業者等の位置情報を把握し、避難できていない人がいないか把握する。
より具体的には、第2職員管理部4eは、以下の2つの機能を備える。
(1)在院者管理システムFとの連携により職員の業務実施場所、名前及び内線番号等を図面上で表示する。
(2)ダッシュボードに表示されているMCPタスクに基づいて活動場所の変更や業務内容の変更指示を対象職員に指示する。
第1施設基盤監視部4fは、インフラ管理システムと連携することにより以下の4つの機能を実現する機能構成要素である。
・院内インフラ(電気、非常用発電機、ガス供給、上下水、通信)の稼働状況をリアルタイムに表示させる。
・医療ガス、医療機器(輸血保温庫・保冷庫)、や冷蔵・冷凍庫(非常用食料保管など)の稼働状況をリアルタイムに表示させる。
・上記について、消費量(電力、上水、ガス、医療ガス等)も取得し、予め登録される災害時運転モードで病院稼働した際の残りの稼働時間を計算して表示させる。
・災害時運転モードで想定したエネルギー消費量と実際の消費エネルギー情報とを比較し、想定した稼働時間より短くなる場合は警告を表示する。
より具体的には、第1施設基盤監視部4fは、以下の3の機能を備える。
(1)院内インフラ(電気、非常用発電機、ガス供給、上下水、通信)の稼働・不稼働状況と時間あたり消費量とがリアルタイムにダッシュボードに表示させる。
(2)医療ガス、医療機器(放射線機器、手術室、中材、保温庫、保冷庫等)の稼働・不稼働状況と時間あたり消費量を表示させる。
(3)実際のエネルギー消費量が、災害時運転モードで想定したエネルギー消費量よりも高い場合はアラームを通知させる。
第2施設基盤監視部4gは、医療機器・備蓄物品管理システムIと連携することにより、災害時に使用する院内備蓄物品(非常食、医薬品、医療材料、中央管理機器、看護備品等の残量を把握する機能構成要素である。備蓄物品管理システムは、例えばICタグを利用して院内備蓄物品の在庫量を把握するものであり、ICタグには物品名、数量(単位)、LOT番号(ロット番号)、使用期限等が記憶されている。また、備蓄物品管理システムは、ICタグ以外に部門システムや位置情報システム、院内カメラ等を利用して在庫量を把握するとともに、ICタグがある一定の距離を移動すると通知(プッシュ通知)を出力する。なお、この備蓄物品管理システムは、ICタグによる在庫管理以外に手入力による在庫管理する機能を備える。
より具体的には、第2施設基盤監視部4gは、以下の5の機能を備える。
(1)院内備蓄物品に登録されている物品名毎に、数量(単位)、LOT番号、使用期限、などの情報をダッシュボードに表示させる。
(2)移動したICタグは、その物品が消費されたとみなしてデータ反映させる。
(3)ICタグの移動情報を元に、現物を確認し、手入力で在庫管理データに入力する。
(4)入庫や棚卸する際は、バーコードリーダーを使用する。
(5)重要管理物品については、メインダッシュボードに表示させる。
ここで、上記MCP支援プログラムは、複数の専用アプリケーションプログラムの集合体である。すなわち、演算部4の各機能構成要素は、記憶部2に予め記憶された個々の専用アプリケーションプログラム(ソフトウエア資源)と演算部4(ハードウエア資源)との協働によって実現される。
すなわち、MCPタスク登録管理部4aは、演算部4が第1の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。第1タスク管理支援部4bは、演算部4が第2の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。第2タスク管理支援部4cは、演算部4が第3の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。
また、第1職員管理部4dは、演算部4が第4の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。第2職員管理部4eは、演算部4が第5の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。第1施設基盤監視部4fは、演算部4が第6の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。さらに、第2施設基盤監視部4gは、演算部4が第6の専用アプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成要素である。
次に、本実施形態に係るMCP支援システムA及びMCP支援装置Bの動作について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
MCP支援装置Bは、MCP支援システムAを作動させる前の事前準備として、医業継続計画に基づくタスク定義シートを作成する。このタスク定義シートの作成において、演算部4は、タスク定義シートに登録する個々のMCPタスクを定義付けする(ステップS1)。すなわち、演算部4は、発災前のMCPタスク、発災直後の優先対応業務等をMCPタスク毎に細分化して整理する。
そして、演算部4は、全てのMCPタスクの定義付けが完了すると、MCPタスク相互の関係を調整する(ステップS2)。すなわち、演算部4は、複数のMCPタスクの実施手順を整理し、MCPタスク毎の連携と関係性を明確化する。この結果、MCPタスクの実施手順が明確となり、実施担当者が自律的に防災行動業務を実施可能となる。
このステップS2の処理が完了すると、演算部4は、MCPタスクを実施するために必要なリソースを定義付けする(ステップS3)。すなわち、演算部4は、MCPタスク毎に必要な職員数、職種、資格、職員が院内に不足した場合の参集手順を明確化する。また、演算部4は、MCPタスクの実施にむけて何人の職員が必要なのかをリアルタイムに把握する。このステップS3の処理が完了することによって、医業継続計画に基づくタスク定義シートの作成が終了する。
図6は、タスク定義シートの概要を示す模式図である。このタスク定義シートは、業務No.が付与されるとともに災害ステージ(ステージ)に応じた複数のMCPタスクについて、当該MCPタスクの実施に必要な複数の項目(固定担当者、実施順、業務内容、実施場所及び実施タイミング等)が定義されている。
演算部4は、タスク定義シートの作成が終了すると、当該タスク定義シートに従って医業継続計画の遂行つまり複数の実施担当者による個々のMCPタスクの実施の支援(MCP支援)を開始し(ステップS4)、MCPタスクの実施監視及びリソースのモニタリングを行う(ステップS5)。
すなわち、演算部4は、タスク定義シートに従ってMCPタスクの実施指示を当該MCPタスクの個別担当者の通信端末Tに第1通信部1を介して送信することによりMCPタスクを実施させるとともに、MCPタスクの完了報告を第1通信部1を介して通信端末Tから取得する。演算部4は、上記実施指示の通信端末Tへの送信と上記完了報告の通信端末Tからの受信を通してMCPタスクの実施監視を行う。
そして、演算部4は、このようなMCPタスクの実施監視の結果に基づいてMCP支援画像Gを適宜更新する。すなわち、MCP支援画像Gは、演算部4におけるMCPタスクの実施監視を通して、医業継続計画に対して常に最新の遂行状況を実施担当者に提示するものとなる。
また、演算部4は、院内システム及び外部サーバからMCP関連情報を適宜取得することにより、MCPタスクを実施するために必要なリソースを順次更新する。そして、演算部4は、このようなリソースのモニタリングの結果に基づいてMCP支援画像Gを適宜更新する。この結果、MCP支援画像Gは、MCPタスクを実施するために必要なリソースの最新情報を実施担当者に提示するものとなる。
そして、演算部4は、タスク定義シートに登録された全てのMCPタスクの完了報告を取得すると、医業継続計画の遂行支援を終了させる。
以上説明したように、本実施形態に係るMCP支援装置Bは、医療施設(支援対象施設)の医業継続計画(事業継続計画)に含まれる複数のMCPタスク(事業継続業務)のリソース情報(MCP関連情報)を自動的に取得する情報取得部と、上記MCP関連情報に基づいてMCPタスクの支援情報(MCPタスクの実施指示及びMCP支援画像G)を生成する支援情報生成部と、支援情報を出力する出力部(第1通信部1及び表示部5)とを備える。
このようなMCP支援装置Bによれば、医業継続(事業継続)に必要なMCP関連情報を的確に収集してMCPタスクの実施担当者に提供することが可能である。すなわち、本実施形態によれば、医業継続に必要なMCP関連情報を的確に収集して実施担当者に提供することが可能な事業継続支援装置を提供することができる。
また、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、MCP関連情報の収集及び整理やMCPタスクの実施準備の効率化及び省人化を図ることが可能である。したがって、本実施形態によれば、発災発生時において被害状況等の大量の情報収集や爆発的に増える医療・応急復旧等の業務で繁忙となる中、迅速・適切にMCPタスクや医療行為を実施可能である。さらに、MCP関連情報の2次活用(フィードバックに基づくスパイラルアップ)による実効性向上、予測・判断支援AI機能への接続が可能となる。
また、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、災害対策本部長は、災害の状況や今後の予測、防災行動、医療行為、その他周辺業務の全容とリソース等の情報を正確かつ遺漏なく確認することができる。したがって、災害対策本部長は、医療施設の機能維持のために重要な防災上の高度な判断を的確に行うことができる。
また、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、MCPタスクの手順やMCPタスク毎の関係性、優先度を整理するので、実施担当者は自律的にMCPタスクを実施することができる。したがって、MCPタスクを速やかに実施完了することが可能であるとともに、災害対策本部長の業務負荷を軽減することが可能である。
また、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、発災時にたまたま院内にいる職員だけで対応するのではなく、MCPタスク毎に必要な人員を適切に割り振り、不足する場合には参集指示を出力するので、各々のMCPタスクをより適切に実施することが可能である。
また、従来の手書きの患者状況報告や施設状況報告、職員安否報告等のホワイトボードへの転記等では情報共有の同時性がなく、リアルタイムのモニタリングができないが、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、MCP関連情報を自動的に収集するので、情報共有の同時性とリアルタイムのモニタリング、災害対策本部全体での情報共有と複眼による監視と判断が可能である。
また、本実施形態に係るMCP支援装置Bによれば、各々のMCPタスクの実施指示に対する実施報告を通信端末Tから取得するので、各々のMCPタスクの実施状況つまり医業継続計画の遂行状況を災害対策本部室で正確に把握することが可能である。
さらに、本実施形態に係るMCP支援システムAは、MCP支援装置B(防災支援装置)と、複数の実施担当者が各々に携帯する複数の通信端末Tと、MCP支援装置Bと通信端末Tとを通信自在に接続する支援通信回線Nとを備える。このようなMCP支援システムAによれば、医業継続に必要なMCP関連情報を的確に収集して実施担当者に提供することが可能な事業継続支援システムを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、医療施設を支援対象施設としたが、本発明はこれに限定されない。本発明は、医療施設以外の各種事業を行う様々な施設に適用することが可能である。すなわち、本発明は、医業継続に限定されることなく、様々な事業の継続に適用することが可能である。
(2)上記実施形態では、MCPタスク登録管理部4a、第1タスク管理支援部4b、第2タスク管理支援部4c、第1職員管理部4d、第2職員管理部4e、第1施設基盤監視部4f及び第2施設基盤監視部4gを単一の装置つまりMCP支援装置Bの機能構成要素としたが、本発明はこれに限定されない。MCPタスク登録管理部4a、第1タスク管理支援部4b、第2タスク管理支援部4c、第1職員管理部4d、第2職員管理部4e、第1施設基盤監視部4f及び第2施設基盤監視部4gを個別の装置として構成してもよい。また、必要に応じて一部の機能構成要素を削除してもよく、さらには新たな機能構成要素を追加してもよい。
(3)上記実施形態におけるMCP支援画像Gは支援情報の一例であり、詳細構成は図4に示した構成に限定されない。
(4)上記実施形態では、在院患者管理システムC、電子カルテシステムD、医療需要量把握システムE、在院者管理システムF、職員安否確認・参集支援システムG、インフラ管理システムH、医療機器・備蓄物品管理システムI、気象サーバJ、自治体サーバK及び地域防災・医療機関情報プラットホームL等をMCP支援装置B(防災支援装置)にMCP関連情報を提供する情報提供元としたが、本発明はこれに限定されない。これら複数の情報提供元の一部を採用してもよく、またこれら複数の情報提供元に新たな情報提供元を追加してもよい。
〔追加事項〕
図4にMCP支援画像Gの構成例を示したが、MCP支援画像Gの変形例として図7に示すMCP支援画像Gaが考えられる。このMCP支援画像Gaは、MCP支援画像Gと同様にダッシュボード形式の画像情報であり、図示するように合計12の表示領域a1~a12を備えている。
第1の表示領域a1は、「タイムライン水害ステージ」を示すものであり、現在の水害スージ「水害ステージ」、ステージ移行発動時間、当該ステージの残リードタイム(例えばステージ3の場合は「あとxx分/360分」)等の情報を表示する。
第2の表示領域a2は、「気象情報水位情報」を示すものであり、気象サーバJ及び自治体サーバKと連携することにより、MCPタスクの実施トリガーとして使う気象情報(予測を含む)、水位情報(予測を含む)、参考気象情報(降雨量、洪水警報、大雨警報、土砂災害警戒情報等)及び自治体避難情報(高齢者等避難、避難指示等)等の情報を表示する。
第3の表示領域a3は、「監視カメラ映像」を示すものであり、インフラ管理システムHと連携することにより、複数個所の監視カメラ映像(出入口、トリアージエリア及び救急等)を表示する。
第4の表示領域a4は、「準備活動タスク進捗管理」を示すものであり、MCP支援装置Bと連携することにより、発動された水害ステージ毎の準備活動タスク(複数)、タスク内容、必要人員、想定所要時間、優先度等を表示する。第4の表示領域a4は、MCPタスク毎に担当者の登録状況、作業完了状況をリアルタイムにモニタリングすることでMCPタスクの進捗管理を補助する。
第5の表示領域a5は、「病棟空床状況」を示すものであり、在院患者管理システムC及び電子カルテシステムDと連携することにより、病棟毎の空床数、病棟毎の当日の入院予定数、入院患者数、退院予定数及び退院患者数等を表示する。
第6の表示領域a6は、「入院患者情報」を示すものであり、在院患者管理システムC及び電子カルテシステムDと連携することにより、急変患者数、透析患者数、出産予定患者数、人工呼吸器装着患者数及び酸素吸入必要患者数を表示する。
第7の表示領域a7は、「手術患者情報・外来患者情報」を示すものであり、在院患者管理システムC及び電子カルテシステムDと連携することにより、当日の手術予定件数、外来予約件数、未来院数、診察待ち数、診察一時終了数及び診察終了数等を表示する。
第8の表示領域a8は、「職員安否情報・在院情報・参集情報」を示すものであり、安否確認・参集支援システムGと連携することにより、職員の安否、在院及び参集可否を表示するとともに、職員安否状況、在院人数、参集中人数、参集可能人数を部署毎に表示する。
第9の表示領域a9は、「職員参集状況」を示すものであり、安否確認・参集支援システムG及び在院者管理システムFと連携するとともにGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を用いることにより、職員の参集状況、また院内に到着した職員リスト等を表示する。
第10の表示領域a10は、「緊急患者対応状況(監視対応職員数・救急患者数位置情報)」を示すものであり、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFと連携することにより、平面図イメージ内に患者・職員マーク、また赤(重症)・黄(中等症)・緑(軽症)タグ患者対応エリア、トリアージエリア毎の患者数、職員数及び対応職員リスト等を表示する。
第11の表示領域a11は、「院内インフラ稼働状況」を示すものであり、インフラ管理システムHと連携することにより、電気(商用電源、非常用電源)の正常・異常の状況、非常用電源の稼働可能時間、上水、井水、下水、ガス、エレベーター、エスカレーターの正常・異常の状況、また医療ガス(酸素、空気、窒素、笑気、吸引)の正常・異常の状況等を表示する。
第12の表示領域a12は、「使用可能医療機器設備状況」を示すものであり、医療機器・物品備蓄量管理システムIと連携することにより、医療機器の使用可能台数、人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、酸素ボンベ等の位置情報により使用可能台数、備蓄品の不足状況(薬品在庫、診療材料在庫、非常食、飲料水等)等を表示する。
また、医療施設における防災活動の実行に際し、人的リソースが不足することが想定される。図8は、このような人的リソース不足時におけるMCP支援システムAの動作を示すフローチャートである。この人的リソース不足に対応するためには、以下の2つの事前処理をMCP支援装置Bに施す必要がある。
第1の事前処理は、「タスク定義シート」において、MCPタスクの実施トリガー(各MCPタスクを通信端末Tに通知するタイミング)、MCPタスクを実施する際の必要人数及び所要時間を予め定義しておくことである。第2の事前処理は、MCPタスクの実施時に対応人員が不足した時の他部署からのバックアップ要員(複数部署)をタスク定義シートに定義しておくことである。
これら2つの事前処理が完了した状態において、MCP支援システムAは、人的リソース不足時に図8に示すように動作する。最初に、MCP支援装置Bは、MCPタスクを実施する部署長(タスク担当部署長)の通信端末Tに作業内容、作業場所、必要作業人員及び作業想定時間等をプッシュ通知する(ステップS1a)。
このプッシュ通知を受信したタスク担当部署長は、MCPタスクに対応する担当者の選定が可能か否かを判断する(ステップS2a)。そして、タスク担当部署長は、担当者の選定が可能な場合つまりステップS2aの判断が「Yes」の場合、担当者及び人数を災害対策本部に報告する(ステップS3a)。
すなわち、タスク担当部署長は、在館している部署スタッフの状況等に基づいてMCPタスクの実施担当者が選定可能な否かを判断する。そして、タスク担当部署長は、実施担当者の選定が可能な場合、通信端末Tを用いることによりMCPタスクに対応する担当者及び人数をMCP支援装置Bに送信する。
一方、タスク担当部署長は、担当者の選定が可能でない場合つまりステップS2aの判断が「No」の場合、通信端末Tを用いることによりMCPタスクの実施担当者が選定できない旨をMCP支援装置Bに送信する。この結果、MCP支援装置Bは、遅延状態アラートをMCP支援画像Gに表示させる(ステップS4a)。すなわち、この遅延状態アラートは、タスク担当部署長からの報告に基づいて自動的に災害対策本部及びタスク担当部署長に通知される。
MCP支援装置Bは、事前に登録されたバックアップ要員の中から在館状況、参集予定時間、作業状況等より実施担当者となり得るバックアップ要員候補を選出し、当該バックアップ要員候補の部署長に不足人員のバックアップ依頼を通知する(ステップS5a)。すなわち、MCP支援装置Bは、バックアップ要員候補の部署長が所持する通信端末T宛にバックアップ依頼を送信する。
バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ依頼に対してバックアップ要員(MCPタスクの実施担当者)の選定が可能か否かを判断する(ステップS6a)。そして、バックアップ要員候補の部署長はは、バックアップ要員の選定が可能な場合つまりステップS6aの判断が「Yes」の場合、バックアップ要員を災害対策本部に報告する(ステップS7a)。すなわち、バックアップ要員候補の部署長は、通信端末Tを用いることによりバックアップ依頼に対する応答報告としてバックアップ要員をMCP支援装置Bに送信する。
MCP支援装置Bは、このようなバックアップ依頼に対する応答報告を受信すると、バックアップ要員が選定されたこと、つまり不足人員が補充されたことをタスク担当部署長に通知する(ステップS8a)。すなわち、MCP支援装置Bは、タスク担当部署長の部署における不足人員の補充者(バックアップ要員)をタスク担当部署長の通信端末Tに送信する。
上記ステップS6aの判断が「No」の場合、例えば夜間や休日等で人員が不在しているためにバックアップ依頼に対してバックアップ要員を選定できない場合、バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ依頼に対して対応不可を災害対策本部に報告する(ステップS9a)。すなわち、バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ依頼に応答できない旨の応答報告をMCP支援装置Bに送信する。MCP支援装置Bは、上記応答報告をMCP支援画像Gに表示させることにより災害対策本部に認知させる。
MCP支援装置Bは、上記対応不可の応答報告を受信すると、事前に登録されたバックアップ要員の中から在館状況、参集予定時間、作業状況等より実施担当者となり得るバックアップ要員候補を再度選出し、当該バックアップ要員候補の部署長にバックアップ依頼を通知する(ステップS10a)。すなわち、MCP支援装置Bは、バックアップ要員候補の部署長が所持する通信端末T宛にバックアップ依頼を送信する。
バックアップ要員候補の部署長は、上記バックアップ依頼に対してバックアップ要員の選定が可能か否かを判断する(ステップS11a)。そして、バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ要員の選定が可能な場合つまりステップS11aの判断が「Yes」の場合、バックアップ要員を災害対策本部に報告する(ステップS12a)。すなわち、バックアップ要員候補の部署長は、通信端末Tを用いることによりバックアップ依頼に対する応答報告としてバックアップ要員をMCP支援装置Bに送信する。MCP支援装置Bは、上記応答報告をMCP支援画像Gに表示させることにより災害対策本部に認知させる。
MCP支援装置Bは、バックアップ要員の応答報告を受信すると、不足人員が補充されたことをタスク担当部署長に通知する(ステップS13a)。すなわち、MCP支援装置Bは、タスク担当部署長の部署におけるバックアップ要員をタスク担当部署長の通信端末Tに送信することによりタスク担当部署長に通知する。
上記ステップS11aの判断が「No」の場合、つまり2度に亘るバックアップ依頼に対してバックアップ要員が選定できなかった場合、バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ依頼に対して対応不可を災害対策本部に報告する(ステップS14a)。すなわち、バックアップ要員候補の部署長は、バックアップ依頼に応答できない旨の応答報告をMCP支援装置Bに送信する。MCP支援装置Bは、上記応答報告をMCP支援画像Gに表示させることにより災害対策本部に認知させる。
この場合、災害対策本部では、MCP支援画像Gに表示される各種情報、つまり準備活動タスク進捗状況、病棟の空床情報、入院患者情報、手術患者情報、外来患者情報、職員の安否情報、在院情報、参集可否情報、職員参集状況、救急患者対応状況等に基づいて人的理リソース不足の解消に対する検討を行う(ステップS15a)。そして、災害対策本部は、その検討結果に基づいて人的リソース不足を解消するための指示を行う。
このようにしてステップS1a~S15aの処理が完了すると、実施担当者はMCPタスクを実行する(ステップS16a)。実施担当者は、MCPタスクの実行時間として予め規程された規定時間内にMCPタスクの実行が完了したか否かを判断する(ステップS17a)。そして、実施担当者は、ステップS17aの判断が「Yes」の場合、タスク完了報告を災害対策本部に報告する(ステップS18a)。
すなわち、実施担当者は、タスク完了報告を通信端末TからMCP支援装置Bに送信する。MCP支援装置Bは、タスク完了報告をMCP支援画像Gに表示させることにより災害対策本部に認知させる。
一方、実施担当者は、ステップS17aの判断が「No」の場合、タスク遅延報告を災害対策本部に報告する(ステップS19a)。すなわち、実施担当者は、タスク遅延報告を通信端末TからMCP支援装置Bに送信することによりMCP支援画像Gに表示させる。災害対策本部は、MCP支援画像Gに基づいてMCPタスクが規定時間内に実行されなかったことを認知する。以上によって人的リソース不足時におけるMCP支援システムAの動作が終了する。
〔追加事項〕
図4にMCP支援画像Gの構成例、また図7にMCP支援画像Gaの構成例を示したが、MCP支援画像についてはさらなる構成例として図9~図12に示すMCP支援画像Gb~Geが考えられる。
これらのMCP支援画像Gb~Geは、MCP支援画像G、Gaと同様にダッシュボード形式の画像情報である。また、これら4つのMCP支援画像Gb~Geは、防災担当者(防災責任者)による操作部3の操作に基づく演算部4の切換処理によって、表示部5に切替表示される。
図9~図12のうち、図9は、気象情報画像Gbであり、図示するように2つの表示領域b1、b2を備えている。図10はタスク管理画像Gcであり、3つの表示領域c1~c3を備えている。図11は患者施設情報画像Gdであり、8つの表示領域d1~d8を備えている。図12は救急患者対応画像Geであり、合計20の表示領域e1~e20を備えている。
気象情報画像Gb1について、第1の表示領域b1は、「タイムライン水害ステージ」を示す画像領域である。すなわち、第1の表示領域b1には、現在の水害スージ「水害ステージ〇」、ステージ移行発動時間「〇月〇日(曜日)〇時〇分」、当該ステージの残リードタイム(例えばステージ3の場合は「あと〇〇分/360分」等の情報が表示される。
気象情報画像Gb1について、第2の表示領域b2は、「気象情報」を示す画像領域である。すなわち、第2の表示領域b2には、気象サーバJ及び自治体サーバKと連携することにより、MCPタスクの実施トリガーとして使う気象情報(予測を含む)、水位情報(予測を含む)、参考気象情報(降雨量、洪水警報、大雨警報、土砂災害警戒情報等)及び自治体避難情報(高齢者等避難、避難指示等)等の情報が表示される。
また、タスク管理画像Gcについて、第1の表示領域c1は、「タイムライン水害ステージ」を示す画像領域である。すなわち、第1の表示領域c1には、気象情報画像Gb1における第1の表示領域b1と同様に、現在の水害スージ「水害ステージ〇」、ステージ移行発動時間「〇月〇日(曜日)〇時〇分」、当該ステージの残リードタイム(例えばステージ3の場合は「あと〇〇分/360分」等の情報が表示される。
タスク管理画像Gcについて、第2の表示領域c2は、「防災準備活動タスク進捗状況」を示す画像領域である。すなわち、第2の表示領域c2には、MCP支援装置Bと連携することにより、水害ステージ毎の準備活動タスクの進捗状況・進捗率、未完了タスク数/全タスク数、実施中タスク数、リソース不足タスク数、遅延タスク数及び完了タスク数等の情報が表示される。
タスク管理画像Gcについて、第3の表示領域c3は、「防災準備活動タスクリスト」を示す画像領域である。すなわち、第3の表示領域c3には、MCP支援装置Bと連携することにより、遅延タスク、リソース不足タスクの詳細状況、発信時間、着手時間、タスク名称及びタスク実施責任者等の情報が表示される。
また、患者施設情報画像Gdについて、第1の表示領域d1は、在院患者管理システムC及び電子カルテシステムDとの連携により、「入院患者情報」を示す画像領域である。すなわち、第1の表示領域d1には、空床数、個室空床数、現在患者数、調整検討中病床数、新生児数、透析患者数、人工呼吸器装着患者数、酸素吸入患者数等の情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第2の表示領域d2は、在院患者管理システムC及び電子カルテシステムDとの連携により、「手術可否情報」を示す画像領域である。すなわち、第2の表示領域d2には、当日の手術予定数、手術終了数、手術部在館スタッフ数、参集可能スタッフ数、麻酔科医数等、緊急手術可能状況(頭部、腹部、整形、泌尿器、婦人科等)、手術器材状況(中材、RO水等)等の情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第3の表示領域d3は、インフラ管理システムHとの連携により、「内視鏡・画像診断情報」を示す画像領域である。すなわち、第3の表示領域d3には、内視鏡室、画像診断の各諸室の使用可能状況等の情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第4の表示領域d4は、インフラ管理システムHとの連携により、「院内インフラ情報」を示す画像領域である。すなわち、第4の表示領域d4には、電気(商用電源、非常用電源)の正常・異常の状況、非常用電源の稼働可能時間、上水、井水、下水、ガスの正常・異常、医療ガス(酸素、空気、窒素、笑気、吸引)の正常・異常、酸素の残量、消防設備、エレベーター、エスカレーターの正常・異常等の情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第5の表示領域d5は、医療機器・備蓄物品管理システムIとの連携により、「医療機器使用可能台数情報」を示す画像領域である。すなわち、第5の表示領域d5には、医療機器の使用可能台数として、人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、透析用カテーテル、IABP(Intra Aortic Balloon Pumping)」及びCHDF(Continuous hemodiafiltration)等の台数が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第6の表示領域d6は、インフラ管理システムHとの連携により、「院内システム情報」を示す画像領域である。すなわち、第6の表示領域d6には、院内システムの稼働状況の正常・異常、電子カルテ、ナースコール、固定電話、PHS(Personal Handy Phone)、インターネット及び床頭台等に関する情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第7の表示領域d7は、医療機器・備蓄物品管理システムIとの連携により、「サプライ情報」を示す画像領域である。すなわち、第7の表示領域d7には、サプライ状況(通常通り、備蓄対応、至急調達)に加え、食料、医薬品及び診療材料等の情報が表示される。
患者施設情報画像Gdについて、第8の表示領域d8は、インフラ管理システムHとの連携により、「院内被災情報」を示す画像領域である。すなわち、第8の表示領域d8には、院内の被災状況として、浸水状況、火災状況及び破損状況等の情報が表示される。
さらに、救急患者対応画像Geについて、第1の表示領域e1、第3の表示領域e3、第5の表示領域e5及び第7の表示領域e7は、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFとの連携により、「エリア名」を示す画像領域である。すなわち、第1の表示領域e1、第3の表示領域e3、第5の表示領域e5及び第7の表示領域e7には、災害医療対応時の重症患者、中等症患者、軽症患者、トリアージ対応するエリアの名称等の情報が表示される。
救急患者対応画像Geについて、第2の表示領域e2、第4の表示領域e4、第6の表示領域e6及び第8の表示領域e8は、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFとの連携により、「救急患者数」を示す画像領域である。すなわち、第2の表示領域e2、第4の表示領域e4、第6の表示領域e6及び第8の表示領域e8には、赤エリア、黄エリア、緑エリア、黒エリア、トリアージエリアに搬送された救急患者数等の情報が表示される。
救急患者対応画像Geについて、第9~第12の表示領域e9~e12は、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFとの連携により、「エリア映像」を示す画像領域である。すなわち、第9~第12の表示領域e9~e12には、赤エリア、黄エリア、緑エリア、黒エリア、トリアージエリアでの対応状況等を示す映像が表示される。
救急患者対応画像Geについて、第13~第16の表示領域e13~e16は、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFとの連携により、「対応スタッフ」を示す画像領域である。すなわち、第13~第16の表示領域e13~e16には、赤エリア、黄エリア、緑エリア、黒エリア、トリアージエリアで対応している職種別職員数、職員リスト等の情報が表示される。
救急患者対応画像Geについて、第17~第20の表示領域e17~e20は、医療需要量把握システムE及び在院者管理システムFとの連携により、「救急患者対応状況」を示す画像領域である。すなわち、第17~第20の表示領域e17~e20には、赤エリア、黄エリア、緑エリア、黒エリア、トリアージエリア毎の患者属性、傷病名、対応記録等の情報が表示される。
このようなMCP支援画像Gb~Geによれば、防災担当者(防災責任者)は、表示部5に表示させる気象情報画像Gb、タスク管理画像Gc、患者施設情報画像Gd及び救急患者対応画像Geを適宜切替えることにより、気象状態、タスク管理状況、患者施設状況及び救急患者対応状況をリアルタイムに把握することが可能である。
また、気象情報画像Gb、タスク管理画像Gc、患者施設情報画像Gd及び救急患者対応画像Geには、気象状態、タスク管理状況、患者施設状況及び救急患者対応状況に関する比較的詳細な情報が表示されるので、防災担当者(防災責任者)は、災害時における気象状態、タスク管理状況、患者施設状況及び救急患者対応状況をより的確(正確)に把握することが可能である。
A MCP支援システム(事業継続支援システム)
B MCP支援装置(事業継続支援装置)
G、Ga~Ge MCP支援画像
N 支援通信回線
N1 院内ネットワーク
N2 公衆通信回線
T 通信端末
1 第1通信部
1A 第2通信部
1B 第3通信部
1 通信部
2 記憶部
3 操作部
4 演算部
4a MCPタスク登録管理部
4b 第1タスク管理支援部
4c 第2タスク管理支援部
4d 第1職員管理部
4e 第2職員管理部
4f 第1施設基盤監視部
4g 第2施設基盤監視部
5 表示部

Claims (8)

  1. 支援対象施設の事業継続計画に含まれる複数の事業継続業務の関連情報を自動的に取得する情報取得部と、
    前記関連情報に基づいて前記事業継続業務の支援情報を生成する支援情報生成部と、
    前記支援情報を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする事業継続支援装置。
  2. 前記支援情報は、ダッシュボード形式の画像情報を含み、
    前記出力部は、前記画像情報を画面表示する表示部である請求項1に記載の事業継続支援装置。
  3. 前記支援情報は、前記事業継続業務の実施指示を含み、
    前記出力部は、前記実施指示を前記事業継続業務の実施担当者が携帯する通信端末に送信するとともに前記実施指示に対する報告を前記通信端末から受信する通信部である請求項1又は2に記載の事業継続支援装置。
  4. 前記支援情報は、前記報告に基づく前記事業継続業務の実施状況である請求項3に記載の事業継続支援装置。
  5. 前記情報取得部は、前記事業継続計画を実施する支援対象施設に予め設けられた施設内システムから前記関連情報を取得する請求項1又は2に記載の事業継続支援装置。
  6. 前記関連情報は、前記支援対象施設の人的リソース情報と非人的リソース情報とを少なくとも含む請求項1又は2に記載の事業継続支援装置。
  7. 前記事業継続計画は、医療施設が実施する医業継続計画である請求項1又は2に記載の事業継続支援装置。
  8. 請求項3に記載の事業継続支援装置と、
    複数の前記実施担当者が各々に携帯する複数の通信端末と、
    前記事業継続支援装置と前記通信端末とを通信自在に接続する通信回線と
    を備える事業継続支援システム。
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