JP2024011080A - 通気部品及び通気構造 - Google Patents

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Takumi Takahashi
陽三 矢野
Yozo Yano
浩夢 内田
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Abstract

【課題】筐体の突起に取り付けた後に通気部品が突起から離れるように移動することを防止する観点から有利な通気部品を提供する。【解決手段】通気部品1aは、内部部材10と、通気膜20と、外部部材30とを備える。内部部材10は、弾性材料を含み、開管構造を有する。通気膜20は、内部部材10の一方の開口13を覆っている。外部部材30は、閉管構造を有する。内部部材10は、外部部材30の内周面の一部と第一接触部5cをなした状態で外部部材30に固定されている。第一接触部5cは、中心C10と一方の開口13との間に配置されている。外部部材30の内径は、第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外径より大きい。外部部材30は、第一接触部5cをなす突出部31pを有する。突出部31pの周囲には、間隙30gが存在している。【選択図】図2A

Description

本発明は、通気部品及び通気構造に関する。
ランプ、インバータ、コンバータ、電子制御装置(ECU)、バッテリーパック、レーダー、及びカメラ等の車載用電装部品、並びに家庭用、医療用、オフィス用等の各種の電子機器の筐体に通気部品が固定されることがある。例えば、筐体の内外の通気を確保したり、筐体内部の圧力変動を緩和したりするために筐体に通気部品が固定されうる。通気部品には、通気性以外にも、固定される具体的な筐体の用途に応じて、筐体内へのダストの侵入を防ぐ防塵性、水の浸入を防ぐ防水性、油の浸入を防ぐ防油性、及び塩の侵入を防ぐ耐CCT性等の各種の特性が要求される。
例えば、特許文献1には、筐体の突起に固定可能な通気部品が記載されている。この通気部品は、内部部材と、通気膜と、外部部材とを備えている。内部部材は、外周外側に突出している突出部を有する。外部部材は、突出部を掛止する掛止部を有する。内部部材及び外部部材の軸線に沿って平面視したときに、突出部の外径OB、掛止部の内径IH、及び突出部と向かい合う外部部材の部位の内径OOが、IH<OB<OOの条件を満たす。この通気部品は、筐体の突起に固定するときに筐体の突起によって変形する内部部材のその変形に伴う問題を解消するのに有利であると説明されている。
国際公開第2021/145383号
特許文献1に記載の通気部品は、筐体の突起に取り付けた後に通気部品が突起から離れるように移動することを防止する観点から再検討の余地を有する。
そこで、本発明は、筐体の突起に取り付けた後に通気部品が突起から離れるように移動することを防止する観点から有利な通気部品を提供する。
本発明は、
通気部品であって、
弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
前記通気部品は、筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起に、前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定可能であり、
前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
通気部品を提供する。
また、本発明は、
筐体と、
弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
前記筐体は、前記筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起を有し、
前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定されており、
前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
通気構造を提供する。
上記の通気部品は、筐体の突起に取り付けた後に通気部品が突起から離れるように移動することを防止する観点から有利である。
図1Aは、本発明に係る通気部品の一例を示す平面図である。 図1Bは、図1Aに示す通気部品の側面図である。 図1Cは、図1Aに示す矢印Cに示す方向に通気部品を見たときの側面図である。 図2Aは、図1AにおけるA-A線を切断線とする通気部品の断面図である。 図2Bは、図1AにおけるB-B線を切断線とする通気部品の断面図である。 図3は、図2AにおけるIII-III線を切断線とする通気部品の断面図である。 図4は、図1Aに示す通気部品を備えた通気構造の一例を示す断面図である。 図5は、参考例に係る通気部品を筐体の突起に取り付けたときに作用する力を模式的に示す斜視断面図である。 図6Aは、本発明に係る通気部品の別の一例を示す断面図である。 図6Bは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図6Cは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図6Dは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図6Eは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図6Fは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図6Gは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図7Aは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図7Bは、図7AにおけるVIIB-VIIB線を切断線とする通気部品の断面図である。 図7Cは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図7Dは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図8Aは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図8Bは、図8AにおけるVIIIB-VIIIB線を切断線とする通気部品の断面図である。 図8Aは、本発明に係る通気部品のさらに別の一例を示す断面図である。 図9は、実施例1及び比較例1に係る通気構造における変化量の平均値と試験時間との関係を示すグラフである。 図10は、実施例2及び比較例2に係る通気構造における変化量の平均値と試験時間との関係を示すグラフである。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下の実施形態には限定されない。
図1A、図1B、図1C、図2A、及び図2Bに示す通り、通気部品1aは、内部部材10と、通気膜20と、外部部材30とを備えている。内部部材10は、弾性材料を含み、開管構造を有する。換言すると、内部部材10は、両端に開口を有する管状に形成されている。通気膜20は、内部部材10の一方の開口13を覆っている。外部部材30は、閉管構造を有する。換言すると、外部部材30は、両端の一方のみに開口を有する管状に形成されている。内部部材10は、外部部材30の内部に内部部材10が挿入され、かつ、内部部材10の外周面の一部が弾性変形して外部部材30の内周面の一部と第一接触部5cをなした状態で外部部材30に固定されている。第一接触部5cは、内部部材10の軸線方向において中心C10と一方の開口13との間に配置されている。中心C10は、内部部材10の軸線方向において、外部部材30と重なっている内部部材10の部分の軸線方向における中心である。外部部材30の内径は、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外径より大きい。図3に示す通り、外部部材30は、第一接触部5cをなす突出部31pを有する。突出部31pは、外部部材30の内周面に形成されている。内部部材10の軸線周りにおいて、突出部31pの周囲には、外部部材30の内周面と内部部材10の外周面との間に間隙30gが存在している。
図4に示す通り、通気部品1aは、筐体2aの突起2pに、突起2pが内部部材10の他方の開口14から内部部材10の内部に挿入され、かつ、内部部材10の内周面12が弾性変形して突起2pの外周面2qと第二接触部6cをなす状態で固定可能である。これにより、通気構造3aが提供される。突起2pは、筐体2aの外表面において筐体2aの内部空間2uと外部空間2vとを連通させる通気口の縁2fに向かって筒状に突出している。
通気部品1aにおいて、第一接触部5cをなすように、内部部材10が外部部材30に固定されているので、内部部材10の軸線Axが外部部材30の軸線に対して傾きにくい。通気部品1aを筐体2aの突起2pに取り付けるときに、例えば、外部部材30が把持される。仮に、第一接触部5cをなすように内部部材10が外部部材30に固定されていないと、内部部材10の軸線Axが外部部材30の軸線に対して傾いて通気部品1aを筐体2aの突起2pに適切に取り付けることができない可能性がある。通気部品1aでは、第一接触部5cをなすように内部部材10が外部部材30に固定されていることにより、このような問題が生じにくく、通気部品1aを筐体2aの突起2pに所望の状態で取り付けやすい。
例えば、内部部材10の軸線Axに平行な方向において外部部材30に固定される前の内部部材10を平面視したときに、内部部材10の第一接触部5cをなす部位に外接する外接円の直径D10は、外部部材30の第一接触部5cをなす部位に内接する内接円の直径D30より大きい。これにより、通気部品1aにおいて、第一接触部5cが所望の状態で形成されうる。直径D30に対する直径D10の比D10/D30は、特定の値に限定されない。比D10/D30は、例えば1.01~1.3であり、1.05~1.2であってもよく、1.05~1.1であってもよい。
上記の通り、通気部品1aにおいて、外部部材30の内径は、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外径より大きく、間隙34が存在している。例えば、通気部品1aを突起2pに固定させるために内部部材10の内部に突起2pが挿入される。突起2pの外径は内部部材10の内径より大きい。このとき、内部部材10は弾性材料を含むので、突起2pによって内部部材10の内径が大きくなるように内部部材10が変形する。この変形に伴い内部部材10の外径も大きくなろうとする。仮に、外部部材30の内径が、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外径以下であると、突起2pと外部部材30との間で内部部材10が大きな圧縮応力を受ける。これにより、内部部材10の内部に突起2pを挿入させるために大きな力が必要になる。しかし、通気部品1aでは、外部部材30の内径は、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外径より大きいので、内部部材10の内部に突起2pを挿入させるときに、変形した内部部材10の一部が間隙34に受け入れられる。これにより、突起2pと外部部材30との間で内部部材10が大きな圧縮応力を受けにくく、内部部材10の内部に突起2pを挿入させるために必要な力を小さくしやすい。
内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、外部部材30の内径から内部部材10の外径を差し引いた差ΔDは、特定の値に限定されない。差ΔDは、例えば0.1mm以上1.0mm以下である。これにより、筐体2aの筒状の突起2pに通気部品1aを固定するときに内部部材10の変形に伴う問題がより解消されやすい。
差ΔDは、0.2mm以上であってもよく、0.3mm以上であってもよい。差ΔDは、0.9mm以下であってもよく、0.8mm以下であってもよい。
図5は、参考例に係る通気部品1xを筐体2aの突起2pに取り付けたときに作用する力を模式的に示す斜視断面図である。通気部品1xは、突出部31pを有しない点を除き、通気部品1aと同様に構成されている。通気部品1xを突起2pに取り付けたときに、突起2pによって内部部材10の内径が大きくなるように内部部材10が変形する。この変形に伴い内部部材10の外径が大きくなって、内部部材10の第一接触部5cをなす部位も軸線Axに垂直な方向に外側に向かって変形しようとする。外部部材30の剛性が内部部材10の剛性より高いと、外部部材30が内部部材10の第一接触部5cをなす部位を押えて、内部部材10の第一接触部5cをなす部位が軸線Axに垂直な方向に外側に向かって変形することが抑制される。外部部材30が内部部材10の第一接触部5cをなす部位を押えようとする圧縮力により、突起2pを緊迫する力が働く。第一接触部5cが中心C10と一方の開口13との間に配置されていると、突起2pの先端付近で内部部材10が迫り上がる力が働きやすく、突起2pに取り付けた後に通気部品1xが突起2pから離れるように移動する可能性がある。
一方、通気部品1aによれば、図3に示す通り、外部部材30は、第一接触部5cをなす突出部31pを有し、突出部31pの周囲には間隙30gが存在しているので、通気部品1aを突起2pに取り付けたときに、突起2pによって内部部材10の内径が大きくなるように内部部材10が変形しても変形部分が間隙30gに受け入れられ、外部部材30が内部部材10の第一接触部5cをなす部位を押えようとする圧縮力が小さくなる。これにより、突起2pの先端付近で内部部材10が迫り上がる力が働きにくく、突起2pに取り付けた後に通気部品1aが突起2pから離れるように移動することを防止しやすい。
内部部材10の軸線Ax周りにおける突出部31pの寸法は特定の値に限定されない。例えば、内部部材10の軸線Axに垂直な平面において、内部部材10の軸線Ax周りおける突出部31pの両端と軸線Axとを結ぶ一対の直線は、20°以下の角度θをなす。このような構成によれば、外部部材30が内部部材10の第一接触部5cをなす部位を押えようとする圧縮力がより小さくなり、突起2pに取り付けた後に通気部品1xが突起2pから離れるように移動することをより防止しやすい。角度θは、15°以下であってもよく、10°以下であってもよい。角度θは、例えば5°以上である。
外部部材30は、例えば、複数の突出部31pを備えている。複数の突出部31pは、例えば、軸線Ax周りにおいて等間隔で配置されている。このような構成によれば、通気部品1aにおいて、外部部材30の軸線が内部部材10の軸線Axに平行になりやすく、外部部材30を把持した状態で通気部品1aを筐体2aの突起2pに取り付けるときに、通気部品1aを筐体2aの突起2pに所望の状態で取り付けやすい。
突出部31pの形状は特定の形状に限定されない。突出部31pは、例えば、内部部材10の軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において矩形状の輪郭を有する。このような構成によれば、成型加工によって外部部材30を作製しやすい。
図2Aに示す通り、外部部材30の閉管構造は側壁31及び底壁32を有する。側壁31は、軸線Axに沿って延びている。底壁32は、軸線Axに垂直な方向に延びている。底壁32と側壁31とが交差することによりコーナーが形成されている。
典型的には、通気膜20は底壁32によって覆われている。底壁32は、例えば、通気部品1aの軸線方向において通気膜20から離れて配置されている。このため、底壁32と通気膜20との間には空間36が形成されている。空間36を気体が通過することによって通気がなされる。
図2A及び図2Bに示す通り、内部部材10は、例えば、中央突出部11を有する。中央突出部11は、内部部材10の軸線方向において第一接触部5cよりも他方の開口14に近い位置において内部部材10の外周面に形成されている。中央突出部11は、内部部材10の軸線Axに垂直な方向に向かって突出している。このような構成によれば、内部部材10において、第一接触部5cをなす部位と、それ以外の部位との境界を定めやすい。
図2A、図2B、及び図3に示す通り、外部部材30は、保護壁31nを有する。保護壁31nは、内部部材10の軸線Axに沿って外部部材30を平面視したときに、軸線Axに垂直な方向における外部部材30の最外端よりも軸線Axに近い位置で軸線Axに平行な方向に延びている。保護壁31nは、第一接触部5cを保護する。このような構成によれば、保護壁31nによって第一接触部5cが保護され、第一接触部5cが所望の状態に保たれやすい。
保護壁31nは、例えば、軸線Axに垂直な方向において中央突出部11と重なっている。このような構成によれば、保護壁31nによって、軸線方向における内部部材10と外部部材30との間の位置決めがなされる。これにより、例えば、外部部材30の底壁32と通気膜20との距離を所望の値に調整できる。図2Aに示す通り、例えば、軸線方向における保護壁31nの端は、内部部材10の中央突出部11と向かい合っている。
保護壁31nは、例えば、平面視において円弧状の輪郭を有する。突出部31pは、例えば、保護壁31nと一体的に形成されており、内部部材10の軸線Ax周りにおいて保護壁31nの中心に配置されている。
外部部材30は、例えば、複数の突出部31pに対応して、複数の保護壁31nを備えている。複数の保護壁31nは、例えば、軸線Ax周りにおいて等間隔で配置されている。
図3に示す通り、中央突出部11は、内部部材10の開管構造の外周面の全周にわたって形成されている。換言すると、中央突出部11は環状に形成されている。このような構成によれば、軸線Axの周りにおける内部部材10の配置に関わらず、内部部材10において、第一接触部5cをなす部位と、それ以外の部位との境界が定まりやすい。
図2A及び図2Bに示す通り、外部部材30は、例えば、掛止部33を有する。掛止部33は、外部部材30の内周面に形成されており、中央突出部11を掛止する。これにより、通気部品1aにおいて、外部部材30が内部部材10から外れることを防止できる。
図2Aに示す通り、掛止部33は、例えば、軸線Axに垂直な方向において軸線Axに向かって突出している。外部部材30は、例えば、複数の掛止部33を有する。複数の掛止部33は、例えば、軸線Ax周りに所定の間隔で配置されている。複数の掛止部33は、例えば、軸線Ax周りに等間隔で配置されている。掛止部33は、例えば、外部部材30の閉管構造の内周面において環状に形成されていてもよい。
図2Bに示す通り、掛止部33は、例えば斜面33sを有する。軸線方向における特定位置での斜面33sと内部部材10の外周面との距離は、軸線方向において特定位置よりも中央突出部11に近い位置での斜面33sと内部部材10の外周面との距離よりも大きい。このような構成によれば、外部部材30の内部に内部部材10を取り付けるときに中央突出部11と掛止部33との摩擦力が小さくなりやすい。このため、外部部材30の内部に内部部材10を取り付けやすい。
図2Aに示す通り、軸線Axに垂直な方向における中央突出部11の端面は、例えば、テーパー面11t及び柱面11pを有する。柱面11pは、テーパー面11tよりも他方の開口14に近い位置に形成されている。テーパー面11tの直径は、一方の開口13に向かって減少する。軸線方向における中央突出部11の全体の長さLzに対するテーパー面11tをなす部位の長さLtの比(Lt/Lz)は、例えば0.2~0.8である。例えば、軸線方向において外部部材30と内部部材10との距離が減少するように内部部材10と外部部材30とを相対的に移動させて外部部材30の内部に内部部材10が取り付けられる。このとき、外部部材30の掛止部33付近の部位が軸線Axに垂直な方向において外側に変形する。Lt/Lzが上記の範囲であると、外部部材30の内部に内部部材10を取り付けるときに掛止部33付近の部位の変形量が急激に変化しにくい。このため、外部部材30の内部に内部部材10を取り付けやすい。加えて、軸線方向における柱面11pの長さが短くなりやすいので、外部部材30の内部に内部部材10を取り付けるときに掛止部33付近の部位の変形量が最大である期間を短くしやすい。
図1C及び図2Aに示す通り、通気部品1aは、例えば、通気孔35を有する。通気孔35は、例えば、内部部材10の軸線方向において第一接触部5cの少なくとも一部に重なっている。このような構成によれば、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと他方の開口14との間において、内部部材10の外周面と外部部材30の内周面との間に形成される通気路が広くなくても、通気孔35によって通気を行うことができる。
通気孔35は、例えば、側壁31を貫いて形成されている。換言すると、通気孔35は、側壁31の内周面と側壁31の外周面とを接続している。通気孔35は、例えば、軸線方向において突出部11よりも底壁32に近い位置に形成されている。
通気孔35は、例えば、底壁32を貫いて形成されていてもよい。換言すると、通気孔35は、底壁32の内周面と底壁32の外周面とを接続しているように形成されていてもよい。通気孔35は、例えば、側壁31及び底壁32を貫いて形成されていてもよい。換言すると、通気孔35は、側壁31の内周面と底壁32の外周面とを接続するように形成されていてもよいし、底壁32の内周面と側壁31の外周面とを接続するように形成されていてもよい。通気孔35は、貫通孔として形成されていてもよいし、スリットとして形成されていてもよい。
図1Cに示す通り、通気孔35は、例えば、通気孔35から内部部材10及び通気膜20の少なくとも1つを視認できないように形成されている。換言すると、通気孔35は、外部部材30の外部から通気孔35を通して外部部材30の内部を見たときに内部部材10及び通気膜20の少なくとも1つを視認できないように形成されている。この場合、例えば、通気孔35における外部部材30の外周面に接した開口に対し垂直な方向に外部部材30の内部が観察される。このような構成によれば、仮に、外部部材30の外部から異物が通気孔35を通過しても、このような異物によって内部部材10及び通気膜20の少なくとも1つが損傷することを防止しやすい。
図1B及び図3に示す通り、側壁31は、例えば、外側側壁31g及び保護壁31nを有している。外側側壁31gは、例えば、中央突出部11と向かい合う外部部材30の部位31bと、複数のリブ31rを含む。複数のリブ31rは、軸線方向において部位31bと底壁32との間で軸線Ax周りに所定の間隔で配置されている。複数のリブ31rは、典型的には、軸線Ax周りに等間隔で配置されている。保護壁31nは、軸線Axに垂直な方向において外側側壁31gよりも軸線Axに近い位置に配置されている。保護壁31nは、軸線方向において部位31bと底壁32との間に形成されている。
複数のリブ31r及び複数の保護壁31nは、例えば、軸線Ax周りに交互に配置されている。これにより、図1Aに示す通り、外部部材30には、軸線Ax周りに所定の間隔で窪みが形成されている。例えば、軸線Ax周りにおいてリブ31rの端部は保護壁31nの端部と重なっている。これにより、軸線Ax周りにおけるリブ31rの端部と保護壁31nの端部との隙間によって通気孔35が形成されている。このような構成によれば、内部部材10及び通気膜20を側壁31によって適切に保護できるとともに通気孔35を広く形成しやすい。
内部部材10に含まれる弾性材料は、特定の弾性材料に限定されない。弾性材料は、例えば、エラストマー(弾性樹脂)である。エラストマーは、ゴムであってもよい。エラストマーは、例えば、ニトリルゴム(NBR)、エチレン-プロピレンゴム(EPDM)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、水素化ゴム、又は各種の熱可塑性エラストマーである。
外部部材30の材料は特定の材料に限定されない。外部部材30の材料は、例えば、樹脂である。樹脂は、例えば、熱可塑性樹脂、又は、上述のエラストマーである。熱可塑性樹脂は、例えば、ナイロン等のポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、又はポリフェニレンエーテル(PPE)である。外部部材30の材料は、内部部材10に含まれる弾性材料と同一種類の材料であってもよいし、異なる種類の材料であってもよい。
内部部材10及び外部部材30に含まれる樹脂は、カーボンブラック及びチタンホワイト等の顔料類;ガラス粒子及びガラス繊維等の補強用フィラー類;並びに撥水剤といった添加剤を含んでいてもよい。
通気膜20は、所望の通気性を有する限り特定の通気膜に限定されない。通気膜20は、単層膜であってもよいし、多層膜であってもよい。通気膜20が多層膜である場合、各層は、多孔質膜、不織布、クロス、及びメッシュからなる群より選ばれる1つでありうる。通気膜20は、多孔質膜及び不織布を含んでいてよく、クロス及びメッシュの少なくとも1つと多孔質膜とを含んでいてもよく、複数の不織布を含んでいてもよい。通気膜20は、典型的には、有機高分子材料(樹脂)によって構成されている。多孔質膜の材料は、例えば、フッ素樹脂である。フッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、又はテトラフルオロエチレン-エチレン共重合体を使用できる。多孔質膜の材料は、エチレン、プロピレン、及び4-メチルペンテン-1,1ブテン等のモノマーの単体の重合体又は共重合体等のポリオレフィンであってもよい。多孔質膜は、ポリアクリロニトリル、ナイロン、又はポリ乳酸等のナノファイバーの多孔膜であってもよい。多孔質膜は、公知の延伸法又は抽出法によって製造できる。不織布、クロス、及びメッシュの材料は、例えば、ポリエチレンテレフタラート等のポリエステル、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン、アラミド、又はエチレン酢酸ビニル共重合体である。
通気膜20は、望ましくは、PTFE多孔質膜を含む。PTFE多孔質膜は、小面積でも通気性を確保でき、異物の侵入を効果的に阻止できる。PTFE多孔質膜は、不織布などの通気性支持材に積層されていてもよい。
通気膜20の厚みは、特定の厚みに限定されない。通気膜20の厚みは、例えば1μm以上5mm以下である。通気膜20の通気度は、例えば、日本産業規格JIS L1096に定められた通気性測定B法(ガーレー形法)に準拠して測定した場合、0.1~300秒/100mLである。
通気膜20は、必要に応じて撥液処理されていてもよい。撥液処理は、例えば、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系表面修飾剤を含む撥液性の被膜を通気膜20に形成することによってなされる。撥液性の被膜の形成は、特定の方法に限定されない。撥液性の被膜の形成は、例えば、エアスプレイ法、静電スプレイ法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法、カーテンフローコーティング法、又は含浸法等の方法により、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系表面修飾剤の溶液又はディスパージョンで樹脂多孔質膜をコーティングすることによりなされる。また、電着塗装法又はプラズマ重合法によって、撥液性の被膜を形成してもよい。
内部部材10及び外部部材30の少なくとも1つ部材の表面の少なくとも一部に、撥液処理が施されていてもよい。撥液処理は、通気膜20の撥液処理法として上述した方法、電着塗装法、あるいはプラズマ重合による被膜形成等により実施できる。
通気膜20は、例えば、内部部材10の軸線方向における端面に対して接着されている。通気膜20は、この端面に対して溶着されていてもよい。溶着の方法としては、熱溶着、超音波溶着、及びレーザー溶着を利用できる。また、内部部材10を成形するときに、成形のための金型の内部の所定の位置に通気膜20を配置した状態で樹脂を金型に流し込んでインサート成形を行い、通気膜20をその端面に取り付けてもよい。通気膜20は、その端面に対して両面テープによって取り付けられていてもよい。
通気部品1aを用いて、例えば、図4に示す通気構造3aを提供できる。通気構造3は、通気部品1aと、筐体2aとを備えている。筐体2aはその外周面に筒状の突起2pを有し、通気部品1aは、突起2pに固定されている。具体的に、通気部品1aは、内部部材10の他方の開口14から内部部材10の内部に挿入され、かつ、内部部材10の内周面12と突起2pの外周面2qとが当接した特定状態で突起2pに固定されている。内部部材10の開管構造の内径は、突起2pの外径より小さい。また、内部部材10の内周面12は、典型的には弾性材料によって形成されている。このため、特定状態では、内部部材10の突起2pの外周面2qに当接した部分が突起2pの外径に合わせて変形する。これにより、通気部品1aが突起2pにしっかりと固定される。
図4に示す通り、通気構造3aによれば、破線の矢印で示すように、筐体2aの内部空間2uと外部空間2vとの間で気体が通気膜20を通過して通気がなされる。例えば、空間36及び通気孔35は、この通気のための通気路に含まれている。
図4に示す通り、筐体2aの突起2pの周囲には環状の溝2mが形成されている。通気構造3aを軸線Axに沿って平面視したときに、溝2mの外径は通気部品1aの外径より大きい。このため、通気部品1aを突起2pに固定するときに通気部品1aの一部は、溝2mの内部に収容される。このような構成によれば、内部部材10の内周面12と突起2pの外周面2qとが当接する面積を大きくでき、通気部品1aが突起2pにしっかりと固定されやすい。加えて、筐体2aの外表面における通気部品1aの見かけの突出長さを小さくできる。筐体2aにおいて突起2pの周囲には溝2mが形成されていなくてもよい。
筐体2aの材料は、特定の材料に限定されない。筐体2aの材料は、例えば、樹脂、金属、又はこれらの複合材料である。典型的には、筐体2aにおいて突起2pをなす材料の弾性率は、内部部材20に含まれる弾性材料の弾性率より高い。筐体2aは、例えば、ランプ、インバータ、コンバータ、ECU(Electronic Control Unit)、バッテリーパック、レーダー、及びカメラ等の車載用電装部品の筐体である。筐体2aは、家庭用、医療用、オフィス用等の各種の電子機器の筐体であってもよい。
通気部品1aは、様々な観点から変更可能である。通気部品1aは、図6Aに示す通気部品1b、図6Bに示す通気部品1c、図6Cに示す通気部品1d、図6Dに示す通気部品1e、図6Eに示す通気部品1f、図6Fに示す通気部品1g、又は図6Gに示す通気部品1hのように変更されてもよい。通気部品1b~1hは、特に説明する部分を除き、通気部品1aと同様に構成されている。通気部品1aの構成要素と同一又は対応する通気部品1b~1hの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。通気部品1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、通気部品1b~1hにも当てはまる。
図6Aに示す通り、通気部品1bにおいて、1つの保護壁31nに対して複数の突出部31pが形成されている。例えば、軸線Ax周りにおいて、一対の突出部31pが保護壁31nの両端に形成されている。このような構成によれば、内部部材10の軸線Axが外部部材30の軸線に対してより傾きにくく、外部部材30が内部部材10からより外れにくい。
図6Bに示す通り、通気部品1cにおいて、突出部31pは、例えば、内部部材10の軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において半円状の輪郭を有する。このような構成によれば、成型加工によって外部部材30を作製しやすい。
図6Cに示す通り、通気部品1dにおいて、突出部31pは、例えば、内部部材10の軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において三角形状の輪郭を有する。この場合も、成型加工によって外部部材30を作製しやすい。
図6Dに示す通り、通気部品1eにおいて、突出部31pの代わりに、内部部材10は第一接触部5cをなす突出部10pを有する。突出部10pは、内部部材10の外周面に形成されている。このような構成によっても、突起2pの先端付近で内部部材10が迫り上がる力が働きにくく、突起2pに取り付けた後に通気部品1xが突起2pから離れるように移動することを防止しやすい。
通気部品1eにおいて、内部部材10は、例えば、複数の突出部10pを有する。複数の突出部10pは、例えば、軸線Ax周りにおいて等間隔に配置されている。通気部品1eは、複数の保護壁31nを有する。1つの保護壁31nに対して1つの突出部10pが形成されている。
突出部10pは、例えば、軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において矩形状の輪郭を有する。このような構成によれば、成型加工によって内部部材10を作製しやすい。
図6Eに示す通り、通気部品1fにおいて、1つの保護壁31nに対して複数の突出部10pが形成されている。例えば、軸線Ax周りにおいて、一対の突出部10pが保護壁31nの両端に接触できるように形成されている。このような構成によれば、内部部材10の軸線Axが外部部材30の軸線に対してより傾きにくく、外部部材30が内部部材10からより外れにくい。
図6Fに示す通り、通気部品1gにおいて、突出部10pは、例えば、軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において半円状の輪郭を有する。この場合も、成型加工によって内部部材10を作製しやすい。
図6Gに示す通り、通気部品1hにおいて、突出部10pは、例えば、軸線Axに垂直な平面を切断面とする断面図において三角形状の輪郭を有する。この場合も、成型加工によって内部部材10を作製しやすい。
通気部品1aは、図7A及び図7Bに示す通気部品1iのように変更されてもよい。通気部品1iは、特に説明する部分を除き、通気部品1aと同様に構成されている。通気部品1aの構成要素と同一又は対応する通気部品1iの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。通気部品1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、通気部品1iにも当てはまる。
図7A及び図7Bに示す通り、通気部品1iにおいて、外部部材30は、例えば、内部部材10の軸線Axの周りに4つの突出部31pを備えている。4つの突出部31pは、軸線Axの周りにおいて等間隔で配置されている。4つの突出部31pは、円環状の側壁31の内周面から軸線Axに向かって突出している。第一接触部5cは、内部部材10の軸線方向において一方の開口13から離れて形成されている。内部部材10の一方の開口13に接する外周面は、テーパー面が形成されている。このような構成によれば、通気部品1iの構成が簡素になりやすい。
通気部品1iを用いて、例えば、通気構造3bを提供できる。通気構造3bにおいて、筐体2bの突起2pに通気部品1iが取り付けられている。筐体2bは、溝2mを有しないこと以外は、筐体2aと同様に構成されている。通気構造3bにおいて、軸線Axの周りにおける突出部31p同士の間の空間が通気路として機能する。
通気部品1iは、図7Cに示す通気部品1k及び図7Dに示す通気部品1mのように変更されてもよい。通気部品1k及び1mは、特に説明する部分を除き、通気部品1iと同様に構成されている。通気部品1iの構成要素と同一又は対応する通気部品1k及び1mの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。通気部品1a及び1iに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、通気部品1k及び1mにも当てはまる。
図7Cに示す通り、通気部品1kにおいて、外部部材30は、内部部材10の軸線Ax周りに6つの突出部31pを有している。通気部品1kを筐体2bに組み付けることによって通気構造3cを提供できる。図7Dに示す通り、通気部品1mにおいて、外部部材30は、内部部材10の軸線Ax周りに8つの突出部31pを有している。通気部品1mを筐体2bに組み付けることによって通気構造3dを提供できる。通気部品1iは、外部部材30が有する突出部31pの個数が、4、6、及び8以外の2以上の整数であるように変更されてもよい。
通気部品1aは、図8A及び図8Bに示す通気部品1nのように変更されてもよい。通気部品1nは、特に説明する部分を除き、通気部品1aと同様に構成されている。通気部品1aの構成要素と同一又は対応する通気部品1nの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。通気部品1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、通気部品1nにも当てはまる。
通気部品1nにおいて、内部部材10は、例えば、内部部材10の軸線Axの周りに4つの突出部10pを備えている。4つの突出部10pは、軸線Axの周りにおいて等間隔で配置されている。4つの突出部10pは、円環状の側壁31の内周面と接触して第一接触部5cをなしている。通気部品1nにおいて、第一接触部5cは、内部部材10の軸線方向において、一方の開口13から離れて形成されている。内部部材10の外周面において、内部部材10の軸線方向における第一接触部5cと一方の開口13との間には、テーパー面が形成されている。このような構成によれば、通気部品1nの構成が簡素になりやすい。
通気部品1nを用いて、例えば、通気構造3eを提供できる。通気構造3eにおいて、筐体2bの突起2pに通気部品1nが取り付けられている。通気構造3eにおいて、軸線Axの周りにおける突出部10p同士の間の空間が通気路として機能する。
通気部品1nは、図8Cに示す通気部品1oのように変更されてもよい。通気部品1oは、特に説明する部分を除き、通気部品1nと同様に構成されている。通気部品1nの構成要素と同一又は対応する通気部品1oの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。通気部品1a及び1nに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、通気部品1oにも当てはまる。
図8Cに示す通り、通気部品1oにおいて、内部部材10は、内部部材10の軸線Ax周りに8つの突出部10pを有している。通気部品1oを筐体2bに組み付けることによって通気構造3fを提供できる。通気部品1nは、外部部材30が有する突出部31pの個数が、4及び8以外の2以上の整数であるように変更されてもよい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
<実施例1>
通気部品1aと同様の構成を有する実施例1に係る通気部品を作製した。実施例1に係る通気部品の軸線方向における寸法は約7mmであった。実施例1に係る通気部品の軸線方向における内部部材の長さは5mmであった。通気部品の内部部材の内径は7.4mmであった。内部部材と外部部材との接触部をなす内部部材の部位の外径D10は9.2mmであった。その接触部をなす外部部材の部位に内接する内接円の直径D30は9mmであった。実施例1に係る通気部品の外部部材は接触部をなす4つの突出部を有しており、内部部材の軸線Axに垂直な平面において、内部部材の軸線Ax周りおける突出部の両端と軸線Axとを結ぶ一対の直線は、11°以下の角度θをなしていた。3.7mmの高さを有する円柱状の突起を有する筐体Aに、通気部品によって突起が完全に覆われるように通気部品を取り付けた。この取り付けにおいて、内部部材の内部に突起を挿入させた。筐体Aにおける突起の外径は8mmであり、突起の先端の外周面は0.5mmの曲率半径を有するように形成されていた。このようにして実施例1に係る通気構造を得た。
<実施例2>
3.7mmの高さを有する円柱状の突起を有する筐体Bに、通気部品によって突起が完全に覆われるように実施例1に係る通気部品を取り付けた。この取り付けにおいて、内部部材の内部に突起を挿入させた。筐体Bにおける突起の外径は8.4mmであり、突起の先端の外周面は0.5mmの曲率半径を有するように形成されていた。このようにして実施例2に係る通気構造を得た。
<比較例1>
外部部材が4つの突出部を有していないこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る通気部品を作製した。内部部材と外部部材との接触部をなす内部部材の部位の外径D10は10.6mmであった。その接触部をなす外部部材の部位に内接する内接円の直径D30は10mmであった。比較例1に係る通気部品を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る通気部品を筐体Aに取り付け、比較例1に係る通気構造を得た。
<比較例2>
比較例1に係る通気部品を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、比較例1に係る通気部品を筐体Bに取り付け、比較例2に係る通気構造を得た。
(熱衝撃試験)
実施例1に係る通気構造、実施例2に係る通気構造、比較例1に係る通気構造、及び比較例2に係る通気構造のそれぞれを12個ずつ準備した。各通気構造の環境温度を-40℃から125℃の範囲で変化させて熱衝撃試験を行った。熱衝撃試験において、1時間かけて1サイクルの温度変化が生じるように通気構造の環境温度を調整した。1サイクルの温度変化において、通気構造の環境温度は、125℃から-40℃に変化した後125℃に戻った。熱衝撃試験において、300時間かけて300サイクルの温度変化を生じさせた。熱衝撃試験の期間中の所定のタイミングで突起の根元から通気部品の頂部までの距離を計測し、その計測値から熱衝撃試験開始前の突起の根元から通気部品の頂部までの距離を差し引いて各通気構造における変化量を求め、12個の通気構造の変化量の平均値を算出した。図9に、実施例1及び比較例1に係る通気構造における変化量の平均値と試験時間との関係を示す。図10に、実施例2及び比較例2に係る通気構造における変化量の平均値と試験時間との関係を示す。
図9及び図10に示す通り、実施例1に係る通気部品が用いられた実施例1及び2に係る通気構造において、比較例1に係る通気部品が用いられた比較例1及び2に係る通気構造に比べて、変化量の平均値が小さかった。実施例1に係る通気部品は、比較例1に係る通気部品に比べて、筐体の突起に取り付けた後に突起から離れるように移動しにくいと理解される。
本発明の第1側面は、
通気部品であって、
弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
前記通気部品は、筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起に、前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定可能であり、
前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
通気部品を提供する。
本発明の第2側面は、第1側面において、
前記内部部材の軸線に垂直な平面において、前記内部部材の軸線周りおける前記突出部の両端と前記軸線とを結ぶ一対の直線は、20°以下の角度をなす、通気部品を提供する。
本発明の第3側面は、第1側面又は第2側面において、
前記突出部は、前記外部部材の内周面に形成されている、
通気部品を提供する。
本発明の第4側面は、第1側面又は第2側面において、
前記突出部は、前記内部部材の外周面に形成されている、
通気部品を提供する。
本発明の第5側面は、第1側面から第5側面のいずれか1つの側面において、
前記内部部材は、前記内部部材の軸線方向において前記第一接触部よりも前記他方の開口に近い位置において前記内部部材の外周面に形成され、前記内部部材の軸線に垂直な方向に向かって突出している中央突出部を有する、
通気部品を提供する。
本開示の第6側面は、第5側面において、
前記外部部材は、前記内部部材の軸線に沿って平面視したときに、前記軸線に垂直な方向における最外端よりも前記軸線に近い位置で前記軸線に平行な方向に延びており、前記第一接触部を保護する保護壁を有し、
前記保護壁は、前記軸線に垂直な方向において前記中央突出部と重なっている、
通気部品を提供する。
本開示の第7側面は、第5側面又は第6側面において、
前記外部部材は、前記外部部材の内周面に形成され、前記中央突出部を掛止する掛止部を有する、
通気部品を提供する。
本開示の第8側面は、第1側面から第7側面のいずれか1つの側面において、
前記外部部材は、前記内部部材の軸線方向において前記第一接触部の少なくとも一部に重なっている通気孔を有する、
通気部品を提供する。
本開示の第9側面は、
筐体と、
弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
閉管構造を有する外部部材と、を備え、
前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
前記筐体は、前記筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起を有し、
前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定されており、
前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
通気構造を提供する。
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h 通気部品
1i、1k、1m、1n、1o 通気部品
2a、2b 筐体
2p 突起
5c 第一接触部
6c 第二接触部
10 内部部材
10p 突出部
11 中央突出部
20 通気膜
30 外部部材
30g 間隙
31p 突出部
33 掛止部
35 通気孔

Claims (9)

  1. 通気部品であって、
    弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
    前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
    閉管構造を有する外部部材と、を備え、
    前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
    前記通気部品は、筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起に、前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定可能であり、
    前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
    前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
    前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
    前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
    通気部品。
  2. 前記内部部材の軸線に垂直な平面において、前記内部部材の軸線周りおける前記突出部の両端と前記軸線とを結ぶ一対の直線は、20°以下の角度をなす、請求項1に記載の通気部品。
  3. 前記突出部は、前記外部部材の内周面に形成されている、
    請求項1に記載の通気部品。
  4. 前記突出部は、前記内部部材の外周面に形成されている、
    請求項1に記載の通気部品。
  5. 前記内部部材は、前記内部部材の軸線方向において前記第一接触部よりも前記他方の開口に近い位置において前記内部部材の外周面に形成され、前記内部部材の軸線に垂直な方向に向かって突出している中央突出部を有する、請求項1に記載の通気部品。
  6. 前記外部部材は、前記内部部材の軸線に沿って平面視したときに、前記軸線に垂直な方向における最外端よりも前記軸線に近い位置で前記軸線に平行な方向に延びており、前記第一接触部を保護する保護壁を有し、
    前記保護壁は、前記軸線に垂直な方向において前記中央突出部と重なっている、
    請求項5に記載の通気部品。
  7. 前記外部部材は、前記外部部材の内周面に形成され、前記中央突出部を掛止する掛止部を有する、
    請求項5に記載の通気部品。
  8. 前記外部部材は、前記内部部材の軸線方向において前記第一接触部の少なくとも一部に重なっている通気孔を有する、
    請求項1に記載の通気部品。
  9. 筐体と、
    弾性材料を含み、開管構造を有する内部部材と、
    前記内部部材の一方の開口を覆う通気膜と、
    閉管構造を有する外部部材と、を備え、
    前記内部部材は、前記外部部材の内部に前記内部部材が挿入され、かつ、前記内部部材の外周面の一部が弾性変形して前記外部部材の内周面の一部と第一接触部をなした状態で、前記外部部材に固定されており、
    前記筐体は、前記筐体の外表面において前記筐体の内部空間と外部空間とを連通させる通気口の縁に向かって筒状に突出している突起を有し、
    前記突起が前記内部部材の他方の開口から前記内部部材の内部に挿入され、かつ、前記内部部材の内周面が弾性変形して前記突起の外周面と第二接触部をなす状態で固定されており、
    前記第一接触部は、前記内部部材の軸線方向において前記外部部材と重なっている前記内部部材の部分の前記軸線方向における中心と前記一方の開口との間に配置されており、
    前記外部部材の内径は、前記内部部材の軸線方向における前記第一接触部と前記他方の開口との間において、前記内部部材の外径より大きく、
    前記内部部材及び前記外部部材は、前記外部部材の内周面又は前記内部部材の外周面に形成され、前記第一接触部をなす突出部を有し、
    前記内部部材の軸線周りにおいて、前記突出部の周囲には、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面との間に間隙が存在している、
    通気構造。
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