以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字xxxにA,Bまたは1,2などを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。その他、本発明の属する分野における通常に知識を有する者であれば認識できるものである場合、特段の説明を行わないものとする。
<第1実施形態>
図1~図12を用いて、本発明の第1実施形態に係るリソース申請システム1を説明する。リソース申請システム1は、例えば、銀行、信用金庫、郵便局、保険会社、又は証券会社で利用されるシステムである。
<1.リソース申請システム1の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係るリソース申請システム1のハードウェア構成を示す概略図である。
リソース申請システム1では、申請システム10に登録されているゲストシステム30の情報(申請システムデータベース(申請システムDB(Data Base))161内に格納された情報)を利用して、申請システム10を共通基盤システム20と連携させ、共通基盤システム20内の各リソース提供システム26のリソース2611の新規利用、設定変更、廃止などの各種申請を、申請システム10にインストールされたソフトウェア110A、ゲストシステム30にインストールされたソフトウェア110B、共通基盤システム20にインストールされたソフトウェア110C、及びリソース提供システム26にインストールされたソフトウェア110Dを用いて実行することができる。ソフトウェア110A、100B、110C及び110Dは金融機関内で開発されたアプリケーションソフトウェアであると共に、申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ゲストシステム30は、ソフトウェア110Bによって、申請システム10、共通基盤システム20、及びリソース提供システム26との間で適宜通信を行うことで、各種申請を、電子化されたシステム上で実行することができる。リソース申請システム1は、共通基盤システム20内の各リソース提供システム26の各種申請が電子化された申請システム10を含み、ゲストシステム30のユーザ、及び共通基盤システム担当者は、リソース申請システム1を用いることによって、各種申請の利便性が向上する。
リソース申請システム1において、リソースとは、例えば、リソース提供システム26のリソース提供DB261に含まれるファイル、フォルダ(ディレクトリ)、ライブラリ、ライブラリ群などのリソース2611であってよい。また、例えば、リソース申請システム1において、リソース提供DB261を含むリソース提供システム26の新規利用を申請する場合は、リソース提供システム26又はリソース提供DB261自体がリソースであってもよい。
図1に示すように、リソース申請システム1は、申請システム10、ゲストシステム30及びプラットフォームシステム40を含む。ゲストシステム30は、ネットワーク50を介して、申請システム10、共通基盤システム20及びプラットフォームシステム40と接続されている。
申請システム10は、申請システムDB161を含む。申請システムDB161は、例えば、申請システム10に登録されているゲストシステム30の情報を格納している。申請システム10には、ソフトウェア110Aがインストールされている。申請システム10は、ソフトウェア110Aによって、共通基盤システム20(リソース提供システム26)又はゲストシステム30との間で適宜通信を行うことで、ゲストシステム30から送信された共通基盤システム20内の各リソース提供システム26に対する各種申請を可能にするシステムとして機能する。
共通基盤システム20には、プラットフォームシステム40からダウンロードされたソフトウェア110Cがインストールされている。共通基盤システム20は、ゲストシステム30にリソースを提供可能なリソース提供システム部25を含む。リソース提供システム部25は、複数のリソース提供システム26を含む。リソース提供システム26のそれぞれには、プラットフォームシステム40からダウンロードされたソフトウェア110Dがインストールされている。リソース提供システム26のそれぞれは、リソース提供DB261、及び、リソース提供DB261に含まれる複数のリソース2611を含む。リソース提供システム26のそれぞれは、複数のリソース提供DB261を含んでよい。
共通基盤システム20は、複数のリソース提供システム26を管理し、複数のリソース2611も管理する。また、共通基盤システム20は、ソフトウェア110C及び110Dによって、申請システム10、共通基盤システム20(リソース提供システム26)又はゲストシステム30との間で適宜通信を行うことで、申請システム10から送信された各リソース提供システム26のリソース2611の利用申請、設定変更、廃止などの各種申請に基づき、各リソース提供システム26の利用許可、リソース2611などを、ゲストシステム30に提供することを可能にするシステムとして機能する。
ゲストシステム30には、共通基盤システム20と同様に、プラットフォームシステム40からダウンロードされたソフトウェア110Bがインストールされている。ゲストシステム30は、当該ソフトウェア110Bによって、申請システム10を介して、共通基盤システム20内の各リソース提供システム26の各種申請を行うシステムとして機能する。例えば、ゲストシステム30は、リソース提供システム26の利用申請を行ったリソース2611を利用することが可能なシステムとして機能する。
上述のとおり、ソフトウェア110A、100B、110C及び110Dは、金融機関内で開発されたアプリケーションソフトウェアであり、申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。例えば、図1に示される例では、ゲストシステム30、共通基盤システム20、及びリソース提供システム26は、プラットフォームシステム40からソフトウェア110B及びソフトウェア110Cをダウンロードするが、プラットフォームシステム40を利用しない場合などにおいては、ゲストシステム30、共通基盤システム20、及びリソース提供システム26は、例えば、申請システム10からソフトウェア110B及びソフトウェア110Cをダウンロードする。ソフトウェア110B、110C及び110Dを用いることによって、ゲストシステム30は、申請システム10、共通基盤システム20及び各リソース提供システム26と連携し、共通基盤システム20(リソース提供システム26)からリソースを提供されると共に、当該リソースを利用することができる。
プラットフォームシステム40は、金融機関内で使用されるデジタルコンテンツを提供する金融機関内のサーバ(内部サーバ)であり、申請システム10を利用するためのソフトウェア110B、110C及び110Dは、プラットフォームシステム40から、ゲストシステム30、共通基盤システム20及びリソース提供システム26に提供される。金融機関内で使用されるデジタルコンテンツが金融機関外に提供される場合、プラットフォームシステム40は、例えば、Google Play(登録商標)、App Store(登録商標)などのデジタルコンテンツを提供する金融機関外のサーバ(外部サーバ)に対応する。プラットフォームシステム40は、金融機関内で使用されるデジタルコンテンツを提供する金融機関内のサーバ(内部サーバ)として機能する。
リソース申請システム1では、一例として、ユーザがゲストシステム30を保有している。ユーザは、例えば、第1担当者である。例えば、第1担当者は、申請システム10を利用するために、ゲストシステム30を用いて、ソフトウェア110Bを、プラットフォームシステム40からゲストシステム30にダウンロードし、ゲストシステム30にインストールする。
なお、第1実施形態では、ソフトウェア110Aは申請システム10に実装され、ソフトウェア110B、110C及び110Dはゲストシステム30、共通基盤システム20及びリソース提供システム26にインストールして使用されるネイティブアプリケーションである場合について説明する。また、ゲストシステム30は複数のユーザで利用することができる。複数のユーザは、例えば、第1担当者以外の第2担当者を含む。また、リソース申請システム1では、データは情報と言い換えてよい。
<1-1.申請システム10の構成>
図2は、本発明の第1実施形態に係る申請システム10の構成を示す概略図である。図1と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
図2に示すように、申請システム10は、表示部11、操作部14、記憶部16、制御部12、及び通信部15を含む。表示部11、操作部14、記憶部16、制御部12、及び通信部15は、バス19を用いて接続される。
表示部11は、ゲストシステム30のユーザなどに対して画像などを表示するデバイスである。表示部11は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、又はLED(Light Emitting Diode)ディスプレイなどの表示デバイスであって、申請システム10による処理結果を表示する。表示部11は、例えば、制御部12から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部11は、通信部15が受信した画面データに応じた画面を表示する。
操作部14は、タッチセンサ、キーボード、マウス、コントローラー、ボタン、又はスイッチ等を含む。ユーザは、操作部14を用いて、上下左右への移動、押圧、又は回転などに応じて生成された各種操作信号を、制御部12に入力するために用いられる。なお、表示デバイス及びタッチセンサを用いてタッチパネルが構成されてよく、その場合には、表示部11と操作部14とが、同じ場所に重畳するように配置されてよい。
記憶部16は、例えば、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部16は格納するプログラム及びデータを、所定のファイルシステム及び/又はDBを用いて管理している。記憶部16に格納されるプログラム及びデータは、複数の記憶装置に分散して格納されていてもよい。
格納されるプログラム及びデータは、申請システム10を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア、基本設定情報、個別設定情報、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dに関連する画面データ等である。具体的には、記憶部16に格納されるプログラム及びデータ(情報)は、申請システムDB161に含まれる基本設定情報DB及び個別設定情報DB、並びに、ユーザーズガイド162、アプリケーション関連DB163などを含む。基本設定情報DBは基本設定情報を格納する。個別設定情報DBは個別設定情報を格納する。なお、基本設定情報、個別設定情報、及びユーザーズガイド162の詳細は、後述される。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を用いて構成される。制御部12による制御は、申請システム10に含まれる記憶部16に格納されている各種プログラムが、RAM(Random Access Memory)に読み出されると共に、各種プログラムがRAMを作業領域として展開され、かつ、実行されることにより実現される。
また、制御部12は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Aを起動し構成される機能ブロック13Aを含む。ソフトウェア110A及び機能ブロック13Aの詳細な説明は後述される。
通信部15は、申請システム10をネットワーク50に接続するインタフェースである。申請システム10は通信部15を介して、例えば、ゲストシステム30、共通基盤システム20、及びプラットフォームシステム40と通信を行うことができる。
申請システム10では、連携部135A及び連携部265Aをまとめて、連携部17と呼ぶ場合がある。
<1-2.共通基盤システム20の構成>
図3は、本発明の第1実施形態に係る共通基盤システム20の構成を示す概略図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る申請先システムにおいて可能な申請内容のリストの一例を示す図である。図1及び図2と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
図3に示すように、共通基盤システム20は、表示部21、制御部22、操作部23、通信部24、記憶部27、及びリソース提供システム部25を含む。制御部22、表示部21、操作部23、通信部24、記憶部27、及びリソース提供システム部25は、バス29を介して相互に接続されている。
表示部21は、共通基盤システム担当者に画像などを表示する表示デバイスである。表示部21は、表示部11と同様の構成及び機能を含む。表示部21を説明するにあたり、表示部11と同様の構成及び機能の説明は省略される。表示部21は、例えば、制御部22から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部21は、通信部24が受信した画面データに応じた画面を表示する。
制御部22は、制御部12と同様の構成及び機能を含むため、ここでは、制御部12と異なる制御部22の構成及び機能を説明する。制御部22は、制御部12に含まれるソフトウェア110Aを含まない。制御部22は、少なくとも、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Cを含む。また、制御部22は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Cを起動し構成される機能ブロック13Cを含む。ソフトウェア110C及び機能ブロック13Cの詳細な説明は後述される。
操作部23は、例えば、ユーザ、又は共通基盤システム担当者による操作を受付けると、当該操作に対応する操作信号を生成し、制御部22に供給する。その結果、ユーザ、又は共通基盤システム担当者は、所望の手続(処理)を、共通基盤システム20に入力することができる。
通信部24は、共通基盤システム20をネットワーク50に接続するインタフェースである。共通基盤システム20は、通信部24を介して、申請システム10、共通基盤システム20、及びプラットフォームシステム40と通信を行うことができる。通信部24は、制御部22から供給されたデータ(情報)を申請システム10(申請システムDB161)に送信することができる。また、通信部24は、申請システム10(申請システムDB161)からデータを受信し、制御部22に供給することができる。
記憶部27は、例えば、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部27は格納するプログラム及びデータを、所定のファイルシステム及び/又はDBを用いて管理している。記憶部27に格納されるプログラム及びデータは、複数の記憶装置に分散して格納されていてもよい。格納されるプログラム及びデータは、例えば、申請システム10を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア、ソフトウェア110C及び110Dに関連する画面データ等である。
リソース提供システム部25は、「1.リソース申請システム1の概要」で説明したとおり、ゲストシステム30にリソースを提供可能なリソース提供システム部25を含む。リソース提供システム部25は、複数のリソース提供システム26を含む。リソース申請システム1では、一例として、リソース提供システム部25は4つのリソース提供システム26を含む。4つのリソース提供システム26は、第1リソース提供システム26A、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26Dである。
第1リソース提供システム26Aは、複数のリソース2611Aを含むリソース提供DB261Aを含む。第1リソース提供システム26Aは、システムの自動化に関するデータ(情報)を管理するシステムである。第1リソース提供システム26Aにおいて申請可能な申請内容(図4)は、例えば、第1リソース提供システム利用申請、第1リソース提供システム利用者ID申請などである。第1リソース提供システム利用申請は、ゲストシステム30のユーザが、ゲストシステム30を用いて第1リソース提供システム26Aを利用することに関する申請であり、第1リソース提供システム利用者ID申請は第1リソース提供システム26Aの利用を希望する利用者(ユーザ)のIDの申請である。例えば、ゲストシステム30のユーザが、第1リソース提供システム利用申請を行い、共通基盤システム20がゲストシステム30のユーザに対して第1リソース提供システム26Aの利用許可を通知した場合、共通基盤システム20は第1リソース提供システム26A、及び、複数のリソース2611Aを提供し、ゲストシステム30のユーザは、第1リソース提供システム26A、及び、複数のリソース2611Aをリソースとして、利用可能である。
第2リソース提供システム26Bは、複数のリソース2611Bを含むリソース提供DB261Bを含む。第2リソース提供システム26Bは、主に、パスワード、メールアドレスなどに関するデータ(情報)を管理するシステムである。第2リソース提供システム26Bにおいて申請可能な申請内容(図4)は、例えば、パスワード変更、メールアドレス登録などである。パスワード変更は、ゲストシステム30のユーザが、申請システム10を利用するためにソフトウェア110を起動する際のパスワード(すなわち、申請システム10に連携するためのパスワード)の変更の申請であり、メールアドレス登録は申請システム10を利用する際に登録する連絡先登録の一例である。
第3リソース提供システム26Cは、複数のリソース2611Cを含むリソース提供DB261Cを含む。第3リソース提供システム26Cは、主に、ゲストシステムのIDを管理する定義ファイル、タイムゾーンなどを管理するシステムである。第3リソース提供システム26Cにおいて申請可能な申請内容(図4)は、例えば、第3リソース提供システム利用申請、申請ID管理定義の申請、タイムゾーン定義の申請などである。第3リソース提供システム利用申請はゲストシステム30を用いて第3リソース提供システム26Cを利用することに関する申請であり、申請ID管理定義の申請は管理の依頼を申請したゲストシステムのIDを管理する定義ファイルの生成の申請であり、タイムゾーン定義の申請は、第3リソース提供システム利用申請に基づくタイムゾーンの自動生成の申請である。
第4リソース提供システム26Dは、複数のリソース2611Dを含むリソース提供DB261Dを含む。第4リソース提供システム26Dは、主に、各種サーバへの接続、ゲストシステム30又はリソース提供システム26の各種システムの登録、ACL(Access Controll List)の許可を管理するシステムである。第4リソース提供システム26Dにおいて申請可能な申請内容(図4)は、例えば、サーバ接続、システム登録、ユーザ参照ACLの申請などである。サーバ接続は例えばリソース提供DB261への接続の申請であり、システム登録は例えばリソース提供システム26の登録の申請であり、ユーザ参照ACLの申請は、ユーザが参照可能なACLの許可の申請である。
<1-3.ゲストシステム30の構成>
図5は、本発明の第1実施形態に係るゲストシステム30のハードウェア構成を示す概略図である。図1~図4と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
図5に示すように、ゲストシステム30は、制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、及び記憶部35を含む。制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、及び記憶部35は、バス36を介して相互に接続されている。
表示部32は、ゲストシステム30のユーザに画像などを表示する表示デバイスである。表示部32は、表示部11と同様に、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイである。表示部32は、例えば、制御部31から供給されるデータに応じた画像を表示する。また、表示部32は、通信部34が受信した画面データに応じた画面を表示する。
操作部33は、操作部14と同様に、タッチセンサ、キーボード、マウス、コントローラー、ボタン、又はスイッチ等を含む。ユーザは、操作部33を用いて、上下左右への移動、押圧、又は回転などの操作を実行し、操作部33は、ユーザによる操作を受け付けると、当該操作に対応する操作信号を生成し、制御部31に供給する。その結果、ユーザは、所望の手続(処理)を、ゲストシステム30に入力することができる。操作部33は、ユーザによる文字、数字、記号などの入力操作を受け付ける。また、操作部33は、表示部32に表示される画面にオブジェクトが含まれる場合、表示部32に表示された画面に含まれるオブジェクトを指定する操作を受け付ける。なお、操作部14と同様に、操作部33においても、表示デバイス及びタッチセンサを用いてタッチパネルが構成されてよく、その場合には、表示部32と操作部33とが、同じ場所に重畳するように配置されてよい。
通信部34は、ゲストシステム30をネットワーク50に接続するインタフェースである。ゲストシステム30は、通信部34を介して、申請システム10、共通基盤システム20、及びプラットフォームシステム40と通信を行うことができる。通信部34は、制御部31から供給されたデータ(情報)を申請システム10(申請システムDB161)に送信することができる。また、通信部34は、申請システム10(申請システムDB161)からデータを受信し、制御部31に供給することができる。
記憶部35は、プログラム及びデータ(情報)を格納する。記憶部35に格納されるプログラム及びデータは、記憶部16と同様に、例えば、ゲストシステム30を制御する基本ソフトウェアであるOS及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等である。図示は省略するが、記憶部35は、記憶部16と同様に、ソフトウェア110Bに関連するソースファイルが格納されてよく、ソフトウェア110Bに関連するソースファイルが格納されているアプリケーション関連DBを含んでもよい。ソフトウェア110Bは、プラットフォームシステム40からダウンロードされてインストールされたものである。また、記憶部35は、ソフトウェア110Bに入力されたデータを一時的に格納してもよい。
また、制御部12は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Aを起動し構成される機能ブロック13Aを含む。ソフトウェア110A及び機能ブロック13Aの詳細な説明は後述される。
制御部31は、制御部12と同様の構成及び機能を含む。制御部31を説明するにあたり、制御部12と同様の構成及び機能の説明は省略される。制御部31は、各種手続(処理)を実行可能なソフトウェア110Bを起動し構成される機能ブロック13Bを含む。ソフトウェア110B及び機能ブロック13Bの詳細な説明は後述される。制御部31による制御は、記憶部35に記憶されている各種プログラムがRAMに読み出されると共に、各種プログラムがRAMを作業領域として展開され、かつ、実行されることにより実現される。第1実施形態では、記憶部35に格納されたソースファイル(図示は省略)が制御部31のRAMに読み出されると共に、展開され、かつ、ソースファイルのプログラムが実行されることによって、制御部31による所望の制御が実行される。
<2.リソース申請システム1の機能ブロック構成>
図6は、リソース申請システム1の各構成要素によって構成された機能ブロックを示す概略図である。より具体的には、図6は、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを起動して構成される機能ブロック13A、13B、13C及び13Dの関係を示す概略図である。図1~図5と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
図6を用いて、ユーザが、手続(処理)の一例として、基本設定申請、及び個別設定申請を実行する例を説明する。はじめに、機能ブロック13A、13B、13C及び13Dの構成を説明する。
申請システム10は、「1-1.申請システム10の構成」において説明したとおり、申請システムDB161、アプリケーション関連DB163、及びユーザーズガイド162を含む。また、「1-1.申請システム10の構成」において説明したとおり、申請システム10には、ソフトウェア110Aがインストールされている。ソフトウェア110Aは、金融機関内で開発された申請システム10を起動するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Aが起動されることによって、機能ブロック13Aが構成される。機能ブロック13Aは、受信部131A、手続実行部132A、及び出力部133Aを含む。ソフトウェア110Aは、受信部131A、手続実行部132A、及び出力部133Aを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
本実施形態では、連携部135Aが、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号、基本設定情報反映完了通知信号、基本設定WF、及び個別設定定義ファイルに関連する通知などを受信する機能を含む例が示される。受信部131Aは、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号、基本設定情報反映完了通知信号、基本設定WF、及び個別設定定義ファイルに関連する通知などを受信し、連携部135Aに送信する機能を有してよい。各信号、通知、基本設定WF、個別設定定義ファイルなどについての詳細な説明は後述される。
手続実行部132Aは、連携部135A、手続受信部137A、及び手続送信部136Aを含む。
連携部135Aは、連携要求信号を受信すると、申請システム10をゲストシステム30と連携させる機能を含む。連携部135Aによって、申請システム10とゲストシステム30とを連携させることで、ゲストシステム30と申請システムDB161及びアプリケーション関連DB163との間でデータ(情報)を送受信することが可能となる。また、連携部135Aは基本設定WFを受信すると、起票された明細に添付された基本設定情報ファイルから基本設定情報を抽出し、当該基本設定情報を申請システムDB161に格納する機能を含む。連携部135Aは、固有明細に個別設定定義ファイルが添付されたことの通知を受信すると、固有明細に添付された個別設定定義ファイルから個別設定情報を抽出し、当該個別設定情報を申請システムDB161に格納する機能を含む。
手続送信部136Aは、各種手続き(処理)に係る信号をゲストシステム30に送信する機能、及び、各種手続き(処理)に係る信号に応じて確認する機能を含み、例えば、ゲストシステム30のIDを登録したのち、ゲストシステム30に連絡先登録要求信号を送信する機能、及び、ゲストシステム30から送信されたゲストシステム30のIDを受信し、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dを利用するユーザが手続(処理)を実行する本人であることを確認する機能を含む。
手続受信部137Aは、各種手続き(処理)に係る信号をゲストシステム30から受信し登録する機能を含み、例えば、ゲストシステム30のIDを受信し、受信したIDを格納(登録)する機能、及び、連絡先の登録依頼信号を受信し、受信した連絡先を格納(登録)する機能を含む。
なお、ゲストシステム30のIDの登録、及び、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先の登録では、ゲストシステム30のID、及び、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先は、例えば、記憶部16(申請システムDB161)である。なお、リソース申請システム1では、一例として、ソフトウェア110Aは申請システム10で起動され、ソフトウェア110Bはゲストシステム30で起動され、ソフトウェア110Cは共通基盤システム20で起動され、ソフトウェア110Dはリソース提供システム26で起動される。
出力部133Aは、例えば、連携部135A又は受信部131Aが、連携要求信号、ID信号、登録依頼信号、基本設定情報反映完了通知信号、基本設定WF、及び個別設定定義ファイルに関連する通知などを受信し、申請システム10との連携通知、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先登録要求、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先登録通知などの通知又は信号全般を、ゲストシステム30及び共通基盤システム20(リソース提供システム26)に送信する機能を含む。また、連携部135A又は受信部131Aが基本設定情報反映完了通知を受信してよく、基本設定情報反映完了通知の受信に伴い、ソフトウェア110A、110B、110C又は110Dを終了させる機能を含んでもよい。
申請システムDB161は、基本設定情報DB及び個別設定情報DBを含む。基本設定情報DBは、例えば、申請システム10に登録する情報を基本設定情報として、格納している。基本設定情報は、例えば、ゲストシステム30のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等の情報、ユーザの電話番号、住所、又はメールアドレスなどの連絡先を含む。個別設定情報DBは、複数のリソース提供システム26におけるそれぞれのシステム固有の情報を個別設定情報として、格納している。個別設定情報は、例えば、ユーザの氏名、生年月日、ゲストシステム30のパスワード(ゲストシステム30へのログインパスワード)、申請システム10を利用するためのパスワード(すなわち、申請システム10に連携するためのパスワード)、ゲストシステム30固有のメールアドレス、タイムゾーン、複数のリソース提供システム26のそれぞれのホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等の情報、複数のリソース提供DB261のそれぞれのホスト名、IPアドレス等の情報、ACLなどを含む。
申請システムDB161は、申請システム10に登録する情報、ゲストシステム30に関連する情報、及びユーザの情報などの基本設定情報、ユーザの情報、パスワード、及びシステム固有の情報などの個別設定情報、並びに、申請システム10を用いた各種申請に関連するWFなどのその他の情報を一元管理すると共に、相互に連携するゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20と連携し申請に関連する情報を共有することができる。
アプリケーション関連DB163は、例えば、ゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20に手続を実行させるための各種画面データ、並びに、ソースファイルを含む。ソースファイルは、例えば、ソフトウェア110A、110B及び110Cを起動するためのソースコードを含むファイルである。また、ソースコードは、手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
なお、リソース申請システム1では、ゲストシステム30のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等を個別に、ゲストシステム30のIDと呼ぶ場合があり、ゲストシステム30のホスト名、IPアドレス、及びSSH(secure shell)製品等をまとめて、ゲストシステム30のIDと呼ぶ場合もある。また、ユーザ(第1担当者、第2担当者など)の氏名、住所、電話番号、生年月日、電話番号、住所、又はメールアドレスなどの個人情報を個別に、利用者IDと呼ぶ場合があり、ユーザの氏名、住所、電話番号、生年月日、電話番号、住所、又はメールアドレスなどの個人情報をまとめて、利用者IDと呼ぶ場合もある。
ゲストシステム30は、「1-1.申請システム10の構成」又は「1-3.ゲストシステム30の構成」において説明したとおり、プラットフォームシステム40からダウンロードし、インストールされたソフトウェア110Bを含む。ソフトウェア110Bは、金融機関内で開発された申請システム10を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Bが起動されることによって、機能ブロック13Bが構成される。
機能ブロック13Bは、受信部131B、手続実行部132B、及び出力部133Bを含む。手続実行部132Bは、画面制御部134B、連携部135B、手続送信部137B、手続受信部136B及び疎通確認部138Bを含む。ソフトウェア110Bは、受信部131B、手続実行部132B、及び出力部133Bを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
受信部131Bは、入力要求信号を受信し、ゲストシステム30からシステムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請の申請を可能とする機能を含む。
出力部133Bは、例えば、連携部135B又は受信部131Bが、入力要求信号、ID信号、登録依頼信号、基本設定情報反映完了通知信号、基本設定WF、及び個別設定定義ファイルに関連する通知などを受信し、申請システム10との連携通知、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先登録要求、ユーザ又はゲストシステム30の連絡先登録通知などの通知又は信号全般を、ゲストシステム30及び共通基盤システム20(リソース提供システム26)に送信する機能を含む。また、連携部135A又は受信部131Aが基本設定情報反映完了通知を受信してよく、基本設定情報反映完了通知の受信に伴い、ソフトウェア110A、110B、110C又は110Dを終了させる機能を含んでもよい。
連携部135Bは、連携要求信号を申請システム10の連携部135Aに送信する機能、基本設定申請用リストのダウンロードのオブジェクトが選択されたことを通知(送信)する機能、基本設定WFを送信する機能、ファイル生成のオブジェクトが選択されたことを連携部135Aに通知(送信)する機能、事前確認結果の連携要求信号を受信し事前確認結果を連携する機能、及び、自動構築結果の連携要求を受信し自動構築結果を連携する機能を含む。
画面制御部134Bは、操作部33を用いたユーザの入力に応じて申請システム10から受信した画面データに基づいて各種画面を出力する機能を含む。ここで、画面データとは、ユーザの入力を受け付けるユーザインターフェースを含んでよい。
手続送信部137Bは、各種手続き(処理)に係る信号を申請システム10に送信する機能を含み、例えば、ID信号を申請システム10に送信する機能、及び連絡先を格納すると共に連絡先の登録依頼信号を申請システム10に送信する機能を含む。手続受信部136Bは、各種手続き(処理)に係る信号を申請システム10から受信する機能を含み、例えば、連絡先登録要求信号を受信する機能、及び、連絡先登録完了通知を受信し、ゲストシステム30を用いて各種申請の申請を可能とする機能を含む。疎通確認部138Bは、疎通確認要求信号を受信し、手続実行部132Bに疎通確認を実施させる機能を含む。
共通基盤システム20は、「1-2.共通基盤システム20の構成」において説明したとおり、第1リソース提供システム26A、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26Dを含む。また、「1-1.リソース申請システム1の概要」又は「1-2.共通基盤システム20の構成」において説明したとおり、共通基盤システム20には、ソフトウェア110Cがインストールされ、各リソース提供システム26には、ソフトウェア110Dがインストールされている。ソフトウェア110Cは、金融機関内で開発された共通基盤システム20を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Cが起動されることによって、機能ブロック13Cが構成される。機能ブロック13Cは、受信部261E、出力部263E及び連携部265Eを含む。ソフトウェア110Dは、金融機関内で開発されたリソース提供システム26を利用するためのアプリケーションソフトウェアである。ソフトウェア110Dが起動されることによって、機能ブロック13Dが構成される。機能ブロック13Dは、受信部263AB、手続実行部264AB、及び出力部262AB、を含む。手続実行部264ABは、連携部265AB、疎通確認部266AB、内容確認部267AB、及び自動構築部268ABを含む。ソフトウェア110C及び110Dは、受信部261E、出力部263E、連携部265E、受信部263AB、手続実行部264AB、及び出力部262ABを少なくとも含む手続方法(処理方法)をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
本実施形態では、連携部265Eが、個別設定WF、連携通知信号、自動構築結果の連携要求信号などを受信する機能を含む例が示される。受信部261Eは、個別設定WF、連携通知信号、自動構築結果の連携要求信号などを受信し、連携部265Eに送信する機能を有してよい。各信号、通知、基個別設定WF、連携通知信号、自動構築などについての詳細な説明は後述される。
出力部263Eは、例えば、連携部265E又は受信部261Eが、個別設定WF、連携通知信号、自動構築結果の連携要求信号などを受信し、疎通確認要求信号、疎通確認完了通知信号、自動構築結果の連携要求信号などの通知、又は、信号全般をゲストシステム30及び共通基盤システム20(リソース提供システム26)に送信する機能を含む。また、連携部265E又は受信部261Eが基本設定情報反映完了通知を受信してよく、基本設定情報反映完了通知の受信に伴い、ソフトウェア110A、110B、110C又は110Dを終了させる機能を含んでもよい。各信号、通知、疎通確認などについての詳細な説明は後述される。
連携部265ABは連携部265Eと同様の機能を含む。ここでは、連携部265Eと異なる機能を説明する。連携部265ABは、連携要求信号を受信する機能、及び、連携通知信号を送信する機能を含む。疎通確認部266AB、疎通確認完了通知信号を受信し事前確認を終了すると共に事前確認結果の連携要求信号を送信する機能、及び、疎通確認要求信号を送信する機能を含む。内容確認部267AB、個別設定定義ファイルに記載された個別設定申請の内容を確認する機能を含む。自動構築部268ABは、自動構築希望日になると、自動でゲストシステム環境を構築する機能を含む。
第1リソース提供システム26Aと同様に、第2リソース提供システム26Bは連携部265BB及び内容確認部267BBを含む手続実行部264BBを含み、第3リソース提供システム26Cは連携部265CB及び内容確認部267CBを含む手続実行部264CBを含み、第4リソース提供システム26Dは連携部265DB及び内容確認部267DBを含む手続実行部264DBを含む。
なお、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26Dは、第1リソース提供システム26Aと同様の構成及び機能を含むが、ここでは、連携部265AB及び内容確認部267ABを含む手続実行部264AB以外の構成及び機能の説明は省略される。
続いて、図6に示される各機能ブロックの機能を説明しつつ、基本設定申請に伴う処理の例を説明する。
リソース申請システム1において基本設定の申請を開始すると、ゲストシステム30のユーザ(例えば、第1担当者)は、ソフトウェア110Bを起動する。ソフトウェア110Bが起動されると、ソフトウェア110Bのプログラムが実行され、ゲストシステム30は、申請システム10と連携するために、連携要求を実行する。連携要求の実行に基づき、連携部135Bは、申請システム10に連携要求を送信する。なお、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行されたあと、ソフトウェア110A、110C及び110Dが起動されプログラムが実行される。
申請システム10は連携要求を受信すると、入力要求を実行する。入力要求の実行に基づき、申請システム10はゲストシステム30に、申請システム10との連携通知、及び入力要求を送信する。図示は省略するが、申請システム10は共通基盤システム20及び各リソース提供システム26にも、申請システム10及びゲストシステム30との連携通知を送信する。
ゲストシステム30は、申請システム10との連携通知、及び入力要求を受信すると、手続実行部132Bに含まれる連携部135Bは、申請システム10(連携部135A)と、例えば、REST API(Representational State Transfer Application Programming Interface)によって接続される。図示は省略するが、共通基盤システム20及び各リソース提供システム26は、申請システム10及びゲストシステム30との連携通知を受信すると、少なくとも、共通基盤システム20の連携部265E、及び第1リソース提供システム26Aの手続実行部264ABに含まれる連携部265ABは、申請システム10(連携部135A)及びゲストシステム30(連携部135B)と、例えば、REST API(Representational State Transfer Application Programming Interface)によって接続される。すなわち、ソフトウェア110A、110B、110C及び110Dの起動に伴い、ゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20は、REST APIによって相互に接続される。
ゲストシステム30の連携部135Bが入力要求を受信すると、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10(アプリケーション関連DB163)から受信した画面データに基づいて、表示部32に画面を表示させる。
ユーザは、表示部32に表示された画面に基づいて、ゲストシステム30のIDの管理の依頼を実行し、ゲストシステム30のIDを入力する。ユーザがゲストシステム30のIDの管理の依頼を実行すると、ゲストシステム30のIDは手続送信部137Bに格納されると共に、申請システム10に送信される。
申請システム10(手続受信部137A)は、ゲストシステム30のIDを受信すると、ゲストシステム30のIDの登録を実行する。ゲストシステム30のIDの登録では、申請システム10は、ゲストシステム30のIDを、申請システムDB161に格納する(申請システム10に登録する)。
申請システム10は、ゲストシステム30のIDを登録すると、ゲストシステム30に連絡先登録要求を実行する。連絡先登録要求の実行に基づき、申請システム10(手続送信部136A)はゲストシステム30に、連絡先登録要求を送信する。
ゲストシステム30(手続受信部136B)は、連絡先登録要求を受信すると、連絡先の登録依頼を実行する。連絡先の登録依頼を実行すると、ゲストシステム30は、申請システム10に、連絡先の登録依頼を送信する。
申請システム10(手続受信部137A)は、連絡先の登録依頼を受信すると、連絡先を登録する処理を実行する。ゲストシステム30の連絡先を登録では、申請システム10は、例えば、ユーザの連絡先を、申請システムDB161に格納する(申請システム10に登録する)。
申請システム10は、ゲストシステム30の連絡先(ユーザの連絡先)を登録すると、ゲストシステム30に連絡先登録完了通知を実行する。連絡先登録完了通知の実行に基づき、申請システム10(手続受信部137A)はゲストシステム30に、連絡先登録完了通知を送信する。
ゲストシステム30(手続受信部136B)は、連絡先登録完了通知を受信すると、通知の受信を実行する。通知の受信の実行に基づき、ゲストシステム30は基本設定申請を実行する。
基本設定申請を実行すると、ゲストシステム30は明細の起票を実行する。明細の起票を実行すると、明細の起票の実行に基づき、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10から受信した明細の起票データに基づいて、表示部32に起票された明細を表示させる。ユーザは、例えば、ユーザ名(第1担当者名)、ユーザの連絡先などを、起票された明細に入力する。
続いて、ゲストシステム30は基本設定情報ファイルの作成を実行する。基本設定情報ファイルの作成を実行すると、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10から受信したユーザーズガイド162を表示させる。ユーザは、ユーザーズガイド162から基本設定申請用リストをダウンロードし、表示部32に基本設定申請用リストを表示させる。また、ユーザは、基本設定申請用リストに、例えば、ゲストシステム30のID、ユーザのメールアドレスなどを入力する。
続いて、ユーザは基本設定申請用リスト(基本設定情報ファイル)の添付を実行する。基本設定情報ファイルの添付では、ユーザは、基本設定情報ファイルを起票した明細に添付する。
続いて、ユーザは、起票された明細を含む基本設定WF(Work Flow)の回付を実行する。基本設定WFの回付を実行すると、画面制御部134Bは、連携部135Bから申請システム10の連携部135Aに基本設定WFを送信する。リソース申請システム1では、明細の起票~基本設定WFの回付までを、基本設定申請と定義するが、基本設定申請の定義は明細の起票~基本設定WFの回付までの処理に限定されない。基本設定申請は、リソース申請システム1の用途、仕様などに基づき適宜設定することが可能である。
基本設定WFの回付に基づき、申請システム10の連携部135Aは、基本設定WFの受信、及び基本設定情報の格納を実行する。基本設定WFの受信、及び基本設定情報の格納の実行に基づき、申請システム10の連携部135Aは、基本設定WFを受信し、起票された明細に添付された基本設定情報ファイルから基本設定情報を抽出し、当該基本設定情報を申請システムDB161に格納する。
続いて、申請システム10は、基本設定情報を反映したことの通知(基本設定情報反映完了通知)を実行する。基本設定情報反映完了通知の実行に基づき、申請システム10は、基本設定情報反映完了通知を、例えば、電子メールを用いて、基本設定申請を申請したユーザ(ここでは、ゲストシステム30のユーザ(第1担当者))のメールアドレス宛に、基本設定情報反映完了通知を送信する。ユーザは、ゲストシステム30を用いて、基本設定情報反映完了通知を受信する(通知の受信を実行する)。
ユーザは、基本設定情報反映完了通知を受信すると、ソフトウェア110Bを終了させ、REST APIを介したゲストシステム30と申請システム10との連携を終了してよい。また、ユーザは、基本設定情報反映完了通知を受信したのち、個別設定申請を実行してもよい。
続いて、図6に示される各機能ブロックの機能を説明しつつ、個別設定申請に伴う処理の例を説明する。
ユーザが基本設定情報反映完了通知を受信したのち、個別設定申請の処理を実行する場合を説明する。ゲストシステム30は、基本設定情報反映完了通知を受信すると、個別設定申請の処理を実行する。
リソース申請システム1は、個別設定申請の処理を実行する。リソース申請システム1では、明細の起票~自動構築結果の連携までの処理を、個別設定申請と定義するが、個別設定申請の定義は明細の起票~自動構築結果の連携までの処理に限定されない。個別設定申請は、リソース申請システム1の用途、仕様などに基づき適宜設定することが可能である。
ここでは、一例として、ユーザが第1リソース提供システム利用申請を申請する場合における個別設定申請を説明する。個別設定申請の処理を実行すると、ゲストシステム30は明細の起票の処理を実行する。明細の起票の処理に基づき、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10(アプリケーション関連DB163)から受信した明細の起票の画面データに基づいて、表示部32に起票された明細を表示させる。ユーザは、例えば、ユーザ名(第1担当者名)、ユーザの連絡先などを、起票された明細に入力する。また、起票された明細において、個別設定を申請する申請先のリソース提供システムが選択可能となっている。ユーザは、表示部32に起票された明細において、個別設定を申請する申請先のリソース提供システムのリストから、例えば、第1リソース提供システム26Aを選択する。
続いて、ゲストシステム30はデフォルトファイルの生成及びダウンロードの処理を実行する。デフォルトファイルの生成及びダウンロードの処理を実行すると、基本設定申請で入力されたゲストシステム30のID及びユーザの連絡先などの基本設定情報、又は、入力されたユーザ名、連絡先などの基本設定情報に基づき、第1リソース提供システム26Aに対応したデフォルトファイル(個別設定情報ファイル)が生成され、生成された個別設定情報ファイルがダウンロードされる。例えば、デフォルトファイルの生成及びダウンロードの処理に基づき、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10(アプリケーション関連DB163)から受信した個別設定情報ファイルの画面データに基づいて、表示部32に個別設定情報ファイルを表示させる。リソース申請システム1では、デフォルトファイルはひな形と呼ばれる場合がある。
例えば、過去において、ユーザが同様の基本設定申請又は個別設定申請を申請したことがある場合、基本設定申請で入力されたゲストシステム30のID及びユーザの連絡先などの基本設定情報、個別設定を申請する申請先のリソース提供システム26の入力情報などに基づき、申請システム10は、申請システムDB161に格納された、過去に使用された基本設定情報ファイル、個別設定情報ファイル又は過去に使用された個別設定定義ファイル(詳細は後述)を参照することができる。その結果、申請システム10は、過去に使用された基本設定情報ファイル、個別設定情報ファイル又は過去に使用された個別設定定義ファイル(詳細は後述)に基づき、デフォルトファイルの生成及びダウンロードを実行することができる。このとき、申請システム10は、同様に入力すべき、基本設定情報、個別設定情報が既に入力された状態のデフォルトファイル(基本設定情報ファイル、個別設定情報ファイル)を第1担当者に提供することができる。すなわち、各種申請に伴うファイル生成において、過去の履歴や情報を自動的に反映させることができる。また、第1担当者は、改めて個別設定情報ファイルを生成する場合と比較して、入力すべき個別設定情報が既に入力された個別設定情報ファイルを使用して個別設定定義ファイルを生成することができるため、リソース申請システム1が利用されることによって、第1担当者の作業負担を軽減することができる。また、共通基盤システム担当者は、書面を用いて第1担当者に申請を促すことなく、電子化されたシステムの中で確認作業が可能となるため、リソース申請システム1が利用されることによって、共通基盤システム担当者の作業負担も軽減することができる。
続いて、ユーザは、表示部32に表示されたユーザーズガイド162の画像データに基づき、ユーザーズガイド162の内容を参照しつつ、個別設定に必要な情報を個別設定情報ファイルに入力し、個別設定定義ファイルを生成する。ユーザはゲストシステム30のID、ユーザのメールアドレス、第1リソース提供システム26Aの利用を希望する第1リソース提供システム利用開始日、自動構築希望日などを個別設定定義ファイルに入力する。
個別設定定義ファイルが生成されたのちに、例えば、手続実行部132Aは、申請システムDB161からゲストシステム30のID、ユーザの連絡先などの基本設定情報、ユーザのメールアドレスなどを受信し、個別設定定義ファイルの生成時に入力されたゲストシステム30のID、ユーザの連絡先などの基本設定情報、ユーザのメールアドレスなどと照らし合わせて、一致又は不一致を確認してもよい。
続いて、個別設定を申請する申請先の第1リソース提供システム26Aに固有の明細(固有明細)を起票すると共に、固有明細に個別設定定義ファイルの添付の処理を実行する。固有明細の起票及び個別設定定義ファイルの添付の処理に基づき、画面制御部134Bは、連携部135Bが申請システム10(アプリケーション関連DB163)から受信した固有明細の画像データに基づいて、表示部32に固有明細を表示させる。ユーザは、表示部32に表示された固有明細に、個別設定定義ファイルを添付する。
続いて、リソース申請システム1は、事前確認の処理を実行する。リソース申請システム1では、個別設定情報の格納~申請先システムの疎通確認完了通知受信までの処理を、事前確認と定義するが、事前確認の定義は個別設定情報の格納~申請先システムの疎通確認完了通知受信までの処理に限定されない。事前確認は、リソース申請システム1の用途、仕様などに基づき適宜設定することが可能である。
事前確認では、はじめに、個別設定情報の格納の処理が実行される。個別設定情報の格納の処理に基づき、申請システム10(連携部135A)は、ゲストシステム30の連携部135Bを介して、固有明細に添付された個別設定定義ファイルから個別設定情報を抽出し、当該個別設定情報を申請システムDB161に格納する。
続いて、事前確認では、申請システム10は、個別設定の申請先である第1リソース提供システム26Aに個別設定定義ファイルの連携要求が実行される。個別設定定義ファイルの連携要求の処理に基づき、申請システム10(連携部135A)は、共通基盤システム20の連携部265E及び第1リソース提供システム26Aの連携部265ABを介して、第1リソース提供システム26Aに個別設定定義ファイルの連携要求を送信する。
続いて、事前確認では、共通基盤システム20(ここでは、第1リソース提供システム26A)は、個別設定定義ファイルの連携要求の処理を実行する。共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、連携部135A、連携部265E及び連携部265ABを介して、個別設定定義ファイルを連携する。
続いて、事前確認では、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、個別設定申請の内容の確認の処理を実行する。個別設定申請内容確認の処理では、内容確認部267ABは、連携部265ABを介して個別設定定義ファイルに記載された個別設定申請の内容を確認する。
続いて、事前確認では、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、疎通確認の実施、すなわち、疎通確認の要求の処理を実行する。疎通確認の要求の処理では、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26Aの疎通確認部266AB)は、連携部265AB、連携部265E、連携部135A及び連携部135Bを介して、疎通確認部266Aからゲストシステム30(疎通確認部138B)に、疎通確認要求を送信する。
続いて、事前確認では、ゲストシステム30は、疎通確認要求の受信、疎通確認の実施、及び疎通確認完了通知の送信の処理を実行する。疎通確認要求の受信の処理では、疎通確認部138Bが疎通確認要求を受信し、手続実行部132Bが疎通確認を実施する。また、ゲストシステム30が疎通確認を実施し、ゲストシステム30による疎通確認が完了すると、ゲストシステム30は、連携部135B、連携部135A、連携部265E及び連携部265ABを介して、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26Aの疎通確認部266AB)に疎通確認完了通知を送信する。
続いて、事前確認では、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、疎通確認完了通知の受信の処理を実行する。疎通確認完了通知の受信の処理を実行では、疎通確認部266ABが疎通確認完了通知を受信する。
続いて、リソース申請システム1は、事前確認結果の確認の処理を実行する。リソース申請システム1では、事前確認の終了~事前確認結果を連携までの処理を事前確認結果の確認と定義するが、事前確認結果の確認は事前確認の終了~事前確認結果の連携までの処理に限定されない。事前確認結果の確認はリソース申請システム1の用途、仕様などに基づき適宜設定することが可能である。
事前確認結果の確認では、はじめに、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、事前確認の終了の処理を実行すると共に、第1リソース提供システム26A以外のリソース提供システム26(第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D)、ゲストシステム30、及び申請システム10に、事前確認結果の連携要求の処理を実行する。事前確認の終了、及び事前確認結果の連携要求の実行では、共通基盤システム20(第1リソース提供システム26A)は、事前確認を終了する。また、事前確認の終了に伴い、第1リソース提供システム26Aは、連携部265ABを介して、連携部265BB、連携部265CB、連携部265DB、連携部135A及び連携部135Bに、事前確認結果の連携要求を送信する。
続いて、事前確認結果の確認では、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D、ゲストシステム30、及び申請システム10は、事前確認結果の連携要求を受信すると共に事前確認結果を連携する処理を実行する。事前確認結果の連携要求を受信及び事前確認結果を連携の処理では、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D)、ゲストシステム30、及び申請システム10のそれぞれでは、連携部265BB、連携部265CB、連携部265DB、連携部135A及び連携部135Bが事前確認結果の連携要求を受信し、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D、ゲストシステム30、及び申請システム10は、事前確認結果を連携する。
事前確認結果を連携すると、申請システム10は、個別設定定義ファイルを添付された固有明細を含む個別設定WFの回付の処理を実行する。個別設定WFの回付の処理では、画面制御部134Bの連携部135Bと連携されている申請システム10の連携部135Aから共通基盤システム20の各連携部(連携部265E、265AB、265BB、265CB及び265DB)に個別設定WFが送信される。
続いて、共通基盤システム20の各連携部(連携部265E、265AB、265BB、265CB及び265DB)は、個別設定定義ファイルを添付された固有明細を含む個別設定WFの受信の処理、及び個別設定定義ファイルの連携の処理を実行する。個別設定WFの受信の処理及び個別設定定義ファイルの連携の処理では、共通基盤システム20の各連携部(連携部265E、265AB、265BB、265CB及び265DB)が個別設定WFを受信すると共に、共通基盤システム20の各リソース提供システム26(第1リソース提供システム26A以外のリソース提供システム26(第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D))は、連携部135A及び各連携部(連携部265E、265AB、265BB、265CB及び265DB)を介して、個別設定定義ファイルを連携する。
続いて、第1リソース提供システム26A以外のリソース提供システム26(第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D)は、個別設定申請の内容の確認の処理を実行する。個別設定申請の内容の確認の処理では、内容確認部267AB、内容確認部267BB、内容確認部267CB、及び内容確認部267DBのそれぞれは、連携部135A及び各連携部(連携部265E、265AB、265BB、265CB及び265DB)を介して、個別設定定義ファイルに記載された個別設定申請の内容を確認する。
続いて、共通基盤システム20の各リソース提供システム26が個別設定申請の内容を確認すると、共通基盤システム20は、個別設定定義ファイルに記載された自動構築希望日に、個別設定の申請先のリソース提供システム(ここでは、第1リソース提供システム26A)に、ゲストシステム環境の自動構築の処理を実行する。ゲストシステム環境の自動構築の処理では、第1リソース提供システム26Aの自動構築部268ABが、自動構築希望日になると、自動でゲストシステム環境を構築する。
続いて、リソース申請システム1は、自動構築結果の確認の処理を実行する。リソース申請システム1では、自動構築結果の連携要求~自動構築結果を連携までの処理を自動構築結果の確認と定義するが、自動構築結果の確認は自動構築結果の連携要求~自動構築結果を連携までの処理に限定されない。自動構築結果の確認はリソース申請システム1の用途、仕様などに基づき適宜設定することが可能である。
自動構築結果の確認では、はじめに、共通基盤システム20は、ゲストシステム30、及び申請システム10に、自動構築結果の連携要求の処理を実行する。自動構築結果の連携要求の実行では、共通基盤システム20は、連携部265Aを介して、連携部17及び連携部135に、自動構築結果の連携要求を送信する。
続いて、自動構築結果の確認では、ゲストシステム30、及び申請システム10は、自動構築結果の連携要求受信の処理、及び、自動構築結果の連携の処理を実行する。自動構築結果の連携要求の受信の処理では、連携部135A及び連携部135Bが、連携部265AB及び連携部265Eを介して自動構築結果の連携要求を受信すると共に、ゲストシステム30、及び申請システム10は、自動構築結果を連携する。
その結果、ユーザは、ゲストシステム30において、第1リソース提供システム26Aの利用が可能となる。
ゲストシステム30が自動構築結果を連携すると、ユーザは、ゲストシステム30を用いて、ソフトウェア110Bを終了させ、REST APIを介したゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20の連携を終了してよい。
<3.リソース申請システム1の基本設定申請及び個別設定申請フロー>
本発明の第1実施形態に係るプログラム(ソフトウェア110A、110B、110C)による処理方法の一例について、図7~図12のフローを用いて説明する。当該プログラムによる処理は、ゲストシステム30の制御部31、申請システム10の制御部12、共通基盤システム20の制御部22によって実行される。
図7及び図8には、ゲストシステム30と申請システム10とが連携して基本設定申請に伴う処理を実行するためのフローの一例が記載されている。図9~図12は、主に、ゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20が連携して個別設定申請に伴う処理を実行するためのフローの一例が記載されている。ここでは、一例として、「2.リソース申請システム1の機能ブロック構成」において機能ブロックを用いて説明した基本設定申請に伴う処理、及び、第1リソース提供システム利用申請を申請する場合における個別設定申請に伴う処理の、より具体的なフローを説明する。図1~図6と同一、又は類似する構成の説明は、省略される場合がある。
はじめに、図7及び図8を用いて、基本設定申請に伴う処理のより具体的なフローを説明する。
リソース申請システム1において基本設定の申請を開始すると、ゲストシステム30のユーザ(例えば、第1担当者)が、ソフトウェア110Bを起動(ステップ1(S1))し、ゲストシステム30は、表示部32に申請システム10を用いた各種申請のための画面を表示する。画面には、例えば、システムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請のオブジェクトが含まれる。
なお、本発明の第1実施形態に係るプログラムによる処理方法の一例では、ユーザはゲストシステム30の利用を許可されているものとする。ユーザはゲストシステム30の利用を許可されているため、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行され、ソフトウェア110A、110C及び110Dが起動されプログラムが実行されるまでの処理は省略される。すなわち、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行されたあと、ソフトウェア110A、110C及び110Dが起動されプログラムが実行される。
ユーザがゲストシステム30の利用を許可されていない場合には、ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行されたあとに、例えば、以下に示す(1)~(4)の処理が実行される。(1)ゲストシステム30の利用者情報の入力、(2)利用者情報が入力されたあとに続く、ゲストシステム30の通信部34から申請システム10の通信部15を介した申請システムDB161への利用者情報の送信、(3)申請システム10(申請システムDB161)が利用者情報を受信したあとに続く利用者情報と申請システムDB161に格納された利用者情報との照会(照合)及び判定、(4)利用者情報が申請システムDB161に登録された情報であると共にユーザはゲストシステム30を利用可能であると判定されたあとに、利用者情報を、申請システム10(申請システムDB161)から通信部15を介して、ゲストシステム30の通信部34及び共通基盤システム20の通信部24からへ送信すること。
ソフトウェア110Bが起動されプログラムが実行され、ソフトウェア110A、110C及び110Dが起動されプログラムが実行されると、機能ブロック13A、13B、13C及び13Dが構成され、手続実行部132Bの連携部135Bは、連携要求信号を申請システム10の連携部135Aに送信する(ステップ2(S2))。ここで、連携要求は、REST API連携要求である。
連携部135Aが連携要求信号を受信すると、ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)はREST APIによって相互に接続される。ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)がREST API連携されることによって、ゲストシステム30は、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信することが可能となる。こうして、手続実行部132Bは、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信しつつ、各種申請を進めることができる。
続いて、連携部135Aが連携要求信号を受信したのちに、申請システム10は入力要求を実行する(ステップ4(S4))。入力要求の実行に伴い、連携部135Aは、申請システム10との連携通知及び入力要求を含む入力信号を、ゲストシステム30に送信する(ステップ6(S6))。図示は省略するが、ステップ6(S6)において、連携部135Aは、共通基盤システム20の連携部265E(リソース提供システム26内の手続実行部264ABの連携部265AB、手続実行部264BBの連携部265BB、手続実行部264CBの連携部265CB、及び手続実行部264DBの連携部265DB)に、申請システム10及びゲストシステム30との連携通知信号を送信する。
受信部131Bは入力要求信号を受信(ステップ8(S8))すると、ゲストシステム30において、システムのIDの管理、連絡先の登録、及び各種申請の申請が可能となる。図示は省略するが、共通基盤システム20内の各連携部が連携通知信号を受信すると、共通基盤システム20内の各連携部、ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)はREST APIによって相互に接続される。共通基盤システム20内の各連携部、ゲストシステム30(連携部135B)及び申請システム10(連携部135A)がREST API連携されることによって、共通基盤システム20は、ゲストシステム30及び申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)と通信することが可能となる。こうして、機能ブロック13Bの手続実行部132Bは、申請システム10(申請システムDB161、アプリケーション関連DB163)及び共通基盤システム20と通信しつつ、ゲストシステム30において、リソース提供システム26を用いた各種申請を進めることができる。すなわち、ユーザは、各種申請のオブジェクトを選択することができると共に、ゲストシステム30を用いて、各種申請の申請が可能となる。
ユーザが、操作部33を用いて、システムのIDの管理のオブジェクトを選択(ステップ10(S10))すると、アプリケーション関連DB163はシステムのIDの入力画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、システムのIDの入力画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32にシステムのIDの入力画面を表示する。画面には、システムのIDの入力のテキストとともに、システムのIDの入力の空欄を含むオブジェクトが含まれている。ユーザが、操作部33を用いて、当該空欄にゲストシステム30のIDを入力し、操作部33がゲストシステム30のIDの入力の操作を受け付けると、ゲストシステム30のIDは手続送信部137Bに格納されると共に、手続送信部137Bはゲストシステム30のIDを含むID信号を申請システム10に送信(ステップ12(S12))する。
手続受信部137AはID信号を受信すると、ゲストシステム30のIDを、申請システムDB161に格納(申請システム10に登録)(ステップ14(S14))する。
申請システム10はゲストシステム30のIDを登録すると、手続送信部136Aは、ゲストシステム30に連絡先登録要求信号を送信(ステップ16(S16))する。
手続受信部136Bは連絡先登録要求信号を受信(ステップ18(S18))する。手続受信部136Bは連絡先登録要求を受信すると、ユーザは、操作部33を用いて、連絡先の登録のオブジェクトを選択する。ユーザが連絡先の登録のオブジェクトを選択すると、アプリケーション関連DB163は連絡先の登録の入力画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは連絡先の登録の入力画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に連絡先の登録の入力画面を表示する。画面には、連絡先の登録の入力のテキストとともに、連絡先の登録の入力の空欄を含むオブジェクトが含まれている。ユーザが、操作部33を用いて、当該空欄に連絡先を入力し、操作部33が連絡先の入力の操作を受け付けると、当該連絡先は手続送信部137Bに格納されると共に、手続送信部137Bは連絡先の登録依頼信号を申請システム10に送信(ステップ20(S20))する。
手続受信部137Aは連絡先の登録依頼信号を受信すると、ユーザの連絡先を、申請システムDB161に格納(申請システム10に登録)(ステップ(S22))する。
申請システム10は、ゲストシステム30の連絡先(ユーザの連絡先)を登録すると、手続受信部137Aはゲストシステム30に、連絡先登録完了通知を送信(ステップ24(S24))する。
手続受信部136Bは連絡先登録完了通知を受信(ステップ26(S26))すると、ユーザは、ゲストシステム30を用いて、各種申請の申請が可能となる。
ユーザが基本設定申請(ステップ28(S28))の申請を実行する場合、はじめに、ユーザは、明細の起票を実行(ステップ282(S282))する。明細の起票では、ユーザは、操作部33を用いて、明細の起票のオブジェクトを選択する。明細の起票のオブジェクトが選択されると、アプリケーション関連DB163は明細の起票の画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、明細の起票の画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に明細の起票の画面を表示する。明細の起票の画面には、基本設定申請、個別設定申請、基本設定WF(Work Flow)の回付などのテキストとともに、ユーザ名(第1担当者名)、ユーザの連絡先などの入力の空欄、基本設定WF(Work Flow)の回付などのオブジェクトが含まれている。ユーザは、操作部33を用いて、当該空欄にユーザ名、連絡先を入力し、基本設定申請のオブジェクトを選択する。
ユーザがユーザ名等を入力し基本設定申請のオブジェクトを選択すると、ゲストシステム30は基本設定情報ファイルの作成を実行(ステップ284(S284))する。基本設定情報ファイルの作成において、アプリケーション関連DB163はユーザーズガイド162の画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、ユーザーズガイド162の画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32にユーザーズガイド162の画面を表示する。画面には、基本設定申請用リストのダウンロードなどのテキストとともに、基本設定申請用リストのダウンロードを含むオブジェクトが含まれている。ユーザは、操作部33を用いて、基本設定申請用リストのダウンロードのオブジェクトを選択する。基本設定申請用リストのダウンロードのオブジェクトが選択されると、連携部135Bは基本設定申請用リストのダウンロードのオブジェクトが選択されたことを連携部135Aに通知(送信)する。連携部135Aは、当該通知を受信すると、アプリケーション関連DB163から、基本設定申請用リストをダウンロードし、基本設定申請用リストの画面データを、連携部135Aを介して連携部135Bに送信する。連携部135Bは、基本設定申請用リストの画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に基本設定申請用リストを表示する。ユーザは、操作部33を用いて、基本設定申請用リストを選択し、基本設定申請用リストに、例えば、ゲストシステム30のID、ユーザのメールアドレスなどを入力する。
続いて、ユーザは、操作部33を用いて、基本設定申請用リスト(基本設定情報ファイル)を選択し、基本設定情報ファイルを起票した明細に添付する(ステップ286(S286))。
続いて、ユーザは、操作部33を用いて、起票された明細の基本設定WFの回付のオブジェクトを選択する。基本設定WFの回付のオブジェクトが選択されると、連携部135Bは連携部135Aに基本設定WFを送信する(ステップ288(S288))。
申請システム10(連携部135A)は基本設定WFを受信すると、起票された明細に添付された基本設定情報ファイルから基本設定情報を抽出し、当該基本設定情報を申請システムDB161に格納する(ステップ30(S30))。申請システム10が基本設定WFを受信し、基本設定情報を申請システムDB161に格納すると、申請システム10は、例えば、電子メールを用いて、基本設定申請を申請したユーザのメールアドレス宛に、基本設定情報反映完了通知信号を送信する(ステップ32(S32))。
ユーザは、ゲストシステム30を用いて、基本設定情報反映完了通知信号を受信する(ステップ34(S34))。ユーザは、基本設定情報反映完了通知を受信すると、ソフトウェア110Bを終了させ、REST APIを介した申請システム10及び共通基盤システム20との連携を終了してよい(終了)。また、ユーザは、基本設定情報反映完了通知を受信したのち、個別設定申請(ステップ40(S40))を申請してもよい。
続いて、図9~図12を用いて、第1リソース提供システム利用申請を申請する場合における個別設定申請に伴う処理のより具体的なフローを説明する。
リソース申請システム1において個別設定申請(ステップ40(S40))の申請の処理を開始すると、ユーザはゲストシステム30を用いて、明細の起票の処理(ステップ410(S410))を実行する。ステップ410は、ステップ282と同様であるから、ステップ410の説明では、主にステップ282を異なる点を説明する。明細の起票の画面には、基本設定申請、個別設定申請、個別設定WFの回付、リソース提供システムなどのテキストとともに、ユーザ名及びユーザの連絡先などの入力の空欄、個別設定を申請する申請先のリソース提供システムのドロップダウンリスト、ファイル生成、ファイル添付、ダウンロード、個別設定WFの回付などのオブジェクトが含まれている。ユーザは、操作部33を用いて、当該空欄にユーザ名、連絡先を入力し、リソース提供システムのドロップダウンリストから、例えば、第1リソース提供システム26Aのオブジェクトを選択する。
ユーザがユーザ名等を入力し第1リソース提供システム26Aのオブジェクトを選択すると、ゲストシステム30は基本設定情報ファイルの作成を実行(ステップ284(S284))する。ゲストシステム30はデフォルトファイルの生成及びダウンロードの処理(ステップ420(S420))を実行する。デフォルトファイルの生成及びダウンロードにおいて、基本設定申請で入力されたゲストシステム30のID及びユーザの連絡先などの基本設定情報、又は、入力されたユーザ名、連絡先などの基本設定情報に基づき、アプリケーション関連DB163は第1リソース提供システム26Aに対応したデフォルトファイル(個別設定情報ファイル)を生成し、生成された個別設定情報ファイルをダウンロードし、個別設定情報ファイルを連携部135Aに送信する。連携部135Aは、個別設定情報ファイルの画面データを連携部135Bに送信する。連携部135Bは個別設定情報ファイルの画面データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に個別設定情報ファイルを表示する。
続いて、ユーザは、表示部32に表示されたユーザーズガイド162の画像データの内容を参照しつつ、操作部33を用いて、個別設定設情報ファイルを選択し、例えば、ゲストシステム30のID、ユーザのメールアドレス、第1リソース提供システム26Aの利用を希望する第1リソース提供システム利用開始日、自動構築希望日などを入力し、個別設定定義ファイルを生成する(ステップ430(S430))。
個別設定定義ファイルが生成され、例えば、ユーザが操作部33を用いてファイル生成のオブジェクトを選択すると、連携部135Bはファイル生成のオブジェクトが選択されたことを連携部135Aに通知(送信)する。連携部135Aは当該通知を受信すると、アプリケーション関連DB163は、個別設定を申請する申請先の第1リソース提供システム26Aに固有の明細(固有明細)を起票すると共に、連携部135Aを介して、連携部135Bに固有明細の画像データを送信する。連携部135Bが固有明細の画像データを受信すると、画面制御部134Bは、表示部32に固有明細の画面を表示する。固有明細の画面には、ファイル添付のテキストとともに、ファイル添付のオブジェクトが含まれている。ユーザが、操作部33を用いて、ファイル添付のオブジェクトを選択すると、手続実行部132Bは、表示部32に表示された固有明細に個別設定定義ファイルを添付する(ステップ440(S440))。
続いて、リソース申請システム1は、事前確認の処理(ステップ450(S450))を実行する。固有明細に個別設定定義ファイルが添付されると、手続実行部132Bの連携部135Bは、固有明細に個別設定定義ファイルが添付されたことを、連携部135Aに通知(送信)する。連携部135Aは、当該通知を受信すると、連携部135Bを介して、固有明細に添付された個別設定定義ファイルから個別設定情報を抽出し、当該個別設定情報を申請システムDB161に格納する(ステップ452(S452))
個別設定情報が申請システムDB161に格納されたのち、連携部135Aは、共通基盤システム20の連携部265E及び第1リソース提供システム26Aの連携部265ABを介して、第1リソース提供システム26Aに個別設定定義ファイルの連携要求信号を送信する(ステップ454(S454))。
連携部265ABが連携要求信号を受信すると、第1リソース提供システム26Aは、連携部135A、連携部265E及び連携部265ABを介して、個別設定定義ファイルを連携する(ステップ456(S456))。なお、連携部135B、連携部135A、及び共通基盤システム20内の各連携部はREST APIによって連携されている。
第1リソース提供システム26Aが個別設定定義ファイルを連携すると、手続実行部264AB内の内容確認部267ABは、連携部265ABを介して個別設定定義ファイルに記載された個別設定申請の内容を確認する(ステップ458(S458))。
第1リソース提供システム26Aが個別設定申請の内容を確認すると、第1リソース提供システム26Aは、連携部265AB、連携部265E、連携部135A及び連携部135Bを介して、疎通確認部266ABからゲストシステム30の疎通確認部138Bに、疎通確認要求信号を送信する(ステップ460(S460))。
続いて、疎通確認部138Bが疎通確認要求信号を受信し、手続実行部132Bが疎通確認を実施する。また、ゲストシステム30(手続実行部132)が疎通確認を実施し、ゲストシステム30による疎通確認が完了すると、ゲストシステム30は、連携部135B、連携部135A、連携部265E及び連携部265ABを介して、疎通確認部266ABに疎通確認完了通知信号を送信する(ステップ462(S462))。続いて、疎通確認部266ABが疎通確認完了通知信号を受信する(ステップ464(S464))。
疎通確認部266ABが疎通確認完了通知を受信すると、リソース申請システム1は、事前確認結果の確認の処理を実行(ステップ470(S470))する。事前確認結果の確認では、疎通確認部266ABが疎通確認完了通知を受信すると、第1リソース提供システム26Aは事前確認を終了する。また、疎通確認部266ABが疎通確認完了通知を受信すると、第1リソース提供システム26Aは、連携部265ABを介して、連携部265BB、連携部265CB、連携部265DB、連携部135A及び連携部135Bに、事前確認結果の連携要求信号を送信する(ステップ472(S472))。
連携部265BB、連携部265CB、連携部265DB、連携部135A及び連携部135Bが事前確認結果の連携要求信号を受信すると、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D、ゲストシステム30、及び申請システム10は、事前確認結果を連携する(ステップ474(S474)、ステップ476(S476)、ステップ478(S478))。
ステップ472~ステップ478によって、第1リソース提供システム26A、第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D、ゲストシステム30、及び申請システム10が事前確認結果を連携すると、事前確認結果の確認は終了する。
事前確認結果の確認が終了すると、ゲストシステム30の連携部135Bと連携されている申請システム10の連携部135Aから、共通基盤システム20の各連携部(連携部265E、連携部265AB、265BB、265CB及び265DB)に、個別設定定義ファイルを添付された固有明細を含む個別設定WFが送信される(ステップ480(S480))。
共通基盤システム20の各連携部(連携部265E、連携部265AB、265BB、265CB及び265DB)が個別設定WFを受信すると共に、共通基盤システム20の各リソース提供システム26(第1リソース提供システム26A以外のリソース提供システム26(第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D))は、連携部135A及び各連携部(連携部265E、連携部265AB、265BB、265CB及び265DB)を介して、個別設定定義ファイルを連携する(ステップ490(S490))。
共通基盤システム20内の各リソース提供システム26(第1リソース提供システム26A以外のリソース提供システム26(第2リソース提供システム26B、第3リソース提供システム26C、及び第4リソース提供システム26D))において、相互に、個別設定定義ファイルが連携されると、内容確認部267AB、内容確認部267BB、内容確認部267CB、及び内容確認部267DBのそれぞれは、連携部135A及び各連携部(連携部265E、連携部265AB、265BB、265CB及び265DB)を介して、個別設定定義ファイルに記載された個別設定申請の内容を確認する(ステップ500(S500))。
共通基盤システム20の各リソース提供システム26が個別設定申請の内容を確認すると、第1リソース提供システム26Aの自動構築部268ABは、自動構築希望日になると、自動でゲストシステム環境を構築する(ステップ520(S520))。
続いて、リソース申請システム1は、自動構築結果の確認の処理を実行(ステップ530(S530))する。自動構築結果の確認では、はじめに、共通基盤システム20は、連携部265AB及び連携部265Eを介して、連携部135A及び連携部135Bに、自動構築結果の連携要求信号を送信する(ステップ532(S532))。続いて、自動構築結果の確認では、連携部135A及び連携部135Bが、連携部265AB及び連携部265Eを介して自動構築結果の連携要求信号を受信すると共に、ゲストシステム30、及び申請システム10は、自動構築結果を連携する(ステップ534(S534)、ステップ536(S536))。
その結果、ユーザは、ゲストシステム30において、第1リソース提供システム26Aの利用が可能となる(ステップ540(S540)。
ゲストシステム30が自動構築結果を連携すると、ユーザは、ゲストシステム30を用いて、ソフトウェア110Bを終了させ、REST APIを介した申請システム10及び共通基盤システム20との連携を終了してよい(終了)。
なお、第1担当者を含む複数のユーザは、例えば、各ユーザのIDを用いて、ゲストシステム30を利用することができる。例えば、第2担当者又は共通基盤システム担当者は、それぞれのIDを用いてゲストシステム30を利用し、新規ユーザの作成(ユーザ作成)、ディレクトリ作成等のゲストシステム30の環境設定を変更することができる(ステップ510(S510))。
以上説明した通り、リソース申請システム1を用いることによって、ゲストシステム30、申請システム10及び共通基盤システム20を連携すると共に、相互に通信を行うことで、新規利用、設定変更、廃止などの各種申請を、電子化されたシステム上で実行することができる。
また、リソース申請システム1を用いることによって、ユーザは、再度、同様の申請(例えば、基本設定変更又は個別設定変更の申請)を行う場合、書面にて同様の申請を一から起案する必要が無く、かつ、過去に入力した基本設定情報又は個別設定情報を自動的に反映したデフォルトファイル(基本設定情報ファイル又は個別設定情報ファイル)に基づき各種申請を行うことができる。その結果、リソース申請システム1が利用されることによって、各種申請におけるユーザの書面の作成の負担を軽減することができる。
また、リソース申請システム1を用いることによって、共通基盤システム担当者は、電子化されたシステムの中で確認作業が可能となる。その結果、リソース申請システム1が利用されることによって、共通基盤システム担当者の作業負担も軽減することができる。
したがって、本発明の一実施形態に係る共通基盤システム内の複数のシステムの申請を電子化するリソース申請システム1を用いることによって、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施形態では、ソフトウェア110Aがアプリケーションソフトウェアであり、ソフトウェア110B、110C及び110Dがネイティブアプリケーションである例を説明した。しかし、ここで示された例に限定されず、ソフトウェア110Aがネイティブアプリケーションであってよく、ソフトウェア110Aはアプリケーションソフトウェアであり、ソフトウェア110B、110C及び110Dはウェブブラウザ上で操作可能なウェブアプリケーションであってもよい。
各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程(ステップ)の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。