JP2024008534A - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】長寿妙な電動弁を提供する。【解決手段】電動弁は、弁座を有する弁本体と、ロータを有するモータと、前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、を備えた電動弁において、前記遊星歯車式減速機構は、前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、を備え、前記太陽歯車と前記キャリアとの間に、摺接部材が配置され、前記太陽歯車は第1種の素材から形成され、前記摺接部材は第2種の素材から形成され、前記第1種の素材と前記第2種の素材とは異っている。【選択図】図2

Description

本発明は、電動弁に関し、例えば、冷凍サイクルに組み込まれて冷媒等の流体の流量制御に用いられる電動弁に関する。
従来から、電動モータを用いて弁の開閉を行ういわゆる電動弁として、ロータの回転を直接ねじ機構に伝達して弁の開閉を行うようにしたものが知られている。このような電動弁に対し、より高負荷の条件で弁を開閉させ、あるいは弁開度の分解能をさらに高めることが求められている。
これに対し本出願人は、特許文献1に示すように、ロータの回転を遊星歯車式減速機構で減速してねじ機構に伝達するようにした電動弁を提案している。かかる電動弁では、ロータの単位回転当たりのトルクが大きくなるので、負荷が高い条件下でも使用でき、また1駆動パルス当たりの弁開度の分解能を高くすることができる。
特開2019-60466号公報
特許文献1の電動弁によれば、同じ樹脂素材から形成した太陽歯車とリングギヤとを摺動させた際の摩耗を抑制するために、太陽歯車の軸線方向端に、太陽歯車とは異なる素材からなる摺動部材を配置している。しかしながら、同種素材からなる部品同士の摺動は、太陽歯車とリングギヤ以外にも生じており、太陽歯車とリングギヤの摩耗を抑制できたとしても、それ以外の部品が摩耗すれば電動弁の寿命を延長できないという問題がある。また、多段の遊星歯車式減速機構を電動弁に設けて減速比を高める試みがなされているが、かかる電動弁においては、下段側になるにしたがってトルクが増大するため、下段側の太陽歯車とキャリアとの摺動による摩耗が問題となる。
本発明の目的は、長寿命な電動弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による電動弁は、
弁座を有する弁本体と、
ロータを有するモータと、
前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、
前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、
前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、
を備えた電動弁において、
前記遊星歯車式減速機構は、
前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、
前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、
を備え、
前記太陽歯車と前記キャリアとの間に、摺接部材が配置され、
前記太陽歯車は第1種の素材から形成され、前記摺接部材は第2種の素材から形成され、前記第1種の素材と前記第2種の素材とは異っている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、長寿命な電動弁を提供することができる。
図1は、第1実施形態にかかる電動弁を示す縦断面図である。 図2は、第1実施形態にかかる電動弁の減速機構の周辺を示す図である。 図3は、変形例にかかる電動弁の減速機構の一部を拡大して示す縦断面図である。 図4は、第2実施形態にかかる電動弁を示す縦断面図である。 図5は、第2実施形態にかかる電動弁の減速機構の周辺を示す図である。 図6は、変形例にかかる電動弁の減速機構の一部を拡大して示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施形態における電動弁について説明する。なお、以下の実施形態及び比較例の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(異種素材及び軸線方向の定義)
ここで、2つの部材同士を摺動させたとき「凝着摩耗」が発生する場合、その部材が形成される素材を同種素材という。また、「異種素材」とは同種素材でない素材をいい、すなわち2つの部材同士を摺動させたとき「凝着摩耗」が発生しない場合には、一方の部材の素材に対して他方の部材の素材が異種素材に相当する。異種素材の例としては、例えば任意の素材を金属、樹脂、セラミック、ガラス等のカテゴリーに分類したとき、カテゴリー違いの素材同士が相当する。また、「軸線方向」とは、ここではシャフトの中心軸線の方向をいうものとする。本明細書では、上方とは、ステータ側をいい、下方とは、ステータに対する主弁体側をいう。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる電動弁1を示す縦断面図である。図2は、本実施形態にかかる電動弁1の減速機構6の周辺を示す図である。
電動弁1は、主として、弁本体2と、キャン3と、弁本体2の内部空間に配置された弁体4と、弁体4を駆動する回転トルクを発生するステッピングモータ5と、キャン3の内部に配設されステッピングモータ5の回転トルクを減速して、出力軸7を介して弁体4に駆動力を伝達する減速機構6と、送りねじ機構9とを備えている。
弁本体2は、内部に弁室VCが画成される。弁本体2は、弁室VCに向かって軸線Lに沿って上方から延在する縦開口21と、弁室VCに向かって軸線Lに直交する方向に側方から延在する第1横開口22と、第1横開口22に対し軸線を平行に互い違いに形成された第2横開口23と、弁室VCと第2横開口23の奥端とを連通する連通開口24とを有する。連通開口24には、中空円筒状の弁座部材30が嵌合している。弁座部材30の内周がオリフィス路を形成し、その上端が弁座31を構成する。第2横開口23内には、冷媒中の異物をろ過するフィルタ25が配置されている。
弁本体2の縦開口21には、円筒状のばね受け部材26が嵌合しており、ばね受け部材26の上端外周に形成された第1雄ねじ26aが、縦開口21の内周に形成された第1雌ねじ21aに螺合することにより、ばね受け部材26は弁本体2に締結固定されている。ばね受け部材26は、軸線L方向に貫通する中央開口26bと、上面に形成された環状溝26cと、ばね受け部材26の下面と環状溝26cとを連通する連通孔26dと、環状溝26cの中央が上方に突出してなる小円筒部26eとを有する。
弁本体2の縦開口21には、ばね受け部材26の上端に下端を当接させ、かつ小円筒部26eを内周に嵌入させるようにして、中空円筒状の基材27が嵌合している。基材27の上端外周に形成された第2雄ねじ27aが、縦開口21の内周に形成された第1雌ねじ21aに螺合することにより、基材27は弁本体2に締結固定されている。基材27は、弁本体2の上面に下面を当接させた鍔部27bと、上方に向かって延在する縮径円筒部27cとを有する。縮径円筒部27cの外周段部に、環状板28の内周が圧入により嵌合している。環状板28の外周は、薄肉筒状体64の下端に溶接又はロウ付けにより固定されている。
ステッピングモータ5は、ヨーク51、ボビン52、コイル53、樹脂モールドカバー54等からなるステータ55と、キャン3の内部にキャン3に対して回転自在に配置され、ロータ支持部材56がその上部内側に固着されたロータ57と、を有している。ステータ55は、キャン3の外側に嵌合固定されている。樹脂モールドカバー54の下端は、基材27の鍔部27bの外周に嵌合している。
減速機構6は、ロータ57の内周側において、同軸に配置され直列に接続された、第1段減速部61と、第2段減速部62と、第3段減速部63とを有する。本明細書において、第1段減速部61に、ロータから最初に回転トルクが入力され、最終段減速部すなわち第3段減速部63に連結された出力軸7から、回転トルクが出力されるものとする。さらに、減速部が「直列に接続される」とは、第N段減速部から出力される回転トルクが、第(N+1)段減速部に入力されることをいう。
図2に示すように、第1段減速部61は、ロータ支持部材56に一体に形成された太陽歯車611と、基材27を介して弁本体2に固定された薄肉筒状体64により保持固定された固定リング歯車(リングギヤ)612の上部と、太陽歯車611と固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車613と、遊星歯車613を回転自在に支持するキャリア614とを有し、これらにより第1段遊星歯車式減速機構を構成する。
太陽歯車611の下面と、キャリア614の上面との間には、環状の第1ワッシャ615が配置されている。本実施形態では、太陽歯車611(すなわちロータ支持部材56)と、キャリア614とが樹脂製であり、第1ワッシャ615が金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。
第2段減速部62は、第1段減速部61のキャリア614から軸線Lに沿って下方に延在する軸に一体に形成された太陽歯車621と、固定リング歯車612の中間部と、太陽歯車621と固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車623と、遊星歯車623を回転自在に支持するキャリア624とを有し、これらにより第2段遊星歯車式減速機構を構成する。
太陽歯車621の下面と、キャリア624の上面との間には、環状の第2ワッシャ625が配置されている。本実施形態では、太陽歯車621(すなわちキャリア614)と、キャリア624とが樹脂製であり、第2ワッシャ625が金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。
第3段減速部63は、第2段減速部62のキャリア624から軸線Lに沿って下方に延在する軸に一体に形成された太陽歯車631と、固定リング歯車612の下部と、太陽歯車631と固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車633と、遊星歯車633を回転自在に支持するキャリア634とを有し、これらにより第3段遊星歯車式減速機構を構成する。
出力軸7の上端は、キャリア634の中央に形成された中央開口に嵌合固定され、両者は一体的に回転可能となっている。
太陽歯車631の下面と、キャリア624を貫通する出力軸7の上面との間には、環状の第3ワッシャ635が配置されている。本実施形態では、太陽歯車631(すなわちキャリア624)と、出力軸7とが樹脂製であり、第3ワッシャ635が金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。なお、遊星歯車613,623,633は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよい。本実施形態では、第1ワッシャ615及び第2ワッシャ625が摺接部材を構成し、第3ワッシャ635が摺接部材又は最終段摺接部材を構成する。
本実施形態では、第1段減速部61と、第2段減速部62と、第3段減速部63とは、固定リング歯車612を共通としており、このため減速機構6のコンパクト化を図れる。
出力軸7の上端中央に形成された孔72に、軸部材8の下端が嵌合している。軸部材8の上端は、図1に示すように、支持部材81の中心孔に挿通されている。支持部材81は、キャン3の内径と略同一の外径を有し、ロータ支持部材56の上側でキャン3に内接して配置される。軸部材8は、ロータ支持部材56、第1ワッシャ615、キャリア614、第2ワッシャ625、キャリア624、及び第3ワッシャ635を貫通し、これらを相対回転可能に保持する。すなわち軸部材8は、第1段減速部61と、第2段減速部62と、第3段減速部63に共通に用いられる。ロータ57自体は、支持部材81等によってキャン3の内部で上下動しないように保持されており、キャン3に外嵌固定されたステータ55との位置関係が常に一定になるよう維持されている。
図1において、送りねじ機構9は、筒状軸受91、ねじ軸92及びボール93を備えている。筒状軸受91は、その下端部が基材27の上端側内周に固定されている。
筒状軸受91は、その上端面にてキャリア634の下面を支持しており、筒状軸受91の中空上部には出力軸7が相対回動可能に挿入されている。したがって、筒状軸受91とキャリア634とは異種素材から形成されていると好ましい。筒状軸受91の下部内周に形成されている第3雌ねじ部91aには、ねじ軸92の外周に形成されている第3雄ねじ部92aが螺合している。また、ねじ軸92に設けられている平ドライバ部である凸状部92bが、出力軸7の下端部に形成されているスリット状の凹部7bに差し込まれ、出力軸7とねじ軸92とは軸線方向に相対移動可能だが一体的に回転するよう構成されている。ねじ軸92の下端には凹部が形成されており、ボール93が当該凹部に嵌まり込んだ状態でねじ軸92に固着されている。
ねじ軸92の回転は、筒状軸受91との間のねじ作用によって軸線方向の移動に変換され、ボール93及びボール受け部材94を介して弁体4側へ伝達される。ボール受け部材94は、弁体4の上端に圧入により嵌合して一体となった弁体保持部材95に嵌合して固定されている。なお、ねじ軸92に凹部を設け、凹部に差し込まれる凸状部を出力軸7に設けるようにしてもよい。
送りねじ機構9においてねじ軸92を開弁方向へ移動させるときには、第3雌ねじ部91aと第3雄ねじ部92aの間のバックラッシュを除去するため、弁体保持部材95を介して弁体4を開弁方向に付勢するコイルばね70が、基材27の内側に設けられている。コイルばね70の上端は、弁体保持部材95の鍔部下面に当接し、その上端はばね受け部材26の小円筒部26eの上端に当接している。
弁体4の軸部41は、ばね受け部材26の中央開口26bに軸線L方向に摺動可能に嵌合しており、軸部41の下端に連設された傘部42は、外周にテーパ面43を有する。テーパ面43は、弁座31に着座可能となっている。
圧縮状態に保持されたコイルばね70のばね力によって弁体4は常に開弁方向(送りねじ機構9の方向)に付勢されており、送りねじ機構9からの駆動力によって弁体4を閉弁方向に押し下げるときには、コイルばね70のばね力に抗して弁体4を押し下げ、テーパ面43を弁座31に座着させてオリフィスを閉じる。
ねじ軸92はロータ57の回転に対して、微少回転数での回転が可能となり、その回転に応じたねじ軸92の軸線方向変位は微小変位で制御可能となるので、弁体4の弁座31に対する軸線方向位置は減速機構6によって高い分解能で位置決めされ、テーパ面43と弁座31との間の流路面積は高精度に制御され、通過する冷媒流量を高精度で調節することができる。即ち、分解能の高い弁開度制御が達成される。送りねじ機構9を開弁方向に作動させるときには、コイルばね70のばね力によって、弁軸60はねじ軸92の上昇に追従して移動する。
図1に示された電動弁においては、ばね受け部材26の連通孔26dや、部材間の間隙を通して、キャン3内に冷媒が導入されるようになっている。
(電動弁の動作)
本実施形態にかかる電動弁1の動作を説明する。樹脂モールドカバー54内に配置された端子59はコイル53に接続されている。不図示の外部電源につながれたコネクタを介して、外部電源から端子59を介して電力が供給されると、ステッピングモータ5のステータが磁力を発生する。かかる磁力に基づいてロータ57が回転駆動され、所定方向に回転力を発生する。かかる回転力はロータ支持部材56を介して、減速機構6に伝達される。
図2を参照して、減速機構6の第1段減速部61において、ロータ支持部材56と一体の太陽歯車611から伝達された回転力を受けて遊星歯車613が固定リング歯車612に沿って軸線L回りに公転し、それによりキャリア614が第1の減速比で減速されつつ軸線L回りに回転する。このとき、太陽歯車611とキャリア614との間で相対回動が生じるが、太陽歯車611とキャリア614との間に配置された異材からなる第1ワッシャ615が両者間に介在しているため、太陽歯車611及びキャリア614と、第1ワッシャ615との相対回転摺動による摩耗を抑制できる。
第2段減速部62において、キャリア614と一体の太陽歯車621から伝達された回転力を受けて遊星歯車623が固定リング歯車612に沿って軸線L回りに公転し、それによりキャリア624が第2の減速比で減速されつつ軸線L回りに回転する。このとき、太陽歯車621とキャリア624との間で相対回動が生じるが、太陽歯車621とキャリア624との間に配置された異材からなる第2ワッシャ625が両者間に介在しているため、太陽歯車621及びキャリア624と、第2ワッシャ625との相対回転摺動による摩耗を抑制できる。
第3段減速部63において、キャリア624と一体の太陽歯車631から伝達された回転力を受けて遊星歯車633が固定リング歯車612に沿って軸線L回りに公転し、それによりキャリア634が第3の減速比で減速されつつ軸線L回りに回転する。このとき、太陽歯車631と出力軸7との間で相対回動が生じるが、太陽歯車631と出力軸7との間に配置された異材からなる第3ワッシャ635が両者間に介在しているため、太陽歯車631及び出力軸7と、第3ワッシャ635との相対回転摺動による摩耗を抑制できる。なお、出力軸7の代わりにキャリア634が太陽歯車631と摺動する場合、キャリア634を樹脂製とする。
このように、ロータ57の回転力は、減速機構6により減速されたのちに、出力軸7に伝達される。さらに出力軸7の回転移動は、送りねじ機構9を介してねじ軸92の上昇移動に変換されるので、コイルばね70のばね力によって付勢された弁体4はねじ軸92の上昇に追従し、弁体4のテーパ面43が弁座31から離間して冷媒の通過を許容する。これにより第2横開口23からオリフィスを通過して弁室VCに進入した冷媒は、第1横開口22を通過して電動弁1の外部へと流出する。なお、第1横開口22から弁室VCを通過して、第2横開口23に冷媒が流れるようにしてもよい。
一方、閉弁信号に応じて外部電源から端子59を介して逆特性の電力が供給されると、以上とは逆の動作により、コイルばね70のばね力に抗して弁体4が下降し、テーパ面43が弁座31に着座して冷媒の通過を阻止するようになっている。これにより、第1横開口22と第2横開口23との間における冷媒の流れが遮断される。
以上の実施形態において、太陽歯車611及びキャリア614、太陽歯車621及びキャリア624、太陽歯車631及び出力軸7を樹脂製とし、第1ワッシャ615、第2ワッシャ625、第3ワッシャ635を金属製としている。これに対し、太陽歯車611及びキャリア614、太陽歯車621及びキャリア624、太陽歯車631及び出力軸7を金属製とし、第1ワッシャ615、第2ワッシャ625、第3ワッシャ635を樹脂製としてもよい。
なお、ワッシャを用いない場合、各減速部の構成部品の素材を、以下に示す設定例(1)、(2)のように設定できる。これにより異種素材部品同士の摺動を行うことができるため、摩耗を抑制できる。
設定例(1)
第1段減速部61の太陽歯車611:樹脂
第1段減速部61のキャリア614(及び第2段減速部62の太陽歯車621):金属
第2段減速部62のキャリア624(及び第3段減速部63の太陽歯車631):樹脂
出力軸7(または第3段減速部63のキャリア634):金属
設定例(2)
第1段減速部61の太陽歯車611:金属
第1段減速部61のキャリア614(及び第2段減速部62の太陽歯車621):樹脂
第2段減速部62のキャリア624(及び第3段減速部63の太陽歯車631):金属
出力軸7(または第3段減速部63のキャリア634):樹脂
(変形例)
図3は、変形例にかかる電動弁の減速機構の一部を拡大して示す縦断面図である。ここでは、軸部材8と、第1段減速部のキャリア614Aと、第1ワッシャ615Aとを示す。軸部材8が金属製であり、また第1ワッシャ615Aが同種の金属製である場合、軸部材8と第1ワッシャ615Aとが摺動することで、両者に摩耗が発生するおそれがある。
そこで、本変形例においては、第1ワッシャ615Aの内径を、軸部材8の外径よりも大きくし、かつ軸部材8が貫通するキャリア614Aの貫通孔614Aaに対して同軸になるよう、第1ワッシャ615Aを同軸に配置固定する。第1ワッシャ615Aは、キャリア614Aに対して接着やインサート成形を用いて位置決め固定することができる。
本変形例によれば、軸部材8の外周と第1ワッシャ615Aの内周との間に隙間が形成されるため、お互いに摺動することはなく、両者の摩耗を抑制できる。なお、第1ワッシャ615Aを、貫通孔614Aaに対して同軸に配置するために、例えば第1ワッシャ615Aと同径の環状凹部をキャリア614Aの上面に形成して、該環状凹部に第1ワッシャ615Aを嵌合させてもよい。あるいはキャリア614Aの上面に貫通孔614Aaを取り巻く環状凸部を形成し、該環状凸部に第1ワッシャ615Aの内周を嵌合させてもよい。
上述の構成は、第1ワッシャ615Aに限られず、第2ワッシャおよび第3ワッシャにおいても、同様に適用できる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態にかかる電動弁1Bを示す縦断面図である。図5は、本実施形態にかかる電動弁1Bの減速機構6Bの周辺を示す図である。本実施形態の電動弁1Bは、上述した実施形態に対して、出力軸7B、軸部材8B及び減速機構6Bの構成のみが異なる。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
本実施形態において、出力軸7Bは、上面に軸部材と嵌合する孔を有しておらず、上面は平坦となっている。軸部材8Bは、減速機構6Bを貫通しておらず、第1段減速部61Bのキャリア614Bに当接している。減速機構6Bは、ロータ57の内周側において、同軸に配置され直列に接続された、第1段減速部61Bと、第2段減速部62Bと、第3段減速部63Bとを有する。
図5に示すように、第1段減速部61Bは、ロータ支持部材56に一体に形成された太陽歯車611Bと、固定リング歯車612の上部と、太陽歯車611Bと固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車613Bと、遊星歯車613Bを回転自在に支持するキャリア614Bとを有し、これらにより第1段遊星歯車式減速機構を構成する。
太陽歯車611Bの下面と、キャリア614Bの上面との間には、環状の第1ワッシャ615Bが配置されている。本実施形態では、太陽歯車611Bとキャリア614Bとが樹脂製であり、第1ワッシャ615Bが金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。このため太陽歯車611B及びキャリア614Bと、第1ワッシャ615Bとの相対回転摺動による摩耗を抑制できる。なお、キャリア614Bを軸部材8Bが貫通していないが、キャリア614Bが支持する複数の遊星歯車613Bが固定リング歯車612に噛合しつつ公転するため、キャリア614Bは振れ回ることなく軸線L回りに回動する。
第2段減速部62Bは、第1段減速部61Bのキャリア614Bから軸線Lに沿って下方に延在する軸に一体に形成された太陽歯車621Bと、固定リング歯車612の中間部と、太陽歯車621Bと固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車623Bと、遊星歯車623Bを回転自在に支持するキャリア624Bとを有し、これらにより第2段遊星歯車式減速機構を構成する。
太陽歯車621Bの下面と、キャリア624Bの上面との間には、両面が平坦な円盤状の第2円板625Bが配置されている。本実施形態では、太陽歯車621Bとキャリア624Bとが樹脂製であり、第2円板625Bが金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。このため太陽歯車621B及びキャリア624Bと、第2円板625Bとの相対回転摺動による摩耗を抑制できる。なお、キャリア624Bを軸部材8Bが貫通していないが、複数の遊星歯車623Bが固定リング歯車612に噛合しつつ公転するため、キャリア624Bは振れ回ることなく軸線L回りに回動する。
第3段減速部63Bは、第2段減速部62Bのキャリア624Bから軸線Lに沿って下方に延在する軸に一体に形成された太陽歯車631Bと、固定リング歯車612の下部と、太陽歯車631Bと固定リング歯車612との間に配置されてそれぞれに噛合する遊星歯車633Bと、遊星歯車633Bを回転自在に支持するキャリア634Bとを有し、これらにより第3段遊星歯車式減速機構を構成する。
出力軸7Bの上端は、キャリア634Bの中央に形成された中央開口に嵌合固定され、両者は一体的に回転可能となっている。
太陽歯車631Bの下面と、出力軸7Bの上面との間には、両面が平坦な円盤状の第3円板635Bが配置されている。本実施形態では、太陽歯車631Bと出力軸7Bが樹脂製であり、第3円板635Bが金属製であり、すなわちこれらは異種素材から形成されている。このため太陽歯車631B及び出力軸7Bと、第3円板635Bとの相対回転摺動による摩耗を抑制できる。なお、キャリア634Bを軸部材8Bが貫通していないが、複数の遊星歯車633Bが固定リング歯車612に噛合しつつ公転するため、キャリア634Bは振れ回ることなく軸線L回りに回動する。
以上の実施形態において、太陽歯車611B及びキャリア614B、太陽歯車621B及びキャリア624B、太陽歯車631B及び出力軸7Bを樹脂製とし、第1ワッシャ615B、第2円板625B、第3円板635Bを金属製としている。これに対し、太陽歯車611B及びキャリア614B、太陽歯車621B及びキャリア624B、太陽歯車631B及び出力軸7Bを金属製とし、第1ワッシャ615B、第2円板625B、第3円板635Bを樹脂製としてもよい。また、第1ワッシャ615Bを樹脂製とする場合、その他のワッシャと同様に円盤状として、軸部材8の下端を当接させてもよい。本実施形態では、第1ワッシャ615B及び第2円板625Bが摺接部材を構成し、第3円板635Bが摺接部材または最終段摺接部材を構成する。
本実施形態によれば、部品同士のクリアランス分だけ、太陽歯車と、キャリア又は出力軸とが軸線直交方向に変位しうるため、それにより局所的な摩耗を抑制できる。
(変形例)
図6は、変形例にかかる電動弁の減速機構の一部を拡大して示す縦断面図である。ここでは、軸部材8Bと、第1段減速部のキャリア614Cと、第1ワッシャ615Cとを示す。第2実施形態と同様である軸部材8Bが金属製であり、また第1ワッシャ615Cが同種の金属製である場合、軸部材8Bと第1ワッシャ615Cとが摺動することで、両者に摩耗が発生するおそれがある。
そこで、本変形例においては、第1ワッシャ615Cを環状とし、その内径を軸部材8の外径よりも大きくし、軸部材8Bに対して同軸になるようキャリア614Cに配置固定する。第1ワッシャ615Cは、キャリア614Cに対して接着やインサート成形を用いて位置決め固定することができる。
本変形例によれば、軸部材8Bの外周と第1ワッシャ615Cの内周との間に隙間が形成されるため、お互いに摺動することはなく、両者の摩耗を抑制できる。なお、第1ワッシャ615Cを、軸部材8Bに対して同軸に配置するために、例えば第1ワッシャ615Cと同径の環状凹部をキャリア614Cの上面に形成して、該環状凹部に第1ワッシャ615Cを嵌合させてもよい。あるいはキャリア614Cの上面に軸部材8Bを取り巻く環状凸部を形成し、該環状凸部に第1ワッシャ615Cの内周を嵌合させてもよい。
上述した実施形態では、減速機構が3組の遊星歯車機構を有しているが、2組又は4組以上の遊星歯車機構を有するようにしてもよい。また、遊星歯車機構の少なくとも1つを不思議遊星歯車機構としてもよい。
本明細書は、以下の発明の開示を含む。
(発明A)
弁座を有する弁本体と、
ロータを有するモータと、
前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、
前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、
前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、
を備えた電動弁において、
前記遊星歯車式減速機構は、
前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、
前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、
を備え、
前記太陽歯車と前記キャリアとの間に、摺接部材が配置され、
前記太陽歯車は第1種の素材から形成され、前記摺接部材は第2種の素材から形成され、前記第1種の素材と前記第2種の素材とは異っている、
ことを特徴とする電動弁。
(発明B)
前記太陽歯車、前記摺接部材及び前記キャリアを、軸部材が貫通している、
ことを特徴とする発明Aの電動弁。
(発明C)
前記摺接部材は円盤状である、
ことを特徴とする発明Aの電動弁。
(発明D)
前記電動弁は、複数段の前記遊星歯車式減速機構を有し、
複数段の前記遊星歯車式減速機構が有する複数の前記キャリアはいずれも前記第1種の素材から形成され、
N段の前記遊星歯車式減速機構の前記キャリアが、(N+1)段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車と一体である、
ことを特徴とする発明A~Cのいずれかの電動弁。
(発明E)
最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記キャリアは、前記出力軸と接合されており、
前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車と、前記出力軸との間に、最終段摺接部材が配置され、
前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車及び前記出力軸は、前記第1種の素材から形成され、前記最終段摺接部材は前記第2種の素材から形成されている、
ことを特徴とする発明Dの電動弁。
(発明F)
前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車及び前記最終段摺接部材を軸部材が貫通し、前記軸部材は前記出力軸に形成された孔に嵌合している、
ことを特徴とする発明Dの電動弁。
(発明G)
前記最終段摺接部材は円盤状である、
ことを特徴とする発明Dの電動弁。
(発明H)
前記第1種の素材と前記第2種の素材のうち一方が樹脂であり、他方が金属である、
ことを特徴とする発明A~Gのいずれかの電動弁。
(発明I)
弁座を有する弁本体と、
ロータを有するモータと、
前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、
前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、
前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、
を備えた電動弁において、
前記遊星歯車式減速機構は、
前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、
前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、
前記太陽歯車と前記キャリアを貫通して回転可能に保持する軸部材と、
を備え、
前記遊星歯車式減速機構は複数設けられ、前記軸部材は複数の前記遊星歯車式減速機構に共通に使用され、
前記太陽歯車と前記キャリアとの間において前記軸部材が貫通するようにして、環状のワッシャが配置され、
前記太陽歯車は樹脂素材から形成され、前記ワッシャ及び前記軸部材は金属素材から形成され、
前記ワッシャの内径は、前記軸部材の外径よりも大きく、前記軸部材と前記ワッシャとの間に隙間又は前記キャリアの一部が介在するように、前記ワッシャは前記キャリアに固定されている、
ことを特徴とする電動弁。
1,1C 電動弁
2 弁本体
3 キャン
4 弁体
5 ステッピングモータ
6,6B 減速機構
7 出力軸
8 軸部材
9 送りねじ機構
61,61B 第1段減速部
611,611B 太陽歯車
612 固定リング歯車
613,613B 遊星歯車
614,614B キャリア
615,615B 第1ワッシャ
62,62B 第2段減速部
621,621B 太陽歯車
623,623B 遊星歯車
624,624B キャリア
625 第2ワッシャ
625B 第2円板
63,63B 第3段減速部
631,631B 太陽歯車
633,633B 遊星歯車
634,634B キャリア
635 第3ワッシャ
635B 第3円板

Claims (9)

  1. 弁座を有する弁本体と、
    ロータを有するモータと、
    前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、
    前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、
    前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、
    を備えた電動弁において、
    前記遊星歯車式減速機構は、
    前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、
    前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
    前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、
    を備え、
    前記太陽歯車と前記キャリアとの間に、摺接部材が配置され、
    前記太陽歯車は第1種の素材から形成され、前記摺接部材は第2種の素材から形成され、前記第1種の素材と前記第2種の素材とは異っている、
    ことを特徴とする電動弁。
  2. 前記太陽歯車、前記摺接部材及び前記キャリアを、軸部材が貫通している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記摺接部材は円盤状である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  4. 前記電動弁は、複数段の前記遊星歯車式減速機構を有し、
    複数段の前記遊星歯車式減速機構が有する複数の前記キャリアはいずれも前記第1種の素材から形成され、
    N段の前記遊星歯車式減速機構の前記キャリアが、(N+1)段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車と一体である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  5. 最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記キャリアは、前記出力軸と接合されており、
    前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車と、前記出力軸との間に、最終段摺接部材が配置され、
    前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車及び前記出力軸は、前記第1種の素材から形成され、前記最終段摺接部材は前記第2種の素材から形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動弁。
  6. 前記最終段の前記遊星歯車式減速機構の前記太陽歯車及び前記最終段摺接部材を軸部材が貫通し、前記軸部材は前記出力軸に形成された孔に嵌合している、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動弁。
  7. 前記最終段摺接部材は円盤状である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動弁。
  8. 前記第1種の素材と前記第2種の素材のうち一方が樹脂であり、他方が金属である、
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の電動弁。
  9. 弁座を有する弁本体と、
    ロータを有するモータと、
    前記ロータの回転を減速して出力軸に伝達する遊星歯車式減速機構と、
    前記弁座に対して接離する軸線方向に移動可能な弁体と、
    前記出力軸の回転移動を前記弁体の軸線方向移動に変換する送りねじ機構と、
    を備えた電動弁において、
    前記遊星歯車式減速機構は、
    前記ロータからの回転力が伝達される太陽歯車と、
    前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
    前記遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、
    前記遊星歯車に噛合し、前記弁本体側に固定された環状のリングギヤと、
    前記太陽歯車と前記キャリアを貫通して回転可能に保持する軸部材と、
    を備え、
    前記遊星歯車式減速機構は複数設けられ、前記軸部材は複数の前記遊星歯車式減速機構に共通に使用され、
    前記太陽歯車と前記キャリアとの間において前記軸部材が貫通するようにして、環状のワッシャが配置され、
    前記太陽歯車は樹脂素材から形成され、前記ワッシャ及び前記軸部材は金属素材から形成され、
    前記ワッシャの内径は、前記軸部材の外径よりも大きく、前記軸部材と前記ワッシャとの間に隙間又は前記キャリアの一部が介在するように、前記ワッシャは前記キャリアに固定されている、
    ことを特徴とする電動弁。

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