JP2024006693A - 靴 - Google Patents

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彩乃 楠本
Ayano Kusumoto
仁美 小松
Hitomi Komatsu
光子 矢崎
Mitsuko Yazaki
幸 穴山
Miyuki Anayama
真奈 黒▲脛▼
Mana Kurohabaki
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】 足にフィットして歩き易いが窮屈さや痛みは緩和され、足の指を動かし易く、足の指の筋力アップにも貢献でき、外観の体裁も良い靴の提供。【解決手段】 靴の爪先側甲部に履き口側開口部があり、履き口側開口部の先方に先方側開口部があり、履き口側開口部の両外側であって履き口の前方周縁と先方側開口部との間に区画片がある。先方側開口部の横幅は履き口側開口部の横幅よりも広く、区画片は爪先側甲部の一部である。履き口側開口部と先方側開口部と区画片に伸縮材を取り付けて、履き口側開口部と先方側開口部を閉塞してある。伸縮材は爪先側甲部の横幅方向又は足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向に横幅が広く、それら横幅方向に伸縮自在な材質製としてある。履き口側開口部と先方側開口部と区画片と伸縮材は、その上にカバーを被せて被覆し、カバーと区画片と伸縮材との間に隙間を設けてある。【選択図】図1

Description

本発明は、履き口の先方に、爪先側甲部(通称「甲革」)を備えた靴であって、履き口に靴紐、留め金等が無く、履き口が開口されている靴(通称「パンプス」)や、これに類する靴(以下これらを「パンプス類」という。)に関する。
パンプス類は、履き口が開口されているため履き易く、脱ぎ易いという利便性がある。また、靴紐、留め金等がないため、構造がシンプルであるという利点もある。反面、甲の覆いがないために足と靴を中足骨の中央部で固定することができず、中足骨骨頭部を含む前足部を締め上げる構造になっている。そのために、必要以上に締め上げられると中足骨骨頭部を含む前足部に痛みと不快感が生じ易いという難点がある。
人の足骨は、体重が掛かると、掛かる前よりも横に広がるため、長時間履き続けたままでいると、足が圧迫されて窮屈になり、場合によっては足が痛くなることもある。窮屈になり、痛むことは、外反母趾や内反小趾の人にとって苦痛である。長時間履き続ける場合は、適時、靴を脱げば、窮屈さや痛みが解放されるが、脱いだり履いたりするのは面倒であり、体裁も悪い。時と場所によって、脱いだり履いたりすることができない場合もある。その場合は、窮屈なまま、痛みを我慢しなければならない。
足が脱げないように中足趾節関節を必要以上に締め上げているパンプス類は、靴の中で足の指を動かしにくいため、そのようなパンプス類を履き続けると足の指の握力(靴の中敷をつかむ力)が低下すると思われる。足の指の握力が低下すると靴の底面を掴む力が弱まり、人によっては前記したような難点が生じることがある。
このため、靴の中で足の指を動かし易く、足の筋力を向上でき、しかも、足にフィットして歩き易く、足が窮屈になりにくく、痛みにくいパンプス類が望まれている。しかし、これら要求を満足させることのできるパンプス類は未だ開発されていない。
足にフィットして歩き易く、外反母趾や内反小趾の人にとって履き易くすることを目的に開発されたパンプス類として特許文献1の靴が提案されている。この靴は、甲革部に設けた切り欠き部にゴムシートを取り付け、ゴムシートの上に調節ベルトを被せてゴムシートを隠して、外観品質の低下を防止できるようにしてある。
実用新案登録第3171220号公報
本発明の解決課題は、足にフィットして歩き易く、窮屈さや痛みが少なく(緩和され)、足の指を動かし易く、足の指の筋力アップにも貢献でき、外観の体裁も良いパンプス類を提供することにある。
本発明の靴は、パンプス類の爪先側甲部に履き口側開口部があり、履き口側開口部の先方に先方側開口部があり、履き口側開口部の両外側であって履き口の前方周縁側と先方側開口部との間に区画片がある。先方側開口部の横幅は履き口側開口部の横幅よりも広くしてあり、区画片は爪先側甲部の一部であり、爪先側甲部に履き口側開口部を形成するにあたって、爪先側甲部の一部を残すことにより形成されている。履き口側開口部と先方側開口部と区画片に伸縮材を取り付けて、履き口側開口部と先方側開口部を閉塞してある。伸縮材は爪先側甲部の横幅方向に、又は足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向に横幅が広く、それら横幅方向に伸縮自在である。
履き口側開口部と先方側開口部と区画片と伸縮材は、その上に被せたカバーで被覆されている。この場合、カバーの内面とその下の区画片及び伸縮材との間に隙間を設けて、伸縮材の伸びに伴って生ずる靴の爪先側甲部の広がりを許容できる(爪先側甲部の広がりが阻止されない)ようにしてある。
カバーは爪先側甲部の横幅方向にアーチ状に設けて区画片及び伸縮材の上に被さるようにした一枚物であってもよく、長手方向略中央部で左右に分離しているセパレートタイプであって、区画片及び伸縮材の上に被さるように開閉可能としたものであってもよい。
本発明の靴は中底の上に中敷がある。中敷はその底面側に、内側縦アーチパッドと、中足骨パッドと、外側縦アーチパッドと、前足側パッドと、踏まず及び踵側パッドを備えたものが望ましい。それらパッドは弾性材製にして、中敷が足にフィットし易くなる様にするのが望ましい。
靴の履き口の踵側周縁部に支持材を取り付けることもできる。支持材は靴の踵側周縁部よりも上方に突出し、踵側周縁部と同様に内面側が凹状に湾曲して、靴を履き易く、履いた靴が脱げにくくなるようにしてある。
本発明の靴は次のような効果がある。
履き口側開口部と先方側開口部に設けた伸縮材が、爪先側甲部の横幅方向、又は、足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向に伸縮可能であるため、足にフィットし易く、歩き易くもなる。また、長時間履いたままでも、足の圧迫、窮屈さ、痛さ等が少ない。しかも、靴の中で足の指を動かし易くもなる。通常の革、人工皮革、布などのみを甲材に用いた靴は、履き続けるうちに、歩行時の足の圧迫によって、特に甲材が伸長して、靴自体が拡張し、緩くなってしまうため、履き心地にも変化が生じがちである。しかし、本発明では、開口部に伸縮材を使用していることにより、形状の復元性が高いという利点がある。よって長期間着用しても、靴自体の型崩れが起こり難い上に、いつまでも良い履き心地を保つことができる。
伸縮材を爪先側甲部に設けた区画片にも取り付けてあるため、履き口側開口部と先方側開口部の横幅を広くしても、爪先側甲部が形崩れしにくい。
区画片と伸縮材がカバーで被覆されているため、区画片と伸縮材が剥き出しにならず、外観の体裁が良い。カバーの内面とその下の区画片及び伸縮材との間に隙間があるため、爪先側甲部がカバーで締め付けられず、カバーがあっても伸縮材の伸縮性が損なわれず、足が広がり易くなり、靴の中で足指を動かし易くもなる。
カバーが左右に分かれているセパレートタイプの場合は、左右のカバーを開閉操作して、爪先側甲部の締め付けを、足にフィットして歩き易くなる強さに調節することもできる。
靴の中敷の底面側に、内側縦アーチパッドと、中足骨パッドと、外側縦アーチパッドと、前足側パッドと、踏まず及び踵側パッドがある場合は、足が中敷にフィットして靴と一体感ができて歩き易くなる。それらパッドを弾性材製とすることにより、より一層、足と靴に一体感ができ、歩き易くもなる。
履き口の踵側周縁部に、その上方に突出する支持材を設けることにより、足の踵側が支持材で支持されて靴にフィットし易くなり、歩き易くなり、脱げ難くもなる。
本発明の靴の一例であって、開口部に伸縮材を取り付ける前の状態の斜視図。 本発明の靴の一例を示す斜視図。 本発明の靴の一例であって、伸縮材の上にカバーを被せた状態の斜視図。 本発明の靴の一例であって、伸縮材の上にセパレートタイプのカバーを被せた状態であって、カバーの一部を切除した状態の斜視図。 カバー取り付け状態の平面図。 (a)はカバーの断面箇所を表示した斜視図、(b)は(a)のb-b断面図。 (a)~(c)は本発明における中敷の一例の配置固定の説明図。 (a)は本発明における中敷の内側縦アーチパッドの平面図、(b)は同パッドのX-X断面図、(c)は本発明における中敷の中足骨パッドの平面図、(d)は同パッドのX-X断面図、(e)は本発明の中敷における外側縦アーチパッドの平面図、(f)は同パッドのX-X断面図。 本発明における中敷及び中底の配置例の説明図。 本発明におけるカバーの他例であり、(a)はカバーの横幅方向端部に切り込みを入れた状態の説明図、(b)は切り込みを入れたカバーの展開図。
[パンプス類]
本発明の靴(パンプス類)の一例として図1に示す靴は、履き口1と爪先側甲部2があり、履き口1に靴紐、留め金等がないものであり、通称パンプスと呼ばれているものである。本発明の靴は図1のパンプスに限らず、図1のパンプスと同様に履き口1に靴紐、留め金等がない靴の全てを含むものであり、以下、これらの靴をパンプス類として説明する。
[履き口側開口部、先方側開口部、区画片]
本発明の靴(パンプス類)は、図1、図2のように、爪先側甲部2の一部を切除することにより、開口部3を形成し、その開口部3に伸縮材4を張り付けて開口部3を閉塞してある。具体的には、爪先側甲部2に履き口側開口部5を開口し、履き口側開口部5の先方に先方側開口部6を開口して開口部3とし、履き口側開口部5の両外側であって履き口1の前方周縁7と先方側開口部6との間に区画片8、9を設けてある。
履き口側開口部5は履き口1の先に連続しており、先方側開口部6は履き口側開口部5の先に連続している。先方側開口部6の横幅は履き口側開口部5の横幅よりも広くしてあり、両側開口部が連続して平面視壺形或いは瓢箪形(以下においては、これらを「壺形」という。)になっている。
両区画片8、9は履き口側開口部5の両外側であって、先方側開口部6と履き口1の前方周縁7との間に形成されている。両区画片8、9は爪先側甲部2に履き口側開口部5と先方側開口部6を開口するときに、爪先側甲部2の一部を残すことにより形成することができる。両区画片8、9の形状、サイズは、伸縮材4を取り付け易く、伸縮材4が伸縮しても変形しにくいように設計変更可能である。図1の両区画片8、9は同じ形状、サイズであるが、異なる形状であってもよい。
[伸縮材]
履き口側開口部5と先方側開口部6は、図2のように伸縮材4で閉塞されている。伸縮材4は伸縮性のあるゴム製のもの、伸縮性が乏しいか又は伸縮性の無いシートに切り込みを入れたシート、多数の穴をあけたシート、その他の形状、その他の構造であって伸縮性を備えたものである。
伸縮材4は履き口側開口部5を閉塞する履き口側伸縮材4aと、先方側開口部6を閉塞する先方側伸縮材4bが連続している。その連続形状は履き口側開口部5(図1)と先方側開口部6(図1)の連続形状(壺形)に合わせて壺形にしてある。伸縮材4は履き口側開口部5(図1)、先方側開口部6(図1)の裏面に宛がって、その外周縁を履き口側開口部5の周縁部、先方側開口部6の周縁部、両区画片8、9の周縁部に取り付けてある。取り付けは縫製であっても、接着剤による接着であっても、他の連結手段による連結であってもよい。伸縮材4は履き口側開口部5、先方側開口部6、両区画片8、9の形状、サイズが壺形以外の場合は、その形状に合わせて壺形以外の形状とすることもできる。
伸縮材4は履き口側開口部5、先方側開口部6の表面に宛がって、その外周縁を先方側開口部5の周縁部、先方側開口部6の周縁部、両区画片8、9の周縁部に取り付けることもできる。
履き口側伸縮材4a(図2)及び先方側伸縮材4bは爪先側甲部2の横幅方向に広くして同方向に伸縮自在としてある。ここで、横幅方向とは、足の爪先側が広がる方向全般であり、例えば、足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向を含む。
履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4bは壺形であるため、図2のように、爪先側甲部2に露出していても体裁は悪くないが、図3のように、それらの上にカバー20を被せて、履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4b、両区画片8、9を外から見えないように被覆することもできる。
[カバー:一枚物]
図3のカバー20は爪先側甲部2の横幅方向に長く、両区画片8、9及び伸縮材4を被覆できる長さの一枚の帯状(一枚物)であり、横幅方向両端部20a、20bが長手方向中央部よりも幅広であり(図3、図5)、横幅方向両端部20a、20bを爪先側甲部2の横幅方向両端部に固定して、履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4b、両区画片8、9の上に被せてある。また、カバー20の履き口側周縁部(手前側周縁部)20c(図5)を、履き口1の先方周縁部1aよりも履き口1側まで被せて先方周縁部1aを隠し、爪先側周縁部(先方側周縁部)20dを先方側伸縮材4bよりも先方まで被せて、先方側伸縮材4bを隠してある。爪先側甲部2の横幅方向両端部へのカバー20の固定方法は、つり込み式による固定、接着剤による固定、その他の固定方法とすることができる。
爪先側甲部2に固定されたカバー20の内面と、履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4b、両区画片8、9の上面との間には隙間(空間)11を設けてある(図6(b))。隙間11はカバー20の長手方向(横幅方向)全域に設けてある。靴を履いた足は膨張し、むくみ、歩行時の骨の持ち上がり等によって甲高になる。これに伴って、靴の爪先側甲部2が上方に押し上げられる(押し拡げられる)。本発明では、隙間11を設けることにより、爪先側甲部2が足の変化に追随して広がり易くなり、足が圧迫されず、窮屈になりにくく、痛くなりにくくなる(圧迫に伴う窮屈さ、痛さが緩和される)ようにしてある。
隙間11は図6(b)のように、カバー20の履き口側周縁部20cの隙間L1を広くし、爪先側周縁部20dの隙間L2が次第に狭くなるようにしてある。爪先側周縁部20dは隙間L2が狭くても爪先側甲部2と接着されることはなく離れている。また、隙間11はカバー20の横幅方向中央部から横幅方向両端部20a、20bに向けて次第に狭くなるようにしてあり、横幅方向両端部20a、20bを爪先側甲部2の横幅方向両端部に固定してある。
[カバー:セパレートタイプ]
カバー20は爪先側甲部2の横幅方向略中央部で左右のカバー(内側カバー21と外側カバー22:図4)に分かれているセパレートタイプであってもよい。この場合は、内側カバー21と外側カバー22の幅方向外側端部を爪先側甲部2の横幅方向両端部に固定して、両カバー21、22が両区画片8、9及び伸縮材4の上に被さるように開閉可能とする。内側カバー21と外側カバー22の内側端部(中央側端部)にボタン、ホック、マジックバンド(登録商標)、その他の連結具を設けて、内側端部を互いに連結・離脱可能とし、連結時に両区画片8、9及び履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4bの上に被さって、それらを隠すことができるようにしてある。セパレートタイプのカバーの場合であっても、内側カバー21と外側カバー22を連結したときには、両カバーの内面と履き口側伸縮材4a、先方側伸縮材4b、両区画片8、9の上面との間に隙間11(図6(b))を設ける。この隙間11も一枚物のカバーの場合と同様にするのが望ましい。
[カバー:切り込み]
カバー20の横幅方向両端部には図10(a)(b)のように切り込み23を入れてもよい。切り込み23を入れることにより、カバー20の横幅方向両端部20a、20bを爪先側甲部2の横幅方向両端部に被せて(二重にして)固定しても、固定された両端部が硬くなり過ぎて歩行時に屈曲しにくく(歩きにくく)ならないようにすることができる。切り込み23の形状、サイズ等は任意に設計することができる。爪先側甲部2の横幅方向両端部へのカバー20の固定方法は、つり込み式による固定、接着剤による固定、その他の固定方法とすることができる。切り込み23はカバー20の横幅方向の一方の端部20aまたは20bにだけ入れても良い。内側端部だけに入れると爪先側甲部2に取り付けた時に目につきにくくなる。
図示したカバー20は横長の帯状であるが、他の形状や構造であってもよく、所望の装飾を施したものであってもよい。
[中敷]
本発明の靴(パンプス類)には汎用のパンプスと同様に中敷30がある(図7(a)~(c))。中敷30は汎用の中敷と同様に、パンプス類の中底40(図9)の上に配置されて足裏に接する面となるものであり、靴の内部を綺麗に見せるものでもある。
本発明における中敷30は、中敷としての機能及び効果を奏するものであればよく、特に構造、材質等が特定されるものではないが、一例として、図7(c)のような中敷が適する。図7(a)~(c)は、中敷本体31を裏返しにし、その上面(実際は中敷本体の裏側:底面)31aに、内側縦アーチパッド32、中足骨パッド33、外側縦アーチパッド34、前足側パッド35、踏まず及び踵側パッド36を配置固定した図である。この中敷30は中敷本体31の表面31b(図9)を上にして靴の中に敷かれる。
年齢を重ねると、全身の腱・筋・靭帯は緩みがちになるため、足元では骨格の3次元構造が崩れてしまい、足底のアーチ構造(土踏まず)が落ちてくる。このため、歩行による足への衝撃をうまく分散させることができず、足に負担を掛けた歩き方になる。その結果、足の裏に痛みを感じるとか、外反母趾に繋がるだけでなく、膝や腰への負担も増加する。このような症状にならないようにするためには、普段から足の指を使って歩き、健康なアーチを作ることが大事である。本発明の中敷きの一例である図7(c)の中敷30は、人の足にある3つのアーチ(内側・外側・横)を優しく支え、足の指を使ってしっかり歩くことをサポートできるように考えて、クッションの位置を配置した設計となっている。
[中敷本体]
中敷本体31は汎用の中敷本体と同様に、中底40(図9)と略同じ形状のシート状である。材質は特に限定されるものではないが、一例としては合成皮革(合皮)とか、ポリエステル繊維の不織布等(基布)の表面に、樹脂製の膜、例えば、ポリウレタンの膜を備えたもの等が適する。基布の厚さは汎用の中敷本体と同程度であり、一例としては0.7mm程度が適する。
[内側縦アーチパッド]
内側縦アーチパッド32は図8(a)のように平面視、餃子のような形状(餃子形)であり、図8(b)のように上面(中敷本体31に張り付けられる面)32aが平面であり、底面横幅方向外側部分(図8(b)の左側)32bが肉厚であり、そこから横幅方向内側部分(図8(b)の右側:靴の横幅方向中央部となる部分)32cに向けて次第に下り傾斜の肉薄になっている。この内側縦アーチパッド32は図7(a)のように、中敷本体31の裏面の横幅方向内側に固定されて、足底の内側縦アーチ(内側の土踏まず)を適度に支えるものである。足は解剖学的に、ヒールが高くなるにつれて、足底アーチの巻き上げ機構により、踏まず部が高くなり、特に中足趾節関節よりやや近位で足と靴の間に大きな隙間が生じる。この隙間を適度に埋めることで、体重を支えると同時にヒールが高くなることにより生じる前下がり傾斜のために、パンプス内で足が前に滑るのを防ぐ役割をしている。材質としては弾性材、一例としては、ラテックススポンジが適する。
[中足骨パッド]
中足骨パッド33は、図8(c)のように、平面視、なみだのような形状(なみだ形)であり、図8(d)のように、上面33aが平面、底面中央部33bが厚く、底面外周部33cが周縁に向かってなだらかな下り傾斜の肉薄になっている。この中足骨パッド33は足底の踏まず部にアプローチする役割を果たすものであり、中敷本体31の裏面のうち、ヒールが高くなることにより生じる足の前方(第2~第4中足趾節関節のやや近位)の間隔を埋める場所に装着される。図7(a)では内側縦アーチパッド32と外側縦アーチパッド34の先端側の間に装着されている。中足骨パッド33は、足底の横アーチが低下した足に対して、横アーチの挙上(持ち上げ)を助ける役割を果たしている。横アーチが持ち上がると足指が下を向くため、より、足指を屈曲させるように誘導し、歩行中に足指で地面をグリップし易くなり、よく蹴り出せるようになる。材質としては弾性材、一例としては、ラテックススポンジが適する。
[外側縦アーチパッド]
外側縦アーチパッド34は、図8(e)のように、平面視、半月の形状(半月形)であり、上面34aが平面であり、図8(f)のように底面外側部分34bが肉厚で、底面内側部分(靴の横幅方向中心側)34cに向かって次第に下り傾斜の薄肉になっている。外側縦アーチパッド34は足底の外側縦アーチ(外側の踏まず)にアプローチする役割のパッドである。中敷本体31に餃子型の内側縦アーチパッド32のみを装着した場合、解剖学的に足は内反(足底が内側に返る運動)しやすくなるが、外側縦アーチパッド34の装着によりそのリスク防ぎ、足の内側/外側に均等に力が分散されるようになる。また、足は解剖学的にもヒールが高くなるにつれて内反しやすい構造になっているため、足首の捻挫の約9割を占める内反捻挫の予防にも奏功する。
内側縦アーチパッド32と中足骨パッド33を図7(a)のように配置することにより、内側縦アーチパッド32の先端部と中足骨パッド33の前端部との間に母趾球が納まる凹部37(図9)が形成されて、その凹部37に、母趾球がおさまり、身体が安定して支えられるようになる。また、母趾外転筋への刺激により、母趾の屈曲が促される(よく蹴り出すことができる)ようにもなる。
[前足側パッド]
前足側パッド35は、図7(b)のように、中敷本体31の前半部分とほぼ同じ形状であり、一例として厚さ4mm程度のシート状である。その材質は、スポンジ材、低反発スポンジ材、発砲緩衝材、その他のクッション材製である。中敷本体31の裏面であって、足指の下部~中足骨骨頭部に装着してあり、前足部のクッション材の役割をするものである。歩行時の荷重により適度に沈み込み、立脚期の最終フェーズである蹴り出し時(踵が浮き始めてからつま先が離れる「けり出す」までの間)に足指が地面をしっかりグリップする作用をもたらす。足指のグリップ機能を向上させる(足指を筋力アップさせる)ことは、健康な足底アーチを作る助けにもなり、ひいては体幹軸の強化にもなる。歩行時に足指をよく使うことで、自然と開脚角度が大きくなる(歩幅が大きくなる)とともに歩行スピードもアップする。また、立脚中期には、前足部への衝撃吸収の役割も果たすので、履き心地も向上する。
[踏まず及び踵側パッド]
踏まず及び踵側パッド36は、図7(c)のように、中敷本体31に配置された内側縦アーチパッド32、外側縦アーチパッド34、中足骨パッド33、前足側パッド35の上に蓋をするかのように重ねて、それら部材を中敷本体31との間に挟んで位置決めするとともに、それら部材が捲れたり、剥がれたりしないように安定させる役割もある。また、それら部材と積層されることで、足底と足指の下に弾力をより感じて履き心地を良くし、足裏の衝撃を緩和する役割もある。踏まず及び踵側パッド36は一例として、1.5mm程度の厚さのシート状であり、薄い板状の弾性材、平面状のスポンジ材、発砲緩衝材、シート状クッション材等である。
図示した中敷30は、図7(a)~(c)、図9のように、別々に製作された中敷本体31、内側縦アーチパッド32、中足骨パッド33、外側縦アーチパッド34、前足側パッド35を、中敷本体31の裏面(下面)に順次貼り付け、更に、蓋をするかのように、踏まず及び踵側パッド36を重ね貼りしてあるが、本発明の中敷30は、それら部材の全部又は二以上の一部を一体に成形することもできる。この場合は、量産に適し、コスト低減にもなる。
[中底]
中底40(図9)は汎用の中底と同様のものであり、中底ボード41の上面の前半部分に前足部42が、後半部分(踏まず部~踵部まで)に後足部43が接着されている。一例として厚さ2mm程度のシート状である。
[中底ボード]
中底ボード41(図9)は前足部42と後足部43が接着される土台となる部分であり、靴の成型時につり込みシロが接着される部位であり、靴の表底と接着される部位である。中底ボード41は木型の底面の形状を保ちつつ、前足部42の動きと連動して靴がしなやかに屈曲可能なものが望ましい。また、汎用の中底ボードと同様にパルプボードが適する。
[前足部]
前足部42(図9)は、足指の下部~踏み付け部分に相当する箇所であり、クッション材の一番下層の弾性材であり、EVAスポンジや他の弾性材製が適する。上部のスポンジやクッション材と層になることで、足裏や足指に弾力を感じて履き心地を良くし、また、衝撃吸収の役割もある。
[後足部]
後足部43(図9)は木型の底面の形状を保ち、靴の背骨と呼ばれるサンドシャンクを内蔵し、屈曲してはならず、靴の後方部位を強靭に保つ役割をしているため、硬質材製が適する。
[支持材]
本発明の靴は、図1、図2のように、履き口1の踵側周縁部50の内側に、踵側周縁部50の上方に突出する支持材51を設けることもできる。支持材51は爪先側甲部2と同じ材質製にすると体裁が良く、内面52側にクッション材を設けて、それに接触する足の踵及び足首側が脱げにくくなり、接触感がソフトになるようにしてある。
前記実施形態はあくまでも本発明の一例である。課題を解決可能な範囲で、各種部材の形状、サイズ、材質、配置箇所等を設計変更することができる。
本発明の靴は、パンプス類以外の靴についても利用可能である。
1 履き口
1a (履き口の)先方周縁部
2 爪先側甲部
3 開口部
4 伸縮材
4a 履き口側伸縮材
4b 先方側伸縮材
5 履き口側開口部
6 先方側開口部
7 (履き口の)前方周縁
8、9 区画片
11 隙間
20 カバー
20a、20b (カバーの)端部
20c (カバーの)履き口側周縁部
20d (カバーの)爪先側周縁部
21 内側カバー
22 外側カバー
23 切り込み
30 中敷
31 中敷本体
31a (中敷本体の)上面
31b (中敷本体の)表面
32 内側縦アーチパッド
32a (内側縦アーチパッドの)上面
32b (内側縦アーチパッドの)横幅方向外側部分
32c (内側縦アーチパッドの)横幅方向内側部分
33 中足骨パッド
33a (中足骨パッドの)上面
33b (中足骨パッドの)底面中央部
33c (中足骨パッドの)底面外周部
34 外側縦アーチパッド
34a (外側縦アーチパッドの)上面
34b (外側縦アーチパッドの)底面外側部分
34c (外側縦アーチパッドの)底面内側部分
35 前足側パッド
36 踏まず及び踵側パッド
37 凹部
40 中底
41 中底ボード
42 前足部
43 後足部
50 踵側周縁部
51 支持材
52 (支持材の)内面
L1 (カバーの履き口側の)隙間
L2 (カバーの爪先側の)隙間

Claims (16)

  1. 履き口の先方に、爪先側甲部を備えた靴において、
    爪先側甲部の履き口側に、履き口に連通する履き口側開口部があり、
    前記履き口側開口部の先方に、当該履き口側開口部よりも横幅が広い先方側開口部があり、
    履き口側開口部の両外側であって、履き口の前方周縁と先方側開口部との間に、爪先側甲部の一部である区画片があり、
    前記履き口側開口部と先方側開口部が伸縮材で閉塞されており、
    前記伸縮材は履き口側開口部と先方側開口部と区画片の周縁部に連結固定されており、
    前記伸縮材が爪先側甲部の横幅方向又は足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向に横幅広がりであり、それら方向に伸縮自在である、
    ことを特徴とする靴。
  2. 履き口の先方に、爪先側甲部を備えた靴において、
    爪先側甲部の履き口側に、履き口に連通する履き口側開口部があり、
    前記履き口側開口部の先方に、当該履き口側開口部よりも横幅が広い先方側開口部があり、
    履き口側開口部の両外側であって、履き口の前方周縁と先方側開口部との間に、爪先側甲部の一部である区画片があり、
    前記履き口側開口部と先方側開口部が伸縮材で閉塞されており、
    前記伸縮材は履き口側開口部と先方側開口部と区画片の周縁部に連結固定されており、
    爪先側甲部の横幅方向にカバーがあり、カバーは履き口側開口部と先方側開口部と区画片と伸縮材を被覆するようにそれらの上に被せた一枚物、又は爪先側甲部の横幅方向外側の外側カバーと横幅方向内側の内側カバーとに分かれているセパレートタイプであり、
    前記一枚物のカバーの場合は、カバーの内面と、区画片及び伸縮材との間に隙間があり、
    セパレートタイプのカバーの場合は、区画片及び伸縮材の上に被せた外側カバーと内側カバーの内面と区画片及び伸縮材との間に隙間が形成され、
    隙間は伸縮材の伸びに伴う爪先側甲部の広がりを許容可能な広さである、
    ことを特徴とする靴。
  3. 履き口の先方に、爪先側甲部を備えた靴において、
    爪先側甲部に、履き口に連通する開口部があり、
    前記開口部が伸縮材で閉塞されており、
    前記伸縮材が爪先側甲部の横幅方向又は足の第1中足趾節関節と第5中足趾節関節方向に横幅広がりであり、それら方向に伸縮自在であり、
    爪先側甲部の横幅方向にカバーがあり、カバーは履き口側開口部と先方側開口部と区画片と伸縮材を被覆するようにそれらの上に被せた一枚物、又は爪先側甲部の横幅方向外側の外側カバーと横幅方向内側の内側カバーとに分かれているセパレートタイプであり、
    前記一枚物のカバーの場合は、カバーの内面と、区画片及び伸縮材との間に隙間があり、
    セパレートタイプのカバーの場合は、区画片及び伸縮材の上に被せた外側カバーと内側カバーの内面と区画片及び伸縮材との間に隙間が形成され、
    隙間は伸縮材の伸びに伴う爪先側甲部の広がりを許容可能な広さである、
    ことを特徴とする靴。
  4. 請求項2記載の靴において、
    隙間が、カバーの横幅方向全域にある、
    ことを特徴とする靴。
  5. 請求項2記載の靴において、
    隙間が、カバーの横幅方向中央部から横幅方向両端部に向けて次第に狭くし、カバーの履き口側周縁部の隙間が広く、爪先側周縁部の隙間が次第に狭くなるようにしてある、
    ことを特徴とする靴。
  6. 請求項2記載の靴において、
    隙間は、カバーの履き口側周縁部の隙間が広く、爪先側周縁部の隙間が次第に狭くなるようにしてある、
    ことを特徴とする靴。
  7. 請求項3記載の靴において、
    隙間が、カバーの横幅方向全域にある、
    ことを特徴とする靴。
  8. 請求項3記載の靴において、
    隙間が、カバーの横幅方向中央部から横幅方向両端部に向けて次第に狭くし、カバーの履き口側周縁部の隙間が広く、爪先側周縁部の隙間が次第に狭くなるようにしてある、
    ことを特徴とする靴。
  9. 請求項3記載の靴において、
    隙間は、カバーの履き口側周縁部の隙間が広く、爪先側周縁部の隙間が次第に狭くなるようにしてある、
    ことを特徴とする靴。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の靴において、
    靴の中に中敷があり、
    中敷の底面に、内側縦アーチパッド、中足骨パッド、外側縦アーチパッド、前足側パッド、踏まず及び踵側パッドがあり、
    前記内側縦アーチパッドは、前記底面の横幅方向内側であって土踏まず付近に当たる箇所にあり、
    前記外側縦アーチパッドは、前記底面の横幅方向外側であって土踏まず付近と反対側部分にあり、
    前記中足骨パッドは、前記内側縦アーチパッドと外側縦アーチパッドの間にあり、
    前記前足側パッドは、前記内側縦アーチパッドと外側縦アーチパッドと中足骨パッドの爪先側にあり、
    前記踏まず及び踵側パッドは、前記前足側パッドよりも踵側にあり、
    それらパッドが弾性材製である、
    ことを特徴とする靴。
  11. 請求項10記載の靴において、
    内側縦アーチパッドは中敷の横幅方向内側から中央部側に下り傾斜の肉厚であり、
    外側縦アーチパッドは中敷の横幅方向外側から中央部側に下り傾斜の肉厚であり、
    中足骨パッドは中央部が肉厚であり、周縁部が中央部から外側に向けて次第に肉薄になる下り傾斜であり、
    前足側パッドは低反発性の弾性材であり、
    踏まず及び踵側パッドは平板状である、
    ことを特徴とする靴。
  12. 請求項11記載の靴において、
    中敷の内側縦アーチの先端部と中足骨パッドの先端部との間に母趾球が納まる凹部がある、
    ことを特徴とする靴。
  13. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の靴において、
    履き口の踵側周縁部に、当該踵側周縁部の上方に突出する支持材を備えた、
    ことを特徴とする靴。
  14. 請求項10記載の靴において、
    履き口の踵側周縁部に、当該踵側周縁部の上方に突出する支持材を備えた、
    ことを特徴とする靴。
  15. 請求項11記載の靴において、
    履き口の踵側周縁部に、当該踵側周縁部の上方に突出する支持材を備えた、
    ことを特徴とする靴。
  16. 請求項12記載の靴において、
    履き口の踵側周縁部に、当該踵側周縁部の上方に突出する支持材を備えた、
    ことを特徴とする靴。
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