JP2024004787A - 高周波装置用アンテナアレイ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意のビーム角において、グレーディングローブの追従・抑圧機能および、サイドローブ性能を維持しながら低消費電力化できるようにした高周波装置用アンテナアレイ制御装置を提供する。【解決手段】ベースデザイン207aは二次元的な配列の中で縦方向又は横方向の特定方向に沿って隣接してグルーピングして構成され同一の移相器により制御されるオンエレメント211aを備えると共に、オンエレメント211aとは別に孤立して設けられると共に特定方向(グルーピングと同一方向)に特定間隔を有して配置されるオンエレメント211cを備える。制御回路は、オフエレメント211ab、211cbに設定するオンエレメント211a、211cをベースデザイン207aよりも増すことでオンエレメント211a、211cの個数をベースデザイン207aよりも少なくしてアンテナアレイ207を動作させる。【選択図】図8

Description

本発明は、高周波装置用アンテナアレイ制御装置に関する。
高周波装置用にフェーズドアレイアンテナの技術開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のフェーズドアレイアンテナによれば、二次元的に個別アレイ要素(以下、オンエレメント)を配列すると共に、当該個別アレイ要素を8個単位、例えば4×2、8×1の方形サブアレイとしてグルーピングしている。そして、複数の方形サブアレイは、位相中心の周期性を低減するようにタイリングされており、これにより、グレーティングローブを低減している。
特表2019-503621号公報
特許文献1記載の技術では、グレーティングローブを抑圧するため、位相中心の周期性を低減している。しかし、グレーティングローブ自体は未だ残存(-10dBc程度)しており、サイドローブ・グレーティングローブを抑圧したビーム走査範囲は±10°程度にとどまる。また、位相中心の周期性を低減することが原因で、位相中心が全てエレメント座標から不規則にシフトすることになり、位相値の計算やテーパリングの計算を複雑化してしまう。つまり、位相中心位置が縦横方向共にオフグリッドが増えると、隣接するオンエレメントの間隔が0.5λとなる理想距離から変化し、前提がなくなることから位相値の計算が複雑化してしまう。
また発明者は、移相器数削減とシステム簡素化のため隣接した個別アレイ要素を縦または横方向にグルーピングすることで、グルーピングと同じ縦または横方向スキャン時にグレーティングローブを発生させてしまうことを突き止めている。また、発明者らは、本願に先立つ先願にて、特定間隔に配置したシングルエレメントのペアを用いることでヌルフィルタを形成し、グレーティングローブをキャンセル可能な技術を提案している。他方、例えばスキャン型のレーダセンサでは、コスト削減とシステムの簡素化のため、フェイズドアレイのエレメントに電気的に接続する移相器の個数のさらなる削減が特に求められている。さらに、周囲の不要波抑圧のためサイドローブ抑圧可能な技術が求められている。
本発明の目的は、任意のビーム角において、グレーディングローブの追従・抑圧する能力および、サイドローブ性能を維持しながら低消費電力化できるようにした高周波装置用アンテナアレイ制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、アンテナアレイは、二次元的な配列の中で縦方向又は横方向の特定方向に沿って隣接してグルーピングして構成され同一の移相器により制御される有効エレメントに設定されると共に、有効エレメントとは別に孤立して設けられると共に特定方向(グルーピングと同じ方向)に特定間隔を有して点対称配置されるシングル・オンエレメントに設定されるベースデザインに基づいて構成されるものである。エレメント制御部は、移相器に電気的に接続されないオフエレメントに設定するエレメントをベースデザインよりも増すことでオンエレメントの個数をより少なくしてアンテナアレイを動作させるようにしているため、オンエレメントとして動作させる移相器の個数を削減できるようになり、低消費電力化できる。
第1実施形態について概略的に示すレーダ装置の電気的構成図 第1実施形態について送信部を概略的に示す電気的構成図 第1実施形態について受信部を概略的に示す電気的構成図 第1実施形態について受信アンテナアレイを構成するエレメントの配置態様を模式的に示す図(ベースデザイン) 第1実施形態について受信アンテナアレイを構成するエレメントの配置寸法の説明図 第1実施形態について送信アンテナアレイを構成するエレメントの配置態様を模式的に示す図 第1実施形態について送信アンテナアレイを構成するエレメントの配置寸法の説明図 第1実施形態の有効エレメントを減らした最適化パターンを模式的に示す図のその1 第1実施形態の有効エレメントを減らした最適化パターンを模式的に示す図のその2 第1実施形態のE-plane正面方向のビームパターン・シミュレーション比較結果のその1(64CH all ON vs. 45CH ON(低消費電力動作)) 第1実施形態のE-plane 17.5°のビームパターン・シミュレーション比較結果のその2(64CH all ON vs. 45CH ON(低消費電力動作)) 第1実施形態のH-plane正面方向のビームパターン・シミュレーション比較結果のその3(64CH all ON vs. 45CH ON(低消費電力動作)) 第1実施形態のH-plane 60°方向のビームパターン・シミュレーション比較結果のその4(64CH all ON vs. 45CH ON(低消費電力動作)) 比較例の配置パターンを模式的に示す図
以下、高周波アンテナアレイ制御装置をレーダ装置1に用いた一実施形態について図面を参照しながら説明する。レーダ装置1は、車両の所定箇所に取付けられるもので、10m~数百m程度の所定範囲をスキャンする長距離レーダ(Long Range Radar:LRR)用途、又は短距離レーダとして用いられる。
図1に例示したように、車両用のレーダ装置1は、制御回路2、信号生成部3、送信部4、受信部5、信号処理部6、送信アンテナアレイ107、及び受信アンテナアレイ207を備える。レーダ装置1の受信アンテナアレイ207は、例えば受信RXのチャンネル数を複数とし、各受信RXのチャンネルの信号を合成処理することで物標8までの距離、存在角度などを算出する。
制御回路2は、所定の制御ロジックを実行することで本願に係るエレメント制御部として機能する構成であり、信号生成部3、送信部4、受信部5の各種制御を実行する。このときレーダ装置1に関する周波数、増幅度、位相値φなどを制御する。
信号生成部3は、図示しないが例えばPLL、逓倍器を備えており、送信部4に出力するローカル信号を生成すると共に、受信部5に出力するローカル信号を生成する。このとき、同一のPLLから受信RXのチャンネルの混合器7にローカル信号を供給する。ローカル信号は、例えば、77GHz帯の信号を示す。
送信部4は、図2に示すように、可変利得増幅器11、移相器12、及び増幅器13を備え、パッド10を通じて送信アンテナアレイ107に接続される。可変利得増幅器11は、制御回路2の制御に基づいて増幅度を調整可能に構成され、信号生成部3のTX信号を入力する。移相器12は、可変利得増幅器11の出力位相を移相するもので、制御回路2の制御に基づいてその位相値φを変更可能になっている。増幅器13は、所謂パワーアンプによるもので移相器12の出力信号を増幅する。
移相器12には増幅器13を介して送信アンテナアレイ107が電気的に接続されている。送信アンテナアレイ107は、詳細を後述するがフェーズドアレイアンテナにより構成され、レーダを物標8に向けて出力できる。物標8に反射した受信波は受信アンテナアレイ207に入力される。
図1に示す受信部5は、図3に示すパッド20を通じて受信アンテナアレイ207に接続されている。受信部5は、複数の受信RXのチャンネル毎に同一の形態を備えている。それぞれの受信部5は、図3に示すように、可変利得増幅器14、移相器15、及び増幅器16、を備える。移相器15は、可変利得増幅器14を通じて受信アンテナアレイ207に電気的に接続されている。
受信部5は、受信アンテナアレイ207から信号を受信すると、可変利得増幅器14が受信アンテナアレイ207から受信した信号を増幅し、移相器15は、可変利得増幅器14の増幅信号を位相値φだけ移相する。そして増幅器16が移相器15の移相信号を増幅して受信RXのチャンネル毎の混合器7に出力する。
他方、信号生成部3は、ローカル信号を受信部5に出力すると、LOアンプ9がローカル信号を増幅し混合器7に出力する。混合器7は、増幅器16の出力とLOアンプ9の出力とを混合しIF信号として信号処理部6に出力する。図1に示す信号処理部6は、制御回路2と同様にプロセッサ又は所定の電子制御ロジックにより構成されている。
信号処理部6は、混合器7により処理されたIF信号について、図示しないIFフィルタによりフィルタ処理した後にA/D変換し、その後FFT結果を用いてデジタルビーム形成(DBF)等の信号処理を行うことで、物標8までの距離や、物標8との相対速度、物標8の存在角度を測定できる。
制御回路2は、送信部4の移相器12の位相値φtx、及び、各受信チャンネルの受信部5の移相器15の位相値φrxを制御することでビーム走査角を制御できる。このときセクタ領域の中に狭い仮想ビームを形成し、より高い分解能でスキャンの物標8を識別できる。セクタ領域に視野を絞りこむことができるため、従来のMIMOレーダに比較して計算量を削減できる。ハイブリッド方式は、スキャン時間短縮と高分解能能力のトレードオフを緩和した効率の良いスキャン手法と言える。また、複数の物標8に対して前述のDBFより高い分離能が得られる多信号分類処理(MUltiple SIgnal Classification: MUSIC)などを適用することもできる。
以下、このようなレーダ装置1に用いられる受信アンテナアレイ207のベースデザイン207a、送信アンテナアレイ107のベースデザイン107aのエレメント配置について説明する。図4に示すように、受信アンテナアレイ207はフェーズドアレイアンテナとして用いられ、それぞれ受信部5に電気的に接続されるオンエレメント211a、211c、受信部5に電気的に接続されないオフエレメント211bを組み合わせて構成されている。
オンエレメント211aは第2グルーピング・オンエレメント、有効エレメント相当であり、オンエレメント211cは第2シングル・オンエレメント、有効エレメント相当である。オンエレメント211cは、特定方向となるY方向に離間して一対に設けられるが、この一対のオンエレメント211cが一対の第2シングル・オンエレメントに相当する。オフエレメント211bは、ダミーエレメント相当である。各オンエレメント211a、211cから受信部5の混合器17に至るまでの電気的な線路長は等位相になるよう互いに等長経路に構成すると良い。
図4に示したように、受信アンテナアレイ207のエレメント211a~211cはそれぞれ金属矩形面を備える。受信アンテナアレイ207の外枠は方形に構成されており、受信アンテナアレイ207の外枠の中の格子状の頂点の領域に矩形状のエレメント211a~211cを配置している。本実施形態では、図4に示すように、オンエレメント211a、211cが16行12列に区画された二次元的な所定領域内に配置されている形態を説明するが、これに限られない。また受信アンテナアレイ207と送信アンテナアレイ107とは、外枠が同一形状とされている。なお、図5には図4に示す受信アンテナアレイ207の一部を抜き出して示している。
また図6に示すように、送信アンテナアレイ107もまた、フェーズドアレイアンテナとして用いられるもので、送信部4に電気的に接続されるオンエレメント111a、111c、送信部4に電気的に接続されないオフエレメント111bを組み合わせて構成されている。オンエレメント111aは、第1グルーピング・オンエレメント、有効エレメント相当であり、オンエレメント111cは、第1シングル・オンエレメント、有効エレメント相当である。オンエレメント111cは、特定方向となるY方向に離間して一対に設けられるが、この一対のオンエレメント111cが一対の第1シングル・オンエレメントに相当する。またオフエレメント111bは、ダミーエレメント相当である。送信部4の移相器12の出力から各オンエレメント111a、111cに至るまでの電気的な線路長は等位相になるよう互いに等長経路に構成すると良い。
図6に示したように、送信アンテナアレイ107のエレメント111a~111cはそれぞれ金属矩形面を備える。送信アンテナアレイ107の外枠は方形に構成されており、送信アンテナアレイ107の外枠の中の格子状の頂点の領域に矩形状のエレメント111a~111cを配置している。
送信アンテナアレイ107のエレメント111a~111c、受信アンテナアレイ207のエレメント211a~211cは、それぞれ、隣り合うエレメント111a~111c、211a~211cの間の中心間隔をレーダ波長λの2分の1に設定しており、各エレメント111a~111c、211a~211cの形状をそれぞれ四角形状に構成している。ここでは、四角形状に構成した形態を示すが、六角形状に構成しても良いし八角形状に構成しても良い。送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207は、それぞれXY平面に配置されており、XY平面に直交した+Z軸方向からビームを送受信する。
本形態では図3~図6に簡略的に示したが、送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207の二次元的な配列の最外周にダミーエレメント(図示せず)を別途配置しても良い。ここでいうダミーエレメントは、オフエレメント111b、211bと同様に送信部4、受信部5には接続されていない。二次元的な配列の最外周にダミーエレメントを配置することで、送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207を用いた送受信信号の品質を向上できる。本形態では、オンエレメント111a、111c、211a、211c及びオフエレメント111b、211bの二次元配置を工夫することで、移相制御すべきオンエレメント111a、111c、211a、211cの個数を減らし、移相制御をより簡単化している。
以下の説明では、図4、図6に示したように、送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207の列を列X1~X12と称する。また送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207の行を行Y1~Y16と称する。
そして、エレメント111a~111c、211a~211cの配置領域を示す場合、座標(X,Y)の表記をもって表す。また、図6に示したように、例えば、列X3において、行Y2のオンエレメント111aと行Y3のオンエレメント111aが電気的に接続されており、グルーピングされている場合、「Y2-Y3」のように、マイナス符号により結合することで、オンエレメント111aがグルーピングされていることを表す。
図6に示す送信アンテナアレイ107のオンエレメント111a、111cは、プリント配線基板を用いた伝送線路により送信部4に接続されており、これにより、送信アンテナアレイ107のグルーピングしたオンエレメント111a、およびシングル・オンエレメント111cからビームのエネルギーを合成し放射することで、指向性を持たせた送信ビームを形成できる。また、図4に示す受信アンテナアレイ207のベースデザイン207aのオンエレメント211a、211cは、プリント配線基板を用いた伝送線路により受信部5に接続されており、これにより受信アンテナアレイ207のオンエレメント211a、211cから信号を所望の角度にエネルギーを合成し受信することで、指向性を持たせた受信ビームを形成できる。
<受信アンテナアレイ207のベースデザイン207aにおけるオンエレメント211a、211cの配列構造の詳細説明>
次に、図4を参照し、ベースデザイン207aにおけるオンエレメント211a、211cの配置構造を詳細に説明する。図4に示すように、受信アンテナアレイ207は、行Y8と行Y9との間に全行の中心部が位置しており、列X6と列X7との間に全列の中心部が位置している。オンエレメント211a、211cは、これらの行の中心部に対して上下対称で、且つ、列の中心部に対して左右対称に配置されている。また、オンエレメント211a、211cは、受信アンテナアレイ207の中心部に対し点対称となるように配置されている。
具体的に、ベースデザイン207aの中で図示左半領域のオンエレメント211aは、
座標(X1,Y3-Y4)及び座標(X1,Y13-Y14)、
座標(X2,Y2-Y3)及び座標(X2,Y14-Y15)、
座標(X2,Y5-Y6)及び座標(X2,Y11-Y12)、
座標(X2,Y8-Y9)、
座標(X3,Y4-Y5)及び座標(X3,Y12-Y13)、
座標(X3,Y7-Y8)及び座標(X3,Y9-Y10)、
に位置して上下対称に配置されている。
また、オンエレメント211aは、
座標(X4,Y1-Y2)及び座標(X4,Y15-Y16)、
座標(X4,Y3-Y4)及び座標(X4,Y13-Y14)、
座標(X4,Y6-Y7)及び座標(X4,Y10-Y11)、
座標(X5,Y4-Y5)及び座標(X5,Y12-Y13)、
座標(X5,Y6-Y7)及び座標(X5,Y10-Y11)、
座標(X5,Y8-Y9)、
座標(X6,Y2-Y3)及び座標(X6,Y14-Y15)、
座標(X6,Y7-Y8)及び座標(X6,Y9-Y10)、
に位置して上下対称に配置されている。
さらに、ベースデザイン207aの中で図示右半領域のオンエレメント211aは、
座標(X12,Y3-Y4)及び座標(X12,Y13-Y14)、
座標(X11,Y2-Y3)及び座標(X11,Y14-Y15)、
座標(X11,Y5-Y6)及び座標(X11,Y11-Y12)、
座標(X11,Y8-Y9)、
座標(X10,Y4-Y5)及び座標(X10,Y12-Y13)、
座標(X10,Y7-Y8)及び座標(X10,Y9-Y10)、
に位置して上下対称に配置されている。
また、オンエレメント211aは、
座標(X9,Y1-Y2)及び座標(X9,Y15-Y16)、
座標(X9,Y3-Y4)及び座標(X9,Y13-Y14)、
座標(X9,Y6-Y7)及び座標(X9,Y10-Y11)、
座標(X8,Y4-Y5)及び座標(X8,Y12-Y13)、
座標(X8,Y6-Y7)及び座標(X8,Y10-Y11)、
座標(X8,Y8-Y9)、
座標(X7,Y2-Y3)及び座標(X7,Y14-Y15)、
座標(X7,Y7-Y8)及び座標(X7,Y9-Y10)、
に位置して上下対称に配置されている。
オンエレメント211aのグルーピング方向はY方向を特定方向として構成しており、X方向にはグルーピングされていない。したがって、X方向には、λ/2ピッチで有効エレメントが配置されており、グレーティングローブは原理的に発生しない。なお本実施形態において、X方向は、第2方向、横方向に相当し、Y方向は、第1方向、縦方向に相当する。
伝送線路は、一対のオンエレメント211aを接続した接続中央部を受信給電点としており、グルーピングされた一対のオンエレメント211aの位相中心はその接続中央部に位置している。伝送線路は、プリント基板に構成される配線を用いて構成されるが、このとき、ICパッドと一対のオンエレメント211aとを接続する伝送線路の電気的な線路長は、等位相になるよう互いに等長又は互いにp×λ(但し、pは整数)の関係性とすることが望ましい。
また図4に例示したように、オンエレメント211cは受信アンテナアレイ207の中に特定間隔(第2間隔相当)を有するペアで配置されている。単一のオンエレメント211cは、オンエレメント211aがグルーピングされたY方向と同一方向に離間して2つ配置されており、行の中央部を基準として線対称に配置されている。
オンエレメント211cは、座標(X6,Y5)、座標(X6,Y12)にて一対に設けられている。オンエレメント211cは、座標(X7,Y5)、座標(X7,Y12)にて一対に設けられている。行Y5と行Y12のオンエレメント211cの間の中心間の距離d1は3.5λとなる。これらの特定間隔の3.5λ離間したオンエレメント211cは、第1のグレーティングローブ発生角度にヌルを発生可能なヌルフィルタ(steerable null filter)として作用する。
またオンエレメント211cは、座標(X5,Y1)、座標(X5,Y16)にて一対に設けられている。同様に、オンエレメント211cは、座標(X8,Y1)、座標(X8,Y16)にて一対に設けられている。行Y1と行Y16のオンエレメント211cの間の中心間の距離d2は7.5λとなる。これらの7.5λ離間したオンエレメント211cは、第2のヌルフィルタとして作用する。
オンエレメント211cは、座標(X3,Y2)、座標(X3,Y15)にて一対に設けられている。同様にオンエレメント211cは、座標(X10,Y2)、座標(X10,Y15)にて一対に設けられている。隣接するエレメント211a~211cの間の行間距離又は列間距離が0.5λであるため、行Y3と行Y15のオンエレメント211cの間の中心間の距離d3は6.5λとなる。これらの6.5λ離間したオンエレメント211cは、第3のヌルフィルタとして作用する。
このように、オンエレメント211cは、単一のエレメントを離間して配置しているが、これらのオンエレメント211cの中心間のY方向距離d1~d3は、特定間隔の(0.5+m)λ(但しmは整数)に設定されている。すなわち、オンエレメント211cは、受信アンテナアレイ207の列中央から線対称で(0.5+m)λの間隔(但し、m=1、2、…)にて配置されている。
また、中央部のオンエレメント211a、211cの密度を高めるためには、意図的に、mを3以上とすることが望ましい。mを3以上とすることで、受信アンテナアレイ207の中央部の有効エレメントを密にすることができサイドローブ対策できる。なお図6では、m=3、6、7の例を示している。さらに、ヌルフィルタの特性を変えるため、受信アンテナアレイ207の中でmの値が互いに異なる条件を満たすオンエレメント211cを複数組設けることが望ましい。グレーティングローブは角度幅を持っているため、グレーティングローブの発生角度近傍に異なる減衰特性を有するヌルフィルタを重ねることで角度幅を有するグレーティングローブ抑圧が可能となる。
図5には、列X6、X7のエレメント配置を抜き出して示している。Y方向に隣接する行Y7-Y8のオンエレメント211aには、それぞれ送信TXの移相器12と受信RXの移相器15による位相値φが同一値となるように制御される。このため、行Y7-Y8のオンエレメント211aの位相中心は行Y7-Y8の間の中間位置となる。行Y9-Y10のオンエレメント211aにも同様の信号が与えられるため、行Y9-Y10のオンエレメント211aの位相中心は行Y9-Y10の間の中間位置となる。
行Y7-Y8、行Y9-Y10のそれぞれのエレメント間距離はλ/2であるため、行Y7-Y8と行Y9-Y10におけるオンエレメント211aの位相中心間隔dはλ/2の2倍のλとなる。メインビーム角を変化させたときの理論的なグレーティングローブ角を算出すると、位相中心間隔dとレーダ波長λとの関係をd=1λで設計した場合と等価なグレーティングローブ発生角度となり、原理的にグレーティングローブを強く発生させてしまう虞がある。
これは、移相器12、15の数の削減のためにY方向の隣接エレメントをグルーピングするように設計した弊害により生じている現象であるが、前述したように単一のオンエレメント211cを挟むことで、位相中心間隔dのλ周期性を崩すことができる。これにより、グレーティングローブを数dB程度低減できることが確認されている。さらに、オンエレメント211cがヌルフィルタ(steerable null filter)として減衰特性を有し、グレーティングローブを追従・抑圧できることが確認されている。
言い換えると、隣接した一対のオンエレメント211aは、受信アンテナアレイ207の中でY方向に線対称に配置されているが、そのY方向に位置して当該Y方向両側をオフエレメント211bで挟んだ状態で単一のオンエレメント211cを配置している。このため、隣接したオンエレメント211aを一対にグルーピングしたとしても位相中心の周期性を崩すことができると言える。
Y方向に沿って隣接した一対のオンエレメント211aに離間して単一のオンエレメント211cを配置しているため、オンエレメント211aをグルーピングした時の位相中心間隔の一様性を低減でき、グレーティングローブを追従・抑圧できる。
本形態の受信アンテナアレイ207のベースデザイン207aの構成によれば、オンエレメント211aの密度を中央部で高くしつつ四隅で低く配置設計することにより、少ない移相器数で構成できると共にサイドローブ性能を低く抑えることができる。テーパリングの観点でも四隅にオンエレメント211a、211cを無くした設計は有効に作用する。何故なら受信アンテナアレイ207の中央部からの距離が離れているため、テーパリング実現のために、内部の可変利得増幅器14に大きな減衰量が必要になってしまうためである。
<送信アンテナアレイ107のベースデザイン107aにおけるオンエレメント111a、111cの配列構造の詳細説明>
次に、図6及び図7を参照しベースデザイン107aにおけるオンエレメント111a、111cの配列構造を詳細に説明する。オンエレメント111aは、Y方向に隣接した状態にて一対で電気的に送信部4に接続されるエレメントであり、オンエレメント111cは、Y方向に特定間隔で離間した状態にて一対で電気的に送信部4に接続されるエレメントである。このため、オンエレメント111a、111cに付す符号を分けて示している。図6及び図7において、矩形枠を塗りつぶした領域がオンエレメント111aを示しており、孤立したオンエレメント111cにはハッチングを付して示している。また、オフエレメント111bは、実線枠にて示しており内部にハッチングを施していない。
図6に示すように、送信TX用のオンエレメント111aも受信RX用のオンエレメント211aと同様に、これらの行の中心部に対して上下対称で、且つ、列の中心部に対して左右対称に配置されている。また、オンエレメント111a、111cは、送信アンテナアレイ107の中心部に対し点対称となるように配置されている。
具体的に、ベースデザイン107aの中で図示左半領域のオンエレメント111aは、
座標(X1,Y5-Y6)及び座標(X1,Y11-Y12)、
座標(X2,Y4-Y5)及び座標(X2,Y12-Y13)、
座標(X2,Y6-Y7)及び座標(X2,Y10-Y11)、
座標(X2,Y8-Y9)、
座標(X3,Y2-Y3)及び座標(X3,Y14-Y15)、
座標(X3,Y5-Y6)及び座標(X3,Y11-Y12)、
座標(X3,Y8-Y9)、
に位置して上下対称に配置されている。
また、オンエレメント111aは、
座標(X4,Y5-Y6)及び座標(X4,Y11-Y12)、
座標(X4,Y7-Y8)及び座標(X4,Y9-Y10)、
座標(X5,Y1-Y2)及び座標(X5,Y15-Y16)、
座標(X5,Y3-Y4)及び座標(X5,Y13-Y14)、
座標(X5,Y8-Y9)、
座標(X6,Y4-Y5)及び座標(X6,Y12-Y13)、
座標(X6,Y6-Y7)及び座標(X6,Y10-Y11)、
座標(X6,Y8-Y9)、
に位置して上下対称に配置されている。
さらに、ベースデザイン107aの中で図示右半領域のオンエレメント111aは、
座標(X12,Y5-Y6)及び座標(X12,Y11-Y12)、
座標(X11,Y4-Y5)及び座標(X11,Y12-Y13)、
座標(X11,Y6-Y7)及び座標(X11,Y10-Y11)、
座標(X11,Y8-Y9)、
座標(X10,Y2-Y3)及び座標(X10,Y14-Y15)、
座標(X10,Y5-Y6)及び座標(X10,Y11-Y12)、
座標(X10,Y8-Y9)、
に位置して上下対称に配置されている。
また、オンエレメント111aは、
座標(X9,Y5-Y6)及び座標(X9,Y11-Y12)、
座標(X9,Y7-Y8)及び座標(X9,Y9-Y10)、
座標(X8,Y1-Y2)及び座標(X8,Y15-Y16)、
座標(X8,Y3-Y4)及び座標(X8,Y13-Y14)、
座標(X8,Y8-Y9)、
座標(X7,Y4-Y5)及び座標(X7,Y12-Y13)、
座標(X7,Y6-Y7)及び座標(X7,Y10-Y11)、
座標(X7,Y8-Y9)、
に位置して上下対称に配置されている。
送信TX用のオンエレメント111aのグルーピング方向は、受信RX用のオンエレメント111aと同一方向のY方向となっておりX方向にはグルーピングされていない。したがって、X方向には、理想的なλ/2ピッチで有効エレメントが配置されており、グレーティングローブは原理的に発生しない。
グルーピングされた一対のオンエレメント111aの位相中心はその接続中央部に位置している。伝送線路は、プリント配線基板に構成される配線を用いて構成されるが、このとき、ICパッドと一対のオンエレメント111aとを接続する伝送線路の電気的な線路長は、等位相になるよう互いに等長又は互いにp×λ(但し、pは整数)の関係性とすることが望ましい。
また図6に例示したように、オンエレメント111cも中に配置されているが、Y方向にオフエレメント111bに挟まれた状態で一つ孤立して配置されている。単一のオンエレメント111cは、オンエレメント111aがグルーピングされたY方向と同一方向に離間して第1間隔で2つ配置されており、全行の中央部を基準として線対称に配置されている。
オンエレメント111cは、座標(X4,Y3)、(X4,Y14)にて一対に設けられている。同様に、オンエレメント111cは、座標(X9,Y3)、(X9,Y14)にて一対に設けられている。行Y3と行Y14のオンエレメント111cの間の中心間の距離d4は5.5λの特定間隔となる。これらの特定間隔の5.5λ離間したオンエレメント111cは、第4のヌルフィルタとして作用する。
またオンエレメント111cは、座標(X5,Y6)、座標(X5,Y11)にて一対に設けられている。同様に、オンエレメント111cは、座標(X8,Y6)、座標(X8,Y11)にて一対に設けられている。行Y6と行Y11のオンエレメント111cの間の中心間の距離d5は2.5λの特定間隔となる。これらの2.5λ離間したオンエレメント111cは、第5のヌルフィルタとして作用する。
またオンエレメント111cは、座標(X6,Y2)、座標(X6,Y15)にて一対に設けられている。同様に、オンエレメント111cは、座標(X7,Y2)、座標(X6,Y15)にて一対に設けられている。行Y2と行Y15のオンエレメント111cの間の中心間の距離d6は6.5λの特定間隔となる。これらの6.5λ離間したオンエレメント111cは、第6のヌルフィルタとして作用する。
このように、オンエレメント111cは、移相器12に電気的に接続される単一のエレメントを離間して配置しているが、これらのオンエレメン111cの中心間のY方向の距離d4~d6は、互いに異なる特定間隔の(0.5+m)λ(但しmは整数)になるよう設計している。すなわち、オンエレメント111cは、送信アンテナアレイ107の列中央から線対称で(0.5+m)λの間隔(但し、m=1、2、…)にて配置されている。
なお図6では、m=2、5、6の例を示している。さらに、ヌルフィルタの特性を変えるため、送信アンテナアレイ107の中でmの値が互いに異なる条件を満たすオンエレメント111cを複数組設けることが望ましい。グレーティングローブも角度幅を持っているため、グレーティングローブの発生角度近傍に異なる減衰特性を有するヌルフィルタを重ねることで角度幅を有するグレーティングローブ抑圧が可能となる。
図7には、列X6、X7のエレメント配置を抜き出して示している。Y方向に隣接する行Y8-Y9のオンエレメント111aは、それぞれ移相器12による位相値φが同一値となるように制御される。このため、行Y8-Y9のオンエレメント111aの位相中心は行Y8-Y9の間の中間位置となる。同様に、Y方向に隣接する行Y4-Y5、Y6-Y7、Y10-Y11、Y12-Y13のオンエレメント111aは、それぞれ移相器12による位相値φが同一値となるように制御される。
このため、それぞれ行Y4-Y5、Y6-Y7、Y10-Y11、Y12-Y13のオンエレメント111aの位相中心は、それぞれ行Y4-Y5、Y6-Y7、Y10-Y11、Y12-Y13の間の中間位置となる。またY方向、ここでは縦方向にオンエレメント111aを2個ずつグルーピングすることで、移相器12の個数を約半分に削減できる。
図6に示すように、送信アンテナアレイ107の中央部付近におけるオンエレメント111a、111cの占有密度を四隅の占有密度よりも高く構成しているため、ランダム配置構成に比較してオンエレメント111a、111cの配置個数を少なくしつつサイドローブレベルを抑圧できる。したがって、オンエレメント111a、111cの配置個数を少なくしながらサイドローブレベルを抑圧できる。
また、オフエレメント111bにより挟まれたオンエレメント111cを配置し、オンエレメント111aをグルーピングした後の位相中心の周期性を低減すると共に、オンエレメント111cを特定の間隔d4~d6になるように線対称、点対称に配置することで第4~第6のヌルフィルタを構成でき、グレーティングローブを追従・抑圧できる。
オンエレメント111a/オフエレメント111bの設計において中央部側のオンエレメント111aの占有密度を高め四隅の密度を低くすることで、移相制御をより簡単化できることから移相器12の数を削減でき、さらにサイドローブレベルを低減できる。また、隣接したオンエレメント111aをグルーピングすることで、同一の移相器12に対応して複数のオンエレメント111aをまとめて制御できるようになり、移相器12の配置個数を約半分に削減できる。その際に発生するグレーティングローブを必要な全てのスキャン角度において抑圧できる。
このように受信アンテナアレイ207、送信アンテナアレイ107は、それぞれベースデザイン207a、107aにより構成されているが、発明者らはさらにオンエレメント211a、211cに接続する移相器15を削減する試みを行っている。オンエレメント211a、211cに接続される移相器15を削減すれば、移相器15の動作個数を減らすことができ、低消費電力化を図ることができるためである。
発明者は、このような大規模の送信アンテナアレイ107、受信アンテナアレイ207のベースデザイン207a、107aにモンテカルロエレメント不良解析を適用し、主要なビーム角度において性能に強く関係するオンエレメント配置を学習すると共に、OFFしても性能劣化が少ないエレメントを抽出することで、低消費電力モードの有効エレメント配置を最適化するコンピュータシミュレーションを実施している。
送信アンテナアレイ107と受信アンテナアレイ207の各エレメントを互いに補うように配置したベースデザイン107a、207aを適用した条件下において、特に受信アンテナアレイ207について諸特性を最適化しながらオフエレメント211bに可能なオンエレメント211a、211cを算出するようにしている。
モンテカルロ法によるエレメント不良解析では、前述したベースデザイン107a、207aによるグレーティングローブ、サイドローブの抑圧効果の特徴を踏襲するための制約条件(ヌルフィルタの上下ペアを維持し、かつ複数のヌルフィルタを有すること。)を設けると共に、当該制約条件下で受信アンテナアレイ207のベースデザイン207aの中のオンエレメント211a、211cをランダムに削減しながら諸特性が最適となる条件を探索した。
なお発明者は、このシミュレーション手法において、移相器ICでオンするチャンネル数に依存した利得劣化の確からしさを検証するためCoherency testを行っている。このテスト手法は、送信アンテナアレイ107の全てのオンエレメント111a、111cに電気的に通電オフした状態を初期状態とし、そして、一対のオンエレメント111a-111a、111c-111cを一組として各チャンネルを付与し1から64チャンネルまで順にオンさせる。
すると、1から64チャンネルまで順にオンした場合の相対利得を得ることができる。このとき、各チャンネルの相対位相が揃っていれば、理想的には理論値20log10Nのアレイ利得が得られる。この手法を用いることで理論値と実測値とで傾向が一致していることを確認できている。
シミュレーション手法の制約条件の一つ目は、グルーピングと同じ方向の最大ビーム角としてE-plane 17.5°Vを適用して本形態によりオンするチャネル数を減らした状態でグレーティングローブを抑圧した性能を維持できることである。これは一般的な車両レーダに適用した場合に実用的な範囲で実行することを想定しているためである。また、広いFoVを確保可能であるか否かを検証するため、H-plane 60°Hの角度まで最大ビーム角を適用したシミュレーションも実行している。
制約条件の二つ目は、ベースデザイン207aに対して孤立したシングルオン・エレメント211cをオフ設定する際には、Y方向に一対に設けられたシングルオン・エレメント211cをペアとして削減することを条件としている。このオンエレメント211cは一対で特定間隔で設けることでヌルフィルタとして機能するためである。
前述した制約条件下において、モンテカルロ法によるエレメント不良解析を実行することで、オンエレメント211a、211cをランダムに削減したオフエレメント211ab、211acに変更してビーム解析を実行し、性能劣化を最小限に抑えつつオフ設定可能なオンエレメント211a、211cの配置を蓄積、学習してスコア化している。これにより、オフに変更可能なオンエレメント211a、211cを抽出し、移相器15のチャンネル数を減らしたとしても諸特性を適切に維持又は最適化できるようにしたオンエレメント211a、211cの配置を導出できる。
最適化したエレメントの配置結果を最適化配置207bとして図8、図9に示している。モンテカルロ法により多数の試行を重ねてオンエレメント211a、211cの配置を最適化した結果、図8の右上図、右下図のようにオンエレメント211a、211c、オフエレメント211b、211abの配置を得ている。図9には、これらのオンエレメント211a、211c、オフエレメント211b、211abの結果を重ねて示すが、ベースデザイン207aのオンエレメント211aのうちオフに変更されたオフエレメント211abを黒枠により示している。
オンエレメント211cのうちオフに変更されたオフエレメント211cbを黒枠(塗りつぶしなし)により示している。このような最適化配置207bでも、シングル・オンエレメント211cはY方向に特定間隔で離間してペアにて残存している。
図4のベースデザイン207aと図9の最適化配置207bを比較する。最適化配置207bではオンエレメント211cは座標(X6,Y5)と座標(X6,Y12)にてペアで残存しており、座標(X7,Y5)と座標(X7,Y12)にてペアで残存している。また、最適化配置207bでは、オンエレメント211cは座標(X5,Y1)と座標(X5,Y16)にてペアで残存しているものの、座標(X8,Y1)と座標(X8,Y16)にはペアで残存していない。
さらに最適化配置207bでは、オンエレメント211cは座標(X10,Y2)と座標(X10,Y15)にてペアで残存しているものの、座標(X3,Y2)と座標(X3,Y15)にはペアで残存していない。モンテカルロ計算の試行を重ねた結果、スコアが低くペアで存在できないシングルオン・エレメント211cは、グレーティングローブの抑圧効果を失ってしまうことが確認されている。このため、シングル・オンエレメント211cをペア毎にオン又はオフに設定すると良い。特に複数ペアだけは残存させることが望ましい。このようにすることで、ヌルフィルタによるグレーティングローブの抑圧効果を維持できる。
なお、ベースデザイン207aを採用した場合には、動作させる移相器15を64チャンネル分、すなわち64個用意することで動作可能となっており、このベースデザイン207aでも従来技術に比較して移相器15の動作個数を33%削減可能になっている。さらにモンテカルロシミュレーション法を適用し、動作させる移相器15の個数を45チャンネルに減らすように最適化すれば従来比で24%に削減可能になる。仮に、受信アンテナアレイ207を64チャンネルで動作させることなく、最適化配置207bにて45チャンネルにて動作させる場合には、移相器15を設置する個数を削減でき無駄を省くこともできる。
64チャンネル動作に比較して45チャンネルに減らすと、挿入損失が増加し、受信アンテナアレイ207の受信電力が低下する。図10、図11に、E-planeにおける角度変化に応じた損失シミュレーション結果を示している。メインローブの挿入損失のシミュレーション結果は、64チャンネルから45チャンネルに減らすことで、boresightにメインローブを設けたときにも角度θ=17.5°VとしたときにもΔ=約-1.5dB程度となる。
16×12アレイのエレメントから送信部4及び受信部5まで延びる配線の電磁界解析結果を仮想的に考慮すると、実質的には-3dB程度の挿入損失と考えられる。しかしながら、図10の角度領域θl1、θh1、図11の角度領域θl2、θh2に示すように、45チャンネルのメインローブの脇のサイドローブレベルが、64チャンネルの場合のサイドローブレベルに比較してさらに改善されていることがわかる。つまり、オフエレメント211bにランダム性を加えたことにより、17.5°Vにおけるサイドローブレベルを改善できることがわかる。
このシミュレーション結果によれば、64チャンネル動作と比較して-3.1dBの損失が増加する。しかし受信部5の中で動作させる移相器15の個数を従来比23.4%に削減できるため71%(=24%/33%)程度の低消費電力化を達成できる。なお、前述したCoherency testにおいても実測値と理論計算値とで良い一致傾向が得られている。
図12、図13にH-planeにおける角度変化に応じた損失シミュレーション結果を示している。挿入損失のシミュレーション結果は、boresightにメインローブを設けるとΔ=-1.5dB程度、角度θ=60°HのときにΔ=-1.3dBと得られている。これにより、メインローブの劣化を最小限に抑えることができ、広いFoVを維持できることを確認している。
また、このシミュレーションではベースデザイン207aのうち四隅のオンエレメント211aを中央よりも多くオフ設定することで中央の密度をより高められるという結果が得られている。
<比較例の説明>
比較例を図14に示すように、例えば受信アンテナアレイ207の全体のうち右上領域のみをバルク状に単純に削減することで、移相器15に電気的に接続するオンエレメント211aを削減することが考えられる。しかしながら、ベースデザイン207aではY方向にペアで存在していたシングル・オンエレメント211cが片側だけ残ってしまうことになる。図14中のオンエレメント211cからオフに変更した座標(X8,Y1)、(X10,Y2)のオフエレメント211cb、及び、一対性が崩れたペアPbを参照。この場合、サイドローブの抑制効果が得られていない。
これに対し本実施形態によれば、ランダムにオフエレメント211ab、211cbに設定しながらその配置を最適化しており、オフエレメント211ab、211cbに設定するエレメントをベースデザイン207aより増すことでオンエレメント211a、211cの個数を少なくし45チャンネルにて受信アンテナアレイ207を動作させることができる。これにより、最適化配置207bにて示したオンエレメント211a、211cだけを動作させて通信でき、この場合、効率良く低消費電力化できる。
チャンネル数を45チャンネルに減らした後であっても、移相器15に電気的に接続されるシングル・オンエレメント211cは特定間隔で特定のY方向に複数ペア構成してヌルフィルタを構成している。シングル・オンエレメント211cが、複数ペア設けられてヌルフィルタを構成することで、任意のビーム角に応じたグレーティングローブの追従、抑圧機能を維持できる。
本実施形態の受信アンテナアレイ207によれば、ベースデザイン207aを採用した場合でも最適化配置207bを採用した場合でもグレーティングローブ抑圧効果の特徴を維持できる。しかも最適化配置207bを採用するとランダム性が加わることで更にサイドローブを低減できる。この場合、動作させる移相器15を接続するオンエレメント211a、211cの個数を削減することで、移相器15を非動作状態で運用できるようになり低消費電力化できる。
前述したベースデザイン207aをそのまま採用した場合、制御回路2は、通常のチャンネル数である64チャンネル分の移相器15を動作させることでベースデザイン207aの全オンエレメント211a、211cを有効化してビームを入力できる。ベースデザイン207aに基づいてオンさせるエレメントを減らしたオンエレメント211a、211cの配置としながら、受信アンテナアレイ207を動作させることもできる。
また例えば、チャンネル数を64チャンネル用いることなく、制御回路2がチャンネル数を45チャンネルに減らした後の最適化配置207bのみを用いて制御することとすれば、移相器15の実装個数を削減することでコストダウンを実現できる。
受信アンテナアレイ207の構成を考慮すれば、制御回路2が、ベースデザイン207aの中で各オンエレメント211a、211cへの電気的接続のオン・オフを制御することで、同一の受信アンテナアレイ207の配置を用いてチャンネル数を64チャンネルから45チャンネルに切り替えて、近距離用レーダとして、僅かな利得の損失と引き換えに低消費電力モードで動作させる等、同じアレイ配置のまま適応的に切り替えるようにしても良い。
例えば、制御回路2が、ベースデザイン207aの全てのオンエレメント211a、211cに受信部5を電気的に接続すると、オフエレメント211bを比較的減らすことで受信特性をより高めることができ、より遠方に位置する物標8に適応できる。逆に、制御回路2が、ベースデザイン207aよりオフエレメント211ab、211cbを増やして45チャンネルに最適化したオンエレメント211a、211cに受信部5を電気的に接続した場合、受信特性を近方に位置する物標8に適応しつつ低消費電力化を図ることができる。これによりトレードオフで適応制御できる。
制御回路2が、ベースデザイン207aをそのまま採用したフルパワーモード(64ch)、ベースデザイン207aからオフエレメント207ab、207cbを増やした低消費電力モード(45ch)のように適応的にモードを切替えて受信部5の接続を切り替えることで、同一の受信アンテナアレイ207のエレメント配置を用いて複数のビームパターンを生成できる。状況、周囲の受信環境又はアプリケーションに応じて、同じアレイ配置のままシステムを適応的に変更でき適応電力制御に適用できる。
前述の構成では、主に受信アンテナアレイ207について説明したが、送信アンテナアレイ107について最適化配置を求めるようにしても良い。このとき、送信アンテナアレイ107及び受信アンテナアレイ207の各オンエレメント111a、111c、211a、211cを互いに補うように配置した条件下において、制御回路2は、送信アンテナアレイ107及び受信アンテナアレイ207についてそれぞれ求められたオフ可能なオンエレメント111a、111c、211a、211cをオフすることでオンエレメント111a、111c、211a、211cの個数をベースデザイン107a、207aよりも少なくして送信アンテナアレイ107及び受信アンテナアレイ207を動作させるようにすると良い。すると、送信アンテナアレイ107及び受信アンテナアレイ207の特性を相補的に補い総合的な特性を維持しながら、動作させる移相器12、15の個数を減らすことができる。
<付記>
本開示は、下記に列挙する態様を含む。
(第1態様)
移相器(12、15)に電気的にオン接続又はオフ接続に設定可能に構成されるエレメント(111a~111c、211a~211c)を制御する高周波アンテナアレイの制御装置であって、アンテナアレイ(107、207)は、二次元的な配列の中で縦方向又は横方向の特定方向に沿って隣接してグルーピングして構成され同一の移相器(12、15)により制御される有効エレメント(111a、211a)に設定されると共に、前記有効エレメントとは別にグルーピングされずにエレメント単体で移相器と接続されると共に前記特定方向に特定間隔を有して配置されるシングル・オンエレメント(111c、211c)に設定されるベースデザイン(107a、207a)に基づいて構成されるものであり、移相器(12、15)に電気的に接続されないオフエレメント(111ab、111cb)に設定するエレメントをベースデザイン(107a、207a)よりも増すことで有効エレメント(111a、211a)又はシングルオン・エレメント(111c、211c)の個数をベースデザイン(107a、207a)よりも少なくしてアンテナアレイ(107、207)を動作させるエレメント制御部(2)を備える高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
(第2態様)
エレメント制御部(2)は、ベースデザイン(107a、207a)に基づいて当該ベースデザイン(107a、207a)からグルーピング・有効(オン)・エレメント(111a、211a)又はシングルオン・エレメント(111c、211c)をランダム性を有し、かつより少ないエレメント数で最適化されたオン・エレメント配置でアンテナアレイ(107、207)を動作させる第1態様記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
(第3態様)
移相器(12、15)に接続されるシングル・オンエレメント(111c、211c)は、特定間隔で特定方向(グルーピングと同じ方向)にペア構成してかつ複数種類の特定間隔を有する複数のヌルフィルタを構成する請求項1又は2記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
(第4態様)
エレメント制御部(2)は、(111a、211a)又はシングルオン・エレメント(111c、211c)への電気的な接続のオンオフを制御することで、同一のアンテナアレイ(107、207)のエレメント配置を用いてレーダの検知距離と消費電力とのトレードオフで適応的に切り替え可能にした第1態様から第3態様の何れか一項に記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
(第5態様)
エレメント(111a~111c、211a~211c)は、レーダを出力する送信アンテナアレイ(107)、レーダを受信する受信アンテナアレイ(207)にそれぞれ構成され、エレメント制御部(2)は、送信アンテナアレイ(107)及び受信アンテナアレイ(207)の各エレメントを互いに補うように配置した条件下において、送信アンテナアレイ(107)及び受信アンテナアレイ(207)についてそれぞれ求められたオフ可能な有効エレメント(111a、211a)又はシングル・オンエレメント(111c、211c)をオフすることで有効エレメント(111a、211a)又はシングルオン・エレメント(111c、211c)の個数をベースデザイン(107a、207a)よりも少なくして送信アンテナアレイ(107)及び受信アンテナアレイ(207)を動作させる第1態様から第4態様の何れか一項に記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば、以下のように変形可能である。
オンエレメント11aをY方向、すなわち縦方向に2個グルーピングした形態を説明したが、これに限られるものではない。オンエレメント11aをX方向、すなわち横方向に2個グルーピングして構成しても良い。単一のオンエレメント11cをY方向、すなわち縦方向に離間して2個配置した形態を説明したが、これに限られるものではない。オンエレメント11cをY方向に孤立した状態でペアが特定間隔になるよう4以上シングルエレメントを同一方向に配置しても良い。
本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、2は制御回路(エレメント制御部)、5は受信部、107は送信アンテナアレイ(アンテナアレイ)、207は受信アンテナアレイ(アンテナアレイ)、111aは送信アンテナのオンエレメント(有効エレメント)、111bは送信アンテナのオフエレメント、111cは送信アンテナのオンエレメント(シングル・オンエレメント)、211aは受信アンテナのオンエレメント(有効エレメント)、211cは受信アンテナのオンエレメント(シングル・オンエレメント)、211bは受信アンテナのオフエレメント、15は移相器、を示す。

Claims (5)

  1. 移相器(12、15)に電気的にオン接続又はオフ接続に設定可能に構成されるエレメント(111a~111c、211a~211c)を備えたアンテナアレイ(107、207)を制御する高周波アンテナアレイの制御装置であって、
    前記アンテナアレイは、二次元的な配列の中で縦方向又は横方向の特定方向に沿って隣接してグルーピングして構成され同一の前記移相器により制御される有効エレメント(111a、211a)に設定されると共に、前記有効エレメントとは別にグルーピングされずにエレメント単体で前記移相器と接続されると共に前記特定方向に特定間隔を有して配置されるシングル・オンエレメント(111c、211c)に設定されるベースデザイン(107a、207a)に基づいて構成されるものであり、
    前記移相器(12、15)に電気的に接続されないオフエレメント(111ab、111cb)に設定する前記エレメントを前記ベースデザイン(107a、207a)よりも増すことで前記有効エレメント(111a、211a)又は前記シングル・オンエレメント(111c、211c)の個数を前記ベースデザインよりも少なくしてアンテナアレイ(107、207)を動作させるエレメント制御部(2)を備える高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
  2. 前記エレメント制御部は、前記ベースデザインに基づいて前記グルーピングした有効エレメント又は前記シングル・オンエレメントにランダム性を有し、かつ、より少ないエレメント数で最適化されたオンエレメント配置で前記アンテナアレイを動作させる請求項1記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
  3. 前記移相器に接続される前記シングル・オンエレメントは、前記特定間隔で前記特定方向にペア構成してかつ複数種類の特定間隔を有する複数のヌルフィルタを構成する請求項1又は2記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
  4. 前記エレメント制御部は、前記有効エレメント又は前記シングル・オンエレメントへの電気的な接続のオンオフを制御することで、同一の前記アンテナアレイの配置を用いてレーダの検知距離と消費電力とのトレードオフで適応的に切り替え可能にした請求項1または2記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
  5. 前記エレメントは、レーダを出力する送信アンテナアレイ(107)、レーダを受信する受信アンテナアレイ(207)にそれぞれ構成され、
    前記エレメント制御部は、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイの各エレメントを互いに補うように配置した条件下において、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイについてそれぞれ求められたオフ可能な前記有効エレメント又は前記シングル・オンエレメントをオフすることで前記有効エレメント又は前記シングル・オンエレメントの個数を前記ベースデザインよりも少なくして前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを動作させる請求項1または2記載の高周波装置用アンテナアレイ制御装置。
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