[1.レシート出力システムの全体構成]
本開示に係る実施形態の一例を説明する。本実施形態では、レシート出力システムを例に挙げる。レシート出力システムは、後述の第2の構成における特典付与システムの一例である。このため、後述の第2の構成では、レシート出力システムと記載した箇所は、特典付与システムと読み替えることができる。
図1は、レシート出力システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、レシート出力システム1は、サーバ10、店舗端末20、及びユーザ端末30を含む。サーバ10、店舗端末20、及びユーザ端末30の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続可能である。
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
店舗端末20は、店舗のコンピュータである。図1では、1つの店舗端末20だけが示されているが、本実施形態では、複数の店舗の各々の店舗端末20が存在するものとする。店舗は、少なくとも1つの店舗端末20を有する。なお、レシート出力システム1は、複数の店舗に対応したシステムではなく、ある特定の1つの店舗にだけ対応したシステムであってもよい。この場合、レシート出力システム1は、1つの店舗端末20だけを含んでもよい。
例えば、店舗端末20は、POS(Point Of Sales)端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、又はハンディターミナルである。例えば、店舗端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。
例えば、店舗端末20には、読取装置26及び出力装置27が接続される。読取装置26は、画像又は記憶媒体を読み取る装置である。本実施形態では、読取装置26がコードリーダである場合を説明するが、読取装置26は、他の装置であってもよい。例えば、読取装置26は、カメラ、スキャナ、NFC(Near Field Communication)リーダ、又は磁気カードリーダであってもよい。読取装置26は、読取機能だけでなく、書込機能を有してもよい。
出力装置27は、画像形成装置である。本実施形態では、出力装置27がレシートプリンタである場合を説明するが、出力装置27は、他の装置であってもよい。例えば、出力装置27は、レシートプリンタ以外の他のプリンタ、プリンタに分類されない画像形成装置、コピー機、又は複合機であってもよい。レシートは、物理的な紙ではなく、電子的な画像として出力されてもよい。
以降、物理的な紙のレシートを、紙レシートという。電子的な画像のレシートを、電子レシートという。紙レシートと電子レシートを区別しない時は、単にレシートという。本実施形態では、レシートロール紙が紙レシートとして利用される場合を説明するが、紙レシートは、他の種類の紙が利用されてもよい。例えば、一般的なコピー用紙が紙レシートとして利用されてもよい。
ユーザ端末30は、店舗を利用するユーザのコンピュータである。図1では、1つのユーザ端末30だけが示されているが、本実施形態では、複数のユーザの各々のユーザ端末30が存在するものとする。ユーザは、少なくとも1つのユーザ端末30を有する。ユーザは、ユーザ端末30を使わずに店舗を利用してもよい。
例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様である。読取部36は、読取装置26と同様であってもよいが、本実施形態では、ユーザ端末30がスマートフォンであり、読取部36がスマートフォンのカメラであるものとする。
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
また、レシート出力システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、レシート出力システム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。例えば、レシート出力システム1は、サーバ10だけを含んでもよい。この場合、店舗端末20及びユーザ端末30は、レシート出力システム1の外部に存在する。他にも例えば、レシート出力システム1は、サーバ10と、店舗端末20及びユーザ端末30以外の他のコンピュータと、を含んでもよい。
[2.レシート出力システムの概要]
本実施形態では、店舗の一例として、ポイントサービスの加盟店を説明する。ポイントサービスは、店舗を利用したユーザに対し、利用額に応じたポイントを付与するサービスである。以降、小売店を例に挙げるが、店舗自体は、任意の種類であってよく、小売店に限られない。例えば、飲食店又は美容院といったようにサービスを提供する店舗であってもよく、商品を販売する店舗に限られない。
図2は、ユーザが店舗を利用する様子の一例を示す図である。本実施形態では、ユーザがポイントサービスの会員である場合を説明するが、ユーザは、ポイントサービスの会員ではなくてもよい。更に、ユーザ端末30の表示部35に表示されたポイントカード画面SC1がポイントカードとして利用される場合を説明するが、ポイントカードは、他の種類であってもよい。例えば、ICカード、磁気カード、又はユーザ端末30のICチップがポイントカードとして利用されてもよい。
例えば、ユーザ端末30には、ポイントサービスのアプリケーションであるポイントアプリがインストールされている。ポイントアプリが起動すると、ポイントサービスへのログイン処理が実行される。ログイン処理が成功すると、ポイントカード画面SC1が表示部35に表示される。ポイントカード画面SC1には、ユーザの保有ポイントとともに、一時的にユーザを識別可能な一時IDがコード化されたバーコードBCが表示される。一時IDは、バーコードBCではなく、二次元コードにコード化されてもよい。
例えば、店員は、商品のバーコードと、ポイントカード画面SC1のバーコードBCと、を読取装置26に読み取らせる。セルフレジの場合には、ユーザが、自身でこれらを読取装置26に読み取らせる。ポイントカード画面SC1のバーコードBCが読み取られると、一時IDによってユーザを識別できるので、ユーザの保有ポイントを利用できるようになる。ユーザは、保有ポイントの全部又は一部を利用して会計を済ませてもよいし、保有ポイントを利用せずに会計を済ませてもよい。
本実施形態では、ユーザが会計を済ませると、出力装置27から、取引の大まかな内容を示す紙レシートであるサマリレシートSRが出力される。例えば、サマリレシートSRには、店舗の名前、電話番号、住所、利用日時、レシート番号、担当者、合計金額、預り金、釣銭、ポイントの対象となる金額、及び獲得ポイントが印刷される。サマリレシートSRには、個々の商品の詳細に関する商品明細は印刷されない。サマリレシートSRは、商品明細が印刷される紙レシートである通常レシートよりも短い。
図3は、サマリレシートSR及び通常レシートの一例を示す図である。図3では、同じ条件で取引が行われた場合のサマリレシートSR及び通常レシートNRが示されている。通常レシートNRは、サマリレシートSRによって簡略化される前の紙レシート、又は、全ての項目が印刷されたフルバージョンの紙レシートということもできる。本実施形態では、サマリレシートSRと比較するために、通常レシートNRを説明するが、通常レシートNRは、実際に出力装置27から出力されるわけではない。
図3のように、通常レシートNRは、個々の商品の商品名及び単価を示す商品明細を含む。図3の例では、15個の商品が購入されているので、商品明細は、15個の項目(商品名及び単価の組み合わせ)を含む。商品数が多くなるほど、商品明細の項目数が多くなるので、通常レシートNRが長くなる。一方、サマリレシートSRには、商品明細が印刷されないので、通常レシートNRよりも基本的に短くなる。サマリレシートSRで省略される項目は、任意の項目であってよく、商品明細に限られない。例えば、サマリレシートSRでは、店舗名、電話番号、住所、又は担当者といった他の項目が省略されてもよい。
本実施形態では、ユーザは、サマリレシートSRを利用して、サマリレシートSRよりも情報量が多い電子レシートを表示できるようになっている。例えば、サマリレシートSRには、電子レシートを表示するためのデータがコード化された二次元コードTCが印刷される。このデータは、二次元コードTCではなく、バーコードにコード化されてもよい。ユーザが読取部36で二次元コードTCを読み取ると、電子レシート画面が表示部35に表示される。
図4は、電子レシート画面の一例を示す図である。本実施形態では、電子レシート画面SC2がブラウザ上で表示される場合を説明するが、電子レシート画面SC2は、ポイントアプリ又は他のアプリケーション上で表示されてもよい。例えば、二次元コードTCを読み取ったのが、電子レシートERが示す取引を行ったユーザであることが確認されたうえで、電子レシート画面SC2が表示されてもよい。
例えば、電子レシート画面SC2には、商品明細を含む電子レシートERが表示される。図4の例では、電子レシートERが通常レシートNRと同じ内容である場合を説明するが、電子レシートERは、通常レシートNRとは異なる内容であってもよい。例えば、電子レシートERは、通常レシートNRよりも情報量が多くてもよいし少なくてもよい。電子レシートERにどの程度の情報を含めるかをユーザが指定できてもよい。
本実施形態では、サマリレシートSRによって削減できた紙の消費量に応じたポイントが付与されるようになっている。以降、この消費量を、削減量という。例えば、電子レシート画面SC2には、削減量と、削減量に応じたポイントと、が表示される。本実施形態では、削減量1cmあたり、0.01ポイントが付与されるものとする。図4の例では、削減量が5cmなので、0.05ポイントが付与される。なお、1ポイント未満の端数は、店舗では利用できないものとする。また、削減量は、LCA(Life Cycle Assessment)等の一般的な環境負荷の削減効果を算出する手法に沿った指標で計算又は表示されてもよい。例えば、削減量と、そのエネルギー消費量と、の変化に関し、「樹木〇本分」、カーボンフットプリント、又はエネルギー原単位といった任意の指標で表現可能である。
本実施形態では、サマリレシートSRの出力に必要なサマリレシートデータと、電子レシートERの出力に必要な電子レシートデータと、が店舗端末20ではなくサーバ10により生成されるようになっている。サマリレシートSRは、サーバ10が生成したサマリレシートデータに基づいて出力される。電子レシート画面SC2は、サーバ10が生成した電子レシートデータに基づいて表示される。以降、サマリレシートデータと電子レシートデータを区別しない時は、単にレシートデータという。
以上のように、本実施形態のレシート出力システム1は、主に、二次元コードTCが印刷されたサマリレシートSRを出力する第1の構成、削減量に応じたポイントを付与する第2の構成、及びサーバ10側でレシートデータを生成する第3の構成を含む。以降、第1の構成~第3の構成の詳細を説明する。なお、レシート出力システム1は、第1の構成~第3の構成の何れか1つ又は2つだけを含んでもよく、第1の構成~第3の構成の全てを含まなければならないわけではない。この点は、後述の変形例で詳細に説明する。
[3.レシート出力システムで実現される機能]
図5は、レシート出力システム1で実現される機能の一例を示す図である。以降、サマリレシートSRと通常レシートNRを区別しない時は、単に紙レシートという。更に、サマリレシートSR、通常レシートNR、及び電子レシートERを区別しない時は、単にレシートという。
[3-1.第1の構成に関する機能]
まず、第1の構成に関する機能の一例を説明する。
[3-1-1.サーバで実現される第1の構成に関する機能]
例えば、サーバ10は、第1の構成に関する機能として、データ記憶部100、取引データ取得部101、レシートデータ生成部102、及びレシート出力部103を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。取引データ取得部101、レシートデータ生成部102、及びレシート出力部103の各々は、制御部11により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、レシートを出力するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1、店舗データベースDB2、サマリレシートコンバータSRC、及び電子レシートコンバータERCを記憶する。以降、サマリレシートコンバータSRCと電子レシートコンバータERCを区別しない時は、単にコンバータという。
図6は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。ユーザデータベースDB1は、ユーザに関する各種データが格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、一時ID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、保有ポイント、取引データ、サマリレシートデータ、及び電子レシートデータが格納される。ユーザデータベースDB1には、任意のデータが格納されてよく、ユーザデータベースDB1に格納されるデータは、図6の例に限られない。
ユーザID及び一時IDの各々は、ユーザを識別可能なユーザ識別データの一例である。このため、ユーザID又は一時IDについて説明している箇所は、ユーザ識別データと読み替えることができる。ユーザ識別データは、何らかの形でユーザを識別可能なデータであればよく、例えば、電話番号、メールアドレス、又はポイントカード番号であってもよい。ユーザID及びパスワードは、ポイントサービスにログインするために利用される。一時IDは、店舗でバーコードBCを提示するために利用される。
一時IDは、所定の発行ルールに基づいて、他の一時IDと重複しないように発行される。例えば、一時IDは、有効期限が設定されてもよい。一時IDは、ポイントアプリの起動時又はユーザにより更新が指示された時といった任意のタイミングで更新可能である。バーコードBCには、一時IDではなく、ユーザID等の他のユーザ識別データがコード化されてもよい。この場合、一時IDは発行されなくてよい。
取引データは、店舗で行われた取引の内容に関するデータである。取引は、商品の購入、又は、サービスの利用である。取引の内容とは、取引の具体的な詳細である。例えば、取引データは、取引ID、担当者、商品明細、合計金額、預り金、釣銭、ポイント対象金額、及び獲得ポイントといった複数の項目を含む。取引データは、任意の項目を含むことができる。取引データに含まれる項目は、本実施形態の例に限られない。
取引IDは、取引を識別可能な取引識別データの一例である。このため、取引IDについて説明している箇所は、取引識別データと読み替えることができる。取引識別データは、何らかの形で取引を識別可能な情報であればよく、取引ID以外の他の名前で呼ばれるデータであってもよい。
本実施形態では、店舗ID、店舗端末ID、取引日時、及びレシート番号の組み合わせが取引IDに相当する場合を説明するが、取引IDは、何らかの形で取引を識別可能であればよく、本実施形態の例に限られない。例えば、取引IDは、レシート番号だけであってもよい。取引IDは、他の取引の取引IDと重複しないように連番で発行されるIDであってもよい。個々の店舗で取引が行われるたびに、連番になるように、取引IDが1つずつインクリメントされてもよい。この場合、次の日になると、取引IDがリセットされてもよい。
店舗IDは、店舗を識別可能な店舗識別データの一例である。このため、店舗IDについて説明している箇所は、店舗識別データと読み替えることができる。店舗識別データは、何らかの形で店舗を識別可能な情報であればよく、店舗IDに限られない。例えば、店舗識別データは、店舗の名前、住所、電話番号、又はメールアドレスであってもよい。ある店舗における個々の店舗端末20を識別可能なデータである店舗端末IDも店舗識別データに相当する。レシート番号は、ある店舗端末20の中で連番になるように発行される。
サマリレシートデータは、サマリレシートSRに関するデータである。本実施形態では、サマリレシートデータがJPEG又はGIF等の画像データである場合を説明するが、サマリレシートデータは、任意のデータ形式であってよい。例えば、サマリレシートデータは、テキストデータ、文書データ、又はCSVデータ等の他のデータ形式であってもよい。サマリレシートデータは、サマリレシートSRのうちの二次元コードTCの部分だけのデータであってもよい。サマリレシートデータは、ユーザデータベースDB1に格納されずに、店舗端末20に送信された後に破棄されてもよい。
電子レシートデータは、店舗で行われた取引の電子レシートERに関するデータである。本実施形態では、電子レシートデータがJPEG又はGIF等の画像データである場合を説明するが、電子レシートデータは、任意のデータ形式であってよい。例えば、電子レシートデータは、画像の生成元となるテキストデータ、文書データ、又はCSVデータ等の他のデータ形式であってもよい。電子レシートデータは、ユーザデータベースDB1に格納されるのではなく、電子レシートERの表示が要求された場合に、取引データに基づいて、その場で生成されてもよい。
図7は、店舗データベースDB2の一例を示す図である。店舗データベースDB2は、店舗に関する各種データが格納されたデータベースである。例えば、店舗データベースDB2には、店舗ID、店舗名、住所、電話番号、メールアドレス、店舗端末ID、店舗端末名、及びレシート用紙情報が格納される。レシート用紙情報は、店舗端末20の出力装置27にセットされているレシート用紙に関する情報である。例えば、レシート用紙情報は、レシート用紙のメーカー、型番、幅、及び紙質を示す。店舗データベースDB2には、任意のデータが格納されてよく、店舗データベースDB2に格納されるデータは、図7の例に限られない。
図8は、サマリレシートコンバータSRCによりサマリレシートデータが生成される処理の一例を示す図である。サマリレシートコンバータSRCは、取引データをサマリレシートデータに変換するプログラムである。本実施形態では、店舗ごとに、サマリレシートコンバータSRCが存在する場合を例に挙げるが、複数の店舗で共通のサマリレシートコンバータSRCが利用されてもよい。
例えば、サマリレシートコンバータSRCは、取引データが入力されると、サマリレシートデータを生成する。例えば、サマリレシートコンバータSRCには、取引データの全部又は一部の項目を、サマリレシートSRのフォーマットFSRにおける所定の位置に配置して画像データとして生成する処理が定義されている。別の言い方をすれば、サマリレシートコンバータSRCには、取引データのデータ形式を、サマリレシートデータのデータ形式に変換する処理が定義されている。
例えば、サマリレシートコンバータSRCには、電子レシート画面SC2のURLを生成してコード化するコード化処理と、サマリレシートSRのフォーマットFSRに情報を配置する情報配置処理と、が定義されている。図8の例では、コード化処理では、電子レシートER用のURL「https://www.xxxpoint.com/e-receipt/」の引数に取引IDが設定され、引数を含むURLがコード化される。電子レシートERのURLは、図8の例に限られず、任意のURLであってよい。ただし、表示対象の電子レシートERを何らかの形で識別可能な情報がURLに含まれているものとする。
図8の例では、情報配置処理では、取引データに含まれる店舗IDに関連付けられた店舗名、電話番号、及び住所が、フォーマットFSRの領域A1に配置される。情報配置処理では、取引データに含まれる取引日時、レシート番号、担当者、合計金額、預り金、釣銭、ポイント対象金額、及び獲得ポイントが、それぞれフォーマットFSRの領域A2~A9に配置される。情報配置処理では、コード化処理によって生成された二次元コードTCが領域A10に配置される。サマリレシートコンバータSRCに定義された処理が実行されると、サマリレシートSRのサマリレシートデータが生成される。
図9は、電子レシートコンバータERCにより電子レシートデータが生成される処理の一例を示す図である。電子レシートコンバータERCは、取引データを電子レシートデータに変換するプログラムである。本実施形態では、店舗ごとに、電子レシートコンバータERCが存在する場合を例に挙げるが、複数の店舗で共通の電子レシートコンバータERCが利用されてもよい。
例えば、電子レシートコンバータERCは、取引データが入力されると、電子レシートデータを生成する。例えば、電子レシートコンバータERCには、取引データに含まれる全部又は一部の項目を、電子レシートERのフォーマットFERにおける所定の位置に配置して画像データとして生成する処理が定義されている。別の言い方をすれば、電子レシートコンバータERCには、取引データのデータ形式を、電子レシートデータのデータ形式に変換する処理が定義されている。
例えば、電子レシートコンバータERCには、電子レシートERのフォーマットFERに情報を配置する情報配置処理が定義されている。図9の例では、情報配置処理では、取引データに含まれる店舗IDに関連付けられた店舗名、電話番号、及び住所が、フォーマットFERの領域A11に配置される。情報配置処理では、取引データに含まれる取引日時、レシート番号、担当者、商品明細、合計金額、預り金、釣銭、ポイント対象金額、及び獲得ポイントが、それぞれフォーマットFSRの領域A12~A20に配置される。商品明細の領域A15の長さは可変である。電子レシートコンバータERCに定義された処理が実行されると、電子レシートERの電子レシートデータが生成される。
なお、データ記憶部100は、他のデータを記憶してもよい。例えば、データ記憶部100は、商品に関する各種データが格納された商品データベースを記憶してもよい。商品データベースには、商品ID、商品名、及び単価といったデータが格納される。商品IDは、商品を識別可能な商品識別データの一例である。商品IDは、JAN(Japanese Article Number)コード、他の規格に応じたコード、又は店舗が独自に定めたIDであってもよい。
[取引データ取得部]
取引データ取得部101は、取引データを取得する。例えば、店舗端末20は、読取装置26で商品のバーコードが読み取られることによって取得された商品ID、又は、操作部24から入力された商品IDに基づいて、取引データを生成する。取引データのデータ形式自体は、公知のポイントサービス又は他のサービスで利用されているデータ形式と同じであってもよい。このため、店舗端末20が取引データを生成するための処理も、公知のポイントサービス又は他のサービスで利用されている処理と同じであってもよい。
なお、商品に関する各種データが格納された商品データベースは、店舗端末20又は店舗の他のコンピュータに予め記憶されているものとする。商品データベースは、データ記憶部100に記憶されていてもよい。店舗端末20は、商品IDに関連付けられた商品名及び単価を取得する。同じ商品IDが複数回取得された場合には、店舗端末は、商品の数量を増加させる。商品の数量は、操作部24から入力されてもよい。
例えば、店舗端末20は、会計が完了したことを示す会計操作が行われると、新たな取引IDを発行する。会計操作は、任意の操作であってよく、例えば、操作部24の所定のキーを押す操作、又は、ポイントカードを読み取る操作であってもよい。本実施形態では、店舗ID、店舗端末ID、取引日時、及びレシート番号の組み合わせが取引IDに相当するので、店舗端末20は、これらの組み合わせを取引IDとして取得する。店舗端末20は、取引ID、担当者、商品明細、合計金額、預り金、釣銭、ポイント対象金額、及び獲得ポイントを含む取引データを生成する。店舗端末20は、サーバ10に対し、バーコードBCから取得した一時IDと、当該生成された取引データと、を送信する。
例えば、取引データ取得部101は、店舗端末20から一時ID及び取引データを取得すると、ユーザデータベースDB1のうち、当該取得された一時IDが格納されたレコードに、当該取得された取引データを格納する。取引データ取得部101は、任意のタイミングで、ユーザデータベースDB1から取引データを取得可能である。取引データを保存する必要がない場合には、サマリレシートデータ及び電子レシートデータが生成された後に、取引データが破棄されてもよい。
本実施形態では、複数の店舗が存在するので、取引データ取得部101は、複数の店舗の各々の店舗端末20から、当該店舗で行われた取引の内容に関する取引データを取得する。例えば、取引データ取得部101は、複数の店舗の各々の店舗端末20から、取引をしたユーザの一時IDを取得する。例えば、取引データ取得部101は、複数の店舗の各々の店舗端末20から、店舗ID及び店舗端末IDを取得する。
先述したように、店舗ID及び店舗端末IDは、店舗端末20を識別可能な店舗識別データの一例である。取引データ取得部101は、店舗識別データとして、店舗ID又は店舗端末IDだけを取得してもよい。本実施形態では、店舗ID及び店舗端末IDが取引データに含まれる場合を説明するが、店舗ID及び店舗端末IDは、取引データとは異なるデータであってもよい。
[レシートデータ生成部]
レシートデータ生成部102は、取引データに基づいて、取引のレシートに関するレシートデータを生成する。例えば、レシートデータ生成部102は、サマリレシートデータ生成部102A及び電子レシートデータ生成部102Bを含む。サマリレシートデータ生成部102Aは、紙レシートデータ生成部の一例である。紙レシートデータ生成部は、サマリレシートデータではなく、通常レシートNRのレシートデータである通常レシートデータを生成してもよい。
[サマリレシートデータ生成部]
サマリレシートデータ生成部102Aは、取引データに基づいて、サマリレシートデータを生成する。本実施形態では、サマリレシートデータが紙レシートデータに相当する。このため、サマリレシートデータと記載した箇所は、紙レシートデータと読み替えることができる。紙レシートデータは、サマリレシートSR以外の他の紙レシートに関するデータであってもよい。例えば、サマリレシートSRではなく通常レシートNRを出力する場合には、紙レシートデータは、通常レシートNRに関するデータであってもよい。
例えば、サマリレシートデータ生成部102Aは、取引データに基づいて、サマリレシートデータを生成する。本実施形態では、店舗ごとにサマリレシートコンバータSRCが用意されているので、サマリレシートデータ生成部102Aは、取引データを送信した店舗端末20の店舗に関連付けられたサマリレシートコンバータSRCに基づいて、取引データを変換することによって、サマリレシートデータを生成する。
例えば、サマリレシートデータ生成部102Aは、図8を参照して説明したコード生成処理及び情報配置処理を実行し、サマリレシートSRの画像データを生成することによって、サマリレシートデータを生成する。サマリレシートデータ生成部102Aは、サマリレシートデータを生成すると、ユーザデータベースDB1のうち、取引データとともに受信した一時IDが格納されたレコードに、当該生成されたサマリレシートデータを格納する。
[電子レシートデータ生成部]
電子レシートデータ生成部102Bは、取引データに基づいて、電子レシートデータを生成する。本実施形態では、店舗ごとに電子レシートコンバータERCが用意されているので、電子レシートデータ生成部102Bは、取引データを送信した店舗端末20の店舗に関連付けられた電子レシートコンバータERCに基づいて、取引データを変換することによって、電子レシートデータを生成する。
例えば、電子レシートデータ生成部102Bは、図9を参照して説明した情報配置処理を実行し、電子レシートERの画像データを生成することによって、電子レシートデータを生成する。電子レシートデータ生成部102Bは、電子レシートデータを生成すると、ユーザデータベースDB1のうち、取引データとともに受信した一時IDが格納されたレコードに、当該生成された電子レシートデータを格納する。
[レシート出力部]
レシート出力部103は、レシートデータに基づいて、レシートを出力する。レシートを出力するとは、店舗端末20に物理的な紙レシートを排出させること、レシートデータを送信すること、又はレシートに関する何らかの画像を表示させることである。例えば、レシート出力部103は、サマリレシート出力部103A及び電子レシート出力部103Bを含む。サマリレシート出力部103Aは、紙レシート出力部の一例である。紙レシート出力部は、サマリレシートSRではなく、通常レシートNRを出力してもよい。
[サマリレシート出力部]
サマリレシート出力部103Aは、サマリレシートSRを出力する。本実施形態では、サマリレシート出力部103Aは、取引データに基づいて、電子レシートERの出力に関する二次元コードTCを含む、取引のサマリに関するサマリレシートSRを出力する。二次元コードTCは、電子レシートERの出力に関するコードの一例である。このため、二次元コードTCと記載した箇所は、電子レシートERの出力に関するコードと読み替えることができる。
電子レシートERの出力に関するコードは、電子レシートERを出力するための情報がコード化されたコードである。本実施形態では、この情報が、図8に示すURLである場合を説明するが、この情報は、取引データ又は電子レシートデータを識別可能な情報であればよい。例えば、この情報は、取引IDを含むURLではなく、取引IDだけであってもよい。
なお、取引ID以外の他の情報が電子レシートデータを識別可能な情報として関連付けられている場合には、当該他の情報がコード化されてもよい。URLは、電子レシートERごとに発行されてもよいし、複数の電子レシートERに共通であってもよい。電子レシートERの出力に関するコードには、URL以外の他のデータもコード化されてよい。電子レシートERの出力に関するコードは、二次元コードTCに限られず、バーコード等の他のコードであってもよい。
サマリレシートSRを出力するとは、物理的なサマリレシートSRを出力すること、又は、電子的なサマリレシートデータを出力することである。本実施形態では、サマリレシート出力部103Aがサーバ10に含まれるので、サマリレシートデータを店舗端末20に送信することが、サマリレシートSRを出力することに相当する。即ち、本実施形態では、取引データに基づいて生成されたサマリレシートデータを店舗端末20に送信することが、取引データに基づいてサマリレシートSRを出力することに相当する。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、サマリレシートデータ生成部102Aが取引データに基づいて生成したサマリレシートデータを店舗端末20に送信することによって、サマリレシートSRを出力する。サマリレシートデータは、サマリレシートデータ生成部102Aではなく、サマリレシート出力部103Aによって生成されてもよい。即ち、サマリレシート出力部103Aは、サマリレシートデータ生成部102Aの機能を含んでもよい。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、電子レシートERに含まれる複数の項目のうちの少なくとも一部が省略されたサマリレシートSRを出力する。本実施形態では、電子レシートERの商品明細がサマリレシートSRで省略される場合を説明するが、サマリレシートSRで省略される項目は、任意の項目であってよく、商品明細に限られない。例えば、店舗の名前、電話番号、住所、利用日、レシート番号、合計金額、ポイント対象金額、及び獲得ポイントのうちの少なくとも1つがサマリレシートSRで省略されてもよい。どの項目が省略されるかは、サマリレシートコンバータSRCに定義されている。
[電子レシート出力部]
電子レシート出力部103Bは、電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。電子レシートERを出力するとは、電子レシートデータを送信すること、電子レシート画面SC2の表示データ(例えば、HTMLデータ又は画像データ)を送信すること、又は電子レシート画面SC2を表示させることである。本実施形態では、電子レシート出力部103Bがサーバ10に含まれるので、電子レシートデータを店舗端末20に送信することが、電子レシート出力部103Bが電子レシートERを出力することに相当する。
本実施形態では、電子レシート出力部103Bは、二次元コードTCがユーザ端末30で読み取られた場合に、電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。例えば、二次元コードTCには、取引IDを含むURLがコード化されている。ユーザ端末30は、二次元コードTCを読み取ると、サーバ10に対し、引数として含まれる取引IDを送信する。電子レシート出力部103Bは、取引IDを受信すると、ユーザデータベースDB1の中から、表示対象となる電子レシートERの電子レシートデータを取得する。電子レシート出力部103Bは、当該取得された電子レシートデータをユーザ端末30に送信することによって、電子レシートERを出力する。
なお、表示対象となる電子レシートERの電子レシートデータは、取引ID以外の他のデータによって特定されてもよい。例えば、全ての取引で重複しないようにレシート番号が発行される場合には、レシート番号によって、表示対象となる電子レシートERの電子レシートデータが特定されてもよい。例えば、ある取引日時に同じユーザが複数の取引を行うことは考えにくいので、ユーザID及び取引日時の組み合わせによって、表示対象となる電子レシートERの電子レシートデータが特定されてもよい。
[3-1-2.店舗端末で実現される第1の構成に関する機能]
例えば、店舗端末20は、第1の構成に関する機能として、データ記憶部200及びサマリレシート出力部201を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。サマリレシート出力部201は、制御部21により実現される。サマリレシート出力部201は、紙レシート出力部の一例である。紙レシート出力部は、サマリレシートSRではなく、通常レシートNRを出力してもよい。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、サマリレシートSRを出力するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、店舗で取り扱う商品に関する各種データが格納された商品データベースを記憶する。商品明細に必要な情報は、商品データベースに格納されているものとする。例えば、データ記憶部200は、店舗ID、店舗端末ID、店舗の名前、電話番号、住所、取引ID、及び担当者の名前といったデータも記憶する。例えば、データ記憶部200は、取引データの履歴を記憶してもよい。
[サマリレシート出力部]
サマリレシート出力部201は、サマリレシートSRを出力する。サマリレシート出力部201は、店舗端末20に含まれるので、サマリレシート出力部201は、出力装置27にセットされたレシート用紙に画像を形成させ、当該画像が形成されたサマリレシートSRを排出させることによって、サマリレシートSRを出力する。サマリレシートSRの排出方法自体は、公知の出力装置27に応じた方法を利用可能である。
本実施形態では、サマリレシートデータがサーバ10で生成されるので、サマリレシート出力部201は、サーバ10から取得したサマリレシートデータに基づいて、サマリレシートSRを出力する。サマリレシート出力部201は、サマリレシートデータに応じた画像を形成するように、出力装置27を制御する。出力装置27は、サマリレシート出力部201の制御に基づいて、サマリレシートデータに応じた画像を形成したサマリレシートSRを排出する。
なお、サマリレシート出力部201は、サマリレシートデータ生成部102Aと同等の機能を含んでもよい。この場合、サマリレシートコンバータSRCがデータ記憶部200に記憶されているものとする。サマリレシート出力部201は、取引データと、サマリレシートコンバータSRCと、に基づいて、サマリレシートデータを生成する。サマリレシート出力部201は、当該生成されたサマリレシートデータに基づいて、サマリレシートSRを出力する。サマリレシートデータの生成方法自体は、サマリレシートデータ生成部102Aの処理で説明した通りである。
[3-1-3.ユーザ端末で実現される第1の構成に関する機能]
例えば、ユーザ端末30は、第1の構成に関する機能として、データ記憶部300及び電子レシート出力部301を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。電子レシート出力部301は、制御部31により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部300は、電子レシートERを出力するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、電子レシート画面SC2を表示するためのブラウザを記憶する。電子レシート画面SC2は、ポイントアプリ上で表示されてもよい。この場合、データ記憶部300は、ポイントアプリを記憶する。電子レシート画面SC2は、ポイントアプリではなく、電子レシートERを表示するための専用のアプリケーション上で表示されてもよい。
[電子レシート出力部]
電子レシート出力部301は、電子レシートERを出力する。電子レシート出力部301は、ユーザ端末30に含まれるので、電子レシート出力部301は、電子レシートERを表示部35に表示させることによって、電子レシートERを出力する。本実施形態では、電子レシート出力部301は、ブラウザ上で電子レシートERを表示させる場合を説明するが、電子レシート出力部301は、ポイントアプリ又は他のアプリケーション上で電子レシートERを表示させてもよい。
本実施形態では、電子レシートデータがサーバ10で生成されるので、電子レシート出力部301は、サーバ10から取得した電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。例えば、電子レシート出力部301は、電子レシートERと、削減量等の他の情報と、を含む電子レシート画面SC2を表示部35に表示させる。電子レシート画面SC2は、任意のレイアウトであってよく、図4の例に限られない。例えば、電子レシート画面SC2に表示される電子レシートERは、紙レシートを模したレイアウトではなく、商品明細等の項目が表形式で表示されてもよい。
なお、電子レシート出力部301は、電子レシートデータ生成部102Bと同等の機能を含んでもよい。この場合、電子レシートコンバータERCがデータ記憶部300に記憶されているものとする。電子レシート出力部301は、取引データと、電子レシートコンバータERCと、に基づいて、電子レシートデータを生成する。電子レシート出力部301は、当該生成された電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。電子レシートデータの生成方法自体は、電子レシートデータ生成部102Bの処理で説明した通りである。
[3-2.第2の構成に関する機能]
次に、第2の構成に関する機能を説明する。第2の構成は、第1の構成と一部の機能が重複するので、多少の説明が重複することがある。
[3-2-1.サーバで実現される第2の構成に関する機能]
例えば、サーバ10は、第2の構成に関する機能として、データ記憶部100、取引データ取得部101、削減量計算部104、及び特典付与部105を含む。削減量計算部104及び特典付与部105の各々は、制御部11により実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、第1の構成と同様であってよい。
[取引データ取得部]
取引データ取得部101は、第1の構成と同様であってよい。
[削減量計算部]
削減量計算部104は、取引データに基づいて、取引の紙レシートに関する削減量を計算する。削減量は、紙レシートの消費を削減できた量である。別の言い方をすれば、削減量は、同じ内容の取引が行われた場合には出力される可能性があったが、実際には出力されなかった紙レシートの消費量である。本実施形態では、サマリレシートSRは、原則として、通常レシートNRに比べて短いので、サマリレシートSRを出力することによって、通常レシートNRに比べて短くなった分が削減量に相当する。
本実施形態では、ユーザに対し、サマリレシートSRが出力されるので、削減量計算部104は、取引データに基づいて、サマリレシートよりも情報量が多く、実際には出力されない紙レシートである通常レシートNRの消費量と、サマリレシートSRの消費量と、の差を、削減量として計算する。消費量とは、レシート用紙を消費する量である。本実施形態では、レシート用紙の長さが消費量に相当する場合を説明するが、レシート用紙の面積が消費量に相当してもよい。
例えば、通常レシートNRのコンバータである通常レシートコンバータがデータ記憶部100に記憶されていてもよい。本実施形態では、通常レシートNR及び電子レシートERの内容が互いに同じなので、通常レシートコンバータは、電子レシートコンバータERCと同じ処理を実行する場合を説明するが、通常レシートコンバータは、電子レシートコンバータERCとは異なる処理を実行してもよい。
例えば、通常レシートコンバータの情報配置処理は、通常レシートNR特有の情報の配置となるように、電子レシートコンバータERCの情報配置処理とは異なるようにしてもよい。削減量計算部104は、通常レシートコンバータと、取引データと、に基づいて、通常レシートNRに関する通常レシートデータを生成する。通常レシートデータのデータ形式は、サマリレシートデータ又は電子レシートデータと同様であってよい。
本実施形態では、レシートデータ生成部102が通常レシートデータ及びサマリレシートデータを生成する場合を説明するが、削減量計算部104が通常レシートデータ及びサマリレシートデータを生成してもよい。削減量計算部104は、取引データに基づいて生成された通常レシートデータ及びサマリレシートデータに基づいて、通常レシートNRの消費量と、サマリレシートSRの消費量と、を計算すればよい。
図3の例であれば、サマリレシートSRは、二次元コードTCの分だけは長くなるが、商品明細の分だけは短くなる。即ち、サマリレシートSRにおける二次元コードTCの部分の長さL10が、通常レシートNRにおける商品明細の部分の長さL20よりも短ければ、削減量がプラスになる。図3の例では、削減量計算部104は、通常レシートNR全体の長さL21からサマリレシートSR全体の長さL11を引いた長さL0を、削減量として計算する。
なお、削減量の計算方法は、本実施形態の例に限られない。削減量は、実際にどのような紙レシートが出力されるかによって、削減量の計算方法が異なる。そもそも紙レシートが出力されないこともあるので、この場合も計算方法が異なる。更に、通常レシートデータ及びサマリレシートデータのような画像データ化せずに削減量を計算してもよい。他の計算方法については、後述の変形例で説明する。
例えば、削減量計算部104は、通常レシートNRではなく、基準となる消費量と、サマリレシートSRの消費量と、に基づいて、削減量を計算すればよい。基準となる消費量は、上記の例では、通常レシートNRの消費量であるが、ポイントサービスの管理者によって指定されてもよいし、複数のユーザの各々が出力させたサマリレシートSRの消費量の平均値及び中央値等の統計値であってもよい。削減量を計算するために、通常レシートNRの消費量が計算されなくてもよい。
また、ユーザに応じて、削減量に係数が乗じられるようにしてもよい。例えば、ポイントサービスにおけるユーザのランクが高いほど係数が大きくなってもよい。この場合、ユーザのランクが上がるほど、獲得できるポイントが多くなるので、興趣性が高まる。例えば、ユーザによる利用額が多いほど係数が大きくなってもよい。この場合、ユーザに対し、店舗で商品を購入する動機付けを与えることができる。
[特典付与部]
特典付与部105は、削減量計算部104により計算された削減量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。ポイントは、特典の一例である。このため、ポイントについて説明している箇所は、特典と読み替えることができる。特典は、紙レシートを削減したことに対する対価である。特典自体は、公知の種々のものを利用可能であり、例えば、クーポン、電子マネー、動画等のコンテンツ、又は物理的な商品が特典に相当してもよい。ポイントと記載した箇所は、他の種々の特典と読み替えることができる。
なお、削減量からユーザに付与されるポイントを計算するためのポイント計算データは、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。ポイント計算データは、任意の形式であってよく、例えば、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードであってもよい。特典付与部105は、削減量と、ポイント計算データと、に基づいて、ユーザに付与されるポイントを計算し、ユーザに対し、当該計算されたポイントを付与する。
例えば、ポイント計算データには、削減量が多いほど、ユーザに付与されるポイントが多くなるように、これらの関係が定義されている。この場合、特典付与部105は、削減量が多いほど、ユーザに付与されるポイントを多くする。例えば、ポイント計算データには、削減量が閾値以上になると、この閾値に関連付けられたポイントが付与されるように、閾値とポイントとの関係が定義されていてもよい。この場合、特典付与部105は、削減量が閾値以上になった場合に、ユーザに対し、この閾値に関連付けられたポイントを付与する。
本実施形態では、特典付与部105は、ユーザデータベースDB1に格納されたユーザの保有ポイントを増加させることによって、ユーザに対し、ポイントを付与する。図4の例であれば、1cmあたり0.01ポイントが付与されることがポイント計算データに定義されているので、特典付与部105は、5cmの削減量に応じた0.05ポイントだけ、ユーザの保有ポイントを増加させる。ポイントが付与されるタイミングは、取引が完了した後の即時であってもよいし、数時間~数日程度の時間が経過した後であってもよい。また、ポイントが付与されるタイミングは、削減量に応じた特典(保有ポイント)が所定の量に達したタイミングであってもよい。具体的には、特典付与部105は、削減量に応じたポイントが例えば1ポイントに達したタイミングで、ユーザに対して、ポイントを付与してよい。
なお、特典を付与する方法は、特典の内容に応じた方法であればよい。例えば、クーポンが特典に相当する場合、特典付与部105は、サマリレシートSRにクーポンを印刷することによって特典を付与したり、ユーザ端末30に対してクーポンを送信することによって特典を付与したりすればよい。例えば、電子マネーが特典に相当する場合、特典付与部105は、ユーザの電子マネー残高を増加させることによって、特典を付与すればよい。例えば、コンテンツが特典に相当する場合、特典付与部105は、ユーザ端末30に対してコンテンツを送信することによって特典を付与すればよい。例えば、物理的な商品が特典に相当する場合、特典付与部105は、商品を配送するための処理を実行することによって、特典を付与すればよい。
[3-2-2.店舗端末で実現される第2の構成に関する機能]
例えば、店舗端末20は、第2の構成に関する機能として、データ記憶部200及びサマリレシート出力部201を含む。データ記憶部200及びサマリレシート出力部201の各々は、第1の構成と同様であってよい。なお、第2の構成では、サマリレシートSRが出力されなくてもよいので、この場合には、店舗端末20は、サマリレシート出力部201を含まない。
[3-2-3.ユーザ端末で実現される第2の構成に関する機能]
例えば、ユーザ端末30は、第2の構成に関する機能として、データ記憶部300及び電子レシート出力部301を含む。データ記憶部300及び電子レシート出力部301の各々は、第1の構成と同様であってよい。なお、第2の構成では、電子レシートが出力されなくてもよいので、この場合には、ユーザ端末30は、電子レシート出力部301を含まない。
[3-3.第3の構成に関する機能]
最後に、第3の構成に関する機能を説明する。第3の構成は、第1の構成及び第2の構成の少なくとも一方と一部の機能が重複するので、多少の説明が重複することがある。
[3-3-1.サーバで実現される第3の構成に関する機能]
例えば、サーバ10は、第3の構成に関する機能として、データ記憶部100は、取引データ取得部101、レシートデータ生成部102、及びレシート出力部103を含む。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、第1の構成と同様であってよい。
[取引データ取得部]
取引データ取得部101は、第1の構成と同様であってよい。
[レシートデータ生成部]
レシートデータ生成部102は、第1の構成と同様であってよいが、第3の構成では、必ずしも、サマリレシートデータと、電子レシートデータと、が生成されなくてもよい。即ち、サマリレシートデータ又は電子レシートデータの何れか一方のみが生成されてもよい。このため、第3の構成の機能としては、第1の構成及び第2の構成の機能で説明したサマリレシートデータ生成部102A及び電子レシートデータ生成部102Bの2つを上位概念化したレシートデータ生成部102として説明する。
例えば、レシートデータ生成部102は、取引データ取得部101が取得した一時IDと、取引データ取得部101が取得した取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。レシートデータ生成部102は、ユーザデータベースDB1に一時IDが格納されているか否かを判定する。一時IDに有効期限が設定されている場合には、有効期限が確認されてもよい。
例えば、レシートデータ生成部102は、ユーザデータベースDB1に一時IDが格納されていると判定された場合に、取引データに基づいて、レシートデータを生成する。レシートデータ生成部102は、ユーザデータベースDB1に一時IDが格納されていると判定された場合には、レシートデータを生成しない。この場合、サマリレシートデータは、店舗端末20で生成されてもよい。
本実施形態では、店舗ごとにコンバータが存在するので、例えば、レシートデータ生成部102は、取引データ取得部101が取得した店舗ID及び店舗端末IDに基づいて、レシートデータの生成に関するコンバータを特定し、当該特定されたコンバータと、取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。レシートデータ生成部102は、取引データ取得部101が取得した店舗ID及び店舗端末IDによって特定される店舗のコンバータに基づいて、レシートデータを生成する。
なお、コンバータは、生成器の一例である。このため、コンバータについて説明している箇所は、生成器と読み替えることができる。生成器は、取引データからレシートデータを生成するためのプログラムである。生成器は、取引データに含まれる少なくとも1つの項目が入力されると、当該少なくとも1つの項目に応じたレシートデータを生成して出力する。生成器は、コンバータ以外の他の名前で呼ばれるプログラムであってもよい。
[レシート出力部]
レシート出力部103は、第1の構成と同様であってよいが、第3の構成では、必ずしも、サマリレシートSRと、電子レシートERと、が出力されなくてもよい。即ち、サマリレシートSR又は電子レシートERの何れか一方のみが出力されてもよい。このため、第3の構成の機能としては、第1の構成及び第2の構成の機能で説明したサマリレシート出力部103A及び電子レシート出力部103Bの2つを上位概念化したレシートデータ出力部として説明する。レシートデータ出力部は、サマリレシートデータに基づいて、サマリレシートSRを出力する機能だけを有してもよいし、電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する機能だけを有してもよい。
[3-3-2.店舗端末で実現される第3の構成に関する機能]
例えば、店舗端末20は、第3の構成に関する機能として、データ記憶部200及びサマリレシート出力部201を含む。データ記憶部200及びサマリレシート出力部201は、第1の構成と同様であってよい。なお、第3の構成では、サマリレシートSRが出力されなくてもよいので、この場合には、店舗端末20は、サマリレシート出力部201を含まない。
[3-3-3.ユーザ端末で実現される第3の構成に関する機能]
例えば、ユーザ端末30は、第3の構成に関する機能として、データ記憶部300及び電子レシート出力部301を含む。データ記憶部300及び電子レシート出力部301は、第1の構成又は第2の構成と同様であってよい。なお、第3の構成では、電子レシートERが出力されなくてもよいので、この場合には、ユーザ端末30は、電子レシート出力部301を含まない。
[4.レシート出力システムで実行される処理]
図10及び図11は、レシート出力システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図10のように、店舗端末20は、読取装置26で商品のバーコードを読み取る(S1)。店舗端末20は、読取装置26でポイントカードとしてのバーコードBCを読み取ったか否かを判定する(S2)。バーコードBCを読み取ったと判定された場合(S2:Y)、店舗端末20は、サーバ10との間で、ポイントの照会処理を実行する(S3)。S3では、店舗端末20は、サーバ10に対し、バーコードBCから取得した一時IDを送信する。サーバ10は、ユーザデータベースDB1を参照し、一時IDに関連付けられた保有ポイントを取得して店舗端末20に送信する。店舗端末20は、保有ポイントを表示部25に表示させる。
店舗端末20は、操作部24から会計操作が行われたか否かを判定する(S4)。会計操作が行われたと判定されない場合(S4:N)、S1の処理に戻る。会計操作が行われたと判定された場合(S4:Y)、店舗端末20は、会計操作が行われるまでの間に、ポイントカードとしてのバーコードBCが読み取られていたか否かを判定する(S5)。バーコードBCが読み取られていないと判定された場合(S5:N)、店舗端末20は、出力装置27から、ポイントに関する情報を含まない通常レシートNRを出力し(S6)、本処理は終了する。S6では、店舗端末20は、取引データと、記憶部22に記憶された通常レシートコンバータと、に基づいて、通常レシートNRの通常レシートデータを生成し、通常レシートNRを出力する。通常レシートデータは、サーバ10によって生成されてもよい。
S5において、バーコードBCが読み取られていたと判定された場合(S5:Y)、店舗端末20は、取引データを生成して一時IDとともにサーバ10に送信する(S7)。サーバ10は、一時ID及び取引データを受信すると(S8)、取引データに含まれる店舗ID又は店舗端末IDに基づいて、店舗のサマリレシートコンバータSRC及び電子レシートコンバータERCを特定する(S9)。
サーバ10は、取引データと、サマリレシートコンバータSRCと、に基づいて、サマリレシートデータを生成してユーザデータベースDB1に格納する(S10)。サーバ10は、店舗端末20に対し、S10で生成したサマリレシートデータを送信する(S11)。店舗端末20は、サマリレシートデータを受信すると(S12)、サマリレシートデータに基づいて、出力装置27からサマリレシートSRを出力する(S13)。ユーザは、サマリレシートSR及び商品を受け取って退店する。
サーバ10は、実際には出力されない通常レシートNRの消費量と、サマリレシートSRの消費量と、の差を、紙の削減量として計算し(S14)、図11に移り、ユーザに対し、削減量に応じたポイントを付与する(S15)。サーバ10は、取引データと、電子レシートコンバータERCと、に基づいて、電子レシートデータを生成してユーザデータベースDB1に格納する(S16)。
ユーザ端末30は、読取部36により二次元コードTCが読み取られたか否かを判定する(S17)。二次元コードTCが読み取られたと判定されない場合(S17:N)、本処理は終了する。二次元コードTCが読み取られたと判定された場合(S17:Y)、ユーザ端末30は、二次元コードTCから取得した電子レシートER用のURLにアクセスする(S18)。S18におけるアクセスの際には、引数の取引IDも送信される。
サーバ10は、ユーザ端末30からのアクセスを受け付けると(S19)、引数として含まれる取引IDに基づいて、ユーザデータベースDB1の中から、表示対象となる電子レシートERの電子レシートデータを取得する(S20)。サーバ10は、電子レシートデータに基づいて、電子レシート画面SC2の表示データを生成してユーザ端末30に送信する(S21)。ユーザ端末30は、表示データを受信すると(S22)、電子レシート画面SC2を表示部35に表示させ(S23)、本処理は終了する。
[第1の構成のまとめ]
本実施形態の第1の構成は、取引データに基づいて、二次元コードTCを含むサマリレシートSRを出力する。第1の構成は、二次元コードTCがユーザ端末30で読み取られた場合に、電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。これにより、電子レシートERに慣れていないユーザだったとしても、サマリレシートSRの二次元コードTCを読み取るといった手軽な操作によって電子レシート画面SC2を表示できるので、電子レシートERへの移行がスムーズになる。電子レシートERに慣れていないユーザだったとしても、物理的な紙レシートであるサマリレシートSRによって、取引が完了したことを確実に理解できる。通常レシートNRと電子レシートERの中間的な存在であるサマリレシートSRによって、段階的に電子レシートERに慣れさせることができる。更に、サマリレシートSRによってレシート用紙を削減できるので、地球環境の負荷を軽減できる。
また、第1の構成は、電子レシートERに含まれる複数の項目のうちの少なくとも一部が省略されたサマリレシートSRを出力する。これにより、項目を省略するといった簡単な処理によって、サマリレシートSRを出力できる。項目を省略することによって、より短いサマリレシートSRとすることができるので、地球環境の負荷を軽減できる。例えば、サマリレシートコンバータSRCと、電子レシートコンバータERCと、の処理をある程度共通化できるので、これらのコンバータを作成する手間を省くこともできる。
[第2の構成のまとめ]
本実施形態の第2の構成は、削減量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、削減量に応じてポイントが増減するので、一律のポイントが付与される場合に比べて、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性が高まる。例えば、レシート用紙を削減するほど、付与されるポイントが増加する場合には、レシート用紙を削減する動機付けを与えることができる。削減量と、付与されるポイントと、の間に相関関係を持たせることによって、ゲーミフィケーションを利用して、レシート用紙を削減する動機付けを与えることができる。更に、レシート用紙を削減できるので、地球環境の負荷を軽減できる。
また、第2の構成は、実際には出力されない通常レシートNRの消費量と、実際に出力されるサマリレシートSRの消費量と、の差を、削減量として計算する。これにより、紙の削減量を正確に計算できる。例えば、ユーザは、第2の構成が導入されるまで受け取っていた通常レシートNRに対する削減量を意識して、サマリレシートSRを受け取ることができるので、レシート用紙を削減する動機付けを強く与えることができる。
[第3の構成のまとめ]
本実施形態の第3の構成は、複数の店舗の各々の店舗端末20から取得した、当該店舗で行われた取引の取引データに基づいて、レシートデータを生成する。第3の構成は、当該生成されたレシートデータに基づいて、レシートを出力する。これにより、サーバ10側でレシートデータを生成し、店舗端末20側の改修を無くす又は減らすことができるので、レシート出力に関する機能を導入するための手間を軽減できる。例えば、店舗端末20は、サーバ10に対し、所定の形式の取引データを送信するだけで、サマリレシートSR及び電子レシートERを出力できるので、店舗端末20側の改修を無くす又は減らすことができる。
また、第3の構成は、複数の店舗の各々の店舗端末20から取得した一時ID及び取引データに基づいて、レシートデータを生成する。これにより、ポイントサービスを利用するユーザであることを確認したうえで、サマリレシートSR及び電子レシートERを出力できる。例えば、一時IDによってユーザを識別できるので、サマリレシートSR及び電子レシートERをパーソナライズすることもできる。
また、第3の構成は、複数の店舗の各々の店舗端末20から取得した店舗ID及び店舗端末IDに基づいて、サマリレシートコンバータSRC及び電子レシートコンバータERCを特定する。第3の構成は、当該特定されたサマリレシートコンバータSRC及び電子レシートコンバータERCと、取引データと、に基づいて、サマリレシートデータ及び電子レシートデータを生成する。これにより、店舗に応じたコンバートを実行できるので、サマリレシートSR及び電子レシートERを出力できる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。以降、第1の構成~第3の構成の各々に関する変形例を説明する。
[5-1.第1の構成に関する変形例]
図12は、第1の構成に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。会員登録判定部106、会員登録部107、及び保存部108は、制御部11により実現される。
[変形例1-1]
例えば、実施形態では、通常レシートNRに印刷される商品明細を省略することによって、サマリレシートSRのサマリ化が行われる場合を説明したが、サマリレシートSRは、他の方法によってサマリ化が行われてもよく、商品明細の省略に限られない。変形例1-1では、複数の項目が要約されて新たな項目が作成されることによってサマリ化が行われる場合を例に挙げる。
図13は、変形例1-1のサマリレシートの一例を示す図である。変形例1-1のサマリレシート出力部103Aは、電子レシートERに含まれる複数の項目のうちの少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。要約とは、複数の項目の各々の情報をまとめて1つの情報にすることである。要約は、項目自体が印刷されないという点では、実施形態で説明した省略と同じである。ただし、印刷されない項目に関する情報が一切印刷されないのが省略であるのに対し、要約は、印刷されない項目同士が1つに統合された情報が印刷される。要約は、合成又はグループ化ということもできる。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、複数の項目の各々に関連付けられた分類に基づいて、同じ分類の項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。分類は、項目の属性である。ユーザが購入した1つ1つの商品が項目に相当する場合、商品のジャンル又はカテゴリが分類に相当する。変形例1-1のデータ記憶部100は、商品の分類が定義された商品データベースを記憶する。
例えば、商品データベースは、個々の店舗端末20のデータ記憶部200に記憶される商品データベースと同じであってもよいが、個々の店舗で独自の商品IDが発行される可能性があるので、変形例1-1では、複数の店舗に共通の商品データベースであるものとする。例えば、商品データベースには、商品名と、商品の分類と、が格納される。サマリレシート出力部103Aは、データ記憶部100に記憶された商品データベースを参照し、取引データに含まれる商品名に関連付けられた分類を特定する。
なお、分類の特定方法は、任意の方法であってよく、商品データベースを利用した方法に限られない。例えば、訓練用の商品名と、商品の分類と、の関係を学習させた機械学習モデルを利用してもよい。この場合、サマリレシート出力部103Aは、学習済みの機械学習モデルに対し、推定対象の商品名を入力し、機械学習モデルから出力された分類を、商品の分類として特定してもよい。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、取引データの商品明細に含まれる全ての商品の分類を特定し、同じ分類の商品の合計金額を計算する。サマリレシート出力部103Aは、特定された分類ごとに、当該分類に属する商品の合計金額を計算する。サマリレシート出力部103Aは、分類と、合計金額と、のペアが商品明細として印刷されるように、サマリレシートSRを出力する。図13の例では、分類「飲食物」、分類「日用品」、及び分類「文房具」の3つの分類が特定されている。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、分類「飲食物」に属する「から揚げ」、「ウーロン茶」、「せんべい」、「アーモンド」、「緑茶」、「菓子パン」、「おにぎり」、「飴」、「オレンジジュース」、及び「コーヒー」といった10個の商品の合計金額「1,470円」を計算する。サマリレシート出力部103Aは、分類「日用品」に属する「ウェットティッシュ」及び「歯磨き粉」といった2個の合計金額「500円」を計算する。サマリレシート出力部103Aは、分類「文房具」に属する「ボールペン」、「消しゴム」、及び「ノート」といった3個の合計金額「500円」を計算する。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、分類「飲食物」が「1,470円」であり、分類「日用品」が「500円」であり、分類「文房具」が「500円」であることを示す商品明細を生成する。サマリレシート出力部103Aは、当該生成された商品明細が印刷されたサマリレシートSRを出力する。サマリレシートSRの他の項目は、実施形態と同様であってよい。変形例1-1のサマリレシートSRの商品明細は、3項目となる。通常レシートNRの商品明細は、15項目なので、サマリレシートSRでは、12項目分が減る。
なお、サマリレシートSRを生成するための項目の要約方法は、分類を利用した方法に限られない。例えば、分類に関係なく、ユーザ又は店舗が予め指定した商品同士がまとめられるように、要約が行われてもよい。例えば、ポイントサービスの管理者が予め指定した商品同士がまとめられるように、要約が行われてもよい。例えば、後述の変形例1-2,1-3で説明する要約方法で要約が行われてもよい。項目を要約する処理は、サマリレシートコンバータSRCに定義されているものとする。変形例1-1では、サマリレシート出力部103Aが主な処理を実行する場合を説明したが、実施形態と同様に、サマリレシートデータ生成部102Aがサマリレシートデータを生成し、サマリレシート出力部103Aが、当該生成されたサマリレシートデータに基づいて、図13のサマリレシートSRを出力してもよい。この点は、変形例1-2以降の変形例も同様である。
変形例1-1の第1の構成は、電子レシートERに含まれる複数の項目のうちの少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。これにより、サマリレシートSRにある程度の情報を含めることができるので、電子レシートERに慣れていないユーザの違和感を軽減できる。その結果、ユーザが、違和感なくサマリレシートSRを受け取って二次元コードTCを読み取って電子レシートERを利用できるようになるので、電子レシートERへの移行がよりスムーズになる。
また、第1の構成は、複数の項目の各々に関連付けられた分類に基づいて、同じ分類の項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。これにより、分かりやすい要約を含むサマリレシートSRにすることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-2]
例えば、変形例1-1以外の他の要約方法として、サマリレシート出力部103Aは、複数の項目の各々に関連付けられた利用頻度に基づいて、利用頻度が所定の基準を満たす項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力してもよい。商品が購入される場合には、商品の購入頻度が上記利用頻度に相当する。サービスが利用される場合には、サービスの利用頻度が上記利用頻度に相当する。利用頻度は、利用回数ということもできる。
図14は、変形例1-2のサマリレシートSRの一例を示す図である。例えば、サマリレシート出力部103Aは、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザの過去の取引データを参照することによって、商品ごとの購入頻度を取得する。サマリレシート出力部103Aは、あるユーザに関連付けられた過去の取引データを集計し、商品ごとに購入頻度を計算する。購入頻度は、予め計算されてユーザデータベースDB1に格納されていてもよい。購入頻度は、過去の全期間が対象になってもよいし、過去の一部の期間だけが対象になってもよい。
例えば、サマリレシート出力部103Aは、購入頻度が閾値以上の商品同士がまとめられるように、サマリレシートSRを出力する。閾値は、ユーザに応じた値であってもよいし、複数のユーザで共通の値であってもよい。閾値は、ユーザ又は店舗により指定されてもよい。図14の例では、レシート出力部103は、ユーザが購入した15点の商品のうち、「から揚げ」及び「緑茶」の購入頻度が閾値以上であったため、これらの金額がまとめられて、「よく買うもの」の項目として「400円」といった合計金額を計算し、サマリレシートSRを出力する。
なお、変形例1-2では、利用頻度が閾値以上であることが所定の基準に相当する場合を説明したが、所定の基準は、利用頻度が閾値未満であることであってもよい。この場合、サマリレシート出力部103Aは、「普段買わないもの」の項目として、利用頻度が閾値未満の項目の合計金額を計算し、サマリレシートSRを出力してもよい。他にも例えば、利用頻度の変化が閾値以上又は閾値未満であることが、所定の基準に相当してもよい。この場合、サマリレシート出力部103Aは、「最近買うようになったもの」又は「最近買わなくなったもの」の項目として、利用頻度の変化が閾値以上又は閾値未満の項目の合計金額を計算し、サマリレシートSRを出力してもよい。
変形例1-2の第1の構成は、複数の項目の各々に関連付けられた利用頻度に基づいて、利用頻度が所定の基準を満たす項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。これにより、ある程度の情報をサマリレシートSRに印刷できるので、電子レシートERに慣れていないユーザの違和感をより軽減できる。その結果、ユーザが、違和感なくサマリレシートSRを受け取って二次元コードTCを読み取って電子レシートERを利用できるようになるので、電子レシートERへの移行がよりスムーズになる。
[変形例1-3]
例えば、変形例1-1及び変形例1-2以外の他の要約方法として、サマリレシート出力部103Aは、複数の項目の各々に関連付けられた金額に基づいて、金額が所定の基準を満たす項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約された紙レシートを出力してもよい。変形例1-3では、閾値以上の金額であることが所定の基準に相当する場合を説明するが、閾値未満の金額であることが所定の基準に相当してもよい。閾値は、固定値であってもよいし、可変値であってもよい。例えば、閾値が可変値である場合、ユーザが閾値を指定してもよいし、過去のユーザの利用額の平均値に応じた閾値が設定されてもよい。
図15は、変形例1-3のサマリレシートSRの一例を示す図である。例えば、サマリレシート出力部103Aは、個々の商品の金額が所定の閾値以上であるか否かを判定する。サマリレシート出力部103Aは、金額が所定の閾値以上の商品同士がまとめられるように、サマリレシートSRを出力する。サマリレシート出力部103Aは、これらの商品の合計金額を、1つの項目として含むサマリレシートSRを出力する。
図15の例では、所定の閾値が「10,000円」であるものとする。ユーザが、「15,000円」のワイン、「20,000円」のグラス、及び金額が「10,000円」未満の「アーモンド」、「チーズ」、「チョコレート」を購入したとすると、サマリレシート出力部103Aは、ワインの「15,000円」と、グラスの「20,000円」と、の合計金額である「35,000円」を計算し、「高級品」の項目として「35,000円」の金額を含むサマリレシートSRを出力する。
変形例1-3の第1の構成は、複数の項目の各々に関連付けられた金額に基づいて、金額が所定の基準を満たす項目がまとめられるように、少なくとも一部が要約されたサマリレシートSRを出力する。これにより、ある程度の情報をサマリレシートSRに印刷できるので、電子レシートERに慣れていないユーザの違和感をより軽減できる。その結果、ユーザが、違和感なくサマリレシートSRを受け取って二次元コードTCを読み取って電子レシートERを利用できるようになるので、電子レシートERへの移行がよりスムーズになる。
[変形例1-4]
例えば、実施形態では、全てのユーザに対して、サマリレシートSRのサマリ化の設定が共通である場合を説明したが、ユーザごとに、自身の好みに応じたサマリ化の設定を指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザは、変形例1-1~変形例1-3で説明したサマリ化をするか否かを指定してもよい。
変形例1-4のサマリレシート出力部103Aは、取引をしたユーザを識別可能なユーザIDに基づいて、ユーザにより指定された、サマリに関するユーザ設定を取得し、当該取得されたユーザ設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。変形例1-4では、ユーザデータベースDB1にユーザ設定が格納されているものとする。例えば、ユーザは、ブラウザ、ポイントアプリ、又は他のアプリケーションからユーザ設定を指定する。
ユーザ設定は、サマリ化に関する設定である。例えば、ユーザ設定は、サマリレシートSRで省略する項目、サマリレシートSRで省略しない項目、サマリレシートSRで要約する項目、サマリレシートSRで要約しない項目、サマリレシートSRの要約方法、又はサマリレシートSRのレイアウトである。変形例1-4では、サマリレシートSRで省略しない項目がユーザ設定に相当する場合を例に挙げる。サマリレシートSRで省略しない項目は、サマリレシートSRに印刷する項目である。
例えば、ユーザXは、分類「飲食物」だけが商品明細としてサマリレシートSRに印刷されるように、ユーザ設定を指定したとする。この場合、サマリレシート出力部103Aは、ユーザが購入した商品のうち、分類「飲食物」の商品だけが商品明細に含まれるように、サマリレシートSRを出力する。ユーザYは、分類「文房具」だけが商品明細としてサマリレシートSRに印刷されるように、ユーザ設定を指定したとする。この場合、サマリレシート出力部103Aは、ユーザが購入した商品のうち、分類「文房具」の商品だけが商品明細に含まれるように、サマリレシートSRを出力する。
なお、ユーザ設定は、上記のような分類に限られない。例えば、ユーザ設定は、店舗名、電話番号、住所、取引日時、レシート番号、担当者、合計金額、預り金、釣銭、ポイント対象金額、及び獲得ポイントのうちの少なくとも1つの項目を印刷するか否かであってもよい。例えば、ユーザ設定は、各項目の配置であってもよい。この場合、ユーザは、サマリレシートSRのレイアウトを自由に指定できる。例えば、ユーザ設定は、変形例1-1~1-3で説明した要約方法であってもよい。
変形例1-4の第1の構成は、ユーザIDに基づいて取得されたユーザ設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。これにより、ユーザの好みに応じたサマリレシートSRを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-5]
例えば、変形例1-4では、ユーザに応じたサマリレシートSRとなるように、ユーザ設定が指定される場合を説明したが、店舗に応じたサマリレシートSRとなるように、店舗設定が指定されてもよい。店舗設定は、店舗により指定されるという点でユーザ設定と異なるが、他の点については、ユーザ設定と同様である。例えば、店舗設定は、サマリレシートSRで省略する項目、サマリレシートSRで省略しない項目、サマリレシートSRで要約する項目、サマリレシートSRで要約しない項目、サマリレシートSRの要約方法、又はサマリレシートSRのレイアウトである。
変形例1-5では、店舗データベースDB2に店舗設定が格納されているものとする。例えば、店舗の担当者は、店舗端末20を操作して、店舗設定を指定する。変形例1-5のサマリレシート出力部103Aは、店舗により指定されたサマリに関する店舗設定を取得し、サマリレシートSRのうち、ユーザ設定に含まれない部分は、店舗設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。
例えば、ユーザ設定及び店舗設定に、n(nは自然数)個の設定項目があったとする。ユーザが、n個のうちのk個(kはnよりも小さい自然数)の設定項目しか指定しなかったとする。更に、店舗の担当者は、n個全ての設定項目を指定したとする。この場合、サマリレシート出力部103Aは、k個の設定項目については、ユーザ設定を利用し、残りのn-k個の設定項目については、店舗設定を利用して、サマリレシートSRを出力する。例えば、ユーザ設定に商品明細に関する設定だけが指定され、店名等の他の項目の設定が指定されなかったとする。この場合、店名等の他の項目については、店舗設定が優先される。
変形例1-5の第1の構成は、サマリレシートSRのうち、ユーザ設定に含まれない部分は、店舗設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。これにより、ユーザが全ての項目のユーザ設定を指定しなくても、サマリレシートSRを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。店舗からしても、自身の好みに応じたサマリレシートSRを出力できるので、店舗の利便性が高まる。
[変形例1-6]
例えば、変形例1-5では、ユーザ設定では足りない部分を店舗設定で補う場合を例に挙げたが、ユーザがそもそもユーザ設定を指定しないこともある。この場合には、店舗設定だけを利用して、サマリレシートSRが出力されてもよい。変形例1-6では、変形例1-5で説明したkの数値が0であり、ユーザがどの設定項目も指定しないものとする。
変形例1-6のサマリレシート出力部103Aは、店舗により指定されたサマリに関する店舗設定を取得し、ユーザがユーザ設定を指定していない場合には、店舗により指定されたサマリに関する店舗設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。変形例1-4では、ユーザ設定に基づいてサマリレシートSRが出力される場合を説明したが、変形例1-4におけるユーザ設定の説明を店舗設定と読み替えた処理が実行されるようにすればよい。
変形例1-6の第1の構成は、ユーザがユーザ設定を指定していない場合には、店舗により指定されたサマリに関する店舗設定に応じたサマリになるように、サマリレシートSRを出力する。これにより、店舗の好みに応じたサマリレシートSRを出力できるので、店舗の利便性が高まる。ユーザからしても、自身でユーザ設定を指定しなくてもサマリレシートSRを受け取れるので、ユーザの利便性も高まる。
[変形例1-7]
例えば、ポイントカード画面SC1に表示されるバーコードBCは、決済用のコードであってもよい。決済用のコードは、バーコードBCに限られず、二次元コードであってもよい。変形例1-7のユーザ端末30には、一時IDがコード化された、決済用のバーコードBCが表示される。
変形例1-7では、店舗端末20により、ユーザ端末30に表示されたバーコードBCが読み取られると、取引に関する決済処理が実行される。決済処理自体は、種々の処理を利用可能である。例えば、ポイント決済、クレジットカード決済、電子マネー決済、銀行引き落とし決済、又は暗号資産決済が実行されてもよい。決済処理は、サーバ10により実行されてもよいし、外部の決済サービスのサーバコンピュータにより実行されてもよい。決済処理に必要な決済情報(クレジットカード情報等)は、一時IDに基づいて取得可能であるものとする。
変形例1-7のサマリレシート出力部103Aは、ユーザ端末30に表示されたバーコードBCが読み取られることによって取得された一時IDに基づいて、サマリレシートSRを出力する。バーコードBCが決済用のコードである点で実施形態とは異なるが、サマリレシートSRを出力するための流れは、実施形態と同様である。
変形例1-7の第1の構成は、ユーザ端末30に表示された決済用のバーコードBCが読み取られることによって取得された一時IDに基づいて、サマリレシートSRを出力する。これにより、複数回のコードの読み取りを発生させることなく、決済処理と、サマリレシートSR及び電子レシートERの出力のための処理と、を一度に実行できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-8]
例えば、実施形態では、ポイントサービスの会員であるユーザに対し、電子レシートERが出力される場合を説明したが、ポイントサービスの会員ではないユーザに対し、電子レシートERが出力されてもよい。変形例1-8のデータ記憶部100は、ポイントサービスの会員ではないユーザによる取引の取引データを格納するための取引データベースを記憶するものとする。取引データベースには、取引ID、取引データ、及び電子レシートデータが格納される。
変形例1-8の電子レシートデータ生成部102Bは、取引IDと、電子レシートデータと、を関連付けて記録する。電子レシートデータの生成方法自体は、実施形態と同様であってよい。変形例1-8の二次元コードTCには、取引IDと、電子レシートに関するリンクと、が含まれている。このリンクは、図8で説明したURLであってもよいし、他のURLであってもよい。更に、リンクは、URLではなく、ポイントアプリ等のアプリケーション内のページを識別可能な情報であってもよい。例えば、取引IDがURLの引数ではなく、URLとは別の情報としてコード化されていてもよい。ユーザ端末30は、二次元コードTCを読み取った場合に、リンクが示すリンク先に対し、取引IDを送信する。
変形例1-8の電子レシート出力部103Bは、リンク先が取引IDを受信した場合に、取引IDに関連付けられた電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。変形例1-8では、リンク先がサーバ10であるものとするが、リンク先は、サーバ10以外の他のコンピュータであってもよい。例えば、電子レシート出力部103Bは、取引データベースのうち、受信した取引IDに関連付けられた電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。電子レシートERの出力自体は、実施形態と同様であってよい。
変形例1-8の第1の構成は、ユーザ端末30から取引IDを受信した場合に、取引IDに関連付けられた電子レシートデータに基づいて、電子レシートERを出力する。これにより、ポイントカードの会員ではないユーザに対し、電子レシートERを出力できるので、ポイントカードの会員ではないユーザの利便性が高まる。
[変形例1-9]
例えば、変形例1-8のように、ポイントカードの会員ではないユーザに対し、電子レシートERを出力する場合に、ポイントカードの会員になることが促されてもよい。変形例1-9のレシート出力システム1は、会員登録判定部106及び会員登録部107を含む。会員登録判定部106は、リンク先が取引IDを受信した場合に、ポイントサービスに、ユーザ端末30のユーザが会員登録を完了しているか否かを判定する。会員登録を完了しているか否かを判定するために、ユーザID及びパスワードの入力が要求されてもよいし、ポイントアプリに記録されている一時ID等の認証情報が利用されてもよい。
ポイントサービスは、電子レシートERの出力に関するサービスの一例である。このサービスは、ポイントサービス以外の他のサービスであってもよい。このサービスは、電子レシートERを提供するサービスであればよい。例えば、他のサービスとしては、電子レシートERを出力するためだけのサービス、決済サービス、電子商取引サービス、金融サービス、旅行予約サービス、又は通信サービスであってもよい。
図16は、ポイントサービスへの会員登録が促される様子の一例を示す図である。会員登録部107は、ポイントサービスの会員登録が完了していないと判定された場合に、ユーザに対し、ポイントサービスへの会員登録を促す。図16の例では、会員登録部107は、電子レシート画面SC2に、ポイントサービスの会員になることを示すメッセージと、会員登録を行うページへのリンクと、を表示させることによって、会員登録を促す。なお、電子レシート画面SC2ではなく、他の画面で会員登録が促されてもよい。例えば、電子レシートERを表示させることなく、会員登録が促されてもよい。この場合、ポイントサービスの会員になれば、電子レシートERを表示できるといったメッセージが表示されてもよい。
変形例1-9の電子レシート出力部103Bは、サービスの会員登録が完了していると判定された場合に、電子レシートを出力する。この処理は、実施形態で説明した通りである。この場合の電子レシート画面SC2は、実施形態と同様であってよい。また、変形例1-9では、サービスの会員登録が完了していると判定されたタイミングで、削減量に応じた特典がユーザに対して付与されてよい。また、変形例1-9では、サービスの会員登録が完了していると判定されたタイミングで付与される特典について、削減量に応じた特典に加えて会員登録に応じた特典を追加してよい。
変形例1-9の第1の構成は、ポイントサービスの会員登録が完了していないと判定された場合に、ユーザに対し、ポイントサービスへの会員登録を促す。これにより、サマリレシートSRを利用してポイントサービスの会員を増やすことができる。
[変形例1-10]
例えば、ポイントカード画面SC1では、二次元コードTCが印刷されたサマリレシートSRの取引だけではなく、過去の取引に関する電子レシートERが出力されてもよい。レシート出力システム1は、保存部108を含む。保存部108は、ユーザを識別可能なユーザIDと、当該ユーザが過去に行った取引に関する電子レシートデータと、を関連付けてユーザデータベースDB1に保存する。保存部108は、あるユーザが店舗を利用して電子レシートデータが生成されると、このユーザの一時IDに関連付けて電子レシートデータをユーザデータベースDB1に保存する。この処理は、実施形態では、電子レシートデータ生成部102Bの処理として説明したが、変形例1-10では、保存部108の処理として説明する。
変形例1-10の電子レシート出力部103Bは、二次元コードTCが読み取られた場合に、当該二次元コードTCを読み取ったユーザのユーザIDに関連付けられた電子レシートデータに基づいて、当該ユーザが過去に行った取引に関する電子レシートERを出力する。例えば、電子レシート画面SC2には、二次元コードTCに取引IDがコード化された取引だけではなく、同じユーザによる過去の取引の一覧が選択可能に表示される。ユーザが過去に複数回の取引を行った場合には、電子レシート出力部103Bは、ユーザが選択した取引の電子レシートERを出力すればよい。過去の取引における電子レシートERは、電子レシート画面SC2以外の他の画面から表示されてもよい。
変形例1-10の第1の構成は、二次元コードTCが読み取られた場合に、当該二次元コードTCを読み取ったユーザのユーザIDに関連付けられた電子レシートデータに基づいて、当該ユーザが過去に行った取引に関する電子レシートERを出力する。これにより、過去の取引における電子レシートERも出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例1-11]
例えば、実施形態では、サマリレシートデータがサーバ10で生成される場合を説明したが、サマリレシートデータは、店舗端末20で生成されてもよい。変形例1-11の複数の店舗の各々の店舗端末20は、サマリレシート出力部201を含む。変形例1-11のサマリレシート出力部201は、実施形態で説明したサマリレシートデータ生成部102Aと同様の機能を有する。このため、サマリレシート出力部201は、取引データに基づいて、サマリレシートデータを生成する。
例えば、複数の店舗の各々の店舗端末20のサマリレシート出力部201は、他の店舗とはリンクが重複しないようにコードを生成し、当該生成されたコードを含む紙レシートを出力する。例えば、リンクには、店舗ID及び店舗端末IDが引数として含まれる。これらの組み合わせは、他の店舗とは重複しないので、最終的に生成されるリンクも他の店舗とは重複しないようになる。リンクは、他の店舗と混同しないように生成されるようにすればよく、店舗ID又は店舗端末IDの何れか一方のみが含まれてもよい。
変形例1-11の第1の構成は、複数の店舗の各々の店舗端末20により、他の店舗とはリンクが重複しないように二次元コードTCが生成される。これにより、個々の店舗でサマリレシートデータが生成されたとしても、リンクが重複することなく、電子レシートERを確実に出力できる。
[第1の構成に関するその他の変形例]
例えば、第1の構成では、第2の構成及び第3の構成の少なくとも一方が省略されてもよい。第1の構成を含むレシート出力システム1が第2の構成を含まない場合には、ユーザに対し、削減量に応じたポイントが付与されることなく、サマリレシートSRが出力される。
例えば、第1の構成を含むレシート出力システム1が第3の構成を含まない場合には、店舗端末20が、サマリレシートデータと、電子レシートデータと、を生成してもよい。この場合、店舗端末20は、実施形態で説明したレシートデータ生成部102を含む。データ記憶部200は、サマリレシートコンバータSRC及び電子レシートコンバータERCを記憶する。店舗端末20は、サーバ10に対し、サマリレシートデータ及び電子レシートデータを送信する。ユーザがポイントカードを提示した場合には、店舗端末20は、サーバ10に対し、一時IDも送信する。サーバ10は、一時IDと、サマリレシートデータ及び電子レシートデータと、を関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。
[5-2.第2の構成に関する変形例]
図17は、第2の構成に関する変形例で実現される機能の一例を示す図である。累積量更新部109、表示制御部110、場所データ取得部111、及び移動経路データ取得部112は、制御部11により実現される。
[変形例2-1]
例えば、第2の構成でも、第1の構成の変形例1-4のように、ユーザ設定が指定されてもよい。変形例2-1の削減量計算部104は、取引データと、ユーザ設定と、に基づいて、削減量を計算する。例えば、削減量計算部104は、ユーザ設定に基づいて紙の消費量を取得し、当該取得された紙の消費量と、デフォルトの設定に応じた紙の消費量と、に基づいて、削減量を計算する。デフォルトの設定は、通常レシートNRを出力するための設定であってもよいし、通常レシートNRとは異なるレシートに応じた他の設定であってもよい。削減量計算部104は、他の設定の場合にも、他の設定に応じた紙の消費量を計算するためのコンバータを利用して、紙の消費量を計算すればよい。
変形例2-1の第2の構成は、取引データと、ユーザ設定と、に基づいて、削減量を計算する。これにより、紙の削減量を増やしたいユーザは、より簡易的なサマリになるようにユーザ設定を行い、サマリレシートSRの情報量を増やしたいユーザは、情報量が増えるようにユーザ設定を行うといったことが可能になるので、ユーザの利便性が高まる。サマリレシートSRを簡易的にするほど、削減量が多くなって獲得できるポイントも多くなるので、ポイントを付与する仕組みの興趣性を高めることができる。
[変形例2-2]
例えば、実施形態では、サマリレシートSRが出力され、かつ、電子レシートERが出力される場合を説明したが、サマリレシートSRをはじめとする紙レシートが出力されずに、電子レシートERが出力されてもよい。変形例2-2では、ユーザが、ポイントアプリ上で、サマリレシートSRを出力するか、又は、電子レシートERを出力するかを選択できるものとする。
例えば、ユーザによる選択結果は、ユーザ設定としてユーザデータベースDB1に格納される。ユーザがポイントカードを提示して店舗を利用すると、レシートデータ生成部102は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザによる選択結果を取得する。ユーザによりサマリレシートSRが選択された場合、サマリレシートデータ生成部102Aは、取引データに基づいて、サマリレシートデータを生成する。この場合の処理は、実施形態で説明した通りである。
例えば、ユーザにより電子レシートERが選択された場合、電子レシートデータ生成部102Bは、取引データに基づいて、電子レシートデータを生成する。電子レシート出力部103Bは、ユーザ端末30からの要求に応じて、電子レシートERを出力する。この場合、実施形態で説明したサマリレシートSRが出力されないので、二次元コードTCの読み取りではなく、ポイントアプリから任意のタイミングで電子レシートERを表示できるものとする。例えば、ポイントアプリ上でユーザの過去の取引の一覧が表示され、ユーザが何れかの取引を選択すると、この取引の電子レシートERが表示される。
変形例2-2の削減量計算部104は、取引データに基づいて、実際には出力されないサマリレシートSRの消費量を、削減量として計算する。削減量計算部104は、取引データに基づいて、サマリレシートSRの紙の消費量を計算する。削減量計算部104は、サマリレシートSRの紙の消費量を、削減量として計算する。図3の例であれば、長さL11がそのまま削減量になる。サマリレシートSRではなく、通常レシートNRの長さL21がそのまま削減量になってもよい。
変形例2-2の第2の構成は、ユーザに対し、電子レシートERが出力され、取引データに基づいて、実際には出力されないサマリレシートSRの消費量を、削減量として計算する。これにより、サマリレシートSRが出力されずに削減量を多くすることができるので、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性がより高まる。レシート用紙を効果的に削減できるので、地球環境の負荷を軽減できる。
[変形例2-3]
例えば、店舗では、ユーザは、紙レシートを出力するか否かを選択可能であってもよい。変形例2-3では、ユーザにより、紙レシートを出力するか否かが選択される。変形例2-3では、紙レシートの一例として、通常レシートNRを説明するが、紙レシートは、サマリレシートSRであってもよい。
変形例2-3では、レシート出力システム1は、電子レシートER及びサマリレシートSRを出力する機能を含まないものとする。例えば、ユーザは、ポイントアプリ上で、通常レシートNRを出力するか否かを選択する。この選択結果は、ユーザ設定として、ユーザデータベースDB1に格納される。通常レシートNRを出力するか否かは、ユーザ設定として記録するのではなく、店舗において口頭で伝えられてもよいし、店舗端末20に対して入力されてもよい。この場合、店舗端末20からサーバ10に対し、通常レシートNRを出力するか否かの選択結果を示すデータが送信される。サーバ10は、このデータによって、通常レシートNRを出力するか否かを判定できる。
例えば、店舗端末20は、会計操作が行われると、サーバ10に対し、一時ID及び取引データを送信する。サーバ10は、一時ID及び取引データを受信すると、ユーザデータベースDB1に格納されたユーザ設定を参照する。ユーザ設定が通常レシートNRを出力することを示す場合、レシートデータ生成部102は、取引データに基づいて、通常レシートNRの通常レシートデータを生成する。サーバ10のレシート出力部103は、店舗端末20に対し、通常レシートデータを送信する。店舗端末20は、通常レシートデータを受信すると、通常レシートNRを出力する。
例えば、ユーザ設定が通常レシートNRを出力しないことを示す場合、サーバ10は、ユーザがポイントを獲得するための処理と、ユーザデータベースDB1に取引データを格納する処理と、を実行する。この場合、通常レシートデータを生成する処理は実行されない。変形例2-3では、電子レシートERに対応していないので、電子レシートデータを生成する処理も実行されない。なお、変形例2-3で電子レシートERに対応してもよく、この場合には、電子レシートデータが生成されてユーザデータベースDB1に格納される。
変形例2-3の削減量計算部104は、通常レシートNRを出力しないことが選択された場合に、取引データに基づいて、実際には出力されない通常レシートNRの消費量を、削減量として計算する。この削減量の計算方法は、変形例2-2と同様であってもよい。特典付与部105は、紙レシートを出力しないことが選択された場合に、削減量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。削減量に応じてポイントを付与する処理自体は、実施形態で説明した通りである。
変形例2-3の第2の構成は、通常レシートNRを出力しないことが選択された場合に、取引データに基づいて、実際には出力されない通常レシートNRの消費量を、削減量として計算し、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、通常レシートNRが出力されずに削減量を多くすることができるので、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性が高まる。レシート用紙を効果的に削減できるので、地球環境の負荷を軽減できる。
[変形例2-4]
例えば、実施形態で説明したように、削減量計算部104は、取引データに基づいて、実際には出力されない通常レシートNRの第1消費量と、実際に出力されるサマリレシートSRの第2消費量と、の差を、削減量として計算してもよい。第1消費量は、通常レシートNRではなく、他のユーザのユーザ設定に応じたサマリレシートSRの消費量であってもよいし、デフォルトの設定に応じたサマリレシートSRの消費量であってもよい。第1消費量は、第2消費量との比較基準となる予め定められた消費量であってもよい。第2消費量は、実施形態で説明したサマリレシートSRの消費量である。
変形例2-4の第2の構成は、取引データに基づいて、実際には出力されない通常レシートNRの第1消費量と、実際に出力されるサマリレシートSRの第2消費量と、の差を、削減量として計算する。これにより、削減量を正確に計算できる。
[変形例2-5]
例えば、実施形態では、図3で説明したように、長さL0を削減量として計算する場合を説明したが、削減量計算部104は、実際には出力されない通常レシートNRにおける第1文字列の量を、第1消費量として取得し、実際に出力されるサマリレシートSRにおける第2文字列の量を、第2消費量として取得し、第1文字列の量と、第2文字列の量と、の差を、削減量を計算してもよい。
文字列の量は、文字数又は行数である。変形例2-5では、行数が文字列の量に相当する場合を例に挙げる。実施形態のように、サマリレシートSRを出力することによって紙レシートを削減する場合には、削減量計算部104は、通常レシートNRが出力されると仮定した場合の行数である第1の行数を計算する。削減量計算部104は、サマリレシートSRの行数である第2の行数を計算する。削減量計算部104は、第1の行数から第2の行数を引いた行数を、削減量として計算する。
変形例2-5の第2の構成は、実際には出力されない通常レシートNRにおける第1文字列の量を、第1消費量として取得し、実際に出力されるサマリレシートSRにおける第2文字列の量を、第2消費量として取得し、第1文字列の量と、第2文字列の量と、の差を、削減量を計算する。これにより、削減量を正確に計算できる。
[変形例2-6]
例えば、紙レシートは、店舗又は店舗の店舗端末20に応じた幅を有していてもよい。この場合、削減量計算部104は、取引データと、当該幅と、に基づいて、削減量を計算する。削減量計算部104は、ある店舗の店舗端末20から取引データを受信した場合に、店舗データベースDB2を参照し、この店舗又は店舗端末20に関連付けられたレシート用紙情報が示す幅を取得する。削減量計算部104は、当該取得された幅に基づいて、削減量を計算する。例えば、削減量計算部104は、当該取得された幅と、実施形態で削減量として説明した長さL0と、を乗じた面積を、削減量として計算する。
変形例2-6の第2の構成は、取引データと、店舗又は店舗端末20に応じたレシート用紙の幅と、に基づいて、削減量を計算する。これにより、例えば、幅が長いほど削減量が多くなるように、削減量が計算されるので、レシート用紙の削減量を正確に計算できる。
[変形例2-7]
例えば、紙レシートは、店舗又は店舗端末20に応じた種類であってもよい。紙レシートの種類とは、紙質である。紙レシートの種類は、店舗データベースDB2のレシート用紙情報に示されているものとする。紙レシートの種類と、ユーザに付与されるポイントと、の関係を示すデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。このデータは、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードであってもよい。
変形例2-7の特典付与部105は、削減量と、紙レシートの種類と、に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。特典付与部105は、削減量及び紙レシートの種類と、上記関係を示すデータと、に基づいて、ユーザに付与するポイントを決定する。例えば、特典付与部105は、紙レシートの種類が示す紙質が高いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与する。特典付与部105は、紙レシートの種類が示す素材が良いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与する。
変形例2-7の第2の構成は、削減量と、店舗又は店舗端末20に応じた紙レシートの種類と、に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、より多くのポイントを獲得できる紙レシートを導入している店舗又は店舗端末20を利用する動機付けをユーザに対して与えることができるので、興趣性が高まる。
[変形例2-8]
例えば、図4の電子レシート画面SC2では、ある1回の取引における削減量だけが表示されたが、ユーザによる過去の累積量が表示されてもよい。変形例2-8のユーザデータベースDB1には、個々の取引における削減量だけではなく、累積量も格納されるものとする。変形例2-8では、過去の全期間が累積量の計算対象となる場合を説明するが、追跡量の計算対象となる期間は、任意の期間であってよい。例えば、累積値の計算対象となる期間は、過去の一部の期間であってもよい。この期間は、直近の期間であってもよいし、直近を含まない過去の期間であってもよい。
変形例2-8のレシート出力システム1は、累積量更新部109及び表示制御部110を含む。累積量更新部109は、削減量に基づいて、紙レシートの削減に関する累積量を更新する。例えば、累積量更新部109は、削減量計算部104が削減量を計算すると、ユーザデータベースDB1に格納された累積量に対し、当該削減量を加算することによって、累積量を更新する。表示制御部110は、ユーザ端末30に、累積量を表示させる。変形例2-8では、電子レシート画面SC2とは異なる累積量画面に、累積量が表示される場合を例に挙げる。ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザの累積量を取得する。表示制御部110は、当該取得された累積量を含む累積量画面を表示部35に表示させる。
変形例2-8の特典付与部105は、削減量に応じた累積量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。累積量と、ユーザに付与されるポイントと、の関係に関するデータは、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。このデータは、任意の形式であってよく、例えば、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードであってもよい。特典付与部105は、累積量更新部109により更新された累積量に関連付けられたポイントを、ユーザに付与する。例えば、特典付与部105は、累積量が多いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与する。特典付与部105は、累積量が閾値以上になるたびに、当該閾値に関連付けられたポイントをユーザに付与してもよい。
変形例2-8の第2の構成は、削減量に応じた累積量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性が、より高まる。
[変形例2-9]
例えば、紙の削減量だけではなく、店舗の場所に応じたポイントが付与されてもよい。変形例2-9のデータ記憶部100は、複数の店舗の各々に関する店舗データベースDB2を記憶する。店舗データベースDB2には、店舗の場所に関する場所データが格納されているものとする。場所データは、地球上の場所を特定可能なデータであればよく、例えば、住所、又は、緯度経度である。場所データは、ピンポイントの場所を示す必要はなく、大まかなエリアを示してもよい。
変形例2-9のレシート出力システム1は、場所データ取得部111を含む。場所データ取得部111は、店舗の場所に関する場所データを取得する。例えば、場所データ取得部111は、店舗データベースDB2を参照し、取引データを送信した店舗端末20の店舗の場所データを取得する。特典付与部105は、削減量と、場所データと、に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。
削減量及び店舗の場所と、付与されるポイントと、の関係を示すデータは、データ記憶部100に記憶されているものとする。このデータは、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードであってもよい。特典付与部105は、削減量及び店舗の場所と、上記関係を示すデータと、に基づいて、ユーザに付与されるポイントを決定してユーザに付与する。例えば、削減量からポイントを計算するための計算式が店舗の場所に応じて変わってもよい。
例えば、特典付与部105は、場所データが示す場所における紙レシートの消費量が多いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与してもよい。個々の場所における紙レシートの消費量は、店舗端末20の出力装置27から紙レシートが排出されるたびに、どの程度の消費量であるかがカウントされるものとする。このようにすれば、紙レシートの消費量が多い地域で紙レシートの出力を削減したユーザに対し、より多くのポイントを付与できる。
変形例2-9の第2の構成は、削減量と、店舗の場所データと、に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性がより高まる。
[変形例2-10]
例えば、特典付与部105は、特定の期間におけるユーザによる削減量に応じた累積量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与してもよい。この期間は、過去の全期間であってもよいし、直近の一部の期間であってもよい。変形例2-10では、特定の期間がポイントサービスにおけるキャンペーン期間であるものとする。変形例2-8で説明した累積量は、キャンペーン期間における削減量の合計値となる。
例えば、特典付与部105は、ユーザが電子レシートER又はサマリレシートSRによって、紙レシートの削減にどの程度貢献したかを、特定の期間における累積量によって判定する。特典付与部105は、累積量が多いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対してポイントを付与する。例えば、特典付与部105は、ユーザが電子レシートER又はサマリレシートSRを継続して発行した期間や回数に応じて、ユーザに対し、ポイントを付与してもよい。
変形例2-10の第2の構成は、特定の期間におけるユーザによる削減量に応じた累積量に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性が、より高まる。
[変形例2-11]
例えば、紙の削減量だけではなく、店舗への移動経路に応じたポイントが付与されてもよい。変形例2-11のレシート出力システム1は、移動経路データ取得部112を含む。移動経路データ取得部112は、ユーザによる店舗への移動経路に関する移動経路データを取得する。移動経路を取得する方法自体は、任意の方法であってよい。変形例2-11では、GPSが利用される場合を説明するが、GPS以外のGNSS、携帯基地局、又は無線LANのアクセスポイントを利用した方法であってもよい。
例えば、ユーザ端末30は、ユーザ端末30のGPSセンサの検出信号に基づいて、ユーザの現在位置に関する現在位置データを取得する。ユーザ端末30は、繰り返し現在位置データを取得し、サーバ10に対し、現在位置データを次々と送信する。移動経路データ取得部112は、ユーザ端末30から次々と受信した現在位置データに基づいて、移動経路データを取得する。移動経路データは、サーバ10側で生成されるのではなく、ユーザ端末30側で生成されてもよい。この場合、ユーザ端末30は、サーバ10に対し、移動経路データを送信する。移動経路データ取得部112は、ユーザ端末30から、移動経路データを取得する。
特典付与部105は、削減量と、移動経路データと、に基づいて、ユーザに対し、特典を付与する。削減量及び移動経路と、ユーザに付与されるポイントと、の関係に関するデータは、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。このデータは、任意の形式であってよく、例えば、数式形式、テーブル形式、又はプログラムコードであってもよい。
例えば、特典付与部105は、削減量及び移動経路に関連付けられたポイントを、ユーザに付与する。例えば、特典付与部105は、移動経路が短いほど、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与する。例えば、特典付与部105は、移動経路が道路上であり、かつ、徒歩又は自転車等の移動速度で移動したことを検知した場合には、車又は電車等の環境負荷がかかる場合よりも、付与されるポイントが多くなるように、ユーザに対し、ポイントを付与してもよい。
変形例2-11の第2の構成は、削減量と、ユーザによる店舗への移動経路に関する移動経路データと、に基づいて、ユーザに対し、ポイントを付与する。これにより、ユーザに対して付与されるポイントに関する興趣性が、より高まる。
[変形例2-12]
例えば、ユーザにより、紙レシートに付加的な付加情報を含めるか否かが選択されてもよい。付加情報は、取引の内容自体を示す情報ではなく、取引の内容とともに出力される情報である。変形例2-12では、広告が付加情報に相当する場合を説明するが、例えば、付加情報は、クーポン等の他の情報であってもよい。付加情報の出力に必要なデータは、データ記憶部100又はデータ記憶部200に記憶されているものとする。何の付加情報が出力されるかは、予め定められていてもよいし、ユーザの取引に応じて決定されてもよい。
変形例2-12の削減量計算部104は、ユーザにより付加情報を含めることが選択された場合には、付加情報の部分は、紙レシートを消費したとはみなさずに、削減量を計算する。サマリレシートSRのうち、付加情報である広告の部分の長さについては、紙レシートの消費量としてカウントしない。削減量計算部104は、サマリレシートSRのうち、付加情報である広告以外の部分の長さを、紙レシートの消費量としてカウントする。
変形例2-12の第2の構成は、ユーザにより付加情報を含めることが選択された場合には、付加情報の部分は、紙レシートを消費したとはみなさずに、削減量を計算する。これにより、広告等の付加情報を見てくれるユーザに対するポイントが低くなるといったことを防止できる。
[第2の構成に関するその他の変形例]
例えば、第2の構成では、第1の構成及び第3の構成の少なくとも一方が省略されてもよい。第2の構成を含むレシート出力システム1が第1の構成を含まない場合には、ユーザに対し、サマリレシートSRが出力されることなく、削減量に応じたポイントが付与される。例えば、第2の構成を含むレシート出力システム1が第3の構成を含まない場合には、店舗端末20が、レシートデータを生成してレシートを出力してもよい。この場合、店舗端末20は、実施形態で説明したレシートデータ生成部102を含む。データ記憶部200は、コンバータを記憶する。更に、第2の構成では、レシート出力に関する機能が含まれなくてもよい。この場合、第2の構成に係る特典付与システムは、ポイントを付与する機能のみを有し、レシート出力は、外部のシステムで実行されてもよい。
[5-3.第3の構成に関する変形例]
第3の構成に関する変形例を説明する。
[変形例3-1]
例えば、第3の構成でも、第1の構成の変形例1-4又は第2の構成の変形例2-1のように、ユーザ設定が指定されてもよい。変形例3-1のレシートデータ生成部102は、ユーザIDに基づいて、ユーザにより指定されたユーザ設定を取得し、当該取得されたユーザ設定と、取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。このレシートデータを生成する流れは、変形例1-4で説明した通りである。
変形例3-1におけるレシートは、店舗において紙で出力される、取引のサマリに関するサマリレシートSRである。ユーザ設定は、サマリに関する設定である。レシートデータ生成部102は、ユーザ設定に応じたサマリになるように、レシートデータを生成する。サマリレシートSRのレシートデータについては、実施形態で説明した通りである。なお、ユーザ設定は、サマリに関する設定に限られない。ユーザ設定は、変形例2-12で説明した付加情報の有無であってもよいし、先述した種々の設定であってよい。
変形例3-1の第3の構成は、ユーザIDに基づいて、ユーザにより指定されたユーザ設定と、取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。これにより、ユーザの好みに応じたサマリレシートSRを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
また、第3の構成は、ユーザ設定に応じたサマリになるように、レシートデータを生成する。これにより、ユーザの好みに応じたサマリ化を実現できる。
[変形例3-2]
例えば、第3の構成でも、第1の構成の変形例1-5と同様の店舗設定が指定されてもよい。実施形態で説明したように、取引データ取得部101は、複数の店舗の各々の店舗端末20から、店舗又は店舗端末20を識別可能な店舗ID又は店舗端末IDと、ユーザIDと、を取得する。この場合に、レシートデータ生成部102は、店舗ID又は店舗端末IDにより識別される店舗により指定されたサマリに関する店舗設定を取得し、サマリレシートSRのうち、ユーザ設定に含まれない部分は、店舗設定に応じたサマリになるように、レシートデータを生成してもよい。この処理は、変形例1-5で説明した通りである。
変形例3-2の第3の構成は、店舗ID又は店舗端末IDにより識別される店舗により指定された店舗設定を取得し、サマリレシートSRのうち、ユーザ設定に含まれない部分は、店舗設定に応じたサマリになるように、レシートデータを生成する。これにより、ユーザが全ての項目のユーザ設定を指定しなくても、サマリレシートSRを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。店舗からしても、自身の好みに応じたサマリレシートSRを出力できるので、店舗の利便性が高まる。
[変形例3-3]
例えば、ユーザ設定は、サマリレシートSR、又は、サマリレシートSRよりも取引に関する情報量が多い通常レシートの何れを出力するかを示してもよい。レシートデータ生成部102は、サマリレシートを出力することをユーザ設定が示す場合、サマリレシートデータを生成し、通常レシートを出力することをユーザ設定が示す場合、通常レシートデータを生成する。サマリレシートデータ及び通常レシートデータを生成する流れは、先述した通りである。
変形例3-3の第3の構成は、サマリレシートSRを出力することをユーザ設定が示す場合、サマリレシートデータを生成し、通常レシートNRを出力することをユーザ設定が示す場合、通常レシートデータを生成する。これにより、ユーザの好みに応じたレシートを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-4]
例えば、第3の構成でも、第2の構成の変形例2-12のように、ユーザ設定は、取引に関する付加的な付加情報をレシートに含めるか否かを示してもよい。レシートデータ生成部102は、付加情報をレシートに含めないことをユーザ設定が示す場合、付加情報がレシートに含まれないように、レシートデータを生成し、付加情報をレシートに含めることをユーザ設定が示す場合、付加情報がレシートに含まれるように、レシートデータを生成する。この処理は、変形例2-12で説明した通りである。
変形例3-4の第3の構成は、付加情報をレシートに含めないことをユーザ設定が示す場合、付加情報がレシートに含まれないように、レシートデータを生成し、付加情報をレシートに含めることをユーザ設定が示す場合、付加情報がレシートに含まれるように、レシートデータを生成する。これにより、ユーザの好みに応じたレシートを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-5]
例えば、ユーザ設定が指定される場合、レシートのうちの他のユーザと共通する部分については共通のコンバータが利用されてもよい。この場合、ユーザ設定に応じた処理を実行するための個別コンバータが利用されてもよい。例えば、サマリレシートコンバータSRC及び電子レシートコンバータERCの少なくとも一方は、全てのユーザで共通の処理を実行する共通のコンバータと、ユーザ設定に応じた個別の処理を実行する個別のコンバータと、を含んでもよい。これらのコンバータは、コード化処理及び情報配置処理が定義されていてよい。
変形例3-5のレシートデータ生成部102は、取引データに基づいて、ユーザとは異なる他のユーザと共通の共通処理を実行することによって、中間的なレシートデータを生成し、当該生成された中間的なレシートデータに基づいて、ユーザ設定に応じた個別処理を実行することによって、レシートデータを生成する。例えば、レシートデータ生成部102は、レシートのうち、全てのユーザで共通の箇所(例えば、店舗名、電話番号、及び住所)については、共通の情報配置処理を共通処理として実行する。レシートデータ生成部102は、レシートのうち、個々のユーザに応じた箇所(例えば、商品明細)については、個別の情報配置処理を個別処理として実行することによって、レシートデータを生成する。
変形例3-5の第3の構成は、取引データに基づいて、ユーザとは異なる他のユーザと共通の共通処理を実行することによって、中間的なレシートデータを生成し、当該生成された中間的なレシートデータに基づいて、ユーザ設定に応じた個別処理を実行することによって、レシートデータを生成する。これにより、レシートデータを生成する処理を効率化できる。
[変形例3-6]
例えば、第3の構成でも、第1の構成の変形例1-7と同様に、ユーザ端末30には、一時IDがコード化された、決済用のバーコードBCが表示されてもよい。店舗端末20によりバーコードBCが読み取られると、取引に関する決済処理が実行される。取引データ取得部101は、バーコードBCが読み取られた場合に、一時IDと、取引データと、を取得する。これらの一連の処理は、変形例1-7で説明した通りである。
変形例3-6の第3の構成は、ユーザ端末30に表示された決済用のバーコードBCが読み取られた場合に、一時IDと、取引データと、を取得する。これにより、複数回の読み取りを発生させることなく、決済処理と、レシートの出力のための処理と、を一度に実行できるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-7]
例えば、変形例3-1では、ユーザがユーザ設定を指定することによって、レシートのパーソナライズが行われる場合を説明したが、ユーザの過去の取引に基づいて、レシートが自動的にパーソナライズされてもよい。変形例3-7では、ユーザデータベースDB1に格納された過去の取引における取引データを過去データという。
変形例3-7のレシートデータ生成部102は、一時IDに基づいて、ユーザにより行われた過去の取引に関する過去データを取得し、当該取得された過去データと、取引データと、に基づいて、過去の取引に応じてレシートがパーソナライズされるように、レシートデータを生成する。例えば、レシートデータ生成部102は、過去データに基づいて、ユーザが良く購入する商品を特定し、当該特定された商品同士がサマリ化されるように、サマリレシートデータを生成する。例えば、レシートデータ生成部102は、過去データに基づいて、ユーザが購入する商品の平均金額を計算し、当該計算された平均金額以上の金額の商品同士がサマリ化されるように、サマリレシートデータを生成する。
変形例3-7の第3の構成は、ユーザにより行われた過去の取引に関する過去データと、取引データと、に基づいて、過去の取引に応じてレシートがパーソナライズされるように、レシートデータを生成する。これにより、ユーザの過去の取引に応じたレシートが出力されるので、ユーザの利便性が高まる。
[変形例3-8]
例えば、変形例3-7におけるパーソナライズは、ポイントサービス以外の他のサービスにおける過去の取引に基づいて実行されてもよい。変形例3-8の過去データは、ポイントサービスとは異なる決済サービスにおいて、ユーザにより行われた過去の取引に関するデータである場合を説明する。ポイントサービスは、第1サービスの一例である。決済サービスは、第2サービスの一例である。このため、ポイントサービスと記載した箇所は、第1サービスと読み替えることができる。決済サービスと記載した箇所は、第2サービスと読み替えることができる。
第1サービスは、レシートの出力に関するサービスである。第2サービスは、第1サービスとは異なるサービスである。第1サービス及び第2サービスの組み合わせは、任意の組み合わせであってよい。例えば、第1サービスが電子レシートサービスであり、第2サービスが電子商取引サービスであってもよい。例えば、第1サービスが決済サービスであり、第2サービスが通信サービスであってもよい。
変形例3-8のレシートデータ生成部102は、決済サービスにおける過去の取引に応じてレシートがパーソナライズされるように、レシートデータを生成する。決済サービスにおける過去の取引が利用される点で変形例3-7とは異なるが、他の点については、変形例3-7と同様である。
変形例3-8の第3の構成は、ポイントサービスとは異なる決済サービスにおける過去の取引に応じてレシートがパーソナライズされるように、レシートデータを生成する。これにより、ユーザの過去の取引に応じたレシートが出力されるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、ポイントサービスの利用歴が浅いユーザだったとしても、決済サービスの利用歴が長いユーザだった場合には、十分な過去データに基づいて最適なパーソナライズを実現できる。
[変形例3-9]
例えば、ユーザは、店舗ごとに、ユーザ設定を指定可能であってもよい。変形例3-9のユーザデータベースDB1には、店舗ごとに、ユーザ設定が格納されているものとする。ユーザは、第1店舗の第1ユーザ設定と、第2店舗の第2ユーザ設定と、を互いに異ならせることができる。個々のユーザ設定の内容は、先述した変形例の内容であってよい。変形例3-9の取引データ取得部101は、複数の店舗の各々の店舗端末20から、店舗ID又は店舗端末IDと、一時IDと、を取得する。
変形例3-9のレシートデータ生成部102は、店舗ID又は店舗端末IDにより識別される店舗に対して指定されたユーザ設定を取得し、当該取得されたユーザ設定と、取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。ユーザデータベースDB1に格納されたユーザのユーザ設定のうち、取引データ等を送信した店舗端末20の店舗に対して指定されたユーザ設定に基づいて、レシートデータが生成される。店舗に応じたユーザ設定が利用される点で先述した処理とは異なるが、他の点については同様である。
変形例3-9の第3の構成は、店舗ID又は店舗端末IDにより識別される店舗に対して指定されたユーザ設定と、取引データと、に基づいて、レシートデータを生成する。これにより、店舗に応じたレシートを出力できるので、ユーザの利便性が高まる。
[第3の構成に関するその他の変形例]
例えば、第3の構成では、第1の構成及び第2の構成の少なくとも一方が省略されてもよい。第3の構成を含むレシート出力システム1が第1の構成を含まない場合には、ユーザに対し、サマリレシートSRが出力されることなく、サーバ10側で電子レシートデータが生成される。例えば、サマリレシートSRではなく、通常レシートNRに二次元コードTCが印刷されてもよい。第3の構成を含むレシート出力システム1が第2の構成を含まない場合には、ユーザに対し、削減量に応じたポイントが付与されることなく、サーバ10側でレシートデータが生成される。
例えば、サマリレシートデータが店舗端末20側で生成されて、電子レシートデータがサーバ10側で生成されてもよい。この場合、サーバ10は、二次元コードTCに含めるURLに関する情報を生成し、店舗端末20に送信する。店舗端末20は、この情報を受信すると、この情報と、取引データと、に基づいて、サマリレシートデータを生成してサマリレシートSRを出力してもよい。第3の構成では、通常レシートNRを出力する店舗端末20と、サマリレシートSRを出力する店舗端末20と、が混在してもよい。
[5-4.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、レシート出力システム1をポイントサービスに適用する場合を例に挙げたが、レシート出力システム1は、他の任意のサービスに適用可能である。例えば、レシート出力システム1は、電子レシートERを出力する電子レシートサービス、小売サービス、レストランにおける飲食物の提供サービス、決済サービス、電子商取引サービス、旅行予約サービス、又は通信サービスに適用してもよい。例えば、レシートが出力される店舗は、オンライン上の店舗であってもよい。
例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、店舗端末20、ユーザ端末30、又は他のコンピュータで実現されてもよい。例えば、1台のコンピュータで実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。各機能は、少なくとも1つのコンピュータで実現されるようにすればよい。
[6.付記]
例えば、レシート出力システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
複数の店舗の各々の店舗端末から、当該店舗で行われた取引の内容に関する取引データを取得する取引データ取得部と、
前記取引データに基づいて、前記取引のレシートに関するレシートデータを生成するレシートデータ生成部と、
前記レシートデータに基づいて、前記レシートを出力するレシート出力部と、
を含むレシート出力システム。
(2)
前記取引データ取得部は、前記複数の店舗の各々の前記店舗端末から、前記取引をしたユーザを識別可能なユーザ識別データと、前記取引データと、を取得し、
前記レシートデータ生成部は、前記ユーザ識別データと、前記取引データと、に基づいて、前記レシートデータを生成する、
(1)に記載のレシート出力システム。
(3)
前記レシートデータ生成部は、
前記ユーザ識別データに基づいて、前記ユーザにより指定された、前記レシートに関するユーザ設定を取得し、
当該取得されたユーザ設定と、前記取引データと、に基づいて、前記レシートデータを生成する、
(2)に記載のレシート出力システム。
(4)
前記レシートは、前記店舗において紙で出力される、前記取引のサマリに関するサマリレシートであり、
前記ユーザ設定は、前記サマリに関する設定であり、
前記レシートデータ生成部は、前記ユーザ設定に応じた前記サマリになるように、前記レシートデータを生成する、
(3)に記載のレシート出力システム。
(5)
前記取引データ取得部は、前記複数の店舗の各々の前記店舗端末から、前記店舗又は前記店舗端末を識別可能な店舗識別データ及び前記ユーザ識別データを取得し、
前記レシートデータ生成部は、
前記店舗識別データにより識別される前記店舗により指定された前記サマリに関する店舗設定を取得し、
前記サマリレシートのうち、前記ユーザ設定に含まれない部分は、前記店舗設定に応じた前記サマリになるように、前記レシートデータを生成する、
(4)に記載のレシート出力システム。
(6)
前記ユーザ設定は、前記サマリレシート、又は、前記サマリレシートよりも前記取引に関する情報量が多い通常レシートの何れを出力するかを示し、
前記レシートデータ生成部は、
前記サマリレシートを出力することを前記ユーザ設定が示す場合、前記サマリレシートの前記レシートデータを生成し、
前記通常レシートを出力することを前記ユーザ設定が示す場合、前記通常レシートの前記レシートデータを生成する、
(4)又は(5)に記載のレシート出力システム。
(7)
前記ユーザ設定は、前記取引に関する付加的な付加情報を前記レシートに含めるか否かを示し、
前記レシートデータ生成部は、
前記付加情報を前記レシートに含めないことを前記ユーザ設定が示す場合、前記付加情報が前記レシートに含まれないように、前記レシートデータを生成し、
前記付加情報を前記レシートに含めることを前記ユーザ設定が示す場合、前記付加情報が前記レシートに含まれるように、前記レシートデータを生成する、
(3)~(6)の何れかに記載のレシート出力システム。
(8)
前記レシートデータ生成部は、
前記取引データに基づいて、前記ユーザとは異なる他のユーザと共通の共通処理を実行することによって、中間的な前記レシートデータを生成し、
当該生成された中間的なレシートデータに基づいて、前記ユーザ設定に応じた個別処理を実行することによって、前記レシートデータを生成する、
(3)~(7)の何れかに記載のレシート出力システム。
(9)
前記ユーザのユーザ端末には、前記ユーザ識別データがコード化された、決済用のコードが表示され、
前記店舗端末により前記コードが読み取られると、前記取引に関する決済処理が実行され、
前記取引データ取得部は、前記コードが読み取られた場合に、前記ユーザ識別データと、前記取引データと、を取得する、
(2)~(8)の何れかに記載のレシート出力システム。
(10)
前記レシートデータ生成部は、
前記ユーザ識別データに基づいて、前記ユーザにより行われた過去の取引に関する過去データを取得し、
当該取得された過去データと、前記取引データと、に基づいて、前記過去の取引に応じて前記レシートがパーソナライズされるように、前記レシートデータを生成する、
(2)~(9)の何れかに記載のレシート出力システム。
(11)
前記過去データは、前記レシートの出力に関する第1サービスとは異なる第2サービスにおいて、前記ユーザにより行われた過去の取引に関するデータであり、
前記レシートデータ生成部は、前記第2サービスにおける前記過去の取引に応じて前記レシートがパーソナライズされるように、前記レシートデータを生成する、
(10)に記載のレシート出力システム。
(12)
前記ユーザは、前記店舗ごとに、前記ユーザ設定を指定可能であり、
前記取引データ取得部は、前記複数の店舗の各々の前記店舗端末から、前記店舗又は前記店舗端末を識別可能な店舗識別データ及び前記ユーザ識別データを取得し、
前記レシートデータ生成部は、
前記店舗識別データにより識別される前記店舗に対して指定された前記ユーザ設定を取得し、
当該取得されたユーザ設定と、前記取引データと、に基づいて、前記レシートデータを生成する、
(3)~(11)の何れかに記載のレシート出力システム。
(13)
前記取引データ取得部は、前記複数の店舗の各々の前記店舗端末から、前記店舗又は前記店舗端末を識別可能な店舗識別データを取得し、
前記レシートデータ生成部は、
前記店舗識別データに基づいて、前記レシートデータの生成に関する生成器を特定し、
当該特定された生成器と、前記取引データと、に基づいて、前記レシートデータを生成する、
(1)~(12)の何れかに記載のレシート出力システム。