JP2024003915A - 電力変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に冷却構造を追加するコストの増加を抑制し、かつ基板におけるフィルタ性能も維持しつつ、基板の小型化及び低コスト化を実現した電力変換器を得ること。【解決手段】電源に接続される基板と、基板に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路と、を備え、基板の一方の面である第一面は、電源の正極側に接続されると共に、電力変換回路の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、基板の他方の面である第二面は、電源の負極側に接続されると共に、電力変換回路の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有している。【選択図】図2

Description

本願は、電力変換器に関するものである。
電気自動車又はハイブリッド自動車のように、駆動源にモータが用いられている電動化車両には、一般的に、複数の電力変換器が搭載されている。電力変換器としては、商用の交流電源から直流電源に変換して高圧バッテリに充電する充電器、高圧バッテリの直流電源から補助機器用のバッテリの電圧(例えば12V)に変換するDC/DCコンバータ、バッテリからの直流電力をモータへの交流電力に変換するインバータ等が挙げられる。近年、電動化車両の普及及び車室空間拡大のため、これらの電力変換器の小型化及び低コスト化が求められている。
電力変換器には、両面又は多層のプリント基板が設けられる。基板に設けたパターンに主回路電流を流す場合、基板のガラス転移温度及び基板に実装された電子部品の耐熱温度により、基板パターン幅に応じた許容電流が各基板に定められる。基板を小型化すると、基板上のパターン幅が細くなるため、許容電流を超過する主回路電流を流すことになりやすい。許容電流を超過する主回路電流を基板に流した場合、パターン及び周辺の電子部品の温度が許容値を超過してしまうおそれがある。そのため、一般的には、基板の銅箔厚みを厚くするか、基板の配線層を増やして、パターンのインピーダンスを低減し、配線層の損失を低減することで、基板の温度上昇を抑制する必要がある。あるいは、基板を冷却する構造を追加で設けることで、基板の温度上昇を抑制する必要がある。
一方、基板には、ノーマルモード及びコモンモードノイズ対策のためのノイズ対策部品として、アクロス・ザ・ラインコンデンサ(以下Xコンデンサと称する)、及びラインコンデンサ(以下Yコンデンサと称する)等が配置されることが一般的である。電力変換器の小型化に伴い、電力変換器内でノイズが重畳しやすくなっているため、ノイズ対策部品であるXコンデンサ及びYコンデンサとこれらの接続箇所との間のインピーダンスを小さくする必要がある。よって、多層基板の小型化のためには、小型化と同時に、基板の温度上昇を抑制して熱成立させ、かつノイズフィルタ性能を小型化前と同等以上にする必要がある。
コンデンサとコンデンサの接続箇所との間のインピーダンスを低減させた電力変換装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された構造では、基板に実装されたYコンデンサとGND電位であるヒートシンクを接続するために、ヒートシンク上に導電性のサポートを配置し、サポートとYコンデンサを基板上で接続している。このように構成することで、YコンデンサとGNDとの間のインピーダンスを低減することができる。またひとつのサポートに対し、電源の正側とGNDに接続されるYコンデンサと、電源の負側とGNDに接続されるYコンデンサを配置することで、正側のYコンデンサと負側のYコンデンサのバランスを保ち、良好なノイズ減衰作用を実現している。
特許第5909664号公報
上記特許文献1においては、サポートとYコンデンサを基板上で接続しているため、YコンデンサとGNDとの間のインピーダンスを低減することができる。しかしながら、正負のYコンデンサとGNDとの接続を、正側のパターンと負側のパターンの間で行っているため、正側パターンとGNDパターンとの間、及び負側パターンとGNDパターンとの間に、絶縁のための沿面距離を確保している。さらに、正側パターンと負側パターンとが基板上の同一面に配置されているため、正側パターンと負側パターンとの間にも絶縁のための沿面距離を確保している。絶縁のために沿面距離を確保した領域は、パターンが配置できないデッドスペースである。上記特許文献1の構成では、このようなデッドスペースが多く存在している。また、このデッドスペースに加えて、正側パターン及び負側パターンは熱成立のために必要なパターン幅を確保する必要があるため、基板が大型化している。基板の温度上昇が顕著な場合、基板を冷却する冷却構造の追加が必要になる。冷却構造を追加した場合、電力変換器のコストは増加する。
そこで、本願は、基板に冷却構造を追加するコストの増加を抑制し、かつ基板におけるフィルタ性能も維持しつつ、基板の小型化及び低コスト化を実現した電力変換器を得ることを目的としている。
本願に開示される電力変換器は、電源に接続される基板と、基板に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路とを備え、基板の一方の面である第一面は、電源の正極側に接続されると共に、電力変換回路の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、基板の他方の面である第二面は、電源の負極側に接続されると共に、電力変換回路の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有しているものである。
本願に開示される電力変換器によれば、電源に接続される基板と、基板に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路とを備え、基板の一方の面である第一面は、電源の正極側に接続されると共に、電力変換回路の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、基板の他方の面である第二面は、電源の負極側に接続されると共に、電力変換回路の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有しているため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンのそれぞれを基板の片面にのみに設けたので、基板の各面に、正負のパターンの間の絶縁に必要な沿面距離が不要になり、沿面距離を設けていた領域にベタパターンの領域を拡大することができる。そのため、ベタパターンにおける局所的な温度上昇が生じず、基板に冷却構造を追加するコストの増加を抑制することができ、基板におけるフィルタ性能も維持することができる。また、ベタパターンの領域が拡大するため、正極側パターン及び負極側パターンのインピーダンス及び損失を低減できるので、必要な基板パターンの領域は減少し、基板を小型化することができる。また、沿面距離を確保したデッドスペースが不要になるため、基板を小型化することができる。基板を小型化することができるので、基板を低コスト化することができる。
実施の形態1に係る電力変換器の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る電力変換器の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換器の別の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換器の別の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換器の別の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換器の別の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換器の側面図である。 比較例の電力変換器の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態2に係る電力変換器の回路構成を示す図である。 実施の形態2に係る電力変換器の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態3に係る電力変換器の回路構成を示す図である。 実施の形態3に係る電力変換器の基板のパターンを示す平面図である。 実施の形態3に係る電力変換器の基板の概略を示す側面図である。 比較例の電力変換器の基板のパターンを示す平面図である。
以下、本願の実施の形態による電力変換器を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、又は相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換器1の回路構成を示す図、図2から図6は電力変換器1の基板400のパターンを示す平面図、図7は電力変換器1の側面図、図8は比較例の電力変換器の基板400aのパターンを示す平面図である。電力変換器1は、入力電流を直流から交流、交流から直流、又は入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。本実施の形態では、電力変換器1を絶縁型のDC/DCコンバータを例に説明するが、電力変換器1はDC/DCコンバータに限るものではない。
<電力変換器1>
電力変換器1の回路構成の例を、図1により説明する。電力変換器1は、電源である直流電源200の入力電圧Vinを絶縁トランス113で絶縁された二次側直流電圧に変換して、バッテリ等の負荷110に出力電圧Voutを出力する装置である。図1において、左側が入力側、右側が出力側である。電力変換器1は、直流電源200に接続される基板400、基板400に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路100、絶縁トランス113、及び整流回路114を備える。
電力変換回路100の基板400に接続された側とは反対側の出力側に、絶縁トランス113が接続されている。電力変換回路100は、絶縁トランス113の一次巻線113aに接続され、直流電源200からの入力電圧Vinを交流電圧に変換して出力する。電力変換回路100は、ブリッジ型に接続された、半導体素子であるスイッチング素子101~104を有する。絶縁トランス113は、電力変換回路100から出力された交流電力の電圧を変換して出力する。整流回路114は、絶縁トランス113の二次巻線113bに接続され、絶縁トランス113の出力を整流して直流パルス電圧に変換する。整流回路114は、整流素子としてのダイオード115、116から構成される。整流回路114の出力側には出力平滑用の平滑リアクトル108と出力コンデンサ109が接続され、平滑リアクトル108と出力コンデンサ109は、直流パルス電圧を平滑化し、負荷110へ出力電圧Voutを出力する。整流回路114の構成はダイオードに限るものではなく、整流回路114をスイッチング素子により構成しても構わない。
直流電源200と電力変換回路100との間に、Xコンデンサ401、及びYコンデンサ402、403が接続される。これらのコンデンサは、ノーマルモード及びコモンモードのノイズ対策のためのノイズ対策部品である。Xコンデンサ401、及びYコンデンサ402、403は、基板400に配置される。
Xコンデンサ401は、直流電源200と電力変換回路100との間の、正極側パターン300と負極側パターン301との間に接続される。Yコンデンサ402は、直流電源200と電力変換回路100との間の、正極側パターン300とGNDパターン302との間に接続される。Yコンデンサ403は、直流電源200と電力変換回路100との間の、負極側パターン301とGNDパターン302との間に接続される。基板400における、直流電源200の正極側との接続部を正極側電源接続部500とし、直流電源200の負極側との接続部を負極側電源接続部501とする。基板400における、電力変換回路100の正極側との接続部を正極側回路接続部502とし、電力変換回路100の負極側との接続部を負極側回路接続部503とする。
スイッチング素子101、102、103、104には、ケイ素(Si)からなり、自己消弧型半導体スイッチング素子である、ソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。スイッチング素子は、MOSFETに限るものではなく、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子でも構わない。スイッチング素子の材料は、ケイ素(Si)に限るものではなく、炭化ケイ素(SiC)、もしくは窒化ガリウム(GaN)などのワイドバンドギャップ半導体材料、ダイヤモンド系の半導体材料から作製しても構わない。
<比較例>
本願の要部の説明に先立ち、図8を用いて、比較例の構成について説明する。図8は、比較例の電力変換器の基板400aの一方の面である第一面420aの平面図である。比較例においては、基板400aの他方の面である第二面の構成は第一面420aの構成と同様であるため、他方の面は省略する。また、基板400aに配置されるXコンデンサ、及びYコンデンサも省略している。基板400aは、3か所の角部にねじ穴504を有する。基板400aは、ねじ穴504を貫通したねじによりねじ止めされて、例えば、冷却器に固定される。基板400aは、両面基板又は多層基板である。
基板400aは、第一面420aと第二面の双方に、正極側パターン300aである正極側ベタパターン及び負極側パターン301aである負極側ベタパターンを有する。ベタパターンは、まとまった領域に設けられた箔状の導電体のパターンであり、例えば、銅箔により作製される。正極側ベタパターンは、直流電源200の正極側に正極側電源接続部500で電気的に接続されると共に、電力変換回路100の正極側に正極側回路接続部502で電気的に接続される。負極側ベタパターンは、直流電源200の負極側に負極側電源接続部501で電気的に接続されると共に、電力変換回路100の負極側に負極側回路接続部503で電気的に接続される。図に示したハッチングの部分は、必要な絶縁距離を示した部分である。
このように、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンのそれぞれを同じ面に配置した場合、正負のパターンの間には絶縁に必要な沿面距離を確保する必要がある。沿面距離を確保した領域には導電体のパターンを配置できないため、沿面距離を確保した領域はデッドスペースになる。比較例の基板400aはデッドスペースがあるため、基板400aは大型化し、基板400aは高コストになる。また、基板400aは、負極側ベタパターンに対して正極側ベタパターンの領域が小さいため、正極側ベタパターンの側において、局所的な温度上昇が懸念される。基板400aに局所的な温度上昇が生じる場合、基板400aを冷却する冷却構造の追加が必要になる。冷却構造の追加により、電力変換器のコストは増加する。
<基板400>
本願の要部である基板400の正負のパターンの配置について、図2を用いて説明する。図2(a)は電力変換器1の基板400の一方の面である第一面420のパターンを示す平面図、図2(b)は電力変換器1の基板400の他方の面である第二面421のパターンを示す平面図である。図2(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。基板400は、両面基板又は多層基板である。第一面420は、直流電源200の正極側に正極側電源接続部500で接続されると共に、電力変換回路100の正極側に正極側回路接続部502で電気的に接続された正極側パターン300である正極側ベタパターンを有している。第二面421は、直流電源200の負極側に負極側電源接続部501で接続されると共に、電力変換回路100の負極側に負極側回路接続部503で電気的に接続された負極側パターン301である負極側ベタパターンを有している。ベタパターンは、まとまった領域に設けられた箔状の導電体のパターンであり、例えば、銅箔により作製される。図に示したハッチングの部分は、必要な絶縁距離を示した部分である。ここでは、基板400にXコンデンサ、及びYコンデンサは配置していない。
このように、正極側パターン300及び負極側パターン301のそれぞれを片面のみに設けたベタパターンとすることで、基板の各面に、比較例に示した正負のパターンの間の絶縁に必要な沿面距離が不要なため、沿面距離を設けていた領域にベタパターンの領域を拡大することができる。ベタパターンの領域が拡大するため、ベタパターンにおける局所的な温度上昇が生じないので、基板400に冷却構造を追加するコストの増加を抑制することができる。また、ベタパターンの領域が拡大するため、正極側パターン300及び負極側パターン301のインピーダンス及び損失を低減できるので、必要な基板パターンの領域は減少し、基板400を小型化することができる。また、沿面距離を確保したデッドスペースが不要になるため、基板400を小型化することができる。基板400を小型化することができるので、基板400を低コスト化することができる。
第一面420の法線方向に見て、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている。図2(a)及び図2(b)において、破線で囲まれた領域が、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンの重複した領域である。本実施の形態では、直流電源200及び電力変換回路100と接続される領域を除く大きな領域が重複している。そのため、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンに温度差が生じる場合、例えば、正極側ベタパターンの温度が負極側ベタパターンの温度よりも高い場合、絶縁層を介して熱が拡散し、各ベタパターンの温度差が小さくなることで、正極側ベタパターンを負極側ベタパターンにより効果的に冷却することができる。
また、第一面420の法線方向に見て、異なる層のパターンが重なっている場合、重なった箇所において、容量成分(寄生容量)が生じる。寄生容量の容量値は、数1にて計算することができる。ここで、Cは寄生容量[F]、εは比誘電率、εは誘電率[F/m]、Sはパターンの重なり面積[m]、dはパターン間距離[m]とする。
Figure 2024003915000002
数1に示す通り、この容量成分は重なり面積Sが大きいほど大きくなるため、図2のように大きな領域が重なっている場合、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンの間には大きな寄生容量が形成される。そのため、フィルタ性能を向上させることができる。又は、図1に示したXコンデンサの容量を削減又はXコンデンサを削除することができる。Xコンデンサの容量を削減又はXコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。
基板400のパターンの配置の別の例について、図3を用いて説明する。基板400は、多層基板である。図3(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図3(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図3(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。図3(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図3(c)は、内層を第一面420の側から見た図である。図3(a)及び図3(b)は、図2(a)及び図2(b)と同様である。多層基板の内層の少なくとも一層は、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと絶縁されたGNDパターン302としてのGNDベタパターンである。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。GNDベタパターンを設ける層はこれに限るものではなく、何れかの1層に設けても構わない。また、多層基板は4層に限るものではなく、6層でもよく、4層以上の多層基板において、さらに多くの内層にGNDベタパターンを設けても構わない。
GNDベタパターンは、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと異なり、電力変換に伴う大電流は流れないため、パターンにおける損失が正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと比較して格段に小さい。そのため、GNDベタパターンは、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと比較して温度が低い。GNDベタパターンを内層に配置することで、表層の正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDベタパターンにより冷却することができる。本実施の形態のように、多層基板が4層基板であり、4層基板の内層の二層にGNDベタパターンが配置されている場合、二層のGNDベタパターンを基板400が有するため、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDベタパターンにより冷却することができる。
本実施の形態では、第一面420の法線方向に見て、正極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置され、負極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている。図3(a)から図3(c)において、破線で囲まれた領域が、正極側ベタパターン、負極側ベタパターン、及びGNDベタパターンの重複した領域である。正極側パターン300、負極側パターン301、GNDパターン302のそれぞれはベタパターンであり、本実施の形態では、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複している。そのため、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDパターン302により冷却することができる。この冷却により、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度を低減できるため、正極側パターン及び負極側パターンに必要な基板におけるパターン領域は減少するので、基板400を小型化することができる。
また上述したように、第一面420の法線方向に見て、異なる層のパターンが重なっている場合、数1で算出できる容量成分(寄生容量)が生じる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの重なりによって生じる寄生容量は、図1に示すYコンデンサの容量を増加させることになるため、フィルタ性能を向上させることができる。又は、ベタパターンの重複によるYコンデンサの容量の実質的な増加により、Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除することができる。Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。
基板400のパターンの配置の別の例について、図4を用いて説明し、冷却器111を備えた構成を図7により説明する。基板400は、多層基板である。図4(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図4(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図4(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図4(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図4(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。
電力変換器1は、図7に示すように、基板400である多層基板及び電力変換回路100を冷却する冷却器111を備える。GNDベタパターンは、冷却器111と熱的かつ電気的に接続されている。冷却器111は、例えば、アルミニウムなどの金属材料から作製されたヒートシンクである。ヒートシンクは、冷却フィン(図示せず)を有する。冷却器111は、ヒートシンクに限るものではなく、冷媒が流れる流路を備えた冷却器でも構わない。電力変換回路100は、例えば、樹脂部材により封止されており、冷却器111の冷却面に熱的に接続されている。GNDベタパターンと冷却器111とを熱的に接続する構成の例は後述する。
冷却器111は、基板400より熱容量が格段に大きくかつ冷却されているため、GNDベタパターンよりも温度が低い。このように構成することで、冷却器111とGNDベタパターンとが熱的に接続され、GNDパターンを冷却器111により冷却することが可能なため、GNDベタパターンにより冷却されている正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度上昇をさらに抑制することができる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度上昇が抑制されるので、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンに必要なパターン領域を減少することができる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンに必要なパターン領域が減少するため、基板400を小型化することができる。
GNDベタパターンと冷却器111とを熱的に接続する構成の例について説明する。多層基板は、図4(a)に示すように、第一面420の法線方向に見て、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと重複しない領域に、多層基板を貫通した、ねじ穴504及び第一スルーホール505を有する。第一スルーホール505は、ねじ穴504の周囲に配置される。本実施の形態では、複数の第一スルーホール505が設けられる。多層基板は、図7に示すように、ねじ穴504を貫通したねじ410により、熱伝導性及び電気伝導性を有したスペーサ411を介して、冷却器111に固定される。なおスペーサ411は、冷却器111と一体化された部材でも構わない。GNDベタパターンは、ねじ410、及び第一スルーホール505により、冷却器111と熱的かつ電気的に接続されている。なお、ねじ穴504の周囲の第一スルーホール505を設けた部分には、導電性のパターンが追加されているため、ねじ410及び第一スルーホール505は、効率よく冷却器111と熱的かつ電気的に接続されている。
このように構成することで、第一スルーホール505は全層を接続するため、ねじ穴504の箇所にて多層基板を冷却器111にねじ410により固定する際に、冷却器111とGNDベタパターンとを容易に電気的かつ熱的に接続することができる。なお、GNDベタパターンと冷却器111とを熱的に接続する構成はねじ穴を利用した構成に限るものではなく、基板400の側面を利用して、はんだ等により、GNDベタパターンと冷却器111とを熱的に接続しても構わない。
本実施の形態では、多層基板は、複数のねじ穴504を有している。図4(a)に示した多層基板は、3か所の角部にねじ穴504を有する。ねじ穴504の個数はこれに限るものではなく、1つ又は4つでも構わないが、ねじ穴504の数が多いほど、GNDベタパターンと冷却器111との熱的に接続される箇所が増えるため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの冷却性能を向上させることができる。1つのねじ穴504ではベタパターン上の温度勾配が大きくなるため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの配置領域の周囲に、少なくとも2つ以上のねじ穴504を配置すると、ベタパターン領域全体を効果的に冷却することができる。
基板400のパターンの配置の別の例について、図5を用いて説明する。基板400は、多層基板である。図5(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図5(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図5(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図5(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図5(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。
基板400に、図1に示したYコンデンサ402、403及びXコンデンサ401を配置している。多層基板は、第一面420及び第二面421の一方又は双方に配置され、正極側ベタパターンとGNDベタパターンとを電気的に接続した少なくとも1つの第一コンデンサであるYコンデンサ402と、第一面420及び第二面421の一方又は双方に配置され、負極側ベタパターンとGNDベタパターンとを接続した少なくとも1つの第二コンデンサであるYコンデンサ403とを有する。多層基板は、第一面420及び第二面421の一方又は双方に配置され、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンとを電気的に接続した少なくとも1つの第三コンデンサであるXコンデンサ401を有する。
本実施の形態では、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401はリード品を想定しており、第二面421にのみ、それぞれ2個を並列に接続して実装している。Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401のそれぞれの個数及び配置する面は、これに限るものではない。これらのコンデンサが実装されていない第一面420及び内層では、これらのコンデンサの外形を破線で示している。これらのコンデンサがリード品であるため、基板400にはリードの部分を挿入する挿入穴が配置されている。そのため、電気的に絶縁が必要な個所には挿入穴の周辺に沿面距離を確保して、絶縁を担保している。本実施の形態では、第一面420及び第二面421は、GNDベタパターンに接続された表面GNDパターン303を有する。Yコンデンサ402、403の一端は、表面GNDパターン303に設けた挿入穴を介してGNDベタパターンに接続される。このように、フィルタ部品であるYコンデンサ402、403及びXコンデンサ401を実装した場合でも、正極側ベタパターン、負極側ベタパターン、及びGNDベタパターンを基板400の異なる層に配置することで、各層のベタパターン領域を確保することができる。
本実施の形態では、Yコンデンサ402、403は、ねじ穴504に隣接して配置されている。ねじ穴504に隣接した箇所には、図5(c)に示すように、GNDベタパターン及び第一スルーホール505が設けられている。Yコンデンサ402、403をねじ穴504に隣接して配置することで、冷却器111と熱的に接続された第一スルーホール505とYコンデンサ402、403とが隣接するので、Yコンデンサ402、403と冷却器111との間のインピーダンスが非常に小さくなるため、Yコンデンサ402、403は良好なフィルタ性能を実現することができる。
正極側ベタパターンは、第一面420の端部よりも内側に配置され、負極側ベタパターンは、第二面421の端部よりも内側に配置され、Yコンデンサ402、403は、正極側ベタパターン又は負極側ベタパターンの端部から第一面420又は第二面421の端部に延出するように配置されている。このようにYコンデンサを基板端に配置することで、より大きな正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを基板400に確保することができる。そのため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複しているので、GNDベタパターンによって正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを効果的に冷却することができる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンが効果的に冷却されるため、正極側パターン300及び負極側パターン301に必要な基板パターンの領域を縮小できるので、基板400を小型化することができる。
同様に、Xコンデンサを基板端に配置することで、より大きな正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを基板400に確保することができ、同様の効果を得ることができる。また上述した通り、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの重複が大きい場合、寄生容量がさらに形成され、Yコンデンサの容量を増加させることになるため、Yコンデンサのフィルタ性能を向上させることができる。又は、ベタパターンの重複によるYコンデンサの容量の実質的な増加により、Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除することができる。Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。また、正極側パターン300及び負極側パターン301をベタパターンとすることで、Xコンデンサと正極側パターン300との間、及びXコンデンサと負極側パターン301との間のインピーダンスが小さくなるため、Xコンデンサにおいて良好なフィルタ性能を実現させることができる。同様に、Yコンデンサと正極側パターン300との間、及びYコンデンサと負極側パターン301との間のインピーダンスも小さい。
基板400のパターンの配置の別の例について、図6を用いて説明する。基板400は、多層基板である。図6(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図6(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図6(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図6(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図6(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。本実施の形態では、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401は、表面実装品(SMD:Surface Mount Device)である。
Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401の少なくとも一つが第一面420に配置され、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401の少なくとも一つが第二面421に配置されている。本実施の形態では、Yコンデンサ402が第一面420に配置され、Yコンデンサ403が第二面421に配置されている。Xコンデンサ401は、第一面420及び第二面421の双方に配置されている。また、本実施の形態では、第一面420の法線方向に見て、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401は、少なくとも一部が重複して配置されている。
Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401を表面実装品とすることで、上述した各コンデンサの固定に必要な挿入穴及び挿入穴周辺において沿面距離を確保していた領域が不要になるため、正極側ベタパターン、負極側ベタパターン、及びGNDベタパターンの領域をより広く確保することができる。また、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401を多層基板の両面に振り分けて配置することで、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することができる。また、本実施の形態のように、Yコンデンサ402を第一面420に配置し、Yコンデンサ403を第二面421に配置した場合、Yコンデンサ402、403のそれぞれが多層基板の両面に均等に振り分けて配置されるため、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域を均等により広く確保することができる。また、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ401の少なくとも一部が重複して配置されている場合、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの領域をさらに広く確保することができる。
このように、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することで、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンは、第一面420の法線方向に見て、より大きな領域が重なることになる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとが、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複しているので、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDパターン302により冷却することができる。この冷却により、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度を低減できるため、正極側パターン及び負極側パターンに必要な基板におけるパターン領域は減少するので、基板400を小型化することができる。また、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域を均等により広く確保した場合、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンに温度差が生じにくくなるため、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDパターン302により冷却することができる。
また、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することで、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの間に大きな寄生容量が形成されるため、Yコンデンサの容量を増加させることになるので、Yコンデンサのフィルタ性能を向上させることができる。又は、ベタパターンの重複によるYコンデンサの容量の実質的な増加により、Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除することができる。Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。なお、本実施の形態では、Yコンデンサ402を第一面420に配置し、Yコンデンサ403を第二面421に配置したが、Yコンデンサ402、403の配置の構成はこれに限るものではない。他の電気部品の配置の都合等により、Yコンデンサ402の一つを第一面420に配置し、Yコンデンサ403の他の一つを第二面421に配置しても構わない。
以上のように、実施の形態1による電力変換器1において、直流電源200に接続される基板400と、基板400に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路100とを備え、基板400の第一面420は、直流電源200の正極側に接続されると共に、電力変換回路100の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、基板400の第二面421は、直流電源200の負極側に接続されると共に、電力変換回路100の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有しているため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンのそれぞれを基板400の片面にのみに設けたので、基板の各面に、正負のパターンの間の絶縁に必要な沿面距離が不要になり、沿面距離を設けていた領域にベタパターンの領域を拡大することができる。そのため、ベタパターンにおける局所的な温度上昇が生じず、基板400に冷却構造を追加するコストの増加を抑制することができ、基板400におけるフィルタ性能も維持することができる。また、ベタパターンの領域が拡大するため、正極側パターン300及び負極側パターン301のインピーダンス及び損失を低減できるので、必要な基板パターンの領域は減少し、基板400を小型化することができる。また、沿面距離を確保したデッドスペースが不要になるため、基板400を小型化することができる。基板400を小型化することができるので、基板400を低コスト化することができる。
正極側ベタパターンが、第一面420のまとまった領域に設けられた箔状の導電体であり、負極側ベタパターンが、第二面421のまとまった領域に設けられた箔状の導電体である場合、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンが、まとまった領域に設けられているので、確実に基板400に冷却構造を追加するコストの増加を抑制することができ、基板におけるフィルタ性能も維持することができる。
第一面420の法線方向に見て、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンの少なくとも一部が重複して配置されている場合、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンに温度差が生じにくく、各ベタパターンの温度差が小さくなるため、各ベタパターンをより効果的に冷却することができる。
基板400が多層基板であり、多層基板の内層の少なくとも一層が、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと絶縁されたGNDベタパターンである場合、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンと比較して温度が低いGNDベタパターンを内層に配置することで、表層の正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDベタパターンにより冷却することができる。また、第一面420の法線方向に見て、正極側ベタパターンとGNDベタパターンとの少なくとも一部が重複して配置され、負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの少なくとも一部が重複して配置されている場合、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDベタパターンにより冷却することができる。
多層基板及び電力変換回路100を冷却する冷却器111を備え、GNDベタパターンが、冷却器111と熱的かつ電気的に接続されている場合、GNDパターンを冷却器111により冷却することが可能なため、GNDベタパターンにより冷却されている正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度上昇をさらに抑制することができる。また、多層基板が、ねじ穴504及び第一スルーホール505を有し、第一スルーホール505が、ねじ穴504の周囲に配置され、多層基板が、ねじ穴504を貫通したねじ410により、冷却器111に固定され、GNDベタパターンが、ねじ410、及び第一スルーホール505により、冷却器111と熱的かつ電気的に接続されている場合、第一スルーホール505は全層を接続するため、ねじ穴504の箇所にて多層基板を冷却器111にねじ410により固定する際に、冷却器111とGNDベタパターンとを容易に電気的かつ熱的に接続することができる。
多層基板が、複数のねじ穴504を有している場合、GNDベタパターンと冷却器111との熱的に接続される箇所が増えるため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの冷却性能を向上させることができる。また、多層基板が、Yコンデンサ402、403を有し、Yコンデンサ402、403が、ねじ穴504に隣接して配置されている場合、冷却器111と熱的に接続された第一スルーホール505とYコンデンサ402、403とが隣接するので、Yコンデンサ402、403と冷却器111との間のインピーダンスが非常に小さくなるため、Yコンデンサ402、403は良好なフィルタ性能を実現することができる。
正極側ベタパターンが、第一面420の端部よりも内側に配置され、負極側ベタパターンが、第二面421の端部よりも内側に配置され、Yコンデンサ402、403が、正極側ベタパターン又は負極側ベタパターンの端部から第一面420又は第二面421の端部に延出するように配置されている場合、より大きな正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを基板400に確保することができるため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとが、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複するので、GNDベタパターンによって正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを効果的に冷却することができる。
Yコンデンサ402、403が、表面実装品である場合、コンデンサの固定に必要な挿入穴及び挿入穴周辺において沿面距離を確保していた領域が不要になるため、正極側ベタパターン、負極側ベタパターン、及びGNDベタパターンの領域をより広く確保することができる。また、Yコンデンサ402、403の少なくとも一つが第一面420に配置され、Yコンデンサ402、403の少なくとも一つが第二面421に配置されている場合、Yコンデンサ402、403を多層基板の両面に振り分けて配置することで、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することができる。
Yコンデンサ402が第一面420に配置され、Yコンデンサ403が第二面421に配置されている場合、Yコンデンサ402、403のそれぞれが多層基板の両面に均等に振り分けて配置されるため、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域を均等により広く確保することができる。また、第一面420の法線方向に見て、Yコンデンサ402、403の少なくとも一部が重複して配置されている場合、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの領域をさらに広く確保することができる。
多層基板が、第一面420及び第二面421の双方に配置され、正極側ベタパターンと負極側ベタパターンとを電気的に接続した、表面実装品である複数のXコンデンサ401を有している場合、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することができる。また、電力変換回路100の基板400に接続された側とは反対側の出力側に、絶縁トランス113が接続されている場合、正負のパターンとGNDパターンとの間の絶縁を確保するために必要な沿面距離が大きいため、上述した本願の効果をより大きくすることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力変換器1について説明する。図9は実施の形態2に係る電力変換器1の回路構成を示す図、図10は電力変換器1の基板400のパターンを示す平面図である。実施の形態2に係る電力変換器1は、Xコンデンサ408、409を直列に接続して設けた構成になっている。
電力変換器1は、図9に示すように、実施の形態1の図1に示した電力変換器1とは異なり、Xコンデンサである、Xコンデンサ408、409が直列に接続された構成である。直流電源200と並列に接続されるコンデンサとして、表面実装品のセラミックコンデンサを選定する場合、コンデンサの故障モードはショート故障である。そのため、コンデンサのショート時の電源の短絡を防ぐために、一般的に、コンデンサは直列に接続した構成で設けられる。
基板400のパターンの配置について、図10を用いて説明する。基板400は、多層基板である。図10(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図10(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図10(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図10(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図10(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。本実施の形態では、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ408、409は、表面実装品である。
第一面420の法線方向に見て、第一面420に配置されたXコンデンサである、単数又は複数の第四コンデンサとしてのXコンデンサ408と、第二面421に配置されたXコンデンサである、単数又は複数の第五コンデンサとしてのXコンデンサ409とは、少なくとも一部が重複して配置されている。本実施の形態では、Xコンデンサ408、409は、それぞれを3個設けている。Xコンデンサ408、409のそれぞれの個数はこれに限るものではない。Xコンデンサ408、409を多層基板の両面に振り分けて配置することで、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することができる。また、Xコンデンサ408、409の少なくとも一部が重複して配置されているので、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの領域をさらに広く確保することができる。
Xコンデンサ408の一端と正極側ベタパターンとが電気的に接続され、Xコンデンサ409の他端と負極側ベタパターンとが電気的に接続される。Xコンデンサ408の他端とXコンデンサ409の一端とは、基板400を貫通した第二スルーホール506を介して電気的に接続され、Xコンデンサ408とXコンデンサ409とは、直列に接続されている。このように構成することで、Xコンデンサ408、409を容易に重複して配置できるので、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの領域を容易に広く確保することができる。
第一面420の法線方向に見て、Xコンデンサ408、409は、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンが配置されている方向とは反対側で第二スルーホール506と接続されている。具体的には、第一面420の法線方向に見て、第二スルーホール506は、Xコンデンサ408を挟んで正極側ベタパターンと反対側の位置、及びXコンデンサ409を挟んで負極側ベタパターンと反対側の位置の一方又は双方に配置されている。このように構成することで、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの領域をさらに広く確保することができる。なお本実施の形態では、第一面420の法線方向に見て、第二スルーホール506は、基板400の端部に配置され、Xコンデンサ408、409は、第二スルーホール506よりも、基板400の内側に配置されているため、第二スルーホール506は、上述の双方の位置に配置されている。
このように、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することで、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、第一面420の法線方向に見て、より大きな領域が重なることになる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとが、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複しているので、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDパターン302により冷却することができる。この冷却により、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度を低減できるため、正極側パターン及び負極側パターンに必要な基板におけるパターン領域は減少するので、基板400を小型化することができる。
また、正極側ベタパターン、及び負極側ベタパターンのそれぞれの領域をより広く確保することで、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの間に大きな寄生容量が形成されるため、Yコンデンサの容量を増加させることになるので、Yコンデンサのフィルタ性能を向上させることができる。又は、ベタパターンの重複によるYコンデンサの容量の実質的な増加により、Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除することができる。Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電力変換器1について説明する。図11は実施の形態3に係る電力変換器1の回路構成を示す図、図12は電力変換器1の基板400のパターンを示す平面図、図13は電力変換器1の基板400の概略を示す側面図、図14は比較例の電力変換器の基板400aのパターンを示す平面図である。実施の形態3に係る電力変換器1は、実施の形態2の構成に加えて、カレントトランス404、ヒューズ405、インダクタ406、407を設けた構成になっている。
電力変換器1は、図11に示すように、実施の形態2の図9に示した電力変換器1とは異なり、基板400の正極側電源接続部500と正極側回路接続部502との間に、インダクタ406と、電流検出器であるカレントトランス404が順に直列に接続される。さらに、基板400の負極側電源接続部501と負極側回路接続部503との間に、ヒューズ405と、インダクタ407が順に直列に接続される。
<比較例>
図14を用いて、比較例の構成について説明する。比較例の基板400aは、多層基板である。図14(a)は比較例の電力変換器の基板400aの第一面420aのパターンを示す平面図、図14(b)は比較例の電力変換器の基板400aの第二面421aのパターンを示す平面図、図14(c)は比較例の電力変換器の基板400aの内層のGNDパターン302aを示す平面図である。比較例の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図14(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図14(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。
基板400aは、第一面420aと第二面421aの双方に、正極側パターン300aである正極側ベタパターン、及び負極側パターン301aである負極側ベタパターンを有する。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを多層基板の両面のそれぞれに配置しているため、図14(a)及び図14(b)に示すように、追加した部品であるヒューズ405、インダクタ406、407、カレントトランス404によって、正負のパターンの引き回し及び部品配置が複雑化している。そのため、基板400aのサイズが実施の形態2に示した基板400のサイズ(例えば図10(a)の基板のサイズ)よりも15%増加している。図14(a)において、破線で囲まれた部分が実施の形態2に示した基板400のサイズであり、矢印Aで示した範囲が15%増加した部分である。
また、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを多層基板の両面のそれぞれに配置しているため、インダクタなどの追加の部品が直接接続された正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを層間で接続する必要があるため、基板400a上に層間接続用のスルーホールの数が増大する。その結果、GNDベタパターンを設けた内層において、スルーホールの周辺に絶縁のための沿面距離を確保する領域が増大するため、GNDベタパターンの領域が大幅に減少している。そのため、第一面420aの法線方向に見て、正極側パターン及び負極側パターンとGNDベタパターンとの重複する領域が大幅に小さくなり、GNDベタパターンによる冷却性能が悪化すると共に、寄生容量が低減するため、Yコンデンサが追加で必要になる可能性がある。
<基板400>
基板400の正負のパターンの配置について、図12を用いて説明する。基板400は、多層基板である。図12(a)は電力変換器1の基板400の第一面420のパターンを示す平面図、図12(b)は電力変換器1の基板400の第二面421のパターンを示す平面図、図12(c)は電力変換器1の基板400の内層のGNDパターン302を示す平面図である。本実施の形態の多層基板は4層基板であり、GNDベタパターンは内層の2層のそれぞれに設けられる。図12(b)は、第二面421を第一面420の側から見た図である。図12(c)は、一つの内層を第一面420の側から見た図である。内層の2層のそれぞれに設けられたGNDベタパターンの形状は、同様である。本実施の形態では、Yコンデンサ402、403及びXコンデンサ408、409は、表面実装品である。
基板400は、第一面420又は第二面421に配置されたカレントトランスを有する。カレントトランスが配置された箇所に隣接した正極側ベタパターン又は負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、カレントトランスは、分割された2つの部分の間を電気的に接続し、接続した部分を流れる電流を検出する。本実施の形態では、カレントトランス404は第一面420に配置され、カレントトランス404が配置された箇所に隣接した正極側ベタパターンの部分が、2つに分割され、カレントトランス404は、分割された2つの部分の間を電気的に接続する。カレントトランス404を追加しても、正極側パターン300及び負極側パターン301のそれぞれを片面のみに設けたベタパターンとしているため、正負のパターンの引き回し及び部品配置が複雑化しないので、基板400を小型化することができる。
電流検出器は、カレントトランスに限るものではなく、ICからなる電流センサ又はシャント抵抗であっても構わない。電流検出器がカレントトランスである場合、正負の電位とGND電位との間の絶縁、及び電流検出を同時に行うことができるため、正負のベタパターンの領域をより大きく確保することができる。また、電流検出器は、表面実装品であっても構わない。電流検出器が表面実装品である場合、電流検出器の固定に必要な挿入穴及び挿入穴周辺において沿面距離を確保する領域が不要になるため、正極側ベタパターン、負極側ベタパターン、及びGNDベタパターンの領域をより広く確保することができる。
基板400は、第一面420又は第二面421に配置されたヒューズを有する。ヒューズが配置された箇所に隣接した正極側ベタパターン又は負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、ヒューズは、分割された2つの部分を電気的に接続している。本実施の形態では、ヒューズ405は第一面420に配置され、ヒューズ405が配置された箇所に隣接した負極側ベタパターンの部分が、2つに分割され、ヒューズ405は、分割された2つの部分の間を電気的に接続する。本実施の形態では、ヒューズ405の配置された面と、ヒューズ405がベタパターンと電気的に接続された面が異なる。ヒューズ405を追加しても、正極側パターン300及び負極側パターン301のそれぞれを片面のみに設けたベタパターンとしているため、正負のパターンの引き回し及び部品配置が複雑化しないので、基板400を小型化することができる。
基板400は、第一面420及び第二面421の一方又は双方に配置されたインダクタを有する。インダクタが配置された箇所に隣接した正極側ベタパターン又は負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、インダクタは、分割された2つの部分を電気的に接続している。本実施の形態では、インダクタ406は第一面420に配置され、インダクタ406が配置された箇所に隣接した正極側ベタパターンの部分が、2つに分割され、インダクタ406は、分割された2つの部分の間を電気的に接続する。インダクタ407は第二面421に配置され、インダクタ407が配置された箇所に隣接した負極側ベタパターンの部分が、2つに分割され、インダクタ407は、分割された2つの部分の間を電気的に接続する。インダクタ406、407を追加しても、正極側パターン300及び負極側パターン301のそれぞれを片面のみに設けたベタパターンとしているため、正負のパターンの引き回し及び部品配置が複雑化しないので、基板400を小型化することができる。
このように、正極側ベタパターンは、2つの分割された部分を有するため、正極側電源接続部500からインダクタ406までの部分、インダクタ406からカレントトランス404までの部分、及びカレントトランス404から正極側回路接続部502までの部分の3つのベタパターンにより構成される。負極側ベタパターンは、2つの分割された部分を有するため、負極側電源接続部501からヒューズ405までの部分、ヒューズ405からインダクタ407までの部分、及びインダクタ407から負極側回路接続部503までの部分の3つのベタパターンにより構成される。
このように正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンが複数に分割される場合でも、層間接続用のスルーホールが減り、GNDベタパターンの領域の減少が抑制されるため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとは、第一面420の法線方向に見て、より大きな領域が重なることになる。正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとが、第一面420の法線方向に見て、大きな領域で重複しているので、より効果的に正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンをGNDパターン302により冷却することができる。この冷却により、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの温度を低減できるため、正極側パターン及び負極側パターンに必要な基板におけるパターン領域は減少するので、基板400を小型化することができる。
また、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとがより大きな領域で重なるので、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンとGNDベタパターンとの間に大きな寄生容量が形成される。大きな寄生容量の形成により、Yコンデンサの容量を増加させることになるので、Yコンデンサのフィルタ性能を向上させることができる。又は、ベタパターンの重複によるYコンデンサの容量の実質的な増加により、Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除することができる。Yコンデンサの容量を削減又はYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。基板400が小型化、及び低コスト化するので、電力変換器1を小型化、及び低コスト化することができる。
<6層基板の構成例>
上述した実施の形態では、多層基板の層数を4層として記載したが、多層基板の層数は4層に限るものではない。多層基板が6層基板である場合の3つの構成例について、説明する。図13に示した6層基板における4つの内層を、第一面420の側の層から順に、第一内層423、第二内層424、第三内層425、及び第四内層426とする。
1つめの例では、多層基板の内層の四層には、第一面420の側の層から順に、内層の正極側ベタパターン(第一内層423)、GNDベタパターン(第二内層424)、GNDベタパターン(第三内層425)、内層の負極側ベタパターン(第四内層426)が配置され、内層の正極側ベタパターンは、第一面420の正極側ベタパターンと電気的に接続され、内層の負極側ベタパターンは、第二面421の負極側ベタパターンと電気的に接続されている。異なる層の電気的な接続には、例えば、スルーホールが用いられる。このように構成することで、正極側及び負極側のそれぞれのベタパターンが1層から2層構成となるため、正極側及び負極側の損失が低減するので、さらに基板400を小型化することができる。
2つめの例では、多層基板の内層の四層には、全てGNDベタパターンが配置されている。このように構成することで、GNDの層が追加され、さらに正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンを冷却する性能が向上するため、正極側ベタパターン及び負極側ベタパターンの必要な領域がさらに小さくなるので、多層基板をさらに小型化することができる。
多層基板の内層の四層には、第一面420の側の層から順に、GNDベタパターン(第一内層423)、内層の正極側ベタパターン(第二内層424)、内層の負極側ベタパターン(第三内層425)、GNDベタパターン(第四内層426)が配置され、内層の正極側ベタパターンは、第一面420の正極側ベタパターンと電気的に接続され、内層の負極側ベタパターンは、第二面421の負極側ベタパターンと電気的に接続されている。異なる層の電気的な接続には、例えば、スルーホールが用いられる。このように構成することで、正極側とGND側、負極側とGND側、及び正極側と負極側の対向する面が4層基板の場合よりも増えるため、大きな寄生容量が形成される。大きな寄生容量の形成により、Xコンデンサ及びYコンデンサの容量を増加させることになるので、Xコンデンサ及びYコンデンサのフィルタ性能を向上させることができる。もしくは、対向する面の増加によるXコンデンサ及びYコンデンサの容量の実質的な増加により、Xコンデンサ及びYコンデンサを削除することができる。Xコンデンサ及びYコンデンサを削除できるため、基板400を小型化、及び低コスト化することができる。
以上では、基板400には、直流電源200と電力変換回路100との間に設けられるパターン及び部品のみを設けたがこれに限るものではない。基板400に直流電源200から電力変換回路100までの接続以外のパターン及び部品が実装されていても構わない。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、又は複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、又は様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合又は省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
電源に接続される基板と、
前記基板に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路と、を備え、
前記基板の一方の面である第一面は、前記電源の正極側に接続されると共に、前記電力変換回路の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、
前記基板の他方の面である第二面は、前記電源の負極側に接続されると共に、前記電力変換回路の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有している電力変換器。
(付記2)
前記第一面の法線方向に見て、前記正極側ベタパターンと前記負極側ベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている付記1に記載の電力変換器。
(付記3)
前記基板は、多層基板であり、
前記多層基板の内層の少なくとも一層は、前記正極側ベタパターン及び前記負極側ベタパターンと絶縁されたGNDベタパターンである付記1又は2に記載の電力変換器。
(付記4)
前記第一面の法線方向に見て、
前記正極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置され、前記負極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている付記3に記載の電力変換器。
(付記5)
前記多層基板及び前記電力変換回路を冷却する冷却器を備え、
前記GNDベタパターンは、前記冷却器と熱的かつ電気的に接続されている付記3又は4に記載の電力変換器。
(付記6)
前記多層基板は、前記第一面の法線方向に見て、前記正極側ベタパターン及び前記負極側ベタパターンと重複しない領域に、前記多層基板を貫通した、ねじ穴及び第一スルーホールを有し、
前記第一スルーホールは、前記ねじ穴の周囲に配置され、
前記多層基板は、前記ねじ穴を貫通したねじにより、前記冷却器に固定され、
前記GNDベタパターンは、前記ねじ、及び前記第一スルーホールにより、前記冷却器と熱的かつ電気的に接続されている付記3から5のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記7)
前記多層基板は、複数の前記ねじ穴を有している付記6に記載の電力変換器。
(付記8)
前記多層基板は、前記第一面及び前記第二面の一方又は双方に配置され、前記正極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとを電気的に接続した少なくとも1つの第一コンデンサ、及び前記第一面及び前記第二面の一方または双方に配置され、前記負極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとを接続した少なくとも1つの第二コンデンサを有し、
前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、前記ねじ穴に隣接して配置されている付記3から7のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記9)
前記正極側ベタパターンは、前記第一面の端部よりも内側に配置され、
前記負極側ベタパターンは、前記第二面の端部よりも内側に配置され、
前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの端部から前記第一面又は前記第二面の端部に延出するように配置されている付記8に記載の電力変換器。
(付記10)
前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサの少なくとも一つが前記第一面に配置され、前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサの少なくとも一つが前記第二面に配置されている付記8又は9に記載の電力変換器。
(付記11)
前記第一コンデンサが前記第一面に配置され、前記第二コンデンサが前記第二面に配置されている付記8又は9に記載の電力変換器。
(付記12)
前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、表面実装品である付記8から11のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記13)
前記第一面の法線方向に見て、
前記第一コンデンサと前記第二コンデンサとは、少なくとも一部が重複して配置されている付記12に記載の電力変換器。
(付記14)
前記基板は、前記第一面及び前記第二面の双方に配置され、前記正極側ベタパターンと前記負極側ベタパターンとを電気的に接続した、表面実装品である複数の第三コンデンサを有している付記1から13のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記15)
前記第一面の法線方向に見て、
前記第一面に配置された前記第三コンデンサである単数又は複数の第四コンデンサと、前記第二面に配置された前記第三コンデンサである単数又は複数の第五コンデンサとは、少なくとも一部が重複して配置されている付記14に記載の電力変換器。
(付記16)
前記第四コンデンサの一端と前記正極側ベタパターンとが電気的に接続され、前記第五コンデンサの他端と前記負極側ベタパターンとが電気的に接続され、前記第四コンデンサの他端と前記第五コンデンサの一端とは、前記基板を貫通した第二スルーホールを介して電気的に接続され、
前記第四コンデンサと前記第五コンデンサとは、直列に接続されている付記15に記載の電力変換器。
(付記17)
前記第一面の法線方向に見て、
前記第二スルーホールは、前記第四コンデンサを挟んで前記正極側ベタパターンと反対側の位置、及び前記第五コンデンサを挟んで前記負極側ベタパターンと反対側の位置の一方又は双方に配置されている付記16に記載の電力変換器。
(付記18)
前記基板は、前記第一面又は前記第二面に配置された電流検出器を有し、
前記電流検出器が配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記電流検出器は、分割された2つの部分の間を電気的に接続し、接続した部分を流れる電流を検出する付記1から17のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記19)
前記電流検出器は、カレントトランスである付記18に記載の電力変換器。
(付記20)
前記電流検出器は、表面実装品である付記18又は19に記載の電力変換器。
(付記21)
前記基板は、前記第一面又は前記第二面に配置されたヒューズを有し、
前記ヒューズが配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記ヒューズは、分割された2つの部分を電気的に接続している付記1から20のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記22)
前記基板は、前記第一面及び前記第二面の一方又は双方に配置されたインダクタを有し、
前記インダクタが配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記インダクタは、分割された2つの部分を電気的に接続している付記1から21のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記23)
前記電力変換回路の前記基板に接続された側とは反対側の出力側に、絶縁トランスが接続されている付記1から22のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記24)
前記多層基板は、4層基板であり、
前記多層基板の内層の二層には、前記GNDベタパターンが配置されている付記3から23のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記25)
前記多層基板は、6層基板であり、
前記多層基板の内層の四層には、前記第一面の側の層から順に、前記GNDベタパターン、内層の正極側ベタパターン、内層の負極側ベタパターン、前記GNDベタパターンが配置され、
前記内層の正極側ベタパターンは、前記正極側ベタパターンと電気的に接続され、前記内層の負極側ベタパターンは、前記負極側ベタパターンと電気的に接続されている付記3から23のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記26)
前記多層基板は、6層基板であり、
前記多層基板の内層の四層には、前記第一面の側の層から順に、内層の正極側ベタパターン、前記GNDベタパターン、前記GNDベタパターン、内層の負極側ベタパターンが配置され、
前記内層の正極側ベタパターンは、前記正極側ベタパターンと電気的に接続され、前記内層の負極側ベタパターンは、前記負極側ベタパターンと電気的に接続されている付記5から23のいずれか1項に記載の電力変換器。
(付記27)
前記多層基板は、6層基板であり、
前記多層基板の内層の四層には、前記GNDベタパターンが配置されている付記5から23のいずれか1項に記載の電力変換器。
1 電力変換器、100 電力変換回路、101~104 スイッチング素子、113 絶縁トランス、113a 一次巻線、113b 二次巻線、114 整流回路、115、116 ダイオード、108 平滑リアクトル、109 出力コンデンサ、110 負荷、111 冷却器、200 直流電源、400、400a 基板、401 Xコンデンサ、402、403 Yコンデンサ、404 カレントトランス、405 ヒューズ、406、407 インダクタ、408、409 Xコンデンサ、410 ねじ、411 スペーサ、420、420a 第一面、421、421a 第二面、300、300a 正極側パターン、301、301a 負極側パターン、302、302a GNDパターン、303 表面GNDパターン、500 正極側電源接続部、501 負極側電源接続部、502 正極側回路接続部、503 負極側回路接続部、504 ねじ穴、505 第一スルーホール、506 第二スルーホール

Claims (27)

  1. 電源に接続される基板と、
    前記基板に接続され、複数の半導体素子を有した電力変換回路と、を備え、
    前記基板の一方の面である第一面は、前記電源の正極側に接続されると共に、前記電力変換回路の正極側に電気的に接続された正極側ベタパターンを有し、
    前記基板の他方の面である第二面は、前記電源の負極側に接続されると共に、前記電力変換回路の負極側に電気的に接続された負極側ベタパターンを有している電力変換器。
  2. 前記第一面の法線方向に見て、前記正極側ベタパターンと前記負極側ベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記基板は、多層基板であり、
    前記多層基板の内層の少なくとも一層は、前記正極側ベタパターン及び前記負極側ベタパターンと絶縁されたGNDベタパターンである請求項1に記載の電力変換器。
  4. 前記第一面の法線方向に見て、
    前記正極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置され、前記負極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとは、少なくとも一部が重複して配置されている請求項3に記載の電力変換器。
  5. 前記多層基板及び前記電力変換回路を冷却する冷却器を備え、
    前記GNDベタパターンは、前記冷却器と熱的かつ電気的に接続されている請求項4に記載の電力変換器。
  6. 前記多層基板は、前記第一面の法線方向に見て、前記正極側ベタパターン及び前記負極側ベタパターンと重複しない領域に、前記多層基板を貫通した、ねじ穴及び第一スルーホールを有し、
    前記第一スルーホールは、前記ねじ穴の周囲に配置され、
    前記多層基板は、前記ねじ穴を貫通したねじにより、前記冷却器に固定され、
    前記GNDベタパターンは、前記ねじ、及び前記第一スルーホールにより、前記冷却器と熱的かつ電気的に接続されている請求項5に記載の電力変換器。
  7. 前記多層基板は、複数の前記ねじ穴を有している請求項6に記載の電力変換器。
  8. 前記多層基板は、前記第一面及び前記第二面の一方又は双方に配置され、前記正極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとを電気的に接続した少なくとも1つの第一コンデンサ、及び前記第一面及び前記第二面の一方または双方に配置され、前記負極側ベタパターンと前記GNDベタパターンとを接続した少なくとも1つの第二コンデンサを有し、
    前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、前記ねじ穴に隣接して配置されている請求項7に記載の電力変換器。
  9. 前記正極側ベタパターンは、前記第一面の端部よりも内側に配置され、
    前記負極側ベタパターンは、前記第二面の端部よりも内側に配置され、
    前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの端部から前記第一面又は前記第二面の端部に延出するように配置されている請求項8に記載の電力変換器。
  10. 前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサの少なくとも一つが前記第一面に配置され、前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサの少なくとも一つが前記第二面に配置されている請求項8又は9に記載の電力変換器。
  11. 前記第一コンデンサが前記第一面に配置され、前記第二コンデンサが前記第二面に配置されている請求項8又は9に記載の電力変換器。
  12. 前記第一コンデンサ及び前記第二コンデンサは、表面実装品である請求項11に記載の電力変換器。
  13. 前記第一面の法線方向に見て、
    前記第一コンデンサと前記第二コンデンサとは、少なくとも一部が重複して配置されている請求項12に記載の電力変換器。
  14. 前記基板は、前記第一面及び前記第二面の双方に配置され、前記正極側ベタパターンと前記負極側ベタパターンとを電気的に接続した、表面実装品である複数の第三コンデンサを有している請求項1又は3に記載の電力変換器。
  15. 前記第一面の法線方向に見て、
    前記第一面に配置された前記第三コンデンサである単数又は複数の第四コンデンサと、前記第二面に配置された前記第三コンデンサである単数又は複数の第五コンデンサとは、少なくとも一部が重複して配置されている請求項14に記載の電力変換器。
  16. 前記第四コンデンサの一端と前記正極側ベタパターンとが電気的に接続され、前記第五コンデンサの他端と前記負極側ベタパターンとが電気的に接続され、前記第四コンデンサの他端と前記第五コンデンサの一端とは、前記基板を貫通した第二スルーホールを介して電気的に接続され、
    前記第四コンデンサと前記第五コンデンサとは、直列に接続されている請求項15に記載の電力変換器。
  17. 前記第一面の法線方向に見て、
    前記第二スルーホールは、前記第四コンデンサを挟んで前記正極側ベタパターンと反対側の位置、及び前記第五コンデンサを挟んで前記負極側ベタパターンと反対側の位置の一方又は双方に配置されている請求項16に記載の電力変換器。
  18. 前記基板は、前記第一面又は前記第二面に配置された電流検出器を有し、
    前記電流検出器が配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記電流検出器は、分割された2つの部分の間を電気的に接続し、接続した部分を流れる電流を検出する請求項1に記載の電力変換器。
  19. 前記電流検出器は、カレントトランスである請求項18に記載の電力変換器。
  20. 前記電流検出器は、表面実装品である請求項18又は19に記載の電力変換器。
  21. 前記基板は、前記第一面又は前記第二面に配置されたヒューズを有し、
    前記ヒューズが配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記ヒューズは、分割された2つの部分を電気的に接続している請求項1に記載の電力変換器。
  22. 前記基板は、前記第一面及び前記第二面の一方又は双方に配置されたインダクタを有し、
    前記インダクタが配置された箇所に隣接した前記正極側ベタパターン又は前記負極側ベタパターンの部分は、2つに分割され、前記インダクタは、分割された2つの部分を電気的に接続している請求項1に記載の電力変換器。
  23. 前記電力変換回路の前記基板に接続された側とは反対側の出力側に、絶縁トランスが接続されている請求項1又は3に記載の電力変換器。
  24. 前記多層基板は、4層基板であり、
    前記多層基板の内層の二層には、前記GNDベタパターンが配置されている請求項3に記載の電力変換器。
  25. 前記多層基板は、6層基板であり、
    前記多層基板の内層の四層には、前記第一面の側の層から順に、前記GNDベタパターン、内層の正極側ベタパターン、内層の負極側ベタパターン、前記GNDベタパターンが配置され、
    前記内層の正極側ベタパターンは、前記正極側ベタパターンと電気的に接続され、前記内層の負極側ベタパターンは、前記負極側ベタパターンと電気的に接続されている請求項3に記載の電力変換器。
  26. 前記多層基板は、6層基板であり、
    前記多層基板の内層の四層には、前記第一面の側の層から順に、内層の正極側ベタパターン、前記GNDベタパターン、前記GNDベタパターン、内層の負極側ベタパターンが配置され、
    前記内層の正極側ベタパターンは、前記正極側ベタパターンと電気的に接続され、前記内層の負極側ベタパターンは、前記負極側ベタパターンと電気的に接続されている請求項3に記載の電力変換器。
  27. 前記多層基板は、6層基板であり、
    前記多層基板の内層の四層には、前記GNDベタパターンが配置されている請求項3に記載の電力変換器。
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