JP2024001806A - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりホットキャリアの発生を抑制可能である表示装置等を提供する。【解決手段】表示装置1は、基板110と、基板110上に形成された発光素子ELと、基板110上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を発光素子ELに供給する駆動トランジスタTDとを備える。駆動トランジスタTDは、ソース電極221と、ドレイン電極210と、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382を有するゲート電極と、ゲート電極への電圧の印加により、ソース電極221及びドレイン電極210を電気的に接続する反転層361、362を形成する半導体層330とを有し、ソース電極221及びドレイン電極210の一方は、発光素子ELに接続され、断面視において、半導体層330は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、基板110及び駆動トランジスタTDの積層方向に段差335を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
有機EL(Electro Luminescence)を発光素子として有する表示装置において、書き込まれたデータ電圧に応じた発光電流が駆動トランジスタのソース-ドレイン間に流れるが、高電圧であるソース-ドレイン間電圧(Vds電圧)に依存して、チャネルホットエレクトロン(CHE)等のホットキャリアが発生することがある。ホットキャリアにより駆動トランジスタのVth変動等の特性劣化が発生するので、ホットキャリアの発生が抑制されることが望まれる。
ホットキャリアの発生を抑制する方法として、ゲート電極を分割して実効Vds電圧を緩和するダブルゲート構造が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2018-049290号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、表示装置が高輝度化又は高精細化するとホットキャリアの発生を十分に抑制することが困難である。
そこで、本開示は、従来よりホットキャリアの発生を抑制可能な表示装置及び表示装置の製造方法を提供する。
本開示の一態様に係る表示装置は、基板と、前記基板上に形成された発光素子と、前記基板上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを備え、前記駆動トランジスタは、ソース電極と、ドレイン電極と、第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を有するゲート電極と、前記ゲート電極への電圧の印加により、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を電気的に接続する反転層を形成する半導体層とを有し、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一方は、前記発光素子に接続されており、前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部を通る切断面で切断した断面視において、前記半導体層は、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の間に、前記基板及び前記駆動トランジスタの積層方向に段差を有する。
本開示の一態様に係る表示装置の製造方法は、表示装置の製造方法であって、前記表示装置は、基板と、前記基板上に形成された発光素子と、前記基板上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを備え、前記駆動トランジスタは、ソース電極と、ドレイン電極と、第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を有するゲート電極と、前記ゲート電極への電圧の印加により、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を電気的に接続する反転層を形成する半導体層とを有し、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一方は、前記発光素子に接続されており、前記製造方法は、前記半導体層の一部が配置される凹部を有する絶縁層を前記基板上に形成する工程を含む。
本開示の一態様に係る表示装置等によれば、従来よりホットキャリアの発生を抑制可能である。
図1は、実施の形態に係る表示装置の機能的な構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成を示す回路図である。 図3は、実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成を模式的に示す平面図である。 図4は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、比較例に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。 図5は、図3のV-V切断線で切断した、実施の形態に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。 図6は、実施の形態に係る表示装置の効果を説明するための図である。 図7は、実施の形態に係る表示装置の製造方法を説明するための図である。 図8は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、実施の形態の変形例1に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。 図9は、実施の形態の変形例1に係る表示装置の製造方法を説明するための図である。 図10は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、実施の形態の変形例2に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。 図11は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、実施の形態の変形例3に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本開示の実施の形態等について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態等は、いずれも本開示における一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態等で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、ステップ(工程)の順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態等における構成要素のうち、本開示における独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、右手系の三次元直交座標系の三軸を示している。実施の形態等では、Z軸方向を各層の積層方向としている。本明細書において、「平面視」とは、画素の厚み方向に沿って画素(又は表示装置)を見ることを意味する。また、本明細書において、「断面視」とは、ソース電極、ドレイン電極、第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を通る切断面で切断した画素(又は表示装置)の断面を見ることを意味する。
また、本明細書において、「〇〇上(例えば、基板上)」、「上方」及び「下方」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語として用いる。また、「〇〇上(例えば、基板上)」、「上方」及び「下方」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔をあけて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに接する状態で配置される場合にも適用される。
また、本明細書において、等しい、平行等の要素間の関係性を示す用語、及び、矩形、長尺等の要素の形状を示す用語、並びに、数値、及び、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度(例えば、10%程度)の差異をも含むことを意味する表現である。
また、本明細書において、「第1」、「第2」などの序数詞は、特に断りの無い限り、構成要素の数又は順序を意味するものではなく、同種の構成要素の混同を避け、区別する目的で用いられている。
(実施の形態)
[1.表示装置の構成]
まずは、本実施の形態に係る表示装置1の概略構成について、図1~図3を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係る表示装置1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、簡潔のため、信号と信号を伝達する配線とを、同一の符号で参照することがある。また、以下の説明では、簡潔のため、回路と回路が形成される領域とを、同一の符号で参照することがある。
図1に示すように、表示装置1は、表示モジュール10と、制御部20と、電源30とを備える。表示モジュール10は、表示パネル12(表示部)と、ゲートドライバ13と、データドライバ14とを有する。
表示パネル12は、複数の画素回路11(画素)を2次元状(マトリクス状)に配置して構成される。つまり、表示パネル12は、複数の画素行Lを有する。各画素回路11は、R、G、Bの発光色にそれぞれ対応するサブ画素回路11R、11G、11B(サブ画素)を有する。本実施の形態では、複数の画素行Lを構成する複数の画素のそれぞれは、発光素子として、有機EL素子を有する例について説明するが、これに限定されない。表示パネル12は、発光素子として、QLED(Quantum-dot Light Emitting Diode)素子を有していてもよい。
行列状の各行には、同じ行に配置される複数の画素回路11に接続される3本の制御信号線INI、REF及びWSが設けられる。制御信号線INI、REF及びWSは、ゲートドライバ13から供給される制御信号INI、REF、WSを、画素回路11へ伝達する。なお、制御信号線の本数及び制御信号は一例であり、この例には限定されない。また、制御信号線INI、REF、WSは、走査線の一例である。制御信号線INIは、初期化信号線とも称され、制御信号線REFは、参照信号線とも称され、制御信号線WSは、書き込み信号線とも称される。
走査線は、複数の画素行Lごとに配置され、映像信号に対応したデータ信号(データ電圧)を書き込むための画素行Lを選択するために設けられる。
行列状の各列には、同じ列に配置される複数の画素回路11に接続される3本のデータ信号線Vdat、Vdat、Vdatが設けられる。データ信号線Vdat、Vdat、Vdatは、信号線の一例であり、データドライバ14から供給されるR、G、Bの発光輝度に関連するデータ信号Vdat、Vdat、Vdatを、画素回路11へ、それぞれ伝達する。
なお、図1では、ゲートドライバ13は、表示パネル12の片側に配置されているが、両側に配置されていてもよい。また、データドライバ14は、表示パネル12にCOG(Chip on Glass)で実装されてもよく、COF(Chip On Film)で実装されてもよい。
制御部20は、表示モジュール10の各構成要素を制御する。制御部20は、外部から映像信号を受信し、当該映像信号の各フレームの画像を表示パネル12において表示するための制御信号を、ゲートドライバ13及びデータドライバ14へ供給する。
電源30は、表示パネル12、ゲートドライバ13、データドライバ14、及び、制御部20へ動作用の電力を供給する。電源30は、例えば、参照電圧VINI、VREF、正電源電圧VCC、及び、負電源電圧VCATHを、表示パネル12へ供給する。
上記のように表示装置1は、複数の画素を有するアクティブマトリクス表示装置であり、本実施の形態では、有機EL表示装置である。
ここで、画素回路11の詳細な構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施の形態に係る表示装置1の画素回路11の構成を示す回路図である。
図2に示すように、サブ画素回路11R、11G、11Bは、画素領域11を分割した3つのサブ画素領域11R、11G、11Bにそれぞれ形成されている。画素回路11を構成するサブ画素回路11R、11G、11Bは、互いに同一の構成を有している。以下、画素回路11の構成について、主にサブ画素回路11Rに着目して説明する。
サブ画素回路11Rは、初期化トランジスタT1と、補償トランジスタT2と、書き込みトランジスタT3と、保持容量Csと、駆動トランジスタTDと、発光素子ELとを有している。また、サブ画素回路11Rは、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、データ信号線Vdat、正電源線VCC、及び、負電源線VCATHを有している。なお、初期化トランジスタT1及び補償トランジスタT2は、必須の構成要素ではない。
初期化トランジスタT1は、制御信号INIに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのソースノードを参照電圧(基準電圧)VINIに設定する。
補償トランジスタT2は、制御信号REFに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのゲート電極(ゲートノード)に参照電圧VREFを供給する。これは、発光素子ELの電極(例えば、アノード)の電位を初期化することに相当する。
書き込みトランジスタT3は、制御信号WSに従ってオン状態となり、データ信号Vdatの電圧を保持容量Csに保持させる。書き込みトランジスタT3は、データ信号線Vdatと駆動トランジスタTDのゲート電極との間に接続されている。具体的には、書き込みトランジスタT3は、ソース電極及びドレイン電極の一方がデータ信号線Vdatに接続され、ソース電極及びドレイン電極の他方が補償トランジスタT2のソース電極及びドレイン電極の一方、及び、駆動トランジスタTDのゲート電極に接続されている。
駆動トランジスタTDは、ソース電極及びドレイン電極の一方が正電源線VCCに接続され、ソース電極及びドレイン電極の他方が発光素子ELのアノードに接続され、保持容量Csに保持されたデータ信号Vdatに応じた発光電流を発光素子ELに供給する。駆動トランジスタTDは、データ信号線Vdatを介して供給された電圧(データ信号Vdat)に応じた電流を発光素子ELに供給する。これにより、発光素子ELは、データ信号Vdatに応じた輝度で発光する。詳細は後述するが、駆動トランジスタTDは、例えば、プレーナ型及びトレンチ型のハイブリッド構成を有するTFT(Thin Film Transistor)トランジスタである。
保持容量Csは、データ信号線Vdatを介して供給されたデータ信号Vdatを保持する。
発光素子ELは、自発光型の発光素子であり、本実施の形態では、有機EL(Electro Luminescence)素子である。発光素子ELのアノード電極は、駆動トランジスタTDのソース電極(例えば、図4に示すソース電極221)及びドレイン電極(例えば、図4に示すドレイン電極210)の一方の電極と接続される。発光素子ELのカソード電極には、カソード電源線(負電源線VCATH)によってカソード電圧(負電源電圧VCATH)が印加されている。
なお、図2に示すゲート電位Vgは、駆動トランジスタTDのゲート電極の電位を示しており、ソース電位Vsは、駆動トランジスタTDのソース電極の電位を示している。
なお、上記で説明した各トランジスタは、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成されるが、p型の薄膜トランジスタ(p型TFT)で構成されてもよい。また、上記で説明した各トランジスタには、例えば、ポリシリコン半導体TFT又は酸化物半導体TFTが用いられるがこれに限定されない。
なお、上記で説明した各トランジスタのうち、初期化トランジスタT1は、補償トランジスタT2及び書き込みトランジスタT3は、スイッチ機能を有するスイッチングトランジスタである。また、駆動トランジスタTDは、発光電流の電流量を制御する機能を有するトランジスタである。
図3は、本実施の形態に係る表示装置1の画素回路11の構成を模式的に示す平面図である。画素回路11は、例えば、基板110(図4を参照)上に、この順に配置された第1配線層、半導体層、第2配線層によって形成されている。第1配線層は、主に、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、保持容量Cs、Cs、Csの一方電極(例えば、図3に示す下部電極180)、及び、各トランジスタのゲート電極として用いられる。半導体層は、各トランジスタのチャネル領域として用いられる。第2配線層は、主に、データ信号線Vdat、Vdat、Vdat、正電源線VCC、保持容量Cs、Cs、Csの他方電極(例えば、図3に示す上部電極220)、及び、各トランジスタのソース電極、ドレイン電極として用いられる。異なる層同士は、ビアにより接続される。正電源線VCCは、電源線の一例である。
画素回路11に含まれる発光素子EL、EL、ELは、同一の制御信号INI、REF、WSに従って同一のタイミングで保持容量Cs、Cs、Csに保持されたデータ信号(データ電圧)Vdat、Vdat、Vdatに応じた輝度で発光する。保持容量Cs、Cs、Csのそれぞれには、後述する駆動トランジスタTD、TD、TDのそれぞれのゲートソース間の電位差Vgsを決定するための電荷がデータ信号線Vdat、Vdat、Vdatを介して蓄積される。
なお、上記では、サブ画素回路に応じて各構成要素の符号に「R」、「G」及び「B」を付したが、本明細書において、3つのサブ画素回路を区別しない場合は、「R」、「G」及び「B」の記載を省略した符号を付す場合がある。保持容量Cs、Cs、Csを例に説明すると、保持容量Csとも記載する場合がある。
図3に示すように、本実施の形態に係る画素回路11は、平面視において、ゲート電極が2つに分かれるダブルゲート構造を有する。具体的には、画素回路11は、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182を有する。なお、ゲート電極は、3つ以上に分かれていてもよい。
下部電極180は、書き込みトランジスタT3と接続され、保持容量Csを形成するための一方電極として機能する。下部電極180は、平面視において、上部電極220と対向する部分である対向部と、駆動トランジスタTDのゲート電極を構成する第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182とを有する。対向部の平面視形状は、例えば、矩形状であるが、これに限定されない。
上部電極220は、発光素子ELと接続され、保持容量Csを形成するための他方電極として機能する。上部電極220は、平面視において、下部電極180と対向する部分である対向部と、駆動トランジスタTDのソース電極221(図4を参照)を構成する部分とを有する。対向部の平面視形状は、例えば、矩形状であるが、これに限定されない。
また、ドレイン電極210(図4を参照)は、正電源線VCCと接続される。
ここで、画素回路11を有する画素の断面構成について、図4及び図5を参照しながら説明する。まずは、図4を参照しながら、比較例に係る表示装置の構成及び問題点について説明する。図4は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、比較例に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。なお、図4及び図5は、ゲート電極(第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182)に電圧が印加されている状態(駆動トランジスタTDがオンしている状態)を示している。
図4に示すように、比較例に係る表示装置の画素は、断面構成として、基板110と、絶縁層120、170、190及び230と、半導体層130と、第1ゲート電極部181(図4に示す「Gate1」)と、第2ゲート電極部182(図4に示す「Gate2」)と、ドレイン電極210と、ソース電極221と、金属層240及び260と、発光層250とを備える。図4の例では、表示装置は、トップエミッション型の表示装置である。すなわち、発光素子EL、EL、ELから発せられる光は、基板110の表面方向(Z軸プラス方向)に出射される。また、発光素子EL、EL、ELは、金属層240及び260と、発光層250とを含んで構成される。
基板110は、例えば、ガラス基板又はガラスフィルムである。基板110上には、複数の画素(画素回路11)が形成される。基板110は、TFT基板とも称される。
絶縁層120は、基板110の表面を覆うように設けられ、基板110からの不純物が半導体層130を汚染することを防止する。絶縁層120は、例えば、窒化シリコン膜(SiN膜)により構成される窒化シリコン層、及び、酸化シリコン膜(SiO膜)により構成される酸化シリコン層が積層された層、又は、窒化シリコン層及び酸化シリコン層の少なくとも一方を含む層である。絶縁層120は、アンダーコート層とも称される。
なお、絶縁層120は、バリア性を有する薄膜であればよく、窒化シリコン層及び酸化シリコン層以外の膜であってもよい。また、絶縁層120は、水分等に対するバリア特性をより確実にするために、酸化アルミニウム膜(AlOx膜)を含んでいてもよい。また、絶縁層120は、上記のように無機絶縁膜であるが、有機絶縁膜であってもよい。
半導体層130は、絶縁層120上に形成される半導体膜であり、TFTを構成する。半導体層130は、駆動トランジスタTDのチャネル領域が形成される層である。第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182(ゲート電極)への電圧(例えば、正電圧)の印加により、半導体層130にはドレイン電極210及びソース電極221を電気的に接続する反転層161、162が形成され、駆動トランジスタTDがオンとなる。反転層161、162は、チャネル領域、チャネル層とも称される。また、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182への電圧の印加を停止することにより、反転層161、162がなくなり、駆動トランジスタTDがオフとなる。
半導体層130には、ドレイン電極210と接触する部分に、高濃度不純物領域141及び低濃度不純物領域(LDD(Lightly Doped Drain)領域)142が形成され、ソース電極221と接触する部分に、高濃度不純物領域143及び低濃度不純物領域(LDD領域)144が形成され、平面視における第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182の間の領域に、高濃度不純物領域145及び低濃度不純物領域(LDD領域)146が形成されている。
高濃度不純物領域141、143及び145は、半導体層130のうち低抵抗の領域であり、例えば、n型のイオンが高濃度に注入された領域である。高濃度不純物領域141は、ドレイン領域とも称され、ドレイン電極210と半導体層130とのコンタクト抵抗を下げるために設けられる。また、高濃度不純物領域143は、ソース領域とも称され、ソース電極221と半導体層130とのコンタクト抵抗を下げるために設けられる。
低濃度不純物領域142、144及び146は、例えば、n型のイオンが低濃度に注入された領域である。このような構成とすることで、ドレイン電極210とソース電極221との間の電界の変化を緩和することができる。
半導体層130には、単結晶半導体、多結晶半導体(ポリシリコン半導体)、微結晶半導体、非晶質半導体等を用いることができる。また、半導体層130には、酸化物半導体層を用いることができる。酸化物半導体層の材料として、インジウム(In)、ガリウム(Ga)及び亜鉛(Zn)のうち、少なくとも1種を含む酸化物半導体材料を用いることができる。例えば、酸化物半導体層は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、及び、酸素(O)の化合物(例えば、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO:IGZO))、又は、In、Sn(又はTin)、Zn、及び、Oの化合物(例えば、(酸化インジウムスズ亜鉛(InSnZnO:ITZO))から構成されてもよいし、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムガリウム(IGO)、酸化インジウムスズ(ITO)又は酸化インジウム(InO)から構成されてもよい。なお、酸化物半導体層は、他の金属酸化物から構成されてもよく、材料は特に限定されない。
また、半導体層130は、例えば、プラズマCVD(化学気相成長法:Chemical Vapor Deposition)法等により形成される。
絶縁層170は、半導体層130のチャネル領域を保護する保護膜であり、半導体層130を覆うように設けられる。絶縁層170は、例えば、酸化シリコン膜であるが、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜及び酸化アルミニウム膜等の無機絶縁膜により構成されてもよい。
第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182は、絶縁層170上に形成されるゲート電極である。第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182は、共通のゲート配線に接続される。つまり、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182には、共通の電圧が共通のタイミングで印加される。なお、ゲート配線とは、少なくとも一つのトランジスタ(ここでは、駆動トランジスタTD)のゲート電極と、別の電極又は別の配線とを電気的に接続させるための配線である。
比較例では、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182は、距離L2離れて配置される。また、距離L1は、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182の端部間の距離である。
第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182は、導電性を有する材料から構成される。例えば、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182の材料として、モリブデン、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、マンガン、クロム、タンタル、ニオブ、銀、金、プラチナ、パラジウム、インジウム、ニッケル、ネオジム等の金属、金属の合金、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)等の導電性金属酸化物、ポリチオフェン、ポリアセチレン等の導電性高分子等を用いることができる。また、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182は、これらの材料を積層した多層構造であってもよい。
絶縁層190は、第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182が形成された絶縁層190を覆うように設けられる。絶縁層190は、例えば、酸化シリコン膜であるが、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜及び酸化アルミニウム膜等の無機絶縁膜により構成されてもよい。絶縁層190は、層間絶縁膜とも称される。
また、絶縁層170及び190には、高濃度不純物領域141及び143のそれぞれに達するようにコンタクトホール200が形成される。
ドレイン電極210及びソース電極221は、絶縁層190上に配置される。ドレイン電極210は、高濃度不純物領域141と接触し、ソース電極221は、高濃度不純物領域143と接触するように形成される。
ドレイン電極210は、ドレイン配線に接続される。ドレイン配線は、少なくとも一つのトランジスタ(ここでは、駆動トランジスタTD)のドレイン電極と、別の電極又は別の配線とを電気的に接続させるための配線である。ソース電極221は、ソース配線に接続される。ソース配線は、少なくとも一つのトランジスタ(ここでは、駆動トランジスタTD)のソース電極と、別の電極又は別の配線とを電気的に接続させるための配線である。
絶縁層230は、ドレイン電極210及びソース電極221が形成された絶縁層190を覆うように設けられる。絶縁層230は、例えば、絶縁層190より厚み(Z軸方向の長さ)が厚い。絶縁層230は、例えば、酸化シリコン膜であるが、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜及び酸化アルミニウム膜等の無機絶縁膜により構成されてもよい。また、絶縁層230は、無機絶縁膜と有機絶縁膜とにより構成されてもよい。有機絶縁膜は、例えば、基板110の表面を平坦化するための平坦化層として機能する。
金属層240は、EL層を形成するための電極であり、例えば、陽極(アノード)である。金属層240は、サブ画素ごとに形成されている。
発光層250は、絶縁層(図示しない)により区画された領域ごとに設けられ、保持容量Csに蓄積される電荷量に応じた発光電流により発光する。
金属層260は、EL層を形成するための電極であり、例えば、陰極(カソード)である。金属層260は、負電源線VCATHと接続される。金属層260は、複数の画素を一括して覆うように形成される。
このように構成された表示装置では、データ信号Vdatによって、駆動トランジスタTDの発光電流Ipixがソース-ドレイン間に流れるが、高電圧であるソース-ドレイン間電圧に依存して、チャネルホットエレクトロン(CHE)等のホットキャリアEが発生する。この対策として、図4では、ゲート電極を第1ゲート電極部181及び第2ゲート電極部182に分割して実効Vds電圧(横方向電界)を緩和するダブルゲート構造を採用している例を示している。
近年、ディスプレイの高輝度化により、Vds電圧が高電圧化しており、また、高精細化により駆動トランジスタのサイズが縮小化される(例えば、距離L1が小さくなる)傾向にある。そのため、図4のようなダブルゲート構造では、高精細化により距離L2が小さくなりホットキャリアEの発生を十分に抑制することができないという課題がある。そのため、比較例に係る表示装置では、ディスプレイの高輝度化又は高精細化によりホットキャリアEの発生の抑制効果が低下することにより駆動トランジスタのVt変動等の特性劣化が発生し、輝度(発光電流Ipix)変動による表示品位の低下が問題となることが懸念される。
なお、ホットキャリアEには、ドレインアバランシェホットエレクトロン(DAHC)も含まれる。CHEは、ソース-ドレイン間の電界で加速されるホットキャリアであり、DAHCは、ドレイン空乏層の高電界で電離衝突を繰り返すホットキャリアである。
そこで、本願発明者は、ホットキャリアE起因による特性劣化を抑制可能な表示装置について鋭意検討を行い、図5に示す表示装置1等を創案した。例えば、本願発明者は、ダブルゲート構造のゲート電極の位置を変えずに、ゲート電極間の電流経路の長さを延長可能な表示装置1等を創案した。図5は、図3のV-V切断線で切断した、本実施の形態に係る表示装置1の画素の構成を模式的に示す断面図である。表示装置1によれば、例えば、図4に示す距離L1を大きくすることなく、ゲート電極間の電流経路の長さを延長することができる。なお、図5において、比較例に係る表示装置と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
なお、駆動トランジスタTDは、高濃度不純物領域141、143、345、低濃度不純物領域142、144、346及び反転層361、362を含む半導体層330と、絶縁層370と、ゲート電極(第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382)と、ドレイン電極210を含むドレイン配線と、ソース電極221を含むソース配線とを有する。
図5に示すように、表示装置1の半導体層330は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、基板110及び駆動トランジスタTDの積層方向(Z軸方向)に段差335を有する。図5の例では、半導体層330の断面形状は、2つの矩形状の部分がY軸方向にズラして重ねられた形状を有する。つまり、半導体層330の断面形状は、半導体層130のように矩形状ではない。なお、第1ゲート電極部381は図4に示す第1ゲート電極部181に相当し、第2ゲート電極部382は図4に示す第2ゲート電極部182に相当する。
半導体層330は、第1半導体部331と、第2半導体部332とを有する。第1半導体部331と、第2半導体部332とは、例えば、一体形成される。また、平面視において、第1半導体部331及び第2半導体部332は、一部が重なるように配置される。
第1半導体部331は、半導体層330のうち絶縁層120内に配置される部分であり、第2半導体部332より下方(Z軸マイナス側)に配置される。第1半導体部331は、絶縁層120に形成された凹部122に配置される。第1半導体部331では、低濃度不純物領域144及び346を結ぶように反転層361が形成される。例えば、反転層361は、L字を反時計周りに90度回転させた形状を有する。
第2半導体部332は、半導体層330のうち絶縁層120より上方(Z軸プラス側)に配置される部分であり、一部は絶縁層120上(表面121上)に配置される。第2半導体部332では、低濃度不純物領域142及び346を結ぶ直線状の反転層362が形成される。
このように半導体層330は、絶縁層120の表面形状(例えば、凹部122の形状)に沿った形状を有する。なお、凹部122は、絶縁層120に形成された凹みである。凹部122は、例えば、平面視において、コンタクトホール200及び第1ゲート電極部381と重なる領域に形成される。凹部122は、例えば、平面視において、第1ゲート電極部381の全域と、第2ゲート電極部382の一部とにわたって形成されてもよい。
第2半導体部332は、段差335側の領域に、高濃度不純物領域345及び低濃度不純物領域(LDD領域)346を有する。高濃度不純物領域345は、例えば、ドレイン電極210とソース電極221との間の電流経路を形成する。また、低濃度不純物領域346は、ドレイン電極210とソース電極221との間の電界の変化を緩和する効果を有する。
また、半導体層330は、積層方向の一方側(Z軸マイナス側)に形成される第1表面331aと、積層方向の他方側(Z軸プラス側)に形成される第2表面332aとを有する。第1表面331aは、第1半導体部331の上面であり、第2表面332aは、第2半導体部332の上面である。第1表面331a及び第2表面332aは、段差335を介して接続されている。
第1表面331a上に第1ゲート電極部381が配置され、第2表面332a上に第2ゲート電極部382が配置される。なお、第1表面331a上に第2ゲート電極部382が配置され、第2表面332a上に第1ゲート電極部381が配置されてもよい。
第1表面331aは、絶縁層120の表面121(絶縁層120の上面であり、平坦面)と同一平面上に形成される。つまり、第1表面331aと表面121とは、面一に形成される。また、第2表面332aは、表面121より上方に位置する。つまり、第2表面332aと表面121とは、非面一に形成される。
段差335の高さH(Z軸方向の長さ)は特に限定されないが、電流経路の距離を伸ばす観点から、長いとよい。段差335の高さHは、例えば、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の一方の幅以上であるとよい。例えば、段差335の高さHは、第1ゲート電極部381の幅(長さL13)以上であるとよい。
なお、ドレイン電極210とソース電極221との間の電流経路とは、例えば、半導体層330に沿って(例えば、半導体層330の上面(Z軸プラス側の面)に沿って)形成される。高濃度不純物領域141、143、345、及び、低濃度不純物領域142、144、346において、電流経路は、表面に形成されてもよいし内部に形成されてもよい。また、電流経路の一部はRを有する経路であってもよい。例えば、半導体層330は、断面視において角が曲面であってもよい。
絶縁層370は、半導体層330を覆うように、具体的には、第1表面331a及び第2表面332aを覆うように形成される。絶縁層370も、断面視において、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、積層方向に段差を有する。絶縁層370は、ゲート絶縁膜とも称される。
[2.段差を設けることの効果]
段差335を設けることの効果について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施の形態に係る表示装置1の効果を説明するための図である。図6の縦軸は、画素電流(発光電流)の変動率を示し、横軸は時間を示す。図6は、点灯時間における最初の画素電流の値を基準とした、本開示に係る表示装置(例えば、本実施の形態に係る表示装置1)及び比較例に係る表示装置における画素電流の変動率の比較を模式的に示す。なお、比較例に係る表示装置とは、図4に示す断面構成を有する表示装置である。
図6に示すように、本開示に係る表示装置では、比較例に係る表示装置に比べて、点灯時間の経過に伴う画素電流の低下が抑制されている(図6に示す「-ΔIpix(Vt上昇)が改善」を参照)。表示装置1は、比較例に比べて駆動トランジスタTDにおけるホットキャリアEの発生が抑制されるので、駆動トランジスタTDのVt変動(閾値変動)等の特性劣化が発生することを抑制することができる。よって、図6に示すように、画素電流の低下が抑制される。
このような断面構成を有することで表示装置1は、ドレイン電極210とソース電極221との間の電流経路の距離が、段差335の高さH分、長くなる。例えば、第1ゲート電極部381のY軸プラス側の端部から第2ゲート電極部382のY軸マイナス側の端部までの電流経路の距離L12は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間の距離L11より長い。例えば、距離L12は、距離L11に高さHを加えた距離に相当する。つまり、表示装置1によれば、距離L11(又は図4に示す距離L1)を維持したまま、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間の電流経路の距離L12を延長することができる。これにより、表示装置1は、高輝度化しても、ホットキャリアEが発生することを抑制することができる。
また、表示装置1によれば、図4に示す矩形状の半導体層130を図6に示す段差335を有する半導体層330とすることで、半導体層130のときの電流経路の距離(距離L2)を維持したまま、半導体層130のときの距離L1を狭めることができる。これにより、表示装置1は、ホットキャリアEの抑制効果を維持したまま、高精細化することができる。
また、表示装置1では、電流経路の距離L12が長くなるので、オフ抵抗が高くなり、駆動トランジスタTDのオフリークを抑制する効果も得られる。
[3.製造方法]
続いて、絶縁層120の形成方法について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施の形態に係る表示装置1の製造方法を説明するための図である。図7は、表面121、凹部122及び貫通孔123を形成するための露光工程を模式的に示す。なお、フォトマスク1000に入射する光(例えば、UV光)の光量は、平面視において、例えば、均一である。また、絶縁層120の材料となる樹脂は、ポジ型の感光性樹脂であるとするが、これに限定されない。
絶縁層120は、基板110上に、絶縁層120を形成するためのポジ型の感光性樹脂を塗布し、プリベークで硬化(仮硬化)させ、図7に示すフォトマスク1000で露光し、現像液でエッチング部の樹脂を除去し、ポストベークで最終硬化(本硬化)させることで形成される。
図7に示すように、フォトマスク1000を用いた露光工程により表面121、凹部122及び貫通孔123が形成される。フォトマスク1000は、透過部1010と、遮光部1020と、ハーフトーン部1030とを有する。フォトマスク1000は、遮光部1020以外に光透過率が互いに異なる透過部分を2つ以上有するように構成されるマルチトーンマスクである。
透過部1010は、貫通孔123が形成される領域に設けられ、フォトマスク1000に入射する光を透過する部分である。
遮光部1020は、表面121が形成される領域(例えば、凹部122及び貫通孔123が形成されない領域)に設けられ、フォトマスク1000に入射する光を遮光する部分である。
ハーフトーン部1030は、有底の溝が形成される領域(例えば、凹部122が形成される領域)に設けられ、フォトマスク1000に入射する光を一部透過する部分である。ハーフトーン部1030は、透過部1010より透過率が小さく、かつ、遮光部1020より透過率が高い部分である。
このようなフォトマスク1000を用いることで、互いに深さの異なる溝(例えば、貫通溝、及び、未貫通溝)を1回の露光で形成することができる。これにより、図7に示すような凹凸形状を有する絶縁層120が形成される。
そして、凹部122及び貫通孔123が形成された絶縁層120上に、半導体層330等が一般的な手法を用いて順次形成される。半導体層330は、表面121の一部及び凹部122(TFT形成領域)にパターン形成される。
なお、絶縁層120の形成方法は、上記に限定されず、凹部122及び貫通孔123で露光量を異ならせることにより形成されてもよい。
上記のように、表示装置1の製造方法は、半導体層330の一部(例えば、第1半導体部331)が配置される凹部122を有する絶縁層120を基板110上に形成する工程を含む。
[4.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る表示装置1は、基板110と、基板110上に形成された発光素子ELと、基板110上に形成され、データ信号線Vdatを介して供給された電圧に応じた電流を発光素子ELに供給する駆動トランジスタTDとを備える。駆動トランジスタTDは、ソース電極221と、ドレイン電極210と、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382を有するゲート電極と、ゲート電極への電圧の印加により、ソース電極221及びドレイン電極210を電気的に接続する反転層361、362を形成する半導体層330とを有し、ソース電極221及びドレイン電極210の一方は、発光素子ELに接続されている。そして、ソース電極221、ドレイン電極210、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382を通る切断面で切断した断面視において、半導体層330は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、基板110及び駆動トランジスタTDの積層方向(Z軸方向)に段差335を有する。
これにより、半導体層が平坦な場合に比べて、ドレイン電極210とソース電極221との間の電流経路の距離を長くすることができるので、ソース-ドレイン間電圧(横方向電界)を緩和することができる。よって、表示装置1によれば、従来よりホットキャリアEの発生を抑制可能である。
また、半導体層330は、積層方向の一方側(例えば、Z軸マイナス側)に形成される第1表面331aと、積層方向の他方側(例えば、Z軸プラス側)に形成される第2表面332aとを有し、第1表面331aと第2表面332aとは、段差335で接続されており、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の一方は、第1表面331a上に配置され、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の他方は、第2表面332a上に配置される。
これにより、表示装置1は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382に電圧が印加されることで、第1表面331a付近及び第2表面332a付近のそれぞれに、電流経路を構成する反転層(例えば、反転層361、362)を形成することができる。よって、表示装置1によれば、互いに異なる表面に形成された第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382を用いて、従来よりホットキャリアEの発生を抑制可能である。
また、表示装置1は、基板110と半導体層330との間に絶縁層120を備え、絶縁層120には、半導体層330の一部(例えば、第1半導体部331)が配置される凹部122が形成されている。
これにより、絶縁層120の形状に沿った段差335を容易に形成することができる。また、凹部122の深さを調整することにより、電流経路の距離を容易に調整可能である。例えば、距離L11が小さいほど、凹部122の深さ(つまり、高さH)が深く設定されてもよい。
また、段差335の高さHは、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の一方の幅(例えば、長さL13)より長い。
これにより、表示装置1は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の一方の幅より電流経路の距離を延長することができるので、ホットキャリアEの発生をさらに抑制可能である。
また、本実施の形態に係る表示装置1の製造方法であって、表示装置1は、基板110と、基板110上に形成された発光素子ELと、基板110上に形成され、データ信号線Vdatを介して供給された電圧に応じた電流を発光素子ELに供給する駆動トランジスタTDとを備える。駆動トランジスタTDは、ソース電極221と、ドレイン電極210と、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382を有するゲート電極と、ゲート電極への電圧の印加により、ソース電極221及びドレイン電極210を電気的に接続する反転層361、362を形成する半導体層330とを有し、ソース電極221及びドレイン電極210の一方は、発光素子ELに接続されている。そして、表示装置1の製造方法は、半導体層330の一部(例えば、第1半導体部331)が配置される凹部122を有する絶縁層120を基板110上に形成する工程を含む。
これにより、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、凹部122に応じた段差335を形成することができるので、当該製造方法を用いて作製された表示装置1によれば、従来よりホットキャリアEの発生を抑制可能である。
(実施の形態の変形例1)
本変形例に係る表示装置について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、本変形例に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、実施の形態と同一又は類似の内容については説明を省略又は簡略化する。本変形例に係る表示装置は、無機層470を備える点で実施の形態の表示装置1と相違する。
図8に示すように、本変形例に係る表示装置は、実施の形態に係る表示装置1に加えて、絶縁層120と半導体層330との間に無機層470を備える。
無機層470は、絶縁性を有する層であり、窒化シリコン層等であるが、これに限定されない。無機層470は、絶縁層120上の全てに形成されることに限定されず、表面121及び凹部122のうち凹部122のみを覆うように形成されてもよい。無機層470は、例えば、凹部122の底面及び側面を覆うように形成されてもよい。
続いて、無機層470の形成方法について、図9を参照しながら説明する。図9は、本変形例に係る表示装置の製造方法を説明するための図である。
図9に示すように、図7に示す絶縁層120のパターニングの後に、絶縁層120の表面を覆う無機層470が形成される。無機層470は、SiON、SiN等を、スパッタリング法、CVD法等により成膜することにより形成される。
以上のように、本変形例に係る表示装置は、さらに、絶縁層120と半導体層330との間に無機層470を備える。
これにより、本変形例に係る表示装置では、基板110の裏面(Z軸マイナス側の面)又は絶縁層120からTFT領域への水分、不純物等の進入を抑制することができるので、駆動トランジスタTDの信頼性劣化を抑制することができる。例えば、絶縁層120が有機絶縁膜である場合、当該有機絶縁膜は水分を含みやすいので、無機層470を設けることで、当該有機絶縁膜の水分がTFT領域へ侵入することを抑制することができる。
(実施の形態の変形例2)
本変形例に係る表示装置について、図10を参照しながら説明する。図10は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、本変形例に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、実施の形態と同一又は類似の内容については説明を省略又は簡略化する。本変形例に係る表示装置は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に半導体層530の凸部(第2半導体部332)を有する点で実施の形態の表示装置1と相違する。
図10に示すように、半導体層530は、第1半導体部331及び第2半導体部332に加えて第3半導体部533を有する。第3半導体部533は、絶縁層120に形成された凹部125に配置される。また、第1ゲート電極部381は、2以上の凹部のうちの一方の凹部(図10の例では凹部122)上に配置され、第2ゲート電極部382は、2以上の凹部のうちの他方の凹部(図10の例では凹部125)上に配置される。
本変形例では、絶縁層120には、凹部122及び125が形成される。凹部122は、平面視において、ソース電極221のためのコンタクトホール200及び第1ゲート電極部381を含む領域に形成される。凹部125は、平面視において、ドレイン電極210のためのコンタクトホール200及び第2ゲート電極部382を含む領域に形成される。凹部122及び125は、平面視において離間して配置される。
断面視において、凹部122及び125の間には、凹部122及び125の底面からZ軸プラス側に突出する凸部124が配置される。凸部124は、平面視において、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間であって、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382と重ならない位置に設けられる。また、凸部124は、段差335及び336により形成される。
そのため、半導体層530は、凹部122、125及び凸部124に応じた形状となる。半導体層530は、第2半導体部332が第1半導体部331及び第3半導体部533よりZ軸プラス側に配置される。言い換えると、半導体層530は、第2半導体部332が第1半導体部331及び第3半導体部533よりZ軸プラス側に突出する形状を有する。
なお、第1半導体部331及び第2半導体部332は接続されており、第2半導体部332及び第3半導体部533は接続されている。第1半導体部331、第2半導体部332及び第3半導体部533は、例えば一体形成される。
高濃度不純物領域141及び低濃度不純物領域142は凹部125内に配置され、高濃度不純物領域143及び低濃度不純物領域144は凹部122内に配置される。
第2半導体部332には、Y軸方向に長尺状である高濃度不純物領域347及び低濃度不純物領域(LDD領域)348が配置される。高濃度不純物領域347及び低濃度不純物領域348は、絶縁層120より上方に配置され、平面視において、凸部124の表面124aを覆う。
第3半導体部533では、低濃度不純物領域142及び348を結ぶように反転層363が形成される。例えば、反転層363は、反転層361を、Z軸を回転軸として180度回転させた形状を有する。
なお、絶縁層120は、凸部124に替えて、凹部122及び125より凹む凹部を有していてもよい。このように、半導体層530は、断面視において、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、凹部及び凸部の少なくとも一方(図10の例では、凸部124)を有する。そして、第1半導体部331の第1表面331aと、第3半導体部533の第3表面533aとは、面一であってもよい。つまり、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382は、半導体層530の同一表面上に配置されてもよい。また、絶縁層120の表面121(図5等を参照)、第1表面331a及び第3表面533aは、同一平面上に形成されてもよい。また、さらに、凸部124の表面124aも、同一平面上に形成されてもよい。
なお、凹部122及び125は、例えば、深さ(Z軸方向の長さ)が等しくてもよい。また、例えば、凹部122及び125は、平面視における面積が等しくてもよい。また、例えば、凹部122及び125は、容積が等しくてもよい。
なお、凹部122及び125の数は、2以上であればよく、例えば、3以上形成されていてもよい。
以上のように、本変形例に係る表示装置の半導体層530は、断面視において、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382の間に、段差335、336により形成される凹部及び凸部の少なくとも一方(例えば、凸部の一例である第2半導体部332)を有する。
これにより、ドレイン電極210とソース電極221との間の電流経路の距離をさらに長くすることができるので、ソース-ドレイン間電圧をさらに緩和することができる。よって、本変形例に係る表示装置によれば、ホットキャリアEの発生をさらに抑制可能である。
また、基板110と半導体層530との間に絶縁層120を備え、絶縁層120には、半導体層530の一部(例えば、第1半導体部331及び第3半導体部533)がそれぞれ配置される2以上の凹部122、125が形成されており、第1ゲート電極部381は、2以上の凹部のうちの一方の凹部122上に配置され、第2ゲート電極部382は、2以上の凹部のうちの他方の凹部125上に配置される。
これにより、絶縁層120が凹部122、125を有することで、半導体層530に凸部を容易に形成することができる。
(実施の形態の変形例3)
本変形例に係る表示装置について、図11を参照しながら説明する。図11は、図3のV-V切断線に対応する切断線で切断した、本変形例に係る表示装置の画素の構成を模式的に示す断面図である。以下では、実施の形態の変形例2との相違点を中心に説明し、実施の形態の変形例2と同一又は類似の内容については説明を省略又は簡略化する。本変形例に係る表示装置は、第3ゲート電極部383を備える点で実施の形態の変形例2に係る表示装置と相違する。
図11に示すように、本変形例に係る表示装置は、第2半導体部332上に第3ゲート電極部383を備える。つまり、本変形例では、ゲート電極部が3つ配置される。第3ゲート電極部383は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382よりZ軸プラス側に配置される。
第3ゲート電極部383は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382と共通のゲート配線に接続される。つまり、第3ゲート電極部383には、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382と共通の電圧が共通のタイミングで印加される。
第3ゲート電極部383を有することで、駆動トランジスタTDのオフリークをさらに抑制することができる。
また、第2半導体部332には、Y軸方向の一端に高濃度不純物領域345及び低濃度不純物領域(LDD領域)346が形成され、Y軸方向の他端に高濃度不純物領域349及び低濃度不純物領域(LDD領域)350が形成される。そして、低濃度不純物領域346及び350を接続する直線状の反転層364が形成される。
なお、絶縁層120は、凸部124に替えて、凹部122及び125より凹む凹部を有していてもよい。そして、第3ゲート電極部383は、当該凹部の表面上に形成されてもよい。つまり、第3ゲート電極部383は、第1ゲート電極部381及び第2ゲート電極部382よりZ軸マイナス側に配置されてもよい。
以上のように、本変形例に係る表示装置のゲート電極は、さらに凹部及び凸部の少なくとも一方の表面上に第3ゲート電極部383を有する。
これにより、本変形例に係る表示装置は、ソース-ドレイン間電圧をダブルゲート構造よりさらに緩和できるため、ホットキャリアEの発生をさらに抑制可能である。つまり、TFTの信頼性がさらに向上する。また、本変形例に係る表示装置によれば、プレーナ型の多段マルチゲートTFTのレイアウト面積を縮小することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係る表示装置等について、実施の形態等に基づいて説明してきたが、本開示に係る表示装置等は、上記実施の形態等に限定されるものではない。実施の形態等における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態等に対して本開示の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本実施の形態に係る表示装置等を内蔵した各種機器も本開示に含まれる。
例えば、上記実施の形態等では、2つのゲート電極部の間に1つの段差がある例について説明したが、段差の数は2以上であってもよい。例えば、2つのゲート電極部の間には、階段状の段差が形成されていてもよい。
また、上記実施の形態等では、段差は、断面視においてZ軸と平行に設けられる例について説明したが、Y軸方向と交差するように設けられていてもよい。
また、上記の本開示は、アクティブマトリクス基板単体として実現されてもよい。本開示は、基板と、基板上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を供給する駆動トランジスタとを備え、駆動トランジスタは、ソース電極と、ドレイン電極と、第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を有するゲート電極と、ゲート電極への電圧の印加により、ソース電極及びドレイン電極を電気的に接続する反転層を形成する半導体層とを有し、断面視において、半導体層は、第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部の間に、基板及び駆動トランジスタの積層方向に段差を有するアクティブマトリクス基板として実現されてもよい。
また、上記実施の形態等では、表示パネルは、トップエミッション構造型の表示パネルである例について説明したが、ボトムエミッション構造型の表示パネルであってもよい。
また、上記実施の形態等における発光素子EL及びELの機能及び構成は、例えば、発光素子ELと同じであってもよい。
また、上記実施の形態等における保持容量Cs及びCsの機能及び構成は、例えば、保持容量Csと同じであってもよい。
また、上記実施の形態等における補償トランジスタT2及びT2の機能及び構成は、例えば、補償トランジスタT2と同じであってもよい。
また、上記実施の形態等における書き込みトランジスタT3及びT3の機能及び構成は、例えば、書き込みトランジスタT3と同じであってもよい。
また、上記実施の形態等では、駆動トランジスタの断面構成を説明したが、初期化トランジスタは、補償トランジスタ及び書き込みトランジスタの少なくとも1つが、駆動トランジスタと同様の断面構成(つまり、半導体層が段差を有する構成)を有していてもよい。
また、上記実施の形態等における表示装置は、カラー画像を表示する例について説明したが、これに限定されず、例えば、モノクロ画像を表示してもよい。
また、上記実施の形態等で説明した表示装置の製造方法における各工程の順序は、入れ替えられてもよい。また、上記実施の形態等で説明した表示装置の製造方法における各工程は、1つの工程で実施されてもよいし、別々の工程で実施されてもよい。なお、1つの工程で実施されるとは、各工程が1つの装置を用いて実施される、各工程が連続して実施される、又は、各工程が同じ場所で実施されることを含む。また、別々の工程とは、各工程が別々の装置を用いて実施される、各工程が異なる時間(例えば、異なる日)に実施される、又は、各工程が異なる場所で実施されることを含む。
本開示は、例えば、有機EL素子等を用いた表示装置に有用である。
1 表示装置
10 表示モジュール
11 画素回路
11B、11G、11R サブ画素回路
12 表示パネル
13 ゲートドライバ
14 データドライバ
20 制御部
30 電源
110 基板
120、170、190、230、370 絶縁層
121、124a 表面
122、125 凹部
123 貫通孔
124 凸部
130、330、530 半導体層
141、143、145、345、347、349 高濃度不純物領域
142、144、146、346、348、350 低濃度不純物領域
161、162、361、362、363、364 反転層
180 下部電極
181、381 第1ゲート電極部
182、382 第2ゲート電極部
200 コンタクトホール
210 ドレイン電極
220 上部電極
221 ソース電極
240、260 金属層
250 発光層
331 第1半導体部
331a 第1表面
332 第2半導体部
332a 第2表面
335、336 段差
383 第3ゲート電極部
470 無機層
533 第3半導体部
533a 第3表面
1000 フォトマスク
1010 透過部
1020 遮光部
1030 ハーフトーン部
Cs、Cs、Cs、Cs 保持容量
E ホットキャリア
EL、EL、EL 発光素子
H 高さ
INI、REF、WS 制御信号線、制御信号
L 画素行
L1、L2、L11、L12 距離
L13 長さ
T1、T1、T1 初期化トランジスタ
T2、T2、T2 補償トランジスタ
T3、T3、T3 書き込みトランジスタ
TD、TD、TD 駆動トランジスタ
VCATH 負電源線、負電源電圧
VCC 正電源線(電源線)、正電源電圧
Vdat、Vdat、Vdat データ信号線、データ信号

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された発光素子と、
    前記基板上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを備え、
    前記駆動トランジスタは、
    ソース電極と、
    ドレイン電極と、
    第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極への電圧の印加により、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を電気的に接続する反転層を形成する半導体層とを有し、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一方は、前記発光素子に接続されており、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部を通る切断面で切断した断面視において、前記半導体層は、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の間に、前記基板及び前記駆動トランジスタの積層方向に段差を有する
    表示装置。
  2. 前記半導体層は、前記積層方向の一方側に形成される第1表面と、前記積層方向の他方側に形成される第2表面とを有し、
    前記第1表面と前記第2表面とは、前記段差で接続されており、
    前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の一方は、前記第1表面上に配置され、
    前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の他方は、前記第2表面上に配置される
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記基板と前記半導体層との間に絶縁層を備え、
    前記絶縁層には、前記半導体層の一部が配置される凹部が形成されている
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記半導体層は、前記断面視において、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の間に、前記段差により形成される凹部及び凸部の少なくとも一方を有する
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記基板と前記半導体層との間に絶縁層を備え、
    前記絶縁層には、前記半導体層の一部がそれぞれ配置される2以上の凹部が形成されており、
    前記第1ゲート電極部は、前記2以上の凹部のうちの一方の凹部上に配置され、
    前記第2ゲート電極部は、前記2以上の凹部のうちの他方の凹部上に配置される
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記ゲート電極は、さらに前記凹部及び前記凸部の少なくとも一方の表面上に第3ゲート電極部を有する
    請求項4又は5に記載の表示装置。
  7. 前記段差の高さは、前記第1ゲート電極部及び前記第2ゲート電極部の一方の幅より長い
    請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. さらに、前記絶縁層と前記半導体層との間に無機層を備える
    請求項3又は5に記載の表示装置。
  9. 表示装置の製造方法であって、
    前記表示装置は、
    基板と、
    前記基板上に形成された発光素子と、
    前記基板上に形成され、信号線を介して供給された電圧に応じた電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスタとを備え、
    前記駆動トランジスタは、
    ソース電極と、
    ドレイン電極と、
    第1ゲート電極部及び第2ゲート電極部を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極への電圧の印加により、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を電気的に接続する反転層を形成する半導体層とを有し、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極の一方は、前記発光素子に接続されており、
    前記製造方法は、前記半導体層の一部が配置される凹部を有する絶縁層を前記基板上に形成する工程を含む
    表示装置の製造方法。
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