JP2023554101A - レールの上にパイル保持システムを支持するための再循環円筒形状ローラーアッセンブリ - Google Patents

レールの上にパイル保持システムを支持するための再循環円筒形状ローラーアッセンブリ Download PDF

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Abstract

物体をレールの上に支持するためのアッセンブリは、荷重支承ハウジングと、閉鎖経路に沿って再循環するように配置されているスチール製円筒形状ローラーのエンドレスチェーンとを含む。アッセンブリは、弾性的に圧縮可能な弾性インサートを含み、弾性インサートは、経路の作業部分の上方において、スチール製中央本体部とスチール製軌道部材との間に挟まれており、中央本体部が、インサートおよびスチール製軌道部材を介して、円筒形状ローラーの動作的なセットの上に弾性的に支持されるようになっている。

Description

第1の態様による本発明は、物体をレールの上に支持するためのアッセンブリに関し、たとえば、海底に打ち込まれることとなるパイル(たとえば、洋上風力タービンを支持するための基礎を形成するモノパイル)を保持するように構成されているパイルホルダーに関する。
たとえば、特許文献1は、X方向に延在するレールと、Y方向に延在するレールとを有するX-Y運動支持型のパイルホルダーを開示している。パイルホルダーは、ホイールによってこれらのレールの上に支持されている。ホイールにかかる荷重は非常に大きいので、これらのホイールは、応力分布および摩擦の観点から大きな直径を伴って一般的に設計されている。
パイルホルダーの場合、より大型の洋上風力タービンに向かう傾向があるため、パイルホルダーによって保持されることとなるパイルがより大型になる傾向にあるので、レールの上に支持される荷重は、とりわけ増加している。したがって、近い将来、100メートルよりも長い(場合によっては、120メートル以上の)パイルが据え付けられる必要があるということが予期される。そのようなパイルの重量は、1000mtよりも大きくなる(場合によっては、1300mtまたはさらにそれ以上になる)可能性がある。
国際公開第2019/125172号
本発明の第1の態様は、たとえば、洋上風力タービンのための基礎パイルの据え付けのためのパイル保持の分野において、たとえば、ますます増加する要件の観点から、物体をレールの上に支持するための改善されたアッセンブリを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、請求項1に記載のアッセンブリを提供する。
本発明の第1の態様の好適な実施形態のように、本発明アッセンブリが、パイルホルダーのX-Y運動支持体と共に使用されるとき、利点は、この目的のために大直径ホイールがもはや使用されないので、パイルホルダーのためのX-Y運動支持体の有効高さが低減されることが可能であるということである。これは、船舶の上のロードの支持の安定性、および、ロードを含む船舶の安定性を改善し、たとえば、その位置決めの制御がより容易になるようになっている。そのうえ、レールは、ホイールとレールとの間の比較的小さなインターフェースにおいて、好ましくない局所的な機械的な荷重をもはや受けない。これは、レールの機械的な特性に対する要件を低減させることを可能にすることができる。また、大直径ホイールの既知の配置と比較して、本発明アッセンブリは、レールに沿った荷重の滑らかな移動を提供することが可能である。たとえば、スティックスリップ効果は、パイルホルダーの正確な動的な位置決めの制御の利益のために低減されることが可能であり、それは、ハンドリングされることとなる(たとえば、パイルの)重量がより大きくなるにつれて、ますます困難になっている。
レールは、物体がレールに沿って移動することができる状態で、(たとえば、船舶の上の)表面に(たとえば、その上面に)(たとえば、船舶のデッキに)装着されるかまたは装着可能であり得る。たとえば、後に議論されることとなる本発明の第1の態様による構築体の実施形態の場合のように、レールは、別のそのようなレールを介して表面に装着されることが可能である。レールは、代替的に、横向きに延在するように装着されるかもしくは装着可能であり得、または、上方から物体を支持するように吊り下げられることが可能である。「の上に(on)」という用語は、そのような構成を含むように解釈されるべきである。
アッセンブリは、物体をアッセンブリの上に担持するための(たとえば、物体をアッセンブリに装着するための)荷重支承ハウジングを含む。物体を担持することによって、および、レールと係合することによって、アッセンブリは、物体をレールの上に支持する。実施形態において、アッセンブリは、物体を複数のレール(たとえば、2つの平行なレール)の上に支持するのに適切である。
アッセンブリは、スチール製円筒形状ローラーのエンドレスチェーンを含み、スチール製円筒形状ローラーは、アッセンブリによって画定される閉鎖経路に沿って再循環するように配置されている。たとえば、20個から25個の間の円筒形状ローラーが、エンドレスチェーンの中に配置されている。チェーンは、スチール製円筒形状ローラーの列によって形成されており、その回転軸線は、当技術分野で知られているように、互いに平行である。
たとえば、円筒形状ローラーは、物理的に相互接続されていてもよく、または、隣接するローラー間の中間エレメントを介して互いに押し進め合ってもよい。
閉鎖経路は、スチール製軌道部材およびスチール製中央本体部の周りに走っている。したがって、スチール製軌道部材およびスチール製中央本体部は、閉鎖経路の内側周囲部を形成している。その経路は、作業部分および戻り部分を含む。作業部分は、アッセンブリの軌道部材の荷重支承表面によって画定されており、作業部分において、円筒形状ローラーの動作的なセットがレールに係合している。それによって、作業部分は、レールの上の物体の荷重を支持している。荷重支承表面は、一般的に、滑らかになっており、この表面を有する軌道部材は、それがスチールから作製されているので、非弾性になっている。円筒形状ローラーもスチールから作製されているということは、円筒形状ローラーと荷重支承表面との間の摩擦が最小化されることをもたらす。戻り部分(スチール製中央本体部の戻り表面によって画定されている)において、円筒形状ローラーの残りのセットは、レールから自由になっている。したがって、残りのセットの円筒形状ローラーは、レールに係合しておらず、したがって、物体をレールの上に支持していない。これは、荷重支承表面の前方側および後方側において、荷重支承表面から直接的に上方に、戻り表面を走らせることによって実現されることが可能である。例では、戻り部分は、作業部分に平行なセクションを有している。
動作時に、すなわち、物体およびアッセンブリがレールの長手方向に移動するときに、円筒形状ローラーの動作的なセットは、この移動方向の反対方向に閉鎖経路の作業部分に沿って移動する。そうする際に、円筒形状ローラーは、レールの上および荷重支承表面の上を転がる。閉鎖経路の戻り部分において、円筒形状ローラーは、円筒形状ローラーが作業部分から退出する作業部分の側部から、戻り部分に沿って、円筒形状ローラーが作業部分に進入する作業部分の側部へ移動する。そうする際に、円筒形状ローラーは、戻り表面の上を転がる。
閉鎖経路の実用的な形状は、作業部分を有しており、作業部分は、複数の円筒形状ローラー(たとえば、6個~10個の円筒形状ローラー)に沿って長手方向に走っており、アッセンブリがレールと係合しているときに、レールの上部表面に沿って走っており、閉鎖経路の実用的な形状は、(たとえば、等しい長さの)戻り部分の真っ直ぐなパーツを有しており、それは、作業部分の上方にあり、作業部分に平行になっている。戻り部分の真っ直ぐなパーツおよび作業部分は、閉鎖経路の半円形の前方および後ろの部分によって相互接続されることが可能である。または、たとえば、閉鎖経路は、長辺が作業部分および戻り部分の真っ直ぐなパーツによって形成された状態の丸みを帯びた長方形の形状になっている。
アッセンブリによるレールの係合は、上方のみからであってもよいが、しかし、アッセンブリがレールの横方向への、レールに対するアッセンブリの移動も制限することが好適である。ある実施形態において、円筒形状ローラーは、わずかに凹形になっていることが可能である。レールに対する横方向の移動は、たとえば、レールに横方向に係合する1つまたは複数のエレメント(たとえば、垂直方向の回転軸線を備えたローラーまたはホイール)を提供することによって制限されることも可能である。これらは、アッセンブリに装着されることが可能であり、または、アッセンブリと一体的になっていることが可能である。
円筒形状ローラーは、レールおよび荷重支承表面と、そのインターフェースにおける摩擦をさらに低減させるために、硬化された表面を有することが可能である。
本発明の第1の態様によれば、アッセンブリは、スチール製中央本体部とスチール製軌道との間に弾性的に圧縮可能な弾性インサートを含む。中央本体部は、円筒形状ローラーの動作的なセットの上にインサートを介して弾性的に支持されている。
インサートは、たとえば、弾性的に圧縮可能な弾性プレートであることが可能であり、その上に、荷重支承本体部が取り付けられている。
中央本体部は、好ましくは、直接的にその上にある弾性インサートに取り付けられている。
本発明の第2の態様は、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されているパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのために、船舶の上に装着されるように構成されているパイル保持システムに関する。
本発明の第2の態様によるパイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリと、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダーであって、垂直方向の配向でパイルを保持するように構成されているパイルホルダーと
を含み、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、少なくとも1つのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベースと、1つまたは複数の枢動ジョー(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在している。
典型的に、パイル保持システムは、パイルが海床に向けて低下されている間、および/または、パイルが海床の中へ打ち込まれている間に、船舶に隣接してパイルを支持およびガイドするために、船舶の上に装着されている。クレーンが、パイルを直立させるために使用され、すなわち、海床の中へ打ち込まれるようにパイルを水平方向の輸送位置から垂直方向の位置へ傾斜させるために使用され、かつ、パイル保持システムのリングの中へパイルを導入するために使用される。パイルは、クレーンの旋回運動、および/またはクレーンのブームの傾斜運動によって、リングの中へ導入される。
たとえば、特許文献1は、支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダーを含むパイル保持システムを開示しており、支持アッセンブリは、船舶のデッキの上に装着されるように構成されている。パイルホルダーは、リングを含み、そのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されている。そのうえ、リングは、リングベースおよび2つの半円形ジョーを含み、リングベースは、支持アッセンブリに固定されており、それぞれのジョーは、その内側端部において、リングベースに枢動可能に装着されている。ジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在している。
本発明の第2の態様の目的は、パイル保持システムの多目的な使用を可能にするパイル保持システムを提供することである。
第2の態様によれば、本発明は、パイル保持システムを提供し、そこでは、リングのリングベースおよび支持アッセンブリは、支持アッセンブリに対するリングの、平面図で見た複数の個別の装着角度位置を提供するように構成されている、協働する解放可能な固定部材を提供されている。
したがって、本発明の第2の態様によるパイル保持システムでは、リングは、支持アッセンブリに対して複数の個別の装着角度位置に装着されることが可能である。これは、パイル保持システムの、より多目的な使用を可能にする。
たとえば、リングは、パイル保持システムの左側において直立されたパイルを導入するための装着角度位置に装着されることが可能であり、パイル保持システムの右側において直立されたパイルを導入するための代替的な装着角度位置に装着されることが可能である。したがって、それは、パイルがパイル保持システムの左側に直立されているかまたは右側に直立されているかに無関係に、パイル保持システムの最適な使用を可能にする。
本発明の第3の態様は、洋上風力タービンのパイルの据え付けのための方法に関し、
- デッキおよび側部を備えた船体を有する船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)と、
- クレーンであって、クレーンは、船舶のデッキの上に架設されており、ブームを有しており、ブームは、垂直方向の旋回軸線の周りでクレーンの旋回ドライブによって旋回可能であり、クレーンのラフィングメカニズム(luffing mechanism)によってブーム軸線の周りでラフィング可能であり(luffable)、そのクレーンは、パイルを吊り上げるおよび吊り下げるように構成されている、クレーンと、
- クレーンの届く範囲内において船舶の前記デッキの上に装着されている直立ツールと、
- 前記直立ツールとは個別に、クレーンの届く範囲内において船舶の前記デッキの上に装着されているパイル保持システムであって、パイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリ、および、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダーであって、パイルを垂直方向の配向で保持するように構成されているパイルホルダー
を含む、パイル保持システムと
が使用され、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、少なくとも1つのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベースと、1つまたは複数の枢動ジョー(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在しており、
その方法は、
- パイルの下側セクションを傾斜可能に支持するための直立ツール、および、リフトをパイルの上側セクションに係合させるためのクレーンを使用して、パイルを直立させるステップであって、パイルが船体に対して直立位置において垂直方向の配向に持って行かれ、クレーンから吊り下げられるようになっている、ステップと、
- 垂直方向に吊り下げられたパイルがリングの開放された環状体の中へ横方向に導入可能であるように、パイル保持システムのリングを配置するステップと、
- リングの1つまたは複数のジョーを閉じるステップと、
- パイルホルダーがパイルを垂直方向の配向に保持している状態で、海底の上にパイルを低下させ、海底の中へパイルを打ち込むステップと
を含む、方法において、
リングの開放された環状体の中へのパイルの前記横方向の導入のために、直立ツールおよびパイル保持システムのリングは、垂直方向に吊り下げられたパイルをクレーンによって直立位置からリングの開放された環状体へ移送することが、クレーンの旋回ドライブの動作のみを伴い、平面図で見て、クレーンの旋回軸線の周りでの半径を有する湾曲した軌跡に沿ってパイルが通過するように配置されていることを特徴とする方法。
本発明の第3の態様による方法(すなわち、平面図で見て、クレーンの旋回軸線の周りでの半径を有する湾曲した軌跡に沿ってパイルが通過するように、クレーンの旋回ドライブの動作のみによって、垂直方向に吊り下げられたパイルを移送すること)は、前記移送の複雑さを著しく低減させ、たとえば、前記移送の間にブームをラフィングする必要性を回避する。
本発明の第4の態様は、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのために、船舶の上に装着されるように構成されているパイル保持システムに関し、パイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリと、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダーであって、パイルホルダーは、パイルを垂直方向の配向で保持するように構成されている、パイルホルダーと
を含み、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、少なくとも1つのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、海底の中へのパイルの据え付けの間に、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベースと、1つまたは複数の枢動ジョー(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、リングの開放された環状体の中への垂直方向に吊り下げられたパイルの横方向の導入を可能にする開口部が存在しており、
リングベースは、前記複数のパイル係合デバイスのうちの1つまたは複数に加えて、1つまたは複数の個別のバンパーデバイスを提供されており、1つまたは複数の個別のバンパーデバイスは、リングの開放された環状体の中へ横方向に導入されているときにパイルのためのバンパーとして作用するように構成されており、
1つまたは複数のバンパーデバイスは、可動式バンパー部材および関連のバンパーアクチュエータを備えてそれぞれ具現化されており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパー部材を動作位置へ移動させるように構成されており、動作位置は、リングベースの上の1つまたは複数のパイル係合デバイスの内向きにあり、パイルが、前記横方向の導入の間に前記1つまたは複数のパイル係合デバイスのディア(dear)に留まるようになっており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパー部材を非動作位置へ移動させるように構成されており、非動作位置は、リングベースの上の1つまたは複数のパイル係合デバイスの外向きにあり、パイルがパイル係合デバイスによって位置決め可能であるようになっている。ある実施形態において、それぞれの可動式バンパー部材は、バンパービームを含み、バンパービームは、一方の端部において、垂直方向軸線の周りでリングベースに枢動可能に固定されており、アクチュエータは、リングベースに対してバンパービームを枢動させるように構成されている。
本発明の第5の態様は、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのために、船舶の上に装着されるように構成されているパイル保持システムに関し、パイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリと、
- 支持アッセンブリによって支持されているパイルホルダーであって、パイルホルダーは、パイルを垂直方向の配向で保持するように構成されている、パイルホルダーと
を含み、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、そのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、リングベースと、1つまたは複数の枢動ジョー(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、中心軸線を有する閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在しており、
リングベースは、支持アッセンブリによって移動可能に支持されており、リングが支持アッセンブリに対して中心軸線の周りで回転することが可能であるようになっており、したがって、支持アッセンブリに対するリングの開口部の位置を調節するようになっている。
第5の態様によるパイル保持システムでは、リングが支持アッセンブリに装着されたままの状態で、リングの位置が調節されることが可能である。これは、本発明の第2の態様によるパイル保持システムとは対照的であり、本発明の第2の態様によるパイル保持システムでは、リングの位置を調節することは、リングが支持アッセンブリから切り離されることを必要とし、したがって、パイルがリングの中に受け入れられている状態で、リングを再位置決めすることを可能にしない。
本発明の第5の態様によるパイル保持アッセンブリは、本発明の第2の態様によるパイル保持システムと同じ利益を提供し、有利には、本発明の第3の態様による方法と共に使用されることが可能である。
本発明の第1の態様による実施形態において、中央本体部は、凹部を有しており、凹部は、弾性インサートと軌道部材との組合せ体の寸法に対応しており、弾性インサートが中央本体部の底部表面と同一平面上にあるようになっている。
本発明の第1の態様による実施形態において、弾性的に圧縮可能な弾性インサートは、複合材料(繊維強化プラスチック材料など)から作製されており、たとえば、複合材料は、軸受における使用に適合されている。たとえば、熱硬化性複合軸受材料は、熱硬化性樹脂および随意的にさらなる添加剤を含浸されたテクニカルファブリックを組み込んでいる。たとえば、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、PTFE、二硫化モリブデン、グラファイト、炭酸カルシウムのうちの1つまたは複数を含有する。インサートにとりわけ適切な材料は、Orkot(登録商標)という登録された商標で現在知られている。
弾性的に圧縮可能な弾性インサートは、円筒形状ローラーの動作的なセットの上での、中央本体部の寛大な支持、および、それによって、アッセンブリによって支持されている物体の寛大な支持を提供する。円筒形状ローラーの動作的なセットの上での物体の弾性支持によって、中央本体部に働かされる物体の荷重は、円筒形状ローラーおよびレールの好ましい機械的な荷重の利益のために、円筒形状ローラーにわたって分配される。インサートによって、インサートは、したがって、円筒形状ローラーおよびレールのインターフェース、ならびに/または、円筒形状ローラーおよび軌道表面のインターフェースにおける不連続性(これらの表面におけるへこみ、バンプ、または小さな傾斜など)を含む、作業部分に沿った荷重プロファイルにおける局所的な不連続性(たとえば、縁部荷重、ミスアライメント)を吸収する。
軌道部材は、荷重支承表面を形成しており、荷重支承表面とレールの表面との間で円筒形状ローラーの動作的なセットをガイドしている。軌道部材は、弾性インサートと円筒形状ローラーの動作的なセットとの間に配設されており、円筒形状ローラーの動作的なセットの側において、経路の作業部分を画定している。軌道部材(たとえば、軌道プレート)を介して、中央本体部は、したがって、ローラーの動作的なセットの上に支持されている。荷重支承表面は、円筒形状ローラーに係合しており、これらが経路の作業部分に沿って移動するときにそれらをガイドする。
弾性インサートは、軌道部材に係合しており、たとえば、それらのインターフェースにおいて(たとえば、その上に直接的に)それに取り付けられている。インサートの効果から利益を受けることができるようにするために、中央本体部に対する軌道部材の移動は、好ましくは、たとえば、軌道部材を中央本体部に直接的に固定的に相互接続することによって制限されない。
好ましくは、弾性インサートは、プレートとして具現化されている。好ましくは、軌道部材は、プレートとして具現化されている。最も好ましくは、弾性インサートおよび軌道部材は、両方とも、(好ましくは、等しい幅および長さの)プレートであり、好ましくは、それらの側部が軸線方向に一致するように互いに重ねられている。好ましくは、弾性インサートは、軌道部材と同様に、作業部分のみを長手方向にカバーしている。
中央本体部は、好ましくは、直接的にその上の弾性インサートに係合しているか、または、好ましくは、それに取り付けられている。
本発明の第1の態様による実施形態において、中央本体部は、凹部を有しており、たとえば、凹部は、取り付けられている弾性インサートおよび軌道部材の寸法に対応しており、弾性インサートおよび軌道部材は、凹部の中に配設されており、これらがそれによって軸線方向に囲まれているようになっている。好ましくは、これは、軌道部材の荷重支承表面が中央本体部の戻り表面と同一平面上にあるように行われており、中央本体部、ならびに、荷重支承および戻り表面によって形成されるような閉鎖経路の内側周囲部は、流れるように連続的に走っている。
荷重支承表面と同様に、中央本体部の戻り表面は滑らかであり、中央本体部は、それがスチールから作製されているので、非弾性になっており、戻り表面の上を転がる円筒形状ローラー同士の間の任意の摩擦が最小まで低減されるようになっている。
ある実施形態において、軌道部材および弾性インサートは、両方とも、プレートの形態で具現化されており、軌道部材は、軌道部材の厚さよりも小さい厚さを有しており、たとえば、軌道部材の厚さのおおよそ55%~65%に相当する厚さを有している。
本発明の第1の態様による実施形態において、アッセンブリは、再循環円筒形状ローラーの第2のエンドレスチェーンをさらに含み、再循環円筒形状ローラーは、第2の閉鎖経路に沿って再循環するように配置されており、第2の閉鎖経路の作業部分および戻り部分が、アッセンブリの第2のスチール製軌道部材の第2の平坦な荷重支承表面、および、中央本体部の第2の戻り表面によってそれぞれ画定されている。アッセンブリの2つの閉鎖経路は、横方向に並置されており、互いに平行になっており、円筒形状ローラーが、動作時に、同じ方向に移動するようになっている。作業部分において、第2のエンドレスチェーンの円筒形状ローラーの動作的なセットが、レールに係合しており、戻り部分において、これらの円筒形状ローラーの戻り部分は、レールから自由になっている。この実施形態では、中央本体部は、したがって、それぞれの戻り部分を画定する2つの戻り表面を有しており、それぞれの軌道部材およびそれぞれの弾性インサートを介して、または、代替的に、同様に2つの動作的部分にわたって荷重を分配するための1つの一体的な弾性インサートを介して、両方のエンドレスチェーンの円筒形状ローラーの上に弾性的に支持されている。2つのエンドレスチェーンに対して1つの中央本体部を有することは、ロバスト性、コンパクト性、および製造のしやすさの観点から、利点を提供することが可能である。代替的な実施形態において、両方のエンドレスチェーンのための一体的な中央本体部の代わりに、別個の第2の中央本体部が、第2のエンドレスチェーンのために提供されることが可能であり、それは、その戻り表面を有している。
本発明の第1の態様による実施形態において、アッセンブリは、少なくとも再循環円筒形状ローラーの作業部分の周りにおいて、1つまたは複数のシールを提供されている。これらのシールは、作業部分を囲むアッセンブリの底部表面とレールの上側表面との間に延在することが可能である。たとえば、シールは、アッセンブリの壁部の底部表面とレールの上側表面との間に延在しており、アッセンブリの壁部の底部表面は、たとえば、作業部分を一緒に囲む長手方向壁部パーツおよび端壁部であり、それは、後に議論されることとなる。シールは、たとえば、壁部および壁部パーツと共に、荷重支承表面とレールの上側表面との間において、再循環円筒形状ローラーの動作的なセットのためのグリースチャンバを画定している。たとえば、シールは、その断面において、実質的にV字形状になっている。グリースチャンバの内側のグリースは、少なくとも荷重支承表面と円筒形状ローラーとの間の摩擦の量をさらに低減させ、たとえば、同様に戻り表面と円筒形状ローラーとの間の摩擦の量をさらに低減させることが可能である。グリースチャンバを画定するシールは、グリースチャンバの内側にグリースを維持するために提供されており、ならびに/または、グリースおよび/もしくはダートがグリースチャンバの外側からグリースチャンバに進入することを防止するために提供されている。したがって、これらのシールは、好ましくは、たとえば、レールに沿ったアッセンブリの運動の間でさえも、レールの上側表面に可能な限りきつく当接しており、可能な限り少ない量のグリースが、グリースチャンバから逃げるか、または、レールとシールとの間にそれが進入するようになっている。好ましくは、この当接は、レールの上を移動するときにアッセンブリとレールとの間の摩擦を著しく増加させないようになっている。たとえば、グリースチャンバの内側にグリースを維持するために、内側シールが提供されており、グリースおよび/またはダートがグリースチャンバに進入することを防止するために、外側シールが提供されている。
本発明の第1の態様による実施形態において、ハウジングは、前方側および/または後方側において、レールの長手方向に面して、および、作業部分から長手方向距離において、前方および/または後方のスクレーパーがそれぞれ提供されており、前方および/または後方のスクレーパーは、たとえば、提供されているときには、グリースチャンバから逃げた任意のグリースから、レールをクリーニングするためにレールの上側表面に係合している。
本発明の第1の態様による実施形態において、ハウジングは、アッセンブリの前方側および後方側においてそれぞれ横方向に延在している前方および後方の垂直方向端壁部と、前方および後方の端壁部にそれぞれ取り付けられている前方および後方のガイド壁部とを含み、前方および後方のガイド壁部は、戻り表面の反対側において、閉鎖経路の戻り部分の前方および後方のセクションをそれぞれ画定している。好ましくは、取り付けは、1つまたは複数の細長い装着エレメント(たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するもの)を介しており、1つまたは複数の細長い装着エレメントは、端壁部を通って垂直方向に延在しており、ガイド壁部の中へ長手方向に突き刺している。シールは、これらの端壁部に沿って延在するように提供されることが可能であり、たとえば、端壁部の下でそれに取り付けられることが可能である。
以前に説明されているように、アッセンブリが円筒形状ローラーの2つのエンドレスチェーンひいては2つの閉鎖経路を含む実施形態では、ハウジングは、第2の前方ガイド壁部および第2の後方ガイド壁部を含み、第2の前方ガイド壁部および第2の後方ガイド壁部は、前方および後方の端壁部にそれぞれ取り付けられており、第2の戻り表面の反対側において、第2の閉鎖経路の戻り部分の前方および後方のセクションをそれぞれ画定している。エンドレスチェーンのそれぞれに関連付けられたガイド壁部が、アッセンブリのいずれかの長手方向側部において、同じ端壁部に取り付けられているという事実は、有利には、アッセンブリの安定性を改善することが可能であり、かつ、ハウジングの材料における機械的な応力プロファイルに有利に働くように、アッセンブリにわたる荷重力の分配を改善することが可能である。
前方および/または後方のスクレーパーを有する本発明の第1の態様による実施形態において、アッセンブリのハウジングは、前方および/または後方の端壁部から前方方向および/または後方方向にそれぞれ突出する前方および/または後方のフレームをさらに含み、前方および/または後方のスクレーパーは、その長手方向端部において、それぞれのフレームの下に装着されている。
中央本体部は、実施形態では、ハウジングに取り付けられることが可能である。中央本体部は、他の実施形態では、ハウジングと一体的であることが可能である。ローラー軸のヘッド端部をガイドするためのトレッドおよび/または長手方向壁部パーツは、中央本体部と一体的であることが可能である。パーツを一体化することは、ロバスト性および製造のしやすさの観点から、利点を提供することが可能である。
本発明の第1の態様による実施形態において、エンドレスチェーンの円筒形状ローラーは、それぞれのローラー軸の周りでそれぞれ回転し、ローラー軸のヘッド端部は、中央本体部からの垂直方向突出部によって形成されたそれぞれのトレッドの上を走行する。これらのトレッドは、閉鎖経路のそれぞれの横方向側部において閉鎖経路に沿って長手方向に延在している。
本発明の第1の態様による実施形態において、アッセンブリは、左上側および左下側のおよび右上側および右下側の長手方向壁部パーツをさらに含む。これらの長手方向壁部パーツは、中央本体部の左側端部および右側端部において中央本体部からの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも閉鎖経路の長さにわたって長手方向に延在している。好ましくは、左上側および左下側は、1つまたは複数の細長い装着エレメント(たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するもの)を介して相互接続されており、右上側および右下側の長手方向壁部パーツは、1つまたは複数の細長い装着エレメントを介して相互接続されており、1つまたは複数の細長い装着エレメントは、それぞれの上側および下側の長手方向壁部パーツの内側に垂直方向に延在しており、中央本体部のそれぞれの横方向端部を通って延在している。好ましくは、複数の細長い装着エレメントは、壁部パーツに沿って長手方向に分配されている。細長い装着エレメントを備えたこの構成は、壁部パーツおよび中央本体部にわたる機械的な荷重の分配に利益をもたらすことが可能であり、装着エレメントを通して荷重を伝達する。そのうえ、その構成は、安定性およびロバスト性をアッセンブリに提供する。
2つのエンドレスチェーンひいては2つの閉鎖経路が存在している実施形態において、アッセンブリは、中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツをさらに含むことが可能であり、中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツは、2つの閉鎖経路の間において中央本体部からの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも閉鎖経路の長さにわたって長手方向に延在している。右側および左側の長手方向壁部パーツと同様に、中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツも、好ましくは、1つまたは複数の細長い装着エレメント(たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するもの)を介して相互接続されており、1つまたは複数の細長い装着エレメントは、それぞれの上側および下側の長手方向壁部パーツの内側に、ならびに、中央本体部の中央部を通って垂直方向に延在している。好ましくは、複数の細長い装着エレメントは、壁部パーツに沿って長手方向に分配されている。
端壁部が存在している本発明の第1の態様による実施形態において、長手方向壁部パーツは、好ましくは、1つまたは複数の細長い装着エレメントを介して端壁部に接続されており、1つまたは複数の細長い装着エレメントは、端壁部を通って垂直方向に延在しており、長手方向壁部パーツの中へ長手方向に突き刺している。
本発明の第1の態様による実施形態において、荷重支承表面の前方側および後方側において、戻り表面は、荷重支承表面から直接的に上方に走っている。これは、経路の作業部分の内側の動作的な円筒形状ローラーのみがレールと接触しているということ、ひいては、レールにかかる荷重を支持するということを実現するためである。したがって、戻り部分における円筒形状ローラーは、レールにかかる荷重を支持しない。好ましくは、軌道部材の最も前方および/または最も後方のセクションは、追加的に、戻り表面に向けてわずかに上向きに傾斜しており、作業部分を退出するローラーの滑らかな除荷を実現するようになっている。
そのうえ、第1の態様による本発明は、船舶のオンボードでのアッセンブリ(たとえば、本明細書で説明されているようなアッセンブリ)の使用を提供し、アッセンブリは、船舶のX-Y平面においてレールに沿って物体を移動させている間に、船舶に(たとえば、船舶のデッキに)装着されているレールの上に物体を支持するための線形の再循環円筒形状ローラーのエンドレスチェーンを含む。議論されているように、アッセンブリの使用は、有利には、ホイールの使用を防ぐことが可能であり、ひいては、1つまたは複数のアッセンブリがホイールの代わりに使用されることが可能であるので、そのようなホイールに関連付けられる前述の不利益を低減させるかまたは排除することが可能である。説明されているようなアッセンブリは、とりわけ、使用に適している。その理由は、物体の荷重がローラーにわたって均一に分配されているからであり、それは、洋上用途においてハンドリングされることとなる物体(たとえば、基礎もしくは風力タービン、または、そのパーツ)の一般的に巨大な重量の観点において、極めて重要である可能性がある。
そのうえ、第1の態様による本発明は、船舶に(たとえば、船舶のデッキに)装着されるように適合されている1つまたは複数のレール、および物体が1つまたは複数のレールに沿って移動している間に、1つまたは複数のレールの上に物体を支持するための1つまたは複数のアッセンブリのシステムを提供する。1つまたは複数のアッセンブリは、好ましくは、以前に本明細書で説明されているように具現化されている。たとえば、システムは、並列に2つ以上のレールを含み、それらは、1つまたは複数のそれぞれのアッセンブリによってそれぞれ係合されている。したがって、物体の荷重は、アッセンブリにわたって分配されることが可能である。
それぞれのアッセンブリは、レールのうちの1つと係合するように構成されており、アッセンブリの上の物体に係合して担持するための(たとえば、物体をアッセンブリに装着するための)中央本体部を含む。
それぞれのアッセンブリは、円筒形状ローラーのエンドレスチェーンを含み、円筒形状ローラーは、アッセンブリによって画定される閉鎖経路に沿って再循環するように配置されている。その経路は、作業部分および戻り部分を含む。作業部分は、アッセンブリの荷重支承表面によって画定されており、その作業部分において、円筒形状ローラーの動作的なセットがレールに係合している。戻り部分において、円筒形状ローラーの戻り部分は、レールから自由になっている。
好ましくは、それぞれのアッセンブリは、弾性インサートを含み、中央本体部は、本明細書で以前に説明されているように、弾性インサートを介して、軌道部材の上に、ひいては、円筒形状ローラーの動作的なセットの上に弾性的に支持されている。
そのうえ、第1の態様による本発明は、物体を船舶の上に支持するための構築体を提供し、構築体は、説明されているような2つのシステム(すなわち、第1および第2のシステム)を含む。第1のシステムの1つまたは複数のレールは、第1の方向に延在する1つまたは複数の第1のレールであり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第1のアッセンブリである。第2のシステムの1つまたは複数のレールは、第1の方向に対してある角度で第2の方向に延在する1つまたは複数の第2のレールであり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第2のアッセンブリである。構築体は、1つまたは複数の第1のアッセンブリを介して1つまたは複数の第1のレールの上に物体を支持するように構成されており、1つまたは複数の第1のレールは、1つまたは複数の第2のアッセンブリを介して1つまたは複数の第2のレールの上に支持されており、物体が、第1および第2の方向の両方にレールに沿って移動可能であるようになっている。したがって、物体は、第1および第2の方向の両方に移動されることが可能であり、X-Y平面における組み合わせられた移動が可能であるようになっている。
本発明の第1の態様による実施形態において、第1のレールは、1つまたは複数の第2のレールの上に支持されるようにするために、1つまたは複数の第2のアッセンブリの上に直接的に装着されている。
本発明の第1の態様による別の実施形態では、構築体は、位置決めフレームをさらに含み、1つまたは複数の第1のレールは、位置決めフレームを介して1つまたは複数の第2のアッセンブリの上に装着されており、第1のシステム、および、それによって、物体が、1つまたは複数の第2のレールの上で位置決めフレームを移動させることによって、1つまたは複数の第2のレールの上で移動可能であるようになっている。
好ましくは、第1の方向は、第2の方向に対して垂直であり、方向は、従来の座標系に従うようになっており、有利には、従来の座標系と同様に制御されることが可能である。たとえば、構築体は、船舶の上に設置されているときに、第1の方向が船舶のX方向(すなわち、船舶の長手方向軸線)に対応し、第2の方向が船舶のY方向に対応するようになっていることが可能である。ある実施形態において、第1および第2のレールは、両方とも真っ直ぐになっており、たとえば、互いに垂直方向に延在している。別の実施形態では、第1および/または第2のレールのうちの1つまたは複数は、たとえば、その上に支持されている物体の回転を可能にするために湾曲しており、たとえば、円形セグメントを形成している。
そのうえ、本発明の第1の態様は、物体と、請求項18から20のいずれか一項または複数項に記載のシステム、または、請求項21に記載の構築体との組合せ体であって、物体は、洋上構造体、たとえば、細長い洋上構造体をハンドリングするためのツールであり、たとえば、ツールは、パイル、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイルをハンドリングするためのパイル保持ツールであり、組合せ体は、船舶に装着されているときに、1つまたは複数のレールの上で、ひいては、船舶に対して、ツールを移動させるための1つまたは複数のアクチュエータをさらに含む、組合せ体を提供する。
本発明の第1の態様による実施形態において、ツールは、1つまたは複数のアッセンブリの上に弾性的に装着されている。それによって、ツールの荷重は、有利には、アッセンブリにわたって均一に分配されることが可能である。
本発明の第1の態様による実施形態において、組合せ体は、船舶におけるパイル、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイルを保持するように構成されており、たとえば、船舶の隣の洋上の場所におけるパイルの据え付けの間にパイルを保持するように構成されている。ここで、アッセンブリによって1つまたは複数のレールの上に支持されることとなる物体は、パイル保持ツールである。パイル保持ツールは、支持構造体およびパイルホルダー(支持構造体に装着されている)を含むように当技術分野において知られている。パイルホルダーは、リングを含み、リングによってパイルを少なくとも垂直方向の配向に保持するように構成されている。リングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを含み、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含む。
組合せ体において、パイル保持ツールの支持構造体は、1つまたは複数のアッセンブリの上に装着されている。
本発明の第1の態様による実施形態において、組合せ体は、洋上構造体をハンドリングするためのツール(たとえば、説明されているようなパイル保持ツール)と説明されているような構築体との組合せ体である。ここで、構築体は、位置決めフレームをさらに含み、1つまたは複数の第1のレールは、位置決めフレームを介して、1つまたは複数の第2のアッセンブリの上に装着されており、第1のシステム、および、それによって、物体が、1つまたは複数の第2のレールの上で位置決めフレームを移動させることによって、1つまたは複数の第2のレールの上で移動可能であるようになっている。ツールを第2の方向に移動させるために、アクチュエータは、位置決めフレームに係合しており、1つまたは複数の第2のレールの上で、位置決めフレームならびにそれに伴う第1のシステムおよびツールを移動させるようになっている。ツールを第1の方向に移動させるために、アクチュエータは、ツールに係合しており、1つまたは複数の第1のレールの上でツールを移動させるようになっている。
本発明の第1の態様による実施形態において、組合せ体は、組合せ体が船舶に装着されているときに、アクチュエータが、1つまたは複数の第1のレールおよび1つまたは複数の第2のレールの上で、ひいては、船舶に対して、パイルホルダーを移動させることによって、船舶の運動から独立してパイルホルダーの所定のX-Y場所を維持するように構成されており、船舶は、浮遊条件にある。所定のX-Y場所を維持するための手段は、船舶装着型のパイル保持ツールとして当技術分野において知られている。
本発明の第1の態様による実施形態において、組合せ体は、レールの上で、ひいては、船舶に対して、支持構造体を移動させるためのアクティブ運動補償作動システムを含み、アクティブ運動補償作動システムは、1つまたは複数のアクチュエータを含む。アクチュエータは、1つまたは複数の第1のレールの上で位置決めフレームを移動させるための第1のアクチュエータ、たとえば、船舶のデッキに装着可能なカムトラックおよび位置決めフレームの上に装着されており、カムトラックに係合しているドライブ、と、1つまたは複数の第2のレールの上で支持構造体を移動させる第2のアクチュエータ、たとえば、支持構造体の上に装着されているカムトラックおよび位置決めフレームの上に装着されており、カムトラックに係合しているドライブ、とを含む。作動システムは、アクティブ波誘起運動補償モードを含み、アクティブ波誘起運動補償モードにおいて、作動システムは、船舶の運動から独立してパイル保持ツールの所定のX-Y場所を維持するように動作される。
本発明の第1の態様による実施形態において、パイルホルダーのリングは、リングベースと、1つまたは複数の移動可能なジョー、たとえば2つの半円形ジョーとを含み、それぞれのジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、リングは、閉鎖された環状体を形成している。そのようなパイルホルダーは、たとえば、特許文献1から知られている。
そのうえ、本発明の第1の態様によるアッセンブリ、とりわけ、本発明の第1の態様によるシステムまたは構築体におけるその使用は、リフティングツール(たとえば、リフティングビーム)と共に適用されることが想定されており、リフティングツールは、リフティングデバイス(たとえば、クレーン)から(たとえば、その1つまたは複数の吊り上げケーブルから)吊り下げられることとなる。リフティングツール(ロードと連結するためにロードに係合するように構成されている)は、そこにおいて、アッセンブリに接続されることが可能であり、一方では、レールは、リフティングデバイス(たとえば、その吊り上げケーブル)に接続されている(たとえば、間接的に接続されている)。アッセンブリを介して(たとえば、アクチュエータによって)レールの上でロードを移動させることは、リフティングデバイスに対してロードを移動させ、リフティングデバイスに対するロードの位置および/または配向の変化を可能にするようになっている。
本発明の第1の態様によるアッセンブリ、とりわけ、本発明の第1の態様によるシステムまたは構築体におけるその使用は、そのうえ、その目的のための廃止措置船舶(decommissioning vessel)による、たとえば、開拓者精神による、洋上プラットフォーム(たとえば、複数の脚を備えたスチール製ジャケットによって支持されている上甲板構造体)のリフト-除去における適用が想定される。リフト-除去動作は、スチール製ジャケットの脚の上側セクションの上に装着されている事前に据え付けられた軸受ブラケットに向けて、ビームの外側端部を(さらに)船舶の船外に移動させるために、第1のレールに接続されているデッキに沿って、巨大なビームがそれらの長手方向にスライドされることを必要とする。ビームの外側端部に装着されたホースシューは、軸受ブラケットに接続され、その後に、上側セクションは、ジャケットの残りの部分からリフトされ、それによって、上甲板構造体が、そこからリフトされる。船舶およびそれに伴う上甲板構造体は、その後に、ジャケットから離れるように移動される。巨大なビームは、そのうえ、同様に横断方向に第2のレールに沿って移動可能であり得る。本発明の第1の態様によるアッセンブリは、ビームと第1のレールとの間、および、第1のレールと第2のレールとの間で使用されることが可能である。
本発明の第1の態様によるアッセンブリは、そのうえ、それぞれの方向(たとえば、垂直の方向)に延在する1つまたは複数の第1および第2のレールの間で、本発明の第1の態様による特定の構築体において使用されるように想定されている。この構築体では、先に説明された構築体以外では、第1および第2のアッセンブリは、両方とも、第1および第2のレールの交差部において、重ねられたユニットに提供されている。そのようなユニットの下側部分は、下側部分に提供されている第2のアッセンブリのうちの1つまたは複数によって、第2の下側レールのうちの1つに係合するように構成されている。ユニットの上側部分は、上側部分に提供されている第1のアッセンブリのうちの1つまたは複数によって、第1の上側レールのうちの1つに係合するように構成されている。本質的に、第1のアッセンブリの作業部分は、第1のレールに係合するために、第1のレールに方向付けられており、第2のアッセンブリの作業部分は、第2のレールに係合するために、第2のレールに方向付けられている。ある実施形態において、重ねられたものの部分は、(たとえば、垂直方向のスイベル軸線の周りに)互いに対して枢動可能であってもよく、トラックに沿って互いに対してさまざまな配向を有するレールの上をスライドすることを促進させるようになっている。ある実施形態において、第1および第2のレールは、両方とも真っ直ぐになっており、たとえば、互いに垂直方向に延在している。別の実施形態では、第1および/または第2のレールのうちの1つまたは複数は、たとえば、その上に支持されている物体の回転を可能にするために湾曲しており、たとえば、円形セグメントを形成している。
そのうえ、本発明の第1の態様は、船舶、たとえば、洋上の場所において洋上構造体(たとえば、パイル)をハンドリングするための船舶、たとえば、洋上の場所に構造体を据え付けるための船舶を提供する。船舶は、浮遊式船舶、または、たとえば、ジャッキアップ船舶であることが可能である。ある実施形態において、船舶は、本発明の第1の態様による1つまたは複数のシステムを提供されており、1つまたは複数のレールは、船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールである。ある実施形態において、船舶は、本発明の第1の態様による1つまたは複数の構築体を提供されており、1つまたは複数の第2のレールは、船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールであり、好ましくは、第1の方向は、船舶のX方向であり、第2の方向は、船舶のY方向である。ある実施形態において、船舶は、本発明の第1の態様による1つまたは複数の組合せ体を提供されており、1つまたは複数のレール(すなわち、存在するときには、1つまたは複数の第1のレール)は、船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールであり、存在するときには、好ましくは、1つまたは複数の第1のレールは、船舶のX方向に延在しており、1つまたは複数の第2のレールは、船舶のY方向に延在している。
本発明の第1の態様による実施形態において、船舶は、パイル保持ツールと本発明の第1の態様によるシステムまたは構築体との組合せ体を提供されており、パイル保持ツールは、収納位置と動作位置との間で1つまたは複数のレールに沿って移動可能であり、収納位置では、パイルホルダーのリングは、船舶のX-Y平面で見て、船舶の輪郭の中に延在しており、動作位置では、パイルホルダーのリングは、船舶のX-Y平面で見て、船舶の船外に延在している。収納位置は、パイル保持ツールが使用されていないときに、よりコンパクトで安定した船舶を可能にし、たとえばメンテナンスのために、デッキからツールのパーツにアクセスすることを可能にする。
そのうえ、本発明の第1の態様は、浮遊式船舶の上で物体をハンドリングするための方法であって、本発明の第1の態様による船舶が使用される、方法を提供する。
そのうえ、本発明の第1の態様は、浮遊式船舶の上で物体をハンドリングするための方法を提供し、方法は、
- 線形の再循環円筒形状ローラーのエンドレスチェーンを含む1つまたは複数のアッセンブリを介して、洋上船舶に装着されている1つまたは複数のレールの上に物体を支持するステップと、
- 1つまたは複数のレールに沿って、および、それと共に、船舶に対して、物体を移動させるステップであって、移動させるステップは、アッセンブリのうちの1つまたは複数に関して、それぞれのアッセンブリによって画定されている閉鎖経路に沿って、線形の再循環円筒形状ローラーのエンドレスチェーンを再循環させることを含み、円筒形状ローラーの動作的なセットは、レールに係合し、物体の移動とは反対の方向に移動する、ステップと
を含む。ここで、アッセンブリは、それぞれ、本発明の第1の態様によるものであることが可能である。
本発明の第1の態様による方法は、有利には、ホイールの使用に対する代替例を提供し、それらがホイールの使用を防ぐことが可能であるようになっており、それに伴って、それに関連付けられる利点を低減させるかまたは排除する可能性がある。
本発明の第1の態様による実施形態において、1つまたは複数のレールは、第1の方向に延在する1つまたは複数の第1のレールと、第1の方向に対してある角度で第2の方向に延在する1つまたは複数の第2のレールとを含み、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第1のアッセンブリと、1つまたは複数の第2のアッセンブリとを含む。物体は、1つまたは複数の第1のアッセンブリを介して、1つまたは複数の第1のレールの上に支持され、1つまたは複数の第1のレールの上を移動し、1つまたは複数の第1のレールは、1つまたは複数の第2のアッセンブリを介して、1つまたは複数の第2のレールの上に支持され、1つまたは複数の第2のレールの上を移動し、物体が、第1および第2の方向の両方にレールに沿って移動可能であるようになっている。好ましくは、第2の方向は、第1の方向に対して垂直である。物体の1つまたは複数の第2のレールに沿って、1つまたは複数の第1のレールおよびアッセンブリ、ならびに、それによって物体を移動させることは、1つまたは複数の第2のレールに沿って位置決めフレームを移動させることによって行われ、1つまたは複数の第1のレールは、位置決めフレームを介して、1つまたは複数の第2のアッセンブリの上に装着されている。
本発明の第1の態様による実施形態において、物体の移動は、船舶のX-Y平面における船舶の運動を補償するなどのように作動される。
本発明の第1の態様による実施形態において、物体は、パイル保持ツールであり、物体を支持するステップは、1つまたは複数のレールの上に(すなわち、存在するときには、第1のレールの上に)パイル保持ツールの支持構造体を支持するステップを含む。支持構造体は、1つまたは複数のアッセンブリの上に(すなわち、存在するときには、1つまたは複数の第1のアッセンブリの上に)装着され、パイルホルダーを支持しており、パイルホルダーのリングは、船舶の船外に延在している。ここで、本方法は、
- パイルがパイル保持ツールのパイルホルダーのリングを通って垂直方向の配向で延在するように、パイル、たとえば、風力タービンを支持するように適合されたパイルを保持するステップであって、リングの周囲部の周りに分配されているパイル係合デバイスが、パイルの外部に係合する、ステップと、
- パイル係合デバイスによって保持およびガイドされている状態で、船舶が浮遊している水域の中へパイルを低下させるステップと
をさらに含み、
運動補償が、少なくともパイルを低下させるステップの間に実行される。
本発明の第1の態様による実施形態において、そのうえ、パイル保持ツールの移動は、少なくともパイルを低下させるステップの前に、収納位置から動作位置へパイルホルダーを移動させるステップであって、収納位置では、パイルホルダーのリングは、船舶のX-Y平面で見て、船舶の輪郭の中に延在しており、動作位置では、パイルホルダーのリングは、船舶のX-Y平面で見て、船舶の船外に延在している、ステップを含むように、作動させられる。ある実施形態において、そのうえ、パイル保持ツールの移動は、少なくともパイルを低下させるステップ、および、パイル係合デバイスをパイルから係合解除するステップを含む、パイルホルダーからパイルを解放するステップの後に、パイルホルダーを動作位置から収納位置へ移動させるステップを含むように、作動させられる。
本発明の第1の態様による実施形態において、1つまたは複数のレールの上でツールを移動させることは、パイルを低下させる前にパイルがリングの中へ挿入されているときに、リングに対するパイルの事故的な衝突に起因するツールの任意の変位の訂正(たとえば、減衰)を含むように作動されることが可能である。そこでは、円筒形状ローラーは、レールの上を転がってもよくまたは転がらなくてもよく、たとえば、その回転がロックされ、これらがレールの上をスライドするようになっている。そのうえ、パイルがパイルホルダーによって保持されている間に、たとえば、パイルが低下されている間に、移動させることは、(たとえば、海の運動または風の影響の結果とした)モノパイルの不当な傾斜または不当な変位を訂正するように動作されることが可能である。たとえば、パイルの前方への転倒は、パイルホルダーを前方に移動させることによって訂正されることが可能である。
本発明の第2の態様による実施形態において、協働する解放可能な固定部材は、第1の固定部材(たとえば、アイ部材)および第2の固定部材(たとえば、アイ部材)を含み、第1の固定部材は、リングベースと一体的になっており、平面図で見て、複数の個別の角度位置に(たとえば、3つの個別の角度位置に)位置付けされており、第2の固定部材は、支持アッセンブリと一体的になっており、平面図で見て、複数の個別の角度位置に(たとえば、2つの個別の角度位置に)位置付けされており、支持アッセンブリに対するリングの3つの個別の装着角度位置を可能にするようになっている。
本発明の第2の態様による実施形態において、協働する解放可能な固定部材は、リングベースと一体的な第1のアイ部材と、支持アッセンブリと一体的な第2のアイ部材とを含み、協働する解放可能な固定部材は、整合された第1および第2のアイ部材のセットを通してフィットされるように構成されているピンを含む。
本発明の第2の態様による実施形態において、支持アッセンブリは、X-Y運動補償支持アッセンブリであり、X-Y運動補償支持アッセンブリは、リングの平面における船舶の運動のための補償を提供し、船舶の運動から独立してパイルホルダーの所定のX-Y場所を維持するように構成されている。
本発明の第2の態様による実施形態において、支持アッセンブリは、その上に装着されることとなるまたは船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されることとなる1つまたは複数の第1のレールと、前記1つまたは複数の第1のレールの上に第1の方向に移動可能に支持されている位置決めフレームであって、第2の方向に(たとえば、第1の方向に対して垂直に)延在する1つまたは複数の第2のレールを提供されている位置決めフレームと、前記1つまたは複数の第2のレールの上に前記第2の方向に移動可能に支持されている支持フレームであって、パイルホルダーのリングのリングベースおよび支持フレームは、前記協働する解放可能な固定部材を提供されており、協働する解放可能な固定部材は、支持フレームに対するリングの、平面図で見た複数の個別の装着角度位置を提供するように構成されている、支持フレームとを含む。
本発明の第2の態様による実施形態において、パイル保持システムは、本発明の第4の態様を参照して本明細書で開示されているような1つまたは複数のバンパーデバイスを備えてさらに具現化されており、および/または、本発明の第1の態様による支持アッセンブリを備えて、本明細書で説明されているように具現化されている。
そのうえ、たとえば、多目的船舶の上では、パイル保持システムは、船舶のデッキの上に一時的に装着されるように構成されることが多いということが提示されている。したがって、船舶がパイルの据え付け以外のビジネスのために使用されることとなるときには、たとえば船舶がジャケットの形態の基礎の輸送および据え付けのために使用されるときには、パイル保持システムは、船舶から除去されることが可能である。
支持アッセンブリに対するリングの個別の装着角度位置をパイル保持システムに提供することは、パイル保持システムがクレーン(すなわち、パイル保持システムによってガイドされるようにパイルを支持するためのクレーン)に対して異なる位置に装着されることを可能にし、リングは、最適な導入位置にある(すなわち、クレーンを旋回させることのみによって、もしくは、クレーンのブームを傾斜させることのみによって、または、ブームを最小限だけ傾斜させることもしくはクレーンを最小限だけ旋回させることとそれぞれ組み合わせて、クレーンを主に旋回させることによって、もしくは、クレーンを主に傾斜させることによって、クレーンがリングの中へパイルを導入することを可能にする位置)。
たとえば、本発明は、クレーンの反対側に装着され得るパイル保持システムを可能にし、リング(より具体的には、リングの1つまたは複数の枢動可能なジョーが開位置にあるときのリングの開口部)は、クレーンによって直立位置からパイル保持システムに向けて移動されているパイルの方を向くことが可能である。
本発明の第2の態様による実施形態において、リングは、中央位置において、左側を向いた(または、反時計回りの)位置において、および、右側を向いた(または、時計回りの)位置において、支持アッセンブリの中に装着されることが可能であり、中央位置では、開口部は、支持アッセンブリから離れる方を向いており、リングベースは、開口部と支持アッセンブリとの間に位置決めされており、左側を向いた(または、反時計回りの)位置では、リングの開口部は、平面図で見たときに、中央位置の左側の方を向いており、右側を向いた(または、時計回りの)位置では、リングの開口部は、平面図で見たときに、中央位置の右側の方を向いている。
本発明の第2の態様による実施形態において、協働する解放可能な固定部材は、迅速に切り離すように構成されており、したがって、リングを支持アッセンブリから分離するように構成されている。たとえば、船舶の場合、船舶の上のパイル保持システムは、パイルから迅速に離される。ある実施形態において、協働する解放可能な固定部材は、爆発ボルトである。
代替的な実施形態において、リングおよび/または支持アッセンブリは、解放可能な固定部材から迅速に切り離すように構成されており、したがって、支持アッセンブリからリングを迅速に分離するように構成されている。たとえば、ある実施形態において、解放可能な固定部材は、支持アッセンブリの一部であるビームに装着されたアイを含み、そのビームは、支持アッセンブリから迅速に切り離されることが可能であり、たとえば、爆発ボルトによって支持アッセンブリに装着されている。
本発明の第2の態様によるさらなる実施形態において、解放可能な固定部材および/または支持アッセンブリは、そのうえ、リングが支持アッセンブリから切り離されると、または、リングが支持アッセンブリから切り離される直前に、支持アッセンブリから離れるようにリングを押すように構成されており、したがって、船舶から離れるようにリングを押すように構成されている。
たとえば、ある実施形態において、支持アッセンブリは、1つまたは複数のレールを含み、1つまたは複数のレールは、保持システムが船舶の上に装着されているときに、船舶の縁部(すなわち、パイル保持システムがその上に装着されているデッキの縁部)に対して実質的に垂直に延在しており、支持アッセンブリの上部パーツ(上部パーツは、協働する解放可能な固定部材を含む)は、レールの上に移動可能に支持されている。そのうえ、トラックに沿って支持アッセンブリの上部パーツを移動させるためのドライブが提供されている。したがって、支持アッセンブリの上部パーツは、船舶のデッキの縁部に対して垂直の方向に移動されることが可能であり、したがって、船舶のデッキから離れるように(すなわち、船舶から離れるように)リングを移動させる。加えてまたは代替として、支持アッセンブリから離れるようにリングを押すように構成されている電動スピンドル、油圧シリンダーなどの形態で、押す手段が提供されることが可能である。
第2の態様によれば、本発明は、そのうえ、パイル保持システムを提供し、パイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリと、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダーであって、垂直方向の配向でパイルを保持するように構成されているパイルホルダーと
を含み、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、少なくとも1つのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベースと、1つまたは複数の枢動ジョー(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在しており、
リングのリングベースおよび支持アッセンブリは、迅速に切り離されるように構成されている協働する解放可能な固定部材を提供されており、したがって、支持アッセンブリからリングを切り離すようになっており、
好ましくは、解放可能な固定部材および/または支持アッセンブリは、そのうえ、押す力を発生させるように構成されており、リングが支持アッセンブリから切り離されるか、または、リングが支持アッセンブリから切り離される直前に、支持アッセンブリから離れるように、ひいては、船舶から離れるように、リングを押すようになっている。
本発明の第2の態様はまた、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されているパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのための、パイル保持システムを提供されている、船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)に関する。
本発明の第2の態様はまた、洋上風力タービンのパイルの据え付けのための方法に関し、方法は、
- デッキおよび側部を備えた船体を有する船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)と、
- クレーンであって、クレーンは、船舶のデッキの上に架設されており、かつ、ブームを有しており、ブームは、垂直方向の旋回軸線の周りでクレーンの旋回ドライブによって旋回可能であり、クレーンのラフィングメカニズムによってブーム軸線の周りにラフィング可能であり、そのクレーンは、パイルを吊り上げるおよび吊り下げるように構成されている、クレーンと、
- 本発明の第2の態様によるパイル保持システムと
が使用され、
その方法は、クレーンから垂直方向に吊り下げられているときのパイルを、リングの開放された環状体の中へ横方向に導入するステップを含む。
本発明の第3の態様による実施形態において、直立ツールは、クレーンの届く範囲内において、クレーンの一方の側部において、船舶の前記デッキの上に装着されており、パイル保持システムは、クレーンの届く範囲内において、クレーンの別の側部において、船舶の前記デッキの上に装着されている。
本発明の第3の態様による実施形態において、支持アッセンブリは、リング位置決めシステムを提供されており、リング位置決めシステムは、船舶の縁部に平行で船舶に対して垂直の方向に、船舶のクレーンに対してリングを移動させるように構成されており、直立デバイスを起点とするクレーンの旋回移動とマッチする位置において、支持アッセンブリがクレーンに対してリングを位置決めすることを可能にする。したがって、リングの位置は、クレーンの旋回移動にフィットするように調節されることが可能であり、クレーンの旋回移動は、代替的なまたは再位置決めされた直立デバイスを起点として、直立デバイスからパイル保持システムへパイルを移動させる。したがって、支持アッセンブリを再位置決めする必要はない。
たとえば、本発明の第3の態様による実施形態において、パイル保持システムは、クレーンの前にセットアップされ、すなわち、クレーンと船舶の側部との間にセットアップされ、リングは、クレーンの左側にセットアップされた直立デバイスからパイルを受け入れるために、支持アッセンブリに装着されている。この実施形態では、リングは、リングの開口部がクレーンの左側の方を向いた状態の位置において、支持アッセンブリの上に装着されている。
その後に、クレーンの右側にセットアップされた直立デバイスが使用されることとなるときには、パイル保持システムのリングは、リングの開口部が今度はクレーンの右側の方を向くように、支持アッセンブリの上に再装着される。加えて、リング位置決めシステムは、リングの位置を調節することが可能であり、パイルが、クレーンの旋回移動のみによって、直立デバイスから移動され、パイル保持システムのリングの中へ導入されることが可能であるようになっている。
さらなる実施形態において、浮遊式船舶と共に使用するために、支持アッセンブリは、位置決めシステムを含み、位置決めシステムは、パイルをガイドしている間に、船舶に対してパイル保持システムのリングを位置決めするように構成されており、パイル据え付け現場に対する(すなわち、パイルが海床の中へ打ち込まれることとなる場所への)船舶の移動(すなわち、海によって誘起される船舶の移動)を補償する。好ましくは、そのような実施形態では、位置決めシステムは、代替的なまたは再位置決めされた直立デバイスを起点とするパイル導入軌跡にフィットするようにリングの位置を調節するように、および、パイル据え付け現場に対する船舶の移動を訂正するように構成されており、すなわち、それに十分な移動の範囲を含む。
さらなる本発明の第3の態様による方法において、本発明の第2の態様によるパイル保持システムが使用される。
さらなる実施形態において、本発明の第3の態様による方法は、
- パイル保持アッセンブリの支持アッセンブリを船舶のデッキの上に装着するステップと、クレーンを旋回させることのみによってリングの中へパイルを導入するための位置において、パイル保持システムのリングを支持アッセンブリの上に装着するステップとを含む。
ある実施形態において、リングベースは、2つのバンパーデバイスを提供されており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパービームを含み、バンパービームは、一方の端部において、垂直方向軸線の周りでリングベースの端部部分に枢動可能に固定されており、バンパービームの自由端部が、平面図で見て、互いに向けて方向付けられるようになっており、アクチュエータは、リングベースに対してバンパービームを枢動させるように構成されている。
ある実施形態において、平面図で見て、それぞれのバンパービームは、互いに対して傾けられている第1の前方側部部分および第2の前方側部部分を含む、パイルに面する前方側部を有している。
本発明の第4の態様はまた、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されているパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのための、パイル保持システムを提供されている、船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)に関する。
本発明の第4の態様はまた、洋上風力タービンのパイルの据え付けのための方法に関し、
- デッキおよび側部を備えた船体を有する船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)と、
- クレーンであって、クレーンは、船舶のデッキの上に架設されており、かつ、ブームを有しており、ブームは、垂直方向の旋回軸線の周りでクレーンの旋回ドライブによって旋回可能であり、クレーンのラフィングメカニズムによってブーム軸線の周りにラフィング可能であり、そのクレーンは、パイルを吊り上げるおよび吊り下げるように構成されている、クレーンと、
- 本発明の第4の態様によるパイル保持システムと
が使用され、
その方法は、クレーンから垂直方向に吊り下げられているときのパイルを、リングの開放された環状体の中へ横方向に導入することを含み、それらの動作可能な位置にある1つまたは複数のバンパーデバイスは、パイルのためのバンパーとして作用し、たとえば、パイルとリングベースの上に装着された1つまたは複数のパイル係合デバイスとの間の衝突を回避する。
本発明の第4の態様によるバンパーは、本発明の第2または第5の態様によるパイル保持システムのリングにおいて使用されることも可能であり、または、本発明の第4の態様による方法において使用されるリングにおいて使用されることも可能であるということが提示されている。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムの実施形態において、リングは、リングの中心軸線と一致する中心を有する半円形トラックを提供されており、半円形トラックは、支持アッセンブリの上に装着されたガイドの中に受け入れられており、ガイドを通してトラックを移動させることによって、リングが中心軸線の周りを回転させられるようになっている。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムの実施形態において、リングは、少なくとも40度の角度にわたって、好ましくは、少なくとも60度の角度にわたって、中心軸線の周りで回転させられることが可能である。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムの実施形態において、リングは、中央位置から、左側に向けて(すなわち、平面図で見たときに反時計回りに)、少なくとも20度の角度にわたって、好ましくは、少なくとも30度の角度にわたって、たとえば、少なくとも40度の角度にわたって、および、右側に向けて(すなわち、平面図で見たときに時計回りに)、少なくとも20度の角度にわたって、好ましくは、少なくとも30度の角度にわたって、たとえば、少なくとも40度の角度にわたって、中心軸線の周りで回転させられることが可能であり、中央位置では、開口部は、支持アッセンブリから離れる方を向いており、リングベースは、開口部と支持アッセンブリとの間に位置決めされている。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムのさらなる実施形態において、リングは、180度の角度にわたって回転させられることが可能である。そのような実施形態は、たとえば、船舶の側部に平行な方向に、パイル保持システムの左側からリングの中へパイルを導入することによって、パイル保持システムの一方の側部においてパイルを導入することを可能にし、かつ、同様に船舶の側部に平行な方向に、パイル保持アッセンブリの右側に向けてリングからパイルを除去することを可能にする。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムのさらなる実施形態において、支持アッセンブリは、半円形トラックの上に装着されており、その半円形トラックは、船舶のデッキの上に装着されるように構成されているか、または、船舶のデッキの上に装着されており、半円形トラックは、パイル保持システムのリングの中心軸線と一致する中心を有している。
本発明の第5の態様によるパイル保持システムの実施形態において、パイル保持システムのパイル係合デバイスは、リングの上に提供された半円形トラックの上に装着されている。したがって、パイル係合デバイスは、リングの中心軸線の周りで、リングに対して移動されることが可能である。そのような実施形態は、リングが時計回りに回転させられている間に、リングに対して反時計回り方向にリングのパイル係合デバイスを移動させることを可能にし、または、その逆もまた同様にそれぞれ可能にする。したがって、リングの開口部は、再位置決めされることが可能であり、たとえば、パイル係合デバイスがパイル支持システムに対してその位置を維持した状態で、左側を向いた位置から、右側を向いた位置に向けて、支持システムに対して移動されることが可能である。したがって、リングは、リングの中に受け入れられているパイルがその位置を維持した状態で(すなわち、その垂直方向軸線の周りで回転させられていない)再位置決めされることが可能である。
以降では、本発明は、添付の図面を参照して説明される。
収納位置にある、本発明の第1の態様による組合せ体を示す側面図である。 動作位置にある、本発明の第1の態様による組合せ体を示す側面図である。 同じ組合せ体の詳細を伴う上面図である。 収納位置にある、本発明の第1の態様による組合せ体を示す上面図である。 動作位置にある、本発明の第1の態様による組合せ体を示す側面図である。 本発明の第1の態様によるアッセンブリを通る長手方向断面を示す側面図である。 本発明の第1の態様によるアッセンブリを通る長手方向断面を示す側面図である。 レールの上で動作中の、図3aにおけるものと同じアッセンブリを示す図である。 同じアッセンブリを示す上面図である。 本発明の第1の態様によるアッセンブリのうちの2つが、本発明の第1の態様による組合せ体において直列で使用されていることを示す側断面図である。 アッセンブリの横方向断面を示す正面図である。 本発明の第1の態様によるシステムの横方向断面を示す正面図である。 本発明の第1の態様によるシステムを通る長手方向断面を示す側面図である。 同じシステムの底面図である。 本発明による船舶および本発明の第1の態様による方法を示す図である。 本発明の第1の態様による例示的な構築体を概略的に示す図である。図は本発明の第1の態様の概略的な表現であり、たとえば、写実的であるかまたは正しい縮尺であるとは限らない可能性があるということが留意される。 本発明の第1の態様による例示的な構築体を概略的に示す図である。図は本発明の第1の態様の概略的な表現であり、たとえば、写実的であるかまたは正しい縮尺であるとは限らない可能性があるということが留意される。 支持アッセンブリに対するリングの第1の個別の装着角度位置にある、本発明の第2の態様によるパイルホルダーシステムの例を示す平面図である。 支持アッセンブリに対するリングの第2の個別の装着角度位置にある、本発明の第2の態様によるパイルホルダーシステムの例を示す平面図である。 支持アッセンブリに対するリングの第3の個別の装着角度位置にある、本発明の第2の態様によるパイルホルダーシステムの例を示す平面図ある。 本発明の第3の態様による方法のために構成されているクレーンおよびパイル保持システムを備えた船舶の一部を平面図で概略的に示す図である。 本発明の第4の態様によるバンパーデバイスを有するパイルホルダーシステムの例を示す平面図である。 パイルの横方向の導入の間の、図15aのパイルホルダーシステムのバンパーデバイスの動作を示す図である。 図15aのパイルホルダーシステムのバンパーデバイスを示す異なる図である。 図15aのパイルホルダーシステムのバンパーデバイスの動作を示す平面図である。 図15aのパイルホルダーシステムのバンパーデバイスの動作を示す平面図である。
図1a、図1b、および図1cは、本発明の第1の態様による例示目的の組合せ体1、すなわち、本発明の第1の態様によるパイル保持ツール2、3および構築体4、31、32、41、42の組合せ体を示している。ツールは、パイル6、とりわけ、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイルをハンドリングするのに適切である。船舶の隣の洋上の場所においてパイルをハンドリングして据え付けるのに適切なジャッキアップ船舶5に関して図7に示されているように、組合せ体1は、船舶5の上に装着されることとなる。しかし、組合せ体1は、たとえば、洋上構造体のそのようなハンドリングおよび据え付けに適切な浮遊式船舶(図示せず)の上に装着されることも可能である。
その構築体は、本発明の第1の態様による第1および第2のシステムを含む。第1のシステムは、第1の方向Xに延在する2つの平行な第1のレール31と、レール31のうちの1つにそれぞれ係合する、本発明の第1の態様による複数のアッセンブリ32とを含む。第2のシステムは、第1の方向に対して垂直な第2の方向Yに延在する2つの平行な第2のレール41と、第2のレール41のうちの1つにそれぞれ係合する複数のアッセンブリ42とを含む。
その構築体は、1つまたは複数の第1のアッセンブリ32を介して1つまたは複数の第1のレール31の上にパイル保持ツール2、3を支持するように構成されており、1つまたは複数の第1のレール31は、1つまたは複数の第2のアッセンブリ42を介して1つまたは複数の第2のレール41の上に支持されており、第1のレール31は、両方とも、位置決めフレーム4を介して1つまたは複数の第2のアッセンブリ42の上に装着されている。それによって、ツール2、3は、第1および第2の方向X、Yの両方に構築体のレール31、41に沿って移動可能である。その組合せ体は、1つまたは複数のレール31、41の上でツール2、3を移動させるための1つまたは複数のアクチュエータ43をさらに含む。図7のように船舶5に装着されているときには、レール31、41は、とりわけ、示されているように船舶5のX、Y方向にそれぞれ延在することが可能である。そこでは、レール31、41の上でツールを移動させることは、これらの方向に船舶5に対してツール2、3を移動させる。
その構築体の上に支持されているパイル保持ツール2、3は、支持構造体3と、パイルホルダー2とを含み、支持構造体3は、1つまたは複数のアッセンブリ31、41の上に装着されている。パイルホルダーは、支持構造体3に装着されており、リング21を含む。パイルホルダー2は、図7に示されているように、そのリング21によって少なくとも垂直方向の配向にパイル6を保持するように構成されている。リング21は、複数のパイル係合デバイス22を含み、複数のパイル係合デバイス22は、リング21の周囲部の周りに分配されている。それぞれのパイル係合デバイス22は、リング21を通って延在するパイル6の外部に係合するように適合されており、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含む。
組合せ体1は、船舶に装着されているときに、アクチュエータがパイルホルダー2、3を1つまたは複数の第1のレール31および1つまたは複数の第2のレール41の上を、ひいては、船舶に対して移動することによって、船舶の運動から独立してパイルホルダー2、3の所定のX-Y場所を維持するように構成されている。船舶が浮遊条件にあり、海の運動(たとえば、海流および波、ならびに風)を受けるときに、これは特に有用である。その組合せ体は、レール31、41の上で、ひいては、船舶に対して、支持構造体3を移動させるためのアクティブ運動補償作動システムを含むことが可能である。
図1aおよび図1bに示されているように、パイル保持ツール2、3は、収納位置(図1a)と動作位置(図1b)との間において、1つまたは複数のレール31、41に沿って移動可能である。図7から想定され得るように、示されているような様式で組合せ体1が船舶5に装着されているときに、収納位置(図1a)では、パイルホルダー2のリング21は、船舶5のX-Y平面で見て、船舶5の輪郭の中に延在しており、動作位置(図1b)では、リング21は、船舶5のX-Y平面で見て、船舶5の船外に延在している。動作位置において、パイル6は、パイル係合デバイス22によって保持された状態で、リング21を通して低下させられることが可能である。
図2aおよび図2bは、本発明の第1の態様による組合せ体1を図示しており、そこでは、図1a~図1cに示されているような同様のパイル保持ツール2、3が、第1のレール31の上に支持されており、第1のレール31は真っ直ぐであり、図1a~図1bと同様の収納位置および動作位置を可能にする。第2のレール41は、その上に支持されているパイル保持ツール2、3がデッキ52に対して回転することを可能にするために湾曲しており、円形セグメントを形成している。湾曲したレールの上においてそのような真っ直ぐなレールの上に支持されているパイルホルダーは、これらのレールに沿ったパイルホルダーの移動の可能性と共に、本出願人による未公開の出願NL2028124から知られている。
図3aおよび図3bは、アッセンブリ32、42のうちの単一の一方を示しており、パイル保持ツール2、3は、それによってレール31、41の上に支持されている。ツール2、3の支持構造体3がその上に装着されているアッセンブリ32、および、位置決めフレーム4がその上に装着されているアッセンブリ42の両方が、示されているように具現化されることが可能である。したがって、図における指示は、アッセンブリ32の実施形態およびアッセンブリ42の実施形態の両方を指す。
アッセンブリ32または42は、荷重支承ハウジング32Hまたは42Hを含み、アッセンブリ32または42の上にツール2、3を担持するためのトッププレートを備えている。
アッセンブリ32、42は、スチール製円筒形状ローラー32R、42Rのエンドレスチェーンを含み、スチール製円筒形状ローラー32R、42Rは、アッセンブリ32、42のスチール製軌道部材32G、42Gおよびスチール製中央本体部32B、42Bの周りの閉鎖経路32P、42Pに沿って再循環するように配置されている。スチール製中央本体部32B、42Bは、複数の細長い装着エレメント(すなわち、ボルト32M、42M)を介して、荷重支承ハウジング32H、42Hに取り付けられている。経路32P、42Pは、図3aおよび図4に示されている。経路32P、42Pは、作業部分32Pw、42Pwを有しており、作業部分32Pw、42Pwは、アッセンブリ32、42のスチール製軌道部材32G、42Gの平坦な荷重支承表面32L、42Lによって画定されている。作業部分32Pw、42Pwは、図4において破線の長方形によって示されている。この作業部分32Pw、42Pwにおいて、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットがレール31、41に係合する。経路32P、42Pはまた、戻り部分32Pr、42Prを有しており、戻り部分32Pr、42Prは、アッセンブリのスチール製中央本体部32B、42Bの戻り表面32T、42Tによって画定されている。戻り部分において、円筒形状ローラー32R、42Rの残りのセットは、レール31、41から自由になっている。戻り部分32Pr、42Prは、作業部分32Pw、42Pwに平行なセクションを有している。作業部分32Pw、42Pwおよび戻り部分32Pr、42Prの平行なセクションは、アッセンブリ32、42の前方側および後方側において、それぞれの前方および後方の半円形セクションによって接続され、完全な閉鎖経路32P、42Pを形成している。
戻り表面32T、42T(図3bを参照)は、閉鎖経路32P、42Pの戻り部分32Pr、42Prを画定している。戻り表面は、中央本体部32B、42Bが作製されているスチールによって形成されている。荷重支承表面32L、42Lおよび戻り表面32T、42Tは、円筒形状ローラー32R、42Rの側部において、それぞれ、経路32P、42Pの作業部分32Pw、42Pwおよび戻り部分32Pr、42Prを画定している。経路32P、42Pの平行なセクションを接続する半円形セクションは、前方および後ろのガイド壁部32Wg、42Wgによって画定される経路の反対側にある(図3a、図5、および図9を参照)。
アッセンブリ32、42は、弾性プラスチックプレートの形態の弾性インサート32I、42Iを含み、それは、たとえば、繊維強化プラスチック材料から作製されており、それは、たとえば、軸受における使用に適合されている。この弾性インサート32I、42Iおよび軌道部材32G、42Gを介して、中央本体部32B、42Bは、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットの上に弾性的に支持されている(図3a、図3b、および図4を参照)。そのため、弾性プレート32I、42Iは、経路32P、42Pの作業部分32Pw、42Pwの上方において、中央本体部32B、42Bと軌道部材32G、42Gとの間に挟まれている。
軌道部材32G、42Gは、軌道プレート32G、42Gの形態になっており、同様にスチールから作製された中央本体部32B、42Bと同様である。それは、軌道プレート32G、42Gの荷重支承表面32L、42Lとレール31、41の上側表面31S、41Sとの間において、円筒形状ローラー32R、32Rの動作的なセットをガイドする。軌道プレート32G、42Gは、弾性インサート32I、42Iと円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットとの間に配設されており、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットの側部において、経路32P、42Pの作業部分32Pw、42Pwを画定している。示されている実施形態において、軌道プレート32G、42Gおよび弾性インサート32I、42Iは、軸線方向の平面において同じ寸法を有しており、それらの長手方向および横方向の縁部が軸線方向に一致するように互いに重ねられている。軌道部材32G、42Gの厚さは、軌道部材32G、42Gの厚さよりも小さくなっており、それは、軌道部材32G、42Gの厚さのおおよそ60%に相当している。中央本体部32B、42Bは、凹部を含み、凹部の内側には、弾性インサート32I、42Iおよび軌道プレート32G、42Gが含有されており、軸線方向に囲まれている。軌道プレート32G、42Gは、中央本体部32B、42Bの長手方向に隣接する戻り表面32T、42Tと同一平面上にある。
図5および図7に図示されているように、本発明の第1の態様によるアッセンブリ32、42の実施形態は、線形の再循環円筒形状ローラー32R、42Rの第2のエンドレスチェーンをさらに含むことが可能であり、それは、アッセンブリ32、42によって画定された第2の閉鎖経路32P、42Pに沿って再循環するように配置されている。2つの経路32P、42Pは、横方向に並置されており、互いに平行になっている。第2の経路32P、42Pはまた、作業部分32Pw、42Pwおよび戻り部分32Pr、42Prを含み、作業部分32Pw、42Pwでは、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットが、レール31、41に係合しており、戻り部分32Pr、42Prでは、円筒形状ローラー32R、42Rの戻り部分が、レール31、41から自由になっている。第2の閉鎖経路32P、42Pの作業部分32Pw、42Pwは、第2の軌道部材の第2の荷重支承表面によって画定されている。第2の経路32P、42Pの戻り部分は、中央本体部32B、42Bの第2の戻り表面によって画定されている。したがって、中央本体部32B、42Bは、この実施形態では、それぞれの作業部分32Pw、42Pwおよび戻り部分32Pr、42Prを画定する2つの荷重支承表面32L、42Lおよび2つの戻り表面32T、42Tを有しており、両方のエンドレスチェーンとの関連付けのために一体的になっている。中央本体部は、ここでは、それぞれの軌道部材を介して両方のエンドレスチェーンの円筒形状ローラーのそれぞれの動作的部分の上に弾性的に支持されており、プラスチック材料を含有する第2の弾性インサートが、中央本体部(32B、42B)と第2の軌道部材との間に挟まれている。
アッセンブリ32、42のハウジング32H、42Hは、アッセンブリの前方側および後方側においてそれぞれ横方向に延在している前方および後方の垂直方向端壁部32We、42Weと、前方および後方の端壁部32We、42Weにそれぞれ取り付けられている前方および後方のガイド壁部32Wg、42Wgとを含む。前方ガイド壁部32Wg、42Wgは、戻り表面32T、42Tの反対側において、閉鎖経路32P、42Pの戻り部分32Pr、42Prの前方セクションを画定しており、後方ガイド壁部32Wg、42Wgは、閉鎖経路32P、42Pの戻り部分の後方セクションを画定している。取り付けは、複数のボルトを介して行われ、複数のボルトは、端壁部を通って垂直方向に延在しており、ガイド壁部の中へ長手方向に突き刺している。
2つのエンドレスチェーンを備えた実施形態では(図5、図7、および図8を参照)、ハウジング32H、42Hは、第2の前方ガイド壁部および第2の後方ガイド壁部を含み、それらは、前方および後方の端壁部32We、42Weにそれぞれ取り付けられており、第2の戻り表面32T、42Tの反対側において、第2の閉鎖経路32P、42Pの戻り部分の前方および後方のセクションをそれぞれ画定している。
円筒形状ローラー32R、42Rの2つのエンドレスチェーンを備えた実施形態に関して図7に最良に示されているように、アッセンブリ32、42の円筒形状ローラー32R、42Rは、それぞれのローラー軸32A、42Aの周りでそれぞれ回転し、ローラー軸32A、42Aのヘッド端部32E、42Eは、閉鎖経路32P、42Pのそれぞれの横方向側部において閉鎖経路32P、42Pに沿って長手方向に延在する中央本体部32B、42Bからの垂直方向突出部によって形成されたそれぞれのトレッド32D、42Dの上を走行する。
図7はまた、アッセンブリ32、42が左上側および左下側、ならびに右上側および右下側の長手方向壁部パーツ32Wl、42Wlを含むということを示しており、それらは、中央本体部32B、42Bの左側端部および右側端部において中央本体部32B、42Bからの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも閉鎖経路32P、42Pの長さにわたって長手方向に延在している。左上側および左下側の壁部パーツ32Wl、42Wlは、複数のボルト32M、42Mを介して相互接続されており(図5も参照)、右上側および右下側の長手方向壁部パーツ32Wl、42Wlは、同様に複数のボルトを介して相互接続されている。これらのボルト32M、42Mは、それぞれの上側および下側の長手方向壁部パーツ32Wl、42Wlの内側に垂直方向に延在しており、中央本体部32B、42Bのそれぞれの横方向端部を通って走っている。図5は、ボルト32M、42Mが壁部パーツ32Wl、42Wlに沿って長手方向に分配されているということを示している。
側面図および底面図において図9および図10のアッセンブリ32、42において示されているように、ならびに、同様に図4において見ることができるように、アッセンブリ32、42のハウジング32H、42Hは、少なくとも再循環円筒形状ローラー32R、42Rの作業部分の周りにおいて、端壁部32We、42Weおよび長手方向壁部パーツ32Wl、42Wlとレール31、41の上側表面31S、41Sとの間のシール32S、42Sを提供されることが可能である。壁部32We、32Wl、42We、42Wlおよびシール32S、42Sは、荷重支承表面32L、42Lとレール31、41の上側表面との間に、再循環円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットのためのグリースチャンバ32H、42Hを画定している。シール32S、42Sは、その断面において、実質的にV字形状になっていることが可能である(図4を参照)。
2つのエンドレスチェーンを備えたアッセンブリ32、42は、中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ32Wi、42Wi(図5および図7を参照)をさらに含み、それらは、2つの閉鎖経路32P、42Pの間において中央本体部32B、42Bからの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも閉鎖経路32P、42Pの長さにわたって長手方向に延在している。中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ32Wi、42Wiは、複数のボルト32M、42Mを介して相互接続されており、それぞれの上側および下側の長手方向壁部パーツ32Wl、42Wlの内側に、ならびに、中央本体部32B、42Bの中央部を通って垂直方向に延在している。図5は、これらのボルト32M、42Mが壁部パーツ32Wi、42Wiに沿って長手方向に分配されているということを示している。
長手方向壁部パーツ32Wl、32Wi、42Wl、42Wiは、ボルトを介して端壁部32We、42Weにそれぞれ接続されており、ボルトは、端壁部32We、42Weを通って垂直方向に延在しており、長手方向壁部パーツ32Wl、32Wi、42Wl、42Wiの中へ長手方向に突き刺している。これは、図5において見ることができる。
図3aおよび図3bにおいて検証され得るように、荷重支承表面32L、42Lの前方側および後方側において、戻り表面は、荷重支承表面32L、42Lから直接的に上方に走っている。そのうえ、軌道部材32G、42Gの最も前方および/または最も後方のセクションは、戻り表面に向けてわずかに上向きに傾斜している。上向きの傾斜は、非常にかすかなものであるということに留意されたい。
図9(側面図)および図10(底面図)に示されているように、本発明の第1の態様によるアッセンブリ32、42は、前方側および後方側において、レール31、41の長手方向に面して、スクレーパー32C、42Cを提供されることが可能であり、スクレーパー32C、42Cは、レール31、41をクリーニングするためにレール31、41の上側表面31S、41Sに係合している。そのハウジング32H、42Hは、前方および後方のフレームをさらに含み、それらは、前方および後方の端壁部32We、42Weから前方方向および後方方向にそれぞれ突出している。前方および後方のスクレーパー32C、42Cは、その長手方向端部において、それぞれのフレームの下に装着されている。
図4、図6、および図8は、本発明の第1の態様によるレールおよびアッセンブリの、本発明の第1の態様によるシステムを図示している。
図8は、レールの上部表面31S、41Sに加えて、レールの側部表面(たとえば、両方の側部表面)も、レール31、41の横方向におけるアッセンブリの横方向運動およびそれに伴う物体2、3の横方向運動を制限するために、アッセンブリの対応する横方向案内部によって係合されることが可能であるということを概略的に図示している。たとえば、示されているように、横方向案内部は、たとえば、荷重要件に応じて、すべり軸受および/またはローラー構成体を含む。
図6は、直列での2つのアッセンブリ32、42の使用を示しており、それらは、物体2、3を支持するために、船舶5の上に装着されたレール31、41に係合している。物体は、示された方向M2、3にレール31、41の上を移動しており、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的パーツは、円筒形状ローラーの閉鎖経路32P、42Pの作業部分32Pw、42Pwにおいて、反対方向M32R、42Rに移動する。弾性インサート32I、42Iは、物体2、3がレール31、41の上を移動する間に、円筒形状ローラー32R、42Rの上での(ひいては、レール31、41の上での)物体2、3の弾性支持を促進させる。
図12aは、第1のレール31および第2のレール41を備えた構築体の実施形態を概略的に示しており、または、図12bに図示されているように、平行な対のレール31、41を概略的に示している。ここでは、第1のレール31は、第2のレール41に対して垂直である。また、第1のレール31は、第2のレール41の上を横切っている。交差部においてそれぞれの第2のレール41と第1のレール31との間に、垂直方向の間隔が存在している。たとえば、第2のレール41は、船舶の船体に(たとえば、船舶のデッキに)静止して装着されている。たとえば、第1のレール31は、船舶のツール(たとえば、パイルホルダーツール)の一部を形成している。
図1a~図1cおよび図2a~図2b以外では、第1および第2のレール31、41の交差部において、第1および第2のアッセンブリ32および42は、第1および第2のレール31、41の間に提供されている重ねられたユニット3242の中で組み合わせられている。
ユニット3242の下側アッセンブリ42は、第2の下側レール41に係合するように構成されている。ユニット3242の上側アッセンブリ32は、第1の上側レール31に係合するように構成されている。本質的に、第1のアッセンブリ32の作業部分32Pwは、第1のレール31に向けて(すなわち、上向きに)方向付けられており、第2のアッセンブリ42の作業部分42Pwは、第2のレール41に(すなわち、下向きに)方向付けられており、これらの作業部分32Pwおよび42Pwが、第1のレール31の底部表面31S、および、第2のレール41の上部表面41Sにそれぞれ係合するようになっている。したがって、作業部分32Pwおよび42Pwは、それぞれの閉鎖経路32Pおよび42Pの上部部分および底部部分をそれぞれ形成している。これは、構築体の下方のユニット3242の概略図に示されており、それは、破線によってアッセンブリ32、42の閉鎖経路32P、42Pを示している。
図12aの実施形態では、第1および第2のレール31、41は、両方とも真っ直ぐであり、互いに垂直方向に延在している。第2のレール41がデッキ52に固定されているときには、上側レール31に接続されている物体は、第1のレール31が移動可能であるので、第1のレール31の方向に移動させられることが可能であり、かつ、第2のレール41が移動可能であるので、第2のレール41の方向に移動させられることが可能であり、したがって、ユニット3242ならびにそれに伴うレール31および物体は、第2のレール41の上をスライドさせられることが可能である。
概略的な図12bでは、同じ原理が、2つの平行な第1のレール31および2つの平行な第2のレール41の構築体に適用され、同じユニット3242が、それぞれの交差部におけるレール同士の間に提供されており、したがって、4回適用される。
図(とりわけ、図1a、図1b、図6、および図11)は、船舶の上の物体をハンドリングするための方法を図示しており、この方法は、組合せ体のアッセンブリ32、42を介して船舶に装着されている、図1a、図1b、および図1cに示されている構築体の第1のレール31の上に、物体2、3(すなわち、パイル保持ツール2、3)を支持するステップを含む。パイル保持ツール2、3の支持構造体3は、第1のアッセンブリ32の上に装着されており、パイルホルダー2を支持しており、パイルホルダー2のリング21は、船舶5の船外に延在している。
本方法は、1つまたは複数のレール31、41に沿って、および、それと共に、船舶に対して、物体2、3(ここでは、パイル保持ツール2、3)を移動させるステップを含む。この移動させるステップは、アッセンブリ32、42に関して、それぞれのアッセンブリ32、42によって画定された閉鎖経路32P、42Pに沿って、線形の再循環円筒形状ローラー32R、42Rのエンドレスチェーンを再循環させるステップを含み、円筒形状ローラー32R、42Rの動作的なセットは、レールに係合しており、パイル保持ツール2、3の移動とは反対の方向に移動する。
本方法は、
- パイル(ここでは、風力タービンを支持するように適合されているパイル6、すなわち、モノパイル)がパイル保持ツール2、3のパイルホルダー2のリング21を通って垂直方向の配向に延在するように、パイルを保持するステップであって、リング21の周囲部の周りに分配されているパイル係合デバイス22が、パイルの外部に係合する、ステップと、
- パイルがパイル係合デバイス22によって保持およびガイドされている状態で、船舶5が浮遊している水域の中へパイルを低下させるステップと
をさらに含む。
図11では、船舶5はジャッキアップ船舶であるが、本方法は、浮遊式船舶5の上で実行されることも想定される。その場合、本方法は、好ましくは、少なくともパイル6を低下させるステップの間に実行されることとなる運動補償を含む。
そのうえ、パイル保持ツール2、3の移動は、
- 少なくともパイル6を低下させるステップの前に、収納位置(図1aを参照)から動作位置(図1bを参照)へパイルホルダー2、3を移動させるステップであって、収納位置では、パイルホルダー2のリング21は、船舶のX-Y平面で見て船舶の輪郭の中に延在しており、動作位置では、パイルホルダーのリング21は、船舶のX-Y平面で見て、船舶の船外に延在している、ステップ、ならびに/または、
- 少なくともパイルを低下させるステップおよびパイルホルダー2からパイルを解放するステップ(パイル係合デバイス22をパイルから係合解除するステップを含む)の後に、パイルホルダー2、3を動作位置(図1b)から収納位置(図1a)へ移動させるステップ
を含むように、作動させられることが可能である。
図13aから図13cは、本発明の第2の態様を平面図において図示している。
パイル保持システム200は、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されているパイル(たとえば、モノパイル)の据え付けのために、船舶の上に装着されるように構成されており、パイル保持システムは、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリ201と、
- 支持アッセンブリ201の上に装着されているパイルホルダー202であって、パイルホルダーは、たとえば、海底の上に低下させる間に、および、海底の中へのパイルの打ち込みの間に、垂直方向の配向でパイル(図示せず)を保持するように構成されている、パイルホルダー202と
を含む。
パイルホルダーは、少なくとも1つのリング205を含み、少なくとも1つのリング205は、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイス206を提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリ201に固定されているリングベース208と、1つまたは複数の枢動ジョー209、210(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在している。
リングベース208および支持アッセンブリ201は、支持アッセンブリに対するリングの、平面図で見た複数の個別の装着角度位置(図13a、図13b、図13cを参照)を提供するように構成されている、協働する解放可能な固定部材を提供されている。
ここで、協働する解放可能な固定部材は、第1の固定部材(たとえば、アイ部材215、216、217)と、第2の固定部材220、221(たとえば、アイ部材)とを含み、第1の固定部材は、リングベース208と一体的になっており、平面図で見て、複数の個別の角度位置に(たとえば、3つの個別の角度位置に)位置付けされており、第2の固定部材220、221は、支持アッセンブリと一体的になっており、平面図で見て、複数の個別の角度位置に(たとえば、2つの個別の角度位置に)位置付けされており、支持アッセンブリに対するリング205の3つの個別の装着角度位置を可能にするようになっているということが示されている。
ある実施形態において、協働する解放可能な固定部材は、リングベースと一体的な第1のアイ部材と、支持アッセンブリと一体的な第2のアイ部材とを含み、協働する解放可能な固定部材は、整合された第1および第2のアイ部材のセットを通してフィットされるように構成されているピンを含む。
ある実施形態において、支持アッセンブリ201は、X-Y運動補償支持アッセンブリであり、X-Y運動補償支持アッセンブリは、リングの平面における船舶の運動のための補償を提供し、船舶の運動から独立してパイルホルダーの所定のX-Y場所を維持するように構成されている。
ある実施形態において、支持アッセンブリ201は、船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されることとなるまたは装着されている1つまたは複数の第1のレールと、前記1つまたは複数の第1のレールの上に第1の方向に移動可能に支持されている位置決めフレームであって、第2の方向に(たとえば、第1の方向に対して垂直に)延在する1つまたは複数の第2のレールを提供されている位置決めフレームと、前記1つまたは複数の第2のレールの上に前記第2の方向に移動可能に支持されている支持フレームであって、パイルホルダーのリングのリングベースおよび支持フレームは、前記協働する解放可能な固定部材を提供されており、協働する解放可能な固定部材は、支持フレームに対するリングの、平面図で見た複数の個別の装着角度位置を提供するように構成されている、支持フレームとを含む。
本発明の第3の態様が、図14に図示されている。
平面図において、図14は、デッキ301および側部302を有する、船舶(たとえば、ジャッキアップ船舶)の船体300の一部を示している。船舶のデッキ301は、船舶の側部302の一方の側にあり、一方では、船舶の反対側の側部には海があるということが提示されている。
クレーン310が、船舶のデッキの上に架設されており、かつ、ブーム311を有しており、ブーム311は、垂直方向の旋回軸線312の周りでクレーンの旋回ドライブによって旋回可能であり、クレーンのラフィングメカニズムによってブーム軸線の周りでラフィング可能であり、そのクレーンは、パイル303を吊り上げるおよび吊り下げるように構成されている。
直立ツール315が、クレーンの届く範囲内において船舶の前記デッキの上に装着されている。
パイル保持システム330が、前記直立ツール320とは個別に、クレーン310と船舶の側部302との間の、クレーンの届く範囲内において船舶の前記デッキの上に装着されている。
パイル保持システム330は、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている支持アッセンブリ321と、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダー322であって、垂直方向の配向でパイルを保持するように構成されているパイルホルダー322と
を含む。
パイルホルダー322は、少なくとも1つのリング323を含み、少なくとも1つのリング323は、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイスを提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベース324と、1つまたは複数の枢動ジョー325、326(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、パイルホルダーの中へのパイルの導入を可能にする開口部が存在している。
パイル保持システム330は、本発明の第3の態様による方法を可能にしており、その方法は、
- パイル303の下側セクションを傾斜可能に支持するための直立ツール315、および、リフトをパイルの上側セクションに係合させるためのクレーン310を使用して、パイル303を直立させるステップであって、パイルが船体に対して直立位置Aにおいて垂直方向の配向に持って行かれ、クレーンから吊り下げられるようになっている、ステップと、
- 垂直方向に吊り下げられたパイル303がリングの開放された環状体の中へ横方向に導入可能であるように、パイル保持システムのリング323を配置するステップと、
- リングの1つまたは複数のジョーを閉じるステップと、
- パイルホルダーがパイルを垂直方向の配向に保持している状態で、海底の上にパイルを低下させ、海底の中へパイルを打ち込むステップと
を含む。
本発明の第3の態様によれば、リングの開放された環状体の中への(位置Bへの)パイル303の前記横方向の導入のために、直立ツール315およびパイル保持システムのリング323は、垂直方向に吊り下げられたパイル303をクレーン310によって直立位置からリングの開放された環状体へ移送することが、クレーン310の旋回ドライブの動作のみを伴い、平面図で見て、クレーンの旋回軸線312の周りの半径を有する湾曲した軌跡Cに沿ってパイルが通過するように配置されている。
これは、前記移送の複雑さを著しく低減させ、たとえば、前記移送の間にブームをラフィングする必要性を回避する。
図15aから図17bは、パイル保持システム400を図示しており、パイル保持システム400は、
- 船舶の上に(たとえば、船舶のデッキの上に)装着されるように構成されている(たとえば、本発明の他の態様のうちの1つまたは複数を参照して本明細書で開示されているような)支持アッセンブリ401と、
- 支持アッセンブリの上に装着されているパイルホルダー402であって、パイル403を垂直方向の配向で保持するように構成されているパイルホルダー402と
を含み、
パイルホルダーは、少なくとも1つのリングを含み、少なくとも1つのリングは、リングの周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイス406、407を提供されており、それぞれのパイル係合デバイスは、海底の中へのパイルの据え付けの間に、リングを通って延在するパイルの外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイスは、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含み、
リングは、支持アッセンブリに固定されているリングベース408と、1つまたは複数の枢動ジョー409、410(たとえば、2つの半円形ジョー)とを含み、それぞれのジョーは、その内側端部においてリングベースに枢動可能に装着されており、かつ、外側端部を有しており、1つまたは複数のジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、閉位置では、それぞれのリングは、閉鎖された環状体を形成しており、開位置では、リングの開放された環状体の中への垂直方向に吊り下げられたパイルの横方向の導入を可能にする開口部が存在しており、
リングベース408は、前記複数のパイル係合デバイス406、407のうちの1つまたは複数に加えて、1つまたは複数の個別のバンパーデバイス420、421を提供されており、1つまたは複数の個別のバンパーデバイス420、421は、リングの開放された環状体の中へ横方向に導入されているときにパイル403のバンパーとして作用するように構成されており、
1つまたは複数のバンパーデバイス420、421は、可動式バンパー部材420a、421aおよび関連のバンパーアクチュエータ420b、421bを備えてそれぞれ具現化されており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパー部材を動作位置へ移動させるように構成されており、動作位置は、リングベースの上の1つまたは複数のパイル係合デバイスの内向きにあり、パイルが、前記横方向の導入の間に前記1つまたは複数のパイル係合デバイスのディアに留まるようになっており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパー部材を非動作位置へ移動させるように構成されており、非動作位置は、リングベースの上の1つまたは複数のパイル係合デバイスの外向きにあり、パイルがパイル係合デバイスによって位置決め可能であるようになっている。
それぞれの可動式バンパー部材は、バンパービーム420a、421aを含み、バンパービーム420a、421aは、一方の端部において、垂直方向軸線420c、421cの周りでリングベースに枢動可能に固定されており、アクチュエータ420b、421bは、リングベースに対してバンパービームを枢動させるように構成されている。
リングベースは、2つのバンパーデバイス420、421を提供されており、それぞれのバンパーデバイスは、バンパービームを含み、バンパービームは、一方の端部において、垂直方向軸線の周りでリングベースの端部部分に枢動可能に固定されており、バンパービームの自由端部が、平面図で見て互いに向けて方向付けられるようになっており、アクチュエータは、リングベースに対してバンパービームを枢動させるように構成されている。平面図で見て、図17aは、動作位置にあるバンパーを示しており、一方で、図17bは、非動作位置にあるバンパーを示している。
平面図で見て(図17a、図17bを参照)、それぞれのバンパービーム420a、421aは、互いに対して傾けられている第1の前方側部部分および第2の前方側部部分を含む、パイルに面する前方側部を有している。
1 組合せ体
2 パイル保持ツール、パイルホルダー、物体
3 パイル保持ツール、物体
4 位置決めフレーム
5 船舶
6 パイル
21 リング
22 パイル係合デバイス
31 第1のレール
31S 上側表面、上部表面
32 第1のアッセンブリ
3242 ユニット
32A、42A ローラー軸
32B、42B 中央本体部
32C、42C スクレーパー
32D、42D トレッド
32E、42E ヘッド端部
32G、42G 軌道プレート
32H、42H 荷重支承ハウジング
32I、42I 弾性インサート
32L、42L 荷重支承表面
32M、42M 細長い装着エレメント、ボルト
32P、42P 閉鎖経路
32Pr、42Pr 戻り部分
32Pw、42Pw 作業部分
32R、42R 円筒形状ローラー
32S、42S シール
32T、42T 戻り表面
32We、42We 垂直方向端壁部
32Wg、42Wg ガイド壁部
32Wi、42Wi 中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ
32Wl、42Wl 長手方向壁部パーツ
41 第2のレール
41S 上側表面、上部表面、底部表面
42 第2のアッセンブリ
43 アクチュエータ
52 デッキ
201 支持アッセンブリ
202 パイルホルダー
205 リング
206 パイル係合デバイス
208 リングベース
209、210 枢動ジョー
215、216、217 第1の固定部材、アイ部材
220、221 第2の固定部材、アイ部材
300 船体
301 デッキ
302 船舶の側部
303 パイル
310 クレーン
311 ブーム
312 旋回軸線
315 直立ツール
320 直立ツール
321 支持アッセンブリ
322 パイルホルダー
323 リング
324 リングベース
325、326 枢動ジョー
330 パイル保持システム
401 支持アッセンブリ
402 パイルホルダー
403 パイル
406、407 パイル係合デバイス
408 リングベース
409、410 枢動ジョー
420、421 バンパーデバイス
420a、421a 可動式バンパー部材
420b、421b バンパーアクチュエータ
420c、421c 垂直方向軸線
A 直立位置
C 軌跡
2、3 方向
32R、42R 反対方向
X 第1の方向
Y 第2の方向

Claims (37)

  1. 物体(2、3)がレール(31、41)に沿って移動している間に、前記物体(2、3)を前記レール(31、41)の上に支持するためのアッセンブリ(32、42)であって、前記アッセンブリ(32、42)は、前記物体(2、3)を担持するための荷重支承ハウジング(32H、42H)を含み、
    前記アッセンブリ(32、42)は、スチール製円筒形状ローラー(32R、42R)のエンドレスチェーンを含み、前記スチール製円筒形状ローラー(32R、42R)は、前記アッセンブリ(32、42)のスチール製軌道部材(32G、42G)およびスチール製中央本体部(32B、42B)の周りの閉鎖経路(32P、42P)に沿って再循環するように配置されており、前記中央本体部は、前記荷重支承ハウジング(32H、42H)に取り付けられているか、または、前記荷重支承ハウジング(32H、42H)と一体的になっており、前記経路(32P、42P)は、
    - 前記アッセンブリ(32、42)の前記スチール製軌道部材(32G、42G)の平坦な荷重支承表面(32L、42L)によって画定されている作業部分(32Pw、42Pw)であって、前記作業部分(32Pw、42Pw)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の動作的なセットが前記レール(31、41)に係合している、作業部分(32Pw、42Pw)と、
    - 前記アッセンブリ(32、42)の前記スチール製中央本体部(32B、42B)の戻り表面(32T、42T)によって画定されている戻り部分(32Pr、42Pr)であって、前記戻り部分(32Pr、42Pr)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の残りのセットは、前記レール(31、41)から自由になっており、たとえば、前記戻り部分は、前記作業部分(32Pw、42Pw)に平行なセクションを有している、戻り部分(32Pr、42Pr)と、
    を含み、
    前記アッセンブリ(32、42)は、弾性的に圧縮可能な弾性インサート(32I、42I)を含み、前記弾性インサート(32I、42I)は、たとえば、プラスチック材料を含有しており、前記弾性インサートは、前記作業部分(32Pw、42Pw)の上方において、前記スチール製中央本体部(32B、42B)と前記スチール製軌道部材(32G、42G)との間に挟まれており、前記中央本体部(32B、42B)が、前記インサート(32I、42I)および前記スチール製軌道部材(32G、42G)を介して、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の前記動作的なセットの上に弾性的に支持されるようになっている、アッセンブリ(32、42)。
  2. 前記弾性インサート(32I、42I)は、複合材料、たとえば、繊維強化プラスチック材料から作製されている、請求項1に記載のアッセンブリ(32、42)。
  3. 前記軌道部材(32G、42G)および/または前記弾性インサート(32I、42I)は、プレートの形態でそれぞれ具現化されている、請求項1または2に記載のアッセンブリ(32、42)。
  4. 前記軌道部材(32G、42G)および前記弾性インサート(32I、42I)は、両方とも、プレートの形態で具現化されており、前記軌道部材(32G、42G)は、前記軌道部材(32G、42G)の厚さよりも小さい厚さを有しており、たとえば、前記軌道部材(32G、42G)の厚さのおおよそ55%~65%に相当する厚さを有している、請求項1から3のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  5. 前記中央本体部(32B、42B)は、凹部を含み、前記凹部の内側には、前記弾性インサート(32I、42I)および前記軌道部材(32G、42G)が含有されており、軸線方向に囲まれており、たとえば、前記軌道部材(32G、42G)が、前記中央本体部(32B、42B)の長手方向に隣接する前記戻り表面(32T、42T)と同一平面上にあるようになっている、請求項1から4のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  6. 前記荷重支承表面(32L、42L)の前方側および後方側において、前記戻り表面は、前記荷重支承表面(32L、42L)から直接的に上方に走っており、好ましくは、前記軌道部材(32G、42G)の最も前方および/または最も後方のセクションは、前記戻り表面に向けてわずかに上向きに傾斜している、請求項1から5のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  7. 前記アッセンブリ(32、42)は、線形の再循環円筒形状ローラー(32R、42R)の第2のエンドレスチェーンをさらに含み、前記再循環円筒形状ローラー(32R、42R)は、前記アッセンブリ(32、42)によって画定された第2の閉鎖経路(32P、42P)に沿って再循環するように配置されており、前記2つの経路(32P、42P)は、横方向に並置されており、互いに平行になっており、前記第2の経路(32P、42P)は、作業部分(32Pw、42Pw)および戻り部分(32Pr、42Pr)を含み、前記作業部分(32Pw、42Pw)は、第2の軌道部材の第2の荷重支承表面によって画定されており、前記作業部分(32Pw、42Pw)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の動作的なセットが、前記レール(31、41)に係合しており、前記戻り部分(32Pr、42Pr)は、前記中央本体部(32B、42B)の第2の戻り表面によって画定されており、前記戻り部分(32Pr、42Pr)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の残りのセットが、前記レール(31、41)から自由になっており、前記中央本体部は、それぞれの軌道部材を介して両方のエンドレスチェーンの前記円筒形状ローラーのそれぞれの動作的部分の上に弾性的に支持されており、たとえば、プラスチック材料を含有する第2の弾性的に圧縮可能な弾性インサートが、前記中央本体部(32B、42B)と前記第2の軌道部材との間に挟まれている、請求項1から6のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  8. 前記ハウジング(32H、42H)は、少なくとも前記再循環円筒形状ローラー(32R、42R)の前記作業部分の周りにおいて、1つまたは複数のシール(32S、42S)を提供されており、前記1つまたは複数のシール(32S、42S)は、たとえば、前記アッセンブリの1つまたは複数の底部表面、たとえば、前記アッセンブリの壁部(32Wl、32We、42Wl、42We)の底部表面と前記レール(31、41)の上側表面(31S、41S)との間にあり、前記底部表面は、一緒に前記作業部分を軸線方向に囲んでおり、
    前記シール(32S、42S)は、たとえば、前記壁部(32Wl、32We、42Wl、42We)と共に、前記荷重支承表面(32L、42L)と前記レール(31、41)の前記上側表面との間において、前記再循環円筒形状ローラー(32R、42R)の前記動作的なセットのためのグリースチャンバ(32H、42H)を画定しており、たとえば、前記シール(32S、42S)は、その断面において、実質的にV字形状になっている、請求項1から7のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  9. 前記ハウジング(32H、42H)は、前方側および/または後方側において、前記レール(31、41)の長手方向に面して、ならびに、前記作業部分(32Pw、42Pw)から長手方向距離において、1つまたは複数の前方および/または後方のスクレーパー(32C、42C)またはブラシをそれぞれ提供されており、それは、前記レール(31、41)をクリーニングするために前記レール(31、41)の前記上側表面(31S、41S)に係合している、請求項1から8のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  10. 前記ハウジング(32H、42H)は、前記アッセンブリの前記前方側および後方側においてそれぞれ横方向に延在している前方および後方の垂直方向端壁部(32We、42We)と、前記前方および後方の端壁部(32We、42We)にそれぞれ取り付けられている前方および後方のガイド壁部(32Wg、42Wg)と、を含み、前記前方および後方のガイド壁部(32Wg、42Wg)は、前記戻り表面(32T、42T)の反対側において、前記閉鎖経路(32P、42P)の前記戻り部分の前方および後方のセクションをそれぞれ画定しており、たとえば、前記取り付けは、1つまたは複数の細長い装着エレメント、たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するものを介して確立され、前記1つまたは複数の細長い装着エレメントは、前記端壁部を通って垂直方向に延在しており、前記ガイド壁部の中へ長手方向に突出している、請求項1から9のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  11. 前記ハウジング(32H、42H)は、第2の前方ガイド壁部および第2の後方ガイド壁部を含み、前記第2の前方ガイド壁部および前記第2の後方ガイド壁部は、前記前方および後方の端壁部(32We、42We)にそれぞれ取り付けられており、前記第2の戻り表面(32T、42T)の反対側において、前記第2の閉鎖経路(32P、42P)の前記戻り部分の前方および後方のセクションをそれぞれ画定している、少なくとも請求項10に記載のアッセンブリ(32、42)。
  12. 前記ハウジング(32H、42H)は、前記前方および/または後方の端壁部(32We、42We)から、前方方向および/または後方方向にそれぞれ突出する前方および/または後方のフレームをさらに含み、前記前方および/または後方のスクレーパー(32C、42C)は、その長手方向端部において、それぞれの前記フレームの下に装着されている、少なくとも請求項9を引用する場合の請求項10に記載のアッセンブリ。
  13. 前記円筒形状ローラー(32R、42R)は、それぞれのローラー軸(32A、42A)の周りで
    それぞれ回転し、前記ローラー軸(32A、42A)のヘッド端部(32E、42E)は、前記閉鎖経路(32P、42P)のそれぞれの横方向側部において前記閉鎖経路(32P、42P)に沿って長手方向に延在する前記中央本体部(32B、42B)からの垂直方向突出部によって形成されたそれぞれのトレッド(32D、42D)の上を走行する、請求項1から12のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  14. 前記アッセンブリ(32、42)は、左上側および左下側のならびに右上側および右下側の長手方向壁部パーツ(32Wl、42Wl)をさらに含み、前記左上側および左下側のならびに右上側および右下側の長手方向壁部パーツ(32Wl、42Wl)は、前記中央本体部(32B、42B)の左側端部および右側端部において前記中央本体部(32B、42B)からの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも前記閉鎖経路(32P、42P)の長さにわたって長手方向に延在しており、たとえば、前記左上側および左下側の長手方向壁部パーツ(32Wl、42Wl)は、1つまたは複数の細長い装着エレメント(32M、42M)、たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するものを介して、相互接続されており、前記右上側および右下側の長手方向壁部パーツ(32Wl、42Wl)は、前記1つまたは複数の細長い装着エレメント(32M、42M)を介して相互接続されており、前記1つまたは複数の細長い装着エレメント(32M、42M)は、それぞれの前記上側および下側の長手方向壁部パーツ(32Wl、42Wl)の内側に、かつ前記中央本体部(32B、42B)の前記それぞれの横方向端部を通って垂直方向に延在しており、たとえば、複数の細長い装着エレメント(32M、42M)は、前記壁部パーツ(32Wl、42Wl)に沿って長手方向に分配されている、請求項1から13のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)。
  15. 前記アッセンブリ(32、42)は、中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ(32Wi、42Wi)をさらに含み、前記中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ(32Wi、42Wi)は、前記2つの閉鎖経路(32P、42P)の間において前記中央本体部(32B、42B)からの上側および下側の垂直方向突出部を形成しており、少なくとも前記閉鎖経路(32P、42P)の長さにわたって長手方向に延在しており、たとえば、前記中間上側および中間下側の長手方向壁部パーツ(32Wi、42Wi)は、1つまたは複数の細長い装着エレメント(32M、42M)、たとえば、1つまたは複数のボルト、スクリュー、または、それに類するものを介して相互接続されており、前記1つまたは複数の細長い装着エレメント(32M、42M)は、それぞれの前記上側および下側の長手方向壁部パーツ(32Wi、42Wi)の内側、ならびに、前記中央本体部(32B、42B)の中央部を通って垂直方向に延在しており、たとえば、複数の細長い装着エレメント(32M、42M)は、前記壁部パーツ(32Wi、42Wi)に沿って長手方向に分配されている、少なくとも請求項7を引用する場合の請求項14に記載のアッセンブリ(32、42)。
  16. 前記長手方向壁部パーツ(32Wl、32Wi、42Wl、42Wi)は、1つまたは複数の細長い装着エレメントを介して前記端壁部(32We、42We)に接続されており、前記1つまたは複数の細長い装着エレメントは、前記端壁部(32We、42We)を通って垂直方向に延在しており、前記長手方向壁部パーツ(32Wl、32Wi、42Wl、42Wi)の中へ長手方向に突出している、少なくとも請求項10を引用する場合の請求項14または15に記載のアッセンブリ。
  17. 船舶(5)のオンボードでのアッセンブリ(32、42)の使用であって、前記アッセンブリ(32、42)は、前記船舶のX-Y平面においてレール(31、41)に沿って物体(2、3)を移動させている間に、前記船舶に、たとえば、前記船舶のデッキ(52)に装着されている前記レール(31、41)の上に前記物体(2、3)を支持するための線形の再循環円筒形状ローラー(32R、42R)のエンドレスチェーンを含み、たとえば、請求項1から16のいずれか一項に記載のアッセンブリ(32、42)である、アッセンブリの使用。
  18. 船舶(5)に、たとえば、前記船舶(5)のデッキ(52)に装着されるのに適切なまたは装着されるように構成されている1つまたは複数のレール(31、41)および、物体(2、3)が前記1つまたは複数のレール(31、41)に沿って移動している間に、前記1つまたは複数のレール(31、41)の上に前記物体(2、3)を支持するための1つまたは複数のアッセンブリ(32、42)のシステムであって、それぞれのアッセンブリ(32、42)は、前記物体(2、3)を担持するための荷重支承本体部(32B、42B)を含み、
    それぞれのアッセンブリ(32、42)は、スチール製円筒形状ローラー(32R、42R)のエンドレスチェーンを含み、前記スチール製円筒形状ローラー(32R、42R)は、前記アッセンブリ(32、42)のスチール製軌道部材(32G、42G)およびスチール製中央本体部(32B、42B)の周りの閉鎖経路(32P、42P)に沿って再循環するように配置されており、前記中央本体部は、荷重支承ハウジング(32H、42H)に取り付けられているか、または、前記荷重支承ハウジング(32H、42H)と一体的になっており、前記経路(32P、42P)は、
    - 前記アッセンブリ(32、42)の前記スチール製軌道部材(32G、42G)の平坦な荷重支承表面(32L、42L)によって画定されている作業部分(32Pw、42Pw)であって、前記作業部分(32Pw、42Pw)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の動作的なセットが前記レール(31、41)に係合している、作業部分(32Pw、42Pw)と、
    - 前記アッセンブリ(32、42)の前記スチール製中央本体部(32B、42B)の戻り表面(32T、42T)によって画定されている戻り部分(32Pr、42Pr)であって、前記戻り部分(32Pr、42Pr)において、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の残りのセットは、前記レール(31、41)から自由になっており、たとえば、前記戻り部分は、前記作業部分(32Pw、42Pw)に平行なセクションを有している、戻り部分(32Pr、42Pr)と、
    を含む、システム。
  19. それぞれのアッセンブリ(32、42)は、弾性的に圧縮可能な弾性インサート(32I、42I)を含み、前記弾性インサート(32I、42I)は、たとえば、プラスチック材料を含有しており、前記弾性インサートは、前記作業部分(32Pw、42Pw)の上方において、前記スチール製中央本体部(32B、42B)と前記スチール製軌道部材(32G、42G)との間に挟まれており、前記中央本体部(32B、42B)が、前記インサート(32I、42I)および前記軌道部材(32G、42G)を介して、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の前記動作的なセットの上に弾性的に支持されるようになっている、請求項18に記載のシステム。
  20. それぞれのアッセンブリ(32、42)は、請求項1から16のいずれか一項または複数項に記載のものである、請求項18または19に記載のシステム。
  21. 物体(2、3)を船舶(5)の上に支持するための構築体であって、前記構築体は、
    - 請求項18から20のいずれか一項に記載の第1のシステムであって、前記第1のシステムの1つまたは複数のレールは、第1の方向(X)に延在する1つまたは複数の第1のレール(31)であり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第1のアッセンブリ(32)である、第1のシステムと、
    - 請求項18から20のいずれか一項に記載の第2のシステムであって、前記第2のシステムの1つまたは複数のレールは、前記第1の方向(X)に対してある角度で第2の方向(Y)に延在する1つまたは複数の第2のレール(41)であり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)である、第2のシステムと、
    を含み、
    前記構築体は、前記1つまたは複数の第1のアッセンブリ(32)を介して前記1つまたは複数の第1のレール(31)の上に前記物体(2、3)を支持するように構成されており、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)を介して前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上に支持されており、前記物体(2、3)が、前記第1および前記第2の方向(X、Y)の両方に前記レール(31、41)に沿って移動可能であるようになっており、
    好ましくは、前記第1の方向(X)は、前記第2の方向(Y)に対して垂直であり、
    たとえば、前記構築体は、位置決めフレーム(4)をさらに含み、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記位置決めフレーム(4)を介して前記1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)の上に装着されており、前記第1のシステム、および、それによって、前記物体(2、3)が、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上で前記位置決めフレーム(4)を移動させることによって、前記1つまたは複数の第2のレールの上で移動可能であるようになっている、構築体。
  22. 物体(2、3)を船舶(5)の上に支持するための構築体であって、前記構築体は、
    - 請求項18から20のいずれか一項に記載の第1のシステムであって、前記第1のシステムの1つまたは複数のレールは、第1の方向(X)に延在する1つまたは複数の第1のレール(31)であり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第1のアッセンブリ(32)である、第1のシステムと、
    - 請求項18から20のいずれか一項に記載の第2のシステムであって、前記第2のシステムの1つまたは複数のレールは、前記第1の方向(X)に対してある角度で第2の方向(Y)に延在する1つまたは複数の第2のレール(41)であり、1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)である、第2のシステムと、
    を含み、
    前記1つまたは複数の第1のレールは、1つまたは複数の交差部において前記1つまたは複数の第2のレールの上を横切っており、
    前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、ユニット(3242)を介して、それぞれの交差部において、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上に支持されており、前記ユニット(3242)は、前記ユニットの上側部分において第1のアッセンブリ(32)を含み、前記ユニットの下側部分において第2のアッセンブリ(42)を含み、前記第1のアッセンブリ(32)の作業部分(32Pw)は、前記第1のレール(31)に係合しており、たとえば、そのような作業部分(32Pw)は、前記第1のアッセンブリ(32)の閉鎖経路(32P)の上部部分を形成しており、前記第2のアッセンブリ(42)の作業部分(42Pw)は、前記第2のレール(41)に係合しており、たとえば、そのような作業部分(42Pw)は、前記第2のアッセンブリ(42)の閉鎖経路(42P)の底部部分を形成しており、
    前記1つまたは複数の第1のレール(31)に接続されている前記物体(2、3)が、前記第1および前記第2の方向(X、Y)の両方に前記レール(31、41)に沿って移動可能であるようになっており、好ましくは、前記第1の方向(X)は、前記第2の方向(Y)に対して垂直である、構築体。
  23. 物体(2、3)と、請求項18から20のいずれか一項に記載のシステム、または、請求項21または22に記載の構築体と、の組合せ体(1)であって、物体(2、3)は、洋上構造体、たとえば、細長い洋上構造体をハンドリングするためのツールであり、たとえば、前記ツールは、パイル(6)、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイル(6)をハンドリングするためのパイル保持ツール(2、3)であり、前記組合せ体は、船舶に装着されているときに、1つまたは複数のレール(31、41)の上で、ひいては、前記船舶(5)に対して、前記ツール(2、3)を移動させるための1つまたは複数のアクチュエータ(43)をさらに含む、組合せ体(1)。
  24. 前記ツール(2、3)は、1つまたは複数のアッセンブリ(32、42)の上に弾性的に装着されている、請求項23に記載の組合せ体(1)。
  25. 前記組合せ体(1)は、船舶(5)におけるパイル(6)、たとえば、洋上風力タービンを支持するように適合されたパイル(6)を保持するように構成されており、たとえば、前記船舶の隣の洋上の場所における前記パイル(6)の据え付けの間に前記パイルを保持するように構成されており、前記物体は、パイル保持ツール(2、3)であり、前記パイル保持ツール(2、3)は、
    - 前記1つまたは複数のアッセンブリ(32、42)の上に装着されている支持構造体(3)と、
    - 前記支持構造体(3)に装着されているパイルホルダー(2)であって、前記パイルホルダーは、リング(21)を含み、前記パイルホルダー(2)は、そのリング(21)によってパイルを少なくとも垂直方向の配向に保持するように構成されており、前記リング(21)は、前記リング(21)の周囲部の周りに分配されている複数のパイル係合デバイス(22)を含み、それぞれのパイル係合デバイス(22)は、前記リング(21)を通って延在するパイル(6)の外部に係合するように適合されており、たとえば、それぞれのパイル係合デバイス(22)は、1つまたは複数のパイルガイドローラーを含む、パイルホルダー(2)と、
    を含む、請求項23または24に記載の組合せ体(1)。
  26. 前記組合せ体(1)は、洋上構造体をハンドリングするためのツール、たとえば、請求項25に記載のパイル保持ツール(2、3)と、請求項21に記載の構築体と、の組合せ体であり、前記構築体は、位置決めフレーム(4)をさらに含み、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記位置決めフレーム(4)を介して、前記1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)の上に装着されており、第1のシステム、および、それによって、前記ツール(2、3)が、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上で前記位置決めフレーム(4)を移動させることによって、前記1つまたは複数の第2のレールの上で移動可能であるようになっており、
    前記ツール(2、3)を前記第2の方向に移動させるために、前記組合せ体(1)の1つまたは複数のアクチュエータ(43)は、前記位置決めフレーム(4)に係合しており、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上で、前記位置決めフレーム(4)ならびにそれに伴う前記第1のシステムおよび前記ツール(2、3)を移動させるようになっており、かつ、前記ツール(2、3)を前記第1の方向に移動させるために、前記アクチュエータは、前記ツール(2、3)に係合しており、前記1つまたは複数の第1のレール(31)の上で前記ツール(2、3)を移動させるようになっている、請求項23から25のいずれか一項に記載の組合せ体(1)。
  27. 前記組合せ体(1)は、前記組合せ体(1)が前記船舶に装着されているときに、前記アクチュエータが、前記1つまたは複数の第1のレール(31)および前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上で、ひいては、前記船舶に対して、前記パイル保持ツール(2、3)を移動させることによって、前記船舶の運動から独立して前記パイル保持ツール(2、3)の所定のX-Y場所を維持するように構成されており、たとえば、前記船舶は、浮遊条件にある、請求項26に記載の組合せ体(1)。
  28. 前記組合せ体(1)は、前記レール(31、41)の上で、ひいては、前記船舶に対して、前記支持構造体(3)を移動させるためのアクティブ運動補償作動システムを含み、前記アクティブ運動補償作動システムは、前記1つまたは複数のアクチュエータを含み、
    前記アクチュエータは、前記1つまたは複数の第1のレールの上で前記位置決めフレーム(4)を移動させるための第1のアクチュエータ、たとえば前記船舶のデッキに装着可能なカムトラックおよび、前記位置決めフレーム(4)の上に装着されており、前記カムトラックに係合しているドライブ、と、前記1つまたは複数の第2のレールの上で前記支持構造体(3)を移動させる第2のアクチュエータ、たとえば前記支持構造体(3)の上に装着されているカムトラックおよび、前記位置決めフレーム(4)の上に装着されており、前記カムトラックに係合しているドライブ、と、を含み、
    前記作動システムは、アクティブ波誘起運動補償モードを含み、前記アクティブ波誘起運動補償モードにおいて、前記作動システムは、前記船舶の前記運動から独立して前記パイル保持ツール(2、3)の所定のX-Y場所を維持するように動作される、請求項27に記載の組合せ体(1)。
  29. 前記リング(21)は、リングベースと、1つまたは複数の移動可能なジョー(23)、たとえば2つの半円形ジョーと、を含み、それぞれのジョーは、閉位置と開位置との間で移動可能であり、前記閉位置では、前記リング(21)は、閉鎖された環状体を形成している、請求項23から28のいずれか一項に記載の組合せ体(1)。
  30. 船舶(5)、たとえば、洋上の場所において洋上構造体、たとえば、パイル(6)をハンドリングするための船舶、たとえば、前記洋上の場所に前記構造体を据え付けるための船舶であって、前記船舶(5)は、
    - 請求項18から20のいずれか一項に記載の少なくとも1つのシステムであって、1つまたは複数のレール(31、41)は、前記船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールである、少なくとも1つのシステム、
    - 請求項21に記載の少なくとも1つの構築体であって、前記1つまたは複数の第2のレール(41)は、前記船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールであり、好ましくは、第1の方向(X)は、前記船舶のX方向であり、第2の方向(Y)は、前記船舶のY方向である、少なくとも1つの構築体、および/または、
    - 請求項23から29のいずれか一項に記載の少なくとも1つの組合せ体(1)であって、前記1つまたは複数のレール(31)、すなわち、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、存在するときには、前記船舶に装着されており、たとえば、デッキ装着型レールであり、存在するときには、好ましくは、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記船舶の前記X方向に延在しており、前記1つまたは複数の第2のレール(41)は、前記船舶の前記Y方向に延在している、少なくとも1つの組合せ体(1)
    を提供されている、船舶(5)。
  31. 前記船舶(5)は、請求項25および随意的に請求項26から29のいずれか一項に記載の組合せ体(1)を提供されており、パイル保持ツール(2、3)は、収納位置(図1a)と動作位置(図1b)との間で前記1つまたは複数のレール(31、41)に沿って移動可能であり、前記収納位置では、前記パイルホルダー(2)のリング(21)は、前記船舶のX-Y平面で見て、前記船舶の輪郭の中に延在しており、前記動作位置では、前記パイルホルダーの前記リング(21)は、前記船舶の前記X-Y平面で見て、前記船舶の船外に延在している、請求項30に記載の船舶(5)。
  32. 船舶の上で物体(2、3)をハンドリングするための方法であって、請求項30または31に記載の船舶が使用される、方法。
  33. 船舶の上で物体(2、3)をハンドリングするための方法であって、前記方法は、
    - 再循環円筒形状ローラー(32R、42R)のエンドレスチェーンをそれぞれが含む1つまたは複数のアッセンブリ(32、42)、たとえば、それぞれ請求項1から16のいずれか一項に記載のアッセンブリを介して、前記船舶に装着されている1つまたは複数のレール(31、41)の上に物体(2、3)を支持するステップと、
    - 前記1つまたは複数のレール(31、41)に沿って、および、それと共に、前記船舶に対して、前記物体(2、3)を移動させるステップであって、前記移動させるステップは、前記アッセンブリ(32、42)のうちの1つまたは複数に関して、それぞれのアッセンブリ(32、42)によって画定されている閉鎖経路(32P、42P)に沿って、線形の再循環円筒形状ローラー(32R、42R)の前記エンドレスチェーンを再循環させるステップを含み、前記円筒形状ローラー(32R、42R)の動作的なセットは、前記レールに係合し、前記物体(2、3)の移動とは反対の方向に移動する、ステップと、
    を含む、方法。
  34. - 前記1つまたは複数のレール(31、41)は、第1の方向(X)に延在する1つまたは複数の第1のレール(31)と、前記第1の方向(X)に対してある角度で第2の方向(Y)に延在する1つまたは複数の第2のレール(41)と、を含み、
    - 前記1つまたは複数のアッセンブリは、1つまたは複数の第1のアッセンブリ(32)および1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)を含み、
    前記物体(2、3)は、前記1つまたは複数の第1のアッセンブリ(32)を介して、前記1つまたは複数の第1のレール(31)の上に支持され、前記1つまたは複数の第1のレール(31)の上を移動し、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)を介して、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上に支持され、前記1つまたは複数の第2のレール(41)の上を移動し、前記物体(2、3)が、前記第1および前記第2の方向(X、Y)の両方に前記レール(31、41)に沿って移動可能であるようになっており、
    好ましくは、前記第2の方向(X)は、前記第1の方向(Y)に対して垂直であり、
    前記1つまたは複数の第1のレールおよびアッセンブリ、ならびに、それによって、前記物体(2、3)は、位置決めフレーム(4)を前記1つまたは複数の第2のレール(41)に沿って移動させることによって、前記1つまたは複数の第2のレール(41)に沿って移動され、前記1つまたは複数の第1のレール(31)は、前記位置決めフレーム(4)を介して、前記1つまたは複数の第2のアッセンブリ(42)の上に装着されている、請求項32または33に記載の方法。
  35. 前記物体(2、3)の前記移動は、たとえば、前記船舶のX-Y平面における前記船舶の運動を補償するように作動される、請求項33または34に記載の方法。
  36. 前記物体は、パイル保持ツール(2、3)であり、前記物体を支持する前記ステップは、前記1つまたは複数のレールの上に、すなわち、存在するときには、前記第1のレール(31)の上に、前記パイル保持ツール(2、3)の支持構造体(3)を支持するステップを含み、前記支持構造体(3)は、前記1つまたは複数のアッセンブリ(31、41)の上に、すなわち、存在するときには、前記1つまたは複数の第1のアッセンブリの上に装着され、パイルホルダー(2)を支持しており、前記パイルホルダー(2)のリング(21)は、前記船舶の船外に延在しており、前記方法は、
    - パイルが前記パイル保持ツール(2、3)の前記パイルホルダー(2)の前記リング(21)を通って垂直方向の配向に延在するように、前記パイル、たとえば、風力タービンを支持するように適合されたパイルを保持するステップであって、前記リング(21)の周囲部の周りに分配されているパイル係合デバイス(22)が、前記パイルの外部に係合する、ステップと、
    - 前記パイル係合デバイス(22)によって保持およびガイドされている状態で、前記船舶が浮遊している水域の中へ前記パイルを低下させるステップと、
    をさらに含み、
    運動補償が、少なくとも前記パイルを低下させる前記ステップの間に実行される、請求項35に記載の方法。
  37. そのうえ、前記パイル保持ツール(2、3)の前記移動は、
    - 少なくとも前記パイルを低下させる前記ステップの前に、収納位置(図1a)から動作位置(図1b)へ前記パイルホルダー(2、3)を移動させるステップであって、前記収納位置では、前記パイルホルダー(2)のリング(21)は、前記船舶の前記X-Y平面で見て、前記船舶の輪郭の中に延在しており、前記動作位置では、前記パイルホルダーの前記リング(21)は、前記船舶の前記X-Y平面で見て、前記船舶の船外に延在している、ステップ、および/または、
    - 少なくとも前記パイルを低下させる前記ステップ、および、前記パイル係合デバイス(22)を前記パイルから係合解除するステップを含む、前記パイルホルダー(2)から前記パイルを解放するステップの後に、前記パイルホルダー(2、3)を前記動作位置(図1b)から前記収納位置(図1a)へ移動させるステップ
    を含むように、作動させられる、請求項36に記載の方法。
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