JP2023551530A - 誘導加熱滅菌システム、デバイス、および方法 - Google Patents

Abstract

少なくとも１つの導管を滅菌接続するためのシステムが提供される。システムは、導管を固定し、かつ導管の内部を滅菌するために誘導エネルギーを供給するためのクランプを含む。システムは、導管の内部を滅菌するために誘導エネルギーを供給するための挿入器を含む。システムは、クランプを直接支持し、かつ導管内の挿入器を間接的に支持するための架台を含む。システムは、誘導熱を生じさせるためのオペレーティングシステムおよびデバイスを含む。関連の方法、装置、デバイス、システム、技法、および物品についても記載されている。【選択図】図５５

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０２０年１２月１日に出願された「Ｉｎｄｕｃｔｉｖｅ Ｈｅａｔ Ｓｔｅｒｉｌｉｚｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍｓ、Ｄｅｖｉｃｅｓ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄｓ」という名称の米国仮特許出願第６３／１１９，８９６号の優先権を主張するものであり、この全体が参照により本明細書に組み込まれている。

本開示は、少なくとも１つの導管および挿入器を滅菌接続するためのシステム、デバイス、および方法に関する。具体的には、本開示は、内面および外面を有し、かつエラストマーチューブ、例えば、シリコーンチューブの１つまたは複数の区分を含み得る導管と接続するように構成される本体を備える挿入器に関する。挿入器、および挿入器およびエラストマーチューブを保持するための装置（または架台）を含むシステムについても記載されている。システムにエネルギーを提供するための誘導加熱デバイスについても記載されている。システムを制御するためのコンピュータシステムがさらに提供される。関連の装置、システム、技法、および物品についても記載されている。

無菌コネクタを伴って少なくとも１つの導管を滅菌接続するためのデバイスおよび方法が開発されている。液体培地中に懸濁される処理を研究、開発、および製造するためのシステムは、１００以上の接続部を伴う場合がある。以前のシステムでは溶接コネクタおよび無菌コネクタの組み合わせが使用されていた。溶接はシリコーンチューブ材に適するものではない。無菌コネクタは、比較的高価であり、貯蔵寿命が限られており、引抜加工に組み込まれなければならず、複雑な接続手順が関連付けられている可能性がある。シリコーンチューブ材は、比較的高い流量で比較的高圧のポンプ運転に耐え、かつ動物質を含まないように製造されるため、好ましい。

このように開発されたデバイスおよび方法では、比較的大きくなったチューブ材サイズは収容されず、接続部内の臨界点にわたる滅菌条件は確実に達成されることはなく、滅菌を行うのに時間がかかり過ぎであり、許容温度まで冷却するのに時間がかかり過ぎであり、このシステム内の臨界点における温度を監視する手段が不十分であり、無菌状態、空気漏れ、および引張強度などの試験は不合格であった。

本発明者によって、関連技術のデバイスおよび方法による少なくとも上記の問題を克服する少なくとも１つの導管を滅菌接続するデバイスおよび方法の改善が開発された。

下記の特徴の１つまたは複数は、任意の実現可能な組み合わせにおいて含まれ得る。

外面および内面を有する導管を接続するための挿入器が提供される。挿入器は、内面および外面を有する本体であって、外面および内面を有する導管と接続するように構成される本体を含み得る。挿入器の本体の外面は、導管の内面と係合するように構成されてよい。本体は、挿入器および導管の接続部の滅菌温度への誘導加熱を行うように構成され得る。本体は、ある時間、誘導加熱を行うように構成され得る。挿入器および導管の接続部の内部は、誘導加熱の結果、滅菌され得る。

滅菌温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよく、時間は約６０秒～約３００秒であってよい。

本体は、約１００秒の時間、誘導加熱を行うように構成され得る。

導管は、約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）～約１．２５インチ（約３．１７５センチメートル）の外径を有してよい。

本体の外面は少なくとも１つのリブを含み得る。少なくとも１つのリブは挿入器のそれぞれの端部に３つのリブを含み得る。３つのリブのそれぞれは、導管の内面と係合するように構成された係合面を形成する半径方向に延在する隆起部を含み得る。

挿入器、および導管に誘導熱を伝えるように構成されるクランプを備えるシステムが提供される。クランプは炭素鋼を含み得る。クランプは、基部、および基部を超えて延在するカラーを含み得る。カラーは、クランプに直接隣接するクランプゾーンと、挿入器と導管との重複部分によって形成された絶縁ゾーンとの間に位置する臨界ゾーンにおいて導管の一部分と接触するように構成されてよい。カラーは円錐台形状を有し得る。カラーは、クランプされた導管の外面と実質的に一致するように構成された内側に面する表面を有し得る。

システムは、挿入器およびクランプと接触するように、および外部エネルギー源からのエネルギーを挿入器およびクランプに供給することで挿入器およびクランプにおいて誘導熱を生じさせるように構成される装置を含み得る。

システムは、誘導熱を生じさせている間、導管、挿入器、およびクランプを収容または保持するように構成される装置を含み得る。

システムは、挿入器およびクランプを加熱するための装置へのエネルギーの提供を制御するように構成される誘導制御装置を含んでよく、これによって、導管を滅菌するための熱が伝達される。

導管を挿入器と接続するための方法が提供される。方法は、導管をクランプでクランプすることを含んでよい。方法は、延長部分を残して導管の一部分を切断することを含んでよい。方法は、挿入器の端部を延長部分に挿入することを含んでよい。方法は、圧縮デバイスによって延長部分を挿入器に固定することを含んでよい。方法は、誘導加熱デバイスを挿入器に電気的に接続することを含んでよい。方法は、誘導加熱デバイスからのエネルギーによって挿入器を加熱することを含んでよい。方法は、所定温度をある時間維持することで導管の内部および挿入器の滅菌接続部を形成することを含んでよい。方法は、滅菌接続部を浸漬することを含んでよい。方法は、滅菌接続部を冷却することを含んでよい。方法は、滅菌接続部からクランプを取り除くことを含んでよい。クランプはカラー付きクランプであってよい。所定温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよい。時間は、約６０秒～約３００秒であってよい。

誘導加熱デバイスを挿入器に電気的に接続することは、誘導加熱デバイスをクランプに電気的に接続することを含んでよい。誘導加熱デバイスからのエネルギーによって挿入器を加熱することは、誘導加熱デバイスからのエネルギーによってクランプを加熱することを含んでよい。

方法は、誘導熱を生じさせている間、導管、挿入器、およびクランプを収容または保持するように構成される装置を伴う場合がある。装置は、誘導加熱デバイスからの誘導エネルギーを少なくとも挿入器およびクランプに伝導する導電材料から形成されてよい。

導管を挿入器と接続するための方法が提供される。少なくとも１つのプロセッサと、少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリとを有するデバイスが提供されてよい。少なくとも１つのプログラムは、少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、少なくとも１つのプロセッサに動作を実行させる命令を含み得る。動作は、熱エネルギーを誘導加熱デバイスから挿入器に伝えるための命令を誘導加熱デバイスに伝えることを含んでよい。動作は、導管および／または挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することを含んでよい。動作は、確定された温度をある時間所定温度以上で維持することで導管の内部および挿入器の滅菌接続部を形成することを含んでよい。所定温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよい。

導管を挿入器と接続するためのシステムが提供される。システムは、少なくとも１つのプロセッサと、少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリとを有するデバイスを含んでよい。少なくとも１つのプログラムは、少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、少なくとも１つのプロセッサに動作を実行させる命令を含み得る。動作は、熱エネルギーを誘導加熱デバイスから挿入器に伝えるための命令を誘導加熱デバイスに伝えることを含んでよい。動作は、導管および／または挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することを含んでよい。動作は、確定された温度をある時間所定温度以上で維持することで導管の内部および挿入器の滅菌接続部を形成することを含んでよい。所定温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよい。

導管を挿入器と接続するための少なくとも１つのプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供される。少なくとも１つのプログラムは、少なくとも１つのプロセッサによって実行されるものであり得、メモリは少なくとも１つのプログラムを記憶するものであり得る。少なくとも１つのプログラムは、少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、少なくとも１つのプロセッサに動作を実行させる命令を含み得る。動作は、熱エネルギーを誘導加熱デバイスから挿入器に伝えるための命令を誘導加熱デバイスに伝えることを含んでよい。動作は、導管および／または挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することを含んでよい。動作は、確定された温度をある時間所定温度以上で維持することで導管の内部および挿入器の滅菌接続部を形成することを含んでよい。所定温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよい。

誘導熱を導管に伝えるためのクランプが提供される。クランプは炭素鋼を含み得る。クランプは、基部、および基部を超えて延在するカラーを含み得る。カラーは、導管に取り付けられたクランプに直接隣接するクランプゾーンと、挿入器と導管との重複部分によって形成された絶縁ゾーンとの間に位置する臨界ゾーンにおいて導管の一部分と接触するように構成されてよい。カラーは円錐台形状を有し得る。カラーは、クランプされた導管の外面と実質的に一致するように構成された内側に面する表面を有し得る。クランプおよびカラーは、挿入器および導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成されてよい。所定温度は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）であってよい。

挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを挿入器およびクランプに供給することで挿入器およびクランプにおいて誘導熱を生じさせるための装置が提供される。装置は導電材料を含み得る。装置は、装置の本体の頂部に主溝を含んでよい。装置は少なくとも１つの周辺ブロックを含んでよい。装置は少なくとも１つの周辺ブロックに中央溝を含んでよい。中央溝は主溝と整列し得る。装置は少なくとも１つの中央ブロックを含んでよい。少なくとも１つの周辺ブロックと少なくとも１つの中央ブロックとの間に周辺溝が形成されてよい。装置は、主溝、中央溝、および／または周辺溝のうちの１つまたは複数内に誘導熱を集中させるように構成されてよい。装置は、挿入器、クランプ、および導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成されてよく、所定温度は摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）である。装置は、誘導熱を生じさせている間、導管、挿入器、およびクランプを収容または保持するようにさらに構成されてよい。装置は、挿入器およびクランプを加熱するための装置へのエネルギーの提供を制御するように構成される誘導制御装置を含んでよく、これによって、導管を滅菌するための熱が伝達される。

挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを挿入器およびクランプに供給することで挿入器およびクランプにおいて誘導熱を生じさせ得るように挿入器およびクランプを位置付けるための装置が提供される。装置は導管支持面を含んでよい。装置は、導管、挿入器、およびクランプを収容するための収容空間を含んでよい。装置は第１のクランプ支持面を含んでよい。装置は第２のクランプ支持面を含んでよい。装置は、収容空間内に誘導熱を集中させるように構成されてよい。

装置は、挿入器、クランプ、および導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成されてよく、所定温度は摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３５０度（華氏約６６２度）である。

装置は、誘導熱を生じさせている間、導管、挿入器、およびクランプを収容または保持するようにさらに構成されてよい。

装置は、エンドプレートの対を含んでよく、エンドプレートの対のそれぞれは、導管支持面を含む。導管支持面はＵ字形支持面を含み得る。

導管支持面は導管支持面の対を含んでよい。収容空間は、導管支持面の対の間に設けられてよい。

装置は支持バーの対を含んでよい。支持バーの対のそれぞれは、第１のクランプ支持面を含んでよい。

第１のクランプ支持面は、収容空間の中心軸に実質的に垂直である中心軸を有する溝を含み得る。

第１のクランプ支持面は溝および突出部を含み得る。溝および突出部は、実質的に互いに垂直であるクランプ係合面を有し得る。

第１のクランプ支持面は面取り部を含んでよい。

第１のクランプ支持面は、導管をクランプするクランプの旋回するあご部と直接接触するように構成されてよい。

装置は逆Ｕ字形のブラケットを含んでよい。逆Ｕ字形のブラケットは第２のクランプ支持面を含んでよい。

第２のクランプ支持面は、曲面と、曲面の両側の線状表面とを含んでよい。

第２のクランプ支持面は、クランプの少なくとも１つのアームと直接接触するように構成され得る。

挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを挿入器およびクランプに供給することで挿入器およびクランプにおいて誘導熱を生じさせるためのクランプが提供される。クランプは導管係合面を含むカラーを含んでよい。導管係合面は、後部遷移面および二次後部係合面を含んでよい。後部遷移面は、後部遷移面の曲面から二次後部係合面の比較的平坦な表面への滑らか遷移を提供するテーパ状で湾曲した円弧であってよい。導管係合面は、一次後部係合面の両側に二次後部遷移面の対を含んでよい。二次後部遷移面の対のそれぞれは、一次後部係合面の曲面、および二次後部係合面の比較的平坦な表面からの滑らかな遷移を提供するように構成される三角形の円弧形状を有してよい。

開示された主題のこれらのおよび他の能力は、以下の図、詳細な説明、および特許請求の範囲を検討することでさらに十分に理解されるであろう。

これらのおよび他の特徴は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せることでより容易に理解されるであろう。

例示の実施形態による、誘導加熱デバイスおよび第１の架台を含む、少なくとも１つの導管と挿入器とを滅菌接続するための第１のシステムの斜視図である。 例示の実施形態による、第１のシステムの制御パネルの詳細図である。 例示の実施形態による、誘導加熱デバイス、第２の架台、および（閉位置における）保護カバーを含む、少なくとも１つの導管と挿入器とを滅菌接続するための第２のシステムの斜視図である。 例示の実施形態による、２つの導管および挿入器の滅菌接続部の平面図である。 例示の実施形態による、開位置における保護カバーと、第２の架台において保持される２つの導管および挿入器と、それぞれの導管に１つとする２つのクランプとを有する第２のシステムの斜視図である。 例示の実施形態による、培地袋と機器の外側片部（図示せず）との間で行われる、クランプによる滅菌接続部の概略図である。 例示の実施形態による、第１の挿入器および第２の挿入器の平面図である。 例示の実施形態による第３の挿入器の端部の斜視図である。 例示の実施形態による、挿入器と係合されかつ第１のクランプで保持された導管の平面図である。 例示の実施形態による、挿入器と係合されかつ第２のクランプで保持された導管の平面図である。 例示の実施形態による、第１のクランプおよび第２のクランプの側面図である。 例示の実施形態による、挿入器のみの構成であって、挿入器のみの構成、すなわち、挿入器と係合されいずれのクランプもない導管の縦断面による温度プロファイルを含む挿入器のみの構成の略図である。 例示の実施形態による、挿入器とクランプの構成であって、挿入器とクランプの構成、すなわち、挿入器および第１のクランプと係合された導管の縦断面による温度プロファイルを含む挿入器とクランプの構成の略図である。 例示の実施形態による、挿入器とカラー付きクランプの構成であって、挿入器とカラー付きクランプの構成、すなわち、挿入器および第２のクランプと係合された導管の縦断面による温度プロファイルを含む挿入器とカラー付きクランプの構成の略図である。 図９と類似しており、例示の実施形態による、４つの対象ゾーンを示す境界画定の注釈が付けられた図である。 例示の実施形態による、Ｄゾーンの２つの表示値および「消滅ゾーン」温度を含む、図１５に図示された４つのゾーンのそれぞれに置かれた熱電対による図１５の挿入器とクランプの構成の経時的な温度のグラフである。 図１２の挿入器のみの構成、図１３の挿入器とクランプの構成、および図１４の挿入器とカラー付きクランプの構成の「臨界ゾーン」または「消滅ゾーン」における経時的な温度のグラフである。 例示の実施形態による、外部デバイスに接続された第２のシステム、および第２のシステムによって形成された２つの培地袋の滅菌接続の斜視図である。 例示の実施形態による、２つの培地袋と追加の導管との滅菌接続部の斜視図である。 例示の実施形態による、培地袋と、比較的大きい直径のポリマー強化導管（および第２の架台）との滅菌接続部の斜視図である。 例示の実施形態による、図２１に示される接続部に接続される圧力検査システムの斜視図である。 例示の実施形態による、液浴中に沈められ、かつ圧力試験が行われる図２０の圧力検査システムに接続された、４つの異なる導管サイズを有する４つの滅菌接続部の斜視図である。 例示の実施形態による、滅菌接続部の引張強度試験の斜視図である。 例示の実施形態による、少なくとも１つの導管と挿入器とを滅菌接続するプロセスのフローチャートである。 例示の実施形態による、少なくとも１つのプロセッサ、および少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリを含むコンピュータデバイスまたはシステムの概略図である。 例示の実施形態による、生存微生物の数（対数目盛）対時間のグラフである。 例示の実施形態による、Ｄ値（対数目盛）対温度のグラフである。 例示の実施形態による、１０^６の胞子を消滅させるための温度対時間のグラフである。 例示の実施形態による、第４の挿入器の側面図である。 例示の実施形態による第４の挿入器の端面図である。 例示の実施形態による第５の挿入器の側面図である。 例示の実施形態による第５の挿入器の端面図である。 例示の実施形態による第６の挿入器の側面図である。 例示の実施形態による第６の挿入器の端面図である。 例示の実施形態による、誘導加熱デバイス、第３の架台、および第３のクランプの対を含む、少なくとも１つの導管と挿入器とを滅菌接続するための第３のシステムの第１の斜視図である。 例示の実施形態による第３のシステムの第２の斜視図である。 例示の実施形態による第３のシステムの後部の斜視図である。 例示の実施形態による、第３のシステムの誘導加熱デバイスの主ハウジングの斜視図である。 例示の実施形態による、第３のシステムの誘導加熱デバイスの主ハウジングの分解組立斜視図である。 例示の実施形態による、第３のシステムの、第３の架台、導管、挿入器、誘導加熱コイル、温度測定用のレーザ、熱電対、冷却ファン、保護シールド、および基台の分解組立斜視図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの外側の斜視図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの内側の斜視図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの前側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの内側の分解組立斜視図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの底側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの内側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の左側のものの外側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの内側の斜視図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの外側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの後側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの前側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの内側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの上側の図である。 例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプの対の右側のものの底側の図である。 例示の実施形態による、誘導加熱デバイス、第３の架台、および第３のクランプの対を含む、少なくとも１つの導管と挿入器とを滅菌接続するための第３のシステムの正面斜視図である。 例示の実施形態による、挿入器と接続された導管の対と係合された第３のクランプの対の斜視図である。 例示の実施形態による第３の架台の前部の斜視図である。例示の実施形態による第３の架台の後部の斜視図である。 例示の実施形態による第３の架台の前部の斜視図である。 例示の実施形態による、導管の対および第３のクランプの対（また、導管の対の間の挿入器）と係合された第３の架台の後部の斜視図である。 例示の実施形態による、導管の対および第３のクランプの対（また、導管の対の間の挿入器）と係合された第３の架台の前部の斜視図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の後側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の右側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の左側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の前側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の上側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の底側の図である。 例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台の後部の斜視図である。

図面が必ずしも一定尺度でないことは留意されたい。図面は、本明細書に開示された主題の態様を示すことを意図するものであり、従って、本開示の範囲を限定するとみなされるべきではない。本明細書に具体的に記載されかつ添付の図面に示された構造、システム、デバイス、および方法は、非限定的な例示の実施形態であること、および、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定められることを、当業者は理解するであろう。

モノクローナル抗体療法などの生物製剤療法を生じさせる費用は、１年で約１００，０００ドルであり得る。これらの費用が増大するにつれて、シリコーンチューブ材を介した培地袋の接続および１つのシリコーンチューブ材と別のシリコーンチューブ材との接続などを含めて、実験室の条件において流体を運搬するためのシステムのコンポーネントの万能の滅菌した信頼できる接続の必要性も増大している。上記のように、開発された技術には多数の問題がある。本システム、デバイス、および方法は、開発された技術の問題を着実に克服している。さまざまな例示のシステムが説明されているが、第１の例示のシステム、第２の例示のシステム、第３の例示のシステム、挿入器もしくは針、プロセスおよび制御方法、ならびに／またはコンピュータ実施制御方法などを含む、例示のシステムのそれぞれは、別の例示のシステム（例えば、第１の例示のシステム、第２の例示のシステム、第３の例示のシステム、挿入器もしくは針、プロセスおよび制御方法、ならびに／またはコンピュータ実施制御方法など）の１つまたは複数のコンポーネントと共におよび／またはこれらと入れ替えて使用され得る１つまたは複数のコンポーネントを含み得る。

第１の例示のシステム
誘導加熱を使用する滅菌のためのシステムの例示の実施形態が図１に示されている。挿入器（例えば、３００、「針」とも称され得る）、導管（例えば、４０２、４０４）、挿入器および導管を保持するための架台（例えば、２００）、クランプ（例えば、６０２、６２０、図９および図１０を参照）、および誘導加熱デバイス（例えば、１０２）を含むシステム（例えば、１００）は、少なくとも挿入器３００のみを、またはこれと、クランプ６０２などの別の構造とを組み合わせて介して、導管４０２、４０４の２つの間の接続部（例えば、４９９）を滅菌するために提供されてよい。システム１００のそれぞれのコンポーネントは、接続部４９９を少なくとも摂氏約１６０度（華氏約３２０度）に加熱すること、加熱状態を少なくとも約１００秒から最高約１０分まで保持すること、および滅菌後、システム１００の１つまたは複数のコンポーネントを約１００秒以内で所望の温度まで冷却することによって、滅菌を実現するように構成されてよい。システム１００のコンポーネントのそれぞれは、費用削減、および不完全な滅菌、不適切な接続、および漏れなどによる廃棄物の低減をもたらし得る。

少なくとも摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の温度を実現し、かつ加熱状態を少なくとも約１００秒保持することが望ましいが、いくつかの例示の実施形態では、典型的なシリコンチューブのガラス遷移温度である少なくとも摂氏約４５０度（華氏約８４２度）の温度を超えることを回避することがさらに望ましい。いくつかの例示の実施形態では、少なくとも摂氏約４００度（華氏約７５２度）の温度を超えることを回避することが望ましい。いくつかの例示の実施形態では、導管、とりわけ、シリコーンチューブ材の望ましくない変形を回避するために、少なくとも摂氏約３５０度（華氏約６６２度）、例えば、摂氏約３４３度（華氏約６４９．４度）の温度を超えることを回避することが望ましい。温度は、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

システム１００は、滅菌を実現するようにシステム１００のコンポーネントを動作させる命令を実行するように構成されるコントローラ（例えば、１１０）を含んでよい。コントローラ１１０は、システム１００の他のコンポーネントへの誘導熱の供給を制御するように構成されてよい。コントローラ１１０は、架台２００、挿入器３００、および／またはクランプ６０２、６２０のうちの１つまたは複数に誘導熱を提供するように誘導加熱デバイス１０２を動作させるように構成されてよい。コントローラ１１０は、制御パネル１０５上に出力を表示し、かつセンサ、ダイアル（例えば、１１０）、およびプッシュボタン（例えば、１１５、１２０）から入力を受信するように構成されてよい。他の実施形態では、タッチスクリーンを、ボタンおよびダイアルと組み合わせて使用してよい（例えば、以下の図３３～図３６Ｃおよび図５１を参照）。コントローラ１１０は、温度表示値、持続時間、電力測定、パーセンテージ、ステータスメッセージ、プログラム番号、レシピ番号、警告、および確認などを出力するように構成されてよい。

誘導加熱デバイス１０２は、誘導電力を架台２００に供給するために接続される電線１９５に接続された電力出力を含む分離した筐体１９０に動作可能に接続されてよい。誘導加熱デバイス１０２は電線を含み得る。電流が電線を流れる時、磁場がもたらされ得る。電流の方向が逆になる時、磁場は逆になり得る。誘導加熱デバイス１０２は、電磁場内の導電材料において電流を誘導し得る（例えば、図５における２組の部分的に重なり合う同心の楕円形によって図示される）電磁場を生じさせ得る誘導コイルを含んでよい。

架台２００は導電材料から作られてよい。架台２００は、架台２００の本体の頂部における主溝２０２において導管４０２、４０４および挿入器３００を保持するように構成されてよい。架台２００は１つまたは複数のブロックを含んでよく、いくつかの実施形態では、架台２００は、第１の周辺ブロック２１０、第２の周辺ブロック２１２、および第３の周辺ブロック２１４を含む。第１の周辺ブロック２１０、第２の周辺ブロック２１２、および第３の周辺ブロック２１４の頂面は、上から見ると連続したＣ形を形成し得る。第１の周辺ブロック２１０および第３の周辺ブロック２１４のそれぞれは、主溝２０２と整列した中央溝２１６、２１８をそれぞれ含んでよい。中央溝２１６、２１８は、導管４０２、４０４を保持するための移動止めを含んでよい。中央溝２１６、２１８のそれぞれは、チューブ材の特定のサイズ用に構成されたサイズを有してよい。中央溝２１６、２１８は、例えば、約０．２５０インチ（約０．６３５センチメートル）、約０．５００インチ（約１．２７センチメートル）、約０．７５０インチ（約１．９０５センチメートル）、および約１．０００インチ（約２．５４センチメートル）を含めて、約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）～約１．２５０インチ（約３．１７５センチメートル）の直径を有する導管４０２、４０４のそれぞれ用に構成された取り外し可能な部品が付いていてよい。いくつかの実施形態では、中央溝２１６、２１８は、導管４０２、４０４の円形に合わせる円形を有し得る。

架台２００の頂部の中央部分は、１つまたは複数のブロックを含んでよく、いくつかの実施形態では、架台２００の頂部の中央部分は、第１の中央ブロック２３０、第２の中央ブロック２３２、および第３の中央ブロック２３４を有する。第１の周辺溝２２０は、第１の中央ブロック２３０および第２の中央ブロック２３２の端部と第１の周辺ブロック２１０との間に形成されてよい。第１の周辺溝２２０は、主溝２０２に対してほぼ垂直であってよい。第２の周辺溝２２２は、第２の中央ブロック２３２および第３の中央ブロック２３４の端部と第２の周辺ブロック２１２との間に形成されてよい。第２の周辺溝２２２は主溝２０２に対してほぼ平行であってよい。第３の周辺溝２２４は、第１の中央ブロック２３０および第３の中央ブロック２３４の両端と第３の周辺ブロック２１４との間に形成されてよい。第３の周辺溝２２４は、主溝２０２に対してほぼ垂直であってよい。二次溝２２６は、第２の中央ブロック２３２を第３の中央ブロック２３４から分離してよい。二次溝２２６は主溝２０２に対してほぼ垂直であってよい。架台２００は、前述の溝のうちの１つまたは複数内に誘導熱を集中させるように構成されてよい。いくつかの例示の実施形態では、主溝２０２、第１の周辺溝２２０、および第３の周辺溝２２４は、溝２０２、２２０、および２２４内に誘導熱を集中させるように構成される。溝２０２、２２０、および２２４は、誘導加熱デバイス１０２に接続された架台２００によって生成される電磁場内に提供されてよい。いくつかの例示の実施形態では、導電材料から作られたクランプ６０２、６２０は、電磁場内にある溝２２０および２２４内に置かれるため、クランプ６０２、６２０は挿入器３００と共に誘導加熱によって加熱され得る。

図１および図２の例示の実施形態では、誘導加熱デバイス１０２の制御パネル１０５は、設定を変更するための回転式ダイアル１１０と、システム１００を開始するための開始ボタン１１５と、システム１００を停止するための停止ボタン１２０と、システム１００についての情報を表示する出力モニタ１２５と、システム１００についての追加の情報を表示するステータスメッセージセンタ１７０とを含んでよい。出力モニタ１２５は、電力モニタ１３０と、アンペア数モニタ１３５と、電圧モニタ１４０とを含んでよく、これらは、０％～１００％の百分率目盛１４５に沿って表示し得る。出力モニタ１２５は、電力モニタ１３０、アンペア数モニタ１３５、および電圧モニタ１４０のそれぞれ用のＬＥＤ１５０を含んでよく、ＬＥＤ１５０は、加熱デバイス１０２の電気出力を示すために点灯し得る。出力モニタ１２５は、外部制御モードを示すために点灯し得るＬＥＤ１５５と、電磁または無線周波数（ＲＦ）電圧に関する出力の表示を示すために点灯し得るＬＥＤ１６０とを含んでよい。出力モニタ１２５は、１つまたは複数のパラメータと関連付けられた数字を表示するように構成されたＬＥＤディスプレイ１６５を含んでよい。ステータスメッセージセンタ１７０は、プログラムフィールド１７４、ステップフィールド１７６、出力フィールド１７８、タイマフィールド１８０、および調整フィールド１８２を含み得る、２行のステータス情報１７２を表示するように構成されたディスプレイを含んでよい。ステータスメッセージセンタ１７０は、温度および持続時間などを表示するように構成されてよい。図２の例示の実施形態では、ステータスメッセージセンタ１７０は、アンペア数、例えば「４．５Ａ」、電圧、例えば「２６Ｖｄｃ」、ワット数、例えば「０．１２ｋＷ」、周波数、例えば「１３９ｋＨｚ」、出力レベル、例えば「４５％」、およびタイマの状態、例えば「オフ」を表示するように構成されたモードで動作している。表示されたものとは異なるモードにおいて、ステータスメッセージセンタ１７０は、プログラムフィールド１７４におけるプログラム番号、およびステップフィールド１７６におけるステップ番号などを表示してよい。

第２の例示のシステム
誘導加熱を使用する滅菌用のシステム５００の別の例示の実施形態が、図３、図５、図１７、および図１９に示されている。システム５００は、誘導加熱デバイス５０２のハウジングを含み得る。架台２００は、誘導加熱デバイス５０２のハウジングに取り付けられて、またはこれと分離して設けられてよく、誘導加熱デバイス５０２のハウジングに近接した位置に対して滑り込みおよび滑り出しが行われ得る。誘導加熱デバイス５０２の部分は、ハウジング内に含有されてまたはこれから分離していてよい。誘導加熱デバイス５０２のハウジングは、誘導加熱プロセスの段階に対応し得る４つのインジケータ５０４、５０６、５０８、および５１０を含んでよい。図３において、システム５００は電源から切り離されており、インジケータ５０４、５０６、５０８、および５１０のどれも点灯していない。いくつかの例示の実施形態では、第１のインジケータ５０４は、「準備完了」状態を視覚的に示すために緑色の光を放出するように構成されてよく、第２のインジケータ５０６は、「加熱」段階を視覚的に示すために黄色の光を放出するように構成されてよく、第３のインジケータ５０８は、「循環冷却」段階を視覚的に示すために青色の光を放出するように構成されてよく、第４のインジケータ５１０は、「エラー」状態を視覚的に示すために赤色の光を放出するように構成されてよい。図５および図１７において、システムが動作する準備ができていることを示す第１のインジケータ５０４が点灯している。システム５００は、デジタルディスプレイ５２５を含み得る制御パネル５２０を含んでよい。制御パネル５２０は、上制御ボタン５３０および下制御ボタン５３５と、「選択」ボタン５４０と、「アラーム」インジケータ５４５と、「停止」ボタン５５０と、「開始」ボタン５５５と、「加熱オン」インジケータ５６０とを含んでよい。制御パネル５２０は、制御パネル１０５からの特徴を組み入れてよく、その逆も同様であってよく、いずれの適した組み合わせも組み入れてよい。システム５００は、クランプ５６５、５７０を含んでよく、このそれぞれが、クランプ５６５、５７０が導管４０２、４０４と係合するように下方に回転する、（図３、図５、図１７、および図１９に示されるような）格納位置または（示されない）展開位置に回転するように構成される。システム５００は、架台２００の上の空間を囲むように構成される保護カバー５７５を含んでよい。カバー５７５は、複数の通気穴とハンドルとを含んでよい。カバー５７５は、制御パネル５２０によって動作され得るファンなどの冷却デバイス５８０を含んでよい。冷却デバイス５８０は、約３５，０００時間のメンテナンス不要の動作を行うように構成され得る。カバー５７５は、図３および図１７では閉位置へと下方に回転し、カバー５７５は図５では開位置へと上方に回転し、カバー５７５は図１９では取り除かれる。カバー５７５は、ユーザが架台２００、挿入器３００、およびクランプ６０２、６２０の加熱された表面と不意に接触することを防止するように構成される。システム５００は電源コード５９５を介して電力を受けてよい。

例えば、図４に示されるように、導管４０２、４０４はエラストマーチューブであってよい。エラストマーチューブはシリコーンチューブであってよい。導管、エラストマーチューブまたはシリコーンチューブ４０２、４０４はそれぞれ、約０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）～約１．２５インチ（約３．１７５センチメートル）の外径、および約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）～約１．０インチ（約２．５４センチメートル）の内径を有する円形の断面を有してよい。いくつかの例示の実施形態では、導管、エラストマーチューブまたはシリコーンチューブ４０２、４０４は、約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）以下の外径を有する円形の断面を有してよい。導管、エラストマーチューブまたはシリコーンチューブの長さは、少なくとも約１２インチ（約３０．４８センチメートル）を含む任意の適した長さであってよい。直径または長さは、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

図５の実施形態では、クランプ６０２の対が提供される。それぞれのクランプ６０２は第１のアーム６０４および第２のアーム６０６を有してよい。第１のアーム６０４および第２のアーム６０６の端部は、適切なサイズのエラストマースリーブ６０８および６１０内にそれぞれ挿入されてよく、これらは圧縮リング４０６、４０８に類似し得る結束バンドなどの圧縮リング６０８によってしっかり締められ得る。挿入器３００に加えて、クランプ６０２のそれぞれは、架台２００を介して誘導加熱デバイス１０２から（またはシステム５００内の）誘導によって加熱され得る導電材料から形成されてよい。

いくつかの例示の実施形態（図９、図１１、および図１３）では、クランプ６０２は第１のアーム６０３および第２のアーム６０５を含んでよい。第１のアーム６０３は、導管４０２の第１の部分と係合するように構成される第１の導電性スペーサ６０７を含んでよく、第２のアーム６０５は、導管４０２の第２の部分と係合するように構成される第２の導電性スペーサ６０９を含んでよい。

図１３に実証されるように、挿入器３００は、挿入器３００および導管４０２の重複部分を形成するように導管４０２の端部と係合する。重複部分内に、挿入器３００の中心に最も近い導管４０２の端部が、挿入器３００の中心から最も遠く、かつクランプ６０２に最も近い導管の別の端部と比較して比較的高い温度まで（誘導加熱によって）加熱される。重複部分を超えて、クランプ６０２は、クランプ６０２に最も近い導管４０２の一部分を（誘導加熱によって）加熱する。しかしながら、導管４０２の比較的冷たい区分が、クランプと、挿入器３００の中心に最も近い導管４０２の端部との間に生じる。

クランプの変更が加えられたバージョンは追加の構造を含んでよい。いくつかの例示の実施形態（図１０、図１１、および図１４）では、金属カラー付きクランプ６２０が提供され得る。いくつかの例示の実施形態では、金属カラー付きクランプ６２０は、シリコーンチューブ材（例えば、導管４０２、４０４）のさまざまなサイズに対して構成されてよい。例えば、異なる金属カラー付きクランプは、シリコーンチューブ材の異なるサイズに対して、すなわち、例えば、あるものでは約０．５００インチ（約１．２７センチメートル）の外径を有するシリコーンチューブ材、別のものでは約０．７５０インチ（約１．９０５センチメートル）の直径のシリコーンチューブ材、およびさらに別のものでは約１．０００インチ（約２．５４センチメートル）の直径のシリコーンチューブ材などに対して提供されてよい。金属カラー付きクランプ６２０の内側に面する係合面（例えば、６３４、６４４、以下を参照）の半径は、比較的大きいチューブ材には比較的大きくなっていて、比較的小さいチューブ材には比較的小さくなっていてよい。金属カラー付きクランプ６２０は、スリーブのようにシリコーンチューブ材に対して、直接、ぴったりと、および接触するように付けられて、金属カラー付きクランプ６２０およびシリコーンチューブ材の係合面の間の接触を最大限にするように構成され得る。金属カラー付きクランプ６２０は、炭素鋼を含む任意の導電材料から作られてよい。金属カラー付きクランプ６２０は、コネクタ６２２を介して互いに接続される第１のアーム６３０および第２のアーム６４０を含み得る。第１のアーム６３０および第２のアーム６４０は、アーム６３０、６４０が導管４０２、４０４の周りで開閉できるように、コネクタ６２２における各ピン６２４、６２６の周りを回転するように構成されてよい。第１のアーム６３０は、導管４０２、４０４の第１の部分と係合するように構成される第１の内側に面する係合面６３１を含んでよい。第１のアーム６３０は円錐形の湾曲した第１のカラー６３２を含んでよい。第１のカラー６３２は、導管４０２、４０４の第２の部分と係合するように構成される第２の内側に面する係合面６３４を含み得る。第２のアーム６４０は、導管４０２、４０４の第３の部分と係合するように構成される第３の内側に面する係合面６４１を含んでよい。第２のアーム６４０は円錐形の湾曲した第２のカラー６４２を含み得る。第２のカラー６４２は、導管４０２、４０４の第４の部分と係合するように構成される第４の内側に面する係合面６４４を含み得る。アーム６３０、６４０は、クランプ６２０を導管４０２、４０４に対して所望の向きで保持するのに役立つフォーク６３６、６４６をそれぞれ含んでよい。

図１４に実証されるように、挿入器３００は、挿入器３００と導管４０２との重複部分を形成するように導管４０２の端部と係合する。重複部分内において、挿入器３００の中心に最も近い導管４０２の端部は、（誘導加熱によって）比較的高い温度まで加熱される。カラー付きクランプ６２０の第１の内側に面する係合面６３１および第３の内側に面する係合面６４１は、重複部分を超えて、クランプ６０２に最も近い導管４０２の一部分を（誘導加熱によって）加熱する。導管４０２の比較的冷たい区分がクランプと挿入器３００の中心に最も近い導管４０２の端部との間に生じるクランプ６０２とは違って、カラー付きクランプ６２０では、第２の内側に面する係合面６３４および第４の内側に面する係合面６４４は、第１の内側に面する係合面６３１および第３の内側に面する係合面６４１と挿入器３００の端部との間の導管４０２の一部分を（誘導加熱によって）加熱する。クランプ６０２に対するカラー付きクランプ６２０の構造の結果として、導管４０２と挿入器３００との接続部４９９のより完全な加熱が実現される。よって、接続部４９９の滅菌はより完全になる。

換言すれば、図１３および図１５を参照すると、針３００およびクランプ６０２を使用して、Ａゾーン（針３００の露出部分）、およびＡゾーンに最も近いＢゾーンの一部分（導管４０２と重なり合う針３００の一部分）において、誘導による良好な加熱が行われる。クランプ６０２の第１の導電性スペーサ６０７および第２の導電性スペーサ６０９に直接隣接するＤゾーンにおいても、誘導による良好な加熱が行われる。しかしながら、ＢゾーンとＤゾーンとの間の臨界ゾーンであるＣゾーンにおいて行われる誘導による加熱は不十分となる。Ｃゾーンでは、挿入器３００もクランプ６０２も直接接触していない。図１３および図１６に見られるように、Ａゾーン、Ｂゾーンの右側、およびＤゾーンと比較して、Ｃゾーン、およびＢゾーンの左側における温度は比較的低い。図１６Ａには、４つのゾーンＡ、Ｂ、Ｃ、およびＤのそれぞれにおいて経時的に（熱電対によって）測定された温度（摂氏度）、およびクランプ６０２および導管４０２におけるＤゾーン内の温度がグラフで表されている。摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の目標温度は、横線で標示された「消滅ゾーン」によって図示されている。Ｃゾーンにおいて、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の目標温度は、加熱開始から約１８０秒以上経過するまで実現されない。いくつかのモードでは、導管４０２は、導管４０２の乾式加熱滅菌を保証するため、少なくとも約１００秒間摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の目標温度で「浸漬」される。

対照的に、図１４を参照すると、クランプ６２０は、約１５秒、一般的には約１２０秒未満という短い時間周期で４つのゾーンＡ、Ｂ、Ｃ、およびＤ全てにわたって目標温度での所望の加熱を実現する。多くの実施形態では、所望の加熱は約１００秒未満で実現される。いくつかの例示の実施形態では、４つのゾーンＡ、Ｂ、Ｃ、およびＤ全てにおける少なくとも摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の乾式加熱滅菌温度に達するように誘導加熱によって加熱され得る（導管４０２、挿入器３００、およびクランプ６２０を含む）システム１００、５００は、約１００秒～約６００秒の時間周期で乾式加熱滅菌温度でまたはこれを上回って保持されてよく、かつ、約３０秒～約６００秒、いくつかの実施形態では約１００秒の時間周期内で所望の冷却温度に戻されてよい。

図１６Ｂは、図１２の挿入器のみの構成、図１３の挿入器とクランプの構成、および図１４の挿入器とカラー付きクランプの構成の経時的な温度のグラフである。熱モデル化を使用して、臨界ゾーン（すなわち、Ｃゾーン）においてどれくらいの温度によってカラーを使用して改善可能なのかが示された。それぞれのモデルでは、構成は摂氏３４３度（華氏６４９．４度）の温度でモデル化された。図１２の挿入器のみの構成では、挿入器を摂氏３４３度（華氏６４９度）で８分加熱した後、Ｃゾーンにおいて少なくとも摂氏１６０度（華氏３２０度）の臨界温度を実現することはできなかった。しかしながら、図１３の挿入器とクランプの構成では、挿入器とクランプを摂氏３４３度（華氏６４９．４度）で約４．４分加熱した後、Ｃゾーンにおいて少なくとも摂氏１６０度（華氏３２０度）の臨界温度を実現できた。さらに、図１４の挿入器とカラー付きクランプの構成では、挿入器とカラー付きクランプを摂氏３４３度（華氏６４９．４度）で約２．０分加熱した後、Ｃゾーンにおいて少なくとも摂氏１６０度（華氏３２０度）の臨界温度を実現できた。

滅菌接続部４９９の一端は、導管４０２を介して培地袋７００を接続してよく、滅菌接続部４９９の他端は、導管４０４を介して機器（図示せず）の一片を接続してよい。

導管４０２、４０４は、空で、開放されて、充填もしくは非充填で、および／または塞いでもしくは塞がずに提供されてよい。導管４０２、４０４には、液体が充填され得る。導管４０２、４０４に液体が充填される時、導管４０２、４０４の少なくとも一部分に、および／またはこの端部４０８上にシールが形成され得る（図１８を参照）。導管４０２、４０４は、一端または両端において接続されてまたは接続されずに提供されてよい。

導管４０２、４０４は、約５０～約６５のショア硬さを有するシリコーンを含む任意の適したエラストマー材料を含んでよい。エラストマー材料は、約６５のショア硬さを有するポンプ用のシリコーンであってよい。エラストマー材料は、約６５～約８０のショア硬さを有する強化シリコーンチューブ材であってよい。ショア硬さは、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

導管４０２、４０４は刃で切断されてよい。刃は使い捨て刃であってよい。使い捨て刃は、ＳＡＥ ３１６Ｌ級のステンレス鋼などの使い捨て刃材料を含んでよい。

挿入器または針
挿入針３００は、第１の例示のシステム、第２の例示のシステム、第３の例示のシステム、プロセスおよび制御方法、ならびに／またはコンピュータ実施制御方法など、本明細書に説明される１つまたは複数のシステムおよび／もしくはコンポーネントで使用されてよい。挿入器３００は、炭素鋼またはステンレス鋼を含む任意の適した導電材料で形成されてよい。炭素鋼は、ステンレス鋼などの材料よりも急速に加熱する性質を有するため選択され得る。挿入器３００は誘導によって加熱されるように構成されてよい。挿入器３００は、導管４０２、４０４の２つの区分を継ぎ合わせるように構成されてよい。

本開示全体を通して、挿入器または針への言及は、挿入器３００（図１、図３、図５、図６、図７、図９、図１０、図１２～図１５、図１７～図１９、図２１、および図２２）、３かかり付き挿入器３５０（図７）、１かかり付き挿入器３７０（図８）、挿入器２７５０（図２７および図２８）、挿入器２９５０（図２９および図３０）、および挿入器３１５０（図３１および図３２）を指し得る。挿入器３００は、約０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）～約１．０インチ（約２．５４センチメートル）の外径を有する円形の断面を有し得る。

３かかり付き挿入器３５０は、第１の端部３５９および第２の端部３６９で終端する全体的に円筒形の本体を含み得る。第１の端部３５９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点３５１では、挿入器３５０は、第１の内方にテーパ状になった区分３５２、次に第１の外方に延在する隆起部３５３、第２の内方にテーパ状になった区分３５４、次に第２の外方に延在する隆起部３５５、第３の内方にテーパ状になった区分３５６、第３の外方に延在する隆起部３５７、および挿入器３５０の第１の端部３５９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分３５８を含んでよい。第２の端部３６９は、第１の端部３５９と同様の構造を含んでよく、すなわち、第２の端部３６９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点３６１では、挿入器３６０は、第１の内方にテーパ状になった区分３６２、次に第１の外方に延在する隆起部３６３、第２の内方にテーパ状になった区分３６４、次に第２の外方に延在する隆起部３６５、第３の内方にテーパ状になった区分３６６、第３の外方に延在する隆起部３６７、および挿入器３５０の第２の端部３６９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分３６８を含んでよい。上記の構造は、３つの突出する隆起部および３つの内向きの凹部を形成し、これによって、導管４０２、４０４による係合のための追加の表面積が提供される。

１かかり付き挿入器３７０は、１つのみの隆起部を含み、すなわち、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点３７１では、挿入器３７０は、第１の内方にテーパ状になった区分３７２、次に第１の外方に延在する隆起部３７７、挿入器３７０の第１の端部３７９で終端する第２の内方にテーパ状になった区分３７８を含んでよい。挿入器３７０の第２の端部（図示せず）は、挿入器３７０の第１の端部３７０と同一であるが反対方向に向いている場合がある。上記の構造は、１つの突出する隆起部および１つの内向きの凹部を形成し、これによって、導管４０２、４０４による係合のための追加の表面積が提供される。挿入器３００、３５０、および３７０は、２つの隆起部および２つの内向きの凹部、または３つ以上の隆起部および３つ以上の内向きの凹部を含むように変えられる場合がある。

滅菌を実現する際に上記のシステムおよびコンポーネントの効力を提供するようにさまざまな試験が実行された。例えば、例として図１８および図１９に示される、０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）、および１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管を使用して、無菌試験が行われた。図１７に示されるように、２つの培地袋７００、７００は、導管４０２、４０４の２つおよび針３００を介して接続されるが、これらは滅菌接続部４９９を形成するために上述されるプロセスによって接続された。また、第３の導管４０６はこの端部４０８において頂部が覆われた。非滅菌環境において、導管４０６の端部４０８が覆われ、接続４９９がなされた。培地袋７００はトリプティックソイブロス（ＴＳＢ）を含有していて、これらは漏れることなく接続部４９９を介して１つの袋７００から別の袋７００に移された。細菌剤（例えば、バチルスアトロファエウス（ｂａｃｉｌｌｕｓ ａｔｒｏｐｈａｅｕｓ））は、総量約３０μＬでそれぞれの場所において約１０μＬの量で図１７の試験システムの３つの場所に挿入された。乾式加熱滅菌によって細菌が消滅しなかった場合、試験システムは、滅菌容器にある間のＴＳＢ培地での成長を示すことになる。滅菌容器は、約３日間摂氏約３７度（華氏約９８．６度）の温度で保たれた部屋で維持された。約５０ｍＬ（約３．０５１立方インチ）のＴＳＢのサンプルが、検出および同定のために提出された。同様に、図１８に示されるように、培地袋７００は、比較的大きいサイズの導管を使用して、導管４０４を介して挿入器３００を使用して導管４０２に接続された。０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）、および１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管を使用する全てのサンプルは、全試験期間において無菌状態を維持した。

図２０および図２１に示されるように、（示されるような）０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）、（示されるような）０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、（示されるような）０．５インチ（１．２７センチメートル）、および（示されない）１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管で形成された接続部４９９に対して、空気漏れ試験が行われた。接続部４９９のそれぞれは、空気源（図２０）に接続され、加圧され、約６時間水中に沈められた。約１５ｐｓｉ（約１．０３４ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）の圧力が、０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_{０．１２５}に提供された。約１５ｐｓｉ（約１．０３４ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）の圧力が、０．２５インチ（０．６３５センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_０．２５に提供された。約４５ｐｓｉ（約３．１０３ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）の圧力が、０．５０インチ（１．２７センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_０．５０に提供された。約４５ｐｓｉ（約３．１０３ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）の圧力が、１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_１．０に提供された。０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_{０．１２５}および０．２５インチ（０．６３５センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_０．２５は、約１５ｐｓｉ（約１．０３４ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）が通った。０．５０インチ（１．２７センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_０．５０および１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_１．０は、約２５ｐｓｉ（約１．７２４ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）を上回ると通らなかった。挿入器３００がかかり付き挿入器３５０および３７０のどちらかと置き換えられた０．５０インチ（１．２７センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_０．５０および１．０インチ（２．５４センチメートル）の導管を使用する接続部４９９_１．０は、４５ｐｓｉ（３．１０３ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）が通った。シリコーンチューブ材は、ケーブルタイを使用してかかり付き挿入器３５０および３７０のかかりに固定された。

図２２に示されるように、インストロン機９５０を使用して引張強度試験が行われた。インストロン機９５０の空気圧グリップが約２０ｐｓｉ（約１．３７９ｅ＋０５ニュートン／平方メートル）に設定された。約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）、０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）、および１．０インチ（２．５４センチメートル）の４つの導管サイズのそれぞれに対する接続部４９９は、障害発生まで約５００ｍｍ（約１９．６９インチ）／分の割合で離れるようにして、インストロン機９５０を使用して試験された。０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）および０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）の導管に対して、接続部４９９が約２５Ｎ（約５．６２重量ポンド）の力を上回って耐えることができる場合、試験に合格したと見なされた。０．５０インチ（１．２７センチメートル）および１．０インチ（約２．５４センチメートル）の導管に対して、接続部４９９が約５０Ｎ（約１１．２４重量ポンド）の力を上回って耐えることができる場合、試験に合格したと見なされた。４つのサンプル全てが引張強度試験に合格した。

プロセスおよび制御
図１、図４、図５、図６、図９、図１０、図１２～図１５、図１７～図１９、図２１、図２２、および図２３を参照すると、例示のプロセス２３００は、以下に含まれない複数のステップ、後述のステップのうちの１つまたは複数の繰り返し、および／または後述されるステップのうちの１つまたは複数の削除を含んでよい。例示のプロセス２３００は、第１の例示のシステム、第２の例示のシステム、第３の例示のシステム、挿入器もしくは針、および／またはコンピュータ実施制御方法など、本明細書に説明された１つまたは複数のシステム、コンポーネント、および／または方法で使用されてよい。プロセス２３００が開始されてよく（２３０１）、導管４０２の第１の区分および導管４０４の第２の区分のそれぞれは、クランプ６０２、６２０でクランプされてよく（２３０５）、導管４０２の第１の区分および導管４０４の第２の区分のそれぞれの端部は、約１．０インチ（約２．５４センチメートル）の導管がクランプ６０２、６２０を超えて延在するように切断されてよく（２３１０）、組立品が形成されてよく、すなわち、挿入器３００、３５０、３７０のそれぞれの端部は、クランプ６０２、６２０に最も近い点まで導管４０２の第１の区分および導管４０４の第２の区分のそれぞれの各々の切断された端部に挿入されることで、長さが約１．０インチ（約２．５４センチメートル）の重複領域を形成してよく（２３１５）、結束バンドなどの圧縮リング４０６、４０８は、導管４０２の第１の区分および導管４０４の第２の区分のそれぞれの端部に最も近い点で開放状態で置かれることで、これ自体が挿入器３００、３５０、３７０に重ね合わせられ得（２３２０）、圧縮リング４０６、４０８を操作して閉状態にし、導管４０２、４０４を挿入器３００、３５０、３７０に封じ込めるためにしっかり締められてよく（２３２５）、誘導加熱デバイス１０２は挿入器３００、３５０、３７０に接続されてよく（２３３０）、誘導加熱デバイス１０２は挿入器３００、３５０、３７０を加熱し、かつ導管４０２、４０４の内部および挿入器３００、３５０、３７０の滅菌接続部４９９を形成するためにある時間所定温度を維持してよく（２３３５）、浸漬プロセス（２３４０）、冷却プロセス（２３４５）、クランプ６０２、６２０を滅菌接続部４９９から取り除くこと（２３５０）が行われ、プロセスは終了してよい（２３９９）。

誘導加熱デバイス１０２を挿入器３００、３５０、３７０に接続する接続ステップ２３３０は、誘導加熱デバイス１０２をクランプ６０２、６２０に接続することを含んでよい。誘導加熱デバイス１０２は、架台２００を介してクランプ６０２、６２０に間接的に接続されてよい。

誘導加熱ステップ２３３５の間、導管４０２、４０４は、少なくとも摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の乾式加熱滅菌温度を実現するように構成されてよい。誘導加熱ステップ２３３５の間、導管４０２、４０４および挿入器３００、３５０、３７０は、少なくとも摂氏約１６０度（華氏約３２０度）の乾式加熱滅菌温度を実現するように構成されてよい。誘導加熱ステップ２３３５の間、挿入器３００、３５０、３７０は、摂氏約１６０度（華氏約３２０度）～摂氏約３４３度（華氏約６４９．４度）の温度まで加熱されてよい。

プロセス２３００によって、第１の導管４０２および第２の導管４０４が挿入器３００、３５０、３７０に接合されることになり得る。プロセス２３００によって、第１の導管４０２および第２の導管４０４を含む組立品または接続部４９９が、組立体４９９内の滅菌環境を維持しながら挿入器３００、３５０、３７０に接合されることになり得る。

プロセス２３００は導管４０２、４０４を切断することを含んでよい（２３１０）。導管４０２、４０４は、使い捨て刃材料で切断されてよい。切断は、手動で、または自動化された外部の切断機構によって行われてよい。導管４０２、４０４を切断することは、約３０秒の継続時間を有し得る。

プロセス２３００は、導管４０２、４０４および挿入器３００、３５０、３７０の連結を含む組み立てプロセス（２３１５）を含んでよい。例えば、挿入器３００、３５０、３７０の第１の端部は第１の導管４０２の第１の端部に挿入されてよく、挿入器３００、３５０、３７０の第２の端部は第２の導管４０４の第１の端部に挿入されてよい。

プロセス２３００は、上昇期間とも称される場合がある加熱プロセス（２３３５）を含んでよい。加熱プロセス２３３５は、誘導加熱デバイス１０２によって少なくとも挿入器３００、３５０、３７０に熱を加えることを含んでよい。加熱２３３５は、約３０秒の継続時間で上昇させてよい（すなわち、ランピング時間）。いくつかの例示の実施形態では、挿入器３００、３５０、３７０は、約０．５インチ（約１．２７センチメートル）を上回る外径を有し得、かつ少なくとも摂氏約３４３度（華氏約６４９．４度）の温度までの誘導加熱に耐えるように構成されてよい。いくつかの例示の実施形態では、挿入器３００、３５０、３７０は、約０．１２５インチ（約０．３１７５センチメートル）の外径を有し得、かつ少なくとも摂氏約３４３度（華氏約６４９．４度）の温度までの誘導加熱に耐えるように構成されてよい。誘導加熱デバイス１０２は、約１２０ボルトＡＣの出力を有する電源によって電力供給されてよい。加熱プロセス２３３５は、約２０秒～約３００秒の時間行われ得る。継続時間は、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

プロセス２３００は浸漬プロセス２３４０を含み得る。この文脈で本明細書で使用される浸漬は、指定された温度が保持される時間周期（例えば、約１００秒）を指す。いくつかの例示の実施形態では、浸漬プロセス２３４０は、約１２０秒の継続時間を有してよい。いくつかの例示の実施形態では、挿入器３００、３５０、３７０は、約０，５インチ（約１．２７センチメートル）を上回る外径を有してよく、浸漬プロセス２３４０の継続時間は、約１００秒～約６００秒であってよい。

プロセス２３００は冷却プロセス２３４５を含んでよい。冷却プロセス２３４５は、約３０秒～約６００秒の継続時間を有してよい。冷却プロセス２３４５は、例えば、冷却デバイス５８０によって、強制空冷が行われてよい。冷却プロセス２３４５では、摂氏約５０度（華氏約１２２度）以下への挿入器の温度の低減が実現され得る。温度測定システムは、挿入器３００、３５０、３７０の温度を監視するために提供されてよい。温度測定システムは、温度が摂氏約５０度（華氏約１２２度）以下に低下する時に信号を送るように構成される信号を含んでよい。

ステップ間の随意の中断を含めて、切断プロセス２３１０、組み立てプロセス２３１５、加熱プロセス２３３５、浸漬プロセス２３４０、および冷却プロセス２３４５を含むプロセス２３００の全継続時間は、約３．０分～約１５．０分であってよい。いくつかの実施形態では、プロセス２３００の継続時間は約５．０分～約７．０分である。特定の実施形態では、プロセス２３００の継続時間は約３００秒（５．０分）である。

プロセス２３００は、自動化なしで技術者によって手動で行われてよい。プロセス２３００は、切断プロセス２３１０、組み立てプロセス２３１５、加熱プロセス２３３５、浸漬プロセス２３４０、および冷却プロセス２３４５のうちの１つまたは複数を実行するように構成されるシステムによって半自動化または完全自動化されてよい。ステップのうちの任意の１つまたは複数はプロセス２３００から除外されてよい。記載されたステップに加えてまたはこれらの代わりに、追加のステップが追加されてよい。

切断プロセス２３１０は、導管４０２、４０４を切断するように構成される切断機構を含んでよい。切断機構は、自動化なしで技術者によって手動で動作させてよい。切断プロセスは、導管を切断するように構成される切断機構によって半自動化または完全自動化されてよい。切断機構は使い捨てにできる刃を含んでよい。使い捨てにできる刃は、導管４０２、４０４を切断する前に加熱され得る。切断機構は、脱粒を最小限に抑えるやり方で導管４０２、４０４を切断するように構成され得る。

プロセス２３００の組み立てプロセス２３１５は積載プロセス２３１７を含んでよい。積載プロセス２３１７は、自動化なしで技術者によって手動で行われてよい。積載プロセス２３１７は、第１の導管４０２を挿入器３００、３５０、３７０の第１の端部上に、および第２の導管４０４を挿入器３００、３５０、３７０の第２の端部上に置くように構成される積載機構を含んでよい。

システム１００、５００は、鋭利で熱い可動部との接触を防止するように構成される安全機構（例えば、５７５）を含んでよい。安全機構５７５は、加熱プロセスが行われる範囲にわたって提供される安全シールドであってよい。安全シールド５７５は、閉鎖された保護位置においておよび開放された非保護位置において動作するように構成され得る。安全シールド５７５は、開放された非保護位置に置かれる時に冷却プロセスを稼働させるように構成され得る。安全機構５７５は、処理中に摂氏約５０度（華氏約１２２度）を超える温度を有するシステム１００、５００の一部を覆うように構成されてよい。

プロセス２３００は、導管４０２、４０４の内面およびここに提供され得る任意のプロセス流体を含む導管４０２、４０４の無菌状態を維持するように構成され得る。具体的には、システム１００、５００は、挿入器３００、３５０、３７０および導管４０２、４０４の滅菌を実現するために十分な温度が実現されかつ十分な時間保持されることを保証するように構成されてよい。プロセス流体と加熱領域との直接の接触の危険性は、システム１００、５００のコンポーネントの構成によって低減される。また、この危険性は、処理中操作者が適切な注意を払うことによって低減される。

タッチスクリーン（例えば、１０５、５２０）は、システム１００、５００の１つまたは複数のコンポーネントを制御するために提供され得る。いくつかの例示の実施形態では、タッチスクリーンは、キーパッドに対するオーバーレイを有する標準的なユニバーサルパーソナル通信（ＵＰＴ）液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）スクリーンであってよい。タッチスクリーンは、所与のプロセス、例えば、ランピング、浸漬、および冷却などのステータスインジケータを含んでよい。

温度コントローラが提供されてよい。温度コントローラは、システム１００、５００の所与のコンポーネント、例えば、挿入器３００、３５０、３７０において生じた誘導熱の温度を制御するように構成されてよい。温度コントローラは、周囲条件（例えば、摂氏約２０度（華氏約６８度））から摂氏約５００度（華氏約９３２度）の範囲の温度を制御するように構成されてよい。温度コントローラは、徐々に、例えば、＋／－摂氏５度（華氏４１度）ずつ増大させて温度を制御するように構成されてよい。温度は、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

温度コントローラは、モニタに温度を提供し得る赤外線システムを含んでよい。赤外線システムは、周囲条件（例えば、摂氏約２０度（華氏約６８度））から摂氏約５００度（華氏約９３２度）の範囲の温度を検出するように構成されてよい。他の実施形態では、赤外線システムは、摂氏約０度（華氏約３２度））から摂氏約５００度（華氏約９３２度）の範囲の温度を検出するように構成されてよい。温度は、終点を含む記載された範囲内の任意の値または部分範囲であってよい。

温度コントローラは、ＵＰＴ ＬＣＤを介して設定点温度（すなわち、目標温度）および現在の温度の表示を含み得る。設定点温度および現在の温度は同時に表示されてよい。温度コントローラは、温度制御システムを較正する較正手順を含んでよい。例えば、新たな挿入器などのそれぞれの新たなコンポーネントについて、温度較正が所望される場合があり、最高精度を保証するために必要とされ得る。

現在のプロセスに対して残っている時間を表示するように構成される時刻表示、例えば、浸漬サイクルまたは冷却サイクル用のタイマが提供されてよい。いくつかの例示の実施形態では、浸漬サイクル用のカウントダウンタイマが表示されてよく、冷却サイクル用のカウントアップタイマが表示されてよい。

それぞれのプロセス（例えば、ランピング、浸漬、および冷却など）に対する時間制御が提供され得る。例えば、複数の時間制御プログラムは、例えば、０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）、０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）といった挿入器のサイズおよび／またはタイプ、および／またはプラスミド（例えば、ｐＲＧ４、ｐＲＧ５）の処理用の挿入器などに基づいて、提供され得る。ランピング時間は特定の時間でなくてもよい。ランピング時間は、一部の電力およびサイズに基づいて所定温度を実現する時間に依存し得る。浸漬時間は、一部が所定温度を実現すると作動するように設定されてよい。冷却時間はタイマを使用して設定されてよい。プロセス（例えば、ランピング、浸漬、および冷却など）の段階の名称は、ユーザによって変更されてまたはファームウェアにロックされてよい。プロセスのパラメータはユーザによってプログラムされ得るため、所定のプロセスが必要に応じて修正され得る。システムは、ユーザが、例えば、段階間の随意の休止を含めて、電力出力、およびプロセスのそれぞれの段階の時間を制御できるように構成されてよい。プログラムは記憶され得る。プログラムは、導管の特定のサイズに合わせて、および／または接続部内の特定の温度プロファイルを実現するようにカスタマイズされてよい。

通知システムが提供されてよい。通知システムは、視覚信号および可聴信号を含むインジケータを含んでよい。視覚信号および可聴信号は、システム１００、５００のステータスを示し得る。

緊急停止機構（例えば、１２０、５５０）が提供され得る。緊急停止機構は、システム１００、５００の全ての物的移動を即刻停止するように構成されてよい。緊急停止機構は、システム１００、５００に最も近い容易にアクセス可能な領域に位置してよい。緊急停止機構は可動部を有さない場合があり、例えば、「加熱オフ」ボタンが制御パネル上に提供または表示されてよく、このボタンは、加熱サイクルを停止し、かつ安全シールドを開放するように構成されてよい。

ロックアウト機構が提供されてよい。ロックアウト機構は、タグアウト用タグの配置を含むタグアウト手順によって達成され得る。ロックアウト機構は、電力供給のサーキットブレーカの一部として提供されてよい。

システム１００、５００は、動作システムを含んでよい。動作システムは、自動モードおよび手動モードを含んでよい。動作システムは、システム１００、５００の１つまたは複数の機能へのユーザアクセス、および／またはシステム１００、５００の１つまたは複数の機能のロックアウトを与えるように構成されてよい。動作サブシステムは、一般的に使用されるチューブ材タイプおよびサイズに対する組み込み運用プログラムを含んでよい。例えば、動作システムは、上記の５つの挿入器タイプ、すなわち、０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）、０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）の、ｐＲＧ４およびｐＲＧ５のそれぞれ用の５つの自動加熱／冷却モードを含んでよい。動作システムは、ユーザ権限でまたはユーザ権限なしでレシピを設定するように構成されてよい。

動作システムは、動作中にユーザを促すように構成されてよい。

動作システムは、新たな運用プログラムを追加するためのオプションを含んでよい。例えば、上記の５つの挿入器タイプ、すなわち、０．１２５インチ（０．３１７５センチメートル）、０．２５インチ（０．６３５センチメートル）、０．５インチ（１．２７センチメートル）の、ｐＲＧ４およびｐＲＧ５のそれぞれ用の５つの自動加熱／冷却モードのそれぞれに対するレシピは、調節されてよい。動作システムは、システム１００、５００全体への電力を即刻減らす緊急停止プログラムを含んでよい。緊急停止プログラムは、制御パネル上に提供または表示される「加熱オフ」ボタンを含んでよく、このボタンは、加熱サイクルを停止し、かつ安全シールドを開放するように構成されてよい。

措置を取るための臨界警報が提供されてよい。臨界警報は、緊急停止、電力制御障害、モータ故障、および温度障害を含んでよい。いくつかの例示の実施形態では、臨界警報がトリガされる時、単数または複数のインターロックは機器をシャットダウンするおよび／または電源オフするために稼働させてよい。インターロックに加えてまたはこれの代わりに、ユーザは、シャットダウンおよび／電源オフを含み得るオペレータ手続き応答を行うように促され得る。システム１００、５００は、システム１００、５００の１つまたは複数の条件をオペレータに通知するように構成されてよい。オペレータは、アラームが再設定される可能性がありシステム１００、５００が再起動される前に、アラームを確認する必要があり得る。アラームが再設定されると、オペレータはシステム１００、５００を再起動してよい。電源オフ動作は、誘導電力供給に限定されてよい。

プログラムおよびデータは、システム１００、５００に記憶され、かつＵＳＢ接続を介してダウンロードするためにアクセス可能であってよい。データは、温度データ、接合ステップの継続時間、および日付などを含んでよい。データパケットは、データをログに記録するためにシリアルインターフェースを介して送信されてよい。データは推奨規格２３２（ＲＳ－２３２）に従って送信されてよい。外部デバイス８００は、データを収集しかつ記憶するためにシステム１００、５００に接続されてよい（図１７）。外部デバイス８００はソフトウェアをログに記録することを含んでよい。システム１００、５００は、食品医薬品局の規則の連邦規則集第２１章に準拠していてよい。

システム１００、５００は筐体に提供されてよい。例示の実施形態では、筐体は、約１２～２４インチ（約３０．４８～６０．９６センチメートル）、例えば、約１５インチ（約３８．１センチメートル）の垂直方向隙間、約８～２４インチ（約２０．３２～６０．９６センチメートル）、例えば、約１２インチ（約３０．４８センチメートル）の水平方向隙間、および約１２～２４インチ（約３０．４８～６０．９６センチメートル）、例えば、約１３インチ（約３３．０２センチメートル）の奥行隙間を有し得る。システム１００、５００は、約５０ポンド（約２２．６８キログラム）未満、例えば、約４４ポンド（約１９．９６キログラム）の総重量を有し得る。システム１００、５００は、摂氏約０度（華氏約３２度）から摂氏約４０度（華氏約１０４度）の周囲温度範囲内で動作するように構成され得る。システム１００、５００の１つまたは複数の一部は、７０％の純粋なイソプロピルアルコールおよび３０％の水の混合物（７０／３０ＩＰＡ）で滅菌されてよい。システム１００、５００は、拭き掃除が行われるように構成されてよいが、必ずしも洗い流されなくてもまたは浸されなくてもよい。システム１００、５００は、動作中にユーザの手袋が鋭いエッジに引っ掛かり破ける危険性を回避するために鋭いエッジがないように構成され得る。システム１００、５００は、電源コードを格納する機構を含んでよい。システム１００、５００は、モデル番号および改訂番号、通し番号、線間電圧および周波数、ならびに供給業者連絡情報を含む識別情報が記載されたラベルまたはタグを含んでよい。

電気システムが提供されてよい。システム１００、５００は、６０Ｈｚの単相の１５Ａｍｐ、１２０ボルトのＡＣを有する電源で動作し得る。システム１００、５００は、無停電電源（ＵＰＳ）を含んでよい。システム１００、５００は、約６フィート（約１．８２９メートル）の長さを有する防水のＵＬ定格電源コードを含んでよい。システム１００、５００は、１日当たり約８時間、１週間当たり７日までで定期的に動作するように構成されてよい。

システム１００、５００の１つまたは複数のコンポーネントは、耐熱性のオキシ塩化マグネシウム（ＭＯＣ）コーティングでコーティングされてよい。

コンピュータ実施制御
図２４は、例示の実施形態による、少なくとも１つのプロセッサ、および少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリを含むコンピュータデバイスまたはシステムの概略図である。具体的には、図２４は、少なくとも１つのプロセッサ２４３０、および少なくとも１つのプロセッサ２４３０によって実行される少なくとも１つのプログラム２４５０を記憶するメモリ２４４０を含むコンピュータデバイスまたはシステム２４００を示す。コンピュータデバイスまたはシステム２４００は、第１の例示のシステム、第２の例示のシステム、第３の例示のシステム、挿入器もしくは針、プロセスおよび制御方法、ならびに／またはコンピュータ実施制御方法など、本明細書に記載される１つまたは複数のシステムおよび／もしくはコンポーネントで使用されてよい。いくつかの実施形態では、デバイスまたはコンピュータシステム２４００は、デバイスまたはコンピュータシステム２４００の少なくとも１つのプロセッサ２４３０によって実行される少なくとも１つのプログラム２４５０を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体２４６０をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイスまたはコンピュータシステム２４００は、外部デバイス（図示せず）、少なくとも１つのプロセッサ２４３０、メモリ２４４０、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体２４６０、および少なくとも１つの出力デバイス２４７０のうちのいずれか１つに対して情報を送るまたは受信するように構成可能である少なくとも１つの入力デバイス２４１０をさらに含むことができる。少なくとも１つの入力デバイス２４１０は、アンテナ２４２０または送受信機（図示せず）など、無線通信手段によって外部デバイスに対して情報を無線で送るまたは受信するように構成可能である。いくつかの実施形態では、デバイスまたはコンピュータシステム２４００は、外部デバイス（図示せず）、少なくとも１つの入力デバイス２４１０、少なくとも１つのプロセッサ２４３０、メモリ２４４０、および非一時的なコンピュータ可読記憶媒体２４６０で構成されるグループからのいずれか１つに対して情報を送るまたは受信するように構成可能である少なくとも１つの出力デバイス２４７０をさらに含むことができる。少なくとも１つの出力デバイス２４７０は、アンテナ２４８０または送受信機（図示せず）など、無線通信手段によって外部デバイスに対して情報を無線で送るまたは受信するように構成可能である。

少なくとも１つのプログラム２４５０は、例示のプロセス２３００の１つまたは複数のステップを含む１つまたは複数の命令を含んでよい。少なくとも１つのプログラム２４５０の命令は、上記のプロセス２３００に含まれない複数のステップ、上記のプロセス２３００のステップのうちの１つまたは複数の繰り返し、および／または上記のプロセス２３００のステップのうちの１つまたは複数の削除を含んでよい。とりわけ、加熱ステップ２３３５、浸漬ステップ２３４０、冷却ステップ２３４５、およびこれらのステップのそれぞれと関連付けられたタイマの制御は、少なくとも１つのプログラム２４５０によって実行されてよい。入力デバイス２４１０は、温度センサなどのセンサ、タイマ、外部デバイス８００、またはシステム１００、５００の任意の他の適したコンポーネントであってよい。出力デバイスは、上述されるシステム１００、５００のディスプレイ、外部デバイス８００、またはシステム１００、５００の任意の他の適したコンポーネントのうちの１つまたは複数であってよい。コントローラ１１０は、コンピュータデバイスまたはシステム２４００の一部であってよい、またはこれから分離されてよい。

上記の識別されたモジュールまたはプログラムのそれぞれは、上述される機能を実行するための命令セットに対応する。これらのモジュールおよびプログラム（すなわち、命令セット）は、別個のソフトウェアプログラム、プロシージャ、またはモジュールとして実装される必要はないため、これらのモジュールのさまざまなサブセットは、さまざまな実施形態において組み合わせられてあるいは再配置されてよい。いくつかの実施形態では、メモリは、上記で識別されるモジュールおよびデータ構造のサブセットを記憶し得る。さらに、メモリは、上述されない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶してよい。

本開示の例示された態様は、通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによってある特定のタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実践され得る。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルメモリストレージデバイスおよびリモートメモリストレージデバイスの両方に位置することができる。

また、本明細書に説明されるさまざまなコンポーネントが、本革新の実施形態を実装するために適した値のコンポーネントおよび回路要素を含むことができる電気回路を含むことができることは、認識されたい。さらに、さまざまなコンポーネントの多くが少なくとも１つの集積回路（ＩＣ）チップ上に実装可能であることは、認識できることである。例えば、１つの実施形態では、コンポーネントのセットは単一のＩＣチップに実装可能である。他の実施形態では、各々のコンポーネントのうちの少なくとも１つは、別個のＩＣチップ上に製作または実装される。

上述には、本発明の実施形態の例が含まれる。当然ながら、特許請求された主題を説明する目的でコンポーネントまたは方法論の全ての考えられる組み合わせを説明することは不可能であるが、本革新の多くのさらなる組み合わせおよび置換が可能であることは認識されたい。それ故に、特許請求された主題は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入る全てのそのような変更、修正、および変形を包含することが意図される。また、要約書に説明されることを含む本開示の示された実施形態の上記の説明は、網羅的であることも、開示された実施形態を開示された正確な形態に限定することも意図されていない。具体的な実施形態および例が例証の目的で本明細書に説明されているが、当業者が理解できるように、そのような実施形態および例の範囲内にあると見なされるさまざまな修正が可能である。

とりわけ、上述されるコンポーネント、デバイス、回路、およびシステムなどによって実行されるさまざまな機能に関して、そのようなコンポーネントを説明するために使用される用語は、別段示されない限り、特許請求された主題の本明細書に示された例示の態様における機能を実行する、開示された構造と構造的に同等でなくても、（例えば、機能的に同等の）説明されたコンポーネントの指定された機能を実行する任意のコンポーネントに対応することが意図されている。この点に関して、本革新が、特許請求された主題のさまざまな方法の動作および／またはイベントを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有するシステムおよびコンピュータ可読記憶媒体を含むことも理解されるであろう。

上述したシステム／回路／モジュールは、いくつかのコンポーネント／ブロックの間の相互作用に関して説明されているものである。そのようなシステム／回路およびコンポーネント／ブロックが、さまざまな置換および前述の組み合わせに従って、それらのコンポーネントもしくは指定されたサブコンポーネント、指定されたコンポーネントもしくはサブコンポーネンのいくつか、および／または追加のコンポーネントを含むことができることは、認識できることである。サブコンポーネントはまた、親コンポーネント内に含まれる（階層的）のではなく、他のコンポーネントに通信可能に結合されたコンポーネントとして実装可能である。さらに、少なくとも１つのコンポーネントが集約的な機能を提供する単一のコンポーネントに組み合わされてよく、またはいくつかの別個のサブコンポーネントに分割されてよく、統合された機能性を提供するためにそのようなサブコンポーネントに通信可能に結合するように、管理層などの任意の少なくとも１つの中間層が設けられてもよいことは留意されるべきである。本明細書に説明される任意のコンポーネントはまた、本明細書に具体的に説明されないが当業者には知られている少なくとも１つの他のコンポーネントと相互作用し得る。

本出願で使用される際、「コンポーネント」、「モジュール」、または「システム」などの用語は、一般的に、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア（例えば、回路）、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または少なくとも１つの特定の機能性を有する操作機械に関連したエンティティのいずれかを指すことが意図される。例えば、コンポーネントは、限定はされないが、プロセッサ上で実行するプロセス（例えば、デジタル信号プロセッサ）、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および／またはコンピュータであってよい。例証として、コントローラ上で実行するアプリケーションおよびコントローラの両方はコンポーネントとすることができる。少なくとも１つのコンポーネントは、実行のプロセスおよび／またはスレッド内に常駐してよく、コンポーネントは、１つのコンピュータ上に局在してよい、および／または２つ以上のコンピュータ間に分散されてよい。さらに、「デバイス」は、特別に設計されたハードウェア、ハードウェアが特定の機能を実行することを可能にするソフトウェアの実行に特化した汎用ハードウェア、コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェア、またはそれらの組み合わせの形態でもたらされる可能性がある。

コンピューティングデバイスは典型的には、コンピュータ可読記憶媒体および／または通信媒体を含むことができるさまざまな媒体を含み、この場合、これら２つの用語は本明細書において以下のように互いに異なるように使用される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な記憶媒体とすることができ、典型的には、非一時的性質を有し、揮発的および不揮発的媒体、取り外し可能および取り外し不可能な媒体の両方を含むことができる。限定ではなく例として、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、構造化データ、または非構造化データなどの情報の記憶のための任意の方法または技術に関連して実装可能である。コンピュータ可読記憶媒体は、限定はされないが、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、ＣＤ－ＲＯＭ、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）もしくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を記憶するために使用可能である他の有形のおよび／もしくは非一時的媒体を含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、媒体によって記憶された情報に関するさまざまな動作に対して、例えば、アクセス要求、問合せ、または他のデータ検索プロトコルを介して、少なくとも１つのローカルまたはリモートコンピューティングデバイスによってアクセス可能である。

他方では、通信媒体は典型的には、例えば、搬送波またはその他のトランスポート機構といった、変調データ信号などの一時的とすることができ、かつ任意の情報配信またはトランスポート媒体を含む、データ信号における、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他の構造化もしくは非構造化データを具現化する。「変調データ信号」または信号という用語は、少なくとも１つの信号における情報を符号化するようなやり方で設定または変更されるこの特性の少なくとも１つを有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体と、音響、ＲＦ、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体とを含む。

上述される例示のシステムを考慮して、記載された主題に従って実装され得る方法論は、さまざまな図のフローチャートを参照してより良く認識されるであろう。説明を簡単にするために、この方法論を、一連の動作として図示しかつ説明する。しかしながら、本開示による動作は、さまざまな順序でおよび／または同時に、本明細書で提示されておらず説明されていない他の動作と共に行われる可能性がある。さらに、全ての例示された動作が、開示された主題による方法論を実施することを必要とされない場合がある。さらに、当業者は、この方法論が、代替的に、状態図による一連の相関した状態、またはイベントとして表される可能性があることを理解し認識するであろう。さらに、本明細書に開示された方法論が、そのような方法論をコンピューティングデバイスに移送することおよび転送することを容易にするために製品上に記憶可能であることは、認識されるべきである。製品という用語は、本明細書で使用される際、任意のコンピュータ可読デバイスまたは記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図されている。

乾式加熱滅菌計算
挿入器を介したシリコーンチューブ材の接続部における自生のミクロフロラの生存の確率が１００万単位の一定の産物で１以下の細胞である、すなわち、１０^－６の確率の非滅菌状態であることを保証するために、Ｄ値（図２５Ａ）およびＺ値（図２５Ｂ）が計算され、さまざまな温度における１０^６の胞子曲線を消滅させる時間（図２６）を生じさせるために使用された。ほとんどの目的において、１０^－６を超える確率を実現することは過剰殺傷と見なされる。

Ｄ値は、基準温度において生物の個体数を９０％（１の対数）減らすのに必要とされる時間である。Ｚ値は、Ｄ値対温度の一定死亡率の対数を含む。Ｚ値は摂氏２０度（華氏６８度）であると想定され得る。以下の式が使用された。

Ｆｈ：ΔＴ×致命率：（１０＾（（Ｔ－Ｔｂ）／Ｚ）

Ｆｈは乾式加熱滅菌の温度であり、ΔＴはサイクル時間であり、Ｔは実際のサイクル温度であり、Ｔｂは基準温度であり、Ｚは微生物死滅率定数である。

モデルでは、摂氏１７０度（華氏３３８度）における当量の記録、一定温度における１の対数、生物が乾式加熱滅菌によって滅菌される枯草菌であることが想定される。

摂氏約１２０度（華氏約２４８度）の比較的低い温度では、約１０^６の胞子を消滅させる時間は約６００秒（約１０分）、摂氏約１４０度（華氏約２８４度）では、約１０^６の胞子を消滅させる時間は約２４０秒（約４分）、摂氏約２００度（華氏約３９２度）では、約１０^６の胞子を消滅させる時間は約１８秒（約０．３分）（蒸気）であった。

さらなる例示の挿入器（針）
図２７～図３２の挿入器２７５０、２９５０、および３１５０は、いくつかの点では、図７の挿入器３５０と類似しており、挿入器３５０と併せておよび／もしくはこの代わりに、ならびに／またはそれぞれが使用されてよい。
３つのかかりが示されているが、より少ない（無しを含む）またはより多くのかかりが提供されてよく、本開示の範囲内にある。以下の図２７～図３２の説明におけるそれぞれの参照番号の最後の２つの数字が、同じ最後の２つの参照番号を有する図７のものと相対的に類似している構造および特徴を識別するために使用されることは、留意されたい。

図２７は、例示の実施形態による第４の挿入器２７５０の側面図である。３かかり付き挿入器２７５０は、第１の端部２７５９および第２の端部２７６９において終端する全体的に円筒形の本体を含み得る。第１の端部２７５９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点２７５１では、挿入器２７５０は、第１の内方にテーパ状になった区分２７５２、次に第１の外方に延在する隆起部２７５３、第２の内方にテーパ状になった区分２７５４、次に第２の外方に延在する隆起部２７５５、第３の内方にテーパ状になった区分２７５６、第３の外方に延在する隆起部２７５７、および挿入器２７５０の第１の端部２７５９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分２７５８を含んでよい。第２の端部２７６９は、第１の端部２７５９と同様の構造を含んでよく、すなわち、第２の端部２７６９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点２７６１では、挿入器２７６０は、第１の内方にテーパ状になった区分２７６２、次に第１の外方に延在する隆起部２７６３、第２の内方にテーパ状になった区分２７６４、次に第２の外方に延在する隆起部２７６５、第３の内方にテーパ状になった区分２７６６、第３の外方に延在する隆起部２７６７、および挿入器２７５０の第２の端部２７６９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分２７６８を含んでよい。上記の構造は、３つの突出する隆起部および３つの内向きの凹部を形成し、これによって、導管４０２、４０４による係合のための追加の表面積が提供される。

第４の挿入器２７５０は、約３．００インチ（約７．６２センチメートル）の長さ２７７０を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある。内方にテーパ状になった区分２７５２、２７５４、２７５６、および２７５８のそれぞれは、約０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）の長さ２７７２を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある。

図２８は、例示の実施形態による第４の挿入器２７５０の端面図である。第４の挿入器２７５０は、約０．５０インチ（約１．２７センチメートル）の外径２７７４、および約０．３７インチ（約０．９３９８センチメートル）の内径２７７６（約０．１３インチ（約０．３３０２センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。第４の挿入器２７５０は、約０．４４インチ（約１．１１８センチメートル）の、隆起部２７５３、隆起部２７５５、隆起部２７５７、および端部２７５９におけるテーパ直径２７７８（約０．０７インチ（約０，１７７８センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。

図２９は、例示の実施形態による第５の挿入器２９５０の側面図である（同様の参照記号は図２９から省略されているが図２７と同様であると理解されたい）。３かかり付き挿入器２９５０は、第１の端部２９５９および第２の端部２９６９において終端する全体的に円筒形の本体を含み得る。第１の端部２９５９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点２９５１では、挿入器２９５０は、第１の内方にテーパ状になった区分２９５２、次に第１の外方に延在する隆起部２９５３、第２の内方にテーパ状になった区分２９５４、次に第２の外方に延在する隆起部２９５５、第３の内方にテーパ状になった区分２９５６、第３の外方に延在する隆起部２９５７、および挿入器２９５０の第１の端部２９５９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分２９５８を含んでよい。第２の端部２９６９は、第１の端部２９５９と同様の構造を含んでよく、すなわち、第２の端部２９６９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点２９６１では、挿入器２９６０は、第１の内方にテーパ状になった区分２９６２、次に第１の外方に延在する隆起部２９６３、第２の内方にテーパ状になった区分２９６４、次に第２の外方に延在する隆起部２９６５、第３の内方にテーパ状になった区分２９６６、第３の外方に延在する隆起部２９６７、および挿入器２９５０の第２の端部２９６９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分２９６８を含んでよい。上記の構造は、３つの突出する隆起部および３つの内向きの凹部を形成し、これによって、導管４０２、４０４による係合のための追加の表面積が提供される。

第４の挿入器２９５０は、約３．００インチ（約７．６２センチメートル）の長さ２９７０を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある。内方にテーパ状になった区分２９５２、２９５４、２９５６、および２９５８のそれぞれは、約０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）の長さ２９７２を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある。

図３０は、例示の実施形態による第４の挿入器２９５０の端面図である。第４の挿入器２９５０は、約０．７５インチ（約１．９０５センチメートル）の外径２９７４、および約０．６２インチ（約１．５７５センチメートル）の内径２９７６（約０．１３インチ（約０．３３０２センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。第４の挿入器２９５０は、約０．６９インチ（約１．７５３センチメートル）の、隆起部２９５３、隆起部２９５５、隆起部２９５７、および端部２９５９におけるテーパ直径２９７８（約０．０７インチ（約０．１７７８センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。

図３１は、例示の実施形態による第６の挿入器３１５０の側面図である（同様の参照記号は図３１から省略されているが図２７と同様であると理解されるべきである）。３かかり付き挿入器３１５０は、第１の端部３１５９および第２の端部３１６９において終端する全体的に円筒形の本体を含み得る。第１の端部３１５９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点３１５１では、挿入器３１５０は、第１の内方にテーパ状になった区分３１５２、次に第１の外方に延在する隆起部３１５３、第２の内方にテーパ状になった区分３１５４、次に第２の外方に延在する隆起部３１５５、第３の内方にテーパ状になった区分３１５６、第３の外方に延在する隆起部３１５７、および挿入器３１５０の第１の端部３１５９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分３１５８を含んでよい。第２の端部３１６９は、第１の端部３１５９と同様の構造を含んでよく、すなわち、第２の端部３１６９において、本体の中心近くで始まって外方に作用するような描写では、変曲点３１６１では、挿入器３１６０は、第１の内方にテーパ状になった区分３１６２、次に第１の外方に延在する隆起部３１６３、第２の内方にテーパ状になった区分３１６４、次に第２の外方に延在する隆起部３１６５、第３の内方にテーパ状になった区分３１６６、第３の外方に延在する隆起部３１６７、および挿入器３１５０の第２の端部３１６９で終端する第４の内方にテーパ状になった区分３１６８を含んでよい。上記の構造は、３つの突出する隆起部および３つの内向きの凹部を形成し、これによって、導管４０２、４０４による係合のための追加の表面積が提供される。

第４の挿入器３１５０は、約３．００インチ（約７．６２センチメートル）の長さ３１７０を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある（例えば、約２．４２インチ（約６．１４７センチメートル））。内方にテーパ状になった区分３１５２、３１５４、３１５６、および３１５８のそれぞれは、約０．２５インチ（約０．６３５センチメートル）の長さ３１７２を有し得るが、より短いまたはより長い長さは本開示の範囲内にある。

図３２は、例示の実施形態による第４の挿入器３１５０の端面図である。第４の挿入器３１５０は、約１．００インチ（約２．５４センチメートル）の外径３１７４、および約０．８７インチ（約２．２１センチメートル）の内径３１７６（約０．１３インチ（約０．３３０２センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。第４の挿入器３１５０は、約０．９４インチ（約２．３８８センチメートル）の、隆起部３１５３、隆起部３１５５、隆起部３１５７、および端部３１５９におけるテーパ直径３１７８（約０．０７インチ（約０，１７７８センチメートル）の厚さ）を有し得るが、より小さいまたはより大きい直径および厚さは本開示の範囲内にある。

第３の例示のシステム
誘導加熱による滅菌用の第３の生成システム（例えば、図３３～図６３）が以下に開示される。上記に開示されたシステム、コンポーネント、プロセス、および制御システムの構造および特徴のいずれも、以下に開示された第３のシステムの類似の構造および特徴と組み合わせてまたはこの代わりに使用されてよく、その逆もまた同様であることに留意されたい。

図３３は、例示の実施形態による、誘導加熱デバイス３３０２、第３の架台５３００、および第３のクランプ３７００の対を含む、少なくとも１つの導管（例えば、４０２、４０４）と挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０とを滅菌接続するための第３のシステム３３００の第１の斜視図である。

第３のシステム３３００は、誘導加熱デバイス３３０２のハウジングを含んでよい。架台５３００は、誘導加熱デバイス５０２のハウジングに取り付けられてまたはこれとは別個に設けられ、かつ誘導加熱デバイス３３０２のハウジングに最も近い位置に対して滑り込みおよび滑り出しが行われ得る。誘導加熱デバイス３３０２の部分は、ハウジング内に含有されてまたはこれとは別個に設けられてよい。

誘導加熱デバイス３３０２のハウジングは、誘導加熱プロセスの段階に対応し得る４つのインジケータ３３０４、３３０６、３３０８、および３３１０を含んでよい。いくつかの例示の実施形態では、第１のインジケータ３３０４は、「準備完了」状態を視覚的に示すために緑色の光を放出するように構成されてよく、第２のインジケータ３３０６は、「加熱」段階を視覚的に示すために黄色の光を放出するように構成されてよく、第３のインジケータ３３０８は、「循環冷却」段階を視覚的に示すために青色の光を放出するように構成されてよく、第４のインジケータ３３１０は、「エラー」状態を視覚的に示すために赤色の光を放出するように構成されてよい。

第３のシステム３３００は、回転可能な選択ノブまたはダイアル３３１５を含んでよい。タッチスクリーンディスプレイ３３２５は保護板３３２０の下に装着されてよい。ＵＳＢ接続ポート３３３０が提供されてよい。停止ボタン３３５０および開始ボタン３３５５が提供されてよい。タッチスクリーンディスプレイ３３２５の追加の特徴について、以下の図５１を参照しながら説明する。

台３３９５は第３のシステム３３００を支持し得る。架台５３００は台３３９５に装着されてよい。１つまたは複数のクランプ基部３３９７が台３３９５に装着され得る。クランプ基部３３９７は第３のクランプ３７００のそれぞれの端部を支持するように構成されてよい。保護カバー３３７５は、導管４０２、４０４、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０、（後述される）誘導加熱要素、第３のクランプ３７００、および架台５３００を囲むために提供されてよい。１つまたは複数の冷却ファン３３８０は保護カバー３３７５の内面に接続されてよい。ノブ３３９０は、保護カバー３３７５の開閉を容易にするために保護カバー３３７５上に設けられてよい。保護カバー３３７５は、１つまたは複数のヒンジ３３７６を介して誘導加熱デバイス３３０２のハウジングに接続されてよい。

１つまたは複数の誘導ブロック３６２０は、滅菌される導管４０２、４０４の接続部を取り囲んでよい。誘導ブロック３６２０は、例えば、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０、および第３のクランプ３７００などを含む隣接する金属コンポーネントにおける誘導熱の生成を容易にする。１つまたは複数の熱電対３６４０は、所望の点における温度、例えば、導管４０２、４０４のそれぞれの内部の温度、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０の温度、および第３のクランプ３７００の温度などを検出するために第３のシステム３３００内の点に配線３６４５によって接続されてよい。台３３９５の下の六角ナット５７２０の対が可視である（図５７を参照しながら以下により詳細に説明される）。

図３４は、例示の実施形態による第３のシステム３３００の第２の斜視図である。

図３５は、例示の実施形態による第３のシステム３３００の後部の斜視図である。第３のシステム３３００は、冷却ラジエータ３５１０、第１のフューズ３５２０、第２のフューズ３５２５、第３のフューズ３５３０、およびオン／オフ電源トグルスイッチ３５３５のうちの１つまたは複数を含んでよい。

図３６Ａは、例示の実施形態による、第３のシステム３３００の誘導加熱デバイス３３０２の主ハウジングの斜視図である。誘導加熱デバイス３３０２は、主ハウジングと、架台５３００および他のコンポーネントとを接続するためのマニホールドプレート３６０５を含んでよい。

図３６Ｂは、例示の実施形態による、第３のシステム３３００の誘導加熱デバイス３３０２の主ハウジングの分解組立斜視図である。一端に円形開口部を有するＬ字形クランプ３６１０は、温度測定用のレーザ３６１５の赤外線レーザセンサ（図示せず）を構造的に支持するために提供されてよい（図３６Ｃを参照）。

図３６Ｃは、例示の実施形態による第３のシステム３３００の、第３の架台５３００、導管４０２、４０４、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０、誘導加熱コイル３６３０、３６３５、温度測定用のレーザ３６１５、誘導ブロックの対３６２０、３６２５、熱電対３６４０（熱電対３６４０用の配線３６４５を含む）、冷却ファン３３８０の対、保護シールド３３７５、基台３３９５、およびクランプ基部３３９７の対の分解組立斜視図である。

図３７～図５０は、第３のクランプ３７００の細部を開示している。図３７～図４３は、第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの細部を開示している。図４４～図５０は、第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの細部を開示している。左側のクランプ３７００Ｌおよび右側のクランプ３７００Ｒは、それらの機能に応じて適切に、構造的に同様でありかつ異なるように配向される。

図３７は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの外側の斜視図である。左側のクランプ３７００Ｌは、連結され、かつ一般にピン３７２２を中心に旋回するように構成される、第１の導管係合アーマチャ３７２４および第２の導管係合アーマチャ３７２６を含んでよい。（以下に説明される）導管係合面は、ピン３７３１、３７４１を介してそれぞれ第１の導管係合アーマチャ３７２４および第２の導管係合アーマチャ３７２６に接続されてよい。第１のアーム３７３０は、ピン３７３２を介して第１の導管係合アーマチャ３７２４の開放端に接続されてよい。第２のアーム３７４０は、ピン３７４２を介して第２の導管係合アーマチャ３７２６の開放端に接続されてよい。左側のクランプ３７００Ｌが閉位置にある時、第１のアーム３７３０および第２のアーム３７４０は、互いに対してわずかに非平行になるようにバイアスがかけられてよい。引張ブロック３７３５は、１つまたは複数の導管４０２、４０４上の左側のクランプ３７００Ｌをしっかり締めるおよび／またはこのクランプ力を確保するために、第１のアーム３７３０および第２のアーム３７４０の端部上を滑動するように構成されてよい。

図３８は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの内側の斜視図である。導管係合面は、第１の導管係合アーマチャ３７２４および第２の導管係合アーマチャ３７２６に統合されてよい（図示せず）。導管係合面は、示されるように、別個のコンポーネントとして提供され、かつピン３７３１、３７４１を介して第１の導管係合アーマチャ３７２４および第２の導管係合アーマチャ３７２６に接続されてよい。

導管係合面は、後部遷移面３７３３および一次後部係合面３７３４を含んでよい。後部遷移面３７３３は後部遷移面３７３３の曲面から第１の導管係合アーマチャ３７２４の比較的平坦な表面への滑らかな遷移を提供する湾曲した円弧であってよい。導管係合面は、前部遷移面３７４３および一次前部係合面３７４４を含んでよい。前部遷移面３７４３は前部遷移面３７４３の曲面から第２の導管係合アーマチャ３７２６の比較的平坦な表面への滑らかな遷移を提供する湾曲した円弧であってよい。

図３９は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの前側の図である。

図４０は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの内側の分解組立斜視図である。導管係合面は、後部遷移面３７３３ａおよび二次後部係合面３７２５を含んでよい。後部遷移面３７３３ａは、後部遷移面３７３３ａの曲面から二次後部係合面３７２５の比較的平坦な表面への滑らか遷移を提供するテーパ状で湾曲した円弧であってよい。導管係合面は、一次後部係合面３７３４の両側に二次後部遷移面３７３３ｂの対を含んでよい。二次後部遷移面３７３３ｂの対のそれぞれは、一次後部係合面３７３４の曲面、および二次後部係合面３７２５の比較的平坦な表面からの滑らかな遷移を提供するように構成される三角形の円弧形状を有してよい。二次後部係合面３７２５は、一次後部係合面３７３４の上側、外側、および底側の境界が付けられた３つの領域を有してよい。

導管係合面は、示されたものに限定されず、任意の適した形状を含んでよい。導管係合面は、二次後部係合面３７２５において最大クランプ力を提供するように構成され得る。導管係合面の他の部分は、相対的に小さいクランプ力を提供し得るが、図１４および図１５に関して上述されるように、クランプの左側クランプ３７００ＬとＣゾーンにおける導管との接触を保証し得る。そのような導管係合面の優れた性能は、例えば、図１６Ｂによって実証される。要約すれば、先に説明したように、導管係合面と共にクランプを使用することによって、滅菌に対する臨界温度（摂氏１６０度（華氏３２０度））は、そのような導管係合面を省いた構成と比較して比較的急速に（例えば、約１２０秒内に）実現され得る。

第１の導管係合アーマチャ３７２４の導管係合面が、第２の導管係合アーマチャ３７２６の導管係合面と類似していてよいことは、留意されたい。簡潔にするために、詳細な説明ついては省略する。

図４１は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの底部側面図である。

図４２は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの内側の図である。

図４３は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の左側のクランプ３７００Ｌの外側の図である。

図４４～図５０に示されるように、右側のクランプ３７００Ｒは、左側のクランプ３７００Ｌの鏡像であってよい。右側のクランプ３７００Ｒは、左側のクランプ３７００Ｌの上記の特徴の一部または全てを含んでよい。簡潔にするために、詳細な説明については省略する。

図４４は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの内側の斜視図である。

図４５は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの外側の図である。

図４６は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの後側の図である。

図４７は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの前側の図である。

図４８は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの内側の図である。

図４９は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの上側の図である。

図５０は、例示の実施形態による、閉位置における第３のクランプ３７００の対の右側のクランプ３７００Ｒの底側の図である。

図５１は、例示の実施形態による、誘導加熱デバイス３３０２、第３の架台５３００、および第３のクランプ３７００の対を含む、少なくとも１つの導管（例えば、４０２、４０４）と挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０とを滅菌接続するための第３のシステム３３００の正面斜視図である。図５１は、タッチスクリーンディスプレイ３３２５の例示の特徴を開示している。タッチスクリーンディスプレイ３３２５は、任意の適した組み合わせで以下の特徴、つまり、ホームボタン５１０５、ステータスインジケータ５１１０（滅菌プロセスのある段階、例えば、「浸漬」を表示するように構成され得る）、ページ進むボタン５１１５、電力インジケータ５１２０（例えば、最高パーセンテージとして表される電力およびワット数、例えば、「電力」、「５％」、および「９８／２０００Ｗ」）、電流インジケータ５１２５（例えば、最大パーセンテージとして表される電流、およびアンペア数、例えば、「電流」、「２９％」、および「２．９／１０Ａ」）、電圧インジケータ５１３０（例えば、最大パーセンテージとして表される電圧、および電圧値、例えば、「電圧」、「１４％」、および「３４／２５０Ｖ」）、導管サイズインジケータ５１３５（例えば、この例示の実施形態では、約０．７５インチ（約１．９０５センチメートル）の直径を有する導管を指す、「３／４」）、クランプ１の温度インジケータ５１４０（例えば、「クランプ１」および「摂氏１８３度」（華氏３６１．４度）」）、クランプ２の温度インジケータ５１４５（例えば、「クランプ２」および「摂氏１９５度」（華氏３８３度）」）、主センサ温度インジケータ５１５０（例えば、「主センサ」および「摂氏１７０度（華氏３３８度）」）、設定点温度インジケータ５１５５（例えば、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０の例示の設定点温度である「主ＳＰ」および「摂氏１７０度（華氏３３８度）」）、最高クランプ温度インジケータ（例えば、「最高クランプ」および「摂氏３５０度（華氏６６２度）」）、周波数インジケータ５１６５（例えば、「８７ｋＨｚ」）、詳細ボタン５１７０、およびタイマディスプレイ（例えば、「００：５７分」）のうちの１つまたは複数を含んでよい。タッチスクリーンディスプレイ３３２５は、第３のシステム３３００の異なるスクリーン上におよび／または動作モードに応じて、より少ないまたはより多い情報を表示するように構成されてよい。

図５２は、例示の実施形態による、挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０と接続された導管４０２、４０４の対と係合された第３のクランプ３７００の対の斜視図である。クランプ３７００の内側に、クランプ３７００の導管係合面が導管４０２、４０４とフィットしつつ徐々に係合していくことに留意されたい。それに対して、クランプ３７００の外側において、クランプ３７００の導管係合面は、導管４０２、４０４と比較的きつく締め付けるようにまたは挟んで締め付けるように係合する。

図５３は、例示の実施形態による第３の架台５３００の前部の斜視図である。第３の架台５３００は、任意の適した組み合わせで以下の特徴、つまり、それぞれがＵ字形開口部５３０６を有するエンドプレート５３０５の対、複数（例えば、８）の取り付けボルト５３０７、複数（例えば、４）の横ブロック５３１０、複数（例えば、４）の内側ブロック５３１５、内側ブロック５３２０の対、Ｔバー５３３０の対であって、それぞれがクランプ係合溝５３３２の対を有し、それぞれの溝５３３２が両側に面取り部５３３４を有し、それぞれのＴバー５３３０が面取り部５３３６、および導管４０２、４０４に面する突出部５３３８の対を有し、それぞれのＴバー５３３０が（他の場所に説明されるばね荷重ボルト５７１０を含む）他の構造との接続を容易にするための複数（例えば、４）の開口部５３３９を有する、Ｔバー５３３０の対、第３のシステム３３００に動作可能に接続されて、センサ（図示せず）に対するその位置によって、安全シールド５７５または保護カバー３３７５などが開位置または閉位置にあるかどうかを示し得るＬ字形レバーアーム５３４０、第３のクランプ３７００との係合のための二次クランプ５３５０の対であって、それぞれの二次クランプ５３５０はクランプ３７００のアームと係合するように両側に面取り部５３５５がある逆Ｕ字形開口部５３５６を有する、二次クランプ５３５０の対、および、二次クランプ５３５０を上げるためのＴ字形ハンドル５３６０の対のうちの１つまたは複数を含み得る。

図５３は、例示の実施形態による第３の架台５３００の後部の斜視図である。

図５４は、例示の実施形態による第３の架台５３００の前部の斜視図である。

図５５は、例示の実施形態による、導管４０２、４０４の対および第３のクランプ３７００の対（また、導管４０２、４０４の対の間の挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０）と係合された第３の架台５３００の後部の斜視図である。クランプ３７００および第３の架台５３００は、導管４０２、４０４のそれぞれに対する第１の支持領域５５０５（１つの第１の支持領域５５０５が示されている）と、第３のクランプ３７００のそれぞれと導管４０２、４０４のそれぞれとの間の第２の支持領域５５１０の対と、架台５３００と第３のクランプ３７００のそれぞれとの間の４つの第３の支持領域５５１５と、第３のクランプ３７００のそれぞれと二次クランプ５３５０のそれぞれとの間の第４の支持領域５５２０とを提供するように構成される。第３の架台５３００は、取り付けボルト５３０７をしっかり締めるための六角ナット５３０８を含んでよい。

図５６は、例示の実施形態による、導管４０２、４０４の対および第３のクランプ３７００の対（また、導管４０２、４０４の対の間の挿入器３００、３５０、３７０、２７５０、２９５０、３１５０）と係合された第３の架台５３００の前部の斜視図である。ノブ３３９０は、図５６の図を他の図と相関させるのに役立つようにするためだけに図５６に示されている（ノブ３３９０は組立品、架台、またはクランプなどの一部を形成しない）。

図５７は、例示の実施形態による、ボルト５７１０、ボルト５７１０にバイアスをかけるためのばね５７１５、およびボルト５７１０をしっかり締めるための六角ナット５７２０を含む第３の架台５３００の後側の図である。

図５８は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の右側の図である。

図５９は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の左側の図である。

図６０は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の前側の図である。

図６１は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の上側の図である。

図６２は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の底側の図である。

図６３は、例示の実施形態による、ばね荷重ボルトおよび六角ナットを含む第３の架台５３００の後部の斜視図である。

専門用語
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することだけを目的とし、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書において使用される際、単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、別段文脈で明確に示されない限り、複数形も同様に含むことが意図されている。「ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ（備える）」および／または「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ（備える）」という用語は、本明細書で使用される時、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および／またはコンポーネントの存在を指定するが、１つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および／もしくはこれらのグループの存在または追加を除外しないことは、さらに理解されるであろう。本明細書で使用される際、「および／または」という用語は、関連の列挙された項目の１つまたは複数のありとあらゆる組み合わせを含む。

少なくとも１つの例示の実施形態では、例示のプロセスを実行するために複数のユニットを使用すると説明されているが、例示のプロセスが１つまたは複数のモジュールによっても実行されてよいことは、理解されたい。

「第１」、「第２」、および「第３」などの用語の使用は、いずれの順序も記載することなく、さまざまな構造、寸法、または動作を識別するために提供され、これらの構造、寸法、または動作は、特定の順序が文脈において明確に指定されていない限り、述べられた順序と異なる順序で実行されてよい。

本明細書および特許請求の範囲全体を通してここで使用される近似語は、関連する基本的機能に変化を生じさせることなく許される程度に変えることができる任意の量的表示を修飾するために適用され得る。それ故に、「約」および「実質的に」などの用語（単数または複数）で修飾された値は、指定された正確な値に限定されない。少なくともいくつかの事例では、近似語はその値を測定するための計器の精度に対応する場合がある。ここで、および本明細書および特許請求の範囲全体を通して、範囲の限定は、組み合わせられておよび／または入れ替えられてよく、そのような範囲は、別段文脈または表現において示されない限り、そこに含有される全ての部分範囲として識別され、かつ全ての部分範囲を含む。

具体的に記されていないまたは文脈から明確ではない限り、本明細書で使用される用語「約」は、当技術分野における通常の許容範囲内として、例えば、平均値の２標準偏差内であると理解される。「約」は、述べられた値の１０％、９％、８％、７％、６％、５％、４％、３％、２％、１％、０．５％、０．１％、０．０５％、または０．０１％以内であると理解できる。文脈から明らかではない限り、本明細書に提供される数値は全て、この用語「約」で修飾される。

上記の明細書および特許請求の範囲において、「～の少なくとも１つ」または「～の１つまたは複数」などの語句は、連続する要素または特徴のリストの前に出現し得る。「および／または」という用語はまた、２つまたはそれ以上の要素もしくは特徴のリストの中で出現し得る。使用される文脈によって暗黙的にまたは明示的に矛盾しない限り、そのような語句は、列挙された要素または特徴のいずれかを個別に、または他の列挙された要素または特徴のいずれかと組み合わせて列挙された要素または特徴のいずれかを意味することを意図している。例えば、「ＡおよびＢのうちの少なくとも１つ」、「ＡおよびＢのうちの１つまたは複数」、および「Ａおよび／またはＢ」の語句はそれぞれ、「Ａのみで、Ｂのみで、またはＡおよびＢ一緒に」を意味することが意図されている。同様の解釈は、３つまたはそれ以上の項目を含むリストについても意図される。例えば、「Ａ、Ｂ、およびＣのうちの少なくとも１つ」、「Ａ、Ｂ、およびＣのうちの１つまたは複数」、ならびに、「Ａ、Ｂ、および／またはＣ」の語句はそれぞれ、「Ａのみで、Ｂのみで、Ｃのみで、ＡおよびＢ一緒に、ＡおよびＣ一緒に、ＢおよびＣ一緒に、または、Ａ、Ｂ、およびＣ一緒に」という意味が意図されている。さらに、上記のおよび特許請求の範囲における「～に基づいて」の用語の使用は、記載されない特徴または要素も許容されるように、「～に少なくとも部分的に基づいて」を意味することが意図されている。

本明細書に記載される主題は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および／または物品として具現化され得る。前述の説明に記載される実施形態は、本明細書に記載された主題と一致する全ての実施形態を表していない。むしろ、それらは、記載された主題に関連する態様と一致するいくつかの例に過ぎない。少数の変形例が上記に詳細に記載されているが、他の修正または追加が可能である。とりわけ、本明細書に記載されるものに加えて、さらなる特徴および／または変形が提供されてよい。例えば、上述される実施形態は、開示された特徴のさまざまな組み合わせおよび部分的組み合わせ、ならびに／または上に開示されたいくつかのさらなる特徴の組み合わせおよび部分的組み合わせを対象とし得る。さらに、添付の図に示されたおよび／または本明細書に記載された論理フローは、所望の結果を実現するために、必ずしも示された特定の順序、または逐次的な順序を必要としない。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内にあり得る。

Claims (52)

1. 外面および内面を有する導管を接続するための挿入器であって、
   内面および外面を有する本体であって、前記外面および前記内面を有する前記導管と接続するように構成される、本体を備え、
   前記挿入器の前記本体の前記外面は、前記導管の前記内面と係合するように構成され、
   前記本体は、前記挿入器および前記導管の接続部の滅菌温度への誘導加熱を行うように構成され、
   前記本体は、ある時間、誘導加熱を行うように構成され、
   前記挿入器および前記導管の前記接続部の内部は、前記誘導加熱の結果、滅菌される、挿入器。
2. 前記滅菌温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度であり、前記時間は約６０秒～約３００秒である、請求項１に記載の挿入器。
3. 前記本体は、約１００秒の前記時間、誘導加熱を行うように構成される、請求項１または２に記載の挿入器。
4. 前記導管は、約０．１２５インチ～約１．２５インチの外径を有する、請求項１から３のいずれか一項に記載の挿入器。
5. 前記本体の前記外面は、少なくとも１つのリブを含む、請求項１から４のいずれか一項に記載の挿入器。
6. 前記少なくとも１つのリブは、前記挿入器のそれぞれの端部に３つのリブを含む、請求項５に記載の挿入器。
7. 前記３つのリブのそれぞれは、前記導管の前記内面と係合するように構成された係合面を形成する半径方向に延在する隆起部を含む、請求項６に記載の挿入器。
8. 請求項１に記載の挿入器、および前記導管に誘導熱を伝えるように構成されるクランプを備える、システム。
9. 前記クランプは炭素鋼を含む、請求項８に記載のシステム。
10. 前記クランプは、基部、および前記基部を超えて延在するカラーを含む、請求項８または９に記載のシステム。
11. 前記カラーは、前記クランプに直接隣接するクランプゾーンと、前記挿入器と前記導管との重複部分によって形成された絶縁ゾーンとの間に位置する臨界ゾーンにおいて前記導管の一部分と接触するように構成される、請求項１０に記載のシステム。
12. 前記カラーは円錐台形状を有する、請求項１０に記載のシステム。
13. 前記カラーは、クランプされた前記導管の外面と実質的に一致するように構成された内側に面する表面を有する、請求項１０に記載のシステム。
14. 前記挿入器および前記クランプと接触するように、および外部エネルギー源からのエネルギーを前記挿入器および前記クランプに供給することで、前記挿入器および前記クランプにおいて誘導熱を生じさせるように構成される装置を備える、請求項８に記載のシステム。
15. 前記誘導熱を生じさせている間、前記導管、前記挿入器、および前記クランプを収容または保持するように構成される装置を備える、請求項８に記載のシステム。
16. 前記挿入器および前記クランプを加熱するための前記装置へのエネルギーの提供を制御するように構成される誘導制御装置を備え、これによって、前記導管を滅菌するための熱が伝達される、請求項８に記載のシステム。
17. 導管を挿入器と接続するための方法であって、
    導管をクランプでクランプすることと、
    延長部分を残して前記導管の一部分を切断することと、
    前記挿入器の端部を前記延長部分に挿入することと、
    圧縮デバイスによって前記延長部分を前記挿入器に固定することと、
    誘導加熱デバイスを前記挿入器に電気的に接続することと、
    前記誘導加熱デバイスからのエネルギーによって前記挿入器を加熱することと、
    所定温度をある時間維持することで前記導管の内部および前記挿入器の滅菌接続部を形成することと、
    前記滅菌接続部を浸漬することと、
    前記滅菌接続部を冷却することと、
    前記滅菌接続部から前記クランプを取り除くことと、を含む、方法。
18. 前記クランプはカラー付きクランプである、請求項１７に記載の方法。
19. 前記所定温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項１７または１８に記載の方法。
20. 前記時間は、約６０秒～約３００秒である、請求項１７から１９のいずれか一項に記載の方法。
21. 前記誘導加熱デバイスを前記挿入器に電気的に接続することは、前記誘導加熱デバイスを前記クランプに電気的に接続することを含み、前記誘導加熱デバイスからのエネルギーによって前記挿入器を加熱することは、前記誘導加熱デバイスからのエネルギーによって前記クランプを加熱することを含む、請求項１７から２０のいずれか一項に記載の方法。
22. 前記誘導熱を生じさせている間、前記導管、前記挿入器、および前記クランプを収容または保持するように構成される装置が提供され、前記装置は、前記誘導加熱デバイスからの誘導エネルギーを少なくとも前記挿入器および前記クランプに伝導する導電材料から形成される、請求項１７から２１のいずれか一項に記載の方法。
23. 導管を挿入器と接続するための方法であって、
    少なくとも１つのプロセッサと、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリとを有するデバイスが提供され、前記少なくとも１つのプログラムは、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、前記少なくとも１つのプロセッサに、
    熱エネルギーを誘導加熱デバイスから前記挿入器に伝えるための命令を前記誘導加熱デバイスに伝えることと、
    前記導管および／または前記挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することと、
    確定された前記温度をある時間所定温度以上で維持することで、前記導管の内部および前記挿入器の滅菌接続部を形成することと、を含む動作を実行させる命令を含む、方法。
24. 前記所定温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項２３に記載の方法。
25. 導管を挿入器と接続するためのシステムであって、
    少なくとも１つのプロセッサと、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される少なくとも１つのプログラムを記憶するメモリとを有するデバイスであって、前記少なくとも１つのプログラムは、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、前記少なくとも１つのプロセッサに、
    熱エネルギーを誘導加熱デバイスから前記挿入器に伝えるための命令を前記誘導加熱デバイスに伝えることと、
    前記導管および／または前記挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することと、
    確定された前記温度をある時間所定温度以上で維持することで、前記導管の内部および前記挿入器の滅菌接続部を形成することと、を含む動作を実行させる命令を含むデバイスを備える、システム。
26. 前記所定温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項２５に記載のシステム。
27. 導管を挿入器と接続するための少なくとも１つのプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記少なくとも１つのプログラムは、少なくとも１つのプロセッサによって実行されるものであり、メモリは前記少なくとも１つのプログラムを記憶するものであり、前記少なくとも１つのプログラムは、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される時、前記少なくとも１つのプロセッサに、
    熱エネルギーを誘導加熱デバイスから前記挿入器に伝えるための命令を前記誘導加熱デバイスに伝えることと、
    前記導管および／または前記挿入器内の少なくとも１つのセンサの温度を確定することと、
    確定された前記温度をある時間所定温度以上で維持することで、前記導管の内部および前記挿入器の滅菌接続部を形成することと、を含む動作を実行させる命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
28. 前記所定温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項２７に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
29. 誘導熱を導管に伝えるためのクランプであって、前記クランプは、
    炭素鋼と、
    基部、および前記基部を超えて延在するカラーと、を含み、
    前記カラーは、前記導管に取り付けられたクランプに直接隣接するクランプゾーンと、挿入器と前記導管との重複部分によって形成された絶縁ゾーンとの間に位置する臨界ゾーンにおいて前記導管の一部分と接触するように構成される、クランプ。
30. 前記カラーは円錐台形状を有する、請求項２９に記載のクランプ。
31. 前記カラーは、クランプされた前記導管の外面と実質的に一致するように構成された内側に面する表面を有する、請求項２９または３０に記載のクランプ。
32. 前記クランプおよび前記カラーは、挿入器および前記導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成され、前記所定温度は、摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項２９から３１のいずれか一項に記載のクランプ。
33. 挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを前記挿入器および前記クランプに供給することで前記挿入器および前記クランプにおいて誘導熱を生じさせるための装置であって、
    導電材料と、
    前記装置の本体の頂部における主溝と、
    少なくとも１つの周辺ブロックと、
    前記少なくとも１つの周辺ブロックにおける中央溝であって、前記主溝と整列する、中央溝と、
    少なくとも１つの中央ブロックと、
    前記少なくとも１つの周辺ブロックと前記少なくとも１つの中央ブロックとの間に形成された周辺溝と、を備え、
    前記装置は、前記主溝、前記中央溝、および／または前記周辺溝のうちの１つまたは複数内に誘導熱を集中させるように構成される、装置、
34. 前記装置は、前記挿入器、前記クランプ、および前記導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成され、前記所定温度は摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項３３に記載の装置。
35. 前記誘導熱を生じさせている間、導管、前記挿入器、および前記クランプを収容または保持するようにさらに構成される、請求項３３または３４に記載の装置。
36. 前記挿入器および前記クランプを加熱するための前記装置へのエネルギーの提供を制御するように構成される誘導制御装置を備え、これによって、前記導管を滅菌するための熱が伝達される、請求項３３から３５のいずれか一項に記載の装置。
37. 挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを前記挿入器および前記クランプに供給することで前記挿入器および前記クランプにおいて誘導熱を生じさせるように前記挿入器および前記クランプを位置付けるための装置であって、
    導管支持面と、
    導管、前記挿入器、および前記クランプを収容するための収容空間と、
    第１のクランプ支持面と、
    第２のクランプ支持面と、を備え、
    前記装置は、前記収容空間内に誘導熱を集中させるように構成される、装置。
38. 前記装置は、前記挿入器、前記クランプ、および前記導管の内部の所定温度の進展を助長するように構成され、前記所定温度は摂氏約１６０度～摂氏約３５０度である、請求項３７に記載の装置。
39. 前記誘導熱を生じさせている間、導管、前記挿入器、および前記クランプを収容または保持するようにさらに構成される、請求項３７または３８に記載の装置。
40. エンドプレートの対を備え、前記エンドプレートの対のそれぞれは前記導管支持面を含む、請求項３７から３９のいずれか一項に記載の装置。
41. 前記導管支持面はＵ字形支持面を含む、請求項３７から４０のいずれか一項に記載の装置。
42. 前記導管支持面は導管支持面の対を含み、前記収容空間は前記導管支持面の対の間に設けられる、請求項３７から４１のいずれか一項に記載の装置。
43. 支持バーの対を含む、請求項３７から４３のいずれか一項に記載の装置。
44. 前記支持バーの対のそれぞれは、前記第１のクランプ支持面を含む、請求項４３に記載の装置。
45. 前記第１のクランプ支持面は、前記収容空間の中心軸に実質的に垂直である中心軸を有する溝を含む、請求項３７から４４のいずれか一項に記載の装置。
46. 前記第１のクランプ支持面は溝および突出部を含み、前記溝および前記突出部は、実質的に互いに垂直であるクランプ係合面を有する、請求項３７から４４のいずれか一項に記載の装置。
47. 前記第１のクランプ支持面は面取り部を含む、請求項３７から４６のいずれか一項に記載の装置。
48. 前記第１のクランプ支持面は、導管をクランプする前記クランプの旋回するあご部と直接接触するように構成される、請求項３７から４７のいずれか一項に記載の装置。
49. 逆Ｕ字形のブラケットを含み、前記逆Ｕ字形のブラケットは前記第２のクランプ支持面を含む、請求項３７から４８のいずれか一項に記載の装置。
50. 前記第２のクランプ支持面は、曲面と、前記曲面の両側の線状表面とを含む、請求項３７から４９のいずれか一項に記載の装置。
51. 前記第２のクランプ支持面は、前記クランプの少なくとも１つのアームと直接接触するように構成される、請求項３７から５０のいずれか一項に記載の装置。
52. 挿入器を間接的に支持し、クランプと直接接触し、および外部エネルギー源からのエネルギーを前記挿入器および前記クランプに供給することで前記挿入器および前記クランプにおいて誘導熱を生じさせるためのクランプであって、
    導管係合面を含むカラーを備え、
    前記導管係合面は、後部遷移面および二次後部係合面を含み、
    前記後部遷移面は、前記後部遷移面の曲面から前記二次後部係合面の比較的平坦な表面への滑らか遷移を提供するテーパ状で湾曲した円弧であり、
    前記導管係合面は、前記一次後部係合面の両側に二次後部遷移面の対を含み、
    前記二次後部遷移面の対のそれぞれは、前記一次後部係合面の前記曲面、および前記二次後部係合面の前記比較的平坦な表面からの滑らかな遷移を提供するように構成される三角形の円弧形状を有する、クランプ。

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