JP2023551451A - 複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によってネットワーク選択を実現するための方法、ユーザ機器、システムまたは移動通信ネットワーク、プログラムおよびコンピュータプログラム製品 - Google Patents

Abstract

本発明は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを含む無線環境にあるユーザ機器によるネットワーク選択を実現する方法に関し、第１のステップにおいて、考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に基づいて、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルが前記ユーザ機器によって決定され、第２のステップにおいて、前記自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、前記拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたは超える受信条件を有するかまたはそれに対応する前記ユーザ機器のネットワーク選択のために考慮されることを特徴とする方法。【選択図】図１

Description

本発明は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によってネットワーク選択を実現するための方法に関し、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられており、ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出し、その後、複数の移動通信ネットワークの中から移動通信ネットワークを選択および／または登録する。

さらに、本発明は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にいるユーザ機器によってネットワーク選択を実現するためのユーザ機器に関し、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられており、ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出するように構成され、その後、複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録するように構成される。

加えて、本発明は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にいるユーザ機器によってネットワーク選択を実現するためのシステムまたは移動通信ネットワークに関し、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられており、ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出するように構成され、その後、複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録するように構成される。

さらに、本発明は、本発明の方法に従って複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にいるユーザ機器によるネットワーク選択を実現するためのプログラムおよびコンピュータ可読媒体に関する。

現在展開されている移動通信ネットワークにおいて、ユーザ機器または移動局は、通常、それぞれのユーザ機器または移動局によって少なくとも検出可能および／または受信可能である複数の無線セルを備える無線環境（すなわち、ユーザ機器が、その現在の位置またはロケーションにおいて、異なる周波数および／または周波数帯域で、および／または異なる時点または時間間隔またはタイムスロットにおいて潜在的に受信することができる、異なる無線周波数信号）を経験する。１つのそのような無線セルは、典型的には、基地局エンティティによって提供され、すなわち、特定の基地局エンティティのアンテナ配置は、ユーザ機器が、その現在の位置またはロケーションにおいて、充分な品質で、典型的には充分な信号対雑音比で、そのような無線周波数信号を受信することができるように、無線周波数信号を放出する。この場合、ユーザ機器の無線環境は、考慮される無線セルを備える。複数の無線セル（すなわち、複数の基地局エンティティ）は、通常、セルラー移動通信ネットワークである移動通信ネットワークの一部である。したがって、ユーザ機器の無線環境の複数の無線セルは、典型的には、複数の移動通信ネットワークの一部であり、典型的には、これらの無線セルの各々は、それぞれ、複数の移動通信ネットワークのうちの１つの移動通信ネットワークまたは複数の移動通信ネットワークのうちの複数の移動通信ネットワークのいずれかに関連付けられる。したがって、（複数の無線セルのうち、ユーザ機器の考慮される位置またはロケーションにおける無線環境を存在または受信可能な無線セルから）無線セルを選択することによって、ユーザ機器はまた、（その無線セルに関連付けられた）移動通信ネットワークを選択する。しかしながら、移動通信ネットワークがネットワーク選択候補（すなわち、候補移動通信ネットワーク）と考慮される前に、ユーザ機器は、キャンプオン（ｃａｍｐ ｏｎ）するために移動通信ネットワークまたは公衆陸上移動ネットワークの適切な無線セルを見つける必要がある。無線セルが（キャンプオンするための）適切な無線セルと考慮されるための基準は、考慮されるネットワーク技術（または無線アクセス技術）に依存し、関連する標準化文書、主に３ＧＰＰ（第３世代パートナーシッププロジェクト）文書において、またはそれを用いて定義される。

現在知られている移動通信ネットワーク、すなわち、現在定義されている規格または標準文書に準拠するネットワークでは、いくつかの欠点が生じ得る：（ユーザ機器の）悪いまたは好ましくない無線カバレージ状況では、通信サービスまたは任意のサービスを取得するためにどのように移動通信ネットワークが選択されているかの３ＧＰＰによって定義された順序または優先順位付けは、すべての関連する状況において適切ではない。例えば、いくつかの状況では、（ユーザ機器の無線環境の）無線セルの（無線信号または複数の無線信号の）電界強度または電界品質は、ネットワーク選択プロセス（ＰＬＭＮ選択プロセス）において考慮されず、初期ネットワーク選択プロセス（ＰＬＭＮ選択プロセス）の後にユーザ機器がデータを受信および／または送信できないことにつながる。そのような状況は、たとえ選択された公衆陸上移動ネットワークが、ネットワーク選択（またはＰＬＭＮ選択）プロセスにおいてそれぞれの移動通信ネットワーク（公衆陸上移動ネットワーク）を考慮するためのセル選択基準を満たしたとしても、いくつかのユーザ機器がデータサービスの取得に失敗し得る場合を含む。特に、ユーザ機器が不都合な位置にあるか、または不都合な位置にある場合、適用可能なセル選択基準（例えば、「ＲＸ Ａｃｃｅｓｓ Ｌｅｖ ｍｉｎ」）は、ほとんど満たされず、ユーザ機器がＰＬＭＮ選択のためにそれぞれの公衆陸上移動ネットワークを考慮することを可能にするが、実際には、例えば、ユーザ機器のロケーションにおけるフェージングまたは局所的干渉に起因しており、ネットワークとユーザ機器との間のデータ伝送は、その後、失敗し得る。そのような事例は、特に、モノのインターネットまたはＭ２Ｍ（マシンツーマシン）通信サービスのためのセルラーユーザ機器またはデバイスに関して生じ、デバイスは、しばしば、静止様式（例えば、計器または全ての種類のセンサ等である）で使用され、好ましくない無線（受信）条件の場合、この種の問題は、そのようなユーザ機器に対して永続的に存続しやすく、そのようなユーザ機器（特に自動ネットワーク選択モードにある場合）がＰＬＭＮにスタックされるが、データを送信できない状況につながる。高度なアプリケーション論理が存在しない場合、そのようなユーザ機器は、同様にもはや到達可能ではないため、現場での手動介入を現在必要とし得る；したがって、そのようなユーザ機器は、手動ネットワーク選択（ＰＬＭＮ選択）モードに切り替えられるかまたは再構成される必要があってもよく、適切な移動通信ネットワークが永続的に選択される必要があってもよく、ネットワーク修正および／または関与するそれぞれの基地局エンティティのローカル修正の場合、適切な移動通信ネットワークを選択することにおいてさらなる困難につながる可能性がある。そのような介入は、そのようなユーザ機器のユーザにとって費用がかかる場合があり（特に、モノのインターネットデバイスであるが、必ずしもそうである必要はない）、手動ネットワーク選択モードの使用により、自動ネットワーク選択の利点、例えば、登録されたネットワーク（登録された公衆陸上移動ネットワーク、ＲＰＬＭＮ）の停止の場合における別の移動通信ネットワークへの再選択の利点があり、これ以上実現することはできない。

本発明の目的は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によって拡張されたネットワーク選択のための技術的に単純で、効果的で、費用対効果の高い解決策を提供することである。本発明のさらなる目的は、対応するユーザ機器、システムまたは移動通信ネットワークおよび対応するプログラムおよびコンピュータ可読媒体を提供することである。

本発明の目的は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によってネットワーク選択を実現する方法によって達成され、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられており、ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出し、その後、複数の移動通信ネットワークの中から移動通信ネットワークを選択および／または登録し、ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、ユーザ機器によって測定される対応する受信条件が、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、所定の拡張ネットワーク選択基準を適用することができることであって、この方法は、以下のステップを含む：第１のステップにおいて、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に基づいて、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルがユーザ機器によって決定され、第２のステップにおいて、自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器のネットワーク選択のために考慮される。

したがって、本発明によれば、従来使用されているプロセスを適用する代わりに、所定の拡張ネットワーク選択基準を適用することができることによって（すなわち、全ての適切な無線セルまたはそれらの対応する移動通信ネットワークを考慮に入れて）、ネットワーク選択を最適化された方法で実行することができることが有利に可能、特に、上述したような従来から使用されているネットワーク選択プロセスの使用に関連する問題を回避することにつながる。

従来、セル選択基準は、適切な無線セルと考慮されるべき無線セルに対して（すなわち、ユーザ機器がキャンプオンするために）使用され、これらのセル選択基準は、典型的には、使用される考慮されるネットワーク技術（または無線アクセス技術）、すなわち、ユーザ機器および無線セルの両方が使用している無線アクセス技術に依存する。典型的には、異なる世代の移動通信システム（すなわち、異なる無線アクセス技術）が考慮され、最も頻繁には、以下のうちの１つ、すべて、またはサブセットを含む：２Ｇ、３Ｇ、４Ｇおよび５Ｇ技術（すなわち、第２世代移動通信システム（ＧＳＭ（登録商標）、移動通信用グローバルシステム）、第３世代移動通信システム（ＵＭＴＳ、その無線技術Ｅ－ＵＴＲＡを含むユニバーサル移動通信システム、発展型ＵＭＴＳ地上無線アクセス）、第４世代移動通信システム（ＬＴＥ、その無線技術Ｅ－ＵＴＲＡを含むロングタームエボリューション、発展型ＵＭＴＳ地上無線アクセス）、第５世代移動通信システム（５ＧＳ、その無線技術を含む５Ｇシステム、ＮＲ、Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ））であるが、さらなるまたは追加のまたは代替の無線アクセス技術は、本発明に従って除外されない。

以下において、従来使用されるセル選択基準（またはセル選択基準）は、異なる、現在最も頻繁に展開される無線アクセス技術に従って提供される：

ＧＳＭネットワーク：ＧＳＭネットワークの場合、無線セルにアクセスまたはキャンプオンするための基準は、とりわけ、３ＧＰＰ ＴＳ ４３．０２２「Ｆｕｎｃｔｉｏｎｓ ｒｅｌａｔｅｄ ｔｏ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ（ＭＳ）ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ｇｒｏｕｐ ｒｅｃｅｉｖｅ ｍｏｄｅ」、特にｖｅｒｓｉｏｎ Ｖ１６．０．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ３．６において与えられる；
パラメータＲＸＬＥＶ＿ＡＣＣＥＳＳ＿ＭＩＮは、システム情報としてブロードキャストされ、オペレータがＭＳによって最初にアクセスされるときにネットワークが受信することを望む最小信号に関連する。

ＵＴＲＡネットワーク：ＵＴＲＡネットワークの場合、セルにアクセスまたはキャンプオンするための基準は、とりわけ、３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３０４「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｆｏｒ ｃｅｌｌ ｒｅｓｅｌｅｃｔｉｏｎ ｉｎ ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ ｍｏｄｅ」、特に、ｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．０．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．２．３．１．２において与えられる；セル選択基準Ｓは、ＦＤＤセルの場合、Ｓｒｘｌｅｖ＞０およびＳｑｕａｌ＞０であり、ＴＤＤセルの場合、Ｓｒｘｌｅｖ＞０であるときに満たされる、ここで、
Ｓｑｕａｌ＝Ｑ_{ｑｕａｌｍｅａｓ}－（Ｑｑｕａｌｍｉｎ ＱｑｕａｌｍｉｎＯｆｆｓｅｔ）－Ｑｏｆｆｓｅｔ_ｔｅｍｐであり、
Ｓｒｘｌｅｖ＝Ｑ_{ｒｘｌｅｖｍｅａｓ}－（Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎ ＱｒｘｌｅｖｍｉｎＯｆｆｓｅｔ）－Ｐｃｏｍｐｅｎｓａｔｉｏｎ－Ｑｏｆｆｓｅｔ_ｔｅｍｐであり、
ここで、シグナリングされた値ＱｑｕａｌｍｉｎＯｆｆｓｅｔおよびＱｒｘｌｅｖｍｉｎＯｆｆｓｅｔは、ＶＰＬＭＮ（訪問先公衆陸上移動ネットワーク）に正常にキャンプしている間に、より高い優先度のＰＬＭＮに対する周期的な探索の結果として、セルがセル選択について評価されるときにのみ適用される。

ＬＴＥおよびＮＢ－ＩｏＴネットワーク／Ｅ－ＵＴＲＡネットワーク：ＬＴＥおよびＮＢ－ＩｏＴネットワークの場合、セルにアクセスまたはキャンプオンするための基準は、特に３ＧＰＰ ＴＳ３６．３０４

「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ」

特にｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．１．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．２．３．２および５．２．３．２ａにおいて与えられる：
ＬＴＥのセル選択基準：通常のカバレージにおけるセル選択基準Ｓは、Ｓｒｘｌｅｖ＞０およびＳｑｕａｌ＞０の場合に満たされ、
Ｓｒｘｌｅｖ＝Ｑｒｘｌｅｖｍｅａｓ－（Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎ Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎｏｆｆｓｅｔ）－Ｐｃｏｍｐｅｎｓａｔｉｏｎ－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ
Ｓｑｕａｌ＝Ｑｑｕａｌｍｅａｓ－（Ｑｑｕａｌｍｉｎ Ｑｑｕａｌｍｉｎｏｆｆｓｅｔ）－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ
ＮＢ－ＩｏＴのセル選択基準：測定が非アンカーキャリア上で実行され、ＵＥがＴＳ３６．１３３に規定される要件を満たす場合、セル選択基準Ｓは、Ｓｒｘｌｅｖ＞０である場合に満たされ、その他では、セル選択基準Ｓは、Ｓｒｘｌｅｖ＞０およびＳｑｕａｌ＞０である場合に満たされる：
Ｓｒｘｌｅｖ＝Ｑｒｘｌｅｖｍｅａｓ－Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎ－Ｐｃｏｍｐｅｎｓａｔｉｏｎ－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ
Ｓｑｕａｌ＝Ｑｑｕａｌｍｅａｓ－Ｑｑｕａｌｍｉｎ－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ

ＮＲネットワーク：ＮＲネットワークの場合、セルにアクセスまたはキャンプオンするための基準は、特に３ＧＰＰ ＴＳ ３８．３０４「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ Ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ＲＲＣ Ｉｎａｃｔｉｖｅ ｓｔａｔｅ」、特にｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．１．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．２．３．２において与えられる；セル選択基準Ｓは、Ｓｒｘｌｅｖ＞０およびＳｑｕａｌ＞０の場合に満たされる：
Ｓｒｘｌｅｖ＝Ｑｒｘｌｅｖｍｅａｓ－（Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎ Ｑｒｘｌｅｖｍｉｎｏｆｆｓｅｔ）－Ｐｃｏｍｐｅｎｓａｔｉｏｎ－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ
Ｓｑｕａｌ＝Ｑｑｕａｌｍｅａｓ－（Ｑｑｕａｌｍｉｎ Ｑｑｕａｌｍｉｎｏｆｆｓｅｔ）－Ｑｏｆｆｓｅｔｔｅｍｐ

いったんユーザ機器（または、より具体的には、ユーザ機器のいわゆるＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ）部分）が、異なる移動通信ネットワークまたは公衆陸上移動ネットワークに属し得る、１つまたはいくつかのＰＬＭＮ、すなわち、１つまたはいくつかの無線セルを読み取ると、（潜在的に異なる無線アクセス技術を考慮してそれぞれ適用される）セル選択基準を通過した無線セルまたは公衆陸上移動ネットワークは、ネットワーク選択の後続の段階（またはステップ）のために、いわゆる非アクセス層（ＮＡＳ）（またはユーザ機器のＮＡＳ部分）に報告される。典型的には、この報告は、例えば、基準信号受信電力（ＲＥＲＰ）値などの（ユーザ機器によって測定された）それぞれの電界強度値の送信も含む。典型的には、従来から知られており、使用されている標準化されたユーザ機器の挙動によれば、（ユーザ機器によって測定される）それぞれの電界強度値は、セル選択基準を満たす（考慮される無線アクセス技術に関してそれぞれ適用される）だけでなく、いわゆる高品質基準も満たす無線セルに関してＮＡＳに報告されない；しかしながら、そのような高品質無線セルに関しても、ＡＳは、それらの高品質特性（またはこれらの無線セルが高品質基準を満たすと測定されているという事実）をＮＡＳに指示し、したがって、少なくとも暗黙的に、これらの無線セルに関する電界強度値も送信する。

以下において、従来使用される高品質基準（または複数の高品質基準）は、異なる、現在最も頻繁に展開される無線アクセス技術に従って提供される：

ＧＳＭ：ＧＳＭの場合、高品質基準は、３ＧＰＰ ＴＳ ４３．０２２「Ｆｕｎｃｔｉｏｎｓ ｒｅｌａｔｅｄ ｔｏ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ （ＭＳ） ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ｇｒｏｕｐ ｒｅｃｅｉｖｅ ｍｏｄｅ」」、特にｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．０．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ４．４．３において、以下のように与えられる：ＰＬＭＮは、信号レベルが－８５ｄＢｍを上回る場合、高品質信号とともに受信されると理解されたい。

ＵＴＲＡＮ：ＵＴＲＡの場合、高品質基準は、3ＧＰＰ ＴＳ ２５．３０４「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｆｏｒ ｃｅｌｌ ｒｅｓｅｌｅｃｔｉｏｎ ｉｎ ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ ｍｏｄｅ」、特に、ｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．０．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．１．２．２で与えられ、以下の通りである：ＦＤＤセルの場合、測定されたプライマリＣＰＩＣＨ ＲＳＣＰ値は、－９５ｄＢｍ以上であるものとする；ＴＤＤセルの場合、測定されたＰ－ＣＣＰＣＨ ＲＳＣＰは、－８４ｄＢｍ以上であるものとする。

Ｅ－ＵＴＲＡＮ：ＬＴＥ／ＮＢ－ＩｏＴの場合、高品質基準は、３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３０４「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ」、特に、ｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．１．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．１．２．２で与えられる：Ｅ－ＵＴＲＡＮおよびＮＢ－ＩｏＴセルの場合、測定されたＲＳＲＰ値は、－１１０ｄＢｍ以上であるものとする。

ＮＲ：ＮＲについて、高品質基準は、３ＧＰＰ ＴＳ ３８．３０４「Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ （ＵＥ） ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｉｎ Ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ ａｎｄ ＲＲＣ Ｉｎａｃｔｉｖｅ ｓｔａｔｅ」、特にｖｅｒｓｉｏｎＶ１６．１．０（２０２０－０７）、Ｓｅｃｔｉｏｎ５．１．１．２に与えられ、以下の通りである：ＮＲセルの場合、測定されたＲＳＲＰ値は－１１０ｄＢｍ以上であるものとする。

報告に基づいて（特にユーザ機器のＡＳ部分からユーザ機器のＮＡＳ部分へ）、実際のネットワーク選択を行うことができる。従来、ネットワーク選択段階では、（前のセル選択段階で）適切な無線セルと判定された全ての無線セルが考慮されていた。

簡単に言えば、スイッチオン時またはカバレージの不足からの回復時に、最後に登録されたＰＬＭＮまたは（最後に登録されたＰＬＭＮに対する）同等のＰＬＭＮのいずれかが、またはユーザ機器の加入者識別モジュール（ＳＩＭ）上で構成されたオプションとして言える、ＨＰＬＭＮ（ｈｏｍｅ ｐｕｂｌｉｃ ｌａｎｄ ｍｏｂｉｌｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）または利用可能な最も高い優先度のＥＨＰＬＭＮ（ｅｑｕｉｖａｌｅｎｔ ｈｏｍｅ ｐｕｂｌｉｃ ｌａｎｄ ｍｏｂｉｌｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）のいずれかが選択される。再選択に関して、ネットワーク選択の簡略化された順序は以下の通りである：
ｉ）ＨＰＬＭＮまたは利用可能な最も高い優先度のＥＨＰＬＭＮのいずれか、
ｉｉ）ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内の各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ（優先順位で）、
ｉｉｉ）各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせは、ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するオペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル（優先順位で）、またはユーザ機器内に記憶される（優先順位で）、
ｉｖ）他のＰＬＭＮ／アクセス技術は、ランダムな順序で受信された「高品質」信号と組み合わせる、
ｖ）他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せは、信号品質を下げる順に行われる。

より詳細には、自動ネットワーク選択モードにおける（移動通信）ネットワークの選択（充分な信号強度でユーザ機器によって受信可能であると報告された無線セルの中から）は、ユーザ機器の実際の状態、特に、ユーザ機器がオンにされたか、またはカバレージの不足から回復したかに応じて定義される、あるいは、（ユーザ機器の）ユーザによって再選択がトリガされたかどうかは、以下のように提供される。

スイッチオン時またはカバレージの不足からの回復時に、ユーザ機器または移動局は、登録されたＰＬＭＮ（ＲＰＬＭＮ）または同等のＰＬＭＮ、すなわちＥＲＰＬＭＮを選択する。これに対する代替選択肢として、ユーザ機器または移動局が自動ネットワーク選択モードにあり、ＥＨＰＬＭＮ（ＨＰＬＭＮまたはＨＰＬＭＮと等価なＰＬＭＮ）のカバレージを見つける場合、ユーザ機器または移動局は、そのＥＨＰＬＭＮに登録し、登録されたＰＬＭＮまたは等価なＰＬＭＮに戻らないことがある。（ユーザ機器のＨＰＬＭＮの）オペレータは、ＳＩＭ構成によって、このオプションをサポートするユーザ機器または移動局がこの代替挙動を実行することを許可されるかどうかを制御することが可能でなければならない。上記のネットワーク選択の試みが成功しない場合、ユーザ機器または移動局は、利用可能かつ許容可能な場合、以下の順序で他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせを選択し、登録を試みる：
ｉ）ＨＰＬＭＮ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在しないかまたは空である場合）または利用可能な最も高い優先度のＥＨＰＬＭＮ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在する場合）のいずれか；
ｉｉ）ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内の各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ（優先順位で）；
ｉｉｉ）各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せは、「アクセス技術を有するオペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイルのＳＩＭ（優先順位）またはＭＥ（優先順位）に記憶される；
ｉｖ）他のＰＬＭＮ／アクセス技術は、ランダムな順序で受信された高品質信号と組み合わせる；
ｖ）他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せは、信号品質を下げる順に行われる。

ユーザによってトリガされる再選択：いつでも、ユーザは、以下の手順に従って、利用可能なＰＬＭＮへの再選択および登録を開始するようにユーザ機器または移動局に要求することができる。自動ネットワーク選択モードの場合、ＭＳは、利用可能かつ許容可能であれば、以下の順序に従って、その動作の帯域の全てにおいて、ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせに対する登録を選択し、試みる：
ｉ）ＨＰＬＭＮ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在しないか又は空である場合）または利用可能な最も高い優先度のＥＨＰＬＭＮ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在する場合）；
ｉｉ）以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せを除いて、ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイルに（優先順位で）含まれるＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せ；
ｉｉｉ）ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するオペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイルに含まれたＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ（優先順位で）、または以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせを除外してユーザ機器に格納された（優先順位で）；

ｉｖ）他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせは、以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせを除いてランダムな順序で受信された高品質信号を有する；
ｖ）信号品質を低下させる順に以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せを除外する他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せ、または代替的に、以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組合せは、その信号品質を無視して選択され得る；
ｖｉ）以前に選択されたＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ。

ユーザ機器がＶＰＬＭＮ（ｖｉｓｉｔｅｄ ｐｕｂｌｉｃ ｌａｎｄ ｍｏｂｉｌｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）内にある場合、ユーザ機器または移動局は、「スイッチオン時またはカバレージ不足からの回復時」の状況に関して上記で定義される通りｉ）、ｉｉ）およびｉｉｉ）に適用可能な要件に従って走査することによって、「ユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」または「オペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」に列挙される、そのＨＰＬＭＮ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在しない、または空である場合）またはそのＥＨＰＬＭＮのうちの１つ（ＥＨＰＬＭＮリストが存在する場合）またはより高い優先度のＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ上でサービスを取得することを定期的に試みる。ユーザ機器または移動局が記憶された「等価ＰＬＭＮ」リストを有する場合、ユーザ機器は、「等価ＰＬＭＮ」リストに記憶されている現在のサービングＰＬＭＮと同じ国のＰＬＭＮよりも優先度が高い場合にのみＰＬＭＮを選択する。

したがって、従来の移動通信ネットワークでは、３ＧＰＰ標準化文書に定義されているような共通に適用されるかまたは行われる（移動通信）ネットワーク選択挙動は、無線セル（または対応する公衆陸上移動ネットワーク）が、上記で示されたようなセル選択基準（または複数の基準）を通過した後、移動通信ネットワークが「非電界強度または品質に基づく」基準のみに基づいて（ネットワーク選択段階で）選択されるという欠点を有する。これは、典型的には、セル選択およびネットワーク選択の両方の現在適用されているステップ（特に、スイッチオン時またはカバレージ不足からの回復時）の上述の問題および欠点の根本原因であり、すなわち、考慮されるユーザ機器は、（適用可能なセル選択基準が満たされているために無線セルに）単に登録することができるだけであるが、その後、実際にデータを送信するのに失敗する、そのようなユーザ機器は、比較的悪いまたは好ましくないカバレージ状況にある可能性があるので、たとえば、ユーザ機器のロケーションにおいてフェージングまたはローカル干渉を経験する。したがって、より良好な条件を有する（または向上したサービス品質を提供することができる）他の（移動通信）ネットワークが利用可能であるにもかかわらず、そのようなユーザ機器は、上述の従来から知られている手順を適用することによって、選択された移動通信ネットワークにスタックしたままである。

本発明によれば、ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、事前定義された拡張ネットワーク選択基準を適用することができること、すなわち、そのような事前定義された拡張ネットワーク選択基準は、（特に自動ネットワーク選択モードに従って）ネットワーク選択を実行するときにユーザ機器（または移動局）によって定義され、使用されることが提案される、その結果、少なくとも最初にユーザ機器のネットワーク選択目的のために、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応する（考慮される無線アクセス技術の適切なセルに対応する）そのような移動通信ネットワークのみを考慮する。

これは、本発明によると、セル選択に関して、従来から知られている基準（そのような適切な無線セル（および対応する公衆陸上移動ネットワーク）をＮＡＳに報告することを含む）を適用することができることを意味する；しかし、そのような報告されたすべての適切な無線セルのうち、サブセットのみが、少なくとも最初は、ネットワーク選択の目的で考慮される（すなわち、サブセットは拡張されたネットワーク選択基準を満たす）。

通常、ネットワーク選択プロセスにおいて本発明による拡張ネットワーク選択基準を適用すること（すなわち、現在知られており使用されているネットワーク選択プロセスに適用するために提案される修正）は、少なくとも最初に、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える適切な無線セルのみを考慮することによって効果を有する、すなわち、（ユーザ機器によって測定されるように）より良好な信号レベル、例えば、より高いレベルの受信無線信号強度または電界強度を有し、場合によっては、より少数の無線セルおよび対応する公衆陸上移動ネットワークが、（従来から知られているネットワーク選択を適用するユーザ機器の状況と比較して）ネットワーク選択段階で最初に考慮される。しかしながら、拡張ネットワーク選択基準を満たす、そのような場合によっては低減された数の選択可能な公衆陸上移動ネットワーク（または移動通信ネットワーク）に関して、ユーザ機器は、単にこれらの無線セルに登録することができるだけでなく、ユーザ機器が使用される意図された用途に従って実際にデータを送信（ペイロード）することができる可能性が高い。したがって、本発明によれば、第１のステップにおいて、ユーザ機器は、（考慮される無線アクセス技術の）適切な無線セルを、考慮される無線アクセス技術に関する（従来から知られている）セル選択基準に基づいて決定し、第２のステップにおいて、（特に自動ネットワーク選択モードに従って）ネットワーク選択段階中に決定する、そのような移動通信ネットワーク（考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応する）のみが、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器のネットワーク選択のために（少なくとも最初に）考慮される。

本発明によれば、有利には、拡張ネットワーク選択基準が高品質基準に対応することが可能であり、好ましいことであって、高品質基準は、以下に対応する：
無線アクセス技術として、移動通信のためのグローバルシステム（ＧＳＭ（登録商標））に関する：３ＧＰＰ標準化による公衆陸上移動ネットワークの高品質受信に関連する信号レベル：５ＧシステムにおけるＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）、発展型ＵＭＴＳ地上無線アクセス（Ｅ－ＵＴＲＡ）、狭帯域モノのインターネット（ＮＢ－ＩｏＴ）、または新無線（ＮＲ）に関する：それぞれの信号レベルは、３ＧＰＰ標準化による高品質基準に関連付けられ、セル選択段階で、それぞれの公衆陸上移動ネットワークの高品質公衆陸上移動ネットワークとしての報告をトリガする。

したがって、本発明によれば、高品質基準とは異なる拡張ネットワーク選択基準の値の代わりに、単純に（従来から知られている値の）高品質基準がネットワーク選択段階中に適用されることが有利に可能である。したがって、拡張ネットワーク選択基準の実際の値を（例えば、ユーザ機器の加入者識別モジュール内に）記憶する必要も、（ユーザ機器に）送信する必要もなく；（ユーザ機器に既に知られている）高品質基準を単純に適用することが可能である。

本発明によれば、公衆陸上移動ネットワークに関して、（セル選択段階において）適切な無線セルに対応すると報告される、（セル選択段階の間）測定された信号品質インジケータは、ＮＡＳに報告されるか、または考慮される公衆陸上移動ネットワークが高品質ネットワークである（すなわち、それぞれの測定された信号品質インジケータは、高品質基準に対応するか、または超える）という指示のいずれかである。本発明によれば、拡張ネットワーク選択基準の値は、好ましくは、それぞれの考慮される無線アクセス技術に関して適用されるそれぞれのセル選択基準を超える（すなわち、セル選択段階における選択プロセスに対応するより良好な信号品質の方向にある）値に対応する。しかしながら、拡張ネットワーク選択基準の値は、最大でも高品質基準に対応する。

本発明によれば、有利には、ユーザ機器は、ホーム公衆陸上移動ネットワーク（ＨＰＬＭＮ）を有するか、またはホーム公衆陸上移動ネットワーク（ＨＰＬＭＮ）に関連付けられることがさらに可能であり、拡張ネットワーク選択基準は、ＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって設定または調整可能なホームオペレータ制御値を含むかまたは考慮し、拡張ネットワーク選択基準は、ホームオペレータ制御構成要素を欠くセル選択基準と比較して特に制限的であり、
特に拡張ネットワーク選択基準は、最大でも高品質基準と同程度に制限的であって、特に、ネットワーク選択および拡張ネットワーク選択基準の適用は、ユーザ機器によって測定される対応する受信条件がセル選択基準に対応しないかまたはセル選択基準を超えない場合にトリガされる。

これにより、ユーザ機器が訪問先移動通信ネットワークを使用している場合であっても、ホーム公衆陸上移動ネットワークがユーザ機器の挙動に影響を及ぼすことができることが有利に可能である。例えば、有利なことに、要求または意図される通信サービスが、安定的かつ信頼性のある方法で、いずれの（ホームまたは訪問先またはさらなる）移動通信ネットワークによっても提供されることができるように、ユーザ機器のネットワーク選択を操作するために、拡張ネットワーク選択基準の値をユーザ機器によって個別に（またはグループごとに）調整することが可能である。

本発明によれば、有利には、拡張ネットワーク選択基準のホームオペレータ制御値は、以下に対応することがさらに可能であり、好ましい：
セル選択基準と比較して追加的に適用されるオフセット値
絶対値

したがって、本発明によれば、有利なことに、拡張ネットワーク選択基準のホームオペレータ制御値を柔軟に調整および修正することが可能である。一般的に、オフセット値の使用は、絶対値の使用よりも好ましいと考えられる；しかし、（個別の）ケースや受信条件などがあり、絶対値を用いる方が好ましい場合がある。

本発明によれば、さらに有利には、拡張ネットワーク選択基準のホームオペレータ制御値、または高品質基準を拡張ネットワーク選択基準として使用する指示が可能であり、好ましく、
特に加入者識別モジュール内または加入者識別モジュールの一部として、またはユーザ機器の別のセキュア要素もしくはセキュア要素の一部として、ユーザ機器に記憶される
特にＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって、特に無線送信方法を使用することによって、ユーザ機器に提供または送信される。

拡張ネットワーク選択基準のホームオペレータ制御値を修正し、および／または記憶し、および／または送信する異なる可能性および方法を提供することによって、本発明によれば、有利なことに、モノのインターネットデバイスまたはマシン型通信デバイスのような、重要ないくつかのユーザ機器、または例えば、異なる特定のタスクに使用されるユーザ機器のグループでさえ柔軟に管理することが可能である。

さらに、本発明によれば、有利には、ユーザ機器による、第２のステップの間または第２のステップ中の、拡張ネットワーク選択基準に基づく、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応する移動通信ネットワークの決定が、
ユーザ機器をオンにした後に、
カバレージの不足からの回復後に、
ユーザによってトリガされたネットワーク再選択時に、または
ユーザ機器が訪問先通信ネットワーク内にある場合周期的に、
行われることが可能であり、好ましい。

さらに、本発明によれば、有利には、第３のステップにおいて、第２のステップの後に、拡張ネットワーク選択基準に対応するまたはそれを超える受信条件を有するまたはそれに対応する、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応する移動通信ネットワークが不足している場合、拡張ネットワーク選択基準の代わりにセル選択基準に基づいてネットワーク選択が継続されることが可能であり、好ましい。

それによって、有利には、従来から知られている手法を適用することによって、すなわち、ネットワーク選択に関して使用または考慮に対応するセル選択基準を適用することによって、ネットワーク選択段階をＮＡＳに報告されるすべての適切な無線セル（すなわち、本発明によると、最初に、本発明の方法による第２のステップに対応するネットワーク選択段階で行われるので、拡張ネットワーク選択基準に対応するまたは超えるサブセットのみに焦点を当てることはない）について（上述のようにその初期段階の後に）確定することが可能である。

さらに、本発明は、複数の移動通信ネットワークのうちの複数の無線セルを備える無線環境内でネットワーク選択を実現するためのユーザ機器に関し、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられる、
ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出するように構成され、その後、複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録するように構成され、ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、ユーザ機器によって測定される対応する受信条件が、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、
ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、少なくとも１つの予め定義された拡張ネットワーク選択基準を適用することができることであって、ユーザ機器は、以下のように構成される：
考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルは、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に基づいてユーザ機器によって決定され、
自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのようなモバイル通信ネットワークのみが、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器のネットワーク選択のために考慮される。

さらに、本発明は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にいるユーザ機器によってセル選択を実現するためのシステムまたは移動通信ネットワークに関し、これらの無線セルの各々は、複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられ、
ユーザ機器は、複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出するように構成され、その後、複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録するように構成されることであって、ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、ユーザ機器によって測定される対応する受信条件が、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、
ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、少なくとも１つの予め定義された拡張ネットワーク選択基準を適用することができ、システムまたは移動通信ネットワークは、以下のように構成される：
考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルは、考慮される無線アクセス技術に関するセル選択基準に基づいてユーザ機器によって決定され、
自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器のネットワーク選択のために考慮される。

加えて、本発明は、コンピュータ上でおよび／またはユーザ機器上でおよび／または移動通信ネットワークのネットワークノード上で、または部分的にユーザ機器上でおよび／または部分的に移動通信ネットワークのネットワークノード上で実行されるとき、コンピュータ可読プログラムコードを含むプログラムに関する、移動通信ネットワークのコンピュータおよび／またはユーザ機器および／またはネットワークノードに本発明の方法を実行させる。

さらに加えて、本発明は、コンピュータ上でおよび／またはユーザ機器上でおよび／または移動通信ネットワークのネットワークノード上で、または部分的にユーザ機器上でおよび／または部分的に移動通信ネットワークのネットワークノード上で実行されるとき、命令を備えるコンピュータ可読媒体に関する、移動通信ネットワークのコンピュータおよび／またはユーザ機器および／またはネットワークノードに本発明の方法を実行させる。

本発明のこれらおよび他の特徴、特徴および利点は、本発明の原理を例として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。説明は、本発明の範囲を限定することなく、例示のみを目的として与えられる。以下で引用される参照図面は、添付の図面を参照する。

図１は、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境におけるユーザ機器を概略的に示す。 図２は、ユーザ機器が異なる無線セルの異なる信号強度を測定する状況を概略的に示す。

本発明は、特定の実施形態に関して、かつ特定の図面を参照して説明されるが、本発明は、それに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。説明される図面は、単に概略的であり、非限定的である。図面において、いくつかの要素のサイズは、説明の目的のために誇張され、縮尺通りに描かれていないことがある。

単数の名詞、例えば「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」に言及するときに不定冠詞または定冠詞が使用される場合、他に何かが具体的に述べられていない限り、これはその名詞の複数を含む。

さらに、本明細書および特許請求の範囲における第１、第２、第３などの用語は、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも連続的または時系列的な順序を説明するためではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明または図示される以外の順序で動作可能であることを理解されたい。

図１には、複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境におけるユーザ機器２０が概略的に示されている。図１の例示的な表現では、第１の無線セル１１は、第１の移動通信ネットワーク１００に関連付けられるかまたは関連し、第２の無線セル１２は、第２の移動通信ネットワーク２００に関連付けられるかまたは関連し、第３の無線セル１３は、第３の移動通信ネットワーク３００に関連付けられるかまたは関連する。

概略的に、基地局エンティティは、ユーザ機器２０が検出または「見る」３つの無線セル１１、１２、１３の各々に関して表される：（典型的には、しかし必ずしもそうではないが、第１の移動通信ネットワーク１００の）第１の基地局エンティティ１１１は、第１の無線セル１１に関する無線カバレージを生成または提供し、（典型的には、しかし必ずしもそうではないが、第２の移動通信ネットワーク２００の）第２の基地局エンティティ１１２は、第２の無線セル１２の無線カバレージを生成または提供し、（典型的には、必ずしもそうではないが、第３の移動通信ネットワーク２００の）第３の基地局エンティティ１１３は、第３の無線セル１３の無線カバレージを生成または提供する。

図１において、ユーザ機器２０は、第１の無線セル１１、第２の無線セル１２および第３の無線セル１３の無線カバレージエリア（破線の円によって示される）内に位置するように示される。ユーザ機器２０は、複数の無線セル１１、１２、１３に関する受信状況を測定又は検出した後、複数の移動通信ネットワーク１００、２００、３００の中から移動通信ネットワークを選択および／または登録する。

本発明によれば、ユーザ機器２０がセル選択に関して使用するセル選択基準が定義される。セル選択基準は、ユーザ機器２０が異なる無線セル１１、１２、１３の異なる信号強度を測定する状況を表す図２に概略的に示される。図示の図の縦軸は、信号強度５００またはその指標（電界強度値または信号品質パラメータなど）に対応する。従来知られている移動通信ネットワークにおける機構によれば、ユーザ機器２０は、セル選択段階において従来定義されているセル選択基準５１０を適用する。この（従来定義されている）セル選択基準５１０によれば、第１の無線セル１１および第３の無線セル１３の両方は、両方の無線セル１１、１３がセル選択基準５１０に対応するかまたはそれを超える信号強度を有するかまたは（ユーザ機器２０の位置で）提供するものとして概略的に示されるので、適切な無線セル（本発明の方法の第１のステップに対応する、セル選択段階におけるセル選択基準５１０に従って、または適用する）と考慮される。本発明によれば、ネットワーク選択段階（少なくともその最初の部分は、本発明の方法の第２のステップに対応する）において、拡張ネットワーク選択基準６２０が定義され、ネットワーク選択段階（の第１の部分または最初の部分）において公衆陸上モバイルネットワークを選択するときに考慮される。拡張ネットワーク選択基準６２０は、典型的には、より要求が厳しいか、または受信信号レベルまたは品質（図２に概略的に示されているように、拡張ネットワーク選択基準６２０が従来定義されたセル選択基準５１０より上に表されることによって、すなわち、拡張ネットワーク選択基準６２０は、従来定義されたセル選択基準５１０と比較して特に制限的である）の増加を必要とするので、第３の無線セル１３のみ、またはむしろ、その関連公衆陸上モバイルネットワーク３００のみが、ユーザ機器２０によって、およびユーザ機器２０によって行われる測定に起因して考慮され、本発明によるネットワーク選択段階の第１の部分において考慮されるべきである。さらなる基準は、高品質基準６３０に対応する図２に概略的に示される。前述のように、（それぞれの無線アクセス技術に関する）拡張ネットワーク選択基準６２０は、（従来使用されている）セル選択基準５１０と高品質基準６３０との間の信号強度または信号強度レベルに対応する。したがって、図２に示す例示的な状況では、第１の無線セル１１と第３の無線セル１３の両方がセル選択段階において適切な無線セルと考慮され、第３の無線セル１３（またはその対応する公衆陸上モバイルネットワーク３００）のみが、ネットワーク選択段階において（最初に）考慮される（ユーザ機器２０によって測定される対応する受信条件が、考慮される無線アクセス技術に関する拡張されたネットワーク選択基準６２０に対応するか、またはそれを超えるのは、（表される３つの無線セルのうちの１つのみであるため）。図１および図２の両方において、異なる無線アクセス技術を区別することなく、無線セルおよび移動通信ネットワークのみが示されている。しかしながら、これは、異なる無線アクセス技術にも適用され、例えば、第３の無線セル１３は、１つの特定の無線アクセス技術に関してのみ拡張ネットワーク選択基準６２０を超える場合があることを理解されたい。しかし、別の無線アクセス技術の、また第３の基地局エンティティ１１３によって提供または生成される無線セル（図１または図２に具体的に表されない）は、他の無線アクセス技術に関して適用されるそれぞれの拡張ネットワーク選択基準６２０を超過しなくてもよく、おそらくは、他の無線セル１１、１２について逆も同様である。

本発明によれば、第１のステップにおいて、セル選択（すなわち、ユーザ機器２０による、考慮される無線アクセス技術に関する（従来定義されている）セル選択基準５２０に基づく適切な無線セルの決定）が行われ、第２のステップにおいて、自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始する際に行われ、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、拡張ネットワーク選択基準６２０に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器２０のネットワーク選択のために考慮される。それによって、（少なくともネットワーク選択段階の初期段階において）候補ネットワークまたは候補公衆陸上移動ネットワークを制限することによって、ユーザ機器２０のより高い信号品質または性能を実現することができる（本発明によるネットワーク選択段階のこの初期段階において、適切なより高い品質の公衆陸上移動ネットワークを見つけることができる場合）。

本発明によれば、高品質基準６３０が拡張ネットワーク選択基準６２０として使用されることが好ましい。

加えて、特に、ユーザ機器２０がホーム公衆陸上移動ネットワーク（ＨＰＬＭＮ）を有するかまたはそれに関連付けられ、拡張ネットワーク選択基準６２０が、ＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって設定されるかまたは調整され得るホームオペレータ制御値を含むかまたは考慮する好ましい実施形態によれば、本発明によれば有利に可能である。ホームオペレータは、ユーザ機器２０のネットワーク選択プロセスに影響を及ぼすことができる。拡張ネットワーク選択基準６２０は、セル選択基準５１０と比較して、またはむしろ、ネットワーク選択段階の開始から、報告された適切な無線セルに対応するすべての報告された公衆陸上移動ネットワークを考慮することと比較して、特により制限的である。すでに述べたように、拡張ネットワーク選択基準６２０は、特に、高品質基準６３０と同程度に制限的である。

本発明によれば、有利には、少なくとも最初に、拡張ネットワーク選択基準６２０以上のそのような無線セルまたは対応する公衆陸上モバイルネットワークのみをターゲットネットワークと考慮することによって、ネットワーク選択段階が従来から知られているものとは異なって実行されることが可能である。本発明によれば、（例えば、モノのインターネット機能などを有するユーザ機器のグループの）すべてのユーザ機器が、拡張ネットワーク選択基準６２０（に基づくネットワーク選択基準の定義）を適用することによって、すなわち、従来定義されているセル選択基準５１０（すなわち、セル選択基準）とは異なるネットワーク選択基準としての値を適用することによって、必ずしも適用される必要はないネットワーク選択のために、全ての適切な無線セルを考慮する。従来行われているネットワーク選択プロセスとは異なって拡張ネットワーク選択基準６２０を定義することによって、特に、ＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって設定または調整可能なホームオペレータ制御値を含むまたは考慮する拡張ネットワーク選択基準６２０によって、ホームオペレータ（またはＨＰＬＭＮのオペレータ、すなわちユーザ機器２０が「属する」オペレータである）がユーザ機器２０の挙動に影響を及ぼすことが有利に可能であり、特に、ユーザ機器のグループの一部の挙動は柔軟である。実施例において、例えば、測定値の提供などの特定のタスクに関して、例えば、１０００個のユーザ機器のグループが配備される場合、また、例えば、これらの１０００個のユーザ機器のうちの９００個が、本発明を実施することに基づいて、いかなる問題もなく、すなわち、ネットワーク選択基準として使用して、使用および機能することができる場合、しかしながら、拡張ネットワーク選択基準６２０（報告された適切な無線セルのすべてを使用する代わりに、または考慮に入れる代わりに、従来定義されているセル選択基準５１０に基づいて得られる）は、拡張ネットワーク選択基準６２０の（新しい）定義にもかかわらず、比較する実際の（電界強度）値が同じ値（例えばｄＢ単位で、すなわち、拡張ネットワーク選択基準６２０が、従来定義されているセル選択基準５１０と比較して追加のサマント（ｓｕｍｍａｎｄ）を含むものとして定義されている場合、追加のサマントはゼロ（例えばｄＢ）となる）に対応する可能性があるため、これらの９００個の機能するユーザ機器（特に、従来定義されているセル選択基準５１０と比較して、異なるネットワーク選択値を人為的に適用する必要はない）に関していかなる修正も適用する必要はない。しかしながら、残余の１００個のユーザ機器（必ずしも完全に機能的であるとは限らない）に関して、本発明は、提案されたネットワーク選択基準の修正された定義、すなわち拡張ネットワーク選択基準６２０によって、ホーム公衆陸上移動ネットワークがより制限的なネットワーク選択基準（報告されたすべての適切な無線セルの使用または検討と比較すると、従来定義されているセル選択基準５１０に基づく）を適用する可能性を提供し、そのようなユーザ機器が接続されたそれぞれの移動通信ネットワークと通信するとき、そのようなユーザ機器の障害の割合が低減することにつながる。

本発明によれば、（適用すべき）ネットワーク選択基準を通過した（移動通信）ネットワークのみがネットワーク選択プロセスにおいて最初に考慮されるので、好ましくは、ネットワーク選択プロセスの最初の部分に関する修正のみが存在する（すなわち、本発明の方法の第２のステップに対応する）。しかしながら、ネットワーク選択プロセスのこの初期部分において、公衆陸上移動ネットワークが見つからない場合、ネットワーク選択プロセスの後半部分（すなわち、本発明の方法による第３のステップに対応する）およびネットワーク選択に関するすべての後続の指定された手順は、所望の挙動を達成しながら変更されないままであり得る。

したがって、本発明によれば、ネットワーク選択プロセスの新しい初期段階または部分（本発明の方法の第２のステップ）、すなわち、新しい無線技術依存の選択レベル（無線アクセス技術ごとに絶対値の形態またはオフセット値の形態のいずれかの拡張ネットワーク選択基準６２０）を導入し、適用することが提案される、これは、ＨＰＬＭＮからのシグナリング手段によって提供され得るか、またはＨＰＬＭＮによって維持されるＳＩＭ上のそれぞれのフィールドから検索され得る。この選択レベルまたはこれらの選択レベルは、選択プロセス中にＰＬＭＮリスト内のネットワークに適用される。

新しい選択レベル（ＮＳＬまたは拡張ネットワーク選択基準６２０）は、高品質レベル（高品質基準６３０）またはセル選択基準（従来使用されているセル選択基準５１０）のいずれかに関して絶対数またはオフセット値として記憶することができる。新しい選択レベル（拡張ネットワーク選択基準６２０）は、それらがＨＱレベル（高品質基準６３０）とセル選択基準（従来使用されているセル選択基準５１０）との間の範囲内にあるときにのみ適用されるべきである。これは、ＮＡＳに従来報告されている情報（すなわち、ユーザ機器２０によって実行される測定に基づく信号品質表示である）が充分であるので、下位レイヤ（すなわち、ＡＳ－アクセスレイヤ）上で変更が必要とされないことを保証する。

ネットワーク選択プロセスの新しい初期段階または部分（本発明の方法の第２のステップ）に適用または使用するためのオフセット（すなわち、従来定義されたセル選択基準５１０の定義に追加するか、または高品質基準６３０の定義から減算する追加の値）を提供する変形形態が好ましい。本発明によるネットワーク選択プロセスの新しい初期段階または部分（本発明の方法の第２のステップ）の後であって、ネットワーク選択手順は、この後のネットワーク選択プロセスにおいて、報告されたすべての適切な無線セルが考慮されるので、従来のプロセスに関して変更されないままであり得る。

本発明によれば、ネットワーク選択段階は、以下のように開始される。
－スイッチオン時またはカバレージの不足からの回復時であって、ＮＳＬより高い電界強度を有する最後に登録されたＰＬＭＮ（拡張ネットワーク選択基準６２０）またはＥＰＬＭＮ（等価公衆陸上移動ネットワーク）は、ＮＳＬより高い電界強度を有する最後に登録されたＰＬＭＮ（拡張ネットワーク選択基準６２０）またはＳＩＭ上に構成されたオプションとして、ＮＳＬより高い電界強度を有するＨＰＬＭＮ（拡張ネットワーク選択基準６２０）または電界を有する最高優先度のＥＨＰＬＭＮのいずれか利用可能なＮＳＬ（拡張ネットワーク選択基準６２０）より大きい強度で選択され；
－そのようなネットワークが利用可能でない場合、または再選択の場合：
－ＮＳＬより大きい電界強度を有するＨＰＬＭＮ（拡張ネットワーク選択基準６２０）または利用可能なＮＳＬより大きい電界強度を有する最高優先度のＥＨＰＬＭＮ（拡張ネットワーク選択基準６２０）のいずれか；
－ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内のＮＳＬ（拡張ネットワーク選択基準６２０）より大きい電界強度を有する各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ（優先順位で）；
－ＳＩＭ内の（優先順位で）またはＭＥ内に記憶された（優先順位で）「アクセス技術を有するオペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内のＮＳＬ（拡張ネットワーク選択基準６２０）より大きい電界強度を有する各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ
－ランダムな順序で受信された「高品質」信号との他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ。
上記の基準を満たすネットワークが利用可能でない場合、ネットワーク選択段階のさらなる手順は、特に、従来から知られている手順、すなわち、以下の手順を適用することである：
－スイッチオン時またはカバレージの不足からの回復時に、最後の登録されたＰＬＭＮまたはＥＰＬＭＮから最後の登録されたＰＬＭＮへの、またはＳＩＭ上に構成されたオプションとして、ＨＰＬＭＮまたは利用可能な最高優先度のＥＨＰＬＭＮのいずれかが選択される；
－次いで：
－ＨＰＬＭＮまたは利用可能な最も高い優先度のＥＨＰＬＭＮのいずれか；
－ＳＩＭ内の「アクセス技術を有するユーザ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内の各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ（優先順位で）；
－ＳＩＭ内の（優先順位で）またはＭＥ内に記憶される（優先順位で）「アクセス技術を有するオペレータ制御ＰＬＭＮセレクタ」データファイル内の各ＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ；
－信号品質を下げる順に他のＰＬＭＮ／アクセス技術の組み合わせ。

すでに述べたように、本発明の実施形態によれば、高品質基準は、ネットワーク選択プロセスの初期段階または段階中に拡張ネットワーク選択基準６２０として適用される。したがって、ＳＩＭ上の新しいパラメータは必要とされず、ネットワーク選択プロセスのみが、上記と同じ方法で変更される（すなわち、ＮＳＬ（拡張ネットワーク選択基準６２０）が高品質基準によって置き換えられる）。本実施形態のさらなる変形例によれば、制御フラグ（すなわち、本質的に１ビットの情報を搬送する指示）が、ネットワーク選択プロセスが本発明による新しい手順に従うか、または適用するかを制御するために追加的に導入される。制御フラグは、特に、ＨＰＬＭＮからのシグナリング手段によって提供されるか、またはＨＰＬＭＮによって維持されるＳＩＭ上のそれぞれの電界から取り出される。

Claims (11)

1. 複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によってネットワーク選択を実現するための方法であって、これらの無線セルの各々が、前記複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられ、
   前記ユーザ機器は、前記複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出し、その後、前記複数の移動通信ネットワークの中から移動通信ネットワークを選択および／または登録し、前記ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、前記ユーザ機器によって測定される対応する前記受信条件が、前記考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、
   前記ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、所定の拡張ネットワーク選択基準が適用され、前記方法は、
   第１のステップにおいて、考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に基づいて、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルが前記ユーザ機器によって決定され、
   第２のステップにおいて、前記自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、前記拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたは超える受信条件を有するかまたはそれに対応する前記ユーザ機器のネットワーク選択のために考慮されることを特徴とする方法。
2. 前記拡張ネットワーク選択基準は、高品質基準に対応し、前記高品質基準は、
   無線アクセス技術としての、グローバルシステム移動通信（ＧＳＭ：Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）に関しては、前記３ＧＰＰ標準化による公衆陸上移動ネットワークの高品質受信に関連する前記信号レベルに対応し、
   ５ＧシステムにおけるＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ：ＵＭＴＳ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、発展型ＵＭＴＳ地上無線アクセス（Ｅ－ＵＴＲＡ：Ｅｖｏｌｖｅｄ ＵＭＴＳ Ｔｅｒｒｅｓｔｒｉａｌ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ）、狭帯域モノのインターネット（ＮＢ－ＩｏＴ：Ｎａｒｒｏｗ－Ｂａｎｄ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ－ｏｆ－Ｔｈｉｎｇｓ）または新無線（ＮＲ：Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ）に関しては、前記それぞれの信号レベルは、前記３ＧＰＰ標準化による前記高品質基準に関連付けられ、前記セル選択段階で、前記それぞれの公衆陸上移動ネットワークを高品質公衆陸上モバイルネットワークとして報告することをトリガするする請求項１に記載の方法。
3. 前記ユーザ機器は、ホーム公衆陸上移動ネットワーク（ＨＰＬＭＮ）を有するか、または関連付けられ、前記拡張ネットワーク選択基準は、前記ＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって設定または調整可能なホームオペレータ制御値を含むか、または考慮し、前記拡張ネットワーク選択基準は、ホームオペレータ制御構成要素を欠く前記セル選択基準と比較して特に制限的であり、
   特に、前記拡張ネットワーク選択基準は、最大でも前記高品質基準と同程度に制限的であることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 前記拡張ネットワーク選択基準の前記ホームオペレータ制御値は、
   前記セル選択基準と比較して追加的に保持されるオフセット値、または
   絶対値に対応することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の方法。
5. 前記拡張ネットワーク選択基準として前記拡張ネットワーク選択基準の前記ホームオペレータ制御値または前記高品質基準を使用する指示は、
   特に、前記加入者識別モジュール内または前記加入者識別モジュールの一部として、または前記ユーザ機器の他のセキュア要素もしくはセキュア要素の一部として、前記ユーザ機器に記憶され、および／または
   特に、前記ＨＰＬＭＮまたはそのオペレータによって、特に無線送信方法を使用することによって、前記ユーザ機器に提供または送信されることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の方法。
6. 前記ユーザ機器によって、前記第２のステップ中または前記第２のステップ内において、前記拡張ネットワーク選択基準に基づく、考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応する移動通信ネットワークの決定が、
   前記ユーザ機器をオンにした後、
   カバレージの不足からの回復後、
   前記ユーザによってトリガされたネットワーク再選択時に、または
   前記ユーザ機器が訪問先通信ネットワーク内にある場合に周期的に、行われることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の方法。
7. 前記第２のステップの後の第３のステップにおいて、前記拡張ネットワーク選択基準に対応するまたは前記拡張ネットワーク選択基準を超える受信条件を有するまたはそれに対応する、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応する移動通信ネットワークが不足している場合、前記拡張ネットワーク選択基準の代わりに前記セル選択基準に基づいてネットワーク選択が継続されることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の方法。
8. 複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境内でネットワーク選択を実現するユーザ機器であって、これらの無線セルの各々が、前記複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられ、
   前記ユーザ機器は、前記複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出し、その後、前記複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録し、前記ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、前記ユーザ機器によって測定される対応する前記受信条件が、前記考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、
   前記ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、少なくとも１つの予め定義された拡張ネットワーク選択基準が適用され、
   前記ユーザ機器は、
   考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルは、前記考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に基づいて前記ユーザ機器によって決定され、
   前記自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、前記拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたはそれを超える受信条件を有するかまたはそれに対応するユーザ機器のネットワーク選択のために考慮されることを特徴とするユーザ機器。
9. 複数の移動通信ネットワークの複数の無線セルを備える無線環境にあるユーザ機器によってセル選択を実現するシステムまたは移動通信ネットワークであって、これらの無線セルの各々が、前記複数の移動通信ネットワークのうちの少なくとも１つの移動通信ネットワークにそれぞれ関連付けられ、
   前記ユーザ機器は、前記複数の無線セルに関する受信条件を測定または検出し、その後、前記複数の移動通信ネットワークから移動通信ネットワークを選択および／または登録し、前記ユーザ機器によるセル選択に関して、セル選択基準が定義され、考慮される無線アクセス技術の無線セルは、前記ユーザ機器によって測定される対応する受信条件が、前記考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に対応するかまたはそれを超える場合に、適切な無線セルであると考慮され、
   前記ユーザ機器によるネットワーク選択に関して、少なくとも１つの予め定義された拡張ネットワーク選択基準が適用され、前記システムまたは前記移動通信ネットワークは、
   考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルは、前記考慮される無線アクセス技術に関する前記セル選択基準に基づいて前記ユーザ機器によって決定され、
   前記自動ネットワーク選択モードに従ってネットワーク選択を開始すると、前記考慮される無線アクセス技術の適切な無線セルに対応するそのような移動通信ネットワークのみが、前記拡張ネットワーク選択基準に対応するかまたは超える受信条件を有するかまたは対応する前記ユーザ機器のネットワーク選択のために考慮されることを特徴とするシステムまたは移動通信ネットワーク。
10. コンピュータ可読プログラムコードを備えるプログラムであって、コンピュータ上および／またはユーザ機器上および／または移動通信ネットワークのネットワークノード上で実行されるとき、またはユーザ機器および／または移動通信ネットワークのネットワークノードで部分的に実行され、前記コンピュータおよび／または前記ユーザ機器および／または前記移動通信ネットワークの前記ネットワークノードに、請求項１乃至７のいずれか１項に記載の方法を実行させることを特徴とするプログラム。
11. 命令を備えるコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ上および／またはユーザ機器上および／または移動通信ネットワークのネットワークノード上で実行されるとき、またはユーザ機器の一部および／または移動通信ネットワークのネットワークノード上で部分的実行されるとき、前記コンピュータおよび／または前記ユーザ機器および／または前記移動通信ネットワークの前記ネットワークノードに、請求項１乃至７のいずれか１項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータ可読媒体。