JP2023550452A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、a.入力光学インターフェース(30)及び出力光学インターフェース(32)を備える透明な支持体(20);b.入力光学インターフェース(30)の外部面(30E)の少なくとも一部に配置された反射要素(22);c.入射ビーム(FI)と呼ばれる主偏光に沿って偏光された光ビームを反射要素(22)に向かって発することを可能とする情報投影源(24)であって、入射ビーム(FI)が、ある入射角で反射要素(22)に到達し、反射要素(22)とともに入射平面を画定し、主偏光が、P偏光と呼ばれる入射角に含有される偏光である、情報投影源(24)、を備え、反射要素(22)がP偏光を有する光について、上記の入射角を含む入射角の範囲にわたって、S偏光と呼ばれる入射平面に垂直な直線偏光を有する光についての反射率よりも高い反射率を有する、ヘッドアップディスプレイ装置(10)に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。さらに、本発明は、このようなヘッドアップディスプレイ装置を備える車両に関する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、慣例的には、透明な支持体に向かって光ビームを生成することができる情報投影源を備える。透明な支持体は、入力装置及び出力光学インターフェースを備える。光学インターフェースのそれぞれにおける光ビームの反射は、2つの仮想画像、すなわち入力光学インターフェースにおける反射によって得られる有用な画像と、出力光学インターフェースにおける反射によって得られるスプリアス(spurious)画像とを生成する。スプリアス画像は、「ゴースト(ghost)」とも呼ばれ、有用な画像の視認性に影響を与える。
スプリアス画像の影響を制限するために、及び有用な画像の明るさを向上するために、半反射処理を入力光学インターフェースに適用して、入力光学インターフェースにおける反射を増加させて、それによって出力光学インターフェースに送られる光の量を減少させることが知られている。さらに、反射防止処理を出力光学インターフェースに適用して、出力光学インターフェースにおける反射を制限することができる。しかしながら、このような技術は、透明な支持体がウィンドスクリーン(windscreen)であるときには適用することができない。実際に、ウィンドスクリーンの外部表面に対して適用される反射防止処理は、環境条件(天候、日射、ウィンドスクリーンワイパーブレード)に耐性がない。
1つの別の公知の変形は、反射防止処理の代わりに、透明な支持体を着色して、出力光学インターフェースに向かって送られる光を吸収させることである。しかしながら、法的な理由で、このような技術は、透明な支持体がウィンドスクリーンであるときには適用可能ではない。
1つの別の非常に広く知られた解決方法は、透明な支持体の構造にウェッジを作ることである。このようなプリズム効果は、入力光学インターフェースによって生成された反射を出力光学インターフェースによって生成された反射に重ねることを可能とする。しかしながら、ウィンドスクリーンの場合には、ウィンドスクリーン(傾きの角度、湾曲)とヘッドアップディスプレイとの組み合わせは、それぞれのモデルの車両のための特定のウィンドスクリーンの製造を必要とする。これによって、ウィンドスクリーンの製造はより複雑になってしまう。
したがって、ヘッドアップディスプレイ装置について、透明な支持体の製造をより複雑にしてしまうことのない、車両のウィンドスクリーンを含む全ての種類の透明な支持体に適合する、スプリアス画像に関連するゴースト効果を制限するための要求がある。
この目的のために、本明細書の対象は、
入力光学インターフェース及び出力光学インターフェースを備える透明な支持体であって、それぞれの光学インターフェースが、外部面と、外部面とは反対にある内部面を有する、透明な支持体;
入力光学インターフェースの外部面の少なくとも一部に配置された反射要素;
入射ビームと呼ばれる主偏光に沿って偏光された光ビームを反射要素に向かって発することを可能とする情報投影源であって、入射ビームが、ある入射角で反射要素に到達し、反射要素とともに入射平面を画定し、主偏光が、P偏光と呼ばれる入射平面に含有される偏光である、情報投影源(24)
を備え、反射要素が、P偏光を有する光について、上記の入射角を含む入射角の範囲にわたって、S偏光と呼ばれる入射平面に垂直な直線偏光を有する光についての反射率よりも高い反射率を有する、ヘッドアップディスプレイ装置である。
他の有利な態様によれば、装置は、以下の特徴のうち1つ又は複数を、独立して、又は全ての技術的に可能な組み合わせにしたがって、含む。
反射要素が、P偏光を有する光についての前記入射角の範囲にわたって、異なる偏光を有する光についての反射率よりも高い反射率を有する。
P偏光を有する光についての反射要素の反射率が、入射角の範囲にわたって、10パーセント以上、好ましくは15パーセント以上、有利には20パーセント以上、さらに有利には40パーセント以上である。
P偏光とは異なる偏光を有する光についての反射要素の反射率が、入射角の範囲にわたって、10パーセント以下、好ましくは5パーセント以下である。
入射角の範囲が、少なくとも20度、好ましくは少なくとも40度、好ましくは少なくとも60度である。
入射角の範囲が、入力光学インターフェースに対するブリュースター角度を含む。
情報投影源が、ある入射角で入射ビームを発するために構成されていて、その入射角が、反射要素によって送られる入射ビームの一部が出力光学インターフェースに対するブリュースター角度と実質的に等しい角度で出力光学インターフェースに到達するように選択される。
反射要素が、誘電体層の積層体を含む。
透明な支持体が車両のウィンドスクリーンであり、反射要素が、有利には、入力光学インターフェースの全体の外部面の上に配置されている。
さらに、本発明は、上記のヘッドアップディスプレイ装置を備える車両に関する。
本発明の他の特徴及び利点は、限定的な例としてのみ与えられる本発明の実施態様に従う、以下の図面を参照してされる以下の説明を読むことによって明らかとなる。
ヘッドアップディスプレイ装置の例の模式図である。 図1に示されるヘッドアップディスプレイ装置を備える車両の内装の例の模式的な斜視図である。
ヘッドアップディスプレイシステム10が図1及び2に示されている。
図2に示されているように、装置10は、車両12に組み込まれるために適している。車両は、例えば陸用、航空用又は船舶用の車両である。陸用の車両は、例えば自動車(図2)又は鉄道車両である。
装置10は、車両12の運転者14の視野に情報を表示するために適している。情報は、例えば車両12注の器具によって供給される。1つの例として、情報は、車両12の速度計、車両12のエネルギー消費、車両12の特定の構成要素の故障に関連するアラーム、又はナビゲーション情報(地図、位置、方向)に関するものである。
装置10は、透明な支持体20、反射要素22及び情報投影源24を備える。
透明な支持体20は、入力光学インターフェース30及び出力光学インターフェース32を備える。入力光学インターフェース30は、外部面30Eと、外部面30Eの反対にある内部面30Iとを有する。出力光学インターフェース32は、外部面32Eと,外部面とは反対にある内部面32Iとを有する。それぞれの光学インターフェース30、32の外部面30E、32Eは、光学インターフェース30、32の外側に向かって、すなわち外部環境(空気)に向かって配向された面である。それぞれの光学インターフェース30、32の内部面30I、32Iは、光学インターフェース30、32の内側に向かって配向されている。
透明な支持体20は、入力光学インターフェース30と出力光学インターフェース32との間に透明な材料の少なくとも1つの層を備える。透明な材料は、例えばガラス又はプラスチックである。
1つの実施態様において、透明な支持体20は、入力光学インターフェース30と出力光学インターフェース32との間に、適当な場合には異なる透明材料から作られた複数の層を備える。これらの層の材料は、例えばガラス、エチレンビニルアセテート(EVA)又はポリビニルブチラル(PVB)である。
特には、図1に示される例において、透明な支持体20は、ガラスの第一の層34、PVBの第二の層36及びガラスの第三の層38備える。この例において、異なる層の材料の屈折率が実質的に同じであり、界面におけるさらなるスプリアス反射を引き起こさないことが考慮される。
透明な支持体20は、例えば「コンバイナー(combiner)」とも呼ばれるパネルである。1つの変形において、透明な支持体20は、装置10が組み込まれたウィンドスクリーン、例えば車両12のウィンドスクリーンである。
反射偏光器とも呼ばれる反射要素22は、入力光学インターフェース30の外部面30Eの少なくとも一部に配置された要素である。用語「配置された(arranged)」は、反射要素22が入力光学インターフェース30の外部面30Eに適用されていて(したがって接触していて)、面に(適当な場合には取り付け具によって)取り付けられていることを意味する。それによって、反射要素22は、入力光学インターフェース30の外部面30Eに強固に取り付けられている。反射要素22は、例えば(例えば物理的な堆積若しくは化学的な堆積によって得られた)コーティング又は処理、あるいは(例えば静電効果によって積層若しくは保持された)膜である。
透明な支持体20が車両のウィンドスクリーンであるとき、有利には、反射要素22は、入力光学インターフェース30の全体の外部面30Eの上に配置される。それによって、反射要素22は、ユーザーにとって見えなくなる(ノーパッチ(no patch)効果)。
反射要素22は、所与の範囲の波長を有する入射光ビームFを、反射要素22における入射ビームFの、及び入射ビームFの偏光の入射角θにしたがって、反射することができる。
入射ビームFの波長の所与の範囲は、例えば可視範囲(380ナノメートル~700ナノメートル)である。
入射ビームFの入射角θは、ビームの軸と、反射要素22における入射ビームFの入射点Pにおける反射要素22に対する法線Nとの間の角度である。入射ビームFの軸と入射点Pにおける反射要素22に対する法線Nとは、入射の面を画定する。図1に示される例において、参照線は図の平面である。特に、反射要素22は、入射ビームFの少なくとも一部を反射することを可能にし、観測ウィンドウから観測することができる有用な仮想画像(有用なビームFに対応)を形成し、出力光学インターフェース32に対する入射ビームFの少なくとも1つの他の部分を伝えることを可能とする。適当な場合には、出力光学インターフェース32は、反射要素22によって送られるビームの一部を反射することを可能とし、観察ウィンドウから観察することができるスプリアス仮想画像(スプリアスビームFに対応)を形成する。
以降、入射平面に含有される直線偏光はP偏光とも呼ばれ、入射平面に垂直な直線偏光はS偏光とも呼ばれる。
反射要素22は、P偏光で光を反射するために最適化されている。それによって、反射要素22は、P偏光について、入射角度の範囲に対して、及び所与の範囲の波長に対して、異なる偏光(S偏光、円偏光、楕円偏光)の光についてよりも高い反射率を有する。
有利には、P偏光の光についての、所与の入射角度に対する、及び所与の波長に対する反射要素22の反射率は、自動車のウィンドスクリーンに課せられる透明性基準に適合するように(反射要素22が透明なままであり、運転者の視界を変えてしまわないように)選択され、一方で「ゴースト」効果を無視できる適度にするために十分に高い。この目的のために、反射要素22は、有用なビームとスプリアスビームとのシグナル対ノイズ比が3パーセント以下、好ましくは1パーセント以下、有利には0.5パーセント以下である。
好ましくは、P偏光の光についての、入射角度に対する、及び所与の波長に対する反射要素22の反射率は、10パーセント以上、好ましくは15パーセント以上、有利には、20パーセント以上、有利には40パーセント以上である。
有利には、P偏光とは異なる偏光の光についての、入射角度に対する、及び所与の波長に対する反射要素22の反射率は、10パーセント以下、好ましくは5パーセント以下である。
有利には、入射角度の範囲は、少なくとも20度以上、好ましくは少なくとも40度以上、好ましくは少なくとも60度以上である。
好ましくは、入射角度θの範囲は、入力光学界面における外部環境(空気)と透明な支持体との間のブリュースター角度(Brewster angle)(典型的には空気-ガラス界面について56度)を含む。反射要素22は、ブリュースター角度がない効果を引き起こすように構成されていて、すなわちP偏光はブリュースター角度において相殺されない。ここでまた、ブリュースター角度は、光学界面における入射ビームの入射角度であり、光学界面がP偏光を有する場合には、ビームは光学界面において反射しない。
反射要素22は、例えば誘電体層の積層体である。
反射要素22は、国際公開第1996/19347号において説明されているように、例えば偏光された光Pについて特定の反射率を有する偏光器である。
特に、反射要素22は、例えば、複数層ポリマー膜であって、正の応力光学係数を有し(すなわち伸ばした際に伸びの方向に沿った屈折率が増加する)、0.5ミクロンを超えない平均厚さを有する結晶性又は半結晶性のナフタレンジカルボン酸ポリエステル(例えば2,6-ポリエチレンナフタレート(「PEN」)、又はエチレングリコール、ナフタレンジカルボン酸、及びテレフタレート等の他の酸由来のコポリマー)の層と、0.5ミクロンを超えない平均厚さを有する第二の選択されたポリマー(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はco-PEN)の層と、を含む複数層ポリマー膜を含む。
1つの別の例において、反射要素22は、0.5ミクロンを超えない平均厚さを有する結晶性又は半結晶性のポリエステル(例えばPET)の層と、0.5ミクロンを超えない平均厚さを有する第二の選択されたポリマー(例えばポリエステル又はポリスチレン)の層とを含む複数層ポリマー膜を含み、この膜は、少なくとも1つの方向に、この方向の伸ばされていない寸法の少なくとも2倍に伸びる。
1つの実施態様において、反射要素22は、少なくとも1つのコーティングが付与するさらなる光学及び/又は機械特性も有する。コーティングは、例えば熱保護、色中和処理又は抗スクラッチ若しくは抗くもりコーティングである。
加えて、又は1つの変形において、反射要素22は、可視範囲(少なくとも可視に近い:700μm~1μm)において、高い反射性で(典型的には50%以上)、P偏光された光及びS偏光された光のそれぞれの間で、入射角の範囲にわたって反射するように、構成されている。特に、このようにして、さらなる日射を排除することができる。
情報投影源24は、反射要素22に入射する光ビームを発することができる。入射ビームFは、情報、例えば上記のもの、を伝える。
情報投影源24によって発せられる入射ビームFは、主偏光と呼ばれる特定の偏光にしたがって偏光されたビームである。
主偏光は、入射平面に含有される直線偏光であり、P偏光と呼ばれる。したがって、主偏光は、S偏光、円偏光又は楕円偏光とは異なる。
入射ビームFの波長は、反射要素22について与えられる波長範囲内にあり、典型的には可視範囲である。
情報投影源24は、入射ビームFが、反射要素22について先に画定された入射角の範囲内の入射角θで、反射要素22に到達するように構成される。
有利には、情報投影源24は、入射角θで反射要素22に入射ビームFを送るために構成され、反射要素22によって送られるビームは、透明な支持体20の中間と外部環境(空気)との間のブリュースター角度と実質的に等しい角度(典型的には、ガラス-空気界面について33度)で、又はそのブリュースター角度の周り10度の角度の範囲内で出力光学インターフェース32に到達する。入射ビームはP偏光を有するので、それによって、出力光学インターフェース32におけるスプリアス反射を完全に排除することができる。
ここから、ヘッドアップディスプレイ装置10の操作を説明する。
初めに、情報投影源24は、主偏光に沿って偏光された入射光ビームを反射要素22に送る。入射ビームFは、所与の波長範囲内に、典型的には可視範囲内にある。入射ビームFは、入射点Pにおける反射要素22に対する法線Nに関する入射角θで反射要素22に到達する。
次いで反射要素22は、入射ビームFの少なくとも一部を反射して、観察ウィンドウから観察することができる有用な仮想画像を形成する。入射ビームFはP偏光を有し、反射要素22におけるビームの入射角θは入射角の範囲内に含まれるため、反射した入射ビームFの量は、S偏光を有する、より一般的にはPとは異なる偏光を有する入射ビームFに対して最大化される。
反射要素22は、入射ビームFの少なくとも1つの別の部分も、出力光学インターフェース32に送る。
入射角θに応じて、出力光学インターフェース32は、反射要素22及び入力光学インターフェース30によって送られるビームの一部を反射するか、又は反射せず、観察ウィンドウから観察することができるスプリアス画像を形成する。
しかしながら、このような場合、出力光学インターフェース32において反射される光の量は比較的小さい。例えばP型の主偏光について、出力光学インターフェース32において反射する光の量は、典型的には、65度の入射角θについて1~2パーセント程度である。一方で、主偏光がS型である場合、出力光学インターフェース32において光の量は、65度の入射角θについて20パーセント程度である。
さらに、入射角は、反射要素22によって伝えられるビームが、透明な支持体20と外部環境(空気)とのブリュースター角度と実質的に等しい角度で出力光学インターフェース32に到達するように選択され、出力光学インターフェース32において反射される光の量は0又はほとんど0である(スプリアス反射がない)。
それによって、ヘッドアップディスプレイ装置10は、運転者の視野に、運転のために有用な情報を表示することを可能とする。
P偏光を有する、P偏光に沿って偏光された光ビームを発する情報投影源24の光を反射するために最適化された反射要素22の組み合わせは、反射されるスプリアス光の量と比較して、反射される有用な光の量を増加させる。
より具体的には、P偏光について、反射されるスプリアス光の割合は、反射される有用な光の割合と比較して小さく、このことはゴースト効果を比較的無視できる程度にする。さらに、具体的に選択される入射角θについて、反射されるスプリアス光の割合はほとんど0であるか、又は0である。
さらに、P偏光は、偏光サングラスレンズに利用できる利点を有する。このようなレンズは、実際には、従来、P偏光された光のみを伝え、他の種類の偏光を排除するように構成されている。
さらに、透明な支持体20に反射要素22を付与することは実施しやすい。なぜなら、支持体20の構造の変更、内部層又は支持体20の層の変更がないからである。特に、従来技術のプリズム(ウェッジ)の解決方法の場合とは異なり、反射要素22は、透明な支持体20の構造(入射角、湾曲)に関わらず同じ構成を有する。それによって、透明な支持体20の製造は、より複雑なものではなくなり、装置10は、全ての種類の透明な支持体(コンバイナー及びウィンドスクリーンの両方)に適用可能である。
当業者は、上記の実施態様が、組み合わせが可能な場合には、互いに組み合わせられることを理解するだろう。
さらに、上記の実施態様はプリズマ構造にも適用可能である。このような補完において、出力光学インターフェース32は、入力光学インターフェース30に対して傾いていて(「ウェッジ」)、有用な仮想画像にスプリアス仮想画像を重ねる。このような補完はゴースト効果をさらに限定することを可能とする。なぜなら、スプリアス画像は、装置10の特定の構成によって既に大幅に弱められていて、さらに有用なイメージに重ねられるからである。

Claims (10)

  1. a.入力光学インターフェース(30)及び出力光学インターフェース(32)を備える透明な支持体(20)であって、それぞれの光学インターフェース(30、32)が、外部面(30E、32E)と、前記外部面(30E、32E)とは反対にある内部面(30I、32I)を有する、透明な支持体(20);
    b.前記入力光学インターフェース(30)の前記外部面(30E)の少なくとも一部に配置された反射要素(22);
    c.入射ビーム(F)と呼ばれる主偏光に沿って偏光された光ビームを前記反射要素(22)に向かって発することを可能とする情報投影源(24)であって、前記入射ビーム(F)が、入射角(θ)で前記反射要素(22)に到達し、前記反射要素(22)とともに入射平面を画定し、前記主偏光が、P偏光と呼ばれる前記入射平面に含有される偏光である、情報投影源(24)
    を備え、前記反射要素(22)が、P偏光を有する光について、前記入射角(θ)を含む入射角の範囲にわたって、S偏光と呼ばれる前記入射平面に垂直な直線偏光を有する光についての反射率よりも高い反射率を有する、ヘッドアップディスプレイ装置(10)。
  2. 前記反射要素(22)が、P偏光を有する光についての前記入射角の範囲にわたって、異なる偏光を有する光についての反射率よりも高い反射率を有する、請求項1に記載の装置(10)。
  3. P偏光を有する光についての前記反射要素(22)の前記反射率が、前記入射角の範囲にわたって、10パーセント以上、好ましくは15パーセント以上、有利には20パーセント以上、さらに有利には40パーセント以上である、請求項1又は2に記載の装置(10)。
  4. P偏光とは異なる偏光を有する光についての前記反射要素(22)の前記反射率が、前記入射角の範囲にわたって、10パーセント以下、好ましくは5パーセント以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置(10)。
  5. 前記入射角の範囲が、少なくとも20度、好ましくは少なくとも40度、好ましくは少なくとも60度である、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置(10)。
  6. 前記入射角の範囲が、前記入力光学インターフェース(30)に対するブリュースター角度を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置(10)。
  7. 前記情報投影源(24)が、入射角(θ)で前記入射ビーム(F)を発するために構成されていて、前記入射角(θ)が、前記反射要素(22)によって送られる前記入射ビームの一部が前記出力光学インターフェース(32)に対するブリュースター角度と実質的に等しい角度で前記出力光学インターフェース(32)に到達するように選択される、請求項1~6のいずれか1項に記載の装置(10)。
  8. 前記反射要素(22)が、誘電体層の積層体を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の装置(10)。
  9. 前記透明な支持体(20)が車両のウィンドスクリーンであり、前記反射要素(22)が、有利には、前記入力光学インターフェース(30)の全体の前記外部面(30E)の上に配置されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の装置(10)。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置(10)を備える、車両(12)。
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