JP2023549405A - 心理療法を補助するためのmdmaプロドラッグ - Google Patents

心理療法を補助するためのmdmaプロドラッグ Download PDF

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Abstract

アミノ酸に付加された精神賦活性塩基性物質を有するプロドラッグを含む化合物。proMDMA又はproMDMA様化合物を個人に投与すること、プロドラッグを代謝すること、及びMDMA又はMDMA様物質を前記個人において放出することによって、とりわけ物質補助心理療法において個人を治療するための方法。MDMA又はMDMA様物質の徐放をもたらすこと及びそれによって、投与開始時に個人の不安を軽減させることにより、MDMA投与中に不安を軽減させる方法。個人を評価すること及び当該個人にMDMA治療に適していない特徴があるかどうかを判断すること及びproMDMA又はproMDMA様物質を個人に投与することによる、個別化医療の方法。proMDMA又はproMDMA様物質を投与すること及びMDMA又はMDMA様物質の効果を遅らせて弱め、それによって乱用を減らすことにより、MDMAの乱用を減らす方法。

Description

発明の背景
1.発明の分野
本発明は、物質補助心理療法のための新規な物質(組成物)に関し、(1)新規な物質についての説明、(2)物質の合成の方法、及び(3)病気を治療することにおける物質の適用を含む。
2.背景技術
3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)は、気分及び知覚を変化させる精神賦活薬であり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、社会不安、自閉症のための心理療法の補助剤として研究されており(Danforth, 2016; Danforth et al., 2018; Danforth et al., 2016; Mithoefer et al., 2019; Mithoefer et al., 2010; Oehen et al., 2013)、将来、様々な他の病気のために試験され、使用される可能性もある。MDMA又は関連物質が有用である可能性があるこのような状態は、物質使用障害、抑うつ、不安障害、生命を脅かす疾患による不安、自己愛性障害(narcistic disorder)及び反社会性障害を含む人格障害、並びに強迫性障害を含むが、これらに限定されない。MDMA又は関連物質はまた、カップルセラピー(couple therapy)を向上させるために使用することもできる。
MDMA及び関連物質は、心理療法の有効性も向上させ、それだけで有利となり得る急性で主観的な好ましい気分に対する効果をもたらすことによるMDMA/物質補助心理療法の場面において、好ましい長期的治療効果をもたらすと考えられる。このような急性の有利なMDMA効果は、幸福といった感情、他者との連帯感(connectivity)といった感情、信頼感の増加といった感情、愛情といった感情、感情移入(emotional empathy)の向上、並びに向社会性(pro-sociality)及び向社会的行動といった感情の向上を含むが、これらに限定されない(Hysek et al., 2014; Liechti et al., 2001; Schmid et al., 2014; Vollenweider et al., 1998a)。
先行技術は、MDMA、プシロシビン、及びLSDを含む物質補助心理療法における物質の使用を開示する(Carhart-Harris et al., 2017; Liechti, 2017; Luoma et al., 2020; Nichols et al., 2017; Sessa et al., 2019; Trope et al., 2019)。しかしながら、異なる治療上の有益性/忍容性プロファイルを有する他の物質が、より適している可能性がある。加えて、MDMAは、物質補助心理療法について現在研究されている唯一のエンパソーゲン(empathogen)タイプの物質であるが、プシロシビン及びLSDは、異なる効果プロファイル及び作用様式を有する幻覚発動薬である(Holze et al., 2020)。MDMAの代替物が提案されてきた(Oeri, 2020)。これらの代替的なMDMA様物質には、それらのインビトロ薬理学的プロファイルに基づいて及び娯楽的な使用者によるそれらの主観的な効果の報告に基づいてMDMAといくつかの類似性を共有する可能性がある、多くの化合物が含まれる(Oeri, 2020)。3,4-メチレンジオキシアンフェタミン(Methylenedioxamphetamine)(MDA)は、過去に心理療法を補助するために使用された唯一のMDMA様物質である(Baggott et al., 2019; Yensen et al., 1976)。
本発明は、プロドラッグアプローチを使用することによってMDMA及びMDAの効果を最適化するための代替のアプローチを含む。これにより、MDMA及びMDA効果の修飾を可能にするが、同時に、使用される新規な化合物が、既知で以前に使用されことがある活性物質MDMA及びMDAに体内で変換され、活性の実体である新規な構造を有する化合物と比較して、より高い安全性を提供する。MDMAは、物質補助療法に適した唯一の化合物でなくてもよい。事実、MDMAは、一部の被験者において禁忌であり(例えば、心血管系の副作用により)、MDMAとわずかに異なる実質的な特徴が、一部の患者において必要とされてもよい。
MDMA補助療法におけるMDMAと全体として類似する期待される有益性を有する物質が、必要とされるが、このような新規な物質は、MDMAのいくつかの有害作用に関して改善されるかもしれない又はMDMAとは別に、治療上の利益のある特性を見せる可能性がある。そのため、本発明は、特定の患者においてMDMAの代わりになるかもしれない新規なMDMA様化合物を記載する。
全体としてMDMA様の特性を有する物質は、全体として類似するインビトロ薬理学的プロファイルを有する物質、すなわち、ドーパミン(DA)に対してセロトニン(5-HT)の放出を優先して、モノアミンを放出する物質である(Liechti, 2014; Oeri, 2020; Simmler et al., 2013)。
MDMAは、気分の高揚、開拓性、信頼感、及び共感の向上を含む、大部分は好ましい主観的な効果を急性的に誘発するが、特に主観的な応答の開始時の不安を含め、好ましくない薬効もまた、あることがある(Hysek et al., 2014; Liechti et al., 2001; Schmid et al., 2014; Vollenweider et al., 1998a)。
開始時の不安を緩和するための可能な解決策は、MDMAの徐放性製剤を使用することによって薬効の開始を遅らせることからなる。本発明は、MDMA又はMDMA様物質に体内でゆっくりと変わることが期待され、それによって、より遅く弱められた応答をもたらし、主観的な薬効の開始時の不安が低下するプロドラッグを新たに使用する。
MDMAを含むアンフェタミンは、乱用傾向の危険をともなう。これは、あまり強力ではないが、MDMAが、動物によって自己投与される(Cole & Sumnall, 2003; Creehan et al., 2015)、条件付け場所嗜好性を増進する(Cole & Sumnall, 2003)、及び乱用される他の薬剤ほど強力ではないが、それと同様に、脳においてドーパミンを放出する(Kehr et al., 2011)といった事実によって証明される。中枢神経系の作用を有する物質の乱用の危険は、一般的に、主観的な薬効の開始の速さに部分的に関連し、これは、脳(又は血漿)における薬剤-血漿中濃度の増加の速さに関連づけられる(Busto & Sellers, 1986; Mumford et al., 1995)。
乱用される物質の習慣性を低下させる1つの手段は、例えば、徐放性製剤を使用することによって、作用の開始及び/又は血中濃度における増加を遅らせることによるものである(Mumford et al., 1995)。
別のアプローチは、活性物質にゆっくりと変わるプロドラッグを使用することである。例えば、このアプローチは、プロドラッグであるリスデキサンフェタミンで使用され、これは、血液循環に達した後にd-アンフェタミンに変わる(Jasinski & Krishnan, 2009a; Jasinski & Krishnan, 2009b)。
そのため、MDMAを個人に安全に投与し、望ましくない副作用を最小限にする方法が必要とされたまま残っている。
発明の概要
本発明は、アミノ酸に付加された精神賦活性塩基性物質を有するプロドラッグを含む化合物を提供する。
本発明は、とりわけ物質補助心理療法において、proMDMA又はproMDMA様化合物を個人に投与すること、プロドラッグを代謝すること、及びMDMA又はMDMA様物質を個人において放出することによって、個人を治療するための方法を提供する。
本発明はまた、MDMA又はMDMA様物質の徐放を提供すること及びそれによって、投与の開始時に個人における不安を軽減させることによって、MDMAを投与しながら不安を軽減させるための方法も提供する。
本発明は、MDMA治療を必要とする個人を評価すること及び当該個人にMDMA治療に適していない特徴があるかどうかを判断すること及びproMDMA又はproMDMA様物質を個人に投与することによる、個別化医療の方法を提供する。
本発明は、proMDMA又はproMDMA様物質を投与すること及びMDMA又はMDMA様物質の効果を遅らせて弱め、それによって乱用を減らすことによって、MDMAの乱用を減らす方法を提供する。
図面の説明
添付の図面に関して考慮される場合に、以下の詳細な説明を参照することによって、本発明がよりよく理解されるようになるので、本発明の他の利点は、直ちに認められる。
図1Aは、MDMA様物質の例を示す図である。3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)。 図1Bは、MDMA様物質の例を示す図である。3,4-メチレンジオキシアンフェタミン(MDA)。 図1Cは、MDMA様物質の例を示す図である。1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-メチル-2-ブタンアミン(MBDB)。 図1Dは、MDMA様物質の例を示す図である。3,4-メチレンジオキシエチルアンフェタミン(MDEA)。 図1Eは、MDMA様物質の例を示す図である。メチロン。 図1Fは、MDMA様物質の例を示す図である。5-(2-アミノプロピル)-ベンゾフラン(5-APB)。 図1Gは、MDMA様物質の例を示す図である。N-メチル-1-(ベンゾフラン-5-イル)-プロパン-2-アミン(5-MAPB)。 図1Hは、MDMA様物質の例を示す図である。5,6-メチレンジオキシ-2-アミノインダン(MDAI)。 図2は、proMDMA又はproMDMA様化合物の構造の代表例としてのlysMDA及びlysMDMAを示す図であり、不活性lysMDA又はlysMDMAは、関連化合物について示されるように、経口投与後に腸において速やかに吸収され(Hutson et al., 2014)、血液中のペプチダーゼは、lysMDA又はlysMDMAを、それぞれリシン及び活性MDA又はMDMAに代謝する。 図3は、速放性(IR)及び持続放出性(XR)製剤の投与後の血漿アルプラゾラムレベルを示すグラフである。 図4は、主観的な効果-時間曲線に対するアルプラゾラムの速放性(IR)及び持続放出性(XR)製剤の主観的な効果を示すグラフである(Mumford et al., 1995)。 図5Aは、最大薬剤嗜好性評価に対するアルプラゾラムの速放性及び持続放出性製剤の効果を示すグラフである(Mumford et al., 1995)。 図5Bは、関連する薬剤強化基準に対するアルプラゾラムの速放性及び持続放出性製剤の効果を示すグラフである(Mumford et al., 1995)。 図6は、ヒトにおいて等しいモル用量でプロドラッグであるリスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンを投与した後のd-アンフェタミンの血漿レベルを示すグラフであり(Jasinski et al., 2009b)、薬剤は、静脈内投与した。 図7は、等しいモル用量のプロドラッグであるリスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンの投与後の乱用傾向の基準として主観的な薬剤嗜好性評価を示すグラフであり(Jasinski et al., 2009b)、薬剤は、静脈内投与した。 図8は、50mg、100mg、及び150mgの用量のプロドラッグであるリスデキサンフェタミン並びに100mgに等しい用量のd-アンフェタミン(40mg)の経口投与後の主観的なピークの変化量を示すグラフである。 図9は、50mg、100mg、及び150mgの用量のプロドラッグであるリスデキサンフェタミン並びに100mgに等しい用量のd-アンフェタミン(40mg)の経口投与後の収縮期血圧値を示すグラフである。 図10は、等しい用量のリスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンの投与後のアンフェタミンの血漿中濃度を示すグラフである(挿入図として片対数プロット)。 図11は、リスデキサンフェタミン及びアンフェタミンの健康被験者への投与後の主観的な嗜好性評価スコアを経時的に示すグラフである。 図12は、リスデキサンフェタミン及びアンフェタミンの健康被験者への投与後の収縮期血圧を経時的に示すグラフである。 図13は、アンフェタミンと比較して薬剤嗜好性に対するより高く且つより短いMDMAの効果を例示し、プロドラッグの概念を使用してMDMAの効果を弱める余地を示唆する、MDMA及びアンフェタミンの急性効果を示すグラフである。
発明の詳細な説明
本発明は、一般的に、新規なMDMA様化合物、それらの産生及びそれらの使用の説明、並びに病気を治療するために物質(MDMA)補助心理療法において使用される既存の物質に勝る使用の利点を提供する。最も一般的には、本発明は、アミノ酸に付加された精神賦活性塩基性物質を含むプロドラッグの化合物を提供する。好ましくは、化合物は、MDMA及びMDMA様化合物のプロドラッグである。
本明細書において使用される「プロドラッグ」は、個人への投与後に代謝される、活性薬剤物質に付加された成分を含む化合物を指し、化合物は、活性薬剤物質に変わる。プロドラッグの使用により、活性薬剤の吸収のされ方、分布のし方、代謝のされ方、及び排泄のされ方の改善を可能にする。プロドラッグは、薬剤を体内の他の所でより好都合に放出することができるように、投与のすぐ後の胃腸管における活性薬剤の放出を防止するために使用することができる。本発明におけるプロドラッグは、「proMDMA」又は「proMDMA様化合物」と称することができる。
より詳細には、化合物は、MDMA又はMDMA様化合物(図1A~1H)の精神賦活性塩基性物質に共有結合されたアミノ酸を含む。アミノ酸の付加は、主にモノアミントランスポーターとの相互作用を防止することによって、活性化合物を不活性にし、ここは、作用部位であり、バイオアベイラビリティ/吸収の速度にも影響を及ぼす。アミノ酸は、リシン又はアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、若しくはバリンなどの任意の他のアミノ酸とすることができ、典型的にMDMA又はMDMA様物質のアミン(N)基に付加することができ、それゆえ、主要な作用部位(セロトニン、ドーパミン、及びノルエピネフリントランスポーターを含む細胞膜モノアミントランスポーター)で薬理活性を低下させ、吸収の程度及び速度もまた変化させ、主に、不活性化合物の吸収後に血液循環中に活性物質を放出する。アミノ酸は、任意の他の天然又は合成アミノ酸とすることができる。本発明は、アミノ酸の例としてリシンをMDMA及びMDAと組み合わせたもので説明する。しかしながら、本発明は、ペプチド結合を形成するためにMDMA様物質のアミン基を介して任意の他のMDMA様物質に共有結合される任意の他のアミノ酸を使用することができる。
MDMA様化合物は、MDMA(図1A)、3,4-メチレンジオキシアンフェタミン(MDA)(図1B)、3,4-メチレンジオキシエチルアンフェタミン(MDEA)(図1D)、1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)メチル-2-ブタンアミン(MBDB)(図1C)、1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-アミノブタン(BDB、MDBとしても知られている)、メチロン(図1E)、エチロン、5,6-メチレンジオキシ-2-アミノインダン(MDAI)(図1H)、5-ヨード-2-アミノインダン(5-IAI)、4-(2-アミノプロピル)-ベンゾフラン(4-APB)、5-(2-アミノプロピル)-ベンゾフラン(5-APB)(図1F)、6-(2-アミノプロピル)-ベンゾフラン(6-APB)、N-メチル-1-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イル)-プロパン-2-アミン(5-MAPDB)、6-(2-メチルアミノプロピル)-ベンゾフラン(6-MAPB)(図1G)、或いは他の化合物、すなわち、MDMA様薬理学的プロファイルを有するベンゾフラン、アミノインダン、若しくはカチノン又は混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン及びそれらのN-アルキル化類似体(Rickli et al., 2015a; Rickli et al., 2015b; Simmler et al., 2013)或いはこのような物質の活性代謝物(Luethi et al., 2019)とすることができる。図1A~1Hにおいて構造の類似性があり、化合物のすべてが、ドーパミントランスポーターに比べてセロトニントランスポーターに優先的に作用し、主としてセロトニンを放出するMDMA様化合物に典型的であるフェネチルアミン構造においてベンゼン環の3,4-置換を含有する。化合物は、塩酸塩又はジメシル酸塩(dimesylate)他などの任意の適した医薬塩の形態で使用することができる。任意の活性代謝物もまた、使用することができる。
本明細書において記載される本発明は、lysMDMA(MDMAに共有結合されたリシン)及びlysMDA(MDAに共有結合されたリシン)を含む薬物に関する本発明を代表する物質の2つの例を詳細に記載する。
本発明の分野における化合物は、一般的に、アミノ酸としてのリシン及び精神賦活性物質としてのデキストロアンフェタミンの組み合わせから誘導されるリスデキサンフェタミンについて記載されるものなどの既知の経路と同じように調製することができる(特許番号:国際公開第2005032474A2号、国際公開第2006121552A2号、米国特許第7223735B2号、米国特許出願公開第2009234002A1号、米国特許出願公開第20120157706A1号、国際公開第2017098533A2号)。簡潔には、ビス-N-保護リシン又は別のアミノ酸は、O-スクシンイミドなどの脱離基を導入することによってカルボキシル基で活性化される。この例では、この活性化されたリシン誘導体は、次いで、それぞれMDA又はMDMAなどの第一級又は第二級アミンと反応し、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン、又はジイソプロピルエチルアミンなどの適した非プロトン塩基の存在下で対応するアミドを形成するのを可能にする。テトラヒドロフラン(THF)又はジオキサンは、適した溶媒として使用されるが、ジメチルホルムアミド(DMF)又はジメチルスルホキシド(DMSO)などの他のものもまた、検討されてもよい。単離及び精製後、ビス-N-保護lysMDA又はlysMDMAなどの化合物は、適した溶媒中に再溶解され、脱保護を可能にする対応する条件、例えば、tert-ブトキシカルボニル(BOC)基を除去するための酸又は水素感受性の保護基を除去するためのパラジウム活性炭素(Pd-C)などの触媒の存在下における水素の使用により処理される。最終産物は、対応する条件から塩として又はそれらの遊離塩基として単離することができる。既知の手順による任意選択のさらなる精製ステップ及び/又は塩酸塩若しくはメシル酸塩などの塩への転化は、lysMDA若しくはlysMDMA又はアミノ酸と連結されたMDMA様精神賦活性物質の任意の類似する組み合わせなどの最終産物を導く。
病気の治療においてMDMAを使用することに関する問題点は、MDMAが、そのアンフェタミンの構造及び薬理により、いくらかの乱用傾向を有することである。すなわち、MDMAは、ドーパミンを放出し(Kehr et al., 2011)、これは依存症に関連する。MDMAはまた、セロトニンも放出し(Kehr et al., 2011)、これは依存症に対抗する(Suyama et al., 2016)。その混合性のドーパミン作動性及びセロトニン作動性の特性により、MDMAは、強い強化因子であるメチルフェニデート、コカイン、又はニコチンと比較して、中程度の強化因子と見なされる(Liechti, 2014)。それにもかかわらず、MDMAの乱用は、医学上の懸念となり得る。
容易に測定することができる乱用傾向の基準は、主観的な薬剤嗜好性である(Jasinski, 2000; Jasinski & Krishnan, 2009a; Jasinski & Krishnan, 2009b)。薬剤嗜好性の主観的な効果は、乱用傾向に関連していると考えられる。特に、物質投与後のより高い薬剤嗜好性スコア及びより速やかに増加するスコアは、より重大な乱用傾向の予測手段となる。一貫して、速放性製剤は、ある特定の中枢神経系作用性物質の持続放出型製剤よりも速やかに且つ高いレベルまで嗜好性を増加させる。例えば、これは、アルプラゾラムの速放性及び持続放出性製剤について示されており、持続放出性製剤は、即放性製剤と比較して、より低い嗜好性及びより小さい薬剤強化をもたらした(図3~5)(Mumford et al., 1995)。
例えば図2において例示されるように、proMDMA様化合物は、不活性であり、経口投与後、腸においてよく吸収され、ここで血液中に運搬される。血液中で、proMDMA様化合物は、関連化合物について示されるように、アミノ酸(この例ではリシン)及び活性MDMA様化合物(図2の例ではMDA)に切断される(Hutson et al., 2014)。
切断されたアミノ酸は、生理学的に利用可能であり、食品(肉)又は食品サプリメント内で与えられるアミノ酸の場合のように、体によって生理学的に使用される又は代謝される、代謝的に必要とされる物質である(タンパク質合成)。
アミノ酸トリプトファンもまた、使用することができ、それが神経伝達物質セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン、5-HT)を産生するために脳によって使用される前駆アミノ酸であるので、本発明において特に有用なものとなり得る。MDMA及びMDMA様物質は、内因性セロトニンを放出し、セロトニン減少につながることがあり、これは、次に、MDMA投与の数日後に、落ち込んだ気分につながることがある。トリプトファン-MDMAプロドラッグ中に含有されるトリプトファンは、このようなセロトニン減少及び関連する好ましくない気分への効果を防止するのを助ける。
ProMDMA化合物は、鼻腔内(吸う)又は静脈内投与などの非経口経路を介して使用される場合、バイオアベイラビリティが低く、関連化合物について示されるようにそれらの乱用傾向を制限する(図4及び5A~5B)。この概念は、すでにd-アンフェタミンで用いられているが(米国特許第7,655,630B2号)(Jasinski et al., 2009b)、MDMA又はその類似体では用いられていない。
ProMDMA化合物は、等しい用量の母物質と比較して、より低い薬剤嗜好性評価を誘発することができる。これは、リスデキサンフェタミン及び等しい経口用量のd-アンフェタミンを使用して示されており(Jasinski et al., 2009a)(図8)、本発明をさらに支持するために使用される臨床試験においてlysMDMA/lysMDA及びMDMA/MDAを使用して確認することができる。図8において、リスデキサンフェタミンについての嗜好性の評価は、d-アンフェタミン評価スコアと比較して、より低かった。
MDMA及び関連物質は、血圧を速やかに増加させ、一部の被験者では著しく増加させる(Hysek et al., 2011; Vizeli & Liechti, 2017)。これは、心血管疾患を有する被験者又は患者にとって問題点となり得る。急性の心血管系への効果がより低い又は血圧の増加が弱められたMDMA様物質は、是認される。ProMDMA及びproMDMA様化合物は、リスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンについて同様に示されるように、プロドラッグからの活性物質の遅い産生により、弱められた心臓刺激性の応答を見せる(Jasinski et al., 2009a)(図9)。図9において、100mgリスデキサンフェタミン後の血圧は、d-アンフェタミンの投与と比較して、よりゆっくりと且つより後に、増加した。
ProMDMA化合物は、薬剤嗜好性における低下した及び遅い増加、血圧における低下した及び遅い増加、並びに効果開始時の任意の不安における低下した及び遅い増加を含め、急性効果が弱められている。これは、薬剤嗜好性などの乱用関連の基準に関するリスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンの効果を比較する既知のデータに基づいている(Jasinski & Krishnan, 2009a; Jasinski & Krishnan, 2009b)(図6~9)。
本発明は、乱用関連の効果に関してだけでなく、プロドラッグ製剤による低下した不安評価及び低下した心血管系刺激並びに従って、活性物質の投与と比較したプロドラッグのよりよい有益性対有害作用プロファイルにより、プロドラッグの概念による利点を提供する。この効果は、プロドラッグ化合物(proMDMA)からの活性物質(MDMA)の遅い放出によって得られ、精神賦活性物質の直接の投与と比較して、精神賦活性物質(MDMA)の血漿レベルにおける適度な遅い増加をもたらす。加えて、d-アンフェタミン対する、経口投与されたリスデキサンフェタミンによる薬剤嗜好性の低下について公開された報告は、1つの試験においてだけ観察されたものであり(Jasinski et al., 2009a)、別の試験では観察されなかった(Dolder et al., 2017)(図8)。予想外に、別の非常に詳細で信頼できる実験的試験は、アンフェタミン濃度-時間曲線の開始(閾値として個人の最大応答の10%)及びピークの時間が、リスデキサンフェタミン投与後、d-アンフェタミンと比較して、より長かったが、差は、最大濃度において見られなかったことを示した(Dolder et al., 2017)(図10)。加えて、薬剤嗜好性評価を含む主観的な薬効-時間曲線は、右に移動し、d-アンフェタミン投与と比較して、リスデキサンフェタミン投与後の有意により長い時間対効果開始(Tonset)及び時間対最大効果(Tmax)値と一貫し、2つの薬剤の薬物動態と一貫した(Dolder et al., 2017)(図11)。しかしながら、リスデキサンフェタミンとd-アンフェタミンとの間で最大効果(Emax)又は効果-時間曲線下面積(AUEC)の値における差は、見られなかった(Dolder et al., 2017)。リスデキサンフェタミン対d-アンフェタミンに関して、わずかな有意でない低下及び遅延が、薬剤嗜好性応答においてあった(図11)。さらに、リスデキサンフェタミン及びd-アンフェタミンは、血圧(図12)、心拍数、体温、及び瞳孔サイズにおいて類似する増加をもたらした(Dolder et al., 2017)。血圧-時間曲線は、d-アンフェタミン投与と比較して、リスデキサンフェタミン投与後の有意により長いTonset値のために、右に移動した(Dolder et al., 2017)。従って、この相反するデータは、ピークの効果に関してプロドラッグとその活性代謝物との間に関連する差がない可能性があること又は少なくともこのような差が投薬による可能性があることを示す。従って、本発明の有益性は、既存の相反するデータに基づけば、明白ではなく(Dolder et al., 2017; Jasinski & Krishnan, 2009a; Jasinski & Krishnan, 2009b)、本発明において記載されるプロドラッグについての実験データにより、詳細に実証され、文書化される必要がある。
d-アンフェタミン及びMDMAは、分子構造及び代謝に関して異なる。重要なことに、リスデキサンフェタミンは、d-アンフェタミンに変わり、これは、半減期が8時間で比較的長く、ヒト血漿中に存在し(Dolder et al., 2017)、活性代謝物である4-ヒドロキシアンフェタミンに代謝されるが、d-アンフェタミンはまた、そのまま、尿中で馬尿酸抱合体として排出される(Krishnan et al., 2008)。対照的に、lysMDMAは、主として、d-アンフェタミン中に存在しないメチレンジオキシ基で代謝されるMDMAに変わる。特に、MDMAは、主に3,4-ジヒドロキシメタンフェタミン(HHMA)に不活性化され、次いで、速やかに、シトクロムP450酵素(CYP)2D6及びカテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)によって4-ヒドロキシ-3-メトキシメタンフェタミン(HMMA)にさらに代謝される(de la Torre et al., 2000; Schmid et al., 2016b)。このプロセスは、lysMDMAからのMDMAの形成の間に早くも起こり、従って、lysMDMAの投与後のMDMA形成及び代謝の反応速度は、リスデキサンフェタミンの投与後のd-アンフェタミン形成及び代謝と異なり、本発明において記載される試験において特徴づけられ、過去のノウハウから単純に導き出すことができない。
d-アンフェタミン及びMDMAの急性効果についての反応速度の直接の比較はまた、例えば嗜好性の評価についてのより低いピークの効果及びより長く続く主観的な効果を含め、MDMAと比較して、d-アンフェタミンについての反応速度が「遅い」ことも示す(図13)。従って、MDMAのプロドラッグは、おそらく、d-アンフェタミンのプロドラッグと異なり、d-アンフェタミンと比較して、嗜好性のEmaxを低下させる及び効果を長くする余地がより多くあり、経口的使用後の効果の修飾に関して本発明の技術革新の新規性をさらに支持する。
そのため、本発明は、作成された請求項を実験的に支持する実験的試験のデザイン及び詳細な計画を含む。
臨床的な実験的試験は、健康な参加者においてランダム化均衡(balanced-order)(プラセボ対照)クロスオーバーデザインを使用して、同じ参加者内でそれぞれlysMDMA及びlysMDAの効果をMDMA及びMDAと比較するために実行することができる。モル等用量のlysMDMA及びMDMA又はlysMDA及びMDAを塩酸塩として、125mgのMDMAに対応する活性薬剤(MDMA又はMDA)の含有量で投与する。主要評価項目は、MDMA及びMDAの血漿薬物動態、何らかの、良好な、及び不良な薬効並びに薬剤嗜好性及び不安を含む主観的な薬効;心拍数並びに拡張期及び収縮期血圧を含む自律神経系の薬効とする。本発明に関する関連する薬物動態パラメータは、Cmax、Tmax、Tonset、及びAUC(濃度-時間曲線下面積)とする。物質の効果に関する関連パラメータは、Emax、Tmax、Tonset、及びAUECとする。lysMDMA/lysMDA対MDMA/MDAは、活性MDMA/MDAの血漿レベルについて、より低いCmax、より高いTmax、より長いTonset、及び類似するAUC値並びに主観的な効果の評価について及び自律神経系の応答の基準について、より低いEmax、より長いTmax、より長いTonset、及び類似するAUECレベルをもたらす。この結果は、MDMA/MDAと比較して、lysMDMA/lysMDAの投与に対する長期にわたる弱められた応答に対応すると思われる。クロスオーバー試験は、lysMDMA及びMDMAだけ又はlysMDA及びMDAだけ又は4つすべての条件又は追加のプラセボ条件を含むことができる。本発明に関する関連する比較は、lysMDMA対MDMA及びlysMDA対MDAとする。試験はまた、MDMAとMDAとの間の差について追加の情報を導き出すために、MDMAとMDAとの間の及びlysMDMAとlysMDAとの間の比較を含むこともできる。詳細には、MDMAとMDAとの間の差についての臨床実験データは、2つを正当に比較する試験から入手できず、このような比較は、lysMDMA及びlysMDAを含む試験に組み込むことができる又はMDMA及びMDAだけを比較する個別の実験的試験として実行することさえもできる。このような実験的試験の新規な態様は、以下に提示される。
MDAは、精神賦活性アンフェタミンであり、MDMA類似体である。MDAはまた、MDMAの活性代謝物でもある。MDAのピークの血漿濃度は、MDMAの投与後MDMAのおよそ7~10%である(Hysek et al., 2011; Schmid et al., 2016a)。MDAの血漿レベルは、MDMAの投与後のMDMAのレベルと比較して、よりゆっくりと増加し、最大値により後に達する。Tmax値は、健康被験者への125mg MDMAの投与後、MDMA及びMDAについて2.6及び4.7である(Hysek et al., 2011)。加えて、MDAの排出半減期は、10~16時間であり、MDMA(7~10時間)よりも長い(Baggott et al., 2019; Hysek et al., 2011; Kolbrich et al., 2008)。これは、MDAの効果が、MDAが薬剤として投与された場合に、MDMAよりも長く続き得ることを意味する。血漿中のMDMA代謝物であるMDAのレベルは、MDMA経験の終盤にかけて、MDMAレベルと比較して、比較的より高く、MDAの効果は、ある程度、特に経験の終盤にかけて、MDMA経験の一因となる可能性があることもまた、意味する。
MDMA代謝物であるMDAは、精神賦活性であり(Baggott et al., 2019)、MDMAと同様にMDA補助心理療法においてに過去に使用されたことがある(Pentney, 2001; Turek et al., 1974; Yensen et al., 1976)。MDAの薬理は、MDMAに全体として比較的類似しており、MDAがMDMA様化合物であるという考えを支持している(Hysek et al., 2012; Oeri, 2020)。相対的なドーパミン対セロトニントランスポーター阻害(DAT/SERT)の効力比は、アンフェタミン化合物によって産生される精神活性のタイプについて鍵となる決定要素である。
詳細には、低DAT/SERT比(<1)を有する物質は、MDMA様エンパソジェニック(empathogenic)化合物であり、一方、高DAT/SERT比(>10)を有し、そのためドーパミン作動性の作用が優勢な物質は、アンフェタミン/メタンフェタミン様刺激薬である(Liechti, 2015; Simmler et al., 2013)。例えば、MDMA、MBDB、MDEA、及びMDAのような、MDMA様であり、本発明に含まれる化合物は、それぞれ、0.08、0.09、0.14、0.24のDAT/SERT比を有する(Simmler et al., 2013)。ベンゾフラン5-APB、6-APBは、それぞれ、0.05及び0.29のDAT/SERT比を有する(Rickli et al., 2015b)。アミノインダンMDAIは、0.2のDAT/SERT比を有する(Simmler et al., 2014)。
これらすべての物質もまた、MDMAと同様にセロトニンを放出する(Rickli et al., 2015b; Simmler et al., 2013; Simmler et al., 2014)。従って、これらすべての化合物は、ドーパミンに対してセロトニンを優先してモノアミンを放出することになるそれらの主な作用に関して似ている。
しかしながら、顕著な差があり、MDAは、MDMAよりもわずかにドーパミン作動性である(Hysek et al., 2012; Rickli et al., 2015b)。MDAはまた、5-HT2A受容体も活性化し、これは、精神異常発現性の効果を媒介し(Preller et al., 2017; Vollenweider et al., 1998b)、MDMAよりも効力が有意に高い(Rickli et al., 2015b)。5-HT2A受容体活性化の半数効果(half-maximal effect)(EC50)値をもたらす濃度は、それぞれ、MDMA及びMDAについて6.1及び0.63である(Rickli et al., 2015b)。従って、薬理学的プロファイルに基づけば、MDAは、MDMAよりもLSD様の精神異常発現性の効果を及ぼすことが予想されるであろう。
臨床的な実験的試験内でのMDMA及びMDAの直接の比較は、未解決である。
ある以前の試験は、12人の健康被験者においてMDA(経口で1.4mg/kg)の効果をテストし、MDMAの効果との間接的な比較もまた提供した(Baggott et al., 2019)。重要なことに、データは、異なる被験者及び試験において得られたものであり、そのため正当な比較ではない。MDAの効果は、報告では、MDMAと及び古典的幻覚発動薬と特徴を共有し(Baggott et al., 2019)、これはインビトロ薬理学的プロファイルに沿ったものであった(Rickli et al., 2015b)。MDA自己申告性効果は、MDMAよりも長く、最高8時間続き、一方、MDMA効果は、6時間までに消失した。MDAはまた、5-Dimensions of Altered States of Consciousness Scaleについて、MDMAよりも大きな知覚的な変化をもたらし(Baggott et al., 2019)、より幻覚発動薬様の特性を示唆した。
これらの以前のデータに基づけば、MDMAとMDAとの間に差が存在する、すなわち、MDMAと比較して、MDAの効果は、より幻覚発動薬様であり、より長く続く。
加えて、lysMDAの使用は、MDA応答をさらに延長し且つ弱めることができ、MDA及びMDMAと別個の、一部の患者集団において望まれる経験を生じさせることができる。詳細には、lysMDAは、より長いより混合性のエンパソジェニックで精神異常発現性の応答が、MDMAに対するより短いよりエンパソジェニックな応答と比較して望まれる状況において有用である。
MDA様の構造を有する他の化合物又はそれらのプロドラッグ組成物は、本発明の範囲内でMDMA又はMDAについて記載されるように使用することができる。詳細には、MDA様化合物は、MBDB、BDB、及び2F-MDA、5F-MDA、6F-MDAなどのMDMAのフッ素含有類似体を含む。BDB及びフッ化MDA化合物は、5-HTを放出し、0.1~1の間のDAT/SERT阻害比を見せ、そのため、ドーパミン系よりセロトニンを刺激するそれらの主な薬理特性に関してMDMAに類似する(ファイル上のデータ)。
本発明は、一般的に、proMDMA又はproMDMA様化合物を個人に投与すること、プロドラッグを代謝すること、及びMDMA又はMDMA様物質を個人において放出することによって、個人を治療するための方法を提供する。この方法は、肝臓又は血液循環などの体内の他の所での代謝のために、回避法を提供する又はMDMAの消化管における代謝を避けることができる。下記に記載されるプロドラッグなしの精神賦活性物質とは対照的に、proMDMA又はproMDMA様化合物を投与する多くの有利な効果がある。
本明細書において記載される組成物は、MDMA又はLSD又はプシロシビンの使用目的に類似する任意のタイプの物質補助心理療法において使用することができる(Danforth et al., 2018; Luoma et al., 2020; Mithoefer et al., 2016; Mithoefer et al., 2018; Trope et al., 2019)。
詳細には、化合物は、心的外傷後ストレス障害、社会不安、自閉症スペクトラム障害、物質使用障害、抑うつ、不安障害、生命を脅かす疾患による不安、自己愛性又は反社会性人格障害を含む人格障害、強迫性障害を含む医学的障害、カップルセラピー、幸福、連帯感、信頼感、愛情、共感、開拓性、及び向社会性の感情を誘発すること並びに患者又は神経症/健康被験者の任意の心理療法における治療的な絆(therapeutic bond)を向上させることによる任意の心理療法の向上のための化合物補助療法において使用することができる。
MDMA又は関連する精神賦活性物質の使用との比較において、本明細書において記載されるプロドラッグ化合物は、反応速度を抑えた特性により作用の開始がより遅い、作用の持続時間がより長い、ピークの効果が低下しており、それによって効果プロファイルが弱められる、主観的な薬効の開始時により低い恐れ不安をもたらす、主観的な薬効の開始時により低い恐れ不安をもたらす、それらの急性効果に対して薬剤嗜好性評価スコアにおけるより遅い増加をもたらす、乱用及び依存症の危険が低下している、非経口で使用された場合に効果が遅延性で弱められており、それによって乱用を抑止する、並びに心臓刺激性の効果が遅延性で弱められており、そのため、心血管疾患及び危険因子を有する患者において使用するのにより安全である。これらの効果の組み合わせもまた、含むことができる。
本発明はまた、MDMA又はMDMA様物質の徐放を提供すること及びそれによって、投与の開始時に個人における不安を低下させることによって、MDMAを投与しながら不安を低下させるための方法も提供する。プロ化合物が、主に血液循環中のペプチダーゼによって体内でアミノ酸及び精神賦活性物質に酵素によって分解され、その直接の活性化形態で投与される精神賦活性物質の吸収速度によって達成されるレベルと比較して、精神賦活性物質を遅い速度で放出するので、徐放は、proMDMA又はproMDMA様物質によりもたらすことができる。
本発明は、MDMA治療を必要とする個人を判定すること及び当該の個人にMDMA治療に適していないと思われる特徴があるかどうかを決定すること及びproMDMA又はproMDMA様物質を個人に投与することによる、個別化医療のための方法を提供する。例えば、個人が心臓の問題を有する場合、MDMAの代わりにproMDMAにより彼らを治療することがよりよいと思われる。また、個人が、通常のMDMAによる治療開始時に不安を経験した場合、proMDMAによる治療が勧められるであろう。被験者が、代謝が不十分な状態により、高レベルのMDMA投与から損害をこうむる場合、さらなる例が示唆され、proMDMAは、開始期の効果に対処することができる及び/又は完全に防止することができる。被験者が、MDMA吸収を害することが予想される任意のタイプの胃腸障害を有する場合、いっそうさらなる示唆を考慮することができる。それゆえ、proMDMAは、おそらくより容易に吸収され、より適している可能性があり、結果として、体内でのMDMAの有用性がよりよく制御される。この方法は、最大効率をもたらし、個人に対する毒性を最小化する。
本発明は、proMDMA又はproMDMA様化合物を投与すること及びMDMA又はproMDMA様化合物の遅延性の弱められた効果をもたらし、それによって乱用を低下させることによって、MDMAの乱用を低下させるための方法を提供する。プロドラッグの使用は、薬剤の開始遅延があるので、これらに限定されないが、薬剤嗜好性における低下した及び遅い増加、血圧における低下した及び遅い増加、並びに効果開始時の任意の不安における低下した及び遅い増加をもたらすことができる。
MDMAとの比較において、本明細書において記載される他の精神賦活性化合物、すなわちMDAのいずれも、MDMAと部分的に別個の特有の効果プロファイルを有し、それらを、物質補助療法におけるMDMAの有用な代替物にしている。
すなわち、MDAは、MDMAと異なり且つMDMAよりもより長い作用の時間及びより精神異常発現性の効果を含み且つ特定の患者において望ましい効果プロファイルを示すことができる。MDA対MDMAのこのような別個の効果プロファイルは、インビトロデータ及び予備的な実験データに基づいて予測される。
本発明の化合物は、個々の患者の臨床状態、投与の部位及び方法、投与のスケジューリング、患者の年齢、性別、体重、並びに医師に知られている他の要素を考慮し、適正な医療行為に従って管理され、投薬される。本明細書における目的のための薬学的に「有効な量」は、従って、当技術分野において知られているこのような要件によって決定される。量は、これらに限定されないが、より速やかな回復又は症状及び当業者によって適切な基準として選択される他の指標の改善若しくは排除を含む改善を達成するのに効果的でなければならない。
本発明の方法において、本発明の化合物は、さまざまな手段で投与することができる。本発明の化合物は、化合物として投与することができ、単独で又は薬学的に許容される担体、希釈剤、佐剤、及び賦形剤と組み合わせて有効成分として投与することができることに留意しなければならない。化合物は、静脈内、筋肉内、及び鼻腔内投与を含めて、経口、皮下、又は非経口投与することができる。化合物の植込錠もまた、有用である。治療されている患者は、温血動物、特に、人を含む哺乳動物である。薬学的に許容される担体、希釈剤、佐剤、及び賦形剤並びに植込錠担体は、一般的に、本発明の有効成分と反応しない不活性な無毒性の固体又は液体増量剤、希釈剤、又は封入材料を指す。
用量は、数日、数週間、又は数ヶ月の間にわたる単一の用量又は複数の用量とすることができる。治療の期間は、一般的に、疾患経過の期間及び薬剤有効性及び治療されている患者の種類に比例する。
本発明の化合物を非経口投与する場合、それは、一般的に、単位投薬量注射形態(水剤、懸濁剤、エマルジョン)で製剤される。注射に適した医薬製剤は、滅菌水溶液又は分散液及び滅菌注射液又は分散液への還元のための滅菌粉末を含む。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール、及びその他同種のもの)、その適した混合物、並びに植物油を含有する溶媒又は分散媒とすることができる。
ふさわしい流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用によって、分散液の場合、必要とされる粒度の維持によって、及び界面活性剤の使用によって維持することができる。綿実油、ゴマ油、オリーブ油、ダイズ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、又はピーナッツ油及びミリスチン酸イソプロピルなどのエステルなどの非水賦形剤もまた、複合組成物のための溶媒系として使用されてもよい。加えて、抗菌防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、及び緩衝剤を含む、組成物の安定性、無菌性、及び等張性を向上させるさまざまな添加剤を追加することができる。微生物の作用の防止は、さまざまな抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、及びその他同種のものによって確実にすることができる。多くの場合、等張剤、例えば、糖、塩化ナトリウム、及びその他同種のものを含むことは望ましい。注射医薬形態の長期にわたる吸収は、吸収を遅延させる作用物質、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンの使用によってもたらすことができる。本発明に従って、しかしながら、使用される任意の賦形剤、希釈剤、又は添加剤は、化合物と適合していなければならないと思われる。
滅菌注射液は、望まれるさまざまな他の成分と共に、必要量の適切な溶媒中に、本発明の実施において利用される化合物を組み込むことによって調製することができる。
本発明の薬理学的製剤は、さまざまな賦形剤、佐剤、添加剤、及び希釈剤などの任意の適合した担体を含有する注射製剤において患者に投与することができる又は本発明において利用される化合物は、徐放性皮下植込錠若しくはモノクローナル抗体、誘導送達、イオン導入、ポリマーマトリックス、リポソーム、及びミクロスフィアなどの標的送達系の形態で、患者に非経口投与することができる。本発明において有用な送達系の例は、米国特許第5,225,182号;米国特許第5,169,383号;米国特許第5,167,616号;米国特許第4,959,217号;米国特許第4,925,678号;米国特許第4,487,603号;米国特許第4,486,194号;米国特許第4,447,233号;米国特許第4,447,224号;米国特許第4,439,196号;及び米国特許第4,475,196号を含む。多くの他のこのような植込錠、送達系、及びモジュールは、当業者らによく知られている。
本出願の全体にわたって、米国特許を含むさまざまな刊行物は、著者及び年及び特許番号によって参照される。刊行物について省略なしの引用を下記にリストする。これらの刊行物及び特許の開示は、本発明が属する技術の水準をもっと十分に説明するために、それらの全体が、これによって、参照によって本出願に援用される。
本発明は、例証として記載され、使用された専門用語は、限定ではなく説明の言葉に近いことが意図されることが理解されるべきである。
明らかに、本発明の多くの修正及び変更は、上記の教示を考慮して可能である。そのため、添付の請求項の範囲内で、本発明を、詳細に記載されること以外で実施することができることが理解されるべきである。
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Claims (30)

  1. アミノ酸に付加された精神賦活性塩基性物質を含むプロドラッグを含む化合物。
  2. 前記精神賦活性塩基性物質は、MDMA又はMDMA様物質である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記MDMA又はMDMA様物質は、MDA、MDEA、MBDB、BDB、MDB、2F-MDA、5F-MDA、6F-MDA、エチロン、MDAI、5-IAI、4-APB、5-APB、6-APB、5-MAPDB、6-MAPB、混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン、及びそれらのN-アルキル化類似体並びにその活性代謝物からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. 前記アミノ酸は、リシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 前記アミノ酸は、天然又は合成からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 個人を治療するための方法であって、
    proMDMA又はproMDMA様化合物を前記個人に投与するステップ、
    前記proMDMA又はproMDMA様化合物中のプロドラッグを代謝するステップ、及び
    MDMA又はMDMA様物質を前記個人において放出するステップを含む方法。
  7. 前記治療は、物質補助心理療法であり、前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、活性MDMA又はMDMA様物質を単独で投与することと比較して、少なくとも1つの好都合な効果をもたらす、請求項6に記載の方法。
  8. 前記好都合な効果は、主観的効果の発現時に不安を軽減すること、心血管系活性化のより遅い又はより小さい増加をもたらすこと、薬剤嗜好性のより遅い又はより小さい増加をもたらすこと、より長い効果をもたらすこと、よりサイケデリックな効果をもたらすこと、乱用傾向の軽減をもたらすこと、及びその組み合わせからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記個人は、心的外傷後ストレス障害、社会不安、自閉症スペクトラム障害、物質使用障害、抑うつ、不安障害、生命を脅かす疾患による不安、自己愛性又は反社会性人格障害を含む人格障害、強迫性障害からなる群から選択される病状を治療され、カップルセラピー、及びその組み合わせによって治療される、請求項6に記載の方法。
  10. 幸福、連帯感、信頼感、愛情、共感、向社会性、及びその組み合わせからなる群から選択される感情を誘発するためのステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  11. 患者及び神経症/健康な被験者との治療的な絆を強化させるステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  12. 前記代謝するステップは、前記個人の消化管におけるMDMA又はMDMA様物質の代謝を避けるステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  13. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、MDA、MDEA、MBDB、BDB、MDB、2F-MDA、5F-MDA、6F-MDA、エチロン、MDAI、5-IAI、4-APB、5-APB、6-APB、5-MAPDB、6-MAPB、混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン、及びそれらのN-アルキル化類似体並びにその活性代謝物からなる群から選択されるMDMA又はMDMA様物質を含む、請求項6に記載の方法。
  14. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、リシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸を含む、請求項6に記載の方法。
  15. 前記アミノ酸は、天然又は合成からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  16. MDMA投与中に不安を軽減させる方法であって、
    MDMA又はMDMA様物質の徐放を提供し、それによって、投与開始時に個人の不安を軽減させるステップを含む方法。
  17. 前記MDMA又はMDMA様物質は、MDA、MDEA、MBDB、BDB、MDB、2F-MDA、5F-MDA、6F-MDA、エチロン、MDAI、5-IAI、4-APB、5-APB、6-APB、5-MAPDB、6-MAPB、混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン、及びそれらのN-アルキル化類似体並びにその活性代謝物からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記MDMA又はMDMA様化合物は、リシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸に付加される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記アミノ酸は、天然又は合成からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 個別化医療の方法であって、
    MDMA治療が必要な個人を評価し、当該個人にMDMA治療に適していない特徴があるかどうかを判断するステップ及び
    proMDMA又はproMDMA様化合物を前記個人に投与するステップを含む方法。
  21. 前記個人は、心臓の問題、通常のMDMAによる治療開始時に経験する不安、代謝が不十分な状態による高レベルのMDMA投与、及びMDMA吸収を害する胃腸障害からなる群から選択される状態を有する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、MDA、MDEA、MBDB、BDB、MDB、2F-MDA、5F-MDA、6F-MDA、エチロン、MDAI、5-IAI、4-APB、5-APB、6-APB、5-MAPDB、6-MAPB、混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン、及びそれらのN-アルキル化類似体並びにその活性代謝物からなる群から選択されるMDMA又はMDMA様物質を含む、請求項20に記載の方法。
  23. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、リシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸を含む、請求項20に記載の方法。
  24. 前記アミノ酸は、天然又は合成からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. MDMAの乱用を減らす方法であって、
    proMDMA又はproMDMA様化合物を投与するステップ及び
    MDMA又はMDMA様物質の効果を遅らせて弱め、それによって乱用を減らすステップを含む方法。
  26. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、非経口経路において低いバイオアベイラビリティを有する、請求項25に記載の方法。
  27. 前記もたらすステップは、薬剤嗜好性の増加が減少及び緩やかになる、血圧の上昇が減少及び緩やかになる、並びに効果発現時の不安の増加が減少及び緩やかになる、からなる群から選択される効果をもたらすとしてさらに定義される、請求項25に記載の方法。
  28. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、MDA、MDEA、MBDB、BDB、MDB、2F-MDA、5F-MDA、6F-MDA、エチロン、MDAI、5-IAI、4-APB、5-APB、6-APB、5-MAPDB、6-MAPB、混合型ドーパミン作動性セロトニン作動性アンフェタミン、及びそれらのN-アルキル化類似体並びにその活性代謝物からなる群から選択されるMDMA又はMDMA様物質を含む、請求項25に記載の方法。
  29. 前記proMDMA又はproMDMA様化合物は、リシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンからなる群から選択されるアミノ酸を含む、請求項25に記載の方法。
  30. 前記アミノ酸は、天然又は合成からなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
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