JP2023548563A - 破壊密度モデル化システム、方法、及び装置 - Google Patents

破壊密度モデル化システム、方法、及び装置 Download PDF

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Abstract

破壊密度モデル(FDM)システムは、発破の破片サイズ分布を予測することができる。FDMシステムは、複数の体積要素を含むモデルを生成することができる。FDMシステムは、体積要素における既存の接合部破壊を判定することができる。FDMシステムはまた、体積要素の各々に対して、発破の衝撃波及びモデルの自由面から反射された衝撃波によって引き起こされる発破をシミュレーションして、破壊を追跡することができる。FDMシステムは、既存の接合部破壊と発破誘発による破壊とを組み合わせて、別個の要素に対する予測破片サイズを判定することができる。

Description

本開示は、概して、爆発物に関する。より具体的には、本開示は、発破からの岩石の破片サイズを予測する方法、システム、及び装置に関する。
爆発物は、鉱業、採石業、及び掘削産業において、岩石及び鉱石を破壊するために一般的に使用されている。一般に、「発破孔」と呼ばれる孔が、地面などの表面に穿孔される。次いで、発破孔内に、爆発物が配置され得る。典型的には、複数の発破孔が、大量の岩石及び鉱石を破壊するために使用される。複数の発破孔を使用することは、発破の計画に複雑さをもたらす。例えば、発破は、発破孔間隔、発破孔負荷、発破孔深さ、発破孔パターン、発破孔の数、地質学的特性、爆発物のタイプ、爆発物の量、及び発破孔開始時間を含む、複数の要因に基づいて変化し得る。複数の可能性は、たとえ高度に訓練された発破技術者に対しても、発破の計画を困難にする。
モデル化システムによって実行される発破シミュレーションは、発破の結果を予測するために使用され得る。例えば、いくつかのモデル化システムは、発破の破片サイズ分布を予測することができる。破片サイズ分布は、発破後の岩石のサイズを予測することができる。発破からの岩石破片は、採掘作業における重要な結果のうちの1つである。破片の最適化は、全ての下流の採掘プロセス及び粉砕プロセスを著しく改善することができる。全ての関連する発破入力に基づく破片サイズ分布の正確な予測は、最適化プロセスにおいて役立つ。
本明細書の実施形態は、岩石破片の3次元(3D)モデルを生成する。このモデルは、破壊密度モデル(FDM)と呼ばれ得る。モデル化システムは、発破サイトのモデルを複数の要素に分割し、発破をシミュレーションし、複数の要素の各々において発生する破片を追跡することによって、FDMを生成することができる。いくつかの実施形態では、モデル化システムは、既存の接合部、バックブレーク、動的自由面、変化する発破パラメータ、及び自由面における波の反射を含む、複雑な物理的シナリオを扱うことができる。加えて、いくつかの実施形態では、FDMはまた、地下環境における岩石発破をシミュレーションするように拡張されてもよい。
任意の特定の要素又は動作の議論を容易に識別するために、参照番号における最上位桁(単数又は複数)は、その要素が最初に導入される図番号を指す。
一実施形態による、発破孔から放出された衝撃波によって岩石要素に加えられる応力を示す。 一実施形態による、岩石要素内に結果として生じる半径方向の亀裂又は破壊を示す。 一実施形態による、発破サイトの一部分の3Dモデルを示す。 一実施形態による、複数の体積要素に分割された3Dモデルを示す。 一実施形態による、任意のシミュレーション発破前の3Dモデルの上面図を示す。 一実施形態による、第1の発破孔及び第2の発破孔からのシミュレーション発破後の3Dモデルの上面図を示す。 一実施形態による、距離関数の計算及び発破における岩石要素に対する装薬位置の検出のための破壊密度モデル化(FDM)において使用され得るベクトル力学式を示す。 一実施形態による、発破モデルの各要素における反射衝撃波によって引き起こされる破壊及び破壊強度を判定するためのゴースト孔を有する発破モデルの上面図を示す。 一実施形態による、ゴースト孔及び動的自由面を有する発破モデルの上面図を示す。 一実施形態による、第1の発破孔からの発破モデル及び破壊角度の上面図を示す。 一実施形態による、第1の発破孔に対応するゴースト孔からの発破モデル及び破壊角度の上面図を示す。 一実施形態による、発破孔の側面図を示す。 一実施形態による、破壊強度をより正確に予測するために使用され得る岩石タイプ特性を組み込む3Dモデルを示す。 複数のデッキを有する垂直発破孔の断面図を示す。 一実施形態による、FDMを使用した地下採掘ストープモデルのシミュレーションを示す。 一実施形態による、発破から結果として生じる岩石破片サイズを予測する方法のフローチャートを示す。 一実施形態による、FDMシステムのブロック図である。 一実施形態による、複数の離散要素を伴う3D発破モデルの破壊強度の3D FDM等高線プロットを示す。 一実施形態による、2D粒子サイズ分布曲線を示す。 発破モデルの上面図を示す。
本明細書で使用される場合、3D FDM要素は、3D FDMモデルの要素である。3D FDM要素は、本明細書では、「有限要素」、「体積要素」、「複数の体積要素」、「離散要素」、「複数の離散要素」、「複数の要素」、「複数の別個の要素」、「要素」、及び「岩石要素」と呼ばれる。これらの用語の各々は、3D FDMモデルの3D FDM要素を指す。
以下に一般的に説明され、本明細書の図面に示される実施形態のコンポーネントは、多種多様な異なる構成で配置及び設計され得ることが容易に理解されるであろう。例えば、方法のステップは、必ずしも任意の特定の順序で実行される必要はなく、又は更には連続的に実行される必要もなく、ステップが1回だけ実行される必要もない。したがって、様々な実施形態の以下のより詳細な説明は、以下に説明されて図に提示されるように、本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、様々な実施形態の単なる代表例である。実施形態の様々な態様が図面に提示されているが、図面は、具体的に示されない限り、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。
本明細書で説明されるシステム及び方法の実施形態及び実装形態は、コンピュータシステムによって実行される機械実行可能命令において具現化され得る様々なステップを含んでもよい。コンピュータシステムは、1つ以上の汎用又は専用のコンピュータ(又は他の電子デバイス)を含んでもよい。コンピュータシステムは、ステップを実行するための特定の論理を含むハードウェアコンポーネントを含んでもよく、あるいはハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの組み合わせを含んでもよい。
実施形態は、本明細書で説明されるプロセスを実行するようにコンピュータシステム又は他の電子デバイスをプログラムするために使用され得る命令を記憶したコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、限定はされないが、ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスケット、光ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カード若しくは光カード、ソリッドステートメモリデバイス、又は電子命令を記憶するのに好適な他のタイプの媒体/コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
コンピュータシステム及びコンピュータシステム内のコンピュータは、ネットワークを介して接続されてもよい。本明細書で説明される構成及び/又は使用のための好適なネットワークには、1つ以上のローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び/又はワールドワイドウェブ、プライベートインターネット、セキュアインターネット、付加価値ネットワーク、仮想プライベートネットワーク、エクストラネット、イントラネット、若しくは更には媒体の物理的輸送によって他の機械と通信するスタンドアロンマシンなどの、インターネット若しくはIPネットワーク、が含まれる。特に、好適なネットワークは、異なるハードウェア技術及びネットワーク通信技術を使用するネットワークを含む、2つ以上の他のネットワークの一部又は全体から形成されてもよい。
1つの好適なネットワークは、サーバ及びいくつかのクライアントを含み、他の好適なネットワークは、サーバ、クライアント、及び/又はピアツーピアノードの他の組み合わせを含んでもよく、所与のコンピュータシステムは、クライアント及びサーバの両方として機能してもよい。各ネットワークは、サーバ及び/又はクライアントなどの少なくとも2つのコンピュータ又はコンピュータシステムを含む。コンピュータシステムには、ワークステーション、ラップトップコンピュータ、切断可能モバイルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、クラスタ、いわゆる「ネットワークコンピュータ」若しくは「シンクライアント」、タブレット、スマートフォン、携帯情報端末若しくは他のハンドヘルドコンピューティングデバイス、「スマート」消費者電子デバイス若しくは機器、医療デバイス、又はそれらの組み合わせが含まれ得る。
好適なネットワークには、Novell(登録商標)、Microsoft(登録商標)、及び他のベンダーから入手可能なソフトウェアなどの通信又はネットワーキングソフトウェアを含むことができ、TCP/IP、SPX、IPX、及びツイストペアケーブル、同軸ケーブル、又は光ファイバーケーブル;電話線;電波;衛星;マイクロ波リレー;変調AC電力線;物理媒体転送;及び/又は当業者には既知の他のデータ伝送「線(wire)」を介した他のプロトコルを使用して動作することができる。ネットワークは、より小さいネットワークを包含してもよく、及び/又はゲートウェイ若しくは同様のメカニズムを介して他のネットワークに接続可能であってもよい。
各コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサ及び/又はメモリを含み、コンピュータシステムはまた、様々な入力デバイス及び/又は出力デバイスを含んでもよい。プロセッサは、Intel(登録商標)、AMD(登録商標)、又は他の「既製の(off-the-shelf)」マイクロプロセッサなどの汎用デバイスを含んでもよい。プロセッサには、ASIC、SoC、SiP、FPGA、PAL、PLA、FPLA、PLD、又は他のカスタマイズされたデバイス若しくはプログラム可能なデバイスなどの、専用処理デバイスが含まれ得る。メモリには、スタティックRAM、ダイナミックRAM、フラッシュメモリ、1つ以上のフリップフロップ、ROM、CD-ROM、ディスク、テープ、磁気記憶媒体、光学記憶媒体、若しくは他のコンピュータ記憶媒体が含まれ得る。入力デバイス(単数又は複数)には、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ライトペン、タブレット、マイクロフォン、センサ、又はファームウェア及び/若しくはソフトウェアを有する他のハードウェアが含まれ得る。出力デバイス(単数又は複数)には、モニタ若しくは他のディスプレイ、プリンタ、発話合成器若しくはテキスト合成器、スイッチ、信号線、又はファームウェア及び/若しくはソフトウェアを有する他のハードウェアが含まれ得る。
コンピュータシステムは、フロッピー(登録商標)ドライブ、テープドライブ、光学ドライブ、光磁気ドライブ、又は記憶媒体を読み取るための他の手段を使用することが可能であり得る。好適な記憶媒体には、特定の物理的構成を有する磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、又は他のコンピュータ可読記憶デバイスが含まれる。好適な記憶装置には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、テープ、CD-ROM、DVD、PROM、RAM、フラッシュメモリ、及び他のコンピュータシステム記憶装置が含まれる。物理的構成は、本明細書で説明される特定の所定の方法でコンピュータシステムを動作させるデータ及び命令を表す。
本発明の実装を支援する好適なソフトウェアは、本明細書に提示される教示、並びにModern Fortran、Java(登録商標)、Pascal、C++、C、PHP、.Net、データベース言語、API、SDK、アセンブリ、ファームウェア、マイクロコード、並びに/又は他の言語及びツールなどのプログラミング言語及びツールを使用して、当業者によって容易に提供される。好適な信号フォーマットは、エラー検出及び/若しくは訂正ビット、パケットヘッダ、特定のフォーマットのネットワークアドレス、並びに/又は当業者によって容易に提供される他のサポートデータの有無にかかわらず、アナログ形式又はデジタル形式で具現化されてもよい。
特定の実施形態の態様は、ソフトウェアモジュール又はコンポーネントとして実装されてもよい。本明細書で使用される場合、ソフトウェアモジュール又はコンポーネントは、コンピュータ可読記憶媒体内又はコンピュータ可読記憶媒体上に位置する任意のタイプのコンピュータ命令又はコンピュータ実行可能コードを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、例えば、1つ以上のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実行するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などとして編成され得るコンピュータ命令の1つ以上の物理ブロック又は論理ブロックを含んでもよい。特定のソフトウェアモジュールは、コンピュータ可読記憶媒体の異なる位置に記憶された異なる命令を含んでもよく、これらの命令は、モジュールの説明された機能を一緒に実装する。実際、モジュールは、単一の命令又は多くの命令を含んでもよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、及びいくつかのコンピュータ可読記憶媒体にわたって分散されてもよい。
いくつかの実施形態は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境において実施されてもよい。分散コンピューティング環境では、ソフトウェアモジュールは、ローカルコンピュータ可読記憶媒体及び/又はリモートコンピュータ可読記憶媒体内に位置してもよい。加えて、データベースレコード内で結び付けられている、又は一緒にレンダリングされているデータは、同じコンピュータ可読記憶媒体内に、又はいくつかのコンピュータ可読記憶媒体にわたって常駐してもよく、ネットワークにわたってデータベース内のレコードのフィールド内で一緒にリンクされてもよい。一実施形態によれば、データベース管理システム(DBMS)は、ユーザが1つ以上のデータベースと相互作用することを可能にし、データベースに含まれるデータへのアクセスを提供する。
図1A及び図1Bは、岩石要素102に対する応力を示している。特に、図1Aは、発破孔104から放出された衝撃波によって岩石要素102に加えられた応力を示し、図1Bは、岩石要素102内の結果として生じる半径方向の亀裂110又は破壊を示している。発破誘発による岩石破片は、衝撃波の生成及び伝播、衝撃波の応力波への減衰、岩石における亀裂形成及び亀裂成長メカニズム、爆発性ガス装填、岩石ヒーブ動作などの多くの異なる物理的現象を伴う複雑な物理的プロセスである。これらは、ほんの一瞬のうちに動的に発生する。結果として、単一の閉形解析式を使用して発破のこれらの物理的態様を捕捉することは非常に困難である。岩石発破による破片を表すために、多くの数値モデルが提案されてきた。いくつかのモデルは、破片予測に関して他のモデルよりも成功している。
衝撃波が掘削孔の壁に衝突すると、波の強度は、岩石の圧縮強度をはるかに超え、それによって、掘削孔壁表面の岩石を損傷及び破砕する。衝撃波が発破孔104から更に伝播するにつれて、衝撃波の強度は減少し、衝撃波は応力波に変換される。応力波は、半径方向に圧縮応力106を及ぼし、接線方向に引張応力108を及ぼす。図示された実施形態では、岩石要素102の接線強度は、圧縮強度よりも小さい。その結果、岩石は、接線方向の引張応力108によって破壊され、半径方向の亀裂110が形成される。高圧爆発性ガスは、半径方向の亀裂110を貫通し、岩石の破砕を更に拡張/支援する。
図2Aは、発破サイトの一部分の3Dモデル202を示している。3Dモデル202は、各角部に発破孔(例えば、第1の発破孔206、第2の発破孔208、及び第3の発破孔210)を含む。図示された実施形態は3Dモデル202の角部上の発破孔を示しているが、発破サイトのモデル全体にわたって複数の発破孔が含まれてもよい。3Dモデル202の発破孔は、各発破孔に対するステミングをモデル化するために表面212まで完全には拡張していない。
3Dモデル202を生成するために、モデル化システムは、複数の入力を受信することができる。入力は、様々なソースから受信されてもよい。例えば、入力は、ヒューマンメディアインタフェース(HMI)、モデル化システムに記憶された以前のモデル、発破サイト走査システム、又はモデル化システムに記憶されたデフォルト値のうちの1つ以上から受信されてもよい。入力には、発破孔データ及び発破サイトデータが含まれ得る。発破孔データには、発破孔間隔、発破孔負荷、発破孔深さ、発破孔直径、発破孔パターン、発破孔の数、ステミング情報、爆発特性、発破孔角度、発破孔位置、列オフセット、バックブレーク、前列負荷、発破孔の上部座標、発破孔の下部座標、サブドリル情報、及びデッキ情報などの発破孔パラメータが含まれ得る。
発破サイトデータには、発破サイトのベンチ情報及び地質学的特性が含まれ得る。ベンチ情報の非限定的な例には、面角度、ベンチ高さ、ベンチディップ、ピットディップ、自由面位置、及びスポイル角が含まれる。地質学的特性の非限定的な例には、鉱物質(元素及び/又は鉱物)、岩質構造(1次、2次、及び/又はテクスチャ)、多孔性、硬度、減衰、ヤング率、せん断弾性率、バルク弾性率、ポアソン比、P波速度、S波速度、岩石密度、岩石タイプ、岩石強度、岩石状態、岩石記載、接合部条件、接合部角度、接合部配向、接合部間隔の標準偏差、凝集力、垂直接合部間隔、水平接合部間隔、一軸圧縮強度(UCS)、音速、穿孔の標準偏差、衝撃速度、岩石の破壊靭性、岩石の反射率、岩石の引張強度、内部摩擦角、ユゴニオデータ(例えば、最小Up、最大Up、最小Us、最大Us)、及び地面応力(σ1、σ2、σ3、応力配向、ディップ、方向、及びロール)が含まれる。「テクスチャ」は、岩石又は他の材料を形成する絡み合った鉱物結晶のサイズ、形状、及び配置を指す。地質学的特性を使用して、破砕性及び破片化性などの更なる地質学的特徴を判定することができる。
図2Bは、複数の体積要素(例えば、要素204)に分割された3Dモデル202を示している。3Dモデル202は、所望に応じて多数又は少数の要素に分割されてもよい。多数の要素は、シミュレーションに対してより良好な分解能を提供することができ、より少ない要素は、より少ない計算リソースを使用することができる。
モデル化システムは、各要素内のシミュレーション発破からの破壊を追跡することができる。FDMでの結果により、各要素における破壊強度を予測することができる。破壊強度は、所与の領域(例えば、要素)内の破壊の量を指す。破壊は、自然接合部、又は発破からの衝撃波によって引き起こされる破壊のいずれかであり得る。破壊強度はまた、破壊頻度と呼ばれ得る。各要素の破壊強度を追跡することによって、モデル化システムは、破片サイズを予測することができる。
図3Aは、任意のシミュレーション発破前の3Dモデル202の上面図を示している。図示されるように、3Dモデル202は、第1の発破孔206、第2の発破孔208、第3の発破孔210、及び第4の発破孔302を含む。加えて、3Dモデル202は、岩石内の自然接合部のセット304を含む。自然接合部のセット304は、岩石の地質学的特性の一部である既存の接合部破壊である。いくつかの実施形態では、自然接合部のセット304は、3Dモデル202の深さに沿って均一に延びていてもよく、他の実施形態では、自然接合部のセット304は、3Dモデル202全体にわたって位置及び配向がシフトしてもよい。例えば、異なる岩石層は、異なる自然接合部のセットを用いてモデル化されてもよい。
図3Bは、第1の発破孔206及び第2の発破孔208からのシミュレーション発破後の3Dモデル202の上面図を示している。示されるように、発破は、発破孔から拡張する破壊(すなわち、爆発破壊306)をもたらす。
FDMを使用したモデル化システムは、岩石内に存在する自然接合部のセット304からの亀裂と、発破孔からの発破誘発による破壊(すなわち、爆発破壊306)との間の破壊相互作用に基づいて、岩石の破片サイズを予測する。発破孔からの亀裂は、互いに相互作用し、かつ岩石内の自然接合部のセット304と相互作用する。これらの相互作用は、破壊の等価強度を判定するためにモデル化システムによって使用されてもよい。
示されるように、発破孔の近くの領域では、爆発破壊306が地質学的特性を圧倒し、その領域内に多くの破壊を引き起こす。爆発破壊306は、発破孔から更に拡大するにつれて広がって密度が低くなる。発破孔の間の領域では、自然接合部のセット304と爆発破壊306との間の破壊相互作用が、岩石の破片に対してより大きい影響を及ぼす。これらの領域では、モデル化システムは、自然に発生する破片、発破後の破片、更には隣接する発破孔からの重なり合う破片の両方の相加効果を考慮に入れることができる。
いくつかの実施形態では、モデル化システムは、破壊強度を判定する際に、以前の発破からの破壊を考慮に入れることができる。例えば、発破孔の列が発破された後のベンチ発破では、新しい自由面が作成される。ここで発破孔の列がなくなっているが、モデル化システムは、新しい自由面の境界内にある発破によって引き起こされる破壊を記憶することができる。以前の発破破壊は、自然に発生する破片及び次の発破の破片に加えられてもよい。
発破誘発による破壊の強度は、i)爆発特性、ii)岩石特性、iii)発破の幾何学的形状、及びiv)発破のタイミングなどの、問題の物理的態様を考慮する経験式によって予測することができる。破壊強度の概念の1つの利点は、(単位長さ当たりの破壊として定義される)強度が、自由面に対するそれらの角度が同様である場合に追加され得ることである。そのような追加は、等価破壊のソースに関係なく有効であり得る。
いくつかの実施形態では、爆発誘発による破壊強度は、以下の通りであり得る。
ここで、
・kは、i)爆発特性、ii)岩石特性、及びiii)発破の幾何学的形状に基づき得る、サイト固有の較正パラメータである。
・rは、孔からの距離(単位フィート)である。
示されるように、破壊強度は、発破孔からの距離に基づいて急速に減少する。例えば、孔から1フィートの距離では、破壊頻度は1フィート当たり4,000個の破壊であり得る。一方、16フィートでは、破壊頻度は、1フィート当たりちょうど1つの破壊に低減され得る。
いくつかの実施形態では、爆発誘発による破壊強度は、以下の式を使用することによって計算され得る。
ここで、
F1は、岩石特性及び爆発特性に対応し、F2は、粒子サイズ分布曲線の形状を与え(例えば、円筒状装薬に対する幾何学項)、F3は、装薬からの要素の距離に基づいて強度効果を生成する。Kは、サイト固有の較正パラメータである。Kパラメータは、サイト固有の岩石破壊特性に依存し得る。式2の関数を、以下の詳細な式に示す。
ここで、
・F1において、分子は、歪みエネルギー密度によって記述される岩石強度であり、分母は、爆発物から利用可能なエネルギーである。
・Rは、孔半径に対応する。
・Rは、孔からの要素の半径方向直交距離である。
・BRは、発破孔からの要素の距離である(BRは、ステミングゾーンにおいてRとは異なる)。
・HMX及びXMSは、ベクトル距離式を使用して異なる発破孔配向に対して評価される距離関数である。HMXは、装薬の下部から要素中心までの(発破孔方向に沿って測定された)距離である。XMSは、装薬の上部から要素中心までの(発破孔方向に沿って測定された)距離である。
・指数α、γ、及びδは、試験ベンチ発破ショットを使用して較正される。
・PFは、パウダー係数である。
・EEは、爆発エネルギーである。
式1~5から分かり得るように、これらの関数は無次元であり、これにより、実施形態は、SI、CGSなどの異なる単位系を使用するために更なる柔軟性が可能になり得る。F2における逆正接関数は、破片サイズ分布の所望の形状を生成することができる。
式を較正してパラメータ(K、α、γ、δ)の最良のセットを見いだすために、実験データセットと数値データセットとの間の二乗平均平方根誤差(RMSE)を計算してもよい。いくつかの実施形態では、RMSE誤差を最小化して、発破を表す最良のパラメータセットを見つけるために、多くの最適化反復が行われてもよい。いくつかの実施形態では、FDMシステムは、RMSEを使用して、破壊密度モデルを発破サイトに対してカスタマイズすることができる。例えば、サイトのRMSE調査は、FDM適合パラメータ(例えば、K、α、γ、δ)を徐々に変化させながら、破壊密度モデルを複数回(例えば、1,000回のシミュレーション)実行することによって達成され得る。RMSE調査のために、システムは、FDM結果を特定のサイトからの実際の発破結果と比較してもよい。システムは、数千回のRMSE反復を実行することによって実際の発破データに一致するようにFDMパラメータ(K、α、γ、δ)を最適化しようと試みることができる。シミュレーションを使用して、システムは、(その特定のサイトに対する)FDM用の最適化されたRMSE適合パラメータを得ることができる。RMSE調査により、将来の発破によって生成される破片を正確に予測することができる調整された適合パラメータをもたらすことができる。
3Dモデル202を構成する要素の各々に対する総破壊強度を判定するために、爆発破壊306及び自然接合部のセット304からの破壊強度を組み合わせてもよい。例えば、3Dモデル202の各要素に対して、モデル化システムは、各要素に対する総破壊強度を判定するために、要素内に位置する爆発破壊306及び自然接合部のセット304を追加してもよい。
いくつかの実施形態では、破壊間の相互作用は、FDM用の組み合わせ規則を使用して組み合わせられ得る。モデル化システムは、式2を使用して体積要素における破壊強度を予測し、次いで、以下の式6を使用して、その結果を以前の破壊強度と組み合わせることができる。
ここで、
は、体積要素において結果として生じる破壊強度である。I及びAはそれぞれ、既存の破壊強度及び破壊角度である。同様に、I及びAは、新しい破壊強度及び破壊角度に対応する。Cは「亀裂横断係数(crack crossing factor)」であり、これは本質的に直交破壊強度に対する破壊強度を減少させる係数である。
一般に、平行破壊は、合計されて、強度を増加させ得る。一方、直交破壊は、体積要素における破壊強度を減少させる傾向がある。より高い強度を有する破壊角度は、優勢であると見なされ、次の反復のために保持され得る。破壊角度の判定は、図7A及び図7Bを参照して説明される。
総破壊強度を使用して、モデル化システムは、破片サイズを判定することができる。いくつかの実施形態では、各要素の破片サイズは、以下を計算することによって判定され得る。
ここで、Fは、総破壊強度である。
図4は、距離関数の計算、及び発破における岩石要素に対する装薬位置の検出のためにFDMシステムによって使用され得るベクトル力学式404を示している。ベクトル力学式404は、孔基部406における発破孔410と岩石要素402との間の角度、及び孔上部408における発破孔410と岩石要素402との間の角度を使用する。図示された実施形態におけるベクトル力学式404は、以下の通りである。
ここで、
・Hは、発破孔長さの大きさ、及び孔基部から孔上部への方向を有するベクトルである。
・SBは、孔基部から要素中心に引かれたベクトルである。
・STは、要素中心から孔上部に引かれたベクトルである。
ベクトル力学式404は、HMX416及びXMS418の距離を解くために使用され得る。HMX及びXMSは、FDMにおいて使用され得る距離関数である。HMXは、孔基部から交点420までの距離として測定される。XMSは、孔上部408から交点420までの距離として測定される。交点420は、岩石要素402の中心から引かれた垂線と、ベクトルHによって表される発破孔線との間の交点を表す。FDMシステムは、角度β及びθを計算するためにH.SB及びH.STを使用することができる。次いで、システムは、これらの角度(β及びθ)及び方向余弦を使用して、距離HMX及びXMSを数学的に計算することができる。
いくつかの実施形態では、FDMモデル化システムは、モデルの異なるサブゾーンにおける岩石の正確な処理のために、これらのベクトル力学式404を使用することができる。ドット積及び方向余弦を使用して、モデル化システムは、負荷、間隔、ステミング、サブドリルなどの発破パラメータを明示的に定義することなく、異なる位置における破壊強度を予測することができる。
いくつかの実施形態では、FDMモデル化システムは、ベクトル力学式404を使用して、任意の発破孔配向及び可変発破パラメータを取り扱うことができる。ベクトル力学式404を使用して、モデル化システムは、発破孔のサイズ、位置、又は配向にかかわらず、距離関数及び装薬位置を正確に予測することが可能であり得る。例えば、ベクトル力学式404は、角度付けされた発破孔及び可変装薬長さ/位置を有する発破に対する計算を処理するために使用されてもよい。
図5は、発破モデル500の各要素における反射衝撃波502によって引き起こされる破壊及び破壊強度を判定するためのゴースト孔504を有する発破モデル500の上面図を示している。発破モデル500は、自由面506を有するベンチ発破のモデルである。図2Bの3Dモデル202と同様に、発破モデル500は、3Dであり、複数の別個の要素を含むことができる。反射衝撃波502は、発破からの衝撃波が自由面506及び上面に到達するときに引き起こされる。いくつかの実施形態では、自由面の可変反射率は、100%に設定されてもよい。
ゴースト孔504は、自由面506から試験発破孔510の列と等しい距離に配置されてもよい。試験発破孔510は、現在発破シミュレーションを行っている発破孔である。試験発破孔510は、負荷508の距離だけ自由面506から距離を置いて配置されている。したがって、図示された実施形態では、ゴースト孔504は、負荷508の距離だけ自由面506を越えて配置されている。ゴースト孔504は自由面506を越えているため、ゴースト孔504は自由空間内に配置されており、発破モデル500のどの岩石要素とも直接接触していない。
試験発破孔510からの発破をシミュレーションするために、モデル化システムは、試験発破孔510及びゴースト孔504の両方から同時に発破を開始することができる。ゴースト孔504の同時開始及び配置の結果として、試験発破孔510からの衝撃波が自由面506に到達すると、ゴースト孔504からの衝撃波は、発破シミュレーション用の反射衝撃波502として作用する。したがって、モデル化システムは、反射衝撃波502を使用して、ゴースト孔504からの衝撃波をシミュレーションすることができる。いくつかの実施形態では、モデル化システムは、自由面の反射率が100%であると想定してもよい。したがって、ゴースト孔504の衝撃波は、試験発破孔510からの衝撃波と大きさが等価であり得る。換言すれば、図3Bを参照して説明した式を使用して、試験発破孔510の各々及びゴースト孔504の各々からの破壊強度を計算することができる。
ゴースト孔504は、試験発破孔510と同じ形状であってもよい。例えば、ゴースト孔504は、試験発破孔510と同じ直径及び深さを有することができる。いくつかの実施形態では、ゴースト孔504は、試験発破孔510の装薬の長さの衝撃波を放射するようにシミュレーションされてもよい。他の実施形態では、ゴースト孔504は、試験発破孔510の装薬の長さ及びステミングの衝撃波を放射するようにシミュレーションされてもよい。
いくつかの実施形態では、発破モデルの上面からの反射をモデル化するために追加のゴースト孔が使用されてもよく、例えば、ゴースト孔は、上面から、ステミング領域の長さに等しい距離に配置されてもよい。これらのゴースト孔は、ステミングゴースト孔と呼ばれることがあり、ステミングゾーン内に反射衝撃波を生成することができる。これらのゴースト孔は、発破の上面における衝撃波の反射をシミュレーションする。
いくつかの実施形態では、試験発破孔510は、既に穿孔された発破サイトの実際の走査データ又はGPSデータに基づいて配置されてもよい。いくつかの実施形態では、試験発破孔510は、以前に発破されたサイトに基づいてもよく、過装薬された発破孔、装薬不足の発破孔、適切に爆発しなかった発破孔、部分的に水で満たされた発破孔、又はそうでなければ異常な爆発を有する発破孔を考慮に入れることができる。このデータをモデルに入力して、発破後の破片を予測することができる。
ゴースト孔504において生成される反射衝撃波502は、試験発破孔510からの衝撃波とは異なる角度を有し得る。例えば、一実施形態では、複数のゴースト孔504からの反射衝撃波502は、第1の角度を有する引張波としてモデル化され、複数の試験発破孔510からの衝撃波は、第2の角度における圧縮波としてモデル化される。
ゴースト孔504はまた、図6を参照して説明されるように、動的自由面を作成するためにモデル化システムによって使用され得る(図6を参照)。
図6は、ゴースト孔608及び動的自由面604を有する発破モデル600の上面図を示している。発破モデル600は、発破孔の複数の列(すなわち、列R5 612及び列R6 610)を含む。列R5 612の発破孔は、以前に発破されている。列R5 612の発破孔が発破される前、動的自由面604は、ベンチ内の列R5 612を含むように列R5 612の前にあった。モデル化システムは、動的自由面604を列R5 612の後ろに移動させており、列R5 612の発破中にベンチから破壊された岩石要素を表している。動的自由面604を移動させることにより、モデル化システムが反射衝撃波の影響をより正確に判定することを可能にする。この例では、tは点火時間であり、Rは点火される列(i=1,2,・・・n)である。
シミュレーション中に各列が点火されると、モデル化システムは、動的自由面604を動的に移動させる。動的自由面604を移動させることは、再メッシュ化を回避するのに役立ち、発破モデル600にバックブレーク効果を含めることができる。列が点火されると、動的自由面604によって示されるように、バックブレーク606及び新しい自由面が作成される。動的自由面604は、適時に追加の列を点火するにつれて移動する。
バックブレーク606は、以前に点火された列と動的自由面604の新しい位置との間の距離である。列が点火されるときはいつでも、列と整列していて、列と以前の自由面との間にある岩石要素は除去される。加えて、いくつかの実施形態では、列の後ろのいくつかの岩石要素(例えば、発破された列よりも以前の自由面から遠い岩石)もまた、除去される。例えば、列R5 612と動的自由面604との間の距離は、バックブレーク606である。いくつかの実施形態では、バックブレーク606は、負荷の3分の1であってもよい。いくつかの実施形態では、複数の発破孔の負荷がモデルの異なるy軸高度において変化するように、動的自由面604は変化されてもよい。
バックブレーク606は、次の列が点火される負荷を変更する。有効負荷602は、列間の間隔からバックブレーク606を差し引いたものである。有効負荷602は、ゴースト孔608の配置を判定するために使用される。ゴースト孔608は、動的自由面604から、有効負荷602と等価な距離だけ離れて配置される。換言すれば、列R6 610と動的自由面604との間の距離618は、動的自由面604とゴースト孔608との間の距離620に等しい。ゴースト孔608は、列R6 610に対して動的自由面604の反対側に配置される。
ゴースト孔608は、列R6 610の発破孔からの衝撃波と同時に衝撃波を開始する。ゴースト孔608からの衝撃波は、列R6 610の発破孔からの衝撃波と同時に動的自由面604に到達し、動的自由面604から反射される衝撃波をシミュレーションする。したがって、ゴースト孔608は、列R6 610と同じタイミングに従う。すなわち、列R6 610内の発破孔のうちの1つが点火されるときはいつでも、対応するゴースト孔が点火される。例えば、第1の発破孔614が200ミリ秒(ms)で点火され、衝撃波が放出されると、同時に、衝撃波が第1のゴースト孔616から放出される。同様に、図示された実施形態では、発破孔及びゴースト孔の残りの対は、225ms、250ms、275ms、及び300msで点火される。
動的自由面604は、任意の発破パターン又はタイミングシーケンス用に作成されてもよい。加えて、動的自由面604を使用することにより、モデル化システムは、複数の列及び孔を有する大きい問題をシミュレーションする際の再メッシュ化を回避することができる。
図7A及び図7Bは、モデル化システムがどのように破壊角度を定義することができるかを示している。破壊角度は、実際の衝撃波と反射衝撃波との間の角度として定義される。図7Aは、第1の発破孔704からの発破モデル702及び破壊角度の上面図を示している。第1の発破孔704からの衝撃波の角度は、自由面708と入射衝撃波方向との間の角度を見つけることによって、モデル化システムによって判定することができる。より具体的には、入射衝撃波の角度は、自由面708の内側と入射波方向との間の角度である。
同様に、図7Bは、第1の発破孔704に対応するゴースト孔706からの発破モデル702及び破壊角度の上面図を示している。示されるように、ゴースト孔706の反射衝撃波からの角度は、自由面708の内側及び反射波方向からも計算することができる。
いくつかの実施形態では、角度は正であると考えられる。加えて、発破孔の位置が垂直方向(y方向)に変更される場合、モデル化システムは、方向余弦を使用して、平面(x-z平面)内の装薬位置を正確に特定することができる。破壊強度の支配的な角度の計算及び保存値は、システムによって使用されてもよい。例えば、平行破壊は協働し得るが、直交破壊は互いに干渉する。システムは、破壊が到着する順序を認識し、新しく生成された破壊の各体積要素における既存の破壊との相互作用を、点火する孔ごとに考慮することができる。
図8は、発破孔802の側面図を示している。示されるように、発破孔802は、ステミング804及び装薬806を含む。いくつかの実施形態では、モデル化システムは、3Dモデルの各要素の破片サイズを判定し、かつ破片サイズ分布を生成するために、図示された二重ArcTan関数楕円形状の破壊強度等高線808を使用することができる。破壊強度等高線808は、装薬806を中心とすることができる。
いくつかの実施形態では、FDMモデル化システムは、FDMを複数の地質層及び複数のデッキと統合することができる。地質層及び複数のデッキは、FDMモデル化システムへの入力であってもよい。
図9Aは、破壊強度をより正確に予測するために岩石タイプ特性を組み込む3Dモデルを示している。各岩石層(地質層とも呼ばれる)は、密度、破壊靭性、及び弾性率を含む岩石特性に関連付けられ得る。これらの岩石特性は、各岩石層内の要素がどのように破壊するかに影響を及ぼし得る。例えば、密度のより低い岩石は、密度のより高い岩石よりも更に破壊が拡張することを可能にし得る。
掘削孔内の地質層、又は発破パターンを表すFDMモデル化システムへの入力は、FDM分析に適用することができる。地質層は、異なる地質学的特性(例えば、岩石タイプ、多孔性、硬度など)を有する層であり得る。FDMモデル化システムは、地質学的特性を使用して、異なる地質層が異なって破壊し得るように、地質学的特性に基づいて岩石がどのように破壊するかを調整することができる。例えば、複数の体積要素の各々における爆発破壊は、複数の体積要素がどの地質層内に位置するかによって影響を受ける。
地質学的特性の非限定的な例には、鉱物質(元素及び/又は鉱物)、岩質構造(1次、2次、及び/又はテクスチャ)、多孔性、硬度、岩石強度、並びに密度が含まれる。「テクスチャ」は、岩石又は他の材料を形成する絡み合った鉱物結晶のサイズ、形状、及び配置を指す。地質学的特性を使用して、破砕性及び破片化性などの更なる地質学的特徴を判定することができる。地質学的特性は、地震データ、穿孔データ、穿孔切削物、コアサンプル、又はそれらの組み合わせなどのソースから、直接的又は間接的に判定することができる。例えば、穿孔切削物及び/又はコアサンプルは、蛍光X線分析又は蛍光ガンマ線分析、走査型電子顕微鏡、並びに他の分光法及び/又は顕微鏡技術を使用して分析されてもよい。地質学的データは、1フィート当たりなどの増分ベースの情報を含むことができる。
いくつかの実施形態では、地質層の地質学的特性は、穿孔データから取得することができる。穿孔データは、スマートドリル上のセンサによって捕捉されてもよい。穿孔データには、ドリルビットサイズ、ドリルビット回転速度、ドリルビットトルク、貫通速度、ビット振動、プルダウン圧、ベイリング空気圧、孔位置、孔数、及び孔長さ若しくは深さなどの情報が含まれ得る。穿孔データは、発破孔の長さに沿った地質学的特性に相関し得る。したがって、穿孔データを使用して、発破孔の長さに沿った硬度値(すなわち、硬度プロファイル)を生成することができる。
図9Bは、複数のデッキを有する垂直発破孔910の断面図を示している。デッキは、異なる爆発エネルギーを有するセグメントであり得る。例えば、各セグメントは、異なるエマルジョン密度又はANFOエネルギー密度を有し得る。垂直発破孔910は、第1の爆発エネルギーAで搬送される第1の爆発生成物61a、第2の爆発エネルギーBで搬送される第2の爆発生成物61b、第3の爆発エネルギーCで搬送される第3の爆発生成物61c、及び第4の爆発エネルギーDで搬送される第4の爆発生成物61dを含む爆発生成物61(例えば、増感生成物)で充填されてもよい。爆発生成物61は、異なる爆発エネルギーで搬送される追加のセグメントを更に含んでもよいことを理解されたい。各デッキにおける爆発エネルギーは、その層における岩石の硬度に一致するように設定され得る。岩石層の硬度は、深さに対して任意のランダムな順序であり得る。したがって、デッキ爆発エネルギーは、発破孔内で任意の順序で配置することができる。爆発エネルギーは、地質学的特性を、地質学的特性に一致する爆発エネルギーを有する隣接する爆発生成物と一致させようとする順序で充填されてもよい。
図9Bは、発破孔910に沿った相対爆発エネルギー分布を、発破孔910の両側上の棒グラフEで示している。爆発生成物61は4つの異なる搬送密度で示されているが、いくつかの実施形態では、相対爆発エネルギー分布は、爆発生成物61の上部から爆発生成物61の下部まで徐々に変化し得る。いくつかの実施形態では、各デッキ内の爆発エネルギー分布は、一定又はほぼ一定のままであってもよく、各デッキは、そのデッキ内の地質学的特性に基づいて選択された爆発エネルギーを含んでもよい。
FDMモデル化システムは、破壊モデルを準備するための入力として爆発物レイヤリングを使用することができる。爆発物レイヤリングは、エマルジョンの密度のレイヤリング、又は爆発生成物(例えば、ANFO)の爆発エネルギーのレイヤリングであり得る。
いくつかの実施形態では、FDMモデル化システムは、破壊モデルを準備する際に、爆発物レイヤリング及び地質層の両方を使用することができる。いくつかのモデルでは、地質層及び爆発エネルギー層は一致してもよい。他のモデルでは、地質層及び爆発エネルギー層は一致しない。
図10は、FDMを使用した地下採掘ストープモデル1000のシミュレーションを示している。図示の例に示されるように、モデル化システムは、FDMを使用して、異なる装薬長さを有する角度付けされた発破孔をシミュレーションすることができる。分かり得るように、装薬長さ、ステミング、及び間隔のような物理的パラメータは、モデルの異なるサブゾーンにおいて変化する場合がある。
破片サイズ及び破片強度を判定するために、モデル化システムは、図4を参照して説明されるように、装薬の上部座標及び下部座標を読み取り、ベクトル距離式を使用して他のパラメータを計算することによって、発破パラメータを生成することができる。次いで、本明細書で説明されるように、破壊強度を計算することができる。
図10はまた、破片サイズのプロット分布1002を示している。発破孔の近くでは、発破により、非常に微細な粒子サイズの岩石が生成される。破片サイズのプロット分布1002は、モデルの異なるサブゾーンにおける破片を示している。勾配を用いてより大きい粒子が示され得る。破片サイズのプロット分布1002は、モデルをチェックし、2D粒子サイズ分布プロットに更なる忠実度を追加するために使用され得る。
図11は、発破から結果として生じる岩石破片サイズを予測する方法1100のフローチャートを示している。方法1100を使用するモデル化システムでは、発破サイトのモデルが使用される。発破サイトモデルには、発破孔データ及び発破サイトデータが含まれ得る。発破孔データには、発破孔間隔、発破孔負荷、発破孔深さ、発破孔直径、発破孔パターン、発破孔の数、ステミング情報、爆発特性、発破孔角度、発破孔位置、列オフセット、バックブレーク、前列負荷、発破孔の上部座標、発破孔の下部座標、サブドリル情報、及びデッキ情報などの発破孔パラメータが含まれ得る。いくつかの実施形態では、方法1100は、使用される爆発物タイプを選択することと、装薬長さを選択することと、複数の発破孔内に装薬を配置することと、を含むことができる。
発破サイトデータには、発破サイトのベンチ情報及び地質学的特性が含まれ得る。ベンチ情報の非限定的な例には、面角度、ベンチ高さ、ベンチディップ、ピットディップ、自由面位置、及びスポイル角が含まれる。地質学的特性の非限定的な例には、鉱物質(元素及び/又は鉱物)、岩質構造(1次、2次、及び/又はテクスチャ)、多孔性、硬度、減衰、ヤング率、せん断弾性率、バルク弾性率、ポアソン比、P波速度、S波速度、岩石密度、岩石タイプ、岩石強度、岩石状態、岩石記載、接合部条件、接合部角度、接合部配向、接合部間隔の標準偏差、凝集力、垂直接合部間隔、水平接合部間隔、一軸圧縮強度(UCS)、音速、穿孔の標準偏差、衝撃速度、岩石の破壊靭性、岩石の反射率、岩石の引張強度、内部摩擦角、ユゴニオデータ(例えば、最小Up、最大Up、最小Us、最大Us)、及び地面応力(σ1、σ2、σ3、応力配向、ディップ、方向、及びロール)が含まれる。「テクスチャ」は、岩石又は他の材料を形成する絡み合った鉱物結晶のサイズ、形状、及び配置を指す。地質学的特性を使用して、破砕性及び破片化性などの更なる地質学的特徴を判定することができる。
モデル化システムは、発破サイトモデルを複数の体積要素に分割することができる(1102)。モデル化システムは、シミュレーション発破全体にわたって各体積要素における破壊強度を追跡することができる。例えば、モデル化システムは、複数の体積要素における既存の接合部破壊を判定することができる(1104)。モデル化システムは、複数の発破孔の各々からの発破をシミュレーションし(1106)、複数の体積要素における爆発からの破壊(爆発破壊)を判定することができる(1108)。発破は、同時であってもよく又は連続的であってもよい。連続的である場合、各発破後、モデル化システムは、発破によって生じた破壊強度を記録することができる。
いくつかの実施形態では、モデル化システムは、自由面を越えた複数のゴースト孔における発破をシミュレーションすることによって、モデルの自由面における衝撃波反射をシミュレーションして、複数の体積要素における反射破壊を判定することができる(1110)。モデル化システムは、既存の接合部破壊と、爆発破壊と、反射破壊とを組み合わせて、複数の体積要素における総破壊強度を判定することができる(1112)。モデル化システムは、各体積要素に関連付けられた総破壊強度を変換して、各体積要素の破片サイズを判定し、複数の体積要素における総破壊強度に基づいて、モデルの予測破片サイズ分布を提供することができる(1114)。
いくつかの実施形態では、モデル化システムは、動的自由面を使用することができる。モデル化システムは、列が発破された後に動的自由面を移動させてもよい。例えば、システムは、バックブレークを考慮するために、第1の列が発破された後に自由面を第1の列の後ろの位置に移動させてもよい。いくつかの実施形態では、負荷の3分の1だけ自由面を第1の列の後ろに移動させてもよい。動的自由面の新しい位置は、次いで、次の列の発破のために使用されてもよい。移動する自由面は、ゴースト孔の配置に差を生じさせ得る。例えば、いくつかの実施形態では、ゴースト孔は、自由面から、発破孔と自由面との間の距離に等しい距離に配置される。したがって、ゴースト孔は、発破孔が自由面の第1の側上にあり、かつゴースト孔が自由面の第2の側上にある、ミラーリングされた発破孔と考えることができる。
方法1100は、発破孔が穿孔される前、発破孔が穿孔された後、又は発破が発生した後に使用されてもよい。例えば、方法1100は、まだ実行されていない発破を計画するために使用されてもよく、又は既に実行された発破の破片サイズを推定するために使用されてもよい。例えば、発破が完了した後であるが機器がマックパイルの除去を開始する前に、システムは、発破が実際にどのように発生したかの知識に基づいてシミュレーションを実行することができる。したがって、過装薬された孔、装薬不足の孔、適切に爆発しなかった孔、部分的に水で満たされた孔などの孔をシミュレーション内に入力することができ、鉱山技術者は、発破によってどの破片が生成されたかについての予測を更新することができる。いくつかの実施形態では、システムはまた、発破からスロー(throw)を予測し、マックパイルにおける破片サイズ領域を予測することができる。いくつかの実施形態では、マックパイル及び破片サイズの予測を使用して、発破サイトから材料を除去するためのコスト及び時間、並びに鉱石を粉砕することに伴う時間及びコストを計算することができる。
図12は、一実施形態によるFDMモデル化システム1200のブロック図である。FDMモデル化システム1200は、本明細書の他の図を参照して説明される方法を実行し、その技法を使用することができる。FDMモデル化システム1200は、メモリ1203と、1つ以上のプロセッサ1204と、ネットワークインタフェース1206と、入力/出力インタフェース1208と、システムバス1209とを含み得る。
1つ以上のプロセッサ1204は、Intel(登録商標)、AMD(登録商標)、又は他の標準マイクロプロセッサなどの、1つ以上の汎用デバイスを含み得る。1つ以上のプロセッサ1204には、ASIC、SoC、SiP、FPGA、PAL、PLA、FPLA、PLD、又は他のカスタマイズされたデバイス若しくはプログラム可能なデバイスなどの、専用処理デバイスが含まれ得る。1つ以上のプロセッサ1204は、ここに開示される実施形態の機能を実行するか又は他の方法で実装するために、分散(例えば、並列)処理を実行することができる。1つ以上のプロセッサ1204は、標準オペレーティングシステムを実行し、標準オペレーティングシステム機能を実行することができる。例えば、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標)、Apple(登録商標)MacOS(登録商標)、ディスクオペレーティングシステム(DOS)、UNIX(登録商標)、IRJX、Solaris(登録商標)、SunOS、FreeBSD(登録商標)、Linux(登録商標)、ffiM(商標)OS/2(商標)のオペレーティングシステムなどの、任意の標準オペレーティングシステムが使用され得ることが認識される。
メモリ1203には、スタティックRAM、ダイナミックRAM、フラッシュメモリ、1つ以上のフリップフロップ、ROM、CD-ROM、DVD、ディスク、テープ、又は磁気記憶媒体、光学記憶媒体、若しくは他のコンピュータ記憶媒体が含まれ得る。メモリ1203は、複数のプログラムモジュール1210及びプログラムデータ1220を含んでもよい。メモリ1203は、示されるようにFDMモデル化システム1200に対してローカルであってもよく、又はFDMモデル化システム1200に対して分散されていても、かつ/又はリモートであってもよい。
プログラムモジュール1210又は他のモジュールによってなど、FDMモデル化システム1200によって生成又は使用されるデータは、例えば、記憶されたプログラムデータ1220としてメモリ1203上に記憶されてもよい。データ1220は、1つ以上のデータベースとして編成されてもよい。
データ1220には、発破サイトモデルデータ1222、破壊強度1224、及び接触する破片サイズ1226が含まれ得る。発破サイトモデルデータ1222は、入力/出力インタフェース1208を介してユーザによって入力されてもよく、又はスマートドリル及びコンピュータ生成発破設計システムなどの他のソースから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、発破サイトモデルデータ1222には、発破孔データ、ベンチ情報、爆発物情報、自然接合部情報、及び地質学入力データが含まれ得る。いくつかの実施形態では、FDMモデル化システム1200は、後続の破片モデル化のための岩石特性を取得するためにセンサを備えるスマートドリルに接続されてもよい。体積要素の地質学的特性は、スマートドリルデータに基づいてもよい。地質学的特性は、各体積要素分割の方法に影響を及ぼす場合がある。いくつかの実施形態では、FDMモデル化システム1200は、後続の破片モデル化のための発破レイアウトを作成するためにコンピュータ生成発破設計システムとリンクされてもよい。いくつかの実施形態では、FDMモデル化システム1200は、個々の発破孔分析データを利用することによって、各孔からの爆発特性を読み取ることができる。破壊強度1224には、発破サイトモデルの複数の体積要素の各々に対する破壊を含み得る。いくつかの実施形態では、破壊強度1224は、各体積要素に対してセットで記憶され、各セットには、自然接合部強度、各シミュレーション発破孔発破からの破壊強度、及び各シミュレーション発破孔発破からの反射衝撃波からの破壊強度が含まれる。破片サイズ1226データは、破壊強度1224に基づいて各体積要素に関連付けられた破片サイズを記録することができる。
プログラムモジュール1210は、FDMモデル化システム1200の他の要素の全部又は一部分を含んでもよい。プログラムモジュール1210は、1つ以上のプロセッサ1204によって又はその上で、複数の動作を同時に又は並列に実行することができる。いくつかの実施形態では、開示されたモジュール、コンポーネント、及び/又はファシリティの一部分は、ハードウェア若しくはファームウェアにおいて具現化される又は非一時的機械可読記憶媒体上に記憶される、実行可能命令として具現化される。実行可能命令は、プロセッサ及び/又はコンピューティングデバイスによって実行されると、コンピューティングシステムに、本明細書で開示されるような特定の処理ステップ、手順、及び/又は動作を実装させるコンピュータプログラムコードを含み得る。本明細書で開示されるモジュール、コンポーネント、及び/又はファシリティは、ドライバ、ライブラリ、インタフェース、API、FPGA構成データ、(例えば、EEPROMに記憶された)ファームウェアなどとして、実装及び/又は具現化され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるモジュール、コンポーネント、及び/又はファシリティの一部分は、限定されないが、回路、集積回路、処理コンポーネント、インタフェースコンポーネント、ハードウェアコントローラ(単数又は複数)、ストレージコントローラ(単数又は複数)、プログラマブルハードウェア、FPGA、ASICなどを含む、汎用デバイス及び/又は特定用途向けデバイスなどのマシンコンポーネントとして具現化される。したがって、本明細書で開示されるモジュールは、コントローラ、レイヤ、サービス、エンジン、ファシリティ、ドライバ、回路、サブシステムなどと呼ばれ得る。
モジュール1210は、破壊シミュレータ1212、破壊組み合わせ計算器1214、及び破片サイズ変換器1216を備えることができる。破壊シミュレータ1212は、各発破孔からの発破、及び複数の関連付けられたゴースト孔からの反射衝撃波をシミュレーションすることができる。破壊シミュレータはまた、シミュレーション発破からの破壊強度1224を追跡することができる。破壊組み合わせ計算器1214は、破壊強度を組み合わせることができる。破片サイズ変換器1216は、各体積要素の総破壊強度を破片サイズ1226に変換することができる。いくつかの実施形態では、FDMモデル化システム1200のモジュール1210は、詳細な発破分析を行うために利用され得る。詳細な発破分析は、2D PSDプロット、3D PSDを含むことができ、大きい巨礫の位置を予測することができる。いくつかの実施形態では、FDMモデル化システム1200のモジュール1210を使用して発破設計/発破レイアウト(例えば、負荷、間隔比、孔直径、爆発エネルギーなど)を最適化して、所望の破片プロファイルを得ることができる。例えば、FDMモデル化システム1200は、所望の破片サイズを指定する入力を受信し、複数の発破設計を使用して複数の異なるシミュレーションを実行して、所望の破片サイズをもたらす最終発破設計(例えば、列間の負荷、孔間隔、孔直径、爆発エネルギーなど)を判定することができる。最終発破設計は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)に出力されてもよい。いくつかの実施形態では、最終発破設計は、発破孔穿孔、発破孔装填、及び/又は爆発シーケンスのうちの1つ以上を制御するために使用され得る。
入力/出力インタフェース1208は、1つ以上の入力デバイス及び/又は1つ以上の出力デバイスとのユーザ相互作用を容易にすることができる。入力デバイス(単数又は複数)には、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ライトペン、タブレット、マイクロフォン、センサ、又はファームウェア及び/若しくはソフトウェアを有する他のハードウェアが含まれ得る。出力デバイス(単数又は複数)には、モニタ若しくは他のディスプレイ、プリンタ、発話合成器若しくはテキスト合成器、スイッチ、信号線、又はファームウェア及び/若しくはソフトウェアを有する他のハードウェアが含まれ得る。例えば、一実施形態では、入力/出力インタフェース1208は、可能なアブレーション外周を示すグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供するディスプレイを備える。入力/出力インタフェース1208は、ユーザ入力データ1222を受信することができる。いくつかの実施形態では、入力/出力インタフェース1208はタッチスクリーンであり、サイズ入力はタッチスクリーンを介して受信される。いくつかの実施形態では、入力/出力インタフェース1208は、標的アブレーション外周を組織の画像上に重ね合わせることができる。
ネットワークインタフェース1206は、他のコンピューティングデバイス及び/若しくはネットワーク、並びに/又は他のコンピューティングネットワーク及び/若しくは通信ネットワークとの通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークインタフェース1206は、スマートドリル、発破設計システム、及び爆発物配送トラックのうちの1つ以上と通信することができる。ネットワークインタフェース1206は、例えば、イーサネット(登録商標)(IEEE 1102.3)、トークンリング(IEEE 1102.5)、ファイバ分散データリンクインタフェース(FDDI)、又は非同期転送モード(ATM)などの、従来のネットワーク接続性を備えてもよい。更に、ネットワークインタフェース1206は、例えば、インターネットプロトコル(IP)、転送制御プロトコル(TCP)、UDP/TCP上のネットワークファイルシステム、サーバメッセージブロック(SMB)、Microsoft(登録商標)共通インターネットファイルシステム(CIFS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ダイレクトアクセスファイルシステム(DAFS)、ファイル転送プロトコル(FTP)、リアルタイムパブリッシュサブスクライブ(RTPS)、オープンシステム相互接続(OSI)プロトコル、シンプルメール転送プロトコル(SMTP)、セキュアシェル(SSH)、セキュアソケットレイヤ(SSL)などのような、様々なネットワークプロトコルをサポートするように構成されてもよい。
システムバス1209は、1つ以上のプロセッサ1204、メモリ1203、入力/出力インタフェース1208、及びネットワークインタフェース1206を含む、FDMモデル化システム1200の他のコンポーネント間の通信及び/又は相互作用を容易にすることができる。
実施例
以下の実施例は、開示される方法の例示である。本開示に照らして、当業者であれば、開示された方法のこれらの例及び他の例の変形が、過度の実験無しで可能であることを認識するであろう。
実施例1-米国鉱山局のデータを使用した試験結果
米国鉱山局(United States Bureau of Mines、USBM)は、ミズーリ大学ローラ校の実験サイトにおいて29回の小規模ショットを実施し、発破された岩石をスクリーニングして破片サイズ分布プロットを作成した(Otternessら、1991)。ショットは、負荷の遅延時間が1フィート当たり1~4msである3つ又は4つの発破孔を有していた。変更された他の設計パラメータは、ベンチ高さ、負荷、間隔、ステミング、及び孔直径であった。表1は、USBM試験において使用されたパラメータの範囲を示している(全ての単位はインチである)。ショットに使用されたベンチは、塊状ドロマイト地質層であり、使用された装薬は、1.12gm/ccの密度を有するエクストラダイナマイトであった。FDMは、これらの29回のUSBMベンチ発破ショットをシミュレーションするように設定された。
表1.USBMの29回の試験において使用された物理的パラメータの範囲(Otternessら、1991)。
約20,000個の別個の体積要素を有する3次元(3D)メッシュを作成して、USBMベンチ発破の幾何学的形状を表した。式2~5を使用して、各体積要素における破壊強度を予測した。次いで、破壊強度を、各要素に割り当てられた等価サイズに変換した。数値ビンを使用してサイズをスクリーニングし、破片サイズ分布曲線を生成した。式2~5を較正してパラメータ(K、α、γ、δ)の最良のセットを見いだすために、実験データセットと数値データセットとの間の二乗平均平方根誤差(RMSE)を計算した。数千回の最適化反復を実施してRMSE誤差を最小化し、最終的に、29回のUSBMショットを表す最良のパラメータセットを見いだした。
図13Aは、複数の離散要素を有する3D発破モデルの破壊強度の3D FDM等高線プロット1302を示している。具体的には、図13Aは、29回のUSBMショットのうちの1つに対する破壊強度の3次元FDM等高線プロットを示している。分かり得るように、発破孔の近くには、非常に高い破壊強度が存在する。この高い強度は、発破孔に近い、非常に小さい岩石サイズに対応する。孔から更に離れると、強度は減衰し、その結果、岩石サイズは増加する。
図13Bは、2D粒子サイズ分布曲線1304を示している。2D粒子サイズ分布曲線1304は、USBMからの実験データとよく一致している。2D粒子サイズ分布曲線1304を取得するために、モデル化システムは、破壊強度を使用し、それらを各要素に割り当てられた等価サイズに変換した。数値ビンを使用するモデル化システムを使用してサイズをスクリーニングし、破片サイズ分布曲線を生成した。2D粒子サイズ分布曲線1304は、様々なスクリーンサイズを通過することができる岩石のパーセンテージを示している。
2D粒子サイズ分布曲線1304は、FDMを使用した予測破片サイズ分布曲線1306、及び実際の破片サイズ分布曲線1308を含んでいる。分かり得るように、予測破片サイズ分布曲線1306は、実際の破片サイズ分布曲線1308とよく一致している。
図14は、発破モデル1400の上面図を示している。図示された実施形態では、3D発破モデル1400は、円として示される3つの発破孔(第1の発破孔1402、第2の発破孔1404、及び第3の発破孔1406)、及び破線の境界でボックスとして示される複数の岩石要素(例えば、FDM要素1408)を含んでいる。示されるように、3つの亀裂(例えば、第1の亀裂1410、第2の亀裂1412、及び第3の亀裂1414)が、発破孔から出ている。亀裂は、ジグザグ線で示されており、端部の矢印は、亀裂が形成された方向を表している。
タイミングは、重要な発破設計パラメータである。列内の孔間のタイミング及び列間のタイミングは、岩石破片に有意に影響を及ぼし得る。一般に、短い遅延時間(同時点火)又は非常に長い遅延時間は、不十分な破片をもたらす可能性がある。発破に対して最良の破片をもたらすことができる最適な遅延時間が存在し得る。FDMでは、システムは、以下で説明されるように、遅延タイミングの影響を処理することができる。
異なる発破孔から対象要素(例えば、FDM要素1408)までの亀裂到達時間は、式8を使用することによって計算され得る。次いで、組み合わせ規則を使用して、破壊頻度を、対象要素に到達したシーケンスにおいて組み合わせることができる。これにより、対象の各要素に対して、結果として生じる破壊頻度及び破片データを生成する。式8では、t(NH)は、列内の孔間の遅延時間から、及び列間の遅延時間から知られる孔(NH)の点火時間である。
図14に示されるように、亀裂は、発破孔(NH=1、NH=2、及びNH=3)から、それぞれBR、BR、BRの進行距離だけ移動して対象要素に到達している。亀裂速度(V)は、岩石における音速の30%と推定され得る。これらの変数は、(式8を使用して)要素における亀裂到達時間を計算するために使用することができ、次いで、システムは、異なる孔から要素に到達したシーケンスにおいて破壊強度を組み合わせることができる。
いくつかの実施形態では、システムは、孔間の遅延時間に基づいて破壊強度を修正することができる。次に、システムは、(上述したように)シーケンスにおける破壊強度を組み合わせて、結果としてのFDM破壊強度を生成することができる。破壊強度の修正は、遅延時間に基づく破片の品質を反映することができる。例えば、非常に短い遅延は、不十分な破片を生成する可能性が高く、最適な遅延は、良好な破片を生成する可能性が高い。
本明細書で開示される任意の方法は、説明された方法を実行するための1つ以上のステップ又はアクションを含む。方法ステップ及び/又はアクションは、互いに交換可能であり得る。換言すれば、ステップ又はアクションの特定の順序が実施形態の適切な動作のために必要とされない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用が修正されてもよい。
発破モデル化システム及び方法の特定の実施形態が図示されて説明されてきたが、提供される本開示は、開示された厳密な構成及びコンポーネントに限定されないことを理解されたい。この開示の利益を有する当業者に対して明らかな様々な修正、変更、及び変形が、本開示の助けを借りて、開示される方法及びシステムの配置、動作、及び詳細において行われてもよい。
更に詳述することなく、当業者であれば、前述の説明を使用して、本開示を最大限に利用することができると考えられる。本明細書に開示される実施例及び実施形態は、単に例証及び例示として解釈されるべきであり、本開示の範囲を限定するものでは決してない。本開示の利益を有する当業者であれば、本明細書の開示の基礎となる原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に変更を加えることができることが明らかであろう。

Claims (44)

  1. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが複数の発破孔及び自由面を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記複数の発破孔の各々からの発破をシミュレーションすることと、
    前記複数の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することと、
    前記自由面を越えた複数のゴースト孔における発破をシミュレーションすることによって、前記モデルの自由面における衝撃波反射をシミュレーションして、前記複数の体積要素の各々における反射破壊を判定することと、
    前記既存の接合部破壊と、前記爆発破壊と、前記反射破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    を含む、方法。
  2. 前記発破が、連続的であり、各発破後に、爆発破壊及び反射破壊が判定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の発破孔が、連続的に発破される列を含み、前記方法が、各列が発破された後に前記モデルの新しい自由面を生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記新しい自由面が、以前に発破された列から負荷距離の3分の1に配置されている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記モデルが地下ファン発破であり、前記複数の発破孔が角度付けされている、請求項1に記載の方法。
  6. 前記複数の発破孔のうちの少なくともいくつかが角度付けされており、前記モデルが表面発破のモデルである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記爆発破壊及び前記反射破壊が、岩石特性、爆発特性、及び発破孔からの距離を使用して判定される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記複数のゴースト孔が、発破される次の発破孔として前記自由面から等しい距離に配置されている、請求項1に記載の方法。
  9. 前記複数のゴースト孔からの力が、第1の角度を有する引張波としてモデル化され、前記複数の発破孔からの力が、第2の角度における圧縮波としてモデル化される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記複数のゴースト孔における前記シミュレーションされた発破及び前記複数の発破孔における前記シミュレーションされた発破が、同時に発生する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記複数の体積要素の破片サイズを判定することが、以下の式を解くことを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 異なる破片サイズを更に合計して、前記モデルの予測破片サイズ分布を達成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記既存の接合部破壊が、地質学的特性である自然破壊を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記既存の接合部破壊が、前記モデルのy軸に沿った異なる平面上の異なる破壊を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 使用される爆発物タイプを選択することと、
    装薬長さを選択することと、
    前記装薬を前記複数の発破孔内に配置することと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記爆発破壊が、前記複数の体積要素の各々に対して以下の式を解くことによって判定され、
    ここで、F1において、分子は歪みエネルギー密度によって記述される岩石強度であり、分母は爆発物から利用可能なエネルギーであり、
    は、孔半径に対応し、
    Rは、前記孔からの要素の半径方向直交距離であり、
    BRは、前記発破孔からの要素の距離であり(BRは、ステミングゾーンにおいてRと異なる)、
    HMX及びXMSは、ベクトル距離式を使用して異なる発破孔配向に対して評価される距離関数であり、
    指数α、γ、及びδは、試験ベンチ発破ショットを使用して較正される、
    請求項1に記載の方法。
  17. 前記複数の発破孔の負荷が前記モデルの異なるy軸高度において変化するように、前記自由面が変化される、請求項1に記載の方法。
  18. 平均間隔及び平均負荷が、破壊強度を判定するために使用されない、請求項1に記載の方法。
  19. 前記複数の発破孔が、既に穿孔された発破サイトの実際の走査データ又はGPSデータに基づいて配置されている、請求項1に記載の方法。
  20. 前記複数の発破孔が、以前に発破されたサイトに基づいており、過装薬された発破孔、装薬不足の発破孔、適切に爆発しなかった発破孔、又は部分的に水で満たされた発破孔が前記モデル内に入力される、請求項1に記載の方法。
  21. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが発破孔の列を含む、ことと、
    前記複数の体積要素における既存の接合部を判定することと、
    前記発破孔の列の各々に対する発破を連続的にシミュレーションすることと、
    前記発破からの前記複数の体積要素における爆発破壊強度を判定することであって、前記発破からの破壊が、前記発破孔の列の各々が爆発した後に判定される、ことと、
    前記モデルの自由面における前記発破からの衝撃波反射をシミュレーションして、前記複数の体積要素における反射破壊強度を判定することであって、前記自由面の位置が、前記発破孔の列の各々が爆発した後にシフトされ、前記衝撃波反射からの破壊が、前記自由面の前記位置を使用して前記発破孔の列の各々が爆発した後に判定される、ことと、
    前記既存の接合部と、前記爆発破壊強度と、前記反射破壊強度とを組み合わせて、前記複数の体積要素における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の破片サイズを予測することと、
    を含む、方法。
  22. 前記衝撃波反射をシミュレーションすることが、前記自由面を越えた複数のゴースト孔における発破をシミュレーションすることを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記複数のゴースト孔が、発破される発破孔の次の列として前記自由面から等しい距離に配置されている、請求項22に記載の方法。
  24. 前記複数のゴースト孔からの力が、第1の角度を有する引張波としてモデル化され、前記発破孔の列からの力が、第2の角度における圧縮波としてモデル化される、請求項22に記載の方法。
  25. 前記複数のゴースト孔における前記シミュレーションされた発破が、発破孔の次の列のシミュレーションされた発破と同期している、請求項22に記載の方法。
  26. 非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、命令を含み、前記命令が、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが発破孔の列を含む、ことと、
    前記複数の体積要素における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記発破孔の列の各々に対する発破を連続的にシミュレーションすることと、各シミュレーションされた発破に対して、
    前記複数の体積要素において発破によって直接引き起こされた爆発破壊を判定することと、
    前記モデルの動的自由面の位置を判定することであって、前記動的自由面の前記位置が各シミュレーションされた発破後にシフトされる、ことと、
    前記モデルの前記動的自由面における衝撃波反射をシミュレーションして、前記複数の体積要素における反射破壊を判定することと、
    前記既存の接合部破壊と、前記爆発破壊と、前記反射破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の破片サイズを予測することと、
    を行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  27. 前記衝撃波反射をシミュレーションすることが、前記動的自由面を越えた複数のゴースト孔における発破をシミュレーションすることを含む、請求項26に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  28. 前記複数のゴースト孔が、発破される発破孔の次の列として前記動的自由面から等しい距離に配置されている、請求項27に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  29. 前記複数のゴースト孔からの力が、第1の角度を有する引張波としてモデル化され、前記発破孔の列からの力が、第2の角度における圧縮波としてモデル化される、請求項27に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  30. 前記複数のゴースト孔における前記シミュレーションされた発破が、発破孔の次の列のシミュレーションされた発破と同期している、請求項27に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  31. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが複数の発破孔及び自由面を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記複数の発破孔の各々からの発破をシミュレーションすることと、
    前記複数の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することと、
    前記モデルの自由面における衝撃波反射をシミュレーションして、前記複数の体積要素の各々における反射破壊を判定することと、
    前記既存の接合部破壊と、前記爆発破壊と、前記反射破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    得られたマックパイルにおける破片サイズ領域を予測することと、
    を含む、方法。
  32. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが複数の発破孔及び自由面を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記複数の発破孔の各々からの発破をシミュレーションすることと、
    前記複数の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することと、
    前記モデルの自由面における衝撃波反射をシミュレーションして、前記複数の体積要素の各々における反射破壊を判定することと、
    前記既存の接合部破壊と、前記爆発破壊と、前記反射破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    前記破片サイズ及び利用可能な機器に基づいて、前記発破サイトから材料を除去するためのコスト及び時間を計算することと、
    を含む、方法。
  33. 前記破片サイズに基づいて鉱石を粉砕するための時間及びコストを計算することを更に含む、請求項32に記載の方法。
  34. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが1つ以上の発破孔及び複数の地質層を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記1つ以上の発破孔からの発破をシミュレーションすることと、
    前記1つ以上の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することであって、前記複数の体積要素の各々における前記爆発破壊が、前記複数の体積要素がどの前記地質層内に位置するかによって影響を受ける、ことと、
    前記既存の接合部破壊と前記爆発破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    を含む、方法。
  35. 前記地質層が、掘削孔又は発破パターン内の異なる部分の岩石特性を含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記岩石特性が、穿孔データから取得される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記モデルが、爆発物レイヤリングを更に含み、前記爆発物レイヤリングが、前記1つ以上の発破孔内で変化する爆発エネルギーを有する爆発生成物を含み、前記複数の体積要素の各々における前記爆発破壊が、前記爆発物レイヤリングに基づく、請求項34に記載の方法。
  38. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが、1つ以上の発破孔、及び前記1つ以上の発破孔内で変化する爆発エネルギーを有する爆発生成物を表す複数の爆発物層を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記1つ以上の発破孔からの発破をシミュレーションすることと、
    前記1つ以上の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することであって、前記複数の体積要素の各々における前記爆発破壊が、前記変化する爆発エネルギーによって影響を受ける、ことと、
    前記既存の接合部破壊と、前記爆発破壊と、反射破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    を含む、方法。
  39. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    ドリル上に配置されたセンサから入力データを受信することと、
    前記入力データに基づいて地質学的特性を判定することと、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することであって、前記モデルが1つ以上の発破孔を含み、前記複数の体積要素の各々が前記地質学的特性を含む、ことと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    前記1つ以上の発破孔からの発破をシミュレーションすることと、
    前記1つ以上の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することであって、前記複数の体積要素の各々における前記爆発破壊が、前記地質学的特性に基づく、ことと、
    前記既存の接合部破壊と前記爆発破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    を含む、方法。
  40. コンピュータ生成発破設計から発破レイアウトを受信することを更に含む、請求項39に記載の方法。
  41. 詳細な発破分析を実行することを更に含み、前記詳細な発破分析が、2次元プロット、3次元プロット、及び大きい巨礫の位置の予測のうちの1つ以上を含む、請求項39に記載の方法。
  42. 個々の発破孔分析データを使用することによって、前記1つ以上の発破孔の各々からの爆発特性を読み取ることを更に含む、請求項39に記載の方法。
  43. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    所望の破片サイズを指定する入力を受信することと、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    発破の複数回のシミュレーションを実行することであって、前記複数回のシミュレーションの各々が異なる発破設計に関連付けられている、ことと、
    前記発破の前記複数回のシミュレーションから、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することと、
    前記複数回のシミュレーションの各々に対して、前記既存の接合部破壊と前記爆発破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記複数回のシミュレーションの各々に対する前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    前記複数回のシミュレーションから、前記所望の破片サイズに最も近い破片サイズを提供する最終発破設計を判定することと、
    前記最終発破設計をグラフィカルユーザインタフェース(GUI)に出力することと、
    を含む、方法。
  44. 爆発物発破モデル化の方法であって、
    発破サイトの少なくとも一部分のモデルを複数の体積要素に分割することと、
    前記複数の体積要素の各々における既存の接合部破壊を判定することと、
    二乗平均平方根誤差(RMSE)調査を実行して、サイトの破壊密度モデル適合パラメータを判定することと、
    1つ以上の発破孔からの発破をシミュレーションすることと、
    前記1つ以上の発破孔の各々からの前記発破から、前記複数の体積要素の各々における爆発破壊を判定することであって、前記複数の体積要素の各々における前記爆発破壊が、前記サイトの前記破壊密度モデル適合パラメータに基づく、ことと、
    前記既存の接合部破壊と前記爆発破壊とを組み合わせて、前記複数の体積要素の各々における総破壊強度を判定することと、
    前記総破壊強度に基づいて、前記複数の体積要素の各々の破片サイズを判定することと、
    を含む、方法。
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