JP2023546918A - ロールオンアプリケーター及び皮膚状態を治療するための方法 - Google Patents

ロールオンアプリケーター及び皮膚状態を治療するための方法 Download PDF

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Abstract

それを必要とする対象への抗コリン性化合物の局所投与のためのアプリケーター(300)は、実施形態では、ロールオンアプリケーター(210)、及びロールオンアプリケーターに付着するボトル(200)を含む。本明細書において開示されているアプリケーターを用いて対象の皮膚に治療的に有効な抗コリン性化合物を投与することによる、それを必要とする対象における状態を治療する方法も、本明細書において開示される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月20日付で提出され、「ロールオンアプリケーター及び皮膚状態を治療するための方法」と題される米国仮特許出願第63/094,253号についての優先権を主張する。本出願は、その仮特許出願の内容全体を参照により組み込む。
本開示は、ロールオンアプリケーター及びそれを必要とする対象への薬物の局所投与のための方法を記載する。本開示はまた、本明細書において記載されるアプリケーター又は方法を用いて薬物を対象の皮膚に投与することによる、それを必要とする対象における皮膚状態を治療する方法を記載する。
局所用薬品は、多くの状態を治療又は予防するために用いられている。大半の局所用薬品は、例えば手により、皮膚に直接塗布される。いくつかの薬品については、所望されない副作用を低減することが望ましい。少数の局所用薬品については、使い捨てのシート、ワイプ、布、タオレット又はパッドが、塗布のために使用されている。いくつかの局所用アプリケーターは、これらのアプリケーターで皮膚治療領域を拭うことで薬品をいくらか移すことが可能となるように、薬品を有する吸収性材料で作製されている。
局所用布アプリケーターは、首尾よく使用されている。例えば、QBREXZA布は、概して布の体裁としてのリスクプロファイルに対する好都合かつ確立された利益を有する。QBREXZA布は概して忍容性良好であり、手への薬物の移動に関連し得る有害事象はまれである。改善点として、非接触型(no-touch)の体裁を提供することにより移動に関連する有害事象が減少し、既に好都合なベネフィット対リスクプロファイルがさらに改善し得る。
従来のアプリケーター、例えばロールオンアプリケーター、擦り込み式スティック(rub-on stick)、及びエアロゾルスプレー缶はまた、薬物又は薬物製品の安定性を維持することに困難を示す。例えば液体製剤を用いると、漏出、蒸発及び安定性が懸念事項となる。アプリケーターは、製剤の蒸発及び/又は分解を低減するために保管時に漏出も大気曝露も殆ど又は全くしないことを含めて、有意義な貯蔵寿命(例えば複数年持つ)をもたらすべきである。使用時には、アプリケーターはまた、使用者のために漏出が殆ど又は全くないようにするべきである。漏出は、液体である製剤について、具体的にはアルコールを含む液体について、特に懸念事項となる。さらに、アプリケーターは、毛を有するか又は有しない皮膚、例えば腋窩の皮膚、すなわち脇の下の皮膚に対する使用に適切であるべきである。
漏出、蒸発及び分解を低減しながら、使用者がある量の薬物又は薬物製品を皮膚に投薬することを可能とするアプリケーター及び方法を提供することが望ましいであろう。
これらの及び他の必要性は、本明細書において提供されるアプリケーター及び方法により対処される。一態様では、実施形態は、それを必要とする対象への化合物又は医薬組成物の局所投与のためのアプリケーターである。ある特定の実施形態では、アプリケーターはロールオンアプリケーターである。別の態様では、方法は、記載されるアプリケーターのうちの1つを用いて、対象の皮膚に化合物又は医薬組成物を投与する。有用な化合物、組成物、投与の方法及び治療の方法が、本明細書において記載される。
本発明の態様では、それを必要とする対象への化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは組成物の局所投与のためのアプリケーターは、
a.その上部にボトルコネクタ構造を含む、化合物を含有するボトル、並びに
b.スリーブの最上部分に化合物を投与するためのアプリケーター部材、及び化合物の投与を可能とするためにボトルコネクタ構造と接合してボトルとアプリケーター部材との間の連通をもたらすためのスリーブコネクタ構造を含むスリーブ
を含む。
本発明の態様では、ボトルコネクタ構造及びスリーブコネクタ構造は、それぞれボトル及びスリーブに対するねじ山、スナップフィット構造又はプレスフィット構造を含む。一部の態様では、接合は、組成物の漏出及び/又は蒸発を低減するためのシールを提供する。
本発明の態様では、アプリケーター部材は、ポリプロピレン(高密度ポリプロピレンを含む)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE,polytetrafluoroethylene)、環状コポリマー、ナイロン若しくはポリエチレンテレフタレート(PET,polyethylene terephthalate)、ステンレス鋼又はガラスの中から選択される1又は2以上のポリマー材料で作製され、スリーブの最上部分に配置される、1又は2以上のローラー(主軸に対して回転可能である回転楕円体及び楕円体を含む)を含んでもよい。本発明の態様では、ローラー(複数可)は、所望の量の化合物を投与するようにサイズ決めされてもよい。一部の態様では、ローラー(複数可)を受けるようにサイズ決めされた開口部(複数可)の内径の間の間隙は、投与される化合物の粘度とともに、所望の量の化合物の投与を容易にする。
本発明の態様では、アプリケーターはまた、スリーブにねじ込まれるか、スナップフィットされるか、又はプレスフィットされてシールを提供する、スリーブキャップを含んでもよい。本発明の態様では、ボトルは、ボトル上にねじ込まれるか、スナップフィットされるか、又はプレスフィットされてシールを提供し、ボトルのスリーブとの接合の前に除去される、ボトルキャップを含んでもよい。
本発明の態様では、ボトルは、スリーブの下に延びるリザーバーを有してもよい。一実施形態では、リザーバーは不透明であってもよい。一実施形態では、リザーバーは半透明であってもよい。一実施形態では、リザーバーは、少なくとも1つの半透明な部分を含む窓を有してもよい。リザーバーの一部又は全ての半透明性は、残存する投与される薬物の量を使用者に注意喚起するのに役立ち得る。
本発明の態様では、ボトルの首は、スリーブ中にスナップフィット又はプレスフィットされてもよい。本発明の態様では、ボトル首は、スリーブ中に密接に嵌合するようにサイズ決めされてもよい。
本発明の態様では、薬物投与のための方法は、患者の皮膚への薬物の投与を含み、薬物は、上記の態様のいずれか1つ又は組合せのアプリケーターから投薬される。
本発明の態様では、アプリケーターは、抗コリン性化合物を含む組成物の安定性を維持する。本発明の態様では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で貯蔵寿命構成(shelf-life configuration)のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.01~0.03重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて1カ月後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.04~0.06重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.1~0.25重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて1カ月後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.25~0.6重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、周囲温度で1週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.3重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、周囲温度で2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.35重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で使用時構成(in-use configuration)のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.05重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で使用時構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.05~0.15重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。本発明の態様では、アプリケーターは、約60℃の温度で使用時構成のアプリケーターを用いて2週間後に、30重量%未満、例えば約15~25重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。
上記の態様のいずれかでは、薬物は、溶液、懸濁液、ゲル、薄いゲル、ローション、薄いローション、油、低粘度の半固体の形態、又は局所投与に適切な他の形態で提供される。上記の態様のいずれかでは、薬物は液体溶液又は懸濁液である。上記の態様のいずれかでは、薬物は、医家向け医薬、市販の製品、又は少なくとも1つの活性成分を有する局所投与のための任意の他の物質である。
上記の態様のいずれかでは、薬物は、しわ、茶色の斑点又は表面の荒れの治療用、麻酔剤、ざ瘡の治療用、乾癬の治療用、皮膚潰瘍の治療用、糖尿病性足部潰瘍の治療用、脱毛症の治療又は予防用、感染症の治療用、疣贅の治療用、皮膚病の治療用、足白癬、癜風、股部白癬、体部白癬(tine corporis)、いんきんたむし又は白癬の治療用、皮膚炎の治療用、酒さの治療用、シラミの治療用、日光性角化症の治療用、静脈瘤の治療用、がんの治療用、爪真菌症の治療用、多汗症の治療用、日焼けの予防又はUV防御用、デオドラント又は発汗抑制剤である。
上記の態様のいずれかでは、薬物は、日焼け止め剤、ヒドロコルチゾン、ステロイド、テストステロン、エストロゲン、トレチノイン、ベンゾカイン、ブタンベン、ジブカイン、リドカイン、オキシブプロカイン、プラモキシン、プロパラカイン、プロキシメタカイン若しくはテトラカイン、エリスロマイシン、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン、ペネデルム、スルファセタミドナトリウム、アダパレン若しくはTazorac、アレファセプト若しくはTazorac、ベカプレルミン、ミノキシジル、チゲサイクリン、クリンダマイシン若しくはブテナフィン、ポドフィロックス、ベタメタゾン、ルリコナゾール、テルビナフィン若しくはテルビナフィン塩酸塩、タクロリムス、アゼライン酸、イベルメクチン、インゲノールメブテート、ポリドカノール、メクロレタミン、エフィナコナゾール、グリコピロニウム臭化物、グリコピロニウムトシル酸塩、グリコピロニウムトシル酸塩一水和物、ソフピロニウム臭化物、又はアルミニウム塩である。
ある特定の実施形態では、アプリケーター及び方法は、対象の皮膚に有効量の抗コリン性化合物を送達するのに有用である。ある特定の実施形態では、アプリケーター及び方法は、多汗症を治療するのに有用である。ある特定の実施形態では、アプリケーター及び方法は、腋窩多汗症を治療するのに有用である。
ここで、添付の図面を参照して本発明の態様による実施形態を詳細に説明する。
一実施形態によるボトルの側面図である。 図2A~2Eは、実施形態によるボトルの上面図である。 一実施形態によるボトルの底面図である。 一実施形態によるボトルの上面図である。 図5A及び5Bはそれぞれ、適所にキャップを有する一実施形態によるボトルの側面図及び上面図であり、図5C及び5Dはそれぞれ、キャップを有しない図5A及び5Bの図であり、図5Eは一実施形態によるボトルの底面図であり、図5F~Hはそれぞれ、一実施形態によるボトルのためのキャップの側面図、上面図及び底面図である。 一実施形態によるアプリケーターアタッチメント又はスリーブの側面図である。 一実施形態によるスリーブ全体の上部の拡大側面図である。 スリーブの部分であるローラーを示す、図7のスリーブの拡大上面図である。 図9A~9Cは、一実施形態によるスリーブの底面図であり、図9B及び9Cは、図9Aが示す内部の拡大図である。 一実施形態によるボトル及びスリーブのアセンブリの側面図である。 図11A~11Cはそれぞれ、一実施形態によるスリーブのキャップの側面図、上面図及び底面図である。 図12A~12Cは、様々な実施形態によるローラーを被覆するキャップの部分の断面図である。
それを必要とする患者の皮膚への化合物又は組成物の投与のためのアプリケーター及び方法が、本明細書において記載される。
A.定義
別途定義されない限り、本明細書において使用されるすべての専門用語、表記法及び他の科学的用語法は、本発明に関係する当業者により一般的に理解される意味を有することが意図される。一部の場合では、一般的に理解される意味を有する用語は、本明細書において、明確性及び/又は即時参考のために定義され、本明細書におけるそのような定義の包含は、必ずしも、一般的に当該技術分野において理解されているものとの差異を表すと解釈されるべきではない。本明細書において記載されるか又は参照される、当該技術分野において公知の技術及び手順は、当業者により、概して十分に理解され、一般的に従来の方法論を使用して採用される。
本明細書において使用される場合、単数形「1つの」(「a」、「an」)及び「その」(「the」)は、別途文脈が明確に示さない限り、複数の参照を含む。
本明細書において使用される場合、「約」という用語は、述べられた値の±10%、±5%、又は±1%を指す。例えば、「約10」の値は、9~11の範囲を包含することができる。対数スケールについては、「約」という用語は、述べられた値の±0.3ログ単位(log unit)、±0.2ログ単位、又は±0.1ログ単位を指す。例えば、「pH約4.6」の値は、4.5~4.7のpH範囲を包含することができる。
本明細書において使用される場合、多汗症の「治療をすること」又は「治療」は、ある特定の実施形態では、対象に存在する多汗症を改善することを指す。一部の実施形態では、「治療をすること」又は「治療」は、多汗症の少なくとも1つの身体パラメーター、例えば発汗を改善することを含む。一部の実施形態では、「治療をすること」又は「治療」は、多汗症を調節することを含む。一部の実施形態では、「治療をすること」又は「治療」は、多汗症の発症を遅延するか又は防ぐこと(例えば予防治療)を含む。一部の実施形態では、「治療をすること」又は「治療」は、本明細書において提供される方法による医薬組成物の定期的な投与により、多汗症のエピソードの発生率を軽減することを含む。
本明細書において使用される場合、「治療有効量」又は「有効量」という用語は、多汗症を治療するために有用な、本明細書において提供される組成物の量を指す。
本明細書において使用される場合、「有効な多汗症治療」という用語は、多汗症を治療することにおいて使用することができる、任意の治療を含む。任意の適切な有効な多汗症治療が、本明細書において提供される方法において使用され得る。例示的な適切な有効な多汗症治療には、例えば、本開示の他の箇所において記載されるような多汗症の治療のための薬剤(例えば抗コリン性薬剤、金属塩又は毒素)、マイクロ波加熱、イオントフォレーシス、汗腺の外科的除去、交感神経切除術、超音波及びレーザーベースの治療が挙げられる。特定の実施形態では、薬剤は、グリコピロニウム化合物である。
本明細書において使用される場合、「対象」及び「患者」という用語は、哺乳動物対象を意味する。代表的な対象には、限定されるものではないが、ヒト、サル、ウシ、ウマ、ラクダ、ヤギ及びヒツジが挙げられる。ある特定の実施形態では、対象はヒトである。
本明細書において使用される場合、「アルキル」という用語は、1価及び飽和の炭化水素ラジカル部分を指す。アルキルは、置換されていてもよく、直鎖、分岐鎖、又は環状、すなわちシクロアルキルであることができる。アルキルには、限定されるものではないが、1~20個の炭素原子を有するもの、すなわちC1-20アルキル;1~12個の炭素原子、すなわちC1-12アルキル;1~8個の炭素原子、すなわちC1-8アルキル;1~6個の炭素原子、すなわちC1-6アルキル;及び1~3個の炭素原子、すなわちC1-3アルキルが挙げられる。アルキル部分の例には、限定されるものではないが、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、i-ブチル、ペンチル部分、ヘキシル部分、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
本明細書において使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、環状アルキルを指す。シクロアルキルは、置換されていてもよい。シクロアルキル部分の例には、限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルが挙げられる。
本明細書において使用される場合、「アルコキシ」は、炭化水素が酸素原子への単結合を含み、ラジカルが酸素原子上に局在する、例えばエトキシについてCHCH-O・である、1価及び飽和の炭化水素ラジカル部分を指す。アルコキシ置換基は、このアルコキシ置換基の酸素原子を通して置換する化合物に結合する。アルコキシは、置換されていてもよく、直鎖、分岐鎖、又は環状、すなわちシクロアルコキシであることができる。アルコキシには、限定されるものではないが、1~20個の炭素原子を有するもの、すなわちC1-20アルコキシ;1~12個の炭素原子、すなわちC1-12アルコキシ;1~8個の炭素原子、すなわちC1-8アルコキシ;1~6個の炭素原子、すなわちC1-6アルコキシ;及び1~3個の炭素原子、すなわちC1-3アルコキシが挙げられる。アルコキシ部分の例には、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、i-ブトキシ、ペントキシ部分、ヘキソキシ部分、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、及びシクロヘキソキシが挙げられる。
本明細書において使用される場合、「アルコキシカルボニル」という用語は、炭化水素が、酸素原子との炭素単結合を含み、これがさらにカルボニル、例えばC(O)に結合される、1価及び飽和の炭化水素ラジカル部分を指す。酸素原子は、アルコキシカルボニルのアルキル部分とカルボニルとの間の2価の原子リンカーである。アルコキシカルボニル中のラジカルは、アルコキシの酸素原子に結合するカルボニルの炭素原子上に局在化し、例えばCHCH-O-C・(O)である。アルコキシカルボニル置換基は、このカルボニル炭素原子を通して置換する化合物に結合する。アルコキシカルボニルは、置換されていてもよく、直鎖状又は分岐状であることができる。アルコキシカルボニルには、限定されるものではないが、1~20個の炭素原子を有するもの、すなわちC1-20アルコキシカルボニル;1~12個の炭素原子、すなわちC1-12アルコキシカルボニル;1~8個の炭素原子、すなわちC1-8アルコキシカルボニル;1~6個の炭素原子、すなわちC1-6アルコキシカルボニル;及び1~3個の炭素原子、すなわちC1-3アルコキシカルボニルが挙げられる。アルコキシ部分の例には、限定されるものではないが、メトキシカルボニル及びエトキシカルボニルが挙げられる。
本明細書において使用される場合、「立体異性体的に純粋な」という句は、その化合物の他の立体異性体よりも大きい程度で存在する、化合物の特定の立体異性体を指し、例えば、化合物はジアステレオマー過剰で存在するか、又は化合物は鏡像異性体過剰で存在する。一部の実施形態では、本明細書において記載されている立体異性体的に純粋な化合物は、80重量%以上、85重量%以上、90重量%以上、95重量%以上又は97重量%以上の、化合物の1つの立体異性体を含む。一部の実施形態では、本明細書において記載されている立体異性体的に純粋な化合物は、80モル%以上、85モル%以上、90モル%以上、95モル%以上又は97モル%以上の、化合物の1つの立体異性体を含む。
本明細書において使用される場合、別途指定のない限り、活性成分のパーセンテージは、組成物中の塩及び/又は水和物中の対イオン又は水分子の重量を除く、活性成分の重量パーセントを指す。当業者は、塩及び/又は水和物を測定するときにこれらのパーセンテージを容易に変換することが可能であろう。
上記の定義では、「置換されていてもよい」は、ハロゲン、ヒドロキシル、メトキシ、アミノ又はシクロアルキルでの任意の置換を示す。別途指定のない限り、置換基はさらに置換されていない。
本明細書において使用される場合、「薬学的に許容される対イオン」という句は、生物学的又はその他の点で所望されないものではなく、陰電荷を有する、グリコピロニウム塩基の生物学的有効性及び特性を保持するイオンを指す。グリコピロニウム塩基形態は、その四級アンモニウムの存在により、塩を形成する。薬学的に許容される対イオンは、無機酸又は有機酸から調製されてもよい。無機酸に由来する塩には、限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素、ヨウ化水素、硫酸、クエン酸、リン酸等が挙げられる。有機酸に由来する塩には、限定されるものではないが、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエン-スルホン酸、サリチル酸等が挙げられる。一部の実施形態では、塩は、p-トルエンスルホン酸又は臭化水素酸に由来する。
B.アプリケーター及び使用
以下に、使用者による薬物の局所投与のためのアプリケーター及び方法を説明する。薬物は、使用者(患者又は介護者)が局所投与することを望む任意の薬物であることができる。特定の実施形態では、薬物は、溶液、懸濁液、ゲル、薄いゲル、ローション、薄いローション、油、低粘度の半固体の形態、又は局所投与に適切な他の形態で提供される。ある特定の実施形態では、薬物は液体溶液又は懸濁液である。ある特定の実施形態では、薬物はゲル、例えば薄いゲルである。ある特定の実施形態では、薬物はローション、例えば薄いローションである。本明細書全体を通して、溶液、懸濁液、ゲル、ローション、半固体又は局所投与に適切な他の形態に関連する「薄い」は、「低粘度」を意味すると理解され得る。ある特定の実施形態では、薬物は油中にある。ある特定の実施形態では、薬物は低粘度の半固体の懸濁液又は組成物の形態である。薬物は、医家向け医薬、市販の製品、又は局所投与のための任意の他の物質であることができる。
ある特定の実施形態では、アプリケーターはロールオンアプリケーターである。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、その中に含有される化合物又は組成物についての貯蔵寿命安定性を提供する。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、アプリケーターが反転されるときでさえ、その中に含有される化合物若しくは組成物、又は化合物若しくは組成物が分散している媒体を殆ど又は全く漏出しない。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、その中に含有される化合物又は組成物を殆ど又は全く大気曝露しない。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、その中に含有される化合物若しくは組成物、又は化合物若しくは組成物が分散している媒体を殆ど又は全く蒸発させない。
本発明の代表的な実施形態を例示する目的で、同一の参照番号がいくつかの図中で対応するか又は同一の要素を示す図面をここでより詳細に参照すると、図1は、投与される製剤を含有するボトル100の側面図を示す。図1中、ねじ部105はボトル100の最上部に近く、開口部102の下にある。一実施形態では、誘導シール101は開口部102に嵌合して、ボトルの内容物の投薬前にボトル100に対するシールを提供する。ねじ部105は、ボトル100の首106上にある。ねじ部105は、ボトル100を、下に記載されるスリーブに取り付けることを可能とする。プレスフィット及びスナップフィット構造を含む他のアタッチメント構造は、当業者に公知であろう。そのような構造を用いると、ねじ部105の代わりに、首106の外側にスナップフィット又はプレスフィットを容易にするための1又は2以上の突起部が存在し得る。そのような突起部は、首106の周にわたって延在していてもよい。実施形態では、1又は2以上の突起部(又は単一の周部分)は、首106の外側ではなく内側にわたって延在していてもよい。
肩部107は、首106の下にある。ボトルキャップ150(例えば図5F~5H)がボトル100の上に固定されるとき、キャップの底は肩部107に嵌合し、ボトル100の肩部107の底に固定される。一実施形態では、リザーバー120はボトル100の体積の大半を含有する。一実施形態では、例えば図5A及び5Cに示すように(しかし図1には示さない)、リザーバー120の周にわたって延在する部分が存在してもよい。スリーブ200(図6)が記載される方法でボトル100に取り付けられる場合、スリーブ200の底部はこの部分に固定されてもよい。或いは、該部分は、ボトル100がスリーブ200中により密接に嵌合し、首106に対するトルク又は他の応力を回避する一助となり得る。図1では、凹部130はボトル100の下側にあり、リザーバー120の底部に凹のくぼみを残す。
図1のボトル形状は単に例示である。実施形態では、ボトル100は30~60の投薬量を提供するようサイズ決めされる。ボトル形状はスリーブ200の構成に依存して変化してもよく、様々な実施形態では、ボトル100がねじ込まれるか、スナップフィットされるか、又はプレスフィットされてスリーブ200に取り付けられることを可能とするであろう。
一実施形態では、ボトル100は、ポリプロピレンホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー(randomized copolymer)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されてもよい。一実施形態では、リザーバー120は不透明であってもよい。一実施形態では、リザーバー120は半透明であってもよい。一実施形態では、リザーバー120の一部分は半透明であり、リザーバー120中に窓を形成してもよい。リザーバー120の一部又は全ての半透明性は、投与のために残存する薬物の量を観察するための使用者の能力を高めることができる。
本発明の態様による一実施形態では、ボトル100は5~70mL、好ましくは10~60mL、より好ましくは10~50mL、さらにより好ましくは10~40mL、なおより好ましくは10~30mL、なおさらにより好ましくは20~30mL、及びさらにより好ましくは20~25mL又は25~30mLのいずれか、並びに一実施形態では25mLの充填容量を有してもよい。ボトル100の全高は、50~80mm、好ましくは60~80mm、より好ましくは70~80mm、及びさらにより好ましくは75~80mmであってもよい。実施形態によると、ボトル100の最上部のねじ部105に近接するキャップ部分の高さは、15~20mm、好ましくは18~20mm、より好ましくは19~20mm、及び一実施形態では19.5mmであってもよい。様々な実施形態によると、リザーバー120の直径は、40~50mm、好ましくは45~50mm、より好ましくは45~47mmであってもよい。実施形態によると、リザーバー120の高さは、10~25mm、好ましくは15~20mm、より好ましくは15~17mm、及び一実施形態では16mmであってもよい。
ボトル100の最上部の寸法を見ると、実施形態によると、ボトル100の最上部の開口部102の内径は、10~15mm、好ましくは12~15mm、より好ましくは13~15mmの内径を有してもよい。実施形態によると、開口部102の最上部の縁の外側部の直径は、15~20mm、好ましくは、16~19mm、より好ましくは17~18mmであってもよい。実施形態によると、ねじ105を含むボトル100の最上部の直径は、15~20mm、好ましくは17~20mm、より好ましくは18~20mmである。
例示的な寸法がいくつかの事例において提供されているが、全ての提供される寸法及び測定値についての必要な許容可能な製作公差は当業者に公知であろう。
図2Aは、ボトル100の最上部、首106の外側のねじ部105の拡大図を示す。図2Bは、首106の外側の直径方向に対向する突出部108の対を示し、図2Cは、首106の内側の直径方向に対向する突出部109の対を示す。図2Dは、首106の外側の直径方向に対向する突出部108の2つの対を示し、図2Eは、首106の内側の直径方向に対向する突出部109の2つの対を示す。当業者は、スナップフィット又はプレスフィットを容易にする他の突出構成及び/又は配置が可能となることを認識するであろう。
図3は、凹部130を含むボトル100の底面図を示す。図4は、開口部102を含むボトル100の上面図を示す。
図5A及び5Bはそれぞれ、一実施形態によるボトル100の側面図及び上面図を示す。図5Aでは、ボトル100は、ボトルの最上部でねじ部105を被覆するキャップ150を有する。一実施形態では、キャップ150は、ポリプロピレン(PP,polypropylene)ホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されてもよい。
図5Bは、最上部でねじ部105を被覆するキャップ150を含むボトルの上面図を示す。図5C及び5Dはそれぞれ、キャップ150を有さず、ボトルの最上部にねじ部105を示す、ボトル100の側面図及び上面図を示す。図5Cは、誘導シール101の位置を示す。一実施形態では、ねじ部105のピッチは3mmである。図5Eは、ボトル100の底125の図を示し、凹部130も示す。先行する実施形態のいずれかでは、誘導シール101はポリ塩化ビニリデン(PVDC)のような材料で作製されてもよい。
図5F、5G及び5Hはそれぞれ、図5A及び5Bのキャップ150の側面図、上面図及び底面図である。図5Hは、内部のねじ部155を示す。キャップ150がボトル100上にねじ込まれるとき、それぞれのねじ部155及び105が接合する。一実施形態では、ねじ部155のねじのピッチは、ねじ部105のねじのピッチに合うように3mmであってもよい。一実施形態では、ボトルキャップ150がボトル100に取り付けられるとき、それぞれのねじ部155及び105は、互いに十分に堅く嵌入し、チャイルドレジスタンス構造を構成する。
図6は、中にボトル100が嵌合するスリーブ200の側面図を示す。実施形態では、スリーブ200は、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されてもよい。ボトル100をスリーブ200中に嵌合させるとき、キャップ150は、ボトル上のねじ山105が露出するように除去される。これらのねじ山105は、スリーブ200の内側のねじ山255(図9A~9C)と接合する。一実施形態では、ねじ部255のねじのピッチは、ねじ部105のねじのピッチに合うように3mmであってもよい。ねじのピッチは、接合するねじの間に、ボトル100中の薬品を蒸発、漏出又は乾燥から防ぐための良好なシールをもたらすのに適切なものであるべきである。他の実施形態では、キャップ150は漏出及び/又は蒸発を低減するためのシールを提供するためにスナップフィット又はプレスフィットを介してボトル100と接続してもよく、これに対する相補的構造を図2B~2Eに示す。
図6をより詳しく見ると、ローラー210は、最上部の先細の又は湾曲した部分220中の適所に嵌合される。ねじ山230は、キャップ310中のねじ山325と接合する(図11A)。キャップ310がスリーブ200に取り付けられるとき、キャップ310の底部は、スリーブ200中のボディ250とねじ山230との間の肩部240上に固定される。一実施形態では、キャップ310は、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されてもよい。
図7はスリーブ200の上部の拡大図であり、ローラー210、先細の又は湾曲した部分220、ねじ山230、肩部240及びボディ250の上部を含む、図6と同じ構成要素の全てを示す。
図6及び7中、ボディ250は滑らかであり、わずかに先細りであり得る均一の直径を有する。一実施形態では、ボディ250の一部又は全ては、より容易に把持するために粗いものであるか又はざらついたものであってもよい。一実施形態では、ボディ250はまた、把持を容易にするために中央付近により狭い部分を有してもよい。一実施形態では、ボディ250は、やはり把持を容易にするために、フィンガーグリップを中に埋め込まれてもよい。一実施形態では、把持をさらにより容易にするために、ボディ250の一部又は全ては粗いものであるか又はざらついたものであってもよく、ボディ250は中央付近により狭い直径を有する部分及び/又はフィンガーグリップを有してもよい。
図8は、スリーブ200の上面図及びローラー210の拡大図を示す。一実施形態では、ローラー210は、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)、ステンレス鋼又はガラスで作製される。一実施形態では、ローラー210は、直径が10~30mm、好ましくは10~25mm、より好ましくは15~25mm、さらにより好ましくは20~25mm、なおより好ましくは23~25mmであってもよい。サイズは、塗布される薬品、塗布される薬品の量、及び薬品が塗布される領域に依存し得る。一実施形態では、ローラー210はボトル100の最上部の開口部よりも広く、使用者が薬品を塗布する領域をカバーするためにアプリケーターを1回又は何回か回転させるだけでよいように、より広い表面積を提供する。一実施形態では、空気を遮断し、漏出及び/又は蒸発を低減するため、ローラー210、スリーブ200及びボトル100の間の公差は厳しい。塗布される薬品が大量の揮発性成分、例えばエタノールを有する場合、蒸発を避けることが特に望ましいであろう。
他の実施形態によると、ローラー210は他の適切な材料、例えばステンレス鋼又はガラスで作製されてもよい。他の実施形態では、単一のローラー210の代わりに、スリーブ200の最上部に複数のそのようなローラーがあってもよい。これらの複数のローラーは、PP(高密度ポリプロピレンを含む)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)、ステンレス鋼若しくはガラス、又は他の適切な材料で作製されてもよい。複数のローラーは、スリーブ200の最上部で所望されるとおりに配置されてもよい。
図9A~9Cは、スリーブ200の内部、並びにスリーブ200及びボトル100がロールオンアプリケーター300(図10)中に組み立てられるときにボトル100の最上部のねじ山105と接合するねじ山255の図を示す。図9B及び9Cは、図9Aのスリーブ内部200の拡大図であり、開口部270の対向する側に接続する任意のピース275をより明白に示す。図9A~9Cは、スリーブ200の上部、ローラー210の下から下方に延びる首260を示し、図9A~9Cはまた、スリーブ200の内側の上部から延びる縁280を示す。一実施形態では、ボトル200の上部、一実施形態ではねじ105(図1、2A)がスリーブ200の内側でねじ山255と接合するとき、ねじ105を有するボトル100の最上部の部分は縁280と首260との間に嵌合する。結果として、ねじ255及び105が接合するとき、縁280はボトル200の開口部145中に延び、ボトル100とスリーブ200との間の接続を改善する。
一実施形態では、ボトル100及びスリーブ200は、ちょうど議論されたように、ねじ山との接合を介して取り付けられる。他の実施形態では、ボトル100及びスリーブ200はスナップフィット又はプレスフィットされてもよい。
図10は、ボトル100及びスリーブ200を含み、ボトルがスリーブ200中にねじ込まれている、ロールオンアプリケーターアセンブリ300を示す。ボトル100がスリーブ200中にねじ込まれてアセンブリ300を形成するとき、ボトル100の最上部の開口部145(図5D)及びスリーブ200の最上部付近の開口部270(図9A~9C)は、ボトル100の内側とアセンブリ300中のスリーブ200の最上部のローラー210との間の流体連通を可能とし、薬品がローラー210を介して塗布されることを可能とする。一実施形態では、図10が示すように、ボトル100のリザーバー120の部分は、スリーブ200の下で目視可能であってもよい。
異なる実施形態によると、ロールオンアプリケーター300は、0.1~1.0g、0.1~0.9g、又は0.1~0.8gの投薬量を提供することができる。異なる実施形態では、使用毎の投薬量範囲は、0.1~0.7g、0.1~0.6g、0.1~0.5g、0.1~0.4g、0.1~0.3g、0.2~0.8g、0.3~0.8g、0.4~0.8g、0.1g、0.2g、0.25g、0.3g、0.4g、0.5g、0.6g、0.7g又は0.8gであってもよい。所定の使用について、ちょうど言及された投薬量範囲及び使用毎の量を、薬品が塗布される領域でのアプリケーター300の複数回の操作で送達するか、又はアプリケーター300の単回の操作で送達することができる。所定の用量を投与するために必要とされるアプリケーター300の操作の数は、リザーバー120の内側135とローラー(複数可)210との間の連通の程度の関数であり得る。連通の程度は、開口部145及び270のサイズ、並びにリザーバー120中の薬品の粘度に依存し得る。ある特定の実施形態では、アプリケーター300の操作の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9若しくは10又は11以上である。
図11A~11Cは、アプリケーター300/スリーブ200上のキャップ310の側面図、上面図及び底面図を示す。図11Aは、スリーブ200上のねじ230と接合するねじ325を示す。キャップ310は、薬品を含有するボトル100がスリーブ200と接合した後に、アプリケーター300のためのシールを提供する。一実施形態では、キャップ310は、部分315を被覆することを介して、ローラー(複数可)210に嵌入するか、又は取り囲むか、又は被覆して、アプリケーター300中の薬品の漏出又は乾燥を防ぐことができる。図11Cはまた、ローラー210と嵌入する被覆部分315を示す。
一実施形態では、キャップ310は、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されてもよい。
一実施形態では、キャップ310の一部又は全ては、より容易に把持するために粗いものであるか又はざらついたものであってもよい。一実施形態では、キャップ310はまた、把持を容易にするために中央付近により狭い部分を有してもよい。一実施形態では、キャップ310は、やはり把持を容易にするために、フィンガーグリップを中に埋め込まれていてもよい。一実施形態では、把持をさらにより容易にするために、キャップ310の一部又は全ては粗いものであるか又はざらついたものであってもよく、キャップ310は中央付近により狭い直径を有する部分及び/又はフィンガーグリップを有してもよい。
一実施形態では、丸い円形機構(round circular feature)320(図11C)は、キャップ310の最上部の内側部分から下方に延びる。円形機構320(キャップリングとも称される)は、ローラー210を先細の又は湾曲した部分220に対して押し込み、ローラー210とスリーブ220との間の漏れ止めのシールを提供する。実施形態では、機構320、ローラー210及び湾曲した部分220の間に考案される形状は、最適な形に調節されてローラー210とスリーブ200の内側との間の間隙をシールすることができる。
図12A~12Cは、異なるキャップ構成の切欠図を示す。図12Aは、キャップリング415がキャップ最上部分405から下方に延びるキャップ構成を示す。一実施形態では、キャップリング415は、キャップ(cop)最上部分405から0.5mm延びる。いくつかの状況では、キャップリング415は、漏出を防ぐためにキャップ最上部分405から十分下に延びてローラー410をリング構造(示さず)に対して押し下げないことがある。一実施形態では、外側リング420は、キャップリング415とキャップの外側部430との間に延びてもよい。
図12Bは、キャップリング425がキャップ最上部405から例えばおよそ1mmさらに下に延び、ローラー410に対するリング構造(示さず)へのより大きな圧力を発揮して漏出をより効果的に防ぐことができることを除き、図12Aと類似した構造を示す。図12Cは、キャップリング415若しくはキャップリング425と同じ量延び得るか又は一部の実施形態では異なる量延び得るキャップ435が、それに取り付けられた押し込み可能部分445を有することを除き、図12A及び12Bと類似した構造を示す。押し込み可能部分445は、それが化合物を吸収することを避けるため吸収性であるべきではないが、押し込み可能部分445は、ローラー410に対するさらなる圧力を可能とするために柔軟であるべきである。押し込み可能部分445は、シリンダー、ディスク又はリングの形状であってもよい。一実施形態では、押し込み可能部分445は一種のT形状を有し、Tの柄がキャップリング415又は425中に嵌合してもよい。
一実施形態では、キャップは、スリーブの首がキャップを受けるように、キャップ上のねじ山及びスリーブ上のねじ山を介してスリーブ上にねじ込まれてもよい。一実施形態では、キャップは、使用者がキャップを除去するためにキャップを回す前にキャップを押し下げることを要するチャイルドレジスタンスキャップであってもよい。普通に嵌入されると、キャップはねじが堅く嵌入するように固定されるであろう。キャップが押し下げられるとき、ねじは外れ、キャップのねじを抜くことが可能となる。押し込み可能部分445を含む図12A~12C中のキャップリング構成のいずれかは、キャップ及びスリーブのねじの堅い嵌入を容易とすることができる。
使用時には、リザーバー300中の薬品が消費されるまで、ロールオンアセンブリ300をそのままにしておくために、ボトル100をスリーブ200と接合接続(mating connection)させたままにしておいてもよい。この場合には、使用者は単にキャップ150を廃棄するであろう。或いは、投与される薬品又は投与の頻度又は当業者が精通しているであろういくつかの他の基準に依存して、ボトル100をスリーブ200から外し、キャップ150をボトル100に再び取り付け、ボトル100を次の投与まで保管することが有用又は有意義であり得る。例えば、飛行機旅行の間、大気圧の変化が漏出を引き起こすことがある。そのような状況においてボトル100をスリーブ200から外しキャップ150をボトル100に再び取り付けることは、再びより通常の圧力環境となるまで化合物を保存するのに役立ち得る。
C.投与及び治療の方法
アプリケーターは、施術者に適切と考えられる任意の使用について、化合物又は組成物を保管及び/又は送達するために使用することができる。有用な化合物及び組成物は本明細書において記載される。投与は、施術者により適切と考えられる任意の目的のためのものであることができる。ある特定の実施形態では、方法は、治療のためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、予防のためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、治療のため及び予防のためのものである。特定の実施形態では、アプリケーターは、それを必要とする対象における疾患又は障害を治療するか又は予防するためのものである。
対象は、施術者により適切と考えられる任意の対象であることができる。ある特定の実施形態では、対象は哺乳動物である。ある特定の実施形態では、対象はヒトである。ある特定の実施形態では、対象はヒト成人である。ある特定の実施形態では、対象はヒト小児である。
ある特定の実施形態では、化合物は薬物である。ある特定の実施形態では、化合物は医薬組成物の形態である。ある特定の実施形態では、薬物は、しわ、茶色の斑点又は表面の荒れの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はトレチノインである。ある特定の実施形態では、薬物は麻酔剤である。ある特定の実施形態では、薬物はベンゾカイン、ブタンベン、ジブカイン、リドカイン、オキシブプロカイン、プラモキシン、プロパラカイン、プロキシメタカイン又はテトラカインである。ある特定の実施形態では、薬物は、ざ瘡の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はエリスロマイシン、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン、ペネデルム、トレチノイン、スルファセタミドナトリウム、アダパレン若しくはtazoracである。ある特定の実施形態では、薬物は、乾癬の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はアレファセプト又はtazoracである。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚潰瘍、例えば糖尿病性足部潰瘍の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はベカプレルミンである。ある特定の実施形態では、薬物は、脱毛症の治療又は予防のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はミノキシジルである。ある特定の実施形態では、薬物は、感染症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はチゲサイクリン、クリンダマイシン又はブテナフィンである。ある特定の実施形態では、薬物は、疣贅の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はポドフィロックスである。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚病の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はベタメタゾンである。ある特定の実施形態では、薬物は、足白癬、癜風、股部白癬、体部白癬、いんきんたむし又は白癬の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はルリコナゾール、テルビナフィン又はテルビナフィン塩酸塩である。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚炎の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はタクロリムスである。ある特定の実施形態では、薬物は、酒さの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はアゼライン酸である。ある特定の実施形態では、薬物は、シラミの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はイベルメクチンである。ある特定の実施形態では、薬物は、日光性角化症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はインゲノールメブテートである。ある特定の実施形態では、薬物は、静脈瘤の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はポリドカノールである。ある特定の実施形態では、薬物は、がんの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はメクロレタミンである。ある特定の実施形態では、薬物は、爪真菌症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はエフィナコナゾールである。ある特定の実施形態では、薬物はステロイドである。ある特定の実施形態では、薬物はテストステロンである。ある特定の実施形態では、薬物はエストロゲンである。ある特定の実施形態では、薬物はニコチンである。ある特定の実施形態では、薬物はスコポラミンである。
ある特定の実施形態では、薬物は、多汗症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はグリコピロレート又はグリコピロニウム臭化物である。ある特定の実施形態では、薬物はグリコピロニウムトシル酸塩である。ある特定の実施形態では、薬物はグリコピロニウムトシル酸塩一水和物である。ある特定の実施形態では、薬物はソフピロニウム臭化物である。ある特定の実施形態では、薬物は発汗抑制剤、例えばアルミニウム塩である。
アプリケーター及び方法は、皮膚の任意の領域への投与のためのものであることができる。特定の実施形態では、投与は1又は2以上の腋窩へのものである。特定の実施形態では、投与は1又は2以上の手へのものである。特定の実施形態では、投与は1又は2以上の手掌へのものである。特定の実施形態では、投与は1又は2以上の足へのものである。特定の実施形態では、投与は1又は2以上の足裏へのものである。特定の実施形態では、投与は顔へのものである。特定の実施形態では、投与は額へのものである。特定の実施形態では、投与は背部へのものである。特定の実施形態では、投与は腰背部へのものである。特定の実施形態では、投与は上背へのものである。特定の実施形態では、投与は生殖器へのものである。ある特定の実施形態では、治療化合物の活性の標的部位は、皮膚の表皮若しくは真皮層、又は汗腺を有するか若しくはそれに隣接した組織中である。
ある特定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象における多汗症を治療又は防ぐためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象における手掌多汗症を治療するためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象における足底多汗症を治療するためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象における手掌多汗症を防ぐためのものである。ある特定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象における足底多汗症を防ぐためのものである。
ある特定の実施形態では、化合物は、抗コリン性化合物である。施術者は、そのような方法が、局所投与が有用である任意のコリン作用性疾患又は障害を治療するために有用であることを認識するであろう。ある特定の実施形態では、抗コリン性化合物は、グリコピロニウム化合物、ソフピロニウム化合物、プロパンテリン、オキシブチニン、メタンテリン及びベンズトロピンからなる群から選択される。特定の実施形態では、化合物は、グリコピロニウム臭化物である。特定の実施形態では、化合物は、グリコピロニウムトシル酸塩である。特定の実施形態では、化合物は、グリコピロニウムトシル酸塩一水和物である。特定の実施形態では、化合物は、ソフピロニウム臭化物である。各実施形態では、化合物は、それ自体で又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物として、投与することができる。ある特定の実施形態では、化合物は、1又は2以上の薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤をさらに含む医薬組成物で投与される。特定の有用な化合物を、以下の項において記載する。
投与は、施術者により適切と考えられる任意の用量であることができる。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、使用毎の用量は、1mg~5000mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~4000mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~3000mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~2000mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~1000mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~500mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~250mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、1mg~150mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、約1mg~約125mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、約1mg~約100mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、約1mg~約75mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、約1mg~約50mgである。ある特定の実施形態では、化合物は抗コリン性化合物であり、用量は、約1mg~約25mgである。ある特定の実施形態では、化合物はグリコピロニウムトシル酸塩一水和物であり、用量は約1mg~約40mgである。ある特定の実施形態では、化合物はソフピロニウム臭化物であり、用量は約10mg~約125mgである。本明細書で使用される場合、抗コリン性化合物という用語には、薬学的に許容される塩及び溶媒和物、例えば、グリコピロニウム臭化物、グリコピロニウムトシル酸塩、グリコピロニウムトシル酸塩一水和物、又はソフピロニウム臭化物が挙げられる。
投与は、施術者により適切と考えられる任意の時間の長さであることができる。ある特定の実施形態では、アプリケーターは数回連続して、1~10分、1~5分若しくは約1分、又は約15秒又はそれ未満の期間、所望の用量を投与するために必要に応じて使用することができる。
ある特定の実施形態では、用量は、わずか1、2、3、4又は5回、及び25、30、35、40、45、50、55又は60回ものアプリケーターの回転により送達される。ある特定の実施形態では、用量は、わずか4、5又は6回、及び10、11、12、13、14、15又は20回ものアプリケーターの回転により送達される。ある特定の実施形態では、アプリケーターとともに提供される使用説明書は、意図される投薬量を得るための塗布の数及び形態を使用者に指示又はガイドする。有利には、複数回の塗布は、一部の使用者の過誤により移動する余分な薬物をより少なくすることができる。例えば10回の塗布が意図される場合、1回の余分な塗布は約10%の追加の薬物のみを移動させると予測されるであろう。
投与は、施術者により必要と考えられる場合、繰り返すことができる。ある特定の実施形態では、投与は1日1回である。ある特定の実施形態では、投与は1日2回である。ある特定の実施形態では、投与は1日3回である。ある特定の実施形態では、投与は1日4回である。ある特定の実施形態では、投与は、数日間は1日2~3回であり、続けて数日間は1日1回である。日数は、施術者が決定することができる。ある特定の実施形態では、投与は、2~3日間は1日2~3回であり、続けて4~5日間は1日1回である。
ある特定の実施形態では、投与はアプリケーターの単回の塗布からなり、さらなる投与ステップは必要とされない。例えば、腋窩の皮膚への投与のためには、1回又は2回以上のアプリケーターの塗布は、ある特定の実施形態では十分であり得る。ある特定の実施形態では、アプリケーターを用いた投与に続き、投与部位の皮膚表面が遮蔽される。ある特定の実施形態では、皮膚表面の遮蔽は手掌の皮膚への投与を強化する。ある特定の実施形態では、皮膚表面の遮蔽は足底の皮膚への投与を強化する。遮蔽は、施術者により適切と考えられる任意の材料及び任意の時間の長さであることができる。
ある特定の実施形態では、材料は完全に遮蔽性である。ある特定の実施形態では、材料は、部分的に遮蔽性であるか、又は半遮蔽性である。ある特定の実施形態では、材料は綿である。ある特定の実施形態では、材料は95~100%綿である。ある特定の実施形態では、材料は約100%綿である。ある特定の実施形態では、材料はニトリルである。ある特定の実施形態では、材料はポリエチレン、例えばサランラップ(登録商標)である。ある特定の実施形態では、材料はラテックスである。ある特定の実施形態では、材料はプラスチックである。ある特定の実施形態では、材料はブチルゴムである。ある特定の実施形態では、材料はネオプレンである。ある特定の実施形態では、材料はポリエステルである。ある特定の実施形態では、材料は羊毛である。ある特定の実施形態では、材料はレーヨンである。ある特定の実施形態では、材料はアクリル繊維である。
遮蔽は、施術者により適切と考えられる任意の時間の長さであることができる。ある特定の実施形態では、遮蔽は、0.5~12時間、1~10時間、1~8時間又は1~5時間である。ある特定の実施形態では、遮蔽は、約8時間である。ある特定の実施形態では、遮蔽は、終夜である。
投与は、施術者により適切と考えられる任意の時間の長さで続けることができる。ある特定の実施形態では、投与は1日間である。ある特定の実施形態では、投与は1週間である。ある特定の実施形態では、投与は2週間である。ある特定の実施形態では、投与は3週間である。ある特定の実施形態では、投与は4週間である。ある特定の実施形態では、投与は最大8週間であり、及び/又は8週間を含む。ある特定の実施形態では、投与は、症状が明らかである間、必要に応じて継続する。ある特定の実施形態では、投与は、症状を予防するために、必要に応じて継続する。ある特定の実施形態では、投与は、例えば患者による必要に応じてか、又は施術者により指示される場合、長期である。
投与は、施術者により適切と考えられる任意の間隔であることができる。ある特定の実施形態では、投与は毎日である。ある特定の実施形態では、投与は隔日である。ある特定の実施形態では、投与は週に4日である。ある特定の実施形態では、投与は週に3日である。ある特定の実施形態では、投与は週に2日である。ある特定の実施形態では、投与は週に1日である。
投与は、施術者により適切と考えられる任意の技術によりモニタリングすることができる。多汗症については、投与の後、施術者に公知の1又は2以上の質問票を実施することができる。ある特定の実施形態では、多汗症の治療は、多汗症疾患重症度スケール(HDSS,Hyperhidrosis Disease Severity Scale)によりモニタリングすることができる。その全体が参照により組み込まれる、Solish et al., Dermatol. Surg., 2007, 33:908-923を参照されたい。ある特定の実施形態では、多汗症の治療は、腋窩発汗日誌(ASDD,Axillary Sweating Daily Diary)によりモニタリングすることができる。その全体が参照により組み込まれる、Nelson et al., 2019, J. Patient Rep Outcomes 3(1):59を参照されたい。ある特定の実施形態では、腋窩発汗日誌(ASDD)を、手掌、足底又は顔/頭部の評価のために採用することができる。実施形態では、治療は年齢相応の個体により促進され得る。小児又は十分に高齢の人々の場合、例えば介護者が治療を施すことができる。他の個体は、彼ら自身の治療を施すことができる。ASDDは、異なる年齢群に応じるように修正することができる。
D.化合物及び医薬組成物
本明細書において記載されている方法では、化合物は、施術者により手掌又は足底投与に適切と考えられる、任意の化合物であることができる。ある特定の実施形態では、化合物は、抗コリン性化合物である。ある特定の実施形態では、化合物は、多汗症の治療のために有効である。
ある特定の実施形態では、化合物は薬物である。ある特定の実施形態では、化合物は医薬組成物の形態である。ある特定の実施形態では、薬物は、しわ、茶色の斑点又は表面の荒れの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はトレチノインである。ある特定の実施形態では、薬物は麻酔剤である。ある特定の実施形態では、薬物はベンゾカイン、ブタンベン、ジブカイン、リドカイン、オキシブプロカイン、プラモキシン、プロパラカイン、プロキシメタカイン又はテトラカインである。ある特定の実施形態では、薬物は、ざ瘡の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はエリスロマイシン、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン、ペネデルム、トレチノイン、スルファセタミドナトリウム、アダパレン若しくはtazoracである。ある特定の実施形態では、薬物は、乾癬の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はアレファセプト又はtazoracである。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚潰瘍、例えば糖尿病性足部潰瘍の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はベカプレルミンである。ある特定の実施形態では、薬物は、脱毛症の治療又は予防のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はミノキシジルである。ある特定の実施形態では、薬物は、感染症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はチゲサイクリン、クリンダマイシン又はブテナフィンである。ある特定の実施形態では、薬物は、疣贅の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はポドフィロックスである。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚病の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はベタメタゾンである。ある特定の実施形態では、薬物は、足白癬、癜風、股部白癬、体部白癬、いんきんたむし又は白癬の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はルリコナゾール、テルビナフィン又はテルビナフィン塩酸塩である。ある特定の実施形態では、薬物は、皮膚炎の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はタクロリムスである。ある特定の実施形態では、薬物は、酒さの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はアゼライン酸である。ある特定の実施形態では、薬物は、シラミの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はイベルメクチンである。ある特定の実施形態では、薬物は、日光性角化症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はインゲノールメブテートである。ある特定の実施形態では、薬物は、静脈瘤の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はポリドカノールである。ある特定の実施形態では、薬物は、がんの治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はメクロレタミンである。ある特定の実施形態では、薬物は、爪真菌症の治療のためのものである。ある特定の実施形態では、薬物はエフィナコナゾールである。
ある特定の実施形態では、薬物は抗コリン性薬剤である。ある特定の実施形態では、抗コリン性薬剤は、グリコピロニウム化合物、プロパンテリン、オキシブチニン、メタンテリン、ベンズトロピン及びソフピロニウム臭化物(BBI-4000;Brickell Biotech, Inc.社製)から選択される。一部の実施形態では、薬剤はグリコピロニウム化合物である。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、グリコピロニウムトシル酸塩である。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、グリコピロニウムトシル酸塩一水和物である。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、グリコピロニウム臭化物である。ある特定の実施形態では、化合物は、ソフピロニウム臭化物である。
一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、トレオ-グリコピロニウムトシル酸塩一水和物である。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、トレオ-グリコピロニウム臭化物である。
一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、トレオ-グリコピロニウム及びエリスロ-グリコピロニウムを含み、トレオ-グリコピロニウムは、組成物の合計グリコピロニウム含有量の少なくとも95%であり、エリスロ-グリコピロニウムは、組成物の合計グリコピロニウム含有量の5%未満である。
ある特定の実施形態では、方法は、式(I):
(式(I)中、R及びRは各々、各場合において独立して、アルキル及びアルコキシカルボニルで置換されているアルキルから選択され;Xはアニオンである)
の化合物の投与を含む。ある特定の実施形態では、Xは臭化物である。ある特定の実施形態では、Xはトシレートである。ある特定の実施形態では、アルキルはさらに置換されておらず、アルコキシカルボニルは置換されていない。ある特定の実施形態では、Xはトシル酸塩であり、化合物は一水和物である。
ある特定の実施形態では、方法は式(I)
(式中、R及びRは各々、各場合において独立して、アルキル及びアルコキシカルボニルで置換されているアルキルから選択され;2及び3’により表される炭素原子についての立体化学的配置は、トレオ混合物、すなわちR/S及びS/Rであり;Xはアニオンである)の化合物の投与を含む。ある特定の実施形態では、Xは臭化物である。ある特定の実施形態では、Xはトシレートである。ある特定の実施形態では、アルキルはさらに置換されておらず、アルコキシカルボニルは置換されていない。ある特定の実施形態では、Xはトシル酸塩であり、化合物は一水和物である。
ある特定の実施形態では、方法は、式(I)
(式中、R及びRは各々、各場合において独立して、アルキル及びアルコキシカルボニルで置換されているアルキルから選択され;2により表される炭素原子についての立体化学的配置は、Rであり;3’により表される炭素原子についての立体化学的配置は、Rであり;Xはアニオンである)の化合物の投与を含む。ある特定の実施形態では、Xは臭化物である。ある特定の実施形態では、Xはトシレートである。ある特定の実施形態では、アルキルはさらに置換されておらず、アルコキシカルボニルは置換されていない。
ある特定の実施形態では、Rはアルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、t-ブチル、i-ブチル、n-ペンチル又はi-ペンチルである。一部の例では、Rは、メチル又はエチルである。ある特定の実施形態では、Rはメチルである。他の例では、Rはエチルである。
ある特定の実施形態では、Rはアルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、t-ブチル、i-ブチル、n-ペンチル又はi-ペンチルである。ある特定の実施形態では、Rはメチル又はエチルである。ある特定の実施形態では、Rはメチルである。ある特定の実施形態では、Rはエチルである。一部の例では、R及びRはメチルである。
ある特定の実施形態では、Rは、アルコキシカルボニルで置換されているアルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、アルコキシカルボニルで置換されているメチルである。ある特定の実施形態では、Rは、-CHC(O)OCHCHである。ある特定の実施形態では、Rはアルキルである。ある特定の実施形態では、Rはメチル又はエチルである。ある特定の実施形態では、Rはメチルである。ある特定の実施形態では、Rはエチルである。
一部の例では、式(I)の化合物は
である。
一部の例では、式(I)の化合物は、
である。
一部の例では、式(I)の化合物は、
のトレオ混合物である。
一部の例では、式(I)の化合物は、
(式中、Ts(-)はトシレートイオンを表す)のトレオ混合物である。ある特定の実施形態では、化合物は一水和物である。
一部の例では、化合物は、(R)-3-((S)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネート及び(S)-3-((R)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネートのラセミ混合物である。ある特定の実施形態では、一部の例では、化合物は、(R)-3-((S)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウムブロミド及び(S)-3-((R)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウムブロミドのラセミ混合物である。
一部の例では、以下の構造(Ia)及び(Ib)
を有する化合物の混合物を含む組成物が、本明細書において記載される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、抗コリン性化合物は、式(II):
の構造を有するか又はその薬学的に許容される塩の構造を有する。式(II)の化合物は、その内容が参照により、その全体を本明細書により組み込まれる、本明細書に2019年12月2日付で提出された米国特許仮出願第62/942,677号明細書により作製、製剤化、及び投与することができる。
式(II)中、環Aは、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリールから選択される。一部の実施形態では、環Aは、環Bと架橋されていてもよい。式(II)中、環Bは、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリールから選択される。一部の実施形態では、環Bは、環Aと架橋されていてもよい。式(II)中、環A及び環Bは各々、各場合において独立して、C1-3アルキル、C1-3アルコキシル、カルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、-NO、-NO、-SO、-SO又は-POから選択される1~5個の置換基で置換されていてもよい。ある特定の実施形態では、XはOであり、YはC=Oである。ある特定の他の実施形態では、XはC=Oであり、YはOである。R及びRは各々、各場合において独立して、H、C1-3アルキル、C1-3アルコキシル、カルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、-NO、-NO、-SO、-SO又は-POから選択される。Rがカルボニルである場合、Rはカルボニルではない。Rがカルボニルである場合、Rはカルボニルではない。Rがカルボニルである場合、Rはカルボニルではない。Rがカルボニルである場合、Rはカルボニルではなく;R及びRは各々、各場合において独立して、H、C1-3アルキル、C1-3アルコキシル、カルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、-NO、-NO、-SO、-SO又は-POから選択される。Rは、C1-3アルキルであるか、又は存在しない。Rは、C1-3アルキルであるか、又はRと結合して5員のヘテロシクロアルキル環を形成し、Rは、H、C1-3アルキルであるか、又はRと結合して5員のヘテロシクロアルキル環を形成する。式(I)中、R、R、R、R、R、R及びRは置換されていない。下付きのpは1又は2である。下付きのqは、1、2又は3である。Rが存在しない場合、化合物は、好ましくは、薬学的に許容される対イオンを有する薬学的に許容される塩の形態である。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIa)又は式(IIb):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、環A及び環Bは各々、各場合において独立して、5又は6員のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールのいずれかである。ある特定の実施形態では、環Aは、5員のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールである。ある特定の他の実施形態では、環Aは、6員のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、環Bは、5員のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールである。ある特定の他の実施形態では、環Bは、6員のシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールである。一部の実施形態では、環Aは、5員のシクロアルキルである。一部の他の実施形態では、環Aは、5員のアリールである。なお他の実施形態では、環Aは、5員のヘテロシクロアルキルである。さらに他の実施形態では、環Aは、5員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、環Aは、6員のシクロアルキルである。一部の他の実施形態では、環Aは、6員のアリールである。なお他の実施形態では、環Aは、6員のヘテロシクロアルキルである。さらに他の実施形態では、環Aは、6員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、環Bは、5員のシクロアルキルである。一部の他の実施形態では、環Bは、5員のアリールである。なお他の実施形態では、環Bは、5員のヘテロシクロアルキルである。さらに他の実施形態では、環Bは、5員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、環Bは、6員のシクロアルキルである。一部の他の実施形態では、環Bは、6員のアリールである。なお他の実施形態では、環Bは、6員のヘテロシクロアルキルである。さらに他の実施形態では、環Bは、6員のヘテロアリールである。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIc)又は式(IId):
から選択される。式(IIc)又は式(IId)では、下付きのnは、nが0である場合に環Bが5員環となるように、0又は1である。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、環A及び環Bは置換されていない。前述のいずれかを含む一部の実施形態では、環Aは置換されておらず、環Bは置換されている。前述のいずれかを含む一部の実施形態では、環Aは置換されており、環Bは置換されていない。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、環A及び環Bは架橋されていない。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、下付きのpは1又は2である。一部の実施形態では、下付きのpは1である。一部の他の実施形態では、下付きのpは2である。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、下付きのqは1又は2である。一部の実施形態では、下付きのqは1である。一部の他の実施形態では、下付きのqは2である。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIe)又は式(IIf):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIg)又は式(IIh):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIi)、式(IIj)、式(IIk)、式(IIl)、式(IIm)又は式(IIn):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIo)、式(IIp)、式(IIq)、式(IIr)、式(IIs)、式(IIt)、式(IIu)又は式(IIv):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は、式(IIw)、式(IIx)、式(IIy)又は式(IIz):
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は:
から選択される。
前述のいずれかを含む一部の実施形態では、式(II)の構造を有する化合物は:
から選択される。
ある特定の実施形態では、化合物は、立体化学的に純粋であり、すなわちジアステレオマー過剰である。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも80%鏡像異性体過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも85%鏡像異性体過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも90%鏡像異性体過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも95%鏡像異性体過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも99%鏡像異性体過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも80%ジアステレオマー過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも85%ジアステレオマー過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも90%ジアステレオマー過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも95%ジアステレオマー過剰で存在する。ある特定の実施形態では、化合物の立体化学的に純粋な立体異性体は、少なくとも99%ジアステレオマー過剰で存在する。
一部の例では、化合物は、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は塩とともに製剤化される。
一部の例では、本明細書において記載されているのは、本明細書に記載の方法により調製される化合物を含む医薬組成物である。一部の例では、組成物は局所用として製剤化される。
一部の実施形態では、本明細書において提供される方法は、例えば多汗症を治療するために、1又は2以上の追加の薬剤の投与をさらに含んでもよい。例示的な追加の薬剤には、本開示において記載されているもの又は多汗症の治療についての技術分野において公知のもののいずれかが挙げられる。追加の薬剤は、当業者の判断により、本明細書において提供される方法において列挙される薬剤と同じ医薬組成物中で投与されてもよく、又は異なる医薬組成物中で投与されてもよい。
一部の実施形態では、本明細書において提供される方法は、化合物を別の薬剤又は手順と組み合わせて投与するステップを含む。一部の態様では、他の薬剤又は手順は、抗コリン性薬剤、金属塩及び毒素から選択される。
一部の実施形態では、薬剤の局所投与は、同じ薬剤の全身投与と合わせられるか、又は異なる薬剤と合わせられる。一部の態様では、グリコピロニウム化合物の局所投与は、グリコピロニウム化合物の全身投与と合わせられる。
本明細書において記載されている化合物は、単独で、又は1若しくは2以上の追加の治療剤とともに、投与することができる。1又は2以上の追加の治療剤は、本明細書において記載されている化合物の投与の直前、それと同時に、又はその直後に投与することができる。本開示は、1又は2以上の追加の治療剤と組み合わせた、本明細書において記載されている化合物のいずれかを含む医薬組成物、及びそれを必要とする対象へそのような組合せを投与するステップを含む治療の方法も含む。
本開示は、本明細書において記載されている化合物の医薬組成物、例えば本明細書において記載されている化合物、その塩、立体異性体、立体異性体の混合物、多形体、並びに薬学的に許容される担体、希釈剤及び/又は賦形剤を含む組成物を含む。適切な担体、希釈剤及び賦形剤の例には、限定されるものではないが、適正な組成物pHの維持のための緩衝液(例えばクエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、乳酸緩衝液、シュウ酸緩衝液等)、担体タンパク質(例えばヒト血清アルブミン)、生理食塩水、ポリオール(例えばトレハロース、スクロース、キシリトール、ソルビトール等)、界面活性剤(例えばポリソルベート20、ポリソルベート80、ポリオキソレート等)、抗菌物質、抗酸化剤、一価アルコール、例えばエタノール、及び多価アルコール、例えばグリコールが挙げられる。
本明細書において記載されている化合物又は組成物は、添加剤、例えば薬学的に許容される賦形剤、薬学的に許容される担体、及び薬学的に許容される媒体とともに製剤化することにより、医薬組成物として製剤化することができる。適切な薬学的に許容される賦形剤、担体及び媒体には、処理剤及び薬物送達調節剤及び強化剤、例えば、例として、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、単糖類、二糖類、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストロース、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、ポリビニルピロリドン、低融点ワックス、イオン交換樹脂等、並びにそれらの任意の2又は3つ以上の組合せが挙げられる。他の適切な薬学的に許容される賦形剤は、その全体がすべての目的で本明細書において参照により組み込まれる、“Remington’s Pharmaceutical Sciences,” Mack Pub. Co., New Jersey(1991)及び“Remington: The Science and Practice of Pharmacy,” Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 20th edition(2003) and 21st edition(2005)に記載されている。
本発明の化合物又は組成物を含有する医薬組成物は、例えば、溶液、懸濁液又はエマルションを含む、意図された投与の方法のために適切な任意の形態であってもよい。一部の例では、本明細書において記載されている組成物は、局所塗布のために適切である。一部の例では、液体担体は、溶液、懸濁液及びエマルションの調製において典型的に使用される。本発明の実践における使用を企図される液体担体には、例えば、水、生理食塩水、薬学的に許容される有機溶媒、薬学的に許容される油又は脂肪等、並びにそれらの2又は3つ以上の混合物が挙げられる。液体担体は、他の適切な薬学的に許容される添加剤、例えば可溶化剤、乳化剤、栄養剤、緩衝剤、保存剤、懸濁化剤、増粘剤、粘度調節剤、安定剤等を含有してもよい。適切な有機溶媒には、例えば、一価アルコール、例えばエタノール、及び多価アルコール、例えばグリコールが挙げられる。適切な油状物には、例えば、大豆油、ヤシ油、オリーブ油、ベニバナ油、綿実油等が挙げられる。
化合物は、プロドラッグとしても投与することができ、プロドラッグは、治療される対象中で、治療的に有効な形態への変換を受ける。追加の投与の方法が、当該技術分野において公知である。
本発明の組成物は、表皮層、真皮層、又はより深い、すなわち500μMよりも深い、汗腺の又はそれに隣接するか又はそれに近い組織で作用するように、製剤化されてもよい。
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、約1~15000mgのグリコピロニウム化合物をアルコール:水溶液中にpH緩衝剤とともに含む局所用アプリケーター中にある。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、約1~2500mgのグリコピロニウム化合物をアルコール:水溶液中にpH緩衝剤とともに含むボトル中にある。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、約1~1000mgのグリコピロニウム化合物をアルコール:水溶液中にpH緩衝剤とともに含む局所用アプリケーター中にある。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、約1~500mgのグリコピロニウム化合物をアルコール:水溶液中にpH緩衝剤とともに含む局所用アプリケーター中にある。一実施形態では、グリコピロニウム化合物は、約0.25~20%(w/w)の濃度で存在する。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、約1、2、3又は4%(w/w)の濃度で存在する。一部の実施形態では、グリコピロニウム化合物は、約3%(w/w)の濃度で存在する。一実施形態では、局所用組成物は、約0.2~約1.0gのグリコピロニウム化合物を含む。一実施形態では、局所用組成物は、約540mgのグリコピロニウム化合物を含む。一実施形態では、局所用組成物のアルコール:水の比は、50:50~70:30の範囲にわたり、好ましくは53:47~58:42の範囲にわたり選択される。一実施形態では、局所用組成物のアルコール:水の比は、45:55~70:30の範囲にわたり選択され、例えば約48%のエタノールである。一実施形態では、緩衝剤は、局所用組成物の約0.2~0.5%である。一実施形態では、局所用組成物の緩衝剤は、クエン酸/クエン酸ナトリウムである。一実施形態では、局所用組成物のpHは、4.0~5.0の範囲にわたり選択される。一実施形態では、組成物のpHは、約4.5である。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、トレオグリコピロニウムトシル酸塩一水和物、クエン酸、クエン酸ナトリウム、エタノール及び水を、約4.5のpHで含む。
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、(R)-3-((S)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネート及び(S)-3-((R)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネートのラセミ混合物、約0.15重量%の無水クエン酸、約0.06重量%のクエン酸ナトリウム二水和物、約57~約59.5重量%の間の無水エタノール及び残りを水として含む。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、(R)-3-((S)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネート及び(S)-3-((R)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネートのラセミ混合物、約0.15重量%の無水クエン酸、約0.06重量%のクエン酸ナトリウム二水和物、約45~50重量%の間、例えば約48重量%の無水エタノール及び残りを水として含む。
ある特定の実施形態では、25mlのボトルについての医薬組成物は、約0.1g~約10g、約0.1g~約5g、約0.1g~約3g、約0.1g~約2g、約0.1g~約1g、約120mg、約1g、約2g、又は約2.5g、又は約3gの(R)-3-((S)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネート及び(S)-3-((R)-2-シクロペンチル-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトキシ)-1,1-ジメチルピロリジニウム 4-メチルベンゼンスルホネートのラセミ混合物、約0.15重量%の無水クエン酸、約0.06重量%のクエン酸ナトリウム二水和物、約57~約59.5重量%の間の無水エタノール及び残りを水として含む。ある特定の実施形態では、無水エタノールのパーセンテージは、約45~約50%、例えば約48%である。異なるサイズのボトルについては、量はそれに応じて変化するであろう。
ある特定の実施形態では、アプリケーターは、抗コリン性化合物組成物の安定性を維持する。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.01~0.03重量%の範囲で、抗コリン性化合物を含む組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて1カ月後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.04~0.06重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.1~0.25重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で貯蔵寿命構成のアプリケーターを用いて1カ月後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.25~0.6重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、周囲温度で1週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.3重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、周囲温度で2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.35重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で使用時構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.0~0.05重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で使用時構成のアプリケーターを用いて2週間後に、5重量%未満、1重量%未満、例えば約0.05~0.15重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。ある特定の実施形態では、アプリケーターは、約60℃の温度で使用時構成のアプリケーターを用いて2週間後に、30重量%未満、例えば約15~25重量%の範囲で組成物の重量減少をもたらす。
D.キット
本明細書において提供される方法における使用のためのキットも、本明細書において提供される。一部の実施形態では、キットは、化合物又は化合物を含む医薬組成物を含有するアプリケーターを含む。ある特定の実施形態では、キットは、2又は3以上のアプリケーターの構成要素を含む。ある特定の実施形態では、キットは、2又は3以上のアプリケーターの構成要素、及びこれらの使用説明書を含む。キットは、例えば投与、遮蔽及び/又はモニタリングのための説明書をさらに含むことができる。キットは、評価、例えば本明細書において記載されているように改変されたHDSS評価若しくはASDD評価、又は両方のための材料をさらに含むことができる。
一部の実施形態では、キットは、包装をさらに含む。キットは、様々な実施形態に関して上に記載されるようなボトル、キャップ、及びロールオンアセンブリを含んでもよい。一部の態様では、この包装は、医薬組成物を保持するために適切な容器を含む。容器は、任意の適切な材料で作製することができる。適切な材料には、例えば、ガラス、プラスチック、紙、積層物等が挙げられる。
[実施例]
別段の記載がない限り、化学試薬は、市販の供給元から購入した。
本明細書において使用される試薬は、商業的販売者から入手可能であり、本明細書において別途の特定がない限り、又は試薬の調製が本明細書において記載されていない限り、市販の供給元から購入した。
サンプルのアプリケーターに70%のイソプロピルアルコール溶液を充填し、試験した。試験には、反転、圧迫塗布(squeeze application)(オーバーキャップ(over cap)を有しない)、及び急速な蒸発が含まれた。チューブ/管をクリップでシールした。ボトル及びチューブ/管を、ねじ、スナップオン又はプレスオンローラーボールクロージャーでオーバーキャップを用いて閉じた。
全ての設計は、ボトル又はチューブ/管形式内に液体を含有することが可能であった。次に、サンプルを充填直後及びその後の漏出について評価した。次にボトル/チューブを6~12時間反転させキャップをして、さらなる漏出及び液体の蒸発を判定した。
試験されたおよそ30個のアプリケーターのうち、4個のみが反転時に漏出せず圧迫時に漏出しないことが判明した。アプリケーターは、アプリケーターが人間工学的に申し分のないボトル、すなわち握るのに小さすぎないボトル中で30日~60日の供給をもたらすことを可能とする設計を有するボトルを含む。該形状は、例えば腋窩の皮膚への簡便で心地よい塗布のために、より広いローラーを用いる使用を可能にする。キャップは、貯蔵寿命安定性のためにボトルをシールする。ローラーアセンブリは、患者、介護者又は薬剤師により、使用時に容易にセッティングされる。2つの構成(貯蔵寿命保管のためのキャップを有するボトル、及び使用時のためのボトル上のロールオンアセンブリ)は、良好な貯蔵寿命安定性を保証する。アプリケーター自体は、上の項において詳細に記載される。
本実施例は、本明細書において記載されるアプリケーター中で測定される化合物の安定性を提供する。安定性データを、以下の表に記載する。
ここで、貯蔵寿命構成は、化合物を保持するボトルにキャップがされているものである。表1では、示された結果は、セットAの条件について重量減少の範囲が2週間後に約0.01~0.03重量%、及び1カ月後に約0.04~0.06重量%となると予測され得ることを示す。セットBの条件については、重量減少の範囲は2週間後に約0.1~0.25重量%、及び1カ月後に約0.25~0.6重量%となると予測され得る。異なる貯蔵寿命試験については、重量減少の量は、ここに示す量に比例し得る。
ここで、使用時構成は、化合物を保持するボトルがスリーブ中に包含され、スリーブにキャップがされているものである。表2では、示された条件について、示された結果は、重量減少の範囲が1週間後に約0~0.3%、及び2週間後にほぼ同じであると予測され得ることを示す。異なる使用時試験については、重量減少の量は、ここに示す量に比例し得る。
ここで、使用時構成は、化合物を保持するボトルがスリーブ中に包含され、スリーブにキャップがされているものである。表3では、ボトルが示されるような水平方向であると、データは蒸発及び漏出について共に減少を示す。示された条件について、示された結果は、重量減少の範囲が、推奨される保管条件で2週間後に約0~0.5%(表3の第2列目に示す)、加速条件で2週間後に約0.05~0.15%(表3の第3列目に示す)、及びストレス条件下で2週間後に約15~25%(表3の第4列、即ち右端の列に示す)であると予測され得ることを示す。
上に記載されている実施形態及び実施例は、単に例示的であり、非限定的であることが意図される。当業者は、日常的な実験のみを使用して、特定の化合物、材料及び手順の無数の等価物を認識するか、又は確認することができる。すべてのそのような等価物は、添付の特許請求の範囲内であり、それにより包含されると考えられる。

Claims (74)

  1. 抗コリン性化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは組成物のそれを必要とする対象への局所投与のためのアプリケーターであって、
    a.その上部にボトルコネクタ構造を備える、前記化合物を含有するボトル、並びに
    b.スリーブの最上部分に前記化合物を投与するためのアプリケーター部材と、前記化合物の投与を可能とするために前記ボトルコネクタ構造と接合して前記ボトルと前記アプリケーター部材との間の連通をもたらすためのスリーブコネクタ構造とを備える、前記スリーブ
    を備える、前記アプリケーター。
  2. スリーブが、アプリケーターの把持を容易にするために、ざらついた表面、フィンガーグリップ又は可変直径の1又は2以上を有する、請求項1に記載のアプリケーター。
  3. ボトルコネクタ構造及びスリーブコネクタ構造が、それぞれボトルがスリーブ中にねじ込まれるときにボトル及びスリーブを接合するねじ山を備える、請求項1に記載のアプリケーター。
  4. ボトルコネクタ構造及びスリーブコネクタ構造が、それぞれボトルがスリーブ中にはめ込まれるときに前記ボトル及び前記スリーブを接合するスナップフィット構造を備える、請求項1に記載のアプリケーター。
  5. ボトルコネクタ構造及びスリーブコネクタ構造が、それぞれボトルがスリーブ中に押し付けられるときに前記ボトル及び前記スリーブを接合するプレスフィット構造を備える、請求項1に記載のアプリケーター。
  6. ボトルコネクタ構造及びスリーブコネクタ構造の接合が、抗コリン性化合物、その薬学的に許容される塩又は組成物のための媒体の漏出及び/又は蒸発を低減するためのシールを提供する、請求項1~5のいずれかに記載のアプリケーター。
  7. スリーブコネクタが、漏出及び/又は蒸発を低減するための、スリーブコネクタ構造中のねじ山、スナップフィット構造又はプレスフィット構造のうちの1つを取り囲む外側へ延びる部分を備える、請求項1~6のいずれかに記載のアプリケーター。
  8. スリーブの最上部分に配置される1又は複数のローラーを備える、請求項1~7のいずれかに記載のアプリケーター。
  9. 1又は複数のローラーが、その主軸に対して各々回転可能である回転楕円体及び楕円体からなる群から選択される、請求項1~8のいずれかに記載のアプリケーター。
  10. ボトルが、ポリプロピレン(高密度ポリプロピレンを含む)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる群から選択される材料を含む、請求項1~9のいずれかに記載のアプリケーター。
  11. スリーブが、ポリプロピレン(高密度ポリプロピレンを含む)、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる群から選択される材料を含む、請求項1~10のいずれかに記載のアプリケーター。
  12. 1又は複数のローラーが、ポリプロピレンホモポリマー(高密度ポリプロピレンを含む)若しくはポリプロピレンランダム性コポリマー、ポリエチレン(高密度ポリエチレンを含む)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、環状コポリマー、ナイロン又はポリエチレンテレフタレート(PET)、ステンレス鋼及びガラスからなる群から選択される材料を含む、請求項1~11のいずれかに記載のアプリケーター。
  13. 1又は複数のローラーが、所望の量の化合物を投与するようにサイズ決めされる、請求項1~12のいずれかに記載のアプリケーター。
  14. ボトルが、化合物を保持するためのリザーバー、及び前記ボトルの上部にボトルコネクタ構造を含有する首を備え、前記首がスリーブ中に嵌合するようにサイズ決めされる、請求項1~13のいずれかに記載のアプリケーター。
  15. リザーバーが、存在する化合物の量を目視可能とするための半透明部分を含む、請求項1~14のいずれかに記載のアプリケーター。
  16. リザーバーが、存在する化合物の量を目視可能とするための半透明材料を含む、請求項1~15のいずれかに記載のアプリケーター。
  17. 首がスリーブ中に密接に嵌合する、請求項1~16のいずれかに記載のアプリケーター。
  18. リザーバーの上部がスリーブ中にプレスフィットされる、請求項1~17のいずれかに記載のアプリケーター。
  19. リザーバーの上部がスリーブ中にスナップフィットされる、請求項1~18のいずれかに記載のアプリケーター。
  20. リザーバーがスリーブの外側に延びる、請求項1~19のいずれかに記載のアプリケーター。
  21. ボトルが、ボトルコネクタ構造を介して前記ボトルに取り付けられるボトルキャップを備え、前記ボトルキャップの除去により、スリーブコネクタ構造が前記ボトルコネクタ構造と接合して漏出及び/又は蒸発を低減することを可能とする、請求項1~20のいずれかに記載のアプリケーター。
  22. ボトルキャップが、前記ボトルキャップ及びボトルコネクタ構造中のそれぞれのねじ山を介してボトルに取り付けられる、請求項1~21のいずれかに記載のアプリケーター。
  23. ボトルキャップが、前記ボトルキャップの把持を容易にするために、ざらついた表面、フィンガーグリップ又は可変直径の1又は2以上を有する、請求項1~22のいずれかに記載のアプリケーター。
  24. ボトルキャップが、前記ボトルキャップ及びボトルコネクタ構造中のそれぞれのスナップフィット構造を介してボトルに取り付けられる、請求項1~23のいずれかに記載のアプリケーター。
  25. ボトルキャップが、前記ボトルキャップ及びボトルコネクタ構造中のそれぞれのプレスフィット構造を介してボトルに取り付けられる、請求項1~24のいずれかに記載のアプリケーター。
  26. スリーブが、ローラーの下の前記スリーブの最上部分にスリーブキャップコネクタ構造、並びに前記ローラーを被覆し漏出及び/又は蒸発を低減するためのスリーブキャップをさらに備える、請求項1~25のいずれかに記載のアプリケーター。
  27. スリーブが、ローラーの下の前記スリーブの最上部分にスリーブキャップコネクタ構造と、前記ローラーを押し込み漏出及び/又は蒸発を低減するためのスリーブキャップとをさらに備える、請求項1~26のいずれかに記載のアプリケーター。
  28. スリーブが、ローラーの下の前記スリーブの最上部分にスリーブキャップコネクタ構造、並びにスリーブキャップの内側から下に延びて前記ローラーと接触し前記ローラーを押し込むキャップリングを備えるスリーブキャップをさらに備え、前記スリーブが、漏出及び/又は蒸発を低減するように前記ローラーと接触して前記ローラーを前記キャップから下方に推進するリング構造をさらに備える、請求項1~27のいずれかに記載のアプリケーター。
  29. リング構造に取り付けられた押し込み可能構造をさらに含み、前記押し込み可能構造が、漏出及び/又は蒸発を低減するようにローラーと接触して前記ローラーをキャップから下方に推進するときに押し込む、請求項1~28のいずれかに記載のアプリケーター。
  30. 押し込み可能構造がディスク又はリングを備える、請求項1~29のいずれかに記載のアプリケーター。
  31. スリーブキャップが、前記スリーブキャップの最上部から下方に延びてローラーを被覆して漏出及び/又は蒸発を低減する被覆部分を含む、請求項1~30のいずれかに記載のアプリケーター。
  32. スリーブキャップが、前記スリーブキャップの最上部から下方に延びてローラーを押し込んで漏出及び/又は蒸発を低減する被覆部分を含む、請求項1~31のいずれかに記載のアプリケーター。
  33. スリーブキャップが、前記スリーブキャップの把持を容易にするために、ざらついた表面、フィンガーグリップ又は可変直径の1又は2以上を有する、請求項1~32のいずれかに記載のアプリケーター。
  34. 貯蔵寿命構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物からの重量減少が、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で2週間後に約0.01~0.03重量%の範囲である、請求項1~33のいずれかに記載のアプリケーター。
  35. 貯蔵寿命構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で1カ月後に約0.04~0.06重量%の範囲である、請求項1~34のいずれかに記載のアプリケーター。
  36. 貯蔵寿命構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で2週間後に約0.1~0.25重量%の範囲である、請求項1~35のいずれかに記載のアプリケーター。
  37. 貯蔵寿命構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で1カ月後に約0.25~0.6重量%の範囲である、請求項1~36のいずれかに記載のアプリケーター。
  38. 抗コリン性化合物組成物の重量減少が、周囲温度で1週間後に約0.0~0.3重量%の範囲である、請求項1~37のいずれかに記載のアプリケーター。
  39. 抗コリン性化合物組成物の重量減少が、周囲温度で2週間後に約0.0~0.35重量%の範囲である、請求項1~38のいずれかに記載のアプリケーター。
  40. 使用時構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約25℃の温度及び約60%の相対湿度で2週間後に約0.0~0.05重量%の範囲である、請求項1~39のいずれかに記載のアプリケーター。
  41. 使用時構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約40℃の温度及び約75%の相対湿度で2週間後に約0.05~0.15重量%の範囲である、請求項1~40のいずれかに記載のアプリケーター。
  42. 使用時構成のアプリケーター中の抗コリン性化合物組成物の重量減少が、約60℃の温度で2週間後に約15~25重量%の範囲である、請求項1~41のいずれかに記載のアプリケーター。
  43. 組成物が少なくとも48%のエタノールを含む、請求項32~40に記載のアプリケーター。
  44. 組成物が少なくとも57%のエタノールを含む、請求項32~40に記載のアプリケーター。
  45. スリーブキャップ及びスリーブに前記スリーブキャップを取り付けるためのスリーブキャップコネクタ構造中にそれぞれねじ山をさらに備える、請求項1~44のいずれかに記載のアプリケーター。
  46. スリーブキャップがスリーブに取り付けられたとき、前記スリーブキャップ及びスリーブキャップコネクタ構造中のそれぞれのねじ山が互いに十分に堅く嵌入し、チャイルドレジスタンス構造を構成する、請求項1~45のいずれかに記載のアプリケーター。
  47. ボトルキャップがボトルに取り付けられたとき、前記ボトルキャップ及び前記ボトル中のそれぞれのねじ山が互いに十分に堅く嵌入し、チャイルドレジスタンス構造を構成する、請求項1~46のいずれかに記載のアプリケーター。
  48. スリーブキャップ及びスリーブに前記スリーブキャップを取り付けるためのスリーブキャップコネクタ構造中にそれぞれスナップフィット構造をさらに備える、請求項1~47のいずれかに記載のアプリケーター。
  49. スリーブキャップ及びスリーブに前記スリーブキャップを取り付けるためのスリーブキャップコネクタ構造中にそれぞれプレスフィットをさらに備える、請求項1~48のいずれかに記載のアプリケーター。
  50. ボトルがボトルコネクタ構造の開口部を被覆する誘導シールを備える、請求項1~49のいずれかに記載のアプリケーター。
  51. 誘導シールがポリ塩化ビニリデンを含む、請求項1~50のいずれかに記載のアプリケーター。
  52. ボトルがスリーブに取り付けられる前に誘導シールが除去される、請求項1~51のいずれかに記載のアプリケーター。
  53. ボトルがスリーブに取り付けられるときに誘導シールが穴を開けられ、ボトルコネクタ構造とアプリケーター部材との間の連通を可能にする、請求項1~52のいずれかに記載のアプリケーター。
  54. 抗コリン性化合物が、グリコピロニウム化合物、ソフピロニウム化合物、プロパンテリン、オキシブチニン、メタンテリン及びベンズトロピンからなる群から選択される、請求項1~53のいずれかに記載のアプリケーター。
  55. 抗コリン性化合物が、式(I)
    (式中、
    及びRは各々、各場合において独立して、アルキル及びアルコキシカルボニルで置換されているアルキルから選択され;
    はアニオンである)
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項1~54のいずれかに記載のアプリケーター。
  56. 炭素原子についての立体化学的配置が、2/3’ R/S及び2/3’ S/Rのラセミトレオ混合物である、請求項55に記載のアプリケーター。
  57. 2により表される炭素原子についての立体化学的配置がRであり、3’により表される炭素原子についての立体化学的配置がRである、請求項38に記載のアプリケーター。
  58. 抗コリン性化合物がグリコピロニウム化合物である、請求項1~57のいずれかに記載のアプリケーター。
  59. 抗コリン性化合物がトレオグリコピロニウム臭化物である、請求項1~58のいずれかに記載のアプリケーター。
  60. 抗コリン性化合物がトレオグリコピロニウムトシル酸塩である、請求項1~59のいずれかに記載のアプリケーター。
  61. 抗コリン性化合物がトレオグリコピロニウムトシル酸塩一水和物である、請求項1~60のいずれかに記載のアプリケーター。
  62. 抗コリン性化合物がソフピロニウム化合物である、請求項1~61のいずれかに記載のアプリケーター。
  63. 抗コリン性化合物がソフピロニウム臭化物である、請求項1~62のいずれかに記載のアプリケーター。
  64. 抗コリン性化合物が、
    からなる群から選択される化合物である、請求項1~63のいずれかに記載のアプリケーター。
  65. 抗コリン性化合物が、化合物及び薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤を含む医薬組成物中にある、請求項1~64のいずれかに記載のアプリケーター。
  66. 医薬組成物が局所用組成物として製剤化される、請求項48に記載のアプリケーター。
  67. 化合物の用量が約0.1~約0.8mgである、請求項1~66のいずれかに記載のアプリケーター。
  68. ボトルが1~150mgの化合物を含有する、請求項1~67のいずれかに記載のアプリケーター。
  69. それを必要とする対象における状態を治療する方法であって、前記対象に、請求項1~68のいずれかのアプリケーターを用いて、ある量の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは医薬組成物を投与するステップを含む、前記方法。
  70. 状態が多汗症である、請求項69に記載の方法。
  71. 対象が哺乳動物である、請求項68又は69に記載の方法。
  72. 対象がヒトである、請求項68~70のいずれかに記載の方法。
  73. ヒトが多汗症を有する、請求項72に記載の方法。
  74. ヒトが腋窩多汗症を有する、腋窩多汗症を治療するための、請求項73に記載の方法。
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