JP2023546663A - 制御可能な輝度レベルを有するエアロゾル発生装置 - Google Patents

Abstract

エアロゾル発生装置（１）は、充電式電池（３）と、エアロゾル形成前駆体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるアトマイザ（４）と、充電式電池（３）に電気的に連結され、ベイピングセッション中のアトマイザ（４）の動作及び充電セッション中の充電式電池（３）の充電を制御するコントローラ（５）と、ベイピングセッション又は充電セッションに関する情報を表示するためのディスプレイ（２０）を含み、ユーザがこのコントローラ（５）を制御することを可能にし、ユーザインターフェース（２）の定義済み部分（２１）との少なくとも１つの専用インタラクションを実行することによって、このディスプレイ（２０）のディスプレイ輝度レベルを選択することを可能にする、ユーザインターフェース（２）と、を含む。【選択図】図１

Description

本発明は、エアロゾル発生装置に関する。

異なる種類のエアロゾル発生装置が、当技術分野で既に知られている。概して、エアロゾル発生装置は、
－ 電気エネルギーを貯蔵する充電式電池（又は電源）と、
－ 充電式電池から電気エネルギーを受け取ると、エアロゾル形成前駆体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるアトマイザと、
－ 充電式電池に電気的に連結され、ベイピングセッション中のアトマイザの動作及び充電セッション中の充電式電池の充電を制御するコントローラ（又は制御装置）と、
－ このコントローラに連結され、ベイピングセッション又は充電セッションに関する情報（例えば現在の状態など）を表示し、ユーザがコントローラを制御することを可能にするディスプレイ（又はスクリーン）を含む、ユーザインターフェースと、を少なくとも含む。

アトマイザは、吸入用エアロゾルを発生させるために（伝導、対流、及び／又は放射によって）エアロゾル形成前駆体を加熱するように構成された１つ又は複数の電気的に作動される抵抗加熱素子を含む加熱装置を含む。概して、エアロゾル形成前駆体は、エアロゾル発生装置に属する貯蔵部分（例えば、貯蔵器）に貯蔵される。

エアロゾルは、エアロゾル発生装置の入口と出口との間に延びている流路内に放出される。この出口は、発生したエアロゾルをユーザが吸入するマウスピースとして構成され得るが、これは必須ではない。

エアロゾル発生装置は、携帯型、即ち、ユーザが手に持つときに使用可能であり得る。さらに、エアロゾル発生装置は、例えば、部分的に又は完全に可能な限り可変量の時間の間加熱装置を作動させることによって（計量した量のエアロゾルとは対照的に）、可変量のエアロゾルを発生させるように適合され得る。この可変量のエアロゾルは、ベイピングボタン及び／又は吸入センサなどのユーザインターフェースの一部によって制御され得る。吸入センサは、（タバコ、葉巻、又はパイプなどの従来の可燃性喫煙物品の喫煙効果を模倣するように）可変量の蒸気を提供することを可能にするために、吸入強度並びに吸入持続時間に対する感度が高いものであってもよい。エアロゾル発生装置は、また、加熱装置及び／又は加熱されたエアロゾル発生前駆体の温度を特定の目標温度まで動かし、その後、エアロゾルの効率的な発生を可能にする目標温度にて温度を維持するための、温度調節制御部を含んでもよい。

以下の説明において、「エアロゾル」という用語は、固体粒子、液滴、及び気体のうちの１つ又は複数として前駆体の懸濁液を含み得る。そのような懸濁液は、空気を含む気体の状態であり得る。本明細書中のエアロゾルは、概して、蒸気を指してもよく、又は蒸気を含んでもよく、前駆体の１つ又は複数の成分を含んでもよい。

さらに以下の説明において、「エアロゾル形成前駆体」（即ち「前駆体」又は「エアロゾル形成物質」若しくは「物質」）という用語は、液体、固体、ゲル、ムース、発泡体、又は他の物質のうちの１つ又は複数を指してもよい。前駆体は、エアロゾルを形成するためにエアロゾル発生装置の加熱装置によって処理可能であってもよく、ニコチン、カフェイン、又は他の有効成分のうちの１つ又は複数を含んでもよい。有効成分は、担体で運ばれてもよく、担体は液体であってもよい。担体は、例えば、プロピレングリコール又はグリセリンを含み得る。エアロゾル形成前駆体には香料も存在し得る。香料は、例えば、エチルバニリン（バニラ）、メントール、酢酸イソアミル（バナナ油）又は類似物を含み得る。固体のエアロゾル形成物質は、例えば、加工されたタバコ材料、圧着されたシート、又は再構成されたタバコ（即ちＲＴＢ）の配向ストリップを含むロッドの形態であってもよい。

ユーザインターフェースは、現在のベイピングセッション又は充電セッションに関する表示された情報をユーザが見ることを可能にする、少なくとも１つの光源を含む。例えば、（各）光源は、少なくとも１つの発光ダイオード（即ちＬＥＤ）を含んでもよく、発光ダイオードは、おそらく情報の表示にも関与（又は寄与）し得る。しかし、（各）光源は、例えば、少なくとも１つのＯＬＥＤ（有機ＬＥＤ）若しくはＱ－ＬＥＤ（量子ＬＥＤ）、又は液晶デバイス（ＬＣＤ）を含んでもよい。

実際には、この（各）光源は不変の光強度をもたらし、それによって、どのような光環境でもユーザインターフェースの輝度レベルは不変である。よって、暗い環境では不変の輝度レベルが高すぎる（又は明るすぎる）ことがあり、それはユーザに視覚的不快感を引き起こし、明るい環境では不変の輝度レベルは低すぎる（又は薄暗すぎる）ことがあり、それは表示された情報をユーザが見ることを妨げる場合がある。

提案される発明は、
－ 電気エネルギーを貯蔵する充電式電池と、
－ この充電式電池から電気エネルギーを受け取ると、エアロゾル形成前駆体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるアトマイザと、
－ この充電式電池に電気的に連結され、ベイピングセッション中のこのアトマイザの動作及び充電セッション中の充電式電池の充電を制御するコントローラと、
－ このコントローラに連結され、ベイピングセッション又は充電セッションに関する情報を表示し、ユーザがこのコントローラを制御することを可能にするディスプレイを含む、ユーザインターフェースと、
を含むエアロゾル発生装置の実施形態を提供する。

このエアロゾル発生装置は、そのユーザインターフェースが、ユーザインターフェースの定義済み部分との少なくとも１つの専用インタラクションを実行することによって、ユーザがディスプレイのディスプレイ輝度レベルを選択することを可能にするように構成されることを特徴とする。

ユーザインターフェースの輝度レベルのこの制御によって、有利なことに、ベイピングセッション又は充電セッションの間表示された情報をユーザは快適に見ることが可能となる。

エアロゾル発生装置の実施形態は、別個に、又は組み合わせて考えられる他の特徴を含んでもよい。特に、
・ユーザインターフェースは、定義がメモリ内に記憶される、Ｎ個の所定のレベルのグループ内のディスプレイ輝度レベルをユーザが選択することを可能にするように構成されてもよく、Ｎ≧２である。
・実施形態の例において、ユーザインターフェースは、それぞれの新たな専用インタラクションが以前選択したレベルとは異なる新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。
・実施形態の変形態様において、ユーザインターフェースは、専用インタラクションの連続持続期間が、この持続期間に応じた、以前選択したレベルとの差を有する新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。
・実施形態の例又はその変形態様において、ユーザインターフェースは、以前選択したレベルが最高レベルでない限り、それぞれの新たな専用インタラクションが、以前選択したレベルより高い、新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。例えば、ユーザインターフェースは、以前選択したレベルがこの最高レベルであるときに、新たな専用インタラクションが最低レベルの選択を誘導するように構成され得る。
・実施形態の例の変形態様又はその変形態様において、ユーザインターフェースは、以前選択したレベルが最低レベルでない限り、それぞれの新たな専用インタラクションが、以前選択したレベルより低い、新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。例えば、ユーザインターフェースは、以前選択したレベルがこの最低レベルであるときに、新たな専用インタラクションが最高レベルの選択を誘導するように構成され得る。
・ユーザインターフェースは、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、定義済みレベルを課すように構成され得る。
・変形態様において、ユーザインターフェースは、現在のベイピングセッション又は充電セッションの間にユーザによって選択されたレベルの定義を記憶することをトリガし、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、この記憶した定義を有するレベルを課すように構成され得る。
・ユーザインターフェースは、選択した輝度レベルに関与する可変光強度を有する少なくとも１つの発光ダイオード（即ち、ＬＥＤ）を含み得る。例えば、少なくとも１つの発光ダイオードは、情報表示に関与（又は寄与）し得る。
・エアロゾル発生装置は、電子タバコを構成し得る。

図１は、本発明によるエアロゾル発生装置の実施形態の例を概略的に示している。

本発明及びその利点は、以下の詳細な説明を読むとより良く理解されるであろう。以下の詳細な説明は、非限定的な例によってのみ与えられ、添付図面を参照して行われる。
本発明は、特に、ベイピングセッション又は充電セッションの間、表示された情報を快適に見るために、そのユーザインターフェース２の輝度レベルをそのユーザが手動で制御することを可能にするように意図されたエアロゾル発生装置１を供給することを目的とする。

以下の説明では、エアロゾル発生装置１は、電子タバコ（又はｅシガレット若しくは個人気化器）である（又は構成する）と考えられる。しかし、本発明によるエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成前駆体を加熱することによってエアロゾルの発生を可能にするとすぐに、別の種類のものであってもよい。

「エアロゾル形成前駆体」（又は「エアロゾル形成物質」）が液体、固体、ゲル、ムース、若しくは発泡体、又は別の物質であってもよく、ニコチン若しくはカフェインなどの１つ若しくは複数の有効成分、及び／又は香料を含んでもよいことが、想起される。

「エアロゾル」という用語が、前駆体の懸濁液を固体粒子、液滴、及び気体のうちの１つ又は複数として含み得ること、並びにそのような懸濁液が空気を含む気体内にあり得ることもまた想起される。

図１に示されるように、本発明によるエアロゾル発生装置１は、充電式電池（又は電源）３、アトマイザ４、コントローラ（又は制御装置）５、及びユーザインターフェース２を少なくとも含む。

例えば、図１の非限定的な例に示されるように、充電式電池３、コントローラ５、及びユーザインターフェース２は、第１の本体６に属してもよく、アトマイザ４は、（例えば、図示されるように、２つの対応するねじ付き部分を用いてねじ留めすることによって）第１の本体６に連結された第２の本体７に属してもよい。

充電式電池３は、アトマイザ４、コントローラ５、及びユーザインターフェース２の動作に必要な電気エネルギーを貯蔵するように構成される。例えば、図１の非限定的な例に示されるように、第１の本体６は、充電式電池３の充電セッションの間に充電ケーブルが接続され得る電気コネクタ８を含み得る。そのような充電ケーブルは、（ＡＣ）アダプタ又は壁ソケットに連結され得る。充電ケーブル及び／又は（ＡＣ）アダプタは、エアロゾル発生装置１に属し得る。

アトマイザ４は、（ベイピングセッションの間）充電式電池３から電気エネルギーを受け取ると、エアロゾル形成前駆体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成される。アトマイザ４は、エアロゾルを発生させるために（伝導、対流、及び／又は放射によって）エアロゾル形成前駆体を加熱するように構成された１つ又は複数の電気的に作動される抵抗加熱素子を含む加熱装置（図示されない）を含む。図示された例では、アトマイザ４は、少なくとも１つの開口１０を通してエアロゾル形成前駆体が供給され、少なくとも１つの第１の給気口１１を通して（ユーザにより吸い込まれた）空気が供給される、第１のチャンバ９を含む。この空気は、少なくとも１つの第２の給気口１２を通して外部から入ってくる。非限定的な図示される例では、それぞれの第２の給気口１２は、第１の本体６のハウジングにおいて画成される。しかし、それぞれの第２の給気口１２は、第２の本体７のハウジングにおいて画成され得る。加熱装置は、好ましくは第１のチャンバ９内に収容される。

例えば、図１の非限定的な例に示されるように、エアロゾル形成前駆体は、貯蔵器（又はタンク）１４の第２のチャンバ１３内に貯蔵されてもよい。図示された例では、貯蔵器１４は、第２の本体７に属するが、それは、第１の本体６に属してもよく、又は第３の本体を画成してもよい。貯蔵器１４は、アトマイザ４の対応する開口１０に供給する少なくとも１つの出口１９を含む。

第１のチャンバ９内に発生したエアロゾルは、エアロゾル発生装置１の出口１６に供給する流路１５内に放出される。この出口は、（ベイピングセッションの間）発生したエアロゾルをユーザが吸入するマウスピース１７の一部であってもよいが、これは必須ではない。非限定的な図示された例では、流路１５は、貯蔵器１４の中央部分に画成された経路である。

コントローラ５は、充電式電池３に電気的に連結され、ベイピングセッション中のアトマイザ４（及び特にその加熱装置）の動作並びに充電セッション中の充電式電池３の充電を制御する。例えば、図１の非限定的な例に示されるように、コントローラ５は、（ここでは第１の本体６内に収容される）プリント回路基板１８上に固定され得る。

「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に指すものと解釈されるべきではなく、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）ハードウェア、プロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、ソフトウェアを記憶するための読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、及び不揮発性記憶装置を、限定ではなく黙示的に含み得る。従来型及び／又はカスタムの他のハードウェアも含まれ得る。コントローラ５の機能は、プログラムロジックの動作を通して、専用ロジックを通して、プログラム制御及び専用ロジックのインタラクションを通して、又は（ユーザによる）手動でも、実行され得る。これらの機能は、専用ハードウェア、及び適切なソフトウェアと連携してソフトウェアを実行可能なハードウェアの使用を通して提供され得る。

ユーザインターフェース２は、コントローラ５に連結され、現在のベイピングセッション又は現在の充電セッションに関する情報を表示し、ユーザがコントローラ５を制御することを可能にするように構成されるディスプレイ（又はスクリーン）２０を含む。例えば、表示された情報は、充電セッションの間の充電式電池３の（満充電に対する）現在の充電の割合、又はベイピングセッションの間の（プログラムされた（若しくは選択された）ベイピング持続期間に対する）現在の残りの（若しくは経過した）ベイピング時間の割合を表す、現在の状態であってもよい。現在の割合は、例えば、直線の長さによって、若しくは平行棒の数によって、又は値によって表され得る。概して言うと、表現は、数、英数字表現、又はドット、四角、三角、十字、若しくは（スマートフォンで使用されるものと類似の）電池イメージのようなシンボル表現から作られたパターンであってもよい。

このユーザインターフェース２は、また、ユーザインターフェース２の定義済み部分２１との少なくとも１つの専用インタラクションを実行することによって、そのディスプレイ２０のディスプレイ輝度レベルをユーザが選択することを可能にするように構成される。この趣旨で、ユーザインターフェース２には、充電式電池（３）によって直接的に、又はコントローラ５を通して間接的に、充電式電池３内に貯蔵された電気エネルギーが供給される。

ユーザインターフェース２の輝度レベルのこの手動制御によって、ユーザは、ここで、ベイピングセッション又は充電セッションの間ディスプレイ２０によって表示された情報を快適に見ることできる。実際に、表示された情報を快適に見るために、暗い環境では、ユーザは、必要であればここで輝度レベルを低下させてもよく、明るい環境では、ユーザは、必要であれば輝度レベルを上昇させてもよい。

ユーザインターフェース２の定義済み部分２１は、ユーザが輝度レベルを手動で制御することを可能にする、専用インタラクションの専用にされてもよいが、これは必須ではない。実際に、定義済み部分２１は、少なくとも２つの機能を有してもよく、そのうちの１つが、自動的にベイピングセッション又は充電セッションの間の輝度レベル制御であってもよい。

例えば、図１の非限定的な例に示されるように、ユーザインターフェース２は、第１の本体６に属し得る。この場合、第１の本体６のハウジングは、ユーザインターフェース２のディスプレイ２０が設置された開口を含み得る。しかし、ユーザインターフェース２は、第２の本体７に属してもよい。また例えば、図１の非限定的な例に示されるように、ユーザインターフェース２は、コントローラ５との接続を容易且つ単純にするためにプリント回路基板１８に部分的に固定されてもよい。

実施形態の例において、ユーザインターフェース２は、定義がメモリ内に記憶される、Ｎ個の所定のレベルのグループ内のディスプレイ輝度レベルをユーザが選択することを可能にするように構成されてもよく、Ｎ≧２である。このメモリは、反応性を最適化するために、好ましくはユーザインターフェース２に属するが、それもまた、コントローラ５に属し得る。

定義済みレベルの数Ｎは、２以上の任意の値をとり得る。したがって、それは、３，４、若しくは５、又はさらに（より）大きな数（例えば、（特に、Ｎ個の所定のレベルが最大（又は最高）レベルの割合と考えられるときに）１０又は１００）に等しくてもよい。

さらに実施形態の例において、ユーザインターフェース２は、それぞれの新たな専用インタラクションが以前選択したレベルとは異なる新たなレベルの選択（レベルｎ→レベルｎ＋１又はレベルｎ→レベルｎ－１）を誘導するように構成され得る。変形態様において、ユーザインターフェース２は、専用インタラクションの連続持続期間が、この持続期間に応じた、以前選択したレベルとの差を有する新たなレベルの選択（レベルｎ→レベルｎ＋１→レベルｎ＋２→レベルｎ＋３など、又はレベルｎ→レベルｎ－１→レベルｎ－２→レベルｎ－３など）を誘導するように構成され得る。言い換えると、持続期間が長いほど、前に選択したレベルと新たに選択するレベルとの差が大きくなる。

それによって、専用インタラクションの種類は、ユーザが対話しなければならない定義済み部分２１の技術に依存する。例えば、定義済み部分２１がボタンである場合、ユーザは、レベルの単一の変更を誘導するために短く、又はレベルの連続的な変更を誘導するために連続的に（「プレスアンドホールド」）、それを押下又は押圧しなければならない。ここで、定義済み部分２１が、抵抗性又は容量性技術を用いた感応性タッチ（若しくはキー）又はタッチボタンである場合、ユーザは、レベルの単一の変更を誘導するために短く、又はレベルの連続的な変更を誘導するために連続的に、それにタッチしなければならない。

例えば、ユーザインターフェース２は、それぞれの新たな専用インタラクションが、以前選択したレベルが最高レベル（ｎ＝Ｎ）でない限り、以前選択したレベル（即ち、前のベイピングセッション又は充電セッションにおいて選択したもの）より高い、新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。この場合、ユーザインターフェース２は、以前選択したレベルが（全ての達成可能レベルの中で）最高（又は最大）レベルであるときに、新たな専用インタラクションが（全ての達成可能レベルの中で）最低（又は最小）レベルの選択を誘導するように構成され得る。言い換えると、以前選択したレベルがＮ番目及び最高レベル（ｎ＝Ｎ）であった場合、（新たな専用インタラクションによって誘導された）新たなレベルは、１番目及び最低レベル（ｎ＝１）である。

変形態様において、ユーザインターフェース２は、それぞれの新たな専用インタラクションが、以前選択したレベルが最低レベル（ｎ＝１）でない限り、以前選択したレベル（即ち、前のベイピングセッション又は充電セッションにおいて選択したもの）より低い、新たなレベルの選択を誘導するように構成され得る。この場合、ユーザインターフェース２は、以前選択したレベルが（全ての達成可能レベルの中で）最低レベルであるときに、新たな専用インタラクションが（全ての達成可能レベルの中で）最高レベルの選択を誘導するように構成され得る。言い換えると、以前選択したレベルが１番目及び最低レベル（ｎ＝１）であった場合、（新たな専用インタラクションによって誘導された）新たなレベルは、Ｎ番目及び最高レベル（ｎ＝Ｎ）である。

実施形態の他の例において、ユーザインターフェース２は、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、定義済みレベルを課すように構成され得る。新たなベイピングセッションの定義済みレベルは、新たな充電セッションの定義済みレベルとは異なっていてもよい。変形態様において、新たなベイピングセッションの定義済みレベルは、新たな充電セッションの定義済みレベルと等しくてもよい。（それぞれの）定義済みレベルは、工場でプログラムすることによって最初に定義されてもよく（したがってユーザが変更できない）、又は（例えば、ユーザインターフェース２を通してアクセス可能な（サブ）メニューを選択することによって）ユーザにより選択されてもよい。

実施形態の最後の例の変形態様において、ユーザインターフェース２は、現在のベイピングセッション又は充電セッションの間、ユーザが選択したレベルの定義を記憶することをトリガするように構成され得る。この場合、ユーザインターフェース２は、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、記憶された定義を有するレベルを課すように構成される。レベル定義を記憶することは、反応性を最適化するために好ましくはユーザインターフェース２に属する、メモリにおいて実行される。しかし、この記憶することは、コントローラ５に属するメモリにおいても実行され得る。よって、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まる度に、前のベイピングセッション又は充電セッションにおいて使用されたレベルが自動的に再使用される。ベイピングセッションの選択レベルが充電セッションの選択レベルとは独立している場合に、ベイピングセッションのためのレベル定義及び充電セッションのためのレベル定義を記憶するために、ベイピングセッション及び充電セッションにそれぞれ指定された２つのメモリ又はメモリの２つのサブ部分を使用することが可能である。

実施形態の他の例において、ユーザインターフェース２は、選択した輝度レベルに関与（又は寄与）する可変光強度を有する少なくとも１つの発光ダイオード（即ち、ＬＥＤ）２２を含み得る。しかし、他の種類の小さな寸法の光源は、選択した輝度レベルに関与（又は寄与）してもよく、特に、例えば少なくとも１つのＯＬＥＤ（有機ＬＥＤ）若しくはＱ－ＬＥＤ（量子ＬＥＤ）、又は液晶デバイス（ＬＣＤ）を含む。

実施形態の最後の例が実施されるとき、少なくとも１つの発光ダイオード２２が、情報表示にも関与（又は寄与）し得る。言い換えると、そのような発光ダイオード２２は、選択した輝度レベルに関与（又は寄与）するだけでなく、ディスプレイ２０によってユーザに提供され得る情報の表示に関与（又は寄与）する。

図１に示される非限定的な例において、ユーザインターフェース２は、可変光強度を有し、選択した輝度レベル及びディスプレイ２０によってユーザに提供される情報の表示に関与（又は寄与）する９個の発光ダイオード（即ち、ＬＥＤ）２２を含む。この例では、９個のＬＥＤ２２は、長さが、充電セッション中の充電式電池３の現在の充電割合、又はベイピングセッション中の残りの（若しくは経過した）ベイピング時間の現在の割合を表す直線を共に画成する。ここで、例えば、ベイピングセッションの２／３が経過したことをユーザに示すために、９個のＬＥＤ２２のうちの３個だけが灰色である。

図１のいくつかのブロック図が、本明細書において本発明の原理を具現化する例示的回路の概念図を表すことを、当業者によって理解されるべきである。

説明及び図面は、単に発明の原理を説明する。本明細書に明示的に説明又は図示されていないが、本発明の原理を具現化し、その思想及び範囲内に含まれる、様々な構成を当業者が考案可能であることを理解されたい。さらに、本明細書に列挙された全ての例が、主に本発明の原理及び当技術分野を促進するために発明者が寄与する概念を読み手が理解するのを助けるための教育的目的のためだけであるように明らかに意図され、そのような具体的に列挙された例及び条件への限定ではないと解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、態様、及び実施形態を列挙する本明細書の全ての記載、並びにそれらの特定の例は、その均等物を包含するように意図される。

Claims (13)

1. エアロゾル発生装置（１）であって、
   － 電気エネルギーを貯蔵する充電式電池（３）と、
   － 前記充電式電池（３）から電気エネルギーを受け取ると、エアロゾル形成前駆体を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるアトマイザ（４）と、
   － 前記充電式電池（３）に電気的に連結され、ベイピングセッション中の前記アトマイザ（４）の動作及び充電セッション中の前記充電式電池（３）の充電を制御するコントローラ（５）と、
   － 前記コントローラ（５）に連結され、ベイピングセッション又は充電セッションに関する情報を表示し、ユーザが前記コントローラ（５）を制御することを可能にするディスプレイ（２０）を含む、ユーザインターフェース（２）と、
   を備え、
   前記ユーザインターフェース（２）が、前記ユーザインターフェース（２）の定義済み部分（２１）との少なくとも１つの専用インタラクションを実行することによって、前記ディスプレイ（２０）のディスプレイ輝度レベルを前記ユーザが選択することを可能にするように構成される、エアロゾル発生装置。
2. 前記ユーザインターフェース（２）が、定義がメモリ内に記憶される、Ｎ個の所定のレベルのグループ内の前記ディスプレイ輝度レベルを前記ユーザが選択することを可能にするように構成され、Ｎ≧２である、請求項１に記載のエアロゾル発生装置。
3. 前記ユーザインターフェース（２）が、それぞれの新たな専用インタラクションが、以前選択したレベルとは異なる新たなレベルの選択を誘導するように構成される、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
4. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記専用インタラクションの連続持続期間が、前記持続期間に応じた、以前選択したレベルとの差を有する新たなレベルの選択を誘導するように構成される、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
5. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記以前選択したレベルが最高レベルでない限り、それぞれの新たな専用インタラクションが、前記以前選択したレベルより高い、新たなレベルの選択を誘導するように構成される、請求項３又は４に記載のエアロゾル発生装置。
6. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記以前選択したレベルが前記最高レベルであるときに、前記新たな専用インタラクションが、最低レベルの選択を誘導するように構成される、請求項５に記載のエアロゾル発生装置。
7. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記以前選択したレベルが最低レベルでない限り、それぞれの新たな専用インタラクションが、前記以前選択したレベルより低い、新たなレベルの選択を誘導するように構成される、請求項３又は４に記載のエアロゾル発生装置。
8. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記以前選択したレベルが前記最低レベルであるときに、前記新たな専用インタラクションが、最高レベルの選択を誘導するように構成される、請求項７に記載のエアロゾル発生装置。
9. 前記ユーザインターフェース（２）が、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、定義済みレベルを課すように構成される、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
10. 前記ユーザインターフェース（２）が、現在のベイピングセッション又は充電セッションの間に前記ユーザによって選択されたレベルの定義を記憶することをトリガし、新たなベイピングセッション又は充電セッションが始まるときに、記憶した前記定義を有する前記レベルを課すように構成される、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
11. 前記ユーザインターフェース（２）が、前記選択された輝度レベルに関与する可変光強度を有する少なくとも１つの発光ダイオード（２２）を含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
12. 少なくとも１つの発光ダイオード（２２）が、情報表示に関与する、請求項１１に記載のエアロゾル発生装置。
13. 前記エアロゾル発生装置が電子タバコを構成する、請求項１～１２のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。

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