JP2023546547A - 外科用切削工具 - Google Patents

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Abstract

切削工具は、切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材と、切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、第1の環状部材と第2の環状部材との間に延在し、第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルとを有する。湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために切削工具の回転軸の周りに配置され、回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月19日に出願された米国特許仮出願第63/093,720号の利益を主張する。米国特許仮出願第63/093,720号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、整形外科手術に関するシステムおよび方法に関し、より具体的には、長骨の髄腔の調製のための外科用切削工具に関する。
外科医によって使用される医療用リーマなどの切削工具は、一般に、対象から材料を切削および/または除去することができる切削面を有する。例えば、整形外科における多くの異なる分野で、切削工具は、股関節、膝、肘、および肩を含む人工関節の調製において、ならびに長骨骨折の修復において、骨を加工するために使用される。例えば、髄内リーマは、骨折修復または人工装具移植術の一部として長骨の内部管/空洞を成形するために使用することができる。このような切削工具の切削面を製造する設計および方法は、リーマの効率、機能寿命、および製造コストに影響を及ぼす可能性がある。したがって、外科用切削工具の設計および製造方法に関する改善が必要とされている。
本明細書では、整形外科手術を実行するための装置、システム、および関連する方法の例示的な実施形態が開示される。いくつかの実装形態では、装置およびシステムは、骨折固定のため、および/または人工インプラントの配置のために骨を調製するために使用することができる。いくつかの実施形態では、装置およびシステムは、滅菌キットに含めることができる。いくつかの実施形態では、装置のいくつかは使い捨てであり得る。
特定の実施形態では、改良された切削工具およびその製造方法が提供される。
特定の実施形態では、切削工具は、異なる切削歯の設計ならびにこれらのリーマおよびその刃先を製造する改善された方法と共に、長骨円筒形リーマおよび長骨テーパ状リーマを含む医療用リーマを備えることができる。
代表的な実施形態では、切削工具は、切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材と、切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、第1の環状部材と第2の環状部材との間に延在し、第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために切削工具の回転軸の周りに配置され、回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルとを備える。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第1の環状部材は、シャフトに結合されるように構成されたベース部材である。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第2の環状部材は、切削工具の内部に向かう開口部を画定する。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第2の環状部材は、座金部材を含む。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、湾曲サイドパネルの切削歯は、長い寸法および短い寸法を備え、切削歯の長い寸法は、切削工具の半球面上で長手方向に配向される。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、複数の湾曲サイドパネルは湾曲金属サイドパネルであり、複数の湾曲金属サイドパネルは、溶接によって互いに、ならびに第1および第2の環状部材に結合される。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削構造の内部は完全に中空である。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削工具は、第1の環状部材と第2の環状部材との間に一定の直径を有する。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削工具は、第1の環状部材と第2の環状部材との間がテーパ状になっている。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第1の環状部材は複数の延伸部分を備え、第1の環状部材および湾曲サイドパネルは接合部で互いに結合され、第1の環状部材の延伸部分は接合部で湾曲サイドパネルと重なる。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第1の環状部材の延伸部分は、切削工具の中空内部内に延在する。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、複数の湾曲サイドパネルの各湾曲サイドパネルは、第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、湾曲サイドパネルは、湾曲サイドパネルの各々の第1の長手方向縁部分が切削構造の外側に設けられ、湾曲サイドパネルの各々の第2の長手方向縁部分が切削構造の内側に設けられるように重なる。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、複数の湾曲サイドパネルは、第1の湾曲サイドパネルおよび第2の湾曲サイドパネルを含み、第1および第2の湾曲サイドパネルの各々は、第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、第2の湾曲サイドパネルの第1および第2の長手方向縁部分は、第1の湾曲サイドパネル内に受容される。
別の代表的な実施形態では、切削工具は、切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材と、切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、第1の環状部材と第2の環状部材との間に延在し、第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために切削工具の回転軸の周りに配置され、回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルを備え、複数の湾曲サイドパネルの各湾曲サイドパネルは第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、湾曲サイドパネルは、湾曲サイドパネルの各々の第1の長手方向縁部分が切削構造の外側に設けられ、湾曲サイドパネルの各々の第2の長手方向縁部分が切削構造の内側に設けられるように重なる。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第2の環状部材は、座金部材を含む。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、湾曲サイドパネルの切削歯は、長い寸法および短い寸法を備え、切削歯の長い寸法は、切削工具の半球面上で長手方向に配向される。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、複数の湾曲サイドパネルは湾曲金属サイドパネルであり、複数の湾曲金属サイドパネルは、溶接によって互いに、ならびに第1および第2の環状部材に結合される。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削構造の内部は完全に中空である。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削工具は、第1の環状部材と第2の環状部材との間に一定の直径を有する。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、切削工具は、第1の環状部材と第2の環状部材との間がテーパ状になっている。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第1の環状部材は複数の延伸部分を備え、第1の環状部材および湾曲サイドパネルは接合部で互いに結合され、第1の環状部材の延伸部分は接合部で湾曲サイドパネルと重なる。
開示された実施形態のいずれかまたはすべてにおいて、第1の環状部材の延伸部分は、切削工具の中空内部内に延在する。
別の代表的な実施形態では、切削工具は、切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材であって、第1の環状部材は、第1の環状部材から遠位に延在する複数の延伸部分を備える、第1の環状部材と、切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、第1の環状部材と第2の環状部材との間に延在し、第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために切削工具の回転軸の周りに配置され、回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルとを備え、第1の環状部材の延伸部分は、少なくとも部分的に切削構造の内側に受容される。
別の代表的な実施形態では、本明細書に記載される切削工具の実施形態のいずれかの切削工具を製造する方法は、複数のパネルに複数の切削歯を形成するステップと、湾曲サイドパネルを形成するためにパネルを湾曲させるステップと、湾曲サイドパネルが第1の環状部材と第2の環状部材との間に延在し、湾曲サイドパネルの長手方向縁部分が重なるように、湾曲サイドパネルを配置するステップと、切削構造を形成するためにパネルを互いに結合するステップとを含む。
別の代表的な実施形態では、方法は、本明細書に記載される切削工具の実施形態のいずれかの切削工具で骨を切削するステップを含む。
開示された技術の上記および他の目的、特徴、および利点は、添付の図面を参照して進められる以下の詳細な説明からより明確になるだろう。
一実施形態による、シャフトの遠位端に取り付けられた中空の管状切削工具の側面図である。 図1の切削工具の遠位末端部分の斜視図である。 図1の切削工具のパネル部材を形成するためのブランクの上面図である。 切削工具の近位末端部分を示す図1の切削工具の斜視図である。 遠位末端部分に座金を含む中空の管状切削工具の別の実施形態の斜視図である。 遠位末端部分に座金を含む中空の管状切削工具の別の実施形態の斜視図である。 遠位末端部分に座金を含む中空の管状切削工具の別の実施形態の斜視図である。 鋭利な歯先、特定の歯の高さ、特定の切削角、回転軸に対する特定の歯の配向、および骨破片のための改良された流路を提供する刃先の周りの周辺開口を備える切削工具の一部を示す図である。 骨片開口部を示す図である。 骨破片の漏斗角を示す図である。 シートを形成することによる切削歯形状の製造を示す図である。 シートの切削歯形状を示す図である。 設定された切削歯高さを示す図である。 中空の管状切削工具の別の実施形態の側面図である。 図10の切削工具の分解図である。
本明細書には、器具または人工装具の挿入の前に長骨の髄腔/管を成形するためなど、外科的処置用の中空の管状切削工具の実施形態が記載される。本明細書に記載される中空の管状切削工具は、円筒形、管状、および/またはテーパ状の切削構造を形成するために互いに組み立てられ/固定された複数の湾曲パネルを備えることができる。パネルは、切削構造の長さに沿って配置され、周方向に配向された、複数の切削歯を備えることができる。パネルは、それらの近位端で、切削構造の近位末端部分にある第1の環状部材またはカラーに、ならびにそれらの遠位端で、切削工具/切削構造の遠位端を形成する第2の環状部材またはカラーに結合され得る。特定の実施形態では、パネルは、切削構造の内部へのアクセスを提供する開口部を形成し、(例えば、材料の押出によって)刃先を形成する、1つまたは一連の打ち抜き手順において切削歯が形成される、打ち抜き金属パネルであり得る。特定の実施形態では、少なくとも切削構造は、骨片/組織片が工具の切削面から内部に自由に流入することを可能にするために、中空または実質的に中空であり得る。特定の実施形態では、パネルの周縁部分または側縁部分は、重なるかまたは交互配置されてもよい。特定の実施形態では、第1の環状部材、パネル、および/または第2の環状部材のいずれかまたはすべては、(例えば、溶接によって)一緒に固定され得る。したがって、本明細書に記載される中空の管状切削工具は、強度および正確な切削機能を提供することができ、経済的に製造することができる。特定の実施形態では、これは、限られた使用回数後に切削工具を経済的に廃棄することを可能にし、これにより、鈍い切削工具の使用を回避し、発熱による壊死のリスクを低減し、手術部位感染のリスクを低減することによって、患者の転帰を改善することができる。
実施例1:中空の管状切削工具
図1は、一実施形態による、リーマとも呼ばれる、中空の管状切削工具100として構成された切削工具を示す。特定の実装形態によれば、中空の管状切削工具は、大腿骨の髄腔/管などの長骨の管を成形/加工/リーミング/切削するための随内リーマとして構成され得る。図示される実施形態では、切削工具は、第1または近位末端部分102および第2または遠位末端部分104を有することができる。切削工具100は、全体として110で示される中空の管状切削構造を形成するために、切削工具の長手方向軸または回転軸108の周りに配置された1つまたは複数の湾曲パネル部材106を備えることができる。図示される実施形態では、切削工具100は、近位末端部分102に設けられた、以下で第1の環状部材112と呼ばれるベース部材または支持部材をさらに備えることができる。第1の環状部材112は、環状またはリング状のカラー部分114とカラー部分114から延在する複数の延伸部分116(図示される実施形態では2つ)とを備えることができる。延伸部分116は、工具の回転軸108の周りで湾曲することができ、環状部材112のカラー部分114の両側で径方向に対向することができる。図示される実施形態では、湾曲パネル106は、少なくとも延伸部分116で(例えば、溶接、締結具、接着剤、または他の結合手段によって)第1の環状部材112に結合され得る。特定の実施形態では、第1の環状部材112は貫通孔を備えることができ、これにより、切削工具(およびこれに結合された任意のシャフト)をガイド部材上で骨または他の解剖学的構造内に前進させることができる。
切削工具100は、遠位末端部分104に設けられ、湾曲パネル106に結合された第2の環状部材118をさらに備えることができる。図2に最もわかりやすく示されるように、特定の実施形態では、第2の環状部材118は、丸いまたは円形の上部部材または部分142および円筒形の切削構造110内に比較的短い距離で延在する管状円筒体144(図1)を備える、キャップ、エンドプラグ部材、またはガイド部材として構成され得る。特定の実施形態では、第2の環状部材118の上部は、切削構造110の内部と連通する開口部146(図2)を画定することができる。第1の環状部材112および第2の環状部材118は、切削構造110の両端で長手方向軸108に沿って離間することができる。
図3は、平面構成のパネル部材106の代表的な例を示す。パネル部材106は、第1の末端部分122、第2の末端部分124、第1の側縁部分126(第1の長手方向縁部分とも呼ばれる)、および第2の側縁部分128(第2の長手方向縁部分とも呼ばれる)を有する主要本体部分120を備えることができる。パネル部材106は複数の切削歯130をさらに備えることができ、これらは列状に配置され得る。例えば、図示される実施形態では、パネル106は、2つの列132Aおよび132Bの切削歯130を含むが、他の実施形態では、パネルはより多くのまたはより少ない列の歯を備えてもよい。図示される実施形態では、第1の列132Aは5つの切削歯130を備え、第2の列132Bは6つの歯130を備えるが、各列の歯の数は、切削工具の特定の要件に従って変化してもよい。切削歯130はまた、横の列(例えば、周方向に延在する列)など他の配置で配置することもでき、縦の列で配置される必要はない。
列の各々の切削歯130は、ある列の歯によって掃引される円弧が隣接する列の少なくとも1つの歯によって掃引される円弧と少なくとも部分的に重なるように、パネル106の長手方向軸136に沿って互いにオフセットされ得る。これにより、切削工具で成形される解剖学的構造内の骨または組織の正のリッジ/リングの形成を回避することができる。第1の末端部分122は、延伸部分またはタブ部分138をさらに備えることができる。切削歯の第2の列132Bの切削歯130Aは、少なくとも部分的にタブ部分138上に位置することができる。切削歯130は、本明細書に記載される切削歯実施形態のいずれかに従って構成され得る。図示される実施形態では、切削歯130は、長い寸法および短い寸法を備えることができ、切削歯の長い寸法は、切削構造110の表面上で長手方向に配向(例えば、回転軸108と位置合わせ)され得る。
特定の実施形態では、パネル106および切削歯130は、外科用グレードのステンレス鋼、チタンまたはチタン合金、炭素鋼、炭化タングステン、もしくは任意の他の適切な金属材料および/または合金などの金属材料を含むことができ、以下でさらに記載される打ち抜き、レーザ切断、屈曲、および/またはフォトリソグラフィ手順を含む様々な技術のいずれかを使用して形成することができる。特定の実施形態では、パネル106の厚さは、0.012インチ(0.31mm)以下など、0.005インチ~0.020インチ(0.127mm~0.51mm)とすることができ、これにより、強度を維持し、切削によって生じる熱を低減し、および/または熱放散を改善しながら、切削歯の形成(例えば、打ち抜きによる)および選択された曲率へのパネルの形成を容易にすることができる。
再び図1を参照すると、図示される実施形態では、切削工具100は、切削構造110を形成するために一緒に結合された2つの湾曲パネル106Aおよび106Bを備えることができる。例えば、図示される実施形態では、各パネル106のタブ部分138は、第1の環状部材112の対応する延伸部分116に結合され得る。特定の実施形態では、湾曲パネル部材の側縁部分は重なることができ、パネルは、重なっている側縁部分に沿って一緒に固定することができる。例えば、図4を参照すると、図示される実施形態では、パネル106Bの第1の側縁部分126はパネル106Aの第2の側縁部分128と重なることができ、パネル106Aおよび106Bは、接合部または継手140を形成するために重なっている縁部に沿って一緒に結合することができる。切削構造110の両側のパネルの重なっている側縁部分の間に同様の継手を作成することができ、パネル106Bの第2の側縁部分128は、パネル106Aの第1の側縁部分126の下に延在することができる。このように、一方の接合部ではパネル106Bがパネル106Aに重なり、他方の接合部ではパネル106Aがパネル106Bに重なる。特定の実施形態では、各パネル106Aおよび106Bの第1の長手方向縁部分126は切削構造の外側に位置/配置され、各パネル106Aおよび106Bの第2の長手方向縁部分128は切削構造の内側胃に位置/配置される。この配置は、3つのパネル、4つのパネルなど、任意の数のパネルに広がることができる。他の実施形態では、パネル(例えば、パネル106A)は、切削構造を形成するために1つのパネルが接合部で他方に受容されるように、他のパネル(例えば、106B)の両方の縁部分に重なることができる。さらに別の実施形態では、長手方向縁部分は、突合せ継手を形成するために互いに当接することができる。重なっている長手方向縁部分の一方または両方は、重ね継手またはさねはぎのように薄くすることもできる。
特定の実施形態では、パネル106Aおよび106Bは、継手140などの継手に沿って溶接することによって(例えば、レーザ溶接によって)、互いに結合され得る。パネル106Aおよび106Bはまた、接触のそれぞれの縁部/マージン/縁部分に沿って第1の環状部材112および/または第2の環状部材118に溶接されることも可能である。3つ以上のパネル106を含む実施形態では、第1の環状部材112は、対応する数の延伸部分116を備えることができる。特定の実施形態では、第1の環状部材112および第2の環状部材118は、パネル部材への溶接を容易にするための金属材料を備えることができる。
特定の実施形態では、切削構造110の内部は完全に中空であり得る。本明細書で使用される際に、「完全に中空」という用語は、切削構造110の内部には第1の環状部材112と第2の環状部材118との間に内部支持体、フレームなどが内ことを意味する。本明細書に記載されるように内部フレーム構造のない中空の切削工具は、いくつかの利点を提供することができる。例えば、組織/骨が切削工具によって切削されると、これは切削構造の開口部を通って切削構造の内部に移動する。組織/骨材料が切削構造の内部に集まると、これは詰め込まれる可能性があり、最終的に切削構造の外表面に到達する可能性がある。これは追加の摩擦を引き起こし、潜在的に壊死につながる可能性があり、および/または、切削された組織片/骨片がもはや切削構造の本体に流入せず、代わりに切削工具の表面と切削される解剖学的表面との間に残るので、工具の切削効率を低下させる可能性がある。本明細書に記載される中空管状リーマの実施形態は、切削工具の外径を増加させることなく、切削工具の構造的完全性/強度を確保しながら、内部フレームの欠如に起因して組織片/骨片を収集するための切削構造本体内の追加の空間を提供する。これは、9mm以下など、例えば12mm以下の直径を有する比較的小さい中空管状リーマに特に有利であり得る。工具の改善された切削効率は、解剖学的構造の所望の成形を達成するために必要とされる切削工具の回転の時間および/または数も低減することができ、これによって処置時間および手術部位における望ましくない発熱も低減することができる。
図1を参照すると、第1の環状部材112はシャフト148に結合され得る。特定の実施形態では、第1の環状部材112は、シャフトの遠位末端部分に圧着された結合部材150によって、または他の結合手段によって、シャフト148に結合され得る。図示される実施形態では、シャフト148は、可撓性編組金属シャフトとして構成されているが、シャフトは任意の種類の可撓性シャフトまたは非可撓性シャフト、他のタイプのシャフト、またはこれらの組み合わせとして構成されてもよい。例えば、本明細書に記載される中空の管状切削工具の実施形態はまた、やはり可撓性であり得る、ステンレス鋼またはニチノールなどの比較的薄い金属壁を備えるシャフトと共に使用することもできる。特定の実施形態では、シャフト148などのシャフトは、中空管状シャフトであってもよく、切削構造110の内部と流体連通している管腔を備えることができる。これにより、例えば、潤滑剤または切削液、真空など、シャフトを通って切削構造の中空内部への液体または流体の流れを可能にすることができる。中空管状シャフトはまた、切削工具および関連するシャフトが、髄内管内など、解剖学的構造内に、ガイドワイヤまたは他のガイド部材上を前進することを可能にすることができる。
図示される実施形態では、シャフト148は、シャフトの近位端に結合部材152を備えることができ、これは、シャフトおよび切削工具を回転させるためにドライバ(例えば、ドリル)に結合するように構成され得る。本明細書に記載される中空の管状切削工具と組み合わせて使用することができる可撓性編組シャフトの例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,518,044号で説明されている。他の実施形態では、切削工具100は、例えば、ステンレス鋼などの様々な金属合金ニチノールなどのようなニッケル-チタン合金、様々な医療グレードプラスチックのいずれかなどのポリマー材料、または繊維強化ポリマー材料などの複合材料のいずれかを含むロッドまたは管などの剛性または実質的に剛性のシャフトに結合され得る。このような剛性または実質的に剛性のシャフトは、例えば再置換手術または骨折固定中に誘導リーミングを中心に合わせ続けるために使用することができる。このようなシャフトの例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,540,716号に記載されている。特定の実施形態では、本明細書に記載される中空の管状切削工具の実施形態は、シャフトに恒久的に取り付け/固定することができ、または解放可能な結合機構/カプラによってシャフトに取り外し可能に結合することができる。
図示される実施形態では、切削工具100および/または切削構造110は、その長さに沿って一定または実質的に一定の直径を有することができる。他の実施形態では、切削工具100の直径は、その長さに沿って変化することができる。例えば、特定の実施形態では、切削工具100および/または切削構造110は、テーパ状であってもよく、近位末端部分102における第1の直径D1(図1)と、第1の直径よりも小さい遠位末端部分104における第2の直径D2とを有することができる。特定の実施形態では、第1の直径D1は、3mm~12mm、5mm~10mm、7mm~9mm、8mm~10mm、12mm以下、11mm以下、10mm以下などであり得る。特定の実施形態では、第2の直径D2は、1mm~10mm、3mm~10mm、5mm~10mm、7mm~9mm、10mm以下、9mm以下、8mm以下、7mm以下などであり得る。特定の一実施形態では、第1の直径D1は10mmであり得、第2の直径D2は9mmであり得る。別の特定の一実施形態では、第1の直径D1は9mmであり得、第2の直径D2は7mmであり得る。直径およびテーパの度合いは、切削工具のサイズおよび実行される特定の手順に依存し得る。特定の実施形態では、遠位方向への直径の減少は、一定であってもよく、切削工具の長さに沿って変化してもよい。
特定の実施形態では、パネル106Aおよび106Bの形状ならびに第1の環状部材112の延伸部分116へのパネルの結合方法は、環状部材112の主要本体と切削構造110の主要本体との間に1つ以上の開口部170を画定することができる。図示される実施形態では、切削工具は、長方形および/または角度の付いたコーナーを有する2つの開口部170を有するが、他の実施形態では、切削工具は、任意の形状を有する任意の数の開口部を有することができる。特定の実施形態では、開口部170は、切削構造の中空内部を通って切削構造のベースから出る材料(例えば、骨片、流体など)の流れを容易にすることができる。
特定の実施形態では、第2の環状部材118は、第2の切削構造またはリーマ部分/部材を備えることができ、および/または第2の切削構造またはリーマ部分/部材として構成されることが可能である。例えば、図5~図7は、第2の環状部材118がリーマ、やすり、座金、またはカッタ部材154として構成されている中空の管状切削工具100の別の実施形態を示す。図示される実施形態では、カッタ部材154は、カッタ部材の周りで周方向に配置された複数の切削歯156を備える円筒形の部材として構成され、円錐/円筒形状を提供するために面取りされた遠位末端部分158を備える。これにより、リーマが、比較的小さい直径の穴(例えば、骨内に予め調製されている)に入り、穴を切削構造110の主要本体が入るのに十分な直径に拡大することを可能にすることができる。切削工具100の主要本体はその後、実行されている手順のために十分な直径に穴をさらに拡大することができる。図6および図7を参照すると、特定の実施形態では、カッタ部材154は中空であり得、(例えば、ガイドワイヤ上の工具の通過を容易にするために)中空の切削構造110の内部と連通している遠位末端部分158に開口部160を画定することができるが、他の実施形態では、カッタ部材は、切削構造110の閉じた末端部分を形成する中実部材であり得る。
特定の実施形態では、カッタ部材154は、炭素鋼、炭化タングステン、ステンレス鋼、チタンまたはチタン合金などの光強度材料から作成され得る。カッタ部材154はまた、円錐形、卵形、球形などの任意の形状を有することができる。特定の実施形態では、カッタ部材154は、切削構造110の少なくとも遠位末端部分と同じかまたは実質的に同じ直径を有することができるが、他の実施形態では、カッタ部材は、実行される特定の手順に応じて、切削構造110の遠位末端部分よりも大きい直径または小さい直径を有することができる。
代表的な方法では、中空の管状切削工具100は、1つ以上のパネル106を打ち抜くかまたは切断し、パネルに切削歯130および他の開口部/機能部を形成し、(例えばマンドレルを使用して)パネルを湾曲形状に形成することによって、製造することができる。例えば、特定の実施形態では、切削歯構成は、打ち抜きによる製造に適応することができ、切削中に切削工具の本体に骨破片が流入することを可能にする開口部を有利に作成することができる。例えば、特定の実施形態では、切削歯の開口部は、第1のステップで打ち抜きまたはパンチングすることができ、各歯の刃先を形成するように意図される縁部は、パネルを通って打ち抜きまたは延在しない第2の打ち抜きステップで反転または持ち上げることができる。特定の実施形態では、刃先はまた、持ち上げステップ中に同時に押圧/圧縮することもできる。これにより、材料を打ち抜き/圧縮/押出することができ、これによって鋭利な刃先を形成するためにその厚さを低減することができる。例えば、代表的な実施形態では、縁部形成打ち抜きステップの前の材料の厚さは0.012インチ(0.31mm)であり得、打ち抜き後に得られる縁部は0.003インチ(0.075mm)の厚さを有することができ、鋭利な刃先を生み出す。
平面パネルはその後、例えば、パネルを指定されたパネル輪郭に徐々に曲げる一連のダイを用いて/通じてパネルを打ち抜く/押圧することによって、指定された曲率に湾曲することができる。特定の実施形態では、このような屈曲は、パネル材料にクラックをもたらす可能性のある、形状の急激な変化を回避するために、一連のステップで行うことができる。他の実施形態では、パネル106は、シートストックからレーザ切断、フライス加工、パンチング、エッチング(例えば、リソグラフィプロセスの一部として)などされることが可能であり、様々な切削歯、開口部などが、本明細書に記載される方法に従って形成され得る。
図示される実施形態では、パネル106はまた、主要本体内に画定された、1つまたは複数の丸い開口部174(図3)を含むことができる。特定の実施形態では、開口部174は、打ち抜きプロセス中にパネルの正確な位置決めを容易にするために、基準穴/開口部として機能することができる。
次いで、重ね継手またはさねはぎとして構成された接合部166(図4)においてパネルのタブ部分138および環状部材112の延伸部分116を一緒に結合することによって、シャフト上に湾曲サイドパネル106を組み立てることができるが、他の継手構成も可能である。特定の実施形態では、パネル106のタブ部分138は、接合部166を形成するために、ならびに延伸部分116の末端部分が切削工具の内部に設けられてパネル106のタブ部分138が切削工具の径方向外向きの表面上になるように、延伸部分116に重なることができる。特定の実施形態では、延伸部分116は、タブ部分138を受容するように構成されたそれらの自由端に、スロットおよび/または厚さ減少部分180(例えば、ショルダまたはレッジを有する)を画定することができる。さらに別の実施形態では、タブ部分138は、工具の内部に位置することができる。パネル106はその後、例えば、継手140を形成するために重なっている側縁部分で溶接することによって、一緒に固定されることが可能である。パネル106はまた、接合部166で延伸部分116に溶接されることも可能であり、第2の環状部材118は、切削構造110の遠位末端部分に挿入されて適所に溶接または固定されることが可能である。
他の実施形態では、切削構造110は、中空の管状切削工具の全周の周りに延在するように構成された単一のパネル106によって形成することができる。このようなパネルは、管材から(例えば、レーザ切断によって)、および/または平坦なシートストックから形成され、切削構造を形成するために適切な形状に湾曲されて接合部で(例えば、溶接によって)取り付けられることが可能である。
再び図1を参照すると、特定の実施形態では、切削工具は、カラー部材150と第1の環状部材112のカラー部分114との間に(例えば、図11に示されるように、第1の環状部材のシャンク部材の周りに)設けられる環状のインジケータ部材172を備えることができる。特定の実施形態では、インジケータ部材172は、切削工具100のサイズ(例えば、長さ、直径など)、タイプ、および/または他の特長を示す色またはマーキングなどの印を含むことができる。
実施例2:切削歯
特定の実施形態では、切削構造110のパネル106は、複数の異なる形状/設計を有する切削歯を備えることができる。パネル上の切削歯の数、サイズ、および/または場所は、求められる特定の切削特性に応じて変化することができる。
図8A~図8Bは、本明細書に記載される中空の管状切削工具の実施形態と組み合わせて使用することができる切削歯の別の例示的な構成を示す。特定の実施形態では、切削面(例えば、歯)は、図8A~図8Cに示されるように、鋭利な歯先(例えば、公差0.0005インチ~0.002インチ(0.0127mm~0.051mm)の歯先半径)、歯の高さ(例えば、公差0.002インチ~0.004インチ(0.051mm~0.012mm)、切削角、回転軸に対する特定の歯の配向(例えば、工具角度)、および/または骨破片のための設計された流路を提供する刃先の周りの周辺開口を備えることができる。この歯の形状はまた、複数の歯を同時に作成することを可能にする一連の打ち抜き動作を通じて、図9A~図9Cに従って製造されることも可能である。例えば、図9Aに示されるように、所望の切削角ωに基づいて複数の「V」字形空洞がシート内に打ち抜かれるように、材料(例えば、金属)の平坦なシートを打ち抜くことができる。次に、「V」字形空洞(または溝)の周りに複数の穴を打ち抜き、刃先を作成することができる。必要であれば、動作中(または望ましければ複数の動作中)に歯の高さおよび曲率を打ち抜くために、別の打ち抜きステップを実行することができる。図9Cに示されるように、角度βは歯の高さを決定し、角度αと合わせた角度βは、切削面のすくい角ω(ω=α-β)を決定することができる。いくつかの実施形態では、すくい角は、約5から25度の間で変化することができ、他の実施形態では、約5から15度の間(例えば、約10度)で変化することができる。
したがって、特定の実施形態では、歯の角度(α)は、第1の形成動作で確立することができ、意図される機能に基づいて設定(ωおよびβ角度)することができる。特定の実施形態では、この歯の設計の複数の反復は、切削構造表面の特定のゾーンに提供することができ、これらの場所で必要とされる意図されるタイプの切削に対処する。
上述のように、適切な骨片出口経路もまた、外科的調製の改善に寄与することができる。骨片が切削面から離れる方に移動するための妨害されない経路により、器具がより速く低温での骨切削を行うことを可能にする。図8A~図8Cに示されるように、カッタを駆動するための追加のトルク要件を回避するために、骨片が切削工具の外表面から十分に流れることを許容する「漏斗」を提供するために、(例えば、回転方向で切削面の前に)隣接する切削面に開口部を設けることができる。このような開口部がないと、切削工具を駆動するためにより増大したトルクが必要とされる可能性があり、このような増大したトルクは、通常、オペレータがカッタを前進させる際の抵抗を感知して増大した加重を印加するので、増大した軸圧力を伴う。この組み合わせは、骨壊死を引き起こす可能性のある温度を生成することができる摩擦を通じて高熱を生成する可能性がある。
上述のように、特定の実施形態では、本明細書に記載される中空の管状切削工具は、比較的薄い板金(例えば、0.005インチ~0.020インチ(0.127mm~0.51mm))からパネルおよび歯を形成することによって製造することができ、これは、製造の効率(成形工具のより長い工具寿命)および特定の先鋭化操作なしに鋭利な歯先を作成する能力を向上させることができる。加えて、より薄い材料は、より肉厚で重い質量のリーマ上で骨を切削する摩擦から生じる熱をより良好に放散させる。より薄い材料はまた、摩擦をより少なくすることができ、したがって切削面の温度を低下させることができ、これは骨壊死を回避するのに役立ち得る。
実施的3:中空の管状切削工具の追加の実施形態
図10および図11は、中空の管状切削工具200(リーマとも呼ばれる)の別の例を示す。切削工具200は、第1または近位末端部分202、第2または遠位末端部分204、および切削構造210を形成するために長手方向軸208の周りに配置された複数の湾曲パネル部材206を有することができる。切削工具200は、近位末端部分202で切削構造210に結合された第1の環状部材212と、遠位末端部分204で結合されたガイド部材214として構成された第2の環状部材とをさらに備えることができる。切削工具200は、全体として216で示されるシャフトアセンブリに結合され得る。
図11は、切削工具200およびシャフトアセンブリ216の分解図を示す。切削構造210は、第1の湾曲パネル206Aおよび第2の湾曲パネル206Bを備えることができる。第2のパネル206Bは、第2のパネル206Bの外表面から内向きにオフセットされ、パネルが互いに組み立てられたときに第1のパネル206Aの対応する長手方向縁部分220内に受容されるように構成された長手方向縁部分218を備えることができる。したがって、第1のパネル206Aの長手方向縁部分220は、長手方向縁部分218が切削構造210の内側に接合部を形成するために、第2のパネル206Bの長手方向縁部分218と重なる。特定の実施形態では、湾曲パネル206Aと206Bとの間の接合部は、図1の切削工具100の接合部140と同様に、溶接によって一緒に固定することができる。第1および第2のパネル206Aおよび206Bは、切削工具100と同様に、長手方向に位置合わせされた列に配置された複数の切削歯222を備えることができる。特定の実施形態では、円筒形および/または管状部材238は、切削構造210内に設けることができ、第1の環状部材212とガイド部材214との間に延在することができる。特定の実施形態では、管状部材238は省略することができ、切削構造210は完全に中空であり得る。
第1の環状部材212は、図1の第1の環状部材112と同様に構成することができ、カラー部分224、カラー部分224から延在する複数の湾曲延伸部材または部分226(図示される実施形態では2つ)、およびカラー部分の延伸部材226とは反対側でカラー部分224から近位に延在する円筒形のシャンク部材228を含むことができる。特定の実施形態では、シャンク部材228はネジ状であり得る。特定の実施形態では、シャンク部材228は、ブッシングが圧着された後にブッシング250を保持するのに適した表面仕上げを有することができる。湾曲パネル206Aおよび206Bは、少なくとも延伸部分226で第1の環状部材212に結合され得る。延伸部分226の末端部分230は、上述のように、継手で湾曲パネル206A、206Bの縁部分を受容するために、ショルダまたはレッジおよび低減された厚さを有することができる。特定の実施形態では、延伸部分226および/または末端部分230の周方向長さは、パネル部材206のタブ部分(例えば、タブ部分138)の周方向長さと同じであってもよく、またはこれよりも大きいかまたは小さくてもよい。
ガイド部材214は、開口部234を画定する丸い遠位末端部分232を有する管状円筒体を備えることができる。縮径近位部分236は、切削構造210内に受容することができ、湾曲サイドパネル206A、206Bに(例えば、溶接によって一緒)固定することができる。ガイド部材214は、切削構造210の遠位単に構造的支持を提供することができ、工具を通って延在するガイドワイヤを収容することもできる。特定の実施形態では、ガイド部材214は、カッタ部材154と同様の座金または他のカッタを備えることができる。
シャフトアセンブリ216は、切削工具を回転させるためにドライバに取り付けるように構成された近位結合部材240と、結合部材240と第1の環状部材212との間に延在するシャフト242とを備えることができる。結合部材240の円筒形の遠位部分は、ネジ状であり得、または他の適切な表面仕上げを有することができる。シャフト242は、管状の外側スリーブ部材244と、外側スリーブ244と同軸に設けられた管状部材246とを備えることができる。シャフト242の両端にブッシング(例えば、圧着ブッシング)248および250を設けることができる。図示される実施形態では、ブッシング250と第1の環状部材のカラー部分224との間で第1の環状部材212のシャンク部材228の周りに環状のインジケータ部材252を設けることができる。特定の実施形態では、インジケータ部材252は、切削工具200のサイズ(例えば、長さ、直径など)、タイプ、および/または他の特長を示す色またはマーキングなどの印を含むことができる。
環状部材、シャフトアセンブリなどのような切削工具100および切削工具200の構成要素のいずれも、本明細書に記載される他の切削工具の実施形態のいずれかと組み合わせて使用することができる。特定の実施形態では、本明細書に記載される切削工具の実施形態のいずれも、本明細書に記載されるシャフトアセンブリの実施形態のいずれかと共に滅菌キットまたは外科用パックに梱包することができる。
一般的な考察
上記の説明は、本質的に例示的なものであり、決して開示された技術の範囲、適用性、または構成を限定することを意図するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される要素の機能および配置に関して記載された実施形態に対する様々な変更がなされ得る。
開示された実施形態のいくつかの動作は、便利な提示のために特定の順序で記載されるが、本明細書に明記される特定の言語によって特定の順序が必要とされない限り、この説明の仕方が並べ替えを包含することを理解すべきである。例えば、順次に記載される動作は、場合により、並べ替えられるかまたは同時に実行されてもよい。また、簡単にするために、添付の図は、開示された方法が別の方法と合わせて使用され得る様々な方法を示さない場合がある。加えて、説明は、開示された方法を説明するために、「提供する」または「達成する」などの用語を使用することがある。これらの用語は、実行される実際の動作の高度な抽象化である。これらの用語に対応する実際の動作は、特定の実装形態に応じて異なってもよく、本開示に照らして見たときに当業者によって容易に認識可能である。
本明細書で使用される際に、「近位」という用語は、ユーザにより近く移植/手術部位からより遠い装置の位置、方向、または部分を指す。本明細書で使用される際に、「遠位」という用語は、ユーザからより遠く、移植/手術部位により近い装置の位置、方向、または部分を指す。したがって、例えば、装置の近位の動きは、移植/手術部位から離れてユーザに向かう(例えば、患者の体外への)装置の動きであり、装置の遠位の動きは、ユーザから離れて移植/手術部位に向かう(例えば、患者の体内への)装置の動きである。「長手方向」および「軸方向」という用語は、別途明確に定義されない限り、近位方向および遠位方向に延在する軸を指す。
本明細書で使用される際に、「およそ」および「約」という用語は、列挙された値、および列挙された値の10%以内の任意の値を意味する。例えば、「約10mm」は、包括的に9~11mmの間の任意の値を意味する。
本出願および特許請求の範囲で使用される際に、「a」、「an」、および「the」という用語は、文脈が別途明確に指示しない限り、これらが言及する(1または複数の)要素の単数および複数の両方の形態を含む。加えて、「含む」という用語は「備える」を意味する。さらに、「結合される」という用語は、一般に、電気的、電磁的、および/または物理的(例えば、機械的または化学的)に結合または連結されることを意味し、特定の反対する言語なしで結合または関連するアイテム間の中間要素の存在を除外しない。
本明細書に記載される図面および原理の説明を容易にするために、本明細書では、方向および他の相対参照が使用され得る。例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、「水平」、「垂直」などのような特定の用語が使用され得る。このような用語は、該当する場合、特に図示される実施形態に関して、相対関係を扱うときに説明をある程度明確にするために使用される。しかしながら、このような用語は、絶対的な関係、位置、および/または配向を暗示することを意図するものではない。本明細書で使用される際に、「および/または」は、「および」もしくは「または」、ならびに「および」および「または」を意味する。
本開示の原理が適用され得る多くの可能な実施形態を考慮して、図示される実施形態は単なる例であり、特許請求される主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを認識されたい。むしろ、特許請求される主題の範囲は、少なくとも以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物と同程度に広い。

Claims (25)

  1. 切削工具であって、
    前記切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材と、
    前記切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、
    前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に延在し、前記第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、前記湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために前記切削工具の回転軸の周りに配置され、前記回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルと
    を備える切削工具。
  2. 前記第1の環状部材は、シャフトに結合されるように構成されたベース部材である、請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記第2の環状部材は、前記切削工具の内部に向かう開口部を画定する、請求項1または2に記載の切削工具。
  4. 前記第2の環状部材は座金部材を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の切削工具。
  5. 前記湾曲サイドパネルの前記切削歯は、長い寸法および短い寸法を備え、
    前記切削歯の前記長い寸法は、前記切削工具の半球面上で長手方向に配向される
    請求項4に記載の切削工具。
  6. 前記複数の湾曲サイドパネルは湾曲金属サイドパネルであり、
    前記複数の湾曲金属サイドパネルは、溶接によって互いに、ならびに前記第1および第2の環状部材に結合される
    請求項1から5のいずれか一項に記載の切削工具。
  7. 前記切削構造の内部は完全に中空である、請求項1から6のいずれか一項に記載の切削工具。
  8. 前記切削工具は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に一定の直径を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の切削工具。
  9. 前記切削工具は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間でテーパ状になっている、請求項1から7のいずれか一項に記載の切削工具。
  10. 前記第1の環状部材は複数の延伸部分を備え、
    前記第1の環状部材および前記湾曲サイドパネルは接合部で互いに結合され、
    前記第1の環状部材の前記延伸部分は接合部で前記湾曲サイドパネルと重なる
    請求項1から9のいずれか一項に記載の切削工具。
  11. 前記第1の環状部材の前記延伸部分は、前記切削工具の中空内部内に延在する、請求項10に記載の切削工具。
  12. 前記複数の湾曲サイドパネルの各湾曲サイドパネルは、第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、
    前記湾曲サイドパネルは、前記湾曲サイドパネルの各々の前記第1の長手方向縁部分が前記切削構造の外側に設けられ、前記湾曲サイドパネルの各々の前記第2の長手方向縁部分が前記切削構造の内側に設けられるように重なる
    請求項1から11のいずれか一項に記載の切削工具。
  13. 前記複数の湾曲サイドパネルは、第1の湾曲サイドパネルおよび第2の湾曲サイドパネルを含み、
    前記第1および第2の湾曲サイドパネルの各々は、第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、
    前記第2の湾曲サイドパネルの前記第1および第2の長手方向縁部分は、前記第1の湾曲サイドパネル内に受容される
    請求項1から11のいずれか一項に記載の切削工具。
  14. 切削工具であって、
    前記切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材と、
    前記切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、
    前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に延在し、前記第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、前記湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために前記切削工具の回転軸の周りに配置され、前記回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルと
    を備え、
    前記複数の湾曲サイドパネルの各湾曲サイドパネルは第1の長手方向縁部分および第2の長手方向縁部分を備え、
    前記湾曲サイドパネルは、前記湾曲サイドパネルの各々の前記第1の長手方向縁部分が前記切削構造の外側に設けられ、前記湾曲サイドパネルの各々の前記第2の長手方向縁部分が前記切削構造の内側に設けられるように重なる、切削工具。
  15. 前記第2の環状部材は座金部材を備える、請求項14に記載の切削工具。
  16. 前記湾曲サイドパネルの前記切削歯は、長い寸法および短い寸法を備え、
    前記切削歯の前記長い寸法は、前記切削工具の半球面上で長手方向に配向される
    請求項14または15に記載の切削工具。
  17. 前記複数の湾曲サイドパネルは湾曲金属サイドパネルであり、
    前記複数の湾曲金属サイドパネルは、溶接によって互いに、ならびに前記第1および第2の環状部材に結合される
    請求項14から16のいずれか一項に記載の切削工具。
  18. 前記切削構造の内部は完全に中空である、請求項14から17のいずれか一項に記載の切削工具。
  19. 前記切削工具は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に一定の直径を有する、請求項14から18のいずれか一項に記載の切削工具。
  20. 前記切削工具は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間でテーパ状になっている、請求項14から19のいずれか一項に記載の切削工具。
  21. 前記第1の環状部材は複数の延伸部分を備え、
    前記第1の環状部材および前記湾曲サイドパネルは接合部で互いに結合され、
    前記第1の環状部材の前記延伸部分は前記接合部で前記湾曲サイドパネルと重なる
    請求項14から20のいずれか一項に記載の切削工具。
  22. 前記第1の環状部材の前記延伸部分は、前記切削工具の中空内部内に延在する、請求項21に記載の切削工具。
  23. 切削工具であって、
    前記切削工具の近位末端部分にある第1の環状部材であって、前記第1の環状部材は、前記第1の環状部材から遠位に延在する複数の延伸部分を備える、第1の環状部材と、
    前記切削工具の遠位末端部分にある第2の環状部材と、
    前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に延在し、前記第1および第2の環状部材に結合された複数の湾曲サイドパネルであって、前記湾曲サイドパネルは、中空の管状切削構造を形成するために前記切削工具の回転軸の周りに配置され、前記回転軸の周りで周方向に配向された複数の切削歯を備える、複数の湾曲サイドパネルと
    を備え、
    前記第1の環状部材の前記延伸部分は、少なくとも部分的に前記切削構造の内側に受容される、切削工具。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の切削工具を製造する方法であって、
    複数のパネルに複数の切削歯を形成するステップと、
    前記湾曲サイドパネルを形成するために前記パネルを湾曲させるステップと、
    前記湾曲サイドパネルが前記第1の環状部材と前記第2の環状部材との間に延在し、前記湾曲サイドパネルの長手方向縁部分が重なるように、前記湾曲サイドパネルを配置するステップと、
    前記切削構造を形成するために前記パネルを互いに結合するステップと
    を含む方法。
  25. 請求項1から24のいずれか一項に記載の切削工具を用いて骨を切削するステップを含む方法。
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