JP2023544747A - 引き出し抵抗が低く、風味の送達が改善された、エアロゾル発生物品 - Google Patents

引き出し抵抗が低く、風味の送達が改善された、エアロゾル発生物品 Download PDF

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Abstract

加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品(10)は、口側端から遠位端まで延在し、エアロゾル発生基体を備えるロッド形状のエアロゾル発生要素(12)であって、エアロゾル発生基体がエアロゾル形成剤を含む、エアロゾル発生要素と、エアロゾル発生要素の下流の位置にある下流セクション(14)であって、エアロゾル発生要素(10)の下流端からエアロゾル発生物品(10)の口側端まで延在する下流セクションと、を含む。下流セクションは、中空の管状要素(20)を備える。エアロゾル発生要素の長さと直径との比は、約0.5~約3.0である。下流セクション(14)のRTDは、10mmH2O未満である。【選択図】図1

Description

本発明は、エアロゾル発生基体を備え、加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するように適合された、エアロゾル発生物品に関する。
たばこ含有基体などのエアロゾル発生基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当技術分野で公知である。典型的に、こうした加熱式喫煙物品においてエアロゾルは、熱源からの熱を、物理的に分離されたエアロゾル発生基体又は材料に伝達することによって発生され、このエアロゾル発生基体又は材料は熱源に接触して、熱源内に、熱源の周囲に、又は熱源の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品の使用中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル発生基体から放出され、エアロゾル発生物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物は冷めるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。
数多くの先行技術文書は、エアロゾル発生物品を消費するためのエアロゾル発生装置を開示している。こうした装置としては、例えばエアロゾル発生装置の1つ以上の電気ヒーター要素から加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾルが発生される、電気加熱式のエアロゾル発生装置が挙げられる。例えば、エアロゾル発生基体に挿入されるように適合された内部ヒーターブレードを備える、電気加熱式のエアロゾル発生装置が提案されている。代替として、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体内に配置されたサセプタと、を備える、誘導性発熱性エアロゾル発生物品が、WO2015/176898によって提案されている。更なる代替は、WO2020/115151に記載されており、これは、エアロゾル発生物品の外面の周りに配置される1つ以上の発熱体を備える外部加熱システムと組み合わせて使用されるエアロゾル発生物品を開示する。例えば、外部発熱体は、ポリイミドなどの誘電性基板上の可撓性の加熱箔の形態で提供され得る。
たばこ含有基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、従来の喫煙物品では直面しなかったいくつかの課題を呈する。第一に、たばこ含有基体は、典型的には、従来のたばこの燃焼前部が到達する温度と比較して、著しく低い温度まで加熱される。これは、たばこ含有基体からのニコチン放出及び消費者へのニコチン送達に影響を及ぼす可能性がある。同時に、ニコチン送達を促進する試みで加熱温度が上昇する場合、生成されるエアロゾルは、典型的には、消費者に到達する前に、より広範囲かつより迅速に冷却される必要がある。しかしながら、たばこの口側端に高濾過効率セグメントを提供するなど、従来の喫煙物品において主流煙を冷却するために一般的に使用された技術的解決策は、たばこ含有基体がニコチン送達を減少させ得るため、燃焼されるよりもむしろ加熱されるエアロゾル発生物品において望ましくない効果を有し得る。
エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基体の燃焼ではなく、特に加熱に関連する課題のうちの1つ以上に対処するために、多くのエアロゾル発生物品が提案されており、複数の要素が、例えば長手方向に整列して、エアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生要素と組み合わされる。一例として、エアロゾル発生要素は、物品に改善された構造強度を付与する支持要素、エアロゾルの温度を下げるように構成されたエアロゾル冷却要素、低濾過マウスピース要素などと組み合わされている。
概して、使いやすく、実用性が改善されたエアロゾル発生物品が必要とされている。更に、製造がより容易であり、生産チェーン全体をより持続可能で費用対効果が高いものにするエアロゾル発生物品を提供することが望ましいであろう。また、外部加熱システムと組み合わせて使用するのに特に好適なエアロゾル発生物品、特にエアロゾル発生及びエアロゾル形成剤送達を改良したエアロゾル発生物品が必要である。
したがって、上記の必要性のうちの少なくとも1つを満たすように構成された、新規で改良されたエアロゾル発生物品を提供することが望ましいであろう。更に、効率的かつ高速で製造でき、好ましくは製品間のRTD変動が十分に低いエアロゾル発生物品を提供することが望ましいであろう。
本開示は、加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、当該エアロゾル発生物品は口側端から遠位端まで延在し、エアロゾル発生要素を備える。エアロゾル発生要素は、ロッドの形態であり得る。エアロゾル発生要素は、エアロゾル発生基体を備え得、エアロゾル発生基体は、エアロゾル形成剤を含む。更に、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生要素の下流の位置に下流セクションを備え得る。下流セクションは、エアロゾル発生要素の下流端から、エアロゾル発生物品の口側端まで延在し得る。下流セクションは、中空の管状要素を備え得る。エアロゾル発生要素の長さと直径との比は、約0.5~約3.0であり得る。下流セクションのRTDは、10mmH2O未満であってもよい。
本発明によれば、加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されており、エアロゾル発生物品は口側端から遠位端まで延在し、エアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生要素であって、エアロゾル発生基体がエアロゾル形成剤を含む、エアロゾル発生要素と、エアロゾル発生要素の下流の位置にある下流セクションであって、下流セクションが、エアロゾル発生要素の下流端からエアロゾル発生物品の口側端まで延在する、下流セクションと、を備える。下流セクションは、中空の管状要素を備える。エアロゾル発生ロッドの長さと直径との比は、約0.5~約3.0である。下流セクションのRTDは、10mmH2O未満である。
したがって、本発明によるエアロゾル発生物品は、10mmH2O未満のRTDを有することを特徴とする、エアロゾル発生基体のロッドの下流のエアロゾル発生セクションの新規構成を提供する。エアロゾル発生基体の下流のこの特に低いRTDは、約0.5~約3.0の範囲内にある長さと直径との比を有するロッドの形態のエアロゾル発生要素と組み合わせて提供される。
このような低いRTDを有する下流セクションを設けることにより、エアロゾル発生物品の実質的に全てのRTDが、エアロゾル発生要素自体によって(例えば、ロッド状のエアロゾル発生要素によって)、及び任意選択的にエアロゾル発生要素の上流に配置される要素によって提供されるという効果が得られる。本発明者らは、エアロゾル発生物品が、上記の形状を有するエアロゾル発生ロッドを有し、物品の長さに沿ってこのようなRTD分布を有する場合、特に物品が外部加熱システムと組み合わせて使用される場合、消費者へのエアロゾルの送達を有利に最適化することができることを見出した。
エアロゾルの送達は、ある程度、エアロゾル発生要素自体のRTDによって影響を受ける可能性がある。これは、エアロゾル発生要素の上流部分で発生したエアロゾルが、まずエアロゾル発生要素の残りの下流部分を通って流れる必要があるためである。したがって、エアロゾル発生要素の形状を制御することは、エアロゾル送達のより効果的な制御も可能にし、一般的に、エアロゾル送達は、エアロゾル発生物品からエアロゾル発生物品までより一貫して行われる。
これは、エアロゾル発生物品及び加熱装置の両方の構造及び動作を単純化するので望ましい。更に、これにより、消費者に送達されるエアロゾルの質及び量を害することなく、基体をより低い温度に加熱することが可能になることが分かった。
更に、エアロゾル発生ロッドの下流にこのような低いRTDを提供することは、エアロゾル発生ロッドの下流に中空の要素を設けることによって達成することができるので、実質的に空の容積が物品内に設けられ、エアロゾル粒子の核生成及び成長が促進され、一方、RTDは実質的に排除される。これは、既存の物品と比較して、エアロゾルの生成及び送達の改良に更に貢献することができる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表す全ての数字は、全ての場合において「約」という用語によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、全ての範囲は、開示された最大点及び最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。したがって、この文脈では、数AはA±10%として理解される。この文脈内において、数Aは、数Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規である特性に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、全ての範囲は、開示された最大点及び最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
本発明によると、加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体を備える要素を備える。
本明細書で使用する「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾル発生基体を加熱して吸入可能なエアロゾルを生成して消費者に送達する物品を示す。本明細書で使用される「エアロゾル発生基体」という用語は、加熱時に揮発性化合物を放出してエアロゾルを発生する能力を有する基体を意味する。
従来の紙巻たばこは、ユーザが炎を紙巻たばこの一方の端に付け、他の端を通して空気を吸う時に点火される。炎と、紙巻たばこを通して引き込まれた空気中の酸素とによってもたらされた局在化した熱は、紙巻たばこの端を点火させ、その結果生じる燃焼は吸入可能な煙を生成する。対照的に、加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは風味発生基体(たばこなど)を加熱することによって発生される。公知の加熱式エアロゾル発生物品としては、例えば電気加熱式のエアロゾル発生物品と、可燃性燃料要素又は熱源から、物理的に分離されたエアロゾル形成材料への熱の伝達によってエアロゾルが発生されるエアロゾル発生物品とが挙げられる。例えば、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体のロッドの中に挿入されるように適合されている内部ヒーターブレードを有する電気加熱式のエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムにおいて特定の用途がある。このタイプのエアロゾル発生物品は、先行技術、例えばEP0822670に記載されている。
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体と相互作用してエアロゾルを発生するヒーター要素を備える装置を指す。
エアロゾル発生要素は、エアロゾル発生基体を備えるか、又はそれで作られるロッドの形態であってもよい。本発明に関連して本明細書で使用される「ロッド」という用語は、実質的に円形、長円形又は楕円形の断面の一般的に円柱状の要素を示すために使用される。
本明細書で使用される「長手方向」という用語は、エアロゾル発生物品の上流端と下流端との間に延びる、エアロゾル発生物品の主要長手方向軸に対応する方向を指す。本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、使用中にエアロゾル発生物品を通してエアロゾルが搬送される方向に関してエアロゾル発生物品の要素(又は要素の部分)の相対的な位置を説明する。
使用中、空気はエアロゾル発生物品を通して長手方向に引き出される。「横断方向」という用語は、長手方向軸に対して直角をなす方向を指す。エアロゾル発生物品又はエアロゾル発生物品の構成要素の「断面」への任意の言及は、別途記載のない限り、横断断面を指す。
「長さ」という用語は、長手方向におけるエアロゾル発生物品の構成要素の寸法を意味する。例えば、長手方向におけるロッド又は細長い管状要素の寸法を意味するために使用されてもよい。
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体のロッドの下流の位置に下流セクションを更に備える。本発明のエアロゾル発生物品の異なる実施形態の以下の説明から明らかになるように、下流セクションは、1つ以上の下流要素を含み得る。
いくつかの実施形態では、下流セクションは、エアロゾル発生物品の口側端とエアロゾル発生要素との間の中空セクションを備えることができる。中空セクションは、中空の管状要素を備えてもよい。
本明細書で使用する場合、「中空の管状セグメント」又は「中空の管状要素」という用語は、その長手方向軸に沿った空洞又は気流通路を画成する一般的に細長い要素を示す。特に、「管状」という用語は以下において、実質的に円筒状の断面を有し、管状要素又はセグメントの上流端と管状要素又はセグメントの下流端との間の途切れることのない流体連通を確立する少なくとも1つの気流導管を画定する、要素又はセグメントに関して使用される。しかし、当然のことながら、管状要素又はセグメントの代替の形状(例えば、代替の断面形状)が可能である場合がある。
本発明の文脈において、中空の管状セグメント又は中空の管状要素は、制限のない流路を提供する。これは、中空の管状セグメント又は中空の管状要素が、無視できるレベルの引き出し抵抗(RTD)を提供することを意味する。「無視できるレベルのRTD」という用語は、10ミリメートルの長さの中空管状セグメント又は中空の管状要素当たり1mmH2O未満、好ましくは10ミリメートルの長さの中空管状セグメント又は中空の管状要素当たり0.4mmH2O未満、より好ましくは10ミリメートルの長さの中空管状セグメント又は中空の管状要素当たり0.1mmH2O未満のRTDを記述するために使用される。
したがって、流れチャネルは、長手方向の空気の流れを妨害するであろういかなる構成要素も備えるべきではない。流れチャネルは、実質的に空であることが好ましい。
本明細書において、「中空管状セグメント」又は「中空の管状要素」はまた、「中空管」又は「中空管セグメント」と呼ばれてもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、下流セクションに沿った位置に通気ゾーンを備え得る。より詳細には、エアロゾル発生物品は、中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンを備えることができる。このように、中空の管状要素によって内部に画成された流路と外部環境との間に流体連通が確立される。
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体のロッドの上流の位置に上流セクションを更に備える。上流セクションは、1つ以上の上流要素を備え得る。いくつかの実施形態では、上流セクションは、エアロゾル発生要素のすぐ上流に配置される上流要素を備えることができる。
上で簡単に説明した通り、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体を備える要素を備える。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生要素は、エアロゾル発生基体を備えるロッドの形態で設けられることができる。一例として、エアロゾル発生要素は、ラッパーによって取り囲まれたエアロゾル発生基体のロッドを備えてもよい。
エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約5ミリメートルの長さを有することができる。エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約7ミリメートルの長さを有することが好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約10ミリメートルの長さを有することがより好ましい。特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約12ミリメートルの長さを有する。
エアロゾル発生基体を備える要素は、最大で約80ミリメートルの長さを有することができる。エアロゾル発生基体を備える要素は、約65ミリメートル以下の長さを有することが好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、約60ミリメートル以下の長さを有することがより好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、約55ミリメートル以下の長さを有することが更により好ましい。
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約50ミリメートル以下、より好ましくは約35ミリメートル以下、更により好ましくは約25ミリメートル以下の長さを有する。特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約20ミリメートル以下、又は約15ミリメートル以下の長さを有する。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約60ミリメートルの長さを有し、約6ミリメートル~約60ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約60ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約60ミリメートルが更により好ましく、約12ミリメートル~約60ミリメートルが最も好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約55ミリメートルの長さを有し、約6ミリメートル~約55ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約55ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約55ミリメートルが更により好ましく、約12ミリメートル~約55ミリメートルが最も好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約50ミリメートルの長さを有し、約6ミリメートル~約50ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約50ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約50ミリメートルが更により好ましく、約12ミリメートル~約50ミリメートルが最も好ましい。
いくつかの特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約30ミリメートルの長さを有し、約6ミリメートル~約30ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約30ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約30ミリメートルが更により好ましい。別の特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有し、約6ミリメートル~約20ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約20ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約20ミリメートルが更により好ましい。別の特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有し、約7ミリメートル~約20ミリメートルが好ましく、約9ミリメートル~約16ミリメートルがより好ましく、約10ミリメートル~約15ミリメートルが更により好ましい。
エアロゾル発生基体を備えるロッド状要素は、エアロゾル発生物品の外径にほぼ等しい外径を有することが好ましい。
エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約5ミリメートルの外径を有することが好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約6ミリメートルの外径を有することがより好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、少なくとも約7ミリメートルの外径を有することが更により好ましい。
エアロゾル発生基体を備える要素は、約12ミリメートル以下の外径を有することが好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、約10ミリメートル以下の外径を有することがより好ましい。エアロゾル発生基体を備える要素は、約8ミリメートル以下の外径を有することが更により好ましい。
一般的に、エアロゾル発生基体を備えるロッド状要素の直径が小さいほど、エアロゾル発生要素のコア温度を上昇させるのに必要な温度が低くなり、十分な量の気化種がエアロゾル発生基体から放出されて、所望の量のエアロゾルを形成することが観察されている。同時に、いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、エアロゾル発生基体を備えるロッド状要素の直径が小さいほど、エアロゾル発生物品に供給される熱がエアロゾル形成基体の全体積内により速く浸透することが可能になると理解される。それにもかかわらず、エアロゾル発生基体を備えるロッド状要素の直径が小さすぎる場合、利用可能なエアロゾル形成基体の量が減少するため、エアロゾル発生基体の体積の表面に対する比が不利になる。
本明細書に記載の範囲内にあるエアロゾル発生基体を備えるロッド状要素の直径は、エネルギー消費とエアロゾル送達との間のバランスに関して特に有利である。この利点は、特に、本明細書に記載の直径を有するエアロゾル発生基体を備えるロッドを備えるエアロゾル発生物品が、エアロゾル発生物品の外面の周りに配置される外部ヒーターと組み合わせて使用される場合に実感される。このような動作条件下では、エアロゾル発生基体を備えるロッドのコアで、及び一般的に物品のコアで十分に高い温度を達成するのに必要な熱エネルギーが少ないことが観察されている。これにより、より低い温度で動作する場合、エアロゾル発生基体のコアにおける所望の目標温度は、望ましく短縮された時間枠内で、より低いエネルギー消費によって達成されることができる。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの外径を有し、約6ミリメートル~約12ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約12ミリメートルがより好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの外径を有し、約6ミリメートル~約10ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約10ミリメートルがより好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は、約5ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有し、約6ミリメートル~約8ミリメートルが好ましく、約7ミリメートル~約8ミリメートルがより好ましい。
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体を備える要素は約7.5ミリメートル未満の外径を有する。一例として、エアロゾル発生基体を備える要素は、約7.2ミリメートルの外径であってもよい。
エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、少なくとも約0.5である。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、少なくとも約0.75であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、少なくとも約1.0であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、少なくとも約1.25であることが更により好ましい。
エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約3.0以下である。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約2.75以下であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約2.5以下であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約2.25以下であることが更により好ましい。
より詳細には、本発明によるエアロゾル発生物品では、エアロゾル発生要素の長さと直径との比は約0.5~約3.0である。
エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.75~約3.0であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.0~約3.0であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.25~約3.0であることが更により好ましい。
別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.5~約2.75とすることができる。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.75~約2.75であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.0~約2.75であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.25~約2.75であることが更により好ましい。
別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.5~約2.5とすることができる。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.75~約2.5であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.0~約2.5であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.25~約2.5であることが更により好ましい。
更に別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.5~約2.25とすることができる。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約0.75~約2.25であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.0~約2.25であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.25~約2.25であることが更により好ましい。
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、少なくとも約1.3とすることができ、約1.4がより好ましく、約1.5が更により好ましい。
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約2.0以下とすることができ、約1.9以下がより好ましく、約1.8以下が更により好ましい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.3~約2.0であることが好ましく、約1.4~約2.0がより好ましく、約1.5~約2.0が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.3~約1.9であることが好ましく、約1.4~約1.7がより好ましく、約1.5~約1.9が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さの直径に対する比は、約1.3~約1.8であることが好ましく、約1.4~約1.8がより好ましく、約1.5~約1.8が更により好ましい。
エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、少なくとも約0.10とすることができる。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、少なくとも約0.15であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、少なくとも約0.20であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、少なくとも約0.25であることが更により好ましい。
通常、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.60以下とすることができる。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.50以下であることが好ましい。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.45以下であることがより好ましい。エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.40以下であることが更により好ましい。特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.35以下であり、約0.30以下が最も好ましい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.10~約0.45であり、約0.15~約0.45が好ましく、約0.20~約0.45がより好ましく、約0.25~約0.45が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.10~約0.40であり、約0.15~約0.40が好ましく、約0.20~約0.40がより好ましく、約0.25~約0.40が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.10~約0.35であり、約0.15~約0.35が好ましく、約0.20~約0.35がより好ましく、約0.25~約0.35が更により好ましい。更に別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.10~約0.30であり、約0.15~約0.30が好ましく、約0.20~約0.30がより好ましく、約0.25~約0.30が更により好ましい。
エアロゾル発生要素は、要素の長さに沿って実質的に均一な断面を有するエアロゾル発生基体のロッド状要素を備えることが好ましい。エアロゾル発生基体を備えるロッド状要素は、実質的に円形断面を有することが特に好ましい。
以下でより詳細に説明するように、本発明によるエアロゾル発生物品は、中空の管状要素を備える下流セクションを備える。本発明によるエアロゾル発生物品では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.66以下とすることができる。好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.60以下であってもよい。より好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.50以下であってもよい。更により好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.40以下であってもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、少なくとも約0.10とすることができる。好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、少なくとも約0.15であってもよい。より好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、少なくとも約0.20であってもよい。更により好ましくは、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、少なくとも約0.25であってもよい。特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、少なくとも約0.30であってもよい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.15~約0.60であり、約0.20~約0.60が好ましく、約0.25~約0.60がより好ましく、約0.30~約0.60が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.15~約0.50であり、約0.20~約0.50が好ましく、約0.25~約0.50がより好ましく、約0.30~約0.50が更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.15~約0.40であり、約0.20~約0.40が好ましく、約0.25~約0.40がより好ましく、約0.30~約0.40が更により好ましい。一例として、エアロゾル発生要素の長さと中空の管状要素の長さとの比は、約0.35とすることができる。
エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約100マイクログラム/立方センチメートルとすることができる。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約115マイクログラム/立方センチメートルであることが好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約130マイクログラム/立方センチメートルであることがより好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約140マイクログラム/立方センチメートルであることが更により好ましい。
エアロゾル発生基体の密度は、約200マイクログラム/立方センチメートル以下とすることができる。エアロゾル発生基体の密度は、約185マイクログラム/立方センチメートル以下であることが好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、約170マイクログラム/立方センチメートル以下であることがより好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、約160マイクログラム/立方センチメートル以下であることが更により好ましい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、100マイクログラム/立方センチメートル~200マイクログラム/立方センチメートルであり、100マイクログラム/立方センチメートル~185マイクログラム/立方センチメートルが好ましく、100マイクログラム/立方センチメートル~170マイクログラム/立方センチメートルがより好ましく、100マイクログラム/立方センチメートル~160マイクログラム/立方センチメートルが更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、115マイクログラム/立方センチメートル~200マイクログラム/立方センチメートルであり、115マイクログラム/立方センチメートル~185マイクログラム/立方センチメートルが好ましく、115マイクログラム/立方センチメートル~170マイクログラム/立方センチメートルがより好ましく、115マイクログラム/立方センチメートル~160マイクログラム/立方センチメートルが更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、130マイクログラム/立方センチメートル~200マイクログラム/立方センチメートルであり、130マイクログラム/立方センチメートル~185マイクログラム/立方センチメートルが好ましく、130マイクログラム/立方センチメートル~170マイクログラム/立方センチメートルがより好ましく、130マイクログラム/立方センチメートル~160マイクログラム/立方センチメートルが更により好ましい。更に別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、140マイクログラム/立方センチメートル~200マイクログラム/立方センチメートルであり、140マイクログラム/立方センチメートル~185マイクログラム/立方センチメートルが好ましく、140マイクログラム/立方センチメートル~170マイクログラム/立方センチメートルがより好ましく、140マイクログラム/立方センチメートル~160マイクログラム/立方センチメートルが更により好ましい。いくつかの特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、約150マイクログラム/立方センチメートルである。
エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約100ミリグラム/立方センチメートルとすることができる。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約115ミリグラム/立方センチメートルであることが好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約130ミリグラム/立方センチメートルであることがより好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、少なくとも約140ミリグラム/立方センチメートルであることが更により好ましい。
エアロゾル発生基体の密度は、約200ミリグラム/立方センチメートル以下とすることができる。エアロゾル発生基体の密度は、約185ミリグラム/立方センチメートル以下であることが好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、約170ミリグラム/立方センチメートル以下であることがより好ましい。エアロゾル発生基体の密度は、約160ミリグラム/立方センチメートル以下であることが更により好ましい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、100ミリグラム/立方センチメートル~200ミリグラム/立方センチメートルであり、100ミリグラム/立方センチメートル~185ミリグラム/立方センチメートルが好ましく、100ミリグラム/立方センチメートル~170ミリグラム/立方センチメートルがより好ましく、100ミリグラム/立方センチメートル~160ミリグラム/立方センチメートルが更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、115ミリグラム/立方センチメートル~200ミリグラム/立方センチメートルであり、115ミリグラム/立方センチメートル~185ミリグラム/立方センチメートルが好ましく、115ミリグラム/立方センチメートル~170ミリグラム/立方センチメートルがより好ましく、115ミリグラム/立方センチメートル~160ミリグラム/立方センチメートルが更により好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、130ミリグラム/立方センチメートル~200ミリグラム/立方センチメートルであり、130ミリグラム/立方センチメートル~185ミリグラム/立方センチメートルが好ましく、130ミリグラム/立方センチメートル~170ミリグラム/立方センチメートルがより好ましく、130ミリグラム/立方センチメートル~160ミリグラム/立方センチメートルが更により好ましい。更に別の実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、140ミリグラム/立方センチメートル~200ミリグラム/立方センチメートルであり、140ミリグラム/立方センチメートル~185ミリグラム/立方センチメートルが好ましく、140ミリグラム/立方センチメートル~170ミリグラム/立方センチメートルがより好ましく、140ミリグラム/立方センチメートル~160ミリグラム/立方センチメートルが更により好ましい。いくつかの特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体の密度は、150ミリグラム/立方センチメートルである。
一例として、エアロゾル発生要素は、約100ミリグラム~約250ミリグラムのエアロゾル発生基体を備えることができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル発生要素は、約210ミリグラム~約230ミリグラムのエアロゾル発生基体を備え、215ミリグラム~約220ミリグラムのエアロゾル発生基体が好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生要素は、約150ミリグラム~約180ミリグラムのエアロゾル発生基体を備え、160ミリグラム~約165ミリグラムのエアロゾル発生基体が好ましい。
エアロゾル発生基体は固体エアロゾル発生基体であり得る。
ある特定の好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体は、均質化した植物材料、好ましくは、均質化したたばこ材料を含む。
本明細書で使用される「均質化した植物材料」という用語は、植物の粒子の凝集によって形成された任意の植物材料を包含する。例えば、本発明のエアロゾル発生基体のための均質化したたばこ材料のシート又はウェブは、植物材料及び任意選択的に、たばこ葉ラミナ及びたばこ葉茎のうちの1つ以上をすり潰す、粉砕する、又は細分することによって取得されたたばこ材料の粒子を凝集することによって形成され得る。均質化した植物材料は、キャスティング、押出成形、製紙プロセス、又は当技術分野で公知の他の任意の好適なプロセスによって生成されてもよい。
均質化した植物材料は、任意の好適な形態で提供され得る。
いくつかの実施形態では、均質化した植物材料は、1つ以上のシートの形態であることができる。本発明に関して本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅及び長さを有する薄層状の要素を説明する。
別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料は、複数のペレット又は顆粒の形態であり得る。
別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料は、複数のストランド、細片、又は断片の形態であり得る。本明細書で使用される「ストランド」という用語は、その幅及び厚さより実質的に大きい長さを有する材料の細長い要素を説明する。「ストランド」という用語は、細片、断片、及び類似の形態を有する任意のその他の均質化した植物材料を包含するものと見なされる。均質化した植物材料のストランドは、例えば、切断若しくは細断によって、又は他の方法、例えば、押出成形方法によって、均質化した植物材料のシートから形成されてもよい。
一部の実施形態では、ストランドは、エアロゾル発生基体の形成中の均質化した植物材料のシートの分割又はひびの結果として、例えば、捲縮の結果として、エアロゾル発生基体内でin situで形成され得る。エアロゾル発生基体内の均質化した植物材料のストランドは、相互から分離されてもよい。別の方法として、エアロゾル発生基体内の均質化した植物材料のストランドそれぞれは、ストランドの長さに沿った隣接したストランドに少なくとも部分的に接続されてもよい。例えば、隣接したストランドは、1つ以上の繊維によって接続されてもよい。これは、例えば、上述したエアロゾル発生基体の製造中の均質化した植物材料のシートの分割に起因してストランドが形成される場合に生じ得る。
エアロゾル発生基体が均質化した植物材料を含む場合、均質化した植物材料は通常、1つ以上のシートの形態で提供されてもよい。特に、均質化した植物材料のシートは、キャスティングプロセスによって製造されることができる。好ましくは、均質化した植物材料のシートは、製紙プロセスによって製造されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体はカットフィラーを含む。本明細書の文脈内で、「カットフィラー」という用語は、細断された植物材料、例えば、特に、葉の薄片、加工された茎及び葉脈、均質化した植物材料のうちの1つ以上を含むたばこ植物材料、のブレンドを説明するために使用される。
カットフィラーはまた、他の切断されたもの、フィラーたばこ又はケーシングを含んでもよい。
好ましくは、カットフィラーは、少なくとも25パーセントの植物葉ラミナ、より好ましくは少なくとも50パーセントの植物葉ラミナ、更により好ましくは少なくとも75パーセントの植物葉ラミナ、最も好ましくは少なくとも90パーセントの植物葉ラミナを含む。好ましくは、植物材料は、たばこ、ミント、茶、及びクローブのうちの1つである。しかし、本発明は、以下により詳細に記載するように、加熱すると、その後エアロゾルを形成することができる物質を放出する能力を有する他の植物材料に等しく適用可能である。
カットフィラーは、ブライトたばこ、ダークたばこ、アロマティックたばこ、及びフィラーたばこのうちの1つ以上のラミナを含むたばこ植物材料を含むことが好ましい。本発明に関連して、「たばこ」という用語は、Nicotiana属の任意の植物メンバーを指す。
ブライトたばこは、概ね大きくて明るい色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「ブライトたばこ」という用語はフルーキュアリングされたたばこに対して使用される。ブライトたばこの例としては、中国産のフルキュアたばこ、フルキュアブラジルたばこ、米国産のフルキュアたばこ(バージニアたばこなど)、インド産のフルキュアたばこ、タンザニア産のフルキュアたばこ、又は他のアフリカ産のフルキュアたばこが挙げられる。ブライトたばこは、糖対窒素の比が高いことによって特徴付けられる。感覚的な見方からは、ブライトたばこはキュアリング後に、スパイスが効いていて活気のある感覚を伴うたばこタイプである。本発明の状況において、ブライトたばこは、還元糖の含有量が葉の乾燥重量基準で約2.5パーセント~約20パーセントであり、総アンモニア含有量が葉の乾燥重量基準で約0.12パーセント未満であるたばこである。還元糖は、例えばグルコース又はフルクトースを含む。総アンモニアは、例えばアンモニア及びアンモニア塩を含む。
ダークたばこは、概して大きく暗い色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「ダークたばこ」という用語はエアキュアリングしたたばこに対して使用される。追加的に、ダークたばこは発酵していてもよい。主として噛みたばこ、嗅ぎたばこ、葉巻たばこ、及びパイプブレンド用に使用されるたばこもこの範疇に含まれる。典型的には、これらのダークたばこは、空気乾燥処理され、発酵される可能性がある。感覚的な見方からは、ダークたばこは、乾燥処理後、スモーキーでダークシガータイプの感覚を伴うたばこタイプである。ダークたばこは糖対窒素の比が低いことによって特徴付けられる。ダークたばこの例は、バーレーマラウイ又は他のアフリカンバーレー、ダークキュアブラジルガルパオ、サンキュア又はエアキュアインドネシアカストリ(Kasturi)である。本発明によると、ダークたばこは、還元糖の含有量が葉の乾燥重量基準で約5パーセント未満であり、総アンモニア含有量が葉の乾燥重量基準で約0.5パーセント以下であるたばこである。
アロマティックたばこは、しばしば小さい明るい色の葉を有するたばこである。本明細書を通して、「アロマティックたばこ」という用語は、芳香成分含有量、例えば精油の含有量が高いその他のたばこに対して使用される。感覚的な見方からは、アロマティックたばこは、乾燥処理後、スパイスが効いていて芳しい感覚を伴うたばこタイプである。アロマティックたばこの例には、グリークオリエント、オリエントターキー、セミオリエント葉たばこであるが火力乾燥処理されたたばこ、ペリクなどのUSバーレー、ルスティカ、USバーレー又はメリーランドがある。フィラーたばこは具体的なたばこタイプではないが、ブレンドで使用され、最終生成物に特定の特徴的な芳香の方向性をもたらさないその他のたばこタイプを補完するために主に使用されるたばこタイプを含む。フィラーたばこの例は、他のたばこタイプの茎、中央脈、又は葉柄である。具体的な例は、ブラジル産の熱風送管乾燥された葉柄下部の熱風送管乾燥処理された茎であり得る。
本発明で使用するのに好適なカットフィラーは、一般的に、従来の喫煙物品に使用されるカットフィラーに類似する場合がある。カットフィラーのカット幅は、0.3ミリメートル~2.0ミリメートルであることが好ましく、カットフィラーのカット幅は、0.5ミリメートル~1.2ミリメートルであることがより好ましく、カットフィラーのカット幅は、0.6ミリメートル~0.9ミリメートルであることが最も好ましい。カット幅は、エアロゾル発生要素内の熱の分布に影響を与える可能性がある。また、カット幅は、物品の引き出し抵抗に役割を果たし得る。更に、全体として、カット幅は、エアロゾル発生基体全体の密度に影響を与える可能性がある。
ストランドの長さはストランドが切断される物体の全体的なサイズに依存するため、カットフィラーのストランド長さはある程度ランダムな値である。それにもかかわらず、切断前に材料をコンディショニングすることによって、例えば、材料の水分含量及び全体的な繊細さを制御することによって、より長いストランドを切断することができる。好ましくは、ストランドは、約10ミリメートル~約40ミリメートルの長さを有し、その後ストランドが束ねられてエアロゾル発生要素を形成する。明らかに、ストランドが、セクションの長手方向の延在部分が40ミリメートル未満であるエアロゾル発生要素に長手方向に配置されている場合、最終的なエアロゾル発生要素は最初のストランド長さよりも平均的に短いストランドを備えることができる。カットフィラーのストランド長さは、約20パーセント~60パーセントのストランドがエアロゾル発生要素の全長に沿って延びることが好ましい。これにより、ストランドがエアロゾル発生要素から容易に脱落するのを防ぐ。
好ましい実施形態では、カットフィラーの重量は、80ミリグラム~400ミリグラム、好ましくは150ミリグラム~250ミリグラム、より好ましくは170ミリグラム~220ミリグラムである。この量のカットフィラーは、通常、エアロゾルの形成のための十分な材料を可能にする。更に、直径及びサイズに関する前述の制約の観点から、これにより、エアロゾル発生基体が植物材料を含むエアロゾル発生要素内のエネルギー吸収、引き込みに対する抵抗、及び流体通路の間でエアロゾル発生要素のバランスの取れた密度が可能になる。
好ましくは、カットフィラーはエアロゾル形成剤に浸漬されている。カットフィラーの浸漬は、噴霧又はその他の好適な適用方法によって行うことができる。エアロゾル形成剤は、カットフィラーの調製中にブレンドに加えることができる。例えば、エアロゾル形成剤は、直接コンディショニングケーシング円筒(DCCC)中のブレンドに適用されてもよい。エアロゾル形成剤をカットフィラーに加えるために、従来の機械を使用することができる。エアロゾル形成剤は、使用時に密度の高い安定したエアロゾルの形成を促進する、任意の好適な既知の化合物又は化合物の混合物とすることができる。エアロゾル形成剤は、エアロゾル発生物品の使用中に典型的に適用される温度において、エアロゾルが熱分解に対して実質的に耐性であることを促進し得る。好適なエアロゾル形成剤は例えば、多価アルコール(例えば、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、プロピレングリコール及びグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(例えば、グリセロールモノアセテート、ジアセテート又はトリアセテートなど)、モノカルボン酸、ジカルボン酸又はポリカルボン酸の脂肪族エステル(例えば、ドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチルなど)、及びそれらの組み合わせである。
エアロゾル形成剤は、グリセリン及びプロピレングリコールのうちの1つ以上を含むことが好ましい。エアロゾル形成剤は、グリセリン若しくはプロピレングリコール、又はグリセリン及びプロピレングリコールの組み合わせから成り得る。
エアロゾル形成剤の量は、カットフィラーの乾燥質量基準で6重量パーセント~20重量パーセントであることが好ましく、エアロゾル形成剤の量は、カットフィラーの乾燥質量基準で8重量パーセント~18重量パーセントであることがより好ましく、エアロゾル形成剤の量は、カットフィラーの乾燥質量基準で10重量パーセント~15重量パーセントであることが最も好ましい。エアロゾル形成剤が上記の量でカットフィラーに添加される場合、カットフィラーが比較的粘着性となる場合がある。これは、カットフィラーの粒子が周囲のカットフィラー粒子及び周囲の表面(例えば、カットフィラーを取り囲むラッパーの内面)に付着する傾向を示すので、物品内の所定の位置にカットフィラーを保持するのに有利に役立つ。
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤の量は、カットフィラーの乾燥質量基準で約13重量パーセントの目標値を有する。エアロゾル形成剤の最も効率的な量は、カットフィラーにも依存し、カットフィラーが植物ラミナを含むか又は均質化した植物材料を含むかどうかにも依存する。例えば、要因の中でも特に、カットフィラーのタイプは、エアロゾル形成剤がカットフィラーからの物質の放出をどの程度促進できるかを決定することになる。
これらの理由により、上記のカットフィラーを含むエアロゾル発生要素は、比較的低温で十分な量のエアロゾルを効率的に発生させることができる。加熱チャンバー内の150℃~200℃の温度は、このようなカットフィラーが十分な量のエアロゾルを生成するのに十分であるが、たばこキャストリーフシートを使用するエアロゾル発生装置では、通常、摂氏約250度の温度が使用される。
より低温での操作に関連する更なる利点は、エアロゾルを冷却する必要性が減少することである。概して低温が使用されるため、より単純な冷却機能で十分であり得る。これは、次に、エアロゾル発生物品のより単純で複雑性の低い構造の使用を可能にする。
上で簡単に説明したように、エアロゾル発生基体が均質化した植物材料を含む場合、均質化した植物材料は、1つ以上のシートの形態で提供されてもよい。
本明細書に記載の1つ以上のシートは、各々個別に、100マイクロメートル~600マイクロメートル、好ましくは150マイクロメートル~300マイクロメートル、最も好ましくは200マイクロメートル~250マイクロメートルの厚さを有し得る。個々の厚さは個々のシートの厚さを指し、組み合わされた厚さはエアロゾル発生基体を構成する全てのシートの合計厚さを指す。例えば、エアロゾル発生基体が2つの個々のシートから形成される場合、組み合わされた厚さは、2つの個々のシートの厚さ、又は2つのシートの測定された厚さの合計であり、2つのシートはエアロゾル発生基体内に積み重ねられる。
本明細書に記載の1つ以上のシートは、各々個別に、平方メートル当たり約100グラム~平方メートル当たり約600グラムの坪量を有することができる。
本明細書に記載されるような1つ以上のシートは各々個別に、約0.3グラム/立方センチメートル~約1.3グラム/立方センチメートル、好ましくは約0.7グラム/立方センチメートル~約1.0グラム/立方センチメートルの密度を有し得る。
エアロゾル発生基体が均質化した植物材料の1つ以上のシートを含む本発明の実施形態では、シートは、1つ以上のシートの集合体の形態であることが好ましい。本明細書で使用される「集合」という用語は、均質化した植物材料のシートが、プラグ又はロッドの円筒軸に対して実質的に横断方向に渦巻き状にされる、折り畳まれる、又は別の方法で圧縮又は収縮されていることを意味する。
均質化した植物材料の1つ以上のシートは、その長手方向軸に対して横断方向に集合され、ラッパーで取り囲まれて連続ロッド又はプラグを形成し得る。
均質化した植物材料の1つ以上のシートは、有利なことに捲縮され得る、又は同様に処理され得る。本明細書で使用される「捲縮」という用語は、複数の実質的に平行な隆起又は波形を有するシートを意味する。捲縮されることとは別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料の1つ以上のシートは、エンボス加工、デボス加工、穿孔、又は別の方法で変形されて、シートの一方又は両側にテクスチャを提供し得る。
均質化した植物材料の各シートは、実質的にプラグの円筒軸に平行な複数の隆起又は波形を有するように捲縮され得ることが好ましい。この処理は、有利なことに、均質化した植物材料の捲縮したシートを集合してプラグを形成することを容易にする。均質化した植物材料の1つ以上のシートが集合され得ることが好ましい。当然のことながら、均質化した植物材料の捲縮したシートは、別の方法として又は追加的に、プラグの円筒軸に対して鋭角又は鈍角をなす複数の実質的に平行な隆起又は波形を有し得る。シートは、シートの完全性が複数の平行な隆起部又は波形において中断され、材料の分離を引き起こし、均質化した植物材料の断片、ストランド又は細片の形成をもたらす程度に捲縮され得る。
別の方法として、均質化した植物材料の1つ以上のシートは、上記で言及されるように、ストランドに切断されてもよい。こうした実施形態では、エアロゾル発生基体は、均質化した植物材料の複数のストランドを含む。ストランドは、プラグを形成するために使用され得る。典型的には、こうしたストランドの幅は、約5ミリメートル、又は約4ミリメートル、又は約3ミリメートル、又は約2ミリメートル、又はそれ以下である。ストランドの長さは、約5ミリメートルより長くてもよく、約5ミリメートル~約15ミリメートルであってもよく、約8ミリメートル~約12ミリメートルであってもよく、又は約12ミリメートルであってもよい。ストランドは、実質的に相互に同じ長さを有することが好ましい。ストランドの長さは、それによってロッドがより短いプラグに切断される製造プロセスによって決定されてもよく、ストランドの長さはプラグの長さに対応する。ストランドは壊れやすく、特に移行中に破損する可能性がある。こうした場合、ストランドの一部の長さは、プラグの長さよりも短くなり得る。
複数のストランドは、長手方向軸と整列して、実質的に長手方向にエアロゾル発生基体の長さに沿って延在することが好ましい。したがって、複数のストランドは、相互に実質的に平行に整列していることが好ましい。
均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、最大で約95重量パーセントの植物粒子を含んでもよい。均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、最大で約90重量パーセントの植物粒子を含むことが好ましく、最大で約80重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約70重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約60重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましく、最大で約50重量パーセントの植物粒子を含むことがより好ましい。
例えば、均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、約2.5重量パーセント~約95重量パーセントとの植物粒子、又は約5重量パーセント~約90重量パーセントの植物粒子、又は約10重量パーセント~約80重量パーセントの植物粒子、又は約15重量パーセント~約70重量パーセントの植物粒子、又は約20重量パーセント~約60重量パーセントの植物粒子、又は約30重量パーセント~約50重量パーセントの植物粒子を含み得る。
本発明の特定の実施形態では、均質化した植物材料は、たばこ粒子を含む均質化したたばこ材料である。本発明のそのような実施形態で使用する均質化したたばこ材料のシートは、乾燥重量基準で少なくとも約40重量パーセントのたばこ含有量を有してもよく、乾燥重量基準で少なくとも約50重量パーセントのたばこ含有量を有することがより好ましく、乾燥重量基準で少なくとも約70重量パーセントのたばこ含有量を有することがより好ましく、乾燥重量基準で少なくとも約90重量パーセントのたばこ含有量を有することが最も好ましい。
本発明の文脈における均質化された植物材料を参照すると、「たばこ粒子」という用語は、Nicotiana種の任意の植物メンバーの粒子を記述する。「たばこ粒子」という用語は、たばこの処理、取り扱い、及び発送中に形成された粉砕又は粉末たばこ葉ラミナ、粉砕又は粉末たばこ葉茎、たばこダスト、たばこの微粉、及びその他の粒子状たばこ副産物を包含する。好ましい実施形態では、たばこ粒子は実質的に全てがたばこ葉ラミナに由来する。対照的に、分離されたニコチン及びニコチン塩は、たばこに由来する化合物であるが、本発明の目的上、たばこ粒子とは見なされず、粒子状植物材料の割合には含まれない。
たばこ粒子は、1つ以上のたばこ植物の品種から調製され得る。任意のタイプのたばこが、ブレンドに使用され得る。使用され得るタイプのたばこ材料の例には、日光乾燥たばこ、火力乾燥たばこ、バーレー種たばこ、メリーランド種たばこ、オリエント種たばこ、バージニア種たばこ、及びその他の特殊たばこが含まれるが、これに限定されない。
火力乾燥は、バージニア種たばこで特に使用されるたばこの乾燥方法である。火力乾燥プロセス中、加熱された空気が密集したたばこを通して循環する。第1の段階中に、たばこ葉が黄色くなって枯れる。第2の段階中に、葉のラミナが完全に乾燥する。第3の段階中に、葉の茎が完全に乾燥する。
バーレー種たばこは、多くのたばこブレンドにおいて重要な役割を果たしている。バーレー種たばこは独特の風味と芳香を有し、大量のケーシングを吸収する能力を有する。
オリエント種は、小さな葉を有し、高い芳香品質を有するたばこの一種である。ただし、オリエント種たばこは、例えばバーレー種よりもマイルドな風味を有する。したがって、概して、オリエント種たばこは、たばこブレンドにおいて比較的少ない割合で使用される。
カストリ(Kasturi)、マドゥラ(Madura)、ジャティム(Jatim)は、使用可能な日光乾燥たばこのサブタイプである。カストリたばこ及び火力乾燥たばこがブレンドに使用されてたばこ粒子を生成することが好ましい。したがって、粒子状植物材料中のたばこ粒子は、カストリたばこと火力乾燥たばこのブレンドを含み得る。
たばこ粒子は、乾燥重量に基づいて少なくとも約2.5重量パーセントのニコチン含有量を有し得る。たばこ粒子は、乾燥重量に基づいて、少なくとも約3重量パーセントのニコチン含有量を有し得ることがより好ましく、少なくとも約3.2重量パーセントのニコチン含有量を有することが更により好ましく、少なくとも約3.5重量パーセントのニコチン含有量を有することが更により好ましく、少なくとも約4重量パーセントのニコチン含有量を有し得ることが最も好ましい。
本発明の特定の他の実施形態では、均質化した植物材料は、非たばこ植物風味粒子と組み合わせたたばこ粒子を含む。好ましくは、非たばこ植物風味粒子は、ショウガ粒子、ユーカリ粒子、クローブ粒子、及びスターアニス粒子のうちの1つ以上から選択される。好ましくは、こうした実施形態では、均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、少なくとも約2.5重量パーセントの非たばこ植物風味粒子を含み、残りの植物粒子はたばこ粒子である。好ましくは、均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、少なくとも約4重量パーセントの非たばこ植物風味粒子、より好ましくは、少なくとも約6重量パーセントの非たばこ植物風味粒子、より好ましくは、少なくとも約8重量パーセントの非たばこ植物風味粒子、より好ましくは、少なくとも約10重量パーセントの非たばこ植物風味粒子を含む。好ましくは、均質化した植物材料は、最大約20重量パーセントの非たばこ植物風味粒子、より好ましくは、最大約18重量パーセントの非たばこ植物風味粒子、より好ましくは、最大約16重量パーセントの非たばこ植物風味粒子を含む。
均質化した植物材料を形成する粒子状植物材料中の非たばこ植物風味粒子及びたばこ粒子の重量比は、使用中にエアロゾル発生基体から生成されるエアロゾルの望ましい風味特性及び組成に応じて変化し得る。好ましくは、均質化した植物材料は、乾燥重量基準で、たばこ粒子に対する非たばこ植物風味粒子の少なくとも1:30重量比、より好ましくは、たばこ粒子に対する非たばこ植物風味粒子の少なくとも1:20重量比、より好ましくは、たばこ粒子に対する非たばこ植物風味粒子の少なくとも1:10重量比、及び最も好ましくは、たばこ粒子に対する非たばこ植物風味粒子の少なくとも1:5重量比を含む。
本発明によるエアロゾル発生基体の均質化した植物材料にたばこ粒子を含めることの別の方法として、又はこれに追加的に、均質化した植物材料は、カンナビス粒子を含んでもよい。「カンナビス粒子」という用語は、カンナビス・サティバ(Cannabis sativa)、カンナビス・インディカ(Cannabis indica)、及びカンナビス・ルデラリス(Cannabis ruderalis)などのカンナビス植物の粒子を指す。
均質化した植物材料は、好ましくは、乾燥重量基準で95重量パーセント以下の粒子状植物材料を含む。したがって、粒子状植物材料は、典型的には、1つ以上の他の構成要素と組み合わされて、均質化した植物材料を形成する。
均質化した植物材料は、粒子状植物材料の機械的特性を変化させるための結合剤を更に含んでもよく、ここで、結合剤は、本明細書に記載のように、製造中に均質化した植物材料に含まれる。当業者に公知である好適な外来性結合剤は、当技術分野で公知であり、例えばグアーガム、キサンタンガム、アラビアガム及びローカストビーンガムなどのガム、例えばヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース及びエチルセルロースなどのセルロース結合剤、例えばデンプン、アルギン酸などの有機酸、アルギン酸ナトリウム、寒天及びペクチンなどの有機酸の共役塩基塩などの多糖類、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。結合剤はグアーガムを含むことが好ましい。
結合剤は、均質化した植物材料の乾燥重量に基づいて、約1重量パーセント~約10重量パーセントの量、好ましくは、均質化した植物材料の乾燥重量に基づいて、約2重量パーセント~約5重量パーセントの量で存在してもよい。
別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料は、揮発性構成要素(例えば、エアロゾル形成剤、ジンゲロール、及びニコチン)の拡散率を促進するための1つ以上の脂質を更に含んでもよく、ここで、脂質は、本明細書に記載する製造中に均質化した植物材料に含まれる。均質化した植物材料に含めるための好適な脂質には、以下に限定されないが、中鎖トリグリセリド、ココアバター、パーム油、パーム核油、マンゴー油、シアバター、大豆油、綿実油、ココナッツ油、水素化されたココナッツ油、カンデリラワックス、カルナウバワックス、シェラック、ヒマワリワックス、ヒマワリ油、ライスブラン、及びRevel A、並びにそれらの組み合わせが含まれる。
別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料は、pH調製剤を更に含んでもよい。
別の方法として、又は追加的に、均質化した植物材料は、均質化した植物材料の機械的特性を変化させるために繊維を更に含んでもよく、ここで、繊維は、本明細書に記載する製造中に均質化した植物材料に含まれる。均質化した植物材料に含めるための好適な外来性繊維は当技術分野で公知であり、セルロース繊維、柔らかい木材繊維、堅い木材繊維、ジュート繊維及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、非たばこ材料及び非ショウガ材料から形成された繊維を含む。また、たばこ及び/又はショウガ由来の外来性繊維を添加してもよい。均質化した植物材料に添加される任意の繊維は、上記に定義された「粒子状植物材料」の一部を形成するとは見なされない。均質化した植物材料に含める前に、繊維は当技術分野で公知の好適なプロセスによって処理されてもよく、これには機械式パルプ化、精製、化学的パルプ化、漂白化、硫酸塩パルプ化、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。典型的には、繊維は、その幅よりも大きな長さを有する。
好適な繊維は、典型的には、400マイクロメートルよりも大きく、4ミリメートル以下の長さを有し、0.7ミリメートル~4ミリメートルの範囲内の長さを有することが好ましい。繊維は、基体の乾燥重量に基づいて、約2重量パーセント~約15重量パーセントの量、最も好ましくは約4重量パーセントの量で存在することが好ましい。
あるいは、又は追加的に、エアロゾル発生基体は1つ以上のエアロゾル形成剤を更に含んでもよい。揮発時に、エアロゾル形成剤は、エアロゾル中のニコチン及び風味剤などの、加熱時にエアロゾル発生基体から放出される他の気化した化合物を搬送することができる。均質化した植物材料に含めるのに好適なエアロゾル形成剤は当技術分野で公知であり、多価アルコール(トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及びグリセロールなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノ-、ジ-又はトリアセテート)、及びモノ-、ジ-又はポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸及びテトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。
エアロゾル発生基体は、乾燥重量基準で約5重量パーセント~約30重量パーセント、例えば乾燥重量基準で約10重量パーセント~約25重量パーセント、又は乾燥重量基準で、約15重量パーセント~約20重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を有することができる。
例えば、基体が発熱体を有する電気的に作動するエアロゾル発生システムのためのエアロゾル発生物品での使用が意図されている場合、乾燥重量基準で約5重量パーセント~約30重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を含み得ることが好ましい。基体が発熱体を有する電気的に作動するエアロゾル発生システムのためのエアロゾル発生物品での使用が意図されている場合、エアロゾル形成剤はグリセロールであることが好ましい。
別の実施形態では、エアロゾル発生基体は、乾燥重量基準で、約1重量パーセント~約5重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を有することができる。例えば、基体が、エアロゾル形成剤が基体から分離された貯蔵部内に保持されるエアロゾル発生物品での使用を意図される場合、基体は、1パーセントよりも大きく、約5パーセントよりも小さいエアロゾル形成剤含有量を有してもよい。こうした実施形態では、エアロゾル形成剤は加熱時に揮発し、エアロゾル形成剤の流れは、エアロゾル中のエアロゾル発生基体からの風味を混入するようにエアロゾル発生基体と接触する。
他の実施形態では、均質化した植物材料は、約30重量パーセント~約45重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を有し得る。この比較的高レベルのエアロゾル形成剤は、摂氏275度未満の温度で加熱されることを意図したエアロゾル発生基体に特に好適である。こうした実施形態では、均質化した植物材料は、好ましくは、乾燥重量基準で、約2重量パーセント~約10重量パーセントのセルロースエーテルと、乾燥重量基準で約5重量パーセント~約50重量パーセントの追加のセルロースと、を更に含む。セルロースエーテル及び追加のセルロースの組み合わせの使用は、30重量パーセント~45重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を有するエアロゾル発生基体において使用される場合、特に効果的なエアロゾルの送達をもたらすことが見出された。
好適なセルロースエーテルには、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ヒドロキシルプロピルセルロース、エチルヒドロキシルエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース(CMC)が含まれるが、これらに限定されない。特に好ましい実施形態では、セルロースエーテルは、カルボキシメチルセルロースである。
本明細書で使用される場合、「追加のセルロース」という用語は、均質化した植物材料に組み込まれた任意のセルロース材料を包含し、これは、均質化した植物材料に提供された非たばこ植物粒子又はたばこ粒子から由来されない。したがって、追加のセルロースは、非たばこ植物材料又はたばこ材料に加えて、非たばこ植物粒子又はたばこ粒子内に本質的に提供される任意のセルロースに対する個別であり独特のセルロース源として、均質化した植物材料に組み込まれる。追加のセルロースは、典型的には、非たばこ植物粒子又はたばこ粒子とは異なる植物に由来する。好ましくは、追加のセルロースは、不活性なセルロース材料の形態であり、これは、感覚的に不活性であり、したがって、エアロゾル発生基体から発生したエアロゾルの官能特性に実質的に影響を与えない。例えば、追加のセルロースは、好ましくは、無味かつ無臭の材料である。
追加のセルロースは、セルロース粉末、セルロース繊維、又はそれらの組み合わせを含み得る。
エアロゾル形成剤は、エアロゾル発生基体において湿潤剤として作用し得る。
均質化した植物材料のロッドを囲むラッパーは、紙ラッパー又は非紙ラッパーであり得る。本発明の特定の実施形態で使用するための好適な紙ラッパーは当技術分野で公知であり、紙巻たばこペーパー及びフィルタープラグラップを含むが、これに限定されない。本発明の特定の実施形態で使用するための好適な紙以外のラッパーは当技術分野で公知であり、均質化したたばこ材料のシートを含むがこれに限定されない。特定の好ましい実施形態では、ラッパーは、複数の層を含む積層材料から形成されてもよい。ラッパーは、アルミニウム共積層シートから形成されることが好ましい。アルミニウムを含む共積層シートの使用は、エアロゾル発生基体が意図される方法で加熱されるのではなく、点火されるべき場合に、エアロゾル発生基体の燃焼を有利に防止する。
本発明のいくつかの別の実施形態では、エアロゾル発生基体は、アルカロイド化合物、又はカンナビノイド化合物、又はアルカロイド化合物及びカンナビノイド化合物の両方を含む、ゲル組成物を含む。特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生基体は、ニコチンを含むゲル組成物を含む。
好ましくは、ゲル組成物は、アルカロイド化合物、又はカンナビノイド化合物、又はアルカロイド化合物及びカンナビノイド化合物の両方、エアロゾル形成剤、並びに少なくとも1つのゲル化剤を含む。好ましくは、少なくとも1つのゲル化剤は、固体媒体を形成し、グリセロールは、固体媒体中に分散し、アルカロイド又はカンナビノイドはグリセロール中に分散する。ゲル組成物は、安定ゲル相であることが好ましい。
有利なことに、ニコチンを含む安定なゲル組成物は、保管の際に、又は製造から消費者への移行の際に、予測可能な組成物形態を提供する。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、その形状を実質的に維持する。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、保管の際に、又は製造から消費者への移行の際に、液相を実質的に放出しない。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、単純な消耗品設計を提供する場合がある。この消耗品は、液体を収容するように設計される必要がない場合があり、それ故に、より広い範囲の材料及び容器構造が企図されてもよい。
本明細書に記載のゲル組成物は、ニコチンエアロゾルを、従来の喫煙方法の吸入速度又は気流速度内の吸入速度又は気流速度にて肺に提供するために、エアロゾル発生装置と組み合わせられてもよい。エアロゾル発生装置は、ゲル組成物を連続的に加熱し得る。消費者は、各々の「吸煙」がニコチンエアロゾルの量を送達する複数の吸入又は「吸煙」を摂ることができる。ゲル組成物は、加熱時、好ましくは連続的な方法で、高ニコチン/低粒子状物質総量(TPM)エアロゾルを消費者に送達することができる。
「安定ゲル相」又は「安定ゲル」という語句は、様々な環境条件に曝露された時にその形状及び質量を実質的に維持するゲルを指す。安定ゲルは、相対湿度を約10パーセント~約60パーセントに変化させながら、標準的な温度及び圧力に晒された場合、実質的に水(汗)を放出又は吸収し得ない。例えば、安定ゲルは、相対湿度を約10パーセント~約60パーセントに変化させながら、標準的な温度及び圧力に晒された場合、その形状及び質量を実質的に維持し得る。
ゲル組成物は、アルカロイド化合物、又はカンナビノイド化合物、又はアルカロイド化合物及びカンナビノイド化合物の両方を含む。ゲル組成物は、1つ以上のアルカロイドを含み得る。ゲル組成物は、1つ以上のカンナビノイドを含み得る。ゲル組成物は、1つ以上のアルカロイドと1つ以上のカンナビノイドの組み合わせを含み得る。
「アルカロイド化合物」という用語は、1つ以上の塩基性窒素原子を含む自然発生的有機化合物の任意の1つのクラスを意味する。一般的に、アルカロイドは、アミンタイプ構造にある少なくとも1つの窒素原子を含有する。アルカロイド化合物の分子内のこの窒素原子又は別の窒素原子は、酸塩基反応における塩基として活性であることができる。大半のアルカロイド化合物は、例えば複素環などの環状系の一部として、その窒素原子のうちの1つ以上を有する。自然界において、アルカロイド化合物は主に植物に見られ、ある特定の科の顕花植物において特に一般的である。しかしながら、一部のアルカロイド化合物は動物種及び真菌に見られる。本開示において、「アルカロイド化合物」という用語は、天然由来のアルカロイド化合物と、合成的に製造されたアルカロイド化合物との両方を指す。
ゲル組成物は、好ましくは、ニコチン、アナタビン、及びその組み合わせからなる群から選択されるアルカロイド化合物を含む。
好ましくは、ゲル組成物はニコチンを含む。
「ニコチン」という用語は、ニコチン及びニコチン誘導体(例えば、遊離塩基ニコチン、ニコチン塩、並びにこれに類するものなど)を指す。
「カンナビノイド化合物」という用語は、カンナビス・サティバ(Cannabis sativa)、カンナビス・インディカ(Cannabis indica)、及びカンナビス・ルデラリス(Cannabis ruderalis)のカンナビス植物の一部に見られる天然の化合物の任意の1つの種類を意味する。カンナビノイド化合物は雌の頭状花で特に濃縮される。カンナビス植物において自然発生するカンナビノイド化合物は、カンナビジオール(CBD)及びテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む。本開示では、「カンナビノイド化合物」という用語は、天然由来のカンナビノイド化合物及び合成的に製造されたカンナビノイド化合物の両方を記載するために使用される。
ゲルは、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノール(CBN)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビシクロル(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロムバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビシトラン(CBT)、及びその組み合わせからなる群から選択されるカンナビノイド化合物を含み得る。
ゲル組成物は、好ましくは、カンナビジオール(CBD)、THC(テトラヒドロカンナビノール)及びその組み合わせからなる群から選択されるカンナビノイド化合物を含み得る。
ゲルは好ましくはカンナビジオール(CBD)を含み得る。
ゲル組成物は、ニコチン及びカンナビジオール(CBD)を含み得る。
ゲル組成物はニコチン、カンナビジオール(CBD)、及びTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含み得る。
ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのアルカロイド化合物、又は約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのカンナビノイド化合物、又は合計量が約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのアルカロイド化合物、又は約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのカンナビノイド化合物、又は合計量が約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得る。ゲル組成物は、約1重量パーセント~約3重量パーセントのアルカロイド化合物、又は約1重量パーセント~約3重量パーセントのカンナビノイド化合物、又は合計量が約1重量パーセント~約3重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのアルカロイド化合物、又は約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのカンナビノイド化合物、又は合計量が約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得ることが好ましい。ゲル組成物は、好ましくは、約2重量パーセントのアルカロイド化合物、又は約2重量パーセントのカンナビノイド化合物、又は合計量が約2重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得る。ゲル製剤のアルカロイド化合物構成要素は、ゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得、ゲル製剤のアルカロイド化合物構成要素はゲル製剤の二番目に揮発性の高い構成要素であり得る。ゲル製剤のカンナビノイド化合物構成要素は、ゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得、ゲル製剤のアルカロイド化合物構成要素はゲル製剤の二番目に揮発性の高い構成要素であり得る。
好ましくは、ニコチンはゲル組成物中に含まれる。ニコチンは、遊離塩基形態又は塩形態で組成物に加えられ得る。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン、又は約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのニコチンを含む。好ましくは、ゲル組成物は、約1重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン、又は約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのニコチン、又は約2重量パーセントのニコチンを含む。ゲル製剤のニコチン構成要素は、ゲル製剤の最も揮発性が高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性が高い構成要素であってもよく、ゲル製剤のニコチン構成要素はゲル製剤の二番目に揮発性が高い構成要素であり得る。
ゲル組成物は、エアロゾル形成剤を含む。理想的には、エアロゾル形成剤は、関連付けられたエアロゾル発生装置の作動温度で熱劣化に対して実質的に耐性がある。好適なエアロゾル形成剤としては、多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、又はトリアセテートなど)、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸、又はポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。多価アルコール又はその混合物は、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール及び、グリセリン(グリセロール若しくはプロパン-1,2,3-トリオール)又はポリエチレングリコールのうちの1つ以上であり得る。エアロゾル形成剤は、好ましくはグリセロールである。
ゲル組成物はエアロゾル形成剤の大部分を含む。ゲル組成物は、水とエアロゾル形成剤の混合物を含み得、エアロゾル形成剤はゲル組成物の大部分(重量で)を形成する。エアロゾル形成剤は、少なくとも約50重量パーセントのゲル組成物を形成し得る。エアロゾル形成剤は、ゲル組成物の少なくとも約60重量パーセント、又は少なくとも約65重量パーセント、又は少なくとも約70重量パーセントを形成し得る。エアロゾル形成剤は、ゲル組成物の約70重量パーセント~約80重量パーセントを形成し得る。エアロゾル形成剤は、ゲル組成物の約70重量パーセント~約75重量パーセントを形成し得る。
ゲル組成物は、グリセロールの大部分を含み得る。ゲル組成物は、水とグリセロールの混合物を含み得、グリセロールはゲル組成物の大部分(重量で)を形成し得る。グリセロールは、少なくとも約50重量パーセントのゲル組成物を形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の少なくとも約60重量パーセント、又は少なくとも約65重量パーセント、又は少なくとも約70重量パーセントを形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の約70重量パーセント~約80重量パーセントを形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の約70重量パーセント~約75重量パーセントを形成し得る。
ゲル組成物は、少なくとも1つのゲル化剤を含むことが好ましい。ゲル組成物は、合計量が約0.4重量パーセント~約10重量パーセントの範囲のゲル化剤を含むことが好ましい。より好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約8重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約6重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約2重量パーセント~約4重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。
「ゲル化剤」という用語は、均質的に、50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物に約0.3重量パーセントの量で加えられた時、固体媒体又は支持マトリクスを形成させてゲルへと導く化合物を指す。ゲル化剤としては、限定するものではないが、水素結合架橋ゲル化剤、及びイオン架橋ゲル化剤が挙げられる。
ゲル化剤は、1つ以上のバイオポリマーを含んでもよい。バイオポリマーは多糖類で形成されてもよい。
バイオポリマーとしては、例えばジェランガム(天然ジェランガム、低アシルジェランガム、高アシルジェランガム、低アシルジェランガムが好ましい)、キサンタンガム、アルギネート(アルギン酸)、寒天、グアーガムなどが挙げられる。組成物はキサンタンガムを含むことが好ましい場合がある。組成物は2つのバイオポリマーを含んでもよい。組成物は3つのバイオポリマーを含んでもよい。組成物は、2つのバイオポリマーを実質的に等しい重量で含んでもよい。組成物は、3つのバイオポリマーを実質的に等しい重量で含んでもよい。
好ましくは、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤を含む。別の方法として、又は追加的に、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含むことが好ましい。最も好ましくは、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、及び少なくとも約0.2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含む。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、及び約0.5重量パーセント~約3重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤、又は約1重量パーセント~約2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、及び約1重量パーセント~約2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含み得る。水素結合架橋ゲル化剤、及びイオン架橋ゲル化剤は、実質的に等量のゲル組成物中に存在し得る。
「水素結合架橋ゲル化剤」という用語は、水素結合を介した非共有架橋結合又は物理的架橋結合を形成するゲル化剤を指す。水素結合は、水素原子への共有結合ではなく、分子間の静電気的な双極子-双極子引力の一タイプである。これは、N、O、又はF原子などの極度の電気陰性原子に共有結合された水素原子と別の極度の電気陰性原子との間の引力からもたらされる。
水素結合架橋ゲル化剤は、ガラクトマンナン、ゼラチン、アガロース、又はコンニャクガム、又は寒天のうちの1つ以上を含んでもよい。水素結合架橋ゲル化剤は、寒天を含むことが好ましい場合がある。
ゲル組成物は、約0.3重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含むことが好ましい。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含む。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でガラクトマンナンを含み得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でゼラチンを含み得る。好ましくは、ゼラチンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ゼラチンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ゼラチンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアガロースを含み得る。好ましくは、アガロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アガロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アガロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でコンニャクガムを含み得る。好ましくは、コンニャクガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、コンニャクガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、コンニャクガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲の寒天を含み得る。好ましくは、寒天は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、寒天は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、寒天は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
「イオン架橋ゲル化剤」という用語は、イオン結合を介した非共有架橋結合又は物理的架橋結合を形成するゲル化剤を指す。イオン架橋は、非共有相互作用によるポリマー鎖の会合を伴う。反対の電荷を有する多価分子が静電気的に互いに引かれる時に、架橋ポリマーネットワークを生じさせると、架橋ネットワークが形成される。
イオン架橋ゲル化剤は、低アシルジェラン、ペクチン、カッパカラゲナン、イオタカラゲナン又はアルギネートを含んでもよい。イオン架橋ゲル化剤は、低アシルジェランを含み得ることが好ましい。
ゲル組成物は、約0.3重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含む。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で低アシルジェランを含み得る。好ましくは、低アシルジェランは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、低アシルジェランは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、低アシルジェランは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でペクチンを含み得る。好ましくは、ペクチンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ペクチンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ペクチンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカッパカラゲナンを含み得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でイオタカラゲナンを含み得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアルギネートを含み得る。好ましくは、アルギネートは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アルギネートは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アルギネートは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約3:1~約1:3の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、ゲル組成物は、約2:1~約1:2の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、ゲル組成物は、約1:1の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。
ゲル組成物は増粘剤を更に含んでもよい。水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤と組み合わせられた増粘剤は、驚くべきことに、固体培体を支持し、ゲル組成物が高レベルのグリセロールを含む時でさえもゲル組成物を維持するらしい。
「増粘剤」という用語は、25℃の50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物の中に0.3重量パーセントの量で均一に添加された時に、ゲルの形成をもたらすことなく粘度を増加させ、混合物が流体の状態に留まる、又は流体のままになる化合物を指す。好ましくは、増粘剤は、25℃の50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物の中に0.3重量パーセントの量で均一に添加された時に、0.1s-1のせん断速度にて、ゲルの形成をもたらすことなく、粘度を少なくとも50cPsに増加させ、好ましくは少なくとも200cPsに増加させ、好ましくは少なくとも500cPsに増加させ、好ましくは少なくとも1000cPsに増加させ、混合物が流体の状態に留まる、又は流体のままになる化合物を指す。好ましくは、増粘剤は、25℃で、50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物に0.3重量パーセントの量で均質的に加えられた時に、ゲルの形成をもたらすことなく、0.1s-1のせん断速度にて、添加前よりも少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、又は少なくとも100倍大きく粘度を増加させ、混合物が流体の状態に留まる、又は流体のままになる化合物を指す。
本明細書に挙げた粘度値は、ブルックフィールドRVT粘度計を使用し、ディスクタイプRV#2スピンドルを25℃で6回転/分(rpm)の速度で回転させながら測定し得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲の増粘剤を含むことが好ましい。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。
増粘剤は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、微結晶セルロース、メチルセルロース、アラビアガム、グアーガム、ラムダカラゲナン、又はデンプンのうちの1つ以上を含んでもよい。増粘剤はキサンタンガムを含み得ることが好ましい。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でキサンタンガムを含み得る。好ましくは、キサンタンガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、キサンタンガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、キサンタンガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカルボキシメチルセルロースを含み得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で微結晶セルロースを含み得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でメチルセルロースを含み得る。好ましくは、メチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、メチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、メチルセルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアラビアガムを含み得る。好ましくは、アラビアガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アラビアガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アラビアガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でグアーガムを含み得る。好ましくは、グアーガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、グアーガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、グアーガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でラムダカラゲナンを含み得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でデンプンを含み得る。好ましくは、デンプンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、デンプンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、デンプンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は二価カチオンを更に含み得る。好ましくは、二価カチオンは、溶液中の乳酸カルシウムなどのカルシウムイオンを含む。二価カチオン(カルシウムイオンなど)は、例えばイオン架橋ゲル化剤などのゲル化剤を含む組成物のゲル形成を補助し得る。イオン効果はゲル形成を補助する場合がある。二価カチオンは、約0.1~約1重量パーセントの範囲、又は約0.5重量パーセントでゲル組成物中に存在し得る。
ゲル組成物は酸を更に含んでもよい。酸はカルボン酸を含み得る。カルボン酸はケトン基を含み得る。好ましくは、カルボン酸は、レブリン酸又は乳酸などの約10個未満の炭素原子、又は約6個未満の炭素原子又は約4個未満の炭酸原子を有するケトン基を含み得る。好ましくは、このカルボン酸は3つの炭素原子(乳酸など)を有する。乳酸は驚くべきことに、類似のカルボン酸をも上回るほどにゲル組成物の安定性を改善する。カルボン酸は、ゲル形成を補助し得る。カルボン酸は、保管中のゲル組成物内のアルカロイド化合物濃度、又はカンナビノイド化合物濃度、又はアルカロイド化合物濃度とカンナビノイド化合物濃度の両方の変化を低減させ得る。カルボン酸は、保管中のゲル組成物内のニコチン濃度の変化を低減させ得る。
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカルボン酸を含み得る。好ましくは、カルボン酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボン酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボン酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で乳酸を含み得る。好ましくは、乳酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、乳酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、乳酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でレブリン酸を含み得る。好ましくは、レブリン酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、レブリン酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、レブリン酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
ゲル組成物は、好ましくはいくらかの水を含む。組成物がいくらかの水を含む場合、ゲル組成物はより安定である。ゲル組成物は、少なくとも約1重量パーセント、又は少なくとも約2重量パーセント、又は少なくとも約5重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、少なくとも約10重量パーセント又は少なくとも約15重量パーセントの水を含むことが好ましい。
ゲル組成物は、約8重量パーセント~約32重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約15重量パーセント~約25重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約18重量パーセント~約22重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約20重量パーセントの水を含むことが好ましい。
好ましくは、エアロゾル発生基体は、約150mg~約350mgのゲル組成物を含む。
好ましくは、エアロゾル発生基体は、ゲル組成物が装填された多孔質媒体を含む。ゲル組成物が装填された多孔質媒体の利点は、ゲル組成物が多孔質媒体内に保持されることであり、これはゲル組成物の製造、保管、又は輸送を補助し得る。これは、特に製造、輸送、又は使用中に、ゲル組成物の所望の形状を維持するのに役立ち得る。
多孔質媒体は、ゲル組成物を保持(hold)又は保持(retain)することができる任意の好適な多孔性材料であり得る。理想的には、多孔質媒体は、ゲル組成物がその中で移動することを可能にすることができる。特定の実施形態では、多孔質媒体は、天然材料、合成、若しくは半合成、又はそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、多孔質媒体は、シート材料、発泡体、若しくは繊維、例えば、ばらの繊維、又はそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、多孔質媒体は、織布、不織布、又は押出材、又はそれらの組み合わせを含む。多孔質媒体は、綿、紙、ビスコース、PLA、若しくは酢酸セルロース、又はそれらの組み合わせを含むことが好ましい。多孔質媒体は、シート材料、例えば、綿又は酢酸セルロースを含むことが好ましい。特に好ましい実施形態では、多孔質媒体は、綿繊維から作製されたシートを含む。
本発明で使用される多孔質媒体は、捲縮又は細断されてもよい。好ましい実施形態では、多孔質媒体は捲縮される。代替的な実施形態では、多孔質媒体は、細断した多孔質媒体を含む。捲縮又は細断プロセスは、ゲル組成物を装填する前又は後とすることができる。
シート材料の捲縮は、構造を改良して構造を通り抜ける通路を可能にするという利点を有する。捲縮したシート材料を通る通路は、ゲルの装填、ゲルの保持、及び流体が捲縮したシート材料を通過するのを支援する。したがって、多孔質媒体として捲縮したシート材料を使用する利点がある。
細断は、媒体に対して高い表面積対体積比を与えるため、ゲルを容易に吸収することができる。
特定の実施形態では、シート材料は複合材料である。シート材料は多孔性であることが好ましい。シート材料は、ゲルを含む管状要素の製造を補助し得る。シート材料は、ゲルを含む管状要素に活性剤を導入するのを補助し得る。シート材料は、ゲルを含む管状要素の構造を安定化するのに役立つ場合がある。シート材料は、ゲルの輸送又は保管を補助し得る。シート材料を使用することで、例えば、シート材料の捲縮によって多孔質媒体に構造を追加することを可能にするか、又は補助する。
多孔質媒体は、スレッドであり得る。スレッドは、例えば、綿、紙又はアセテートトウを含み得る。スレッドはまた、任意の他の多孔質媒体のようにゲルを装填されてもよい。多孔質媒体としてスレッドを使用する利点は、それが製造の容易さを補助し得ることである。
スレッドは、任意の公知の手段によってゲルを装填されてもよい。スレッドは、ゲルで単純に被覆されてもよく、又はスレッドはゲルで含浸されてもよい。製造では、スレッドにゲルを含浸させて、管状要素のアセンブリに含まれるように、すぐに使用できるように保存してもよい。
ゲル組成物を装填された多孔質媒体は、エアロゾル発生物品の一部を形成する管状要素内に提供されることが好ましい。「管状要素」という用語は、エアロゾル発生物品での使用に好適な構成要素を記述するために使用される。理想的には、管状要素は幅よりも長手方向の長さが長いが、その幅よりもその長手方向の長さが理想的には長くなる複数構成要素アイテムの一部であり得るため、必ずしもその必要はない。典型的には、管状要素は円筒形であるが、必ずしもそうである必要はない。例えば、管状要素は、楕円形、三角形若しくは長方形のような多角形、又は不規則な断面を有し得る。
管状要素は、第1の長手方向通路を含むことが好ましい。管状要素は、第1の長手方向通路を画定するラッパーから形成されることが好ましい。ラッパーは、耐水性のラッパーであることが好ましい。ラッパーのこの耐水特性は、耐水材料を使用することによって、又はラッパーの材料を処理することによって、達成することができる。これは、ラッパーの片側又は両側を処置することによって達成され得る。耐水性であることは、構造、硬度、又は剛性を失わないことを支援し得る。これはまた、特に流体構造のゲルを使用した場合に、ゲル又は液体の漏出を防止するのにも役立ち得る。
上記のように、エアロゾル発生要素がゲル組成物を含むエアロゾル発生基体を備える本発明の実施形態は、エアロゾル発生要素の上流に上流要素を有利に備えることができる。この場合、上流要素は、ゲル組成物との物理的接触を有利に防止する。上流要素はまた、例えば、使用中のエアロゾル発生要素の加熱によるゲル組成物の蒸発による、RTDのあらゆる潜在的な低下を有利に補償することができる。そのような上流要素の1つの提供に関する更なる詳細を、以下に説明する。
下流セクションは、任意の長さを有してもよい。下流セクションは、少なくとも約10ミリメートルの長さを有することができる。例えば、下流セクションは、少なくとも約15ミリメートル、少なくとも約20ミリメートル、少なくとも約25ミリメートル、又は少なくとも約30ミリメートルの長さを有してもよい。
上記の値よりも長い長さを有する下流セクションを設けることにより、エアロゾルが消費者に到達する前に冷却及び凝縮するためのスペースを有利に得ることができる。これはまた、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置と連動して使用される場合、ユーザが確実に発熱体から離れていることができる。
下流セクションは、約60ミリメートル以下の長さを有してもよい。例えば、下流セクションは、約50ミリメートル以下、約55ミリメートル以下、約40ミリメートル以下、又は約35ミリメートル以下の長さを有してもよい。
下流セクションは、約10ミリメートル~約60ミリメートル、約15ミリメートル~約50ミリメートル、約20ミリメートル~約55ミリメートル、約25ミリメートル~約40ミリメートル、又は約30ミリメートル~約35ミリメートルの長さを有してもよい。例えば、下流セクションは約33ミリメートルの長さを有してもよい。
下流セクションの長さとエアロゾル発生基体を備える要素の長さの比は、約1.0~約4.5であり得る。
下流セクションの長さとエアロゾル発生要素の長さの比は、少なくとも約1.5であることが好ましく、少なくとも約2.0がより好ましく、少なくとも約2.5が更により好ましい。好ましい実施形態では、下流セクションの長さとエアロゾル発生要素の長さとの比は、約4.0未満であり、約3.5未満がより好ましく、約3.0未満が更により好ましい。
いくつかの実施形態では、下流セクションの長さとエアロゾル発生要素の長さとの比は、約1.5~約4.0であり、約2.0~約3.5が好ましく、約2.5~約3.0がより好ましい。
特に好ましい実施形態では、下流セクションの長さとエアロゾル発生要素の長さとの比は、約2.75である。
下流セクションの長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.1~約1.5とすることができる。
下流セクションの長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、少なくとも約0.25であることが好ましく、少なくとも約0.50がより好ましい。下流セクションの長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約1.25未満であることが好ましく、約1.0未満がより好ましい。
いくつかの実施形態では、下流セクションの長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.25~約1.25が好ましく、約0.5~約1.0がより好ましい。
特に好ましい実施形態では、下流セクションの長さとエアロゾル発生物品の全長との比は、約0.73である。
下流セクションの長さは、下流セクションを形成する個々の構成要素の長さの総計で構成されることができる。
簡潔に上述のように、本発明によるエアロゾル発生物品では、下流セクションのRTDは、約10mmH2O未満である。好ましくは、下流セクションのRTDは、約8mmH2O以下、より好ましくは、約5mmH2O以下、更により好ましくは、約1mmH2O以下である。下流セクションのRTDも以下でより詳細に論じる。
下流セクションは、エアロゾル発生基体の下流端から下流セクションの下流端までの遮るものがない気流経路を備えることができる。
エアロゾル発生基体の下流端から下流セクションの下流端までの遮るものがない気流経路は、約0.5ミリメートルの最小直径を有する。例えば、遮るものがない気流経路は、1ミリメートル、2ミリメートル、3ミリメートル、又は5ミリメートルの最小直径を有することができる。
下流セクションは、中空管セグメントを備えることができる。
中空管セグメントを設けることにより、許容できないほど引き出し抵抗を増加させることなく、エアロゾル発生物品の所望の全長を有利に設けることができる。
中空管は、下流セクションの下流端から下流セクションの上流端まで延在することができる。換言すると、下流セクションの全長を、中空管セグメントが占めることができる。この場合、下流セクションに関する上記の長さ及び長さの比は、中空管セグメントの長さに等しく適用可能であることが理解されるであろう。
中空管セグメントはエアロゾル発生物品の下流端に当接してもよい。
中空管セグメントは、エアロゾル発生物品の下流端から離間していてもよい。この場合、エアロゾル発生基体の下流端と中空管セグメントの上流端との間に、空の空間があってもよい。
中空管セグメントは、内径を有することができる。中空管セグメントは、中空管セグメントの長さに沿って一定の内径を有してもよい。中空管セグメントの内径は、中空管セグメントの長さに沿って変化することできる。
中空管セグメントは、少なくとも約2ミリメートルの内径を有することができる。例えば、中空管セグメントは、少なくとも約4ミリメートル、少なくとも約5ミリメートル、又は少なくとも約7ミリメートルの内径を有してもよい。
上記の内径を有する中空管セグメントを設けることは、中空管セグメントに十分な剛性及び強度を有利に提供することができる。
中空管セグメントは、約10ミリメートル以下の内径を有することができる。例えば、中空管セグメントは、約9ミリメートル以下、約8ミリメートル以下、又は約7.5ミリメートル以下の内径を有してもよい。
上記の内径を有する中空管セグメントを設けることにより、中空の管状セグメントの引き出し抵抗を有利に減少させることができる。
中空管セグメントは、約2ミリメートル~約10ミリメートル、約4ミリメートル~約9ミリメートル、約5ミリメートル~約8ミリメートル、又は約7ミリメートル~約7.5ミリメートルの内径を有してもよい。
中空管セグメントは、約7.1ミリメートルの内径を有することができる。
中空管セグメントの内径と中空管セグメントの外径との比は、少なくとも約0.8とすることができる。例えば、中空管セグメントの内径と中空管セグメントの外径との比は、少なくとも約0.85、少なくとも約0.9、又は少なくとも約0.95とすることができる。
中空管セグメントの内径と中空管セグメントの外径との間の比は、約0.99以下とすることができる。例えば、中空管セグメントの内径と中空管セグメントの外径との比は、約0.98以下とすることができる。
中空管セグメントの内径と中空管セグメントの外径との比は、約0.97とすることができる。
比較的大きな内径を設けることにより、中空の管状セグメントの引き出し抵抗を有利に減少させることができる。
中空の管状セグメントの空洞は、任意の断面形状を有してもよい。中空の管状セグメントの空洞は、円形断面形状を有してもよい。
中空の管状セグメントは、任意の材料から形成されることができる。例えば、中空管はセルロースアセテートトウを含むことができる。中空の管状セグメントがセルロースアセテートトウを含む場合、中空の管状セグメントは、約0.1ミリメートル~約1ミリメートルの厚さを有することができる。中空の管状セグメントは、約0.5ミリメートルの厚さを有することができる。
中空の管状セグメントがセルロースアセテートトウを含む場合、セルロースアセテートトウは、フィラメント当たり約2~約4デニール、及び約25~約40の総デニールを有することができる。
中空の管状セグメントは、紙を含んでもよい。中空の管状セグメントは、少なくとも一層の紙を含んでもよい。紙は、非常に硬い紙であってもよい。紙は、捲縮した紙、例えば捲縮した耐熱紙又は捲縮したパーチメント紙であってもよい。紙はボール紙であってもよい。中空の管状セグメントは、紙管であってもよい。中空の管状セグメントは、らせん状に巻かれた紙から形成される管であってもよい。中空の管状セグメントは、複数の層の紙から形成されてもよい。紙は、一平方メートル当たり少なくとも約50グラム、一平方メートル当たり少なくとも約60グラム、一平方メートル当たり少なくとも約70グラム、又は一平方メートル当たり少なくとも約90グラムの坪量を有することができる。
管状セグメントが紙を含む場合、紙は少なくとも約50マイクロメートルの厚さを有してもよい。例えば、紙は、少なくとも約70マイクロメートル、少なくとも約90マイクロメートル、又は少なくとも約100マイクロメートルの厚さを有することができる。
中空の管状セグメントはポリマーを含んでもよい。例えば、中空の管状セグメントは、高分子フィルムを含んでもよい。高分子フィルムは、セルロースフィルムを含んでもよい。中空の管状セグメントは、低密度ポリエチレン(LDPE)又はポリヒドロキシアルカノエート(PHA)繊維を含んでもよい。
下流セクションは、改変された管状要素を備え得る。改変された管状要素は、中空の管状要素の代わりに提供されてもよい。改変された管状要素は、エアロゾル発生基体のすぐ下流に提供され得る。改変された管状要素は、エアロゾル発生基体に隣接してもよい。
改変された管状要素は、管状本体の第1の上流端から管状本体の第2の下流端まで延びる空洞を画定する管状本体を備えてもよい。改変された管状要素はまた、管状本体の第1の上流端で第1の端壁を形成する折り畳まれた端部を備えてもよい。第1の端壁は、空洞と改変された管状要素の外部との間の気流を可能にする開口部を定めることができる。好ましくは、開口部は、気流がエアロゾル発生基体から開口部を通って空洞に流れることが可能であるように構成される。
管状本体の空洞は、空洞に沿った実質的に無制限の気流を可能にするために、実質的に空であってもよい。改変された管状要素のRTDは、改変された管状要素の特定の長手方向位置に局在化されてもよい。特に、改変された管状要素のRTDは、第1の端壁に局在化されてもよい。このようにして、改変された管状要素のRTDは、第1の端壁及びその対応する開口部の選択された構成を通して実質的に制御され得る。改変された管状要素のRTD(本質的に第1の端壁のRTDである)は、上述の中空の管状セグメントのRTDの大きさと同じ桁数のものである。
改変された管状要素は、任意の長さを有してもよい。改変された管状要素は、約10ミリメートル~約60ミリメートル、約15ミリメートル~約50ミリメートル、約20ミリメートル~約55ミリメートル、約25ミリメートル~約40ミリメートル、又は約30ミリメートル~約35ミリメートルの長さを有してもよい。例えば、改変された管状要素は、約33ミリメートルの長さを有してもよい。
改変された管状要素は、任意の外径(DE)を有してもよい。改変された管状要素は、約5ミリメートル~約12ミリメートル、約6ミリメートル~約12ミリメートル、又は約7ミリメートル~約12ミリメートルの外径(DE)を有してもよい。改変された管状要素は、約7.3ミリメートルの外径(DE)を有してもよい。
改変された管状要素は、任意の内径(DI)を有してもよい。改変された管状要素は、約2ミリメートル~約10ミリメートル、約4ミリメートル~約9ミリメートル、約5ミリメートル~約8ミリメートル、又は7ミリメートル~約7.5ミリメートルの内径(DI)を有してもよい。改変された管状要素は、約7.1ミリメートルの内径(DI)を有してもよい。
改変された管状要素は、任意の厚さを有する周辺壁を有してもよい。改変された管状要素の周辺壁は、約0.05ミリメートル~約0.5ミリメートルの厚さを有してもよい。改変された管状要素の周辺壁は、約0.1ミリメートルの厚さを有してもよい。
下流セクションは、通気を備えてもよい。通気は、エアロゾル発生物品の外側からのより冷たい空気が下流セクションの内部に入ることができるように設けられる。
エアロゾル発生物品は通常、少なくとも約10パーセント、好ましくは少なくとも約20パーセントの通気レベルを有し得る。
好ましい実施形態において、エアロゾル発生物品は、少なくとも約20パーセント又は25パーセント又は30パーセントの通気レベルを有する。エアロゾル発生物品は、少なくとも約35パーセントの通気レベルを有することがより好ましい。
エアロゾル発生物品は、約80パーセント未満の通気レベルを有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、約60パーセント未満又は約50パーセント未満の通気レベルを有することがより好ましい。
エアロゾル発生物品は、一般的に約10パーセント~約80パーセントの通気レベルを有する。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生物品は、約20パーセント~約80パーセントの通気レベルを有し、約20パーセント~約60パーセントが好ましく、約20パーセント~約50パーセントがより好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生物品は、約25パーセント~約80パーセントの通気レベルを有し、約25パーセント~約60パーセントが好ましく、約25パーセント~約50パーセントがより好ましい。別の実施形態では、エアロゾル発生物品は、約30パーセント~約80パーセントの通気レベルを有し、約30パーセント~約60パーセントが好ましく、約30パーセント~約50パーセントがより好ましい。
特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、約40パーセント~約50パーセントの通気レベルを有する。いくつかの特に好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品は、約45パーセントの通気レベルを有する。
理論に束縛されることを望むものではないが、本発明者らは、より冷たい外気を、中空の管状セグメントの中に入れることによって生じる温度低下が、エアロゾル粒子の核形成及び成長に有利な効果を及ぼす場合があることを見出した。
様々な化学種を含有する気体状混合物からのエアロゾルの形成は、蒸気濃度、温度及び速度場の変化を説明する、核形成と、蒸発と、凝縮と、更には融合との間の繊細な相互作用に依存する。いわゆる古典的な核形成理論は、気相中の分子の一部が、十分な確率で(例えば、二分の一の確率など)長時間にわたりコヒーレントなままであるように十分に大きいという想定に基づいている。これらの分子は、一時的な分子凝集体の中のある種類の臨界の、閾値分子クラスターを表し、これは、より小さい分子クラスターが概して、やや迅速にガス相へと分解しやすく、一方でより大きいクラスターが概して、成長しやすいことを意味している。こうした臨界クラスターは、蒸気からの分子の凝縮に起因して液滴が成長することが期待される、主要な核形成コアとして特定される。核形成されたばかりの未処理の液滴は、ある特定の本来の直径を有して出現し、その後、数桁で成長する場合があると想定される。これは、凝縮を誘起する、周囲の蒸気の急速な冷却によって促進され、強化される場合がある。この点について、蒸発及び凝縮は、1つの同一のメカニズム、すなわち気液の物質移動の2つの側面であることを念頭に置くことが役立つ。蒸発は液滴から気相への正味の物質移動に関連し、凝縮は気相から液滴相への正味物質移動である。蒸発(又は凝縮)によって、液滴が縮小(又は成長)するが、液滴の数は変化しない。
このシナリオにおいて(シナリオは融合現象によって更に複雑である場合)、冷却の温度及び速度は、システムがどのように応答するかを決定する上で重要な役割を果たす場合がある。一般に、核形成プロセスが典型的に非線形であるため、異なる冷却速度は、液相(液滴)の形成に関して、著しく異なる温度挙動につながる場合がある。理論に束縛されることを望むものではないが、冷却は液滴の凝縮数の急速な増加を生じさせることができ、その後、この成長の短期間の強力な増加が続く(核形成バースト)と仮定される。この核形成バーストは、より低い温度にて、より著しいと思われる。更に、より速い冷却速度は、早期の核形成の開始に有利に働く場合があると思われる。対照的に、冷却速度の減少は、エアロゾル液滴が最終的に到達する最終的なサイズに有利な効果を及ぼすと思われる。
したがって、中空管状セグメントの中に外気を入れることによって誘起された急速な冷却は、エアロゾル液滴の有利な核形成及び成長に有利なように使用することができる。しかしながら、同時に、中空管状セグメントの中に外気を入れることは、消費者に送達されるエアロゾルの流れの希釈という直接の欠点を有する。
発明者らは驚くべきことに、エアロゾルに対する希釈効果(特に、エアロゾル発生基体に含まれるエアロゾル形成剤(グリセロールなど)の送達に対する効果を測定することによって評価され得る)が、上述の範囲内の通気レベルの時に有利に最小化されることを見出した。特に、25パーセント~50パーセント、更により好ましくは28~42パーセントの通気レベルが、特に満足のいくグリセリン送達の値につながることが見出された。同時に、核生成の程度、及び結果として、ニコチン及びエアロゾル形成剤(例えば、グリセロール)の送達が強化される。
下流セクション内への通気は、実質的に下流セクションの全長に沿って行われることができる。この場合、下流セクションは、空気が下流セクションに入ることを可能にする多孔性材料を含んでもよい。例えば、下流セクションが中空の管状セグメントを備える場合、中空セグメントは、中空の管状セグメントの内部に空気が入ることを可能にする多孔性材料から形成されてもよい。下流セクションがラッパーを備える場合、ラッパーは、空気が中空の管状セグメントの内部に入ることを可能にする多孔性材料から形成されてもよい。
下流セクションは、下流セクションに通気を提供するための第1の通気ゾーンを備えてもよい。第1の通気ゾーンは下流セクションの一部を備え、この下流セクションの一部を通って下流セクションの残りの部分と比較してより多量の空気が通過できる。例えば、第1の通気ゾーンは、下流セクションの残りの部分よりも高い空隙率を有する下流セクションの一部であってもよい。
第1の通気ゾーンは、少なくとも5パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。例えば、第1の通気ゾーンは、少なくとも10パーセント、少なくとも20パーセント、少なくとも25パーセント、少なくとも30パーセント、又は少なくとも35パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えることができる。
第1の通気ゾーンは、80パーセント以下の通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。例えば、第1の通気ゾーンは、60パーセント以下、又は50パーセント未満の通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。
第1の通気ゾーンは、10パーセント~80パーセント、20パーセント~80パーセント、20パーセント~60パーセント、又は20パーセント~50パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。別の実施形態では、第1の通気ゾーンは、25パーセント~80パーセント、25パーセント~60パーセント、又は25パーセント~50パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。別の実施形態では、第1の通気ゾーンは、30パーセント~80パーセント、30パーセント~60パーセント、又は30パーセント~50パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。
第1の通気ゾーンは、40パーセントから50パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。いくつかの特に好ましい実施形態では、第1の通気ゾーンは、45パーセントの通気を有する下流セクションの多孔質部分を備えてもよい。
第1の通気ゾーンは、下流セクションの周囲を囲む第1の穿孔ラインを備えることができる。
いくつかの実施形態では、通気ゾーンは、2つの円周方向の穿孔列を備えることができる。例えば、穿孔は、エアロゾル発生物品の製造中にオンラインで形成されてもよい。各円周方向の穿孔列は、約5~約40の穿孔を備えてもよく、例えば、各円周方向の穿孔列は、約8~約30の穿孔を備えてもよい。
エアロゾル発生物品が組み合わせプラグラップを備える場合、通気ゾーンは好ましくは、組み合わせプラグラップの一部を貫通して設けられた少なくとも1つの対応する円周方向の穿孔列を備える。これらは、喫煙物品の製造中にオンラインで形成され得る。好ましくは、組み合わせプラグラップの一部を貫通して設けられた1つ又は複数の円周方向の穿孔列は、下流セクションを貫通する1つ又は複数の穿孔列と実質的に整列している。
エアロゾル発生物品がチッピングペーパーの帯を備え、チッピングペーパーの帯が下流セクションの1つ又は複数の円周方向の穿孔列にわたって延在する場合、通気ゾーンは、好ましくは、チッピングペーパーの帯を貫通して設けられる少なくとも1つの対応する円周方向の穿孔列を備える。これらは、喫煙物品の製造中にオンラインで形成され得る。好ましくは、チッピングペーパーの帯を貫通して設けられる1つ又は複数の円周方向の穿孔列は、下流セクションを貫通する1つ又は複数の穿孔列と実質的に整列している。
第1の穿孔ラインは、少なくとも約50マイクロメートルの幅を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、少なくとも約65マイクロメートル、少なくとも約80マイクロメートル、少なくとも約90マイクロメートル、又は少なくとも約100マイクロメートルの幅を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約200マイクロメートル以下の幅を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、約175マイクロメートル以下、約150マイクロメートル以下、約125マイクロメートル以下、又は約120マイクロメートル以下の幅を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約50マイクロメートル~約200マイクロメートル、約65マイクロメートル~約175マイクロメートル、約90マイクロメートル~約150マイクロメートル、又は約100マイクロメートル~約120マイクロメートルの幅を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
レーザー穿孔技術を使用して穿孔が形成される場合、穿孔の幅は、レーザーの焦点直径によって決定されることができる。
第1の穿孔ラインは、少なくとも約400マイクロメートルの長さを有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、少なくとも約425マイクロメートル、少なくとも約450マイクロメートル、少なくとも約475マイクロメートル、又は少なくとも約500マイクロメートルの長さを有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約1ミリメートル以下の長さを有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、約950マイクロメートル以下、約900マイクロメートル以下、約850マイクロメートル以下、又は約800マイクロメートル以下の長さを有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約400マイクロメートル~約1ミリメートル、約425マイクロメートル~約950マイクロメートル、約450マイクロメートル~約900マイクロメートル、約475マイクロメートル~約850マイクロメートル、又は約500マイクロメートル~約800マイクロメートルの長さを有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、少なくとも約0.01平方ミリメートルの開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、少なくとも約0.02平方ミリメートル、少なくとも約0.03平方ミリメートル、又は少なくとも約0.05平方ミリメートルの開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約0.5平方ミリメートル以下の開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。例えば、第1の穿孔ラインは、約0.3平方ミリメートル以下、約0.25平方ミリメートル以下、又は約0.1平方ミリメートル以下の開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
第1の穿孔ラインは、約0.01平方ミリメートル~約0.5平方ミリメートル、約0.02平方ミリメートル~約0.3平方ミリメートル、約0.03平方ミリメートル~約0.25平方ミリメートル、又は約0.05平方ミリメートル~約0.1平方ミリメートルの開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。第1の穿孔ラインは、約0.05平方ミリメートル~約0.096平方ミリメートルの開口面積を有する少なくとも1つの穿孔を備えることができる。
上記のように、エアロゾル発生物品は、下流セクションの少なくとも一部分の周囲を囲むラッパーを備えてもよく、第1の通気ゾーンは、ラッパーの多孔質部を備えてもよい。
ラッパーは紙ラッパーであってもよく、第1の通気ゾーンは多孔質紙の一部分を含んでもよい。
上記のように、下流セクションは、エアロゾル発生基体の下流端から離間する中空管を備えてもよい。この場合、中空管は、紙ラッパーによってエアロゾル発生基体に連結してもよい。ラッパーは多孔質紙ラッパーであってもよい。この場合、第1の通気ゾーンは、エアロゾル発生基体の下流端と中空管の上流端との間の空間を覆う多孔質紙ラッパーの部分を備えることができる。この場合、第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端に当接し、第1の通気ゾーンの下流端は、中空管の上流端に当接する。
第1の通気ゾーンを形成するラッパーの多孔質部は、第1の通気ゾーンの一部を形成しないラッパーの一部の坪量よりも低い坪量を有してもよい。
第1の通気ゾーンを形成するラッパーの多孔質部は、第1の通気ゾーンの一部を形成しないラッパーの一部の厚さよりも低い厚さを有してもよい。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端から10ミリメートル未満であってもよい。
例えば、第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端から8ミリメートル未満、5ミリメートル未満、3ミリメートル未満、又は1ミリメートル未満であってもよい。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端と長手方向に整列することができる。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端から下流要素の長さに沿った経路の25パーセント未満に配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生基体の下流端から下流要素の長さに沿った経路の20パーセント未満、18パーセント未満、15パーセント未満、10パーセント未満、5パーセント未満、又は1パーセント未満に配置されることができる。
第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生基体の下流端から下流要素の長さに沿った経路の30パーセント未満に配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生基体の下流端から下流要素の長さに沿った経路の25パーセント未満、20パーセント未満、18パーセント未満、15パーセント未満、10パーセント未満、又は5パーセント未満に配置されることができる。
第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生基体の下流端から10ミリメートル以下であってもよい。換言すると、第1の通気ゾーンは、エアロゾル発生基体の10ミリメートル内に完全に配置されることができる。
例えば、第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生基体の下流端から8ミリメートル以下、5ミリメートル以下、又は3ミリメートル以下であってもよい。
第1の通気ゾーンは、下流セクションの長さに沿ってどこにでも配置されてもよい。第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生物品の下流端から約25ミリメートル以下に配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンは、エアロゾル発生物品の下流端から約20ミリメートル以下に配置されることができる。
上で概説したように第1の通気ゾーンを配置することで、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置内に挿入される場合に、第1の通気ゾーンが塞がれるのを有利に防止することができる。
第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生物品の下流端から少なくとも約8ミリメートルに配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生物品の下流端から少なくとも約10ミリメートル、少なくとも12ミリメートル、又は少なくとも約15ミリメートルに配置されることができる。
上で概説したように第1の通気ゾーンを配置することで、エアロゾル発生物品の使用中に、第1の通気ゾーンがユーザの口又は唇によって塞がれるのを有利に防止することができる。
第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生物品の下流端から約8ミリメートル~約25ミリメートル、約10ミリメートル~約25ミリメートル、又は約15ミリメートル~約20ミリメートルに配置されることができる。第1の通気ゾーンの下流端は、エアロゾル発生物品の下流端から約18ミリメートルに配置されることができる。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の上流端から少なくとも約20ミリメートルに配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の上流端から少なくとも約25ミリメートルに配置されることができる。
上で概説したように第1の通気ゾーンを配置することで、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置内に挿入される場合に、第1の通気ゾーンが塞がれるのを有利に防止することができる。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の上流端から37ミリメートル以下に配置されることができる。例えば、第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の上流端から約30ミリメートル以下に配置されることができる。
上で概説したように第1の通気ゾーンを配置することで、エアロゾル発生物品の使用中に、第1の通気ゾーンがユーザの口又は唇によって塞がれるのを有利に防止することができる。
第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の上流端から約20ミリメートル~約37ミリメートル、又は約25ミリメートル~約30ミリメートルに配置されることができる。第1の通気ゾーンの上流端は、エアロゾル発生物品の下流端から約27ミリメートルに配置されることができる。
第1の通気ゾーンは、任意の長さを有してもよい。第1の通気ゾーンは、少なくとも0.5ミリメートルの長さを有してもよい。換言すると、第1の通気ゾーンの下流端と第1の通気ゾーンの上流端との間の長手方向の距離は、少なくとも0.5ミリメートルである。例えば、第1の通気ゾーンは、少なくとも1ミリメートル、少なくとも2ミリメートル、少なくとも5ミリメートル、又は少なくとも8ミリメートルの長さを有してもよい。
第1の通気ゾーンは、10ミリメートル以下の長さを有してもよい。例えば、第1の通気ゾーンは、8ミリメートル以下、又は5ミリメートル以下の長さを有してもよい。
第1の通気ゾーンは、約0.5ミリメートル~約10ミリメートルの長さを有してもよい。例えば、第1の通気ゾーンは、約1ミリメートル~約8ミリメートルの長さ、又は約2ミリメートル~約5ミリメートルの長さを有してもよい。
エアロゾル発生物品は、中空の管状要素及びエアロゾル発生要素に加えて、追加の要素又は構成要素、例えばフィルターセグメント又はマウスピースセグメントを更に備えることができる。好ましくは、エアロゾル発生物品の下流セクションは、中空の管状要素に加えて、要素又は構成要素、例えばフィルターセグメント又はマウスピースセグメントを備えてもよい。
このような追加の要素は、中空の管状要素の下流に配置されることができる。このような追加の要素は、中空の管状要素のすぐ下流に配置されることができる。このような追加の要素は、エアロゾル発生要素と中空の管状要素との間に配置されてもよい。このような追加の要素は、中空の管状要素の下流端から、エアロゾル発生物品の口側端まで、又は下流セクションの下流端まで延在することができる。このような追加の要素は、好ましくは下流要素又はセグメントである。このような追加の要素は、フィルター要素若しくはセグメント、又はマウスピースセグメントであってもよい。このような追加の要素は、本開示のエアロゾル発生物品の下流セクションの一部を形成することができる。このような追加の要素は、エアロゾル発生物品の残りの構成要素、例えばエアロゾル発生要素及び中空の管状要素と軸方向に整列していてもよい。更に、追加の要素は、中空の管状要素の外径、エアロゾル発生要素の直径、又はエアロゾル発生物品の直径と類似の直径を有してもよい。
本開示のエアロゾル発生物品は、好ましくは、下流セクション(又は下流セクションの構成要素)の周囲を囲むラッパーを備える。このようなラッパーは、下流セクションがエアロゾル発生要素に取り付けられるように、下流セクション及びエアロゾル発生要素の一部の周囲を囲む外側チッピングラッパーであってもよい。
本開示のエアロゾル発生物品の下流セクションは、凹状空洞を画成することができる。
上記の「追加の要素」はまた、本開示では、「下流セクション」の「第1のセクション」又は「第1のセグメント」と呼ばれる場合がある。「第1のセグメント」又は「追加の要素」という用語は、本開示では、代替的に、「マウスピースセグメント」、「保持セグメント」、「下流セグメント」、「マウスピース要素」、「下流要素」、「保持要素」、「フィルター要素」、若しくは「フィルターセグメント」、又は「下流プラグ要素」と呼ばれる場合がある。「マウスピース」という用語は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生要素の下流、好ましくは、物品の口側端の近傍に配置される、エアロゾル発生物品の要素を指す場合がある。
他に断りがない限り、構成要素又はエアロゾル発生物品の引き出し抵抗(RTD)は、ISO6565-2015に従って測定される。RTDは、構成要素の全長を通して空気を強制するのに必要な圧力を指す。構成要素又は物品の「圧力降下」又は「引き出し抵抗(draw resistance)」という用語もまた、「引き出し抵抗(resistance to draw)」を指し得る。こうした用語は、通常、ISO6565-2015に従った測定が、摂氏約22度の温度、約101kPa(約760Torr)の圧力、及び約60%の相対湿度で、測定される構成要素の出力又は下流端において約17.5ミリリットル/秒の体積流量の試験下で実行されることを指す。
エアロゾル発生物品の特定の構成要素(又は要素)、例えば下流セクション、第1のセクション、又は第1のセグメントの単位長さ当たりの引き出し抵抗は、測定された構成要素の引き出し抵抗を構成要素の軸方向の全長で割ることより計算されることができる。単位長さ当たりのRTDは、構成要素の単位長さを通して空気を強制して通すために必要な圧力を指す。本開示全体を通して、単位長さは1mmの長さを指す。したがって、特定の構成要素の単位長さ当たりのRTDを導出するために、構成要素の特定の長さ、例えば15mmの試験片を測定に使用することができる。こうした標本のRTDは、ISO6565-2015に従って測定される。例えば、測定されたRTDが約15mmH2Oである場合、構成要素の単位長さ当たりのRTDは、1mm当たり約1mmH2Oである。構成要素の単位長さ当たりのRTDは、他の要因の中でも特に、構成要素に使用される材料の構造的特性、並びに構成要素の断面形状又は外形に依存する。
下流セクションの単位長さ当たりの相対RTD、又はRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約3mmH2Oであってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約2.5mmH2OOであってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約2mmH2Oであってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約1mmH2Oであってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約0.75mmH2Oであってもよい。
上記のように、下流セクションの単位長さ当たりの相対RTD又はRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約3mmH2Oであってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2Oより大きく、mm当たり約2.5mmH2O未満であってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2Oより大きく、mm当たり約2mmH2O未満であってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2Oより大きく、mm当たり約1mmH2O未満であってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2Oより大きく、mm当たり約0.75mmH2O未満であってもよい。
下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O以上であってもよい。したがって、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約3mmH2Oであってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約2.5mmH2Oであってもよい。あるいは、下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約2mmH2Oであってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約1mmH2Oであってもよい。下流セクションの単位長さ当たりのRTDは、mm当たり約0mmH2O~mm当たり約0.75mmH2Oであってもよい。
下流セクションの引き出し抵抗は、約0mmH2O以上、約10mmH2O未満であってもよい。下流セクションの引き出し抵抗は、0mmH2Oより大きく、約5mmH2O未満であってもよい。下流セクションの引き出し抵抗は、0mmH2Oより大きく、約2mmH2O未満であってもよい。下流セクションの引き出し抵抗は、0mmH2Oより大きく、約1mmH2O未満であってもよい。
エアロゾル発生物品の上流端は、ラッパーによって画成されることができる。エアロゾル発生物品の上流端にラッパーを設けることは、有利なことに、エアロゾル発生物品にエアロゾル形成基体を保持することができる。この特徴はまた、有利なことに、ユーザがエアロゾル発生基体に直接接触することを防止することができる。
ラッパーは、エアロゾル発生物品の上流端で機械的に閉じられてもよい。これは、ラッパーを折り畳むか、又はねじることによって達成され得る。接着剤を使用して、エアロゾル発生物品の上流端を閉じてもよい。
エアロゾル発生物品の上流端を画成するラッパーは、下流セクションの少なくとも一部の周囲を囲むラッパーと同じ材料片から形成されてもよい。
この提供により、有利なことに、一部品のラッパー材料のみが必要となることができるため、エアロゾル発生物品の製造は単純化されることができる。更に、一部品のラッパー材料の使用は、二部品のラッパー材料を接続するための継ぎ目の必要性を除去し得る。これは有利なことに、製造を単純化し得る。継ぎ目のないことはまた、有利なことに、エアロゾル発生基体のいずれかがエアロゾル発生物品から漏れるのを防止又は低減することができる。
本発明のエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体の上流に上流要素を更に備えてもよい。上流要素は、エアロゾル発生基体の上流端からエアロゾル発生物品の上流端に延び得る。上流要素は、エアロゾル発生物品の上流端に当接し得る。上流要素は、上流セクションと称され得る。
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の上流端に空気吸込み口を備え得る。エアロゾル発生物品が上流要素を備える場合、空気吸込み口は上流要素を通して提供されてもよい。空気吸込み口を通して入る空気は、主流エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生基体を通過し得る。
上流セクションは、高いRTDを有してもよい。
下流セクションが比較的低いRTD、例えば約10mmH2O未満のRTDを有する本発明の実施形態では、比較的高いRTDを有する上流要素を設けることは、有利なことに、エアロゾル発生基体の下流のフィルターなどの高いRTD要素を必要とすることなく、許容可能な全体的なRTDを提供することができる。使用中、空気は、上流セクションの上流端を通ってエアロゾル発生物品に入り、上流セクションを通過して、エアロゾル発生基体内に入る。そして、空気は下流セクション内に入って通過し、その後下流セクションの下流端から出る。
上流セクションのRTDが、エアロゾル発生物品全体のRTDの大部分を占めてもよい。
上流セクションのRTDの下流セクションのRTDに対する比は、1を超えてもよい。例えば、下流セクションのRTDは、約2を超える、約5を超える、約8を超える、約10を超える、約15を超える、約20を超える、又は約50を超えてもよい。
上流セクションのRTDは、少なくとも約5mmH2Oであってもよい。例えば、上流セクションのRTDは、少なくとも約10mmH2O、少なくとも約12mmH2O、少なくとも約15mmH2O、少なくとも約20mmH2Oであってもよい。
上流セクションのRTDは、約80mmH2O以下であってもよい。例えば、上流セクションのRTDは、約70mmH2O以下、約60mmH2O以下、約50mmH2O以下、又は約40mmH2O以下であってもよい。
上流セクションのRTDは、約5mmH2O~約80mmH2Oであってもよい。例えば、上流セクションのRTDは、約10mmH2O~約70mmH2O、約12mmH2O~約60mmH2O、約15mmH2O~約50mmH2O、又は約20mmH2O~約40mmH2Oであってもよい。
上流セクションは、有利なことに、エアロゾル発生基体の上流端に直接物理的に接触することを防止することができる。具体的には、エアロゾル発生基体がサセプタ素子を備える場合、上流セクションは、サセプタ素子の上流端に直接物理的に接触することを防止することができる。これは、エアロゾル発生物品の取り扱い又は輸送中のサセプタ素子の変位又は変形を防止するのに役立つ。これは、次に、サセプタ素子の形態及び位置を固定するのに役立つ。更に、上流セクションの存在は、例えば、基体が粒子状植物材料を含有する場合に有利であることができる、基体のいかなる損失をも防止するのに役立つ。
上流セクションはまた、エアロゾル発生物品の上流端に改善された外観を提供することができる。更に、所望される場合、上流セクションは、エアロゾル発生物品に関する情報、例えば、物品が使用されることが意図されるエアロゾル発生装置のブランド、風味、含有量、又は詳細に関する情報を提供するために使用されることができる。
上流セクションは、多孔質のプラグ要素を備えてもよい。多孔質プラグ要素は、エアロゾル発生物品の長手方向に少なくとも約50パーセントの空隙率を有することができる。より好ましくは、多孔質プラグ要素は、長手方向に約50パーセント~約90パーセントの空隙率を有する。長手方向の多孔質プラグ要素の空隙率は、多孔質プラグ要素の位置における、多孔質プラグ要素を形成する材料の断面積とエアロゾル発生物品の内部断面積との比によって決定される。
多孔質プラグ要素は、多孔性材料でできていてもよく、又は複数の開口部を備えてもよい。これは、例えばレーザー穿孔により達成され得る。複数の開口部は、多孔質プラグ要素の断面にわたり均質に分布することが好ましい。
上流セクションの空隙率又は浸透性は、エアロゾル発生物品の望ましい全体的な引き出し抵抗を提供するために、有利に変化し得る。
別の実施形態では、上流セクションは、空気に対して不透過性である材料から形成されてもよい。こうした実施形態では、エアロゾル発生物品は、ラッパー内に提供される好適な通気手段を介して、空気がエアロゾル発生要素中に流れるように構成され得る。
上流セクションは、エアロゾル発生物品での使用に好適な任意の材料で作製されてもよい。例えば、上流要素は、材料のプラグを含み得る。上流セクションを形成するための好適な材料には、フィルター材料、セラミック、高分子材料、セルロースアセテート、厚紙、ゼオライト、又はエアロゾル発生基体が含まれる。上流セクションは、セルロースアセテートを含むプラグを含むことが好ましい。
上流セクションが材料のプラグを含む場合、材料のプラグの下流端は、エアロゾル発生基体の上流端の周りにあってもよい。例えば、上流セクションは、エアロゾル発生基体の上流端に当接するセルロースアセテートを含むプラグを含み得る。これは有利なことに、エアロゾル発生基体を適所に保持するのに役立ち得る。
上流セクションが材料のプラグを含む場合、材料のプラグの下流端は、エアロゾル発生基体の上流端から間隙を介してもよい。上流要素は、繊維質の濾過材料を含むプラグを含み得る。
上流セクションは、耐熱性材料で形成されることが好ましい。例えば、上流セクションは、最大摂氏350度の温度に耐える材料から形成されることが好ましい。これにより、上流セクションが、エアロゾル発生基体を加熱するための加熱手段によって悪影響を受けないことを確実にする。
上流セクションは、エアロゾル発生物品の直径とほぼ等しい直径を有することが好ましい。
上流セクションは、少なくとも約1ミリメートルの長さを有し得る。例えば、上流セクションは、少なくとも約2ミリメートル、少なくとも約4ミリメートル、又は少なくとも約6ミリメートルの長さを有してもよい。
上流セクションは、約15ミリメートル以下の長さを有してもよい。例えば、上流セクションは、約12ミリメートル以下、約10ミリメートル以下、又は約8ミリメートル以下の長さを有してもよい。
上流セクションは、約1ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有してもよい。例えば、上流セクションは、約2ミリメートル~約12ミリメートル、約4ミリメートル~約10ミリメートル、又は約6ミリメートル~約8ミリメートルの長さを有してもよい。
上流セクションの長さは、エアロゾル発生物品の所望の全長を提供するために有利に変化することができる。例えば、エアロゾル発生物品の他の構成要素のうちの1つの長さを減少させることが望ましい場合、上流セクションの長さは、物品の同じ全長を維持するために増加されることができる。
上流セクションは、実質的に均質な構造を有することが好ましい。例えば、上流セクションは、質感及び外観が実質的に均質であることができる。上流セクションは、例えば、その断面全体にわたって連続的な規則的な表面を有してもよい。上流セクションは、例えば、認識可能な対称性を備えなくてもよい。
上流セクションは、第2の管状要素を備えてもよい。第2の管状要素は、上流要素の代わりに設けられてもよい。第2の管状要素は、エアロゾル発生基体のすぐ上流に設けられてもよい。第2の管状要素は、エアロゾル発生基体に当接してもよい。
第2の管状要素は、管状本体の第1の上流端から管状本体の第2の下流端まで延在する空洞を画成する管状本体を備えてもよい。第2の管状要素はまた、管状本体の第1の上流端で第1の端壁を形成する折り畳まれた端部を備えてもよい。第1の端壁は、空洞と第2の管状要素の外部との間の気流を可能にする開口部を画成することができる。好ましくは、空気は空洞から開口部を通ってエアロゾル発生基体内に流れることができる。
第2の管状要素は、その管状本体の第2の端に第2の端壁を備えることができる。この第2の端壁は、管状本体の第2の下流端で第2の管状要素の一端部を折り畳むことによって形成されることができる。第2の端壁は、空洞と第2の管状要素の外部との間の気流を可能にする開口部を画成することができる。第2の端壁の場合、開口部は、空気がエアロゾル発生物品の外部から開口部を通り、空洞内に流れることができるように構成されることができる。したがって、開口部は、空気がエアロゾル発生物品内に、そしてエアロゾル発生基体を通って引き込まれることができる導管を設けることができる。
上流セクションは、ラッパーによって周囲を囲まれることが好ましい。上流セクションの周囲を囲むラッパーは、硬いプラグラップ、例えば、少なくとも一平方メートル当たり約80グラム(gsm)、又は少なくとも約100gsm、又は少なくとも約110gsmの坪量を有するプラグラップであることが好ましい。これにより、上流セクションに構造的剛性がもたらされる。
上述のように、本開示はまた、遠位端及び口側端を有するエアロゾル発生装置を備える、エアロゾル発生システムに関する。エアロゾル発生装置は、本体を備える。エアロゾル発生装置の本体は、装置の口側端でエアロゾル発生物品を取り外し可能に受容するための装置空洞を画定し得る。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品が、装置空洞内に受容されたときに、エアロゾル発生基体を加熱するための発熱体又はヒーターを備える。
装置空洞は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーと称され得る。装置空洞は、遠位端と口側端又は近位端との間に延び得る。装置空洞の遠位端は、閉鎖端であってもよく、装置空洞の口側端又は近位端は、開放端であってもよい。エアロゾル発生物品は、装置空洞の開放端を介して、装置空洞又は加熱チャンバーの中に挿入されてもよい。装置空洞は、エアロゾル発生物品の同じ形状に適合するように、円筒形状であってもよい。
「内に受容」という表現は、構成要素又は要素が、別の構成要素又は要素内に、完全に又は部分的に受容されるという事実を指す場合がある。例えば、「エアロゾル発生物品が装置空洞内に受容されている」という表現は、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生物品の装置空洞内に、完全に又は部分的に受容されていることを指す。エアロゾル発生物品が装置空洞内に受容されたときに、エアロゾル発生物品は、装置空洞の遠位端に当接し得る。エアロゾル発生物品が装置空洞内に受容されたときに、エアロゾル発生物品は、装置空洞の遠位端に実質的に近接し得る。装置空洞の遠位端は、端壁によって画定され得る。
装置空洞の長さは、約10mm~約50mmであってもよい。装置空洞の長さは、約20mm~約40mmであってもよい。装置空洞の長さは、約25mm~約30mmであってもよい。装置空洞(又は加熱チャンバー)の長さは、エアロゾル発生基体のロッドの長さと同じか、又はそれより長くてもよい。
装置空洞の直径は、約4mm~約50mmであってもよい。装置空洞の直径は、約4mm~約30mmであってもよい。装置空洞の直径は、約5mm~約15mmであってもよい。装置空洞の直径は、約6mm~約12mmであってもよい。装置空洞の直径は、約7mm~約10mmであってもよい。装置空洞の直径は、約7mm~約8mmであってもよい。
装置空洞の直径は、エアロゾル発生物品の直径と同じか、又はそれより大きくてもよい。装置空洞の直径は、エアロゾル発生物品との緊密な嵌合を確立するために、エアロゾル発生物品の直径と同じであってもよい。
装置空洞は、装置空洞内に受容されたエアロゾル発生物品との緊密な嵌合を確立するように構成され得る。緊密な嵌合とは、滑り嵌めを指し得る。エアロゾル発生装置は、周辺壁を備え得る。こうした周辺壁は、装置空洞、又は加熱チャンバーを画定し得る。装置空洞を画定する周辺壁は、装置内に受容されたときに、装置空洞を画定する周辺壁とエアロゾル発生物品との間に実質的にギャップ又は空のスペースがないように、装置空洞内に受容されたエアロゾル発生物品と緊密な嵌合で係合するように構成され得る。
こうした気密嵌合は、装置空洞と、その中に受容されたエアロゾル発生物品との間に気密嵌合又は構成を確立し得る。
こうした気密な構成では、装置空洞を画定する周辺壁と、空気が流れるエアロゾル発生物品との間に、実質的にギャップ又は空のスペースがない。
エアロゾル発生物品との緊密な嵌合は、装置空洞の全長に沿って、又は装置空洞の長さの一部分に沿って確立され得る。
エアロゾル発生装置は、チャネル入口とチャネル出口との間に延びる気流チャネルを備えてもよい。気流チャネルは、装置空洞の内部とエアロゾル発生装置の外部との間に流体連通を確立するように構成され得る。エアロゾル発生装置の気流チャネルは、エアロゾル発生装置のハウジング内に画定されて、装置空洞の内部とエアロゾル発生装置の外部との間の流体連通を可能にし得る。エアロゾル発生物品が装置空洞内に受容される場合、気流チャネルは、発生されたエアロゾルを、物品の口側端から引き出すユーザに送達するために、物品に流入する空気を提供するように構成され得る。
エアロゾル発生装置の気流チャネルは、エアロゾル発生装置のハウジングの周辺壁内に、又は周辺壁によって画定されてもよい。言い換えれば、エアロゾル発生装置の気流チャネルは、周辺壁の厚さ内に、又は周辺壁の内表面によって、又は両方の組み合わせによって画定されてもよい。気流チャネルは、周辺壁の内表面によって部分的に画定されてもよく、周辺壁の厚さ内に部分的に画定されてもよい。周辺壁の内表面は、装置空洞の周縁を画定する。
エアロゾル発生装置の気流チャネルは、エアロゾル発生装置の口側端又は近位端に位置する入口から、装置の口側端から離れて位置する出口まで延び得る。気流チャネルは、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に平行な方向に沿って延び得る。
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品が装置空洞内に収容される場合、エアロゾル発生物品内に挿入されるように配置された細長いヒーター(又は発熱体)を備えることができる。細長いヒーターは、装置空洞とともに配置され得る。細長いヒーターは、装置空洞内に延び得る。代替的な加熱配置について、以下で更に考察する。
ヒーターは、任意の好適なタイプのヒーターとし得る。ヒーターは外部ヒーターであることが好ましい。
ヒーターは、エアロゾル発生装置内に収容される場合、エアロゾル発生物品を外部から加熱することができることが好ましい。かかる外部ヒーターは、エアロゾル発生装置内に挿入又は受容されたときに、エアロゾル発生物品を囲むことができる。
一部の実施形態では、ヒーターは、エアロゾル形成基体の外表面を加熱するように配置されている。一部の実施形態では、ヒーターは、エアロゾル形成基体が空洞内に受容されたときに、エアロゾル形成基体に挿入されるように配置されている。ヒーターは、装置空洞又は加熱チャンバー内に配置されてもよい。
ヒーターは、少なくとも1つの発熱体を備えてもよい。少なくとも1つの発熱体は、任意の好適なタイプの発熱体であり得る。一部の実施形態では、装置は、1つの発熱体のみを備える。一部の実施形態では、装置は、複数の発熱体を備える。ヒーターは、少なくとも1つの抵抗発熱体を含み得る。ヒーターは、複数の抵抗発熱体を含むことが好ましい。抵抗発熱体は、平行な配置で電気的に接続されていることが好ましい。有利なことに、平行な配置で電気的に接続された複数の抵抗発熱体を提供することは、望ましい電力を提供するために必要とされる電圧を減少させるか、又は最小化しながら、ヒーターへの望ましい電力の送達を容易にし得る。有利なことに、ヒーターを動作させるために必要とされる電圧を減少させるか、又は最小化することは、電源の物理的なサイズを減少させるか、又は最小化することを容易にし得る。
少なくとも1つの抵抗発熱体を形成するための好適な材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」セラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、金属合金、並びにセラミック材料及び金属材料で作製された複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミック又はドープされていないセラミックを含んでもよい。好適なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。好適な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、及び白金族の金属が挙げられる。好適な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、及び鉄含有合金、並びにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、並びに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。
一部の実施形態において、少なくとも1つの抵抗発熱体は、電気抵抗性材料(ステンレス鋼など)の1つ以上のスタンプ加工された部分を含む。別の方法として、少なくとも1つの抵抗発熱体は、加熱ワイヤー又はフィラメント(例えばNi-Cr(ニッケル-クロム)、白金、タングステン若しくは合金のワイヤー)を含んでもよい。
一部の実施形態では、少なくとも1つの発熱体は、電気的に絶縁された基体を備え、少なくとも1つの抵抗発熱体は、電気的に絶縁された基体上に提供される。
電気的に絶縁された基体は、任意の好適な材料を含み得る。例えば、電気的に絶縁された基体は、紙、ガラス、セラミック、陽極酸化金属、被覆金属、及びポリイミドのうちの1つ以上を含み得る。セラミックは、マイカ、アルミナ(Al23)又はジルコニア(ZrO2)を含み得る。電気的に絶縁された基体は、約40ワット/メートルケルビン以下、好ましくは約20ワット/メートルケルビン以下、理想的には約2ワット/メートルケルビン以下の熱伝導率を有することが好ましい。
ヒーターは、その表面上に配列された1つ以上の導電性トラック又はワイヤーを有する剛直な電気的に絶縁された基体を備える発熱体を備え得る。電気的に絶縁された基体のサイズ及び形状により、ヒーターをエアロゾル形成基体に直接挿入することができる場合がある。電気的に絶縁された基体が十分に剛直でない場合、発熱体は、更なる補強手段を含んでもよい。電流は、発熱体及びエアロゾル形成基体を加熱するために、1つ以上の導電性トラックを通過し得る。
一部の実施形態では、ヒーターは、誘導加熱配置を備える。誘導加熱配置は、インダクタコイルと、高周波振動電流をインダクタコイルに提供するように構成された電源と、を備え得る。本明細書で使用される高周波振動電流とは、500kHz~30MHzの周波数を有する振動電流を意味する。ヒーターは、有利なことに、DC電源によって供給されるDC電流を交流電流に変換するためのDC/ACインバータを含み得る。インダクタコイルは、電源から高周波振動電流を受信すると高周波振動電磁場を発生させるように配置され得る。インダクタコイルは、装置空洞内に高周波振動電磁場を発生させるように配置され得る。一部の実施形態では、インダクタコイルは、装置空洞を実質的に囲むことができる。インダクタコイルは、装置空洞の長さに沿って少なくとも部分的に延び得る。
ヒーターは、誘導発熱体を含んでもよい。誘導発熱体は、サセプタ素子であってもよい。本明細書で使用される「サセプタ素子」という用語は、電磁エネルギーを熱に変換する能力を有する材料を含む要素を指す。サセプタ素子が交流電磁場内に位置しているときに、サセプタは加熱される。サセプタ素子の加熱は、サセプタ材料の電気的特性及び磁性に依存して、サセプタ内で誘発されるヒステリシス損失及び渦電流のうちの少なくとも1つの結果であり得る。
サセプタ素子は、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の空洞内に受容されたときに、インダクタコイルによって発生した振動電磁場がサセプタ素子内に電流を誘発し、サセプタ素子を加熱するように配置され得る。これらの実施形態では、エアロゾル発生装置は、1~5キロアンペア/メートル(kA/m)、好ましくは2~3kA/m、例えば約2.5kA/mの磁界強度(H場の強度)を有する変動電磁場を発生させる能力があることが好ましい。電気的に動作するエアロゾル発生装置は、周波数が1~30MHz、例えば1~10MHz、例えば5~7MHzである、変動電磁場を発生させる能力があることが好ましい。
一部の実施形態では、サセプタ素子は、エアロゾル発生物品内に位置する。これらの実施形態では、サセプタ素子は、エアロゾル形成基体に接触して位置することが好ましい。サセプタ素子は、エアロゾル形成基体内に位置し得る。
一部の実施形態では、サセプタ素子は、エアロゾル発生装置内に位置する。これらの実施形態では、サセプタ素子は、空洞内に位置してもよい。エアロゾル発生装置は、1つのサセプタ素子のみを含み得る。エアロゾル発生装置は、複数のサセプタ素子を備え得る。
一部の実施形態では、サセプタ素子は、エアロゾル形成基体の外表面を加熱するように配置されている。一部の実施形態では、サセプタ素子は、エアロゾル形成基体が空洞内に受容されたときに、エアロゾル形成基体に挿入されるように配置されている。
サセプタ素子は、任意の好適な材料を含み得る。サセプタ素子は、エアロゾル形成基体から揮発性化合物を放出するのに十分な温度に誘導加熱され得る任意の材料から形成されてもよい。細長いサセプタ素子に適した材料には、黒鉛、モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス鋼、ニオブ、アルミニウム、ニッケル、ニッケル含有化合物、チタン、及び金属材料の複合体が含まれる。いくつかのサセプタ素子は、金属又は炭素を含む。有利なことに、サセプタ素子は、例えばフェライト鉄、強磁性鋼又はステンレス鋼などの強磁性合金、強磁性粒子、及びフェライトなどの強磁性材料を含む、又はその強磁性材料からなり得る。好適なサセプタ素子はアルミニウムであってよく、又はアルミニウムを含んでもよい。サセプタ素子は好ましくは、約5パーセント超、好ましくは約20パーセント超、より好ましくは約50パーセント超若しくは約90パーセント超の強磁性材料又は常磁性材料を含む。いくつかの細長いサセプタ素子は、摂氏約250度を超える温度に加熱されてもよい。
サセプタ素子は、非金属コア上に配列された金属層を有する非金属コアを備え得る。例えば、サセプタ素子は、セラミックコア又は基体の外表面上に形成された金属トラックを含み得る。
一部の実施形態では、エアロゾル発生装置は、少なくとも1つの抵抗発熱体及び少なくとも1つの誘導発熱体を備え得る。一部の実施形態では、エアロゾル発生装置は、抵抗発熱体と誘導発熱体との組み合わせを備え得る。
使用中、ヒーターは、最大動作温度未満の決められた動作温度範囲内で動作するように制御されることができる。加熱チャンバー(又は装置空洞)内の動作温度範囲は、摂氏約150度~摂氏約300度が好ましい。ヒーターの動作温度範囲は、摂氏約150度~摂氏約250度であってもよい。
好ましくは、ヒーターの動作温度範囲は、摂氏約150度~摂氏約200度の間であってもよい。より好ましくは、ヒーターの動作温度範囲は、摂氏約180度~摂氏約200度であってもよい。具体的には、本開示を通して説明されるように、最適かつ一貫したエアロゾルの送達は、比較的低いRTD(例えば、10mmH2O未満)を有するエアロゾル発生物品で、摂氏約180度~摂氏約200度の動作温度範囲を有する外部ヒーターを有するエアロゾル発生装置を使用する場合に、達成されることができることが分かった。
エアロゾル発生物品が下流セクション又は中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンを備える実施形態では、通気ゾーンは、エアロゾル発生物品が装置空洞内に収容される場合、露出されるように配置されることができる。
エアロゾル発生装置は、電源を備えてもよい。電源はDC電源であってもよい。一部の実施形態において、電源は電池である。電源は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、又はリチウムベースの電池(例えば、リチウムコバルト、リン酸鉄リチウム、又はリチウムポリマー電池)であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態において、電源は、コンデンサーなどの別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源は再充電を要するものとしてもよく、例えば1回以上のエアロゾル発生の体験などの1回以上のユーザ操作のために十分なエネルギーの蓄積が許容される容量を有し得る。例えば、電源は、従来の紙巻たばこ1本を喫煙するのにかかる一般的な時間に対応する約6分間、又は6分間の倍数の時間にわたるエアロゾル形成基体の連続的な加熱を可能にするのに十分な容量を有してもよい。別の例において、電源は所定の吸煙回数、又はヒーターの不連続的な起動を可能にするのに十分な容量を有してもよい。
エアロゾル発生物品は、約35ミリメートル~約100ミリメートルの全長を有してもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、少なくとも約38ミリメートルであることが好ましい。本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、少なくとも約40ミリメートルであることがより好ましい。本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、少なくとも約42ミリメートルであることが更により好ましい。
本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、70ミリメートル以下であることが好ましい。より好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、60ミリメートル以下であることが好ましい。更により好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、50ミリメートル以下であることが好ましい。
一部の実施形態では、エアロゾル発生物品の全長は、約38ミリメートル~約70ミリメートルであることが好ましく、約40ミリメートル~約70ミリメートルであることがより好ましく、約42ミリメートル~約70ミリメートルであることが更により好ましい。他の実施形態では、エアロゾル発生物品の全長は、約38ミリメートル~約60ミリメートルであることが好ましく、約40ミリメートル~約60ミリメートルであることがより好ましく、約42ミリメートル~約60ミリメートルであることが更により好ましい。更なる実施形態では、エアロゾル発生物品の全長は、約38ミリメートル~約50ミリメートルであることが好ましく、約40ミリメートル~約50ミリメートルであることがより好ましく、約42ミリメートル~約50ミリメートルであることが更により好ましい。例示的な実施形態では、エアロゾル発生物品の全長は、約45ミリメートルである。
エアロゾル発生物品は、少なくとも5ミリメートルの外径を有する。エアロゾル発生物品は、少なくとも6ミリメートルの外径を有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、少なくとも7ミリメートルの外径を有することがより好ましい。
エアロゾル発生物品は、約12ミリメートル以下の外径を有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、約10ミリメートル以下の外径を有することがより好ましい。エアロゾル発生物品は、約8ミリメートル以下の外径を有することが更により好ましい。
一部の実施形態では、エアロゾル発生物品は、約5ミリメートル~約12ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約12ミリメートル、より好ましくは約7ミリメートル~約12ミリメートルの外径を有する。他の実施形態では、エアロゾル発生物品は、約5ミリメートル~約10ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約10ミリメートル、より好ましくは約7ミリメートル~約10ミリメートルの外径を有する。更なる実施形態では、エアロゾル発生物品は、約5ミリメートル~約8ミリメートル、好ましくは約6ミリメートル~約8ミリメートル、より好ましくは約7ミリメートル~約8ミリメートルの外径を有する。
エアロゾル発生物品の構成要素のうちの1つ以上は、ラッパーによって個別に周囲を囲まれてもよい。好ましい実施形態では、エアロゾル発生物品の全ての構成要素は、それら自体のラッパーによって個別に周囲を囲まれている。好ましくは、エアロゾル発生物品の構成要素のうちの少なくとも1つは、疎水性ラッパーで包まれる。
「疎水性」という用語は撥水特性を呈する表面を指す。これを決定するための1つの有用なやり方は、水接触角を測定することである。「水接触角」は、従来的に液体を通して測定された角度であり、液体/蒸気界面が固体表面と交わる所である。これは液体による固体表面の湿潤性を、ヤングの式を介して定量化する。疎水性又は水接触角は、TAPPI T558試験方法を利用することによって決定されてもよく、また結果は界面接触角として表されて「度」で報告され、ほぼ0からほぼ180度の範囲にわたることができる。
好ましい実施形態では、疎水性ラッパーは、約30度以上、好ましくは約35度以上、又は約40度以上、又は約45度以上の水接触角を有する紙層を含む。
例として、紙層は、PVOH(ポリビニルアルコール)又はシリコンを含んでもよい。PVOHは、表面コーティングとして紙層に施されてもよく、又は紙層は、PVOH又はシリコンを含む表面処理を含み得る。
特に好ましい実施形態では、本発明によるエアロゾル発生物品は、直線状の連続配置で、エアロゾル発生基体を備えるロッドを備えるエアロゾル発生要素と、エアロゾル発生要素のすぐ下流に配置される中空の管状要素とを備える。
より詳細には、中空の管状要素は、エアロゾル発生要素に当接してもよい。
エアロゾル発生物品は、実質的に円筒形の形状、及び約7.3ミリメートルの外径を有する。
中空の管状要素は、中空のセルロースアセテートチューブの形態であり、約7.1ミリメートルの内径を有する。したがって、中空の管状要素の周壁の厚さは、約0.1ミリメートルである。通気ゾーンは、中空の管状要素に沿った位置に設けられる。
エアロゾル発生要素は、紙ラッパーによって周囲を囲まれたエアロゾル発生基体のロッドの形態であり、上記のエアロゾル発生基体のタイプ、例えば植物カットフィラー、特にたばこカットフィラー、均質化したたばこ、ゲル製剤、又はたばこ以外の植物の粒子を含む均質化した植物材料のうちの少なくとも1つを含む。
外側チッピングラッパーは、中空の管状要素及びエアロゾル発生要素の一部分の周囲を囲み、中空の管状要素がエアロゾル発生要素に取り付けられる。
エアロゾル発生基体のロッドは約12ミリメートルの長さを有し、中空の管状要素は約33ミリメートルの長さを有する。したがって、エアロゾル発生物品の全長は、約45ミリメートルである。
別の好ましい実施形態では、本発明によるエアロゾル発生物品は、直線状の連続配置で、上流要素、上流要素のすぐ下流に配置されるエアロゾル発生要素、エアロゾル発生基体を備えるロッドを備えるエアロゾル発生要素、及びエアロゾル発生要素のすぐ下流に配置される中空の管状要素を備える。
より詳細には、エアロゾル発生基体のロッドは、上流要素に当接してもよい。更に、中空の管状要素は、エアロゾル発生要素に当接してもよい。
エアロゾル発生物品は、実質的に円筒形の形状、及び約7.3ミリメートルの外径を有する。
中空の管状要素は、中空のセルロースアセテートチューブの形態であり、約7.1ミリメートルの内径を有する。したがって、中空の管状要素の周壁の厚さは、約0.1ミリメートルである。通気ゾーンは、中空の管状要素に沿った位置に設けられる。
エアロゾル発生要素は、紙ラッパーによって周囲を囲まれたエアロゾル発生基体のロッドの形態であり、上記のエアロゾル発生基体のタイプ、例えば植物カットフィラー、特にたばこカットフィラー、均質化したたばこ、ゲル製剤、又はたばこ以外の植物の粒子を含む均質化した植物材料のうちの少なくとも1つを含む。
外側チッピングラッパーは、中空の管状要素及びエアロゾル発生要素の一部分の周囲を囲み、中空の管状要素がエアロゾル発生要素に取り付けられる。
上流要素の長さは5ミリメートル、エアロゾル発生基体のロッドの長さは約12ミリメートル、中空の管状要素の長さは約28ミリメートルである。したがって、エアロゾル発生物品の全長は、約45ミリメートルである。
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか1つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、又は態様のうちのいずれか1つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
実施例1.加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、口側端から遠位端まで延在し、
エアロゾル発生基体を備える、ロッド状のエアロゾル発生要素であって、エアロゾル発生基体が、エアロゾル形成剤を含む、ロッド状のエアロゾル発生要素と、エアロゾル発生要素の下流の位置にある下流セクションであって、下流セクションが、エアロゾル発生要素の下流端からエアロゾル発生物品の口側端まで延在する、下流セクションと、を備え、下流セクションが、中空の管状要素を備え、エアロゾル発生要素の長さと直径との比が、約0.5~約3.0であり、下流セクションのRTDが、10mmH2O未満である、エアロゾル発生物品。
実施例2.エアロゾル発生要素の長さと直径との比が、約1.3~約1.9である、実施例1に記載のエアロゾル発生物品。
実施例3.エアロゾル発生要素が、約10ミリメートル~約35ミリメートルの長さを有する、実施例1又は2に記載のエアロゾル発生物品。
実施例4.エアロゾル発生要素が、約6ミリメートル~約7.5ミリメートルの直径を有する、実施例1~3のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例5.エアロゾル発生基体が、たばこカットフィラーを含む、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例6.エアロゾル発生基体中のエアロゾル形成剤含有量が、少なくとも約10重量パーセントである、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例7.下流セクションが、中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンを備える、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例8.エアロゾル発生物品が、少なくとも約10パーセントの通気レベルを有する、実施例7に記載のエアロゾル発生物品。
実施例9.通気ゾーンとエアロゾル発生物品の口側端との間の距離が、約22ミリメートル未満である、実施例7又は8に記載のエアロゾル発生物品。
実施例10.通気ゾーンとエアロゾル発生物品の口側端との間の距離が、少なくとも約11ミリメートルである、実施例7~9のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例11.中空の管状要素が、少なくとも約25ミリメートルの長さを有し、中空の管状要素の断面が実質的に一定である、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例12.中空の管状要素の周辺壁の厚さが、約1.5ミリメートル未満である、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例13.中空の管状要素が、エアロゾル発生物品の口側端までいっぱいに延在する、実施例1~12のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例14.下流セクションが、約5ミリメートルH2O未満のRTDを有する、実施例1~12のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例15.エアロゾル発生要素の上流に上流セクションを更に備え、上流セクションが、約10ミリメートルH2O~約70ミリメートルH2OのRTDを有する、先行実施例のいずれか1つに記載のエアロゾル発生物品。
以下では、添付図面を参照しながら本発明を更に説明する。
本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品の概略側面断面図を示す。 本発明の別の実施形態による別のエアロゾル発生物品の概略側面断面図を示す。 図1のエアロゾル発生物品の変形の概略側面断面図を示す。 図2のエアロゾル発生物品の変形の概略側面断面図を示す。
図1に示すエアロゾル発生物品10は、エアロゾル発生基体12のロッド12と、エアロゾル発生基体のロッド12の下流の位置にある下流セクション14と、を備える。したがって、エアロゾル発生物品10は、ロッド12の上流端と実質的に一致する上流又は遠位端16から、下流セクション14の下流端と一致する下流又は口側端18まで延在する。
エアロゾル発生物品10は、約45ミリメートルの全長を有する。
エアロゾル発生基体12のロッドは、約12重量パーセントのエアロゾル形成剤、例えばグリセリンを含浸させたたばこカットフィラーを備える。たばこカットフィラーは、90重量パーセントのたばこ葉ラミナを含む。たばこカットフィラーの切断幅は約0.7ミリメートルである。エアロゾル発生基体12のロッドは、約130ミリグラムのたばこカットフィラーを備える。
下流セクション14は、エアロゾル発生基体のロッド12のすぐ下流に配置される中空の管状要素20を備え、中空の管状要素20は、ロッド12と長手方向に整列している。図1の実施形態では、中空の管状要素20の上流端は、エアロゾル発生基体のロッド12の下流端に当接する。
中空の管状要素20は、エアロゾル発生物品10の中空セクションを画成する。中空の管状要素は、エアロゾル発生物品の全体的なRTDに実質的に寄与しない。より詳細には、下流セクションのRTDは約0mmH2Oである。
中空の管状要素20が、セルロースアセテート又は硬い紙、例えば、少なくとも約90g/sqmのグラム数を有する紙で作られた中空の円筒管の形態で提供される。中空の管状要素20は、中空の管状セグメントの上流端24から中空の管状要素20の下流端26までいっぱいに延在する内部空洞22を画成する。内部空洞22は、実質的に空であり、したがって、実質的に制限のない気流が内部空洞22に沿って可能になる。中空の管状要素20は、エアロゾル発生物品10の全体的なRTDに実質的に寄与しない。
中空の管状要素20は、約33ミリメートルの長さ、約7.3ミリメートルの外径(DE)、及び約7.1ミリメートルの内径(DI)を有する。したがって、中空の管状要素20の周壁の厚さは、約0.1ミリメートルである。
エアロゾル発生物品10は、中空の管状要素20に沿った位置に設けられる通気ゾーン30を備える。より詳細には、通気ゾーン30は、中空の管状要素20の下流端26から約18ミリメートルのところに設けられる。つまり、図1の実施形態では、通気ゾーン30は、エアロゾル発生物品10の口側端18から18ミリメートルのところに効果的に設けられる。エアロゾル発生物品10の通気レベルは、約40パーセントである。
図1の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体12のロッドの上流にも、中空の管状セグメント20の下流にも追加の構成要素を全く備えない。
図2に示されるエアロゾル発生物品100は、エアロゾル発生要素の上流の位置に上流セクションが設けられていることのみが上記のエアロゾル発生物品10と異なる。したがって、エアロゾル発生物品100は、それがエアロゾル発生物品10と異なる限りにおいてのみ説明される。
エアロゾル発生基体のロッド12及びロッド12の下流の位置にある下流セクション14のトップに、エアロゾル発生物品100は、ロッド12の上流の位置に上流セクション40を備える。したがって、エアロゾル発生物品10は、上流セクション40の上流端と実質的に一致する遠位端16から、下流セクション14の下流端と実質的に一致する口側端又は下流端18まで延在する。
上流セクション40は、エアロゾル発生基体のロッド12のすぐ上流に配置される上流要素42を備え、上流要素42は、ロッド12と長手方向に整列している。図2の実施形態では、上流要素42の下流端は、エアロゾル発生基体のロッド12の上流端に当接する。上流要素42は、硬質ラッパーによって周囲を囲まれたセルロースアセテートの円筒形プラグの形態で提供される。上流要素42は、約5ミリメートルの長さを有する。上流要素42のRTDは、約30ミリメートルH2Oである。
図3は、上に記載のエアロゾル発生物品10の変形である、エアロゾル発生物品200を示す。エアロゾル発生物品200は、第1の実施形態の変形のエアロゾル発生物品200が、上に記載されるように円筒形の中空の管状要素22を含まないことを除いて、図1の実施形態のエアロゾル発生物品10と概して同一である。代わりに、第1の実施形態の変形のエアロゾル発生物品200は、エアロゾル発生要素12のすぐ下流に位置する改変された管状要素220を備える。
改変された管状要素220は、管状本体222の第1の端から管状本体222の第2の端まで延在する空洞224を画定する管状本体222を備える。改変された管状要素220はまた、管状本体222の第1の端で第1の端壁226を形成する折り畳まれた端部分を備える。第1の端壁226は、空洞224と改変された管状要素220の外部との間の気流を可能にする開口部228を定める。具体的には、図3の実施形態は、エアロゾルが、エアロゾル発生要素12から開口部228を通って空洞224内に流れ得るように構成されている。
図1に示される第1の実施形態の空洞22とほぼ同様に、管状本体222の空洞224は実質的に空であり、したがって実質的に無制限の気流が空洞222に沿って可能になる。結果として、改変された管状要素220のRTDは、改変された管状要素220の特定の長手方向位置、すなわち、第1の端壁226に局在することができ、第1の端壁226及びその対応する開口部228の選択された構成を通して制御することができる。
図3の実施形態では、改変された管状要素220は、約33ミリメートルの長さ、約7.3ミリメートルの外径(DE)、及び約7.1ミリメートルの内径(DFTS)を有する。したがって、管状本体222の周壁の厚さは、約0.1ミリメートルである。
図4は、上に記載のエアロゾル発生物品100の変形である、エアロゾル発生物品300を示す。エアロゾル発生物品300は、第2の実施形態のバリアントのエアロゾル発生物品300が、硬質のラッパーによって囲まれたセルロースアセテートの円筒形プラグの形態で提供される上流要素42を備えないことを除いて、図2の実施形態のエアロゾル発生物品100と概して同一である。代わりに、第2の実施形態の変形のエアロゾル発生物品300は、エアロゾル発生要素12のすぐ上流に位置する第2の管状要素44を備える。したがって、第2の実施形態のこの変形では、エアロゾル発生要素12のすぐ下流に位置する中空の管状要素20は、第1の管状要素20と称され得る。
第2の管状要素44は、管状本体46の第1の端から管状本体46の第2の端まで延在する空洞48を画定する管状本体46を備える。第2の管状要素44はまた、管状本体46の第1の端で第1の端壁50を形成する折り畳まれた端部分を備える。第1の端壁50は、空洞48と第2の管状要素44の外部との間の気流を可能にする開口部52を定める。具体的には、図4の実施形態は、空気が空洞48から開口部52を通って、エアロゾル発生要素12内に流れ得るように構成されている。
更に、第2の管状要素44は、その管状本体46の第2の端に第2の端壁54を備える。この第2の端壁54は、管状本体46の第2の端で第2の管状要素44の端部分を折り畳むことによって形成される。第2の端壁54は、空洞48と第2の管状要素44の外部との間の気流を可能にする開口部56を定める。第2の端壁54の場合、開口部56は、空気が開口部56を通ってエアロゾル発生物品300の外部から空洞48に流れ得るように構成される。したがって、開口部56は、空気がエアロゾル発生物品300内に、及びエアロゾル発生要素12を通して引き込まれ得る導管を提供する。
図4の変形では、第2の管状要素44の下流端は、エアロゾル発生基体12の上流端に当接する。第2の管状要素44は、約5ミリメートルの長さを有する。

Claims (15)

  1. 加熱時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、口側端から遠位端まで延在し、
    エアロゾル発生基体を備える、ロッド状のエアロゾル発生要素であって、前記エアロゾル発生基体が、エアロゾル形成剤を含む、ロッド状のエアロゾル発生要素と、
    前記エアロゾル発生要素の下流の位置にある下流セクションであって、前記下流セクションが、前記エアロゾル発生要素の下流端から前記エアロゾル発生物品の前記口側端まで延在する、下流セクションと、を備え、
    前記下流セクションが、中空の管状要素を備え、
    前記エアロゾル発生要素の長さと直径との比が、約0.5~約3.0であり、
    前記下流セクションのRTDが、10mmH2O未満である、エアロゾル発生物品。
  2. 前記エアロゾル発生要素の長さと直径との比が、約1.3~約1.9である、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
  3. 前記エアロゾル発生要素が、約10ミリメートル~約35ミリメートルの長さを有する、請求項1又は2に記載のエアロゾル発生物品。
  4. 前記エアロゾル発生要素が、約6ミリメートル~約7.5ミリメートルの直径を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  5. 前記エアロゾル発生基体が、たばこカットフィラーを含む、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  6. 前記エアロゾル発生基体中の前記エアロゾル形成剤含有量が、少なくとも約10重量パーセントである、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  7. 前記下流セクションが、前記中空の管状要素に沿った位置に通気ゾーンを備える、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  8. 前記エアロゾル発生物品が、少なくとも約10パーセントの通気レベルを有する、請求項7に記載のエアロゾル発生物品。
  9. 前記通気ゾーンと前記エアロゾル発生物品の前記口側端との間の距離が、約22ミリメートル未満である、請求項7又は8に記載のエアロゾル発生物品。
  10. 前記通気ゾーンと前記エアロゾル発生物品の前記口側端との間の距離が、少なくとも約11ミリメートルである、請求項7~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  11. 前記中空の管状要素が、少なくとも約25ミリメートルの長さを有し、前記中空の管状要素の断面が実質的に一定である、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  12. 前記中空の管状要素の周辺壁の厚さが、約1.5ミリメートル未満である、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  13. 前記中空の管状要素が、前記エアロゾル発生物品の前記口側端までいっぱいに延在する、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  14. 前記下流セクションが、約5ミリメートルH2O未満のRTDを有する、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
  15. 前記エアロゾル発生要素の上流に上流セクションを更に備え、前記上流セクションが、約10ミリメートルH2O~約70ミリメートルH2OのRTDを有する、先行請求項のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
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