JP2023543471A - ユーザ機器(ue)の発見のための方法および装置 - Google Patents

ユーザ機器(ue)の発見のための方法および装置 Download PDF

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Abstract

本出願の実施形態は、ユーザ機器(UE)の発見のための方法および装置に関する。例示的な方法は、UEの発見のための第1の発見メッセージを生成するステップと、第1の発見メッセージを第1のUEのPC5シグナリング(PC5-S)レイヤに配信するステップと、PC5-Sメッセージを生成するステップであって、PC5-Sメッセージが、第1の発見メッセージの発見情報を含む、ステップと、シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して、発見情報を含むPC5-Sメッセージをブロードキャストするステップとを含む。本出願の実施形態は、発見手順中にメッセージの送信を実施し、発見手順中にレンジングに基づくサービスを実現することができる。

Description

本出願の実施形態は、概して、ワイヤレス通信技術に関し、特に、ユーザ機器(UE)の発見のための方法および装置に関する。
サイドリンク通信は、UE対UE(UE-to-UE)直接通信をサポートする。サイドリンク通信は、新無線(NR)サイドリンク通信および車-あらゆるもの間(vehicle to everything)(V2X)サイドリンク通信を含む。NRサイドリンク通信においては、アクセス層(AS)機能が、NR技術を使用して、しかし、いかなるネットワークノードも通らずに、2つ以上の近くのUE対UEで少なくともV2X通信を可能にする。V2Xサイドリンク通信においては、AS機能が、進化型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRA: evolved universal mobile telecommunications system (UMTS) terrestrial radio access network)技術を使用して、しかし、いかなるネットワークノードも通らずに、2つ以上の近くのUE対UEでV2X通信を可能にする。
サイドリンク通信を実施する前に、UEがその他のUEを発見する場合があり、またはUEの近傍のその他のUEによって発見される場合があるようなUE発見手順が実行されてよい。
3GPP(登録商標)仕様TS 23.287 3GPP(登録商標)仕様TS 23.285 3GPP(登録商標)仕様TS 38.331
以上に鑑みて、当該産業は、発見手順中にメッセージの送信を実施し、発見手順中にレンジング(ranging)に基づくサービスを実現するために、UEの発見のための改良された技術を望んでいる。
本出願の一部の実施形態は、少なくとも、UEの発見のための技術的な解決策を提供する。
本出願の一部の実施形態によれば、ワイヤレス通信のために送信UEによって実行される方法が、UEの発見のための第1の発見メッセージを生成するステップと、第1の発見メッセージを第1のUEのPC5シグナリング(PC5-S)レイヤに配信するステップと、PC5シグナリング(PC5-S)メッセージを生成するステップであって、PC5-Sメッセージが、第1の発見メッセージの発見情報を含む、ステップと、シグナリング無線ベアラ(SRB: signaling radio bearer)を介して、発見情報を含むPC5-Sメッセージをブロードキャストするステップとを含んでよい。
本出願の実施形態において、方法は、第1のUEのPC5-Sレイヤへの発見メッセージの配信に応答して、第1のUEの上位レイヤから第1のUEのPC5-Sレイヤに、PC5-Sレイヤに配信されたメッセージが発見メッセージであるかどうかを示すためのインジケータを送信するステップをさらに含んでよい。
本出願の別の実施形態において、方法は、第1のUEの上位レイヤから第1のUEのアクセス層(AS)レイヤに、PC5-Sメッセージが発見情報を含むかどうかを示すためのインジケータを送信するステップをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージは、UEの発見に関連しないその他の情報を含まない。
本出願のさらに別の実施形態において、発見情報は、中継機の種類を示すためのインジケータを含んでよい。たとえば、中継機の種類は、UE対UE中継機およびUE対ネットワーク(UE-to-network)中継機のうちの1つである。別の例において、中継機の種類は、レイヤ2(L2)中継機およびレイヤ3(L3)中継機のうちの1つである。
本出願のさらに別の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するためのSRBは、PC5-Sセキュリティが確立される前に確立される。
本出願のさらに別の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するためのSRBは、中継に関連するPC5-Sメッセージの送信のみのためのSRBである。
本出願のさらに別の実施形態において、発見メッセージは、告知メッセージまたは要請(solicitation)メッセージである。発見メッセージが要請メッセージである場合、方法は、少なくとも1つの第2のUEから要請メッセージに応答して少なくとも1つの発見応答メッセージを受信するステップをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、基地局(BS)から、レンジング情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係を受信するステップと、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、第1のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係を送信するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、BSから、レンジング情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係を受信するステップと、発見メッセージの発見情報で、第2のUEの位置情報および少なくとも1つのサービスのサービス情報を送信するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、第3のUEから発見応答メッセージを受信するステップであって、第3のUEの位置情報が、発見メッセージに含まれる第2のUEの位置情報を満たす、ステップをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、第1のUEの位置情報、および方向情報を送信するステップと、第1のUEが第2のUEの最も近いUEであることに応答して、第2のUEからデータ送信を受信するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、第1のUEの位置情報、および方向情報を送信するステップと、少なくとも1つの第2のUEから少なくとも1つの発見応答メッセージを受信するステップであって、少なくとも1つの発見応答メッセージの各々が、第2のUEの位置情報を含む、ステップと、少なくとも1つの応答メッセージに基づいて、少なくとも1つの第2のUEから最も近いUEを選択するステップとをさらに含んでよい。
本開示のさらに別の実施形態において、位置情報は、ゾーンIDおよび全地球測位システム(GPS)情報のうちの少なくとも1つを含む。
本出願の一部のその他の実施形態によれば、ワイヤレス通信のために受信UEによって実行される方法が、第1のUEにおいて、第2のUEからSRBを介してPC5-Sメッセージを受信するステップと、PC5-SメッセージをPC5-Sレイヤに配信するステップであって、PC5-Sメッセージが、UEの発見のための発見メッセージの発見情報を含む、ステップと、PC5-Sレイヤによって上位レイヤに発見メッセージを配信するステップとを含んでよい。
本出願の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージは、UEの発見に関連しないその他の情報を含まない。
本出願の別の実施形態において、発見情報は、中継機の種類を示すためのインジケータを含んでよい。たとえば、中継機の種類は、UE対UE中継機およびUE対ネットワーク中継機のうちの1つである。別の例において、中継機の種類は、レイヤ2(L2)中継機およびレイヤ3(L3)中継機のうちの1つである。
本出願のさらに別の実施形態において、SRBは、PC5-Sセキュリティが確立される前に確立される。
本出願のさらに別の実施形態において、SRBは、中継に関連するPC5-Sメッセージの送信のみのためのSRBである。
本出願のさらに別の実施形態において、発見メッセージは、告知メッセージまたは要請メッセージである。発見メッセージが要請メッセージである場合、方法は、要請メッセージに応答して、発見応答メッセージを送信するステップをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、第2のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係を受信するステップと、発見情報に基づいて、第2のUEを選択するべきかどうかを判定するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、第3のUEの位置情報および少なくとも1つのサービスのサービス情報を受信するステップ、第1のUEの位置情報が発見メッセージに含まれる第3のUEの位置情報を満たすことに応答して、発見応答メッセージを送信するステップをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、第2のUEの位置情報を受信するステップと、BSからの構成に基づいて、第2のUEがアクセスすることを許可するべきかどうかを判定するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、第2のUEの位置情報を受信するステップと、位置情報を含む発見情報をBSに送信するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、少なくとも1つの第2のUEから少なくとも1つの第2の発見メッセージを受信するステップであって、少なくとも1つの第2の発見メッセージが、当該発見メッセージを含み、少なくとも1つの第2の発見メッセージの各々が、当該発見メッセージの発見情報のレンジング情報、対応する第2のUEの位置情報、および方向情報を含む、ステップと、少なくとも1つの発見メッセージに基づいて、少なくとも1つの第2のUEから最も近いUEを選択するステップとをさらに含んでよい。
本出願のさらに別の実施形態において、方法は、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、第2のUEの位置情報、および方向情報を受信するステップ、第1のUEの位置情報および方向情報が第2のUEのレンジング情報および方向情報を満たすことに応答して、発見応答メッセージを送信するステップであって、発見応答メッセージが、第1のUEの位置情報を含む、ステップをさらに含んでよい。
本開示のさらに別の実施形態において、位置情報は、ゾーンIDおよび全地球測位システム(GPS)情報のうちの少なくとも1つを含む。
本開示の一部の実施形態は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させた少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、少なくとも1つの受信回路と、少なくとも1つの送信回路と、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、少なくとも1つの受信回路、および少なくとも1つの送信回路に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む装置も提供する。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信回路、少なくとも1つの送信回路、および少なくとも1つのプロセッサを用いて上述のいずれかの方法を実施するようにプログラミングされる。
本出願の実施形態は、発見手順中にメッセージの送信を実施し、発見手順中にレンジングに基づくサービスを実現するために、UEの発見のための技術的な解決策を提供する。
本出願の利点および特徴が得られ得る方法を説明するために、本出願の説明は、添付の図面に示されるその特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面は、本出願の例示的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとはみなされるべきでない。
本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム100の概略図である。 本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム200の概略図である。 本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム300の概略図である。 本出願の一部の実施形態によるモデルAのProSe直接発見手順の典型的な例を示す図である。 本出願の一部の実施形態によるモデルBのProSe直接発見手順の典型的な例を示す図である。 本出願の一部の実施形態による例示的なPC5シグナリング(PC5-S)プロトコルスタックを示す図である。 本出願の一部の実施形態によるUEの発見のための方法を示す流れ図である。 本出願の一部の実施形態による例示的なレイヤ2 UE対UE中継プロトコルスタックを示す図である。 本出願の一部のその他の実施形態による例示的な発見プロトコルスタックを示す図である。 本出願の一部の実施形態によるUEの発見のための装置1000の簡略化されたブロック図である。
添付の図面の詳細な説明は、本出願の好ましい実施形態の説明として意図されており、本出願が実施されてよい唯一の形態を示すように意図されていない。同じまたは等価な機能が、本出願の精神および範囲内に包含されるように意図される異なる実施形態によって達成される場合があることを理解されたい。
ここで、本出願の一部の実施形態に対する参照が詳細になされ、それらの実施形態の例が添付の図面に示される。理解を容易にするために、実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))5G(NR)、3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)リリース8などの特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの下で提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの発展とともに、本出願のすべての実施形態が同様の技術的問題にやはり適用可能であり、さらに、本出願に記載された用語が変わる場合があるが、それは本出願の原理には影響しないはずであると考えられる。
図1は、本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム100の概略図を示す。
図1に示されるように、ワイヤレス通信システム100は、サイドリンク通信をサポートしてよい。サイドリンク通信は、UE対UE直接通信をサポートする。本出願の文脈では、サイドリンク通信は、採用されるワイヤレス通信技術に応じてカテゴリー分けされる場合がある。たとえば、サイドリンク通信は、NRサイドリンク通信およびV2Xサイドリンク通信を含む場合がある。
NRサイドリンク通信は、NR技術を使用するが、いかなるネットワークノードも通らずに、近隣のUE対UEで、3GPP(登録商標)仕様TS 23.287で定義された少なくともV2X通信を可能にするAS機能を指す場合がある。V2Xサイドリンク通信は、E-UTRA技術を使用するが、いかなるネットワークノードも通らずに、近隣のUE対UEで、3GPP(登録商標)仕様TS 23.285で定義されたV2X通信を可能にするAS機能を指す場合がある。ただし、特に断りのない限り、「サイドリンク通信」は、NRサイドリンク通信、V2Xサイドリンク通信、またはその他のワイヤレス通信技術を採用した任意のサイドリンク通信を指す場合がある。
図1を参照すると、ワイヤレス通信システム100は、いくつかの基地局(たとえば、BS 102およびBS 103)と、いくつかのUE(たとえば、UE 101A、UE 101B、およびUE 101C)とを含んでよい。特定の数のUEおよびBSが図1に描かれているが、任意の数のUEおよびBSがワイヤレス通信システム100に含まれてよいと考えられる。
UEおよびBSは、たとえば、3G、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、新無線(NR)、またはその他の好適なプロトコルに基づく通信をサポートする場合がある。本出願の一部の実施形態において、BS(たとえば、BS 102またはBS 103)は、アクセスポイント、アクセス端末、基地(base)、ベースユニット、マクロセル、Node-B、進化型NodeB(eNB: evolved Node B)、gNB、ng-eNB、ホームNode-B、中継ノード、もしくはデバイスと呼ばれるか、または当技術分野で用いられるその他の用語を使用して記述される場合がある。UE 101は、たとえば、コンピューティングデバイス、ウェアラブルデバイス、モバイルデバイス、IoTデバイス、車両(vehicle)などを含む場合があるがこれらに限定されない。当業者は、技術が発展し、進歩するにつれて、本出願に記載された用語が変化する場合があるが、本出願の原理および精神には影響を与えず、それらを限定しないはずであることを当然理解するであろう。
図1の例において、BS 102およびBS 103は、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)に含まれる場合がある。本出願の実施形態において、BS 102は、gNBである場合があり、BS 103は、ng-eNBである場合がある。
UE 101AおよびUE 101Bは、NG-RANのカバレッジ内にある場合がある。たとえば、図1に示されるように、UE 101Aが、BS 102のカバレッジ内にある場合があり、UE 101Bが、BS 103のカバレッジ内にある場合がある。UE 101Cは、NG-RANのカバレッジ外にある場合がある。たとえば、図1に示されるように、UE 101Cは、すべてのBS、たとえば、BS 102とBS 103との両方のカバレッジ外にある場合がある。UE 101AおよびUE 101Bは、ネットワークインターフェース、たとえば、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたUuインターフェースを介してBS 102およびBS 103にそれぞれ接続してよい。BS 102およびBS 103は、ネットワークインターフェース、たとえば、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたXnインターフェースを介して互いに接続されてよい。UE 101A、UE 101B、およびUE 101Cは、たとえば、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたPC5インターフェースを介してそれぞれ互いに接続されてよい。
PC5インターフェースを介したV2Xサービスのサポートは、たとえば、NRサイドリンク通信および/またはV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。NRサイドリンク通信は、送信元レイヤ2 ID(Source Layer-2 ID)と送信先レイヤ2 ID(Destination Layer-2 ID)とのペアのための以下の3種類の送信モデル、すなわち、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信のうちの1つをサポートすることができる。PC5インターフェース上でのサイドリンク通信の送信および受信は、UEがNG-RANのカバレッジ内にあるとき、およびUEがNG-RANのカバレッジ外にあるときにサポートされる。たとえば、BS 102のカバレッジ内にあるUE 101Aは、PC5インターフェース上でサイドリンクの送信および受信(たとえば、サイドリンクユニキャスト送信、サイドリンクグループキャスト送信、またはサイドリンクブロードキャスト送信)を実行することができる。BS 102とBS 103との両方のカバレッジ外にあるUE 101Cも、PC5インターフェース上でサイドリンクの送信および受信を実行することができる。
サイドリンク通信および/またはV2X通信をサポートするUEは、V2X UEと呼ばれる場合がある。V2X UEは、本出願のいくつかのその他の実施形態によれば、セル電話、車両、道路地図デバイス、コンピュータ、ラップトップ、IoT(モノのインターネット)デバイス、またはその他の種類のデバイスであってよい。
V2X UEは、異なるモードで動作することができる。少なくとも2つのサイドリンクリソース割り当てモードが、サイドリンク通信のために定義される。たとえば、モード1は、基地局がサイドリンク送信のためにUEによって使用されるサイドリンクリソースをスケジューリングする状況を指す場合があり、モード2は、UEがリソースプール内のサイドリンク送信リソースおよびタイミングを決定する状況を指す場合がある。リソースプールは、基地局またはネットワークによって構成される場合があり、または規格に従って予め構成される場合がある。モード2において、基地局は、UEのためのサイドリンクリソースを動的にスケジューリングする必要がない可能性があり、UEは、たとえば、測定結果およびセンシング結果に基づいてリソースプール内のサイドリンク送信リソースおよびタイミングを決定してよい。
モード1において、UEは、データを送信するために、RRC_CONNECTED状態である必要がある場合がある。基地局は、NRサイドリンク通信のための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、UEにリソースを動的にスケジューリングすることができる。
モード2において、UEは、UEがNG-RANのカバレッジ内にあるとき、またはUEがNG-RANのカバレッジ外にあるときにデータを送信することができる。UEは、UEがBSのカバレッジ内にある間はシステム情報(たとえば、システム情報ブロック(SIB))もしくは専用のシグナリングによって提供されるリソースプールから、またはUEがすべてのBSのカバレッジ外にある間は予め構成されたリソースプールからサイドリンク許可(sidelink grant)を自律的に選択してよい。
NRサイドリンク通信に関して、リソースプールは、少なくともこのプールがSIB(たとえば、NR SIBの再利用有効エリア(reuse valid area))によって提供されるとき、UEが有効エリア(validity area)内を移動している間は新しいリソースプールを獲得する必要がない所与の有効エリアのために提供され得る。UEは、3GPP(登録商標)仕様TS 38.331で規定された例外的送信リソースプールの構成に基づいて、サイドリンク送信のためのランダム選択を用いるUE自律リソース選択方法(UE autonomous resource selection method)を一時的に使用することを許可される場合がある。
図2は、本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム200の概略図を示す。
図2に示されるように、ワイヤレス通信システム200は、1つのBS(たとえば、BS 202)と、いくつかのUE(たとえば、UE 201AおよびUE 201B)とを含んでよい。UE 201Bは、BS 202のカバレッジ内にある場合があり、UE 201Aは、カバレッジ外である場合がある。特定の数のUEおよびBSが図2に描かれているが、任意の数のUEがワイヤレス通信システム200に含まれてよいと考えられる。
ワイヤレス通信システム200は、サイドリンク通信をサポートしてよい。たとえば、UE 201Bは、UE201 Aとサイドリンク通信する場合がある。UE 201Aは、BS 202のカバレッジ外にあるが、UE 201Bを介してBS 202にアクセスする場合がある。したがって、UE 201AおよびBS 202は、それらの間に無線リソース制御(RRC)接続を確立してよく、UE 201Aは、RRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、およびRRC_CONNECTED状態などのRRC状態を有する場合がある。本出願の文脈では、UEとBSとの間の中継機として機能するUE(たとえば、UE 201B)は、UE対ネットワーク中継機と呼ばれる場合がある。図2にはUE 201AとBS 202との間に単一の中継ノードが描かれているが、任意の数の中継ノードが含まれてよいと考えられることは、当業者に理解されるはずである。
図3は、本出願の一部の実施形態によるワイヤレス通信システム300の概略図を示す。
図3に示されるように、ワイヤレス通信システム300は、いくつかのUE(たとえば、UE 301A、UE 301B、およびUE 301C)を含んでよい。ワイヤレス通信システム300は、いくつかの基地局(図3に示さず)も含んでよい。UE 301A、UE 301B、およびUE 301Cの各々は、NG-RANのカバレッジ内またはNG-RANのカバレッジ外にあってよい。特定の数のUEが図3に描かれているが、任意の数のUEがワイヤレス通信システム300に含まれてよいと考えられる。
ワイヤレス通信システム300は、サイドリンク通信をサポートしてよい。たとえば、UE 301Bは、UE 301AおよびUE 301Cとそれぞれサイドリンク通信する場合がある。UE 301AおよびUE 301Cは、それらの間の距離が比較的遠いため、直接サイドリンク通信によってそれぞれと通信することができない場合がある。しかし、UE 301AおよびUE 301Cは、UE 301Bを介して接続を確立してよい。本出願の文脈では、2つ以上のUEの間の中継機として機能するUE(たとえば、UE 301B)は、UE対UE中継機と呼ばれる場合がある。図3にはユニキャスト送信のためのUE対UE中継機が描かれているが、UEは、UE対UE中継機を介してグループキャスト送信およびブロードキャスト送信を実行してよいと考えられる。図3にはUE 301AとUE 301Cとの間に単一の中継ノードが描かれているが、任意の数の中継ノードが含まれてよいと考えられることは、当業者に理解されるはずである。
2つ以上のUE対UEでサイドリンク通信を実行する前に、近隣のUEを発見するために、UE発見手順が実行されてよい。本出願の一部の実施形態によれば、UEがPC5インターフェース上でUEの近傍のその他のUEを発見するかまたはその他のUEによって発見されるために、近接に基づくサービス(ProSe: proximity based service)直接発見手順が使用される場合がある。たとえば、UEは、ProSe直接発見手順を使用して、関心のあるアプリケーションおよび/または関心のあるグループを有するその他のUEを発見することができる。ProSe直接発見手順は、ProSe対応UE、ProSe UE対ネットワーク中継機、およびProSe UE対UE中継機を発見するための共通の直接発見手順である場合がある。
図4は、本出願の一部の実施形態によるモデルAのProSe直接発見手順の典型的な例を示す。本出願の一部の実施形態によれば、モデルAは、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)が1つまたは複数のその他のUEに発見メッセージをブロードキャストすることを指す場合がある。
図4を参照すると、ステップ1において、中継UE 401が、1つまたは複数のその他のUE(たとえば、図4のUE 402、403、404、および405)に発見メッセージをブロードキャストしてよい。中継UEによってブロードキャストされる発見メッセージは、告知メッセージと呼ばれる場合がある。告知メッセージは、中継に関連する情報を含んでよい。たとえば、告知メッセージは、中継UEのアイデンティティ(ID: identity)を含んでよい。別の例において、告知メッセージは、以下の情報、すなわち、中継UEによって中継されることを可能にされるまたは認可されるサービス情報およびアプリケーション情報、中継UEが中継サービスを提供することができるグループ情報、中継UEが中継されることを可能にされるまたは認可されるスライシング情報(たとえば、許可されたネットワークスライス選択支援情報(NSSAI))、ならびに中継UEのホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN: home public land mobile network)または訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN: visited public land mobile network)の情報のうちの少なくとも1を含む場合がある。さらに別の例において、告知メッセージは、中継UEがブロードキャストされることを意図する任意のその他の情報を含む場合がある。
図5は、本出願の一部の実施形態によるモデルBのProSe直接発見手順の典型的な例を示す。本出願の一部の実施形態によれば、モデルBは、UE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)が1つまたは複数の中継UEに発見メッセージをブロードキャストすることを指す場合がある。モデルBにおいて発見メッセージをブロードキャストするUEを中継UEと区別するために、モデルBにおいて発見メッセージをブロードキャストするUEは、リモートUEと呼ばれる場合がある。
図5を参照すると、ステップ1において、リモートUE 501が、1つまたは複数の中継UE(たとえば、図5の中継UE 502、503、504、505)に発見メッセージをブロードキャストしてよい。リモートUEによってブロードキャストされる発見メッセージは、要請メッセージと呼ばれる場合がある。要請メッセージは、中継に関連する情報を要求するために使用されてよい。要請メッセージは、リモートUEに関連する情報を含んでよい。たとえば、要請メッセージは、リモートUEのIDを含んでよい。別の例において、要請メッセージは、以下の情報、すなわち、中継されることを要求されるサービス情報およびアプリケーション情報、リモートUEのグループ情報、リモートUEのスライシング情報(たとえば、許可されたNSSAI)、ならびにリモートUEのHPLMNまたはVPLMNの情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。さらに別の例において、告知メッセージは、リモートUEがブロードキャストされることを意図する任意のその他の情報を含む場合がある。
要請メッセージを受信した後、各中継UEは、要請メッセージに基づいて、その中継UEがリモートUEに中継接続を提供することができるかどうかを判定してよい。たとえば、中継UEは、その中継UEが要請メッセージで示されたサービスを提供することができるかどうかを判定してよい。中継UEが要請メッセージに含まれる情報に関連する中継接続を提供することができる場合、中継UEは、リモートUEに発見応答メッセージを送信してよい。発見応答メッセージは、中継に関連する情報を含んでよく、たとえば、中継機IDおよび/またはサービス情報が、中継UEによって提供され得る。図5を参照すると、中継UE 502および503は、要請メッセージに含まれる情報に関して中継接続を提供することができ、そして、ステップ2において、中継UE 502および503は、発見応答メッセージをリモートUE 501にそれぞれ送信してよい。
したがって、モデルAおよびモデルBにおける上記発見手順は、発見メッセージを送信することをともなう。しかし、発見メッセージをどのようにして送信するべきか(たとえば、発見メッセージを送信するためのプロトコルスタックおよび無線ベアラ)は、既存の技術において設計されていない。
さらに、ジオキャストサービスに関して、一部のダウンリンクトラフィックの目標は、特定のエリアまたは特定のゾーンまたは特定の範囲内のUEのみである場合がある。カバレッジを拡大するため、または接続不良を克服するために、ネットワークは、特定のエリアにサービスを提供するために中継UEを展開する場合がある。つまり、一部のサービス(たとえば、ジオキャストサービス)に関して、レンジングに基づくサービスを実現するために、中継UEとリモートUEとの間でレンジング情報および/または位置情報がやりとりされてよい。したがって、発見手順中にレンジングに基づく情報をどのようにして送信するべきかも設計される必要があった。
加えて、レンジングに基づく(すなわち、距離および/または方向に基づく)アプリケーションは、2つのUE対UE(UEとBSとの間ではない)の距離および方向を利用するアプリケーションである。たとえば、画像共有は、レンジングに基づくアプリケーションの例である場合がある。つまり、レンジングに基づくアプリケーションを実行するために近隣のUEをどのようにして発見するべきかも設計される必要があった。
以上に鑑みて、本出願の実施形態は、それぞれサイドリンクにおけるUEの発見のための、UEの発見のための解決策を提供することを目標とする。したがって、本願発明の実施形態は、少なくとも、上記3つの技術的問題を解決することができる。本出願の実施形態についてのさらなる詳細が、添付の図面と組み合わせて以下に示される。
本出願の一部の実施形態によれば、上述の発見メッセージが、図6に示されるPC5-Sプロトコルスタックを介してUE対UEで送信されてよい。
図6を参照すると、図6は、本出願の一部の実施形態による例示的なPC5-Sプロトコルスタックを示す。PC5-Sプロトコルスタックは、PC5インターフェース上で制御プレーンのシグナリングを送信するために使用されてよい。図6を参照すると、2つのUE(たとえば、UE AとUE Bと)の間のPC5-Sプロトコルスタックは、PC5-Sレイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP: packet data convergence protocol)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、および物理(PHY)レイヤを含んでよい。これらのレイヤの各々は、3GPP(登録商標)標準文書で規定された機能を有してよい。PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤのうち少なくとも1つは、アクセス層(AS)レイヤと呼ばれる場合がある。
図7は、本出願の一部の実施形態によるUEの発見のための方法を示す流れ図である。図7の方法において、発見メッセージは、図6に示されたPC5-Sプロトコルスタックを介して送信されてよい。方法は、送信UEおよび受信UEによるシステムレベルで示されるが、当業者は、送信UEに実装され、受信UEに実装される方法が、同様の機能を有するその他の装置によって別に実装され、組み込まれることが可能であることを理解し得る。
図7に示されるように、ステップ701において、送信UEのPC5-Sレイヤよりも上位のレイヤ(たとえば、アプリケーションレイヤまたはV2Xレイヤ)が、UEの発見のための発見メッセージを生成してよい。UEの発見は、送信UEがその他のUEを発見すること、および/または送信UEがその他のUEによって発見されることを指す場合がある。
本出願の実施形態において、送信UEは、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク中継機201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)であってよい。この実施形態において、発見メッセージは、告知メッセージであってよい。発見メッセージは、発見情報を含んでよい。発見情報は、中継に関連する情報を含んでよい。たとえば、発見情報は、中継UEのIDを含んでよい。別の例において、発見情報は、以下の情報、すなわち、中継UEによって中継されることを可能にされるまたは認可されるサービス情報およびアプリケーション情報、中継UEが中継サービスを提供することができるグループ情報、中継UEが中継されることを可能にされるまたは認可されるスライシング情報、ならびに中継UEのHPLMNまたはVPLMNの情報のうちの少なくとも1を含む場合がある。
本出願の別の実施形態において、送信UEは、リモートUE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)であってよい。この実施形態において、発見メッセージは、要請メッセージであってよい。要請メッセージは、中継に関連する情報を要求するために使用されてよい。要請メッセージは、発見情報を含んでよい。発見情報は、リモートUEに関連する情報を含んでよい。たとえば、発見情報は、リモートUEのIDを含んでよい。別の例において、発見情報は、以下の情報、すなわち、中継されることを要求されるサービス情報およびアプリケーション情報、リモートUEのグループ情報、リモートUEのスライシング情報(たとえば、許可されたNSSAI)、ならびにリモートUEのHPLMNまたはVPLMNの情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
発見メッセージを生成した後、ステップ702において、送信UEの上位レイヤが、発見メッセージを送信UEのPC5-Sレイヤに配信してよい。
本出願の一部の実施形態において、メッセージをPC5-Sレイヤに配信するとき、上位レイヤは、PC5-Sレイヤが発見メッセージをその他のPC5-Sメッセージと異なるように扱ってよいように、PC5-Sレイヤに配信されたメッセージが発見メッセージであるかどうかを示すためのインジケータをPC5-Sレイヤに送信してもよい。
本出願の一部の実施形態において、送信UEの上位レイヤは、送信UEのASレイヤに、送信がPC5-SシグナリングメッセージのためのものであるのかまたはV2Xサービスデータのためのものであるのかを示してよい。一部のその他の実施形態において、送信UEの上位レイヤは、ASレイヤが発見情報を含むPC5-Sメッセージをその他のPC5-Sメッセージと異なるように扱ってよいように、PC5-Sメッセージが発見情報を含むかどうかを示すためのインジケータを送信UEのASレイヤに送信してよい。たとえば、発見メッセージを含むPC5-Sメッセージに関して、PC5-Sレイヤは、そのPC5-Sメッセージを、発見メッセージに関連する論理チャネルおよびシグナリング無線ベアラ(SRB)に配信してよい。
発見メッセージを受信した後、ステップ703において、送信UEのPC5-Sレイヤが、PC5-Sメッセージを生成してよい。PC5-Sメッセージは、既存のPC5-Sメッセージとは異なる新しいメッセージ、たとえば、直接発見要求メッセージであってよく、または既存のPC5-Sメッセージ、たとえば、直接通信要求メッセージであってよい。PC5-Sメッセージは、発見メッセージの発見情報を含んでよい。本出願の実施形態において、PC5-Sレイヤは、発見メッセージを解析し、メッセージのすべての発見情報を取得し、PC5-Sメッセージのデータ部分にすべての発見情報を含めてよい。本出願の別の実施形態において、PC5-Sレイヤは、発見メッセージを解析せず、発見メッセージ全体をPC5-Sメッセージのコンテナに含めてよい。本出願のさらに別の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージは、UEの発見に関連しないその他の情報を含まない。UEの発見に関連しないその他の情報は、データ部分に含まれる情報を指し、ヘッダ部分に含まれる情報は指さない場合がある。
本出願の一部の実施形態において、送信UEは、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)であってよい。これらの実施形態において、発見情報は、中継機の種類を示すためのインジケータを含んでよい。本出願の実施形態において、中継機の種類は、UE対ネットワーク中継機およびUE対UE中継機のうちの1つであってよい。本出願の別の実施形態において、中継機の種類は、レイヤ2(L2)中継機またはレイヤ3(L3)中継機のうちの1つであってよい。
たとえば、図8は、本出願の一部の実施形態による例示的なレイヤ2(L2)UE対UE中継プロトコルスタックを示す。
図8の実施形態は、UE1(たとえば、図3に示されたUE 301A)、中継UE(たとえば、図3に示された中継UE 301B)、およびUE2(たとえば、図3に示されたUE 301C)の各側のプロトコルスタックを示す。UE1およびUE2の各々は、PC5インターフェースと呼ばれる場合もあるPC-5インターフェースを介して中継UEに接続される。
アダプテーションレイヤが、レイヤ2(すなわち、L2)UE対UE中継のための別のPC5リンク(すなわち、中継UEと送信先UEとの間のPC5リンク)上でサポートされる。L2 UE対UE中継に関して、アダプテーションレイヤは、上記別のPC5リンク上の制御プレーン(CP)とユーザプレーン(UP)との両方に関してRLCサブレイヤの上に置かれる。サイドリンクサービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP: service data adaptation protocol)、サイドリンクPDCP、およびRRCは、2つのリモートUE対UEで終端され、一方、RLC、MAC、およびPHYは、各PC5リンク内で終端される。
特に、図8に示されるように、UE1側は、PHY、MAC、RLC、アダプテーションレイヤ、PDCP、およびSDAPのプロトコルレイヤを含む。中継UE側は、PHY、MAC、RLC、およびアダプテーションレイヤのプロトコルレイヤを含む。UE2側は、PHY、MAC、RLC、アダプテーションレイヤ、PDCP、およびSDAPのプロトコルレイヤを含む。
レイヤ3(すなわち、L3)UE対UE中継プロトコルスタックに関して、中継UEは、完全なプロトコルスタックを有する。すなわち、L3中継UEのユーザプレーン(UP)プロトコルスタックは、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびSDAPレイヤを含む。L3中継UEの制御プレーン(CP)プロトコルスタックは、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCレイヤを含む。
レイヤ3(すなわち、L3)UE対UE中継プロトコルスタックに関して、中継UEは、完全なプロトコルスタックを有する。すなわち、L3中継UEのユーザプレーン(UP)プロトコルスタックは、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびSDAPレイヤを含む。L3中継UEの制御プレーン(CP)プロトコルスタックは、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCレイヤを含む。
その後、ステップ704において、送信UEが、SRBを介してPC5-Sメッセージをブロードキャストしてよい。
ユニキャストの各PC5-RRC接続に関して、1つのサイドリンク(SL) SRB(すなわち、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSL-SRB0)が、PC5-Sセキュリティが確立される前にPC5-Sメッセージを送信するために使用されてよい。1つのサイドリンクSRB(すなわち、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSL-SRB1)が、PC5-Sセキュリティを確立するためのPC5-Sメッセージを送信するために使用されてよい。PC5-Sセキュリティが確立された後、保護されている1つのサイドリンクSRB(すなわち、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSL-SRB2)が、PC5-Sメッセージを送信するために使用されてよい。1つのサイドリンクSRB(すなわち、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSL-SRB3)が、PC5-RRCシグナリングを送信するために使用されてよく、これは、保護され、PC5-Sセキュリティが確立された後にのみ送信される。
本出願の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するためのSRBは、発見情報の送信に特有のSRB、たとえば、SL-SRB0、SL-SRB1、SL-SRB2、およびSL-SRB3とは異なるSL-SRB4であってよい。発見メッセージのためのSRB(たとえば、SL-SRB4)の構成は、デフォルト構成であるかまたは仕様で決まっているべきである。たとえば、SL-SRB4は、3GPP(登録商標)標準文書で定義され、発見情報を含むPC5-Sメッセージを運ぶために予約されている場合がある。一部の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するためのSRBは、PC5-Sセキュリティが確立される前に確立される。
発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するために特有のSRBを使用することの利点は、中継に関心がないUEがこの特有のSRBを受信しないことである。発見メッセージを含むこのPC5-SメッセージがSL-SRB0で送信されることを許可される場合、すべてのUEが、発見メッセージを受信することになる。一部のUEは、発見メッセージに関心がない場合、発見メッセージを破棄する必要がある。
本出願の別の実施形態において、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信するためのSRBは、中継に関連するPC5-Sメッセージの送信のみのためのSRBである。つまり、すべての中継に関連するPC5-Sメッセージは、当該SRBを介して送信されてよい。
その結果、ステップ705において、受信UE(たとえば、ASレイヤ)が、SRBを介して、発見メッセージの発見情報を含むPC5-Sメッセージを受信してよい。PC5-Sメッセージを受信した後、ステップ706において、受信UE(たとえば、ASレイヤ)が、PC5-Sメッセージを受信UEのPC5-Sレイヤに配信してよい。受信UEのPC5-Sレイヤは、送信UEのPC5-Sレイヤと逆の動作を実行して、発見メッセージを生成してよい。その後、ステップ707において、受信UEのPC5-Sレイヤが、発見メッセージを受信UEの上位レイヤ(たとえば、アプリケーションレイヤおよびV2Xレイヤ)に配信してよい。
送信UEが中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク中継機201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)である場合、受信UEは、リモートUE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)であってよい。この実施形態において、発見メッセージは、告知メッセージであってよい。告知メッセージを受信した後、リモートUEは、告知メッセージに含まれる情報に基づいて、中継UEにアクセスするべきかどうかを判定してよい。
送信UEがリモートUE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)である場合、受信UEは、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク中継機201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)であってよい。この実施形態において、発見メッセージは、要請メッセージであってよい。告知メッセージを受信した後、中継UEは、その中継UEが要請メッセージで示された中継接続を提供することができるかどうかを判定してよい。中継UEが要請メッセージに含まれる情報に関連する中継接続を提供することができる場合、中継UEは、リモートUEに発見応答メッセージを送信してよい。要請メッセージは少なくとも1つの中継UEにブロードキャストされるので、要請メッセージに含まれる情報に関連する中継接続を提供することができるすべての中継UEが、リモートUEに発見応答メッセージを送信する場合があり、リモートUEは、少なくとも1つの中継UEから少なくとも一つの発見応答メッセージを受信する場合がある。
場合によっては、一部のダウンリンクトラフィックの目標は、特定のエリアまたは特定のゾーンまたは特定の範囲内のUEのみである場合がある。これらの場合、ジオキャストサービスを提供するために、中継UEとリモートUEとの間でレンジング情報および/または位置情報がやりとりされてよい。
本出願の一部の実施形態によれば、送信UEが、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク中継機201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)であり、受信UEが、リモートUE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)であってよい。
本出願の実施形態において、中継UEは、BSから少なくとも1つのサービスのレンジング情報およびサービス情報を受信してよい。場合によっては、上記情報に加えて、中継UEは、レンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係も受信してよい。BSは、専用のRRCシグナリングによって、またはシステム情報ブロック(SIB)シグナリングによって、上記の情報を送信してよい。
レンジング情報は、中継UEがサービスを提供することができる地理的範囲(たとえば、200メートル)を指す場合がある。少なくとも1つのサービスのサービス情報は、中継UEが提供することができる少なくとも1つのサービスの各々のサービスIDを含む場合がある。マッピング関係は、どのレンジング情報がどの種類のサービスに関するものかを示してよい。
BSから上記情報を受信した後、中継UEは、レンジング情報、中継UEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)を、発見メッセージ(すなわち、告知メッセージ)の発見情報に含め、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信してよい。中継UEの位置情報は、中継UEのゾーンIDまたはエリアID、中継UEの全地球測位システム(GPS)情報、および中継UEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
たとえば、UEは、以下の式(1)~(3)を使用して、そのUEが位置するゾーンのアイデンティティ(すなわち、ゾーンID)を決定してよい。
x1 = FLOOR(x/L) Mod Nx (1)
y1 = FLOOR(y/W) Mod Ny (2)
Zone_id = y1 * Nx + x1 (3)
式中のパラメータは、以下のように定義される。
・Lは、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSystemInformationBlockType21もしくはSystemInformationBlockType26内またはSL-V2X-Preconfiguration内のzoneConfigに含まれるzoneLengthの値である。
・Wは、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSystemInformationBlockType21もしくはSystemInformationBlockType26内またはSL-V2X-Preconfiguration内のzoneConfigに含まれるzoneWidthの値である。
・Nxは、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSystemInformationBlockType21もしくはSystemInformationBlockType26内またはSL-V2X-Preconfiguration内のzoneConfigに含まれるzoneIdLongiModの値である。
・Nyは、3GPP(登録商標)標準文書で規定されたSystemInformationBlockType21もしくはSystemInformationBlockType26内またはSL-V2X-Preconfiguration内のzoneConfigに含まれるzoneIdLatiModの値である。
・xは、WGS84モデル[80]に従ったUEの現在位置と地理座標(0, 0)との間の経度の測地距離(geodesic distance)であり、メートルで表される。
・yは、WGS84モデル[80]に従ったUEの現在位置と地理座標(0, 0)との間の緯度の測地距離であり、メートルで表される。
たとえば、情報要素「zoneConfig」は、3GPP(登録商標)標準文書で規定されているように、以下の通りである場合がある。
SL-ZoneConfig-r14 ::= SEQUENCE {
zoneLength-r14 ENUMERATED { m5, m10, m20, m50, m100, m200, m500, spare1},
zoneWidth-r14 ENUMERATED { m5, m10, m20, m50, m100, m200, m500, spare1},
zoneIdLongiMod-r14 INTEGER (1..4),
zoneIdLatiMod-r14 INTEGER (1..4)
}
言い換えると、中継UEは、発見メッセージの発見情報で、レンジング情報、位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)を送信してよい。したがって、ステップ704において送信されるPC5-Sメッセージに含まれる発見情報は、レンジング情報、位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
その結果、ステップ705において、リモートUEは、PC5-Sメッセージの発見情報に含まれるレンジング情報、中継UEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係(一部の場合)を受信してよく、リモートUEは、自身の位置、リモートUEの興味深いサービス、および発見情報に基づいて中継UEを選択するべきか、および/またはBSにアクセスするべきかを判定してよい。たとえば、リモートUEは、リモートUEと中継UEとの間の距離を計算してよく、リモートUEが発見情報に示されるレンジング情報内に位置しない場合、リモートUEは、中継UEを選択しない場合がある。別の例においては、リモートUEが発見情報に示されるレンジング情報内に位置し、中継UEがリモートUEの興味深いサービスをちょうど提供する場合、リモートUEは、中継UEを選択するおよび/またはBSにアクセスする場合がある。
本出願の別の実施形態において、中継UEは、BSからレンジング情報および少なくとも1つのサービスのサービス情報を受信してよい。場合によっては、上記情報に加えて、中継UEは、レンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係も受信してよい。BSは、専用のRRCシグナリングによって、またはシステム情報ブロック(SIB)シグナリングによって、上記の情報を送信してよい。
レンジング情報は、中継UEがサービスを提供することができる地理的範囲(たとえば、200メートル)を指す場合がある。少なくとも1つのサービスのサービス情報は、中継UEが提供することができる少なくとも1つのサービスの各々のサービスIDを含む場合がある。マッピング関係は、どのレンジング情報がどの種類のサービスに関するものかを示してよい。
BSから上記情報を受信した後、中継UEは、別のUE(たとえば、リモートUE)の位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)を、発見メッセージ(すなわち、告知メッセージ)の発見情報に含め、発見情報を含むPC5-Sメッセージを送信してよい。別のUEの位置情報は、別のUEのゾーンIDまたはエリアID、別のUEの全地球測位システム(GPS)情報、および別のUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
別のUEの位置情報は、中継UEの位置情報およびレンジング情報に基づいて決定されてよい。たとえば、中継UEは、式(1)~(3)に基づいて自身の位置情報(たとえば、ゾーンID)を決定してよく、それから、レンジング情報および中継UEの位置情報に基づいて別のUEの位置情報を決定してよい。
言い換えると、中継UEは、発見メッセージの発見情報で、別のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)を送信してよい。したがって、ステップ704において送信されるPC5-Sメッセージに含まれる発見情報は、別のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびマッピング関係(一部の場合)を発見メッセージの発見情報に含んでもよい。
その結果、ステップ705において、リモートUEは、PC5-Sメッセージの発見情報に含まれる別のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係(一部の場合)を受信してよく、リモートUEは、自身の位置が発見情報に含まれる位置情報を満たすかどうかを判定してよい。リモートUEの位置情報は、リモートUEのゾーンIDまたはエリアID、リモートUEの全地球測位システム(GPS)情報、およびリモートUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
リモートUEの位置情報が発見情報に含まれる位置情報を満たし、中継UEがリモートUEの興味深いサービスをちょうど提供する場合、リモートUEは、発見応答メッセージを中継UEに送信してよい。たとえば、発見情報は、「7」と番号付けされたゾーンIDを含む場合があり、発見情報を受信した後、リモートUEは、式(1)~(3)に基づいて自身の位置情報(たとえば、ゾーンID)を決定してよく、リモートUEの位置情報が「7」であり、中継UEがリモートUEの興味深いサービスをちょうど提供する場合、リモートUEは、発見応答メッセージを送信してよい。
一部の実施形態によれば、送信UEが、リモートUE(たとえば、図2に示されたUE 201A、または図3に示されたUE 301Aもしくは301C)であってよく、受信UEは、中継UE(たとえば、図2に示されたUE対ネットワーク中継機201B、または図3に示されたUE対UE中継機301B)である。
これらの実施形態において、リモートUEは、リモートUEの位置情報を含む発見メッセージ(たとえば、要請メッセージ)を中継UEに送信してよい。リモートUEの位置情報は、リモートUEのゾーンIDまたはエリアID、リモートUEの全地球測位システム(GPS)情報、およびリモートUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
したがって、ステップ704において送信されるPC5-Sメッセージに含まれる発見情報は、リモートUEの位置情報を含んでもよい。
その結果、ステップ705において、中継UEは、PC5-Sメッセージの発見情報に含まれるリモートUEの位置情報を受信してよい。
本出願の実施形態において、中継UEは、BSからの構成に基づいて、リモートUEがアクセスすることを許可するべきかどうかを判定してよい。たとえば、BSからの構成は、中継UEのレンジング情報、中継UEによって提供され得る少なくとも1つのサービスのサービス情報、およびレンジング情報と少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係のうちの少なくとも1つを含む場合がある。一部の例において、中継UEは、UEと中継UEとの間の距離を計算してよく、リモートUEが中継UEの範囲内に位置しない場合、中継UEは、リモートUEがアクセスすることを許可しないと決定する場合がある。一部のその他の例においては、リモートUEが中継UEの範囲内に位置し、中継UEがリモートUEの興味深いサービスを提供することができる場合、中継UEは、リモートUEがアクセスすることを許可する場合がある。それから、中継UEは、発見応答メッセージをリモートUEに送信してよい。
本出願の別の例においては、発見情報でリモートUEの位置情報を受信した後、中継UEは、リモートUEが中継UEを介してリモートUEとの接続を確立することを許可するべきかどうかをBSが判定してよいように、位置情報を含む発見情報をBSに送信する場合がある。
場合によっては、レンジングに基づく(すなわち、距離および/または方向に基づく)アプリケーションが、2つのUE対UEで使用される場合がある。2つのUEは、任意の種類のUEであってよい。本出願の実施形態においては、2つのUEの両方が、中継UEでない場合がある。本出願の実施形態においては、2つのUEのうちの一方が、中継UE(たとえば、UE対ネットワーク中継機またはUE対UE中継機)である場合があり、他方のUEは、中継UEでない場合がある。たとえば、2つのUEは、図1に示されたUE 101AおよびUE 101B、UE 101BおよびUE 101C、もしくはUE 101AおよびUE 101Cであってよく、または図2に示されたUE 201AおよびUE 201Bであってよく、または図3に示されたUE 301AおよびUE 301B、もしくはUE 301BおよびUE 301Cであってよい。
図1を例にとって、UE 101Aが、1つまたは複数の近隣のUE(たとえば、UE 101BおよびUE 101C)からデータ送信のための近隣のUEを探していると仮定する。
本出願の例において、UE 101Aの1つまたは複数の近隣のUEの各々は、UE 101Aに発見メッセージを送信してよい。発見メッセージに含まれる発見情報は、レンジング情報、近隣のUEの位置情報、および隣接のUEの方向情報を含んでよい。近隣のUEの位置情報は、近隣のUEのゾーンIDまたはエリアID、近隣のUEのGPS情報、および近隣のUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
UE 101Aの上位レイヤ(たとえば、アプリケーションレイヤ)は、発見メッセージを受信するようにUE 101AのASレイヤに示してよい。それから、UE 101Aは、1つまたは複数の近隣のUEから1つまたは複数の発見メッセージを受信してよい。たとえば、UE 101Aは、UE 101BおよびUE 101Cからそれぞれ発見メッセージを受信してよい。そして、UE 101Aは、1つまたは複数の発見メッセージに基づいてUEを選択してよい。たとえば、UE 101Aは、UE 101Aが近隣のUEの範囲内にある(言い換えると、近隣のUEがUE 101Aの範囲内にある)かどうかを判定するために、UE 101Aとそれぞれの近隣のUEとの間の距離を計算してよい。また、UE 101Aは、UE 101Aの方向がそれぞれの近隣のUEと同じかどうかを判定してよい。UE 101Aの範囲内にあり、UE 101Aと同じ方向情報を有するすべての近隣のUEに関して、UE 101Aは、これらのUEから最も近いUEを選択し、最も近いUEにデータ送信を送信してよい。たとえば、UE 101BおよびUE 101Cが範囲内にあり、UE 101Aと同じ方向を有し、UE 101BがUE 101Aに最も近いと仮定すると、UE 101Aは、UE 101Bを選択し、UE 101Bにデータ送信を送信してよい。その結果、UE 101Bは、UE 101Aからのデータ送信を受信してよい。
本出願の別の例において、UE 101Aの上位レイヤ(たとえば、アプリケーションレイヤ)は、1つまたは複数の近隣のUE(たとえば、UE 101BおよびUE 101C)に発見メッセージを送信するようにUE 101AのASレイヤに示してよい。それから、UE 101Aは、1つまたは複数の近隣のUEに発見メッセージを送信してよい。発見メッセージに含まれる発見情報は、UE 101Aのレンジング情報、位置情報、および方向情報を含んでよい。UE 101Aの位置情報は、近隣のUEのゾーンIDまたはエリアID、近隣のUEのGPS情報、および近隣のUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。
発見メッセージを受信した後、1つまたは複数の近隣のUEの各々は、UE 101Aのレンジング情報、位置情報、および方向情報に基づいて、発見メッセージに応答するべきかどうかを判定してよい。たとえば、それぞれの近隣のUEは、近隣のUEとUE 101Aとの間の距離を計算してよい。近隣のUEが、UE 101Aのレンジング情報によって示される範囲内およびUE 101Aと同じ方向に位置する場合、近隣のUEは、UE 101Aに発見応答メッセージを送信してよい。本出願の実施形態において、発見応答メッセージは、近隣のUEの位置情報を含んでよい。
その結果、UE 101Aは、少なくとも1つの近隣のUEからそれぞれ少なくとも1つの応答メッセージを受信してよく、少なくとも1つの発見応答メッセージの各々は、対応する近隣のUEの位置情報を含んでよい。近隣のUEの位置情報は、近隣のUEのゾーンIDまたはエリアID、近隣のUEのGPS情報、および近隣のUEの地理的位置に関連する任意のその他の情報のうちの少なくとも1つを含む場合がある。それから、UE 101Aは、データ送信のために最も近い近隣のUEを選択してよい。
レンジングに基づくアプリケーションが、いくつかのケースで有益である場合がある。たとえば、ユーザは、その他のユーザと集まるとき、その他のユーザのうちの1人と写真を共有したい場合がある。ユーザのUE内のレンジング機能は、発見メッセージおよび/または発見応答メッセージに基づいて、UEの周りのすべてのUEの距離および方向を自動的に計算し、UEがどのUEを指しているかおよびどのUEがその方向の最も近いUEであるかを知る。そして、UEは、レンジングの結果に基づいて、画像を送信するためにそのUEを選択するべきかどうかをユーザに自動的に伝える。それから、データ送信が、通信技術、たとえば、5G技術またはWi-Fi技術を使用して開始する。
図7の上記実施形態において、発見メッセージは、図6に示されたPC5-Sプロトコルスタックを介して送信されてよい。しかし、本出願の一部の他の実施形態によれば、発見メッセージは、図9に示される発見プロトコルスタックを介して送信されてよい。
図9を参照すると、図9は、本出願の一部の実施形態による例示的な発見プロトコルスタックを示す。図6と図9との間の違いは、図6におけるPC5-Sレイヤが、図9においては発見レイヤに置き換えられていることである。発見レイヤは、発見メッセージの送信に特有のレイヤであってよい。その他のレイヤの意味は、図6における意味と同じである。
発見プロトコルスタックを使用して発見メッセージを送信するとき、手順は、以下の通りであってよく、すなわち、送信UEの発見レイヤよりも上位のレイヤ(たとえば、アプリケーションレイヤまたはV2Xレイヤ)が、UEの発見のための発見メッセージを生成し、その発見メッセージを発見レイヤに配信してよい。UEの発見は、送信UEがその他のUEを発見すること、および/または送信UEがその他のUEによって発見されることを指す場合がある。
同様に、発見メッセージは、中継UEによって送信される告知メッセージ、またはリモートUEによって送信される要請メッセージであってよい。発見メッセージを受信した後、発見レイヤは、発見メッセージの発見情報を含むメッセージを生成してよい。本出願の実施形態において、発見レイヤは、発見メッセージを解析し、発見メッセージのすべての発見情報を取得し、メッセージのデータ部分にすべての発見情報を含めてよい。本出願の別の実施形態において、発見レイヤは、発見メッセージを解析せず、発見メッセージ全体をメッセージのコンテナに含めてよい。発見情報に含まれる情報は、図7の実施形態における情報と同じであってよい。
そして、発見レイヤは、PDCPレイヤにメッセージを配信してよい。発見情報を含むメッセージは、サイドリンク制御チャネル(SCCH)にマッピングされていることが可能である。本出願の実施形態において、発見レイヤによって生成されたメッセージは、図7の実施形態において定義されたように、SRBを介して送信されてもよい。
図10は、本出願の一部の実施形態によるUEの発見のための装置の簡略化されたブロック図を示す。装置1000は、UE、たとえば、図1に示されたUE 101A、UE 101B、もしくはUE 101C、図2に示されたUE 201AもしくはUE 201B、または図3に示されたUE 301A、UE 301B、もしくはUE 301Cであってよい。
図10を参照すると、装置1000は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1002、少なくとも1つの受信回路1004、少なくとも1つの送信回路1006、および少なくとも1つのプロセッサ1008を含んでよい。本出願の一部の実施形態において、少なくとも1つの受信回路1004および少なくとも1つの送信回路1006は、少なくとも1つのトランシーバに統合される場合がある。少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1002は、コンピュータが実行可能な命令を記憶させてよい。少なくとも1つのプロセッサ1008は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1002、少なくとも1つの受信回路1004、および少なくとも1つの送信回路1006に結合されてよい。コンピュータが実行可能な命令は、少なくとも1つの受信回路1004、少なくとも1つの送信回路1006、および少なくとも1つのプロセッサ1008によって方法を実施するようにプログラミングされ得る。方法は、本出願の実施形態による方法、たとえば、図7に示された方法であることが可能である。
本出願の実施形態による方法は、プログラミングされたプロセッサ上で実施されることも可能である。しかし、コントローラ、流れ図、およびモジュールは、多目的または特殊目的のコンピュータ、プログラミングされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路素子、集積回路、ディスクリート素子回路などのハードウェア電子または論理回路、プログラマブルロジックデバイスなどで実施されてもよい。概して、図に示された流れ図を実施することができる有限状態機械が存在する任意のデバイスが、本出願のプロセッサの機能を実施するために使用されてよい。たとえば、本出願の実施形態は、プロセッサおよびメモリを含む、UEの発見のための装置を提供する。UEの発見のための方法を実施するためのコンピュータのプログラミング可能な命令が、メモリに記憶され、プロセッサが、UEの発見のための方法を実施するためにコンピュータのプログラミング可能な命令を実行するように構成される。方法は、上述の方法、または本出願の実施形態によるその他の方法であってよい。
代替的な実施形態は、好ましくは、コンピュータのプログラミング可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に、本出願の実施形態による方法を実装する。命令は、好ましくはネットワークセキュリティシステムと統合されたコンピュータが実行可能なコンポーネントによって実行されることが好ましい。非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光学式ストレージデバイス(CDもしくはDVD)、ハードドライブ、フロッピードライブ、または任意の好適デバイスなどの任意の好適なコンピュータ可読媒体に収容されてよい。コンピュータが実行可能なコンポーネントは、好ましくはプロセッサであるが、命令は、代替的または追加的に、任意の好適な専用ハードウェアデバイスによって実行されてよい。たとえば、本出願の実施形態は、コンピュータのプログラミング可能な命令を記憶させた非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を提供する。コンピュータのプログラミング可能な命令は、上述のUEの発見のための方法、または本出願の実施形態によるその他の方法を実施するように構成される。
本出願がその特定の実施形態を用いて説明されたが、多くの代替形態、修正、および変形が当業者に明らかであろうことは明らかである。たとえば、実施形態の様々なコンポーネントが、その他の実施形態において入れ替えられるか、追加されるか、または置き換えられる場合がある。また、各図の要素のすべてが、開示された実施形態の動作に必要なわけではない。たとえば、開示された実施形態の当業者は、単に独立請求項の要素を採用することによって本出願の教示を作成し、使用することを可能にされる。したがって、本明細書に記載された本出願の実施形態は、例示的であるように意図されており、限定的であるように意図されていない。様々な変更が、本出願の精神および範囲から逸脱することなしになされる場合がある。
100 ワイヤレス通信システム
101A UE
101B UE
101C UE
102 BS
103 BS
200 ワイヤレス通信システム
201A UE
201B UE
202 BS
300 ワイヤレス通信システム
301A UE
301B UE
301C UE
401 中継UE
402 UE
403 UE
404 UE
405 UE
501 リモートUE
502 中継UE
503 中継UE
504 中継UE
505 中継UE
1000 装置
1002 非一時的コンピュータ可読媒体
1004 受信回路
1006 送信回路
1008 プロセッサ

Claims (15)

  1. ユーザ機器(UE)の発見のための発見メッセージを生成するステップと、
    前記発見メッセージを第1のUEのPC5シグナリング(PC5-S)レイヤに配信するステップと、
    PC5-Sメッセージを生成するステップであって、前記PC5-Sメッセージが、前記発見メッセージの発見情報を含む、ステップと、
    シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して、前記発見情報を含む前記PC5-Sメッセージをブロードキャストするステップと
    を含む方法。
  2. 前記第1のUEのPC5-Sレイヤへの前記発見メッセージの配信に応答して、前記第1のUEの上位レイヤから前記第1のUEの前記PC5-Sレイヤに、前記PC5-Sレイヤに配信されたメッセージが前記発見メッセージであるかどうかを示すためのインジケータを送信するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のUEの上位レイヤから前記第1のUEのアクセス層(AS)レイヤに、前記PC5-Sメッセージが前記発見情報を含むかどうかを示すためのインジケータを送信するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記発見情報を含む前記PC5-Sメッセージが、前記UEの発見に関連しないその他の情報を含まない請求項1に記載の方法。
  5. 前記発見情報が、中継機の種類を示すためのインジケータを含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記中継機の種類が、UE対UE中継機およびUE対ネットワーク中継機のうちの1つである請求項5に記載の方法。
  7. 前記中継機の種類が、レイヤ2(L2)中継機およびレイヤ3(L3)中継機のうちの1つである請求項5に記載の方法。
  8. 前記発見情報を含む前記PC5-Sメッセージを送信するための前記SRBが、中継に関連するPC5-Sメッセージの送信のみのためのSRBである請求項1に記載の方法。
  9. 基地局(BS)から、レンジング情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、および前記レンジング情報と前記少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係を受信するステップと、
    前記発見メッセージの前記発見情報で、前記レンジング情報、前記第1のUEの位置情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、および前記マッピング関係を送信するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  10. 基地局(BS)から、レンジング情報、少なくとも1つのサービスのサービス情報、および前記レンジング情報と前記少なくとも1つのサービスの各々との間のマッピング関係を受信するステップと、
    前記発見メッセージの前記発見情報で、第2のUEの位置情報および少なくとも1つのサービスのサービス情報を送信するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  11. 第3のUEから発見応答メッセージを受信するステップであって、前記第3のUEの位置情報が、前記発見メッセージに含まれる前記位置情報を満たす、ステップをさらに含む請求項10に記載の方法。
  12. 前記発見メッセージの前記発見情報で、レンジング情報、前記第1のUEの位置情報、および方向情報を送信するステップと、
    前記第1のUEが第2のUEの最も近いUEであることに応答して、前記第2のUEからデータ送信を受信するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  13. 前記発見メッセージの前記発見情報で、レンジング情報、前記第1のUEの位置情報、および方向情報を送信するステップと、
    少なくとも1つの第2のUEから少なくとも1つの発見応答メッセージを受信するステップであって、前記少なくとも1つの発見応答メッセージの各々が、第2のUEの位置情報を含む、ステップと、
    前記少なくとも1つの応答メッセージに基づいて、前記少なくとも1つの第2のUEから最も近いUEを選択するステップと
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  14. 前記位置情報が、ゾーンIDおよび全地球測位システム(GPS)情報のうちの少なくとも1つを含む請求項9、10、12、および13のいずれか一項に記載の方法。
  15. コンピュータが実行可能な命令を記憶させた少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、
    少なくとも1つの受信回路と、
    少なくとも1つの送信回路と、
    前記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、前記少なくとも1つの受信回路、および前記少なくとも1つの送信回路に結合された少なくとも1つのプロセッサと
    を含み、
    前記コンピュータが実行可能な命令が、前記少なくとも1つの受信回路、前記少なくとも1つの送信回路、および前記少なくとも1つのプロセッサを用いて請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実施するようにプログラミングされる装置。
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