JP2023542941A - スライド式フロー・コントローラ - Google Patents
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Abstract
内部チューブ32を有するフロー・コントローラ100が提供される。フロー・コントローラは、複数の目盛り16を有する上部ハウジング10と、下部ハウジングと係合するとともに下部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジング20と、内部チューブの少なくとも一部を受け入れるために上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞と、を含み得る。フロー・コントローラは、上部ハウジング内に取り付けられる上部セクション41と、下部ハウジング内にスライド可能に配置される下部セクション43と、を有する可撓性クランプ40をさらに含み得る。上部ハウジング及び下部ハウジングは、互いに対してスライド可能に連結されて、(i)内部チューブの内腔が可撓性クランプによって圧迫されない開放位置から、(ii)チューブの内腔が可撓性クランプによって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置へ、内部チューブを移行させ得る。
Description
本開示は一般に、静脈内(IV:intravenous)流体投与に関し、詳細には、IV流体投与のための直線作動フロー・コントローラに関する。
医療用流体の注入のための静脈内(IV)投与セットは、単にIVセットと呼ばれる場合もあり、一般的に、IVバッグ等の医療用流体容器を患者用カテーテル・アセンブリ等の患者インターフェースに連結するIVチューブを含む。いくつかのシナリオでは、医療用流体の重力注入は、注入ポンプではなく重力を用いて、IVセットを通じて医療用流体を送達する。チューブを通る流量の調節は多くの場合、IVチューブのローラ・クランプによって提供される。しかしながら、ローラ・クランプを用いて所望の流量を提供することは困難なものとなりかねない。
本開示の様々な実施例によれば、内部チューブを有するフロー・コントローラが、複数の目盛りを含む上部ハウジングと、下部ハウジングと係合するとともに下部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、内部チューブの少なくとも一部を受け入れるために上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞と、を含み得る。フロー・コントローラは、上部ハウジング内に取り付けられる上部セクションと、下部ハウジング内にスライド可能に配置される下部セクションと、を有する可撓性クランプをさらに含み得る。上部ハウジング及び下部ハウジングは、互いに対してスライド可能に連結されて、(i)チューブの内腔が可撓性クランプによって圧迫されない開放位置から、(ii)内部チューブの内腔が可撓性クランプによって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置へ、内部チューブを移行させ得る。
本開示の様々な実施例によれば、静脈内(IV)チューブのためのフロー・コントローラは、複数の目盛りを含む上部ハウジングと、傾斜表面を有するとともに上部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、を含み得る。フロー・コントローラは、上部ハウジング内に取り付けられるとともに下部ハウジングに延びる可撓性クランプと、上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞内に配置される可撓性内部チューブと、をさらに含み得る。可撓性チューブは、可撓性クランプのガイド部分を通って延出し得、上部ハウジングは、可撓性クランプが可撓性チューブの一部を圧迫するように下部ハウジングに対してスライドするように構成され得る。
主題の技術のさらなる利点が、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになることになり、主題の技術の特定の態様のみが単に例示として示されるとともに説明される。認識されることになるように、主題の技術は、他の構成及び種々の構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、主題の技術から全く逸脱することなく、様々な他の観点において変更が可能である。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的なものとしてみなされるべきであり、限定的なものとしてみなされるべきではない。
添付の図は、実施例の特定の態様を例示するために含まれており、排他的な実施例とみなされるべきではない。開示される主題は、当業者に考えつくことにようになるように、また本開示の利益を有するように、形態及び機能において、かなりの変更、代替、組み合わせ、及び均等物が可能である。
下記に記載されている詳細な説明は、主題の技術の様々な構成を記載しており、主題の技術が実践され得る唯一の構成を表すことを意図されていない。詳細な説明は、主題の技術の完全な理解を提供するための特定の詳細を含む。したがって、寸法は、非限定的な実例として特定の態様に関して提供され得る。しかしながら、主題の技術は、これらの特定の詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの場合において、よく知られている構造及び構成要素は、主題の技術の概念を曖昧にすることを回避するために、ブロック図の形態で示されている。
本開示は、主題の技術の実例を含み、添付の特許請求の範囲を限定しないことを理解されたい。ここで、主題の技術の様々な態様が、特定の、ただし非限定的な実例に従って開示される。本開示に記載される様々な実施例は、異なる方式及び変形形態において、所望の用途又は実施に従って実施され得る。
以下の詳細な説明において、本開示の十分な理解を提供するために多くのの特定の詳細が記載される。しかしながら、本開示の実施例は、特定の詳細のいくつかなしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。他の場合において、よく知られている構造及び技法は、本開示を曖昧にしないように、詳細に示されていない。
本明細書において使用されているように、「チューブ」、「流体ライン」という用語、及びそれらの任意の変形語は、医療ケア下にある患者に又は患者から液体、溶剤、又は流体(ガスを含む)を送達するために使用される医療用ライン又はチューブを指す。例えば、流体ライン(チューブ)は、流体の静脈内(IV)送達、流体ドレナージ、酸素送達、それらの組み合わせ等のために使用され得る。
本明細書において使用されているように、「医療用コネクタ」、「コネクタ」、「取付具」という用語、及びそれらの任意の変形語は、接続される2つ以上の流体ライン間に流体流路を提供するために用いられる任意のデバイスを指す。
重力式IVセットによる注入療法の投与時、臨床医は、ローラ・クランプ又はインライン・フロー・コントローラ等のフロー・コントローラを介して送達される薬剤の量を調節する。ローラ・クランプは、IVセットのチューブを部分的又は完全に圧閉することによって薬剤の流量を調節する。IVチューブは、臨床医により操作されるホイールとローラ・クランプの本体内にある傾斜溝との間にチューブを挟むことによって圧閉される。インライン・フロー・コントローラは、薬剤がインライン・フロー・コントローラ内における曲がりくねった経路を通って流れる際に薬剤の流量を調節する。臨床医は、インライン・フロー・コントローラ内の曲がりくねった経路の長さが増減する際、インライン・フロー・コントローラを回転させることで薬剤の流量を増減させることによって、流量を調整することができる。
本開示の様々な実施例は、複数の目盛りを含む上部ハウジングと、下部ハウジングと係合するとともに下部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、チューブの少なくとも一部を受け入れるために上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞と、を含むスライド式フロー・コントローラを提供することに関する。スライド式フロー・コントローラは、上部ハウジング内に取り付けられる上部セクションと、下部ハウジング内にスライド可能に配置される下部セクションと、を有する可撓性クランプを含み得る。上部ハウジング及び下部ハウジングは、互いに対してスライド可能に連結されて、(i)チューブの内腔が可撓性クランプによって圧迫されない開放位置から、(ii)チューブの内腔がクランプによって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置へ、チューブを移行させ得る。
いくつかの態様では、臨床医は、上部ハウジングをスライド移動により下部ハウジングに沿って移動させることによって、スライド式フロー・コントローラのチューブに流体接続されるIVチューブにおける流体流量を調整し得る。チューブを通る完全に開放した流体流はゼロ作動で生じ、その一方、完全に閉鎖した流れは、最大作動(0ml/hrの目盛り)で生じる。臨床医は、完全に開放した位置と完全に閉鎖した流れ位置との間でスライド式フロー・コントローラを作動させることによって所与の流量を設定し得る。
本開示の様々な態様によれば、スライド式フロー・コントローラは、上部ハウジングが下部ハウジングにわたって直線的にスライドするにつれ、低デュロメータ内部チューブの内腔を次第に挟むか又は締め付けるように動作し得る。この趣旨で、低デュロメータ内部チューブの一部がスライド式フロー・コントローラを通って延び得る。いくつかの実施例では、低デュロメータ内部チューブの各端にルアーが結合される。次いで、IVチューブは、流体がスライド式フロー・コントローラ内における低デュロメータ・チューブを通って流れ得るように低デュロメータ内部チューブをIVチューブと流体接続するためにルアーのそれぞれに接続され得る。
本開示の様々な実施例によれば、内部チューブは、可撓性クランプの対のガイド部材の開口内に位置付けられ得る。上部ハウジングが下部ハウジングに対して遠位にスライドするにつれ、下部ハウジングの多角傾斜表面が可撓性クランプの下部アームに係合する。可撓性クランプの上部アームは、上部ハウジング内に係留状態(固定状態)に保持され得る。作動時、下部ハウジングの多角傾斜表面との可撓性クランプの係合により、下部取り付けアームが上部アームへ向かって枢動又は回動するにつれ、可撓性クランプを強制的に閉鎖させる。この閉鎖作動により、上部アームと下部アームとの間の開き口が小さくなり、それにより、内部チューブの内腔が挟まれるとともに締め付けられ、そこを通る流体流が低減する。したがって、上部ハウジングを下部ハウジングの近位面に向けて近位に平行移動させると、スライド式フロー・コントローラの開放作動により、上部アームと下部アームとの間の開き口が大きくなり、それにより、流体流が増加する。
いくつかの実施例によれば、高流量範囲にわたる流量を調整するために数ミリメートルの作動が必要とされ得るとともに低流量範囲にわたる流量を調整するために数ミリメートルの作動が必要とされ得るように、多角傾斜表面の傾斜角が内部チューブ寸法に対して調整され得る。例えば、いくつかの実施例では、下部ハウジングの第1の傾斜セクションの傾斜角は、下部ハウジングの第2の傾斜セクションの傾斜角よりも大きいものであり得る。したがって、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、以下で詳述するように、現在既存のローラ・クランプによるフロー・コントローラに勝るいくつかの利点を提供する。
特に、現在のローラ・クランプに関する共通の問題は、流体流量が、低流量(約45ml/hr以下)で調整し難いことである。多くの場合、ローラ・ホイールは、完全に開放した状態から150ml/hrの流量を調整するためにローラ・クランプ本体に沿って数ミリメートル動かねばならず、その一方、45ml/hr~25ml/hrの調整には、ローラ・ホイールのほとんど気付かないほどの動きを要する。本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラは、現在のローラ・クランプに比べ、臨床的に関連する流量の範囲にわたって有用性(使い易さ)が増している。例えば、いくつかの実施例では、スライド式フロー・コントローラは、高流量での流体流を調整するために数ミリメートルの作動が必要とされるとともに低流量での流体流を調整するためにも同様に数ミリメートルの作動が必要とされるように設計され得る。したがって、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、下部ハウジングにおける非直線傾斜表面を特徴とすることによって低流量及び高流量での流量調整機能を高める。下部ハウジングの非直線傾斜表面は、種々の範囲の流量に関して具体的に調整される一連の傾斜角を特徴とする。低流量又は高流量のいずれかの範囲を調整するために下部ハウジングに対する上部ハウジングの数ミリメートルの作動が必要とされ得る。
さらに、現在のローラ・クランプに関する共通の問題は、ローラ・ホイールが多くの場合、小型でナーリング加工されており、小型ホイール幾何学形状及びナーリングにより、臨床医の親指に過度及び/又は長期の圧力が集中することである。したがって、臨床医は、特にIVチューブが比較的高いデュロメータを有する場合、ローラ・クランプを多数回作動させることから、そのワーク・シフトにより親指の疲労及び痛みを受けかねない。本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラは、現在のローラ・クランプよりも優れた人間工学的特性を有し、それにより、臨床医の快適性を高める。例えば、前述したように、臨床医は、上部ハウジング及び下部ハウジングを、流れを開放するために合わせるようにスライドさせるか又は流れを閉鎖するために離すようにスライドさせるかのいずれかによって、スライド式フロー・コントローラを作動させ得る。スライド式フロー・コントローラの全体寸法は、現在のフロー・コントローラ(例えば、上述したローラ・クランプによるフロー・コントローラ)と同様であり、容易に手にフィットする。そのようなものとして、スライド式フロー・コントローラを片手で作動させることができ、作動時に、現在のローラ・クランプに特徴付けられるホイール表面の単に上部ではなく、上部ハウジング及び下部ハウジングの表面全体を把持することができる。スライド式フロー・コントローラは、作動時に把持するためにローラ・クランプよりも大きな表面積を有しているため、その人間工学は、現在のローラ・クランプよりも優れている。
さらに、現在のローラ・クランプは多くの場合、ある範囲のIVチューブ内径及び外径にわたって適合性があるように設計されている。チューブ位置もまた、ローラ・クランプの本体内に厳格に制限されない。チューブがローラ・クランプ本体の溝内に位置付けられる場所の変化と複数のチューブ幾何学形状とが組み合わさる結果、所与の流量を設定する際にローラ・クランプ本体に沿ってホイール位置の変化が生じる。ホイール位置の変化により、現在のローラ・クランプは、ローラ・クランプ本体に沿ったホイール位置を所与としての流量を示すいかなる特徴部又はマークも有することができない。スライド式フロー・コントローラを用いて所与の流量を設定することは、意図的に再現可能であり、スライド式フロー・コントローラには、流量設定を示す特徴部(目盛り)がある。
さらに、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、非直線傾斜表面の傾斜角が特定の直径の低デュロメータ・チューブとの使用のために調整されるため、意図的に再現性を高める。本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラはまた、可撓性クランプのチューブ挟み下部アーム及び上部アームに対してチューブを垂直に配向状態及び保持状態に保つために管状ガイド部材を特徴とする。低デュロメータ内部チューブ幾何学形状が調節され得るとともに、可撓性クランプの上部アーム及び下部アーム内におけるチューブ位置が調節され得るため、作動量を所与としてのチューブが挟まれる量(したがって、流体流量)が再現可能である。この趣旨で、スライド式フロー・コントローラは、臨床医が所望に応じて流体流量を迅速に調整する助けとして用いることができるマーキングを特徴とし得る。
図1は、本開示のいくつかの実施例による、開放位置にあるスライド式フロー・コントローラの斜視図を示す。図2は、本開示のいくつかの実施例による、図1のスライド式フロー・コントローラの断面図である。図1及び図2に示すように、静脈内(IV)チューブのためのフロー・コントローラ100は、複数の目盛り16を含む上部ハウジング10と、下部ハウジング20と係合するとともに下部ハウジング20にスライド可能に連結される下部ハウジング20と、を含み得る。描かれているように、チューブ32の少なくとも一部を受け入れる空洞15が、上部ハウジング10と下部ハウジング20との間に画定され得る。例えば、上部ハウジング10は、チューブ32の第1の側に空洞15の一部を画定する第1の表面51を有し得、下部ハウジング20は、チューブ32の第2の側に空洞15の一部を画定する第2の表面(すなわち、傾斜表面22)を有し得る。いくつかの実施例では、チューブ32は、IVセットのIVチューブに流体接続され得る。これらの実施例では、可撓性チューブ32をIVチューブに接続する一対のコネクタ30が、可撓性チューブ32の反対両端部に配置され得る。例えば、一対のコネクタ30は、スライド式コントローラ100の可撓性内部チューブ32をIVセットのIVチューブと流体接続するルアー・コネクタであってもよい。しかしながら、本開示の様々な実施例は、前述の構成に限定されず、チューブ32はIVチューブであってもよい。
いくつかの実施例では、図2に示すように、フロー・コントローラ100は、上部ハウジング10内に取り付けられる上部セクション41と、下部ハウジング20内にスライド可能に配置される下部セクション43と、を有する可撓性クランプ40をさらに含み得る。以下でさらに詳細に説明することになるように、上部ハウジング10及び下部ハウジング20は、互いに対してスライド可能に連結されて、(i)チューブ32の内腔がクランプ40によって圧迫されない開放位置(図1及び図2に示されている)から、(ii)チューブ32の内腔がクランプ40によって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置(図3及び図4に示されている)へ、チューブを移行させ得る。
図5Aは、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラの可撓性クランプの斜視図である。描かれているように、可撓性クランプ40の上部セクション41は、上部ハウジング10内に可撓性クランプ40を取り付ける上部アーム42を含み得る。特に、上部アーム42は、上部アーム42を上部ハウジング10内に係留状態に保持する一対の係留接触部材44を含む長手方向延在本体の形態であり得る。特に、係留接触部44は、係留接触部材44を互いに接続する長手方向延在本体を有する上部アーム42の反対両端部に配置され得る。描かれているように、係留接触部44は正方形状を有し得る。しかしながら、本開示の様々な実施例は、前述の構成に限定されない。他の実施例では、係留接触部44は、上部アームを上部ハウジング10内に保持又は他の場合では拘束することが可能な矩形又は他の適した多角形状を有してもよい。特に、上部アームが上部ハウジング内に保持又は他の場合では拘束されるため、上部ハウジング10の移動又は平行移動により、下部ハウジングに対して可撓性クランプ40に対応する動きがもたらされる。可撓性クランプ40の下部セクション43は、下部ハウジング20内に配置される長手方向延在本体の形態の下部アーム46を含み得る。上部ハウジング10が下部ハウジング20に対して平行移動又は他の場合ではスライドするにつれ、下部アーム46もまた、下部ハウジングの傾斜表面に対して平行移動及びスライドし、それにより、チューブ32を挟むとともにチューブの内腔を締め付けて、チューブ32を通って流れる流体の量を調節又は他の場合では選択的に制限するように、下部アーム46を上部アーム42へ向けて枢動又は他の場合では回動させる。したがって、チューブ32は、可撓性クランプ40によって撓む又は他の場合では挟まれる若しくは圧迫されることが可能な低デュロメータ・チューブであり得る。例えば、チューブの幾何学形状及び特性(デュロメータ、内径、外径、同心性)が調節され得るとともにスライド式フロー・コントローラの本体が特にチューブとともに作用するように調整され得るため、作動の程度を所与としての期待流量が予測され得る。
図5Bは、本開示のいくつかの実施例による、内部チューブ32が受け入れられている、図5Aの可撓性クランプの斜視図である。図5Cは、本開示のいくつかの実施例による、内部チューブ32が受け入れられている、図5Aの可撓性クランプの上面図を示す。図5B及び図5Cを参照すると、可撓性クランプ40は、上部アーム42及び下部アーム46を互いに接続する可撓性ガイド部材48をさらに含み得る。特に、描かれているように、可撓性ガイド部材48は、上部アーム43から下部アーム46にそれぞれ延びる一対のヒンジ・アーム49を含み得る。いくつかの実施例では、ヒンジ・アーム49のそれぞれは、ヒンジ部分45を有する湾曲体の形態であってもよく、上部ハウジングが下部ハウジング20に対して平行移動又はスライドするとそのヒンジ部分を中心に下部アーム46が上部アーム42へ向かって枢動又は回動する。描かれているように、ヒンジ・アーム49は、チューブ32が通って延出し得る開口47を画定するように互いから離間し得る。例えば、チューブ32は、ガイド部材48のヒンジ・アーム49を通って延出し、それにより、可撓性クランプ40に対して垂直に配向されることが可能となる。
したがって、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対して平行移動又はスライドすると、下部アーム46が下部ハウジングの傾斜表面22に対して平行移動及びスライドすることで、ヒンジ・アーム49が内方に撓むとともに下部アーム46を上部アームへ向けて動かす。したがって、チューブ32は、下部アームが上部アーム42に向かって枢動又は回動するにつれ、挟まれ得る又は他の場合では圧迫され得る。そのようなものとして、開口47を通って延出するチューブ32の内腔の一部は、チューブ32を通る流体流を低減させるように締め付けられ得る。
いくつかの実施例では、上部アーム42及び下部アーム46のうちの少なくとも一方は、摩擦低減表面を有し得る。例えば、上部アーム42及び下部アーム46のうちの少なくとも一方は、研磨面であってもよく、又は、摩擦低減材料(例えば、グリース、オイル、滑らかなプラスチック等)でコーティング若しくは他の場合では形成されてもよい。したがって、上部ハウジングが下部ハウジング20に対して移動すると、下部アーム46は、摩擦遅延なく又は他の場合ではその移動に抗することなく、下部ハウジングの傾斜表面22に対して容易に平行移動及びスライドし得る。
図6は、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラの上部ハウジング及び可撓性クランプの斜視図である。図7は、本開示のいくつかの実施例による、上部ハウジングに取り付けられた可撓性クランプの斜視図である。
いくつかの実施例によれば、上部ハウジング10は、上部アーム42の反対両端部に対応する距離で互いから軸方向に対向して位置決めされた一対の取り付け開口17を含み得る。したがって、可撓性クランプ40が上部ハウジング10内に取り付けられた、フロー・コントローラ100の組み立て状態では、係留接触部44は開口17内に取り付けられている。そのようなものとして、上部アーム42は、上部ハウジング10内に係留状態に保持され、上部アーム42の円筒体の長手方向中心軸を中心に傾動又は他の形で回動することが防止される。
図8は、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラの上部ハウジングの上面の斜視図である。図9は、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラの上部ハウジングの下面の斜視図である。図6及び図7を引き続き参照しながら、図8及び図9を参照すると、上部ハウジング10は、近位面18及び遠位面23を有し得る。したがって、上部ハウジング10は、近位面18から遠位面23にかけて長手方向に延在し得る。描かれているように、近位面18は、上部突出部14と、下部突出部19と、上部突出部14と下部突出部19との間に画定される溝13と、を含み得る。下部突出部14は、近位面18から遠位面23にかけて長手方向に延在し得る。以下でさらに詳細に説明することになるように、下部突出部19は、下部ハウジング20の対応するガイド溝24と相互作用するとともにガイド溝にスライド可能に配置され得る。下部突出部19は、上面9及び下面11を有し得る。いくつかの実施例では、図8及び図9に示すように、上面9及び下面11は、それぞれの摩擦増加表面を有し得る。例えば、上面9及び下面11はそれぞれ、上面9及び下面11と下部ハウジングのガイド溝24との間の摩擦を増加させるように粗面34及び36等のテクスチャ表面であってもよい。前述した構成は、スライド式フロー・コントローラ100の意図しない作動(すなわち、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10のスライド)を防止する上で有利である。
図10A~図12Bは、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラの下部ハウジングの斜視図である。上部ハウジングと同様に、下部ハウジングは、近位面26及び遠位面30を含み得る。描かれているように、下部ハウジングは、近位面26から遠位面30にかけて長手方向に延在し得る。ガイド溝24が、下部ハウジング20の長さに沿って画定され得、近位面26から遠位面30にかけて延在する。上記で説明したように、下部突出部19は、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対してスライドすることを可能にするようにガイド溝24にスライド可能に取り付けられ得る。いくつかの実施例では、上記で説明したように、下部ハウジング20は、チューブ32の第2の側に空洞の一部を画定する表面22を有し得る。描かれているように、第2の表面22は、傾斜表面であり得る。動作時、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対して直線的に移動又はスライドするにつれ、可撓性クランプ40の下部アーム46もまた、傾斜表面22に沿ってスライドする。傾斜表面22が角度付けられているため、可撓性クランプ40が下部ハウジング20の遠位面30へ向かって移動するか又は他の場合ではスライドするにつれ、下部アーム46は撓み、傾斜角の勾配又はスロープの垂直成分に対応する距離、上方へ枢動又は他の場合では偏向される。下部アーム46が上部アーム42へ向かって上方へ偏向されるにつれ、チューブ32は、上部アーム42と下部アーム46との間に挟まれるとともに圧迫されて、チューブ32の内腔を通る医療用流体の流れを低減又は他の場合では遮断及び停止する。
本開示の様々な実施例によれば、下部ハウジング20の上面37は、第1のセクション27と、第2のセクション39と、第1のセクション27と第2のセクション39との間に移行段29とを含み得る。移行段29は、下端29A及び上端29Bを含み得る。描かれているように、第1のセクション27は、下部ハウジング20の近位面26から移行段29の下端29Aにかけて延在し得、第2のセクション39は、移行段29の上端29Bから下部ハウジング20の遠位面30にかけて延在し得る。したがって、図10A及び図10Bに示すように、第2のセクション39は、第1のセクション27よりも上に、移行段29の高さに対応する距離で高くされ得る。いくつかの実施例では、移行段29は停止面であり得、そのため、スライド式フロー・コントローラ100の閉鎖状態では、上部ハウジング10の上部突出部14は、停止面29に当接し、それにより、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10のさらなる遠位移動を制限する。特に、上部突出部は、上部ハウジング10が完全に閉鎖した(0ml/hr)位置に達すると停止面29に接触するインターフェース面12を含み得る。
停止面29は、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10の移動を制限して、上部ハウジング10が図3の閉鎖位置に達したという触覚表示を提供するように、及び/又は、開放する力又は圧力が加えられて、上部ハウジング10を下部ハウジング20の近位面26へ向けて移動させるまで、上部ハウジング10を閉鎖位置にロック又は保持するように構成され得る。停止面29が移行段29の形態で示されているが、停止面29は他の場所において又は他の構造形態を用いて設けられてもよい。例えば、停止面29は、上部ハウジング10及び下部ハウジング20における相補的な構造部であって、相互作用(例えば、スナップ嵌め(snap together)、当接、及び/又は他の場合では相互作用)して上部ハウジング10の移動を停止させるとともにスライド式フロー・コントローラ100を閉鎖構成にロックする、相補的な構造部により実施されてもよい。
本開示の様々な実施例によれば、下部ハウジング20の近位面26は、下部ハウジング20の近位面26において、ガイド溝24の少なくとも一部を横切って延びる近位停止面25を有し得る。特に、示すように、近位停止面25は、内方に(すなわち、停止面29へ向かって遠位に)角度付けられている傾斜表面の形態であり得る。したがって、図1に示すように、スライド式フロー・コントローラ100の完全に開放した状態では、上部ハウジング10の下部突出部19は停止面25に当接し、それにより、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10のさらなる近位移動を制限する。特に、近位停止面25は、上部ハウジング10が完全に開放した位置に達すると下部突出部19に接触するインターフェース面25Aを含み得る。
したがって、停止面29と同様に、近位停止面25は、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10の移動を制限して、上部ハウジング10が図1の完全に開放した位置に達したという触覚表示を提供するように構成され、及び/又は、閉鎖する力又は圧力が加えられて、上部ハウジング10を下部ハウジング20の停止面29へ向けて遠位に移動させるまで、上部ハウジング10を開放位置にロック又は保持するように構成され得る。停止面29が傾斜表面25の形態であるものとして示されているが、停止面25は他の場所において又は他の構造形態を用いて設けられてもよい。例えば、停止面25は、上部ハウジング10及び下部ハウジング20における相補的な構造部であって、相互作用(例えば、スナップ嵌め、当接、及び/又は他の場合では相互作用)して上部ハウジング10の移動を停止させるとともにスライド式フロー・コントローラ100を完全に開放した構成にロックする、相補的な構造部により実施されてもよい。
本開示の様々な実施例によれば、ガイド溝24は、少なくとも1つの摩擦増加表面を含み得る。例えば、図11A及び図11Bに示すように、ガイド溝24は、第1の摩擦増加表面21を含み得る。いくつかの実施例では、図12A及び図12Bに示すように、ガイド溝24は、さらなる又は第2の摩擦増加表面35を含み得る。例えば、上部ハウジング10のテクスチャ面34又は粗面36と同様に、摩擦増加表面21及び35はそれぞれ、上面9及び下面11と下部ハウジングのガイド溝24との間の摩擦を増加させるようにテクスチャ面又は粗面であってもよい。前述した構成は、スライド式フロー・コントローラ100の意図しない作動(すなわち、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10のスライド)を防止する上で有利である。
図13Aは、本開示のいくつかの実施例による、スライド式フロー・コントローラ100の下部ハウジング20の断面図である。描かれているように、傾斜表面22は、第1の傾斜角を有する第1の傾斜セクション28Aと、第1の傾斜角とは異なる第2の傾斜角を有する第2の傾斜セクション28Bと、を含み得る。いくつかの実施例では、第1の傾斜セクション28Aの傾斜角は、第2の傾斜セクション28Bの傾斜角よりも大きいものであり得る。例えば、描かれているように、第1の傾斜セクション28Aの勾配又はスロープは、第2の傾斜セクション28Bの勾配又はスロープよりも急であってもよく又は大きくてもよい。いくつかの実施例では、第1の傾斜セクション28Aの傾斜角は、スライド式フロー・コントローラ100のより高い流体流範囲でチューブ32を通る流体流を調節するために、第2の傾斜セクション28Bの傾斜角よりも急に又は大きく形成され得る。例えば、第1の傾斜セクション28Aの傾斜角は、より高い流体流量(例えば、完全に開放した状態から80ml/hrの流量目盛りの間)の領域でチューブ32を通る流れを調節するように形成されてもよい。同様に、第2の傾斜セクション28Bの傾斜角は、スライド式フロー・コントローラ100のより低い流体流範囲でチューブ32を通る流体流を調節するために第1のセクション28の傾斜角よりも平らに又は小さく形成され得る。例えば、第2の傾斜セクション28Bの傾斜角は、完全に閉鎖した状態(0ml/hr)から80ml/hrの流量目盛りの間でチューブ32を通る流れを調節するように形成されてもよい。
上記で説明したように、種々の傾斜角を有する複数の傾斜セクション28A及び28Bを有する、下部ハウジングの非直線的な傾斜表面22は、高流量の領域での傾斜角が低流量の領域での傾斜角よりも高いように形成され得る。したがって、高流量の領域での作動の場合、チューブ圧閉の割合は、低流量の領域での作動の場合よりも迅速に生じる。そのようなものとして、第1の傾斜セクション28Aの傾斜角及び第2の傾斜セクション28Bの傾斜角は、低流量を設定するのに必要とされる作動が数ミリメートルの作動を用いるようにチューブ幾何学形状に対して調整され得る。
図13Bは、下部ハウジング20の傾斜表面22の摩擦低減表面を示す。本開示の様々な実施例によれば、傾斜表面22は、摩擦低減表面を有し得る。例えば、傾斜表面22は、研磨面であってもよく、又は、摩擦低減材料(例えば、グリース、オイル、滑らかなプラスチック等)でコーティング若しくは他の場合では形成されてもよい。したがって、上部ハウジングが下部ハウジング20に対して移動すると、下部アーム46は、摩擦遅延なく又は他の場合ではその移動に抗することなく、下部ハウジング20の傾斜表面22に対して容易に平行移動及びスライドし得る。
図14A~図14Eは、本開示のいくつかの実施例による、完全に開放した状態にあるスライド式フロー・コントローラ100の、上部ハウジング10と、可撓性クランプ40と、下部ハウジング20とのアセンブリを示す。図14Aは、本開示のいくつかの実施例による、完全に開放した状態にあるスライド式フロー・コントローラの、上部ハウジングと、可撓性クランプと、下部ハウジングとのアセンブリの斜視図である。図14Bは、本開示のいくつかの実施例による、図14Aの上部ハウジングと、可撓性クランプと、下部ハウジングとのアセンブリの断面図である。図14A及び図14Bの例では、フロー・コントローラ100は、チューブ32(アセンブリの構成要素の相互接続を見やすくするために示されていない)が圧迫されない開放位置に上部ハウジング10が配置されている、完全に開放した構成で示されている。描かれているように、完全に開放した位置では、可撓性クランプ40は、下部ハウジング20の第1の傾斜セクション28Aに下部アーム46がある状態で位置している。完全に開放した位置では、可撓性クランプ40は、図14Bに示された、撓められていない又は圧迫されていない状態にあり得る。
動作時、ユーザからの、上部ハウジング10の外面に直接かかる圧力に応じて、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対して平行移動又はスライドし得る。これに応じて、下部アーム46が、下部ハウジング20の第2の傾斜セクション28Bに向かって第1の傾斜セクション28Aに抗して平行移動及びスライドすることで、ヒンジ・アーム49が内方へ半径方向に撓むとともに下部アーム46を上部アーム42へ向けて動かし得る。したがって、チューブ32は、下部アーム46が上部アーム42へ向かって枢動又は回動するにつれ、挟まれ得る又は他の場合では圧迫され得る。そのようなものとして、ガイド部材48の開口47を通って延出するチューブ32(図5Bに示されている)の内腔の一部が、チューブ32を通る流体流を低減させるように締め付けられ得る。
図14Cは、上部ハウジングが、図14A及び図14Bに示されている完全に開放した位置から、チューブ32(アセンブリの構成要素の相互接続を見やすくするために示されていない)の一部が上部ハウジング10と下部ハウジング20との間で可撓性クランプ40によって部分的に圧迫され得る部分的に開放位置へ、直線的にスライドされた後での、フロー・コントローラ100の斜視図を示す。上部ハウジング10が下部ハウジング20に対してさらに平行移動又は他の場合ではスライドするにつれ、下部アーム46も同様に、下部ハウジングの第2の傾斜セクション28Bに抗して平行移動及びスライドし、それにより、下部アーム46が上部アーム42へ向けてさらに枢動又は他の場合では回動することで、チューブ32をさらに挟むとともにチューブ32の内腔をさらに締め付けて、チューブ32を通って流れる流体の量を調節又は他の場合では選択的に制限するようにする。
図14Dは、本開示のいくつかの実施例による、閉鎖状態にあるスライド式フロー・コントローラの、上部ハウジングと、可撓性クランプと、下部ハウジングとのアセンブリの斜視図である。図14Eは、本開示のいくつかの実施例による、図14Dの上部ハウジングと、可撓性クランプと、下部ハウジングとのアセンブリの断面図である。動作時、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対してさらに遠位に平行移動又は他の場合ではスライドするにつれ、下部アーム46も同様に、下部ハウジングの第2の傾斜セクション28Bに抗してさらに遠位に平行移動及びスライドし、それにより、下部アーム46が上部アーム42へ向けてさらに枢動又は他の場合では回動することで、チューブ32をさらに挟むとともにチューブ32の内腔を完全に締め付けて、流体がチューブ32を通って流れることを阻止するようにする。
前述したように、停止面29(図10A~図13Aに示されている)は、下部ハウジング20に対する上部ハウジング10の移動を制限して、上部ハウジング10が図14Dの閉鎖位置に達したという触覚表示を提供し得る。停止面29はまた、開放する力又は圧力が加えられて、上部ハウジング10を下部ハウジング20の近位面26へ向けて近位に移動させるまで、上部ハウジング10を閉鎖位置にロック又は保持し得る。
したがって、上部ハウジング10は、下部ハウジング20に対してスライド可能であり得、(i)チューブ32がガイド部材48の開口47内で圧迫され得ない、図14A及び図14Bの開放位置と、(ii)開放位置から直線的に離隔しているとともに、チューブ32が可撓性クランプの上部アーム42と下部アーム46との間で圧迫されてチューブ32を通る医療用流体の流れを停止させる、図14D及び図14Eに示された閉鎖位置と、の間で、直線的に移動(例えば、スライド)することができる。そのようなものとして、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは有利には、現在既存のローラ・クランプによるフロー・コントローラに比べ、向上した流体流性能を提供する。特に、上部ハウジング10が下部ハウジング20に対して遠位に移動し、可撓性クランプ40の下部アーム46が上部アーム42へ向かって撓まされるか、回動されるか、又は他の場合では枢動されるにつれ、低デュロメータ内部チューブが次第に圧閉し、それにより、内部チューブを通る流体流を低減させる。
本開示の様々な実施例によれば、直線的にスライド可能な上部ハウジング10は、図14A及び図14Bの開放位置と図14D及び図14Eの閉鎖位置との間で連続的にスライド可能である。開放位置と閉鎖位置との間で直線的にスライド可能な上部ハウジング10の各中間位置は、図14Cに示すように、チューブを通る対応する中間流量を設定するための、可撓性クランプの上部アーム42と下部アーム46との間でのチューブ32の中間的な圧迫に関連付けられ得る。
したがって、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、以下で詳述するように、現在既存のローラ・クランプによるフロー・コントローラに勝るいくつかの利点を提供する。
特に、現在のローラ・クランプに関する共通の問題は、流体流量が、低流量(約45ml/hr以下)で調整し難いことである。多くの場合、ローラ・ホイールは、完全に開放した状態から150ml/hrの流量を調整するためにローラ・クランプ本体に沿って数ミリメートル動かねばならず、その一方、45ml/hr~25ml/hrの調整には、ローラ・ホイールのほとんど気付かないほどの動きを要する。本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラは、現在のローラ・クランプに比べ、臨床的に重要な流量の範囲にわたって有用性(使い易さ)が増している。例えば、いくつかの実施例では、スライド式フロー・コントローラは、高流量での流体流を調整するために数ミリメートルの作動が必要とされるとともに低流量での流体流を調整するためにも同様に数ミリメートルの作動が必要とされるように設計され得る。したがって、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、下部ハウジングにおける非直線傾斜表面を特徴とすることによって低流量及び高流量での流量調整機能を高める。下部ハウジングの非直線傾斜表面は、種々の範囲の流量に関して具体的に調整される一連の傾斜角を特徴とする。低流量又は高流量のいずれかの範囲を調整するために下部ハウジングに対する上部ハウジングの数ミリメートルの作動が必要とされ得る。
さらに、現在のローラ・クランプに関する共通の問題は、ローラ・ホイールが多くの場合、小型でナーリング加工されており、小型ホイール幾何学形状及びナーリングにより、臨床医の親指に過度及び/又は長期の圧力が集中することである。したがって、臨床医は、特にIVチューブが比較的高いデュロメータを有する場合、ローラ・クランプを多数回作動させることから、そのワーク・シフトにより親指の疲労及び痛みを受けかねない。本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラは、現在のローラ・クランプよりも優れた人間工学的特性を有し、それにより、臨床医の快適性を高める。例えば、前述したように、臨床医は、上部ハウジング及び下部ハウジングを、流れを開放するために合わせるようにスライドさせるか又は流れを閉鎖するために離すようにスライドさせるかのいずれかによって、スライド式フロー・コントローラを作動させ得る。スライド式フロー・コントローラの全体寸法は、現在のフロー・コントローラ(例えば、上述したローラ・クランプによるフロー・コントローラ)と同様であり、容易に手にフィットする。そのようなものとして、スライド式フロー・コントローラを片手で作動させることができ、作動時に、現在のローラ・クランプに特徴付けられるホイール面の単に上部ではなく、上部ハウジング及び下部ハウジングの表面全体を把持することができる。スライド式フロー・コントローラは、作動時に把持するためにローラ・クランプよりも大きな表面積を有しているため、その人間工学は、現在のローラ・クランプよりも優れている。
さらに、現在のローラ・クランプは多くの場合、ある範囲のIVチューブ内径及び外径にわたって適合性があるように設計されている。チューブ位置もまた、ローラ・クランプの本体内に厳格に制限されない。チューブがローラ・クランプ本体の溝内に位置付けられる場所の変化と複数のチューブ幾何学形状とが組み合わさる結果、所与の流量を設定する際にローラ・クランプ本体に沿ってホイール位置の変化が生じる。ホイール位置の変化により、現在のローラ・クランプは、ローラ・クランプ本体に沿ったホイール位置を所与としての流量を示すいかなる特徴部又はマークも有することができない。スライド式フロー・コントローラを用いて所与の流量を設定することは、意図的に再現可能であり、スライド式フロー・コントローラには、流量設定を示す特徴部(目盛り)がある。
さらに、本明細書に記載される様々な実施例のスライド式フロー・コントローラは、非直線傾斜表面の傾斜角が特定の直径の低デュロメータ・チューブとの使用のために調整されるため、意図的に再現性を高める。チューブの幾何学形状及び特性(デュロメータ、内径、外径、同心性)が調節され得るとともにスライド式フロー・コントローラの上部ハウジング及び下部ハウジング(すなわち、本体)が特に所望のチューブとともに作用するように調整され得るため、作動の程度を所与としての期待流量がより容易に予測され得る。
本明細書に記載されるスライド式フロー・コントローラはまた、チューブを可撓性クランプのチューブ挟み下部アーム及び上部アームに対して垂直に配向状態及び保持状態に保つためのチューブ・ガイド部材を特徴とする。低デュロメータ内部チューブ幾何学形状が調節され得るとともに、可撓性クランプの上部アーム及び下部アーム内におけるチューブ位置が調節され得るため、作動量を所与としてのチューブが挟まれる量(したがって、流体流量)が再現可能である。この趣旨で、スライド式フロー・コントローラは、臨床医が所望に応じて流体流量を迅速に調整する助けとして用いることができるマーキングを特徴とし得る。
本開示の1つ又は複数の実施例では、内部チューブを有するフロー・コントローラは、複数の目盛りを含む上部ハウジングと、下部ハウジングと係合するとともに下部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、内部チューブの少なくとも一部を受け入れるために上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞と、上部ハウジング内に取り付けられる上部セクションと、下部ハウジング内にスライド可能に配置される下部セクションと、を有する可撓性クランプであって、上部ハウジング及び下部ハウジングは、互いに対してスライド可能に連結されて、(i)チューブの内腔が可撓性クランプによって圧迫されない開放位置から、(ii)内部チューブの内腔が可撓性クランプによって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置へ、内部チューブを移行させる、可撓性クランプと、を有する。
本開示の態様では、可撓性クランプの上部セクションは、上部アームを有し、下部セクションは、下部アームを有し、可撓性クランプは、上部アーム及び下部アームを互いに接続する可撓性ガイド部材をさらに有する。本開示の態様では、上部アームは、上部アームの反対両端部にそれぞれ配置された、一対の係留接触部材を有し、上部ハウジングは、上部アームの反対両端部に対応する距離で互いから軸方向に対向して位置決めされた一対の取り付け開口をさらに有し、係留接触部材はそれぞれ、それぞれの取り付け開口内に取り付けられる。本開示の態様では、上部アーム及び下部アームはそれぞれ、円筒形状長手方向延在本体を有し、上部アームの円筒形状長手方向延在本体は、係留接触部材を互いに接続し、下部アームの円筒形状長手方向延在本体は、下部ハウジング内にスライド可能に取り付けられ、可撓性ガイド部材は、一対のヒンジ・アームを有し、ヒンジ・アームのそれぞれは、上部アーム及び下部アームの円筒形状長手方向延在本体を互いに接続する。
本開示の態様では、ヒンジ・アームは、内部チューブが通って延出する開口を画定するように互いから離間している。本開示の態様では、上部ハウジングは、チューブの第1の側に空洞の一部を画定する第1の表面を有し、下部ハウジングは、チューブの第2の側に空洞の一部を画定する第2の表面を有し、第2の表面は、傾斜表面である。本開示の態様では、傾斜表面は、第1の傾斜角を有する第1の傾斜セクションと、第1の傾斜角とは異なる第2の傾斜角を有する第2の傾斜セクションと、を有する。本開示の態様では、第1の傾斜角は、第2の傾斜角よりも大きい。本開示の態様では、上部ハウジングは、近位面及び遠位面を有し、上部ハウジングは、近位面から遠位面にかけて長手方向に延在し、近位面は、上部突出部、下部突出部、及び上部突出部と下部突出部との間に画定される溝と、を有し、下部突出部は、近位面から遠位面にかけて長手方向に延在する。
本開示の態様では、下部ハウジングは、近位面及び遠位面であって、下部ハウジングが近位面から遠位面にかけて長手方向に延在する、近位面及び遠位面と、近位面から遠位面にかけて延在するガイド溝であって、下部突出部が、上部ハウジングを下部ハウジングに対して移動させるようにガイド溝内にスライド可能に取り付けられる、ガイド溝と、を有する。本開示の態様では、下部ハウジングの上面は、第1のセクションと、第2のセクションと、第1のセクションと第2のセクションとの間に移行段と、を有し、移行段は、下端及び上端を有し、第1のセクションは、下部ハウジングの近位面から移行段の下端にかけて延在し、第2のセクションは、移行段の上端から下部ハウジングの遠位面にかけて延在する。
本開示の態様では、第2のセクションは、第1のセクションよりも上に、移行段の高さに対応する距離で高くされ、移行段は停止面を有し、フロー・コントローラの閉鎖状態では、上部ハウジングの上部突出部は、停止面に当接する。本開示の態様では、下部ハウジングの近位面は、下部ハウジングの近位面において、ガイド溝の少なくとも一部を横切って延びる近位停止面を有し、フロー・コントローラの開放状態では、上部ハウジングの下部突出部は、近位停止面に当接する。本開示の態様では、内部チューブは、低デュロメータ・チューブを有し、フロー・コントローラは、チューブの反対両端部に配置された、内部チューブを静脈内(IV)セット・チューブに接続する一対のルアー取付具をさらに有する。
本開示の1つ又は複数の実施例では、静脈内(IV)チューブのためのフロー・コントローラであって、複数の目盛りを含む上部ハウジングと、傾斜表面を有するとともに上部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、上部ハウジング内に取り付けられるとともに下部ハウジングに延びる可撓性クランプと、可撓性クランプのガイド部分を通って延出する、上部ハウジングと下部ハウジングとの間に画定される空洞内に配置される可撓性内部チューブであって、上部ハウジングは、可撓性クランプが可撓性チューブの一部を圧迫するように下部ハウジングに対してスライドするように構成される、可撓性内部チューブと、を有する。
本開示の態様では、可撓性内部チューブをIVチューブに接続する一対のルアー・コネクタが、可撓性チューブの反対両端部に配置される。本開示の態様では、傾斜表面は、第1の傾斜角を有する第1のセクションと、第1の傾斜角よりも小さい第2の傾斜角を有する第2のセクションと、を有する。本開示の態様では、上部ハウジングは、近位面及び遠位面を有し、上部ハウジングは、近位面から遠位面にかけて長手方向に延在し、近位面は、上部突出部、下部突出部、及び上部突出部と下部突出部との間に画定される溝と、を有し、下部突出部は、近位面から遠位面にかけて長手方向に延在する。
本開示の態様では、下部ハウジングは、近位面及び遠位面であって、下部ハウジングが近位面から遠位面にかけて長手方向に延在する、近位面及び遠位面と、近位面から遠位面にかけて延在するガイド溝であって、下部突出部が、上部ハウジングを下部ハウジングに対して移動させるようにガイド溝内にスライド可能に取り付けられる、ガイド溝と、を有する。本開示の態様では、下部突出部及びガイド溝のうちの少なくとも一方は、少なくとも1つの摩擦増加表面を有する。本開示の態様では、可撓性クランプは、上部ハウジング内に取り付けられる上部アームと、傾斜表面に係合するように下部ハウジングに延びる、摩擦低減表面を有する下部アームと、を有する。本開示の態様では、下部ハウジングの近位面は、下部ハウジングの近位面において、ガイド溝の少なくとも一部を横切って延びる近位停止面を有し、フロー・コントローラの開放状態では、上部ハウジングの下部突出部は、近位停止面に当接する。
本主題の技術は、例えば、上述した様々な態様に従って示される。本開示は、当業者がいずれも本明細書に記載された様々な態様を実践することを可能にするために提供される。本開示は、主題の技術の様々な実例を提供しており、主題の技術は、これらの実例に限定されない。これらの態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書において定義される包括的な原理は他の態様に適用され得る。
単数形の要素への言及は、具体的にそのように述べられていない限り、「1つ及びただ1つ」を意味するのではなく、「1つ又は複数」を意味することを意図されている。具体的にそうでないことが述べられていない限り、「いくつか」という用語は、1つ又は複数を指す。男性形の代名詞(例えば、彼の)は、女性及び中性(例えば、彼女の及びその)を含み、その逆もまた同様である。見出し及び小見出しがある場合、どちらであってもそれらは単に便宜上使用されているにすぎず、本発明を限定しない。
「例示的な」という語は、本明細書において「実例又は例示として役立つ」ことを意味するのに用いられる。本明細書において「例示的な」として記載される態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも好ましい又は有利であると解釈されない。一態様では、本明細書に記載された様々な代替的な構成及び動作は、少なくとも等価であるとみなされてもよい。
本明細書において使用されているように、一連の事項に続く「~うちの少なくとも1つ」という語句は、それら事項の任意のものを分離するための用語「又は」を伴う場合、列挙されたものの各事項ではなく、全体として列挙されたものを修飾する。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、少なくとも1つの事項を選択する必要はなく、むしろ、この語句は、事項の任意の1つの少なくとも1つ、及び/又は事項の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/又は事項のそれぞれのうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。実例として、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」という語句は、Aのみ、Bのみ、又はCのみ、或いはA、B、及びCの任意の組み合わせを指すことができる。
「態様」等の語句は、そのような態様が主題の技術に不可欠であることも、そのような態様が主題の技術のすべての構成に当てはまることも示唆しない。態様に関する開示は、すべての構成或いは1つ又は複数の構成に当てはまり得る。態様は、1つ又は複数の実例を提供し得る。態様等の語句は、1つ又は複数の態様を指すことがあり、その逆もまた同様である。「実施例」等の語句は、そのような実施例が主題の技術に不可欠であることも、そのような実施例が主題の技術のすべての構成に当てはまることも示唆しない。実施例に関する開示は、すべての実施例或いは1つ又は複数の実施例に当てはまり得る。実施例は、1つ又は複数の実例を提供し得る。実施例等の語句は、1つ又は複数の実施例を指すことがあり、その逆もまた同様である。「構成」等の語句は、そのような構成が主題の技術に不可欠であることも、そのような構成が主題の技術のすべての構成に当てはまることも示唆しない。構成に関する開示は、すべての構成、或いは1つ又は複数の構成に当てはまり得る。構成は、1つ又は複数の実例を提供し得る。構成等の語句は、1つ又は複数の構成を指すことがあり、その逆もまた同様である。
一態様では、別段の記載がない限り、本明細書に記載されるすべての測定値、値、評点、位置、大きさ、寸法、及び他の仕様は、以下に続く特許請求の範囲におけるものを含め、概略的なものであり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能及びそれらが属する技術分野の慣例に矛盾しない、合理的な範囲を有することを意図される。
開示されているプロセス又は方法におけるステップ又は動作の特定の順序又は階層は、例示的なアプローチの例示であることが理解される。実施の優先度又はシナリオに基づいて、ステップ、動作又はプロセスの特定の順序又は階層は、配置換えされてもよいことが理解される。ステップ、動作又はプロセスのうちのいくつかは、同時に実施されてもよい。いくつかの実施の優先度又はシナリオでは、特定の動作が実施されてもよく、又は実施されなくてもよい。ステップ、動作、又はプロセスのうちのいくつか又はすべては、ユーザの介入なく、自動的に実施され得る。方法の請求項は、様々なステップ、動作又はプロセスの要素をサンプル順序で提示するために提供され得、提示されている特定の順序又は階層に限定されることを意味していない。
当業者に知られているか又は後で知られることになる、本開示の全体を通して記載される様々な態様の要素に対するすべての構造的及び機能的な均等物は、明確に参照により本明細書に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることを意図されている。さらに、本明細書に開示されているいかなるものも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に供されることを意図されていない。請求項のいかなる要素も、その要素が、「~ための手段(means for)」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、又は、方法の場合において、その要素が、「~ためのステップ(step for)」という語句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈されるべきではない。そのうえ、「含む(include)」、「有する(have)」等の用語が使用される限りにおいて、そのような用語は、「有する(comprise)」が請求項の中の移行句として用いられる場合に解釈されるように、「有する(comprise)」という用語と同様にして包括的であることが意図されている。
本開示の発明の名称、背景技術、発明の概要及び図面の簡単な説明は、これによって本開示に組み込まれ、本開示の限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な実例として提供される。本開示は、これらが請求項の範囲又は意味を限定するように使用されないという理解のもとで提出される。さらに、詳細な説明において、説明は例示的な実例を提供しており、また、本開示を合理化する目的で様々な実施例において様々な特徴がともにグループ化されていることが分かる。本開示の方法は、特許請求されている主題がいずれの請求項の中で明示的に記載されているよりも多くの特徴を要するという意図を示すものとして解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が示すように、本発明の主題は、単一の開示されている構成又は動作のすべての特徴よりも少ない特徴にある。
特許請求の範囲は、本明細書に記載される態様に限定されることを意図されるのではなく、特許請求の範囲の文言に矛盾しない完全な範囲を与えられるべきであり、すべての法的均等物を包含するものとする。しかしながら、請求項のいずれも、米国特許法第101条、第102条、又は第103条の要件を満たさない主題を包含することは意図されておらず、また、そのように解釈されるべきではない。
Claims (22)
- 内部チューブを有するフロー・コントローラであって、
複数の目盛りを含む上部ハウジングと、
前記下部ハウジングと係合し且つ前記下部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、
前記内部チューブの少なくとも一部を受け入れるために前記上部ハウジングと前記下部ハウジングとの間に画定される空洞と、
前記上部ハウジング内に取り付けられる上部セクションと、前記下部ハウジング内にスライド可能に配置される下部セクションとを有する可撓性クランプであって、前記上部ハウジング及び前記下部ハウジングは互いに対してスライド可能に連結され、それにより前記内部チューブを(i)前記チューブの内腔が前記可撓性クランプによって圧迫されない開放位置から(ii)前記内部チューブの前記内腔が前記可撓性クランプによって少なくとも部分的に締め付けられる閉鎖位置へと移行させる、可撓性クランプと
を有する、フロー・コントローラ。 - 前記可撓性クランプの前記上部セクションは上部アームを有し、前記下部セクションは下部アームを有し、前記可撓性クランプは、前記上部アームと前記下部アームを互いに連結する可撓性ガイド部材をさらに有する、請求項1に記載のフロー・コントローラ。
- 前記上部アームは、前記上部アームの反対両端部にそれぞれ配置された一対の係留接触部材を有し、
前記上部ハウジングは、前記上部アームの前記反対両端部に対応する距離で互いから軸方向に対向して位置決めされた一対の取り付け開口をさらに有し、前記係留接触部材はそれぞれ、それぞれの前記取り付け開口内に取り付けられる、請求項2に記載のフロー・コントローラ。 - 前記上部アーム及び前記下部アームはそれぞれ、円筒形状長手方向延在本体を有し、
前記上部アームの前記円筒形状長手方向延在本体は、前記係留接触部材を互いに接続し、
前記下部アームの前記円筒形状長手方向延在本体は、前記下部ハウジング内にスライド可能に取り付けられ、
前記可撓性ガイド部材は一対のヒンジ・アームを有し、前記ヒンジ・アームのそれぞれが、前記上部アーム及び前記下部アームの前記円筒形状長手方向延在本体を互いに接続している、請求項3に記載のフロー・コントローラ。 - 前記ヒンジ・アームは、開口を画定するように互いに離間しており、前記内部チューブは前記開口を通して延びている、請求項4に記載のフロー・コントローラ。
- 前記上部ハウジングは、前記チューブの第1の側に前記空洞の一部を画定する第1の表面を有し、前記下部ハウジングは、前記チューブの第2の側に前記空洞の一部を画定する第2の表面を有し、前記第2の表面は、傾斜表面である、請求項2に記載のフロー・コントローラ。
- 前記傾斜表面は、第1の傾斜角を有する第1の傾斜セクションと、前記第1の傾斜角とは異なる第2の傾斜角を有する第2の傾斜セクションとを有する、請求項6に記載のフロー・コントローラ。
- 前記第1の傾斜角は、前記第2の傾斜角よりも大きい、請求項7に記載のフロー・コントローラ。
- 前記上部ハウジングは、近位面及び遠位面を有し、前記上部ハウジングは、前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延び、前記近位面は、上部突出部と、下部突出部と、前記上部突出部及び前記下部突出部の間に画定される溝とを有し、前記下部突出部は、前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延びている、請求項2に記載のフロー・コントローラ。
- 前記下部ハウジングは、
近位面及び遠位面であって、前記下部ハウジングが前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延びている、近位面及び遠位面と、
前記近位面から前記遠位面まで延びるガイド溝であって、前記下部突出部が前記ガイド溝内にスライド可能に取り付けられ、それにより前記上部ハウジングを前記下部ハウジングに対して移動させる、ガイド溝と
を有している、請求項9に記載のフロー・コントローラ。 - 前記下部ハウジングの上面が、第1のセクションと、第2のセクションと、前記第1のセクション及び前記第2のセクションの間の移行段とを有し、
前記移行段は下端及び上端を有し、
前記第1のセクションは、前記下部ハウジングの前記近位面から前記移行段の前記下端まで延び、
前記第2のセクションは、前記移行段の前記上端から前記下部ハウジングの前記遠位面まで延びている、請求項10に記載のフロー・コントローラ。 - 前記第2のセクションは、前記第1のセクションの上方に、前記移行段の高さに対応する距離だけ隆起されており、前記移行段は停止面を有し、前記フロー・コントローラの閉鎖状態において、前記上部ハウジングの前記上部突出部が前記停止面に当接する、請求項11に記載のフロー・コントローラ。
- 前記下部ハウジングの前記近位面は、前記下部ハウジングの前記近位面のところで前記ガイド溝の少なくとも一部を横切って延びる近位停止面を有し、前記フロー・コントローラの開放状態において、前記上部ハウジングの前記下部突出部が前記近位停止面に当接する、請求項10に記載のフロー・コントローラ。
- 前記内部チューブは低デュロメータ・チューブを有し、前記フロー・コントローラは、前記チューブの反対両端部に配置された一対のルアー取付具をさらに有し、それにより前記内部チューブを静脈内(IV)セット・チューブに接続する、請求項1に記載のフロー・コントローラ。
- 静脈内(IV)チューブのためのフロー・コントローラであって、
複数の目盛りを含む上部ハウジングと、
傾斜表面を有し、前記上部ハウジングにスライド可能に連結される下部ハウジングと、
前記上部ハウジング内に取り付けられ、前記下部ハウジング内へと延びる可撓性クランプと、
前記上部ハウジングと前記下部ハウジングの間に画定される空洞内に配置される可撓性内部チューブであって、前記可撓性内部チューブは前記可撓性クランプのガイド部分を通して延び、前記上部ハウジングは前記下部ハウジング上をスライドするように構成され、それにより前記可撓性クランプが前記可撓性チューブの一部を圧迫する、可撓性内部チューブと
を有する、フロー・コントローラ。 - 前記可撓性チューブの反対両端部に配置された一対のルアー・コネクタをさらに有し、それにより前記可撓性内部チューブを前記IVチューブに接続する、請求項15に記載のフロー・コントローラ。
- 前記傾斜表面は、第1の傾斜角を有する第1のセクションと、前記第1の傾斜角よりも小さい第2の傾斜角を有する第2のセクションとを有する、請求項15に記載のフロー・コントローラ。
- 前記上部ハウジングは、近位面及び遠位面を有し、前記上部ハウジングは、前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延び、前記近位面は、上部突出部と、下部突出部と、前記上部突出部及び前記下部突出部の間に画定される溝とを有し、前記下部突出部は、前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延びている、請求項15に記載のフロー・コントローラ。
- 前記下部ハウジングは、
近位面及び遠位面であって、前記下部ハウジングが前記近位面から前記遠位面まで長手方向に延びている、近位面及び遠位面と、
前記近位面から前記遠位面まで延びるガイド溝であって、前記下部突出部が前記ガイド溝内にスライド可能に取り付けられ、それにより前記上部ハウジングを前記下部ハウジングに対して移動させる、ガイド溝と
を有している、請求項18に記載のフロー・コントローラ。 - 前記下部突出部及び前記ガイド溝のうちの少なくとも一方が、少なくとも1つの摩擦増加表面を有する、請求項19に記載のフロー・コントローラ。
- 前記可撓性クランプは、前記上部ハウジング内に取り付けられる上部アームと、前記傾斜表面に係合するように前記下部ハウジング内へと延びる下部アームとを有し、前記下部アームは、摩擦低減表面を有する、請求項18に記載のフロー・コントローラ。
- 前記下部ハウジングの前記近位面は、前記下部ハウジングの前記近位面のところに前記ガイド溝の少なくとも一部を横切って延びる近位停止面を有し、前記フロー・コントローラの開放状態において、前記上部ハウジングの前記下部突出部が前記近位停止面に当接する、請求項18に記載のフロー・コントローラ。
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