JP2023541673A - シリコンベースマイクロフォン装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2023541673A
JP2023541673A JP2023517708A JP2023517708A JP2023541673A JP 2023541673 A JP2023541673 A JP 2023541673A JP 2023517708 A JP2023517708 A JP 2023517708A JP 2023517708 A JP2023517708 A JP 2023517708A JP 2023541673 A JP2023541673 A JP 2023541673A
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Abstract

本願の実施例は、シリコンベースマイクロフォン装置及び電子機器を提供する。該シリコンベースマイクロフォン装置は、少なくとも2つの音響導入孔が開設されている回路基板と、回路基板の一側に覆設されて音響キャビティを形成するシールドカバーと、少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップであって、いずれも回路基板の一側に設置され、かつ音響キャビティ内に位置し、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティが音響導入孔と一対一に対応して連通する、差動式シリコンベースマイクロフォンチップと、音響キャビティ内に位置し、音響キャビティを、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティに対応するサブ音響キャビティに分割する隔離部材と、を含む。本願の実施例には少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップを有する集音構造が用いられることにより、ノイズを低減し、出力されるオーディオ信号の品質を向上させることができ、音響キャビティにおける隔離部材により、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップに与える干渉を効果的に低減し、各差動式マイクロフォンチップの集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。

Description

本願は、音響電気変換の技術分野に関し、具体的には、シリコンベースマイクロフォン装置及び電子機器に関する。
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年9月17日に中国国家知識産権局に提出された中国特許出願番号第2020109813347号に対する優先権を主張するものであり、上記出願の開示内容は、全て参照により本明細書に組み込まれるものとする。
従来の集音マイクロフォンは、音声信号を取得するときに、マイクロフォンのシリコンベースマイクロフォンチップが、取得した音波に作用されて振動を発生させ、該振動が、電気信号を生成できる容量変化をもたらすことにより、音波が電気信号に変換されて出力される。しかしながら、従来のマイクロフォンによるノイズに対する処理効果が不十分であり、出力されるオーディオ信号の品質に影響する場合がある。
本願は、従来方式の欠点に対して、従来のマイクロフォンによるノイズに対する処理効果が不十分であり、出力されるオーディオ信号の品質に影響するという従来技術に存在する技術的課題を解決するために、シリコンベースマイクロフォン装置及び電子機器を提供する。
第1の態様において、本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置は、
少なくとも2つの音響導入孔が開設されている回路基板と、
回路基板の一側に覆設されて音響キャビティを形成するシールドカバーと、
少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップであって、いずれも回路基板の一側に設置され、かつ音響キャビティ内に位置し、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティが音響導入孔と一対一に対応して連通する、差動式シリコンベースマイクロフォンチップと、
音響キャビティ内に位置し、音響キャビティを、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティに対応するサブ音響キャビティに分割する隔離部材と、を含む。
第2の態様において、本願の実施例に係る電子機器は、第1の態様に係るシリコンベースマイクロフォン装置を含む。
本願の実施例に係る技術的解決手段による有益な技術的効果は以下のとおりである。シリコンベースマイクロフォン装置には少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップを有する集音構造が用いられ、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティが音響導入孔と一対一に対応して連通することにより、同じソースからの音波をいずれも各差動式シリコンベースマイクロフォンチップに作用させるか又は異なるソースからの音波を対応する差動式シリコンベースマイクロフォンチップに作用させ、すなわち、同じソースからの音波の多重収集又は異なるソースからの音波の個別収集を実現することができ、さらに後続の手段を併用して各混合電気信号をさらに処理することで、ノイズを低減し、出力されるオーディオ信号の品質を向上させることができる。
そして、シールドカバーを回路基板の一側に覆設して形成したシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティにおいて、隔離部材は、音響キャビティを、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティに対応するサブ音響キャビティに分割し、このようにして、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティに入る音波がシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティにおいて伝播し続ける確率又は強度を効果的に低下させ、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップに与える干渉を低減し、各差動式マイクロフォンチップの集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
本願の付加的な態様及び利点の一部が以下に説明されるが、これらは以下の説明から明らかになるか、又は本願を実施することによって理解される。
本願の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、図面を参照した以下の実施例の説明から明らかになり、容易に理解される。
本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置の概略構成図である。 本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの概略構成図である。 本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置における2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップの電気的接続構造の概略図である。 本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置における2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップの別の電気的接続構造の概略図である。
本願を以下に詳細に説明し、本願の実施例の例は図面に示され、図中、全体を通して同一又は類似の符号は同一若しくは類似の部材又は同一若しくは類似の機能を有する部材を示す。また、既知の技術の詳細な説明は、示される本願の特徴に対して必要ではなければ、省略される。以下に図面を参照して説明される実施例は、本願を解釈するための例示的なものに過ぎず、本願を限定するものとして解釈されることができない。
当業者であれば理解できるように、特に断りのない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語と科学用語を含む)は、本願の属する技術分野における当業者の一般的な理解と同じ意味を有する。また、一般的な辞書に定義されているような用語は、従来技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして理解されるべきであり、本明細書で定義されない限り、理想化又は過度に形式化された意味として解釈されないものであると理解されたい。
当業者であれば理解できるように、特に断りのない限り、本明細書で使用される単数形「一」、「1つ」、「上記」及び「該」は、複数形をも含み得る。本願の明細書で使用される「含む」という用語は、上記特徴、整数、素子及び/又はアセンブリが存在していることを意味するが、1つ以上の他の特徴、整数、素子、アセンブリ、及び/又は、それらの組み合せが存在していることや追加されていることを排除しないことをさらに理解されたい。ある素子が他の素子に「接続」又は「結合」されると記載されている場合、該素子が他の素子に直接接続又は結合されてもよく、中間素子を介して接続又は結合されてもよいことを理解されたい。また、本明細書で使用される「接続」又は「結合」は、無線接続又は無線結合を含み得る。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、1つ以上の列挙された関連項目のすべて又はいずれか1つ及びすべての組み合わせを含む。
本願の発明者は、研究により、スマートスピーカーなどのIoT(The Internet of Things、モノのインターネット)装置の普及に伴い、音楽を再生中のスマートスピーカーに中断、ウェイクアップなどの音声コマンドを発するか、又は携帯電話のハンズフリーモード(すなわち、hands-free operation)で通話交流を行う場合のような、ユーザが発声中のスマートデバイスに対して音声コマンドを使用することが容易ではないことを知った。多くの場合、ユーザはIoT装置にできるだけ近づき、専用のウェイクアップワードで音楽の再生を中断してから人間とコンピュータとの対話を行う必要がある。これらの典型的な音声対話シーンにおいて、IoT装置は使用中であり、自体が音楽を再生しているか又はスピーカにより発声しているため、機体の振動が発生し、このような振動がIoT装置のマイクロフォンによりピックアップされるため、エコー除去効果が低い。音楽を再生している携帯電話、TWS(True Wireless Stereo、完全ワイヤレスステレオ)イヤホン、掃除ロボット、スマートエアコン、スマートレンジフードなどの振動が大きいスマートホーム製品では、この現象は特に顕著に現れている。
本願の発明者は、研究により、複数のマイクロフォンチップを有するシリコンベースマイクロフォン装置を用いると、ノイズを効果的に低減することができることをさらに発見した。本願の発明者はまた、複数のマイクロフォンチップが受信した音波のエネルギーが一致しなければ、エネルギーが大きい音波がシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティにおいて伝播し続けて、他のマイクロフォンチップに干渉を与える可能性があり(音響キャビティの容積が小さいほど、この干渉が顕著になる)、これは他のマイクロフォンチップの集音精度を低下させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質に影響を与える、ということを見出した。
本願に係るシリコンベースマイクロフォン装置及び電子機器は、従来技術の上述した技術的課題を解決することを目的とする。
以下、具体的な実施例により、本願の技術的解決手段及び本願の技術的解決手段が上記技術的課題をどのように解決するかについて詳細に説明する。
本願の実施例は、シリコンベースマイクロフォン装置を提供し、該シリコンベースマイクロフォン装置は、概略構成図が図1に示すとおりであり、回路基板100、シールドカバー200、少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300及び隔離部材500を含む。
回路基板100に少なくとも2つの音響導入孔が設けられている。
シールドカバー200は、回路基板100の一側に覆設されて音響キャビティ210を形成する。
少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、いずれも回路基板100の一側に設置され、かつ音響キャビティ210内に位置する。各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303は、音響導入孔と一対一に対応して連通する。
隔離部材500は、音響キャビティ210内に位置し、かつ音響キャビティ210を、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に対応するサブ音響キャビティ210に分割する。
本実施例において、シリコンベースマイクロフォン装置には少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300を有する集音構造が用いられる。なお、図1のシリコンベースマイクロフォン装置は、2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300を例としてのみ示している。
シリコンベースマイクロフォン装置には少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300を有する集音構造が用いられ、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303が音響導入孔(第1の音響導入孔110a及び第2の音響導入孔110b)と一対一に対応して連通することにより、同じソースからの音波をいずれも各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に作用させるか又は異なるソースからの音波を対応する差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に作用させ、すなわち、同じソースからの音波の多重収集又は異なるソースからの音波の個別収集を実現することができ、さらに後続の手段を併用して各混合電気信号をさらに処理することで、ノイズを低減し、出力されるオーディオ信号の品質を向上させることができる。
そして、シールドカバー200を回路基板100の一側に覆設して形成したシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティ210において、隔離部材500は、音響キャビティ210を、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に対応するサブ音響キャビティ210に分割し、このようにして、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に入る音波がシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティ210において伝播し続ける確率又は強度を効果的に低下させ、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に与える干渉を低減し、各差動式マイクロフォンチップ300の集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
好ましくは、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、シリカゲルにより回路基板100に固定的に接続される。
シールドカバー200と回路基板100との間に、相対的に密閉された音響キャビティ210が取り囲まれるように形成される。音響キャビティ210内の各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300などの素子に対する電磁干渉を遮蔽する役割を果たすために、好ましくは、シールドカバー200は金属ケースを含み、金属ケースが回路基板100に電気的に接続される。
好ましくは、シールドカバー200は、半田ペースト又は導電性接着剤により回路基板100の一側に固定的に接続される。
好ましくは、回路基板100は、PCB(Printed Circuit Board、プリント回路基板100)を含む。
好ましくは、隔離部材500は、単板状構造であってもよく、筒状構造であってもよく、ハニカム構造であってもよい。
いくつかの可能な実施形態において、図1に示すように、本願の実施例に係る隔離部材500の一端は、シールドカバー200に向かって延び、隔離部材500の他端は、少なくとも差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100から離れた側まで延びる。
本実施例において、隔離部材500は、一端がシールドカバー200に向かって延び、他端が少なくとも差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100から離れた側まで延び、このようにして、シールドカバー200及び差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の構造を、隔離部材500と共に利用して、一定程度取り囲まれたサブ音響キャビティ210を構成し、すなわち、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303を通過する音波を一定程度取り囲むことで、入る音波がシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティ210において伝播し続ける確率又は強度を低下させ、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に与える干渉を低減し、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
好ましくは、図1に示すように、本願の実施例に係る上記隔離部材500の一端はシールドカバー200に接続される。すなわち、隔離部材500により画成された隣接するサブ音響キャビティ210のシールドカバー200に近い側が完全に遮断されることで、隣接するサブ音響キャビティ210の間の隔離性を高め、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に与える干渉をさらに低減し、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
好ましくは、本願の実施例に係る隔離部材500の他端は回路基板100の一側に接続される。すなわち、隔離部材500により画成された隣接するサブ音響キャビティ210の回路基板100に近い側が完全に遮断されることで、隣接するサブ音響キャビティ210の間の隔離性を高め、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に与える干渉をさらに低減し、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
本願の発明者は、ノイズを低減するためにシリコンベースマイクロフォン装置内の複数のマイクロフォンチップが協働する必要があることを考慮した。このために、本願は、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップの電気的接続方式の以下の可能な実現形態を提供する。
図3に示すように、本願の実施例に係る少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は偶数個であり、各2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のうち、1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第1のマイクロフォン構造体301は、もう1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第2のマイクロフォン構造体302に電気的に接続され、1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第2のマイクロフォン構造体302は、もう1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第1のマイクロフォン構造体301に電気的に接続される。
本実施例において、説明の便宜上、本明細書において、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100から離れた側にあるマイクロフォン構造体を第1のマイクロフォン構造体301として定義し、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100に近い側にあるマイクロフォン構造体を第2のマイクロフォン構造体302として定義する。
音波の作用で、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第1のマイクロフォン構造体301と第2のマイクロフォン構造体302は、変化量の幅が同じであり、符号が逆である電気信号をそれぞれ生成する。したがって、本願の実施例において、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1のマイクロフォン構造体301aを第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2のマイクロフォン構造体302bに電気的に接続し、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第2のマイクロフォン構造体302aを第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第1のマイクロフォン構造体301bに電気的に接続することにより、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aが生成する混合電気信号を、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bが生成する変化量の幅が同じであり、符号が逆である混合電気信号と重畳することで、物理的ノイズ低減により混合電気信号における同じソースからのノイズ信号を弱めるか又は相殺して、オーディオ信号の品質を向上させることができる。
いくつかの可能な実施形態において、図2に示すように、本願の実施例に係る差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、間隔をあけて積層して設置された上部背極板310、半導体振動膜330及び下部背極板320を含む。
上部背極板310及び半導体振動膜330は、第1のマイクロフォン構造体301の本体を構成する。半導体振動膜330及び下部背極板320は、第2のマイクロフォン構造体302の本体を構成する。
上部背極板310及び下部背極板320の、音響導入孔にそれぞれ対応する部分に、いずれもいくつかの気流孔が設けられている。
具体的には、上部背極板310と半導体振動膜330との間、及び半導体振動膜330と下部背極板320との間にいずれも隙間、例えば、エアギャップがある。
上部背極板310及び半導体振動膜330は、第1のマイクロフォン構造体301の本体を構成する。半導体振動膜330及び下部背極板320は、第2のマイクロフォン構造体302の本体を構成する。
上部背極板310及び下部背極板320の、音響導入孔にそれぞれ対応する部分に、いずれもいくつかの気流孔が設けられている。
説明の便宜上、本明細書において、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100から離れた側にある背極板を上部背極板310として定義し、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の回路基板100に近い側にある背極板を下部背極板320として定義する。
本実施例において、半導体振動膜330は、第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302により共有される。半導体振動膜330は、薄く、靭性の高い構造で構成されて、音波の作用で湾曲して変形することができ、上部背極板310及び下部背極板320は、いずれも半導体振動膜330の厚さよりはるかに厚く、かつ剛性が高い構造で構成されて、変形しにくい。
具体的には、半導体振動膜330と上部背極板310を、上部エアギャップ313を介して隔てて平行に配置することにより、第1のマイクロフォン構造体301の本体を形成することができ、半導体振動膜330と下部背極板320を、下部エアギャップ323を介して隔てて平行に配置することにより、第2のマイクロフォン構造体302の本体を形成することができる。半導体振動膜330と上部背極板310との間、及び半導体振動膜330と下部背極板320との間は、いずれも電界(非導通)を形成するために用いられることを理解されたい。音響導入孔から入る音波は、バックキャビティ303と下部背極板320の下部気流孔321を通って半導体振動膜330と接触することができる。
音波が差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に入ると、半導体振動膜330が音波の作用で変形し、該変形が半導体振動膜330と上部背極板310との間、下部背極板320との間の隙間の変化を引き起こし、半導体振動膜330と上部背極板310との間の容量変化、半導体振動膜330と下部背極板320との間の容量変化をもたらし、すなわち、音波の電気信号への変換を実現する。
単一の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300においては、半導体振動膜330と上部背極板310との間にバイアス電圧を印加すると、半導体振動膜330と上部背極板310との間の隙間内に上部電界が形成される。同様に、半導体振動膜330と下部背極板320との間にバイアス電圧を印加すると、半導体振動膜330と下部背極板320との間の隙間内に下部電界が形成される。上部電界と下部電界の極性が逆であるため、半導体振動膜330が音波の作用で上下に湾曲する場合、第1のマイクロフォン構造体301の容量変化量と第2のマイクロフォン構造体302の容量変化量とは、幅が同じであり、符号が逆である。
好ましくは、半導体振動膜330は、多結晶シリコン材料で製造されてもよく、厚さが1ミクロン以下であり、小さい音波の作用下でも変形し、感度が高く、上部背極板310及び下部背極板320は、いずれも剛性が高く、かつ厚さが数ミクロンの材料で製造され、かつ上部背極板310に複数の上部気流孔311がエッチングされ、下部背極板320に複数の下部気流孔321がエッチングされてもよい。したがって、半導体振動膜330が音波の作用で変形する場合、上部背極板310及び下部背極板320は、いずれも影響を受けて変形することはない。
好ましくは、半導体振動膜330と上部背極板310又は下部背極板320との間の隙間は、それぞれ数ミクロンであり、すなわち、ミクロンレベルである。
いくつかの可能な実施形態において、図3に示すように、本願の実施例に係る各2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300a及び第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bを含む。
第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の上部背極板310aは、第1の信号を形成するために、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の下部背極板320bに電気的に接続される。
第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の下部背極板320aは、第2の信号を形成するために、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の上部背極板310bに電気的に接続される。
既に詳細に説明したように、単一の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300において、第1のマイクロフォン構造体301の容量変化量と第2のマイクロフォン構造体302の容量変化量とは、幅が同じであり、符号が逆であり、同様に、各2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のうち、1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の上部背極板310での容量変化量と、もう1つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の下部背極板320での容量変化量とは、幅が同じであり、符号が逆である。
したがって、本実施例において、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の上部背極板310aで生成される混合電気信号を、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の下部背極板320bで生成される混合電気信号と重畳することにより得られる第1の信号においては、混合電気信号における同じソースからのノイズ信号を弱めるか又は相殺して、第1の信号の品質を向上させることができる。
同様に、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の下部背極板320aで生成される混合電気信号を、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の上部背極板310bで生成される混合電気信号と重畳することにより得られる第2の信号においては、混合電気信号における同じソースからのノイズ信号を弱めるか又は相殺して、第2の信号の品質を向上させることができる。
具体的には、第1の上部背極板310aの上部背極板電極312aと第2の下部背極板320bの下部背極板電極322bとを、第1の信号を形成するために、リード線380を介して電気的に接続し、第1の下部背極板320aの下部背極板電極322aと第2の上部背極板310bの上部背極板電極312bとを、第2の信号を形成するために、リード線380を介して電気的に接続してもよい。
いくつかの可能な実施形態において、図3に示すように、本願の実施例に係る第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の半導体振動膜330aは、第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の半導体振動膜330bに電気的に接続され、第1の半導体振動膜330aと第2の半導体振動膜330bとのうちの少なくとも1つは、定電圧源に電気的に接続するために用いられる。
本実施例において、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300aの第1の半導体振動膜330aを第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300bの第2の半導体振動膜330bに電気的に接続することにより、2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の半導体振動膜330は、同じ電位を有することができ、すなわち、2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300が電気信号を生成する基準を統一することができる。
具体的には、リード線380を第1の半導体振動膜330aの半導体振動膜電極331aと第2の半導体振動膜330bの半導体振動膜電極331bにそれぞれ電気的に接続してもよい。
好ましくは、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300が電気信号を生成する基準を一致させるために、すべての差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の半導体振動膜330を電気的に接続してもよい。
いくつかの可能な実施形態において、図1に示すように、シリコンベースマイクロフォン装置は、制御チップ400をさらに含む。
制御チップ400は、音響キャビティ210内に位置し、回路基板100に電気的に接続される。
第1の上部背極板310aと第2の下部背極板320bとのうちの1つは、制御チップ400の1つの信号入力端子に電気的に接続される。第1の下部背極板320aと第2の上部背極板310bとのうちの1つは、制御チップ400のもう1つの信号入力端子に電気的に接続される。
本実施例において、制御チップ400は、前述した各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300から出力されたすでに物理的ノイズ除去が行われた2つの信号を受信し、任意に該2つの信号に二次ノイズ除去などの処理を行ってから、後段の装置又は素子に出力するために用いられる。
好ましくは、制御チップ400は、シリカゲル又は赤色接着剤により回路基板100に固定的に接続される。
好ましくは、制御チップ400は、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)チップを含む。制御チップ400が受信するオーディオ信号に対してすでに物理的ノイズ除去を行ったため、ここの制御チップ400は、差動機能を有する必要はなく、通常の制御チップ400を使用すればよい。様々な応用シナリオに応じて、特定用途向け集積回路チップの出力信号は、シングルエンドであってもよく、差動出力であってもよい。
いくつかの可能な実施形態において、図2に示すように、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、シリコン基板340を含む。
第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302は、シリコン基板340の一側に積層して設置される。
シリコン基板340は、バックキャビティ303を形成するための貫通孔341を有し、貫通孔341は、第1のマイクロフォン構造体301にも第2のマイクロフォン構造体302にも対応する。シリコン基板340の第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302から離れた側は、回路基板100に固定的に接続され、貫通孔341は音響導入孔と連通する。
本実施例において、シリコン基板340は、第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302を支持し、バックキャビティ303を形成するための貫通孔341を有し、音波が差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に入って、かつ第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302にそれぞれ作用して、第1のマイクロフォン構造体301及び第2のマイクロフォン構造体302に差動電気信号を生成させることに寄与する。
いくつかの可能な実施形態において、図2に示すように、差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、パターン化された第1の絶縁層350、第2の絶縁層360及び第3の絶縁層370をさらに含む。
シリコン基板340、第1の絶縁層350、下部背極板320、第2の絶縁層360、半導体振動膜330、第3の絶縁層370及び上部背極板310は、順に積層して設置される。
本実施例において、下部背極板320とシリコン基板340がパターン化された第1の絶縁層350を介して隔てられ、半導体振動膜330と上部背極板310がパターン化された第2の絶縁層360を介して隔てられ、上部背極板310と半導体振動膜330がパターン化された第3の絶縁層370を介して隔てられることにより、各導電層の間の電気的分離を形成して、各導電層の短絡及び信号精度の低下を回避することができる。
好ましくは、第1の絶縁層350、第2の絶縁層360及び第3の絶縁層370は、いずれも全面成膜した後にエッチングプロセスによりパターン化して、貫通孔341の領域に対応する絶縁層部分と電極を製造するための領域の絶縁層部分とを除去することができる。
なお、本願の上記各実施例におけるシリコンベースマイクロフォン装置は、単一振動膜(例えば:半導体振動膜330)及び二重背極(例えば:上部背極板310と下部背極板320)で構成される差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300として例示されている。差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300は、単一振動膜、二重背極の形態以外に、二重振動膜、単一背極の形態、又は他の差動式構造であってもよい。
本願の発明者は、ノイズを低減するためにシリコンベースマイクロフォン装置内の複数の差動式マイクロフォンチップが協働する必要があることを考慮した。このために、本願は、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップの電気的接続方式の以下の他の可能な実現形態を提供する。
本願の実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置は、差動式制御チップをさらに含む。
図4に示すように、少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300において、すべての差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第1のマイクロフォン構造体301が順に電気的に接続された後、差動式制御チップの1つの入力端子に電気的に接続される。すべての差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第2のマイクロフォン構造体302は、順に電気的に接続された後、差動式制御チップのもう1つの入力端子に電気的に接続される。
本実施例において、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第1のマイクロフォン構造体301が順に電気的に接続されると共に、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の第2のマイクロフォン構造体302が順に電気的に接続されているため、集音中において、変化量の幅が同じであり、符号が逆である2つのオーディオ信号を形成することができ、各オーディオ信号は、各混合電気信号(音声電気信号とノイズ電気信号を含む)の重畳信号である。変化量の幅が同じであり、符号が逆である2つのオーディオ信号を差動式制御チップ内に送って差動処理し、例えば、重畳後の音声電気信号の増分がノイズ電気信号の増分より大きいということを利用してノイズを除去することにより、コモンモードノイズを低減し、信号対雑音比及び最大入力音圧レベルを高め、音質を改善することができる。
本実施例に記載の各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の具体的な構造は、前述した各実施例に係る各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300の構造と同じであってもよく、ここでは説明を省略する。
同じ発明概念に基づいて、本願の実施例に係る電子機器は、前述した実施例に係るいずれか1つのシリコンベースマイクロフォン装置を含む。
本実施例において、電子機器は、携帯電話、TWS(True Wireless Stereo、完全ワイヤレスステレオ)イヤホン、掃除ロボット、スマートエアコン、スマートレンジフードなどの振動が大きいスマートホーム製品であってもよい。各電子機器には前述した各実施例に係るシリコンベースマイクロフォン装置が用いられるため、その原理及び技術的効果について、前述した各実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
本願の実施例を応用すると、少なくとも以下の有益な効果を達成することができる。
1、シリコンベースマイクロフォン装置には少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300を有する集音構造が用いられ、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303が音響導入孔と一対一に対応して連通することにより、同じソースからの音波をいずれも各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に作用させるか又は異なるソースからの音波を対応する差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に作用させ、すなわち、同じソースからの音波の多重収集又は異なるソースからの音波の個別収集を実現することができ、さらに後続の手段を併用して各混合電気信号をさらに処理することで、ノイズを低減し、出力されるオーディオ信号の品質を向上させることができる。
2、シールドカバー200を回路基板100の一側に覆設して形成したシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティ210において、隔離部材500は、音響キャビティ210を、少なくとも部分的に隣接する差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に対応するサブ音響キャビティ210に分割し、このようにして、各差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300のバックキャビティ303に入る音波がシリコンベースマイクロフォン装置の音響キャビティ210において伝播し続ける確率又は強度を効果的に低下させ、音波が他の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ300に与える干渉を低減し、各差動式マイクロフォンチップ300の集音精度を効果的に向上させて、シリコンベースマイクロフォン装置が出力するオーディオ信号の品質を向上させることができる。
本願の説明において、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本願の説明を容易にし、簡略化するためのものに過ぎず、言及される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを示したり示唆したりするものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
用語「第1」、「第2」は、説明の目的のみに用いられるものであり、相対的な重要性を示したり示唆したりするか、又は示された技術的特徴の数を黙示的に示すと理解すべきではない。そのため、「第1」、「第2」で限定される特徴は、1つ以上の該特徴を含むことを明示的又は黙示的に示すことができる。本願の説明において、特に断りのない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
なお、本願の説明において、他の明確な規定及び限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定的な接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、一体的な接続であってもよく、直接的な接続であってもよく、中間媒体を介した間接的な接続であってもよく、2つの素子の内部連通であってもよい。当業者にとって、上記用語の本願における具体的な意味を具体的な状況に基づいて理解することができる。
本明細書の説明において、具体的な特徴、構造、材料又は特点は、任意の1つ以上の実施例又は例において適宜組み合わせることができる。
以上の記述は、本願の一部の実施形態に過ぎず、当業者であれば、本願の原理から逸脱することなく、さらに様々な改善や修飾を行うことができるが、これらの改善や修飾も本願の保護範囲内にあることに留意されたい。
100 回路基板
110a 第1の音響導入孔
110b 第2の音響導入孔
200 シールドカバー
210 音響キャビティ
300 差動式シリコンベースマイクロフォンチップ
300a 第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ
300b 第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ
301 第1のマイクロフォン構造体
301a 第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1のマイクロフォン構造体
301b 第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1のマイクロフォン構造体
302 第2のマイクロフォン構造体
302a 第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2のマイクロフォン構造体
302b 第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2のマイクロフォン構造体
303 バックキャビティ
303a 第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティ
303b 第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティ
310 上部背極板
310a 第1の上部背極板
310b 第2の上部背極板
311 上部気流孔
312 上部背極板電極
312a 第1の上部背極板の上部背極板電極
312b 第2の上部背極板の上部背極板電極
313 上部エアギャップ
320 下部背極板
320a 第1の下部背極板
320b 第2の下部背極板
321 下部気流孔
322 下部背極板電極
322a 第1の下部背極板の下部背極板電極
322b 第2の下部背極板の下部背極板電極
323 下部エアギャップ
330 半導体振動膜
330a 第1の半導体振動膜
330b 第2の半導体振動膜
331 半導体振動膜電極
331a 第1の半導体振動膜の半導体振動膜電極
331b 第2の半導体振動膜の半導体振動膜電極
340 シリコン基板
340a 第1のシリコン基板
340b 第2のシリコン基板
341 貫通孔
350 第1の絶縁層
360 第2の絶縁層
370 第3の絶縁層
380 リード線
400 制御チップ
500 隔離部材

Claims (10)

  1. 少なくとも2つの音響導入孔が開設されている回路基板と、
    前記回路基板の一側に覆設されて音響キャビティを形成するシールドカバーと、
    少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップであって、いずれも前記回路基板の一側に設置され、かつ前記音響キャビティ内に位置し、各前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティが前記音響導入孔と一対一に対応して連通する、差動式シリコンベースマイクロフォンチップと、
    前記音響キャビティ内に位置し、かつ前記音響キャビティを、少なくとも部分的に隣接する前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップのバックキャビティに対応するサブ音響キャビティに分割する隔離部材と、を含むシリコンベースマイクロフォン装置。
  2. 前記隔離部材の一端は、前記シールドカバーに向かって延び、前記隔離部材の他端は、少なくとも前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの前記回路基板から離れた側まで延びる、請求項1に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  3. 前記隔離部材の一端は前記シールドカバーに接続される、請求項2に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  4. 前記隔離部材の他端は前記回路基板の一側に接続される、請求項2に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  5. 前記少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップは偶数個であり、各2つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップのうち、1つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1のマイクロフォン構造体が、もう1つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2のマイクロフォン構造体に電気的に接続され、1つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2のマイクロフォン構造体が、もう1つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1のマイクロフォン構造体に電気的に接続される、請求項1~4のいずれか1項に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  6. 前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップは、間隔をあけて積層して設置された上部背極板、半導体振動膜及び下部背極板を含み、
    前記上部背極板及び前記半導体振動膜は、前記第1のマイクロフォン構造体の本体を構成し、前記半導体振動膜及び前記下部背極板は、前記第2のマイクロフォン構造体の本体を構成し、
    前記上部背極板及び前記下部背極板の、前記音響導入孔にそれぞれ対応する部分に、いずれもいくつかの気流孔が設けられている、請求項5に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  7. 各2つの前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップは、第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップ及び第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップを含み、
    前記第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1の上部背極板は、第1の信号を形成するために、前記第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2の下部背極板に電気的に接続され、
    前記第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1の下部背極板は、第2の信号を形成するために、前記第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2の上部背極板に電気的に接続される、請求項6に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  8. 前記第1の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1の半導体振動膜は、前記第2の差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2の半導体振動膜に電気的に接続され、前記第1の半導体振動膜と前記第2の半導体振動膜とのうちの少なくとも1つは、定電圧源に電気的に接続するために用いられる、請求項7に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  9. 差動式制御チップをさらに含み、
    前記少なくとも2つの差動式シリコンベースマイクロフォンチップにおいて、すべての前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第1のマイクロフォン構造体が順に電気的に接続された後、前記差動式制御チップの1つの入力端子に電気的に接続され、すべての前記差動式シリコンベースマイクロフォンチップの第2のマイクロフォン構造体が順に電気的に接続された後、前記差動式制御チップのもう1つの入力端子に電気的に接続される、請求項1~4のいずれか1項に記載のシリコンベースマイクロフォン装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のシリコンベースマイクロフォン装置を含む電子機器。
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