JP2023541369A - センサー装置及びセンサー装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023541369000001
センサー装置(1)は、赤色、緑色、青色及び赤外線波長領域の光を検出するための第1、第2、第3及び第4の群の受光素子群(2、3、4、5)を備える。少なくとも1つの第1のサブ装置(6)は、第1の群の1つの受光素子(2)と、第2の群の2つの受光素子(3)と、第3の群の1つの受光素子(4)とを第1のベイヤー状パターンで配置することによって形成される。少なくとも1つの第2のサブ装置(7、7’)は、第2の群(3)の2つの受光素子と、第4の群の1つの受光素子(5)と、第1又は第3の群の1つの受光素子(2、4)とを第2のベイヤー状パターンで配置することによって形成される。少なくとも1つの第1のサブ装置(6)及び少なくとも1つの第2のサブ装置(7、7’)は、センサー装置(1)の延在する主平面内で、互いに隣接して配置される。
【選択図】 図4

Description

本開示は、センサー装置、イメージセンサー、及びセンサー装置を製造する方法に関する。
CMOSイメージセンサーは、カメラモジュール及びスマートフォン、タブレットコンピュータ、ノート型パソコンなど、幅広い用途で使用される。写真などの、そのような用途の一部においては、可視光学領域における感度に依存する一方、3D画像や識別などの他の用途においては、イメージセンサーが赤外線(IR)領域において感度を有する必要がある。例えば、赤外線領域は暗い環境や、少なくとも明るさが制限されている状況で使用される。しかし、赤外線領域は、通常のRGB画像を強化するために使用することもできる、すなわち、赤外線は、可視波長領域の光では不可能な霞のような特定の条件を「透過(see through)」することができるので、「質感(texture)」をもたらす。近年の装置におけるスペースの制約のために、可視領域及び赤外線領域の両方において感度を有するイメージセンサーが望まれている。そのため、イメージセンサーの各センサー装置は、可視スペクトルの一定の部分にそれぞれ感度を有する色受光素子と、赤外スペクトル用のIR受光素子とを備えている。
可視色受光素子のみを有するセンサー装置は、通常、これらを特定のパターン、所謂ベイヤー状パターンで配置したものであり、センサー装置は、2×2配列に配置された4つの受光素子を備え、これらのうち2つの受光素子は、互いに対向して配置され、可視スペクトルの緑色部分に感度を有する一方、他の2つの受光素子は、それぞれ青色及び赤色領域における感度を有する。緑色領域用に2つの受光素子を有する理由は、人間の目が赤色又は青色よりも緑色に敏感であるためである。画像信号プロセッサー(ISP)は、隣接する受光素子からの色情報を評価することによって、モノカラー画像素子(各素子がその受光素子の単一色の情報のみを含む)を、ポリカラー画像素子のアレイ(各素子が全ての受信された色を記憶する)にマッピングする。さらに、ISPは、例えば、画像のエッジ保存のためのアルゴリズムを使用することができる。ISPによって行われる画像変換は、デベイヤリングと呼ばれることがある。
これらのイメージセンサーに追加のIR受光素子を実装することは、一般的には、ベイヤーフィルターアレイパターンの緑色受光素子のうちの1つを犠牲にすることによって実現される。しかしながら、これは、標準的なデモザイク処理又はデベイヤリングによる画質の劣化、及び/又は複雑かつ専用の計算集約型アルゴリズムにつながる。加えて、人間の目は緑色に対して最も敏感であるため、緑色受光素子が失われることは画像知覚の劣化につながる。
したがって、可視及び赤外線波長領域の光を検知することができ、かつ既存のセンサー装置の上述の欠点を克服することができる、センサー装置のための改良された概念を提供することを目的とする。
この目的は、独立請求項の主題によって達成される。改良された概念の実施形態及び発展形態は、従属請求項として定義される。
改良された概念は、受光素子の4×4配列が、8つの緑色受光素子、4つの赤色受光素子、及び4つの青色受光素子で形成されるように、ベイヤー状パターンを4倍にするという考えに基づいている。しかしながら、青色(又は赤色)受光素子の一部は、近赤外線(NIR)受光素子に置き換えることができる。このような配列では、隣接する受光素子からの青色(又は赤色)の色情報でNIR受光素子を埋めることが比較的容易であり、標準的なRGGBベイヤー状パターンとなるため、既存のISPチップをデベイヤリングに使用することができる。
ここで、また以下において、緑色受光素子は、緑色波長領域の光を検知することができる受光素子を指す。したがって、青色受光素子及び赤色受光素子は、それぞれ青色又は赤色波長領域の光を検知することができる受光素子を指す。IR受光素子は、赤外線領域、特にNIR領域の光を検知することができる受光素子を指す。光という用語は、赤外線、近赤外線及び可視光線を含む電磁波全般を指す場合がある。従って、緑色、青色、赤色及びNIR光は、それぞれの波長領域の光を指す。また、以下において、「色情報(color information)」とは、特定の波長領域の光の強度値をいう。例えば、波長領域は、青色光、緑色光、又は赤色光に対応し得る。他方、IR光又はNIR光にも対応し得る。したがって、「色(color)」という用語は、IR波長領域を含む、光のそれぞれの波長領域を指す。
改良された概念に係るセンサー装置は、赤色波長領域の光を検出するように構成される第1の群の受光素子を備える。さらに、緑色波長領域の光を検出するように構成される第2の群の受光素子と、青色波長領域の光を検出するように構成される第3の群の受光素子と、赤外線波長領域の光を検出するように構成される第4の受光素子群とを備える。
改良された概念に係るセンサー装置では、少なくとも1つの第1のサブ装置は、第1の群の1つの受光素子、第2の群の2つの受光素子及び第3の群の1つの受光素子を第1のベイヤー状パターンで配置することによって形成される。
少なくとも1つの第2のサブ装置は、第2の群の2つの受光素子、第4の群の1つの受光素子、及び第1又は第3の群の1つの受光素子を第2のベイヤー状パターンで配置することによって形成される。
ここで、また以下において、「ベイヤー状パターン(Bayer-like pattern)」という用語は、4つの受光素子が2×2配列に配列され、そのうちの1つの受光素子が第1の波長領域に感度を示し、2つの受光素子が互いに対向して配列され、第2の波長領域に感度を示し、残りの受光素子が第3又は第4の波長領域に感度を示すパターンを指す。これは、2つの受光素子が緑色光に対して感度を示し、他の2つの受光素子が赤色光及び青色光に対してそれぞれ感度を示すかぎり、ベイヤー状パターンが元のベイヤー状パターンであってもよいことを意味する。しかしながら、ベイヤー状パターンはまた、異なる色の光に対して感度を示す受光素子を備えてもよい。例えば、元のベイヤー状パターンの1つの受光素子がIR受光素子に置き換えられるように、ベイヤー状パターンのうち1つの受光素子は、IR光に感度を示してもよい。
第1及び第2のベイヤー状パターンにおいて、同一群の受光素子が同一箇所に配置されていてもよい。例えば、第2の群の受光素子が第1のベイヤー状パターンの左下隅及び右上隅に配置される場合、第2のベイヤー状パターンが、この受光素子をこれらの隅部に有してもよい。同じことが、他群の受光素子にも当てはまる。
好ましい実施形態では、第1のベイヤー状パターンは、1つの赤色受光素子、2つの緑色受光素子、及び1つの青色受光素子によって形成される元のベイヤー状パターンを指す。この好ましい実施形態では、第2のベイヤー状パターンは、元のベイヤー状パターンの青色又は赤色受光素子がIR受光素子に置き換えられたパターンを指す。
改良された概念に係るセンサー装置では、少なくとも1つの第1のサブ装置及び少なくとも1つの第2のサブ装置は、センサー装置の延在する主平面において互いに隣接して配置される。
これは、第1のサブ装置と第2のサブ装置とが、センサー装置の延在する主平面に対して平行である横方向において互いに隣り合って配置されることを意味する。また、第1のサブ装置が第2のサブ装置と共通の境界を有することも意味する。しかしながら、他の第1のサブ装置がさらに形成される場合には、これらのサブ装置は、互いに共通の境界を有していてもよい。同じことが、他の第2のサブ装置にも当てはまる。
可視光と赤外光の両方の波長領域で感度を有するイメージセンサーは、例えば、写真撮影などの可視光でのイメージングと、赤外光源によるアクティブイルミネーションを用いた3Dイメージングや識別などの赤外でのイメージングの両方に便利に使用することができる。画像品質は、赤外線領域によって向上させることができる。異なる波長は、例えば霞又は霧のような湿った空気において異なる吸収特性を有する。これらの環境において、赤外光は、可視光に比べてより良好な吸収特性を有する。そのため、イメージセンサーにIR/NIR感度を追加することで、イメージに「質感(texture)」を加えることができ、画質が向上する。さらに、IR/NIR領域で感度を有するイメージセンサーは、暗い環境での使用を可能にする。
改良された概念に係るセンサー装置の各受光素子は、それぞれの受光素子に入射する光情報を取り込み、光情報を示す電気情報を生成するように構成される。特に、標準的なCMOS技術によって製作されたイメージセンサーの場合、受光素子の動作原理は、フォトダイオードを用いて光強度を光電流に変換することである。シリコン系のフォトダイオードは、190nmから1100nmの広い波長範囲に感度を有するため、可視光と赤外領域の電磁スペクトルをカバーすることができ、一般的な選択肢となっている。さらに、シリコンのバンドギャップが大きいため、シリコンベースのフォトダイオードは、ゲルマニウムベースのフォトダイオードのような他のフォトダイオードに比べて優れたノイズ性能を示す。
読み出し目的、すなわち、フォトダイオードからストレージコンデンサ、メモリ素子、アナログ-デジタル変換器などへの電荷の転送のために、第1、第2、第3、及び/又は第4の群の受光素子は、共有フローティングディフュージョンに接続される場合がある。あるいは、各群の受光素子は、それぞれのフローティングディフュージョンに接続されてもよく、又はすべての受光素子は、個々のフローティングディフュージョンに接続されてもよい。
入射電磁波のスペクトルのうち特定部分に対する感度を調整する目的で、各受光素子は、フォトダイオードに加えて、受光素子、すなわちフォトダイオードの上面と入射電磁波の供給源との間に配置される光学フィルターを備えることができる。例えば、各受光素子は、波長フィルターを備える。
第1、第2、及び第3の群の受光素子の各受光素子の波長フィルターは、例えばRGB添加剤カラーモデルによる補色カラーフィルターのいずれかとすることができる。例えば、赤色カラーフィルターは、赤色光に対しては透過性又は半透明であるが、他の光、特に緑色、青色及び/又はIR光に対しては不透明である。したがって、赤、緑、及び青の各補色に対して、その補色に対して感度を示す、第1、第2、又は第3の群の受光素子が少なくとも1つ存在する。ここで、また以下において、「透過性(transmissive)」又は「半透明(translucent)」は、少なくとも60%又は少なくとも80%の透明度を指す。
同様に、第4の群の受光素子の各受光素子は、近赤外線フィルター等の赤外線フィルターを備えることができる。特定の波長領域の赤外光に対して主に又は排他的に感度を示す受光素子を提供する目的で、第4の群の受光素子は、赤外線フィルターを備えることができる。前記赤外線フィルターが透過性を有する波長領域は、例えば赤外線LED等の照明光源のスペクトルに依存してもよい。例えば、赤外線フィルターの透過波長領域は、940nm又は850nmの光を含む。
センサー装置の受光素子をベイヤー状パターンに配置することにより、既存のISPチップをデベイヤリングに用いることができる。これにより、個々のISPチップを開発する必要がないので、前記センサー装置を使用するイメージセンサーのコストを低減することができる。デベイヤリングによって、可視波長領域の画像情報を含むデジタル画像を生成することができる。IR波長領域の画像情報を出力する別の画像処理経路が存在してもよい。
改良された概念によれば、第2のサブ装置は、第1又は第3の群の受光素子が第4の群の受光素子によって置き換えられるという点で、第1のサブ装置とは異なる。ピーク信号対雑音比(PSNR)で表すことができる画質の損失は比較的低い。これは、第2のサブ装置では、第1又は第3の群の受光素子からそれぞれ欠落色情報を、隣接する第1のサブ装置から外挿することができるからである。それに対応して、第1のサブ装置において、欠落したIR色情報は、隣接する第2のサブ装置から外挿することができる。
第2のサブ装置が1つの赤色受光素子、2つの緑色受光素子及び1つのIR受光素子によって形成される実施形態において、得られるセンサー装置は、青色受光素子よりも多くの赤色受光素子を備える。これは、人間の目が青色に対して最も感度が低い一方で、赤色領域に対してより高い感度を有するので、有利である。
いくつかの実施形態では、センサー装置は、複数の第1のサブ装置と複数の第2のサブ装置とを備える。複数の第1及び第2のサブ装置は、行列状に配置される。
これは、センサー装置が、少なくとも2つの第1のサブ装置と、少なくとも2つの第2のサブ装置とを備え得ることを意味する。好ましい実施形態では、第1のサブ装置及び第2のサブ装置は、チェッカーボード方式で構成されてもよい。
センサー装置は、十分な画像解像度を達成するために必要な大きさに形成することができる。さらに、受光素子は、各群の受光素子が行列上に効果的に分散されるように配置される。
センサー装置のいくつかの実施形態では、第1のサブ装置のうちの2つ及び第2のサブ装置のうちの2つは、2×2行列に配置され、第1及び第2のサブ装置はそれぞれ、2×2行列の対向する角部に配置される。
各サブ装置は、4つの受光素子によって形成されるので、センサー装置は、4×4配列の受光素子を備える。そのような配列は、第2の群の8つ(50%)の受光素子と、第4の群の2つ(12.5%)の受光素子とを備える。さらに、第1の群の4つ(25%)の受光素子と、第3の群の2つ(12.5%)の受光素子とを備えるか、又はその逆を備える。これは、第2の群の受光素子の余剰があることを意味する。
ただし、他のサブ装置により、各横方向にセンサー装置を拡張できる。そのため、2×2行列は、互いに隣接して配置される2×2行列を複数備えた、より大きなセンサー装置のユニットセルであると理解してもよい。
各群の受光素子は、効果的な方法でセンサー装置にわたって分散される。さらに、センサー装置は、各群の受光素子をエリアごとに十分な量で備える。例えば、人間の目が緑に対して最も敏感であるので、緑色受光素子の余剰が存在する。各サブ装置が、ベイヤー状パターンとして形成されることで、従来のISPチップの使用が可能となる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のサブ装置は、第1の群の1つの受光素子と、第2の群の2つの受光素子と、第4の群の1つの受光素子とを第2のベイヤー状パターンに配置することによって形成される。少なくとも1つの第3のサブ装置は、第2の群の2つの受光素子、第3の群の1つの受光素子、及び第4の群の1つの受光素子を第3のベイヤー状パターンで配置することによって形成される。
第1、第2及び第3のサブ装置は、センサー装置の延在する主平面において互いに隣接して配置される。
上述のように、第1のベイヤー状パターンは、1つの赤色受光素子、2つの緑色受光素子、及び1つの青色受光素子によって形成される元のベイヤー状パターンを指す。実施形態では、第2のベイヤー状パターンは、元のベイヤー状パターンの青色受光素子がIR受光素子に置き換えられたパターンとして定義される。第3のベイヤー状パターンは、赤色受光素子がIR受光素子に置き換えられたパターンを指す。
第1、第2及び第3のベイヤー状パターンにおいて、第1、第2及び第3の群の受光素子は、同じ場所に配置されてもよい。例えば、第2の群の受光素子が第1のベイヤー状パターンの左下隅及び右上隅に配置される場合、第3のベイヤー状パターンは、この受光素子をこれらの隅部に有してもよい。同じことが、第1及び第3の群の受光素子にも当てはまる。
第1、第2、及び第3のサブ装置は、サブ装置のうちの1つが、それぞれの他の2つのサブ装置と共通の境界を有するように配列されてもよい。しかしながら、他の第1のサブ装置がさらに形成される場合には、これらのサブ装置は、互いに共通の境界を有してもよい。同じことが、他の第2のサブ装置及び他の第3のサブ装置にも当てはまる。
各サブ装置の欠落色情報は、その欠落色を検出するための受光素子を有する隣接するサブ装置から外挿することができるので、画質の損失は少ない。例えば、第3のサブ装置では、赤色についての欠落色情報は、隣接する第1のサブ装置又は第2のサブ装置から外挿することができる。
いくつかの実施形態では、センサー装置は、複数の第1のサブ装置、複数の第2のサブ装置、及び/又は複数の第3のサブ装置を備え、複数の第1、第2、及び第3のサブ装置は、行列状に構成される。
行列は、異なるサブ装置が互いに隣接し、共通の境界を共有するようにすることができる。しかしながら、同じ種類のサブ装置は、それらが共通の境界を共有するように、互いに隣接することもできる。
センサー装置は、十分な画像解像度を達成するために必要な大きさに形成することができる。さらに、受光素子は、各群の受光素子が行列上に効果的に分散されるように配置され得る。
センサー装置のいくつかの実施形態では、第1のサブ装置のうちの2つ、第2のサブ装置のうちの1つ及び第3のサブ装置のうちの1つは、第1のサブ装置が2×2行列の対向する隅部に配置されるように、2×2行列で配置される。各サブ装置は4つの受光素子によって形成されるので、受光素子装置は4×4配列の受光素子を備える。そのような配列は、8つの緑色受光素子(受光素子の総数の50%)、3つの赤色受光素子(18.75%)、3つの青色受光素子(18.75%)、及び2つのIR受光素子(12.5%)を備える。
ただし、センサー装置は、他の第1、第2、及び第3のサブ装置をさらに備えてもよく、これらのサブ装置により、各横方向にセンサー素子配置を拡張してもよい。その意味では、2×2行列は、互いに隣接して配置される2×2行列を複数備えるセンサー装置のユニットセルであると理解してもよい。
各群の受光素子は、効果的な方法でセンサー装置にわたって分散される。さらに、センサー装置は、各群の受光素子をエリアごとに十分な量で備える。例えば、人間の目が緑に対して最も敏感であるので、緑色受光素子の余剰が存在する。各サブ装置は、従来のISPチップの使用を可能にするベイヤー状パターンとして形成される。
センサー装置のいくつかの実施形態では、異なるサブ装置が、センサー装置の延在する主平面において互いに隣接するように、3つの第1のサブ装置と、3つの第2のサブ装置と、3つの第3のサブ装置とが、3×3行列状に配列される。異なるサブ装置は、横方向に互いに隣接している。これは、第1のサブ装置が、第2のサブ装置と共通の境界と、第3のサブ装置と共通の他の境界とを有するように、第1、第2、及び第3のサブ装置が互いに隣り合って配列されることを意味する。さらに、第2のサブ装置は、第3のサブ装置と共通の境界を有する。同じ種類のサブ装置は、互いに共通の境界を持たない。
各サブ装置は4つの受光素子によって形成されるので、受光素子装置は6×6配列の受光素子を備える。このような配列は、18個の緑色受光素子(受光素子の総数の50%)、6つの赤色受光素子(16.67%)、6つの青色受光素子(16.67%)、及び6つのIR受光素子(16.7%)を備える。
ただし、受光素子装置は、他の第1、第2、及び第3のサブ装置をさらに備えてもよく、これらのサブ装置により、各横方向にセンサー装置を拡張してもよい。その意味では、3×3行列は、互いに隣接して配置される3×3行列を複数備えた、より大きなセンサー装置のユニットセルであると理解してもよい。
各群の受光素子は、効果的な方法でセンサー装置にわたって分散される。さらに、センサー装置は、各群の受光素子をエリアごとに十分な量で備える。例えば、緑色受光素子の余剰が存在する。各サブ装置は、従来のISPチップの使用を可能にするベイヤー状パターンとして形成される。さらに、サブ装置のうちの1つにおいて欠落している色情報は、隣接するサブ装置から外挿することができるので、画質の損失は少ない。
センサー装置のいくつかの実施形態では、受光素子は矩形、特に正方形の形状の上面を有する。長方形又は正方形の受光素子をアレイに組み合わせることができる。4つの受光素子は、ベイヤー状パターンで配置される場合がある。
センサー装置のいくつかの実施形態では、受光素子は、フォトダイオード等のセンサー素子を備える。
上述のように、センサー素子は、それぞれのセンサー素子に入射する電磁波から光学情報を取り込むように構成される。センサー素子は、光学情報を示す電気信号を生成する。特に、標準的なCMOS技術によって製作されたイメージセンサーの場合、センサー素子の動作原理は、フォトダイオードを用いて光強度を光電流に変換することである。いくつかの実施形態では、センサー素子、例えばフォトダイオードは、波長スペクトルの一部分に調整される。これは、センサー素子は、それらによって検出される波長領域に応じて、異なるように実装される場合があることを意味する。したがって、センサー素子の少なくともいくつかは、NIR光に対してより感度が高いなどの異なる特性を有することができる。
センサー素子、例えば、フォトダイオードは、光情報を効率的に電気信号に変換し、これを読み出し回路でさらに評価することができる。センサー装置のいくつかの実施形態では、受光素子はさらに波長フィルターを備える。
例えば、第1、第2、及び第3の群の受光素子は、赤、緑、又は青などの可視領域の特定の部分に対して感度を示す。例えば、感度は、上述のように適切なカラーフィルターを使用することによって達成される。これにより、これらの群の4つの受光素子を、上述のベイヤー状パターン又はベイヤー状パターンを実現するための配列で配置することができる。
第4の群の受光素子は、赤外線フィルターを備える。例えば、赤外線フィルターは、近赤外線フィルターとすることができる。上記のような赤外線フィルターを用いて、特定の波長領域の赤外光に対して主に又は排他的に感度を示す受光素子が提供される。前記赤外線フィルターが透過性を有する波長領域は、例えば赤外線LED等の照明光源のスペクトルに依存してもよい。例えば、赤外線フィルターの透過波長領域は、940nm又は850nmの光を含む。
いくつかの実施形態では、特定の波長領域に対する感度は、2つ以上のフィルターの組み合わせによって達成される。例えば、バンドパスフィルターをカットオフフィルターと組み合わせる。バンドパスフィルターは、特定の色の光に対して透過性であってもよく、カットオフフィルターは、さらに、異なる波長領域の光、例えば紫外(UV)光を遮断してもよい。
さらに、センサー装置を備えるイメージセンサーが提供される。これは、センサー装置について開示された全ての特徴がイメージセンサーについても開示され且つ該イメージセンサーに適用可能であり、その逆も同様であることを意味する。イメージセンサーは、受光素子から電気信号を読み出すための回路をさらに備える。例えば、読出しの目的で、イメージセンサーはストレージコンデンサ、メモリ素子、アナログ-デジタル変換器等を備える。
そのようなイメージセンサーは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノート型パソコン、又はカメラモジュールなどの電子デバイスにおいて便利に使用することができる。例えば、カメラモジュールは、写真撮影及び/又はビデオ撮影のために可視領域で動作するように構成され、3D画像及び/又は識別を目的として赤外線領域で動作するように構成される。さらに、ビデオフィードが必要な暗い環境では、赤外線感度を有するイメージセンサーを使用することができる。携帯電話の顔認証ロック解除から自動車のドライバー監視システムまで、幅広く応用される。どちらもNIRスペクトルの光源を使用しているため、携帯電話のユーザーやドライバーは、光源によって目がくらむことはない。これは、光源は、フラッシュ光を使用することがあるものの、このフラッシュは不可視波長領域、例えばNIR光にあるため、撮影される人を妨害しないことを意味する。
幾つかの実施の形態では、イメージセンサーは、受光素子からの電気信号に基づいてデジタル画像を生成するように構成された画像信号プロセッサーをさらに備える。
回路は、受光素子から来る電気信号がISPのために前処理されるように実装することができる。例えば、前処理は、欠落色情報のエミュレーションを含んでもよい。回路は、IR波長領域における画像情報のために、ISPへの更なる画像処理経路を設けてもよい。上述のように、ISPは、隣接する受光素子からの色情報を評価することにより、モノカラー画素をポリカラー画素のアレイにマッピングする。さらに、ISPは、各種機能のうち、画像のエッジ保存を担ってもよい。ISPによって行われる画像変換は、デベイヤリングと呼ばれる。受光素子がベイヤー状パターンに従って配置されているので、イメージセンサーには従来のISPチップを使用することができる。
本目的は、さらに、センサー装置を製造する方法によって解決される。センサー装置について開示されたすべての特徴は、センサー装置を製造するための方法にも開示され、適用可能であり、その逆もまた同様である。
本方法は、赤色波長領域の光を検出するように構成された第1の群の受光素子を設けることと、緑色波長領域の光を検出するように構成された第2の群の受光素子を設けることと、青色波長領域の光を検出するように構成された第3の群の受光素子を設けることと、赤外線波長領域の光を検出するように構成された第4の受光素子群を設けることとを備える。
本方法は、第1の群の1つの受光素子、第2の群の2つの受光素子、及び第3の群の1つの受光素子を第1のベイヤー状パターンで配置することによって、少なくとも1つの第1のサブ装置を形成することをさらに備える。
本方法は、第2の群の2つの受光素子、第4の群の1つの受光素子、及び第1又は第3の群の1つの受光素子を第2のベイヤー状パターンで配置することによって、少なくとも1つの第2のサブ装置を形成することをさらに備える。
本方法は、少なくとも1つの第1のサブ装置と少なくとも1つの第2のサブ装置とを、センサー装置の主延在平面内で互いに隣接して配置することをさらに備える。
受光素子をベイヤー状パターンに配置することによって、既存のISPチップをデベイヤリングに使用することができる。これにより、個々のISPチップを開発する必要がないので、上記センサー装置を使用するイメージセンサーのコストを低減することができる。各サブ装置において欠落している色情報は、隣接するサブ装置から外挿することができるので、画質の損失は少ない。
本方法の変形例では、複数の第1のサブ装置及び複数の第2のサブ装置を形成することと、複数の第1及び第2のサブ装置を行列状に配置することとをさらに備える。
センサー装置は、十分な画像解像度を達成するために必要な大きさに形成することができる。さらに、受光素子は、各群の受光素子が行列上に効果的に分散されるように配置される場合がある。
本方法の変形例では、第1のサブ装置のうちの2つ及び第2のサブ装置のうちの2つは、第1のサブ装置及び第2のサブ装置がそれぞれ2×2行列の対向する隅部に配置されるように、2×2行列に配置される。
各群の受光素子は、効果的な方法で受光素子装置にわたって分散される。さらに、センサー装置は、各群の受光素子をエリアごとに十分な量で備える。
本方法のさらなる実施形態は、上述の受光素子装置の実施形態から当業者に明らかになる。
以下の図面の説明により、改良された概念の態様をさらに示し、説明する。機能的に同一であるか、又は同一の効果を有するセンサー装置の構成要素及び部品は、同一の参照記号によって示される。同一又は実質的に同一の構成要素及び部分は、それらが最初に示される図面に関してのみ説明される場合がある。それらの重複する説明については、後続の図面において省略される場合がある。
改良された概念に係るセンサー装置の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 改良された概念に係るセンサー装置の別の実施形態の例を示す。 センサー装置の例を示す。 サブ装置の斜視図を示す。 センサー装置を備えるイメージセンサーの模式図を示す。
図1は、センサー装置1の実施形態の例を示す上面図である。図1に示すセンサー装置1は、2×4配列に配置された8つの受光素子2、3、4、5を備える。すなわち、センサー装置1は、第1の群の1つの受光素子2と、第2の群の4つの受光素子3と、第3の群の1つの受光素子4と、第4の群の1つの受光素子5とを備える。
第1の群の受光素子2は、赤色波長領域の光を検出するように構成される。このため、以下では、それらを赤色受光素子2と称する。
第2の群の受光素子3は、緑色波長領域の光を検出するように構成されているので、緑色受光素子3と称する。
第3の群の受光素子4は、青色波長領域の光を検出するように構成されているので、青色受光素子4と称する。
第4の群の受光素子5は、赤外線(IR)又は近赤外線(NIR)の波長領域の光を検出するように構成されているので、IR受光素子5と称する。
図1に示すセンサー装置1は、第1のベイヤー状パターンを形成する第1のサブ装置6と、第2のベイヤー状パターンを形成する第2のサブ装置7とによって形成されていると見なすことができる。それぞれのベイヤー状パターンは、互いに対向して配置され第1の波長領域に感度を有する2つの受光素子と、それぞれ第2及び第3の波長領域に感度を有する他の2つの受光素子との2×2配列の受光素子によって形成される。このように、ベイヤー状パターンは、パターンの右上、左上、右下、及び左下の隅部を備える。図1の第1のサブ装置6では、1つの赤色受光素子2、2つの緑色受光素子3及び1つの青色受光素子4により第1のベイヤー状パターンが形成されている。2つの緑色受光素子3は、第1のベイヤー状パターンの左下隅及び右上隅に互いに対向して配置されている。赤色受光素子2は左上隅に配置され、青色受光素子4は第1のベイヤー状パターンの右下隅に配置される。しかしながら、第1のベイヤー状パターン内のそれぞれの受光素子2、3、4の位置は、2つの緑色受光素子3が互いに対向して配置されているかぎり、入れ替えることができる。
図1の第2のサブ装置7では、第2のベイヤー状パターンが、1つの赤色受光素子2、2つの緑色受光素子3及び1つのIR受光素子5により形成されている。2つの緑色受光素子3は、第2のベイヤー状パターンの左下隅及び右上隅に互いに対向して配置されている。赤色受光素子2は左上隅に配置され、IR受光素子5は第2のベイヤー状パターンの右下隅に配置されている。第2のベイヤー状パターン内のそれぞれの受光素子2、3、5の位置は、2つの緑色受光素子3が互いに対向して配置されているかぎり、入れ替えることができる。しかしながら、同じ群の受光素子の位置は、第1のベイヤー状パターンと第2のベイヤー状パターンとで等しくすることができる。これは、第1のサブ装置6及び第2のサブ装置7とで共通する受光素子が同じ位置にあってもよいことを意味する。
第1のサブ装置6と第2のサブ装置7とは、横方向xにおいて互いに隣接している。横方向x、yは、センサー装置1の延在する主平面に平行に延在する。これは、第1のサブ装置が第2のサブ装置7と共通の境界を共有することを意味する。共通の境界は、破線で示される。
なお、センサー装置1は、図1に示すサブ装置の隣に同様に配置された第1及び第2のサブ装置6、7をさらに備えてもよい。これは、他のサブ装置が、楕円によって示されるように、各横方向x、yにセンサー装置1を拡張し得ることを意味する。その意味で、図1は、センサー装置1のユニットセルを示し得る。
図2は、センサー装置1の別の実施形態の例を示す上面図である。図2に示すセンサー装置1は、図1と同様であるが、第2のサブ装置7’が、1つのIR受光素子5と、2つの緑色受光素子3と、1つの青色受光素子4とによって形成され、第2のベイヤー状パターンを形成する点で相違する。この場合も、2つの緑色受光素子3は、第1のベイヤー状パターンの左下隅及び右上隅に互いに対向して配置される。IR受光素子5は、左上隅に配置され、青色受光素子4は、第2のベイヤー状パターンの右下隅に配置される。したがって、同じ群の受光素子の位置は、第1のベイヤー状パターンと第2のベイヤー状パターンとで等しい。
図1に関連して説明された他の特徴は、すべて図2に示された実施形態にも適用される。ただし、これらの実施形態は、センサー装置1全体が、図1及び図2に示すセンサー装置1を組み合わせることによって形成されるように、互いに組み合わせることもできる。
図3は、センサー装置1の別の実施形態の例を示す上面図である。図3のセンサー装置1は、図1で説明したものとして、3つの第1のサブ装置6及び1つの第2のサブ装置7を備える。第1及び第2のサブ装置6、7は、横方向x、yに互いに隣接するように2×2行列に配置される。
この実施形態では、3つの第1のサブ装置6は、センサー装置1の3つの象限に配置され、第2のサブ装置7は、残りの象限に配置される。図3において、センサー装置1の象限は、破線で示される。センサー装置1の特定の象限へのサブ装置の割り当ては任意である。
3つの第2のサブ装置7及び1つの第1のサブ装置6が組み合わされるように、第1及び第2のサブ装置6、7を入れ替えることによって、図3と同様のセンサーアレイを形成できることは、当業者にとって明らかである。さらに、第2のサブ装置7’は、図2に記載されているように、すなわち、2つの緑色、1つの青色、及び1つのIR受光素子5を設けることによって形成することもできる。
図1に関連して説明された他の特徴は、すべて図3に示された実施形態にも適用される。ただし、それらの実施形態は、図1から図3に係るセンサー装置1を組み合わせることによって、センサー装置1全体が形成されるように、互いに組み合わせることもできる。
図4は、センサー装置1の好ましい実施形態の上面図を示す。図4のセンサー装置1は、図1で説明したものと同様に、2つの第1のサブ装置6と、2つの第2のサブ装置7とを備える。第1及び第2のサブ装置6、7は、横方向x、yに互いに隣接するように、2×2行列に配置される。
この実施形態では、2つの第1のサブ装置6は、センサー装置1の対向する象限に配置され、2つの第2のサブ装置7は、残りの2つの対向する象限に配置される。図4において、センサー装置1の象限は、破線で示される。センサー装置1の特定の象限へのサブ装置の割り当ては、同様のサブ装置、すなわち、同様のベイヤー状パターンを有するサブ装置が対向する象限に配置されるかぎり、任意である。このように、サブ装置は、チェッカーボードパターンで配置される。
上記実施形態に係るセンサー装置1は、4×4配列に配置された16個の受光素子を備える。すなわち、センサー装置1は、8つの緑色受光素子3、4つの赤色受光素子2、2つの青色受光素子4及び2つのIR受光素子5を備える。従来のベイヤー状パターン配列と比較して、2つの青色受光素子4は、IR受光素子5に置き換えられる。上記センサー装置1を備えるイメージセンサー14は、IR放射を検出することができる。青色領域における色情報の損失は、青色受光素子4の効率的な分配によって補償することができる。加えて、人間の目は青色に対する感度が最も低いため、欠落色情報の重要度は低い。
なお、センサー装置1は、図4に示すサブ装置に隣接して同様に配置された、他の第1及び第2のサブ装置6、7をさらに備えてもよい。これは、他のサブ装置が、楕円によって示されるように、各横方向x、yにセンサー装置1を拡張し得ることを意味する。その意味で、図4は、センサー装置1のユニットセルを示す。さらに、図4に示す実施形態は、図1~図3に示す前述の実施形態と組み合わせることができる。
図5は、図4の実施形態と同様の、センサー装置1の別の好ましい実施形態の上面図を示す。図5に示す実施の形態は、図2で説明したように、第2のサブ装置7’が、1つのIR受光素子5と、2つの緑色受光素子3と、1つの青色受光素子4とによって形成され、第2のベイヤー状パターンを形成している点で異なる。
従って、センサー装置1は、8つの緑色受光素子3と、4つの青色受光素子4と、2つの赤色受光素子2と、2つのIR受光素子5とを備える。したがって、図4の実施形態と比較して、この実施形態は、赤色領域に対してより感度が低く、青色に対してより感度が高い。
図4に関連して説明された他の特徴は、すべて図5に示された実施形態にも適用される。
図6は、センサー装置1の別の好ましい実施形態の上面図を示す。この実施形態では、第2のサブ装置7は、1つの赤色受光素子2と、2つの緑色受光素子3及び1つのIR受光素子5とによって形成され、第2のベイヤー状パターンを形成する(図1に示される第2のベイヤー状パターン参照)。第3のサブ装置8は、1つのIR受光素子5、2つの緑色受光素子3、及び1つの青色受光素子4によって形成され、第3のベイヤー状パターンを形成する。第3のベイヤー状パターンは、図2に示される第2のベイヤー状パターンに対応する。これは、この実施形態では、第2のベイヤー状パターンの両方の変形例が組み合わされることを意味する。
第1、第2、及び第3のサブ装置6、7、8は、横方向x、yにおいて互いに隣接するように、2×2行列に配置される。この実施形態では、2つの第1のサブ装置6は、センサー装置1の対向する象限に配置され、第2及び第3のサブ装置7、8は、残りの2つの対向する象限に配置される。図6において、センサー装置1の象限は、破線で示される。センサー装置1の特定の象限へのサブ装置の割り当ては任意である。
この実施形態に係るセンサー装置1も、4×4配列に配置された16個の受光素子を備える。しかし、ここでは、センサー装置1は、8つの緑色受光素子3と、3つの赤色受光素子2と、3つの青色受光素子4と、2つのIR受光素子5とを備える。したがって、赤色及び青色受光素子4の数は等しい。
上述したように、図6に示すセンサー装置1は、各横方向x、yに拡大することができる。
図7は、センサー装置1の別の実施形態の上面図を示す。この実施形態に係るセンサー装置1は、3つの第1のサブ装置6と、3つの第2のサブ装置7と、3つの第3のサブ装置8とを備え、これらは3×3行列状に配置されている。
サブ装置は、異なるサブ装置が横方向x、yに互いに隣接するように、3×3行列に配置される。言い換えれば、同じサブ装置は、互いに共通の境界を共有しない。これは、第1のサブ装置6が、第2のサブ装置7及び第3のサブ装置8と共通の境界を共有するが、他の第1のサブ装置6とは共有しないことを意味する。したがって、これは、第2及び第3のサブ装置7、8にも当てはまる。
図7は、3×3行列内のサブ装置の配置の一例を示す。しかしながら、センサー装置1内の各サブ装置の詳細位置は任意である。他の配置も可能である。
図7に示す実施形態は、6×6配列に配置された受光素子を備える。例えば、センサー装置1は、18個の緑色受光素子3(50%)、6つの赤色受光素子2(16.67%)、6つの青色受光素子4(16.67%)及び6つのIR受光素子5(16.67%)を備える。従って、赤色、青色及びIRの受光素子5の数は等しく、それらの受光素子はセンサーアレイ上に均等に分布される。緑色受光素子3には余剰があるが、これは人間の目が緑色波長領域に対して最も敏感であるという事実によって正当性を有する。
上述したように、センサー装置1は、十分に大きな受光素子のアレイを形成するように、他のサブ装置によって拡大することができる。
図8は、センサー装置1の例を示す上面図である。この例は、2つの第1のサブ装置6と、2つの他のサブ装置17、17’とを備え、それらは1つの赤色受光素子2、1つの緑色受光素子、1つの青色受光素子4、及び1つのIR受光素子5によって形成される。これは、従来のベイヤー状パターンと比較して、緑色受光素子3のうちの1つが置き換えられることを意味する。2つの他のサブ装置17,17’のうちの一方では、2×2配列の右上隅の緑色受光素子がIR受光素子5に置き換えられ、2つの他のサブ装置17,17’のうちの他方では、2×2配列の左下隅の緑色受光素子がIR受光素子5で置き換えられる。
第1のサブ装置6及び他のサブ装置17、17’は、横方向x、yにおいて互いに隣接するように、2×2行列に配置される。この実施形態では、2つの第1のサブ装置6は、センサー装置1の対向する象限に配置され、他のサブ装置17、17’は、残りの2つの対向する象限に配置される。図8において、センサー装置1の象限は、破線で示される。センサー装置1の特定の象限へのサブ装置の割り当ては任意である。
図9は、センサー装置1の第1のサブ装置6の例を示す斜視図である。破線は、センサー装置1全体を形成するように、他のサブ装置が、横方向x、yにおいて隣接して配置され得ることを示す。第1のサブ装置6は、センサー素子10が配置される基板9を備える。各センサー素子10は、同一の基板9、例えば半導体基板9に形成することができる。各センサー素子10は上面11を備える。
センサー装置1の延在する主平面に垂直な縦方向zには、フィルター層12がセンサー素子10の上面11に配置される。フィルター層12は、第1のベイヤー状パターンを形成するように、波長フィルター13を備える。これは、2つの対向する波長フィルター13は緑色光に対して透明であるが、残りの波長フィルター13は赤色光及び青色光に対してそれぞれ透明であることを意味する。IR光用の波長フィルター13は、センサー素子10の上部に同様に配置することができる。波長フィルター13は、センサー素子10の上面11と入射電磁波源(図示せず)との間に配置される。これにより、下にあるセンサー素子10は、それぞれの波長フィルター13が透光性を有する、特定の波長領域の光を検出する。
図10は、上述のセンサー装置1を備えるイメージセンサー14の実施形態の例を示す模式図である。イメージセンサー14はさらに、受光素子から電気信号を読み出すための回路15を備えている。例えば、回路15は、ストレージコンデンサ、メモリ素子、アナログ-デジタル変換器等を含んでもよい。回路15は、センサー装置1の受光素子2、3、4、5に電気的に接続される。ただし、センサー装置は、複数の受光素子2、3、4、5を備えてもよい。回路15及びセンサー装置1は、センサーチップ18上に集積されていてもよい。イメージセンサー14は、さらに、画像信号プロセッサー、ISP16を備えており、これは、受光素子からの電気信号に基づいてデジタルイメージを生成するように構成されている。このように、ISP16は、受光素子から電気信号を読み出すための回路15に電気的に接続される。ISP16は、センサーチップ18とは別のチップを形成してもよい。回路15は、受光素子2、3、4、5から来る電気信号がISP16のために前処理されるように実装することができる。これにより、標準的なISP16をデベイヤリングのために使用することができる。回路15は、IR波長領域における画像情報のために、ISP16に対する他の画像処理経路を提供することができる。
本明細書に開示されるセンサー装置1及びセンサー装置1を製造する方法の実施形態は、読者に本発明の新規な態様を熟知させることを目的として説明されている。好ましい実施形態が示され、説明されてきたが、開示された概念の多くの変更、修正、等価物、及び置換が、特許請求の範囲から不必要に逸脱することなく、当業者によって行われ得る。
本開示は、開示された実施形態に限定されず、本明細書において上記で具体的に示され、説明されたものに限定されないことが理解されよう。むしろ、別々の従属請求項又は明細書に記載された特徴は、有利に組み合わせることができる。さらに、本開示の範囲は、当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲内に入る、それらの変形及び修正を含む。
用語「備える(comprising)」は、それが特許請求の範囲又は明細書において使用されているかぎり、対応する特徴又は手順の他の要素又はステップを除外しない。用語「1つの(a)」又は「1つの(an)」が特徴と併せて使用された場合、それらは、複数のそのような特徴を排除しない。さらに、クレーム中の引用符号は、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本特許出願は、欧州特許出願第20196692.6号の優先権を主張し、その開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
1 センサー装置
2 受光素子赤
3 受光素子、緑
4 受光素子、青
5 受光素子IR
6 第1のサブ装置
7、 7’ 第2のサブ装置
8 第3のサブ装置
9 基板
10 センサー素子
11 センサー素子の上面
12 フィルター層
13 波長フィルター
14 イメージセンサー
15 回路
16 画像信号プロセッサー
17、17’ 他のサブ装置
18 センサーチップ
x、y 横方向
z 縦方向

Claims (7)

  1. 赤色波長領域の光を検出する第1の群の受光素子(2)と、
    緑色波長領域の光を検出する第2の群の受光素子(3)と、
    青色波長領域の光を検出する第3の群の受光素子(4)と、
    赤外線波長領域の光を検出する第4の群の受光素子(5)と、
    を備えるセンサー装置(1)であって、
    複数の第1のサブ装置(6)は、前記第1の群の1つの受光素子(2)と、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第3の群の1つの受光素子(4)とを第1のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成され、
    複数の第2のサブ装置(7)は、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第4の群の1つの受光素子(5)と、前記第1の群の1つの受光素子(2)とを第2のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成され、
    複数の第3のサブ装置(8)は、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第3の群の1つの受光素子(4)と、前記第4の群の1つの受光素子(5)とを第3のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成され、
    前記センサー装置(1)の延在する主平面内で、互いに異なるサブ装置(6、7、8)が隣接するように、3つの前記第1のサブ装置(6)と、3つの前記第2のサブ装置(7)と、3つの前記第3のサブ装置(8)とが3×3行列状に配置される、
    センサー装置(1)。
  2. 前記受光素子(2、3、4、5)が、長方形、特に正方形の上面を有する、
    請求項1に記載のセンサー装置(1)。
  3. 受光素子(2、3、4、5)が、センサー素子(10)、特にフォトダイオードを備える、
    請求項1又は2に記載のセンサー装置(1)。
  4. 前記受光素子(2、3、4、5)が、波長フィルター(13)をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサー装置(1)。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の前記センサー装置(1)を備えるイメージセンサー(14)であって、前記イメージセンサー(14)は、前記受光素子(2、3、4、5)からの電気信号を読み出す回路(15)をさらに備える、
    イメージセンサー(14)。
  6. 前記受光素子(2、3、4、5)からの前記電気信号に基づいて、デジタル画像を生成するように構成された画像信号プロセッサー(16)をさらに備える、
    請求項5に記載のイメージセンサー(14)。
  7. センサー装置(1)を製造する方法であって、
    赤色波長領域の光を検出する第1の群の受光素子(2)と、緑色波長領域の光を検出する第2の群の受光素子(3)と、青色波長領域の光を検出する第3の群の受光素子(4)と、赤外線波長領域の光を検出する第4の群の受光素子(5)と、を設けるステップと、
    複数の第1のサブ装置(6)を、前記第1の群の1つの受光素子(2)と、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第3の群の1つの受光素子(4)とを第1のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成するステップと、
    複数の第2のサブ装置(7)を、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第4の群の1つの受光素子(5)と、前記第1の群の1つの受光素子(2)とを第2のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成するステップと、
    複数の第3のサブ装置(8)を、前記第2の群の2つの受光素子(3)と、前記第3の群の1つの受光素子(4)と、前記第4の群の1つの受光素子(5)とを第3のベイヤー状パターンでそれぞれ配置することにより形成するステップと、
    を含み、
    前記センサー装置(1)の延在する主平面内で、互いに異なるサブ装置(6、7、8)が隣接するように、3つの前記第1のサブ装置(6)と、3つの前記第2のサブ装置(7)と、3つの前記第3のサブ装置(8)とが3×3行列状に配置される、
    方法。
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