JP2023540172A - パネルおよびカバー材 - Google Patents

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Abstract

この数十年で、床カバー材のためのフローリングの市場で非常に大きな進歩が見られた。下地の床に床パネルを設置する様々な方法が知られている。本発明は、床パネル等の改善されたパネル、特に装飾用の床パネルに関する。また、本発明は、相互に接続された複数の、本発明に係るパネルを含むカバー材、特に床カバー材に関する。

Description

本発明は、床パネル等のパネル、特に装飾用の床パネルに関する。また、本発明は、相互に接続された複数の、本発明に係るパネルを含むカバー材、特に床カバー材に関する。
この数十年で、床カバー材のためのフローリングの市場で非常に大きな進歩が見られた。下地の床に床パネルを設置する様々な方法が知られている。例えば、接着または釘打ちによって床パネルを下地の床に貼り付けることが知られている。この技術の欠点には、かなり複雑であることと、後で変更を加えるためには、床パネルを分解する必要があることと、がある。代替的な設置方法では、床パネルを下地床の上に緩く設置して、床パネルをさねはぎ連結によって互いに相互に合致させ、ほとんどの場合、床パネルをさねはぎにおいてやはり一緒に接着させる。このようにして得られた床は、フローティングパーケットフローリングとも呼ばれ、利点としては、設置が容易であることと、完全な床面を動かすことができることと、があり、後者は、起こり得る拡張および収縮現象を受けるためにしばしば便利となる。
フローリングについての選択肢および要求も進化した。フローリングは、かつては木材または木材由来の製品から作られていたが、最近は、PVCパネルのようなプラスチックベースのパネル、さらには酸化マグネシウムベースのパネルのような鉱物ベースのパネルへと、市場は進化した。これらの代替物には、それぞれの利点と欠点とがある。欠点の1つは、パネル同士を連結してロックすることと、パネル同士が水密に接続するようにロックすることと、が難しい場合があることである。
従って、本発明の目的は、パネル同士の接続を向上させること、特に防水性を有する接続を実現することである。
本発明は、その目的のために、パネル、特に(装飾用の)床パネルであって、パネルにおける対向する側部にそれぞれ配置された少なくとも1つの第1連結部と少なくとも1つの第2連結部とを含み、前記パネルの第1連結部と、他のパネルの第2連結部とは、好ましくは、下方への動きによって連結するように構成されている、パネルを提供する。
好ましくは、前記第1連結部は、上向き舌部と、前記上向き舌部からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの上向きフランクと、前記上向き舌部と前記上向きフランクとの間に形成された上向き溝と、を含み、前記上向き溝は、他のパネルの前記第2連結部の下向き舌部の少なくとも一部を受けるように適合されており、前記上向き舌部における、前記上向きフランクの方を向く側部は、前記上向き舌部の内側部であり、前記上向き舌部における、前記上向きフランクから遠ざかる方向を向く側部は、前記上向き舌部の外側部であり、
前記第2連結部は、下向き舌部と、前記下向き舌部からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの下向きフランクと、前記下向き舌部と前記下向きフランクとの間に形成された下向き溝と、を含み、前記下向き溝は、他のパネルの前記第1連結部の前記上向き舌部の少なくとも一部を受けるように適合されており、前記下向き舌部における、前記下向きフランクの方を向く側部は、前記下向き舌部の内側部であり、前記下向き舌部における、前記下向きフランクから遠ざかる側を向く側部は、下向き舌部の外側部であり、
前記下向き舌部の外側部と前記上向きフランクとは、それらの両方が、パネルの頂側部の近くに、前記頂側部に、前記頂側部に近接して、または前記頂側部の側に上方接触面を含み、好ましくは、前記接触面の少なくとも1つは、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、垂直方向に延在し、前記パネル同士の連結状態において、前記パネルの下向き舌部の外側部の上方接触面は、隣接するパネルの上向きフランクの上方接触面と係合するように構成されており、
各上方接触面の下方、好ましくは各上方接触面に近接して、前記下向き舌部と前記上向きフランクとは、それらの両方が、傾斜接触面を含み、前記パネル同士の連結状態において、前記パネルの下向き舌部の傾斜接触面は、隣接するパネルの前記上向きフランクの傾斜接触面と係合するように構成されており、前記上方接触面の各垂直方向部分と、近接する各傾斜面は、相互に100度~175度の間の角度(α)を囲んでおり、
前記傾斜接触面に近接して、前記下向き舌部は、外面を含み、外面は、下向き舌部の傾斜接触面の下方に位置しており、前記傾斜接触面に近接して、前記上向きフランクは、内面を含み、前記内面は、前記上向きフランクの傾斜接触面の下方に位置しており、前記外面と前記内面とは、ほぼ平行であり、少なくとも部分的に垂直方向に延在し、
隣接するパネルの連結状態において、前記パネルの外面の少なくとも一部と、隣接するパネルの内面の少なくとも一部との間に空間が存在する。
各上方接触面は、それらの両方が、部分的または全体的に、垂直方向に延在することが想定できる。下向き舌部の上方接触面は、垂直方向に延在し、上向きフランクの上方接触面は、上向き舌部から遠ざかる方向に、下向きに傾斜していることが好適である可能性がある。好ましくは、下向き舌部の垂直方向の上方接触面と、上向きフランクの傾斜した上方接触面とは、相互に、0度~2度の間の、好ましくは0度~1度の間の、より好ましくは0度~0.5度の間の、さらにより好ましくは0度~0.3度の間の角度を囲んでいる。また、上向きフランクの上方接触面は、垂直方向に延在し、下向き舌部の上方接触面は、下向きフランクの側の方向に下向きに傾斜していることが想定できる。好ましくは、下向き舌部の傾斜した上方接触面と、上向きフランクの垂直方向の上方接触面とは、相互に、0度~2度の間の、好ましくは0度~1度の間の、より好ましくは0度~0.5度の間の、さらにより好ましくは0度~0.3度の間の角度を囲んでいる。前記下向き舌部の上方接触面と、前記上向きフランクの上方接触面とは、それぞれが、垂直面(すなわち、各パネルに直角な面)に対して少なくとも部分的に傾斜していることが、さらに考えられる。この傾斜は、好ましくは、各上方接触面の両方が互いから離れて下向きに傾斜しているものである。これらの実施形態の技術的な効果は、パネル同士の間に形成された頂部の合わせ目において、上方接触面同士をより集中的に接触させられることであり、これによって水密なバリアを作り出しやすくなる。さらに、前述の傾斜によって、典型的には、製造中および連結中の、公差および正確さについての感受性が低減される。わずかに傾斜した上方接触面は、相互に連結したパネル同士の間で軋みが発生するのを防止する。前記傾斜によって、さらに、連結したパネル同士の接続が、頂部において、より強い、またはより良好なものとなる。頂部は、パネル同士が連結されている時に完全に接触するように構成されている箇所である。
なお、本発明の記載において、頂部、底部、上方、下方、水平方向および垂直方向等の用語は、フローリング構成に基づいて使用されており、上を向く側は、頂部、つまり上側部であり、下地床に接する側は、底部、つまり下側部であり、パネルは、水平方向に、つまり水平面上に配置される。本発明に係るパネルは、壁カバー材として使用することも可能であるが、その場合、典型的には、垂直方向に据え付けられる。この場合、壁の方を向く側が底部となり、部屋の方を向く側が頂部となって、垂直方向と水平方向とが入れ替わる。壁パネル自体は、床パネルとして配置した場合のように、床に配置されているものと見なすこともできる。このことは、天井カバー材にも当てはまる。本発明に係るパネルは、天井カバー材として使用することも可能であり、その場合、パネルは、天井に据え付けられ、頂部と底部とが入れ替わる。天井パネル自体は、床パネルとして配置した場合のように、床に配置されているものと見なすこともできる。
2つのパネルの各連結部は、相互作用し、前記パネルを、典型的には水平方向および垂直方向にロックする。上向き舌部を下向き溝内に配置し、下向き舌部を上向き溝内に配置することによって、パネルの面の方向に、つまり、例えば床カバー材の場合は水平方向にロックする。
各パネルは、典型的には、下方への動きによって連結するように配置される。そのような動きは、ドロップダウン式の動きまたは垂直方向の動きとも呼ばれ、これは、新たなパネルを、すでに配置されているパネルに押し込むことができることを意味する場合がある。そのような連結は、パネル同士をジッパーのような動きまたははさみのような動きによって接続する時にも可能である。代替的に、各パネルは、角度をつける(下向きの)動きによって連結するように配置されてもよい。そのような動きは、回転運動とも呼ばれる場合があり、新たなパネルの一部をすでに配置されているパネルの一部に挿入し、角度をつける動きによって完全に挿入する。好ましい実施形態において、パネルは、パネルにおける他の対向する側部の対にそれぞれ配置された少なくとも1つの第3連結部と少なくとも1つの第4連結部とを含み、前記パネルの第3連結部と、他のパネルの第4連結部とは、好ましくは、角度をつける下向きの動きによって連結するように配置されている。
好ましくは、前記第3連結部は、コアの上側部とほぼ平行な方向に延在する側方の舌部と、側方の舌部からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの第2下向きフランクと、前記側方の舌部と前記第2下向きフランクとの間に形成された第2下向き溝と、を含み、
前記第4連結部は、隣接するパネルの第3連結外形の側方の舌部の少なくとも一部を収容するように構成されており、上唇部と下唇部とによって画定される第3溝であって、前記下唇部には、上向きロック要素が設けられている、第3溝、を含み、
前記第3連結部と前記第4連結部とは、2つの前記パネルが回転移動によって互いと連結できるように構成されており、
連結状態において、第1パネルの側方の舌部の少なくとも一部は、隣接する第2パネルの第3溝に挿入されており、第2パネルの上向きロック要素の少なくとも一部は、前記第1パネルの第2下向き溝に挿入される。
頂部において密な接続を形成するために、パネル同士は各上方接触面において接触している。好ましくは、これらの上方接触面は、平行な面であり、垂直方向に延在して、接触面を拡大させる。各上方接触面は、必ずしも各パネルの上面ではなく、例えば、角を削いだ、つまり面取りをした頂面をパネルに設けること、またはパネルにグラウトを施すことが可能であり、これによって、パネルの表面に装飾機能をもたせることになる。好ましくは、各上方接触面は、2つのパネルが接触している上面である。
さらに、ある実施形態において、前記下向き舌部の外側部は、前記下向き舌部の上方接触面と傾斜接触面との間に少なくとも1つの、好ましくは台形状の、凹部を含み、隣接するパネル同士の連結状態において、前記凹部は、好ましくは、上向きフランクの上方接触面から、ある距離を置いて位置する。
前記凹部によって、パネルの材料が(局所的に)拡張または膨張することが可能となり、相互に連結する2つのパネルの間の連結が阻害されること、または外れることを防止する。前記凹部は、追加的な粉塵チャンバとしても機能することで、粉塵によって上方接触面どうしの接触が妨げられることを防止する。前記凹部は、前記下向き舌部の上方接触面と、前記下向き舌部の傾斜接触面との間に配置されていてもよく、前記上方接触面と前記傾斜接触面との間の移行部分に配置されていてもよい。
好ましくは、各パネルまたは各パネルの各連結部は、連結状態において、一定のロックする力を発揮して、各パネルを互いに向かって押し付けるように構成されている。そのようなロックする力は、例えば、予緊張構成によって、または一方の連結部を他方の連結部と比較してわずかにサイズを大きくすることによって生じさせることができる。床パネルの場合、これによって、水平方向の、つまり床パネルの面の方向の力が生じる。このロックする力は、好ましくは、各パネルを、パネルの主平面の方向に、互いに向かって押し、それによって、上方接触面同士を押す。この予緊張によって、パネル同士の間の接続は向上し、好ましくは、各パネルの頂部において水密に封止する。
ロックする力つまり締付力によって、下向き舌部の傾斜接触面の周辺の領域つまりゾーンが、隣接する傾斜接触面同士が係合している間、弾力的または可塑的に変形することが考えられる。変形の程度の種類は、典型的には、パネルの材料特性と各連結部の具体的な設計とに依存する。
各上方接触面に近接して、典型的には直接的に近接して、または各上方接触面の直下に、傾斜接触面が存在する。各傾斜面において、パネル同士は接触しており、パネル同士を接続または封止している。前記傾斜は、好ましくは、前記下向き舌部を見る場合、傾斜面は外向きに延在し、前記上向きフランクを見る場合、傾斜面は内向きに延在するようになっている。傾斜角度は、それによって、前記下向き舌部は突出部を有し、前記上向きフランクは凹部を有し、連結状態において、これらが接触することで、垂直方向のロック効果をもたらすようになっている。また、前記傾斜によって、わずかなラビリンスが形成され、これによって、接続の防水性が向上する。
前記傾斜接触面に近接して、典型的には直接的に近接して、または前記傾斜接触面の直下に、前記下向き舌部は、外面を含む。この外面は、例えば、下向き舌部の最も外側の面であってもよく、または、外向き舌部の面であって、下向きフランクから最も遠い面であってもよい。同様に、前記傾斜接触面に近接して、典型的には直接的に近接して、または前記傾斜接触面の直下に、前記上向きフランクは、内面を含む。前記内面と前記外面との間に、空間が存在する。この空間の目的は、各パネルに作用する力または各パネルが発揮する力が、各上方接触面および/または各傾斜接触面以外の箇所でパネル同士を押すことになるのを防止することである。前記内面と前記外面とが接触していると、上方接触面同士の接触が妨げられ、これによって、接続の防水性が悪影響を受ける。よって、頂部において、各上方接触面と各傾斜接触面とにおいて、目的は、パネル同士を接続することであり、これらの接触面の下方では、目的は、そのような接続を避けることである。
各上方接触面は、少なくとも部分的に、垂直方向に設けられているとともに内側垂直面を画定していてもよく、前記下向き舌部の傾斜接触面は、内側垂直面を越えて、好ましくは、水平方向に最大で1mm、延在し、前期上向きフランクの傾斜接触面は、内側垂直面よりも内側に存在する。そのような構成は、下向き舌部が、内側垂直面から局所的に突出しており、上向きフランクが、局所的に凹んでおり、連結状態において、各傾斜接触面が、互いの背後にグリップ(grip behind each other)して、垂直方向のロック効果をもたらし得るようになっている。水平方向に突出する程度を限定することによって、下向き舌部は、垂直方向のロック効果をもたらす一方で、依然として、下向きの動きまたは垂直方向の動きによって連結することができる。よって、下向き舌部の一部は、内側垂直面を越えて延在していてもよく、前記一部は、細長く、垂直方向の部分が、水平方向の部分よりも大きく、好ましくは、垂直方向の部分は、水平方向の部分の少なくとも3倍である。これによって、水平方向の部分が比較的小さくなり、依然として、パネル同士を垂直方向の動きまたは下方への動きによって接続することができる。
よって、下向き舌部の一部は、内側垂直面を越えて延在していてもよく、前記一部は、ほぼ台形状またはくさび形であってもよい。そのような形状によって、前記一部は、各パネルの面において、ロックする力、連結する力、または他の力を受けて、上向きフランクに設けられた空間にくさびのように入り込みつつ、力に耐える頑強な部分となり、パネル同士の接続を密にすることを可能にする。これによって、ひいては、パネル同士の接続の防水性が向上する。
前記傾斜接触面は、いずれも内側垂直面の外側および/または隣接して配置され得、好ましくは、内側垂直面の外側に完全に配置されるか、または内側垂直面の片側に全体的に配置される。これにより、2つのパネル間の密な接続をもたらす比較的単純な構造を実現することができる。好ましくは、垂直面を画定する上方接触面は、傾斜接触面に直接移行する。このような構成では、接触面の接続は、上方接触面から傾斜接触面まで続き、中断されない面が増えるので、パネル間の接続と、接続の防水特性とが向上する。
連結状態では、下向き舌部の底部は、溝接触面で上向き溝の上側に接触し得、第1連結部と第2連結部との間には、傾斜接触面から溝接触面まで延びる間隙が存在する。このような間隙は、例えば、2つのパネルを接続する際に生じ得る、パネルからの粉塵や削りくずを収集するために、使用され得る。さらに、このような間隙は、パネル上またはパネルによって及ぼされる力が、上方接触面および/または傾斜接触面以外の場所でパネルを一緒に押すことを防止することを目的としている。前記溝接触面は、好ましくは主に水平であり、パネルに、特に2つのパネル間の連結部に、典型的にはパネルを踏むことによって下方向に及ぼされる力が、下地床、またはパネルの下の表面に伝達されることを可能にする。前記上向き溝および前記下向き舌部は、溝接触面と下向き舌部の底部の外向き面との間の間隙が間隙幅に及ぶように形成されていることが好ましく、この間隙幅は、溝幅の少なくとも4分の1、より好ましくは少なくとも3分の1、さらにより好ましくは半分超にわたって延在している。前記溝幅は、上向き舌部の外面と上向きフランクとの間の最小の水平方向幅によって画定される。
前記上向き舌部の上面および前記下向き溝の上面は、連結状態において、2つの面の間に間隙が存在するように、互いから離れていてもよい。この場合も、このような間隙は、パネル上またはパネルによって及ぼされるいかなる力も、前記上方接触面および/または前記傾斜接触面以外の場所でパネルを一緒に押す結果となることを防止することを目的としている。前記上向き舌部の上方への動きは、例えば、2つのパネル間の接続を閉じるか締め付ける水平方向の力、より特にいわゆる閉じた溝のロック接続、をもたらす可能性がある。この上方への動きを可能にするために、前記上向き舌部と前記下向き溝部との間に間隙が形成されている。前記下向き溝の上面は、例えば、前記下向き舌部をパネルの残りの部分に接続するブリッジ部分の底面によって、形成されてもよい。
前記上向きフランクの上方接触面および傾斜接触面は、第1角度を相互に囲み、前記下向き舌部の上方接触面と傾斜接触面とは、第2角度を相互に囲み、第1角度および第2角度は、20度以内の差であり得る。例えば、上向きフランクの傾斜接触面は、120度の第1角度を相互に囲み、前記下向き舌部の上方接触面と傾斜接触面とは、125度の第2角度を相互に囲んでいてもよい。この2つの角度の差は、20度以下であるため、20度以内である5度、である。角度の間に差を設けることによって、接続部におけるロック力および防水特性を高めるために、楔作用が達成され得る構成が提供され得る。ロック部材を互いに押したり、くさびを打ったりすることで、パネルのロック力または接続が増加する可能性がある。
前記上向き舌部の外側は、例えば外側に膨らんだ形の第1ロック要素を備えてもよく、下向きフランクは、例えば凹部の形の第2ロック要素を備えてもよく、前記第1ロック要素の少なくとも一部と前記第2ロック要素の少なくとも一部は、パネルの連結状態で接触し、ロック要素面を形成している。したがって、2つのロック要素は、ロック、特に、パネルの(主)面に対して垂直方向のまたは垂直のロックを提供するために共作用することができる。第1ロック要素および第2ロック要素は、好ましくはパネルと一体的に形成され、例えば、パネル材料にフライス加工され得る。相互に共作用するロック要素を適用することにより、2つのパネルが互いに対して実質的に垂直方向に変位するのを防止する。前記第1ロック要素および前記第2ロック要素のいずれか一方または両方は、好ましくは、それぞれパネルの残りの部分に実質的に強固に接続され、材料疲労がさらに比較的早く発生し得る比較的弱い弾力性のあるロック部品を使用しないので、比較的耐久性のあるおよび強力なロックを実現できる。前記第1ロック要素は、上向き舌部の一体部分を形成し得、ここで、前記第1ロック要素は、例えば、上向き舌部の突出した(外向きに膨らんだ)縁部変形または凹んだ(内向きに膨らんだ)縁部変形によって形成され得る。
前記第1ロック要素は、外向き膨出部であってもよく、前記外向き膨出部の外側は、上部と、それに隣接する下部とを含み、前記下部は、傾斜した、好ましくは平坦な、ロック面を含み、前記上部は、好ましくは湾曲した、案内面を含む。上向き舌部の外側にある第1ロック要素は、パネルの突出部分であり、それは典型的には片側のパネルの最も外側の部分であり、一方のパネルを他方のパネルに押し込むために結合中に力に打ち勝つ必要があり、連結中に、他のパネルの下向きフランクに接触する。上部に(湾曲した)案内面を設けることによって、さらなるまたは他のパネルが下方に案内され、連結が徐々に起こり、大きな材料変形および/またはピーク応力が防止され得る。したがって、前記下部は傾斜していてもよく、前記膨出部の最も外側の部分から前記上向き舌部に向かって戻る部分を形成する。また、この傾斜面は案内機能をもたらし、パネルをその最終段階に向けて案内する。ロック面の傾斜は、さらに、パネルの潜在的な上向きの力または動きが、垂直および水平方向の力成分をもたらすことを可能にする。水平成分を使用して、パネルを互いに近づけ、パネルを互いに押し付けて、パネル間の接続と接続の防水特性とを改善することができる。前記第2ロック要素は、上部と、それに隣接する下部とを含む凹部であってよく、前記下部は、前記第1ロック要素と共作用するために、傾斜した、好ましくは平らなロック面を含む。傾斜面はさらに、例えば丸みを帯びた面よりも、作製または加工が比較的容易であり、連結されたパネルにおいてロック力を分散させるために、両者の間に比較的大きな接触面を実現することが比較的容易であるという利点を有する。好ましくは、隣接するパネルの連結状態において、外向き膨出部および凹部は、傾斜ロック面を介して単独で共作用する。このようにすれば、傾斜ロック面の機能および効果が、より向上した方法で確保され得る。好ましくは、隣接するパネル同士の連結状態において、外向き膨出部の下部の傾斜ロック面の一部のみが、凹部の下部の傾斜ロック面の一部のみと共作用する。好ましくは、外向き膨出部の下部の傾斜ロック面の長さは、凹部の下部の傾斜ロック面より大きく、好ましくは少なくとも1.5倍大きい。
好ましくは、前記上方外側部分は、好ましくは実質的に垂直であり、外側垂直面を画定し、第1ロック要素の少なくとも一部は、外側垂直面から少なくとも部分的に、好ましくは最大2mm、より好ましくは最大1mm、水平方向に突出する。前記外側垂直面は、典型的には、上向き舌部を、上向きフランクに向けられた内側区間と、第1ロック要素を含む外側区間とに分割し、前記内側区間の最大幅は、前記外側区間の最大幅の少なくとも8倍、好ましくは少なくとも10倍、である。
前記第1ロック要素および前記第2ロック要素は、好ましくは、下向き舌部および上向きフランクの傾斜した接触面の高さ位置より下の高さ位置に配置される。これは、典型的には、結合プロセス中の結合部品の変形の程度を減少させ、結合部品の寿命および信頼性に有利である。好ましくは、下向き舌部および上向きフランクの傾斜接触面の高さ位置は、上向き舌部の最も高い点の高さ位置より上方にある。これは、合理的に可能な限りパネルの頂面に近い水密バリアを形成するために典型的に有利である。
好ましくは、上向き舌部の外側に位置する外向き膨出部の上部の少なくとも一部は、上向き溝の最も低い点によって画定される高さ位置よりも高い高さ位置に位置し、好ましくは、下向きフランクに位置する凹部の上部の少なくとも一部は、上向き溝の最も低い点によって画定される高さ位置よりも高い高さ位置に位置する。前記膨出部および凹部の傾斜接触面は、好ましくは、上向き溝の最も低い点よりも下方に位置する。これは、典型的には、連結プロセスを容易にするが、パネルの互いに対する下向きの角度をつける運動によって相互に接続されたパネルの連結を解除するためにも有利であり得る。
上部は、下部と比較して、より大きな垂直方向部分にわたって延在し、パネルを徐々に所定の位置に案内することができる。上部は、典型的には、垂直ロック効果をもたらさないので、その水平部分は、典型的には垂直ロック効果を提供する下部と比較して、関連性が低い。パネルの連結状態において、接触している第1ロック要素および第2ロック要素の部分は、典型的には、ロック要素の傾斜ロック面によって、つまり下側部分によって形成される。パネルの連結状態において、第1ロック要素の上部および第2ロック要素の上部は、少なくとも部分的に間隔を空けて配置されてもよい。この間隔によって、上向き舌部が下向きフランクによって妨げられることなく上向きに移動することができ、この上向きの移動は、パネルの接続またはロックを改善するために、閉じる水平移動に伝達および変換されて、パネル(複数)を押し付けることができる。
上向き舌部の外側は、上方外側部分と下方外側部分とを含み得、前記第1ロック要素は、上方外側部分と下方外側部分との間に配置され、下方外側部分は、上方外側部分と比較して上向き舌部の内側により近く配置されている。前記上方外側部分は、好ましくは、実質的に垂直であってもよく、外側垂直面を画定し、第1ロック要素は、少なくとも部分的に、好ましくは最大2mm、外側垂直面から突出する。例えば、第1ロック要素の上の上方外側部分は垂直面を画定し、第1ロック要素の下の下方外側部分は別の垂直面を画定し、これらは平行であるがオフセットしており、下方外側部分の垂直面は上向きフランクに近い位置にある。この差は、上向き舌部の傾斜ロック面と下方外側部分との間の交差点において、パネル間に相対的に大きな距離を生じさせ、これにより、上向き舌部のより大きな上向き角度運動または回転運動が可能になり、したがって、パネルの接続および防水特性を改善するためにロック要素によって、潜在的により大きな閉鎖力または張力を発揮することが可能になる。パネル間の水密接続を作り出すのにパネル間のより大きな張力を容易にするこの目的のために、下向き舌部の傾斜接触面、上向きフランクの傾斜接触面、上向き溝の傾斜ロック面および下向きフランクの傾斜ロック面が実質的に平行に延びる場合も有益であり得る。
下方外側部分は実質的に垂直であってよく、傾斜ロック面または下部と下方外側部分とは、100~175度、特に100~150度、より特に110~135度の間の角度を囲む。このような角度は、ロックと案内の特性の最良の組み合わせを提供することが証明されている。上方接触面および傾斜接触面によって囲まれる角度と、下方外側部分および傾斜ロック面または下部によって囲まれる角度は、20度の差以内であり得、好ましくは同じである。これにより、同一または類似の工具を用いてパネルから両方の要素を加工することができ、比較的容易に製造することができるようになる。
第1ロック要素の最も外側の部分は、上向きの溝と比較して低い水平方向の高さ位置に配置され得る。このようにすると、連結時のパネルが下方に動く際に、第1ロック要素の最も広い部分または最も外側の部分が比較的遅れて接触し、2つのパネルの連結が容易になる。
本発明に係るパネルは、例えば、少なくとも部分的に酸化マグネシウムから作製されるか、または酸化マグネシウムをベースとしている。本発明に係るパネルは、上側部と下側部とを備えるコアと、前記コアの前記上側部に直接的または間接的に張り付けられた装飾用頂部構造(または頂部)と、を備えてもよく、前記コアは、少なくとも1つの酸化マグネシウム(マグネシア)および/または水酸化マグネシウムベースの組成物、特にマグネシアセメント、を含む少なくとも一つの複合層、を備える。粒子、特にセルロースおよび/またはシリコーンベースの粒子は、前記マグネシアセメント中に分散され得る。任意に、ガラス繊維層などの1つまたは複数の補強層が、前記複合層に埋め込まれ得る。コア組成物は、オキシ塩化マグネシウム(MOC)セメントをもたらす塩化マグネシウム、および/またはオキシ硫酸マグネシウム(MOS)セメントをもたらす硫酸マグネシウム、を含み得る。
酸化マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムをベースとする組成物、特にMOSおよびMOCを含むマグネシアセメントを適用することにより、そのような装飾用パネルの燃焼性(不燃性)が著しく向上することが見出された。さらに、比較的耐火性の高いパネルは、通常の使用時に温度変動が生じた場合の寸法安定性も著しく向上する。マグネシアベースのセメントとは、マグネシア(酸化マグネシウム)を主成分とするセメントであり、このセメントは、酸化マグネシウムが反応物の一つとして作用する化学反応の反応生成物である。マグネシアセメントにおいて、マグネシアは依然存在している可能性があり、および/または、より詳細に以下に解明されるように、別の化学結合が形成される化学反応を受けている。他のセメントタイプと比較したマグネシアセメントの更なる利点を、以下に示す。第1の更なる利点は、マグネシアセメントが比較的エネルギー的に効率的な、したがってコスト的に効率的な方法で製造できることである。さらに、マグネシアセメントは、比較的大きな圧縮強度および引張強度を有する。マグネシアセメントのもう一つの利点は、このセメントが、植物繊維の粉末(木材粉塵)および/または木材チップなどの、通常安価なセルロース材料と自然な親和性を有することである。これにより、マグネシアセメントの結合が改善されるだけでなく、軽量化と遮音性(減衰)が向上する。酸化マグネシウムは、セルロース、および任意に粘土を組み合わせると、水蒸気を吸入するマグネシアセメントができ、このセメントは水分を効率よく排出するため、劣化(腐敗)しない。さらに、マグネシアセメントは熱的にも電気的にも比較的優れた絶縁材料であるため、当該パネルは特にレーダー基地や病院の手術室の床材に適している。マグネシアセメントの更なる利点は、他のセメントタイプに比べて比較的低いpHを有することであり、これにより、セメントマトリックス中の分散粒子としておよび/または(ガラス繊維として)補強層としてのガラス繊維の主要な耐久性を可能にし、さらに、耐久性のある方法で他の種類の繊維を使用することを可能にする。装飾用パネルのさらなる利点は、屋内と屋外の両方での使用に適していることである。
既に述べたように、マグネシアセメントは、酸化マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムをベースにしている。マグネシアセメント自体は、マグネシアセメントを製造するために使用される更なる反応物に応じて、酸化マグネシウムを含まなくてもよい。ここで、例えば、マグネシアセメントの製造プロセスで反応物としてのマグネシアが水酸化マグネシウムに変換されることは十分に想定できる。したがって、マグネシアセメント自体は、水酸化マグネシウムを含み得る。典型的には、マグネシアセメントは、水、特に水和水を含んでいる。水は、通常、結合剤として使用され、強固で凝集性のあるセメントマトリックスを形成する。
マグネシアベースの組成物、特にマグネシアセメントは、塩化マグネシウム(MgCl)を含んでいてもよい。典型的には、マグネシア(MgO)を水溶液中で塩化マグネシウムと混合すると、オキシ塩化マグネシウム(MOC)を含むマグネシアセメントが形成される。結合相は、Mg(OH)、5Mg(OH)・MgCl・8HO(5型)、3Mg(OH)・MgCl・8HO(3型)およびMg(OH)ClCO・3HOである。機械的性質が優れているため、前記5型が好ましい相である。ポルトランドセメントのような他のセメントと比較しても、MOCは優れた特性を有している。MOCは、湿潤養生を必要とせず、耐火性が高く、熱伝導性が低く、耐摩耗性に優れている。MOCセメントは、様々な骨材(添加剤)および繊維と併用することができ、耐付着性に優れており、様々な表面処理も可能である。MOCは48時間以内に高い圧縮強度を発揮する(例:8,000~10,000psi)。圧縮強度の増加は硬化の初期に起こり、48時間後の強度は極限強度の少なくとも80%になる。MOCの圧縮強度は、好ましくは、40~100N/mmの間である。曲げ引張強度は、好ましくは10~17N/mmである。MOCの表面硬度は、好ましくは50~250N/mmである。弾性率(E-modulus)は、好ましくは1~3 10N/mmである。MOCの曲げ強度は比較的低いが、繊維、特にセルロースベースの繊維の添加により、大幅に向上させることができる。MOCは、多種多様なプラスチック繊維、鉱物繊維(玄武岩繊維など)、およびバガス、木材繊維、麻などの有機繊維と相溶性がある。本発明に係るパネルに使用されるMOCは、これらの繊維の1種または2種以上によって強化され得る。MOCは、非収縮性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐へこみ性、耐スクラッチ性を有する。MOCは、熱および凍結融解サイクルに耐性があり、耐久性を向上させるために空気を混入させる必要がない。MOCはさらに、優れた熱伝導性、低い電気伝導性、および様々な基材および添加剤への優れた結合性を有し、許容可能な耐火性特性を有する。パネルが比較的極端な気象条件(温度と湿度)にさらされる場合、硬化特性だけでなくオキシ塩化マグネシウムの相発達にも影響を与えるため、MOCは、あまり好ましくない。一定期間にわたって、大気中の二酸化炭素はオキシ塩化マグネシウムと反応し、Mg(OH)ClCO・3HOの表層を形成する。この層は、浸出プロセスを遅らせる役割を果たす。最終的にはさらに浸出が進み、ハイドロマグネサイト(4MgO・3CO・4HO)が形成され、これは不溶性であり、セメントが構造的完全性を維持できるようにする。
マグネシウムベースの組成物、特にマグネシアセメントは、硫酸マグネシウム、特に七水和硫酸塩鉱物エプソマイト(MgSO・7HO)に基づくものであり得る。この後者の塩は、エプソム塩としても知られている。水溶液中ではMgOはMgSOと反応し、非常に優れた結合性を有するオキシ硫酸マグネシウムセメント(MOS)を生成する。MOSでは、5Mg(OH)・MgSO・8HOが最も一般的に見られる化学相である。MOSはMOCほど強力ではないが、MOSはMOCの2倍を超える温度で分解を開始するため、耐火性が向上し、防火用途に適している。また、高温での分解生成物は、オキシ塩化物(塩酸)よりも有害性(二酸化硫黄)が低く、さらに腐食性も低い。また、施工時の気象条件(湿度、温度、風)は、MOSでは、MOCでの条件ほど重要ではない。MOSセメントの機械的強度は、主にセメント中の結晶相の種類と相対的含有量に依存する。MOSセメントの機械的強度に寄与する4つの塩基性マグネシウム塩は、摂氏30~120度の異なる温度でのMgO・MgSO・HOの3元系:5Mg(OH)・MgSO・3HO(513相)、3Mg(OH)・MgSO・8HO(318相)、Mg(OH)・2MgSO・3HO(123相)、Mg(OH)・MgSO・5HO(115相)で存在することが判明している。通常、513相および318相は、MgOとMgSOとのモル比を(およそ)5:1に固定し、飽和蒸気下でセメントを硬化させることによってのみ得ることができる。318相は機械的強度に大きく寄与し、室温で安定であるため、適用されるMOS中に存在することが好ましいことが判明した。これは、513相にも当てはまる。513相は、典型的には、針状構造を含む(ミクロ)構造を有する。このことは、SEM分析によって確認することができる。オキシ硫酸マグネシウム(5Mg(OH)・MgSO・3HO)の針は、実質的に均一に形成され得、典型的には、10~15μmの長さと0.4~1.0μmの直径を有する。針状構造に言及する場合、フレーク状構造および/またはウィスカー(whisker)構造も意味し得る。実際には、50%を超える513相または318相を含むMOSを得ることは実現可能ではないと思われるが、結晶相組成を調整することにより、MOSの機械的強度を向上させることができる。好ましくは、マグネシアセメントは、5Mg(OH)・MgSO・3HO(513相)の少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも30%を含む。この好ましい実施形態により、床パネルのコア層に使用するのに十分な機械的強度を有するマグネシアセメントが提供される。
MOSの結晶相は、有機酸、好ましくはクエン酸および/またはリン酸および/またはリン酸塩を使用してMOSを修飾することにより調整可能である。この修飾の間に新しいMOS相が得られ、これは、5Mg(OH)・MgSO・5HO(515相)およびMg(OH)・MgSO・7HO(517相)で表すことができる。515相は、クエン酸を用いたMOSの修飾により得られる。517相は、リン酸および/またはリン酸塩(HPO,KHPO,KPO,KHPO)を用いてMOSを修飾することによって得られる。これらの515相および517相は、化学元素分析により決定することができ、SEM分析により、515相および517相の微細構造がともに水に不溶の針状結晶であることが証明される。特に、クエン酸の添加により、MOSの圧縮強度および耐水性を向上させることができる。したがって、本発明によるパネルに適用する場合、MOSは、5Mg(OH)・MgSO・5HO(515相)および/またはMg(OH)・MgSO・7HO(517相)を含むことが好ましい。上記のように、リン酸およびリン酸塩を添加すると、MgOの水和プロセスおよび相組成を変化させることにより、MOSセメントの硬化時間を延長し、圧縮強度および耐水性を向上させることができる。ここで、リン酸またはリン酸塩は溶液中でイオン化してHPO ,HPO42-および/またはPO43-を形成し、これらのアニオンは[Mg(OH)(HO)に吸着してMg(OH)の生成を抑制し、さらに新しい亜硫酸マグネシウム相の生成を促進し、MOSセメントのコンパクト構造、高い機械強度、および良好な耐水性をもたらす。MOSセメントにリン酸やリン酸塩を添加することによって生じる改善は、HPO=KHPO>>KHPO>>KPOの順序に従う。MOSは、MOCよりもかなり広い範囲の気象条件下で、より優れた体積安定性、より少ない収縮、より優れた結合特性およびより低い腐食性を有し、したがってMOSよりも好ましい可能性がある。MOSの密度は、典型的には350~650kg/mである。曲げ引張強度は、好ましくは1~7N/mmである。
マグネシウムセメント組成物は、好ましくは、1つ以上のシリコーンベースの添加剤を含む。様々なシリコーンベースの添加剤が使用され得、例として、シリコーン油、中性硬化シリコーン,シラノール,シラノール流体,シリコーン(マイクロ)スフィアまたはシリコーン粒子ならびにこれらの混合物および誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。シリコーン油には、有機側鎖を有する液体重合シロキサン類が含まれる(例として、ポリ(メチル)シロキサンおよびその誘導体が挙げられるが、これらに限定されない)。中性硬化シリコーンは、硬化する際にアルコールまたは他の揮発性有機化合物(VOC)を放出するシリコーンを含む。他のシリコーンベースの添加剤および/またはシロキサン(例えば、シロキサンポリマー)も使用され得、これには、ヒドロキシル(またはヒドロキシ)末端シロキサンおよび/または他の反応性基で末端化されたシロキサン,アクリルシロキサン,ウレタンシロキサン,エポキシシロキサンならびにこれらの混合物および誘導体が含まれるが、これらに限定されない。以下に詳述するように、1つ以上の架橋剤(例えばシリコーンベースの架橋剤)も使用され得る。1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール液,シロキサンポリマーなど)の粘度は、低粘度と呼ばれる約100cSt(25℃で)であってよい。別の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約20cSt(25℃)~約2000cSt(25℃)である。他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約100cSt(25℃)~約1250cSt(25℃)である。他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約250cSt(25℃)~1000cSt(25℃)である。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約400cSt(25℃)~800cSt(25℃)である。そして、特定の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約800cSt(25℃)~約1250cSt(25℃)である。より高いおよび/またはより低い粘度を有する1つ以上のシリコーンベース添加物も、使用され得る。例えば、さらなる実施形態において、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約20cSt(25℃)~約200,000(25℃)cSt、約1,000cSt(25℃)~約100,000cSt(25℃)または約80,000cSt(25℃)~約150,000cSt(25℃)である。他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物の粘度(例えば、シリコーン油、中性硬化シリコーン、シラノール流体、シロキサンポリマーなど)の粘度は、約1,000cSt(25℃)~約20,000cSt(25℃)、約1,000cSt(25℃)~約10,000cSt(25℃)、約1,000cSt(25℃)~約2,000cSt(25℃)または約10,000cSt(25℃)~約20,000cSt(25℃)である。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約1,000cSt(25℃)~約80,000cSt(25℃)、約50,000cSt(25℃)~約100,000cSt(25℃)または約80,000cSt(25℃)~約200,000cSt(25℃)である。そして、さらなる実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシリコーン油,中性硬化シリコーン,シラノール流体,シロキサンポリマーなど)の粘度は、約20cSt(25℃)~約100cSt(25℃)である。また、所望により他の粘度も使用され得る。
好ましい実施形態において、マグネシウムセメント組成物、特にオキシ塩化マグネシウムセメント組成物は、単一のタイプのシリコーンベース添加物を含む。他の実施形態では、2つ以上のタイプのシリコーンベースの添加剤の混合物が、使用される。例えば、いくつかの実施形態では、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物は、1つ以上のシリコーン油と中性硬化シリコーンとの混合物を、含み得る。特定の実施形態では、シリコーン油と中性硬化性シリコーンとの比は、重量比で約1:5~約5:1であり得る。他のそのような実施形態では、シリコーン油と中性硬化シリコーンとの比は、重量比で、約1:4~約4:1であり得る。他のそのような実施形態では、シリコーン油と中性硬化シリコーンとの比は、重量比で約1:3~約3:1であり得る。さらに他のそのような実施形態では、シリコーン油と中性硬化シリコーンとの比は、重量比で約1:2~約2:1であり得る。さらなるそのような実施形態では、シリコーン油と中性硬化シリコーンとの比は、重量比で約1:1であり得る。
マグネシアセメントに1つ以上の架橋剤が使用されることが、想定される。いくつかの実施形態において、前記架橋剤は、シリコーンベースの架橋剤である。例示的な架橋剤には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、ならびにそれらの混合物および誘導体が含まれるが、これらに限定されない。他の架橋剤(他のシリコーンベースの架橋剤を含む)も、使用され得る。いくつかの実施形態では、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物は、1つ以上のシリコーンベース添加物(例えば1つ以上のシラノールおよび/またはシラノール流体)および1つ以上の架橋剤を含む。1つ以上のシリコーンベース添加物(例えばシラノールおよび/またはシラノール流体)と架橋剤との比は、重量比で約1:20~約20:1、重量比で約1:10~約10:1または重量比で約1:1~約10:1であり得る。
1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、従来のマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物と比較して、水に対して低減された感受性を示し得る。さらに、いくつかの実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、水に対してほとんどまたは全く感受性を示さない可能性がある。1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、疎水性および耐水性をさらに示し得る。
また、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、改善された硬化特性を示し得る。例えば、マグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、3Mg(OH)・MgCI・8HO(第3相)および5Mg(OH)・MgCl・8HO(第5相)結晶構造を含む種々の反応生成物を形成するために硬化する。いくつかの状況では、5Mg(OH).MgCl.8HO(第5相)結晶構造の割合が高いことが好ましい。そのような状況では、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物への1つ以上のシリコーンベース添加物の添加は、5Mg(OH)・MgCl・8HO(第5相)結晶構造のパーセント収率を増加させ得る硬化プロセスを安定化させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、80%を超える5Mg(OH)・MgCI・8HO(第5相)結晶構造を形成するように硬化し得る。他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、85%を超える5Mg(OH)・MgCI・8HO(第5相)結晶構造を形成するために硬化し得る。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、90%を超える5Mg(OH)・MgCI・8HO(第5相)結晶構造を形成するために硬化し得る。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、95%を超える5Mg(OH)・MgCl・8HO(第5相)結晶構造を形成するために硬化し得る。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、98%を超える5Mg(OH)・MgCI・8HO(第5相)結晶構造を形成するために硬化し得る。さらに他の実施形態では、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むオキシ塩化マグネシウム組成物は、約100%の5Mg(OH)・MgCI・8HO(第5相)結晶構造を形成するために硬化し得る。
さらに、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、強度および結合特性の向上も示し得る。所望により、1種以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、比較的薄いマグネシウム(オキシ塩化物)セメントまたはコンクリート構造物を製造するためにも使用され得る。例えば、1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(オキシ塩化物)セメント組成物は、8mm未満、好ましくは6mm未満の厚さを有するセメントまたはコンクリートの構造または層を製造するために、使用され得る。
連結部間の連結を実現するために、連結部の一時的な変形が所望されるおよび/または必要とされる場合があり、その結果、酸化マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムおよび/または塩化マグネシウムおよび/または硫酸マグネシウムと、1つ以上のシリコーンベース添加物とを混合することが、柔軟性および/または弾性の程度の増加をもたすので、有益である。例えば、いくつかの実施形態では、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物を使用して形成されたセメント構造物およびコンクリート構造物は、ひび割れまたは破損することなく、曲げるまたは撓ませることができる。
1つ以上のシリコーンベース添加物を含むマグネシウム(酸塩化物)セメント組成物は、1つ以上の追加の添加剤をさらに含み得る。追加の添加剤は、組成物の特定の特性を向上させるために使用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、開示されたオキシ塩化マグネシウムセメント組成物を使用して形成された構造物を石(例えば花崗岩,大理石,砂岩など)のように見せるために、追加の添加物が、使用され得る。特定の実施形態において、追加の添加物は、1つ以上の顔料または着色剤を含み得る。他の実施形態では、追加の添加物として、紙繊維,木繊維,ポリマー繊維,有機繊維およびガラス繊維を含むがこれらに限定されない繊維が、含まれ得る。オキシ塩化マグネシウムセメント組成物はまた、色および/または外観が、経時的な紫外線からの実質的な退色を受けないような、紫外線安定性のある構造を形成し得る。他の添加剤も、可塑剤(例えばポリカルボン酸可塑剤,ポリカルボン酸エーテル系可塑剤など),界面活性剤,水ならびにこれらの混合物および組み合わせを含むが、これらに限定されない組成物に含まれ得る。上記に示したように、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物は、適用される場合、酸化マグネシウム(MgO),塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))および1つ以上のシリコーンベース添加物を含み得る。塩化マグネシウム(MgCl)水溶液の代わりに、塩化マグネシウム(MgCl)粉末を使用することも可能である。例えば塩化マグネシウム(MgCl)粉末は、塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))の添加と同等または類似の量の水と組み合わせて使用され得る。
特定の実施形態において、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物中の酸化マグネシウム(MgO)と塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))との比は、適用される場合、変化し得る。そのような実施形態のいくつかでは、酸化マグネシウム(MgO)と塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))との比は、重量比で約0.3:1~約1.2:1である。他の実施形態では、酸化マグネシウム(MgO)と塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))との比は、重量比で約0.4:1~約1.2:1である。そしてさらに他の実施形態では、酸化マグネシウム(MgO)と塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))との比は、重量比で約0.5:1~約1.2:1である。
塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))は、塩化マグネシウムブライン溶液として説明することができる(または、由来し得る)。また、塩化マグネシウム水溶液(MgCl(水溶液))(または塩化マグネシウムブライン)は、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、塩酸、リン酸などを含むがこれらに限定されない、比較的少量の他の化合物または物質を含み得る。
好ましい実施形態において、オキシ塩化マグネシウムセメント組成物中の1つ以上の(液体の)シリコーンベース添加物の量は、酸化マグネシウム(MgO)に対するシリコーンベース添加物の比として規定され得る。例えば、いくつかの実施形態において、酸化マグネシウム(MgO)に対するシリコーンベース添加物の重量比は、0.06~0.6である。
好ましくは、コア層に亜麻仁油またはシリコン油(silicon oil)などの少なくとも1つの油を組み込むことも想定可能であり、さらに好ましいことである。これにより、マグネシウムベースのコア層および/または熱可塑性ベースのコア層の柔軟性が増し、破損のリスクが低下する。油の代わりに、または油に加えて、ポリカルボン酸などの1つ以上の水溶性ポリマーまたは重縮合(合成)樹脂をコア層に組み込むことも想定される。これにより、乾燥/硬化/固化中にパネルが収縮しないので亀裂の形成を防止することができ、さらに、乾燥/硬化/固化後のコア層に疎水性を付与し、その後の保管および使用中に水(湿気)の浸透を防ぐことができるという利点がもたらされる。
コア層がポリカプロラクトン(PCL)を含むことが、想定される。この生分解性ポリマーは、反応混合物の発熱反応によって溶融させることができることが判明しているので、特に好ましい。これは、約60℃の融点を有する。PCLは、低密度であっても高密度であってもよい。後者は、より強いコア層を生成するため、特に好ましい。その代わりに、またはそれに加えて、他のポリマー、好ましくは、他のポリ(乳酸-コ-グリコール酸)(PLGA),ポリ(乳酸)(PLA),ポリ(グリコール酸)(PGA),ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)のファミリー,ポリエチレングリコール(PEG),ポリプロピレングリコール(PPG),ポリエステルアミド(PEA),ポリ(乳酸-コ-カプロラクトン),ポリ(乳酸-コ-トリメチレンカーボネート),ポリ(セバシン酸-コ-リシノール酸)およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーが、使用され得る。
代替的に、パネル、特にコア層は、少なくとも部分的にPVC,PET,PP,PSまたは(熱可塑性)ポリウレタン(PUR)から作製され得る。PSは、パネルの密度をさらに低減するために、発泡PS(EPS)の形態であってもよく、これはコストの削減につながり、パネルの取り扱いを容易にする。好ましくは、使用されるポリマーの少なくとも一部は、リサイクルされたPVCまたはリサイクルされたPURなどのリサイクルされた熱可塑性プラスチックによって形成され得る。リサイクルされたPURは、リサイクル可能なポリマー、例えばリサイクル可能なPETをベースとして作製され得る。PETは、解糖またはPETの解重合を用いてモノマーまたはオリゴマーに、次いで最終的にポリウレタンポリオールにすることにより化学的にリサイクルされ得る。柔軟性および/または耐衝撃性を少なくともある程度改善するために、ゴムおよび/またはエラストマー部分(粒子)を少なくとも1つの複合層内に分散させることも想定される。コアの少なくとも一部を構成するために、未使用の熱可塑性材料とリサイクルされた熱可塑性材料との混合物を使用することが、考えられる。好ましくは、この混合物において、未使用の熱可塑性材料およびリサイクルされた熱可塑性材料は、基本的に同じである。例えば、このような混合物は、全体がPVCベースであっても、または全体がPURベースであってもよい。コアは、複数の部分/層から構成される場合には、固体状であっても発泡状であってもよく、またはその両方であってもよい。
コア層が多孔質細粒、特に多孔質セラミック顆粒を含む場合に有利であり得る。好ましくは、顆粒は、1ミクロンから10ミクロン、好ましくは4ミクロンから5ミクロンの平均直径の複数のミクロ細孔を有する。すなわち、個々の顆粒は、好ましくは、ミクロ細孔を有する。好ましくは、ミクロ細孔は、相互に連結している。好ましくは、それらは、顆粒の表面に限定されず、顆粒の断面全体に実質的に見出される。好ましくは、顆粒のサイズは、200ミクロン~900ミクロン、好ましくは250ミクロン~850ミクロン、特に250~500ミクロンまたは500~850ミクロンである。好ましくは、少なくとも2つの異なるサイズの顆粒、最も好ましくは2つの顆粒が使用される。好ましくは、小さな顆粒および/または大きな顆粒が使用される。小さな顆粒は、250~500ミクロンのサイズ範囲を有し得る。好ましくは、大きな顆粒は、500ミクロン~850ミクロンの直径を有する。顆粒は、それぞれ実質的に同じサイズであってもよいし、2つ以上の所定のサイズであってもよい。あるいは、2つ以上の明確なサイズ範囲が、各範囲内の様々な異なるサイズの粒子と共に使用され得る。好ましくは、2つの異なるサイズまたはサイズの範囲が使用される。好ましくは、顆粒はそれぞれ複数の微粒子を含み、実質的に各微粒子は1つ以上の隣接する微粒子と部分的に融合して、ミクロ細孔を画定する格子を、形成している。各微粒子は、好ましくは1ミクロン~10ミクロンの平均サイズを有し、平均4~5ミクロンである。好ましくは、ミクロ細孔の平均サイズは、2~8ミクロンであり、最も好ましくは4~6ミクロンである。ミクロ細孔は、不規則な形状であり得る。従って、ミクロ細孔のサイズ、および実際に以下で言及される中型孔(midi-pores)のサイズは、孔の最も狭い直径に孔の最も広い直径を加え、2で割ることによって、決定される。好ましくは、セラミック材料は、コア層の断面全体に均一に分布し、すなわち、セラミック材料の塊が実質的に形成されていない。好ましくは、微粒子は、少なくとも2ミクロンまたは4ミクロン、および/または10ミクロン未満または6ミクロン未満、最も好ましくは5~6ミクロンの平均サイズを有する。この粒径範囲では、ミクロ細孔の形成を制御することができることが分かっている。
顆粒はまた、10~100ミクロンの平均直径を有する複数の実質的に球状の中型孔を含んでいてもよい。これらは、材料の機械的強度を損なうことなく、セラミック材料の全空隙率を実質的に増加させる。中型孔は、好ましくは、複数のミクロ細孔を介して相互接続される。すなわち、中型孔は、ミクロ細孔を介して互いに流体連通していてもよい。セラミック材料の平均気孔率は、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは60%超、最も好ましくは70~75%の平均気孔率である。顆粒を製造するために使用されるセラミック材料は、リン酸カルシウムやガラスセラミックなど、当技術分野で知られている任意の(非毒性の)セラミックであり得る。前記セラミックは、ケイ酸塩であってもよいが、好ましくは、リン酸カルシウム、特に[α]-もしくは[β]-リン酸三カルシウム、またはハイドロキシアパタイト、またはそれらの混合物である。最も好ましくは、前記混合物は、ハイドロキシアパタイトおよび[β]-リン酸三カルシウム、特に50%w/w超の[β]-三カルシウム、最も好ましくは85%の[β]-リン酸三カルシウムおよび15%のハイドロキシアパタイトである。最も好ましくは、前記材料は、100%のハイドロキシアパタイトである。好ましくは、前記セメント組成物または乾燥プレミックスは、組成物またはプレミックスの全乾燥重量に対して15~30重量%の顆粒を含む。
多孔質粒子は、コア層の平均密度をより低くし、したがって、経済的および取り扱い上の観点から好ましい重量の減少をもたらすことができる。さらに、コア層中の多孔質粒子の存在は、典型的には、少なくともある程度、コア層の多孔性頂面および底面の多孔性の増加をもたらし、これは、例えば、プライマー層、(最初は液体の)接着層、または別の装飾層もしくは機能層などの、追加の層をコア層の頂面および/または底面に張り付けるのに有益である。多くの場合、これらの層は、最初は液体状態で塗布され、孔によって液体物質が孔に吸い上げられ(浸透し)、これにより層間の接触表面積が増加し、それゆえ、前記層間の接着強度が向上する。
パネルは、例えば、中央コア(またはコア層)と、前記コア層に直接または間接的に取り付けられた、または前記コア層と一体化された少なくとも1つの装飾的な頂部と、を有する層構造を含み、前記頂部はパネルの頂面を形成し得る。前記頂部は、好ましくは、コア層の上面に直接または間接的に取り付けられた少なくとも1つの装飾層、を含む。前記装飾層は、プリントされた層であってもよく、および/または、当該装飾層を覆う少なくとも1つの保護(頂部)層によって覆われていてもよい。前記保護層はまた、装飾トップ部の一部を構成する。プリント層および/または保護層の存在により、タイルが引っかき傷によって、および/または紫外線/水分などの環境要因によって、および/または磨耗によって損傷することが、防止され得る。プリント層は、装飾プリントが施されたフィルムによって形成されてもよく、前記フィルムは、基板層、および/または前記基板層と装飾層との間に位置するプライマー層などの中間層上に、張り付けられる。前記プリント層は、コア層の上面に直接張り付けられた少なくとも1つのインク層、または基材層上に張り付けられたプライマー層、によって形成され得る。パネルは、装飾層の上面に直接または間接的に張り付けられた少なくとも1つの摩耗層を含んでいてもよい。前記摩耗層はまた、装飾上部の一部を構成する。各パネルは、装飾層の上面に、好ましくは摩耗層の上面に直接または間接的に張り付けられた少なくとも1つのラッカー層、を含み得る。
また、前記コア(層(複数))の下側(後側)は、そのままパネルの下側(後側)を構成してもよい。しかし、パネルが、コアの前記下側に直接または間接的に張り付けられたバッキング層を含むことは、考えられることであり、より好ましいことである場合もある。典型的には、前記バッキング層は、そのようなパネルの形状、特に平坦性を安定させるために、バランス層として機能する。さらに、バッキング層は、典型的には、そのようなパネルの音響減衰特性に寄与する。バッキング層は典型的には閉じた層であるので、コアの下側へのバッキング層の張り付けにより、コア溝は少なくとも部分的に、好ましくは完全に覆われる。ここで、各コア溝の長さは、好ましくは、前記バッキング層の長さよりも小さい。前記バッキング層は、切り欠き部を備えていてもよく、前記切り欠き部の少なくとも一部は、少なくとも1つのコア溝と重なっている。少なくとも1つのバッキング層は、好ましくは、少なくとも一部が可撓性材料、好ましくはエラストマーから作製されている。前記バッキング層の厚さは、典型的には、約0.1~2.5mmである。前記バッキング層が少なくとも部分的に構成され得る材料の非限定的な例は、ポリエチレン,コルク,ポリウレタン,ポリ塩化ビニルおよびエチレンビニルアセテートである。任意に、バッキング層は、充填剤(チョークなど)、染料、樹脂および/または1つ以上の可塑剤などの1つ以上の添加物から作製される。特定の実施形態では、前記バッキング層は、少なくとも部分的に、樹脂によって結合された粉砕(または削った)コルク粒子の複合物でできている。コルクの代わりに、木材などの他の樹木関連製品が、使用され得る。ポリエチレン製のバッキング層の厚さは、例えば、典型的には2mm以下である。前記バッキング層は、固体であっても発泡体であってもよい。発泡バッキング層は、音響減衰特性をさらに向上させることができる。固体バッキング層は、パネルの所望のバランス効果および安定性を向上させることができる。
前記上向き舌部の内側部と前記下向き舌部の内側部は、両者の間、特に前記上向き舌部から前記下向き舌部に力を伝達するために、連結状態で接触していてもよい。前記舌部(複数)の内側部は、舌部接触面において接触していてもよく、前記舌部接触面は傾斜していてもよい。前記傾斜は、前記舌部接触面からの接線が舌接触面上の内側垂直面と交差するように、前記上向き舌部の内側部の一部が前記フランクに向かって傾斜しているようなものであってよい。あるいは、前記傾斜は、前記舌部接触面からの接線が前記舌部接触面より下の内側垂直面と交差するように、前記舌部の内側部の一部が前記上向きフランクから遠ざかって傾斜しているものであってもよい。これらは、それぞれ閉溝方式および開溝方式である。閉溝方式は、ロック性を向上させることができるが、連結が難しくなり、一方、開溝方式は連結が容易であるが、閉溝方式の場合の更なる垂直方向のロック性は、もたらされない。
前記第1連結部および前記第2連結部は、パネルの対向する側面に配置される。前記パネルは、例えば矩形の、平行四辺形の、および/または細長い形状であり、前記第1連結部および前記第2連結部は、かかるパネルの両方の対向する側部に(従って4つの側部全てに)配置され得る。また、前記第1連結部および前記第2連結部を1対の対向する側部のみに設け、他の連結部、例えば、側方舌部および側方溝を有する下向きの角度を付ける連結部を、他の一対の対向する側部に設けることも可能である。
本発明はさらに、本発明のいずれかに記載の複数のパネルが相互に接続されたカバー材、特に床カバー材に関する。
本発明の好ましい実施形態を、以下の非限定的な項のセットに提示する。
(項)
1.パネル(1)、特に床パネルであって、
a.前記パネル(1)における対向する側部にそれぞれ配置された少なくとも1つの第1連結部(2)と少なくとも1つの第2連結部(3)とであって、前記パネルの第1連結部(2)と、他のパネル(1)の第2連結部(3)とは、下方への動きによって連結するように配置されている、第1連結部(2)と第2連結部(3)とを含み、
b.前記第1連結部(2)は、上向き舌部(4)と、前記上向き舌部(4)からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの上向きフランク(5)と、前記上向き舌部(4)と前記上向きフランク(5)との間に形成された上向き溝(6)と、を含み、
前記上向き溝(6)は、他のパネル(1)の前記第2連結部(3)の下向き舌部(7)の少なくとも一部を受けるように適合されており、
前記上向き舌部(4)における、上向きフランクの方を向く側部は、前記上向き舌部(4)の内側部(8)であり、
前記上向き舌部(4)における、前記上向きフランク(5)から遠ざかる方向を向く側部は、前記上向き舌部(4)の外側部(9)であり、
c.前記第2連結部(3)は、下向き舌部(7)と、前記下向き舌部(7)からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの下向きフランク(10)と、前記下向き舌部(7)と前記下向きフランク(10)との間に形成された下向き溝(11)と、を含み、
前記下向き溝(11)は、他のパネル(1)の前記第1連結部(2)の前記上向き舌部(4)の少なくとも一部を受けるように適合されており、
前記下向き舌部(7)における、前記下向きフランク(10)の方を向く側部は、前記下向き舌部(7)の内側部(12)であり、
前記下向き舌部(7)における、前記下向きフランク(10)から遠ざかる方向を向く側部は、前記下向き舌部(7)の外側部(13)であり、
d.前記下向き舌部(7)の外側部(13)と、前記上向きフランク(5)とは、それらの両方が、前記パネル(1)の頂側部の近くに、または前記頂側部の側に上方接触面(14)を含み、
前記上方接触面(14)は、少なくとも部分的に垂直方向に延在し、
前記パネル(1)同士の連結状態において、前記パネルの前記下向き舌部(7)の前記外側部(13)の前記上方接触面(14)は、隣接するパネルの前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)と係合するように構成されており、
e.前記上方接触面(14)に近接して、前記下向き舌部(7)と前記上向きフランク(5)とは、それらの両方が、傾斜接触面(15)を含み、
前記パネル(1)同士の連結状態において、前記パネルの前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)は、隣接するパネルの前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)と係合するように構成されており、
前記上方接触面(14)の各垂直方向部分と、近接する各傾斜面(15)とは、相互に100度~175度の間の角度(α)を形成しており、
f.前記傾斜接触面(15)に近接して、前記下向き舌部(7)は、外面(16)を含み、前記外面(16)は、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の下方に位置しており、
前記傾斜接触面(15)に近接して、前記上向きフランク(5)は、内面(17)を含み、前記内面(17)は、前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の下方に位置しており、
前記外面(16)と前記内面(17)とは、好ましくはほぼ平行であり、好ましくは少なくとも部分的に垂直方向に延在し、
g.隣接するパネル同士の連結状態において、前記パネル(1)の前記外面(16)の少なくとも一部と、隣接するパネル(1)の前記内面(17)の少なくとも一部と、の間に、好ましくは、空間(18)が存在する、パネル。
2.項1に記載のパネルであって、隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、前記傾斜接触面(15a,15b)は、前記内側垂直面(19)の同じ側に位置する、パネル。
3.項1または2に記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
前記傾斜接触面(15a,15b)は、前記内側垂直面(19)の単一かつ同一の側である、パネル。
4.先行する項の1つに記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15a)は、前記内側垂直面(19)に対して水平方向に、最大で1mm延在する、パネル。
5.先行する項の1つに記載のパネル(1)であって、
前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の長さは、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の長さを上回り、
好ましくは、前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の長さは、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の長さの少なくとも2倍である、パネル。
6.先行する項の1つに記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
前記下向き舌部(7)における、前記傾斜接触面(15a)を含む部分(20)は、前記内側垂直面(19)を越えて延在し、
前記部分(20)は、ほぼ台形(trapezium)状またはくさび形である、パネル。
7.項6に記載のパネル(1)であって、
前記部分(20)の高さは、前記部分の幅を上回り、
好ましくは、前記部分(20)の最大高さは、前記部分(20)の最大幅の少なくとも3倍である、パネル。
8.項6または7に記載のパネル(1)であって、
前記空間(18)の幅は、前記下向き舌部(7)の前記部分(20)の幅以上である、パネル。
9.先行する項の1つに記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
前記傾斜接触面(15)は、前記内側垂直面(19)に近接している、パネル。
10.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記下向き舌部(7)の底部(21)は、溝接触面(23)において前記上向き溝(6)の上側部(22)と接触しており、
前記第1連結部(2)と前記第2連結部(3)との間に間隙(24)が存在し、前記間隙(24)は、前記傾斜接触面(15)から前記溝接触面(23)まで延在する、パネル。
11.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
隣接するパネル同士の連結状態において、前記下向き舌部(7)の底部(21)は、好ましくはほぼ水平方向に、溝接触面(23)において前記上向き溝(6)の上側部(22)と接触しており、
前記溝接触面(23)の両側において、前記第1連結部(2)と前記第2連結部(3)との間に間隙(24)が存在する、パネル。
12.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上向き舌部(4)の上面(25)と、前記下向き溝(11)の上面(26)とは、連結状態において、少なくとも部分的に互いから離れており、2つの面(25,26)の間に間隙(27)が存在する、パネル。
13.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)と前記傾斜接触面(15)とは、相互に第1角度を囲んでおり、
前記下向き舌部(7)の前記上方接触面(14)と前記傾斜接触面(15)とは、相互に第2角度を囲んでおり、
前記第1角度と前記第2角度との差は20度以内である、パネル。
14.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上向き舌部(4)の外側部(9)は、第1ロック要素(28)を含み、
前記下向きフランク(10)には、第2ロック要素(29)が設けられており、
隣接するパネル(1)同士の連結状態において、前記第1ロック要素(28)の少なくとも一部と、前記第2ロック要素(29)の少なくとも一部とは、接触しており、前記パネル(1)同士が互いに垂直方向にロックするためのロック面(30)を形成している、パネル。
15.項14に記載のパネル(1)であって、
前記第1ロック要素(28)は、外向き膨出部(28)であり、
前記外向き膨出部(28)の外側部は、上部(31)と、近接する下部(32)と、を含み、
前記下部(32)は、傾斜ロック面(30A)を含み、
前記上部(31)は、好ましくは湾曲した、案内面(32’)を含む、パネル。
16.項14または15に記載のパネル(1)であって、
前記第2ロック要素(29)は、上部(33)と、近接する下部(34)と、を含む凹部(29)であり、
前記下部(34)は、傾斜ロック面(30B)を含む、パネル。
17.請求項15および16に記載のパネル(1)であって、
外向き膨出部(28)の前記下部(32)の前記傾斜ロック面(30A)の長さは、凹部(29)の前記下部(34)の前記傾斜ロック面(30B)よりも大きく、好ましくは少なくとも1.5倍大きい、パネル。
18.項15~17のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上部(31,33)は、垂直方向の区間が、前記下部(32,34)よりも長く延在し、
好ましくは、前記上部(31,33)の高さは、前記下部(32,34)の高さの少なくとも3倍である、パネル。
19.項18に記載のパネル(1)であって、
前記第1ロック要素(28)と前記第2ロック要素(29)との、接触している部分は、隣接するパネル(1)同士の連結状態において、前記ロック要素(28,29)の前記傾斜ロック面(30,30A,30B)であり、および/または、
パネル(1)同士の連結状態において、前記第1ロック要素(28)と前記第2ロック要素(29)との前記上部(31,33)は、少なくとも部分的に間隔が空いている、パネル。
20.項14~19のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上向き舌部(7)の前記外側部(9)は、上方外側部分(35)と下方外側部分(36)とを含み、
前記第1ロック要素(28)は、前記上方外側部分(35)と前記下方外側部分(36)との間に配置されており、
前記下方外側部分(36)は、前記上方外側部分(35)と比較して、前記上向き舌部(4)の前記内側部(8)のより近くに配置されている、パネル。
21.項20に記載のパネル(1)であって、
前記上方外側部分(35)は、好ましくは、ほぼ垂直方向に設けられているとともに外側垂直面(37)を画定しており、
前記第1ロック要素(28)の少なくとも一部は、水平方向に、少なくとも部分的に、好ましくは最大で2mm、前記外側垂直面(37)から突出している、パネル。
22.項14~21のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記上向き舌部(7)の前記外側部(9)は、上方外側部分(35)を含み、前記上方外側部分(35)は、外側垂直面(37)を画定しており、
前記第1ロック要素(28)は、外向き膨出部(28)を含み、
前記外向き膨出部(28)の外側部は、上部(31)と、近接する下部(32)と、を含み、
前記上部(31)は、前記上向きフランクから遠ざかる方向を向く前記外側垂直面(37)の一方側に全体的に位置しており、
前記下部(32)は、前記外側垂直面(37)と交差している、パネル。
23.項16または17および項22に記載のパネル(1)であって、
前記凹部(29)の前記下部(34)の傾斜ロック面(30B)と、前記上部(31)とは、それらの両方が、前記上向きフランクから遠ざかる方向を向く前記外側垂直面(37)の一方側に、全体的に位置している、パネル。
24.項20~21のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記下方外側部分(36)は、少なくとも部分的に、好ましくはほぼ垂直方向に設けられており、
前記下部(32)の前記傾斜ロック面(30A)と、前記下方外側部分(36)の垂直方向部分とは、100度~175度の間の角度(β)を形成している、パネル。
25.項24に記載のパネル(1)であって、
前記上方接触面と前記傾斜接触面とによって形成されている角度(α)と、前記下方外側部分(36)と前記傾斜ロック面(30A)または前記下部(32)とによって形成されている角度(β)とは、差が20度以内であり、好ましくは同じである、パネル。
26.項14~25のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記第1ロック要素(28)の最外部分(38)は、前記上向き溝(6)よりも低い水平方向の高さ位置に配置されている、パネル。
27.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記パネルは、前記パネル(1)における他の対向する側部の対にそれぞれ配置された少なくとも1つの第3連結部と少なくとも1つの第4連結部とを含み、
前記パネルの前記第3連結部と、他のパネル(1)の前記第4連結部とは、好ましくは、角度をつける下向きの動きによって連結するように配置されている、パネル。
28.項27に記載のパネル(1)であって、
前記第3連結部は、
-コアの上側部とほぼ平行な方向に延在する側方の舌部と、
-前記側方の舌部からある距離を置いて設けられた、少なくとも1つの第2下向きフランクと、
-前記側方の舌部と前記第2下向きフランクとの間に形成された第2下向き溝と、を含み、
前記第4連結部は、
-隣接するパネルの第3連結外形の側方の舌部の少なくとも一部を収容するように構成されており、上唇部と下唇部とによって画定される第3溝であって、前記下唇部には、上向きロック要素が設けられている、第3溝を含み、
前記第3連結部と前記第4連結部とは、2つの前記パネルが回転移動によって互いと連結できるように構成されており、
連結状態において、第1パネルの側方の舌部の少なくとも一部は、隣接する第2パネルの前記第3溝に挿入されており、前記第2パネルの上向きロック要素の少なくとも一部は、前記第1パネルの第2下向き溝に挿入されている、パネル。
29.先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)であって、
前記パネル(1)は、装飾用パネルであり、
-少なくとも1つのコア層と、
-前記コア層に直接的または間接的に張り付けられる少なくとも1つの装飾用の頂部であって、前記パネルの頂面を画定する頂部と、
-前記コア層および/または側頂部によって少なくとも部分的に画定される複数の側縁部であって、少なくとも2つの対向する側縁部には、前記第1連結部と前記第2連結部とがそれぞれ設けられている側縁部と、を含む、パネル。
30.カバー材、特に床カバー材であって、相互に接続された複数の、先行する項のいずれか一項に記載のパネル(1)を含む、カバー材。
本発明を、次の図面に示す非限定的な例示的実施形態に基づいて明らかにする。図中では、対応する要素には対応する参照番号を付している。
本発明に係る第1連結部および第2の結合部を有する2つの相互接続されたパネルを模式的に示す図である。 本発明および図1に係るパネルの第1連結部を模式的に示す図である。 本発明に係るパネルの第2連結部を模式的に示す図である。 本発明に係る第1連結部および第2連結部を有する2つの相互接続されたパネルの実施形態を模式的に示す図である。 図4に示す実施形態の部分Aの詳細を模式的に示す図である。 図4に示す実施形態の部分Bの詳細を模式的に示す図である。
図1は、連結状態にある第1連結部(2)と第2連結部(3)とを含む床パネル(1)を示す。第1連結部(2)は、上向き舌部(4)と、上向き舌部(4)からある距離を置いて設けられた上向きフランク(5)と、上向き舌部(4)と上向きフランク(5)との間に形成された上向き溝(6)と、を含み、ここで、上向き溝(6)は、他のパネル(1)の第2連結部(3)の下向き舌部(7)に適合されている。上向き舌部(4)における、上向きフランクの方を向く側部は、上向き舌部(4)の内側部(8)であり、上向き舌部(4)における、上向きフランク(5)から遠ざかる方向を向く側部は、上向き舌部(4)の外側部(9)である。
第2連結部(3)は、下向き舌部(7)と、下向き舌部(7)からある距離を置いて設けられた下向きフランク(10)と、下向き舌部(7)と下向きフランク(10)との間に形成された下向き溝(11)と、を含む。下向き舌部(7)における、下向きフランク(10)の方を向く側部は、下向き舌部(7)の内側部(12)であり、下向き舌部(7)における、下向きフランク(10)から離れる方向を向く側部は、下向き舌部(7)の外側部(13)である。
下向き舌部(7)の外側部(13)と、上向きフランク(5)とは、それらの両方が、パネル(1)の頂部に上方接触面(14)を含み、2つの上方接触面(14)は、接触しており垂直方向に延在している。上方接触面(14)に近接して、下向き舌部(7)と上向きフランク(5)とは、それらの両方が、傾斜接触面(15)を含み、2つの傾斜接触面(15)は、接触しており、一方における、2つの上方接触面(14)と、他方における、上向きフランク(5)および/または下向き舌部(7)の外側部(13)の2つの傾斜接触面(15)は、好ましくは、相互におよそ125度の角度(α)を形成している。上向きフランク(5)の上方接触面(14)と傾斜接触面(15)とは、相互に約125度の第1角度を囲んでおり、下向き舌部(7)の上方接触面(14)と傾斜接触面(15)とは、相互に約125度の第2角度を囲んでいる。
傾斜接触面(15)に近接して、下向き舌部(7)は、外面(16)を含み、傾斜接触面(15)に近接して、上向きフランク(5)は、内面(17)を含み、外面(16)と内面(17)とは、平行であり、垂直方向に設けられている。外面(16)と内面(17)との間に、空間(18)が存在する。
2つの上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、下向き舌部(7)の傾斜接触面(15)は、内側垂直面(19)を越えて延在し、上向きフランク(5)の傾斜接触面(15)は、内側垂直面(19)よりも内側に存在する。下向き舌部(7)の部分(20)は、内側垂直面(19)を越えて延在し、前記部分(20)は、ほぼ台形状またはくさび形である。2つの傾斜接触面(15)は、それらの両方が、完全に内側垂直面(19)の外側で、内側垂直面(19)に近接して配置されている。前記部分(20)は、細長く、垂直方向の部分が、水平方向の部分よりも大きい。
下向き舌部(7)の底部(21)は、溝接触面(23)において上向き溝(6)の上側部(22)と接触しており、第1連結部(2)と第2連結部(3)との間に間隙(24)が存在し、間隙(24)は、2つの傾斜接触面(15)から溝接触面(23)まで延在する。追加的に、上向き舌部(4)の上面(25)と、下向き溝(11)の上面(26)とは、互いから離れており、2つの面(25,26)の間に間隙(27)が存在する。
上向き舌部(4)の外側部(9)は、第1ロック要素(28)を含み、第1ロック要素(28)は、外向き膨出部の形態であり、下向きフランク(10)には、第2ロック要素(29)が設けられており、第2ロック要素(29)は、凹部の形態であり、第1ロック要素(28)と、第2ロック要素(29)の少なくとも一部とは、接触しており、ロック要素面(30)を形成している。
図2および図3は、第1連結部および第2連結部を個々に示す。外向き膨出部(28)の外側部は、上部(31)と、近接する下部(32)と、を含み、下部(32)は、傾斜ロック面(30A)を含み、上部(31)は、湾曲した案内面(32’)を含む。凹部(29)は、上部(33)と、近接する下部(34)と、を含み、下部(34)は、傾斜ロック面(30B)を含む。上部(31,33)は、垂直方向の区間が、下部(32,34)よりも長く延在する。
第1ロック要素(28)と第2ロック要素(29)との、接触している部分は、ロック要素(28,29)の傾斜ロック面(30,30A,30B)であり、第1ロック要素(28)と第2ロック要素(29)との上部(31,33)は、少なくとも部分的に間隔が空いている。
上向き舌部(7)の外側部(9)は、上方外側部分(35)と下方外側部分(36)とを含み、第1ロック要素(28)は、上方外側部分(35)と下方外側部分(36)との間に配置されている。下方外側部分(36)は、上方外側部分(35)と比較して、上向き舌部(4)の内側部(8)のより近くに配置されている。
上方外側部分(35)は、ほぼ垂直方向に設けられているとともに外側垂直面(37)を画定しており、第1ロック要素(28)は、外側垂直面(37)から突出している。下方外側部分(36)は、ほぼ垂直方向に設けられており、傾斜ロック面(30A)または下部(32)と、下方外側部分(36)とは、100度~175度の間の角度(β)を形成している。2つの上方接触面と2つの傾斜接触面とによって形成されている角度(α)と、下方外側部分(36)と傾斜ロック面(30A)または下部(32)とによって形成されている角度(β)とは、ほぼ同じである。
第1ロック要素(28)の最外部分(38)は、上向き溝(6)よりも低い水平方向の高さ位置に配置されている。
図4は、相互に接続された2つの、本発明に係る第1連結部および第2連結部を有するパネル(1)の実施形態を模式的に示す。2つのパネル(1)は、連結状態にある第1連結部(2)と第2連結部(3)とを含む。図示する実施形態は、図1に示す全ての特徴を含み、第2連結部(3)の上方接触面(14a)の下方に位置する凹部(40)をさらに含む。凹部(40)は、上方傾斜面と下方傾斜面とを含む。下方傾斜面は、下向き舌部(7)の傾斜接触面(15a)と位置合わせされている。凹部(40)は、拡張チャンバとして作用して、パネル材料が、例えば熱および/または湿気に対する露出によって拡張することができるようにしてもよく、さらに、2つのパネル(1)の間の頂部の合わせ目における接触表面積を減少させて、前記パネル(1)の間の頂部の合わせ目における締付力を強めることで、そのように連結したパネルの防水性を向上させる。
図5は、図4に示す実施形態における、相互に接続された2つのパネルの上方接触面の周辺の部分Aの詳細図を模式的に示す。同図は、2つの接触点またはゾーン(41,42)を示しており、連結部(2,3)のこの特定の領域における係合力(すなわち締付力)は、この図に示す他の部分よりも高い。集中的に接触するこれら2つの点またはゾーン(41,42)によって、防水性が著しく向上し、その結果、前記パネル(1)同士の間の水密の接続がさらに向上する。同図に示すように、上方接触領域14bおよび14aは、完全に平行ではなく、上方接触領域14bは、対向する垂直な上方接触領域14aに対してわずかに傾斜しており、より具体的には、下方に向かうほど、垂直な上方接触領域14aから(わずかに)遠ざかるように延びている。このことは、上方接触領域14a,14bが、下方に向かうほど互いから離れることを必ずしも意味せず、上方接触領域14a,14bのそれぞれの上部同士の間の接触が、上方接触領域14a,14bのそれぞれの下部同士の間の接触と比較して、より集中的となるという効果に一般に繋がる。
ロックする力によって、下向き舌部の傾斜接触面15aの周辺の領域が、隣接する傾斜接触面同士が係合している間、弾力的または可塑的に変形することが考えられる。局所的に、傾斜接触面15bの周辺の領域も、弾力的または可塑的に変形する可能性がある。
図6は、図4に示す実施形態における、相互に接続された2つのパネルの相互にロックした要素(28,29)の周辺の部分Bの詳細図を模式的に示す。
上方外側部分(35)は、ほぼ垂直方向に設けられているとともに外側垂直面(37)を画定しており、第1ロック要素(28)は、外側垂直面(37)から突出している。第1ロック要素(28)の最外部分(38)と、外側垂直面(37)と、の間の距離(39a)は、第2ロック要素(29)の最外部分と、垂直面(37)と、の間の距離(39b)の、ほぼ半分である。距離39bは、好ましくは0.75mm未満であり、距離39aは、好ましくは0.375mm未満である。ある実施形態において、外側垂直面(37)と上方接触面との間の水平方向の距離は、距離Dである。距離39bは、距離Dの約0.4倍であってもよく、距離39aは、距離Dの約0.2倍であってもよい。
本文書で使用される「第1」,「第2」,「第3」等のような序数は、識別の目的でのみ使用されている。本発明に係るパネルは、タイルとして言及してもよい。パネルのコア(層)は、基部(層)として言及してもよく、複数の副層からなっていてもよく、副層は、例えばガラス繊維層等の補強層を含んでいてもよい。各連結部は、連結外形または接続外形として言及してもよい。「相補的な」連結外形とは、それらの連結外形が互いに協働できることを意味する。しかしながら、この目的のために、相補的な連結外形は、相補的な形態を必ずしも有さない。「垂直方向」にロックすることは、パネルの面に対して直交する方向にロックすることを意味し、「水平方向」にロックすることは、2つのパネルのそれぞれの連結した縁端部に直交する方向であって、パネルによって画定された面と平行または一致する方向にロックすることを意味する。この文書の文脈において、「発泡複合材料」および「発泡プラスチック材料」(または「発泡性プラスチック材料」)は、相互に置き換え可能であり、実際に、発泡複合材料は、少なくとも1種の(熱)可塑性材料と少なくとも1種の充填剤(非高分子材料)とを含む発泡混合物を含む。
上述の発明の概念は、いくつかの例示的な実施形態によって示されている。個々の発明の概念は、適用の際、説明した例の他の細部まで適用しなくても、適用されうることが想定される。当業者は、具体的な用途に到達するために数多くの発明の概念を組み合わせる(組み換える)ことができることが分かるので、説明した発明の概念の全ての想定される組み合わせの例を詳述する必要はない。
本特許公報において使用される「comprise」(含む)という動詞およびその活用形は、「comprise」(含む)を意味するだけでなく、「contain」(含有する)、「substantially consist of」(から実質的になる)、「formed by」(によって形成される)およびそれらの活用形も意味すると理解される。
この数十年で、床カバー材のためのフローリングの市場で非常に大きな進歩が見られた。下地の床に床パネルを設置する様々な方法が知られている。例えば、接着または釘打ちによって床パネルを下地の床に貼り付けることが知られている。この技術の欠点には、かなり複雑であることと、後で変更を加えるためには、床パネルを分解する必要があることと、がある。代替的な設置方法では、床パネルを下地床の上に緩く設置して、床パネルをさねはぎ連結によって互いに相互に合致させ、ほとんどの場合、床パネルをさねはぎにおいてやはり一緒に接着させる。このようにして得られた床は、フローティングパーケットフローリングとも呼ばれ、利点としては、設置が容易であることと、完全な床面を動かすことができることと、があり、後者は、起こり得る拡張および収縮現象を受けるためにしばしば便利となる。公知の床パネルの例は、米国特許出願公開第2018/094441号明細書、国際公開第2017/115202号、国際公開第2019/137964号および欧州特許第3031998号明細書に記載されている。

Claims (37)

  1. パネル(1)、特に床パネルであって、
    a.前記パネル(1)における対向する側部にそれぞれ配置された少なくとも1つの第1連結部(2)と少なくとも1つの第2連結部(3)とであって、前記パネルの第1連結部(2)と、他のパネル(1)の第2連結部(3)とは、下方への動きによって連結するように配置されている、第1連結部(2)と第2連結部(3)とを含み、
    b.前記第1連結部(2)は、上向き舌部(4)と、前記上向き舌部(4)からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの上向きフランク(5)と、前記上向き舌部(4)と前記上向きフランク(5)との間に形成された上向き溝(6)と、を含み、
    前記上向き溝(6)は、他のパネル(1)の前記第2連結部(3)の下向き舌部(7)の少なくとも一部を受けるように適合されており、
    前記上向き舌部(4)における、上向きフランクの方を向く側部は、前記上向き舌部(4)の内側部(8)であり、
    前記上向き舌部(4)における、前記上向きフランク(5)から遠ざかる方向を向く側部は、前記上向き舌部(4)の外側部(9)であり、
    c.前記第2連結部(3)は、下向き舌部(7)と、前記下向き舌部(7)からある距離を置いて設けられた少なくとも1つの下向きフランク(10)と、前記下向き舌部(7)と前記下向きフランク(10)との間に形成された下向き溝(11)と、を含み、
    前記下向き溝(11)は、他のパネル(1)の前記第1連結部(2)の前記上向き舌部(4)の少なくとも一部を受けるように適合されており、
    前記下向き舌部(7)における、前記下向きフランク(10)の方を向く側部は、前記下向き舌部(7)の内側部(12)であり、
    前記下向き舌部(7)における、前記下向きフランク(10)から遠ざかる方向を向く側部は、前記下向き舌部(7)の外側部(13)であり、
    d.前記下向き舌部(7)の外側部(13)と、前記上向きフランク(5)とは、それらの両方が、前記パネル(1)の頂側部の近くに、または前記頂側部の側に上方接触面(14)を含み、
    前記上方接触面(14)の少なくとも1つは、少なくとも部分的に垂直方向に延在し、
    前記パネル(1)同士の連結状態において、前記パネルの前記下向き舌部(7)の前記外側部(13)の前記上方接触面(14)は、隣接するパネルの前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)と係合するように構成されており、
    e.前記上方接触面(14)の下方、好ましくは前記上方接触面(14)に近接して、前記下向き舌部(7)と前記上向きフランク(5)とは、それらの両方が、傾斜接触面(15)を含み、
    前記パネル(1)同士の連結状態において、前記パネルの前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)は、隣接するパネルの前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)と係合するように構成されており、
    前記上方接触面(14)の各垂直方向部分と、近接する各傾斜面(15)とは、相互に100度~175度の間の角度(α)を形成しており、
    f.前記傾斜接触面(15)に近接して、前記下向き舌部(7)は、外面(16)を含み、前記外面(16)は、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の下方に位置しており、
    前記傾斜接触面(15)に近接して、前記上向きフランク(5)は、内面(17)を含み、前記内面(17)は、前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の下方に位置しており、
    前記外面(16)と前記内面(17)とは、ほぼ平行であり、少なくとも部分的に垂直方向に延在し、
    g.隣接するパネル同士の連結状態において、前記パネル(1)の前記外面(16)の少なくとも一部と、隣接するパネル(1)の前記内面(17)の少なくとも一部と、の間に空間(18)が存在し、
    隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
    前記傾斜接触面(15a,15b)は、前記上向き舌部(4)から遠ざかる方向を向く前記内側垂直面(19)の一方側に位置する、パネル。
  2. 前記下向き舌部(7)の前記上方接触面(14)は、垂直方向に延在し、
    前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)は、前記上向き舌部(4)から遠ざかる方向に、下向きに傾斜しており、
    好ましくは、前記下向き舌部(7)の垂直方向の前記上方接触面(14)と、前記上向きフランク(5)の傾斜した前記上方接触面(14)とは、相互に0度~2度の間の、好ましくは0度~1度の間の、より好ましくは0度~0.5度の間の角度を囲んでいる、請求項1に記載のパネル(1)。
  3. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
    前記傾斜接触面(15a,15b)は、前記内側垂直面(19)の単一かつ同一の側であって、前記上向き舌部(4)から遠ざかる方向を向く側に位置する、請求項1または2に記載のパネル(1)。
  4. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
    前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15a)は、前記内側垂直面(19)に対して水平方向に、最大で1mm、好ましくは最大で0.5mm、より好ましくは最大で0.2mm延在する、請求項1~3のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  5. 前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の長さは、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の長さを上回り、
    好ましくは、前記上向きフランク(5)の前記傾斜接触面(15)の長さは、前記下向き舌部(7)の前記傾斜接触面(15)の長さの少なくとも2倍である、請求項1~4のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  6. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
    前記下向き舌部(7)における、前記傾斜接触面(15a)を含む部分(20)は、前記内側垂直面(19)を越えて延在し、
    前記部分(20)は、ほぼ台形状またはくさび形である、請求項1~5のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  7. 前記部分(20)の高さは、前記部分の幅を上回り、
    好ましくは、前記部分(20)の最大高さは、前記部分(20)の最大幅の少なくとも3倍である、請求項6に記載のパネル(1)。
  8. 前記空間(18)の幅は、前記下向き舌部(7)の前記部分(20)の幅以上である、請求項6または7に記載のパネル(1)。
  9. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記上方接触面(14)は、内側垂直面(19)を画定しており、
    前記傾斜接触面(15)は、前記内側垂直面(19)に近接している、請求項1~8のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  10. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記下向き舌部(7)の底部(21)は、溝接触面(23)において前記上向き溝(6)の上側部(22)と接触しており、
    前記第1連結部(2)と前記第2連結部(3)との間に間隙(24)が存在し、前記間隙(24)は、前記傾斜接触面(15)から前記溝接触面(23)まで延在する、請求項1~9のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  11. 隣接するパネル同士の連結状態において、前記下向き舌部(7)の底部(21)は、好ましくはほぼ水平方向に、溝接触面(23)において前記上向き溝(6)の上側部(22)と接触しており、
    前記溝接触面(23)の両側において、前記第1連結部(2)と前記第2連結部(3)との間に間隙(24)が存在する、請求項1~10のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  12. 前記上向き舌部(4)の上面(25)と、前記下向き溝(11)の上面(26)とは、連結状態において、少なくとも部分的に互いから離れており、2つの面(25,26)の間に間隙(27)が存在する、請求項1~11のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  13. 前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)と前記傾斜接触面(15)とは、相互に第1角度を囲んでおり、
    前記下向き舌部(7)の前記上方接触面(14)と前記傾斜接触面(15)とは、相互に第2角度を囲んでおり、
    前記第1角度と前記第2角度との差は20度以内である、請求項1~12のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  14. 前記下向き舌部(7)の外側部は、前記下向き舌部(7)の前記上方接触面(14)と傾斜接触面(15a)との間に少なくとも1つの凹部を含み、
    隣接するパネル同士の連結状態において、前記凹部は、好ましくは、前記上向きフランク(5)の前記上方接触面(14)から、ある距離を置いて位置する、請求項1~13のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  15. 前記上向き舌部(4)の外側部(9)は、第1ロック要素(28)を含み、
    前記下向きフランク(10)には、第2ロック要素(29)が設けられており、
    隣接するパネル(1)同士の連結状態において、前記第1ロック要素(28)の少なくとも一部と、前記第2ロック要素(29)の少なくとも一部とは、接触しており、前記パネル(1)同士が互いに垂直方向にロックするためのロック面(30)を形成している、請求項1~14のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  16. 前記第1ロック要素(28)は、外向き膨出部(28)であり、
    前記外向き膨出部(28)の外側部は、上部(31)と、近接する下部(32)と、を含み、
    前記下部(32)は、傾斜ロック面(30A)を含み、
    前記上部(31)は、好ましくは湾曲した、案内面(32’)を含む、請求項15に記載のパネル(1)。
  17. 前記第2ロック要素(29)は、上部(33)と、近接する下部(34)と、を含む凹部(29)であり、
    前記下部(34)は、傾斜ロック面(30B)を含む、請求項15または16に記載のパネル(1)。
  18. 外向き膨出部(28)の前記下部(32)の前記傾斜ロック面(30A)の長さは、凹部(29)の前記下部(34)の前記傾斜ロック面(30B)よりも大きく、好ましくは少なくとも1.5倍大きい、請求項16および17に記載のパネル(1)。
  19. 少なくとも1つの傾斜ロック面(30A,30B)は、少なくとも部分的に平坦である、請求項16および17または請求項18に記載のパネル(1)。
  20. 隣接するパネル(1)同士の連結状態において、外向き膨出部(28)と凹部(29)とは、前記傾斜ロック面(30A,30B)を介して単独で互いと共作用する、請求項16および17または請求項18~19のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  21. 隣接するパネル(1)同士の連結状態において、前記傾斜ロック面(30A,30B)は、部分的に重なる、請求項16および17、または請求項18~19のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  22. 前記上部(31,33)は、垂直方向の区間が、前記下部(32,34)よりも長く延在し、
    好ましくは、前記上部(31,33)の高さは、前記下部(32,34)の高さの少なくとも3倍である、請求項16~21のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  23. 前記第1ロック要素(28)と前記第2ロック要素(29)との、接触している部分は、隣接するパネル(1)同士の連結状態において、前記ロック要素(28,29)の前記傾斜ロック面(30,30A,30B)であり、および/または、
    パネル(1)同士の連結状態において、前記第1ロック要素(28)と前記第2ロック要素(29)との前記上部(31,33)は、少なくとも部分的に間隔が空いている、請求項22に記載のパネル(1)。
  24. 前記上向き舌部(7)の前記外側部(9)は、上方外側部分(35)と下方外側部分(36)とを含み、
    前記第1ロック要素(28)は、前記上方外側部分(35)と前記下方外側部分(36)との間に配置されており、
    前記下方外側部分(36)は、好ましくは、前記上方外側部分(35)と比較して、前記上向き舌部(4)の前記内側部(8)のより近くに配置されている、請求項15~23のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  25. 前記上方外側部分(35)は、好ましくは、ほぼ垂直方向に設けられているとともに外側垂直面(37)を画定しており、
    前記第1ロック要素(28)の少なくとも一部は、水平方向に、少なくとも部分的に、好ましくは最大で2mm、より好ましくは最大で1mm、前記外側垂直面(37)から突出している、請求項24に記載のパネル(1)。
  26. 前記外側垂直面(37)は、前記上向き舌部(4)を、前記上向きフランク(5)側の内側区間と、前記第1ロック要素(28)を含む外側区間と、に分割しており、
    前記内側区間の最大幅は、前記外側区間の最大幅の少なくとも8倍、好ましくは少なくとも10倍である、請求項25に記載のパネル(1)。
  27. 前記第1ロック要素(28)と前記第2ロック要素(29)とは、前記下向き舌部(7)と前記上向きフランク(5)との前記傾斜接触面(15A,15B)の高さ位置よりも下方の高さ位置に位置する、請求項15~26のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  28. 前記上向き舌部(7)の前記外側部(9)は、上方外側部分(35)を含み、前記上方外側部分(35)は、外側垂直面(37)を画定しており、
    前記第1ロック要素(28)は、外向き膨出部(28)を含み、
    前記外向き膨出部(28)の外側部は、上部(31)と、近接する下部(32)と、を含み、
    前記上部(31)は、前記上向きフランクから遠ざかる方向を向く前記外側垂直面(37)の一方側に全体的に位置しており、
    前記下部(32)は、前記外側垂直面(37)と交差している、請求項15~27のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  29. 前記凹部(29)の前記下部(34)の傾斜ロック面(30B)と、前記上部(31)とは、それらの両方が、前記上向きフランクから遠ざかる方向を向く前記外側垂直面(37)の一方側に全体的に位置している、請求項17または18および請求項28に記載のパネル(1)。
  30. 前記下方外側部分(36)は、少なくとも部分的に、好ましくはほぼ垂直方向に設けられており、
    前記下部(32)の前記傾斜ロック面(30A)と、前記下方外側部分(36)の垂直方向部分とは、100度~175度の間の角度(β)を形成している、請求項24または25のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  31. 前記上方接触面と前記傾斜接触面とによって形成されている角度(α)と、前記下方外側部分(36)と前記傾斜ロック面(30A)または前記下部(32)とによって形成されている角度(β)とは、差が20度以内であり、好ましくは同じである、請求項30に記載のパネル(1)。
  32. 前記第1ロック要素(28)の最外部分(38)は、前記上向き溝(6)よりも低い水平方向の高さ位置に配置されている、請求項15~31のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  33. 前記下向き舌部(7)と前記上向きフランク(5)との前記傾斜接触面(15A,15B)の高さ位置は、前記上向き舌部(4)の最も高い点の高さ位置よりも上方である、請求項1~32のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  34. 前記パネルは、前記パネル(1)における他の対向する側部の対にそれぞれ配置された少なくとも1つの第3連結部と少なくとも1つの第4連結部とを含み、
    前記パネルの前記第3連結部と、他のパネル(1)の前記第4連結部とは、好ましくは、角度をつける下向きの動きによって連結するように配置されている、請求項1~33のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  35. 前記第3連結部は、
    -コアの上側部とほぼ平行な方向に延在する側方の舌部と、
    -前記側方の舌部からある距離を置いて設けられた、少なくとも1つの第2下向きフランクと、
    -前記側方の舌部と前記第2下向きフランクとの間に形成された第2下向き溝と、を含み、
    前記第4連結部は、
    -隣接するパネルの第3連結外形の側方の舌部の少なくとも一部を収容するように構成されており、上唇部と下唇部とによって画定される第3溝であって、前記下唇部には、上向きロック要素が設けられている、第3溝を含み、
    前記第3連結部と前記第4連結部とは、2つの前記パネルが回転移動によって互いと連結できるように構成されており、
    連結状態において、第1パネルの側方の舌部の少なくとも一部は、隣接する第2パネルの前記第3溝に挿入されており、前記第2パネルの上向きロック要素の少なくとも一部は、前記第1パネルの第2下向き溝に挿入されている、請求項34に記載のパネル(1)。
  36. 前記パネル(1)は、装飾用パネルであり、
    -少なくとも1つのコア層と、
    -前記コア層に直接的または間接的に張り付けられる少なくとも1つの装飾用の頂部であって、前記パネルの頂面を画定する頂部と、
    -前記コア層および/または側頂部によって少なくとも部分的に画定される複数の側縁部であって、少なくとも2つの対向する側縁部には、前記第1連結部と前記第2連結部とがそれぞれ設けられている側縁部と、を含む、請求項1~35のいずれか一項に記載のパネル(1)。
  37. カバー材、特に床カバー材であって、相互に接続された複数の、請求項1~36のいずれか一項に記載のパネル(1)を含む、カバー材。
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