JP2023539309A - 光学集光/収集システム - Google Patents

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Abstract

本発明は光学集光/収集システムに関し、光学集光/収集システムは、- 環状にされた1次光線を供給するように適合された出射面(10)を含む、第1の光整形部(10)と、- 円錐形の上部中央反射面(21)および円錐形の下部中央反射面(24)を含む、第2の光学集光/収集部(20)と、- 反射面(31)を含む第3の光復帰部(30)であって、反射面(31)が、出射面(12)と上部中央反射面(21)との間に、主光軸(Δ)に沿って配置され、第1の光学部(10)によって供給される環状にされた1次光線の横寸法より小さい横寸法を有する、第3の光復帰部(30)とを含む。

Description

本発明の分野は、特に、たとえば蛍光タイプまたはラマンタイプの共焦点顕微鏡法および分光法に関連して使用することができる、光学集光/収集システムの分野である。
共焦点顕微鏡法および分光法の分野では、光学システムは、いわゆる1次光線または励起光線を放射するように適合された光放射器と、一方で1次光線を、分析される試料上に集光させ、他方で1次光線によって試料を励起させたことに応じて試料から生じるいわゆる2次光線を集めるように適合された光学システムと、2次光線を受け取って検出することが意図された光検出システムとを含むことができる。この場合、光学システムは、一方では光放射器と光検出器との間、他方では光放射器と分析される試料との間に配置される。理想的には、全光学システムは回折限界で動作することができるべきであり、ここでは、1次光点および2次光点のサイズは、試料において、それらの波長と一緒に小さくされる。しかし、2つの1次光線と2次光線は異なる周波数であってよいため、光学システムは、これらの2つの周波数で最適化される。この場合、このことは、ダイクロイックフィルタを使用することにより光学経路を分けることによって行うことができる。
いくつかの共焦点顕微鏡または分光計の対物レンズによって、これらの光学集光/収集機能が確実になる。それらは、屈折光学システム、すなわち屈折(すなわち、屈折性の)光学要素によってのみ形成される光学システムのクラスに属すること、または反射屈折光学システム、すなわち屈折光学要素と反射光学要素の組合せによって形成される光学システムのクラスに属することができる。
収色性に取り組むため、それらは、できるだけ色収差および球面収差を補正するように選択および配置された複数のレンズを含むことができる。しかし、対象の光線の収集および検出を最大化するには、好適な作動距離(光学システムの出射部と焦点面との間の距離)を有する小型光学システムを有することが一般的に望ましいが、この複数のレンズによって、所与の開口数に対して大型となる。加えて、これらのレンズの各々は、そこを通る光を吸収またはわずかに反射し、それにしたがって、透過効率が減少する。
さらに、反射光タイプ、すなわち、本質的にアクロマティックである反射光学要素だけによって形成される光学システムもある。しかし、選択した解決策によっては、光学システムの光軸に沿って多かれ少なかれ有意の暗い区域があるため、2次光線の収集の割合(2次光線の収集された光子の数と2次光線の放射した光子の数との間の割合)などといった、光学システムの性能が低下する場合がある。こうした性能および検出の等方性の低下によって、視野の中心におけるこの情報の損失に起因して、いくつかの用途で本システムが不適当になる可能性がある。
文書WO2010/141092A2は、光線を集光するように適合された反射光アキシコン光学システムを記載する。この光学システムは、いくつかの同軸円錐の反射面によって形成される。しかし、光学システムが1次光線を集光して2次光線を集めるために使用することができる一方で、非共焦点光学顕微鏡法用に設計されたこの光学システムによって、これらの光線の光学経路を区別することは可能にならない。この場合、光学システムは、2次光線の光子だけを光検出システムに送達するために、部分反射ダイクロイックフィルタおよび可能な場合にはスペクトルフィルタを使用することが必要である。しかしながら、これらのフィルタを使用することによって、光学システムの検出性能の低下がもたらされる。
WO2010/141092A2
本発明の目的は、従来技術の欠点を少なくとも部分的に改善することであり、より具体的には、性能を改善した、特に、相対的に小さいサイズ、大きい関連する開口数、ならびに意図された用途に従って適合することができる作動距離を有し、1次光線と2次光線の光学経路を分離するために部分反射ダイクロイックフィルタを使用する必要がない、反射光アキシコン光学システムに基づいた光学集光/収集システムを提案することである。
このため、本発明の目的は、光放射器によって放射された、いわゆる1次光線を、分析される試料上に集光させ、1次光線に応じて試料によって放射された、いわゆる2次光線を集めて、それを光検出システムに向けて送達するよう意図された光学集光/収集システムであって、この光学システムは、各々が同じ主光軸に沿って中心合わせされたいくつかの光学部を含む。
こうして、光学システムは、入射面上に1次光線を受け取り、出射面によって主光軸の周りに環状にされた1次光線を供給するように適合された第1の光整形部を含む。
光学システムはまた、第2の光学集光/収集部を含み、第2の光学集光/収集部は、
- 円錐形であり、周辺区域によって囲まれた中央区域によって形成された、いわゆる上部中央反射面であって、いわゆる上部中央反射面は、第1の光学部の出射面から生じる環状にされた1次光線を周辺区域によって反射し、かつ、いわゆる下部中央反射面から生じる入射2次光線を中央区域によって反射するように適合されている、いわゆる上部中央反射面と、
- 円錐形であり、上部中央反射面から生じる入射1次光線を反射して試料上に集光させ、試料によって放射された2次光線を集めて反射するように適合された下部中央反射面と、
- 上部中央反射面と下部中央反射面を光学的に結合する、少なくとも2つの切頭円錐の周辺反射面と
を含む。
最後に、光学システムは、反射面を含む第3の光復帰部を含み、反射面は、
- 第1の光学部の出射面と第2の光学部の上部中央反射面との間に、主光軸に沿って配置され、出射面によって供給される環状にされた1次光線の横寸法より小さい横寸法を有し、かつ
- 上部中央反射面の中央区域から生じる2次光線を光検出システムの方向に反射するように適合されている。
本光学システムのいくつかの好ましくまた非限定の態様は以下の通りである。
第1、第2、および第3の光学部を、互いに軸方向に、すなわち主光軸に沿って重ね合わせることができる。
第1の光学部は、反射光学性であってよく、入射面および出射面が反射性である。
第2の光学部は、円錐形で反射光学性であってよく、上部中央反射面と下部中央反射面は、互いに重ね合わされ、かつ主光軸に沿って同軸である。
第2の光学部は、
- 上部中央反射面を径方向に囲む中空の切頭円錐の形状である上部周辺反射面であって、上部周辺反射面は、上部中央反射面から生じる1次光線を反射し、かつ、いわゆる下部周辺反射面から生じる2次光線を反射するように適合されている、上部周辺反射面と、
- 下部中央反射面を径方向に囲む中空の切頭円錐の形状である下部周辺反射面であって、下部周辺反射面は、上部周辺反射面から生じる1次光線を反射し、下部中央反射面から生じる2次光線を反射するように適合されている、下部周辺反射面と
を含むことができる。
1次光線は、少なくとも25°に等しい主光軸に対する中心傾斜角に応じて、下部中央反射面によって集光され得る。
第2の光学部は、0.5以上の開口数を有することができる。
第2の光学部は、下部中央反射面によって形成される円錐の頂点と焦点との間の距離として規定される、主光軸に沿った、いわゆる作動距離を有することができ、作動距離は、一方では第2の光学集光/収集部の最大内径に依存し、他方では上部および下部周辺反射面ならびに上部および下部中央反射面の外形に依存する。第2の光学部の最大内径は、ここでは、主光軸に垂直な軸に沿った、切頭円錐形の周辺反射面の径方向端部の相対する2つの点を接続する最大距離として規定される。
本発明はまた、上記の特徴のうちの任意の1つに従った光学システム、1次光線を放射するように適合された光放射器、および2次光線を検出するように適合された光検出システムを含む分析システムに関する。
光放射器は、コリメートされた1次光線を放射することができ、コリメートされた1次光線は、主光軸に沿って入射面に入射する。
本発明の他の態様、狙い、利点および特徴は、非限定の例として与えられる、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な記載を読み、添付図面への参照を行えば、より良好に現れることになる。
1つの実施形態に従った、光放射器および光検出システムに結合された光学システムの概略断面図である。 光放射器によって放射され図1に図示された光学システムによって送達された1次光線の集光円錐の例を示す図である。 1次光線に応じて、分析される試料によって放射され、図1に図示された光学システムによって集められた2次光線の光収集円錐の例を示す図である。 測定光線の光収集円錐、すなわち、図1に図示された光学システムによって集められ光検出システムによって検出された2次光線の部分の例を示す図である。 図1に図示されたものと同様の実施形態に従った、光学システムの概略部分断面図である。 図1に図示されたものと同様の実施形態に従った、光学システムの概略部分斜視図である。 1つの変形形態に従った、光学システムの光学集光/収集部の概略部分断面図である。 光学集光/収集部の反射面による反射が(全内部反射による)ガラスタイプ反射である変形形態に従った、光学システムの概略部分断面図である。
図中およびこの後の説明中で、同じ参照符号は同一または同様の要素を表す。加えて、様々な要素は、図の明瞭さを向上させるために、原寸に比例して表されない。さらに、異なる実施形態および変形形態は、相互に排他的ではなく、一緒に組み合わせることができる。別段の記載がない限り、「ほぼ」、「約」、「の範囲の」という用語は、10%マージン内であり、好ましくは5%マージン内であることを意味する。さらに、「~と~の間に含まれる」という用語およびその均等物は、そうでないと言及されない限り境界が含まれることを意味する。
図1は、1つの実施形態に従った、光学集光/収集システム1の主光軸Δに沿った概略部分断面図である。
ここおよびこの後の説明では、円柱座標での直交3次元直接参照フレーム(e、eθ、e)が規定され、ここで、ベクトルeは、光学システム1の主光軸Δ上に中心合わせされて、分析される試料4から光学システム1に向けられ、ベクトルeは軸eに垂直であり、ベクトルeθは平面(e、e)に垂直である。この後の説明では、「下部」および「上部」という用語は、試料4からベクトル+eに沿って移動するときの位置の増加に関するものと理解するべきである。
光学システム1は、光放射器2によって放射されたいわゆる1次光線を、分析される試料4上に集光させ、1次光線による試料4の励起に応じて試料4によって放射されたいわゆる2次光線を集めて、それを光検出システム3の方向に送達するように適合されている。光検出システム3によって受け取られる応答光線の部分が、測定光線と呼ばれる。したがって、光学システム1は、一方では光放射器2と光検出システム3との間、他方では光放射器2と試料4との間に配設される。光学システム1は、具体的には、たとえばラマンタイプまたは蛍光タイプの、共焦点顕微鏡法および分光法の分野に用途を見いだすことができる。
一般的に、光学システム1は、互いに重ね合わされ、光学システム1の主光軸Δに沿って中心合わせされたいくつかの光学部、とりわけ、
- 1次光線が主光軸Δの周りで環状に光放射器2によって放射されるように適合された、第1のいわゆる光整形部10、
- 試料4上に第1の光学部10から受け取った環状にされた1次光線を集光させて、環状にされた1次光線による試料4の励起に応じて試料4によって放射された光線を集めるように適合された、第2のいわゆる光学集光/収集部20、
- 光検出システム3の方向に第2の光学部20から受け取った2次光線を戻すように適合された、第3のいわゆる光復帰部30
を含む。この第3の光学部30は、主光軸Δに沿った第1の光学部10と第2の光学部20との間で、第1の光学部10によって供給される環状にされた1次光線によって径方向に区切られた空間の内側に配置された反射面31を含む。
光放射器2は、光学システム1の第1の光学部10の方向に1次光線を放射するように適合されている。光放射器2は、1次光線を放射する光源を含む。この光源は、とりわけ、レーザダイオードまたは発光ダイオードであってよい。
1次光線は、単色または多色であってよい。1次光線の中心波長およびスペクトル範囲は、光学システム1の意図された用途に依存する。説明のために、それらは、可視光範囲、紫外線範囲、または赤外線範囲にあってよい。好ましくは、1次光線は、光学システムのいくつかの可能な屈折要素に関連する色収差を制限するように、単色である。
好ましくは、1次光線は、中実でコリメートされている。言い換えると、1次光線は、連続的で(たとえばガウス分布タイプのもの)、したがって環状の(したがって、中空の)光線から区別される角度強度分布を有する。加えて、好ましくコリメートされると、それを構成する光線は互いに平行である。光放射器2は、たとえば発光ダイオードの場合のように、光源が発散光線を放射するときに、光源の出射部に配置されたコリメータ(図示せず)を含むことができる。
光検出システム3は、測定光線、すなわち、光学システムによって集められた2次光線の一部を受け取って検出するように適合されている。光検出システム3は、電気信号を処理ユニットに供給することができ、電気信号の強度は、検出した2次光線の光学的パワーを表している。光検出システム3は、アバランシェフォトダイオード、CCDセンサ、または任意の他の等価な光検出器からなってよい。
以前に言及したように、光学システム1は、少なくとも3つの光学部10、20、30を含み、これらの光学部の各々は、主光軸Δに沿って中心合わせされ、互いに重ね合わせされている。主光軸Δは、分析される試料4に位置する焦点を通過する。
第1の光学部10は、光放射器2によって放射された1次光線を主光軸Δの周りに環状に整形し、それを第2の光学部20に送達するように適合されている。したがって、第1の光学部10は、いわゆる整形部である。
有利なことに、光整形部10は、ここでは、特に色収差の存在を制限するように1次光線が多色であるときに反射光学性である(すなわち、反射光学要素だけによって形成される)が、1次光線が単色である場合にも反射光学性である。こうして、光学システムのコンパクトさが最適化される。加えて、ジオプタ材料によってたとえば蛍光による寄生光線が放射され、次いで単色1次光線によって励起される可能性が回避される。しかし代わりに、特に1次光線が単色であるとき、光学システムは屈折型(屈折性光学要素だけによって形成される)、または反射屈折型(屈折性光学要素および反射性光学要素によって形成される)であってよい。
この例では、光整形部10は、切頭円錐形の周辺反射面12によって径方向に囲まれた、円錐形の中央反射面11を含む。反射面11は、光整形部10の入射面であり、反射面12はその出射面である。これらの異なる反射面は、同軸で、主光軸Δに中心合わせされている。
反射面11は、いわゆる円錐形で、円錐の頂点が主光軸Δ上に配置される限り中央にある。加えて、反射面11は、円錐の外面に対応する(円錐の外側に向けられている)。ここでは、反射面11は直線的外形を有するが、凸状または凹状であってよい。円錐の基部の形状は、ここでは、円形(軸対称円錐)であるが、楕円または多角形であってよい。
反射面12は、いわゆる切頭円錐形の周辺である。言い換えると、反射面12は、切頭円錐の内面に対応し(円錐の内側に向けられ)、その結果、1次光線が反射面11に到達することができる。反射面12は、反射面11を径方向に囲み、反射面11と12は同軸であって、主光軸Δ上に中心合わせされる。好ましくは、反射面12は、反射される1次光線の開口角を制限するように、直線的または凹状の外形を有する。円錐の基部の形状は、ここでは、反射面11のものと同一である。
反射面11は、光放射器2に向けられるとともに、反射面12に向けられている。反射面12は、反射面11に向けられるとともに、第2の光学部20の反射面21に向けられている。
こうして、反射面11は、中実でこのときまでにコリメートされている1次光線を受け取って、それを反射面12に向けて反射する。1次光線は、次いで環状となり、したがって、主光軸Δの周りに均等に分散される。1次光線は、反射面12によって、第2の光学部20の反射面21に反射される。
第2の光学部20は、このときまでに環状となった1次光線を試料4上に集光させて、このときまでに励起された試料4によって放射された2次光線を集めて、それを光検出システム3に送達するように適合されている。したがって、第2の光学部20は、いわゆる集光/収集部である。
光学集光/収集部20は反射光学性である。したがって、それは反射性光学要素だけを含む。光学集光/収集部20が第1の光学部10および第3の光学部30と組み合わされるという事実によって、作動距離を適合させること、および意図された用途に応じて必要な場合開口数を増加させる一方で、1次光線および測定光線の光路を分離することが可能になる。
光学集光/収集部20は、円錐形の中央下部反射面24の主光軸Δに沿ってその上に重ね合わせて配置される、円錐形の中央上部反射面21を含む。これらの反射面21、24は、少なくとも2つの切頭円錐形の周辺反射面22、23によって互いに光学的に結合される。この例では、光学集光/収集部20は、2つの切頭円錐形の周辺反射面、すなわち上部反射面22および下部反射面23を含む。それらは、互いに別個であり、1次光線と2次光線の各々が、上部反射面22上で少なくとも1回、下部反射面23上で少なくとも1回反射されるように、互いに対して配置されている。これらの異なる反射面は、同軸で、主光軸Δに中心合わせされている。
中央反射面21は、反射面12から生じる、このときまでに環状となった1次光線を周辺反射面22に向けて反射するように適合されている。中央反射面21は、好ましくは凸状の外形を有する円錐の外面に対応する。好ましくは、この非切頭円錐の基部の形状は、反射面12のものと同一である。中央反射面21は、反射面11および反射面12と重ね合わされてそれらの下に配置される。1次光線は、次いで、円錐の基部の近くに配置された周辺区域21.1によって反射される。この周辺区域21.1は、2次光線を第3の光復帰部30の反射面31に向けて反射するように適合された反射面21の中央区域21.2とは別個である。したがって、中央反射面21はまた、周辺反射面22から生じる2次光線を反射面31に向けて反射するように適合されている。測定光線は、次いで、頂点近くに配置された中央区域21.2によって反射される。中央区域21.2は、中央反射面21の全表面積の50%以上、好ましくは57%の表面積を有する。表面積は、本明細書では、平面(e、eθ)に投影される面であると規定される。
周辺反射面22は、周辺反射面23に向けて1次光線を反射し、中央反射面21に向けて2次光線を反射するように適合されている。周辺反射面22は、中央反射面21を径方向に囲む。周辺反射面22は、ここでは、好ましくは凹状の切頭円錐形状である外形を有し、その内面である(この切頭円錐の内側に向けられている)。
周辺反射面23は、中央反射面24に向けて1次光線を反射し、周辺反射面22に向けて2次光線を反射するように適合されている。周辺反射面23は、中央反射面24を径方向に囲み、周辺反射面22の下に重ね合わされて配置されている。好ましくは、周辺反射面23は、切頭円錐形状で直線的外形を有する。周辺反射面23は、内面からなる(この切頭円錐の内側に向けられている)。
図4は、図1に図示された(ここでは金属タイプ反射に関連した)光学部20の変形形態に従った光学集光/収集部20を概略的に図示し、面21および面22が直線的外形を有し、面23が(焦点F2を有する)凸状のパラボラ形状を有し、面24が(焦点F1およびF2を有する)凹状の楕円外形を有する。この例が、金属タイプ反射ならびにガラスタイプ反射(後で詳述される)と適合性があることに留意されたい。いずれにせよ、反射面22および23の各々は、反射面21と24の間の光学的な結合を確かにするように適合された外形を有する。これらの異なる反射面21~24の外形は、凹状、凸状、直線的、パラボラ状、楕円状などであってよい。
中央反射面24は、周辺反射面23から生じる環状にされた1次光線を試料4上に反射して集光させるように適合されている。したがって、面は凹状の外形を有する。この非切頭円錐は、試料4に向けられた頂点を有し、反射面24は、その外面である(円錐の外側に向けられている)。1次光線は、円錐の基部の近くに配置された周辺区域24.1によって反射される。したがって、中央反射面24はまた、このときまでに励起された試料4によって放射された2次光線を周辺反射面23に向けて反射するように適合されている。光検出システム3によって受け取られることになるこのときまでに集められた2次光線の部分(測定光線)は、頂点近くに配置された中央区域24.2によって反射される。
第3の光学部30は、光検出システム3に測定光線を送達するように適合されている。第3の光学部30は、こうして光復帰部と呼ばれる。
第3の光学部30は、主光軸Δ上に中心合わせされ、主光軸Δに沿って反射面12と中央反射面21との間に配置された反射面31を含む。加えて、反射面31は、反射面12によって供給される環状にされた1次光線によって径方向に区切られた空間の中に配置されている。反射面31は、ここでは、測定光線を径方向eに沿って、ここでは反射性である、ここでは第2の復帰面32の方向に反射し、これにより、測定光線が光検出システム3上に集光する。あるいは、この反射面32が存在しなくてよく、またはいくつかの反射面32を測定光線の光路上に設けることができる。加えて、必要な場合、光学フィルタおよび他の光学要素を面31と32の間に配設することができる。
動作では、光放射器2が、主光軸Δに沿って光学システム1の方向に、ここでは単色で、中実でコリメートされた1次光線を放射する。光学システム1は、1次光線を整形し、分析される試料4上にそれを集光させる。
最初に、1次光線は、1次光線を環状にする光整形部10によって受け取られる。環状にするために、1次光線は、円錐形の反射面11によって、切頭円錐形の反射面12の方向に径方向に反射され、次いで、この反射面12によって光学集光/収集部20の方向に反射される。1次光線は、次いで環状にされる。
このときまでに環状となった1次光線は、光復帰部30の反射面31の存在によって乱されることなく、主光軸Δに沿って伝播する。実際に、後者は、1次光線の内法より小さい平面(e、eθ)内の寸法を有する。
その後、1次光線は、光学集光/収集部20によって受け取られ、光学集光/収集部20が1次光線を試料4に位置する焦点で集光させる。集光させるために、1次光線は、その周辺区域21.1で円錐形の反射面21によって切頭円錐形の反射面22の方向に径方向に反射され、この反射面22によって切頭円錐形の反射面23の方向に反射され、次いでこの反射面23によって、1次光線を、分析される試料4上に集光させる円錐形の反射面24の方向に反射される。
図2Aは、分析される試料4上の、1次光線の集光円錐の例を図示する。図2Aは、ここでは、主光軸Δの周りの1次光線の角度強度分布Ifからなる。
1次光線は、主光軸Δに対して傾斜角度φだけ傾いて開口角Δφを有し、その結果、1次光線は、円錐の中に含まれて、ここでは最小角φ-Δφ/2と最大角φ+Δφ/2との間で区切られて角度φに中心があり、主光軸Δの周りに環状である。この例では、1次光線は、円形基部上で環状であるが、同じ理論が多角形基部を有するリングに適用される。
光整形部10と光学集光/収集部20を組み合わせると、たとえば少なくとも25°に等しい、または少なくとも40°に等しい、かなりの最小傾斜角度φ-Δφ/2を得ることが可能になることが生じる。この例では、最小傾斜角度φ-Δφ/2は約45°に等しく、開口角Δφは約5°に等しい。
この特に傾いた集光によって、意図された用途に従った作動距離を集光させることが可能になり、この作動距離は、ここでは、反射面24の頂点と分析される試料4との間の主光軸Δに沿った距離として規定される。たとえば、作動距離は、こうして光学部20の約4cmの最大内径について、約0.5mmと約5mmの間であってよい。以前に言及したように、この最大内径Dは、ここでは、主光軸Δに垂直な軸に沿って、それぞれの反射面22と23の径方向端部の相対する2つの点を接続する最大距離と規定される(図3A参照)。こうして、光学部20の最大内径Dの所与の値について、非常に小型であることが要求される使用法では、小さい作動距離(したがって、非常に大きい開口数)を有することが可能であり、または、たとえば、光学システム1と試料4との間に作動物質の挿入が要求される使用法では、より大きい作動距離(したがって、大きいままであってよい開口数)を有することが可能である。作動距離の値は、最大内径Dの値、ならびに、反射面21、22、23、および24の外形に依存する。
こうして、光学システムの性能および試料の照明の均一性は、たとえば0.7の範囲といった、光学システム1の大きい開口角に従って、照明を平均化することによって改善される。加えて、光学システム1のサイズが特に減少する。また、ダイクロイックフィルタの使用は必要でない。
図1に戻る。分析される試料4は、1次光線によってこのときまでに励起されるが、代わりに、2次光線を光学システム1の方向に放射する。説明のため、2次光線は、蛍光タイプの放射からなってよく、この場合、2次光線の中心波長は、1次光線のものより大きくてよく、またはラマンタイプの放射からなってよく、この場合、2次光線の中心波長は、1次光線のものに近い。
最初に、2次光線は、光学集光/収集部20によって集められ、光学集光/収集部20はそれを光復帰部30に向けて反射する。こうして、2次光線は、円錐形反射面24によって切頭円錐形の反射面23に向けて径方向に反射され(2次光線は、こうして環状にされ)、次いで、反射面23によって切頭円錐形の反射面22に向けて反射され、次いで、反射面22によって円錐形の反射面21に向けて反射され、反射面21が最終的に2次光線を光復帰部30に向けて反射する。
こうして、2次光線は、反射面24の全表面積によって集めることができる。したがって、光学システムは、光学システムの動作原理に起因して主光軸において、光収集円錐中に固有の暗い領域、すなわちゼロ強度区域(中空光収集円錐)を持たず、このことによって、光学システム1の性能が改善される。
この点に関し、図2Bは、反射面24による2次光線を集めるための円錐の例を図示する。図2Bは、ここでは、主光軸Δの周りの2次光線の角度強度分布Icからなる。
こうして、光収集円錐が中実である、すなわち2次光線は、0°とφc,maxの間の非ゼロの強度を有することが生じる。したがって、光学システムは、光収集円錐中に暗い領域を有さない。この例では、角度φc,maxは、φ-Δφ/2およびφ+Δφ/2の値にほぼ等しいが、これらの値より大きくてよい。したがって、収集率は特に大きい。収集率は、試料4によって放射され集められた光子の数と、試料によって放射された2次光子の数の比率として規定することができる。収集率は、光収集円錐中にまとめられた2次光線の累積強度と、半分の空間(e,eθ,+e)中にまとめられた2次光線の累積強度との比率であってもよい。
図1に戻る。このときまでに環状となった2次光線は、反射面21によって、光復帰部30の反射面31の方向に反射される。好ましくは、2次光線は、このときまでに再び中実となる。
反射面31によって受け取られる2次光線は、測定光線、すなわち、光検出システム3によって受け取られる2次光線の部分である。2次光線は、反射面21の中央区域21.2によって反射されており、反射面12と21の間を伝播する環状にされた1次光線によって径方向に区切られた空間中を伝播する。
こうして、集められた2次光線の小部分(周辺区域21.1によって反射されたもの)が、光整形部10の方向に反射される。しかし、この周辺区域21.1は、中央区域21.2のものより小さい表面積を有し、その結果、検出率が特に高くなり、それによって光学システムの性能を改善することができる。
その後、測定光線は、反射面32によって反射され、光検出システム3の焦点面上に集光される。
図2Cは、測定光線に関連する反射面24による光収集のための円錐の例を図示する。図2Cは、ここでは、主光軸Δの周りの測定光線の角度強度分布Imからなる。特に、図2Cは、中央区域24.2によって集められた2次光線の部分からなる。2次光線の光収集円錐は、一次的には、図2Aに図示された集光円錐と図2Cに図示された測定光線の光収集円錐の総和に対応する。開口角Δφが小さい限り、測定光線の光収集円錐、したがって検出率が特に大きい。
こうして、光学システム1によって、光放射器2によって放射された1次光線を、分析される試料上に集光させ、次いで、このときまでに励起された試料4によって放射された2次光線を集め、最後に、2次光線を光検出システム3まで送達することが可能になる。この例では、光学システム1が全体的に反射光学性であり、このことによって、特に、色収差、球面収差をなくし、特に小型の光学システムを作ることが可能になる。
さらに、主光軸Δ上に中心合わせされた3つの光学部10、20、30の重ね合わせによって、および特に、光学部10は1次光線を後で光学集光/収集部20に送達するため1次光線を環状にするという事実によって、光学システム1は、光学部20の最大内径Dの所与の値およびたとえば0.7の範囲の好ましくは0.5以上の大きい開口数について適合することができる作動距離を有する。加えて、光学部30の反射面31が光学部10と30の間に配置され、このときまでに環状となった1次光線によって径方向に区切られる空間の内側に配設されるという事実によって、本光学システムによって、1次光線および測定光線に関連する光路を分離することが可能になる。そのため、本光学システムによって、ダイクロイックミラーまたはダイクロイックフィルタの使用を回避することが可能になり、そのことによって、光学システム1の性能が改善される。収集率ならびに検出率が最適化される。その上、そのような空間分離方法に頼ることによって、光検出システムによって捕捉される可能性がある、1次光線によって引き起こされる反射面の寄生蛍光現象を制限することが可能になる。したがって、信号対雑音比が特に増加する。
図3Aおよび図3Bは、図1に概略的に図示されたものと同様の、光学システム1の概略部分断面図(図3A)および概略部分斜視図(図3B)である。この実施形態では、放射され集められた光線の反射は、金属タイプ反射である。より具体的には、これらの光線はここでは光学集光/収集部20内を流体媒体中または真空中で伝播し、金属(Ag、Al、Auなど)に基づいて作られる反射面21~24によって反射される。
光学システム1は、主光軸Δに対応する機械的軸の周りに、一緒に組み立てられたいくつかの剛体ブロックを含む。
光学システム1は、ここでは、-e方向に沿って1次光線の伝播を可能にすることが意図された径方向コンジット42を含むカバー41を含み、径方向コンジット42は、主光軸Δに中心合わせされて入射1次光線を反射面11の方向に反射させるように適合された反射面43を有する。
光学システム1は、カバー41と接触してカバー41の下に配置され、中実で軸対称な円錐が配置される貫通開口45を含む第1の内部構造44を含む。この軸対称な円錐は、反射面11が画定される上面および反射面31が画定される下面を有する。スルーホールの境界は、切頭円錐形の反射面12を画定するように構成されている(ここでは図示せず)。完全な軸対称な円錐と貫通開口45の境界との間の自由空間によって、このときまでに環状となった1次光線の伝播が可能になる。
光学システム1は、第1の内部構造44と接触して第1の内部構造44の下に配置され、反射面21までへの環状にされた1次光線の伝播を可能にする貫通開口47を含む第2の内部構造46を含む。第2の内部構造46は、測定光線の伝播、次いで反射面31による(反射面32を介した)光検出システムの方向への反射を可能にする径方向ダクト48を含む。スルーホール47は、第2の内部構造46の下部により大きい横方向寸法を有する。スルーホール47の内面は、次いで、反射面22を画定する。
光学システム1は、第2の内部構造46と接触して第2の内部構造46の下に配置された第3の内部構造49を含む。第3の内部構造49は中央ブロックを含み、中央ブロックの上面が円錐形の反射面21を画定し、下面が円錐形の反射面24を画定する。
光学システム1は、第3の内部構造49と接触して第3の内部構造49の下に配置された第4の構造50を含む。第4の構造50はスルーホール51を含み、スルーホール51の中には、円錐形の反射面24を含む中央ブロックが部分的に延在している。内部境界が反射面23を画定する。
最後に、保持構造52が第4の構造50に組み立てられ、第1の構造44、第2の構造46、および第3の構造49と接触してそれらの保持を確実にする。こうして、光学システム1は、特に高いコンパクト性を有し、5×5×5cm以下の寸法を有することができる。本発明に従ったこの最適化した光学システムは、特に、機械構造に起因した、たとえば7%未満の低い光学損失を有することができる。
具体的な実施形態をここまで記載してきた。様々な変形形態および改変形態が当業者には明らかとなろう。
こうして、光ファイバが、光放射器2と反射面11との間、および反射面31または32と光検出システム3との間の光学的結合を確実にすることができる。
さらに、検出されることが意図されたスペクトル帯域だけを送達するように、スペクトルフィルタを反射面31または32と光検出システム3との間に配設することができる。
最後に一般的に、光学システム1の反射面によって放射され、かつ/または集めれた光線の反射は、(図3Aおよび図3Bの例でのように)金属タイプ反射および/またはガラスタイプ反射(すなわち、全内部反射)であってよい。
この点に関し、図5は、別の実施形態に従った光学システム1を図示しており、光学集光/収集部20の反射面21~24によって放射され、集められた光線の反射は、ガラスタイプ反射である、すなわち全内部反射によるものである。また、光線は、光線の波長に対して透過性である固体材料20.1(たとえば、光学ポリマ、ダイアモンドなど)内の光学部20の中を伝播する。鏡の曲率は、反射の角度が常に、ここでは、透明材料20.1および環境Gの屈折率を含む、よく知られている全内部反射の条件を満たすようなものである。この点に関し、この例では、透明材料20.1は、ここでは1.5に等しい屈折率を有する(たとえば、Zeonex(登録商標)タイプの)光学ポリマからなってよく、これが1に等しい屈折率を有する空気Gによって囲まれる。
この例では、放射された光線が流体媒体中または真空中の光整形部10の中を伝播し、金属反射面11および12によって反射される。その後、光線は、直交するように(ここでは平坦な)上流面25と交差することによって光学部20に入り、透明材料中を伝播する。光線は、全内部反射によって反射面21~24により反射される。光線は、直交するように(ここでは湾曲した)下流面26と交差することによって光学部20から出る。この下流面は、ここでは、中心が光学システム1の焦点と一致する球形状を有する。集められた光線は、反射面31まで同様の逆行経路をたどる。
特に、この変形形態に従った光学システム1は、反射面21~24が、金属面のものより高い、非常に高い反射率を有するという利点を有し、このことによって、光学システム1の性能が改善される。加えて、光学部20は、1つの部片で同じ材料から作られ、このことによって、特に光学部20がいくつかの別個の要素から形成される場合と比較して、製造および異なる要素の相対的な配置が簡略化される。加えて、面21および24は、光線の通路中に配置される機械的な保持システムをもはや必要としない。
1 光学集光/収集システム、光学システム
2 光放射器
3 光検出システム
4 試料
10 光整形部、第1の光学部
11 中央反射面、金属反射面、入射面
12 周辺反射面、金属反射面、出射面
20 光学集光/収集部、第2の光学部
20.1 固体材料、透明材料
21 反射面、中央反射面、上部中央反射面
21.1 周辺区域
21.2 中央区域
22 周辺反射面、上部反射面
23 周辺反射面、下部反射面
24 中央下部反射面、下部中央反射面
25 上流面
26 下流面
30 光復帰部、第3の光学部
31 反射面
32 第2の復帰面
41 カバー
42 径方向コンジット
43 反射面
44 第1の内部構造
45 貫通開口
46 第2の内部構造
47 貫通開口、スルーホール
48 径方向ダクト
49 第3の内部構造
50 第4の構造
51 スルーホール
52 保持構造

Claims (10)

  1. 光放射器(2)によって放射された、いわゆる1次光線を、分析される試料(4)上に集光させ、前記1次光線に応じて前記試料(4)によって放射された、いわゆる2次光線を集めて、それを光検出システム(3)に送達することが意図された光学集光/収集システム(1)であって、前記光学集光/収集システム(1)は、各々が同じ主光軸(Δ)に沿って中心合わせされたいくつかの光学部(10、20、30)を含み、前記いくつかの光学部(10、20、30)は、
    入射面(11)上に前記1次光線を受け取り、出射面(12)によって前記主光軸(Δ)の周りに環状にされた前記1次光線を供給するように適合された第1の光整形部(10)と、
    第2の光学集光/収集部(20)であって、
    円錐形であり、周辺区域(21.1)によって囲まれた中央区域(21.2)によって形成された、いわゆる上部中央反射面(21)であって、前記いわゆる上部中央反射面(21)は、第1の光学部(10)の前記出射面(12)から生じる前記環状にされた1次光線を前記周辺区域(21.1)によって反射し、かつ、いわゆる下部中央反射面(24)から生じる入射2次光線を前記中央区域(21.2)によって反射するように適合されている、いわゆる上部中央反射面(21)、
    円錐形であり、前記上部中央反射面(21)から生じる入射1次光線を反射して前記試料(4)上に集光させ、前記試料(4)によって放射された前記2次光線を集めて反射するように適合された下部中央反射面(24)、および
    前記上部中央反射面(21)と下部中央反射面(24)を光学的に結合する、少なくとも2つの切頭円錐の周辺反射面(22、23)
    を含む、第2の光学集光/収集部(20)と、
    反射面(31)を含む第3の光復帰部(30)であって、前記反射面(31)が、
    前記第1の光学部(10)の前記出射面(12)と第2の光学部(20)の前記上部中央反射面(21)との間に、前記主光軸(Δ)に沿って配置され、前記出射面(12)によって供給される前記環状にされた1次光線の横寸法より小さい横寸法を有し、かつ、
    前記上部中央反射面(21)の前記中央区域(21.2)から生じる前記2次光線を前記光検出システム(3)の方向に反射するように適合された、
    第3の光復帰部(30)と
    を含む、光学集光/収集システム(1)。
  2. 第1、第2、および第3の光学部(10、20、30)が、互いに軸方向に、前記主光軸(Δ)に沿って重ね合わされている、請求項1に記載の光学集光/収集システム(1)。
  3. 前記第1の光学部(10)が反射光学性であり、前記入射面(11)および前記出射面(12)が反射性である、請求項1または2に記載の光学集光/収集システム(1)。
  4. 前記第2の光学部(20)が、円錐形でかつ反射光学性であり、前記上部中央反射面(21)と前記下部中央反射面(24)が、互いに重ね合わされ、かつ前記主光軸(Δ)に沿って同軸である、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)。
  5. 前記第2の光学部(20)の前記少なくとも2つの切頭円錐の周辺反射面(22、23)が、
    前記上部中央反射面(21)を径方向に囲む中空の切頭円錐の形状である上部周辺反射面(22)であって、前記上部周辺反射面(22)は、前記上部中央反射面(21)から生じる前記1次光線を反射し、かつ、いわゆる下部周辺反射面(23)から生じる前記2次光線を反射するように適合されている、上部周辺反射面(22)と、
    前記下部中央反射面(24)を径方向に囲む中空の切頭円錐の形状である前記下部周辺反射面(23)であって、前記下部周辺反射面(23)は、前記上部周辺反射面(22)から生じる前記1次光線を反射し、かつ、前記下部中央反射面(24)から生じる前記2次光線を反射するように適合されている、前記下部周辺反射面(23)と
    を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)。
  6. 前記1次光線が、少なくとも25°に等しい前記主光軸(Δ)に対する中心傾斜角に応じて、前記下部中央反射面(24)によって集光される、請求項1から5のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)。
  7. 前記第2の光学部(20)が、0.5以上の開口数を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)。
  8. 前記第2の光学部(20)が、前記下部中央反射面(24)によって形成される円錐の頂点と焦点との間の、前記主光軸(Δ)に沿った、いわゆる作動距離を有し、前記作動距離は、一方では前記光学部(20)の最大内径(D)に依存し、他方では前記少なくとも2つの切頭円錐の周辺反射面(22、23)ならびに前記上部中央反射面(21)および前記下部中央反射面(24)の外形に依存し、前記最大内径(D)は、前記主光軸(Δ)に垂直な軸に沿った、前記少なくとも2つの切頭円錐の周辺反射面(22、23)の径方向端部の相対する2つの点の間の最大距離として規定される、請求項1から7のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の光学集光/収集システム(1)、前記1次光線を放射するように適合された光放射器(2)、および前記2次光線を検出するように適合された光検出システム(3)を含む、分析システム。
  10. 前記光放射器(2)が、コリメートされた1次光線を放射し、前記コリメートされた1次光線が、前記主光軸(Δ)に沿って前記入射面(11)に入射する、請求項9に記載の分析システム。
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