デュアル・アクティブ・プロトコル・スタック(dual active protocol stack、DAPS)ハンドオーバの概念が、第5世代(5th-generation、5G)モバイル通信規格R16に導入されている。DAPSハンドオーバとは、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバのプロセスにおいて、ユーザ機器(user equipment、UE)が、ソースセルとユーザ機器がハンドオーバされるべきであるターゲットセルの両方への接続を維持し、ターゲットセルとのリンクが正常に確立されるまでソースセルへのリンクを解放しないことを意味する。
例えば、図1はDAPSハンドオーバの概略図である。
図1に示されるように、DAPSハンドオーバが行われる前に、UEとソースセルとの間にはリンク通信がある。DAPSハンドオーバプロセスにおいて、UEはソースセルとターゲットセルの両方への接続を維持する。すなわち、ターゲットセルにアクセスするプロセスにおいて、UEはソースセルとのリンク通信を維持する。UEがターゲットセルに正常にアクセスし、ターゲットセルとのリンクを正常に確立した後、すなわち、DAPSハンドオーバが完了された後に、UEはソースセルとのリンクを解放する。
DAPSハンドオーバにより、UEハンドオーバプロセスによって生じる中断時間が短縮されることができ、UEハンドオーバの信頼性が改善されることができる。
DAPSハンドオーバを開始する前に、ネットワークデバイス(例えば、ソースセルに対応するソース基地局)は、UEがDAPS能力をサポートしているかどうかおよびUEによってサポートされているDAPS仕様パラメータを知る必要がある。ネットワークデバイスは、UEがDAPS能力をサポートしていると決定した場合にのみ、DAPSハンドオーバを開始する。すなわち、DAPSハンドオーバを開始する前に、ネットワークデバイスは、UEによってサポートされているDAPS能力情報をまず取得する必要がある。例えば、ネットワークデバイスは、UE能力照会手順を使用することによって、UEによってサポートされているDAPS能力を取得してもよい。
以下は、UE能力照会手順と、ネットワークデバイスが現在の技術におけるUE能力照会手順を使用することによって、UEによってサポートされているDAPS能力を取得するプロセスとを説明する。
UE能力照会とは、UEがネットワークデバイスへの初期接続を確立した後に、ネットワークデバイスがUEに能力照会シグナリングを送信することを意味する。能力照会シグナリングを受信した後に、UEはネットワークデバイスに、UEによってサポートされている能力を返す。
例えば、図2は、UE能力照会の概略フローチャートである。
図2に示されるように、UE能力照会手順は、S201とS202とを含んでいてもよい。
S201:ネットワークデバイスはUEに能力照会シグナリングを送信する。
1つの可能な設計では、能力照会シグナリングは「UECapabiliyEnquiry」でありうる。
これに対応して、UEは、ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信する。
S202:UEはネットワークデバイスに能力情報を送信する。
1つの可能な設計では、UEは、シグナリング「UECapabilityInformation」を使用することによってネットワークデバイスに能力情報を送信しうる。
任意選択で、前述のUE能力照会プロセスにおいて、ネットワークデバイスは、シグナリング「UECapabiliyEnquiry」を使用することによってUEに複数の規格の能力を要求してもよい。これに対応して、UEは、シグナリング「UECapabilityInformation」を使用することによってネットワークデバイスに、ネットワークデバイスによって要求された規格に対応する能力を返してもよい。
例えば、ネットワークデバイスによってUEに送信されるシグナリング「UECapabiliyEnquiry」は、「reqRatList」フィールドを含んでいてもよい。「reqRatList」フィールドで5G規格の能力が要求される場合、例えば、「reqRatList」フィールドが「Nr-rat」フィールドを含む場合には、UEによってネットワークデバイスに報告される能力情報は、UEによってサポートされている5G規格の能力を含む必要がある。例えば、UEによってサポートされている5G規格の能力を報告するために、シグナリング「UECapabilityInformation」に「UE-NR-Capability」フィールドが追加されうる。
代替的に、「reqRatList」フィールドで4G-5Gハイブリッドネットワーキング規格の能力が要求される場合、例えば、「reqRatList」フィールドが「Eutra-Nr-rat」フィールドを含む場合には、UEによってネットワークデバイスに報告される能力情報は、UEによってサポートされている4G-5Gハイブリッドネットワーキング規格の能力を含む必要がある。例えば、UEによってサポートされている4G-5Gハイブリッドネットワーキング規格の能力を報告するために、シグナリング「UECapabilityInformation」に「UE-MRDC-Capability」フィールドが追加されうる。
代替的に、「reqRatList」フィールドで4G規格の能力が要求される場合、例えば、「reqRatList」フィールドが「Eutra-rat」フィールドを含む場合には、UEによってネットワークデバイスに報告される能力情報は、UEによってサポートされている4G規格の能力を含む必要がある。例えば、UEによってサポートされている4G規格の能力を報告するために、シグナリング「UECapabilityInformation」に「UE-EUTRA-Capability」フィールドが追加されうる。
能力情報がUEによってサポートされている5G規格の能力を含む例を使用することによって、「UE-NR-Capability」フィールドは、主に、「Phy-Parameters」、「RF-Parameters」、「PDCP-Parameters」、「RLC-Parameters」、「MAC-Parameters」、「featureSetCombinations」などのフィールドを含む。
「Phy-Parameters」フィールドは、UEの物理(physics)パラメータ(parameters)を含み、「RF-Parameters」フィールドは、UEの無線周波数(radio frequency、RF)パラメータを含み、「PDCP-Parameters」フィールドは、UEのパケットデータ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)パラメータを含み、「RLC-Parameters」フィールドは、UEの無線リンク制御(radio link control、RLC)パラメータを含み、「MAC-Parameters」フィールドは、UEの媒体アクセス制御(medium access control、MAC)パラメータを含む。
「featureSetCombinations」フィールドは、複数の「featureSetCombination」フィールドを含む。各「featureSetCombination」フィールドは、1つまたは複数の帯域組み合わせ(band combination)に対応し、異なる「featureSetCombination」フィールドは、異なる帯域組み合わせに対応する。
「RF-Parameters」フィールドに含まれるUEのRFパラメータは、UEによってサポートされている帯域組み合わせリスト(support band combination list)、を含んでいてもよく、リストのフィールドは、「supportBandCombinationList」として表されうる。帯域組み合わせリストは、複数の帯域組み合わせ(band combination)を含み、複数の帯域組み合わせのフィールドは、「BandCombination1」、「BandCombination2」、「BandCombination3」などとして表されうる。各帯域組み合わせのフィールドは、「bandlist」フィールド、「caParametersNR」フィールド、「feature SetCombinationID」フィールドなどを含んでいてもよい。「bandList」フィールドは、帯域組み合わせを形成する各帯域に関する情報、例えば、帯域番号(band Id)やキャリアアグリゲーションレベル(band width class)を表す。「caParametersNR」フィールドは、NR Bandsのキャリアアグリゲーションに関連する能力パラメータを表す。「featureSetCombinationID」フィールドは、帯域組み合わせに対応する「featureSetCombination」フィールドに対応する。
「featureSetCombination」フィールドは、対応する帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータを含む。例えば、帯域1に対応する特定のパラメータは、「FeatureSetPerBand(Band_1)」フィールドを使用することによって表されてもよく、帯域2に対応する特定のパラメータは、「FeatureSetPerBand(Band_2)」フィールドを使用することによって表されてもよい。
各「FeatureSetPerBand」フィールドは、「FeatureSetDownLink」フィールドおよび「FeatureSetUpLink」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetPerBand->FeatureSetDownLink」フィールドは、帯域のダウンリンクパラメータを示し、「FeatureSetPerBand->FeatureSetUpLink」フィールドは、帯域のアップリンクパラメータを示す。
各「FeatureSetDownLink」フィールドは、「FeatureSetListPerDownLinkCC」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetDownLink->FeatureSetListPerDownLinkCC」フィールドは、帯域内の各ダウンリンクキャリア(CC)のダウンリンクパラメータを示す。各「FeatureSetUpLink」フィールドは、「FeatureSetListPerUpLinkCC」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetUpLink->FeatureSetListPerUpLinkCC」フィールドは、帯域内の各アップリンクキャリアのアップリンクパラメータを示す。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)規格の主な方向は、前述のUE能力照会手順における「BandCombination」フィールドの構造を再利用することによって、UEによってサポートされているDAPS能力情報を報告することである。
例えば、DAPS能力情報は、ソースセルおよびターゲットセルのパラメータ情報と、UEがソースセルとターゲットセルの両方への接続を確立するときのパラメータ情報とを主に含む。ソースセルおよびターゲットセルのパラメータ情報は、「BandCombination->featureSetCombinationID」フィールドと、「BandCombination->featureSetCombinationID」フィールドに対応する「featureSetCombination」フィールドとを使用することによって報告される。UEがソースセルとターゲットセルの両方への接続を確立するときのパラメータ情報は、「BandCombination->caParametersNR」フィールドと「BandCombination->bandlist->band」フィールドとを使用することによって報告される。
「BandCombination」フィールドの構造を再利用することによってDAPS能力情報を報告する前述の方式では、「BandCombination」フィールドの構造は、元はCA能力情報を報告するためのものであることが知見されうる。したがって、DAPS能力情報が「BandCombination」フィールドの構造を再利用することによって報告される場合、報告されるべきDAPS能力情報はCA能力情報と同じである必要がある。しかしながら、実際には、DAPS能力情報はCA能力情報とは異なる場合があり、CA能力情報とは異なるDAPS能力情報は、「BandCombination」フィールドの構造を再利用することによってDAPS能力情報を報告する方式を使用することによって報告されることができない。
例えば、1つの可能な方式では、DAPS能力情報がCA能力情報とは異なることは、端末が、帯域Aと帯域Bとの間のDAPSハンドオーバをサポートしているが、帯域Aと帯域Bとの間のキャリアアグリゲーションをサポートしていないことを意味しうる。代替的に、別の可能な方式では、DAPS能力情報がCA能力情報とは異なることはまた、帯域Aと帯域Bとのキャリアアグリゲーションの下で、帯域A内のキャリアCC1および帯域B内のキャリアCC2のアップリンク多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)層の数が1+1であることも意味しうる。しかしながら、DAPSハンドオーバ中、帯域A内のキャリアCC1および帯域B内のキャリアCC2のアップリンクMIMO層の数は2+2である。
DAPS能力情報がCA能力情報とは異なるという前述の説明は、説明のための一例にすぎないことを理解されたい。
これに基づき、本出願の実施形態は、情報伝送方法を提供する。端末(またはUEと呼ばれる)が、ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信した後にネットワークデバイスに端末の能力情報を送信するとき、端末は、2つの異なる能力項目を使用することによってDAPS能力情報およびCA能力情報を報告しうる。例えば、能力情報は、第1の能力項目および第2の能力項目を含んでいてもよく、第1の能力項目は端末によってサポートされているDAPS能力情報に対応し、第2の能力項目は端末によってサポートされているCA能力情報に対応する。
第2の能力項目は、前述の「featureSetCombinationID」フィールドであってもよい。第1の能力項目は、前述の「featureSetCombinationID」フィールドと同様の「featureSetCombinationDAPS」フィールドであってもよい。
この情報伝送方法では、DAPS能力情報とCA能力情報とは、第1の能力項目および第2の能力項目を使用することによって別々に報告されるので、端末によってサポートされているDAPS能力情報とCA能力情報とが別々に報告されることができ、そのため、DAPS能力情報がCA能力情報と同じであるかまたはCA能力情報とは異なる場合に、CA能力情報とDAPS能力情報の両方がネットワークデバイスに報告されることができる。
以下は、添付の図面を参照して、本出願の実施形態で提供される情報伝送方法の一例を説明する。
本出願の説明において、「第1の」や「第2の」などの語は単に区別および説明のために使用され、特徴を特に限定するために使用されるものではないことに留意されたい。本出願の実施形態の説明において、「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連関係を説明し、3つの関係が存在しうることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、という3つの場合を示しうる。記号「/」は通常、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。本出願において、「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を意味し、「複数の」は、2つ以上を意味する。
本出願の実施形態で提供される情報伝送方法の適用シナリオは、通信システムでありうる。図3は、本出願の一実施形態による通信システムの概略構成図である。
図3に示されるように、通信システムは、端末310と、複数のネットワークデバイス320(例えば、ネットワークデバイス1からネットワークデバイスn)とを含んでいてもよい。
ネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークデバイスまたは次世代無線アクセスネットワークデバイスとも呼ばれうる。端末310は、ネットワークデバイス320と通信しうる。ネットワークデバイス320は、無線リソース管理、サービス品質管理、端末310のためのデータ暗号化および圧縮などの機能サービスを提供しうる。異なるネットワークデバイス320は、Xnインターフェースを介して互いに通信しうる。
端末320は、ネットワークデバイス320によって提供される1つまたは複数のセル(キャリア)のカバレッジ内に位置され、端末にサービスしている1つまたは複数のセルがありうる。端末にサービスしている複数のセルがある場合、端末は、CA、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)、または協調マルチポイント伝送の方式で動作しうる。
任意選択で、通信システムは、コアネットワークデバイス(図示せず)をさらに含んでいてもよく、コアネットワークデバイスは、次世代(next generation、NG)インターフェースを介してネットワークデバイス320と通信しうる。
任意選択で、通信システムは、ユニバーサル移動物体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、ユニバーサル移動物体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)、第5世代(fifth-generation、5G)通信システム、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)技術を使用した別の無線通信システムなどであってもよい。本出願では通信システムの特定のタイプは限定されない。
任意選択で、通信システム内の端末310は、UE、移動局(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)などとも呼ばれうる。端末310は、ユーザに音声またはデータ接続を提供するデバイスでありうる。例えば、端末は、携帯電話(「セルラー」電話)、携帯(セル)電話、コンピュータ、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線デバイス、ワイヤレスモデムカード、テレビセットトップボックス(set top box、STB)、顧客構内設備(customer premise equipment、CPE)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチや、スマートブレスレットや、歩数計)、車載デバイス(例えば、自動車、自転車、電気自動車、飛行機、船舶、列車、高速鉄道)、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、スマートホームデバイス(例えば、冷蔵庫、テレビ、エアコン、電気メータ)、インテリジェントロボット、ワークショップデバイス、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、飛行装置(例えば、インテリジェントロボット、熱気球、無人航空機、航空機)、無線システムで通信するように構成された別のデバイスなどであってもよい。本出願では端末310の特定の表現形態も限定されない。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス320は、次世代ノード(next generation node B、gNB)、進化型NodeB(evolved Node B、eNB)、次世代進化型ノード(next generation evolved node B、ng-eNB)、送受信点(transmission reception point、TRP)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeBやhome Node B、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wifi)アクセスポイント(access point、AP)、集中ユニット(central unit、CU)、分散ユニット(distributed unit、DU)、集中ユニット制御プレーン(central unit-control plane、CU-CP)、集中ユニットユーザプレーン(central unit-user plane、CU-UP)などであってもよい。
gNBは、端末310に新無線(new radio、NR)制御プレーンおよび/またはユーザプレーンのプロトコルおよび機能を提供し、5Gコアネットワーク(5th generation core、5GC)にアクセスしうる。
ng-eNBは、端末310に進化型ユニバーサル地上無線アクセス(evolved universal terrestrial radio access、E-UTRA)制御プレーンおよび/またはユーザプレーンのプロトコルおよび機能を提供し、5GCにアクセスしうる。
CUは、gNBのRRC層、サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層、およびパケットデータ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層、またはng-eNBのRRC層およびPDCP層を主に含む。
DUは、主に、gNBまたはng-eNBの無線リンク制御(radio link control、RLC)層、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層、および物理層プロトコルを含む。
CU-CPは、gNB-CUまたはng-eNB-CU内のRRC層と、PDCP層における制御プレーンとを主に含む。
CU-UPは、gNB-CUまたはng-eNB-CU内のSDAP層と、PDCP層におけるユーザプレーンとを主に含む。
図3に示される前述の通信システムは、単に、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成するものではないことが理解されよう。例えば、通信システムは、別のデバイス、例えばネットワーク制御デバイスをさらに含んでいてもよい。ネットワーク制御デバイスは、運用・管理・保守(operation administration and maintenance、OAM)システムであってもよく、これはネットワーク管理システムとも呼ばれる。ネットワーク制御デバイスは、前述のネットワークデバイス320を管理しうる。
加えて、本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、ネットワークアーキテクチャが進化し、新しいサービスシナリオが出現するにつれて類似した技術的問題にも適用可能になることを、当業者は理解するであろう。
図4は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構成図である。ネットワークデバイスは、図3に示される前述の通信システムにおけるネットワークデバイス320であってもよい。図4に示されるように、ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ41と、メモリ42と、通信インターフェース43と、バス44とを含んでいてもよい。
以下は、図4を参照して、ネットワークデバイスの各構成要素を詳細に説明する。
プロセッサ41は、ネットワークデバイスのコントロールセンタであり、1つのプロセッサであってもよいし、複数の処理要素の総称であってもよい。例えば、プロセッサ41は、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよいし、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)であってもよいし、本出願のこの実施形態を実施する1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)や、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)として構成されてもよい。
プロセッサ41は、メモリ42に記憶されたソフトウェアプログラムを動作させるかまたは実行し、メモリ42に記憶されたデータを呼び出して、ネットワークデバイスの様々な機能を行いうる。
具体的な実施に対して、一実施形態では、プロセッサ41は、1つまたは複数のCPU、例えば、図4に示されるCPU0およびCPU1を含んでいてもよい。
具体的な実施に対して、一実施形態では、ネットワークデバイスは、複数のプロセッサ、例えば、図4に示されるプロセッサ41およびプロセッサ45を含んでいてもよい。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(single-CPU)であってもよいし、マルチコアプロセッサ(multi-CPU)であってもよい。本明細書では、プロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアでありうる。
メモリ42は、本出願の解決策においてネットワークデバイスによって行われる方法ステップを実行するためのソフトウェアプログラムを記憶するように構成され、プロセッサ41はその実行を制御する。メモリ42は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスでありうる。メモリ42は、代替的に、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスク記憶、光ディスク記憶(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ光ディスクなどを含む)、または磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で予想されるプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセス可能である任意の他の媒体であってもよいが、それらに限定されない。
メモリ42は、独立して存在していてもよく、バス44を介してプロセッサ41に接続される。メモリ42は、プロセッサ41に代替的に統合されていてもよく、ここでは限定されない。
通信インターフェース43は、トランシーバなどの任意の装置を使用して、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信する。通信インターフェース43は、イーサネットインターフェース、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)インターフェース、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などでありうる。通信インターフェース43は、受信機能を実現するための受信ユニットおよび送信機能を実現するための送信ユニットを含んでいてもよい。
バス44は、業界標準アーキテクチャ(industry standard architecture、ISA)バス、周辺機器相互接続(peripheral component interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バスなどでありうる。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分類されうる。表現を容易にするために、バスは、図4では1本の太線のみを使用することによって表されている。しかしながら、これは、1本のバスまたは1つのタイプのバスしかないことを示すものではない。
図4ではバス44が使用されているが、バスは別の形態の接続関係に置き換えられてもよく、バス自体に限定されないことが理解されよう。
任意選択で、図3に示される前述の通信システム内の端末310の構造はまた、端末310の様々な機能を実現するために、図4に示されるネットワークデバイスの構造と同様のいくつかの構造、例えば、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、およびバスを含んでいてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。
以下は、図5を参照して本出願の一実施形態で提供される情報伝送方法を説明する。図5は、本出願の一実施形態による情報伝送方法の概略フローチャートである。
図5に示されるように、情報伝送方法は、S501からS502を含んでいてもよい。
S501:ネットワークデバイスは、端末に能力照会シグナリングを送信する。
ネットワークデバイスは、図3に示される前述の通信システムにおけるネットワークデバイスであり、例えば、gNB、eNB、ng-eNBなどでありうる。
例えば、ネットワークデバイスは端末に第1のRRCメッセージを送信してもよく、第1のRRCメッセージは能力照会シグナリングを含んでいてもよい。
1つの可能な設計では、能力照会シグナリングは「UECapabiliyEnquiry」でありうる。
これに対応して、端末は、ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信する。
ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信した後に、端末はネットワークデバイスに端末によってサポートされている能力情報を返しうる。例えば、S502が行われうる。
S502:端末はネットワークデバイスに端末の能力情報を送信し、能力情報は、第1の能力項目、および端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報と、第2の能力項目、および端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するCA能力情報と、を含む。
これに対応して、ネットワークデバイスは、端末から能力情報を受信する。
例えば、端末はネットワークデバイスに第2のRRCメッセージを送信してもよく、第2のRRCメッセージは端末能力情報シグナリングを含んでいてもよく、端末能力情報シグナリングは、端末によってサポートされている能力情報を含む。
1つの可能な設計では、端末能力情報シグナリングは「UECapabilityInformation」でありうる。
以下は、端末能力情報シグナリングが「UECapabilityInformation」である例を使用することによって、端末によってネットワークデバイスに送信される能力情報を具体的に説明する。
シグナリング「UECapabilityInformation」は、「Phy-Parameters」、「RF-Parameters」、「PDCP-Parameters」、「RLC-Parameters」、「MAC-Parameters」、「featureSetCombinations」などのフィールドを含んでいてもよい。
「Phy-Parameters」フィールド、「RF-Parameters」フィールド、「PDCP-Parameters」フィールド、「RLC-Parameters」フィールド、「MAC-Parameters」フィールド、および「featureSetCombinations」フィールドは、前述の内容の関連する説明と同じであり、ここでは詳細は再度説明されない。
例えば、前述の内容の関連する説明と同じように、「featureSetCombinations」フィールドは複数の「featureSetCombination」フィールドを含む。各「featureSetCombination」フィールドは、1つの帯域組み合わせ(band combination)に対応し、異なる「featureSetCombination」フィールドは、異なる帯域組み合わせに対応する。
各「featureSetCombination」フィールドは、対応する帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータを含む。例えば、特定のパラメータは、「FeatureSetPerBand」フィールドを使用することによって表されうる。
各「FeatureSetPerBand」フィールドは、「FeatureSetDownLink」フィールドおよび「FeatureSetUpLink」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetPerBand->FeatureSetDownLink」フィールドは、帯域のダウンリンクパラメータを示し、「FeatureSetPerBand->FeatureSetUpLink」フィールドは、帯域のアップリンクパラメータを示す。
各「FeatureSetDownLink」フィールドは、「FeatureSetListPerDownLinkCC」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetDownLink->FeatureSetListPerDownLinkCC」フィールドは、帯域内の各ダウンリンクキャリアのダウンリンクパラメータを示す。各「FeatureSetUpLink」フィールドは、「FeatureSetListPerUpLinkCC」フィールドをさらに含みうる。例えば、「FeatureSetUpLink->FeatureSetListPerUpLinkCC」フィールドは、帯域内の各アップリンクキャリアのアップリンクパラメータを示す。
違いは、本出願のこの実施形態では、「RF-Parameters」フィールドに、「bandlist」フィールド、「caParametersNR」フィールド、「featureSetCombinationID」フィールドなどのフィールドに加えて、各帯域組み合わせの「BandCombination」フィールドが、「featureSetCombinationDAPS」フィールドをさらに含むことにある。
例えば、各帯域組み合わせの「BandCombination」フィールドに「featureSetCombinationDAPS」フィールドを追加するための抽象構文通知(abstract syntax notification、ASN)を修正する例は、以下であってもよい。
BandCombination-v16xy::= SEQUENCE{
featureSetCombinationDAPS featureSetCombinationID OPTIONAL
}
ASNは、様々な標準プロトコルで広く使用されているプロトコル言語であり、様々な構文タイプおよび対応するエンコーディング規則およびデコーディング規則を定義する。3GPP仕様によれば、基地局のすべての標準インターフェースは、ASNプロトコルを使用してメッセージのエンコーディングおよびデコーディングを行う。すなわち、標準インターフェース追跡で追跡されるメッセージは、基地局/コアネットワーク/端末のASNエンコーディング後に取得されたすべてのメッセージである。標準メッセージ追跡中に、メッセージをデコードして解析するために、特定のインターフェースに対応するDLLが呼び出される。
「featureSetCombinationDAPS」フィールドは、第1の能力項目と呼ばれてもよく、「featureSetCombinations」フィールドに含まれる「featureSetCombination」フィールドに対応することができ、端末によってサポートされているDAPS能力情報をネットワークデバイスに報告するために使用される。例えば、端末によってサポートされているソースセルおよびターゲットセルのパラメータ情報は、第1の能力項目(「featureSetCombinationDAPS」フィールド)および第1の能力項目に対応する「featureSetCombination」フィールドを使用することによってネットワークデバイスに報告されうる。
「featureSetCombinationID」フィールドは、第2の能力項目と呼ばれてもよく、やはり「featureSetCombinations」フィールドに含まれる「featureSetCombination」フィールドに対応することができ、端末によってサポートされているCA能力情報をネットワークデバイスに報告するために使用される。例えば、端末によってサポートされているCA能力情報は、第2の能力項目(「featureSetCombinationID」フィールド)および第2の能力項目に対応する「featureSetCombination」フィールドを使用することによってネットワークデバイスに報告されうる。
すなわち、端末によってサポートされている、前述の第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、「featureSetCombinations」フィールドに含まれる複数の「featureSetCombination」フィールドのうちの1つの「featureSetCombination」フィールド、すなわち、複数の帯域組み合わせのうちの1つにおける各帯域の特定のパラメータであることが理解されよう。端末によってサポートされている、前述の第2の能力項目に対応するCA能力情報もまた、「featureSetCombinations」フィールドに含まれる複数の「featureSetCombination」フィールドのうちの1つの「featureSetCombination」フィールド、すなわち、複数の帯域組み合わせのうちの1つにおける各帯域の特定のパラメータである。
図5Aは、本出願の一実施形態による能力情報の概略図である。
図5Aを参照すると、第2の能力項目について、具体的には、featureSetCombinationIDが一例として使用されている。
第2の能力項目featureSetCombinationIDは、「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)を識別するために使用される。各FeatureSetCombinationについて、第2の能力項目は、複数の帯域組み合わせ(featureSetCombination listまたはfeatureSetCombination)の「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」に対応する。その英語記述は以下のとおりでありうる。The IE FeatureSetCombinationId identifies a FeatureSetCombination.The FeatureSetCombinationID of a FeatureSetCombination is the position of the FeatureSetCombination in the featureSetCombinations list(in UE-NR-Capability or UE-MRDC-Capability).The FeatureSetCombinationId=0 refers to the first entry in the featureSetCombinations list(in UE-NR-Capability or UE-MRDC-Capability).
第1の能力項目については、具体的には、featureSetCombinationDAPSが一例として使用されている。
第1の能力項目featureSetCombinationDAPSは、「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)を識別するために使用される。各FeatureSetCombinationについて、第1の能力項目は、複数の帯域組み合わせ(featureSetCombination listまたはfeatureSetCombination)の「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」に対応する。その英語記述は以下のとおりでありうる。The IE featureSetCombinationDAPS identifies a FeatureSetCombination.The featureSetCombinationDAPS of a FeatureSetCombination is the position of the FeatureSetCombination in the featureSetCombinations list.The featureSetCombinationDAPS=0 refers to the first entry in the featureSetCombinations list.
任意選択で、端末によってサポートされている、第1の能力項目(featureSetCombinationDAPS)に対応するDAPS能力情報は、UE-NR-Capability中またはUE-MRDC-Capability中にあってもよい。
端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータであるか、または、端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するCA能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータである。
具体的には、「複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」について、「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」は、FeatureSetCombinationを指し、「複数の帯域組み合わせ」は、featureSetCombinationを指しうる。「featureSetCombinations」フィールドは、複数の「featureSetCombination」フィールドを含む。各「featureSetCombination」フィールドは、1つまたは複数の帯域組み合わせ(band combination)に対応し、異なる「featureSetCombination」フィールドは、異なる帯域組み合わせに対応する。
本発明では、featureSetCombinationsは、featureSetCombination listと同義である。
例えば、第1の能力項目は、第1の能力項目1(featureSetCombinationDAPS_1)と、第1の能力項目2(featureSetCombinationDAPS_2)と、第1の能力項目3(featureSetCombinationDAPS_3)と、を含む。第1の能力項目1(featureSetCombinationDAPS_1)に対応する「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」は、featureSetCombination list内の「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」に対応する(in position of)。
代替的に、第1の能力項目は、第1の能力項目1(featureSetCombinationDAPS_1)と、第1の能力項目2(featureSetCombinationDAPS_2)と、第1の能力項目3(featureSetCombinationDAPS_3)と、を含む。第1の能力項目1(featureSetCombinationDAPS_1)に対応する「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」は、featureSetCombinations内の「「帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータ」(FeatureSetCombination)」に対応する(in position of)。
任意選択で、端末がソースセルとターゲットセルの両方への接続を確立するときのパラメータ情報はさらに、「BandCombination->caParametersNR」フィールドおよび「BandCombination->bandlist->band」フィールドを使用することによって報告されることもできる。
1つの可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報とは異なる場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、同じ帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。
代替的に、別の可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータにも対応しうる。第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応するが、第1の能力項目と第2の能力項目とに対応する帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータは同じでありうる。すなわち、「featureSetCombinations」フィールドは、同じ内容を有する2つの「featureSetCombination」フィールドを含んでいてもよく、第1の能力項目と第2の能力項目とは、2つのフィールドのうちの1つに別々に対応する。これは本出願では限定されない。
上記の説明から、本出願のこの実施形態で提供される情報伝送方法では、ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信した後に端末によってネットワークデバイスに送信される端末の能力情報は、第1の能力項目、および端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するデュアル・アクティブ・プロトコル・スタックDAPS能力情報、ならびに第2の能力項目、および端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するキャリアアグリゲーションCA能力情報を含むので、端末によってサポートされているDAPS能力情報とCA能力情報とが別々に報告されることができる。現在の技術と比較して、端末によってサポートされているDAPS能力情報とCA能力情報との間の切り離しが実施されるので、DAPS能力情報がCA能力情報と同じであるかまたはCA能力情報とは異なる場合に、CA能力情報とDAPS能力情報の両方がネットワークデバイスに報告されることができる。
1つの可能な設計では、DAPSが、専用である帯域ごとの(per band)粒度のいくつかの能力とキャリアごとの(per CC)粒度の能力とを必要としうることを考慮して、いくつかのDAPS専用能力拡張が、各「FeatureSetPerBand」フィールド内の「FeatureSetDownLink」フィールドおよび「FeatureSetUpLink」フィールド、ならびに「FeatureSetListPerDownLinkCC」フィールドおよび「FeatureSetListPerUpLinkCC」フィールドにさらに追加されうる。
例えば、ASNは、以下の例に従って修正されうる。
FeatureSetDownLink-v16xy::= SEQUENCE{
dapsDownLinkParam DapsDownLinkParam OPTIONAL
featureSetListPerDownlinkCCDAPS SEQUENCE(SIZE(1..maxNrofServingCells))OF featureSetPerCCDAPS OPTIONAL
}
FeatureSetUpLink-v16xy::= SEQUENCE{
dapsUpLinkParam DapsUpLinkParam OPTIONAL
featureSetListPerUplinkCCDAPS SEQUENCE(SIZE(1..maxNrofServingCells))OF featureSetPerCCDAPS OPTIONAL
}
すなわち、FeatureSetDownLink-v16xyの構造において、新しい能力項目dapsDownLinkParamが、PerBand粒度でダウンリンクDAPS能力を報告するように拡張されてもよく、新しい能力項目feature SetListPerDownlinkCCDAPSが、PerCC粒度でダウンリンクDAPS能力を報告するように拡張されてもよい。FeatureSetUpLink-v16xyの構造では、新しい能力項目dapsUpLinkParamが、PerBand粒度でアップリンクDAPS能力を報告するように拡張され、新しい能力項目featureSetListPerUplinkCCDAPSが、PerCC粒度でアップリンクDAPS能力を報告するように拡張される。
これに対応して、端末によってネットワークデバイスに送信される能力情報では、端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、帯域ごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力、ならびにキャリアごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力を含む。
「帯域ごとの粒度のアップリンクDAPS能力」は「帯域ごとのアップリンクDAPS能力」と呼ばれてもよく、PerBand粒度に基づくアップリンクDAPS能力、またはPerBandに基づくアップリンクDAPS能力を具体的には指す。
「帯域ごとの粒度のダウンリンクDAPS能力」は「帯域ごとのダウンリンクDAPS能力」と呼ばれてもよく、PerBand粒度に基づくダウンリンクDAPS能力、またはPerBandに基づくダウンリンクDAPS能力を具体的には指す。
「キャリアごとの粒度のアップリンクDAPS能力」は「キャリアごとのアップリンクDAPS能力」と呼ばれてもよく、キャリアごとの粒度に基づくアップリンクDAPS能力、キャリアごとに基づくアップリンクDAPS能力、またはper CCに基づくアップリンクDAPS能力を具体的には指す。
「キャリアごとの粒度のダウンリンクDAPS能力」は、「キャリアごとのダウンリンクDAPS能力」と呼ばれてもよく、具体的には、キャリア粒度に基づくダウンリンクDAPS能力、キャリアに基づくダウンリンクDAPS能力、またはper CCに基づくダウンリンクDAPS能力を指す。
上述のように、端末のDAPS能力情報を取得した後に、ネットワークデバイスは端末のDAPSハンドオーバを開始しうる。
以下は、図6を参照して、端末が現在の技術においてDAPSハンドオーバを行う手順を簡単に説明する。図6は、既存のDAPSハンドオーバの概略フローチャートである。
図6に示されるように、既存のDAPSハンドオーバの手順は、S601からS614を含んでいてもよい。
S601:端末は、ターゲットセルを測定し、ソース基地局に報告を送信する。
端末によってソース基地局に送信される報告は、現在のサービングソースセルの信号強度が閾値よりも低く、ターゲットセルの信号強度が閾値よりも高いというイベント、および他のイベントを含む。
これに対応して、ソース基地局は、端末から報告を受信する。
S602:ソース基地局は、報告に基づいて端末ハンドオーバを行うと決定する。
S603:ソース基地局は、ターゲット基地局にハンドオーバ要求(handover request)メッセージを送信する。
ターゲット基地局は、前述のターゲットセルに対応する基地局である。
S604:ターゲット基地局は、端末にアクセスを許可すると決定する。
例えば、ターゲット基地局は、ターゲット基地局の接続数などの状況に従って、端末にアクセスを許可するかどうかを決定し、端末がアクセスを許可された場合、ソース基地局にハンドオーバ確認応答メッセージを送信しうる。
S605:ターゲット基地局は、ソース基地局にハンドオーバ要求確認応答(handover request acknowledge)メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、ターゲット基地局からハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信する。
S606:ソース基地局は、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、ハンドオーバコマンドを受信する。ハンドオーバコマンドは、ターゲットセルの関連情報および端末がターゲットセルにアクセスするために必要な関連構成パラメータを含んでいてもよい。
S607:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいてソースセルとのリンク通信を維持し、ターゲットセルと同期する。
例えば、端末は、ターゲットセルにおける構成を完了するために、ターゲット基地局へのランダムアクセスを開始しうる。
S608:端末は、ターゲット基地局にRRC再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、ターゲット基地局は、端末からRRC再構成完了メッセージを受信する。
S609:ターゲット基地局は、ソース基地局にハンドオーバ成功(handover success)指示を送信する。
これに対応して、ソース基地局は、ターゲット基地局によって送信されたハンドオーバ成功指示を受信する。
S610:ソース基地局は、ターゲット基地局にSN状況転送(sn status transfer)指示を送信する。
これに対応して、ターゲット基地局は、SN状況転送指示を受信する。
ターゲット基地局は、SN状況転送指示に基づいて端末のユーザデータを転送しうる。
S611:ターゲット基地局は、パス切り替え要求(path switch request)メッセージをアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)に送信する。
これに対応して、AMFはパス切り替え要求メッセージを受信する。
S612:AMFは、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF)によりパス切り替えを行う。
S613:AMFは、ターゲット基地局にパス切り替え要求確認応答(path switch request acknowledge)メッセージを送信する。
これに対応して、ターゲット基地局は、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信する。
S614:ターゲット基地局は、ソース基地局に端末コンテキスト解放(ue context release)メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、端末コンテキスト解放メッセージを受信し、端末コンテキスト情報を解放する。
前述の内容により、端末は、前述のステップを行うことによってハンドオーバを完了し、ターゲット基地局もまた、コアネットワーク側で端末ハンドオーバのパス切り替え手順を実施するので、端末データがゲートウェイからターゲット基地局を介して端末に送信される。
S614が完了された後に、端末は基本的にハンドオーバを完了したとみなされてもよい。この場合、端末は、ソースセルの構成(ソースセルにおいて端末によって使用された構成とも呼ばれる)を記憶する必要がなく、端末とソースセルとの間のリンクを維持する必要がない。したがって、ステップS615:ターゲット基地局は、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する、が存在しうる。
ソースセル構成解放メッセージは、端末に、ソースセルにおける構成を解放するよう命令するために使用される。
これに対応して、端末は、ソースセル構成解放メッセージを受信し、ソースセルにおける構成(source configuration)を解放する。
DAPSハンドオーバの前述の手順では、端末がターゲットセルに正常にアクセスした後に端末がターゲット基地局によって送信されたソースセル構成解放メッセージ(例えば、解放(release)メッセージ)を受信してない期間(一般に数秒間または数ミリ秒間)内に、すなわち、図6に示されるS608の後からS615の前までの期間内に、端末は、ソース基地局またはターゲット基地局によって送信された再構成メッセージを受信しうる。
端末がこの期間内にソース基地局によって送信された再構成メッセージを受信すると、端末は、ソースセルにおける構成、ターゲットセルにおける構成、およびソース基地局によって送信された再構成メッセージにおける構成の3組の構成を保持する。端末がこの期間内にターゲット基地局によって送信された再構成メッセージを受信すると、端末はまた、ソースセルにおける構成、ターゲットセルにおける構成、およびターゲット基地局によって送信された再構成メッセージおける構成の3組の構成も保持する。
端末が3組の構成を保持する前述の場合には、現在、端末は、DAPSハンドオーバ中に3組の構成のメモリ空間を確保する必要がある。しかしながら、端末の実装の複雑さが大幅に増大され、端末の実装に対して比較的高い要件が課される。
これに基づき、端末がターゲットセルに正常にアクセスした後に端末がターゲット基地局によって送信されたソースセル構成解放メッセージを受信していない期間内に端末がターゲット基地局によって送信された再構成メッセージを受信しうるシナリオについて、本出願の一実施形態は、端末の実装の複雑さを単純化することができる情報伝送方法を提供する。
以下は、情報伝送方法を、ソースセルが第1のセルであり、ソース基地局が第1のセルのネットワークデバイスであり、ターゲットセルが第2のセルであり、ターゲット基地局が第2のセルのネットワークデバイスである例を使用することによって説明する。
1つの可能な設計では、方法は、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に第2のセルのネットワークデバイスが端末に再構成メッセージを送信するときに、第1の再構成メッセージが、ソースセル構成解放指示を含みうることを含む。端末は、ソースセル構成解放指示に基づいて第1のセルおける構成を解放しうる。
例えば、図7は、本出願の一実施形態による情報伝送方法の別の概略フローチャートである。
図7に示されるように、この設計では、情報伝送方法は、以下のステップを含んでいてもよい。
S701:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。ハンドオーバコマンドは、第2のセルの関連パラメータ情報を含む。
S702:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、ハンドオーバコマンドに基づいて、例えば、ハンドオーバコマンドに含まれる第2のセルの関連パラメータ情報に基づいて第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
具体的には、ハンドオーバコマンドは、第2のセルにおいて端末によって使用されるべき構成を含み、端末は、ハンドオーバコマンド内の第2のセルにおける端末の構成に基づいて第2のセルにアクセスする。
S703:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S701からS703により、端末は、第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスする。
S704:第2のセルのネットワークデバイスは端末に第1の再構成メッセージを送信し、第1の再構成メッセージはソースセル構成解放指示(daps-SourceRelease)を含み、第1の再構成メッセージは第1の再構成メッセージである。
すなわち、第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信される第1の再構成メッセージは、ソースセル構成解放指示を含む。
具体的には、ソースセル構成解放指示は、端末にソースセルにおけるDAPS処理を停止するよう命令するために使用されるか、またはソースセルにおける端末のDAPS構成を解放するよう命令するために使用されるか、または端末とソースセルとの間のリンクを解放するよう命令するために使用されうる。代替的に、ソースセル構成解放指示は、端末にソースセルにおけるDAPS処理を停止し、ソースセルにおける端末のDAPS構成を解放するよう命令するために使用されてもよい(Indicates to UE that the source cell part of DAPS operation is to be stopped and the source cell part of DAPS configuration is to be released)。
これに対応して、端末は、第2のセルのネットワークデバイスから第1の再構成メッセージを受信する。第1の再構成メッセージは、端末に第2のセルにおける構成を再構成するよう命令するために使用されることができる。
第1の再構成メッセージを受信した後に、端末は、第1の再構成メッセージに含まれるソースセル構成解放指示に基づいて、第1のセルにおける端末の構成を解放しうる。第1の再構成メッセージを受信した後に、第1の再構成メッセージに含まれるソースセル構成解放指示に基づいて、端末は、ソースセルにおけるDAPS処理を停止するか、またはソースセルにおける端末のDAPS構成を解放するか、または端末とソースセルとの間のリンクを解放するか、またはソースセルにおけるDAPS処理を停止し、ソースセルにおける端末のDAPS構成を解放しうる(Indicates to UE that the source cell part of DAPS operation is to be stopped and the source cell part of DAPS configuration is to be released)。
例えば、S705が行われてもよい。
S705:端末は、第1の再構成メッセージに含まれるソースセル構成解放指示に基づいて、第1のセルにおける構成を解放する。
具体的には、第1の再構成メッセージに含まれるソースセル構成解放指示に基づいて、端末は、第1のセルにおける端末の構成を解放してもよく、または端末は、ソースセルにおけるDAPS処理を停止するか、または端末は、ソースセルにおける端末のDAPS構成を解放するか、または端末は、端末とソースセルとの間のリンクを解放するか、または端末は、ソースセルにおけるDAPS処理を停止し、ソースセルにおける端末のDAPS構成を解放する(Indicates to UE that the source cell part of DAPS operation is to be stopped and the source cell part of DAPS configuration is to be released)。
任意選択で、S704の後に、第2のセルのネットワークデバイスは、端末に第2の再構成メッセージをさらに送信してもよく、第2の再構成メッセージは、第1の再構成メッセージ(第1の再構成メッセージ)の後の再構成メッセージである。
代替的に、別の可能な設計では、方法は、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に第2のセルのネットワークデバイスが端末に再構成メッセージを送信するときに、第1の再構成メッセージが、ソースセル構成解放指示を含まない場合があることを含む。第1の再構成メッセージを受信すると、端末は、第1のセルにおける構成を自動的に解放しうる。
例えば、図8は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。
図8に示されるように、この設計では、情報伝送方法は、以下のステップを含んでいてもよい。
S801:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S802:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、ハンドオーバコマンドに基づいて第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S803:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S801からS803により、端末は、第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスする。
S804:第2のセルのネットワークデバイスは、端末に第1の再構成メッセージを送信する。
これに対応して、端末は、第2のセルのネットワークデバイスから第1の再構成メッセージを受信する。第1の再構成メッセージは、端末に第2のセルにおける構成を再構成するよう命令するために使用されることができる。
第1の再構成メッセージを受信した後に、端末は、第1のセルにおける端末の構成を自動的に解放しうる。例えば、S805が行われてもよい。
S805:端末は第1のセルにおける構成を解放する。
任意選択で、S804の後に、第2のセルのネットワークデバイスは、端末に第2の再構成メッセージをさらに送信してもよく、第2の再構成メッセージは、第1の再構成メッセージ(第1の再構成メッセージ)の後の再構成メッセージである。
図8に示される実施形態と図7に示される実施形態との主な違いは、図7に示される実施形態では、第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信される第1の再構成メッセージはソースセル構成解放指示を含み、端末は、ソースセル構成解放指示に基づいて第1のセルにおける構成を解放しうるのに対し、図8に示される実施形態では、第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信される第1の再構成メッセージはソースセル構成解放指示を含まず、端末は、第1の再構成メッセージを受信した後に第1のセルにおける構成を自動的に解放しうることにあることが知見されうる。
図7または図8に示される情報伝送方法では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に第2のセルのネットワークデバイスによって送信された第1の再構成メッセージを受信したときに、端末は第1のセルにおける構成を解放する。したがって、端末は、第2のセルにおける構成および第2のセルのネットワークデバイスによって送信された再構成メッセージにおける構成の2組の構成を保持しさえすればよく、3組の構成を保持する必要はない。このようにして、端末は、DAPSハンドオーバ中に3組の構成のメモリ空間を確保する必要がなく、それによって端末の実装の複雑さを大幅に低減する。
加えて、図7および図8に示される実施形態は、DAPSハンドオーバプロセスにおいて第1のセルのネットワークデバイス(例えば、ソース基地局)が端末にハンドオーバコマンドを送信するステップから説明されていることに留意されたい。しかしながら、図6に示される実施形態と同様に、DAPSハンドオーバプロセスは、より多くの他のステップをさらに含むことを理解されたく、ここでは詳細は再度説明されない。
任意選択で、図7および図8に示される実施形態では、端末と第1のセルのネットワークデバイスとの間のメッセージと端末と第2のセルのネットワークデバイスとの間のメッセージの両方がRRCメッセージであってもよい。例えば、第1のセルのネットワークデバイスが端末にハンドオーバコマンドを送信することは、第1のセルのネットワークデバイスがRRCメッセージを使用することによって端末にハンドオーバコマンドを送信することであってもよい。第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信される第1の再構成メッセージは、第1のRRC再構成メッセージなどであってもよい。
図9は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。
任意選択で、図9に示されるように、図8に基づき、第1の再構成メッセージがソースセル構成解放指示を含まない場合、情報伝送方法はS901をさらに含んでいてもよい。
S901:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージを送信する。
図9は説明のための一例にすぎず、S901とS805の順序は本出願では限定されないことに留意されたい。
任意選択で、第1の再構成メッセージがソースセル構成解放指示を含まない場合、端末はまた、第1の再構成メッセージを無視して第2のセルにおける構成を維持してもよい(第2のセルにおける既存の構成を変更されないままにしてもよい)。第2のセルにおける端末の構成は、端末が第2のセルにアクセスするときの第1のセルのネットワークデバイスからのハンドオーバコマンドに含まれる第2のセルの構成である。第2のセルの構成は、第2のセルにおいて端末によって使用される構成である。
代替的に、第1の再構成メッセージがソースセル構成解放指示を含まない場合、端末は、第1の再構成メッセージを無視して第2のセルにおける構成を維持し、また、第2のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージも送信する。
すなわち、第1の再構成メッセージがソースセル構成解放指示を含まない場合、端末は、端末が第2のセルにアクセスするときに第2のセルで確立された構成を維持し、かつ/または第2のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージを送信してもよい。これは本出願では限定されない。
図7から図9に示される実施形態から、本出願の実施形態で提供される端末の実装の複雑さを単純化することができる前述の解決策では、端末は、ソースセル構成解放指示を含まない再構成メッセージを受信することを予期しないことが知見されうる。
加えて、端末がターゲットセルに正常にアクセスした後に端末がターゲット基地局によって送信されたソースセル構成解放メッセージを受信していない期間内に端末がソース基地局によって送信された再構成メッセージを受信しうるシナリオについて、本出願の一実施形態は、端末の実装の複雑さを単純化することができる情報伝送方法をさらに提供する。
同様に、ソースセルが第1のセルであり、ソース基地局が第1のセルのネットワークデバイスであり、ターゲットセルが第2のセルであり、ターゲット基地局が第2のセルのネットワークデバイスである例を使用することによって、方法は、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に第1のセルのネットワークデバイスが端末に再構成メッセージを送信するときに、端末が、再構成メッセージに基づく再構成を行わないと決定する、すなわち、端末が、第1のセルのネットワークデバイスによって送信された再構成メッセージを無視するステップ、を含む。
例えば、図10は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。
図10に示されるように、情報伝送方法は、以下のステップを含んでいてもよい。
S1001:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S1002:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S1003:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S1001からS1003により、端末は、第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスする。
S1004:第1のセルのネットワークデバイスは、端末に再構成メッセージを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスから再構成メッセージを受信する。再構成メッセージは、端末に第1のセルにおける構成を再構成するよう命令するために使用されることができる。
S1005:端末は、再構成メッセージに基づく再構成を行わないと決定する。
代替的に、S1005は、端末が第1のセルにおける構成を変更されないままにすること、であってもよい。
この情報伝送方法では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に第1のセルのネットワークデバイスによって送信された再構成メッセージを受信したときに、端末は、再構成メッセージに基づく再構成を行わないと決定する、すなわち、再構成メッセージを無視する。したがって、端末は、第1のセルにおける構成および第2のセルにおける構成の2組の構成を保持しさえすればよく、3組の構成を保持する必要はない。このようにして、端末は、DAPSハンドオーバ中に3組の構成のメモリ空間を確保する必要がなく、それによって端末の実装の複雑さを大幅に低減する。
図11は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。
図11に示されるように、1つの可能な設計では、情報伝送方法は、S1101をさらに含みうる。
S1101:端末は、第1のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージを送信する。
図11は説明のための一例にすぎず、S1005とS1101の順序は本出願では限定されないことにも留意されたい。
加えて、図10および図11に示される実施形態は、DAPSハンドオーバプロセスにおいて第1のセルのネットワークデバイス(例えば、ソース基地局)が端末にハンドオーバコマンドを送信するステップから説明されていることにも留意されたい。図6に示される実施形態と同様に、DAPSハンドオーバプロセスは、より多くの他のステップをさらに含むことも理解されたく、ここでは詳細は再度説明されない。
任意選択で、図10および図11に示される実施形態では、端末と第1のセルのネットワークデバイスとの間のメッセージと端末と第2のセルのネットワークデバイスとの間のメッセージの両方がやはりRRCメッセージであってもよい。ここでは詳細は再度説明されない。
任意選択で、本出願の一実施形態は、情報伝送方法をさらに提供する。この方法では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が、第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後に、第2のセルのネットワークデバイスは、図6に示されるS608の後からS614までの前述の期間内の任意のより早い機会に、端末にソースセル構成解放メッセージを送信しうるので、後続の再構成メッセージ(第1のセルのネットワークデバイスによって送信される再構成メッセージ、または第2のセルのネットワークデバイスによって送信される再構成メッセージ)がより柔軟に送信されることができ、端末の実装の複雑さが低減されることもできる。
添付の図面を参照して、以下もまた、第1のセルのネットワークデバイス(例えば、ソース基地局)がDAPSハンドオーバプロセスにおいて端末にハンドオーバコマンドを送信するステップから、情報伝送方法の可能な設計方式を1つずつ説明する。図6に示される実施形態と同様に、DAPSハンドオーバプロセスは、より多くの他のステップをさらに含むことも理解されたく、ここでは詳細は再度説明されない。
図12は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。図12に示されるように、1つの可能な設計では、情報伝送方法は、S1201からS1210を含んでいてもよい。
S1201:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S1202:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S1203:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S1204:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信する。
これに対応して、第1のセルのネットワークデバイスは、ハンドオーバ成功指示を受信する。
S1205:第2のセルのネットワークデバイスは、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
一実施態様では、S1204は、S1205の前に実行されうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
別の実施態様では、S1204とS1205は同時に行われうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信するときに端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
これに対応して、端末はソースセル構成解放メッセージを受信する。端末は、ソースセル構成解放メッセージに基づいて第1のセルにおける構成を解放しうる。
S1206:第1のセルのネットワークデバイスは、第2のセルのネットワークデバイスにSN状況転送指示を送信する。
SN状況転送指示は、SN状況転送メッセージ(SN STATUS TRANSFER message)とも呼ばれうる。SN状況転送メッセージまたはSN状況転送指示は、DAPSハンドオーバが行われるDRBのSN(sequence numbers)の状況情報を示すために使用される。SNは、DPCP層における各DRBのデータパケット連続番号である。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示を受信する。
第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示に基づいて端末のユーザデータを転送しうる。
S1207:第2のセルのネットワークデバイスは、AMFにパス切り替え要求メッセージを送信する。
これに対応して、AMFはパス切り替え要求メッセージを受信する。
S1208:AMFは、UPFによりパス切り替えを行う。
S1209:AMFは、第2のセルのネットワークデバイスにパス切り替え要求確認応答メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信する。
S1210:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、端末コンテキスト解放メッセージを受信し、端末コンテキスト情報を解放する。
図13は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。図13に示されるように、別の可能な設計では、情報伝送方法は、S1301からS1310を含んでいてもよい。
S1301:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S1302:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S1303:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S1304:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信する。
これに対応して、第1のセルのネットワークデバイスは、ハンドオーバ成功指示を受信する。
S1305:第1のセルのネットワークデバイスは、第2のセルのネットワークデバイスにSN状況転送指示を送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示を受信する。第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示に基づいて端末のユーザデータを転送しうる。
S1306:第2のセルのネットワークデバイスは、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
一実施態様では、S1306は、第2のセルのネットワークデバイスがデータ転送を完了した後に実行されうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、データ転送を完了した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
別の実施態様では、S1306は、S1305の後に、ただし第2のセルのネットワークデバイスがデータ転送を完了する前に実行されうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスからSN状況転送指示を受信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
さらに別の実施態様では、S1306は、第2のセルのネットワークデバイスがデータ転送を完了した後に、ただしS1307の前に行われうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求メッセージを送信する前に端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
これに対応して、端末はソースセル構成解放メッセージを受信する。端末は、ソースセル構成解放メッセージに基づいて第1のセルにおける構成を解放しうる。
S1307:第2のセルのネットワークデバイスは、AMFにパス切り替え要求メッセージを送信する。
これに対応して、AMFはパス切り替え要求メッセージを受信する。
S1308:AMFは、UPFによりパス切り替えを行う。
S1309:AMFは、第2のセルのネットワークデバイスにパス切り替え要求確認応答メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信する。
S1310:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、端末コンテキスト解放メッセージを受信し、端末コンテキスト情報を解放する。
図14は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。図14に示されるように、さらに別の可能な設計では、情報伝送方法は、S1401からS1410を含んでいてもよい。
S1401:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S1402:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S1403:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S1404:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信する。
これに対応して、第1のセルのネットワークデバイスは、ハンドオーバ成功指示を受信する。
S1405:第1のセルのネットワークデバイスは、第2のセルのネットワークデバイスにSN状況転送指示を送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示を受信する。第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示に基づいて端末のユーザデータを転送しうる。
SN状況転送指示は、SN状況転送メッセージ(SN STATUS TRANSFER message)とも呼ばれうる。SN状況転送メッセージまたはSN状況転送指示は、DAPSハンドオーバが行われるDRBのSN(sequence numbers)の状況情報を示すために使用される。SNは、DPCP層における各DRBのデータパケット連続番号である。
S1406:第2のセルのネットワークデバイスは、AMFにパス切り替え要求メッセージを送信する。
これに対応して、AMFはパス切り替え要求メッセージを受信する。
S1407:第2のセルのネットワークデバイスは、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
一実施態様では、S1406は、S1407の前に実行されうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求メッセージを送信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
別の実施では、S1406とS1407とは同時に実行されうる。すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信するときに端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
これに対応して、端末はソースセル構成解放メッセージを受信する。端末は、ソースセル構成解放メッセージに基づいて第1のセルにおける構成を解放しうる。
S1408:AMFは、UPFによりパス切り替えを行う。
S1409:AMFは、第2のセルのネットワークデバイスにパス切り替え要求確認応答メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信する。
S1410:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、端末コンテキスト解放メッセージを受信し、端末コンテキスト情報を解放する。
図15は、本出願の一実施形態による情報伝送方法のさらに別の概略フローチャートである。図15に示されるように、さらに別の可能な設計では、情報伝送方法は、S1501からS1510を含んでいてもよい。
S1501:第1のセルのネットワークデバイスは、端末にハンドオーバコマンドを送信する。
これに対応して、端末は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信する。
S1502:端末は、ハンドオーバコマンドに基づいて第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルと同期する。
例えば、端末は、第2のセルにおける構成を完了するために、第2のセルのネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始しうる。
S1503:端末は、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは再構成完了メッセージを受信する。
S1504:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信する。
これに対応して、第1のセルのネットワークデバイスは、ハンドオーバ成功指示を受信する。
S1505:第1のセルのネットワークデバイスは、第2のセルのネットワークデバイスにSN状況転送指示を送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示を受信する。第2のセルのネットワークデバイスは、SN状況転送指示に基づいて端末のユーザデータを転送しうる。
S1506:第2のセルのネットワークデバイスは、AMFにパス切り替え要求メッセージを送信する。
これに対応して、AMFはパス切り替え要求メッセージを受信する。
S1507:AMFは、UPFによりパス切り替えを行う。
S1508:AMFは、第2のセルのネットワークデバイスにパス切り替え要求確認応答メッセージを送信する。
これに対応して、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信する。
S1509:第2のセルのネットワークデバイスは、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
すなわち、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信した後に、または第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する前に、端末にソースセル構成解放メッセージを送信する。
例えば、S1509からS1510までの期間が順に3つの連続する期間T1、T2、およびT3に分割されると仮定すると、第2のセルのネットワークデバイスは、パス切り替え要求確認応答メッセージを受信した後のT1内に、端末にソースセル構成解放メッセージを送信しうる。代替的に、第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する前のT3内に端末にソースセル構成解放メッセージを送信してもよい。代替的に、第2のセルのネットワークデバイスは、T2内に端末にソースセル構成解放メッセージを送信してもよい。
これに対応して、端末はソースセル構成解放メッセージを受信する。端末は、ソースセル構成解放メッセージに基づいて第1のセルにおける構成を解放しうる。
S1510:第2のセルのネットワークデバイスは、第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する。
これに対応して、ソース基地局は、端末コンテキスト解放メッセージを受信し、端末コンテキスト情報を解放する。
DAPSハンドオーバプロセスにおいて、第2のセルのネットワークデバイスは、AMFがUPFによりパス切り替えを行った後から、AMFが第2のセルのネットワークデバイスにパス切り替え要求確認応答メッセージを送信する前までの期間内にエンドマーカ(end marker)を受信する。さらに別の可能な設計では、この情報伝送方法において、第2のセルのネットワークデバイスは、end markerを受信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信してもよい。これは本出願では限定されない。
パス切り替えプロセスにおいて、UPFは、第1のセルのネットワークデバイス(ソース基地局)にデータを送信し、第1のセルのネットワークデバイス(ソース基地局)は、データを第2のセルのネットワークデバイスに転送する。データ転送が完了された後に、UPFは、データフローの終了を示すためにend markerデータパケットを送信し続ける。
任意選択で、図12から図15に示される実施形態における解決策はまた、図7に示される実施形態における解決策の下位の解決策として使用されてもよい。すなわち、図12から図15に示される実施形態では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後、図6に示されるS608の後からS614までの前述の期間内に、第2のセルのネットワークデバイスが端末にソースセル構成解放メッセージを送信する選択された機会は、図8に示される実施形態において、第2のセルのネットワークデバイスが、端末にソースセル構成解放指示を含む第1の再構成メッセージを送信する機会でありうる。
言い換えれば、図12から図15に示される実施形態における解決策では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、端末が第1のセルとのリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスした後、第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信されるソースセル構成解放メッセージは、図8に示される実施形態において第2のセルのネットワークデバイスによって端末に送信されるソースセル構成解放指示を含む第1の再構成メッセージでありうる。
以上は、本出願の実施形態で提供される解決策をネットワーク要素間のインタラクションの観点から主に説明している。前述の機能を実現するために、端末やネットワークデバイスなどのネットワーク要素は、それらの機能を行うための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。
例えば、本出願の一実施形態は、端末に適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図16は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
図16に示されるように、通信装置は、ネットワークデバイスから能力照会シグナリングを受信するように構成された受信モジュール1601と、ネットワークデバイスに端末の能力情報を送信するように構成された送信モジュール1602と、を含んでいてもよい。能力情報は、第1の能力項目、および端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するデュアル・アクティブ・プロトコル・スタックDAPS能力情報、ならびに/または第2の能力項目、および端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するキャリアアグリゲーションCA能力情報を含む。
1つの可能な設計では、能力情報は、複数の帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータを含み、端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータであり、かつ/または端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するCA能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータである。
1つの可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報とは異なる場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。
別の可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、同じ帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。
別の可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータにも対応しうる。
1つの可能な設計では、端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、帯域ごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力、またはキャリアごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力、のうちの少なくとも1つを含む。
これに対応して、本出願の一実施形態は、ネットワークデバイスに適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図17は、本出願の一実施形態による通信装置の別の構造の概略図である。
図17に示されるように、通信装置は、端末に能力照会シグナリングを送信するように構成された送信モジュール1701と、端末から能力情報を受信するように構成された受信モジュール1702と、を含んでいてもよい。能力情報は、第1の能力項目、および端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するデュアル・アクティブ・プロトコル・スタックDAPS能力情報、ならびに/または第2の能力項目、および端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するCA能力情報を含む。
1つの可能な設計では、能力情報は、複数の帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータを含み、端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータであり、かつ/または端末によってサポートされている、第2の能力項目に対応するCA能力情報は、複数の帯域組み合わせのうちの1つの帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータである。
1つの可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報とは異なる場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。
別の可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、同じ帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータに対応する。
別の可能な設計では、端末によってサポートされているDAPS能力情報が端末によってサポートされているCA能力情報と同じである場合、第1の能力項目と第2の能力項目とは、異なる帯域組み合わせにおける各帯域の特定のパラメータにも対応しうる。
1つの可能な設計では、端末によってサポートされている、第1の能力項目に対応するDAPS能力情報は、帯域ごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力、またはキャリアごとの粒度のアップリンクDAPS能力およびダウンリンクDAPS能力、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、本出願の一実施形態は、端末に適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図18は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の構造の概略図である。
図18に示されるように、通信装置は、端末と第1のセルとの間のリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスするように構成されたアクセスモジュール1801と、第2のセルのネットワークデバイスから第1の再構成メッセージを受信するように構成された受信モジュール1802と、第1の再構成メッセージに基づいて第1のセルにおける端末の構成を解放するように構成された解放モジュール1803と、を含んでいてもよい。
1つの可能な設計では、第1の再構成メッセージは、端末が第2のセルに正常にアクセスした後に第2のセルのネットワークデバイスから受信モジュール1802によって受信された第1の再構成メッセージである。
1つの可能な設計では、第1の再構成メッセージは、ソースセル構成解放指示を含むか、またはソースセル構成解放指示を含まない。
別の可能な設計では、第1の再構成メッセージは、ソースセル構成解放指示を含まず、アクセスモジュール1801は、第2のセルにおける既存の構成を変更されないままにし、かつ/または第2のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージを送信するようにさらに構成される。
1つの可能な設計では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、受信モジュール1802は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信するようにさらに構成され、アクセスモジュール1801は、具体的には、ハンドオーバコマンドに基づいて端末と第1のセルとの間のリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスするように構成される。
1つの可能な設計では、アクセスモジュール1801は、具体的には、端末を、第2のセルと同期し、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信するように制御するように構成される。
これに対応して、本出願の一実施形態は、ネットワークデバイスに適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図19は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の構造の概略図である。
図19に示されるように、通信装置は、端末が第2のセルに正常にアクセスした後に、端末に第1の再構成メッセージを送信するように構成された送信モジュール1901を含んでいてもよい。第1の再構成メッセージは、ソースセル構成解放指示を含み、ソースセル構成解放指示は、端末に、第1のセルにおける構成を解放するよう命令するために使用され、第1のセルは、端末がリンク通信を維持するセルである。
1つの可能な設計では、第1の再構成メッセージは、端末が第2のセルに正常に後に送信モジュール1901によって端末に送信された第1の再構成メッセージである。
1つの可能な設計では、装置は、端末から再構成完了メッセージを受信するように構成された受信モジュール1902をさらに含む。
1つの可能な設計では、送信モジュール1901は、具体的には、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信するときに端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
第1のセルのネットワークデバイスからSN状況転送指示を受信した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
データ転送を完了した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信する前に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信するときに端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
end markerを受信した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求確認応答メッセージを受信した後に端末に第1の再構成メッセージを送信するか、または
第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する前に端末に第1の再構成メッセージを送信するように構成される。
任意選択で、本出願の一実施形態は、端末に適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図20は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の構造の概略図である。
図20に示されるように、通信装置は、端末と第1のセルとの間のリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスするように構成されたアクセスモジュール2001と、第1のセルのネットワークデバイスから第1の再構成メッセージを受信するように構成された受信モジュール2002と、第1のセルにおける端末の構成を変更されないままにするか、または再構成メッセージに基づく再構成を行わないと決定するようにさらに構成されたアクセスモジュール2001と、を含んでいてもよい。
1つの可能な設計では、装置は、第1のセルのネットワークデバイスに再構成エラーメッセージを送信するように構成された送信モジュール2003をさらに含む。
1つの可能な設計では、DAPSハンドオーバプロセスにおいて、受信モジュール2002は、第1のセルのネットワークデバイスからハンドオーバコマンドを受信するようにさらに構成され、アクセスモジュール2001は、具体的には、ハンドオーバコマンドに基づいて端末と第1のセルとの間のリンク通信を維持し、第2のセルに正常にアクセスするように構成される。
1つの可能な設計では、アクセスモジュール2001は、具体的には、端末を、第2のセルと同期し、第2のセルのネットワークデバイスに再構成完了メッセージを送信するように制御するように構成される。
任意選択で、本出願の一実施形態は、ネットワークデバイスに適用されうる通信装置をさらに提供しうる。図21は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の構造の概略図である。
図21に示されるように、通信装置は、送信モジュール2101と、処理モジュール2102と、を含んでいてもよい。処理モジュール2102は、端末を、第2のセルにアクセスし、端末のデータを処理し、などするように制御するように構成されうる。端末が第2のセルに正常にアクセスした後に、送信モジュール2101は、第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信するときに端末にソースセル構成解放メッセージを送信し、第1のセルが、端末がリンク通信を維持するセルであるか、または
第1のセルのネットワークデバイスにハンドオーバ成功指示を送信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
第1のセルのネットワークデバイスからSN状況転送指示を受信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
データ転送を完了した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信する前に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信するときに端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求メッセージを送信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
end markerを受信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
パス切り替え要求確認応答メッセージを受信した後に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するか、または
第1のセルのネットワークデバイスに端末コンテキスト解放メッセージを送信する前に端末にソースセル構成解放メッセージを送信するように構成される。
ソースセル構成解放メッセージは、端末に、第1のセルにおける構成を解放するよう命令するために使用される。
任意選択で、本出願の一実施形態は、通信装置をさらに提供する。通信装置は、前述のネットワークデバイスまたは端末に適用されてもよい。図22は、本出願の一実施形態による通信装置のさらに別の構造の概略図である。
図22に示されるように、通信装置は、トランシーバユニット2201と、処理ユニット2202と、を含んでいてもよい。トランシーバユニット2201は、情報を送信および受信するように構成されうるか、または別のネットワーク要素と通信するように構成されうる。処理ユニット2202は、データを処理するように構成されうる。
通信装置が端末に適用される場合、トランシーバユニット2201および処理ユニット2202は、前述の実施形態において端末によって行われる方法を実施するために使用されうる。
通信装置がネットワークデバイスに適用される場合、トランシーバユニット2201および処理ユニット2202は、前述の実施形態においてネットワークデバイスによって行われる方法を実施するために使用されうる。
装置内のモジュールまたはユニットの分割は、単に論理的な機能分割であることを理解されたい。実際の実施に際しては、モジュールまたはユニットの全部または一部が1つの物理エンティティに統合されてもよいし、モジュールまたはユニットが物理的に分離していてもよい。加えて、装置内のすべてのユニットは、処理要素によって呼び出されたソフトウェアを使用することによって実現されてもよいし、ハードウェアを使用することによって実現されてもよいし、一部のユニットは処理要素によって呼び出されたソフトウェアを使用することによって実現され、一部のユニットはハードウェアを使用することによって実現されてもよい。
例えば、各ユニットは、別々に配置された処理要素であってもよいし、実施のために装置のチップに統合されていてもよい。加えて、各ユニットは、プログラムの形態でメモリに記憶されていてもよく、装置の処理要素は、ユニットの機能を呼び出して実行する。加えて、ユニットの全部または一部は、一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。本明細書における処理要素は、プロセッサと呼ばれてもよく、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実現に際して、前述の方法におけるステップまたは前述のユニットは、プロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を使用することによって実現されてもよいし、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実現されもよい。
一例では、装置内の前述のユニットのいずれか1つは、前述の方法を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のASICや、1つまたは複数のDSPや、1つまたは複数のFPGAや、それらの集積回路形態のうちの少なくとも2つの組み合わせでありうる。
別の例として、装置内のユニットが処理要素によって呼び出されるプログラムの形態で実現される場合、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、CPUや、プログラムを呼び出すことができる別のプロセッサでありうる。別の例として、これらのユニットは一体化され、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で実現されてもよい。
前述の受信のためのユニットは、装置のインターフェース回路または入力回路であり、別の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップを使用することによって実現される場合、受信ユニットは、チップによって別のチップまたは装置から信号を受信するために使用されるインターフェース回路または入力回路である。通信装置が送信のためのユニットを含む場合、送信のためのユニットは、装置のインターフェース回路または出力回路であり、別の装置に信号を送信するように構成される。例えば、装置がチップを使用することによって実現される場合、送信ユニットは、チップによって別のチップまたは装置に信号を送信するために使用されるインターフェース回路または出力回路である。
例えば、本出願の一実施形態は、前述のネットワークデバイスまたは端末に適用されうる通信装置をさらに提供しうる。通信装置は、プロセッサとインターフェース回路と、を含んでいてもよい。1つまたは複数のプロセッサが存在していてもよい。通信装置がネットワークデバイスに適用される場合、プロセッサは、インターフェース回路を介して別の装置と通信し、前述の方法においてネットワークデバイスによって行われるステップを行うように構成される。通信装置が端末に適用される場合、プロセッサは、インターフェース回路を介して別の装置と通信し、前述の方法において端末によって行われるステップを行うように構成される。
一実施態様では、ネットワークデバイスまたは端末によって前述の方法における対応するステップを別々に実施するために使用されるユニットは、処理要素によってプログラムをスケジュールする形態で実施されうる。例えば、ネットワークデバイスまたは端末に適用される装置は、処理要素と記憶要素とを含んでいてもよい。処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出して、前述の実施形態において対応するネットワークデバイスまたは端末によって行われる方法を実施する。記憶要素は、処理要素と同じチップ上に配置された記憶要素、すなわちオンチップ記憶要素であってもよい。
別の実施態様では、前述の方法においてネットワークデバイスまたは端末によって行われる方法を行うために使用されるプログラムは、処理要素のチップとは異なるチップ上に配置された記憶要素、すなわち、オフチップ記憶要素内にあってもよい。この場合、処理要素は、オフチップ記憶要素からプログラムを呼び出すか、またはオンチップ記憶要素にロードして、前述の方法実施形態において対応するネットワークデバイスまたは端末によって行われる方法を呼び出して行う。
例えば、本出願の一実施形態は、通信装置をさらに提供しうる。通信装置は、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサを含んでいてもよい。コンピュータ命令が実行されるとき、装置は、ネットワークデバイスまたは端末によって行われる前述の方法を行うことを可能にされる。メモリは、通信装置の内部に配置されていてもよいし、通信装置の外部に配置されていてもよい。1つまたは複数のプロセッサが存在する。
一実施態様では、ネットワークデバイスまたは端末によって前述の方法におけるステップを実施するために使用されるユニットは、1つまたは複数の処理要素として構成されていてもよく、処理要素は、対応するネットワークデバイスまたは端末上に配置されていてもよく、本明細書における処理要素は、集積回路、例えば、1つまたは複数のASICや、1つまたは複数のDSPや、1つまたは複数のFPGAや、これらのタイプの集積回路の組み合わせであってもよい。集積回路は、チップを形成するために一体化されていてもよい。
ネットワークデバイスまたは端末によって前述の方法におけるステップを実施するために使用されるユニットは、一体化され、SOCの形態で実施されてもよい。SOCチップは、対応する方法を実施するように構成される。少なくとも1つの処理要素と記憶要素がチップに統合されていてもよく、処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出して対応する方法を実施する。代替的に、対応する方法を実施するために、少なくとも1つの集積回路がチップに統合されていてもよい。代替的に、前述の方法を参照して、ユニットの一部の機能が処理要素によってプログラムを呼び出すことによって実現されてもよく、ユニットの一部の機能が集積回路によって実現されてもよい。
上述のように、本明細書における処理要素は、汎用プロセッサ、例えばCPUであってもよいし、前述の方法を実施するように構成された、1つまたは複数の集積回路、例えば、1つまたは複数のASICや、1つまたは複数のDSPや、1つまたは複数のFPGAや、これらのタイプの集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。
記憶要素は、1つのメモリであってもよいし、複数の記憶要素の総称であってもよい。
例えば、本出願の一実施形態は、チップシステムをさらに提供し、チップシステムは、前述のネットワークデバイスまたは端末に適用されうる。チップシステムは、1つまたは複数のインターフェース回路と、1つまたは複数のプロセッサとを含み、インターフェース回路とプロセッサとは、線を介して相互接続され、プロセッサは、インターフェース回路を介して電子デバイスのメモリからコンピュータ命令を受信して実行して、前述の方法実施形態において対応するネットワークデバイスまたは端末によって行われる方法を実施する。
前述の実施態様の説明により、当業者は、前述の機能モジュールの分割が、簡便な説明を目的として、説明のための一例として使用されているにすぎないことを明確に理解できよう。実際の適用において、前述の機能は、要件に従って異なる機能モジュールに割り振られ、異なる機能モジュールによって完了されてもよい。すなわち、装置の内部構造は、上述の機能の全部または一部を完了するために異なる機能モジュールに分割される。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示の装置および方法は他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、記載の装置実施形態は例にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットへの分割は、論理的な機能分割にすぎず、実際の実現に際しては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされてもよいし、別の装置に統合されてもよいし、一部の特徴が無視されるかまたは行われなくてもよい。加えて、表示または考察された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実現されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または別の形態として実現されてもよい。
別々の部分として説明されたユニットは物理的に分離している場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示された部分は、1つまたは複数の物理ユニットであってもよく、すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数の異なる場所に分散されていてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいてユニットの一部または全部が選択されてもよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、ユニットの各々が物理的に単独で存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立して製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、可読記憶媒体に記憶されうる。そのような理解に基づき、本出願の実施形態の技術的解決策は本質的に、または従来の技術に寄与する部分が、または技術的解決策の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品、例えばプログラムの形態で実現されてもよい。ソフトウェア製品は、プログラム製品、例えば、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されており、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップなどでありうる)またはプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態に記載される方法のステップの全部または一部を行うよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
例えば、本出願の一実施形態は、コンピュータソフトウェア命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供しうる。コンピュータソフトウェア命令がネットワークデバイスまたはネットワークデバイスに内蔵されたチップにおいて動作するとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態においてネットワークデバイスによって行われる方法を行うことを可能にされる。
代替的に、コンピュータソフトウェア命令が端末または端末に内蔵されたチップにおいて動作するとき、端末は、前述の実施形態において端末によって行われる方法を行うことを可能にされる。
以上の説明は、本出願の特定の実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願で開示された技術的範囲内の変形または置換は、本出願保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。