JP2023536968A - ユーザ機器が登録エリア内に位置しているか否かを判定するための装置および方法 - Google Patents

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Abstract

ユーザ機器(UE)、基地局、およびAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)システム、ならびに対応する方法および集積回路を提供する。UEは、信号強度測定値または位置と、地球移動セルのセルIDのリストおよびタイミングまたは地理的エリアおよびトラッキングエリアの間の記憶されたマッピングのいずれかとの組み合わせに基づいて、AMFによってUEに示されており且つ基地局によってUEがページングされる登録エリアにUEが位置しているか否かを判定する。【選択図】図25

Description

本開示は、通信システムにおける信号の送信および受信に関する。より詳細には、本開示は、そのような送信および受信のための方法および装置に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)は、最大100GHzの周波数範囲で動作する「新しい無線」(NR:New Radio)無線アクセス技術(RAT:radio access technology)を含む、第5世代(5G:fifth generation)とも呼ばれる次世代セルラー技術の技術仕様に取り組んでいる。NRは、Long Term Evolution(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A:LTE Advanced)に代表される技術の後継である。
LTE、LTE-A、NRといったシステムでは、さらなる改良およびオプションによって、通信システムおよび当該システムに関連する特定のデバイスの効率的な運用が促進され得る。
3GPP TS38.300 v15.6.0 3GPP TS38.211 v15.6.0 ITU-R M.2083 TR38.913 3GPP TS38.211 V15.3.0 TS23.501v16.1.0 E. Dahlman,et al.,5GNR: The Next Generation Wireless Access Technology,1st Edition TS38.304 v15.4.0 TS38.331 v15.6.0 3GPP TS38.304 v15.3.0 3GPP TR38.811,Study on New Radio(NR) to support non-terrestrial networks,version 15.2.0 3GPP TR38.821,Solutions for NR to support non-terrestrial networks,version 16.0.0
1つの非限定的かつ例示的な実施形態は、地球移動セル(earth moving cell)を有するNTN通信システムのための効率的なページングを容易にする。
一実施形態では、本明細書に開示する技術は、ユーザ機器(UE:user equipment)であって、
動作に際して、
登録要求を送信し、前記登録要求は、
・前記UEの第1の位置の通知(indication)、または、
・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻(time instant)を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含み、
登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信し、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、
送受信機と、
動作に際して、
・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定する回路と、
を備える、ユーザ機器を特徴とする。
一般的なまたは特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはそれらの任意の選択的な組み合わせとして実装され得ることに留意されたい。
開示する実施形態のさらなる利益および利点は、本明細書および図面から明らかになろう。利益および/または利点は、本明細書および図面の様々な実施形態および特徴によって個別に得ることができ、それら全てが、そのような利益および/または利点のうちの1つまたは複数を得るために提供される必要はない。
以下、添付の図および図面を参照して例示的な実施形態をより詳細に説明する。
3GPP NRシステムの例示的なアーキテクチャを示す図である。 NG-RANと5GCの間の機能分割を示す概略図である。 RRC接続セットアップ/再設定手順のシーケンス図である。 拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced mobile broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communications)、および超高信頼・低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communications)の使用シナリオを示す概略図である。 非ローミングシナリオの例示的な5Gシステムアーキテクチャを示すブロック図である。 登録手順を示す図である。 UE設定更新手順を示す図である。 NGセットアップ手順を示す図である。 RAN設定更新手順を示す図である。 登録エリア、トラッキングエリア、およびセルの間の関係を示す概略図である。 衛星およびNTNゲートウェイを含むリモート無線ユニットを介して端末との間の伝送が実行される非地上系ネットワーク(NTN:non-terrestrial network)のシナリオを示す図である。 スケジューリングデバイスとしてgNBを含む衛星を介して端末との間の伝送が実行される非地上系ネットワークのシナリオを示す図である。 1つのセル(PCI)の複数の衛星ビームへのマッピングを示す図である。 1つのセル(PCI)の単一の衛星ビームへのマッピングを示す図である。 NTNにおける地球移動セルシナリオを示す図である。 エフェメリスのパラメータを示す図である。 AMFシステム、基地局、およびユーザ機器(UE)を示すブロック図である。 ユーザ機器のRA位置決定回路(RA location determination circuitry)を示すブロック図である。 ユーザ機器のための通信方法のフローチャートである。 基地局のための通信方法のフローチャートである。 AMFのための通信方法のフローチャートである。 衛星ビームの方向および直径によるセルカバレッジエリアの通知を示す図である。 重なり合わない形状によるセルカバレッジエリアの通知を示す図である。 セル中心およびカバレッジ内距離(in-coverage distance)によるセルカバレッジエリアの通知を示す図である。 ある時刻でのセルエリアの結合体(union)としてのトラッキングエリアの定義を示す図である。 登録およびページングコールフローを示す図である。 時間間隔が関連付けられたセルのリストによるトラッキングエリアの通知を示す図である。 登録およびページングコールフローを示す図である。 制限されたセルエリアによる登録エリアの定義を示す図である。 登録およびページングコールフローを示す図である。
5G NRシステムアーキテクチャおよびプロトコルスタック
3GPPは、最大100GHzの周波数で動作する新しい無線アクセス技術(NR)の開発を含む、単に5Gと呼ばれる、第5世代セルラー技術の次期リリースに取り組んでいる。5G規格の最初のバージョンは2017年末に完成しており、これにより5G NR規格に準拠した試験およびスマートフォンの商用展開に進むことが可能になる。
とりわけ、全体的なシステムアーキテクチャは、NG無線アクセスユーザプレーン(SDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC、無線リソース制御(Radio Resource Control))プロトコル終端をUEに提供するgNB(gNodeB)を含むNG-RAN(次世代-無線アクセスネットワーク:Next Generation-Radio Access Network)を想定している。gNBは、Xnインターフェースによって相互接続される。gNBはまた、次世代(NG:Next Generation)インターフェースによってNGC(次世代コア:Next Generation Core)に接続され、より具体的にはNG-CインターフェースによってAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能:Access and Mobility Management Function)(たとえば、AMFを実行する特定のコアエンティティ)に接続され、また、NG-UインターフェースによってUPF(ユーザプレーン機能:User Plane Function)(たとえば、UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。NG-RANアーキテクチャを図1に示す(たとえば、非特許文献1のセクション4参照)。
NRのユーザプレーンプロトコルスタック(たとえば、非特許文献1のセクション4.4.1参照)は、PDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル:Packet Data Convergence Protocol、非特許文献1のセクション6.4参照)、RLC(無線リンク制御:Radio Link Control、非特許文献1のセクション6.3参照)、およびMAC(媒体アクセス制御:Medium Access Control、非特許文献1のセクション6.2参照)サブレイヤを含み、これらは、ネットワーク側のgNBで終端される。加えて、新しいアクセス層(AS:access stratum)サブレイヤ(SDAP、サービスデータ適応プロトコル:Service Data Adaptation Protocol)がPDCPの上に導入されている(たとえば、非特許文献1のサブクローズ6.5参照)。制御プレーンプロトコルスタックもNR用に定義されている(たとえば、非特許文献1のセクション4.4.2参照)。レイヤ2機能の概要は、非特許文献1のサブクローズ6に与えられている。PDCP、RLC、およびMACサブレイヤの機能は、それぞれ非特許文献1のセクション6.4、6.3、および6.2に列挙されている。RRCレイヤの機能は、非特許文献1のサブクローズ7に列挙されている。
たとえば、媒体アクセス制御レイヤは、論理チャネル多重化、ならびに様々なニューメロロジー(numerology)のハンドリングを含むスケジューリングおよびスケジューリング関連機能をハンドリングする。
物理レイヤ(PHY)は、たとえば、符号化、PHY HARQ処理、変調、マルチアンテナ処理、および適切な物理的な時間-周波数リソースへの信号のマッピングを担当する。これはまた、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピングをハンドリングする。物理レイヤは、サービスをトランスポートチャネルの形態でMACレイヤに提供する。物理チャネルは、特定のトランスポートチャネルの送信に使用される時間-周波数リソースのセットに対応し、各トランスポートチャネルは対応する物理チャネルにマッピングされる。たとえば、物理チャネルは、アップリンク用のPRACH(物理ランダムアクセスチャネル:Physical Random Access Channel)、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル:Physical Uplink Shared Channel)、およびPUCCH(物理アップリンク制御チャネル:Physical Uplink Control Channel)、ならびにダウンリンク用のPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル:Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル:Physical Downlink Control Channel)、およびPBCH(物理ブロードキャストチャネル:Physical Broadcast Channel)である。
NRのユースケース/展開シナリオには、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)が含まれ得、これらはデータ速度、レイテンシ、カバレッジの点で要件が多様である。たとえば、eMBBは、ピークデータ速度(ダウンリンクの場合は20Gbps、アップリンクの場合は10Gbps)と、IMT-Advancedによって提供されるデータ速度の3倍程度のユーザが体験するデータ速度とをサポートすることが期待されている。一方、URLLCの場合、超低遅延(ULおよびDLそれぞれで0.5msのユーザプレーンレイテンシ)および高信頼性(1ms以内に1~10-5)に関するより厳しい要件が課せられている。最後に、mMTCは、好ましくは、高い接続密度(都市環境では1,000,000デバイス/km)、過酷な環境での広いカバレッジ、および低コストデバイス用の極めて長寿命のバッテリー(15年)を必要とし得る。
そのため、あるユースケースに適したOFDMニューメロロジー(たとえば、サブキャリア間隔、OFDMシンボル持続時間、サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)持続時間、スケジューリング間隔あたりのシンボル数)は、他のユースケースではうまく機能しない場合がある。たとえば、低遅延サービスは、好ましくは、mMTCサービスよりも短いシンボル持続時間(ひいては、より大きいサブキャリア間隔)、および/またはスケジューリング間隔(別名、TTI)あたりのより少ないシンボル数を必要とし得る。さらに、チャネル遅延スプレッドが大きい展開シナリオでは、好ましくは、遅延スプレッドが短いシナリオよりも長いCP持続時間が必要になり得る。サブキャリア間隔は、同様のCPオーバーヘッドを維持するために、適宜最適化する必要がある。NRは、2つ以上の値のサブキャリア間隔をサポートし得る。それに対応して、15kHz、30kHz、60kHz、...のサブキャリア間隔が現在検討されている。シンボル持続時間Tおよびサブキャリア間隔Δfは、式Δf=1/Tによって直接関係する。LTEシステムの場合と同様に、「リソースエレメント」という用語は、1つのOFDM/SC-FDMAシンボルの長さにわたって1つのサブキャリアで構成される最小リソース単位を表すために使用され得る。
新しい無線システム5G-NRでは、ニューメロロジーおよびキャリアごとに、サブキャリアおよびOFDMシンボルのリソースグリッドがアップリンクおよびダウンリンクそれぞれについて定義されている。リソースグリッド内の各エレメントはリソースエレメントと呼ばれ、周波数領域の周波数インデックスと、時間領域のシンボル位置とに基づいて識別される(非特許文献2参照)。
NG-RANと5GCの間の5G NR機能分割
図2は、NG-RANと5GCとの間の機能分割を示している。NG-RANの論理ノードは、gNBまたはng-eNB(次世代eNB)である。5GCは、論理ノードAMF、UPF、およびSMFを有する。
具体的には、gNBおよびng-eNBは、以下の主な機能をホストする。
- 無線リソース管理のための機能、たとえば、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクおよびダウンリンク両方でのUEへのリソースの動的割り当て(スケジューリング)
- IPヘッダの圧縮、暗号化、およびデータの完全性保護
- UEによって提供された情報からAMFへのルーティングを決定できない場合の、UE接続時のAMFの選択
- UPF(複数可)へのユーザプレーンデータのルーティング
- AMFへの制御プレーン情報のルーティング
- 接続のセットアップおよび解放
- ページングメッセージのスケジューリングおよび送信
- (AMFまたはOAMから発信された)システムブロードキャスト情報のスケジューリングおよび送信
- モビリティおよびスケジューリングのための測定および測定報告の設定
- アップリンクでのトランスポートレベルのパケットマーキング
- セッション管理
- ネットワークスライシングのサポート
- QoSフロー管理およびデータ無線ベアラへのマッピング
- RRC_INACTIVE状態のUEのサポート
- NAS(非アクセス層:Non-access stratum)メッセージの配信機能
- 無線アクセスネットワーク共有
- デュアルコネクティビティ
- NRとE-UTRAとの間の緊密な連携
アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)は、以下の主な機能をホストする。
- 非アクセス層NASシグナリング終端
- NASシグナリングセキュリティ
- アクセス層ASセキュリティ管理
- 3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのコアネットワークCNノード間シグナリング
- アイドルモードのUEのリーチャビリティ(ページング再送の制御および実行を含む)
- 登録エリア管理
- システム内およびシステム間のモビリティのサポート
- アクセス認証
- ローミング権のチェックを含むアクセス認可
- モビリティ管理制御(サブスクリプションおよびポリシー)
- ネットワークスライシングのサポート
- セッション管理機能SMF(Session Management Function)の選択
さらに、ユーザプレーン機能UPFは、以下の主な機能をホストする。
- RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイント(該当する場合)
- データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント
- パケットルーティング&フォワーディング
- パケットの検査およびポリシールール施行のユーザプレーン部分
- トラフィック使用状況の報告
- データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類子(classifier)
- マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイント
- ユーザプレーンのQoSハンドリング、たとえば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DL速度強制
- アップリンクトラフィック検証(SDFからQoSフローへのマッピング)
- ダウンリンクパケットのバッファリングおよびダウンリンクデータ通知のトリガ
最後に、セッション管理機能SMFは、以下の主な機能をホストする。
- セッション管理
- UEのIPアドレスの割り当ておよび管理
- UP機能の選択および制御
- トラフィックを適切な宛先にルーティングするための、ユーザプレーン機能UPFでのトラフィックステアリングの設定
- ポリシー施行およびQoSの制御部分
- ダウンリンクデータ通知
RRC接続セットアップおよび再設定手順
図3は、NASパートに関してUEがRRC_IDLEからRRC_CONNECTEDに遷移するコンテキストでのUE、gNB、およびAMF(5GCエンティティ)間のいくつかのやりとりを示している(非特許文献1参照)。
RRCは、UEおよびgNBの設定に使用される上位レイヤのシグナリング(プロトコル)である。具体的には、この遷移には、AMFがUEコンテキストデータ(たとえば、PDUセッションコンテキスト、セキュリティキー、UE無線能力、およびUEセキュリティ能力などを含む)を準備し、初期コンテキストセットアップ要求を使用してこれをgNBに送信することが含まれる。次いで、gNBは、UEとのASセキュリティをアクティブ化し、これは、gNBがUEにSecurityModeCommandメッセージを送信し、UEがgNBにSecurityModeCompleteメッセージで応答することによって実行される。その後、gNBは、再設定を実行し、UEにRRCReconfigurationメッセージを送信し、それに応じてgNBがUEからRRCReconfigurationCompleteを受信することによって、シグナリング無線ベアラ2 SRB2(Signaling Radio Bearer 2)と、データ無線ベアラ(複数可)DRB(複数可)(Data Radio Bearer)とをセットアップする。シグナリングのみの接続の場合、SRB2およびDRBがセットアップされないので、RRCReconfigurationに関連するステップはスキップされる。最後に、gNBは、初期コンテキストセットアップ応答を用いてセットアップ手順が完了したことをAMFに知らせる。
このため、本開示では、動作に際して、gNodeBとの次世代(NG)接続を確立する制御回路と、動作に際して、NG接続を介して初期コンテキストセットアップメッセージをgNodeBに送信して、gNodeBとユーザ機器(UE)との間でシグナリング無線ベアラのセットアップを行わせる送信機と、を含む第5世代コア(5GC:5th Generation Core)のエンティティ(たとえば、AMF、SMFなど)を提供する。具体的には、gNodeBは、リソース割り当て設定情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを、シグナリング無線ベアラを介してUEに送信する。次いで、UEは、リソース割り当て設定に基づいてアップリンク送信またはダウンリンク受信を実行する。
2020年以降のIMTの使用シナリオ
図4は、5G NRのユースケースのいくつかを示している。第3世代パートナーシッププロジェクトの新しい無線(3GPP NR:3rd generation partnership project new radio)では、IMT-2020により多種多様なサービスおよびアプリケーションをサポートすることが想定されている3つのユースケースが検討されている。拡張モバイルブロードバンド(eMBB)のフェーズ1の仕様は確定されている。eMBBサポートをさらに拡張することに加えて、現在および将来の作業には、超高信頼・低遅延通信(URLLC)および大規模マシンタイプ通信の標準化が含まれるであろう。図4は、2020年以降のIMTで想定される使用シナリオのいくつかの例を示している(たとえば、非特許文献3の図2参照)。
URLLCのユースケースは、スループット、レイテンシ、および可用性などの能力に対する厳しい要件を有し、産業製造または生産プロセスのワイヤレス制御、遠隔医療手術、スマートグリッドでの配電自動化、輸送安全性などの将来の垂直応用(vertical applications)のためのイネーブラ(enabler)の1つとして想定されている。URLLCの超高信頼性は、非特許文献4で設定された要件を満たす技術を特定することによってサポートされる。リリース15のNR URLLCの場合、主要な要件には、UL(アップリンク)の場合は0.5ms、DL(ダウンリンク)の場合は0.5msの目標ユーザプレーンレイテンシが含まれる。パケットの1回の送信に関する一般的なURLLC要件は、1msのユーザプレーンレイテンシで32バイトのパケットサイズに対して1E-5のBLER(ブロック誤り率:block error rate)である。
物理レイヤの観点から、いくつかの考えられる方法で信頼性を改善することができる。信頼性を改善するための現在のスコープには、URLLC用の個別のCQIテーブルを定義すること、よりコンパクトなDCI(ダウンリンク制御情報)フォーマット、PDCCHの繰り返しなどが含まれる。しかしながら、(NR URLLCの主要な要件に関して)NRがより安定して発展するにつれて、超高信頼性を実現するためにこのスコープは広がり得る。リリース15でのNR URLLCの特定のユースケースには、拡張現実/仮想現実(AR/VR:Augmented Reality/Virtual Reality)、e-health、e-safety、およびミッションクリティカルなアプリケーションが含まれる。
また、NR URLLCの対象となる技術拡張は、レイテンシの改善および信頼性の改善を目的としている。レイテンシの改善のための技術拡張には、設定可能なニューメロロジー、柔軟なマッピングを使用した非スロットベースのスケジューリング、グラントフリー(設定されたグラント)アップリンク、データチャネルについてのスロットレベルの繰り返し、およびダウンリンクプリエンプションが含まれる。プリエンプションとは、リソースが既に割り当てられている送信が停止され、後で要求されたが、より低いレイテンシ要件/より高い優先度要件を有する他の送信に割り当て済みのリソースが使用されることを意味する。したがって、既にグラントされている送信は、後の送信によって横取り(pre-empt)される。プリエンプションは、特定のサービスタイプとは無関係に適用可能である。たとえば、サービスタイプA(URLLC)の送信は、サービスタイプB(eMBBなど)の送信によって横取りされ得る。信頼性の改善に関する技術拡張には、1E-5という目標BLERのための専用のCQI/MCSテーブルが含まれる。
mMTC(大規模マシンタイプ通信)のユースケースは、典型的には比較的少量の、遅延に敏感でないデータを送信する、非常に多数の接続されたデバイスによって特徴付けられる。デバイスは、安価であり、非常に長いバッテリー寿命を有する必要がある。NRの観点から、非常に狭い帯域幅パートを利用することは、UEの観点から電力を節約し、長いバッテリー寿命を実現するための1つの可能な解決策である。
上記のように、NRの信頼性のスコープはより広くなることが予想される。全ての場合に対する1つの主要な要件、特にURLLCおよびmMTCに必要なものは、高信頼性または超高信頼性である。無線の観点およびネットワークの観点から信頼性を改善するためにいくつかのメカニズムを考えることができる。一般に、信頼性の改善に役立ち得るいくつかの主要な潜在的なエリアがある。これらのエリアの中には、コンパクトな制御チャネル情報と、データ/制御チャネルの繰り返しと、周波数、時間、および/または空間領域に関する多様性とがある。これらのエリアは一般的に信頼性に適用可能であり、特定の通信シナリオによらない。
NR URLLCの場合、ファクトリーオートメーション、運輸業界、および配電を含む、ファクトリーオートメーション、運輸業界、および配電など、より厳しい要件を有するさらなるユースケースが特定されている。より厳しい要件は、ユースケースに応じて、より高い信頼性(最大で10-6のレベル)、より高い可用性、最大256バイトのパケットサイズ、周波数範囲に応じて値が1μsまたは数μsであり得る数μsのオーダーまでの時間同期、および0.5~1msのオーダーの短いレイテンシ、特に0.5msの目標ユーザプレーンレイテンシである。
また、NR URLLCの場合、物理レイヤの観点からのいくつかの技術拡張が特定されている。これらの中には、コンパクトなDCI、PDCCHの繰り返し、PDCCH監視の増強に関連するPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)の拡張がある。また、UCI(アップリンク制御情報:Uplink Control Information)の拡張は、拡張HARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat Request)およびCSIフィードバックの拡張に関連する。また、ミニスロットレベルのホッピングおよび再送/繰り返しの拡張に関連するPUSCHの拡張が特定されている。「ミニスロット」という用語は、スロット(14個のシンボルを含むスロット)よりも少ない数のシンボルを含む送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)を指す。
スロットベースのスケジューリングまたは割り当てでは、スロットは、スケジューリング割り当てのタイミングの粒度(TTI:transmission time interval)に対応する。一般的に、TTIは、スケジューリング割り当てのタイミングの粒度を決定する。1つのTTIは、所与の信号が物理レイヤにマッピングされる時間間隔である。たとえば、従来、TTI長は、14シンボル(スロットベースのスケジューリング)から2シンボル(非スロットベースのスケジューリング)まで変化し得る。ダウンリンク(DL:downlink)およびアップ(UL:uplink)リンク送信は、10サブフレーム(1msの持続時間)からなるフレーム(10msの持続時間)に編成されるように規定されている。スロットベースの送信では、サブフレームはさらにスロットに分割され、そのスロット数はニューメロロジー/サブキャリア間隔によって定義される。規定されている値は、サブキャリア間隔が15kHzの場合の1フレームあたり10スロット(1サブフレームあたり1スロット)から、サブキャリア間隔が120kHzの場合の1フレームあたり80スロット(1サブフレームあたり8スロット)に渡る。1スロットあたりのOFDMシンボル数は、通常の巡回プレフィックスの場合は14、拡張された巡回プレフィックスの場合は12である(非特許文献5のPhysical channels and modulation,2018-09のセクション4.1(general frame structure),4.2(Numerologies),4.3.1(frames and subframes)、および4.3.2(slots)を参照)。しかしながら、送信のための時間リソース割り当ては、非スロットベースでもよい。具体的には、非スロットベース割り当てのTTIは、スロットではなくミニスロットに対応し得る。すなわち、1つまたは複数のミニスロットが、要求されたデータ/制御シグナリングの送信に割り当てられ得る。非スロットベースの割り当てでは、最小のTTI長は、たとえば、1または2OFDMシンボルであり得る。
QoS制御
5GのQoS(サービス品質:Quality of Service)モデルは、QoSフローに基づいており、保証されたフロービットレートを必要とするQoSフロー(GBR:guaranteed bit rate QoSフロー)と、保証されたフロービットレートを必要としないQoSフロー(非GBR QoSフロー)との両方をサポートする。このため、NASレベルでは、QoSフローは、PDUセッションにおけるQoS差別化の最も細かい粒度である。QoSフローは、NG-Uインターフェースを介してカプセル化ヘッダで搬送されるQoSフローID(QFI:QoS flow ID)によってPDUセッション内で識別される。
UEごとに、5GCは、1つまたは複数のPDUセッションを確立する。UEごとに、NG-RANは、PDUセッションと共に少なくとも1つのデータ無線ベアラ(DRB)を確立し、そのPDUセッションのQoSフロー(複数可)用の追加のDRB(複数可)を、たとえば、図3を参照して上記で示したように、後で設定することができる(いつそうするかはNG-RAN次第である)。NG-RANは、異なるPDUセッションに属するパケットを異なるDRBにマッピングする。UEおよび5GCにおけるNASレベルのパケットフィルタは、ULおよびDLパケットをQoSフローに関連付け、UEおよびNG-RANにおけるASレベルのマッピングルールは、ULおよびDLのQoSフローをDRBに関連付ける。
図5は、5G NR非ローミング参照アーキテクチャを示している(非特許文献6のセクション4.23参照)。アプリケーション機能(AF:Application Function)、たとえば、図4に例示的に示した5Gサービスをホストする外部アプリケーションサーバは、3GPPコアネットワークとやりとりしてサービスを提供し、たとえば、トラフィックルーティングへのアプリケーションの影響、ネットワーク公開機能(NEF:Network Exposure Function)へのアクセス、またはQoS制御などのポリシー制御のためのポリシーフレームワーク(ポリシー制御機能PCF(Policy Control Function)参照)とのやりとりをサポートする。オペレータの配置に基づいて、オペレータによって信頼されていると見なされるアプリケーション機能は、関連するネットワーク機能と直接やりとりすることを許可されることができる。ネットワーク機能に直接アクセスすることがオペレータによって許可されていないアプリケーション機能は、NEFを介して外部公開フレームワークを使用して、関連するネットワーク機能とやりとりする。
図5は、5Gアーキテクチャのさらなる機能ユニット、すなわち、ネットワークスライス選択機能(NSSF:Network Slice Selection Function)、ネットワークリポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)、統合データ管理(UDM:Unified Data Management)、認証サーバ機能(AUSF:Authentication Server Function)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、およびデータネットワーク(DN:Data Network)、たとえば、オペレータサービス、インターネットアクセス、またはサードパーティサービスなどを示している。コアネットワーク機能およびアプリケーションサービスの全部または一部は、クラウドコンピューティング環境にデプロイされて実行され得る。
このため、本開示では、動作に際して、URLLC、eMMB、およびmMTCサービスのうちの少なくとも1つに関するQoS要件を含む要求を5GCの機能(たとえば、NEF、AMF、SMF、PCF、UPFなど)のうちの少なくとも1つに送信して、QoS要件に従ってgNodeBおよびUEの間の無線ベアラを含むPDUセッションを確立する送信機と、動作に際して、確立されたPDUセッションを使用してサービスを実行する制御回路と、を含むアプリケーションサーバ(たとえば、5GアーキテクチャのAF)を提供する。
端末は、LTEおよびNRでは、ユーザ機器(UE)と呼ばれる。これは、ユーザ機器の機能を有するワイヤレスフォン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、USB(ユニバーサルシリアルバス:Universal Serial Bus)スティックなどのモバイルデバイスまたは通信装置であり得る。しかしながら、モバイルデバイスという用語はこれに限定されず、一般に、中継器もこのようなモバイルデバイスの機能を有していてもよく、モバイルデバイスが中継器として機能してもよい。
基地局は、たとえば端末にサービスを提供するためのネットワークの一部を形成する、ネットワークノードまたはスケジューリングノードである。基地局は、端末にワイヤレスアクセスを提供するネットワークノードである。
図6~図9は、図3の例に対するAMFとUEおよびNG-RANノード(たとえば、gNB)とのやり取りのいくつかの追加の例を示している。
具体的には、図6は、登録手順を示しており、UEから登録要求がAMFに送信され、それに応答してAMFによって登録受諾メッセージが送信される。たとえば、UEは、初期登録、モビリティ登録更新、または定期的な登録更新などのために登録手順を開始する。
一方、AMFは、たとえばAMFがアクセスおよびモビリティ関連パラメータに関するUE設定を更新したい場合、図7に示すように、UE設定更新手順を開始し得る。図7に示すように、AMFは設定更新コマンドを送信し、これに対してUEは設定更新完了メッセージで応答する。
NG-RANノードとAMFとの間のNGセットアップ手順を図8に示す。具体的には、NG-RANノード(たとえば、gNB)は、NGセットアップ要求をAMFに送信し、AMFからNGセットアップ応答を受信する。NGセットアップ手順は、NG-RANノードおよびAMFがNGインターフェース上で正しく相互運用するために必要なアプリケーションレベルのデータ(たとえば、設定データ)を交換するために使用され得る。
さらに、NG-RANノードおよびAMFがNGインターフェース上で正しく相互運用するために必要なアプリケーションレベルの設定データを更新するために、RAN設定更新手順が使用され得る。図9に示すように、RAN設定更新手順は、NG-RANノードがRAN設定更新を送信することと、それに応答してRAN設定更新肯定応答を受信することと、を含み得る。
RRCの状態
NRを含むワイヤレス通信システムにおいて、デバイスまたは通信装置(たとえば、UE)は、トラフィックアクティビティに応じて異なる状態になることができる。NRでは、デバイスは、RRC_IDLE、RRC_CONNECTED、およびRRC_INACTIVEの3つのRRC状態のうちの1つになることができる。最初の2つのRRC状態、すなわち、RRC_IDLEおよびRRC_CONNECTEDは、LTEにおいて対応するものと同様であり、RRC_INACTIVEは、NRにおいて新しく導入されたものであり、元々のLTEの設計には存在しない。また、CN_IDLEおよびCN_CONNECTEDというコアネットワーク状態もあり、これらは、デバイスがコアネットワークとの接続を確立しているか否かに応じたものである。
RRC_IDLEでは、RRCコンテキスト、すなわち、デバイスとネットワークとの間の通信に必要なパラメータは、無線アクセスネットワークに存在せず、デバイスは特定のセルに属さない。コアネットワークの観点からは、デバイスはCN_IDLE状態にある。デバイスがバッテリー消費を低減するためにほとんどの時間をスリープするので、データ転送は行われない場合がある。ダウンリンクでは、アイドル状態にあるデバイスは、ネットワークからページングメッセージがある場合、それを受信するために周期的にウェイクアップする。モビリティは、デバイスによってセル再選択を通じてハンドリングされる。アップリンク同期は、維持されず、したがって、行われ得る唯一のアップリンク送信アクティビティは、ランダムアクセスであり、たとえば、接続状態へ移行することである。接続状態への移行の一環として、RRCコンテキストは、デバイスおよびネットワークの両方において確立される。
RRC_CONNECTEDでは、RRCコンテキストが確立され、デバイスと無線アクセスネットワークとの間の通信に必要な全てのパラメータは、両方のエンティティに知られる。コアネットワークの観点からは、デバイスは、CN_CONNECTED状態にある。デバイスが属するセルは既知であり、デバイスとネットワークとの間のシグナリングのために使用されるデバイスの識別情報であるセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI:Cell Radio-Network Temporary Identifier)が設定されている。接続状態はデバイスとの間のデータ転送を目的としているが、デバイスの消費電力を低減するために不連続受信(DRX:discontinuous reception)を設定することができる。接続状態においてgNBにはRRCコンテキストが確立されているので、DRXを離れてデータの送受信を開始することは、それに関連するシグナリングによる接続セットアップが不要のため、比較的高速である。モビリティは、無線アクセスネットワークによって管理され、すなわち、デバイスは、近傍セルの測定値をネットワークに提供し、ネットワークは、デバイスに、関連する場合にハンドオーバを実行するように指令を出す。アップリンクのタイムアライメントは、存在する場合としない場合とがあるが、データ送信が行われるためにランダムアクセスを使用して確立され、維持される必要がある。
LTEでは、アイドル状態および接続状態のみがサポートされる。実際の一般的なケースは、デバイスの電力消費を低減するために、アイドル状態をプライマリスリープ状態として使用することである。しかしながら、多くのスマートフォンアプリケーションにおいて小さなパケットの頻繁な送信は一般的であるので、結果として、コアネットワークにおいてアイドルからアクティブへの相当量の移行が生じる。これらの移行は、シグナリング負荷および関連する遅延の点で犠牲を伴う。したがって、シグナリング負荷を低減し、一般的には遅延を低減するために、NRでは第3の状態であるRRC_INACTIVE状態が定義されている。
RRC_INACTIVEでは、RRCコンテキストは、デバイスとgNBとの両方で保持される。コアネットワーク接続も維持され、すなわち、デバイスは、コアネットワークの観点からはCN_CONNECTEDにある。したがって、データ転送のための接続状態への移行は高速である。コアネットワークのシグナリングは不要である。RRCコンテキストは既にネットワーク内の適所にあり、無線アクセスネットワーク内でアイドルからアクティブへの移行をハンドリングすることができる。同時に、デバイスは、アイドル状態と同様の方法でスリープすることが可能であり、モビリティは、セル再選択を通じて、すなわち、ネットワークの関与なしにハンドリングされる。したがって、通信装置またはデバイスのモビリティは、ネットワーク制御ではなくデバイス制御であり、通信装置は、ランダムアクセスを介してネットワークに接触することが可能である。したがって、RRC_INACTIVEは、アイドル状態と接続状態の混合とみなすことができる(詳細については、非特許文献7のセクション6.5.1~6.5.3参照)。
5G NRでのページング手順
現在標準化されているバージョンに準拠した、PDCCH監視を含む5G NRにおけるページング機能の例示的な実装を、以下に簡略化した省略形で説明する。
5G NRには2つの異なるページング手順があり、RANベースのページング手順(たとえば、RANベースの通知エリアに基づく)、およびコアネットワークベースのページング手順(たとえば、非特許文献1、非特許文献8、および非特許文献9を参照すべきであり、これらはそのいくつかのセクションでRANページングおよびCNページングに言及しており、たとえば、非特許文献1のセクション9.2.5「ページング」などである)である。
ページングにより、ネットワークは、ページングメッセージを介してRRC_IDLEおよびRRC_INACTIVE状態のUEに到達し、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、およびRRC_CONNECTED状態のUEに、ショートメッセージを介して、システム情報変更および公開警告情報(たとえば、ETWS/CMAS、地震および津波警報システム/商用モバイルアラートシステム(Earthquake and Tsunami Warning System/Commercial Mobile Alert System))通知を通知することが可能になる。ページングメッセージおよびショートメッセージの両方が、UEによって監視されるPDCCH上のP-RNTIでアドレス指定される。しかしながら、実際のページングメッセージ(たとえば、ページングレコードを含む)は、その後(PDCCHによって示されるように)PCCHで送信されるが、ショートメッセージは、PDCCHを介して直接送信することができる。
RRC_IDLEでは、UEは、CNによって開始されるページングについてページングチャネルを監視するが、RRC_INACTIVEでは、UEは、RANによって開始されるページングについてもページングチャネルを監視する。ただし、UEは、ページングチャネルを継続的に監視する必要はなく、ページングDRXが定義されており、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEのUEは、DRXサイクルあたり1つのページングオケージョン(PO:Paging Occasion)中にのみページングチャネルを監視すればよい(非特許文献10、たとえば、セクション6.1および7.1参照)。ページングDRXサイクルは、ネットワークによって設定される。
CNによって開始されるページングおよびRANによって開始されるページングでのUEのPOは、同じUE IDに基づいているので、両方のPOが重複する。DRXサイクル内の異なるPOの数は、システム情報を介して設定可能であり、ネットワークは、IDに基づいてUEをそれらのPOに分配し得る。POは、PDCCH監視オケージョンのセットであり、ページングDCIを送信できる複数のタイムスロット(たとえば、サブフレームまたはOFDMシンボル)からなることができる。1つのページングフレーム(PF:Paging Frame)は、1つの無線フレームであり、1つまたは複数のPO(複数可)あるいはPOの開始ポイントを含み得る。
RRC_CONNECTEDの場合、UEは、システム情報でシグナリングされたPOにおいて、システム情報(SI:System Information)変更通知および/またはPWS(公衆警報システム:Public Warning System)通知についてページングチャネルを監視する。帯域幅適応(BA:Bandwidth Adaptation)の場合(非特許文献1のセクション6.10参照)、RRC_CONNECTEDのUEは、共通サーチスペースが設定されたアクティブなBWP上のページングチャネルのみを監視する。
UEがページングメッセージを受信した場合、PDCCH監視は、UEによって停止することができる。ページングの原因に応じて、UEは、たとえば、システム情報を取得するか、または基地局とのRRC接続を確立して、ネットワークからのトラフィック/命令を受信することなどを継続し得る。
トラッキングエリアおよびトラッキングエリアコード
UEの位置は典型的にはセルレベルで知られているので、典型的には、AMF/MME(モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity))によって制御され得るいわゆるトラッキングエリア(TA:tracking area)内の複数のセルにわたってページングメッセージが送信される。
近傍のgNBのグループがTAとして定義され得る。この定義は、たとえば、ネットワークの初期展開時に実行され得、各gNBにそのTAが設定され得る。トラッキングエリアコード(TAC:tracking area code)は、各TAに割り当てられる固有のコードである。
ネットワークは、特定のUEがどのTA内に位置しているかを調べるためにRRC_IDLEのUEに関する更新された位置情報を有している必要があるので、UEは、TA間を移動するたびにトラッキングエリア更新(TAU:tracking area update)メッセージを送信することによって、現在の位置をネットワークに通知し得る。
この目的のために、UEがネットワークに接続するときに、UEが位置しているとネットワークが考えるTAを示すリストが取得される。上記リストで示されるTA内で移動する場合、TAU手順を実行する必要はない。しかしながら、UEが上記リストによって示されていないTAへと移動する場合、TAU手順が開始される。
さらに、RRC_IDLEのUEは、UEが同じTA内にとどまっている場合でも、規則的に定期的な方法でTAUメッセージを送信し得る。TAUメッセージを規則的に提供することにより、UEがまだ利用可能であり、データを受信し得ることがネットワークに通知され得る。
セルに関連付けられたトラッキングエリアコードは、それぞれのgNBによってシステム情報でブロードキャストされ得る。
登録エリア
上述のように、UEがアイドル状態の場合にUEを効率的にページングするために、トラッキングエリア(TA)を使用してコアネットワークレベルで(たとえばAMFによって)UEモビリティをトラッキングする。各UEには、(たとえば、上述のTAリストとして)TAI(トラッキングエリア識別子(tracking area identifier))のリストを含む登録エリア(RA:Registration Area)がコアネットワークによって割り当てられる。一般に、登録エリアは、UE固有であり、同様の場所であってもUEによって異なり得る(たとえば、負荷分散のため)。
コアネットワークは、UEをページングする必要がある場合(たとえば、UEに送信すべきダウンリンクデータがある場合)、1つまたは複数のgNBにページングメッセージを送信し、1つまたは複数のgNBは、登録エリアに属する全てのセルでUEのページングを実行する。
登録エリア、トラッキングエリア、およびセルの関係を図10に示し、トラッキングエリアTAI1およびTAI2の両方は複数のセルを含む。たとえば、UEに割り当てられた登録エリアは、登録エリア={TAI1、TAI2}であり得る。この例では、gNBは、単一のセルにサービス提供する。しかしながら、本開示は、gNB(または基地局)とセルとの間の特定の関係に限定されず、gNBは、複数のセルにもサービス提供し得る。
UEは、RAによって定義されたエリア外のセルに移動する場合、ネットワークにアクセスしてモビリティ登録更新手順を実行する必要がある。モビリティ更新手順において、図6に示す登録手順が使用され得る場合、UEは、登録要求メッセージを介してTAIをネットワークに報告する。次いで、コアネットワークは、新しいTAIを含む新しいTAIリストを登録受諾メッセージでUEに提供する。このようにして、UEに新しい登録エリアが割り当てられる。
したがって、新しいセルに移動する場合、UEは、自身が同じRA内に存在するか否かを判定する必要がある。自身がまだ同じRA内に存在するか否かを知るために、UEは、セルに関連付けられたTACを考慮する。各セルは、それに関連付けられたTAC(そのセルが属するTAのトラッキングエリアコード)およびPLMN ID(パブリックランドモバイルネットワーク識別情報(public land mobile network identity))をシステム情報(たとえば、SIB1、すなわち、システム情報ブロック1(system information block 1))でブロードキャストする。UEが新しいセルを訪問するかまたは新しいセルにキャンプする場合、UEは、システム情報を読み取って、TACをPLMN IDとカスケード接続するか、またはTACをPLMN IDに付加することによって(TAI=PLMN ID+TAC)、TAIを導出する。次いで、UEは、導出したTAIをRA内のTAIのリストと比較する。ここで、セルへの「キャンプ」は、ページングの監視を開始すること、セルからのSIBを読み取ること、およびセルからのRSを使用して測定を実行することのうちの少なくとも1つを含む。
非地上系ネットワーク(NTN)
3GPPでは、非地上系ネットワーク(NTN)におけるNRベースの動作が研究および説明されている(たとえば、非特許文献11および非特許文献12を参照)。
広いサービスカバレッジ能力と、物理的攻撃および自然災害に対する宇宙船/航空機の軽減された脆弱性とのおかげで、NTNは、地上系NRネットワークではカバーできず(たとえば、孤立したエリアもしくは遠隔地、航空機内または船舶)、また、サービスが提供されていない(たとえば、郊外および農村部)サービス未提供エリアへのNRサービスの導入を促進し得る。さらに、NTNは、移動するプラットフォーム上の乗客にサービスの継続性を提供したり、特に重要な通信のためにどこでもサービスを利用できるようにしたりすることで、NRサービスの信頼性を強化し得る。
利点は、単独で動作する非地上系ネットワーク、または統合された地上系および非地上系ネットワークのいずれかに関連し、これは、カバレッジ、ユーザ帯域幅、システム容量、サービスの信頼性または可用性に影響を与え得る。
非地上系ネットワークとは、たとえば、衛星に搭載されたRFリソースを使用するネットワークまたはネットワークのセグメントを指す。NTNは、典型的には以下のシステム要素、すなわち、3GPP UEを指すかまたは衛星が3GPP UEに直接サービス提供しない場合には衛星システムに特有の端末を指し得るNTN端末、ユーザ機器と宇宙/空中プラットフォームとの間の無線リンクを指すサービスリンク、ペイロードを搭載する空中プラットフォーム、宇宙/空中プラットフォームをコアネットワークに接続するゲートウェイ、ゲートウェイと宇宙/空中プラットフォームとの間の無線リンクを指すフィーダリンクを特徴とする。
図11は、衛星およびNTNゲートウェイを含むリモート無線ユニットを介して端末(UE)との間の伝送が実行される非地上系ネットワークのシナリオを示す。gNBは、スケジューリングデバイスとしてゲートウェイに配置される。衛星ペイロードは、アップリンクおよびダウンリンクの両方の方向で周波数変換および無線周波数増幅器を実装する。したがって、衛星は、フィーダリンク(NTNゲートウェイと衛星との間)からサービスリンク(衛星とUEとの間)まで、およびその逆で、NR無線インターフェースをリピートする。この構成の衛星は、透過型衛星(transparent satellite)と呼ばれている。
図12は、スケジューリングデバイスとしてgNBを含む衛星を介して端末(UE)との間の伝送が実行される非地上系ネットワークのシナリオを示す。この構成の衛星は、再生型衛星(regenerative satellite)と呼ばれている。
NTNには、衛星およびUAS(無人航空システム(Unmanned Aerial System))プラットフォームを含む様々な種類のプラットフォームが存在し得、その例を表1にリスト化する(非特許文献12の対応する表4.1-1であり、非特許文献12のセクション4.1のNon-Terrestrial Networks overviewも参照)。
Figure 2023536968000002
所与の地球の点に対して位置を固定に保たないLEO、MEO、およびHEO衛星の場合、セルもしくはPCI(物理セルID(Physical Cell ID))またはNRワイヤレスシステムのSSB(同期信号ブロック(Synchronization Signal Block))ビームに対応する衛星ビームが地球上で移動し得る。
衛星ビーム、NRセル、およびNR SSBビームの間のマッピングに関して、異なる展開オプション、たとえば、図13および図14に示すオプションaおよびbが考えられ得る。図13に示す展開オプションaによれば、1つのセル(PCIに対応)は複数の衛星ビームを有し(たとえば、複数の衛星ビームに対して同じPCI)、図14に示す展開オプションbによれば、1つのセルが1つの衛星ビームに対応する(衛星ビームごとに1つのPCIが存在する)。
衛星ビームは、1つまたは複数のSSBビームからなることができる。たとえば、1つの衛星ビームを1つのSSBビームにマッピングすることができ、たとえば、衛星ビームとSSBビームとの間に1対1の対応関係がある。ここでは、NR同期信号ブロックを送信するために使用されるビームをSSBビームと呼んでいる。1つのNRセル(PCI)は、最大L個のSSBビームを有することができ、ここで、Lは帯域に応じて4、8、または64とすることができる。SSBビームは、NRでのビーム管理用の参照ビームとして使用することができる。
地球上で継続的に移動するセルを提供するNTNシナリオ(たとえば、LEO、MEO、またはHEOベースのNTN)を地球移動セルシナリオと呼ぶ。地球移動セルシナリオを図15に示す。地球上での継続的なセルの移動は、衛星ビームがNTNプラットフォームに対して固定されている運用によるものである。そのため、上述の展開オプションaおよびbに従っていくつかの衛星ビームまたは1つの衛星ビームに対応し得るセルのフットプリントは、NTNプラットフォーム(たとえば、図15に示すLEO衛星)の移動に伴って地表でスライドする。
衛星の周回軌道(orbital trajectories)に関する情報は、エフェメリスデータ(または「衛星エフェメリスデータ」)に含まれている。エフェメリスデータの様々な可能な表現が存在し、1つの可能性は、たとえば、長半径、離心率、傾斜角、昇交点の赤経、近点引数、基準時点での平均近点角、および元期などの軌道パラメータを使用することである。最初の5つのパラメータは、軌道面を決定することができ(軌道面パラメータ)、他の2つのパラメータは、ある時刻の正確な衛星の位置を決定するために使用される(衛星レベルパラメータ)。軌道面パラメータおよび衛星レベルパラメータを表2にリスト化し、図16に示す(非特許文献12のセクション7.3.6.1のRepresentation of Complete Ephemeris Dataも参照)。他の可能なオプションは、衛星位置の座標(x,y,z)、速度ベクトル(vx,vy,vz)、および基準時点を提供することである。
Figure 2023536968000003
したがって、エフェメリスデータの表現は、7つのパラメータ(たとえば、倍精度浮動小数点数)および場合によってはいくらかのオーバーヘッドを必要とし得る。NTNシステムでは、いくつかの衛星が共通の軌道面を共有し得る。そのような場合、データ量を減らすために、一部のエフェメリスデータは、単一の衛星ではなく軌道面に関して提供され得る。軌道面ごとのエフェメリスデータは、UEまたはUEの加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)に記憶され得る。
しかしながら、多くの衛星を有するネットワークの場合、エフェメリスデータのサイズはかなり大きくなり得る。したがって、エフェメリスデータを記憶するのではなく、エフェメリスデータは少なくとも部分的にgNBから送信され得る。
たとえば、UEにサービス提供し得る全ての衛星の衛星レベルの軌道パラメータは、UEまたはSIMに記憶され得、各衛星のエフェメリスデータは、衛星IDまたはインデックスにリンクされる。次いで、サービス提供衛星の衛星IDまたはインデックスがシステム情報でブロードキャストされ得、その結果、UEは対応するエフェメリスデータをUEのSIMまたはストレージで見つけることができる。
あるいは、サービス提供衛星の衛星レベルの軌道パラメータがシステム情報でブロードキャストされ得、UEはサービス提供衛星の位置座標を導出する。近傍の衛星のエフェメリスデータを、システム情報または専用のRRCシグナリングを介してUEに提供することもできる。ベースライン軌道面パラメータがUEまたはSIMにプロビジョニングされている場合、基準時点での平均近点角をブロードキャストするだけで十分であり得、元期をUEにブロードキャストする必要があるので、オーバーヘッドを削減することができる。
図15を参照して上述したように、地球移動セルシナリオは、地球上で継続的に移動するセルを提供するNTNシナリオである。これは、衛星ビームがNTNプラットフォームに対して固定されている運用によるものである。そのため、衛星ビームのフットプリントは、NTNプラットフォーム(たとえば、LEO衛星)の移動に伴って地表でスライドする。
上記でも述べたように、セルとトラッキングエリアとの間には関連付けがある。しかしながら、地球移動セルシナリオにおいて、セルによってブロードキャストされるTACが変化しない場合、これはセルが移動するにつれてTAが地上をスウィープ(sweep)することを意味する。そのような移動するトラッキングエリアの場合、静止しているUEであっても頻繁な登録更新を実行し続ける必要があり、これにより追加のオーバーヘッドおよび電力消費が発生する。
これらの理由から、移動するトラッキングエリアの代わりに、NTN用に固定のトラッキングエリアが考えられ得る。したがって、トラッキングエリアは、地球上の固定の地理的場所に対応する。移動するセルの場合、固定のTAは、以下の2つの方法で実現することができる。1つのアプローチによれば、(移動する)セルによってブロードキャストされるTACは、そのセルが異なる地理的エリアをカバーすると変化する。もう1つのアプローチによれば、TACは、ブロードキャストされず、UEは、登録エリアを他の方法で、たとえば自身の位置情報から導出する。
セルとトラッキングエリアとの間のマッピングに関して、「ハードスイッチ」および「ソフトスイッチ」のオプションが考えられ得る。ハードスイッチとは、1つのセルがPLMNごとに1つのTACのみをブロードキャストすることを意味する。セルの新しいTACが古いTACに置き換わるときに、TA間の境界エリアで多少の変動が生じ得る。一方、「ソフトスイッチ」のオプションでは、1つのセルがPLMNごとに2つ以上のTACをブロードキャストすることができる。セルは、新しいTACを古いものに加えてシステム情報に追加し、少し後に古いものを削除する。しかしながら、より多くのTACをシグナリングすることによって、オーバーヘッドが増加し得る(ハードスイッチおよびソフトスイッチについては、非特許文献12のセクション7.3.1.3.1も参照)。
以下では、位置ベースのTA決定に関するいくつかの詳細を説明する。具体的には、地球をTAに対応する複数の地理的エリアに分割することが考えられ得る。地理的エリアとそれに関連付けられたTAC値との間のマッピングルールがさらに、UEおよびネットワークの両方で保持され得る。
たとえば、初期登録中に、UEは、自身の位置情報およびマッピングルールに基づいてTACを導出し、次いで導出したTACとブロードキャストされたPLMN IDとからTAIを形成する。次いで、UEは、登録要求メッセージを介してTAIをAMFに報告する。次いで、AMFは、登録受諾メッセージを介して報告されたTAIを含むTAIリストをUEに提供する。
UEが新しい地理的エリアに移動する場合、UEは、自身の位置情報およびマッピングルールに基づいてTACを導出し、次いでTACおよびブロードキャストされたPLMN IDからTAIを形成する。形成されたTAIがTAIリストにない場合、モビリティ登録更新手順がトリガされる。このとき、UEは、登録要求メッセージを介してTAIをAMFに報告する。AMFは、登録受諾メッセージを介して、報告されたTAIを含むTAIリストをUEに提供する。次いで、UEは、古いTAIリストを、報告されたTAIを含む新しいものに置き換える(非特許文献12のセクション7.3.1.3.2も参照)。
上述のTA決定メカニズムに関して、地理的エリアとTACとの間のマッピングルールがどのようにしてUEで利用可能になるかは一般的に不明確である。さらに、特定の例として、セルの選択または再選択が無線信号強度に基づき、TACがブロードキャストされない場合、たとえば測位機能が利用不可能な場合などに、UEがまだRA内に存在することをどのように判定するかは不明確である。
さらに、移動するセルが理由で、セルと登録エリアとの間に固定の関係がない。コアネットワークがUEをページングする必要がある場合、AMFがページングメッセージを配信するgNB(複数可)を選択し、gNBがUEをページングするセル(複数可)を選択するために、どのような情報が必要とされ、そのような情報がどのように取得されるかは不明確である。
本開示は、非地上系ネットワークのためのトラッキングエリアの決定およびページングのハンドリングを対象とする。
本開示では、UEおよび基地局などのスケジューリングノードならびに対応する方法について説明し、これらは3GPP NRなどの5G移動通信システム用を想定した新しい無線アクセス技術のためのものであるが、LTE移動通信システムでも使用され得る。
したがって、通信装置(またはユーザ端末もしくは通信端末)は、UE(ユーザ機器)と呼ばれ、基地局などのスケジューリングノードは、gNodeB(gNB)に対応し得る。
また、以下で使用する手順、エンティティ、レイヤなどの用語の一部は、LTE/LTE-Aシステム、または現在の3GPP 5G標準化で使用されている用語と密接に関連しているが、次の3GPP 5G通信システムの新しい無線(NR)アクセス技術のコンテキストで使用される特定の用語は、まだ完全には決定されていないか、最終的に変更され得る。このため、実施形態の機能に影響を与えることなく、用語は将来変更され得る。したがって、当業者は、実施形態およびそれらの保護の範囲が、より新しいまたは最終的に合意される用語がないために、本明細書で例示的に使用した特定の用語に限定されるべきではないということを認識する。
UEなどの通信装置またはデバイス、およびスケジューリングノードまたは基地局は、送受信機および処理回路などの回路を含み得る。転じて、送受信機は、受信機および送信機を含み得、および/またはこれらとして機能し得る。処理回路は、1つまたは複数のプロセッサあるいは任意のLSI(大規模集積回路:Large Scale integration)などの1つまたは複数のハードウェアであり得る。送受信機と処理回路との間には入力/出力点(またはノード)があり、これを介して、処理回路は、動作に際して、送受信機を制御し、すなわち、受信機および/または送信機を制御し、受信/送信データを交換することができる。送受信機は、送信機および受信機として、1つまたは複数のアンテナ、増幅器、RF変調器/復調器などを含むRF(無線周波数:radio frequency)フロントを含み得る。処理回路は、たとえば、処理回路によって提供されたユーザデータおよび制御データを送信し、ならびに/あるいは処理回路によってさらに処理されるユーザデータおよび制御データを受信するように送受信機を制御するなどの制御タスクを実施し得る。処理回路は、たとえば、判定(determining)、決定(deciding)、計算、測定などの他の処理の実行も担当し得る。送信機は、送信処理およびそれに関連する他の処理の実行を担当し得る。受信機は、受信処理およびそれに関連する他の処理、たとえば、チャネルの監視などの実行を担当し得る。
UEおよび基地局などの通信装置、ならびにAMFシステムなどのコアネットワークエンティティは回路を含み得、これは処理回路ならびに制御回路を含み得る。
ユーザ機器(UE)1770を提供する。図17に示すように、UEは、送受信機1780を備え、送受信機1780は、動作に際して、登録要求を送信する。登録要求(または「登録要求メッセージ」)は、
・UEの第1の位置の通知、または、
・UEが訪問した最後のセルのセルID、およびUEが最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含む。
UE1770の送受信機1780(または「UE送受信機」)は、登録エリア(RA)の通知を含む登録受諾メッセージを受信し、登録エリアは、UEの第1の位置を含む。
UE1770は、回路1790(または「UE回路」)をさらに備え、回路1790は、動作に際して、第2の位置においてUEが登録エリア内に位置しているか否かを判定する。UEが登録エリア内に存在するか否かに関する判定は、以下のうちの少なくとも1つに基づいて行われる。
・複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリスト、複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知、複数の地球移動セルのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータ、ならびにUEの第2の位置の測定値。複数の地球移動セルのリストおよび第2の時刻の通知は、登録エリアの通知に含まれる。または、
・セルIDのリスト、複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知、およびUEの第2の位置を含み、最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルID。セルIDのリストおよび時間間隔の通知は、登録エリアの通知に含まれる。または、
・第2の位置の測定値、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピング、ならびに登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリスト。マッピングは、ストレージから読み取られ、1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、登録エリアの通知に含まれる。
ユーザ機器1770は、ワイヤレス通信システムの移動装置、通信装置、または移動端末である。
たとえば、UE回路1790は、RA位置決定回路1795を含み得る。例示的なRA位置決定回路1795を図18に示し、これは、RA決定回路(RA determination circuitry)1896およびRA判断回路(RA decision circuitry)1897を含む。
基地局1740をさらに提供し、同じく図17に示す。基地局1740は、インターフェース1755(「基地局インターフェース」ともいう)を備え、インターフェース1755は、動作に際して、UEをページングするためのページング要求を受信する。ページング要求は、登録エリアの通知を含む。基地局は、回路1760(「基地局回路」)をさらに備え、回路1760は、動作に際して、
・第1の複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、第1の複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータとに基づいて(第1の複数の地球移動セルのリストおよび時刻の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・セルIDのリストと、第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて(セルIDのリストおよび時間間隔の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて(マッピングは、ストレージから読み取られ、1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、登録エリアの通知に含まれる)、
第2の複数の地球移動セルを決定する。第2の複数の地球移動セルは、登録エリアに現在マッピングされている複数のセルである。基地局1740は、動作に際して、第2の複数のセル内でUEをページングするためのページングメッセージを送信する送受信機1750をさらに備える。
たとえば、基地局回路1760は、RA決定回路1765を含む。
基地局1740は、非地上系ネットワークが実装される3GPP NRのgNBなどのワイヤレス通信システムのスケジューリングノードまたはスケジューリング装置である。したがって、地球移動セルは、衛星(たとえば、LEO)または飛行船もしくは気球などの他の非地上系プラットフォームによってサービス提供される。たとえば、通信システムは、NR-NTN通信システムである。通信システムは、地球移動セルを、単独で、またはたとえば地上基地局によって生成される固定セルと組み合わせて、もしくはこれを補って、含み得る。UE1770および基地局1740は、ワイヤレスチャネルを介して通信する。本開示は、基地局と衛星との間の特定の関係に限定されず、図11および図12に示す再生型衛星および透過型衛星の両方、または再生型および透過型の両方の衛星を実装する通信システムが可能である。
さらに、基地局は、インターフェース1755を介して、AMFなどのコアネットワークエンティティまたはシステムと通信する。
上記の基地局の説明において、「第1の複数のセル」とは、第1の複数のセルが登録エリアを構成する時間(時刻または時間間隔)に関する情報と関連付けて登録エリアを定義する地球移動セルを指す。一方、「第2の複数のセル」は、UEがページングされるセルである。さらに説明するように、第2の複数のセルは、第1の複数のセルに基づいて決定される。
基地局は、1つのセルまたは2以上の数のセルにサービス提供し得る。また、登録エリアは、基地局1740によってサービス提供されるセルの数よりも大きくなり得る。したがって、UEをページングするために基地局によって決定される「第2の複数のセル」は、登録エリア全体または登録エリアのサブエリアをカバーし得る。
同じく図17に示すように、AMF(アクセスモビリティおよび管理機能)システム1710を開示する。AMFシステム1710は、インターフェース1720(「AMFインターフェース」)および回路1730(AMF回路)を備える。AMFインターフェース1720は、動作に際して、UEの登録要求を受信し、登録要求は、
・UEの第1の位置の通知、または、
・UEが訪問した最後のセルのセルID、およびUEが最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
を含む。
AMF回路1730は、UEの第1の位置を含む登録エリアの通知を生成する。登録エリアの通知は、
・複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み(登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される)、または、
・セルIDのリストと、複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
・登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む(1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、マッピングはストレージから読み取られる)。
AMFインターフェース1720は、動作に際して、登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを送信する。
AMFシステム1710は、第5世代コアなどのコアネットワークのAMFエンティティである。たとえば、AMFシステムは、サーバとして、もしくはさらなるコアネットワークエンティティをホストするサーバ内で実装され得、または複数のノード間で分散され得る。
AMFシステム1710および基地局1740は、インターフェース1720および1755を介して通信を実行する。たとえば、インターフェース1720および1755はNGインターフェースを形成する。AMFシステム1710および基地局1740は、インターフェース1720および1755を介して有線接続(光ファイバケーブルを含み得る)または無線接続(再生型衛星のシナリオなど)によって通信を実行し得る。基地局インターフェース1755は、基地局送受信機1750に含まれ得、または基地局送受信機1750とは別個であり得る。
たとえば、図17に示すように、AMF回路1730は、RA決定回路1735を含む。
上述のように、UE1770およびAMF1710は、登録要求メッセージおよび登録受諾メッセージを交換する。この交換は、基地局1740を介して実行され得、基地局1740は、登録手順のこれらの制御メッセージを転送し得る。このとき、基地局送受信機1750は、動作に際して、UEから登録要求メッセージを受信し、登録受諾メッセージをUEに送信し得る。同様に、基地局インターフェース1755は、登録要求メッセージをAMFに送信し、AMFから登録受諾メッセージを受信し得る。
上述のユーザ機器に対応して、ユーザ機器(UE)のための通信方法を提供する。図19に示すように、この方法は、登録要求を送信するステップS1910を含み、登録要求は、
・UEの第1の位置の通知、または、
・UEが訪問した最後のセルのセルID、およびUEが最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含む。
この方法は、登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信するステップS1920を含み、登録エリアは、UEの第1の位置を含む。また、この方法は、判定するステップS1930を含み、判定するステップS1930は、
・複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、複数の地球移動セルのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータと、UEの第2の位置の測定値とに基づいて(複数の地球移動セルのリストおよび第2の時刻の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・セルIDのリストと、複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知と、UEの第2の位置を含み、最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて(セルIDのリストおよび時間間隔の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・第2の位置の測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて(マッピングは、ストレージから読み取られ、1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、登録エリアの通知に含まれる)、
第2の位置においてUEが登録エリア内に位置しているか否かを判定する。
上述の基地局に対応して、基地局のための通信方法をさらに開示する。図20に示すこの方法は、登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求を受信するステップS2010を含む。この方法は、決定するステップS2020をさらに含み、決定するステップS2020は、
・第1の複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、第1の複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータとに基づいて(第1の複数の地球移動セルのリストおよび時刻の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・セルIDのリストと、第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて(セルIDのリストおよび時間間隔の通知は、登録エリアの通知に含まれる)、または、
・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて(マッピングは、ストレージから読み取られ、1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、登録エリアの通知に含まれる)、
登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定する。この方法は、第2の複数のセル内でUEをページングするためのページングメッセージを送信するステップS2030をさらに含む。
また、上記で開示したAMFシステムに対応して、AMFシステムのための通信方法を提供する。図21に示すように、AMFシステムのためのこの方法は、ユーザ機器(UE)の登録要求を受信するステップS2110を含み、登録要求は、
・UEの第1の位置の通知、または、
・UEが訪問した最後のセルのセルID、およびUEが最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
を含む。
AMFシステムのためのこの方法は、UEの第1の位置を含む登録エリアの通知を生成することを含む。登録エリアの通知は、
・複数の地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、複数の地球移動セルが登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み(登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的なセルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される)、または、
・セルIDのリストと、複数の地球移動セルまたはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
・登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む(1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、マッピングは、ストレージから読み取られる)。
さらに、AMFのためのこの方法は、登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを送信することを含む。
本開示において、文脈上別段の指示がない限り、いかなる説明および例も、UE、基地局、およびAMFシステムのそれぞれに適用可能であると解釈されるものとし、装置および方法の両方に適用されるものとする。
TACと地理的エリアとの記憶されたマッピング
いくつかの実施形態では、TACと地理的エリアとの間のマッピングが固定の関係として事前に定義され、UEのメモリにインストールされる。メモリは、メモリデバイス、SIM(加入者識別モジュール)、内蔵メモリ、または他のメモリデバイスであり得る。UEは、たとえばGNSS(全地球航法衛星システム(global navigation satellite system))を使用して自身の位置を決定し、自身の位置情報に基づいてTAIを導出し、導出したTAIを自身の位置の通知としてAMFに送信する。次いで、UEは、AMFからの登録受諾メッセージで、登録エリアの通知として1つまたは複数のトラッキングエリア(これはTACによって示され得る)のリストを受信する。UEがある位置(「第2の位置」)において、自身がまだ登録エリア内に存在するか否かを判定する必要がある場合(たとえば、定期的な更新のため、または新しいセルにキャンプまたは訪問する場合)、UE回路1790は、トラッキングエリアまたはTACと地理的エリアとの間のマッピングをストレージから読み取る。したがって、UEは、ストレージからマッピングを読み取るストレージインターフェースをさらに含み得る。UEは、第2の位置(具体的には、第2の位置に基づいて形成され、それによって第2の位置を示すTAC)と、受信したTAC(複数可)のリストと、記憶されたマッピングとに基づいて、UEがリスト内のTAC(複数可)で構成される登録エリア内に存在するか否かを判定する。
たとえば、TACと地理的エリアとの間のマッピングでは、1つの国に1つのTACが割り当てられ得る(たとえば、TAC1=ドイツ、TAC2=オーストリア、TAC3=スイスなど)。より広い面積を有する国の場合、複数のTACを定義することができ、これらは、州、連邦州などに割り当てられ得る。地理的エリアの境界は、UEもしくはSIMなどのストレージデバイスに記憶されるか、またはUEもしくはストレージデバイスに記憶されたデジタルマップなどのマップ情報から導出可能であり得る。したがって、UEは、位置測定値に基づいて自身がどのエリア内に位置しているかを知ることが可能である。
TACと地理的エリアとの間の記憶されたマッピングを使用する実施形態は、1つまたは複数のTACを使用して従来のように登録エリアをUEにシグナリングできるという点で後方互換性を提供する。しかしながら、マッピングがUEまたはSIMなどのストレージデバイスに記憶されている場合、TA定義(1つのTACから特定の地域へのマッピング)は更新するのが困難であり得る。
時刻のセルカバレッジエリア
いくつかの実施形態では、登録エリア(またはトラッキングエリア)は、特定の時刻における(地球移動)セルカバレッジエリアの結合体によって定義される。
このとき、セルカバレッジエリアは、以下の情報のうちの1つによって定義され得、これは、複数の地球移動セルのそれぞれに関して、カバレッジエリア情報に含められるので、UEに利用可能になり得、これを図22~図24に示す。
第1の例では、図22に示すように、セルエリアは、セルを形成する各ビームの衛星ビーム方向と(図13および図14を参照して説明したように、セルは1つのビームからなるか、または複数のビームを含み得る)、セルまたは地球上のビームフットプリントの半径または直径など、地球上のビーム半径または直径とによって定義される。この場合、セルは重なり得る。
第2の例では、図23に示すように、地球移動セルのセルエリアは、カバレッジエリアを重なり合わないように定義する多角形によって定義される。たとえば、セルエリアは、長方形または六角形などの重なり合わない形状の頂点によって定義される。
たとえば、多角形は、エフェメリスデータから入手可能な現在の衛星位置に対する相対位置であり得る基準点(たとえば、角または中心)と、多角形の辺の長さまたは多角形の大きさの別の通知とを使用して示され得る。他の例として、多角形は、衛星位置に対する相対的な多角形の全ての角の座標を使用して示され得る。
図24に示す第3の例では、セルは、セル中心と、当該中心からのカバレッジ内距離(たとえば、カバレッジ内半径)とによって定義され得る。この例では、シグナリングは第1の例と同様であり得る。
第1~第3のオプションによるカバレッジエリア情報の上記の定義は、衛星位置の位置を基準として、たとえば、衛星ビーム(複数可)を生成する衛星(または複数の衛星)の衛星位置に対して相対的に提供することができ、これは、時間と共に変化し、エフェメリスデータから所与の時点について導出可能である。時間の経過に伴う衛星の移動に伴い、カバレッジエリア、たとえばそのサイズも時間と共に変化し得る。たとえば、衛星ビームエリアのサイズは、衛星ビームによってカバーされるエリアのUE密度または人口密度に合わせて調整され得る。したがって、衛星がより人口密度の高い地球のエリア上を移動している場合、ビームフットプリントまたは地上のセル/ビームエリアなどのカバレッジエリアは、縮小してより小さいセルを提供することによって、サービス提供される必要があるより多くのUEによって引き起こされる需要の増加に対処し得る。
トラッキングエリアまたは登録エリアは、図25に示すように、タイムスタンプに関連付けられたセルエリアの結合体によって定義される(たとえば、TA1={セル1、セル2、セル3、セル4、t=13:01}、およびTA2={セル5、セル6、セル7、セル8、t=13:01})。
所与のタイムスタンプに関連付けられた図22~図24の上記の例による移動セルのセルカバレッジエリアの定義の場合、ユーザ機器は、セルカバレッジエリア情報、タイムスタンプ、および衛星エフェメリスデータを使用して、示された時刻においてこれらのセルによってカバーされる地球上のエリアを計算し得る。次いで、登録エリアおよび/またはトラッキングエリアを、特定の時刻において複数のセルによってカバーされるエリアとして決定することができる。したがって、トラッキングエリアおよび/または登録エリアは、示された時刻において登録エリアをカバーしていたまたは登録エリアをカバーすることになる「フローズンセル(frozen cell)」によって定義されるものと考えることができる。
たとえば、UEは、システム情報内でカバレッジエリア情報を受信する。たとえば、セルカバレッジエリアは、SIBなどのブロードキャストされるRRCシグナリングを介してgNBからUEにシグナリングされる。セルのカバレッジエリアに加えて、UEは、システム情報で衛星エフェメリスデータまたはエフェメリスデータの一部をさらに受信し得、次いでUEは、これを使用して、(場合によってはストレージデバイスに事前に記憶され得るエフェメリスデータのさらなる部分を使用して)地表に対する衛星の移動を計算し得る。
登録エリアは、図6および図7に示す登録受諾メッセージまたは設定更新コマンドメッセージなどのNASシグナリングを介してAMFからUEにシグナリングされる。このとき、UEが登録されているTAのみをUEにシグナリングすれば十分である。これらのTAは、具体的には、「フローズンセル」、すなわち、セルIDのリストと、そのリストのセルが登録エリアを形成する時刻のタイムスタンプとをシグナリングすることによって、シグナリングすることができる。たとえば、登録エリア={セル1、セル2、セル3、セル4、セル5、セル6、セル7、セル8、t=13:01}であり、これは、図25のTAC1およびTAC2に対応する。これらのセルIDをTAコードの代わりにシグナリングすることができ、TAコードは、UEで登録エリアを決定するために必要とされない。それにもかかわらず、トラッキングエリアの概念は、AMFまたは基地局側で依然として使用され得る。たとえば、AMFは、UEに割り当てられた登録エリアを形成するための複数のセルを含み得る。
したがって、UEは、登録エリアと地理的場所との間のマッピングを知っている。それに基づいて、UEは、GNSS位置測定値などの自身の位置情報から、自身が登録エリアから出たか否かを判定することができる。
たとえば、UEがまだ登録エリア内に存在するか否かを判定するために、UEは、所与の時刻に登録エリアを構成する「フローズンセル」のセルカバレッジエリアのそれぞれについて、たとえば、UEからセル中心までの距離をセル半径と比較することによって、UEがそれぞれのセルカバレッジエリア内に存在するか否かをテストし得る。中心までの距離が半径よりも小さいフローズンセルのカバレッジエリアをUEが識別すると、UEは、自身が登録エリア内に存在することを知り、計算を停止し得る。あるいは、複数のセルカバレッジエリアに基づいて、UEは、登録エリアの範囲または境界を計算し得、登録エリア全体について、UEがこれらの境界内に位置しているか否かを判定し得る。
セルカバレッジエリア情報はさらに、セル計画フェーズ中にAMFシステムとgNBとの両方に事前設定されるか、または代わりにNGAPシグナリング、たとえば、NGセットアップ要求メッセージ、またはRAN設定更新メッセージ(図8および図9を参照)を介してgNBからAMFにシグナリングされ得る。さらに、セルとgNBとの間のマッピングは、AMFに事前設定され得る。UEは、登録要求メッセージを介してAMFに、最後に訪問したセルのセルIDをタイムスタンプ付きで報告し、または代わりにUE位置の通知を報告する。
したがって、AMFは、任意の時刻においてどのgNB(複数可)が登録エリアをカバーしているかを知っており、どのgNBまたはgNB(複数可)がページングメッセージを配信すべきかを決定することができる。
さらに、「フローズンセル」に対応するセルIDおよびタイムスタンプの形でのトラッキングエリアおよび登録エリアの定義が、たとえばページングメッセージでAMFからgNBにシグナリングされる。したがって、gNBは、どのセル(複数可)が登録エリアをカバーしているかを知り、どのセルでページングをブロードキャストすべきかを決定することができる。
登録およびページングコールフローの考えられる一例を図26に示す。図示のように、gNBは、衛星位置に対する相対的なセルカバレッジエリアの通知を含むセルカバレッジ情報を含むSIBをUEに送信する。SIBは、エフェメリスデータがUE側に完全に記憶されている場合を除いて、衛星エフェメリスデータの通知をさらに含み得る。さらに、gNBは、NGセットアップ要求メッセージに含まれるセルカバレッジエリア情報をAMFに送信し得る(たとえば、セルカバレッジ情報がAMFに同様に事前設定されていない場合)。
初期登録の時刻tにおいて、UEは、UE位置情報を含むかまたは最後に訪問したセルのセルIDをタイムスタンプと共に含む登録要求メッセージをAMFに送信する。それに応答して、AMFは、登録エリアの通知として、セルIDのリストと、そのリストによって示されるセルが登録エリアを形成する時刻のタイムスタンプとを含む登録受諾メッセージをUEに送信する。図26に示すように、登録要求および登録受諾はgNBによって転送され得る。
時刻t+1において、UEがアイドル状態である間に、AMFは、UE用のダウンリンクデータを受信する。次いで、AMFシステムは、登録エリアに現在マッピングされており、登録エリアに現在マッピングされているセルにサービス提供するgNB(複数可)を決定する。これらのgNBへ、AMFシステムは、セルのリストと、これらのセルが登録エリアを形成するタイムスタンプとを含むページングメッセージ(またはページング要求メッセージ)を送信する。リスト、タイムスタンプ、およびgNBに保持されているエフェメリスデータを使用して、gNBは、自身がサービス提供しているセルのうちのいずれが登録エリアに現在含まれているかを決定し、登録エリアに含まれているこれらのセルにわたってUEのページングを実行する。
UEがRRCアイドルモードであるときに、AMFによってページングが開始される。したがって、AMFは、ページングメッセージを基地局(複数可)に送信し、基地局は、ページングメッセージを登録エリアのセルにブロードキャストしてUEをページングする。本開示では、「ページング要求」または「ページング要求メッセージ」という用語は、登録エリアの通知を含み、UEをページングするためのページングメッセージを含み得る、AMFから基地局へのメッセージに使用する。
時刻t+2において、UEは、位置測定値に基づいて、自身の位置が登録エリア外であることを検出し得る。次いで、UEは、自身の現在の位置を含む新しい登録要求を送信し、登録受諾メッセージで、新しいセルIDのリストと、これらのセルがUEの新しい登録エリアを形成するタイムスタンプとを受信する。その後、UEは、前の登録エリアを新しいものに置き換える。
セルカバレッジエリア情報がエフェメリスデータと共にSIB内にある場合、このデータにより、UEが無線信号強度を測定せずにセル選択を実行することがさらに容易になり得、その理由は、さもなければ、セルの移動に起因して無線信号強度の測定が頻繁に行われ得るためである。したがって、セルカバレッジエリア情報は、セル選択および再選択のために、ならびにUEが登録エリア内に存在するか否かを判定するために、UEによって使用することができる。
さらに、セルカバレッジエリアがSIBを介して既に利用可能である場合、セルカバレッジエリア情報に基づいて登録エリアを示すには、限られた量のシグナリングオーバーヘッド(セルID+タイムスタンプ)しか必要ない。
それぞれのタイミングを有するセル
いくつかの実施形態では、登録エリアまたはトラッキングエリアは、セルが地球上の所与の地理的場所またはエリアをカバーするそれぞれのタイミング(または時間間隔)が関連付けられた全てのセルをリスト化することによって定義される。登録エリアの通知として、地球移動セルのセルIDのリストと、地球移動セルが登録エリアを形成する時間間隔の通知とがUEに提供される。
また、AMFからの登録受諾メッセージに含まれる登録エリアの通知は、地球移動セル(またはセルセクション)の複数のセルIDのリストと、複数のセルIDのリストのうちの各リストについて、そのセルIDのリストによってそれぞれ示される地球移動セル(またはセルセクション)が登録エリアを形成するときをそれぞれ示す複数の時間間隔の通知とを含み得る。
したがって、複数の時間間隔について登録エリア内にあるセルをUEに通知することにより、登録エリアを構成するセルが変わるたびに登録エリアをシグナリングする必要がなくなる。
2つのトラッキングエリアTA1およびTA2が、13:01~13:10および13:11~13:20の2つの時間間隔内で以下のように変化する一例を図27に示す(図25の例のように、この例は単なる例示であり、本開示はいかなる時間間隔の特定の長さにも、登録エリアまたはトラッキングエリア内のセルIDの数にも限定されない)。
・TA1={13:01~13:10 セル1、セル2、セル3;
13:11~13:20 セル2、セル3、セル4;
...}
・TA2={13:01~13:10 セル4、セル5、セル6;
13:11~13:20 セル5、セル6、セル7;
...}
図27からわかるように、TAに含まれるセルのセットは、ある期間または時間間隔(上記の例では10分間)の間同じままである。したがって、さらには、セルが常に移動しているため、結果として得られるTA(ひいては登録エリア)。
そのようなセルIDの1つまたは複数のリストおよび対応する時間間隔が登録エリアの通知としてUEにシグナリングされる実施形態では、トラッキングエリアコードは、UE側で必要とされない。それにもかかわらず、AMF側でUEに割り当てるべき登録エリアを決定するためにトラッキングエリアが使用され得る。本開示は、AMF側でトラッキングエリアがどのように決定されるかについての特定の方法に限定されない。
たとえば、図27の例を考えると、UEには登録エリア{TA1;TA2}が割り当てられ得る。
したがって、UEは、以下のように2つの後続の時間間隔での登録エリアが示され得る。
RA={13:01~13:10 セル1、セル2、セル3、セル4、セル5、セル6;
13:11~13:20 セル2、セル3、セル4、セル5、セル6、セル7}
登録エリアが、タイミング(たとえば、セルのセットのうちの1つが登録エリアを形成するそれぞれの時間間隔)が関連付けられた複数のセルのセット(複数のセルIDのリストに対応する)の形で、NASシグナリング、たとえば、登録受諾メッセージまたは設定更新コマンドメッセージを介して、AMFからUEにシグナリングされる。
各セルのカバレッジエリアをUEに通知する必要はない。無線信号強度に基づくレガシーセル(再)選択を再利用することができる。その結果、UEが無線信号強度に基づいてレガシーセル(再)選択を実行する場合、UEは、新しく訪問またはキャンプするセルのセルIDおよびそのセルを訪問するタイミングから、自身の位置を決定することなく、UEが登録エリアから出たか否かを判定することができる。
また、セルカバレッジエリア情報は、セル計画フェーズ中に、たとえば地球移動セルのセルカバレッジの推定に基づいてAMF(および場合によってはgNB)に事前設定され得る。また、セルとgNBとの間のマッピングは、AMFに事前設定され得る。したがって、AMFは、任意の時刻または時刻においてどのgNB(複数可)が登録エリアをカバーしているかを知っているので、どのgNB(複数可)にページングメッセージを配信すべきかを決定することができる。
さらに、UEは、登録要求メッセージで、最後に訪問したセルのセルIDと、UEがそのセル内に位置していたタイムスタンプ(たとえば、信号強度測定値のタイムスタンプ)とをAMFにシグナリングする。
また、登録エリア(および/またはトラッキングエリア)が、タイミング(たとえば、セルのセットのうちの1つが登録エリアを形成するそれぞれの時間間隔)が関連付けられた複数のセルのセット(複数のセルIDのリストに対応)の形で、たとえばページングメッセージで(またはページングメッセージを含むページング要求で)、gNBにシグナリングされる。その結果、gNBはどのセル(複数可)が登録エリアをカバーしているかを知り、どのセルにページングをブロードキャストすべきかを決定することができる。
例示的な登録およびページングコールフローを図28に示す。時刻tにおいて、たとえばUEの初期登録が実行される場合、UEは、最後に訪問したセルをタイムスタンプ付きで示す登録要求をAMFに送信する。次いで、UEは、AMFから登録受諾メッセージを受信し、これは、登録エリアの通知として、一連の複数のセルのセット(たとえば、複数のセルIDのリスト)と、1つのセルのセットが登録エリアを形成するタイミングである関連付けられたタイミングとを含む。
時刻t+1において、UEがコアネットワークによってページングされる場合、UE用のDLデータを受信したAMFは、登録エリアに現在マッピングされているgNB(複数可)を決定し、登録エリアとしてタイミングが関連付けられた一連の複数のセルのセットを含むページングメッセージ(またはページングメッセージを含むページング要求メッセージ)をこれらのgNBに送信する。原則として、gNBが、それぞれのgNBによってサービス提供されるセルのIDを受信するだけで十分である。gNBは、登録エリアに現在マッピングされているセルを決定し、UEのページングを実行する。
時刻t+2において、UEが登録エリア外の新しいセルにキャンプする場合、新しく訪問するセルのセルIDを含む登録要求と、新しい登録エリアを示す新しい一連の複数のセルのセットを含む登録受諾メッセージとが、時刻tの初期登録時と同様の方法で、UEとAMFとの間で交換される。
登録エリアがセルのセットのセルIDの複数のリストおよびそれらが登録エリアを形成する関連付けられたタイミングとしてUEに示される場合、UEが自身の位置を決定できる必要はなく、無線強度に基づくレガシーセル選択を再利用することができる。それにもかかわらず、最後に訪問したセルのセルIDおよびタイムスタンプではなく、UEは、代わりに登録要求で位置情報を送信し得る。
さらに、TACは、移動セルによってブロードキャストされる必要はない。したがって、TACのブロードキャストに関連する問題は、必然的に発生しない。そのような問題には、「ハードスイッチ」に起因するTACの変動またはソフトスイッチに起因するオーバーヘッドが含まれ得る。
地理的ゾーンおよび無線信号カバレッジ
いくつかの実施形態では、TAおよび/または登録エリアRAは、タイミングが関連付けられたセルエリアまたは「制限されたセルエリア」(セルセクションに対応)によって定義され、ここで、「制限されたセルエリア」は、地理的ゾーンと無線信号カバレッジとの共通部分(intersection)によって定義される。
地理的ゾーンは、UEに事前にインストールされ(たとえば、SIMまたは他のメモリデバイスに記憶され)、ネットワーク(gNBおよびコアネットワーク)において事前定義され得る。これらの地理的ゾーンは、たとえば、認可エリア(authorization area)の国境を定義するために使用することができる。
たとえば、衛星ビームは、場合によっては異なる国または認可エリアに属する異なるセルに関連付けられた複数のセルID(セルIDはセルだけでなくセルセクションまたは「制限されたセルエリア」にも対応し得る)をブロードキャストし得る。この場合、信号強度を使用してセル(再)選択を実行する場合には、UEは、複数のセルまたはセルセクションから同じ信号強度を受信し得、その理由は、それらが同じ衛星ビームによって生成されているためである。しかしながら、複数のセルまたは「制限されたセルエリア」に対応するセクションは、異なる認可エリアに関連付けられ得る。たとえば、衛星ビームは2つの国の国境に沿って地球上を移動し、両国の2つのセルIDをそれぞれブロードキャストする。本開示では、それぞれが独自のセルIDを有し得る「制限されたセルID」とは、事前定義された地理的エリアのうちの1つの中のセルのセルセクションを指す。次いで、UEは、所与の場所で許可されている(または認可されている)最も強い無線強度を有するセルを選択する。
たとえば、UEが、(たとえば、位置測定によって、あるいは新しくキャンプもしくは訪問するセルのセルID(または複数のセルIDからの信号強度)を所与の時間間隔で前の登録エリアを定義するセルIDのリストと比較することによって)自身が登録エリア内に位置していないと判定した場合、UEは、セル(再)選択のために信号強度測定を実行し、複数のセルから同一または類似の信号強度を受信し得、したがってこれらは新しく訪問するセルの候補である。
次いで、UEは、位置測定値と、ストレージまたはメモリから読み取られ得る地理的エリアの定義とに基づいて、記憶されたまたは事前にインストールされた地理的エリアからUEが位置している地理的エリアを決定し得る。
次いで、UEは、UEが位置している地理的エリアに含まれる1つの候補を、新しく訪問するセルまたはセルセクションとして選択する。この選択は、複数の候補のうちのそれぞれのセルIDと記憶された地理的エリアのうちの1つとの間の関連付けに基づいて実行される。
セルIDと地理的エリアとの間のこの関連付け(たとえば、セルIDと地理的ゾーン情報との間のマッピング)は、UEが受信したシステム情報(たとえば、SIB)内でgNBからセルごとにUEにシグナリングされ得る。
また、たとえばAMFによって示されるセルIDのリストが制限された地理的エリアを超えている場合、セルIDのリストまたは複数のセルIDのリストに含まれるセルのいずれが地理的エリア内に存在するかを決定するために、インストールまたは記憶された地理的エリアがUEによって使用され得る。次いで、UE回路1790は、UEが位置している地理的エリアに関連付けられたセルIDのリスト(複数可)から、セルまたはセルセクションによって形成される登録エリアを決定し得る。
異なる地理的エリアまたはゾーンに分割された複数のセルセクションまたは「制限されたセルエリア」の一例を図29に示す。このとき、1つの衛星ビームが複数の(たとえば、2つ以上の)セルIDを送信すると仮定し得る。たとえば、ビーム1は、セル1およびセル2の両方をカバーする。両方のセルまたは制限されたセルエリアが同じ無線カバレッジ内に存在するので、UEは、同じ無線衛星ビームに関連付けられた両方のセルから同様の(たとえば、実質的に同じ)無線信号強度を検出する。UEは、UEがゾーンAまたはゾーンBのいずれに位置しているかに関する位置情報に基づいて、制限されたセルエリア(RCA:restricted cell area)1またはRCA2を選択し得、ここで、RCA1=共通部分{セル1、ゾーンA}、およびRCA2=共通部分{セル2、ゾーンB}である。複数のセルID(またはRCA IDもしくはセルセクションID)のリストと、関連付けられたタイミングまたは時間間隔とをシグナリングすることによって、異なるトラッキングエリアまたは登録エリアが示され得る。
・TA1(またはRA1)={13:01~13:10 RCA1、RCA3、RCA5;13:11~13:20 RCA3、RCA5、RCA7};
・TA2(またはRA2)={13:01~13:10 RCA2、RCA4、RCA6;13:11~13:20 RCA4、RCA6、RCA8}
上記のように、地理的ゾーンまたはエリアの定義は、UEまたはメモリデバイスに記憶またはインストールされ得る。さらに、セルID(またはRCA ID)と地理的ゾーンとの間の関連付けは、gNBによって、たとえばSIBを介してブロードキャストされ得る。タイミングが関連付けられた一連の複数のセルのセットの形での登録エリアは、「それぞれのタイミングを有するセル」と題した実施形態の上記の説明と同様に、NASシグナリング(たとえば、登録受諾メッセージ)を介してAMFからUEにシグナリングされる。
その結果、UEは、位置情報および電波強度の両方からセル(再)選択を実行し、キャンプするセルIDおよびタイミングからUEが登録エリアから出たか否かを判定することができる。
AMFシステムおよびgNBへのシグナリングの態様は、「それぞれのタイミングを有するセル」というセクションでの上記の説明と同様であり得る。セルカバレッジエリア情報(gNBへのマッピングを含む)は、セル計画フェーズ中にAMF(およびgNB)に設定または事前設定され得る。UEは、登録要求メッセージでAMFに、最後に訪問したセルをタイムスタンプ付きでシグナリングするか、または位置情報をシグナリングする。また、TAおよび/または登録エリアの定義は、タイミングが関連付けられた一連の複数のセルのセット(セルID/RCA IDのリスト)の形で、たとえば、ページングメッセージで、またはUEに送信されるページングメッセージも含むページング要求メッセージでgNBにシグナリングされる。
その結果、AMFは、任意の時刻においてどのgNBが登録エリアをカバーしているかを知っており、どのgNBにページングメッセージ(またはページング要求メッセージ)を配信する必要があるかを決定することができる。また、gNBは、どのセル(複数可)が登録エリアをカバーしているかを知っているので、どのセルでページングをブロードキャストすべきかを決定することができる。
UE、gNB、およびAMFの間の登録およびページングコールフローを図30に示す。上記のように、UEは、gNBから送信されたSIBを受信し、これは、セルID(RCA ID)とゾーン情報との間のマッピングを含む。さらに、UEが登録要求で位置情報を送信することを示しているが(ステップ1および6)、UEはまた、セルIDおよび関連付けられたタイミングを送信し得る。また、タイミングt+2において、UEは、登録エリア外の新しいセルにキャンプし、これは、無線強度およびUE位置に基づいて選択または決定される(たとえば、どのゾーンまたは地理的エリアにUEが位置しているかを決定するため)。図30に示すさらなるフローは、図28に示すフローの上記の説明と同様である。
このセクションで説明するように、セルのアクセス可能性は、受信信号強度に加えて追加の位置情報を使用して制御される。同じ衛星によって複数のセルまたはセルセクションが送信される場合、このように位置情報を追加で使用してセルのアクセス可能性を制御することにより、登録エリア内のセル数の削減が促進され、ページングのオーバーヘッドが削減され得る。
上述のように、UEは、位置情報(たとえば、GNSSなどの位置測定値)または信号強度測定値のいずれかに基づいて、セル(再)選択、たとえば、登録エリア内外の新しく訪問するセルの選択を実行し得る。たとえば、UEがまだ登録エリア内に存在するか否かを判定するために位置情報が使用される場合、セル選択も位置ベースであり得、これにより信号強度測定の削減が促進され得る。一方、信号強度を用いた、UEが登録エリア内に存在するか否かの判定は、測位が不可能であるか、または測位機能がオフになっているUEにとって実用的であり得る。
さらに、図26、図28、および図30に見られるように、UEが登録エリア内に位置していないと回路が判定した場合、回路は、UE位置の通知、または新しく訪問するセルのセルIDおよびUEが新しく訪問するセル内に位置する(たとえば、信号強度を測定した)時刻を示すタイムスタンプのうちの少なくとも1つを含む登録要求を送信する。
一方、UEが登録エリア内にあり、UE用のDLデータが利用可能である場合、UEは、登録エリア内でgNB(または複数のgNB)によって送信されたページング(たとえば、ページングDCIおよびページングメッセージの一方または両方)を受信する。
UEのページングを実行する1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB)は、AMFシステムによって決定される。具体的には、いくつかの実施形態では、AMFは、登録エリア(これは登録受諾を介して既にUEに示されている)に現在マッピングされている基地局を決定し、ページング要求メッセージを1つまたは複数の基地局に送信する。ページング要求メッセージは、
・複数の地球移動セルもしくはセルセクションのセルIDのリスト、および第2の時刻の通知、または、
・セルIDのリスト、および複数の地球移動セルもしくはセルセクションが登録エリアを形成する時間間隔の通知、または、
・登録エリアを形成するトラッキングエリアのリスト、
を含む。
たとえば、ページング要求メッセージは、ページングメッセージをさらに含み得る。
上述のように、本開示の実施形態から、UEに登録エリアを示せるようにするためにセルシステム情報内でTAコード(TAC:TA code)をブロードキャストする必要がないということが分かる。したがって、たとえば「ハードスイッチ」および「ソフトスイッチ」に関連する、移動するトラッキングエリアに関する問題が軽減または回避され得る。具体的には、図22~図30を参照して説明した実施形態では、TAコードはまったく不要であり得る。
また、図22~図30に示す上記の実施形態のそれぞれは、トラッキングエリアおよび登録エリアを定義するためのタイミング情報(たとえば、「フローズン」セルを定義する時刻、またはそれぞれのセルが登録エリアをカバーする時間間隔)を含む。そのようなタイミング情報により、セルの移動は、予測可能な方法でgNBおよびコアネットワークに認識される。さらに、「時刻のセルカバレッジエリア」と題したセクションで説明した実施形態では、エフェメリスデータもUEで利用可能であり、UEは、これを登録エリアの決定に使用し、場合によってはセル(再)選択に使用し得る。
上述のように、本開示の例および実施形態は、一例としてRRCアイドルUEのための登録エリア管理を使用して提示した。しかしながら、本開示は、非アクティブなUEのためのRAN通知エリア(RNA:RAN Notification Area)管理にも適用することができる。RAN通知エリアは、RANレベルでのデバイストラッキングの基礎である。RAN通知エリアの更新は、UEからgNBに送信されるRRC RAN通知エリア更新によって管理される。トラッキングエリアの変更は、RNAの変更を示唆するので、上述のようにUEが登録更新を行うたびに、RRC RAN通知エリア更新が暗黙的に実行される。
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと連携するソフトウェアによって実現することができる。上述の各実施形態の説明で使用した各機能ブロックは、集積回路(IC:integrated circuit)などのLSI(大規模集積回路:large scale integration)によって部分的にまたは完全に実現することができ、各実施形態に記載した各処理は、同じLSIまたはLSIの組み合わせによって部分的にまたは完全に制御され得る。LSIは、チップとして個別に形成され得、または機能ブロックの一部または全部を含むように1つのチップが形成され得る。LSIは、それに結合されたデータ入力および出力を含み得る。本明細書でのLSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼ばれ得る。しかしながら、集積回路を実装する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用して実現され得る。また、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ:Field Programmable Gate Array)、またはLSI内に配置された回路セルの接続および設定を再構成することができる再構成可能プロセッサが使用され得る。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現することができる。半導体技術または他の派生技術の進歩の結果として将来の集積回路技術がLSIに取って代わった場合、機能ブロックは、将来の集積回路技術を使用して集積化され得る。バイオテクノロジーも適用することができる。
本開示は、通信装置と呼ばれる、通信機能を有する任意の種類の装置、デバイスまたはシステムによって実現することができる。
通信装置は、送受信機および処理/制御回路を含み得る。送受信機は、受信機および送信機を含み、および/またはそれらとして機能し得る。送信機および受信機としての送受信機は、増幅器、RF変調器/復調器など、および1つまたは複数のアンテナを含むRF(無線周波数)モジュールを含み得る。
そのような通信装置のいくつかの非限定的な例には、電話(たとえば、セルラー(セル)フォン、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)(たとえば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(たとえば、デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレーヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレーヤー)、ウェアラブルデバイス(たとえば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、デジタルブックリーダー、テレヘルス/テレメディスン(リモートヘルスおよびメディスン)デバイス、および通信機能を提供する車両(たとえば、自動車、飛行機、船舶)、ならびにそれらの様々な組み合わせが含まれる。
通信装置は、携帯型または移動式に限定されず、非携帯型または固定式の任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、たとえば、スマートホームデバイス(たとえば、電化製品、照明、スマートメーター、制御盤)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の他の任意の「モノ(things)」を含み得る。
通信は、たとえば、セルラーシステム、ワイヤレスLANシステム、衛星システムなど、およびそれらの様々な組み合わせを介したデータ交換を含み得る。
通信装置は、本開示で説明した通信機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラまたはセンサなどのデバイスを含み得る。たとえば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号またはデータ信号を生成するコントローラまたはセンサを含み得る。
通信装置はまた、上記の非限定的な例にあるような装置と通信するか、またはこれを制御する、基地局、アクセスポイント、および他の任意の装置、デバイス、またはシステムなどのインフラストラクチャ設備を含み得る。
まとめると、第1の実施形態では、ユーザ機器(UE)であって、動作に際して、登録要求を送信し、前記登録要求は、
・前記UEの第1の位置の通知、または、
・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含み、登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信し、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、送受信機と、動作に際して、
・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定する回路と、を備える、ユーザ機器が提供される。
第2の実施形態では、前記第1の実施形態に加えて、前記送受信機は、動作に際して、システム情報内で前記カバレッジエリア情報を受信する。
第3の実施形態では、前記第1または第2の実施形態に加えて、前記カバレッジエリア情報は、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、
・前記セルを形成する各ビームの衛星ビーム方向、および前記カバレッジエリアの半径もしくは直径、または、
・前記カバレッジエリアを重なり合わないように定義する多角形、または、
・前記カバレッジエリアの中心および半径、
を含む。
第4の実施形態では、前記第1の実施形態に加えて、前記登録エリアの前記通知は、前記セルIDのリストを含む地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションの複数のセルIDのリストと、前記複数のセルIDのリストのそれぞれについて、前記セルIDのリストによってそれぞれ示される前記地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する前記時間間隔をそれぞれ示す、前記時間間隔を含む時間間隔の複数の通知と、を含む。
第5の実施形態では、前記第1または第4の実施形態に加えて、前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置していないと前記回路が判定し、前記新しく訪問するセルまたはセルセクションの複数の候補の受信信号強度が実質的に同じである場合、前記回路は、動作に際して、前記第2の位置の前記測定値と、ストレージから読み取られた前記地理的エリアの定義とに基づいて、前記地理的エリアの中から前記UEが位置している地理的エリアを決定し、システム情報に含まれる前記複数の候補のうちのそれぞれのセルIDと前記地理的エリアのうちの1つとの関連付けに基づいて、前記UEが位置している前記地理的エリアに含まれる候補を前記新しく訪問するセルまたはセルセクションとして選択する。
第6の実施形態では、前記第1~第5の実施形態のいずれかに加えて、前記回路は、動作に際して、前記第2の位置に基づいて前記新しく訪問するセルを選択する。
第7の実施形態では、前記第1、第4、または第5の実施形態に加えて、前記回路は、動作に際して、信号強度測定値に基づいて前記新しく訪問するセルを選択する。
第8の実施形態では、前記第1~第7の実施形態のいずれかに加えて、前記送受信機は、動作に際して、前記登録エリア内でページングメッセージを受信する。
第9の実施形態では、前記第1~第8の実施形態のいずれかに加えて、前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置していないと前記回路が判定した場合、前記送受信機は、動作に際して、第2の登録要求を送信し、前記第2の登録要求は、
・前記UEの前記第2の位置の通知、または、
・前記新しく訪問するセルのセルID、および前記UEが前記新しく訪問するセル内に位置していた第3の時刻を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含む。
第10の実施形態では、基地局であって、動作に際して、登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求メッセージを受信するインターフェースと、動作に際して、
・第1の複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータとに基づいて、ここで、前記第1の複数の地球移動セルの前記リストおよび前記時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記セルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
前記登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定する回路と、動作に際して、前記第2の複数のセル内で前記UEをページングするためのページングメッセージを送信する送受信機と、を備える、基地局が提供される。
第11の実施形態では、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)システムであって、動作に際して、ユーザ機器(UE)の登録要求を受信するインターフェースであって、前記登録要求は、
・前記UEの第1の位置の通知、または、
・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
を含む、前記インターフェースと、動作に際して、前記UEの前記第1の位置を含む登録エリアの通知を生成する回路であって、前記登録エリアの前記通知は、
・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み、ここで、前記登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される、または、
・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
・前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む、ここで、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、前記マッピングは、ストレージから読み取られる、
前記回路と、を備え、前記インターフェースは、動作に際して、前記登録エリアの前記通知を含む登録受諾メッセージを送信する、AMFシステムが提供される。
第12の実施形態では、前記第11の実施形態に加えて、前記回路は、動作に際して、前記登録エリアに現在マッピングされている1つまたは複数の基地局を決定し、前記インターフェースは、動作に際して、ページング要求メッセージを前記1つまたは複数の基地局に送信し、前記ページング要求メッセージは、
・前記複数の地球移動セルもしくはセルセクションの前記セルIDのリストおよび前記第2の時刻の前記通知、または、
・前記セルIDのリスト、および前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する前記時間間隔の前記通知、または、
・前記登録エリアを形成する前記トラッキングエリアのリスト、
を含む。
第13の実施形態では、ユーザ機器(UE)のための通信方法であって、登録要求を送信するステップであって、前記登録要求は、
・前記UEの第1の位置の通知、または、
・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信するステップであって、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、ステップと、判定するステップであって、
・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定するステップと、を含む、通信方法が提供される。
第14の実施形態では、基地局のための通信方法であって、登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求メッセージを受信するステップと、決定するステップであって、
・第1の複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータとに基づいて、ここで、前記第1の複数の地球移動セルの前記リストおよび前記時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・前記セルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
前記登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定するステップと、前記第2の複数のセル内で前記UEをページングするためのページングメッセージを送信するステップと、を含む、通信方法が提供される。
第15の実施形態では、アクセスモビリティ機能(AMF)システムのための通信方法であって、ユーザ機器(UE)の登録要求を受信するステップであって、前記登録要求は、
・前記UEの第1の位置の通知、または、
・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
を含む、ステップと、前記UEの前記第1の位置を含む登録エリアの通知を生成するステップであって、前記登録エリアの前記通知は、
・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み、ここで、前記登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される、または、
・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
・前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む、ここで、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、前記マッピングは、ストレージから読み取られる、
ステップと、前記登録エリアの前記通知を含む登録受諾メッセージを送信するステップと、を含む、通信方法が提供される。
前記第2~第9の実施形態は、前記第10の実施形態の基地局および前記第11の実施形態のAMFシステムに対応する形で適用可能であり、前記第12の実施形態は、前記第10の実施形態の基地局に対応する形で適用可能であることに留意されたい。また、上記のUE、基地局、およびAMFの実施形態で言及した、回路により動作に際して実行されるステップ、送受信機により動作に際して実行されるステップ、ならびにインターフェースにより動作に際して実行されるステップは、それぞれの方法に対応する。
また、汎用プロセッサなどの処理回路で実行された場合に、処理回路に上記の方法の実施形態の全てのステップを実行させるプログラム命令を記憶する非一時的媒体を提供する。
さらに、上記の方法の実施形態の全てのステップを実行するように通信装置を制御する、UE、基地局、またはAMFシステムなどの通信装置のための集積回路を提供する。
まとめると、ユーザ機器(UE)、基地局、AMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)システム、ならびに対応する方法を提供する。UEは、信号強度測定値または位置と、地球移動セルのセルIDのリストおよびタイミングまたは地理的エリアおよびトラッキングエリアの間の記憶されたマッピングのいずれかとの組み合わせに基づいて、AMFによってUEに示されており、基地局によってUEがページングされる登録エリアにUEが位置しているか否かを判定する。

Claims (17)

  1. ユーザ機器(UE)であって、
    動作に際して、
    登録要求を送信し、前記登録要求は、
    ・前記UEの第1の位置の通知、または、
    ・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
    のうちの少なくとも1つを含み、
    登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信し、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、
    送受信機と、
    動作に際して、
    ・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定する回路と、
    を備える、ユーザ機器。
  2. 前記送受信機は、動作に際して、システム情報内で前記カバレッジエリア情報を受信する、請求項1に記載のユーザ機器。
  3. 前記カバレッジエリア情報は、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、
    ・前記セルを形成する各ビームの衛星ビーム方向、および前記カバレッジエリアの半径もしくは直径、または、
    ・前記カバレッジエリアを重なり合わないように定義する多角形、または、
    ・前記カバレッジエリアの中心および半径、
    を含む、請求項1または2に記載のユーザ機器。
  4. 前記登録エリアの前記通知は、
    前記セルIDのリストを含む地球移動セルまたは地球移動セルのセルセクションの複数のセルIDのリストと、
    前記複数のセルIDのリストのそれぞれについて、前記セルIDのリストによってそれぞれ示される前記地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する前記時間間隔をそれぞれ示す、前記時間間隔を含む時間間隔の複数の通知と、
    を含む、請求項1に記載のユーザ機器。
  5. 前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置していないと前記回路が判定し、前記新しく訪問するセルまたはセルセクションの複数の候補の受信信号強度が実質的に同じである場合、前記回路は、動作に際して、
    前記第2の位置の前記測定値と、ストレージから読み取られた前記地理的エリアの定義とに基づいて、前記地理的エリアの中から前記UEが位置している地理的エリアを決定し、
    システム情報に含まれる前記複数の候補のうちのそれぞれのセルIDと前記地理的エリアのうちの1つとの関連付けに基づいて、前記UEが位置している前記地理的エリアに含まれる候補を前記新しく訪問するセルまたはセルセクションとして選択する、
    請求項1または4に記載のユーザ機器。
  6. 前記回路は、動作に際して、前記第2の位置に基づいて前記新しく訪問するセルを選択する、請求項1~5のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  7. 前記回路は、動作に際して、信号強度測定値に基づいて前記新しく訪問するセルを選択する、請求項1、4、または5に記載のユーザ機器。
  8. 前記送受信機は、動作に際して、前記登録エリア内でページングメッセージを受信する、請求項1~7のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  9. 前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置していないと前記回路が判定した場合、前記送受信機は、動作に際して、第2の登録要求を送信し、前記第2の登録要求は、
    ・前記UEの前記第2の位置の通知、または、
    ・前記新しく訪問するセルのセルID、および前記UEが前記新しく訪問するセル内に位置していた第3の時刻を示すタイムスタンプ、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のユーザ機器。
  10. 基地局であって、
    動作に際して、登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求メッセージを受信するインターフェースと、
    動作に際して、
    ・第1の複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータとに基づいて、ここで、前記第1の複数の地球移動セルの前記リストおよび前記時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定する回路と、
    動作に際して、前記第2の複数のセル内で前記UEをページングするためのページングメッセージを送信する送受信機と、
    を備える、基地局。
  11. アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)システムであって、
    動作に際して、ユーザ機器(UE)の登録要求を受信するインターフェースであって、前記登録要求は、
    ・前記UEの第1の位置の通知、または、
    ・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
    を含む、前記インターフェースと、
    動作に際して、前記UEの前記第1の位置を含む登録エリアの通知を生成する回路であって、前記登録エリアの前記通知は、
    ・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み、ここで、前記登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
    ・前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む、ここで、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、前記マッピングは、ストレージから読み取られる、
    前記回路と、
    を備え、
    前記インターフェースは、動作に際して、前記登録エリアの前記通知を含む登録受諾メッセージを送信する、
    AMFシステム。
  12. 前記回路は、動作に際して、前記登録エリアに現在マッピングされている1つまたは複数の基地局を決定し、
    前記インターフェースは、動作に際して、ページング要求メッセージを前記1つまたは複数の基地局に送信し、前記ページング要求メッセージは、
    ・前記複数の地球移動セルもしくはセルセクションの前記セルIDのリストおよび前記第2の時刻の前記通知、または、
    ・前記セルIDのリスト、および前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する前記時間間隔の前記通知、または、
    ・前記登録エリアを形成する前記トラッキングエリアのリスト、
    を含む、請求項11に記載のAMFシステム。
  13. ユーザ機器(UE)のための通信方法であって、
    登録要求を送信するステップであって、前記登録要求は、
    ・前記UEの第1の位置の通知、または、
    ・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
    のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
    登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信するステップであって、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、ステップと、
    判定するステップであって、
    ・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定するステップと、
    を含む、通信方法。
  14. 基地局のための通信方法であって、
    登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求メッセージを受信するステップと、
    決定するステップであって、
    ・第1の複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータとに基づいて、ここで、前記第1の複数の地球移動セルの前記リストおよび前記時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定するステップと、
    前記第2の複数のセル内で前記UEをページングするためのページングメッセージを送信するステップと、
    を含む、通信方法。
  15. アクセスモビリティ機能(AMF)システムのための通信方法であって、
    ユーザ機器(UE)の登録要求を受信するステップであって、前記登録要求は、
    ・前記UEの第1の位置の通知、または、
    ・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
    を含む、ステップと、
    前記UEの前記第1の位置を含む登録エリアの通知を生成するステップであって、前記登録エリアの前記通知は、
    ・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知とを含み、ここで、前記登録エリアは、複数の地球移動セルまたはセルセクションのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータに基づいて決定される、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とを含み、または、
    ・前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストを含む、ここで、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングに基づいて決定され、前記マッピングは、ストレージから読み取られる、
    ステップと、
    前記登録エリアの前記通知を含む登録受諾メッセージを送信するステップと、
    を含む、通信方法。
  16. ユーザ機器(UE)を制御するように構成される集積回路であって、
    動作に際して、
    登録要求を送信し、前記登録要求は、
    ・前記UEの第1の位置の通知、または、
    ・前記UEが訪問した最後のセルのセルID、および前記UEが前記最後のセル内に位置していた第1の時刻を示すタイムスタンプ、
    のうちの少なくとも1つを含み、
    登録エリアの通知を含む登録受諾メッセージを受信し、前記登録エリアは、前記UEの前記第1の位置を含む、
    送受信機回路と、
    動作に際して、
    ・複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータと、前記UEの第2の位置の測定値とに基づいて、ここで、前記複数の地球移動セルの前記リストおよび前記第2の時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知と、前記UEの前記第2の位置を含み、前記最後のセルとは異なる、新しく訪問するセルまたはセルセクションのセルIDとに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記第2の位置の前記測定値と、地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記第2の位置において前記UEが前記登録エリア内に位置しているか否かを判定する制御回路と、
    を備える、集積回路。
  17. 基地局を制御するように構成される集積回路であって、
    動作に際して、登録エリアの通知を含む、ユーザ機器(UE)をページングするためのページング要求メッセージを受信するインターフェース回路と、
    動作に際して、
    ・第1の複数の地球移動セルまたは前記地球移動セルのセルセクションのセルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルが前記登録エリアを形成する第2の時刻の通知と、前記第1の複数の地球移動セルのそれぞれについて、前記セルを生成する衛星の衛星位置に対する相対的な前記セルまたはセルセクションのカバレッジエリアを示すカバレッジエリア情報および前記衛星のエフェメリスデータとに基づいて、ここで、前記第1の複数の地球移動セルの前記リストおよび前記時刻の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・前記セルIDのリストと、前記第1の複数の地球移動セルまたはセルセクションが前記登録エリアを形成する時間間隔の通知とに基づいて、ここで、前記セルIDのリストおよび前記時間間隔の前記通知は、前記登録エリアの前記通知に含まれる、または、
    ・地理的エリアおよびトラッキングエリアの間のマッピングと、前記登録エリアを形成する1つまたは複数のトラッキングエリアのリストとに基づいて、ここで、前記マッピングは、ストレージから読み取られ、前記1つまたは複数のトラッキングエリアのリストは、前記登録エリアの前記通知に含まれる、
    前記登録エリアに現在マッピングされている第2の複数の地球移動セルを決定する制御回路と、
    動作に際して、前記第2の複数のセル内で前記UEをページングするためのページングメッセージを送信する送受信機回路と、
    を備える、集積回路。
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