JP2023535889A - 直線物理レイアウトへの重六角形接続トポロジ - Google Patents

直線物理レイアウトへの重六角形接続トポロジ Download PDF

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Abstract

重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にするシステムおよび技術が提供される。さまざまな実施形態において、デバイスは、基板上にキュービット格子を備えることができる。さまざまな態様において、このキュービット格子は、1つまたは複数の第1のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは第1の形状を有することができる。さまざまな事例において、このキュービット格子はさらに、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルは第2の形状を有することができる。さまざまな態様において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置されたものとすることができる。さまざまな実施形態において、このキュービット格子は直線物理レイアウトを表すことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、キュービット格子の直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成することができる。さまざまな実施形態において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルは3つのキュービットを共有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。さまざまなケースにおいて、そのキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。

Description

本主題開示は、キュービット接続トポロジ(qubit connection topology)に関し、より詳細には、重六角形(heavy-hex)キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウト(rectilinear physical qubit layout)にマップすることに関する。
以下に、本発明の1つまたは複数の実施形態の基本的理解を提供する概要を示す。この概要が、鍵となる要素もしくは決定的に重要な要素を識別すること、または、この概要が、特定の実施形態の範囲もしくは特許請求の範囲を限定することは意図されていない。その唯一の目的は、後に示すより詳細な説明に対する前置きとして、着想を、簡略化された形で示すことにある。本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態では、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にするデバイス、システム、コンピュータ実施方法、装置もしくはコンピュータ・プログラム製品またはこれらの組合せが説明される。
1つまたは複数の実施形態によれば、デバイスが提供される。さまざまな実施形態において、このデバイスは、基板上にキュービット格子を備えることができる。さまざまな態様において、このキュービット格子は、1つまたは複数の第1のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは第1の形状を有することができる。さまざまな事例において、このキュービット格子はさらに、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルは第2の形状を有することができる。さまざまな態様において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された(tessellated)ものとすることができる。さまざまな実施形態において、このキュービット格子は直線物理レイアウトを表すことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、キュービット格子の直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成することができる。さまざまな実施形態において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バス(interqubit connection bus)を有することができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルは3つのキュービットを共有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。さまざまなケースにおいて、そのキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、方法が提供される。この方法は、基板上にキュービット格子を形成することを含むことができる。さまざまな態様において、このキュービット格子は、1つまたは複数の第1のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは第1の形状を有することができる。さまざまな事例において、このキュービット格子はさらに、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルは第2の形状を有することができる。さまざまな態様において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置されたものとすることができる。さまざまな実施形態において、このキュービット格子は直線物理レイアウトを表すことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、キュービット格子の直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成することができる。さまざまな実施形態において、この1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまなケースにおいて、この1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つは、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルは3つのキュービットを共有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。さまざまなケースにおいて、そのキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、装置が提供される。さまざまな実施形態において、この装置は、基板上にキュービット・アレイを備えることができる。さまざまなケースにおいて、このキュービット・アレイは直線物理キュービット配置を表すことができる。さまざまな態様において、このキュービット・アレイは、第2の形状を有する複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された第1の形状を有する複数の第1のキュービット・タイルを備えることができる。さまざまな実施形態において、複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数の第1のキュービット・タイルは、キュービット・アレイの直線物理キュービット配置の中で重六角形キュービット接続トポロジを形成することができる。
重六角形物理キュービット・レイアウトを用いて実施された例示的で非限定的な重六角形キュービット接続トポロジのブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、第1の形状を有する例示的で非限定的なキュービット・タイルのブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、第2の形状を有する例示的で非限定的なキュービット・タイルのブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする例示的で非限定的な量子構造体のブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、1つのキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体のブロック図を示している。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体のブロック図を示している。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、異なる形状の1つのキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体のブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、異なる形状の複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体のブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする、異なる形状の複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体のブロック図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする例示的で非限定的な方法の流れ図である。 本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる例示的で非限定的な動作環境のブロック図である。
以下の詳細な説明は例示だけが目的であり、以下の詳細な説明が、実施形態を限定すること、または実施形態の用途もしくは使用を限定すること、あるいはその両方を限定することは意図されていない。さらに、上記の「背景技術」もしくは「発明の概要」または「発明を実施するための形態」に示された明示のまたは暗示の情報によって拘束されることも意図されていない。
次に、図面を参照して1つまたは複数の実施形態を説明する。全体を通じて、同じ要素を指すために同じ参照符号が使用されている。以下の説明では、説明の目的上、1つまたは複数の実施形態のより完全な理解を提供するために、数多くの特定の詳細が示される。しかしながら、さまざまなケースにおいて、それらの特定の詳細なしで1つまたは複数の実施形態を実施することができることは明白である。
最新の量子コンピューティング・システムは、誤り抑止の方法として量子誤り訂正符号を実施することができる。具体的には、量子コンピューティング・システムは、キュービットの2次元格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せがその上に物理的に設置された1つまたは複数の量子チップを含むことができる。さまざまなケースにおいて、そのような2次元格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せの中のキュービットを、適当な任意の数もしくは配置または適当な任意の数および配置のキュービット間接続バス(例えばマイクロ波共振器)を介して相互接続することができる。さまざまなケースにおいて、キュービットのこのような2次元格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せ上に量子誤り訂正符号を画定することができ、特定の量子誤り訂正符号の設計は、2次元格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せの中のキュービットの基礎をなす接続トポロジ(「接続性(connectivity)」とも呼ばれる)に依存しうる(例えば、2次元格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せの中のキュービット間接続バスの数もしくは配置または数および配置に依存しうる)。
さまざまな態様において、キュービット接続トポロジは、物理的なキュービット格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せとは別々もしくは別個のもの、または別々かつ別個のものであることがあることに留意されたい。具体的には、量子チップ上のキュービットの物理的な格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せは、量子チップ上にキュービットがどのように物理的に配置および/もしくは設置されている(例えば長方形グリッド(grid)、円形グリッド、多角形グリッド、不規則グリッドに配置されている)のかを記述することができ、ならびに/または量子チップ上のキュービットを接続するキュービット間接続バスの物理的な形状および/もしくはキュービット間接続バスが横切る物理的な距離を記述することができる(例えば、キュービット間接続バスはまっすぐであること、湾曲していること、長いこと、短いことがある)。対照的に、量子チップ上のキュービットの接続トポロジは、量子チップ上のキュービットの物理的な位置および/または設置にかかわらず、ならびに/またはキュービット間接続バスの物理的な形状および/もしくはキュービット間接続バスが横切る物理的な距離にかかわらず、キュービットが互いにどのように接続されているのかを記述することができる。例えば、4つのキュービット、すなわちキュービット1、キュービット2、キュービット3およびキュービット4を有する量子コンピューティング・チップを考える。さらに、キュービット1はキュービット3に結合されており、キュービット3はキュービット2に結合されており、キュービット2はキュービット4に結合されていると仮定する。これが、量子チップ上の4つのキュービットの特定の接続トポロジ(例えば1-3-2-4)である。この特定の接続トポロジは、量子チップ上の4つのキュービットの物理的な位置および/もしくは設置に依存せず、ならびに/または量子チップ上の4つのキュービットを接続しているキュービット間接続バスの物理的な形状および/もしくはキュービット間接続バスが横切る物理的な距離に依存しないことに留意されたい。言い換えると、この4つのキュービットは、この4つのキュービットが正方形、長方形、台形、菱形、線もしくは曲線の形状またはこれらを組み合わせた形状に物理的に配置されているかどうかにかかわらず、ならびに4つのキュービットが互いに物理的に近いかどうか、ならびに/またはミクロン、ミリメートル、センチメートルおよび/もしくはデシメートル程度だけ物理的に間隔を置いて配置されているかどうかにかかわらず、この特定の接続トポロジ(例えば1-3-2-4)を有することができる。この非限定的で例示的な例は、相互接続された一組のキュービットの接続トポロジと、相互接続された一組のキュービットの物理的なレイアウトもしくは配置またはその両方とが別個のものであることを強調するのに役立つ。
さまざまなケースにおいて、重六角形接続トポロジは、量子誤り訂正符号を実施するための魅力的な選択肢であることがある。さまざまな事例において、キュービットの重六角形物理格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せを用いて重六角形接続トポロジを物理的に実施することができる。さまざまな態様において、量子チップ上にキュービットを六角形グリッドの形状で物理的に配置もしくは設置または配置および設置することによって、キュービットの重六角形物理格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せを形成することができる(例えば、キュービットは、切りばめ細工状に配置された六角形のグリッドに従って物理的に配置することができ、グリッドの中のそれぞれの六角形は、六角形のそれぞれの頂点に物理的に配置/設置されたキュービットと、六角形のそれぞれの線分もしくは辺またはその両方に沿って物理的に配置/設置されたキュービットとを含む合計12個体のキュービットを有し、隣り合う六角形は、キュービットもしくはキュービット間接続バスまたはその両方を共有している)。
さまざまな事例において、重六角形接続トポロジは、量子誤り訂正符号の実行に対して望ましいことがあるが、キュービットの重六角形物理格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せは、量子チップ上に多くの無駄な空間を含むことがある。具体的には、六角形グリッドのそれぞれの六角形の中にある、もしくは六角形グリッドのそれぞれの六角形が内包する、もしくは六角形グリッドのそれぞれの六角形が外接する、またはこれらの組合せである量子チップの物理的な表面積が、使用されないことがあり(例えば、他のキュービットもしくは他の回路部品またはその両方のために使用することができる表面積の空き部分であることがあり)、したがって無駄なリアル・エステート(real estate)と考えられることがある。そのため、キュービットの重六角形物理格子、アレイ、配置もしくはレイアウトまたはこれらの組合せは、製作もしくは量子チップ・リアル・エステートの観点から、または製作および量子チップ・リアル・エステートの観点から、空間的に非効率であることもしくは空間的に最適とは言えないこと、またはその両方であることがある。さまざまなケースにおいて、これらの技術的課題のうちの1つまたは複数を解決することができるシステムもしくは技術またはその両方が望ましいことがある。
本発明のさまざまな実施形態は、これらの技術的課題の1つまたは複数を解決することができる。具体的には、本発明のさまざまな実施形態は、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができるシステムもしくは技術またはその両方を提供することができる。上で述べたとおり、重六角形キュービット接続トポロジは、量子誤り訂正符号を実施するのに望ましいことがあるが、重六角形物理キュービット・レイアウト(例えば物理的な六角形グリッド)は、製作もしくは量子チップ・リアル・エステートの観点から、または製作および量子チップ・リアル・エステートの観点から空間的に非効率であることがある。対照的に、直線物理キュービット・レイアウト(例えば、量子チップ上の、規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列を有する直線グリッドの中にキュービットが物理的に配置された直線物理キュービット・レイアウト)は、重六角形物理キュービット・レイアウトよりも空間的に効率的であることがある。具体的には、直線グリッドは、キュービットの規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列からなるため、直線グリッドは、普通は六角形グリッドによって使用されないまま残される量子チップの内部表面積にキュービットを高密度に充填することができる。言い換えると、直線物理キュービット・レイアウトは、量子チップのレイアウト表面積を最小化するのに役立ちうる(例えば、量子チップ上にキュービットをより高密度に配置して、使用されない空間したがって無駄な空間がより少なくなるようにするのに役立ちうる)。さらに、このようにしてレイアウト表面積を最小化することは、製作コストを低減もしくは節減または低減および節減するのに役立ち(例えば、キュービットの直線グリッドの製造は、キュービットの六角形グリッドの製造よりも容易もしくは安価または容易および安価であることがある)、伝送線長と許容周波数範囲とを整合させる際に役立ち(例えば、より高密度にパックされたキュービットを、より短いキュービット間接続バスを介して接続することができ、より短いキュービット間接続は、望ましい動作帯域にあるより高い共振周波数もしくはより多くの共振周波数またはその両方を表しうる)、または量子チップのサイズに関連した寄生高周波モードを回避する際に役立ち(例えば、直線物理レイアウトを使用したときには、キュービット自体を量子チップ上により高密度にパックすることができるため、量子チップ自体のより幅広い範囲の物理サイズが使用可能になることがあり、そのため寄生損失を回避もしくは最小化または回避および最小化するのに役立つ量子チップ・サイズを実施することができる)、あるいはこれらの組合せであることがある。さらに、このような直線物理キュービット・レイアウトを非常に規則的なものにすることができ、このことは、このような直線物理キュービット・レイアウト上に設計された量子回路を、量子チップの所望のサイズに基づいて容易にスケールアップもしくはスケールダウンまたはスケールアップおよびスケールダウンすることができることを意味し、このことが、研究開発中にシミュレートする必要がある別個の量子回路構造体の数を最小化するのに役立つことがある。したがって、直線物理キュービット・レイアウトで重六角形キュービット接続トポロジを実施することは、重六角形物理キュービット・レイアウトに関連した空間的非効率性を生じることなしに優れた量子誤り訂正符号を実行することを可能にしうる。
本発明のさまざまな実施形態の発明者らは、どのようにすれば重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることができるのかを認識した。具体的には、さまざまな事例において、量子基板(例えばシリコン・ウェーハ)上に直線キュービット格子を形成することができる。さまざまなケースにおいて、この直線キュービット格子を、量子基板上にキュービットが規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列として配置されているような態様のキュービットの正方形、長方形もしくは直交2次元アレイまたはこれらの組合せとすることができる。さまざまな態様において、直線キュービット格子の中のキュービット間にキュービット間接続バスを戦略的に設置して、第1の形状を有する第1の一組のキュービット・タイルを画定すること、および第1の形状とは異なる第2の形状を有する第2の一組のキュービット・タイルを画定することができる。さまざまなケースにおいて、第1の一組のキュービット・タイルの各々は重六角形単位セルを表すことができる。同様に、さまざまなケースにおいて、第2の一組のキュービット・タイルの各々は重六角形単位セルを表すことができる。さまざまな事例において、量子チップ上のキュービットが、規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列として物理的に配置され、さらに集合的に重六角形接続トポロジを表すような態様で、第1の一組のキュービット・タイルと第2の一組のキュービット・タイルを、直線キュービット格子の中で切りばめ細工状に配置することができる。いくつかのケースでは、キュービット・タイルが、特定の配置、形状もしくは様式またはこれらの組合せで一緒に接続された複数のキュービット(例えば12個のキュービット)を備えることができる(例えば、キュービット・タイルの中のそれぞれのキュービットは、キュービット・タイルの中の隣り合う2つのキュービットに接続され、それによって閉ループ・キュービット・タイルを形成する)。いくつかのケースでは、異なる形状の3組以上のキュービット・タイルを切りばめ細工状に配置して、重六角形接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることができる。
ハードウェアもしくはソフトウェアまたはその両方を使用して、抽象的でなく、人間による一組の頭脳行為として実行することができない事実上高度に技術的な課題を解決する目的(例えば重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にする目的に)、本発明のさまざまな実施形態を使用することができる。実際に、本発明のさまざまな実施形態は、直線物理キュービット・レイアウトを有する重六角形キュービット接続トポロジを実施するために現実世界の量子基板上に製作することができる現実世界の物理量子構造体を構成しうる。このような現実世界の物理量子構造体が抽象的でなく、自然法則でなく、自然現象でないことは疑いない。さらに、本発明のさまざまな実施形態は、本明細書に開示された教示を実用的用途に統合することができる。実際に、さまざまな実施形態において、開示された教示は、重六角形接続トポロジを使用して量子誤り訂正符号を実施することができる量子チップであって、普通は重六角形物理キュービット・レイアウトに関連する空間的非効率性を含まない量子チップの製作を容易にすることができる。具体的には、本明細書の開示は、直線物理キュービット・レイアウトを使用することによってどのようにして重六角形キュービット接続トポロジを実施するのかを教示しているため、本明細書の開示は、重六角形物理キュービット・レイアウトを実施する量子チップよりも高密度にパックされたキュービットを有する量子チップの製造を容易にすることができる。したがって、本発明の実施形態は、より少ない無駄なチップ・リアル・エステートを有するが、それにもかかわらず重六角形ベースの量子誤り訂正符号を実施する目的に使用することができる量子チップの生成を容易にすることができる。上で述べたとおり、このようにして量子チップ上の無駄な表面積を低減させると、コストを相応に低減させることができ、伝送線および/もしくはキュービット間接続バスの共振周波数を所望の動作範囲に維持することをより容易にすることができ、かつ/または寄生高周波モードの数を減らすのに資することができる。言い換えると、本発明の実施形態は、改良された量子性能を示す量子チップの製作を容易にすることができる。したがって、本発明の実施形態は、量子接続トポロジの分野における具体的で有形の技術的改良を構成する。
本明細書に開示された教示は本質的に幾何学的であり、したがって添付の図もしくは図面またはその両方は本発明のさまざまな実施形態の理解に役立ちうる。さまざまな態様において、本開示に付随する図もしくは図面またはその両方は例示的かつ非限定的であり、必ずしも一定の倍率では描かれていない。
図1は、重六角形物理キュービット・レイアウト100を用いて実施された例示的で非限定的な重六角形キュービット接続トポロジのブロック図を示している。示されているように、重六角形物理キュービット・レイアウト100は、複数のキュービット間接続バス(図1では隣り合うキュービット間の黒い線によって示されている)を介して一緒に結合されたものとすることができる複数のキュービット110~178(図1では黒い点によって示されている)を含むことができる。示されているように、キュービット110~178は、さまざまなケースにおいて、重六角形グリッド・パターンに従ってそれらが物理的に配置もしくはレイアウトまたは配置およびレイアウトされるように一緒に結合されたものとすることができる。言い換えると、キュービット110~178は、六角形の物理的形状を各々が有する4つのキュービット・タイル102~108をそれらが形成するように物理的に配置もしくは結合または配置および結合されたものとすることができる。言い換えると、4つのキュービット・タイル102~108は、物理的な意味で六角形に形作られ、切りばめ細工状に配置されて、重六角形物理キュービット・レイアウト100を形成したものとすることができる。
示されているように、4つのキュービット・タイル102~108の各々は、さまざまなケースにおいて、12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを含むことができる。具体的には、キュービット・タイル102は、キュービット110、キュービット112、キュービット114、キュービット116、キュービット118、キュービット174、キュービット172、キュービット170、キュービット168、キュービット166、キュービット162およびキュービット164からなることができる。示されているように、キュービット110を、キュービット・タイル102の第1の頂点と考えることができ、キュービット114を、キュービット・タイル102の第2の頂点と考えることができ、キュービット118を、キュービット・タイル102の第3の頂点と考えることができ、キュービット172を、キュービット・タイル102の第4の頂点と考えることができ、キュービット168を、キュービット・タイル102の第5の頂点と考えることができ、キュービット162を、キュービット・タイル102の第6の頂点と考えることができる。さらに、示されているように、キュービット110は、キュービット間接続バスを介してキュービット112に結合されたものとすることができ、キュービット112は、キュービット間接続バスを介してキュービット114に結合されたものとすることができ、キュービット114は、キュービット間接続バスを介してキュービット116に結合されたものとすることができ、キュービット116は、キュービット間接続バスを介してキュービット118に結合されたものとすることができ、キュービット118は、キュービット間接続バスを介してキュービット174に結合されたものとすることができ、キュービット174は、キュービット間接続バスを介してキュービット172に結合されたものとすることができ、キュービット172は、キュービット間接続バスを介してキュービット170に結合されたものとすることができ、キュービット170は、キュービット間接続バスを介してキュービット168に結合されたものとすることができ、キュービット168は、キュービット間接続バスを介してキュービット166に結合されたものとすることができ、キュービット166は、キュービット間接続バスを介してキュービット162に結合されたものとすることができ、キュービット162は、キュービット間接続バスを介してキュービット164に結合されたものとすることができ、キュービット164は、キュービット間接続バスを介してキュービット110に結合されたものとすることができる。いくつかのケースでは、このキュービット接続トポロジを、110-112-114-116-118-174-172-170-168-166-162-164-110と表現することができる。
同様に、キュービット・タイル104は、キュービット158、キュービット160、キュービット162、キュービット166、キュービット168、キュービット178、キュービット146、キュービット148、キュービット150、キュービット152、キュービット154およびキュービット156からなることができる。示されているように、キュービット158を、キュービット・タイル104の第1の頂点と考えることができ、キュービット162を、キュービット・タイル104の第2の頂点と考えることができ、キュービット168を、キュービット・タイル104の第3の頂点と考えることができ、キュービット146を、キュービット・タイル104の第4の頂点と考えることができ、キュービット150を、キュービット・タイル104の第5の頂点と考えることができ、キュービット154を、キュービット・タイル104の第6の頂点と考えることができる。さらに、示されているように、キュービット158は、キュービット間接続バスを介してキュービット160に結合されたものとすることができ、キュービット160は、キュービット間接続バスを介してキュービット162に結合されたものとすることができ、キュービット162は、キュービット間接続バスを介してキュービット166に結合されたものとすることができ、キュービット166は、キュービット間接続バスを介してキュービット168に結合されたものとすることができ、キュービット168は、キュービット間接続バスを介してキュービット178に結合されたものとすることができ、キュービット178は、キュービット間接続バスを介してキュービット146に結合されたものとすることができ、キュービット146は、キュービット間接続バスを介してキュービット148に結合されたものとすることができ、キュービット148は、キュービット間接続バスを介してキュービット150に結合されたものとすることができ、キュービット150は、キュービット間接続バスを介してキュービット152に結合されたものとすることができ、キュービット152は、キュービット間接続バスを介してキュービット154に結合されたものとすることができ、キュービット154は、キュービット間接続バスを介してキュービット156に結合されたものとすることができ、キュービット156は、キュービット間接続バスを介してキュービット158に結合されたものとすることができる。いくつかのケースでは、このキュービット接続トポロジを、158-160-162-166-168-178-146-148-150-152-154-156-158と表現することができる。
同様に、キュービット・タイル106は、キュービット118、キュービット120、キュービット122、キュービット124、キュービット126、キュービット128、キュービット130、キュービット132、キュービット134、キュービット176、キュービット172およびキュービット174からなることができる。示されているように、キュービット118を、キュービット・タイル106の第1の頂点と考えることができ、キュービット122を、キュービット・タイル106の第2の頂点と考えることができ、キュービット126を、キュービット・タイル106の第3の頂点と考えることができ、キュービット130を、キュービット・タイル106の第4の頂点と考えることができ、キュービット134を、キュービット・タイル106の第5の頂点と考えることができ、およびキュービット172を、キュービット・タイル106の第6の頂点と考えることができる。さらに、示されているように、キュービット118は、キュービット間接続バスを介してキュービット120に結合されたものとすることができ、キュービット120は、キュービット間接続バスを介してキュービット122に結合されたものとすることができ、キュービット122は、キュービット間接続バスを介してキュービット124に結合されたものとすることができ、キュービット124は、キュービット間接続バスを介してキュービット126に結合されたものとすることができ、キュービット126は、キュービット間接続バスを介してキュービット128に結合されたものとすることができ、キュービット128は、キュービット間接続バスを介してキュービット130に結合されたものとすることができ、キュービット130は、キュービット間接続バスを介してキュービット132に結合されたものとすることができ、キュービット132は、キュービット間接続バスを介してキュービット134に結合されたものとすることができ、キュービット134は、キュービット間接続バスを介してキュービット176に結合されたものとすることができ、キュービット176は、キュービット間接続バスを介してキュービット172に結合されたものとすることができ、キュービット172は、キュービット間接続バスを介してキュービット174に結合されたものとすることができ、キュービット174は、キュービット間接続バスを介してキュービット118に結合されたものとすることができる。いくつかのケースでは、このキュービット接続トポロジを、118-120-122-124-126-128-130-132-134-176-172-174-118と表現することができる。
同様に、キュービット・タイル108は、キュービット168、キュービット170、キュービット172、キュービット176、キュービット134、キュービット136、キュービット138、キュービット140、キュービット142、キュービット144、キュービット146およびキュービット178からなることができる。示されているように、キュービット168を、キュービット・タイル108の第1の頂点と考えることができ、キュービット172を、キュービット・タイル108の第2の頂点と考えることができ、キュービット134を、キュービット・タイル108の第3の頂点と考えることができ、キュービット138を、キュービット・タイル108の第4の頂点と考えることができ、キュービット142を、キュービット・タイル108の第5の頂点と考えることができ、およびキュービット146を、キュービット・タイル108の第6の頂点と考えることができる。さらに、示されているように、キュービット168は、キュービット間接続バスを介してキュービット170に結合されたものとすることができ、キュービット170は、キュービット間接続バスを介してキュービット172に結合されたものとすることができ、キュービット172は、キュービット間接続バスを介してキュービット176に結合されたものとすることができ、キュービット176は、キュービット間接続バスを介してキュービット134に結合されたものとすることができ、キュービット134は、キュービット間接続バスを介してキュービット136に結合されたものとすることができ、キュービット136は、キュービット間接続バスを介してキュービット138に結合されたものとすることができ、キュービット138は、キュービット間接続バスを介してキュービット140に結合されたものとすることができ、キュービット140は、キュービット間接続バスを介してキュービット142に結合されたものとすることができ、キュービット142は、キュービット間接続バスを介してキュービット144に結合されたものとすることができ、キュービット144は、キュービット間接続バスを介してキュービット146に結合されたものとすることができ、キュービット146は、キュービット間接続バスを介してキュービット178に結合されたものとすることができ、キュービット178は、キュービット間接続バスを介してキュービット168に結合されたものとすることができる。いくつかのケースでは、このキュービット接続トポロジを、168-170-172-176-134-136-138-140-142-144-146-178-168と表現することができる。
示されているように、さまざまな事例において、重六角形物理キュービット・レイアウト100の中の隣り合うキュービット・タイルは、キュービットもしくはキュービット間接続バスまたはその両方を共有することができる。例えば、示されているように、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル104と、キュービット162、キュービット166およびキュービット168を共有することができる。さらに、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル104と、キュービット162をキュービット166に結合しているキュービット間接続バス、およびキュービット166をキュービット168に結合しているキュービット間接続バスを共有することができる。別の例として、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル106と、キュービット172、キュービット174およびキュービット118を共有することができる。さらに、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル106と、キュービット172をキュービット174に結合しているキュービット間接続バス、およびキュービット174をキュービット118に結合しているキュービット間接続バスを共有することができる。別の例として、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル108と、キュービット168、キュービット170およびキュービット172を共有することができる。さらに、キュービット・タイル102はキュービット・タイル108と、キュービット168をキュービット170に結合しているキュービット間接続バス、およびキュービット170をキュービット172に結合しているキュービット間接続バスを共有することができる。さまざまな実施形態において、重六角形物理キュービット・レイアウト100の中の所与のキュービット・タイルは、重六角形物理キュービット・レイアウト100の中の隣り合うキュービット・タイルと、3つのキュービットもしくは2つのキュービット間接続バスまたはその両方を共有することができる。
さまざまな態様において、キュービット110~178は、適当な任意のタイプのキュービット・デバイス、もしくは複数のタイプのキュービット・デバイスの適当な任意の組合せ、またはその両方(例えば、チャージ・キュービット、フラックス・キュービット、フェーズ・キュービットおよび/もしくはトランスモン・キュービットなどの適当な任意の超伝導キュービット・デバイス、ならびに/または適当な任意の非超伝導キュービット・デバイス)とすることができる。さまざまな態様において、キュービット間接続バスは、2つ以上のキュービットを電気的に一緒に結合するための適当な任意のデバイスもしくは複数のデバイスの適当な任意の組合せまたはその両方(例えばマイクロ波共振器、ダイレクト・カプラ、容量カプラ、ウェーブガイド)とすることができる。
さまざまな実施形態において、上で述べたとおり、重六角形物理キュービット・レイアウト100は重六角形キュービット接続トポロジを表すことができる。すなわち、キュービット・タイル102~108の各々は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループを形成した12個のキュービットからなることができ、隣り合うキュービット・タイルは、互いに3つのキュービットおよび2本のキュービット間接続バスを共有することができる。上で説明したとおり、このような重六角形キュービット接続トポロジは、重六角形ベースの量子誤り訂正符号の実行に対して望ましいことがある。しかしながら、やはり上で説明し、図1に示されているように、トポロジ的な意味では重六角形キュービット接続トポロジが望ましいが、重六角形物理キュービット・レイアウト100は、物理的な意味において空間的に効率的でない(例えば、上で説明したとおり、接続トポロジと物理レイアウトとは別個のものである)。具体的には、キュービット・タイル102~108の各々の中央もしくは内部またはその両方には多くの無駄な空間がある。言い換えると、キュービット・タイル102~108の各々の内部領域は、他のキュービットもしくは他の量子回路デバイスまたはその両方を支援する目的に生産的に使用しうる量子基板(図示せず)の表面積ではあるが、重六角形物理キュービット・レイアウト100の六角形の物理的配置のために実際には生産的に使用されてはいない量子基板の表面積であると考えることができる(例えば、キュービット・タイル102~108の六角形の物理的形状のため、かなりの量の空間が、キュービット・タイル102~108の各々の内部にあり、使用されずにもしくは無駄にまたは使用されずに無駄に残されている)。
さまざまな態様において、このような無駄な空間は、キュービット110~178が、六角形グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されていることによって、ならびにキュービット110~178が、より高密度の直線グリッドに従って配置もしくは設置または配置および設置されていないために生じうることを、本発明のさまざまな実施形態の発明者らは認識した(例えば、重六角形物理キュービット・レイアウト100の中で、キュービット110~178は、切りばめ細工状に配置された六角形の形状に物理的に配置されており、規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列の中に物理的に配置されてはいない)。したがって、より低密度の六角形グリッドではなくより高密度の直線グリッドに従ってキュービット110~178を物理的に配置することによって(例えば、キュービット110~178を六角形に物理的に配置するのではなく、規則的な行および列もしくは繰り返す行および列または規則的な繰り返す行および列の中に物理的に配置することによって)、このような空間的非効率を排除することができることを、本発明のさまざまな実施形態の発明者らは認識した。言い換えると、キュービット・タイル102~108が依然として重六角形接続トポロジを表しつつ、直線物理グリッドの中でキュービット・タイル102~108を実施することができるようにするには、キュービット・タイル102~108の形状をどのように変更すればよいのかを本発明のさまざまな実施形態の発明者らは決定した。
より具体的には、図2および図3に示された特定の形状のキュービット・タイルを、重六角形接続トポロジを直線物理レイアウトにマップするように一緒に切りばめ細工状に配置することができることを本発明のさまざまな実施形態の発明者らは決定した。
図2は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、第1の形状を有する例示的で非限定的なキュービット・タイル200のブロック図を示している。示されているように、キュービット・タイル200は、さまざまな態様において、12本のキュービット間接続バスを介して図2に示された形に一緒に結合された12個のキュービットを備えることができる。より具体的には、キュービット・タイル200は、キュービット202、キュービット204、キュービット206、キュービット208、キュービット210、キュービット212、キュービット214、キュービット216、キュービット218、キュービット220、キュービット222およびキュービット224を備えることができる。いくつかの実施形態では、他の適当な任意の数のキュービットをキュービット・タイル200に組み込むことができる。示されているように、キュービット202は、キュービット間接続バスを介してキュービット204に結合されたものとすることができ、キュービット204は、キュービット間接続バスを介してキュービット206に結合されたものとすることができ、キュービット206は、キュービット間接続バスを介してキュービット208に結合されたものとすることができ、キュービット208は、キュービット間接続バスを介してキュービット210に結合されたものとすることができ、キュービット210は、キュービット間接続バスを介してキュービット212に結合されたものとすることができ、キュービット212は、キュービット間接続バスを介してキュービット214に結合されたものとすることができ、キュービット214は、キュービット間接続バスを介してキュービット216に結合されたものとすることができ、キュービット216は、キュービット間接続バスを介してキュービット218に結合されたものとすることができ、キュービット218は、キュービット間接続バスを介してキュービット220に結合されたものとすることができ、キュービット220は、キュービット間接続バスを介してキュービット222に結合されたものとすることができ、キュービット222は、キュービット間接続バスを介してキュービット224に結合されたものとすることができ、キュービット224は、キュービット間接続バスを介してキュービット202に結合されたものとすることができる。さまざまな態様において、このキュービット接続トポロジを、202-204-206-208-210-212-214-216-218-220-222-224-202と呼ぶことができる。
示されているように、さまざまな実施形態において、キュービット・タイル200のキュービット202~224は、直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置することができる。具体的には、さまざまな態様において、列226~234および行236~240によって直線グリッドを画定することができ、さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル200のキュービット202~224を、列226~234および行236~240に沿って物理的に配置もしくは設置または配置および設置することができる。さまざまなケースにおいて、列226~234は、規則的な間隔で配置されたもの(例えば図2の水平方向に規則的な適当な任意の間隔だけ分離されたもの)とすることができ、行236~240は、規則的な間隔で配置されたもの(例えば図2の垂直方向に規則的な適当な任意の間隔だけ分離されたもの)とすることができる。示されているように、列226~234は互いに平行とすることができる。同様に、行236~240も互いに平行とすることができる。示されているように、列226~234は行236~240に対して直角もしくは垂直またはその両方とすることができる。示されているように、さまざまな事例において、キュービット202、キュービット224およびキュービット222は列226に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット204、キュービット218およびキュービット220は列228に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット206およびキュービット216は列230に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット208、キュービット210およびキュービット214は列232に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット212は、列234に沿って物理的に配置されたものとすることができる。示されているように、さまざまな態様において、キュービット202、キュービット204、キュービット206およびキュービット208は行236に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット224、キュービット218、キュービット216、キュービット210およびキュービット212は行238に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット222、キュービット220およびキュービット214は行240に沿って物理的に配置されたものとすることができる。
さまざまなケースにおいて、列226~234および行236~240を隔てる水平間隔もしくは垂直間隔またはその両方は、適当な任意の設計基準に基づいて選択もしくは選抜または選択および選抜することができる。例えば、いくつかのケースでは、キュービット202~224が一緒に高密度にパックされるように(例えば、互いから望ましくない量子干渉を受けることなくキュービット202~224を実現可能もしくは実用可能にまたは実現可能かつ実用可能に近づけることができる距離と同じ距離までキュービット202~224が互いに物理的に近づくように)、列226~234および行236~240を物理的に配置することができる。キュービット202~224のそのような高密度パッキングは、キュービット・タイル200が、(例えばキュービット・タイル102~108の六角形の形状とは違い、)不必要に/過度に大きな量の表面積に及ばないことを保証することができ、このことは、キュービット・タイル200が、無駄な空間もしくは無駄な量子チップ・リアル・エステートまたはその両方をほとんど内包しないことを保証するのに役立ちうる。
キュービット・タイル200は、キュービット・タイル102~108とは異なる物理的形状を有することができることに留意されたい。すなわち、キュービット・タイル200は、(図2に示された)特定の不規則な物理的形状を有するが、キュービット・タイル102~108はそれぞれ六角形の物理的形状を有する。しかしながら、示されているように、キュービット・タイル200は、キュービット・タイル102~108の各々と同じキュービット接続トポロジを表していることに留意されたい(例えば、ここでも、接続トポロジと物理的形状/レイアウトとは別個のものでありうる)。すなわち、キュービット・タイル200は12個のキュービットを備えることができ、それぞれのキュービットは隣り合う2つのキュービットに結合されており、それによって、キュービット・タイル102~108の各々とちょうど同じように12個のキュービットからなる閉ループを形成している。示されているように、キュービット・タイル200のそれぞれのキュービットは、最も近い隣接キュービット(例えば所与のキュービットから北、南、東もしくは西またはこれらの組合せの方向に最も近い隣り合うキュービット)に結合することができ、もしくは次に近い隣接キュービット(例えば所与のキュービットから対角線方向に最も近い隣り合うキュービット)に結合することができ、または最も近い隣接キュービットおよび次に近い隣接キュービットに結合することができる。全体として、キュービット・タイル200は、さまざまなケースにおいて、重六角形セルであると考えることができる(例えば、キュービット・タイル200は、キュービット・タイル102~108と同じ六角形の物理的形状/レイアウトを有していないにもかかわらず、キュービット・タイル102~108と同じ接続トポロジを表すことができる)。さまざまな態様において、キュービット・タイル200によって表された特定の不規則な物理的形状をアヒル形(duck-shape)と呼ぶことができる(例えば、キュービット・タイル200はおおまかにアヒルを逆さにした図に似ていると考えることができる)。
図3は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、第2の形状を有する例示的で非限定的なキュービット・タイル300のブロック図を示している。示されているように、キュービット・タイル300は、さまざまな態様において、12本のキュービット間接続バスを介して図3に示された形に一緒に結合された12個のキュービットを備えることができる。より具体的には、キュービット・タイル300は、キュービット302、キュービット304、キュービット306、キュービット308、キュービット310、キュービット312、キュービット314、キュービット316、キュービット318、キュービット320、キュービット322およびキュービット324を備えることができる。いくつかの実施形態では、他の適当な任意の数のキュービットをキュービット・タイル300に組み込むことができる。示されているように、キュービット302は、キュービット間接続バスを介してキュービット304に結合されたものとすることができ、キュービット304は、キュービット間接続バスを介してキュービット306に結合されたものとすることができ、キュービット306は、キュービット間接続バスを介してキュービット308に結合されたものとすることができ、キュービット308は、キュービット間接続バスを介してキュービット310に結合されたものとすることができ、キュービット310は、キュービット間接続バスを介してキュービット312に結合されたものとすることができ、キュービット312は、キュービット間接続バスを介してキュービット314に結合されたものとすることができ、キュービット314は、キュービット間接続バスを介してキュービット316に結合されたものとすることができ、キュービット316は、キュービット間接続バスを介してキュービット318に結合されたものとすることができ、キュービット318は、キュービット間接続バスを介してキュービット320に結合されたものとすることができ、キュービット320は、キュービット間接続バスを介してキュービット322に結合されたものとすることができ、キュービット322は、キュービット間接続バスを介してキュービット324に結合されたものとすることができ、キュービット324は、キュービット間接続バスを介してキュービット302に結合されたものとすることができる。さまざまな態様において、このキュービット接続トポロジを、302-304-306-308-310-312-314-316-318-320-322-324-302と呼ぶことができる。
示されているように、さまざまな実施形態において、キュービット・タイル300のキュービット302~324は、直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置することができる。具体的には、さまざまな態様において、列326~332および行334~340によって直線グリッドを画定することができ、さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル300のキュービット302~324を、列326~332および行334~340に沿って物理的に配置もしくは設置または配置および設置することができる。さまざまなケースにおいて、列326~332は、規則的な間隔で配置されたもの(例えば図3の水平方向に規則的な適当な任意の間隔だけ分離されたもの)とすることができ、行334~340は、規則的な間隔で配置されたもの(例えば図3の垂直方向に規則的な適当な任意の間隔だけ分離されたもの)とすることができる。示されているように、列326~332は互いに平行とすることができる。同様に、行334~340も互いに平行とすることができる。示されているように、列326~332は行334~340に対して直角もしくは垂直またはその両方とすることができる。示されているように、さまざまな事例において、キュービット302、キュービット324およびキュービット322は列326に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット304およびキュービット320は列328に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット308、キュービット306、キュービット316およびキュービット318は列330に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット310、キュービット312およびキュービット314は列332に沿って物理的に配置されたものとすることができる。示されているように、さまざまな態様において、キュービット308およびキュービット310は行334に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット302、キュービット306、キュービット312は行336に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット324、キュービット304、キュービット316およびキュービット314は行338に沿って物理的に配置されたものとすることができ、キュービット322、キュービット320およびキュービット318は行340に沿って物理的に配置されたものとすることができる。
さまざまなケースにおいて、列326~332および行334~340を隔てる水平間隔もしくは垂直間隔またはその両方は、適当な任意の設計基準に基づいて選択もしくは選抜または選択および選抜することができる。例えば、いくつかのケースでは、キュービット302~324が一緒に高密度にパックされるように(例えば、互いから望ましくない量子干渉を受けることなくキュービット302~324を実現可能もしくは実用可能にまたは実現可能かつ実用可能に近づけることができる距離と同じ距離までキュービット302~324が互いに物理的に近づくように)、列326~332および行334~340を物理的に配置することができる。キュービット302~324のそのような高密度パッキングは、キュービット・タイル300が、(例えばキュービット・タイル102~108の六角形の形状とは違い、)不必要に/過度に大きな量の表面積に及ばないことを保証することができ、このことは、キュービット・タイル300が、無駄な空間もしくは無駄な量子チップ・リアル・エステートまたはその両方をほとんど内包しないことを保証するのに役立ちうる。
キュービット・タイル300は、キュービット・タイル102~108とは異なる物理的形状を有することができることに留意されたい。すなわち、キュービット・タイル300は、(図3に示された)特定の不規則な物理的形状を有するが、キュービット・タイル102~108はそれぞれ六角形の物理的形状を有する。しかしながら、示されているように、キュービット・タイル300は、キュービット・タイル102~108の各々と同じキュービット接続トポロジを表していることに留意されたい(例えば、ここでも、接続トポロジと物理的形状/レイアウトとは別個のものでありうる)。すなわち、キュービット・タイル300は12個のキュービットを備えることができ、それぞれのキュービットは隣り合う2つのキュービットに結合されており、それによって、キュービット・タイル102~108の各々とちょうど同じように12個のキュービットからなる閉ループを形成している。示されているように、キュービット・タイル300のそれぞれのキュービットは、最も近い隣接キュービット(例えば所与のキュービットから北、南、東もしくは西またはこれらの組合せの方向に最も近い隣り合うキュービット)に結合することができ、もしくは次に近い隣接キュービット(例えば所与のキュービットから対角線方向に最も近い隣り合うキュービット)に結合することができ、または最も近い隣接キュービットおよび次に近い隣接キュービットに結合することができる。全体として、キュービット・タイル300は、さまざまなケースにおいて、重六角形セルであると考えることができる(例えば、キュービット・タイル300は、キュービット・タイル102~108と同じ六角形の物理的形状/レイアウトを有していないにもかかわらず、キュービット・タイル102~108と同じ接続トポロジを表すことができる)。さまざまな態様において、キュービット・タイル300によって表された特定の不規則な物理的形状をウシ形(cow-shape)と呼ぶことができる(例えば、キュービット・タイル300はおおまかにウシを斜めから見た図に似ていると考えることができる)。
さまざまな実施形態において、以降の図に示すように、直線グリッドの中で、複数のキュービット・タイル200を複数のキュービット・タイル300とともに切りばめ細工状に配置し、それによって、それにもかかわらず重六角形キュービット接続トポロジを集合的に表す直線物理キュービット・レイアウトを形成することができる。
図4は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる例示的で非限定的な量子構造体400のブロック図を示している。
さまざまな実施形態において、量子構造体400は量子基板402を含むことができる。さまざまな態様において、量子基板402は、適当な任意の量子基板(例えばシリコン・ウェーハ)とすることができる。さまざまな事例において、図4は、量子基板402の俯瞰図であると考えることができる。さまざまな態様において、量子基板402は、キュービット格子404を物理的に支持することができる。さまざまな態様において、キュービット格子404を、量子基板402の表面に製作されたキュービットの直線グリッドとすることができる(図4ではキュービットが黒い点によって示されている)。言い換えると、キュービット格子404は、1つまたは複数の列A~Nおよび1つまたは複数の行1~13に従って配置されたものとすることができる。さまざまな態様において、キュービット格子404のキュービットはその列および行指標によって指定することができる(例えば、キュービットA1は、キュービット格子404の左上のキュービットとすることができ、キュービットN1は、キュービット格子404の右上のキュービットとすることができ、キュービットA13は、キュービット格子404の左下のキュービットとすることができ、キュービットN13は、キュービット格子404の右下のキュービットとすることができる)。
図4は、キュービット格子404を、182個のキュービットを有するものとして示しているが、これは、例示的で非限定的なものでしかない。さまざまな態様において、キュービット格子404は適当な任意の数のキュービットを有することができる(例えば、キュービット格子404の異なる行は異なる数のキュービットを有することができ、もしくはキュービット格子404の異なる列は異なる数のキュービットを有することができ、またはその両方であることができる)。図4は、キュービット格子404を、14の列(例えばA~N)を有するものとして示しているが、これは、例示的で非限定的なものでしかない。さまざまな事例において、キュービット格子404は適当な任意の数の列を有することができる。図4は、キュービット格子404を、13の行(例えば1~13)を有するものとして示しているが、これは、例示的で非限定的なものでしかない。さまざまなケースにおいて、キュービット格子404は、適当な任意の数の行を有することができる。
本明細書で説明したとおり、キュービット格子404の中で、複数のキュービット・タイル200を複数のキュービット・タイル300とともに切りばめ細工状に配置することができる。さまざまな態様において、このような切りばめ細工状配置(tessellation)は、重六角形キュービット接続トポロジを表すことができ、同時に直線物理キュービット・レイアウトを表すことができる。
図5は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、1つのキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体500のブロック図を示している。
示されているように、さまざまなキュービット間にキュービット間接続バス(図5では黒い線によって示されている)を製作することによって、キュービット格子404の中にキュービット・タイル502を生成することができる。例えば、キュービット・タイル502は、キュービットJ1をキュービットK1に結合することによって、キュービットK1をキュービットL1に結合することによって、キュービットL1をキュービットM1に結合することによって、キュービットM1をキュービットM2に結合することによって、キュービットM2をキュービットN2に結合することによって、キュービットN2をキュービットM3に結合することによって、キュービットM3をキュービットL2に結合することによって、キュービットL2をキュービットK2に結合することによって、キュービットK2をキュービットK3に結合することによって、キュービットK3をキュービットJ3に結合することによって、キュービットJ3をキュービットJ2に結合することによって、キュービットJ2をキュービットJ1に結合することによって形成することができる。したがって、さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル502は、キュービット接続トポロジJ1-K1-L1-M1-M2-N2-M3-L2-K2-K3-J3-J2-J1を有すると言うことができる。示されているように、さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル502は、アヒル形キュービット・タイル200を表すことができる。
図6は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体600のブロック図を示している。
示されているように、キュービット格子404の中に、キュービット・タイル200のアヒルの形状を有する追加のキュービット・タイルを形成することができる。具体的には、さまざまなケースにおいて、さまざまなキュービット間にキュービット間接続バスを製作することによって、示されているように、キュービット格子404の中にキュービット・タイル602~606を製作することができる。例えば、示されているように、キュービット・タイル602は、キュービット接続トポロジG2-H2-I2-J2-J3-K3-J4-I3-H3-H4-G4-G3-G2を有することができ、キュービット・タイル604は、キュービット接続トポロジD3-E3-F3-G3-G4-H4-G5-F4-E4-E5-D5-D4-D3を有することができ、キュービット・タイル606は、キュービット接続トポロジA4-B4-C4-D4-D5-E5-D6-C5-B5-B6-A6-A5-A4を有することができる。示されているように、さまざまな事例において、キュービット・タイル502とキュービット・タイル602は、キュービットJ2、キュービットJ3およびキュービットK3を共有することができ、もしくはキュービットJ2をキュービットJ3に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットJ3をキュービットK3に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまな態様において、キュービット・タイル602とキュービット・タイル604は、キュービットG3、キュービットG4およびキュービットH4を共有することができ、もしくはキュービットG3をキュービットG4に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットG4をキュービットH4に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル604とキュービット・タイル606は、キュービットD4、キュービットD5およびキュービットE5を共有することができ、もしくはキュービットD4をキュービットD5に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットD5をキュービットE5に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、示されているように、キュービット・タイル602~606はそれぞれキュービット・タイル200のアヒルの形状を表すことができる。
図7は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、異なる形状の1つのキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体700のブロック図を示している。
示されているように、さまざまなキュービット間にキュービット間接続バスを製作することによって、キュービット格子404の中にキュービット・タイル702を生成することができる。例えば、キュービット・タイル702は、キュービット接続トポロジI3-J4-K3-K2-L2-L3-L4-K4-K5-J5-I5-I4-I3を有することができる。示されているように、さまざまな事例において、キュービット・タイル702とキュービット・タイル502は、キュービットK3、キュービットK2およびキュービットL2を共有することができ、もしくはキュービットK3をキュービットK2に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットK2をキュービットL2に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまな態様において、キュービット・タイル702とキュービット・タイル602は、キュービットI3、キュービットJ4およびキュービットK3を共有することができ、もしくはキュービットI3をキュービットJ4に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットJ4をキュービットK3に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、示されているように、キュービット・タイル702は、キュービット・タイル300のウシの形状を表すことができる。
図8は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、異なる形状の複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体800のブロック図を示している。
示されているように、キュービット格子404の中に、キュービット・タイル300のウシの形状を有する追加のキュービット・タイルを形成することができる。具体的には、さまざまなケースにおいて、さまざまなキュービット間にキュービット間接続バスを製作することによって、示されているように、キュービット格子404の中にキュービット・タイル802~804を製作することができる。例えば、示されているように、キュービット・タイル802は、キュービット接続トポロジF4-G5-H4-H3-I3-I4-I5-H5-H6-G6-F6-F5-F4を有することができ、キュービット・タイル804は、キュービット接続トポロジC5-D6-E5-E4-F4-F5-F6-E6-E7-D7-C7-C6-C5を有することができる。示されているように、さまざまな事例において、キュービット・タイル802とキュービット・タイル702は、キュービットI3、キュービットI4およびキュービットI5を共有することができ、もしくはキュービットI3をキュービットI4に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットI4をキュービットI5に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまな態様において、キュービット・タイル802とキュービット・タイル602は、キュービットH4、キュービットH3およびキュービットI3を共有することができ、もしくはキュービットH4をキュービットH3に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットH3をキュービットI3に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル802とキュービット・タイル604は、キュービットF4、キュービットG5およびキュービットH4を共有することができ、もしくはキュービットF4をキュービットG5に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットG5をキュービットH4に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまな事例において、キュービット・タイル802とキュービット・タイル804は、キュービットF4、キュービットF5およびキュービットF6を共有することができ、もしくはキュービットF4をキュービットF5に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットF5をキュービットF6に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまな態様において、キュービット・タイル804とキュービット・タイル604は、キュービットE5、キュービットE4およびキュービットF4を共有することができ、もしくはキュービットE5をキュービットE4に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットE4をキュービットF4に結合しているキュービット間接続バスをさらに有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、キュービット・タイル804とキュービット・タイル606は、キュービットC5、キュービットD6およびキュービットE5を共有することができ、もしくはキュービットC5をキュービットD6に結合しているキュービット間接続バスおよびキュービットD6をキュービットE5に結合しているキュービット間接続バスをさらに共有することができ、またはその両方を共有することができる。さまざまなケースにおいて、示されているように、キュービット・タイル802~804はそれぞれキュービット・タイル300のウシの形状を表すことができる。
全体として、示されているように、キュービット格子404の直線グリッドの中で、アヒルの形状を有するキュービット・タイル(例えばキュービット・タイル502、602、604および606)を、ウシの形状を有するキュービット・タイル(例えばキュービット・タイル702、802および804)とともに切りばめ細工状に配置することができる。さまざまなケースにおいて、図9に示されているように、この切りばめ細工状配置パターンを適当な任意の寸法に拡張することができる。
図9は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる、異なる形状の複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された複数のキュービット・タイルを有する例示的で非限定的な量子構造体900のブロック図を示している。
示されているように、さまざまな実施形態において、図4~8に示した切りばめ細工状配置パターンを、希望に応じて、(例えばキュービット格子404の寸法もしくはサイズまたはその両方に左右されうる)適当な任意の寸法に拡張することができる。さまざまなケースにおいて、さまざまなキュービット間にキュービット間接続バスを製作することによって、キュービット格子404の中にキュービット・タイル902~926を製造することができる。示されているように、キュービット・タイル902~906および916~920は、キュービット・タイル200のアヒルの形状を表すものとすることができ、キュービット・タイル908~914および922~926は、キュービット・タイル300のウシの形状を表すものとすることができる。
示されているように、キュービット格子404の中で、アヒルの形状を有する複数のキュービット・タイル(例えば502、602~606、902~906および916~920)を、ウシの形状を有する複数のキュービット・タイル(例えばキュービット・タイル702、802~804、908~914および922~926)とともに切りばめ細工状に配置することができる。キュービット格子404は直線グリッド(例えば列A~Nおよび行1~13)に従って配置されているため、ウシの形状を有する複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置されたアヒルの形状を有する複数のキュービット・タイルは集合的に、直線物理キュービット・レイアウトを表していると考えることができる(例えば、示されたこれらの全てのキュービット・タイルを構成するキュービットは、直交する行および列に沿って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されている)。
しかしながら、それにもかかわらず、示されているように、ウシの形状を有する複数のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置されたアヒルの形状を有する複数のキュービット・タイルは集合的に重六角形キュービット接続トポロジを表す。このことは、キュービット格子404のキュービット接続トポロジを、重六角形物理キュービット・レイアウト100によって表されたキュービット接続トポロジと比較することによって確かめることができる。例えば、重六角形物理キュービット・レイアウト100の中のキュービット・タイル102、104、106および108を考え、さらに、一般性を失うことなく、キュービット格子404の中のキュービット・タイル910、918、908および916を考える。図1に関して上で説明したとおり、キュービット・タイル102は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル104と3つのキュービット(例えば162、166および168)を共有することができ、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル106と3つのキュービット(例えば172、174および118)を共有することができ、キュービット・タイル102は、キュービット・タイル108と3つのキュービット(例えば168、170および172)を共有することができる。同様に、図9に示されているように、キュービット・タイル910は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル910は、キュービット・タイル918と3つのキュービット(例えばG9、H9およびI9)を共有することができ、キュービット・タイル910は、キュービット・タイル908と3つのキュービット(例えばJ8、J7およびJ6)を共有することができ、キュービット・タイル910は、キュービット・タイル916と3つのキュービット(例えばI9、I8およびJ8)を共有することができる。
さらに、図1に関して上で説明したとおり、キュービット・タイル104は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル104は、キュービット・タイル102と3つのキュービット(例えば162、166および168)を共有することができ、キュービット・タイル104は、キュービット・タイル108と3つのキュービット(例えば146、178および168)を共有することができる。同様に、図9に示されているように、キュービット・タイル918は、12個のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル918は、キュービット・タイル910と3つのキュービット(例えばG9、H9およびI9)を共有することができ、キュービット・タイル918は、キュービット・タイル916と3つのキュービット(例えばJ10、I10およびI9)を共有することができる。
さらに、図1に関して上で説明したとおり、キュービット・タイル106は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル106は、キュービット・タイル102と3つのキュービット(例えば172、174および118)を共有することができ、キュービット・タイル106は、キュービット・タイル108と3つのキュービット(例えば172、176および134)を共有することができる。同様に、図9に示されているように、キュービット・タイル908は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル908は、キュービット・タイル910と3つのキュービット(例えばJ8、J7およびJ6)を共有することができ、キュービット・タイル908は、キュービット・タイル916と3つのキュービット(例えばJ8、K8およびL8)を共有することができる。
さらに、図1に関して上で説明したとおり、キュービット・タイル108は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル108は、キュービット・タイル104と3つのキュービット(例えば146、178および168)を共有することができ、キュービット・タイル108は、キュービット・タイル102と3つのキュービット(例えば168、170および172)を共有することができ、キュービット・タイル108は、キュービット・タイル106と3つのキュービット(例えば172、176および134)を共有することができる。同様に、図9に示されているように、キュービット・タイル916は、12本のキュービット間接続バスを介して結合されて閉ループをなす12個のキュービットを有することができ、その隣り合う隣接キュービット・タイルの各々と3つのキュービット(もしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方)を共有することができる。すなわち、キュービット・タイル916は、キュービット・タイル918と3つのキュービット(例えばJ10、I10およびI9)を共有することができ、キュービット・タイル916は、キュービット・タイル910と3つのキュービット(例えばI9、I8およびJ8)を共有することができ、キュービット・タイル916は、キュービット・タイル908と3つのキュービット(例えばJ8、K8およびL8)を共有することができる。
全体として、このことは、キュービット・タイル910、918、908および916がそれぞれ、切りばめ細工状に配置されたときに、トポロジ的な意味でキュービット・タイル102、104、106および108に対応しうることを意味する(例えば、キュービット・タイル910はキュービット・タイル102とトポロジ的に類似しているとすることができ、キュービット・タイル918はキュービット・タイル104とトポロジ的に類似しているとすることができ、キュービット・タイル908はキュービット・タイル106とトポロジ的に類似しているとすることができ、キュービット・タイル916はキュービット・タイル108とトポロジ的に類似しているとすることができる)。キュービット・タイル910、918、908および916はそれぞれキュービット・タイル102、104、106および108とトポロジ的に類似しており、キュービット・タイル102、104、106および108は集合的に重六角形キュービット接続トポロジを表すため、したがって、キュービット・タイル910、918、908および916は物理的に六角形として形作られておらず、レイアウトされておらず、もしくは配置されておらず、またはこれらの組合せでもないにもかかわらず、キュービット・タイル910、918、908および916も集合的に重六角形キュービット接続トポロジを表す。さらに、上記の比較は一般性を失わずに実行されるため、六角形に形作られたキュービット・タイルがないにもかかわらず、図9に示された切りばめ細工状キュービット・タイル・パターン全体も、重六角形キュービット接続トポロジを集合的に表すことを示すことができる。
言い換えると、上記の議論は、さまざまな実施形態において、複数の(本明細書に定義された)アヒル形キュービット・タイルを複数の(本明細書に定義された)ウシ形キュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置して、最終的に、重六角形キュービット接続トポロジと直線物理キュービット・レイアウトの両方を表すキュービット格子を形成することができることを示している。すなわち、キュービット格子404の中のキュービットを(例えば六角形物理レイアウトを構成するであろう)切りばめ細工状に配置された六角形の形状に物理的に配置するのではなしに、キュービット格子404の中のキュービットを、(例えば直線物理レイアウトを構成する)列A~Nでおよび行1~13の中に物理的に配置することができる。しかしながら、アヒル形キュービット・タイルとウシ形キュービット・タイルの切りばめ細工状配置のために、キュービット格子404の中のキュービットはそれにもかかわらず重六角形キュービット接続トポロジを集合的に表す。キュービット格子404は重六角形キュービット接続トポロジを表すため、希望に応じてキュービット格子404上で重六角形ベースの量子誤り訂正符号を実行することができる。さらに、キュービット格子404は、六角形物理キュービット・レイアウトとは対照的な直線物理キュービット・レイアウトに従って物理的に構築されているため、キュービット格子404は、より少ない量の使用されない/無駄な空間、より少ない量の使用されない/無駄な量子チップ・リアル・エステート、および/もしくは量子基板402のより少ない量の使用されない/無駄な表面積を有すること、かつ/または内包することができる。したがって、量子構造体900の製作コストを低減させられることができ、量子構造体900の中に実施されたキュービット間接続バスの共振周波数を所望の動作範囲内により容易に制御および/もしくは維持することができ、ならびに/または量子構造体900の寄生高周波モードを低減させることができる。
いくつかのケースでは、量子構造体900の中のキュービット格子404の一般化可能なさまざまな特性を決定することができる。例えば、さまざまな態様において、キュービット格子404の中のそれぞれのキュービット・タイルは、アヒル形であるのかまたはウシ形であるのかにかかわらず、12本のキュービット間接続バスを介して閉ループ式に結合された12個のキュービットを備えることができる。さらに、さまざまな事例において、キュービット格子404の中の隣り合うキュービット・タイルは、アヒル形であるのかまたはウシ形であるのかにかかわらず、互いに3つのキュービットもしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方を共有することができる。さらに、さまざまなケースにおいて、キュービット格子404の中の所与のキュービット・タイルが、隣接するキュービット・タイルによって完全に取り囲まれている場合(例えばその所与のキュービット・タイルがキュービット格子404の内部にあり、キュービット格子404の縁もしくは周縁部またはその両方にない場合)、その所与のキュービット・タイルは6つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。例えば、図9に示されているように、キュービット・タイル912は、隣接する合計6つのキュービット・タイル(例えば906、904、910、918、920および914)によって完全に取り囲まれている。対照的に、キュービット・タイル914は、6つよりも少ない数のキュービット・タイルと隣り合っている(例えば914は906、912および920とだけ隣り合っている)ため、隣接するキュービット・タイルによって完全には取り囲まれていないと考えることができる。さらに、さまざまな態様において、キュービット格子404の中の所与のキュービット・タイルが、隣接するキュービット・タイルによって完全に取り囲まれている場合、その所与のキュービット・タイルは、その所与のキュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合うことができ、その所与のキュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。例えば、図9に示されているように、キュービット・タイル912は、キュービット・タイル906、904、910、918、920および914によって完全に取り囲まれており、キュービット・タイル912はウシの形状を有する。示されているように、隣接するキュービット・タイルのうちの4つはアヒルの形状を有し(例えば906、904、918および920)、隣接するキュービット・タイルのうちの2つはウシの形状を有する(例えば910および914)。
さまざまな態様において、本明細書に記載されたアヒル形キュービット・タイルとウシ形キュービット・タイルの切りばめ細工状配置は規則的であることができ、繰り返し可能であることができる。すなわち、さまざまなケースにおいて、アヒル形キュービット・タイルとウシ形キュービット・タイルの切りばめ細工状配置を、適当な任意のサイズもしくは寸法または適当な任意のサイズおよび寸法のキュービット格子404に継続、拡張もしくはスケーリングすることができ、またはこれらの組合せを実行することができる。言い換えると、本発明のさまざまな実施形態は、重六角形キュービット接続トポロジを表す任意のサイズの直線キュービット・グリッドの製造を容易にすることができる。
さまざまな事例において、所望のグリッド・サイズもしくは切りばめ細工状配置サイズまたはその両方が達成された後、キュービット格子404の周辺部の周囲の使用されてないキュービット(例えば、どのキュービット・タイルにも含まれていないキュービット格子404の中のキュービット)を移動もしくは除去または移動および除去して、エッジ効率(edge efficiency)を向上させもしくは改善すること、またはその両方を達成することができる。いくつかのケースでは、キュービット格子404の縁の周囲に追加の補助キュービットを追加することができる。
図4~9は例示的で非限定的なものでしかないことに留意されたい。さまざまなケースにおいて、図4~9は、さまざまな量子コンピューティング構成要素(例えばキュービット、キュービット間接続バス)を製作する正確な順序を必ずしも示していない。例えば、いくつかのケースでは、量子基板402上にキュービット間接続バスを形成する前に、量子基板402上にキュービット自体を形成することができる。他のケースでは、量子基板402上にキュービットを形成する前に、量子基板402上にキュービット間接続バスもしくは他の量子回路またはその両方を形成することができる。他のケースでは、他の適当な任意の製造順序もしくは製作順序またはその両方を実施することができる。さまざまな事例において、本明細書に記載された切りばめ細工状に配置されたキュービット・タイルを与える適当な任意のマイクロファブリケーションおよび/またはナノファブリケーション技術(例えば堆積、蒸着、エッチング、リソグラフィ)を実施して、量子基板402、キュービット格子404の中のキュービットもしくはキュービット格子404の中のキュービット間接続バスまたはこれらの組合せを生成することができる。
図10は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態による、重六角形キュービット接続トポロジを直線物理キュービット・レイアウトにマップすることを容易にすることができる例示的で非限定的な方法1000の流れ図を示している。
さまざまな実施形態において、操作1002は、量子製作デバイスによって基板(例えば402)を獲得すること(例えば、もしくは形成すること、または獲得および形成すること)を含むことができる。
さまざまな事例において、操作1004は、量子製作デバイスによって、基板上にキュービット格子(例えば404)を形成することを含むことができる。さまざまなケースにおいて、キュービット格子は、第2の形状(例えば300のウシの形状)を有する1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(例えば702、802~804、908~914、922~926)とともに切りばめ細工状に配置された第1の形状(例えば200のアヒルの形状)を有する1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(例えば502、602~606、902~906、916~920)を備えることができる。さまざまな態様において、キュービット格子は直線物理レイアウト(例えば列A~Nもしくは行1~13またはその両方)を表すことができる。さまざまな事例において、1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(例えば702、802~804、908~914、922~926)とともに切りばめ細工状に配置された1つまたは複数の第1のキュービット・タイルは、キュービット格子の直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成することができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つは12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。同様に、さまざまなケースにおいて、1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つは12個のキュービットおよび12本のキュービット間接続バスを有することができる。さまざまなケースにおいて、重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルは、3つのキュービットもしくは2本のキュービット間接続バスまたはその両方を共有することができる。さまざまな事例において、重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルは、そのキュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合うことができ、そのキュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合うことができる。
上で論じたさまざまな実施形態は、アヒル形キュービット・タイルとウシ形キュービット・タイルをどのように切りばめ細工状に配置すれば、重六角形キュービット接続トポロジを表す直線物理キュービット格子を形成することができるのかを教示している。しかしながら、さまざまなケースにおいて、他の形状を実施して、重六角形キュービット接続トポロジを表す直線物理キュービット格子を形成することが可能である。例えば、さまざまな態様において、それぞれのキュービット・タイルが、相互接続されたキュービットの閉ループの形態をとるように、もしくは隣り合うキュービット・タイルが3つのキュービットおよび2本のキュービット間接続を共有するように、もしくはキュービット・タイルが、最大6つの隣り合う隣接キュービット・タイルを有することができるように、またはこれらの組合せが達成されるように、異なる形状の2組以上のキュービット・タイルが物理的に形作られる場合には、異なる形状の2組以上のキュービット・タイルを切りばめ細工状に配置して、重六角形キュービット接続トポロジを表す直線物理キュービット格子を形成することができる。
さまざまな実施形態において、重六角形キュービット・グリッドを、六角形からなり、それぞれの六角形の頂点にキュービットが設置され、それぞれの六角形の頂点間のそれぞれの線分上に追加のキュービットが設置されたキュービットのグリッドとすることができる。さまざまなケースにおいて、量子誤り訂正符号を使用して量子コンピュータの忠実度を向上させることができる。さまざまな事例において、重六角形符号を、キュービットが重六角形接続トポロジを表すトポロジ上で実行するように設計された量子誤り訂正符号とすることができる。回路量子電気力学において、重六角形キュービット接続トポロジを有する量子チップ(例えば量子コンピューティング・チップもしくは量子処理チップまたはその両方)は、誤り訂正のための量子誤り訂正符号を実施するのに役立ちうる。重六角形物理キュービット・レイアウトによって、このような重六角形キュービット接続トポロジを容易にすることができる。しかしながら、重六角形物理キュービット・レイアウトは空間的に非効率であることがあり、このことが、製作コストの増大、無駄な量子チップ・リアル・エステート、所望の範囲にない伝送線共振周波数、もしくは寄生高周波モードの存在、またはこれらの組合せにつながることがある。
本発明のさまざまな実施形態は、重六角形物理キュービット・レイアウトよりも高密度であり、もしくは空間的に効率的であり、またはその両方であるが、それにもかかわらず重六角形キュービット接続トポロジを表す直線物理キュービット・レイアウトを提供することによって、これらの技術的課題の1つまたは複数を解決することができる。さまざまなケースにおいて、量子基板上の直線(例えば正方形、長方形、直交)グリッド上にキュービットを設置することができ、各々が重六角形単位セルを表す2種類の幾何学的基本キュービット・タイル(例えば別個の幾何学的形状を有する基本的なもしくはそれ以上単純化できないまたはその両方である2種類のキュービット・タイル)を、本明細書に記載されているように切りばめ細工状に配置し、タイル状に配置し、もしくは連結することができ、またはこれらの組合せを実行することができる。これらの幾何学的基本キュービット・タイルを切りばめ細工状に配置し、タイル状に配置し、もしくは連結し、またはこれらの組合せを実行することによって、重六角形キュービット接続トポロジを表す、適当な任意のサイズもしくは寸法または適当な任意のサイズおよび寸法の直線物理キュービット・グリッドを生成することができる。所望のサイズの直線グリッドをタイルを使用してレイアウトした後、縁、周辺部もしくは周縁部の周囲またはこれらの組合せの周囲のキュービットを移動もしくは除去または移動および除去して、エッジ効率を向上させることができる。いくつかのケースでは、縁、周辺部もしくは周縁部の周囲またはこれらの組合せの周囲に追加の補助キュービットを追加することができる。言い換えると、タイル状配置の縁のぶら下がりキュービットもしくはバスまたはその両方を、隣接する使用されない位置に移動して、レイアウトをさらにコンパクトにすることができる。さまざまなケースにおいて、直線物理キュービット・レイアウトを、重六角形物理キュービット・レイアウトよりも高密度もしくは規則的なもの、または高密度で規則的なものとすることができ、このことは、量子コンピューティング・システムに関連した性能利益もしくはコスト低減またはその両方につながりうる。
本明細書に記載されたさまざまな実施形態の追加の文脈を提供するため、図11および以下の議論は、本明細書に記載された実施形態のさまざまな実施形態を実施することができる適当なコンピューティング環境1100の全般的な説明を提供することが意図されている。以上では、1台または数台のコンピュータ上で実行することができるコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で実施形態を説明したが、他のプログラム・モジュールと組み合わせて、もしくはハードウェアおよびソフトウェアの組合せとして、またはその両方で、実施形態を実施することもできることを当業者は認識するであろう。
一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造などを含む。さらに、本発明の方法は、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、インターネット・オブ・シングス(IoT)デバイス、分散コンピューティング・システム、パーソナル・コンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、マイクロプロセッサ・ベースのまたはプログラム可能な家庭用電子機器などを含む、他のコンピュータ・システム構成を用いて実施することもできることを当業者は認識するであろう。これらのコンピュータ・システム構成の各々は、1つまたは複数の関連デバイスに動作可能に結合されていることがありうる。
本明細書の実施形態の示された実施形態は、通信ネットワークを通してリンクされたリモート処理デバイスによってある種のタスクが実行される分散コンピューティング環境で実施することもできる。分散コンピューティング環境では、ローカル・メモリ・ストレージ・デバイスとリモート・メモリ・ストレージ・デバイスの両方にプログラム・モジュールを置くことができる。
コンピューティング・デバイスは通常、さまざまな媒体を含み、それらの媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体、機械可読ストレージ媒体もしくは通信媒体またはこれらの組合せを含みうる。本明細書ではこれらの2つの用語が、以下のように互いに異なって使用される。コンピュータ可読ストレージ媒体または機械可読ストレージ媒体は、コンピュータがアクセスすることができる使用可能な任意のストレージ媒体であることができ、揮発性媒体と不揮発性媒体、取外し可能媒体と取外し不能媒体の両方を含む。例として、限定はされないが、コンピュータ可読ストレージ媒体または機械可読ストレージ媒体は、コンピュータ可読または機械可読の命令、プログラム・モジュール、構造化データまたは非構造化データなどの情報を記憶するための任意の方法または技術に関連して実装することができる。
コンピュータ可読ストレージ媒体は、限定はされないが、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリもしくは他のメモリ技術、コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、Blu-rayディスク(BD)もしくは他の光学ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージもしくは他の磁気ストレージ・デバイス、固体状態ドライブもしくは他の固体状態ストレージ・デバイス、あるいは所望の情報を記憶する目的に使用することができる他の有形もしくは非一過性の媒体または有形かつ非一過性の媒体を含みうる。この点に関して、ストレージ、メモリまたはコンピュータ可読媒体に対して使用される本明細書における用語「有形」または「非一過性」は、修飾語(modifier)として、伝搬するだけの一過性の信号自体を排除し、それ自体が伝搬するだけの一過性の信号ではない全ての標準ストレージ、メモリまたはコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄しないと理解される。
コンピュータ可読ストレージ媒体には、その媒体によって記憶された情報に対するさまざまな操作のために、例えばアクセス・リクエスト、問合せまたは他のデータ検索プロトコルを介して、1台または数台のローカルまたはリモート・コンピューティング・デバイスがアクセスすることができる。
通信媒体は通常、変調されたデータ信号などのデータ信号、例えば搬送波または他の輸送機構の中のコンピュータ可読命令、データ構造体、プログラム・モジュール、または他の構造化データもしくは非構造化データを具体化し、任意の情報送達または移送媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、データ信号の特性のうちの1つまたは複数の特性を有する信号であって、1つまたは複数の信号の中に情報をコード化するように設定または変更された信号を指す。例として、通信媒体は、限定はされないが、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、ならびに音響、RF、赤外線および他の無線媒体などの無線媒体を含む。
再び図11を参照すると、本明細書に記載された態様のさまざまな実施形態を実施するための例示的な環境1100はコンピュータ1102を含み、コンピュータ1102は、処理ユニット1104、システム・メモリ1106およびシステム・バス1108を含む。システム・バス1108は、限定はされないがシステム・メモリ1106を含むシステム構成要素を処理ユニット1104に結合する。処理ユニット1104は、市販のさまざまなプロセッサのうちの任意のプロセッサとすることができる。デュアル・マイクロプロセッサおよびその他のマルチ・プロセッサ・アーキテクチャを処理ユニット1104として使用することもできる。
システム・バス1108は、いくつかのタイプのバス構造体のうちの任意のバス構造体とすることができ、そのバス構造体はさらに、市販のさまざまなバス・アーキテクチャのうちの任意のバス・アーキテクチャを使用してメモリ・バス(メモリ・コントローラ有りまたは無し)、周辺バスおよびローカル・バスと相互接続することができる。システム・メモリ1106はROM1110およびRAM1112を含む。ROM、消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(EPROM)、EEPROMなどの不揮発性メモリに基本入出力システム(BIOS)を記憶することができ、BIOSは、起動中などにコンピュータ1102内の要素間の情報転送を助ける基本ルーチンを含む。RAM1112はさらに、スタティックRAMなど、データをキャッシュするための高速RAMを含むことができる。
コンピュータ1102はさらに、内部ハード・ディスク・ドライブ(HDD)1114(例えばEIDE、SATA)、1つまたは複数の外部ストレージ・デバイス1116(例えば、磁気フロッピー(R)・ディスク・ドライブ(FDD)1116、メモリ・スティックまたはフラッシュ・ドライブ・リーダ、メモリ・カード・リーダなど)、および例えば固体状態ドライブ、光ディスク・ドライブなどのドライブ1120を含み、ドライブ1120は、CD-ROMディスク、DVD、BDなどのディスク1122からの読出しまたは書込みができる。あるいは、固体状態ドライブが含まれている場合、別個にあるのでなければディスク1122は含まれないであろう。内部HDD1114はコンピュータ1102内に置かれているように示されているが、適当なシャシ(図示せず)内で外部使用されるように内部HDD1114を構成することもできる。さらに、環境1100には示されていないが、HDD1114に加えてまたはHDD1114の代わりに、固体状態ドライブ(SSD)を使用することもできる。HDD1114、外部ストレージ・デバイス1116およびドライブ1120を、それぞれHDDインタフェース1124、外部ストレージ・インタフェース1126およびドライブ・インタフェース1128によってシステム・バス1108に接続することができる。外部ドライブ実装用のインタフェース1124は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)インタフェース技術と米国電気電子技術者協会(IEEE)1394インタフェース技術のうちの少なくとも一方または両方を含むことができる。他の外部ドライブ接続技術も本明細書に記載された実施形態の企図に含まれる。
これらのドライブおよびそれらの関連コンピュータ可読ストレージ媒体は、データ、データ構造体、コンピュータ実行可能命令などの不揮発性ストレージを提供する。コンピュータ1102に関して、これらのドライブおよびストレージ媒体は、適当なデジタル形式のデータの記憶に対応する。上記のコンピュータ可読ストレージ媒体の説明は、対応するそれぞれのタイプのストレージ・デバイスに関するものであるが、現在存在しているものであるのかまたは将来に開発されるものであるのかを問わず、コンピュータが読むことができる他のタイプのストレージ媒体をこの例示的な動作環境で使用することもできること、さらに、そのようなストレージ媒体は、本明細書に記載された方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むことができることを当業者は理解すべきである。
これらのドライブおよびRAM1112に、オペレーティング・システム1130、1つまたは複数のアプリケーション・プログラム1132、他のプログラム・モジュール1134およびプログラム・データ1136を含む、いくつかのプログラム・モジュールを記憶することができる。これらのオペレーティング・システム、アプリケーション、モジュールもしくはデータまたはこれらの組合せの全部または部分をRAM1112にキャッシュすることもできる。本明細書に記載されたシステムおよび方法は、市販のさまざまなオペレーティング・システムまたはオペレーティング・システムの組合せを利用して実施することができる。
任意選択で、コンピュータ1102はエミュレーション技術を含むことができる。例えば、オペレーティング・システム1130のハードウェア環境をハイパーバイザ(図示せず)または他の中間物がエミュレートすることができ、任意選択で、エミュレートされたハードウェアが、図11に示されたハードウェアとは異なることができる。そのような実施形態では、オペレーティング・システム1130が、コンピュータ1102にホストされた多数の仮想機械(VM)のうちの1つVMを含むことができる。さらに、オペレーティング・システム1130は、Java(R)実行時環境または.NETフレームワークなどの実行時環境をアプリケーション1132に対して提供することができる。実行時環境は、その実行時環境を含む任意のオペレーティング・システム上でアプリケーション1132を実行することを可能にする首尾一貫した実行環境である。同様に、オペレーティング・システム1130はコンテナをサポートすることができ、アプリケーション1132はコンテナの形態をとることができ、コンテナは、例えばアプリケーションのためのコード、実行時、システム・ツール、システム・ライブラリおよび設定を含む、ソフトウェアの軽量の独立型実行可能パッケージである。
さらに、コンピュータ1102は、トラステッド・プロセシング・モジュール(trusted processing module)(TPM)などのセキュリティ・モジュールとともにイネーブルすることができる。例えば、TPMを用いて、ブート構成要素は、時間的に次のブート構成要素をハッシュし、次のブート構成要素をロードする前に、セキュアな値との結果の一致を待つ。このプロセスは、コンピュータ1102のコード実行スタックの中の任意の層で起こることができ、例えば、アプリケーション実行レベルまたはオペレーティング・システム(OS)カーネル・レベルで適用され、それによってコード実行の任意のレベルでセキュリティをイネーブルする。
ユーザは、1つまたは複数の有線/無線入力デバイス、例えばキーボード1138、タッチ・スクリーン1140およびポインティング・デバイス、例えばマウス1142によってコンピュータ1102にコマンドおよび情報を入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、赤外線(IR)リモート・コントロール、無線周波(RF)リモート・コントロールまたは他のリモート・コントロール、ジョイスティック、仮想現実コントローラもしくは仮想現実ヘッドセットまたはその両方、ゲーム・パッド、スタイラス・ペン、イメージ入力デバイス、例えばカメラ、ジェスチャ・センサ入力デバイス、視覚運動センサ入力デバイス、感情または顔検出デバイス、バイオメトリック入力デバイス、例えば指紋または虹彩スキャナなどを含みうる。これらの入力デバイスおよび他の入力デバイスはしばしば、システム・バス1108に結合することができる入力デバイス・インタフェース1144を通して処理ユニット1104に接続されるが、それらの入力デバイスを、パラレル・ポート、IEEE1394シリアル・ポート、ゲーム・ポート、USBポート、IRインタフェース、BLUETOOTH(R)インタフェースなどの他のインタフェースによって接続することもできる。
モニタ1146または他のタイプのディスプレイ・デバイスを、ビデオ・アダプタ1148などのインタフェースを介してシステム・バス1108に接続することもできる。モニタ1146に加えて、コンピュータは通常、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
コンピュータ1102は、リモート・コンピュータ1150などの1台または数台のリモート・コンピュータへの有線通信もしくは無線通信またはその両方を介した論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作することができる。リモート・コンピュータ1150は、ワークステーション、サーバ・コンピュータ、ルータ、パーソナル・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、マイクロプロセッサ・ベースのエンターテイメント機器、ピア・デバイスまたは他の一般的なネットワーク・ノードであることができ、通常は、コンピュータ1102に関して説明した多くの要素または全ての要素を含むが、簡潔にするため、メモリ/ストレージ・デバイス1152だけが示されている。図示された論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)1154もしくはより大きなネットワーク、例えばワイド・エリア・ネットワーク(WAN)1156、またはその両方への有線/無線接続性を含む。このようなLANおよびWANネットワーキング環境は、事業所および会社では普通であり、イントラネットなどの企業内コンピュータ・ネットワークを容易にし、それらのネットワークは全て、グローバル通信ネットワーク、例えばインターネットに接続することができる。
LANネットワーキング環境で使用されるときには、有線通信ネットワーク・インタフェースもしくはアダプタ1158または無線通信ネットワーク・インタフェースもしくはアダプタ1158、あるいはその両方を通して、コンピュータ1102をローカル・ネットワーク1154に接続することができる。アダプタ1158は、LAN1154への有線または無線通信を容易にすることができ、LAN1154はさらに、アダプタ1158と無線モードで通信するためにLAN1154上に配置されたワイヤレス・アクセス・ポイント(AP)を含むことができる。
WANネットワーキング環境で使用されるときには、コンピュータ1102がモデム1160を含むことができ、またはコンピュータ1102を、WAN1156上での通信、例えばインターネットを経由した通信を確立するための他の手段を介してWAN1156上の通信サーバに接続することができる。モデム1160は、内部または外部の有線または無線デバイスであることができ、入力デバイス・インタフェース1144を介してモデム1160をシステム・バス1108に接続することができる。ネットワーク化された環境では、コンピュータ1102に関して示されたプログラム・モジュールまたはその部分を、リモート・メモリ/ストレージ・デバイス1152に記憶することができる。示されたネットワーク接続は例であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用することもできることが理解される。
LANまたはWANネットワーキング環境で使用されるとき、コンピュータ1102は、上で説明した外部ストレージ・デバイス1116に加えて、または外部ストレージ・デバイス1116の代わりに、限定はされないが、情報の記憶または処理の1つまたは複数の態様を提供するネットワーク仮想機械などの、クラウド・ストレージ・システムまたは他のネットワーク・ベースのストレージ・システムにアクセスすることができる。一般に、コンピュータ1102とクラウド・ストレージ・システムとの間の接続は、LAN1154またはWAN1156上で、例えばそれぞれアダプタ1158またはモデム1160によって確立することができる。コンピュータ1102を関連クラウド・ストレージ・システムに接続すると、外部ストレージ・インタフェース1126は、アダプタ1158もしくはモデム1160またはその両方の助けを借りて、クラウド・ストレージ・システムによって提供されたストレージを、他のタイプの外部ストレージと同様に管理することができる。例えば、クラウド・ストレージ・ソースがあたかもコンピュータ1102に物理的に接続されているかのようなクラウド・ストレージ・ソースへのアクセスを提供するように、外部ストレージ・インタフェース1126を構成することができる。
コンピュータ1102は、無線通信するように動作可能に配置された任意の無線デバイスまたは実体、例えばプリンタ、スキャナ、デスクトップ・コンピュータもしくはポータブル・コンピュータまたはその両方、ポータブル・データ・アシスタント、通信衛星、無線で検出可能なタグに関連づけられた機器または位置(例えばキオスク、新聞販売所、商店の棚など)、および電話機と通信するように動作可能であることができる。これは、ワイヤレス・フィデリティ(Wireless Fidelity)(Wi-Fi)およびBLUETOOTH(R)無線技術を含むことができる。したがって、この通信を、従来のネットワークと同様の予め定められた構造、または単純に少なくとも2台のデバイス間のアドホック通信とすることができる。
本発明は、インテグレーションの可能な任意の技術的詳細レベルにおいて、システム、方法、装置もしくはコンピュータ・プログラム製品、またはこれらの組合せであることがある。コンピュータ・プログラム製品は、本発明の態様をプロセッサに実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読ストレージ媒体を含むことができる。このコンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスが使用するための命令を保持および記憶することができる有形のデバイスとすることができる。このコンピュータ可読ストレージ媒体は例えば、限定はされないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光学ストレージ・デバイス、電磁気ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイスまたはこれらの適当な任意の組合せとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例の非網羅的なリストはさらに、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピー(R)・ディスク、機械的にコード化されたデバイス、例えばパンチカードまたはその上に命令が記録された溝の中の一段高くなった構造体、およびこれらの適当な任意の組合せを含みうる。本明細書で使用されるとき、コンピュータ可読ストレージ媒体は、それ自体が一過性の信号、例えば電波もしくは他の自由に伝搬する電磁波、ウェーブガイドもしくは他の伝送体内を伝搬する電磁波(例えば光ファイバ・ケーブル内を通る光パルス)、または電線を通して伝送される電気信号であると解釈されるべきではない。
本明細書に記載されたコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体から対応するそれぞれのコンピューティング/処理デバイスにダウンロードすることができ、またはネットワーク、例えばインターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークもしくは無線ネットワークまたはこれらの組合せを介して外部コンピュータもしくは外部ストレージ・デバイスにダウンロードすることができる。このネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータもしくはエッジ・サーバ、またはこれらの組合せを含むことができる。それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インタフェースは、コンピュータ可読プログラム命令をネットワークから受信し、それらのコンピュータ可読プログラム命令を、対応するそれぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体に記憶するために転送する。本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、もしくは集積回路用のコンフィギュレーション・データであることができ、またはSmalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同種のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれた、ソース・コードもしくはオブジェクト・コードであることができる。このコンピュータ可読プログラム命令は、全体がユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、一部がユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、独立型ソフトウェア・パッケージとして実行されてもよく、一部がユーザのコンピュータ上で、一部がリモート・コンピュータ上で実行されてもよく、または全体がリモート・コンピュータもしくはリモート・サーバ上で実行されてもよい。上記の最後のシナリオでは、リモート・コンピュータを、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)もしくはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されたものとすることができ、またはこの接続を、外部コンピュータに対して(例えばインターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)実施することができる。いくつかの実施形態では、本発明の態様を実行するために、例えばプログラム可能論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはプログラム可能論理アレイ(PLA)を含む電子回路が、このコンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用してその電子回路をパーソナライズすることにより、このコンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
本明細書では、本発明の態様が、本発明の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャートもしくはブロック図またはその両方の図を参照して説明される。それらのフローチャートもしくはブロック図またはその両方の図のそれぞれのブロック、およびそれらのフローチャートもしくはブロック図またはその両方の図のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実施することができることが理解される。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行されるこれらの命令が、フローチャートもしくはブロック図またはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実施する手段を生成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されて機械を作り出すことができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令はさらに、その中に命令が記憶されたコンピュータ可読ストレージ媒体が、フローチャートもしくはブロック図またはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作の態様を実施する命令を含む製品を含むように、コンピュータ可読ストレージ媒体に記憶され、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置もしくは他のデバイスまたはこれらの組合せに特定の方式で機能するように指示することができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令はさらに、コンピュータ、他のプログラム可能装置または他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートもしくはブロック図またはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実施するように、コンピュータによって実施されるプロセスを生成するために、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置または他のデバイス上にロードされ、コンピュータ、他のプログラム可能装置または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させることができる。
添付図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態によるシステム、方法およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能および動作を示している。この点に関して、それらのフローチャートまたはブロック図のそれぞれのブロックは、指定された論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含む、命令のモジュール、セグメントまたは部分を表しうる。いくつかの代替実施態様では、これらのブロックに示された機能を、図に示された順序とは異なる順序で実施することができる。例えば、連続して示された2つのブロックを、実際には、実質的に同時に実行することができ、または、含まれる機能によってはそれらのブロックを逆の順序で実行することもできる。それらのブロック図もしくはフローチャートまたはその両方の図のそれぞれのブロック、ならびにそれらのブロック図もしくはフローチャートまたはその両方の図のブロックの組合せを、指定された機能もしくは動作を実行しまたは専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せを実施するハードウェアベースの専用システムによって実施することができることにも留意すべきである。
以上に、1台のコンピュータ上もしくは複数のコンピュータ上またはその両方で実行されるコンピュータ・プログラム製品のコンピュータ実行命令の一般的な文脈で主題を説明したが、他のプログラム・モジュールと組み合わせて本開示を実施することもできることを当業者は認識するであろう。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行し、もしくは特定の抽象データ型を実装し、またはその両方を実行する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造体などを含む。さらに、本発明のコンピュータ実施方法は、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニコンピューティング・デバイス、メインフレーム・コンピュータ、コンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス(例えばPDA、電話機)、マイクロプロセッサ・ベースのまたはプログラム可能な家庭用または産業用電子機器などを含む、他のコンピュータ・システム構成を用いて実施することもできることを当業者は認識するであろう。示された態様は、通信ネットワークを通してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境で実施することもできる。しかしながら、全部ではないにせよ、本開示の一部の態様を、独立型コンピュータ上で実施することもできる。分散コンピューティング環境では、ローカル・メモリ・ストレージ・デバイスとリモート・メモリ・ストレージ・デバイスの両方にプログラム・モジュールを置くことができる。
本出願で使用されるとき、用語「構成要素」、「システム」、「プラットホーム」、「インタフェース」などは、1つもしくは複数の特定の機能を有する実体であって、コンピュータに関係した実体もしくはオペレーショナル・マシン(operational machine)に関係した実体を指すことができ、またはそのような実体を含むことができ、またはその両方であることができる。本明細書に開示された実体は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアであることができる。例えば、構成要素は、限定はされないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラムもしくはコンピュータ、またはこれらの組合せであることができる。例として、サーバ上で実行されるアプリケーションとサーバの両方が構成要素であることがある。プロセスもしくは実行スレッドまたはその両方の中に、1つまたは複数の構成要素が存在することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上に限局されていること、もしくは2つ以上のコンピュータ間に分散化されていること、またはその両方であることができる。他の例では、さまざまなデータ構造がその上に記憶されたさまざまなコンピュータ可読媒体から、対応するそれぞれの構成要素を実行することができる。構成要素は、ローカル・プロセスもしくはリモート・プロセスまたはその両方を介して、例えば1つまたは複数のデータ・パケット(例えば、ローカル・システム内で、分散システム内で、もしくはインターネットなどのネットワークを横切って、またはこれらの組合せで、他のシステムとともに、信号を介して別の構成要素と対話している1つの構成要素からのデータ)を有する信号に従って通信することができる。別の例として、構成要素は、電気または電子回路によって操作される機械部品によって提供される特定の機能を有する装置であることができ、この電気または電子回路は、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションによって操作される。このような場合、プロセッサは、装置内または装置外に置くことができ、ソフトウェア・アプリケーションまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。別の例として、構成要素は、機械部品を含まない電子構成要素を介して特定の機能を提供する装置であることができ、それらの電子構成要素は、電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェアまたはファームウェアを実行するためのプロセッサまたは他の手段を含むことができる。一態様では、構成要素が、例えばクラウド・コンピューティング・システム内で、仮想機械を介して電子構成要素をエミュレートすることができる。
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、特段の記載がある場合、または文脈から明白である場合を除き、「XがAまたはBを使用する」は、自然な包括的置換(natural inclusive permutation)のうちのいずれかを意味することが意図されている。すなわち、XがAを使用する場合、XがBを使用する場合、またはXがAとBの両方を使用する場合、「Xが、AまたはBを使用する」は、上記のいずれの事例の下でも満たされる。さらに、特段の記載がある場合、または単数形を指示していることが文脈から明白である場合を除き、本明細書および添付図面で使用される冠詞「a」および「an」は、一般に、「1つまたは複数」を意味すると解釈すべきである。本明細書で使用されるとき、用語「例」もしくは「例示的な」またはその両方は、例、事例または例示として役立つものであることを意味するために利用される。誤解を避けるために言うと、本明細書に開示された主題はこのような例によって限定されない。さらに、「例」もしくは「例示的な」またはその両方として本明細書に記載された任意の態様または設計を、他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈する必要は必ずしもなく、あるいは、そのような態様または設計が、当業者に知られている等価の例示的な構造体および技術を排除することも意味しない。
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、限定はされないが、シングルコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有するシングルコア・プロセッサ、マルチコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有するマルチコア・プロセッサ、ハードウェア・マルチスレッド技術を有するマルチコア・プロセッサ、パラレル・プラットホーム、および分散共用メモリを有するパラレル・プラットホームを含む、実質的に任意のコンピューティング処理ユニットまたはデバイスを指しうる。さらに、プロセッサは、本明細書に記載された機能を実行するように設計された集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD)、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、またはこれらの任意の組合せを指しうる。さらに、プロセッサは、空間使用を最適化し、またはユーザ機器の性能を強化するために、限定はされないが、分子ベースおよび量子ドット・ベースのトランジスタ、スイッチおよびゲートなどのナノスケール・アーキテクチャを利用することができる。プロセッサを、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実施することもできる。本開示では、「ストア」、「ストレージ」、「データ・ストア」、「データ・ストレージ」、「データベース」などの用語、ならびに構成要素の動作および機能に関連する実質的に任意の他の情報ストレージ構成要素が、「メモリ」またはメモリを含む構成要素として具体化された実体である「メモリ構成要素」を指すために利用される。本明細書に記載されたメモリもしくはメモリ構成要素またはその両方は、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであることができ、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを認識すべきである。例として、不揮発性メモリは、限定はされないが、リード・オンリー・メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリまたは不揮発性のランダム・アクセス・メモリ(RAM)(例えば強誘電体RAM(FeRAM))を含むことができる。揮発性メモリはRAMを含むことができ、RAMは、例えば外部キャッシュ・メモリとして機能することができる。例として、限定はされないが、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、ダイレクトRambus RAM(DRRAM)、ダイレクトRambusダイナミックRAM(DRDRAM)およびRambusダイナミックRAM(RDRAM)など、多くの形態のRAMが使用可能である。さらに、本明細書のシステムまたはコンピュータ実施方法の開示されたメモリ構成要素は、限定はされないが、これらのタイプのメモリおよび他の適当なタイプのメモリを含むことが意図されている。
以上に説明したことは、システムおよびコンピュータ実施方法の単なる例を含む。当然ながら、本開示を説明するために、構成要素またはコンピュータ実施方法の考えうるあらゆる組合せを記載することは不可能だが、本開示の他の多くの組合せおよび置換が可能であることを当業者は理解することができる。さらに、詳細な説明、特許請求の範囲、付録および図面において用語「含む(includes)」、「有する(has)」、「所有する(possesses)」などが使用される範囲で、このような用語は、用語「備える/含む(comprising)」が、請求項中で転換語(transitional word)として使用されているときに解釈されるのと同様に、包括的であることが意図されている。
さまざまな実施形態の以上の説明は例示のために示したものであり、以上の説明が網羅的であること、または、以上の説明が、開示された実施形態だけに限定されることは意図されていない。当業者には、記載された実施形態の範囲および思想を逸脱しない多くの変更および変形が明らかとなろう。本明細書で使用した用語は、実施形態の原理、実用的用途、もしくは市販されている技術にはない技術的改善点を最もよく説明するように、または本明細書に開示された実施形態を当業者が理解できるように選択した。

Claims (28)

  1. デバイスであって、
    基板上にキュービット格子(404)を備え、前記キュービット格子が、第2の形状を有する1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)とともに切りばめ細工状に配置された第1の形状を有する1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)を備える、
    デバイス。
  2. 前記キュービット格子が直線物理レイアウトを表す、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルが、前記キュービット格子の前記直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成している、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つが12個のキュービット(202~224)および12本のキュービット間接続バスを有し、前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つが12個のキュービット(302~324)および12本のキュービット間接続バスを有する、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルが3つのキュービットを共有している、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルが、前記キュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合っており、前記キュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合っている、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの前記第1の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000002
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)のキュービット・タイル(200)が、第1のキュービット(202)、第2のキュービット(204)、第3のキュービット(206)、第4のキュービット(208)、第5のキュービット(210)、第6のキュービット(212)、第7のキュービット(214)、第8のキュービット(216)、第9のキュービット(218)、第10のキュービット(220)、第11のキュービット(222)および第12のキュービット(224)を備え、前記第1のキュービット(202)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(204)に結合されており、前記第2のキュービット(204)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(206)に結合されており、前記第3のキュービット(206)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(208)に結合されており、前記第4のキュービット(208)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(210)に結合されており、前記第5のキュービット(210)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(212)に結合されており、前記第6のキュービット(212)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(214)に結合されており、前記第7のキュービット(214)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(216)に結合されており、前記第8のキュービット(216)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(218)に結合されており、前記第9のキュービット(218)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(220)に結合されており、前記第10のキュービット(220)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(222)に結合されており、前記第11のキュービット(222)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(224)に結合されており、前記第12のキュービット(224)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(202)に結合されており、前記キュービット・タイル(200)の前記キュービット(202~224)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(226~234)および行(236~240)によって画定されており、前記第1のキュービット(202)、前記第12のキュービット(224)および前記第11のキュービット(222)が第1の列(226)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(204)、前記第9のキュービット(218)および前記第10のキュービット(220)が第2の列(228)に沿って物理的に配置されており、前記第3のキュービット(206)および前記第8のキュービット(216)が第3の列(230)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(208)、前記第5のキュービット(210)および前記第7のキュービット(214)が第4の列(232)に沿って物理的に配置されており、前記第6のキュービット(212)が前記第5の列(234)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(202)、前記第2のキュービット(204)、前記第3のキュービット(206)および前記第4のキュービット(208)が第1の行(236)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(224)、前記第9のキュービット(218)、前記第8のキュービット(216)、前記第5のキュービット(210)および前記第6のキュービット(212)が第2の行(238)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(222)、前記第10のキュービット(220)および前記第7のキュービット(214)が第3の行(240)に沿って物理的に配置されている、請求項6に記載のデバイス。
  9. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの前記第2の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000003
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項7に記載のデバイス。
  10. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)のキュービット・タイル(300)が、第1のキュービット(302)、第2のキュービット(304)、第3のキュービット(306)、第4のキュービット(308)、第5のキュービット(310)、第6のキュービット(312)、第7のキュービット(314)、第8のキュービット(316)、第9のキュービット(318)、第10のキュービット(320)、第11のキュービット(322)および第12のキュービット(324)を備え、前記第1のキュービット(302)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(304)に結合されており、前記第2のキュービット(304)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(306)に結合されており、前記第3のキュービット(306)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(308)に結合されており、前記第4のキュービット(308)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(310)に結合されており、前記第5のキュービット(310)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(312)に結合されており、前記第6のキュービット(312)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(314)に結合されており、前記第7のキュービット(314)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(316)に結合されており、前記第8のキュービット(316)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(318)に結合されており、前記第9のキュービット(318)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(320)に結合されており、前記第10のキュービット(320)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(322)に結合されており、前記第11のキュービット(322)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(324)に結合されており、前記第12のキュービット(324)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(302)に結合されており、前記キュービット・タイル(300)の前記キュービット(302~324)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(326~332)および行(334~340)によって画定されており、前記第1のキュービット(302)、前記第2のキュービット(324)および前記第11のキュービット(322)が第1の列(326)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(304)および前記第10のキュービット(320)が第2の列(328)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)、前記第3のキュービット(306)、前記第8のキュービット(316)および前記第9のキュービット(318)が第3の列(330)に沿って物理的に配置されており、前記第5のキュービット(310)、前記第6のキュービット(312)および前記第7のキュービット(314)が第4の列(332)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)および前記第5のキュービット(310)が第1の行(334)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(302)、前記第3のキュービット(306)、前記第6のキュービット(312)が第2の行(336)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(324)、前記第2のキュービット(304)、前記第8のキュービット(316)および前記第7のキュービット(314)が第3の行(338)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(322)、前記第10のキュービット(320)および前記第9のキュービット(318)が第4の行(340)に沿って物理的に配置されている、請求項8に記載のデバイス。
  11. 方法であって、
    基板上にキュービット格子(404)を形成することを含み、前記キュービット格子が、第2の形状を有する1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)とともに切りばめ細工状に配置された第1の形状を有する1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)を備える、
    方法。
  12. 前記キュービット格子が直線物理レイアウトを表す、請求項11に記載の方法。
  13. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルが、前記キュービット格子の前記直線物理レイアウトの中で重六角形キュービット接続トポロジを形成している、請求項12に記載の方法。
  14. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの1つが12個のキュービット(202~224)および12本のキュービット間接続バスを有し、前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの1つが12個のキュービット(302~324)および12本のキュービット間接続バスを有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記重六角形キュービット接続トポロジの中の隣り合うキュービット・タイルが3つのキュービットを共有している、請求項14に記載の方法。
  16. 前記重六角形キュービット接続トポロジの中のキュービット・タイルが、前記キュービット・タイルとは異なる形状を有する4つのキュービット・タイルと隣り合っており、前記キュービット・タイルと同じ形状を有する2つのキュービット・タイルと隣り合っている、請求項15に記載の方法。
  17. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイルの前記第1の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000004
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項16に記載の方法。
  18. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)のキュービット・タイル(200)が、第1のキュービット(202)、第2のキュービット(204)、第3のキュービット(206)、第4のキュービット(208)、第5のキュービット(210)、第6のキュービット(212)、第7のキュービット(214)、第8のキュービット(216)、第9のキュービット(218)、第10のキュービット(220)、第11のキュービット(222)および第12のキュービット(224)を備え、前記第1のキュービット(202)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(204)に結合されており、前記第2のキュービット(204)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(206)に結合されており、前記第3のキュービット(206)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(208)に結合されており、前記第4のキュービット(208)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(210)に結合されており、前記第5のキュービット(210)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(212)に結合されており、前記第6のキュービット(212)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(214)に結合されており、前記第7のキュービット(214)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(216)に結合されており、前記第8のキュービット(216)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(218)に結合されており、前記第9のキュービット(218)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(220)に結合されており、前記第10のキュービット(220)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(222)に結合されており、前記第11のキュービット(222)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(224)に結合されており、前記第12のキュービット(224)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(202)に結合されており、前記キュービット・タイル(200)の前記キュービット(202~224)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(226~234)および行(236~240)によって画定されており、前記第1のキュービット(202)、前記第12のキュービット(224)および前記第11のキュービット(222)が第1の列(226)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(204)、前記第9のキュービット(218)および前記第10のキュービット(220)が第2の列(228)に沿って物理的に配置されており、前記第3のキュービット(206)および前記第8のキュービット(216)が第3の列(230)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(208)、前記第5のキュービット(210)および前記第7のキュービット(214)が第4の列(232)に沿って物理的に配置されており、前記第6のキュービット(212)が前記第5の列(234)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(202)、前記第2のキュービット(204)、前記第3のキュービット(206)および前記第4のキュービット(208)が第1の行(236)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(224)、前記第9のキュービット(218)、前記第8のキュービット(216)、前記第5のキュービット(210)および前記第6のキュービット(212)が第2の行(238)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(222)、前記第10のキュービット(220)および前記第7のキュービット(214)が第3の行(240)に沿って物理的に配置されている、請求項16に記載の方法。
  19. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイルの前記第2の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000005
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項17に記載の方法。
  20. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)のキュービット・タイル(300)が、第1のキュービット(302)、第2のキュービット(304)、第3のキュービット(306)、第4のキュービット(308)、第5のキュービット(310)、第6のキュービット(312)、第7のキュービット(314)、第8のキュービット(316)、第9のキュービット(318)、第10のキュービット(320)、第11のキュービット(322)および第12のキュービット(324)を備え、前記第1のキュービット(302)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(304)に結合されており、前記第2のキュービット(304)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(306)に結合されており、前記第3のキュービット(306)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(308)に結合されており、前記第4のキュービット(308)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(310)に結合されており、前記第5のキュービット(310)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(312)に結合されており、前記第6のキュービット(312)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(314)に結合されており、前記第7のキュービット(314)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(316)に結合されており、前記第8のキュービット(316)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(318)に結合されており、前記第9のキュービット(318)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(320)に結合されており、前記第10のキュービット(320)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(322)に結合されており、前記第11のキュービット(322)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(324)に結合されており、前記第12のキュービット(324)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(302)に結合されており、前記キュービット・タイル(300)の前記キュービット(302~324)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(326~332)および行(334~340)によって画定されており、前記第1のキュービット(302)、前記第2のキュービット(324)および前記第11のキュービット(322)が第1の列(326)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(304)および前記第10のキュービット(320)が第2の列(328)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)、前記第3のキュービット(306)、前記第8のキュービット(316)および前記第9のキュービット(318)が第3の列(330)に沿って物理的に配置されており、前記第5のキュービット(310)、前記第6のキュービット(312)および前記第7のキュービット(314)が第4の列(332)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)および前記第5のキュービット(310)が第1の行(334)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(302)、前記第3のキュービット(306)、前記第6のキュービット(312)が第2の行(336)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(324)、前記第2のキュービット(304)、前記第8のキュービット(316)および前記第7のキュービット(314)が第3の行(338)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(322)、前記第10のキュービット(320)および前記第9のキュービット(318)が第4の行(340)に沿って物理的に配置されている、請求項18に記載の方法。
  21. 装置であって、
    基板上にキュービット・アレイを備え、前記キュービット・アレイが直線物理キュービット配置を表し、前記キュービット・アレイが、第2の形状を有する複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された第1の形状を有する複数の第1のキュービット・タイルを備える、
    装置。
  22. 前記複数の第2のキュービット・タイルとともに切りばめ細工状に配置された前記複数の第1のキュービット・タイルが、前記キュービット・アレイの前記直線物理キュービット配置の中で重六角形キュービット接続トポロジを形成している、請求項21に記載の装置。
  23. 前記複数の第1のキュービット・タイルの前記第1の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000006
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項22に記載の装置。
  24. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)のキュービット・タイル(200)が、第1のキュービット(202)、第2のキュービット(204)、第3のキュービット(206)、第4のキュービット(208)、第5のキュービット(210)、第6のキュービット(212)、第7のキュービット(214)、第8のキュービット(216)、第9のキュービット(218)、第10のキュービット(220)、第11のキュービット(222)および第12のキュービット(224)を備え、前記第1のキュービット(202)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(204)に結合されており、前記第2のキュービット(204)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(206)に結合されており、前記第3のキュービット(206)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(208)に結合されており、前記第4のキュービット(208)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(210)に結合されており、前記第5のキュービット(210)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(212)に結合されており、前記第6のキュービット(212)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(214)に結合されており、前記第7のキュービット(214)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(216)に結合されており、前記第8のキュービット(216)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(218)に結合されており、前記第9のキュービット(218)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(220)に結合されており、前記第10のキュービット(220)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(222)に結合されており、前記第11のキュービット(222)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(224)に結合されており、前記第12のキュービット(224)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(202)に結合されており、前記キュービット・タイル(200)の前記キュービット(202~224)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(226~234)および行(236~240)によって画定されており、前記第1のキュービット(202)、前記第12のキュービット(224)および前記第11のキュービット(222)が第1の列(226)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(204)、前記第9のキュービット(218)および前記第10のキュービット(220)が第2の列(228)に沿って物理的に配置されており、前記第3のキュービット(206)および前記第8のキュービット(216)が第3の列(230)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(208)、前記第5のキュービット(210)および前記第7のキュービット(214)が第4の列(232)に沿って物理的に配置されており、前記第6のキュービット(212)が前記第5の列(234)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(202)、前記第2のキュービット(204)、前記第3のキュービット(206)および前記第4のキュービット(208)が第1の行(236)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(224)、前記第9のキュービット(218)、前記第8のキュービット(216)、前記第5のキュービット(210)および前記第6のキュービット(212)が第2の行(238)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(222)、前記第10のキュービット(220)および前記第7のキュービット(214)が第3の行(240)に沿って物理的に配置されている、請求項22に記載の装置。
  25. 前記1つまたは複数の第1のキュービット・タイル(502、602~606、902~906、916~920)のキュービット・タイル(200)が、第1のキュービット(202)、第2のキュービット(204)、第3のキュービット(206)、第4のキュービット(208)、第5のキュービット(210)、第6のキュービット(212)、第7のキュービット(214)、第8のキュービット(216)、第9のキュービット(218)、第10のキュービット(220)、第11のキュービット(222)および第12のキュービット(224)、前記第1のキュービット(202)と前記第2のキュービット(204)の間の第1の結合、前記第2のキュービット(204)と前記第3のキュービット(206)の間の第2の結合、前記第3のキュービット(206)と前記第4のキュービット(208)の間の第3の結合、前記第4のキュービット(208)と前記第5のキュービット(210)の間の第4の結合、前記第5のキュービット(210)と前記第6のキュービット(212)の間の第5の結合、前記第6のキュービット(212)と前記第7のキュービット(214)の間の第6の結合、前記第7のキュービット(214)と前記第8のキュービット(216)の間の第7の結合、前記第8のキュービット(216)と前記第9のキュービット(218)の間の第8の結合、前記第9のキュービット(218)と前記第10のキュービット(220)の間の第9の結合、前記第10のキュービット(220)と前記第11のキュービット(222)の間の第10の結合、前記第11のキュービット(222)と前記第12のキュービット(224)の間の第11の結合、前記第12のキュービット(224)と前記第1のキュービット(202)の間の第12の結合を備え、前記第1の結合が前記第2の結合に対して実質的に直線的であり、前記第2の結合が前記第3の結合に対して実質的に直線的であり、前記第3の結合が前記第4の結合に対して実質的に直角であり、前記第4の結合が前記第5の結合に対して実質的に直角であり、前記第5の結合と前記第6の結合が鋭角に配置されており、前記第6の結合が前記第7の結合に対して実質的に直角であり、前記第7の結合と前記第8の結合が鈍角に配置されており、前記第8の結合が前記第9の結合に対して実質的に直角であり、前記第9の結合が前記第10の結合に対して実質的に直角であり、前記第10の結合が前記第11の結合に対して実質的に直角であり、前記第11の結合が前記第12の結合に対して実質的に直線的であり、前記第12の結合が前記第1の結合に対して実質的に直角である、請求項22に記載の装置。
  26. 前記複数の第2のキュービット・タイルの前記第2の形状が下に示されたものであり、
    Figure 2023535889000007
    ここで、点はキュービットを表し、線はキュービット間接続バスを表す、請求項23に記載の装置。
  27. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)のキュービット・タイル(300)が、第1のキュービット(302)、第2のキュービット(304)、第3のキュービット(306)、第4のキュービット(308)、第5のキュービット(310)、第6のキュービット(312)、第7のキュービット(314)、第8のキュービット(316)、第9のキュービット(318)、第10のキュービット(320)、第11のキュービット(322)および第12のキュービット(324)を備え、前記第1のキュービット(302)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(304)に結合されており、前記第2のキュービット(304)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(306)に結合されており、前記第3のキュービット(306)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(308)に結合されており、前記第4のキュービット(308)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(310)に結合されており、前記第5のキュービット(310)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(312)に結合されており、前記第6のキュービット(312)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(314)に結合されており、前記第7のキュービット(314)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(316)に結合されており、前記第8のキュービット(316)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(318)に結合されており、前記第9のキュービット(318)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(320)に結合されており、前記第10のキュービット(320)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(322)に結合されており、前記第11のキュービット(322)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(324)に結合されており、前記第12のキュービット(324)がキュービット間接続バスを介して前記第1のキュービット(302)に結合されており、前記キュービット・タイル(300)の前記キュービット(302~324)が直線グリッドに従って物理的に配置もしくは設置または配置および設置されており、前記直線グリッドが、列(326~332)および行(334~340)によって画定されており、前記第1のキュービット(302)、前記第2のキュービット(324)および前記第11のキュービット(322)が第1の列(326)に沿って物理的に配置されており、前記第2のキュービット(304)および前記第10のキュービット(320)が第2の列(328)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)、前記第3のキュービット(306)、前記第8のキュービット(316)および前記第9のキュービット(318)が第3の列(330)に沿って物理的に配置されており、前記第5のキュービット(310)、前記第6のキュービット(312)および前記第7のキュービット(314)が第4の列(332)に沿って物理的に配置されており、前記第4のキュービット(308)および前記第5のキュービット(310)が第1の行(334)に沿って物理的に配置されており、前記第1のキュービット(302)、前記第3のキュービット(306)、前記第6のキュービット(312)が第2の行(336)に沿って物理的に配置されており、前記第12のキュービット(324)、前記第2のキュービット(304)、前記第8のキュービット(316)および前記第7のキュービット(314)が第3の行(338)に沿って物理的に配置されており、前記第11のキュービット(322)、前記第10のキュービット(320)および前記第9のキュービット(318)が第4の行(340)に沿って物理的に配置されている、請求項24に記載の装置。
  28. 前記1つまたは複数の第2のキュービット・タイル(702、802~804、908~914、922~926)のキュービット・タイル(300)が、第1のキュービット(302)、第2のキュービット(304)、第3のキュービット(306)、第4のキュービット(308)、第5のキュービット(310)、第6のキュービット(312)、第7のキュービット(314)、第8のキュービット(316)、第9のキュービット(318)、第10のキュービット(320)、第11のキュービット(322)および第12のキュービット(324)を備え、前記第1のキュービット(302)がキュービット間接続バスを介して前記第2のキュービット(304)に結合されており、前記第2のキュービット(304)がキュービット間接続バスを介して前記第3のキュービット(306)に結合されており、前記第3のキュービット(306)がキュービット間接続バスを介して前記第4のキュービット(308)に結合されており、前記第4のキュービット(308)がキュービット間接続バスを介して前記第5のキュービット(310)に結合されており、前記第5のキュービット(310)がキュービット間接続バスを介して前記第6のキュービット(312)に結合されており、前記第6のキュービット(312)がキュービット間接続バスを介して前記第7のキュービット(314)に結合されており、前記第7のキュービット(314)がキュービット間接続バスを介して前記第8のキュービット(316)に結合されており、前記第8のキュービット(316)がキュービット間接続バスを介して前記第9のキュービット(318)に結合されており、前記第9のキュービット(318)がキュービット間接続バスを介して前記第10のキュービット(320)に結合されており、前記第10のキュービット(320)がキュービット間接続バスを介して前記第11のキュービット(322)に結合されており、前記第11のキュービット(322)がキュービット間接続バスを介して前記第12のキュービット(324)に結合されており、前記第12のキュービット(324)がキュービット間接続バスを介して、前記第1のキュービット(302)、前記第1のキュービット(302)と前記第2のキュービット(304)の間の第1の結合、前記第2のキュービット(304)と前記第3のキュービット(306)の間の第2の結合、前記第3のキュービット(306)と前記第4のキュービット(308)の間の第3の結合、前記第4のキュービット(308)と前記第5のキュービット(310)の間の第4の結合、前記第5のキュービット(310)と前記第6のキュービット(312)の間の第5の結合、前記第6のキュービット(312)と前記第7のキュービット(314)の間の第6の結合、前記第7のキュービット(314)と前記第8のキュービット(316)の間の第7の結合、前記第8のキュービット(316)と前記第9のキュービット(318)の間の第8の結合、前記第9のキュービット(318)と前記第10のキュービット(230)の間の第9の結合、前記第10のキュービット(230)と前記第11のキュービット(322)の間の第10の結合、前記第11のキュービット(322)と前記第12のキュービット(324)の間の第11の結合、前記第12のキュービット(324)と前記第1のキュービット(302)の間の第12の結合に結合されており、前記第1の結合が前記第2の結合に対して実質的に直角であり、前記第2の結合と前記第3の結合が鈍角に配置されており、前記第3の結合が前記第4の結合に対して実質的に直角であり、前記第4の結合が前記第5の結合に対して実質的に直角であり、前記第5の結合が前記第6の結合に対して実質的に直線的であり、前記第6の結合が前記第7の結合に対して実質的に直角であり、前記第7の結合が前記第8の結合に対して実質的に直角であり、前記第8の結合が前記第9の結合に対して実質的に直角であり、前記第9の結合が前記第10の結合に対して実質的に直線的であり、前記第10の結合が前記第11の結合に対して実質的に直角であり、前記第11の結合が前記第12の結合に対して実質的に直線的であり、前記第12の結合と前記第1の結合が鋭角に配置されている、請求項25に記載の装置。
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