JP2023535552A - フィンガーグリップルアーアダプタ用のキャップと取り外しツール付きの流体サンプル収集容器 - Google Patents

Abstract

【課題】 収集容器と、収集容器に結合可能な容器蓋とを含む容器アセンブリ。【解決手段】 細長い受容部は、容器蓋が収集容器に結合されると、容器蓋から収集容器の中に延びる。細長い受容部は、容器蓋内に画定された開放端部分を有し、またその中に試料採取管を受容するように構成される。フィンガーグリップルアーアダプタは、細長い受容部内で容器蓋に取り外し可能に結合され、フィンガーグリップルアーアダプタはそこから延びる針を有する。細長いキャップは、フィンガーグリップルアーアダプタに取り外し可能に結合され、フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも針の上に延びるように構成され、細長いキャップの上部分は、フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、細長い受容部の開放端部分の少なくとも一部分の上に延在する。【選択図】図２

Description

関連出願の相互参照
本出願は、「Ｆｌｕｉｄ Ｓａｍｐｌｅ Ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ Ｃｏｎｔａｉｎｅｒ ｗｉｔｈ Ｃａｐ ａｎｄ Ｒｅｍｏｖａｌ Ｔｏｏｌ ｆｏｒ Ｆｉｎｇｅｒ Ｇｒｉｐ Ｌｕｅｒ Ａｄａｐｔｅｒ」と題して、２０２０年７月１日に出願された米国仮出願第６３／０４７，０６３号に対する優先権を主張し、その開示全体は、全体的に参照により援用される。

発明の分野
本開示は、一般に、流体試料を採取するための容器アセンブリに関する。特に、本開示は、組み合わされたフィンガーグリップルアーアダプタ（ＦＧＬＡ）キャップ及び取り外しツールを含む容器アセンブリに関する。

関連技術の説明
臨床検査を尿などの体液サンプルに対して行うためには、体液サンプルを採取するための容器を提供する必要がある。これらの収集容器は、典型的には、取り外し可能な蓋を備えたカップ型容器を含む。流体サンプルが容器に採取されると、蓋が再度適用される。次いで、収集容器は、実験室又は他の試験施設に輸送され得て、そこで採取された試料のサンプルが試験目的で抽出される。

サンプル抽出プロセスを簡素化するために、従来の収集容器は蓋を使用しており、その蓋は収集容器を覆って密閉するのみでなく、流体試料のサンプルの抽出を可能にする抽出デバイスの使用も提供する。そのような蓋は、管を支持する受容部又は空洞部を含んでもよく、管は、空洞部内で、容器内に収容された試料と流体連通するカップ型容器の下端部まで延びている。管又は蓋は、カニューレ及び針を収める細長い受容部を含んでもよく、その結果、真空排気された収集デバイス（例えば、試料採取管）がそこに取り付けられて、採取したサンプルの一部分を、蓋を取り外す必要なくその中に引き込むことができる。そのような構成では、サンプルは、こぼす、又はサンプル及び／又は空洞部領域を汚染することなく取り出すことができる。引き続きサンプルは、収集容器から複数の採取管を使用することによって引き出すことができる。

しかしながら、従来の収集容器では、カニューレは、細長い受容部内に、容器蓋に取り外し不能に一体化されたフィンガーグリップルアーアダプタ（ＦＧＬＡ）の形態で提供される。したがって、ユーザがすべてのサンプル採取（複数可）を完了して、容器アセンブリの廃棄を望む場合、取り外し可能な蓋全体を、適切な鋭利物用容器又は鋭利物バイオハザード容器に廃棄する必要がある。取り外し可能な蓋は、それらの容量が大きいため、鋭利物用容器をすぐに満たし、鋭利物及び／又はバイオハザード廃棄物を安全に処理するために、資格のある廃棄業者による頻繁なサービスを必要とする。このような廃棄サービスは、従来の廃棄物の廃棄サービスよりもはるかに費用がかかるため、医療提供者は一般に、鋭利物及び／又はバイオハザード廃棄物の蓄積量を最小限に抑えようとする。

更に、ＦＧＬＡが蓋に一体化されているため、患者及び／又は医療従事者は、サンプルの採取、輸送、及び／又は廃棄の間、針刺し損傷の危険がより高まる可能性がある。

上記を鑑みると、鋭利物廃棄物の量を減らし、ユーザ及び／又は医療従事者を潜在的な針刺し損傷から保護する流体サンプル収集容器に対する必要性が存在する。

本発明の一実施形態における、流体試料を採取するための容器アセンブリは、流体試料を受容するためのチャンバを画定する収集容器と、収集容器の開放端部に結合可能で、その開放端部を少なくとも部分的に閉じる容器蓋とを含む。容器アセンブリはまた、細長い受容部であって、容器蓋が収集容器の開放端部に結合される場合、容器蓋から収集容器のチャンバの中に延在する細長い受容部を含み、細長い受容部は容器蓋内に画定された開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成される。容器アセンブリはまた、容器蓋に取り外し可能に結合されたフィンガーグリップルアーアダプタを細長い受容部内に含み、フィンガーグリップルアーアダプタはそこから延びる針を含む。容器アセンブリは、細長いキャップであって、フィンガーグリップルアーアダプタに取り外し可能に結合され、フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも針の上に延びるように構成された細長いキャップを更に含み、ここで細長いキャップの上部分は、フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、細長い受容部の開放端部分の少なくとも一部分の上に延びる。

特定の構成では、細長いキャップの上部分はフィンガーグリップ部分を含み、フィンガーグリップ部分は、フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、容器蓋の上面の上に延びるように構成される。フィンガーグリップ部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含み、細長いキャップのフィンガーグリップ部分に対するユーザの把持を改善し得る。細長いキャップは、細長い部分と空洞部を含み得て、ここで空洞部は、細長い部分の遠位端部の開放端部から延びる。細長いキャップの細長い部分の遠位端部は、フィンガーグリップルアーアダプタの上部分に滑り嵌め又は圧入で結合するように構成され得る。

特定の実施形態では、フィンガーグリップルアーアダプタの上部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含む。別の構成では、フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は、容器蓋の細長い受容部に取り外し可能に結合可能であるように構成される。フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は雄ねじを含み得て、雄ねじは、細長い受容部の対応する雌ねじ部分と嵌合するように構成され得る。フィンガーグリップルアーアダプタは、容器蓋に螺合され得る。

別の構成では、フィンガーグリップルアーアダプタは、細長いキャップがフィンガーグリップルアーアダプタに結合されている場合、細長いキャップを反時計回りに回転させることによって、容器蓋から取り外し可能である。収集容器及び容器蓋のうちの少なくとも一方は、ポリマ樹脂で形成される。必要に応じて、細長いキャップはポリマ樹脂で形成される。

本発明の更なる実施形態によると、流体試料を採取するための容器アセンブリと共に使用する容器蓋アセンブリは、細長い受容部であって、容器蓋内に画定される開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成される細長い受容部を含む。容器蓋アセンブリはまた、容器蓋に細長い受容部内で取り外し可能に結合されたフィンガーグリップルアーアダプタであって、そこから延びる針を具備するフィンガーグリップルアーアダプタと、フィンガーグリップルアーアダプタに取り外し可能に結合される細長いキャップを含む。細長いキャップは、フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも針の上に延びるように構成され、細長いキャップの上部分は、フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、細長い受容部の開放端部分の少なくとも一部分の上に延びる。

特定の構成では、細長いキャップの遠位端部は、フィンガーグリップルアーアダプタの上部分に滑り嵌め又は圧入で結合するように構成される。フィンガーグリップルアーアダプタの上部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含む。フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は、容器蓋の細長い受容部に取り外し可能に結合できるように構成され得る。必要に応じて、フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は雄ねじを含み得て、雄ねじは、細長い受容部の対応する雌ねじ部分と嵌合するように構成される。フィンガーグリップルアーアダプタは、細長いキャップがフィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、細長いキャップを反時計回りに回転させることによって容器蓋から取り外し可能となり得る。

本発明の更に別の実施形態によると、流体試料を採取するための容器アセンブリを形成する方法は、流体試料を受容するためのチャンバを画定する収集容器を提供することを含む。この方法はまた、収集容器に結合可能な容器蓋を提供することを含み、ここで容器蓋は、細長い受容部であって、容器蓋内に画定される開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成された細長い受容部を含む。この方法はまた、フィンガーグリップルアーアダプタを細長い受容部内で容器蓋に結合することを含み、フィンガーグリップルアーアダプタはそこから延びる針を有する。この方法は、細長いキャップをフィンガーグリップルアーアダプタに結合することで、細長いキャップがフィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも針の上に延びることを更に含み、ここで細長いキャップの上部分は、フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、細長い受容部の開放端部分の少なくとも一部分の上に延在する。

特定の構成では、方法は、フィンガーグリップルアーアダプタが容器蓋の細長い受容部に螺合されることを更に必要とする。

本開示の更なる詳細及び利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて読むことで理解されるであろう。

本開示の一態様による流体サンプル収集容器アセンブリの斜視図である。 本開示の一態様による、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールを有する流体サンプル収集容器アセンブリの断面図である。 第１の使用構成における流体サンプル収集容器アセンブリとＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールの斜視図である。 第２の使用構成における流体サンプル収集容器アセンブリとＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールの斜視図である。 第３の使用構成における流体サンプル収集容器アセンブリとＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールの斜視図である。 第４の使用構成における流体サンプル収集容器アセンブリとＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールの斜視図である。 本開示の別の態様による、流体サンプル収集容器アセンブリと共に使用する容器蓋アセンブリ、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツールの断面斜視図である。

以下の説明は、当業者が本発明を実行するために企図された、記載の態様を作製し使用することを可能にするために提供される。しかし、様々な変更、均等物、変形、及び代替が、当業者には容易に明らかであろう。そのような変更、変形、均等物、及び代替のいずれか及びすべては、本発明の趣旨及び範囲内にあることが意図される。

以下の説明の目的で、用語の「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「下部」、「横」、「縦」、及びそれらの派生語は、図面において方向付けられるように、本発明に関連するものとする。しかし、本発明は、様々な代替の変形を、明示的に反すると特定されている場合を除いて想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に示され、以下の明細書に記載された特定のデバイスは、本発明の単なる例示的な態様であることを理解されたい。したがって、本明細書に開示された態様に関連する特定の寸法及び別の物理的特徴は、限定的であるとみなされるべきではない。

図１を参照すると、本開示の一態様による流体サンプル収集容器アセンブリ２０が示される。流体サンプル収集容器アセンブリ２０は、収集容器２２及び容器蓋２４を含む。本開示による例示的な収集容器アセンブリ２０を使用して、流体試料（例えば、尿）を安全に採取し、流体試料を輸送し、流体試料のサンプルを引き出し得る。

１つの実施形態では、収集容器２２及び容器蓋２４は、任意の従来の材料、例えばポリマ樹脂などから形成され得る。ポリマ樹脂は、当該技術分野で周知であり、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、及び同様のポリマ樹脂材料を含む。しかし、収集容器２２及び／又は容器蓋２４は、他の適切な材料で形成されてもよく、異なる材料で形成されてもよいことを理解されたい。

収集容器２２は、一般に、第１の開放端部（図示せず）と第２の閉鎖端部３４との間に延在する側壁３０を含む。側壁３０は、流体試料、例えば、尿などを受容するための内部チャンバを画定する。１つの実施形態では、収集容器２２の側壁３０は、連続的な先細りの側壁３０を有する僅かに先細りの管状容器を含む。１つの実施形態では、容器２２の収集チャンバは、生物学的に危険な物質を保持するのに適する。１つの実施形態では、収集容器２２の側壁３０は、少なくとも１つの充填レベルインジケータを含み得て、それは採取された流体試料の流体レベルを識別する。

容器蓋２４は、一般に、その外縁の周りに延在するフランジ５０を含み、フランジ５０は、容器蓋２４が収集容器２２の第１の開放端部の上に配置されたときに、収集容器２２に締り嵌めするようにサイズが決められている。１つの実施形態では、容器蓋２４は、外側又は周辺ゾーン６２及び内側又は中央ゾーン６４を有する略円盤形状の構成要素を含む。フランジ５０は、容器蓋２４の周辺ゾーン６２から下方に延びる。図２に示すように、フランジ５０は、内面を含み、内面は容器蓋２４を収集容器２２と封止係合するための手段又は機構を含む。１つの実施形態では、フランジ５０は雌ねじ部分を含み、それにより、容器蓋２４を収集容器２２の対応する雄ねじ部分に螺合できるようにする。別の実施形態では、容器蓋２４の封止部分は、スナップフィット機構、ボール戻り止め、締り嵌め機構、ロッキングタブ、ばね式ロッキング機構、ラッチ、又は他の同様の機構を含み、容器蓋２４を収集容器２２に封止係合し、これにより、収集容器２２及び容器蓋２４内に収容された流体試料が漏れるのを実質的に防止すると同時に、汚染物質が侵入するのを防止し得る。

図２を参照すると、容器蓋２４はまた、中央ゾーン６４から収集容器２２内へ、そして収集容器２２の第２の閉鎖端部３４に向かって延在する細長い受容部５２を含む。受容部５２は、開放端部分５４と、反対側の下端部分５６とを含み、受容空洞部６０がその中に画定されている。１つの実施形態では、受容空洞部６０は、試料採取管、例えば、真空管（図示せず）を受容するようにサイズ決定及び成形される。このようにして、収集容器２２内の流体試料を、容器蓋２４を取り外す必要なく、試料採取管に移すことができる。

引き続き図２を参照すると、フィンガーグリップルアーアダプタ（ＦＧＬＡ）８０は、受容部５２の中央部分５９内に配置される。特に、ＦＧＬＡ８０は、上部分８２及び下部分８４を含む。上部分８２は、受容空洞部６０に向かって上方に延びるように構成され、リブ付き又は織り目加工された外側側壁を含み得る。その一方で、１つの実施形態では、下部分８４は雄ねじを含み、それらは受容部５２の対応する雌ねじ部分５８と嵌合するように構成される。このように、ＦＧＬＡ８０は、受容部５２にねじ式インタフェースを介して取り外し可能に固定され得る。代替的に、別の実施形態では、ＦＧＬＡ８０は、圧入又は滑り嵌め接続によって受容部５２に取り外し可能に固定され得る。

加えて、ＦＧＬＡ８０は、上部分８２から受容キャビティ６０の中に上方に延びる針８６を含む。１つの実施形態では、後退可能なスリーブ８８が針８６の上に延在し得る。図示されていないが、針８６は、ユーザによって受容部５２の中に挿入される試料採取管のストッパを穿刺するように構成される。このようにして、流体試料は、収集容器２２から、受容部５２の下端部分５６及びＦＧＬＡ８０を通って、試料採取管の中に引き込まれ、したがって、ユーザは容器蓋２４を取り外す必要なく流体試料を収集容器２２から採取することができるようになり得る。

図２は、本開示の一態様による、組み合わされたＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を更に示す。以下に詳細に説明するように、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、すべてのユーザを針刺し損傷から保護し、流体サンプル収集容器アセンブリ２０を廃棄する際に鋭利物の廃棄物を大幅に削減するという二重の目的を果たす。

１つの実施形態では、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、フィンガーグリップ部分１０２を含む。フィンガーグリップ部分１０２は、受容空洞部６０の外側で容器蓋２４の中央ゾーン６４の上に延在するように構成され、ユーザによる容易なアクセスを可能にする。更に、１つの実施形態では、フィンガーグリップ部分１０２は、リブ付き、折り目加工、又は他の方法で処理され、フィンガーグリップ部分１０２に対するユーザの保持を改善し得る。ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、任意の適切な材料、又は複数の材料、例えば、ポリマ樹脂で形成され得る。ポリマ樹脂の例としては、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、及び同様のポリマ樹脂材料が挙げられる。しかし、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、他の適切な材料で形成されてもよく、２つ以上の異なる材料で形成されてもよいことを理解されたい。

ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００はまた、延長部分１０４を含む。延長部分１０４の遠位端部は開放され、空洞部１０６が延長部分１０４内に形成される。空洞部１０６は、延長部分１０４の開放端部からフィンガーグリップ部分１０２に向かって延びる。図２に示すように、延長部分１０４の空洞部１０６の下部セクションは、ＦＧＬＡ８０の上部分８２に滑り嵌め又は圧入されるように構成され、その結果、延長部分１０４はＦＧＬＡ８０の上部分８２に着脱可能に固定される。上記で開示したように、上部分８２は、リブ付き又は織り目加工された外側側壁を含み得て、それはＦＧＬＡ８０とＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００との間の安全なインタフェースを提供するのに役立ち得る。追加的及び／又は代替的に、延長部分１０４の内側側壁もまた、リブ付き又は織り目加工されてもよい。更に、別の実施形態では、延長部分１０４のキャビティ１０６の下部セクションは、ＦＧＬＡ８０の上部分８２上の相補的なねじ部分と嵌合するように構成されたねじ部分を含み得る。

図２に示すように、空洞部１０６は、ＦＧＬＡ８０の針８６の上に延びるようにサイズが決められる。このように、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００がＦＧＬＡ８０上の所定の位置にあるとき、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、すべてのユーザ（例えば、患者及び医療従事者）を潜在的な針刺し損傷から保護するように機能し、それは針８６が空洞部１０６内に完全に包囲されているためである。ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、ＦＧＬＡ８０に滑り嵌め又は圧入されるため、ユーザは、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を取り外すことを、フィンガーグリップ部分１０２を介して上方の引っ張り力を加えることによってなし得る。逆に、ユーザは、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００をＦＧＬＡ８０に交換することを、フィンガーグリップ部分１０２を介して下方の押圧力を加えることによってなし得る。

しかし、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、ＦＧＬＡ８０に対する軸方向の力を介してＦＧＬＡ８０上に滑り込ませる（又はＦＧＬＡ８０から取り外す）ことができる一方で、延長部分１０４の空洞部１０６の下部セクションとＦＧＬＡ８０の上部分８２との間の接触は、フィンガーグリップ部分１０２を介してユーザによって加えられた回転力をＦＧＬＡ８０に伝達するように十分に圧縮される。すなわち、ユーザがＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を反時計回り方向に回転させる場合、ＦＧＬＡ８０の下部分８４は、受容部５２の雌ねじ部分５８から外れる。ユーザがＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を回転させ続けると、ＦＧＬＡ８０は最終的に受容部５２から完全に切り離され、ＦＧＬＡ８０はＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００のみに固定されたままになる。このようにして、ＦＧＬＡ８０（及び組み込まれた針８６）は、容器蓋２４から分離可能であり、針８６は、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００の延長部分１０４内に包囲されている。

取り外されると、ユーザはＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００と取り付けられたＦＧＬＡ８０の両方を、適切な鋭利物用容器又は鋭利物バイオハザード容器に廃棄し得る。上述のように、真空管を介した試料抽出に通常使用される従来の容器蓋は、容器蓋に取り外し不可能に一体化されたフィンガーグリップルアーアダプタ（ＦＧＬＡ）を含む。したがって、蓋アセンブリ全体は、鋭利物用容器又は鋭利物バイオハザード容器内に廃棄される必要がある。しかし、本開示の実施形態によると、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００と取り外し可能なＦＧＬＡ８０のみが、鋭利物用容器又は鋭利物バイオハザード容器に廃棄される必要があり、それにより、鋭利物の廃棄物量（及びその後のコスト）を大幅に低減する。これは容器蓋２４及び収集容器２２が標準的な医療廃棄物として分別して廃棄され得るためである。

図３Ａ～図３Ｄを参照すると、本開示による流体サンプル収集容器アセンブリ２０の様々な使用中の図が示される。図３Ａは、流体サンプル採取前又は採取後の流体サンプル収集容器アセンブリ２０を示し、ここでＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は針及びＦＧＬＡ（図示せず）上に配置される。このようにして、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、すべてのユーザを、容器蓋２４の受容空洞部６０内に収容された針から保護する。

図３Ｂを参照すると、ユーザが、流体サンプルを、例えば、真空管を介して採取するために、受容キャビティ６０内の針及びＦＧＬＡを露出させたい場合、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を上方に引っ張り、それによって、ＦＧＬＡと延長部分１０４との間の滑り嵌め又は圧入接続を解放することができる。流体サンプルの採取後、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００は、図３Ａに示される位置に戻され得る。

すべての必要な流体サンプル（複数可）が収集容器２２から採取され、ユーザが流体サンプル収集容器アセンブリ２０の廃棄を望む場合、ユーザはＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を図３Ｃに示すように、反時計回りに回転し得る。上述のように、このような回転により、容器蓋２４からＦＧＬＡを分離することができ、ＦＧＬＡの針は、図３Ｄに示すように、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００の延長部分１０４内に保護されたままである。次に、ユーザは、組み合わされたＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００とＦＧＬＡを、適切な鋭利物用容器又は鋭利物バイオハザード容器に廃棄し得て、一方、流体サンプル収集容器アセンブリ２０の残りの部分（すなわち、収集容器２２及び容器蓋２４）は、標準的な医療廃棄物容器に廃棄することができる。

次に、図４を参照すると、本開示の別の態様による流体サンプル収集容器アセンブリと共に使用するための容器蓋アセンブリ２００が示される。図２～図３Ｄに関して上述した実施形態では、流体サンプル収集容器アセンブリ２０は、容器蓋２４の上面６４の上に少なくとも部分的に延在するＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を含み、これにより、ユーザは、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール１００を、受容空洞部６０の中に手を伸ばすことなく把持することができる。しかし、図４に示される実施形態では、容器蓋アセンブリ２００は、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２を含み、その最上点は、容器蓋アセンブリ２００の上面２０４の下に延在する。

引き続き図４を参照すると、容器蓋アセンブリ２００は、細長い受容部２１１を含み、それは収集容器（図示せず）内に延びるように構成される。開口部２１２は、細長い受容部２１１の上の容器蓋アセンブリ２００の上面２０４に形成され、一方、下部分２１３は、細長い受容部２１１の下に延在する。図４には示されていないが、下部分２１３は、図２に関して示され説明されるＦＧＬＡ８０と同様のフィンガーグリップルアーアダプタ（ＦＧＬＡ）を受容するように構成され得て、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２が、ＦＧＬＡの一部分の上に延在して、針刺し損傷から保護し、及び／又は針を露出することなくＦＧＬＡを取り外すことができるように構成されていることが理解されよう。

細長い受容部２１１は、その上端部分に切り抜き部分２０８を含み、切り抜き部分２０８は、ユーザの指が接近できる開放端部分２１４を画定する。取り付けられると、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２の上部分は、上部受容キャビティ２０５内で、開口端部分２１４の少なくとも一部の上に延在し、一方、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２の下部分は、開放端部分２１４の下にある下部受容キャビティ２０６内に延在する。上部受容空洞部２０５は、開口部２１２と細長い受容部２１１の接合部２１０との間に画定され、下部受容空洞部２０６は、接合部２１０と細長い受容部２１１の下面との間に画定される。組み合わされると、上部受容空洞部２０５及び下部受容空洞部２０６は、試料採取管、例えば、真空管（図示せず）などを受容するようにサイズ決定及び成形される。このようにして、収集容器内の流体試料は、容器蓋アセンブリ２００を取り外す必要なく試料採取管に移され得る。

容器蓋アセンブリ２００に形成された切り抜き部分２０８により、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２は、ユーザがＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２に接近するために上面２０４の上に延びるグリップ部分を含む必要がない。しかし、ＦＧＬＡの針は、細長い受容部２１１の下部受容空洞部２０６内に収容されるため、ユーザは、ＦＧＬＡキャップ及び取り外しツール２０２の取り付け又は取り外しの際に、針刺し損傷から実質的に保護される。

流体サンプル収集容器アセンブリのいくつかの実施形態が添付の図に示され、上記で詳細に説明されているが、別の実施形態は、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであり、容易に作成されるであろう。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態の１つ以上の特徴を別の任意の実施形態の１つ以上の特徴と組み合わせられ得ることを企図することを理解されたい。したがって、前述の説明は、限定ではなく例示であることを意図する。

Claims (20)

1. 流体試料を採取するための容器アセンブリであって、
   前記流体試料を受容するためのチャンバを画定する収集容器と、
   前記収集容器の開放端部に結合可能で、その前記開放端部を少なくとも部分的に閉じる容器蓋と、
   細長い受容部であって、前記容器蓋が前記収集容器の前記開放端部に結合されると、前記容器蓋から前記収集容器の前記チャンバの中に延在し、前記容器蓋内に画定された開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成される、細長い受容部と、
   前記細長い受容部内で前記容器蓋に取り外し可能に結合されたフィンガーグリップルアーアダプタであって、そこから延びる針を含む、フィンガーグリップルアーアダプタと、
   前記フィンガーグリップルアーアダプタに取り外し可能に結合され、前記フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも前記針の上に延びるように構成された細長いキャップであって、前記細長いキャップの上部分は、前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに前記細長い受容部の前記開放端部分の少なくとも一部分の上に延びる、細長いキャップと、を備える、
   容器アセンブリ。
2. 前記細長いキャップの前記上部分はフィンガーグリップ部分を含み、前記フィンガーグリップ部分は、前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに前記容器蓋の上面の上に延びるように構成される、請求項１に記載の容器アセンブリ。
3. 前記フィンガーグリップ部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含み、前記細長いキャップの前記フィンガーグリップ部分に対するユーザの把持を改善する、請求項２に記載の容器アセンブリ。
4. 前記細長いキャップは、延長部分と空洞部を含み、前記空洞部は、前記延長部分の遠位端部の開放端部から延びる、請求項１に記載の容器アセンブリ。
5. 前記細長いキャップの前記延長部分の前記遠位端部は、前記フィンガーグリップルアーアダプタの上部分に滑り嵌め又は圧入で結合するように構成される、請求項４に記載の容器アセンブリ。
6. 前記フィンガーグリップルアーアダプタの前記上部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含む、請求項５に記載の容器アセンブリ。
7. フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は、前記容器蓋の前記細長い受容部に取り外し可能に結合可能であるように構成される、請求項５に記載の容器アセンブリ。
8. 前記フィンガーグリップルアーアダプタの前記下部分は雄ねじを含み、前記雄ねじは、前記細長い受容部の対応する雌ねじ部分と嵌合するように構成される、請求項７に記載の容器アセンブリ。
9. 前記フィンガーグリップルアーアダプタは、前記容器蓋に螺合される、請求項１に記載の容器アセンブリ。
10. 前記フィンガーグリップルアーアダプタは、前記細長いキャップが前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されている場合、前記細長いキャップを反時計回りに回転させることによって、前記容器蓋から取り外すことができる、請求項９に記載の容器アセンブリ。
11. 前記収集容器及び前記容器蓋のうちの少なくとも一方は、ポリマ樹脂で形成される、請求項１に記載の容器アセンブリ。
12. 前記細長いキャップはポリマ樹脂で形成される、請求項１に記載の容器アセンブリ。
13. 流体試料を採取するための容器アセンブリと共に使用する容器蓋アセンブリであって、容器蓋が、
    前記容器蓋内に画定される開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成される、細長い受容部と、
    前記細長い受容部内で前記容器蓋に取り外し可能に結合されたフィンガーグリップルアーアダプタであって、そこから延びる針を含むフィンガーグリップルアーアダプタと、
    前記フィンガーグリップルアーアダプタに取り外し可能に結合され、前記フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも前記針の上に延びるように構成される細長いキャップであって、前記細長いキャップの上部分は、前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、前記細長いレセプタクルの前記開放端部分の少なくとも一部分の上に延びる、細長いキャップと、を備える、
    容器蓋アセンブリ。
14. 前記細長いキャップの遠位端部は、前記フィンガーグリップルアーアダプタの上部分に滑り嵌め又は圧入で結合するように構成される、請求項１３に記載の容器蓋アセンブリ。
15. 前記フィンガーグリップルアーアダプタの前記上部分は、リブ付き又は織り目加工された表面を含む、請求項１４に記載の容器蓋アセンブリ。
16. 前記フィンガーグリップルアーアダプタの下部分は、前記容器蓋の前記細長い受容部に取り外し可能に結合できるように構成される、請求項１４に記載の容器蓋アセンブリ。
17. 前記フィンガーグリップルアーアダプタの前記下部分は雄ねじを含み、前記雄ねじは、前記細長い受容部の対応する雌ねじ部分と嵌合するように構成される、請求項１６に記載の容器蓋アセンブリ。
18. 前記フィンガーグリップルアーアダプタは、前記細長いキャップが前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、前記細長いキャップを反時計回りに回転させることによって前記容器蓋から取り外し可能となる、請求項１７に記載の容器蓋アセンブリ。
19. 流体試料を採取するための容器アセンブリを形成する方法は、
    前記流体試料を受容するためのチャンバを画定する収集容器を提供し、
    前記収集容器に結合可能な容器蓋であって、前記容器蓋内に画定される開放端部分を有し、試料採取管をその中に受容するように構成された細長い受容部を含む、容器蓋を提供することと、
    フィンガーグリップルアーアダプタを前記細長い受容部内の前記容器蓋に結合することであって、前記フィンガーグリップルアーアダプタはそこから延びる針を含むことと、
    細長いキャップを前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合することで、前記細長いキャップが前記フィンガーグリップルアーアダプタの少なくとも前記針の上に延び、前記細長いキャップの上部分は、前記フィンガーグリップルアーアダプタに結合されたときに、前記細長いレセプタクルの前記開放端部分の少なくとも一部分の上に延在することと、を含む、
    方法。
20. 前記フィンガーグリップルアーアダプタは、前記容器蓋の前記細長い受容部に螺合される、請求項１９に記載の方法。

Images