本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、又は新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」又は「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」又は「未満」に適切に代替されてもよい。
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。以下、説明の理解を容易にするために、各内容を別々に実施例に分けて説明するが、各実施例を互いに組み合わせて使用することができる。本開示における端末の設定は、基地局による設定を表すことができる。具体的には、基地局は端末にチャネル又は信号を送信して、端末の動作又は無線通信システムで使用されるパラメータの値を設定することができる。
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(又はラジオフレーム)は、10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、Nf,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つ又は複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、又は240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2μ-1までの番号が与えられる。時間リソースは、無線フレーム番号(又は無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(又はサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(又はスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、図2は3GPP NRシステムのリソース格子(resource grid)構造を示す。
アンテナポート当りに1つのリソースグリッドがある。図2を参照すると、スロットは、時間領域において複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。OFDMシンボルはまた、1つのシンボルセクションを意味する。別段に規定されていない限り、OFDMシンボルは、単にシンボルと呼ばれることがある。1 RBは周波数領域において連続する12個のサブキャリアを含む。図2を参照すると、各スロットから送信される信号は、Nsize,μgrid,x*NRBsc本のサブキャリアおよびNslotsymb個のOFDMシンボルを含むリソースグリッドによって表されてよい。ここで、信号がDL信号であるときはx=DLであり、信号がUL信号であるときはx=ULである。Nsize,μgrid,xは、μの構成要素であるサブキャリア間隔に従ってリソースブロック(RB)の個数を表し(xは、DL又はULである)、Nslotsymbは、スロットの中のOFDMシンボルの個数を表す。NRBscは、1つのRBを構成するサブキャリアの本数であり、NRBsc=12である。OFDMシンボルは、多元接続方式に従って、巡回シフトOFDM(CP-OFDM:cyclic shift OFDM)シンボル又は離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと呼ばれることがある。
1つのスロットの中に含まれるOFDMシンボルの個数は、巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)の長さに従って変わることがある。たとえば、ノーマルCPの場合には、1つのスロットは14個のOFDMシンボルを含むが、拡張CPの場合には、1つのスロットは12個のOFDMシンボルを含んでよい。特定の実施形態では、拡張CPは、60kHzサブキャリア間隔においてのみ使用され得る。図2において、説明の便宜上、1つのスロットは、例として14個のOFDMシンボルを用いて構成されるが、本開示の実施形態は、異なる個数のOFDMシンボルを有するスロットに、同様に適用され得る。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数領域においてNsize,μ
grid,x*NRB
sc本のサブキャリアを含む。サブキャリアのタイプは、データ送信用のデータサブキャリア、基準信号の送信用の基準信号サブキャリア、およびガードバンドに分割され得る。キャリア周波数は、中心周波数(fc)とも呼ばれる。
1つのRBは、周波数領域においてNRB
sc(たとえば、12)本の連続したサブキャリアによって規定され得る。参考のために、1つのOFDMシンボルおよび1本のサブキャリアを用いて構成されたリソースは、リソース要素(RE:resource element)又はトーンと呼ばれることがある。したがって、1つのRBは、Nslot
symb*NRB
sc個のリソース要素を用いて構成され得る。リソースグリッドの中の各リソース要素は、1つのスロットの中で1対のインデックス(k,l)によって一意に規定され得る。kは、周波数領域において0からNsize,μ
grid,x*NRB
sc-1まで割振られるインデックスであってよく、lは、時間領域において0からNslot
symb-1まで割振られるインデックスであってよい。
UEが、基地局から信号を受信するために、又は基地局へ信号を送信するために、UEの時間/周波数は、基地局の時間/周波数に同期されてよい。これは、基地局およびUEが同期されていると、DL信号を復調するとともに適切な時間においてUL信号を送信するために必要な時間および周波数パラメータを、UEが決定できるからである。
時分割複信(TDD)すなわち不対スペクトルにおいて使用される無線フレームの各シンボルは、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちの少なくとも1つを用いて構成され得る。周波数分割複信(FDD)すなわち対スペクトルにおいてDLキャリアとして使用される無線フレームは、DLシンボル又はフレキシブルシンボルを用いて構成されてよく、ULキャリアとして使用される無線フレームは、ULシンボル又はフレキシブルシンボルを用いて構成されてよい。DLシンボルでは、DL送信が可能であるがUL送信は不可能である。ULシンボルでは、UL送信が可能であるがDL送信は不可能である。フレキシブルシンボルは、信号に従ってDL又はULとして使用されるべきと決定され得る。
各シンボルのタイプについての情報、すなわち、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちのいずれか1つを表す情報が、セル固有又は共通の無線リソース制御(RRC:radio resource control)信号を用いて構成され得る。加えて、各シンボルのタイプについての情報が、追加として、UE固有又は専用のRRC信号を用いて構成され得る。基地局は、i)セル固有スロット構成の期間、ii)セル固有スロット構成の期間の冒頭からの、DLシンボルしか伴わないスロットの個数、iii)DLシンボルしか伴わないスロットの直後のスロットの最初のシンボルからのDLシンボルの個数、iv)セル固有スロット構成の期間の末尾からの、ULシンボルしか伴わないスロットの個数、およびv)ULシンボルしか伴わないスロットの直前のスロットの最後のシンボルからのULシンボルの個数を、セル固有RRC信号を使用することによって通知する。ここで、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
シンボルタイプについての情報が、UE固有RRC信号を用いて構成されるとき、基地局は、フレキシブルシンボルがDLシンボルであるのかそれともULシンボルであるのかを、セル固有RRC信号の中でシグナリングし得る。この場合、UE固有RRC信号は、セル固有RRC信号を用いて構成されたDLシンボル又はULシンボルを別のシンボルタイプに変更することができない。UE固有RRC信号は、スロットごとの対応するスロットのNslotsymb個のシンボルのうちのDLシンボルの個数、および対応するスロットのNslotsymb個のシンボルのうちのULシンボルの個数をシグナリングし得る。この場合、スロットのDLシンボルは、スロットの最初のシンボル~i番目のシンボルを用いて継続的に構成され得る。加えて、スロットのULシンボルは、スロットのj番目のシンボル~最後のシンボルを用いて継続的に構成され得る(ただし、i<j)。スロットの中で、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
前記のようなRRC信号からなるシンボルのタイプをセミ-スタティック(semi-static)DL/UL構成と称する。上述したRRC信号からなるセミ-スタティックDL/UL構成において、フレキシブルシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で伝送されるダイナミックSFI(slot format information)を介して下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、又はフレキシブルシンボルに指示される。この際、RRC信号からなる下りリンクシンボル又は上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示するダイナミックSFIを例示する。
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを示す。表1に示したように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容される。
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
UEの電源がオンにされるか又はUEが新たなセルにキャンプオンする場合、UEは初期セル探索を実行する(S101)。具体的には、UEは、初期セル探索時にBSに同期し得る。このことのために、UEは、基地局から1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を受信して基地局に同期し得、セルIDなどの情報を取得し得る。その後、UEは、基地局から物理ブロードキャストチャネルを受信することができ、セルにおけるブロードキャスト情報を取得することができる。
初期セル探索の完了時に、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)およびPDCCHの中の情報に従って物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信し、その結果、UEは、初期セル探索を通じて取得されたシステム情報よりも特有のシステム情報を取得することができる(S102)。ここで、UEが取得したシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)において物理層(physical layer)でUEが正しく動作するためのセル-共通システム情報であり、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1とも呼ばれる。
UEが最初に基地局にアクセスするか、又は信号送信用の無線リソースを有しないとき、UEは、基地局に対してランダムアクセスプロシージャを実行してよい(動作S103~S106)。最初に、UEは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)を通じてプリアンブルを送信することができ(S103)、PDCCHおよび対応するPDSCHを通じて基地局からプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。有効なランダムアクセス応答メッセージがUEによって受信されると、UEは、基地局からPDCCHを通じて送信されたUL許可によって示される物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を通じて、UEの識別子などを含むデータを基地局へ送信する(S105)。次に、UEは、衝突解決のために、基地局の表示としてのPDCCHの受信を待つ。UEがUEの識別子を通じてPDCCHを首尾よく受信する場合(S106)、ランダムアクセスプロセスが終了される。UEは、ランダムアクセス過程中に、RRC層において、物理層でUEが正しく動作するために必要なUE-特定システム情報を取得することができる。UEがRRC層でUE-特定システム情報を取得すると、UEはRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に入る。
RRC層は、端末とワイヤレス接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。より具体的に、基地局と端末はRRC層において、セル内の全端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバ、端末の測定報告とそれに対する制御、端末能力管理及び機器管理を含む保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層における送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC信号は、長い周期において変化せずに保持され得る。
上記で説明したプロシージャの後、UEは、PDCCH/PDSCHを受信し(S107)、一般的なUL/DL信号送信プロシージャとして物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する(S108)。具体的には、UEは、PDCCHを通じてダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し得る。DCIは、UEに対するリソース割振り情報などの制御情報を含んでよい。また、DCIのフォーマットは、所期の使用に応じて変わってよい。UEがULを通じて基地局へ送信するアップリンク制御情報(UCI:uplinkcontrol information)は、DL/UL ACK/NACK信号、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)、プリコーディング行列インデックス(PMI:precoding matrix index)、ランクインジケータ(RI:rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、およびRIは、チャネル状態情報(CSI:channel state information)の中に含められてよい。3GPP NRシステムでは、UEは、上記で説明したHARQ-ACKおよびCSIなどの制御情報を、PUSCHおよび/又はPUCCHを通じて送信してよい。
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセス用のSS/PBCHブロックを示す。
電源がオンにされるか、又は新たなセルにアクセスしたいとき、UEは、セルとの時間および周波数同期を取得し得、初期セル探索プロシージャを実行し得る。UEは、セル探索プロシージャ中にセルの物理セル識別情報NcellIDを検出し得る。このことのために、UEは、基地局から同期信号、たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を受信し得、基地局に同期し得る。この場合、UEは、セル識別情報(ID)などの情報を取得することができる。
図4aを参照しながら、同期信号(SS:synchronization signal)がより詳細に説明される。同期信号は、PSSおよびSSSに分類され得る。PSSは、OFDMシンボル同期およびスロット同期などの、時間領域同期および/又は周波数領域同期を取得するために使用され得る。SSSは、フレーム同期およびセルグループIDを取得するために使用され得る。図4aおよびTable 1(表1)を参照すると、SS/PBCHブロックは、周波数軸における連続した20個のRB(=240本のサブキャリア)を用いて構成することができ、時間軸における連続した4個のOFDMシンボルを用いて構成することができる。この場合、SS/PBCHブロックの中で、PSSは最初のOFDMシンボルの中で送信され、SSSは第56~第182のサブキャリアを通じて3番目のOFDMシンボルの中で送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最小のサブキャリアインデックスは、0から番号付けされる。PSSがその中で送信される最初のOFDMシンボルでは、基地局は、残りのサブキャリア、すなわち、第0~第55および第183~第239のサブキャリアを通じて信号を送信しない。加えて、SSSがその中で送信される3番目のOFDMシンボルでは、基地局は、第48~第55および第183~第191のサブキャリアを通じて信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックの中で上記の信号を除く残りのREを通じて物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信する。
SSは、合計1008個の一意の物理レイヤセルIDが336個の物理レイヤセル識別子グループにグループ化されることを可能にし、各グループは、具体的には、各物理レイヤセルIDが1つの物理レイヤセル識別子グループの一部のみであることになるような、3個のPSSとSSSとの組合せを通じた3個の一意識別子を含む。したがって、物理レイヤセルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理レイヤセル識別子グループを示す、0から335までにわたるインデックスN(1)ID、および物理レイヤセル識別子グループの中の物理レイヤ識別子を示す、0から2までにわたるインデックスN(2)IDによって、一意に規定され得る。UEは、PSSを検出し得、3個の一意物理レイヤ識別子のうちの1つを識別し得る。加えて、UEは、SSSを検出することができ、物理レイヤ識別子に関連付けられた336個の物理レイヤセルIDのうちの1つを識別することができる。この場合、PSSの系列dPSS(n)は次の通りである。
ここで、
であり、
として与えられる。
さらに、SSSの系列dSSS(n)は次の通りである。
ここで、
であり、
として与えられる。
長さが10msの無線フレームは、長さが5msの2つのハーフフレームに分割され得る。図4bを参照しながら、SS/PBCHブロックが各ハーフフレームの中で送信されるスロットの説明が行われる。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、事例A、B、C、D、およびEのうちのいずれか1つであってよい。事例Aでは、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0又は1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Bでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*nである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1であってよい。事例Cでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0又は1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Dでは、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({4,8,16,20}+28*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,18である。事例Eでは、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({8,12,16,20,32,36,40,44}+56*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8である。
図5は、3GPP NRシステムにおいて制御情報および制御チャネルを送信するためのプロシージャを示す。図5aを参照すると、基地局は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)を用いてマスク(たとえば、XOR演算)された巡回冗長検査(CRC)を制御情報(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI))に追加し得る(S202)。基地局は、各制御情報の目的/ターゲットに従って決定されたRNTI値を用いてCRCをスクランブルし得る。1つ又は複数のUEによって使用される共通のRNTIは、システム情報RNTI(SI-RNTI:system information RNTI)、ページングRNTI(P-RNTI:paging RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI:random access RNTI)、および送信電力制御RNTI(TPC-RNTI:transmit power control RNTI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。加えて、UE固有のRNTIは、セル一時RNTI(C-RNTI:cell temporary RNTI)およびCS-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。その後、基地局は、チャネル符号化(たとえば、ポーラコーディング)を実行した後(S204)、PDCCH送信のために使用されるリソースの量に従ってレートマッチングを実行し得る(S206)。その後、基地局は、制御チャネル要素(CCE:control channel element)ベースのPDCCH構造に基づいてDCIを多重化し得る(S208)。加えて、基地局は、スクランブリング、変調(たとえば、QPSK)、インターリービングなどの追加のプロセスを、多重化されたDCIに適用し得(S210)、次いで、送信されるべきリソースにDCIをマッピングし得る。CCEは、PDCCHに対する基本リソース単位であり、1つのCCEは、複数(たとえば、6個)のリソース要素グループ(REG:resource element group)を含んでよい。1つのREGは、複数(たとえば、12個)のREを用いて構成され得る。1つのPDCCHに対して使用されるCCEの個数は、アグリゲーションレベルとして規定され得る。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、又は16というアグリゲーションレベルが使用され得る。図5bは、CCEアグリゲーションレベル、およびPDCCHの多重化に関係する図であり、1つのPDCCHに対して使用されるCCEアグリゲーションレベルのタイプ、およびそれに従って制御エリアの中で送信されるCCEを示す。
図6は、3GPP NRシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がその中で送信され得る制御リソースセット(コアセット)を示す。
コアセットは、PDCCH、すなわち、UE用の制御信号がその中で送信される時間周波数リソースである。加えて、後で説明されることになる探索空間が、1つのコアセットにマッピングされ得る。したがって、UEは、PDCCH受信を求めてすべての周波数帯域を監視するのではなく、コアセットとして指定された時間周波数領域を監視してよく、コアセットにマッピングされたPDCCHを復号し得る。基地局は、UEに対してセルごとに1つ又は複数のコアセットを構成し得る。コアセットは、時間軸上で3個までの連続したシンボルを用いて構成され得る。加えて、コアセットは、周波数軸上で6個の連続したPRBという単位で構成され得る。図6の実施形態では、コアセット#1は、連続したPRBを用いて構成され、コアセット#2およびコアセット#3は、連続しないPRBを用いて構成される。コアセットは、スロットの中の任意のシンボルの中に配置され得る。たとえば、図6の実施形態では、コアセット#1は、スロットの最初のシンボルにおいて開始し、コアセット#2は、スロットの5番目のシンボルにおいて開始し、コアセット#9は、スロットの9番目のシンボルにおいて開始する。
図7は、3GPP NRシステムにおいてPDCCH探索空間を設定するための方法を示す。
PDCCHをUEへ送信するために、各コアセットは少なくとも1つの探索空間を有してよい。本開示の実施形態では、探索空間とは、UEのPDCCHがそれを通じて送信されることが可能であるすべての時間周波数リソースのセット(以下で、PDCCH候補)である。探索空間は、3GPP NRのUEが共通に探索することを必要とされる共通の探索空間、および特定のUEが探索することを必要とされる端末固有又はUE固有の探索空間を含んでよい。共通探索空間の中で、UEは、同じ基地局に属するセルの中のすべてのUEが共通に探索するように設定されているPDCCHを監視し得る。加えて、UE固有探索空間は、UEが、UEに従って異なる探索空間位置において各UEに割り振られたPDCCHを監視するように、UEごとに設定され得る。UE固有探索空間の場合には、UE間の探索空間は、PDCCHがその中に割り振られる限定された制御エリアに起因して、部分的にオーバーラップされることがあり割り振られることがある。PDCCHを監視することは、探索空間の中でPDCCH候補を求めてブラインド復号することを含む。ブラインド復号が成功するとき、PDCCHが(首尾よく)検出/受信されていることが表現されてよく、ブラインド復号が失敗するとき、PDCCHが検出/受信されていないか、又は首尾よく検出/受信されていないことが表現されてよい。
説明の便宜上、DL制御情報を1つ又は複数のUEへ送信するように1つ又は複数のUEに以前から知られているグループ共通(GC:group common)RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、グループ共通(GC)PDCCH又は共通PDCCHと呼ばれる。加えて、ULスケジューリング情報又はDLスケジューリング情報を特定のUEへ送信するように特定のUEがすでに知っている端末固有のRNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、UE固有PDCCHと呼ばれる。共通PDCCHは、共通探索空間の中に含まれてよく、UE固有PDCCHは、共通探索空間又はUE固有PDCCHの中に含まれてよい。
基地局は、送信チャネルであるページングチャネル(PCH:paging channel)およびダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:downlink-shared channel)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、DL許可)、又はアップリンク共有チャネル(UL-SCH:uplink-shared channel)およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、UL許可)について、PDCCHを通じて各UE又はUEグループにシグナリングし得る。基地局は、PCHトランスポートブロックおよびDL-SCHトランスポートブロックを、PDSCHを通じて送信してよい。基地局は、特定の制御情報又は特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて送信してよい。加えて、UEは、特定の制御情報又は特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて受信し得る。
基地局は、UE(1つ又は複数のUE)PDSCHデータが送信される先についての、また対応するUEによってPDSCHデータがどのように受信および復号されることになるのかについての情報を、PDCCHの中に含めてよく、そのPDCCHを送信してよい。たとえば、特定のPDCCH上で送信されるDCIが「A」というRNTIを用いてCRCマスクされ、DCIは、PDSCHが「B」という無線リソース(たとえば、周波数ロケーション)に割り振られることを示し、「C」という送信フォーマット情報(たとえば、トランスポートブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を示すと仮定しよう。UEは、UEが有するRNTI情報を使用してPDCCHを監視する。この場合、「A」のRNTIを使用してPDCCHのブラインド復号を実行するUEがある場合、そのUEは、PDCCHを受信し、受信されたPDCCH情報を通じて、「B」および「C」によって示されるPDSCHを受信する。
表3は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の一実施形態を示す。
PUCCHは、以下のUL制御情報(UCI)を送信するために使用され得る。
- スケジューリング要求(SR:Scheduling Request):UL UL-SCHリソースを要求するために使用される情報。
- HARQ-ACK:(DL SPS解放を示す)PDCCHへの応答、および/又はPDSCH上のDLトランスポートブロック(TB:transport block)への応答。HARQ-ACKは、PDCCH上又はPDSCH上で送信された情報が受信されているかどうかを示す。HARQ-ACK応答は、肯定的ACK(単に、ACK)、否定的ACK(以下で、NACK)、間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)、又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACKおよびACK/NACKと併用して使用される。概して、ACKはビット値1によって表されてよく、NACKはビット値0によって表されてよい。
- チャネル状態情報(CSI):DLチャネル上でのフィードバック情報。UEは、基地局によって送信されるCSI基準信号(RS)に基づいてそれを生成する。多入力多出力(MIMO)関連フィードバック情報は、ランクインジケータ(RI)およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)を含む。CSIは、CSIによって示される情報に従ってCSI部分1およびCSI部分2に分割され得る。
3GPP NRシステムでは、様々なサービスシナリオ、様々なチャネル環境、およびフレーム構造をサポートするために、5つのPUCCHフォーマットが使用され得る。
PUCCHフォーマット0は、1ビット又は2ビットのHARQ-ACK情報又はSRを送信することが可能なフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸上の1つ又は2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのシンボル上の同じ系列は、異なるRBを通じて送信されてよい。このとき、系列は、PUCCHフォーマット0に用いられる基本系列(base sequence)から巡回シフト(cyclic shift,CS)された系列でよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得することができる。具体的に、端末は、MbitビットUCI(Mbit=1 or 2)によって巡回シフト(cyclic shift,CS)値mcsを決定できる。また、長さ12の基本系列を、定められたCS値mcsに基づいて、巡回シフトした系列を、1個のOFDMシンボル及び1個のRBの12個のREsにマッピングして送信することができる。端末にとって使用可能な巡回シフトの数が12個であり、Mbit=1である場合、1ビットUCI 0及び1は、それぞれ、巡回シフト値の差が6である2つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。また、Mbit=2の場合、2ビットUCI 00、01、11、10は、それぞれ、巡回シフト値の差が3である4つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。
PUCCHフォーマット1は、1ビット又は2ビットHARQ-ACK情報又はSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決められる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット2は、時間軸上の1つ又は2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つ又は複数のRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのOFDMシンボルを通じて異なるRBの中で送信される系列は、互いに同じであってよい。ここで、系列は、変調された複数の複素数値シンボルd(0),...,d(Msymbol-1)であってよい。ここで、MsymbolはMbit/2であってよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得し得る。より具体的には、MbitビットのUCI(Mbit>2)が、ビットレベルスクランブルされ、QPSK変調され、1つ又は2つのOFDMシンボルのRBにマッピングされる。ここで、RBの個数は、1個~16個のうちの1つであってよい。
PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4は、時間軸上の連続したOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのPRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4によって占有されるOFDMシンボルの個数は、4個~14個のうちの1つであってよい。具体的には、UEは、π/2-2位相シフトキーイング(BPSK)又はQPSKを用いてMbitビットのUCI(Mbit>2)を変調して、複素数値シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとき、Msymb=Mbitであり、QPSKを使用するとき、Msymb=Mbit/2である。UEは、PUCCHフォーマット3にブロック単位拡散を適用しなくてよい。しかしながら、UEは、PUCCHフォーマット4が2又は4の多重化容量を有し得るような、長さが12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(すなわち、12本のサブキャリア)にブロック単位拡散を適用してよい。UEは、拡散信号に対して送信プリコーディング(又は、DFTプリコーディング)を実行し、それを各REにマッピングして拡散信号を送信する。
この場合、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、又はPUCCHフォーマット4によって占有されるRBの個数は、UEによって送信されるUCIの長さおよび最大コードレートに従って決定され得る。UEがPUCCHフォーマット2を使用するとき、UEは、PUCCHを通じてHARQ-ACK情報およびCSI情報を一緒に送信してよい。UEが送信し得るRBの個数が、PUCCHフォーマット2、又はPUCCHフォーマット3、又はPUCCHフォーマット4が使用し得るRBの最大個数よりも多いとき、UEは、UCI情報の優先度に従って、いくつかのUCI情報を送信することなく残りのUCI情報のみを送信してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、又はPUCCHフォーマット4は、スロットの中での周波数ホッピングを示すためのRRC信号を通じて構成され得る。周波数ホッピングが構成されるとき、周波数ホッピングされるべきRBのインデックスが、RRC信号を用いて構成され得る。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、又はPUCCHフォーマット4が、時間軸上のN個のOFDMシンボルを通じて送信されるとき、第1のホップはfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有してよく、第2のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、又はPUCCHフォーマット4は、複数のスロットの中で繰り返し送信されるように構成され得る。この場合、PUCCHがその中で繰り返し送信されるスロットの個数Kは、RRC信号によって構成され得る。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロットの中の定位置のOFDMシンボルにおいて開始しなければならず、長さが一定でなければならない。UEがその中でPUCCHを送信すべきスロットのOFDMシンボルのうちの1つのOFDMシンボルが、RRC信号によってDLシンボルとして示されるとき、UEは、対応するスロットの中でPUCCHを送信しなくてよく、PUCCHを送信するための次のスロットまでPUCCHの送信を遅延させてよい。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末は、キャリア(又は、セル)の帯域幅よりも小さいか又は等しい帯域幅を用いて送受信を行うことができる。そのために、端末は、キャリアの帯域幅のうち、一部の連続した帯域幅で構成されたBWP(bandwidth part)が構成されてよい。TDDによって動作したり又はアンペアードスペクトル(unpaired spectrum)で動作する端末は、1キャリア(又は、セル)に最大で4個のDL/UL BWPペア(pairs)が構成されてよい。また、端末は一つのDL/UL BWPペア(pair)を活性化することができる。FDDによって動作したり又はペアードスペクトル(paired spectrum)で動作する端末は、ダウンリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のDL BWPが構成されてよく、アップリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のUL BWPが構成されてよい。端末は、各キャリア(又は、セル)ごとに1つのDL BWPとUL BWPを活性化することができる。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースでは受信又は送信しなくて済む。活性化されたBWPを、アクティブBWPと呼ぶことができる。
基地局は端末に、構成されたBWPのうち活性化されたBWPを、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で示すことができる。DCIで示されたBWPは活性化され、他の構成されたBWPは非活性化される。TDDで動作するキャリア(又は、セル)において、基地局は、端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPI(bandwidth part indicator)を含めることができる。端末は、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIを受信し、BPIに基づいて、活性化されるDL/UL BWPペアを識別することができる。FDDで動作するダウンリンクキャリア(又は、セル)では、基地局は、端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。FDDで動作するアップリンクキャリア(又は、セル)の場合、基地局は、端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。
キャリアアグリゲーションとは、ワイヤレス通信システムがもっと広い周波数帯域を使用するために、UEが、ULリソース(又は、コンポーネントキャリア)および/又はDLリソース(又は、コンポーネントキャリア)を用いて構成された複数の周波数ブロック又はセル(論理的な意味での)を、1つの大きい論理的な周波数帯域として使用する方法である。1つのコンポーネントキャリアは、1次セル(PCell:Primary cell)もしくは2次セル(SCell:Secondary cell)、又は1次SCell(PScell:Primary SCell)と呼ばれる用語で呼ばれることもある。しかしながら、以下では、説明の便宜上、「コンポーネントキャリア」という用語が使用される。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例として、全体的なシステム帯域は、16個までのコンポーネントキャリアを含んでよく、各コンポーネントキャリアは、400MHzまでの帯域幅を有してよい。コンポーネントキャリアは、1本又は複数本の物理的に連続したサブキャリアを含んでよい。コンポーネントキャリアの各々が、同じ帯域幅を有することが図8に示されるが、このことは一例にすぎず、各コンポーネントキャリアは異なる帯域幅を有してよい。また、各コンポーネントキャリアは、周波数軸において互いに隣接するものとして示されるが、図面は論理的な概念において示され、各コンポーネントキャリアは、互いに物理的に隣接してよく、又は離間されてもよい。
各コンポーネントキャリアに対して、異なる中心周波数が使用され得る。また、物理的に隣接するコンポーネントキャリアにおいて1つの共通の中心周波数が使用され得る。図8の実施形態では、すべてのコンポーネントキャリアが物理的に隣接することを想定すると、すべてのコンポーネントキャリアにおいて中心周波数Aが使用され得る。さらに、それぞれのコンポーネントキャリアが互いに物理的に隣接しないことを想定すると、コンポーネントキャリアの各々において中心周波数Aおよび中心周波数Bが使用され得る。
全システム帯域がキャリアアグリゲーションによって拡張されるとき、各UEとの通信のために使用される周波数帯域は、コンポーネントキャリアの単位で規定され得る。UE Aは、全システム帯域である100MHzを使用してよく、すべての5つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。UE B1~B5は、20MHz帯域幅のみを使用することができ、1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行することができる。UE C1およびC2は、40MHz帯域幅を使用してよく、それぞれ、2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。図8の実施例では、UE C1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、UE C2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、単一キャリア通信および複数キャリア通信を説明するための図である。具体的には、図9(a)は、シングルキャリアサブフレーム構造を示し、図9(b)は、マルチキャリアサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、FDDモードにおいて、一般的なワイヤレス通信システムは、データ送信又はデータ受信を、それらに対応する1つのDL帯域および1つのUL帯域を通じて実行し得る。別の特定の実施形態では、TDDモードにおいて、ワイヤレス通信システムは、時間領域において無線フレームをUL時間単位およびDL時間単位に分割してよく、UL/DL時間単位を通じてデータ送信又はデータ受信を実行してよい。図9(b)を参照すると、3つの20MHzコンポーネントキャリア(CC:component carrier)は、60MHzの帯域幅がサポートされ得るようにULおよびDLの各々にアグリゲートされ得る。各CCは、周波数領域において互いに隣接してよく、又は隣接しなくてもよい。図9(b)は、UL CCの帯域幅およびDL CCの帯域幅が同一かつ対称である事例を示すが、各CCの帯域幅は独立して決定され得る。加えて、UL CCおよびDL CCの個数が異なる非対称キャリアアグリゲーションが可能である。RRCを通じて特定のUEに割り振られた/構成されたDL/UL CCは、特定のUEのサービングDL/UL CCと呼ばれることがある。
基地局は、UEのサービングCCの一部もしくは全部をアクティブ化すること、又は一部のCCを非アクティブ化することによって、UEとの通信を実行してよい。基地局は、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCを変更することができ、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCの数を変更することができる。基地局が、UEにとって利用可能なCCをセル固有又はUE固有であるものとして割り振る場合、UEに対するCC割振りが完全に再構成されないか、又はUEがハンドオーバされない限り、割り振られたCCのうちの少なくとも1つは非アクティブ化され得る。UEによって非アクティブ化されない1つのCCは、1次CC(PCC:Primary CC)又は1次セル(PCell)と呼ばれ、基地局が自由にアクティブ化/非アクティブ化できるCCは、2次CC(SCC:Secondary CC)又は2次セル(SCell)と呼ばれる。
一方、3GPP NRは、セルが無線リソースを管理するという概念を使用する。セルは、DLリソースとULリソースとの組合せ、すなわち、DL CCとUL CCとの組合せとして規定される。セルは、DLリソースのみ、又はDLリソースとULリソースとの組合せを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションがサポートされるとき、DLリソース(すなわち、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(すなわち、UL CC)のキャリア周波数との間の連係が、システム情報によって示されてよい。キャリア周波数とは、各セル又はCCの中心周波数を指す。PCCに対応するセルはPCellと呼ばれ、SCCに対応するセルはSCellと呼ばれる。DLにおけるPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、ULにおけるPCellに対応するキャリアはUL PCCである。同様に、DLにおけるSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、ULにおけるSCellに対応するキャリアはUL SCCである。UE能力に従って、サービングセルは、1つのPCellおよび0個以上のSCellを用いて構成され得る。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションに対して構成されないか又はキャリアアグリゲーションをサポートしないUEの場合には、PCellのみを用いて構成された1つのサービングセルしかない。
上述のように、キャリアアグリゲーションにおいて使用される「セル」という用語は、1つの基地局又は1つのアンテナグループによって通信サービスが提供されるいくつかの地理的エリアを指す「セル」という用語とは区別される。すなわち、1つのコンポーネントキャリアは、スケジューリングセル、スケジュールドセル、1次セル(PCell)、2次セル(SCell)、又は1次SCell(PScell)と呼ばれることもある。しかしながら、いくつかの地理的エリアを指すセルとキャリアアグリゲーションのセルとの間で区別するために、本開示では、キャリアアグリゲーションのセルはCCと呼ばれ、地理的エリアのセルはセルと呼ばれる。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される一例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されると、第1のCCを通じて送信される制御チャネルが、キャリアインジケータフィールド(CIF:carrier indicator field)を使用して、第1のCC又は第2のCCを通じて送信されるデータチャネルをスケジュールし得る。CIFはDCIの中に含まれる。言い換えれば、スケジューリングセルが設定され、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中で送信されるDL許可/UL許可が、スケジュールドセルのPDSCH/PUSCHをスケジュールする。すなわち、複数のコンポーネントキャリアに対する探索エリアが、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中に存在する。PCellは、基本的にスケジューリングセルであってよく、特定のSCellが、上位レイヤによってスケジューリングセルとして指定され得る。
図10の実施形態では、3つのDL CCがマージされることが想定される。ここで、DLコンポーネントキャリア#0がDL PCC(又は、PCell)であり、DLコンポーネントキャリア#1およびDLコンポーネントキャリア#2がDL SCC(又は、SCell)であることが想定される。加えて、DL PCCが、CCを監視するPDCCHに設定されることが想定される。クロスキャリアスケジューリングがUE固有(又は、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成されないとき、CIFが無効にされ、各DL CCは、NR PDCCH規則(非クロスキャリアスケジューリング、自己キャリアスケジューリング)に従って、CIFを用いずにそのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHのみを送信することができる。一方、クロスキャリアスケジューリングがUE固有(又は、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成される場合、CIFが有効にされ、特定のCC(たとえば、DL PCC)は、CIFを使用してDL CC AのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHだけでなく、別のCCのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHも送信してよい(クロスキャリアスケジューリング)。他方では、PDCCHは別のDL CCの中では送信されない。したがって、UEは、UEに対してクロスキャリアスケジューリングが構成されるかどうかに応じて、自己キャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含まないPDCCHを監視するか、又はクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含むPDCCHを監視する。
他方では、図9および図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を示し、同じか又は類似の構成が3GPP NRシステムに適用され得る。ただし、3GPP NRシステムでは、図9および図10のサブフレームはスロットに置き換えられてよい。
従来の非免許帯域における通信は殆どLBT基盤で動作するため、NR-Uシステムにおけるチャネルアクセスも従来装置と共存するためにLBTを行う。詳しくは、NRにおける非免許帯域上のチャネルアクセス方法は、LBTの有無/適用方式によって以下の4つのカテゴリに区分される。
● カテゴリ1:LBTなし
-Txエンティティ(entity)は伝送のためのLBT手順を行わない。
● カテゴリ2:ランダムバックオフがないLBT
- Txエンティティは伝送を行うために、ランダムバックオフなしに第1インターバルの間チャネルが遊休状態であるのかをセンシングする。つまり、Txエンティティは第1インターバルの間チャネルが遊休状態にセンシングされた直後、該当チャネルを介して伝送を行う。前記第1インターバルは、Txエンティティが伝送を行う直前の予め設定された長さのインターバルである。一実施例によると、第1インターバルは25usの長さのインターバルであってもよいが、本発明はこれに限らない。
● カテゴリ3:固定サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
- Txエンティティは固定サイズのCW内で乱数を取得してバックオフカウンター(又は、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。つまり、バックオフ手順において、Txエンティティはチャネルが予め設定されたスロット期間の間に遊休状態とセンシングされるたびにバックオフカウンターを1ずつ減少させる。ここで、前記予め設定されたスロット期間は9usであってもよいが、本発明はこれに限らない。バックオフカウンターNは初期値から1ずつ減少され、バックオフカウンターNの値が0に到達したら、Txエンティティは伝送を行う。一方、バックオフを行うために、Txエンティティは第2インターバル(つまり、ディファー期間Td)の間チャネルが遊休状態であるのかを先にセンシングする。本発明の実施例によると、Txエンティティは第2インターバル内の少なくとも一部の期間(例えば、1つのスロット期間)の間チャネルが遊休状態であるのか否かに応じて、前記第2インターバルの間チャネルが遊休状態であるのか否かをセンシング(又は決定)する。第2インターバルはTxエンティティのチャネルアクセス優先順位クラスに基づいて設定され、16usの期間と連続したm個のスロット期間で構成される。ここで、mはチャネルアクセス優先順位クラスによって設定された値である。Txエンティティは、第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフカウンターを減少させるためのチャネルセンシングを行う。一方、バックオフ手順の途中にチャネルが占有状態とセンシングされれば、バックオフ手順は中断される。バックオフ手順を中断した後、Txエンティティは追加の第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフを再開する。このように、Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は固定サイズのCW内で取得される。
● カテゴリ4:可変サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
- Txエンティティは可変サイズのCW内で乱数を取得してバックオフカウンター(又は、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。より詳しくは、Txエンティティは以前の伝送に対するHARQ-ACK情報に基づいてCWのサイズを調整するが、バックオフカウンターNの初期値は調整されたサイズのCW内で取得される。Txエンティティがバックオフを行う詳しい過程は、カテゴリ3で説明した通りである。Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は可変サイズのCW内で取得される。
前記カテゴリ1~4において、Txエンティティは基地局又は端末である。本発明の実施例によって、第1タイプのチャネルアクセスはカテゴリ4のチャネルアクセスを、第2タイプのチャネルアクセスはカテゴリ2のチャネルアクセスをそれぞれ称する。
図11は、本発明の実施例に係るNRシステムにおける免許帯域の複数のスロット内でSSBが占める(occupy)OFDMシンボルの位置を示す図である。
SSBは、4個のOFDMシンボルと20RBを含むことができる。具体的に、PSSは1個のOFDMシンボルを占め、SSSは1個のOFDMシンボルを占め、PBCHは、2個のOFDMシンボル、及びSSSとFDMでマルチプレクスされた1個のOFDMシンボルを占めることができる。サブキャリア間隔(SCS,subcarrier spacing)によって、SSBが占めるスロット内のOFDMシンボル位置が変わってよい。図11(a)は、SSB送信のためのサブキャリア間隔の値がそれぞれ15KHz、30KHzのときに、SSBパターンを示す。また、図11(b)は、SSB送信のためのサブキャリア間隔の値がそれぞれ120KHz、240KHzのときに、SSBパターンを示す。サブキャリア間隔が30KHzのときに、eMBB送信のためのSSBパターンとURLLCを考慮したSSBパターンのいずれか一つが用いられてよい。図11で、ハッチング表示されたOFDMシンボルは、SSBが占めるスロット内のOFDMシンボル位置を示す。また、ハッチングのパターンが異なっていることは、互いに異なるSSBインデックスに該当することを表す。
図12は、本発明の実施例に係るNRシステムにおける免許帯域のハーフ(half)無線フレーム、すなわち5ms内でSSBが占めるスロットの位置を示す図である。
図12で、ハッチング表示されたスロットは、ハーフ無線フレーム内でSSBを含んでいるスロットの位置を示す。1つのスロットは2つのSSBを含むことができる。1つのスロット内に2つのSSBは異なるSSBインデックスを有してよい。また、異なるスロットに位置しているSSBも互いに異なるSSBインデックスを有してよい。SSBインデックスについてさらに後述する。また、図12のLは、ハーフ無線フレームにおいて基地局が最大で送信できるSSBの個数を示す。
NRシステムは各周波数帯域別に一つのサブキャリアスペーシングが定義されるように規定し、端末が初期セルアクセスのためにSSBを探索するための複雑度を減らす。特に、6GHz以下(below)の周波数帯域が使用されれば、NRシステムはSSBのために15kHz又は30kHzのうちいずれか一つのサブキャリアスペーシングが使用されるように規定する。また、6GHz超過(above)の周波数帯域が使用されれば、NRシステムはSSBのために120kHz又は240kHzのうちいずれか一つのサブキャリアスペーシングが使用されるように規定する。
非免許帯域において、無線通信装置がチャネルアクセスを行う場合、LBT手順が使用される。よって、チャネルが遊休でなければ、無線通信装置はチャネルアクセスに失敗する可能性がある。基地局がSSBを伝送するためにチャネルアクセスを行う場合もチャネルアクセスに失敗する可能性があるため、基地局によって設定された位置でSSBの伝送が行われない恐れがある。結局、端末がSSBが伝送される位置を仮定し得るよう、基地局が端末にSSBが伝送される位置を設定(configure)した場合も、端末はSSBを受信できない可能性がある。SSBは周期的に伝送されるため、端末がいずれか一つの時点でSSBを受信できなかったとしても該当時点から1周期後にSSBを受信することができる。但し、このように端末がSSBを受信すれば、RRMの測定及び隣接した(neighbor)セルに対する測定の遅延が発生する。結局、システム全体にレイテンシが増加するようになる。
また、SSBはビームリンクの設定及びビームの運営に使用される。詳しくは、基地局は互いに異なるSSBインデックスに当たる複数のSSBを互いに異なる時間領域で伝送する。端末は、複数のSSBを利用して複数のビームリンクを設定する。基地局はビームスイーピング(sweeping)を行う。端末は、互いに異なる時間領域で互いに異なるビームで伝送されたSSBを端末が受信したのかに応じてビームリンクを設定する。基地局がチャネルアクセスに失敗してSSBを伝送できなかった場合、ビームリンクを設定できない問題が発生する。結局、チャネルアクセスの失敗のためビームリングのためのレイテンシが増加するようになる。よって、SSBの伝送失敗を減らし、SSBの伝送機会を増やす方法が必要である。
非免許帯域においてNRシステムが使用されれば、チャネルアクセス機会(opportunity)を増やすために、SSBを伝送するために60kHzサブキャリアスペーシングが使用される。6GHz以下の免許帯域では、SSBを伝送するために15kHz又は30kHzのサブキャリアスペーシングが使用される。また、6GHz以下の免許帯域では、データを伝送するために15kHz、30kHz、又は60kHzのサブキャリアスペーシングが使用される。また、6GHz超過の免許帯域では、SSBを伝送するために120kHz又は240kHzのサブキャリアスペーシングが使用される。また、6GHz超過の免許帯域では、データを伝送するために60kHz又は120kHzのサブキャリアスペーシングが使用される。NRシステムが使用される7GHz(例えば、7.125GHz未満)以下の非免許帯域で使用されれば、6GHz以下の免許帯域で使用していたサブキャリアスペーシングのように15kHz又は30kHzのサブキャリアスペーシングを考慮してもよい。但し、非免許帯域でSSBを伝送するために60kHzのサブキャリアスペーシングが使用されれば、OFDMシンボル間の間隔が15kHzサブキャリアスペーシングが使用される際より1/4に減る。よって、非免許帯域でNRシステムに60KHzのサブキャリアスペーシングが使用されれば、SSB及びデータチャネルに対してチャネルアクセス以降のシンボル単位での伝送機会を増やすことができる。15kHz及び30kHzのサブキャリアスペーシングが使用されれば、基地局が一つのOFDMシンボル内でチャネルアクセスに成功する場合、リザベーション(reservation)信号を伝送するための時間に備えて60KHzサブキャリアスペーシングを使用する際、リザベーション信号を伝送するための時間が減る。以下では、非免許帯域で使用可能なSSBの伝送方法、特に60KHzのサブキャリアスペーシングが使用される場合のSSBの伝送方法について説明する。
NR-U DRS(又はDRS)の構成
NRシステムの非免許帯域では、基地局は、少なくとも1つのSSB又は少なくともSSBバーストセット送信を含む信号を送信することができる。SSBバーストセットは、SSBが一定の時間区間内で連続的に送信されるものである。このとき、信号はDRSバースト(discovery signal burst)であり得る。基地局は、以下の原則に従ってDRSバーストを送信することができる。基地局は、ビーム内でDRSバーストが送信される時間区間に間隔(gap)が含まれないようにDRSバーストを送信することができる。基地局は、占有チャネル帯域幅(OCB)(occupied channel bandwidth)条件を満たすようにDRSバーストを送信することができる。ただし、場合によっては、基地局は占有チャネル帯域幅条件を満たさないようにDRSバーストを送信することができる。さらに、基地局は、DRSバーストのチャネル占有時間を最小化し、迅速なチャネルアクセスを行うための方法を考慮することができる。説明の便宜上、DRSバーストはDRSと記載される。
非免許帯域で送信されるDRSは、SSBに関連するRMSI(remaining system information)、すなわちSIB1(System Information Block 1)を含むPDSCHを含むことができる。さらに、DRSは、RMSIのためのスケジューリング情報を送信するための制御チャネル送信の時間および周波数リソース領域であるRMSI-CORESETを含み得る。すなわち、SIB1を含むPDSCHをスケジュールするPDCCHを送信するための時間および周波数リソース領域であるCORESETを含むことができる。さらに、DRSはCSI-RSを含むことができる。さらに、DRSは他の種類の信号を含み得る。具体的には、DRSは他のシステム情報(OSI)又はページングを含むことができる。したがって、基地局が非免許帯域でDRSを送信すると、基地局はDRSを物理チャネル又は信号と多重化することができる。このとき、基地局がチャネルアクセスを行う方法が問題となる。特に、基地局が先に説明した種々のチャネルアクセス方法のいずれかを使用し、チャネルアクセスに使用するパラメータを設定する方法が問題となる。さらに、DRSは、SSB又はSSBバーストセット送信を含み得る。
本発明の一実施形態において、基地局がDRSをユニキャストデータと多重化する場合、基地局は、DRSとユニキャストデータが多重化された伝送のために、可変サイズのCWを使用してランダムバックオフが実行され、CWのサイズは、チャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを実行することができる。このとき、端末は、多重化されるユニキャストデータのチャネルアクセス優先順位クラスに従ってチャネルアクセスを実行することができる。具体的には、チャネルアクセス方法は、上述した第1の種類のチャネルアクセスであり得る。
これらの実施形態では、基地局がDRSをユニキャストデータ以外の信号又は情報と多重化する場合について説明する。ユニキャストデータ以外の信号又は情報は、データトラフィックではなく、チャネルアクセス優先順位クラスを確立できない信号又はチャネルを表すことができる。ユニキャストデータ以外の信号又は情報は、初期接続、ランダムアクセス、モビリティ、又はページングに関連する制御メッセージを含み得る。さらに、ユニキャストデータ以外の信号又は情報は、参照信号のみを含む送信を含み得る。さらに、ユニキャストデータ以外の信号又は情報は、PDCCHのみを含む送信を含み得る。PDCCHのみを含む送信は、ランダムアクセスプロシージャの下のRACHメッセージ-4、ハンドオーバコマンド(command)、グループ共通PDCCH、ショートページングメッセージ、OSI(other system information)、ページング、およびRAR(random access response)少なくとも1つを含み得る。また、ユニキャストデータ以外の信号又は情報は、PDCCHおよびPDSCHを介して送信することもできる。説明の便宜のために、ユニキャストデータ以外の信号又は情報を非ユニキャストデータと呼ぶ。さらに、本明細書でDRSと非ユニキャストデータとが多重化されることは、対応する送信においてユニキャストデータが含まれないことを示すことができる。特定の実施形態において、基地局がDRSを非ユニキャストデータと多重化する場合、基地局は、DRSと非ユニキャストデータとが多重化された伝送のために単一時間区間(インターバル)ベースのLBTのみが実行されるチャネルアクセスを実行することができる。ある。単一時間区間ベースのLBTのみが実行されるチャネルアクセスは、前述の第2の種類のチャネルアクセスであり得る。この場合、単一時間区間の期間は25us又は34usであり得る。
さらに他の具体的な実施形態において、基地局がDRSを非ユニキャストデータと多重化する場合、基地局は、DRSと非ユニキャストデータが多重化された伝送のために可変サイズのCWを使用してランダムバックオフを実行し、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを実行することができる。このような実施形態は、DRSのみを含む伝送の全期間が1ms以下であり、DRS伝送のデューティーサイクルが1/20以下である場合に限り、単一時間区間ベースのLBTを実行することができることを考慮したものである。そのような実施形態では、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラス(例えば、チャネルアクセス優先順位クラス#1)を使用することができる。これにより、基地局は、ノンユニキャストデータに、ユニキャストデータと比較してチャネルアクセスよりも高い優先順位を付与することができる。さらに、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを使用しながら、対応するチャネルアクセス優先順位クラスで許容されるCWのサイズのうち最も小さいCWのサイズを使用することができる。さらに他の特定の実施形態では、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを使用しながら、対応するチャネルアクセス優先順位クラスで許容されるCWのサイズのうち最大のCWのサイズを使用することができる。
さらに他の具体的な実施形態において、基地局がDRSを非ユニキャストデータと多重化する場合、基地局は、DRSと非ユニキャストデータが多重化された伝送のために固定サイズのCWを使用してランダムバックオフを実行するチャネルアクセスを行うことができます。このとき、チャネルアクセス方法は、上述したカテゴリ3のチャネルアクセスであってもよい。そのような実施形態では、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラス(例えば、チャネルアクセス優先順位クラス#1)を使用することができる。これにより、基地局は、ノンユニキャストデータに、ユニキャストデータと比較してチャネルアクセスよりも高い優先順位を付与することができる。さらに、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを使用しながら、対応するチャネルアクセス優先順位クラスで許容されるCWのサイズのうち最も小さいCWのサイズを使用することができる。さらに他の特定の実施形態では、基地局は、最も高い優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを使用しながら、対応するチャネルアクセス優先順位クラスで許容されるCWのサイズのうち最大のCWのサイズを使用することができる。
基地局がDRSとマルチプレクスされていないノンユニキャストデータを送信する場合に、基地局は、ノンユニキャストデータとDRSをマルチプレクスする場合に使用するチャネルアクセス方法を用いてノンユニキャストデータ送信のためのチャネルアクセスを行うことができる。具体的に、基地局がDRSとマルチプレクスされていないノンユニキャストデータを送信する場合に、基地局は、ノンユニキャストデータとDRSをマルチプレクスする場合に用いるチャネルアクセスタイプ及びチャネルアクセスパラメータを用いることができる。
さらに他の具体的な実施例において、基地局がDRSとマルチプレクスされていないノンユニキャストデータを送信する場合に、基地局は、ノンユニキャストデータ送信のために、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。具体的に、チャネルアクセス方法は、前述した第1タイプチャネルアクセスであってよい。このような実施例において、基地局は最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラス(例えば、channel access priority class #1)を用いることができる。これにより、基地局は、ノンユニキャストデータに、ユニキャストデータに比べてチャネルアクセスよりも高い優先順位を与えることができる。また、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
さらに他の具体的な実施例において、基地局がDRSとマルチプレクスされていないノンユニキャストデータを送信する場合に、基地局は、ノンユニキャストデータ送信のために、固定サイズのCWを用いてランダムバックオフを行うチャネルアクセスを行うことができる。このとき、チャネルアクセス方法は、前述したカテゴリ3のチャネルアクセスであってよい。このような実施例において、基地局は最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラス(例えば、channel access priority class #1)を用いることができる。これにより、基地局は、ノンユニキャストデータに、ユニキャストデータに比べてチャネルアクセスよりも高い優先順位を与えることができる。また、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
前述した実施例において、基地局は、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションとDRS送信のデューティーサイクルに関係なく、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のためのチャネルアクセス方法を判断した。基地局がチャネルアクセス方法を決定する時に、基地局は、DRSのみを含む送信と、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信を同一に取扱うことができる。具体的に、基地局は、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションとDRS送信のデューティーサイクルに基づいて、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のためのチャネルアクセス方法を判断できる。基地局は、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションが1ms以下であるか否かと、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下であるか否かに基づき、DRSとノンユニキャストデータ又はユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のためのチャネルアクセス方法を判断できる。
基地局がDRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信を行う時に、基地局は、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションが1ms以下であり、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下であるという2つの条件を全て満たすか否かによって2つのチャネルアクセスタイプのうち1つを選択できる。このとき、2つのチャネルアクセスタイプのいずれか一方は、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスであり、いずれか他方は、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスである。具体的な実施例において、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションが1ms以下であり、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である場合に、基地局は、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のために、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、単一時間区間のデューレーションは25usであってよい。また、単一時間区間ベースLBTは、前述した第2タイプチャネルアクセスであってよい。また、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションが1msよりも大きいか或いはDRS送信のデューティーサイクルが1/20よりも大きい場合に、基地局は、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のために、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。また、基地局は、任意のチャネルアクセス優先順位クラスを選択することができる。このとき、基地局は、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のデューレーションによって、MCOT長の条件を満たすチャネルアクセス優先順位クラスのいずれか一つを任意に選択することができる。基地局は、選択したチャネルアクセス優先順位クラスを、DRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信のためのチャネルアクセスに用いることができる。すなわち、基地局は、選択したチャネルアクセス優先順位クラスによるCWのサイズをチャネルアクセスに用いることができる。例えば、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラス(例えば、channel access priority class #1)を用いることができる。これにより、基地局は、ノンユニキャストデータに、ユニキャストデータに比べてチャネルアクセスよりも高い優先順位を与えることができる。また、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
このような実施例において、ノンユニキャストデータに対する端末の受信有無及び受信成否を基地局が判断できる場合に、基地局は、ACKとNACKの比率に基づいてCWのサイズを調整することができる。具体的に、基地局は端末から、端末の受信によるノンユニキャストデータに対するフィードバック情報をACKとNACKに変換し、ACKとNACKの比率に基づいてCWのサイズを調整することができる。可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセス方法は、第1タイプチャネルアクセスであってよい。
前述したように、基地局と端末は、CWを用いるチャネルアクセスにおいてHARQフィードバックに基づいてCWのサイズを調節することができる。ただし、基地局と端末は、ノンユニキャストデータの全て又は一部に対してはHARQフィードバックを期待できないことがある。また、それぞれ、基地局と端末は、ノンユニキャストデータの全て又は一部をそれぞれ端末或いは基地局が受信したか否かを判断できないことがある。また、基地局と端末が初期接続手順を行うようにする場合に、初期接続手順時に用いられる下りリンク信号及びチャネルと上りリンク信号及びチャネルののうち一部に対してはHARQ-ACKフィードバックを判断できないことがある。また、基地局と端末が特定チャネルアクセス優先順位クラスに対する送信を行わず、当該チャネルアクセス優先順位クラスに対する送信に対応するHARQ-ACKフィードバックを判断できないことがある。このような場合、基地局と端末がHARQフィードバックを期待できないノンユニキャストデータの全て又は一部を含むチャネル及び信号の送信時に、チャネルアクセスにおいて用いるCWを決定する方法について説明する。説明の便宜のために、基地局を主体として説明するが、下記する実施例は端末にも同様に適用されてよい。
基地局がCWのサイズを決定するチャネルアクセス優先順位クラスに関連付けられた送信に対するHARQ-ACKフィードバックを判断できないときに、基地局は、チャネルアクセス優先順位クラスに該当するCW内でランダムバックオフが行われるチャネルアクセスを行うことができる。この時、基地局は該当チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
また、基地局が、端末がHARQフィードバックを期待できないノンユニキャストデータの全て又は一部を受信したか否かを判断できない場合に、基地局は、当該ノンユニキャストデータとDRSとがマルチプレクスされる送信のために、固定されたCWサイズ内でランダムバックオフが行われるチャネルアクセスを行うことができる。具体的に、基地局は、前述した第1タイプチャネルアクセスにおいていずれか1つのチャネルアクセス優先順位クラスに該当するCWを用いることができる。具体的な実施例において、基地局は、第1タイプチャネルアクセスにおいてノンユニキャストデータとDRSとがマルチプレクスされる送信のデューレーションによって、MCOT長の条件を満たすチャネルアクセス優先順位クラスのいずれか一つを用いることができる。基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いることができる。具体的な実施例において、基地局は、第1タイプチャネルアクセスにおいてノンユニキャストデータとDRSとがマルチプレクスされる送信のデューレーションによって、MCOT長の条件を満たすチャネルアクセス優先順位クラスのうち最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いることができる。また、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
さらに他の具体的な実施例において、基地局が、端末がHARQフィードバックを期待できないノンユニキャストデータの全て又は一部を受信したか否かを判断できない場合に、基地局は、当該ノンユニキャストデータとDRSとがマルチプレクスされる送信のために、前述したカテゴリ3チャネルアクセスを行うことができる。基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いることができる。基地局は、ノンユニキャストデータとDRSとがマルチプレクスされる送信のデューレーションによって、MCOT長の条件を満たすチャネルアクセス優先順位クラスのうち最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いることができる。また、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最小のCWのサイズを用いることができる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、最高の優先順位を有するチャネルアクセス優先順位クラスを用いながら、当該チャネルアクセス優先順位クラスにおいて許容されたCWのサイズのうち最大のCWのサイズを用いることができる。
チャネルアクセス(例えば、LBT)手順の失敗によって基地局はSSBを送信できないことがある。基地局が、設定された(configured)位置でSSBを送信できない場合に他の位置で送信され得るようにSSB送信ウィンドウが定義されてよい。SSB送信ウィンドウは、基地局がSSBを送信できる時間区間であり、複数のSSB送信候補位置を含む。いずれか一つのSSB送信候補位置で基地局がSSB送信を開始できなかった場合に、基地局は、SSB送信ウィンドウ内で当該SSB送信候補位置よりも遅い時点のSSB送信候補位置でSSB送信を試みることができる。SSB送信候補位置は、基地局がSSBの送信を開始できる時点である。SSB送信ウィンドウ内のいずれか一SSB送信候補位置で端末がSSBを受信できなかった場合に、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内の当該SSB送信候補位置よりも遅い時点のSSB送信候補位置でSSBを受信することができる。この時、端末は、SSB送信候補位置で基地局がSSB送信を開始できなかったか、基地局がSSB送信に失敗したかが判断できる。具体的な実施例において、SSB送信ウィンドウ内のいずれか一SSB送信候補位置で端末がSSBを受信できなかった場合に、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内の当該SSB送信候補位置の次のSSB送信候補位置でSSB受信を試みることができる。端末がいずれか一SSB送信候補位置でSSB受信を開始してSSB受信を完了した後に、端末は当該SSB送信ウィンドウ内で更なるSSBの受信を期待しなくてよい。具体的に、端末がいずれか一SSB送信候補位置でSSB受信を開始してSSB受信を完了した後、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内で更なるSSBの受信を試みなくてよい。
さらに他の具体的な実施例において、SSB送信ウィンドウ内のいずれか一SSB送信候補位置で端末が特定SSBを受信できなかった場合に、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内で当該SSB送信候補位置の次のSSB送信候補位置で特定SSBの受信を試みることができる。端末がいずれか一SSB送信候補位置で特定SSBの受信を開始して特定SSB受信を完了した後、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内で特定SSBの受信を行わなくてよい。具体的に、端末がいずれか一SSB送信候補位置で特定SSB受信した後、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内で特定SSBの受信をさらに試みなくてよい。
さらに他の具体的な実施例において、端末がいずれか一SSB送信候補位置で特定SSBの受信を完了した後であっても、端末は、当該SSB送信ウィンドウ内で特定SSBの受信を試みることができる。このとき、端末はさらに特定SSBを受信し、さらに受信した特定SSBによって合成ゲイン(combining gain)を得ることができるためである。このような実施例は、ビームオペレーションのために互いに異なるビームインデックスに該当する複数のSSBが送信される場合の他に、オムニ送信(omni-TX)方式が用いられる場合にも適用されてよい。具体的に、同一のSSBが反復して送信される場合にも適用されてよい。
DRSのLBT方法
図13は、14個のOFDMシンボルを含むスロット内で本発明の実施例に係るSSBが占めるOFDMシンボルの位置を示す図である。
以下、図13を参照して、1つ以上のSSBを含むDRSに対するチャネルアクセス方法について説明する。具体的に、基地局が送信するDRSに含まれるSSBの数によって、基地局がDRSを送信する前に行うチャネルアクセス方法であって、互いに異なるLBTを行い得るように設定する方法について説明する。
図13は、14個のOFDMシンボルで構成されたスロット内でSSBが占めるOFDMシンボルの位置を示す。SSBパターンAは、3GPP Rel.15で規定されたNRシステムのSSBが占めるOFDMシンボルの位置と同一である。SSBパターンBは、1つのスロット内に2番目のハーフスロット(half slot)でSSBが占めるOFDMシンボルが、SSBパターンAに対して1シンボルだけ後に位置する。したがって、SSBパターンBは、1つのスロット内でSSBが占めるOFDMシンボルの位置がハーフスロット単位で互いに対称(symmetric)となるように設定する。
基地局は、DRSを含む送信の総デューレーションが1ms以上である場合に、複数の送信を行い、複数のDRS送信のそれぞれのためのチャネルアクセス方法を決定することができる。
5GHz帯域又は6GHz帯域の非免許帯域が用いられる場合に、基地局は、DRSに最大でn個のSSBを送信することができる。このとき、nの値は、2、4、又は8であってよい。また、DRS送信に用いられるサブキャリア間隔は、15KHz又は30KHzであってよい。サブキャリア間隔が15KHzである場合に、1つのスロットのデューレーションは1msであり、1ms区間内に含み得るSSBの個数は2であってよい。また、サブキャリア間隔が30KHzである場合に、1つのスロットのデューレーションは0.5msであり、1ms区間内に含み得るSSBの個数は4であってよい。DRSの送信周期設定によって、DRS送信のデューティーサイクルが1/20であるDRS送信の総デューレーションの長さが変わってよい。
前述したように、DRSを含む送信の総デューレーションが1ms以下であり、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下であってよい。このとき、基地局がDRSのみを含む送信、又はDRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信を行う場合に、基地局は、当該送信のために単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスは、前述した第2タイプチャネルアクセスであってよい。DRSを含む送信の総デューレーションが1msよりも大きいか或いはDRS送信のデューティーサイクルが1/20よりも大きくてよい。このとき、基地局がDRSのみを含む送信、又はDRSとノンユニキャストデータとがマルチプレクスされた送信を行う場合に、基地局は、当該送信のために可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセス方法は、第1タイプチャネルアクセスであってよい。
本発明の一実施例において、DRSを含む送信の特性を考慮して、基地局が単一時間区間ベースLBTを行う方法が用いられてよい。DRSを含む送信の総デューレーションが1msよりも大きい場合に、基地局は、1msデューレーション単位でチャネルアクセス方法を判断することができる。具体的に、DRSを含む送信の総デューレーションが1msよりも大きい場合に、基地局は、それぞれ1ms以下のデューレーションを有する複数の送信を行い、複数の送信のそれぞれのために単一時間区間ベースLBTのみを含むチャネルアクセスを行うことができる。基地局は、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である場合に限ってこのような実施例を適用することができる。LBT無しで行われる送信の場合に、ショートコントロールシグナルが当該送信の5%を越えてはならないというETSI規定が存在するためである。このような実施例によって基地局から送信されたDRSに含まれたSSBを用いて基地局と端末は速かに初期接続及びRRM測定を行うことができる。例えば、DRS送信の周期が40ms以上に設定され、基地局が最小40ms周期単位ごとにDRS送信ウィンドウに設定された5ms内にDRSの送信を行う時に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下を満たす条件のDRSを含む送信の総デューレーションは2ms以下であってよい。基地局は、DRSを含む送信の総デューレーションである2ms以下の制約下に、それぞれ1ms以下のデューレーションを有する複数のDRS送信を行うことができる。このとき、基地局は、複数の送信のそれぞれを行う前に第2タイプチャネルアクセスを行うことができる。このような実施例により、基地局は端末にDRS送信を迅速に行うことができる。また、DRS送信の周期が80ms以上に設定され、基地局が、最小で80ms周期単位ごとにDRS送信ウィンドウとして設定された5ms内にDRSの送信を行うとするとき、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下を満たす条件のDRSを含む送信の総デューレーションは、4ms以下であってよい。基地局は、DRSを含む送信の総デューレーションである4ms以下の制約下に、それぞれ1ms以下のデューレーションを有する複数のDRS送信を行うことができる。この時、基地局は、複数の送信のそれぞれを行う前に第2タイプチャネルアクセスを行うことができる。
また、DRSを含む送信の総デューレーションが1msよりも大きく、DRS送信のデューティーサイクルが1/20よりも大きい場合に、基地局は、DRSを含む送信のために、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、チャネルアクセス方法は第1タイプチャネルアクセスであってよい。
さらに他の具体的な実施例において、DRSを含む送信のうちの一部区間は、送信デューティーサイクルが1/20以下であってよい。このとき、基地局は、デューティーサイクルが1/20以下であるDRSを含む送信の送信区間のうち一部の送信区間のために、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。また、このような実施例において、基地局は、それぞれ1ms以下のデューレーションを有する複数の送信を行い、複数の送信のそれぞれのために単一時間区間ベースLBTのみを含むチャネルアクセスを行うことができる。このとき、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスは、第2タイプチャネルアクセスであってよい。また、基地局は、DRSを含む送信の送信区間のうち残りの送信区間のために、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスは、第1タイプチャネルアクセスであってよい。例えば、DRS送信の周期が20msの倍数であってよい。具体的に、DRS送信の周期が20msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは、1msである。DRS送信の周期が40msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは、2msである。DRS送信の周期が60msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは、3msである。DRS送信の周期が80msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは、4msである。このとき、基地局は、デューティーサイクルが1/20であるDRSを含む送信の送信区間のうち一部の送信区間のためには第2タイプチャネルアクセスを行い、DRSを含む送信の送信区間のうち、残りの送信区間のためには第1タイプチャネルアクセスを行うことができる。
DRSに含み得る最大SSBの個数は8であってよい。以下の説明では、DRSに含まれるSSBの個数が8であるとして説明する。DRS送信の周期が20msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは1msであるので、サブキャリア間隔が15KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には2個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に2個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に6個のSSBを送信することができる。また、DRS送信の周期が20msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは1msであるので、サブキャリア間隔が30KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には4個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。
DRS送信の周期が40msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは2msであるので、サブキャリア間隔が15KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には4個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は1msデューレーション有する2回の送信を行い、それぞれの送信によって2個のSSBを送信することができる。基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に2個のSSBを送信することができる。また、第2送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に2個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第3送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に残り4個のSSBを送信することができる。また、DRS送信の周期が40msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは2msであるので、サブキャリア間隔が30KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には8個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。
さらに他の具体的な実施例において、DRSを含む送信のうち一部の区間は、1ms以下のデューレーションを有し、DRS送信デューティーサイクルが1/20以下であってよい。このとき、基地局は、デューティーサイクルが1/20以下であり、1ms以下のデューレーションを有するDRSを含む送信のうち一部の区間のために単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスは、第2タイプチャネルアクセスであってよい。また、基地局は、残りの送信区間のために可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われ、CWのサイズがチャネルアクセス優先順位クラスによって決定されるチャネルアクセスは、第1タイプチャネルアクセスであってよい。
DRSに含み得る最大SSBの個数が8であってよい。以下の説明では、DRSに含まれるSSBの個数が8であるとして説明する。
DRS送信の周期が20msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは1msであるので、サブキャリア間隔が15KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には2個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に2個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に6個のSSBを送信することができる。また、DRS送信の周期が20msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは1msであるので、サブキャリア間隔が30KHzである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には4個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。
DRS送信の周期が40msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは2msである。サブキャリア間隔が15KHzである場合に、1msデューレーションを有し、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には2個のSSBが含まれてよい。基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に2個のSSBを送信することができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に残り6個のSSBを送信することができる。また、DRS送信の周期が40msである場合に、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間のデューレーションは2msである。サブキャリア間隔が30KHzである場合に、1msデューレーションを有し、DRS送信のデューティーサイクルが1/20以下である送信区間には4個のSSBが含まれてよい。このとき、基地局は、第1送信を行う前に第2タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信を行うことができる。また、基地局は、第2送信を行う前に第1タイプチャネルアクセスを行い、チャネルアクセスに成功した場合に4個のSSBを送信することができる。
また、DRS送信ウィンドウデューレーションはTmsと設定されてよい。このとき、Tは1以上の自然数であってよい。Tは5又は6であってよい。又は、Tは、DRSに含まれる最大可能な数のSSBが含まれ得る最小時間区間の倍数と設定されてよい。DRS送信ウィンドウのデューレーションが1ms以上である場合に、基地局は、DRS送信ウィンドウの最後の1ms前には、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。このとき、DRS送信ウィンドウの最後の1msのDRS送信デューティーサイクルが1/20以下である場合に、基地局は、DRS送信ウィンドウの最後の1ms前には、単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスを行うことができる。単一時間区間ベースLBTのみが行われるチャネルアクセスは、前述した第2タイプチャネルアクセスであってよい。また、基地局は、DRS送信ウィンドウの最後の1ms前には第1タイプチャネルアクセス又は第2タイプチャネルアクセスを行うことができる。このような実施例によって端末は速かに初期接続及びRRM測定を行うことができる。
図14は、本発明の一実施例に係る端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、又はコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)又はAP(Access Point)などと称される。
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
まず、プロセッサ110は多様な命令又はプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ110は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵又は外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって、回路構成又は用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、又は52.6GHz以上の帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコールに応じて、独立して又は従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、又はプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
まず、プロセッサ210は多様な命令又はプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵又は外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成又は用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、又は52.6GHz以上の帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコールに応じて、独立して又は従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
図14に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップ又は複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
以下、本明細書では、非免許帯域上の無線通信システムにおいて基地局が下りリンクチャネルを送信する前に行うチャネルアクセス方法について説明する。より具体的には、基地局が下りリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)を送信するためのチャネルアクセスを行う時にいかなるチャネルアクセス優先順位クラス(Channel Access Priority Class,CAPC)を用いなければならないかについて説明する。
基地局が下りリンク制御チャネルを送信する前に行うチャネルアクセスのとき、下りリンク制御チャネルを介して送信される様々な情報及び下りリンク制御チャネルの送信時点などによってチャネルアクセス優先順位クラスは異なって適用される必要がある。通常、PDCCHを介してスケジュールされるユニキャストデータ(unicast data)を含むPDSCHがPDCCHと同一のキャリアの同一のスロット上で送信される場合に、基地局は、PDSCHに含まれるユニキャストデータのトラフィック(traffic)の種類によってCAPCを設定することができる。そして、設定されたCAPCによって、基地局は、PDCCHとPDSCHを同一キャリアの同一スロット上で送信するためのチャネルアクセスを行うことができる。しかし、PDCCHと同一のキャリアの同一のスロット上で送信されるユニキャストデータを含むPDSCHのスケジューリングのためのPDCCHを除く他のPDCCHの送信に対しては、基地局がチャネルアクセスを行う時にどのCAPCを選択してチャネルアクセスを行わなければならないかが曖昧になることがある。したがって、本発明では、PDCCHを介して送信される情報、PDCCH及びPDSCHのスケジューリング時点、PDCCHによってスケジュールされるPDSCHがPDCCHと同一のキャリアで送信されるか或いは異なるキャリアで送信されるかなどによって、基地局がいかなるCAPCを選択してPDCCH送信のためのチャネルアクセスを行うべきかについて説明する。
基地局が端末に下りリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)を送信する場合に、PDCCHを介して送信される情報は、下記のように様々な情報であってよい。このとき、基地局は、前記様々な情報をそれぞれ個別に含むPDCCHをそれぞれ送信するか、或いは各情報を含む複数個のPDCCHを1つのリソース制御集合(control resource set,CORESET)内で送信することができる。前記CORESETは、PDCCHが送信されるリソース領域を意味できる。
PDCCHを介して送信される様々な情報について説明する。すなわち、PDCCHを介して送信可能な様々なDCIフォーマットについて説明する。
1.PDCCHを介して送信される下りリンク共有チャネル(PDSCH)送信のためのDCIフォーマット
1-A.PDCCHと同一のキャリアのPDCCHの送信時点と同一のスロットを含む一つ以上のスロット上で送信される、ユニキャストデータを含むPDSCHをスケジュールするDCIフォーマット
1-B.PDCCHと同一のキャリアのPDCCHの送信時点と異なるスロット上で送信される、ユニキャストデータを含むPDSCHをスケジュールするDCIフォーマット
1-C.PDCCHと異なるキャリアのスロット上で送信される、ユニキャストデータを含むPDSCHをスケジュールするDCIフォーマット
1-D.半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling,SPS)PDSCH受信(reception)を指示するDCIフォーマット
1-E.SPS PDSCH受信の解除(release)を指示するDCIフォーマット
2.PDCCHを介して送信される上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信のためのDCIフォーマット
2-A.PDCCHと同一のキャリアのPDCCHの送信時点と同一のスロットを含む一つ以上のスロット上で端末が送信する、ユニキャストデータを含むPUSCHをスケジュールするDCIフォーマット
2-B.PDCCHと同一のキャリアのPDCCHの送信時点と異なるスロット上で端末が送信する、ユニキャストデータを含むPUSCHをスケジュールするDCIフォーマット
2-C.PDCCHと異なるキャリアのスロット上で端末が送信する、ユニキャストデータを含むPUSCHをスケジュールするDCIフォーマット
2-D.設定されたグラント(configured grant)PUSCHの活性化(activation)を指示するDCIフォーマット
2-E.設定されたグラント(configured grant)PUSCHの解除(release)を指示するDCIフォーマット
2-F.設定されたグラント(configured grant)PUSCHのための下りリンクフィードバック情報(downlink feedback information)を指示するDCIフォーマット
3.PDCCHを介して送信される他の目的(上りリンク/下りリンク共有チャネル(PUSCH/PDSCH)送信のための目的を除く)のためのDCIフォーマット
3-A.スロットフォーマット、利用可能なRBセット、チャネル占有時間(Channel Occupancy Time,COT)区間(duration)、及び検索空間セットグループスイッチング(search space set group switching)をUEグループ(a group of UE)に知らせるDCIフォーマット
3-B.意図された送信がないことを端末が仮定できるようにPRB及びOFDMシンボルを知らせるDCIフォーマット
3-C.PUCCH及びPUSCHのためのTPC(Transmit Power Control)コマンド(command)送信をUEグループ(a group of UE)に知らせるDCIフォーマット
3-D.SRS(Sounding Reference Signal)送信のためのTPCグループ(a group of TPC)コマンド送信を一つ以上のUEに知らせるDCIフォーマット
上述した1~3のPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットが、ユニキャストデータを含むPDSCHとマルチプレクスされる場合に、基地局は、PDSCHに含まれたユニキャストデータのトラフィック類型(traffic type)によってCAPCを選択することができる。
ただし、上述した1-B~1-E、2-A~2-F、3-A~3-Dのように、DCIフォーマットが、PDCCHが送信されるスロットと異なるスロットで送信されるユニキャストデータを含むPDSCHとマルチプレクスされず、PDCCHを介して一つのスロット上で独立して送信される場合に、又はユニキャストデータを含むPUSCHをスケジュールするDCIフォーマットがPDCCHを介して一つのスロット上で送信される場合(例えば、上述した2-A~2-F)に、基地局がPDCCH送信のためのチャネルアクセス時にいかなるCAPCを選択してチャネルアクセスを行うべきかが定義される必要がある。
DCIフォーマットが、PDCCHが送信されるスロットと異なるスロットで送信されるユニキャストデータを含むPDSCHとマルチプレクスされない場合に、基地局は、最も高い優先順位のCAPCを選択してPDCCHの送信のためのチャネルアクセスを行うことができる。基地局が最も高い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うと、制御チャネル(すなわち、PDCCH)の送信のためのチャネルアクセス優先順位を高めることができるという効果がある。
DCIフォーマットが、PDCCHが送信されるスロットと異なるスロットで送信されるユニキャストデータを含むPDSCHとマルチプレクスされない場合に、基地局は、最も低い優先順位のCAPCを選択してPDCCHの送信のためのチャネルアクセスを行うことができる。基地局が最も低い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うと、基地局は、CAPCのうち最も長いMCOT(Maximum Channel Occupancy Time)を用いてチャネルアクセスを行うことができる。最も低い優先順位のCAPCに最も長いMCOTが設定されているためである。したがって、最も低い優先順位のCAPCによって設定されたMCOT内で最も低い優先順位のCAPCと同じCAPC及びより高い優先順位のCAPCを有する制御チャネル及びデータチャネルがチャネルアクセス以後のスロットでマルチプレクスされて送信され得るという効果がある。
基地局が上述した1~3のDCIフォーマット別にそれぞれCAPCを選択する方法があり得る。具体的には、PDCCHを介して送信されるDCIフォーマットが、ユニキャストデータを含むPDSCHとマルチプレクスされる場合に、PDSCHに含まれたユニキャストデータのトラフィック類型(traffic type)によってCAPCを選択するようにする方法である。例えば、PDCCHを介して送信される上述した2つのDCIフォーマットが、ユニキャストデータを含むPUSCHをスケジュールする場合に、基地局は、PUSCHに含まれたユニキャストデータのトラフィック類型(traffic type)によってCAPCを選択することができる。
特定の目的によってPDCCHを介して送信される上述した3つのDCIフォーマットにおいて、基地局は、チャネルアクセス優先順位を高めるために、最も高い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うことができる。DCIで特定の目的のための情報が必須に送信される必要があるためである。一方、上述した3つのDCIフォーマットが特定の目的によってPDCCHを介して送信される場合に、基地局は、チャネルアクセスを行う時に、最も低い優先順位のCAPCを用いることができる。基地局が最も低い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うと、基地局は、CAPCのうち最も長いMCOT(Maximum Channel Occupancy Time)を用いてチャネルアクセスを行うことができる。最も低い優先順位のCAPCに最も長いMCOTが設定されているためである。したがって、最も低い優先順位のCAPCによって設定されたMCOT内で最も低い優先順位のCAPCと同じCAPC及びより高い優先順位のCAPCを有する制御チャネル及びデータチャネルがチャネルアクセス以後のスロットでマルチプレクスされて送信され得るという効果がある。言い換えると、上述した3つのDCIフォーマットは、上りリンク/下りリンクチャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)をスケジュールする情報を含んでいないDCIフォーマットを意味できる。
PDCCHを介して上述した1~3のDCIフォーマットのそれぞれが送信される場合に、基地局は、それぞれのDCIフォーマットによってチャネルアクセスを行うためのCAPCを選択することができる。具体的なCAPC選択方法は表4の通りである。
上述した1~3のDCIフォーマットのそれぞれは、一つのPDCCHを介して伝達されてよく、一つ以上のPDCCHはCORESET内でマルチプレクスされて基地局から端末に送信されてよい。したがって、CORESET内でマルチプレクスされたPDCCHが一つ以上である場合に、基地局は、一つ以上のPDCCHが含まれた時間及び周波数領域で一つ以上のPDCCHを送信するためのチャネルアクセス時にどのCAPCを選択してチャネルアクセスを行うべきかを選択する必要がある。
CORESET内でマルチプレクスされたPDCCHが一つ以上である場合に、基地局は、各PDCCH別に設定されたCAPCのうち最も低い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うことができる。基地局が最も低い優先順位のCAPCを用いてチャネルアクセスを行うと、基地局は、CAPCのうち最も長いMCOT(Maximum Channel Occupancy Time)を用いてチャネルアクセスを行うことができる。最も低い優先順位のCAPCに最も長いMCOTが設定されているためである。したがって、最も低い優先順位のCAPCによって設定されたMCOT内で最も低い優先順位のCAPCと同じCAPC及びより高い優先順位のCAPCを有する制御チャネル及びデータチャネルがチャネルアクセス以後のスロットでマルチプレクスされて送信され得るという効果がある。
一方、CORESET内でマルチプレクスされたPDCCHが一つ以上である場合に、基地局は、特定PDCCHがユニキャストデータを含むPDSCH又はPUSCHをスケジュールする時に設定されるCAPCを用いてチャネルアクセスを行うか、或いはPDCCHとPDSCHがマルチプレクスされる時に設定されるCAPCを用いてチャネルアクセスを行うことができる。
上述した最も高い優先順位のCAPC、最も低い優先順位のCAPCは、既に設定された複数のCAPC(表4参照)のうち、最も高い優先順位(例えば、p=1)、最も低い優先順位(例えば、p=4)のCAPCを意味できる。
図15は、本発明の一実施例に係る下りリンクチャネルアクセス手順を示す図である。
図15は、端末が開始するチャネル占有時間(Channel Occupancy Time,COT)共有(sharing)(UE initiated COT sharing)時に用いられる下りリンクチャネルアクセス手順を示す図である。図15(a)は、ギャップ(gap)が16us未満であるとき、下りリンクチャネルアクセス手順の一例を示し、図15(b)は、ギャップが16usのときに、下りリンクチャネルアクセス手順の一例を示し、図15(c)は、ギャップが25usのときに下りリンクチャネルアクセス手順の一例を示す。
スケジュールされた(scheduled)リソース又は設定された(configured)リソース上で上りリンク(例えば、PUSCH)送信を行うために、端末は、カテゴリ4チャネルアクセス手順を用いて、端末の開始した(initiation)チャネル占有(channel occupancy)を取得することができる。そして、端末は、基地局送信のためにチャネル占有を基地局と共有(sharing)できる。
エネルギー検出(Energy Detection,ED)閾値に関する情報が設定される場合
端末は基地局からチャネル占有を取得する時に適用されるエネルギー検出(Energy Detection,ED)の閾値を受信することができる。例えば、基地局は端末に、前記EDの閾値に対するRRCパラメータとして‘ULtoDL-CO-SharingED-Threshold-r16’を送信し、EDの閾値を設定(configure)することができる。端末がチャネル占有を基地局と共有するときに、基地局が特定チャネル又は特定信号を送信することができる。このとき、上りリンク送信は、設定されたグラント(Configured grant,CG)-PUSCH又はスケジュールされた(scheduled)上りリンク(例えば、スケジュールされたグラントPUSCH)送信であってよい。端末の上りリンク送信後に基地局の下りリンク送信が行われてよい。本明細書において、CG上りリンク送信(例えば、CG-PUSCH)は、基地局が端末に半静的(semi-static)にあらかじめ上りリンク送信のためのリソースを設定し、端末があらかじめ設定されたリソース上で行う上りリンク送信(例えば、CG-PUSCH)であってよい。
端末の行う上りリンク送信がCG-PUSCHである場合に、端末は基地局からチャネル占有を共有するための表(table)を受信することができる。具体的に、端末には基地局から、基地局と端末間チャネル占有に関連した情報(例えば、チャネル占有時間(channel occupancy time,COT))を共有するための表が、RRCパラメータ‘COT-SharingList-r16’によって構成されてよい。また、端末は基地局から、表の行(row)のそれぞれに対応するチャネル占有情報を受信することができる。例えば、表の行(row)のそれぞれに対応するチャネル占有情報は、RRCパラメータ‘cg-COT-Sharing-r16’によって提供されてよい。このとき、表の行(row)のうち一つは、チャネル占有が共有されないことを指示するように構成されてよい。端末がCG-PUSCH送信を行うために、端末の開始したチャネル占有を基地局と共有するときに、端末は、CG-PUSCHのCG-UCI(Uplink control information)に含まれる‘COT共有情報(COT sharing information)’によって基地局から設定された表の1つの行に該当するインデックス(row index)を指示することができる。すなわち、端末がチャネル占有情報を提供する1つの行に対応するインデックスを指示すると、基地局は、インデックスが指示する表の行が示すチャネル占有情報に対応する1つ以上の値を仮定して、下りリンク送信を行うことができる。具体的に、チャネル占有情報には、デューレーション(duration)、オフセット(offset)、CAPCなどが含まれてよい。デューレーションは、端末が開始したチャネル占有時間内で下りリンク送信に利用可能な(仮定可能な)スロットの数を意味できる。オフセットは、基地局がCG-UCIを検出(detection)したスロットの最後から基地局が行う下りリンク送信が始まるスロットまでの時間区間(差)を意味する。CAPCは、端末が基地局と、端末の開始したチャネル占有を共有するときに仮定したCAPCを意味する。
エネルギー検出(Energy Detection,ED)閾値に関する情報が設定されない場合
基地局が端末にEDの閾値を設定しない場合があり得る。言い換えると、端末が基地局からEDの閾値を受信できない場合があり得る。すなわち、基地局は端末に、EDの閾値に対するRRCパラメータとして‘ULtoDL-CO-SharingED-Threshold-r16’を構成せず、端末にEDの閾値を設定(configure)しなくてよい。このとき、端末の行う上りリンク送信がCG-PUSCHである場合に、CG-PUSCHのCG-UCIには、チャネル占有が共有されるか否かを示す‘COT sharing information’が含まれてよい。端末がCG-UCIを用いてチャネル占有が共有されることを指示する場合(例えば、COT sharing informationの値が1である場合)に、端末は、基地局から設定されたX個のシンボルを、基地局の行う下りリンク送信のためのものとして許容することができる。具体的に、端末は基地局から下りリンク送信のためのX個のシンボルを示すRRCパラメータ‘cg-COT-SharingOffset-r16’を受信することができ、基地局は、X個のシンボルを、下りリンク送信のための端末が開始した共有されたチャネル占有として許容することができる。このとき、X個のシンボルは、基地局がCG-UCIを検出(detection)したスロットn(slot #n)の最後からX個のシンボルを意味する。
このとき、端末の上りリンク送信後に基地局の下りリンク送信が行われてよいが、このとき、下りリンク送信の長さは、サブキャリア間隔によって、最大でそれぞれ2シンボル又は4シンボル又は8シンボルに制限されてよい。サブキャリア間隔が15KHzである場合に、下りリンク送信は最大で2シンボルまでに、サブキャリア間隔が30KHzである場合に、下りリンク送信は最大で4シンボルまでに、サブキャリア間隔が60KHzである場合に、下りリンク送信は最大で8シンボルまでに制限されてよい。
以下、端末の上りリンク送信後に基地局が行う下りリンク送信について説明する。このとき、基地局が行う下りリンク送信は、基地局が端末にEDの閾値に対するRRCパラメータを送信(構成)した場合にも、送信(構成)していない場合にも該当する送信であってよい。
i)基地局が端末に、前記EDの閾値に対するRRCパラメータとして‘ULtoDL-CO-SharingED-Threshold-r16’を構成してEDの閾値が設定(configure)された場合に、スケジュールされた(scheduled)リソース又は設定された(configured)リソース上で端末が上りリンク(例えば、PUSCH)送信を行った後に、基地局は、DRSのみを含む下りリンク送信を行うことができる。本明細書におけるDRSは、PSS(Primary synchronization signal)、SSS(Secondary synchronization signal)、PBCH(Physical broadcast channel)とPBCHのためのDM-RSを含んで構成される少なくとも1つのSSBを含むことができる。また、DRSは、SIB1(System information block 1)を伝達するPDSCHと、これをスケジューリングするPDCCHのためのCORESETを含むことができる。また、DRSは、ノンゼロパワーCSI基準信号(non-zero power CSI reference signals)を含むことができる。
一方、基地局が端末に前記EDの閾値に対するRRCパラメータとして‘ULtoDL-CO-SharingED-Threshold-r16’を構成しないことからEDの閾値が設定(configure)されない場合に、DRSのみを含む下りリンク送信は、サブキャリア間隔が30KHz以上である場合に限って行われてよい。DRSに含まれるSSBが占めるシンボルの数が最小で4個であるためである。
ii)スケジュールされた(scheduled)リソース又は設定された(configured)リソース上で端末が上りリンク(例えば、PUSCH)送信を行った後、基地局は、DRSを含む下りリンク送信を行うことができる。このとき、基地局の下りリンク送信には、任意の端末のためのノンユニキャスト送信(non-unicast transmission)がマルチプレクスされてよい。
iii)スケジュールされた(scheduled)リソース又は設定された(configured)リソース上で端末が上りリンク(例えば、PUSCH)送信を行った後、基地局は下りリンク送信を行うことができる。このとき、基地局の行う下りリンク送信には、チャネル占有を開始した端末のための基準信号(例えば、CSI-RS、トラッキングRS(Tracking RS)など)及び任意の端末のためのノンユニキャスト送信(non-unicast transmission)が含まれてよい。
iv)スケジュールされた(scheduled)リソース又は設定された(configured)リソース上で端末が上りリンク(例えば、PUSCH)送信を行った後に、基地局は下りリンク送信を行うことができる。このとき、基地局の行う下りリンク送信には、チャネル占有を開始した端末のためのユーザープレーンデータ(user plane data)は含まれず、制御プレーンデータ(control plane data、例えば、RRC configurationのためのデータ)を含むユニキャスト送信(unicast transmission)及び任意の端末のためのノンユニキャスト(non-unicast transmission)送信が含まれてよい。
端末の開始したチャネル占有が基地局に共有されるときに、端末の行った上りリンク送信後に基地局は、特定ギャップよりも小さいギャップ又は特定ギャップに基づくチャネルアクセスを行い、前述したi)~iv)の下りリンク送信を行うことができる。以下では、基地局のチャネルアクセス手順について説明する。
ギャップが16us未満であれば、基地局は、類型2C(Type 2C)下りリンクチャネルアクセス手順を行った後に、下りリンク送信を行うことができる。類型2C下りリンクチャネルアクセス手順は、基地局が下りリンク送信を行う前にチャネルセンシングを行わずに下りリンク送信を行うことを意味する。下りリンク送信のための区間(duration)は、最大で584usに制限されてよい。(3GPP TS 37.213参照)
ギャップが16usであれば、基地局は、類型2B(Type2B)下りリンクチャネルアクセス手順を行った後に、下りリンク送信を行うことができる。類型2B下りリンクチャネルアクセス手順は、基地局が下りリンク送信を行う前に16us(T_f)の区間内のチャネルが遊休(idle)であるか否かをセンシングして直ちに下りリンク送信を行うことを意味する。16us(T_f)は、16usの最後の9us内に1つのセンシングスロットを含むことができる。センシングスロットにおいてセンシングが行われる区間(例えば、少なくとも4us)を含む全体区間(例えば、少なくとも5us)の間にチャネルが遊休であるとセンシングされると、チャネルは遊休であるものと考慮されてよい。(3GPP TS 37.213参照)
ギャップが25usであれば、基地局は、類型2A(Type 2A)下りリンクチャネルアクセス手順を行った後に、下りリンク送信を行うことができる。類型2A下りリンクチャネルアクセス手順は、基地局が下りリンク送信を行う前に25us(T_short_dl)のセンシング区間の間にチャネルが遊休(idle)であるかをセンシングして直ちに下りリンク送信を行うことを意味する。25us(T_short_dl)のセンシング区間は、16us(T_f)区間と、16us(T_f)区間の直後の1つのセンシングスロット(9us)とで構成されてよい。16us(T_f)区間は、1つのセンシングスロット(9us)を含むことができる。25us(T_short_dl)のセンシング区間(すなわち、全てのセンシングスロット)が遊休であるとセンシングされると、チャネルは、25us(T_short_dl)の区間の間に遊休であるものと考慮されてよい。(3GPP TS 37.213参照)
図16は、本発明の一実施例に係るスケジューリング上りリンク送信を示す図である。
具体的に、図16は、端末が基地局から自律送信(autonomous transmission)又はCG-PUSCHのために設定されたリソースの後に連続してギャップ無しで上りリンク送信を行うようにスケジュールされた場合に、端末が行うスケジュールされた上りリンク(scheduled UL)送信を行うことを示す。
端末が前記スケジュールされた上りリンク送信を行うように設定された場合に、端末は、下の条件を満たす時に、チャネルアクセスを行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信は、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロット(例えば、n番目のスロット)の開始時点以前のスロット(例えば、n-1番目のスロット)の最後のシンボルで中断(drop)されてよい。
以下、チャネルアクセスを行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を端末が行うための条件について説明する。
a)端末は、自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信のためにカテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)を行わなければならない。そして、端末は、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロットの開始時点前に、自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信を行わなければならない。
b)スケジュールされた上りリンク送信のための周波数領域のリソースは、スケジュールされた上りリンク送信のために設定された時間領域リソースのうち、最初にスケジュールされたスロットが占め得るLBT帯域幅(例えば、20MHz)の全てのリソースブロック(Resource Block,RB)がスケジュールされなければならない。又は、端末に設定された上りリンク帯域幅部分(Band Width Part,BWP)の全てのRBがスケジュールされなければならない。このとき、CG-PUSCHのために設定された時間領域リソースのうち、最初にスケジュールされたスロットの開始シンボルインデックスは、0であってよい。又は、1つのBWP内にLBT帯域幅が複数個存在してよい。このとき、自律送信のためのリソース又はCG-PUSCHのために設定されたリソースが1つのBWP内に1つ以上のLBT帯域幅に割り当てられると、スケジュールされた上りリンク送信のための周波数領域のリソースは、前記1つ以上のLBT帯域幅のうち1つのサブセットの全RBを占めるか、自律送信のためのリソース又はCG-PUSCHのために設定されたリソースが含まれた全てのLBT帯域幅の全RBを占めることができる。
c)端末が自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信のためにカテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)を行う時に用いたCAPCは、スケジュールされた上りリンク送信のために基地局が指示したCAPCよりも大きい或いは同一でなければならない。
d)自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信の長さとスケジュールされた上りリンク送信の長さとの和は、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time,MCOT)を超えてはならない。このとき、MCOTは、端末が自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信のためにカテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)を行う時に設定されたMCOTである。
上述したa)~d)の条件を全て満たさない場合に、端末は、自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信は、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロット(例えば、n番目のスロット)の開始時点以前のスロット(例えば、n-1番目のスロット)の最後のシンボルで中断されてよい。又は、端末は、自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信を、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロットの開始時点(例えば、n番目のスロット)の少なくとも1スロット以前(例えば、n-1番目のスロット)で中断してよい。一方、上りリンク送信が中断可能な時間(cancellationが保障される時間)が経過しない場合に、端末は、自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信を、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロットの開始時点(例えば、n番目のスロット)の少なくとも1スロット以前(例えば、n-1番目のスロット)で中断してよい。しかし、上りリンク送信が中断可能な時間が経過した場合に、端末は、スケジュールされた上りリンク送信のためのスロットの開始時点(例えば、n番目のスロット)後の次のスロット(例えば、n+1番目のスロット)で、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。このとき、次のスロット(例えば、n+1番目のスロット)でスケジューリング上りリンク送信を行うためのチャネルアクセス手順は、カテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)が用いられてよい。又は、スケジュールされた上りリンク送信のためのリソースが、端末が自律送信又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信のためにカテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)を行う時に設定されたMCOT内に含まれる場合に、端末は、カテゴリ2チャネルアクセス(例えば、タイプ2A上りリンクチャネルアクセス)手順に基づいて、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。
端末に、自律送信(autonomous transmission)又はCG-PUSCHのために設定されたリソースの後に連続してギャップ無しで基地局から上りリンク送信がスケジュールされた場合に、端末は、スケジュールされた上りリンク送信の種類によってチャネルアクセス無しで、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。スケジュールされた上りリンク送信の種類には、UL-SCH(uplink-shared channel)を含むPUSCH、UL-SCHを含まないPUSCH、上りリンク制御情報を送信するPUCCH、ランダムアクセス手順と関連した上りリンク送信(例えば、PRACHプリアンブル、Msg3)、及びSRS(Sounding reference signal)などがあり得る。このとき、PUCCHは、HARQ-ACK、SR(Scheduling Request)、BFR(Beam-failure recovery request)、或いはチャネル状態情報(Channel State Information,CSI)を含むことができる。
上述したa)~d)の条件を満たす場合に、端末は、スケジュールされた上りリンク送信の種類に関係なく、チャネルアクセス(例えば、LBT)を行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。
スケジュールされた上りリンク送信がPUSCH以外の上りリンク送信であり、上述したa)、c)、d)条件を満たす場合に、端末はチャネルアクセスを行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。
スケジュールされた上りリンク送信がUL-SCHを含むPUSCH以外の上りリンク送信であり、上述したa)、c)、d)の条件を満たす場合に、端末はチャネルアクセスを行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。
スケジュールされた上りリンク送信がHARQ-ACK、SR、BFRのうち少なくともいずれか1つを含むPUCCHであってよい。このとき、RRCによってPUCCH送信のためのインターレースPUCCH(interlaced-PUCCH)送信が設定され、PUCCH送信がLBT帯域幅にスプレッド(spread)してスケジュールされた場合に、上述したa)、c)、d)の条件を満たすと、端末はチャネルアクセスを行うことなく、スケジュールされたPUCCH送信を行うことができる。HARQ-ACK、SR、BFRのうち少なくともいずれか1つを含むPUCCHは、チャネルアクセス手順の失敗によって上りリンク/下りリンク送信のデータ送信率が低下するか、リンク失敗(link failure)による遅延(latency)が大きく増加し得ることから、スケジューリングされたリソース上での送信を極力保障可能にするためである。また、PUCCH送信のために用いられるCAPCは、一般に、1に設定されてよい。したがってPUCCH送信のために用いたCAPCは、端末が自律送信(autonomous transmission)又はCG-PUSCHのために設定されたリソースでの上りリンク送信のためのカテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)を行う時に使用したCAPCと比較して常に小さい或いは同一であり得るので、上述したc)の条件を満たすことができる。
スケジュールされた上りリンク送信がPUSCHを含まないSRS、PUCCH、UL-SCHを含まないPUSCH、及びランダムアクセス手順と関連した(例えば、PRACHプリアンブル、Msg3)送信であれば、上述したa)、c)、d)の条件を満たす場合に、端末はチャネルアクセス手順を行うことなく、スケジュールされた上りリンク送信を行うことができる。このとき、PUSCHを含まないSRS、PUCCH、UL-SCHを含まないPUSCH、及びランダムアクセス手順と関連した(例えば、PRACHプリアンブル、Msg3)送信のためには、カテゴリ4チャネルアクセス(例えば、タイプ1上りリンクチャネルアクセス)手順が行われてよく、このとき、CAPCは1に設定されてよい。
非免許帯域におけるFBE(Frame based equipment)ベースのLBT動作、すなわち、チャネルアクセスモードとして半静的(semi-static)が用いられる場合に、半静的チャネル占有(channel occupancy)のためのチャネルアクセス方法及び手順について説明する。具体的には、FBE動作を行うために端末が開始するチャネル占有(UE initiated channel occupancy)を基地局と端末が用いることができる。端末が開始するチャネル占有を用いて、基地局と端末がチャネルを送受信する方法について説明する。
非免許帯域で動作する装置は、その大部分がLBT(Listen-Before-Talk)ベースで動作するので、データ送信前にチャネルをセンシングするクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment,CCA)を行う。通信装置(例えば、AP、STA)は、データを送信する前にキャリアセンシングを行い、チャネルが使用中(busy)であるか否かをチェックする。データを送信しようとするチャネルで一定強度以上の無線信号が感知されると、当該チャネルは使用中であると判別され、通信装置は、当該チャネルに対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価といい、信号感知の有無を決定する信号レベルを、CCA閾値(CCA threshold)という。一方、当該チャネルで無線信号が感知されないか、CCA閾値よりも小さい強度の無線信号が感知される場合に、前記チャネルは遊休(idle)状態であると判別される。チャネルが遊休状態(idle)であると判別されると、送信するデータを有する端末は、デファー期間(defer period)(例えば、AIFS(Arbitration InterFrame Space)、PIFS(PCF IFS)など)後にバックオフ手順を行う。デファー期間は、チャネルが遊休状態になった後に、端末が待つべき最小時間を意味する。バックオフ手順は、端末がデファー期限後に任意の時間さらに待つようにする。例えば、端末は、競合ウィンドウ(Contention Window,CW)内で、当該端末に割り当てられた乱数(random number)だけのスロットタイムを、前記チャネルが遊休状態である間に減少させながら待機し、スロットタイムが尽きた端末は、当該チャネルに対するアクセスを試みることができる。
図17には、本発明の一実施例に係るFBEに基づくLBT動作過程を示す。
LBTは、端末の動作状態によって、FBE方式のLBTとLBE(Load Based Equipment)方式のLBTとに区別できる(ETSI参照)。FBE方式において、基地局と端末は、他の通信装置によってチャネルが占有されていると、固定フレーム期間(Fixed Frame Period,FFP)でデータを送信することができない。固定フレーム期間は、チャネル占有時間(Channel Occupancy Time,COT)及び遊休期間(Idle Period)で構成されてよい。このとき、チャネル占有時間は、通信ノードがチャネルアクセスに成功した場合にデータ送信を持続できる時間を意味し、1ms~10msの区間であってよい。遊休期間は、チャネル占有時間の5%以上の区間であってよい。遊休期間の末尾部分に位置するCCAスロット(少なくとも20μs)で、チャネルを観測するCCA過程が行われてよい。通信ノードは、固定フレーム単位でCCAを行うことができる。例えば、チャネルが非占有(Unoccupied)状態であると、通信ノードはチャネル占有時間でデータ送信を行うことができ、チャネルが占有状態であると、通信ノードはデータ送信を保留し、次の周期のCCAスロットまで送信を待機することができる。本明細書で記述する通信ノードは通信装置であって、基地局又は端末を意味できる。
図18には、本発明の一実施例に係るFBE動作を示す。
図18を参照すると、通信ノードは、一つのキャリアのチャネル上でデータ送信を行う前にCCAスロットでCCA過程を行うことができる。CCAを行った結果、チャネルが遊休状態であると、通信ノードはデータを送信を行うことができる。CCAを行った結果、チャネルが使用中の状態(busy)であると、通信ノードは、固定フレーム期間からCCAスロットを引いた時間だけ待機した後、再びCCA過程を行うことができる。通信ノードは、チャネル占有時間でデータ送信を行い、データ送信が終了すると、遊休期間からCCAスロットを引いた時間だけ待機した後、再びCCA過程を行うことができる。一方、チャネルが遊休状態であるが、通信ノードが送信するデータがない場合に、通信ノードは、固定フレーム期間からCCAスロットを引いた時間だけ待機した後に再びCCA過程を行うことができる。
規制レベル(regulation level)によって定められるレベルでLBEノードが長期間不在し、FBEを行うことのできる基地局(eNB又はgNB)が同期化されるシナリオにおいて、FBE方式は、周波数再使用要素1(frequency reuse factor1)を用いることができる。したがって、ランダムバックオフが行われる必要がなく、チャネル接続に対する複雑性を減らすことができる。LBEモードとFBEモードの動作は、チャネルアクセス側面において相違があり得る。FBEモードの方式において、通信ノードは、固定フレーム期間の直前にLBTカテゴリ2のチャネルアクセスによってチャネル占有時間を取得することができる。基地局によって開始されて取得されたチャネル占有時間内でギャップが16us以下であると、基地局及び端末は、カテゴリ1のチャネルアクセス方式を用いることができる。基地局が取得したチャネル占有時間内のギャップが16usを超えると、基地局及び端末は、カテゴリ2のチャネルアクセス方式を用いることができる。チャネルアクセス動作は、FBEに対する動作と対応して関連制限条件が一致するように設定されてよい。
図19には、本発明の一実施例に係るLBE動作を示す。
図19(a)を参照すると、通信ノードは、LBE動作を行うために一定区間でCCAスロットのそれぞれに対してCCAを行うことができる。
図19(b)を参照すると、通信ノードは、CCAスロットでCCA過程を行うことができる。1番目のCCAスロットでチャネルが非占有状態であれば、通信ノードは、最大チャネル占有時間を基準に当該長さの時間を確保してデータを送信できる。しかし、1番目のCCAスロットでチャネルが占有状態であれば、通信ノードは、任意に(randomly)N値を選択してカウンター値の初期値として保存することができる。Nは、1、2、...、qの値のいずれか一つであってよい。通信ノードは、CCAスロット単位でチャネル状態をセンシングしながら、特定CCAスロットでチャネルが非占有状態であれば、設定したカウンター値を1ずつ減少させることができる。カウンター値が0になると、通信ノードは、最大チャネル占有時間だけの時間長でデータを送信することができる。
非免許帯域におけるFBE(Frame based equipment)ベースのLBT動作、すなわち、チャネルアクセスモードで半静的(semi-static)が用いられる場合に、端末は、基地局によって開始された一つのチャネル占有区間内でデータ送信が許容されてよく、そのためのチャネルアクセス手順は3GPP標準に定義されており、表5の通りである。
基地局は端末に、上位層パラメータを用いて、チャネルアクセスモードが半静的であることを指示することができる。例えば、基地局は、SIB1又は専用RRC設定(dedicated RRC configuration)を用いて「channelaccessmode-r16」という上位層パラメータで「チャネルアクセスモードが半静的である」ことを指示することができる。このとき、周期的チャネル占有は、最大チャネル占有時間(T_y)であり、x*T_xにおいて偶数インデックスの無線フレームから始まって毎(every)2個の連続した無線フレーム内でT_xごとに初期化(initiated)されてよい。このとき、T_yは0.95*T_xであり、T_xは、ms単位のチャネル占有周期であり、xは、基地局が上位層パラメータ(semiStaticChannelAccessConfig-r16)で指示する値であって、0、1、...、20/T_x-1の値を有することができる。本明細書で記述するセンシングスロット区間(T_sl)は、9usであってよい。本明細書で記述する専用RRCは、特定端末のための専用RRCであり、専用RRC設定は、特定端末のための専用RRCを用いて基地局が端末に設定する設定情報であってよい。
基地局によって開始され、端末と共有される一つのチャネル占有は、次の条件を満たさなければならない。
i)基地局は、少なくともセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した直後に、チャネル占有時間が始まる位置で開始される下りリンク送信バーストを送信することができる。チャネルが使用中であると感知されると、基地局は、現在チャネル占有時間でいかなる送信も行わなくてよい。
ii)下りリンクバーストと以前送信との間に16usを超えるギャップが存在する場合に、基地局は、少なくともT_slでチャネルが遊休状態であることを感知した直後にチャネル占有時間内に下りリンク送信バーストを送信することができる。
iii)下りリンク送信バーストと上りリンク送信バーストとの間隔が最大で16usであると、基地局は、チャネルを感知せず、チャネル占有時間において上りリンク送信バースト後に下りリンク送信バーストを送信できる。
iv)端末は、iv-1、iv-2のようにチャネル占有時間内に下りリンク送信バーストを感知(detect)した後に上りリンク送信バーストを送信できる。
iv-1)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが最大で16usであると、端末は、チャネルを感知せず、チャネル占有時間において下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信できる。
iv-2)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが16usを超えると、端末は、送信直前に終了する25us間隔内で少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した後、チャネル占有時間において下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信できる。
v)基地局と端末は、次のチャネル占有時間が始まる前に少なくともT_z区間において連続したシンボルセットでいかなる送信も行うことができない。このとき、T_zは、max(0.05T_x,100us)であり、max(a,b)は、aとbのうち大きい値を返す関数である。
従来は、非免許帯域において、チャネルアクセスモードが半静的である場合に、端末によってチャネル占有が開始されるか或いは端末によって開始されたチャネル占有内で基地局と端末はチャネル占有時間を共有し、端末と基地局はデータ送信を行うことができない。以下では、端末によってチャネル占有が開始されるか或いは端末によって開始されたチャネル占有内で基地局と端末がチャネル占有時間を共有してデータ送信を行う方法について説明する。
端末がチャネル占有開始装置(initiating device)として動作する場合に、FBE動作を行うためのシグナリング方法は次の通りである。
基地局がチャネル占有開始装置で動作する時と類似に、基地局は端末に、SIB1又は専用RRC設定のような上位層シグナリングを用いて、現在ネットワーク上で端末がチャネル占有開始装置として動作するように指示できる。基地局は、現在のネットワーク状況がコントロール(controlled)される環境であるか、規制(regulation)上で言及されている単一ネットワーク環境であることが分かり、又はLBEで動作する通信ノードが規制レベルによって定められるレベルで長期間存在しないことが分かる。また、基地局は、FBE可能な複数の基地局が同期化されることが分かる。言い換えると、基地局は、端末がFBE動作を行うことのできるシナリオであるかを認知しているので、基地局は、RRC設定又はMAC CEによって、端末がチャネル占有開始装置となってFBE動作で上りリンクバーストを送信するように指示することができる。
又は、基地局が端末にスケジューリングによって、端末が上りリンクチャネル又は信号に対する送信を行うように指示する場合に、基地局は端末に、動的L1シグナリングによって、端末がチャネル占有開始装置としてチャネル占有時間(COT)を開始して送信を行い、当該COTを基地局と共有して端末及び基地局の送信に用いるように指示できる。具体的には、基地局が端末に動的L1シグナリングによって指示することは、上りリンクチャネル又は信号を送信するためのスケジューリング情報が含まれる上りリンク(UL)グラント又は下りリンク(DL)グラントによって指示することであってよい。又は、基地局は、グループ共通シグナリングによって、ネットワークに存在するグルーピングされた端末に指示することができる。
基地局は、動的L1シグナリングによって、端末が上りリンクチャネル又は信号を送信する時にチャネル占有開始装置として端末が開始したチャネル占有時間(UE-initiated COT)に基づいて送信を行うか、或いは基地局が開始して共有するチャネル占有時間(shared gNB-initiated COT)に基づいて送信を行うかを決定するように指示することができる。また、端末は、基地局がスケジュールした下りリンクチャネル又は信号を受信する時に、動的L1シグナリングによって端末が開始して共有するチャネル占有時間に基づいて受信するか、或いは基地局が開始したチャネル占有時間に基づいて受信するかを決定することができる。基地局が端末に動的L1シグナリングによって指示することは、上りリンクチャネル又は信号を送信するためのスケジューリング情報が含まれる上りリンクグラント又は下りリンクグラントによって指示することであってよい。又は、基地局は、グループ共通シグナリングによって、ネットワークに存在するグルーピングされた端末に指示することができる。
一方、端末が基地局から動的L1シグナリングを用いたスケジューリングによって上りリンクグラント又は下りリンクグラントで上りリンク/下りリンクチャネル又は信号に対する送信/受信をしない場合、すなわち、設定された(configured)上りリンクグラントによって端末が上りリンク送信を行う場合があり得る。このとき、基地局は端末に、動的L1シグナリングによって、占有開始装置として端末が開始したチャネル占有時間によって送信を行うか、或いは基地局が開始したチャネル占有時間によって送信を行うかを決定するように指示することができない。
端末は、下りリンク感知(detection)によって下りリンク送信を受信し、基地局が開始して共有するチャネル占有時間及びFFP-gを認知できる場合に、基地局が開始して共有するチャネル占有時間を仮定してFFP-g内の遊休区間以外の区間において、設定された上りリンクグラントによる上りリンク送信を行うことができる。このとき、FFP-gは、基地局に設定された固定フレーム期間であってよい。
端末が下りリンク感知によって下りリンク送信を受信できず、このため、基地局が開始して共有するチャネル占有時間及びFFP-gを端末が仮定できないか、端末がFFP-u区間で端末が開始したチャネル占有時間を設定した場合があり得る。このとき、端末が開始したチャネル占有時間内に設定された上りリンクグラントによる上りリンク送信のためのリソースが設定された場合に、端末は、設定された上りリンクグラントによる上りリンク送信が、端末が開始したチャネル占有時間内で行われると見なすことができる。したがって、端末は、FFP-uにおいて遊休区間以外の区間で端末が開始したチャネル占有区間で、設定された上りリンクグラントによる上りリンク送信を行うことができる。このとき、FFP-uは、UEに設定された固定フレーム期間であってよい。
基地局は端末に上りリンクグラント又は下りリンクグラントによって上りリンクチャネル又は信号に対してスケジュールする場合があり得る。このとき、基地局は、上りリンクグラント又は下りリンクグラントに含まれるチャネルアクセスと関連したフィールドに関する情報を、RRCシグナリングによって端末に設定できる。端末は、チャネルアクセスと関連したフィールドに関する情報がRRCシグナリングによって設定された場合に、上りリンクグラント又は下りリンクグラントに含まれたチャネルアクセスと関連したフィールドで、基地局が開始して共有するチャネル占有時間によって送信を行うか、端末が開始したチャネル占有時間によって送信を行うかを決定するように指示できる。しかし、端末が基地局から上りリンクグラント又は下りリンクグラントに含まれるチャネルアクセスと関連したフィールドに関する情報をRRCシグナリングによって設定してもらえないか、RRCシグナリングによってチャネルアクセスと関連したフィールドに関する情報が0ビットに設定された場合、すなわち、チャネルアクセスと関連したフィールドに関する情報が0ビットである場合があり得る。すなわち、基地局は端末に、端末が開始したチャネル占有時間によって送信を行うか、基地局が開始して共有するチャネル占有時間によって送信を行うかを指示することができない。この場合、端末は、設定された上りリンクグラントによって上りリンク送信を行うのと同一に上りリンク送信を行うことができる。すなわち、端末は、下りリンク感知によって下りリンクをチャネルを受信して、基地局が開始して共有するチャネル占有時間及びFFP-gを認知し、端末は、FFP-gの区間において遊休区間以外の区間で上りリンク送信を行うことができる。しかし、端末が下りリンク感知によって下りリンクチャネルを受信できず、このため、基地局が開始して共有するチャネル占有時間及びFFP-gを端末が仮定できない場合に、端末は、FFP-u区間において端末が開始したチャネル占有時間を仮定し、端末に設定されたFFP-u区間において遊休区間以外の区間で上りリンク送信を行うことができる。
端末は、上りリンクチャネルの送信がスケジュールされ、端末の送信すべき上りリンクバーストが存在する場合に、端末が開始したチャネル占有時間で上りリンクバーストを送信することができる。また、端末が開始したチャネル占有時間内で端末は基地局とチャネル占有を共有でき、端末が開始して共有するチャネル占有内で端末の上りリンクバースト送信及び基地局の下りリンクバースト送信が行われてよい。このとき、端末が開始して共有するチャネル占有時間内で基地局と共有されるチャネル占有は、次の条件を満たさなければならない。
i)端末は、少なくともセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した直後に、チャネル占有時間が始まる位置で開始される上りリンク送信バーストを送信できる。チャネルが使用中として感知されると、端末は、現在チャネル占有時間でいかなる送信も行わなくてよい。ただし、基地局が開始したチャネル占有時間内で基地局が下りリンク送信を行い、端末がチャネル占有時間で下りリンク送信バーストを感知した後には、次のi-1、i-2方式によって端末はデータ送信を行うことができる。
i-1)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが最大で16usである場合に、端末は、チャネルを感知せず、チャネル占有時間内に下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信できる。
i-2)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが16usを超えると、端末は、送信直前に終了する25us間隔内で少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した後、チャネル占有時間内に下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信できる。
ii)上りリンク送信バーストと以前送信との間に16usを超えるギャップが存在する場合に、基地局は、少なくともT_slでチャネルが遊休状態であることを感知した直後に、チャネル占有時間内に上りリンク送信バーストを送信できる。
iii)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとの間隔が最大で16usである場合に、端末は、チャネルを感知せず、チャネル占有時間内に下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信できる。
iv)基地局は、iv-1、iv-2のように、チャネル占有時間内に上りリンク送信バーストを感知した後にDL送信バーストを送信できる。
iv-1)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが最大で16usである場合に、基地局は、チャネルを感知せず、チャネル占有時間内に上りリンク送信バースト後に下りリンク送信バーストを送信できる。
iv-2)上りリンク送信バーストと下りリンク送信バーストとのギャップが16usを超える場合に、基地局は、送信直前に終了する25us間隔内でチャネルが少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)で遊休状態であることを感知した後、チャネル占有時間内に上りリンク送信バースト後に下りリンク送信バーストを送信できる。
v)基地局と端末は、次のチャネル占有時間が始まる前に少なくともT_z区間間において連続したシンボルセットでいかなる送信も行うことができない。このとき、T_zは、max(0.05T_x,100us)である。
基地局がチャネル占有開始装置として動作する場合に、一つの基地局が個別の端末に対する上りリンク送信を管理しスケジュールできるので、一つのチャネル占有において異なる端末間のマルチプレクシングを柔軟に行うことができるという効果がある。しかし、端末がチャネル占有開始装置として動作する場合には、異なる時点又は異なる長さ(シンボル数)で開始される各チャネル占有時間によって端末間送信に対する衝突が発生することがある。具体的には、端末が開始したチャネル占有時間を基地局と共有し、基地局が下りリンク送信を行う場合に、複数の端末が互いに異なる時点又は異なる長さで開始したチャネル占有時間が存在し得る。この時、基地局は、異なる各端末が行う上りリンク送信を感知(detection)したか否かによって、基地局の下りリンク送信のためのチャネルアクセスに曖昧さが発生し得る。したがって、本明細書では、異なる端末が異なる時点又は異なる長さで開始するチャネル占有時間によって発生する衝突問題を解決するための方法を提案する。また、端末と基地局間にチャネル占有時間を共有して基地局が下りリンク送信を行う場合に、下りリンク送信を行うためのチャネルアクセスに対する曖昧さを解決するための方法を提案する。
チャネルアクセスモードが半静的ではなくLBEモードで動作する時に、既存の非免許帯域で端末が自律送信(autonomous transmission)又は設定されたグラント(configured grant)PUSCHを送信する場合があり得る。この時、端末が送信するPUSCHにはUCIが含まれてよい。UCIは、HARQ-ID、NDI(New Data indication)、RV、(CAPC)、チャネル占有時間共有(COT sharing)情報を含むことができる。基地局は、端末が送信するUCIに含まれたCAPCとチャネル占有時間共有情報に基づいて、端末が開始するチャネル占有時間内の基地局とのチャネル占有時間を確認することができる。そして、基地局は、端末が開始するチャネル占有時間内で下りリンク送信を行うことができる。
端末は、半静的チャネルアクセスモードで端末が開始したチャネル占有時間を基地局と共有し、設定されたグラントPUSCHを送信することができる。このとき、PUSCHに含まれるUCIはチャネル占有時間共有情報を含むことができる。基地局は、端末が送信するUCIに含まれたチャネル占有時間共有情報に基づいて、端末が開始するチャネル占有時間を確認することができる。そして、基地局は、端末が開始するチャネル占有時間内でチャネルアクセスを行って下りリンクバーストを送信できる。この時、チャネルアクセスはギャップ(gap)長によって行われてよい。例えば、
i)端末が開始するチャネル占有時間内で下りリンクバーストの送信が始まって終了しなければならない場合に、基地局は、それぞれのギャップ長によってチャネルアクセスを行い、下りリンクバーストを送信することができる。さらに他の例として、端末が開始するチャネル占有時間内で下りリンクバーストの送信が始まるが、下りリンクバーストの終了時点が、端末が開始するチャネル占有時間内に含まれない場合に、基地局は、スロット又はシンボル単位で、端末が開始するチャネル占有時間外の下りリンクバースト送信を中断できる。これは、端末が開始するチャネル占有時間内でのみ下りリンクバーストの送信がなされるようにするためである。
ii)端末が開始するチャネル占有時間内で下りリンクバーストの送信が始まるが、下りリンクバーストの終了時点が、端末が開始するチャネル占有時間内に含まれない場合に、端末が開始したチャネル占有時間内に含まれない下りリンクバーストの送信のために、基地局はチャネルセンシングを再び行うことができる。具体的には、端末が開始したチャネル占有時間内に含まれない下りリンクバーストの送信のために、基地局は、端末が開始したチャネル占有時間後にx*T_x区間の無線フレーム内でチャネルセンシングを行い、チャネル占有を設定して、下りリンクバーストを送信することができる。
iii)端末が開始するチャネル占有時間内で下りリンクバーストの送信が始まるが、下りリンクバーストの終了時点が、端末が開始するチャネル占有時間内に含まれない場合があり得る。このとき、端末が開始するチャネル占有時間内に含まれない下りリンクバーストの長さが、端末が開始したチャネル占有時間が存在するFBE動作のx*T_x区間内に含まれる場合に、基地局は、一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルをセンシングし、遊休状態であれば、下りリンクバーストを送信できる。
設定されたグラントPUSCHとは違い、基地局からスケジューリングによって設定されるチャネル及び信号とランダムアクセス手順に用いられるチャネルを送信する端末がチャネル占有開始装置になることがあり、このとき、端末が開始したチャネル占有時間は基地局と共有されてよい。スケジューリングによって設定されるチャネル及び信号とランダムアクセス手順に用いられるチャネルに対しては、端末がPUSCHを介してチャネル占有時間共有情報を基地局に提供するメカニズムがない。したがって、基地局は、端末がチャネル占有を開始する装置として開始して共有したチャネル占有に関連した情報が分からない。このとき、基地局にとって下りリンクバーストを送信するために行うチャネルアクセス方式に曖昧さが発生し得る。以下、チャネルアクセス方式に対する曖昧さを解決する方法について説明する。
基地局からスケジューリングによって設定されるチャネル及び信号とランダムアクセス手順に用いられるチャネルは、基地局が送信する時間及び周波数リソースに関するリソース割り当て情報に基づいてスケジュールされるリソース上で送信されてよい。具体的には、基地局がPDCCHを介して下りリンク制御情報を送信し、端末がPDCCHを成功的に受信した場合に、基地局は、リソース割り当て情報を端末に送信でき、端末は、リソース割り当て情報に基づいて上りリンク送信を行うことができる。このとき、ランダムアクセス手順に用いられるチャネルは、競合ベースランダムアクセス手順のPRACH以外の、非競合ベースランダムアクセスのためのPRACH、及び2-stepランダムアクセス手順のPRACHであってよい。したがって、端末は、基地局からスケジュールされるチャネル及び信号を基地局に送信でき、基地局が、端末から送信されるチャネル及び信号を感知できる。このとき、基地局は、端末に設定したリソース割り当て情報に基づいて、端末が開始して共有するチャネル占有時間の長さを判断できる。このとき、リソース割り当て情報は、時間領域リソース割り当て(Time domain resource allocation,TDRA)情報であってよい。
端末と基地局がFBEモードで同期化された場合に、基地局は、端末が開始して共有するチャネル占有時間の長さとT_x区間を考慮して、T_y区間内で下りリンクバーストを送信できる。T_yは、T_x区間内に基地局がチャネルセンシングを行う区間以外の区間であって、0.95*T_x[0ms]であってよい。このとき、16usを超えるギャップが存在する場合に、基地局は、一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルをセンシングし、チャネルが遊休状態であると、下りリンクバーストを送信できる。
LBEモードで動作時にLBTが行われるために、スケジューリングによるチャネル及び信号とランダムアクセス手順時に用いられるチャネルには、チャネルアクセス優先順位クラスが設定されていてよい。各チャネル及び信号が用いるチャネルアクセス優先順位クラスに対応する最大チャネル占有時間を基準に、端末が開始するチャネル占有時間の長さを基地局と端末が判断できる。スケジューリングによるチャネル及び信号とランダムアクセス手順時に用いられるチャネルに対して基地局と端末が仮定するチャネル占有時間の長さは次の通りである。
i)PUCCH又はUL-SCH無しでPUSCHのみが送信される場合に、LBT優先順位クラス又はチャネルアクセス優先順位は1であってよい。この時に利用可能なチャネル占有時間の長さは、表6に開示するように、MCOT値である2msに設定されてよい。
ii)PRACHとユーザープレーンデータ(user plane data)がないランダムアクセス手順と関連したPUSCHの優先順位クラス又はチャネルアクセス優先順位クラスは、1であってよい。このとき、端末が開始するチャネル占有時間の長さは、表6に開示するように、MCOT値である2msに設定されてよい。
iii)PUSCHを含まないSRSは、LBT優先順位クラス又はチャネルアクセス優先順位クラスが1であってよい。この時、端末が開始するチャネル占有時間の長さは、表6に開示するように、MCOT値である2msに設定されてよい。
iv)i)~iii)以外のPUSCHは、端末が送信するトラフィック(traffic)を基準に又は基地局が端末に指示するチャネルアクセス優先順位クラスを基準にチャネル占有時間の長さが設定されてよい。具体的には、表6に開示するMCOT値がチャネル占有時間の長さに設定されてよい。
v)様々なタイプ(type)の上りリンクチャネル及び信号がミックス(mix)されて一つの上りリンクバーストとして構成される場合に、チャネル占有時間の長さは、各チャネル及び信号に設定可能なMCOT長のうち最も長いMCOT長に設定されてよい。又は、チャネル占有時間の長さは、ミックスされた上りリンクバーストが送信されるように設定されたリソースを基準に時間上で最も長い長さがMCOTに設定されてよい。
表6には、LTE LAAシステムで用いられる上りリンク送信のためのチャネルアクセス優先順位クラス別チャネルアクセスに用いられるパラメータの値を示す。
表6を参照すると、MCOTの値6msは、送信に一つ以上のギャップ(gap)が含まれる場合に、8msに増加してよい。ギャップは、あるキャリアにおいて送信が中断されてから再開始するまでの時間を意味する。このとき、ギャップのデューレーション(duration)の最小値は100usであってよい。また、ギャップが含まれる前に行われた送信のデューレーションの最大値は、6msであってよい。ギャップのデューレーションはチャネル占有時間に含まれなくてよい。
チャネルアクセス優先順位クラスの値が3又は4であり、チャネルアクセスが行われるキャリアで他のいかなる無線接続技術も用いられないことが保障される場合に、MCOTの値は10msであってよい。このとき、他の無線接続技術は、Wi-Fiを含むことができる。その他の場合、MCOT値は、表6のNOTE 1のように決定されてよい。
MCOTは、開始ノードが非免許帯域においていずれか一キャリアのチャネルを連続して最大で占有できる時間を意味する。複数の送信間に、送信が行われない区間であるギャップが含まれてよく、ギャップが含まれる場合に、MCOTの値は、異なるように適用されてよい。
以下、本明細書では、基地局と端末がFBEで動作するとき、すなわち、チャネルアクセスモードが半静的であるとき、基地局と端末間に共有される基地局が開始するチャネル占有時間内で基地局と端末が送信を行う方法について説明する。
まず、端末がチャネル占有開始装置として動作するとき、FBE動作を行うためのシグナリング方法について説明する。基地局は端末に、SIB1又は専用RRC設定のような上位層シグナリングによって、端末がチャネル占有開始装置として動作可能であることを指示できる。また、基地局は、SIB1又は専用RRC設定のような上位層シグナリングによってFFPに関する情報を端末に提供し、これを受信した端末はFFPを設定することができる。
ただし、基地局が端末がRRC連結を行う前に受信できるSIB1によって半静的(semi-static)チャネルアクセスモードに関する情報又はFFPに関する情報を知らせるシグナリングの構成が設定されず、RRC連結後に端末が受信できる専用RRC設定情報によって半静的(semi-static)チャネルアクセスモードに関する情報又はFFPに関する情報を知らせるシグナリングの構成が設定されることがある。このとき、端末は、RRC連結前に端末が送信を行うべきランダムアクセス手順時に送信されるPRACHプリアンブルとMsg3の送信のための端末に設定されたFFPを仮定する必要がある。PRACHプリアンブルとMsg3は、RRC連結前に送信されなければならないためである。すなわち、FBEモードで動作時に、遊休区間内で送信は許容されず、FFP区間内の遊休区間以外の区間で送信が許容されるので、端末は、基地局からチャネルアクセスモードに関する情報又はFFPに関する情報を受信できなかった場合に、基地局に設定されるFFPを端末のFFPとして仮定して上りリンク送信を行ってよい。この時、基地局に設定されるFFP区間の遊休区間以外の区間で端末は上りリンク送信を行うことができる。基地局は、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間で下りリンク送信を行うことができる。端末が仮定するFFPが基地局に設定されたFFPと異なると、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間で下りリンク送信が行われなくてよいが、端末の仮定するFFPは基地局に設定されたFFPと同一なので、基地局は、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間で下りリンク送信を行うことができる。言い換えると、基地局と端末間にFFPが異なると、基地局が下りリンク送信を行う区間が、基地局に設定されるFFP内の遊休区間以外の区間であるが、端末に設定されたFFP内の遊休区間であり得る。
RRC連結以前であっても、端末はPRACHを送信できるPRACH機会(occasion)を基地局から受信することができる。基地局は、基地局に設定されるFFP内の遊休区間以外の区間内でPRACH機会(occasion)を端末に設定できる。端末は、基地局からチャネルアクセスモードに関する情報又はFFPに関する情報を受信できなかった場合に、端末は、基地局に設定されるFFPを端末のFFPと仮定して上りリンク送信を行うことができる。このとき、端末が上りリンク送信を行う際にチャネルセンシング無しで送信を行うか或いはチャネルセンシング後に送信を行うかが定義される必要がある。
基地局が、基地局に設定されたFFP内の遊休区間に関係なく端末にPRACH機会(occasion)を設定することができる。言い換えると、基地局に設定されたFFP内の遊休区間にPRACH機会(occasion)の一部/全部が含まれてよい。このとき、端末は、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間に設定されたPRACH機会(occasion)上でPRACHを送信できる。端末は、基地局から下りリンク送信を受信できず、FFP内の遊休区間以外の区間で上りリンク送信を行うことができる。端末が上りリンク送信を行う方法は次の通りである。本明細書において、上りリンク/下りリンクバーストは、上りリンク/下りリンクチャネル及び信号を含むことができる。
i)端末は、チャネルが少なくとも感知スロット区間(T_sl)で遊休状態であることを感知した直後に、チャネル占有時間の開始位置で始まるRRC連結前に上りリンクで送信するチャネル又は信号を含む上りリンクバーストを送信することができる。チャネルセンシングの結果、チャネルが使用中として感知されると、端末は、現在チャネル占有時間でいかなる送信も行わなくてよい。ただし、基地局が開始したチャネル占有内で送信される下りリンクバーストを端末が感知すると、基地局が開始したチャネル占有時間内で端末はi-1、i-2方法によって上りリンクバーストを送信することができる。
i-1)RRC連結前に上りリンクバーストと下りリンクバーストとのギャップが最大で16usである場合に、端末は、チャネルをセンシングせず、下りリンクバースト後に上りリンクバーストを送信することができる。
i-2)RRC連結前に上りリンクバーストと下りリンクバーストとのギャップが16usを超えると、端末は、上りリンクバースト送信直前に終了する25us間隔内で少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した後、チャネル占有時間内に下りリンクバースト後に上りリンクバーストを送信することができる。
ii)RRC連結前に上りリンクバーストと以前送信との間に16usを超えるギャップが存在すると、端末は、少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知した直後に、チャネル占有時間内に上りリンクバーストを送信することができる。
iii)上りリンクバーストと下りリンクバーストとのギャップが最大で16usであると、端末は、チャネルをセンシングせず、チャネル占有時間内に下りリンク送信バースト後に上りリンク送信バーストを送信することができる。
iv)基地局は、RRC連結前にチャネル占有時間内で送信される上りリンクバーストを感知した後、下りリンクバーストを送信することができる。
iv-1)上りリンクバーストと下りリンクバーストとのギャップが最大で16usであると、基地局は、チャネルをセンシングせず、RRC連結前にチャネル占有時間内で送信される上りリンクバースト後、下りリンクバーストを送信することができる。
iv-2)上りリンクバーストと下りリンクバーストとのギャップが16usを超えると、基地局は、下りリンクバースト送信直前に終了する25us間隔内で少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルが遊休状態であることを感知できる。その後、基地局は、RRC連結前にチャネル占有時間内で送信される上りリンクバースト後に下りリンクバーストを送信することができる。
v)基地局と端末は、次のチャネル占有時間が始まる前の少なくともT_z区間間において連続したシンボルセット上でいかなる送信も行うことができない。T_zは、max(0.05T_x,100us)であってよい。
端末と基地局間に異なるFFPが設定されて上りリンク送信及び下りリンク送信が行われる場合があり得る。以下では、端末が上りリンク送信を行う方法及び基地局が下りリンクを送信する方法について説明する。
図20~図23は、本発明の一実施例に係る基地局と端末に異なるFFPが設定された場合に、上りリンク送信及び下りリンク送信が行われるための方法を示す。図20~図23のFFP-uは、端末のために設定されるFFPであり、FFP-g、は基地局のために設定されるFFPである。idle-uは、端末のために設定された遊休区間であり、idle-gは、基地局のために設定された遊休区間である。
図20を参照すると、基地局と端末に異なるFFPが設定されてよい。このとき、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行わず、端末に設定されたFFPの遊休区間で下りリンク送信を行うことができる。言い換えると、端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間で、基地局が行う下りリンク送信を受信することができる。同様に、端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間では上りリンク送信を行わず、基地局に設定されたFFPの遊休区間で上りリンク送信を行うことができる。言い換えると、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間で、端末が行う上りリンク送信を受信することができる。
図21を参照すると、基地局と端末に異なるFFPが設定されてよい。このとき、基地局と端末は、全ての遊休区間内で上りリンク送信及び下りリンク送信が行われないと仮定することができる。言い換えると、基地局及び端末は、基地局に設定されたFFPの遊休区間及び端末に設定されたFFPの遊休区間では上りリンク送信及び下りリンク送信が行われないと仮定することができる。すなわち、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行うことができず、端末が送信する上りリンク送信もないと仮定することができる。同様に、端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行うことができず、基地局が送信する上りリンク送信もないと仮定することができる。
図22を参照すると、基地局と端末に異なるFFPが設定されてよい。このとき、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間でだけ下りリンク送信を行わず、端末に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行うことができる。言い換えると、端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間で、基地局が行う下りリンク送信を受信することができる。端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間では上りリンク送信を行わず、基地局に設定されたFFPの遊休区間で上りリンク送信を行うことができる。言い換えると、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間で、端末が行う上りリンク送信を受信することができる。
図23を参照すると、基地局と端末に異なるFFPが設定されてよい。このとき、基地局及び端末は、全ての遊休区間内で上りリンク送信及び下りリンク送信が行われないと仮定することができる。言い換えると、基地局及び端末は、基地局に設定されたFFPの遊休区間及び端末に設定されたFFPの遊休区間では上りリンク送信及び下りリンク送信が行われないと仮定することができる。すなわち、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行うことができず、端末が送信する上りリンク送信もないと仮定することができる。同様に、端末は、端末に設定されたFFPの遊休区間では下りリンク送信を行うことができず、基地局が送信する上りリンク送信もないと仮定することができる。端末が基地局に行う上りリンク送信は、基地局からスケジュールされてよい。これに加え、基地局に設定されたFFPと端末に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間には、下りリンク送信又は上りリンク送信を行うための区間が設定されてよい。したがって、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間では下りリンクを送信するための区間と上りリンクを受信するための区間が設定されてよい。基地局は、基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間において下りリンク送信が設定された区間では下りリンク送信を行うことができ、上りリンク送信が設定された区間では端末が行った上りリンク送信を受信することができる。同様に、端末は、端末に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間で、上りリンク送信が設定された場合に上りリンク送信を行うことができ、下りリンク送信が設定された場合に、基地局が送信する下りリンク送信を受信することができる。
図20~図23で説明した方法は、基地局及び端末がそれぞれに設定されたFFPを認知している場合に適用されてよい。ただし、基地局に設定されたFFPは、基地局が端末にSIB1又は専用シグナリングで知らせることができる。したがって、基地局及び端末間には、基地局に設定されたFFPに対する曖昧さが発生しない。しかし、端末に設定されたFFPで端末が開始したチャネル占有時間が基地局と共有される場合に、基地局にとって、端末が開始したチャネル占有時間が把握できないことがある。端末に設定されたFFP内で端末が行う上りリンク送信を基地局が感知すると、基地局は、端末に設定されたFFP内でチャネル占有時間を決定することができる。そして、基地局は、決定されたチャネル占有時間内で遊休区間前に下りリンク送信を行うことができる。このとき、基地局が下りリンク送信を行うための条件及びチャネルセンシング方法について説明する。
下りリンク送信バーストと以前送信との間に16usを超えるギャップが存在する場合に、基地局は、一つのセンシングスロット区間(T_sl)で遊休状態であるチャネルを感知し、感知した直後に、チャネル占有時間内に下りリンクバーストを送信することができる。下りリンクバーストと上りリンクバーストとのギャップが最大で16usである場合に、基地局は、チャネルをセンシングせず、チャネル占有時間内で上りリンク送信バースト後に下りリンク送信バーストを送信することができる。
しかし、端末に設定されたFFP内の上りリンク送信を基地局が感知できないと、基地局は、端末が開始したチャネル占有時間を認知することができない。したがって、基地局は、基地局に設定されたFFPの遊休区間以外の区間でのみ下りリンク送信を行うことができる。基地局は、少なくとも一つのセンシングスロット区間(T_sl)でチャネルセンシングを行ってチャネルが遊休状態であることを感知し、感知した直後にチャネル占有時間の開始位置から始まる下りリンクバーストを送信することができる。チャネルセンシングの結果、チャネルが使用中として感知されると、基地局は、基地局に設定されたFFP区間でいかなる送信も行わなくてよい。下りリンクバーストと以前送信との間に16usを超えるギャップが存在する場合に、基地局は、少なくとも一つのセンシングスロット区間でチャネルセンシングを行って遊休状態のチャネルを感知し、感知した直後に、基地局に設定されたFFP内で下りリンクバーストを送信することができる。
複数の端末に異なるFFPが設定され、端末が上りリンク送信を行う方法について説明する。
基地局が異なるFFPを異なる複数の端末にUE特定専用シグナリング(UE-specific dedicated signaling)によって設定する場合に、いずれか一つの端末は、他の端末に同一のFFPが設定されたか或いは異なるFFPが設定されたかが確認できない。このとき、いずれか一つの端末は、設定されたFFPの遊休区間内で上りリンク送信を行わず、遊休区間以外の区間で上りリンク送信を行うことができる。また、端末が基地局に設定されたFFP内の基地局が開始したチャネル占有時間を共有する場合に、端末は、共有されるチャネル占有時間内の遊休区間で上りリンク送信を行わなくてよい。
図24に、本発明の一実施例に係る端末が上りリンクチャネルを送信する方法を示す。
図24を参照して、図1~図23で前述した上りリンクチャネル(信号)を送信する方法について説明する。
端末は、基地局から、上りリンクチャネルの送信に関連したリソース情報を受信することができる(S2410)。
端末は、前記基地局から送信される下りリンクチャネルを感知(detect)することができる(S2420)。
前記基地局に、前記下りリンクチャネル感知結果によって、前記リソース情報に基づいて上りリンクチャネルを送信することができる(S2430)。
このとき、前記上りリンクチャネルは、前記基地局が開始して共有されるCOTに基づいて送信されるか、或いは端末が開始したCOTに基づいて送信されてよい。
端末が送信する上りリンクチャネルは、設定されたグラント(configured grant)に基づいて送信されてよい。端末がS2420段階で行う下りリンクチャネル感知の結果、前記端末が前記下りリンクチャネルを感知した場合に、前記上りリンクチャネルは、前記基地局が開始して共有されるCOTに基づいて送信されてよい。一方、前記端末が前記下りリンクチャネルを感知していない場合に、前記上りリンクチャネルは、前記端末が開始したCOTに基づいて送信されてよい。この時、前記基地局が開始して共有されるCOTは、前記基地局に設定されるFFP(Fixed Frame Period)内の区間であり、前記端末が開始したCOTは、前記端末に設定されるFFP内の区間であってよい。前記基地局に設定されるFFPと前記端末に設定されるFFPは互いに異なってよい。前記上りリンクチャネルが、前記基地局が開始して共有されるCOTに基づいて送信される場合に、前記上りリンクチャネルは、前記基地局に設定されるFFP内の遊休(idle)区間以外の区間で送信されてよい。一方、前記上りリンクチャネルが、前記端末が開始したCOTに基づいて送信される場合に、前記上りリンクチャネルは、前記端末に設定されるFFP内の遊休(idle)区間以外の区間で送信されてよい。前記上りリンクチャネルが、前記端末が開始したCOTに基づいて送信される場合に、前記上りリンクチャネルは、前記上りリンクチャネルの送信される区間が前記基地局に設定されたFFP内の遊休区間に含まれるか否かに関係なく送信されてよい。一方、前記上りリンクチャネルが前記基地局が開始して共有されたCOTに基づいて送信される場合に、前記上りリンクチャネルは、前記上りリンクチャネルの送信される区間が、前記基地局に設定されたFFP内の遊休区間以外の区間で送信されてよい。この時、前記端末に設定されるFFPは、専用(dedicated)RRCシグナリング情報によって前記端末に設定されてよい。
一方、前記上りリンクチャネルは、基地局から動的シグナリングによってスケジュールされてよい。この時、端末は、前記基地局から前記上りリンクチャネル送信のためのスケジューリング情報を含む動的シグナリングを受信することができる。前記リソース情報は前記スケジューリング情報に含まれてよい。前記スケジューリング情報に、前記上りリンクチャネルが送信されるCOTに関する情報が含まれる場合に、前記下りリンクチャネルを感知する段階は行われず、前記上りリンクチャネルは前記COTに関する情報に基づいて送信されてよい。しかし、前記スケジューリング情報に、前記上りリンクチャネルが送信されるCOTに関する情報が含まれない場合に、前記上りリンクチャネルは、前記下りリンクチャネル感知結果によって前記スケジューリング情報に基づいて送信されてよい。前記COTに関する情報は、前記上りリンクチャネルが、前記基地局が開始して共有されるCOTに基づいて送信されるか或いは前記端末が開始したCOTに基づいて送信されるかを指示する情報であってよい。前記COTに関する情報は、前記動的シグナリングを構成するチャネルアクセスに対するフィールドに含まれてよい。
図24で説明した上りリンクチャネルを送信する方法を行う端末は、図14で説明した端末であってよい。具体的には、端末は、無線信号を送受信するための通信モジュール、前記通信モジュールを制御するプロセッサを含んで構成されてよい。このとき、前記プロセッサによって、図24で説明した上りリンクチャネル(信号)を送信する方法が行われてよい。同様に、このとき、基地局は、図14で説明した基地局であってよい。基地局も、無線信号を送受信するための通信モジュール、前記通信モジュールを制御するプロセッサを含んで構成されてよい。すなわち、基地局は、図24で説明した上りリンクチャネル(信号)を端末から受信することができる。この時、基地局のプロセッサによって上りリンクチャネル(信号)を受信する方法が行われてよい。
本発明の方法及びシステムが特定実施例と関連して説明されてきたが、それらの構成要素又は動作の一部又は全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを用いて具現されてよい。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に記述した実施例はいずれの面においても例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も結合した形態に実施されてよい。
本発明の範囲は、以上の詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲並びにその均等概念から導出されるあらゆる変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。