JP2023531459A - 第1及び第2剥離ライナを含む被覆材 - Google Patents

第1及び第2剥離ライナを含む被覆材 Download PDF

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Abstract

本開示は、裏打ち層(101)と、接着性皮膚接触層(102)と、第1剥離ライナ(103)とを含む被覆材(100)であって、接着性皮膚接触層(102)が中心部分(102a)と、中心部分(102a)を取り囲む縁部分(102b)とを含む形式のものに関する。第1剥離ライナ(103)は、接着性皮膚接触層(102)の少なくとも中心部分(102a)に剥離可能に取り付けられるように形成されている。被覆材(100)は、第1剥離ライナ(103)と、接着性皮膚接触層(102)の縁部分(102b)の少なくとも一部との間に配置された第2剥離ライナ(104)を含む。

Description

本開示は、概して、第1剥離ライナと第2剥離ライナとを含む被覆材(dressing)、及びこのような被覆材を製造する方法に関する。
創傷及び傷跡を治療する目的、及び創傷がそもそも発生するのを防止する目的の両方のために、創傷のケアには接着性の被覆材がしばしば使用される。
種々のタイプの被覆材が市場に存在している。「フィルム型被覆材(film dressings)」と一般に呼ばれるいくつかの被覆材は、裏打ち層と接着性皮膚接触層とを含む。いわゆる「縁取り型被覆材(bordered dressings)」もしばしば使用され、そしてこれらの被覆材は裏打ち層と接着性皮膚接触層との間に配置された吸収性パッドを含む。縁取り型被覆材の場合、裏打ち層と接着性皮膚接触層は、吸収性パッドの周辺部を超えて延びるように形成されている。
接着性皮膚接触層の目的は着用者の皮膚又は創傷に付着し、被覆材を望ましい位置に固定することである。被覆材内に使用するときの接着性皮膚接触層の所望の特性は被覆材がフィルム型であるか縁取り型であるかとは無関係に、皮膚の輪郭に一致するように薄く柔軟であるべきことである。
フィルム型被覆材及び縁取り型被覆材の(少なくとも)境界部分の薄さ及び接着性が望ましい一方で、これらの属性は典型的には被覆材の取扱い及び患者への被着を難しいものにする。被覆材は自己支持型ではなく、被着中に皺ができ又は被覆材自体にくっつくおそれがある。形成された皺は、細いチャネルを生成し、これらのチャネルを通って、液体は漏れる可能性がある。したがって、被覆材は役に立たなくなり、最終的には廃棄しなければならない。
薄型接着性の被覆材の取扱いを容易にするために、接着性皮膚接触層に剥離ライナを取り付けることができる。しかしながら、ひとたび剥離ライナを取り外すと、接着層はなおも皺ができ、接着層自体に付着するおそれがある。さらに、剥離ライナを取り外すと、接着性皮膚接触層(及び被覆材)の縁部は、カールする傾向がある。
薄型接着性の被覆材は、手術の後にしばしば被着され、医療用途では当初は滅菌状態であるべきである。被覆材の滅菌被着は創傷感染のリスクを回避するために極めて重要である。使用者、例えば臨床医は、特に被覆材が手術環境において使用される場合には、厳しい無菌状態下で被覆材をしばしば被着しなければならない。細菌汚染を回避するために、被覆材の表面に触れないことが重要である。
薄型接着性の被覆材の取扱い及び被着を容易にしようと種々の試みが為されている。例えば、特許文献1に開示された複合構造はカバーと、補剛材と、剥離可能なライナとを含む。補剛材と、横方向に配置された3つの区分を含む剥離可能なライナは、複合構造に剛性をもたらし、被着時に被覆材がそれ自体にくっつき、皺を形成するのを防止する。補剛材はカバーの上面に剥離可能に固定され、そして補剛材の主要部分よりも高い剛性の取っ手を含む。
特許文献2に開示されたポリマーフィルム型被覆材の接着面は、横方向に配置された3つの区分を成して形成された剥離紙ライナによって覆われている。中央区分は最初に取り外されるように配置されており、そして被覆材は、2つの側方区分によって掴まれ、所期位置に配置される。最後に、側方区分を取り外すことによって、被覆材の創傷への固定が完了する。
特許文献3に開示された縁取り型被覆材は、接着性皮膚接触層に剥離可能に取り付けられた剥離ライナを含む。剥離ライナは、創傷パッド縁部から15mm未満の距離のところに設けられた分割線によって分離された少なくとも2つの取り外し可能部分を含む。被覆材はこうして切り傷の端部に正確に配置することができる。
上記文献は薄型フィルム型被覆材、又は薄い境界部分を備えた縁取り型被覆材を取り扱うことの問題点に対する解決手段を提供してはいるものの、この分野においてなおも改善が加えられるべきである。
具体的には、皺の形成を回避、又は少なくとも著しく低減する一方、被着中の細菌汚染をも防止するために、薄型接着性被覆材を被着するための手順を改善して単純化する必要がある。
米国特許出願公開第2009/0105670号明細書 米国特許第4614183号明細書 欧州特許第3373874号明細書 欧州特許出願公開第3023083号明細書
上述の問題に照らして、本開示の目的は、薄型接着性被覆材の分野において改善を提供すること、そしてこのような被覆材の皺のない滅菌状態での被着を可能にすることである。
本開示の第1態様によれば、裏打ち層と、接着性皮膚接触層と、第1剥離ライナとを含む被覆材であって、接着性皮膚接触層が中心部分と、中心部分を取り囲む縁部分とを含み、第1剥離ライナが、接着性皮膚接触層の少なくとも中心部分に剥離可能に取り付けられるように形成されており、被覆材が、第1剥離ライナと、接着性皮膚接触層の縁部分の少なくとも一部との間に配置された第2剥離ライナを含む、被覆材が提供される。
本開示は、2つの取り外し可能な剥離ライナを設けることにより、スムーズに皺なしで被覆材を被着することが可能になるという認識に基づいている。剥離ライナは段階式に取り外され、この場合、薄い接着性皮膚接触層が着用者の皮膚へ少なくとも2つのステップで被着される。第1ステップでは、第1剥離ライナが取り外され、そして接着性皮膚接触層の中心部分が患者の皮膚、創傷、又は切り傷上へ被着される。中心部分は優しく正確に皮膚上へ定着させられる。被覆材が吸収性パッドを含む場合、パッド縁部を取り囲む領域は滑らかにされてよい。それというのもこの領域は特に皺が形成されやすいからである。
次のステップでは、接着性皮膚接触層が皮膚にすでに部分的に取り付けられている場合、第2剥離ライナが接着性皮膚接触層の縁部分から取り外される。被覆材の周縁部がこれにより皮膚に取り付けられる。
被着者、例えば介護者は、接着性皮膚接触層(及び被覆材)の中心部分を固定する前に第1剥離ライナを完全に取り外すか、又は第1剥離ライナを徐々に取り除きながら、同時にカバーを取り外された接着性皮膚接触層を皮膚に対して位置決めし、接着性皮膚接触層の中心部分を皮膚に対して滑らかにするかを選択することができる。
第2剥離ライナは、接着性皮膚接触層の縁部分の少なくとも一部に剥離可能に取り付けられるように形成されている。
第1剥離ライナは、接着性皮膚接触層及び第2剥離ライナを覆うように形成されている。こうして、望ましくない汚染物質が、被覆材の被着前に被覆材に侵入するのが防止される。第2剥離ライナは、縁部分だけ、すなわち接着性皮膚接触層(及び被覆材)の周縁部だけを覆うように形成されている。第2剥離ライナの目的は、被覆材の縁部における皺の形成を防止することである。縁部は皺の形成を避けるために平ら且つ均一に取り付けられることが重要である。それというのも、このような皺は細いチャネルを形成し、これらのチャネルを通って液体が漏れるおそれがあるからである。被覆材の着用時間はこれにより、第1及び第2剥離ライナの形態によって改善することができる。第2剥離ライナはまた、縁部分が、第1剥離ライナが取り除かれたときに「カール(curling)する」のを防止する。さらに、第2剥離ライナは、被覆材が被着前にそれ自体にくっつくようになるのを防止する。
本開示の被覆材は、すべてのタイプの創傷、切り傷上に、そして無傷の皮膚上にさえも(被覆材の目的が、創傷がそもそも発生するのを防止することである場合)使用することができる。被覆材はより大きな創傷又は傷跡上に有利に使用され、比較的大きなサイズを有することがある。より大きいサイズの被覆材の被着は、より厄介になることが典型的である。それというのもより大きいサイズの被覆材はそれ自体にくっつく傾向が高まり、特に被覆材の縁部分に皺が容易に形成されるからである。本開示の被覆材は、広く「薄っぺら(flimsy)」な境界部分を含む被覆材に使用されると有利である。しかしながら注目すべきなのは、本開示がより小さなサイズの被覆材に関してもいくつかの利点を有することである。例えば、より小さなサイズの縁取り型被覆材は、第1剥離ライナが取り外されたときに「カールする」という同じ問題を被ることがある。
実施態様において、第2剥離ライナが、接着性皮膚接触層の前記縁部分の少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%の輪郭に追従するように配置されている。
好ましくは、第2剥離ライナは、接着性皮膚接触層の縁部分全体の輪郭に追従するように配置されている。
第2剥離ライナはこのように、「枠」又は少なくとも部分枠として、接着性皮膚接触層の周縁部の周りに配置されている。
典型的には、前記縁部分が、接着性皮膚接触層の表面積の0.3~30%、好ましくは0.4~15%を構成する。
縁部分の表面積は、被覆材のサイズ及び形状に応じて変化してよい。被覆材が、境界部分によって輪郭付けられた吸収性パッドを含む場合、縁部分の表面積は、境界部分のサイズに応じて変化してよい。例えば、より大きい境界部分は、第2剥離ライナによって覆われるより大きい縁部分を必要とし、そしてその逆のことも言える。
実施態様において、前記第2剥離ライナが第1タブを含み、第1タブが、接着性皮膚接触層の周辺部を超えて延びるように形成されており、そして接着性皮膚接触層の縁部分の第1縁部上に配置されている。
第2剥離ライナの第1タブは、皮膚上に被覆材の位置決めを助けるために使用することができる。第1剥離ライナを徐々に取り外すのに際して、被着者(例えば介護者)は、一方の手で第1タブを保持する一方で、他方の手を用いて第1剥離ライナを取り外し、同時に接着性皮膚接触層の中心部分を皮膚上、例えば皮膚の傷跡上へ定着させることができる。第1タブが接着性皮膚接触層の周辺部を超えて延びるということは、被着者(例えば介護者)が、接着性皮膚接触層の外部領域で被覆材を保持するのを可能にし、これにより、着用者の皮膚に接触することになるこの層の望まれない妨害を回避する。
続いて、第1タブを利用して第2剥離ライナを取り外すことにより、接着性皮膚接触層の縁部を皮膚上へ実質的に皺のない状態で固定することができる。
好ましくは、第2剥離ライナが第2タブを含み、第2タブが、接着性皮膚接触層の周辺部を超えて延びるように形成されており、そして接着性皮膚接触層の縁部分の、第1縁部とは反対側の第2縁部上に配置されている。
このことは、初期被着段階の被覆材が真直ぐに延伸状態で保持され、これにより、接着性皮膚接触層が被着中にそれ自体に付着するのを回避することを可能にする。このことはまた、被着者が、第2剥離ライナの取り外しを開始するために第1又は第2タブのうちの一方を選ぶことを可能にする。さらに、被覆材は、被覆材の表面の外部の領域、すなわち接着性皮膚接触層の外部の領域で保持することができ、これにより、患者の皮膚又は創傷上へ被着されるべき被覆材の部分の望まれない妨害を防止する。細菌汚染、及び創傷又は皮膚部位の望まれない介入のリスクはこれにより大幅に低減される。
実施態様において、第1剥離ライナが少なくとも1つの把持用タブを含み、把持用タブが、接着性皮膚接触層の周辺部を超えて延びるように、そして第1及び/又は第2タブに重なり合うように形成されている。
第1剥離ライナの把持用タブは、第1剥離ライナの取り外しを容易にするのに役立つ。把持用タブは「取っ手」として作用する。取っ手を被着者が掴むことにより、第1剥離ライナの取り外しを開始することができる。
実施態様において、把持用タブと、第1又は前記第2タブとが、異なる表面構造を有している
このことは、把持用タブが、第2剥離ライナの第1及び/又は第2タブに重なり合うように形成されているので有益である。把持用タブが第1及び/又は第2タブと同一の広がりを有するならば、把持用タブを掴み、これを第1又は第2タブから分離することは難しいことがある。重なり合うタブ間の表面構造の違いは、この問題を回避し、第1剥離ライナの取り外しを容易にする。
実施態様において、把持用タブはエンボス加工されている。
エンボス加工された把持用タブは、把持用タブと第1又は第2タブとの間をわずかに分離させ、異なる表面構造をもたらすシンプルな手段である。
別の実施態様では、把持用タブの下側に位置する第2剥離ライナのタブがエンボス加工されている。
実施態様において、前記第2剥離ライナが少なくとも第1及び第2取り外し可能部分を含む。
第2剥離ライナはこのように2ステップで取り外すことができる。このことは均一に且つより高度に制御された状態で、そして皺なしに接着性皮膚接触層の縁部分を皮膚上へ被着することを保証する。したがって、被覆材は着用者の皮膚へ3ステップで定着させられることになる。
実施態様において、前記第2剥離ライナの前記少なくとも第1及び第2取り外し可能部分が、前記第2剥離ライナの前記第1及び前記第2タブの間に延びるように形成されている。
典型的には、第2剥離ライナの第1及び第2タブは、取り外し可能部分と一体的である。タブは第1及び第2取り外し可能部分の遠位端をそれぞれ構成することができる。したがって、第2剥離ライナは接着性皮膚接触層の外部領域で被覆材から最終的に取り外される。このことは、被覆材が皮膚上へ滅菌状態で被着されるので有利である。
実施態様において、第1及び前記第2タブのそれぞれが、2つのタブ片に分割されており、そして各タブ片が、第2剥離ライナの前記第1及び第2取り外し可能部分の遠位端部分を形成している。
したがって、第2剥離ライナは2つの位置、すなわちそれぞれのタブで分割されており、使用者は掴むために第1又は第2タブのうちの一方、及びタブ片のうちの一方を選択することにより、第2剥離ライナの取り外しを開始する。各取り外し可能部分が接着性皮膚接触層の外部領域内で取り外され、これにより、着用者の皮膚又は創傷と接触することになる表面の汚染を防止する。
別の実施態様では、第1及び第2タブのうちの一方だけが2つのタブ片に分割されており、そして第2剥離ライナは接着性皮膚接触層の縁部から1ステップで徐々に取り外される。実施態様において、前記第1及び前記第2タブが、分割線によって2つのタブ片に分割されており、前記分割線が切断線又は切れ目線である。
したがって、第1及び第2タブのタブ片は完全に分離されるか又は部分的に分離される。
切断線を設けることにより、第2剥離ライナの取り外し可能部分の取り外しを容易にすることができる。
切れ目線を設けることは、製造の観点から有益であり得る。さらに、切れ目線は被着者が、第1取り外し可能部分の取り外しを開始した後で、両方の取り外し可能な剥離ライナ部分の取り外しを1ステップで続けるかどうか、あるいは第1取り外し可能部分を先ず取り外し、続いて第2取り外し可能部分を取り外すかどうかを選ぶのを可能にする。
実施態様において、分割線は、第1タブ及び/又は第2タブのそれぞれのタブ片のサイズ、すなわち横方向延びが異なるように、オフセット状態で配置されている。
したがって、実施態様において、被覆材が横方向(x)延びと長手方向(y)延びとを有しており、そして接着性皮膚接触層が、横方向縁部の対と長手方向縁部の対とによって輪郭付けられており、第1及び前記第2タブが、接着性皮膚接触層の横方向及び前記長手方向縁部の周辺部を超えて延びるように形成されており、そして分割線が、第1及び第2タブをそれぞれの第1タブ片及び第2タブ片に分割するように形成されており、第1タブの第1タブ片の横方向延びが、第1タブの第2タブ片の横方向延びよりも大きく、そして第2タブの第1タブ片の横方向延びが、第2タブの第2タブ片の横方向延びよりも小さい。
このような実施態様では、介護者は典型的にはより小さなタブ片、すなわち、接着性皮膚接触層の角隅のより近くに配置されたタブ片を掴むことにより、それぞれの取り外し可能部分の取り外しを開始する。このことは、取り外し可能部分の取り外しを容易にし、そして接着性皮膚接触層の縁部分を皮膚に付着させるときの皺の形成を回避するために有益であり得る。第2剥離ライナの取り外しを開始するために必要な力が低減される。
実施態様において、前記第2剥離ライナが、前記第2剥離ライナを通って延びる複数のスリットを含む。
スリットは、接着性皮膚接触層の縁部分からの第2剥離ライナの取り外しを容易にするために設けられる。スリットは第2剥離ライナをより可撓性且つ柔軟にする。
実施態様において、スリットの少なくとも80%が、接着性皮膚接触層の縁部分、すなわち周辺部の延びと同じ方向に延びるように形成されている。
スリットはしたがって、第2剥離ライナが取り除かれるべき方向に配置される。こうして、第2剥離ライナはより柔軟になり、接着性皮膚接触層の縁部分からの取り外しを容易にする。
実施態様において、被覆材が、裏打ち層と接着性皮膚接触層との間に配置された吸収性パッドをさらに含み、裏打ち層及び接着性皮膚接触層が、吸収性パッドの輪郭に沿って境界部分を画定するために、吸収性パッドの周辺部を超えて延びるように形成されている。
したがって、被覆材は、縁取り型ドレッシング被覆材であり、好ましくは滲出液が出ている創傷及び/又は傷跡とともに使用される。
実施態様において、接着性皮膚接触層の縁部分が、境界部分の表面積の10~60%、例えば30~50%を構成する。
換言すれば、吸収性パッドは、第2剥離ライナによって覆われない接着性皮膚接触層部分によって取り囲まれている。こうして、第1剥離ライナを取り外す際に、そして被覆材を皮膚へ被着している間に、吸収性パッドを取り囲む接着領域を、制御された状態で皮膚に優しく取り付けることができる。吸収性パッドを取り囲む領域、すなわち吸収性パッドの縁部の近くの領域は皺形成を特に被りやすい。したがって、皮膚上への被覆材の第1被着ステップでは、パッド縁部を迂回する領域が滑らかにされ、そして第2被着ステップでは、接着性皮膚接触層の縁部分が皮膚に固定される。
別の態様によれば、第1及び第2剥離ライナを含む被覆材を製造する方法であって、方法が、
- 裏打ち層と、接着性皮膚接触層と、任意選択的に裏打ち層と接着性皮膚接触層との間に配置された吸収性パッドとを含む被覆材であって、接着性皮膚接触層が、中心部分と、中心部分を取り囲む縁部分とを含む、被覆材を用意することと、
- 接着性皮膚接触層の縁部分の少なくとも一部に、第2剥離ライナを被着することと、
- 接着性皮膚接触層の前記中心部分に第1剥離ライナを被着することを含む方法であって、第2剥離ライナが、接着性皮膚接触層の縁部分と第1剥離ライナとの間に配置される、被覆材を製造する方法
が提供される。
前記方法が、
- 第2剥離ライナに複数のスリットを設け、スリットの少なくとも80%が、接着性皮膚接触層の縁部分の延びと同じ方向に延びるように形成される
ことをさらに含んでよい。
添付の特許請求の範囲、及び下記説明を研究すれば、本開示のさらなる特徴、及び利点が明らかになる。本開示の範囲から逸脱することなしに、本開示の種々異なる特徴を組み合わせて、下記のもの以外の実施態様を作り出し得ることは当業者には明らかである。
具体的な特徴及び利点を含む本開示の種々の態様は、下記詳細な説明及び添付の図面から容易に理解される。
図1aは、本開示の典型的な実施形態に基づく被覆材を示す分解図である。 図1bは、本開示の典型的な実施形態に基づく被覆材を、下から見た状態で示す図であり、第1剥離ライナは透明である。 図1cは、本開示の典型的な実施形態に基づく第2剥離ライナを示す上面図であり、第1及び第2タブのタブ片がオフセット状態で配置されている。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図2a~2jは、患者の脚に被覆材を被着する介護者、及び第1剥離ライナ及び第2剥離ライナがそれぞれ取り外されるステップを示す図である。 図3は、本開示の典型的な実施形態に基づく被覆材を製造する方法を示す概略図である。
添付の図面を参照しながら本開示を以下により十分に説明する。図面には本開示の現在好ましい実施態様が示されている。しかしながら、本開示は数多くの種々異なる形態で具体化されてよく、本明細書中に示された実施態様に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施態様は完璧さ及び完全性のために提供され、本開示の範囲を当業者に十分に伝える。同様の符号は一貫して同様のエレメントを示す。
図1aは、裏打ち層101と、接着性皮膚接触層102と、第1剥離ライナ103とを含む被覆材100を示す。接着性皮膚接触層102は、中心部分102aと、前記中心部分102aを取り囲む縁部分102bとを含み、第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層102の少なくとも中心部分102aに剥離可能に取り付けられるように形成されており、被覆材100は、第1剥離ライナ103と、接着性皮膚接触層102の前記縁部分102bの少なくとも一部との間に配置された第2剥離ライナ104を含む。
第2剥離ライナ104は、接着性皮膚接触層102の縁部分120bの少なくとも一部に剥離可能に取り付けられるように形成されている。
本明細書中に使用される「被覆材」という用語は、既存の創傷、切り傷、又は傷跡上に被着するための創傷用被覆材を意味する。「被覆材」という用語は、創傷、例えば褥瘡がそもそも発生するのを防止することを目的とした被覆材をも含む。本開示の被覆材はこのように、創傷又は傷跡又は無傷の皮膚に被着されてよい。
本明細書中に使用される「接着性皮膚接触層」とは、着用者の皮膚又は創傷に取り付けられるように形成された被覆材層を意味する。接着性皮膚接触層は、被覆材を皮膚表面に取り外し可能に付着させるように配置されている。この層は、「創傷接触層」と呼ばれることもある。
本明細書中に使用される「縁部分」という用語は、接着性皮膚接触層の周縁部を意味する。縁部分は、接着性皮膚接触層の中心部分を取り囲むように形成されている。接着性皮膚接触層の縁部分は、第2剥離ライナが被着される部分である。縁部分の、周縁部から測定したときの
被覆材内へ延びる幅w1は、0.5~2.5cm、例えば0.8~1.5cmであってよい。
縁部分102bは典型的には、接着性皮膚接触層102の表面積の0.3~30%、例えば0.4~15%を構成する。
接着性皮膚接触層の「中心部分」は、接着性皮膚接触層の表面積の70~99.7%を構成することができる。中心部分、及び縁部分の寸法はそれぞれ、被覆材の形状及びサイズに応じて変化してよい。寸法は、吸収性パッド(存在するならば)のサイズ及び形状に応じて、すなわち被覆材の境界部分のサイズ及び形状に応じて、変化してもよい。本開示の実施態様において、接着性皮膚接触層の中心部分に吸収性パッドが配置されている。中心部分に吸収性パッドが配置される場合には、吸収性パッドを迂回する境界部分は、典型的には第2剥離ライナによって覆われていない。むしろ、境界部分の縁部分だけが第2剥離ライナによって覆われている。
本開示の文脈において、第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層102の少なくとも中心部分102aに剥離可能に取り付けられている。第2剥離ライナ104は、接着性皮膚接触層102の縁部分102bの少なくとも一部に剥離可能に取り付けられている。
本明細書中に使用される「剥離可能に取り付けられた」という用語は、第1剥離ライナ103及び第2剥離ライナ104を、被覆材の残りから手で引き剥がし得ることを意味する。第1剥離ライナ103又は第2剥離ライナ104及びこれらの任意の部分は、これらの部分のうちの1つ又は全てに加えられる分離力が存在しなければ、部分が取り付けられたままであるように、取り付けられており、そしてこれらの部分は分離力が加えられると分離され得る。
第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層102と第2剥離ライナ104とを覆うように形成されている。したがって、第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層の全表面積にわたって延びるように形成されている。したがって、第1剥離ライナ103はバリアとして作用することができる。バリアは、被覆材100が使用される前に、被覆材の層のすべてを含む被覆材の滅菌状態を保護する。
第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層102の少なくとも中心部分102aに取り付けられるように形成されている。第1剥離ライナ103は実施態様において、第2剥離ライナ104に接着により取り付けられてよい。しかしながら、第1剥離ライナ103は第2剥離ライナ104に被さるが、しかし第2剥離ライナには接着により取り付けられないことが好ましい。
第2剥離ライナ104は、接着性皮膚接触層102の縁部分102bの少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは90%の輪郭に追従するように配置されている。
図1a及び1bに示されているように、第2剥離ライナは、接着性皮膚接触層102の縁部分102b全体の輪郭に追従するように配置されている。このことは、接着性皮膚接触層102の縁部分102bの、皮膚への皺のない取り付けを保証するために有益である。
第1剥離ライナ103及び第2剥離ライナ104は、同じ材料から又は異なる材料から形成されてよい。第1剥離ライナ103及び第2剥離ライナ104の厚さは同じでも異なっていてもよい。
第1剥離ライナ103及び第2剥離ライナ104は、当業者に知られている種々の適宜の材料、例えばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、及びシリコーン・コーテッド紙のいずれかから成っていてよい。例えば、剥離ライナは、厚さが30~300μm、例えば50~150μmのポリエチレンフィルムであってよい。
第2剥離ライナ104は第1タブ105を含み、第1タブ105は、接着性皮膚接触層102の周辺部を超えて延びるように形成されており、そして接着性皮膚接触層102の縁部分102bの第1縁部106上に配置されている。
図1a及び1bに示されているように、第2剥離ライナ104は第2タブ107を含み、第2タブは、接着性皮膚接触層102の周辺部を超えて延びるように形成されており、そして接着性皮膚接触層102の縁部分102bの、第1縁部106とは反対側の第2縁部108上に配置されている。
第1タブ105及び/又は第2タブ107は把持手段を構成している。この把持手段を、被着者は第1剥離ライナ103が取り除かれた後で被覆材100を保持して延伸させるために使用することができ、被覆材100の残りの部分を皮膚に定着させることができる。タブが接着性皮膚接触層102の周辺部を超えて延びるということは、被着中の接着面の不要な干渉を回避するのに有益である。被覆材の滅菌被着がこうして達成される。
図1aに示された被覆材は方形であり、横方向(x)延びと長手方向(y)延びとを有している。接着性皮膚接触層102は、長手方向に互いに平行に延びる横方向縁部109及び110の対と、横方向に互いに平行に延びる長手方向縁部106及び108の対とによって輪郭付けられている。横方向縁部及び長手方向縁部は、図1aでは接着性皮膚接触層102に関して示されてはいるものの、裏打ち層101、及び被覆材100の縁部は、接着性皮膚接触層102の縁部に相応する。
本明細書中に使用される「横方向延び」又は「横方向」という用語は、被覆材の最小直線寸法に対して平行に延びる方向である。横方向は、図面においてx軸に対して平行である。
被覆材、吸収性パッド、接着性皮膚接触層、又は剥離ライナ、又はその部分のうちのいずれか部分の「横方向縁部」は、長手方向に延びる、すなわちy軸に対して平行に延びる縁部である。
本明細書中に使用される「長手方向延び」又は「長手方向」という用語は、横方向延び又は横方向に対して直交方向である。長手方向は、結果として図面においてy軸に対して平行である。
被覆材、吸収性パッド、接着性皮膚接触層、又は剥離ライナ、又はその部分のうちのいずれかの部分の「長手方向縁部」は、横方向に延びる、すなわちx軸に対して平行に延びる縁部である。
しかしながら、本開示の被覆材100は、特定の形状に限定されるものではない。被覆材は例えば正方形又は楕円形であってよい。あるいは、被覆材を着用者の仙骨又は踵に被着しようとする場合には、被覆材100は概ね「ハート形状」又は「バタフライ形状」であってよい。
図1a及び1bにおいて、第2剥離ライナ104の第1タブ105及び第2タブ107は、接着性皮膚接触層102の長手方向縁部106及び108の周辺部を超えて延びるように形成されている。
第1剥離ライナ103は少なくとも1つの把持用タブ111を含み、把持用タブ111は、接着性皮膚接触層102の周辺部を超えて延びて、第1タブ105及び/又は第2タブ107に重なり合うように形成されている。
図1a及び1bでは、把持用タブ111は第2剥離ライナ104の第1タブ105に重なり合っている。把持用タブ111は「取っ手」として作用する。取っ手を被着者が掴むことにより、第1剥離ライナ103を接着性皮膚接触層102から取り外すことができる。
好ましくは、把持用タブ111と、前記第1タブ105又は前記第2タブ107とが、異なる表面構造を有している。これは、下側に位置する第1タブ105又は第2タブ107からの把持用タブ111の取り外しを容易にするためである。
図1a及び1bに示されているように、把持用タブ111はエンボス加工されている。把持用タブ111のエンボス加工された表面構造は図1bの拡大図に示されている。
本開示の範囲内において、把持用タブ111の下側に位置する第2剥離ライナ102の第1タブ105又は第2タブ107がエンボス加工されることも考えられる。
本開示の範囲内において、把持用タブ111を含む第1剥離ライナ103がエンボス加工されることも考えられる。
第2剥離ライナ104は、1ステップで取り外されるように形成することができる。例えば、被着者は第1タブ、又は存在するならば第2タブを掴むことにより、第2剥離ライナ104の取り外しを開始することができる。第2剥離ライナ104は、接着性皮膚接触層102の縁部分(すなわち周縁部)の輪郭に追従するように形成された枠として配置されてよい。第2「剥離ライナ枠」の端部分は、第1タブ105に極めて近接して配置されてよい。一方の手を用いて接着性皮膚接触層102aの縁部分102bから第2剥離ライナ104を取り外す一方で、他方の手を用いて、被覆材の縁部の皺のない取り付けを確実に行うことができる。
あるいは、第2剥離ライナ104は、2ステップで取り外されるように形成される。このことは、接着性皮膚接触層102の縁部分102bの、皮膚への制御された取り付けを改善することができる。
図1a及び1bに示されているように、第2剥離ライナ104は少なくとも第1取り外し可能部分104a及び第2取り外し可能部分104bを含む。
第2剥離ライナ104の第1取り外し可能部分104a及び第2取り外し可能部分104bが、第2剥離ライナ104の第1タブ105と第2タブ107との間に延びるように形成されている。
図1a及び1bにおいて、第1タブ105及び第2タブ107のそれぞれが、2つのタブ片(105a,105b,107a,107b)に分割されており、そして各タブ片(105a,105b,107a,107b)が、第2剥離ライナ104の第1取り外し可能部分104a及び第2取り外し可能部分104bの遠位端部分を形成している。
第1タブ105及び/又は第2タブ107は、分割線134によって第1タブ片(105a,105b)と第2タブ片(107a,107b)とに分割されてよい。分割線は切断線又は切れ目線であってよい。
本明細書中に使用される「切断線」という用語は、第1タブ105及び/又は第2タブ107が切断されることにより2つの各タブ片になることを意味する。したがって、第1タブ片(105a,107a)は第2タブ片(107a,107b)から完全に分離され、隣り合う関係を成して配置されている。
本明細書中に使用される「切れ目線」という用語は、部分的に切断された又はミシン目を入れられた線を意味する。したがって、第1タブ片(105a,107a)は部分的に、しかし完全ではない状態で、第2タブ片(107a,107b)から分離され、隣り合う関係を成して配置されている。切れ目線は、被着者が、第2剥離ライナ104の取り外し可能部分(104a,104b)を取り外す前に片を引き裂くことにより、2つのタブ片を分離するのを可能にする。
図1a及び1bに示されているように、両タブが分割線134と2つの各タブ片とを含む。被覆材のサイズがより小さい場合には、タブのうちの一方だけが分割線134によって分割されてよい。第2剥離ライナ104はこうして1ステップで取り外され、このステップは第1タブ片から始まり、そして、被覆材の接着性のある面の外部に配置された第2タブ片に達すると終了する。
別の実施態様では、第1タブ105は切れ目線によって分割され、そして第2タブ107は切断線によって分割される(又はその逆)。
切れ目線を設けることは、製造目的のために、例えば被覆材の組み立て中にタブ片を分離させないために有益であり得る。切れ目線はさらに、被着者が第1取り外し可能部分104a及び第2取り外し可能部分104bの取り外しを1ステップで続けるかどうか、あるいは第1取り外し可能部分104aを先ず取り外し、続いて第2取り外し可能部分104bを取り外すかどうかを選ぶのを可能にする。
被着者が切れ目線に達すると、彼/彼女は保持力の差に気付くことになり、ひいては第1取り外し可能部分の取り外しを一時的に停止する(又は所望の場合には続行する)ことを彼/彼女に気付かせる。
図1a及び1bでは、分割線134は、それぞれの横方向縁部(106,108)に対して中心位置に配置されている。しかしながら、分割線134を「オフセット」配置関係で設けることも考えられる。例えば、第1及び/又は第2タブのそれぞれのタブ片のサイズは異なっていてよい。それぞれのタブ片のうちの一方の横方向延びは他方よりも大きくてよい。
図1cは、このようなオフセット配置関係を有する第2剥離ライナ104を示している。
したがって、実施態様において、被覆材は横方向(x)延びと長手方向(y)延びとを有しており、そして接着性皮膚接触層(図示せず)は、横方向縁部(106,108)の対と長手方向縁部(109,110)の対とによって輪郭付けられており、第1タブ105及び第2タブ107は、接着性皮膚接触層の横方向縁部(106,108)及び長手方向縁部(109,110)の周辺部を超えて延びるように形成されている。分割線134は、第1タブ105及び第2タブ107をそれぞれの第1タブ片及び第2タブ片に分割するように形成されており、前記第1タブ105の第1タブ片105aの横方向延びは、第1タブ105の第2タブ片105bの横方向延びよりも大きく、そして前記第2タブ107の第1タブ片107aの横方向延びが、第2タブ107の第2タブ片107bの横方向延びよりも小さい。
図1cでは、接着性皮膚接触層が存在しないので、横方向縁部及び長手方向縁部は、第2剥離ライナ104に関して(接着性皮膚接触層が被覆材内に配置されることになっている領域内で)示されている。
このような実施態様では、介護者は典型的には、より小さなタブ片の一方(例えば第1タブ105の第2タブ片105b又は第2タブ107の第2タブ片107a)を掴むことにより、第2剥離ライナ104の取り外し可能部分(104a,104b)のうちの一方の取り外しを開始する。
このことは、取り外し可能部分の取り外しを容易にするために、そして接着性皮膚接触層の縁部分の皮膚への接着時に皺が形成されるのを回避するために有益であり得る。第2剥離ライナの取り外しを開始するために必要な力はより小さくなる。
例えば、介護者は先ず第2の、被覆材の角隅のより近くに配置されたより小さなタブ105aを掴み、そして分割線134に達すると、第2取り外し可能部分104bの取り外しを終えることができる。介護者は次いで、第1の、より小さなタブ107aを掴むことにより、第1剥離ライナ部分104aの取り外しを開始し、続いて皮膚接触層の接着面から第1剥離ライナ部分を取り外すことができる。
第1タブ105の第1タブ片105aと、第2タブの第1タブ片107aとは、第1取り外し可能部分104aの遠位端部分を形成する。第1タブ105の第2タブ片105bと、第2タブ107の第2タブ片107bとは、第2取り外し可能部分104bの遠位端部分を形成する。
第2剥離ライナ104は、第2剥離ライナ104を通って延びる複数の切れ目を含んでよい。
切れ目はいかなる形状を有してもよい。しかしながら好ましくは、切れ目は、図1a及び1bに示されているように、スリット112として設けられる。
スリット112は、第2剥離ライナ104の輪郭に追従するように形成されている。したがって、スリットは、縁部分102bの輪郭、すなわち接着性皮膚接触層102(及び被覆材100)の周縁部の輪郭に追従するように設けられている。スリット112は第2剥離ライナ104を柔軟にするので、一方の手を利用するだけで第2剥離ライナを簡単に取り外すことができる。第1剥離ライナ103は、第2剥離ライナ104を覆う、すなわち第2剥離ライナに重なるように形成されているので、被覆材は望まれない汚染物質からなおも保護される。したがって、第2剥離ライナ104にスリット112を設けることが、被覆材の被着前又は被着中に滅菌性を脅かすことにはならない。
スリット112の少なくとも80%は、縁部分102b、すなわち接着性皮膚接触層102(及び被覆材100)の周縁部の延びと同じ方向に延びるように形成されている。
周縁部は図1においては、横方向縁部(106及び108)と長手方向縁部(109及び110)によって画定される。
好ましくは、スリット112の少なくとも90%が、被覆材100の周縁部の延びと同じ方向に延びるように形成されている。
スリットは、接着性皮膚接触層102の周縁部と平行に配置された、長手方向に延びる1列のスリット112を成して設けられていてよい。あるいは、スリットは、長手方向に延びる2列又は3列のスリット112を成して設けられていてもよい。
図1a及び1bにおいて、被覆材100は、裏打ち層101と接着性皮膚接触層102との間に配置された吸収性パッド113を含み、裏打ち層101及び接着性皮膚接触層102は、吸収性パッド113の輪郭に沿って境界部分114を画定するために、前記吸収性パッド113の周辺部を超えて延びるように形成されている。
本発明の概念は、吸収性パッドを含む縁取り型被覆材にとって特に有用である。前述のように、パッドは、裏打ち層及び接着性皮膚接触層よりも典型的には厚く、ギャップ及び皺がそのようなパッドの縁部の周りに形成されることがある。パッド縁部を取り囲む領域は、こうして、制御されて実質的に皺のない状態で皮膚に取り付けることができる。
図1aに示されているように、吸収性パッド113は、吸収性パッド113を通って少なくとも部分的に延びる複数の切れ目115を含む。種々の形状を有し得る切れ目115は、パッドをより可撓性にし、そして被覆材全体の可撓性を向上させる。
図1aに示された切れ目115はそれぞれ、共通の出発点から延びる3つの切れ込みを含む。このような切れ込みの間の角度は40~150°であってよい。したがって、パッド又はパッド層は、パッドの長手(y)方向及び横(x)方向の両方に切れ目を入れられているので、パッドはすべての方向において可撓性になる。
吸収性パッド113は1つ又は複数の層を含む。吸収性パッド113がいくつかのパッド形成層を含む場合には、切れ目115はこのような層のうちの少なくとも1つの層内で延びていてよい。
吸収性パッドは被覆材の中心部分に配置されている。接着性皮膚接触層102の縁部分102bは、境界部分114の表面積の10~60%、例えば30~50%を占める。
換言すれば、吸収性パッドを迂回する領域は、第2剥離ライナによっては覆われないが、その代わりに、この領域に接着性皮膚接触層102の中心部分102aをしっかりと定着させることにより、この領域内に皺が発生するのを防止するために使用される。
図1bに示されているように、境界部分の幅w3は接着性皮膚接触層の縁部分102bの幅w1よりも大きい。中心部分103aの幅w2はパッド113の幅よりも大きい。
前述の種々の実施態様では、裏打ち層101は、蒸気透過性の薄いフィルム、シート又はメンブレンであってよい。裏打ち層の好適な材料の一例としては、ポリウレタン、ポリエチレン、又はポリアミドフィルム、シリコーンフィルム、ポリエステル系不織布材料、及びポリエステル系不織布材料とポリウレタンフィルムとの積層体が挙げられる。好適には、裏打ち層は厚さ5~40μm、例えば15~25μmのポリウレタンフィルムである。接着剤、例えばポリアクリレート接着剤から成る薄い層を、裏打ち層101に被着することにより、裏打ち層101を接着性皮膚接触層102、又は存在する場合には吸収性パッド113、又は被覆材の任意の他の層に取り付けることができる。
吸収性パッド113はフォーム又はゲルを含んでよい。これは超吸収性材料、例えば超吸収性ポリマー(SAP)又は超吸収性繊維(SAF)を含んでよい。
例えば、吸収性パッド113は、互いに貼り合わされた、異なる特性を有する2つ又は3つ以上の層を含んでよい。
実施態様において、吸収性パッド113は第1吸収性層と、液体捕捉層、例えば不織布と、第2吸収性層とを含む。第1吸収性層は超吸収性層であってよく、そして第2吸収性層は吸収性フォームを含んでよい。典型的には、超吸収性層は液体捕捉層と第2吸収性層との間に配置され、第2吸収性層は吸収性パッド113の最下層である。第2吸収性層内に使用するのに適したフォーム材料の一例としては、ポリウレタンフォームが挙げられる。
超吸収性層は超吸収性ポリマー(SAP)を含んでよい。「超吸収性ポリマー」又は「SAP」は、水性流体中で自重の最大300倍を吸収し得るポリマーである。超吸収性ポリマーは、ヒドロゲルの形成時に多量の流体を吸収することができる水膨潤性且つ水不溶性のポリマーによって構成されている。本開示に基づいて使用するための超吸収性ポリマーは、無機又は有機の架橋親水性ポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、架橋ポリアクリレート、及びこれに類するものであってよい。典型的には、超吸収性ポリマー(SAP)はアクリル酸ナトリウムを含む。SAP材料は粒子、繊維、フレーク、又はこれに類するものの形態を成していてよい。
液体分配層は滲出液を効率的に分配し得るいかなる材料をも含んでよい。例えば、液体分配層は不織布材料を含んでよい。不織布は適切にバランスのとれた剛性を層へ、そして被覆材自体へ与える。不織布は超吸収性層によって吸収された液体を効率的に分配し延展することができるので、裏打ち層を通して大きな表面にわたって液体を蒸発させることができる。例えば、不織布はビスコース、ポリエステル、又はこれらのブレンドを含んでよい。
層は、接着、貼り合わせによって、圧力及び熱を用いて接合することができる。
吸収性パッド113は付加的な層、例えば液体輸送層、互いに貼り合わされたフォーム層と不織布層との種々の組み合わせを含んでよい。
吸収性パッド113は生物活性物質、例えば抗菌効果又は創傷治癒効果を有する化合物を含んでよい。このような化合物の一例としては、銀化合物、例えば銀塩及び金属銀、ビグアニド塩、例えばポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)又はこれらの任意の塩、又はポリヘキサメチルグアニド(PHMG)又はこれらの任意の塩、又はクロルヘキシジン、又はこれらの任意の塩、ヨウ素、サリチル酸、又はこれらの任意の塩、アセチルサリチル酸、又はこれらの任意の塩、第四アンモニウム塩、例えば塩化ベンゼトニウム、ポビドンヨード(betadine)、ラクトフェリン、キシリトール、抗微生物ペプチド、例えばヒトカチオン性抗微生物タンパク質18(hCAP18又はLL37)、ボルネオール、次没食子酸ビスマス、抗真菌薬剤、及び抗生物質、例えばゲンタマイシン、及びストレプトマイシンが挙げられる。
裏打ち層101と接着性皮膚接触層102とは、吸収性パッド113の周辺部を超えて延びる両層の領域内で互いに結合されてよい。裏打ち層は、例えば接着剤、例えば感圧接着剤(例えばポリアクリレート)によって、吸収性パッド113に結合されてもよい。
十分な接着特性を達成するために、境界部分114は幅w3が10~50mm、例えば20~30mmであってよく、吸収性パッド113の輪郭に沿って延びてよい。より小さなサイズの被覆材は、より大きなサイズの被覆材よりも小さな境界部分を有してよい。このことは被着時に十分な接着力を依然として維持しながら、製品の容易な取扱いと被着とを可能にする。
好ましくは、接着性皮膚接触層102はシリコーン系接着剤を含む。このような接着剤は皮膚に優しく、皮膚への損傷を招かずに、被覆材の取り外しを可能にする。
例えば、接着性皮膚接触層102は、ポリマー系フィルムとシリコーンゲル層とを含んでよく、シリコーンゲル層は、着用者の皮膚に接触するように形成されている。
ポリマー系フィルムは好ましくは通気性フィルムであり、例えばポリエチレン、ポリアミド、又はポリエステルポリウレタンを含んでよい。好ましくは、ポリマー系フィルムはポリウレタンを含む。ポリウレタンフィルムの厚さは15~100μm、例えば20~80μm、好ましくは20~50μmであってよい。
接着性皮膚接触層102及び/又はシリコーンゲル層内に使用するのに適したシリコーンゲルの例は、二成分RTVシステム、例えば本明細書中で述べられるQ72218 (Dow Corning)及びSilGel 612 (Wacker Chemie AG)、並びにヌシル(NuSil)シリコーンエラストマーを含む。本発明の実施態様では、接着剤は、ASTM D 937及びDIN 51580に基づく方法であって、引用文献4(欧州特許出願第14194054.4号明細書)に記載されている方法によって測定した時の柔らかさ(針入度)が8~22mm、例えば12~17mmの軟質シリコーンゲルを含んでよい。シリコーンゲル層の厚さは典型的には少なくとも20μmである。シリコーンゲル層の厚さは100~200μmであってよい。
好ましくは、接着性皮膚接触層102は、吸収性パッドの下側に位置する領域内に複数のアパーチャ116を含むが、しかし境界部分114を形成する領域内ではアパーチャを欠いている。
アパーチャ116は、創傷滲出液の被覆材内への吸収性を改善するのに役立ち、ひいては吸収が行われる領域内に配置される。被覆材の境界部分114を形成する吸収性層の領域は好ましくはアパーチャを欠いている。このようにすると、皮膚に対する接着性が向上し、被覆材の滞留能力がこれにより長くなる。
接着性皮膚接触層102はポリマー系フィルムとシリコーンゲル層とを含む場合、アパーチャ116はこれらの層の両方を通って延びる。
接着性皮膚接触層102は体液、例えば創傷からの創傷滲出液を受容するように配置される一方、吸収性パッド113は創傷滲出液を吸収し、これを被覆材の上部から、すなわち裏打ち層101を通して蒸発させることにより創傷から搬出するように機能する。
実施態様において、接着性皮膚接触層102、裏打ち層101、及び第1剥離ライナ103のうちの少なくとも1つは実質的に透明である。
このことは、被覆材を例えば切り傷上へ適切に位置決めし得るように、被着者が吸収性パッド113を境界部分114から区別するのを可能にするので有益である。
好ましくは、裏打ち層と接着性皮膚接触層は両方とも透明である。
実施態様において、第1剥離ライナ及び第2剥離ライナの材料特性が異なっている。材料特性は、組成、厚さ、又は色から選択される。
第1剥離ライナはいかなる色を有してもよいが、しかし好ましくは白又は透明である。
典型的には、第1及び第2剥離ライナは異なる色を有している。例えば、第1剥離ライナが透明であり、そして第2剥離ライナが白色である場合、色のコントラストは使用者の注意を引き、剥離ライナを正しい仕方で取り除くように使用者を導くことができる。
実施態様において、把持用タブ111及び/又は第1タブ105又は第2タブ107は着色されている。これは、使用者が剥離ライナを正しい仕方で取り除くのをさらに容易にするためである。着色されたタブは、医療従事者及び患者の両方によって審美的な理由から望ましいと考えられることもある。色は剥離ライナの色、例えば緑、青、紫、赤、黒などとコントラストを成す任意の色であってよい。把持部材又は第1タブ又は第2タブに色を使用することによって、典型的には白色又は実質的に透明である第1剥離ライナとのコントラストが形成される。コントラストは、最初に取り外されるべき被覆材部分に注意を引くために提供される。
第1剥離ライナ103の把持用タブ111及び/又は第2剥離ライナ104の第1タブ105又は第2タブ107はマーキング117を含んでよい。マーキング117は、剥離ライナ及び剥離ライナ部分の取り外しを表示するための任意のタイプのマーキング又はしるし(indicium)であってよい。マーキングは、剥離ライナが取り外されるべき順序を指示し、そして皮膚上に被覆材を正しく被着するべく被着者を導くのに役立つために提供される。
マーキング117は例えば、剥離ライナの取り外しの順序を明確にするための矢印又は番号であってよい。
例えば、図1bに示されているように、第1把持用タブ111は、第1剥離ライナ103が先ず取り外されなければならないことを象徴するために、マーキング1(117a)と表示されてよい。第2剥離ライナの第1タブ105は2と表示されていてよい。
図1a及び1bにおいて、第2タブ107の両タブ片(107a及び107b)は2及び矢印で表示されている。それというのも、最初に取り外すために取り外し可能部分のうちのどちらかを介護者が選び得るからである(その順序は本発明の目的にとっては実際には重要でない)。
第1剥離ライナ103は、図1及び2に示されているように、1つの取り外し可能部分を含んでよい。しかしながら、第1剥離ライナが2つ又は3つの取り外し可能部分を含むことも考えられる。第1剥離ライナのこのような取り外し可能部分は互いに剥離可能に結合されている。第1剥離ライナが2つ以上の取り外し可能部分を含む場合、第1剥離ライナは分割線によって分割されてよい。第1剥離ライナの第1及び第2取り外し可能部分は分割線に沿って重なり合っている。このことは、接着性皮膚接触層が完全に覆われ、ギャップが形成されないことを保証するために重要であり、これにより汚染物質が被覆材内へ侵入するのを防止する。重なり合う取り外し可能部分は、当該取り外し可能部分を取り外すために使用者が掴むことができる把持部材を形成してもよい。例えば、第1取り外し可能部分の縁部はそれ自体折り重ねられ、そして第2取り外し可能部分の縁部は、折られた縁部と重なり合うように形成されてよい。この配置関係は、接着性皮膚接触層102を汚染するリスクをなくする。それというのも、第1タブと第2タブとの重複部分が、汚染物質が被覆材層へ侵入するのを防止するからである。
図2a~2jを参照すると、本開示に基づく被覆材の被着が示されている。
図2aは、創傷119を有する患者の脚118と、本開示に基づく被覆材100を保持する介護者120とを示している。第1ステップ(図2a及び2b参照)では、介護者120は、第1剥離ライナ103の把持用タブ111を掴んでいる。一方の手121aを用いて、第1剥離ライナ103を徐々に取り外す一方で、他方の手121bを用いて、患者の皮膚へ被覆材100を固定する(図2c参照)。第1剥離ライナ103の取り外し中、又は第1剥離ライナ103の完全な取り外し後、被覆材の中心部分を皮膚へ正確に定着させることができるので、吸収性パッド113の縁部の周りには皺は実質的に形成されない。
図2dは、被覆材100が患者の脚118に被着されており、そして第1剥離ライナ103が取り外されたときの状態を示す図である。被覆材100は、接着性皮膚接触層の縁部分102b上に配置された第2剥離ライナ104を未だに含む。縁部分102bは患者の皮膚にまだ接着させられていない。
次のステップ(図2e~2f)において、介護者は第2剥離ライナ104の第1タブ105を掴む。第1タブは矢印の形のマーキング117を含み、2と表示されている。第2剥離ライナ104は2つの取り外し可能部分104a及び104bを含む。第2剥離ライナの第1タブ105及び第2タブ107は2つのタブ片に分割される。第1タブ片105aは第1取り外し可能部分104aと一体的であり、そして第2タブ片105bは第2取り外し可能部分104bと一体的である。介護者120は第1タブ片105aを使用して、第2剥離ライナ104の第1取り外し可能部分104aを取り外す(図2e参照)。介護者は彼/彼女の指122を使用して、被覆材の縁部を着用者の皮膚に優しく押し付けることができる。スリット112は、接着性皮膚接触層の(そして被覆材100の)縁部分の輪郭に追従するように形成されている。この配置関係は、第2剥離ライナの取り外しを容易にする。図2fは、第2剥離ライナ104の第1取り外し可能部分104aが取り外されたときのステップを示している。第1取り外し可能部分104aは、被覆材外部の位置で取り外され、そして廃棄することができる。
図2g~2iは、第2剥離ライナの第2取り外し可能部分104bの取り外しを示している。第1タブ105の第2タブ片105bが掴まれ、そして介護者は被覆材の接着性皮膚接触層の縁部分を皮膚に注意深く取り付ける一方、同時に第2剥離ライナの第2取り外し可能部分を取り外すことができる。一方の手121aを用いて、第2取り外し可能部分104bを段階的に取り外し、そして他方の手121bは、被覆材の縁部を皮膚上に優しく押し付けることにより支援することができる(図2h~2i参照)。
図2jは、着用者の脚に取り付けられたときの被覆材100を、両剥離ライナが取り外され廃棄された状態で示している。
接着性皮膚接触層から剥離ライナが取り除かれる処置は、薄い境界部分を有する被覆材の改善された制御を可能にする。この処置は、被覆材の縁部分が折れるのを防止し、そして被覆材を無菌且つ皺のない状態で皮膚上に正確に位置決めすることができる。
図3を参照すると、第1剥離及び第2剥離ライナを含む被覆材を製造する方法が示されている。この方法は、
- 裏打ち層101と、接着性皮膚接触層102と、任意選択的には裏打ち層101と接着性皮膚接触層102との間に配置された吸収性パッド113とを含む被覆材100を用意し、接着性皮膚接触層102が、中心部分102aと、前記中心部分102aを取り囲む縁部分102bとを含み、
- 接着性皮膚接触層102の縁部分102bの少なくとも一部に、第2剥離ライナ104を被着し、
- 接着性皮膚接触層102の前記中心部分102aに第1剥離ライナ103を被着し、前記第2剥離ライナ104が、接着性皮膚接触層102の縁部分102bと第1剥離ライナ103との間に配置される
ことを含む。
第1剥離ライナ103は、接着性皮膚接触層全体を覆うように形成されている。換言すれば、第1剥離ライナ103は、第2剥離ライナ104を覆うように形成されている。
図3において、裏打ち層と、接着性皮膚接触層と、裏打ち層と接着性皮膚接触層との間に配置された吸収性パッドとを含む被覆材を先ず用意する。このような被覆材を用意するための手順は当業者によく知られている。
先ず、複数の被覆材をコンベアベルト上へ供給する。複数の被覆材は、切断されていない被覆材のシート123として提供する。被覆材の余剰の境界材料を第1切断工具124によって切断又は「トリミング」する。
次に、第2剥離ライナを被覆材のシート123の各被覆材上へ被着する。第2剥離ライナ材料125から成るシートが先ず第2切断工具126を通して供給され、シート125が、第2剥離ライナを形成する形状に切断される。シートは、第2剥離ライナが枠状に形成されるように切断する。第1タブ及び第2タブを形成する枠部分を切断して2つのタブ片にする。第2剥離ライナはこうして2つの取り外し可能な枠部分を含む。切断から生じた廃棄物127はプロセスから取り除き、結果として生じた第2剥離ライナ枠を複数の被覆材に被着する。
第1剥離ライナを次いで被着する。第2剥離ライナを形成する材料と同じでも異なっていてもよい、第1剥離ライナ材料129から成るシートを次いで被着する。シート129の周縁部はエンボス加工工具130によってエンボス加工される。エンボス加工工具130は、第1剥離ライナシート129の周縁部上に構造化表面を与えるように形成された構造化表面を有している。第1剥離ライナと、被覆材の接着性皮膚接触層と第1剥離ライナとの間の第2剥離ライナとを含む複数の被覆材を、対向する円筒形ロール対131内へ供給する。これらのロールは、第1及び第2剥離ライナを被覆材の接着性皮膚接触層へ貼り付けるのに役立つ。プロセスは、第1剥離ライナと第2剥離ライナとを貼り付けるための特定の手段に限定されるものではなく、当業者に知られたいかなる手段をも利用してよい。第1剥離ライナシートの長手方向縁部はエンボス加工され、図3において符号133で示されている。
複数の被覆材から成るシートをその後、第3切断工具132によって所定の形状に切断する。第1及び第2剥離ライナを含む被覆材100がこうして提供される。エンボス加工された把持用タブは図3では符号111で示されている。エンボス加工された把持用タブ1は第2剥離ライナの第1タブ(図示せず)に重なり、第1タブと同一の広がりを有している。第2剥離ライナの第2タブ107は、接着性皮膚接触層の周縁部を超えて延びている。第2タブ107は、2つのタブ片が形成されるように、剥離ライナタブを通って延びる切れ目を含む。第2剥離ライナの第1タブも同様の切れ目を含む(図3には示されていない)。
プロセスは、第2剥離ライナ内に複数のスリットを設けることをさらに含んでよく、スリットの少なくとも80%が、接着性皮膚接触層の縁部分の延びと同じ方向に延びるように形成される。
スリットは、第1切断工具126によって提供されてよい。換言すれば、スリットは、第2剥離ライナを所定の形状に切断するのと同時に提供される。
本開示のプロセスは、被覆材を所定の形状に切断するために、又は剥離ライナを切断するために特定の手段を使用することに限定されるのではなく、任意の技術が用いられてよい。切断工具及び固定工具は図3では円筒形ロールとして示されてはいるものの、被覆材の層を切断又は固定するための任意の手段が使用されてよい。例えば、切断はレーザーによって達成することができる。
本開示のすべての態様の用語、定義、及び実施態様は、必要な変更を加えれば本開示の他の態様に当てはまる。
本開示をその特定の例示的な実施態様を参照しながら説明したが、数多くの種々異なる変更形、改変形、及びこれに類するものが当業者には明らかになる。
開示された実施態様の変更は、図面、開示、及び添付の請求項を研究することから、本開示を実施する上で当業者によって理解し達成することができる。さらに、請求項において、「含む(comprising)」は他の要素又は工程を排除することはなく、不定冠詞「a」、又は「an」は複数形を排除しない。

Claims (19)

  1. 裏打ち層(101)と、接着性皮膚接触層(102)と、第1剥離ライナ(103)とを含む被覆材(100)であって、前記接着性皮膚接触層(102)が中心部分(102a)と、前記中心部分(102a)を取り囲む縁部分(102b)とを含み、前記第1剥離ライナ(103)が、前記接着性皮膚接触層(102)の少なくとも前記中心部分(102a)に剥離可能に取り付けられるように形成されている被覆材(100)において、
    前記被覆材(100)が、前記第1剥離ライナ(103)と、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の少なくとも一部との間に配置された第2剥離ライナ(104)を含むことを特徴とする、被覆材(100)。
  2. 前記第2剥離ライナ(104)が、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%の輪郭に追従するように配置されている、請求項1に記載の被覆材(100)。
  3. 前記縁部分(102b)が、前記接着性皮膚接触層(102)の表面積の0.3~30%、好ましくは0.4~15%を構成する、請求項1又は2に記載の被覆材(100)。
  4. 前記第2剥離ライナ(104)が第1タブ(105)を含み、前記第1タブ(105)が、前記接着性皮膚接触層(102)の周辺部を超えて延びるように形成されており、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の第1縁部(106)上に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の被覆材(100)。
  5. 前記第2剥離ライナ(104)が第2タブ(107)を含み、前記第2タブ(107)が、前記接着性皮膚接触層(102)の周辺部を超えて延びるように形成されており、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の、前記第1縁部(106)とは反対側の第2縁部(108)上に配置されている、請求項4に記載の被覆材(100)。
  6. 前記第1剥離ライナ(103)が少なくとも1つの把持用タブ(111)を含み、前記把持用タブ(111)が、前記接着性皮膚接触層(102)の周辺部を超えて延びるように、前記第2剥離ライナ(104)の前記第1タブ(105)及び/又は前記第2タブ(107)タブに重なり合うように形成されている、請求項4又は5に記載の被覆材(100)。
  7. 前記把持用タブ(111)と、前記第1タブ(105)又は前記第2タブ(107)とが、異なる表面構造を有している、請求項4から6までのいずれか1項に記載の被覆材(100)。
  8. 前記把持用タブ(111)、前記第1タブ(105)、又は前記第2タブ(107)が、エンボス加工されている、請求項7に記載の被覆材(100)。
  9. 前記第2剥離ライナ(104)が少なくとも第1取り外し可能部分(104a)及び第2取り外し可能部分(104b)を含む、請求項1から8までのいずれか1項に記載の被覆材(100)。
  10. 前記第2剥離ライナ(104)の前記少なくとも第1取り外し可能部分(104a)及び第2取り外し可能部分(104b)が、前記第2剥離ライナ(104)の前記第1(105)及び前記第2(107)タブの間に延びるように形成されている、請求項9に記載の被覆材(100)。
  11. 前記第1タブ(105)及び前記第2タブ(107)のそれぞれが、2つのタブ片(105a,105b,107a,107b)に分割されており、各タブ片(105a,105b,107a,107b)が、前記第2剥離ライナ(104)の前記第1(104a)及び第2(104b)取り外し可能部分の遠位端部分を形成している、請求項10に記載の被覆材(100)。
  12. 前記第1タブ(105)及び前記第2タブ(107)のそれぞれが、分割線(134)によって2つのタブ片(105a,105b,107a,107b)に分割されており、前記分割線(134)が切断線又は切れ目線である、請求項11に記載の被覆材(100)。
  13. 前記被覆材が横方向(x)延びと長手方向(y)延びとを有しており、前記接着性皮膚接触層(102)が、横方向縁部(106,108)の対と長手方向縁部(109,110)の対とによって輪郭付けられており、前記第1(105)及び前記第2(107)タブが、前記接着性皮膚接触層(102)の前記横方向(106,108)及び前記長手方向縁部(109,110)の周辺部を超えて延びるように形成されており、前記分割線(134)が、前記第1(105)及び前記第2(107)タブをそれぞれの第1タブ片及び第2タブ片に分割するように形成されており、前記第1タブ(105)の第1タブ片(105a)の横方向延びが、前記第1タブ(105)の第2タブ片(105b)の横方向延びよりも大きく、前記第2タブ(107)の第1タブ片(107a)の横方向延びが、前記第2タブ(107)の第2タブ片(107b)の横方向延びよりも小さい、請求項12に記載の被覆材(100)。
  14. 前記第2剥離ライナ(104)が、前記第2剥離ライナ(104)を通って延びる複数のスリット(112)を含む、請求項1から13までのいずれか1項に記載の被覆材(100)。
  15. 前記スリット(112)の少なくとも80%が、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の延びと同じ方向に延びるように形成されている、請求項14に記載の被覆材(100)。
  16. 前記被覆材(100)が、前記裏打ち層(101)と前記接着性皮膚接触層(102)との間に配置された吸収性パッド(113)をさらに含み、前記裏打ち層(101)及び前記接着性皮膚接触層(102)が、前記吸収性パッド(113)の輪郭に沿って境界部分(114)を画定するために、前記吸収性パッド(113)の周辺部を超えて延びるように形成されている、請求項1から15までのいずれか1項に記載の被覆材(100)。
  17. 前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)が、前記境界部分(114)の表面積の10~60%、例えば30~50%を構成する、請求項16に記載の被覆材(100)。
  18. 前記第1剥離ライナ(103)及び第2剥離ライナ(104)を含む被覆材(100)を製造する製造方法(300)であって、前記製造方法(300)が、
    - 裏打ち層(101)と、接着性皮膚接触層(102)と、任意選択的には前記裏打ち層(101)と前記接着性皮膚接触層(102)との間に配置された吸収性パッド(113)とを含む被覆材(100)であって、前記接着性皮膚接触層(102)が、中心部分(102a)と、前記中心部分(102a)を取り囲む縁部分(102b)とを含む、被覆材(100)を用意することと、
    - 前記接着性皮膚接触層(102)の縁部分(102b)の少なくとも一部に、第2剥離ライナ(104)を被着することと、
    - 前記被覆材(100)の前記接着性皮膚接触層(102)の前記中心部分に第1剥離ライナ(103)を被着し、前記第2剥離ライナ(104)が、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)と前記第1剥離ライナ(103)との間に配置されること、
    を含む、被覆材(100)を製造する製造方法(300)。
  19. 前記製造方法が、
    - 前記第2剥離ライナ(104)に複数のスリット(112)を設け、前記スリット(112)の少なくとも80%が、前記接着性皮膚接触層(102)の前記縁部分(102b)の延びと同じ方向に延びるように形成される
    ことをさらに含む、請求項18に記載の製造方法(300)。
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