JP2023531182A - 反転ノズル固定具および方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、変動する流体の圧力を受ける流体用部品をクランプするための装置を提供し、前記流体用部品は、下流端と、反対側の上流端と、外側の輪郭とを有し、前記装置は、ホルダと、エラストマー成形部と、嵌合部とを備え、エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面を備え、組み立てられた状態の少なくとも１つの補償面は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起と接触しない。【選択図】図１

Description

本発明は、吸入装置対象の流体用部品の分野に含まれる。より詳細には、本発明は、標準動作下で変動する流体の圧力を受けるノズルなどの小型の流体用部品をクランプするための装置に関する。本発明はさらに、医学的に活性な液体を吸入投与するための吸入装置に関し、吸入装置はそのようなクランプ装置を含む。

液体用のネブライザまたは他のエアロゾル発生器は、古くから当技術分野で知られている。とりわけ、そのような装置は医学および治療において使用される。その場合には、エアロゾル、すなわち気体に埋め込まれた小さな液滴の形態の活性成分を適用するための吸入装置として機能する。そのような吸入装置は、例えば欧州特許第０ ６２７ ２３０号明細書により知られている。この吸入装置の必須部品は、エアロゾル化される液体が収容され、噴霧するのに十分高い圧力を発生させるためのポンプユニット；ノズルの形態の霧化装置があるリザーバである。

そのような吸入装置の改善は、本発明と同じ出願人によって出願された特許出願欧州特許第３ ６１５ １１１号明細書に開示されており、その内容はその全体が本明細書に組み込まれる。

液滴の十分に均質で微細なミストを達成するためには、通常、１０バールまたは最大１００バールまたはさらには最大１０００バールなどの比較的高い圧力が必要である。各用量の気化した液体の量を許容できるほど低く保つために、噴霧ノズルは、通常、１つまたは複数のチャネルを備え、それぞれが数μｍ^２程度、例えば２μｍ^２から２００μｍ^２のみの断面を有する。チャネルは、ノズル本体内に存在し、マイクロエッチング、マイクロリソグラフィなどのマイクロ技術製造技術を使用して製造されることが多い。

しかし、これらの技術は、シリコン、ガラスまたは金属などの硬くて脆い材料を対象とすることが多く、前記高圧に曝されたときにノズル本体のいずれかの望ましくない変形を回避するために、ノズル本体は非常に剛性の高い材料から作られることが多い。しかし、装置全体のこの繊細で不可欠な要素は、装置内にしっかりと固定されなければならない。これは、液密性ならびに機械的安全性を伴う。したがって、吸入装置内で前記ノズル本体を固定することは、特別な注意を必要とする。

文献欧州特許第０ ８５３ ４９８号明細書から、内側に凹部を有するポット形状のホルダと、この凹部に嵌合するように構成されたエラストマー成形体とを備えるノズル固定具が知られている。成形体そのものが、ノズル本体を受け入れるように設計された開口部を有する。凹部に挿入されると、使用中に成形体（およびノズル体）の１つの表面が高圧に曝される。ホルダは、その底部にノズルの出口と整列する小さなオリフィスを有し、ホルダおよび成形体の両方の適合している壁は錐台形状である。

さらに最近の文献、独国特許出願公開第１０ ２００４ ００１ ４５１号明細書によれば、前述の解決策は、中圧および高圧では良好に機能するが、例えば１０バール未満の低圧では十分な気密性をもたらさない。したがって、後者の文献は、前記ホルダが、ホルダを閉じる相手と高圧側で補完され、前記相手は、周方向リッジを有し、前記リッジは、組み立てられたときに成形体に押し付けられる場合に前記成形体の弾性材料を変位させるように設計される解決策を提案している。さらに、その高圧側では、成形品は平坦ではなく、中央に傾斜した凹部を有し、中央に配置されたノズル本体に向かって傾いた傾斜部または面取り部をもたらしている。

同様に、国際公開第０３／０９７１３９号は、ノズルと、分注装置内にノズルを固定する装置とを備える、液体分注装置用のノズルシステムを開示している。ノズル固定装置は、例えば袋ナットの形態の第２の固定装置によって固定することができる。ノズルの出口に面する固定装置の側面には、固定装置上に堆積される分注される液体の部分を最小限に抑える特定の幾何学的形状が設けられている。

国際公開第２０１９／１０２００２号は、ノズル本体を受け入れることができる連続的開口部を有する弾性変形可能なシール要素を備える吸入装置用のノズル固定アセンブリを開示している。前記シール要素の高圧側は実質的に平坦であり、前記シール要素の高圧側は、組み立てられた状態で、これらの高圧側の間の距離が周辺領域よりも中央領域で離れるように面取りされている。

後者の解決策は、低圧でも液密性の増加をもたらすと主張されたが、その高圧側のエラストマー変形可能シールは、噴霧される液体に曝され、これは、特に弾性シール材料と噴霧される液体との特定の組み合わせに関して不利であると判明している。

本発明の目的は、既知の技術の欠点を回避する装置を提供することである。特に、ノズル固定具は、吸入装置の典型的な圧力範囲全体内で十分な液密性を備えるべきであり、その部品は製造および組み立てが容易であるべきである。さらに、エラストマーシール材料と噴霧される液体との間の直接的な接触は、最小限に抑えられるべきである。

欧州特許第０ ６２７ ２３０号明細書 欧州特許第３ ６１５ １１１号明細書 欧州特許第０ ８５３ ４９８号明細書 独国特許出願公開第１０ ２００４ ００１ ４５１号明細書 国際公開第０３／０９７１３９号 国際公開第２０１９／１０２００２号

第１の態様において、本発明は、変動する流体の圧力を受ける流体用部品（２０）をクランプするための装置（１０）に関し、前記流体用部品（２０）は、下流端（２１）と、反対側の上流端（２２）と、外側の輪郭（２３）とを有し、前記装置は、
－ 下流端（３１）および反対側の上流端（３２）および内側の輪郭（３３）を有するホルダ（３０）であって、組み立てられた状態で、流体用部品がホルダの内側に配置され、流体用部品（２０）の下流端（２１）がホルダの下流端（３１）によって支持されている、ホルダと、
－ 下流端（４１）および反対側の上流端（４２）ならびに内側の輪郭（４３）および外側の輪郭（４４）を有するエラストマー成形部（４０）であって、エラストマー成形部（４０）の内側の輪郭（４３）が流体用部品の外側の輪郭（２３）を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
－ ホルダ（３０）の上流端（３２）に固定されるように適合された嵌合部（５０）であって、下流端（５１）および反対側の上流端（５２）および外側の輪郭（５３）を有し、嵌合部の外側の輪郭（５２）がホルダの内側の輪郭（３３）に適合され、嵌合部が少なくとも１つの突起（５５）を備え、突起がホルダ内に突出し、エラストマー成形部に接触して変形させる、嵌合部（５０）と
を含み、
エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面（４５）を備え、組み立てられた状態の少なくとも１つの補償面（４５）は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起に接触しない。

第２の態様では、本発明は、本発明の第１の態様によるノズルなどの流体用部品をクランプするための装置と、装置によってクランプされた流体用部品、具体的にはノズルとを備えるノズルアセンブリなどの流体アセンブリを提供する。

第３の態様では、本発明は、噴霧形態の医学的に活性な液体を吸入投与するための吸入装置を提供し、吸入装置は、本発明の第１の態様による装置、より具体的には、本発明の第２の態様による流体アセンブリを含む。

第４の態様では、本発明は、流体用部品、具体的には衝突型ノズルなどのノズルをクランプするための方法、または換言すれば、本発明の第２の態様による流体アセンブリの調製のための方法であって、
ａ）本発明の第１の態様による流体用部品をクランプするための装置であって、
－ ホルダ、
－ 少なくとも１つの補償面を有するエラストマー成形部、
－ 流体用部品、具体的には衝突型ノズルなどのノズル、および
－ 少なくとも１つの突起を備える嵌合部
を備える装置の部品を設けるステップ、
ｂ）装置を組み立てるステップであって、
ｂ１）エラストマー成形部をホルダに導入し、続いて、流体用部品をエラストマー成形部に導入するステップ、または
ｂ２）流体用部品をエラストマー成形部に導入し、続いて、流体用部品を保持するエラストマー成形部をホルダに導入するステップ
による組み立てるステップ、および
ｃ）嵌合部をホルダに固定し、それによって嵌合部の少なくとも１つの突出部をエラストマー成形部（の上流面）と接触させることによってエラストマー成形部を圧縮するステップ
を含む方法を提供する。

流体用部品に面する補償面を有するエラストマー成形部と、最終的な組み立て前にエラストマー成形部に導入された流体用部品とを有する流体用部品をクランプするための装置を示す。 最終的に組み立てられた状態の、本発明による、図１の装置、および流体アセンブリを示す。 組み立て前にホルダの内側の輪郭に面する補償面を有するエラストマー成形部で流体用部品をクランプするための装置を示す。 最終的に組み立てられた状態の、本発明による、図３の装置、および流体アセンブリを示す。 組み立て前にエラストマー成形部の内部に配置された中空空間の形態の内部補償面を有するエラストマー成形部で流体用部品をクランプするための装置を示す。 最終的に組み立てられた状態の、本発明による、図５の装置、および流体アセンブリを示す。 連続した円形突起を有する嵌合部の一実施形態の斜視図を示す。

不連続な円形リングの形態で配置された複数の突起を有する嵌合部の一実施形態の斜視図を示す。 流体用部品をクランプするためのクランプ装置を備える、噴霧形態の医学的に活性な液体の吸入投与のための例示的な吸入装置の概略断面図を示す。

第１の態様で、本発明は、変動する流体の圧力を受ける流体用部品をクランプするための装置を提供し、前記流体用部品は、下流端と、反対側の上流端と、外側の輪郭とを有し、前記装置は、
－ 下流端および反対側の上流端および内側の輪郭を有するホルダであって、組み立てられた状態で、流体用部品がホルダの内側に配置され、流体用部品の下流端がホルダの下流端によって支持されている、ホルダと、
－ 下流端および反対側の上流端ならびに内側の輪郭および外側の輪郭を有するエラストマー成形部であって、エラストマー成形部の内側の輪郭が流体用部品の外側の輪郭を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
－ ホルダの上流端に固定されるように適合された嵌合部であって、下流端および反対側の上流端および外側の輪郭を有し、嵌合部の外側の輪郭がホルダの内側の輪郭に適合され、嵌合部が少なくとも１つの突起を備え、突起がホルダ内に突出し、エラストマー成形部に接触して変形させる（最終的に組み立てられた状態）、嵌合部と
を含み、
エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面を備え、組み立てられた状態の少なくとも１つの補償面は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起に接触しない。

代替的な説明では、第１の態様によると、本発明は、変動する流体の圧力を受ける流体用部品をクランプするための装置を提供し、前記流体用部品は、下流端と、反対側の上流端と、外側の輪郭とを有し、前記装置は、
－ 下流端および反対側の上流端および内側の輪郭を有するホルダであって、組み立てられた状態で、流体用部品がホルダの内側に配置され、流体用部品の下流端がホルダの下流端によって支持されている、ホルダと、
－ 下流端および反対側の上流端ならびに内側の輪郭および外側の輪郭を有するエラストマー成形部であって、エラストマー成形部の内側の輪郭が流体用部品の外側の輪郭を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
－ ホルダの上流端に固定されるように適合された嵌合部であって、下流端および反対側の上流端および外側の輪郭を有し、嵌合部の外側の輪郭がホルダの内側の輪郭に適合され、嵌合部が少なくとも１つの突起を備え、突起がホルダ内に突出し、エラストマー成形部に接触して変形させる（最終的に組み立てられた状態）、嵌合部と
を含み、
エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面を備え、少なくとも１つの補償面は、エラストマー成形部の下流端またはエラストマー成形部の内部に位置する。

換言すれば、この代替的な説明において、本発明の第１の態様は、少なくとも１つの補償面がエラストマー成形部の上流端に位置しない、上で定義したような装置に関する。

本発明のこの第１の態様による装置（以下、「クランプ装置」とも呼ばれる）は、流体用部品をクランプする、言い換えれば固定する、またはしっかりと保持するのに適している。本明細書で使用される「流体用部品」という用語は、流体または液体の送達、投与または搬送のための流体装置、特に医学的に活性な液体または流体のためのポンプ、吸入装置ネブライザなどの医療目的の流体装置に使用または組み込まれ得る部品として広義に理解され得る。本発明の文脈において、好ましい流体用部品は、吸入装置のための構成要素、具体的には、噴霧化形態またはエアロゾル化形態の医学的に活性な液体のエアロゾル化および投与のためのネブライザである。特定の実施形態では、そのようなネブライザは、液体の噴霧またはエアロゾル化のためのノズルなどの微細加工部を含むことができる。

したがって、本装置の特定の実施形態では、流体用部品は、液体の噴霧化またはエアロゾル化のためのノズルである。さらなる特定の実施形態では、流体用部品は、以下にさらに詳細に記載されるように、吸入によってそれを必要とする対象に投与される医学的に活性な液体の噴霧またはエアロゾル化（本明細書で同義的に使用される）のためのノズルである。さらなる特定の実施形態では、流体用部品、またはより具体的にはノズルは、いわゆるソフトミスト吸入器（ＳＭＩ）で使用され、衝突して空気中に分散された液滴のエアロゾルを形成するように噴霧される液体の少なくとも２つのジェットを放出するように構成されたタイプのものであってもよい。そのような衝突型ノズルは、約１０バール～約１００バール、さらには約３００バールまでの範囲などの比較的高い圧力で機能するように適合されているが、圧力は通常、加圧ガスまたは他の推進剤の代わりにポンプユニットによって生成される。そのタイプの吸入装置の例は、国際公開第２０１８／１９７７３０号に記載されており、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。したがって、特定の実施形態では、本発明の装置によってクランプまたは固定される流体用部品は、衝突型ノズルである。

本発明の装置によってクランプまたは固定される流体用部品は、特定の実施形態では、微細加工または小型化された部品であってもよく、適宜、典型的には数センチメートル～１ｍｍまたはそれ未満の範囲の小さい外形寸法を有してもよい。したがって、ノズル、特に上述の衝突型ノズルの典型的な寸法は、例えば直方体の構造の最も長い辺に関して約２ｍｍ～約２０ｍｍの範囲である。本発明の装置によってクランプまたは固定される流体用部品は、円筒形もしくは角形の形状または円錐台の形状などの様々な形状を有することができる。しかし、特定の実施形態では、流体用部品は円筒形または角形の形状を有する。本発明のクランプ装置によってクランプされる流体用部品、具体的には上述のノズルまたは衝突型ノズルは、通常、硬質で耐摩耗性であり、特定の場合にはガラスまたはシリコンなどの脆い材料から製造される。

小型化された寸法のために、上述のような流体用部品は、単一だけでなく複数のものも、本発明の装置によって、クランプまたは固定することが可能であり得る。その点に関して、本明細書で使用される「流体用部品」という用語はまた、複数の同一または異なる流体用部品の単一の流体用部品を指す。したがって、特定の実施形態では、本発明の装置は、２～４つの部品、または２つもしくは３つの部品、具体的には２つの部品などの複数の部品をクランプするように適合される。

本発明の装置によってクランプされる流体用部品は、通常の状況下では、変動する流体の圧力、または急激に変動する流体の圧力、例えば最大２００バール以上の圧力が流体用部品、具体的にはノズルに加えられ、例えば流体用部品によって分注される液体または流体がノズルから吐出されるときに直ちに圧力が急激に低下する高圧相にさえも曝される。しかし、一般に、本明細書で使用される「変動する流体の圧力」という用語は、流体用部品に及ぼされる圧力が一定ではなく、連続的または不連続的に経時的に変化する（増加または減少する）ことを意味するものとして広義に理解されるべきであり、一方、圧力変化は、単一の事象であってもよく、または上述の吸入装置のノズルの場合のように、流体用部品に繰り返し加えられてもよい。

本発明による装置は、好ましくは、実質的に気密および液密であるように適合され、これは、通常の使用中に、ノズルなどの流体用部品に加えられ得る通常は高い圧力にもかかわらず、漏れがないか、または無視できるほど非常に小さい漏れのみが望ましいことを意味する。特に、装置は、ノズル本体などの流体用部品が挿入されたとき、すなわち以下でさらに詳細に説明するように装置が組み立てられた状態にあるときに、気密および液密になるように適合される。

本発明の装置によってクランプまたは固定される流体用部品は、下流端および反対側の上流端を有する。本装置の様々な部品に関連して本明細書で使用される「下流」または「上流」という用語は、流体または液体が流体用部品に関連して送達または搬送される方向に対してそれぞれの構成要素の対向する側面または端部を定義するものとして理解されるべきであり、「下流」は流体または液体が送達される側または方向を示し、「上流」は流体または液体が送達される側または方向を示す。

流体用部品が上記のようにノズルである場合、ノズルの上流側または端部は、流体または液体を噴霧するために、液体の高圧を受け、したがって「高圧」側とも呼ばれ得る。エアロゾル化または噴霧化される液体は、通常、場合によりフィルタなどを含む入口チャネルなどの１つまたはいくつかのチャネルに押し込まれる。チャネルの反対側の端部は、実際のノズルの出口で終端し、装置の作動時に吸入可能なミストが生成される。この下流端は周囲圧力に囲まれているため、「低圧」側とも呼ばれ得る。

さらに、流体用部品は、流体用部品の上流端と反対側の下流端との間に延在する流体用部品の１つまたは複数の外面または側壁として理解され得る外側の輪郭または表面を有する。上述の流体用部品の一般的な設計および外形に応じて、輪郭は、一般的に円形または楕円形（例えば、流体用部品が円筒または円錐台の形状を有する場合）であってもよく、または複数の実質的に平坦な側壁を有してもよい（例えば、流体用部品が角形または多角形の形状を有する場合）。特定の実施形態では、流体用部品は、円筒形または角形の形状を有する。さらに、流体用部品の輪郭または外面は、星形などの不規則な形状を有してもよい。

本発明の装置は、下流端および反対側の上流端（流体用部品に関連して上で定義したとおり）を有するホルダをさらに備える。ホルダは、さらに、ホルダの下流端から上流端まで延在するホルダの側壁の内側の輪郭または表面として理解されるべき内側の輪郭または内面を有する。特定の実施形態では、特に、本発明のクランプ装置がハンドヘルド吸入装置などの吸入装置に実装される場合、ホルダは、分注される液体または流体を吐出することができる下流端に位置する出口開口部を有することができる。一般に、ホルダは、全体的に角形、円筒形、多角形、または不規則な形状などの様々な外形を有することができるが、ホルダの上流端は、好ましくは開いており、後述するように流体用部品またはエラストマー成形部または嵌合部などのさらなる部品の導入を可能にする、全体的なカップ状またはボウル状の形状をもたらす。特定の実施形態では、ホルダは開いているか、または言い換えれば、その上流端または上流側に内径全体にわたってアクセス開口部を有し、それによってホルダの内腔へのアクセスを可能にする。したがって、本装置の流体用部品およびさらなる構成要素は、アクセス開口部を介してホルダに挿入することができる。

組み立てられた状態では、流体用部品は、流体用部品の下流端がホルダの下流端によって支持されるように、ホルダの内側に配置される。特定の実施形態では、特に流体用部品が吸入装置内に固定されるノズルである場合、流体用部品は、ノズルの噴出チャネルがホルダの出口開口部と同じ場所に配置されて液体の噴出および噴霧を可能にするように、ホルダ内に配置されてもよい。流体用部品に関連して「ホルダの下流端によって支持される」という用語は、流体用部品がホルダの下流端の（内側の輪郭または表面）に直接接触してもよいし、例えば流体用部品とホルダの下流端の（内側の輪郭）との間に配置された追加のシールまたは他の接続および／または緩衝構造を介してホルダに間接的に接触し得ることを意味する。特定の実施形態では、ホルダは、例えばスナップ嵌合接続などの形状嵌合または圧入の接続を確立することによって、またはねじ山によって、以下でさらに詳細に説明するような、嵌合部への接続を確立するための手段を備えることができるが、そのような手段は、好ましくはホルダの上流端に配置することができる。

本発明の装置は、下流端および反対側の上流端（流体用部品に関連して上で定義したとおり）を有するエラストマー成形部をさらに備える。エラストマー成形部は、流体用部品を収容することができ、本装置の最終的な組み立て後にクランプまたは固定することができる内側開口部を有する、略リング状の形状を有することができる。エラストマー成形部の外面または輪郭は、一般に、ホルダの内側の輪郭に適合させることができ、より具体的には、以下でさらに詳細に説明するように、組み立て前および装置の組み立てられた状態の両方で、ホルダの内側管腔に嵌合するサイズおよび形状を有する。したがって、特定の実施形態では、エラストマー成形部の全体積は、ホルダの内腔の全体積に等しいか、またはそれよりも小さい。その略リング状の形状のために、エラストマー成形部は、流体用部品の挿入後に、本装置の組み立てまたは最終的な組み立て後に、好ましくは流体用部品の全周にわたって、流体用部品の外側の輪郭を取り囲んで接触する内側の輪郭または表面を有する。しかし、組み立て前に、エラストマー成形部の内側開口部の断面は、封入または固定される流体用部品の断面よりわずかに大きくてもよい。例えば、内側開口部の断面直径は、流体用部品の対応する断面の直径よりも約１０μｍ～約２ｍｍまたは約１ｍｍ大きくてもよい。

しかし、以下により詳細に記載されるように、流体用部品の外面または輪郭は、特に本装置または流体アセンブリの最終的な組み立ての前に、エラストマー成形部の内側の輪郭と完全に接触してもよいし、または接触しなくてもよい。特定の実施形態では、流体用部品の外側の輪郭（流体用部品の側壁の表面に対応する）全体が、エラストマー成形部の内側の輪郭に接触する。しかし、代替的な実施形態では、流体用部品がエラストマー成形部に導入されるときであるが、装置が以下で詳細に説明するように組み立てられる前に、流体用部品の外側の輪郭または表面の約５０％～約９９％、または約６０％～約９５％、または約７０％～約９０％のみが、エラストマー成形部の内面に接触する。

特定の実施形態では、エラストマー成形部は、以下でさらに詳細に説明するように、嵌合部の少なくとも１つの突起によって加えられる変形圧力などの、エラストマー成形部の外面に加えられる外圧を受けると変形することができる弾性変形可能な材料で作られる。さらなる特定の実施形態では、エラストマー成形部は、エラストマー成形部の一方の側または表面に加えられた圧力を、その別のまたは他の表面に伝達することを可能にする低い圧縮率を有する材料で作られる。言い換えれば、エラストマー成形部の圧縮性に応じて、エラストマー成形部の１つの表面または側面の変形は、同じ要素の別の表面または側面の膨張、好ましくは以下でさらに詳細に説明するように少なくとも１つの補償面の膨張をもたらす。

したがって、エラストマー成形部は、フルオロポリマー材料、例えばバイトン（登録商標）、ニトリルブタジエンゴム（ＮＢＲ）、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム（ＥＰＤＭ）、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、シリコーンまたは液体シリコーンゴム（ＬＳＲ）などの合成ゴムなどの多種多様なエラストマー材料を含むか、または本質的にそれらからなり得る。

本発明による装置は、ホルダの上流端に固定されるように適合され、特定の実施形態では、本装置の最終的に組み立てられた状態で、ホルダの上流端に固定される嵌合部をさらに備える。嵌合部は、下流端と、反対側の上流端と、外側の輪郭または表面とを有する。嵌合部の外側の輪郭または表面は、ホルダの内側の輪郭、具体的にはホルダのアクセス開口部を取り囲むホルダの内側の輪郭に適合される。上述したように、特に嵌合部をホルダのアクセス開口部に挿入することによって、嵌合部をホルダに固定することができる。特定の実施形態では、嵌合部のホルダへの接続は、形状嵌合または圧入接続によって、具体的にはスナップ嵌合接続またはねじ山によって確立されてもよいが、例えば、嵌合部は、ホルダの（アクセス開口部）にねじ込まれてもよい。したがって、ホルダの内腔は、上述のように嵌合部をホルダに固定することによって閉じられ、さらに縮小され得る。本明細書で使用される「最終的に組み立てられた状態」という用語は、装置のすべての部品が組み立てられ、嵌合部がホルダに固定されている、すなわち、装置が使用可能な状態である本クランプ装置の状態を意味する。しかし、本明細書で使用される「組み立てられた状態」という用語は、本装置のすべての部品が組み立てられており、嵌合部がまだホルダに固定されていない装置の状態を意味する。

特定の実施形態では、本発明による装置の組み立て中に、エラストマー成形部は、ホルダのアクセス開口部を介してホルダに導入され、続いて流体用部品をエラストマー成形部の内側開口部に導入することができる。代替として、流体用部品をエラストマー成形部の内側開口部に挿入し、その後、組み立てられたエラストマー成形部および流体用部品をホルダの内腔に導入することができる。どちらの場合も、アクセス開口部を介してエラストマー成形部および流体用部品をホルダに導入した後、上述のように嵌合部をホルダに固定することによって、アクセス開口部を閉じることができる。

いくつかの実施形態では、嵌合部は、角形または正方形のボードまたは円形、楕円形、さらには不規則なディスクなどのほぼ平坦な形状を有することができる。しかし、特定の実施形態では、特に、嵌合部がホルダへの接続を確立するためのねじ山を有する場合、嵌合部は、ホルダの対応する丸いアクセス開口部に嵌合するための丸い円周を有する平坦なディスクの形態を有してもよい。嵌合部はまた、ノズルなどの流体用部品に送達または噴霧される流体のアクセスを可能にする流体開口部を有することができる。

嵌合部は、さらに、下流端、より具体的には、嵌合部の下流端の表面上に配置され、下流端に取り付けられた少なくとも１つの突起を備える。したがって、最終的に組み立てられた状態で、または換言すれば、流体要素およびエラストマー成形部がホルダ（の内腔）に導入され、嵌合部がホルダに固定されると、突起はホルダ内に突出し、ホルダ内に収容されたエラストマー成形部に接触して変形する。特定の実施形態では、少なくとも１つの突起は、エラストマー成形部の上流部に接触して変形し、エラストマー成形部が、以下でさらに詳細に説明するように、変形および／または圧縮されるようにする。

嵌合部の下流面に位置する少なくとも１つの突起は、一般に、エラストマー成形部の変形および圧縮に適した異なる形態または形状を有してもよい。換言すれば、少なくとも１つの突起の適切な形状は、ホルダに固定されたときに嵌合部によって加えられる圧力下でエラストマー成形部を圧縮および変形させるように機械的に十分に安定している。さらに、突起の適切な形状は、例えばエラストマー成形部に穴をあけることなく、エラストマー成形部の効果的な圧縮および変形を可能にする。しかし、いくつかの実施形態では、特に異なる形状または不規則な形状を有する複数の突起が実装される場合、エラストマー成形部へのある程度の穿刺は、エラストマー成形部の固定を可能にするのに有利であり得る。特定の実施形態では、既に上で述べたように、突起は、単一の突起の形態または複数の突起の形態、例えば２から約１００または約７５または約５０の突起または２から２５の突起、例えば２から約２０または３から約１５または約４から約１０の突起の形態であってもよい。

複数の突起の場合、突起は同じ形態または形状を有してもよく、または互いに独立して異なる形態または形状を有してもよい。適切な形態または形状には、ドット、リング、バー、例えば平行なバー、または交差バー、例えばハニカム構造、ならびに不規則な形状が含まれるが、これらに限定されず、リングおよびバーは、本装置の中心主軸に対して半径方向に配向された複数のバーなど、連続的または不連続的であってもよい。リングまたは複数のリングの形態で設けられる場合、リングは、好ましくは、装置の下流端（の中心）を装置の上流端（の中心）と接続する本装置の長手方向主軸を中心とする円形形状を有してもよい。特定の実施形態では、嵌合部の少なくとも１つの突起は、少なくとも１つの環状リングの形態を有してもよい。さらなる特定の実施形態では、複数の環状リングは、異なる直径を有してもよく、同じ中心の周りに同心円状に配置されてもよい。さらなる実施形態では、少なくとも１つの突起は、カラーなどの円形、または非円形のいずれかの、蛇行する線の形態を有してもよい。

いくつかの実施形態では、嵌合部の少なくとも１つの突起は、水平寸法に関して上述したような一般的な形状とは無関係に、すなわち上述したような装置の主軸に対して水平に、嵌合部の下流面から測定して均一または連続的な高さを有することができる。さらなる実施形態では、少なくとも１つの突起は不均一な高さを有することができ、これは、環状リングなどの１つの突起の場合、突起が変化する高さを有することができ、または複数の突起の場合、突起が嵌合部の下流面から測定して異なる高さを有することができることを意味する。

さらに、少なくとも１つの突起は、垂直断面、すなわち、嵌合部の（下流端）に垂直な平面に沿って見たときに異なる断面形状を有することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも１つの突起は、例えば、丸みを帯びた形状、尖った形状、立方体形状、または嵌合部の突起の上流端（下流面に接触する）における幅を画定する台形の形状、および、反対側の下流端における等しいかまたは異なる、すなわちより小さい幅を有することができる。特定の実施形態では、少なくとも１つの突起の高さ（嵌合部の下流端から測定した場合）は、約１００μｍ～約２０ｍｍ、例えば約５００μｍ～約６ｍｍ、または約５００μｍ～約２ｍｍの範囲であってもよい。さらなる特定の実施形態では、少なくとも１つの突起の最大幅、すなわち、嵌合部の下流端に面する突起の基部における幅は、約５００μｍ～約６ｍｍ、または約５００μｍ～約２ｍｍなど、約１００μｍ～約２０ｍｍの範囲内であってもよい。さらなる特定の実施形態では、複数の突起は、等しい高さおよび／または幅を有する。

したがって、上記で定義された少なくとも１つの突起は、嵌合部の下流面から測定された単一の突起の全体的な内部容積として、または複数の突起の場合には複数の突起の個々の容積の合計として理解されるべき全容積Ｖｐを有することができる。

ホルダおよびそれとは独立して、少なくとも１つの突起を備える嵌合部は、例えば、射出成形によるそれぞれの部品の製造を可能にするステンレス鋼または熱可塑性ポリマーのような金属などの十分な機械的安定性または剛性を有する材料で作られてもよい。特定の実施形態では、ホルダおよび／または嵌合部および／または少なくとも１つの突出部は、ステンレス鋼、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ポリカーボネートおよびポリアミド、特にＰＥＥＫを含むか、または本質的にそれらからなる。

本発明による装置のエラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面を備える。本明細書で使用されるエラストマー成形部の「補償面」という用語は、上述のようにエラストマー成形部および流体用部品をホルダに導入した後、しかし、嵌合部をホルダ（すなわち、組み立てられた状態では）の（上流端）に固定することによってホルダのアクセス開口部が閉じられる前に、ホルダの内面または流体用部品の外面に接触せず、それによって、（最終的に組み立てられた状態で）嵌合部および／または嵌合部の少なくとも１つの突起によって圧縮されたときにエラストマー成形部が膨張することができる中空空間（以下、「補償容積」と呼ばれる）を画定するエラストマー成形部の表面または輪郭を画定する。

同等の説明では、補償面は、組み立てられた状態（エラストマー成形部および流体用部品がホルダに導入された状態）でホルダの内面および／または流体用部品の外面と接触せず、嵌合部がホルダに固定された最終的に組み立てられた状態でホルダの内面および／または流体用部品の外面と接触し、それによってエラストマー成形部を変形および圧縮するエラストマー成形部の表面または表面領域である。

さらに別の同等の説明では、「補償面」という用語は、（最終的に組み立てられた状態で）嵌合部によるエラストマー成形部の接触および変形時に変形可能、より具体的には拡張可能なエラストマー成形部の表面または表面領域を意味する。しかし、以下でさらに詳細に説明するように、補償面は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起に接触しない。

本明細書で言及される補償面は、エラストマー成形部によって保持される流体用部品を効果的かつ圧力および液密にクランプおよび固定することを可能にするが、特にそのような流体用部品がガラスまたはシリコンなどの脆い材料で作られている場合には、微粒子化され、多くの場合繊細な流体用部品の変形または損傷の危険性はないことに留意されたい。

特定の実施形態では、補償面は、エラストマー成形部の下流（低圧）端に位置する。さらなる特定の実施形態では、補償面は、エラストマー成形部の下流面の少なくとも一部が、エラストマー成形部の内側および／または外側の輪郭に向かって（装置の主軸に垂直な平面に関して）傾いてまたは傾斜して、あるいは面取りされることによって形成される。

その文脈で使用される「傾いた」または「傾斜した」または「面取りされた」という用語は、補償面と流体用部品の外面（補償面が流体用部品に面する場合）またはホルダの内面（補償面がホルダに面する場合）のいずれかとの間の（装置の主軸に垂直な）距離が、場合によっては、下流端側でより大きく、エラストマー成形部をホルダに導入した後であるが、嵌合部をホルダに固定する前に、下流端から上流端に向かって連続的または不連続的に、例えば直線的に減少することを意味する。

したがって、エラストマー成形部は、１つの補償面または複数の補償面を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、エラストマー成形部の下流面（上述のような装置の組み立て前）は、エラストマー成形部の内側の輪郭に向かって傾く、傾斜させる、または面取りされてもよく、その結果、ホルダ、エラストマー成形部、および流体用部品によって限定された中空空間、すなわち補償容積が生じる。さらなる実施形態では、エラストマー成形部の下流側表面（上述のような装置の組み立て前）は、エラストマー成形部の外側の輪郭に向かって傾斜し、傾斜し、または面取りされてもよく、その結果、ホルダおよびエラストマー成形部のみによって限定された中空空間（すなわち、補償容積）がもたらされる。さらに別の特定の実施形態では、エラストマー成形部の下流側表面（装置の組み立て前）は、エラストマー成形部の内側の輪郭に向かって、およびエラストマー成形部の外側の輪郭に向かって傾き、傾斜し、または面取りされてもよく、その結果、互いに分離され、ホルダ、エラストマー成形部および流体用部品のいずれかによって、またはエラストマー成形部およびホルダのみによって閉じ込められた２つの中空空間（または補償容積）が生じる。

本明細書で使用される「補償容積」という用語はまた、上述のようにエラストマー成形部および流体用部品をホルダに導入した後、しかし、嵌合部をホルダ（の上流端）に固定することによってホルダのアクセス開口部が閉じられる前に、ホルダの内面または流体用部品の外面に接触せず、それによって、エラストマー成形部が嵌合部および／または嵌合部の少なくとも１つの突起によって圧縮されたときにその中に膨張することができる中空空間を画定する、エラストマー成形部の補償面によって画定され限定される中空空間を指すと理解され得る。

さらなる特定の実施形態では、エラストマー成形部の補償面は、エラストマー成形部内に配置された内部空間もしくは容積または複数の内部空間もしくは容積によって形成された内部表面であり得る。したがって、特定の実施形態では、補償面は、エラストマー成形部の内部に配置された少なくとも１つの中空空間によって形成され、特定の実施形態では、周囲大気、流体用部品の外面、またはホルダの内面と接触しないか、言い換えれば、エラストマー成形部の材料によって完全に囲まれる。これらの場合、上で定義された補償容積は、「内部補償容積」と呼ばれ得、それに対応して、補償面は、「内部補償面」と呼ばれ得る。

いくつかの実施形態では、エラストマー成形部内の内部補償容積は、エラストマー成形部の内側の輪郭を囲む内側チャネルなどの単一の中空空間であってもよい。したがって、特定の実施形態では、内部補償容積は、エラストマー成形部の内部に配置された中空環状空間によって形成される。

他の特定の実施形態では、内部補償容積は、複数の個別の中空空間、例えば、エラストマー成形部内に分布した球形または楕円形の中空空間の形態であってもよく、または、例えば、エラストマー成形部の内側の輪郭を囲む外周に沿って整列していてもよい。

さらなる特定の実施形態では、内部補償容積または複数の容積は、内部補償容積内の圧力補償をもたらすために、内部補償容積を周囲大気に接続する１つまたは複数のチャネルを有することができる。

補償面が内部補償面である場合、エラストマー成形部の外側の輪郭または表面は、ホルダの内部容積を完全に満たすように成形されてもよく、言い換えれば、（外部）補償面は必要ないことに留意されたい。しかし、他の実施形態では、少なくとも１つの（外部）補償面を少なくとも１つの内部補償面と組み合わせることが有利であり得る。

少なくとも１つの突起について上述したように、上で定義した補償容積または内部補償容積は、単一の補償容積または内部補償容積の全体的な内部容積として、または複数の補償容積および／または内部補償容積の場合には、複数の内部補償容積の個々の容積の合計として理解されるべき全容積Ｖｃを有することができる。典型的な場合、全容積Ｖｃは、エラストマー成形部の全容積の約５％～約８０％、または約１５％～約３０％の範囲内で選択されてもよい。

本発明によれば、少なくとも１つの補償面（装置の完全に組み立てられた状態で、または換言すれば、本発明による流体アセンブリにおいて）は、嵌合部および／または嵌合部の少なくとも１つの突起と接触しない。言い換えれば、上述したように、少なくとも１つの補償面は、エラストマー成形部の下流端またはエラストマー成形部の内部に位置する。

特定の実施形態では、少なくとも１つの補償容積または表面は、嵌合部および嵌合部の少なくとも１つの突起、好ましくは、複数の突起の場合、複数の突起のすべてに接触しない。他の実施形態では、少なくとも１つの補償容積または表面は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起、好ましくは、複数の突起の場合、複数の突起のすべてに接触しない。

換言すれば、エラストマー成形部ならびにその中に含まれる流体用部品がホルダに導入されると、ホルダは閉鎖されてもよく、本発明の装置、より具体的には装置および流体用部品を含む流体アセンブリは、それにより、嵌合部および／または少なくとも１つの突起がエラストマー成形部の補償面または容積のいずれにも接触することなく、嵌合部をホルダに取り付けるかまたは固定することによって完成されてもよい。同様に上述したように、嵌合部の少なくとも１つの突起は、ホルダ内に突出し、エラストマー成形部の（上流面）に接触する。嵌合部をホルダに取り付ける、または固定しながら、嵌合部の少なくとも１つの突起がエラストマー成形部を圧縮し、その結果、エラストマー成形部（の内面）によって囲まれた流体要素がエラストマー成形部内にしっかりとクランプされて固定され、対応する補償容積が低減または完全に充填されるように補償面が変形される。

しかし、驚くべきことに、補償容積または表面がエラストマー成形部の上流端に位置していない場合、流体用部品を損傷または変形させるリスクなしに流体用部品を効果的に固定することができることが分かった。したがって、本装置の特定の実施形態では、エラストマー成形部の補償面は、エラストマー成形部の上流端に位置しない。

既に上述したように、補償面は、エラストマー成形部の下流端に位置してもよく、エラストマー成形部の下流面の少なくとも一部が、エラストマー成形部の内側および／または外側の輪郭に向かって（装置の主軸に垂直な平面に関して）傾いているか、傾斜しているか、または面取りされていることによって形成されてもよい。他の実施形態では、やはり上述したように、補償面は、エラストマー成形部内の中空空間によって（内部補償面として）画定されてもよい。両方の場合において、エラストマー成形部の少なくとも１つの補償面は、エラストマー成形部が嵌合部および／または嵌合部の少なくとも１つの突起によって圧縮されたときにその中に膨張することができる空間または補償容積を設ける。

特定の実施形態では、表面、またはより具体的には、エラストマー成形部の上流端の全表面は、嵌合部および／または少なくとも１つの突起の下流表面に接触する。しかし、補償面または容積がエラストマー成形部の上流端に位置しないので、嵌合部、またはより具体的には、嵌合部の下流面および／またはその上に位置する少なくとも１つの突起は、前記補償領域または表面に接触しない。

エラストマー成形部が上記で定義されたように、補償面および任意選択的に追加の内部補償面を含むさらなる特定の実施形態では、エラストマー成形部の他のすべての外面は、ホルダまたは嵌合部の内面によって囲まれ、内面と接触している。エラストマー成形部が上で定義されたような内部補償面のみを含むなおさらなる特定の実施形態では、エラストマー成形部のすべての外面は、ホルダまたは嵌合部の内面によって囲まれて接触している。

本発明による上述のような補償面の特定の位置とは無関係に、嵌合部の少なくとも１つの突出部によって圧縮されたときにエラストマー成形部内に生成される内圧は、エラストマー成形部が、補償面または嵌合部または少なくとも１つの突出部と接触しておらず、換言すれば、嵌合部またはその少なくとも１つの突出部によって変形されるエラストマー成形部の上流面から離れて位置する内部補償面によって生成される補償容積または内部補償容積に拡張することを可能にすることによって、エラストマー成形部全体にわたって効果的かつ均一に分注されることができる。

本発明による装置のさらなる特定の実施形態では、少なくとも１つの突起は、全容積Ｖｐを有し、補償容積または内部補償容積は、全容積Ｖｃを有し、少なくとも突起の全容積Ｖｐは、補償容積または内部補償容積の全容積Ｖｃに適合される。さらなる特定の実施形態では、少なくとも突起の全体積Ｖｐ（その合計）は、全補償体積Ｖｃの少なくとも約１０％、例えば約１０％～約５０％、または約２０％～約３０％になる。

上述したように、本発明による装置は、特に吸入装置がハンドヘルド装置であり、流体用部品が少なくとも１０バール、多くの場合約５０～約２５０バールの範囲内の流体圧力で動作するソフトミスト吸入装置内にクランプされて固定される小型化されたマルチチャネル衝突型ノズルである場合に、流体用部品、特にノズルの効果的なクランプが吸入装置内で確実に、圧力および液密に、かつ正確にクランプまたは固定されることを可能にする。驚くべきことに、小型ノズルなどの流体用部品は、嵌合部も突出部も補償面と直接接触していないときにエラストマー成形部によって効果的にクランプされ得、この設計は、特に流体用部品がホルダへの挿入前にエラストマー成形部と組み立てられるか、またはエラストマー成形部に導入される場合に、ノズルなどの繊細な流体用部品に関して、組み立てプロセスにとって有益であることが証明されている。

さらなる態様では、本発明は、上記で詳細に説明した本発明の第１の態様によるノズルなどの流体用部品をクランプするための装置と、装置によってクランプされた流体用部品、具体的にはノズルとを備えるノズルアセンブリなどの流体アセンブリを提供する。

したがって、本発明は、変動する流体の圧力を受ける流体用部品をクランプするための装置を備える流体アセンブリを提供し、前記流体用部品は、下流端と、反対側の上流端と、外側の輪郭とを有し、前記装置は、
－ 下流端および反対側の上流端および内側の輪郭を有するホルダであって、組み立てられた状態で、流体用部品がホルダの内側に配置され、流体用部品の下流端がホルダの下流端によって支持されている、ホルダと、
－ 下流端および反対側の上流端ならびに内側の輪郭および外側の輪郭を有するエラストマー成形部であって、エラストマー成形部の内側の輪郭が流体用部品の外側の輪郭を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
－ ホルダの上流端に固定されるように適合された嵌合部であって、下流端および反対側の上流端および外側の輪郭を有し、嵌合部の外側の輪郭がホルダの内側の輪郭に適合され、嵌合部が少なくとも１つの突起を備え、突起がホルダ内に突出し、エラストマー成形部に接触して変形させ（最終的に組み立てられた状態）、エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面を備え、組み立てられた状態の少なくとも１つの補償面は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起に接触しない嵌合部と、
クランプ装置によってクランプされたノズルなどの流体用部品と
を含む。

したがって、本発明の第１の態様の装置（または本発明の第１の態様の代替物）に関連して上述したすべての定義、特徴、実施形態およびそれらの組み合わせは、第２の態様およびすべてのさらなる態様の流体アセンブリに適用されることに留意されたい。

特定の実施形態では、本発明のこの態様の流体アセンブリは、本発明の第１の態様によるノズルなどの流体用部品と、装置によってクランプされた流体用部品、具体的にはノズルとをクランプするための装置に対応し、したがって、上述のように最終的に組み立てられた状態の本発明の第１の態様による装置に対応する。さらなる特定の実施形態では、本流体アセンブリは、ノズル固定部が中にクランプされた本発明の第１の態様による装置の形態のノズルホルダを含むノズルアセンブリであってもよい。そのようなノズルアセンブリは、急激に変動する圧力を受ける典型的にはノズル構造が設けられている医学的に活性な液体を投与するための吸入装置などの吸入装置に、有利に組み込むことができる。

したがって、さらなる態様では、本発明は、噴霧形態の医学的に活性な液体を吸入投与するための吸入装置を提供し、吸入装置は、本発明の第１の態様による装置、より具体的には、本発明の第２の態様による流体アセンブリまたはノズルホルダを含む。

特定の実施形態では、本発明のこの態様の吸入装置は、ハンドヘルド吸入装置、具体的には、医学的に活性な液体の２つのジェットが噴出される少なくとも２つのチャネルを有する衝突型ノズルを備えるソフトミスト吸入器（ＳＭＩ）であってもよく、少なくとも２つのチャネルの軌道は、高圧で噴出されたときに医学的に活性な液体が交点で噴霧されるように交差する。

またさらなる態様では、本発明は、流体用部品、具体的には衝突型ノズルなどのノズルをクランプするための方法、または換言すれば、本発明の第２の態様による流体アセンブリの調製または製造のための方法であって、
ａ）本発明の第１の態様に関連して上述した流体用部品をクランプするための装置であって、
－ ホルダ、
－ 少なくとも１つの補償面を有するエラストマー成形部、
－ 流体用部品、具体的には衝突型ノズルなどのノズル、および
－ 少なくとも１つの突起を備える嵌合部
を備える装置の部品を設けるステップ、
ｂ）装置を組み立てるステップであって、
ｂ１）エラストマー成形部をホルダに導入し、続いて、流体用部品をエラストマー成形部に導入するステップ、または
ｂ２）流体用部品をエラストマー成形部に導入し、続いて、流体用部品を保持するエラストマー成形部をホルダに導入するステップ
による組み立てるステップ、および
ｃ）嵌合部をホルダに固定し、それによって嵌合部の少なくとも１つの突出部をエラストマー成形部（の上流面）と接触させることによってエラストマー成形部を圧縮するステップ
を含む方法を提供する。

上述したように、本発明のこの態様による方法および本発明の第１の態様の装置は、クランプ装置、より具体的には本発明の流体アセンブリの有利な組み立てを可能にし、流体用部品を固定するのに必要なクランプ力がエラストマー成形部内に均等に分注され、したがって（潜在的に脆く繊細な）流体用部品への機械的応力を最小限に抑えながら流体用部品の気密・液密クランプを可能にする。

以下は、本発明に含まれる実施形態である番号付けされた項目の列挙である。

１．変動する流体の圧力を受ける流体用部品（２０）をクランプするための装置（１０）であって、前記流体用部品（２０）は、下流端（２１）と、反対側の上流端（２２）と、外側の輪郭（２３）とを有し、前記装置は、
－ 下流端（３１）および反対側の上流端（３２）および内側の輪郭（３３）を有するホルダ（３０）であって、組み立てられた状態で、流体用部品がホルダの内側に配置され、流体用部品（２０）の下流端（２１）がホルダの下流端（３１）によって支持されている、ホルダと、
－ 下流端（４１）および反対側の上流端（４２）ならびに内側の輪郭（４３）および外側の輪郭（４４）を有するエラストマー成形部（４０）であって、エラストマー成形部（４０）の内側の輪郭（４３）が流体用部品の外側の輪郭（２３）を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
－ ホルダ（３０）の上流端（３２）に固定されるように適合された嵌合部（５０）であって、下流端（５１）および反対側の上流端（５２）および外側の輪郭（５３）を有し、嵌合部の外側の輪郭（５２）がホルダの内側の輪郭（３３）に適合され、嵌合部が少なくとも１つの突起（５５）を備え、突起がホルダ内に突出し、エラストマー成形部に接触して変形させる、嵌合部（５０）と
を含み、
エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面（４５）を備え、組み立てられた状態の少なくとも１つの補償面（４５）は、嵌合部または嵌合部の少なくとも１つの突起に接触しない。

２．補償面は、エラストマー成形部の下流端またはエラストマー成形部の内部に位置する、項目１に記載の装置。

３．補償面は、エラストマー成形部の上流端に位置していない、項目１または２に記載の装置。

４．補償面は、エラストマー成形部の下流面の少なくとも一部が、エラストマー成形部の内側および／または外側の輪郭に向かって（装置の主軸に垂直な平面に関して）傾いてまたは傾斜していることによって形成される、項目１から３のいずれか一項に記載の装置。

５．補償面は、エラストマー成形部の下流（低圧）面の少なくとも一部が、エラストマー成形部の内側の輪郭に向かって（装置の主軸に垂直な平面に関して）傾いてまたは傾斜していることによって形成される、項目１から４のいずれか一項に記載の装置。

６．補償面（４５）は、エラストマー成形部（４０）の内部に配置された少なくとも１つの中空空間によって形成される、項目１から５のいずれか一項に記載の装置。

７．補償面（４５）は、エラストマー成形部（４０）の内部に配置された中空空間によって形成される、項目６に記載の装置。

８．嵌合部（５０）の少なくとも１つの突起（５５）は、少なくとも１つの環状リングの形態を有する、項目１から７のいずれか一項に記載の装置。

９．嵌合部（５０）の少なくとも１つの突起（５５）は、複数の突起の形態である、項目１から８のいずれか一項に記載の装置。

１０．複数の突起（５５）は、等しい高さおよび／または幅を有する、項目９に記載の装置。

１１．少なくとも１つの突起（５５）が全容積Ｖｐを有し、補償容積（５６）または内部補償容積が全容積Ｖｃを有し、少なくとも突起（５５）の全容積Ｖｐが補償容積（５６）または内部補償容積の全容積Ｖｃに適合される、項目１～１０のいずれか一項に記載の装置。

１２．少なくとも突起（５５）の全容積Ｖｐが、全体補償容積Ｖｃの約１０％～約５０％になる、項目１１に記載の装置。

１３．エラストマー成形部（４０）の上流端（４２）の表面全体が、嵌合部（５０）および／または少なくとも１つの突起（５５）の下流側表面（５１）に接触する、項目１から１２のいずれか一項に記載の装置。

１４．流体用部品（２０）が、液体の噴霧化またはエアロゾル化のためのノズルである、項目１～１３のいずれか一項に記載の装置。

１５．流体用部品（２０）が、吸入によってそれを必要とする対象に投与される医学的に活性な液体の噴霧エアロゾル化のためのノズルである、項目１～１４のいずれか一項に記載の装置。

１６．流体用部品（２０）衝突型ノズルである、項目１から１５のいずれか一項に記載の装置。

１７．流体用部品（２０）が、円筒形または角形の形状を有する、項目１から１６のいずれか一項に記載の装置。

１８．複数の流体用部品（２０）、好ましくは２つの流体用部品（２０）をクランプするように適合されている、項目１から１７のいずれか一項に記載の装置。

１９．エラストマー成形部（４０）が、合成ゴム、フルオロポリマー材料、ニトリルブタジエンゴム（ＮＢＲ）、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム（ＥＰＤＭ）、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、シリコーンまたは液体シリコーンゴム（ＬＳＲ）を含むか、またはこれらから本質的になる、項目１から１８のいずれか一項に記載の装置。

２０．ホルダ（３０）および／または嵌合部（５０）および／または少なくとも１つの突出部（５５）が、ステンレス鋼、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ポリカーボネートおよびポリアミドを含むか、またはこれらから本質的になる、項目１から１９のいずれか一項に記載の装置。

２１．医学的に活性な液体を噴霧形態で吸入投与するための吸入装置（６０）であって、項目１から２０のいずれか一項に記載の装置を備える、吸入装置（６０）。

２２．流体用部品をクランプするための方法であって、
ａ）項目１～２０のいずれか一項に記載の、流体用部品（２０）をクランプするための装置であって、
－ ホルダ（３０）、
－ 少なくとも１つの補償面（４５）を有するエラストマー成形部（４０）、
－ 流体用部品（２０）、具体的には衝突型ノズルなどのノズル、および
－ 少なくとも１つの突起（５５）を備える嵌合部（５０）
を備える装置の部品を設けるステップ、
－ｂ）装置を組み立てるステップであって、
ｂ１）エラストマー成形部（４０）をホルダ（３０）に導入し、続いて流体用部品（２０）をホルダ（３０）に導入するステップ、または
ｂ２）流体用部品（２０）をエラストマー成形部（４０）に導入し、続いて、流体用部品（２０）を保持するエラストマー成形部（４０）をホルダ（３０）に導入するステップ
による組み立てるステップ、および
ｃ）嵌合部（５０）をホルダ（３０）に固定し、それによって嵌合部（５０）の少なくとも１つの突出部（５５）をエラストマー成形部（４０）の上流面）と接触させることによってエラストマー成形部（４０）を圧縮するステップ
を含む方法。

図面の詳細な説明
図１は、最終的な組み立ての前に流体用部品２０に面する補償面４５を有するエラストマー成形部４０で流体用部品２０をクランプするための装置１０の断面図を示す。図１ａおよび以下の図に示す実施形態では、流体用部品は、ノズル、より具体的には、少なくとも２つの噴出チャネル２４（２つの噴出チャネルが示されている）ならびに下流端２１、反対側の上流端２２、および外側の輪郭または表面２３を有する衝突型ノズルの形態を有する。既に詳細に上述したように、装置１０は、変動する流体の圧力下であっても、ノズル２０などの流体用部品を気密および液密にクランプおよび固定することを可能にする。図１では、本発明の装置は、最終的に組み立てられておらず、したがって流体用部品が（まだ）気密および液密にクランプおよび固定されていない状態で示されている。

装置１０は、下流端３１および反対側の上流端３２と、ホルダ３０の側壁３５の内面に対応する内側の輪郭または表面３３とを有するホルダ３０をさらに備える。ホルダは、特に液体または流体が流体用部品としてノズルによって噴霧される場合に、前記液体または流体が送達され得る出口開口部３４をさらに備える。前記出口開口部３４の反対側に、図１に示すようなホルダ３０は、ホルダ３０の上流端３２に位置するアクセス開口部３６を有し、このアクセス開口部を通して、後述する流体用部品２０およびエラストマー成形部４０などの本装置１０のさらなる部品を、ホルダ３０に導入することができる。

図１に示すように、流体用部品２０はホルダ３０の内側に配置され、流体用部品２０の下流端２１はホルダ３０の下流端３１によって支持される。

本発明の装置１０は、下流端４１および反対側の上流端４２、ならびに内側の輪郭４３および外側の輪郭４４を有するエラストマー成形部４０をさらに備える。図１に見られるように、エラストマー成形部４０の内側の輪郭４３は、流体用部品２０の外側の輪郭２３を取り囲んで接触する。しかし、図１に示す実施形態では、エラストマー成形部の内側の輪郭４３は、流体用部品２０の外側の輪郭２３全体と接触しないことに留意されたい。図１は、例えば、既に上述したような全体的に立方体または円形の形状を有することができる装置１０の断面図を提示するので、エラストマー成形部４０は、図１および以下の図では２つの別個の鏡面対称ユニットとして示されているが、例えばリングの形態の１つのエラストマー成形部４０に属することができる。

装置１０は、ホルダ３０の上流端３２に固定されるように適合された嵌合部５０をさらに備える。図１の実施形態に示すように、嵌合部は、ホルダ３０の上流端３２の内面に固定されてもよい。しかし、他の実施形態では、嵌合部はまた、ホルダ３０の上流端３２の上流面などのホルダの他の領域に固定されるように適合されてもよい。上述したように、図１は、例えば全体的に立方体または円形の形状を有することができるクランプ装置１０の断面図を示す。したがって、図１、および２つの別個の部分としての以下の図に示す保持要素５０は、実際には、装置１０の中心的な主要な回転軸Ｘ（図２を参照されたい）の周りに全体的に平坦な円形を有し、流体用部品に搬送される流体または液体がクランプ装置に入ることができる流体開口部５４を囲む同じホルダ３０に属することができる。

嵌合部５０もまた、下流端または表面５１と、反対側の上流端または表面５２と、外側の輪郭５３とを有する。図１に示すように、嵌合部５０の外側の輪郭５２は、ホルダの内側の輪郭３３に適合され、その結果、特に、後述するように、本クランプ装置の最終的な組み立て状態において、嵌合部の少なくとも１つの突起５５がエラストマー成形部に接触して圧縮する位置において、嵌合部をホルダに固定することができる。

上述したように、嵌合部５０は、少なくとも１つの突起５５がホルダ３０の（内腔）内に突出し、その最終的および完全に組み立てられた位置でエラストマー成形部４０に接触して変形するように、嵌合部５０の下流面５１に配置または取り付けられた少なくとも１つの突起５５を備える。図１に示す実施形態では、少なくとも１つの突起５５は既にエラストマー成形部４０に接触しているが、嵌合部５０がその最終的および完全に組み立てられた位置になく、ホルダ３０の上流端に固定されているので、少なくとも１つの突起５５はまだエラストマー成形部４０を変形させていない。嵌合部５０に関連して上述したように、図１に示す突起５５は、同じ突起、例えば円形リング状構造の一部であってもよく、または２つの別個の突起、例えばノブまたはバーの形態の２つの突起であってもよく、嵌合部５０の対向する（横方向の）端部に配置され得る。

本発明の装置１０のエラストマー成形部５０は、少なくとも１つの補償面４５をさらに含む。図１に示すように、少なくとも１つの補償面４５は、嵌合部５０および／または嵌合部５０の少なくとも１つの突起５５に接触しない。しかし、これに関連して、図１は、嵌合部５０がホルダ５０に固定され、流体用部品２０が装置１０によってしっかりとクランプされる最終的に組み立てられた状態の装置１０を示していないことにも留意されたい。図１に示す装置では、流体用部品２０およびエラストマー成形部４０は既にホルダ３０の内腔に導入されているが、嵌合部５０および突起５５はまだその最終的な位置にはない。

図１に示す実施形態に見られるように、エラストマー成形部４０の補償面（または複数の表面）４５は、エラストマー成形部４０の下流端４１に位置する。具体的には、エラストマー成形部４０の補償面（または複数の表面）４５は、エラストマー成形部４０の上流端４２に位置しない。さらに、図１に示す実施形態では、補償面４５は、エラストマー成形部４０の下流面４１の少なくとも一部がエラストマー成形部４０の内側の輪郭４３に向かって傾いてまたは傾斜している（装置の主軸Ｘ（図２を参照されたい）に垂直な平面に関して）ことによって形成される。この構成では、エラストマー成形部４０の補償面４５は、流体用部品２０の外側の輪郭２３およびホルダ３０の下流端３１の内面と共に、エラストマー成形部４０が嵌合部５０および／または嵌合部５０の少なくとも１つの突出部５５によって圧縮されたときに、その中に膨張することができる補償容積５６を画定および限定する。

図２は、嵌合部５０がホルダ３０に固定されている最終的に組み立てられた状態の、図１に示す装置１０を示しているが、図１に記載されている要素および部品のいくつかは、明確にするために省略されている。したがって、図２（図４および図６のように）はまた、本発明の流体アセンブリ１５の実施形態を示す。図から分かるように、少なくとも１つの突起５５および嵌合部５０自体は、エラストマー成形部４０の上流端に接触する。これにより、少なくとも１つの突起５５はエラストマー成形部４０に到達し、これにより変形する。エラストマー成形部４０をその上流端または表面４２において変形させる突出部５５によって加えられる圧力の分布に起因して、エラストマー成形部は、エラストマー成形部４０の補償面４５の補償容積５６内への膨張および拡張によって、反対側において変形され、補償容積（Ｖｃ）の減少をもたらす。しかし、これは、エラストマー成形部４０全体にわたって、具体的には流体用部品２０の外側の輪郭２３に接触するエラストマー成形部４０の内側の輪郭４３全体にわたって圧力の均一な分布をもたらし、それにより、クランプされた流体用部品２０に損傷を与えるリスクなしに、流体用部品２０を効果的かつ液密にかつ気密にクランプする。

図３は、組み立て前にホルダ３０の内側の輪郭３３に面する補償面４５を有するエラストマー成形部４０で流体用部品２０をクランプするための装置１０の別の実施形態を示す。図２のように、装置の部品は、図１に記載された構成要素に対応し、冗長性を回避するためにいくつかの参照符号が省略されている。上述したように、本実施形態によれば、補償面４５は、この実施形態でも、組み立てられた状態で嵌合部５０および／またはその少なくとも１つの突起５５と接触せず、エラストマー成形部４０の下流端４１に位置する。しかし、図１および図２に示す実施形態とは対照的に、エラストマー成形部４０の補償面４５は、エラストマー成形部４０の下流面４１の少なくとも一部が、エラストマー成形部４０の外側の輪郭４４に向かって（装置の主軸Ｘに垂直な平面に関して）傾いてまたは傾斜していることによって形成される。この構成では、エラストマー成形部４０の補償面４５は、ホルダ３０の下流端３１の内面３３と共に、エラストマー成形部４０が嵌合部５０および／または嵌合部５０の少なくとも１つの突出部５５によって圧縮されたときに、その中に膨張することができる補償容積５６を画定および限定する。この実施形態では、エラストマー成形部の内側の輪郭４３が流体用部品２０の外側の輪郭２３に完全に接触して包囲するので、エラストマー成形部４０の内側の輪郭４３間の接触は最初から最大化される。

図４は、嵌合部５０がホルダ３０に固定されている最終的に組み立てられた状態の図３の装置１０、したがって流体アセンブリ１５の実施形態を示しているが、図１に記載されている要素および部品のいくつかは、明確にするために省略されている。ちょうど図２に示す実施形態のように、少なくとも１つの突起５５および嵌合部５０自体は、エラストマー成形部４０の上流端に接触する。それにより、少なくとも１つの突起５５は、エラストマー成形部４０、またはより具体的にはエラストマー成形部４０の補償面４５に到達し、それによって変形する。エラストマー成形部４０をその上流端または表面４２において変形させる突起５５によって加えられる圧力の分布に起因して、エラストマー成形部は、エラストマー成形部４０の補償面４５の補償容積５６内への膨張および拡張によって、反対側において変形され、補償容積（Ｖｃ）の減少をもたらす。

図５は、最終的な組み立て前にエラストマー成形部４０の内部に配置された中空空間または内部補償容積５７の形態の内部補償面４５を有するエラストマー成形部４０で流体用部品をクランプするための装置１０のさらなる実施形態を示す。図３に示す実施形態のように、装置（１０）の部品は、図１に記載された構成要素に対応し、冗長性を回避するためにいくつかの参照符号が省略されている。

上述したように、本実施形態によれば、補償面４５は、この実施形態でも、組み立てられた状態で嵌合部５０および／またはその少なくとも１つの突起５５と接触せず、エラストマー成形部の内側に位置する。しかし、図１から図４に示す実施形態とは対照的に、エラストマー成形部４０の補償面４５は、エラストマー成形部の内部に位置する少なくとも１つの中空空間によって形成され、したがって、周囲大気と接触しない。

この実施形態でも、エラストマー成形部の内側の輪郭４３が流体用部品２０の外側の輪郭２３に完全に接触して包囲するので、エラストマー成形部４０の内側の輪郭４３間の接触は最初から最大化される。さらに、エラストマー成形部４０のすべての外面と、ホルダ３０、嵌合部５０、およびその少なくとも１つの突出部５５、ならびに液体用部品２０の周囲表面との接触が最大化され、最終的に組み立てられた状態で流体用部品２０の効果的なクランプおよび固定がもたらされる。この実施形態では、内部補償容積５７を取り囲む内部補償面４５は、エラストマー成形部の内部に配置された中空環状空間によって形成される。

図６は、嵌合部５０がホルダ３０に固定されている最終的に組み立てられた状態の図５の装置１０、したがって流体アセンブリ１５のさらなる実施形態を示しているが、図１に記載されている要素および部品のいくつかは、明確にするために省略されている。ちょうど図２および図４に示す実施形態のように、少なくとも１つの突起５５ならびに嵌合ペルト５０自体は、エラストマー成形部４０の上流端４２に接触する。これにより、少なくとも１つの突起５５はエラストマー成形部４０に到達し、これにより変形する。エラストマー成形部４０をその上流端または表面４２において変形させる突起５５によって加えられる圧力の分布に起因して、エラストマー成形部は、エラストマー成形部４０の内部補償面４５の内部補償容積５７への拡張によって、反対側において変形され、内部補償容積（Ｖｃ）の減少をもたらす。

図１から図６に示すすべての実施形態では、補償容積５６または内部補償容積５７は、少なくとも１つの突起５５の全容積Ｖｐよりも（わずかに）大きく、その結果、嵌合部５０をホルダ３０に固定することによって、装置を完全かつ最終的に組み立てた後に、残りのより小さい補償容積５６または内部補償容積５７が生じる。

図７は、連続した円形突起５５を有する嵌合部５０の一実施形態の斜視図を示す。図７に示す嵌合部５０は、下流面５１、外側の輪郭または表面５３、ならびに本発明のクランプ装置によってクランプされる流体用部品に搬送される流体または液体の通過を可能にする流体開口部５４を有する。嵌合部５０の下流面５１には、本クランプ装置の主要な回転軸Ｘを中心とする円環状の突起５５が設けられている。

図８は、嵌合部５０の一代替実施形態の斜視図を示す。この実施形態では、図７の実施形態に示す連続円形突起５５は、主要な回転軸Ｘ（図７を参照されたい）を中心とする図７のような不連続円形リングの形態で配置された複数の突起５５に置き換えられている。図８に見られるように、複数の突起５５のすべては、等しい高さおよび幅を有する。

図９には、クランプ装置１０、より具体的には、そのようなクランプ装置を含む流体アセンブリ１５を含む、噴霧形態の医学的に活性な液体の吸入投与のための例示的な吸入装置６０の概略断面図が示されている。吸入装置６０はハウジング６１を備え、ハウジング１は、片手で保持することができ、１本の指、例えば親指（図示せず）で操作することができるような形状および寸法であることが好ましい。ハウジング６１の内部には、医学的に活性な液体を貯蔵するためのリザーバ６２が配置されている。図示のリザーバ６２は、折り畳み可能に設計されている。これは、空にすることを進める間に、弾性壁または少なくとも石灰壁が座屈し、その結果、一定量の液体の抽出に必要な負圧が増加しない、またはほとんど増加しないことを意味する。さらに、吸入装置６０は、医学的に活性な液体を放出して噴霧するのに必要な所望の圧力を生成するためのピストン６３Ａおよびポンプ室６３Ｂを有するハウジング６１内のポンプユニット６３を備える。ポンプ室６３Ｂは、入口逆止弁６４によってリザーバ６２と流体接続されている。逆止弁６４は、ポンプ室６３Ｂへの医学的に活性な液体の流入を可能にするように機能し、図示されていないロック機構の解放時にリザーバ６２への液体の逆流を阻止する。位置エネルギーの貯蔵および送達のための手段として、ポンプユニット６３の一端（上向き）に結合され、ハウジング６１（図の下部）で支持されるばね６５が設けられる。

流体用部品、またはより具体的にはノズル２０を含むクランプ装置１０または流体アセンブリ１５は、ノズル２０がポンプユニットと流体接続するように、吸入装置６０のハウジング６１の上縁に配置される。図示の実施形態では、嵌合部は、ハウジング６１の外面によって形成される。しかし、さらなる実施形態では、先の図１～図８に示すように、嵌合部５０を別個の要素として設計し、そのような嵌合部５０または流体アセンブリ１５を吸入装置６０に取り付けることも可能である。

１０ クランプ装置
１５ 流体アセンブリ
２０ 流体用部品、ノズル
２１ 流体用部品の下流端
２２ 流体用部品の上流端
２３ 流体用部品の外側の輪郭
２４ 流体用部品の排出チャネル
３０ ホルダ
３１ ホルダの下流端
３２ ホルダの上流端
３３ ホルダの内側の輪郭
３４ ホルダの出口開口部
３５ ホルダの側壁
３６ ホルダのアクセス開口部
４０ エラストマー成形部
４１ エラストマー成形部の下流端
４２ エラストマー成形部の上流端
４３ エラストマー成形部の内側の輪郭
４４ エラストマー成形部の外側の輪郭
４５ エラストマー成形部の補償面
５０ 嵌合部
５１ 嵌合部の下流面
５２ 嵌合部の上流面
５３ 嵌合部の外側の輪郭
５４ 嵌合部の流体開口部
５５ 嵌合部の突起
５６ 補償容積
５７ 内部補償容積
Ｘ 装置の主要な回転軸
６０ 吸入装置
６１ ハウジング
６２ 薬液が充填されたリザーバ
６３ ポンプユニット
６３Ａ ピストン
６３Ｂ ポンプ室
６４ 弁
６５ ばね

Claims (25)

1. 変動する流体の圧力を受ける流体用部品（２０）をクランプするための装置（１０）であって、前記流体用部品（２０）は、下流端（２１）と、反対側の上流端（２２）と、外側の輪郭（２３）とを有し、前記装置は、
   － 下流端（３１）および反対側の上流端（３２）および内側の輪郭（３３）を有するホルダ（３０）であって、組み立てられた状態で、前記流体用部品が前記ホルダの内側に配置され、前記流体用部品（２０）の前記下流端（２１）が前記ホルダの前記下流端（３１）によって支持されている、ホルダと、
   － 下流端（４１）および反対側の上流端（４２）ならびに内側の輪郭（４３）および外側の輪郭（４４）を有するエラストマー成形部（４０）であって、前記エラストマー成形部（４０）の前記内側の輪郭（４３）は、前記流体用部品の前記外側の輪郭（２３）を取り囲んで接触する、エラストマー成形部と、
   － 前記ホルダ（３０）の前記上流端（３２）に固定されるように適合された嵌合部（５０）であって、下流端（５１）および反対側の上流端（５２）および外側の輪郭（５３）を有し、前記嵌合部の前記外側の輪郭（５２）が前記ホルダの前記内側の輪郭（３３）に適合され、前記嵌合部が少なくとも１つの突起（５５）を備え、前記突起が前記ホルダ内に突出し、前記エラストマー成形部に接触して変形する、嵌合部（５０）と
   を備え、
   前記エラストマー成形部は、少なくとも１つの補償面（４５）を備え、前記組み立てられた状態の前記少なくとも１つの補償面（４５）は、前記嵌合部または前記嵌合部の前記少なくとも１つの突起に接触しない、装置。
2. 前記補償面（４５）は、前記エラストマー成形部（４０）の前記下流端（４１）または前記エラストマー成形部（４０）の内部に位置する、請求項１に記載の装置。
3. 前記補償面は、前記嵌合部、または前記嵌合部の前記少なくとも１つの突起による前記エラストマー成形部の接触および変形時に変形可能な前記エラストマー成形部の表面または表面領域である、請求項１または２に記載の装置。
4. 前記補償面は、前記エラストマー成形部の上流端に位置していない、請求項１～３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記補償面（４５）は、前記エラストマー成形部（４０）の前記下流面の少なくとも一部が、前記エラストマー成形部（４０）の前記内側の輪郭（４３）および／または前記外側の輪郭（４４）に向かって傾くまたは傾斜することによって形成される、請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記補償面（４５）は、前記エラストマー成形部（４０）の前記下流（低圧）面の少なくとも一部が、前記エラストマー成形部（４０）の前記内側の輪郭（４３）に向かって（前記装置の主軸に垂直な平面に関して）傾いてまたは傾斜していることによって形成される、請求項１から５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記補償面（４５）は、前記エラストマー成形部（４０）の内部に配置された少なくとも１つの中空空間によって形成される、請求項１から６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記補償面（４５）は、前記エラストマー成形部（４０）の内部に配置された中空空間によって形成される、請求項７に記載の装置。
9. 前記嵌合部（５０）の前記少なくとも１つの突起（５５）は、少なくとも１つの環状リングの形態を有する、請求項１から８のいずれか一項に記載の装置。
10. 前記嵌合部（５０）の前記少なくとも１つの突起（５５）は、複数の突起の形態である、請求項１から９のいずれか一項に記載の装置。
11. 前記複数の突起（５５）は、等しい高さおよび／または幅を有する、請求項１０に記載の装置。
12. 前記少なくとも１つの突起（５５）が全容積Ｖｐを有し、前記補償容積（５６）または内部補償容積が全容積Ｖｃを有し、前記少なくとも突起（５５）の前記全容積Ｖｐが前記補償容積（５６）または内部補償容積の前記全容積Ｖｃに適合される、請求項１～１１のいずれか一項に記載の装置。
13. 前記少なくとも突起（５５）の前記全容積Ｖｐが、前記全体補償容積Ｖｃの約１０％～約５０％になる、請求項１２に記載の装置。
14. 前記エラストマー成形部（４０）の前記上流端（４２）の前記表面全体が、前記嵌合部（５０）および／または前記少なくとも１つの突起（５５）の前記下流側表面（５１）に接触する、請求項１から１３のいずれか一項に記載の装置。
15. 前記流体用部品（２０）が、液体の噴霧化またはエアロゾル化のためのノズルである、請求項１から１４のいずれか一項に記載の装置。
16. 前記流体用部品（２０）が、吸入によってそれを必要とする対象に投与される医学的に活性な液体の噴霧またはエアロゾル化のためのノズルである、請求項１から１５のいずれか一項に記載の装置。
17. 前記流体用部品（２０）が、衝突型ノズルである、請求項１から１６のいずれか一項に記載の装置。
18. 前記流体用部品（２０）が、円筒形または角形の形状を有する、請求項１から１７のいずれか一項に記載の装置。
19. 複数の流体用部品（２０）をクランプするように適合されている、請求項１から１８のいずれか一項に記載の装置。
20. 前記エラストマー成形部（４０）が、合成ゴム、フルオロポリマー材料、ニトリルブタジエンゴム（ＮＢＲ）、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム（ＥＰＤＭ）、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、シリコーンまたは液体シリコーンゴム（ＬＳＲ）を含むか、またはこれらから本質的になる、請求項１から１９のいずれか一項に記載の装置。
21. 前記ホルダ（３０）および／または前記嵌合部（５０）および／または前記少なくとも１つの突出部（５５）が、ステンレス鋼、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ポリカーボネートおよびポリアミドを含むか、またはこれらから本質的になる、請求項１から２０のいずれか一項に記載の装置。
22. 請求項１から２１のいずれか一項に記載の、流体用部品をクランプするための装置と、前記装置によってクランプされた流体用部品とを備える流体アセンブリ。
23. 前記流体用部品をクランプするための前記装置がノズルホルダであり、前記流体用部品がノズルである、請求項２２に記載の流体アセンブリ。
24. 医学的に活性な液体を噴霧形態で吸入投与するための吸入装置（６０）であって、請求項１から２１のいずれか一項に記載の装置（１０）または請求項２２もしくは２３に記載の流体アセンブリを備える、吸入装置（６０）。
25. 流体用部品をクランプするための、または請求項２２または２３に記載の流体アセンブリを製造するための方法であって、
    ａ）請求項１から２１のいずれか一項に記載の、流体用部品（２０）をクランプするための装置（１０）であって、
    － ホルダ（３０）、
    － 少なくとも１つの補償面（４５）を有するエラストマー成形部（４０）、
    － 流体用部品（２０）、具体的には衝突型ノズルなどのノズル、および
    － 少なくとも１つの突起（５５）を備える嵌合部（５０）、
    を含む装置（１０）の部品を設けるステップ、
    ｂ）前記装置を組み立てるステップであって、
    ｂ１）前記エラストマー成形部（４０）を前記ホルダ（３０）に導入し、続いて前記流体用部品（２０）を前記エラストマー成形部（４０）に導入するステップ、または
    ｂ２）前記流体用部品（２０）を前記エラストマー成形部（４０）に導入し、続いて、前記流体用部品（２０）を保持する前記エラストマー成形部（４０）を前記ホルダ（３０）に導入するステップ
    による組み立てるステップ、および
    ｃ）前記嵌合部（５０）を前記ホルダ（３０）に固定し、それによって前記嵌合部の前記少なくとも１つの突出部（５５）を前記エラストマー成形部（４０）の前記上流面と接触させることによって前記エラストマー成形部（４０）を圧縮するステップ
    を含む、方法。
    

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