JP2023529636A - 自己完結型医療デバイス通信プラットフォームのためのデジタル通信モジュール - Google Patents
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Abstract
本書において、自己完結型医療デバイス通信プラットフォームのためのデジタル通信モジュールが開示される。一例において、デジタル通信モジュールは、医療ネットワークに接続された電子医療記録(「EMR」)サーバに医療デバイス・データを中継するために、医療デバイスの治療モジュールに通信可能に結合される。デジタル通信モジュールは、医療ネットワークとは別個の無線専有ネットワークを介して少なくとも1つの他のデジタル通信モジュールに接続される。デジタル通信モジュールは、医療ネットワークを介してEMRサーバに接続された他のデジタル通信モジュールのうちの1つへ、医療デバイスからの医療デバイス・データが無線専有ネットワークを介して送信されるべきであると判定する。デジタル通信モジュールの他方は医療デバイス・データを受信し、その後、医療ネットワークを介してEMRサーバへ医療デバイス・データをルーティングする。
Description
ヘルスケア施設のための医療ネットワークは、典型的に相当数の医療デバイスに接続する。一般に、既知の医療ネットワークは、Wi‐Fi又はイーサネット(登録商標)接続のようなローカル・エリア・ネットワーク(「LAN」)及び/又は無線LAN(「WLAN」)を含む。このようなネットワークにおいて、接続された医療デバイスは、医療処置データ及び/又は医療イベント・データ(例えば、アラーム又はアラート)を集中型ゲートウェイ又はサーバへ送信する。その後、集中型サーバ又はゲートウェイは、医療処置データ及び/又は医療イベント・データを適切な患者電子医療記録(「EMR」)に記憶する。集中型サーバはまた、監視のために、医療処置データ及び/又は医療イベント・データを臨床医コンピュータへ送信してもよい。許可されるならば、集中型サーバは、処方箋及び/又は医療デバイス・プログラミング命令を適切な医療デバイスにルーティングしてもよい。
上述の医療ネットワークにおいて、医療デバイスは集中型サーバ又はゲートウェイの宛先ネットワーク・アドレスのみで構成されている。したがって、通信は、医療デバイスと集中型サーバ又はゲートウェイとの間の接続に限定される。上述のように、サーバ又はゲートウェイは、医療処置データ及び/又は医療イベント・データが医療ネットワーク上でどのようにルーティングされるべきかを決定する。既知の医療ネットワークは、ネットワークのエッジ又はエンドポイントに医療デバイスを残し、これは、医療デバイスの相互接続性を制限又は抑制する。
医療ネットワークに関する別の既知の課題は、これらの全体的な操作性が、ヘルスケア施設によって指定されたネットワーク構成に限定されることである。ヘルスケア施設における医療ネットワークはセキュリティ及び信頼性のために設計されているため、強化された機能又はデバイス相互接続性は、典型的には既知の医療ネットワークにおいて考慮又はデプロイされない。一例において、医療デバイスは、他の医療デバイス又はセンサと通信する能力のような、強化されたネットワーク操作性を含んでもよい。しかし、このような機能は、医療ネットワークがデバイス間通信を可能にするように構成されている場合にのみ動作可能である。多くの場合、ヘルスケア施設は、コスト、労力、及び潜在的なリスクに起因して、このような機能をサポートするためにネットワークを変更又はアップグレードしない。数十から数百の異なる医療デバイスのために特定の機能をサポートするようにネットワークを適応させることは、厄介であり、1つの機能又は医療デバイスがネットワーク全体を中断させるリスクがある。医療ネットワークによって提供される限定された機能性の結果として、いくつかの医療デバイス機能性は、決して使用されないか、又は設計若しくは実装されることさえない。
したがって、医療デバイスの機能又は動作を制限しない医療システムの必要性が存在する。また、医療デバイス相互接続性を可能にする医療システムの必要性も存在する。
医療デバイス間で実装される自己完結型ネットワークを作成する例示的なシステム、方法及び装置が本書で開示される。本書に開示される医療デバイスは、デジタル通信モジュール(「DCM」)を含むか、又はこれに接続される。デジタル通信モジュールは、デジタル通信装置とも呼ばれてもよい。例示的なDCMは、医療デバイスのプロセッサ(又は治療モジュール)と医療ネットワークとの間に配置される。いくつかの実施形態において、DCMは、(シリアル接続又はイーサネット(登録商標)接続を介して接続された)医療デバイスの外部にある。他の実施形態において、DCMは、医療デバイス内に含まれるか、又はこれと一体化される。
第1の独立した側面によれば、医療システムであって、
‐少なくとも1つの医療デバイス(104)であって、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、
を含む少なくとも1つの医療デバイス(104)と、
‐前記医療デバイス(104)に関連付けられた少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)であって、デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)と、を備える、医療システムが提供される。
‐少なくとも1つの医療デバイス(104)であって、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、
を含む少なくとも1つの医療デバイス(104)と、
‐前記医療デバイス(104)に関連付けられた少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)であって、デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)と、を備える、医療システムが提供される。
第2の独立した側面において、
医療システムであって、
‐少なくとも1つの医療デバイス(104)であって、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、
を含む少なくとも1つの医療デバイス(104)と、
‐前記医療デバイス(104)に関連付けられた少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)であって、デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)、及び(ii)前記無線専有ネットワーク(400)又は直接無線リンクを介した臨床医デバイスとの通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・臨床医デバイスのネットワーク・アドレス又は識別子及び前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
○前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
○前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
○前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを介して前記臨床医デバイス(322)へ通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す、ことと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)と、を備える、医療システムが提供される。
医療システムであって、
‐少なくとも1つの医療デバイス(104)であって、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、
を含む少なくとも1つの医療デバイス(104)と、
‐前記医療デバイス(104)に関連付けられた少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)であって、デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)、及び(ii)前記無線専有ネットワーク(400)又は直接無線リンクを介した臨床医デバイスとの通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・臨床医デバイスのネットワーク・アドレス又は識別子及び前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
○前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
○前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
○前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを介して前記臨床医デバイス(322)へ通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す、ことと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)と、を備える、医療システムが提供される。
さらなる独立した側面において、少なくとも1つの医療デバイス(104)からEMRサーバ(108)へ少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)を通じて医療デバイス・データ(303)を転送するためのプロセスであって、
前記医療デバイス(104)は、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、を備え、
前記デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)と、を備え、
前記プロセスは、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記医療デバイス(104)に結合することと、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記EMRサーバ(108)に結合することと、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを前記データ・マネージャ(302)を介して送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を有する、プロセスが提供される。
前記医療デバイス(104)は、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、を備え、
前記デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)と、を備え、
前記プロセスは、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記医療デバイス(104)に結合することと、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記EMRサーバ(108)に結合することと、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを前記データ・マネージャ(302)を介して送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を有する、プロセスが提供される。
以下の段落において、システム及びプロセスのさらなる詳細が提供される。以下の側面は、システム及び通信モジュール(それ自体又はシステムの一部)を対象とするが、医療デバイスのプロセッサによって、及びデジタル通信モジュールのデータ・マネージャによって実行されるプロセス・ステップは、医療デバイス・データを転送するための上述のプロセスの一部であってもよい。
先行する側面のいずれか1つに係る第3の側面において、前記医療システムは、複数の医療デバイス(104)と、複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)とを備え、前記複数の医療デバイス(104)のそれぞれは、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)の1つの個別のデジタル通信モジュール(102)に関連付けられる。
先行する側面に係る第4の側面において、前記複数の医療デバイス(104)は、腎疾患の処置のための1つ以上の装置と、1つ以上の注入ポンプと、1つ以上の栄養液供給デバイスと、1つ以上のプラズマフェレーシス機械と、医療用調製機械のための1つ以上の精製水とを含む群において選択される、様々な性質の医療デバイスを含む。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第5の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、メッシュ構成ネットワーク内の前記デジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)が、ヘルスケア施設に関連付けられた医療ネットワーク(106)と分離して互いに通信することを可能にするゲートウェイとして構成される。
先行する3つの側面のいずれか1つに係る第6の側面において、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)は、前記医療ネットワーク(106)と(オプションとして排他的に)接続するノード・ゲートウェイとして1つのデジタル通信モジュール(102)を指定するように構成され、特に、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)のそれぞれは、個別の医療デバイス・データ(303)を、前記ノード・ゲートウェイ・デジタル通信モジュールへ送信し、これは、前記受信された医療デバイス・データ(303)を前記医療ネットワーク(108)へルーティングし、オプションとして、前記ノード・ゲートウェイ・デジタル通信モジュールは、定期的な間隔で前記医療ネットワーク(106)と通信する。
先行する4つの側面のいずれか1つに係る第7の側面において、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)は、互いに通信するように構成され、前記複数の医療デバイス(104)に関連付けられた前記複数のデジタル通信モジュール、例えばIoTゲートウェイによってホストされた自己完結型専有無線ネットワーク(400)を作成する。
先行する側面に係る第8の側面において、前記自己完結型専有無線ネットワーク(400)は、前記医療ネットワーク(106)に単一ポイント送信するために、デジタル通信モジュール(102A‐0、..、102A‐6)間で医療デバイス・データ(303)を送信するように構成される。
さらなる第8の2の側面において、前記自己完結側専有無線ネットワーク(400)は、前記自己完結型専有無線ネットワーク(400)に接続されたデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)間で同じ医療デバイス・データ(303)を共有するように構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第9の側面において、前記医療デバイス(104)は医療液体供給機械であり、前記1つ以上のアクチュエータは1つ以上のポンプを含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第10の側面において、前記医療デバイス(104)は、使い捨てライン・セットを備える、持続的腎代替療法「CRRT」機械、血液透析機械、又は腹膜透析機械のような腎疾患を処置するための装置であり、1つ以上のアクチュエータは1つ以上のポンプを含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第11の側面において、前記医療デバイス(104)は、
‐半透膜によって分離された一次チャンバ及び二次チャンバを有する濾過ユニットと、
‐血液回路であって、
・前記一次チャンバの入口に接続された第1の端部と、患者に接続するための第2の端部との間に延在する脱血ラインと
・前記一次チャンバの出口に接続された第1の端部と、前記患者に接続するための第2の端部との間に延在する返血ラインと、
を含む血液回路と、
‐前記血液回路に血液を循環させる血液ポンプと、
‐前記二次チャンバの出口に接続された透析液ラインと、
‐オプションとして、個別の溶液を血液中に移すための1つ以上のラインと、
を含む、血液の体外循環を伴う腎疾患の処置のための装置である。
‐半透膜によって分離された一次チャンバ及び二次チャンバを有する濾過ユニットと、
‐血液回路であって、
・前記一次チャンバの入口に接続された第1の端部と、患者に接続するための第2の端部との間に延在する脱血ラインと
・前記一次チャンバの出口に接続された第1の端部と、前記患者に接続するための第2の端部との間に延在する返血ラインと、
を含む血液回路と、
‐前記血液回路に血液を循環させる血液ポンプと、
‐前記二次チャンバの出口に接続された透析液ラインと、
‐オプションとして、個別の溶液を血液中に移すための1つ以上のラインと、
を含む、血液の体外循環を伴う腎疾患の処置のための装置である。
先行する側面のいずれか1つに係る第12の側面において、前記医療デバイス・データ(303)は、医療処置データと、アラーム又はアラートのような医療イベント・データとの両方を含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第13の側面において、前記システムは、医療ネットワーク(106)と、電子医療記録(EMR)サーバ(108)とをさらに備える。
先行する側面のいずれか1つに係る第14の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記医療デバイス(104)のケースの外部にあり、シリアル接続又はイーサネット接続を介して前記医療デバイス(104)に物理的に接続されるか、これに代えて、無線接続を介して接続される。
先行する側面1~13のいずれか1つに係る第15の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記医療デバイス(104)のケース内に含まれるか、又は前記医療デバイス(104)と一体化される。
先行する側面のいずれか1つに係る第16の側面において、前記システムは、医療ネットワークと、電子医療記録(EMR)サーバ(108)とをさらに備え、前記医療ネットワーク(106)は、Wi‐Fiネットワーク又はイーサネット・ネットワークのうちの少なくとも1つを含み、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記EMRサーバ(108)に含めるために前記医療デバイス・データ(303)を前記医療ネットワークへ送信する。
先行する側面に係る第17の側面において、前記医療ネットワーク(106)は、ローカル・エリア・ネットワーク「LAN」と、無線LAN「WLAN」と、イーサネット・ネットワークと、Wi‐Fiネットワークと、ゲートウェイ、ルータ、システム・ハブ、スイッチ、及び通信接続を確立しデータをルーティングするためのネットワーク機器のグループ内の1つ以上の通信要素とのうちの少なくとも1つを含み、特に、前記医療ネットワーク(106)は、認可されたリモート・デバイスのみにアクセスを制限する1つ以上のファイアウォールを含む。
側面7に従属する場合の先行する側面のいずれか1つに係る第18の側面において、前記専有無線通信ネットワーク(400)は医療ネットワークとは別個である。
先行する側面のいずれか1つに係る別の側面において、前記医療システムは、前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを通じて前記デジタル通信モジュール(102)に接続された前記臨床医デバイス(322)を含み、前記臨床医デバイス(322)は、前記通知メッセージを受信するために前記医療ネットワーク(106)への接続を必要とせず、特に、前記臨床医デバイス(322)は前記医療ネットワーク(106)に接続されない。
第19の独立した側面において、デジタル通信モジュール(102)であって、前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、デジタル通信モジュール(102)が提供される。
(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、デジタル通信モジュール(102)が提供される。
第20の独立した側面において、デジタル通信モジュール(102)であって、
前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
(i)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)、及び(ii)前記無線専有ネットワーク(400)又は直接無線リンクを介した臨床医デバイスとの通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
臨床医デバイスのネットワーク・アドレス又は識別子及び前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを介して前記臨床医デバイスへ通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す、ことと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、デジタル通信モジュール(102)が提供される。
前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
(i)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)、及び(ii)前記無線専有ネットワーク(400)又は直接無線リンクを介した臨床医デバイスとの通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
臨床医デバイスのネットワーク・アドレス又は識別子及び前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを介して前記臨床医デバイスへ通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す、ことと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、デジタル通信モジュール(102)が提供される。
第19及び第20の独立した側面は、先行する側面1~18のいずれか及び以下の側面と組み合わされてもよい。
先行する側面に係る第21の側面において、前記無線専有ネットワーク(400)は、Zigbee(登録商標)無線プロトコルと、Z‐Wave(登録商標)無線プロトコルと、WeMo(登録商標)無線プロトコルと、低電力ワイド・エリア・ネットワーク(「LPWAN」)無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを含み、
前記直接無線リンクは、Bluetooth(登録商標)無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)メッシュ無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)5.0無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを使用して提供される。
前記直接無線リンクは、Bluetooth(登録商標)無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)メッシュ無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)5.0無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを使用して提供される。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第22の側面において、前記直接無線リンクは、前記無線専有ネットワーク(400)の一部として含まれる。
先行する3つの側面のいずれか1つに係る第23の側面において、前記通知のための前記基準は、アラームと、アラートと、イベントとのうちの少なくとも1つに対応する。
先行する4つの側面のいずれか1つに係る第24の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記臨床医デバイス(322)からの認可された接続を許可することと、
どの通知が望ましいかに関するデータを要求し、前記通知がいつ生成されるべきかに関する設定閾値及び/又は条件を含むテンプレート・フォームを提供することであって、特に、前記テンプレート・フォームは、前記アラーム、イベント、又はアラートについて優先度を要求する、ことと、
前記基準を設定するためにテンプレート・フォーム・データを使用することと、
を行うようにさらに構成される。
前記臨床医デバイス(322)からの認可された接続を許可することと、
どの通知が望ましいかに関するデータを要求し、前記通知がいつ生成されるべきかに関する設定閾値及び/又は条件を含むテンプレート・フォームを提供することであって、特に、前記テンプレート・フォームは、前記アラーム、イベント、又はアラートについて優先度を要求する、ことと、
前記基準を設定するためにテンプレート・フォーム・データを使用することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する5つの側面のいずれか1つに係る第25の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、前記メッセージが前記臨床医デバイス(322)に到達することを保証するために前記通知メッセージをブロードキャスト及び再ブロードキャストするように構成され、前記データ・マネージャ(302)は、最大ブロードキャスト時間に到達するか、最大数のブロードキャストが行われるか、又は前記通知メッセージが前記臨床医デバイス(322)から受信された場合の確認応答メッセージかの何れかが満たされるまで前記通知メッセージを再ブロードキャストするように構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第26の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち、前記第1のデジタル通信・モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去して最も早い日付/時刻インジケーションを有する第2のものを介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバへ送信されるべきであると判定することと、
前記EMRサーバ(108)への送信のために前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記第2のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち、前記第1のデジタル通信・モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去して最も早い日付/時刻インジケーションを有する第2のものを介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバへ送信されるべきであると判定することと、
前記EMRサーバ(108)への送信のために前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記第2のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第27の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有する前記デジタル通信モジュール(102)に基づいて、前記デジタル通信モジュール(102)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有する前記デジタル通信モジュール(102)に基づいて、前記デジタル通信モジュール(102)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面に係る第28の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうちの1つから第3の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して前記第3の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうちの1つから第3の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して前記第3の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第29の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス・データ(303)の送信のためのノード・ゲートウェイとして新たな第1のデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)からパワー・オフ・メッセージを受信し、前記新たなデジタル通信モジュール(102)が前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有すると判定した後に、前記ノード・ゲートウェイとして前記新たなデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
を行うようにさらに構成される。
前記医療デバイス・データ(303)の送信のためのノード・ゲートウェイとして新たな第1のデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)からパワー・オフ・メッセージを受信し、前記新たなデジタル通信モジュール(102)が前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有すると判定した後に、前記ノード・ゲートウェイとして前記新たなデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面に係る第30の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、前記新たな第1のデジタル通信モジュール(102)を前記ノード・ゲートウェイとして指定した後に、前記出力インタフェース(306)を介して前記EMRサーバ(108)への前記通信結合を無効にすることを行うようにさらに構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第31の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス(104)から第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)から第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を組み合わせることと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記組み合わされた第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を、前記EMRサーバ(108)と医療サプライ・サーバとの少なくとも1つへ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記医療デバイス(104)から第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)から第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を組み合わせることと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記組み合わされた第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を、前記EMRサーバ(108)と医療サプライ・サーバとの少なくとも1つへ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面に係る第32の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、データベースと、使い捨て品/消耗品使用を追跡するログ・ファイルを前記データベース(324)に保持するログ・マネージャ(334)とをさらに備える。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第33の側面において、前記第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報は、フィルタ、使い捨てカセット、ライン・セット、透析溶液、生理食塩水、腎代替溶液、ウォーマ・バッグ、又は使い捨てセンサの使用を示す情報を含む。
先行する3つの側面のいずれか1つに係る第34の側面において、前記プロセッサ(107)は、前記医療デバイスを通じて前記処置供給を監視し、特に処置セッションの終わりに、
・使い捨てライン・セットのような、使用済であり、後続の処置を実行するために交換されなければならないシングル・ユースの使い捨て品のタイプ及び数、及び/又は
・透析液調製又は限外濾過のための濃縮物のような、使い尽くされるか又は交換されなければならない半使い捨て要素のタイプ及び数、及び/又は
・センサ又はアクチュエータのような、交換されなければならない故障した構成要素のタイプ及び数と、
を含む第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を決定するように構成され、
前記プロセッサ(107)は、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を前記メモリに記憶し、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報は、前記通信ユニットを通じて前記デジタル通信モジュール(102)へ転送される。
・使い捨てライン・セットのような、使用済であり、後続の処置を実行するために交換されなければならないシングル・ユースの使い捨て品のタイプ及び数、及び/又は
・透析液調製又は限外濾過のための濃縮物のような、使い尽くされるか又は交換されなければならない半使い捨て要素のタイプ及び数、及び/又は
・センサ又はアクチュエータのような、交換されなければならない故障した構成要素のタイプ及び数と、
を含む第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を決定するように構成され、
前記プロセッサ(107)は、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を前記メモリに記憶し、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報は、前記通信ユニットを通じて前記デジタル通信モジュール(102)へ転送される。
上記4つの側面のいずれかに係る第35の側面において、複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)の各デジタル通信モジュール(102)の前記データ・マネージャ(302)は、その使い捨て品又は消耗品使用情報を他のデジタル通信モジュールに通信するように構成され、各デジタル通信モジュールは、前記無線専有ネットワーク(400)の個別のデジタル通信モジュール部分に関連付けられたすべての医療デバイスについてのフリート集約情報を保持する。
先行する5つの側面のいずれか1つに係る第36の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記医療デバイスのうちの少なくとも1つに入力されるか、又は前記医療ネットワーク・インタフェース(310)を介して前記医療ネットワーク(106)のサーバから受信された利用可能な在庫のインジケーションを受信し、前記データ・マネージャ(302)は、前記使い捨て品又は消耗品使用情報を、利用可能な在庫の前記インジケーションと比較し、補充される必要がある使い捨て品又は消耗品の情報を含む補充メッセージを生成し、前記補充メッセージは、サプライヤとの在庫追跡のために前記医療ネットワーク(106)へ送信される。
先行する側面のいずれか1つに係る第37の側面において、前記無線専有ネットワーク(400)は、Bluetooth(登録商標)無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)メッシュ無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)5.0無線プロトコルと、Zigbee(登録商標)無線プロトコルと、Z‐Wave(登録商標)無線プロトコルと、WeMo(登録商標)無線プロトコルと、低電力ワイド・エリア・ネットワーク(「LPWAN」)無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを含み、
前記医療ネットワーク(106)は、Wi‐Fiネットワークと、イーサネット・ネットワークとのうちの少なくとも1つを含む。
前記医療ネットワーク(106)は、Wi‐Fiネットワークと、イーサネット・ネットワークとのうちの少なくとも1つを含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第38の側面において、前記構成ファイル(332)は、前記EMRサーバ(108)の宛先ネットワーク・アドレスと、前記接続された医療デバイス(104)の医療デバイス(104)タイプの識別情報と、医療デバイス(104)シリアル番号の識別情報と、前記受信された医療データが前記医療デバイス(104)によって生成された又は前記医療デバイス(104)から前記データ・マネージャ(302)によって受信されたタイムスタンプと、を指定する。
先行する側面のいずれか1つに係る第39の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス・データ(303)のストリームを受信することと、
前記医療デバイス・データ(303)のスナップショットを定期的な間隔で作成することと、
前記医療デバイス・データ(303)の前記スナップショットを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として提供することと、
を行うようにさらに構成される。
前記医療デバイス・データ(303)のストリームを受信することと、
前記医療デバイス・データ(303)のスナップショットを定期的な間隔で作成することと、
前記医療デバイス・データ(303)の前記スナップショットを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として提供することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面に係る第40の側面において、前記定期的な間隔は、5秒~60秒の間の期間を有する。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第41の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
スナップショット間の前記医療デバイス・データ(303)への変更を識別するためにイベント追跡を使用することと、
前のスナップショットからの前記変更された医療デバイス・データ(303)のみを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として含めることと、
を行うようにさらに構成される。
スナップショット間の前記医療デバイス・データ(303)への変更を識別するためにイベント追跡を使用することと、
前のスナップショットからの前記変更された医療デバイス・データ(303)のみを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として含めることと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第42の側面において、前記医療デバイス(104)は、持続的腎代替療法(「CRRT」)機械と、腹膜透析機械と、血液透析機械と、浄水機械と、栄養調合機械とのうちの少なくとも1つを含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第42の2の側面において、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記医療デバイスから医療デバイス・データ(303)を受信するように構成され、前記デジタル通信モジュール(102)と前記医療デバイスとの間の通信は一方向である。
先行する側面のいずれか1つに係る第43の側面において、前記医療デバイス・データ(303)は、
透析サイクルの充填、滞留、及び排出フェーズの間の遷移を含むイベント情報と、
アラーム、アラート、又はイベント情報と、
処置プログラミング情報と、
推定された充填速度と、排出速度と、除去される限外濾過の量とのうちの少なくとも1つを含む医療処置データと、
のうちの少なくとも1つを含む。
透析サイクルの充填、滞留、及び排出フェーズの間の遷移を含むイベント情報と、
アラーム、アラート、又はイベント情報と、
処置プログラミング情報と、
推定された充填速度と、排出速度と、除去される限外濾過の量とのうちの少なくとも1つを含む医療処置データと、
のうちの少なくとも1つを含む。
先行する側面のいずれか1つに係る第44の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記出力インタフェース(306)を介して構成メッセージを受信することであって、前記構成メッセージは、臨床医デバイスのネットワーク・アドレスと、前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とを示す、ことと、
前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す通知メッセージを、前記専有ネットワーク(400)を介して前記臨床医デバイスへ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記出力インタフェース(306)を介して構成メッセージを受信することであって、前記構成メッセージは、臨床医デバイスのネットワーク・アドレスと、前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とを示す、ことと、
前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す通知メッセージを、前記専有ネットワーク(400)を介して前記臨床医デバイスへ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面のいずれかに係る第45の側面において、医療システム又はモジュールは、注入ポンプである少なくとも1つの別の医療デバイスをさらに含み、医療デバイス(104)は透析機械であり、
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)は、それぞれ、前記注入ポンプに関連付けられ、
前記透析機械からの前記医療デバイス・データ(303)は患者識別子を含み、前記少なくとも1つの注入ポンプからの第2の医療デバイス・データ(303)は同じ患者識別子及び注入速度を含み、
前記データ・マネージャ(302)は、
適応液体除去動作が有効であることのインジケーションを受信することと、
・濾過ユニットに入る未使用透析液流量と、
・前記濾過ユニットから出る流出流量と、
・体外血液回路への注入前流量と、
・体外血液回路への注入後流量と、
・液体除去目標量及び除去期間と、
・液体除去速度と、
のうちの1つ以上を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することと、
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)から前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記少なくとも1つの注入ポンプが同じ患者識別子に関連付けられているかどうかを判定することと、
前記第2の医療デバイス・データ(303)に基づいて、前記患者に注入されている液体の量又は注入流量を決定することと、
前記パラメータ・データ及び前記第2の医療デバイス・データ(303)から決定された前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量に基づいて、更新されたパラメータ・データを決定することであって、特に、前記更新されたパラメータは、前記注入ポンプで注入された前記液体を考慮に入れて透析中に患者体液バランスを不変に維持する、ことと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記更新されたパラメータ・データを前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)は、それぞれ、前記注入ポンプに関連付けられ、
前記透析機械からの前記医療デバイス・データ(303)は患者識別子を含み、前記少なくとも1つの注入ポンプからの第2の医療デバイス・データ(303)は同じ患者識別子及び注入速度を含み、
前記データ・マネージャ(302)は、
適応液体除去動作が有効であることのインジケーションを受信することと、
・濾過ユニットに入る未使用透析液流量と、
・前記濾過ユニットから出る流出流量と、
・体外血液回路への注入前流量と、
・体外血液回路への注入後流量と、
・液体除去目標量及び除去期間と、
・液体除去速度と、
のうちの1つ以上を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することと、
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)から前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記少なくとも1つの注入ポンプが同じ患者識別子に関連付けられているかどうかを判定することと、
前記第2の医療デバイス・データ(303)に基づいて、前記患者に注入されている液体の量又は注入流量を決定することと、
前記パラメータ・データ及び前記第2の医療デバイス・データ(303)から決定された前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量に基づいて、更新されたパラメータ・データを決定することであって、特に、前記更新されたパラメータは、前記注入ポンプで注入された前記液体を考慮に入れて透析中に患者体液バランスを不変に維持する、ことと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記更新されたパラメータ・データを前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行するに係る第46の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
・液体除去目標量及び除去期間のいずれか、又は
・前記患者識別子に関連する患者の液体除去速度、
を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することであって、
前記更新されたパラメータ・データは、
i)前記液体除去目標及び前記除去期間、又は前記液体除去速度と、
ii)前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量と、
に基づく、前記透析機械についての前記液体除去速度のような少なくとも1つの更新された流量である、ことと、
前記更新された液体除去速度のような前記少なくとも1つの更新された流量を前記入力インタフェース(304)を介して前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
・液体除去目標量及び除去期間のいずれか、又は
・前記患者識別子に関連する患者の液体除去速度、
を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することであって、
前記更新されたパラメータ・データは、
i)前記液体除去目標及び前記除去期間、又は前記液体除去速度と、
ii)前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量と、
に基づく、前記透析機械についての前記液体除去速度のような少なくとも1つの更新された流量である、ことと、
前記更新された液体除去速度のような前記少なくとも1つの更新された流量を前記入力インタフェース(304)を介して前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面に係る第46の側面において、前記少なくとも1つの更新された流量を決定することは、前記透析機械が前記患者体液バランスを不変に維持するための1つ以上の流量を再計算することを含み、前記1つ以上の流量は、濾過ユニットに入る未使用透析液流量と、前記濾過ユニットから出る流出流量と、体外血液回路への注入前流量と、体外血液回路への注入後流量と、液体除去速度とのうちの1つ以上を含む。
例えば、注入前流量又は注入後流量のいずれかは、注入ポンプからの同じ量の注入流量で低減されてもよく、それによって、他のすべての流量を不変に維持する。これに代えて、患者体液除去速度は、注入ポンプからの同じ量の注入流量で増加されてもよく、それによって、他のすべての流量を不変に維持する。もちろん、患者体液バランスを不変に維持する任意の他の液体変更の組合せが使用されてもよい。
先行する側面に係る第47の側面において、前記透析機械はCRRT機械であり、前記データ・マネージャ(302)は、前記患者識別子に関連する患者のための前記液体除去速度を受信し、前記液体除去速度と、前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量とに基づいて、前記透析機械のための更新された液体除去速度を決定するように構成される。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第48の側面において、前記更新された液体除去速度の前記送信は、前記透析機械に、前記更新された液体除去速度を示す推奨を画面上に表示させる。
先行する3つの側面のいずれか1つに係る第49の側面において、前記更新された液体除去速度の前記送信は、前記透析機械に、前記更新された液体除去速度に基づいて、プログラムされた処置を自動的に更新させ、前記プロセッサに、前記更新された液体除去速度を達成するように前記アクチュエータを駆動させる。
先行する4つの側面のいずれか1つに係る第50の側面において、前記透析機械の前記プロセッサ(107)は、前記更新された液体除去速度を最大許容液体除去速度と比較するように構成され、前記更新された液体除去速度が是木最大許容液体除去速度を超える場合にアラートを表示するように構成される。
先行する側面に係る第51の側面において、前記更新された液体除去速度が前記最大許容液体除去速度を超える場合に、前記プロセッサ(107)は、前記最大許容液体除去速度に実質的に等しい液体除去速度を推奨する。
先行する側面のいずれか1つに係る第52の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療ネットワーク(106)を介して前記EMRサーバ(108)からセンサ・データを受信することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記医療デバイス(104)の画面上に表示するために前記センサ・データを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
前記医療ネットワーク(106)を介して前記EMRサーバ(108)からセンサ・データを受信することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記医療デバイス(104)の画面上に表示するために前記センサ・データを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
先行する側面のいずれか1つに係る第53の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
前記センサ・データと前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部とを、記憶された基準と比較することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記比較を示す情報を前記画面に表示させる少なくとも1つの推奨メッセージを前記医療デバイス(104)へ送信することと、を行うようにさらに構成される。
前記センサ・データと前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部とを、記憶された基準と比較することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記比較を示す情報を前記画面に表示させる少なくとも1つの推奨メッセージを前記医療デバイス(104)へ送信することと、を行うようにさらに構成される。
先行する2つの側面のいずれか1つに係る第54の側面において、前記EMRサーバ(108)からのセンサ・データは、前記デジタル通信モジュール(102)のメールボックス(340)へ送信され、特に、前記EMRサーバ(108)からのセンサ・データは、前記医療デバイス(104)に直接的に書き込むことができない。
先行する側面に係る第55の側面において、前記医療デバイス・マネージャ(336)は、どのデータが前記医療デバイス(104)へ送信されるべきかを決定するために前記メールボックス内の前記センサ・データを処理し、特に、前記医療デバイス・マネージャ(336)は、互換性のある形式に前記データを変換し、前記医療デバイス(104)の前記プロセッサ(107)へ送信する。
先行する側面53~55のいずれか1つに係る第56の側面において、前記データ・マネージャ(302)は、
患者を識別する前記センサ・データのidコードを、前記医療デバイスによって送信された前記医療デバイス・データに含まれる患者識別情報と比較することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記idコード及び前記患者識別情報が同じ患者を識別する場合に、前記センサ・データを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
患者を識別する前記センサ・データのidコードを、前記医療デバイスによって送信された前記医療デバイス・データに含まれる患者識別情報と比較することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記idコード及び前記患者識別情報が同じ患者を識別する場合に、前記センサ・データを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される。
本書に開示されるDCMは、メッシュ構成のDCMが、ヘルスケア施設の医療ネットワークとは別個に互いに通信することを可能にする(モノのインターネット(「IoT」)ゲートウェイのような)ゲートウェイとして構成される。本書に開示されるように、DCMは、スイッチ、ルータ、ゲートウェイ、及び/又はアクセス・ポイントのような他のネットワーキング構成要素を必要とせずに、自己完結型ネットワークを提供する。このような自己完結型構成は、医療ネットワークへの如何なる変更なしに、確立された医療ネットワークとは別個に及び/又はその上にDCMがデプロイされることを可能にする。このような自己完結型構成はまた、地方又はリモート・エリアのような、確立されたネットワーク・インフラストラクチャがない場所でDCMがデプロイされることを可能にする。
本書に開示されるように、DCMは、妥当性通信ネットワーク(例えば、プライベート・パーソナル・エリア・ネットワーク)を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、DCMは、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)メッシュ、Bluetooth(登録商標)低エネルギー、Bluetooth(登録商標)5.0、Zigbee(登録商標)、Z‐Wave(登録商標)、WeMo(登録商標)、及び/又はLoRa(低電力ワイド・エリア・ネットワーク(「LPWAN」)ネットワーク・プロトコル)のような無線プロトコルを使用して妥当性通信ネットワークを実装してもよい。他の例において、妥当性通信ネットワークは、医療デバイス製造者によって規定されたプロトコルを使用してもよい。
特定の実施形態において、DCMは、持続的腎代替療法(「CRRT」)機械のような医療デバイスのプロセッサ又は治療モジュールから、(本書では集合的に医療デバイス・データと呼ばれる)医療処置データ及び/又は医療イベント・データを受信する。DCMは、医療デバイス・データの少なくとも1つのストリームを、適切なEMRに含めるために医療ネットワークへ送信する。医療デバイス・データは、JavaScriptオブジェクト記法(「JSON」)形式、ハイパーテキスト・マーク付け言語(「HTML」)形式、拡張可能なマーク付け言語(「XML」)形式、カンマ区切り値(「CSV」)形式、テキスト形式、及び/又はヘルス・レベル7(「HL7」)形式であってもよい。
いくつかの実施形態において、医療デバイスのDCMは、病院ネットワークとは別個の妥当性通信ネットワークを介して互いに通信するように構成される。DCMは、妥当性通信ネットワーク内の他のDCMを識別するために、pingメッセージを送信してもよい。いくつかの実施形態において、DCMは、医療ネットワークに接続するノード・ゲートウェイとして1つのDCMを指定してもよい。これらの実施形態において、DCMは、指定されたノード・ゲートウェイDCMへ医療デバイス・データを送信し、これは、受信された医療デバイス・データを医療ネットワークにルーティングする。DCMのこのような構成は、医療ネットワークへの接続性の特異点を提供し、それによって、DCMのためのセキュリティを向上し、ネットワークの複雑さを低減する。
本書に開示されるDCMの相互接続性は、医療プロバイダのための向上した操作性を提供する。一例において、DCMは、フィルタ、カセット、ライン・セット、透析溶液、腎代替溶液、ウォーマ・バッグなどのような使い捨てアイテム及び/又は消耗アイテムの使用を追跡するように構成される。同じ専有通信ネットワーク内のDCMは、使い捨て品及び/又は消耗品使用情報を共有するか、又はこのような情報を指定されたノード・ゲートウェイDCMに提供してもよい。定期的な間隔で、ノード・ゲートウェイDCMのようなDCMのうちの1つは、医療ネットワーク及び/又は補充サーバに合計使用情報を通信する。
本書に開示されるDCMは、2つ以上のタイプの医療デバイス内に含まれてもよく、又はこれに接続されてもよいことを理解されたい。一例において、1つのDCMはCRRT機械に接続され、1つ以上のDCMに注入ポンプが提供されてもよい。例示的なDCMは、(CRRT機械及び注入ポンプに入力された患者識別子を使用して)同じ患者にどれが関連付けられているか、又はどれが処置を提供しているかを判定するために、妥当性通信ネットワークを介して通信する。DCMは次に、互いに医療デバイス・データを通信し(又は注入ポンプのDCMは、CRRT機械のDCMへデータを通信し)、これは患者の処置のより包括的なデータ・ベースの実態(picture)を提供する。一例において、CRRT機械のDCMは、プログラムされた液体除去目標を満たすように患者体液除去速度を設定及び/又は変更するために、注入ポンプからの注入速度データを使用する。この構成において、注入データの通信及び患者のCRRT処置の修正は、医療ネットワークの外部で行われ、これにより、互換性のある医療デバイスによって提供される妥当性通信ネットワークを介してこのような操作性を提供することが可能になる。
別の実施形態において、(CRRT機械に接続された)例示的なDCMは、医療ネットワークを介して医療施設のEMRシステムと通信してもよい。血圧モニタ又は血液ガス分析器のような特定の医療デバイスは、病院ネットワークを介してEMRシステムに測定データを送信するように構成される。EMRシステムは、測定データをDCMへ送信してもよい。いくつかの例において、DCMは、受信データをCRRT機械において表示させる。他の例において、DCMは、CRRT機械のモニタ上に表示される処置推奨を決定するために、CRRT機械からのデータと組み合わせて受信データを分析するように構成される。さらなる例において、DCMは、処置調整を決定するために、CRRT機械からのデータと組み合わせて受信データを分析するように構成され、その後、これは、進行中の処置を調整するためにCRRT機械へ送信される。
さらなる実施形態において、(CRRT機械に接続されるか、又はこれに一体化される)例示的なDCMは、医療デバイス・データのインジケーションを臨床医の臨床医デバイス(例えば、スマートフォン又はタブレット・コンピュータ)に提供するように構成されてもよい。この例において、臨床医デバイスは、病院ネットワークを通じるのではなく、妥当性通信ネットワークを介してDCMに無線結合されてもよい。構成を通じて、DCMは、臨床医デバイスのネットワーク又はハードウェア・アドレスと、どの情報が送信されるべきかに関するインジケーションとを提供される。DCMは、CRRT機械の治療プロセッサから医療デバイス・データを受信し、通知を送信するための何れかの条件が満たされているかどうかを判定する。DCMは、少なくとも1つの条件が満たされるならば、医療デバイス・データを示す情報を含む通知メッセージが妥当性通信ネットワークを介して指定された臨床医デバイスへ送信されるように構成される。このような構成は、医療デバイス・プロバイダが、例示的なDCMを介して、医療ネットワークのための操作性を調整又は制限することなく、又は適切な臨床医にアラート及び/又はアラームをルーティングするために医療ネットワークに依存することなく、リモート・アラート及び/又はアラームを臨床医に直接提供することを可能にする。
上記の実施形態において、DCMは、多くのモバイル・デバイスにおいて提供されるBluetooth(登録商標)のような第1のプロトコルを介して臨床医デバイスと通信してもよい。さらに、DCMは、モバイル・デバイスでは一般的ではない別のプロトコル及び/又は専有プロトコルを使用して他のDCMと通信してもよい。このような構成は、無線通信のための比較的より制限された送受信機(オプション)を有するモバイル・デバイスと、専有ネットワークを介して通信するDCMの統合を可能にする。
例示的なDCMは例えば、血漿交換のための液体供給、血液透析(「HD」)、血液濾過(「HF」)、血液透析濾過(「HDF」)、及び持続的腎代替療法(「CRRT」)処置に適用可能な任意のタイプの医療デバイス又は機械で動作可能である。本書に記載されたDCMは、腹膜透析(「PD」)、静脈内薬物供給、及び栄養液供給にも適用可能である。上記の異なる処置モダリティ及び関連するデバイスは、本書では集合的に又は一般的に個別に、医療用液体供給又は処置及び関連するデバイス又は機械と呼ばれてもよい。
上記のモダリティは、1つ以上のポンプ、バルブ、必要に応じてヒータ、必要に応じてオンライン医療液体生成機器、圧力センサ、導電率センサ、温度センサ、エア検出器、血液漏れ検出器などのような任意の1つ以上又はすべてのセンサ、ユーザ・インタフェース、及び上記の機器を制御するために1つ以上のプロセッサ及びメモリを使用してもよい制御ユニットのような、医療液体を供給するために必要とされる構成要素を収容する医療液体供給機械によって提供されてもよい。医療液体供給機械はまた、血液を洗浄するための透析器又は血液フィルタのような1つ以上のフィルタ、及び/又は水、透析液、又は他の処置液を浄化するための限外フィルタを含んでもよい。
本書に記載されるDCM及び医療液体供給機械は、自宅ベースの機械と共に使用されてもよい。例えば、システムは、患者の便宜のために動作される自宅HD、HF、HDF、又はPD機械と共に使用されてもよい。1つのこのような自宅システムは、本出願の譲受人に譲渡された、2004年11月4日に出願された「High Convection Home Hemodialysis/Hemofiltration And Sorbent system」という名称の2011年10月4日に発行された米国特許第8,029,454号(「454特許」)に記載されている。他のこのような自宅システムは、2008年8月27日に出願された「Enclosure for a Portable Hemodialysis System」という名称の2013年3月12日に発行された米国特許第8,393,690号(「690特許」)に記載されている。上記参考文献の各々の全内容は、参照により本書に組み込まれ、依拠される。
以下に詳細に説明されるように、本開示のDCMは、多くの異なるタイプのデバイス、患者、臨床医、医師、サービス要員、電子医療記録(「EMR」)データベース、ウェブサイト、患者及び臨床医のコミュニケーションを介して生成されたデータを扱うリソース計画システム、ならびにビジネス・インテリジェンスを備える多くの機械を含んでもよい包括的な医療ネットワーク内で動作してもよい。本開示のDCMは、医療ネットワーク内で、ネットワークのルール及びプロトコルに違反することはなくシームレスに動作する。
したがって、本開示及び上記の側面に照らして、本開示の利点は、医療デバイスに関連付けられたデジタル通信モジュール(例えば、IoTゲートウェイ)によってホストされる自己完結型専有無線ネットワークを提供することである。
本開示の別の利点は、医療ネットワークへの単一ポイント送信のために、デジタル通信モジュール間で医療デバイス・データ及び/又は消耗品/使い捨て品使用データを送信するための自己完結型ネットワークを使用することである。
本開示のさらなる利点は、CRRT機械についての意志決定支援に関するエッジ・コンピューティングのためにデジタル通信モジュールを使用することである。
本開示のさらに別の利点は、医療デバイスからモバイル臨床医デバイスに直接に無線アラート、アラーム、又は他の通知を提供するシステムを提供することである。
さらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明及び図面に記載されており、それらから明らかになるだろう。本書に記載される特徴及び利点はすべてを包含するものではなく、特に、図面及び説明を考慮して多くの追加の特徴及び利点が当業者に明らかになるだろう。また、任意の特定の実施形態は、本書に列挙される利点のすべてを有する必要はなく、個々の有利な実施形態を別々に請求することが明確に企図される。さらに、本書で使用される文言は主に読みやすさ及び説明のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
本書において、医療ネットワークとは別個の妥当性無線通信ネットワークをホストするか又は他のように提供するための方法、システム及び装置が開示される。方法、システム及び装置は、1つの実施形態ではゲートウェイのようなデジタル通信モジュール(「DCM」)を介して実施される。本書に開示される例示的なDCMは、医療デバイス内に統合されてもよく、又は医療デバイスとは別個に提供されてもよい。いずれの構成においても、DCMは、医療デバイスから医療デバイス・データを受信するように構成される。DCMは、EMRサーバによって管理される患者レコードに記憶するために、医療デバイス・データを病院ネットワークへ送信する。
例示的なDCMは、入力インタフェース・パラメータ、出力インタフェース・パラメータ、デバイス・ドライバ・パラメータ及び/又はデータ変換パラメータを指定する構成ファイル及び/又は構成ルーチンを介して提供される。構成ファイル及び/又は構成ルーチンはまた、DCMが、妥当性無線通信ネットワーク内にある他のDCMとどのように通信するかを規定する。同時に、同じ妥当性無線通信ネットワークのDCMはメッシュ・ネットワークを形成してもよく、メッシュ・ネットワークにおいて、ネットワークは自己完結型であり、病院ネットワーク・インフラストラクチャを使用せずにDCMによって排他的にホストされる。
DCMは多くの異なるタイプの医療デバイスとともに動作し、シリアル接続(例えば、RS‐232又はRS‐485接続)、イーサネット接続、Wi‐Fi接続、Bluetooth(登録商標)接続、ユニバーサル・シリアル・バス(「USB」)接続、又は本書で開示される任意の他の無線接続のような異なるタイプのインタフェースを介して通信するように構成される。DCMの構成可能性は、腹膜透析機械、救命救急透析機械、持続的腎代替療法(「CRRT」)機械、血液透析機械、水調製/精製デバイス、栄養調合機械、注入ポンプなどのような多くの異なるタイプの医療デバイスでの使用を可能にする。さらに、DCMの構成可能性は、異なって構成される病院システム内でのその使用を可能にする。したがって、DCMの構成可能性は、医療デバイス又は病院システムへの接続性又はネットワーク変更を行う必要なしに、医療デバイス・データが医療ネットワークへ送信されることを可能にする。
本書において、医療デバイス・データを参照する。本書に開示されるように、医療デバイス・データは、医療デバイスにおいて生成され、DCMへ送信される。医療デバイス・データは、処置プログラミング情報を含む。治療プログラミング情報は、医療デバイスが患者に処置を施すためにどのように動作すべきかを規定する1つ以上のパラメータを含む。CRRT治療について、パラメータは、未使用透析液の流量、透析液の総液体量(又はバッグ当たりの体積)、1つ以上の物質の透析液濃度、特に(排出流速、尿素クリアランスなどのような)流量に関する所望の透析量、CRRT医療デバイスに接続された未使用透析バッグの総数、目標UF除去、血液流量、接続されたドレーン・バッグの総数、血液フィルタ又は透析器情報、置換液の体積及び/又は流速、ならびに/又は患者の再循環血液に加えられるヘパリン若しくは他の薬学的/添加剤の量(及び/又は速度)を指定してもよい。
腹膜透析治療について、パラメータは、患者の腹膜腔内にポンピングされるべき未使用透析液の量(又は速度)、液体が患者の腹膜腔内に留まるべき時間(すなわち、滞留時間)の量、及び滞留期間が終了した後に患者からポンピング又は排出されるべき使用済み透析液及び限外濾過(「UF」)の量(又は速度)を指定してもよい。複数のサイクルを用いた治療について、パラメータは、各サイクルについての充填量、滞留量、及び排出量、ならびに治療の過程中に実施されるべきサイクルの総数を指定してもよい(1日当たり1回の処置が提供されるか、又は日中及び夜間に別個の処置が提供される)。それに加えて、パラメータは、医療用液体供給機械によって処置が施されるべき日付/時刻/曜日(例えば、スケジュール)を指定してもよい。さらに、規定の治療のパラメータは、デキストロース・レベルのような透析液の濃度レベルに加えて、各処置のために施される透析液の総体積を指定してもよい。注入療法について、パラメータは、注入されるべき体積、注入されるべき薬物、薬物濃度、薬物投与量、及び/又は注入速度を含んでもよい。
医療デバイス・データはまた、処置の施行に関連するイベント情報を含む。イベント情報は、測定された、検出された又は決定されたパラメータ値を示す、医療デバイスによって生成されたデータを含んでもよい。例えば、処方された治療は、各々が45分の滞留時間を有する5つの別個のサイクルを含むべきであることを指定してもよいが、医療用液体供給デバイスは、各々が30分の滞留時間を有する、より少ないサイクルが提供される処置を施してもよい。医療デバイスは処置がどのように施されるかを監視し、それにしたがって、動作を示すパラメータを提供する。処置データのためのパラメータは例えば、患者に施される透析液の総量、血液流量、透析液流量、透析量、置換液流量、流出流量のための使用済み透析液、抗凝固剤、例えばクエン酸塩又はヘパリン流量、カルシウム流量、透析液温度、静脈内薬物流量、動作されるサイクル数、サイクルあたりの充填量、サイクルあたりの滞留時間、サイクルあたりの排出時間/量、除去されるUFの推定量、処置開始時刻/日付、及び/又は処置終了時刻/日付を含んでもよい。処置データは例えば、ポンピングされる液体の量を、ポンピングに費やされる時間で割ることによって決定される充填速度及び排出速度のように、処方又は計算されてもよい。処置/イベント・データは、処置中に発生したアラームの識別情報、アラームの持続時間、アラームの時刻、アラームに関連付けられたイベント、及び/又はアラームを引き起こした問題が解決されたかどうか、又はアラームが消音されたかどうかに関するインジケーションをさらに含んでもよい。
医療デバイス・データは、診断情報、障害情報などを含むデバイス機械ログをさらに含む。診断情報は、ポンプ動作に関連する障害、信号エラー、通信エラー、ソフトウェア問題などのような医療デバイスの内部動作を示す情報を含んでもよい。医療デバイス・データは、データ・ストリームとして送信されてもよし、又は定期的な間隔で提供されてもよい。いくつかの例において、医療デバイス・データは、イベント又はデータへの他の変更が発生する際に送信されてもよい。
本書において、本書で開示される例示的なDCMによって生成されるログ・データも参照される。ログ・データは、治療デバイス・タイプの識別情報、治療デバイス・シリアル番号の識別情報、治療デバイスから治療データが生成又は受信されるタイムスタンプ、DCMの識別子、スナップショットのためのタイムスタンプ、及び/又はDCM単調タイムスタンプを含む。
I.DCM環境の実施形態
I.DCM環境の実施形態
図1は、本開示の例示的な実施形態による、DCM環境100の図を示す。例示的なDCM環境100は、医療デバイス104に通信可能に結合された少なくとも1つのDCM102を含む。DCM102は、シリアル接続、イーサネット接続、USB接続、Wi‐Fi接続、Bluetooth(登録商標)接続などを介して医療デバイス104に接続されてもよい。例示的なDCM102は、IoTゲートウェイのようなネットワーク・ゲートウェイを含んでもよい。
例示的な実施形態において、DCM102は、医療デバイス104から医療デバイス・データを受信するように構成される。この単方向通信構成は、別のデバイスがDCM102を介して医療デバイス104にアクセス、プログラム、又は他の方法で通信することができないようにする。しかし、いくつかの実施形態において、DCM102は、データ、プログラム命令、又は情報が医療デバイスへ送信されることを可能にするために、医療デバイス104との双方向通信リンクを有してもよい。図1には1つのDCM102及び医療デバイス104のみが示されているが、環境100は専有無線通信ネットワークを形成する数十から数百又は数千の医療デバイス及びそれぞれのDCMを含んでもよいことを理解されたい。
例示的な医療デバイス104は、処置又は処方(すなわち、処置プログラミング情報)を指定する1つ以上のパラメータを受け入れるように構成される。動作中、医療デバイス104は、イベント、診断、及び/又は動作データを1つ以上のログ・ファイルに書き込む。いくつかの実施形態において、医療デバイス104は、5秒~60秒ごと、及び/又はデータに変化があった後のように、定期的に医療デバイス・データをログ・ファイルに記憶してもよい。ログ・ファイルに書き込まれた新たな医療デバイス・データは、DCM102へ送信される。いくつかの実施形態において、医療デバイスは、JavaScriptオブジェクト記法(「JSON」)、ハイパーテキスト・マーク付け言語(「HTML」)形式、拡張可能なマーク付け言語(「XML」)形式、カンマ区切り値(「CSV」)形式、テキスト形式、及び/又はヘルス・レベル7(「HL7」)で医療デバイス・データを作成する。
例示的な医療デバイス104は、命令を表示しユーザから制御入力を受けるための1つ以上の制御インタフェース105を含んでもよい。制御インタフェース105は、ボタン、制御パネル、又はタッチスクリーンを含んでもよい。制御インタフェース105はまた、ユーザが医療デバイス104の画面上の特定のウィンドウ又はユーザ・インタフェースにナビゲートすることを可能にするように構成されてもよい。制御インタフェース105はまた、医療デバイス104を動作又は制御するための命令を提供してもよい。
例示的な医療デバイス104はまた、プロセッサ又は治療モジュール107を含む。医療デバイス104のプロセッサ又は治療モジュール107は、患者に対して処置を実行するための1つ以上の命令に従って動作する。命令は、制御インタフェース105を介して取得されてもよい。プロセッサ又は治療モジュール107はまた、診断情報として文書化される問題についてデバイス構成要素を監視する。プロセッサ又は治療モジュール107は、処置を施すために1つ以上のポンプ又は他の構成要素を動作させることと組み合わせて、医療デバイス・データを作成する。プロセッサ治療モジュール107は、医療デバイス・データをDCM102へ送信する。
例示的なDCM環境100はまた、医療ネットワーク106を含み、これは、DCM102をEMRサーバ108及び1つ以上の病院システム110に通信可能に結合する。医療ネットワーク106は、通信接続を確立しデータをルーティングするための任意の数のゲートウェイ、ルータ、システム・ハブ、スイッチ、及び/又はネットワーク機器を含んでもよい。医療ネットワーク106は、認可されたリモート・デバイス及び/又はサーバのみにアクセスを制限する1つ以上のファイアウォールを含んでもよい。医療ネットワーク106は、任意のローカル・エリア・ネットワーク(「LAN」)、無線LAN(「WLAN」)、イーサネット・ネットワーク、Wi‐Fiネットワーク、又はこれらの組合せを含んでもよい。
図1に示されるように、DCM102は、医療ネットワーク106に有線又は無線で結合されてもよい。いくつかの実施形態において、接続は、イーサネット接続、Wi‐Fi接続、及び/又はセルラー接続を含んでもよい。これに加えて又はこれに代えて、DCM102は、医療ネットワーク106を迂回するEMRサーバ108(又は病院システム110)へのシリアル接続を有してもよい。
図2は、本開示の例示的な実施形態による、DCM環境100の別の図を示す。この実施形態において、DCM102は、医療デバイス104内に含まれ、及び/又はこれと一体化される。DCM102は例えば、NXP i.MX6UL‐2、Cortex‐A7 528MHz CPU、256MB/1GB NAND及びDDR3フラッシュ・ドライブを有するDigi ConnectCore(登録商標)6ULモジュールを含んでもよい。DCM102は、医療デバイス・データを受信するために医療デバイス104の通信バスに接続されてもよい。(図1のDCMを含む)DCM102はまた、802.11a/b/g/n/ac Wi‐Fi無線機及び/又はBluetooth(登録商標)4.2無線機を含む。DCM102は、Yocto Linux(登録商標)オペレーティング・システムを含んでもよく、Digiチップセットのためのドライバを含む。
図1及び図2の例示的なEMRサーバ108は、メモリ・デバイス112のデータベースに記憶される患者EMRを管理するように構成される。EMRサーバ108は、医療デバイス・データを受信し、患者識別子に基づいてデータを構文解析し、メモリ・デバイス112内の対応する患者EMRを突き止め、構文解析された医療デバイス・データを、識別されたEMRに記憶するように構成される。EMRサーバ108はまた、それぞれの患者を識別する要求メッセージに応答して、1つ以上のEMRにアクセスしてもよい。EMRサーバ108は、医療デバイス・データを、HL7形式、バイナリ・バージョン2形式、バイナリ・バージョン3形式、又はファースト・ヘルスケア・インターオペラビリティ・リソース(「FHIR」)形式で記憶してもよい。
例示的な病院システム100は、サービス・ポータル、企業リソース計画システム、ウェブ・ポータル、ビジネス・インテリジェンス・ポータル、HIPAA準拠データベース、薬局システムなどのうちの任意のものを含んでもよい。病院システム100はまた、ミドルウェア・システム及び/又は統合エンジンを含んでもよい。病院システム100は、ユーザ・デバイス(例えば、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ、ワークステーション、タブレット・コンピュータなど)が、メモリ・デバイス112のEMRに記憶された医療デバイス・データを読み取る及び/又は書き込むことを可能にする。
図示された例において、医療デバイス104は、バクスター・インターナショナル・インクによって製造されたPrisMax(商標)CRRT機械である。他の実施形態において、医療デバイス104は任意の他の腎不全治療機械、注入ポンプ、生理学的センサなどを含んでもよいことを理解されたい。医療デバイス104は例えば、注入ポンプ(例えば、シリンジ・ポンプ、線形蠕動ポンプ、大容量ポンプ(「LVP」)、携帯型ポンプ、マルチチャネル・ポンプ)、栄養調合機、酸素センサ、呼吸モニタ、グルコース・メータ、血圧モニタ、心電図(「ECG」)モニタ、体重計、及び/又は心拍数モニタを含んでもよい。
腎不全治療機械に関して、様々な原因に起因して、患者の腎臓系が機能しなくなる可能性がある。腎不全は、いくつかの生理学的障害を引き起こす。例えば、腎不全を経験している患者は、もはや水及びミネラルのバランスをとることができず、又は毎日の代謝負荷を排泄することができない。窒素代謝の有毒な最終産物(尿素、クレアチニン、尿酸など)が患者の血液及び組織に蓄積する可能性がある。腎不全及び腎機能低下は、透析によって処置されている。透析は、正常に機能する腎臓が他のように除去するだろう、老廃物、毒素、及び過剰な水分を身体から除去する。処置が救命であるため、腎機能の置換のための透析処置は、多くの人にとって重要である。
腎不全治療の1つのタイプは血液透析(「HD」)であり、これは一般に、患者の血液から老廃物を除去するために拡散を使用する。拡散勾配は、血液と、拡散を引き起こすための透析液又は透析法液と呼ばれる電解質溶液との間で、半透過性透析器を交差して生じる。
血液濾過(「HF」)は、患者の血液からの毒素の対流輸送に依存する代替的腎代替療法である。HFは、処置中に体外回路に補充液又は置換液(典型的には10~90リットルのこのような液)を加えることによって達成される。補充液と、複数の処置の間に患者によって蓄積された液体とはHF処置の過程にわたって限外濾過され、中分子及び大分子を除去するのに特に有益な対流輸送機構を提供する(血液透析では複数の透析セッションの間に得られた液体と共に少量の廃棄物が除去されるが、当該限外濾過液の除去からの溶質抵抗は対流クリアランスを提供するのに十分ではない)。
血液透析濾過(「HDF」)は、対流クリアランス及び拡散クリアランスを組み合わせる処置モダリティである。HDFは拡散クリアランスを提供するために、標準的な血液透析と同様に、透析器を通って流れる透析液を使用する。さらに、補充液が体外回路に直接提供され、対流クリアランスを提供する。
別のタイプの腎不全治療は、透析液とも呼ばれる透析溶液を、カテーテルを介して患者の腹膜腔に注入する腹膜透析である。透析液は、腹膜腔の腹膜に接触する。廃棄物、毒素及び過剰な水は拡散及び浸透に起因して、患者の血流から腹膜を通って透析液中に通過し、すなわち、浸透圧勾配が膜を交差して生じる。透析中の浸透圧剤は、浸透圧勾配を提供する。使用済み又は消費済みの透析液は、患者から排出され、患者から老廃物、毒素及び過剰な水を除去する。このサイクルは、例えば複数回繰り返される。
連続携帯型腹膜透析(「CAPD」)、自動腹膜透析(「APD」)、ならびに潮流透析及び連続流腹膜透析(「CFPD」)を含む、様々なタイプの腹膜透析治療が存在する。CAPDは、手動透析処置である。ここで、患者は、埋め込まれたカテーテルをドレーンに手動で接続して、使用済み又は消費済みの透析液を腹膜腔から排出させる。その後、患者は、カテーテルを通じて患者に未使用の透析液を注入するために、カテーテルを未使用の透析液のバッグに接続する。患者は、カテーテルを未使用の透析液バッグから切り離し、透析液が腹膜腔内に滞留することを可能にし、ここで、廃棄物、毒素及び過剰な水の転送が起こる。滞留期間の後、患者は、手動透析手順を、例えば1日に4回繰り返し、各治療は約1時間続く。手動腹膜透析は患者からかなりの時間及び労力を必要とし、十分な改善の余地を残す。
自動腹膜透析(「APD」)は、透析処置が排出、充填、及び滞留サイクルを含むという点でCAPDと同様である。しかし、APD機械は典型的には患者が眠っている間に、自動的にサイクルを実行する。APD機械は、患者が処置サイクルを手動で実行しなければならないこと、及び日中に供給品を輸送しなければならないことから解放する。APD機械は、埋め込まれたカテーテル、未使用の透析液の供給源又はバッグ、及び液体ドレーンに液体接続する。APD機械は透析液源から、カテーテルを通じて患者の腹腔内に、未使用の透析液をポンプで送る。APD機械はまた、透析液が空洞内に滞留し、廃棄物、毒素及び過剰な水の転送が起こることを可能にする。供給源は、複数の無菌透析液バッグを含んでもよい。
APD機械は、使用済み又は消費済みの透析液を、腹膜腔から、カテーテルを通じて、ドレーンにポンプで送る。手動プロセスと同様に、いくつかの排出、充填及び滞留サイクルが透析中に生じる。「最後の充填」はAPDの終わりに起こり、次の処置まで患者の腹膜腔内に留まる。
本システム及び関連する方法は、上記の腎不全治療モダリティのいずれにも適用可能である。
II.DCMの実施形態
II.DCMの実施形態
図3は、本開示の例示的な実施形態による、図1及び図2の例示的なDCM102の図を示す。例示的なDCM102は、医療デバイス104と通信可能に結合するためのデータ・マネージャ302及び入力インタフェース304を含む。入力インタフェース304は、シリアル入力ポート、イーサネット(登録商標)ポート、及び/又は無線入力ポートのうちの少なくとも1つを含んでもよい。入力インタフェース304は、医療デバイス104との通信のための有線又は無線送受信機を含んでもよい。DCM102が医療デバイス104内に一体化されるいくつかの実施形態において、入力インタフェース304は、データバス又は医療デバイス104のPCBボード上の出力コネクタに接続してもよい。
入力インタフェース304は、医療デバイスから医療デバイス・データ303を受信するように構成され、これはデータ・マネージャ302にルーティングされる。いくつかの実施形態において、以下で説明されるように、入力インタフェース304はまた、医療デバイス104の画面又は制御インタフェース105上に表示するための情報を送信するように構成されてもよい。これに加えて又はこれに代えて、入力インタフェース304は、医療デバイス104の治療モジュール107によって提供される処置パラメータ又は処置制御を変更するための命令を送信してもよい。
例示的なデータ・マネージャ302は、医療デバイス・データ302を出力インタフェース306の適切なポートにルーティングするように構成される。ルーティングは、DCM102の構成に依存する。例えば、出力インタフェース306は、医療デバイス・データ303が医療ネットワーク106を介してEMRサーバ108にルーティングされる例のための医療ネットワーク・インタフェース310を含む。医療ネットワーク・インタフェース310は、医療ネットワーク106へのRS‐232又はRS‐485接続のための有線及び/又は無線イーサネット送受信機、Wi‐Fi送受信機、及び/又はシリアル送受信機を含んでもよい。データ・マネージャ302は、医療デバイス・データ303が専有通信ネットワークを介して他のDCM102Aを通じるのではなく、EMRサーバ108に直接ルーティングされる例において、医療ネットワーク・インタフェース310を選択するように構成される。
例示の出力インタフェース306は、専有通信ネットワーク上で医療デバイス・データ303を他のDCM102Aにルーティングするための専有ネットワーク・インタフェース312を含む。専有ネットワーク・インタフェース312は、Bluetooth、Bluetoothメッシュ、Bluetooth低エネルギー、Bluetooth5.0、Zigbee(登録商標)、Z‐Wave(登録商標)、WeMo(登録商標)、及び/又はLoRaのうちの少なくとも1つを介した通信のために構成された送受信機を含んでもよい。専有ネットワーク・インタフェース312は、互いに通信範囲内のDCMが、図1及び図2に示される医療ネットワーク106とは別個の専有通信ネットワークを形成することを可能にするように構成される。少なくとも図4から図11に関連して詳細に後述されるように、データ・マネージャ302は、条件及び/又は構成によって、データが他の医療デバイス/DCM102Aへ送信されることが指示される場合に、医療デバイス・データ303の送信のために専有ネットワーク・インタフェース312を選択する。
例示的な出力インタフェース306は、いくつかの実施形態において、臨床医デバイス・インタフェース314を含み、これは、医療デバイス・データ303(及び/又は通知プロセッサ316からの通知)が臨床医デバイス322へ送信されることを可能にする。臨床医デバイス・インタフェース314は、Bluetooth、Bluetoothメッシュ、Bluetooth低エネルギー、Bluetooth5.0、Zigbee、及び/又は臨床医デバイス322(又は臨床医デバイスへの(USB又はライトニング・ポートとインタフェースするZigbee送受信機のような)ハードウェア・アタッチメント)によってサポートされる任意の他の無線プロトコルのうちの少なくとも1つを介して通信するように構成された送受信機を含んでもよい。データ・マネージャ302は、臨床医デバイス322のための医療デバイス・データ303及び/又は通知について臨床医デバイス・インタフェース314を選択する。
出力インタフェース306は、臨床医デバイスとの通信が望ましいが、臨床医デバイスによってサポートされていない無線ネットワーク・プロトコルを通して他のDCM102Aとの専有通信ネットワークが提供されるならば、臨床医デバイス・インタフェース314を含む。このような構成において、データ・マネージャ302は、専有通信ネットワーク上でDCM102A間の通信のために専有ネットワーク・インタフェース312を使用し、一方、臨床医デバイス322との通信は、臨床医デバイス・インタフェース314を介して提供される。いくつかの実施形態において、臨床医デバイス・インタフェース314は、臨床医デバイス322との通信がDCM102によってサポートされない又は必要とされないならば、省略される。さらに、臨床医デバイスとの通信が専有ネットワーク・インタフェース312を介して行われてもよいならば、臨床医デバイス・インタフェース314は省略される。例えば、専有通信ネットワークは、既知の臨床医デバイス322によってサポートされるBluetoothプロトコルを実装してもよい。この構成の下で、臨床医デバイス322は、DCM102及び他のDCM102Aによってホストされている専有通信ネットワークの一部にされる。
上述のように、図3のDCM102は通知プロセッサ316を含み、これは、データ・マネージャ及びデータベース324に通信可能に結合される。例示的な通知プロセッサ316は、臨床医デバイス322のためのイベント及び/又はアラーム通知を生成するように構成される。例示的な通知プロセッサ316は、医療デバイス104から受信された医療デバイス・データ303を、データベース324に記憶された1つ以上の基準と比較する。少なくとも1つの基準が一致するならば、通知プロセッサ316は、適切な臨床医デバイス322のための通知メッセージを作成する。以下でより詳細に説明されるように、臨床医は、臨床医デバイス322を使用して、データベース324内のテンプレート通知フォームへの1つ以上のAPIを含んでもよい通知プロセッサ316にアクセスしてもよい。テンプレート通知フォームは、通知メッセージを受信するための基準を選択するためのオプションを含む。基準は例えば、患者識別子、(ドレーン・バッグ低、医療デバイス休止のような)イベント状態、(ライン閉塞のような)アラーム状態、及び/又は(処置終了又はUF除去傾向低下のような)アラート状態を含んでもよい。基準はまた、(透析パラメータのような)臨床医デバイス322へ送信するための医療デバイス・データ303、及び/又はアラーム/アラート/イベント通知と併せて表示するためにどれだけのコンテキスト情報が必要であるかを選択するためのオプションを含んでもよい。テンプレートを介した基準の選択は、通知プロセッサ316に、医療デバイス・データ303と比較するためのロジック、条件、及び/又は閾値を作成させる。ロジック、条件、及び/又は閾値は、データベース324内の基準ファイルに記憶され、臨床医デバイス322の宛先ネットワーク・アドレス、ハードウェア・アドレス、及び/又は識別子に関連付けられる。基準ファイルが作成された後、通知プロセッサは、いつ通知メッセージが生成されるべきか、及びメッセージに含めるための情報を決定するために、データベース324内のファイルにアクセスする。
例示的なDCM102はまた、医療デバイス・データ303のルーティングが指定されることを可能にするファイル構成マネージャ330を含む。ファイル構成マネージャ330は、少なくとも1つの構成ファイル332を記憶する。いくつかの実施形態において、ファイル構成マネージャ330は、医療ネットワーク106に接続されたコンピュータから、及び/又は専有ネットワーク・インタフェース312を介して他のDCM102Aから、医療ネットワーク・インタフェース310を介して構成ファイル332を受信する。
構成マネージャ330は、構成ファイル332を読み取り、それに応じて、ログ・マネージャ334、医療デバイス・マネージャ336、通知プロセッサ316、データ・マネージャ302、及び/又は出力インタフェース306を構成する。ログ・マネージャ334について、これは、DCM識別子、医療デバイス・タイプ、医療デバイス識別子などについての構成ファイル332を読み取ることを含んでもよく、これらは、ログ・マネージャ334のレジスタ、パラメータ/又は変数に書き込まれる。
データ・マネージャ302及び出力インタフェース306について、これは、どのネットワーク・インタフェース310~314が医療デバイス・データ303を受信すべきかを決定するために、構成ファイル330を読み取ることを含んでもよい。一例において、構成ファイル332は例えば、DCM102がEMRサーバ108に医療デバイス・データをルーティングするためのノード・ゲートウェイ又はノードとして指定されるため、医療デバイス・データ303が医療ネットワーク・インタフェース310にルーティングされるべきであることを指定してもよい。別の例において、構成ファイル332は、別のDCM102Aがノード・ゲートウェイであるため、医療デバイス・データ303が専有ネットワーク・インタフェース312にルーティングされることを指定してもよい。この例において、構成ファイル332は、受信者DCM102Aの識別子、ネットワーク・アドレス及び/又はハードウェア・アドレスを含んでもよい。これらの例において、構成ファイル・マネージャ330は、指定された順序に基づいて他のDCM102Aのうちのどれが医療デバイス・データ303を受信することになるかを決定してもよく、この順序は、アクティブ化の日付/時刻、又は医療ネットワーク106への接続のロバスト性に対応してもよい。ログ・マネージャ334は、DCM102がアクティブ化されるか又は他のようにオンにされる(又は医療デバイス104がアクティブ化される)日付/時刻を決定してもよく、これは、どのネットワーク・インタフェース310又は312が医療デバイス・データ303を受信すべきかを構成ファイル・マネージャ330が決定することを可能にするために、構成ファイル332に記憶される。
これらの例において、構成ファイル・マネージャ330は、専有ネットワーク・インタフェース312を少なくとも部分的にホストするように構成される。構成ファイル・マネージャ330は、構成ファイル332のパラメータを介して、専有通信ネットワークにおいてDCM102を他のDCM102Aに接続するための条件を指定してもよく、これは、ノード識別情報ブロードキャスト・メッセージ、ハンドシェイク・メッセージ、クロスネットワーク構成メッセージ、非アクティブ化・メッセージ、及び/又は指定されたノード・ゲートウェイのためのパラメータ、メッセージ・タイムアウト持続時間、ネットワーク・フェイルオーバ条件、送信/受信チャンネル/周波数/サブ周波数、及び/又はデータ・レートを指定するためのネットワーキング・プロトコルを含む。構成ファイル332内の情報は、DCM102及び他のDCM102Aによって確立されホストされている専有通信ネットワークのためのパラメータ及びプロトコルを指定する。
いくつかの例において、構成ファイル・マネージャ330はまた、ネットワーク・インタフェース310~314のための変換ファイル・タイプを指定してもよい。さらに、構成ファイル・マネージャ330は、スナップショット間の持続時間、別個のストリーム及び/又はサブセットに含まれるべき医療デバイス・データのタイプ、及び/又は医療デバイス104から受信されるべきデータのタイプ(例えば、JSONデータ、HTMLデータ、バイナリデータ、HL7データ、XMLデータなど)に基づいて、データ・マネージャ302を構成する。また、構成ファイル・マネージャ330は、ネットワーク・インタフェース310~314のためのネットワーク・クレデンシャル、認証情報、暗号化キー、API識別子、宛先IPアドレスなどを指定するために、構成ファイル332を読み取る。
図3の例示的なログ・マネージャ334は、ログ・データを作成及び/又は管理する。本書で開示されるように、ログ・データは、医療デバイス・タイプの識別情報、医療デバイス・シリアル番号の識別情報、医療デバイス・データ303が生成又は医療デバイス104から受信されたタイムスタンプ、DCM102の識別子、デバイス・データ・マネージャ302によって作成されたスナップショット(以下で開示される)のためのタイムスタンプ、及びDCM単調タイムスタンプのような、医療デバイス104を示す情報を含んでもよい。医療デバイス・タイプの識別情報、医療デバイス・シリアル番号の識別情報、及びDCM102の識別子は、構成ファイル332において指定されてもよい。いくつかの例において、医療デバイス・タイプの識別情報及び医療デバイス・シリアル番号の識別情報は、医療デバイス104によって報告されてもよい。ログ・マネージャ334は、この情報を記憶し、医療デバイス・データ303が受信され及び/又はスナップショットが作成される際に適切なタイムスタンプを作成するように構成される。その後、ログ・マネージャ334は、指定されたインタフェース310~314にルーティングされた医療デバイス・データ303に含めるために、ログ・データの少なくとも一部をデータ・マネージャ302へ送信してもよい。
いくつかの実施形態において、例示的なデータ・マネージャ302は、医療デバイス・データの連続的なストリームを処理/送信する代わりに、離散的な時刻で医療デバイス・データ303のスナップショットを作成するように構成される。期間は構成ファイル332によって指定されてもよく、例えば、5秒間隔、10秒間隔、30秒間隔、60秒間隔などを含んでもよい。各スナップショットについて、データ・マネージャ302は、医療デバイス104からの最新の受信データを読み取る。このようにして、データ・マネージャ302は、医療デバイス104のステータスに関する定期的な更新を提供する。
一例において、医療デバイス104は、連続的なストリームで、定期的な間隔で、又はデータへの変更後に医療デバイス・データ303を送信してもよい。医療デバイス104は、医療デバイス・ログ・ファイル又はメッセージのストリームにおいて医療デバイス・データ303を送信してもよい。データ・マネージャ302は、最後のスナップショット間隔以降の受信データを編集する。次の間隔が近づくと、データ・マネージャ302は、その時点における医療デバイス104の表現を提供するために、編集したものの最新のデータをスナップショットに編集する。編集期間中に複数のイベントが発生するならば、データ・マネージャ302は最新のイベントのみ、又は期間中に発生したイベントのすべてを含んでもよい。
いくつかの例において、データ・マネージャ302は、現在のスナップショットを前のスナップショットと比較してもよい。比較に基づいて、データ・マネージャ302は、前のスナップショット以降に変化した医療デバイス・データのみを現在のスナップショットに含めてもよい。比較は、新たな及び/又は更新された医療デバイス・データ303のみが通信されるように、各スナップショットにおいて送信されるデータの量を低減する。例えば、CRRT医療デバイス104は、推定UF除去値、供給された透析液、供給された置換液、及び/又は除去された排出液を連続的へ送信してもよい。したがって、データ・マネージャ302は、値に変更がある場合にのみ、UF除去値を含める。別の例において、アラームが特定の時刻にアクティブ化してもよい。アラームがまだアクティブであることを示すデバイス・ステータスが医療デバイス・データ303に含まれてもよい。しかし、データ・マネージャ302は、アラームがアクティブになった時刻(及びアラーム・タイプ)の第1のスナップショットに通知を含めるだけであり、アラームがアクティブであったというインジケーションを中間スナップショットに含めずに、アラームが消音又はリセットされた時刻を後続の第2のスナップショットに含める。
他の実施形態において、医療デバイス104は、以前の値から変化した、又は新たなイベントを反映した医療デバイス・データのみを選択的に送信してもよい。このような例において、データ・マネージャ302は、受信した医療デバイス・データ303を適切なスナップショットに書き込む。
データ・マネージャ302は、任意のログ・データを医療デバイス・データ303と組み合わせた後、EMRサーバ108、他のDCM102A及び/又は臨床医デバイス322と互換性のある、又はこれらによって必要とされるデータ形式にデータがフォーマットされるように構成されている。言い換えれば、データ・マネージャ302は、医療デバイス・データ303及び/又はログ・データの変換を作成する。変換タイプは、構成ファイル332によって指定されてもよい。変換は例えば、JSONからHL7、バイナリ、及び/又はFHIRへの変換であってもよい。データ・マネージャ302は例えば、JSON、XML、HTTP、又はHTML形式の医療データ303及び/又はログ・データをHL7、バイナリv2、バイナリv3、及び/又はFHIRに変換する方法を指定する1つ以上のファイル及び/又はアルゴリズムを含んでもよい。ファイル及び/又はアルゴリズムは、位置、データ・ラベル、フィールド名、及び/又はメタデータによってJSONデータを識別し、データがどのように変換されるかを指定してもよく、これは、データ・ラベル名、メタデータ名、数値形式、位置などの変換を含む、。その後、データ管理部302は、変換したデータを指定されたインタフェース310~314へ送信する。
いくつかの実施形態において、DCM102は、医療デバイス104との双方向通信を可能にされる。DCM102の例示的な医療デバイス・マネージャ336は、医療デバイス104への送信のためにデータ及び/又は情報を処理するように構成される。医療デバイス・マネージャ336は例えば、医療デバイス104への送信のためにDCM102に外部データ又は情報を書き込むことを可能にするメールボックス340を含む。言い換えれば、EMRサーバ108(又は他のDCM102A)からのデータは、医療デバイス104に直接書き込まれない。むしろ、データは、メールボックス340に書き込まれるか、又はこれへ送信される。例示的な医療デバイス・マネージャ336は、どのデータ又は情報が医療デバイス104へ送信されるべきかを決定するために、メールボックス340内の情報を処理する。いくつかの実施形態において、医療デバイス104へ送信するためのメールボックス340及び/又は基準がデータベース324に記憶される。
1つの実施形態において、医療デバイス・マネージャ336は、EMRサーバ108から、医療デバイス104によって処置されている患者に関連するセンサ・データ又はラボ・データを受信する。いくつかの実施形態において、EMRサーバ108は、データを医療ネットワーク・インタフェース310へ送信してもよい。他の実施形態において、データは、専有通信ネットワークの他のDCM102AからDCM102において受信される(この場合、DCMの1つは医療ネットワーク106を介してEMRサーバ108に接続される)。データは、メールボックス340へ送信される。医療デバイス・マネージャ336は、受信されたデータを、データベース324内で指定された基準と比較する。一例において、医療デバイス・マネージャ336は、受信されたデータがデータ自体を医療デバイスへ送信するための基準を満たすと判定する。したがって、医療デバイス・マネージャ336は、データを適切な形式に変換し、入力インタフェース304を介して医療デバイス104の治療モジュール107へ送信し、それにより、治療モジュール107に制御インタフェース105上にデータを表示させる。他の例において、医療デバイス・マネージャ336は、(任意の関連する医療デバイス・データ303を含む)受信されたデータを、医療デバイスの推奨を決定するためにデータベース324内で指定された1つ以上の条件と比較する。医療デバイス・マネージャ336は、表示のために、推奨を伴う1つ以上のメッセージを医療デバイス104へ送信する。推奨は、滞留時間の増加又は透析液のデキストロース濃度の変化のような、透析処置に対する推奨される変更を指定してもよい。さらに他の例において、医療デバイス・マネージャ336は、(任意の関連する医療デバイス・データ303を含む)受信されたデータと、データベース324内で指定された1つ以上の条件とを使用して、処置調整を決定する。医療デバイス・マネージャ336は、(例えば、非呼吸療法から呼吸療法に変換すること、充填、滞留、又は排出時間を増加させること、液体除去速度を増加/減少させることなどのような)現在の又は将来の処置を変更又は修正するために、処置調整を伴う1つ以上のメッセージを医療デバイスの治療モジュール107へ送信する。
後続のセクションにおいて、DCM102の構成要素302、304、306、310、312、314、316、330、334、及び336によって実行される動作を参照する。DCM102の構成要素302、304、306、310、312、314、316、330、334、及び336によって実行される例示的な動作は、1つ以上のコンピュータ・プログラム及び/又はアプリケーションを使用して実施されてもよい。プログラム又はアプリケーションは、ランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、リード・オンリ・メモリ(「ROM」)、フラッシュ・メモリ、磁気又は光ディスク、光メモリ、又は他の記憶媒体を含む任意のコンピュータ可読媒体上に記憶される一連のコンピュータ命令によって規定されてもよい。命令は、DCM102のプロセッサによって実行されるように構成されてもよく、これは、一連のコンピュータ命令を実行する場合に、本書に開示される開示される方法及び手順のすべて又は一部を実行するか、又はその実行を容易にする。永続的記憶デバイス又はデータベース324は、RAM、ROM、フラッシュ・メモリなどを含む任意のメモリ・デバイスを含んでもよい。
III.例示的な専有通信ネットワークの実施形態
III.例示的な専有通信ネットワークの実施形態
上述のように、図1~図3の例示的なDCM102は、医療ネットワークとは別個の専有通信ネットワークをホストするか、又は他のようにこれに参加するように構成される。図4は、本開示の例示的な実施形態による、複数のDCMによってホストされる例示的な専有通信ネットワーク400の図を示す。図示される図において、DCM102のみが参照され、各DCMは個別の医療デバイス104(すなわち、CRRT機械)に接続される。
図4に示されるように、DCM102によって形成される専有通信ネットワーク400は、各DCM102が他の範囲内DCMと無線で通信してもよいメッシュ・ネットワークを含む。任意の範囲外のDCMは、少なくとも1つの他のDCMを介してネットワーク400に接続されてもよい。他の例において、DCM102は、各DCMが他のDCM間のルータ又はスイッチとなるように、順序付けられたシーケンスで通信するようにそれ自体を構成してもよい。
図示される実施形態において、DCM102は、同じ専有通信ネットワーク400プロトコルを共有し、これらがオンラインになりネットワーク400の範囲内にある際に追加のDCMを含めることができる。図4は、ノード・ゲートウェイとして指定された1つのDCM102A‐1が医療ネットワーク106を介してEMRサーバ108に(その医療ネットワーク・インタフェース310を介して)プライマリ・インタフェースを提供することを示す。この構成において、他のDCM102A‐2~102A‐6は、EMRサーバ108へ送信するために医療デバイス・データ303をDCM102A‐1へ送信する。ゲートウェイ・ノードDCM102A‐1は、他のDCM102A‐2~102A‐6のための接続アクセスの単一ポイントを提供し、これは、医療ネットワーク106への接続に必要なポートの数を減らす。これは、ネットワーク・クレデンシャルがインストールされる必要がないため、各DCM102がオンラインにされる際の構成時間を減らす。その代わりに、DCM102は、専有通信ネットワーク400のプロトコルの一部としてオンラインにされる新たなDCMとネットワーク・クレデンシャルを共有してもよい。図示された構成はまた、DCM102A‐2~102A‐6へのネットワークアクセスに制限することによって、セキュリティを向上させる。
図5は、本開示の例示的な実施形態による、DCM102がアクティブ化された場合の専有通信ネットワーク400のメッセージング・プロトコルを示すデータ・フロー図500を示す。図示された実施形態において、当初のDCM102A‐1及び102A‐2は、専有通信ネットワーク400をホストする。また、EMRサーバ108と通信するホスト・ゲートウェイには、102A‐1が指定されている。この例において、ホスト・ゲートウェイは、どのDCM102が最も早くアクティブ化されたかに基づいて決定される。他の例において、ホスト・ゲートウェイは、DCM102のうちのどれがEMRサーバ108とのよりロバストな通信接続を有するかに基づいて決定されてもよく、このDCM102は多くの他のDCM、又は専有通信ネットワーク400のプロトコルによって指定される任意の他の構成に接続される。
この例において、DCM102A‐3がオンラインになるか、有効化される。このアクティブ化は、その対応する医療デバイス104が処置のためにパワー・オンされる場合に起こってもよい。パワー・オン後、DCM102A‐3は、(構成ファイル・マネージャ330を介して)、専有通信ネットワーク400上でアウェイク・メッセージ502をブロードキャストする。アウェイク・メッセージ502は、DCM102A‐3の識別子を含んでもよい。アウェイク・メッセージ502はまた、肯定応答メッセージを求める要求を含んでもよい。他の例において、DCM102A‐1及び102A‐2は、(構成ファイル・マネージャ330を介して、)アウェイク・メッセージ502に対して応答メッセージ504を自動的へ送信するように構成される。応答メッセージ504は、それぞれのDCM102A‐1及び102A‐2の宛先及び/又は識別子を含んでもよい。この初期ハンドシェイクは、他のどのDCMが互いの無線通信距離内にあるかに関するインジケーションをDCM102に提供する。
その後、例示的なDCM102A‐3は、応答メッセージ504で提供された識別子又はアドレスを用いて、DCM102A‐1及び102A‐2の各々に個別に登録メッセージ506を送信してもよい。他の例において、DCM102A‐3は、登録メッセージ506をブロードキャストしてもよい。登録メッセージ506は、DCM102A‐3のアドレス及び/又は識別子を含む。登録メッセージ506は、ネットワーク認証情報を含んでもよく、これは、特定の製造者のDCM(又は医療デバイス)のみが専有通信ネットワーク400を形成又はこれに接続できることを保証する。登録情報506はさらに、DCM102A‐3がいつ電力供給又はアクティブ化されたかを示す日付/時刻情報を(ログ・マネージャ334を介して)含む。
DCM102A‐1及び102A‐2は、必要に応じてDCM102A‐3を認証し、それぞれの構成ファイル332に登録情報を記録する。DCM102A‐1及び102A‐2はまた、任意の範囲外DCMが登録情報を受信することを保証にするために、ネットワーク400内の他のDCMへ登録情報を再送信してもよい。登録が成功したならば、(任意の範囲外DCMを含む)DCM102A‐1及び102A‐2は、登録応答メッセージ508をそれぞれ送信する。例示的なメッセージ508は、登録が成功したことと、DCM102A‐3がネットワーク400の一部であることとを示す。応答メッセージ508はまた、各DCM102A‐1及び102A‐2がそれぞれオンになった日付/時刻、及び/又は他のDCMのアクティブ化時刻、医療ネットワーク106の設定などのようなそれぞれの個別の構成ファイル332内の他の情報を含んでもよい。
図6は、本開示の一実施形態に係る、DCM102A‐3が登録された後の構成ファイル332の少なくとも一部を示す。構成ファイル332は、各DCMがアクティブ化された、オンにされた、又は他の方法で電力供給された日付/時刻を示す。各DCM102は、図6に示される構成ファイル332の一部を含むことを理解されたい。これにより、DCM102は、マスターDCMに頼ることなく、プロトコル・ルールに基づいて独立してノード・ゲートウェイを決定してもよい。図示された実施形態において、DCM102A‐1は最も早い日付/時刻を有し、図4に示されるように、DCM102のそれぞれによってノード・ゲートウェイとして指定される。
図5に戻ると、登録後、DCM102は定期的に(例えば、1秒ごと、5秒ごと、10秒ごと、30秒ごと、1分ごとなど)ハートビート・メッセージ510をブロードキャストする(簡単のために、DCM102A‐1からのハートビート・メッセージは示されない)。ハートビート・メッセージ510はDCMの識別子を含んでもよく、DCM102が依然としてネットワーク400上のアクティブ・ノードであることを示す。指定された制限時間内にDCM102によってハートビート・メッセージが受信されないならば、DCM102は、欠けているDCMのためにpingメッセージをブロードキャストしてもよいし、又はそうでなければ、(その日付/時刻アクティブ化情報を除去することによって)欠けているDCMを切断されたものとして指定してもよい。図5に関連して説明された通信は、各DCM102の専有ネットワーク・インタフェース312を介して行われることを理解されたい。
図5はまた、DCM102A‐1がノード・ゲートウェイであるため、DCM102A‐2及び102A‐3がこれらの医療デバイス・データ303をDCM102A‐1へ送信することを示す。その後、DCM102A‐1は、受信した医療デバイス・データ303を一括して(医療ネットワーク・インタフェース310を介して)EMRサーバ108へ送信する。いくつかの実施形態において、DCM102は、専有プロトコルの一部として、医療デバイス・データのスナップショットがいつ記録/送信されるかを調整してもよい。一例において、DCMは、ノード・ゲートウェイDCM102へのデータ送信が漸減するように、互いに異なるオフセットでスナップショットを記録してもよい(それによって、ネットワーク帯域幅制限問題に対する送信ボトルネックを低減する)。これにより、ノード・ゲートウェイDCM102は、医療デバイス・データ303の送信をEMRサーバ108へ時間外に拡げることが可能になる。
図7は、本開示の例示的な実施形態による、DCM102がパワー・オフされた場合の専有通信ネットワーク400のメッセージング・プロトコルを示すデータ・フロー図700を示す。図示された実施形態において、ノード・ゲートウェイDCM102A‐1は非アクティブ化され、及び/又は対応する医療デバイス104がパワー・オフ又は非アクティブ化される。DCM102A‐1がシャットダウンする前に、これは、DCM102A‐1の識別子を含んでもよい非アクティブ化メッセージ702を送信又はブロードキャストする。非アクティブ化メッセージ702は、DCM102A‐1がオフラインになること(及びノード・ゲートウェイとしては使用できないこと)を示す。いくつかの実施形態において、DCM102A‐2及び102A‐3は、非アクティブ化メッセージ702を受信したことを示す応答メッセージ704を送信する。応答メッセージはまた、DCM102A‐1の通信範囲にない他のDCMに対して、非アクティブ化情報を再生するために使用されてもよい。少なくとも1つの応答メッセージ704を受信した後、DCM102A‐1はパワー・オフする。さらに、他のDCM102A‐2及び102A‐3は、DCM102A‐1のエントリを除去するか、又はそうでなければDCM102A‐1がアクティブでないことを示すように、これらの構成ファイル332を更新する。
プロトコル・ルールを用いて、DCM102は、DCM102A‐2がこれからノード・ゲートウェイであることを独立して決定する。DCM102A‐2の構成ファイル・マネージャ330は、EMSサーバ108と通信するためにその医療ネットワーク・インタフェース310を再起動してもよい。いくつかの実施形態において、これは、DCM102A‐2がノード・ゲートウェイであることをEMRサーバ108に示すアクティブ化メッセージをDCM102A‐2が送信することを含んでもよい。他の例において、DCM102が(宛先IPアドレスを含む)ネットワーク設定を共有してもよいことから、DCM102A‐1の代わりにEMRサーバ108とシームレスに通信するためにネットワーク設定を使用できるため、DCM102A‐2への引き継ぎはシームレスである。いくつかの例において、DCM102A‐2は、専有ネットワーク・インタフェース312を介して他のDCM102A‐3へ確認メッセージを送信してもよく、これはDCM102A‐2がノード・ゲートウェイとして利用可能であることを示す。この時点で、DCM102は、定期的な間隔でハートビート・メッセージ510をブロードキャストする。データ送信について、DCM102A‐3は、医療デバイス・データ303をDCM102A‐2へ送信する。その後、DCM102A‐2は、受信した医療デバイス・データ303及び自身の医療デバイス・データ303を指定された時刻(又はスナップショット間隔)でEMRサーバ108へ送信する。
IV.例示的な使い捨て品/消耗品追跡の実施形態
IV.例示的な使い捨て品/消耗品追跡の実施形態
上述のように、DCM102を介した専有通信ネットワーク400のホスティングは、医療ネットワーク106及び/又はEMRサーバ108によってサポートされないかもしれない機能が実装されることを可能にする。図8は、本開示の例示的実施形態による、医療施設又は患者の家800における使い捨てアイテム又は消耗アイテムの医療デバイス使用を追跡するために専有通信ネットワーク400が使用される実施形態の図を示す。
いくつかの実施形態において、DCM102のログ・マネージャ334は、使い捨て品/消耗品情報について医療デバイス・データ303を分析するように構成される。ログ・マネージャ334は、使い捨て品/消耗品の使用を追跡するログ・ファイルをデータベース324に保持する。ログ・マネージャ334は、フィルタ、カセット、ライン・セット、透析溶液、生理食塩水、腎代替溶液、ウォーマ・バッグ、及び/又は使い捨てセンサの使用及び/又は交換を追跡してもよい。医療デバイス104は、医療デバイス・データに含まれるイベント情報として、使用情報を含めてもよい。例えば、医療デバイスは、溶液バッグが交換されるごと、センサが交換されるごとなどに、検出又は決定してもよい。いくつかの例において、いくつかの消耗品/使い捨て品は、各処置後又は指定された回数の処置後に交換されてもよい。
DCM102は、これらの消耗品/使い捨て品の使用情報を互いに通信してもよい。この構成において、各DCM102は、ネットワーク400の一部であるすべての医療デバイスのためのフリート集約を保持する。ノード・ゲートウェイDCM102は、医療ネットワーク106を介してEMRサーバ108又は病院在庫管理サーバへ定期的にメッセージを送信してもよく、これにより、推定量が減少することにつれて消耗品/使い捨て品が再注文される。よって、ノード・ゲートウェイDCM102がオフラインになるならば、次のDCM102もフィート集約を有する。他の実施形態において、ノード・ゲートウェイDCM102のような指定されたDCMのみがフリート集約数を保持する。
いくつかの実施形態において、DCM102は、構成ファイル・マネージャ330を介して、在庫補充を管理するように構成される。これらの実施形態において、DCM102は、利用可能な在庫のインジケーションを受信する。インジケーションは、医療デバイスのうちの少なくとも1つに入力されてもよく、又は医療ネットワーク・インタフェース310を介してサーバから受信されてもよい。いくつかの例において、医療ネットワーク・インタフェース310は、サプライヤとの在庫追跡を提供するために、インターネットのような広域ネットワークと通信するように構成されてもよい。
図8に示されるように、DCM102は、各個別の医療デバイスについて消耗品/使い捨て品の使用を追跡する。例えば、DCM102A‐1は、対応するCRRT1が2つのM100フィルタ・セット、5つの透析溶液バッグ、及び2つの交換溶液バッグを消費したと判定する。DCMは、使い捨て品/消耗品の使用を共有し集約するために、専有通信ネットワーク400を使用する。ノード・ゲートウェイDCM102は、補充メッセージが生成されるべきであると判定するために、集約結果を自動生成限界と比較する。いくつかの実施形態において、ノード・ゲートウェイ及び/又はDCM102のすべては、在庫が閾値をいつ下回るかを推定し、それにしたがって補充メッセージを生成するために、消費速度を追跡してもよい。
V.例示的な患者体液管理の実施形態
V.例示的な患者体液管理の実施形態
いくつかの実施形態において、(それぞれのDCM102によってホストされる)同じ専有通信ネットワーク400上の複数の医療デバイス104は、医療処置を容易にするために互いに通信してもよい。一例において、注入ポンプ及び透析機械が液体管理のために通信してもよい。図9は、本開示の例示的な実施形態による、患者体液管理のために構成された図4の専有通信ネットワーク400の図を示す。
図示された実施形態において、CRRT医療デバイス104A‐0のDCM102A‐0は、3つの注入ポンプ医療デバイス104A‐1~104A‐3及び対応するDCM102A‐1~102A‐3を有する専有通信ネットワーク400の一部である。図9は、専有通信ネットワーク400の一部であってもよい他の医療デバイスを省略する。図示されるDCM102は、それぞれの構成ファイル・マネージャ330を介して、それらがそれぞれ同じ患者に割り当てられていると判定する。一例において、医療デバイス104は、処置セットアップの一部として患者識別子を用いてプログラムされる。処置が開始される前に、DCM102は、ログ・マネージャ334によって識別される患者識別子を受信する。その後、DCM102は、他のどのDCMが同じ処置に関連付けられているかを決定するために、患者識別子と、対応するデバイス・アドレス及び/又は識別子とをブロードキャストしてもよい。同じ処置の一部であるDCMは、医療デバイス・マネージャ336によって提供される処置管理を容易にするために、互いに医療デバイス・データ303を共有してもよい。
図示された例において、臨床医は、適応患者体液除去に入力又はプログラムを行うためにCRRT医療デバイス104A‐0の制御インタフェース105を使用し、これは、液体除去量パラメータ量及び除去期間パラメータ(例えば、24時間にわたって除去される1000mlの液体)を含む。医療デバイス・マネージャ336は、対応する液体除去速度を計算し、このデータをCRRT医療デバイス104A‐0へ送信する。
処置中、各DCM102A‐1~102A‐3は、それぞれの注射ポンプ医療デバイス104A‐1~104A‐3から医療デバイス・データ303を受信する。医療デバイス・データ303は注入速度を含み、これはDCM102A‐1~102A‐3によって、専有通信ネットワーク400上でDCM102A‐0へ送信される。注入ポンプ医療デバイス104A‐1は10ml/hの速度で第1の液体を注入してもよいし、注入ポンプ医療デバイス104A‐2は20ml/hの速度で第3の液体を注入してもよいし、注入ポンプ医療デバイス104A‐3は25ml/hの速度で第3の液体を注入してもよい。
医療デバイス・データは、プロトコル・ルールの下で、例えばブロードキャスト送信が自身のメールボックス340に向けられていることをDCM102A‐0が判定するように、送信側DCM識別子とともにブロードキャストされてもよい。別の例において、DCM102A‐1~102A‐3は、受信したデータをDCM102A‐0のみが処理することを保証にするために、DCM102A‐0の宛先アドレス又は識別子と共にメッセージを送信してもよい。DCM102A‐0の医療デバイス・マネージャ336は、注入速度を受信し、CRRT医療デバイス104A‐0の透析充填速度に注入速度を組み合わせ、指定されたパラメータを満たすために新たな目標容量除去速度を決定する。医療デバイス・マネージャ336は、新たな液体除去速度をCRRT医療デバイス104A‐0へ送信し、これは、推奨として、又は規定の処置を変更するための治療モジュール107に対する制御命令として、制御インタフェース105によって表示されてもよい。このような構成は、臨床医が複数の医療デバイスの医療デバイス・データに基づいて液体除去速度を手計算する必要性を排除することを理解されたい。上述の構成はまた、注入速度の任意の変化を反映するように、液体除去速度のほぼリアルタイムの調整を可能にする。
図10は、本開示の例示的実施形態による、図4の専有通信ネットワーク400を使用して液体除去速度を計算するための例示的な手順1000のフロー図である。手順1000は図10に示されるフロー図を参照して説明されるが、手順1000に関連付けられたステップを実行する多くの他の方法が使用されてもよいことを理解されたい。例えば、ブロックの多くの順序は変更されてもよく、いくつかのブロックは他のブロックと組み合わされてもよく、説明されるブロックの多くはオプションであってもよい。1つの実施形態において、ブロックの数は変更されてもよい。さらに、注入ポンプ医療デバイス104A‐1~104A‐3を更新し、臨床医に通知メッセージを提供するステップは省略されてもよい。手順1000に記載された動作は、1つ以上の命令によって指定され、例えばDCM102A‐0及び/又は医療デバイス104A‐0を含む複数のデバイス間で実行されてもよい。
例示的な手順1000は、臨床医がCRRT処置について(複数のパラメータからとりわけ)液体除去量パラメータ及び除去期間パラメータを選択したことのインジケーションをDCM102A‐0が(イベント医療デバイス・データ303を介して)受信する場合に始まる(ブロック1002)。DCM102A‐0はまた、臨床医が適応液体除去機能を選択したことのインジケーションを受信する(ブロック1004)。適応液体除去機能の選択は、やはり同じ患者に関連付けられた他の医療デバイスを決定するように、DCM102A‐0に、自身の識別子及び/又はアドレスと共にブロードキャスト・メッセージを送信させる(ブロック1006)。ブロードキャスト・メッセージに応じて、注入ポンプ医療デバイス104A‐1~104A‐3のDCM102A‐1~102A‐3は、同じ患者識別子及び/又は医療デバイス・タイプを示す応答メッセージを送信する。いくつかの例において、DCM102A‐0は、応答メッセージを受信した後、DCM102A‐1~102A‐3に向けて意図されたメッセージを送信又はブロードキャストして、注入速度医療デバイス・データ303が送信されることを要求する。他の実施形態において、初期のブロードキャスト・メッセージは、必要とされる医療デバイス・データを識別してもよい。
図10に示されるように、DCM102A‐1~102A‐3は、注入速度医療デバイス・データ303を含むメッセージを、DCM102A‐0の宛先アドレス及び/又は識別子とともに送信する(ブロック1008)。DCM102A‐0は、データ303を受信し、CRRT医療デバイス104A‐0からの医療デバイス・データ303に含まれる透析充填速度にデータ303を合計して、患者に提供されている液体の合計速度を決定する(ブロック1010)。その後、DCM102A‐0は、指定された期間までに液体除去量が満たされることを保証するために、合計液体速度と適応液体パラメータとを比較する(ブロック1012)。DCM102A‐0は、注入処置及び/又はCRRT処置に調整が必要かどうかを判定するために比較結果を使用する(ブロック1014)。判定は、液体除去傾向が望ましい除去速度を満たすかどうかをDCM102A‐0の医療デバイス・マネージャ336が判定することによってなされてもよい。
調整が必要ないならば、DCM102A‐0はブロック1008に戻り、後続の医療デバイス・データ303が受信される(例えば、データの次のスナップショット)。調整が必要ならば、DCM102A‐0の医療デバイス・マネージャ336は、液体量パラメータ及び時間パラメータを満たすように、CRRT医療デバイス104A‐0のための新たな液体除去速度を決定する(ブロック1016)。その後、DCM102A‐0は、新たな液体除去速度を示すメッセージ1017をCRRT医療デバイス104A‐1へ送信する。いくつかの実施形態において、CRRT医療デバイス104A‐1は、制御インタフェース105上に処置推奨として除去速度を表示する。他の実施形態において、CRRT医療デバイス104A‐1は、新たな液体除去速度でCRRT処理を更新するために治療モジュール107へメッセージ1017をルーティングする。
いくつかの実施形態において、DCM102A‐0は、注入速度のうちの1つ以上のものへの調整を決定してもよい(ブロック1018)。これらの実施形態において、DCM102A‐0は、適切なDCM102A‐1~102A‐3に対して向けられたメッセージ1019を、修正された注入速度とともに送信する。同様に、指定されたDCM102A‐1~102A‐3は、推奨を表示し、又は処置を変更する。
さらに、いくつかの実施形態において、通知プロセッサ316は、液体除去速度変更/推奨及び/又は注入ポンプ注入速度変更/推奨を示す通知メッセージ1021を生成してもよい(ブロック1020)。DCM102A‐1は、ネットワーク400を介して指定された臨床医デバイス322へ、及び/又は臨床医デバイス・インタフェース314を介して別個の無線通信リンクへ、通知メッセージ1021を送信する。図10の例示的な手順1000は、医療デバイス・データ303の後続のスナップショット(又はストリーム)のためにブロック1008に戻ることによって継続する。
VI.臨床医意思決定支援の実施形態
VI.臨床医意思決定支援の実施形態
いくつかの実施形態において、DCM102(医療デバイス・マネージャ336)は、医療デバイス・データ及び/又は専有通信ネットワークの外部にあるデバイスからの実験室結果と組み合わせて、接続された医療デバイス104からの医療デバイス・データ303を分析するように構成される。その代わりに、これらの他のデバイスからの医療デバイス・データは、EMRサーバ108を介して患者のEMRに記憶され、医療ネットワーク106を介してのみ利用可能である。図11は、本開示の例示的実施形態による、EMRサーバ108から受信された医療デバイス・データを部分的に使用して、接続された医療デバイス104に意思決定支援を提供するようにDCM102が構成される臨床医意思決定支援の実施形態の図を示す。
図11は、本開示の例示的な実施形態による、臨床医意思決定支援を提供するように構成された図1~図3のDCM102の図を示す。図示された例において、DCM102A‐1及び102A‐2は、CRRT医療デバイス104A‐1及び104A‐2に関連付けられる。DCM102A‐1及び102A‐2(例えば、個別の医療ネットワーク・インタフェース310)のそれぞれは、医療ネットワーク106を介してEMRサーバ108に接続される。さらに、EMRサーバ108は、医療ネットワーク106を介して、血圧モニタ1102、血液ガス分析器1104、注入供給システム1106、及び他のデバイス1108に通信可能に結合される。他のデバイスは、実験結果を提供する実験室サーバ、処方された薬剤を提供する薬局サーバ、体重計、体温計、心拍数モニタなどを含んでもよい。
図示された実施形態において、DCM102A‐1及び102A‐2の医療デバイス・マネージャ336は、EMRサーバ108との双方向通信のために構成されている。EMRサーバ108からデータを受信するために、医療デバイス・マネージャ336は、対応するCRRT医療デバイス104に接続された、又はこれに関連付けられた患者の患者識別子を決定してもよい。医療デバイス・マネージャ336は、医療ネットワーク・インタフェース310を介してEMRサーバ108へ要求メッセージを送信する。要求メッセージは、患者識別子及びDCM102の識別子及び/又はネットワーク・アドレスを含む。
EMRサーバ108は患者のEMR記録を識別し、要求されたデータを識別する。その後、EMRサーバ108は、識別されたデータを要求側DCM102のメールボックス340へ送信する。いくつかの例において、DCM102からの要求は、EMRサーバ108に、指定された持続時間及び/又は処置について、関連するデバイス1102~1108からデータが受信される際にデータのストリームを提供させる。
DCM102の例示的な医療デバイス・マネージャ336は、EMRサーバ108から受信されたデータを、個別の医療デバイス104から受信された医療デバイス・データ303と組み合わせるように構成される。その後、医療デバイス・マネージャ336は、組み合わされたデータに1つ以上のルール又は基準を適用してもよい。
いくつかの実施形態において、1つ以上のルール又は基準は、受信されたデータのうちの特定のものが医療デバイス104において表示されるべきであることを指定してもよい。それに応じて、医療デバイス・マネージャ336は、医療デバイス104の制御インタフェース105上に表示するために、指定されたデータを治療モジュール107へ送信する。他の例において、医療デバイス・マネージャ336は、指定されたデータをメールボックス340に記憶してもよい。これらの他の例において、治療モジュール107は、表示されるべきデータを求めてメールボックス340を定期的にポーリングしてもよい。いくつかの例において、医療デバイス・マネージャ336は、処置推奨又は調整を識別してもよく、推奨又は調整を示す情報はメールボックス340に記憶され、及び/又は表示のために医療デバイス104へ送信される。さらなる実施形態において、医療デバイス・マネージャ336は、規則及び/又は基準との比較に基づいて、パラメータ及び/又は処置調整を決定してもよい。これらの実施形態において、医療デバイス・マネージャ336は、医療デバイス104によって提供される進行中又は後続の治療を変更するために、新たなパラメータ又は調整情報をメールボックス340又は治療モジュール107へ送信する。
一例において、DCM102は、CRRT処置中にEMRサーバ108から血圧データを受信してもよい。それに応じて、DCM102は、データベース324に記憶された1つ以上のルール及び/又は基準に基づいて、CRRT処置の滞留フェーズ又は排出フェーズを延長すべきであると判定してもよい。DCM102は、滞留又は排出フェーズを増加するための推奨を送信してもよく、又はCRRT医療デバイス104に滞留又は排出フェーズ持続時間を増加させてもよい。
DCM102は、1つの実施形態において、医療ネットワーク106内のエッジ・コンピューティング・ノードであることを理解されたい。専有通信ネットワークについて、エッジ・コンピューティング・ノードのための複数のDCM102は、EMRサーバ108のような集中位置ではなく、医療ネットワーク106のエッジで少なくとも一部の臨床的意思決定が行われる。このような構成は、EMRサーバ108における計算リソースを低減し、集中型臨床支援から共通であってもよい処理ボトルネックを防止してもよい。
VII.臨床医イベント通知の実施形態
VII.臨床医イベント通知の実施形態
上述のように、図1~図3のDCM102は、臨床医デバイス322のための通知メッセージを生成するための通知プロセッサ316を含む。図12は、本開示の例示的な実施形態による、図4の専有通信ネットワーク400が通知メッセージを臨床医デバイス322に提供するためにどのように使用されるかに関して例示的な図を示す。図示される実施形態において、医療デバイス104のDCM102は、登録された臨床医デバイス322へ通知メッセージを送信するように構成される。臨床医デバイス322が(例えば、Bluetooth送受信機を介して)専有通信ネットワーク400とやりとりすることが可能である例において、DCM102は、これらの専有ネットワーク・インタフェース312を使用するように構成される。臨床医デバイス322への別個の接続が必要とされる例において、DCM102は、臨床医デバイス・インタフェース314を使用するように構成される。
図12に示される構成は、臨床医デバイス322が、接続された医療デバイス104のステータスに関する通知を、臨床医が医療デバイスに近接している必要なく受信することを可能にする。ステータスは、アラーム、アラート、及び/又はイベントを含んでもよい。医療デバイスのリモート・アクセスは、COVID‐19のような高度に感染性の疾患の処置のためのような、長期間患者のベッドサイドに臨床医がいることが実現可能でない場合に重要であってもよい。さらに、図12に示されるように、例えば9つの異なる医療デバイス102を同時に監視するために、単一の臨床医デバイス322が使用されてもよい。
開示された実施形態は、医療ネットワーク106がこのような能力を有していない場合であっても、パーソナル・モバイル・デバイスが医療通知を受信することを可能にすることを理解されたい。したがって、医療デバイス製造者は、医療ネットワーク106に影響を及ぼすことなく、臨床医デバイス322についてのリモート監視及び制御を提供してもよい。このような構成は、臨床医デバイス322が構成のために医療ネットワーク106に接続する必要がない、又は通知を受信する必要がないため、別のセキュリティ層を提供し、それによって、ネットワークへの潜在的なセキュリティ・エントリ・ポイントを排除する。さらに、ネットワーク400及び/又はDCM102へのアクセスはローカルであり、これは、リモートの悪意のあるアプリケーションがネットワーク400又は関連する医療デバイスに到達することさえできないようにする。
登録フレーズ(後述)中に、臨床医は、通知がいつ生成されるべきかに関する閾値及び/又は条件を設定することを含む、どの通知が望まれるかに関するテンプレート・フォームを完成させるために、DCM102にアクセスする。例えば、臨床医は、圧力アラーム、空のバッグ・アラーム、フィルタ凝固アラーム、未使用バッグ低アラートなどを受信するためにフォームを完成させてもよい。フォームはまた、いつ及び/又はどの通知が提供されるかを臨床医が優先することを可能にしてもよい。
DCM102の例示的な通知プロセッサ316は、医療デバイス・データ303を、臨床医によって指定された基準と比較する。基準のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、通知プロセッサ316は、通知メッセージ(例えば、テキスト又はSMSメッセージ又はプッシュ通知)を作成し、これは、臨床医デバイス・インタフェース314及び/又は専有ネットワーク・インタフェース312を介して臨床医デバイス322へ送信される。いくつかの例において、臨床医デバイス322は、監視される医療デバイス104のうちの少なくとも1つのものの無線範囲外であるかもしれない。このような問題に対処するために、専有通信ネットワーク400のDCMは、メッセージが臨床医デバイス322に到達することを保証するために、通知メッセージをブロードキャスト及び再ブロードキャストするように構成される。ネットワーク400は、通知が再ブロードキャストされる回数に関するプロトコル・ルールを有してもよい。さらに、いくつかの実施形態において、臨床医デバイス322は、通知メッセージが受信された場合に肯定応答メッセージを提供してもよく、DCM102に通知のブロードキャストを停止させる。
図13は、本開示の例示的実施形態による、図12の臨床医デバイス322への通知メッセージの送信のためにDCM102がどのように構成されるかに関する図を示す。図示される実施形態において、コンピュータ1300は、指定されたDCM102上のフォームに臨床医がアクセスし編集することを可能にするアプリケーション1302を含む。コンピュータ1300は、医療ネットワーク106を通じて医療ネットワーク・インタフェース310を介してDCM102にアクセスしてもよい。この例において、アプリケーション1302は、DCM102及び/又は医療デバイス104の識別子又はネットワーク・アドレスのためのフィールドを含んでもよい。識別子又はアドレスの入力は、アプリケーション1302に、DCM102にアクセスさせるか、又は通知フォームを求める要求メッセージを送信させる。フォームを受信した後、アプリケーション1302は、通知を受信するための基準及び/又は条件に関する臨床医による入力のためのフィールドを表示する。臨床医はまた、指定された通知を購読するために、自身の臨床医デバイス322の識別子を提供してもよい。
他の実施形態において、アプリケーション1302は、DCM102におけるフォームに対応するフィールドをさらに含んでもよい。臨床医は、DCM/医療デバイス識別子、基準/条件、及び宛先デバイスを含むフィールドを完了する。フィールドが完了した後、臨床医は、データベース324に記憶されている通知レコードに、受信された情報を記憶するために、アプリケーション1302に、フィールドから、例えば所望のDCM102の通知プロセッサ316におけるAPIへ、データとともに1つ以上のメッセージを送信させる(又は、情報をブロードキャストさせ、指定されたDCM102のみが要求を処理する)。
いくつかの実施形態において、アプリケーション1302はまた、臨床医デバイス322を構成してもよい。例えば、アプリケーション1302は、臨床医デバイス322を専有通信ネットワーク400及び/又は指定されたDCM102とペアリングするための命令を提供してもよい。他の例において、アプリケーション1302は、通知メッセージを臨床医デバイス322へ送信させる。通知メッセージはスクリプトへのリンクを含み、これは、臨床医デバイス322において選択された場合に、ネットワーク400及び/又は指定されたDCM102に接続するようにデバイス322を自動的に構成する。構成後、臨床医デバイス322は、対応する医療デバイス104に関するイベント、アラーム、及び/又はアラートに関する通知メッセージをDCM102から受信できる。
上述の通知機能は、CRRT医療デバイスのための臨床医に利益を提供する。典型的に、CRRT医療デバイスは、特定の数の未使用の透析液バッグ及び特定の数のドレーン・バッグを有する。臨床医にバッグのステータスを定期的にチェックさせるのではなく、DCM102は、未使用のバッグが空に近い場合(例えば、空になってから15~20分以内)に通知を送信するための指定された基準を使用する。DCM102はまた、ドレーン・バッグが満杯に近づいた場合に通知を送信するための指定された基準を使用する。したがって、DCM102は、医療ネットワークが臨床医デバイス・コネクティビティをサポートしなくてもよい場合であっても、特定の医療デバイスにおいて注意が必要とされる場合にのみ、デバイス322を介して臨床医通知を提供する。
VIII.結論
VIII.結論
本書に記載された現在の好ましい実施例への種々の変更及び修正が当業者には明らかであることが理解されるだろう。このような変更及び修正は、本主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつその意図される利点を減少させることなく行われうる。したがって、このような変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によってカバーさせることが意図される。
Claims (27)
- 医療システムであって、
‐少なくとも1つの医療デバイス(104)であって、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、
を含む少なくとも1つの医療デバイス(104)と、
‐前記医療デバイス(104)に関連付けられた少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)であって、前記デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録(EMR)サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)と、を備える、医療システム。 - デジタル通信モジュール(102)であって、
‐医療デバイス(104)に通信結合するために構成された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
‐(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録(EMR)サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
‐前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
‐前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を備える、デジタル通信モジュール(102)。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち、前記第1のデジタル通信・モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去して最も早い日付/時刻インジケーションを有する第2のものを介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバへ送信されるべきであると判定することと、
前記EMRサーバ(108)への送信のために前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記第2のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載の医療システム又は請求項2に記載のモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から、前記第1のデジタル通信モジュール(102)がもはや利用可能でないことを示すパワー・オフ・メッセージを受信することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)の前記日付/時刻インジケーションを除去することと、
前記医療デバイス(104)から第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有する前記デジタル通信モジュール(102)に基づいて、前記デジタル通信モジュール(102)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記第2の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項1乃至3の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうちの1つから第3の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して前記第3の医療デバイス・データ(303)を前記EMRサーバ(108)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項4に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス・データ(303)の送信のためのノード・ゲートウェイとして新たな第1のデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
前記第1のデジタル通信モジュール(102)から前記パワー・オフ・メッセージを受信し、前記新たなデジタル通信モジュール(102)が前記他のデジタル通信モジュール(102A)の中で最も早い日付/時刻インジケーションを有すると判定した後に、前記ノード・ゲートウェイとして前記新たなデジタル通信モジュール(102)を指定することと、
オプションとして、前記新たな第1のデジタル通信モジュール(102)を前記ノード・ゲートウェイとして指定した後に、前記出力インタフェース(306)を介して前記EMRサーバ(108)への前記通信結合を無効にすることと、
を行うようにさらに構成される、請求項4又は5に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記プロセッサ(107)は、前記医療デバイスを通じて前記処置供給を監視し、特に処置セッションの終わりに、
・使い捨てライン・セットのような、使用済であり、後続の処置を実行するために交換されなければならないシングル・ユースの使い捨て品のタイプ及び数、及び/又は
・透析液調製又は限外濾過のための濃縮物のような、使い尽くされるか又は交換されなければならない半使い捨て要素のタイプ及び数、及び/又は
・センサ又はアクチュエータのような、交換されなければならない故障した構成要素のタイプ及び数、
を含む第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を決定するように構成され、
前記プロセッサ(107)は、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を前記メモリに記憶し、前記第1の使い捨て品又は消耗品使用情報は、前記通信ユニットを通じて前記デジタル通信モジュール(102)へ転送され、
前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス(104)から第1の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記他のデジタル通信モジュール(102A)から第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を受信することと、
前記第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を組み合わせることと、
前記医療ネットワーク(106)への前記出力インタフェース(306)の前記通信結合を介して、前記組み合わされた第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報を、前記EMRサーバ(108)と医療サプライ・サーバとの少なくとも1つへ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項4乃至6の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記第1及び第2の使い捨て品又は消耗品使用情報は、フィルタ、使い捨てカセット、ライン・セット、透析溶液、生理食塩水、腎代替溶液、ウォーマ・バッグ、又は使い捨てセンサの使用を示す情報を含む、請求項7に記載の医療システム又はモジュール。
- 前記構成ファイル(332)は、前記EMRサーバ(108)の宛先ネットワーク・アドレスと、前記接続された医療デバイス(104)の医療デバイス(104)タイプの識別情報と、医療デバイス(104)シリアル番号の識別情報と、前記受信された医療データが前記医療デバイス(104)によって生成された又は前記医療デバイス(104)から前記データ・マネージャ(302)によって受信されたタイムスタンプと、を指定する、請求項1乃至8の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。
- 前記データ・マネージャ(302)は、
‐前記医療デバイス・データ(303)のストリームを受信することと、
‐前記医療デバイス・データ(303)のスナップショットを定期的な間隔で作成することと、
‐前記医療デバイス・データ(303)の前記スナップショットを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として提供することと、
を行うようにさらに構成され、
前記医療デバイス・データ(303)は、
透析サイクルの充填、滞留、及び排出フェーズの間の遷移を含むイベント情報と、
アラーム、アラート、又はイベント情報と、
処置プログラミング情報と、
推定された充填速度と、排出速度と、除去される限外濾過の量とのうちの少なくとも1つを含む医療処置データと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至9の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
スナップショット間の前記医療デバイス・データ(303)への変更を識別するためにイベント追跡を使用することと、
前のスナップショットからの前記変更された医療デバイス・データ(303)のみを、前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信される前記医療デバイス・データ(303)として含めることと、
を行うようにさらに構成される、請求項1乃至10の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
前記出力インタフェース(306)を介して構成メッセージを受信することであって、前記構成メッセージは、臨床医デバイスのネットワーク・アドレスと、前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とを示す、ことと、
前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記基準を満たす前記医療デバイス・データ(303)の前記少なくとも一部を示す通知メッセージを、前記専有ネットワーク(400)を介して前記臨床医デバイスへ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項1乃至11の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 注入ポンプである少なくとも1つの別の医療デバイスをさらに含み、医療デバイス(104)は透析機械であり、
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)は、それぞれ、前記注入ポンプに関連付けられ、
前記透析機械からの前記医療デバイス・データ(303)は患者識別子を含み、前記少なくとも1つの注入ポンプからの第2の医療デバイス・データ(303)は同じ患者識別子及び注入速度を含み、
前記データ・マネージャ(302)は、
適応液体除去動作が有効であることのインジケーションを受信することと、
・濾過ユニットに入る未使用透析液流量と、
・前記濾過ユニットから出る流出流量と、
・体外血液回路への注入前流量と、
・体外血液回路への注入後流量と、
・液体除去目標量及び除去期間と、
・液体除去速度と、
のうちの1つ以上を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することと、
前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)から前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記第2の医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記少なくとも1つの注入ポンプが同じ患者識別子に関連付けられているかどうかを判定することと、
前記第2の医療デバイス・データ(303)に基づいて、前記患者に注入されている液体の量又は注入流量を決定することと、
前記パラメータ・データ及び前記第2の医療デバイス・データ(303)から決定された前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量に基づいて、更新されたパラメータ・データを決定することであって、特に、前記更新されたパラメータは、前記注入ポンプで注入された前記液体を考慮に入れて透析中に患者体液バランスを不変に維持する、ことと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記更新されたパラメータ・データを前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項1乃至12の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
・液体除去目標量及び除去期間のいずれか、又は
・前記患者識別子に関連する患者の液体除去速度、
を含む、前記患者識別子に関連するパラメータ・データを受信することであって、
前記更新されたパラメータ・データは、
iii)前記液体除去目標及び前記除去期間、又は前記液体除去速度と、
iv)前記患者に注入されている液体の前記量又は前記注入流量と、
に基づく、前記透析機械についての前記液体除去速度のような少なくとも1つの更新された流量である、ことと、
前記更新された液体除去速度のような前記少なくとも1つの更新された流量を前記入力インタフェース(304)を介して前記透析機械へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項13に記載の医療システム又はモジュール。 - 前記更新された液体除去速度のような前記更新された流量の前記送信は、前記更新された液体除去速度のような前記更新された流量を示す推奨を画面上に表示すること、又は前記更新された液体除去速度のような前記更新された流量に基づいて、プログラムされた処置を更新することを前記透析機械に行わせる、請求項14に記載の医療システム又はモジュール。
- 前記少なくとも1つの更新された流量を決定することは、前記透析機械が前記患者体液バランスを不変に維持するための1つ以上の流量を再計算することを含み、前記1つ以上の流量は、濾過ユニットに入る未使用透析液流量と、前記濾過ユニットから出る流出流量と、体外血液回路への注入前流量と、体外血液回路への注入後流量と、液体除去速度とのうちの1つ以上を含む、請求項14又は15に記載の医療システム又はモジュール。
- 前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療ネットワーク(106)を介して前記EMRサーバ(108)からセンサ・データを受信することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記医療デバイス(104)の画面上に表示するために前記センサ・データを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
前記センサ・データと前記医療デバイス・データ(303)の少なくとも一部とを、記憶された基準と比較することと、
前記入力インタフェース(304)を介して、前記比較を示す情報を前記画面に表示させる少なくとも1つの推奨メッセージを前記医療デバイス(104)へ送信することと、
を行うようにさらに構成される、請求項1乃至16の何れか1項に記載の医療システム又はモジュール。 - ‐複数の医療デバイス(104)及び複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)をさらに備え、前記複数の医療デバイス(104)のそれぞれは、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)のうちの1つの個別のデジタル通信モジュール(102)に関連付けられ、
前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)は、前記医療ネットワーク(106)と排他的に接続するノード・ゲートウェイとして1つのデジタル通信モジュール(102)を指定するように構成され、特に、前記複数のデジタル通信モジュール(102A‐0、…、102A‐6)のそれぞれは、個別の医療デバイス・データ(303)を、少なくとも前記ノード・ゲートウェイ・デジタル通信モジュールへ送信し、これは、前記受信された医療デバイス・データ(303)を前記医療ネットワーク(108)へルーティングする、請求項1及び3乃至17の何れか1項に記載の医療システム。 - 前記医療デバイス(104)は医療液体供給機械であり、前記1つ以上のアクチュエータは1つ以上のポンプを含み、
特に、前記医療デバイス(104)は、
‐半透膜によって分離された一次チャンバ及び二次チャンバを有する濾過ユニットと、
‐血液回路であって、
・前記一次チャンバの入口に接続された第1の端部と、患者に接続するための第2の端部との間に延在する脱血ラインと
・前記一次チャンバの出口に接続された第1の端部と、前記患者に接続するための第2の端部との間に延在する返血ラインと、
を含む血液回路と、
‐前記血液回路に血液を循環させる血液ポンプと、
‐前記二次チャンバの出口に接続された透析液ラインと、
‐オプションとして、個別の溶液を血液中に移すための1つ以上のラインと、
を含む、血液の体外循環を伴う腎疾患の処置のための装置である、請求項1乃至18の何れか1項に記載の医療システム。 - 医療ネットワーク及び電子医療記録(EMR)サーバ(108)をさらに備え、
前記医療ネットワーク(106)は、Wi‐Fiネットワークとイーサネット・ネットワークとのうちの少なくとも1つを含み、前記デジタル通信モジュール(102)は、前記EMRサーバ(108)に含めるために、前記医療デバイス・データ(303)を前記医療ネットワークへ送信し、前記妥当性無線通信ネットワークは、医療ネットワークとは別個である、請求項1乃至19の何れか1項に記載の医療システム。 - デジタル通信モジュール(102)であって、
医療デバイス(104)への通信結合のために構成された入力インタフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インタフェース(304)と、
(i)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)、及び(ii)前記無線専有ネットワーク又は直接無線リンクを介した臨床医デバイス(322)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インタフェース(306)と、
臨床医デバイス(322)のネットワーク・アドレス又は識別子及び前記臨床医デバイスへ通知を送信するための基準とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたメモリ・デバイス(112)と、
前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記メモリ・デバイス(112)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)であって、前記データ・マネージャ(302)は、
前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
前記医療デバイス・データの少なくとも一部が前記基準を満たすと判定することと、
前記専有ネットワーク(400)又は前記直接無線リンクを介して前記臨床医デバイス(322)へ通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記基準を満たす前記医療デバイス・データの前記少なくとも一部を示す、ことと、
を行うように構成される、デジタル通信モジュール(102)。 - 前記データ・マネージャ(302)は、
‐前記臨床医デバイス(322)からの認可された接続を許可することと、
‐どの通知が望ましいかに関するデータを要求し、前記通知がいつ生成されるべきかに関する設定閾値及び/又は条件を含むテンプレート・フォームを提供することであって、特に、前記テンプレート・フォームは、前記アラーム、イベント、又はアラートについて優先度を要求する、ことと、
‐前記基準を設定するためにテンプレート・フォーム・データを使用することと、
を行うようにさらに構成される、請求項21に記載の装置。 - 前記データ・マネージャ(302)は、前記メッセージが前記臨床医デバイス(322)に到達することを保証するために前記通知メッセージをブロードキャスト及び再ブロードキャストするように構成され、前記データ・マネージャ(302)は、最大ブロードキャスト時間に到達するか、最大数のブロードキャストが行われるか、又は前記通知メッセージが前記臨床医デバイス(322)から受信された場合の確認応答メッセージかの何れかが満たされるまで前記通知メッセージを再ブロードキャストするように構成される、請求項21又は22に記載の装置。
- 前記無線専有ネットワーク(400)は、Zigbee(登録商標)無線プロトコルと、Z‐Wave(登録商標)無線プロトコルと、WeMo(登録商標)無線プロトコルと、低電力ワイド・エリア・ネットワーク(「LPWAN」)無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを含み、
前記直接無線リンクは、Bluetooth(登録商標)無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)メッシュ無線プロトコルと、Bluetooth(登録商標)5.0無線プロトコルとのうちの少なくとも1つを使用して提供される、請求項21乃至23の何れか1項に記載の装置。 - 前記直接無線リンクは、前記無線専有ネットワーク(400)の一部として含まれる、請求項21乃至24の何れか1項に記載の装置。
- 前記通知のための前記基準は、アラームと、アラートと、イベントとのうちの少なくとも1つに対応する、請求項21乃至25の何れか1項に記載の装置。
- 少なくとも1つの医療デバイス(104)からEMRサーバ(108)へ少なくとも1つのデジタル通信モジュール(102)を通じて医療デバイス・データ(303)を転送するためのプロセスであって、
前記医療デバイス(104)は、
・1つ以上のセンサ及び1つ以上のアクチュエータと、
・メモリと、
・前記1つ以上のセンサからデータを受信し、医療タスクを実行するために前記1つ以上のアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ(107)であって、
前記プロセッサ(107)は、前記メモリにアクセスでき、医療デバイス・データ(303)を含むデータを記憶するように構成される、プロセッサ(107)と、
・前記プロセッサ(107)に接続された通信ユニットであって、前記通信ユニットは、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、通信ユニットと、を備え、
前記デジタル通信モジュール(102)は、
・前記医療デバイス(104)の前記通信ユニットに通信するために結合された入力インターフェース(304)であって、前記入力インタフェース(304)は、シリアル入力ポートと、イーサネット入力ポートと、無線入力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、入力インターフェース(304)と、
・(i)医療ネットワーク(106)を介した電子医療記録(EMR)サーバ(108)、及び(ii)無線専有ネットワーク(400)を介した少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)との通信結合のために構成された出力インタフェース(306)であって、前記出力インタフェース(306)は、シリアル出力ポートと、イーサネット出力ポートと、無線出力ポートとのうちの少なくとも1つを含む、出力インターフェース(306)と、
・前記デジタル通信モジュール(102)の識別子とともに少なくとも1つの構成ファイル(332)を記憶するように構成されたファイル構成マネージャ(330)と、
・前記入力インタフェース(304)、前記出力インタフェース(306)及び前記ファイル構成マネージャ(330)に通信結合されたデータ・マネージャ(302)と、を備え、
前記プロセスは、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記医療デバイス(104)に結合することと、
・前記デジタル通信モジュール(102)を前記EMRサーバ(108)に結合することと、
・パワー・オンされた後、前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)へアウェイク・メッセージを前記データ・マネージャ(302)を介して送信することであって、前記アウェイク・メッセージは、前記デジタル通信モジュール(102)の前記識別子と、前記パワー・オンの日付/時刻とを含む、ことと、
・前記無線専有ネットワーク(400)を介して前記少なくとも1つの他のデジタル通信モジュール(102A)のそれぞれから応答メッセージを受信することであって、前記応答メッセージは、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)の識別子又はネットワーク・アドレスと、個別の他のデジタル通信モジュール(102A)がいつパワー・オンされたかに関する日付/時刻インジケーションとを含む、ことと、
・前記医療デバイス(104)から医療デバイス・データ(303)を受信することと、
・前記他のデジタル通信モジュール(102A)のうち最も早い日付/時刻インジケーションを有する第1のものを介して前記医療デバイス・データ(303)が前記EMRサーバ(108)へ送信されるべきであると判定することと、
・前記EMRサーバ(108)への送信のために前記医療デバイス・データ(303)を前記第1のデジタル通信モジュール(102)へ送信することと、
を行うように構成される、データ・マネージャ(302)と、
を有する、プロセス。
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