JP2023529341A - 炭化珪素インゴットの製造方法、炭化珪素インゴット及びその成長システム - Google Patents

炭化珪素インゴットの製造方法、炭化珪素インゴット及びその成長システム Download PDF

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Abstract

本発明の炭化珪素インゴットの製造方法、炭化珪素インゴット、炭化珪素インゴット製造システムなどは、内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体を準備し、原料と炭化珪素シードを配置した後、炭化ケイ素インゴットを成長させるが、前記原料の重量1を基準として前記坩堝組立体の重量が1.5~2.7である重量比になるように適用するなどの方法で炭化ケイ素インゴットを設けることで、大面積でありながらも 欠陥が少ない炭化ケイ素インゴットを提供する。

Description

本明細書で開示する実施形態は、炭化珪素インゴットの製造方法、炭化珪素インゴット、その成長システムなどに関する。
炭化珪素(SiC)、シリコン(Si)、窒化ガリウム(GaN)、サファイア(Al)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化アルミニウム(AlN)などの単結晶(single crystal)は、その多結晶(polycrystal)から期待できない特性を有しているため、産業分野におけるその需要が増加している。
単結晶炭化珪素(single crystal SiC)は、エネルギーバンドギャップ(energy band gap)が大きく、最大絶縁破壊電界(break field voltage)及び熱伝導率(thermal conductivity)がシリコン(Si)より優れている。また、単結晶炭化珪素のキャリア移動度はシリコンに比肩され、電子の飽和ドリフト速度及び耐圧も大きい。このような特性により、単結晶炭化珪素は、高効率化、高耐圧化及び大容量化が要求される半導体デバイスへの適用が期待される。
炭化珪素は、液相蒸着法(Liquid Phase Epitaxy;LPE)、化学気相蒸着法(Chemical Vapor Depositionition;CVD)、物理的気相輸送法(Physical Vapor Transport、PVT)などで成長する。その中で物理的気相輸送法は、高い成長率を有することによりインゴット形態の炭化珪素を製作することができるため、最も広く利用されており、シード型昇華法とも呼ばれる。
このような炭化珪素の製造方法として、例えば日本公開特許公報第2001-114599号には、アルゴンガスを導入することができる真空容器(加熱炉)の中でヒーターにより加熱しながら種子晶の温度を原料粉末の温度よりも10~100℃低い温度で維持することにより、種子晶上に単結晶インゴットを成長させることが開示されている。この他にも、大口径の単結晶インゴットを実質的に欠陥なしに製造しようとする試みがある。
先行技術として、韓国公開特許第10-2012-0139398号、韓国公開特許第10-2017-0041223号などがある。
実施形態の目的は、優れた品質の炭化珪素インゴット、その製造方法、炭化珪素インゴット製造システムなどを提供することにある。
上記の目的を達成するために、一実施形態に係る炭化珪素インゴットの製造方法は、内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体を準備する準備ステップと;前記坩堝組立体内に原料を装入し、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにする原料装入ステップと;前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットを設ける成長ステップと;を含む。
前記坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体の重量がその1.5~2.7倍である重量比率(R)を有する。
前記坩堝組立体は、前記内部空間の直径を1とした時、前記原料が位置する最下面から前記炭化珪素シードの表面までの長さ比率がその1倍超過2.5倍以下である長さ比率(R)を有することができる。
前記坩堝組立体は、下記式1による重量-長さ係数(Cwl)が0.6~2.2でってもよい。
[式1]
Figure 2023529341000002
式1中、前記Cwlは重量-長さ係数であり、前記Rは重量比率であり、前記Rは長さ比率である。
前記炭化珪素インゴットは、その表面のピット(pit)が10k/cm以下であってもよい。
前記炭化珪素インゴットのオフ角を0°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができる。
前記炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径の炭化珪素インゴットであってもよい。
他の一実施形態に係る炭化珪素ウエハーの製造方法は、内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体を準備する準備ステップと;前記坩堝組立体内に原料を装入し、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにする原料装入ステップと;前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットを設ける成長ステップと;前記炭化珪素インゴットをスライシングしてスライシングされた結晶を設けるスライシングステップと;前記スライシングされた結晶を研磨して炭化珪素ウエハーを形成する研磨ステップと;を含む。前記坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体の重量がその1.5~2.7倍である重量比率(R)を有する。
前記スライシングステップは、オフ角が0~15°より選択されるいずれか一つの角度になるように前記スライシングされた結晶を設けるステップであってもよい。
前記研磨ステップは、前記炭化珪素ウエハーの厚さが300~800umになるように研磨するステップであってもよい。
前記炭化珪素ウエハーは、オフ角を0~15°のうちのいずれか一つの角度で適用したものであり、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であってもよい。
また他の一実施形態に係る炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径を有するものであり、4H SiCを含有し、その表面のピット(pit)が10k/cm以下である。
前記炭化珪素インゴットのオフ角を0°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができる。
また他の一実施形態に係る炭化珪素インゴット成長システムは、反応容器及び加熱手段を含んで炭化珪素インゴットを成長させるシステムであって、前記反応容器内には、内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体が配置され、前記坩堝組立体内には原料が装入され、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにし、前記加熱手段は、前記内部空間を結晶成長雰囲気になるように誘導することで、前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットが設けられるように結晶成長雰囲気を作るものであり、前記加熱前の坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体重量がその1.5~2.7倍である重量比率(R)を有するものである。
前記坩堝組立体は、前記坩堝本体の内部空間の直径を1とした時、前記原料が位置する最下面から前記炭化珪素シードの表面までの長さの比率がその1倍超過2.5倍以下の長さ比率(R)を有することができる。
前記坩堝組立体は、下記式1による重量-長さ係数(Cwl)が0.6~2.2であってもよい。
[式1]
Figure 2023529341000003
式1中、前記Cwlは重量-長さ係数であり、前記Rは重量比率であり、前記Rは長さ比率である。
前記炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径である4H SiC炭化珪素インゴットであってもよい。
前記炭化珪素インゴットのオフ角を0°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が-1.0~+1.0°であるものを含むことができる。
実施形態の炭化珪素インゴットの製造方法、炭化珪素インゴット、その成長システムなどは、蒸気移送されるガスの過飽和度を制御するなどにより優れた特性の炭化珪素インゴット成長システム、炭化珪素インゴット、これから製造されるウエハーなどを提供することができる。
一実施形態に係る反応チャンバーなどの様子を断面で説明する概念図である。 実施形態に係る坩堝組立体の様子を断面で説明する概念図である。 実施形態に係る坩堝組立体の様子を断面で説明する概念図である。 実施形態で適用した温度-圧力グラフである。
以下、本明細書は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように、実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。しかし、実施形態は、様々な異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。明細書全体にわたって類似の部分に対しては同一の図面符号を付した。
本明細書において、ある構成が他の構成を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、それ以外の他の構成を除くものではなく、他の構成をさらに含むこともできることを意味する。
本明細書において、ある構成が他の構成と「連結」されているとするとき、これは「直接的に連結」されている場合のみならず、「それらの間に他の構成を介在して連結」されている場合も含む。
本明細書において、A上にBが位置するという意味は、A上に直接当接してBが位置するか、又はそれらの間に別の層が位置しながらA上にBが位置することを意味し、Aの表面に当接してBが位置すると限定されて解釈されない。
本明細書において、マーカッシュ形式の表現に含まれた「これらの組み合わせ」という用語は、マーカッシュ形式の表現に記載された構成要素からなる群より選択される一つ以上の混合又は組み合わせを意味するものであって、前記構成要素からなる群より選択される一つ以上を含むことを意味する。
本明細書において、「A及び/又はB」の記載は、「A、B、又は、A及びB」を意味する。
本明細書において、「第1」、「第2」又は「A」、「B」のような用語は、特に説明がない限り、同一の用語を互いに区別するために使用される。
本明細書において、単数の表現は、特に説明がなければ、文脈上解釈される単数又は複数を含む意味で解釈される。
本明細書において、図面の長さ、角度などは誇張して表現され得、特別な事情がなければ図面の形態により実施形態が限定されて解釈されない。
本明細書において、前記炭化珪素インゴットの表面ピット測定は、インゴット表面でファセットを除いた中央部分の1個所、そして炭化珪素インゴットエッジから中央部方向に約10mm内側に位置する3時、6時、9時、そして12時方向の4個所、計5個所を光学顕微鏡で観察して各位置で単位面積(1cm)当たりのピット(pit)を測定した後、その平均値で評価する。
本明細書において、オフ角がX°であるということは、通常許容する誤差範囲内で基準面からX°と評価されるオフ角を有するということを意味し、例示的に(X-0.05°)~(X+0.05°)範囲のオフ角を含む。4H SiCの場合、基準面で(0001)面が適用され得る。
本明細書において、ロッキング角度が「1~+1°」であるということは、特に言及がなくても、基準角度に対して-1~+1°を意味する。
本明細書において、ロッキング角度が「基準角度に対して-1~+1°」であるということは、FWHM値が基準角度である(ピーク角度-1°)~(ピーク角度+1°)の範囲内にあるということを意味する。
以下、実施形態をより詳細に説明する。
発明者らは、より大面積でありながら、欠陥が少ない炭化珪素インゴットを効率的に製造する方法を研究する中で、物理的気相輸送法(PVT)を適用して炭化珪素を成長させる時、温度の制御と共に坩堝と原料の比率、坩堝の内部の縦横の長さ比率などを調節して成長雰囲気で過飽和度を調節する方法により、より大面積でありながらも、欠陥が少ない炭化水素インゴットを製造できることを確認して実施形態を完成した。
上記の目的を達成するために、一実施形態に係る炭化珪素インゴット100の製造方法は、準備ステップ、原料装入ステップ及び成長ステップを含む。
前記準備ステップは、内部空間を有する坩堝本体210及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋220を含む坩堝組立体200を準備するステップである。
前記原料装入ステップは、前記坩堝組立体200内に原料300を装入し、前記原料上には炭化珪素シード110を前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにするステップである。
前記坩堝本体210は、例えば上面が開放された開口部を有する円筒形であり、その内部に炭化珪素原料を装入することができる構造を有するものが適用され得る。
前記坩堝本体210は、その密度が1.72~1.92g/cmであるものが適用され得る。前記坩堝本体210の材料には、グラファイトが含まれ得る。
前記坩堝蓋220は、その密度が1.72~1.92g/cmあるものが適用され得る。前記坩堝蓋220の材料には、グラファイトが含まれ得る。
前記坩堝蓋220は、前記坩堝本体210の開口部の全部を覆う形態を有するものが適用され得る。前記坩堝蓋220は、前記坩堝本体210の開口部の一部を覆うか、又は貫通ホール(図示せず)を含む前記坩堝蓋220が適用され得る。このような場合、後述する結晶成長雰囲気で蒸気移送の速度を調節することができる。
前記炭化珪素シードは、前記坩堝蓋に直接接着するなどの方法で前記原料上に配置され得る。この場合、別途のシードホルダー230が適用されずに、坩堝蓋220がシードホルダーと一体形に適用され得る。
前記シードホルダー230は、前記坩堝蓋と別途にも適用され得る。具体的に前記シードホルダー230は、前記坩堝本体と前記坩堝蓋との間、又は坩堝本体の開口部に近い位置に係止溝のような構成で予め定められた位置に配置されて炭化珪素シード110を支持することができる。
前記坩堝組立体200は、前記坩堝本体210と前記坩堝蓋220を結合する方式で組立てられ、必要に応じてシードホルダー230を坩堝本体、坩堝蓋、又はその間に位置させた後に組立てられ得る。
前記原料300は、炭素源と珪素源を含む。具体的に、前記原料300は、炭素-珪素源を含むか、ここに炭素源及び/又は珪素源をさらに含むことができる。前記炭素源としては高炭素樹脂(ex:フェノール樹脂)などが適用され得、前記珪素源としては珪素粒子が適用され得るが、これに限定されず、より具体的に、前記原料としては炭化珪素粒子が適用され得る。
前記原料300は、粒子の大きさが75um以下であるものが全体原料を基準として15重量%以下含まれ得、10重量%以下含まれ得、5重量%以下含まれ得る。このように、粒子が小さいものの含有量が比較的に少量である原料を適用する場合、インゴットの欠陥発生を減らし、過飽和度の制御においてより有利であり、結晶特性がより向上したウエハーを提供できる炭化珪素インゴットを製造することができる。
前記原料300は、粒径(D50)が130~400umである粒子形態の原料が適用され得、前記粒子形態の原料は、互いにネッキングされるか、又はネッキングされないものであってもよい。このような粒径を有する原料を適用する場合、より優れた結晶特性を有するウエハーを提供する炭化珪素インゴットを製造することができる。
前記原料装入ステップにおいて前記坩堝組立体200は、前記原料300の重量を1とした時、前記坩堝組立体の重量が1.5~2.7(倍)である重量比率(R)を有することができる。ここで、坩堝組立体の重量は、原料を除いた坩堝組立体の重量を意味し、具体的に前記坩堝組立体にシードホルダーが適用されるか否かとは関係なく、炭化珪素シードまで含まれて組立てられた坩堝組立体から投入した原料の重量を除いた値である。
前記重量比率が1.5未満である場合には結晶成長雰囲気で過飽和度が過度に増加してインゴットの結晶品質がむしろ落ちることがあり、前記重量比率が2.7超過である場合には過飽和度が低くなってインゴットの結晶品質が落ちることがある。
前記重量比率は1.6~2.6であってもよく、1.7~2.4であってもよい。このような重量比率を有する場合、欠陥特性や結晶性特性に優れたインゴットを製造することができる。
前記坩堝組立体200は、前記坩堝本体210の内部空間の直径(Tw)を1とした時、前記原料300が位置する最下面から炭化珪素シード110の表面までの長さ(Th)の比率である長さ比率(R)が1倍超過2.5倍以下であってもよい。前記長さ比率(R)は、具体的に1.1倍超過2倍未満であってもよく、1.2~1.8倍であってもよい。このような特徴を有する坩堝組立体を本明細書の炭化珪素インゴットの成長に適用する場合、結晶成長雰囲気で過飽和度による多形発生の可能性を顕著に低め、より優れた品質のインゴットを得ることができる。
前記長さ比率(R)と関連して言及される炭化珪素シードの表面は、前記原料と対向して結晶が成長する面である炭化珪素シードの表面(成長面)を意味し、前記炭化珪素シードの表面が前記原料と平行でないように配置される場合にはその平均値を意味する。
前記坩堝組立体は、下記式1による重量-長さ係数(Cwl)が0.6~2.2である条件を満たすことができる。
[式1]
Figure 2023529341000004
式1中、前記Cwlは重量-長さ係数であり、前記Rは重量比率であり、前記Rは長さ比率である。
具体的に、前記重量-長さ係数(Cwl)は、0.8~2.0であってもよい。より具体的に、前記重量-長さ係数(Cwl)は、0.9~1.85であってもよく、1.0~1.80であってもよい。
このような重量-長さ係数値を有する坩堝組立体又はこれを適用した製造方法を適用する場合、ロッキング角度で評価される結晶性とインゴット表面のピット値が共に優れた炭化珪素インゴットなどを成長させることができる。
前記成長ステップは、前記坩堝本体210の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットを設けるステップである。
前記成長ステップは、前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節する過程が含まれ、具体的に断熱材400で前記坩堝組立体200を取り囲んで前記坩堝組立体とこれを囲む前記断熱材を含む反応容器(図示せず)を設け、これを石英管などの反応チャンバーに位置させた後、加熱手段により前記坩堝などを加熱する方式で行われ得る。
前記反応チャンバー420内には前記反応容器が位置して加熱手段500により前記坩堝本体210の内部空間を結晶成長雰囲気に適した温度に誘導する。このような温度は、前記結晶成長雰囲気において重要な要素のうちの一つであり、圧力とガスの移動などの条件を調節してより適した結晶成長雰囲気を形成する。前記反応チャンバー420と前記反応容器との間には断熱材400が位置して結晶成長雰囲気の形成と制御をより容易に助けることができる。
前記断熱材400は、成長雰囲気で前記坩堝本体内部又は前記反応容器内部の温度勾配に影響を与えることができる。具体的に前記断熱材は、グラファイト断熱材を含むことができ、より具体的に前記断熱材は、レーヨン系グラファイトフェルト又はピッチ系グラファイトフェルトを含むことができる。
前記断熱材400は、密度が0.14~0.28g/ccであるものあってもよい。前記断熱材400は、気孔度が72~90%であるものあってもよい。このような断熱材を適用する場合、インゴットの形状が凹状又は過度に凸状に成長することを抑制することができ、多形品質が落ちたりインゴットにクラックが発生する現象を減少させることができる。
前記結晶成長雰囲気は、前記反応チャンバー420外部の加熱手段500の加熱を通じて行われ得、前記加熱と同時に、又は別途に減圧して空気を除去し、減圧雰囲気及び/又は不活性雰囲気(例示、Ar雰囲気、N雰囲気又はその混合雰囲気)で行われ得る。
前記結晶成長雰囲気は、原料を炭化珪素シードの表面に蒸気移送されるようにして炭化珪素結晶の成長を誘導してインゴット100として成長させる。
前記結晶成長雰囲気は、2000~2500℃の成長温度と1~200torrの成長圧力条件が適用され得、このような温度と圧力を適用する場合、より効率的に炭化珪素インゴットを製造することができる。
具体的に、前記結晶成長雰囲気は、坩堝の上下部の表面温度が2100~2500℃の成長温度と1~50torrの成長圧力条件が適用され得、より詳しくは、坩堝の上下部の表面温度が2150~2450℃の成長温度と1~40torrの成長圧力条件が適用され得る。
より具体的に、坩堝の上下部の表面温度が2150~2350℃の成長温度と1~30torrの成長圧力条件が適用され得る。
前述した結晶成長雰囲気を適用すると、より高品質の炭化珪素インゴットを製造するに当たり、より有利である。
前記炭化珪素シード110は、成長させようとするインゴットの特性により異に適用され得るが、例示的に4H-SiC、6H-SiC、3C-SiC、15R-SiCなどが適用され得、これに限定されない。
前記炭化珪素シード110は、成長させようとするインゴットの大きさにより異に適用され得るが、前記インゴットは、4インチ以上の直径を有するものであってもよく、具体的に前記インゴットは、4インチ以上、5インチ以上、さらには6インチ以上の口径を有することができる。より具体的に前記インゴットは、4~12インチ、4~10インチ、又は4~8インチの直径を有することができる。
前記炭化珪素シード110は、好ましくは単結晶4H-SiCを成長させることができるものであれば適用可能であり、例示的に炭化珪素インゴットが成長する前面がC面(0001)である4H-SiCシードが適用され得る。
前記原料300は、結晶成長雰囲気で蒸気移送されて炭化珪素シード方向に移動し、前記炭化珪素シードの表面で炭化珪素インゴットを成長させる。
前記炭化珪素インゴット100は、4H SiCを含有するものであり、その表面が凸状又は平坦状のものであってもよい。
前記炭化珪素インゴット100の表面が凹状の形態に形成される場合、意図する4H-SiC結晶以外に6H-SiCのような他の多形が混入されたものであってもよく、これは炭化珪素インゴットの品質を落とすことがある。また、前記炭化珪素インゴットの表面が過度に凸状の形態に形成される場合には、インゴット自体にクラックが発生したり、ウエハーとして加工する時、結晶が壊れることがある。
この時、前記炭化珪素インゴット100が過度に凸状の形態のインゴットであるか否かは反り程度を基準として判断し、実施形態で製造される炭化珪素インゴットは反りが15mm以下である。
前記反りは、炭化珪素インゴットの成長が完了したサンプルを定盤の上に置いてインゴット後面を基準としてインゴットの中心と周縁の高さをハイトゲージ(Height Gauge)で測定して(中心高さ-周縁高さ)の値で評価する。反りの数値が正の値であれば凸状を意味し、0の値は平坦状、そして負の値は凹状を意味する。
具体的に、前記炭化珪素インゴット100は、その表面が凸状の形態又は平坦状の形態のものであり、反りが0~15mmであるものであってもよく、0~12mmであってもよく、0~10mmであってもよい。このような反り程度を有する炭化珪素インゴットは、ウエハー加工がより容易であり、破れの発生を減少させることができる。
前記炭化珪素インゴット100は、欠陥や多形混入が最小化された実質的に単結晶である4H SiCインゴットであってもよい。
前記炭化珪素インゴット100は、実質的に4H SiCからなるものであり、その表面が凸状の形態又は平坦状の形態のものであってもよい。
前記炭化珪素インゴット100は、炭化珪素インゴットで発生し得る欠陥を減らしたものであり、より高品質の炭化珪素ウエハーを提供することができる。
実施形態の方法により製造された前記炭化珪素インゴットは、その表面のピット(pit)を減少させ、具体的に4インチ以上の直径を有するインゴットにおいてその表面に含まれるピット(pit)が10k/cm以下である。
実施形態において、前記炭化珪素インゴットの表面ピット測定は、インゴット表面でファセットを除いた中央部分の1個所、そして炭化珪素インゴットエッジから中央部方向に約10mm内側に位置する3時、6時、9時、そして12時方向の4個所、計5個所を光学顕微鏡で観察して各位置で単位面積(1cm)当たりのピット(pit)を測定した後、その平均値で評価する。
前記炭化珪素インゴットは、通常の方法により炭化珪素ウエハーとして加工され得る。
例示的に、前記炭化珪素インゴットを外径研削装備を適用してインゴットの外縁部分を削り(External Grinding)、一定の厚さに切削(Slicing)した後、周縁研削と表面研磨、ポリシングなどの加工が行われ得る。
具体的に、前記炭化珪素インゴットは、前記インゴットから得られる(0001)面に対してオフ角を0°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.5~+0.5°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.1~+0.1°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.05~+0.05°であるものを含むことができる。このような特徴を有するインゴットは優れた結晶質特性を有する。
前記ロッキング角度は、高分解能X線回折分析システム(HR-XRD system)を適用して前記ウエハー[11-20]方向をX-ray経路に合わせ、X-ray source opticとX-ray detector optic角度を2θ(35~36°)に設定した後、ウエハーのオフ角度に合わせてオメガ(ω、又はシータθ、X-ray detector optic)角度を調節してロッキングカーブ(Rocking curve)を測定し、基準角度であるピーク角度と二つのFWHM(full width at half maximum)値との差値をそれぞれロッキング角度で設定して結晶性を評価する(以下、ロッキング角度で同一である)。
実施形態において、オフ角がX°であるということは、通常許容する誤差範囲内でX°と評価されるオフ角を有するということを意味し、例示的に(X-0.05°)~(X+0.05°)範囲のオフ角を含む。
実施形態において、ロッキング角度が「基準角度に対して-1~+1°」であるということは、FWHM値が基準角度である(ピーク角度-1°)~(ピーク角度+1°)の範囲内にあることを意味する。
また、前記ロッキング角度は、ウエハーの中央部分と周縁から中央方向に5mm以内の部分を除いた表面を実質的に均等に3等分して、各部分で3回以上測定した結果を平均して前記ロッキング角度で取り扱う。
具体的に、0°オフを基準としてオメガ角度は17.8111°であり、4°オフを基準としてオメガ角度は13.811°、そして8°オフを基準としてオメガ角度は9.8111°であって、前記オメガ角度は9.8111~17.8111°の範囲である。
具体的に、前記炭化珪素インゴットは、前記インゴットから得られるオフ角を4°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.5~+1.5°であるものを含むことができ、基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.5~+0.5°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.1~+0.1°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.05~+0.05°であるものを含むことができる。このような特徴を有するインゴットは優れた結晶質特性を有する。
具体的に、前記炭化珪素インゴットは、前記インゴットから得られるオフ角を8°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.5~+0.5°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.1~+0.1°であるものを含むことができ、基準角度に対して-0.05~+0.05°であるものを含むことができる。このような特徴を有するインゴットは優れた結晶質特性を有する。
前記炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径の炭化珪素インゴットであってもよい。具体的に前記インゴットは、4インチ以上、5インチ以上、さらには6インチ以上の口径を有することができる。より具体的に前記インゴットは、4~12インチ、4~10インチ、又は4~8インチの直径を有することができる。本明細書で開示する実施形態によると、このように比較的大きい直径を有すると同時に、上記のように優れた結晶品質と低欠陥特徴を有する炭化水素インゴットを製造することができる。
他の一実施形態に係る炭化珪素ウエハーの製造方法は、準備ステップ;原料装入ステップ;成長ステップを含んで設けられた炭化珪素インゴットをスライシングステップ;と研磨ステップ;を経て炭化珪素ウエハーとして製造する。前記準備ステップ、前記原料装入ステップ、前記成長ステップ、原料、坩堝本体、坩堝蓋、坩堝組立体、炭化珪素シードなどそれぞれの構成と各ステップに関する具体的な説明は、上記の説明と重複するため、その詳細な記載を省略する。
前記スライシングステップは、炭化珪素インゴットを一定のオフ角を有するようにスライシングしてスライシングされた結晶を設けるステップである。前記オフ角は、4H SiCで(0001)面を基準とする。前記オフ角は、具体的に0~15°より選択された角度であってもよく、0~12°より選択された角度であってもよく、0~8°より選択された角度であってもよい。
前記スライシングは、通常ウエハーの製造に適用されるスライシング方法であれば適用可能であり、例示的にダイヤモンドワイヤーやダイヤモンドスラリーを適用したワイヤーを利用した切削、ダイヤモンドが一部適用されたブレードやホイールを利用した切削などが適用され得るが、これに限定されるのではない。
前記スライシングされた結晶の厚さは、製造しようとするウエハーの厚さを考慮して調節され得、後述する研磨ステップで研磨された後の厚さを考慮して適切な厚さにスライシングされ得る。
前記研磨ステップは、前記スライシングされた結晶をその厚さが300~800umになるように研磨して炭化珪素ウエハーを形成するステップである。
前記研磨ステップは、通常ウエハーの製造に適用される研磨方法が適用可能であり、例示的にラッピング(Lapping)及び/又はグラインディング(Grinding)などの工程が行われた後、ポリシング(polishing)などが行われる方式が適用され得る。
このように製造される炭化珪素ウエハーは、4インチ以上の大口径を有するものであり、4H SiCを含有し、4H SiCの(0001)面を基準としてオフ角を0°に適用したものであり、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものであってもよい。前記炭化珪素ウエハーは、大口径でありながら、実質的に単結晶特性を有し、欠陥が少なく、優れた結晶特性を有する長所がある。
また他の一実施形態に係る炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径を有するものであり、4H SiCを含有し、その表面のピット(pit)が10k/cm以下であるものである。
前記炭化珪素インゴットのオフ角を0°に適用したウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°であるものを含むことができる。前記オフ角は、4H SiCの(0001)面を基準とする。このような特徴を有する炭化珪素インゴットは、大面積でありながらも、その結晶品質に優れている。
また他の一実施形態に係る炭化珪素インゴット製造システムは、反応容器及び反応チャンバー420を含んで炭化珪素インゴットを成長させるシステムである。
前記反応容器には、内部空間を有する坩堝本体210及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋220が含まれる坩堝組立体200が配置され、前記坩堝組立体内には原料が装入され、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにする。
前記反応容器には、上記のように、前記坩堝組立体を断熱材で囲んで位置させることができる。
前記反応チャンバー420は、その内部に前記反応容器が位置するものであり、加熱手段により前記坩堝本体又はその内部空間を結晶成長雰囲気に適した温度に誘導する。このような温度調節と共に前記内部空間の圧力、ガスの移動などの条件を調節してより適した結晶成長雰囲気を形成する。
前記坩堝本体210の内部空間で前記原料300が蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シード110の成長面で炭化珪素結晶が成長するように結晶成長雰囲気を作る。
前記システムにおいて、前記坩堝組立体の重量は、前記原料の重量を1とした時、1.5~2.7倍の重量比率を有する。このような重量比率に対する具体的な説明は上記の説明と重複するため、その記載を省略する。また、前記坩堝本体210と前記坩堝蓋220、坩堝組立体200、炭化珪素シード110、シードホルダー230、炭化珪素インゴット100、重量比率、長さ比率、重量-長さ係数、ここで成長する炭化珪素インゴット、炭化珪素ウエハーなどに関する構造と特徴などの具体的な説明は、上記の説明と重複するため、その記載を省略する。
以下、具体的な実施例を通じて本発明をより具体的に説明する。下記の実施例は本発明の理解を助けるための例示に過ぎず、本明細書が開示する発明の範囲がこれに限定されるのではない。
炭化珪素インゴットの成長
図2に提示した構造の坩堝組立体を適用して炭化珪素インゴットを製造した。具体的に、坩堝本体の内部空間に原料である炭化珪素粒子を装入し、その上部に炭化珪素シードを配置した。この時、炭化珪素シード(4H SiC単結晶、6インチ)のC面(0001)面が坩堝下部に向かうように通常の方法で固定し、以下の実施例及び比較例に同一に適用した。適用した坩堝組立体の長さ比率と坩堝に対して原料を適用する炭化珪素粒子で直径が75um未満である原料の重量%(炭化珪素粒子全体を100%とする)は、下記の表1に提示されたとおりである。
前記坩堝組立体は、同一の断熱材を装着し、加熱手段である加熱コイルが備えられた反応チャンバー内に位置させた。
坩堝組立体の内部空間を真空状態に作った後、アルゴンガスを徐々に注入して前記坩堝組立体の内部空間が大気圧に到達するようにし、再び前記坩堝組立体の内部を徐々に減圧させた。これと同時に、坩堝組立体内の温度を2300℃まで徐々に昇温させた。2300℃の温度と20torrの圧力条件下で100時間の間にSiC単結晶インゴットを成長させた(図4参照)。
炭化珪素インゴットの物性評価
(1)ロッキング角度の評価:
高分解能X線回折分析システム(HR-XRD system、Rigaku社のSmartLab High Resolution X-ray Diffraction System)を適用して前記インゴットから4H SiC(0001)面を基準としてオフ角0°が適用されたウエハーを準備し、ウエハーの[11-20]方向をX-ray経路に合わせ、X-ray source opticとX-ray detector optic角度を2θ(35~36°)に設定した後、ウエハーのオフ角度に合わせてオメガ(ω、又はシータθ、X-ray detector optic)角度を調節して測定した。具体的に、0°オフを基準としてオメガ角度は17.8111°であった。X-ray powerは9kWであり、そしてX-ray targetはCuを適用し、Goniometer resolutionは0.0001°であるものが適用された。Max Intensityでの角度を基準としてFWHMを測定してそれぞれロッキング角度(Rocking angle)で評価し、その結果を表1に示した。
下記のロッキング角度の結果は、ウエハーの中央部と周縁から5mm以内の部分を除いた表面を3等分し、各部分で少なくとも3回以上を測定した結果を平均して示した。
(2)Pit値の評価:
インゴット表面でファセットを除いた中央部のうちの真ん中である1個所と、インゴットエッジから中央部に10mm内側に位置し、それぞれ3時、6時、9時、そして12時方向の4個所で、計5個所を光学顕微鏡でピット測定後、平均値を下記表のピット値として提示した。
[表1]
Figure 2023529341000005
*重量比率は、原料の重量を1とした時、前記原料を除いた坩堝組立体の重量比率を意味する。
*長さ比率は、坩堝本体の内部空間の直径(Tw)を1とした時、原料が位置する最下面から炭化珪素シードの表面までの長さ(Th)の比率を意味する。
*重量-長さ係数は、重量比率を長さ比率の自乗で割った値である。
*Wafer off angleを0°に適用したサンプルで測定した結果である。
前記表1を参照すると、前記重量比率が1.5~2.7である場合が1や3のように前記範囲を逸脱した結果と比較してロッキング角度値が顕著に小さく現れ、製造されたインゴットなどの結晶特性に優れていることを確認することができた。また、前記長さ比率の場合も1超過2.5以下の比率で適用されたものがその結果が優れるように現れた。
前記重量-長さ係数値が0.6~2.2である実施例において、全体的にロッキング角度とピット値が優れるように現れた。
直径が75um未満である原料の重量%も多少結晶品質に影響を与えるとみられるが、これは重量比率、長さ比率と共に結晶成長雰囲気で過飽和度に影響を与えることができるためであると考えられる。
以上で本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
100:炭化珪素インゴット
110:炭化珪素シード、シード
200:坩堝組立体
210:坩堝本体
220:坩堝蓋
230:シードホルダー
300:原料、原料物質
400:断熱材
420:反応チャンバー、石英管
500:加熱手段

Claims (10)

  1. 内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体を準備する準備ステップと;
    前記坩堝組立体内に原料を装入し、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにする原料装入ステップと;
    前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットを設ける成長ステップと;を含み、
    前記坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体の重量が1.5~2.7倍である重量比率(R)を有する、炭化珪素インゴットの製造方法。
  2. 前記坩堝組立体は、前記内部空間の直径を1とした時、前記原料が位置する最下面から前記炭化珪素シードの表面までの長さ比率が1倍超過2.5倍以下である長さ比率(R)を有するものである、請求項1に記載の炭化珪素インゴットの製造方法。
  3. 前記坩堝組立体は、下記式1による重量-長さ係数(Cwl)が0.6~2.2である、請求項2に記載の炭化珪素インゴットの製造方法。
    [式1]
    Figure 2023529341000006
    (式1中、前記Cwlは重量-長さ係数であり、前記Rは重量比率であり、前記Rは長さ比率である。)
  4. 前記炭化珪素インゴットは、その表面のピット(pit)が10k/cm以下である、請求項1に記載の炭化珪素インゴットの製造方法。
  5. 前記炭化珪素インゴットは、4インチ以上の大口径の炭化珪素インゴットである、請求項1に記載の炭化珪素インゴットの製造方法。
  6. 内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体を準備する準備ステップと;
    前記坩堝組立体内に原料を装入し、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにする原料装入ステップと;
    前記坩堝組立体の内部空間を結晶成長雰囲気に調節して前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットを設ける成長ステップと;
    前記炭化珪素インゴットをスライシングしてスライシングされた結晶を設けるスライシングステップと;
    前記スライシングされた結晶を研磨して炭化珪素ウエハーを形成する研磨ステップと;を含み、
    前記坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体の重量が1.5~2.7倍である重量比率(R)を有するものである、炭化珪素ウエハーの製造方法。
  7. 前記スライシングステップは、オフ角が0~15°より選択されるいずれか一つの角度になるように前記スライシングされた結晶を設けるステップであり、前記炭化珪素ウエハーは、そのロッキング角度が基準角度に対して-1.0~+1.0°である、請求項6に記載の炭化珪素ウエハーの製造方法。
  8. 前記研磨ステップは、前記炭化珪素ウエハーの厚さが300~800umになるように研磨するステップである、請求項6に記載の炭化珪素ウエハーの製造方法。
  9. 反応容器及び加熱手段を含んで炭化珪素インゴットを成長させるシステムであって、前記反応容器内には、内部空間を有する坩堝本体及び前記坩堝本体を覆う坩堝蓋を含む坩堝組立体が配置され、前記坩堝組立体内には原料が装入され、炭化珪素シードを前記原料と一定の間隔を置いて配置されるようにし、前記加熱手段は前記内部空間を結晶成長雰囲気になるように誘導して、前記原料が前記炭化珪素シードに蒸気移送されて蒸着され、前記炭化珪素シードから成長した炭化珪素インゴットが設けられるように結晶成長雰囲気を作るものであり、前記加熱前の坩堝組立体は、前記原料の重量を1とした時、前記坩堝組立体重量が1.5~2.7倍である重量比率(R)を有するものである、炭化珪素インゴット成長システム。
  10. 前記坩堝組立体は、前記坩堝本体の内部空間の直径を1とした時、前記原料が位置する最下面から前記炭化珪素シードの表面までの長さの比率が1倍超過2.5倍以下の長さ比率(R)を有し、下記式1による重量-長さ係数(Cwl)が0.6~2.2である、請求項9に記載の炭化珪素インゴット成長システム。
    [式1]
    Figure 2023529341000007
    (式1中、前記Cwlは重量-長さ係数であり、前記Rは重量比率であり、前記Rは長さ比率である。)
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