JP2023527048A - インターロイキン29変異体タンパク質 - Google Patents

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Abstract

インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質、前記変異体タンパク質を含む融合タンパク質、コンジュゲート、医薬組成物、製品、およびキットが提供される。提供されたIL29変異体タンパク質は、良好な活性および安定性を有し、ウイルス感染症、腫瘍、および体の免疫機能を調節する必要があるその他の疾患を効果的に予防および/または治療することができる。

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本願は、ポリペプチドの予防および/または治療の分野に関し、具体的には、本願は、生体の抗ウイルス能力を改善し、生体の免疫機能を調節するために使用されるインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質、前記変異体タンパク質を含む融合タンパク質、コンジュゲートおよび組成物に関する。
[背景技術]
インターフェロンは、広範囲の抗ウイルスおよび免疫調節効果を持つ重要なクラスの家族性サイトカインである。現在までに、インターフェロンの7つの型(α、β、ω、δ、τ、γ、λ)が特定されており、これらは大きく3つのグループ(I型、II型、III型)に分けられる。いわゆる「I型」インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンω、インターフェロンδ、およびインターフェロンτを含む。現在、II型インターフェロンはインターフェロンγのみである。III型インターフェロンは、最近発見されたサイトカインのファミリーであり、IL-28A、IL-28B、およびIL-29とも呼ばれるインターフェロンλ1、λ2、およびλ3を含む。
IL-28A、IL-28B、およびIL-29は、I型インターフェロンと配列相同性があり、IL-10と遺伝子配列相同性がある。機能的には、IL-28とIL-29はいずれも細胞内で抗ウイルス効果を誘導するという点でI型インターフェロンに類似しており、I型インターフェロンとの相違点は、特定のB細胞株に対して抗増殖活性を示していないことである。
野生型IL-29(インターフェロンλ1、略してIFN-λ1)遺伝子は、配列番号3に示すように、200アミノ酸のタンパク質をコードする。ここで、配列中の1~19個のアミノ酸はシグナルペプチド配列であり、当該タンパク質の成熟アミノ酸配列は、配列番号2に示されるように181個のアミノ酸である。IL-29分子は、6つのタンパク質ヘリックスA~Fで構成されており、ヘリックスA、C、D、およびFは、典型的なアップアップダウンダウン(up-up-down-down)の4ヘリックスバンドルを形成する。IL-29は、IFN-λR1とIL-10R2とからなる受容体複合体と相互作用することにより、下流のシグナル伝達経路を開始する。なお、IFN-λR1はIFN-λシグナル伝達経路に固有のものである。IFN-λ1はIFN-λR1に特異的に結合してIFN-λ1/IFN-λR1複合体を形成し、ここで、IFN-λ1とIFN-λR1の結合の活性中心のアミノ酸残基はそれぞれ、Pro25、Leu28、lys32、Arg35、Asp36、Glu39、Trp47、Phe152、Phe155、Arg156、Arg160である。
I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロンのいずれであっても、タンパク質薬剤としては、安定性が低く、活性が低く、インビボでの半減期が短いなどの要因により、その臨床使用は大きく制限されている。そのため、遺伝子工学技術により、より安定で比活性の高いインターフェロン組換え蛋白質薬剤を得ることが期待される。特に呼吸器疾患の予防及び/または治療にエアロゾル吸入療法を用いる場合、薬液を微細な粒子に霧化するネブライザー装置を使用し、気道や肺に薬を吸入させて気道や肺に沈着させる必要があり、この場合、薬剤の安定性及び活性に対する要求がより高いため、人々はより安定性がより高く活性がより優れた組換えIL29タンパク質を得ることを期待している。遺伝子工学技術は、野生タンパク質配列のある1つまたはあるいくつ
かのアミノ酸を変更することにより、比較的安定で比活性のより高い組換えタンパク質を取得でき、タンパク質薬剤によって引き起こされる不安定性の問題をある程度解決できる。しかし、それと同時に、ある1つまたはあるいくつかのアミノ酸の変異により、タンパク質の折り畳み及び空間構造が影響を受ける可能性があり、それによってタンパク質の活性に影響を与えてしまう。したがって、より安定で活性の高いIL29変異体タンパク質が得られるかは技術的な課題である。
[発明の概要]
以上によって、従来技術の問題を解決するために、本出願は、より高い安定性、より良好な活性、より少ない副作用を有し、エアロゾル吸入療法に使用できるIL29変異体タンパク質を提供する。
一態様では、本願は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含むインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を提供し、前記161番目のアスパラギン酸(D)または162番目のグリシン(G)が他の天然アミノ酸に置換されている。
一部の実施形態では、本願のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目のアスパラギン酸(D)がグルタミン酸、スレオニンまたはセリンに置換されている、または162番目のグリシン(G)が脂肪族アミノ酸に置換されている。
一部の実施形態では、本願のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の165番目のアミノ酸のシステイン(C)からセリン(S)への置換変異をさらに含む。
本願において、シグナルペプチドを含む全長野生型IL29タンパク質のアミノ酸配列は配列番号3に示され、200のアミノ酸からなり、ここで、1~19番目のアミノ酸はシグナルペプチドであり、20~200番目のアミノ酸(181aa)は、IL29の成熟タンパク質を構成する(アミノ酸配列は配列番号2に示される)。
本願のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号3に示される野生型タンパク質のN末端からの26位から設計された。本願のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含む。
本願のいくつかの実施形態では、本願は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含むインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を提供し、前記161番目のアスパラギン酸(D)または162番目のグリシン(G)が他の天然アミノ酸に置換されており、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン(methionine)、プロリン、トリプトファン、セリン、チロシン、システイン、フェニルアラニン、アスパラギン、グルタミン、スレオニン、デイパルチン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニンまたはヒスチジンから選択されるアミノ酸によって置換されている。
当業者は、配列番号1の161位および162位と、配列番号2(野生型インターロイキン29成熟タンパク質)および配列番号3(シグナルペプチドを含む野生型インターロイキン29全長タンパク質)の対応する位置との対応関係を理解するであろう。したがって、配列番号2または配列番号3(または配列番号2もしくは配列番号3に由来する、異なる長さのアミノ酸配列)の対応する位置に基づくアミノ酸変異も、本出願の保護範囲内
に含まれる。本願の保護範囲はまた、配列番号2または配列番号3に由来するが、異なる長さを有するアミノ酸配列の上記161位および162位の対応する位置で置換変異を含むインターロイキン29変異体タンパク質をカバーする。
上記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含み、前記161番目のアスパラギン酸(D)または162番目のグリシン(G)が他の天然アミノ酸に置換され、開始メチオニン(M)をも含む。これは、IL29が原核細胞(例えば、大腸菌)で発現される場合、発現されたIL29タンパク質がN末端またはアミノ末端メチオニンを有するためである。
本願のいくつかの実施形態では、本願のIL-29変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含み、すなわち、配列番号1に示されるタンパク質のN末端またはアミノ末端からの161位または162位の変異を含み、例えば、前記161番目のアスパラギン酸(D)または162番目のグリシン(G)が他の天然アミノ酸によって置換されている。いくつかの実施形態では、本願のIL-29変異体タンパク質は、原核細胞(例えば、大腸菌)で発現される変異体タンパク質であり、162位または163位(N末端Mの付加のため、Mから起算)の置換変異を含み、例えば、前記162番目のアスパラギン酸(D)または163番目のグリシン(G)が、他の天然アミノ酸に置換されている。特定の実施形態では、本願のIL-29変異体タンパク質は、配列番号4~9に示される。
上記のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含み、例えば、前記161番目のアスパラギン酸(D)がグルタミン酸、スレオニンまたはセリンに置換されているか、または162番目のグリシン(G)が脂肪族アミノ酸に置換されている。いくつかの実施形態では、本願のIL-29変異体タンパク質は、原核細胞(例えば、大腸菌)で発現される変異体タンパク質であり、162位または163位(N末端Mの付加のため、Mから起算)の置換変異を含み、例えば、前記162番目のアスパラギン酸(D)がグルタミン酸、スレオニンまたはセリンに置換されているか、または162番目のグリシン(G)が脂肪族アミノ酸に置換されている。
上記のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号4、配列番号6、または配列番号8に示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号4、配列番号6、または配列番号8に示されるアミノ酸配列からなる。
上記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の165番目のシステイン(C)からセリン(S)への置換変異をさらに含む。前述のように、IL29変異体タンパク質は原核細胞(例えば、大腸菌)で発現されると、前記165番目のシステイン(C)からセリン(S)への置換変異が166位で起こる。
上記のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、配列番号5、配列番号7、または配列番号9に示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号5、配列番号7、または配列番号9に示されるアミノ酸配列からなる。
本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号4に示されるインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質(IL29DE)を提供する。
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本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号5に示される29(IL29)変異体タンパク質(IL29DE+CS)を提供する。
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本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号6に示される29(IL29)変異体タンパク質(IL29DS)を提供する。
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVASGNLCLRTSTHPEST(配列番号6)
本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号7に示される29(IL29)変異体タンパク質(IL29DS+CS)を提供する。
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本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号8に示される29(IL29)変異体タンパク質(IL29GA)を提供する。
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADANLCLRTSTHPEST(配列番号8)
本願のいくつかの実施形態では、本願は、以下の配列番号9に示される29(IL29)変異体タンパク質(IL29GA+CS)を提供する。
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADANLSLRTSTHPEST(配列番号9)
上述のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のいくつかの実施形態では
、前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質は、タンパク質の精製を促進する短い配列(例えば、6個のヒスチジンの短い配列)、または半減期を延長する短いアミノ酸配列をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本出願は、N末端またはC末端で他のポリペプチドまたはタンパク質に融合されたインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質の融合タンパク質に関する。例えば、ヒトアルブミン、トランスフェリン、ヒトIgG分子のFc部分などと融合して融合タンパク質を形成し、インビボでのタンパク質の半減期を延長することができる。前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質はまた、薬剤の予防および/または治療効果を改善するために、異なる標的を標的とする他のタンパク質と融合して組み合わせた予防および/または治療効果を発揮することができる。例えば、DAS181と融合させて、本発明の変異体タンパク質のウイルス予防および/または治療活性を増強することができる。DAS181は、独自の宿主指向アプローチを利用して、ヒト気道のシアル酸受容体を切断することにより、呼吸器ウイルス感染をブロックする。これらの受容体はほとんどの主要な呼吸器ウイルスに結合し、患者に感染を引き起こす。DAS181は、インフルエンザウイルス(IFV)、パラインフルエンザウイルス(PIV)、メタニューモウイルス(MPV)、及びヒトエンテロウイルス68(EV-68)を含む4つの主要な呼吸器系ウイルスに対する抗ウイルス活性を示している。
いくつかの実施形態では、本願は、ポリアルコキシ化合物にコンジュゲートされている、インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質のコンジュゲートに関する。前記ポリアルコキシ化合物は例えば、線状または分岐ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール(PEG)、具体的にはモノメトキシポリエチレングリコールプロピオンアルデヒド(mPEGプロピオンアルデヒド)、例えば、20kD、30kDまたは40kDのmPEGプロピオンアルデヒドである。インターロイキン29変異体タンパク質をPEGで修飾してコンジュゲートを形成するプロセスは、PEG化と呼ばれる。本願における変異体タンパク質のPEG化は、アシル化反応またはアルキル化反応を使用するなど、当技術分野で知られているPEG化方法のいずれかによって実施することができる。タンパク質の治療的半減期は、全体のサイズを大きくする1つまたは複数のPEGをタンパク質にコンジュゲートすることによって人為的に増加させることができ、インビボでの急速な分解を回避することができる。
いくつかの実施形態では、本出願は、上記のタンパク質または融合タンパク質のいずれかをコードするポリヌクレオチドに関する。
いくつかの実施形態では、本願は、上記のポリヌクレオチドを含むベクターに関する。簡単に言えば、インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質をコードするポリヌクレオチドを適切な発現ベクターに挿入することによって、ポリヌクレオチドがマルチクローニングサイトに作動可能に連結されて対応するタンパク質を発現する。
上記のベクターとしては、pET-3a、pET-9a、pET-11a、pET-14b、pET-15b、pET-16b、17b、19b、20b、21a、22b、23a(+)、24a、25b(+)、26b(+)、27b(+)、28a(+)、29a(+)、30a(+)、31b(+)、32a(+)、39b(+)、40b(+)、41a(+)、42a(+)、43.1a(+)、44b、45b、47b、48b、49b(+)、50b(+)、51b(+)、52b(+)などのpETシリーズのベクター;pMal-c2X、pMal-c5XなどのpMalシリーズのベクター;pGEX-6p-1、pGEX-6P-2などのpGEXシリーズのベクター;pRSET A、B、CなどのpRSETシリーズのベクター;pTrcHis A、B、CなどのpTricHisシリーズのベクターが挙げられる。好ましくは、前記ベクターはpET-30
a(+)である。
いくつかの実施形態では、本願は、上記のポリヌクレオチドまたはベクターを含む宿主細胞に関する。前記宿主細胞は、本発明のIL29変異体タンパク質を発現するために使用される。宿主細胞とは、例えば、形質転換または形質導入によって外来遺伝子を受け取った受容体細胞を指す。一般的な宿主細胞は、原核受容体細胞および真核受容体細胞を含む。本願は、その宿主細胞として原核受容体細胞が好ましい。ここで、前記宿主細胞は、大腸菌コンピテント細胞BL21(DE3)、Tuner(DE3)、Origami(DE3)、Rosetta(DE3)、JM109(DE3)、BL21 star(DE3)、Rosetta-gami(DE3)、Rosetta-gami B(DE3)、BL21(DE3)pLysSまたはBL21 star(DE3)pLysSである。好ましくは、前記宿主細胞は大腸菌コンピテント細胞BL21(DE3)である。
一部の実施形態において、本願は、上記のIL29変異体タンパク質、その融合タンパク質、またはそのコンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物に関する。
前記医薬組成物は、注射剤、錠剤、カプセル剤、吸入剤、坐剤などの形態をとることができる。好ましくは、前記医薬組成物は、噴霧吸入器、定量吸入器、乾燥粉末吸入器などの吸入装置によって投与される乾燥粉末吸入剤や液体吸入剤などの吸入剤であり、例えば、ネブライザー、エアロゾル、ソフトミストおよびスプレーなどである。
いくつかの実施形態では、本願のIL29変異体タンパク質、融合タンパク質、またはコンジュゲートを含む医薬組成物は、様々な呼吸器ウイルス感染の予防および/または治療のための肺投与に適した担体も含む。
いくつかの実施形態では、本願のIL29変異体タンパク質、融合タンパク質、またはコンジュゲートを含む医薬組成物は、新規コロナウイルス感染によって引き起こされる疾患の予防および/または治療のための肺投与に適した担体も含む。
いくつかの実施形態では、本出願は、インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を調製する方法に関し、この方法は、上記のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質をコードする核酸(ポリヌクレオチド)を宿主細胞に導入して宿主細胞において前記インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を発現させること、例えば、前記核酸を発現ベクターに挿入すること;前記ベクターを宿主細胞(例えば、大腸菌)に移して、前記変異体タンパク質を対応的に発現する宿主細胞(操作細菌)を得ること;前記宿主細胞(操作細菌)を培養(例えば発酵)し、前記宿主細胞(操作細菌)における前記変異体タンパク質の発現を誘導すること;前記変異体タンパク質を収穫することを含む。
いくつかの実施形態では、上記の方法は、前記収穫した変異体タンパク質を精製するおよび/または変異体タンパク質を再生することをさらに含む。
図1は、実施例2のIL29変異体のSDS-PAGE電気泳動図である(図1の左から右へ、レーン1~4は、順にIL29コントロール、IL29DE、IL29DS、およびIL29GAである)。 図2は、実施例2のIL29変異体のSDS-PAGE電気泳動図である(図2では、レーン1~4は、順にIL29CS、IL29DE+CS、IL29DS+CS、IL29GA+CSである)。 図3は、IL29コントロールの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図4は、IL29DEの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図5は、IL29DSの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図6は、IL29GAの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図7は、IL29CSの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図8は、IL29DE+CSの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図9は、IL29DS+CSの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図10は、IL29GA+CSの安定性逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)スペクトラムである(メインピークの含有量が高いのは0日測定曲線を表し、メインピークの含有量が低いのは14日の曲線を表している)。 図11は、IL29変異体の噴霧安定性実験におけるエアロゾル収集装置の図である。 図12は、RSV感染マウスモデルにおけるリバビリンおよび異なる投薬計画下でのIL29変異体のインビボ効果の結果を示す図である。 図13は、RSV感染コトンラットモデルにおけるリバビリンおよび異なる投薬計画下でのIL29変異体のインビボ効果の結果を示す図である。 図14は、インフルエンザウイルス感染マウスの治療後の体重変化を示す図である。 図15は、インフルエンザウイルス感染マウスの治療後の生存率の変化を示す図である。 図16は、マウスにおける肺細気管支および肺細動脈損傷の病理学的変化を示す図であり、ここで、A:群1、B:群2、C:群3、D:群4、E:群5である。 図17は、マウスの肺胞損傷の病理学的変化を示す図であり、ここで、A:群1、B:群2、C:群3、D:群4、E:群5である。 図18aは、マウスの肺の各部分における病理学的損傷スコアの統計図であり、群1と比較して、***P<0.001;群2と比較して、#P<0.05、##P<0.01、###P<0.001である。 図18bは、マウスの肺の各部分における病理学的損傷スコアの統計図であり、群1と比較して、***P<0.001;群2と比較して、#P<0.05、##P<0.01、###P<0.001である。 図18cは、マウスの肺の各部分における病理学的損傷スコアの統計図であり、群1と比較して、***P<0.001;群2と比較して、#P<0.05、##P<0.01、###P<0.001である。 図19は、Vero細胞に対する異なる濃度のIL29変異体の毒性効果を示す図である。 図20は、予防群、治療群、及び陽性対照群における新型コロナウイルスの阻害レベルを示す図である。 図21は、新型コロナウイルスに感染したVero細胞に対する、予防群におけるさまざまな濃度の試験薬の阻害効果を示す図である。 図22は、新型コロナウイルスに感染したVero細胞に対する、治療群における異なる濃度の試験薬の阻害効果を示す図である。 図23は、新型コロナウイルスに感染したVero細胞に対する、異なる濃度のレムデシビルの阻害効果を示す図である。
[発明の詳細な説明]
本願は、インターロイキン29(IL29)変異体タンパク質、前記変異体タンパク質を含む融合タンパク質またはコンジュゲート、前記変異体タンパク質の調製方法、ならびにウイルス感染症、腫瘍疾患、呼吸窮迫症候群の予防及び/または治療における前記変異体タンパク質、融合タンパク質、コンジュゲート、または医薬組成物の使用を提供する。本発明者らは、複数の変異部位をスクリーニングし、最終的に、本出願によって提供されるIL29変異体タンパク質が、配列番号1に示されるアミノ酸配列の不活性中心部位の161番目のDがEに変異した後、または原核細胞(例えば、大腸菌)において発現して得られた配列番号1の変異体タンパク質の162番目のDがEに変異した後、得られたIL29変異体タンパク質の活性は、野生型IL29と比較して予想外に約3倍増加し、且つより安定しており、既存の抗ウイルスタンパク質薬の低活性、安定性不良、および深刻な副作用などの問題を解決できることを発見した。
[定義]
「組換え発現ベクター」または「ベクター」という用語は、目的のポリペプチドをコードするフラグメントを含む線状または環状のDNA分子を指すために使用され、そのフラグメントは、その転写を担う追加のフラグメントに作動可能に連結されている。これらの追加のフラグメントは、プロモーターおよびターミネーター配列を含み、また、1つまたは複数の複製起点、1つまたは複数の選択マーカー、エンハンサー、ポリアデニル化シグナルなどをさらに含むことができる。発現ベクターは通常、プラスミドまたはウイルスDNAに由来するか、または両方のエレメントを含む場合がある。
「ポリヌクレオチド」は、5’末端から3’末端までリーディングするデオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチド塩基の一本鎖または二本鎖ポリマーを指す。ポリヌクレオチドはRNA及びDNAを含み、天然源から単離したり、インビトロで合成したり、天然分子と合成分子を組み合わせたりすることで調製できる。ポリヌクレオチドのサイズは、塩基対(略して「bp」)、ヌクレオチド(「nt」)、またはキロベース(「kb」)で表される。後者の2つの用語は、文脈が許せば、一本鎖または二本鎖のポリヌクレオチドを表す場合がある。ポリヌクレオチドおよび核酸は、本発明において交換可能に使用される。
「ポリペプチド」は、ペプチド結合によって連結されたアミノ酸残基のポリマーを指し、天然または合成によって生成され得る。本出願において、ポリペプチド、タンパク質、およびタンパク質は交換可能に使用される。
「変異」タンパク質は、野生型タンパク質のアミノ酸配列が改変され、例えば、遺伝子工学方法によって野生型タンパク質のアミノ酸配列を突然変異させることによって得られるタンパク質を指す。本出願において、「変異タンパク質」、「変異体タンパク質」または「変異体」は同じ意味を表し、交換可能に使用することができる。
「薬学的に許容される」または「薬理学的に適合する」とは、生物学的またはその他の
点で望ましくない物質ではないことを意味し、例えば、重大な有害な生物学的反応を引き起こすことなく、または有害な方法で組成物に含まれる他の成分と相互作用することなく、患者に投与される医薬組成物に組み込むことができる物質を意味する。薬学的に許容される担体または賦形剤は、好ましくは、毒物学または製造試験に必要な基準を満たし、および/または米国食品医薬品局によって作成された不活性成分ガイドラインに含まれているものである。
本願のいくつかの実施形態では、治療有効量の本発明のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を被験者に提供することを含む、被験者におけるウイルス感染を予防および/または治療する方法が提供される。
本願のいくつかの実施形態では、被験者に治療有効量の本発明のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を提供することを含む、腫瘍を予防および/または治療する方法が提供される。
本願のいくつかの実施形態では、治療有効量の本発明のタンパク質のインターロイキン29(IL29)変異体を被験者に提供することを含む、被験者における呼吸窮迫症候群を予防および/または治療もしくは改善する方法が提供される。
本願のいくつかの実施形態では、被験者に治療有効量の本発明のインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質を提供することを含む、新型コロナウイルス感染によって引き起こされる疾患を予防および/または治療する方法が提供される。
本明細書で使用される「治療する」という用語は、所望の薬理学的および/または生理学的効果を得ることを指す。前記効果は、疾患の完全もしくは部分的な予防またはその症状の発症や発作の完全もしくは部分的な予防、疾患および/またはその症状の部分的または完全な緩和、および/または疾患および/またはその症状の部分的または完全な治癒であり得、これは、(a)疾患の素因を有する可能性があるが、疾患と診断されていない被験者における疾患の発生または発症を予防すること;(b)疾患を阻害する、すなわち、その発症をブロックすること;及び(c)疾患および/またはその症状を緩和する、すなわち、疾患および/またはその症状を鎮静または消失させることを含む。
本出願における「被験者」という用語は、マウス(ラット、マウス)、非ヒト霊長類、ヒト、イヌ、ネコ、有蹄動物(例えば、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ)などを含むがこれらに限定されない哺乳動物を指す。
「治療有効量」または「有効量」とは、疾患を治療するために哺乳動物または他の被験者に投与された場合に、疾患の予防および/または治療を実現するのに十分な量を指す。「治療有効量」は、使用される薬剤、治療される被験者の疾患および/またはその症状の重症度、ならびに年齢や体重などに応じて変化する。当業者は、様々なパラメータ、特に治療される被験者の年齢、体重および状態、疾患または状態の重症度、および投与経路に基づいて、本発明のタンパク質または組成物の適切な治療有効量及び投与頻度を容易に決定することができる。投与経路は、経腸、局所、座薬、吸入、および皮下、筋肉内、または静脈内注射などの非経口投与を含むが、これらに限定されない。
インターロイキン29(IL29)タンパク質活性の一般的な検出方法には、細胞変性法とレポーター遺伝子法がある。
細胞変性法とは、ヒト網膜色素上皮細胞ARPE-19を使用し、水疱性口内炎ウイルス(VSV)で感染させ、クリスタルバイオレット染色の比色法を使用して、IL29に
よる細胞の保護の程度を評価し、さらにIL29の活性を評価することを指す(Kotenko Sergei V,Gallagher Grant,Baurin Vitaliy V et al.IFN-lambdas mediate antiviral protection through a distinct class II
cytokine receptor complex.[J].Nat.Immunol.,2003,4:69-77)。
レポーター遺伝子法は、Interferon Stimulation Response Element(ISRE)プロモーターをアルカリフォスファターゼcDNAに結合させ、それをHEK293細胞にトランスフェクトし、IL29で刺激した後、HEK293血球の上清中のアルカリフォスファターゼを測定することによってIL29の活性を評価する方法である(LaFleur D W,Nardelli B,Tsareva T et al.Interferon-kappa,a novel type I interferon expressed in human keratinocytes.[J].J.Biol.Chem.,2001,276:39765-71)。
インターロイキン29(IL29)タンパク質の安定性を検出する方法も多数ある。例えば、逆相高性能液相クロマトグラフィーは、疎水性および極性の異なる不純物を分析するために使用でき、イオン交換高速液体クロマトグラフィーは、電荷差の大きい不純物の分離に使用され、モレキュラーシーブ排除クロマトグラフィーはダイマー、ポリマー、モノマーの分析に使用される。各検出方法は焦点が異なるが、いずれもタンパク質の純度を特徴付け、そのタンパク質の安定性を判断するために使用できる。
以下の非限定的な実施例によってさらに説明する。
[実施例]
[実施例1 IL29変異体タンパク質の調製]
1.1 変異体タンパク質発現操作細菌の構築
IL29変異体タンパク質遺伝子フラグメント配列番号11~17を化学合成により得、Node IおよびXho I部位を介して上記フラグメントを原核細胞発現プラスミドpET-30a(+)(Novagen)に挿入し、シーケンシングして検証した。形質転換アッセイに使用するための発現プラスミドを得た。上記で得られた標的遺伝子を含むプラスミドを使用して大腸菌BL21(DE3)コンピテント細胞(Invitrogen)を形質転換し、50μlのBL21コンピテント細胞を氷浴で解凍し、プラスミドを加えて穏やかに振とうし、氷浴に30分間放置した。次に、42℃の水浴で30秒間ヒートショックを与え、遠心管を振らずに、遠心管を氷浴にすばやく移して2分間放置した。500μlの無菌LB培地(抗生物質を含まない)を遠心管に加え、均一に混合し、37℃に置き、180rpmで1時間インキュベートして細菌を蘇生させた。200μlの形質転換されたコンピテント細胞をカナマイシン耐性のLB寒天含有培地プレートにピペットで移し、細胞を均一に広げた。液体が吸収されるまでプレートを37℃に置き、プレートを反転させ、37℃で一晩インキュベートした。翌日、接種ループを使用して形質転換プレートのモノクローナルコロニーをピックアップし、15mlの無菌LB培地(カナマイシン含有)に接種し、30℃で一晩培養した。
1.2 IL29変異体タンパク質の発現および精製
LB培地50mlに上記菌の菌液50μlを加え、同時にカナマイシン50μlを加えて均一に混和し、30℃の恒温振とう器に入れ、一晩接種した。一晩接種した菌液10mlをLB培地1000mlに加え、同時にカナマイシン1000μlを加えた。均一に振とうし、37℃のシェーカーに入れ、200rpmで菌液のOD600まで0.4~0.
6時間をかけて培養し、最終濃度0.5mMのIPTGを加えて誘導し、4時間培養し続けて細菌を収集した。発現したIL29変異体は、主に封入体の形で、総細菌タンパク質の約30~50%を占めた。
発酵した菌体をTE(10mmol/L Tris-HCl、1mmol/L EDTA、pH6.5)溶液(m:V=1:10)で3回洗浄し、60Mpaの高圧ホモジナイズ・破砕し、ホモジナイズした後、顕微鏡で細菌の破砕率を検査した。菌体の破砕率が約95%(約2~3回の菌破砕)になったら、8000rpmで15分間遠心分離し、破砕した菌体ペレットを収集した。破砕した菌体ペレットをビーカーに入れ、封入体洗浄液(10mM Tris-HCl+1mM EDTA+0.5%Triton-X100、pH6.5、m:V=1:10)を加え、マグネチックスターラーで30分間攪拌し、3~5回洗浄した。封入体を封入体溶解緩衝液(7M塩酸グアニジン+50mM Tris-HCl+10mM DTT、pH6.5、m:V=1:10)で溶解し、室温で一晩撹拌した。溶解したタンパク質を、タンパク質最終濃度が0.2mg/mlになるように再生溶液(100mM Tris-HCl、0.5Mアルギニン、0.5%PEG3350(m:V)、2mM GSH:0.5mM GSSG、pH8.5)にゆっくりと加えて、室温で一晩撹拌した。
再生溶液を8000rpmで5分間遠心分離し、上清を回収した。ポアサイズ10kDaの限外濾過膜パックを用い、20mMリン酸緩衝液pH7.0で限外濾過膜を平衡化した後、上清1Lを10倍に濃縮した。ロードするために濃縮液を5倍の量の注射用水で希釈し、Sepharose FF充填剤をカラムに充填し、50mmol/L Tris-HCl、pH8.5、0.1mol/L NaClで平衡化し、サンプルをロードした。そして、50mmol/L Tris-HCl、pH8.5、0.15mol/L NaClで溶出し、溶出ピーク画分を回収し、最終的に600mlのサンプル溶液を回収した。Sepharose FF充填剤をカラムに充填し、検出器のベースラインが安定するまで、20mmol/Lリン酸塩、pH7.4、0.05mol/L NaClで平衡化し、サンプルをロードした。20mmol/Lリン酸塩、pH7.4、0.2mol/L NaClで洗浄し、溶出ピーク画分を回収した。
それぞれIL29DE、IL29DE+CS、IL29DS、IL29DS+CS、IL29GA、IL29GA+CS、IL29CSと名付けられた、タンパク質アミノ酸配列番号4~10に対応する7つのIL29突然変異体タンパク質(略してIL29変異体)を得た。
同時に、タンパク質アミノ酸配列番号1に対応し、N末端にMアミノ酸が付加されたIL29野生型タンパク質(IL29コントロールと略称)も上記と同様の方法で合成した。
[実施例2 得られたIL29変異体の各種指標の検出]
2.1 SDS-PAGE電気泳動による得られたIL29変異体の分子量および純度の検出:
SDS-PAGE電気泳動ローディングバッファーを用い、メルカプトエタノールを添加した場合はマーカーおよび上記で得られたタンパク質10μgをそれぞれローディングして電気泳動し、電気泳動条件は200V定電圧、45分とした。クーマシーブリリアントブルーG-25で染色してタンパク質の分子量及び純度を検出した。結果を図1と2に示す。
図1と2から、IL29変異体タンパク質及びコントロールの分子量がそれぞれ20kDaであることがわかる。これは、得られた標的タンパク質が正しく、1つのバンドだけがあり、他の不純物バンドがなく、純度が100%に達することができることを示している。
2.2 クロマトグラフィーによるIL29変異体のインビトロRP-HPLC純度の検出
2.2.1 逆相液相クロマトグラフィー
アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸の体積比20:80:0.1で移動相Aを調製し、アセトニトリル:水:イソプロパノール:トリフルオロ酢酸の体積比70:20:10:0.1で移動相Bを調製し、クロマトグラフィーカラム(XBridge BEH C18カラム、130A、5μm、4.6mm*100mm)を使用して、各タンパク質試験サンプルを分析した。分析条件は、流速1.0ml/分、捕集時間65分、捕集波長214nm、カラム温度45℃であり、溶出勾配は下記表1の通りである。
Figure 2023527048000001
試験サンプル原液を2回並行して注入し、注入量をサンプル濃度に応じて設定し、注入量を15μg~20μgとし、最終的に、試験サンプルのメインピーク純度を面積正規化法に従って積分することによって計算した。
2.2.2 イオン交換クロマトグラフィー
移動相Aを、25mmol/Lリン酸緩衝液pH7.0、移動相Bを、25mmol/Lリン酸緩衝液、0.5mol/L塩化ナトリウムpH6.7)で調製し、クロマトグラフィーカラム(Thermo ProPac WCX-10 4.0×250mm)を使用し、各タンパク質試験サンプルを分析した。分析条件は、流速0.8ml/分、捕集時間55分、捕集波長214nm、カラム温度25℃であり、溶出勾配は下記表2の通りである。
Figure 2023527048000002

注入量は20μgとし、試験サンプルの並行な2回のメインピーク純度を面積正規化法に従って積分することによって計算した。
2.3 レポーター遺伝子法によるIL29変異体のインビトロ細胞生物学的活性の測定
HEK293-ISRE-Luc細胞(中国国家食品医薬品管理研究所から購入)を、完全培地で壁に付着して増殖させた。週に2~3回、1:4で継代し、完全培地で増殖させた。培養細胞を取り、培養液を捨て、PBSで1回洗浄後、細胞を消化・回収し、アッセイ培地(BIBCO)を用いて、1mlあたり3.5×10~4.5×10個の細胞を含む細胞懸濁液を調製した。調製したIL29変異体タンパク質とIL29コントロールを、細胞培養および化学発光マイクロプレートリーダー(Molecular Devices)読み取りに使用できる96ウェルプレートに移し、各ウェルに100μlを加え、上記の細胞懸濁液を同一の96ウェルプレートに接種し、各ウェルに100μlを
加えた。37℃、5%二酸化炭素の条件で19~23時間インキュベートした。96ウェルプレートの上清を慎重に吸引し、ルシフェラーゼ検出キット(Bright-GloTM Luciferase Assay System、Promega)の取扱説明書に従って細胞ライセート及びルシフェラーゼ基質を加え、化学発光マイクロプレートリーダーを使用して測定し、IL29変異体及びIL29コントロールのEC50値をそれぞれ記録した。その相対生物学的活性は、IL29コントロールを基準として、その0ポイントの活性を「100%」と定義し、相対生物学的活性=IL29コントロールEC50(0ポイント)/IL29変異体EC50によって計算した。
IL29変異体の各試験サンプルのEC50を測定し、IL29コントロールを対照物質として使用して、各変異体の相対生物学的活性を計算した。具体的な結果を以下の表3に示す。
Figure 2023527048000003
以上のことから、IL29の162番目のDはIL29受容体に結合する活性中心に位置していないにもかかわらず、予想外に単一変異IL29DEのEC50がわずか1.697であることが実験により分かった。これは、IL29コントロールの4.783よりも遥かに低く、生物学的活性は3倍近く増加したに対して、他の単一変異部位の変異体IL29DS、IL29GA、IL29CSは、IL29コントロールと比較してEC50/生物学的活性に基本的には変化がなかった。二重変異のIL29DE+CSは、IL29の162番目のD変異に加えて166番目のCがSに変異し、単一変異のIL29DEよりもその生物学的活性がさらに向上しているが、二重変異のIL29DS+CSおよびIL29GA+CS変異体は、IL29コントロールと比較して生物学的活性が有意に改善しなかった。この結果は、IL29受容体に結合する活性中心に位置しない162番目のDからEへの変異が、変異後のタンパク質の生物学的活性を改善するという予想外の効果を有することを示している。
[実施例3 IL29変異体の50℃安定性の測定結果]
本願におけるタンパク質の安定性は、主に逆相高速液体クロマトグラフィー純度(逆相高性能液相純度)によって特徴付けられる。
50℃±2℃/75%相対湿度±5%相対湿度の条件下で、表4に準じてサンプリング
し、IL29変異体の各試験サンプルの逆相高性能液相純度を実施例2の2.2.1と同じ方法で測定し、IL29変異体の各試験サンプルの生物学的活性を実施例2の2.3と同じ方法で測定した。詳細については表5を参照されたい。また、図3~10に示すように、表5の0日目と14日目の純度値のクロマトグラムを比較した。
Figure 2023527048000004
Figure 2023527048000005
上記の表5および図3~10の結果からわかるように、純度が最も低下した2つの試験サンプルは、それぞれIL29コントロールとIL29CSであり、IL29コントロールの純度は14日以内に85.82%から34.46%に急激に低下し、低下率は51.36%と高く、IL29CSの純度は14日以内に97.03%から46.20%に急激に低下し、低下率は50.83%と高かった。低下が最小の2つの試験サンプルはIL29DEおよびIL29DE+CSであり、そのうちIL29DEの純度は14日以内に92.68%から77.39%に低下し、低下率はわずか15.29%であり、IL29DE+CSの純度は14日以内に97.22%から86.66%に低下し、低下率はさらに小さく、10.56%にすぎなかった。他の単一点変異体IL29DSおよびIL29GAの純度は、14日以内にそれぞれ24.22%および19.65%低下し、他の二重点変異体IL29DS+CSおよびIL29GA+CSの純度は14日以内にそれぞれ18.25%および14.97%低下した。
上記の結果から、162位部位のDからEへの変異を含む単一点変異体のうちIL29
DEが最も安定しており、14日以内の純度の低下が最も小さいと推測できる。さらに、IL29CSの安定性はIL29DEの安定性よりもはるかに小さいため、従来の推論によれば、二重点変異体IL29DE+CSの安定性はIL29DEの安定性よりも低い可能性があり、本発明におけるIL29DE+CSの安定性はIL29DEよりもはるかに高く、これは、二重点同時変異が、変異体の安定性を向上させる相乗効果を有することを示している。同時に変異体の生物学的活性を検出したところ、変異体IL29DEおよびIL29DE+CSの生物学的活性はほとんど14日以内に変化しないことがわかった。
[実施例4 IL29変異体の25℃光安定性試験結果]
25℃±2℃/60%相対湿度±5%相対湿度/5000±500ルクスの条件下で、表6に示すようにサンプリングし、IL29変異体の安定性を実施例2と同様の方法で測定した。結果を表7に示し、IL29CSをコントロールとした。
Figure 2023527048000006
Figure 2023527048000007
上記の結果から、IL29変異体IL29DE+CSの安定性は、25℃の光条件下でIL29CSよりも優れていることが分かった。
[実施例5 IL29各変異体の霧化安定性実験]
霧化実験は、ドイツのPARI LCDタイプのジェットネブライザー及びTurboBOY Nネブライザーポンプを使用して実施し、合計2mlのサンプルを霧化し、エアロゾルを以下の図11に示す方法で収集し、収集したサンプルについて、実施例2の2.2.1と同じ方法を用いて、IL29変異体の各試験サンプルの逆相高性能液相純度測定を行い、各変異体の霧化安定性を確認した。このうち、IL29CSをコントロールとして使用し、その結果を下記表8に示す。
Figure 2023527048000008
上記の表の結果から、IL29変異体IL29DE+CSおよびIL29GA+CSの純度は霧化後に約3%しか減少せず、IL29DS+CSの純度は霧化後に8.1%減少し、また、IL29CSの純度は霧化後に大幅に低下し、実際には11%近く低下したことがわかる。これから見ると、IL29変異体の霧化安定性は、IL29CSと比較して大幅に増強され、特に、IL29変異体IL29DE+CSおよびIL29GA+CSは、霧化後の安定性が特に良好であり、エアロゾル吸入製剤の調製に特に適している。
[実施例6 ヒト気管支上皮細胞(HBEC)のRSV感染に対するIL29変異体のインビトロ効果の測定]
HBEC(human bronchial epithelial cell,ヒト気管支上皮細胞)の細胞分化(Cell Application)が完了した後、2倍希釈したIL29変異体(IL29DE+CS)および陽性対照薬(BMS-433771、Shanghai WuXi AppTecより提供され、呼吸器合胞体ウイルス融合タンパク質阻害剤)を分化したHBEC細胞に添加し、37℃、5%COインキュベーターでインキュベートした。呼吸器合胞体ウイルス(respiratory syncytial virus、Shanghai WuXi AppTec提供)を感染の24時間前、感染の1時間後および24時間後に接種し、力価100 TCID50(組織培養感染量の半分)のRSVを活性試験ウェルの各ウェルに添加し、細胞を37℃、5%COインキュベーターで3日インキュベートした後、RNA抽出キット(カタログ番号74181、Qiagen)を使用してRSV RNAを細胞から抽出し、RT-qPCRで定量した。GraphPad Prismソフトウェアを使用して、化合物の用量反応曲線を分析し、EC50値及び平均静菌率を計算した。結果を表9および表10に示す。
Figure 2023527048000009
Figure 2023527048000010
その結果、IL29DE+CSは、ヒト気管支上皮細胞のインビトロモデルで優れた抗RSV効果を示し、EC50は0.13ng/ml(6.5pM)であり、対照薬の1/100000であり、対照薬よりはるかに低かった。
[実施例7 RSV感染マウスモデルにおけるIL29変異体のインビボ有効性の測定]
0日目に、すべてのマウス(メス、6~7週齢、16~18g、特定病原体フリー(SPF)グレードのBALB/cマウス(Shanghai WuXi AppTec提供))にペントバルビタールナトリウム(75mg/kg)を腹腔内注射により投与してマウスを麻酔した後、RSV(ヒト呼吸器合胞体ウイルスA2(RSV-A2、BEI Resources,NIAID,NIHBethesda,MDから購入)を鼻腔内法で接種し、接種剤量は1.1×10PFU/匹であり、接種量は50μLであった。
0日目から3日目まで、表11のスキームに従って動物に投与した。投与方法は、肺スプレーでマウスを麻酔した後、薬液で事前に満たされた液体ネブライザー装置(Shanghai Yuyan Instrument Co.,Ltd.から購入)のマイクロノズルカニューレをマウスの気管の適切な位置に軽く挿入し、ネブライザーの高圧プッシュデバイスのピストンを素早く押して、定量的な量の薬剤をマウスの肺に1日1回の頻度で噴霧した(参考文献Joseph D. Brain,Dwyn E. Knudson,Sergei P. Sorokin,Michael A. Davis,Pulmonary distribution of particles given by intratracheal instillation or by aerosol inhalation,Environmental research 11,
Volume 11, Issue 1, 1976, Pages13-33の投与計画)。感染後5日目は、インビボ実験の終点であり、すべての動物を安楽死させ、肺組織を採取してウイルス力価を検出した(プラークアッセイ)。結果を表12と図12に示す。
Figure 2023527048000011
Figure 2023527048000012
データによって明らかに、RSVが接種後にマウスの体内で大量に複製でき、陽性対照薬であるリバビリンはマウスにおけるRSVの複製を有意に阻害し、インビボで予想される抗RSV活性を示し、このモデル系の有効性を証明した。リバビリンの投与時点は、ウイルス感染の1時間前(予防モデル)であり、試験薬IL29変異体は、設定されたアッセイ条件(ウイルス感染の1時間前、ウイルス感染の1時間後、およびウイルス感染の24時間後)では、マウスにおけるRSVウイルスの複製を有意に阻害することができ、初回投与群のマウスの肺組織におけるウイルス力価は、接種1時間前(10μg)および接種1時間後(10μg)で検出下限以下であり、インビボでの優れた抗RSV効果を示した。感染後24時間の投与群も良好な抗RSV効果を示した。感染の1時間後に投与され
た治療モデルにおけるIL29変異体の抗ウイルス効果は、リバビリンを感染の1時間前に投与した予防モデルの結果に匹敵した。これはまた、IL29変異体が非常に優れた抗ウイルス治療の可能性を持っていることを完全に示している。
[実施例8 RSV感染コットンラットモデルにおけるIL29変異体のインビボ有効性の測定]
0日目に、すべてのマウス(Sigmodon hispidusコトンラット、メスオス半分ずつ、5週齢、SPFグレード(Envigoから購入))にペントバルビタールナトリウム(75mg/kg)を腹腔内注射により投与してマウスを麻酔した後、RSV(ヒト呼吸器合胞体ウイルスA2(RSV-A2、BEI Resources,NIAID,NIHBethesda,MDから購入)を鼻腔内法で接種し、接種剤量は1.1×10PFU/匹であり、接種量は50μLであった。
0日目から3日目まで、表13の測定スキームに従って動物に投与した。投与方法は、肺スプレーであり(参考文献Joseph D. Brain,Dwyn E. Knudson,Sergei P. Sorokin,Michael A. Davis,Pulmonary distribution of particles given by intratracheal instillation or by aerosol inhalation,Environmental research 11, Volume 11, Issue 1, 1976, Pages13-33の投与計画)、1日1回の頻度で投与した。22G針付きの3ml注射器を気管に挿入し、2mLの0.9%生理食塩水を肺に注入し、気管支肺胞洗浄液(BALF)を収集した。収集したBALFを無菌の1.5mL EPチューブに分注し、ドライアイスで凍結し、プラークアッセイ分析まで-80℃で保存した。結果を表14と図13に示す。
Figure 2023527048000013
Figure 2023527048000014
表14および図13のデータより明らかに、RSVが接種後にコットンラットにおいて大量に複製でき、試験薬IL29変異体が設定された条件下(接種の1時間後に投与された治療モデル)でマウスにおけるRSVウイルスの複製を有意に阻害でき、初回投与群(群2、3、4)のコットンラットの気管支洗浄液中のウイルス力価は、接種後1時間(1μg)で対照群と比較して統計学的な差を持っており、3つの用量群(群2~4)は、用量に関連した関係を示し、インビボでの優れた抗RSV効果を示した。コットンラットがRSVに感染した後、ウイルスは肺の気管支で大量に複製され、気管支洗浄液のウイルス負荷量は、肺でのウイルス複製を非常によく反映する。したがって、IL29変異体は、呼吸器合胞体ウイルスに対して非常に優れた治療の可能性を示している。
[実施例9 新型コロナウイルス(2019-nCov)に対するIL29変異体のインビトロ有効性の測定]
濃度が5×10細胞/ml Vero E6細胞(アフリカミドリザル腎臓細胞株)200μlを無菌96ウェル培養プレートの各ウェルに加え、37℃、5%COで24時間培養した。試験薬IL29 DE+CSを100ng/mlに希釈し、5つの複製ウェルをセットし、各ウェルに100μlを加え、24時間作用させた。力価100TCID50/mlのウイルス2019-nCoV(中国医学科学院医学実験動物研究所病原体センターにより-80℃で保存、力価10TCID50/ml)100μlを各ウェルに加え、ブランク対照(溶媒対照)およびウイルス対照(陰性対照)を取り、細胞を37℃、5%COインキュベーターで4~5日間インキュベートした。光学顕微鏡で細胞病変効果(cytopathic effect、CPE)を観察し、完全な細胞病変を「++++」、75%の病変を「+++」、50%の病変を「++」、25%の病変を「+」、病変なしを「-」として記録した。
その結果、100ng/ml(5nmol/L)の濃度で、IL29変異体の病変は「-」と記録され、Vero E6細胞を新型コロナウイルスの感染から100%保護し、非常に優れた抗新型コロナウイルス(2019-nCov)感染効果を示した。
[実施例10 マウスにおけるインフルエンザウイルスに対するIL29変異体の有効性の測定]
表15の投与計画に従って、BALB/cマウス(Shanghia Lingchang Biotechnology Co.,Ltd.提供)におけるインフルエンザウイルスのインビボ有効性を測定し、各群8匹のマウスとした。結果を図14と15に示す。
Figure 2023527048000015
これから見ると、A型インフルエンザウイルスWSN/33のマウス感染モデルでは、感染後48時間に投与された場合、IL29DE+CSが感染マウスの生存期間を大幅に延長し、マウスを保護する役割を果たすことができる。
[実施例11 重度の呼吸窮迫症候群の治療におけるIL29DE+CSのインビボ有効性]
C57オスマウス(18~22g、30匹、Shanghai Lingchang Biotechnology Co., Ltd.)を麻酔した後、皮膚を切って気管を露出させ、リポ多糖LPS溶液(50ul/匹、0.3mg/kg)を気管よりゆっくりと注射して急性肺疾患傷害モデルを複製した。モデリングの開始から測定の終了まで、合計24時間、動物の体重及び健康状態を監視した。
表16の投与スキームに従って、重度の呼吸窮迫症候群のマウスモデルにおけるデキサメタゾン(dexamethasone,DEX)およびIL29DE+CSの有効性を測定した。モデリングの24時間後にマウスを安楽死させ、肺組織を採取し、その後の病理学的検査のために固定した。結果を図16-18a-cに示す。
Figure 2023527048000016
LPS誘発マウス急性肺損傷モデルについての研究から明らかに、組織学的評価において、モデル群と比較して、IL29DE+CS噴霧および皮下投与群は、肺損傷および炎症を有意に軽減した治療効果を有する。
[実施例12 アフリカミドリザル腎細胞Veroに対するIL29変異体の毒性効果]
Vero細胞培養システムでは、CCK-8メソッドを使用して、Vero細胞に対するさまざまな濃度の抗体の毒性を検出した。
Vero細胞を96ウェル培養プレートに5000細胞/ウェルの濃度で播種し、細胞単層になるまで培養した後、培養液を捨て、Hank’s液で細胞を2回洗浄した。被験薬IL29変異体IL29DE+CS及びレムデシビル(Remdesivir)を、それぞれ1000nmol/L(19.6μg/mL)及び50μmol/Lの初期濃度から、MEM培地で8つの濃度を連続して3倍段階希釈した。薬剤濃度ごとに3つの複製ウェルを設定し、各ウェルに150μLの薬剤溶液を添加すると同時に、Vero細胞の通常の増殖対照ウェルを設定し、37℃、5%COインキュベーターで48時間インキュベートした。次に、15μLのCCK-8試薬を各ウェルに添加し、3時間後に450nmでのOD値をマイクロプレートリーダーで測定し、細胞に対する薬剤の用量毒性効果および最大無毒性濃度を計算し、薬剤-細胞毒性反応曲線を描いた。
その結果、1000nmol/L(19.6μg/mL)および1000nmol/L以下の濃度の試験薬IL29DE+CSは、Vero細胞に対して明らかな毒性効果を持たず、細胞生存率は90%を上回った。50μmol/Lおよび50μmol/L以下の濃度のレムデシビルも、Vero細胞に対して明らかな毒性効果はなく、細胞生存率は90%を上回った。試験薬IL29DE+CS CC50>1000nmol/L(19.6μg/mL)、具体的には図19に示すように、レムデシビルCC50>50μmol/Lであった。
[実施例13 新型コロナウイルスに対するIL29変異体のインビトロ阻害効果]
Vero細胞培養モデルでは、免疫蛍光法および核酸検出キット(蛍光PCR法)を使用して、新型コロナウイルスに対するさまざまな濃度のIL29変異体の予防および治療効果を検出した。
2.1 薬剤ウイルス混合液の調製
実験群:被験薬IL29変異体IL29DE+CSを、最高100ng/mLの濃度から、7つ濃度のサンプルを10%FBSのMEM培地で連続して5倍段階希釈し、新型コロナウイルス株のウイルス液(浙江大学感染症の診断・治療の国家重点実験室に保管されており、TCID50は10-5.5/mLである)とMOI=100の比率で混合した。
陽性対照群:レムデシビル陽性対照群を10%FBSのMEM培地で10μM、3μM、1μM、0.3μM、0.1μM、0.03μMの6つの終濃度に希釈し、新型コロナウイルス株ウイルス液とMOI=100の比率で混合した。
ここで、本実験では予防モデル群と治療モデル群を設定し、Vero細胞を上記実験群のウイルスと混合する前の異なる濃度の被験薬IL29DE+CSサンプルで24時間予備処理したものをインビトロ予防モデル群とし、予備処理なしの細胞をインビトロ治療モデル群とした。
2.2 実験プロセス
Vero細胞を10,000細胞/ウェルの濃度で48ウェル培養プレートに播種し、細胞の対数増殖期まで培養した。予防群、実験群、陽性対照群、陰性対照群(ウイルス溶液のみを添加)、単純細胞群(ウイルスなし)に分け、各サンプルについて3つの複製ウェルを設けた。
予防群の細胞培地をきれいに吸引し、異なる濃度の被験薬IL29DE+CSサンプルを1ウェルあたり500μL添加した。残りの細胞は未処理のまま、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養した。次に、4つの群の細胞培地をきれいに吸引し、上記で調製した薬剤-ウイルス混合液を対応して加え、陰性対照群と単純細胞群の足りない部分には培地を補充した。35℃、5%COインキュベーターで3時間インキュベートし、細胞培地をきれいに吸引し、PBSで洗浄してから、対応する濃度の薬剤希釈液500μLを各ウェルに加え、35℃、5%COインキュベーターで48時間インキュベートした。
2.2.1 新型コロナウイルスの核酸検出
培養上清を200μL吸引し、磁気ビーズ核酸抽出キット(MVR01、上海之江生物科技有限公司、Shanghai ZJ Bio-Tech Co.,Ltd.)および自動核酸抽出装置(EX3600、Shanghai ZJ Bio-Tech Co.,Ltd)でウイルス核酸を抽出し、最終溶出量は50μLであった。5μLの核酸抽出物を取り、ワンステップの新型コロナウイルス核酸検出キット(蛍光PCR法、カタログ番号Z-RR-0479-02-50、国機注準20203400057、Shanghai ZJ Bio-Tech Co.,Ltd)を使用してウイルス核酸レベルを検出した。
結果は、ウイルスのレベルをCt値で表した。Ct値とウイルスコピー数の対応関係は、y=-3.33x+48.69であり、ここでyはCt値、xは10を底とするウイルス数の対数である。阻害率の計算式は、阻害率=[1-10^((yウイルス対照-y)/3.33)]×100%である。実験結果を表17及び図20に示す。
Figure 2023527048000017
以上の結果から分かるように、予防群では、濃度0.0064ng/mL以上の被験薬は新型コロナウイルス感染の複製を抑制する効果を持っており、濃度が4ng/mLおよび4ng/mL以上の被験薬はウイルス抑制率が98%以上であり、治療群では0.0064ng/mLおよび0.0064ng/mL以上の濃度の試験薬は新型コロナウイルス感染の複製に対して一定の抑制効果があるが、阻害効果が予防群に劣り、0.8ng/mLを除いて、いずれも75%を下回っていた。陽性対照群では、0.3μMおよび0.3μM以上の濃度のレムデシビルはウイルスに対する阻害率が90%以上に達した。
計算した結果、被験薬予防群のIC50=0.0196ng/mL、投与群のIC50=0.0612ng/mL、陽性対照群のIC50=0.12μmol/Lであった。計算によると、予防群の被験薬の安全指数SIは>10、治療群の安全指数SIは>3.2×10であり、良好な細胞毒性選択性を示している。
2.2.2 免疫蛍光検出
上記48ウェルプレートで培養した細胞培養上清をきれいに吸引し、PBSで洗浄した後、氷の80%アセトン溶液200μLを各ウェルに加え、4℃で30分間固定した後、PBSで洗浄し、3%BSA含有PBSブロッキング溶液200μLを加えて室温で30分間ブロッキングし、PBSで洗浄した後、200μLの一次抗体(2000倍に希釈したウサギ抗SARS-CoV2 NP)タンパク質血清(Beijing SinoBi
ological Inc.)を加え、4℃で一晩インキュベートした。一次抗体を吸引し、PBSで洗浄し、1500倍に希釈した200μLのFITC標識ヤギ抗ウサギIgG二次抗体(Jackson)を加え、室温で2時間、暗所でインキュベートした。二次抗体を吸引し、PBSで洗浄し、PBSで1:500に希釈した200μLのDAPIを加え、室温で5分間、暗所でインキュベートした。DAPI染色液を吸引し、PBSで洗浄し、顕微鏡で調べた。
免疫蛍光検査の結果は核酸検出結果と一致しており、予防群の0.032ng/mLおよび0.032ng/mL以上の濃度の被験薬は、新型コロナウイルスのインビトロ感染に対して一定の阻害効果を示し、そのうち4ng/mLおよび4ng/mL以上の濃度の被験薬は、ウイルス感染に対して有意な阻害効果を示した。治療群の0.032ng/mLおよび0.032ng/mL以上の濃度の被験薬は、新型コロナウイルスのインビトロ感染に対して一定の阻害効果を示したが、その阻害効果は予防群よりも低かった。陽性対照群では、0.3μMおよび0.3μM以上の濃度のレムデシビルはウイルスのインビトロ感染に対して有意な阻害効果があった。具体的な結果を図21、図22、及び図23に示す。
配列表:
配列番号1
KPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADGNLCLRTSTHPEST
配列番号2
GPVPTSKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADGNLCLRTSTHPEST
配列番号3
MAAAWTVVLVTLVLGLAVAGPVPTSKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADGNLCLRTSTHPEST
配列番号4
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVAEGNLCLRTSTHPEST
配列番号5
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYV
AEGNLSLRTSTHPEST
配列番号6
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVASGNLCLRTSTHPEST
配列番号7
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVASGNLSLRTSTHPEST
配列番号8
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADANLCLRTSTHPEST
配列番号9
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADANLSLRTSTHPEST
配列番号10
MKPTTTGKGCHIGRFKSLSPQELASFKKARDALEESLKLKNWSCSSPVFPGNWDLRLLQVRERPVALEAELALTLKVLEAAAGPALEDVLDQPLHTLHHILSQLQACIQPQPTAGPRPRGRLHHWLHRLQEAPKKESAGCLEASVTFNLFRLLTRDLKYVADGNLSLRTSTHPEST
配列番号11
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGGAAGGCA ATCTGTCTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACC
配列番号12
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGAGCGGCA ATCTGTCTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA
配列番号13
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGGACGCGA ATCTGTCTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA
配列番号14
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGGAAGGCA ATCTGTGTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACC
配列番号15
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGAGCGGCA ATCTGTGTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA
配列番号16
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGGACGCGA ATCTGTGTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA
配列番号17
1 ATGAAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCG
61 CAGGAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAG
121 AACTGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTT
181 CGCGAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCG
241 GCAGCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATT
301 CTGTCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGC
361 CGTCTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGT
421 CTGGAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTT
481 GCGGACGGCA ATCTGTCTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA
配列番号18
1 AAACCGA CCACGACCGG CAAAGGCTGC CATATTGGTC GCTTTAAGTC GCTGTCGCCGCAG
61 GAACTGG CGAGCTTCAA GAAAGCCCGT GATGCCCTGG AGGAATCGCT GAAACTGAAGAAC
121 TGGAGCT GTAGCTCGCC GGTGTTCCCG GGCAACTGGG ATCTGCGTCT GCTGCAGGTTCGC
181 GAACGTC CGGTTGCGCT GGAAGCGGAA CTGGCGCTGA CCCTGAAAGT GCTGGAAGCGGCA
241 GCGGGTC CGGCGCTGGA AGATGTTCTG GATCAGCCGC TGCACACCCT GCATCATATTCTG
301 TCGCAGC TGCAGGCGTG CATTCAACCG CAGCCGACCG CGGGCCCGCG TCCGCGCGGCCGT
361 CTGCATC ACTGGCTGCA CCGTCTGCAG GAAGCCCCGA AGAAAGAGTC GGCGGGCTGTCTG
421 GAAGCGT CGGTGACCTT CAATCTGTTC CGTCTGCTGA CCCGTGATCT GAAATACGTTGCG
481 GACGGCA ATCTGTGTCT GCGTACCTCG ACCCACCCGG AATCGACCTA ATAATAA

Claims (25)

  1. 配列番号1に示されるアミノ酸配列の161番目または162番目のアミノ酸の置換変異を含むインターロイキン29(IL29)変異体タンパク質であって、前記161番目のアスパラギン酸(D)または162番目のグリシン(G)が他の天然アミノ酸に置換されている、タンパク質。
  2. 前記161番目のアスパラギン酸(D)がグルタミン酸、スレオニンまたはセリンに置換されているか、または162番目のグリシン(G)が脂肪族アミノ酸に置換されている、請求項1に記載のタンパク質。
  3. 配列番号4、配列番号6、または配列番号8のアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載のタンパク質。
  4. 配列番号1に示されるアミノ酸配列の165番目のシステイン(C)からセリン(S)への置換変異をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のタンパク質。
  5. 配列番号5、配列番号7、または配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項4に記載のタンパク質。
  6. 前記タンパク質がN末端またはC末端で別のポリペプチドまたはタンパク質と融合している、請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質の融合タンパク質。
  7. 前記タンパク質がポリアルコキシ化合物に結合されており、前記ポリアルコキシ化合物が例えば、線状または分岐ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール、具体的にはモノメトキシポリエチレングリコールプロピオンアルデヒド(mPEGプロピオンアルデヒド)、例えば、20kD、30kDまたは40kDのmPEGプロピオンアルデヒドである、請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質のコンジュゲート。
  8. 請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質または請求項6に記載の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
  9. 請求項8に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
  10. 請求項8に記載のポリヌクレオチドまたは請求項9に記載のベクターを含む宿主細胞。
  11. 請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質または請求項6に記載の融合タンパク質を調製する方法であって、請求項10に記載の宿主細胞において前記タンパク質または融合タンパク質を発現させ、前記宿主細胞培養物から前記タンパク質または融合タンパク質を単離することを含む、方法。
  12. 請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、または請求項7に記載のコンジュゲート、および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  13. 前記医薬組成物が吸入剤である、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 前記吸入剤がネブライザー、エアロゾル、乾燥粉末吸入器、ソフトミストおよびスプレーである、請求項13記載の医薬組成物。
  15. 請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物を含む製品またはキット。
  16. ウイルス感染症及び腫瘍を予防および/または治療する薬剤の調製における、請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
  17. 前記ウイルス感染症が、ウイルス感染によって引き起こされる呼吸器疾患または肝炎である、請求項16に記載の使用。
  18. 呼吸窮迫症候群を予防および/または治療する薬剤の調製における、請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲートまたは請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
  19. 新型コロナウイルスによって引き起こされる疾患を予防および/または治療する薬剤の調製における、請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
  20. 治療有効量の請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物を被験者に投与することを含む、ウイルス感染症および腫瘍を予防および/または治療する方法。
  21. 前記ウイルス感染症が、ウイルス感染による呼吸器疾患または肝炎である、請求項20記載の方法。
  22. 治療有効量の請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物を被験者に投与することを含む、呼吸窮迫症候群を予防および/または治療する方法。
  23. 前記タンパク質、融合タンパク質、コンジュゲート、または医薬組成物が、1つまたは複数の他の薬剤と組み合わせて使用される、請求項20~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記1つまたは複数の他の薬剤が、抗ウイルス薬、化学療法薬、免疫調節薬、抗炎症薬を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 治療有効量の請求項1~5のいずれか一項に記載のタンパク質、請求項6に記載の融合タンパク質、請求項7に記載のコンジュゲート、または請求項12~14のいずれか一項に記載の医薬組成物を被験者に投与することを含む、新型コロナウイルス感染症に起因する疾患を予防および/または治療する方法。
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