JP2023526810A - 非対称な長い歯を有する歯付きスプロケットを備えたスラストチェーン装置 - Google Patents

非対称な長い歯を有する歯付きスプロケットを備えたスラストチェーン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023526810A
JP2023526810A JP2022570241A JP2022570241A JP2023526810A JP 2023526810 A JP2023526810 A JP 2023526810A JP 2022570241 A JP2022570241 A JP 2022570241A JP 2022570241 A JP2022570241 A JP 2022570241A JP 2023526810 A JP2023526810 A JP 2023526810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
tooth
teeth
chain
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022570241A
Other languages
English (en)
Inventor
プレヴォー,ロマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Serapid - France
Original Assignee
Serapid - France
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Serapid - France filed Critical Serapid - France
Publication of JP2023526810A publication Critical patent/JP2023526810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H19/00Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion
    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/06Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising flexible members, e.g. an endless flexible member
    • F16H19/0636Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising flexible members, e.g. an endless flexible member the flexible member being a non-buckling chain
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F3/00Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads
    • B66F3/02Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads with racks actuated by pinions
    • B66F3/06Devices, e.g. jacks, adapted for uninterrupted lifting of loads with racks actuated by pinions with racks comprising pivotable toothed sections or segments, e.g. arranged in pairs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/18Chains having special overall characteristics
    • F16G13/20Chains having special overall characteristics stiff; Push-pull chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/08Profiling
    • F16H55/0806Involute profile
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/30Chain-wheels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

本発明は、スラストチェーン装置に関する。該装置は、軸に沿った直線部(10a)および湾曲部(10b)を含み、軸にヒンジ接続されたリンク(12)を含むスラストチェーン(10)と、スラストチェーンガイド(20)と、前記スラストチェーンと係合する歯(2)が設けられ、前記歯(2)に含まれるインボリュート形状の接触面(2a)で前記スラストチェーンと接触する駆動スプロケット(1)とを備え、前記歯(2)が前記直線部の軸との間で-10°~10°の間の角度を有し前記リンクのヒンジ軸からずらされている作用線を画定してチェーンと係合し、前記スプロケットは、前記直線部(10a)に接触し、前記湾曲部(10b)には接触せず、前記スプロケットは、前記湾曲部(10b)の曲率中心とは反対側に位置する軸に回転可能に取り付けられ、前記接触面(2a)は、前記歯(2)が係合するときに前記直線部(10a)に向けられる凸状の前面と、前記歯(2)が係合するときに前記湾曲部(10b)に向けられる後面とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、推力によって積荷を移動させるための装置に関し、より詳細には、そのような装置に使用されるトランスミッションアセンブリに関する。
長距離にわたって大きな積荷を移動する必要があるが利用可能なスペースが限られている場合、リジッドチェーンと呼ばれるチェーン駆動装置を使用することが知られている。本出願人によって出願された仏国特許発明第2786476号には、リジッドチェーンを使用する関節式積荷リフティングコラムが開示されている。
リジッドチェーン装置すなわち関節ロッド装置は、チェーンを移動させて、占有スペースが小さい折りたたまれた状態から、高い圧縮負荷に耐えることができる直線的且つ剛性が高い展開状態へチェーンの状態を切り替えることができる。
リジッドチェーンは、シリンダ、アーム、またはパンタグラフ式システムと比較して、展開された状態における長さに対して折りたたまれた状態のときの全体的なサイズが小さい。
リジッドチェーン装置は、例えば、エンタテインメント業界において、背景要素またはステージ要素を長距離にわたって迅速に移動するために使用される。また、このタイプの装置は、製造業において、例えば高質量の製品を組立ラインによって製造する場合に使用され得る。
チェーンのリンクの数を変更することで、リジッドチェーンの動作範囲を使用環境に適合させることができる。
本出願人は、高出力でノイズや振動が少なく、長寿命でメンテンナンスの頻度が低いスラストチェーンが求められていることを認識した。
本発明は、上述した状況を改善するものである。
本出願は、スラストチェーン装置を提供し、該装置は、軸に沿った直線部および湾曲部を含むスラストチェーンと、スラストチェーンガイドと、スラストチェーンと係合する歯が設けられ、歯に含まれるインボリュート接触面でスラストチェーンと接触し、歯が直線部の軸との間で-10°~10°の間、特に0°に近い角度を有する作用線を画定してチェーンと噛み合う駆動スプロケットと、を備える。チェーンは、軸にヒンジ接続されたリンクを含む。作用線は、リンクのヒンジ軸からずらされている。駆動スプロケットは直線部に接触し、湾曲部には接触しない。駆動スプロケットは、湾曲部の曲率中心とは反対側のスラストチェーン側に位置する軸に回転可能に取り付けられる。各歯の前記接触面は、歯が係合するときに直線部に向けられる凸状の前面と、歯が係合するときに湾曲部に向けられる凹凸状の後面とを備える。凸状の前面は、歯が占める角度の半分より大きい角度を占める。スプロケットの軸は、直線部の軸に沿って、湾曲部と直線部との間の境界と前記境界からの最大距離との間の領域に配置される。歯がスプロケットの回転角度イプシロンにわたって推力を加え、nがスプロケットの歯の数であるとき1つの歯から次の歯までの角度シグマが360°/n に等しい場合に、イプシロンとシグマとの差は30°より大きい。
1つの歯が占める角度をaとし、歯を分離する丸みを帯びた1つの底部が占める角度をbとした場合、すべての歯の角度とすべての底部の角度との合計は360°に等しい。したがって、nが歯の数である場合、a+b=360°/n である。従来技術のスプロケットでは、チェーンのローラを介した歯とチェーンとの間の接触は、a/2に等しい角度にわたって生じる。この角度は1/2((360°/n)-b)に等しい。本発明によるスプロケットでは、チェーンのローラを介した歯とチェーンとの間の接触は、a/2より大きい角度にわたって生じる。この角度はaの値を超える場合もあるが、通常はa以下である。換言すれば、歯の接触面の自由端の角度位置は、前記歯の底部と後面との間の接線の後ろにあってもよく、一般に、底部の中心の角度位置よりも前方にある。
歯がスラストチェーンのローラを時計回りに押す場合、軸Zに沿ったローラの線速度Vは一定になる。接触面に含まれる接触点では、V=w.Rとなり、この場合、Rは接触点とスプロケットの回転軸との間の瞬間半径または距離であり、wは接触点での瞬間角速度である。スプロケットの角速度が一定の場合、Rは増加し、wは減少する。これは、接触面を形成する歯の前面すなわち先行エッジのインボリュート輪郭によって可能になる。
このような装置は、可変荷重を持ち上げる場合に有効なことがわかり、摩耗を軽減可能である。各歯の非対称性は、スプロケットの回転軸を通過しスラストチェーンの直線部に垂直な平面の両側、すなわち湾曲部の側および湾曲部の反対側で、スプロケットに隣接するローラ列におけるローラの軌道の非対称性に対応している。直線部では、連続する2つのローラの軸間の距離は一定である。湾曲部では、連続する2つのローラの軸間の距離は可変である。この距離は、スプロケットから遠ざかるにつれて増加し、最大値に達した後、マガジン部に向かって減少する。スプロケットから遠ざかる方向においてスプロケットに隣接する湾曲部の途中で前記距離が増加することで、スラストチェーンの前記湾曲部における歯とローラとの間の距離を維持しながら、歯とローラとの相互の係合を解除することが可能になる。
このようなトランスミッションアセンブリは、チェーンが案内される場所で、複数の歯に分散された力をチェーンに加えることができる。隣接するリンクに伝達される力の成分のうち、チェーンの並進方向以外の成分は無視できる。トランスミッションのエネルギー効率は、既知のトランスミッションよりも大幅に高くなっており、スプロケットの歯数が同じ場合、スプロケットがチェーンに伝える力を増加することができる。つまり、ピッチ直径が同じであれば、スプロケットはモーターからより多くのトルクを受け取ることができ、チェーン負荷を増やすことができる。動作中の振動、摩耗、および騒音は、既知の設備と比較して大幅に少なくなっている。
スプロケットはスラストチェーンのロッドと噛み合う。ロッドは2列に配置され、1方の列は湾曲部の内側にあり、もう1方の列は湾曲部の外側にある。このように、湾曲部の外側においてプッシュチェーンのロッドのピッチが変化することを利用して、スプロケットの歯を解放する。
一実施形態においては、例えば、内側のロッドの直径は、外側のロッドの直径に対して少なくとも20%小さくなっており、スプロケットの歯のためのスペースを増加している。
例示的な一実施形態では、内側のロッドの直径は、前記ロッドの軸に沿って可変であり、例えば、リンクのプレート内において直径が大きく、スプロケットの歯から離れて対向している中央部分の直径が小さい。
一実施形態では、スプロケットの歯の長さを増加させるために、ロッドの列の間の間隔を増やしている。
歯の長さは半径方向にエボリュート形状となるように増加する。半径方向の歯の長さの増加により、歯の先行エッジが占める角度を増加させることができる。これは、a/2の角度から2a/3または3a/4の角度、さらには先行エッジが少なくとも各歯の角度を占めることに相当するaの角度まで増加することができる。この大幅な増加により、歯の数が同じ場合に、各歯によって支持される負荷が減少する。
一実施形態において、接触面は、転動面である。
一実施形態において、接触面は、摺動面である。
一実施形態において、駆動スプロケットは、単一のスプロケットである。駆動スプロケットは、歯の列を1列または複数列有してもよい。
一実施形態では、複数の駆動スプロケットが同一のシャフトに取り付けられる。
一実施形態では、イプシロン-シグマ差は34°より大きく、より好ましくは40°より大きい。
一実施形態では、最大で12個の歯を有するスプロケットの場合、イプシロン-シグマ差は46°より大きい。
一実施形態では、最大で6つの歯を有するスプロケットの場合、イプシロン-シグマ差は49°よりも大きい。
一実施形態では、歯の半径方向の寸法は、前記駆動スプロケットの少なくとも2つの前面が、5歯のスプロケットの場合は少なくとも200°の角度、6歯のスプロケットの場合は少なくとも250°の角度、7歯のスプロケットの場合は少なくとも300°の角度、8歯のスプロケットの場合は少なくとも340°の角度にわたってスラストチェーンと同時に接触するように選択される。
一実施形態では、歯の半径方向寸法は、前記駆動スプロケットの少なくとも3つの前面が、9歯のスプロケットの場合は少なくとも20°の角度、10歯または11歯のスプロケットの場合は少なくとも60°の角度、12歯のスプロケットの場合は少なくとも 140°の角度、13~15歯のスプロケットの場合は少なくとも180°の角度、16~24歯のスプロケットの場合は少なくとも260°の角度、25~48歯のスプロケットの場合は少なくとも360°の角度、にわたってスラストチェーンと同時に接触するように選択される。
一実施形態では、スプロケットは、5~30個の歯を含む平歯を備える。この歯の数により、ホイールとチェーンの間の動きの良好な連続性が確保され、歯から歯へと移動する際の制御不能な動きが抑制され、振動やそれに関連する騒音が低減される。
一実施形態では、スプロケットが備える平歯は3~64ミリメートルのモジュールを有する。
一実施形態では、プッシュチェーンは、リンクおよびリンクが取り付けられるロッドを含み、ロッドは歯と接触し、駆動スプロケットのうちの少なくとも2つの歯は、直線部においてロッドと接触し、スプロケットの歯の数は少なくとも8あるいは9であり、直線部における軸と湾曲部における軸とは隣接する階層にある。
一実施形態では、チェーンは、ロッドによって互いにヒンジ接合されたリンクを有する。ロッドは、チェーンのリンク上に空転するように取り付けられる。歯車とロッドとの間の回転は、摩擦によって促進される。これにより、トランスミッションアセンブリの使用中に生じる摩耗が低減される。
一実施形態において、駆動スプロケットの軸は、直線部の軸に沿う方向で、直線部の下端とプッシュチェーンのリンクの長さ分増加した直線部の下端との間の間隔、好ましくは、直線部の下端とプッシュチェーンのリンクの長さの150%分増加した直線部の下端との間隔に配置される。
一実施形態では、スラストチェーンのガイドは、駆動スプロケットとは反対側のスラストチェーン側に配置される。
一実施形態では、ガイドは直線状のスラストチェーンガイド面を有する。
一実施形態では、追加のガイドが湾曲部の外側に配置される。
一実施形態では、凸状の前面は平坦ではなく、各歯は先端と半径方向の軸とを有し、先端は軸から湾曲部に向かって角度的にずれている。
一実施形態では、1つの歯によってスラストチェーンに加えられる力は、a/2、好ましくは少なくとも3a/8、より好ましくは少なくともaより大きいスプロケットの回転ストロークにわたって次の歯に移行される。歯のうちの1つによってプッシュチェーンに加えられる力は、駆動スプロケットの少なくとも次の回転ストローク、すなわち、
6歯のスプロケットの場合、1回転あたり40°;
12歯のスプロケットの場合、1回転あたり25°;
24歯のスプロケットの場合、1回転あたり16°;
48歯のスプロケットの場合、1回転あたり12°;
にわたって次の歯に移行される。
一実施形態では、ロッドの少なくとも1つは、チェーンのガイドおよび/または駆動ローラを形成するように、実質的に円筒形の本体と本体の周りに回転自在に装着された少なくとも1つのリングとを備える。ローラは摩耗部品として機能し、チェーンを完全に分解することなく、メンテナンス作業中に迅速かつ簡単に交換できるため、メンテナンス コストが削減される。
一実施形態において、スプロケットの回転軸は、作動中、水平方向に向けられる。
一実施形態において、スラスト部は、直線状である。
前記ガイドは、合成材料の接触面を含むことができる。
一実施形態では、駆動スプロケットは、80mmから600mmの間、または1000mmの直線支持力を有する。既知のスプロケットと比較すると、直線支持力の増加は、5または6歯のスプロケットで60%より多く、7~12歯のスプロケットで53%より多く、13~24歯のスプロケットで47%より多く、25~48歯のスプロケットで45%より多い。
一実施形態では、駆動スプロケットは、歯の先行フランクによって占められる角度ファイとして、特に48歯の場合には5度より大きな角度を有し、好ましくは特に24歯の場合には11度より大きな角度を有し、さらに好ましくは特に12歯の場合には23度より大きな角度を有し、さらに好ましくは特に6歯の場合には47度より大きな角度を有している。
一実施形態では、駆動スプロケットは、0から1.5ピッチの間のスプロケット高さ位置Hを有する。
一実施形態では、駆動スプロケットは、30mmと150mmの間、好ましくは40mmと120mmの間のフランジ幅Ljを有する。
本発明の他の特徴、詳細および利点を、以下の詳細な説明および添付の図面に示す。
6歯のスプロケットを備えた、本発明の一態様によるリジッドチェーン装置の側面図であり、説明を目的として従来のスプロケットの輪郭も示されている。 スプロケットの角度位置が異なる場合における図1の詳細図である。 先行エッジが第1の追加角度を占めているスプロケットを有するリジッドチェーン装置の側面図である。 先行エッジが第2の追加角度を占めているスプロケットの側面図である。 寸法パラメータが見えるように1つの歯を分離して示したスプロケットの側面図である。 歯の直線支持力および歯のいくつかの連続する位置が示されたスプロケットの側面図である。 スプロケット、ピッチおよび高さが示されたリジッドチェーン装置の側面図であり、チェーンのフランジ幅が図3のものよりも大きい場合が示されている。 9歯のスプロケットを備えたリジッドチェーン装置の側面図である。
添付の図面および以下の説明に含まれる要素のほとんどは既知のものである。したがって、それらは、本発明をよりよく理解するためおよびその定義に貢献するために適宜使用される。
チェーンと噛み合うスプロケットの輪郭は、互いに噛み合う2つの歯車の輪郭と大きく異なる。チェーンは、スプロケットの歯と回転接触する円筒状のロッドを有する。ロッドは、スプロケットと接触して回転するように回転自在に取り付けられる。ロッドの直径および連続した2つのロッドの軸間の距離は、スプロケットに影響を与えるチェーンのパラメータである。スプロケットは、特に歯の数、直径、隣接する2つの歯の間の開口部およびスラスト角によって特徴付けられる。仏国特許発明第2780472号には、スプロケットを備えるスラストチェーン駆動装置が開示されている。スプロケットには、歯が設けられた2つのフランジの間に取り付けられた遊転ローラが設けられ、スプロケットの歯1つにつきローラが1つ設けられる。スラストチェーンの湾曲部は、固定されていない。推力は、チェーンの並進運動の方向から離れる方向に、チェーンの軸に加えられる。
本出願人は、ノイズ、振動および摩耗を減少することを目的としている。この目的を達成することにより、プッシュチェーンの用途を、たとえば、以前はケーブルやベルトなどの他の技術を使用していた領域にも拡大することができる。
この目的のために、出願人は、漸進的な改善を経て、現在のメカニズムの欠点について検討した。仏国特許発明第3061753号に示されているスプロケットとチェーンの形態から、作用線と直線部の軸との間を適切に位置合わせすることが有益である。 この特性に合わせて、回転軸を通る平面を中心とした各歯の対称性は、歯とチェーンの間の幾何学的な干渉を確実に防止し、当然ながら、望ましい駆動接触を達成するのに役立つことがわかった。したがって、係合した歯のあとに続く歯は、チェーン内の次のローラと干渉することなく徐々に接近して接触し、順に係合する。
この段階で、出願人は振動現象についての広範な分析を実施し、チェーンによって支えられた荷重が次の歯に移動する際に、スプロケットの輪郭が急激に離脱することによって、振動の大部分が発生することを確認した。したがって、複数の歯によって同時に支持することができるよう接触している時間を延長し、荷重を分散することが求められている。このために、スプロケットのピッチ直径とスプロケットの歯数を増やすことが考えられたが、その場合にはスプロケットの全体的なサイズが増加し、同負荷でのスプロケットの駆動トルクが増加してしまい、モータシステムの変更も必要となる。
次に、出願人は、スプロケットのピッチ直径とその歯数とを変更しない方法について検討し、スプロケットの歯を長くし、歯の輪郭の非対称性を許容し、湾曲部の上面の方向にスプロケットの位置を変更するように設計した。歯を長くすると、歯が次に係合するローラに隣接するローラとの干渉の問題が生じる。歯を非対称にすることも、干渉の問題を引き起こす。湾曲部の上面に向かってスプロケットの位置を変更すると、動作中のローラと歯とが接触している期間が減少することにつながる。出願人は、スプロケットの歯を介して推力を加えながら、チェーンのフランジをその垂直部で直線的に案内することが望ましいことを見出した。湾曲部はスプロケットの歯により推力を受けずに案内される。湾曲部のガイドに力が伝達されるのを避けることが望ましい。
調査の過程で、出願人は、スプロケットを配置するのに有効な領域があることを見出した。スプロケットの軸は、同じ歯数と同じピッチ直径を持ち同じピッチのチェーンおよび同じ直径のローラと協働する従来のスプロケットの軸と、チェーンの直線部の軸からの距離が同じ位置に配置される。ピッチとは、直線部の軸に沿った、チェーンの2つのローラ軸の間、特にスプロケットに近い側のチェーンの2つのローラ軸の間の距離である。
仏国特許発明第3061753号では、歯とローラとの間の最低接触点も湾曲部から離れた位置にある。実際には、前記接触点は湾曲部の上方にあった。本発明によるスプロケット1の軸は、チェーンの直線部10aの軸に沿って、湾曲部10bからわずかに離れた位置にある。歯2とローラ171との最低接触点は湾曲部10bから離れている。歯2とローラ171との最低接触点は、湾曲部10bの上方にある(特に図7を参照)。
本発明によるスプロケット1の軸は、チェーン10の直線部10aの軸に沿って、湾曲部10bと直線部10aとを分離する境界30と前記境界30から湾曲部10bの反対側に半ピッチより大きい距離との間に位置する。前記距離は、ゼロより大きく1.5ピッチまでの間であり得る。直交基準フレームXYZについては、Xをスプロケット1の回転軸に平行な軸、Zを直線部10aの並進軸、YをXおよびZに垂直な軸と定義する。ほとんどの場合、軸XおよびYは水平であり、軸Zは垂直である。換言すれば、スプロケット1の軸は、湾曲部10bと直線部10aとを分離する境界30とゼロより大きく1.5ピッチ以下であり、好ましくは半ピッチである前記境界30からの最大距離との間の領域に配置される。
この距離により、歯2の先行フランク2aすなわち負荷フランクが、スプロケット1の軸の上方に位置するローラ171をより長い角度経路にわたって支持することが可能になる。前記距離によって、さらに、図ではチェーンの上昇に対応するスプロケット1の時計回りの回転方向において、湾曲部10bに位置するローラ171が、後続フランク2bすなわちその先行フランク2aが先行するローラ171とすでに係合している先行する歯2の先端と干渉することなく、歯2の先行フランク2aに接近することが可能になる。反時計回りの方向では、ローラ171は、歯2とは反対の方向に離れる。言い換えると、ローラ171が、従来技術のように軸Y方向への成分がゼロの状態で直線部10aに沿ってその移動を続けるのではなく、本発明によれば、ローラ171は、対応する歯2が有する軸Yに沿う速度成分とは反対の方向に、軸Yに沿った所定の速度を有する。先行フランク2aは、凸状輪郭を有している。先行フランク2aの曲率は、チェーン速度およびエンジンのトルクが変動しないように選択される。後続フランク2bは、凹状、部分的に凹状で部分的に直線状、または部分的に凹状で部分的に凸状の輪郭を有している。後続フランク2bは、歯2の基部の近傍では先行フランク2aに対して部分的に対称であり、歯2の基部から離れた位置では部分的に凹状である輪郭を有することができる。別の実施形態では、後続フランク2bの輪郭は、歯2の端部から離れた位置では先行フランク2aに対して部分的に対称であり、歯2の端部の近傍では部分的に凹状である(図4および図7参照)。先行フランク2aすなわち凸状前面は、歯2が占める角度の半分より大きい角度を占める。先行フランクは、特に48歯の場合、5度より大きい角度を占めてもよい。先行フランクは、特に24歯の場合、11度より大きな角度を占めてもよい。先行フランクは、特に12歯の場合、23度より大きな角度を占めてもよい。先行フランクは、特に6歯の場合、47度より大きな角度を占めてもよい。
先行フランク2aは、直線部10aに向くように位置付けされている。後続フランク2bは湾曲部10bに向くように位置付けされている。スプロケット1は、圧縮と牽引で機能する。
直線部の軸である軸Yに沿って伝達部すなわち湾曲部10bをスプロケット1に近接させることにより、チェーンリンクの開口を利用することができ、ローラ171を互いに離間させ、2つの連続するローラ171の間に長い歯2を通過させることが可能になる。歯2は、既知のチェーンスプロケットの歯よりも半径方向およびその先行フランク2aの長さ両方において長い。先行フランク2aは、湾曲距離および角度全体のサイズにおいて伸張されている。先行フランク2aは、歯2の角度寸法の半分を超える範囲にわたって延在する。6歯のスプロケットの場合、先行エッジ2aは、30°より大きく、または60°より大きく、好ましくは40°と55°の間で延在する。5歯のスプロケットの場合、先行エッジ2aは、36°または72°より大きく、好ましくは50°と65°の間で延在する。7歯のスプロケットの場合、先行フランク2aは、25°より大きく、または51°より大きく、好ましくは30°と45°の間で延在する。8歯のスプロケットの場合、先行エッジ2aは、22.5°より大きく、または45°より大きく、好ましくは28°と40°の間で延在する。
したがって、スプロケット1が時計回りの方向に回転する場合は、歯2は、同じ回転速度でも、より長い角度経路にわたってより長い期間ローラの負荷を受けた状態となる。歯2と対応するローラ171との間の接触が失われる位置は、次の歯2の先行フランク2aの開始点からより遠く離れる。n個の歯を持つスプロケット1に一般化すると、各歯2は360°/n-bの角度を占める。各歯2が、歯2が占める角度aの75%を占める先行フランク2aを有するという単純な仮説においては、先行フランク2aは角度的に50%拡張される。先行フランク2aが、歯2が占める角度aの100%を占める場合、先行フランク2aは、対称な歯の場合と比較して角度的に100%拡張される。ローラが歯2によって駆動される角度経路が増加することにより、2つの連続する歯で2つのローラを同時に支持することと、次の歯2のゼロ支持から最大支持へのスムーズな移行と、離れていく歯2の最大支持からゼロ支持へのスムーズな移行とを実現できる。
移行は、数度の角度領域にわたって行うことができる。移行の角度領域は、1°、好ましくは5°と50%の伸張に対してa/4である上記の先行フランク2aの伸張値との間であり、噛み合いがより緩やかで滑らかになる。振動のピークについては、上下方向および速さに関連する動作モードに応じて、加速度が少なくとも10~30%減少し、速度が少なくとも10~30%減少し、変位が少なくとも60~90%減少する。本発明によるスプロケット1の挙動については、振動に関しては、6つの歯を有するスプロケットに対してエンジンから必要とされるのと同等のトルクを維持した場合で、歯数が1つまたは2つ多いスプロケットの挙動と同等となり、12あるいはそれ以上の歯を有するスプロケットと同等のトルクを維持した場合で、歯数が少なくとも2つ多いスプロケットの挙動と同等となる。また、振動はチェーンやスプロケットの表面の摩耗の原因となるため、接触面のバリ現象も減少し、長寿命化につながる。
スラストチェーン装置はオープンスラストチェーンを備える。開いているとは、ここでは、端部が閉じていないチェーンを意味する。チェーンは、直線部すなわちスラスト部分10aと、マガジン部10cと、スラスト部10aとマガジン部10cとの間の伝達部すなわち湾曲部10bとを備える。この装置は、湾曲部10bにプッシュチェーンガイド20を含む。直線部はおおよそ垂直であり、案内されることで横方向の、多くの場合は水平方向の力を上方に向ける。この装置は、直線部10aでスラストチェーンと係合する歯2を有する駆動スプロケット1を備える。スプロケット1は、1つ以上の列の歯2を備える。列は、同じ平面に位置する歯2を含む。この装置は、マガジン部10cのための収容スペースを備える。前記収容スペースは、直線部10aと平行であり、湾曲部10bの曲率中心に対して直線部10aと反対側に位置している。
駆動スプロケットは、収容部10cとは反対側において、圧縮状態あるいは張力状態でスラストチェーンと係合する。駆動スプロケット1は、歯2が有するインボリュート面を介してスラストチェーンと接触し、歯2は、スラスト部との間で-10°~10°の間、好ましくは0°に近い角度を有する作用線を画定してチェーンと噛み合う。
作用線は、スラスト部との間で-2°~2°の範囲の角度を有することが好ましく、-1°~1°の範囲の角度を有することがさらに好ましい。ガイドに加えられる力は、上記の角度の正弦と境界を接する初期の近似値に低減され、チェーンの推力に対して3.5%未満である。接触面からのチェーンに対する摩擦が少なく摩耗もわずかであるため、接触面は低頻度のメンテナンスで対応可能である。
図示するように、歯付きスプロケット1は、軸Xと平行な軸周りに回転可能に取り付けられる。チェーン10が有する円形噛合面100は、軸Zに沿って並進するように取り付けられる。この場合、「軸」という用語は、幾何学的な意味で用いられる。上述した実施形態において、円形噛合面100は、側方図におけるロッド11の円形輪郭に対応する。軸Xは、駆動シャフトすなわちスプロケット軸の主方向に対応する。軸Zは、ロッド11によって担持される円形噛合面100がそれに沿って移動する垂直方向に対応する。
その中心がCn-1、CおよびCn+1で参照される円で示す円形噛合面100は、リングを介さずにロッド11の本体によって直接担持されるか、あるいはロッド11の本体によって支持されるローラのような中間部材によって担持され、これにより、駆動ローラが形成される。
スプロケット1の回転軸と円形噛合面100の並進軸とは、互いに直交し、ピッチ半径Rpと等しい距離だけ互いに離間している。
噛み合い動作において、スプロケット1の少なくとも2つの歯2が円形噛合面100と接触する。歯2は平歯であり、円形噛合面100は軸Xに直交する方向に移動可能であるため、軸Xに沿って延びる線上で接触が起きる。したがって、図の紙面において、接触を接触点Mとして示すことができる。接続は直線接続である。
力学において最も一般的な運動伝達方法の1つは、回転運動を別の回転運動に変換することである。既知の伝達方法は、平歯を有する第1の歯付きスプロケットと平歯を有する第2の歯付きスプロケットとが互いに噛み合って平歯車を形成して、第1の回転を第2の回転に変換するものである。本明細書において、上記の単純なタイプの歯車を参照に用いて別のタイプの歯車を定義する。また、類似の技術用語を用いてスラストチェーンの歯車を説明する場合がある。
本装置において、アセンブリは、軸X周りの回転運動を軸Zに沿った並進運動に変換する。この点において、装置はラックおよびスプロケット歯車に類似する。しかし、円形噛合面100が従来のラックの輪郭と異なっている。すなわち、一方側の歯2の輪郭と他方側の円形噛合面100とが噛み合うことで、ラックおよびスプロケット歯車とは異なる噛合特性が、装置の歯車に提供される。この場合、ロッド11は、
―スプロケット1の歯2と接触する円形噛合面100を形成するまたは担持する機能、および
―同一リンクにある2つのプレート121の間の良好な接続を確保して、チェーンの安定性を確保する機能、
という2つの異なる機能を有する。
スプロケット1は、直線状の、ここでは垂直な直線部と噛み合う。したがって、噛み合い中のロッド11の動きは、上部において並進運動であり、下部において回転運動である。本発明のチェーン10の歯車と、トラクションチェーン連結システムや自転車の駆動システムのような、湾曲部が歯付きプーリに巻き付く閉じたチェーンや直線状の部分のみがスプロケットと係合するプッシュチェーンを含む従来のシステムとは、このような複雑な並進運動および回転運動の点で異なっている。スプロケット1は、直線部10aの面および湾曲部10bの曲率中心とは反対側の湾曲部10bの面において噛み合う。マガジン部10cは、収容スペースに配置される。
すなわち、チェーン10の噛み合いは、従来のラックやローラチェーンの噛み合いとは異なる。
複雑な直線状および回転軸運動とロッド11の円形の輪郭との組み合わせによって、トランスミッションアセンブリ1の噛み合いには、高速度、高負荷、静かな動作、コンパクトな駆動、あるいはこれらの組み合わせを可能にする、リジッドチェーン装置に特に適した、「低振幅振動」という高い振動性能が提供される。
軸Zは、その線に沿って、スプロケット1の接線速度が円形噛合面100の線速度に等しくなる接触線に相当する。したがって、ピッチ半径Rpすなわち接触線とスプロケット1の回転軸との離間距離は、ピッチ直径Dpの半分に等しいスプロケット1のピッチ半径と同等である。接触線は、ラックおよびスプロケット歯車との類似により、チェーン10の直線部10aのピッチ線と同等とすることができる。スプロケット1のピッチ半径は、スプロケット1の回転軸と、前記回転軸に最も近い点におけるローラの軸、すなわちローラの軸が前記回転軸を通過するX-Y平面にある位置におけるローラの軸との間の距離である。スプロケット1のモジュールmとチェーン10のモジュールmは等しい。スプロケット1のピッチpとチェーン10のピッチpは等しい。ピッチpは、スプロケット1のピッチ円における連続する2つの歯2の同様の噛合フランクの2つの点の間の弧の長さとして定義される。ピッチpとモジュールmとの関係は、次式によって示すことができる:p=m*Pi。
噛み合い中に、歯2の輪郭にある噛合フランクと円形噛合面100とが接触する。側方視において、2つの凸面が接触することで、図において接触接線181として示す接線が定義される。接触接線181を破線で示す。噛み合い中に、接触点Mは、作用線182として示す理論直線に沿って移動する。機械的には、作用線182は、噛み合っている一方の部材から他方の部材に接触点Mを介して伝達される力の方向を示す。
作用線182は、接触接線181に対して実質的に垂直である。共役インボリュート輪郭を有する従来の2歯歯車において、接触接線は、中心線、すなわち両方の歯車の中心を結ぶ直線の方向と圧力角を形成する。したがって、作用線は、中心線の方向と圧力角±Pi/2を形成する。
共役インボリュート輪郭を有するラックおよび歯車において、ラックは、無限半径を有する歯車とみなされる。ラックの並進運動の方向に延び且つ無限半径を有する歯車のピッチ円に対応する直線は、基準線またはピッチ線と呼ばれる。この場合、作用線は基準線との間で圧力角を形成する。このため、接触接線は、基準線との間で圧力角±Pi/2を形成する。
ホイール同士の歯車であってもラックおよび歯車であっても、共役インボリュート輪郭を有する歯は、特にレオナルド・ダ・ヴィンチによる最初の干渉伝達システムと比較して、改善された特性を有する。1つ目の特性は、伝達が実質的に等速であることである。つまり、歯車の一方の部材の速度が一定である場合、他方の部材の速度も一定となる。2つ目の特性は、噛み合い中の圧力角が、機械加工公差や接触開始時および終了時の現象の範囲において実質的に一定であることである。3つ目の特性は、2つの凸面の間でスリップが生じることなく転がり接触が容易になされることである。したがって、動きの伝達は、連続的且つ均一である。さらに、摩擦による劣化も制限される。
大きな力に耐えながらラックが脆化するのを防止するために、通常、インボリュート輪郭を有する歯は面取りされる。別の言い方をすると、各歯の半径方向端部は切り取られ、歯の谷部(2つの歯の間)は、その底まで機械加工されない。したがって、歯の半径方向端部は、鋭角ではなく、実質的に平坦または丸みを帯びており、歯の谷部は、同様の理由から実質的に相当する雌型形状を有する。このような共役インボリュート輪郭を適用することで、特定のスリップ現象も制限することができる。一方、前進フェーズおよび後退フェーズとも呼ばれる2つの共役歯の間の接触の開始時および終了時に既知の機構で発生する動作干渉は、前進フェーズがチェーン10の湾曲部10bにおいて起こるように、ここではスプロケット1を低く位置させることによって対処される。このように低く位置させることで、歯2のクリッピングを制限することが可能になる。
通常、圧力角の値は、基準に基づいて設定される。この値は、例えば、欧州の基準に従うと名目上20°であり、米国の基準に従うと名目上25°である。特定の歯車、特に古い歯車では、例外的に14.5°となるものもある。また、基準値を設定することで、単一のツールを用いてホイールやラックのような歯車部材を製造(機械加工)することが可能になる。別の言い方をすれば、基準外の圧力角を有する歯車を設計する場合、専用の機械加工ツールを設計する必要があり、これは、複雑であり且つコストを要する。また、通常、歯車は、歯の数やモジュール等の多数のパラメータに関するチャートを用いて設計され、これらのチャートは、基準の圧力角に基づいて作成される。一般に、技術者はそこから逸脱しないのが賢明である。
本発明の一実施形態において、スプロケット1の歯2は、円形の噛合輪郭を有するロッド11と動作可能に協働する。この場合、前進フェーズや後退フェーズ等における特定のスリップ現象および動作干渉現象を回避することができる。
例えば、スプロケット1は、5~30個の歯2を有する。本発明の実施例において、スプロケット1は、6個の歯2を有するホイール形状である。スプロケット1の形状は、ピッチpのラックと共役するインボリュート輪郭を有する歯付ホイールの形状に類似する。歯2は、先行フランク2aと、後続フランク2bとを有する。先行および後続フランクの概念は、スプロケット1とチェーン10との間に加えられる力に関連する。歯2は、実質的に尖っている。スプロケット1のピッチ半径Rpは、接触点における圧力角が実質的にゼロになるように調整される。この場合、ピッチ半径Rpは、20°または25°の基準の圧力角に対応する距離よりも短い。ピッチ半径Rpの値は、部材の寸法、特にロッド11の直径およびピッチpに応じて選択される。例えば、ピッチpは、10mm~200mmの範囲にある。モジュールmは、10/Pi~200/Pimmの範囲、すなわち約3mm~64mmの範囲にある。また、Rは湾曲部10bの半径であり、rgはローラ171の半径であり、Dは、スプロケット1の反対側の列のローラ171の回転軸を中心とし、スプロケット1に近い列の隣り合うローラ171の回転軸を通る円の直径である。
以下の表において、左側の列内のピッチp(ミリメートル)および最初の行に示す歯の数nの関数として、ピッチ半径の値Rp(ミリメートル)の例をいくつか示す。
Figure 2023526810000002
示された値の組み合わせは、本発明の実施形態の一例である。これらは、絶対値がゼロに近い圧力角に対応する。
したがって、スプロケット1の歯2および共役円形噛合面100を備える図示された歯車は、実質的にゼロの圧力角アルファを有する。すなわち、作用線は、チェーン10のスラスト部10aの並進運動の方向と実質的にゼロの角度を形成する。作用線は、軸Zと実質的に平行である。接触接線は、チェーン10のスラスト部10aの並進運動の方向と実質的に直角(圧力角±Pi/2)を形成する。実際、機械加工公差を考慮すると、この角度は絶対値において、5°よりも小さい。
変形例において、圧力角の絶対値は、上述した基準値よりも小さいが、0よりも大きい。例えば、圧力角は、-10°~10°の範囲、または-5°~5°の範囲、または-2°~2°の範囲、または-1°~1°の範囲であり得る。そして、接触接線181は、チェーン10のスラスト部10aの並進運動の方向と、80°~100°の範囲、85°~95°の範囲、88°~92°の範囲、および89°~91°の範囲の角度(アルファ±Pi/2)をそれぞれ形成する。
図示する実施例において、ロッド11によって担持される円形噛合面100の間の空間は限定されない。外側のロッド11を別のロッド11に接続する「基部」は存在しない。噛み合い動作中に、スプロケット1の歯2の動きは限定されない。
ここで、歯2の半径方向の端部は、理論上は尖っており、製造時に丸みを持つように機械加工される。歯2の半径方向端部は切り取られていない。本発明によれば、複数の同時接触、好ましくは、振動および寄生ノイズを低減するために、単一の接触とされた従来技術よりも1つまたは2つ多い同時接触が実現される(図1を参照)。さらに、図の上部で接点Mn+1が歯2n+1の端に近づいたときには、次の歯2と円形噛合面100との対において新たな接触点Mがすでに確立され、以下同様となる。先行エッジは、歯2の角度区域の半分よりも大きなかなりの角度区域を占有し、理論的には歯2の角度区域を超えて延びることができるが、実際には、歯2の角度区域は一般に歯2の設計を容易にするために制限されている。したがって、接触点Mn+1が歯2n+1の角度区域の半分に近づくと、次の歯2と円形噛合面100との対において新たな接触点Mが確立され、以下同様となる。力は分配され、新しい2nと100nとの対に徐々に伝達され、接触点Mでの力の発生が減少し、振動が減少する。
図示する実施例において、スプロケット1の歯2の谷部は、円形噛合面100の直径に等しいまたはそれよりも大きい直径の実質的に円形の輪郭を有するように機械加工される。したがって、各円形噛合面100は、機械加工公差の範囲内で、下流の歯2によって前進される前に、2つの歯2の間の谷部に収容される。
ここで説明する実施例において、ロッド11は、チェーン10のリンク12に対して固定されずに取り付けられる。これにより、噛み合い中に歯2の噛合面に対する外側のロッド11の回転が促されて、摩擦が軽減されることにより、ロッド11および歯2の摩耗が低減される。変形例において、ロッド11は、ロッドによって接続された2つのリンク12の一方に固定されて取り付けられる。この場合、つまり、回転しないように構成された円形噛合面100に直接接触する場合、噛み合い中にスリップ現象が生じる。ではあるが、チェーン10の製造は容易になる。例えば、リンク12と外側のロッド11は、単一の部材として形成されてもよく、互いを溶接することで形成されてもよい。
上述した装置においては、歯車の半径方向の力はほとんど生じない。半径方向の力は、主にY方向に向けられる。これにより、移動中のチェーン10をさらに安定化させることができ、特に高速で移動している際に、スプロケット1によってチェーン10に伝達される振動が抑制される。
主要動作の原理、特に機械の運動については、仏国特許発明第2786476号に開示されているため、詳細についてはこれを参照されたい。
チェーン10は、リンク12を含む。これらのリンク12は、互いにヒンジ接合されてチェーン10を形成する。本装置において使用されるチェーン10は、運動伝達部材を形成する。以下、リンク12を、フッキングプレートを担持するテールリンク12からヘッドリンク12まで、1~Nの符号で示す。nという符号は、リンク12またはリンク12の一部を示す。本明細書において、リンクという用語は、チェーン10に沿って同様に再現される基本的な機械的パターンであることに留意されたい。1<n<Nとすると、リンク12の一方の側がリンク12n-1に接続され、他方の側がリンク12n+1に接続される。
上昇中、すなわちスプロケット1が時計回りに回転されている間、リンク12は、順に、チェーン10のマガジン部10c、湾曲部10bおよび直線部10aに属し、下降中はその逆となる。
また、本装置は、固定ガイド20を有する。ガイド20は、以下で説明するガイドローラ171のための転動面を形成する。ガイド20は、摩耗の少ない材料からなる転動面を形成する部分を含み得る。ガイド20は、直線部10aに対応する第1の直線部と、マガジン部10cに対応する第2の直線部と、湾曲部10bに対応する湾曲部とを有する。ガイド20には、外方向に向けられた転動面が設けられ、ガイド20の湾曲部は凸状である。湾曲部の一方の端部が第1の直線部に他方の端部が第2の直線部に滑らかにすなわち特定の分岐点なしで接続される。湾曲部は、伝達部材を形成する。実施形態において、湾曲部は、一定の半径を有する半円である。
スプロケット1が反時計回りに回転されると、チェーン10は、チェーン10と接触している各歯2によって、収容マガジンに向けて押される。スプロケット1が時計回りに回転されると、チェーン10は、各歯2によって上側に押され、マガジンから引き出される。噛み合いの開始時には接触があり、噛み合いの終了時には接触が失われ、直線部10aに負荷が加えられる。
チェーン10は、仏国特許発明第2780472号に開示されているタイプのものであってもよい。詳細についてはこれを参照されたい。
チェーン10は、連続した複数のリンク12を有する。リンク12は、横方向に軸を有するロッド11周りにヒンジ接合される。各リンク12は、実質的に平行な2つのフランジすなわち対となる平行なプレート121を有する。各プレート121は、ヒンジ接合の軸を受容する3つの貫通孔と、半孔を形成する2つのノッチとを有する。各プレート121には、横方向アクティブ前面および横方向アクティブ後面が画定される。プレート121の横方向アクティブ前面および横方向アクティブ後面は、そのリンク12が特にチェーン10の直線部10aの中において直線状に並ぶときに、前方のリンクプレート121の横方向アクティブ後面および後方のリンクプレート121の横方向アクティブ前面にそれぞれ支持される。各プレート121は、YZ平面に配置される。一方のプレート121はリンクの内側に配置され、他方のプレート121はリンクの外側に取り付けられ、YZ平面に対して対称となる。同一のリンクの外側のプレート121に隣接する内側のプレート121は、共通のロッド11にヒンジ接合される。隣接するリンクの外側のプレート121に隣接する前記内側のプレート121は、別の共通のロッド11にヒンジ接合される。前記共通のロッドはスプロケット1の反対側に配置される。スプロケット1側において、各ロッド11は内側のプレート121と外側のプレート121とに交互に接続されている。
リンク12の軸すなわちヒンジ接合ロッドの両端部には、ガイドローラ171が設けられる。ガイドローラ171は、プレート121の外側に位置している。ガイドローラ171は、プッシュ部およびマガジン部におけるガイド20のハウジング形成部の横方向フランジに設けられた横方向ガイドレールおよび接続部内の偏向部材と協働する。
理解を容易にするために、従来の歯200の輪郭も図示している。図3では、歯2の輪郭は、外半径と呼ばれ、先行エッジ2aと後続エッジ2bとの交点に対応する理論上の最大半径まで引き延ばされている。最大半径は、スプロケット1の回転軸と、スプロケット1の遠位にあるローラの列におけるローラ171の外面との間の距離に等しい。最大半径が前記距離よりも大きい場合、歯2とスプロケット1の反対側に位置するローラ列におけるローラ171との間の干渉が発生する。実際には、安全マージンが取られる。スプロケット1の実際の半径としては、最大半径より数ミリメートルの距離Fだけ小さくなるような値が選択される。これにより、操作者にとって危険な、先行フランク2aと後続フランク2bとの間が鋭角となることが回避され、歯2の端部は図1および図2のように丸められる。このような干渉を回避する別の方法は、スプロケット1の回転軸を直線部10aと湾曲部10bとの間の境界面30の近くに取り付けることである。図3を参照すると、先行エッジ2aの湾曲長さがピッチ半径の70%を超え、好ましくは95%を超え、より好ましくは130%を超え得ることがわかる。
一実施形態では、インボリュート輪郭を有する先行エッジ2aは、次の歯2の凹面フィレットの中心とスプロケット1の回転軸とを通る線との交点で終端する。これにより、歯2が次の歯に幾何学的に重なることが回避される。ただし、このように重ねた構成は、軸Zに沿ったチェーンのフランジの寸法を変更することにより、他の実施例として可能である。
実際には、n個の歯およびチェーンピッチpを有する本発明によるスプロケットの最大直径Dmaxは、n/2個の歯およびチェーンピッチ2pを有する標準的な対称スプロケットの最大直径Dmaxに等しい。
したがって、n個の歯を有する本発明によるスプロケット1の歯2のインボリュート輪郭の長さは、n/2個の歯およびチェーンピッチ2pを有する既知のスプロケットの対称歯のインボリュート輪郭の長さに等しい。
本発明によるスプロケット1の歯支持力は、ピッチが2倍でピッチ直径が半分である歯を有するスプロケットの歯支持力と同等である。
図4~図7を理解するために、以下のように変数を指定する。
Figure 2023526810000003
以下の表において、本発明による噛合スプロケット1と従来のスプロケットとの間で上記式に従って得られた三角変数を比較している。ピッチp、歯数n、2つの歯の間の中間円の半径Rciが入力パラメータである。本発明による噛合スプロケット1と従来のスプロケットとの間で、スプロケットのピッチ直径Dpと直線支持力PIの増加デルタPIとが入力パラメータから計算される。距離はmm(ミリメートル)で表される。
Figure 2023526810000004
Figure 2023526810000005
Figure 2023526810000006
支持力の増加
上記の結果は、本発明によるスプロケット1の歯2の支持力が従来のスプロケットの歯の支持力よりも大きいため、スプロケット1の歯2の数、したがってそのピッチ直径を増加することなく、スプロケット1の歯2とスラストチェーン10のローラ171との間の同時接触の数を増やすことができることを明確に示している。
図4では、内列のローラ171との干渉を避けながら、歯2を可能な限り長くしている。先行エッジ2aの直線支持力の増加は、少なくとも60%である。直線支持力は、80~1000mmの間、特に120mmより大きく、特に12歯の場合好ましくは180mmより大きく、または24歯の場合300mmでさえあり得る。
図7では、ローラ171の列の間隔がより広いスラストチェーン10について、内側の列のローラ171との干渉を回避しながら、直線支持力が最大まで拡張されている。先行エッジ2aの直線支持力の増加は少なくとも80%である。ローラ171の列の間の距離を増加させることは、角度支持力を増加させるのに有効である。これにより、フランジの幅が広くなり、慣性と安定性が向上する。フランジの幅Ljは、30mm~150mmの間、好ましくは40mm~120mmの間である。
本出願人は、本発明を反映し、定量的な比較を可能にするいくつかのパラメータを特定した。イプシロン-シグマ差は、歯の単位支持力の増加を反映している。本発明によるスプロケットのイプシロン-シグマ差は、34°より大きく、より好ましくは40°より大きい。歯数が最大12個のスプロケットの場合、イプシロン-シグマ差は46°より大きくすることができる。歯数が最大6個のスプロケットの場合、イプシロン-シグマ差は49° より大きくすることができる。
図7には、湾曲部10bと直線部10aとの間の境界30に対するスプロケット1の垂直位置を規定する高さHが示されている。この高さは0~1.5ピッチである。高さHはパラメータLj、DmaxおよびRの定義に依存するので、歯2のインボリュート部は、湾曲部におけるフランジの回転軸運動によって変化する可変ピッチPvだけ離間する各ローラ171の間を自由に通過することができる。可変ピッチPvは、少なくとも、図7において斜めに細く描かれた長方形で囲まれた領域に存在する。ピッチは、直線部において一定である。ピッチは直線部から湾曲部にかけて増加し、プラトーまたはピークで最大に達し、マガジン部に向かって減少する。
トランスミッションアセンブリは、モジュールまたは複数の部品からなるアセンブリキットの形態であり得る。例えば、同一の駆動部が取り付けられた2つの同一のシャーシを、長さが異なるマガジンおよび/またはチェーンと適合させることができる。キットには、複数のチェーンまたは任意のリンクを追加あるいは削除することができる。
本発明は、単に一例として上述したトランスミッションアセンブリおよびその装置に限定されず、当業者が想定することができるすべての変形例を包含する。

Claims (11)

  1. 軸に沿った直線部(10a)および湾曲部(10b)を含み、シャフトにヒンジ接続されたリンク(12)を含むスラストチェーン(10)と、
    スラストチェーンガイド(20)と、
    前記スラストチェーンと係合する歯(2)が設けられ、前記歯(2)に含まれるインボリュート接触面(2a)で前記スラストチェーンと接触し、前記歯(2)が前記直線部(10a)の軸との間に-10°~10°の間の角度を有し前記リンク(12)のヒンジロッドからずれている作用線を画定して前記チェーン(10)と噛み合う駆動スプロケット(1)と、
    を備えるスラストチェーン装置であって、
    前記駆動スプロケット(1)は前記直線部(10a)に接触し、前記湾曲部(10b)には接触せず、
    前記駆動スプロケット(1)は、前記湾曲部(10b)の曲率中心とは反対側の前記スラストチェーン側に位置する軸に回転可能に取り付けられ、
    各歯(2)の前記接触面(2a)は、前記歯(2)が係合するときに前記直線部(10a)に向けられる凸状の前面と、前記歯(2)が係合するときに前記湾曲部(10b)に向けられる後面とを備え、
    前記凸状の前面は、前記歯(2)が占める角度の半分より大きい角度を占め、
    前記スプロケット(1)の軸は、前記直線部(10a)の軸に沿って、前記湾曲部(10b)と前記直線部(10a)との間の境界(30)と前記境界(30)からの最大距離との間の領域に配置され、
    前記歯(2)が前記スプロケット(1)の回転角度イプシロンにわたって推力を加え、nがスプロケット(1)の歯の数であるとき1つの歯から次の歯までの角度シグマが360°/n に等しい場合に、イプシロンとシグマとの差は30°より大きいことを特徴とする、
    スラストチェーン装置。
  2. 前記スラストチェーンは、前記歯(2)と接触する転動面または摺動面を有し、
    前記駆動スプロケット(1)は、単一のスプロケットまたは同一のシャフトに取り付けられた複数の駆動スプロケットであり、
    前記イプシロン-シグマ差は34°より大きく、より好ましくは40°より大きく、さらに最大で12個の歯を有するスプロケットの場合、46°より大きく、最大で6つの歯を有するスプロケットの場合、49°より大きい、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記歯(2)の半径方向の寸法は、前記駆動スプロケット(1)の少なくとも2つの前面が、5歯のスプロケットの場合は少なくとも200°の角度、6歯のスプロケットの場合は少なくとも250°の角度、7歯のスプロケットの場合は少なくとも300°の角度、8歯のスプロケットの場合は少なくとも340°の角度にわたって前記スラストチェーン(10)と同時に接触するように選択され、
    前記歯(2)の半径方向の寸法は、前記駆動スプロケット(1)の少なくとも3つの前面が、9歯のスプロケットの場合は少なくとも20°の角度、10歯または11歯のスプロケットの場合は少なくとも60°の角度、12歯のスプロケットの場合は少なくとも 140°の角度、13~15歯のスプロケットの場合は少なくとも180°の角度、16~24歯のスプロケットの場合は少なくとも260°の角度、25~48歯のスプロケットの場合は少なくとも360°の角度、にわたって前記スラストチェーン(10)と同時に接触するように選択される、
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記駆動スプロケット(1)は、単一のスプロケットまたは同一のシャフトに取り付けられた複数の駆動スプロケットである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
  5. プッシュチェーンは、リンクおよびリンクが取り付けられるロッドを含み、前記ロッドは前記歯(2)と接触し、前記駆動スプロケット(1)のうちの少なくとも2つの歯(2)は、前記直線部(10a)の軸においてロッドと接触し、前記スプロケット(1)の前記歯(2)の数は少なくとも8あるいは9であり、前記直線部(10a)の軸と前記湾曲部(10b)の軸とは隣接する階層にある、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記駆動スプロケット(1)の軸は、前記直線部(10a)の軸に沿う方向で、前記直線部(10a)の下端とスラストチェーンのリンクの長さ分増加した前記直線部(10a)の下端との間の間隔、好ましくは、前記直線部(10a)の下端とプッシュチェーンのリンクの長さの150%分増加した前記直線部(10a)の下端との間隔に配置される、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記スラストチェーンのガイド(20)は、前記駆動スプロケット(1)とは反対側のスラストチェーン側に配置され、
    前記ガイド(20)は直線状のスラストチェーンガイド面を有し、
    追加のガイドが前記湾曲部(10b)の外側に配置されている、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記歯(2)のうちの1つによってプッシュチェーンに加えられる力は、前記駆動スプロケット(1)の、6歯のスプロケットの場合1回転あたり40°、12歯のスプロケットの場合1回転あたり25°、24歯のスプロケットの場合1回転あたり16°、48歯のスプロケットの場合1回転あたり12°の回転ストロークにわたって次の歯(2)に移行される、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記凸状の前面は平坦ではなく、各歯(2)は丸みを帯びた先端と半径方向の軸とを有し、前記丸みを帯びた先端は軸から前記湾曲部(10b)に向かって角度的にずれており、前記後面は凸凹形状である、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記駆動スプロケット(1)は、5~30個のインボリュート歯(2)を備え、回転可能に軸に取り付けられており、前記チェーン(10)はロッド(11)を備え、少なくとも1つの前記ロッド(11)が前記駆動スプロケット(1)に係合し、前記駆動スプロケット(1)は3~64ミリメートルのモジュールmを有する平歯を備える、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記駆動スプロケット(1)は、80mmから1000mmの間の直線支持力と、前記歯の先行エッジによって占められる角度(ファイ)として、5度より大きな角度、好ましくは11度より大きな角度、さらに好ましくは23度より大きな角度と、0から1.5ピッチの間のスプロケット高さ位置Hと、40mmと120mmの間のフランジ幅Ljとを有する、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
JP2022570241A 2020-05-17 2021-05-16 非対称な長い歯を有する歯付きスプロケットを備えたスラストチェーン装置 Pending JP2023526810A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR2004905 2020-05-17
FR2004905A FR3110209B1 (fr) 2020-05-17 2020-05-17 Dispositif de chaîne de poussée à pignon à dents longues asymétriques
PCT/FR2021/050845 WO2021234253A1 (fr) 2020-05-17 2021-05-16 Dispositif de chaîne de poussée à pignon à dents longues asymétriques

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023526810A true JP2023526810A (ja) 2023-06-23

Family

ID=72356091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022570241A Pending JP2023526810A (ja) 2020-05-17 2021-05-16 非対称な長い歯を有する歯付きスプロケットを備えたスラストチェーン装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US11965583B2 (ja)
EP (1) EP4153885B1 (ja)
JP (1) JP2023526810A (ja)
CN (1) CN116134243A (ja)
AU (1) AU2021275553A1 (ja)
CA (1) CA3178803A1 (ja)
ES (1) ES2981261T3 (ja)
FR (1) FR3110209B1 (ja)
WO (1) WO2021234253A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4521993A (en) * 1983-08-08 1985-06-11 Truth Incorporated Chain operator for a window
FR2780472B1 (fr) 1998-06-24 2000-09-08 Serapid France Dispositif d'entrainement des maillons d'une chaine de poussee
FR2786476B1 (fr) 1998-11-30 2001-02-23 Serapid France Colonne elevatrice de charges
ITMI20122168A1 (it) * 2012-12-18 2014-06-19 Mario Antonio Morselli Macchina idraulica a ingranaggi e relativa ruota dentata
EP3158231A1 (en) * 2014-06-17 2017-04-26 Mario Antonio Morselli Monodirectionally torque-transmitting toothed gearing
FR3061753B1 (fr) 2017-01-10 2019-05-31 Serapid - France Dispositif de chaine de poussee

Also Published As

Publication number Publication date
CA3178803A1 (fr) 2021-11-25
EP4153885C0 (fr) 2024-02-28
AU2021275553A1 (en) 2022-12-22
US11965583B2 (en) 2024-04-23
EP4153885A1 (fr) 2023-03-29
FR3110209B1 (fr) 2022-05-20
EP4153885B1 (fr) 2024-02-28
CN116134243A (zh) 2023-05-16
US20230341031A1 (en) 2023-10-26
WO2021234253A1 (fr) 2021-11-25
FR3110209A1 (fr) 2021-11-19
ES2981261T3 (es) 2024-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1277987B1 (en) Alternating guide power transmission chain
US20120238384A1 (en) Locking continuously variable transmission (cvt)
JP7181877B2 (ja) スラストチェーン装置
US20140248981A1 (en) Moon gear and sled arrangement for multiple whole-integer virtual circles
EP1794472A2 (en) Compound gearing system and method with chain and belt engagement structures
JP2023526810A (ja) 非対称な長い歯を有する歯付きスプロケットを備えたスラストチェーン装置
US8100794B2 (en) Power transmission chain and power transmission apparatus
EP1245870A2 (en) Sprocket and chain for limiting chordal fall motion
CN1096582C (zh) 斜齿式行星齿轮传动装置
CN100441915C (zh) 球-楔减速器
JP2004301257A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
CN110645328B (zh) 一种球面结构无级变速装置
US12007023B2 (en) Belt for continuously variable transmission
WO2015134512A1 (en) Moon gear and sled arrangement for multiple whole-integer virtual circles
EP2828553A1 (en) Locking continuously variable transmission (cvt)
JP2023529779A (ja) ベルトプーリタイプ無段変速機用可変ピッチプーリ及びこれを有するベルトプーリタイプ無段変速機
KR100523004B1 (ko) 무단 변속장치
CN113513565A (zh) 一种新型cvt变速装置
CN1752477A (zh) 宽齿形组合行星齿轮
RU2169869C2 (ru) Волновая передача с промежуточными звеньями
JP2004347049A (ja) ベルト式無段変速機
JPH09303520A (ja) 歯車式無段変速装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240422