JP2023525766A - 視認者追跡を使用するディスプレイ - Google Patents

視認者追跡を使用するディスプレイ Download PDF

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Abstract

電子デバイスは、レンチキュラーディスプレイを含み得る。レンチキュラーディスプレイは、画素のアレイの上に形成されているレンチキュラーレンズフィルムを有し得る。レンチキュラーレンズは、視認者が3次元画像を知覚するような、ディスプレイの立体視を可能にするように構成することができる。ディスプレイは、独立して制御可能な、いくつもの視野ゾーンを有し得る。眼球及び/又は頭部追跡システムは、カメラを使用して、ディスプレイの視認者の画像をキャプチャすることができる。電子デバイス内の制御回路は、眼球及び/又は頭部追跡システムからのキャプチャされた画像を使用して、いずれの視野ゾーンが視認者の眼によって占有されているかを判定することができる。制御回路は、電力を節約するために、視認者の眼によって占有されていない視野ゾーンを無効にするか、又は薄暗くすることができる。占有されていない視野ゾーンと、隣接する占有されている視野ゾーンとが、同じ画像を表示することにより、ディスプレイの鮮明度を向上させることができる。

Description

本出願は、全般的に電子デバイスに関し、より詳細には、ディスプレイを有する電子デバイスに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月15日に出願された米国特許出願第17/231,941号、及び2020年5月12日に出願された米国仮特許出願第63/023,479号に対する優先権を主張するものであり、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
電子デバイスは、多くの場合、ディスプレイを含む。場合によっては、ディスプレイは、そのディスプレイが視認者に3次元コンテンツを提供することを可能にする、レンチキュラーレンズを含み得る。レンチキュラーレンズは、有機発光ダイオード画素又は液晶ディスプレイ画素などの、画素のアレイの上に形成することができる。
電子デバイスは、レンチキュラーディスプレイを含み得る。レンチキュラーディスプレイは、画素のアレイの上に形成されているレンチキュラーレンズフィルムを有し得る。複数のレンチキュラーレンズが、ディスプレイの長さにわたって延在し得る。レンチキュラーレンズは、視認者が3次元画像を知覚するような、ディスプレイの立体視を可能にするように構成することができる。
この電子デバイスはまた、眼球及び/又は頭部追跡システムも含み得る。眼球及び/又は頭部追跡システムは、カメラを使用して、ディスプレイの視認者の画像をキャプチャする。このキャプチャ画像を使用して、視認者の眼球位置を判定することができる。
ディスプレイは、独立して制御可能な、いくつもの視野ゾーンを有し得る。各視野ゾーンは、個別の2次元画像を表示する。視認者のそれぞれの眼が、それら2次元画像のうちの異なる1つを受け取ることにより、3次元画像の知覚を得ることができる。電子デバイス内の制御回路は、眼球及び/又は頭部追跡システムからのキャプチャされた画像を使用して、いずれの視野ゾーンが視認者の眼によって占有されているかを判定することができる。
制御回路は、電力を節約するために、視認者の眼によって占有されていない視野ゾーンを無効にすることができる。場合によっては、視野ゾーンは、待ち時間のアーチファクトを回避しつつ電力を節約することを可能にする、輝度プロファイルに従うように設定することができる。この輝度プロファイルは、占有されている視野ゾーンに隣接する占有されていない視野ゾーンが、非ゼロの輝度レベルを有する、ステップ関数又はガウス関数とすることができる。
制御回路はまた、異なる視野ゾーン内に同じ画像を提供するように、ディスプレイを調節することもできる。占有されていない視野ゾーンと、隣接する占有されている視野ゾーンとが、同じ画像を表示することにより、ディスプレイの鮮明度を向上させることができる。ディスプレイは、任意選択的に、高角度の光を遮断するためのルーバーフィルムを含み得る。
一実施形態による、ディスプレイを有する例示的な電子デバイスの概略図である。 一実施形態による、電子デバイス内の例示的なディスプレイの上面図である。 一実施形態による、視認者に画像を提供する、例示的なレンチキュラーディスプレイの側断面図である。 一実施形態による、2人以上の視認者に画像を提供する、例示的なレンチキュラーディスプレイの側断面図である。 一実施形態による、細長形状のレンチキュラーレンズを示す、例示的なレンチキュラーレンズフィルムの上面図である。 一実施形態による、視認者の眼球位置を判定する眼球及び/又は頭部追跡システムと、その視認者の眼球位置に基づいてディスプレイを更新する制御回路とを含む、例示的なディスプレイの図である。 一実施形態による、図6のディスプレイの異なるゾーン上に表示することが可能な、例示的な3次元コンテンツの斜視図である。 一実施形態による、図6のディスプレイの異なるゾーン上に表示することが可能な、例示的な3次元コンテンツの斜視図である。 一実施形態による、図6のディスプレイの異なるゾーン上に表示することが可能な、例示的な3次元コンテンツの斜視図である。 一実施形態による、視認者の眼球位置情報に基づいて、どのように視野ゾーンを有効及び無効にすることができるかを示す、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、視認者の眼球位置情報に基づいて、どのように視野ゾーンを有効及び無効にすることができるかを示す、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、ステップ関数に従った輝度レベルを有する、占有されていないゾーンを有する、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、ゾーンの輝度レベルを決定するために使用することが可能な、例示的なステップ関数のグラフである。 一実施形態による、最も近い占有されているゾーンからの距離の増大と共に徐々に減少する輝度レベルを有する、占有されていないゾーンを有する、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、ゾーンの輝度レベルを決定するために使用することが可能な、例示的なガウス関数のグラフである。 一実施形態による、視認者の眼球位置情報に基づいて修正されている画像を有する、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、視認者の眼球位置情報に基づいて、どのように二次視野円錐を利用することができるかを示す、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、ルーバーフィルムを含む例示的なディスプレイの側断面図である。 一実施形態による、二次視野円錐を遮断するために、どのようにルーバーフィルムを使用することができるかを示す、例示的なディスプレイの側面図である。 一実施形態による、図6の電子デバイスなどの、ディスプレイと頭部追跡システムとを有する電子デバイスを動作させることに関わる、例示的な方法ステップを示すフロー図である。
ディスプレイを備えることが可能なタイプの例示的な電子デバイスが、図1に示されている。電子デバイス10は、ラップトップコンピュータ、組み込み型コンピュータを含むコンピュータモニタ、タブレットコンピュータ、セルラ電話機、メディアプレーヤ、又は他のハンドヘルド型若しくはポータブル型の電子デバイスなどの、コンピューティングデバイス;腕時計型デバイス、ペンダント型デバイス、ヘッドホン型若しくはイヤホン型デバイス、拡張現実(augmented reality;AR)ヘッドセット及び/又は仮想現実(virtual reality;VR)ヘッドセット、眼鏡若しくはユーザの頭部に装着される他の機器内に組み込まれたデバイス、又は他のウェアラブルデバイス若しくは小型デバイスなどの、より小さいデバイス;ディスプレイ、組み込み型コンピュータを含むコンピュータディスプレイ、組み込み型コンピュータを含まないコンピュータディスプレイ、ゲーミングデバイス、ナビゲーションデバイス;キオスク若しくは自動車内に、ディスプレイを有する電子機器が取り付けられているシステムなどの、組み込み型システム、又は他の電子機器とすることができる。
図1に示されるように、電子デバイス10は、制御回路16を有し得る。制御回路16は、デバイス10の動作をサポートするための、記憶及び処理回路を含み得る。記憶及び処理回路は、ハードディスクドライブ記憶装置、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、又は、ソリッドステートドライブを形成するように構成されている他の電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ)、揮発性メモリ(例えば、静的又は動的ランダムアクセスメモリ)などの記憶装置を含み得る。制御回路16内の処理回路は、デバイス10の動作を制御するために使用することができる。処理回路は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンドプロセッサ、電力管理ユニット、オーディオチップ、特定用途向け集積回路などに基づき得る。
デバイス10と外部機器との間の通信をサポートするために、制御回路16は、通信回路21を使用して通信することができる。回路21は、アンテナ、高周波送受信機回路、並びに、他の無線通信回路及び/又は有線通信回路を含み得る。制御回路並びに/或いは制御及び通信回路と称される場合もあり得る、回路21は、無線リンクを介したデバイス10と外部機器との間の双方向無線通信をサポートすることができる(例えば、回路21は、無線ローカルエリアネットワークリンクを介した通信をサポートするように構成されている、無線ローカルエリアネットワーク送受信機回路、近距離通信リンクを介した通信をサポートするように構成されている、近距離通信送受信機回路、セルラ電話リンクを介した通信をサポートするように構成されている、セルラ電話送受信機回路、又は、任意の他の好適な有線若しくは無線通信リンクを介した通信をサポートするように構成されている、送受信機回路などの、高周波送受信機回路を含み得る)。無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)リンク、WiFi(登録商標)リンク、60GHzリンク若しくは他のミリ波リンク、セルラ電話リンク、又は他の無線通信リンクを介してサポートすることができる。デバイス10は、必要に応じて、有線及び/又は無線電力を送信及び/又は受信するための、電力回路を含む場合があり、バッテリ又は他のエネルギー貯蔵デバイスを含む場合もある。例えば、デバイス10は、デバイス10内の回路に提供される無線電力を受信するための、コイル及び整流器を含み得る。
デバイス10にデータを供給することを可能にするために、かつ、デバイス10から外部デバイスにデータを提供することを可能にするために、入出力デバイス12などの、デバイス10内の入出力回路を使用することができる。入出力デバイス12は、ボタン、ジョイスティック、スクロールホイール、タッチパッド、キーパッド、キーボード、マイクロフォン、スピーカ、トーンジェネレータ、バイブレータ、カメラ、センサ、発光ダイオード及び他の状態インジケータ、データポート、並びに他の電気構成要素を含み得る。ユーザは、入出力デバイス12を介してコマンドを供給することによって、デバイス10の動作を制御することができ、また、入出力デバイス12の出力リソースを使用して、デバイス10から状態情報及び他の出力を受け取ることができる。
入出力デバイス12は、ディスプレイ14などの、1つ以上のディスプレイを含み得る。ディスプレイ14は、ユーザからのタッチ入力を収集するためのタッチセンサを含む、タッチスクリーンディスプレイとすることができ、又はディスプレイ14は、タッチに対して不感応性とすることもできる。ディスプレイ14用のタッチセンサは、静電容量式タッチセンサ電極のアレイ、音響タッチセンサ構造体、抵抗性タッチ構成要素、力ベースのタッチセンサ構造体、光ベースのタッチセンサ、又は他の好適なタッチセンサ構成に基づき得る。
一部の電子デバイスは、2つのディスプレイを含み得る。1つの可能な構成では、第1のディスプレイを、デバイスの一方の側に位置決めすることができ、第2のディスプレイを、デバイスの第2の反対側に位置決めすることができる。それゆえ、第1のディスプレイと第2のディスプレイとは、背中合わせの配置を有し得る。ディスプレイの一方又は双方は、湾曲状であってもよい。
入出力デバイス12内のセンサは、力センサ(例えば、歪みゲージ、静電容量式力センサ、抵抗性力センサなど)、マイクロフォンなどの音声センサ、静電容量式センサなどのタッチセンサ及び/又は近接センサ(例えば、ディスプレイ14内に組み込まれている2次元静電容量式タッチセンサ、ディスプレイ14に重なり合う2次元静電容量式タッチセンサ、及び/又は、ディスプレイに関連付けられていないボタン、トラックパッド、若しくは他の入力デバイスを形成する、タッチセンサ)、並びに他のセンサを含み得る。必要に応じて、入出力デバイス12内のセンサは、光を放出及び検出する光センサなどの、光センサ、超音波センサ、光タッチセンサ、光近接センサ、並びに/或いは他のタッチセンサ及び/又は近接センサ、単色及び有色周囲光センサ、画像センサ、指紋センサ、温度センサ、3次元非接触ジェスチャ(「エアジェスチャ」)を測定するためのセンサ、圧力センサ、位置、向き、及び/又は動きを検出するためのセンサ(例えば、加速度計、コンパスセンサなどの磁気センサ、ジャイロスコープ、及び/又は、これらのセンサの一部若しくは全てを含む慣性測定ユニット)、健康センサ、高周波センサ、深度センサ(例えば、構造化光センサ、及び/又は、ステレオ撮像デバイスに基づく深度センサ)、飛行時間測定値を収集する、自己混合センサ並びに光検出及び測距(light detection and ranging;lidar)センサなどの光センサ、湿度センサ、水分センサ、視線追跡センサ、並びに/或いは、他のセンサを含み得る。
制御回路16を使用して、オペレーティングシステムコード及びアプリケーションなどのソフトウェアを、デバイス10上で実行することができる。デバイス10の動作中、制御回路16上で実行されているソフトウェアは、ディスプレイ14内の画素のアレイを使用して、ディスプレイ14上に画像を表示することができる。
ディスプレイ14は、有機発光ダイオードディスプレイ、液晶ディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、エレクトロウェッティングディスプレイ、プラズマディスプレイ、微小電気機械システムディスプレイ、(マイクロLEDと称される場合もある)結晶性半導体発光ダイオードダイから形成されている画素アレイを有するディスプレイ、及び/又は他のディスプレイとすることができる。ディスプレイ14が有機発光ダイオードディスプレイである構成が、一実施例として本明細書で説明される場合がある。
ディスプレイ14は、矩形の形状を有してもよく(すなわち、ディスプレイ14は、矩形のフットプリントと、その矩形のフットプリントの周囲に延びている矩形の周縁部を有し得る)、又は他の好適な形状を有してもよい。ディスプレイ14は、平面状であってもよく、又は、湾曲状のプロファイルを有してもよい。
デバイス10は、視線及び/又は頭部追跡システム18の一部を形成する、カメラ及び他の構成要素を含み得る。システム18の、カメラ(単数又は複数)又は他の構成要素は、視認者に関して予想される位置に向けることが可能であり、視認者の眼球及び/又は頭部を追跡することができる(例えば、システム18によってキャプチャされた画像及び他の情報を、制御回路16によって分析することにより、視認者の眼球及び/又は頭部の位置を判定することができる)。システム18によって取得された、この頭部位置情報を使用して、ディスプレイ14からの表示コンテンツが方向付けられるべき、適切な方向を決定することができる。眼球及び/又は頭部追跡システム18は、任意の所望の数/組み合わせの、赤外線検出器及び/又は可視光検出器を含み得る。眼球及び/又は頭部追跡システム18は、任意選択的に、シーンを照光するための光エミッタを含み得る。
ディスプレイ14の一部分の上面図が、図2に示されている。図2に示されるように、ディスプレイ14は、基板36上に形成されている画素22のアレイを有し得る。基板36は、ガラス、金属、プラスチック、セラミック、又は他の基板材料から形成することができる。画素22は、データ線Dなどの信号経路を介して、データ信号を受信することができ、(ゲート線、走査線、発光制御線などと称される場合もある)水平制御線Gなどの制御信号経路を介して、1つ以上の制御信号を受信することができる。ディスプレイ14内には、任意の好適な数(例えば、数十以上、数百以上、又は数千以上)の、画素22の行及び列が存在し得る。各画素22は、薄膜トランジスタ回路(薄膜トランジスタ28及び薄膜コンデンサなど)から形成されている画素回路の制御下で光24を放出する、発光ダイオード26を有し得る。薄膜トランジスタ28は、ポリシリコン薄膜トランジスタ、インジウムガリウム亜鉛酸化物トランジスタなどの半導体酸化物薄膜トランジスタ、又は、他の半導体から形成されている薄膜トランジスタとすることができる。画素22は、カラー画像を表示する能力をディスプレイ14に提供するための、種々の色の発光ダイオード(例えば、赤色、緑色、及び青色の画素に関する、それぞれ、赤色、緑色、及び青色のダイオード)を含み得る。
ディスプレイドライバ回路を使用して、画素22の動作を制御することができる。ディスプレイドライバ回路は、集積回路、薄膜トランジスタ回路、又は他の好適な回路から形成することができる。図2のディスプレイドライバ回路30は、経路32を介して、図1の制御回路16などのシステム制御回路と通信するための、通信回路を含み得る。経路32は、フレキシブルプリント回路上のトレース、又は他のケーブルから形成することができる。動作中、制御回路(例えば、図1の制御回路16)は、ディスプレイ14上に表示される画像についての情報を、回路30に供給することができる。
ディスプレイ画素22上に画像を表示するために、ディスプレイドライバ回路30は、ゲートドライバ回路34などの補助ディスプレイドライバ回路に、経路38を介してクロック信号及び他の制御信号を発行しつつ、データ線Dに画像データを供給することができる。必要に応じて、回路30はまた、ディスプレイ14の反対側縁部上のゲートドライバ回路にも、クロック信号及び他の制御信号を供給することができる。
(水平制御線制御回路と称される場合もある)ゲートドライバ回路34は、集積回路の一部として実装することができ、かつ/又は、薄膜トランジスタ回路を使用して実装することもできる。ディスプレイ14内の水平制御線Gは、ゲート線信号(走査線信号)、発光有効化制御信号、及び、各行の画素を制御するための他の水平制御信号を搬送することができる。画素22の1行当たり、任意の好適な数(例えば、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上など)の水平制御信号が存在し得る。
ディスプレイ14は、場合により、視認者に対して3次元コンテンツを表示するように構成されている、立体視ディスプレイとすることもできる。立体視ディスプレイは、僅かに異なる角度から視認される、複数の2次元画像を表示することが可能である。一体となって視認される場合、それら2次元画像の組み合わせは、視認者に対して3次元画像の錯覚を作り出す。例えば、視認者の左眼は、第1の2次元画像を受け取ることができ、視認者の右眼は、第2の異なる2次元画像を受け取ることができる。視認者は、これらの2つの異なる2次元画像を、単一の3次元画像として知覚する。
立体視ディスプレイを実装するための、数多くの方式が存在する。ディスプレイ14は、レンチキュラーレンズ(例えば、平行な軸に沿って延在する細長形レンズ)を使用する、レンチキュラーディスプレイとすることもでき、視差バリアを使用する、視差バリアディスプレイ(例えば、視差によって奥行き感を作り出すように、正確に間隔を置いたスリットを有する、不透明層)とすることもでき、立体ディスプレイとすることもでき、又は、任意の他の所望のタイプの立体視ディスプレイとすることもできる。ディスプレイ14がレンチキュラーディスプレイである構成が、一実施例として本明細書で説明される場合がある。
図3は、電子デバイス10内に組み込むことが可能な、例示的なレンチキュラーディスプレイの側断面図である。ディスプレイ14は、基板36上に画素22を有する、ディスプレイパネル20を含む。基板36は、ガラス、金属、プラスチック、セラミック、又は他の基板材料から形成することができ、画素22は、有機発光ダイオード画素、液晶ディスプレイ画素、又は任意の他の所望のタイプの画素とすることができる。
図3に示されるように、レンチキュラーレンズフィルム42を、ディスプレイ画素の上に形成することができる。(光方向転換フィルム、レンズフィルムなどと称される場合もある)レンチキュラーレンズフィルム42は、レンズ46、及びベースフィルム部分44(例えば、レンズ46が取り付けられている平面状フィルム部分)を含む。レンズ46は、それぞれの長手方向軸(例えば、Y軸に平行にページ内へと延びる軸)に沿って延在する、レンチキュラーレンズとすることができる。レンズ46は、レンチキュラー要素46、レンチキュラーレンズ46、光学要素46などと称される場合がある。
レンチキュラーレンズフィルムのレンズ46は、ディスプレイ14の画素を覆っている。ディスプレイ画素22-1、22-2、22-3、22-4、22-5、及び22-6を有する一実施例が、図3に示されている。この実施例では、ディスプレイ画素22-1及びディスプレイ画素22-2は、第1のレンチキュラーレンズ46によって覆われており、ディスプレイ画素22-3及びディスプレイ画素22-4は、第2のレンチキュラーレンズ46によって覆われており、ディスプレイ画素22-5及びディスプレイ画素22-6は、第3のレンチキュラーレンズ46によって覆われている。これらのレンチキュラーレンズは、ディスプレイの立体視を可能にするように、ディスプレイ画素からの光を方向転換させることができる。
第1の眼(例えば、右眼)48-1及び第2の眼(例えば、左眼)48-2を有する視認者によって、ディスプレイ14が視認されている実施例を考察する。画素22-1からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-1に方向付けられており、画素22-2からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-2に方向付けられており、画素22-3からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-3に方向付けられており、画素22-4からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-4に方向付けられており、画素22-5からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-5に方向付けられており、画素22-6からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-6に方向付けられている。このようにして、視認者の右眼48-1は、画素22-2、22-4、及び22-6から画像を受け取り、その一方で、左眼48-2は、画素22-1、22-3、及び22-5から画像を受け取る。画素22-2、22-4、及び22-6は、画素22-1、22-3、及び22-5とは僅かに異なる画像を表示するように使用することができる。その結果として、視認者は、それらの受け取った画像を、単一の3次元画像として知覚することができる。
同じ色の画素を、個別のレンチキュラーレンズ46によって覆うことができる。一実施例では、画素22-1及び画素22-2は、赤色光を放出する赤色画素とすることができ、画素22-3及び画素22-4は、緑色光を放出する緑色画素とすることができ、画素22-5及び画素22-6は、青色光を放出する青色画素とすることができる。この実施例は、単なる例示に過ぎない。一般に、各レンチキュラーレンズは、任意の所望の色をそれぞれが有する、任意の所望の数の画素を覆うことができる。レンチキュラーレンズは、同じ色を有する複数の画素を覆う場合もあり、異なる色をそれぞれが有する、複数の画素を覆う場合もあり、いくつかの画素が同じ色であり、かついくつかの画素が異なる色である、複数の画素を覆う場合などもある。
図4は、どのようにして立体視ディスプレイを複数の視認者によって視認可能とすることができるかを示す、例示的な立体視ディスプレイの側断面図である。図3の立体視ディスプレイは、1つの最適な視認位置(例えば、ディスプレイからの画像が3次元として知覚される、1つの視認位置)を有し得る。図4の立体視ディスプレイは、2つ以上の最適な視認位置(例えば、ディスプレイからの画像が3次元として知覚される、2つ以上の視認位置)を有し得る。
ディスプレイ14は、右眼48-1及び左眼48-2を有する第1の視認者と、右眼48-3及び左眼48-4を有する第2の視認者との双方によって視認することができる。画素22-1からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-4に向けた方向40-1に方向付けられており、画素22-2からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-3に向けた方向40-2に方向付けられており、画素22-3からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-3に方向付けられており、画素22-4からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-4に方向付けられており、画素22-5からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-4に向けた方向40-5に方向付けられており、画素22-6からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-3に向けた方向40-6に方向付けられており、画素22-7からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-7に方向付けられており、画素22-8からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-8に方向付けられており、画素22-9からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-4に向けた方向40-9に方向付けられており、画素22-10からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-3に向けた方向40-10に方向付けられており、画素22-11からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、左眼48-2に向けた方向40-11に方向付けられており、画素22-12からの光は、レンチキュラーレンズフィルムによって、右眼48-1に向けた方向40-12に方向付けられている。このようにして、第1の視認者の右眼48-1は、画素22-4、22-8、及び22-12から画像を受け取り、その一方で、左眼48-2は、画素22-3、22-7、及び22-11から画像を受け取る。画素22-4、22-8、及び22-12は、画素22-3、22-7、及び22-11とは僅かに異なる画像を表示するように使用することができる。その結果として、第1の視認者は、それらの受け取った画像を、単一の3次元画像として知覚することができる。同様に、第2の視認者の右眼48-3は、画素22-2、22-6、及び22-10から画像を受け取り、その一方で、左眼48-4は、画素22-1、22-5、及び22-9から画像を受け取る。画素22-2、22-6、及び22-10は、画素22-1、22-5、及び22-9とは僅かに異なる画像を表示するように使用することができる。その結果として、第2の視認者は、それらの受け取った画像を、単一の3次元画像として知覚することができる。
同じ色の画素を、個別のレンチキュラーレンズ46によって覆うことができる。一実施例では、画素22-1、22-2、22-3、及び22-4は、赤色光を放出する赤色画素とすることができ、画素22-5、22-6、22-7、及び22-8は、緑色光を放出する緑色画素とすることができ、画素22-9、22-10、22-11、及び22-12は、青色光を放出する青色画素とすることができる。この実施例は、単なる例示に過ぎない。ディスプレイは、双方の視認者に同じ3次元画像を提示するように使用されてもよく、又は、異なる視認者に対して異なる3次元画像を提示してもよい。場合によっては、電子デバイス10内の制御回路は、眼球及び/又は頭部追跡システム18を使用して、1人以上の視認者の位置を追跡し、その検出された1人以上の視認者の位置に基づいて、ディスプレイ上に画像を表示することができる。
図3及び図4の、レンチキュラーレンズ形状及び方向矢印は、単なる例示に過ぎない点を理解されたい。各画素からの実際の光線は、より複雑な(例えば、屈折、内部全反射などにより生じる、方向転換を伴う)経路を辿る場合もある。更には、各画素からの光は、或る範囲の角度にわたって放出される場合もある。レンチキュラーディスプレイはまた、任意の所望の形状のレンチキュラーレンズも有し得る。各レンチキュラーレンズは、2つの画素、3つの画素、4つの画素、5つ以上の画素、11個以上の画素などを覆う幅を有し得る。各レンチキュラーレンズは、ディスプレイ全体にわたって(例えば、ディスプレイ内の画素の列に平行に)延びる長さを有し得る。
図5は、レンチキュラーディスプレイ内に組み込むことが可能な、例示的なレンチキュラーレンズフィルムの上面図である。図5に示されるように、細長形レンズ46が、Y軸に平行にディスプレイにわたって延在している。例えば、図3及び図4の側断面図は、方向50で見たものとすることができる。レンチキュラーディスプレイは、任意の所望の数(例えば、10個よりも多い、100個よりも多い、1,000個よりも多い、10,000個よりも多いなど)のレンチキュラーレンズ46を含み得る。図5では、レンチキュラーレンズは、ディスプレイパネルの上縁部及び下縁部に対して垂直に延在している。この配置は単なる例示に過ぎず、レンチキュラーレンズは、その代わりに、必要に応じてディスプレイパネルに対して非ゼロ、非垂直の角度で(例えば、対角線方向に)延在してもよい。
図6は、ディスプレイの動作を制御するために、どのように眼球及び/又は頭部追跡システム18からの情報を使用することができるかを示す、例示的な電子デバイスの概略図である。図6に示されるように、ディスプレイ14は、いくつもの別個のゾーンにわたって、固有の画像を提供することが可能である。図6では、ディスプレイ14は、それぞれが個別の視野角52を有する、14個のゾーンにわたって光を放出している。角度52は、1°~2°、0°~4°、5°未満、3°未満、2°未満、1.5°未満、0.5°超、又は任意の他の所望の角度とすることができる。各ゾーンが、同じ関連視野角を有する場合もあり、又は、異なるゾーンが、異なる関連視野角を有する場合もある。
独立して制御可能な14個のゾーンをディスプレイが有する、この場合の実施例は、単なる例示に過ぎない。一般に、ディスプレイは、独立して制御可能な任意の所望の数(例えば、2つよりも多い、6つよりも多い、10個よりも多い、12個よりも多い、16個よりも多い、20個よりも多い、30個よりも多い、40個よりも多い、40個未満、10個~30個、12個~25個など)のゾーンを有し得る。
各ゾーンは、固有の画像を視認者に表示することが可能である。ディスプレイ14上のサブ画素をグループに分割することができ、それらサブ画素の各グループは、特定のゾーンに関する画像を表示することが可能である。例えば、ディスプレイ14内のサブ画素の第1のサブセットは、ゾーン1に関する画像(例えば、2次元画像)を表示するために使用され、ディスプレイ14内のサブ画素の第2のサブセットは、ゾーン2に関する画像を表示するために使用され、ディスプレイ14内のサブ画素の第3のサブセットは、ゾーン3に関する画像を表示するために使用されるなどである。換言すれば、ディスプレイ14内のサブ画素を、14個のグループに分割することができ、各グループは、対応するゾーン(視野ゾーンと称される場合もあるもの)に関連付けられており、そのゾーンに関する固有の画像を表示することが可能である。サブ画素のグループはまた、それ自体がゾーンと称される場合もある。
制御回路16は、各視野ゾーン内に所望の画像を表示するように、ディスプレイ14を制御することができる。異なる視野ゾーンに対してディスプレイがどのように画像を提供するかについては、高い柔軟性がある。ディスプレイ14は、そのディスプレイの異なるゾーン内に、完全に異なるコンテンツを表示することもできる。例えば、第1の物体(例えば、立方体)の画像が、ゾーン1に関して表示され、第2の異なる物体(例えば、角錐)の画像が、ゾーン2に関して表示され、第3の異なる物体(例えば、円筒)の画像が、ゾーン3に関して表示されるなどである。このタイプのスキームを使用することにより、異なる視認者が同じディスプレイから完全に異なるシーンを視認することを可能にすることができる。しかしながら、実際には、視野ゾーン間にはクロストークが存在し得る。一例として、ゾーン3を対象とするコンテンツが、視野ゾーン3内に完全には収まらない場合があり、視野ゾーン2及び視野ゾーン4内に漏れ出る場合がある。
それゆえ、別の可能なユースケースでは、ディスプレイ14は、各視野ゾーンに関して、各ゾーン間で視点が僅かに調節されている、同様の画像を表示することができる。このことは、1つの画像が、同一のコンテンツの固有の視点に対応している、異なる視点における同一コンテンツの表示と称される場合がある。例えば、ディスプレイを使用して3次元立方体を表示する一実施例を考察する。ディスプレイ内の異なるゾーンの全てに対して、同じコンテンツ(例えば、立方体)を表示することができる。しかしながら、各視野ゾーンに提供される立方体の画像は、その特定のゾーンに関連付けられている視野角を考慮したものとすることができる。ゾーン1では、例えば、視野円錐は、ディスプレイの面法線に対して-10°の角度とすることができる。それゆえ、ゾーン1に関して表示される立方体の画像は、(図7Aのように)立方体の面法線に対して-10°の角度の視点からのものとすることができる。対照的に、ゾーン7は、ほぼディスプレイの面法線におけるものである。それゆえ、ゾーン7に関して表示される立方体の画像は、(図7Bのように)立方体の面法線に対して0°の角度の視点からのものとすることができる。ゾーン14は、ディスプレイの面法線に対して10°の角度である。それゆえ、ゾーン14に関して表示される立方体の画像は、(図7Cのように)立方体の面法線に対して10°の角度の視点からのものとすることができる。視認者が、ゾーン1からゾーン14へと順に進行するにつれて、立方体の外観は、現実世界の物体を見ることをシミュレートするように徐々に変化する。
ディスプレイ14が、視野ゾーンに関するコンテンツをどのように表示するかに関しては、多くの可能なバリエーションが存在する。一般に、各視野ゾーンには、電子デバイスの用途に基づいて、任意の所望の画像を提供することができる。異なるゾーンが、異なる視点における、同じコンテンツの異なる画像を提供する場合もあり、異なるゾーンが、異なるコンテンツの異なる画像を提供する場合などもある。
1つの可能なシナリオでは、ディスプレイ14は、全ての視野ゾーンに関する画像を、同時に表示することができる。しかしながら、このことは、各視野ゾーンに関する画像を生成するために、ディスプレイ内のサブ画素の全てを使用して光を放出することを必要とする。それゆえ、全ての視野ゾーンに関する画像を同時に提供することは、所望されるよりも多くの電力を消費し得る。ディスプレイにおける電力消費を低減するために、眼球及び/又は頭部追跡システム18からの情報に基づいて、ゾーンのうちの1つ以上を無効にすることができる。
眼球及び/又は頭部追跡システム18(視認者追跡システム18、頭部追跡システム18、又は追跡システム18と称される場合もあるもの)は、視認者が存在していることが予想される、ディスプレイ14の前の領域の画像をキャプチャするために、カメラ54などの1つ以上のカメラを使用することができる。追跡システムは、キャプチャされた画像を使用して、視野ゾーンに対する視認者の位置を特定することができる。換言すれば、追跡システムを使用して、いずれの視野ゾーン(単数又は複数)を視認者が占有しているかを判定することができる。ユーザの各眼を、(ディスプレイから3次元コンテンツがユーザによって知覚されることを可能にするために)異なる視野ゾーンに関連付けることができる。キャプチャされた画像に基づいて、追跡システム18は、視認者の左眼に関連付けられる第1の視野ゾーンと、視認者の右眼に関連付けられる第2の視野ゾーンとを特定することができる。追跡システム18は、1つのカメラ、2つのカメラ、3つのカメラ、4つ以上のカメラなどを使用して、視認者(単数又は複数)の位置についての情報を取得することができる。追跡システム内のカメラは、可視光画像及び/又は赤外光画像をキャプチャすることができる。
制御回路16は、追跡システム18からの情報を使用して、占有されていない視野ゾーンを選択的に無効にすることができる。占有されていない視野ゾーンを無効にすることにより、電子デバイス内の電力が節約される。制御回路16は、視認者の位置に関する、追跡システム18からの様々なタイプの情報を受信することができる。制御回路16は、頭部追跡システム18から生データを受信して、視認者の位置を判定するためにそのデータを処理することもでき、頭部追跡システム18から、位置座標を受信することもでき、頭部追跡システム18から、占有されている1つ以上の視野ゾーンの識別情報を受信することなどもできる。頭部追跡システム18が、1つ以上のカメラからのデータを処理して視認者の位置を判定するように構成されている処理回路を含む場合には、頭部追跡システムのこの部分もまた、制御回路(例えば、制御回路16)と見なすことができる。制御回路16は、ディスプレイ14上に表示される画像データを生成する、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit;GPU)を含み得る。GPUは、視認者の位置情報に基づいて、画像データを生成することができる。
一般に、電子デバイス10は、ディスプレイの周囲の環境(例えば、視認者が位置していることが予想される、ディスプレイの前の領域)の画像をキャプチャするための、1つ以上のカメラ54を含む。電子デバイス内の制御回路は、それら1つ以上のカメラからの画像を使用して、いずれの視野ゾーンが視認者によって占有されているかを特定する。次いで、制御回路は、占有されている視野ゾーンに基づいて、ディスプレイを適宜に制御する。
図8A及び図8Bは、電子デバイスにおける電力消費を低減するために、どのように視野ゾーンを無効にすることができるかを示す図である。図8Aに示されるように、ディスプレイ14は、第1の眼(例えば、右眼)48-1及び第2の眼(例えば、左眼)48-2を有する視認者によって視認されている。第1の眼48-1は視野ゾーン3内にあり、その一方で、第2の眼は視野ゾーン5内に存在している。
頭部追跡システム18内のカメラは、視認者の画像をキャプチャして、眼48-1及び眼48-2の位置を特定することができる。したがって、電子デバイス内の制御回路は、視野ゾーン3及び視野ゾーン5内にユーザの眼が存在していると判定することができる。それに応じて、制御回路は、視野ゾーン3及び視野ゾーン5内に所望の画像を表示するように、ディスプレイ14を制御する。しかしながら、他の視野ゾーン(例えば、ゾーン1、2、4、及び6~14)は、無効にされる。換言すれば、他のゾーンのサブ画素は、それらのサブ画素が光を放出せず、電力を消費しないように、オフにされる。このことにより、電子デバイス内での電力消費が節減される一方で、アクティブなゾーン3及びゾーン5を使用して、満足のいくユーザ体験が提供される。光が放出されるゾーン(例えば、図8Aのゾーン3及びゾーン5)は、アクティブなゾーン、有効なゾーン、「オン」であるゾーン、又は点灯ゾーンと称される場合もあり得る。光が放出されないゾーン(例えば、図8Aのゾーン1、2、4、及びゾーン6~14)は、非アクティブなゾーン、無効なゾーン、「オフ」であるゾーン、又は非点灯ゾーンと称される場合もあり得る。
視認者のリアルタイムの位置に基づいて、アクティブなゾーンを更新することができる。例えば、視認者は、図8Aに示されるように、方向56にシフトする場合がある。位置をシフトした後、視認者は、図8Bに示される位置に行き着く場合がある。眼48-1は、この時点でゾーン4と位置合わせされており、眼48-2は、この時点でゾーン6と位置合わせされている。追跡システム18は、キャプチャされた視認者の画像に基づいて、この位置のシフトを特定することができる。位置の変化に応じて、制御回路16は、図8Bに示されるように、ゾーン4及びゾーン6をオンにし、残りのゾーン(ゾーン1~3、5、及び7~14)をオフにするべく、ディスプレイ14を更新する。このようにして、制御回路16は、視認者の眼が存在しているゾーンのみをアクティブにし、残りのゾーンを無効にするように、ディスプレイ14を継続的に更新することができる。
理想的には、追跡システム18は常に、視認者の位置を迅速かつ正確に特定する。次いで、この情報は、アクティブにされる視野ゾーンが常に視認者の眼と位置合わせされるように、リアルタイムでディスプレイを更新するために、制御回路によって使用される。しかしながら、実際には、視認者が位置を変更することと、それに応じてディスプレイが更新されることとの間には、待ち時間が存在し得る。ユーザが素早く位置を変更する場合には、非アクティブなゾーン内に移動する可能性があり、ディスプレイが更新されるまでは、そのディスプレイは暗く(オフに)見えることになる。他のシナリオでは、様々な可能な要因により、追跡システム18が、シーン内の視認者の位置を喪失する可能性がある。このことは、追跡喪失と称される場合がある。追跡喪失が生じた場合には、視認者は、追跡システムによって検出されることなく新たな視野ゾーンに位置をシフトする可能性がある。この場合も同様に、(ディスプレイが、ユーザにコンテンツを示しているはずであるにもかかわらず)ディスプレイが暗く見える位置に視認者がシフトする結果をもたらし得る。
待ち時間及び/又は追跡喪失によって引き起こされる可視的アーチファクトを防止するために、ディスプレイは、占有されていない視野ゾーンに対して光を放出することができる。図9Aは、いくつかの占有されていない視野ゾーン内に、完全な輝度で光を放出している、ディスプレイを示す図である。図9Aの実施例では、眼48-1はゾーン4内にあり、眼48-2はゾーン6内にある。それゆえ、これらのゾーンは、完全な輝度(例えば、図9Aに示されるような100%の輝度)を有する。しかしながら、ゾーン4及びゾーン6に隣接するゾーンうちのいくつかもまた、それらのゾーンが視認者によって現在占有されていないにもかかわらず、完全な輝度を有する。図9Aに示されるように、ゾーン2、3、5、7、及び8が有効にされている(例えば、100%の輝度で動作している)。ゾーン1及びゾーン9~14は、無効にされたままである(例えば、0%の輝度でオフにされている)。
図9Aの構成により、隣接する視野ゾーンに視認者が位置をシフトする際の、視認者に対する可視的アーチファクトを軽減することができる。例えば、図9Aでは、視認者は、その視認者の右へとシフトする場合があり、その結果、眼48-1は視野ゾーン3を占有し、眼48-2は視野ゾーン5を占有することになる。追跡の待ち時間により、電子デバイス10は、ある程度の時間にわたって、このシフトを認識することができず、このシフトに基づいてディスプレイ14を更新することができない。ゾーン1~3、5、及び7~14が、(例えば、図8Bのように)全てオフにされている場合には、ディスプレイは、その待ち時間全体にわたって、視認者に対して暗く見える。しかしながら、図9Aのスキームの場合、ゾーン3及びゾーン5が予め100%の輝度であることにより、視認者は、その待ち時間の間、ディスプレイ上のコンテンツを依然として正しく知覚する。
各ゾーンは、対応する画像を有し得る点に留意されたい。図9Aに示されるように、ゾーン1は画像Aを表示し、ゾーン2は画像Bを表示し、ゾーン3は画像Cを表示し、...、ゾーン14は画像Nを表示する。各ゾーンの画像は、固有のものとする(例えば、その視野ゾーンに関連付けられている特定の視点に適合させる)ことができる。この実施例では、画像A~Nは全て、同じコンテンツに(固有の視点で)関連付けることができる。このようにして、視認者は、位置をシフトすることができると同時に、3次元画像は、静止した現実の物体として見えている。この実施例は単なる例示に過ぎず、必要に応じて、画像A~Nに関して他の画像を使用することもできる。
ゾーン3及びゾーン5は、画像C及び画像Eを完全な輝度で表示しているため、ゾーン3及びゾーン5にユーザが位置をシフトする場合には、そのユーザは、ディスプレイが更新されることを待つことなく、画像C及び画像E(それらの位置に関して正しい視点を有するもの)を直ちに知覚することになる。それゆえ、ユーザは、待ち時間、視認者追跡能力の喪失などによって引き起こされる、可視的アーチファクトを伴うことなく、視野ゾーン間をシームレスに移行することができる。
図9Aでは、視野ゾーンの輝度は、占有されている視野ゾーンに対するステップ関数に従っている。換言すれば、占有されている各視野ゾーン(図9Aのゾーン4及びゾーン6)は、2つの隣接する視野ゾーンを両側に有し、それらの視野ゾーンもまた、完全な輝度で提供されている。例えば、ゾーン6の右側の、ゾーン7及びゾーン8は、完全な輝度で提供されており、ゾーン4の左側の、ゾーン2及びゾーン3は、完全な輝度で提供されている。しかしながら、これらのゾーンを越えると、輝度は0%に低下する(例えば、ゾーンは無効にされる)。この実施例は、単なる例示に過ぎない。別の実施例では、占有されている視野ゾーンの両側の、1つの隣接する視野ゾーンのみが、完全な輝度で動作し得る。
図9Bは、表示ゾーンに関して使用することが可能な、例示的な輝度プロファイルのグラフである。図9Bに示されるように、視認者の眼が位置しているゾーンZnが存在し得る。ゾーンZnの両側に、ゾーン(例えば、Zn-1、Zn-2、Zn-3、Zn+1、Zn+2、Zn+3など)が存在している。図9Bでは、ゾーンZnにおける輝度は、BR1である。この輝度は、100%(例えば、ディスプレイが可能とする最大輝度)、又は何らかの他の所望のピーク輝度(例えば、ディスプレイのリアルタイムの照明条件に関して適切であると判定された輝度)とすることができる。例えば、薄暗い周囲光条件では、BR1は、ディスプレイが可能とする最大輝度よりも低いものとすることができる。BR1は、完全輝度レベルと称される場合がある。
図9Bでは、Znに隣接する2つのゾーンは、Znと同じ輝度を有する。ゾーンZn+1、Zn+2、Zn-1、及びZn-2は全て、Znと同じ輝度BR1を有する。しかしながら、この地点を越えると、輝度はBR2(例えば、0%又はオフ)に低下する。図9Bに示されるように、視認者の眼を含むゾーンから、3ゾーン以上離れているゾーンは、より低い輝度レベルBR2で動作し得る。
当然ながら、視認者の第2の眼は、視認者の第1の眼の近くのゾーン内に存在し得る。2つの眼の間に介在している占有されていないゾーンは、近い方の眼に関する調光プロファイルによって規定されている輝度を有する場合もあり、それぞれの個別の眼の輝度プロファイルに関連付けられている2つの大きさのうちの、最も高い輝度を有する場合などもある。ユーザの眼の間の占有されていないゾーンの数は、具体的なディスプレイ設計、ディスプレイからのユーザの距離などに依存し得る。それゆえ、簡略化のために、(図9Bのような)ゾーンの輝度プロファイルは、単一の眼に関連付けられている(例えば、図9BのZnのような)単一のゾーンに対して特徴付けられている。
図9Bの輝度プロファイルの特定の特性は、所望される電力消費の節減、視認者の体験、及び、具体的な電子デバイス設計に関連付けられる他の要因に基づいて調整することができる。一般に、より多くの占有されていないゾーンを有効にして、占有されていない各ゾーン内の輝度レベルをより高くすることが、ユーザの視認体験にとっては(待ち時間又は追跡喪失が存在する場合であっても、アーチファクトが最小限となるため)最適である。有効にする占有されていないゾーンをより少なくして、占有されていない各ゾーン内の輝度レベルをより低くすることが、電力消費を低減するためには最適である。これらのトレードオフは、それぞれの設計ごとにバランスを取ることもでき、電子デバイスのユーザによって調節することもでき、他の要因(例えば、周囲光条件)に基づいて調節することなどもできる。
換言すれば、図9Bの、Znの両側の輝度BR1の隣接ゾーンの数は、0、1つ、2つ(図9Bと同様)、3つ、4つ、4つよりも多く、2つよりも多く、1つ~5つなどとすることができる。輝度レベルBR1は、100%、又は100%未満とすることができる。輝度レベルBR2は、0%、又は0%よりも大きくすることができる。
図9Bのステップ関数では、ゾーンは、2つの状態(例えば、100%の輝度のオン状態、又は0%の輝度のオフ状態)のうちの一方に置かれている。この実施例は、単なる例示に過ぎない。別の可能な輝度スキームでは、輝度は、占有されているゾーンに隣接する占有されていないゾーンにおいて、徐々に低下し得る。占有されていないゾーンが、占有されているゾーンから遠く離れるほど、視線追跡装置が位置のシフトを特定し、それに応じてディスプレイを更新することなく、そのゾーンに視認者が到達する可能性は低くなる。したがって、より遠く離れた占有されていないゾーンを、高輝度レベルにすることは、近くの占有されていないゾーンよりも重要ではない。それゆえ、占有されていないゾーンの輝度レベルは、占有されているゾーンからの距離の増大と共に、徐々に減少させることができる。
図10Aに示されるように、眼48-1はゾーン4内にあり、眼48-2はゾーン6内にある。それゆえ、これらのゾーンは、完全な輝度(例えば、図10Aに示されるような100%の輝度)を有する。ゾーン6からの距離の増大と共に、占有されていないゾーンの輝度レベルが低下する。ゾーン7は90%の輝度レベルを有し、ゾーン8は70%の輝度レベルを有し、ゾーン9は40%の輝度レベルを有する。ゾーン9よりも遠くでは(例えば、ゾーン10~14)、占有されていないゾーンは0%の輝度レベルを有する。同じ輝度分布が、占有されているゾーン4に隣接して同様に使用されている。ゾーン3は90%の輝度レベルを有し、ゾーン2は70%の輝度レベルを有し、ゾーン1は40%の輝度レベルを有する。
図10Bは、表示ゾーンに関して使用することが可能な、例示的な輝度プロファイルのグラフである。図10Bに示されるように、視認者の眼が位置しているゾーンZnが存在し得る。ゾーンZnの両側に、ゾーン(例えば、Zn-1、Zn-2、Zn-3、Zn+1、Zn+2、Zn+3など)が存在している。図10Bでは、ゾーンZnにおける輝度は、BR1である。この輝度は、100%(例えば、ディスプレイが可能とする最大輝度)、又は何らかの他の所望のピーク輝度(例えば、ディスプレイのリアルタイムの照明条件に関して適切であると判定された輝度)とすることができる。
占有されているゾーンZnの両側では、ゾーンZnからの距離の増大と共に、輝度が減少する。図示のように、BR3の輝度レベルは、占有されているゾーンから1つ目のゾーン(例えば、ゾーンZn-1及びゾーンZn+1)で使用することができ、BR4の輝度レベルは、占有されているゾーンから2つ目のゾーン(例えば、ゾーンZn-2及びゾーンZn+2)で使用することができ、BR5の輝度レベルは、占有されているゾーンから3つ目のゾーン(例えば、ゾーンZn-3及びゾーンZn+3)で使用することができ、BR2の輝度レベルは、占有されているゾーンから4つ目以上のゾーン(例えば、ゾーンZn-4及びゾーンZn+4)で使用することができる。図10Aでは、BR1は100%であり、BR2は0%であり、BR3は90%であり、BR4は70%であり、BR5は40%である。
この実施例は、単なる例示に過ぎない。輝度レベルBR1~BR5は、任意の所望の大きさを有し得る。輝度レベルBR1は、100%、又は100%未満とすることができる。輝度レベルBR2は、0%、又は0%よりも大きくすることができる。一般に、輝度レベルは、最も近い占有されているゾーンからの距離の増大と共に、徐々に減少し得る。輝度レベルは、(図10Bのように)最も近い占有されているゾーンからの距離の増大と共に、単調に減少し得る。(占有されているゾーンの)ピーク輝度レベルと、最小輝度レベル(例えば、0%)との間に、少なくとも1つの中間輝度レベルを使用することができる。輝度レベルは、任意の所望の形状を有するプロファイル(例えば、ガウス分布)に従うことができる。
電力消費を低減するために、眼球及び/又は頭部追跡システム18からの情報を使用することに加えて、眼球及び/又は頭部追跡システム18からの情報は、ディスプレイの鮮明度を向上させるために使用することもできる。図11は、このタイプの構成を示している。図11では、図10Aに示されるものと同様に、眼48-1はゾーン4内にあり、眼48-2はゾーン6内にある。画像Dがゾーン4内に提示され、画像Fがゾーン6内に提示されている。
前述のように、所与の視野領域を対象とする画像は、その視野ゾーンのみには収まらない場合がある。ディスプレイ内で、視野ゾーン間にクロストークが生じる可能性がある。クロストークを軽減するために、視認者の眼球位置に基づいて、占有されていないゾーンに関する画像を修正することができる。図11では、占有されていないゾーン2及びゾーン3は、占有されているゾーン4と同じ画像(画像D)を表示することができる。その結果として、ゾーン2又はゾーン3の光の一部が、ゾーン4内に漏れ出る場合には、その光は、ゾーン4内と同じ画像に対応することになる。このことにより、視認者に対して知覚されるディスプレイの鮮明度が向上する。図11ではまた、占有されていないゾーン7及びゾーン8は、占有されているゾーン6と同じ画像(画像F)を表示することができる。その結果として、ゾーン7又はゾーン8の光の一部が、ゾーン6内に漏れ出る場合には、その光は、ゾーン6内と同じ画像に対応することになる。
図11では、ゾーン2~8のそれぞれは、完全な輝度(例えば、100%の輝度)を有する光を放出することができ、ゾーン1及びゾーン9~14のそれぞれは、オフ(例えば、0%の輝度)にすることができる。それゆえ、占有されていないゾーンは、図9A及び図9Bのステップ関数と同様の輝度プロファイルに従っている。この実施例は、単なる例示に過ぎない。必要に応じて、図10A及び10Bに示されるものと同様の、段階的な輝度低減のスキームを、図11において使用することができる。
図11と同様の構想を使用して、高視野角における視認性を改善することができる。図12は、このタイプのディスプレイを示している。図6~図11では、ディスプレイ14は、それぞれが個別の固有画像を表示することが可能な、14個の別個の視野ゾーンを有するものとして示されている。14個の視野ゾーンの外側には、追加的な視野ゾーンは示されていない。しかしながら、場合によっては、一次視野ゾーンの片側又は両側に、複製視野ゾーンが存在し得る。
例えば、図12に示されるように、ゾーン1A~14Aを含む、一次視野円錐が存在し得る。図12は、例示的な視野平面154を示している。一次視野円錐の中心は、ディスプレイ14の表面に対して直交している。視野ゾーン1A~14Aは、一次視野ゾーンと称される場合がある。更には、一次視野円錐に隣接して、ディスプレイに対して或る角度を成している、二次視野円錐が存在し得る。二次視野円錐は、ゾーン1B~14Bを含む。視野ゾーン1B~14Bは、二次視野ゾーンと称される場合がある。各二次視野ゾーンは、一次視野ゾーンの複製である。例えば、二次視野ゾーン1Bは、一次視野ゾーン1Aと同じ画像を表示し、二次視野ゾーン2Bは、一次視野ゾーン2Aと同じ画像を表示するなどである。二次視野ゾーン1B~14B内に表示される画像は、一次視野ゾーン1A~14A内に表示される画像の、より薄暗いバージョンとすることができる。
図12に示されるように、二次視野円錐は、一次視野円錐と少なくとも部分的に重なり合うことができる。具体的には、二次視野ゾーン1Bは、一次視野ゾーン13Aと重なり合い、二次視野ゾーン2Bは、一次視野ゾーン14Aと重なり合う。場合によっては、この重なり合いは、望ましくないクロストークをもたらす恐れがある。しかしながら、頭部追跡システム18を使用することにより、視認者の既知の位置を使用して、ディスプレイの鮮明度を改善することができる。
図12では、眼48-1はゾーン12A内にあり、眼48-2はゾーン14A内にある。眼48-1は、ゾーン12Aからの画像Lを視認するように意図されてもよく、眼48-2は、ゾーン14Aからの画像Nを視認するように意図されてもよい。鮮明度を改善するために、隣接する非占有のゾーンは、占有されているゾーンと同じ画像を表示するように修正することができる。例えば、ゾーン11Aは、占有されているゾーン12Aと同じ画像(画像L)を表示することができる。その結果として、ゾーン11Aの光の一部が、ゾーン12A内に漏れ出る場合には、その光は、ゾーン12A内と同じ画像に対応することになる。
ゾーン14Aは、画像Nを表示することができる。それに応じて、ゾーン3A及びゾーン4Aもまた、画像Nを表示するために使用することができる。このことにより、隣接する非占有の二次ゾーン3B及び二次ゾーン4Bが、画像Nを表示して、ディスプレイの鮮明度を改善する。同様に、ゾーン2Aを使用して、画像Nを表示することができる。ゾーン2Aの複製である二次ゾーン2Bは、一次ゾーン14Aと重なり合っている。それゆえ、ゾーン2A内に画像Nを表示することは、(同様に画像Nを表示している一次ゾーン14Aに重なり合う)ゾーン2B内にもまた、画像Nが表示されることを保証するものである。ゾーン2Aが、異なる画像(例えば、画像B)を表示する場合には、画像Nと画像Bとの組み合わせが眼48-2によって知覚されることになり、不明瞭な画像をもたらす結果となる。
要約すると、二次視野ゾーンは、図12のように視認者が高視野角から視認していることを頭部追跡が示す場合に、ディスプレイの鮮明度を改善するために活用することができる。
場合によっては、二次視野ゾーンを利用して表示を改善することができるが、他の場合には、二次視野ゾーンは、望ましくないクロストークをもたらす恐れがある。このタイプのクロストークを阻止するために、任意選択的に、ディスプレイ内にルーバーフィルムを組み込むことができる。図13は、ルーバーフィルムを有するレンチキュラーディスプレイの側断面図である。図13に示されるように、ディスプレイパネル20とレンチキュラーレンズフィルム42との間に、ルーバーフィルム112を介在させることができる。ルーバーフィルムは、特定の視野角を越える光を遮断することができる。このことは、最適な視野角に対応する光(例えば、図12の一次円錐及びゾーン1A~14Aに対する光)が、依然としてディスプレイから放出されることを保証するものである。しかしながら、この領域の外側の光(例えば、図12のゾーン1B~14Bなどの二次視野円錐に対する光)は、ルーバーフィルム112によって遮断される。最適な視野の外側では、ディスプレイは、単に暗く(オフに)見えることになる。
図13に示されるように、ディスプレイ14は、基板36上に画素22を含む。基板36は、ガラス、金属、プラスチック、セラミック、又は他の基板材料から形成することができ、画素22は、有機発光ダイオード画素、液晶ディスプレイ画素、又は任意の他の所望のタイプの画素とすることができる。レンチキュラーレンズフィルム42を、ディスプレイ画素の上に形成することができる。レンチキュラーレンズフィルム42は、レンズ46及びベースフィルム部分44を含む。
図13のディスプレイはまた、ディスプレイ画素22の上に形成されている偏光子122も含む。偏光子122は、直線偏光子(例えば、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol;PVA)及びトリアセテートセルロース(tri-acetate cellulose;TAC)の層から形成されているか、又は他の所望の材料から形成されているもの)とすることができる。ルーバーフィルム112は、偏光子122とレンチキュラーレンズフィルム42との間に介在している。ルーバーフィルムは、透明部分118及び不透明部分120の双方を含む。ルーバーフィルムの透明部分は、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)、ポリ(メチルメタクリレート)(poly(methyl methacrylate);PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)などのポリマー材料から形成することができる。ルーバーフィルムの透明部分は、必要に応じて、ガラスなどの他の材料から形成することもできる。ルーバーフィルムの透明部分は、光の90%超、光の95%超、光の99%超などを透過し得る。
ルーバーフィルムの不透明部分120は、不透明材料から形成することができる。例えば、不透明部分は、光の50%未満、光の40%未満、光の30%未満、光の20%未満、光の10%未満、光の5%未満、光の1%未満などを透過し得る。不透明部分は、不透明ポリマー材料又は別のタイプの不透明材料から形成することができる。不透明部分は、ルーバーフィルムの上面からルーバーフィルムの下面まで延在し得る。不透明部分120は、不透明壁部と称される場合もあり得る。不透明部分は、図5に示されているレンチキュラーレンズに関するパターンと同様に、Y軸に平行な細長形とすることができる。各不透明部分は、ディスプレイ全体にわたってY方向に延在し得る。レンチキュラーレンズが、ディスプレイにわたって対角線方向に延在している場合、不透明壁部もまた、レンチキュラーレンズに平行に対角線方向で延在し得る。
不透明部分120の存在により、透明部分118を介して放出される光の角度が制限される。ルーバーフィルムを介した放出角度は、±10°未満、±15°未満、±20°未満、±30°未満、±40°未満、±10°~±30°、±10°~±20°などとすることができる。ルーバーフィルム112は、放出角度を低減し、それに応じてディスプレイの視野角を低減するものであるため、ルーバーフィルム112は、放出角度低減層112、視野角低減層112、放射角度低減角度112などと称される場合もあり得る。ルーバーフィルムはまた、プライバシーフィルム112と称される場合もある。
図13に示される放出角度低減層112は、単なる例示に過ぎない。放出角度低減層に関して、他の構成を使用することもできる。例えば、不透明部分120は、選択的に不透明とすることができる。不透明部分120は、任意選択的に、透明状態と不透明状態との間で切り替えることができる。不透明部分は、2つの状態(例えば、完全に透明及び完全に不透明)のみを有してもよく、又は、必要に応じて、2つの極端状態の間に追加的状態を有してもよい。選択的不透明部分120の透明度を切り替えるために、制御回路16は、接点124及び/又は接点126に信号を印加することができる。一実施例では、不透明部分120は、液晶材料から形成することができる。制御回路16は、不透明部分の両側の電極に(例えば、接点124及び接点126に)種々の電圧を印加することにより、不透明部分の透明度を制御することができる。別の実施例では、不透明部分は、電子インク(例えば、透明な流体中に懸濁している、負及び正に帯電した、黒色粒子及び白色粒子)を含み得る。制御回路は、接点124及び/又は接点126に信号を印加して、選択的不透明部分120の不透明度を変化させることにより、ディスプレイの放射角度を制御することができる。この実施例は、単なる例示に過ぎない。不透明部分120の不透明度は、必要に応じて、切り替え可能ではなく静的とすることもできる。
放出角度低減層112に関する別の可能な構成では、不透明壁部を、フィルム42のベース部44内に組み込むことができる。更に別の可能な構成では、ディスプレイパネル20と放出角度低減層112との間に、レンチキュラーレンズフィルム46を介在させることができる(例えば、レンチキュラーレンズ46と層112との位置を反転させることができる)。
図14は、二次視野円錐を遮断するために、どのようにプライバシーフィルムをディスプレイ内で使用することができるかを示す図である。図14に示されるように、二次視野円錐130B及び二次視野円錐130Cは、ディスプレイ内のルーバーフィルム112内の不透明壁部によって遮断することができる。(ゾーン1A~14Aを有する)一次視野円錐は、遮断されないままであり、1人以上の視認者に画像を提示するために利用可能である。
ルーバーフィルムは、2人の視認者がディスプレイを視認している場合に、二次視野円錐を遮断することができる。第1の視認者が、ゾーン2A内に第1の眼48-1を有し、ゾーン4A内に第2の眼48-2を有するシナリオを考察する。同時に第2の視認者が、ゾーン10A内に第1の眼48-3を有し、ゾーン12A内に第2の眼48-4を有する。ディスプレイの同時視認者が2人存在している場合、ルーバーフィルム112は、クロストークを低減するために役立つ。
しかしながら、別のシナリオでは、高視野角の眼48-5及び眼48-6を有する、1人の視認者のみが存在し得る。このタイプのシナリオでは、ルーバーフィルム112は、眼48-5及び眼48-6に光が到達することを妨げる。ルーバーフィルム112が切り替え可能である場合には、高視野角の視認者が存在している場合に、ルーバーフィルムを透明モードに切り替えることができる。
視認者の検出位置に基づいてディスプレイが更新される際に、変更は任意選択的に、徐々に実施することができる。例えば、オン及びオフにされる視野ゾーンは、可視のちらつきを回避するように、フェードイン及びフェードアウトすることができる。制御回路は、輝度レベルが変化する際は常に、2つの所望の輝度レベル間でゾーンを徐々に遷移させることができる。
図15は、図6に示されているタイプの電子デバイスを動作させるための、例示的な方法ステップのフロー図である。ステップ142で、カメラ(例えば、眼球及び/又は頭部追跡システム18内のカメラ54)を使用して、電子ディスプレイの周囲の環境の画像をキャプチャすることができる。特に、このカメラは、ディスプレイの視認者が存在していることが予想される、ディスプレイの前の領域の画像をキャプチャすることができる。ディスプレイから1フィート超、ディスプレイから2フィート超、ディスプレイから3フィート超、ディスプレイから5フィート超、ディスプレイから10フィート超などの距離における、ディスプレイの視認者を予想することができる。
ステップ144で、1人以上のディスプレイの視認者の位置を判定することができる。制御回路16などの制御回路は、カメラからのキャプチャされた画像を使用して、何人の視認者が存在しているか、及び、それらの視認者の位置を判定することができる。キャプチャされた画像に基づいて、制御回路は、いずれの視野ゾーン内に各視認者の眼が位置しているかを判定することができる。いずれの視野ゾーン内に視認者の眼が位置しているかを特定するために、視認者の視線方向を判定する必要はない。換言すれば、制御回路16は、場合によっては、判定された(例えば、ディスプレイの前の平面内での)ユーザの眼の位置のみを、後続の処理のために使用してもよく、ユーザの眼の視線方向は使用しなくてもよい。
最後に、ステップ146で、判定された視認者の位置に基づいて、1つ以上のゾーンの輝度、及び/又は、1つ以上のゾーンによって表示される画像を更新することができる。図8A及び図8Bは、占有されていないゾーンを、どのようにオフにすることができるかを示している。図9A~図10Bは、待ち時間のアーチファクトを回避しつつ電力を温存するために、視認者の眼球位置に基づいて、どのようにゾーンの輝度レベルを修正することができるかを示している。図11及び図12は、ディスプレイの鮮明度を向上させるために、判定された視認者の眼球位置に基づいて、1つ以上のゾーンに関する画像を更新することが可能な実施例を示している。切り替え可能なルーバーフィルムをディスプレイが含む実施形態では、そのルーバーフィルムは、特定された視認者の眼球位置に基づいて、透明状態と不透明状態との間で切り替えることができる。例えば、制御回路16は、1人以上の視認者が一次(軸上)視認位置に存在している場合に、ルーバーフィルムを不透明状態に置くことができる。制御回路16は、1人以上の視認者が高視野角位置に存在している場合に、ルーバーフィルムを透明状態に置くことができる。制御回路16は、輝度レベルを切り替える際に、輝度レベル間で徐々に遷移させることができる。
上述のように、本技術の一態様は、センサ情報などの情報の、収集及び使用である。本開示は、いくつかの事例において、特定の人物を一意に識別する個人情報データ、又は、特定の人物に連絡を取るか若しくは所在を特定するために使用することが可能な個人情報データを含む、データを収集することが可能である点を想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置情報データ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅住所、ユーザの健康又はフィットネスレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、ユーザ名、パスワード、生体情報、或いは任意の他の識別情報又は個人情報を挙げることができる。
本開示は、そのような個人情報の使用が、本技術において、ユーザの利益のために使用することができる点を認識している。例えば、個人情報データを使用して、ユーザにとってより興味深い、ターゲットを絞ったコンテンツを配信することができる。したがって、そのような個人情報データの使用により、ユーザは、配信されるコンテンツの演算コントロールが可能となる。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスに関する洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人に対する、正のフィードバックとして使用することもできる。
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものであることを想到している。特に、そのようなエンティティは、個人情報データを非公開かつ安全に維持するための、業界又は政府の要件を満たしているか若しくは上回るものとして一般に認識されている、プライバシーポリシー及びプライバシー慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変更される際に更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化して、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシーと手順とを忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及びプライバシー慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに関して適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、米国においては、特定の健康データの収集又はそれらのデータへのアクセスは、医療保険の携行性と責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act;HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他の国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それらに応じて処理されるべきである。それゆえ、各国における種々の個人データのタイプに関しては、異なるプライバシー慣行が維持されるべきである。
上記のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到している。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することが可能である点を想到している。例えば、本技術は、サービスへの登録中、又はその後いつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を、ユーザが選択することを可能にするように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、特定のタイプのユーザデータを提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、ユーザ固有のデータが保持される期間を、制限するように選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到している。例えば、ユーザには、アプリケーション(「アプリ」)をダウンロードする際に、自身の個人情報データがアクセスされることになると通知することができ、次いで、そのアプリによって個人情報データがアクセスされる直前に、再び注意喚起することができる。
更には、本開示の意図するところは、個人情報データを、非意図的若しくは不正なアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるような方式で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、不要となったデータを削除することによって、リスクを最小限に抑えることができる。更には、特定の健康関連アプリケーションを含め、適用可能な場合には、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。匿名化は、適切な場合、特定の識別子(例えば、生年月日など)を削除すること、記憶されているデータの量又は特異度を制御すること(例えば、位置データを、住所レベルではなく都市レベルで収集すること)、データの記憶方式を制御すること(例えば、ユーザ間でデータを集約すること)、及び/又は他の方法によって容易にすることができる。
それゆえ、本開示は、開示されている1つ以上の様々な実施形態を実施するために、個人情報データを含み得る情報を使用することを、広くカバーするものであるが、本開示はまた、個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、様々な実施形態を実施することもまた可能である点を想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することによって、動作不能となるものではない。
一実施形態によれば、電子デバイスが提供され、この電子デバイスは、画素のアレイと、画素のアレイの上に形成されているレンチキュラーレンズフィルムとを含む、ディスプレイであって、独立して制御可能な複数の視野ゾーンを有する、ディスプレイと、画像をキャプチャするように構成されているカメラと、キャプチャされた画像から眼球位置情報を判定し、その眼球位置情報に基づいて、独立して制御可能な複数の視野ゾーンのうちの少なくとも1つの輝度レベルを修正するように構成されている、制御回路とを含む。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、第1の視野ゾーンが占有されていると判定することに応じて、第1の視野ゾーンの輝度レベルを増大させるように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンに隣接する第2の視野ゾーンが占有されていないと判定し、第2の視野ゾーンが占有されていないと判定することに応じて、第2の視野ゾーンの第2の輝度レベルを減少させるように構成されている。
別の実施形態によれば、複数の占有されていない視野ゾーンが、第1の視野ゾーンに隣接しており、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定した後に、複数の占有されていない視野ゾーンのうちの少なくとも1つの輝度レベルを、完全な輝度に設定し、複数の占有されていない視野ゾーンのうちの残りの視野ゾーンを、無効にするように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定した後に、第1の視野ゾーンに隣接している第1の占有されていない視野ゾーンに関する、第1の輝度レベルを設定し、第1の占有されていない視野ゾーンに隣接している第2の占有されていない視野ゾーンに関する、第1の輝度レベルよりも低い第2の輝度レベルを設定し、第2の占有されていない視野ゾーンに隣接している第3の占有されていない視野ゾーンに関する、第2の輝度レベルよりも低い第3の輝度レベルを設定するように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、第1の視野ゾーンの輝度レベルと、隣接する占有されていない視野ゾーンの輝度レベルとを、ステップ関数に従って設定するように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、第1の視野ゾーンの輝度レベルと、隣接する占有されていない視野ゾーンの輝度レベルとを、ガウス関数に従って設定するように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンであって、1つ以上の占有されていない視野ゾーンが第1の視野ゾーンに隣接している、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、1つ以上の占有されていない視野ゾーンの輝度レベルを、第1の視野ゾーンからの隔たりの増大と共に単調に減少するように設定するように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンであって、第1の視野ゾーンが画像を表示し、占有されていない視野ゾーンが第1の視野ゾーンに隣接している、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、第1の視野ゾーンもまた画像を表示している間に、第1の視野ゾーンに隣接している占有されていない視野ゾーンを、画像を表示するように制御するように構成されている。
別の実施形態によれば、占有されていない視野ゾーンは、第1の占有されていない視野ゾーンであり、第2の占有されていない視野ゾーンが、第1の占有されていない視野ゾーンに隣接しており、制御回路は、第1の視野ゾーン及び第1の占有されていない視野ゾーンもまた画像を表示している間に、第2の占有されていない視野ゾーンを、画像を表示するように制御するように構成されている。
別の実施形態によれば、第3の占有されていない視野ゾーンが、第2の占有されていない視野ゾーンに隣接しており、制御回路は、第1の視野ゾーン、第1の占有されていない視野ゾーン、及び第2の占有されていない視野ゾーンが画像を表示している間に、第3の占有されていない視野ゾーンを無効にするように構成されている。
別の実施形態によれば、ディスプレイは、画素のアレイの上に形成されているルーバーフィルムを含む。
別の実施形態によれば、ルーバーフィルムは、選択的不透明部分を含み、制御回路は、選択的不透明部分の不透明度を制御するように構成されている。
別の実施形態によれば、制御回路は、眼球位置情報に基づいて、選択的不透明部分の不透明度を制御するように構成されている。
一実施形態によれば、第1の眼及び第2の眼を有する視認者によって視認されるように構成されている、電子デバイスが提供され、この電子デバイスは、視認者に対して3次元コンテンツを表示するように構成されているディスプレイであって、対応する視野領域に関して個別の画像を生成するようにそれぞれが構成されている、複数のゾーンを有する、ディスプレイと、視認者の画像をキャプチャするように構成されているカメラと、キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が第1の眼を含むかを判定し、キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が第2の眼を含むかを判定し、いずれの視野領域が第1の眼を含むか、及びいずれの視野領域が第2の眼を含むかを判定することに応じて、複数のゾーンのうちの少なくとも1つによって表示される画像を修正するように構成されている、制御回路とを含む。
別の実施形態によれば、キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が第1の眼を含むかを判定することは、第1の視野領域が第1の眼を含むと判定することを含み、キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が第2の眼を含むかを判定することは、第1の視野領域とは異なる第2の視野領域が第2の眼を含むと判定することを含む。
別の実施形態によれば、第1の視野領域は、関連付けられている、ディスプレイの第1のゾーンを有し、第2の視野領域は、関連付けられている、ディスプレイの第2のゾーンを有し、制御回路は、第1のゾーン及び第3のゾーンの双方を使用して画像を表示するように構成されており、第3のゾーンは、第1の視野領域に隣接している、対応する第3の視野領域を有する。
別の実施形態によれば、制御回路は、いずれの視野領域が第1の眼を含むか、及びいずれの視野領域が第2の眼を含むかを判定することに応じて、第1の視野領域及び第2の視野領域とは異なる第3の視野領域に対応する、ディスプレイのゾーンのうちの1つを無効にするように構成されている。
一実施形態によれば、電子デバイスが提供され、この電子デバイスは、3次元コンテンツを表示するように構成されているディスプレイであって、対応する視野領域に関して個別の画像を生成するようにそれぞれが構成されている、複数のゾーンを有する、ディスプレイと、画像をキャプチャするように構成されているカメラと、キャプチャされた画像に基づいて、占有されている視野領域であって、2つ以上の占有されていない視野領域が、占有されている視野領域に隣接している、占有されている視野領域を特定し、占有されている視野領域の位置に基づいて、占有されている視野領域に隣接している占有されていない視野領域の輝度レベルを設定するように構成されており、占有されていない視野領域の輝度レベルが、占有されている視野領域からの隔たりの増大と共に減少する、制御回路とを含む。
別の実施形態によれば、占有されていない視野領域の輝度レベルは、ガウス分布に従って、占有されている視野領域からの隔たりの増大と共に減少する。
上記は単なる例示に過ぎず、説明されている実施形態に対して様々な修正を加えることができる。上記の実施形態は、個別に、又は任意の組み合わせで実装することができる。

Claims (20)

  1. 電子デバイスであって、
    画素のアレイと、前記画素のアレイの上に形成されているレンチキュラーレンズフィルムとを含む、ディスプレイであって、独立して制御可能な複数の視野ゾーンを有する、ディスプレイと、
    画像をキャプチャするように構成されているカメラと、
    前記キャプチャされた画像から眼球位置情報を判定し、前記眼球位置情報に基づいて、前記独立して制御可能な複数の視野ゾーンのうちの少なくとも1つの輝度レベルを修正するように構成されている、制御回路と、を備える、電子デバイス。
  2. 前記制御回路が、前記眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、前記第1の視野ゾーンが占有されていると判定することに応じて、前記第1の視野ゾーンの前記輝度レベルを増大させるように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記制御回路が、前記眼球位置情報に基づいて、前記第1の視野ゾーンに隣接する第2の視野ゾーンが占有されていないと判定し、前記第2の視野ゾーンが占有されていないと判定することに応じて、前記第2の視野ゾーンの第2の輝度レベルを減少させるように構成されている、請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 複数の占有されていない視野ゾーンが、前記第1の視野ゾーンに隣接しており、前記制御回路が、前記眼球位置情報に基づいて、前記第1の視野ゾーンが占有されていると判定した後に、前記複数の占有されていない視野ゾーンのうちの少なくとも1つの前記輝度レベルを、完全な輝度に設定し、前記複数の占有されていない視野ゾーンのうちの残りの視野ゾーンを、無効にするように構成されている、請求項2に記載の電子デバイス。
  5. 前記制御回路が、前記眼球位置情報に基づいて、前記第1の視野ゾーンが占有されていると判定した後に、
    前記第1の視野ゾーンに隣接している第1の占有されていない視野ゾーンに関する、第1の輝度レベルを設定し、
    前記第1の占有されていない視野ゾーンに隣接している第2の占有されていない視野ゾーンに関する、前記第1の輝度レベルよりも低い第2の輝度レベルを設定し、
    前記第2の占有されていない視野ゾーンに隣接している第3の占有されていない視野ゾーンに関する、前記第2の輝度レベルよりも低い第3の輝度レベルを設定するように構成されている、請求項2に記載の電子デバイス。
  6. 前記制御回路が、
    前記眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、
    前記第1の視野ゾーンの輝度レベルと、隣接する占有されていない視野ゾーンの輝度レベルとを、ステップ関数に従って設定するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
  7. 前記制御回路が、
    前記眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、
    前記第1の視野ゾーンの輝度レベルと、隣接する占有されていない視野ゾーンの輝度レベルとを、ガウス関数に従って設定するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
  8. 前記制御回路が、
    前記眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンであって、1つ以上の占有されていない視野ゾーンが前記第1の視野ゾーンに隣接している、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、
    前記1つ以上の占有されていない視野ゾーンの輝度レベルを、前記第1の視野ゾーンからの隔たりの増大と共に単調に減少するように設定するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
  9. 前記制御回路が、
    前記眼球位置情報に基づいて、第1の視野ゾーンであって、前記第1の視野ゾーンが画像を表示し、占有されていない視野ゾーンが前記第1の視野ゾーンに隣接している、第1の視野ゾーンが占有されていると判定し、
    前記第1の視野ゾーンもまた前記画像を表示している間に、前記第1の視野ゾーンに隣接している前記占有されていない視野ゾーンを、前記画像を表示するように制御するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
  10. 前記占有されていない視野ゾーンが、第1の占有されていない視野ゾーンであり、第2の占有されていない視野ゾーンが、前記第1の占有されていない視野ゾーンに隣接しており、前記制御回路が、前記第1の視野ゾーン及び前記第1の占有されていない視野ゾーンもまた前記画像を表示している間に、前記第2の占有されていない視野ゾーンを、前記画像を表示するように制御するように構成されている、請求項9に記載の電子デバイス。
  11. 第3の占有されていない視野ゾーンが、前記第2の占有されていない視野ゾーンに隣接しており、前記制御回路が、前記第1の視野ゾーン、前記第1の占有されていない視野ゾーン、及び前記第2の占有されていない視野ゾーンが前記画像を表示している間に、前記第3の占有されていない視野ゾーンを無効にするように構成されている、請求項9に記載の電子デバイス。
  12. 前記ディスプレイが、前記画素のアレイの上に形成されているルーバーフィルムを更に備える、請求項1に記載の電子デバイス。
  13. 前記ルーバーフィルムが、選択的不透明部分を含み、前記制御回路が、前記選択的不透明部分の不透明度を制御するように構成されている、請求項12に記載の電子デバイス。
  14. 前記制御回路が、前記眼球位置情報に基づいて、前記選択的不透明部分の前記不透明度を制御するように構成されている、請求項13に記載の電子デバイス。
  15. 第1の眼及び第2の眼を有する視認者によって視認されるように構成されている、電子デバイスであって、
    前記視認者に対して3次元コンテンツを表示するように構成されているディスプレイであって、対応する視野領域に関して個別の画像を生成するようにそれぞれが構成されている、複数のゾーンを有する、ディスプレイと、
    前記視認者の画像をキャプチャするように構成されているカメラと、
    制御回路であって、
    前記キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が前記第1の眼を含むかを判定し、
    前記キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が前記第2の眼を含むかを判定し、
    いずれの視野領域が前記第1の眼を含むか、及びいずれの視野領域が前記第2の眼を含むかを判定することに応じて、前記複数のゾーンのうちの少なくとも1つによって表示される画像を修正するように構成されている、制御回路と、を備える、電子デバイス。
  16. 前記キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が前記第1の眼を含むかを判定することが、第1の視野領域が前記第1の眼を含むと判定することを含み、前記キャプチャされた画像に基づいて、いずれの視野領域が前記第2の眼を含むかを判定することが、前記第1の視野領域とは異なる第2の視野領域が前記第2の眼を含むと判定することを含む、請求項15に記載の電子デバイス。
  17. 前記第1の視野領域が、関連付けられている、前記ディスプレイの第1のゾーンを有し、前記第2の視野領域が、関連付けられている、前記ディスプレイの第2のゾーンを有し、前記制御回路が、
    前記第1のゾーン及び第3のゾーンの双方を使用して画像を表示するように構成されており、前記第3のゾーンが、前記第1の視野領域に隣接している、対応する第3の視野領域を有する、請求項16に記載の電子デバイス。
  18. 前記制御回路が、
    いずれの視野領域が前記第1の眼を含むか、及びいずれの視野領域が前記第2の眼を含むかを判定したことに応じて、前記第1の視認領域及び前記第2の視認領域とは異なる第3の視認領域に対応する、前記ディスプレイの前記ゾーンのうちの1つを無効にするように構成されている、請求項16に記載の電子デバイス。
  19. 電子デバイスであって、
    3次元コンテンツを表示するように構成されているディスプレイであって、対応する視野領域に関して個別の画像を生成するようにそれぞれが構成されている、複数のゾーンを有する、ディスプレイと、
    画像をキャプチャするように構成されているカメラと、
    制御回路であって、
    前記キャプチャされた画像に基づいて、占有されている視野領域であって、2つ以上の占有されていない視野領域が、前記占有されている視野領域に隣接している、占有されている視野領域を特定し、
    前記占有されている視野領域の位置に基づいて、前記占有されている視野領域に隣接している前記占有されていない視野領域の輝度レベルを設定するように構成されており、前記占有されていない視野領域の前記輝度レベルが、前記占有されている視野領域からの隔たりの増大と共に減少する、制御回路と、を備える、電子デバイス。
  20. 前記占有されていない視野領域の前記輝度レベルが、ガウス分布に従って、前記占有されている視野領域からの隔たりの増大と共に減少する、請求項19に記載の電子デバイス。
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