JP2023525310A - エコロジータブ、缶エンド、ツーリング及び方法 - Google Patents

Abstract

【解決手段】短縮長エコロジータブが缶エンドに設けられた。缶エンドは、エンドパネルと、タブをエンドパネルに固定するリベットを含む。タブは、互いに反対側にある第１及び第２の端部を有する本体と、第１の端部と第２の端部の間の距離で測定される長さとを含む。ノーズ部は、第１の端部又はその辺りに配置され、リフト部は、第２の端部又はその辺りに配置されている。タブの長さは０．９８５インチ未満である。【選択図】図１５Ａ

Description

＜関連出願の相互参照＞
本願は、２０２０年５月１１日に出願された米国仮特許出願第６３／０２２，６０８号「ＥＣＯＬＯＧＹ ＴＡＢ，ＣＡＮ ＥＮＤ，ＴＯＯＬＩＮＧ ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤ」の通常出願であって、その優先権を主張し、当該仮特許出願は、参照により本明細書の一部となる。

＜技術分野＞
開示される概念は概ね容器に関しており、より詳細には、ビールや飲料缶などの容器のエコロジータブ及び缶エンドに関する。開示される概念はまた、エコロジータブ及び缶エンドの製造のためのツーリングと関連する方法とに関する。

液体、飲料、又は食品などの製品を収納する金属製容器（例えば、缶）には通常、イージーオープン缶エンドが設けられており、イージーオープン缶エンドでは、プルタブのような開放機構がティアストリップ又は可分パネル（severable panel）に取り付けられる（例えば、リベット留めされるが、これに限定されない）。通常、ティアストリップは、缶エンドの外面（例えば、公側（public side））のスコアラインによって規定される。プルタブは、一般的に単に「タブ」と呼ばれており、持ち上げられる、引っ張られる、及び／又は回転させられるとスコアラインが切断されてティアストリップが屈曲することで、缶の中身を出すための開口が形成されるように構成されている。

缶エンドが作られる場合、それは缶エンドシェルとして始まり、缶エンドシェルは、シート状金属製品（例えば、限定ではないが、シート状アルミニウムやシート状スチール）から形成される。シェルはその後、連続した幾つかのツールステーションを持つコンバージョンプレスに搬送される。シェルが、あるツールステーションから次のツールステーションに進むと、例えば限定ではないが、リベット形成、パネリング、スコアリング、エンボス加工、タブ成形、タブ固定、タブステーキングなどの変換工程が行われて、シェルが所望の缶エンドに完全に変換されてプレスから排出される。一般的に、コンバージョンプレスの各ツールステーションのツーリングは、プレスラムの作動により下側ツール部材に向かって前進するように構成された上側ツール部材を含む。上側ツール部材と下側ツール部材とが協働して、前述のような幾つかの工程を行う。所定の工程が完了すると、プレスラムは上側ツール部材を後退させ、部分的に変換されたシェル又はタブは、連続する次のツールステーションに移動するか、同じステーション内でツーリングが変更されて、次の変換工程が行われる。

製缶業界では、容器又はその構成部品（例えば、缶エンド；タブ；缶ボディ）の製造に必要な金属の量を減らすことが恒常的に望まれている。コスト削減に加えて、必要な金属量を最小限に抑えることは環境に良いエコロジカルな影響を与える。これらの問題に対処するための従来の提案には、様々な欠点がある。それらの中には、タブ及び／又は缶エンドの設計の複雑さと、タブ及び／又は缶エンドの強度及び動作機構に関する考慮すべき事項とがある。そのため、金属を節約しようとする既知の設計の中には、製造コストが高すぎたり、実用的でなかったり、所望の結果を得られなかったりするものがある。既知の設計の多くはまた、タブ、缶エンド、又はそれらの両方を大幅に変更したり、完全に再設計する必要があり、全く新しいツーリング及び成形方法が必要となるために好ましくない。

それ故に、ビール缶や飲料缶などの容器のタブ及び缶エンド、それらに関連するツーリング及び方法には改善の余地がある。

開示されている概念は、添付図面と併せて読むことで、好適な実施形態に関する以下の説明から十分に理解することができる。

図１は、開示される概念の一実施形態に従うタブの上側斜視図である。 図２は、タブの別の上側斜視図である。 図３は、タブの下側斜視図である。 図４は、タブの別の下側斜視図である。 図５は、タブの平面図である。 図６は、タブの底面図である。 図７は、タブの横側面図である。 図８は、図５に示す線８－８の方向に沿って破断した断面図である。 図９は、タブの前側面図である。 図１０は、タブの後側面図である。 図１１Ａは、開示される概念の実施形態に従う缶エンド及びタブの上側斜視図である。 図１１Ｂは、図１１Ａの缶エンドの上側斜視図であり、タブを除いて示されている。 図１２Ａは、図１１Ａの缶エンド及びタブの別の上側斜視図である。 図１２Ｂは、図１１Ｂの缶エンドの別の上側斜視図である。 図１３は、缶エンドの下側斜視図である。 図１４は、図１３の缶エンドの別の下側斜視図である。 図１５Ａは、図１１Ａの缶エンド及びタブの平面図である。 図１５Ｂは、図１１Ｂの缶エンドの平面図である。 図１６は、缶エンドの底面図である。 図１７は、缶エンドの横側面図である。 図１８Ａは、図１５Ａに示す線１８Ａ－１８Ａに沿って破断した断面図である。 図１８Ｂは、図１５Ｂに示す線１８Ｂ－１８Ｂに沿って破断した断面図である。 図１９は、開示される概念の一実施形態に従うツーリングの概略を示す断面図である。 図２０は、図１９のツーリングの一部を拡大した断面図である。 図２１は、開示される概念の実施形態に従う新規なタブと従来のタブとの相違点を示す平面図である。 図２２は、開示される概念の実施形態に従う新規なタブと従来のタブとの相違点を示す平面図である。 図２３は、従来の缶エンド及びタブの公側（即ち、外側又は外部）を示す平面図である。 図２４は、開示される概念の実施形態に従う新しい缶エンド及びタブの公側を示す平面図である。 図２５は、図２３の従来の缶エンド及びタブの製品側（即ち、内側又は内部）を示す底面図である。 図２６は、図２４の新規な缶エンド及びタブを示す底面図である。 図２７は、図２３及び図２５の従来の缶エンド及びタブを形成する従来のコンバージョンプレス装置の一部の平面図であり、コンバージョンプレスの一部は簡略化されて仮想線で示されている。 図２８は、図２４及び図２６の新規な缶エンド及びタブを形成するコンバージョンプレス装置の一部の平面図であり、コンバージョンプレスの一部は簡略化されて仮想線で示されている。

説明のために、開示される概念の実施形態は、飲料缶／ビール缶用のタブ及び缶エンドに適用されるものとして説明されるが、例えば、限定ではないが、ビールや飲料以外の液体用の缶、食品缶などのその他の中身にも採用できることは明らかになるであろう。

図面に示されており、以下の説明に記載されている具体的な要素は単に、開示される概念の例示的な実施形態に過ぎず、例示のためだけに非限定的な例として提供されることは理解されるであろう。従って、特定の寸法、向き、及び本明細書に開示される実施形態のその他の物理的特徴は、開示される概念の範囲に関する限定とみなされるべきではない。

本明細書で使用される方向表現、例えば、左、右、前、後、上、下、上方、下方、及びそれらの派生語は、図示される要素の向きに関連しており、請求項に明示されない限り、請求項を限定するものではない。

本明細書では、「缶」及び「容器」という用語は、任意の既知の又は適切な容器を指すためにほぼ置換可能に使用され、中身（限定ではなく、例えば、液体、食品やその他の適切な物質）を収容するように構成され、限定ではないが、ビール缶やソーダ缶などの飲料缶だけでなく食料缶も明確に含むものである。

本明細書では、用語「缶エンド」は、缶を密閉するために缶に結合されるように構成された蓋又はクロージャを意味する。

本明細書では、用語「缶エンドシェル」は、用語「缶エンド」と実質的に交換可能に使用される。「缶エンドシェル」又は単に「シェル」は、所望の缶エンドを提供するために、作用を受けて（例えば、限定ではないが、成形されて）、開示されるツーリングによって変換される部材である。

本明細書では、２つ以上の部品が「結合」されているという表現は、部品が直接結合されているか、１又は複数の中間部品を介して結合されているかの何れかを意味する。

本明細書では、用語「幾つか」は、１又は１より大きい整数（即ち、複数）を意味する。

図１乃至図１０、及び図２１は、開示される概念の非限定的な一実施形態に従ったタブ２を示している。タブ２は、互いに逆向きの第１の端部６及び第２の端部８を有する本体４を含む。ノーズ部１０は、タブ２の第１の端部６に（即ち、前部）又はその辺りに位置しており、リフト部１２は、タブ２の第２の端部８（即ち、後部）又はその辺りに位置する。図１乃至図６、及び図２１に示すように、リベット受け部１４は、ノーズ部１０に近接して配置されており、リベット孔１６を含んでいる。

本明細書に示されて説明される非限定的な例のタブ２は、イージーオープンのビール／飲料缶エンド２００（例えば、限定ではないが、図１１乃至図１８、及び図２４参照；図２６のタブ２００’も参照）に用いられる長さが短くされたエコロジータブである。非限定的な一例では、従来のタブ１０２（例えば、図２２参照）は、約０．９８５インチの長さ１５０を有するのに対し、開示される概念に従った短縮長エコロジータブ２（例えば、図２１参照）は、０．８１０乃至０．９５０インチ、好ましくは約０．８６０インチの長さ５０を有することは理解できるであろう。引き続き図２１及び図２２を参照すると、図２１に示されているようにタブ２の最も広い部分で測定される短縮長エコロジータブ２の幅５２は、図２２に示されているようにタブ１０２の最も広い部分で測定される従来のタブ１５０の幅１５２と概ね同じであることは理解されるであろう。非限定的な一例の実施形態では、従来のタブ１５０は約０．６２０インチの幅１５２を有してよく、短縮長エコロジータブ２は約０．６１６インチの幅５２を有してよい。しかしながら、その他の実施形態（図示せず）において、タブ（例えば、タブ２、タブ１０２）は、本発明の範囲から逸脱することなく、同じ幅（例えば、幅５２、幅１５２）を有してよいことは理解されるであろう。また、短縮長エコロジータブ２の厚さは、従来のタブ（例えば、限定ではないが、図２２のタブ１０２）の厚さと実質的に同じであることが好ましい。

タブ２のアスペクト比（縦を横で割ったもの）もまた特徴的である。即ち、アスペクト比は、好ましくは１．５：１から１．３０：１の間であり、より好ましくは約１．３９６：１である。これに対して、図２２の従来のタブ１０２のアスペクト比は１．５８９：１である。従って、タブ２の長さ５０は、好ましくは従来のタブよりも０．０３５乃至０．１７５インチ短く、より好ましくは従来のタブよりも約０．１２５インチ短いことは理解されるであろう（例えば、図２７及び図２８を並べて新しい短縮長エコロジータブ２を見て、従来のタブ１０２に対して比較のこと）。

開示された概念の一態様によれば、タブ２は、既存の機械７００（例えば、限定するものではないが、１．１５００インチタブ順送用テトラッドマシン（Tetrad machine）（図２８に簡略化された態様で部分的に示されている））への比較的容易な改造を可能にするであろう送り長７０２に関して戦略的に設計された。より具体的には、「送り長（progression length）」がダイステーション間の距離又はピッチを意味することは、順送ダイスタンピングの技術分野において一般によく知られている。従って、送り長を変更すると、必然的に、関連するツーリングに大規模で費用のかかる修正が必要になることは一般に理解されている。他の独自の改善点の中でも、短縮長エコロジータブ２は、従来のタブ１０２（図２２）の長さ１５０（図２２）と比較して、長さ５０（図７、図８、及び図２１）が大幅に短くなっており、広範な研究と設計上の努力とを通じて、従来技術のツーリング６００（図２７）の送り長６０２（図２７）とは異なる独自の送り長７０２（図２８）が発見されて実装されており、更に、新規のタブ２は、既存の機械（例えば、限定ではないが、図２７の従来技術のコンバージョンプレス６００）に組み込む又は後付けすることができる。図２７及び図２８で図示して説明した例では、従来技術のコンバージョンプレス６００の既存のタブダイ送り長６０２は、好ましくは、１．０８５７インチ乃至０．８８５７インチのタブダイ送り長７０２に１．１５００インチから減少されており、より好ましくは、タブダイ送り長７０２は約０．９８５７インチである。

例えば、図１乃至図５を参照すると、開示される概念の別の態様では、短縮長エコロジータブ２は、タブ２の前半分又は前部（図５におけるタブ２のセグメント６０参照。即ち、前述「ノーズ部」１０）において同じ形状及び既知の技術を利用している。従って、前述の短縮タブ長５０は、もっぱら、タブ２の後半分又は後部（図５のタブ２のセグメント７０を参照。即ち、前述の「リフト部」１２又は指孔領域１８）からもたらされる。即ち、開示されるタブ２の大きな特徴は、指孔１８が小さく、従って、タブ全長５０が短いことである。このようにタブ長５０を短くすると、開封力が増加することで、顧客の受入れにおいて最大の技術的課題と最大の障害になることは理解されるであろう。

開示される短縮長エコロジータブ２の重要な利点は、金属の節約である。即ち、タブ２当たりに必要な金属（例えば、限定ではないが、アルミニウム）の量を大幅に削減することができる。その結果、時間の経過とともにタブのコストの大幅な削減が可能になる。開示される短縮長エコロジータブ２の別の利点は、より小さな直径の缶エンド２００（図１１Ａ乃至１８Ｂ；図２４及び２６の缶エンド２００’も参照）で得られる指のアクセスの強化である。例えば、限定ではないが、直径２００及びより小さい缶エンド２００は、標準的長さの従来のタブ（例えば、図２２のタブ１０２）を使用する場合、十分な指のアクセスを可能にしない。例えば、図１５Ａに示されるように、これは、缶エンド２００の中央パネル２０２において利用可能なスペースが比較的少ないからである。即ち、従来の２００直径の缶エンド２００の中央パネル２０２の直径２０４は、典型的には約１．６５０インチから約１．７８０インチの範囲であって、タブ２、ティアパネル２０６及び他の特徴についての残りのスペースは比較的小さい。

従って、他の明確な特徴及び利点の中で、短縮長（例えば、限定されないが、０．９８５７インチ）のエコロジータブ２は、以下の独特な特徴を有する：
１．同じノーズ部１０（例えば、図５のセグメント６０）、故に、公知のタブと同じ性能上の利点；
２．より小さい指孔１８（図１乃至図５）と指のアクセスの向上；
３．短縮された全長５０；
４．従来の標準タブとほぼ同等のタブ厚；及び／又は
５．金属効率と経済性の向上（例えば、金属の削減）。

開示される概念の代替的実施形態（図示せず）に従う短縮長エコロジータブ２は、開示される概念の範囲から逸脱することなく、様々な寸法及び特徴（図示せず）、様々なサイズ、形状又は幾何（図示せず）を有し得ることは理解されるであろう。例えば、限定ではないが、タブ２は、低減されたゲージ（即ち、より薄い）を有する材料（例えば、限定ではないが、アルミニウム）から作られてよい。加えて又は代替的に、例えば限定ではないが、短縮長の概念は、一般的に「プロモーショナル（promotional）」又は「プロモ（promo）」タブとして知られる、堅いリフト部（即ち、指通し孔がない）を有するタブに採用できる。

図１８Ａの断面図に最もよく示されているように、リベット孔１６は、リベット２１４を受け入れるように構成されており、リベット２１４は、タブ２のリベット受け部１４を缶エンド２００に固定するためにかしめられる。図１５Ａを参照のこと。

図１１Ａ、図１２Ａ、図１５Ａ、及び図１８Ａは、開示される概念の非限定的な例示的実施形態に基づいた、タブ２を採用する缶エンド２００の一例を示している。しかしながら、開示される概念に従ったタブ２は、代替的に、開示される概念の範囲から逸脱することなく、任意の他の既知の又は適切な代替的サイズ（図示せず）、形状（図示せず）、及び／又は特徴（例えば、限定ではないが、シェルのタイプ、サイズ及び形状；スコアライン及び／又はティアパネルサイズ及び／又は形状；パネルサイズ及び／又は形状）の構成を有する缶エンド（図示せず）に採用できることは、理解されるであろう。例えば、限定ではないが、図２４及び図２６は、開示される概念に従ってタブ２を採用する異なるタイプの缶エンド２００’の１つの非限定的な代替的実施形態を示している。

図１１Ｂ、図１２Ｂ、図１５Ｂ、及び図１８Ｂは、開示される概念の１つの非限定的な例示的実施形態の態様に従った前述の例示的な缶エンド２００を示しているが、缶エンド２００の固有の特徴をより良く示すためにタブがない。図１３、図１４、図１６、及び図１７を参照すると、缶エンド２００の製品側（即ち、内側、内部又は底部）及び横側面図は、タブ２（図１乃至図１０、図１１Ａ、図１２Ａ、図１５Ａ、図１８Ａ、図２１、図２４及び図２６）が缶エンド２００に付けられているか否かに関わらず同じように見えることは理解されるであろう。

図１５Ａを参照すると、例えば、特徴の中でもとりわけ、缶エンド２００は、エンドパネル、即ち中央パネル２０２と、ティアパネル２０６を規定するスコアライン２０５とを含んでいる。従って、タブ２が作動すると（例えば、限定ではないが、持ち上げられて枢動又は回転すると）、ティアパネル２０６周囲のスコアライン２０５を切断し、ティアパネル２０６を下方に押し下げ、それによって、缶エンド２００が付けられている容器又は缶の中身を吐出するための開口が缶エンド２００に設けられる。

本明細書に示されて説明される例では、缶エンド２００は、幾つかの更なる特徴的な機能を有する。図１１Ｂ、図１２Ｂ、及び図１５Ｂに最もよく示されているように、エンドパネル２０２は、円弧状ビード２１６，２１８（図２６の缶エンド２００’のパネル２０２’の円弧状ビード２１６’，２１８’も参照）を含んでおり、短縮長エコロジータブ２の下に収まってリベットの後ろで剛性を与え、それによって開封性能を向上させるように設計されている。例示的な缶エンド２００のエンドパネル２０２は、位置決めビード２２０，２２２（図２６の缶エンド２００の位置決めビード２２０’，２２２’も参照）を更に含んでおり、位置決めビード２２０，２２２は、開示される概念の態様に従ったツーリング（図１９、図２０、及び図２８のツーリング５００参照）及び方法（例えば、限定ではないが、図２７及び図２８に最もよく示されているような順送ダイのツーリング工程）によって形成される際にその部品を位置決めするように機能する。また、線状ビード２２４，２２６が、例えば、図２４及び図２６の代替的な例示的実施形態に限定されずに例示されるように任意選択的に含まれてよい。このような線状ビード２２４，２２６は、缶エンド２００’のエンドパネル２０２’を更に強化するように機能する。このような特徴の独特の組合せは、図２５に示す従来技術のエンドパネル３０２、特に、当該分野で「セントビード（cent bead）」と一般的に呼ばれるビード３０４と大きく異なることは理解されるであろう。

前述の特徴の多くは、例えば図１３、図１４、図１６、及び図２６に示すように、缶エンド２００，２００’の製品側（例えば、内部又は内側）から見ることもできる。

上述のように、開示される概念の別の独特の特徴及び利点は、指アクセスの改善であって、タブ２を持ち上げて、結び付いている容器又は缶（図示せず）を開けるための使用者の指のアクセスがより容易にされている。より具体的には、図２３乃至図２６に最もよく示されるように、短縮長エコロジータブ２では、タブ本体４の第２の端部８、また故に、リフト部１２及び指孔１８が、従来技術の設計よりも、缶エンド２００’（図２４）の外縁又は外周２１０’（図２４）からより長い距離（図２４）に配置される（図２３及び図２５に示される従来技術の缶エンド３００、及び、タブ１０２と外縁３１０の間のより短い距離３０８と、図２４及び図２６に示される新規の缶エンド２００’とを見て比較のこと。図１５Ａにおけるタブ２と缶エンド２００の外縁２１０との間の距離２０８も参照のこと）。図１５Ａ及び図２４の非限定的な例示的実施形態では、指アクセスの改善は、０．３００インチ未満である距離３０８（図２３）と比較して、距離２０８（図１５Ａ）及び距離２０８’（図２４）が好ましくは０．３２５乃至０．５００インチ、より好ましくは約０．４１４インチであることに直接起因している。図１５Ａ及び図２４の実施形態はまた、エンドパネル２０２（図１５Ａ）、エンドパネル２０２’（図２４）に任意選択的な指用窪み又は凹み２１２（図１５Ａ），２１２’（図２４）を含んでおり、これは、使用者の指をタブ２のリフト部１２の下に到達させて使用者による指のアクセスを更に向上させて、操作を更に容易にする。この違いの大きさは、開示される概念の短縮長さエコロジータブ２に関して本明細書に示されて説明されたより小さい２００直径の缶エンド２００，２００’（図２４及び図２６）と比較して、図２３及び図２５の従来技術の缶エンド３００が、より大きい直径の缶エンド（例えば、２０２直径の缶エンド３００）であることを認識すると更に理解できるであろう。故に、より小さい直径の缶エンド２００，２００’に配置された標準的な長さ１５０（図２２）を有する従来のタブ１０２は、図２３に示した距離３０８よりも更に小さい指アクセス空間をもたらすことは理解されるであろう。

図示されているように、短縮タブ長５０はまた、所望であれば、関連する缶エンド２００の全体サイズ（例えば、直径２０４（図１５Ａ））を縮小して、更なる金属節約が有利にもたらされるであろうということは理解されるであろう。

図１９及び図２０は、開示される概念の態様に従った短縮長エコロジータブ２を形成するためのツーリング５００の非限定的な例を示している。ツーリング５００は、上側ツーリングアセンブリ５０２及び下側ツーリングアセンブリ５０４を含んでおり、各々は、タブ２の特徴を形成するために協働する複数の対向するツールを有する。図１９及び図２０の非限定的な例では、図示されているツーリング５００は、タブ２の形成に関連する舌部ワイプダウン工程、指孔のプレカール工程、パネル及びコインのプレカール工程をなすように構成されている。しかしながら、開示される概念に従って短縮長エコロジータブ２を形成するために、更なるツーリング（例えば、限定されないが、１又は複数の追加の成形ステーション（図示せず））が採用されてよいことは理解されるであろう。

先に説明したように、図２１は、開示される概念の非限定的な例示的実施形態に従った短縮長タブ２を、図２２に図示された従来のタブ１０２の標準的な長さと比較して示している。与えられている寸法は、開示される概念の範囲を制限することを意図したものではなく、むしろ、短縮タブ長５０及び開示される概念によって達成され得る他の特徴の非限定的な例を示すために、単に例示の目的で提供されている。

同様に、図２３乃至図２６は、開示された概念の１つの非限定的な実施形態の態様に従って短縮長タブ２を使用する縮小サイズの缶エンド２００’と、従来のタブ１０２を使用する従来の缶エンド３００とを比較する目的で、別の非限定的な例を提供する。具体的には、図２３（従来技術）及び図２４は、缶エンド２００’，３００の公側（例えば、外側又は外部）を示し、図２５（従来技術）及び図２６は、缶エンド２００’，３００の製品側（例えば、内側又は内部）を示している。

図２７は、図２３及び図２５の従来の缶エンド３００及びタブ１０２を形成するコンバージョンプレス装置６００の一部を、簡略化して仮想線図で示している。同様に、図２８は、図２４及び図２６の新規の缶エンド２００’及びタブ２を形成するコンバージョンプレス７００の一部を、簡略化して仮想線図で示している。従来技術のコンバージョンプレス６００（図２７）と開示される概念に従った新規のタブ２を形成するためのコンバージョンプレス７００（図２８）の構成要素間で、幾つかの寸法は、全く新しいレーンダイ及び供給装置を必要としないほど類似していることは、図２７及び図２８を参照して比較すれば理解できるだろう。より詳細には、開示された概念の前述のユニークなタブダイ送り長７０２は、移送ベルトの中心線寸法７０４（図２８）が移送ベルトの中心線寸法６０４（図２７）から実質的に変化しないままであることを可能にする寸法を達成するために広範囲に研究開発されたものである。レーンダイ送り長７０６（図２８）も、従来技術のレーンダイ送り長６０６（図２７）から実質的に変化しないままであることが好ましい。従って、本明細書において上述したように、開示される概念の更なる重要な利点は、短縮長エコロジータブ２が既存のコンバージョンシステム（例えば、６００）内に実装又は後付けできることである。

開示された概念の特徴は、開示された概念の幾つかの実施形態に基づいて、特徴の特定の他の態様なくして独立して採用されてよく、他の実施形態では、前述の特徴の全てが組み合わされて採用されてよいことは理解されるであろう。更に、例えば、限定ではないが、図２３乃至図２６を参照すると、幾つかの場合において、新しいタブ２及び缶エンド２００’のデザインは、従来技術の設計において必要とされる特徴の要件を除去又は排除し得ることは理解されるであろう。

従って、開示された概念は、短縮長タブ２を提供して多くの利点を提供し、更に缶エンド２００，２００’、ツーリング５００，７００、及び関連する方法の改善をもたらし、個々に及び全体として、かなりの金属節約とエコロジカルな利益を達成する。

発明の具体的な実施形態が詳細に説明されたが、本開示の全体的な教示に照らしてそれらの詳細に対する様々な修正及び代替がなされ得ることは当業者には理解されるであろう。従って、開示された特定の構成は、例示であることのみを意図されており、添付の特許請求の範囲及びその任意の且つ全ての均等物の全範囲として与えられる本発明の範囲に対する限定ではない。

Claims (20)

1. 缶エンド用のタブであって、
   第１の端部と、前記第１の端部の反対側にて遠位に配置された第２の端部と、前記第１の端部と前記第２の端部の間の距離によって測定される長さとを含む本体と、
   前記第１の端部に又はその辺りに配置されたノーズ部と、
   前記第２の端部に又はその辺りに配置されたリフト部と、
   を備えており、
   前記タブの長さは０．９８５インチ未満である、タブ。
2. 前記長さは、０．８１０インチ乃至０．９５０インチである、請求項１に記載のタブ。
3. 前記長さは約０．８６０インチである、請求項２に記載のタブ。
4. 前記タブの本体は更に幅を含んでおり、前記幅は約０．６１６インチである、請求項１に記載のタブ。
5. 前記タブのアスペクト比は１．５：１乃至１．３０：１である、請求項１に記載のタブ。
6. 前記タブのアスペクト比は１．３９６：１である、請求項１に記載のタブ。
7. 前記ノーズ部はリベット受け部を含んでおり、前記本体は、前記ノーズ部と前記リフト部との間のほぼ中間に配置されて前記タブ本体の第１のセグメントと前記タブ本体の第２のセグメントとを規定する中間部分を更に含んでおり、前記第１のセグメントは前記中間部分から第１の端部まで延びており、前記第２のセグメントは前記中間部分から前記第２の端部まで延びる、請求項１に記載のタブ。
8. 前記リフト部は指孔を含んでおり、前記指孔は、対称性を有する偏長の開口を含んでおり、前記開口は、前記リフト部の幅にわたって横方向に延びる２つの対向する平行なセグメントを有する、請求項１に記載のタブ。
9. エンドパネルと、
   リベットと、
   前記リベットで前記エンドパネルに固定されたタブと、
   を備えており、
   前記タブは、
   第１の端部と、前記第１の端部の反対側で遠位に配置された第２の端部と、前記第１の端部と前記第２の端部の間の距離によって測定される長さとを含む本体と、
   前記第１の端部に又はその辺りに配置されたノーズ部と、
   前記第２の端部に又はその辺りに配置されたリフト部と、
   を備えており、
   前記タブの長さは０．９８５インチ未満である、
   缶エンド。
10. 前記長さは、０．８１０インチ乃至０．９５０インチである、請求項９に記載の缶エンド。
11. 前記タブは１．５：１乃至１．３０：１のアスペクト比を有する、請求項９に記載の缶エンド。
12. 前記タブのリフト部は指孔を含んでおり、前記指孔は、対称性を有する偏長の開口を含んでおり、前記開口は、前記リフト部の幅にわたって横方向に延びる２つの対向する平行なセグメントを有する、請求項９に記載の缶エンド。
13. 前記エンドパネルは、ティアパネルを規定するスコアラインと、第１の円弧状ビードと、第２の円弧状ビードと備えており、前記第１の円弧状ビード及び前記第２の円弧状ビードは前記タブの下に配置されている、請求項９に記載の缶エンド。
14. 前記第１の円弧状ビードは前記第２の円弧状ビードに対向して配置されており、前記エンドパネルは第１の位置決めビード及び第２の位置決めビードを備えており、前記第１の位置決めビードは前記第１の円弧状ビードに隣接して配置されており、前記第２の位置決めビードは前記第２の円弧状ビードに隣接して配置されている、請求項１３に記載の缶エンド。
15. 前記エンドパネルは、第１の線状ビード及び第２の線状ビードを更に備えており、前記タブ本体は、前記第１の線状ビードと前記第２の線状ビードの間に配置されている、請求項９に記載の缶エンド。
16. 前記エンドパネルは更に直径及び外周を含んでおり、前記タブの第２の端部は、前記タブのリフト部への指のアクセスを提供するために、前記エンドパネルの外周から距離をおいて配置されており、前記距離は０．３２５インチ乃至０．５００インチである、請求項９に記載の缶エンド。
17. 前記エンドパネルは更に指用窪みを含んでおり、前記タブ本体の第２の端部が前記指用窪みに隣接して配置されて、前記タブのリフト部へのアクセスを提供する、請求項９に記載の缶エンド。
18. 短縮長タブを含む缶エンドを形成する方法であって、
    少なくとも１つのタブダイと少なくとも１つのレーンダイとを含むコンバージョンプレスを用意することと、
    前記少なくとも１つのレーンダイを通して供給されたシェルから複数の缶エンドを形成することと、
    前記少なくとも１つのタブダイを通して供給されたタブストックから複数のタブを形成することと、
    前記複数のタブを前記複数の缶エンドにリベット固定することと、
    を含んでおり、
    前記複数のタブを形成することは、第１の端部と、前記第１の端部の反対側で遠位に配置された第２の端部と、前記第１の端部と前記第２の端部との間の距離によって測定される長さとを含む本体を有するように各タブを形成することを含んでおり、
    前記タブの長さは０．９８５インチ未満である、方法。
19. 前記少なくとも１つのタブダイにタブダイ送り長を与えることと、
    第１の搬送ベルトと、第１の中心線と、第１のレーンダイ送り長とを有する第１のレーンダイを設けることと、
    第２の搬送ベルト、第２の中心線と、前記第１のレーンダイ送り長と同じ第２のレーンダイ送り長とを有する第２のレーンダイを設けることと、
    前記コンバージョンプレスを修正して、タブが第１の長さを有するように形成される第１の構成から、タブが前記第１の長さよりも短い第２の長さを有するように形成される第２の構成へと変更することと
    を更に含んでおり、
    前記コンバージョンプレスを修正することは、前記第１の搬送ベルトの第１の中心線と前記第２の搬送ベルトの第２の中心線との間の測定値を実質的に同じに維持する一方で前記タブダイ送り長を変更することと、前記第１のレーンダイ送り長及び前記第２のレーンダイ送り長を実質的に同じに維持することとを含む、請求項１８に記載の方法。
20. 前記少なくとも１つのタブダイに約０．９８５７インチのタブダイ送り長を設けることを更に含む、請求項１９に記載の方法。

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