以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためではなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技法等の具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本開示の目的のために、「A又はB」は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。
更に、実施例の様々な態様は、集積半導体回路(「ハードウェア」)、1つ以上のプログラムに編成されたコンピュータ可読命令(「ソフトウェア」)、又はハードウェアとソフトウェアとのいくつかの組み合わせなどの、様々な手段を使用して実行され得る。本開示の目的のために、「論理」への参照は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらのいくつかの組み合わせのいずれかを意味するものとする。
本明細書全体にわたって、「1つの実施形態」又は「一実施形態」への参照は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたって様々な場所における「1つの実施形態では」又は「一実施形態では」という語句への言及は、必ずしも全てが同じ実施形態を参照しているとは限らない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が、1つ以上の実施形態において任意に適切に組み合わせられてもよい。加えて、単語「例示的(exemplary)」は、本明細書において、「例、事例、又は実例の役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態を超えて好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。
様々な動作は、特許請求される主題を理解する上で最も有用な方法で、複数の別個の順次の動作として説明され得る。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が必ずしも順序に依存することを意味するものとして解釈されるべきではない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行される必要はない。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。追加の実施形態では、様々な追加の動作が実行されてもよく、かつ/又は説明された動作が省略されてもよい。
更なる詳細及び技術を、図1~図10を参照して以下に記載されるネットワークアーキテクチャ、デバイス、及び方法を参照して説明する。図1は、本明細書で論じられる様々な実施例による、通信ネットワーク内の協調IPパケットフィルタリングを実施するために使用され得る、3GPP NR(又は5G)ネットワーク環境100における構成要素の高レベル概略ブロック図である。
図1を参照すると、いくつかの例では、ネットワーク100は、1つ以上のアクセス及びモビリティ管理機能/ユーザプレーン機能(AMF/UPF)デバイス110A、110B、1つ以上のgNB120A、120B、及び1つ以上のng-eNB120C、120Dを含む。AMF/UPFデバイス110A、110Bは、NGインタフェースを介して、gNB120A、120B、及びng-eNB120C、120Dに通信可能に結合される。gNB120A、120B、及びng-eNB120C、120Dは、Xnインタフェースを介して互いに通信可能に結合される。1つ以上のユーザ機器(UE)130A、130Bは、1つ以上のgNB120A、120B、又はng-eNB120C、120Dとの通信接続を確立することができる。無線ネットワーク及びUEの詳細な説明を以下に提供する。
いくつかの例では、1つ以上のセルラネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション若しくはLTEなどの4G標準、新無線若しくは5G NRなどの5G標準)及び/又は接続性ネットワーク(例えば、IEEE802.3若しくはWiFi、Bluetooth)を含み得るか、又はそれらに通信可能に結合され得る無線ネットワーク100は、電子デバイス間の無線周波数(RF)接続を確立することによって実装され得る。無線RF接続を確立するために、UE130A、130Bは、1つ以上のアンテナを含むアンテナアレイに結合された送信及び受信回路を含み得るRF通信システムを備え得る。回路は、符号化/復号及び変調/復調タスク、並びにデジタルアナログ及びアナログデジタル変換を実行し得るトランシーバモジュールを含み得る。トランシーバモジュールは、フロントエンドモジュール(FEM)又はRFヘッドによってアンテナ(単数又は複数)に結合され得、RF通信システムにフィルタリング及び/又は電力増幅能力を提供することができる。RFヘッド回路は、アンテナアレイに結合され得る。トランシーバ回路及び/又はRFヘッド回路は、アンテナアレイを駆動する、及び/又はアンテナアレイによって受信された信号を復号するRF信号を生成することができる。UEの例は、以下でより詳細に論じられる。
本明細書に記載の主題は、ユーザ機器(UE)用の能力信号強化に関する。いくつかの例では、本明細書に記載の主題は、以下の領域、すなわち、(1)マルチユーザ(MU)CSI強化能力レポート、(2)非周期的(AP)CSI-RSビーム切り替えタイミング能力レポート、及びクロスキャリアスケジューリング(CCS)関連能力シグナリングにおいて、UE能力シグナリング強化を提供する。
図2は、実施形態による、ユーザ機器能力シグナリング強化の実施方法における動作の概略図である。いくつかの例では、動作は、UE(例えば、UE130A、130B)とネットワーク要素(例えば、gNB120A、120B、又はng-eNB120C、120D)との間で実施され得る。図2に示す動作は、UEが、マルチユーザ(MU)チャネル状態情報(CSI)能力、非周期的チャネル状態情報参照信号(AP-CSI-RS)能力、及びクロスキャリアスケジューリング(CCS)能力レポートを含む特徴に対して、強化能力シグナリングを提供することを可能にする。ネットワーク要素は、これらの命令をEUに送信することができ、これが報告を使用して、EU及び1つ以上のネットワーク要素を構成することができる。
図2を参照すると、動作210及び215において、UE及びネットワーク要素がそれぞれ、通信接続を確立する。動作220において、UEは、ネットワーク要素に、CSI-RS能力インジケータ、ビーム切り替え能力インジケータ、及びCCS能力インジケータを送信する。動作225において、ネットワーク要素は、CSI-RS能力インジケータ、ビーム切り替え能力インジケータ、及びUEによって送信されるCCS能力インジケータを受信する。その後、ネットワーク要素は、CSI-RS能力インジケータ、ビーム切り替え能力インジケータ、及びCCS能力インジケータのうちの1つ以上を使用して、UE及び/又は1つ以上のネットワーク要素を構成することができる。様々なインジケータについて以下でより詳細に説明する。
実施例の第1のセットでは、MU-CSI強化能力レポートが提供される。UEは、UEを構成するために使用される各コードブックタイプに対して、ネットワークエンティティに3つ組のリスト(例えば、supportedCSI-RS-ResourceList)を示すことができる。各3つ組SupportedCSI-RS-Resourceは、以下に示すように、3つのパラメータ、すなわち、(1)CSI-RSリソースごとのポートの最大数、(2)CSI-RSリソースの最大総数、及び(3)ポートの最大総数、のセットを含む。いくつかの例では、7つの3つ組の最大リストを報告することができる。
図3及び図4を参照すると、いくつかの例では、8つの異なるパラメータ設定がCSIフィードバック用に定義される。UEは、パラメータ設定1~6をサポートするように命じられ得るが、パラメータ設定7及び8は任意選択的である。いくつかの例では、各3つ組に対して、UEは、パラメータ設定のサポートされたリストを示すことが許可される。シグナリングされた全ての3つ組にわたって、UEは、各パラメータ設定に対して少なくとも一度、パラメータ設定1~6を示す必要がある。
いくつかの例では、各3つ組に対して、UEは、{2,4,6}のセットから選択され得る、ビーム(L)のサポートされる最大数を示す。UEは、シグナリングされた最大値L以下のいくつかのビーム(L)を含む全てのパラメータ設定をサポートする。例えば、図3を参照すると、パラメータ設定1及び2においてL=2であるが、パラメータ設定3、4、5、及び6においてL=4、並びにパラメータ設定7及び8においてL=6である。
いくつかの例では、UEは、CSIリソースごとのポートの各最大数に対するパラメータ設定のサポートされたリストを示す。ポートの数は、{p2,p4,p8,p12,p16,p24,p32}を含むポートのセットから選択され得る。
いくつかの例では、UEは、UEは示されることが許可される、CSIリソースごとのポートの各最大数に対して{2,4,6}のセットから選択されるビーム(L)のサポートされる最大数を示す。UEは、シグナリングされたビーム(L)の最大数以下のいくつかのビーム(L)を含む全てのパラメータ設定をサポートする。図3を参照すると、パラメータ設定1及び2においてL=2、パラメータ設定3、4、5、及び6においてL=4、並びにパラメータ設定7及び8においてL=6である。いくつかの例では、UEは、CSI-RSリソース用の可能な数のポートに対して1対1でマッピングする最大値Lのリストを報告し、ポートは、{p2,p4,p8,p12,p16,p24,p32}を含むポートのリストから選択される。
別の例では、3つ組関連能力レポートに対して、UEは、バンド組み合わせ(BC)ごとにUEが3つ組を送信及び/若しくは受信、並びに/又は報告することができる周波数の帯域における、周波数帯域ごとの3つ組を示すことができる。別の例では、UEは、コードブックタイプごとに3つ組の別個のリストを示すことができ、これは、CSIサブバンドに対して1つのPMIサブバンドを示すR=1、又はCSIサブバンドごとに2つのPMIサブバンドを示すR=2のパラメータを使用してUEによって示され得る。UEがCSIサブバンドごとに2つのPMIサブバンド(すなわち、R=2)をサポートすることができると示す各3つ組の場合、UEはまた、同じ3つ組用の各CSIサブバンドに対して1つのPMIサブバンド(すなわち、R=1)をサポートする必要がある。
別の例では、UEが各CSIサブバンドに対して1つのPMIサブバンド(すなわち、R=1)をサポートすることができと報告する3つ組のリストの場合、UEは、UEがCSIサブバンドごとに2つのPMIサブバンド(すなわち、R=2)用の対応する3つ組をサポートするかどうかを示すためにビットマップを送信することができる。いくつかの例では、インジケータは、ビットマップ内の特定のビットに存在し得る。例えば、ビットマップのn番目のビットのインジケータが1の値に設定されている場合、それは、UEがまた、3つ組リストで報告されたn番目の3つ組に対してCSIサブバンドごとに2つのPMIサブバンド(すなわち、R=2)をサポートすることを意味する。対照的に、ビットマップのn番目のビットのインジケータが0の値に設定されている場合、それは、UEが、3つ組リストで報告されたn番目の3つ組に対してCSIサブバンドごとに2つのPMIサブバンド(すなわち、R=2)をサポートしないことを意味する。
実施例の第2のセットでは、AP-CSI-RSビーム切り替えタイミング能力レポートが提供される。いくつかの既存のプロトコルでは、UEは、以下の能力を報告することができる。
非ゼロ出力(NZP)CSI-RSリソースが、例えば受信(Rx)ビーム掃引用に、繰り返しで構成される場合、UEは、AP-CSI-RSに対して報告された224個のシンボル又は336個のシンボルを必要とする。全ての他のNZP-CSI-RSリソースの場合、UEが48個のシンボルを必要とすると想定する。
一例では、UEは、UEの動作モードに基づいて、別個のビーム切り替えタイミング値を示すことができる。例えば、UEは、第1のプロトコルセット(例えば、リリース15NR)に準拠して動作する際に第1のビーム切り替えタイミング値、及び第2のプロトコルセット(例えば、リリース16NR)に準拠して動作する際に第2の値を示すことができる。第2の値は、第1の値以上であるべきである。
別の例では、UEが224個のシンボル又は336個のシンボルのいずれかのビーム切り替えタイミング値を示し、かつNZP-CSI-RSリソースが(例えば、Rxビーム掃引用に)繰り返しで構成される場合、UEは、AP-CSI-RSに対して報告された224個のシンボル又は336個のシンボルを必要とする。全ての他のNZP-CSI-RSリソースの場合、ネットワークは、48個未満のシンボルであり得る、第1のビーム切り替えタイミング値によって示されるような能力をUEが必要とすると想定する。UEがビーム切り替えタイミングインジケータを送信しない場合、336個のシンボル又は48個のシンボルのいずれかの値が想定されるものとする。
実施例の第3のセットでは、UEレポートは、1つ以上のインジケータを送信して、クロスキャリアスケジューリング(CCS)関連能力を報告することができる。いくつかの例では、インジケータは、レポート能力において異なる程度の柔軟性を提供する異なる解決法を有し得る。第1の解決法では、インジケータは、第1のキャリアに関連付けられた第1のサブキャリア間隔値と第2のサブキャリアに関連付けられた第2のサブキャリア間隔値とが等しいかどうかを示す、第1のサブキャリア間隔(SCS)インジケータを含み得る。
第2の解決法では、インジケータは、第1のキャリアに関連付けられた第1のサブキャリア間隔値と第2のサブキャリアに関連付けられた第2のサブキャリア間隔値とが等しいかどうかを示す第1のサブキャリア間隔(SCS)インジケータ、及びスモールSCSセルがラージSCSセルをスケジュールすることを示す第1の値、又はラージSCSセルがスモールSCSセルをスケジュールすることを示す第2の値、に設定される第2のSCSインジケータ、を含み得る。
第3の解決法では、クロスキャリアスケジューリング能力インジケータは、FR1セルがFR1セルをスケジュールすることを示す第1の値、FR1セルがFR2セルをスケジュールすることを示す第2の値、FR2セルがFR1セルをスケジュールすることを示す第3の値、のうちの1つに設定され得る周波数範囲(FR)インジケータを含む。又は、FR2セルがFR2セルをスケジュールすることを示す第4の値。
第4の解決法では、クロスキャリアスケジューリング能力インジケータは、FR1に使用される15kHz、30kHz、60kHz、FR2に使用される60kHz、及び120kHzを含む周波数範囲間のクロスキャリアスケジューリングを可能にする。
別の例では、異なる数のCCSに対して、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視関連能力を示すことができる。一例では、クロスキャリアスケジューリング能力インジケータは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視がスロットの開始時に実行されることを示す第1の値、PDCCH監視がいつでも実行され得ることを示す第2の値、のうちの1つに設定され得るPDCCH監視インジケータを含む。例えば、インジケータは、スロットの開始時に単一のPDCCH監視機会を実施する基本的なPDCCH監視を示すために、第1の値に設定され得る。インジケータは、スパンベースのPDCCH監視機会(例えば、pdcch-MonitoringAnyOccasions=withDCI-gap)を示すために、第2の値に設定され得る。インジケータは、スパンベースのPDCCH監視機会(例えば、pdcch-MonitoringAnyOccasionsWithSpanGap=set1,set2,set3)を示すために、第3の値に設定され得、ここで、set1=(7,3)、set2=(4,3)及び(7,3)、並びにset3=(2,2)及び(4,3)及び(7,3)に設定され得る。
別の例では、クロスキャリアスケジューリング能力インジケータは、PDCCH監視中にUEが復号することができるダウンリンク制御情報(DCI)の数を示すダウンリンク(DL)ユニキャストDCIインジケータを含む。異なる数を有するCCSの場合、各PDCCH監視関連能力に対して、UEは、各監視機会においてUEが復号することができるユニキャストDCIの数を示すことができる。これは、DLユニキャストDCIの数及びULユニキャストDLの数として別個に示され得る。これは、DLユニキャストDCI及びULユニキャストDLを含む、DCIの総ユニキャスト数として示され得る。これは、{DLユニキャストDCIの数,ULユニキャストDCI}の組み合わせのリストで示され得る。
システム及び実装
図5は、様々な実施形態による、ネットワークのシステム500の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供される、LTEシステム規格、及び5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的なシステム500に対して提供される。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、IEEE802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
図5に示すように、システム500は、UE501a及びUE501b(まとめて「UE(複数)501」又は「UE501」と呼ばれる)を含む。この例では、UE501は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、家庭用電子機器、セルラ電話、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント(IVI)、車載エンターテインメント(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、車載診断(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、MTCデバイス、M2M、IoTデバイス、などの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、UE501のいずれかは、IoT UEであってもよく、それは、短命UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を備え得る。IoT UEは、PLMN、ProSe又はD2D通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するためのM2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEをいい、それは、短命接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。これらの実施形態のいくつかでは、UE501は、NB-IoT UE501であり得る。NB-IoTは、非常に低い電力消費のために最適化された物理層を使用するネットワークサービスへのアクセスを提供する(例えば、フルキャリアBWは180kHzであり、サブキャリア間隔は3.75kHz又は15kHzであり得る)。NB-IoTにはいくつかのE-UTRA機能が使用されず、NB-IoTを使用してのみRANノード511及びUE501によってサポートされる必要はない。そのようなE-UTRA機能の例には、とりわけ、RAT間モビリティ、ハンドオーバ、測定レポート、公衆警告機能、GBR、CSG、HeNBのサポート、リレー、キャリアアグリゲーション、デュアル接続、NAICS、MBMS、リアルタイムサービス、デバイス内共存用の干渉回避、RAN支援WLAN相互作用、サイドリンク通信/発見、MDT、緊急コール、CSフォールバック、自己構成/自己最適化が含まれ得る。NB-IoT動作の場合、UE501は、15kHzのサブキャリアBWを有する12個のサブキャリアを使用してDLで動作し、15kHzのサブキャリアBWを有する3.75kHz若しくは15kHz又は代替的に3、6、若しくは12個のサブキャリアのいずれかのサブキャリアBWを有する単一サブキャリアを使用してULで動作する。
様々な実施形態では、UE501は、MF UE501であり得る。MF UE501は、無認可スペクトルで(排他的に)動作するLTEベースのUE501である。この無認可スペクトルは、MulteFire Forumによって提供されるMF仕様で定義され、例えば、1.9GHz(日本)、3.5GHz、及び5GHzを含み得る。MulteFireは、3GPP規格と厳密に整列され、LAA/eLAAの3GPP仕様の要素上に構築され、グローバル無認可スペクトルで動作するために標準LTEを増強する。いくつかの実施形態では、LBTは、WiFi、他のLAAネットワークなどの他の無認可スペクトルネットワークと共存するように実施され得る。様々な実施形態では、一部又は全てのUE501は、MFによって動作するNB-IoT UE501であり得る。そのような実施形態では、これらのUE501は、「MF NB-IoT UE501」と呼ばれ得るが、「NB-IoT UE501」という用語は、特に明記しない限り、「MF UE501」又は「MF及びNB-IoT UE501」を指し得る。したがって、「NB-IoT UE501」、「MF UE501」、及び「MF NB-IoT UE501」という用語は、本開示全体を通して互換的に使用され得る。
UE501は、例えば、通信可能な連結によってRAN510に接続されるように構成され得る。実施形態では、RAN510は、NG RAN若しくは5G RAN、E-UTRAN、MF RAN、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用される場合、「NG RAN」などの用語は、NR又は5Gシステム500で動作するRAN510を指し得、「E-UTRAN」などの用語は、LTE又は4Gシステム500で動作するRAN510を指し得、「MF RAN」などの用語は、MFシステム100で動作するRAN510を指す。UE501は、それぞれ接続(又はチャネル)503及び接続504を利用し、それらは各々、物理通信インタフェース又は層(以下で更に詳細に説明する)を備える。接続103及び104は、いくつかの異なる物理DLチャネル及びいくつかの異なる物理ULチャネルを含み得る。例として、物理DLチャネルは、PDSCH、PMCH、PDCCH、EPDCCH、MPDCCH、R-PDCCH、SPDCCH、PBCH、PCFICH、PHICH、NPBCH、NPDCCH、NPDSCH、及び/又は本明細書で言及される任意の他の物理DLチャネルを含む。例として、物理ULチャネルは、PRACH、PUSCH、PUCCH、SPUCCH、NPRACH、NPUSCH、及び/又は本明細書で言及される任意の他の物理ULチャネルを含む。
この実施例では、接続503及び504は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書で論じる他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラ通信プロトコルと一致し得る。実施形態では、UE501は、ProSeインタフェース505を介して通信データを直接交換し得る。ProSeインタフェース505は、代替的にSLインタフェース505と呼ばれてもよく、PSCCH、PSSCH、PSDCH、及びPSBCHを含むがこれらに限定されない、1つ以上の物理チャネル及び/又は論理チャネルを含んでもよい。
UE501bは、接続507を介してAP506(「WLANノード506」「WLAN506」「WLAN端末506」、「WT506」などとも呼び)にアクセスするように構成されていることを示している。接続507は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続などのローカルワイヤレス接続を備え得、ここで、AP506は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備えるであろう。この実施例では、AP506は、ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずに、インターネットに接続されることを示している(以下で更に詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE501b、RAN510及びAP506は、LWA動作及び/又はLWIP動作を利用するように構成されてもよい。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード511a~511bによって構成されているRRC_CONNECTEDにあるUE501bを必要とし得る。LWIP動作は、接続507を介して送信されるパケット(例えば、IPパケット)を認証し暗号化するために、IPsecプロトコルトンネルを介してWLAN無線リソース(例えば、接続507)を使用するUE501bを必要とし得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護する。
RAN510は、接続503及び504を可能にする1つ以上のANノード又はRANノード511a及び511b(まとめて「RANノード(複数)511」又は「RANノード511」と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」等は、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器について述べてもよい。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeB、RSU、MF-AP、TRxP又はTRPなどと呼ばれる場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含むことができる。本明細書で使用される場合、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム500(例えば、gNB)で動作するRANノード511を指してもよく、用語「E-UTRANノード」などは、LTE又は4Gシステム500(例えば、eNB)で動作するRANノード511を指し得る。様々な実装形態によれば、RANノード511は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高いBWを有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
いくつかの実装形態では、RANノード511の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、これは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と呼ばれ得る。それらの実装形態において、CRAN又はvBBUPは、RRC及びPDCP層が、CRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティは個々のRANノード511によって動作されるPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層が個別のRANノード511によって動作されるMAC/PHY分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部が個々のRANノード511によって動作される「下位PHY」分割を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード511の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの実装形態では、個々のRANノード511は、個々のF1インタフェース(図5に示さず)を介してgNB-CUに接続された個々のgNB-DUを表し得る。これらの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFEM(例えば、図8を参照)を含むことができ、gNB-CUは、RAN510(図示せず)に配置されたサーバによって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード511のうちの1つ以上は次世代eNB(ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE501に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、NGインタフェースを介して5GC(例えば、図7のCN720)に接続されるRANノードである。MF実装では、MF-AP511は、MulteFire無線サービスを提供するエンティティであり、3GPPアーキテクチャにおけるeNB511と同様であり得る。各MF-AP511は、1つ以上のMFセルを含むか、又は提供する。
V2Xシナリオでは、RANノード511のうちの1つ以上は、RSUとすることができるか、又はその役割を果たし得る。用語「路側機(Road Side Unit)」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止した(又は比較的静止した)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。一例では、RSUは、通過車両UE501(vUE501)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに持続中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告等の高速イベントに必要な非常に低レイテンシである通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の低レイテンシである通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、且つ/又は1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができる。コンピューティングデバイス(単数又は複数)及びRSUの無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ及び/又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
RANノード511のいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終了し、UE501の第1の接点とし得る。いくつかの実施形態では、RANノード511のいずれも、RAN510のための様々な論理機能を果たすことができ、限定しないが、無線ベアラ管理、アップリンクとダウンリンク動的無線リソース管理及びデータ・パケット・スケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む。
実施形態では、UE501は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、OFDM通信信号を使用して、互いに又はRANノード511のいずれかと通信するように構成され得、この様々な通信技術は、限定しないが(例えば、ダウンリンク通信用の)OFDMA通信技術、又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)SC-FDMA通信技術であるが、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
ダウンリンク及びアップリンク送信は、10msの持続時間を有するフレームに編成されてもよく、各フレームは、10個の1msのサブフレームを含む。スロット持続時間は、通常CPを有する14個のシンボル及び拡張CPを有する12個のシンボルであり、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間においてスケーリングされ、その結果、サブフレームには常に整数個のスロット数が存在することになる。LTE実装形態では、DLリソースグリッドをRANノード511のいずれかからUE501へのDL伝送に使用することができ、一方、UE501からRANノード511へのUL送信は、同様の方法で適切なULリソースグリッドを利用することができる。これらのリソースグリッドは、時間周波数グリッドを指し、各スロットにおけるDL又はUL内の物理リソースを示し得る。DLリソースグリッドの各列及び各行は、各々1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応し、ULリソースグリッドの各列及び各行は、各々1つのSC-FDMAシンボル及び1つのSC-FDMAサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドは、特定の物理チャネルのREへのマッピングを説明するいくつかのRBを含む。周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。各RBは、REの集合体を含む。REは、リソースグリッド内の最小時間周波数ユニットである。各REは、スロット内のインデックスペア(k、l)によって一意に識別され、ここで、
及び
はそれぞれ、周波数及び時間ドメイン内のインデックスである。アンテナポートp上のRE(k、l)は、複素数値
に対応する。アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測されることができるように画定される。アンテナポートごとに1つのリソースグリッドが存在する。サポートされるアンテナポートのセットは、セル内の参照信号構成に依存し、これらの態様は、3 GPP TS 36.211においてより詳細に論じられる。
NR/5Gの実装形態では、DL及びUL伝送は、10msの持続時間を有するフレームに編成され、その各々は10個の1msのサブフレームを含む。サブフレームごとの連続するOFDMシンボルの数は、
である。各フレームは、各々がサブフレーム0~4を含むハーフフレーム0及びサブフレーム5~9を含むハーフフレーム1を有する、5つのサブフレームの2つの等しいサイズのハーフフレームに分割される。ULには1つのフレームのセット、及びキャリア上のDL内の1つのフレームのセットが存在する。UEからの送信用のアップリンクフレーム番号iは、UEにおける対応するダウンリンクフレームの開始前に
を開始しなければならず、ここで
は、3GPP TS38.213によって与えられる。サブキャリア間隔構成μに対して、スロットはサブフレーム内で昇順に
で番号付けられ、フレーム内で昇順に
で番号付けられる。スロット内に
の連続するOFDMシンボルが存在し、ここで、
は、3GPP TS 38.211の表4.3.2-1及び表4.3.2-2で与えられるサイクリックプレフィックスに依存する。サブフレーム内のスロット
の開始は、同じサブフレーム内のOFDMシンボル
の開始と時間的に整列される。スロット内のOFDMシンボルは、「ダウンリンク」、「可撓性」、又は「アップリンク」として分類することができ、ダウンリンク送信は、「ダウンリンク」又は「可撓性」シンボルでのみ発生し、UE501は、「アップリンク」又は「可撓性」シンボルでのみ送信される。
各数値及びキャリアに対して、上位層シグナリングで示される共通のRB
で開始する、
サブキャリア及び
OFDMシンボルのリソースグリッドが定義される。送信方向(すなわち、アップリンク又はダウンリンク)ごと1つのリソースグリッドのセットが存在し、サブスクリプトxがダウンリンク用のDLに、xがアップリンク用のULに設定される。所与のアンテナポートp、サブキャリア間隔構成μ、及び送信方向すなわち、ダウンリンク又はアップリンク)に対して、1つのリソースグリッドが存在する。
RBは、周波数ドメインにおいて、
の連続するサブキャリアとして定義される。共通RBは、サブキャリア間隔構成μ用の周波数ドメインにおいて、0から上方に番号付けされる。サブキャリア間隔構成μ用の共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、「点A」と一致する。周波数ドメインにおける共通リソースブロック番号
と、サブキャリア間隔構成μ用のリソース要素(k、l)との間の関係は、
によって与えられ、ここでkは、k=0が点Aを中心としたサブキャリアに対応するように点Aに対して定義される。点Aは、リソースブロックグリッド用の共通参照点として機能し、PCellダウンリンク用のoffsetToPointAから得られ、ここでoffsetToPointAは、点Aと、上位層パラメータsubCarrierSpacingCommonによって与えられるサブキャリア間隔を有し、かつ初期セル選択用にUEによって使用されるSS/PBCHブロックと重なる、最低リソースブロックの最低サブキャリアとの間の周波数オフセットを表し、
FR1に対して15kHzのサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzのサブキャリア間隔を想定したリソースブロック単位で表され、absoluteFrequencyPointAがARFCNで表される点Aの周波数位置を表す他の全ての場合のabsoluteFrequencyPointAである。
サブキャリア構成用のPRBμは、BWP内で定義されて0から
まで番号付けされ、ここでiは、BWPの数である。BWPiの物理リソースブロック
と、共通RB
との間の関係は、
によって与えられ、ここで
は、共通RB 0に対してBWPが開始する共通RBである。VRBは、BWP内で定義されて0から
まで番号付けされ、ここでiは、BWPの数である。
アンテナポートp及びサブキャリア間隔構成μ用のリソースグリッドの各要素はREと呼ばれ、かつ
によって一意に識別され、ここで、kは周波数ドメインにおけるインデックスであり、lはある参照点に対する時間ドメインにおけるシンボル位置を指す。リソース要素
は、物理リソース及び複素数値
に対応する。アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測されることができるように画定される。1つのアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの大規模特性が、他のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測されることができる場合、2つのアンテナポートは、擬似コロケートであると言われる。大規模特特性は、遅延拡散、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均ゲイン、平均遅延、及び空間Rxパラメータのうちの1つ以上を含む。
BWPは、所与のキャリア上のBWP
iにおける所与のヌメロロジーμ
iに対して3GPP TS38.211の4.4.4.3項に定義された連続する共通リソースブロックのサブセットである。BWPにおける開始位置
及びリソースブロックの番号
は、
及び
をそれぞれ満たすものとする。BWPの構成は、3GPP TS 38.213の条項12に記載されている。UE501は、単一のDL BWPが所与の時間にアクティブである状態で、DL内で最大4つのBWPを有するように構成され得る。UE501は、アクティブBWPの外側でPDSCH、PDCCH、又はCSI-RS(RRMを除く)を受信することが予期されない。UE501は、単一のUL BWPが所与の時間にアクティブである状態で、UL内で最大4つのBWPを有するように構成され得る。UE501が補足ULで構成されている場合、UE501は、所与の時間において単一の補足UL BWPがアクティブである状態で、補足UL内で最大4つの追加BWPで構成され得る。UE501は、アクティブBWPの外側でPUSCH又はPUCCHを伝送せず、アクティブセルに対して、UEは、アクティブBWPの外側でSRSを送信しない。
NBは、周波数ドメインにおいて6つの非重複の連続するPRBとして定義される。セル内で構成されたDL送信BW内のDL NBの総数は、
によって与えられる。NBは、PRB番号の昇順に
で番号付けされており、狭帯域n
NBは、PRBインデックス
で構成され、ここで
である。
の場合、広帯域は、周波数ドメインにおける4つの非重複狭帯域として定義される。セル内に構成されたアップリンク送信帯域幅におけるアップリンク広帯域の総数は
によって与えられ、広帯域は狭帯域番号の昇順に
で番号付けされ、ここで広帯域
は、狭帯域インデックス
で構成され、
である。
の場合、
及び単一の広帯域は、
非重複狭帯域(単数又は複数)からなる。
RB及び/又は個々のREを使用して搬送される、いくつかの異なる物理チャネル及び物理信号が存在する。物理チャネルは、上位層から生じる情報を搬送する1組のREに対応する。物理ULチャネルは、PUSCH、PUCCH、PRACH、及び/又は本明細書で論じられる他の物理ULチャネル(単数又は複数)を含み得、物理DLチャネルは、本明細書で論じられるPDSCH、PBCH、PDCCH、及び/又は任意の他の物理DLチャネル(単数又は複数)を含み得る。物理信号は、物理層(例えば、図11のPHY1110)によって使用されるが、上位層から発信された情報は搬送しない。物理UL信号は、DMRS、PTRS、SRS、及び/又は本明細書で論じられる他の物理UL信号(単数又は複数)を含み得、物理DL信号は、DMRS、PTRS、CSI-RS、PSS、SSS、及び/又は本明細書で論じられる任意の他の物理DL信号(単数又は複数)を含み得る。
PDSCHは、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE501に搬送する。典型的には、DLスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE501に割り当てる)は、UE501のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード511のいずれかで実行され得る。ダウンリンクリソース割当て情報は、UE501の各々に対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信され得る。PDCCHはCCEを使用して制御情報(例えば、DCI)を伝達し、CCEのセットは「制御領域」と呼ばれ得る。制御チャネルは、1つ以上のCCEの集約によって形成され、制御チャネルの異なるコードレートは、異なる数のCCEを集約することによって実現される。CCEには、0から
まで番号付けられ、ここで
は、サブフレームkの制御領域におけるCCEの数である。REにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理REの9つのセットに対応することができる。4つのQPSKシンボルを、各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、集約レベル、LTEではL=1、2、4、8、NRではL=1、2、4、8、16)で定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。UE501は、制御情報(例えば、DCI)に対する上位層シグナリングによって構成された1つ以上のアクティブ化されたサービングセルに対するPDCCH候補のセットを監視し、ここで監視は、セット内のPDCCH(又はPDCCH候補)の各々を、監視された全てのDCIフォーマット(例えば、3GPP TS 38.212のセクション5.3.3で論じられるDCIフォーマット0~6-2、3GPP TS 38.212のセクション7.3で論じられるDCIフォーマット0_0~2_3など)に従って復号を試みることを意味している。UE501は、対応する探索空間構成に従って、1つ以上の構成された監視機会におけるPDCCH候補のそれぞれのセットを監視する(又は復号を試みる)。DCI搬送DL、UL、又はSLスケジューリング情報は、非定期CQIレポート、LAA共通情報、MCCH変更の通知、1つのセル及び/又は1つのRNTI用のUL電力制御コマンド、スロットフォーマットのUEグループ501の通知、UEがUEに対して送信を意図していないと想定できるPRB(単数又は複数)とOFDMシンボル(単数又は複数)のUEグループへの通知、PUCCH及びPUSCH用のTPCコマンド、並びに/又はPUCCH及びPUSCH用のTPCコマンド、を要求する。DCIコーディングステップは、3GPP TS38.212で論じられている。
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用するEPDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソースエレメントからなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
前述のように、PDCCHは、PUSCH上のPDSCH及びUL伝送上のDL伝送をスケジュールするために使用することができ、ここで、PDCCH上のDCIは、とりわけ、DL-SCHに関連する少なくとも変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、及びHARQ情報を含むダウンリンク割り当て、並びに/又はUL-SCHに関連する少なくとも変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、及びHARQ情報を含むアップリンクスケジューリング許可を含む。スケジューリングに加えて、PDCCHは、構成された許可による構成されたPUSCH送信(単数又は複数)のアクティブ化及び非アクティブ化、PDSCH半永久的送信のアクティブ化及び非アクティブ化、スロットフォーマットの1つ以上のUE501への通知、UE501がUEに対して送信が意図されていないと想定できるPRB(単数又は複数)とOFDMシンボル(単数又は複数)の1つ以上のUE501への通知、PUCCH及びPUSCH用のTPCコマンドの送信、1つ以上のUE501によるSRS送信用の1つ以上のTPCコマンドの送信、UE501用のアクティブBWPへの切り替え、ランダムアクセスプロシージャの開始、に使用され得る。
NR実装形態では、UE501は、対応する探索空間構成に従って、1つ以上の構成されたCORESETにおける1つ以上の構成された監視機会でPDCCH候補のそれぞれのセットを監視する(又は復号を試みる)。CORESETは、1~3個のOFDMシンボルの時間持続時間を有するPRBのセットを含み得る。CORESETは、追加的又は代替的に、周波数ドメインにおいて
RB、及び時間ドメインにおいて
シンボルを含み得る。CORESETは、1つのOFDMシンボル中でREGが1つのRBに等しい、時間-第1の方法で昇順に番号付けされた6つのREGを含む。UE501は、各CORESETが1つのCCEからREGへのマッピングのみに関連付けられた複数のCORESETで構成され得る。インターリーブ及び非インターリーブCCE-REGマッピングは、CORESET内でサポートされる。PDCCHを搬送する各REGは、それ自体のDMRSを搬送する。
様々な実施形態によれば、UE501及びRANノード511は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ぶ)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ぶ)を介して、データ(例えば、送信及び受信)データを通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、無認可スペクトルは5GHz帯域を含んでもよい。
無認可スペクトルで動作するために、UE501及びRANノード511は、LAA、eLAA、及び/又はfeLAA機構を使用して動作し得る。これらの実装では、UE501及びRANノード511は、無認可スペクトルにおいて送信する前に、無認可スペクトル内の1つ以上のチャネルが利用不可能であるか、又は別の方法で占有されているかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、リッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに従って実行されてもよい。
LBTは、機器(例えば、UE501、RANノード511など)が媒体(例えば、チャネル又はキャリア周波数)を検知し、媒体がアイドル状態であると検知したとき(又は、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知したとき)に送信する機構である。媒体検知動作は、チャネルが占有されているか又は空いているかを判断するために、少なくともEDを利用してチャネル上の他の信号の有無を判断するCCAを含んでもよい。このLBT機構は、無認可スペクトルにおいて、セルラ/LAAネットワークが現在の占有しているシステムと共存し、且つ他のLAAネットワークと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値又は設定された閾値と比較することとを含んでもよい。
典型的には、5GHz帯域における現在占有しているシステムは、IEEE802.11技術に基づくWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる、コンテンションベースのチャネルアクセス機構を採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE501、AP506などの移動局(MS))が送信することを意図する場合、WLANノードは、送信前にCCAを最初に実行し得る。更に、2つ以上のWLANノードが同時にチャネルをアイドル状態として検知し送信する状況において、衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに抽出されるカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加され、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、PDSCH又はPUSCH送信をそれぞれ含むDL又はUL送信バーストのためのLBT手順は、X ECCAスロットとY ECCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、X及びYは、LAAのためのCWSの最小値及び最大値である。一例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWS及びMCOTのサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制上の要件に基づいてもよい。
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのCA技術に基づいて構築されている。CAでは、各集約されたキャリアはCCと呼ばれる。CCは、1.4、3、5、10、15、又は20MHzの帯域幅を有することができ、最大5つのCCを集約することができ、したがって、集約された最大帯域幅は100MHzである。FDDシステムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DLコンポーネントキャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。TDDシステムでは、CCの数及び各CCのBWは、通常、DL及びULに対して同じである。
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路喪失を経験するので、サービングセルのカバレッジは異なり得る。プライマリサービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にPCCを提供することができ、RRC及びNAS関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellはULとDLの両方に個別のSCCを提供し得る。SCCは、必要に応じて追加及び除去され得る一方で、PCCを変更するには、UE501が、ハンドオーバを受けることが必要である。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellの一部又は全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
RANノード511は、インタフェース512を介して互いに通信するように構成され得る。システム500がLTEシステム(例えば、CN520が図6のEPC620である場合)である実施形態では、インタフェース512は、X2インタフェース512であり得る。X2インタフェースは、EPC520に接続する2つ以上のRANノード511(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPC520に接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、MeNBからSeNBに転送されたユーザデータの特定のシーケンス番号情報、ユーザデータに対するSeNBからUE501へのPDCP PDUの順送り提供の成功に関する情報、UE501に提供されなかったPDCP PDUの情報、UEにユーザデータを送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報、などを提供することができる。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能、負荷管理機能、並びにセル間干渉調整機能を提供することができる。システム100がMFシステム(例えば、CN520がNHCN520である場合)である実施形態では、インタフェース512は、X2インタフェース512であり得る。X2インタフェースは、NHCN520に接続する2つ以上のRANノード511(例えば、2つ以上のMF-APなど)間、及び/又はNHCN520に接続する2つのMF-AP間に定義されてもよい。これらの実施形態では、X2インタフェースは、前述のように同じか又は同様の方法で動作し得る。
システム500が5G又はNRシステム(例えば、CN520が図7の5GC720である場合)である実施形態では、インタフェース512は、Xnインタフェース512であり得る。Xnインタフェースは、5GC520に接続する2つ以上のRANノード511(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC520に接続するRANノード511(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC520に接続する2つのeNB間に定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード511間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM-CONNECTED)におけるUE501用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード511から新しい(ターゲット)サービングRANノード511へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード511と新しい(ターゲット)サービングRANノード511との間のユーザプレーントンネルの制御とを含み得る。ユーザプレーンPDUを搬送するために、Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層と、UDP及び/又はIP層(単数又は複数)の上のGTP-U層とを含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、SCTP上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタック(単数又は複数)と同じ又は同様であってもよい。
RAN510は、コアネットワーク、本実施形態ではCN520に通信可能に結合されるように示されている。CN520は、RAN510を介してCN520に接続されている顧客/加入者(例えば、UE501のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワーク要素522を備え得る。CN520の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、1つの物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に記憶された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN520の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれ、CN520の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれ得る。NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、或いは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想の又は再構成可能な実装を実行することができる。
一般に、アプリケーションサーバ530は、コアネットワーク(例えば、UMTS PSドメイン、LTE PSデータサービスなど)とのIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供するエレメントであってもよい。アプリケーションサーバ530はまた、EPC520を介してUE501のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
実施形態では、CN520は、5GC(「5GC520」などと呼ぶ)であってもよく、RAN510は、NGインタフェース513を介してCN520に接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース513は、RANノード511とUPFとの間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース514と、RANノード511とAMFとの間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース515との2つの部分に分割することができる。CN520が5GC520である実施形態は、図7に関して詳細に説明する。
実施形態では、CN520は、5GCN(「5GC520」などと呼ぶ)であってもよく、他の実施形態では、CN520はEPCであってもよい。CN520がEPC(「EPC520」などと呼ぶ)である場合、RAN510は、S1インタフェース513を介してCN520と接続され得る。実施形態では、S1インタフェース513は、RANノード511とS-GWとの間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェース514と、RANノード511とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース515との2つの部分に分割され得る。
CN520がMF NHCN 520である実施形態では、1つ以上のネットワーク要素522は、1つ以上のNH-MME、ローカルAAAプロキシ、NH-GW、及び/又はMF NHCN要素のような他の同様のものを含むか、又は動作させることができる。NH-MMEは、EPC520においてMMEと同様の機能を提供する。ローカルAAAプロキシは、PSP AAA及び3GPP AAAとの相互作用に必要なAAA機能を提供するNHNの一部である、AAAプロキシである。PSP AAAは、PSPに関連付けられた非USIMクレデンシャルを使用するAAAサーバ(又はサーバのプール)であり、NHNの内部又は外部のいずれかであり得、3GPP AAAは、3GPP TS23.402においてより詳細に論じられている。NH-GWは、非EPCルーティングされたPDN接続用に組み合わされたS-GW/P-GWと同様の機能性を提供する。EPCルーティングPDN接続の場合、NHN-GWは、S1インタフェース513を介したMF-APとの相互作用において前述のS-GWと同様の機能性を提供し、S2aインタフェース上のPLMN PDN-GWとの相互作用におけるTWAGと同様である。いくつかの実施形態では、MF AP511は、前述のEPC520と接続することができる。加えて、RAN510(「MF RAN510」などと呼ばれる)は、S1インタフェース513を介してNHCN520と接続され得る。これらの実施形態では、S1インタフェース513は、RANノード511(例えば、「MF-AP511」)とNH-GWとの間でトラフィックデータを搬送するS1-Uインタフェース514と、RANノード511とNH-MMEとの間の信号インタフェースであるS1-MME-Nインタフェース515との2つの部分に分割され得る。S1-Uインタフェース514及びS1-MME-Nインタフェース515は、本明細書で論じられるEPC520のS1-Uインタフェース514及びS1-MMEインタフェース515と同じか又は同様の機能を有する。
図6は、様々な実施形態による、第1のCN620を含むシステム600の例示的なアーキテクチャを示す。この実施例では、システム600は、CN620が図5のCN520に対応するEPC620であるLTE規格を実装し得る。更に、UE601は、図5のUE501と同じか又は同様であってもよく、E-UTRAN610は、図5のRAN510と同じか又は同様であってもよく、前述したRANノード511を含み得るRANであってもよい。CN620は、MME621、S-GW622、P-GW623、HSS624、及びSGSN625を備え得る。
MME621は、レガシーSGSNの制御プレーンと機能が類似していてもよく、UE601の現在位置を追跡するためにMM機能を実施し得る。MME621は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスのモビリティ態様を管理するために、様々なMM手順を実行し得る。MM(E-UTRANシステムでは「EPS MM」又は「EMM」とも呼ぶ)は、UE601の現在位置に関する知識を維持し、ユーザアイデンティティの機密性を提供し、かつ/又はユーザ/加入者に他の同様のサービスを実行するために使用される全ての適用可能な手順、方法、データストレージなどを指し得る。各UE601及びMME621は、MM又はEMMサブ層を含み得、アタッチ手順が正常に完了したときに、UE601及びMME621においてMMコンテキストが確立され得る。MMコンテキストは、UE601のMM関連情報を記憶するデータ構造又はデータベースオブジェクトであってもよい。MME621は、S6a参照点を介してHSS624と連結されてもよく、S3参照点を介してSGSN625と連結されてもよく、S11参照点を介してS-GW622と連結されてもよい。
SGSN625は、個々のUE601の位置を追跡し、セキュリティ機能を実行することによって、UE601にサービス提供するノードであってもよい。更に、SGSN625は、2G/3GとE-UTRAN 3GPPアクセスネットワークとの間のモビリティのためのEPC間ノードシグナリングと、MME621によって指定されたPDN及びS-GW選択と、MME621によって指定されたUE601の時間帯機能の処理と、E-UTRAN 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのMME選択とを実行し得る。MME621とSGSN625との間のS3参照点は、アイドル状態及び/又はアクティブ状態における3GPP間アクセス・ネットワーク・モビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にする。
HSS624は、ネットワークユーザのデータベースを備えてもよく、ネットワークエンティティの通信セッションの取扱いをサポートする加入関連情報を含む。EPC620は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの組織などに応じて、1つ以上のHSS624を備え得る。例えば、HSS624は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス指定解決、位置依存関係などのサポートを提供し得る。HSS624とMME621との間のS6a参照点は、HSS624とMME621との間のEPC620へのユーザアクセスを認証/認可するための加入及び認証データの転送を可能にする。
S-GW622は、RAN610に対するS1インタフェース513(図6における「S1-U」)を終了させ、RAN610とEPC620との間でデータパケットをルーティングし得る。加えて、S-GW622は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の責任として、合法的傍受、課金、及び一部のポリシー施行を含んでもよい。S-GW622とMME621との間のS11参照点は、MME621とS-GW622との間に制御プレーンを提供し得る。S-GW622は、S5参照点を介してP-GW623と連結され得る。
P-GW623は、PDN630に対するSGiインタフェースを終了し得る。P-GW623は、IPインタフェース525(例えば、図5を参照)を介して、EPC620と、アプリケーションサーバ530を含むネットワーク(代替的に「AF」と呼ぶ)などの外部ネットワークとの間でデータパケットをルーティングしてもよい。実施形態では、P-GW623は、IP通信インタフェース525(例えば、図5を参照)を介して、アプリケーションサーバ(図5のアプリケーションサーバ530又は図6のPDN630)に通信可能に連結され得る。P-GW623とS-GW622との間のS5参照点は、P-GW623とS-GW622との間のユーザ・プレーン・トンネリング及びトンネル管理を提供し得る。S5参照点はまた、UE601のモビリティに起因して、S-GW622が必要とするPDN接続性のために非並置のP-GW623に接続する必要がある場合に、S-GW622の再配置のために使用され得る。P-GW623は、ポリシー施行及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF(図示せず))を更に含み得る。加えて、P-GW623とパケット・データ・ネットワーク(PDN)630との間のSGi参照点は、例えば、IMSサービスを提供するために、オペレータ外部公衆、プライベートPDN、又はオペレータ内パケット・データ・ネットワークであってもよい。P-GW623は、Gx参照点を介してPCRF626と連結され得る。
PCRF626は、EPC620のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、UE601のIP接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたホーム地上公共移動通信ネットワーク(HPLMN)内に、単一のPCRF626が存在し得る。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UE601のIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF、すなわち、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)、及び訪問先地上公共移動通信ネットワーク(VPLMN)内の訪問先PCRF(V-PCRF)が存在し得る。PCRF626は、P-GW623を介してアプリケーションサーバ630に通信可能に連結されてもよい。アプリケーションサーバ630は、PCRF626に信号を送って、新しいサービスフローを指示し、適切なQoS及び課金パラメータを選択し得る。PCRF626は、この規則を、適切なTFT及びQCIを有するPCEF(図示せず)にプロビジョニングし得、これによりアプリケーションサーバ630が指定したQoS及び課金を開始する。PCRF626とP-GW623との間のGx参照点は、PCRF626からP-GW623のPCEFへのQoSポリシー及び課金ルールの転送を可能にする。Rx参照点は、PDN630(又は「AF630」)とPCRF626との間に存在し得る。
図7は、様々な実施形態による第2のCN720を含むシステム700のアーキテクチャを示す。システム700は、先に論じたUE501及びUE601と同一又は類似であり得るUE701と、先に論じたRAN510及びRAN610と同一又は類似であり得、先に論じたRANノード511を含み得る(R)AN710と、例えばオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであり得るDN703と、5GC720と、を含むように示されている。5GC720は、AUSF722と、AMF721と、SMF724と、NEF723と、PCF726と、NRF725と、UDM727と、AF728と、UPF702と、NSSF729とを含み得る。
UPF702は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、DN703に相互接続する外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能し得る。UPF702はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部を施行し、パケットを合法的に傍受し(UPコレクション)、トラフィック使用レポートを実行し、ユーザプレーンに対するQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート施行)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、SDFからQoSへのフローマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポート・レベル・パケット・マーキングを実施し、ダウンリンク・パケット・バッファ及びダウンリンクデータ通知トリガを実行し得る。UPF702は、データネットワークへのルーティング・トラフィック・フローをサポートするためのアップリンク分類子を含み得る。DN703は、様々なネットワーク・オペレータ・サービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表し得る。DN703は、前述したアプリケーションサーバ530を含んでもよく、又はこれと同様であってもよい。UPF702は、SMF724とUPF702との間のN4参照点を介してSMF724と相互作用し得る。
AUSF722は、UE701の認証のためのデータを記憶し、認証関連機能を処理し得る。AUSF722は、様々なアクセスタイプのための一般的な認証フレームワークを容易にし得る。AUSF722は、AMF721とAUSF722との間のN12参照点を介してAMF721と通信し、UDM727とAUSF722との間のN13参照点を介してUDM727と通信し得る。加えて、AUSF722は、Nausfサービスベースのインタフェースを示し得る。
AMF721は、(例えば、UE701などを登録する)登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可に関与し得る。AMF721は、AMF721とSMF724との間のN11参照点の終端点であり得る。AMF721は、UE701とSMF724との間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシとして機能し得る。AMF721はまた、UE701とSMSF(図7に示さず)との間のSMSメッセージのためのトランスポートを提供し得る。AMF721は、AUSF722及びUE701との相互作用と、UE701の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信とを含み得るSEAFとして機能し得る。USIMベースの認証が使用される場合、AMF721は、AUSF722からセキュリティマテリアルを取得し得る。AMF721はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用するSEAからの鍵を受信するSCM機能を含み得る。更に、AMF721は、RAN CPインタフェースの終端点であってもよく、(R)AN710とAMF721との間のN2参照点を含むか又はN2参照点であってもよく、AMF721は、NAS(N1)シグナリングの終端点であってもよく、NAS暗号化及び完全性保護を実行し得る。
AMF721はまた、N3IWFインタフェースを介したUE701とのNASシグナリングをサポートし得る。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンの(R)AN710とAMF721との間のN2インタフェースの終端点であってもよく、ユーザプレーンの(R)AN710とUPF702との間のN3参照点の終端点であってもよい。したがって、AMF721は、PDUセッション及びQoSのためにSMF724及びAMF721からのN2シグナリングを処理し、IPsec及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンクでN3ユーザ・プレーン・パケットをマーキングし、N2を介して受信されたそのようなマーキングに関連するQoS要件を考慮してN3パケットマーキングに対応するQoSを実施し得る。N3IWFはまた、UE701とAMF721との間のN1参照点を介してUE701とAMF721との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE701とUPF702との間のアップリンク及びダウンリンク・ユーザプレーン・パケットを中継し得る。N3IWFはまた、UE701とのIPsecトンネル確立のためのメカニズムを提供する。AMF721は、Namfサービスベースのインタフェースを示し、2つのAMF721間のN14参照点、及びAMF721と5G-EIR(図7に示さず)との間のN17参照点の終端点であってよい。
UE701は、ネットワークサービスを受信するためにAMF721に登録する必要があり得る。RMは、UE701をネットワーク(例えば、AMF721)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF721)内のUEコンテキストを確立するために使用される。UE701は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作し得る。RM-DEREGISTERED状態では、UE701はネットワークに登録されず、AMF721内のUEコンテキストは、UE701がAMF721によって到達されないように、UE701に対する有効な位置又はルーティング情報を保持しない。RM-REGISTERED状態では、UE701はネットワークに登録され、AMF721内のUEコンテキストは、UE701がAMF721によって到達可能であるように、UE701に対する有効な位置又はルーティング情報を保持し得る。RM-REGISTERED状態では、とりわけ、UE701は、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE701が依然としてアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的更新タイマの満了によってトリガされる周期的登録更新手順を実行し、UE能力情報を更新するか、又はネットワークとプロトコルパラメータを再ネゴシエートする登録更新手順を実行し得る。
AMF721は、UE701に対する1つ以上のRMコンテキストを記憶することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスに関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、アクセスタイプごとの登録状態及び定期更新タイマを示すか又は記憶するデータ構造、データベースオブジェクト等であってもよい。AMF721はまた、前述した(E)MMコンテキストと同じ又は同様であり得る5GC MMコンテキストを記憶し得る。様々な実施形態では、AMF721は、関連MMコンテキスト又はRMコンテキストにUE701のCEモードB制限パラメータを記憶し得る。AMF721はまた、必要に応じて、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に記憶されているUEの使用設定パラメータから値を導出し得る。
CMを使用して、N1インタフェースを介してUE701とAMF721との間のシグナリング接続を確立及び解放し得る。シグナリング接続は、UE701とCN720との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとAN(例えば、非3GPPアクセスのためのRRC接続又はUE-N3IWF接続)との間のシグナリング接続と、AN(例えば、RAN710)とAMF721との間のUE701のためのN2接続との両方を備える。UE701は、CM-IDLEモード又はCM-CONNECTEDモードの2つのCM状態のいずれかで動作し得る。UE701がCM-IDLE状態/モードで動作しているとき、UE701は、N1インタフェースを介したAMF721とのNASシグナリング接続を確立されていなくてもよく、UE701のための(R)AN710シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。UE701がCM-CONNECTED状態/モードで動作しているとき、UE701は、N1インタフェースを介してAMF721と確立されたNASシグナリング接続を有していてもよく、UE701のための(R)AN710シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。(R)AN710とAMF721との間のN2接続の確立により、UE701は、CM-IDLEモードからCM-CONNECTEDモードに遷移し得、UE701は、(R)AN710とAMF721との間のN2シグナリングが解放されたときに、CM-CONNECTEDモードからCM-IDLEモードに遷移し得る。
SMF724は、SM(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及び解放)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFにおけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能に対するインタフェースの終了、ポリシーエンフォースメント及びQoSの一部の制御、合法的な傍受(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースの場合)、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータの通知、N2上でAMFを介してANに送信されるAN固有SM情報の開始、並びにセッションのSSCモードの判定に関与し、実行することができる。SMは、PDUセッションの管理を指し、PDUセッション又は「セッション」は、UE701と、データネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)703との間のPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続性サービスを指し得る。PDUセッションは、UE701要求時に確立され、UE701及び5GC720要求時に変更され、UE701とSMF724との間のN1参照点を介して交換されたNAS SMシグナリングを使用してUE701及び5GC720要求時に解放され得る。5GC720は、アプリケーションサーバからの要求に応じて、UE701における特定のアプリケーションをトリガし得る。トリガメッセージの受信に応答して、UE701は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連部分/情報)をUE701内の1つ以上の識別されたアプリケーションに渡すことができる。UE701内の識別されたアプリケーション(単数又は複数)は、特定のDNNへのPDUセッションを確立し得る。SMF724は、UE701要求がUE701に関連付けられたユーザサブスクリプション情報に準拠しているか否かをチェックし得る。この点に関して、SMF724は、SMF724レベル加入データに対する更新通知をUDM727から取得すること、及び/又は受信することを要求し得る。
SMF724は、以下のローミング機能を含み得、QoS SLA(VPLMN)を適用するためのローカル施行の処理、課金データの収集及び課金インタフェース(VPLMN)、(VPLMN内でのSMイベント及びLIシステムへのインタフェースの)合法的傍受、及び、外部DNによるPDUセッションの認可/認証のためのシグナリングの伝送のための外部DNとの相互作用のためのサポート。2つのSMF724間のN16参照点は、システム700に含まれてもよく、これは、ローミングシナリオにおける訪問先ネットワーク内の別のSMF724とホームネットワーク内のSMF724との間であってもよい。加えて、SMF724は、Nsmfサービスベースのインタフェースを示し得る。
NEF723は、サードパーティ、内部開示/再開示、アプリケーション機能(例えば、AF728)、エッジコンピューティング又はフォッグ・コンピューティング・システムなどのための3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に開示するための手段を提供し得る。そのような実施形態では、NEF723は、AFを認証、認可、及び/又は調整し得る。NEF723はまた、AF728と交換された情報、及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換し得る。例えば、NEF723は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換し得る。NEF723はまた、他のネットワーク機能の開示した能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信し得る。この情報は、構造化されたデータとしてNEF723に、又は標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFに記憶され得る。次いで、記憶された情報は、NEF723によって他のNF及びAFに再開示され、かつ/又は分析などの他の目的に使用され得る。更に、NEF723は、Nnefサービスベースのインタフェースを示し得る。
NRF725は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供し得る。NRF725はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスの情報を維持する。本明細書で使用するとき、用語「インスタンス化する」、「インスタンス化」等は、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。加えて、NRF725は、Nnrfサービスベースのインタフェースを示し得る。
PCF726は、ポリシールールを制御プレーン機能(単数又は複数)に提供して、それらを施行し、また、統合ポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を統制し得る。PCF726はまた、UDM727のUDRにおけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするために、FEを実装し得る。PCF726は、PCF726とAMF721との間のN15参照点を介してAMF721と通信し、ローミングシナリオの場合、訪問先ネットワーク内のPCF726、及びAMF721を含み得る。PCF726は、PCF726とAF728との間のN5参照点を介してAF728と通信し、PCF726とSMF724との間のN7参照点を介してSMF724と通信し得る。システム700及び/又はCN720はまた、(ホームネットワーク内の)PCF726と訪問先ネットワーク内のPCF726との間にN24参照点を含み得る。更に、PCF726は、Npcfサービスベースのインタフェースを示し得る。
UDM727は、加入関連情報を処理して、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートし、UE701の加入データを記憶し得る。例えば、加入データは、UDM727とAMFの間のN8参照点を介してUDM727とAMF721の間で通信され得る。UDM727は、アプリケーションFE及びUDRの2つの部分を含み得る(FE及びUDRは図7に示さず)。UDRは、UDM727及びPCF726の加入データ及びポリシーデータ、並びに/又はNEF723の開示及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE701のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを記憶し得る。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDM727、PCF726、及びNEF723が、記憶されたデータの特定のセットにアクセスし、更に、UDRにおける関連データ変更の通知を読み取り、更新(例えば、追加、修正)し、削除し、サブスクライブを実施し得るように、UDR221によって提示され得る。UDMは、クレデンシャル、位置管理、加入管理などの処理を担当するUDM FEを含んでもよい。いくつかの異なるフロントエンドが、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに記憶されたサブスクリプション情報にアクセスし、認証クレデンシャル処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。UDRは、UDM727とSMF724との間のN10参照点を介してSMF724と相互作用し得る。UDM727はまた、SMS管理をサポートし得、SMS-FEは、前述したものと同様のアプリケーションロジックを実装する。加えて、UDM727は、Nudmサービスベースのインタフェースを示し得る。
AF728は、トラフィックルーティングにアプリケーションの影響を与え、NCEへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと相互作用し得る。NCEは、エッジコンピューティング実装に使用し得る、NEF723を介して5GC720及びAF728が互いに情報を提供し得る機構であってもよい。そのような実装形態では、ネットワークオペレータ及びサード・パーティ・サービスは、UE701のアタッチの接続ポイントの近くでホストされて、エンドツーエンドレイテンシ及びトランスポートネットワーク上の負荷の低減を通じて効率的なサービス配信を達成し得る。エッジコンピューティング実装形態では、5GCは、UE701に近接したUPF702を選択し、N6インタフェースを介してUPF702からDN703へのトラフィックステアリングを実行し得る。これは、UE加入データ、UE位置、及びAF728によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF728は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼし得る。オペレータの配備に基づいて、AF728が信頼されたエンティティであると見なされたとき、ネットワークオペレータは、AF728が、関連するNFと直接相互作用することを許可し得る。更に、AF728は、Nafサービスベースのインタフェースを示し得る。
NSSF729は、UE701にサービスを提供するネットワーク・スライス・インスタンスのセットを選択し得る。NSSF729はまた、必要に応じて、許可されたNSSAI、及びサブスクライブされたS-NSSAIへのマッピングを決定し得る。NSSF729はまた、好適な構成に基づいて、場合によってはNRF725を照会することによって、UE701にサービス提供するために使用されるAMFセットを、又は候補AMF(単数又は複数)721のリストを決定し得る。UE701に対するネットワーク・スライス・インスタンスのセットの選択は、AMF721の変化につながり得るNSSF729と相互作用することによってUE701が登録されるAMF721によってトリガされ得る。NSSF729は、AMF721とNSSF729との間のN22参照点を介してAMF721と相互作用し、N31参照点(図7に示さず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSF729と通信し得る。更に、NSSF729は、Nnssfサービスベースのインタフェースを示し得る。
前述したように、CN720は、SMS加入チェック及び検証に関与して、UE701との間、SMS-GMSC/IWMSC/SMSルータなどの他のエンティティとの間のSMメッセージを中継し得るSMSFを含み得る。SMSはまた、UE701がSMS転送に利用可能であることを通知する手順のために、AMF721及びUDM727と相互作用し得る(例えば、UE到達不能フラグを設定し、UE701がSMSのために利用可能である場合にUDM727に通知する)。
CN520はまた、データストレージシステム/アーキテクチャ、5G-EIR、SEPPなど、図7に示していない他の要素を含み得る。データストレージシステムは、SDSF、UDSFなどを含むことができる。任意のNFは、任意のNFとUDSFとの間のN18参照点(図7に示さず)を介して、非構造化データをUDSF(例えば、UEコンテキスト)に記憶し、UDSFから取り出し得る。個々のNFは、各非構造化データを記憶するためにUDSFを共有することができ、又は個々のNFがそれぞれ、独自のUDSFを個々のNFにおいて又はその近くに有することができる。更に、UDSFは、Nudsfサービスベースのインタフェース(図7に示さず)を示し得る。5G-EIRは、特定の機器/エンティティがネットワークのブラックリストに記載されているかどうかを判定するためにPEIのステータスをチェックするNFであってもよく、SEPPは、PLMN間制御プレーンインタフェース上でトポロジ隠蔽、メッセージフィルタリング、及びポリシングを実行する非透過プロキシであってもよい。
加えて、NF内のNFサービス間には、多くの更なるリファレンスポイント及び/又はサービスベースインタフェースが存在し得るが、図7では、明確にするために、これらのインタフェース及びリファレンスポイントは省略されている。一実施例では、CN720は、CN720とCN620との間のインターワーキングを可能にするために、MME(例えば、MME621)とAMF721との間のCN間インタフェースであるNxインタフェースを含み得る。他の例示的なインタフェース/基準点は、5G-EIRによって提示されるN5g-EIRサービスベースのインタフェースと、訪問先ネットワーク内のNRFとホームネットワーク内のNRFとの間のN27基準点と、訪問先ネットワーク内のNSSFとホームネットワーク内のNSSFとの間のN31基準点とを含むことができる。
図8は、様々な実施形態による、インフラストラクチャ機器800の一実施例を示す。インフラ機器800(又は「システム800」)は、基地局、無線ヘッド、前述RANノード511及び/又はAP506などのRANノード、アプリケーションサーバ(単数又は複数)530、及び/又は本明細書に記載の任意の他の要素/デバイスとして実装され得る。他の実施例では、システム800は、UEにおいて、又はUEによって実装され得る。
システム800は、アプリケーション回路805、ベースバンド回路810、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(RFEM)815、メモリ回路820、電力管理集積回路(PMIC)825、電力ティー回路830、ネットワークコントローラ回路835、ネットワークインタフェースコネクタ840、衛星測位回路845、及びユーザインタフェース850を含む。いくつかの実施形態では、デバイス800は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入力/出力(I/O)インタフェースなどの追加のエレメントを含んでもよい。他の実施形態では、以下で説明される構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、当該回路は、CRAN、vBBU、又は他の同様の実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。
アプリケーション回路805は、これらに限定されるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュール等のシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(RTC)、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(I/O又はIO)、Secure Digital(SD)マルチメディアカード(MMC)等のメモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(MIPI)インタフェース、及びJoint Test Access Group(JTAG)テストアクセスポート等のうちの1つ以上の回路を含む。アプリケーション回路805のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム800上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
アプリケーション回路805のプロセッサ(単数又は複数)は、例えば、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路805は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。例として、アプリケーション回路805のプロセッサ(単数又は複数)は、1つ以上のIntel Pentium(登録商標)、Core(登録商標)、又はXeon(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、Advanced Micro Devices(AMD) Ryzen(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、加速処理ユニット(APU)、又はEpyc(登録商標)プロセッサ、ARM Cortex-AファミリプロセッサなどのARM Holdings Ltd.からライセンスされたARMベースプロセッサ(単数又は複数)、及びCavium(商標),Inc.によって提供されるThunderX2(登録商標)、MIPS Warrior P-クラスプロセッサ等のMIPS Technologies,Inc.から提供されるMIPSベースの設計のプロセッサ等を含んでもよい。いくつかの実施形態では、システム800は、アプリケーション回路805を利用しなくてもよく、代わりに、例えば、EPC又は5GCから受信したIPデータを処理するための専用プロセッサ/コントローラを含んでもよい。
いくつかの実装形態では、アプリケーション回路805は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイスなどであり得る、1つ以上のハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。例として、プログラム可能な処理デバイスは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複雑なPLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などのうちの1つ以上であってもよい。など。そのような実装形態では、アプリケーション回路805の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実装形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路805の回路は、ルックアップテーブル(LUT) などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
ベースバンド回路810は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路810の様々なハードウェア電子要素を、図10に関して以下に説明する。
ユーザインタフェース回路850は、システム800とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はシステム800との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、物理キーボード又はキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン又はディスプレイデバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどを含むことができるが、これらに限定されない。
無線フロントエンドモジュール(RFEM)815は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図10のアンテナアレイ10111を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続され得る。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM815内に実装されてもよい。
メモリ回路820は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができ、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)の三次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込むことができる。メモリ回路820は、はんだ付けパッケージ集積回路、ソケット式メモリモジュール、及びプラグインメモリカードのうちの1つ以上として実装されてもよい。
PMIC825は、電圧レギュレータ、サージ保護器、電力アラーム検出回路、及びバッテリ又はコンデンサなどの1つ以上の予備電源を含んでもよい。電力アラーム検出回路は、ブラウンアウト(不足電圧)及びサージ(過電圧)状態のうちの1つ以上を検出してもよい。電力T回路830は、単一のケーブルを使用してインフラストラクチャ機器800に電力供給及びデータ接続性の両方を提供するネットワークケーブルから引き出される電力を供給することができる。
ネットワークコントローラ回路835は、イーサネット、GREトンネル上のイーサネット、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)上のイーサネット、又は何らかの他の適切なプロトコルなどの標準的なネットワークインタフェースプロトコルを使用してネットワークへの接続性を提供することができる。ネットワーク接続は、電気によるものであってもよい物理接続(一般に「銅配線」と呼ばれる)、光、又は無線を使用して、ネットワークインタフェースコネクタ840を介してインフラストラクチャ機器800に/から提供されてもよい。ネットワークコントローラ回路835は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ及び/又はFPGAを含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワークコントローラ回路835は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
測位回路845は、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、Indian Constellation(NAVIC)によるナビゲーション、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、フランスのDoppler Orbitography and Radio positioning Integrated by Satellite(DORIS)など)などが含まれる。測位回路845は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナ要素などのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路845は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-Technology for Positioning,Navigation,and Timing(Micro-PNT)ICを含むことができる。測位回路845はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路810及び/又はRFEM815の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路845はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路805に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して動作を様々なインフラストラクチャ(例えば、RANノード511など)などと同期させることができる。
図8に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)、周辺構成要素相互接続(PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(PCIx)、PCIエクスプレス(PCIe)、又は多数の他の技術など多数のバス及び/又は相互接続(IX)技術を含み得るインタフェース回路を使用して互いに通信し得る。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。他のバス/IXシステム、とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バス等が含まれてもよい。
図9は、様々な実施形態による、プラットフォーム900(又は「デバイス900」)の一例を示す。実施形態では、コンピュータプラットフォーム900は、UE501、601、701、アプリケーションサーバ530、及び/又は本明細書で説明する任意の他の要素/デバイスとしての使用に好適であり得る。プラットフォーム900は、実施例に示される構成要素の任意の組み合わせを含んでもよい。プラットフォーム900の構成要素は、コンピュータプラットフォーム900に適合された集積回路(IC)、その一部、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、論理、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、或いはより大きなシステムのシャーシ内にその他の方法で組み込まれる構成要素として実装されてもよい。図9のブロック図は、コンピュータプラットフォーム900の構成要素のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
アプリケーション回路905は、これらに限定されるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュール等のシリアルインタフェース、RTC、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用I/O、SD MMC等のメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポート等の回路を含む。アプリケーション回路905のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム900上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
アプリケーション回路805のプロセッサ(単数又は複数)は、例えば、1つ以上のプロセッサコア、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のGPU、1つ以上のRISCプロセッサ、1つ以上のARMプロセッサ、1つ以上のCISCプロセッサ、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、マルチスレッドプロセッサ、超低電圧プロセッサ、埋め込みプロセッサ、いくつかの他の既知の処理エレメント、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路805は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。
例として、アプリケーション回路905のプロセッサ(単数又は複数)には、Quark(商標)、Atom(商標)、i3、i5、i7、若しくはMCUクラスのプロセッサなどのIntel(登録商標)Architecture Core(商標)に基づくプロセッサ、又はカリフォルニア州サンタクララのIntel(登録商標)Corporationから入手可能な別のそのようなプロセッサを含むことができる。アプリケーション回路905のプロセッサはまた、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)又はAccelerated Processing Units(APU)、Apple(登録商標)Inc.製のA5-A9プロセッサ(単数又は複数)、Qualcomm(登録商標)Technologies,Inc.のSnapdragon(商標)プロセッサ(単数又は複数)、Texas Instruments,Inc.(登録商標)Open Multimedia Applications Platform(OMAP)(商標)プロセッサ(単数又は複数)、MIPS Warrior Mクラス、Warrior Iクラス、及びWarrior PクラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.からのMIPSベースの設計、ARM Cortex-A、Cortex-R、及びCortex-MファミリのプロセッサなどのARM Holdings,LtdからライセンスされたARMベースの設計などのうちの1つ以上が含まれ得る。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路905は、アプリケーション回路905及び他の構成要素が単一の集積回路、又はIntel(登録商標)Corporation製のEdison(商標)若しくはGalileo(商標)SoCボードなどの単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(SoC)の一部であってもよい。
追加的又は代替的に、アプリケーション回路905は、限定されないが、FPGAなどの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)などの回路を含み得る。そのような実施形態では、アプリケーション回路905の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実施形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路905の回路は、ルックアップテーブル(LUT)などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
ベースバンド回路910は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路910の様々なハードウェア電子要素を、図10に関して以下に論じる。
RFEM915は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図10のアンテナアレイ1011を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続され得る。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM915内に実装されてもよい。
メモリ回路920は、所与の量のシステムメモリを提供するために使用される任意の数及び種類のメモリデバイスを含み得る。例として、メモリ回路920は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)及び/又は同期ダイナミックRAM(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができる。メモリ回路920は、Joint Electron Devices Engineering Council(JEDEC)の低電力ダブルデータレート(LPDDR)ベースの設計、例えばLPDDR2、LPDDR3、LPDDR4などに従って開発されてもよい。メモリ回路920は、はんだ付きパッケージ集積回路、シングルダイパッケージ(SDP)、デュアルダイパッケージ(DDP)又はクワッドダイパッケージ(Q17P)、ソケット式メモリモジュール、マイクロDIMM又はミニDIMMを含むデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、及び/又はボールグリッドアレイ(BGA)を介してマザーボード上にはんだ付けされたもののうちの1つ以上として実装されてもよい。低電力実装では、メモリ回路920は、アプリケーション回路905に関連付けられたオンダイメモリ又はレジスタであってもよい。データ、アプリケーション、オペレーティングシステムなどの情報の永続的記憶を提供するために、メモリ回路920は、1つ以上の大容量記憶装置を含んでもよく、それには、とりわけ、ソリッドステートディスクドライブ(SSDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、マイクロHDD、抵抗変化メモリ、相変化メモリ、ホログラフィックメモリ、又は化学メモリが含まれ得る。例えば、コンピュータプラットフォーム900は、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)からの3次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込んでもよい。
取り外し可能なメモリ回路923は、ポータブルデータ記憶装置をプラットフォーム900と結合するために使用されるデバイス、回路、エンクロージャ/筐体、ポート又はレセプタクルなどを含んでもよい。これらのポータブルデータ記憶装置は、大量記憶目的のために使用することができ、例えば、フラッシュメモリカード(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、microSDカード、xD画像カードなど)、及びUSBフラッシュドライブ、光ディスク、外部HDDなどを含んでもよい。
プラットフォーム900はまた、外部デバイスをプラットフォーム900と接続するために使用されるインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路を介してプラットフォーム900に接続された外部デバイスは、センサ回路921及び電気機械構成要素(EMC)922、並びに取り外し可能なメモリ回路923に結合された取り外し可能なメモリデバイスを含む。
センサ回路921は、環境中の事象又は変化を検出し、検出された事象に関する情報(センサデータ)を何か他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することを目的とするデバイス、モジュール又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの例には、とりわけ、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む、慣性計測ユニット(IMU)、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む、微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)、レベルセンサ、流量センサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、気圧センサ、重力計、高度計、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り)、光検出及び測距(LiDAR)センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波トランシーバ、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、等を含む。
EMC922は、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含み、それらデバイスなどの目的は、プラットフォーム900がその状態、位置、及び/若しくは方向を変更すること、又は機構若しくは(サブ)システムを移動若しくは制御することを可能にすることである。更に、EMC922は、EMC922の現在の状態を示すために、プラットフォーム900の他の構成要素にメッセージ/信号を生成及び送信するように構成され得る。EMC922の例には、1つ以上の電源スイッチ、電気機械式リレー(EMR)及び/又はソリッドステートリレー(SSR)を含むリレー、アクチュエータ(例えば、バルブアクチュエータなど)、可聴音発生装置、視覚的警告デバイス、モータ(例えば、DCモータ、ステッパモータなど)、車輪、スラスタ、プロペラ、爪、クランプ、フック、及び/又は他の同様の電気機械部品が含まれる。実施形態では、プラットフォーム900は、1つ以上のキャプチャされたイベント及び/又はサービスプロバイダ及び/又は様々なクライアントから受信した命令又は制御信号に基づいて、1つ以上のEMC922を動作させるように構成される。
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム900を測位回路945と接続してもよい。測位回路945は、GNSSの測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、NAVIC、日本のQZSS、フランスのDORISなど)などが含まれる。測位回路945は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナ要素などのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路945は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置トラッキング/推定を実行するためのMicro-PNT ICを含むことができる。測位回路945はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路810及び/又はRFEM915の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路945はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路905に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して、ターンバイターンナビゲーションアプリケーションなどのために、様々なインフラストラクチャ(例えば、無線基地局)と動作を同期させることができる。
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム900を近距離通信(NFC)回路940と接続してもよい。NFC回路940は、無線周波数識別(RFID)規格に基づいて非接触の短距離通信を提供するように構成されており、磁場誘導は、NFC回路940とプラットフォーム900の外部のNFC対応デバイス(例えば、「NFCタッチポイント」)との間の通信を可能にするために使用される。NFC回路940は、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラと、NFCコントローラと結合されたプロセッサとを備える。NFCコントローラは、NFCコントローラのファームウェア及びNFCスタックを実行することにより、NFC回路940にNFC機能を提供するチップ/ICであってもよい。NFCスタックは、NFCコントローラを制御するためにプロセッサによって実行されてもよく、NFCコントローラファームウェアは、近距離RF信号を放射するようにアンテナ要素を制御するためにNFCコントローラによって実行されてもよい。RF信号は、パッシブNFCタグ(例えば、ステッカー又はリストバンドに埋め込まれたマイクロチップ)に電力を供給して、記憶されたデータをNFC回路940に送信するか、又は、プラットフォーム900に近接したNFC回路940と別のアクティブNFCデバイス(例えば、スマートフォン又はNFC対応POS端末)との間のデータ送出を開始することができる。
ドライバ回路946は、プラットフォーム900に組み込まれた、プラットフォーム900に取り付けられた、又は他の方法でプラットフォーム900と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路946は、プラットフォーム900の他の構成要素が、プラットフォーム900内に存在するか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)装置と相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含むことができる。例えば、ドライバ回路946は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、プラットフォーム900のタッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ回路921のセンサ読み取り値を取得してセンサ回路921へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、EMC922のアクチュエータ位置を取得して及び/又はEMC922へのアクセスを制御及び許可するためのEMCドライバと、埋め込みキャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオ装置へのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含むことができる。
電力管理集積回路(PMIC)925(「電力管理回路925」とも呼ばれる)は、プラットフォーム900の様々な構成要素に供給される電力を管理してもよい。特に、ベースバンド回路910に関して、PMIC925は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。プラットフォーム900がバッテリ930によって給電可能である場合、例えば、デバイスがUE501、601、701に含まれている場合、PMIC925が含まれている場合が多い。
いくつかの実施形態では、PMIC925は、プラットフォーム900の様々な省電力機構を制御しても、又は別の方法でその一部であってもよい。例えば、プラットフォーム900がRRC接続状態にあって、トラフィックを間もなく受信することが予期されるのでRANノードに依然として接続されている場合、ある非アクティブ期間後、プラットフォームは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、プラットフォーム900は、電力を短い間隔で落としてもよく、それによって節電してもよい。長期間データトラフィック活動がない場合、プラットフォーム900は、RRC_Idle状態に遷移してもよく、プラットフォームは、ネットワークを切断し、チャネル品質フィードバック、ハンドオーバ等の動作を実行しない。プラットフォーム900は、極めて低電力の状態になり、ページングを実行し、ここで再び周期的に再び起動し、ネットワークをリッスンし、そして再びパワーダウンする。プラットフォーム900は、この状態でデータを受信することができず、データを受信するためには、RRC接続状態に遷移しなければならない。更なる省電力モードでは、デバイスはページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることを許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全に電力が落とされ得る。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものと見なされる。
バッテリ930は、プラットフォーム900に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、プラットフォーム900は、固定位置にデプロイされて取り付けられてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ930は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリ、などであってもよい。V2X用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ930は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
いくつかの実装形態では、バッテリ930は、バッテリ管理システム(BMS)又はバッテリ監視集積回路を含むか、又はそれに結合された「スマートバッテリ」であってもよい。BMSは、プラットフォーム900に含まれてバッテリ930の充電状態(SoCh)を追跡してもよい。BMSは、バッテリ930の他のパラメータを監視して、バッテリ930の健全状態(SoH)及び機能状態(SoF)等の故障予測を提供するために使用されてもよい。BMSは、バッテリ930の情報を、アプリケーション回路905又はプラットフォーム900の他の構成要素に通信してもよい。BMSはまた、アプリケーション回路905がバッテリ930の電圧、又はバッテリ930からの電流を直接監視することを可能にするアナログ-デジタル(ADC)変換器を含んでもよい。バッテリパラメータは、送信周波数、ネットワーク動作、検知周波数等の、プラットフォーム900が実行してもよい動作を判定するために使用されてもよい。
電力ブロック、又は電気グリッドに結合された他の電源は、バッテリ930を充電するためにBMSと結合されてもよい。いくつかの例では、電力ブロックXS30は、無線電力受信機と置き換えられて、例えば、コンピュータプラットフォーム900内のループアンテナを介して無線で電力を取得することができる。これらの例では、無線バッテリ充電回路がBMSに含まれてもよい。選択される特定の充電回路は、バッテリ930のサイズ、したがって必要とされる電流に依存してもよい。充電は、とりわけ、Airfuel Allianceによって公布されたAirfuel標準、Wireless Power Consortiumによって公布されたQi無線充電標準、又はAlliance for Wireless Powerによって公布されたRezence充電標準を使用して実行することができる。
ユーザインタフェース回路950は、プラットフォーム900内に存在するか、又はそれに接続される様々な入出力(I/O)デバイスを含み、プラットフォーム900とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、及び/又はプラットフォーム900との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含む。ユーザインタフェース回路950は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセットなどを含む入力を受け付けるための任意の物理的又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の同様の情報等の情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、任意の数及び/又は組み合わせのオーディオ又は視覚ディスプレイ、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば2値の状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、及び複数文字の視覚出力又はより複雑な出力、例えば、ディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などを含み、プラットフォーム900の動作から生成若しくは作成される、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどを出力することができる。出力デバイス回路はまた、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、プリンタ(単数又は複数)、及び/又は同様のものを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ回路921は、入力装置回路(例えば、画像キャプチャデバイス、モーションキャプチャデバイスなど)として使用されてもよく、1つ以上のEMCが、出力装置回路(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータなど)として使用されてもよい。別の例では、アンテナ要素及び処理デバイスと結合されたNFCコントローラを備えるNFC回路が、電子タグを読み取り、且つ/又は別のNFC対応デバイスと接続するために含まれてもよい。周辺構成要素インタフェースとしては、不揮発性メモリポート、USBポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどが挙げられるが、これらに限定されない。
図示されていないが、プラットフォーム900の構成要素は、適切なバス又は相互接続(IX)技術を使用して互いに通信することができ、これは、ISA、EISA、PCI、PCIx、PCIe、時間トリガプロトコル(TTP)システム、FlexRayシステムを含む任意の数の技術、又は任意の数の他の技術を含むことができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバス/IXであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バス等の他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
図10は、様々な実施形態に従った、ベースバンド回路100及び無線フロントエンドモジュール(RFEM)1015の構成要素を示す。ベースバンド回路1010は、図8及び図9のベースバンド回路810及び910にそれぞれ対応する。RFEM1015は、図8及び図9のRFEM815及び915にそれぞれ対応する。図示のように、RFEM1015は、少なくとも示すように、共に連結された無線周波数(RF)回路1006、フロントエンドモジュール(FEM)回路1008、アンテナアレイ1011を含み得る。
ベースバンド回路1010は、RF回路1006を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線/ネットワークプロトコル及び無線制御機能を実行するように構成された回路及び/又は制御論理を含む。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路1010の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能性を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路1010の符号化/復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含んでもよい。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの実施例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでもよい。ベースバンド回路1010は、RF回路1006の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路1006の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するように構成される。ベースバンド回路1010は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、RF回路1006の動作を制御するために、アプリケーション回路805/905(図8及び図9を参照)とインタフェースをとるように構成される。ベースバンド回路1010は、様々な無線制御機能を処理することができる。
ベースバンド回路1010の前述の回路及び/又は制御論理は、1つ以上の単一又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。例えば、1つ以上のプロセッサは、3Gベースバンドプロセッサ1004A、4G/LTEベースバンドプロセッサ1004B、5G/NRベースバンドプロセッサ1004C、又は他の既存世代、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、第6世代(6G)など)の他のいくつかのベースバンドプロセッサ(単数又は複数)1004Dを含み得る。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ1004A~1004Dの機能の一部又は全部は、メモリ1004Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)1004Eを介して実行されてもよい。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ1004A~1004Dの機能の一部又は全部は、それぞれのメモリセルに記憶された適切なビットストリーム又は論理ブロックを搭載したハードウェアアクセラレータ(例えば、FPGA、ASICなど)として提供されてもよい。様々な実施形態において、メモリ1004Gは、CPU1004E(又は他のベースバンドプロセッサ)によって実行されると、CPU1004E(又は他のベースバンドプロセッサ)に、ベースバンド回路1010のリソース、タスクをスケジュールするなどを管理させることになるリアルタイムOS(RTOS)のプログラムコードを記憶することができる。RTOSの例は、Enea(登録商標)によって提供されるOperating System Embedded(OSE)(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるNucleus RTOS(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるVersatile Real-Time Executive(VRTX)、Express Logic(登録商標)によって提供されるThreadX(商標)、FreeRTOS、Qualcomm(登録商標)によって提供されるREX OS、Open Kernel(OK)Labs(登録商標)によって提供されるOKL4、又は本明細書で説明されるような他の任意の適切なRTOSを含むことができる。更に、ベースバンド回路1010は、1つ以上の音声デジタル信号プロセッサ(単数又は複数)(DSP)1004Fを含む。音声DSP(単数又は複数)1004Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含み、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含むことができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ1004A~1004Eの各々は、メモリ1004Gとの間でデータを送受信するためのそれぞれのメモリインタフェースを含む。ベースバンド回路1010は、ベースバンド回路1010の外部のメモリに/からデータを送受信するためのインタフェースなどの他の回路/デバイスに通信可能に結合するための1つ以上のインタフェース、図8~図10のアプリケーション回路805/905に/からデータを送受信するためのアプリケーション回路インタフェース、図10のRF回路1006に/からデータを送受信するためのRF回路インタフェース、1つ以上の無線ハードウェア要素(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標)低エネルギー構成要素、WiFi(登録商標)構成要素など)との間でデータを送受信するための無線ハードウェア接続インタフェース、及びPMIC925との間で電力又は制御信号を送受信するための電力管理インタフェース、を更に含み得る。
代替実施形態(上述した実施形態と組み合わされてもよい)では、ベースバンド回路1010は、相互接続サブシステムを介して互いに、かつCPUサブシステム、オーディオサブシステム、及びインタフェースサブシステムに結合された、1つ以上のデジタルベースバンドシステムを備える。デジタルベースバンドサブシステムはまた、別の相互接続サブシステムを介してデジタルベースバンドインタフェース及び混合信号ベースバンドサブシステムに結合されてもよい。相互接続サブシステムのそれぞれは、バスシステム、ポイントツーポイント接続、ネットワークオンチップ(NOC)構造、及び/又は本明細書で論じられるものなどのいくつかの他の好適なバス若しくは相互接続技術を含んでもよい。オーディオサブシステムは、DSP回路、バッファメモリ、プログラムメモリ、音声処理アクセラレータ回路、アナログ-デジタル及びデジタル-アナログ変換回路などのデータ変換回路、増幅器及びフィルタのうちの1つ以上を含むアナログ回路、及び/又は他の同様の構成要素を含み得る。本開示の一態様では、ベースバンド回路1010は、デジタルベースバンド回路及び/又は無線周波数回路(例えば、無線フロントエンドモジュール1015)のための制御機能を提供するために、制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを有するプロトコル処理回路を含むことができる。
図10には示されていないが、いくつかの実装形態では、ベースバンド回路1010は、1つ以上の無線通信プロトコル(例えば、「マルチプロトコルベースバンドプロセッサ」又は「プロトコル処理回路」)を実行するための個々の処理デバイス(単数又は複数)及びPHY層機能を実装するための個々の処理デバイス(単数又は複数)を含む。これらの実施形態では、PHY層機能は、前述の無線制御機能を含む。これらの実施形態では、プロトコル処理回路は、1つ以上の無線通信プロトコルの様々なプロトコル層/エンティティを動作又は実装させる。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路1010及び/又はRF回路1006がミリ波通信回路又はいくつかの他の好適なセルラ通信回路の一部である場合に、LTEプロトコルエンティティ及び/又は5G/NRプロトコルエンティティを動作させてもよい。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRC、及びNAS機能を動作させる。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路1010及び/又はRF回路1006がWi-Fi通信システムの一部である場合に、1つ以上のIEEEに基づくプロトコルを動作させてもよい。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、WiFi MAC及び論理リンク制御(LLC)機能を動作させる。プロトコル処理回路は、プログラムコード及びプロトコル機能を動作させるためのデータを記憶するための1つ以上のメモリ構造(例えば1004G)と、プログラムコードを実行し、データを使用して様々な動作を実行する1つ以上の処理コアを含んでもよい。ベースバンド回路1010はまた、2つ以上の無線プロトコルに関する無線通信をサポートしてもよい。
本明細書で論じるベースバンド回路1010の様々なハードウェア要素は、例えば、1つ以上の集積回路(IC)を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージIC、又は2つ以上のICを含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。一例では、ベースバンド回路1010の構成要素は、単一のチップ、又はチップセット内で好適に組み合わされてもよいし、同じ回路基板上に配置されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路1010及びRF回路1006を構成する構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップSoC又はシステムインパッケージ(SiP)として、一緒に実装されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路1010を構成する構成要素の一部又は全ては、RF回路1006(又はRF回路1006の複数のインスタンス)と通信可能に結合された別個のSoCとして実装されてもよい。更に別の実施例では、ベースバンド回路1010及びアプリケーション回路805/905を構成する構成要素の一部又は全部は、同じ回路基板(例えば、「マルチチップパッケージ」)に取り付けられた個々のSoCとして一緒に実装されてもよい。
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路1010は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路1010は、E-UTRAN又は他のWMAN、WLAN、WPANとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路1010が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれる場合がある。
RF回路1006は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。様々な実施形態では、RF回路1006は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでもよい。RF回路1006は、FEM回路1008から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路1010に提供するための回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路1006はまた、ベースバンド回路1010によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をFEM回路1008に提供するための回路を含み得る送信信号経路も含んでもよい。
いくつかの実施形態では、RF回路1006の受信信号経路は、ミキサ回路1006a、増幅器回路1006b、及びフィルタ回路1006cを含み得る。いくつかの実施形態では、RF回路1006の送信信号経路は、フィルタ回路1006c、及びミキサ回路1006aを含み得る。RF回路1006はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路1006aによって使用される周波数を合成するための合成器回路1006dを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006aは、合成器回路1006dによって提供される合成周波数に基づいて、FEM回路1008から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成されてもよい。増幅器回路1006bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成されてもよく、フィルタ回路1006cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されたローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路1010に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であってもよいが、これは必須ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006aは、受動ミキサを含んでもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
いくつかの実施形態では、送信信号経路のミキサ回路1006aは、合成器回路1006dによって提供される合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路1008のためのRF出力信号を生成するように構成されてもよい。ベースバンド信号は、ベースバンド回路1010によって提供されてもよく、フィルタ回路1006cによってフィルタリングされてもよい。
いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006a及び送信信号経路のミキサ回路1006aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、直交ダウンコンバージョン及びアップコンバージョンのためにそれぞれ配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006a及び送信信号経路のミキサ回路1006aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、画像除去(例えば、ハートレー(Hartley)画像除去)のために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006a及び送信信号経路のミキサ回路1006aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路1006a及び送信信号経路のミキサ回路1006aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実施形態では、RF回路1006は、アナログデジタル変換器(ADC)及びデジタルアナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路1010は、RF回路1006と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含んでもよい。
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供されてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
いくつかの実施形態では、合成器回路1006dは、フラクショナルN合成器であってもよいし、又はフラクショナルN/N+1合成器であってもよいが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるため、本実施形態の範囲はこの点で限定されない。例えば、合成器回路1006dは、デルタ-シグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備える合成器であってもよい。
合成器回路1006dは、周波数入力及びディバイダ制御入力に基づいて、RF回路1006のミキサ回路1006aによって使用される出力周波数を合成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、合成器回路1006dは、フラクショナルN/N+1合成器であってもよい。
いくつかの実施形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(VCO)によって提供されてもよいが、それは必須ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路1010又はアプリケーション回路805/905のいずれかによって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路805/905によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから判定されてもよい。
RF回路1006の合成器回路1006dは、分割器、遅延ロックループ(DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの実施形態では、ディバイダは、デュアルモジュラスディバイダ(dual modulus divider、DMD)であってもよく、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であってもよい。いくつかの実施形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成されてもよい。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの実施形態では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
いくつかの実施形態では、合成器回路1006dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてもよく、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってもよく、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実施形態では、RF回路1006は、IQ/極性変換器を含んでもよい。
FEM回路1008は、アンテナアレイ1011から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路1006に提供するように構成された回路を含み得る受信信号経路を含んでもよい。FEM回路1008はまた、アンテナアレイ1011の1つ以上のアンテナ要素により送信されるためにRF回路1006によって提供される、送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る送信信号経路を含んでもよい。様々な実施形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路1006のみにおいて、FEM回路1008のみにおいて、又はRF回路1006及びFEM回路1008の双方において行われてもよい。
いくつかの実施形態では、FEM回路1008は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RX切り替えを含んでもよい。FEM回路1008は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路1008の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路1006に)提供するためのLNAを含んでもよい。FEM回路1008の送信信号経路は、(例えば、RF回路1006によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、アンテナアレイ1011のうちの1つ以上のアンテナ要素による後続する送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
アンテナアレイ1011は、各々が電気信号が空気中を進むように電波に変換し、受信した電波を電気信号に変換するように構成された、1つ以上のアンテナ要素を備える。例えば、ベースバンド回路1010によって提供されるデジタルベースバンド信号は、1つ以上のアンテナ要素(図示せず)を含むアンテナアレイ1011のアンテナ要素を介して増幅され送信されるアナログRF信号(例えば、変調波形)に変換される。アンテナ要素は、無指向性、指向性、又はこれらの組み合わせであってもよい。アンテナ要素は、既知のようにかつ/又は本明細書で説明されているように、多数の配列で形成されてもよい。アンテナアレイ1011は、1つ以上のプリント回路基板の表面上に作製されるマイクロストリップアンテナ又はプリントアンテナを含んでもよい。アンテナアレイ1011は、様々な形状の金属箔(例えば、パッチアンテナ)のパッチとして形成されてもよく、金属送信線などを使用してRF回路1006及び/又はFEM回路1008と結合されてもよい。
アプリケーション回路805/905のプロセッサ及びベースバンド回路1010のプロセッサが使用されて、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行してもよい。例えば、ベースバンド回路1010のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用して、層3、層2、又は層1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路805/905のプロセッサは、これらの層から受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に層4の機能(例えば、TCP及びUDP層)を実行してもよい。本明細書で言及するように、層3は、以下に更に詳細に記載するRRC層を含んでもよい。本明細書で言及するように、層2は、以下に更に詳細に記載するMAC層、RLC層及びPDCP層を含んでもよい。本明細書で言及するように、層1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードのPHY層を含み得る。
図11は、様々な実施形態による、無線通信デバイスに実装され得る様々なプロトコル機能を示す。特に、図11は、様々なプロトコル層/エンティティ間の相互接続を示す配置1100を含む。図11の以下の説明は、5G/NRシステム規格及びLTEシステム規格と連携して動作する様々なプロトコル層/エンティティについて提供されるが、図11の態様の一部又は全部は、他の無線通信ネットワークシステムなどにも適用可能であり得る。
配列1100のプロトコル層は、図示されていない他の上位層機能に加えて、PHY1110、MAC1120、RLC1130、PDCP1140、SDAP1147、RRC1155、及びNAS層1157のうちの1つ以上を含むことができる。プロトコル層は、2つ以上のプロトコル層の間の通信を提供することができる1つ以上のサービスアクセスポイント(例えば、図11の項目1159、1156、1150、1149、1145、1135、1125及び1115)を含むことができる。
PHY1110は、1つ以上の他の通信デバイスとの間で受信又は送信され得る物理層信号1105を送受信することができる。物理層信号1105は、本明細書で説明したような、1つ以上の物理チャネルを含むことができる。PHY1110は、リンク適応又は適応変調及び符号化(AMC:adaptation or adaptive modulation and coding)、電力制御、(例えば、初期同期及びハンドオーバ目的のための)セル探索、及びRRC1155などの上位層によって使用される他の測定を更に実行し得る。PHY1110は、また、トランスポートチャネル上のエラー検出、トランスポートチャネルの前方エラー訂正(FEC)符号化/復号化、物理チャネルの変調/復調、インターリーブ、レートマッチング、物理チャネルへのマッピング、及びMIMOアンテナ処理を更に実行し得る。実施形態では、PHY1110のインスタンスは、1つ以上のPHY-SAP1115を介してMAC1120のインスタンスからの要求を処理し、インジケーションを提供することができる。いくつかの実施形態によれば、PHY-SAP1115を介して通信される要求及びインジケーションは、1つ以上のトランスポートチャネルを含むことができる。
MAC1120のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上のMAC-SAP1125を介してRLC1130のインスタンスからの要求を処理し、インスタンスにインジケーションを提供することができる。MAC-SAP1125を介して通信されるこれらの要求及びインジケーションは、1つ以上の論理チャネルを含むことができる。MAC1120は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートチャネルを介してPHY1110に配信されるTB上への1つ以上の論理チャネルからのMAC SDUの多重化、トランスポートチャネルを介してPHY1110に配信されるTBから1つ以上の論理チャネルへのMAC SDUの逆多重化、TB上へのMAC SDUの多重化、スケジューリング情報報告、HARQによるエラー訂正、及び論理チャネル優先順位付けを実行することができる。
RLC1130のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上の無線リンク制御サービスアクセスポイント(RLC-SAP)1135を介してPDCP1140のインスタンスからの要求を処理し、PDCPのインスタンスにインジケーションを提供することができる。RLC-SAP1135を介して通信されるこれらの要求及びインジケーションは、1つ以上のRLCチャネルを含むことができる。RLC1130は、透過モード(TM)、非肯定応答モード(UM)、及び肯定応答モード(AM)を含む、複数の動作モードで動作し得る。RLC1130は、上位層プロトコルデータユニット(PDU)の転送、AMデータ転送のための自動再送要求(ARQ)によるエラー訂正、並びにUM及びAMデータ転送のためのRLC SDUの連結、分割、及び再組み立てを実行し得る。RLC1130はまた、AMデータ転送のためのRLCデータPDUの再分割を実行し、UM及びAMデータ転送のためのRLCデータPDUの並べ替え、UM及びAMデータ転送のための複製データを検出し、UM及びAMデータ転送のためのRLC SDUを廃棄し、AMデータ転送のためのプロトコルエラーを検出し、RLC再確立を実行し得る。
PDCP1140のインスタンス(単数又は複数)は、RRC1155のインスタンス(単数又は複数)及び/又はSDAP1147のインスタンス(単数又は複数)への要求を処理し、インジケーションを、1つ以上のパケットデータ統合プロトコルサービスアクセスポイント(PDCP-SAP)1145を介して提供することができる。PDCP-SAP1145を介して通信されるこれらの要求及びインジケーションは、1つ以上の無線ベアラを備え得る。PDCP1140は、IPデータのヘッダ圧縮及び展開を実行し、PDCPシーケンス番号(SN)を維持し、下位層の再確立における上位層PDUのインシーケンス配信を実行し、RLC AM上にマッピングされた無線ベアラのための下位層の再確立における下位層SDUの複製を除去し、制御プレーンデータの暗号化及び複合化を実施し、制御プレーンデータの完全性保護及び完全性検証を実行し、データのタイマベースの廃棄を制御し、セキュリティ動作(例えば、暗号化、複合化、完全性保護、完全性検証など)を実行し得る。
SDAP1147のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上のSDAP-SAP1149を介して、1つ以上の上位層プロトコルエンティティからの要求を処理し、インジケーションを提供することができる。SDAP-SAP1149を介して通信されるこれらの要求及びインジケーションは、1つ以上のQoSフローを含むことができる。SDAP1147は、QoSフローをDRBにマッピングし、その逆も可能であり、更にDLパケット及びULパケット内のQFIをマーキングし得る。単一のSDAPエンティティ1147は、個々のPDUセッションのために構成されてもよい。UL方向において、NG-RAN510は、反射型マッピング又は明示的マッピングの2つの異なる方法で、QoSフローのDRB(単数又は複数)へのマッピングを制御し得る。反射型マッピングのために、UE501のSDAP1147は、各DRBに対するDLパケットのQFIを監視し、UL方向に流れるパケットに対して同じマッピングを適用し得る。DRBについて、UE501のSDAP1147は、QoSフローID(単数又は複数)に対応するQoSフロー(単数又は複数)及びそのDRBに関するDLパケット内で観測されたPDUセッションに属するULパケットをマッピングし得る。反射型マッピングを有効にするために、NG-RAN710は、Uuインタフェース上のDLパケットをQoSフローIDでマーキングし得る。明示的なマッピングは、RRC1155が明示的なQoSフローを用いてSDAP1147をDRBへのマッピング規則に構成することを含んでもよく、これはSDAP1147が記憶し、SDAP1147が追従してもよい。実施形態では、SDAP1147は、NR実装形態でのみ使用されてもよく、LTE実装形態では使用されなくてもよい。
RRC1155は、1つ以上の管理サービスアクセスポイント(M-SAP)を介して、PHY1110、MAC1120、RLC1130、PDCP1140、及びSDAP1147のうちの1つ以上のインスタンスを含み得る、1つ以上のプロトコル層の態様を構成し得る。実施形態では、RRC1155のインスタンスは、1つ以上のRRC-SAP1156を介して、1つ以上のNASエンティティ1157からの要求を処理し、インジケーションを提供することができる。RRC1155の主なサービス及び機能としては、(例えば、NASに関連するMIB又はSIBに含まれる)システム情報のブロードキャスト、アクセス層(AS)に関するシステム情報のブロードキャスト、UE501とRAN510との間のRRC接続のページング、確立、維持及び解放(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、RRC接続解放)、ポイントツーポイント無線ベアラの確立、構成、維持及び解放、鍵管理を含むセキュリティ機能、RAT間モビリティ、並びにUE測定報告のための測定構成を含み得る。MIB及びSIBは、それぞれ個々のデータフィールド又はデータ構造を含むことができる1つ以上のIEを含んでもよい。
NAS1157は、UE501とAMF721との間の制御プレーンの最上位層を形成し得る。NAS1157は、UE501とLTEシステムのP-GWとの間のIP接続性を確立し、維持するために、UE501のモビリティ及びセッション管理手順をサポートし得る。
様々な実施形態によれば、1100の1つ以上のプロトコルエンティティは、上述のデバイス間の制御プレーン又はユーザプレーン通信プロトコルスタックに使用される、UE501、RANノード511、NR実装のAMF721又はLTE実装のMME621、NR実装のUPF702又はLTE実装のS-GW622及びP-GW623などで実装されてもよい。そのような実施形態では、UE501、gNB511、AMF721などのうちの1つ以上に実装され得る1つ以上のプロトコルエンティティは、そのような通信を実行するために、それぞれの下位層プロトコルエンティティのサービスを使用する別のデバイス内又は上に実装され得るそれぞれのピアプロトコルエンティティと通信することができる。いくつかの実施形態では、gNB511のgNB-CUは、1つ以上のgNB-DUの動作を制御するgNBのRRC1155、SDAP1147、及びPDCP1140をホストしてもよく、gNB511のgNB-DUは、gNB511のRLC1130、MAC1120、及びPHY1110をそれぞれホストしてもよい。
第1の例では、制御プレーンプロトコルスタックは、最上位層から最下位層の順に、NAS1157、RRC1155、PDCP1140、RLC1130、MAC1120、及びPHY1110を備えてもよい。この実施例では、上位層1160は、IP層1161、SCTP1162、及びアプリケーション層シグナリングプロトコル(AP)1163を含む、NAS1157の上に構築されてもよい。
NR実装形態では、AP1163は、NG-RANノード511とAMF721との間に定義されるNGインタフェース513に対するNGアプリケーションプロトコル層(NGAP若しくはNG-AP)1163であってもよく、又はAP1163は、2つ以上のRANノード511の間に定義されるXnインタフェース512に対するXnアプリケーションプロトコル層(XnAP若しくはXn-AP)1163であってもよい。
NG-AP1163は、NGインタフェース513の機能をサポートし、エレメンタリープロシージャ(EP)を備え得る。NG-AP EPは、NG-RANノード511とAMF721との間の相互作用の単位であり得る。NG-AP1163サービスは、UE関連サービス(例えば、UE501に関連付けられたサービス)、及び非UE関連サービス(例えば、NG-RANノード511とAMF721との間のNGインタフェースインスタンス全体に関連するサービス)の2つのグループを備え得る。これらのサービスには、特定のページング領域に関与するNG-RANノード511にページング要求を送信するためのページング機能、AMF721がAMF721及びNG-RANノード511におけるUEコンテキストを確立、修正、及び/又は解放することを可能にするためのUEコンテキスト管理機能、システム内HOがNG-RAN内のモビリティをサポートし、システム間HOがEPSシステムから/へのモビリティをサポートするためのECM-CONNECTEDモードにおけるUE501のモビリティ機能、UE501とAMF721との間でNASメッセージを転送又は再ルーティングするためのNASシグナリング転送機能、AMF721とUE501との間の関連付けを判定するためのNASノード選択機能、NGインタフェースを設定し、NGインタフェース上のエラーを監視するNGインタフェース管理機能(単数又は複数)、NGインタフェースを介して警告メッセージを転送するか、又は警告メッセージのブロードキャストをキャンセルする手段を提供するための警告メッセージ送信機能、CN520を介して2つのRANノード511間でRAN構成情報(例えば、SON情報、性能測定(PM)データなど)を要求及び伝送するための構成転送機能、並びに/又は他の類似の機能、が含まれ得るが、これらに限定されない。
XnAP1163は、Xnインタフェース512の機能をサポートし、XnAP基本モビリティ手順及びXnAPグローバル手順を備え得る。XnAP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト検索及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、NG RAN511(又はE-UTRAN610)内でUEモビリティを処理するために使用される手順を備え得る。XnAPグローバル手順は、Xnインタフェースセットアップ手順及びリセット手順、NG-RAN更新手順、セル活性化手順など、特定のUE501に関連しない手順を備え得る。
LTE実装形態では、AP1163は、E-UTRANノード511とMMEとの間に定義されるS1インタフェース513に対するS1アプリケーションプロトコル層(S1-AP)1163であってもよく、又はAP1163は、2つ以上のE-UTRANノード511間に定義されるX2インタフェース512に対するX2アプリケーションプロトコル層(X2AP又はX2-AP)1163であってもよい。
S1アプリケーションプロトコル層(S1-AP)1163は、S1インタフェースの機能をサポートすることができ、前述のNG-APと同様に、S1-APは、S1-APEPを含むことができる。S1-AP EPは、E-UTRANノード511とLTE CN520内のMME621との間の相互作用の単位であり得る。S1-AP1163サービスは、UE関連サービス及び非UE関連サービスの2つのグループを備え得る。これらのサービスは、E-UTRAN無線アクセスベアラ(E-UTRAN Radio Access Bearer、E-RAB)管理、UE能力インジケーション、モビリティ、NASシグナリング伝送、RAN情報管理(RAN Information Management、RIM)、及び構成転送を含むが、これらに限定されない機能を実行する。
X2AP1163は、X2インタフェース512の機能をサポートし、X2AP基本モビリティ手順及びX2APグローバル手順を備え得る。X2AP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト検索及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、E-UTRAN520内でUEモビリティを処理するために使用される手順を備え得る。X2APグローバル手順は、X2インタフェースセットアップ及びリセット手順、負荷インジケーション手順、エラーインジケーション手順、セルアクティブ化手順など、特定のUE501に関連しない手順を備え得る。
SCTP層(或いはSCTP/IP層と呼ばれる)1162は、アプリケーション層メッセージ(例えば、NR実装におけるNGAP若しくはXnAPメッセージ、又はLTE実装におけるS1-AP若しくはX2APメッセージ)の保証された配信を提供することができる。SCTP1162は、IP1161によってサポートされるIPプロトコルに部分的に基づいて、RANノード511とAMF721/MME621との間のシグナリングメッセージの信頼できる配信を保証し得る。インターネットプロトコル層(IP)1161は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用されてもよい。いくつかの実装形態では、IP層1161は、PDUを配信及び伝達するためにポイントツーポイント送信を使用することができる。これに関して、RANノード511は、情報を交換するためにMME/AMFとのL2及びL1層通信リンク(例えば、有線又は無線)を備えてもよい。
第2の実施例では、ユーザプレーンプロトコルスタックは、最上位層から最下位層の順に、SDAP1147、PDCP1140、RLC1130、MAC1120、及びPHY1110を備え得る。ユーザ・プレーン・プロトコル・スタックは、NR実装形態におけるUE501とRANノード511とUPF702との間の通信、又はLTE実装形態におけるS-GW622とP-GW623との間の通信のために使用され得る。この実施例では、上位層1151は、SDAP1147の上に構築されてもよく、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)及びIPセキュリティ層(UDP/IP)1152、ユーザプレーン層(GTP-U)のための汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル1153、並びにユーザプレーンPDU層(UP PDU)1163を含んでもよい。
トランスポートネットワーク層1154(「トランスポート層」とも呼ぶ)は、IPトランスポート上に構築されてもよく、GTP-U1153は、(UDP層及びIP層を含む)UDP/IP層1152の上に、ユーザプレーンPDU(UP-PDU)を搬送するために使用されてもよい。IP層(「インターネット層」とも呼ばれる)は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用されてもよい。IP層は、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかにおいて、IPアドレスをユーザデータパケットに割り当てることができる。
GTP-U1153は、GPRSコアネットワーク内で、及び無線アクセスネットワークとコアネットワークとの間で、ユーザデータを搬送するために使用され得る。伝送されるユーザデータは、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかのパケットであってもよい。UDP/IP1152は、データ完全性のチェックサム、ソース及び宛先で異なる機能に対処するためのポート番号、並びに選択されたデータフロー上の暗号化及び認証を提供し得る。RANノード511及びS-GW622は、L1層(例えば、PHY1110)、L2層(例えば、MAC1120、RLC1130、PDCP1140、及び/又はSDAP1147)、UDP/IP層1152、及びGTP-U1153を備えるプロトコルスタックを介してユーザ・プレーン・データを交換するために、S1-Uインタフェースを利用し得る。S-GW622及びP-GW623は、S5/S8aインタフェースを利用して、L1層、L2層、UDP/IP層1152、及びGTP-U1153を備えるプロトコルスタックを介してユーザ・プレーン・データを交換し得る。前述したように、NASプロトコルは、UE501とP-GW623との間のIP接続を確立及び維持するために、UE501のモビリティ及びセッション管理手順をサポートし得る。
更に、図11に示していないが、AP1163及び/又はトランスポートネットワーク層1154の上にアプリケーション層が存在してもよい。アプリケーション層は、UE501、RANノード511、又は他のネットワーク要素のユーザが、例えば、アプリケーション回路805又はアプリケーション回路905によってそれぞれ実行されるソフトウェアアプリケーションと相互作用する層であってもよい。アプリケーション層はまた、ソフトウェアアプリケーションがベースバンド回路1010などのUE501又はRANノード511の通信システムと対話するための1つ以上のインタフェースを提供することができる。いくつかの実装形態では、IP層及び/又はアプリケーション層は、開放型システム間相互接続(OSI)モデル(例えば、OSI層7-アプリケーション層、OSI層6-プレゼンテーション層、及びOSI層5-セッション層)の層5~7又はその一部と同じ又は類似の機能を提供することができる。
図12は、いくつかの例示的実施形態に係る、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することができる構成要素を示すブロック図である。具体的には、図12は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)1210、1つ以上のメモリ/記憶装置1220、及び1つ以上の通信リソース1230を含むハードウェアリソース1200の図式表現を示し、これらの各々は、バス1240を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ1202が、ハードウェアリソース1200を利用する1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するように実行されてもよい。
プロセッサ1210は、例えば、プロセッサ1212及びプロセッサ1214を含み得る。プロセッサ1210(単数又は複数)は、例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、DSP、例えばベースバンドプロセッサ、ASIC、FPGA、高周波集積回路(RFIC)、(本明細書で論じたものを含む)別のプロセッサ、又はこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
メモリ/記憶装置1220は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶装置1220としては、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含んでもよいが、これらに限定されない。
通信リソース1230は、ネットワーク1208を介して1つ以上の周辺機器1204又は1つ以上のデータベース1206と通信するための、相互接続又はネットワークインタフェースコンポーネント又は他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース1230は、(例えば、USBを介した結合のための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)Low Energy)構成要素、WiFi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含み得る。
命令1250は、プロセッサ1210の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含んでもよい。命令1250は、完全に又は部分的に、プロセッサ1210(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶装置1220、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に存在し得る。更に、命令1250の任意の部分は、周辺機器1204又はデータベース1206の任意の組み合わせからハードウェアリソース1200に転送されてもよい。したがって、プロセッサ1210のメモリ、メモリ/記憶装置1220、周辺機器1204、及びデータベース1206は、コンピュータ可読媒体及び機械可読媒体の例である。
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などに関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
専門用語
本明細書の目的のために、以下の用語及び定義は、本明細書で論じる例及び実施形態に適用可能である。
用語「回路」は、電子デバイス内で特定の機能を実行するように構成された回路又は複数の回路のシステムを指す。回路又は回路のシステムは、説明されている機能性を提供するように構成された、論理回路、プロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)、及び/又はメモリ(共有、専用、若しくはグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合体PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、システムチップパッケージ(MCP)、デジタル信号プロセッサ(SDP)などの1つ以上のハードウェア構成要素の一部であり得るか、又はそれらを含み得る。加えて、「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すことができる。いくつかの種類の回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。ハードウェア要素とプログラムコードとのそのような組み合わせは、特定の種類の回路と称されてもよい。
本明細書で使用するとき、「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算、又はデジタルデータの記録、記憶、及び/又は転送を順次自動的に実行することができる回路を指すか、その一部であるか、又は含む。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的な中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセス等のコンピュータ実行可能命令を実行又はその他動作させることができる任意の他のデバイスを指すことができる。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義であると考えられ、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
本明細書で使用される「メモリ」及び/又は「メモリ回路」という用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、位相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、及び/又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、コアメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、又はデータ記憶用の他の機械可読媒体を含む、データを記憶するための1つ以上のハードウェアデバイスを指す。「コンピュータ可読媒体」という用語は、メモリ、携帯型又は固定記憶デバイス、光学記憶デバイス、及び命令又はデータを記憶、収容、又は搬送することができる他の様々な媒体を含み得るが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、「インタフェース回路」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか、又は含む。用語「インタフェース回路」は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、ネットワークインタフェースカード、及び/又は同様のものを指すことがある。
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信機能を有するデバイスを指し、通信ネットワーク内のネットワークリソースのリモートユーザを表すことができる。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能無線機器、再構成可能モバイルデバイスなどと同義であると考えられてもよく、それらと呼ばれてもよい。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。
本明細書で使用される「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された機器及び/又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワーク化されたハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化されたVNF、NFVI等と同義であると考えられてもよく、且つ/又はそれらと呼ばれてもよい。
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指すことができる。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
本明細書で使用するとき、「機器」、「コンピュータ機器」などの用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を有するコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを指す。「仮想機器」は、コンピュータ機器を仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するように専用化された、ハイパーバイザを備えたデバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
「要素」という用語は、所与のレベルの抽象化で不可分であり、明確に定義された境界を有するユニットを指し、要素は、例えば、1つ以上のデバイス、システム、コントローラ、ネットワーク要素、モジュールなどを含む任意のタイプのエンティティ、又はそれらの組み合わせであり得る。
「デバイス」という用語は、その近傍にある別の物理的エンティティ内に埋め込まれた、又は取り付けられた物理的エンティティを指し、デジタル情報をその物理的エンティティから/へ伝達する能力を有する。
「エンティティ」という用語は、アーキテクチャ又はデバイスの別個の構成要素、又はペイロードとして転送された情報を指す。
「コントローラ」という用語は、その状態を変化させるか、又は物理的エンティティを移動させることなどによって、物理的エンティティに影響を及ぼす能力を有する要素又はエンティティを指す。
本明細書で使用するとき、「リソース」という用語は、物理的な又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的な又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理的な又は仮想コンポーネント、例えば、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニット等を指す。「ハードウェアリソース」は、物理的ハードウェア要素(単数又は複数)によって提供される計算リソース、記憶リソース、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システム等に提供される、計算リソース、ストレージリソース、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指すことができる。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指すことができ、コンピューティングリソース及び/又はネットワークリソースを含むことができる。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能であるサーバを介してアクセス可能である、コヒーレント機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えることができる。
本明細書で使用するとき、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義及び/又は同等であり得る。更に、本明細書で使用するとき、用語「リンク」は、情報を送受信する目的で、RATを介した2つのデバイス間の接続を指す。
本明細書で使用される場合、「通信プロトコル」という用語は、通信デバイス及び/又はシステムによって実施されて、パケット化/非パケット化データ、変調/復調信号、プロトコルスタックの実施などのための命令を含む、他のデバイス及び/又はシステムと通信するために、標準化された規則又は命令のセットを指す。
本明細書で使用するとき、「インスタンス化する」、「インスタンス化」等の用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
「結合された(coupled)」、「通信可能に結合された(communicatively coupled)」という用語は、その派生語と共に、本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができ、2つ以上の要素が互いに間接的に接触し、それでも互いに連携若しくは相互作用することを意味することができ、且つ/又は、互いに結合されていると言われる要素の間に1つ以上の他の要素が結合又は接続されていることを意味することができる。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味し得る。「通信可能に結合された」という用語は、2つ以上の要素が、有線又は他の相互接続を介する手段、無線通信チャネル又はインクを介する手段、等を含む通信手段によって互いに接触することができることを意味することができる。
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。
「許可制御」という用語は、電流リソースが提案された接続に十分であるかどうかを確認するために接続が確立される前にチェックが実行される通信システムにおける検証プロセスを指す。
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されたSSBベースの測定タイミング構成を指す。
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
「プライマリセル」という用語は、プライマリ周波数で動作するMCGセルを指し、UEは、初期接続確立手順を実行するか、又は接続再確立手順を開始する。
「プライマリSCGセル」とは、DC動作用の同期手順を用いて再構成を行う際に、UEがランダムアクセスを行うSCGセルを指す。
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEのためのスペシャルセルの上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
「セカンダリセルグループ」という用語は、DCで構成されたUEのためのPSCell及び0個以上のセカンダリセルを含むサービングセルのサブセットを指す。
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDにおけるUEのためのプライマリセルを指し、プライマリセルから構成されるサービングセルは1つのみである。
「サービングセル」という用語は、スペシャルセル(単数又は複数)と、CA/で構成されたRRC_CONNECTEDにおけるUE用の全てのセカンダリセルとを含むセルのセットを指す。
「スペシャルセル」という用語は、DC動作のためのMCGのPCell又はSCGのPSCellを指す。そうでない場合、「スペシャルセル」という用語は、Pセルを指す。
上述の明細書では、本発明は、その特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、より広範な本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらの実施形態に様々な修正及び変更を加えることができる点が明白となるであろう。したがって、明細書及び図面は、限定的でなく、例示的な意味で考慮されるべきである。提供される説明及び実施例における詳細は、1つ以上の実施形態において任意の場所で使用され得る。異なる実施形態又は実施例の様々な特徴は、含まれるいくつかの特徴と様々に組み合わされてもよく、他の特徴は、様々な異なるアプリケーションに適合するように除外されてもよい。例には、方法、その方法の動作を実行するための手段などの主題が含まれる場合があり、少なくとも1つの機械可読媒体は、機械によって実行されるときに、その方法の動作、又は本明細書に記載される実施形態及び実施例による装置若しくはシステムの動作を機械に実行させる命令を含む。加えて、本明細書に記載される様々な構成要素は、一実施形態により説明される動作又は機能を実行するための手段とすることができる。
本明細書に記載の実施形態は、第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ビームを使用してトランスポートブロック(TB)の1つ以上の繰り返しを受信し、1つ以上の送信構成インジケータ(TCI)状態を含むダウンリンク制御情報(DCI)を取得するように、ユーザ機器(UE)を構成し、1つ以上のTCI状態に少なくとも部分的に基づいて、第1のPDSCHビームから、第1のPDSCHビームとは異なる第2のPDSCHビームに切り替えるように、UEを構成するプロセッサを備える、UEを提供する。
本明細書に記載の他の実施形態は、第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ビームを使用してトランスポートブロック(TB)の1つ以上の繰り返しを受信するようにUEを構成することと、1つ以上の送信構成インジケータ(TCI)状態を含むダウンリンク制御情報(DCI)を取得することと、1つ以上のTCI状態に少なくとも部分的に基づいて、第1のPDSCHビームから第1のPDSCHビームとは異なる第2のPDSCHビームに切り替えるようにUEを構成することと、を含む、コンピュータによって実行される方法を提供する。
本明細書に記載の他の実施形態は、命令がプロセッサによって実行されると、第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ビームを使用してトランスポートブロック(TB)の1つ以上の繰り返しを受信し、1つ以上の送信構成インジケータ(TCI)状態を含むダウンリンク制御情報(DCI)を取得する、ようにUEを構成し、1つ以上のTCI状態に少なくとも部分的に基づいて、第1のPDSCHビームから、第1のPDSCHビームとは異なる第2のPDSCHビームに切り替えるようにUEを構成する、ようにプロセッサを構成する、命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
いくつかの例では、UEは、第2の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ビームを使用して、トランスポートブロック(TB)の1つ以上の繰り返しを受信するように構成され得る。いくつかの例では、プロセッサは、トランスポートブロック(TB)の繰り返しの第1のセット用の第1のPDSCHターゲットコードレート及び第1のPDSCH持続時間、並びにトランスポートブロック(TB)の繰り返しの第2のセット用の第2のPDSCHターゲットコードレート及び第2のPDSCH持続時間を判定することができる。いくつかの例では、プロセスは、受信されたダウンリンク制御情報(DCI)に基づいて、ダウンリンク(DL)ビーム繰り返しを表す伝送構成インジケータ(TCI)状態のシーケンスを処理又は判定することができ、ここで、TCI状態のシーケンスの1つ以上の個別のTCI状態が、対応するダウンリンク(DL)ビームを表し、TCI状態のシーケンスに従って、1つ以上のDLチャネルを介して1つ以上のDL送信(Tx)を受信するようにUEを構成する。
いくつかの例では、プロセッサは、デフォルトの繰り返しに従ってダウンリンク送信の第1のセット(DL Tx)を受信するようにUEを構成し、TCI状態のシーケンスの1つ以上の繰り返しに従ってDL Txの第2のセットを受信するようにUEを構成することができる。いくつかの例では、プロセッサは、第1の変調順序、第1のターゲットコードレート、第1のトランスポートブロック(TB)サイズ、及び第1のDLチャネル持続時間でダウンリンク送信(DL Tx)の第1のセットを受信するようにUEを構成し、第2の変調順序、第2のターゲットコードレート、第2のトランスポートブロック(TB)サイズ、及び第2のDLチャネル持続時間DLでダウンリンク送信(DL Tx)の第2のセットを受信するようにUEを構成することができる。Txは、ターゲットコードレートのn倍の変調次数、TBサイズ、及びDLチャネル持続時間の1/n倍を有する。いくつかの例では、第2のターゲットコードレートは、第1のターゲットコードレートの倍数であり、第2のDLチャネル持続時間は、第1のDLチャネル持続時間の一部である。
本発明の他の特徴は、添付図面から、及び上記の「発明を実施するための形態」から、明らかとなるであろう。したがって、本実施形態の真の範囲は、図面、明細書、及び以下の特許請求の範囲を研究すると、当業者には明らかになるであろう。