JP2023524217A - デジタルリソグラフィ用の画像安定化 - Google Patents

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Abstract

本開示は、サブピクセルのクロススキャン振動を含む、クロススキャン振動が存在するときに、空間光変調器(SLM)から基板への画像の投射を補正するための方法およびシステムを提供する。この方法およびシステムは、基板上での移動のインスキャン方向に対して回転されているSLM上のマスクパターンをシフトすることと、クロススキャン振動を補正するようにSLMの軸に沿ってシフトすることと、基板上へのマスクパターンの投射を遅延させることまたは加速することのいずれかとを含む。【選択図】図7

Description

本開示の実施形態は、一般に、フォトリソグラフィシステムに関する。より詳細には、本開示の実施形態は、デジタルリソグラフィ用の画像安定化の方法に関する。
半導体デバイスのバックエンド処理用など、半導体デバイスの製造、および液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ディスプレイなどのディスプレイ装置の製造において、デジタルリソグラフィが広く使用されている。たとえば、LCDの製造においては、広い面積の基板がしばしば利用される。LCD、またはフラットパネルディスプレイは、通例、コンピュータ、タッチパネルデバイス、携帯型情報端末(PDA)、携帯電話、テレビモニタなど、アクティブマトリックスディスプレイに使用される。一般に、フラットパネルディスプレイは、2枚の板の間に挟まれた、各ピクセルにおける相転移材料としての液晶材料の層を含む。電源からの電力が、液晶材料の全体に、または液晶材料を通して印加されるとき、ディスプレイ上に画像を生成することのできるピクセル位置において、この液晶材料を通過する光の量が制御され、すなわち選択的に変調される。
従来のデジタルリソグラフィシステムは、1つまたは複数の画像投影システムを利用し得る。各画像投影システムは、基板の表面上のフォトレジスト層に、1つまたは複数の書込みビームを投影するように構成される。各画像投影システムは、1つまたは複数の書込みビームを、基板の表面に投影する。投影レンズシステムが投影する書込みビームによって、別名マスクパターンと呼ばれるパターンが、基板の表面上のフォトレジスト層に書き込まれる。しかし、デジタルリソグラフィシステムでの振動に起因して、対応する画像を書込みビームが書き込むと、結果として、粗いパターン、およびときには波状パターン、または鋸歯状パターンになる。場合によっては、この粗さは、最大10nm~10μmのピッチを有し得る。たとえば、デジタルリソグラフィシステムおよび空気処理システムに存在するアクチュエータ、画像処理中の変化するステージ速度、空気ベアリングのフラッタ、ならびにステージおよびアイ形アセンブリでの周期的な共鳴に、振動源を見つけることができる。
したがって、当技術分野で必要とされるのは、ラインの粗さを低減するために画像を安定化する方法である。
本明細書において開示される方法は、一般に、デジタルリソグラフィ用の画像安定化のための方法に関する。この方法は、インスキャン方向に対してある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を、画像投影システムに設けることと、SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、このマスクパターンが、複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することとを含む。さらなる実施形態は、コントローラにおいて、SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、このクロススキャン振動が。クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、この検出することに応答して、インスキャン方向におけるSLM内のマスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、このクロススキャンのずれを補正することとを含む。
本明細書において開示されるさらなる実施形態は、一般に、プロセッサとメモリとを備える、デジタルリソグラフィ用のシステムに関し、このメモリは、画像安定化のためのコンピュータ読取り可能な命令を含む。この方法は、インスキャン方向に対してある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を画像投影システムに設けることと、SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、このマスクパターンが、複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することとを含む。さらなる実施形態は、コントローラにおいて、SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、このクロススキャン振動が、クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、この検出することに応答して、インスキャン方向におけるSLM内のマスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、このクロススキャンのずれを補正することとを含む。
本明細書において開示される実施形態は、一般に、デジタルリソグラフィ用の画像安定化のための方法のためのコンピュータ読取り可能な命令を含む、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に関する。この方法の実施形態は、インスキャン方向に対して、ある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を画像投影システムに設けることと、SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、このマスクパターンが、複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することとを含む。さらなる実施形態は、コントローラにおいて、SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、このクロススキャン振動が、クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、この検出することに応答して、インスキャン方向におけるSLM内のマスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、このクロススキャンのずれを補正することとを含む。
本開示の上記特徴を詳細に理解できるように、実施形態を参照することによって、上で簡潔に概要説明された本開示のより具体的な説明を加えてもよく、この実施形態のうちのいくつかが添付図面に示されている。しかし、この添付図面は、もっぱら例示的な実施形態を示しており、したがって、その範囲を限定するものとみなすべきではなく、等しく有効な他の実施形態を認めてもよいことに留意されたい。
開示される実施形態による、デジタルリソグラフィシステムの斜視図である。 本明細書において開示される実施形態による画像投影システムの概略横断面図である。 開示される実施形態による複数の画像投影システムの概略斜視図である。 開示される実施形態による画像投影システムの概略斜視図である。 開示される実施形態による、空間光変調器の2つのピクセル素子の拡大斜視図である。 開示される実施形態による、空間光変調器の2つのピクセル素子によって反射されるビームを概略的に示す図である。 開示される実施形態による、ステージが処理ユニットの下を通過するときの空間光変調器の一実施形態を概略的に示す図である。 実施形態による、インスキャン方向の振動の補正を示す図である。 開示される実施形態による、正のサブピクセルのクロススキャン振動における画像安定化を示す図である。 開示される実施形態による、負のサブピクセルのクロススキャン振動における画像安定化を示す図である。 開示される実施形態による、画像安定化のための方法を示す図である。 開示される実施形態による、画像処理システム内の例示的なサーバを示す図である。
理解を容易にするために、可能な場合には、各図に共通である同一の要素を示すために、同一の参照番号が使用されてきた。一実施形態の要素および特徴は、さらに列挙することなく、他の実施形態に有利に組み込まれてもよいことが企図される。
以下では、本開示の実施形態について述べる。しかし、本開示は、記載された特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。その代わりに、以下の特徴および要素の任意の組合せは、様々な実施形態に関係するかどうかにかかわらず、本開示を実装および実施することが企図される。さらに、本開示の実施形態は、実現可能な他の解決策および/または従来技術を上回る利点を達成することができるが、所与の実施形態によって具体的な利点が達成されるかどうかは、本開示を限定するものではない。したがって、以下の態様、特徴、実施形態、および利点は、単に例示的なものであり、(1つまたは複数の)請求項に明示的に列挙されている場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素または限定事項とはみなされない。同様に、「本開示」への言及を、本明細書において開示される発明性のある任意の主題の一般化として解釈すべきではなく、(1つまたは複数の)請求項に明示的に列挙されている場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素または限定事項であるとみなすべきではない。
本開示は、サブピクセルのクロススキャン振動を含む、クロススキャン振動が存在するときに、空間光変調器(SLM)から基板への画像の投射を補正する方法を提供する。
通常のデジタルリソグラフィシステムでは、インスキャン振動が検出される場合、この振動を補償するために、相対的に早めてまたは相対的に遅れて画像を投射してもよい。しかし、クロススキャン振動が検出される場合、画像はリアルタイムにラスタ化され、SLMに供給され、基板へと投射され、計算コストの高い処理となる。さらに、クロススキャン振動がSLMのピクセルよりも小さい場合、これまでの手法には、このずれを補正する方法がない。
インスキャン方向に対してある角度で、実施形態によっては、ピクセルの1/100までの増分で補正することができる約1°から、ピクセルの1/2までの増分で補正することもできる26°までにおいて、SLMが画像投影システムに設けられる。この角度により、インスキャン方向に1ピクセル分だけSLMが動くと、結果として、対応するクロススキャン方向において1.5~2%のピクセルのシフトが生じ、これを使用して、クロススキャン振動を補正できることを発明者らは見つけた。クロススキャンのずれをSLMの回転角のタンジェントで割ることによって、ピクセルシフトの量を求めることができる。たとえば、tan(1°)=0.017では、ピクセルの1/50未満の増分でクロススキャン振動の補正が可能になり、同様に、3°では、ピクセルの1/20未満の増分で補正が可能になり、5°では、ピクセルの1/10未満の増分で補正が可能になり、11°では、ピクセルの1/5未満の増分で補正が可能になり、14°では、ピクセルの1/4未満の増分で補正が可能になり、18°では、ピクセルの1/3未満の増分で補正が可能になり、26°では、ピクセルの1/2未満の増分で補正が可能になる。回転したSLMのX軸に沿って、ラスタ化された画像をシフトすることにより、サブピクセルの距離によるクロススキャン振動を補正することができる。シフトされると、画像のずれは、インスキャン方向にのみ所期のターゲットからオフセットされ、前述の通り投射のタイミングを調整する必要がある。実施形態によっては、基板のインスキャン方向の座標を設定し、SLMがその座標に到達するときに投射をトリガすることによって、この投射を時間調整してもよい。これに関連して、「投射のタイミングの調整」とは、実施形態によっては、投射がトリガされる際のインスキャン座標を変更することを意味する。インスキャン方向に対するSLMの相対的な回転位置を利用することによって、SLMが所与の画像の行先に到達する前に、各画像がラスタ化されてもよい。さらに、クロススキャン振動を補償するために再ラスタ化をリアルタイムに必要とするのとは対照的に、提示される画像は実質的に顧客設計に従うことになる。この手法は、プロセッサおよびメモリリソースへの処理負荷を軽減するだけでなく、ラインエッジの粗さが少ない状態で、所期の顧客設計のより忠実なレンダリングを生成する。
図1は、本明細書において開示される実施形態の恩恵を受けることのできる、システム100の斜視図である。システム100は、ベースフレーム110、平板120、ステージ130、処理装置160を備える。ベースフレーム110は、製造施設の床に置かれてもよく、平板120を支持してもよい。ベースフレーム110と平板120の間に、受動空気アイソレータ112を配置してもよい。平板120は、花崗岩の一枚岩の一片でもよく、ステージ130は、平板120上に配置されてもよい。基板140は、ステージ130によって支持されてもよい。複数のリフトピン(図示せず)がステージ130を通って延在できるようにするために、複数の孔(図示せず)がこのステージ130に形成されてもよい。このリフトピンは、搬送ロボット(図示せず)などから基板140を受け取るために、延長位置まで上昇してもよい。この搬送ロボットは、基板140をリフトピン上に配置してもよく、その後、このリフトピンは、基板140をステージ130上に緩やかに降ろしてもよい。
基板140は、たとえば、石英から作製されてもよく、フラットパネルディスプレイの一部分として使用されてもよい。他の実施形態では、基板140は、他の材料で作製されてもよい。実施形態によっては、基板140は、その基板上にフォトレジスト層を形成してもよい。フォトレジストは、放射線に敏感であり、ポジ型フォトレジストでもよく、ネガ型フォトレジストでもよく、このことは、フォトレジストにパターンが書き込まれた後、このフォトレジストに塗布されるフォトレジストデベロッパーに対して、放射線に曝されたフォトレジストの各部分が、それぞれ可溶性または不溶性になることを意味する。フォトレジストが、ポジ型フォトレジストになるか、ネガ型フォトレジストになるかは、フォトレジストの化学組成によって決まる。たとえば、フォトレジストは、ジアゾナフトキノン、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メチルグルタルイミド)、およびSU-8の少なくとも1つを含んでもよい。このようにして、基板140の表面にパターンを作製して、電子回路を形成してもよい。
システム100は、1対の支持体122および1対のトラック124をさらに備えてもよい。1対の支持体122は、平板120上に配置されてもよく、平板120および1対の支持体122は、一体成形の材料でもよい。1対のトラック124は、1対の支持体122によって支持されてもよく、ステージ130は、トラック124に沿ってインスキャン方向に動いてもよい。一実施形態では、1対のトラック124は、1対の並列磁気チャネルである。図に示すように、1対のトラック124の各トラック124は直線的である。他の実施形態では、トラック124の形状は、非直線的でもよい。エンコーダ126または他のセンサは、ステージ130に結合されて、位置情報をコントローラ170に提供することができ、振動によるステージ内の動きを検出することができる。実施形態によっては、エンコーダ126は、干渉計、またはステージの位置、ステージの振動、ならびに振動によるステージのインスキャンおよび/もしくはクロススキャンのずれを検出することのできる、他の装置もしくはセンサでもよい。
処理装置160は、支持体162および処理ユニット164を備えてもよい。支持体162は、平板120上に配置されてもよく、ステージ130が処理ユニット164の下を通過するための開口部166を備えてもよい。処理ユニット164は、支持体162によって支持されてもよい。一実施形態では、処理ユニット164は、フォトリソグラフィ処理において、フォトレジストを露光するように構成されたパターンジェネレータである。実施形態によっては、パターンジェネレータは、マスクレスリソグラフィ処理を実行するように構成されてもよい。処理ユニット164は、ケース165内に配置された複数の画像投影システム301(図3に示す)を備えてもよい。処理装置160を利用して、マスクレスの直接パターン形成を実行してもよい。動作中、ステージ130のうちの1つは、図1に示すように、ローディング位置から処理位置まで、インスキャン方向に動く。この処理位置は、ステージ130が処理ユニット164の下を通過するときの、ステージ130の1つまたは複数の位置を指してもよい。動作中、ステージ130は、複数の空気軸受202(図2に示す)によって持ち上げられてもよく、1対のトラック124に沿ってローディング位置から処理位置まで動いてもよい。複数の垂直案内空気軸受202(図2に示す)をステージ130に連結し、各支持体122の内壁128に隣接して配置して、ステージ130の動きを安定させてもよい。ステージ130はまた、基板140を処理および/またはインデックス付けするために、トラック150に沿って動くことによって、クロススキャン方向に動いてもよい。
図2は、一実施形態による、図1のシステム100の垂直断面図である。図に示すように、ステージ130は、このステージ130を持ち上げるための複数の空気軸受202を備える。ステージ130はまた、このステージ130をトラック124に沿って動かすためのモータコイル(図示せず)を備えてもよい。ステージ130と処理装置160は、温度および圧力を制御するために、格納装置(図示せず)によって囲繞されてもよい。
システム100はまた、コントローラ170を備える。コントローラは一般に、本明細書に記載の処理技法の制御および自動化を容易にするように設計されている。コントローラは、処理装置160、ステージ130、およびエンコーダ126のうち1つまたは複数に結合されてもよく、またはこれらと通信してもよい。処理装置160およびステージ130は、基板処理および基板の位置合わせに関する情報をコントローラに提示してもよい。たとえば、処理装置160は、基板処理が完了したことをコントローラに通知する情報をコントローラに提示してもよい。エンコーダ126は、位置情報をコントローラに提示してもよく、次いで、この位置情報を使用して、ステージ130および処理装置160を制御する。
コントローラは、中央処理装置(CPU)(図示せず)、メモリ(図示せず)、およびサポート回路(またはI/O)(図示せず)を備えてもよい。CPUは、様々なプロセスおよびハードウェア(たとえば、パターンジェネレータ、モータ、および他のハードウェア)を制御するために産業の場において使用され、プロセス(たとえば、処理時間および基板位置)を監視する、任意の形式のコンピュータプロセッサのうちの1つでもよい。メモリ(図示せず)は、CPUに接続され、ランダムアクセスメモリ(RAN)、リードオンリメモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、または他の任意の形式のデジタルストレージ(ローカルもしくはリモート)など、容易に使用可能なメモリのうちの1つまたは複数でもよい。ソフトウェアの命令およびデータをコード化し、メモリ内に記憶して、CPUに命令することができる。サポート回路(図示せず)もCPUに接続されていて、従来の方式でプロセッサをサポートする。サポート回路は、従来のキャッシュ、電源、クロック回路、入力/出力回路、サブシステムなどを備えてもよい。コントローラが読取り可能なプログラム(または、コンピュータの命令)は、どのタスクが基板上で実行可能かを決定する。このプログラムは、コントローラが読取り可能なソフトウェアでもよく、たとえば、処理時間および基板位置を監視および制御するためのコードを含んでもよい。
図3は、一実施形態による、複数の画像投影システム301の概略斜視図である。図3に示すように、各画像投影システム301は、複数のトラック310に沿った複数の処理位置312に対応して、複数の書込みビーム302を基板140の表面304上に生成し、トラック310のそれぞれは、書込みビーム302の1つまたは複数によってスキャンされる。基板140の動きは、矢印315で示されるインスキャン方向にあり、クロススキャン方向は矢印320で示される。基板140がインスキャン方向およびクロススキャン方向で動くとき、書込みビーム302によって、表面304全体がパターン形成され得る。画像投影システム301の数は、基板140のサイズおよび/またはステージ130の速度に基づいて異なってもよい。一実施形態では、処理装置160には、22個の画像投影システム301が存在する。
図4は、一実施形態による図3の複数の画像投影システム301のうちの、1つの画像投影システム301の概略斜視図である。
画像投影システム301は、空間光変調器(SLM)410および投影光学装置416を備える。画像投影システム310の構成要素は、使用されるSLM410によって異なる。SLM410は、一連のマイクロLED、VCSEL、液晶ディスプレイ(LCD)、または電磁放射の任意の固体放射装置、およびデジタルミラーデバイス(DMD)を備えるが、これらだけには限定されない。SLM410は、複数の空間光変調器ピクセルを含む。複数のSLMピクセルの各SLMピクセルは、個別に制御可能であり、複数のピクセルのうち1つのピクセルに対応する書込みビームを投影するように構成される(たとえば、図5、図6、図7などに示す)。複数のピクセルのコンパイルは、フォトレジストに書き込まれるパターンを形成し、このパターンは本明細書においてマスクパターンと呼ばれる。投影光学装置416は、基板140に光を投影するのに使用される投影レンズ、たとえば10倍の対物レンズを備える。動作にあたっては、コントローラ170によってSLM410に提供されるマスクパターンデータに基づいて、複数のSLMピクセルの各SLMピクセルが、「オン」の位置または「オフ」の位置にある。「オン」の位置での各SLMピクセルは、書込みビームを形成し、次いで、投影光学装置416は、この書込みビームを基板140のフォトレジスト層表面に投影して、マスクパターンのピクセルを形成する。
一実施形態では、空間光変調器410はDMDである。画像投影システム301は、光源402、開孔404、レンズ406、フラストレートプリズムアセンブリ408、SLM410、および投影光学装置416を備える。この実施形態では、SLM410は、複数のミラー、すなわち複数の空間光変調器のピクセルを備える。複数のミラーの各ミラーは、マスクパターンのピクセルに対応する場合のあるピクセルに対応する。DMDは、実施形態によっては、約4,000,000個を超えるミラーを備え、実施形態によっては、高精細度テレビジョンのピクセル数を表す、1920×1080個のミラーを備えてもよい。光源402は、所定の波長を有する光を生成することのできる、発光ダイオード(LED)またはレーザなど、任意の適切な光源である。一実施形態では、所定の波長は、青色、または約450nm未満などの近紫外(UV)の範囲内にある。フラストレートプリズムアセンブリ408は、複数の反射面を備える。動作にあたっては、光線403は、光源402によって生成される。光線403は、フラストレートプリズムアセンブリ408によってDMDへと反射される。光線403がDMDのミラーに到達すると、「オン」の位置にある各ミラーは、光線403を反射し、すなわち、別名「投射(shot)」とも呼ばれる書込みビームを形成し、次いで、投影光学装置416は、この投射を基板140のフォトレジスト層表面に投影する。別名、複数の投射とも呼ばれる、複数の書込みビーム302は、マスクパターンの複数のピクセルを形成する。
図5は、一実施形態によるSLM410の、2つのピクセル素子502、504の拡大斜視図である。SLM410がDMDである実施形態では、ピクセル素子はミラーでもよい。図に示すように、各ピクセル素子502、504は、メモリセル508上に配置される傾斜機構506上に配置される。メモリセル508は、CMOS SRAMでもよい。動作中、マスクデータをメモリセル508にロードすることによって、各ピクセル素子502、504が制御される。マスクデータは、ピクセル素子502、504の傾きを、静電気的に2値形式で制御する。ピクセル素子502、504がリセットモードにあるとき、または電力が印加されていないとき、ピクセル素子502、504は、いずれの2値位置にも対応しない平坦な位置にある。2進数でのゼロ(0)は、「オフ」の位置に対応してもよく、このことは、ピクセル素子が、-10度、-12度、または負の方向での実現可能な他の任意の傾きで傾斜されることを意味する。2進数での1(1)は、「オン」の位置に対応してもよく、このことは、ピクセル素子が、+10度、+12度、または正の方向での実現可能な他の任意の傾きで傾斜されることを意味する。図5に示すように、ピクセル素子502は、「オフ」の位置にあり、ピクセル素子504は「オン」の位置にある。
図6は、一実施形態による、図5のSLM410の2つのピクセル素子502、504によって反射される光線403を概略的に示す。図に示すように、「オフ」の位置にあるピクセル素子502は、光源402から生成される光線403を光ダンプ412に反射する。「オン」の位置にあるピクセル素子504は、光線403を投影レンズ416に反射することによって書込みビーム302を形成し、この投影レンズが、光線403を基板140に投影する。
図7は、ステージ130が処理ユニット164の下を通過し、画像投影システム301の下を、矢印315で示されるインスキャン方向に基板140を搬送し、SLM410がトラック310に沿って移動して、複数の処理位置312においてマスクパターンを投射するときの、SLM410の一実施形態を概略的に示す。各処理位置312において、SLM410のピクセル素子は、基板140の個々のピクセルに向けて光を送り、または離れた光ダンプ412へと光を送る。
SLM410のピクセル素子502、504などは、アレイ状に配置される。図7に示すように、SLM410は、基板140とほぼ位置合わせされて配置されるが、完全に位置合わせされるわけではない。SLM410と基板140との回転オフセットが誤差を制限する。実施形態によっては、SLM410の回転オフセット(たとえば、矢印315で示される、SLM410のインスキャン方向に対するSLM軸710の回転オフセット)は、(たとえば、ピクセルの1/50未満の補正増分において)ほぼ1度であり、実施形態によっては、ピクセルの1/100~0.5ピクセルの範囲の補正増分において、0.5度~26度の範囲でもよい。SLM410の回転は、SLM軸710の位置決めにおいて見ることができる。実施形態では、SLM軸710は、SLM410がインスキャン方向からオフセットされるのと同じ回転角だけ、基板のインスキャン方向からオフセットされており、SLMのインスキャン軸であるとみなしてもよい。
基板140がSLM410の下を動くとき、基板140の各ピクセルの閾値面積を超える面積がSLM410の下に配置される場合、その位置にあるピクセルに対応するピクセル素子502、504などは、「オン」(または、画像色調(たとえば、フォトレジストのタイプ)に応じて「オフ」の信号)を受信することになる。基板140の各ピクセルの閾値面積を下回る面積がSLM410の下に配置される場合、その位置にあるピクセルに対応するピクセル素子502、504などは、「オフ」(または、画像色調に応じて「オン」の信号)を受信しないことになる。この閾値面積は、ピクセルの表面積の50%でもよい。他の閾値テストでは、判定基準は、ピクセルの中心が、焼付けされる形状寸法の内側にあるか、それとも外側にあるかでもよい。
一実施形態では、SLM410内のピクセル素子502、504などのアレイは長方形でもよく、インスキャン方向よりもクロススキャン方向に多くのピクセル素子502、504が配置されており、インスキャン方向は、実質的にステージ130の動き、したがって基板140の動きの方向に対応する。他の実施形態では、SLM410は正方形でもよく、または他の任意の形状でもよい。
たとえば、インスキャン方向に配置されるピクセル素子502、504の数と、クロススキャン方向に配置されるピクセル素子502、504の数との比は、約9:16または約7:21または約3:4でもよい。一実施形態では、SLMのSXGA+タイプでは、Y方向に1400個のミラーピクセルとX方向に1050個のミラーピクセルが設けられており、このミラーピクセル数は約150万個であり、アスペクト比(Y:X)は約4:3である。別の実施形態では、SLMの1080Pタイプでは、Y方向に1920個のミラーピクセルとX方向に1080個のミラーピクセルが設けられており、合計ミラーピクセル数は約200万個であり、アスペクト比(Y:X)は約16:9である。別の実施形態では、SLMのWQXGAタイプでは、Y方向に2560個のミラーピクセルとX方向に1600個のミラーピクセルが設けられており、合計ミラーピクセル数は約4百万個であり、アスペクト比(Y:X)は約16:10である。別の実施形態では、SLMの4Kタイプでは、Y方向に4096個のミラーピクセルとX方向に2160個のミラーピクセルが設けられており、合計ミラーピクセル数は約800万個であり、アスペクト比(Y:X)は約17:9である。別の実施形態では、4Kタイプと同様であるが、インスキャン方向におけるSLMピクセル素子の数が半分であり、クロススキャン方向でのピクセル素子の数が2倍であるSLMを作製してもよい。ハーフ4K+ハーフ4KタイプのSLMと呼ばれる、このタイプのSLMでは、クロススキャン方向に8192個のミラーピクセルとインスキャン方向に1080個のミラーピクセルが設けられており、合計ミラーピクセル数は約800万個であり、アスペクト比(クロススキャン:インスキャン)は約68:9である。別の実施形態では、インスキャン方向とクロススキャン方向の両方においてミラーの数を2倍にするSLMを作製してもよい。フル4K+フル4KタイプのSLMと呼ばれる、このタイプのSLMでは、クロススキャン方向に8192個のミラーピクセルとインスキャン方向に2160個のピクセル素子が設けられており、合計ミラーピクセル数は約1600万個であり、アスペクト比(クロススキャン:インスキャン)は約34:9である。
他の実施形態もまた、商業的に実施可能および/または利用可能となり得る。たとえば、SLMの一実施形態は、インスキャン方向の番号付け1080でのピクセル素子と、クロススキャン方向の番号付け1920でのピクセル素子とを特徴としてもよい。別の実施形態では、SLMは、インスキャン方向の番号付け1600でのピクセル素子と、クロススキャン方向の番号付け2560でのピクセル素子とを特徴としてもよい。別の実施形態では、SLMは、インスキャン方向の番号付け1960でのピクセル素子と、クロススキャン方向の番号付け3880でのピクセル素子とを特徴としてもよい。別の実施形態では、SLMは、21:7のアスペクト比(クロススキャン:インスキャン)を特徴としてもよい。
他の比率も実現可能であることが、当業者には理解されよう。実施形態は、相対的に多くのピクセル素子がスキャンの方向に設けられ、これによってスキャン効率が向上するという特性を共有する。しかし、クロススキャン方向に配置されるピクセル素子の数が、インスキャン方向に配置されるミラーの数よりも多い限り、この具体的な比率は、設計および製造に応じて変化する場合がある。他の実施形態では、インスキャン方向におけるピクセル素子の数は、クロススキャン方向での数よりも多くてよいが、さらなる実施形態では、各方向でのピクセル素子の数は同じでもよい。
図8には、実施形態による、インスキャン方向の振動800についての補正を示す。
第1の例801は、SLM410が、基板140上のトラック310内の処理位置312に接近し(完全には図示せず)、処理位置312に到着する前にラスタ化されたマスクパターン805用の所定の位置では、矢印315で示すようにインスキャン方向に移動している様子を示す。コントローラ170は、(矢印315で示すインスキャン方向とは逆方向でSLM410に対して動く)基板140が、オーバラップ位置に到達して、マスクパターン805をターゲット位置806に配置するのを待ち、この時点で、このコントローラ170により、光源402は、SLM410に閃光を放って、基板140上のターゲット位置806にマスクパターン805を転写することになる。
第2の例810は、所望のターゲット位置806において処理領域312内でマスクパターン805が焼付けされることになる位置を示す。この例では、コントローラ170は、SLM410が処理領域312の上方にあるときに振動のずれが生じることになるという指示を、エンコーダ126から受信していない。この第2の例810では、放射線がSLM410に投影され、所望の位置で基板140にマスクパターン805が焼付けされる。焼付け時間遅延の修正、またはSLM410でのマスクパターン805のシフトは必要とされない。
第3の例815は、SLM410が処理領域312の上方にあるときに、負のインスキャン振動が存在するとコントローラによって判定された状態を示す。SLM410およびマスクパターン805の位置は、負のインスキャン方向におけるオフセット816にあると予測されるので、コントローラによって、SLM410による焼付けを遅延させ、その結果、818によって示されるように、所望の位置にSLM410が焼付けされることになる。
第4の例820には、コントローラ170によって予測される状態が示してあり、ここでは、正のインスキャン振動が、エンコーダ126によって検出され、その結果として、さらなるアクションがとられない場合は、正のインスキャンオフセット822がもたらされることになる。これに応じて、また825に示すように、コントローラ170は、投射のタイミングを加速し、SLM410が、処理領域312内の所望の位置においてマスクパターン805を投射できるようにする。
図9は、開示される実施形態による、正のサブピクセルのクロススキャン振動900における画像安定化を示す。
第5の例901は、エンコーダ126からのデータに基づいて、SLM410が処理領域312の上方にあるときに、正のクロススキャン振動が存在するとコントローラによって予測的に判定された状態を示す。見て分かるように、アクションをとらない場合、マスクパターン805は、所望のターゲット位置からずれて投射されることになる。
これまでの手法では、クロススキャン振動がオフセットでSLMのピクセルサイズに等しかった(または、近かった)とき、マスクパターン805は、SLMピクセルの増分でSLM410上に、再ラスタ化、再配置、またはクロススキャン方向にシフトされることになった。インスキャン振動がない場合、SLM410は、シフトされたマスクパターン805を所望のターゲット位置806に投射するように命令されることになる。しかし、完全なSLMピクセル増分によってのみ、マスクパターン805をシフトすることができるので、クロススキャン方向での配置エラーは、画像のボケ、オーバレイエラー、またはラインエッジの粗さのいずれかを生成する、最も近い0.5ピクセルに丸めなければならない。その結果、本開示の利点がなければ、デジタルリソグラフィツールは、ピクセルのピッチを相対的に小さいフィールドサイズへと光学的に縮小する必要があり、これによってツールの生産性が低下する。
第6の例905は、開示された実施形態に従って、正のクロススキャン方向でのサブピクセルのずれの補正を示す。この例では、第5の例901と同様に、コントローラ170は、正のクロススキャン振動を示すデータをエンコーダ126から受信した。第6の例は、アクションがとられない場合に、マスクパターン805が投射される場所を示す。
コントローラ170は、SLM410上のマスクパターン805をSLMの軸710の方向にシフトするよう、画像投影システム165に命令する。前述の通り、SLM410は、インスキャン方向315に対してある角度で回転するので、矢印907で示すように、SLM軸710に沿ってマスクパターン805をシフトすると、次に、SLM軸710の方向にシフトされる各ピクセルについて1.5~2%だけ、クロススキャン方向にマスクパターン805をシフトすることになる。その結果、マスクパターン805は、シフトされたマスクパターン906の位置へとシフトし、正のクロススキャン振動を補正する。次に、画像投影システム165がSLM410への投射タイミングを加速するように、コントローラ170に命令させることによって、シフトされたマスクパターン906の位置は、上記の第4の例820と同様に補正されて、シフトされたマスクパターン805を所望の位置806に配置してもよい。実施形態によっては、基板のインスキャン方向の座標を設定し、SLMがその座標に到達するときに投射をトリガすることによって、この投射を時間調整してもよい。これに関連して、「投射のタイミングの調整」とは、実施形態によっては、投射がトリガされる際のインスキャン座標を変更することを意味する。
図10は、開示される実施形態による、負のサブピクセルのクロススキャン振動における画像安定化を示す。
第7の例1005は、開示された実施形態による、負のクロススキャン方向でのサブピクセルのずれの補正を示す。この例では、コントローラ170は、負のクロススキャン振動を示すデータをエンコーダ126から受信した。第7の例は、アクションがとられない場合に、マスクパターン805が投射される場所を示す。
コントローラ170は、SLM410上のマスクパターン805をSLMの軸710の負の方向にシフトするよう、画像投影システム165に命令する。前述の通り、SLM410は、インスキャン方向315に対して、ある角度で回転するので、矢印1003で示されるように、SLM軸710に沿ってマスクパターン805をシフトすると、次に、SML軸710の方向にシフトされる各ピクセルについて、(SLMが約1度回転する実施形態において)1.5~2%、クロススキャン方向にマスクパターン805をシフトすることになる。その結果、マスクパターン805は、シフトされたマスクパターン1006の位置へとシフトし、正のクロススキャン振動を補正する。次に、画像投影システム165がSLM410への投射タイミングを遅延させるように、コントローラ170に命令させることによって、シフトされたマスクパターン1006の位置は、上記第3の例815と同様に補正されて、シフトされたマスクパターン805を所望のターゲット位置806に配置してもよい。実施形態によっては、基板のインスキャン方向の座標を設定し、SLMがその座標に到達するときに投射をトリガすることによって、この投射を時間調整してもよい。これに関連して、「投射のタイミングの調整」とは、実施形態によっては、投射がトリガされる際のインスキャン座標を変更することを意味する。
図11は、開示される実施形態による、画像安定化のための方法1100を示す。
1110において、この方法は、複数のSLMピクセルを含むインスキャン方向に対して、ある回転角で配置された、画像投影システム内の空間光変調器(SLM)を実現する。実施形態によっては、この回転角は0.5度~26度でもよいが、実施形態によっては、この回転角は約1度である。たとえば、tan(1°)=0.017では、ピクセルの1/50未満の増分でクロススキャン振動の補正が可能になり、同様に、3°では、ピクセルの1/20未満の増分で補正が可能になり、5°では、ピクセルの1/10未満の増分で補正が可能になり、11°では、ピクセルの1/5未満の増分で補正が可能になり、14°では、ピクセルの1/4未満の増分で補正が可能になり、18°では、ピクセルの1/3未満の増分で補正が可能になり、26°では、ピクセルの1/2未満の増分で補正が可能になる。
1120において、方法1100は、複数のSLMピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、SLMからの投影用のマスクパターンをラスタ化することをさらに含む。
1130において、この方法は、クロススキャンのずれを引き起こす、SLMと基板との間のクロススキャン振動を、コントローラにおいて検出することを含む。実施形態によっては、検出されるクロススキャン振動は、複数のSLMピクセルのうちの1つのSLMピクセルよりも小さい。
1140において、方法1100は、実施形態によっては、検出することに応答して、主にインスキャン方向に平行な、インスキャン軸などのSLMの軸710に沿って、インスキャン方向にSLM内のマスクパターンを、SLMピクセルの第2のセットにシフトして、クロススキャンのずれを補正し、マスクパターンをシフトした後に、インスキャン露出位置に対応する変更を加えることをさらに含む。実施形態によっては、SLMの軸に沿ったマスクパターンのシフト量を決定することは、クロススキャンのずれを回転角のタンジェントで除算することによって決定される。SLMの回転が名目上1度になる実施形態では、SLM上のマスクパターンを、SLMの軸に沿って1ピクセルシフトすると、クロススキャンのずれの1.7%のピクセルが補正される。
実施形態では、この方法1100は、SLMに放射線を供給して、マスクパターンを基板に投影することをさらに含み、検出することに基づいて、SLMに放射線を供給するタイミングを遅延させることおよび加速することのうちの一方を含む。
図12には、画像処理システムでの例示的なサーバ1200が示してあり、これは、図1~図11について説明した画像安定化の方法など、本明細書に記載の方法を実行してもよい。
サーバ1200は、データバス1216に接続された中央処理装置(CPU)1202を備える。CPU1202は、たとえば、メモリ1208またはストレージ1201に記憶されたコンピュータ実行可能命令を処理し、たとえば、図1~図11について本明細書に記載の方法をサーバ1200が実行できるようにするように構成される。CPU1202は、単一のCPU、複数のCPU、複数の処理コアを有する単一のCPU、およびコンピュータ実行可能命令を実行することのできる他の形態の処理アーキテクチャを代表するように含まれている。
サーバ1200は、(1つまたは複数の)入力/出力(I/O)装置1212、およびインターフェース1204をさらに備え、これにより、サーバ1200は、たとえば、エンコーダ126などからのインスキャン位置データ(たとえば、x座標の位置データ)やクロススキャン位置データ(たとえば、y座標の位置データ)などのステージ位置データ(たとえば、リアルタイムおよび/または瞬時のステージ位置データ)、画像投影システム301でのSLM410などのSLMにパターンを提供するためのI/O、光源402などの光源、キーボード、ディスプレイ、マウスデバイス、ペン入力、サーバ1200との対話を可能にする他の装置などを制御するためのI/Oなど、入力/出力装置1212とインターフェースすることができる。サーバ1200は、物理接続および無線接続を介して、外部のI/O装置(たとえば、外部ディスプレイ装置)と接続してもよいことに留意されたい。
サーバ1200は、ネットワークインターフェース1206をさらに備え、これが、外部ネットワーク1214、したがって外部コンピューティング装置へのアクセス権をサーバ1200に提供する。
サーバ1200は、メモリ1208をさらに備え、このメモリ1208は、この例では、提供モジュール1218、ラスタ化モジュール1220、検出モジュール1222、シフトモジュール1224、補正モジュール1226、遅延モジュール1228、および加速モジュール1229を備えており、これらは、図1~図11に説明される動作を実行する。図12にはメモリに常駐するものとして示されているが、実施形態によっては、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せで、1つまたは複数のモジュールを実装してもよい。実施形態によっては、このようなハードウェアは、FPGAなどのプログラム可能なハードウェアでもよい。実施形態によっては、ラスタ化モジュール1220は、1つまたは複数のグラフィック処理装置(GPU)内にあるか(または、これに接続されている)。
話を簡単にするために、図12には単一のメモリ1208として示されているが、メモリ1208に記憶される様々な態様は、サーバ1200から離れた場所にあるメモリを含め、様々な物理メモリに記憶されてもよいが、バス1216などの内部データ接続部を介して、CPU1202によってすべてがアクセス可能であることに留意されたい。
ストレージ610は、マスクパターンデータ1230、クロススキャン振動データ1232、およびクロススキャンのずれデータ1234をさらに含み、これらは、図1~図11に説明されたものと同様でもよい。実施形態によっては、クロススキャン振動データ1232およびクロススキャンのずれデータ1234は、エンコーダ126など、1つまたは複数のセンサによって提供されてもよい。
図12には示していないが、ストレージ1210には、他の態様が含まれていてもよい。
メモリ1208と同様に、話を簡単にするために、図12には単一のストレージ1210が示されているが、ストレージ1210に記憶される様々な態様は、様々な物理ストレージに記憶されてもよいが、バス1216などの内部データ接続部、またはネットワークインターフェース1206などの外部接続部を介して、すべてがCPU1202にアクセス可能である。サーバ1200の1つまたは複数の要素が遠隔に配置され、ネットワーク1214を介してアクセスされてもよいことが、当業者には理解されよう。
本明細書に記載の様々な実施形態を、当業者なら誰でも実施できるようにするために、これまでの説明が提示されている。本明細書において述べる例は、特許請求の範囲に記載の範囲、適用可能性、または実施形態を制限するものではない。こうした実施形態についての様々な修正形態が、当業者には容易に明白になるはずであり、本明細書において定義される包括的な原理が、他の実施形態に適用されてもよい。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、各要素の機能および構成に変更を加えてもよい。様々な例は、必要に応じて、様々な手順または構成要素を省いても、置き換えても、または追加してもよい。たとえば、記載されている方法は、記載されているその方法とは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップを追加しても、省略しても、または組み合わせてもよい。また、いくつかの例について説明した特徴を、他のいくつかの例で組み合わせてもよい。たとえば、ある機器が実装されてもよく、または本明細書において説明する任意の数の態様を使用して、ある方法が実施されてもよい。さらに、本開示の範囲は、本明細書において説明した本開示の様々な態様に加えて、またはそれとは別に、他の構造、機能、または構造と機能を使用して実施される、このような機器または方法を対象として含むものである。本明細書において開示される本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
本明細書では、項目リストのうちの「少なくとも1つ」を指す語句は、単一の部材を含め、こうした項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、cのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに、複数の同じ要素との任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの他の任意の順序)を対象として含むものである。
本明細書では、「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」には、計算すること、コンピュータを使用すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(たとえば、表、データベース、または別のデータ構造において検索すること)、確認することなどが含まれ得る。また、「決定すること」には、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などが含まれ得る。また、「決定すること」には、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどが含まれ得る。
本明細書において開示される方法は、この方法を実現するための、1つまたは複数のステップまたはアクションを含む。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、互いに置換されてもよい。すなわち、ステップまたはアクションの具体的な順序が指定されない限り、具体的なステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲に記載の範囲から逸脱することなく修正されてもよい。さらに、前述の方法の様々な動作は、対応する機能を実行することのできる任意の適切な手段によって実行されてもよい。この手段には、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、もしくはプロセッサを含む、(1つもしくは複数の)様々なハードウェア構成要素および/もしくはソフトウェア構成要素、ならびに/または(1つもしくは複数の)モジュールが含まれ得るが、これらだけには限定されない。一般に、各図に示した動作が存在する場合、そうした動作は、番号付けが同様の、対応する同等のミーンズプラスファンクション構成要素を有する場合がある。
本開示に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、または本明細書に記載の各機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを用いて、実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、別の選択肢では、このプロセッサは、市販の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械でもよい。プロセッサはまた、コンピューティング装置の組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のこうした構成として実装してもよい。
処理システムを、バスアーキテクチャで実装してもよい。バスは、処理システムの具体的な用途および全体的な設計の制約条件に応じて、任意の数の相互接続バスおよび相互接続ブリッジを備えてもよい。バスは、とりわけ、プロセッサ、機械読取り可能な媒体、および入力/出力装置を備える、様々な回路を互いにリンクしてもよい。(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなどの)ユーザインターフェースも、バスに接続されてもよい。バスはまた、タイミングソース、周辺装置、電圧レギュレータ、電力管理回路、および当技術分野でよく知られており、したがってさらに説明することはない他の回路素子など、様々な他の回路をリンクしてもよい。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用のプロセッサで実装されてもよい。各例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行できる他の回路が含まれる。具体的な用途、およびシステム全体に課される全体的な設計の制約条件に応じて、処理システムについて説明される機能を実装する最善の方法が、当業者には認識されよう。
各機能は、ソフトウェアに実装される場合、コンピュータ読取り可能な媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶されてもよく、または伝送されてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれているかどうかにかかわらず、命令、データ、またはその任意の組合せを意味すると広く解釈されるものとする。コンピュータ読取り可能な媒体には、コンピュータストレージ媒体と、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送するのを容易にする任意の媒体などの通信媒体との両方が含まれる。プロセッサは、コンピュータ読取り可能なストレージ媒体に記憶されるソフトウェアモジュールの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することについての役割を担う場合がある。プロセッサが、ストレージ媒体からの情報を読み取り、ストレージ媒体に情報を書き込むことができるように、コンピュータ読取り可能なストレージ媒体を、このプロセッサに結合してもよい。別の選択肢では、ストレージ媒体をプロセッサと一体化してもよい。一例として、コンピュータ読取り可能な媒体には、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/または、命令が無線ノードから分離されて記憶される先のコンピュータ読取り可能なストレージ媒体が含まれてもよく、これらはすべて、バスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされてもよい。あるいは、またはさらに、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルの場合のように、コンピュータ読取り可能な媒体またはその任意の部分をプロセッサに統合してもよい。機械読取り可能なストレージ媒体の例には、一例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(リードオンリメモリ)、PROM(プログラマブルリードオンリメモリ)、EPROM(消去可能プログラマブルリードオンリメモリ)、EEPROM(電気消去可能プログラマブルリードオンリメモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライバ、もしくは他の任意の適切なストレージ媒体、またはこれらの任意の組合せが含まれ得る。機械読取り可能な媒体は、コンピュータプログラム製品において実施してもよい。
ソフトウェアモジュールは、単一の命令または数多くの命令を含んでもよく、いくつかの異なるコードセグメント全体にわたって、様々なプログラム間で、また複数のストレージ媒体にまたがって分散されてもよい。コンピュータ読取り可能な媒体は、数多くのソフトウェアモジュールを含んでもよい。このソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されると、処理システムが様々な機能を実行できるようにする命令を含む。このソフトウェアモジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールを含んでもよい。各ソフトウェアモジュールは、単一のストレージ装置内に存在してもよく、または複数のストレージ装置にまたがって分散されてもよい。一例として、トリガとなる事象が発生すると、ソフトウェアモジュールが、ハードドライブからRAMにロードされてもよい。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を上昇させるために、命令の一部をキャッシュにロードしてもよい。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインを、汎用レジスタファイルにロードして、プロセッサによって実行してもよい。ソフトウェアモジュールの機能に言及するとき、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するときには、このような機能がプロセッサによって実装されていることが理解されよう。
添付の特許請求の範囲は、本明細書において示す実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が認められるものである。ある請求項において、単数形での要素への言及は、具体的にそう述べるのでなければ「唯一」を意味するものではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するものである。別段の具体的な言及がない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。いかなるクレーム構成要素も、その要素が「ための手段(means for)」という語句を使用して明示的に列挙されていない限り、または方法クレームの場合に、その要素が「ためのステップ(step for)」という語句を使用して列挙されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきではない。当業者に知られているか、または後に知られることになる、本開示全体を通して説明した様々な態様の各要素に対するすべての構造的かつ機能的な均等物は、参考として本明細書に明示的に援用され、特許請求の範囲によって包含されるものである。さらに、本明細書に開示されたものは、このような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公にゆだねるものではない。

Claims (15)

  1. デジタルリソグラフィ用の画像安定化のための方法であって、
    インスキャン方向に対してある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を、画像投影システムに設けることと、
    前記SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、前記マスクパターンが、前記複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することと、
    コントローラにおいて、前記SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、前記クロススキャン振動が、クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、
    前記検出することに応答して、前記インスキャン方向における前記SLM内の前記マスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、前記クロススキャンのずれを補正することと
    を含む、方法。
  2. 前記マスクパターンを基板に投影するために前記SLMに放射線を供給することをさらに含み、前記検出することに基づいて、前記SLMに前記放射線を供給するタイミングを遅延させることおよび加速することのうちの一方を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記クロススキャンのずれを前記回転角のタンジェントで除算することによって、前記SLMの軸に沿った前記マスクパターンのシフト量を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記回転角が、0.5度~26度である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記SLMの前記角度が、約1度である、請求項4に記載の方法。
  6. プロセッサとメモリとを備える、デジタルリソグラフィ用のシステムであって、前記メモリが、画像安定化のためのコンピュータ読取り可能な命令を含み、前記方法が、
    インスキャン方向に対してある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を、画像投影システムに設けることと、
    前記SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、前記マスクパターンが、前記複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することと、
    コントローラにおいて、前記SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、前記クロススキャン振動が、クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、
    前記検出することに応答して、前記インスキャン方向における前記SLM内の前記マスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、前記クロススキャンのずれを補正することと
    を含む、システム。
  7. 前記方法が、前記マスクパターンを基板に投影するために前記SLMに放射線を供給することをさらに含み、前記検出することに基づいて、前記SLMに前記放射線を供給するタイミングを遅延させることおよび加速することのうちの一方を含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記方法が、前記クロススキャンのずれを前記回転角のタンジェントで除算することによって、前記SLMの軸に沿った前記マスクパターンのシフト量を決定することをさらに含む、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記回転角が、0.5度~26度である、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記SLMの前記角度が、約1度である、請求項9に記載のシステム。
  11. デジタルリソグラフィ用の画像安定化のための方法のためのコンピュータ読取り可能な命令を含む、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体であって、前記方法が、
    インスキャン方向に対してある回転角で配置された空間光変調器(SLM)であって、複数のSLMピクセルを含む空間光変調器(SLM)を、画像投影システムに設けることと、
    前記SLMから投影するためのマスクパターンをラスタ化することであって、前記マスクパターンが、前記複数のピクセルのうちSLMピクセルの第1のセットに対応する、ラスタ化することと、
    コントローラにおいて、前記SLMと基板との間のクロススキャン振動を検出することであって、前記クロススキャン振動が、クロススキャンのずれを引き起こす、検出することと、
    前記検出することに応答して、前記インスキャン方向における前記SLM内の前記マスクパターンをSLMピクセルの第2のセットにシフトして、前記クロススキャンのずれを補正することと
    を含む、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体。
  12. 前記方法が、前記マスクパターンを基板に投影するために前記SLMに放射線を供給することをさらに含み、前記検出することに基づいて、前記SLMに前記放射線を供給するタイミングを遅延させることおよび加速することのうちの一方を含む、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体。
  13. 前記方法が、前記クロススキャンのずれを前記回転角のタンジェントで除算することによって、前記SLMの軸に沿った前記マスクパターンのシフト量を決定することをさらに含む、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体。
  14. 前記回転角が、0.5度~26度である、請求項13に記載の非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体。
  15. 前記SLMの前記角度が、約1度である、請求項14に記載の非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体。
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