本明細書において“AまたはB(A or B)”は、“Aのみ”、“Bのみ”または“AとBの両方とも”を意味することができる。他の表現として、本明細書において“AまたはB(A or B)”は“A及び/またはB(A and/or B)”と解釈されることができる。例えば、本明細書において“A、BまたはC(A,B or C)”は“Aのみ”、“Bのみ”、“Cのみ”、または“A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)”を意味することができる。
本明細書で使われるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は“及び/または(and/or)”を意味することができる。例えば、“A/B”は“A及び/またはB”を意味することができる。それによって“A/B”は“Aのみ”、“Bのみ”、または“AとBの両方とも”を意味することができる。例えば、“A、B、C”は“A、BまたはC”を意味することができる。
本明細書において“少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)”は、“Aのみ”、“Bのみ”または“AとBの両方とも”を意味することができる。また、本明細書において“少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)”や“少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)”という表現は“少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)”と同じく解釈されることができる。
また、本明細書において“少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A,B and C)”は、“Aのみ”、“Bのみ”、“Cのみ”、または“A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)”を意味することができる。また、“少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A,B or C)”や“少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A,B and/or C)”は“少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A,B and C)”を意味することができる。
また、本明細書で使われる括弧は“例えば(for example)”を意味することができる。具体的に、“制御情報(PDCCH)”で表示された場合、“制御情報”の一例として“PDCCH”が提案されたものである。他の表現として、本明細書の“制御情報”は“PDCCH”に制限(limit)されるものではなく、“PDDCH”が“制御情報”の一例として提案されたものである。また、“制御情報(即ち、PDCCH)”で表示された場合も、“制御情報”の一例として“PDCCH”が提案されたものである。
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
以下の図面は、本明細書の具体的な一例を説明するために作成された。図面に記載された具体的な装置の名称や具体的な信号/メッセージ/フィールドの名称は、例示的に提示されたものであるから、本明細書の技術的特徴が以下の図面に使用された具体的な名称に限定されない。
従来の無線通信システムは、E-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE-Aシステムとも呼ばれることがある。
E-UTRANは端末(User Equipment,UE)に制御平面(control plane)とユーザプレーン(user plane)を提供する基地局(Base Station, BS)を含む。端末は固定されるかまたは移動性を有することができ、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)など他の用語と呼あれることができる。基地局は、端末と通信する固定された地点(fixed station)をいい、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)など他の用語と呼ばれることができる。
基地局はX2インターフェースを介して互いに接続することができる。基地局はS1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)、より詳細にはS1-MMEを介してMME(Mobility Management Entity)とS1-Uを介してS-GW(Serving Gateway)とつながる。
EPCは、MME、S-GW、及びP-GW(Packet Data Network-Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に関する情報を有してあり、このような情報は、端末のモビリティ管理に主に使用される。S-GWはE-UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P-GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、そのうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
ユーザ平面は、ユーザデータ転送のためのプロトコルスタック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号伝送のためのプロトコルスタックである。
物理階層(PHY(physical)layer)は物理チャネル(physical channel)を用いて上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とは伝送チャネル(transport channel)を介して接続されている。伝送チャネルを介してMAC階層と物理階層間にデータが移動する。伝送チャネルは無線インターフェースを介してデータがどのようにどんな特徴として送信されるかによって分類される。
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルで提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
端末のRRC階層とE-UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
トランスポートチャネル上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub-carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub-frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub-carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
以下、新しい無線アクセス技術(new radio access technology;new RAT)について説明する。
より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求することになり、これに伴って既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結し、いつどこでも多様なサービスを提供するmassive MTC(massive Machine Type Communications)もやはり、次世代の通信で考慮されるべき主要なイシューの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス又は端末を考慮した通信システムのデザインが議論されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)等を考慮した次世代の無線アクセス技術の導入が議論されており、本開示では、便宜上、該当技術(technology)をnew RATまたはNRと呼ぶ。
図1は、NRが適用される次世代の無線アクセスネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG-RAN)のシステム構造を例示する。
図1を参照すると、NG-RANは、端末にユーザ平面及び制御平面プロトコル終端(termination)を提供するgNB及び/又はeNBを含むことができる。図4では、gNBのみを含む場合を例示する。gNB及びeNBは、相互間にXnインターフェースで連結されている。gNB及びeNBは、5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されている。より具体的に、AMF(access and mobility management function)とはNG-Cインターフェースを介して連結され、UPF(user plane function)とはNG-Uインターフェースを介して連結される。
図2は、NG-RANと5GCとの間の機能的分割を例示する。
図2を参照すると、gNBは、インターセル間の無線リソース管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラ管理(RB control)、接続移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許容制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration&Provision)、動的リソース割当(dynamic resource allocation)などの機能を提供することができる。AMFは、NASセキュリティ、アイドル状態移動性処理などの機能を提供することができる。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理などの機能を提供することができる。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレス割当、PDUセッション制御などの機能を提供することができる。
図3は、NRで適用されることができるフレーム構造を例示する。
図3を参照すると、NRでアップリンク及びダウンリンク送信に無線フレーム(以下、フレームと略称する)が使われることができる。フレームは、10msの長さを有し、2個の5msハーフ-フレーム(Half-Frame、HF)に定義されることができる。ハーフ-フレームは、5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)に定義されることができる。サブフレームは、一つ以上のスロットに分割されることができ、サブフレーム内のスロット個数は、SCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットは、CP(cyclic prefix)によって12個または14個のOFDM(A)シンボルを含む。普通(normal)CPが使われる場合、各スロットは、14個のシンボルを含む。拡張(extended)CPが使われる場合、各スロットは、12個のシンボルを含む。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(または、DFT-s-OFDMシンボル)を含むことができる。
以下の表1は、副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μを例示する。
以下の表2は、副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μによって、フレーム内のスロット個数(Nframe、μ
slot)、サブフレーム内のスロット個数(Nsubframe、μ
slot)、スロット内のシンボル個数(Nslot
symb)などを例示する。
図3では、μ=0、1、2、3に対して例示している。
以下の表2-1は、拡張CPが使われる場合、SCSによってスロット別シンボルの個数、フレーム別スロットの個数とサブフレーム別スロットの個数が変わることを例示する。
NRシステムでは一つの端末に併合される複数のセル間にOFDM(A)ヌメロロジー(numerology)(例、SCS、CP長さ等)が異なるように設定されることができる。これによって、同じ個数のシンボルで構成された時間リソース(例、SF、スロットまたはTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間に異なるように設定されることができる。
図4は、NRフレームのスロット構造を例示する。
スロットは、時間ドメイン(domain、領域)で複数のシンボルを含むことができる。例えば、普通(normal)CPの場合、一つのスロットが7個のシンボルを含み、拡張(extended)CPの場合、一つのスロットが6個のシンボルを含むことができる。搬送波は、周波数ドメインで複数の副搬送波を含むことができる。RB(Resource Block)は、周波数ドメインで複数(例、12)の連続した副搬送波に定義されることができる。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインで複数の連続した(P)RBに定義されることができ、一つのヌメロロジー(numerology)(例、SCS、CP長さ等)に対応されることができる。搬送波は、最大N個(例、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は、活性化されたBWPを介して実行され、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されることができる。リソースグリッドで各々の要素は、リソース要素(Resource Element、RE)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマッピングされることができる。
PDCCH(physical downlink control channel)は、以下の表3のように一つまたはそれ以上のCCE(control channel element)で構成されることができる。
即ち、PDCCHは、1、2、4、8または16個のCCEで構成されるリソースを介して送信されることができる。ここで、CCEは、6個のREG(resource element group)で構成され、一つのREGは、周波数領域で一つのリソースブロック、時間領域で一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成される。
モニタリングは、DCI(downlink control information)フォーマットによって各々のPDCCH候補をデコーディングすることを意味する。端末は、対応する検索空間集合によって、PDCCHモニタリングが設定された各活性化されたサービングセルの活性化DL BWP上の一つ以上のコアセット(CORESET、以下で説明)でPDCCH候補の集合をモニタリングする。
NRでは、制御リソースセット(control resource set:CORESET、コアセット)という新しい単位を導入することができる。端末は、コアセットでPDCCHを受信することができる。
図5は、コアセットを例示する。
図5を参照すると、コアセットは、周波数領域でNCORESET
RB個のリソースブロックで構成され、時間領域でNCORESET
symb∈{1、2、3}個のシンボルで構成されることができる。NCORESET
RB、NCORESET
symbは、上位階層信号を介して基地局により提供されることができる。図8に示すように、コアセット内には複数のCCE(または、REG)が含まれることができる。
端末は、コアセット内で1、2、4、8または16個のCCEを単位でPDCCH検出を試みることができる。PDCCH検出を試みることができる一個または複数個のCCEをPDCCH候補ということができる。
端末は、複数のコアセットの設定を受けることができる。
図6は、従来の制御領域とNRでのCORESETの相違点を示す。
図6を参照すると、従来の無線通信システム(例えば、LTE/LTE-A)での制御領域800は、基地局が使用するシステム帯域全体にわたって構成された。狭い帯域のみをサポートする一部端末(例えば、eMTC/NB-IoT端末)を除いた全ての端末は、基地局が送信する制御情報を正確に受信/デコーディングするためには前記基地局のシステム帯域全体の無線信号が受信可能でなければならない。
それに対して、NRでは、前述したコアセットを導入した。コアセット801、802、803は、端末が受信すべき制御情報のための無線リソースということができ、周波数領域でシステム帯域全体の代わりに一部のみを使用することができる。また、時間領域でスロット内のシンボルのうち一部のみを使用することができる。基地局は、各端末にコアセットを割り当てることができ、割り当てたコアセットを介して制御情報を送信することができる。例えば、図6において、第1のコアセット801は端末1に割り当て、第2のコアセット802は端末2に割り当て、第3のコアセット803は端末3に割り当てることができる。NRでの端末は、システム帯域全体を必ず受信しなくても基地局の制御情報を受信することができる。
コアセットには、端末特定的制御情報を送信するための端末特定的コアセットと、全ての端末に共通的な制御情報を送信するための共通的コアセットと、がある。
一方、NRでは、応用(Application)分野によっては高い信頼性(high reliability)を要求することができ、このような状況でダウンリンク制御チャネル(例えば、physical downlink control channel:PDCCH)を介して送信されるDCI(downlink control information)に対する目標BLER(block error rate)は、従来技術より著しく低くなることがある。このように高い信頼性を要求する要件(requirement)を満たすための方法の一例として、DCIに含まれる内容(contents)量を減らしたり、そして/またはDCI送信時に使用するリソースの量を増加させたりすることができる。このとき、リソースは、時間領域でのリソース、周波数領域でのリソース、コード領域でのリソース、空間領域でのリソースのうち少なくとも一つを含むことができる。
NRでは下記の技術/特徴が適用されることができる。
<セルフコンテインドサブフレーム構造(Self-contained subframe structure)>
図7は、新しい無線接続技術に対するフレーム構造の一例を示す。
NRではレイテンシ(latency)を最小化するための目的として、図7のように、一つのTTI内に、制御チャネルとデータチャネルが時分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)される構造がフレーム構造(frame structure)の一つとして考慮されることができる。
図7において、斜線を引いた領域は、ダウンリンク制御(downlink control)領域を示し、黒色部分は、アップリンク制御(uplink control)領域を示す。表示がない領域は、ダウンリンクデータ(downlink data;DL data)送信のために使われることもでき、アップリンクデータ(uplink data;UL data)送信のために使われることもできる。このような構造の特徴は、一個のサブフレーム(subframe)内でダウンリンク(DL)送信とアップリンク(uplink;UL)送信が順次に進行され、サブフレーム(subframe)内でDL dataを送り、UL ACK/NACK(Acknowledgement/Not-acknowledgement)も受けることができる。結果的に、データ送信エラー発生時にデータ再送信までかかる時間を減らすようになり、それによって、最終データ伝達のレイテンシ(latency)を最小化することができる。
このようなデータ及び制御領域がTDMされたサブフレーム構造(data and control TDMed subframe structure)で、基地局と端末が送信モードから受信モードへの転換過程または受信モードから送信モードへの転換過程のためのタイプギャップ(time gap)が必要である。そのために、セルコンテインドサブフレーム構造で、DLからULに転換される時点の一部OFDMシンボルが保護区間(guard period:GP)に設定されることができる。
図8は、自己完備(self-contained)スロットの構造を例示する。
NRシステムで一つのスロット内にDL制御チャネル、DLまたはULデータ、UL制御チャネルなどが全て含まれることができる。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルは、DL制御チャネルを送信するときに使われ(以下、DL制御領域という)、スロット内の最後のM個のシンボルは、UL制御チャネルを送信するときに使われることができる(以下、UL制御領域という)。NとMは、各々、0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域との間にあるリソース領域(以下、データ領域という)は、DLデータ送信のために使われ、またはULデータ送信のために使われることができる。一例として、次の構成を考慮することができる。各区間は、時間順に羅列された。
1.DL only構成
2.UL only構成
3.Mixed UL-DL構成
-DL領域+GP(Guard Period)+UL制御領域
-DL制御領域+GP+UL領域
DL領域:(i)DLデータ領域、(ii)DL制御領域+DLデータ領域
UL領域:(i)ULデータ領域、(ii)ULデータ領域+UL制御領域
DL制御領域ではPDCCHが送信されることができ、DLデータ領域ではPDSCH(physical downlink shared channel)が送信されることができる。UL制御領域ではPUCCH(physical uplink control channel)が送信されることができ、ULデータ領域ではPUSCH(physical uplink shared channel)が送信されることができる。PDCCHではDCI(Downlink Control Information)、例えば、DLデータスケジューリング情報、ULデータスケジューリング情報などが送信されることができる。PUCCHではUCI(Uplink Control Information)、例えば、DLデータに対するACK/NACK(Positive Acknowledgement/Negative Acknowledgement)情報、CSI(Channel State Information)情報、SR(Scheduling Request)などが送信されることができる。GPは、基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程または受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換される時点の一部シンボルがGPに設定されることができる。
NRでは、時間領域で同期化信号ブロック(synchronization signal block;SSB、または同期化信号及び物理放送チャネル(synchronization signal and physical broadcast channel:SS/PBCH)とも称する)は、同期化信号ブロック内で0から3までの昇順に番号が付けられた4個のOFDMシンボルで構成されることができ、プライマリ同期化信号(primary synchronization signal:PSS)、セカンダリ同期化信号(secondary synchronization signal:SSS)、及び復調参照信号(demodulation reference signal:DMRS)と関連したPBCHがシンボルにマッピングされることができる。前述したように、同期化信号ブロックは、SS/PBCHブロックで表現することもできる。
NRでは多数の同期化信号ブロックが各々互いに異なる時点に送信されることができ、初期接続(initial access:IA)、サービングセル測定(serving cell measurement)などを実行するためにSSBが使われることができるため、他の信号と送信時点及びリソースがオーバーラップ(overlap)される場合、SSBが優先的に送信されることが好ましい。このために、ネットワークは、SSBの送信時点及びリソース情報をブロードキャスト(broadcast)し、または端末-特定RRCシグナリング(UE-specific RRC signaling)を介して指示できる。
NRではビーム(beam)ベースの送受信動作が実行されることができる。現在サービングビーム(serving beam)の受信性能が低下される場合、ビームエラー復旧(beam failure recovery:BFR)という過程を介して新しいビームを探す過程を実行することができる。
BFRは、ネットワークと端末との間のリンク(link)に対するエラー/失敗(failure)を宣言する過程でないため、BFR過程を実行しても現在サービングセルとの連結は維持されていると仮定することもできる。BFR過程ではネットワークにより設定された互いに異なるビーム(ビームは、CSI-RSのポートまたはSSB(synchronization signal block)インデックスなどで表現されることができる)に対する測定を実行し、該当端末にベスト(best)ビームを選択することができる。端末は、測定結果がよいビームに対して、該当ビームと連係されたRACH過程を実行する方式にBFR過程を進行することができる。
以下、送信設定指示子(Transmission Configuration Indicator:以下、TCIという)状態(state)に対して説明する。TCI状態は、制御チャネルのコアセット別に設定されることができ、TCI状態に基づいて端末の受信(Rx)ビームを決定するためのパラメータを決定することができる。
サービングセルの各ダウンリンク帯域幅部分(DL BWP)に対して、端末は、3個以下のコアセットの設定を受けることができる。また、各コアセットに対して、端末は、下記の情報の提供を受けることができる。
1)コアセットインデックスp(例えば、0から11までのうち一つ、一つのサービングセルのBWPで各コアセットのインデックスは、ユニーク(unique)に決められる)、
2)PDCCH DM-RSスクランブリングシーケンス初期化値、
3)コアセットの時間領域での区間(シンボル単位で与えられる)、
4)リソースブロック集合、
5)CCE-to-REGマッピングパラメータ、
6)(‘TCI-状態(TCI-State)’という上位階層パラメータにより提供されたアンテナポート準共同位置の集合から)各々のコアセットでPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートの準共同位置(quasi co-location:QCL)情報を示すアンテナポート準共同位置(quasi co-location)、
7)コアセットでPDCCHにより送信された特定DCIフォーマットに対する送信設定指示(transmission configuration indication:TCI)フィールドの存否指示など。
QCLに対して説明する。もし、一つのアンテナポート上のシンボルが送信されるチャネルの特性が、他のアンテナポート上のシンボルが送信されるチャネルの特性から推論(infer)されることができる場合、前記2個のアンテナポートが準共同位置(QCL)にあるということができる。例えば、2個の信号(A、B)が、同一/類似の空間フィルタが適用された同じ送信アンテナアレイ(array)から送信される場合、前記2個の信号は、同一/類似のチャネル状態を経ることができる。受信機の立場では前記2個の信号のうち一つを受信すると、受信した信号のチャネル特性を利用して他の信号を検出することができる。
このような意味で、AとBがQCLされているということは、AとBが類似のチャネル条件を経て、したがって、Aを検出するために推定されたチャネル情報がBを検出するときにも有用であるという意味である。ここで、チャネル条件は、例えば、ドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、平均遅延(average delay)、遅延スプレッド(delay spread)、空間受信パラメータなどにより定義されることができる。
‘TCI-State’パラメータは、1個または2個のダウンリンク参照信号を対応するQCLタイプ(QCLタイプA、B、C、Dがある、表4参照)に関連つけられる。
各‘TCI-State’は、1個または2個のダウンリンク参照信号とPDSCH(または、PDCCH)のDM-RSポート、またはCSI-RSリソースのCSI-RSポート間の準共同位置(QCL)関係を設定するためのパラメータを含むことができる。
一方、一つのサービングセルで端末に設定された各DL BWPで、端末は、10個以下の検索空間集合(search space set)の提供を受けることができる。各検索空間集合に対して、端末は、下記の情報のうち少なくとも一つの提供を受けることができる。
1)検索空間集合インデックスs(0≦s<40)、2)コアセットPと検索空間集合sとの間の連関(association)、3)PDCCHモニタリング周期及びPDCCHモニタリングオフセット(スロット単位)、4)スロット内でのPDCCHモニタリングパターン(例えば、PDCCHモニタリングのためのスロット内でコアセットの1番目のシンボルを指示)、5)検索空間集合sが存在するスロットの個数、6)CCEアグリゲーションレベル別PDCCH候補の個数、7)検索空間集合sがCSSであるか、または、USSであるかを指示する情報など。
NRで、コアセット#0は、PBCH(または、ハンドオーバーのための端末専用シグナリングまたはPSCell設定またはBWP設定)により設定されることができる。PBCHにより設定される検索空間(search space:SS)集合(set)#0は、連係されたSSB毎に互いに異なるモニタリングオフセット(例えば、スロットオフセット、シンボルオフセット)を有することができる。これは端末がモニタリングすべき検索空間時点(search space occasion)を最小化するために必要である。または、端末のベストビーム(best beam)が動的に変わる状況で端末との通信を持続的にできるように各ビームによる制御/データ送信をすることができるビームスイーピング(sweeping)制御/データ領域を提供するためにも必要である。
図9は、物理チャネル及び一般的な信号送信を例示する。
図9を参照すると、無線通信システムにおいて、端末は、基地局からダウンリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は、基地局にアップリンク(Uplink、UL)を介して情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び多様な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって多様な物理チャネルが存在する。
電源がオフになった状態で再びオンになり、または新しくセルに進入した端末は、基地局と同期を合わせる等の初期セル探索(Initial cell search)作業を実行する(S11)。このために、端末は、基地局からPSCH(Primary Synchronization Channel)及びSSCH(Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を合わせ、セルID(cell identity)などの情報を取得する。また、端末は、基地局からPBCH(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内の放送情報を取得することができる。また、端末は、初期セル探索ステップでDL RS(Downlink Reference Signal)を受信してダウンリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えた端末は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びこれに対応されるPDSCH(Physical Downlink Control Channel)を受信することで、さらに具体的なシステム情報を取得することができる(S12)。
以後、端末は、基地局に接続を完了するためにランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を実行することができる(S13~S16)。具体的に、端末は、PRACH(Physical Random Access Channel)を介してプリアンブルを送信し(S13)、PDCCH及びこれに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対するRAR(Random Access Response)を受信することができる(S14)。以後、端末は、RAR内のスケジューリング情報を利用してPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を送信し(S15)、PDCCH及びこれに対応するPDSCHのような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を実行することができる(S16)。
前述したような手順を実行した端末は、以後一般的なアップリンク/ダウンリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S17)及びPUSCH/PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信(S18)を実行することができる。端末が基地局に送信する制御情報をUCI(Uplink Control Information)という。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、一般的にPUCCHを介して送信されるが、制御情報とデータが同時に送信されるべき場合、PUSCHを介して送信されることができる。また、ネットワークの要請/指示によって、端末は、PUSCHを介してUCIを非周期的に送信できる。
BA(bandwidth adaptation)が設定される時、合理的なバッテリ消耗を可能にするために、各アップリンク搬送波に対するただ一つのアップリンクBWP及び一つのダウンリンクBWPまたはただ一つのダウンリンク/アップリンクBWP対は、活性サービングセル内で一度に活性化されることができ、端末に設定された他の全てのBWPは、非活性化される。非活性化されたBWPで、端末は、PDCCHをモニタリングせず、PUCCH、PRACH、及びUL-SCH上で送信しない。
BAに対して、端末の受信及び送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど広い必要がなくて調整されることができる:幅(width)は、変更されるように命令されることができ(例えば、電力節約のために低い活性(activity)期間の間に収縮)、周波数領域で位置は移動でき(例えば、スケジューリング柔軟性を増加させるために)、副搬送波間隔は変更されるように命令されることができる(例えば、異なるサービスを許容するために)。セルの全体セル帯域幅のサブセット(subset)は、帯域幅パート(bandwidth part:BWP)と呼ばれ、BAは、端末にBWP(ら)を設定し、前記端末に設定されたBWPのうち現在活性であることを知らせることによって得られる。BAが設定されると、端末は、一つの活性BWP上でPDCCHをモニタリングすればよい。即ち、セルの全体ダウンリンク周波数上でPDCCHをモニタリングする必要がない。BWP非活性化タイマ(前述したDRX非活性化タイマとは独立的)は、活性BWPをデフォルトBWPに転換するときに使われる:前記タイマは、PDCCHデコーディングに成功すると、再開始され、前記タイマが満了されると、デフォルトBWPへのスイッチングが発生する。
以下では、統合アクセス及びバックホールリンク(integrated access and backhaul link:IAB)に対して説明する。一方、以下では説明の便宜のためにnew RAT(NR)システムに基づいて提案方式を説明する。しかし、提案方式が適用されるシステムの範囲は、NRシステム外に3GPP(登録商標) LTE/LTE-Aシステムなど、他のシステムにも拡張可能である。
未来のセルラーネットワーク配置シナリオ及びアプリケーションを可能にすることを目標とする潜在技術のうち一つは、無線バックホール(backhaul)及びリレイリンクに対するサポートであって、運搬ネットワーク(transport network)を比例的に密度化する必要なしにNRセルの柔軟で非常に密集された配置を可能にする。
マッシブMIMO(massive MIMO)またはマルチ-ビームシステムの自然な配置(native deployment)と共に、LTEと比較してNRでの一層大きい帯域幅が利用可能であると予想されるため(例えば、ミリメートル波スペクトラム(mmWave spectrum))統合アクセス及びバックホールリンクの開発及び配置に対する機会が生成される。これは端末に対する接続またはアクセス(access)を提供するように定義された多数の制御及びデータチャネル/手順を構築することで、さらに統合された方式の自体的にバックホールされた(self-backhauled)NRセルの密集されたネットワークの一層容易な配置を許容する。このようなシステムを統合アクセス及びバックホールリンク(integrated access and backhaul links:IAB)という。
本開示で下記のような用語を使用することができる。
-AC(x):ノード(x)と端末(ら)との間のアクセスリンク(access link)。
-BH(xy):ノード(x)とノード(y)との間のバックホールリンク(backhaul link)。
このとき、ノードは、DgNB(donor gNB)または中継ノード(relay node:RN)を意味することができる。ここで、DgNBまたはドナーノードは、IABノードに対するバックホールをサポートする機能を提供するgNBである。
また、本開示では説明の便宜のために中継ノード1と中継ノード2が存在する時、中継ノード1が中継ノード2とバックホールリンクに連結されて中継ノード2に送受信されるデータを中継(relaying)する場合、中継ノード1を中継ノード2の親ノード(parent node)といい、中継ノード2を中継ノード1の子ノード(child node)ということができる。
図10は、統合アクセス及びバックホールリンク(integrated access and backhaul links: IAB)を有するネットワークの一例を概略的に示すものである。
図10に係れば、リレーノード(例えば、B、C、リレーノードと称することもできる)は、時間、周波数、または空間(space)領域で(すなわち、ビームベースの動作)のアクセスとバックホールリンクを多重化(multiplex)できる。
互いに異なるリンクの動作は、同じ周波数または互いに異なる周波数(各々「イン-バンド(in-band)」または「アウト-バンド(out-band)」リレイとも呼ばれる。)上で動作できる。帯域外リレイの効率的なサポートが一部NR配置シナリオに対して重要である。デュプレックス(duplex)制限を受け入れて干渉を回避/緩和するための同じ周波数上で動作するアクセスリンクとの緊密なインターワーキングも非常に重要である。
さらに、ミリ波スペクトルでNRシステムを動作することは、現在のRRCベースのハンドオーバーメカニズムで容易に緩和されることができない深刻な短いブロッキング(short-term blocking)などの問題が存在することができる。ミリメートル波システムにおいて短いブロッキングを克服することは、コアネットワークの包含を不可欠で要求しないリレーノード間のスイッチングに対する高速RANベースのメカニズムが要求できる。さらに、――アクセスとバックホールリンクの速いスイッチングを許容する統合されたフレームワーク(framework)の開発が必要することができる。リレーノード間のOTA(over-the-air)調整もまた干渉を緩和し、終端間(end-to-end)経路の選択と最適化をサポートすることと見なすことができる。
NRにおいて、IAB関連して下記の要求事項の解決が必要である。
-室内(indoor)及び室外(outdoor)シナリオで帯域内及び帯域外の中継のための効率的で柔軟な動作
-マルチ-ホップ及び余分の(redundant)連結
-終端間の経路選択及び最適化
-高いスペクトラム効率を有するバックホールリンクのサポート
-レガシー(legacy)NR端末のサポート
レガシーNRは、ハーフ-デュプレックス(half-duplex)装置をサポートするように設計される。したがって、IABシナリオでハーフ-デュプレックスがサポートされて対象になる価値がある。さらに、フルデュプレックス(full duplex)を有するIAB装置も考慮することができる。
IABシナリオで、各々の中継ノード(relay node:RN)がスケジューリング能力を有することができない場合、ドナーgNB(donor gNB:DgNB)は、DgNB、関連された中継ノード及び端末間の全体リンクをスケジューリングしなければならない。即ち、DgNBは、全体関連された中継ノードからトラフィック情報を収集することによって全てのリンクに対するスケジューリング決定(scheduling decision)をしなければならず、その後、各々の中継ノードにスケジューリング情報を知らせなければならない。
それに対して、分散されたスケジューリングは、各中継ノードがスケジューリング能力を有する時に実行されることができる。そのとき、端末のアップリンクスケジューリング要請に対する即刻的な(immediate)スケジューリングが可能であり、周辺トラフィック状況を反映することによってバックホール/アクセスリンクが一層柔軟に利用されることができる。
図11は、アクセス及びバックホールリンクの構成の一例を概略的に示す。
図11は、DgNBとIAB中継ノード(relay node:RN)が存在する時、バックホールリンクとアクセスリンクが構成される例を示す。DgNBと中継ノード1、中継ノード2はバックホールリンクを連結していて、DgNBと中継ノード1、中継ノード2に順に端末1、2、3がアクセスリンクを介して連結されている。
DgNBは、二つのバックホールリンク及び三つのアクセスリンクのスケジューリング決定をおろして、スケジューリング結果を知らせることができる。このような集中された(centralized)スケジューリングは、スケジューリング遅延を含んでレイテンシー問題を発生させる。
各々の中継ノードがスケジューリング能力がある場合、分配された(distributed)スケジューリングが実行されることができる。そのとき、端末のアップリンクスケジューリング要請に対する即刻的なスケジューリングが実行されることができ、バックホール/アクセスリンクは、周辺トラフィック状況を反映してより柔軟に利用されることができる。
図12は、IABノードがSA(stand alone)モードまたはNSA(non-stand alone)で動作することを例示する。
図12(a)では、端末とIABノードが両方ともNGCとSAモードに動作することを例示していて、図12(b)では、端末がEPCとNSAモードに動作し、それに対して、IABノードはNGCとSAモードに動作することを例示していて、図12(c)では、端末とIABノードが両方ともEPCとNSAモードに動作することを例示している。
即ち、IABノードは、SAモードまたはNSAモードで動作できる。NSAモードで動作する時、IABノードは、バックホーリング(backhauling)のためにNRリンクのみを使用する。IABノードに連結する端末は、IABノードとは異なる動作モードを選択することができる。端末は、連結されたIABノードとは異なる類型のコアネットワークに追加で連結できる。NSAモードで動作するIABノードは、同じまたは異なるeNBに連結されることができる。NSAノードで動作する端末は、連結されたIABノードと同じまたは異なるeNBに連結できる。
図13は、バックホールリンクとアクセスリンクを例示する。
図13を参照すると、ドナーノード(donor node、親ノードとも称する)とIABノードとのリンクまたはIABノード間のリンクをバックホールリンクと呼ぶ。それに対して、ドナーノードと端末とのリンクまたはIABノードと端末とのリンクをアクセスリンクと呼ぶ。具体的に、IABノードのMTと親ノードのDUとのリンク、または、IABノードのDUと前記IABノードの子ノードのMTとのリンクをバックホールリンクと呼び、IABノードのDUと端末とのリンクをアクセスリンクと呼ぶことができる。
IABノードは、親ノードとの通信のために、親ノードと自分との間のバックホールリンクに対するリンク方向情報を知らせるMT設定(MT configuration)の提供を受けることができる。また、IABノードは、子ノードとの通信のために、子ノード/アクセス端末と自分との間のアクセスリンクに対するリンク方向及びリンク可用性(link availability)情報を知らせるDU設定(DU configuration)の提供を受けることができる。このとき、IABノードは、DU設定とMT設定により自分が特定時点に親リンクと子リンクのうちどのリンクに通信を実行することができるかを判断することができる。
既存IABノードではDUとMTが互いに異なる時間リソースを介して動作するTDM動作を実行した。それに対して、将来通信システムでは、効率的なリソース運用のために、DUとMTとの間のSDM/FDM、FD(full duplexing)などのリソース多重化(resource multiplexing)を実行することが要求されることができる。
図14は、親リンクと子リンクを説明する。
図14を参照すると、IABノード(具体的に、IAB MT)と親ノード(具体的に、parent DU)とのリンクを親リンク(parent link)といい、IABノード(具体的に、IAB DU)と子ノード(具体的に、child MT)とのリンクを子リンク(child link)という。親リンクは、前述したバックホールリンクであり、子リンクは、子ノードが何であるかによってバックホールリンクになることもあり、アクセスリンクになることもある。即ち、子ノードがIABノードである場合、バックホールリンクになり、子ノードが端末である場合、アクセスリンクになることができる。親リンクと子リンクとの間のTDM動作が既存に議論されたし、SDM/FDM、及びFD動作が現在議論されている。
IABノードのDUの観点から、子リンクの時間資源には資源方向の観点からダウンリンクD、アップリンクU、及び柔軟な(フレキシブルF)のような複数の類型がある。
各ダウンリンク、アップリンク、及び柔軟な(フレキシブル)時間リソースは、属性の観点からハード((hard)、ソフト(soft)、または可用不可能(not-available:NA)リソースで有り得る。ここで、可用不可能リソースは、該当リソースがDU子リンクの通信に使用されないことを意味する。ハードリソースは常にDU子リンクでの通信に使用できることを意味する。ソフトリソースは、DU子リンクでの通信に使用できるかの可否(可用性)が、親ノードによって明示的に及び/または暗黙的に制御できる。これについてはより詳細に後述する。
DU子リンクへの時間リソースのリンク(リソース)方向(D/UL/F)とリンク(リソース)可用性(Hard/Soft/NA)の構成を「DU設定」と称することができる。DU設定はIABノード間の効果的な多重化及び干渉処理に使用することができる。例えば、時間リソースが親リンクと子リンクの内、いずれのリンクに対し有効であるかを示すことに使用できる。また子供のノード間の干渉を調整することに使用することもできる。この側面を考慮すると、DU設定は半静的に構成し、IABノード特定的に構成するときさらに効果的で有り得る。
ソフトリソースの可用性は、物理階層(L1)ベースの暗黙的/明示的信号を介して動的に構成できる。以下、“IA”は、DUリソースが使用可能であると明示的または暗黙的に指示されることを意味し、“INA”は、DUリソースが使用不可能であると明示的または暗黙的に指示されることを意味することができる。動的L1ベースのシグナリングは、DUソフトリソースが“IA”であるか、または、“INA”であるかを示すことができる。
DU観点で、ソフトリソースは、IA(可用であると指示された(indicated as available))状態であり、またはIAでない状態である。このとき、IAでない状態は、INA(可用でないと指示された(indicated as not available))状態と解釈されることもできる。ソフトリソースのIA可否は、AI(availability indicator)情報を介して指示されることができ、AI情報は、AI-DCIを介して親ノードからIABノードに指示されることができる。下記のDCIフォーマット2_5は、AI-DCIの一例である。
<DCIフォーマット2_5>
DCIフォーマット2_5は、ソフトリソースの可用性を知らせるときに使われるDCIフォーマットである。下記の情報がAI-RNTIによりスクランブリングされたCRCと共にDCIフォーマット2_5を介して送信されることができる。
可用性指示子(Availability indicator)1、可用性指示子2、…、可用性指示子N。
AI-RNTIによりスクランブリングされたCRCを有するDCIフォーマット2_5の大きさは、最大128ビットまで上位階層により構成されることができる。
アクセスリンクのSFI(slot format indication)設定と類似に、IABノードMTは親リンクについて、ダウンリンクD、アップリンクU、及び柔軟な(flexible、フレキシブル(F))のような3種類の時間リソースを有することができる。
同じIABノード内に存在する(または、co-locatedされている)DUとMTは、イントラノード干渉(intra-node interference)、スロット/シンボル境界非整列(slot/symbol boundary misalignment)、電力共有(power sharing)などの理由で同時に動作できずにTDMされて動作できる。
それに対して、DUとMTとの間にSDM/FDMの多重化が使われることもできる。例えば、DUとMTが互いに異なるパネル(panel)を使用して、パネル間に干渉影響がほとんどない場合に適用可能である。このような場合、同じIABノード内に存在する(または、co-locatedされている)DUとMTは、同時に送信(DU送信、MT送信)または受信(DU受信、MT受信)が可能である(DUとMTが各々送信と受信(DU送信、MT受信)、または、受信と送信(DU受信、MT送信)を同時に実行することは不可能である)。
または、DUとMTとの間にFD(Full duplexing)が使われることができる。例えば、DUが動作する周波数領域とMTが動作する周波数領域とが遠く離れている場合のように、DUとMTとの間の干渉影響がほとんどない場合に適用可能である。このような場合、同じIABノード内に存在する(または、co-locatedされている)DUとMTは、同時に送受信が自由に可能である。DUとMTは、同時に送信または受信が可能であり、DUとMTが各々送信と受信、または、受信と送信を同時に実行することも可能である。
IABノードのMT及びDUは、複数個のCC(component carrier)で構成(複数のCCを使用するという意味)されることもできる。このとき、互いに異なるCCは、互いに同じまたは異なる周波数領域で動作し、または互いに同じまたは異なるパネルを使用することができる。
IABノード内にN(Nは自然数)個のMT-CCとM(Mは自然数)個のDUセルが存在することができる。
図15は、IABノードがN=3個のMT-CCとM=3個のDUセルで構成される例を示す。IABノード内のMT-CCは、互いに同一または異なる周波数リソースを介して動作でき、1つのMT-CCは1つまたは複数の親DUセルに接続(connection)され得る。IABノード内のDUセルは互いに同一または異なる周波数リソースを介して動作できる。
IABノード内の特定のMT-CC/DUセルペア(pair)について、MT-CCとDUセルは次の4つTx/Rx方向の組み合わせ(direction combination)に対してTDMまたはno-TDM 関係に有り得、Tx/Rxの組合せ別にTDM/no-TDM可否か異なることがある。
i)DU-Tx/MT-Tx、ii)DU-Rx/MT-Rx、iii)DU-Tx/MT-Rx、iv)DU-Rx/MT-Tx
たとえば、特定MT-CC/DUセル対(ペア)に対し、前記4つのTx/Rxの組み合わせがすべてTDMで動作することができる。この場合、DUセルとMT-CCのTx/Rx方向に関係なく常に該当DUセルとMT-CCはTDMで動作しなければならない。他の例として特定MT-CC/DUセル対に対して、前記4つのTx/Rx組合せは全てno-TDMで動作できる。この場合、DUセルとMT-CCのTx/Rx方向に関係なく、常に該当DUセルとMT-CCはno-TDMで同時に(simultaneous)動作することができる。また別の例として特定MT-CC/DUセル対に対して、DU-Tx/MT-Tx、DU-Rx/MT-Rxについてはno-TDMで動作し、DU-Tx/MT-Rx、DU-Rx/MT-TxについてはTDMで動作できる。これは、DUセルとMT-CCのTx/Rxの方向が同じ場合に同時(simultaneous)動作が可能な方法(例えば、SDM/FDM)を使用することで、DUセルとMT-CCのTx/Rx方向が同じ場合には同時に((simultaneous)動作できる。このようなTx/Rxの組み合わせごとに、TDM/no-TDM情報はIABノード内の特定MT-CC/DUセルペアごとに異なるように/独立的に設定/決定され得る。
このとき、IAB MTは、2つの親DUに例えば二重接続(dual-connectivity)方式またはDAPS-HO方式を使用して接続できる。
IAB環境で考慮できるIABノードのTx/Rxタイミング整列(timing alignment)方式は、下記の通りである。
ケース1:IABノード及びIABドナー間のDL送信タイミング整列。
ケース2:DL及びUL送信タイミングがIABノード内で整列。
ケース3:DL及びUL受信タイミングがIABノード内で整列。
ケース4:IABノード内で、送信時にはケース2を使用、受信時にはケース3を使用。
ケース5:IABノード内の互いに異なる時間スロットで、アクセスリンクタイミングにはケース1を使用、バックホールリンクタイミングにはケース4を使用。
ケース6:ケース1のDL送信タイミングとケース2のUL送信タイミングを使用。
ケース7:ケース1のDL送信タイミングとケース3のUL送信タイミングを使用。
以下、タイミング整列ケースのうち一部ケースに対してより詳細に説明する。
タイミング整列ケース1(以下、ケース1と略称する)。
ケース1は、IABノードとIABドナー(doner、CUで表示)の間にダウンリンク(DL)送信(Tx)タイミングが整列されることである。つまり、IABノード間のDUのDLTxタイミングが整列されている方式として、Rel-16IABノードが使用するタイミング整列方式である。
タイミング整列ケース6(以下、ケース6と略称する)。
ケース6で、すべてのIABノードに対するDL送信タイミングが、親IABノード(CU)またはドナーDLタイミングと一致するケースである。IABノードのUL送信タイミングはIABノードのDL送信タイミングと整列させることができる。つまり、IABノードのMT ULTxタイミングとDU DLTxタイミングが整列している方式である。
タイミング整列ケース7。
ケース7においては、すべてのIABノードのDL送信タイミングが親IABノードまたはドナーDLタイミングと一致する。IABノードのUL受信タイミングはIABノードのDL受信タイミングと一致することができる。DLTxとULRxが親ノードでよく整列しない場合、子ノードがDLTxタイミングを適切に設定するようにすると整列に対する追加情報が必要することができる。ケース7は、IABノードのMTDLRxタイミングとDU ULRxタイミングが整列している方式である。
MT観点での送受信タイミングは、既存IABノード(Rel-16 IABノード)と同じであり、DUのUL RxタイミングをMTのDL Rxタイミングに合わせればよい。IABノードは、自分のUL Rxタイミングに合わせて子MTがUL信号を送信するように子MTのTAを調節する必要がある。
このようなタイミング整列方式は、既存のタイミング整列方式(ケース1)と比較してIABノードの標準規格動作上に差が現れない。したがって、タイミング整列ケース7は、タイミング整列ケース1に代替/解釈されることもできる。
本開示において、タイミング整列とは、スロットレベルの整列(slot-level alignment)またはシンボルレベルの整列(symbol-level alignment)を意味することができる。
次に、DAPS-HO(Dual active protocol stack based handover)について説明する。
DAPSハンドオーバー(以下、DAPSと略称する)は、ハンドオーバーのためのRRCメッセージ(HO Command)の受信後及びターゲット(target)セル(ターゲットgNB)への成功的なランダムアクセス後、ソース(source)セル(ソースgNB)が解除される時まで前記ソースgNBへの連結を維持するハンドオーバー手順ということができる。
端末の機能的観点で見ると、DAPSは、一般的に下記のような特徴がある。
送信動作側面で、1)共通的なシーケンス番号(sequence number:SN)、2)ソースセルとターゲットセルに対する別途のヘッダ圧縮、3)ソースセルとターゲットセルに対する別途の暗号化(ciphering)。
受信動作側面で、1)ソースセルとターゲットセルに対する別途の解読(deciphering)、2)ソースセルとターゲットセルに対して別途のヘッダ圧縮解除、3)共通的なPDCP再整列(reordering)、4)順次伝達及び重複感知(In-sequence delivery and duplication detection)、5)共通的バッファ管理(Common buffer management)。
一般的に、ネットワークと端末は、送信及び受信動作が両方とも同じ過程と機能を有している。相違点は、このような機能が同じ位置(co-located)にあるかどうかである。ネットワークにおいて、DL PDCP SN割当及びUL PDCP再整列を除外した全ての機能は、ソースeNBまたはターゲットeNBにより別途に配置されて実行されない。したがって、ソースeNBとターゲットeNBに各々位置した二つのPDCPエンティティを仮定する。
端末側面ではSN割当及びPDCP再整列を含む全ての機能が共に配置される。したがって、端末側面ではDAPSに対する全ての機能が単一PDCPエンティティでモデリングされることができる。単一ULデータ送信の場合、ソースeNBまたはターゲットeNBに対するヘッダ圧縮及び保安処理のみが使われることができる。
端末のRF/基底帯域(Baseband)要件(Requirement)
中断(interruption)を最小化するために、端末は、SAPSやDAPSにかかわらず、ターゲットセルに対するランダムアクセス手順を実行する時、ソースセルとのデータ送受信を続けることが必要である。これは端末が二つのセルとの同時送受信をサポートする場合にのみ可能である。ほとんどの場合、二重(Dual)Rx/二重Txチェーンがある端末で作動し、二重Rx/単一(Single)Tx RFチェーンまたは単一Rx/単一Tx RFチェーンがある端末の場合、より多くの制限が適用されることができる。また、基底帯域とRFリソースの効果的な使用のために、端末の能力分割が必要である。端末の基底帯域及びRFリソースチューニング(tuning)は、SAPSの場合、それほど簡単でないため、追加的な中断及び端末の複雑性が発生できる。
二重Rx/単一Tx RFチェーンがある端末の場合、ソースeNBへの同時的な(simultaneous)ULデータ送信及びターゲットeNBへのUL RACH送信をサポートするために、一部要求事項が満たされることができると(例えば、ソースセルの帯域幅がターゲットセルの帯域幅より大きい、前記二つのセルに対するTx電力差が一定限度内であると)、同時送信がサポートされることができる。
そうでない場合、一種のUL TDMパターンが必要であり、追加中断時間とULスイッチング複雑性が追加されることができる。しかし、この端末オプションは、ハードウェア及び電力効率性側面で互いに異なる端末具現方式の柔軟性を提供することができる(特に、低い階層装置、UL CA及び/またはUL MIMOを使用することができない端末に)。
単一Rx/単一Tx RFチェーンがある端末の場合、一部要求事項を満たすことができると(例えば、ソースセルの帯域幅がターゲットセルの帯域幅より大きい、前記二つのセルのTx/Rx電力差が一定限度内であると)、同時的な送信/受信をサポートすることができる。そうでない場合、DLとULの両方ともにTDM設計が必要であり、これは端末とネットワークの両方ともに複雑性が追加されることができる。また、DLとULの両方ともにRFチェーンスイッチングが必要であり、これはHO中断時間とスイッチング複雑性を増加させることができる。
端末がDAPSハンドオーバーに対する能力を表示すると、端末は、ソースMCG(master cell group)とターゲットMCGの提供を受けることができる。端末は、MCGの送信電力とSCGの送信電力を周波数範囲別に決定できる。
ターゲットセルとソースセルで端末送信が重なることができる。例えば、1)ターゲットMCG及びソースMCGに対する搬送波周波数が周波数内(intra-frequency)及び帯域内(intra-band)であり、時間リソースが重なる場合、2)ターゲットMCG及びソースMCGに対する搬送波周波数が周波数内及び帯域内でない場合、重なる時間リソース及び重なる周波数リソースで端末送信が重なることができる。
イントラ-周波数DAPS HO動作の場合、端末は、ターゲットセルの活性化DL BWP及び活性化UL BWPが順にソースセルの活性化DL BWP及び活性化UL BWP内にあると期待できる。
端末は、ターゲットMCGに対するスロット当たり最大PDCCH候補個数をモニタリングする能力、ソースMCGに対するスロット当たり最大PDCCH候補個数をモニタリングする能力を提供することができる。
PRACH送信の場合、IABノードのMTは、PRACH機会(occasion)を含むフレーム内でフレームとサブフレームを決定する。IABノードのMTは、以下の表のようなPRACH設定周期(configuration period)に基づいて、SS/PBCHブロックをPRACH機会にマッピングするための関連周期(association period)を決定することができる。関連パターン周期は、一つ以上の関連周期を含み、PRACH機会とSS/PBCHブロック間のパターンが最大640msec毎に繰り返しされるように決定されることができる。PRACHスロット内のPRACH機会は、条件によって有効になることもあり、または無効になることもある。
以下の表は、IABノードのMTに対するPRACH設定周期とSS/PBCHブロック間のマッピングを例示する。
IABノードがサービングセルからTdelta値の提供を受けると、IABノードは、(NTA+NTA、offset)・Tc/2+Tdeltaがサービングセルからの信号のDU送信とIABノードのMTの信号受信との間の時間差(time difference)と仮定することができる((NTA+NTA、offset)・Tc/2+Tdelta>0である時)。IABノードは、DU送信時間を決定するために前記時間差を使用することができる。
今度、本開示を説明する。本開示においては、特定IABノードが複数の親ノードと接続されて、IABノード内のソフトリソース対するMTとDUを使用するかどうかを親ノードからAI(availability indication)-DCI(downlink control information)を通じて指示を受ける状況を考慮する。このとき、IABノードは複数の親ノードから情報を受信するため、受信した情報が衝突したり不足さなどの理由でMTとDUの資源配布を決定するのに困難があることがある。このような場合、IABノード内のMTとDUのリソース配布問題を解決するための方法を提案する。
図16は、IABノードが親ノード1と親ノード2に接続された例を示す。
図16を参照すると、IABノード内のMT(すなわち、IAB MT)は親ノード1内のDU(すなわち親DU1)及び親ノード2内のDU(すなわち、親DU2)と接続されている。
親DU1とIAB MT間のリンクを親リンク1と称し、親DU2とIAB MT
間のリンクを親リンク2と称する。
IABノード内のDU(すなわち、IAB DU)と子IABノード及び/またはアクセス(access)端末間のリンクを子リンクと称する。
親リンク1と親リンク2は、IAB MT内の同一または互いに異なるMT-CCを介して接続することができる。
親リンク1と子リンクはTDMで互いに異なる時間リソースを使用して動作することができる。
IABノードのMT-CCの内、親ノード1に接続されたMT-CCをCG1、親ノード2と接続されたMT-CCをCG2、親ノードxと接続されたMT-CCをCGxと称するまたはIABノードと接続された親ノード1内のDUセルをCG1、親ノード2内のDUセルをCG2、親ノードx内のDUセルをCGxと称する。
本開示の文脈において、MTとするのはMT-CCを意味し、DUとするのはDUセルを意味することがある。
1つのIABノードは複数の親ノードを有することができ(つまり、複数の親ノードと接続することができ、接続された複数の親ノードは互いに直接(direct)、1つのホップ(single-hop)または複数のホップ(multi-hop)のワイヤレスバックホール(wireless backhaul)で接続されて親ノード間のリアルタイムの協力が不可能になる可能性で有り得る。この時、複数の親ノードは、IABノードの同じMTまたは互いに異なるMTに接続できる。各親ノードは子ノードにAI指示を与えることができる。
IABノード内DUは、CUが設定してくれたH/S/NAに従って自身の動作可能リソースを判断する。たとえば、CUが設定してくれたH/S/NAがH(hard)の場合該当リソースはDUが使用可能であり、NAの場合はDUが使用されず、S(soft)の場合はAI指示可否に応じてDUを使用する。DCI(AI-DCI)を介して親ノードからのAI指示を受信した場合、DUが動作可能であり、そうでなければ動作が不可能である。MTは自分とTDM関係にあるDUのH/S/NAを考慮して、動作可能リソースを判断する。
本開示においては、ソフトリソースにおける可用(available)なリソース決定(determination)のケースを考慮する。IABノード内のDUの観点から、複数の親ノードのすべてDUとTDM関係にあるMTが接続された場合、例えば2つのCGを想定するとき、CG1とCG2にすべてDUとTDM関係にあるMTが属する場合が有り得る。
また、親ノードに接続されたMTが複数存在し、複数のMTでAI-DCIを監視(monitoring)するとき、AI情報はAI-DCIを監視する任意のMTで送信することができる。言い換えれば、AI-DCIはCG内のAI-DCI監視を実行する任意のMTを介して送信することができる。
DUのソフトリソースにおけるDUとMTの動作を判断するために、複数の親ノードから送信されるAI(Availability indicator, Availability indication)情報をすべて考慮することができる。たとえば、2つのCGを想定するときCG1で受信するAI情報とCG2で受信するAI情報のすべてを考慮する必要がある。しかしCG間動的である((dynamic)情報交換ができないため、受信したAI情報間の衝突が発生することがある。したがって、本開示においては多重親ノードを有するIABノードが、ソフトリソースからAI情報を獲得し、DUとMTの動作を判断する方法を提案する。
まず、IAB(Integrated access-backhaul)動作について説明する。IABノードは前述した同様に、IAB-DU(以下単にDU)とIAB-MT(以下単にMT)を含むことができる。
IABノードのDUまたはIABノードのMTのスロットフォーマット()にはダウンリンクシンボル、アップリンクシンボル、及びフレキシブル(flexible)シンボルを含めることができる。
IABノードのDUの]各サービングセルについてIABノードのDUは「IAB-DU-Resource-Configuration」の提供を受けることができる。「IAB-DU-Resource-Configuration」は、複数のスロットにわたってスロットフォーマットの指示を提供することができる。
各サービングセルについて、IABノードのMTは「tdd-UL-DL-ConfigDedicated-IAB-MT」の提供を受けることができるが、これは複数のスロットにわたってスロットフォーマットの指示を提供できる。IABノードのMTが「tdd-UL-DL-ConfigDedicated-IAB-MT」を提供受け取ると、「tdd-UL-DL-ConfigDedicated-IAB-MT」は「TDD-UL-DL-ConfigurationCommon」で提供するスロット数で柔軟なシンボルだけをオーバーライド(override)できる。
「tdd-UL-DL-ConfigDedicated-IAB-MT」は以下のような情報を提供することができる。
1)「slotSpecificConfigurationsToAddModList-IAB-MT」に係るスロット設定セット、2)スロット設定のセットで各スロット設定について、「slotIndex」によって提供されるスロットのスロットインデックス「symbols」によるスロットのシンボルセットに対し「symbol」が「allDownlink」であれば、スロットのすべてのシンボルがダウンリンクであり、「'symbols」が「allUplink」であればスロットのすべてのシンボルがアップリンクであり、「symbol」が「explicit」であれば、「nrofDownlinkSymbols」はスロットで下りリンクの最初のシンボルの番号を提供し「nrofUplinkSymbols」は、スロットでアップリンク最後のシンボルの番号を提供できる。「nrofDownlinkSymbols」が提供されない場合、スロットにダウンリンクの最初のシンボルがなく、「nrofUplinkSymbols」が提供されていない場合スロットにアップリンク最後のシンボルがないことを意味することができる。スロットの残りのシンボルは柔軟なシンボルである。
「symbols」が「explicit-IAB-MT」であると、「nrofUplinkSymbols」はスロットでアップリンクを最初のシンボルの番号を提供し、「nrofDownlinkSymbols」はスロットでダウンリンク最後のシンボルの番号を提供できる。「nrofUplinkSymbols」が提供されないとスロットにアップリンクの最初のシンボルがなく、「nrofDownlinkSymbols」が提供されないとスロットにダウンリンク最後のシンボルがないことを意味できます。スロットの残りのシンボルは柔軟なシンボルである。
IABノードのDUまたはIABノードのMTのスロットフォーマットにはダウンリンクシンボル、アップリンクシンボル及びフレキシブル(flexible)シンボルを含めることができる。スロットフォーマット情報は各シンボルがダウンリンクシンボル、アップリンクシンボル、及びフレキシブル(flexible)シンボルの内、いずれのものであるかを知らせる情報を意味することができる。
「slotIndex」によって提供される該当インデックスを有する各スロットについて、IABノードのMTは、該当「symbols」が提供するフォーマットを適用することができる。IABノードのMTは「SlotFormatCombinationsPerCell-IAB-MT」によって1つのサービングセルに適用可能のスロットフォーマットの組み合わせのリストの提供を受け、「,SlotFormatIndicator-IAB-MT‘」によってスロットフォーマットの組み合わせを表すDCIフォーマット2_0を監視するための設定の提供を受けることができる。DCIフォーマット2_0のSFIフィールドは、次の表のスロットフォーマットで1つのスロットフォーマットをIABノードのMTに指示できる。
次の表は、ノーマルCPでスロットフォーマットを示す。
IABノードのMTは、「guard-SymbolsProvided」によって前記IABノードのMTにより使用されないシンボルの数または番号の提供をうけることができる。前記シンボルで、IABノードはMTとDUの間の遷移(transition)を実行することができる。前記シンボルの数のSCS設定は「guardSymbol-SCS」によって提供できる。
IABノードのDUサービングセルのスロットにあるシンボルは、ハード、ソフト、または使用不可能な(unavailable))タイプに設定できる。ダウンリンク、アップリンク、または柔軟な(flexible、フレキシブル)シンボルがハードに設定されるとIABノードのDUサービングセルは該当シンボルで順番に送信、受信、または「送信または受信」動作を実行することができる。
ダウンリンク、アップリンク、または柔軟な(フレキシブル)シンボルがソフトに設定されると、IABノードのDU(DUサービングセル)は、次のような場合にのみ該当シンボルから順に送信、受信または「送信または受信」動作を実行することができる。
1)IABノードのMTの場合、ソフトシンボルにおけるIABノードのDUに係る伝送または受信能力が使用できないソフトシンボルの設定と同じである場合、2)IABノードのDUが送信または受信に使用できるソフトシンボルを表すAIインデックスフィールド値を有するDCIフォーマット2_5を検出した場合。
つまり、ダウンリンク、アップリンク、または柔軟な(フレキシブル)シンボルがソフトに設定されると、IABノードのDUは、次のような場合にのみ、該当シンボルから順に送信、受信、または「送信」あるいは、受信動作を実行することができる。
1)IABノードのMTが該当シンボルで送受信しない場合、2)IABノードのMTが該当シンボルで送受信し、IABノードのDUの前記該当シンボル使用により、前記IABノードのMTの前記該当シンボルの送受信が変更されない場合、3)IABノードのMTが使用可能なソフトシンボルを表すAIインデックスフィールド値を有するDCIフォーマット2_5を検出した場合などである。
シンボルが使用することができないもの((unavailable)に設定されると、IABノードのDUは前記シンボルで送受信しない。
図17は、各リソースにおけるIABノードの動作を例示する。
図17を参照すると、各リソースはシンボルであり得、各シンボルはU((uplink))、D(downlink)、F(flexible)の内いずれか1つに設定できる。また、各シンボルはハード(hard)、ソフト((soft)、可用しないもの(unavailable)の内いずれか1つに設定できる。
つまり、U、D、Fの内、いずれか1つに設定されたリソースがハード/ソフト/可用しないもの()の内いずれか1つに設定できる。
このような場合、アップリンクU、柔軟な((flexible、フレキシブル:F)、ダウンリンクDシンボルがハードに設定されると、IABノードのDUサービングセルは該当シンボルから順に受信、「送信または受信」、送信動作を実行することができる。
ダウンリンクD、柔軟な(フレキシブル:F)、アップリンクUシンボルがソフトに設定されると、i)IABノードのMTがAI-DCI(すなわち、該当シンボルが可用であると指示するDCI、DCIフォーマット2_5)を検出しない場合、IABノードのMTが優先的に受信、「送信または受信」、送信動作を順に行うことができる。ii)IABノードのMTがAI-DCI(すなわち、該当シンボルが可用であると指示するDCI、DCIフォーマット2_5)を検出した場合には、IABノードのDUが優先的に該当シンボルで順に送信、「送信または受信」、受信動作を実行できる。
D/U/Fシンボルが可用不可(unavailable)に設定されると、IABノードのDUは前記シンボルで送信または受信しない。
IABノードのDUがスロットのシンボルでSS/PBCHブロックまたは周期的CSI-RSを送信するかまたはシンボルでPRACHまたはSRを受信する場合、前記シンボルはハードと設定されるものと同等である。
IABノードへのAI-RNTIに関する情報、DCIフォーマット2_5のペイロードサイズについての情報を提供することができる。さらに、PDCCHを監視するための検索スペースのセット設定も提供することができる。
IABノードのDUには、次の情報を提供することができる。1)IABノードのDUサービングセルのID、2)DCIフォーマット2_5内で可用性表示(AI)インデックスフィールドの位置、3)可用性組合せセット、可用性組合せセット内の各可用性組合せには、次の情報を含めることができる。i)IABノードのDUサービングセルの1つ以上のスロットにおけるソフトシンボルの可用性を示す情報、ii)DCIフォーマット2_5の該当AIインデックスフィールド値とソフトシンボル可用性の組み合わせ間のマッピングに関する情報。
ランダムアクセスプリアンブルは上位階層パラメータ(prach-ConfigurationIndex)によって提供された時間リソースでのみ送信でき、FR1またはFR2、スペクトルタイプに応じてことなるように設定できる。
以下においては、複数の親ノードを仮定して内容を記述するが、単一の親ノードにおいても適用できる。さらに、本開示は、IABノード内のDUとMT間のTDM関係である環境を仮定して記述されるが、DUとMTがno-TDM関係である環境でも適用することができる。さらに、本開示は2つの親ノード環境を仮定して記述されるが、複数(例えば、3つ以上)の親ノード環境にも適用することができる。
IABノードのMTとDUはソフトリソースの使用可否を親ノード(=親IABノード)からAI-DCIを受信して決定することができる。したがって、複数の親ノードを有するIABノードは、複数の親ノードからAI-DCIを設定することができ、親ノードは、IABノードに関する互いのAI-DCI設定情報を知らないことがある。したがって、各親ノードは、ソフトリソースに対して該当リソースをIABノードのDUが使用するかMTが使用するか可否を判断できないことがある。
本開示においては、このような環境におけるIABノードと親ノードの動作を考慮する。この時、大きく二つのシナリオを想定できる。つまり、i)多重親ノードを有したIABノードが単一(つまり1つの)親ノードからのAI-DCIのみを監視するケースとii)複数の親ノードからのAI-DCIを監視する場合を想定することができ、順にそれぞれシナリオ1、シナリオ2と称する。
シナリオ1)IABノードは、単一の親ノードから受信するAI-DCIを監視できる。つまり、IABノードは複数の親ノードを有する場合、単一の親ノードに対してのみAI-DCIを監視できる。たとえば、IABノードが2つの親ノード(親ノード#1、親ノード#2)に接続されている場合、1つの親ノード、すなわち親ノード#1と親ノード#2の内、いずれか1つの親ノードについてのみ(つまり、いずれかの1つの親ノードが送信した)AI-DCIを監視することである。IABノードはたとえば、単一親ノードのAI-DCIのみを監視するように制限(restriction)されることができる。
IABノードは、事前に合意された(/設定された/シグナリングされた)親ノードからAI-DCIのみを監視できる。ここで事前に合意された(/設定された/シグナリングされた)親ノードは設定可能(configurable)であり、前記親ノードを判断する方法として以下の内、少なくとも1つを考慮することができる。
Alt1.IABノードが複数の親ノードと二重接続(dual connectivity: DC)で
接続された場合、IABノードはMCG(master cell group)に属する親ノードのAI-DCIのみを監視できる。つまり、IABノードはソース(source)MCGまたはターゲット(target)MCGに属する親ノードのAI-DCIのみを監視できる。つまり、IABノードはソースMCG(またはターゲットMCG)を介してのみAI-DCIを監視できる。これは、親ノードとの接続方式がDCまたはDAPS-HOのような特定の方式で定められると、前記特定の方式で定められた特定親ノードが送信するAI-DCIのみを監視する方式と言える。
またはIABノードは、AI-DCIを受信する親ノード(CG)に関する情報をCU/ドナー(donor)ノードなどから設定を受けることができる。つまり、IABノードはどの親ノードからAI-DCIを受信しなければならないことをしらせるか設定する情報をCU/ドナーノードから提供を受けることができる。IABノードが、どの親ノード(CG)からAI-DCIを受信すべきかについての情報をCU/ドナーノード等から設定受信すると、設定を受けた前記親ノード(CG)に対してのみAI-DCIの監視を行うことができる。
Alt2.AI-DCIが送信されるCSS(cell-specific search space)を特定の親ノードのみ設定して、IABノードは該当CSSが設定された親ノードのAI-DCIのみを監視することができる。つまり、IABノードは1つの親ノード(1つのCG)を介してのみAI-DCIが送信されるCSSを監視するように設定できる。ここでCSSを設定する親ノードは、優先するセル(Cell)IDなどに設定することができる。
前記方法の内、少なくとも1つの方法に定められたAI-DCIを監視する親ノードを便宜上、親ノード1とする。そうすると、MTとDUを含むIABノードは、前記DUのソフトリソースに対して親ノード1がD(downlink)及び/またはU(uplink)及び/またはF(flexible)リソースに対して「可用((available)」を指示すると、DUが動作を実行し、「可用」を指示しないと、MTが動作を実行できる。例えば、D、U、Fシンボルがソフトリソースに設定された場合、親ノード1が前記D、U、Fシンボルに対して「可用(available)」を指示すると、DUはDシンボルで送信、Uシンボルで受信、Fシンボルで送信と、受信の内いずれか1つを実行することができる。親ノード1が前記D、U、Fシンボルに対して「可用((available)」を指示しない場合、MTが優先的に動作を行うことができる。
親ノード1でない他の親ノードは、IABノードのMTの動作実行情報がないので、次のように判断できる。
1)親ノード1でない他の親ノードは常にIABノードと動作を行うことができると判断/仮定/期待できる。つまり、設定されたDUソフトリソースに対してIABノードのMTが常に可用すると判断する。このような場合、IABノードのMTが可用しないことにも、親ノード1でない他の親ノードはIABノードとの送受信を実行する問題が発生することがある。
例えば、IABノードがAI-DCIを監視しない親ノード2は、設定されたDUソフトリソースに対して常にIABノードのMTと動作を実行できると判断してIABノードのMTに送信するか、MTからの受信を期待することができる。親ノード1と送受信するMT-CCが親ノード2と送受信するMT-CCと異なり、該当MT-CCがDUセルとno-TDM関係にある場合、問題なく親ノード2と通信できる。しかし、親ノード1と送受信するMT-CCが、親ノード2と送受信するMT-CCが異なっていても、該当MT-CCがDUセルとTDM関係にあるか、同じMT-CCが親ノード1と親ノード2と送受信する場合、MT-CCが送受信できない区間で親ノード2が送受信を期待するようにすることができる。つまり、IABノードが親ノード1に送信した情報を親ノード2が受信するか、親ノード2が送信した信号が親ノード1とIABノードとの間に干渉として作用することができる。
2)親ノード1でない異なる親ノードは常にIABノードと動作を行うことができないと判断できる。すなわち、設定されたDUソフトリソースに対してIABノードのMTが常に可用ではないと判断する。そのような場合、IABノードのMTが送受信をしても親ノード1を除外した親リンクは送受信動作を行わないことがある。
このような場合、AI-DCIモニタリングの対象となる親ノードがスイッチング(switch)されない場合、つまり、継続的に1つの親ノードのAI-DCIのみを監視する場合他の親ノードはソフトリソースを使用することができなくて、ネットワーク運用の観点からリソース分配の効率性が低下されることがある。たとえば、AI-DCIを監視する親リンク1とno-TDM関係のMT-CCはすべて送受信可能ですが、使用しなくて効率性が低下され得る。
図18はシナリオ1に係るIABノードの動作方法の一例である。
図18を参照すると、IABノードは、複数の親ノードの中でAI-DCIを監視する1つの親ノードを識別し(S101)、前記複数の親ノードの内、前記1つの親ノードから受信するAI-DCIを監視/検出する(S102)。IABノードは、前記AI-DCIに基づいてソフトリソースに対して使用するかどうかを決定することができる(S103)。前記複数の親ノードの内、AI-DCIを監視する1つの親ノードを識別する方法は前述したところである。(Alt1、Alt2)。
AI-DCIは、ソフトリソースの可用性(availability)を知らせるために使用されるDCIとして例えば、前述のDCIフォーマット2_5で有り得る。
図19はシナリオ2に係るIABノードの動作方法を例示する。
図19を参照すると、IABノードは、複数の親ノードの内、1つからのAI-DCIの全てを監視し(S20)、前記複数の親ノードの内1つからのAI-DCIのみを考慮するか、または、前記複数の親ノードからのAI-DCIのすべてを考慮してソフトリソースに対する使用可否を決定することができる(S21)。
以下、シナリオ2について詳細に説明する。
シナリオ2)IABノードは、複数の親ノード(例えば、2つの親ノード)から受信するAI-DCIをすべて監視できる。つまり、IABノードはすべての親ノードからのAI-DCIを監視するか、そのように動作するように設定できる。この場合、IABノードは単一親ノードからのAI-DCIを考慮するか、複数の親ノードからのAI-DCIを監視できる。複数の親ノードからのAI-DCIを監視したが、単一親ノードからのAI-DCIを受信することは、前記単一親ノードからAI-DCIを監視することとは異なる。前者は複数の親ノードからのAI-DCIをすべてデコーディングを試みしなければならないが後者は単一親ノードからのAI-DCIのみをデコーディングを試みするとよい違いがある。以下、複数の親ノードからのAI-DCIを監視したが、単一親ノードからのAI-DCIを受信することをシナリオ2-1といい、複数の親ノードからAI-DCIを監視して複数のAI-DCIを受信する場合をシナリオ2-2と称する。
シナリオ2-1)IABノードが複数の親ノードからのAI-DCI監視するが、単一親ノードからのAI-DCI情報のみを考慮する場合は、常に複数の親ノードからのAI-DCIを監視するか、そのように動作するように設定された場合である。つまり、IABノードが複数の親ノードからのAI-DCIを監視しますが、IABノードは1つの親ノードからのAI-DCI(可用性指示情報)のみを考慮して動作することができる。
シナリオ2-1はさらに細分化することができる。例えば、AI-DCIを受信していないケースをシナリオ2-1.1、単一AI-DCIを受信した場合をシナリオ2-1.2、複数のAI-DCIを受信したが単一AI-DCIのみを考慮する場合をシナリオ2-1.3に分けることができ、これについては後述する。シナリオ2-1においては特徴的に、AI-DCIを送信していない親ノードは、他の親ノードのAI-DCIを送信するかどうかを知ることができません。つまり、AI-DCIを送信していない親ノードは、以下のシナリオ2-1.1とシナリオ2-1.2を区分できない。
シナリオ2-1.1)IABノードが複数の親ノードからのAI-DCIを監視したがAI-DCIを受信しなかった時(AI-DCIを検出できなかった時)IABノードは、i)各親ノードがAI-DCIを指示しないものと、ii)各親ノードがAI-DCIを指示したが、IABノードが検出に失敗したことを区分することができません。このような曖昧さ(ambiguity)を排除するために、IABノードは前記状況で次のケースを考慮/仮定することができる。
Alt1.すべての親ノードがAI-DCIを送信していないものと仮定できる。この場合、該当設定されたDUソフトリソースに対してMTを使用しないか、MTに影響を与えない場合、DUが使用できます。つまり、ソフトリソースの優先権はMTにあり、MTが前記ソフトリソースを使用しないか、前記ソフト資源をDUが使用してもMTの動作に影響を与えない場合に限り、DUが前記ソフト資源を使うことである。
Alt 2. 既存デフォルト(default)動作に反してAI-DCIを送信したが検出に失敗したと仮定できる。この場合、該当設定されたDUソフトリソースについてDUを使用することができる。
シナリオ2-1.2)複数の親ノード(例えば、親ノード1、親ノード2)からのAI-DCIを監視したが、単一の親ノード(例えば、親ノード1)からのAI-DCIを受信した場合、IABノードは該当AI-DCI情報を考慮して動作を判断することができる。そのような場合、AI-DCIを送信していない親ノード(例えば、親ノード2)は以下の動作を考慮/仮定/期待できる。
Alt 1. AI-DCIを送信していない親ノードは、IABノードのDUソフトリソースで常にIABノード(具体的にIABノードのMT)と動作を実行できると判断/仮定できる。つまり、常にIABノードの設定されたDUソフトリソースが可用できないと判断(DUによって使用できないと判断)することができる。そのような場合、前記DUソフトリソースでIABノードのMTが動作しないことでも、親ノード(親ノード2)は、送受信を行う問題が発生することがある。
すなわち、AI-DCIを受信してDUソフトリソースを使用するIABノード内のDUとTDM関係にあるすべてのMT-CCは、親リンクを有している、AI-DCIを送信しない親ノードと送受信ができませんが、該当親ノードは送受信できると判断して問題が発生することがある。一方、AI-DCIを受信してDUソフトリソースを使用するIABノード内のDUとno-TDM関係のすべてのMT-CCは、親リンクを有している、AI-DCIを送信していない親ノードと送受信が可能であり、該当親ノードもまた送受信が可能であると判断し、リソースを効率的に使用できる。
Alt2.AI-DCIを送信していない親ノード(親ノード2)は設定されたDUソフトリソースで常にIABノード(具体的にはIABノードのMT)と動作を実行できないと判断できる。つまり、既存のデフォルト動作を変更して常にIABノードの設定されたDUソフトリソースが可用すると判断(すなわち、DUによって使用されると判断)することができる。このような場合、IABノード(具体的にIABノードのMT)はAI-DCIを送信しない親ノード(親ノード2)との親リンクとは送受信を実行しないことがある。
すなわち、前記Alt 1と反対にAI-DCIを受信し、DUソフトリソースを使用するIABノード内のDUとTDM関係のすべてのMT-CCは親リンクを有している、AI-DCIを送信していない親ノードと送受信ができず、その親ノードもまたそうように判断して送受信に問題が発生しない。一方、AI-DCIを受信してDUソフトリソースを使用するIABノード内のDUとno-TDM関係にあるすべてMT-CCは、親リンクを有してある、AI-DCIを送信していない親ノードと送受信は可能であるが、該当親ノードは送受信ができないと判断して送受信を行わないことがある。
シナリオ2-1.3)IABノードが複数の親ノードからのAI-DCIを監視して、複数の親ノードからAI-DCIを受信することができる。例えば、IABノードが親ノード1、2からのAI-DCIを監視し、親ノード1から第1AI-DCIを受信し、親ノード2から第2AI-DCIを受信することができる。この場合、IABノードは1つの親ノードからのAI-DCIのみが有効であると判断できる。受信した複数のAI-DCIの内、どのAI-DCIが有効であるかを判断するかどうかに関して、以下の方法の内、少なくとも1つを考慮することができる。
Alt1.優先順位が高く設定された親ノード(またはCG)から送信されたAI-DCIのみが有効であると判断し、該当設定されたDUソフトリソースが可用すると判断することができる。このとき前記優先順位が高く設定された親ノード(CG)は、例えば、CU/ドナー(donor)ノードからRRC/F1-APなどを介して設定することができる。
Alt2. 特定時間/周波数ウィンドウ(window)内で最初に受信した、あるいは最後に受信したAI-DCIのみが有効であると判断できる。
Alt 3. 時間区間内特定単位(例えば、スロット)あるいは周波数区間内特定単位(たとえば、RB/REなど)で、各親ノード(CG)ごとまたは一部の親ノード(CG)にAI-DCI受信有効区間を設定し、該当区間内で該当親ノード(CG)から受信したAI-DCIのみが有効であると判断し、該当設定されたDUソフトリソースが可用すると判断できる。一部の親ノード(CG)にのみAI-DCI受信有効区間が設定された場合、残りの時間区間については競争ベース(contention based)で動作し、AI-DCIの衝突(collision)が発生した場合シナリオ2-2のような衝突処理(collision handling)を適用できる。
たとえば、IABノードが2つの親ノードを有し、指定されたX個の複数のスロットでAI-DCIを監視する場合、X個のスロットで親ノード1と親ノード2からの受信AI-DCIが有効である時間区間をA:Bの割合で割って割り当てることができる。ここで、A、Bは同じ値または異なる値を指定することができる。またはA:Bの割合でA時間区間の間親ノード1のAI-DCIのみをモニターし、残り時間区間については、競争(contention)ベースでAI-DCIを受信することもできる。
定められた時間区間を親ノードの数で割り、各親ノードのAI-DCIが有効な区間を設定し、該当区間内で受信した場合にのみ有効であると判断できる。
Alt4. IABノードが親ノードとDC((dual connectivity)の形で接続された場合、MCGまたはSCG(secondary cell group)に属する親ノードから送信されたAI-DCIのみが有効であると判断できる。
Alt5.IABノードが親ノードとDAPS-HO(dual active protocol stack solution hand over)形態で接続された場合、ソースMCGまたはターゲットMCGに属する親ノードから送信されたAI-DCIのみが有効であると判断することができる。
前記Alt.1~Alt.5の方法の内、少なくとも1つの方法で可用したAI-DCI送信していない親ノードの場合、次の動作を考慮/仮定/期待することができる。
可用しないAI-DCIを送信した親ノードは、自身のAI-DCI情報が可用しないことを知るべきである。そのような場合、可用しないAI-DCIを送信した親ノードは、シナリオ2-1.2のAlt 1、Alt 2の動作を考慮することができる。
可用できないAI-DCIを送信していない親ノードは、自分が送信したAI-DCIが可用しないことがわかるはずである。このために、IABノードは可用しないAI-DCIを送信した親ノードに、該当AI-DCIが可用しないことをしらせることができる。このような情報は、例えばPUCCHなどのチャネルを介して送信され得る。
シナリオ 2-2) 複数の親ノードからのAI-DCIを監視する場合、IABノードは、複数の親ノードからのAI-DCI(AI情報)を考慮して動作できる。つまり、IABノードが複数の親ノードからのAI-DCIを監視する場合、前記親ノードからのAI(availability indication)情報をすべてを考慮して、IABノードのDUとMTの動作しているかどうかを判断できる。このような場合、IABノードは次のようにリソースの可用性を判断でき、各親ノードの動作は以下を考慮することができる。
図20は、無線通信システムにおける複数の親ノードに接続されたIABノードの動作方法を例示する。
図20を参照すると、IABノードは、複数の親ノードの内、第1親ノードからの第1AI-DCI(availability indication-downlink control information)を監視する(S201)。
IABノードは、前記複数の親ノードの内、第2親ノードからの第2AI-DCIを監視する(S202)。
IABノードは、前記第1AI-DCIの監視結果及び前記第2AI-DCIの監視結果をすべて考慮して、ソフト(soft)リソースが前記IABノードのDU(distributed unit)に可用(available)するかどうかを判断する(S203)。
前記第1AI-DCI及び第2AI-DCIのすべてが可用すること(available)を指示すると、前記ソフトリソースは、前記IABノードの前記DUに対して可用したことと判断することができる。
または、前記第1AI-DCI及び第2AI-DCIの内、少なくとも1つが可用することを指示すると、前記ソフトリソースは前記IABノードの前記DUに対し可用することと判断できる。
前記ソフトリソースが前記IABノードの前記DUに可用したことと判断されると、前記IABノードの前記DUは、前記ソフトリソースで前記IABノードに接続された端末(子ノード)と通信を行うことができる。
前記第1AI-DCI及び前記第2AI-DCIの内,少なくとも1つが可用すること( )を指示しなければ、前記ソフトリソースは前記IABノードの前記DUに対して可用しないことと判断できる。この場合、ソフトリソースは前記IABノードのMT( )によって使用することができる。さらに具体的に、前記ソフトリソースは、前記IABノードの前記MTと前記ソフトリソースに対して可用することを指示しない親ノード間の通信に使用され得る。
前記第1AI-DCIと前記第2AI-DCIの全てが可用すること(available))を指示しないと前記ソフトリソースは前記IABノードのMTが使用され得る。
いま、前記第1AI-DCIの監視結果及び前記第2AI-DCIの監視結果をすべて考慮して、ソフトリソースがIABノードのDUに可用するかどうかを判断する方法、そのときのIABノードの動作、親ノードの動作などをより具体的に説明する。
Alt1.特定DUソフトリソースに対して少なくとも1つの親ノードが可用すると指示した場合、該当設定されたDUソフトリソースが可用すると判断することができる。
この場合、IABノードは次の動作を考慮することができる。
特定のDUソフトリソースに対してIABノードがAI-DCIの監視を行う親ノード(モニタリングの対象となる親ノード)の内、少なくとも1つの親ノードが可用であると指示した場合、該当リソース(DUソフトリソース)でDU動作を実行することができる。または、特定の設定されたDUソフトリソースに対してIABノードがAI-DCIの監視を実行するすべての親ノード(モニタリングの対象となる親ノード)が可用すると指示しない場合、該当リソースでMT動作を実行できる。
さらに、そのような場合、各親ノードは以下の動作を考慮することができる。
IABノードの特定設定されたDUソフトリソースに対しIABノードに可用であると指示した場合、IABノードがMT動作を実行しないと仮定し、IABノードとの送受信を期待しないことがある。または、IABノードの特定設定されたDUソフトリソースに対しIABノードに可用であると指示しない場合、IABノードがMT動作を実行することを仮定し、IABノードとの送受信動作を実行することができる。しかし、IABノードは、該当親ノードとの送受信を実行できないことがある。
たとえば、IABノードが親ノード 1、親ノード2、それぞれ親リンクがあり、親リンク1からAI-DCIを受信した場合、親ノード1のDUはIABノードとの送受信を期待しないことがある。親リンク1を形成しているIABノードのMTとTDMの関係にあるIABノードのDUがソフトリソースを使用することで期待して前記DUとTDM関係にあるIABノード内のMTも同様に送受信を実行できないことがある。前記MTが親リンク2を構成していると親ノード2はAI-DCIを送信していながったため、IABノードとの送受信を期待できるが該当MTはTDM関係によって送受信を実行できないことがある。
Alt2. 特定設定されたDUソフトリソースに対してAI-DCIの監視を行うすべての親ノードが可用であると指示した場合、該当DUソフトリソースが可用すると判断することができる。たとえば、IABノードが親ノード1、2から送信されたAI-DCIを監視するように設定された場合、前記親ノード1、2がAI-DCIを介して(たとえば、親ノード1は第1AI-DCIを介して、親ノード2は第2AI-DCIを介して)特定DUソフトリソースに対してすべて可用であると指示した場合、前記特定ソフトリソースが可用すると判断できる。
図21は、前述のAlt 2に係るIABノードの動作方法を例示する。
図21を参照すると、IABノードは、第1親ノード及び第2親ノードと接続することができる。第1親ノードは、IABノードにソフトリソースの第1AI-DCIを提供する(S211)。第1AI-DCIは、前記ソフトリソースに対してavailableを指示することができる。
第2親ノードは、IABノードにソフトリソースに対する第2AI-DCIを提供する(S212)。第2AI-DCIは、前記ソフトリソースに対してavailableを指示することができる。
そのような場合、IABノードは第1AI-DCI監視結果及び第2AI-DCI監視結果をすべて考慮してソフトリソースの可用性の判断(ソフトリソースについてDUが可用したことと判断)する(S213)。
IABノードは、前記ソフトリソースにおいてIABノードに接続された子ノード(例えば端末)と、通信(すなわち、DUが使用)を実行することができる(S214)。
すなわち、IABノードは、特定設定されたDUソフトリソースに対してIABノードがAI-DCIのモニタリングを実行するすべての親ノードが可用すると指示した場合、該当DUソフトリソースが可用すると判断できる。
図22は、前述のAlt 2に係るIABノードの動作方法の他の例である。
図22を参照すると、IABノードは、第1親ノード及び第2親ノードと接続することができる。第1親ノードは、IABノードにソフトリソースのための第1AI-DCIを提供する(S221)。第1AI-DCIは、前記ソフトリソースに対してavailableを指示することができる。
第2親ノードは、IABノードにソフトリソースに対する第2AI-DCIを指示しないことがある(S222)。
このような場合、IABノードは、第1AI-DCI監視結果及び第2AI-DCI監視結果をすべて考慮して、ソフトリソースの可用性を判断(つまり、ソフトリソースに対しDUが可用しないことと判断)する(S223)。
IABノードは、前記ソフトリソースにおける第2親ノード(すなわち、ソフトリソースに対するAI-DCIを提供しない親ノード)と通信を行う(IABノードのMT)ことができる(S224)。
すなわち、特定設定されたDUソフトリソースに対して、IABノードがAI-DCIの監視を実行する親ノードの内、少なくとも1つの親ノードが可用すると指示しない場合、該当DUソフトリソースが可用しないと判断することができる。つまり、IABノードは該当DUソフトリソースでMT動作を実行することができる。この場合、IABノードは該当DUソフトリソースで可用すると指示しない親ノードと送受信を実行することができる。
また、そのような場合、各親ノードは以下の動作を考慮することができる。
各親ノードは、IABノードの特定設定されたDUソフトリソースについてIABノードに可用すると指示した場合、IABノードがMT動作を実行しないと仮定し、IABノードとの送受信を期待しないことがある。しかし、IABノードは該当親ノードとの送受信が可能であると判断できる。
IABノードの特定設定されたDUソフトリソースについてIABノードに可用すると指示しない場合、IABノードがMT動作を実行すると仮定し、IABノードとの送受信動作を行うことができる。
たとえば、IABノードが親ノード1、親ノード2と親リンクが存在(IABノードと親ノード1の間の親リンク1、IABノードと親ノード2の間の親リンク2)し、親リンク2からAI-DCIを受信しない場合、IABノードは該当DUソフト資源が可用でないと判断できる。AI-DCIを受信しないIABノードのDUとTDM関係、no-TDM関係にあるMTはともに送受信が可能であると判断して送受信が期待できますが、親リンク1からAI-DCIを受信した場合該当AI-DCIを受信したMTとTDMの関係にあるDUがリソースが使用できる。したがって、該当DUとTDMの関係にあるMTは、該当DUソフトリソースで送受信動作が不可能することがある。
前記記述された環境におけるIABノードの立場で特定親ノードからのD及び/またはU及び/またはFリソースに対して「可用(available)」及び/または「可用しない(not available)」情報を明示的(explicit)に指示を受けてない場合、IABノードは該当親ノードからDUソフトリソースを可用すると指示を受けてないものと仮定できる。または、既存のデフォルト動作を置き換えて、IABノードは該当親ノードからDUソフトリソースを可用すると指示を受けるものと仮定することもできる。
IABノード内のMT1、MT2がそれぞれ親ノード1(DU Cell 1)、親ノード2(DU Cell2)に接続されており、同じIABノードに1つのDUセル(DUセル3)が存在することができる。IABノードは、1つの親ノードから可用性指示(たとえば、AI-DCI)を受信できる。つまり、MT1は、親ノード1からDUセル3のソフトリソース可用性情報を受信するか、MT2が親ノード2からDUセル3のソフトリソース可用性情報を受信することができる。このとき、具体的なAI-DCIの受信方法及びIABノードの動作は、前記シナリオ1)の方法を適用することができる。
IABノード内のMT1、MT2がそれぞれ親ノード1(DU Cell 1)、親ノード2(DU Cell2)に接続されており、同じIABノードに2つのDUセル(それぞれDUCell3、DUCell4)が存在することがある。このとき、DU Cell3のソフトリソース可用性指示を送信する親ノードとDU Cell4のソフトリソース可用性指示を送信する親ノードは、互いに異なることがある。たとえば、MT1は親ノード1からDUセル3のソフトリソース可用性情報を受信し、MT2は親ノード2からDUセル4に対するソフトリソースの可用性情報を受信できます。このとき、どのMTがどのDUセルのソフトリソースの可用性情報を親ノードから受信することはネットワーク設定によって設定できる。このとき、両親ノードからの具体的なAI-DCIの受信方法及びIABノードの動作は、前記シナリオ2)の方法を適用することができる。
前述のシナリオ1(つまり、IABノードが複数の親ノードを有するが、単一の親ノードに対してのみAI-DCIを監視するシナリオ)とシナリオ2(複数の親ノードからAI-DCIを監視して複数のAI-DCIを受信するシナリオ)の内、どちらが適用されるかが、前記複数の親ノードと前記IABノードが接続される方式、搬送波の構成等によって決定されることもある。
周波数領域で見ると、バンド(band)内に搬送波(carrier)が含めることができる。1つのバンド内に1つまたは複数の搬送波が含まれるか、互いに異なるバンドに搬送波が含まれるもこともある。例えば、i)バンド#1内に搬送波#1、バンド#2内搬送波#2が含まれるか、ii)バンド#1内に搬送波#1、2が全て含まれ得る。搬送波#1、2は互いに区分される搬送波であり得る。前記i)のように互いに異なるバンドで互いに異なる搬送波を使用することを搬送波間、バンド間(inter-carrier, inter band)と称することができ、ii)のように同じバンド内に互いに異なる搬送波を使用することを搬送波間、バンド内(inter-carrier, inter band)と称することができる。
たとえば、IABノードのMTが2つの親ノードにDC(dual connectivity)に接続されており、前記DC接続に使用される2つの搬送波がi)搬送波間、バンド間(inter-carrier, inter-band)の場合、前記IABノードのDUセルのソフトリソースの可用性(soft resource availability))を判断する際に、前述のシナリオ1の方法を適用し、前記2つの搬送波がii)搬送波間、バンド内((inter-carrier, intra-band)である場合IABノードのDUセルのソフトリソースの可用性を判断する際にシナリオ2(より具体的な例として、シナリオ2-2)の方法を適用することができる。
<多重親DUをサポートするための二重接続(Dual-connectivity)>
(1) ドナー間多重親ノードの動作(Inter-Donor multi-parent nodes operation)
シナリオ1:IABノードが2つのドナーに多重接続されるシナリオ。
シナリオ2:IABノードの親/祖先(ancestor)ノードが2つのドナーと多重
接続されるシナリオ。
前記2つのシナリオの全てにおいて、境界IABノードは2つの互いに異なるドナー(すなわち、ドナー1及びドナー2に属する2つの親ノード(すなわち、IAB1及びIAB2)に同時につながる。このとき、2つの互いに異なるドナーに属する2つの互いに異なる親ノードへの同時接続をサポートするかどうかが問題になることがある。NR Rel-17で少なくともドナー内((intra-donor)、多重親の動作をサポートすることにし。したがって、ドナー間トポロジ重複(inter-donor topology redundancy)をサポートできる。
互いに異なる2つのドナーの制御下にある2つの親ノードをサポートするために、
各CUは、すべてのDUの設定情報を上位Cuから隣接するCUと共有しなければならない。このような情報が動的に共有可能であれば、互いに異なるドナーに属する2親ノードは動的にリソースをスケジュールリングすることができる。しかし、情報が長い間隔で(long-termly)共有される場合、2親ノードは半静的である方式で(semi-static manner)でリソースをスケジュールリングすることができる。一方、搬送波間(inter-carrier)、バンド間(inter-band)、「搬送波間、バンド内」(Inter-carrier, intra-band)ベースのDCシナリオを動作するために、2親ノードはTDDU/D設定とH/S/NA設定を共有する必要がある。つまり、互いに異なるドナーに属する2親ノードをサポートするために、各CUは、DUが現在属するCUから多重親動作のためのDUが属するCUへすべてのDUの設定情報を共有しなければならない。
2. DCシナリオ(inter-carrier, intra-band)
NRRel-15とRel-16では、NRはFR1/FR1とFR1/FR2に対して二重接続(dual connectivity)を設計した。このシナリオにおいて、二重接続(dual connectivity)の搬送波は遠く離れていると仮定し、したがって搬送波間干渉(inter-carrier interference)は無視できるレベルである。したがって、各DUは端末にD/Uリソースを独立的に割り当てることができる。また、端末がFR1/FR1またはFR1/FR2の互いに異なる搬送波の2セルからチャネル/信号を同時に受信できると仮定した。
しかし、FR2で搬送波間、バンド内(inter-carrier, intra-band)DCシナリオを考慮すると、アンテナ設定(同じパネル/複数搬送波のための別々のパネル)と搬送波組み合わせの観点から、MTの送信と受信の動作の明確化が必要である。したがって、FR2の搬送波間、バンド内(inter-carrier, intra-band)DCシナリオのために、アンテナ設定と搬送波の組み合わせに対する送信と受信のMT動作の明確化が必要である。
つまり、FR2の搬送波間、帯域内DCシナリオを運営するならアンテナ設定(例:複数の搬送波に対して同じパネル/分離されたパネル)と搬送波の組み合わせ側面で送信及び、受信のためのMT動作を明確にしなければならない。
3. 多重‐親シナリオのためのソフトリソースの指示
Rel-17の多重‐親をサポートするためにDCIフォーマット2_5を使用したソフトリソースの明示的な指示が合意されたところがある。DCシナリオで、2親DUはIAB-DUに関連したリソースの情報を独立的に提供を受けることができる。さらに、多重‐親シナリオにおいて、親DUがIAB DUに関連する情報(最小リソース可用性要素(つまり、H/S/NA)、リンク方向のタイプ(つまり、D/F/U)、多重化の能力)を受信できるか考慮しなければならない。
動的スケジューリングとスケジューリングに必要な情報(前記情報であり得る)があると仮定下で、各親DUからのソフトリソースに対する指示の衝突を考慮することができる。
図23は、多重親シナリオの一例である。
図23を参照すると、多重搬送波(MT1とMT2)のMTが2親ノードに接続されており、IAB-DU(DU3)は1つの親DU(DU1)から情報を受信できると仮定する。このシナリオで、2親DUがIAB-DUの多重化能力(multiplexing capability)とリソースの可用性を有している場合、2親DUはスケジューリングの衝突(scheduling collision)なしで二重接続(dual connectivity)でうまくいく動作できる。しかし、親DUがIAB-MTにリソース可用性(resourceAvailability)要素とDCIフォーマット2_5でソフトシンボルのタイプを指示すると、リソーススケジューリングに衝突が発生することができる。たとえば、親DU(DU1)がIAB-DU(DU3)のリソースの可用性を指示したし、他の親DU(DU2)がリソース可用性の情報を得られなかったら、親DU(DU2)からのIAB-MT(MT2)のスケジューリング情報は、IABノードの多重化能力に応じて受け入れ可能することもあり、可能しないこともある。このような場合、すなわち、親DU(DU2)からのスケジューリング情報がIABノードの多重化動作に収容できない場合、IABノードは自らの送信と受信を決めなければならない。
図31は、本明細書に適用されることができる無線機器を例示する。
図24を参照すると、第1の無線機器100と第2の無線機器200は、多様な無線接続技術(例、LTE、NR)を介して無線信号を送受信することができる。
第1の無線機器100は、一つ以上のプロセッサ102及び一つ以上のメモリ104を含み、追加的に一つ以上の送受信機106及び/または一つ以上のアンテナ108をさらに含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/または送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1の情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されることができ、プロセッサ102の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106は、プロセッサ102と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機106は、送信機及び/または受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用されることができる。本明細書において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
第2の無線機器200は、一つ以上のプロセッサ202、一つ以上のメモリ204を含み、追加的に一つ以上の送受信機206及び/または一つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/または送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3の情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されることができ、プロセッサ202の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206は、プロセッサ202と連結されることができ、一つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機206は、送信機及び/または受信機を含むことができる送受信機206は、RFユニットと混用されることができる。本明細書において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
以下、無線機器100、200のハードウェア要素に対してより具体的に説明する。これに制限されるものではなく、一つ以上のプロトコル階層が一つ以上のプロセッサ102、202により具現されることができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の階層(例、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、一つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/または一つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、メッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/または方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例、ベースバンド信号)を生成し、一つ以上の送受信機106、206に提供できる。一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206から信号(例、ベースバンド信号)を受信することができ、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を取得することができる。
一つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータと呼ばれることができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより具現されることができる。一例として、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、一つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、一つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、一つ以上のPLD(Programmable Logic Device)または一つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が一つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。
一つ以上のプロセッサ102、202は、少なくとも一つのプロセッサ(processor)により実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも一つのコンピュータで読み取ることができる記録媒体(computer readable medium:CRM)で具現されることもできる。
すなわち、少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも1つのコンピュータで読み取りできる記録媒体(computer readable medium:CRM)は、複数の親ノードの内第1親ノードからの第1AI-DCI(availability indication-downlink control information)を監視するステップ、前記複数の親ノードの内、第2親ノードからの第2AI-DCIを監視するステップ、前記第1AI-DCIの監視結果、及び前記第2AI-DCIのすべてのモニタリング結果を考慮して、ソフト()リソースが前記IABノードの)DU(distributed unit)に可用(available)するかどうかを判断するステップを含む動作を実行できます。
本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、ファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができ、ファームウェアまたはソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように具現されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、一つ以上のプロセッサ102、202に含まれ、または一つ以上のメモリ104、204に格納されて一つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、コード、命令語及び/または命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができる。
一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/または命令を格納することができる。一つ以上のメモリ104、204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/または外部に位置できる。また、一つ以上のメモリ104、204は、有線または無線連結のような多様な技術を介して一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができる。
一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置に本文書の方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、無線信号を送受信することができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報または無線信号を送信するように制御できる。また、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報または無線信号を受信するように制御できる。また、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208と連結されることができ、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されることができる。本文書において、一つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナであり、または複数の論理アンテナ(例、アンテナポート)である。一つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)できる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換できる。このために、一つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)オシレーター及び/またはフィルタを含むことができる。
図25は、信号処理モジュール構造の一例を示す。ここで、信号処理は、図24のプロセッサ102、202で実行されることもできる。
図25を参照すると、端末または基地局内の送信装置(例えば、プロセッサ、プロセッサとメモリ、またはプロセッサとトランシーバ)は、スクランブラ301、モジュレータ302、レイヤマッパ303、アンテナポートマッパ304、リソースブロックマッパ305、信号生成器306を含むことができる。
送信装置は、一つ以上のコードワード(codeword)を送信することができる。各コードワード内の符号化されたビット(coded bits)は、各々、スクランブラ301によりスクランブリングされて物理チャネル上で送信される。コードワードは、データ列で指示されることもでき、MAC階層が提供するデータブロックであるトランスポートブロックと等価である。
スクランブルされたビットは、モジュレータ302により複素変調シンボル(Complex-valued modulation symbols)に変調される。モジュレータ302は、前記スクランブルされたビットを変調方式によって変調して信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現する複素変調シンボルに配置できる。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、m-PSK(m-Phase Shift Keying)またはm-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などが前記符号化されたデータの変調に利用されることができる。モジュレータは、モジュレーションマッパ(modulation mapper)とも呼ばれる。
前記複素変調シンボルは、レイヤマッパ303により一つ以上の送信レイヤにマッピングされることができる。各レイヤ上の複素変調シンボルは、アンテナポート上での送信のためにアンテナポートマッパ304によりマッピングされることができる。
リソースブロックマッパ305は、各アンテナポートに対する複素変調シンボルを送信のために割り当てられた仮想リソースブロック(Virtual Resource Block)内の適切なリソース要素にマッピングすることができる。リソースブロックマッパは、前記仮想リソースブロックを適切なマッピング技法(mapping scheme)によって物理リソースブロック(Physical Resource Block)にマッピングすることができる。前記リソースブロックマッパ305は、前記各アンテナポートに対する複素変調シンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザによって多重化できる。
信号生成器306は、前記各アンテナポートに対する複素変調シンボル、即ち、アンテナ特定シンボルを特定変調方式、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調し、複素時間ドメイン(complex-valued time domain)OFDMシンボル信号を生成することができる。信号生成器は、アンテナ特定シンボルに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することができ、IFFTが実行された時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)が挿入されることができる。OFDMシンボルは、デジタル-アナログ(digital-to-analog)変換、周波数アップ変換などを経て各送信アンテナを介して受信装置に送信される。信号生成器は、IFFTモジュール及びCP挿入機、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency up-converter)などを含むことができる。
図26は、送信装置内の信号処理モジュール構造の他の例を示す。ここで、信号処理は、図24のプロセッサ102、202等、端末/基地局のプロセッサで実行されることができる。
図26を参照すると、端末または基地局内の送信装置(例えば、プロセッサ、プロセッサとメモリ、またはプロセッサとトランシーバ)は、スクランブラ401、モジュレータ402、レイヤマッパ403、プリコーダ404、リソースブロックマッパ405、信号生成器406を含むことができる。
送信装置は、一つのコードワードに対して、コードワード内の符号化されたビット(coded bits)をスクランブラ401によりスクランブリングした後、物理チャネルを介して送信できる。
スクランブルされたビットは、モジュレータ402により複素変調シンボルに変調される。前記モジュレータは、前記スクランブルされたビットを既決定された変調方式によって変調して信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現する複素変調シンボルに配置できる。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying)、m-PSK(m-Phase Shift Keying)またはm-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などが前記符号化されたデータの変調に利用されることができる。
前記複素変調シンボルは、前記レイヤマッパ403により一つ以上の送信レイヤにマッピングされることができる。
各レイヤ上の複素変調シンボルは、アンテナポート上での送信のためにプリコーダ404によりプリコーディングされることができる。ここで、プリコーダは、複素変調シンボルに対するトランスフォームプリコーディング(transform precoding)を実行した以後にプリコーディングを実行することもできる。または、プリコーダは、トランスフォームプリコーディングを実行せずにプリコーディングを実行することもできる。プリコーダ404は、前記複素変調シンボルを多重送信アンテナによるMIMO方式に処理してアンテナ特定シンボルを出力し、前記アンテナ特定シンボルを該当リソースブロックマッパ405に分配できる。プリコーダ404の出力zは、レイヤマッパ403の出力yとN×Mのプリコーディング行列Wをかけて得ることができる。ここで、Nはアンテナポートの個数であり、Mはレイヤの個数である。
リソースブロックマッパ405は、各アンテナポートに対する復調変調シンボルを送信のために割り当てられた仮想リソースブロック内にある適切なリソース要素にマッピングする。
リソースブロックマッパ405は、複素変調シンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザによって多重化できる。
信号生成器406は、複素変調シンボルを特定変調方式、例えば、OFDM方式に変調して複素時間ドメイン(complex-valued time domain)OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル信号を生成することができる。信号生成器406は、アンテナ特定シンボルに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することができ、IFFTが実行された時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)が挿入されることができる。OFDMシンボルは、デジタル-アナログ(digital-to-analog)変換、周波数アップ変換などを経て、各送信アンテナを介して受信装置に送信される。信号生成器406は、IFFTモジュール及びCP挿入機、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency up-converter)などを含むことができる。
受信装置の信号処理過程は、送信機の信号処理過程の逆に構成されることができる。具体的に、受信装置のプロセッサは、外部で送受信機のアンテナポート(ら)を介して受信された無線信号に対する復号(decoding)及び復調(demodulation)を実行する。前記受信装置は、複数個の多重受信アンテナを含むことができ、受信アンテナを介して受信された信号の各々は、基底帯域信号に復元された後、多重化及びMIMO復調化を経て送信装置が本来送信しようとしたデータ列に復元される。受信装置1820は、受信された信号を基底帯域信号に復元するための信号復元器、受信処理された信号を結合して多重化する多重化器、多重化された信号列を該当コードワードに復調するチャネル復調器を含むことができる。前記信号復元器及び多重化器、チャネル復調器は、これらの機能を遂行する統合された一つのモジュールまたは各々の独立されたモジュールで構成されることができる。より具体的に、前記信号復元器は、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(analog-to-digital converter)、前記デジタル信号からCPを除去するCP除去器、CPが除去された信号にFFT(fast Fourier transform)を適用して周波数ドメインシンボルを出力するFFTモジュール、前記周波数ドメインシンボルをアンテナ特定シンボルに復元するリソース要素デマッパ(resource element demapper)/等化器(equalizer)を含むことができる。前記アンテナ特定シンボルは、多重化器により送信レイヤに復元され、前記送信レイヤは、チャネル復調器により送信装置が送信しようとしたコードワードに復元される。
図27は、本発明の具現例に係る無線通信装置の一例を示す。
図27を参照すると、無線通信装置、例えば、端末は、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor;DSP)またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ2310、トランシーバ2335、電力管理モジュール2305、アンテナ2340、バッテリ2355、ディスプレイ2315、キーパッド2320、GPS(Global Positioning System)チップ2360、センサー2365、メモリ2330、SIM(Subscriber Identification Module)カード2325、スピーカ2345、マイクロホン2350のうち少なくとも一つを含むことができる。前記アンテナ及びプロセッサは、複数個である。
プロセッサ2310は、本明細書で説明した機能、手順、方法を具現することができる。図27のプロセッサ2310は、図24のプロセッサ102、202である。
メモリ2330は、プロセッサ2310と連結され、プロセッサの動作と関連した情報を格納する。メモリは、プロセッサの内部または外部に位置でき、有線連結または無線連結のような多様な技術を介してプロセッサと連結されることができる。図27のメモリ2330は、図24のメモリ104、204である。
ユーザは、キーパッド2320のボタンを押さえ、またはマイクロホン2350を利用したりして声を活性化させる等、多様な技術を利用して電話番号のような多様な種類の情報を入力することができる。プロセッサ2310は、ユーザの情報を受信してプロセシングし、入力された電話番号に電話を掛ける等、適切な機能を遂行することができる。一部シナリオでは、データが適切な機能を遂行するためにSIMカード2325またはメモリ2330から検索されることができる。一部シナリオでは、プロセッサ2310は、ユーザの便宜のためにディスプレイ2315に多様な種類の情報とデータを表示することができる。
トランシーバ2335は、プロセッサ2310と連結され、RF(Radio Frequency)信号のような無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサは、通信を開始し、または音声通信データなど、多様な種類の情報またはデータを含む無線信号を送信するためにトランシーバを制御することができる。トランシーバは、無線信号の送信及び受信のために送信機及び受信機を含む。アンテナ2340は、無線信号の送信及び受信を容易にすることができる。一部具現例として、トランシーバは、無線信号を受信すると、プロセッサによる処理のために信号を基底帯域周波数でフォワーディングして変換できる。処理された信号は、スピーカ2345を介して出力されるように可聴または読み取り可能な情報に変換される等、多様な技術により処理されることができる。図27のトランシーバは、図24の送受信機106、206である。
図27に示されていないが、カメラ、USB(Universal Serial Bus)ポートなど、多様な構成要素が端末に追加的に含まれることができる。例えば、カメラは、プロセッサ2310と連結されることができる。
図27は、装置に対する一つの具現例に過ぎず、具現例はこれに制限されるものではない。装置は、図27の全ての要素を必須的に含むべきものではない。即ち、一部構成要素、例えば、キーパッド2320、GPS(Global Positioning System)チップ2360、センサー2365、SIMカード2325などは、必須な要素ではないこともあり、この場合、装置に含まれないこともある。
図28は、無線装置の他の例を示す。
図28によると、無線装置は、少なくとも一つのプロセッサ102、202、少なくとも一つのメモリ104、204、少なくとも一つのトランシーバ106、206、一つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。
図24で説明した無線装置の例示と、図28での無線装置の例示との相違点は、図24は、プロセッサ102、202とメモリ104、204が分離されているが、図28の例示ではプロセッサ102、202にメモリ104、204が含まれているという点である。即ち、プロセッサとメモリが一つのチップセット(chipset)を構成することもできる。
図29は、本明細書に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は、使用-例/サービスによって多様な形態で具現されることができる。
図29を参照すると、無線機器100、200は、図37の無線機器に対応でき、多様な要素(element)、成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/またはモジュール(module)で構成されることができる。例えば、無線機器100、200は、通信部110、制御部120、メモリ部130、及び追加要素140を含むことができる。通信部は、通信回路112及び送受信機(ら)114を含むことができる。例えば、通信回路112は、一つ以上のプロセッサ102、202及び/または一つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、送受信機(ら)114は、図24の一つ以上の送受信機106、206及び/または一つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御部120は、通信部110、メモリ部130、及び追加要素140と電気的に連結されて無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120は、メモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御することができる。また、制御部120は、メモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例、他の通信機器)に無線/有線インターフェースを介して送信し、または通信部110を介して外部(例、他の通信機器)から無線/有線インターフェースを介して受信された情報をメモリ部130に格納することができる。
追加要素140は、無線機器の種類によって多様に構成されることができる。例えば、追加要素140は、パワーユニット/バッテリ、入出力部(I/O unit)、駆動部、及びコンピュータ部のうち少なくとも一つを含むことができる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット、車両、XR機器、携帯機器、家電、IoT機器、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器、基地局、ネットワークノードなどの形態で具現されることができる。無線機器は、使用-例/サービスによって移動可能であり、または固定された場所で使われることができる。
図30は、本明細書に適用される携帯機器を例示する。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例、スマートウオッチ、スマートグラス)、携帯用コンピュータ(例、ノートブック等)を含むことができる。携帯機器は、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)またはWT(Wireless terminal)と呼ばれることができる。
図30を参照すると、携帯機器100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、メモリ部130、電源供給部140a、インターフェース部140b、及び入出力部140cを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110~130/140a~140cは、各々、図29のブロック110~130/140に対応する。
通信部110は、他の無線機器、基地局と信号(例、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、携帯機器100の構成要素を制御して多様な動作を実行することができる。制御部120は、AP(Application Processor)を含むことができる。メモリ部130は、携帯機器100の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。また、メモリ部130は、入/出力されるデータ/情報などを格納することができる。電源供給部140aは、携帯機器100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。インターフェース部140bは、携帯機器100と他の外部機器の連結をサポートすることができる。インターフェース部140bは、外部機器との連結のための多様なポート(例、オーディオ入/出力ポート、ビデオ入/出力ポート)を含むことができる。入出力部140cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/またはユーザから入力される情報の入力を受け、または出力できる。入出力部140cは、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力部、ディスプレイ部140d、スピーカ、及び/またはハプティクモジュールなどを含むことができる。
一例として、データ通信の場合、入出力部140cは、ユーザから入力された情報/信号(例、タッチ、文字、音声、イメージ、ビデオ)を取得し、取得された情報/信号は、メモリ部130に格納されることができる。通信部110は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信し、または基地局に送信できる。また、通信部110は、他の無線機器または基地局から無線信号を受信した後、受信された無線信号を元来の情報/信号に復元できる。復元された情報/信号は、メモリ部130に格納された後、入出力部140cを介して多様な形態(例、文字、音声、イメージ、ビデオ、ハプティク)で出力されることができる。
一方、NRは、多様な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)(または、subcarrier spacing(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した-都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
NR周波数バンド(frequency band)は、二つのタイプ(type)(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)に定義されることができる。周波数範囲の数値は、変更されることができ、例えば、二つのtype(FR1、FR2)の周波数範囲は、下記表7の通りである。説明の便宜のために、NRシステムで使われる周波数範囲のうち、FR1は、“sub 6GHz range”を意味することができ、FR2は、“above 6GHz range”を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と呼ばれることができる。
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、FR1は、下記表8のように410MHz乃至7125MHzの帯域を含むことができる。即ち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、多様な用途で使われることができ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使われることができる。
本明細書に記載された請求項は、多様な方式に組み合わせられることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。