JP2023517385A - 金属体の修正方法および修正システム - Google Patents

金属体の修正方法および修正システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023517385A
JP2023517385A JP2022556590A JP2022556590A JP2023517385A JP 2023517385 A JP2023517385 A JP 2023517385A JP 2022556590 A JP2022556590 A JP 2022556590A JP 2022556590 A JP2022556590 A JP 2022556590A JP 2023517385 A JP2023517385 A JP 2023517385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
opening
workpiece
partially
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022556590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021184112A5 (ja
Inventor
ポー チェン、ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cheng paul Po
Original Assignee
Cheng paul Po
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cheng paul Po filed Critical Cheng paul Po
Publication of JP2023517385A publication Critical patent/JP2023517385A/ja
Publication of JPWO2021184112A5 publication Critical patent/JPWO2021184112A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/02Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating by means of a press ; Diffusion bonding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/002Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating specially adapted for particular articles or work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P6/00Restoring or reconditioning objects
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/17Rigid pipes obtained by bending a sheet longitudinally and connecting the edges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

金属製のワークピースの開口部を少なくとも部分的に充填する方法であって、開口部が1つまたは複数の開口部壁面を有する1つまたは複数の開口部壁によって少なくとも部分的に画定される。この方法は、ワークピースと結合可能なインサートを提供することを含み、インサートは、開口部壁面と係合するように形成された1つまたは複数のインサート係合面を有する。開口部壁面およびインサート係合面は熱間加工温度に加熱される。インサートは、インサート係合面を開口部壁面に対して移動させる係合運動を行う。インサートが係合運動を行う間、インサートはまた移動運動を行って、少なくとも部分的に開口部内に移動して、インサート係合面を開口部壁面に係合させて、インサートとワークピースとの間に少なくとも部分的に金属結合を形成する。

Description

本発明は、金属体を修正(modify)するための方法およびシステムに関する。
従来技術では、従来のチューブまたはパイプ10は、その長さに沿って長手方向開口部12を含むように形成することができる(図1A、1B)。チューブまたはパイプ10は、比較的厚い鋼材を、その長さに沿って開口部12を残して曲げることによって形成することができる。開口部を充填するための周知の方法は、典型的には、長手方向開口部12(図1A、1B)の縁に沿って「熱影響部」(図示せず)をもたらす。知られているように、熱影響部は、一般にチューブの脆弱な部分であるため望ましくない結果である。
図1Cは、従来技術の損傷したチューブまたはパイプ10’の部分切断図を示す。(後述するように、本発明の実施形態は、残りの添付図面に示されている。)チューブまたはワークピースは、さまざまな種類の損傷を受ける可能性がある。図示の例では、ガースクラックまたは開口「C」(すなわち、少なくとも部分的に放射状)および細長いほぼ軸方向のクラックまたは開口「C」(すなわち、チューブ10’の長手方向軸線に少なくとも部分的に平行)が、チューブ10’に形成されている。しかしながら、これらのクラックまたは開口を充填する周知の方法は、チューブ10’に熱影響部を形成し、その熱影響部がチューブ10’を脆くするという欠点を有する。
加熱された2本の金属管の一方を回転させて、管が係合して管の端と端とを溶接する固相溶接が、(特許文献1)に開示されている。その利点の中でも、固相溶接は、この技術を使用して接合された管に熱影響部を形成することなく溶接を実施することができる。管の端部は、比較的均一な結晶構造を持つ金属結合を形成する。しかしながら、固相溶接はかなりの熱と力を加える必要があり、様々な形状を有する金属ワークピースの修復(repair)またはその他の修正(modify)には利用されていない。
米国特許第6637642号明細書
前述の理由から、先行技術の1つまたは複数の欠陥または欠点を克服あるいは軽減するような金属体を修正するための方法およびシステムが必要である。
その広い局面において、本発明は、金属製のワークピースの1つまたは複数の開口部を少なくとも部分的に充填する方法を提供し、開口部は、1つまたは複数の開口部壁面を有する1つまたは複数の開口部壁によって少なくとも部分的に画定される。この方法は、金属と金属結合可能なインサートを提供することを含む。インサートは、開口部に少なくとも部分的に嵌合するように形成される。インサートは、開口部壁面(複数可)と係合するように形成された1つまたは複数のインサート係合面を有する。開口部壁面は、第1の非酸化性雰囲気内で熱間加工温度に加熱される。この熱間加工温度において、開口部壁面は塑性変形可能である。また、インサート係合面は、第2の非酸化性雰囲気内で熱間加工温度に加熱される。この熱間加工温度において、インサート係合面は塑性変形可能である。インサートは、インサート係合面を開口部壁面に対して移動させる係合運動(engagement motion)を行う。インサートが係合運動を行っている間、およびインサート係合面と開口部壁面が熱間加工温度にある間、インサートは移動運動(translocation motion)も行って、インサートを少なくとも部分的に開口部内に移動させる。インサートが係合運動を行っている間、インサート係合面を開口部壁面と係合させて、それらが互いに係合する際に開口部壁面およびインサート係合面の塑性変形を生じさせ、少なくとも部分的にインサートとワークピースとの金属結合を形成する。インサートとワークピースを冷却すると、インサートとワークピースが一体となって硬化する(solidify)。
本発明は、添付の図面を参照してよりよく理解されるであろう。
(先に説明したように)内部に長手方向の隙間が形成された従来技術の金属チューブの等角図である。 (先に説明したように)図1Aのチューブの断面を拡大して描いたものである。 (先に説明したように)中に形成された1つまたは複数の開口またはクラックを含む従来技術の別の金属チューブの部分等角図であり、縮小して描いたものである。 本発明のインサートおよび他の要素の実施形態の断面図であって、インサートを金属製ワークピースの開口部に移動させる前の断面図を拡大して描いたものである。 インサートが開口部に配置された図2Aの金属製ワークピースの断面図を縮小して描いたものである。 インサートが開口部に配置された図2Aおよび2Bの金属製ワークピースの断面図を拡大して描いたものである。 開口部を有する別のワークピースおよび本発明のインサートの代替実施形態の断面図を拡大して描いたものである。 図2Dのインサートが開口部に配置された、図2Dのワークピースの断面図である。 本発明のインサートの別の実施形態であって、インサートを金属製ワークピースの開口部に移動させる前の断面図である。 インサートが開口部に配置された図3Aの金属製ワークピースの断面図を縮小して描いたものである。 金属製ワークピースおよび金属製ワークピースの開口部に配置された本発明のインサートの別の実施形態の断面図を拡大して描いたものである。 金属製ワークピースの開口部に配置されたインサートの実施形態の部分等角図を縮小して描いたものである。 ワークピースの部分断面図であって、ワークピースの開口部に本発明のインサートの実施形態が配置されており、インサートが内側に移動している部分断面図を縮小して描いたものである。 ワークピースの部分断面図であって、ワークピースの開口部に本発明のインサートの実施形態が配置されており、インサートが外側に移動している部分断面である。 図3Aのワークピースおよびインサートの部分断面を拡大して描いたものである。 開口部を有する別のワークピースおよび本発明のインサートの代替実施形態の断面図である。 図3Hのワークピースの断面図であって、図3Hのインサートが開口部に配置されている。 本発明のチューブインサートの実施形態が配置されたワークピースの上面図を縮小して描いたものである。 図4Aのワークピースおよびチューブインサートの断面図であり、チューブインサートがワークピースに向かって移動する前の断面図を拡大して描いたものである。 図4Aおよび4Bのワークピースおよびチューブインサートの断面図であり、チューブインサートがワークピースと結合している。 本発明のインサートの別の実施形態および金属製ワークピースの断面図であって、チューブインサートをワークピースに向かって移動させる前の断面図である。 図5Aの金属製ワークピースの断面図であり、チューブインサートが金属製ワークピースと結合している。 欠陥領域を有する金属製ワークピースの平面図を縮小して描いたものである。 図6Aのワークピースの平面図であり、開口部を提供するために欠陥領域が除去されている。 図6Aおよび6Bのワークピースの平面図であり、部分的に修復されたワークピースを提供するために開口部に配置された第1のインサートを有する。 図6Cの部分的に修復されたワークピースの断面図である。 図6Cの部分的に修復されたワークピースの別の断面図である。 図6Cの部分的に修復されたワークピースの一部の平面図を拡大して描いたものである。 補助開口部が形成された図6Cの部分的に修復されたワークピースの平面図を縮小して描いたものである。 図6Gのワークピースの断面図であり、第2のインサートが補助開口部の1つに配置されて、部分的に修復されたワークピースと結合している。 部分的に修復された別のワークピースの平面図を縮小して描いたものである。 図7Aの部分的に修復されたワークピースの断面図である。 図7Aの部分的に修復されたワークピースの別の断面図である。 補助開口部が形成された図7Aの部分的に修復されたワークピースの平面図を縮小して描いたものである。 図7Dのワークピースの断面図であって、第2のインサートが補助開口部の1つに配置されて、部分的に修復されたワークピースと結合している。 修復された図7A~7Eのワークピースの平面図である。
添付の図面において、同様の参照番号は全体を通して対応する要素を示す。特に、説明を簡単にするために、図1A~1Cで使用される参照番号は、以下の本発明の説明に関連して再び使用されているが、各参照番号は100(場合によってはその整数倍)だけ増やされており、各要素は図1A~1Cでに示されている要素に対応している。
最初に図2A~3Iを参照して、金属製のワークピース110の1つまたは複数の開口部112を少なくとも部分的に充填するための本発明による方法の実施形態を説明する。例えば、図3Gから分かるように、開口部112は、1つまたは複数の開口部壁面118を有する1つまたは複数の開口部壁116によって少なくとも部分的に画定されている。一実施形態では、この方法は、好ましくは、金属と金属結合可能なインサート材料を含むインサート120を提供することを含む。当業者であれば、相互に金属結合可能な材料も認識するであろう。
後述するように、インサート120は、開口部112に少なくとも部分的に嵌合するように形成されることが好ましい。インサート120は、開口部壁面118(複数可)と係合するように形成された1つまたは複数のインサート係合面122(図3G)を有することが好ましい。
好ましくは、開口部壁面118は、第1の非酸化性雰囲気中で熱間加工温度まで加熱される。これも後述するように、開口部壁面118が熱間加工温度まで加熱されると、開口部壁面118は塑性変形可能となる。また、インサート係合面122を第2の非酸化性雰囲気中で熱間加工温度まで加熱することが好ましい。インサート係合面122も熱間加工温度まで加熱されると、インサート係合面122もまた塑性変形可能になる。
熱間加工温度は、金属の溶融温度よりも低い。本明細書の目的上、「熱間加工温度」は、実際にはある範囲の温度であってもよい。当業者であれば、特定の金属に適した熱間加工温度と、それに適した非酸化性雰囲気について認識しているはずである。
好ましくは、インサート120は係合運動を行って、開口部壁面(複数可)118に対してインサート係合面(複数可)122を移動させる。後述するように、係合運動は、揺動運動(oscillating motion)であってもよいし、振動運動(vibrating motion)であってもよい。インサート120が係合運動を行う間、ならびにインサート係合面122および開口部壁面118が熱間加工温度にある間、インサート120は好ましくは移動運動も行って、インサート120を開口112の中に少なくとも部分的に移動させて、インサート係合面(複数可)122を開口部壁面(複数可)118に係合させる。
これも後述するように、インサート120は、好ましくは、係合運動と移動運動の両方を同時に行って、移動するインサート係合面(複数可)122を開口部壁面(複数可)118と係合させて、開口部壁面(複数可)118およびインサート係合面122(複数可)が相互に係合するときに塑性変形を生じさせて、インサート120とワークピース110との間に少なくとも部分的に金属結合を形成する。最後に、インサート120とワークピース110を冷却して、インサート120とワークピース110を一体に硬化させる。
当業者であれば、開口部壁面(複数可)118およびインサート係合面(複数可)122は、これらを加熱させてその後で係合させる前に適切な準備(例えば、洗浄)が必要であることを認識するであろう。また、当業者であれば、適切な表面処理技術も認識しているであろう。
図3Gに示す例では、開口部112は、2つの開口部壁面118によって少なくとも部分的に画定される。開口部壁面118は、任意の適切な手段によって熱間加工温度に加熱されてもよい。例えば、図2Aは、2つの開口面加熱要素124が、2つの開口部壁面118にそれぞれ近接して配置されていることを示している。さらに、図2Aは、インサート係合面122をそれぞれ熱間加工温度に加熱するための2つのインサート加熱要素126も示している。
開口部壁面加熱要素124が開口部壁面118を熱間加工温度に加熱すると、開口部壁面加熱要素124は矢印「A、A」(図2A、3A)で示すように取り外される。また、インサート係合面122が熱間加工温度に加熱されると、矢印「B、B」(図2A、3A)で示すように、インサート加熱要素126が取り外される。
インサート120は、(図3Dの矢印「Y」で示すように)係合運動を行う間、図3Dおよび3Gの矢印「D」で示すように、開口部118内に移動(すなわち移行(translocate))する。上述したように、熱間加工温度は、インサート係合面122および開口部壁面118が塑性変形する温度である。インサート120は、係合運動を行うと同時に移動してワークピース110と係合する。係合すると、インサート係合面122は、開口部壁面118と係合する。インサート120は、ワークピース110に係合すると、インサート係合面122および開口部壁面118を塑性変形させるために、係合運動を続ける。インサート係合面122が開口部壁面118と最初に係合した直後の短い期間において、インサート120はワークピース110に対して移動し続ける(すなわち、係合運動を行う)。金属結合を達成するために、かなりの力で係合を行うことが理解されるであろう。
インサート係合面122と開口部壁面118との係合は、共に熱間加工温度にあるため、インサート係合面122と開口部壁面118における材料領域をもたらし、その材料領域において、インサート120とワークピース110とが金属結合される。このような結合は、加えられた係合力と、係合面118、122が熱間加工温度にある間のワークピースに対するインサートの同時係合運動との結果である。
この方法により、ワークピースとインサートが融着(fused together)されて、熱影響部が存在しない製品が形成される。本発明の方法は明らかに、インサートとワークピースが融着する金属結合領域「Z」(図3E、3F)をもたらし、この結合領域では、金属が均一な結晶微細構造を持つ。例えば米国特許第6637642号明細書(特許文献1)に開示されているように、金属は、金属が塑性変形可能な温度(熱間加工温度)まで加熱される。また、結合領域において均一な結晶微細構造を得るためには、方法の加熱および係合の工程(steps)で金属を溶かさないことが重要であると考えられている。
ワークピースの金属およびインサートの金属は、本発明の方法によって融着させることができる任意の適切な材料、例えば、この場合は合金または金属要素であってもよい。例えば、融着される金属には、鋼、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、インコネル(商標)、およびハステロイ(商標)等が挙げられる。加えられる熱とせん断/鍛造圧力により、結合領域の材料は、比較的強い均一な結晶微細構造を持つ。例えば、インサートとワークピースが鋼の場合、結合領域の鋼はベイナイト系であることがわかっている。
インサート加熱要素126および開口面加熱要素124は、十分な熱を提供できる任意の適切な加熱要素であってもよい。当業者であれば、適切な加熱要素を認識しているであろう。加熱要素124、126は、好ましくは、開口部壁面(複数可)118およびインサート係合面(複数可)122をそれぞれほぼ均一に加熱するように構成される。例えば、図2Aから分かるように、加熱要素124、126は好ましくは取り外し可能であり、表面118、122が熱間加工温度に達すると、加熱されたインサート係合面(複数可)122は、加熱された開口部壁面(複数可)118に係合することができる。好ましくは、加熱要素の除去、およびその後のインサートとワークピースの係合はすべて比較的短時間で行われることで、互いに係合する前の表面118、122からの熱損失の程度を最小にする。
開口部壁面118は、熱間加工温度まで均一に加熱(またはほぼ均一に加熱)されることが好ましい。この均一性を実現するために、開口部壁116は、開口部壁116の開口部壁面118から第1の距離128まで熱間加工温度に均一に加熱されることも好ましい(図3G)。当業者であれば、適切な第1の距離を決定することができるであろう。
好ましくは、インサート係合面122も熱間加工温度に均一に加熱される(またはほぼ均一に加熱される)。この均一性を実現するために、インサート120も、インサート120のインサート係合面122から第2の距離130まで熱間加工温度に均一に加熱されることが好ましい(図3G)。当業者であれば、適切な第2の距離を決定することができるであろう。
前述したように、インサート120の係合運動は、インサート係合面122が開口部壁係合面118と係合するとき、およびその後も継続して、高温のインサート係合面122と高温の開口部壁面118の各々に塑性変形を生じさせることを意図するものである。係合運動やインサートをワークピースに係合させるために加えられる力によって、インサート係合面122および開口部壁面118の材料は、ごくわずかながら混じり合う、または混ざり合うと考えられる。そのために、表面118、122が互いに係合した後、しばらく係合動作が継続される。係合運動は、任意の適切な運動であってもよい。例えば、ワークピース110に対するインサート120の任意の反復運動が適している場合がある。例えば、一実施形態では、係合運動は、ワークピース110に対する揺動運動であることが好ましい。
一例として、図3Dから分かるように、インサートの係合運動は、インサートが移動運動によって開口部112に移動するにつれて、長尺状の開口部112に沿って、長手方向(すなわち、前後方向)であってもよい。上述のように、長手方向の係合運動は、インサートが開口部壁に最初に係合した後、すなわち、インサートとワークピースとが結合されるまで、短い期間継続することが好ましい。係合運動の別の例が図3Gに示されており、インサート120が移動運動(矢印「D」で示す)によって開口部に移動するにつれて、インサート120が軸線方向に(すなわち、移動方向に合わせて前後に)移動する。この例においても、係合運動は、インサートが開口部壁に最初に係合した後、すなわち、インサートとワークピースとが結合されるまで、短い期間継続することが好ましい。
あるいは、別の実施形態では、揺動運動は、好ましくは、インサートがワークピースに対して直線的に、例えば、任意の適切な方向に移動する、インサートの直線運動である。揺動運動は、代わりに、任意の適切なパターン、例えば円弧または部分的な楕円で動いてもよい。
別の代替実施形態では、係合運動は、好ましくは、ワークピース110に対するインサート120の回転であり、例えば、インサート120の軸線「X」を中心とする回転である(図3A)。あるいは、係合運動は、ワークピースに対する振動運動であってもよい。
例えば図3Dから分かるように、一実施形態では、インサート120は、好ましくは、図3Dの矢印「Y」によって示されるように、インサート120が開口部112に沿って長手方向に移動する係合運動を行う。矢印「Y」は、長手方向の揺動運動を示すために両頭になっている。この例では、移動運動の方向は、係合運動の前後方向に直交している(またはほぼ直交している)。
一実施形態では、開口部壁面118は平面であることが好ましく、インサート係合面122も平面であることが好ましい(図3G)。開口部壁係合面118およびインサート係合壁面122は、好ましくは、インサート120が開口部112に少なくとも部分的に挿入されたときに互いに係合するように形成される。好ましくは、インサート係合面122および開口部壁面118は、面のそれぞれの領域が実質的に互いに係合可能であるように、インサート120を開口112内に少なくとも部分的に配置するために互いに協働するように形成される。
図2A、3A、3E、3Fおよび3Gに示すように、移動運動は、開口部112への所定の直線方向であることが好ましい。例として、移動運動の方向は、図2A、3A、3E、3Fおよび3Gにおいて矢印「D」によって示される。好ましくは、開口部壁面118は、移動運動の所定の直線方向に対して所定の角度θに位置する(図3G)。所定の角度は、任意の適切な角度であってもよい。例えば、図3Gでは、インサートの移動運動の方向に対して開口部壁面118によって画定される角度θは、約15°である。
図2A~2Cにおいて、開口部壁面118は、開口部壁面118と係合するインサート係合面122とほぼ平行であることが好ましいことを当業者であれば理解するであろう。図2A~2Dに示す実施形態では、インサート120は、好ましくは、開口部112よりもわずかに広い。すなわち、図2Aに示すインサート120の幅「W」は、表面が熱間加工温度に加熱されるとき、開口部112の幅「W」よりもわずかに広いことが好ましい。
例えば図2Bから分かるように、一実施形態では、1つまたは複数のクランプ132A、132Bは、好ましくは、ワークピース110に内向きの圧力(矢印「E」、「E」によって概略的に表される)を加えて、ワークピース110の形状を維持し、かつ、ワークピースを静止状態に保持する。
図2A、2B、3A、3B、3Fおよび3Gから分かるように、移動運動は、開口部112への所定の直線方向であることが好ましい。図2B、3B、3F、および3Gに示すように、インサート120の移動運動は、例えば、内向き(矢印「D」によって示されるように)、または外向き(矢印「F」によって示されるように)であってもよい。
インサート120が少なくとも部分的に開口部112内に配置され、インサートがワークピースと結合すると、その1つまたは複数の部分134が、インサート120が結合したワークピースの開口部壁面(複数可)118を越えて延在することができる(図2C)。この状況では、部分134は、任意の適切な手段を使用して切り取られるか、または別の方法で除去されてもよい。
インサート係合面122と開口部壁面118との係合中に、塑性変形した材料の小部分が、表面118、122におけるインサートおよび/またはワークピースの露出部分に沿って、インサートおよび/またはワークピースから押し出されてもよい。結合または融着されたインサートとワークピースが満たす必要がある仕様によっては、一度冷却された押出材を除去する必要がある。ただし、実際には、このような除去は困難であり、時間がかかる。
当業者であれば、インサート120が任意の適切な構成を有していてもよいことを理解するであろう。図3Cに示す一実施形態では、インサート120は、好ましくは、その内端136と外端138との間に延在し、インサート120はまた、好ましくは、内端136および外端138のうちの1つまたは複数において、インサート係合面122の近位に配置された1つまたは複数の面取りされたインサート面140を含む。面取りされたインサート面140は、好ましくは、インサート120とワークピース110が結合されると、インサートの内側および/または外側でインサート120および/またはワークピース110を越えて延びる押出材料の量を最小にするために形成される。
図3Cからも分かるように、開口部壁面118の各々は、好ましくは、内端142と外端144との間に延在する。ワークピース110は、内端142および外端144のうちの1つまたは複数において、開口部壁面(複数可)118の近位に位置する1つまたは複数の面取りされたワークピース面146を含むことが好ましい。面取りされたワークピース面146は、好ましくは、インサートの内側および/または外側でインサート120および/またはワークピース110を越えて延びる押出材料の量を最小にするために形成される。
面取りされた表面140、146は、インサートがワークピースと係合するときに絞り出される塑性変形した材料が入ることができる空間を画定し、そのような材料がチューブワークピースの内部に押し出されないように、あるいはチューブワークピースの外面に押し出されないようにする。
一実施形態では、インサート120は、チューブワークピースの内部に突出する押出材料の量を最小にするために、内端136に形成された1つまたは複数のノッチ148を含むことが好ましい。
ワークピース110は、それぞれの金属からなる2つ以上の層を含むことができる。例えば、図2Dおよび3Iに示すように、ワークピース110は、第1の金属の第1の層180と、第2の金属の第2の層182とを含むことができる。ワークピース110を形成するために、層180、182は、任意の適切な方法を使用して一緒に融着されてもよい。
ワークピース110がそれぞれの金属からなる2つ以上の層を含む場合、インサート120は、層180、182とそれぞれ融着または結合する層184、186も含むことが好ましい。インサート120が少なくとも部分的に開口部に配置されると、層184、186はそれぞれ層180、182と金属結合可能である(図2E、3J)。例えば、図2Dおよび2E、ならびに図3Iおよび3Jに示すように、一実施形態では、インサート120は、それぞれ鋼および銅からなる層184、186を含むことが好ましい。また、層184、186は、インサート120が開口部112内に少なくとも部分的に配置されたときに、層184、186が、ワークピース110のそれぞれ鋼および銅からなる対応する層180、182と実質的に位置合わせされるように形成されることが好ましい。
加熱要素124’、126’を使用して、開口部壁面118およびインサート係合面122をそれぞれ加熱することが好ましい。加熱要素124’は、好ましくは、第1および第2の層180、182をそれぞれ加熱するための第1および第2の部分189、190を含む。また、加熱要素126’は、インサート120の層184、186をそれぞれ加熱するための第1および第2の部分191、192を含むことが好ましい。
図4A~4Cに示す別の実施形態では、本発明の方法は、チューブ250を金属製のワークピース210に少なくとも部分的に取り付けて、チューブ250をワークピース210の1つまたは複数の開口部212と少なくとも部分的に位置合わせするためのものである。チューブ250もまた、ワークピース210の金属と結合可能な金属(すなわち、好ましくは同じ金属)から作られる。開口部212は、1つまたは複数の開口部壁面218を有する1つまたは複数の開口部壁216によって少なくとも部分的に画定される(図4B)。この方法は、好ましくは、開口部壁面(複数可)218と係合するように構成されたチューブ250に1つまたは複数のチューブ係合面252を形成することを含む。好ましくは、開口部壁面218は、第1の非酸化性雰囲気中で、開口部壁面218が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱される。また、チューブ係合面252は、第2の非酸化性雰囲気内で、チューブ係合面252が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱されることが好ましい。次に、チューブ250は、開口部壁面218に対してチューブ係合面252を移動させるために、係合運動を行うことが好ましい。
図を簡略化するために、加熱要素およびクランプを図4A~5Bから省略している。
チューブ250が係合運動を行う間、ならびにチューブ係合面252および開口部壁面218が熱間加工温度にある間、チューブ250もまた移動運動を行って、チューブ250を少なくとも部分的に開口部250へ移動させることが好ましく、これによって、チューブが係合運動を行う間、チューブ係合面252が開口部壁面218と係合する。これによって、上述のように、チューブ250とワークピース210との間に少なくとも部分的に金属結合を形成するために、開口部壁面218およびチューブ係合面252が互いに係合する際に、開口部壁面218が塑性変形し、チューブ係合面252も塑性変形する。最後に、チューブ250とワークピース210を冷却して、チューブ250とワークピース210を一体に硬化させる。
図4A~4Cから分かるように、ワークピース210は、例えば、鋼などの金属の平らなシートであってもよい。図4Bは、係合する直前のチューブ250およびワークピース210を示している。本発明の方法を実施するために必要な加熱要素および他の要素(例えば、クランプ)は、図を明瞭にするために図4Bにおいて省略している。
係合運動は、例えば、図4Aの矢印「2Y」および「2Y」で示すように、チューブ250の軸線「2X」を中心とするチューブ250の反復または揺動回転運動であってもよい。移動運動は、図4Bの矢印「2D」で示す方向である。移動運動は、軸線「2X」と同軸であることが好ましい。
図4Bにおいて、一実施形態では、チューブ係合面252は好ましくは平面であり、移動運動の方向に対して選択された角度で配置される。また、開口部壁面218も好ましくは平面であり、移動運動の方向に対して選択された角度で配置される。
上述のように、チューブ250は、係合運動を行いながら、同時に矢印「2D」で示す方向に移動してチューブ係合面252を開口部壁面218に係合させる。好ましくは、チューブ係合面252が最初に開口部壁面218と係合した後、チューブ250は係合運動に従ってなおも移動している。方法のその時点で、チューブ250は、矢印「2D」によって示される方向にワークピース210に対して押され続ける一方で、係合運動を行う。これによって、チューブ係合面252および開口部壁面218が塑性変形し、上述のように、チューブ250がワークピース210と融着する。
チューブ250とワークピース210は初期係合後に急速に冷却され、チューブ250とワークピース210が急速に結合するため、初期係合後まもなく係合運動が停止してそれ以上の係合運動が防止される。
図5Aおよび5Bは、ワークピース310と結合されているチューブ350を示している。チューブ350は、その軸線「3X」を画定する。チューブ350は開口部312と整列している。図5Aでは、チューブ係合面352および開口部壁面318が係合前であることが分かる。本発明の方法を実施するために必要な加熱要素および他の要素(例えば、クランプ)は、分かりやすくするために図5Aから省略されている。チューブ350は、チューブ係合面352および開口部壁面318の両方が非酸化性雰囲気内で熱間加工温度まで加熱されている間に係合運動を行う。係合運動は、例えば、チューブ350の軸線「3X」を中心とした揺動回転運動であってもよい。次いで、チューブ350は、移動運動方向(矢印「3D」によって示される)に移動されるが、依然として係合運動を行っているいる。
チューブ係合面352および開口部壁面318は、係合するとその直後に塑性変形して、チューブ350とワークピース310との間に金属結合を形成する。
ワークピース310は、例えば、マニホルドの本体であってもよく、チューブ350は、その本体に固定された複数のチューブ(図示せず)のうちの1つであって、マニホルドを形成するものであってもよい。
図6A~6Hに示す別の代替実施形態では、本発明の方法は、欠陥領域411を含むワークピース410を修復するためのものである(図6A)。好ましくは、本方法は、欠陥領域411を含むワークピース410の部分454を除去して、ワークピース410の残りの部分456に開口部412を提供することを含む。開口部412は、ワークピース410の残りの部分456に1つまたは複数の開口部壁面418(図6D、6E)を有する1つまたは複数の開口部壁416によって画定される。一実施形態では、開口部壁面418は、部分的に、第1のインサート458の表面と係合するために選択された角度で形成されてもよい。
好ましくは、第1のインサート458は、ワークピース410の金属と金属結合可能な第1のインサート材料を有するように提供される。第1のインサート458は、図6Cに示すように、開口部412の少なくとも一部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されることが好ましい。第1のインサート458は、開口部壁面418と係合するように形成された1つまたは複数の第1のインサート係合面452を有する(図6D)。好ましくは、開口部壁面418は、第1の非酸化性雰囲気中で、開口部壁面418が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱される。また、第1のインサート係合面452は、第1のインサート係合面452が塑性変形可能となる熱間加工温度まで、第2の非酸化雰囲気中で加熱されることが好ましい。
欠陥領域511は、欠陥があるか、または損傷しているか、あるいはその欠陥領域を交換しなければならないように何らかの方法で変更されている。例えば、欠陥領域は、経年劣化により腐食または弱体化したワークピースの一部や、使用により生じたピットやクラックを含むワークピースの一部などである。あるいは、欠陥領域は、ワークピースが製造されたときに形成された欠陥を含む。
なお、図6A~6Hでは、分かりやすくするために、本方法に必要な加熱要素およびクランプ、ならびに他の要素を省略している。
第1のインサート458は、好ましくは、第1の係合運動を行って、第1のインサート係合面452を開口部壁面418に対して移動させる。第1のインサート458が第1の係合運動を行っている間、および第1のインサート係合面452および開口部壁面418の両方が熱間加工温度にある間、第1のインサート458は、第1のインサート458を開口412内に少なくとも部分的に移動させるために第1の移動運動も行うことが好ましく、第1のインサート458が係合運動を行っている間に第1のインサート係合面452を開口部壁面418に係合させて、開口部壁面418と第1のインサート係合面452が互いに係合する際に塑性変形させて、第1のインサート458とワークピース410の残りの部分456との間に金属結合を少なくとも部分的に形成する。
図6Dは、第1のインサート458が開口部412内に位置し、残りの部分456と結合されていることを示している。第1の移動運動は、図6Dに矢印「4D」で示す方向である。
最後に、第1のインサート458およびワークピース410の残りの部分456を冷却して、金属結合された第1のインサート458およびワークピース456の残りの部分を含む部分的に修復されたワークピース460(図6G)を提供する(図6C~6F)。
図6C~6Fから分かるように、第1のインサート458が開口部412を完全に塞がないことが好ましい。図6Cに示すように、部分的に修復されたワークピース460は、開口部「J、J」を含み、これらの開口部は、第1のインサート458とワークピースの残りの部分456とが融着、すなわち、上述のように金属的に結合された後に塞がれていない開口部412の一部である。
第1のインサート係合面452および開口部壁面418が係合して塑性変形すると、係合面452、418の間から何らかの材料が押し出されることがある。例えば、図6Fは、押し出された材料が開口部「J」に位置していることを示している。便宜上、押し出された材料は、参照文字「K、K」で識別する。押し出された材料は、第1のインサート係合面(複数可)452と開口部壁面(複数可)418とが接する任意の点(複数可)で押し出し可能である。押し出された材料は、例えば部分「J」、「J」などの近くの空隙に押し出される傾向があると考えられる。
好ましくは、ワークピースの損傷領域411の修復を完了するために、開口部412の部分「J、J」は、後述するように充填される。しかしながら、加えて、損傷領域411の修復を完了するために、押し出された材料「K」、「K」は除去することが好ましい。
これを達成するために、1つまたは複数の補助開口部462が、部分的に修復されたワークピース460に形成されることが好ましい(図6G)。図6Gから分かるように、一実施形態では、2つの補助開口部462、すなわち、各補助開口部が初期開口部412の部分「J」、「J」を取り囲むことが好ましい。各補助開口部462は、好ましくは、少なくとも部分的に第1のインサート458に位置し、かつ少なくとも部分的にワークピース410の残りの部分456であった部分に位置する1つまたは複数の補助開口部壁464によって画定される。補助開口部壁464は、1つまたは複数の補助開口部壁面466を有する(図6H)。
ワークピースの金属および第1のインサートと金属結合可能な第2のインサート材料を含む1つまたは複数の第2のインサート468が提供されることも好ましい(図6H)。第2のインサート468は、好ましくは、補助開口部462に少なくとも部分的に嵌合するように形成される。第2のインサート468は、補助開口部壁面(複数可)466と係合するように形成された1つまたは複数の第2のインサート係合面470(複数可)(図6H)を含むことが好ましい。
好ましくは、補助開口部壁面466は、補助開口部壁面466が塑性変形可能である熱間加工温度まで、非酸化性雰囲気中で加熱される。同様に、第2のインサート係合面470は、非酸化性雰囲気中で、第2のインサート係合面470が塑性変形可能な熱間加工温度まで加熱されることが好ましい。
好ましくは、第2のインサート468は、補助開口部壁面466に対して第2のインサート係合面470を移動させるために、第2の係合運動を行う。第2のインサート468が第2の係合運動を行っている間、および第2のインサート係合面470および補助開口部壁面466が熱間加工温度にある間に、さらに好ましくは第2のインサート468も第2の移動運動を行って、第2のインサート係合面470を補助開口部壁面466と係合させるように意図された補助開口内に少なくとも部分的に移動し、補助開口部壁面466および第2のインサート係合面470が互いに係合する際に塑性変形を生じさせて、第2のインサート468と部分修復したワークピース460との間に少なくとも部分的に金属結合を生じさせる。
図6Hは、第2のインサート468の1つが、補助開口部462の1つに配置されて、部分的に修復されたワークピース460と結合されていることを示している。第2の移動運動は、矢印「4D」によって図6Hに示される方向である。
第2のインサート468および部分的に修復されたワークピース460を冷却して、第2のインサート468および部分的に修復されたワークピース460を含む修復されたワークピース472(図6H)を形成することも好ましい。
図6Gおよび6Hに示す例では、2つの補助開口部462があり、2つの第2のインサート468が少なくとも部分的に2つの補助開口部462にそれぞれ配置されている。図6Hから分かるように、第2のインサート468は補助開口部462を塞ぐことが好ましく、部分的に修復されたワークピース460と金属的に結合される。したがって、第2のインサート468が補助開口部462に入ると、ワークピース410は修復され、そして再び使用できるようになる。
前述のことから、図6A~6Hに示す本発明の方法の実施形態は、修復されたワークピース472をもたらし、修復されたワークピース472に熱影響部を生じさせることなく、損傷領域411が取り替えられたことが分かる。
補助開口部462の数、大きさおよび形状は、任意の適切な数、大きさおよび形状であってもよい。第1および第2のインサート458、468も、任意の適切な構成を有することができる。
例えば、一実施形態では、補助開口部462は、平面図において円形であることが好ましい。また、第2のインサート468は直円錐体であることが好ましい。好ましくは、第2インサート468は円錐台形である(図6H)。係合運動は、第2のインサート468の回転運動であってもよい。
分かりやすくするために、加熱要素およびクランプは図6A~6Hから省略されている。
また、第1のインサートおよび第2のインサートの移動運動は、関連する要素がこれに対応するように形成されている場合、代替的に、パイプまたはチューブワークピースの内部からその外部に向けて行われてもよい。
当業者であれば、そのような方法(および本明細書に記載の本発明の方法の他の実施形態)は、例えば、ワークピース410を動かすことができない、または少なくとも都合よく動かすことができない、現場において利用できることを理解するであろう。
図6A~6Hに示す本発明の方法の実施形態では、第1のインサート458は、ワークピース410の開口部412をほぼ塞ぐ。しかしながら、当業者であれば、開口部412が比較的長い場合、第1のインサート458の適切な係合運動を維持することは、すなわち、第1のインサート458の長さが原因で、実用的ではない場合があることを理解するであろう。例えば、比較的厚い圧延金属で作られた大きなパイプ(例えば、図1Aに示す従来技術の例など)は、数フィートの長さであり、対応する長い開口部12を有する。また、充填される開口部が一般的に真っ直ぐではない(すなわち、非線形である)場合、開口部の大部分を塞ぐために単一の第1のインサートを利用することが実現可能ではないかもしれない。これらの状況に対処することを意図した本発明の方法の実施形態が、図7A~7Fに開示されている。
図7A~7Fに示す本発明の方法の実施形態は、ワークピースを完成または仕上げるため、あるいは損傷または磨耗したワークピースを修復するために利用できる。
部分的に修正されたワークピース560を図7Aに示す。ワークピースの本体部分556を示しており、本体部分は、本体部分556の開口部を画定するワークピースの部分である。
図7Aに示すように、ワークピース560の元の開口部は、開口部「L」によって互いに離間された左右の第1のインサート558、559によって部分的に塞がれている。部分的に修正されたワークピース560は、本体部分556と、左右の第1のインサート558、559を含む。左右の第1のインサート558、559はまた、それぞれの端部に開口部「L」、「L」を画定する。開口部「L」、「L」、および「L」は、左右の第1のインサート558、559が本体部分556(図7A~7C)に結合された後、塞がれないままのワークピースの元の開口部の一部である。
左右の第1のインサート558、559は、上述の本発明の方法の実施形態、例えば、第1のインサート458を残りの部分456に結合することに関連して用いられる方法(図6C~6E)などを使用して、本体部分556に結合される。当業者であれは、左右の第1のインサート558、559が本体部分556と同時に結合される必要がないことを理解するであろう。スペースの制約により、第1のインサートの一方を本体部分556に結合し、次に第1のインサートの他方を本体部分556に結合することが実際には好ましいと思われる。
左右の第1のインサート558、559を本体部分556に結合するために必要な加熱要素および他の要素は、分かりやすくするために図7A~7Cから省略されている。
一部の押し出された材料(図示せず)が開口部「L」~「L」に押し出されてもよい。
また、図を簡略化するために、第1のインサートは2つしか示していない。当業者であれば、(特に)充填される開口部の全長に応じて、その間に対応する数の開口部を有する任意の適切な数の第1のインサートが存在し得ることを理解するであろう。
開口部「L」~「L」を充填し、その中の押し出された材料を除去するために、補助開口部561、562、563が部分的に修正されたワークピース560に形成されることが好ましい(図7D)。補助開口部561、562、563は、任意の適切な方法で形成することができる。図7Dから分かるように、補助開口部561が形成されると、開口部「L」を取り囲むことが好ましい。他の補助開口部562、563は、開口部「L」および「L」をそれぞれ取り囲むことが好ましい。
好ましくは、第2のインサート568は、本体部分556の金属、および左右の第1のインサート558、559の金属と結合可能な第2のインサート材料を含む。第2のインサート568は、補助開口部561、562、563のそれぞれに嵌合するように形成されることが好ましい。分かりやすくするために、図7Dは、第2のインサート568の1つが補助開口部561に位置するように示している。
補助開口部561、562、563の各々は、好ましくは、補助開口部壁面566によって少なくとも部分的に画定される(図7E)。また、第2のインサート568の各々は、好ましくは、補助開口部561、562、563のうちの1つの補助開口部壁面566と係合するように形成された1つまたは複数のインサート係合面570(図7E)によって部分的に画定される。
好ましくは、補助開口部壁面566の各々は、補助開口部壁面566が塑性変形可能である熱間加工温度まで、非酸化性雰囲気中で加熱される。同様に、各第2のインサート568の第2のインサート係合面570は、非酸化雰囲気中で、第2のインサート係合面570が塑性変形可能な熱間加工温度まで加熱されることが好ましい。
好ましくは、第2のインサート568は第2の係合運動を行って、第2のインサート係合面570を、第2のインサート568が係合するように位置決めされた補助開口部壁面566に対して移動させる。第2のインサート568が第2の係合運動を行っている間、および第2のインサート係合面570および補助開口部壁面566が熱間加工温度にある間に、さらに好ましくは第2のインサート568も第2の移動運動を行って、第2のインサート係合面570を補助開口部壁面566と係合させるように意図された補助開口内に少なくとも部分的に移動し、補助開口部壁面566および第2のインサート係合面570が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、第2のインサート568と部分修復したワークピース560との間に少なくとも部分的に金属結合を形成する。
図7Dおよび7Eは、第2のインサート568の1つが補助開口部561の1つに位置するとともに、部分的に修正されたワークピース560と結合されていることを示している。第2の移動運動は、矢印「5D」によって図7Eに示される方向である。
また、第2のインサート568および部分的に修正されたワークピース560を冷却して、第2のインサート568(すなわち、1つの第2のインサート568がそれぞれ補助開口561、562、563のそれぞれに位置している)および部分的に修正されたワークピース560を含む修正されたワークピース572(図7F)を形成することも好ましい。
図7D、7Eおよび7Fに示す例では、3つの補助開口部561、562、563があり、3つの第2のインサート568が、3つの補助開口部561、562、563にそれぞれ少なくとも部分的に配置される。図7Dから分かるように、第2のインサート568は補助開口部561を塞ぐことが好ましく、部分的に修正されたワークピース560と金属的に結合される。したがって、第2のインサート568が補助開口部561、562、563に入ると、ワークピースは修正され、かつ利用可能となる。
一実施形態では、各補助開口部は、好ましくは、平面図において円形である。また、第2のインサート568は直円錐体であることが好ましい。好ましくは、第2インサート568は円錐台形である(図7E)。係合運動は、第2のインサート568の回転運動であってもよい。
補助開口部の数、大きさおよび形状は、任意の適切な数、大きさおよび形状であってもよい。第1および第2のインサート558、559、568も、任意の適切な構成を有することができる。図7A~7Fに示す方法の実施形態は、単なる例示である。この方法は、任意の適切な数の第1のインサートを含むことができ、したがって、任意の適切な数の補助開口部および第2のインサートも含むことができる。
当業者であれば、図7A~7Fに示す方法の実施形態を利用して、長尺状でも直線的でもないワークピースの開口部を充填することもできることを理解するであろう。例えば、そのような実施形態は、長尺状の開口部の長さに沿って、直線状(すなわち直線的)ではなく、代わりに非直線的である長尺状の開口部を充填するために利用することができる。これは、非線形開口部を一連のより小さな線形部分に分割することによって達成でき、各線形部分は、上述のように、1つまたは複数の第1のインサートおよび1つまたは複数の第2のインサートで充填される。
前述のことから、図7A~7Fに示す本発明の方法の実施形態は、修正されたワークピース572をもたらし、修正されたワークピース572に熱影響部を生じさせることなく、損傷領域411が取り替えられたことが分かる。
本発明の方法を実施するために必要な加熱要素および他の要素(例えば、クランプ)は、分かりやすくするために図7A~7Fから省略されている。
また、第1のインサートおよび第2のインサートの移動運動は、関連する要素がこれに対応するように形成されている場合、代替的に、パイプまたはチューブワークピースの内部からその外部に向けて行われてもよい。
当業者であれば、そのような方法(および本明細書に記載の本発明の方法の他の実施形態)は、例えば、ワークピースを動かすことができない、または少なくとも都合よく動かすことができない、現場において利用できることを理解するであろう。
当業者であれば、本発明が多くの形態をとることができ、そのような形態が請求された本発明の範囲内にあることを理解するであろう。特許請求の範囲は、実施例に記載された好ましい実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。

Claims (20)

  1. 金属製のワークピースの少なくとも1つの開口部を少なくとも部分的に充填する方法であって、少なくとも1つの開口部は、少なくとも1つの開口部壁面を有する少なくとも1つの開口部壁によって少なくとも部分的に画定されており、方法は、
    (a)金属と金属結合可能なインサート材料を含むインサートを提供するステップであって、インサートは、前記少なくとも1つの開口部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されるとともに、少なくとも1つの開口部壁面と係合するように形成された少なくとも1つのインサート係合面を有する、ステップと、
    (b)前記少なくとも1つの開口部壁面を第1の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (c)前記少なくとも1つのインサート係合面を第2の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つのインサート係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (d)インサートに係合運動を行わせて、前記少なくとも1つのインサート係合面を前記少なくとも1つの開口部壁面に対して移動させるステップと、
    (e)インサートが係合運動を行っている間、および前記少なくとも1つのインサート係合面および前記少なくとも1つの開口部壁面が熱間加工温度にある間に、インサートに移動運動を行わせるステップであって、インサートを少なくとも部分的に前記少なくとも1つの開口部内に移動させて、インサートが係合運動を行っている間、前記少なくとも1つのインサート係合面を前記少なくとも1つの開口部壁面と係合させて、該少なくとも1つの開口部壁面および該少なくとも1つのインサート係合面が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、少なくとも部分的にインサートと前記ワークピースとの金属結合を形成する、ステップと、
    (f)インサートと前記ワークピースを冷却して、インサートと該ワークピースを一体に硬化させるステップと、を含む方法。
  2. 前記少なくとも1つの開口部壁面が均一に熱間加工温度に加熱され、および前記少なくとも1つの開口部壁が、前記少なくとも1つの開口部壁の少なくとも1つの開口部壁面から第1の距離まで均一に熱間加工温度に加熱される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つのインサート係合面が均一に熱間加工温度に加熱され、および少なくとも1つのインサートが、該少なくとも1つのインサートの少なくとも1つのインサート係合面から第2の距離まで均一に熱間加工温度に加熱される、請求項1に記載の方法。
  4. 係合運動が前記ワークピースに対する揺動運動である、請求項1に記載の方法。
  5. 揺動運動が、インサートが前記ワークピースに対して移動するインサートの直線運動である、請求項4に記載の方法。
  6. 係合運動が、インサートの軸線を中心とした、前記ワークピースに対するインサートの回転である、請求項1に記載の方法。
  7. 係合運動が前記ワークピースに対する振動運動である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つの開口部壁面が平面であり、前記少なくとも1つのインサート係合面が平面である、請求項1に記載の方法。
  9. 移動運動が前記少なくとも1つの開口部への所定の直線方向であり、前記少なくとも1つの開口部壁面がその所定の直線方向に対して所定の角度で配置される、請求項8に記載の方法。
  10. 移動運動が、前記少なくとも1つの開口部への所定の直線方向である、請求項1に記載の方法。
  11. インサートがその内端と外端との間に延在しており、
    該インサートが、前記内端および外端のうちの1つまたは複数において、前記少なくとも1つのインサート係合面の近位に配置された少なくとも1つの面取りされたインサート面を有している、請求項1に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの開口部壁面が内端と外端との間に延在しており、
    前記ワークピースが、前記内端および外端のうちの1つまたは複数において、前記少なくとも1つの開口部壁面の近位に配置された少なくとも1つの面取りされたワークピース面を有している、請求項11に記載の方法。
  13. 金属製のワークピースの少なくとも1つ開口部を少なくとも部分的に充填するシステムであって、少なくとも1つの開口部が、少なくとも1つの開口部壁面を有する少なくとも1つの開口部壁によって少なくとも部分的に画定されており、システムは、
    前記ワークピースを静止状態に保持するための、少なくとも1つのクランプサブアセンブリと、
    金属と結合可能なインサート材料を含むインサートであって、少なくとも1つの開口部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されるとともに、前記少なくとも1つの開口部壁面と係合するように形成された少なくとも1つのインサート係合面を有しているインサートと、
    前記少なくとも1つの開口部壁面を第1の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するための少なくとも1つの第1の加熱要素と、
    前記少なくとも1つのインサート係合面を第2の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つのインサート係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するための少なくとも1つの第2の加熱要素と、
    インサート移動サブアセンブリであって、(i)前記少なくとも1つのインサート係合面が前記少なくとも1つの開口部壁面に対して移動する係合運動と、(ii)インサートが少なくとも部分的に前記少なくとも1つの開口部内に移動する移動運動と、を同時にインサートに行わせて、前記少なくとも1つの係合面および前記少なくとも1つの開口部壁面が互いに係合する際に塑性変形させて、前記インサートとワークピースとの金属結合を行うための、インサート移動サブアセンブリと、を備えており、
    前記少なくとも1つの開口部壁が前記少なくとも1つの開口部壁面から前記少なくとも1つの開口部壁の少なくとも第1の距離まで熱間加工温度に加熱され、かつ前記少なくとも1つのインサート係合面が該少なくとも1つのインサート係合面からインサートの少なくとも第2の距離まで熱間加工温度に加熱されると、前記少なくとも1つの第1の加熱要素および前記少なくとも1つの第2の加熱要素が除去可能となり、
    システムが、前記少なくとも1つのインサート係合面および少なくとも1つの開口部壁面が互いに係合して塑性変形した後、前記インサートおよびワークピースを冷却して、該インサートとワークピースを金属結合させるように構成されている、システム。
  14. チューブを金属製のワークピースに少なくとも部分的に取り付けて、チューブを前記ワークピースの少なくとも1つの開口部と少なくとも部分的に位置合わせする方法であって、前記少なくとも1つの開口部は、少なくとも1つの開口部壁面を有する少なくとも1つの開口部壁によって少なくとも部分的に画定されており、方法は、
    (a)前記少なくとも1つの開口部壁面と係合するように構成されている少なくとも1つのチューブ係合面をチューブ上に形成するステップと、
    (b)前記少なくとも1つの開口部壁面を第1の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (c)前記少なくとも1つのチューブ係合面を第2の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つのチューブ係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (d)チューブに係合運動を行わせて、前記少なくとも1つのチューブ係合面を少なくとも1つの開口部壁面に対して移動させるステップと、
    (e)チューブが係合運動を行っている間、および前記少なくとも1つのチューブ係合面および前記少なくとも1つの開口部壁面が熱間加工温度にある間に、チューブに移動運動を行わせるステップであって、チューブを少なくとも部分的に前記少なくとも1つの開口部内に移動させて、チューブが係合運動を行っている間に、前記少なくとも1つのチューブ係合面を前記少なくとも1つの開口壁面と係合させて、該少なくとも1つの開口部壁面および該少なくとも1つのチューブ係合面が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、少なくとも部分的にチューブとワークピースとの金属結合を形成する、ステップと、
    (f)チューブとワークピースを冷却して、チューブとワークピースを一体に硬化させるステップと、を含む方法。
  15. 欠陥領域を含むワークピースを修復する方法であって、
    (a)欠陥領域を含むワークピースの一部を除去してワークピースの残りの部分に開口部を提供するステップであって、開口部はワークピースの残りの部分に少なくとも1つの開口部壁面を有する少なくとも1つの開口部壁によって画定されている、ステップと、
    (b)金属と金属結合可能な第1のインサート材料を含む第1のインサートを提供するステップであって、第1のインサートは、前記少なくとも1つの開口部の少なくとも一部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されるとともに、前記少なくとも1つの開口壁面と係合するように形成された少なくとも1つの第1のインサート係合面を有している、ステップと、
    (c)前記少なくとも1つの開口部壁面を第1の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (d)前記少なくとも1つの第1のインサート係合面を第2の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの第1のインサート係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (e)第1のインサートに第1の係合運動を行わせて、前記少なくとも1つの第1のインサート係合面を少なくとも1つの開口部壁面に対して移動させるステップと、
    (f)第1のインサートが第1の係合運動を行っている間、および前記少なくとも1つの第1のインサート係合面および前記少なくとも1つの開口部壁面が熱間加工温度にある間に、第1のインサートに第1の移動運動を行わせるステップであって、第1のインサートを少なくとも部分的に前記少なくとも1つの開口部内に移動させて、第1のインサートが前記係合運動を行っている間、前記少なくとも1つの第1のインサート係合面を前記少なくとも1つの開口壁面と係合させて、該少なくとも1つの開口部壁面および該少なくとも1つの第1のインサート係合面が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、少なくとも部分的に第1のインサートとワークピースの残りの部分との金属結合を形成する、ステップと、
    (g)第1のインサートとワークピースの残りの部分とを冷却して、金属結合された前記第1のインサートとワークピースの残りの部分とを含む部分的に修復されたワークピースを提供するステップ、とを含む方法。
  16. さらに、
    (h)前記部分的に修復されたワークピースに少なくとも1つの補助開口部を形成するステップであって、前記少なくとも1つの補助開口部は、少なくとも部分的に第1のインサートに位置する少なくとも1つの補助開口部壁によって画定されるとともに、前記ワークピースの残りの部分に少なくとも部分的に位置しており、前記少なくとも1つの補助開口部壁が少なくとも1つの補助開口部壁面を有している、ステップと、
    (i)金属と金属結合可能な第2のインサート材料を含む少なくとも1つの第2のインサートを提供するステップであって、前記少なくとも1つの第2のインサートは、前記少なくとも1つの補助開口部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されるとともに、前記少なくとも1つの補助開口部壁面と係合するように形成された少なくとも1つの第2のインサート係合面を有している、ステップと、
    (j)前記少なくとも1つの補助開口部壁面を非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの補助開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (k)前記少なくとも1つの第2のインサート係合面を非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの第2のインサート係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (l)前記少なくとも1つの第2のインサートに第2の係合運動を行わせて、前記少なくとも1つの第2のインサート係合面を前記少なくとも1つの補助開口壁面に対して移動させるステップと、
    (m)前記少なくとも1つの第2のインサートが第2の係合運動を行っている間、および前記少なくとも1つの第2のインサート係合面および前記少なくとも1つの補助開口壁面が熱間加工温度にある間に、前記少なくとも1つの第2のインサートにさらに移動運動を行わせるステップであって、該少なくとも1つの第2のインサートを少なくとも部分的に前記少なくとも1つの補助開口部内に移動させて、前記少なくとも1つの第2のインサート係合面を前記少なくとも1つの補助開口部壁面と係合させて、該少なくとも1つの補助開口部壁面および該少なくとも1つの第2のインサート係合面が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、前記少なくとも1つの第2のインサートと前記部分的に修復されたワークピースとの金属結合を少なくとも部分的に形成する、ステップと、
    (n)前記少なくとも1つの第2のインサートおよび前記部分的に修復されたワークピースを冷却して、該少なくとも1つの第2のインサートおよび該部分的に修復されたワークピースを含む修復されたワークピースを形成するステップと、を含む請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つの補助開口部が円形である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記少なくとも1つの第2のインサートが直円錐体である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記少なくとも1つの第2のインサートが円錐台形である、請求項18に記載の方法。
  20. ワークピースの少なくとも1つの開口部を少なくとも部分的に充填する方法であって、ワークピースは少なくとも2つの層を含み、前記少なくとも2つの層の各々が金属を含み、前記少なくとも1つの開口部が少なくとも1つの開口部壁面によって少なくとも部分的に画定されており、方法は、
    (a)ワークピースの前記少なくとも2つの層のそれぞれの金属と金属結合可能な少なくとも2つのインサート材料を含むインサートを提供するステップであって、インサートは、前記少なくとも1つの開口部に少なくとも部分的に嵌合するように形成されるとともに、前記少なくとも1つの開口部壁面と係合するように形成された少なくとも1つのインサート係合面を有している、ステップと、
    (b)前記少なくとも1つの開口部壁面を第1の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つの開口部壁面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (c)前記少なくとも1つのインサート係合面を第2の非酸化性雰囲気中で、該少なくとも1つのインサート係合面が塑性変形可能である熱間加工温度に加熱するステップと、
    (d)インサートに係合運動をさせて、前記少なくとも1つのインサート係合面を前記少なくとも1つの開口部壁面に対して移動させるステップと、
    (e)インサートが係合運動を行っている間、および前記少なくとも1つのインサート係合面および前記少なくとも1つの開口部壁面が熱間加工温度にある間に、インサートに移動運動を行わせるステップであって、インサートを少なくとも部分的に前記少なくとも1つの開口部内に移動させて、インサートが係合運動を行っている間、前記少なくとも1つのインサート係合面を前記少なくとも1つの開口壁面と係合させて、該少なくとも1つの開口部壁面および該少なくとも1つのインサート係合面が互いに係合する際に塑性変形を生じさせ、少なくとも部分的にインサートとワークピースとの金属結合を形成する、ステップと、
    (f)インサートとワークピースを冷却して、インサートとワークピースを一体に硬化させるステップと、を含む方法。
JP2022556590A 2020-03-17 2021-03-16 金属体の修正方法および修正システム Pending JP2023517385A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/821,104 US11597032B2 (en) 2020-03-17 2020-03-17 Method and system for modifying metal objects
US16/821,104 2020-03-17
PCT/CA2021/050346 WO2021184112A1 (en) 2020-03-17 2021-03-16 Method and system for modifying metal objects

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023517385A true JP2023517385A (ja) 2023-04-25
JPWO2021184112A5 JPWO2021184112A5 (ja) 2024-03-19

Family

ID=77746510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022556590A Pending JP2023517385A (ja) 2020-03-17 2021-03-16 金属体の修正方法および修正システム

Country Status (9)

Country Link
US (1) US11597032B2 (ja)
EP (1) EP4121244A4 (ja)
JP (1) JP2023517385A (ja)
KR (1) KR20220154186A (ja)
CN (1) CN115243822A (ja)
AU (1) AU2021237990A1 (ja)
BR (1) BR112022017988A2 (ja)
CA (1) CA3171708A1 (ja)
WO (1) WO2021184112A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11717911B1 (en) 2020-10-22 2023-08-08 Paul Po Cheng Method of fusing metal objects together

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL7603579A (nl) 1975-04-07 1976-10-11 Nippon Steel Corp Stelsel voor autogeen lassen.
SE448612B (sv) 1983-06-09 1987-03-09 Nitro Nobel Ab Forfarande for forenandet av tva rorendar medelst explosionssvetsning av ett skarvror till dessa endar
US5208443A (en) 1988-09-09 1993-05-04 Metcal, Inc. Temperature auto-regulating, self-heating recoverable articles
FR2659038B1 (fr) 1990-03-02 1994-11-10 Snecma Procede de soudage par friction et machine de mise en óoeuvre.
US5831252A (en) 1995-02-08 1998-11-03 Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha Methods of bonding titanium and titanium alloy members by high frequency heating
JP3511749B2 (ja) 1995-08-30 2004-03-29 大同特殊鋼株式会社 Ti合金部材の接合方法
US5785805A (en) 1996-06-14 1998-07-28 Fix, Jr.; John William Friction welding fusion enhancer apparatus
WO2000025973A1 (en) 1998-11-02 2000-05-11 Industrial Field Robotics Improved method of solid state welding and welded parts
US6199746B1 (en) * 1999-08-02 2001-03-13 General Electric Company Method for preparing superalloy castings using a metallurgically bonded tapered plug
US6230958B1 (en) * 1999-09-30 2001-05-15 Lockheed Martin Corporation Friction pull plug welding: dual chamfered plate hole
DE10235644B4 (de) * 2002-08-02 2004-10-21 Eto Magnetic Kg Elektromagnetische Stellvorrichtung
US6957761B2 (en) * 2003-04-08 2005-10-25 Autoliv Asp, Inc. Inertia or friction welding of conical components into elliptically-shaped holes in a pipe or tube
US7600666B2 (en) * 2003-05-27 2009-10-13 Rabinovich Joshua E Repair with feedstock having conforming surfaces with a substrate
US7348523B2 (en) 2003-06-10 2008-03-25 Noetic Engineering Inc. Method of induction weld forming with shear displacement step
TWI238092B (en) 2003-12-08 2005-08-21 Nelson Prec Casting Co Ltd Friction welding structure of golf club and manufacturing method therefor
CN100584509C (zh) * 2004-07-05 2010-01-27 株式会社大桥技研 压入接合用螺母、压入接合结构及压入接合方法
AT9199U1 (de) 2005-09-13 2007-06-15 Plansee Se Werkstoffverbund mit explosionsgeschweisstem zwischenstück
US8393525B2 (en) 2006-06-20 2013-03-12 Infinity IP Commericalization (Israel) Ltd. Method for high pressure/high velocity welding or joining first and second metal workpieces before welding/joining; article of manufacture made thereby
CA2663667C (en) 2006-09-18 2013-01-22 Spinduction Weld, Inc. Apparatus for induction friction solid state welding
GB0712225D0 (en) 2007-06-23 2007-08-01 Rolls Royce Plc Welding enclosure
JP5243083B2 (ja) * 2008-04-01 2013-07-24 株式会社豊田自動織機 摩擦圧接方法
JP2010165847A (ja) 2009-01-15 2010-07-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱電変換モジュールの製造方法
JP5853405B2 (ja) * 2011-04-25 2016-02-09 株式会社Ihi 摩擦接合方法及び接合構造体
US8863371B2 (en) 2011-12-09 2014-10-21 Baker Hughes Incorporated Positioning system and method for automated alignment and connection of components
US8998067B2 (en) * 2013-01-10 2015-04-07 Baker Hughes Incorporated Tubular friction welding joining method without rotation of the tubulars
US9644769B1 (en) 2013-03-20 2017-05-09 Paul Po Cheng System and method for welding tubular workpieces
US10022816B2 (en) * 2013-08-01 2018-07-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Friction welding method
US9607801B2 (en) * 2014-09-19 2017-03-28 General Electric Company Friction welding of X-ray tube components using intermediate filler materials
US9943927B2 (en) * 2014-12-02 2018-04-17 Arvinmeritor Technology, Llc Transient liquid phase joining of dissimilar materials
US10288193B2 (en) 2017-01-25 2019-05-14 Paul Po Cheng Method and system for forming a pipeline
CN108098131A (zh) * 2018-01-04 2018-06-01 上海锢维智能设备有限公司 一种适合于长工件焊接的摩擦焊设备
CN108637462A (zh) * 2018-07-12 2018-10-12 江苏锢邦智能装备有限公司 一种摩擦焊接装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP4121244A1 (en) 2023-01-25
EP4121244A4 (en) 2024-05-01
BR112022017988A2 (pt) 2022-10-18
US20210291293A1 (en) 2021-09-23
CA3171708A1 (en) 2021-09-23
US11597032B2 (en) 2023-03-07
CN115243822A (zh) 2022-10-25
AU2021237990A1 (en) 2022-10-13
WO2021184112A1 (en) 2021-09-23
KR20220154186A (ko) 2022-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6779708B2 (en) Joining structural members by friction welding
US5826320A (en) Electromagnetically forming a tubular workpiece
US3604102A (en) Process for effecting metallurgical joints between two different metals and the products obtained thereby
US9644769B1 (en) System and method for welding tubular workpieces
US7847223B2 (en) Electromagnetic pulse welding of fluid joints
US9067279B1 (en) Apparatus for joint sealing using tube expansion and friction welding
US4943001A (en) Tube-type vessel having crevice-free joints and method for manufacturing the same
US9227267B1 (en) Warm bond method for butt joining metal parts
US3126625A (en) Mkthob qf joining and bonding together
JP2023517385A (ja) 金属体の修正方法および修正システム
CN107073620A (zh) 焊料和用于通过材料锁合的连接制造组件的方法
US20070158394A1 (en) Welded tailored blanks that allow for part curvature
US6401509B1 (en) Method for producing a hollow body made of metal
US8651361B1 (en) Method for angular oscillation friction welding to an axially symmetric weld surface
US20230201954A1 (en) Method for solid state welding
JP7416804B2 (ja) 管をその縁において厚くするための装置および方法
US20230201974A1 (en) Method for attaching a tube to a workpiece
CN113966258A (zh) 用于沿长度形成焊接部的系统和方法
US11577295B2 (en) System and method for connecting metal workpieces
EP2328708B1 (de) Verfahren zum verbindungsschmelzschweissen von dünnwandigen ummantelungen
RU2254950C1 (ru) Способ получения трубных шпилек
RU2254949C1 (ru) Способ получения трубных шпилек
RU2251465C2 (ru) Способ получения шпилек
RU2271260C2 (ru) Способ получения трубных шпилек
JPS6076290A (ja) クラツド鋼管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240308

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240308