JP2023517030A - 両極性符号のための拡張復号 - Google Patents

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Abstract

本開示の例示的な実施形態は、両極性符号のための拡張復号のデバイス、方法、装置、およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。本方法は、第2のデバイスから、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定することと、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列のセットを生成することと、第1の演算とは異なる第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列を決定することと、基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定することと、を含む。このように、受信機側における復号を、復号の間にCRCにあまり頼らないように拡張することができる。これはチャネルの全体的性能を劇的に改善することができるであろう。

Description

本開示の実施形態は、概して、電気通信の技術分野に関し、詳細には、両極性符号(polarization code)のための拡張復号(enhanced decoding)のデバイス、方法、デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
スマートファクトリー内において超高信頼性および超高安全性の通信を展開させることは、あらゆる種類の機械類によって発生される環境電磁干渉のせいで、地上波セルラーネットワークよりも困難である。最近では、マクロ基地局(BS:Base Station)が一般的に動作する周波数帯域内で強い干渉が観測されることが確認されている。このような干渉は、自動車および多くの他のオートメーション工場においてよく見られる、スポットおよびアーク溶接機器から放射される。
さらに、典型的な産業シナリオでは、高電力/高電圧機器のオン/オフの切り替えからの電磁放射も、無線チャネルが深いフェージングを被る場合と同様の、データ伝送における頻繁な中断/停止をもたらす強いバースト干渉を生じさせ得る。このような停止は全体的なシステムスループットを大きく制約し、信頼できる通信を改変する。これは、非常にクリティカルなネットワークでは容認できない。それゆえ、非常にクリティカルなネットワークのために、物理層のデータ処理チェーンの設計は急務の拡張を必要としている。
Release15標準仕様では、リード・マラー(RM:Reed Muller)符号およびポーラ(Polar)符号が、物理層におけるアップリンクおよびダウンリンク制御シグナリングを保護するために5G NRにおいて用いられることが合意された。
概して、本開示の例示的な実施形態は両極性符号のための拡張復号の解決策を提供する。
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1のデバイスに、少なくとも、第2のデバイスから、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列(likelihood sequence)を決定することと、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列(candidate sequence)のセットを生成することと、第1の演算とは異なる第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列(reference sequence)を決定することと、基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定することと、を行わせるように構成されている。
第2の態様では、方法が提供される。本方法は、第2のデバイスから、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定することと、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列のセットを生成することと、第1の演算とは異なる第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列を決定することと、基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定することと、を含む。
第3の態様では、第2のデバイスから、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定するための手段と、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列のセットを生成するための手段と、第1の演算とは異なる第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列を決定するための手段と、基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定するための手段と、を備える装置が提供される。
第4の態様では、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、デバイスに、第2の態様に係る方法を実施させる、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体が提供される。
本開示の実施形態の他の特徴および利点はまた、特定の実施形態の以下の説明から、本開示の実施形態の原理を例として示す添付の図面と併せて読むことで、明らかになるであろう。
本開示の実施形態は例の意味で提示され、それらの利点は以下において添付の図面を参照してより詳細に説明される。
本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な環境を示す図である。 本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る両極性符号のための拡張復号の例示的な方法のフローチャートを示す図である。 本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る両極性符号のための拡張復号の例示的な方法のフローチャートを示す図である。 本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る両極性符号のための拡張復号の例示的な方法のフローチャートを示す図である。 本開示の実施形態に係るシミュレーションの結果を示す図である。 本開示の実施形態に係るシミュレーションの結果を示す図である。 本開示の実施形態に係るSNR依存閾値数の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係るコード化ビット系列の間の不一致分布(difference distribution)の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係る、CRCビットを用い、固定閾値Tを用いて最大2つの誤りを訂正するステップに対応するBLER性能を示す図である。 本開示の例示的な実施形態を実施するために適したデバイスの簡略ブロック図である。 本開示のいくつかの実施形態に係る例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図である。
図面全体を通じて、同じ、または同様の参照符号は、同じ、または同様の要素を表す。
これより、本開示の原理が、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は例示の目的のためにのみ説明されており、当業者が本開示を理解して実施することを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定をも示唆していないことを理解されたい。本明細書において説明される開示は、以下に説明されるもの以外の様々な様態で実施することができる。
以下の説明および特許請求の範囲では、特に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。
本開示における「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な一実施形態(an example embodiment)」、および同様のものへの言及は、説明されている実施形態は特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む必要はない。さらに、このような表現は必ずしも同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が例示的な一実施形態に関して説明されるときには、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関するこのような特徴、構造、または特性にも関係することは当業者の理解の範囲のことであることが提示されている。
用語「第1」および「第2」などは本明細書において、様々な要素を記述するために使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に、様々な要素の機能性を区別するために使用されるにすぎない。本明細書で使用するとき、用語「および/または」は、列挙された用語のうちの1つまたは複数のありとあらゆる組み合わせを含む。
本明細書において使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、例示的実施形態の限定を意図されてはいない。本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。さらに、用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」は、本明細書で使用される場合、記述される特徴、要素、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはこれらの組み合わせの存在もしくは追加を排除するものではないことを理解されたい。
本出願において使用するとき、用語「回路機構」は以下のもののうちの1つまたは複数あるいは全てを指し得る:
(a)ハードウェアのみの回路の実装形態(アナログおよび/またはデジタル回路機構のみの形の実装形態など)、ならびに
(b)ハードウェア回路およびソフトウェアの組み合わせ、例えば、次のようなもの(適用可能な場合):
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、ならびに
(ii)(携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を遂行させるよう協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア、およびメモリを含む)ソフトウェアを伴うハードウェアプロセッサの任意の部分、ならびに
(c)ソフトウェア(例えば、ファームウェア)を動作のために必要とする、マイクロプロセッサ、またはマイクロプロセッサの部分などの、ハードウェア回路および/またはプロセッサ、ただし、ソフトウェアは、それが動作のために必要とされないときには、存在しなくてもよい。
回路機構のこの定義は、任意の請求項を含む、本出願におけるこの用語の全ての使用に当てはまる。さらなる例として、本出願において使用するとき、用語、回路機構はまた、ハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)のみ、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの部分、およびその(もしくはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態も包括する。用語、回路機構はまた、例えば、および特定のクレーム要素に適用可能な場合には、モバイルデバイスのためのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路も包括する。
本明細書で使用するとき、用語「通信ネットワーク」は、第5世代(5G)システム、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域時分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)等などの、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワーク内の端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、限定するものではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)新無線(NR:new radio)通信プロトコルを含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、ならびに/あるいは現在知られているか、または将来開発されることになる任意の他のプロトコルに従って遂行され得る。本開示の実施形態は様々な通信システムにおいて適用され得る。通信における急速な発展を考慮すると、無論、本開示が組み込まれ得る将来型の通信技術およびシステムも存在することになるであろう。それは、本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものと考えられるべきではない。
本明細書で使用するとき、用語「ネットワークデバイス」は、端末デバイスがネットワークにアクセスし、それからサービスを受けるために経由する通信ネットワーク内のノードを指す。ネットワークデバイスは、基地局(BS:base station)またはアクセスポイント(AP:access point)、例えば、適用される専門用語および技術に応じて、ノードB(NodeBまたはNB)、高度化NodeB(eNodeBまたはeNB:evolved NodeB)、NR次世代NodeB(gNB:Generation NodeB)、リモート無線装置(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッダ(RH:radio header)、リモート無線ヘッド(RRH:remote radio head)、中継、フェムト、ピコ等などの低電力ノードを指し得る。RAN分割アーキテクチャは、複数のgNB-DU(分散ユニット(Distributed unit)、RLC、MAC、およびPHYをホストする)を制御するgNB-CU(集中ユニット(Centralized unit)、RRC、SDAP、およびPDCPをホストする)を含む。中継ノードはIABノードのDU部分に対応し得る。
用語「端末デバイス」は、無線通信の能力を有し得る任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく、例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE:user equipment)、加入者局(SS:Subscriber Station)、ポータブル加入者局、移動局(MS:Mobile Station)、またはアクセス端末(AT:Access Terminal)とも称され得る。端末デバイスは、限定するものではないが、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP:voice over IP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像取り込み端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ内蔵機器(LEE:laptop-embedded equipment)、ラップトップ取り付け機器(LME:laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客宅内機器(CPE:customer-premises equipment)、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)デバイス、腕時計または他のウェラブル、ヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD:head-mounted display)、車両、ドローン、医療デバイスおよび機器(例えば、遠隔手術)、産業デバイスおよび機器(例えば、ロボット、および/または産業および/または自動処理チェーンの状況で動作する他の無線デバイス)、家電デバイス、商用および/または産業用無線ネットワーク上で動作するデバイス、ならびに同様のものを含み得る。端末デバイスはまた、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード(中継ノードとしても知られる)の移動終端(MT:Mobile Termination)部分にも対応し得る。以下の説明において、用語「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、および「UE」は互換的に使用され得る。
本明細書において説明される機能性は、様々な例示的な実施形態では、固定および/または無線ネットワークノードにおいて遂行することができるが、他の例示的な実施形態では、機能性は、ユーザ機器装置(セルフォン、またはタブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータ、または移動IoTデバイス、または固定IoTデバイスなど)において実施され得る。このユーザ機器装置は、例えば、必要に応じて、固定および/または無線ネットワークノードに関連して説明されるとおりの対応する能力を与えられ得る。ユーザ機器装置は、ユーザ機器、および/またはそれに組み込まれているときには、ユーザ機器を制御するように構成された、チップセットまたはプロセッサなどの、制御デバイスであり得る。このような機能性の例としては、ユーザ機器装置にこれらの機能/ノードの視点から機能させるように構成されたソフトウェアをユーザ機器装置に提供することによってユーザ機器装置内で実施され得る、ブートストラッピングサーバ機能(bootstrapping server function)および/またはホーム加入者サーバが挙げられる。
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。図1に示されるように、通信ネットワーク100は、受信デバイス110(以下、第1のデバイス110もしくはネットワークデバイス110とも称される)、および伝送デバイス120(以下、第2のデバイス120もしくは端末デバイス120とも称される)を含む。伝送デバイス120は受信デバイス110と通信し得る。図1に示されるネットワークデバイスおよび端末デバイスの数は例示の目的のために与えられており、いかなる限定をも示唆していないことを理解されたい。通信ネットワーク100は任意の好適な数のネットワークデバイスおよび端末デバイスを含み得る。さらに、受信デバイスは端末デバイス120とも称され得、伝送デバイスはネットワークデバイス110とも称され得ることを理解されたい。
通信技術に応じて、ネットワーク100は、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)ネットワーク、時間分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Address)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency-Division Multiple Access)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)ネットワーク、または任意の他のものであり得る。ネットワーク100において説明される通信は、限定するものではないが、新無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域時分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、および移動通信用のグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、および同様のものを含む、任意の好適な規格に準拠し得る。さらに、通信は、現在知られている、または将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って行われ得る。通信プロトコルの例としては、限定するものではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられる。本明細書において説明される技法は、上述されたワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために用いられ得る。明確にするために、技法の特定の態様は以下においてLTEのために説明され、以下の説明の多くにおいてはLTEの専門用語が使用される。
上述されたように、Release15標準仕様では、RM符号およびポーラ符号が、物理層におけるアップリンクおよびダウンリンク制御シグナリングを保護するために5G NRにおいて用いられることが合意された。
受信機側において、ポーラ復号を遂行する最も強力な仕方は巡回冗長検査支援逐次除去リスト(CRC-SCL:Cycle Redundant Check assisted Successive Cancellation List)復号である。それは、通例、パスメトリック(PM:path metric)を、復号プロセスの間に複数の生き残り経路(survival path)を維持するためのメトリックとして用いる。さらに、最後のステップにおいて、複数の候補から最善のパスを最終選択(down-select)するために、CRCが採用される。
CRCに頼ることで、複数の選択肢から最も有力な仮説を決定することができる。CRCの強さは最終的な復号性能に影響を及ぼすことになる。Release15の仕様によれば、ダウンリンクのために、CRCの長さは24であり、これにより、CRCは十分にロバストである。しかし、アップリンクは問題がより大きい。12ビットよりも大きいアップリンクペイロードサイズのためには、6つのCRCビットを有するポーラ符号が用いられ、それに対して、12ビットよりも小さいペイロードサイズのためにはRM符号が用いられる。
典型的には、リストサイズ8=23を有するCRC支援SCLは、現在進んでいるパスが正しいよう手引きし、正しくないパスを排除するために、復号の間に3つのCRCビットを消費する。リストサイズ8の選定は、一般的に、6~8個の9(6-8 nines)、すなわち99.9999%~99.999999%を目指す、非常にクリティカルな通信システムにとって全く不十分である。この状況では、復号の最後のステップにおける検証の目的のために3ビット未満のCRCが存在しなければならない。3ビット長のCRCはロバスト性および正しさに関して極めて弱い。
復号パスの正しさを検査することに加えて、部分的なCRCビットが、異なる目的のため、例えば、木の枝刈り(tree-pruning)、すなわち、正しい確率が非常に小さい一部のパスを枝刈りすることができるよう二分木の走査の間にCRC検査を遂行することのために当てられることが可能である。これはいくらかの複雑さを減ずることになる。その結果、「最終検査」において用いられるCRCビットの数は6ビット未満になる。
最後になったが、業界パートナーからの情報によれば、産業用機械類から生成されるペイロードのサイズは、概して、CRCを除いて、20ビットよりも大きくない。
したがって、本開示に係る実施形態は、特に、RM符号およびポーラ符号のための、両極性符号のための拡張復号、すなわち、判定帰還逐次除去リスト(DF-SCL:Decision Feedback Successive Cancellation List)復号スキームを提案する。このように、受信機側における復号を、復号パスが正しいことを確実にするために復号の間にCRCにあまり頼らないように拡張することができ、全ての6ビットのCRを、復号パスを選定するための最終判定実施に割くことができる。これは、例えば、アップリンク制御チャネルの全体的性能を劇的に改善することができるであろう。本開示の解決策は、アップリンク制御チャネルのために用いられるために限定されないことを理解されたい。
本開示の原理および実装形態が以下において図2~図4を参照して詳細に説明される。図2は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る拡張復号の例示的な方法200のフローチャートを示す。方法200は、図1に示されるとおりの受信デバイス110において実施され得る。説明の目的のために、方法200は図1を参照して説明されることになる。
伝送デバイス120から受信デバイス110への信号系列の伝送において、信号系列は、伝送中のセキュリティリスクを回避するために伝送前に特定のコード化パターンに基づいて符号化されなければならない。受信デバイス110が符号化信号系列を受信したとき、受信デバイス110は、元の信号系列を得るために、符号化信号系列を復号しなければならない。
符号化信号系列を復号するために、210において、図2に示されるように、受信デバイス110は、受信デバイス110と伝送デバイス120との間の通信チャネルを経由して伝送デバイス120から受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定する。
受信デバイス110において、アンテナによって受信された符号化アナログ信号系列は、まず、サンプリング、およびベースバンドへの周波数変換を経ていく。アナログ-デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)が連続波形を離散シンボルに変形する。これらのデジタルシンボルは適切に等化され、OFDM復調される。その結果、ベースバンド復号チェーンへの入力は、一連のポーラ符号化され、デジタル変調された(QPSK、QAM)シンボルになる。
この入力は最初に軟復調器(soft demodulator)によって復調され得、出力は、yとして表される対数尤度比(LLR:log-likelihood ratio)系列である。
y={y0,y1,y2,...,yn-2,yn-1,} (1)
LLR系列y内において、各要素は、元の信号系列の対応するビットのための2進値0または2進値1の尤度と称され得る。
このことから、処理はLLRの形で対数領域において実施されることになる。
Figure 2023517030000002
式(2)は、受信されたyが条件とされる2つの条件付き確率の対数比であり、ベクトルuは、元々伝送されたビットの仮説を表され得る。LLRは、分子および分母を入れ替えて逆に定義することもできることを理解されたい。
選択肢として、インターリービングの効果を元に戻すために系列yをデインターリーバに入力することができ、ポーラ復号器の入力LLR、ベクトルzを以下のように得ることができる:
z={z0,z1,z2,...,zm-2,zm-1,} (3)
系列yおよびzは両方とも、伝送デバイス120から受信された信号系列に関連付けられた尤度系列、すなわち、ポーラ復号器の入力と見なすことができることを理解されたい。
220において、受信デバイス110は、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列のセットを生成する。
例示的な実施形態によっては、第1の演算は二分木アルゴリズムと称され得る。上述されたように、尤度系列の各要素は元の信号系列のビットごとの2進値1または0の尤度を表し得る。尤度系列に基づいて、尤度系列の各要素を逐次的に処理することによって二分木を構築することができる。
二分木を走査することによって、受信デバイス110は複数の復号パス、すなわち、パスメトリックを決定し得る。例えば、可能なパスごとに計算されるパスメトリックが存在する。個々のパスメトリックは、二分木の1つのノードから別のものへの特定のパスを取る尤度を表し得る。
木の走査のプロセスの間には、新たなパスメトリックが生成され続ける。最大L個のパスメトリックを保持することができる。ここで、Lはリストサイズである。それゆえ、パスメトリックは昇/降順で並べ替えられ、互いに比較され、新たなパスメトリックはこのリストの最上部に入り、それに対して、リストの最下部におけるパスメトリックは排除され得る。
このプロセスが最後のビットまで逐次的に繰り返される。したがって、候補系列のセットと考えることができる、L個の最有望パスメトリックを包含するリストを得ることができる。すなわち、受信デバイス110は複数の復号パスに基づいて候補系列のセットを決定し得る。
230において、受信デバイス110は、第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列を決定する。本明細書において、第2の演算は硬判定アルゴリズムと称され得る。基準系列は、硬判定アルゴリズムの所定のパターンを用いて尤度系列の各要素を処理することによって生成され得る。
例えば、判定値は事前に決定され得る。判定値に基づいて、尤度系列から要素の第1のグループおよび要素の第2のグループが決定され得る。例えば、要素の第1のグループの各要素は、判定値を超える値を有し得、要素の第2のグループの各要素は、判定値よりも低い値を有し得る。次に、要素の第1のグループの値は、ビットの第1のグループになるように2値化され得、要素の第2のグループの値は、ビットの第2のグループになるように2値化され得る。例えば、判定値が0である場合には、0を超える値を有する尤度系列内の要素は、1になるように2値化され、0よりも低い値を有する尤度系列内の他の要素は、0になるように2値化されると定義することができ、これは以下のように式(4)において数学的に表すことができる:
Figure 2023517030000003
ここで、yiは式(1)における尤度系列y内のi番目の要素として表され得、viは硬判定アルゴリズムを用いて尤度系列yを処理することによって生成されたビット系列v内のi番目の要素として表され得る。
別の選択肢として、例えば、判定値が0である場合には、0を超える値を有する尤度系列内の要素は、0になるように2値化され、0よりも低い値を有する尤度系列内の他の要素は、1になるように2値化されると定義することができ、これは以下のように式(5)において数学的に表すことができる:
Figure 2023517030000004
同様に、ここで、yiは式(1)における尤度系列y内のi番目の要素として表され得、viは硬判定アルゴリズムを用いて尤度系列yを処理することによって生成されたビット系列v内のi番目の要素として表され得る。
次に、受信デバイス110はビットの第1のグループおよびビットの第2のグループに基づいて基準系列を決定し得る。すなわち、硬判定アルゴリズムを用いて尤度系列yを処理することによって生成された新たなビット系列vは以下のように表され得る:
v={v0,v1,v2,...,vm-2,vm-1,} (6)
図2を再び参照すると、240において、受信デバイス110は基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定する。以下、信号のターゲット系列は、最終復号信号系列、すなわち、符号化前の元の信号系列と称され得る。
上述されたように、CRCは、復号手順においてどの復号パスが正しいのかを検査するために用いられ得る。例えば、全てのCRCビットは、復号パスのリストから最終復号信号系列を選定するための最終検査のために用いられ得る。別の選択肢として、候補系列のセットから最有力を選択する最終ステップを含む、パス決定が、本提案のパスメトリックに完全に頼るようになされることも可能である。それゆえ、CRCビットをパス決定のために全く用いないことが可能である。その代わりに、実施されたCRCの部分を、BLER性能を改善するためのさらなる誤り訂正のために用いることができる。
図3~図4を参照して、候補系列のセットからターゲット系列を決定するための手順を詳細にさらに説明することができる。
図3は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る拡張復号の例示的な方法300のフローチャートを示す。方法300は、図1に示されるとおりの受信デバイス110において実施され得る。説明の目的のために、方法300は図1を参照して説明されることになる。
310において、受信デバイス110は符号化パラメータのセットを用いて候補系列のセットを符号化し得る。符号化パラメータのセットは、伝送デバイス120によって伝送された信号を符号化するために用いられる。符号化パラメータのセットおよび対応する符号化パターンは事前に構成され、受信側および伝送デバイスの両方にとって既知であり得る。
すなわち、候補系列のセット、すなわち、リスト内の最大L個のパスメトリックの各々のために、受信デバイス110は、伝送デバイス120によって伝送される信号を符号化するために用いられる符号化パラメータを用いてそれを再符号化し得る。再符号化ビット系列のうちの1つは次式として表すことであり得る:
Figure 2023517030000005
リスト内の再符号化ビット系列の各々のために、受信デバイス110は、次に、再符号化ビット系列の各ビットを、上述されたように、硬判定アルゴリズムを用いて尤度系列yを処理することによって生成された、基準系列、すなわち、ビット系列vの対応するビットと比較し得る。例えば、再符号化ビット系列が、式(6)において示されるv’である場合には、再符号化ビット系列v’内の第1のビット
Figure 2023517030000006
はビット系列v内の第1のビットv0と比較され得、再符号化ビット系列v’内の第2のビット
Figure 2023517030000007
はビット系列v内の第2のビットv1と比較され得る、などとなる。
図3に示されるように、320において、受信デバイス110は符号化候補系列のセット内の第1の符号化候補系列内の第1のビットの数を決定し得る。第1のビットは、基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する。
この手順において、再符号化ビット系列の各々のために、基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する再符号化ビット系列内の第1のビットの数が数えられ得る。例えば、再符号化ビット系列が、式(6)において示されるv’であり、再符号化ビット系列v’内の第1のビット
Figure 2023517030000008
の値がビット系列v内の第1のビットv0の値と等しくない場合には、カウンタは1になることになる。不一致の数はNとして記録される:
N=COUNT{XOR(v’,v)==1} (7)
リスト内の全ての再符号化ビット系列と基準系列との比較が完了するまで、受信デバイス110は再符号化ビット系列と基準系列との間のビット不一致のための閾値数Tに基づいてターゲット系列を決定し得る。
330において、受信デバイス110が、第1のビットの数が閾値数よりも低いと決定した場合には、受信デバイス110は第1の符号化候補系列をターゲット系列として決定し得る。
例えば、再符号化ビット系列と基準系列との間のビット不一致の数Nが閾値数Tよりも低い場合には、この再符号化ビット系列は、再符号化候補系列内の正しい復号パスと、すなわち、信号のターゲット系列と考えられ得る。
図3に示される方法300では、CRCビットは、リスト内の正しい復号パスを選定するために全く用いられない。すなわち、CRCへの依存は受信側における復号手順において弱められているか、またはさらに、完全に排除されている。上述されたように、CRCビットは、BLER性能を改善するためのさらなる誤り訂正のために用いられ得る。
例示的な実施形態によっては、受信デバイス110は、信号の伝送のための許可ビット数を有する検査符号を用いてターゲット復号系列のための巡回冗長検査を遂行し得る。
CRCは線形ブロック符号であり、Pの長さを有するうまく設計された符号はt個の誤りを訂正し得る:
t=(P-1)/2 (8)
この誤り訂正は、わずかな量の冗長レベルのゆえに、小さいブロックのために極めて有益になる。このように、追加の誤り訂正能力を得ることができ、これは、さらにより低いブロック誤り率をもたらすことができるであろう。
上述されたように、例示的な実施形態によっては、CRCビットはまた、最終検査のためにも用いられ得る。例えば、基準系列とのビットごとの比較後に候補系列から複数の再符号化系列を選択することができる場合である。
図4は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に係る両極性符号のための拡張復号の例示的な方法400のフローチャートを示す。方法400は、図1に示されるとおりの受信デバイス110において実施され得る。説明の目的のために、方法400は図1を参照して説明されることになる。
図4に示されるように、410において、受信デバイス110は符号化パラメータのセットを用いて候補系列のセットを符号化し得る。符号化パラメータのセットは、伝送デバイス120によって伝送された信号を符号化するために用いられる。ステップ410は、図3に示されるステップ310と基本的に同じである。再符号化後に、再符号化ビット系列のセットを得ることができ、再符号化ビット系列のうちの1つは式(6)においてv’として表され得る。
420において、受信デバイス110は、基準系列に基づいて、符号化候補系列のセットから符号化候補系列の部分セットを選択し得る。部分セット内の各符号化候補系列内の第1のビットの数は閾値数よりも低く、第1のビットは、基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する。
受信デバイス110が、基準系列との各再符号化ビット系列の比較後に、閾値数Tよりも低い異なるビット値を有するビット数Nを含む複数の再符号化ビット系列(すなわち、符号化候補系列のセットからの符号化候補系列の部分セット)を決定し得ることを除いて、方法400のステップ420は方法300のステップ320~330と実質的に同じである。
方法400の閾値数は方法300のものよりも若干大きくなり得ることを理解されたい。閾値数の設定は以下のセクションにおいて説明されることになり、それゆえ、詳細な説明はここでは与えられない。
図4に示されるように、430において、受信デバイス110は、信号の伝送のために許可された許可ビット数を有する検査符号を用いて符号化候補系列の部分セットに対して巡回冗長検査をさらに遂行し得、440において、受信デバイス110は巡回冗長検査の結果に基づいてターゲット系列を決定し得る。
図2~図4を参照して説明されたこの解決策の背後にある理由は以下のように分析することができる。符号化された符号語は、各情報ビット系列に対応する数学的空間に属する。このとき、異なる情報ビット系列は異なる符号語空間(codeword space)に対応するであろう。それゆえ、符号語は、それが特定の空間に含まれていなければならないため、ランダムなビット系列以外の、特殊なビット系列である。復調されたシンボルに対応する硬判定されたビット系列は符号語に由来し、それは特定の空間に属しなければならない。不一致の数が小さいほど、それは良好に空間に含まれる。不一致の数が閾値よりも大きい場合には、それは、受信されたブロックが汚染されており、いかなる空間にも属せず、それゆえ、誤って復号されることを意味する。
大規模シミュレーションにより、正しいブロックを正しくないブロックと区別する能力が調査される。ペイロードサイズK=12~K=19および複数のSNRについて、複数の検査が遂行され、これらのブロックはポーラ符号によって符号化される。図5A~図5Bは、本開示の実施形態に係るシミュレーションの結果を示す。図5Aは、確率分布関数(PDF:Probability Distribution Function)の図を用いて、正しいブロック(曲線511)および正しくないブロック(曲線512)の不一致の数、すなわち、上述された新たなメトリックの分布を示す。それらは非常に異なり、非常によく分離され得ることが分かる。図5Bは、累積分布関数(CDF:Cumulative Distribution Function)の図により、曲線513および514をそれぞれ用いてその性能を示す。図5A~図5Bに示されるように、例えば、K=19、SNR=-9について、閾値数が、T=101であるように設定された場合(Tを決定するための数学的手法が後に与えられる)、N<T=101である場合には、ブロックは正しいと考えられ、さもなければ、正しくないと考えられる。この場合には、ほぼ100%の正しいものは、正しいと判定することができ、ほぼ97%の正しくないブロックは、正しくないと認めることができ、非常に安定した性能を意味する。
それゆえ、基準ビット系列vと符号化候補ビット系列v’との間の不一致の様々な数に関する正しい復号の遂行の確率密度は、次式のように定式化することができる:
Figure 2023517030000009
ここで、μ=80、σ=7である。
例示的な実施形態によっては、閾値数Tは、平均の3標準偏差、すなわち、3シグマのルール、μ+3σ=101として定義され得る。例示的な実施形態によっては、同じT、すなわち、固定閾値が全てのペイロードサイズ、SNRのために用いられることが可能であり得るであろう。別の場合には、閾値Tを動的に構成することも可能である。
例えば、閾値Tの構成は、DF-SCLにおいて用いられる新たなメトリック、およびブロック誤り率の感受性を動的にバランスさせるために、SNRと併せて考慮され得る。低いSNRについては、DF-SCL復号の間に生じる誤った判定を抑制するために、より低い閾値が構成され得る。より高いSNRについては、ブロック誤り率を低減するために、より高い閾値を用いることができるであろう。図6はSNR依存閾値数の一例を示す。この場合には、閾値Tは、図6に示されるように、平均の2標準偏差(μ+2σ=94)および平均の3標準偏差(101)の範囲内に構成され得るであろう。
さらに、複雑さを低減するための改善が行われる。図7は、コード化ビット系列、すなわち、符号語の間の不一致分布の一例を示す。256個のコード化ビットが存在し、一部は少しより高い確率を示すものの、いずれのビットもこのような不一致の同様の確率を有し得る。これは、計算の複雑さを低減するために、復調されたシンボルおよび/または再符号化されたビットからのサンプリングを行うことが可能であることを意味する。例えば、1/5のビットのみが、上記の不一致を算出するために用いられる。これは同様の検出性能をもたらすであろう。また、例えば、ビット系列の部分を併合することによって、より近い不一致確率を有するビットの部分を選択すること、あるいはビット系列の異なるセグメント、またはビット系列のうちの他の統計を選択することも可能であり得るであろう。
これで改善を定量的に示すことができる。測定は、ブロック誤り率(BLER:block error rate)、コード化スキームの評価にとって最も重要な性能インジケータの形のものである。図8は、CRCビットを用い、固定閾値Tを用いて最大2つの誤りを訂正するステップに対応するBLER性能を示している。ペイロードサイズK=12であるとき、本開示の解決策は、1%のBLERにおいて0.5dB超、および0.1%のBLERにおいてほぼ1.0dB、性能を改善することができることが分かる。ここで、曲線811は、本開示の解決策によって得られるBLER性能を示し、その一方で、曲線812は、従来の仕方によって得られるBLER性能を示す。Release15のポーラ符号は究極的なシャノン限界から2dB未満隔たっているという事実を考慮すると、この新たなスキームは著しい技術的利益を達成し得る。
本開示の解決策は、全てのCRCビットが、最終検査、すなわち、全ての候補パスのうちの最善のパスの選択に当てられることを可能にする。本提案のスキームは、復調されたLLRの硬判定と復号されたビットの再符号化との間の部分的または完全な不一致を考慮する。このように、受信機側における復号を、復号の間にCRCにあまり頼らないように拡張することができる。これはチャネルの全体的性能を劇的に改善することができるであろう。その一方で、RM符号およびポーラ符号は同じ符号族に属するため、それゆえ、本開示において提案される復号方法は、それらの両方を復号するために用いられ得る。これはまた、一方の符号を改善するための拡張は他方にも利益をもたらすことになることも意味する。
例示的な実施形態によっては、(例えば、受信デバイス110において実施される)方法200を遂行する能力を有する装置は、方法200のそれぞれのステップを遂行するための手段を備え得る。手段は任意の好適な形態で実施され得る。例えば、手段は回路機構またはソフトウェアモジュールの形で実施され得る。
例示的な実施形態によっては、装置は、第2のデバイスから、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定するための手段と、第1の演算を用いて尤度系列を処理することによって信号の候補系列のセットを生成するための手段と、第1の演算とは異なる第2の演算を用いて尤度系列を処理することによって基準系列を決定するための手段と、基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定するための手段と、を備える。
例示的な実施形態によっては、尤度系列を決定するための手段は、第2のデバイスから信号の符号化系列を受信するための手段、および符号化系列の復調に基づいて尤度系列を決定するための手段を含み得る。
例示的な実施形態によっては、候補系列のセットを決定するための手段は、第1の演算に基づいて尤度系列に関連付けられた二分木を構築するための手段、二分木の走査手順を遂行することによって信号のための複数の復号パスを決定するための手段、および複数の復号パスに基づいて候補系列のセットを決定するための手段、を含み得る。
例示的な実施形態によっては、基準系列を決定するための手段は、尤度系列から、第2の演算のための判定値に基づいて要素の第1のグループおよび要素の第2のグループを決定するための手段であって、第1のグループ内の各要素が、判定値を超える値を有し、第2のグループ内の各要素が、判定値よりも低い値を有する、手段、要素の第1のグループの値を、ビットの第1のグループになるように2値化するための手段、要素の第2のグループの値を、ビットの第1のグループとは異なるビットの第2のグループになるように2値化するための手段、およびビットの第1のグループおよびビットの第2のグループに基づいて基準系列を決定するための手段、を含み得る。
例示的な実施形態によっては、ターゲット復号系列を決定するための手段は、符号化パラメータのセットを用いて候補系列のセットを符号化するための手段であって、符号化パラメータのセットが、第2のデバイスによって伝送される信号を符号化するために用いられる、手段、符号化候補系列のセット内の第1の符号化候補系列内の第1のビットの数を決定するための手段であって、第1のビットが、基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、手段、および基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列のセットから信号のターゲット系列を決定するための手段、を含み得る。
例示的な実施形態によっては、装置は、信号の伝送のための許可ビット数を有する検査符号を用いてターゲット系列のための巡回冗長検査を遂行するための手段を含み得る。
例示的な実施形態によっては、ターゲット復号系列を決定するための手段は、符号化パラメータのセットを用いて候補系列のセットを符号化するための手段であって、符号化パラメータのセットが、第2のデバイスによって伝送される信号を符号化するために用いられる、手段、基準系列に基づいて、符号化候補系列のセットから符号化候補系列の部分セットを選択するための手段であって、部分セット内の各符号化候補系列内の第1のビットの数が閾値数よりも低く、第1のビットが、基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、手段、信号の伝送のために許可された許可ビット数を有する検査符号を用いて符号化候補系列の部分セットに対して巡回冗長検査を遂行するための手段、および巡回冗長検査の結果に基づいてターゲット系列を決定するための手段、を含み得る。
図9は、本開示の諸実施形態を実施するために適したデバイス900の簡略ブロック図である。デバイス900は、通信デバイス、例えば、図1に示されるとおりの受信デバイス110を実施するために提供され得る。図示のように、デバイス900は、1つまたは複数のプロセッサ910、プロセッサ910に結合された1つまたは複数のメモリ920、ならびにプロセッサ910に結合された1つまたは複数の伝送機および/または受信機(TX/RX)940を含む。
TX/RX940は双方向通信のためのものである。TX/RX940は、通信を促進するための少なくとも1つのアンテナを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信のために必要である任意のインターフェースを表し得る。
プロセッサ910は、局所的技術ネットワークに適した任意の種類のものであり得、非限定例として、以下のもの:汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。デバイス900は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属させられた特定用途向け集積回路チップなどの、複数のプロセッサを有し得る。
メモリ920は1つまたは複数の不揮発性メモリおよび1つまたは複数の揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリの例としては、限定するものではないが、リードオンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)924、電気的プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM:electrically programmable read only memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD:compact disc)、デジタルビデオディスク(DVD:digital video disk)、ならびに他の磁気記憶装置および/または光学記憶装置が挙げられる。揮発性メモリの例としては、限定するものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)922、および電源切断期間内に持続することのない他の揮発性メモリが挙げられる。
コンピュータプログラム930は、関連プロセッサ910によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム930はROM924内に記憶され得る。プロセッサ910は、プログラム930をRAM922内にロードすることによって任意の好適なアクションおよび処理を遂行し得る。
本開示の実施形態はプログラム930を用いて実施され得、これにより、デバイス900は、図2~図4を参照して説明されるとおりの本開示の任意のプロセスを遂行し得る。本開示の実施形態はまた、ハードウェアによって、あるいはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによって実施され得る。
実施形態によっては、プログラム930は、デバイス900内(メモリ920内など)に含まれ得るコンピュータ可読媒体、またはデバイス900によってアクセス可能である他の記憶デバイス内に有形に包含され得る。デバイス900はプログラム930を実行のためにコンピュータ可読媒体からRAM922へロードし得る。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD、および同様のものなどの、任意の種類の有形の不揮発性ストレージを含み得る。図10は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体1000の一例を示す。コンピュータ可読媒体は、その上に記憶されたプログラム930を有する。
概して、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、論理、あるいはこれらの任意の組み合わせの形態で実施され得る。いくつかの態様はハードウェアの形態で実施され得、その一方で、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアの形態で実施され得る。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図的表現を用いて図解され、説明されているが、本明細書において説明されているブロック、デバイス、システム、技法、または方法は、非限定例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、または他のコンピューティングデバイス、あるいはこれらの何らかの組み合わせの形態で実施され得ることを理解されたい。
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、ターゲット実または仮想プロセッサ上においてデバイス内で実行される、以上において図2~図4を参照して説明されたとおりの方法300および400を実施する、プログラムモジュール内に含まれるものなどの、コンピュータ実行可能命令を含む。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを遂行するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、構成要素、データ構造、または同様のものを含む。プログラムモジュールの機能性は様々な実施形態において所望に応じてプログラムモジュールの間で組み合わせられるか、または分割され得る。プログラムモジュールのためのマシン実行可能命令はローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行され得る。分散デバイス内において、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモート記憶媒体の両方の内部に配置され得る。
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれ得る。これらのプログラムコードは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてもよく、これにより、プログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されたときに、フローチャートおよび/またはブロック図において指定された機能/動作を実施させる。プログラムコードは完全にマシン上で実行するか、一部マシン上で実行するか、独立型ソフトウェアパッケージとして実行するか、一部マシン上で、且つ一部リモートマシン上で実行するか、または完全にリモートマシンもしくはサーバ上で実行し得る。
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、デバイス、またはプロセッサが、上述されたとおりの様々なプロセスおよび演算を遂行することを可能にするために任意の好適な担体によって担持され得る。担体の例としては、信号、コンピュータ可読媒体、および同様のものが挙げられる。
コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体としては、限定するものではないが、電子式、磁気式、光学式、電磁式、赤外線式、または半導体式のシステム、デバイス、またはデバイス、あるいは上述のものの任意の好適な組み合わせを挙げることができる。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つもしくは複数の配線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM:erasable programmable read-only memory、もしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上述のものの任意の好適な組み合わせが挙げられるであろう。
さらに、動作は特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、このような動作が、図示されている特定の順序で、または順番に行われること、あるいは例示されている動作が全て遂行されることを必要とするものと理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利になり得る。同様に、上述の説明にはいくつかの特定の実装の詳細が包含されているが、これらは、本開示の範囲の限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に固有のものであり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明されている一部の特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴はまた、複数の実施形態において、別個に、または任意の好適な部分的組み合わせで実施することもできる。
本開示は、構造的特徴および/または方法の動作に特定的な文言で説明されたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、上述された特定の特徴または動作に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上述された特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのプロセッサと、
    コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
    を備える第1のデバイスであって、
    前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第1のデバイスに、少なくとも、
    第2のデバイスから、前記第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定することと、
    第1の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって前記信号の候補系列のセットを生成することと、
    前記第1の演算とは異なる第2の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって基準系列を決定することと、
    前記基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列の前記セットから前記信号のターゲット系列を決定することと、
    を行わせるように構成されている、第1のデバイス。
  2. 前記第1のデバイスが、
    前記第2のデバイスから前記信号の符号化系列を受信すること、および
    前記符号化系列の復調に基づいて前記尤度系列を決定すること、
    によって前記尤度系列を決定させられる、請求項1に記載の第1のデバイス。
  3. 前記第1のデバイスが、
    前記第1の演算に基づいて前記尤度系列に関連付けられた二分木を構築すること、
    前記二分木の走査手順を遂行することによって前記信号のための複数の復号パスを決定すること、および
    前記複数の復号パスに基づいて候補系列の前記セットを決定すること、
    によって、候補系列の前記セットを決定させられる、請求項1または2に記載の第1のデバイス。
  4. 前記第1のデバイスが、
    前記尤度系列から、前記第2の演算のための判定値に基づいて要素の第1のグループおよび要素の第2のグループを決定することであって、前記第1のグループ内の各要素が、前記判定値を超える値を有し、前記第2のグループ内の各要素が、前記判定値よりも低い値を有する、決定すること、
    要素の前記第1のグループの値を、ビットの第1のグループになるように2値化すること、
    要素の前記第2のグループの値を、ビットの前記第1のグループとは異なるビットの第2のグループになるように2値化すること、ならびに
    ビットの前記第1のグループおよびビットの前記第2のグループに基づいて前記基準系列を決定すること、
    によって前記基準系列を決定させられる、請求項1~3のいずれか1項に記載の第1のデバイス。
  5. 前記第1のデバイスが、
    符号化パラメータのセットを用いて候補系列の前記セットを符号化することであって、前記符号化パラメータの前記セットが、前記第2のデバイスによって伝送される前記信号を符号化するために用いられる、符号化すること、
    符号化候補系列の前記セット内の第1の符号化候補系列内の第1のビットの数を決定することであって、前記第1のビットが、前記基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、決定すること、および
    前記第1のビットの前記数が閾値数よりも低いとの決定に従って、前記第1の符号化候補系列を前記ターゲット系列として決定すること、
    によって前記ターゲット復号系列を決定させられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の第1のデバイス。
  6. 前記第1のデバイスが、さらに、前記信号の伝送のための許可ビット数を有する検査符号を用いて前記ターゲット系列のための巡回冗長検査を遂行させられる、請求項1~5のいずれか1項に記載の第1のデバイス。
  7. 前記第1のデバイスが、
    符号化パラメータのセットを用いて候補系列の前記セットを符号化することであって、符号化パラメータの前記セットが、前記第2のデバイスによって伝送される前記信号を符号化するために用いられる、符号化すること、
    前記基準系列に基づいて、符号化候補系列の前記セットから符号化候補系列の部分セットを選択することであって、前記部分セット内の各符号化候補系列内の第1のビットの前記数が閾値数よりも低く、前記第1のビットが、前記基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、選択すること、
    前記信号の伝送のために許可された許可ビット数を有する検査符号を用いて符号化候補系列の前記部分セットに対して巡回冗長検査を遂行すること、および
    前記巡回冗長検査の結果に基づいて前記ターゲット系列を決定すること、
    によって前記ターゲット復号系列を決定させられる、請求項1~6のいずれか1項に記載の第1のデバイス。
  8. 前記第1のデバイスが受信デバイスを含み、前記第2のデバイスが伝送デバイスを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の第1のデバイス。
  9. 第2のデバイスから、前記第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定することと、
    第1の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって前記信号の候補系列のセットを生成することと、
    前記第1の演算とは異なる第2の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって基準系列を決定することと、
    前記基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列の前記セットから前記信号のターゲット系列を決定することと、
    を含む方法。
  10. 前記尤度系列を決定することが、
    前記第2のデバイスから前記信号の符号化系列を受信すること、および
    前記符号化系列の復調に基づいて前記尤度系列を決定すること、
    を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 候補系列の前記セットを決定することが、
    前記第1の演算に基づいて前記尤度系列に関連付けられた二分木を構築すること、
    前記二分木の走査手順を遂行することによって前記信号のための複数の復号パスを決定すること、および
    前記複数の復号パスに基づいて候補系列の前記セットを決定すること、
    を含む、請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記基準系列を決定することが、
    前記尤度系列から、前記第2の演算のための判定値に基づいて要素の第1のグループおよび要素の第2のグループを決定することであって、前記第1のグループ内の各要素が、前記判定値を超える値を有し、前記第2のグループ内の各要素が、前記判定値よりも低い値を有する、決定すること、
    要素の前記第1のグループの値を、ビットの第1のグループになるように2値化すること、
    要素の前記第2のグループの値を、ビットの前記第1のグループとは異なるビットの第2のグループになるように2値化すること、ならびに
    ビットの前記第1のグループおよびビットの前記第2のグループに基づいて前記基準系列を決定すること、
    を含む、請求項9~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記ターゲット復号系列を前記決定することが、
    符号化パラメータのセットを用いて候補系列の前記セットを符号化することであって、符号化パラメータの前記セットが、前記第2のデバイスによって伝送される前記信号を符号化するために用いられる、符号化すること、
    符号化候補系列の前記セット内の第1の符号化候補系列内の第1のビットの数を決定することであって、前記第1のビットが、前記基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、決定すること、および
    前記第1のビットの前記数が閾値数よりも低いとの決定に従って、前記第1の符号化候補系列を前記ターゲット系列として決定すること、
    を含む、請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記信号の伝送のための許可ビット数を有する検査符号を用いて前記ターゲット系列のための巡回冗長検査を遂行することをさらに含む、請求項9~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記ターゲット復号系列を前記決定することが、
    符号化パラメータのセットを用いて候補系列の前記セットを符号化することであって、符号化パラメータの前記セットが、前記第2のデバイスによって伝送される前記信号を符号化するために用いられる、符号化すること、
    前記基準系列に基づいて、符号化候補系列の前記セットから符号化候補系列の部分セットを選択することであって、前記部分セット内の各符号化候補系列内の第1のビットの前記数が閾値数よりも低く、前記第1のビットが、前記基準系列内の対応するビットのものとは異なる値を有する、選択すること、
    前記信号の伝送のために許可された許可ビット数を有する検査符号を用いて符号化候補系列の前記部分セットに対して巡回冗長検査を遂行すること、および
    前記巡回冗長検査の結果に基づいて前記ターゲット系列を決定すること、
    を含む、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第1のデバイスが受信デバイスを含み、前記第2のデバイスが伝送デバイスを含む、請求項9~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 第2のデバイスから、前記第2のデバイスと第1のデバイスとの間の通信チャネルを経由して受信された信号系列に関連付けられた尤度系列を決定するための手段と、
    第1の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって前記信号の候補系列のセットを生成するための手段と、
    前記第1の演算とは異なる第2の演算を用いて前記尤度系列を処理することによって基準系列を決定するための手段と、
    前記基準系列に少なくとも部分的に基づいて候補系列の前記セットから前記信号のターゲット系列を決定するための手段と、
    を備える装置。
  18. 装置に、少なくとも、請求項9~16のいずれか1項に記載の方法を遂行させるためのプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体。
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