JP2023516869A - 接点延長部又は調節可能な止め具を有する基板研磨装置 - Google Patents

接点延長部又は調節可能な止め具を有する基板研磨装置 Download PDF

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Abstract

本明細書では、基板の化学機械研磨(CMP)のための装置について説明する。装置は、保持リングとチャック膜との間に配置された延長部を含む。延長部は、基板のエッジから半径方向外側に配置され、基板処理中に保持リングと接触するように構成される。延長部は、保持リングとチャック膜との間に、反復可能な制御された接点を提供する。延長部は、保持リングとチャック膜との間の接点が所定の位置に設定されるように、又は接点が調整可能な止め具によって移動可能であるように、複数の構成を有してもよい。【選択図】図3A

Description

[0001] 本開示の実施形態は概して、半導体デバイスの製造に使用される化学機械研磨(CMP)システムに関する。具体的には、本明細書の実施形態は、CMP処理中にエッジ付近で基板を均一に処理するための装置及び方法に関する。
関連技術の説明
[0002] 化学機械研磨(CMP)は、基板表面上に堆積された材料の層を平坦化又は研磨するために、半導体デバイスの製造において一般的に使用される。典型的なCMP処理では、基板は、研磨流体の存在下で、基板の裏面を回転研磨パッドに向かって押圧するキャリア内に保持される。一般的に、研磨流体は、水溶液中に懸濁された1つ又は複数の化学成分およびナノスケール研磨粒子の水溶液を含む。材料は、研磨流体及び基板と研磨パッドとの相対運動によって提供される化学的及び機械的活性の組み合わせによって、研磨パッドと接触する基板の材料層表面を横切って除去される。
[0003] 研磨流体は、一般的に、流体送達アームから研磨パッドの中心に向かって研磨パッド上に分注され、その結果、研磨パッドが回転すると、研磨流体は研磨パッドの外側エッジに向かって移動する。基板は、キャリアの下をわずかに移動することが多く、周期的に保持リングの内面に衝突する。保持リングに対する基板の力は、基板のエッジ、並びに保持リング自体の両方を損傷する可能性がある。更に、基板とキャリアの保持リングとの間の相互作用は、CMP処理中に基板のエッジ付近に不均一性を引き起こす。
[0004] したがって、当技術分野では、上述の問題を解決する物品及び関連する方法が必要とされている。
[0005] 本開示は概して、基板のエッジ付近の研磨均一性を改善するための装置及び方法に関する。一実施形態では、基板研磨のための装置が説明される。基板研磨のための装置は、ハウジング部材と、ハウジング部材に連結されたキャリア部材と、キャリア部材に連結された支持プレートと、支持プレートに連結された基板チャック部材とを含む。キャリア部材は、キャリア空間の少なくとも一部を形成する。支持プレートは、キャリア空間の半径方向内側に配置される。基板チャック部材は、複数のチャネル領域を含む第1の膜と、第1の膜の底面に連結された第2の膜とを含む。第2の膜は、チャック部分と、延長部材とを更に含み、延長部材は、第1の硬度を有し、チャック部分は、第1の硬度未満の第2の硬度を有し、延長部材は、チャック部分及び第1の膜の半径方向外側に延在する。
[0006] 別の実施形態では、基板研磨のための別の装置が説明される。この装置は、研磨パッド上に配置されるように構成された基板支持キャリアを含む。基板支持キャリアは、ハウジング部材と、ハウジング部材に連結され、キャリア部材の内部のキャリア空間の一部を形成するキャリア部材と、キャリア部材及びキャリア空間の内側に配置された支持プレートと、基板チャック部材とを含む。基板チャック部材は、複数のチャネル領域を含む第1の膜と、第1の膜の底面に連結された第2の膜とを含む。第2の膜は、チャック部分と延長部材とを更に含み、延長部材は、第1の硬度を有し、チャック部分は、第1の硬度未満の第2の硬度を有し、延長部材は、チャック部分の一部を囲み、第2の膜及び第1の膜のチャック部分の半径方向外側に延びる。延長部材は、基板チャック部材がキャリア空間内を移動するときに、保持リングの内面に接触するように構成された外面を含む。更に別の例では、基板研磨のための更に別の装置が説明される。装置は、基板支持キャリアを含む。基板支持キャリアは、ハウジング部材と、ハウジング部材に連結され、内部にキャリア空間の一部を形成するキャリア部材と、キャリア空間の半径方向内側に配置され、キャリア部材に連結された支持プレートと、支持プレートに連結され、支持プレートの下方に配置された基板チャック部材と、キャリア部材に連結された支持プレート止め具とを含む。支持プレート止め具は、本体と、本体内に形成され、キャリア部材に連結された開口部内に配置されたガイドピンと、本体と支持プレートとの間に配置された延長アームと、本体とキャリア部材との間で本体の上部に配置されたブラダと、を含む。
[0007] 本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記に簡潔に要約された本開示のより具体的な説明は、その一部が添付の図面に示されている実施形態を参照することによって得ることができる。しかしながら、添付の図面は、例示的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、他の同等に有効な実施形態を認めうることに留意されたい。
本明細書に開示の実施形態により使用するための研磨システムの概略側面図である。 図1のキャリアアセンブリなどのキャリアアセンブリの概略側面図である。 図1のキャリアアセンブリなどのキャリアアセンブリの概略側面図である。 一実施形態による、本明細書で提供される延長部材の概略断面図である。 別の実施形態による、本明細書で提供される延長部材の概略断面図である。 一実施形態による、本明細書で提供される延長アームの概略断面図である。 図3Aの延長部材の概略力図である。 図3Bの延長部材の概略力図である。
[0014] 理解を容易にするために、図面に共通する同一の要素は、可能であれば同一の参照番号を使用して示してある。更なる説明なしに一実施形態の要素及び機能を他の実施形態に有利に組み込みうることが想定される。
[0015] 本開示の実施形態は概して、基板研磨中に保持リングの内面に対する基板の衝撃を低減するための装置に関する。具体的には、本明細書の実施形態は、基板チャック部材及び基板の外側エッジから半径方向外側に配置された延長部材を備えた化学機械研磨(CMP)システムに関する。
[0016] 基板チャック部材から外側に配置された延長部材を設けることによって、基板チャック部材は、基板よりも大きな直径を有する。基板チャック部材は、CMPシステム内の研磨パッドの上に配置されたキャリア部材内に配置された支持プレートに連結されている。延長部材は、キャリア部材の移動量を減少させ、基板が摺動して保持リングの内面に衝突するのを防止する。延長部材は、保持リングの内面に衝突するように設計されている。延長部材は、硬質であってもよく、基板チャック部材と保持リングとの間の制御された接触面を提供する。接触面の制御は、延長部材と保持リングとの間の接触の位置、並びに延長部材と保持リングとの間の衝突からの力が向けられる方向の制御を更に可能にする。
[0017] 基板のエッジと保持リングとの間の現在の位置及び接触方向が、従来のシステムでは、不均一かつ予測不可能であるため、基板上の保持リングによって提供される力もまた、予測不可能である。基板に加わる予測不可能な力は、研磨の不均一性を引き起こす可能性がある。本明細書に開示の延長部材は、この予測不可能性を低減し、接触の位置及び方向を制御して、基板の研磨均一性を改善し、基板及び保持リングへの損傷を低減することを可能にする。
[0018] 保持リングの他の実施形態は、キャリア部材に連結され、基板チャック部材に向かって内向きに延在する、調節可能な支持プレート止め具を含む。支持プレート止め具は、支持プレート止め具と基板チャック部材との間に延在して基板チャック部材のエッジに衝撃を与えるアームを有することができる。支持プレート止め具は、延長部材と同様の機能を提供するが、代わりにキャリア部材に連結され、ブラダ又はアクチュエータアセンブリの膨張又は収縮によって垂直方向に調整されうる。支持プレート止め具の調整可能な垂直方向は、異なる位置で基板チャック部材に力を加えることを可能にし、異なるモーメントを基板に加える原因となる。基板に加えられる力を調整することは、研磨作業中に有益でありうる。
[0019] 図1は、本明細書に開示される実施形態による使用のための研磨システム100の概略側面図である。典型的には、研磨システム100は、基板処理環境103を画定するフレーム(図示せず)及び複数のパネル101を特徴とする。研磨システム100は、複数の研磨ステーション102(1つは図示)と、基板処理環境103内に配置される複数のキャリアアセンブリ104(1つは図示)とを含む。
[0020] 図1に示したように、研磨ステーション102は、プラテン106と、プラテン106上に取り付けられ、そこに固定された研磨パッド108と、研磨パッドを洗浄及び/又は再生するためのパッドコンディショナアセンブリ110と、研磨パッド108上に研磨流体を分注するための流体送達アーム112とを含む。ここで、プラテン106は、ベースプレート114の上方に配置され、プラテンシールド120(両方とも断面で示されている)によって外接されており、これらは集合的に排液槽116を画定する。排液槽116は、プラテン106から半径方向外向きに回転された流体を収集し、これと流体連通している排液管118を通して流体を排出するために使用される。
[0021] パッドコンディショナアセンブリ110は、研磨パッドコンディショナディスク124(例えば、ダイヤモンド含浸ディスク)をそこに付勢することにより、研磨パッド108の表面を研磨することによって、研磨パッド108を洗浄及び/又は再生するために使用される。パッドコンディショニング操作は、基板研磨の間に行われてよく(すなわち、エクスシトゥコンディショニング)、又は1つの基板の研磨と同時に行われてもよく(すなわち、インシトゥ(その場)コンディショニング)、或いはその両方であってもよい。
[0022] ここで、パッドコンディショナアセンブリ110は、ベースプレート114に配置された第1のアクチュエータ126と、第1のアクチュエータ126に連結されたコンディショナアーム128と、これに固定的に連結されたコンディショナディスク124を有するコンディショナ装着プレート130とを備えている。コンディショナアーム128の第1の端部は、第1のアクチュエータ126に連結され、装着プレート130は、第1の端部から遠位にあるコンディショナアーム128の第2の端部に連結される。第1のアクチュエータ126は、コンディショナアーム128、したがって、コンディショナディスク124を、軸Cを中心として掃引するために使用され、これにより、研磨パッド108の内半径と研磨パッド108の外半径との間でコンディショナディスク124が振動し、一方、研磨パッド108はその下で回転する。いくつかの実施形態では、パッドコンディショナアセンブリ110は更に、コンディショナアーム128の第2の端部に配置され、これに連結された第2のアクチュエータ132を含み、第2のアクチュエータ132は、コンディショナディスク124を軸Dを中心に回転させるために使用される。典型的には、装着プレート130は、その間に配置されたシャフト134を用いて第2のアクチュエータ132に連結される。
[0023] 一般的に、回転キャリアアセンブリ104は、プラテン106の内半径から外半径まで前後に掃引され、その間、プラテン106、したがって、研磨パッド108は、その下にあるプラテン軸Bを中心に回転する。研磨流体は、その上に配置された流体送達アーム112を用いて研磨パッド108に送達され、プラテン軸Bを中心とした研磨パッド108の回転によって、研磨パッド108と基板105との間の研磨インターフェースに更に送達される。多くの場合、流体送達アーム112は、送達延長部材及び複数のノズルを更に含む。複数のノズルは、研磨パッド108に、研磨流体又はクリーナー流体、例えば脱イオン水の比較的高圧の流れを送るために使用される。
[0024] キャリアアセンブリ104は、基板105のための装着面を提供する。基板処理中、キャリアアセンブリ104は、基板105を取り囲み、基板105に下向きの力を加えて、基板105がキャリアアセンブリ104の下から滑るのを防止する。基板105は、多くの場合、キャリアアセンブリ104に真空チャックされる。キャリアアセンブリ104は、基板105を研磨パッド108に付勢しながら、キャリア軸Aを中心に回転する。キャリアアセンブリ104は、研磨パッドの上面にわたって半径方向に付加的に振動する。
[0025] 図2A、図2Bは、キャリアアセンブリ104の概略側面図である。キャリアアセンブリ104の各々は、ハウジング部材202、キャリア部材204、キャリア部材204に連結されたキャリアリングアセンブリ206、キャリア部材204及びキャリアリングアセンブリ206の半径方向内側に配置された支持プレート212、及び基板105のための取り付け面を提供するために支持プレート212の下方に配置された基板チャック要素215を特徴とする。図2A、図2B及び図3A~図3Cの説明に関しては、特に明記しない限り、半径方向外側という用語は、図1及び図2Aのキャリアアセンブリ104の中心軸Aを参照して使用される。
[0026] 上述のように、図2A及び図2Bのキャリアアセンブリ104は、基板105などの基板に圧力を加えるために使用される。キャリアアセンブリ104内の構成要素によって加えられる圧力は、基板105を研磨パッド108の表面に対して押しつけるか、又は付勢する。キャリアアセンブリ104は、研磨処理全体にわたって基板105を保持するように構成される。いくつかの例では、基板105及び/又は支持プレート212全体及び基板チャック要素215は、キャリア空間252内で移動可能である。キャリア空間252は、キャリアアセンブリ104のハウジング部材202及びキャリア部材204の下で、かつ研磨パッド108の表面より上の空間として定義される(図1)。キャリア空間252の大部分は、支持プレート212及び基板チャック要素215によって占められる。
[0027] ハウジング部材202は、支持部材であり、キャリアアセンブリ104の最上部である。ハウジング部材202はセンタリングピース222を含み、センタリングピースはハウジング部材202の底面に配置され、中心軸Aを中心としてセンタリングされている。センタリングピース222は、カバー224を更に含む。カバー224は、センタリングピース222の延長部の一部の周囲に配置されており、この延長部は下方に延びている。カバー224は、センタリングピースとキャリア部材204内の凹部との間の摩擦力を低減するように構成される。
[0028] キャリア部材204は、第2の可撓性支持体220の使用によって、ハウジング部材202の周りに配置され、それに可撓的に連結される。キャリア部材204は、支持プレート212及び基板チャック要素215の各々の周りに配置される。キャリア部材204は、支持プレート212及び基板チャック要素215の各々を覆い、支持プレート212とハウジング部材202との間に配置されている。キャリア部材204は、支持プレート212及び基板チャック要素215の外径の周りで下方に延びる外側リングを含む。
[0029] キャリアリングアセンブリ206は、キャリア部材204の外側部分に取り付けられる。キャリアリングアセンブリ206は、キャリア部材204の外側リングの底部に連結される。キャリアリングアセンブリ206は、それぞれ、基板保持リング210及びバッキングリング208などの、下側環状部分及び上側環状部分を含む。基板保持リング210は、典型的には、その中に配置された結合層(図示せず)を使用してバッキングリング208に結合されるポリマーから形成される。バッキングリング208は、金属又はセラミックなどの剛性材料から形成され、複数のファスナ(図示せず)を使用してキャリア部材204に固定される。基板保持リング210及びバッキングリング208をそれぞれ形成するために使用される適切な材料の例は、本明細書に記載の研磨流体化学耐性ポリマー、金属、及び/又はセラミックのいずれか1つ又は組み合わせを含む。基板処理中、基板保持リング210は、基板105を取り囲み、基板105がキャリアアセンブリ104の下から滑り落ちるのを防止する。
[0030] 典型的には、第1の膜214に形成された第1の空間230及び複数のチャネル226は、研磨中にそれぞれ個別に加圧され、支持プレート212、膜214、及び基板チャック要素215が、キャリアアセンブリ104がキャリア軸Aを中心に回転する間に基板105に下向きの力を加え、これにより、基板105を研磨パッド108に対して付勢する(図1)。研磨の前後に、基板チャック要素215が上方に偏向されて基板チャック要素215と基板105との間に低圧ポケットを作り、これにより、支持プレート212とチャック基板105とを研磨パッドの表面から持ち上げるように、第1の空間230に真空が印加される。基板は、第1の膜214に形成された複数のチャネル226のうちの1つ又は複数に真空圧力を印加することによって、膜214に「チャック」されうる。
[0031] 基板保持リング210の内径は、基板105の直径よりも大きく、研磨処理及び基板のロード及びアンロード操作の間にそれらの間にある程度のクリアランスを許容する。基板保持リング210の内径は、基板105の直径よりも約2mm以上、又は約3mm以上大きくてもよい。同様に、基板チャック要素215の基板装着面の外径は、基板チャック要素215がそれに対して移動できるように、基板保持リング210の内径よりも小さい。基板105と基板保持リング210との間、及び基板チャック要素215と基板保持リング210との間のクリアランスは、間隙を形成する。基板チャック要素215と基板保持リング210との間の寸法及び間隙距離は、以下でより詳細に説明される。
[0032] 基板チャック要素215は、支持プレート212の底部に連結される。いくつかの実施形態では、基板チャック要素215は、複数の層を含み、第1の膜214内に形成された複数のチャネル226のうちの1つ又は複数に真空を印加することによって、基板105の表面を把持するように構成される。基板チャック要素215は、支持プレート212の実質的に全底面を横切って延在している。
[0033] 基板チャック要素215は、第1の膜214及び第2の膜要素216を含む。第1の膜214は、それを通って形成される複数のチャネル226を含む。チャネル226のうちの1つ又は複数は、環状であり、軸Aを中心とする。図2A及び図2Bの実施形態では、1個の中心チャネルが軸Aを通って配置され、8個の環状チャネルが中心チャネルの周囲に配置され、軸Aは、基板チャック要素215の第1の膜214内に形成された合計9個のチャネル226に等しい。いくつかの実施形態では、約5個のチャネル226~約15個のチャネル226、例えば、約6個のチャネル226~約12個のチャネル226、例えば、約7個のチャネル226~約10個のチャネル226を含むことができる。チャネル226の各々は、支持プレート212(図示せず)を貫通して形成されたガス通路と流体連通している。チャネル226は、ガスを分配し、軸Aを中心として正及び負のガス圧を等しく印加する。基板チャック要素215の第1の膜214は、弾性材料(例えば、シリコーン材料)などの軟性及び/又は可撓性材料であり、チャネル226の各々内の圧力が増加又は減少するにつれて、第1の膜214の撓みを可能にする。
[0034] 第2の膜要素216は、第1の膜214の底面に配置される。いくつかの実施形態では、第2の膜要素216は、第1の膜材料214と比較して、比較的堅い材料を含む。第2の膜要素216は、プラスチック材料であってもよい。いくつかの実施形態(図3A、図3Bの実施形態など)では、第2の膜要素216は、柔軟な材料と半剛性(semi-rigid)又は剛性の材料との両方を含む複数の層を含む。第2の膜要素216は、チャック面228と、チャック面228を貫通して配置された複数の溝225とを含む。チャック面228及び溝225は柔軟であるため、基板105などの基板がチャック面228に接触すると、チャック面228は、基板105を損傷することなく変形する。1つ又は複数のチャネル226内の圧力変化は、溝225内の圧力を変化させ、基板105と第2の膜要素216との間にチャック作用又はチャック解除作用を生じさせる。基板105の表面の異なる位置におけるチャック力は、チャネル226及び溝225を通して基板105の裏面に加えられる圧力を制御することによって制御される。チャネル226の各々内の圧力は、研磨処理の均一性を改善するために、基板研磨処理全体にわたって変更されてもよい。いくつかの実施態様において、溝225は、溝225内に圧力を発生させるために、ガス源及び/又は真空源に、或いは、更にはチャネル226に連結された1つ又は複数のガスチャネル(図示せず)と流体連通している。チャネル226の各々は、基板105の半径にわたって異なるレベルの真空力を可能にするために、異なる又は同じガス圧力を有してもよい。
[0035] 支持プレート212及び基板チャック要素215は、本明細書に記載のように、第1の可撓性支持体218を使用してキャリア部材204に取り付けられる。第1の可撓性支持体218は、環状湾曲部であり、基板105、支持プレート212、及び基板チャック要素215が、垂直方向及び水平方向の両方(ここで、垂直方向は、軸Aに平行であり、水平方向は、研磨パッド108の上面に平行である)で基板処理中に、キャリア部材204に対して移動することを可能にする(図1)。支持プレート212、キャリア部材204、及び第1の可撓性支持体218は、集合的に、支持プレート212とキャリア部材204との間の第1の空間230を画定する。第1の可撓性支持体218は、キャリア部材204に対する支持プレート212の垂直移動を可能にするように曲がることができる。第1の可撓性支持体218は、支持プレート212の制御された移動を可能にしながら、支持プレート212の荷重を同時に支持する。
[0036] 第2の可撓性支持体220は、キャリア部材204とハウジング部材202との間に配置される。第2の可撓性支持体220は、キャリア部材204をハウジング部材202に連結する環状支持体である。第2の空間232は、キャリア部材204とハウジング部材202との間に画定される。第2の可撓性支持体220は、キャリア部材204とハウジング部材202との間に密閉を形成して、第2の空間232が周囲環境よりも高い圧力又は低い圧力のいずれかにポンピングされることを可能にする。第2の空間232内の圧力は、ハウジング部材202に対するキャリア部材204の垂直方向の撓みに影響を及ぼす。
[0037] 図2Aの実施形態は、第2の膜要素216の延長部材244を含む。第2の膜要素216の延長部材244の実施形態は、図3A及び図3Bにおいてより詳細に説明される。延長部材244は、第2の膜要素216の中央領域から基板保持リング210に向かって外側に延びる。延長部材244は、加圧されていないとき、基板105の直径及び第1の膜214の直径よりも大きい直径を有する。延長部材244は、基板105のエッジから外側に延在することによって、基板105が基板保持リング210に接触するのを防止する。
[0038] いくつかの実施態様では、基板105の半径は、第1の半径238として定義される。第1の半径238は、約140mm~約155mm、例えば、約145mm~約152mm、例えば、約150mmであってもよい。一例を挙げると、300mmウエハの半導体研磨処理では、第1の半径238は、150mm±0.1mmの範囲で変化するであろう。第2の膜要素216の延長部材244の外半径は、第2の半径240として画定される。第2の半径240は、約151mm~約155mm、例えば、約151mm~約153mm、例えば、約152mm~約153mmであってもよい。第2の半径240は、第1の半径238よりも約0.5%~約2%大きくてもよく、例えば、約0.75%~約1.5%大きくてもよい。基板保持リング210の内径は、第3の半径242として定義される。第3の半径242は、約153mm~約156mm、例えば、約153mm~約155mm、例えば、約154mm~約155mmであってもよい。第3の半径242は、第1の半径238よりも約3%~約5%大きい、例えば、第1の半径238よりも約3%~約4%大きい、例えば、第1の半径238よりも約3.5%~約4%大きい。第3の半径242は、第2の半径240よりも約0.5%~約5%大きくてもよく、例えば、約0.75%~約3%、例えば、約0.75%~約2%、例えば、約1%~約2%大きくてもよい。第3の半径242は、第2の半径240よりも約1mm~約10mm大きく、例えば、約1mm~約5mm、例えば、約1mm~約3mm大きくてもよい。
[0039] ブラダ(袋)235は、キャリア部材204と第1の可撓性支持体218との間に配置される。ブラダ235は、第1のブラダ部材234によってキャリア部材204に連結され、第2のブラダ部材236によって第1の可撓性支持体218に連結される。第1のブラダ部材234及び第2のブラダ部材236は、環状であり、互いに連結されてブラダ235を形成する。第1のブラダ部材234及び第2のブラダ部材236の各々は、大まかなU字形又はY字形であってもよい。第1のブラダ部材234は、U字形又はY字形の開口端が上方を向くように配置されている。第2のブラダ部材236は、U字形又はY字形の開口端が下方を向くように配置されている。第1及び第2のブラダ部材234、236の両方の開放端のアームは、相互接続され、密閉キャビティ237を形成する。密閉キャビティ237は、第1の可撓性支持体218をキャリア部材204に対して押したり引いたりするために膨張又は収縮されうる。
[0040] 図2Bの実施形態は、図2Aの実施形態と同様であるが、ブラダ235又は、第2の膜要素216から基板105のエッジの半径方向外側に延在する延長部材244を含まない。図2Bの実施形態は、代わりに、キャリア空間252内に配置された支持プレート止め具250を含む。支持プレート止め具250は、代替的に、延長部材244(図2A)と組み合わせて使用されてもよいが、この実施形態では、ブラダ235は存在しない。
[0041] 図2Bの第2の膜要素216の外側エッジは、延長部材244を含まず、したがって、第1の膜214の外側エッジ及び基板105の外側エッジと一致する。第2の膜要素216は、図2Aに記載されたものと同様である。
[0042] 支持プレート止め具250は、図3Cに詳細に記載されている。支持プレート止め具250は、キャリア部材204とバッキングリング208との間に配置される。支持プレート止め具250は、支持プレート212及び基板チャック要素215から半径方向外側に配置されている。支持プレート止め具250は、キャリア部材204と支持プレート212との間に横方向に配置されている。図3Cに関して更に説明するように、支持プレート止め具250は、図2Aの延長部材244と同様に、基板が基板保持リング210の内面に接触するのを防止するように構成される。支持プレート止め具250の一部は、支持プレート212及び基板チャック要素215がハウジング部材202の下の中心から外れた位置にシフトするときに、支持プレート212又は基板チャック要素215のうちの1つの外面に接触する。
[0043] 図3Aは、一実施形態による、本明細書に提供される延長部材244の概略断面図である。延長部材244は、第1の膜214の外面372から半径方向外側に配置される。上述のように、延長部材244は、支持プレート212、基板チャック要素215及び基板保持リング210の間の空間内に延在する。
[0044] 第2の膜要素216は、上面302と、底面308と、外面306とを含む。第2の膜要素216の上面302は、第1の膜214の底面と接触し、それに連結される。第2の膜要素216の底面308は、チャック面228及び溝225を含む。外面306は、第2の膜要素216の最外面であり、上面302と底面308との間に延在する。第2の膜要素216の外面306は、第1の膜214の外面372から半径方向外側に配置される。延長部材244は、第2の膜要素216のチャック面228から外側に延在する第2の膜要素216の部分である。上述のように、外面306は、基板105の外側エッジから半径方向外側に配置されている。
[0045] 第2の膜要素216の外面306は、第1の膜214の外面372から第1の距離305だけ延びる。第1の距離305は、約1mm~約5mm、例えば、約1.5mm~約4mm、例えば、約2mm~約3mmであってもよい。第2の膜要素216の外面306は、基板保持リング210の内面370からの第2の距離307にある。第2の距離307は、約1mm~約10mm、例えば、約2mm~約7mm、例えば、約3mm~約5mmであってもよい。第2の膜要素216の外面306と第1の膜214の外面372との間の差は、第2の膜要素216の外面306と第1の膜214の外面372との半径の差によって生じる。第2の膜要素216の外半径は、第1の膜214の外半径より約0.5%~約5%大きく、第1の膜214の外半径より約0.5%~約2%大きく、例えば、第1の膜214の外半径より約0.75%~約1.5%大きい。
[0046] 外面306は、基板105の外側エッジよりも更に外側に延在する。延長部材244は、基板105から半径方向外側に配置される。基板105のエッジと基板保持リング210の内面370との間の半径方向距離は、第3の距離304である。第3の距離304は、約4mm~約10mm、例えば、5mm~6mmであってもよい。
[0047] 図3A及び図3Bに示されるように、第2の膜要素216は、剛性部分321及び軟性部分323などの2つの別個の部分であってもよい。いくつかの実施形態では、剛性部分321は固く、軟性部分323と比較して高い硬度又は弾性率を有する。剛性部分321は、第1の膜214の硬度又は弾性率以上の硬度又は弾性率を有してもよい。いくつかの実施形態では、軟性部分323は、第1の膜214と同様の硬度又は弾性率を有する。いくつかの実施形態では、剛性部分321は、第1の膜214の一部であってもよい。剛性部分321は、硬質プラスチック又はポリエチレンであってもよい。剛性部分321は、デュロメータを使用してショアAスケールで測定することができる硬度を有する。ショアAスケールを使用する場合、剛性部分321は、約40A超、例えば、約50A超、例えば、約60A超、例えば、約80A超の第1の硬度を有する。剛性部分321は、軟性部分323の上方に配置され、延長部材244を含む。延長部材244は、剛性部分321の中央本体315の外側に延在する。延長部材244は、軟性部分323の外側及び周囲に配置される。延長部材244は、剛性部分321の残りの部分と同じ硬度を有する。いくつかの実施形態では、剛性部分321は、軟性部分323が第1の膜214の底部に連結され、延長部材244が軟性部分323の周囲に配置されて剛性部分321を形成するように、延長部材244のみを含んでもよい。いくつかの実施形態では、剛性部分321は、剛性層又は剛性膜と呼ばれることがある。
[0048] 延長部材244は、研磨処理中に第2の膜要素216の延長部材244と基板保持リング210の内面370との間に生成される衝撃によって形成される任意の力ベクトルの方向をより良好に制御するために、剛性部分321から形成される。延長部材244の形状は、基板保持リング210の内面370との接触時の延長部材244の変形が制限されるように制御され、延長部材244の形状が衝撃によって作り出される力ベクトルを一貫して方向付けるように設計されている。図3Aの実施形態では、第2の膜要素216及び延長部材244の外面306の形状は、平坦かつ垂直であり、その結果、外面306は、第2の膜要素216の周りに配置された垂直リングを形成する表面を有する。いくつかの実施形態では、外面306は、異なる方向に提供されるように、及び/又は基板保持リング210の内面370の形状に一致するように、力ベクトルを変更するために、垂直方向に対して傾斜しているか、又は湾曲した形状を有しうる。また、第1の距離305は、軟性部分323の外面と剛性部分321の外面320との間の距離を表しうる。
[0049] 軟性部分323は、剛性部分321の下に配置され、チャック面228及び複数の溝225を含む。軟性部分323は、チャック部分、軟性層、又は軟性膜と呼ばれることがある。軟性部分323は、軟性シリコーン等の軟性プラスチックからなる。いくつかの実施形態では、軟性部分323の硬度は、デュロメータによってショアAスケールを使用して測定される。ショアAスケールを使用する場合、軟性部分323は、約40A未満、例えば、約30A未満、例えば、約20A未満、例えば、約10A~約20Aの第2の硬度を有する。いくつかの実施形態では、軟性部分323は、20デュロメータのシリコーンである。第2の硬度は、第1の硬度よりも小さく、その結果、軟性部分323は、剛性部分321よりも柔らかい。
[0050] いくつかの実施形態では、軟性部分323は、剛性部分321の下に配置され、その結果、軟性部分323の上面及び側面は、剛性部分321によって囲まれる。延長部材244は、軟性部分323の外側エッジを取り囲む。いくつかの実施形態では、延長部材244は、軟性部分323のエッジの周りに延在せず、代わりに、剛性部分321の中央本体315から直接外側に延在し、その結果、延長部材の底面308は、剛性部分321の残りの底面と一致し、軟性部分323の上面の上にある。延長部材244は、延長部材244が軟性部分323の周りのリングとなりうるように、軟性部分323の少なくとも一部の周りに延在する。いくつかの実施形態では、延長部材244は、軟性部分323の周囲に配置された複数の別個の延長部である。
[0051] いくつかの実施形態では、軟性部分323は、接着剤を使用して剛性部分321に結合される。更に他の実施形態では、軟性部分323及び剛性部分321は、単一片であり、軟性部分323から剛性部分321へ徐々に移行する。この実施形態では、軟性部分323及び剛性部分321は、3D印刷することができ、第2の膜要素216の密度は、より密度の低い材料(軟性部分323)からより密度の高い材料(剛性部分321)に徐々に変化する。移行は、硬度が軟性部分323と剛性部分321/延長部材244との間で徐々に増すように、漸増的であってよい。
[0052] 一実施形態では、第2の膜要素216の軟性部分323を通って配置された溝225の各々が、第1の膜214を通って配置されたチャネル226に流体接続されるように、複数の通路325が、軟性部分323、剛性部分321、及び第1の膜214の一部を通って配置される。通路325は、明確にするために破線で示されている。通路325は、各溝225を、第1の膜214内に形成された複数のチャネル226内のチャネル226に接続する。いくつかの実施形態では、複数のチャネル226(例えば、基板チャックチャネル)のうちの1つ又は複数は、通路325及び溝225と流体連通しており、一方、複数のチャネル226の別の流体的に分離された別個のセット(例えば、負荷印加チャネル)は、第2の膜要素216及び基板105の裏面に圧力を印加するために使用される。通路325は、各溝225をチャネル226と接続する単一通路として示されているが、各溝225をチャネル226と接続する複数の通路325が存在してもよい。いくつかの実施態様では、各溝の異なる部分をチャネル226に接続するために、通路は円筒形であって、複数の通路が各溝の半径を中心として配置される。
[0053] 図3Bは、別の実施形態による、本明細書に提供される延長部材310の概略断面図である。図3Bに示された延長部材310は、図3Aの延長部材244とは異なる。延長部材310は、図2Aの延長部材244の代わりに延長部材310が使用されるように、延長部材244を置換してもよい。延長部材310は、第2の膜要素216の剛性部分321から延び、その一部となっている。延長部材310は、第1の膜214の外面372と基板保持リング210との間に配置される。延長部材310は、基板105の外側エッジから半径方向外側に配置される。延長部材310は、支持プレート212及び/又は基板チャック要素215がキャリア部材204の下を移動するとき、又は基板205が基板チャック要素215に対して摺動するとき、基板105が基板保持リング210の内面370に接触する代わりに、基板保持リング210の内面370に接触するように構成される。
[0054] 延長部材310は、第1の上面318と、第1の下面327と、第1の段差面333と、第2の段差面329と、第2の下面331と、第2の上面335と、外面320とを含む。第1の上面318は、剛性部分321の中央本体315の上部から延びている。第1の下面327は、剛性部分321の中央本体315の底部から延びている。第1の上面318及び第1の下面327は、平行であり、第2の膜要素216から基板保持リング210に向かって外側に延びる。
[0055] 第1の上面318は、第1の段差面333と交差し、第1の段差面333は、剛性部分321の中央本体315から最も遠い第1の上面318の遠位端に配置される。第1の下面327は、第2の段差面329と交差し、第2の段差面329は、剛性部321の中心体315から最も遠い第1の下面327の遠位端に配置される。第1の段差面333は、第1の上面318から180度以外の角度で、例えば、第1の上面318から90度の角度で配置される。第1の段差面333が第1の上面318から90度の角度で配置されると、第1の段差面333は第1の上面318に対して垂直となる。第2の段差面329は、第1の下面327から180度以外の角度で、例えば、第1の下面327から90度の角度で配置される。第2の段差面329が第1の下面327から90度の角度で配置されると、第2の段差面329は第1の下面327に対して垂直となる。
[0056] 第1の段差面333及び第2の段差面329は共に、互いに平行である。第1の段差面333及び第2の段差面329は、第1の段差面333及び第2の段差面329が垂直面であり、第1の下面327及び基板105から離れるように、それぞれ、第1の上面318及び第1の下面327とのそれらの交点から上方に進むように配置される。
[0057] 上方延長部314は、第1の段差面333と第2の段差面329との間に形成され、その結果、上方延長部314は第1の上面318及び中央本体315の上方に垂直に延在する。
[0058] 第2の上面335は、第1の上面318から最も遠い第1の段差面333の遠位端から延びる。第2の上面335は、第2の上面335が剛性部分321の中央本体315から離れて、基板保持リング210に向かって延在するように、外側に延在する。第2の上面335は水平面であり、第1の上面及び第1の下面327に平行である。
[0059] 第2の下面331は、第1の下面327から最も遠い第2の段差面329の遠位端から延びている。第2の下面331は、第2の下面331が剛性部分321の中央本体315から離れて、基板保持リング210に向かって延在するように、外側に延在する。第2の下面331は水平面であり、第2の上面335、第1の上面、及び第1の下面327のうちの少なくとも1つと平行である。
[0060] 外面320は、第2の上面335と第2の下面331との間に配置され、その結果、外面320は、中心軸(例えば、軸A)から延びる半径方向において延長部材310の最外面となる。いくつかの実施態様では、外面320は、垂直面であり、第1の段差面333及び第2の段差面329の両方に平行である。いくつかの実施形態では、外面320は、異なる形状を有してもよく、又は、外面320が基板保持リング210の内面370に衝突するときに力ベクトルの方向を変更するために、中心軸に対して傾斜してもよい。
[0061] 上方接触部316は、上方延長部314に取り付けられて形成される。上方接触部316は、少なくとも第2の上面335、第2の下面331、及び外面320によって画定されている。上方接触部316は、中央本体315の半径方向外側に、かつ中央本体315の上方に垂直に配置される。延長部材310の上方接触部316及び外面320が基板保持リング210に接触する位置は、上方延長部314の高さ313に少なくとも部分的に依存する。上方延長部の高さ313は、第1の上面318と第2の上面335との間の距離として定義される。高さ313は、約0mm~約10mm、例えば、約1mm~約8mm、例えば、約2mm~約7mm、例えば、約3mm~約6mmであってもよい。上方延長部314の高さ313は、以下で更に説明するように、基板チャック要素215、したがって、基板105上に所望のモーメントを与えるように変化させることができる。高さ313が増すと、基板105に作用するモーメントが変化する。いくつかの実施形態では、基板105の異なる部分に、より大きいモーメント又はより小さいモーメントのいずれかを有することが望ましい場合がある。モーメントは、高さ313によって少なくとも部分的に制御される。延長部材310は、延長部材310が軟性部分323の周りのリングとなりうるように、軟性部分323の少なくとも一部の周りに延在する。いくつかの実施形態では、延長部材310は、複数の上方接触部分316及び/又は複数の上方延長部314が存在するように、軟性部分323の周囲に配置された複数の別個の延長部である。
[0062] 第1の膜214の外面372と延長部材310の外面320との間の距離は、第4の距離319である。第4の距離319は、約2mm~約10mm、例えば、約3mm~約6mm、例えば、約4mm~約5mmであってもよい。延長部材310の外面320と基板保持リング210の内面370との距離は、第5の距離317である。第5の距離317は、約1mm~約5mm、例えば、約2mm~約4mm、例えば、約2mm~約3mmであってもよい。また、第4の距離319は、軟性部分323の外面と剛性部分321の外面320との間の距離を表しうる。第2の膜要素216の外面320と第1の膜214の外面372との間の差は、第2の膜要素216の外面306と第1の膜214の外面372との半径の差によって生じる。第2の膜要素216の外半径は、第1の膜214の外半径より約0.5%~約5%大きく、第1の膜214の外半径より約0.5%~約2%大きく、例えば、第1の膜214の外半径より約0.75%~約1.5%大きい。
[0063] 図3Cは、更に別の実施形態による、本明細書で提示される支持プレート止め具250の概略断面図である。図3Cの支持プレート止め具250は、図2Bと同様の実施形態において利用される。支持プレート止め具250は、図3Aの延長部材244の1つ又は図3Bの延長部材310などの延長部の代わりに、又はそれと同時に使用される。図3Cの実施形態では、支持プレート止め具250は、延長部材244、310のいずれかの代わりに使用される。支持プレート止め具250は、単一の環状支持プレート止め具であってよく、又は支持プレート212及び基板チャック要素215の周りの異なる外周方向位置に配置された複数の個別の支持プレート止め具250であってもよい。複数の個別の支持プレート止め具250が存在する実施形態では、支持プレート止め具250の各々は、支持プレート212及び基板チャック要素215の外周のほんの一部分にしか配置されない。本明細書での支持プレート止め具250の説明は、環状支持プレート止め具又は複数の個別の支持プレート止め具のいずれかを記述するように変更することができる。支持プレート212、第1の膜214、第2の膜要素216、及び基板保持リング210は、上述のものと同様であるが、第2の膜要素216は、延長部を含まない。
[0064] 支持プレート止め具250は、バッキングリング208とキャリア部材204との間に配置される。いくつかの実施形態では、支持プレート止め具250の一部は、バッキングリング208の上面256及びキャリア部材204の底面360に連結される。支持プレート止め具250は、本体334と、ガイドピン338と、延長アーム342と、ブラダ336とを含む。本体334は、支持プレート止め具250の主本体であり、ガイドピン338によってバッキングリング208に接続され、ブラダ336によってキャリア部材204に接続される。
[0065] ガイドピン338は、バッキングリング208の上面256内に配置されたキャビティ332内に配置される。キャビティ332は、円筒形キャビティであってもよい。キャビティ332の内面は、ガイドピン338の外面とほぼ同じ大きさであってもよい。ガイドピン338は、1つ又は複数のファスナ又は接着剤を使用して、バッキングリング208のキャビティ332に連結される。キャビティ332から最も遠いガイドピン338の反対側の端部は、本体334の一部を貫通する開口部356内に配置される。開口部356は、本体334の底面352を貫通して形成された円筒形の開口部である。開口部356は、底面352を貫通して配置された開口端を有し、壁358で停止する。壁358は、開口部356の後端に配置される。ばね340は、ガイドピン338の上端と開口部356の表面との間に配置される。ばね340は、開口部356の壁358及びガイドピン338の端部に対して配置される。ばね340は、圧縮性ばねであり、ガイドピン338から本体334に上向きの力を与えるように構成される。ばね340は、本体334の重量を支持しながら、本体334が指定された範囲内で上下に移動できるようにする。ガイドピン338は、上方及び/又は下方への動きのように、開口部356の長さに沿った本体334の移動を可能にするように構成される。
[0066] ブラダ(袋)336は、本体334とキャリア部材204の底面360との間に配置される。ブラダ336は、ブラダ336が伸張することなく形状を変化させることができるように、可撓性材料から作製される。ブラダ336は、ブラダ336がその中に配置された様々な量の流体を有することができるように、ガス源又は流体源に流体接続される。ブラダ336内の可変量の流体は、ブラダ336内の圧力を変化させ、これにより、ブラダ336の形状を変化させることができる。ブラダ336内の圧力は、ブラダ336の内部領域内の圧力を調整することによって、本体334を下方に押すか、又はキャリア部材204の底面360に対して本体334を上方に引くことによって、本体334を作動させることができる。ばね340及び空気圧制御式ブラダ336は、本体334の垂直位置を制御するために組み合わせて使用される。ブラダ336が本体334を作動させるように構成される方向は、ガイドピン338が本体334の移動を可能にする方向と同じ方向である。
[0067] 延長アーム342は、本体334に取り付けられ、本体334から研磨パッド108に向かって下方に延びる(図1)。いくつかの実施形態では、延長アーム342は、本体334の一部である。延長アーム342は、L字形状を有していてもよい。延長アーム342は、第1の部材344及び第2の部材346を有する。いくつかの実施形態では、延長アーム342は、第1の部材344及び第2の部材346を含む中実リングである。他の実施形態では、延長アーム342は、本体334の中心軸を中心として円形方向に延在する等間隔のアレイに配置された複数の個別要素を含む。一実施例では、6つ以上の個別の延長アーム342は、本体334の中心軸の周りに延在するアレイ内に配置される。第1の部材344は、本体334の底面352から延在する垂直部材である。第1の部材344は、第2の部材346に接続し、その結果、第2の部材346は、第1の部材344から直角に配置される。第2の部材346は、本体334から最も遠い第1の部材344の遠位端に配置される。第2の部材346は、本体334から内向きに、支持プレート212、第1の膜214、及び第2の膜要素216に向かって延在する。接触面348は、第2の部材346の最内端に配置される。接触面348は、第1の膜214の外面372に平行な面である。第2の部材346は、第1の膜214又は第2の膜要素216に接触するところまでは延在しない。
[0068] 間隙は、第2の部材346の接触面348と第1の膜214の外面372との間に配置される。基板チャック要素215がキャリア部材204の下の中心に位置するとき、第2の部材346の接触面348と第1の膜214の外面372との間の間隙は、第1の間隙距離350である。第1の間隙距離350は、約5mm未満、例えば、約4mm未満、例えば、約3mm未満、例えば、約2mm未満であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の間隙距離350は、約1mm~約5mm、例えば、約2mm~約4mm、例えば、約2mm~約3mmである。基板チャック要素215は、基板処理中にキャリア部材204の下をわずかに移動するように構成されるため、第1の膜214又は第2の膜216(図3Cの第1の膜)と第2の部材346の接触面348との間の間隙は、接触面348が第1の膜214又は第2の膜216と接触するように、約0の距離にされうる。
[0069] 第2の部材346の少なくとも一部は、基板保持リング210の内面370と第1の膜214の外面372との間の領域に配置される。接触面348は、基板保持リング210と外面372との間に放射状に配置される。接触面348は、基板保持リング210の内面370から半径方向距離345に配置される。半径方向距離345は、約1mm~約7mm、例えば、約2mm~約6mm、例えば、約3mm~約5mmであってもよい。
[0070] ブラダは、本体334とキャリア部材204とを分離する。いくつかの実施形態では、本体334の上面343とキャリア部材204の底面360との間の高さ362は、ある範囲にわたって変化する。高さ362が変化する範囲は、約1mm~約15mm、例えば、約3mm~約12mm、例えば、約5mm~約10mmでありうる。本体334の上面343とキャリア部材204の底面360との間の高さ362を変化させることによって、接触面348と第1の膜214又は第2の膜216との間の接触位置を、研磨動作中又は研磨動作間のいずれかで変化させることができる。接触位置の変化は、基板に働く力及びモーメントを制御することを可能にする。研磨作業を改善するために、力及びモーメントを移動させてもよく、又は大きさを変化させてもよい。
[0071] 図4A~図4Bは、図3A~図3Bの延長部材244及び延長部材310などの延長部材の概略力図である。図4A~図4Bでは、第2の膜要素216が、底面に連結された基板105と共に示されている。基板105は、本明細書に記載のチャック動作を使用して連結される。基板研磨の間、研磨パッド108(図1)は、基板105の下面を横切って摺動し、基板105上に摩擦力403を生成する。摩擦力403は、基板105を横方向(例えば、水平方向)に押し出す。基板105は、第1の膜214及び支持プレート212も第2の膜要素216を介して基板105に連結されるように、第2の膜要素216に連結される。したがって、摩擦力403によって基板105が横方向に移動すると、第2の膜要素216、第1の膜214、及び支持プレート212のそれぞれは、基板105と共に移動する。
[0072] 処理中、図3A及び図4Aの延長部材244の一部、又は図3B及び図4Bの延長部材310は、基板保持リング210の内面370に接触することになる(図3A及び図3B)。延長部材244又は延長部材310を基板保持リング210の内面370に接触させることによって、基板105のエッジは、基板保持リング210の内面370に接触しないように保たれる。基板105が基板保持リング210に接触しないようにすることにより、基板105のエッジが基板保持リング210によって損傷を受けないようにする。延長部材244、310は、上述のように剛性材料から作製される。剛性材料は、延長部材244又は延長部材310が基板保持リング210と接触するときにそれらが変形することを防止する。変形を防止することは、延長部材244又は延長部材310と基板保持リング210との間に繰り返し可能で制御された接点を提供する。基板保持リング210が延長部材244、310のいずれかと接触すると、基板保持リング210は、延長部材244又は延長部材310を介して第2の膜要素216に反力402を作用させる。摩擦力403及び反力402は、モーメント404を生成する。モーメント404は、基板105のエッジの周りに作用し、接点に最も近い基板のエッジをわずかに持ち上げる原因となりうる。
[0073] 図4A~図4Bに示されたモーメント404は、反力402を構成しているが、第2の膜216及び支持プレート212によって引き起こされる垂直抗力、又は基板と研磨パッドとの相互作用によって生成される力など、基板105の表面上に生成される他の力を含まない。モーメント404によって引き起こされ、研磨パッド108(図1)によって基板105に加えられる垂直抗力が、第1のグラフ405に示されている。第1のグラフ405は、研磨パッド108によって基板105に加えられた反力から与えられる基板105の長さにわたる第1の力勾配406を示す。第1の力勾配406は、延長部材244、310が基板保持リング210と接触することと、研磨パッド108によって基板105に加えられる反力から与えられるモーメント404とによって引き起こされる。したがって、第1の力勾配406の大きさは、延長部材244又は延長部材310と基板保持リング210との間の接点から最も離れた基板のエッジ付近で最大となる。基板105によって研磨パッド108に加えられる力は、第2のグラフ408に示されている。第2のグラフ408は、研磨パッド108と接触する、基板105の長さにわたる第2の力勾配410を示す。基板105によって研磨パッド108上に与えられる垂直抗力の大きさは、延長部材244又は延長部材310と基板保持リング210との間の接点から最も離れている研磨パッド108に接触する基板105のエッジ付近で最も大きい。第1の力勾配406及び第2の力勾配410の大きさは、上方延長部314が、より長いモーメントアームを提供し、モーメント404の大きさを増大させるため、図4Aに示された実施形態と比較して、図4Bの実施形態と同様の実施形態ではより大きい。
[0074] 第2の力勾配410は、第2の膜216によって基板105に加えられる圧力などの他の力勾配と組み合わせることができる。モーメント404、したがって、第2の力勾配410の生成は、基板105のエッジと研磨パッド108との相互作用に起因する研磨中に基板105のエッジで発生する高い接触力を補正するために有用であることに留意されたい。例として、研磨パッド108を利用する研磨処理中の基板105のエッジにおける不均一な高い接触力の原因は、Guthrieらの米国特許第5,795,215号(1996年6月19日出願)の図7A~図7Cに関連して更に説明される。したがって、当業者は、第2の力勾配410の生成を利用して、支持プレート212を介して第2の膜216によって基板105に加えられる圧力に少なくとも起因して基板のエッジ付近で生成される不均一な接触力を打ち消せることを理解するであろう。
[0075] 図3Cの実施形態は、本明細書において作用する同様の摩擦力、反力、及びモーメントを生成するように構成される。図3Cの実施形態の反力は、図4Bに示されるものと同様であるが、延長部は、延長アーム342と置き換えられ、反力は、第1の膜214の外面372に沿ってわずかに異なる位置で作用しうる。
[0076] 本明細書に開示の装置は、基板自体が基板保持リングに接触することなく、基板保持リングと基板チャック膜との間の制御された接点を可能にする。装置は、基板チャック膜から外側に配置された接触延長部、又はキャリア部材に連結され、基板チャック膜に接触するように内側に延在する支持プレート止め具のいずれか1つであってもよい。制御された接点は、基板研磨中に基板に加えられる力の改善された調整/予測可能性を提供する。
[0077] 本明細書で使用されるように、用語「約」は、近似値を定義する。用語「約」で修飾される値は、用語「約」に続く値の±約0.5%になりうる。「約」が利用される各測定値又は範囲は、用語「約」なしで定義されてもよい。
[0078] 上記は、本開示の実施形態を対象とするが、本開示の他の及び更なる実施形態は、その基本的範囲から逸脱することなく考案されてよく、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。

Claims (20)

  1. 基板研磨のための装置であって、
    ハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に連結されたキャリア部材であって、キャリア空間の少なくとも一部を形成するキャリア部材と、
    キャリア空間の半径方向内側に配置され、前記キャリア部材に連結される支持プレートと、
    前記支持プレートに連結された基板チャック部材であって、
    複数のチャネル領域を備える第1の膜、及び
    前記第1の膜の底面に連結された第2の膜であって、前記第2の膜はチャック部分と延長部材とを更に備え、前記延長部材は第1の硬度を有し、前記チャック部分は前記第1の硬度未満の第2の硬度を有し、前記延長部材は、前記チャック部分及び前記第1の膜の半径方向外側に延在する、第2の膜、
    を備える、基板チャック部材と、
    を備える、装置。
  2. 前記ハウジング部材、前記キャリア部材、前記支持プレート、前記第1の膜、及び前記第2の膜が、共通の中心軸を共有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2の膜の上面は、前記第1の膜の前記底面に結合される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1の膜及び前記第2の膜を通って配置される5~15個のチャネルが存在する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記延長部材が、約151mm~約155mmの外半径を有する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記延長部材は、前記第2の膜の剛性部分の一部であり、前記チャック部分は、前記第2の膜の軟性部分の一部である、請求項1に記載の装置。
  7. 前記剛性部分は、前記軟性部分の上に配置された中央本体を更に備え、前記延長部材は、前記中央本体の外側に延在する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記延長部材が、ショアAスケールで約40Aを超える硬度を有する、請求項7に記載の装置。
  9. 研磨パッド上に配置されるように構成された基板支持キャリアを備える基板研磨のための装置であって、
    前記基板支持キャリアは、
    ハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に連結されたキャリア部材であって、前記キャリア部材の内側にキャリア空間の一部を形成するキャリア部材と、
    前記キャリア部材及び前記キャリア空間の内部に配置された支持プレートと、
    基板チャック部材であって、
    複数のチャネル領域を備える第1の膜、及び、
    前記第1の膜の底面に連結された第2の膜であって、前記第2の膜はチャック部分と延長部材とを更に備え、前記延長部材は第1の硬度を有し、前記チャック部分は前記第1の硬度未満の第2の硬度を有し、前記延長部材は、前記チャック部分の一部を囲み、前記第2の膜及び前記第1の膜の前記チャック部分の半径方向外側に延在し、前記延長部材は、前記基板チャック部材が前記キャリア空間内で移動するときに、保持リングの内面に接触するように構成された外面を含む、第2の膜、
    を備える、基板チャック部材と、
    を備える、装置。
  10. 前記延長部材は、前記第2の膜の剛性部分の一部であり、前記チャック部分は、前記第2の膜の軟性部分の一部である、請求項9に記載の装置。
  11. 前記剛性部分は、前記軟性部分の上に配置された中央本体を更に備え、前記延長部材は、前記中央本体の外側に延在する、請求項10に記載の装置。
  12. 前記延長部材は、ショアAスケールで約40Aを超える硬度を有し、前記軟性部分は、ショアAスケールで約30A未満の硬度を有する、請求項11に記載の装置。
  13. 前記延長部材は、
    中央本体と、
    前記中央本体の上方に延在する上方延長部と、
    前記上方延長部の上方遠位端に取り付けられ、前記中央本体から離れるように配置された上方接触部と、
    を更に備える、請求項9に記載の装置。
  14. 前記キャリア部材に連結され、前記キャリア空間を更に形成する保持リングを更に備え、前記延長部材が、前記保持リングの半径方向内側に配置される、請求項9に記載の装置。
  15. 前記延長部材の外面は、前記保持リングの内面に平行である、請求項14に記載の装置。
  16. 前記チャック部分から前記延長部材まで硬度が徐々に変化することを含む、請求項9に記載の装置。
  17. 基板支持キャリアを備える基板研磨のための装置であって、
    前記基板支持キャリアは、
    ハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に連結され、内部にキャリア空間の一部を形成するキャリア部材と、
    前記キャリア空間の半径方向内側に配置され、前記キャリア部材に連結された支持プレートと、
    前記支持プレートに連結され、前記支持プレートの下に配置された基板チャック部材と、
    前記キャリア部材に連結された支持プレート止め具であって、
    本体、
    前記本体内に形成された開口部内に配置され、前記キャリア部材に連結されたガイドピン、
    前記本体と前記支持プレートとの間に配置された延長アーム、及び
    前記本体の上部で、かつ前記本体と前記キャリア部材との間に配置されたブラダ、
    を備える、支持プレート止め具と、
    を備える、装置。
  18. 前記開口部内に配置された圧縮可能なばねを更に備える、請求項17に記載の装置。
  19. 前記キャリア部材は、バッキングリングを更に備え、前記支持プレート止め具は、前記ガイドピンが前記バッキングリングに連結されるように、前記バッキングリングの上面の上に配置される、請求項17に記載の装置。
  20. 前記延長アームは、前記支持プレート止め具の前記本体の下に延在し、前記支持プレートの外面に向かって延在する、請求項17に記載の装置。
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